2008年06月09日

中盤の本塁打攻勢で、約1ヶ月ぶりの連勝

[ 野球 ]

 神宮で行なわれた東京-千葉は村中投手と小野投手が先発。小野投手は1ヶ月ぶりの一軍登板となりました。なお、代わって堀選手が登録抹消されています。
 今日は、オーティズ選手が、今季初となる二番に入りました。他も、左の村中投手が予想された事から、西岡選手を含め、右打者を並べた布陣でした。
 初回、西岡選手の第5号先頭打者本塁打が出て、復帰直後の小野投手を早速援護します。しかし、小野投手は初回2死からの連打された危機は凌いだものの、続く2回に先頭打者から連打されて無死1・2塁となり、川本選手に2点適時二塁打を喫して逆転されます。

 直後の3回、こちらも安打と四球で無死1・2塁とします。しかし、その途中で豪雨が降って試合が中断となり、再開した直後に併殺があり、この好機を活かせません。
 しかし5回に先頭の西岡選手が四球で出ると、盗塁を決めた後、神宮と相性がいい里崎選手に4号2ランが出て逆転します。
 しかしその裏、小野投手は先頭の福地選手に3号ソロを打たれ、即座に追いつかれます。
 ところが直後の6回、こちらもこの回先頭の今江選手が5号ソロを放って勝ち越しに成功。今日は、イニング先頭の打者が本塁打、というのが3回ありました。
 小野投手はこの回の攻撃で代打を送られて交代となりました。5回を8安打1四球3失点という内容でした。
 その裏から登板した伊藤投手が三人で抑えると、続く7回表にはサブロー選手の適時打で追加点を挙げます。
 さらに7回2死から伊藤投手が安打され、打席に青木選手を迎えると、高木投手が登板して抑えます。
 そして、四番手の久保投手が8回を三人で抑えると、9回は荻野投手が登板。2安打こそされましたが、東京打線を0点に抑え、連日のセーブを挙げました。
 これでチームは5月13日以来となる連勝となっています。また、交流戦で対東京の勝ち越しを決めました。交流戦で連覇した時、一年目は負け越しで二年目は五分でした。それが、今年のような交流戦最下位争いしている年に勝ち越すのですから、面白いものです。観客数は1万1千3百人ほどでした。

 甲子園で行なわれたタイガース-合併球団は下柳投手と近藤投手が先発。4回に失策の後に二塁打が出て無死2・3塁とすると、続く金本選手に2点適時二塁打が出てタイガースが先制します。さらに犠飛二本でこの回合計4点を挙げました。
 下柳投手は6回を7安打無四球で1失点。7回頭から今日は江草投手が登板し、そこから久保田投手・ウイリアムス投手と三人で2/3イニングずつ抑えた後、9回は藤川投手が三者連続三振で締め、タイガースが4対1で勝ち、連勝を5としています。観客数は4万2千7百人ほどでした。

 名古屋で行なわれたドラゴンズ-東北は山本昌投手-田中投手という、23歳差対決になりました。4回に英智選手の2点適時三塁打が出てドラゴンズが先制すると、続く小田選手も適時打を放ち、この回3点が入ります。
 山本昌投手は5回まで東北打線を3安打無得点に抑え、通算197勝目の権利を得ます。しかし6回、1死から安打の後に盗塁され、続く高須選手に2点適時打を喫して降板となります。ここで二番手に防御率リーグ二位での吉見投手が登板しますが、四死球で二死満塁とした後、憲史選手に2点適時打が出て同点に。山本昌投手の権利が消えてしまいました。
 そしてその裏、二番手の青山投手から、先頭の中村紀選手が二塁打すると、井上選手の適時打で勝ち越し、さらには英智選手の本日3打点目となる二塁打が出るなど、即座に3点を取り、再び3点差とします。
 交代直後こそ乱れた吉見投手ですが、7・8回は完璧に抑えます。そして9回は岩瀬投手が1安打されたものの0点に抑え、ドラゴンズが6対3で勝っています。観客数は3万7千5百人ほどでした。

 横浜で行なわれた横浜-北海道は佐藤投手とグリン投手が先発。4回に北海道が逆転しますが、その裏に横浜が3点を取って逆転。その後は打線爆発で、終わってみれば13対3と横浜の大勝でした。観客数は9千7百人ほどでした。

 広島で行なわれた広島-福岡はルイス投手と和田投手が先発。初回に嶋選手の2点適時打で先制した広島が、3回には栗原選手の7号ソロで追加点を挙げ、和田投手は4回を投げたところで代打を送られました。
 6回には小久保選手の適時二塁打で福岡も1点を返しましたが、8回にはその小久保選手の大学の後輩で、読みも同じ小窪選手に2点適時二塁打が出るなどで広島が3点をダメ押しし、6対1で勝っています。7回6安打1死球1失点のルイス投手は、早くも9勝目を挙げています。観客数は1万8千2百人ほどでした。

 東京ドームで行なわれた埼玉-読売はグライシンガー投手と西口投手が先発。1点を追う埼玉は4回にブラゼル選手の17号3ランで逆転。さらに続く5回には中島選手に13号3ランが出て突き放します。西口投手は5回7安打3失点という出来でしたが、二番手の大沼投手が好投。三番手の岡本真投手とあわせ、一人の走者も出しません。そして9回に2点をダメ押しした埼玉が、9対3と快勝しています。観客数は4万4千2百人ほどでした。

2007年12月15日

シコースキー投手、マリーンズ復帰

[ 野球 ]

 前スワローズのシコースキー投手がマリーンズに復帰しました。一度退団した外国人選手の復帰といえば、マリーンズのフリオ=フランコ選手をはじめ、かなり前例はあります。しかし、退団後、複数の日本球団に所属した後に復帰する、というのは12球団を通じてもかなり珍しい例ではないかと思いました。
 いずれにせよ、またあの闘志あふれる投球と仕草をマリンスタジアムで見れるのは嬉しいことです。是非とも活躍を期待したいものです。

 一方、イーグルスからFA宣言していた福盛投手のレンジャーズ入りが決まったそうです。このレンジャーズといえば、今季まで大塚晶則選手が在籍していました。残念ながら、大塚選手はチームを離れる事になり、「日本人リレー」は実現しませんでした。
 ただ、その大塚選手が在籍中に、興味深い話がありました。同僚のフランク=フランシスコ投手は熱烈な「ドラゴンボール」のファンだとの事です。一方、福盛投手も、自身のブログで、かなり濃いドラゴンボールファンネタを披露していました。
 フランシスコ投手の去就は不明ですが、出来ることならぜひともレンジャーズに残って、福盛投手と「ドラゴンボーラーズ」を結成してもらいたいものだ、などと思いました。

2007年12月01日

薮田投手、大リーグ入り

[ 野球 ]

 マリーンズの薮田投手のロイヤルズ入団が発表されました。来年からはヒルマン監督とともに戦う、というのはなかなか興味深いものがあります。これでマリーンズからは小林雅英投手に続いての大リーグ移籍となりました。
 このあたりの原因については、バレンタイン監督の談話である「ロイヤルズのように、マリーンズより観客動員数や選手のレベルが劣るチームが、マリーンズの倍の金額を提示できるのは放送権料の分配制度があるから。(日本も)何らかの変化が必要」という事情もあるのでしょう。あと余談ですが、ここまで率直に「大リーグの下位チームより、自分のところのほうが選手のレベルが上」と言った日本チーム監督は史上初ではないか、などとも思いました。

 あと、台湾で行われる五輪予選がいよいよ始まります。それに先立ち、マリーンズの渡辺俊介投手をはじめとする三選手が、ここにきて「落選通知」を受けました。なんか、いろいろな演出的意図もあるのでしょうが、失礼な話です。どうせ代表に選ぶ気がないなら、最初から招集しなければいいでしょう。貴重なシーズンオフを返上してわざわざ台湾まで行った選手に対して、失礼な話だと思います。まあ、五輪野球はいろいろとわざとらしい演出が多いので、最初から織り込み済みだったのかもしれませんが・・・。
 まあ、しょせんは大リーガーが出るWBCに比べれば、明らかに格の落ちる大会です。しかも、ペナントレースの最中に決勝、という日程です。自分としては、前々から、プロ選手を出す必要がないと思っていました。
 そういうわけで、自分的にはたいして盛り上がっていなかったのですが、これでより一層萎えました。とりあえず、選手が無駄な怪我をせずに仕事を片付けて、チームに戻ってきてほしいと思う次第です。特に野手陣は、あの「わりゃポークス潰す気か?」の迷打撃コーチに壊されない事を最重視して細心の注意を払って欲しいものだと、改めて思いました。

2007年11月20日

ベストナインなど発表

[ 野球 ]

 セパ両リーグのベストナインなどが発表されました。先日発表されたゴールデングラブでは五人を輩出したマリーンズですが、ベストナインは里崎選手とTSUYOSHI選手(いずれもゴールデングラブと同時受賞)の二人だけでした。今年のマリーンズは守備のチームだった、という事でしょうか。
 セリーグは日本一のドラゴンズ・「リーグ優勝」の読売・最下位のスワローズで分け合う、というやや奇妙な結果に。ゴールデングラブではドラゴンズが五人と過半数を占めていましたが、やや違和感がありました。ちなみにセリーグ三位のタイガースは、ベストナイン・ゴールデングラブをあわせ、今季限りでの退団が決まっているシーツ選手ゴールデングラブのみ、という結果に。同様にパリーグ三位のホークスも、両賞あわせ、大村選手がベストナインに選出されたのみ、という結果になりました。

 MVPも、セリーグは「リーグ優勝」を優先し、投票のほとんどは読売の選手に集まっていました。今年については、クライマックスシリーズを含めてのペナントレースだと思うので、これにも違和感がありました。
 あと、表彰イベントを見ていたのですが、五輪日本代表チームの壮行会と兼ねており、プレゼンターも五輪チームの監督・コーチが務めていました。
 あと、ベストナインの選手にくっついて歩く役として、ジュニアホークスの選手がユニフォームを着て出ていました。開催地の地元とはいえ、特定球団のユニフォームを着た少年達が、ベストナイン選出者と歩く、というのもこれまた奇妙なものでした。「子供」を強調する事自体好きではないのですが、せめて制服を着せるわけにはいかなかったのだろうか、と大いに疑問を感じました。
 というわけで、セリーグの選考結果といい、表彰式の運営といい、違和感ばかり残った「プロ野球コンベンション」でした。

2007年11月14日

「記録」だけで「記憶」に残る選手

[ 野球 ]

 13日未明、元西鉄ライオンズ投手稲尾和久さんが70歳で亡くなられました。
 1969年生まれの私にとって、その年に引退した稲尾投手の現役時代の活躍は知りません。また、昔の映像を見る機会もないので、投球フォームや得意な球種もよく知りません。今年、日刊スポーツ九州版に連載された鉄腕人生という記事を読んだことにより、「右投げでオーバーで投げる、速球の威力と、スライダーとシュートのキレが鋭い投手」とやっと知ったくらいです。

 とはいえ、野球の本や記事を読む事により、稲尾投手の次元の違う活躍ぶりは、子供の頃から自然と心に刻まれていました。
 その中でも、特によく見た「記録」は二つありました。一つは、1958年の日本シリーズで3連敗後4連勝で西鉄ライオンズが日本一になった時に、その4試合全てで勝利投手になったばかりか、サヨナラ本塁打まで放ち、「神様・仏様・稲尾様」という異名を得たことです。
 もう一つは、1961年に達成した404イニング登板で42勝、という今後永遠に破られそうにない記録を打ち立てた事でした。
 記録というのは凄いもので、それ自体が一つの「記憶」となります。さらに、鉄腕人生でその記録の土台となったものを知り、「鉄腕評論」において、「九州の球団」であるホークスに対する深い想いを読むことにより、今年に入って、その「記憶」はさらに強いものとなりました。

 その中でも特に印象に残ったのは、亡くなられる40日前に書かれた文章です。ホークスが勝ち試合を追いつかれながら、何とかサヨナラされずに引分けに終わったファイターズ戦について、引き分けに終わったとき、ふと昔のことを思い出した。58年の日本シリーズ。西鉄は巨人にいきなり3連敗。地元平和台で王手をかけられた。「今年はダメだなあ」という雰囲気が私たちライオンズのナインに漂っていたのだが、翌日の新聞に「まだ首の皮一枚残っている」という三原監督の談話があった。そうだ、まだ負けたわけじゃないんだと思い直した記憶がある。運よく西鉄は4連勝で逆転日本一に輝いた。という感想を残されています。
 監督の一言で気の持ち方が変わった、という趣旨の文章です。しかしながら、その中の、「運良く西鉄は4連勝」という一節を書く事が許されるのは、稲尾さんだけでしょう。それにしても、50年近く経った今でも語り継がれるほどの自らの偉業を、さりげなく「運良く」の一言で流したのですから、すごいものがあります。
 この一文を読んだときは、心底驚いたものでした。それにしても、それから二ヶ月も経たずに、「最新記事」を読めなくなる日が来るとは、夢にも思いませんでした。
 実際の投球を見たことがないにも関わらず、私にとって、「最も心に残る投手」の一人でした。今にして思えば、創設当時から監督を務めた、マスターズリーグの「福岡ドンタクズ」での投球を一度でも見ておくべきでした。心底後悔しています。
(サイト内参考記事・「記録に残る選手」と「記憶に残る選手」最多登板数について

2007年11月12日

アジアシリーズ、ドラゴンズが接戦を制して優勝

[ 野球 ]

 アジアシリーズ決勝のワイバーンズ対ドラゴンズはレイボーン投手と山井投手が先発。川上投手の先発を予想していたので、驚きました。
 その山井投手、初回にいきなり四球を出すと、盗塁さらには捕逸で三塁に進まれます。そこから2死を取りますが、そこから二つめの四球で1・3塁に。ここから連続適時打でいきなり2点を先制されます。
 直後の2回表に、井上選手が本シリーズ3本目の本塁打となるソロを放ってドラゴンズも1点を返します。しかし続く3回に二死から安打した荒木選手が盗塁を刺されるなど、4回まで1点に抑えられます。

 しかし5回表、1死から死球と安打で1・2塁とすると、藤井選手の適時二塁打でドラゴンズは追いつきます。さらに続く荒木選手の内野ゴロの間に逆転に成功しました。
 するとワイバーンズは5回途中に、チーム最多勝のレイボーン投手に代えて、初戦で先発して勝利を挙げたキム=グァンヒョン投手を起用。この回は森野選手を抑えましたが、続く6回に中村紀選手が四球を選んだ後、李選手が2ランを放って突き放します。
 山井投手はその裏にソロを打たれて1点を返されますが、7回を5安打3四球3失点に抑えます。
 そして8回に岡本投手が登板しますが、2死無走者から四球出すと、イ=ジンヨン選手に同点2ランを喫して5対5となります。
 そして迎えた9回表、前の回から登板のロマノ投手から、代打で登場の上田選手が四球を選び、犠打で二塁に進みます。そして二死後に井端選手が適時打を放ち、ドラゴンズが再び勝ち越しに成功します。
 そしてその裏は岩瀬投手が登板。ややボール成功ながら、三人を完璧に抑え、ドラゴンズが6対5で勝利。アジアシリーズ優勝を果たしました。

 これで日本チームが三連覇したわけですが、今回はこれまでとは違いました。何しろ、初戦でドラゴンズがいきなりワイバーンズに敗れました。さらにワイバーンズは台湾および中国相手をともにコールドと、ドラゴンズを上回る内容で三連勝し、予選リーグ1位を決めました。
 そして今日も接戦となり、ドラゴンズが1点差で勝ったわけですが、通算成績は同じ3勝1敗で、直接対決も1勝1敗だったわけです。それだけ、ワイバーンズが強かった、という事でしょう。
 もちろん、ドラゴンズはウッズ選手の不参加という問題がありました。もし韓国でも実績を持つウッズ選手がいたら、初戦の結果も違っていたとは思います。とはいえ、過去二年とは違う内容だった事は確かです。
 余談ですが、前年までマリーンズでコーチをしていたキム=ソングン監督が、昨年6位のワイバーンズを、一年でここまで引き上げた、というのはマリーンズファン的には嬉しいものでありました。
 あと、毎度の事ですが、この大会の集客の悪さは気になりました。今日も決勝であるにも関わらず、観客数は2万1千1百人ほど。はっきり言って寂しすぎます。入場料の見直しおよび、日本代表チームの本拠地で行うような改善が必要なのでは、と思います。
 来年からは色々な構想もあるようですが、そのあたりを考えた上で、満員になるアジアシリーズをぜひとも実現してほしいものだと強く思いました。

2007年11月10日

アジアシリーズ、ワイバーンズとドラゴンズが決勝進出

[ 野球 ]

 アジアシリーズ三日目、第1試合はドラゴンズ対中国選抜でした。先発は朝倉投手と呂投手、呂投手はかつてドラゴンズに在籍しており、古巣相手の登板、という形になりました。
 朝倉投手は、立ち上がりにいきなり四球を出し、ヒットエンドランを決められて無死1・3塁となります。そして、1死後に四番打者に犠飛を打たれて先制されました。ドラゴンズはこのシリーズ3試合連続で先制点を許した形になります。
 一方、呂投手は古巣相手に素晴らしい投球を見せ、内野安打の山を築きます。4回2死まで無走者投球だったのですが、そのうちの9アウトまでが二塁ゴロか三塁ゴロでした。そして森野選手を歩かせて、初の走者を出しますが、続く四番の中村紀選手を抑え、無安打無得点を続けます。

 一方の小笠原投手も本来の投球を見せ、5回を2安打1四球で立ち上がりの1点のみに抑えます。すると5回裏に1死から井上選手が右翼席にチーム初安打となるソロ本塁打を放ち、ドラゴンズが追いつきます。
 さらに6回には荒木選手が左翼ポール際に本塁打を放ち、勝ち越しに成功します。さらに続く井端選手が死球で出ると、森野選手が右前に本大会初となる安打を放ちます。そして三塁を狙った井端選手に対する送球がそれてそのまま生還。ドラゴンズが3安打で3点を挙げました。
 続く7回に1死から中村公選手が二塁打を放つと、代打で立浪選手が登場。適時打を放って追加点を挙げ、呂投手をKOします。さらに継投陣に対し、序盤の鬱憤を晴らすかのような猛攻を浴びせてこの回一挙6点を挙げました。
 コールドこそ逸したものの、結局ドラゴンズが9対1で勝ちました。このシリーズ、勝率が同じ場合の順位決定方法は、まず直接対決で、続いて失点数・得点数・チーム打率、という順番となっています。そのルールのかねあい上、ドラゴンズはこの時点で、台湾のライオンズが夜に1失点した時点で決勝進出、という形になりました。

 その夜に行われた、韓国のワイバーンズ対台湾のライオンズ戦。ワイバーンズの先発は巨漢のチェ=ビョンヨン投手、ライオンズの先発は、昨日中継ぎで1イニング投げている、マンロー投手でした。
 初回、ライオンズの先頭打者が左翼線を抜くも、パク=ジェサン選手の好返球があって二塁タッチアウトとなり、先制できません。
 するとその裏、ワイバーンズ一番のチョン=グンウ選手がいきなり三塁打を放ちます。そして1死2・3塁から四番のイ=ホジュン選手の適時打で先制。この時点で、ドラゴンズの決勝進出が決まりました。さらに、この回もう1点を追加します。
 続く2回、先頭の八番・パク=キョンワン選手が左翼席にソロを放って追加点を挙げると、さらに打線が爆発。一挙に6点を挙げると、続く3・4回にも追加点を挙げます。
 ライオンズは、三振に打ち取ったはずが捕手が弾いて、「タイムリー振り逃げ」になり、無死1塁での投ゴロが、失策で無死2・3塁となってその後に失点と、守備の乱れで自ら差を拡げる展開に。序盤で早くも13対0の大差となりました。
 チェ=ビョンヨン投手は4回まで4安打無失点、5回に楊松弦選手にソロを喫しますが、その1点に抑えます。さらに継投陣がライオンズを抑え、7回表終了で13対1となり、ワイバーンズが2試合連続のコールド勝ちを決めました。
 これで三連勝のワイバーンズが予選を1位で通過。明日、ドラゴンズと決勝を行う事になりました。
 台湾・中国相手にドラゴンズがあわせて13点のところをワイバーンズは26点、一方、失点もドラゴンズが3のところをワイバーンズは1と、直接対決以外の部分でも、ワイバーンズが圧倒しています。
 明日の先発はレイボーン投手と川上投手が予想されます。二年前のカープ対ドラゴンズなら、この顔合わせならそれだけでドラゴンズ有利、と言えたでしょう。しかし、レイボーン投手は昨年のアジアシリーズでもファイターズ相手に好投しています。
 ドラゴンズが日本チーム三連覇を果たすのか、それともワイバーンズが韓国勢初優勝を果たすのか。昨年までと違い、予選では日本チームが負けているだけに、過去二年とは違った決勝戦になりそうです。

アジアシリーズ第1・2戦

[ 野球 ]

 8日からアジアシリーズが開幕しました。初戦でのドラゴンズ対韓国のワイバーンズで、ワイバーンズが勝利。本大会で日本チームに初の黒星がつきました。ワイバーンズの金星根監督は、昨年までマリーンズのコーチを務めていました。韓国での監督実績も豊富とのことですが、さすがと言うよりありません。
 ちなみに、中田投手に投げ勝った金広鉉投手は、高卒ルーキーの19歳とのこと。ドラゴンズ打線を6回3安打3四球で無失点に抑えていました。安直な表現ですが、「韓国の田中将大投手」とでも言ったところでしょうか。2009年のWBCなどにも出てきそうな感じです。

 そのワイバーンズは本日行われた中国選抜にもコールドで圧勝。先発は、昨年カープに在籍していたロマノ投手でした。ここには、一昨年カープに在籍し、昨年は台湾のベアーズで本大会に出場し、ファイターズ相手に好投したレイボーン投手も在籍しているとの事です。明日の台湾戦に登板するのでしょうか。
 なお、本日もし負けると決勝進出できなくなるドラゴンズですが、台湾のライオンズ相手に井端選手が4打点を挙げる活躍。先発の朝倉投手は6回を2失点。最後は岩瀬投手が抑え、4対2で勝利しました。
 これでドラゴンズは、初戦に中国に逆転勝ちしていたライオンズと並んで1勝1敗に。明日ドラゴンズが勝ってワイバーンズがライオンズに勝てば、ワイバーンズが予選1位、ドラゴンズが予選2位で決勝進出となります。一方、ドラゴンズとライオンズが勝って2勝1敗で3チームが並んだ場合、総失点が少ない上位2チームが決勝進出となるようです。ここまで、ワイバーンズ2失点、ドラゴンズ8失点、ライオンズ9失点となっていますので、ドラゴンズは中国に完封勝ちすれば、夜の結果を待たずに決勝進出となります。
 決勝はおそらく川上投手なので、明日は「完全リレー男」の山井投手か、小笠原投手のいずれかと思われます。果たしてどうなるでしょうか。

2007年11月07日

薮田投手、FA宣言

[ 野球 ]

 マリーンズの薮田投手がFA宣言しました。大リーグ入りを視野に入れているようです。小林雅英投手に続き、今シーズンオフ二人目となります。
 仮に両投手が移籍した場合、本日、読売入りが発表された藤田投手に、故障が癒えず戦力外となった山崎投手と、2005年優勝時の継投陣が全員去る事になります。二年前を思い出すと、寂しいものがあります。もっとも、同時にマリーンズで活躍していた選手が、大リーグで活躍する、というのを見てみたい、という気持ちもあります。
 いずれにせよ、来期のマリーンズの継投陣がどのように構成されるのか、注目です。

 一方、本日はトライアウトが開催。早速、前ファイターズの萩原投手と、前読売の斉藤選手のスワローズ入りが決まったそうです。ぜひとも、新天地で頑張ってほしいものです。
 また、今季戦力外通告された選手にまじり、昨年ホークスを解雇され、今年は北信越リーグでコーチ兼選手としてプレーしていた、宮地選手の名前もありました。ぜひとも、自身二度目となる「リストラの星」になってほしいものですが・・・。

2007年11月06日

ライオンズ、来期から球団名変更

[ 野球 ]

 ライオンズが、球団名に「埼玉」を冠するという名称変更を申請したとのことです。正式決定はオーナー会議の承認を得て、という事ですが、実質的には決定と言っていいでしょう。
 これでパリーグは六球団中五球団が地域名を冠した事になります。セリーグでは創設以来地域名のみを名乗っている広島に、1993年から地域名に改めた横浜、昨年より地域名を冠したスワローズがあります。地域名がそのまま企業名になっているドラゴンズ(中部日本)・タイガース(大阪神戸)もあるわけで、12球団中10球団に地名がつくことになります。
 せっかくだから、ドラゴンズとタイガースも「中部」とか「京阪神」みたいに、地域名を名乗れば、とも思うのですが、そうはいかないものでしょうか。
 所沢の閑散ぶりを見ると、県名を冠したくらいではまだまだ大変とは思いますが、ぜひとも地域密着をはかって、再び人気球団となってほしいものです。

 マリーンズがらみでは、上川前イーグルス二軍コーチと、成本前スワローズ投手コーチの入団が決まりました。成本コーチといえば、かつてのマリーンズのダブルストッパーの一人。引退後は初の古巣復帰となります。こうなると、当時コンビを組んでいて、今年イーグルスを戦力外になった河本投手の去就が気になるところです。こちらの古巣復帰はないものなのでしょうか。
 一方、戦力外通告を受けていた吉井投手は、ファイターズの一軍投手コーチに。同時に現役引退となるようです。マリーンズでも、その前にいた球団でも、若手投手には慕われていたそうです。また、CS中に自身のブログで綴っていた戦況分析も的確なだけに、優秀なコーチになるのでしょうか。それにしても本人も、CS中は「いかにして勝つか」を論じていた球団に、1ヶ月後に指導者として入る事になるとは、予想外だったのではないでしょうか。

 そのファイターズですが、金村投手が中村泰投手との交換でタイガースに移籍となりました。結果的に、ファイターズで一軍最後の登板となった試合は観戦していました。その試合では、序盤に打込まれながら、「明日先発予定の投手の体調が安定しないので、中継ぎを使いたくないから」という理由で5回まで続投させられ、計10失点という結果になっていました。まだまだ老け込む年でもないでしょうし、タイガースではここ二年の不振を取り返す活躍をしてほしいものです。

2007年11月03日

小林雅英投手FA宣言ほか

[ 野球 ]

 マリーンズの小林雅英投手がFA宣言をしました。会見によると、マリーンズ残留・国内移籍・メジャー挑戦のいずれの可能性もあるようです。
 今年はかなり不本意な成績だった小林雅投手ですが、それでも27セーブを挙げ、7年連続20セーブ以上を達成しています。それだけに、日米合わせて少なからぬ球団が興味を示すのでは、と思われます。
 できればマリーンズに残ってもらいたいものですが、メジャー挑戦も見てみたい気もします。とりあえず、仮に移籍するとしても、最近のFA失敗者でよくある、「入団時は諸手を挙げて迎えられるが、調子を崩すとすぐ格下げさらには二軍落ち。そして数年後には自由契約もしくは、FA選手の人的補償要員として退団」などという事にはならぬよう、的確な判断をしてもしいものです。

 一方、まさかの戦力外通告となった藤田投手は引く手あまたの模様。現在ではホークスがかなり熱心のようです。新天地での活躍を期待したい一方で、特にパリーグ球団に移籍されて活躍されたら、マリーンズのダメージは二重に大きいだろうな、などとも思っています。
 話は変わりますが、18日に行われる、マリーンズファン感謝デーの要項も発表となりました。昨年、不快感を表明したバレンタイン監督は、自らニューヨーク旅行などをプレゼントとの事。かなり気合いが入っています。他に野球教室やファンミーティングも行われるとのこと。「ブロックサイン講習会」などは、野球を観る楽しさが増しそうで楽しみです。
 一方、二年連続日本一を逃したファイターズは、首脳陣のうち、白井ヘッド・佐藤義則投手・淡口打撃、といった中核メンバーをいずれも解任しました。CS最終戦で先制かつ決勝の本塁打を放ち、日本シリーズでも2発を放ったセギノール選手も解雇の方針とか。新監督を迎えるにあたっての刷新、という意味もあるのでしょうが、実績のある人たちなだけに、疑問が残りました。

2007年11月02日

ドラゴンズ、史上初の「完全リレー」で頂点に

[ 野球 ]

 名古屋で行われた日本シリーズ第5戦は山井投手とダルビッシュ投手が先発。普通ならファイターズ優位と思われる所ですが、試合は予想外の展開を見せます。
 ドラゴンズは初回は三人で終わり、CSから続いていた、ポストシーズン本拠地初回得点連続記録(?)は止まります。しかし2回、先頭のウッズ選手が安打すると、シリーズ絶好調の中村紀選手が二塁打で無死2・3塁に。そして1死後、平田選手に犠飛が出て、ドラゴンズが先制しました。

 山井投手は、立ち上がりから好投で、走者を出しません。守っても2回には中村紀選手が、4回には荒木選手がそれぞれ、安打性の当たりを好捕します。
 ダルビッシュ投手は、好調ではなかったようですが、いつもながらの好投で、ドラゴンズ打線を1点のみに抑えます。
 しかしながら、山井投手の好投は続き、ファイターズは走者を出せません。そしてそのまま、走者が出ないまま、山井投手は8回まで24人を完全に抑えます。
 そして迎えた9回表、ドラゴンズはその完全投球の山井投手に代え、岩瀬投手を起用。そしてこれまた三人を完全に抑え、公式戦を含め、史上初の「継投による完全試合」を達成。そして、1対0で勝ったドラゴンズは53年ぶりの日本一となりました。観客数は3万8千1百人ほどでした。

 シリーズ前に書いたように、本当は、ファイターズに1敗以下で勝ってほしかった、というのが本音です。とはいえ、CSから続いたドラゴンズの強さには感服させられました。まさしく、今年のプロ野球の頂点にふさわしいチームと言えるでしょう。また、就任4年で3度日本シリーズに出て、ついに悲願の日本一を達成した落合監督の采配も賞賛に値すると思います。特に今日の、「個人の完全試合達成より、勝利を優先しての継投」には感心させられました。また、シリーズMVPとなった中村紀選手は、合併球団にひどい扱いを受け、所属球団が決まらないまま2月を迎えた選手。そこからここまでのぼりつめた事もこれまた賞賛に値すると言えるでしょう。
 敗れたファイターズは結果的にヒルマン監督最後の試合となりました。もちろん、リーグ2連覇を達成した強さは、日本シリーズ敗退によってどうこう、という事はないと思います。ただ、強いて言えば、この試合で田中幸雄選手の出場機会は作れなかったのか、とは思いました。
 というわけで、今年の日本プロ野球は終了し、残るはアジアシリーズのみ。ドラゴンズにはぜひとも日本のトップとして、日本チーム3連覇を達成してもらいたいものです。

2007年10月31日

日本シリーズ第3戦、ドラゴンズ、接戦を制し、3連勝

[ 野球 ]

 名古屋で行われた日本シリーズ第3戦のドラゴンズ対ファイターズは小笠原投手と吉川投手が先発。第2戦で中継ぎ登板をした吉川投手は、15年ぶりの高卒新人によるシリーズ先発となりました。
 初回、ファイターズは失策と犠打で1死2塁としますが、先制できません。するとその裏、ドラゴンズは内野安打と死球で好機を作り、犠打で1死2・3塁に。ここでウッズ選手の三塁ゴロが失策となり、ドラゴンズが今日も先制します。さらに、李選手の内野ゴロの間にもう1点が入りました。

 3回までは好機を作りながらも得点できなかったファイターズですが、4回に金子誠選手の適時二塁打で1点を返すと、続く5回には二死無走者からセギノール選手の二塁打が出ると、そこから満塁とします。ここでドラゴンズは勝利投手まであと1死の小笠原投手をあきらめ、二番手に鈴木投手を投入。しかしこれは失敗し、金子誠選手が押し出し四球を選び、ファイターズが追いつきます。
 吉川投手は2回から4回まで、ドラゴンズ打線を1安打に抑えます。しかし追いついてもらった直後の5回裏、先頭の藤井選手を歩かせると、犠打の後に井端選手にも四球。そして森野選手の安打で満塁とすると、ウッズ選手の打席で暴投し、制球の乱れで即座に1点を勝ち越されます。
 そして7回、ファイターズは四球二つで2死1・2塁とすると、二塁走者のセギノール選手に代走を出して勝負をかけます。しかし、この試合2打点の金子誠選手が倒れ、追いつけません。
 すると、その裏にファイターズは1点を追う展開ながら武田久投手が今シリーズ初登板。しかし、いきなり井端選手を歩かせ、森野選手の二塁打で無死2・3塁に。ここでウッズ選手は打ち取ったものの、続く今シリーズ好調の中村紀選手が中前に弾き返します。二塁の森野選手は、森本選手の好返球でアウトになったものの、終盤で貴重な追加点をドラゴンズが挙げました。
 直後の8回に、ファイターズは先頭の代打・坪井選手が安打しますが、森本選手が併殺に打ち取られ、結局三人で終わります。そして9回は岩瀬投手がシリーズ初登板。自ら今季最高の内容と言う内容で、二番からの好打順を三人で抑え、ドラゴンズが4対2で勝利。53年ぶりの日本一まであと1勝としました。観客数は3万8千人ほどでした。
 これで星勘定は完全に昨年の正反対に。そうなると、明日、ドラゴンズが日本一を決めることになるわけですが、果たしてどうなるでしょうか。ファイターズはダルビッシュ投手の先発かと思われますが、ドラゴンズはそれに川上投手をぶつけるのでしょうか。

2007年10月30日

今更ながら日本シリーズ第2戦

[ 野球 ]

 二日ほどいろいろあって、今頃になってやっと映像が見れたほどなので、感想も簡単に。札幌で行われ、先発はグリン投手と中田投手。初回に先頭の荒木選手が安打の後に盗塁し、井端選手の安打でつないだ後、森野選手に犠飛が出て、まずドラゴンズが先制します。
 その後、2・3回は抑えたグリン投手が、4回に1死から三連続四球と制球を乱し、中村紀選手にフェンス直撃の2点適時打を喫して早くもKOされます。一方、中田投手は3回まで無安打投球ながら、4回にセギノール選手のチーム初安打が2試合連続となるソロとなり、ファイターズも1点を返します。
 しかしその後、一発攻勢でドラゴンズが加点。投げては中田投手が8回を3安打1失点に抑え、ドラゴンズが8対1で快勝。観客数は4万7百人ほど、という試合でした。

 ここまでは、昨年と正反対の星となっています。その流れですと、火曜からドラゴンズが名古屋で三連勝する事になるのですが・・・。もっとも、ファイターズとしても、この「初戦をダルビッシュ投手で取った後、2戦目に一発攻勢を喫して大敗」というのはクライマックスシリーズと全く同じと言えます。そうなると、火曜に勝てば、同じような展開になるかもしれません。
 そういう意味で、火曜は大きな試合となりそうです。予想先発は小笠原投手と武田勝投手の両左腕かと思われますが、どうなるのでしょうか。楽しみです。

2007年10月27日

日本シリーズ第1戦、ファイターズが投手戦を制する

[ 野球 ]

 札幌で行われた日本シリーズ第1戦のファイターズ対ドラゴンズ戦はダルビッシュ投手と川上投手が先発。大方の予想通り、昨年のシリーズ開幕戦と同じ顔ぶれとなりました。ドラゴンズは立浪選手を5番DHで起用しました。
 初回、ダルビッシュ投手は快調に三者凡退に終わらせます。ところが、川上投手は、いきなり森本選手を歩かせると、犠打の後、稲葉選手にも四球を出して1死1・2塁に。すると、続くセギノール選手が3ランを放ち、ファイターズが先制します。セギノール選手はCS最終戦に続き、2試合連続で先制3ランを放った形となりました。

 CSでのダルビッシュ投手を見ているだけに、この時点で、かなり試合の流れは決まった、などと思いながら見ていました。実際、ダルビッシュ投手は2回に中村紀選手の詰まった安打のみに最初の一巡を抑えます。
 一方、立ち上がりこそおかしかった川上投手ですが、そこからは本来の投球を見せ、ファイターズ打線に出塁を許しません。
 ドラゴンズに最初に訪れた好機は4回でした。1死から森野選手が一二塁間を抜くと、続くウッズ選手は、1-3からの五球目を際どくバットを止めて四球を選び、初めて走者を二人出します。しかし、ダルビッシュ投手は、立浪選手・中村紀選手を抑え、ここも得点を許しません。
 川上投手の無走者投球が続く中、6回表、ドラゴンズは先頭の荒木選手がチーム三本目の安打を中前に放ちます。すると、続く井端選手の打席でエンドラン。詰まった遊ゴロとなり、金子誠選手は一塁に投げますが、二塁に到達していた荒木選手は、それを見るや三塁に走り、一塁もセーフで無死1・3塁となります。続く森野選手は中堅後方にいい当たりを放ちますが、森本選手が好捕。犠飛で1点は返しましたが、その後ダルビッシュ投手はウッズ選手を併殺に抑え、最少失点で切り抜けます。
 川上投手は1回1死から8回1死まで、21人連続で抑えます。そして8回に金子誠選手にこの日二本目の安打を喫し、さらに自らの犠打野選で1死1・2塁となりますが、ここも後続を抑えます。結局、8回を2安打2四球3失点という内容でした。
 ダルビッシュ投手も、6回に1点を失った後は、7・8回とドラゴンズ打線を無安打に抑えます。そして9回、1死からウッズ選手に対し、150kmを連発して三振に。そして立浪選手は歩かせたものの、最後は中村紀選手を三振に打ち取り、試合終了。ファイターズが3対1で勝っています。観客数は4万6百人ほどでした。ダルビッシュ投手の13奪三振は1999年に工藤投手(当時ホークス・現ベイスターズ)と、1975年の外木場投手(当時カープ)に並ぶ、日本シリーズ最多タイでした。
 顔ぶれも内容も、まさしくエース対決と呼べる試合でした。ファイターズとしては大きい先勝ですが、ドラゴンズとしても、「昨年と正反対の展開」という事でむしろゲンがいいと思っているかもしれません。
 明日もファイターズが勝ってシリーズ連勝を6に伸ばすか、それともドラゴンズが勝って1勝1敗にするのか。先発はグリン投手と中田投手が予想されるところでしょうが、果たしてどうなるのでしょうか。

マリーンズ、藤田投手と吉井投手に戦力外通告

[ 野球 ]

 今日、マリーンズが藤田投手と吉井投手に戦力外通告をした、というニュースが流れました。藤田投手は、昨年まで、不動の左中継ぎエースでした。昨年も56試合に投げています。今年は、開幕から調子が出ず、特に交流戦では極度の不振に陥り、二軍落ちもしました。そして防御率は、終盤に戻したものの、それでも12点台という自己最悪のものでした。
 とはいえ、終盤に一軍復帰をしてからは、復調していました。9月末に接戦の末、二位に再浮上した試合でもセーブを挙げています。
 そして、CS第二シリーズ第3戦では、2対0とされたところで登板。しかしながら、左二人に連続適時打を喫し、そのまま降板、結果的にこれがマリーンズ最後の登板となってしまいました。

 戦力外通告の理由として、球団からは引退してのコーチ就任を依頼したからとのこと。しかし、連続救援登板の日本新記録にあと「4」にまで迫っている事もあり、当然ながら要請は断り、他球団で現役を続けるために、自由契約となった、との事です。
 もしも、あのCS第3戦で好投していたら、結果は違ったものになっていたのでしょうか。少々気になりました。
 トライアウトなどの結果がどうなるか分かりませんが、ぜひとも来期もユニフォームを着て、連続救援登板記録を達成してほしいものです。
 一方、吉井投手ですが、シーズン途中に、ローテーションの谷間要員みたいな形で、急遽の加入となりました。結果が残せなかった事といい、年齢面といい、残留は難しかったとは思っていましたが、やはり寂しいものです。CS中は自らのブログで的確な解説をしていました。また、移籍前にはイーグルスの田中投手に投げ勝った実績もあります。こちらも、どういう形になるかは分かりませんが、その高い能力を生かしてほしいものです。

 他球団でも戦力外通告の発表がありました。タイガースの上坂選手は、デビュー時はかなりの活躍をしていただけに、寂しいものがあります。
 あと、まったくもって安直な理由で応援していた、ホークスの大野隆治捕手も戦力外とのこと。これまた残念なニュースです。
 さらにホークスは、昨年高卒ドラフト3位で獲得した伊奈選手も、4月に手術した肩の回復見込みがない、とのことで戦力外に。19歳での戦力外通告というのもかなり珍しい事かと思われます。

明日から日本シリーズ

[ 野球 ]

 いよいよ明日から日本シリーズがはじまります。約15年ぶりの2年連続同一顔合わせとなったファイターズ対ドラゴンズ戦となりました。プロ野球ニュースを見たら、佐々木信也氏が「ヒルマン監督のロイヤルズ就任」を報じた東京中日スポーツを使って、「ファイターズ不利」を煽っていました。
 しかしながら、他の球団ならともかく、昨年、人気第一である新庄選手(当時)が4月半ばに引退発表してアジア一になった球団です。また、ワールドシリーズで中継ぎエースを務めるほどの実力を持つ左の中継ぎエース(当時)の岡島投手も、シリーズ開始前からメジャーに行く気を決めていました。これら二人の一流選手の去就が決まっていながら日本シリーズを快勝で制したわけですから、いくら一流の実力を持つ監督とはいえ、その去就でどうこう、という事はないでしょう。

 もちろん、ドラゴンズの実力もあなどれはしません。クライマックスシリーズは実力の差を見せつけて、空前の5連勝で完全制覇しました。よく言われる「勢い」だの「試合間隔」でいうなら、ファイターズより上とも言えます。
 そういう事もあって、「プロ野球ニュース」の解説陣は、ドラゴンズ有利論者のほうが僅かですが、多くいました。もっとも、この番組、ここ数年、いつも日本シリーズ予想番組でセリーグを有利と予想して裏目に出まくっているのですが・・・。
 他人の予想はともかく、自分的にはやはりファイターズが勝つのでは、と思っています。ファイターズで目立った故障者と言えば、江尻投手くらいです。一方のドラゴンズは福留選手をシリーズ選手登録こそしたものの、フル出場できるとは思えません。ベストの実力に差がない以上、最終決戦においては、欠場者がいないだけ、ファイターズが有利なのではないでしょうか。
 まあ、この見解には、客観性よりも主観が優先されています。昨年のファイターズは、プレーオフ・日本シリーズ・アジアシリーズをあわせ、1敗しかせずに頂点に立ちました。そのファイターズに対し、短期決戦で2勝したのが今年のマリーンズです。したがって、仮に今年のファイターズが4勝1敗以上で日本一になってくれると、「日本シリーズ二年分で、クライマックスシリーズ一年分の黒星だった」という事になります。
 というわけで、ドラゴンズの強さを認めつつも、ファイターズの快勝を望んで、日本シリーズを見物するつもりです。

2007年10月21日

ドラゴンズ、読売を粉砕し、CS完全制覇

[ 野球 ]

 東京ドームで行われたセリーグCS第二ステージ第3戦は高橋尚投手と中田投手が先発。3回に読売が本拠地得意のソロ本塁打で先制します。しかし、3回まで無走者だったドラゴンズ打線が、4回表、1死から井端選手が死球で出ると、森野選手がチーム初安打で1・2塁に。すると続くウッズ選手が右翼席にCS三本目となる3ランを放ち、一気に逆転します。
 その裏、中田投手は自らの四球と暴投がきっかけで1点を返されます。読売はその後、安打は出ますが、中田投手が抑えます。そして、打線は5・6回と無安打でしたが、7回表に、第二ステージに入って絶好調の谷繁選手が右翼席にソロ本塁打を放って再び2点差とします。

 中田投手は8回に先頭打者に安打され、死球もあって2死1・2塁となったところで、岩瀬投手が三試合連続となる8回途中からの救援登板し、抑えます。
 そして9回の岩瀬投手は、先頭打者に安打されるも、続く打者の左飛になぜか一塁走者が飛び出して併殺に。結局この回を三人で抑え、ドラゴンズが3連勝。読売を粉砕し、二年連続日本シリーズ進出を決めました。観客数は4万6千人ほどでした。
 ドラゴンズは第一ステージから数えて5戦全勝。無敗でセリーグ初のクライマックスシリーズを制しました。
 初回で先発を打込んで、相手の十八番である継投陣を使わせなかった第一ステージといい、中盤の打ち合いを制した第二ステージといい、まさしく完勝と言えるでしょう。優勝こそ読売に譲ったものの、2ゲーム差の2位で、最後に読売を三タテしたわけですから、実質的に今季のセリーグで頂点に立ったと言っても過言ではないでしょう。
 というわけで、日本シリーズは2年連続でファイターズ対ドラゴンズになりました。2年連続同一カードは1992・93年のスワローズ対ライオンズ以来。その時は、2年目に前回敗れたスワローズが雪辱を果たしていますが、果たして今年はどうなるのでしょうか。マリーンズがその場にいない事は残念ですが、とりあえず来週からの日本シリーズは楽しみです。

 ところで、今日、津田沼パルコに行ったら、マリーンズの名を冠したセールをやっていました。もちろん、日本シリーズに出ていたら、「日本シリーズ出場記念セール」だったのでしょう。しかし、それがかなわなかったため、「千葉ロッテマリーンズSpecial8DAYSセール」となっていました。「準優勝記念セール」では冴えないと思ったのでしょうが、せめて「応援感謝セール」くらいにしてほしかったものです。
 ちなみに、セールとはいえ、館内は、マリーンズの球団歌が低音量で流れていただけ。2004年にライオンズが優勝した時に、館内はもちろん、入口に巨大スピーカーをつけて、駅前広場にもライオンズの歌を流していたのとは、かなりの違いがありました。
 なお、余談ですが、来週には札幌に出張があります。時間を見つけて、ファイターズ優勝・日本シリーズ出場記念セールを見物できれば、などと思っています。

2007年10月20日

ドラゴンズ、連勝で日本シリーズまであと1勝

[ 野球 ]

 セリーグクライマックスシリーズ第二ステージ第2戦の読売対ドラゴンズは木佐貫投手と川上投手が先発。初回に読売が先制しますが、直後の2回に谷繁選手と川上投手の連打を足がかりに井端選手の適時打でドラゴンズが同点に。さらに4回には谷繁選手がまたもや安打すると、今度は川上投手がバスターを決め、再び連打。続く荒木選手の適時打で勝ち越したドラゴンズがさらに井端選手の犠飛で2点をリードします。

 ドラゴンズは7回に李選手の2点適時打などで3点を取って5点差とするも、その裏に3点を返されます。しかし9回、上原投手から先ほど2点三塁打の李選手がソロを放ってダメ押し。その裏は8回途中から登板の岩瀬投手が抑え、7対4でドラゴンズが連勝。日本シリーズ進出まであと1勝としています。観客数は4万5千人ほどでした。

2007年10月19日

成瀬投手で敗れ、2007年シーズン終了

[ 野球 ]

 クライマックスシリーズ第二ステージ最終戦のファイターズ対マリーンズはダルビッシュ投手と成瀬投手が先発。今日はまた橋本選手がベニー選手の代わりにDHで入り、第3戦と全く同じオーダーになりました。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手が安打し、早川選手の犠打で二塁に進みますが、後続が倒れて、先制できません。さらに3回は、1死から今江選手の二塁方向へのプッシュバントが何とそのまま抜けて、世にも珍しい「右前バント二塁打」となります。しかし、この好機も、後続が倒れ、ここも先制できません。

 一方、成瀬投手は初回は三者凡退に抑えます。2回も先頭のセギノール選手に安打され、2死から小谷野選手にフェンス直撃の二塁打を打たれますが、ここも何とか抑えます。
 ところが3回、成瀬投手は1死から森本選手を歩かせます。そして2死後、稲葉選手の止めたバットに当たった打球が内野安打となり、1・2塁に。ここでセギノール選手が低めの落ちる球をすくい上げると、一見、中飛に見えた打球がそのまま伸びてスタンド入り。先制の3ランとなりました。成瀬投手が3点を失ったのは、4月29日以来の事です。
 さらに成瀬投手は続く4回も2死1塁から鶴岡選手に二塁打され、ここで降板となりました。成瀬投手が5回をもたずに降板したのは4月21日以来、4回途中というのは今季最短でした。
 そして二番手で登板したのは、日曜に先発して、足を痛めて降板した小林宏之投手でした。これまた、初戦の清水直行投手と同様、バレンタイン監督になってから初のリリーフ登板です。しかし、その4回は抑えたものの、続く5回に3連打で無死満塁とすると、工藤選手の適時打と小谷野選手の犠飛で2点を追加されます。さらに1死1・3塁から金子誠選手に右飛を打たれますが、ここはサブロー選手が強肩で三塁走者を刺して併殺に。何とか6点差でとどめます。
 直後の6回表、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打すると、続く早川選手も安打して無死1・3塁に。直前の好守備もあり、これで流れが変わるかと期待しました。しかし、続く福浦選手の犠飛で1点は入ったものの、その1点に終わってしまいます。
 マリーンズは6回から清水直行投手が登板。6・7回を三者凡退に抑えます。一方、ファイターズも7回二死からグリン投手を起用。ともにローテーション投手で継投をするという、最終決戦らしい展開となりました。そのグリン投手の前に7・8回と抑えられ、どうしても反撃できません。

 今日は7回裏のあたりでマリンスタジアムに着いてパブリックビューイングに参加したのですが、球場に行く道で、帰る人とかなりすれ違いました。
 しかし、球場に向かう人も多く、着いたら、場内整理の人が、「一階席一塁側は満員です。三塁側か二階席をご利用下さい」とアナウンスしていました。
 実際に入ってみると、開放していないフィールドシートとその周辺を除いた一階席一塁側はほぼぎっしりでした。また、一階席三塁側も八割くらい入っており、二階席も半分以上人がいました。
 そして8回裏は清水直投手が二塁打と四球で走者を出しますが、四番手の荻野投手が抑え、6対1のまま最終回を迎えます。
 ファイターズはグリン投手が9回も続投します。対して先頭の福浦選手が安打し、内野ゴロで1死2塁となった後、里崎選手が三塁強襲安打を放って1死1・3塁に。ここでファイターズはマイケル中村投手を起用します。
 一昨日に打込んだため、マリンスタジアムはむしろ歓迎するような雰囲気でしたが、オーティズ選手は三振に打ち取られます。しかし、「あと一人」の状況で登場した大松選手は、フルカウントからファウルで粘り、11球目を右前に適時打して、2点目を返します。しかし続く橋本選手が三振に打ち取られ、試合終了。この瞬間、ファイターズが二年連続日本シリーズ進出を決めるとともに、マリーンズの2007年シーズンが終了しました。観客数は今日も4万2,222人でした。

 成瀬投手は今季最悪の結果となったのですが、ここまでCSも含めて17勝1敗だったわけです。たまたま最も出来の悪かった日がCS最終戦だった、という事なのでしょう。二番手の小林宏之投手とあわせ、レギュラーシーズン29勝4敗だった二人で6点を失ってしまっただけに、これはもう仕方ないとしか言いようがありません。
 二年連続日本シリーズ進出を決めたファイターズですが、最後の最後でより強さを見せた、という感じでした。二年連続でレギュラーシーズンもポストシーズンも制したわけで、文字通り実力No.1と言えるでしょう。昨年、主力三人が抜けてこの強さ、というのは本当に尊敬に値します。日本シリーズさらにはアジアシリーズでも、マリーンズの分まで頑張ってほしいものです。
 一方、最終戦こそは中盤で大差になったものの、その前まで、レギュラーシーズン・CSあわせてマリーンズはそのファイターズと13勝13敗2分と全く五分だったわけです。結果は残念ですが、そこまで戦い、この日まで日本一の可能性を残していたわけで、堂々たるシーズンだったと言えるでしょう。来年こそは、ぜひともこの雪辱を果たしてほしいものです。

 一方、セリーグのCS第二ステージも開幕。東京ドームで行われた読売対ドラゴンズは内海投手と小笠原投手が先発。ドラゴンズは1・2回と満塁の先制機を逸しますが、3回は三度目の正直で満塁から谷繁選手が2点適時打を放って先制。さらに4回にはウッズ選手に2ランが出て突き放します。
 その後、読売に2点を返されますが、8回に拙守で1点をドラゴンズが追加。その裏の1死から岩瀬投手を投入して逃げ切り、5対2で先勝しています。観客数は4万4千2百人ほどでした。

2007年10月18日

「逆王手」における二重の誤用

[ 野球 ]

 16日にマリーンズが勝って2勝2敗とした時、少なからぬメディアが「逆王手」という文字を使いました。メディアのみならず、マリーンズの選手のブログでも「逆王手」という言葉は使われていました。この言葉、はっきり言って二重の意味くらいで誤用だったりします。将棋では、反則を別にすれば、「次の一手でどちらかが必ず勝つ」という状況は存在し得ません。

 ところで、この「逆王手」という言葉でググってみたら、いくつかのブログで「そんな状況、存在し得ない」といって批判していました。批判精神はたいへんよろしいと思いますが、実はこの批判も「誤用」です。逆王手自体は実際の将棋で幾度となく存在しています。
 だいたい、それ以前の問題として、「あと1勝で勝利」というのを「王手」という事自体が誤用だったりします。「王手をかける」事と勝敗はまったくもって別の問題です。将棋の勝敗において、王手をかける回数は何ら関係ありません。十回王手をかけた方が、一度も王手をかけてない方に負ける事もあります。さらに言えば、開始してから三手目で王手をかける事は可能ですが、それを実践したら、99.9%以上の確率で、王手をかけたほうが負けます。
 もっとも、ここまで普及してしまうと、最早「あと1回負ければ終わり、というチームもしくは選手が、五分に戻した」という状況を意味する、将棋とはかけ離れた「野球などの専門用語」と考えたほうがいいのでしょう。
 とまあ、しょうもない事を書き連ねましたが、「王手」も「逆王手」も関係なく、第5戦では最高の試合を期待しています。

2007年10月17日

CS第二S第4戦、里崎選手の2度目の逆転弾と好継投で最終戦に

[ 野球 ]

 クライマックスシリーズ第二ステージのファイターズ対マリーンズ第4戦はスウィーニー投手と小野投手が先発。試合前には選手の入れ替えがあり、昨日7回途中まで投げた渡辺俊介投手と、2試合とも結果を残せなかった久保投手が外れました。代わりに代田選手と渡辺正人選手が出場登録をされています。打線の顔ぶれは、橋本選手に代わってベニー選手がDHに復帰。並びもほぼ昨日と同じでした。
 前回の対決では、優勝を決める好投をされたスウィーニー投手に対し、初回のマリーンズは1死から早川選手が二塁打を放ち、福浦選手の安打で1・3塁としますが、後続が倒れ、先制できません。
 その裏、小野投手は1死から田中賢選手に安打されますが、盗塁を阻止し、こちらも2安打されながら0点に終わります。

 マリーンズは続く2回も先頭のオーティズ選手が安打し、さらに四球で無死1・2塁と再び先制機を迎えます。しかし、ここもベニー選手が併殺に打ち取られ、再び好機を逸します。
 一方の小野投手は3回まで3安打無失点。続く4回に1死から三連打されて満塁となりますが、続く小谷野選手を併殺に打ち取り、ここも0点に抑えます。
 直後の5回表、先頭の大松選手が二塁打すると、続くベニー選手が四球を選んで1・2塁に。続く今江選手の犠打は失敗しますが、TSUYOSHI選手が四球を選び、こちらも1死満塁とします。するとファイターズは一昨日先発して2回途中KOの武田勝投手を二番手に起用。そして早川選手さらには福浦選手が打ち取られ、またもや先制できません。
 その裏、小野投手は先頭の稲田選手に内野安打されると、犠打と安打で1・3塁に。するとマリーンズもここで小野投手を降板させ、川崎投手を投入。両先発が5回途中無失点で降板など、クライマックスシリーズならではと言えるでしょう。
 川崎投手は代わりはなに田中賢選手に犠飛を打たれて先制を許しますが、続く稲葉選手を打ち取り、最少失点にとどめます。
 すると直後の6回表、先頭のサブロー選手が四球を選びます。先制された直後に武田勝投手から先頭のサブロー選手が四球を選ぶというのは、一昨日と全く同じ展開です。すると続く里崎選手がこれまた一昨日と同じく2ランを放ち、再放送のような形で逆転に成功します。
 中盤以降、ファイターズは細かく投手をつなぎます。7回は1死から四球と安打で1・2塁となると、武田久投手が登板。続くサブロー選手が安打しますが、そこから後続が抑えられます。続く8回も1死から代打の橋本選手が二塁打を放ちますが、ここも追加点を挙げられません。
 その裏から、マリーンズは三番手の薮田投手が登板。いきなり内野安打と四球で無死1・2塁となりますが、そこから三人を抑え、1点リードを守ります。
 9回表にファイターズはマイケル中村投手を起用。対するマリーンズは先頭の早川選手に始まって、三者連続の単打で無死満塁に。続く里崎選手がバットを投げながら中前に落として待望の追加点を挙げると、オーティズ選手が二遊間を抜く二点適時打を放ち、相手リリーフエースから5連続単打で3点を追加し、試合の流れを決定づけました。
 その裏は小林雅英投手が三人で抑えて試合終了。5対1でマリーンズが勝ち、対戦成績を2勝2敗とし、最終戦に持ち込みました。観客数は本日も4万2,222人でした。
 最終戦は一日空けた18日に行われます。予想先発は成瀬投手とダルビッシュ投手。対ファイターズというか対パリーグ無敗の成瀬投手に対し、札幌に限るとCS第1戦を含め、対マリーンズ3戦で3完投勝利・合わせて2失点のダルビッシュ投手という顔ぶれは、今季通算成績も含め、まさしく「不敗対常勝の対決」と言えるでしょう。今季パリーグ最後の試合にふさわしい両先発をそれぞれの打線がどう対決するか、今から本当に楽しみです。

2007年10月16日

CS第二S第3戦、完封リレーを喫する

[ 野球 ]

 クライマックスシリーズ第二ステージのファイターズ対マリーンズ第3戦はグリン投手と渡辺俊介投手が先発。右相手という事で福浦選手と大松選手がスタメンに復帰し、またDHには橋本選手が入りました。
 マリーンズは3・4回と1死から安打が出ますが、後続が倒れ、先制できません。一方、渡辺俊投手は3回までファイターズ打線を1安打に抑えます。しかし4回、先頭の稲葉選手に二塁打されると、四球と内野安打で1死満塁となり、続く坪井選手の内野ゴロの間に先制を許します。

 ここまで2試合は、いずれも先制した直後に逆転、という展開でした。しかし今日は、その直後の5回表を三人で抑えられてしまいます。
 続く6回、1死からTSUYOSHI選手と早川選手の連打で1・2塁と同点機を作ります。しかし続くここまで2安打の福浦選手、さらにはサブロー選手も倒れ、ここでも得点できません。
 その裏、渡辺俊投手は簡単に2死を取ります。しかしそこから稲田選手と森本選手に連続二塁打を喫し、追加点を奪われます。ここでベンチは継投に入りますが、今日は大失敗。二番手の藤田投手、三番手の久保投手がともに打込まれ、結局この回計6失点で7対0となり、ここで試合はほぼ決まりました。
 続く7回も連続四死球で走者は溜めますが、得点できません。結局、グリン投手に対し、5安打2四死球と走者は出しましたが、1点も取れませんでした。
 そして大差ながらファイターズは8回から武田久投手とマイケル中村投手を投入する必勝継投を見せます。いずれも走者は出ましたが、得点には至らず、完封リレーを喫しました。観客数は今日も4万2,222人でした。
 これで、対戦成績は1勝2敗に。日本シリーズに進出するには引分けすら許されない状況となりました。しかし、これが昨年だったら今日で終わっているわけで、その分得したと考えるべきでしょう。
 明日の先発はスウィーニー投手と小野投手。何とか踏ん張って、最後の成瀬投手につないでほしいものです。

2007年10月14日

CS第二S第2戦、継投陣の踏ん張りと、珍しい一発攻勢で1勝1敗に

[ 野球 ]

 クライマックスシリーズ第二ステージのファイターズ対マリーンズ第2戦は武田勝投手と小林宏之投手が先発。火曜日に2回で降板した小林宏投手は、中四日での先発となりました。打線は、秋以降、対左投手の定番となった竹原選手が三番DHに入り、堀選手が8番二塁に。福浦選手と大松選手はスタメンから外れました。
 初回、マリーンズはあっさり二死となり、竹原選手はいい当たりを放つも、稲葉選手に好捕されます。そしてその裏、小林宏投手は、1死から田中賢選手に安打された後、盗塁を許し、続く稲葉選手の適時打で、先制を許します。
 しかし直後の2回表、先頭のサブロー選手が四球を選ぶと、続く里崎選手が左翼席最前列に逆転2ランを放ちます。さらに続くオーティズ選手もCS二本目となる本塁打を左翼席中段に放ちます。さらに1死後、今季対左で高打率を残した堀選手が起用に応えて安打を放つと、2死後にTSUYOSHI選手が四球を選び、続く早川選手が適時打を放ち、この回合わせて4点を上げ、「1点先制された直後に4点」という昨日の借りを返します。

 初回こそ失点した小林宏投手ですが、2回は三者凡退。3回も1死から三塁打されますが、田中賢選手と稲葉選手を抑えます。
 ところが続く4回、先頭のセギノール選手は打ち取ったものの、続く高橋選手にはフルカウントから四球を出します。そして、直後にベンチに下がりました。何でも、ふくらはぎを痛めたとのこと。一度はベンチからマウンドに戻りますが、結局、投球することができず、降板となります。
 ここで二番手は昨日に続いて高木投手が登板。CSはここまで2試合いずれも二番手で登板し、いずれも先発投手の出した走者を生還させてしまっています。しかし、高木投手が最も力を発揮するのは、今日のような緊急登板の時です。このいきなりの1死1塁での登板も、代打の川島選手、さらには小谷野選手を打ち取って無失点に。続く5回も森本選手を含む三人を完璧に抑えます。
 そして打線は5回にサブロー選手が昨日の守備での汚名を返上するソロを左翼席に放って追加点を挙げます。
 6回裏からは川崎投手が登板。しかし、1死を取ってから、稲葉選手を追い込みながら死球で出塁させます。さらに打撃妨害と死球で1死満塁に。ここでファイターズは引退の決まっている田中幸雄選手を代打で起用します。適時打が出たら、それだけでファイターズに流れがいくという重大な場面でしたが、川崎投手は三振に打ち取ります。さらに、小谷野選手も打ち取り、1点も与えません。
 川崎投手は7回も先頭打者に安打されますが、併殺もあって結局三者凡退に抑えます。すると直後の8回表、里崎選手にこの日二本目のソロが再び左翼席に飛び込み、さらにリードを広げます。
 そして9回は、1死から早川選手が右翼席にソロ本塁打を放ってダメ押し。さらに早くもこの試合最後の野手となった橋本選手が代打で得意の四球を選ぶと、連打で1死満塁に。ここでオーティズ選手が犠飛を放ち、8対1とします。
 投げては点差はあるものの、8回は薮田投手、9回は小林雅英投手と、必勝継投を披露。ともに出塁を許さず、そのまま快勝しました。先発の小林宏投手がアクシデントで緊急降板したにも関わらず、継投陣は計1安打にファイターズ打線を抑えました。
 緊急救援で好投した高木投手が勝利投手となっています。マリーンズ打線は、珍しい一発攻勢で、8得点中6点が本塁打によるもの。1試合5本塁打はレギュラーシーズンでは一度もありませんでした。観客数は昨日に続き、満員の4万2,222人でした。
 明日の先発はグリン投手と渡辺俊介投手。当然ながら、勝ったほうが日本シリーズ進出に大きく前進する大きな試合です。果たしてどうなることでしょうか。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは中田投手と上園投手が先発。上園投手は、1死から1安打2四球で満塁とすると、中村紀選手に2点適時打を喫して先制されます。さらに続く李選手が3ランを放ち、昨日を上回る初回に5失点。一気に流れをつかまれてしまいました。
 タイガースベンチは、上園投手を早々とあきらめ、2回から継投に入ります。その継投陣は好投しますが、打線は中田投手の前に3回まで無安打に抑えられます。4回に先頭のシーツ選手が安打し、2死後に林選手の安打でつなぐと、レギュラーシーズンから打撃好調の野口選手に適時打が出ますが、その1点に終わります。
 続く5回も先頭打者が安打しますが、二塁にも進められません。さらに7回には二番手の小笠原投手から連打で無死1・2塁としますが、結局0点に終わります。
 タイガースは5回から早くも久保田投手が登板。2回続けて先頭打者に安打されますが、いずれも0点に抑えます。そして7回からはウイリアムス投手が登板し、これまた2回を0点に抑えます。
 そして打線は8回、先頭のシーツ選手が安打すると、続く金本選手が適時二塁打を放って2点差に。さらに外野フライで金本選手が三塁に進むと、タイガースは代打に桧山選手を起用。するとドラゴンズは8回であるにも関わらず、岩瀬投手を投入します。
 その桧山選手は犠飛を放ったものの、結局8・9回と岩瀬投手に無安打に抑えられ、5対3でドラゴンズが勝利し、第二ステージ進出を決めました。観客数は3万8千2百人ほどでした。
 一方のタイガースはこれでシーズンが終わりました。結局、このCSで藤川投手に登板機会はありませんでした。二試合合わせて初回8失点と、先発の失点がそのまま試合を決める展開でした。継投陣を生かすためにも、来期は先発陣の再編成が急務といえるでしょう。
 タイガースが負けたのは残念ですが、ドラゴンズにはぜひとも第二ステージを頑張ってもらい、昨年に続く日本シリーズ進出を果たしてほしいものです。

2007年10月13日

CS第二S第1戦、初戦を落とす

[ 野球 ]

 今日からクライマックスシリーズ第二ステージのファイターズ対マリーンズが札幌で開幕となりました。パブリックビューイングが開催されたので、マリンスタジアムで観戦しました。解放されたのはバックネット裏周辺のSS指定とS指定の部分だけでしたが、試合開始早々に満席となり、急遽一塁側A指定の部分も開放していました。
 試合のほうはダルビッシュ投手と久保投手が先発。オーダーはほぼ第一ステージ最終戦と同じ。八番DHが橋本選手からベニー選手になったのと、オーティズ選手が六番に上がった事くらいが相違点でした。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手がいきなりバント安打を決め、さらに盗塁で二塁に進みます。しかし、後続がなく、いきなりの無死2塁を生かせません。その裏、久保投手は一死から四球と安打で1・3塁としますが、そこから四・五番を連続三振に打ち取って0点に抑えます。

 続く2回表、マリーンズは先頭の里崎選手が中前打を放つと、オーティズ選手が四球を選んで無死1・2塁と再び先制の好機を作ります。続く大松選手の深い中飛で1・3塁とすると、続くベニー選手の内野安打の間に里崎選手が生還し。単打1本で先制します。
 ところがその裏、久保投手は1死を取った後、連打で1・2塁とし、さらに続く鶴岡選手の打球が内野安打となって1死満塁に。そして森本選手の右翼への当たりをサブロー選手が捕りきれず、適時二塁打となって即座に逆転されます。
 するとマリーンズベンチは早くも久保投手をあきらめて高木投手を投入。しかし、田中賢選手に2点適時打を打たれ、この回合計4点を失ってしまいました。
 逆転された直後の3回表、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打を放つと、続く早川選手がセーフティバントを決めて無死1・3塁に。しかし続く福浦選手は二塁ゴロ併殺打で、その間にTSUYOSHI選手が生還したものの、2点差に迫ったのみとなります。
 マリーンズは3回からは小宮山投手が登板。さらに4回に安打と犠打で1死2塁となり、左の田中賢選手を迎えると、藤田投手が登板します。さらに内野ゴロと四球で2死1・2塁となると、何と五番手に清水直行投手が登場。バレンタイン監督就任以来初のリリーフ登板となります。
 その清水直投手ですが、4回の危機はセギノール選手を1球で打ち取ります。しかし5回に先頭打者に安打されると、2死から金子誠選手の右翼への飛球をまたもサブロー選手が捕りきれず、適時三塁打となり、1点を追加されてしまいました。
 一方、序盤不安定だったダルビッシュ投手ですが、4回からは本来の投球を見せ、マリーンズ打線を封じます。5回2死からTSUYOSHI選手が四球を選ぶも、4回から8回まで他に走者が出ません。
 一方の清水直投手も、毎回安打で走者は出しますが、要所は押さえます。7回も1死から二塁打されて、2死後に左前打されますが、前進守備の大松選手の好返球で余裕の本塁アウトとします。
 そしてダルビッシュ投手は9回も続投。死球で2死1塁となった後、オーティズ選手がチームにとって3回以来となる安打を放ち、1・2塁に。一発出れば同点という局面でしたが、大松選手が打ち取られて試合終了となりました。
 これでファイターズが先勝しました。過去三年の第二ステージはいずれも初戦を勝ったチームが制しているだけに、ファイターズが優位に立ったとは言えるでしょう。観客数は4万2,222人でした。
 なお、今日のパブリックビューイングでは、普段はいつも同じ衣装を着ているマスコットの「リーンちゃん」「ズーくん」が、「マーくん」にあわせて黒のビジユニを着用していました。「クール」も含め、無料開放ながら、いつも以上に子供ファンへのサービスを熱心にやっていました。
 また、試合終了後に相方が記念写真を撮ってもらったのですが、「リーンちゃん」はわざわざそのユニにあわせた黒いリボンを頭につけていました。毎度ながら、「プロの仕事」をしているものだと感心させられました。

 一方、今日からセリーグも第一ステージが開幕。名古屋でドラゴンズ対タイガースが行われました。先発は川上投手と下柳投手でした。初回に下柳投手は、先頭の荒木選手に安打されるとすかさず盗塁を許し、犠打で進まれた後、森野選手の適時打で先制され、さらにウッズ選手に2ランが出ていきなり3点を失います。
 一方の川上投手は立ち上がりから完璧な投球。5回まで無走者の上に奪三振は9と、タイガース打線を寄せ付けません。
 一方、下柳投手も安打はされながらも2回以降は追加点は与えませんでしたが、4回に先頭の谷繁選手にあとわずかで本塁打という二塁打を打たれ、犠打で三塁に進まれたところで降板します。しかし、二番手の渡辺投手も好投し、4・5回と追加点を許しません。
 タイガースは6回に関本選手が初安打を放ちますが、ここも0点に終わります。するとその裏、3点を追う展開ながら久保田投手を起用します。しかしこれが大誤算。いきなり安打されて、犠打と安打で1死1・3塁とすると、井端選手に適時打を喫し、さらに森野選手が3ラン。一気に4点を追加されて7点差となり、これで実質試合は決まりました。
 川上投手は7回を2安打無失点。すると8回から落合監督は、継投陣のテストをするかのごとく、細かい継投を行います。8・9回で何と6人の投手を起用。タイガース打線も安打こそは放ちましたが、得点には至らず、結局完封リレーを喫し、7対0でドラゴンズが快勝しました。観客数は3万8千3百人ほどでした。

2007年10月10日

成瀬投手の好投と、四番の活躍で第一ステージ突破

[ 野球 ]

 千葉で行われたクライマックスシリーズ第1ステージ第3戦は成瀬投手とスタンドリッジ投手が先発。ホークスは昨年に続き「四本柱」の一人を第二ステージに温存する作戦。対するマリーンズはシーズンからのローテーションそのままに二冠投手の登板、となりました。
 今日は福浦選手が三番に上がり、大松選手が六番でオーティズ選手が七番。さらに八番にはDHで橋本選手が入りました。
 成瀬投手は初回、先頭の川崎選手にいきなり安打されます。ここまでは昨日と同じでしたが、続く本多選手のバントは小飛球となって犠打失敗。そして成瀬投手は松中選手・小久保選手を抑え、無死1塁を0点で凌ぎます。
 その後、成瀬投手は3・5回と先頭打者に安打されますが、いずれも次打者を併殺に打ち取って、三人で終わらせます。
 しかし打線もスタンドリッジ投手の前に5回まで2安打に抑えられ、序盤は両チーム合わせて5安打と、投手戦となりました。

 6回表は成瀬投手が三人で抑えて迎えた6回裏、1死からTSUYOSHI選手が両チームあわせて初となる四球で出塁します。そして、続く早川選手の打席で盗塁を決めると、結局早川選手もフルカウントから四球を選びます。さらに続く福浦選手もこれまたフルカウントから四球を選び、三連続四球で1死満塁の先制機を作ります。
 ここで打席には四番のサブロー選手が。ここまで2試合でわずか1安打でしたが、その安打は満塁での適時打でした。そしてここでも満塁の好機に右中間を破る適時三塁打を放ち、一気に3点を先制します。
 ここでホークスは二番手に水田投手に交代しますが、その代わりばなに里崎選手がスクイズを決め、さらに差を拡げます。
 成瀬投手は7回2死から二塁打を打たれ、初めて二塁に走者を許しますが、ここも凌ぎます。そして9回、1死から川崎選手に安打され、さらに盗塁を許しますが、代打の松田選手を三振に打ち取ります。そして最後は松中選手を三飛に打ち取って試合終了。ホークス打線を5安打無四球完封という内容で、チームを第二ステージに導きました。観客数は3万11人でした。
 監督インタビューの後は「第一ステージMVP」に選出されたサブロー選手がお立ち台に。ブログ同様、「楽しむ」事を強調していました。そして最後は、監督の物まねで締めていました。

 これでマリーンズは一昨年に続いての第一ステージ突破となりました。13日からファイターズと日本シリーズ出場をかけて対決することになります。昨日の小林宏投手の大乱調は予想外でしたが、結果的にはこちらのほうが、先発ローテーションがまわりやすいようにも思えます。
 一方のファイターズは連覇の勢いに加え、昨年は札幌でポストシーズン無敗という実績があります。昨年の覇者と一昨年の覇者によるこの第二ステージ。一昨年の福岡以上の熱い戦いを期待したいものです。

小林宏投手、まさかの乱調で1勝1敗に

[ 野球 ]

 千葉で行われたクライマックスシリーズ第1ステージ第2戦のマリーンズ対ホークスは小林宏之投手と杉内投手が先発。今日は、シーズン終盤の対左定番となった、竹原選手が三番に。そして昨日三番で本塁打を放ったオーティズ選手が七番に下がり、ベニー選手が六番に。福浦選手は連日の八番でした。
 初回、小林宏選手は先頭の川崎選手に安打されると、犠打で進まれた後、松中選手にあわや本塁打という適時二塁打を打たれて先制されます。さらに大村選手の犠飛も出て、2点目を失います。
 続く2回も立ち直れない小林宏投手は、1死2・3塁からこの回二つめの四球を出すと、本多選手に適時打を喫し、3点目。ここでマリーンズベンチは早々と小林宏投手を降板させてしまいました。当然ながら今季最短KOです。

 急遽二番手で登板の高木投手は、松中選手を二塁ゴロに打ち取ったものの、その間に生還されます。さらに死球で再び満塁とすると、大村選手に2点適時打を喫し、早くも6対0と大差になってしまいます。
 続く3回も、2回途中から登板の小宮山投手が連打で無死1・2塁となります。するとホークスは6点リードに関わらず、ここで犠打を決めて1死2・3塁に。そして川崎選手が右飛を打ちますが、サブロー選手の強肩で三塁走者を刺し、この危機は無失点で切り抜けます。
 その裏、福浦選手と今江選手の連打で無死1・2塁とすると、TSUYOSHI選手が適時打を放って1点を返します。その後、2死2・3塁となり、直前に強肩を披露したサブロー選手が打席に。いい当たりを放ちますが、多村選手に好捕され、この好機で1点しか取れません。
 小宮山投手は4・5回とソロを一本ずつ浴びて中盤で早くも8対1の大差となります。しかしマリーンズは5回途中から藤田投手を起用して抑えると、7回は荻野投手、8回は川崎投手と、シーズン終盤での「勝ちパターン継投」を繰り出し、ホークスにさらなる追加点を与えません。
 打線は7回1死からオーティズ選手が安打すると、続く福浦選手が2ランを放ちます。しかし、これでやっと5点差と、大差は続きます。
 9回表は小林雅英投手が登板して三人で抑えますが、ホークスも大差に関わらず、その裏は馬原投手が登板。無安打に抑えられ、結局8対3でホークスが大勝。昨日の雪辱を果たされてしまいました。観客数は2万9千4百人ほどでした。
 これで1勝1敗となり、明日は勝ったほうが第二ステージ進出となります。先発は成瀬投手とスタンドリッジ投手が発表されています。今季の実績だと大差がありますが、一発勝負は何があるかわかりません。ぜひとも成瀬投手には普段通りの投球をしてほしいものです。

 横浜のベイスターズ対スワローズは三橋投手と松岡投手が先発。4回にユウイチ松元選手の3号2ランで逆転したスワローズが、この回さらに2点を加えます。
 その後、ベイスターズも反撃し、9回にも高津投手から1点を返しますが、あと一本が出ません。結局スワローズが4対3で逃げ切りました。なお、スワローズは9回1死から古田兼任監督がプロ最後の打席に立って見事左前打を放ち、有終の美を飾っています。観客数は1万4千4百人ほどでした。

2007年10月08日

中盤で打ち勝ち、CS初戦を勝利

[ 野球 ]

 今日からクライマックスシリーズが開催。その第1戦を見に、マリンスタジアムへ行きました。午前中から雨が降っており、しかも予報だと15時頃から強雨とのこと、開催が危ぶまれましたが、無事定刻で始まりました。
 全席指定という事と天気の問題で、開始10分前くらいに球場に着きました。するとやけに長い行列ができています。なんか入場方法を変えたようです。最後尾がどこかもよく分かりません。なんとかそのまま進んでみたら、臨時に設けた入場口で「改札」が二箇所しかなく、その近辺で係員が「入口はもう一箇所あります」と言っていました。何だかよくわかりませんが、おかげで席に着いたときは試合が始まっていました。
 前売り券は売り切れとの事でしたが、あいにくの天気のため、観戦を見合わせた人がかなり多かったようで、少なからぬ空席がありました。私の座った席も、雨にさらされており、カッパを着ての観戦でした。風も強く、最大で12mまでになりました。そのため、試合中にかなり離れた席から傘が飛んでくる、という事もありました。

 先発は渡辺俊介投手と斉藤和己投手。マリーンズは三番にオーティズ選手を、八番に福浦選手を入れました。また、昨日発表された一軍メンバーから、塀内選手が外れ、代わりに田中雅選手が登録されていました。昨日の練習で怪我でもしたのでしょうか。
 両投手とも立ち上がりは好調で、2回までともに走者を出さず、ここまで25分で終わります。これは投手戦かと思っていました。ところが3回に入ると、試合の流れが一変します。この回先頭で7番に下がっていた多村選手が三塁線を抜く二塁打を放ち、両チームあわせて初の走者となります。続く本間選手は投前に犠打を放ちますが、渡辺俊投手がこれを悪送球。ボールが一二塁間を転がる間に、多村選手が一気に生還し、ホークスが先制します。さらに犠打と安打で1死1・3塁となり、川崎選手が左犠飛を放ち、これで2点目。しかも、バックホームの間に本多選手が二塁に進み、続く三番の松中選手が詰まりながらも三遊間を抜くと、これが適時打に。あわせて3点を奪われてしまいました。
 しかしその裏、マリーンズは先頭のベニー選手が三塁線に内野安打を放って、初の走者を出します。すると続く福浦選手が三遊間を抜くと、ヒットエンドランがかかっていたため、ベニー選手は一気に三塁に。ここで今江選手が投手強襲安打を放って1点を返します。
 さらにTSUYOSHI選手の犠打が内野安打となって無死満塁に。そこから連続三振で好機が潰えたかと思われましたが、サブロー選手が三遊間を抜き、これが2点適時打となって即座に追いつきます。
 ところが、追いついてもらった直後の渡辺俊投手は、4回表、先頭の柴原選手に安打されると、犠打と四球で1死1・2塁に。ここで本間選手は打ち取って2死としたものの、的場選手に二遊間を抜かれ、これが適時打となり、勝ち越されてしまいます。
 これは悪い流れかと思ったのですが、その裏、斉藤和投手が制球を乱します。1死から福浦選手と今江選手が連続四球を選んで1・2塁に。ここでTSUYOSHI選手が二遊間を抜いて再び追いつくと、続く早川選手の犠飛でついに逆転に成功します。
 3・4回こそ乱れた渡辺俊投手ですが、5回はサブロー選手の好守もあって三人で抑えます。するとその裏、ホークスは斉藤和投手をあきらめ、昨年プレーオフ2勝の柳瀬投手と投入。ところが、この回先頭のオーティズ選手が、逆風の中、左翼席にソロ本塁打を放ち、突き放します。
 さらに6回にも1死から福浦選手と今江選手が再び連続四球を選ぶと、TSUYOSHI選手が適時二塁打を放ち、さらに点差を広げました。
 渡辺俊投手は3・4回の乱れが嘘のように、安定した投球でホークス打線を抑えます。そして8回には早川選手の適時打でダメ押し。これで8対4となりました。
 渡辺俊投手は9回も二番からの攻撃を三者凡退に。結局、5回から9回まで、一人も走者を出しませんでした。4失点ながら5安打1四球自責点1で、完投勝利を飾っています。
 観客数は3万と10人。しかし冒頭に書いたように、チケットを入手しても天候の都合で観戦を見合わせた人はかなりいたため、満員、という雰囲気ではありませんでした。
 お立ち台は渡辺俊投手とTSUYOSHI選手。意外にも、TSUYOSHI選手はこれが今季初のお立ち台との事でした。昨日の決起集会の発言と同様、明日勝って連勝で通過する意思を強調していました。一方の渡辺俊投手は、かつての早川選手の発言をネタに「風を友達にしたのが勝因」と言うなど毎度ながらの飄々とした受け答え。最後は、観戦者に「風邪をひかないように早くお風呂に入ってください」などと気を遣っていました。
 これでマリーンズが初戦を制し、第二ステージ通過まであと1勝としています。一方の斉藤和投手はプレーオフからあわせて、リーグのポストシーズン5戦5敗となっています。
 大きな勝利ですが、ホークスは昨年も斉藤和投手で落とした後、連勝で第一ステージを突破しているだけに、まだまだ予断は許しません。なお、明日の先発は小林宏之投手と杉内投手との事です。なるべくなら連勝で一気に決めたいところですが、はたしてどうなるでしょうか。

 横浜のベイスターズ対スワローズは三浦投手と藤井投手が先発。初回、スワローズがいきなりの連打で好機を作り、ラミレス選手の203安打目となる適時打で先制しますが、後が続かず、1点に止まります。
 するとその裏、ベイスターズは金城選手の適時打で追いついた後、吉村選手の23号3ランで一気に4点を取り、即座に逆転します。
 その後、スワローズはリグス選手の本塁打などで1点差とします。そして8回に先頭の飯原選手が死球で出ると、盗塁の後に内野ゴロ二つで生還。無安打で追いつきます。
 ところがその裏、四番手のシコースキー投手が二死無走者から村田選手に勝負に行きながらストレートの四球。結局この試合、本塁打王を争う村田選手とガイエル選手はともに本塁打はありませんでした。すると、続く吉村選手の安打の後、リグス選手に失策が出て、再びベイスターズが勝ち越します。
 そして9回はクルーン投手が登板。先頭の青木選手に死球を出しますが、ラミレス選手に一年ぶりに自己タイとなる161kmを出すなど、後続を抑え、31セーブ目。これでスワローズは21年ぶりの最下位となってしまいました。観客数は6千9百人ほどでした。

2007年10月07日

クライマックスシリーズ決起集会に参加

[ 野球 ]

 明日からのCSに備え、マリンスタジアムで決起集会が開催されたので行ってきました。一昨年のプレーオフ開催前にも行われています。
 14時半開始という事で、10分ほど前に会場に着きましたが、すでに、会場である球場前は人でいっぱい。さらに、階段を上がった所にある、2階通路も人が鈴なりになっていました。
 定刻より少々遅れてイベントが開始に。司会者挨拶の後、定番のマスコット・チアガールのダンスが行われた後、CS第一戦に出場登録されている選手の紹介がありました。
 続いて、一昨年同様、さっそく選手が登場。ベニー選手・早川選手・里崎選手・TSUYOSHI選手・成瀬投手の五人が壇上に上がりました。ベニー選手は一昨年に続いての登場。その時一緒にいたのは、初芝清氏と諸積二軍コーチでした。二年とはいえ、移り変わりというものを感じさせられました。

 各選手が一言ずつ挨拶を述べます。音響の関係でなかなか聞き取りにくい部分もありましたが、専用会場ではないので仕方ないでしょう。その中で印象に残ったのは、早川選手の「活躍して、今日はお立ち台だ、と思った時には、7回あたりから何を言うかネタを考えている」という発言でした。そして続いてバレンタイン監督が登場。挨拶の後は、壇上の選手も一緒に「We love Marines」の合唱がありました。
 続いて、明日の予告先発の発表がありました。ホークスは予想通り斉藤和投手、マリーンズは渡辺俊介投手でした。事前の報道では小林宏之投手というのもありましたが、ローテーションから考えると、順当な先発と言えるでしょう。さらに、壇上でTSUYOSHI選手が、「二戦目は成瀬投手でない」という事を本人に確認するような形で発表(?)していました。ここについては、前回の成瀬投手が5回で降板ということもあり、ローテーションを入れ替え、第二ステージ第5戦の先発に備えるか、と思っていたので、「それを壇上で選手が明かす」という事も含め、驚かされました。なお、TSUYOSHI選手は、「成瀬投手は千葉で投げる機会はない」と、第一ステージ2連勝通過宣言もしていました。
 その後、再度バレンタイン監督が挨拶し、一度壇上を降ります。ところが、その際、一緒にマイクを持って降りてしまうという「珍プレー」を披露。それもあって、再び壇上に戻ってきます。
 結局、監督も残ったまま、最後に一言ずつ挨拶がありました。締めはベニー選手で、「ホークスは25人だが、我々は26人いる」というものでした。
 ここで選手が去り、ゲストが登場。最初は、今年から8回裏攻撃前に流れるようになった「カモメが飛んだ日」を歌う渡辺真知子さんが登場。生で歌っていました。
 引き続き、初芝清氏が壇上に。黒いTシャツを着ていましたが、これは一昨年の決起集会で着ていたのと同じものとのこと。いきなり「物持ちがいいんです」と笑いを取ります。
 続いて、クライマックスシリーズでどのような選手に期待したいですか、と聞かれると、「自分の力でヒットを打てる選手」と答えます。これは、一昨年のプレーオフ最終戦で、三遊間への当たりを、三塁手と遊撃手が激突して内野安打になった、という逸話をネタにしたものです。そして、その時の映像が流れ、会場からも笑い声が出ました。
 実際に打った本人だからこそ、ギャグにできるのでしょう。ただ、現実問題としては、あの内野安打がなければ、逆転のリーグ制覇さらには日本一・アジア制覇もなかったかもしれません。そう考えると、むしろ「自分の力でないヒットを打てる選手」が要注意なのでは、などとも思いました。特に、第二ステージに行けた場合、田中幸雄選手が鍵を握る場面があるのでは、と思っています。もちろん、初芝氏も、そのあたりを分かっての上で、あえて笑いを取ったのでしょう。
 その後は、応援団による応援練習があって解散となりました。今回は、音の問題は仕方ないとしても、それ以外は、極めて運営の流れ・内容とも優れており、非常に楽しめました。
 この勢いで、ぜひとも明日から始まるクライマックスシリーズも勝ち進んでほしいものです。

古田兼任監督の引退試合

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対カープは今季のスワローズ主催最終試合。という事で、現役引退と監督退任が決まっている古田兼任監督の引退試合に。その古田兼任監督は五番捕手でスタメン出場でした。
 先発は石川投手と長谷川投手。秋に入って好調の石川投手ですが、今日は2死1塁から新井選手に適時二塁打を打たれると、さらに連続適時打を喫し、一気に3点を先制されます。また、この回に、嶋選手と梵選手が相次いで盗塁成功。古田兼任監督の肩を容赦なくついてきます。最下位のかかっている試合という事もあり、厳しい攻撃を見せていました。昨日の村田選手の本塁打もそうですが、引退試合の相手に全力で対戦する、というのはプロとして素晴らしい姿だと思います。

 2回にスワローズはプロ初の四番に入った青木選手が安打で出塁し、暴投で進塁すると、続く古田兼任監督の右飛で三塁に。さらにリグス選手の犠飛で1点を返します。
 しかし、その後は長谷川投手の前に抑えられます。一方のカープは5回表に新井選手の28号2ランで追加点を挙げます。
 5回まで1安打に押さえられたスワローズは6回も簡単に二死を取られ、さらにガイエル選手は平凡な左飛を打ちます。ところが、これを深追いした遊撃手と左翼手がぶつかり、球がグラブに触れることなく、フェンスまで転々とします。その間に、ガイエル選手は一気に本塁生還。意外な形で本塁打王争いに望みをつなぐ、34号ランニング本塁打となりました。
 さらに続くラミレス選手がセリーグタイとなる202本目の安打を放ち、青木選手も安打で続き、「一発出れば同点」という場面で、古田兼任監督にまわします。しかし、前二打席に続き、ここもフライで打ち取られます。
 そして8回表に広瀬選手の7号ソロでカープがダメ押し。しかしその裏、ガイエル選手が今度は右翼席に「二打席連続」となる35号ソロを放ち、再び3点差とします。
 そして、2死1塁となって古田兼任監督の最後の打席に。すると、カープもここで、これが現役最後の登板となる佐々岡投手を起用します。
 この、「現役最後同士の対決」は佐々岡投手が勝利。この結果、佐々岡投手には現役最後の登板でホールドがつきました。その佐々岡投手には、古田兼任監督自ら、花束を渡していました。
 9回は高津投手が抑えますが、その裏は永川投手が抑えて試合終了。6対3でカープが勝ち、最終戦を白星で飾りました。スワローズは残り2戦を連勝しないと最下位、という状況になっています。観客数は3万3千27人でした。
 試合終了後は、挨拶などの引退セレモニーが開催。その後、場内一周の際に、古田兼任監督が、かつて優勝時に見せたフェンス登りなどをやっていました。なお、挨拶の言葉は、どちらかと言うと当たり障りのないものでした。まあ、球団の「戦力外通告」のあたりに始まって、古田兼任監督としてはかなり不本意な部分があっただけに、心からの言葉は言いづらかったのかも、とも思いました。
 いずれにせよ、これで技術のみならず、選手会長としても球史に残る名選手がグランドを去ることになりました。また、来年以降、どのような形で球界に関わるかわかりませんが、さらなる活躍を期待したいものです。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは高崎投手と朝倉投手が先発。同点で迎えた4回にドラゴンズが失策で勝ち越しますが、その裏、ドラゴンズも2失策のお返し(?)で、ベイスターズが3点を取って逆転します。
 6回に1点差に追いついたドラゴンズは、8回裏に1点を追う展開ながら岩瀬投手を起用。ところが、2死2塁からこの回2度目の四球を出すと、続く金城選手が2点適時打を放ち、追加点を奪われます。直後の9回にドラゴンズも1点を返しただけに、結果的にこれが決勝点となってしまいました。
 これでドラゴンズは全試合終了。CSに臨むにあたり、やや不安な岩瀬投手の内容と言えるかもしれません。観客数は2万4百人ほどでした。

2007年10月06日

佐々岡選手、地元で最後の登板

[ 野球 ]

 広島のカープ対ベイスターズは大竹投手と吉見投手が先発。初回に栗原選手の適時打で先制したカープが、嶋選手の14号3ランも出て一挙5点を挙げ、続く2回にも2点を取って早々と試合を決めます。
 大竹投手は7回を3安打無失点で抑え、8回も斎藤投手が抑えます。そして9回、ほぼ満員のお客さんは佐々岡投手の登板を期待していたようですが、横山投手が登板し、2死まで取ります。
 そしてついに広島では最後となる佐々岡投手が登場。大歓声の中、相手は本塁打王争いをしている村田選手が登場。そして1-3からの五球目を左翼スタンドに36号ソロを放ちます。しかし、続く鈴木尚選手は三球三振で試合終了。カープが10対1で地元最終戦を飾りました。観客数は今季二番目となる2万9千7百人ほどでした。

 試合終了後は佐々岡投手の引退挨拶を開催。壇上の佐々岡選手は、家族をはじめ、関わった様々の人に感謝の言葉を述べていました。その後は、場内一周したのですが、最後に三塁側ベンチで一人待っていた村田選手が挨拶に来たのが印象に残りました。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは松井投手と中田投手が先発。初回にウッズ選手の適時打でドラゴンズが先制すると、さらに平田選手のプロ初安打が2点適時打となり、ドラゴンズが3点を先制します。さらに5回には中村紀選手が20号となる満塁本塁打を放つなどで一挙に5点を追加。中盤で大差となりました。
 中田投手が5回を無失点で抑えた後は、先発陣の小笠原投手が6回から8回を投げます。このあたり、CSを意識した継投なのでしょう。
 そして9回は平井投手が登板。すると1死から前の打席で代打で安打を放ち、そのままマスクを被っていた古田兼任監督がこの日2本目の安打を放ちます。そして内野ゴロで二塁に進んだ後、青木選手の内野安打に失策がからみ、古田兼任監督が生還します。しかし反撃はそれだけドラゴンズが8対1と大勝しています。観客数は2万7千2百人ほどでした。

完封リレーでレギュラーシーズン最終戦を飾る

[ 野球 ]

 レギュラーシーズン最終戦となった千葉のマリーンズ対イーグルスは小野投手と朝井投手が先発。今日は里崎選手・早川選手・サブロー選手・TSUYOSHI選手が外れました。代わりに橋本選手が六番、塀内選手が九番に。また、大松選手が一番に入り、竹原選手が対右ながら五番、という布陣でした。一方のイーグルスも山崎武選手などが外れる、来期を見据えたオーダーでした。
 小野投手は初回に四球二つで走者をためますが、併殺で凌ぎます。一方、打線のほうは1・2回続けて無死1・2塁としますが、いずれも走者を進められず、最後は併殺で打ち取られ、好機を生かせません。

 しかし3回、1死から大松選手が安打で出塁。この安打で大松選手は、規定打席に達しないものの三割に到達しました。そして二番に入っているオーティズ選手が四球を選び、二死後にベニー選手の適時打でマリーンズが先制します。
 小野投手は4・5回といずれも二死満塁としますが、4回は山崎隆選手、5回はフェルナンデス選手を抑え、いずれも得点は許しません。
 そして6回は高木投手が抑えた後、7回は久保投手が一昨日に続く中継ぎ登板。来週からのCSは中継ぎでの起用となりそうです。仮に追いつかれて、その後味方が勝ち越すと、一昨年に続く二桁勝利、という微妙な立場でしたが、もちろんそのような事を意識せず、走者は出すものの2イニングを0点に抑えます。
 打線は5・7回の無死1塁をいかせず、朝井投手に1失点完投を許してしまいます。主力が何人か抜けていた事もあるのでしょうが、CSへの課題と言えるかもしれません。
 そして9回表は小林雅英投手が登板。前回は打込まれましたが、今日は三人で抑え、久々のセーブを挙げました。
 というわけで、1対0で最終戦を飾りました。観客数は1万7千4百人ほどでした。
 目前で優勝を決められたもののそこから5連勝。最後の10試合は8勝2敗という好調ぶりで、最終成績は貯金15で、首位ファイターズとの差も2まで戻しました。ちょうど一昨年と同じ数でした。この勢いをぜひCSでも維持して、日本シリーズ出場を目指してほしいものです。

 福岡のホークス対ライオンズは新垣投手と岸投手が先発。新垣投手は2回に暴投で先制されると、4回には和田選手に四球を与えた球が暴投となって二塁に進まれ、GG佐藤選手の適時打で追加点と、暴投のプロ野球記録を作った今年を象徴するような内容となってしまいました。
 さらにライオンズが7回に継投陣を打ち込んで4点を追加。ホークスは9回に一軍復帰した松中選手の適時打などで2点を返しましたが反撃はそれだけ。6対2で勝ったライオンズが伊東監督最後の試合を白星で飾りました。観客数は3万3千4百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは川島投手と寺原投手が先発。初回にベイスターズが押し出しで先制。一方の寺原投手は初回こそ走者をためましたが、後はスワローズ打線を抑えます。そして6回は吉村選手の22号3ランが出て追加点を挙げたベイスターズが7回にも1点を加えます。
 結局寺原投手は2安打2四球で2試合連続となる完封勝利で12勝目を挙げています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

2007年10月05日

清水直投手、遅ればせながら今季初完封

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは林恩宇投手と清水直行投手が先発。今日は昨日のヒーローであるサブロー選手がスタメンから外れ、代わりにワトソン選手が四番に。そして右投手相手ですが、竹原選手が8番DHに入りました。また、今日が本拠地最終戦となるイーグルスは、今季限りでの引退を表明している関川選手が一番に入りました。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打を放つと、四球の後、福浦選手に適時打が出て、マリーンズが先制。さらに続く無死1・3塁でワトソン選手は併殺に倒れますが、その間にもう1点が入ります。

 今季レギュラーシーズン最終登板となった清水直投手ですが、今日は3回を1安打に抑えます。すると4回、1死から安打で出た大松選手が盗塁すると、送球がそれて一気に三塁に。そして四球の後、竹原選手が犠飛を放って追加点を挙げます。
 ここのところ中盤に崩れる事の多い清水直投手は、4回に安打と四球で無死1・2塁とします。しかし、続く山崎武選手の安打性の当たりを、早川選手が好捕。これで乗ったのか、後続も抑え、ここも0点に抑えます。
 続く5回も2死から関川選手が結果的に現役最後の安打となる二塁打を放ちます。さらに安打で1・3塁となりますが、清水直投手はここも凌ぎます。
 マリーンズ打線は5回から登板のドミンゴ投手に抑えられます。しかし、清水直投手も後半、さらに調子を上げ、イーグルス打線を封じます。7回も2死から四球を出しますが、続く関川選手は内野ゴロ。関川選手も一塁にヘッドスライディングを見せますが、一塁はアウト。最後まで関川選手らしいプレイでした。
 そして9回表は、これまた今季引退する吉田豊彦投手が登板。先頭の竹原選手は安打しますが、続く今江選手は打ち取られます。これが吉田投手の現役最後の投球となりました。
 清水直投手は結局6回以降は無安打投球。9回も三人で抑え、4安打3四球でイーグルスを0点に抑え、遅ればせながらの今季初完封で6勝目を挙げました。観客数は2万2百人ほどでした。
 試合終了後は野村監督の挨拶に続き、両選手の引退セレモニーを開催。吉田投手が開口一番で「もっと投げたかった!」と叫んだのが印象に残りました。

 名古屋のドラゴンズ対カープは川上投手と高橋投手が先発。5回にカープが先制しますが、7回にドラゴンズが森野選手の17号ソロで追いつき、延長戦に入ります。
 そして11回、カープが暴投で勝ち越すも、その裏、1死満塁から押し出し死球でドラゴンズが追いつき、12回に入ります。
 12回表、ドラゴンズは9番手の高橋投手が登板。この時点で、両チームあわせて17投手のプロ野球記録に。さらに2死から岩瀬投手が登板し、一チームで10投手のタイ記録を作ります。
 その裏、カープは両チームあわせて19人目となる斎藤投手が登板。2死2塁で打席には井端選手が入ります。フルカウントから井端選手がファウルフライを打ちますが、これを嶋選手がグラブに当てながらも取れません。すると命拾いした井端選手は右前にサヨナラ打を放ち、ドラゴンズが3対2で勝ちました。観客数は3万7千9百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは増渕投手と三橋投手が先発。初回にリグス選手の内野安打でスワローズが先制すると、5回にはガイエル選手の33号2ランで追加点を挙げます。
 9回に高津選手が村田選手に35号ソロを打たれたものの、後は抑えたスワローズが3対1で勝っています。増渕投手は8回途中まで6安打1四球無失点でプロ初勝利。また、ラミレス選手が右打者では初となる200本安打を達成しています。観客数は1万4千8百人ほどでした。

2007年10月04日

逆転勝ちで2位を決める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは成瀬投手と大隣投手が先発。成瀬投手は勝てば同率最多勝で「投手三冠」ですが、自責点数によっては、防御率一位から陥落する可能性もある、という状況でした。今日の打線は、対左の標準である、三番・竹原選手。また、里崎選手が二試合ぶりに五番でスタメン復帰。二塁には堀選手が入りました。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打を放つと、早川選手の犠打の後、竹原選手が適時打を放ってマリーンズが先制。さらに2死後に里崎選手に14号2ランが出て初回から3点を奪います。
 ところが成瀬投手は2回に3安打で1死満塁とし、犠飛で1点を返されます。さらに4・5回とソロ2本を喫し、追いつかれると同時に、この時点で防御率が1.8173に。2位のダルビッシュ投手との防御率の差は0.0029となってしまいました。

 しかし追いつかれた直後の5回裏に今江選手が2試合連続となる9号ソロを放ち、マリーンズが勝ち越し。成瀬投手に再び最多勝の権利が入ります。
 すると6回から今季初リリーフとなる久保投手が登板。この時点で、成瀬投手の勝率および防御率の1位が決まりました。
 その久保投手は6回を抑え、7回も川崎投手が抑えます。しかし8回、続投の川崎投手が1死から安打されて降板すると、四番手の荻野投手が安打で走者を増やした後に適時打を打たれて同点に。この時点で成瀬投手の最多勝がなくなりました。さらに五番手で登板の薮田投手も打たれ、逆転を許してしまいます。
 しかしその裏、途中出場でこの回先頭の福浦選手が内野安打で出塁すると、TSUYOSHI選手が「必殺技」の二塁プッシュバントで内野安打とします。そして早川選手が送ると、ホークスはここで途中から三番に入っていた大松選手を敬遠します。すると勝負を選択されたサブロー選手が右越に走者一掃の3点適時三塁打。一気に逆転しました。
 9回は薮田投手が三人で抑えて試合終了。これでマリーンズのシーズン2位が決定し、8日からのクライマックスシリーズは千葉で行われることとなりました。観客数は1万7千2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズは田中投手とグリン投手が先発。3回に失策で広げた好機にフェルナンデス選手が2点適時打を放って先制。田中投手は5回に1点を返されたものの、それ以外はファイターズ打線を抑えます。
 そして8回には高卒二年目でプロ初出場初スタメンの枡田選手の2点適時打などで3点を追加。田中投手はファイターズ打線を5安打2四球1失点に抑え、完投で11勝目を飾っています。この勝利で、イーグルスの4位が決定しています。観客数は2万8百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースはグライシンガー投手と上園投手が先発。2回に今岡選手の4号ソロで先制したタイガースが、3回には一番に入った桜井選手の適時二塁打と相手守備の乱れで2点を追加します。
 上園投手は7回を4安打3四球で無失点に。8回は今季90試合目の登板となる久保田投手が、9回は藤川投手が抑えてタイガースが完封リレーで勝利。藤川投手の46セーブ目はセーブ数のタイ記録となっています。上園投手は今季のリーグ新人1位となる8勝目を挙げています。観客数は2万3千7百人ほどでした。

 東京ドームの読売対ベイスターズは金刃投手と那須野投手が先発。初回に読売が先制しますが、2回以降はベイスターズの投手陣が無走者に読売打線を抑えます。そして8回、村田選手に34号3ランが出て逆転。以下も継投陣が無走者に抑え、ベイスターズが3対1で勝っています。観客数は4万5千3百人ほどでした。

 なお、この日は高校生ドラフトも行われました。マリーンズは地元の唐川投手を引き当てました。本人も地元なだけに、小さい頃からマリーンズファンだったとのこと。ぜひとも、意中の球団で大成してほしいものです。

2007年10月03日

2位マジック1の一方で戦力外通告も・・・

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは小林宏之投手と涌井投手が先発。一昨日に怪我をしたズレータ選手が登録抹消となった事もあり、入れ替わりに一軍に上がったワトソン選手が7番DHで久々の出場。また、里崎選手が連日の欠場で、橋本選手がスタメン9番となりました。
 先週の水曜と同じ顔合わせでしたが、今日は違う試合展開に。小林宏投手は、初回、2回と安打はされますが、0点に抑えます。
 すると3回裏、1死からTSUYOSHI選手が内野安打で出塁すると、早川選手の安打で1・3塁に。ここで福浦選手に犠飛が出てマリーンズが先制します。

 小林宏投手は6回まで3安打無失点投球とライオンズ打線を抑えます。そして6回裏、先頭の早川選手が安打すると、牽制悪送球で無死三塁と、絶好の追加点機を作ります。しかしそこから四球で塁は埋めたものの、あと一本が出ず、ここを0点に凌がれてしまいます。
 すると直後の7回表、小林宏投手は和田選手にこの試合初の四球を出してしまいます。そこから2死2塁としますが、代打で登場のGG佐藤選手に同点適時打を喫し、試合は振り出しに戻ります。
 しかしその裏、この回先頭の今江選手が左翼席に8号ソロを放ち、再びマリーンズがリードを奪います。そして8回は荻野投手が抑えます。続いて9回に登板した薮田投手は、先頭打者に安打され、犠打も許しますが最後は抑え、2対1で勝ちました。観客数は1万6千4百人ほどでした。
 これでマリーンズはCS地元開催権まであと1勝としています。また、涌井投手に白星をつけなかった事により、明日先発の成瀬投手に、防御率・勝率に続いて最多勝という「投手三冠」の可能性を残しました。
 そのような明るいニュースの一方で、戦力外通告発表もありました。長年、球団を支えてきた黒木投手や、2005年の優勝に多大な貢献をした山崎投手も対象になっています。他には龍太郎投手や、21歳の藤井選手も戦力外通告がされたようです。この季節の必然とはいえ、寂しいもの。黒木投手は他球団での現役続行を希望しているとのことですが、可能なら一度はマリーンズの一軍登板を見たいものだと切に思います。

 仙台のイーグルス対ファイターズは岩隈投手と八木投手が先発。今日も稲葉選手と高橋選手を欠くファイターズ打線でしたが、岩隈投手の立ち上がりをとらえ、初回にいきなりの5得点。岩隈投手はプロ最短KOとなってしまいました。実質的にこの初回で勝負あり。イーグルスもフェルナンデス選手に22号3ランが出たものの得点はそれだけ。イーグルス継投陣も打込んだファイターズが11対3と圧勝しています。観客数は1万8千7百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ホークスは加藤康投手とスタンドリッジ投手が先発。初回に初の四番に入ったブキャナン選手の適時二塁打などで、ホークスが2点を先制します。加藤康投手は2回から5回までは無失点と好投するも、打線の援護がありません。
 スタンドリッジ投手は7回を7安打2四球ながら無失点。そこから水田投手・馬原投手の必勝継投を見せますが、馬原投手が2死から迎選手に1号ソロを打たれて1点差に。さらに連打で一打同点の場面までなりましたが、最後は凌いでホークスが2対1で勝っています。観客数は1万6千7百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは高崎投手と安藤投手が先発。初回に金城選手の適時打でベイスターズが先制すると、安藤投手は続く2回に高崎投手にまで適時打を喫するなど3点を追加され、計4失点となります。
 一方、適時打を放った高崎投手は本業も好調。7回まで投げて野口選手の2安打のみにタイガースを抑えます。結局完封リレーを達成したベイスターズが5対0と快勝。高崎投手はプロ初勝利を挙げています。観客数は1万1千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは木佐貫投手と石川投手の先発でスワローズが負け、セリーグの優勝が決まってしまったようです。観客数は4万6千2百人ほどでした。他球団の主力選手や学生・社会人の有望選手を毎年獲得するなど、あれだけ金の力を使えば、どんな球団でも5年に一度くらいは優勝できてしまう、という事なのでしょうか。
 ただでさえ、裏金問題が批判されたこの年に、そのような球団に優勝されてしまうことは、一野球ファンとして大変残念な事です。まあ、結果が出てしまったものは仕方ありません。せめてクライマックスシリーズではタイガースかドラゴンズに勝ち抜いてもらえれば、と思っています。

2007年10月01日

タイガース、CS進出を決める

[ 野球 ]

 横浜のベイスターズ対タイガースは吉見投手と下柳投手が先発。初回、タイガースは安打二本で2死1・2塁とすると、五番に入っている今岡選手に3号3ランが出て先制します。その後、2回から4回までは無安打でしたが、5回に下柳投手の安打を足がかりに四球二つで二死満塁とすると、今岡選手の二塁内野安打が適時打となり、5対0となります。

 下柳投手は失策で失点したものの5回を自責点0。ただ、その失策の時にグラブを叩きつけるなど、やけに気が立っていました。
 6回は江草投手と渡辺投手で抑えます。そして後は必勝継投とばかりにウイリアムス投手を投入しますが、いきなり安打され、2死1・3塁から金城選手に13号3ランを喫し、1点差となってしまいます。
 しかし久保田投手は無失点で抑え、迎えた9回表、1死1・2塁から3連続適時打が出て4点を追加。これで再び5点差としました。
 ところがその裏、セーブがつかない事もあってダーウィン投手を出すもこれが失敗。いきなりの連続二塁打で1点を取られた後に安打で1・3塁とされ、1死も取れずに降板となりました。
 ここで遅ればせながら藤川投手が登板。続く金城選手を併殺に抑えますが、続く村田選手に左翼席に33号ソロを打たれて2点差に。しかし最後は吉村選手を抑え、何とか逃げ切りました。
 これでタイガースは遅ればせながらクライマックスシリーズ進出が決定しました。今岡選手の復活は大きいですが、継投陣の不振は気になるところ。シリーズ開始までに何とか持ち直してほしいものです。観客数は1万1千5百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは長谷川投手と小笠原投手が先発。3対3の同点で迎えた8回に1死から前田智選手がこの日二本目の二塁打を放つと、四球で走者をためたあと、嶋選手が2点適時三塁打を放ってカープが勝ち越します。9回にドラゴンズも永川投手から2安打して一発出れば逆転の局面まで作りますが、最後は抑えられて5対3でカープが勝利。これで、ドラゴンズのリーグ連覇はかなり難しくなっています。観客数は7千6百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ライオンズは金子投手と西口投手が先発。4回に木元選手の適時打で合併球団が先制すると、6回には二番手の岡本投手が2死球と制球を乱して満塁とすると、迎選手の適時打で2点を追加。一方、金子投手はライオンズ打線を5安打1四球に抑え、今季二度目の完封勝ち。4対0で合併球団が勝ち、ライオンズは4位がかなり難しくなっています。観客数は9千8百人ほどでした。

優勝明けのファイターズに辛勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは渡辺俊介投手と武田勝投手が先発。今日のファイターズは、昨晩のビールかえ明けのデーゲームという事もあり、大幅にメンバーを落としました。前日の優勝決定試合から続けて出場したのは、全イニング出場中の森本選手のみ。それも指名打者でした。また、クリーンアップは稲田選手・工藤選手・陽選手という顔ぶれ。七番の高口選手は一軍初出場と、いわば「1.5軍」という攻撃陣でした。
 一方のマリーンズは、対左投手の定番となりつつある、福浦選手と大松選手を外し、ベニー選手と竹原選手が入る、という布陣でした。また、スタメン捕手は橋本選手でした。

 今日は試合開始前から雨で、開催が危ぶまれました。しかし、振替日の設定が難しい事もあり、1時間45分遅れた14時45分に試合が開始となりました。
 前回完封の渡辺俊投手は、この落としたメンバー相手に貫禄の投球。2回に先頭の工藤選手に安打されますが、6回まで出塁はそれのみに抑えます。
 しかし打線も武田勝投手の前に沈黙。3回に失策で先頭打者が出ますが、犠打失敗もあり、先制できません。
 結局5回まで無安打に抑えられます。そして6回に先頭のTSUYOSHI選手がチーム初安打を放ちますが、牽制で刺されて、ここも三人で終わります。
 そして7回、渡辺俊投手は先頭の川島選手に二塁打されます。ここで「ピンチバンター」として田中賢選手が登場。リーグ犠打記録保持者の貫禄で成功させます。そして敬遠で1死1・3塁とした後、陽選手の内野ゴロの間にファイターズに先制を許します。
 武田勝投手は7回を2安打無失点。初完封と10勝目がかかったところですが、そこでマウンドを降ります。
 通常ならば8回からは武田久投手が登板するところですが、継投陣もビールかけ明け休暇のようで、金森投手が登板。対して、先頭の橋本選手の安打を足がかりに、早川選手の安打で1死1・2塁とし、ここで大松選手が代打適時二塁打を放って追いつきます。
 渡辺俊投手は9回を投げて3安打1四球1失点。その裏、続投する金森投手に対し、1死からオーティズ選手が内野安打すると、続く今江選手が右中間にサヨナラ適時三塁打を放ち、2対1でマリーンズが勝ちました。観客数は悪天候もあって、1万7千1百人ほどでした。
 これで、対ファイターズ戦は11勝11敗2分と全くの五分で終了しました。とはいえ、今日はスタメン打撃陣も継投も「1.5軍」でした。それにほぼフルメンバーで対戦して接戦の辛勝ですから、ファイターズとしては勝ったに等しい結果と言えるでしょう。逆にマリーンズはクライマックスシリーズにやや不安を残す、対ファイターズ最終戦となりましあ。

 福岡のホークス対イーグルスは新垣投手と一場投手が先発。3回に失策がらみでイーグルスが先制し、5回にも犠飛で追加点を挙げます。
 一方、一場投手は5回まで無走者投球。しかし6回裏、先頭の柴原選手に初安打を許すと、1死後に松田選手が7号2ランを放ち、ホークスが追いつきます。
 ところが直後の7回表、1死から連打で1・2塁とすると、イーグルスは犠打で好調の草野選手にまわします。ここで草野選手は期待に応え、2点適時打を放って再び勝ち越し。さらにフェルナンデス選手にも適時打が出ます。
 そして9回には山崎武選手が単独本塁打王を決める43号2ランが出るなど3点をダメ押ししたイーグルスが8対2と快勝。これで残り4試合を2勝で4位に、2勝1分以上で単独4位になる、という状況になっています。観客数は3万4千2百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ライオンズは平野佳投手と帆足投手が先発。3回に前田選手の適時打で先制した合併球団がさらに犠飛で2点目を挙げ、4回にも追加点を挙げます。
 ライオンズも5回に中島選手の適時打で1点を返しますが、そこから無安打に抑えられます。そして8回にダメ押しした合併球団が4対1で勝っています。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは大竹投手と山井投手が先発。初回に森野選手の適時打で先制したドラゴンズが、さらに失策で1点追加。5回にも失策でさらに1点を挙げます。
 山井投手は8回を3安打1四球無失点。9回は岩瀬投手が抑え、3対0の完封リレーでドラゴンズが勝っています。観客数は9千2百人ほどでした。
 なお、久々のダブルヘッダーと話題になったベイスターズ対スワローズは2試合とも雨で中止。ただでさえ厳しい日程がさらに厳しくなっています。

2007年09月30日

ファイターズのリーグ連覇を生観戦

[ 野球 ]

 昨日の時点でファイターズはマジックが2に。対象チームはマリーンズのため、今日の直接対決の結果によっては、リーグ優勝が決まる事となりました。
 そのマリンスタジアムで行われたマリーンズ対ファイターズ戦の観戦に行きました。実はこの試合の入場券を入手したのは8月頭でした。FC会員のチケット引き替えポイントがたまったため、とりあえずレギュラーシーズンで行ける最後の試合、という事でこの日にしていました。もちろん、当時はこの試合にファイターズの胴上げがかかる、などとは思ってもいませんでした。
 もっとも、球場に入って外野席を見てみれば、左翼席の三分の一はマリーンズファン。また、三塁側内野席もマリーンズの旗を持っている人が目立ちました。これだけ見ると、「普通のマリーンズ戦」という感じです。まあ、仮に札幌でマリーンズが優勝をかけた試合を行っても、同様に「普通のファイターズ戦」というような客層になるでしょうが・・・。
 先発は久保投手とスウィーニー投手。今日はオーティズ選手が三番に入り、、2試合ぶりにスタメン復帰した福浦選手が八番に入りました。
 久保投手は初回に1死から二塁打され、さらに2死1・3塁としますが、高橋選手を抑え、先制は許しません。さらに3・5回は先頭打者の安打と犠打、4回は1死からの二塁打と、毎回のように得点圏に走者は出しますが、いずれも0点に抑えます。

 一方、マリーンズ打線はスウィーニー投手の前に3回まで無安打。4回に2死からサブロー選手が初安打し、里崎選手も続きますが、大松選手が倒れ、先制できません。また、続く5回は先頭のズレータ選手が四球を選びますが、牽制でタッチアウトに。結局ここも0点に終わります。
 というわけで、5回まで0対0で終わります。しかし6回表、ファイターズは先頭の稲葉選手が安打します。続くセギノール選手の当たりは、遊ゴロ併殺打かにも見えましたが、内野の連携がおかしく、外野に抜けた上に、一塁走者の稲葉選手に三塁まで進まれます。続く高橋選手を久保投手は併殺に打ち取りますが、その間に稲葉選手が生還し、ついにファイターズが先制します。
 さらに続く7回、久保投手はこの試合4度目となる先頭打者に安打を許し、さらに犠打でこの試合6度目の得点圏へ走者を進められます。続く金子誠選手の当たりは、高く弾むゴロ。これを久保選手が取りに行くも、グラブに当たって方向が変わってしまい、内野安打となってまたもや1・3塁となります。
 ここで続く森本選手が犠飛を打って2点目。ここでマリーンズは二番手に昨日セーブを挙げた藤田投手を起用しますが、いきなり田中賢選手に右翼フェンス直撃の適時三塁打を喫し、3点目を失ってしまいます。
 その裏、マリーンズは先頭のサブロー選手が自身2本目、チーム合わせて3本目の安打で出塁します。さらに里崎選手も四球を選んで無死1・2塁と一発同点の場面となります。しかし、大松選手の内野ゴロで1死2・3塁としたものの、続くズレータ選手の内野ゴロで1点を返すにとどまります。
 8回、三番手の小宮山投手がいきなり二塁打を打たれ、内野ゴロと四球で1死1・3塁として降板します。すると四番手になんと本日一軍復帰したばかりの小林雅英投手が登板。いい当たりはされますが、二人を抑え、追加点を与えません。
 その裏、二番手の武田久投手に対し、先頭の今江選手が安打で出塁します。しかし、続くTSUYOSHI選手が併殺に打ち取られ、結局三人で終了。反撃の糸口がつかめません。
 9回も小林雅投手が続投。しかし、安打の後にヒットエンドランを決められ、無死1・3塁となってしまいます。ここで五番手に高木投手が登板するものの、田中賢選手にこの日二本目の適時打を打たれると、続く稲葉選手にも詰まらせながら右前に運ばれます。高木投手はあと二人投げると、途中出場の中嶋選手との今季初の「元ブレーブス対決」が実現するところでしたが、残念ながらここで降板となってしまいました。
 マリーンズは4点差ながら、ここで六番手に荻野投手を投入します。しかし、途中から代走で入っていた陽選手に適時二塁打を打たれるなど、得点を加えられ、結局この回6失点。これで試合は完全に決まってしまいました。
 その裏、ファイターズはセーブのつかない局面ながら、「優勝投手」としてマイケル中村投手を投入。1死からサブロー選手と里崎選手が連打しますが、反撃はここまで。大松選手、さらにはズレータ選手が打ち取られ、9対1でファイターズが大勝。そして昨年に続くパリーグ優勝を決めました。観客数は3万14人でした。
 その後は、胴上げ・優勝監督インタビュー・選手による左翼席ファンへの挨拶が行われました。生で胴上げを見たのは、1985年にタイガースが神宮で優勝した時以来でした。前回は外野席でしたので、何がなんだか分かりませんでしたが、今回は内野席なので、比較的よく見えました。

 これでファイターズは二年連続優勝。連覇は両リーグあわせて1999年・2000年のホークス以来です。それだけに余計強さが際だつと言えるでしょう。さらに、昨年の優勝メンバーから、新庄選手が引退し、岡島選手がメジャー入り。さらにリーグ二冠でMVPを取った人までFAで出て行くなど、戦力低下が顕著でした。率直に言って、私も連覇はかなり難しいと思っていました。そのうえ、昨年12勝で新人王だった八木投手まで、故障もあってほとんど働けませんでした。
 一方、目立ったトレードもなければ、即戦力新人の入団もなく、目立つ補強と言えば、昨年、イーグルスで活躍したグリン投手の加入くらいでした。そのような中、工藤選手をはじめ、昨年ファームにいた若手が着実に力をつけて、それらの穴を埋めていったわけです。そのようなチーム作りも含め、大いに賞賛できる連覇と言えるでしょう。
 一方のマリーンズは成瀬投手の大飛躍、移籍で加入した早川選手の活躍などの底上げはありました。しかし、福浦選手とズレータ選手が入れ替わりのような形で長期離脱するなどの主力の怪我がありました。さらには小林雅英投手・清水直投手といった、昨年までの中心選手が、大きく成績を落とすといった事もありました。
 それらの穴を埋めきるだけの若手の台頭がなかった事が、ファイターズと結果を分けた原因かもしれません。
 しかし、今年は、制度の関係で、優勝が決まった後もまだ雪辱ができます。一昨年も、一位のホークスと同じくらいの差がありながら、ポストシーズンで逆転しました。今年も、対ファイターズの成績は現時点で一つ負け越し。明日勝てば五分となり、これも一昨年の対ホークスと同じです。
 ぜひとも10月8日からのクライマックスシリーズではまずホークスに勝ち、さらに頂点をかけてファイターズと戦い、この日の雪辱を果たして欲しいものです。

 福岡のホークス対イーグルスは大隣投手と朝井投手が先発。3回までともに1安打無失点でしたが、4回に大隣投手が突如崩れます。安打と四球で走者をためて帰されるという、前回の登板と同じような展開となり、前回と同じく、この回、7点が入ります。
 その後、ホークスも反撃しますが、走者は出るも得点はなかなか入りません。イーグルスが7安打7点なのに対し、ホークスは14安打3点。勝ったイーグルスは対ホークス勝ち越しを決めています。観客数は3万2千6百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ライオンズは岸田投手と松永投手が先発。初回にライオンズが犠飛で先制し、さらに相手守備の乱れで2点目も挙げます。
 さらに1点差に迫られた6回には江藤選手の代打適時打で追加点。さらに8回には一軍初出場初スタメンの松坂選手にプロ1号が出るなど、6対1でライオンズが快勝しました。観客数は1万1千3百人ほどでした。
 これで合併球団は、合併後3年目で初の最下位となりました。2004年の球団合併の話が出たときに、宮内オーナー等は「合併して強豪球団を作り、タイガースに対抗する人気を得る」などと言っていましたが、この結果には笑うよりありません。
 かつて、オリックスは強豪球団ブレーブスを買収し、さらに日本野球史上に残る天才であるイチロー選手を偶然のような形で獲得し、一時期は連覇もしました。しかし、そこからは、坂を転がるような弱小球団になりました。そして、「球団合併」という究極の補強方法を使ったにも関わらず、Aクラスに一度も入れず、三年目で「定位置」を獲得したわけです。ある意味、天才的なまでの球団経営力と言えるでしょう。

 甲子園のタイガース対カープは福原投手と宮崎投手が先発。2回に先制された福原投手は、一気に4点を失い、この回途中で降板となってしまいます。
 一方、打線は宮崎投手を打てず、その間に1点を追加され、5対0となります。
 8回に桧山選手と今岡選手の適時打、9回には桜井選手の9号ソロで反撃をしますが、時すでに遅し。カープが5対3で逃げ切っています。
 タイガースは甲子園最終戦を白星で飾ることができませんでした。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは三浦投手と石井一投手が先発。ともに7回を3安打1失点で抑え、同点でむかえた8回、四球と失策でむかえた2死1・3塁の好機に田中浩選手が適時打を打ってスワローズが勝ち越し。これが決勝点となり、3対1でスワローズが勝っています。また、これにより、ドラゴンズのクライマックスシリーズ出場も決定しています。観客数は7千2百人ほどでした。

 なお、山形ではファーム日本選手権のドラゴンズ対読売が開催。深田投手と川井投手の先発で始まり、読売が序盤に2点を先制します。しかし、堂上剛選手のソロで1点差としたドラゴンズが、森岡選手の2ランで逆転。さらに終盤に点を重ね、7対2で勝っています。観客数は9千1百人ほどでした。

2007年09月29日

早川選手の2打点と10回1失点の継投で2位浮上

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは杉内投手と小野投手が先発。今日も左相手ということで、福浦選手が外れて竹原選手が連日の三番。また、堀選手に代わってオーティズ選手がスタメンに復帰しました。
 初回、マリーンズは1死から早川選手が左翼席に5号ソロを放って先制します。
 一方、小野投手は初回の1死1塁を併殺で切り抜けると、2回も1死3塁と同点機を作られますが、そこから後続を抑えます。
 一方、杉内投手も本塁打を喫した後は立ち直り、マリーンズ打線を抑えていきます。4回に1死1・2塁と得点圏に走者を出しますが、ここでも追加点は奪えません。

 小野投手は5回にも先頭打者に安打されますが、盗塁刺もあって凌ぎます。しかし続く6回、先頭の的場選手に二塁打あれ、犠打の後に川崎選手に適時打を喫して同点に。この回途中で降板となりました。
 マリーンズ打線は杉内投手に7回まで3安打3四球の1点に抑えられ、続く8・9回も水田投手の前に勝ち越すことができません。
 しかし、マリーンズも川崎投手が一昨日に続くロングリリーフで6回途中から9回までを0点に抑え、試合は延長戦に入ります。
 そして迎えた10回表、ホークス3番手の馬原投手に対し、先頭のオーティズ選手が二塁打を放ちます。そして、今江選手が送り、TSUYOSHI選手が倒れるも、早川選手が中前打を放ってマリーンズが初回以来の得点を挙げ、勝ち越しに成功します。
 その裏、マリーンズのマウンドには三番手の薮田投手が登板。そして2死を取った後に安打されると、今度は藤田投手を起用。すると、本日3安打1打点の川崎選手を抑え、マリーンズが2対1で競り勝ちました。
 これでマリーンズは久々の2位となっています。観客数は3万1千4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズは大沼投手と山本投手が先発。同点で迎えた2回に、ライオンズが2死無走者から安打と四球で走者を出し、さらに片岡選手の適時打で勝ち越すと、二番手の萩原投手からカブレラ選手が25号満塁補塁打を放ち、一挙5点で逆転します。
 しかし直後の3回表、ファイターズが1死からの5連打で追いつき、小谷野選手の犠飛で勝ち越すと、森本選手も2点適時打を放ち、一挙7点を挙げます。
 その後もファイターズは追加点を挙げ、11対7で勝利。萩原投手が移籍後初勝利を挙げています。また、これでファイターズのマジックは2に。29日のマリーンズ戦に勝つと優勝となります。観客数は2万2千人ほどでした。

2007年09月28日

成瀬投手の快投と竹原選手の2発で快勝

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは和田投手と成瀬投手が先発。今日は左先発という事で、昨日同点適時打の福浦選手が外れ、三番には竹原選手がはいりました。また、オーティズ選手の代わりに堀選手が8番二塁に入っています。
 マリーンズは初回2死から、その三番抜擢の竹原選手が左翼席に7号ソロを放ち、先制します。
 前回のホークス戦では1失点ながら11安打された成瀬投手ですが、今日は2回まで無走者投球。3回に先頭打者にバント安打されますが、次打者を併殺に打ち取るなど、ここも0点に抑えます。

 打線は2回の無死2塁の好機を逃し、3回も安打は出るも盗塁失敗もあって三人で終わります。
 しかし4回、この回先頭の竹原選手が今度は左翼席に8号ソロ。この8本中4本が和田投手相手となりました。実はオープン戦でも竹原選手が本塁打を打った事があり、その時、和田投手は「もう打たれない」というような談話を残していたのですが、正反対の結果となってしまいました。
 さらに続くサブロー選手が安打すると、二盗、さらには三盗を決めます。そしてベニー選手の犠飛で生還すると、さらに失策もあって走者をためたあと、今江選手の2点適時二塁打が出て和田投手は降板。さらにTSUYOSHI選手の適時打でこの回、4安打で大量5点を挙げて6点差にします。
 援護を貰った後も、成瀬投手の好投は続きます。ホークスに5安打されますが、うち3本は内野安打。5回も先頭打者に安打されますが、ここも併殺に抑えます。
 9回も1死から安打されますが、続く多村選手をこの日3つめの併殺に打ち取って試合終了。2塁を踏ませない好投で今季4度目の完封を達成しました。これで成瀬投手は16勝目。防御率・勝率に続き、最多勝の可能性も見えてきました。また、2位ホークスとのゲーム差も0.5に。明日勝てば2位に浮上します。観客数は3万1千1百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズは岸投手とグリン投手が先発。2回に振り逃げと四球でためた走者を金子誠選手が2点適時二塁打で帰してファイターズが先制します。しかし、ライオンズも昨日4安打の和田選手が今日も好調。2回裏に17号ソロで1点差にすると、4回裏には2打席連続の18号ソロを放ち、ライオンズが追いつきます。
 さらに7回には銀仁朗選手の今季1号ソロでライオンズが勝ち越します。しかし直後の8回表、四死球と内野ゴロでファイターズが1死2・3塁とすると、セギノール選手に2点適時打が出て、即座に逆転。後は武田久投手とマイケル中村投手の継投で逃げ切り、ファイターズが勝利。優勝マジックを3としています。観客数は1万1千2百人ほどでした。

 神戸の合併球団対イーグルスは近藤投手とバス投手が先発。2回の日高選手の5号2ランで勝ち越した合併球団が3点リードで中盤を迎えます。しかし、イーグルスは5回に1点差とすると、7回に草野選手の適時打で追いつき、2死2・3塁から礒部選手の2点適時二塁打で勝ち越しに成功。さらに8回にも1点を加え、7対4で勝利。再びライオンズと並んで同率4位となっています。観客数は今季の神戸最終戦という事もあり、2万2千7百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは安藤投手と川上投手が先発。0対0で迎えた5回、川上投手自らの二塁打を足がかりにドラゴンズが無死1・2塁とし、荒木選手の1号3ランで先制します。,br />  タイガースも6回裏に連打で無死2・3塁としますが、内野ゴロの1点止まり。しかも直後の7回にウッズ選手の適時打で突き放されます。
 その裏も、久々一軍復帰の今岡選手の二塁打などでまたもや無死2・3塁としますが、ここはドラゴンズ継投陣に抑えられて0点止まり。そのまま4対1でドラゴンズが勝っています。
 ドラゴンズはこれで残り6試合でマジック6に。一方のタイガースは8連敗。これにより、ベイスターズにも自力CS進出が復活してしまっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 広島のカープ対スワローズは黒田投手とグライシンガー投手のエース対決。しかし、グライシンガー投手は4回で6失点し、早々とKOされます。
 黒田投手は7回まで6安打ながら1失点。しかし8回、先頭で代打に出た古田兼任監督の安打を足がかりに、ユウイチ松元選手の2点適時打が出ます。さらに古田兼任監督はマスクをかぶり、9回にも二塁打を放ちます。しかし、試合は7対3でカープが勝利。黒田投手は完投で12勝目を挙げています。観客数は7千6百人ほどでした。

2007年09月26日

終盤で競り勝ち、CS進出決定

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは涌井投手と小林宏之投手が先発。今日は福浦選手が2試合ぶりにスタメンに復帰。ズレータ選手が6番に入り、ベニー選手がスタメンから外れました。
 小林宏投手は立ち上がり、1死から安打され、さらに2死からカブレラ選手を歩かせると、続く和田選手に2点適時三塁打を喫します。
 しかし直後の2回表、先頭のサブロー選手が安打で出塁すると、続く里崎選手はエンドランのかかったところで遊ゴロを打ちます。ところが、二塁手がスタートを切っていた一塁走者をあきらめていたにも関わらず、遊撃手が二塁手に送球してしまい、球が転がっている間に1・3塁となります。
 そしてさらに暴投で2・3塁となった後、ズレータ選手がバックスクリーンに15号3ランを放ち、マリーンズが一気に逆転に成功しました。

 小林宏投手は2・3回は無安打に抑えます。しかし4回、先頭の和田選手を歩かせると、1死から中島選手に右前にポテン安打を打たれます。そして、微妙な当たりながら、和田選手はスタート良く三塁まで達しました。すると、小林宏投手が暴投し、その走塁が生きた形でライオンズが追いつきます。
 直後の5回表、先頭の今江選手が二塁打を放ち、TSUYOSHI選手が送って1死3塁に。しかし、この好機を生かせず、勝ち越せません。
 すると6回裏、1死から和田選手が安打すると、2死から中島選手がまたしても詰まった当たり。しかし、これが左翼線ギリギリに落ち、和田選手が一気に生還。逆転を許してしまいます。
 直後の7回にも1死1・2塁としますが、ここも相手の好守もあって得点に結びつきません。さらに8回は二番手の三井投手に対し、先頭のサブロー選手が安打し、さらに1死1・2塁となりますが、続くベニー選手の当たりがまたも好補されて併殺に。どうしても追いつけません。
 その裏、前の回から登板の荻野投手が、1死から四球と安打で走者をため、リーファー選手の所で、川崎投手が登板します。対するライオンズも右の江藤選手を起用しますが、ここは川崎投手が抑えます。さらに満塁までしますが、最後は凌ぎ、追加点は許しません。
 そして1点差で迎えた9回表、ライオンズはグラマン投手が登板。対して先頭のオーティズ選手が四球を選ぶと、続く今江選手が犠打で1死2塁に。続くグラマン投手と相性のいいTSUYOSHI選手は倒れますが、早川選手が三遊間を抜き、2死1・3塁とします。
 ここで打席は三番の福浦選手。今季は対左の打率が低く、グラマン投手相手には無安打です。しかし、ここでは左前打を放ち、土壇場でマリーンズが追いつきます。
 さらに続くサブロー選手も中前打を放ちます。二塁走者の早川選手は一気に本塁をつき、細川捕手相手に激しい体当たりをします。しかし、ブロックした細川選手は起き上がれずに担架で運ばれるほどの状態ながら、ボールは放さず、タッチアウトに。勝ち越しはできません。
 捕手の代わりがいないライオンズは、その細川選手がしばらくの治療の後、そのまま打席に立ちます。対する前の回から続投の川崎投手は、その細川選手を含め、9回裏を三人で抑えます。
 そして10回表、四番手の山岸投手に対し、先頭の里崎選手が四球で出塁し、1死からベニー選手が安打すると、ここで登場の代打の橋本選手も四球で満塁とします。ここで今江選手が中前に弾き返し、勝ち越しに成功。続くTSUYOSHI選手がまた中前打を放ち、6対4とします。
 その裏も川崎投手が続投します。この時点では、薮田投手をどこか先発で使うのか、などと思っていました。しかし、2死から川崎投手が和田選手に本日四本目の安打を打たれると、ここで薮田投手が登板。江藤選手を中飛に打ち取り、3セーブ目を挙げています。
 これでマリーンズは、クライマックスシリーズ出場を決めました。一方のライオンズはこれで27年ぶりのBクラスが決定しています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスは先週に続いてのダルビッシュ投手対田中投手。田中投手は2回に1死1・2塁、3回に1死3塁と先制機を作られますが、いずれも抑えます。
 一方、ダルビッシュ投手も3回まで1安打投球。しかし4回、内野安打と野選で無死1・3塁とすると、礒部選手に適時打が出て、イーグルスが先制します。
 その後は再び投手戦に。ダルビッシュ投手は5回から8回まで2安打に抑えます。一方、田中投手は4回から8回まで無安打にファイターズ打線を抑えます。
 9回表は武田久投手が抑えて迎えた9回裏、田中投手は1死から田中賢選手に四球を出し、さらに盗塁を許します。すると、続く稲葉選手が右越の二塁打を放ち、イーグルスが同点に。さらにセギノール選手を歩かせて2死1・2塁とすると、ファイターズは今日5番の工藤選手に代えて坪井選手を代打で起用。これが成功し、坪井選手は右前打を放ちます。ギリギリのタイミングでしたが、一昨日サヨナラの走者になり損ねた代走の紺田選手が、今日は本塁セーフ。逆転サヨナラで投手戦を制したファイターズがマジックを5としています。観客数は本拠地最終戦ということもあり、土曜に続いて満員となる4万2,222人でした。

 福岡のホークス対合併球団はスタンドリッジ投手と加藤康投手が先発。今季一軍初登板の加藤康投手は3回までホークス打線を1安打に抑えます。そして4回に合併球団が失策で先制しますが、その裏、その失策をした小久保選手に適時打が出てホークスが追いつきます。
 さらに続く5回には川崎選手の2点適時打が出てホークスが勝ち越し。スタンドリッジ投手は7回を6安打2四球で1失点。その後は三瀬投手に柳瀬投手と、二枚看板を休ませる継投でホークスが勝っています。観客数は2万8千3百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは工藤投手とボーグルソン投手が先発。3回まで1安打に抑えていたボーグルソン投手ですが、4回に1死満塁からこの三連戦好調の佐伯選手に16号満塁本塁打を喫します。
 さらに6回には橋本健選手が2点を追加され、試合は大差となります。
 6回まで工藤投手に3安打に抑えられていたタイガース打線は、7回に金本選手が31号ソロを放ちます。しかし反撃はそれだけ。結局工藤投手は8回を5安打2四球1失点に抑え、7勝目を挙げています。タイガースはこれで7連敗。首位との差が4.5となり、4位ベイスターズとの差は5となっています。観客数は1万7千5百人ほどでした。

 広島のカープ対スワローズは高橋投手と増渕投手が先発。4回に嶋選手の13号2ランで逆転したカープが7回に梵選手の18号ソロで追加点。しかし、増渕投手は2本塁打されたものの、7回を3安打3失点に抑えます。
 2点を追うスワローズは8回に青木選手の20号ソロとラミレス選手の適時二塁打で同点に。さらに9回に2死満塁から田中浩選手の3点適時三塁打で勝ち越すと、続くラミレス選手に27号2ランが出て、一挙に5点を奪い、そのまま8対3で勝利。シコースキー投手が移籍後初勝利を挙げています。観客数は8千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは高橋尚投手と朝倉投手の先発でドラゴンズが負けたようです。観客数は4万6千人ほどでした。

タイガース、藤川投手が2試合連続で敗戦投手に

[ 野球 ]

 今日はセリーグのみ3試合が行われました。
 横浜のベイスターズ対タイガースは吉見投手と下柳投手が先発。タイガースが初回に先制するも、下柳投手は3回に相川選手に逆転2ランを喫すると、続く4回には佐伯選手の15号ソロで2点差にされます。
 2回以降は得点できなかったタイガースですが、8回に腰を痛めた赤星選手の代役のような形で一軍復帰した赤松選手の内野安打を足がかりに、シーツ選手の適時打で1点差に。さらに9回、制球の定まらないクルーン投手から1安打2四球で満塁とし、鳥谷選手の犠飛で追いつきます。
 しかし延長に入った10回裏、前の回から登板の藤川投手が1死から安打されます。そこから昨日逆転打を喫した佐伯選手は抑えたものの、続く吉村選手にサヨナラ打を喫し、5対4でベイスターズが勝利。藤川投手は2試合連続で敗戦投手となり、タイガースは6連敗となってしまいました。観客数は1万6千2百人ほどでした。

 広島のカープ対スワローズは青木高投手と石川投手が先発。カープは5回までに3回先頭打者が安打しますが、先制できず、好投の青木高投手を援護できません。
 そのまま0対0で迎えた7回にガイエル選手の32号ソロでスワローズが先制。続く8回にもラミレス選手に26号ソロが出ます。
 石川投手は6回以降はカープ打線を完璧に抑え、4安打無四球で今季2度目の完封勝利を挙げています。観客数は1万1百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは内海投手と山本昌投手の先発でドラゴンズが負けたようです。観客数は4万2千2百人ほどでした。

2007年09月24日

中盤に打ち込まれて大敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は清水直行投手と金子投手が先発。今日は9番三塁を堀選手から今江選手に入れ替えた以外は昨日と同じ顔ぶれ。というわけで、福浦選手は対右で2試合連続欠場となりました。
 初回、昨日と同様にTSUYOSHI選手が安打で出塁しますが、今日は犠打を決められず、結局0点で終わります。
 しかし続く2回、先頭のベニー選手が四球を選ぶと、1死から大松選手が内野安打。続くオーティズ選手は三塁ゴロを放ち、併殺かと思われましたが、大松選手のスライディングを受けた後藤選手が一塁に悪送球し、その間に里崎選手が生還して先制、さらに続く今江選手が右翼席に7号2ランを放ち、一気に3点を奪います。

 清水直投手は、初回・2回と安打されながら、併殺で切り抜けます。しかし3回、1死から2安打と四球で満塁に。続く北川選手の当たりは今江選手が好捕しますが、併殺は取れずに1点を返され、さらにラロッカ選手の適時打で1点差にされます。
 さらに続く4回、この回先頭の後藤選手が9号ソロを放って同点に。後藤選手はこれが今季対清水直投手4本目の本塁打となりました。さらにこの回、2死1・3塁としたところで清水直投手は降板。三試合連続での序盤降板となってしまいました。
 この4回は二番手の高木投手が凌ぎましたが、続く5回にこの10連戦で7度目の登板となった小宮山投手が誤算。いきなり3連打で1点を勝ち越されると、後藤選手に二打席連続となる10号3ランを打たれ、一気に4点を奪われます。そこからは三人を抑えた小宮山投手ですが、続く6回も連打されて降板。さらに中郷投手・藤田投手が適時打を打たれ、さらに3点を加えられ、7月末以来の二桁失点となってしまいました。
 3回以降は金子投手に抑えられていたマリーンズ打線は、6回裏に四球と失策で好機を得て、二番手の山本投手に対し、竹原選手の代打適時打で1点を返します。
 その後も点差がつきながらも、荻野投手・川崎投手を投入してそれ以降の失点は防ぎます。しかし、合併球団も大久保投手・加藤大投手と勝ちパターンの継投を見せ。9回裏には19日に先発したばかりの平野佳投手を起用。来期の抑え転向の試験なのでしょうか。そして、この継投陣に抑えられ、そのまま10対4で大敗しました。首位ファイターズとのゲーム差は4に開いています。観客数は2万5千3百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ホークスは武田勝投手と新垣投手が先発。ホークスが3回に復帰2試合目となったアダム選手の7号ソロで先制しますが、4回にファイターズが逆転します。
 しかし6回、ホークスは小久保選手の適時二塁打で追いつくと、昨日決勝本塁打の井手選手に2点適時打が出て、再びリードを奪います。
 しかしファイターズは7回に1点差に迫ると、8回表からは昨日に続き、負けている展開ながら武田久投手を投入。するとその裏、水田投手に対し、1死1塁から小谷野選手が適時二塁打を放ち、同点に追いつきます。
 ファイターズは9回途中からマイケル中村投手。ホークスも9回頭から馬原投手と、ともに抑えの切り札を投入。ともに走者は出しますが、得点は許しません。
 そして12回表にファイターズは萩原投手を投入。四球を二つ出したものの、小久保選手を三振に打ち取るなど、0点に抑えます。
 その裏のホークスは、馬原投手が4イニング目ながら続投。1死から代打の坪井選手が安打を放ち、2死1塁で田中幸選手が代打で登場します。そして田中幸選手は左翼フェンス直撃の当たりを放ちます。代走で出ていた一塁走者の紺田選手は一気に本塁をつきますが、やや余裕のタッチアウト。4対4の引分けに終わりました。やや無理かとも思いましたが、田中幸選手にサヨナラ打をつけたい、という気持ちがあったので、三塁コーチも腕を回したのでしょう。
 これでファイターズのマジックは6となっています。一方のホークスもクライマックスシリーズ進出が決まりました。観客数は4万1千4百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズは岩隈投手と西口投手が先発。2回に1死1・3塁から内野ゴロの間にイーグルスが先制。さらに4回には礒部選手の5号ソロ、6回には礒部選手の適時打、7回には草野選手の適時打と、着実にイーグルスが加点します。
 岩隈投手は8回まで4安打3四球で無失点。9回も3番からの攻撃で簡単に二死を取り、今季初完投初完封まであと一人とします。しかし、続く和田選手に16号ソロを打たれると、3連打でさらに1点を失い、一発出れば逆転の状況となり、降板と鳴ってしまいます。しかし、二番手の小山投手が抑え、イーグルスが4対2で連勝。ライオンズとの差を1にまで縮めています。観客数は2万1千1百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは秦投手と能見投手が先発。4回に三番に入った桜井選手の8号3ランでタイガースが先制しますが、その裏に種田選手の代打適時三塁打と内野ゴロでベイスターズが即座に追いつきます。
 そのまま3対3で迎えた6回、4番手の横山投手相手に、タイガースは2死無走者から2安打と四球で満塁に。ここで代打の桧山選手が押し出し四球を選び、タイガースが再びリードを奪います。
 するとその裏、タイガースは6回にも関わらず久保田投手を投入。6回を三人で抑えた後、7回に2死満塁としますが、ここはウイリアムス投手が抑えます。
 続く8回、タイガースは一人しか投げていないウイリアムス投手に代えて藤川投手を投入。ところが2死を取った後に四球と内野安打で走者をためると、佐伯選手に逆転となる2点適時二塁打を喫してしまいました。
 そして9回はクルーン投手が三人で抑え、ベイスターズが5対4で逆転勝ち。タイガースは5連敗と同時に、「三人そろい踏み」での連勝も23で止まっています。観客数は2万8千2百人ほどでした。

 東京ドームの読売対ドラゴンズは木佐貫投手と山井投手が先発。初回にドラゴンズが満塁から森野選手の適時打で2点を先制します。
 その後、2回に1点を返されますが、4回に1死1塁から英智選手が三塁ゴロを打つも、俊足で間一髪併殺を逃れます。すると、谷繁選手の安打、さらには山井投手の投ゴロが失策となり、貰った好機で満塁に。ここで井端選手が2点適時打を放って突き放します。
 その後、読売も「取られた分だけ取り返す」という感じで反撃し、1点差で迎えた7回、2死1塁から途中出場の上田選手が三塁打を放って貴重な追加点。さらに続く井端選手が一塁ヘッドスライディングの気迫を見せる内野安打で、3点差とします。
 ドラゴンズは6・7回を石井投手が、8回を岡本投手が無安打救援。そして9回、2死無走者から岩瀬投手が本塁打を喫しますが、反撃もそれまで。7対5でドラゴンズが勝ち、首位復帰するとともに、優勝マジック7を点灯させています。観客数は4万5千6百人ほどでした。

 広島のカープ対スワローズは雨で、史上最長となる約1時間29分遅れての試合開始となりました。その待たされた藤井投手の立ち上がりをとらえたカープ打線が、いきなりの連続二塁打で先制した後、さらに1点を加え、とどめに梵選手と嶋選手の連続本塁打で初回に一気に5点を挙げます。
 長谷川投手は7回を8安打されながら1失点。結局、初回の大量点がそのまま点差となり、7対2でカープが勝利。スワローズとのゲーム差を1に縮めています。観客数は8千6百人ほどでした。

2007年09月23日

渡辺俊投手の好投と多彩な攻撃で圧勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は渡辺俊介投手と川越投手が先発。水曜日に三人相手とはいえ、中継ぎ登板した渡辺俊投手にとっては、「中三日」となりました。打線は、福浦選手と今江選手が外れ、堀選手とベニー選手がスタメン入り。昨日サイクル安打のズレータ選手が三番で、六番がベニー選手・七番が大松選手・八番がオーティズ選手・九番が堀選手という並びでした。
 1回表、渡辺俊投手はわずか7球で三者凡退に打ち取ります。するとその裏、マリーンズは先頭のTSUYOSHI選手の打球が川越投手の足に当たり、打球を見失っている間に安打となって出塁。続く早川選手が送った後、ズレータ選手を迎えます。川越投手は調子が上がっている事もあり、低めを慎重に攻めて0-3に。そして勝負を諦め、明らかなボールを投げます。すると、その時にTSUYOSHI選手が三盗し、1死1・3塁となります。
 さらに二死後、何とズレータ選手が二盗。さらに捕手の送球と同時にTSUYOSHI選手がスタートを切り、送球がそれた事があって重盗が成功。マリーンズが足で先制します。

 続く2回は先頭のベニー選手が二塁打。ところが続く大松選手が犠打を失敗し、1死1塁となってしまいます。しかし、続くオーティズ選手が、その失敗を消す7号2ランを放ち、マリーンズが追加点を挙げます。
 渡辺俊投手は序盤から快調な投球。4回に先頭の村松選手にこの試合初の安打を喫しますが、3番から5番を抑え、ここも反撃を許しません。
 3・4回は0点だったマリーンズ打線ですが、5回1死からTSUYOSHI選手が安打を放つと、続く早川選手が左中間に適時二塁打を放ってさらに1点追加。ズレータ選手が四球の後、 サブロー選手が右中間を抜いてさらに1点追加。川越投手はここでKOとなりました。
 さらに二番手香月投手から、里崎選手の犠飛に始まり、ベニー選手が適時打を放つと、大松選手もバットを折りながら右前に落とし、この回計5点。これで早くも試合はほぼ決まりました。
 大量援護を貰っても、渡辺俊投手の調子は変わりません。打たせて取る投球で凡打の山を重ね、着実に抑えていきます。
 そして9回、2死1塁から内野安打され、この試合初めて複数の走者を出すも、後続を抑え、4安打1四球で今季二度目の完封。三塁を踏ませる事がありませんでした。
 攻めては、足技・一発・集中打と、多彩な攻撃で大量8点、投げては完封と、まさに完勝という試合でした。
 これで首位ファイターズとのゲーム差を3.5まで縮めています。観客数は2万7千6百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ホークスは斉藤和投手と山本投手が先発。3回裏、2死2塁から森本選手が安打しますが、本塁に突入した稲田選手が井手選手の好返球でタッチアウトとなり、ファイターズは先制できません。
 一方、大卒新人でプロ初先発の山本投手の前に3回まで無安打だったホークスでしたが、4回に先頭の多村選手が初安打すると、続く小久保選手が25号2ランを放ち、ホークスが先制します。
 一方の斉藤和投手は4回も1死1・2塁となりますが、ライナーゲッツーで凌ぎます。さらに6回は2死無走者から安打されると、四死球で満塁に。しかし、ここも連続本塁打中の高橋選手を三振に打ち取ります。
 すると、直後の7回表に、山本投手から井手選手が2号ソロを放って3点差に。さらに四死球で走者をためます。するとここでファイターズは3点差をつけられながら、二番手に武田久投手を投入するという執念を見せます。
 するとその投手起用に応えた打線が、斉藤和投手から連打して無死1・2塁に。ホークスはここで二番手の二コースキー投手を投入しますが、犠打と死球で1死満塁とした後、森本選手の2点適時打で1点差に迫ります。すると続く田中賢選手の打席で二コースキー投手がボークを取られ、1死2・3塁に。これは完全にファイターズが逆転する流れと思われましたが、二コースキー投手は田中賢選手・稲葉選手を打ち取り、リードを守ります。
 ファイターズは8回を武田久投手が抑えた後、さらに9回にはマイケル中村投手を投入します。しかしホークスも水田投手と馬原投手が8・9回を完璧に抑え、3対2で勝利。ファイターズとのゲーム差を2.5に戻しています。観客数は今季二度目の満員となる4万2,222人でした。

 仙台のイーグルス対ライオンズは林恩宇投手と帆足投手が先発。3回に2死1塁から、高須選手の適時二塁打でイーグルスが先制します。
 久々先発の林恩宇投手は4回まで無安打投球でしたが、5回に初安打されると、さらに2死2・3塁とし、銀仁朗選手に逆転の2点適時三塁打を喫します。さらにライオンズがカブレラ選手の25号ソロなどで追加点を挙げ、7回までに4対1とリードを広げます。
 ところがその裏、嶋選手と高須選手の安打で1死1・2塁とすると、草野選手の適時打でまず1点を返し、さらに満塁に。ここでライオンズが二番手に岩崎投手を送りますが、いきなり押し出しの四球を出し、さらにフェルナンデス選手の内野ゴロが併殺崩れとなり、イーグルスが追いつきます。
 そして8回、三番手の山崎投手に対し、嶋選手と渡辺直選手の安打で2死1・2塁とすると、草野選手に適時二塁打が出てついにイーグルスが勝ち越します。そして9回は小山投手が抑えてイーグルスが5対4で勝利。ライオンズの連勝を止めると同時に、ゲーム差を2に戻しています。観客数は1万9千9百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは石井一投手と上園投手が先発。上園投手は初回に四球二つで1死1・2塁とすると、四番に入ったユウイチ松元選手に適時二塁打を打たれ、先制を許します。
 石井一投手は5回まで無安打投球。しかし、6回に先頭の藤本選手がチーム初安打を放つと、続く代打・藤原選手の犠打が失策となり無死1・2塁に。さらに鳥谷選手が送って1死2・3塁と逆転機を作りますが、代打の浜中選手、さらには三番に抜擢された野口選手がともにフルカウントから三振を喫し、反撃できません。
 タイガースは1点を追う展開ながら、6回から久保田投手を、8回からはウイリアムス投手を投入します。ところがそのウイリアムス投手が8回につかまって2失点。これで試合が決まってしまいました。,br />  石井一投手は結局2安打1死球とほぼ完璧な内容で今季初完封を飾っています。観客数は3万2千人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対カープは小笠原投手と大竹投手が先発。ドラゴンズは初回・2回と走者を二人ずつ出しますが、先制できません。すると3回、嶋選手の11号ソロでカープが先制。続く4回には前田智選手に14号2ランが出て突き放します。
 ドラゴンズは6回には無死1・2塁、7回には無死満塁としますが、いずれも生かせません。一方、カープは終盤に前田智選手のこの日2本目の15号ソロなどが出て5対0に。大竹投手は8安打3四球の内容ながらドラゴンズの拙攻にも助けられ、プロ初完封を果たしています。
 逆に小笠原投手は5連敗。その黒星がついた5試合中、4試合までが味方が完封という、援護のなさです。観客数は3万7千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは久保投手と三浦投手の先発でベイスターズが負けたようです。観客数は4万5千9百人ほどでした。

ズレータ選手のサイクル兼7打点で快勝

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは久保投手と朝井投手が先発。今日は対右投手の極めてオーソドックスな打線でした。下位の並びは、六番がズレータ選手で七番が大松選手、八番がオーティズ選手でした。
 初回、久保投手は1死から死球を当てると、さらに連打で満塁に。ここでリック選手に二遊間を抜かれて先制されます。しかし、本塁に突入した二塁走者は早川選手の好返球と里崎選手の好ブロックでアウトにし、最少失点に抑えます。
 打線は、2回まで走者が出ず、3回に先頭の大松選手が安打するも無得点。しかしその裏、久保投手も二塁満塁を凌ぎます。

 そして4回表、先頭の福浦選手が歩くと、1死後に里崎選手が歩いて1・2塁に。ここで、朝井投手と相性のいいズレータ選手が左中間を抜く2点適時二塁打を放ち、逆転に成功します。
 リードを貰った久保投手は、4・5・6回と先頭打者に安打されますが、いずれも後続を断ちます。
 一方、攻撃のほうは6回、先頭のサブロー選手が安打すると、二盗、さらには三盗成功します。そして1死後にズレータ選手が今度は右翼フェンス直撃の適時三塁打を打って追加点。さらに大松選手にも適時二塁打が出て4点目が入り、ここで朝井投手は降板となりました。
 さらに7回は先頭のTSUYOSHI選手が二塁打を放つと、犠打と犠飛で着実に追加点を挙げます。さらに四球と内野安打で再び走者をためると、ズレータ選手が右中間スタンドに14号3ランを放ち、試合をほぼ決めました。
 その裏、久保投手が1死から連打されると、急にスコールのような雨が降り、試合が一時中断します。そして再開にあわせて荻野投手に交代。2死から適時打を喫しますが、その1点に抑えます。
 8回はともに連投となる高木投手と小宮山投手が登板。今日はともに持ち味を出して、0点に抑えます。ちなみに小宮山投手は15日に42歳の誕生日を迎えた後、この8連戦で7登板。少ない回数とはいえ、ここまで登板頻度の多い42歳も日本の野球の歴史でそうはいないでしょう。
 そして9回、1死から途中出場の大塚選手が安打します。そして続く里崎選手の打席で盗塁成功。2死2塁でズレータ選手に打席がまわります。そしてズレータ選手は、左中間に適時打を放ち、これでサイクル安打を達成。球団では31年ぶりとの事でした。しかもその四安打は全て適時打で、本日7打点となりました。
 その裏は一軍に復帰したばかりの中郷投手が抑え、9対2でマリーンズが快勝しています。観客数は1万8千6百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団は八木投手とデイビー投手が先発。1対1で迎えた6回にアレン選手の適時打で勝ち越した合併球団が、前田選手の2点適時打で計3点を挙げます。ファイターズも8回に相手守備の乱れて1点を返して2点差に迫りますが、9回に合併球団が3点をダメ押しし、7対2で勝利しています。観客数は3万6千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ホークスは大沼投手とガトームソン投手が先発。3回に二塁打3本でライオンズが3点を先制。4回にも1点を奪ってガトームソン投手をKOします。
 一方の大沼投手は4回まで無走者投球。援護もあって2勝目確定と思いきや、5回に3安打2四球で2点を返され、まさかの降板となります。しかし、その後は継投時が抑え、打線も着実に点を重ねて7対3とライオンズが快勝で6連勝となっています。また、ホークスが負けたため、ファイターズの優勝マジックは7と減っています。観客数は2万6百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは川島投手と杉山投手が先発。タイガースは初回に2点を先制しますが、その裏に杉山投手が3四球と二塁打2本で3点を失い、即座に逆転されます。
 4回にタイガースが関本選手と鳥谷選手の本塁打で4点を取って逆転しますが、またしてもその裏、早くも三番手となった渡辺投手が打込まれて再び逆転。5回にも2点を追加されます。
 タイガースは6回に無死1・2塁、7回には無死1塁としますが、いずれも反撃できず。9回も1死から連打しますが、ここも得点には結びつかず、そのまま9対6で敗れています。観客数は3万2千4百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対カープは中田投手と宮崎投手が先発。同点で迎えた6回裏に、ドラゴンズが1死満塁から谷繁選手と井上選手の適時打で一気に4点を勝ち越し。続く7回にも5点を挙げ、一気に試合を決めます。終わってみれば12対3の大勝で首位を守っています。観客数は3万7千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは野間口投手と三橋投手の先発でベイスターズが負けたようです。観客数は4万3千7百人ほどでした。

2007年09月22日

平均39歳継投で敗れる

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは一場投手と吉井投手が先発。今日は里崎選手・ズレータ選手・早川選手がスタメンから外れ、二番にはオーティズ選手が入り、大松選手が五番。下位は橋本選手・大塚選手・塀内選手という並びでした。
 マリーンズは初回に2安打、2・3回は先頭打者が安打し、特に3回は2死満塁とまでしますが、いずれも得点できません。
 一方、久々の一軍登板となった吉井投手は1・2回は安打されながら0点に抑えます。しかし続く3回、2死1塁から草野選手に8号2ランを喫し、先制を許します。連続完封負け中だったイーグルスにとっては、これが37イニングぶりの得点でした。

 吉井投手は続く4回にも失策で出した走者を適時打で帰してしまい、続く5回にも追加点を失い、この回途中で降板。またしても、移籍初勝利はなりませんでした。
 マリーンズは42歳の吉井投手の後は、39歳の高木投手、42歳の小宮山投手と、今季二度目となるベテラン継投を見せますが、いずれも本来の調子でなく、追加点を許してしまいます。
 打線も遅まきながら6・7回と点を取り、一時期は3点差まで迫ります。しかし、8回、犠飛で追加点を奪われると、34歳と今日の投手リレーでは「若手」となる藤田投手が登板。しかし、山崎武選手に42号2ランを打たれ、ダメ押しを喫してしまいます。なお、山崎武選手はこの本塁打で、本塁打と打点の二冠をほぼ確定させています。
 試合はそのまま9対3でイーグルスが勝利。首位ファイターズとのゲーム差は5.5となってしまいました。観客数は1万5千8百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団はスウィーニー投手と岸田投手が先発。4回にファイターズが高橋選手の9号満塁本塁打で逆転しますが、合併球団も6回に追いつきます。
 そして5対5で迎えた8回裏、ファイターズが無死1・3塁と好機を作ると、続く高橋選手の内野ゴロが失策となってファイターズが勝ち越し。さらにこの回打者一巡で8点を挙げ、一気に試合を決めました。これでファイターズに、リーグ優勝マジック8が点灯しています。観客数は2万5千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ホークスは岸投手と杉内投手が先発。3回までは両チームあわせて1安打の投手戦でしたが、4回に杉内投手が突如制球を見出し、三連続を含む4四球で先制点を献上します。
 岸投手は9回途中まで5安打3四球ながら無失点の好投。打っては7回に2点を追加したライオンズが3対0で勝利。岸投手は10勝目を挙げています。観客数は1万1千5百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースはグライシンガー投手と安藤投手が先発。2回2死1・2塁からグライシンガー投手に2点適時二塁打が出てスワローズが先制。3回にタイガースも関本選手の6号ソロで1点を返しますが、4回に安藤投手がつかまって5失点。打線はグライシンガー投手相手に8回までに8安打しながらソロのみの1点に抑えられ、8対1と大敗。タイガースは首位陥落となっています。観客数は2万6千6百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対カープは川上投手と黒田投手のエース対決。ドラゴンズが森野選手の15号3ランで逆転しますが、カープも7回に追いつき、そのまま延長戦に入ります。そして迎えた11回裏、2死2塁で打席に入った中村紀選手が左翼席に19号サヨナラ2ランを放ち、5対3でドラゴンズが勝利。首位に返り咲いています。観客数は3万4千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは高橋尚投手と寺原投手の先発でベイスターズが負けたようです。観客数は3万8千1百人ほどでした。

2007年09月21日

効率のいい攻撃で大勝

[ 野球 ]

 今日は千葉のマリーンズ対ホークスのみ。小野投手と大隣投手が先発でした。打線は福浦選手・サブロー選手・大松選手が外れ、ベニー選手とズレータ選手で3・4番で竹原選手が6番に入るという、最近すっかり「対左標準オーダー」となった並びでした。一方、ホークスは松中選手が肉離れで登録抹消となっています。。
 初回、小野投手は1死から川崎選手に安打されますが、牽制で刺し、三人で終わらせます。続く2回も、多村選手にあわや本塁打という三塁打を打たれますが、ここも0点に終わらせます。

 前回の初対戦で無失点に抑えられた大隣投手に対し、マリーンズ打線は初回は三者凡退に抑えられます。しかし続く2回、先頭のズレータ選手が四球を選ぶと、続く里崎選手が安打。そこから犠打と四球で1死満塁となり、八番に入ったオーティズ選手が適時打を放ち、マリーンズが先制します。さらに2死後にTSUYOSHI選手が押し出し四球を選ぶと、続く早川選手が2点適時打と得点を重ねると、止めはベニー選手の12号3ラン。この回、打者10人で4安打3四球7得点と、極めて効率のいい攻撃で大量点を挙げました。
 一方、小野投手は援護を貰った直後の3回も2死から連打されますが、ここも0点に抑えます。結局、5回まで毎回の6安打をされながら、前半を無失点で凌ぎます。
 一方、大隣投手は3回以降は立ち直り、マリーンズ打線は5回までの一巡を完全に抑えられます。結局、5回までで三者凡退4回に打者一巡の大量点1回という、極端な攻撃となりました。
 小野投手は6回は初の三者凡退に抑えます。しかし7回1死から安打されると、この試合初の四球を出し、2死後に本多選手に適時打されて、1点を返されます。するとベンチは二番手の藤田投手を即座に投入。大差ながら細かい継投を見せます。,br />  その裏、ベニー選手のこの試合2本目となる13号ソロが出て即座に突き放します。そして8回途中から小宮山投手が、9回は神田投手が抑え、7対1で勝利。安打数は得点より少ない6本でした。
 これで2位ホークスとのゲーム差は2まで戻しています。観客数は1万6千1百人ほどでした。

2007年09月20日

成瀬投手の粘投とまさかの継投で逃げ切る

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは成瀬投手とスタンドリッジ投手が先発。今日は福浦選手とサブロー選手が3・4番に、オーティズ選手も7番に復帰し、ズレータ選手が8番、9番には昨日4安打の堀選手が三塁で入りました。一方のホークスは松中選手が筋肉の張りでスタメンから外れています。
 初回、成瀬投手は簡単に二死を取りますが、そこから連打されて2・3塁とされますが、何とか抑えます。
 その裏、マリーンズは1死から早川選手が安打すると、その打球を中堅手が後逸して二塁に。続く福浦選手が適時打を放ち、マリーンズが先制します。

 援護点を貰った成瀬投手ですが、初対戦のホークス相手に安打を打ちまくられます。2回も先頭打者に安打された後、2死2塁から安打されます。しかし、ここは何とか凌ぎます。
 しかし続く3回表、先頭の川崎選手に内野安打されると、田上選手にも続かれて無死1・3塁に。ここで小久保選手に適時打を喫してついに追いつかれます。さらに続く多村選手にも安打されて無死満塁とされますが、そこから後続を抑えます。結局、無死から4連打されながら最少失点で凌ぎ、逆転を許しません。
 さらに続く4回も2死から連打され、早くも二桁安打となってしまいます。さらに、四球を出して満塁としますが、ここも凌いでしまいます。
 するとその裏、マリーンズは無死から里崎選手と大松選手が連打して1・2塁に。ここでオーティズ選手が適時二塁打を放って勝ち越しに成功します。さらに、2死からTSUYOSHI選手が2点適時打を放つと、福浦選手にこの日二本目の適時打が出て、この回計4点を挙げ、5対1とします。
 勝ち越してもらった後の成瀬投手は本来の投球に戻り、5・6回を三人で抑えます。そして7回、1死から小久保選手にこの試合11本目の安打を喫します。するとマリーンズは何と二番手に三日前に先発した渡辺俊介投手を起用。試合前から話はあったそうですが、試合後、本人も「冗談かと思った」と言ったほどの衝撃的な継投でした。そして4年ぶりのリリーフとなった渡辺俊投手は、四球こそ出しますが、ここも0点に抑えます。
 そして8回から川崎投手が登板。2安打で2死1・3塁とすると、四番手には荻野投手が登板。そして続いて9回も投げた荻野投手は三者凡退に抑え、プロ初セーブを挙げました。成瀬投手はこれで15勝1敗。ホークスとの差は3に戻しています。観客数は2万2千8百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対イーグルスはダルビッシュ投手と田中投手が先発。初回に田中賢選手が三塁打を放つと、続く稲葉選手の適時打でファイターズが先制。さらに2回には金子誠選手に4号ソロが出ます。
 序盤から援護をもらったダルビッシュ投手は5回を1安打投球。6回に連打で無死1・3塁としますが、山崎武選手を打ち取った後、ライナーゲッツーでここも無失点に抑えます。
 田中投手も3回以降は好投。6回には無死1・2塁から中軸三人を三者連続三振に打ち取ります。しかし7回、1死1・3塁とすると、ファイターズは本日引退の挨拶が予定されている田中幸雄選手を代打で起用。それに応えて田中幸選手は適時打を放ち、大きな追加点を奪います。さらに森本選手の犠飛が出たところで田中投手は降板。すると二番手で遅ればせながら移籍後初登板となった佐藤投手に対し、田中賢選手が右翼方面に飛球を放ちます。これを礒部選手が追いついたもののグラブに当てて大きく弾きます。その間に田中賢選手は一気に生還。ランニング2ランとなりました。
 ダルビッシュ投手は8回を5安打3四球無失点ながら完封を狙わずに降板。そのままファイターズが6対0で勝ち、両リーグ通じて初のクライマックスシリーズ進出を決めています。観客数は2万7千9百人と、両先発の人気もあり、昨日の倍近い動員。札幌だったら4万人入っていたのではないでしょうか。

 大阪ドームの合併球団対ライオンズは平野佳投手と涌井投手が先発。初回にカブレラ選手の昨日に続く24号2ランでライオンズが先制しますが、その裏、涌井投手が二死から連続四球を出すと、連打で合併球団が逆転します。,br />  そのまま両投手が頑張って2対3のまま迎えた7回、ライオンズが1死から連打で2・3塁とすると、栗山選手が2点適時打を放ち、今日も終盤で逆転。9回にも1点を加えて5対3で勝利。涌井投手は17勝目を挙げています。観客数は9千1百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは石川投手と朝倉投手が先発。初回にガイエル選手の31号2ランなどでスワローズが3点を先制し、その後も有利に進めます。しかし7回にドラゴンズが追いつき、5対5で迎えた9回表、この回先頭の中村紀選手が18号ソロを放ち、ドラゴンズがついに勝ち越し。その裏は岩瀬投手が3年連続となる40セーブを挙げ、ドラゴンズが6対5で勝っています。なお、試合前には古田兼任監督の現役引退兼監督退任会見が行われています。観客数は1万5千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは山口投手と高橋投手が先発。2対2で迎えた7回表にカープが一気に5点を勝ち越しますが、その裏にベイスターズも5点を取り、即座に追いつきます。
 そして9回にカープが勝ち越し、その裏は永川投手が登板。2死3塁から種田選手を三振に打ち取りますが、その球がそれ、種田選手は一塁セーフとなり、振り逃げでベイスターズが追いつきます。そして続く相川選手が右中間を抜いて逆転サヨナラに。ベイスターズが11対10と打撃戦を制しました。観客数は9千5百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売はボーグルソン投手と内海投手の先発で、タイガースが勝たなかったようです。観客数は4万8千5百人ほどでした。

2007年09月19日

連日の延長敗戦で再び自力優勝消える

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは小林宏之投手と和田投手が先発。今日はTSUYOSHI選手と早川選手が復帰して1・2番に。連日の対左とあって3番から6番は昨日と同じで、7番には堀選手が、9番には大塚選手が入りました。また、昨日7敗目を喫した小林雅英投手が登録抹消となっています。
 ホークスは2回に小久保選手が安打を放った後、大村選手が二塁打を放ち、無死2・3塁に。ここで小林宏投手に暴投が出て先制されますが、何とかその1点に抑えます。
 その裏、マリーンズは1死から竹原選手が左翼席に6号ソロを放ち、追いつきます。

 小林宏投手は今日も本来の調子ではありあません。4回も1死から連打され、四球で2死満塁としますが、ここは凌ぎます。しかし続く5回は連打で1・3塁とされ、松中選手の犠飛で勝ち越しを許します。さらに2死1・2塁から右前に安打されますが、ここはベニー選手の好返球で川崎選手を本塁で刺します。
 そして勝ち越された直後の5回裏、この回先頭の堀選手が、連日のスタメン起用に応え、左翼席に2号ソロ。即座に追いつきます。
 小林宏投手は6回に失策で1死3塁となりますが、ここはスリーバントスクイズを外し、三振ゲッツーで勝ち越しを許しません。しかし、続く7回は1死から二塁打を打たれ、9安打4四球2失点で、ここで交代となりました。しかし、ここは二番手の川崎投手が松中選手と大村選手を抑え、ここも0点に抑えます。
 打線は和田投手に対し、8回まで5安打2四球で、ソロ2本のみの2得点でした。
 8回は荻野投手が2死から二塁打されますが、ここで小林雅投手と代わって久々一軍復帰の藤田投手が登板。この危機を凌いだ後、9回も三人で抑えます。
 その裏、マリーンズは二番手の水田投手から、1死から代打の福浦選手が安打すると、続く堀選手が本日3本目となる安打でエンドランを決め、1死1・3塁に。ここでマリーンズが大松選手を代打に出すと、ホークスは敬遠して満塁策をとります。ここで途中出場のサブロー選手は右飛を打ち上げます。やや浅いながらも、代走のオーティズが本塁突入するも、柴原選手の好返球で本塁タッチアウトとなり、3試合連続の延長戦となります。
 10回からマリーンズは、抑えに繰り上がった薮田投手に代わり、荻野投手とともに右のセットアッパーとなった小宮山投手が登板。四番から始まったホークスの10・11回を無安打に抑えます。
 対するホークスは馬原投手が登板。10回はいきなりTSUYOSHI選手が死球で出て、早川選手が送りますが、3・4番が倒れます。そして11回も2死から堀選手が4本目の安打を放つと、代打の橋本選手が得意の四球を選んで1・2塁と再びサヨナラ機を作ります。しかし、ここもサブロー選手が倒れ、連日の延長12回となります。
 その12回は薮田投手が登板。しかし、いきなり川崎選手に安打されます。続く松中選手はバントの構えをして0-2になった後、三球目をバントしてファウルになります。なんでもこのバントは本人の意思とのこと。しかし、ここでベンチの王監督が「振れ」の身振りを見せると、強攻に切り替え、三遊間を抜き、無死1・2塁となります。ここで続く小久保選手が犠打を決め、大村選手敬遠で満塁に。そして続く田上選手を追い込みますが、2-2から犠飛を打たれ、三度目の勝ち越しを許してしまいます。
 その裏、四番手の柳瀬投手に対し、二死からベニー選手が四球を選ぶも、最後はズレータ選手が三振に倒れて試合終了。3対2で敗れ、首位ファイターズとのゲーム差は5となり、再び自力優勝がなくなりました。また、2位ホークスとの差も4と開いています。観客数は2万4百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対イーグルスは武田勝投手と岩隈投手が先発。0対0で迎えた5回裏に、高橋選手の二塁打を足がかりに、金子誠選手の適時二塁打でファイターズが先制します。さらに、7回には森本選手の3号ソロで追加点が入ります。
 武田勝投手は7回を2安打2死球で無失点。8回に武田久投手をはさみ、9回はマイケル中村投手が無死1・2塁とするもそこから抑えて完封リレー完成。2対0で勝ったファイターズがクライマックスシリーズ進出マジックを1としています。観客数は1万4千1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ライオンズは金子投手と西口投手が先発。3回にラロッカ選手の27号3ランなどで4点を先制した合併球団が、1点差に迫られた6回には、ローズ選手のリーグ単独首位となる42号ソロで突き放します。
 ライオンズも8回に1点を返し、1点差で迎えた9回表、合併球団は連続して救援失敗した加藤大投手でなく、大久保投手と投入。しかし、2死1塁からカブレラ選手が左翼最上階に特大の23号逆転2ランを放ちます。その裏はギッセル投手が抑え、6対5でライオンズが逆転勝ちし、単独四位になっています。観客数は9千5百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は能見投手と久保投手が先発。初回に1点ずつ取りあって迎えた4回、先頭の金本選手が30号ソロを放ってタイガースが勝ち越します。
 そのまま1点差で迎えた7回、タイガースは当然ながらウイリアムス投手を投入します。しかし、2安打で1死1・3塁とされ、適時打で今季2点目の自責点を与え、追いつかれます。
 その裏、タイガースはシーツ選手の適時打で勝ち越し、さらに葛城選手にも適時打が出て2点を勝ち越します。今度こそ決まったかと思いきや、8回から登板の久保田投手が2死無走者から内野安打されると、続く投ゴロを失策して2・3塁に。さらに適時打を喫してまたもや追いつかれます。
 しかし、その裏、今日スタメンの野口選手が二塁打を放ち、犠打で三塁に進みます。続く代打・桧山選手の打席で、読売の門倉投手が暴投し、タイガースがまたもや勝ち越します。
 そして9回は藤川投手が登板。1死から安打と盗塁で2塁まで走者を進めますが、最後は連続三振で抑え、タイガースが5対4で連勝。2位以下のゲーム差を再び1.5としています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは藤井投手と山本昌投手が先発。初回に2死1塁から三連打でスワローズが2点を先制。直後の2回表にドラゴンズも李選手のソロで反撃しますが、その裏、田中浩選手の適時打で再びスワローズが突き放します。
 山本昌投手も3回以降は0点に抑えますが、援護はソロ2本のみ。結局スワローズが3対2で逃げ切っています。観客数は1万3千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは工藤投手と青木高投手が先発。ベイスターズが先制するも、5回にアレックス選手の適時二塁打などで3点を取ったカープが逆転し、7回にも追加点を挙げます。9回にベイスターズも反撃して2点差まで迫ってなお二死1・2塁まで迫りますが、最後は永川投手が踏ん張り、カープが6対4で勝っています。観客数は9千1百人ほどでした。

2007年09月17日

終盤で追いつくも最後にサヨナラ負け

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズは中山投手と清水直投手が先発。今日のマリーンズは早川選手・福浦選手・サブロー選手・大松選手と、四人がスタメンから外れ、変わりに大塚選手と堀選手で1・2番、ベニー選手・ズレータ選手・里崎選手というクリーンアップで7番には竹原選手が入る、という布陣でした。
 初回、マリーンズは簡単に二死になりますが、そこからベニー選手とズレータ選手が連打し、里崎選手に適時打と、中軸の三連打で先制します。
 さらに2回、2死から、今日が地元関西最後の試合と張り切る今江選手が左翼席に6号ソロを放ち、追加点を挙げます。

 一方の清水直投手は3回まで四球1のみの無安打に抑えます。しかし4回1死からラロッカ選手に死球。これが日本新となるシーズン25個目ということで、当たった瞬間、ラロッカ選手はヘルメットを脱ぎ、両手を挙げて歓声に応えていました。続くローズ選手の当たりは、シフトを敷いていた遊撃手が二塁ベース近くで捕球するも内野安打に。そして北川選手も安打して満塁になった後、アレン選手の適時打でまず1点を返されます。
 ここで打席は清水直投手の「天敵」後藤選手。ここも相性通り、右中間を抜かれる2点適時二塁打となって逆転。さらに前田選手にも適時打が出て、一挙4点を失い、清水直投手は前回に続いて序盤KOとなりました。
 マリーンズは5回に先頭の今江選手が安打して犠打で進むも、1・2番が倒れて0点。続く6回も2死から連打しますが、ここも二番手の小松投手に抑えられます。
 一方、マリーンズも二番手以降が好投。4回1死満塁から登板した高木投手は、1・2番を抑えると、続く回も中軸三人を三者凡退にするなど無安打投球。そして三番手の小宮山投手も6回途中から登板し、7回も0点に抑えます。
 一方、二番手の小松投手に7回を三人で抑えられたマリーンズ打線ですが、8回1死から、ベニー選手が久々の中軸起用に応えて11号ソロを放って1点差とします。さらに二番手の大久保投手から内野安打と四球で1死1・2塁に。ここでマリーンズが代打に大松選手を起用すると、合併球団は左の菊地原投手を投入。するとマリーンズは代打の代打でサブロー選手を起用しますが、併殺に打ち取られてしまいます。
 続く9回、合併球団は昨日打たれた加藤大投手を起用。すると先頭のオーティズ選手が安打し、今江選手の犠打で進みます。ここで途中出場の福浦選手が右前に弾き返して1・3塁に。そして2死後、早くも最後の野手となる橋本選手が代打で登場。1-3から右越の適時二塁打を放ち、昨日に続いて最終回で追いつき、延長に入ります。
 続く10回、6番手の本柳投手から先頭のTSUYOSHI選手がバント安打し、盗塁で二塁に進みます。しかしここも得点できません。
 投げては小宮山投手の後、荻野投手をはさんで、追いついた9回からは川崎投手が登板。いずれも得点圏までサヨナラの走者を出しますが、0点に抑えます。そして11回も昨日失点した薮田投手が二番からの攻撃を三人で抑えます。
 12回のマリーンズは二番からの攻撃ですが三人で終わります。その裏、マリーンズは小林雅英投手が登板。しかし、先頭の北川選手に安打され、犠打と敬遠で1死1・2塁とした後、大引選手にも安打され、満塁となります。続く日高選手は三球三振に打ち取って2死満塁としますが、途中出場の木元選手に二遊間を抜かれてサヨナラ負け。小林雅投手はこれで7敗目となっています。観客数は2万人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは新垣投手とスウィーニー投手が先発。ファイターズは昨日9回に死球を受けた稲葉選手が欠場となりました。初回に内野ゴロて適時打で2点を先制したホークスが、2回に川崎選手の2点適時三塁打と、序盤で差をつけます。
 一方、新垣投手は稲葉選手を欠くファイターズ打線を抑え込みます。そして中盤にも着実に追加点を挙げ、あわせて10得点。一方、新垣投手は4安打3四球で今季初完封。10対0と大勝したホークスが首位ファイターズとの差を1としています。観客数は3万4千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは帆足投手とドミンゴ投手が先発。2回にライオンズが先制した後、片岡選手の今季1号3ランも出て一挙5点を挙げ、早々とドミンゴ投手をKO。その後も追加点を挙げます。一方、帆足投手はイーグルス打線を2安打2四死球に封じ、こちらも今季初完封。9対0とライオンズが大勝し、再び同率4位となっています。観客数は1万6千人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は下柳投手と木佐貫投手が先発。0対0で迎えた4回、2死無走者から葛城選手が四球を選ぶと、矢野選手が安打でつなぎます。そして、続く関本選手のフラフラと上がった打球が右翼線に落ち、タイガースが先制します。
 下柳投手は4回まで2安打無失点。5回も簡単に2死を取りますが、そこから安打されます。すると直後にスコールのような強雨が降り出し、試合が中断します。このまま終わると、「あと一人」でノーゲームとなるところでしたが、何とか雨が上がり、試合再開。下柳投手はここも0点に抑えます。
 しかし続く6回、下柳投手は1死から本塁打を喫し同点となり、4安打無四球1失点ながら、この回で降板となりました。
 7回表は、一昨日登板数日本記録を更新した久保田投手が登板し、0点で抑えます。そしてその裏、2死無走者から赤星選手が投手強襲宇安打で出塁します。そして、続くシーツ選手の打球は右翼線に。スタートを切っていた赤星選手が一気に生還し、タイガースが再び勝ち越します。
 8回表をウイリアムス投手が抑えると、その裏、1死から葛城選手がフェンス上の網を直撃する、あと数十センチで本塁打となる二塁打を放ちます。すると、続く矢野選手も二塁打を放って追加点。さらに関本選手が安打で1・3塁とした後、代打で登場の桧山選手に犠飛が出て、4対1となります。
 そして9回は藤川投手が登板。四番からの攻撃でしたが三人で抑えて試合終了。タイガースが勝って再び首位に。一方、読売は首位から一気に三位となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは石井一投手と山井投手が先発。石井一投手は立ち上がり、1死1塁から連続安打で満塁とし、森野選手の走者一掃の適時二塁打でドラゴンズが先制。さらに英智選手に3号2ランが出て、いきなり5点を奪います。
 その裏、スワローズも連続本塁打で即座に2点を反撃。また、4回にはラミレス選手の失策でドラゴンズが2点を追加しますが、5回裏にはそのラミレス選手の2点適時打で再度点差を縮めます。
 6回にもドラゴンズが突き放しますが、その裏、川本選手の6号2ランが出ると、続く7回には青木選手の19号ソロでついにスワローズが1点差に迫ります。
 そして迎えた9回裏、ドラゴンズは当然ながら岩瀬投手が登板します。しかし、いきなり失策と安打で無死1・2塁と、長打が出れば逆転サヨナラの場面となります。しかし、岩瀬投手は続く青木選手を三振に打ち取ると、田中浩選手を併殺に打ち取って試合終了。ドラゴンズが何とか反撃をかわし、8対7でドラゴンズが逃げ切っています。これでドラゴンズは二位に復帰しています。観客数は1万9千4百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対カープは三浦投手と長谷川投手が先発。6回まで両チーム合わせて5安打で0対0という投手戦でした。しかし7回裏、佐伯選手が二塁打で出塁すると、失策と暴投でベイスターズが2点を先制します。さらに三浦投手に適時二塁打が出た後、仁志選手と金城選手の本塁打で一挙6点をベイスターズが奪います。
 終盤、カープも反撃しますが、この大量点が大きく、6対3でベイスターズが勝っています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

2007年09月16日

終盤で競り勝ち、自力優勝戻る

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズは川越投手と渡辺俊介投手が先発。今日はTSUYOSHI選手がスタメンから外れ、早川選手が一番に。二番にはマリーンズでは初となるオーティズ選手が入りました。また、遊撃には塀内選手が九番で入り、今江選手が八番に上がっています。
 2回に先頭の里崎選手が二塁打すると、ズレータ選手が安打でつなぎ、大松選手の適時打でマリーンズが先制し、なお無死1・2塁とします。しかし続く今江選手が犠打を失敗し、後続も倒れ、1点にとどまります。
 するとその裏、渡辺俊投手は連打で無死1・2塁に。そして移籍後対マリーンズ戦初出場の平下選手に犠打を決められ、続く木元選手の犠飛で追いつかれます。

 3回からは両先発が調子を上げ、ともに5回までの一巡を三者凡退に。試合は投手戦の様相を呈してきます。
 しかし6回、先頭のオーティズ選手が安打し、内野ゴロで二塁に。そして二死後に里崎選手に適時打が出てマリーンズが勝ち越し。さらに続くズレータ選手が左翼席に13号2ランを放ち、マリーンズが3点をリードします。
 渡辺俊投手はその裏も三者凡退に抑え、続く7回も2死から二塁打されますが、ここも0点と、7回まで4安打1失点に抑えます。
 ところが8回、渡辺俊投手は、先頭の先頭の木元選手に安打されます。続く日高選手の一塁ゴロは併殺かと思いきや、一塁カバーの渡辺俊投手が取り切れずに一塁はセーフに。続く村松選手の一塁ゴロも福浦選手が二塁に悪送球し、1死1・2塁となります。ここで昨日お立ち台の坂口選手が適時二塁打をを放って2点差となり、なお1死2・3塁に。ここでマリーンズは薮田投手を投入しますが、ラロッカ選手に死球を出した後、ローズ選手に2点適時打が出て同点に、さらに続く北川選手の犠飛で一挙4点を奪われて逆転されます。
 そして9回には当然ながら加藤大投手が登板。しかし先頭の大松選手が二塁打を放ち、今江選手の犠打で代走の大塚選手が三塁に。ここで代打にベニー選手が登場、ツーナッシングから外の変化球を合わせると、フラフラと上がった打球が遊撃後ろに落ち、マリーンズが追いつきます。
 その裏は川崎投手が三人で抑えて、試合は延長に。続投する加藤大投手に対し、1死からサブロー選手がツーナッシングから粘って7球目を選んで歩きます。すると続く里崎選手が左翼席に13号2ランを放ち、マリーンズが勝ち越しに成功しました。
 その裏は小林雅英投手が登板。しかし、1死から安打されると、2死1塁からローズ選手を歩かせます。ここで北川選手が詰まりながらも左前に落として1点差となりなお2死1・2塁と長打が出れば逆転サヨナラの局面を迎えます。打席にはマリーンズに強い後藤選手が登場。そして右前に安打を放ちますが、サブロー選手の強肩が勝り、二塁代走の前田選手が本塁寸前でタッチアウト。マリーンズが辛うじて逃げ切り、連敗を止めました。また、昼にファイターズが負けたため、ゲーム差は4に。自力優勝も復活しています。観客数は1万9千7百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズはガトームソン投手と八木投手が先発。今日は三番・松中選手、四番・小久保選手で臨んだホークス打線が、初回に三連打で無死満塁とし、小久保選手の犠飛で先制します。
 3回にファイターズが追いつきますが、4回に五番に上がった田上選手の二塁打を足がかりに、松田選手の適時二塁打で勝ち越すと、井手選手に幸運な適時内野安打が出て、ホークスが再びリードを奪います。
 その後、4対3とホークス1点リードで迎えた8回表、前の回から登板の水田投手に対し、先頭の坪井選手が安打し、犠打で代走の川島選手が二塁に進みます。しかし、その川島選手が牽制タッチアウトに。その直後に小谷野選手に二塁打が出る、というちぐはぐさもあり、結局ファイターズはこの回3安打で1点も取れません。
 そして8回2死1・3塁から登板の馬原投手が9回も抑え、ホークスが逃げ切り、ゲーム差を再び2に戻しています。観客数は3万5千6百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスは大沼投手と朝井投手が先発。2回にイーグルスが礒部選手と嶋選手の適時打で2点を先制しますが、その裏にライオンズも中島選手の適時打で1点を返します。
 その後、イーグルスは走者が出ずに追加点を挙げられません。一方のライオンズは5・6回にいずれも満塁の好機を作りますが、いずれも朝井投手に抑えられます。
 そのまま1点差で迎えた8回裏、朝井投手は2死を取った後に和田選手に内野安打を打たれます。ここで続く左のリーファー選手に対しイーグルスは渡辺恒投手を投入すると、ライオンズも江藤選手を代打に起用し、安打でつなぎます。ここでイーグルスはリリーフエースの小山投手を投入するもこれが失敗。中島選手の2点適時二塁打で逆転され、さらに中村選手にも適時打が出ます。
 そして9回はグラマン投手の前に先頭のフェルナンデス選手が安打するも、最後は併殺で試合終了。ライオンズが逆転勝ちで、再びイーグルスとのゲーム差を1ゲーム差に戻しています。観客数は2万人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは福原投手と中田投手が先発。2回に1死1塁からの三塁ゴロをシーツ選手が悪送球して1・3塁となり、谷繁選手の犠飛でドラゴンズが先制します。さらに4回、2死無走者から谷繁選手が二塁打を放つと、続く中田投手の打球は左翼前に上がります。金本選手が飛び込むも、わずかに及ばず、適時打となって2対0となります。
 中田投手は3回まで1安打1四球投球ですが、自ら援護点をつけた直後の4回裏に突如制球を乱します。先頭のシーツ選手を歩かせた後に、1死から連続でストレートの四球を出し、自ら満塁としてしまいます。しかし、続く矢野選手が初球を打つと二塁ゴロとなって併殺に。タイガースは貰った好機を生かせません。
 続く5回も先頭の藤本選手が安打するも、「ピンチバンター」の藤原選手が犠打失敗するなど、結局そのまま走者を進められずに終わります。7回も先頭打者が安打するも併殺、8回も四球と連打で1死満塁とするも、ここも5・6番が倒れるなど、どうしても中田投手から点を取れません。
 タイガース継投陣も6回から8回までドラゴンズ打線を無安打に抑え、追加点は許しません。しかし9回、橋本健選手が四死球で満塁とした後、連続適時打を喫するなど一挙に5失点。その裏もタイガース打線は三人で終わり、7対0と完封リレーを喫しました。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは三橋投手と松岡投手が先発。同点で迎えた4回にベイスターズは鶴岡選手の2点適時打で勝ち越し、さらに1点差に迫られた5回には、佐伯選手の2点適時打で突き放します。さらに8回にも2点をダメ押ししたベイスターズが8対4で連勝しています。観客数は1万6千6百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは野間口投手と大竹投手の先発でカープが負けたようです。観客数は4万5千4百人ほどでした。

二桁安打も拙攻で敗れ、自力優勝消滅

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズはデイビー投手と久保投手が先発。今日はズレータ選手と福浦選手の打順が入れ替わった以外は前の試合と同じでした。三番と八番の入れ替え、というのもマリーンズらしいと言えるでしょう。
 2回にマリーンズは先頭の里崎選手が四球で歩くと、オーティズ選手と福浦選手の安打で1死満塁とします。ここで今季デイビー投手相手に5打数4安打の今江選手が打席に。しかし、三振に打ち取られます。ちなみに、今江選手はこの後の打席では二安打し、対デイビー投手8打数6安打としています。さらに、TSUYOSHI選手が初球を打ち上げ、絶好の先制機を逸します。
 しかし続く3回、先頭の早川選手が内野安打を放ち、内野ゴロで2死3塁になった後、里崎選手が右前に適時打を放ち、マリーンズが先制します。

 1・2回は安打された久保投手ですが、3・4回を三者凡退と調子を上げてきたように見えました。
 ところが5回裏、先頭の後藤選手に二塁打を打たれると、続くアレン選手を三塁ゴロに打ち取るも、失策で無死1・2塁に。そして1死後に日高選手が1・2塁間への当たりを放つと、オーティズ選手が飛びつくも強襲安打となり、二塁走者が還って同点に。皮肉にも、グラブが触っていなければ、浅い右前打で生還できなかったかも、という当たりでした。
 久保投手は2死までこぎつけますが、続く坂口選手の一塁線への当たりを福浦選手が飛びつくも、これまたグラブをはじき、2点適時三塁打となり、逆転されてしまいます。さらにラロッカ選手にも適時二塁打が出て久保投手は降板。続く高木選手もローズ選手に適時打され、この回一挙に5点を失ってしまいました。
 逆点された直後の6回、マリーンズは先頭の里崎選手が安打するも、併殺で三人で終わります。さらに、続く7回は連打で無死1・2塁に。ここで続くTSUYOSHI選手は、投手と三塁の間にバント。前回対戦時に大量点のきっかけとなった「デイビー投手が投げた後に一塁に傾くクセ」を狙ったと思われましたが、ここは巧く処理され、三塁封殺に。その後も2死2・3塁としますが、結局得点できません。
 一方、5回途中から登板した、本日42歳の誕生日をむかえた小宮山投手は、走者は出すものの、得意の打たせて取る投球が冴え、合併球団打線に追加点を許しません。
 しかし打線は拙攻続き。8回も2死無走者から連打してついに二桁の11安打となります。しかし、ここも得点には結びつきません。
 そして9回にはセーブのつかない場面ながら登板した加藤大投手に三人で抑えられて試合終了。5対1で敗れました。
 これで首位ファイターズとの差は再び5に。残りマリーンズが全勝しても、ファイターズが13勝すれば残り15試合で13勝すれば上回れないという「逆マジック13」が点灯してしまいました。
 観客数は1万8千3百人ほど。なお、この試合で合併球団はプロ野球では初となる「電子マネー機能つきICカードで支払い・入場」を行ったとの事です。ぜひともマリーンズを初めとする各球団も続いてほしいものです。

 福岡の首位攻防戦・ホークス対ファイターズは杉内投手と吉川投手が先発。3回にファイターズが失策で先制します。ところがその裏2死無走者から、ここまで無安打投球だった吉川投手の手に打球が直撃。ここで吉川投手が降板してしまいます。
 そして緊急救援した押本投手は、この回は抑えたものの、続く4回に失策もからんで追いつかれます。しかし、なお続く逆転機は、一昨日に続いての登板となった金森投手が併殺に抑えます。
 そして、続く5回も金森投手が三人で抑えると、直後の6回に稲葉選手に適時打が出て、ファイターズが再び勝ち越します。さらに7回には久々の一軍復帰で6番DHとなった金子洋選手に3号2ランが出て3点差に。この回で杉内投手は降板となりました。
 その裏からは、武田久投手が登板。捕手も中嶋選手に代わる「抑え体制」を早くも組みます。すると8回、その中嶋選手が2死1・2塁から左翼席に今季初安打となる1号3ランを左翼席に打込んでダメ押し。そのままファイターズが逃げ切り、7対1で大勝しています。
 これでファイターズは、2試合続いて先発投手が序盤でアクシデント降板しながら、上位球団相手に連勝。2位ホークスとのゲーム差も3としています。昨年の9月に通じる勢いが出てきたようにも思えてきました。観客数は3万4千9百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスは岸投手と一場投手が先発。2対2で迎えた4回に2死1・3塁から草野選手とリック選手の連続適時打でイーグルスが2点を勝ち越します。
 その裏にライオンズも1点を返し、そのまま1点差で終盤に入ります。そして迎えた8回、失策もからんでイーグルスが貴重な追加点。さらに9回には継投陣を打込んで3点を加え、試合を決めました。その裏ライオンズも1点は返しましたが、8対4でイーグルスが勝ち、ライオンズとのゲーム差を2としています。観客数は1万6千人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは寺原投手と川島投手が先発。川島投手の立ち上がりを攻めたベイスターズ打線が、村田選手の適時二塁打で先制した後、佐伯選手に14号3ランが出て一挙4点を挙げます。
 序盤から大量援護に守られた寺原投手は8回を5安打無四球2失点。9回にクルーン投手がガイエル選手に28号を打たれたものの後は抑え、ベイスターズが5対3で勝利。寺原投手は初の二桁勝利を挙げています。観客数は1万4千人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは高橋尚投手と宮崎投手の先発でカープが負けたようです。観客数は4万2千8百人ほどでした。

久保田投手、登板数日本記録を達成

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは安藤投手と小笠原投手が先発。安藤投手は初回の1死1・2塁、2回の無死2・3塁、4回の無死1塁と、毎回のように安打されますが、好守もあって、何とか0点に抑えます。
 一方、小笠原投手は3回まで無安打投球。4回にシーツ選手に初安打が出ますが、5回までその1安打に抑えられ、投手戦となります。

 そして迎えた6回、ドラゴンズは先頭の荒木選手が二塁打し、進塁打で1死3塁とまたもや先制機を作ります。しかし、ここも昨日のヒーローであるウッズ選手以下が倒れ、得点になりません。
 するとその裏、ここまで1安打1死球のみのタイガースでしたが、安藤投手の代打で登場した野口選手が二塁打を放ち、犠打で1死3塁とします。ここで打順は2番に入っている浜中選手。大きいファウルを二つ放ち、フルカウントまで粘った後の7球目を左中間スタンドに打ち込み、タイガースが2点を先制します。
 直後の7回は久保田投手が登板。これが今季81試合目で、一昨年に藤川投手が作った記録を抜き、日本新記録となりました。そして、1死から安打と四球を出しますが、併殺で凌いで、記録に花を添えます。さらに8回はウイリアムス投手が久々の登板。安打はされるも、ウッズ選手を併殺に打ち取り、三人で抑えます。そして9回は2試合連続失点中の藤川投手が登板。しかし今日は三振こそなかったものの、三人で抑えて完封リレー完成。タイガースが2対0で勝ち、首位を守っています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 さて、表題にあるように、久保田投手が記録を達成しました。二年前の時と比べると、所属チームも監督も同じです。また、首位争いをしているというチーム状況も同じです。
 ところが、なぜか同じ記録達成でも当時とは報道の雰囲気が違います。あの時は、各メディアが「稲尾越え」という言葉を乱発しました。2004年までの登板記録は、元西鉄ライオンズの稲尾和久投手が1961年に、現合併球団の菊地原投手がカープ在籍中の2001年に達成した78登板でした。にも関わらず、「稲尾・菊地原越え」でなく、「稲尾越え」でした。
 ところが、今日の久保田投手の記録に対し、「藤川越え」という言葉を使う報道はまず見ません。
 では、一昨年の藤川投手の記録は「稲尾投手を越えた」にふさわしく、逆に今年の久保田投手の記録は「藤川投手を越えた」に値しない記録なのでしょうか。そんなことがないどころか、むしろ正反対です。それは、以下の表を見れば明確です(引用元・ウィキペディアほか。久保田投手は9月15日現在の成績)。

氏名 年度 登板 勝率 安打 四球 死球 三振 失点 自責 防率 完投 完封
稲尾和久 1961 78 42 14 .750 404.0 308 22 72 6 353 93 76 1.69 25 7
藤川球児 2005 80 7 1 .875 92 1/3 57 5 20 1 139 20 14 1.36
久保田智之 2007 81 7 3 .700 96.2/3 90 6 29 0 91 24 21 1.96
菊地原毅 2001 78 2 2 .500 51 1/3 51 29 4.91

 投球回数はいずれも300回以上、勝数は35もの差があります。ちなみに、昨年の両リーグあわせての最多投球回数はドラゴンズの川上投手の215回。つまり、現在の最多投球回数を1.5倍したくらいの差があるのです。
 もちろん、46年前とは時代が続きます。久保田投手や藤川投手に400投球回を求める必要などどこにもないですし、81登板が日本新記録である事は明確な事実です。
 しかしながら、なぜ一昨年は「稲尾越え」で今年が「藤川越え」ではないのか、どうしても理解できません。もちろん、逆なら分かります。一昨年の藤川投手の記録は稲尾投手の1961年の記録とは全く内容が異なります。一方、今年の久保田投手の記録は、一昨年の藤川投手と同じような内容でありながら、上回っています。
 今回、「藤川越え」という言葉がほとんど見られなかった事により、改めて二年前の最多登板に関する報道の品質が極めて低かった事を再認識させられました。
 なお、繰り返しになりますが、そのような事とは関係なく、この度、久保田投手が達成した記録も、一昨年に藤川投手が達成した記録も素晴らしいことには、何ら変わりはありません。

2007年09月15日

タイガース、看板の継投陣がウッズ選手に打たれ逆転負け

[ 野球 ]

 今日のパリーグは試合の予定がありませんでした。
 甲子園のタイガース対ドラゴンズの首位攻防戦はボーグルソン投手と朝倉投手が先発。タイガースは最初の一巡を無安打に抑えられ、その間に中村紀選手の適時打で先制されます。
 しかし4回、安定した投球を続けていた朝倉投手が突然の乱調。2死1塁から四者連続の四球で逆転となり、さらに藤本選手に2点適時打が出ます。
 これで3点差をつけたタイガースですが、直後の5回表に森野選手の適時三塁打などで1点差に迫られます。

 そして迎えた7回、タイガースは久保田投手が一昨年の藤川投手と並ぶ80試合目の登板を果たします。しかし、1死から安打されると、続くウッズ選手に34号2ランを喫して逆転を許してしまいます。
 しかしタイガースも8回に金本選手の適時打で追いつき、5対5として最終回を迎えます。タイガースのマウンドには、同点ながら藤川投手が登板。しかし、先頭の代打・立浪選手に安打されると、犠打と安打などで2死2・3塁に。そして2死で打席にはウッズ選手が再び登場。そして、中前に弾き返され、2点を勝ち越されます。
 その裏は岩瀬投手に三人で抑えられて試合終了。これでセリーグは首位から三位までが0.5ゲーム差となりました。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは山口投手とグライシンガー投手が先発。2回に押し出しで先制したスワローズが3回までに6対0と大差に。これは決まりかと思いきや、グライシンガー投手は前回に続いて乱調。4・5回で5点を失い、あっという間に1点差となります。
 しかし6回にガイエル選手の27号ソロでスワローズが突き放します。その後も、シコースキー投手・館山投手が失点はしながらも何とか抑え、9対7でスワローズが逃げ切っています。観客数は1万3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは内海投手と黒田投手の先発でカープが負けたようです。観客数は3万9千1百人ほどでした。

2007年09月13日

わずか3安打に抑えられ、4連戦負け越し

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは小野投手とグリン投手が先発。今日は昨日逆転3ランの里崎選手が五番に戻り、オーティズ選手が七番でズレータ選手が八番に。九番三塁は今江選手に戻りました。
 2回までともに無安打で迎えた3回表、小野投手は金子誠選手に初安打されると、犠打と安打で1・3塁とし、田中賢選手に先制の適時二塁打を喫します。さらに稲葉選手を敬遠して満塁策を取るも、小谷野選手に押し出し死球を与えてしまい、さらにセギノール選手の適時打で一気に4点を失っていました。

 その裏、前の回から様子がおかしかったグリン投手に対し、先頭の今江選手が二塁打を放つと、ここでグリン投手は肩の張りを訴えて降板してしまいます。そして緊急救援の金森投手に対し、内野ゴロ二つで今江選手を迎え入れて1点を返し、さらに福浦選手も安打しますが、後が続きません。
 小野投手は4回にも先頭打者に安打されて犠打で進まれますが、ここは無得点に抑えます。続く5回には2死から連打されて降板しますが、ここは二番手の小宮山投手が抑えます。
 しかし、打線がファイターズ継投陣に押さえ込まれます。5・6回は金森投手に抑えられ、7回に前の回から登板の江尻投手から久々の安打を放ち、さらに四球で2死1・2塁としますが、ここも抑えられます。
 7回以下も継投陣は川崎投手と荻野投手が追加点を許しません。しかし、打線が終盤になっても打てず、8回は武田久投手、9回はマイケル中村投手に抑えられ、終わってみたらチームあわせて3安打1点に抑えられ、4対1で敗れました。
 これでファイターズとのゲーム差は4に。残り試合を考えると、逆転優勝へはかなりギリギリのところまで行ってしまったと言えるかもしれません。観客数は1万8千2百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは涌井投手とスタンドリッジ投手が先発。涌井投手は4回までホークス打線を無安打に抑えますが、5回に小久保選手が初安打をなる二塁打を放つと、2死後に多村選手が適時二塁打を放ち、ホークスが先制します。
 スタンドリッジ投手は6回途中まで4安打4四球ながら無失点。その後は篠原投手をはさんで、水田投手と馬原投手の継投で、いずれも無安打に抑え、1対0でホークスが勝っています。涌井投手は1失点完投の好投ながら援護なく、16勝してから3連敗となっています。観客数は9千2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対合併球団は田中投手と岸田投手が先発。4回にアレン選手の4号2ランで先制した合併球団が5回にも追加点を挙げて3対0とします。
 しかし6回、下位の連打で1死1・2塁とすると、高須選手の適時打の後に失策で同点に。さらにリック選手に適時打が出て、一気にイーグルスが逆転します。
 5回以降は立ち直った田中投手は8安打2四球3失点で9回を投げ抜きますが、援護なくここで降板となります。
 そして延長に入った10回表、イーグルス二番手の小山投手は2死満塁の危機を凌ぎます。するとその裏、先頭の嶋選手が二塁打を放つと、合併球団はリリーフエースの加藤大投手を投入。しかし、犠打と敬遠で1死1・3塁に。ここで代打で登場の礒部選手が初球を1・2塁間に弾き返して、イーグルスが4対3でサヨナラ勝ち。単独四位にもなっています。観客数は1万6千1百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは高橋投手と杉山投手が先発。1対1で迎えた5回裏にカープは2死からの連打で2・3塁として高橋投手に代打を出しますも、勝ち越しはなりません。
 すると6回から出てきた継投陣が大誤算。皆制球が定まらず、三人登板して1死も取れずに2安打4四死球。タイガースは連続押し出しで勝ち越した後、矢野選手の2点適時打でこの回計4点を勝ち越します。
 逆転した後のタイガースは渡辺投手が2回を抑え、8回には今日で救援投手登板数二位の79試合登板で、一昨年の藤川投手に続いて「菊地原越え」を達成した久保田投手が抑えます。そして9回、セーブのつかない局面で藤川投手を投入しますが、安打の後に2死から栗原選手に24号2ランを喫して2点差に。しかし続く森笠選手を抑えて何とか逃げ切り、5対3でタイガースが勝っています。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは川上投手と秦投手が先発。初回にベイスターズが先制しますが、3回に失策と四球二つで二死満塁の好機を貰ったドラゴンズが李選手の2点適時二塁打で逆転。さらに連続適時打で一挙4点を挙げます。
 川上投手は7回を5安打1四球で1失点。以下は岡本投手と岩瀬投手の継投で抑え、ドラゴンズが4対1で連敗を止め、再び二位に上がっています。観客数は3万3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は石川投手と久保投手が先発。2回に1死1・2塁から石川投手の安打でつないだスワローズが青木選手の適時打などで2点を先制。さらに4回には石川投手の本日二つめの安打が適時打になるなどで、2点を追加します。
 石川投手は4回まで無安打に抑え、5回の1死1・2塁も併殺で凌ぎます。その後も読売打線を抑えた石川投手が4安打無四球でプロ初完封。スワローズが5対0で勝っています。観客数は1万6千2百人ほど。そのため、昨日に続き、関東で行われた3試合で一番お客さんが来たのはマリンスタジアムだった、という結果となっています。

防御率1点台対決を制し、連敗止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは成瀬投手とダルビッシュ投手という、開始時点でともに防御率1点台対決。また、7月と8月の月間MVP対決でもありました。さらに、成瀬投手は今期ファイターズ戦3戦全勝で7連勝中に対し、ダルビッシュ投手は対マリーンズ2試合連続完封中で8連勝中。昨年までの斎藤和投手対松坂投手を彷彿させるような「最強投手対決」と言う雰囲気でした。
 今日の打線は三番に福浦選手が復帰、また、オーティズ選手が五番に上がってズレータ選手は七番。九番三塁には久々に堀選手が入る、といった布陣でした。
 初回、成瀬投手は四球と盗塁で1死2塁となりますが、先制は許しません。対するマリーンズも1死から早川選手が内野安打し、2死後に盗塁を決めますが、こちらも得点には至りません。

 続く2回、成瀬投手は安打と死球で1死1・2塁とすると、金子誠選手に適時三塁打を打たれ、2点を先制されます。
 しかしその裏、マリーンズも先頭のオーティズ選手が安打すると、1死後にズレータ選手も安打して表の攻撃と同じく1死1・2塁に。ここで最近、八番が多い里崎選手に12号3ランが出てマリーンズが逆転。同じ1・2塁からチームリーダーの八番打者が長打で打点、となりましたが、三塁打と本塁打の違いでマリーンズがリードした形になりました。そして、結果的に、この差が試合を決める事になりました。
 2回までの攻防だと打撃戦かと思われました。しかし、3回からは防御率1点台同士にふさわしい投手戦となります。成瀬投手は5回に1死から安打されたものの、盗塁失敗もあってここも三人に。それを除けば、3回から6回までともに走者が一人も出ません。
 そして迎えた7回表、1死から安打が出ると、失策があって2・3塁となり、さらに四球で満塁に。ここでファイターズは代打の田中幸雄選手を起用し、意表のスクイズを見せます。しかし、田中幸選手の一塁への走塁が守備妨害を取られ、得点は認められません。
 マリーンズは8回から薮田投手が登板。しかし、1死から二塁打されると、続く小谷野選手が右前打を放ちます。走者の稲葉選手は本塁に突入しますが、サブロー選手の好返球と里崎選手のブロックでタッチアウト。好守でリードを守ります。
 そして9回、昨日の小林雅投手の被弾もあってか、薮田投手が続投。期待に応えて三人で抑え、今季2セーブ目を挙げました。
 成瀬投手はこれで14勝1敗。防御率1位も守っています。一方ダルビッシュ投手は3回から7回までを完璧に抑えての3失点14奪三振での完投ながら敗戦投手となり、連勝が止まっています。これでファイターズとのゲーム差は3に。勝ったときと負けたときの違いを考えると、極めて大きな勝負を制したと言えるでしょう。観客数は1万9千6百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは西口投手と和田投手が先発。3回にホークスがスクイズなどで2点を先制しますが、4回に和田投手が制球を乱し、押し出しで同点になった後、暴投でライオンズが勝ち越します。さらに終盤に継投陣を打込んでダメを押したライオンズが8対3で快勝しています。観客数は9千6百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は岩隈投手と平野佳投手が先発。合併球団は2回に1死2塁から移籍後初登場初スタメンの平下選手が二塁打を放つも、先制できません。
 3回まではともに1安打でしたが、4回にイーグルスが2点を先制。しかし、直後の5回表に、岩隈投手が打込まれ、合併球団が一挙に5点を挙げて逆転します。
 しかしイーグルスは7回にフェルナンデス選手の21号ソロなどで1点差とすると、8回には2死無走者からの三連打で追いつきます。
 そして迎えた9回裏、先頭の嶋選手が安打すると、犠打失策などもあり1死満塁に。ここで山崎武選手の当たりは遊ゴロとなり、合併球団守備陣は併殺を狙いますが、一塁は辛うじてセーフ。その間に三塁走者が生還し、イーグルスが6対5でサヨナラ勝ちしています。観客数は1万2千2百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは青木高投手と上園投手の新人対決。4回にカープが前田智選手の適時打で先制し、森笠選手にも適時打が出て2対0に。6回にタイガースが金本選手の28号ソロで1点差としますが、その裏に栗原選手の23号2ランが出て突き放されます。そして8回にも2点を失い、カープが6対2で勝利。対タイガース勝ち越しを決めています。タイガースは10連勝後の連敗ながら、辛うじて首位は守っています。観客数は1万3千8百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは山本昌投手と三浦投手が先発。0対0で迎えた6回に、村田選手の26号2ランでベイスターズが先制。ドラゴンズもその裏に1点を返しますが、得点はこれだけ。6回を5安打1四球2失点の山本昌投手を援護できません。
 そして終盤にドラゴンズ継投陣を打込んだベイスターズが7対1で大勝しています。観客数は2万9千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は藤井投手と内海投手が先発。3回に先頭の青木選手の頭部死球で内海投手は危険球退場に。そして緊急救援となった福田投手をスワローズ打線が打込んで、3・4回あわせて7点を取ります。
 その後、読売も反撃しますが、この大量点が大きく、スワローズが9対4で逃げ切っています。観客数は1万6千7百人ほどでした。

2007年09月12日

終盤の大逆転で3連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは小林宏之投手と武田勝投手が先発。マリーンズは左の武田勝投手が先発という事もあるのか、福浦選手が3試合連続のスタメン落ち。三番には久々の中軸となるズレータ選手が入り、5番には竹原選手がDHで入りました。

 試合のほうはマリーンズ快勝と思いきや、9回表に小林雅英投手が逆転3ランを喫するという展開となり、ファイターズに連敗。ゲーム差は4となりました。明日は成瀬投手対ダルビッシュ投手。ここに敗れるとリーグ優勝はかなりきつくなります。というわけで、マリーンズにとっては正念場が訪れたと言えるでしょう。
 今日は他の試合も、セリーグはほぼ最悪、パリーグもライオンズが負けてマリーンズのCS進出マジックがちょっと減った(かもしれない?)以外は何もいいことがありませんでした。他にも色々疲れる事がありましたので、結果掲載は手抜きます。

2007年09月11日

序盤の大量失点で大敗

[ 野球 ]

 今日からマリーンズは本拠地で対ファイターズ四連戦。4タテすれば首位ですが、逆に全部負けると、リーグ優勝が非常に厳しくなる、という重要な連戦です。先発は清水直行投手とスゥイーニー投手。今日のマリーンズ打線は福浦選手がスタメン落ちし、三番には里崎選手が入りました。また、ベニー選手が八番で久々にスタメン入りしました。
 初回はともに2死からの四死球のみ、2回はともに三者凡退と、ともに無安打で2回を終えます。ところが続く3回、1死から連打で1・3塁とされると、田中賢選手の適時打でファイターズが先制。さらに、さらに四球を挟んで計4打数連続適時打で一気に5点を奪われ、清水直投手はKO。これで6年二桁勝利は完全になくなりました。 ここで二番手の高木投手が登板し、早川選手の美技もあってここは5点にとどめます。

 しかしその裏、先頭のベニー選手にチーム初安打が出るも、併殺で結局三人で終わります。そして続く4・5回にも追加点を奪われ、序盤で8対0と大差になってしまいます。
 その後、5回途中から登板の小宮山投手が4回1/3を1点に抑え、打線も早川選手の適時三塁打などで計3点を返しましたが、序盤の失点が大きく、9対3で大敗。ファイターズとのゲーム差は再び3と開いてしまっています。観客数は1万4千8百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は新垣投手と中山投手が先発。2回に下位打線の適時打2本で先制した合併球団が中盤にも着実に加点します。一方、今季初登板初先発の中山投手の前にホークス打線は5回まで1安打。6回に二塁打と四球二つで無死満塁としますが、ここで松中選手の併殺崩れの間に1点を返すのみ。そのまま合併球団が4対1で勝っています。観客数は2万8千4百人ほどでした。

2007年09月09日

失策から失点し、連勝止まる

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは朝井投手と渡辺俊介投手が先発。今日は、守備位置も含め、昨日と全く同じ打順でした。
 初回はともに1安打しながら無得点でした。続く2回に至っては、ともに先頭打者を出した後に併殺で二死となり、再び安打が出ると、全く同じパターンで得点出来ません。
 しかし3回、マリーンズが2死からの早川選手の二塁打をまたも生かせなかったその裏、先頭の鉄平選手の当たりは内野で大きく弾んで安打に。さらに続く嶋選手の犠打を二塁に送球したものの、これをTSUYOSHI選手が失策。さらに渡辺直選手の犠打がいいところに転がって内野安打と、外野に球が飛ばずに無死満塁に。ここで得点圏打率の高い高須選手が先制適時打を放つと、続く草野選手の当たりはオーティズ選手が好捕するも、三塁走者が生還して2点目が入ります。

 続く4回はともに三者凡退で終わった後に迎えた5回、1死から里崎選手の三塁ゴロが失策となり二塁に進塁。今江選手が朝井投手との同期対決を制した安打で1・3塁とすると、マリーンズはTSUYOSHI選手の打順で塀内選手を代打に。試合中にTSUYOSHI選手が手のひらを痛めたための起用ですが、これに塀内選手が応え、適時打を放って1点を返します。なおも早川選手の死球で満塁としますが、ここは福浦選手が倒れます。
 さらに続く6回、先頭のサブロー選手の安打の後、オーティズ選手が二塁打を放って無死2・3塁に。ここで大松選手に犠飛が出て追いついた後、ズレータ選手が安打でつないで1・3塁とし、里崎選手の内野ゴロが併殺崩れとなって、マリーンズが逆転に成功します。
 4・5回と三者凡退で抑えた渡辺俊投手は、勝ち投手の権利を得た6回裏も簡単に2死を取ります。しかし、そこから山崎武選手に安打されると、憲史選手・フェルナンデス選手と連打され、同点に追いつかれてしまい、ここで降板となってしまいます。
 直後の7回、先頭の早川選手が安打するも、エンドラン空振りのような感じでアウトとなり、その後福浦選手が四球で出る、というややちぐはぐな攻撃で勝ち越せません。続く8回も先頭の大松選手が歩くも、ここも無死の走者を生かせません。
 7回は荻野投手と川崎投手の継投で抑えたマリーンズ投手陣ですが、8回裏、先頭の山崎武選手の三塁ゴロを、今江選手が悪送球して無死2塁に。ここで四番手の薮田投手が登板するも、犠打で三塁に進まれた後にフェルナンデス選手の犠飛が出て、無安打で勝ち越しを許してしまいます。
 そして9回は小山投手の前に三者凡退。自責2ながら失点4と、失策がそのまま敗戦につながる形で連勝は3で止まってしまいました。観客数は1万7千9百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは八木投手と小野寺投手が先発。2ラン2本ずつの2対2で迎えた4回表、1死2塁から和田選手に12号2ランが出てライオンズが勝ち越します。
 さらに5回、先頭の銀仁朗選手が安打で出塁すると、牽制悪送球で一気に三塁に。ここで赤田選手に適時二塁打が出て追加点となり、ここで八木投手はKO。さらにGG佐藤選手に25号2ランが出て、ライオンズが差を拡げます。
 その裏、ファイターズも2点を返し、それ以降も安打は出ますが得点はできず。結局、ライオンズより多い12安打を放ちながら4点にとどまり、12安打8点のライオンズが勝っています。観客数は3万2千7百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団はガトームソン投手と川越投手が先発。初回に川崎選手の三塁打と松中選手の適時打でホークスが先制するも、5回に日高選手の適時打で合併球団が追いつき、村松選手の犠飛で逆転に成功します。
 しかしその裏、本多選手の適時打で追いつくと、続く川崎選手の適時二塁打が出てホークスが再逆転。さらに多村選手にも適時打が出ます。
 そしてホークス2点リードで迎えた7回に先頭の大引選手が安打。ここで二番手の篠原投手が登板するも、安打と犠打で走者を進めた後、村松選手の適時打で1点を返されます。そこから、「一人一殺継投」で2死満塁までこぎつけますが、この回五人目となった水田投手が北川選手に逆転2点適時打が出て、この試合3度目の逆転で合併球団がリードを奪います。
 その裏、ホークスは先頭の本多選手が安打すると、ここで本塁打が出ればサイクルという川崎選手に犠打をさせます。しかし、この作戦は実らず、多村選手と松中選手が倒れ、追いつくことができません。そして最後は加藤大投手が締めて合併球団が5対4で勝利。6回を抑えた小松投手がプロ初勝利を飾っています。観客数は3万2千人ほどでした。
 これで今日のパリーグは上位三球団が全て負けるという展開。というわけで、順位争いには何ら変動はありませんでした。

 東京ドームの読売対タイガースは高橋尚投手と下柳投手が先発。高橋尚投手は火曜に5回KOされて以来の中四日です。
 その高橋尚投手に対し、タイガースは先頭の鳥谷選手が二塁打を放つと、プロ初の二番となった浜中選手の安打でつなぎ、シーツ選手の適時打で先制します。しかし、なお続く無死1・3塁から四番以下が倒れ、1点に終わります。
 するとその裏、下柳投手はそれ以上に立ち上がりが悪く、四球の後に適時二塁打を打たれて即座に追いつかれると、さらに適時打と犠飛で一気に3点を失い、逆転されます。
 しかしタイガースは3回に浜中選手の4号ソロで1点差に迫ります。さらに続く4回に二死無走者から八番の関本選手が四球を選ぶと、早くも下柳投手をあきらめ、狩野選手を代打に起用。これが成功し、同点適時三塁打を放ちます。
 さらに続く5回、先頭の浜中選手が早くも猛打賞となる内野安打を放つと、シーツ選手が二塁打で無死2・3塁と勝ち越し機を作り、続く金本選手が右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、ついにタイガースが2点を勝ち越します。
 しかしその裏、前の回は三人で抑えた二番手のダーウィン投手が、四死球で出した走者を適時二塁打と内野ゴロで帰されて、即座に追いつかれます。
 さらに7回、2死無走者から葛城選手が四球を選ぶと、途中出場の赤星選手の二塁打でつないだ後、矢野選手に2点適時二塁打が出て再び2点を勝ち越します。さらに二死満塁まで迫りますが、ここは鳥谷選手が倒れ、さらなる追加点は挙げられません。
 その裏、普段ならウイリアムス投手が登板するところですが、今日はベンチ入りこそしているものの、腹痛が治らずに登板回避。代わりに江草投手が登板しますが、1死から四球を出すと、同点2ランを喫してしまいます。
 タイガースは8回は橋本健投手が、9回は久保田投手が抑えて、延長に入ります。
 そして10回、読売は上原投手を投入。しかし、先頭の関本選手が安打すると、続く藤本選手が犠打を決めます。ここで鳥谷選手が右中間を抜く三塁打を放ち、タイガースがこの試合四度目の勝ち越し。さらに途中出場の藤原選手も追い込まれながら右翼線に落とし、リードを2点とします。
 その裏は当然、藤川投手が登板。しかし、いきなり先頭打者に安打され、次打者は三振に取ったものの、その間に暴投で二塁へ。そして2死後に適時打で1点差とされます。さらに、2死1・2塁と長打でサヨナラ、という場面を迎えますが、最後は本日3打点の二岡選手を三球三振に。9対8で勝ったタイガースが連勝を10に伸ばして首位を守りました。逆に読売は三位に落ちています。観客数は4万5千7百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対スワローズは中田投手とグライシンガー投手が先発。1回裏、勝数・防御率とも一位のグライシンガー投手に対し、先頭の井端選手が二塁打を放つと、荒木選手も続き、そこから四者連続適時打で、一挙に4点を先制します。
 そこからグライシンガー投手は立ち直りますが、中田投手が好投。スワローズは5回に失策がらみで1点を返すにとどまります。
 そして9回は岩瀬投手が三人で抑え、これで史上六人目となる通算150セーブを達成しています。観客数は3万7千9百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは大竹投手と寺原投手が先発。2回に村田選手の25号ソロでベイスターズが先制すると、続く3回には金城選手の2点適時二塁打で追加点を挙げます。
 寺原投手は6回2失点で10勝目の資格を得て降板し、後は中継ぎ三人で抑え、1点リードのまま9回裏を迎えます。そして9回はクルーン投手が登板。簡単に2死を取りますが、そこから梵選手に安打されると、盗塁と四球で1・2塁に。ここでアレックス選手が詰まりながら右前に落とし、土壇場でカープが追いつきます。
 ところが、直後の10回表、1死から失策で走者が出て、2死後に仁志選手に適時二塁打が出てベイスターズが再び勝ち越し。そしてその裏は、吉見投手と加藤投手の二人で抑え、ベイスターズが4対3で勝っています。観客数は1万7千5百人ほどでした。

2007年09月08日

一ヶ月ぶりの二桁得点で3連勝

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは一場投手と久保投手が先発。今日は前の試合で五番だった里崎選手と八番だったオーティズ選手を入れ替えただけで、後は同じ並びでした。もっとも、五番と八番を入れ替える、というのはマリーンズならでは、といったところですが・・・。
 マリーンズは初回にサブロー選手の適時打で先制。さらに3回には2死1塁からオーティズ選手がつないだ後、大松選手とズレータ選手の連続適時打で追加点を挙げ、早くも一場投手をKOします。
 さらに4回には今江選手の二塁打とTSUYOSHI選手の適時打で4点目。続く早川選手が安打した時点で、早くも先発全員安打を達成します。

 その裏、ここまで1安打だった久保投手ですが、連打と内野ゴロで2死2・3塁に。ここでリック選手の当たりは詰まった飛球でしたが、大松選手が飛び込んだものの取り切れず、2点適時打になってしまいます。
 しかし直後の5回表、1死1塁からその大松選手に打席がまわると、右翼席に5号2ランを放ち、再び4点差とします。
 さらに7・8回にも2点ずつ追加し、8月4日以来となる二桁得点に。投げては久保投手が8安打1四球2失点。9回にも2死2・3塁となったものの、ここも抑え、今季2度目の完投で8勝目を挙げています。
 これでマリーンズは3連勝で貯金11。首位ファイターズとのゲーム差は2と迫っています。観客数は1万7千7百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは吉川投手と大沼投手が先発。ソロ1本ずつの1対1で迎えた6回表、吉川投手が制球を乱して連続四死球で無死1・2塁として降板。ここで二番手の押本投手が中村選手に適時打を打たれてライオンズが勝ち越し、さらに栗山選手の代打2点適時打などで。ライオンズが一気に4点を奪います。
 大沼投手は6回を2安打2四球1失点。その後、継投陣が抑えて9回にはグラマン投手が登板。ところが、先頭打者に安打され、次打者に投げている最中にアクシデントで降板します。しかし、緊急救援の山岸投手が抑え、ライオンズが5対1で勝利。イーグルスと並んで同率4位となっています。観客数は3万3千3百人ほどでした。
 なお、ファイターズは試合前には田中幸雄選手に来期の選手契約を結ばない旨を発表、さらに試合終了後にはヒルマン監督が家庭の事情を理由に退団発表をしています。昨年は新庄選手の引退発表からアジア一への道が始まったような感じでしたが、今年のこの二つの「発表」は、優勝争いにどのような影響を及ぼすのでしょうか。

 福岡のホークス対合併球団は杉内投手とデイビー投手が先発。3回に多村選手の適時内野安打でホークスが先制します。ホークスはその後、1死満塁からライナーゲッツーを喫するなど、6回まで9安打ながら1点に終わります。
 一方、杉内投手は7回まで3安打3四球で無失点。そして、7回裏には内野ゴロと松中選手の適時打で2点を追加します。
 そして8・9回は水田投手と馬原投手が完璧に抑え、ホークスが3対0で勝っています。観客数は3万2千2百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースは久保投手と安藤投手が先発。1回表にタイガースが鳥谷選手の先頭打者初球本塁打で先制します。続く2回も死球と安打と犠打で1死2・3塁としますが、ここは追加点が取れません。
 今季二度目の先発となった安藤投手ですが、読売打線相手に走者を出しません。一方、タイガースも3回以降は走者を出せず、投手戦の様相を呈してきます。
 安藤投手は5回まで無走者投球を続けます。しかし6回、この回先頭の李選手に本塁打を喫し、同点に追いつかれてしまいます。
 しかし直後の7回、1死から葛城選手に3号ソロが出てタイガースが再び勝ち越し。さらにここまで1安打1失点の安藤投手に代打を出すなどして2死満塁までしますが、ここは赤星選手が倒れ、追加点は挙げられません。
 その裏は普通ならウイリアムス投手ですが、今日は体調不良で欠場。しかし、江草投手と渡辺投手の二人で無失点に抑えます。
 そして8回は、これが77試合目と1984年の福間投手に並ぶチーム史上2位タイの登板数に達した久保田投手が登場。2死から四球と安打で走者を出しますが、ここも0点に抑えます。
 そして9回は藤川投手が登板。いきなり二塁打を打たれますが、続く三番からの三人を抑え、タイガースが2対1で連日の1点差勝利。連勝を10に伸ばすと同時に、首位に立っています。観客数は4万6千1百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対スワローズは小笠原投手と川島投手が先発。4回にガイエル選手の25号ソロで先制したスワローズが6回にラミレス選手の犠飛で追加点を挙げます。
 川島投手は6回まで内野安打のみの1安打で無失点。しかし7回に連打で無死1・3塁とし、立浪選手の犠飛で1点を返します。
 直後の8回表、スワローズは先頭の川本選手が三塁打を放ちますが、後続が倒れて得点ができません。
 するとその裏、二番手の花田投手から連打で好機を作ります。そして2死1・2塁から館山投手が登板しますがこれが失敗。欠場したウッズ選手に代わって四番に入った中村紀選手が逆転の適時二塁打を放つと、さらに英智選手にも2点適時打が出て、ドラゴンズが4点を取って5対2とします。
 そして9回はこれで9年連続50試合となる岩瀬投手が登板。三番からを三人で抑え、ドラゴンズが勝利。これでセリーグは首位から3位まで1.5差となっています。観客数は3万7千8百人ほどでした。

 広島のカープ対ベイスターズは高橋投手と山口投手が先発。2回にベイスターズが無死満塁とし、続く相川選手が投手直撃の適時内野安打を放って先制。高橋投手はこの回は抑えたものの、ここで降板となりました。
 一方の山口投手は4回まで無安打投球。しかし5回に先頭の前田選手に初安打されると、続く栗原選手が21号2ランを放って逆転。さらに尾形選手に2号ソロが出ます。
 カープは3回から登板の宮崎投手が6回まで抑え、7回には梵選手の適時打で追加点。さらに6回以降を四投手が0点に抑え、4対1で勝利。ベイスターズは6連敗となっています。観客数は1万6千6百人ほどでした。

桧山選手の決勝弾でタイガースが競り勝つ

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは台風で中止でした。
 東京ドームの読売対タイガースはパウエル投手とボーグルソン投手が先発。初回にタイガースが先制するも、読売がソロ4発で4回までも3点リード。しかし5回に、タイガースは赤星選手の適時打の後に連続押し出しで追いつき、さらに内野ゴロの間に勝ち越し点を挙げます。

 その直後に2ランで逆転されますが、1点を追う7回、四球二つでもらった好機に桜井選手が適時打を放って追いつくと、代打の高橋光選手が安打でつなぎ、矢野選手の適時打で、この試合二度目の逆転をします。
 その裏はウイリアムス投手が登板し、必勝継投を開始。そして8回に1点を追加し、これで決まりかと思いきや、その裏に、久保田投手が二死無走者から連続本塁打を喫し、追いつかれてしまいます。何と今日のタイガース投手陣は被本塁打7。おそるべし東京ドームと言えそうです。
 そして9回、読売は上原投手が登板。すると先頭の桧山選手が、右翼席に3号ソロで再度タイガースが勝ち越します。そしてその裏は藤川投手が三人で抑えて試合終了。9対8で勝ったタイガースが8連勝で首位との差を0.5としています。観客数は4万4千8百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手と伊藤投手が先発。初回にウッズ選手と李選手の適時打で先制したドラゴンズが、2回には中村紀選手の17号3ランなどで4点を追加し、序盤で6点を奪って伊藤投手をKOします。朝倉投手は10安打2四死球ながらスワローズの拙攻にも助けられて1失点完投。6対1でドラゴンズが勝っています。観客数は3万9百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは黒田投手とホセロ投手が先発。初回にベイスターズが2点を先制します。しかしホセロ投手は立ち上がりから制球が悪く、その裏、四球二つに内野ゴロと無安打でカープが1点を返すと、続く2回は三者連続四球で満塁とした後、梵選手が14号満塁本塁打を放ってカープが逆転。何と1安打で5点を取ってしまいました。
 その後、ともに点を取りますが、結局この満塁本塁打が決勝点となり、カープが7対4で勝っています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズはグリン投手と涌井投手が先発。2回にカブレラ選手の22号ソロでライオンズが先制します。一方、5回まで5安打しながら0点に抑えられてきたファイターズ打線ですが、6回に稲葉選手の17号ソロで追いつくと、7回にセギノール選手の適時打で勝ち越し、8回に森本選手の適時打で追加点。投げてはグリン投手・武田久投手・マイケル中村投手の継投でライオンズ打線を3安打に抑え、3対1でファイターズが勝っています。観客数は2万1千4百人ほどでした。
 福岡のホークス対合併球団は大隣投手と岸田投手が先発。前田選手の適時打二本で合併球団が3点をリードします。しかし7回裏、ホークスが1死から5連打して追いつくと、さらに満塁から川崎選手に走者一掃の適時三塁打が出て逆転。さらに1点を加え、連日の「ラッキーセブンでの逆転」を果たします。以下は水田投手と篠原投手の継投で抑え、7対3でホークスが勝っています。観客数は3万1百人ほどでした。

2007年09月06日

タイガース、サヨナラで7連勝

[ 野球 ]

 今日はマリーンズは仙台への移動日でした。
 甲子園のタイガース対ベイスターズは杉山投手と三浦投手が先発。ベイスターズは初回に二死から連打するも無得点。その裏のタイガースも安打と犠打で1死2塁とするも3・4番が倒れると、ともに初回から好機を逸します。
 2回はベイスターズが先頭打者の安打、タイガースは1死からの三塁打を生かせません。さらに3回もともに先頭打者の安打を生かせずと、拙攻合戦の様相を呈してきます。

 タイガースは杉山投手が6回まで無失点で降板すると、延長を見越してか、久保田投手が7・8回を投げます。
 一方、三浦投手は7回を8安打1四球ながら無失点。そして8回、タイガースは二番手のマットホワイト投手から先頭の金本選手が安打し、さらに失策もあって2死1・3塁としますが、代打の浜中選手が倒れてここも無得点。何と毎回安打で毎回残塁となってしまいます。
 9回表は藤川投手が三人で抑えて迎えた9回裏、先頭で途中出場の藤本選手が安打します。そして続く鳥谷選手の犠打を相川選手は二塁に送りますが、これが野選となって無死1・2塁に。ここで続く赤星選手はバントかと思われましたが、そのような素振りを見せません。そして1-3からついに一球もバットも振らずに四球で満塁に。もしかしてタイガースの狙いは最初から四球だったのでしょうか。
 ここで打席にはシーツ選手。ここまで四打席はいずれも走者を置いて凡退でしたが、ここは2-0からファウルを打った後の四球目を左前に弾き返し、サヨナラ打に。タイガースが1対0で勝って連勝を7に伸ばしました。。また、これでタイガースにもクライマックスシリーズ進出マジックが点灯しています。観客数は3万9千人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対読売は川上投手と内海投手の先発でドラゴンズが負けたようです。観客数は3万6千4百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対カープは雨で中止。既にダブルヘッダーが決まっているスワローズですが、さらに日程が厳しくなりそうです。

 福岡のホークス対イーグルスは、スタンドリッジ投手と田中投手が先発。初回にイーグルスが先制しますが、その裏に多村選手の11号2ランが出て逆転。さらに2回には松田選手の5号ソロが出て、ホークスが序盤で3対1とします。
 しかし4回にイーグルスが追いつくと、5回には山崎武選手の再びリーグ単独首位となる41号3ランが出て、イーグルスが一気に3点をリードします。
 田中投手は6回までに8安打されながら、本塁打による3点に抑えます。ところが7回、1死から四球と安打、さらに盗塁で2・3塁に。続く多村選手は2ストライクから落ちる球を空振りしますが、これを捕手が取れずに三塁走者が生還。多村選手も振り逃げで出塁します。
 ここでイーグルスは二番手に有銘投手を投入しますが、松中選手の適時打で1点差となると、続く大村選手の一塁ゴロをフェルナンデス選手がバックホームするもセーフになって同点となってしまいます。
 ここでイーグルスは三番手に永井投手を送り込みますが、代打の井手選手が2点適時打を放ち、ホークスがこの回一挙5点を奪い、逆転に成功します。
 そして8回は水田投手が抑えると、9回はここのところ不振だった馬原投手が三人で抑えて試合終了。ホークスが逆転で勝ち、試合のなかったマリーンズを上回り、2位に浮上しています。観客数は3万1千5百人ほどでした。

接戦を制して逆転勝ち

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは小野投手と西口投手が先発。今日は福浦選手・早川選手・オーティズ選手がスタメン復帰。また、右の西口投手相手という事で、昨日決勝3ランを放った竹原選手が外れ、大松選手が六番に。そして七番ズレータ選手・八番オーティズ選手という打順でした。
 雨の中での試合開始となった1回表、小野投手はいきなり福地選手に安打されますが、牽制で刺します。その後も2安打されますが、最後は抑え、計3安打を許しながら、先制を許しません。しかしその裏のマリーンズも、TSUYOSHI選手が四球で出るも、早川選手が送れずにさらに盗塁失敗と、こちらも走者を出しながらも先制できません。
 続く2回も1死から大松選手が二塁打を放ちますが、ここも後続がありません。

 一方、小野投手は4回まで毎回被安打。特に4回表は連打で無死1・2塁とされますが、そこから内野ゴロ三つで無失点に抑えます。
 しかし打線は5回まで1安打。6回に先頭のTSUYOSHI選手が安打し、続く早川選手が送りますが、ここも得点には結びつきません。
 そして0対0で迎えた7回、先頭の栗山選手が内野安打で出塁すると、犠打と内野ゴロで2死三塁に。続く福地選手の遊撃へのゴロを、TSUYOSHI選手が一塁送球するも握り直しがあってセーフに。この間に栗山選手は生還。ボールが外野に飛ばずに失点、という展開に、思わず小野投手も座り込んでしまいました。
 すると次の打者の時に福地選手は二塁へ盗塁。さらに小野投手の暴投が転がる間に、俊足の福地選手は二塁から一気に本塁をつきますが、これは里崎選手の返球を本塁で受けた小野投手がタッチアウト。何とか1点に抑えます。
 するとその裏、1死から大松選手が安打すると、和田選手失策して一気に二塁に。そしてズレータ選手が敬遠気味に歩いた後、八番に下がったオーティズ選手が適時二塁打を放ち、マリーンズが追いつきます。さらに二死からTSUYOSHI選手が歩くと、続く早川選手が右前に適時打を放ち、マリーンズが逆転に成功します。
 そして8回は薮田投手が途中で雨での中断がありながら三者凡退に。続く小林雅英投手も三者凡退に抑え、マリーンズが2対1で勝ち、久々の二桁貯金となっています。観客数は雨ということもあり、8千8百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズは平野佳投手とダルビッシュ投手が先発。ファイターズは5回まで4安打、うち3回は無死の走者を出しながら、得点には至りません。しかし、8月の月間MVPを獲得したダルビッシュ投手が先月の勢いのままに5回まで無走者に抑えます。
 6回も1死から連打したものの得点できなかったファイターズですが、7回に高橋選手が8号ソロを放ち、ついに先制します。さらには8回にはセギノール選手の犠飛で追加点を挙げました。
 ダルビッシュ投手は8回を2安打2四球無失点。9回はマイケル中村投手が抑え、完封リレーとなりました。ダルビッシュ投手は8連勝で14勝目。防御率も1点台となっています。観客数は1万1百人ほどでした。

 福岡のホークス対イーグルスは和田投手と岩隈投手が先発。2回にイーグルスが鉄平選手の適時打で先制するも、その裏、松田選手の犠飛でホークスがすかさず同点に。さらに4回には二死から松田選手が三塁打を放つと、久々一軍復帰の大村選手に適時打が出てホークスが勝ち越します。
 さらに5回には多村選手と松中選手の連続適時打で追加点。投げては和田投手が8回途中に背筋痛で降板したものの、水田投手と馬原投手以下は抑え、ホークスが5対1で勝っています。観客数は2万8千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは上園投手と三橋投手が先発。3回にベイスターズが先制するも、4回に鳥谷選手の8号ソロでタイガースが追いつきます。
 さらに5回には高橋光選手の代打適時打で勝ち越すと、6回にも追加点を挙げ、3対1とします。
 上園投手は5回を7安打2四死球ながら1失点。すると今日は6回に久保田投手を投入し、ダーウィン投手を挟んで、ウイリアムス投手・藤川投手とつなぐという、新パターンの継投を見せます。9回に藤川投手は1死から三塁打を打たれるも、後は抑え、タイガースが勝利。6連勝で2位に浮上しています。観客数は4万3百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープは石井一投手と青木高投手が先発。初回にカープがアレックス選手の7号ソロで先制しますが、3回に田中浩選手の適時打で追いついたスワローズが、さらに内野ゴロの間に勝ち越し。さらに中盤に宮出選手と川本選手の本塁打で突き放します。
 その後、カープも反撃して2点差まで迫りますが、スワローズ継投陣が何とか抑え、5対3でスワローズが勝っています。観客数は9千6百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は山本昌投手と木佐貫投手の先発でドラゴンズが負けたようです。観客数は3万6千1百人ほどでした。

2007年09月05日

竹原選手の3ランで勝利。成瀬投手は13勝目

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは成瀬投手と帆足投手が先発。福浦選手は今日もスタメンから外れ、また早川選手もスタメン落ち。二番中堅には大塚選手が入りました。また、オーティズ選手もスタメンから外れ、堀選手が六番二塁で入っています。
 マリーンズ打線は、初回から三回までいずれも先頭打者が出塁するも、得点には結びつかない、というやや悪い流れで序盤を終えます。そして四回は先頭のサブロー選手と五番の里崎選手の連打で無死1・3塁としますが、ここから連続凡退で2死となってしまいます。しかしここで左相手という事で8番DHでスタメンの竹原選手が左翼席に第5号3ランを放ち、マリーンズが一気に三点を先制します。

 成瀬投手は2回に安打と四球で走者を二人だしたものの、そこを抑えると、6回までその1安打1四球で無失点と、ライオンズ打線を抑えます。しかし7回、三番からの攻撃でいきなり三連打されて1点を返され、さらに犠飛で1点差までに迫られます。しかし、そこから後続を抑え、防御率は少々下げたものの、リードを守ってこの回で降板となりました。
 その裏、竹原選手の打席の間に雨が強くなり、試合が中断。再開後にライオンズは二番手の岩崎投手を投入します。この継投の前に5回以降安打が出なかったマリーンズ打線ですが、今日は継投陣も安定。8回は薮田投手が先頭打者を出すも後は抑え、9回は小林雅英投手が三者凡退に。3対2と1点差をマリーンズが守って勝利し、試合のなかったホークスを抜いて二位に浮上しています。観客数は1万8千5百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズは金子投手と武田勝投手が先発。武田勝投手の立ち上がりをとらえた合併球団打線が、初回にローズ選手の適時打で先制すると、さらに北川選手の9号3ランで初回に4得点を挙げます。
 4回にファイターズも1点を返しますが、その裏、合併球団がすかさず得点して武田勝投手をKOします。その回から登板の二番手。スウィーニー投手が合併球団を無走者に抑え、打っては6回に高橋選手の2点適時打で2点差まで迫りますが反撃はそこまで。初回の得点が大きく、合併球団が5対3で勝っています。観客数は1万4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは能見投手と寺原投手が先発。初回に犠打失策で好機を貰ったタイガースがシーツ選手の適時打で先制。さらに暴投もあって一挙3点を挙げます。そしてともに1点ずつ取り合って3点差で迎えた6回にはまたもや暴投などがあってタイガースが2点を追加。投げてはウイリアムス投手と久保田投手を温存する継投でタイガースが6対2で勝っています。観客数は3万6千5百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対読売は山井投手と高橋尚投手が先発。3回にウッズ選手が押し出し四球を選んでドラゴンズが先制します。さらに5回には李選手の7号満塁本塁打などで一気に6点を取って試合を決め、7対3と快勝しています。観客数は3万5千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープはグライシンガー投手と長谷川投手が先発。2回に宮出選手の8号ソロが両チーム唯一の得点に。一方、グライシンガー投手はカープ打線を3安打無四球に抑え、1対0で完封勝利しています。観客数は1万3千人ほどでした。

2007年09月02日

追いついた直後に勝ち越され、惜敗

[ 野球 ]

 マリンスタジアムにマリーンズ対合併球団戦を観に行きました。今日は、船橋に新築するマンションの宣伝もかねて、穴吹工務店が試合の協賛スポンサーとなり、保持しているバスケットボールチームの選手並びにマスコットが来ていました。
 それはいいのですが、穴吹工務店のマンションと言えば「サーパス」です。そしてかつての資本提携の名残もあり、この名前は合併球団の二軍チーム名でもあります。そしてバスケットボールチームのマスコットは、そちらの「サーパス」のマスコットでもあります。というわけで、合併球団一軍のマスコットも来ていたため、今日は相手球団系のマスコットが四人も来る、という事態になりました。
 試合のほうは小林宏之投手と川越投手が先発。今日も福浦選手は欠場。里崎選手はスタメンに復帰して五番に。その関係で、オーティズ選手が七番、ベニー選手が八番という並びになりました。
 マリーンズは初回、早川選手が安打するも、ズレータ選手が併殺打を打ってしまい、三人で終わります。直後の2回表、小林宏投手は、1死から北川選手に詰まらせながら右前に落とされ、さらに四球と内野安打で二死満塁に。しかし、何とか日高選手を打ち取り、0点に抑えます。

 その裏も先頭のサブロー選手が歩くも、結局三振ゲッツーで三人で終わります。
 しかし続く3回裏、先頭のオーティズ選手が安打すると、続くベニー選手の打球は中堅フェンスに直撃する二塁打となり、無死2・3塁とします。そして今江選手が犠飛を放って先制してなお1死3塁。しかし、続くTSUYOSHI選手のスクイズは外されてベニー選手はアウトに。結局1点しか取れません。
 しかし直後の4回表、小林宏投手は先頭のローズ選手を歩かせると、1死からいい当たりとは言えない安打が続いて満塁に。そして自らの暴投で追いつかれます。続く大引選手の遊ゴロは、マリーンズ得意の前進守備で本塁タッチアウトとしますが、続く日高選手にこれまた詰まりながら中前に安打されて逆転されます。
 さらに6回には1死からこの試合4つめの四球を出すと、犠打で進まれ、坂口選手にこれまた詰まりながら中前に落とされ、2点差をつけられます。
 結局、小林宏投手はこの回で降板しましたが、不運な当たりが多かったとはいえ、四球が多く、しかもその歩かせた打者に二度生還されるなど、本来の調子ではなかったようです。
 一方、打線は川越投手に4回から6回まで無走者に抑えられます。しかし、まだ球数的にも余裕があるにも関わらず、ここでカーター投手に継投。これはマリーンズに幸いし、この回先頭のズレータ選手が安打を放ちます。サブロー選手は倒れるものの、打席には里崎選手が。ここでコリンズ監督がマウンドまで走ってアドバイスを送りますが、効果なく、里崎選手は左中間スタンドに10号2ランを放ち、マリーンズが追いつきます。
 しかし直後の8回表、前の回から登板の川崎投手が先頭の後藤選手に安打されます。ここで三番手の薮田投手が登板。犠打などで2死2塁となり、打席には4回に勝ち越し適時打を放った日高選手。そして打球は、フワッという感じでそのまま右翼フェンス直撃の適時二塁打に。これで再び勝ち越されます。
 そして9回にはローズ選手に外国人選手初となる通算400号で、かつ本塁打数で首位に並ぶ40号ソロをバックスクリーンに打たれてダメ押し。打線も大久保投手と加藤大投手の継投に抑えられ、5対3で敗れ、約半月ぶりのカード負け越しとなってしまいました。観客数は2万4千1百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ホークスは八木投手とガトームソン投手が先発。序盤から投手戦となり、5回まで八木投手は3安打、ガトームソン投手は1安打とともに抑えます。しかし6回、1死から金子誠選手がチーム2本目の安打を放つと、四球で2死1・2塁となった後、稲葉選手の適時打でファイターズが先制します。
 しかし直後の7回表、2死無走者から田上選手が内野安打すると、井手選手も続き、さらにスタメン抜擢の荒金選手が四球を選んで満塁に。ここで辻選手の打球は内野と左翼の中間へ。工藤選手がダイビングキャッチを試みますが、ボールがグラブからこぼれ、2点適時二塁打となり、ホークスが逆転します。
 ガトームソン投手がその裏を抑え、8回は篠原投手と柳瀬投手でつなぎ、ホークス1点リードで9回裏に。ここでホークスはここ2試合連続で救援に失敗している馬原投手でなく、三瀬投手を起用します。しかし、先頭の田中賢選手が安打し、稲葉選手の内野ゴロで1死塁に。ここで遅ればせながら馬原投手が登板しますが、セギノール選手を歩かせた後、高橋選手の内野ゴロで2死2・3塁となります。ここで打席は先ほど逆転される守備をしてしまった工藤選手。そしてその打球が渋く二遊間を抜き、二塁の代走・紺田選手も一気に生還。逆転サヨナラでファイターズが3対2と勝利しています。観客数は2万9千5百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズは朝井投手と小野寺投手が先発。初回に、1死からエンドランを決めて1・3塁としたイーグルスが、山崎武選手の内野ゴロ野選で先制します。
 朝井投手はほぼ毎回安打を打たれながら、7回まで無失点。しかし打線も、4回の1死2・3塁などの好機を生かせず、1対0のまま終盤となります。
 そして7回、イーグルスは1死1・3塁とし、ここで山崎武選手は倒れますが、続く憲史選手が2点適時三塁打を放ち、大きな追加点を挙げます。
 ライオンズは直後の8回に和田選手の2ランで1点差まで迫り、さらに2死満塁とまでしますが、逆転には至らず。9回は小山投手が三人で抑え、3対2でイーグルスが勝利。これで、イーグルスはライオンズを三タテし、入れ替わって四位に浮上しています。観客数は1万6千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは安藤投手と川島投手が先発。初回にラミレス選手に22号2ランを打たれた安藤投手ですが、2回から5回までは走者を出しながら何とか抑えます。
 一方、5回まで川島投手に2安打に抑えられていたタイガース打線ですが、6回に2死1塁から安打と四球で満塁とすると、葛城選手の適時打で1点を返します。
 そして1点を追う展開ながら7・8回を久保田投手とウイリアムス投手で抑えると、その継投が実り、8回裏に無死1・2塁から葛城選手が再び適時打を放って追いつきます。
 こうなると勢いはタイガースで、9回表を藤川投手が抑えると、その裏、失策を足がかりに無死満塁とし、桜井選手が中前に弾き返して3対2とサヨナラ勝ちしています。観客数は4万8千4百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは大竹投手と中田投手が先発。初回に1死1・2塁から前田智選手の通算2001本目の安打でカープが先制すると、4回には前田智選手が13号3ランを放って追加点。その後、2点差となった7回に梵選手の13号ソロで突き放すと、さらに前田智選手に適時打が出てダメ押し。カープが6対2で勝ちましたが、前田智選手はそのうち5打点を叩き出しています。観客数は1万5千人ほどでしたが、この数字を見ると、昨日、前田智選手が安打しなかったほうが、営業上良かったのでは、などとも思ってしまいました。
 横浜のベイスターズ対読売は土肥投手と西村投手の先発で、ベイスターズが負けたようです。観客数は2万4千6百人ほどでした。

2007年09月01日

集中打に運も味方して逆転勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は清水直投手とデイビー投手が先発。今日は右相手にも関わらず、昨日適時打の福浦選手が欠場しました。また、里崎選手が外れて、代わりに橋本選手が八番で久々のスタメンマスクをかぶっています。
 マリーンズは初回、先頭のTSUYOSHI選手が四球で出るものの盗塁失敗。さらに2死からズレータ選手が安打して暴投で進塁しますが、結局先制できません。
 一方、清水直投手は2回、1死から苦手の後藤選手に7号ソロを喫して先制を許します。後藤選手はこれで今季7本中3本が清水直投手相手となりました。

 一方、初回の好機を生かせなかったマリーンズ打線は、やや荒れ気味のデイビー投手に抑えられます。落ちる球を振らされ、5回まで1安打に抑えられ、三塁も踏めません。
 一方、4・5回と先頭打者に安打されながら、何とかソロの1点のみに抑えてきた清水直投手ですが、6回1死から坂口選手に二塁打されると、2死後にラロッカ選手に右翼フェンス直撃に適時二塁打を喫し、追加点を奪われてしまいます。
 ところがその裏、この回先頭の今江選手が安打で出塁。するとここまで唯一デイビー投手の落ちる球を見切っているTSUYOSHI選手が、この試合三つ目の四球で出塁し、好機を広げます。ここで早川選手がのバントが内野安打となり、無死満塁となります。
 ここでズレータ選手は中堅への飛球。犠飛には十分かと思いきや、坂口選手の好返球で本塁クロスプレーとなります。ところが、体当たりした今江選手の勢いが勝り、ボールは一塁ベンチへ転がります。その間に二塁走者のTSUYOSHI選手も生還して同点となります。ちなみに、このTSUYOSHI選手の生還は、記録では坂口選手の失策扱い。好返球して失策なのですから、悲運です。
 さらにサブロー選手に適時打が出てマリーンズが逆転。そして続くオーティズ選手の打球は左翼線ギリギリに入る適時二塁打に。この返球が今度は滑り込んだサブロー選手に当たって大きくはね、その間に打者走者のオーティズ選手まで生還してしまいます。
 ここで合併球団は二番手に菊地原投手を投入しますが、勢いは止まりません。大松選手が安打すると、ベニー選手が死球で再び走者をため、暴投で2・3塁に。そして2死後に今江選手がこの回2本目の安打が適時打に。さらにここまで3四球のTSUYOSHI選手にも「本日初安打」となる適時打が出て、この回、一挙に7点を奪い、大逆転となりました。
 一転して大量援護を貰った清水直投手は7・8回を0点に。そして完投をかけて9回のマウンドに上がります。
 ところが、1死から連打され、続く下山選手の安打性の当たりはオーティズ選手の好捕で2死1・3塁となりますが、続く大引選手が適時二塁打を放って3点差に。残念ながら「あと一人」で降板となってしまいました。しかし、小林雅英投手が水口選手を二球で打ち取って試合終了。7対4でマリーンズが勝っています。マリーンズ打線はチーム全体で8安打ながら、そのうち7安打を6回裏に集中させるという、極めて効率的な攻撃でした。清水直投手は5勝目。あと5回は登板機会がありそうですから、辛うじて6年連続二桁に望みをつないでいます。観客数は2万9千9百人ほどでした。

 旭川のファイターズ対ホークスの首位決戦は吉川投手と杉内投手が先発。2回に失策でファイターズが先制しますが、4回に打撃好調で五番に上がった松田選手の2点適時二塁打で逆転したホークスが続く田上選手の8号2ランで一挙4点を奪います。
 6回にもホークスが1点を追加しますが、その裏にファイターズに田中賢選手の2点適時二塁打が出て1点差に。しかし、以下はホークス継投陣が抑え、2点差のまま最終回を迎えます。
 そして9回裏は当然馬原投手。ところが、先頭の代打・坪井選手が二塁打を放つと、さらに四球で1死1・2塁に。ここで森本選手が適時打を放ち、1点差としてなお1・3塁に。続く工藤選手の内野ゴロで田中賢選手が本塁突入しますが、微妙なタイミングながら判定はアウト。これで2死1・2塁となり、ここまでかと思われましたが、稲葉選手の適時打が出てついにファイターズが追いつきます。
 そして試合は延長に。10回から登板のマイケル中村投手に対し、10・11回と先頭打者が安打しながら勝ち越せなかったホークスですが、12回に続投のマイケル中村投手に対し、この回先頭の川崎選手が右中間席に4号ソロを放ってついに勝ち越し。その裏は篠原投手が抑え、ホークスが6対5で勝っています。観客数は2万4千人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズはドミンゴ投手と涌井投手が先発。初回に栗山選手の5号ソロでライオンズが先制します。ところがその裏、2死1塁から涌井投手が制球を乱して連続四球で満塁に。ここでフェルナンデス選手に19号満塁本塁打が出てイーグルスが逆転します。
 さらに続く2回には塩川選手のスクイズで追加点を挙げた後、草野選手に適時打が出て、ここまで16勝の涌井投手から、序盤で6点を奪います。
 この大量援護で楽になったかと思われたドミンゴ投手ですが、3回に2死2塁からボークで進まれた後に適時打で1点を返されます。続く4回も1死1塁からボーク二つで3塁に進まれて内野ゴロの間に1点。二度のボークの時は、野村監督も審判にかなりきつい口調で確認していました。さらに続く野田選手を歩かせると、プロ野球記録となる1試合4度目のボークを取られ、ここで降板。さらに審判に暴言を吐いたとのことで退場、までついてしまいました。
 しかしここから緊急救援の永井投手が好投し、ライオンズ打線を抑えます。そして7回にはフェルナンデス選手のこの日2本目となる20号ソロでダメ押しします。
 イーグルスは9回裏2死1塁から小山投手が頭部死球で危険球退場となりましたが、これまた緊急登板の山村投手が抑えて、まさかのプロ初セーブ。イーグルスが7対3で勝ってライオンズとのゲーム差はついに0.5。頼みの涌井投手で敗れたライオンズと、明日、4位をかけて対戦することになりました。観客数は1万7千人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは下柳投手と松岡投手が先発。3回にスワローズが2点を先制しますが、その裏、無死1・2塁からシーツ選手が同点適時二塁打を放つと、続く金本選手も適時二塁打を放ち、タイガースが一気に逆転します。
 さらに続く4回にはシーツ選手の犠飛、6回には桜井選手の適時打と、中軸の打点で追加点。投げては下柳投手が5回を2失点。ダーウィン投手が2回を抑えた後にウイリアムス投手・藤川投手と、珍しく久保田投手を温存する継投でスワローズ打線を抑え、5対2でタイガースが勝っています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対読売は秦投手とパウエル投手が先発。初回の2死満塁は凌いだ秦投手ですが、2回に打込まれ、一挙6点を奪われてKOされます。
 しかしその裏、ベイスターズはこの回先頭の村田選手の24号で反撃開始。余談ですが、今日のTBS地上波中継は何とここまで。村田選手がホームを踏んだ場面で「野球中継終了」のテロップを流していました。さらに内川選手の2ランなど、この回6安打で4点を返し、2点差にまで迫ります。
 その後はパウエル投手が立ち直り、ベイスターズも中継ぎ陣が頑張って2点差のまま終盤に。そして7回、この回から登板の横山投手が本塁打を喫し、3点差とされてしまいます。
 しかしその裏のベイスターズは、内川選手と相川選手がともに猛打賞となる安打を放って好機を作り、仁志選手の適時打の後、金城選手の2点適時二塁打でついに追いつきます。
 ところが直後の8回から登板のホセロ投手は安打2本と四球で無死満塁に。しかし、ここで5・6番を浅い飛球に打ち取るなど、1点も与えません。
 そして同点で迎えた9回裏、1死から吉村選手が左翼席に18号ソロを放ち、ベイスターズがサヨナラ勝ち。一時は6対0とされながら、相手の13残塁の拙攻にも助けられた大逆転勝ちでした。観客数は2万5千1百人ほどでした。

 本日の結果で、パ・セとも首位から3位までが2.5ゲーム差と優勝争いは混戦模様。ただ、クライマックスシリーズ出場争いは、セはベイスターズにまだ望みがあるものの、パはかなり確定しつつあります。残り約1ヶ月も、両リーグともかなり盛り上がりそうな感じです。

前田智徳選手、二千本安打を達成

[ 野球 ]

 広島のカープ対ドラゴンズは高橋投手と小笠原投手が先発。初回にドラゴンズが先制しますが、その裏、梵選手の先頭打者本塁打で追いついたカープが新井選手の24号2ランで逆転。続くは二千本安打まであと1と迫っている前田智選手ですが、二遊間を抜きそうな当たりを、荒木選手に好捕されてしまいます。
 試合のほうは、カープ1点リードで迎えた5回に井上選手の適時打で追いついたドラゴンズが、ウッズ選手の32号2ランで勝ち越し。さらに6回には立浪選手の通算3,500塁打となる2号2ランで追加点と、1969年8月19日生まれの二人の本塁打で4点のリードを奪います。

 しかしカープもその裏に栗原選手の19号ソロで1点を返し、7回には無死2・3塁からアレックス選手の適時打に失策がからんでついに1点差に。しかし、ここで新井選手が倒れ、前田智選手も併殺に。この時点では、二千本安打は明日に持ち越しかと思われました。
 ところが、8回に、前の回から投げていた岡本投手が大乱調。1死1・3塁から代打の嶋選手が10号3ランを放ってカープが再び逆転します。さらに安打と四球二つで2死満塁とし、この回九人目となる前田智選手が打席に。そして右前に2点適時打を放ってついに二千本安打を地元で達成しました。
 さらに栗原選手にこの試合2本目となる20号3ランが出てこの回何と8点。一挙に逆転したカープが終わってみれば14対7と大勝。青木勇投手が移籍後初勝利を挙げています。
 試合後には「2000」を型どった台に立った前田智選手へインタビュー。最初に少々、二千本安打直前の数試合の心境を語っていました。しかし、途中からは低迷するチームに対する責任を感じた発言がほとんど。このあたりも前田智選手らしいと言えるでしょう。観客数は2万9千5百人ほどでした。

三連続延長戦で連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は渡辺俊介投手と岸田投手が先発。今日はTSUYOSHI選手が欠場したのですが、打順はそのまま繰り上げて、一番早川選手で二番福浦選手という、普段通りの並びに。連続本塁打のズレータ選手が三番に上がり、七番には昨日本塁打の大松選手が、そしてTSUYOSHI選手の代わりとなる遊撃には根本選手が九番で入りました。
 初回、渡辺俊投手は1死から連打と四球で満塁とすると、北川選手に犠飛を打たれて先制され、さらに3回にはローズ選手の39号2ランを喫して追加点を挙げられます。
 しかしマリーンズもその裏に下位の今江選手と根元選手の連打で好機を作り、福浦選手とズレータ選手の連続適時打で1点差に迫ります。

 さらに続く4回は里崎選手の安打と大松選手の二塁打で1死2・3塁とし、今江選手に犠飛が出て同点に追いつきます。
 渡辺俊投手は4回以降も走者は出しますが7回までを抑えます。しかし、打線は7・8回と先頭打者が安打するも、勝ち越しはできません。
 そして8回からは、すっかり左の中継ぎエースとなった川崎投手が登板。8・9回を完璧に抑えます。しかし、その裏も走者は出るも、サヨナラ勝ちは出来ず、3試合連続の延長戦に入ります。
 そして迎えた10回表、川崎投手が左二人を抑えて二死無走者となったところで荻野投手が登板。ところが今日の荻野投手は制球が定まらず、連続四球を出した後、北川選手に勝ち越し打を喫します。
 その裏は加藤大投手が登板。7月にはかなり打っていた相手ですが、今日は2死からズレータ選手が安打するも、最後はサブロー選手が倒れて試合終了。3対4で連敗し、順位を3位に落としています。観客数は2万3千8百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズは田中投手と河原投手が先発。初回に2死満塁から礒部選手の2点適時二塁打とフェルナンデス選手の18号3ランでイーグルスがいきなり5点を先制。さらに3・4回にも集中打で3点ずつを挙げ、序盤で二桁得点を達成します。
 大量援護をもらった田中投手は2回にGG佐藤選手に23号ソロを喫したものの、後はほぼ完璧。7回を投げて2安打無四球1失点で、球団三年目で初となる二桁勝利を達成。14対2と大勝したイーグルスはライオンズとの差を1.5としています。観客数は1万3千3百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズはボーグルソン投手と石川投手が先発。初回にシーツ選手と、高橋光選手の適時打でタイガースが先制。3回にラミレス選手の21号2ランで追いつかれるも、直後に金本選手の27号ソロで勝ち越し。さらに高橋光選手にも移籍後初の本塁打が出て2点差に、続く4回にも関本選手の5号ソロが出ます。
 ボーグルソン投手は6回を2失点に抑え、7回も続投しますが、1死1塁で真中選手に代打が出た時にウイリアムス投手が登板。しかし、安打でつながれ、犠打の後に失策。さらにラミレス選手には詰まらせながらも適時内野安打となり、2点を失い1点差に、ウイリアムス投手にとっては18試合ぶりの失点(自責は0)となります。
 しかしその裏、先頭の代打・桧山選手の安打を足がかりに、赤星選手とシーツ選手の適時打で即座に突き放し、あとは久保田投手と藤川投手の継投でタイガースが6対4で勝っています。観客数は4万6千7百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは宮崎投手と朝倉投手が先発。2回にカープが先制しますが、4回にドラゴンズが同点に。そして7回2死2塁から荒木選手が適時打を放ってドラゴンズが勝ち越します。
 朝倉投手は9安打2四球ながら1失点完投で11勝目を挙げています。観客数は1万7千5百人ほどでした。なお、前田智選手は2安打で通算1,999本となっています。
 横浜のベイスターズ対読売は工藤投手と内海投手が先発。同点で迎えた6回に下窪選手の適時打で勝ち越し。さらに内川選手の犠飛の後、相川選手に2号2ランが出て、一挙に4点をベイスターズが勝ち越します。
 ベイスターズは継投陣が本塁打を喫して1点差まで迫られますが、最後は何とか逃げ切り、7対6で勝っています。観客数は2万1千9百人ほどでした。

2007年08月31日

2007/8/30の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

サヨナラ負けで連勝止まる

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは西口投手と久保投手が先発。今日は右の西口投手相手という事もあり、標準オーダーに近い形。ただし、ベニー選手がスタメンを外れ、代わりに大塚選手が七番左翼手に、また、九番三塁には堀選手が入りました。
 初回、TSUYOSHI選手がいきなり二塁打で先制機を作るも、後続がありません。続く2回の1死1・2塁も得点できません。
 一方の久保投手は初回の1死2塁を抑えた後、3回・5回に連打されるなど、毎回のように安打されますが、0点に抑えます。
 しかし6回、先頭の栗山選手に二塁打されると、四番に入っているGG佐藤選手も連続二塁打でついに先制され、さらにカブレラ選手の適時打で2点目を失い、ここで降板となりました。さらに二番手の荻野投手も安打と犠打で1死2・3塁とさらに危機を広げますが、三番手の川崎投手がここは抑え、何とか2点にとどめます。

 一方、打線のほうは3回から立ち直った西口投手の前に、7回まで走者を一人も出せません。しかし8回、1死からズレータ選手が昨日に続いての12号ソロで1点差に。さらに続く代打の大松選手が4号ソロを放ち、一気にマリーンズが追いつきます。
 その裏は薮田投手が、1死1・2塁とから連続三振で0点に抑えます。
 そして9回、前の回から登板の三井投手に対し、連続四球で好機をもらいます。そして2死からズレータ選手が三遊間を抜きますが、二塁走者の里崎選手が三塁で止まったものの、一塁走者のオーティズ選手が三塁に向かって走っており、走塁死で勝ち越し機を逸してしまいます。
 その裏から昨日1,500奪三振を達成した小宮山投手が登板。いきなり安打されますが、そこから1・2・3番を得意の打たせて取る投球で全て内野ゴロに。続く10回も2死から三塁打されますが、ここも凌ぎます。
 しかし打線は10回の1死2塁を生かせず、11回も三者凡退。するとその裏、ここから登板の小林雅英投手が先頭の細川選手に安打され、さらに1死満塁となります。ここで打席は四番のGG佐藤選手が一塁にボテボテのゴロを放ちます。福浦選手がバックホームするも、里崎選手が捕りきれずサヨナラ内野安打に。3対2でライオンズが勝ち、連勝が3で止まりました。ライオンズは15残塁という拙攻ですが、それにつけ込むことができませんでした。観客数は1万5千3百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは杉山投手と黒田投手が先発。2回に桜井選手の6号ソロでタイガースが先制します。一方、杉山投手は4回まで7安打1四球と毎回得点圏に走者を出しますが無失点に。しかし、続く5回に四球と安打で1死1・3塁とし、併殺崩れの間に追いつかれます。
 しかし6回、2死1・2塁から桜井選手が適時三塁打を放ち、再びタイガースが勝ち越し。さらに続く葛城選手にも適時打が出ます。
 こうなると7回からはいつもの三人が登板。久保田投手が失策がらみで1点を失いますが、後は抑え、4対2でタイガースが勝っています。観客数は4万2千7百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは三浦投手と川上投手のエース対決。8回にドラゴンズが勝ち越しますが、その裏に川上投手が崩れてベイスターズが4点を取って逆転。9回にドラゴンズもクルーン投手から2点を奪って1点差まで迫りますが、反撃はここまで。6対5でベイスターズが逃げ切っています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

2007年08月29日

終盤の逆転で3連勝

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは帆足投手と小野投手が先発。今日は左の帆足投手に対し、打線を組み替え。福浦選手と早川選手がスタメンを外れ、二番には大塚選手が、三番にはDHで竹原選手が入り、九番三塁は今江選手。六番から八番にかけて外国人三人が並ぶという、普段以上にどこがクリーンアップだか分からない布陣でした。
 初回に先頭のTSUYOSHI選手が安打すると、大塚選手が送り、2死後にサブロー選手の適時打で先制します。
 一方、その裏の小野投手は同じく先頭打者に安打されて犠打で進まれますが、三・四番を抑え、3回も先頭打者に二塁打されますが、ここも0点に抑えます。

 ところが続く4回に小野投手は2死1・2塁から石井義選手に適時打を打たれて同点に。さらに5回には2死を取ってから安打され、さらに中島選手に11号2ランを喫し、逆転されてしまいます。
 一方、帆足投手は途中から調子を上げていき、3回から6回まで走者を出せません。7回2死から里崎選手に久々の安打が出るも、続くオーティズ選手も倒れ、ここも反撃できません。
 ところがライオンズは8回、ここまで4安打無四球1失点の帆足投手から岩崎投手に継投。すると、1死からズレータ選手が復帰後初となる11号ソロで1点差に。この本塁打でズレータ選手は2ヶ月半ほど離脱がありながら、再びチーム本塁打数単独首位に立ちました。
 そして7回途中から登板の小宮山投手がその裏も三者凡退に抑え、1点を追って9回表を迎えます。ライオンズは当然ながらグラマン投手を起用。するとマリーンズは左のグラマン投手に対して右の竹原選手ながら、代打に早川選手を起用。これが成功し、早川選手が4号ソロを放ってついに同点に。しかし、さらに1死から連打して勝ち越し機を作るも、ここはベニー選手とズレータ選手が倒れます。
 その裏、最近完璧な投球が続く薮田投手が登板。ところが、1死から安打されると、犠打で2塁に進まれ、続く片岡選手に左前打を打たれます。しかし、ベニー選手の好返球と里崎選手のブロックで本塁タッチアウト。サヨナラの危機を凌ぎます。
 そして延長に入った10回、この回から登板の山岸投手に対し、途中出場の堀選手が安打すると、TSUYOSHI選手の四球と大塚選手の犠打で1死2・3塁と勝ち越し機を作ります。ここでライオンズは前の打席で本塁打を放った早川選手を敬遠し、先制適時打を放っている四番のサブロー選手と勝負。しかし、この作戦は失敗し、サブロー選手は右中間を抜く適時二塁打。敬遠された早川選手まで生還する3点適時打となり、マリーンズが6対3とついに再逆転に成功します。
 そしてその裏は小林雅英投手が三人で抑えて試合終了。ライオンズ継投陣を打込んだマリーンズが連勝を3に。一方、ライオンズは残り29試合で3位ホークスとのゲーム差が7に。26年連続Aクラスがかなり厳しくなっています。観客数は1万5千人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズは岩隈投手とダルビッシュ投手が先発。初回に草野選手の適時二塁打でイーグルスが先制すると、3回には走者を二人ためて、またもや草野選手に2点適時二塁打が出て、序盤でイーグルスが3対0とリードします。
 3連敗中の上にエースが序盤で打たれたファイターズですが、今日は5回に1点を返すと、6回には鶴岡選手の2点適時三塁打で追いつき、さらに森本選手の適時打で逆転に成功します。
 ところが8回、2死から草野選手がこの試合3本目の二塁打を放つと、続く山崎武選手の三塁ゴロを飯山選手が失策し、イーグルスが追いつきます。
 しかし直後の9回表、工藤選手と稲葉選手の連打でファイターズが好機を作ると、坪井選手が代打適時打を放ってファイターズが勝ち越し。その裏もマウンドに上がったダルビッシュ投手は先頭打者に2安打されるも盗塁失敗もあって無失点。9安打1死球4失点ながら、自己最多の13勝目を完投で挙げています。観客数は1万7千2百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ホークスは平野佳投手と斉藤和投手が先発。最初の一巡は無走者だったホークスですが、4回に本多選手の二塁打を足がかりに多村選手の犠飛で先制。さらに6回には小久保選手の代役で打撃好調の松田選手に2試合連続の4号3ランが出て、一挙に4点を追加します。
 斉藤和投手は6回を2安打4四球で無失点。9回に4番手の藤岡投手がローズ選手に38号ソロを打たれましたが失点はそれだけで、ホークスが5対1で勝っています。観客数は1万2千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは上園投手と青木高投手の新人対決。二回に失策と犠飛でカープが2点を先制。その裏、タイガースも浜中選手の3号ソロで反撃しますが、4回には前田選手に通算1,997本安打となる12号ソロが出てカープが勝ち越します。
 タイガースは8回に6回から登板のフェルナンデス投手から、関本選手のこの日4本目となる安打が出ると、シーツ選手も続いて1・2塁としますが、金本選手さらには、故障の林選手に代わって五番に上がった桜井選手が倒れて無得点。9回は永川投手に抑えられ、3対2で敗れいます。観客数は4万5千5百人ほどでした。
 札幌の読売対スワローズは木佐貫投手とグライシンガー投手の先発でスワローズが負けたようです。観客数は2万9千人ほどでした。
 なお、横浜のベイスターズ対ドラゴンズは雨で中止でした。

接戦を制して連勝

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは大沼投手と成瀬投手が先発。今日は相手先発の左右の関係で竹原選手が大松選手に代わったのと、堀選手の打順が下がった以外は日曜と同じオーダーでした。
 マリーンズは2回に先頭のサブロー選手が安打し、オーティズ選手もつないで1死1・3塁となってから、大松選手の犠飛で先制。さらに4回も先頭の福浦選手の安打を生かして、オーティズ選手の適時二塁打で追加点を挙げます。

 一方の成瀬投手は初回に内野安打と犠打で1死2塁とされた先制機を防ぐと、4回までその1安打のみに抑えます。
 ところが5回に先頭のGG佐藤選手に22号ソロを打たれると、さらに死球で出した走者を二塁に進められ、片岡選手の適時打で追いつかれます。
 マリーンズ打線はここまで、大沼投手の前に、奇数回は三者凡退で、偶数回は2安打で得点というリズムのいい(?)攻撃。そして追いつかれた直後で三度目の偶数回となった6回も先頭の早川選手が内野安打。そして四球で1死1・2塁となったところで二番手の山岸投手が登板しますが、里崎選手が適時二塁打を放って勝ち越します。今日のマリーンズは先頭打者の安打が全て得点に結びつきました。
 成瀬投手は7回に連打と犠打で1死2・3塁と、犠飛で同点の場面を作ります。するとマリーンズは荻野投手に継投。この危機を凌ぎ、1点差を守ります。
 そして8回は完全復調した薮田投手が今日も三者凡退。そして9回はこれまた復調した小林雅英投手が安打と犠打で2死2塁にしますが、最後は中村選手を三振に打ち取って3対2で試合終了となりました。
 成瀬投手は12勝目で防御率1点台も守っています。また、チームは連勝で首位ファイターズに2.5ゲーム差にまで迫っています。観客数は1万5千2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズは一場投手とスウィーニー投手が先発。初回にファイターズは2死1塁から四番に入った稲葉選手が二塁打を放ちますが、右翼手の牧田選手が俊足の工藤選手を本塁で刺して先制ならず。その裏、山崎武選手の内野ゴロでイーグルスが先制します。
 さらに3回には山崎武選手の適時打で追加点を挙げ、1点差に迫られた直後の6回には連打でスウィーニー投手をKOした後、礒部選手の代打適時打で突き放します。
 一場投手は7回途中まで7安打4四球ながら1失点。以下は継投で最後は小山投手が締め、イーグルスが連勝しています。観客数は1万2千6百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ホークスはユウキ投手と和田投手が先発。5回までで5対1とホークスの快勝ペースかと思いきや、6回裏に和田投手が突如崩れ、一挙5点を奪われて逆転します。
 しかし直後にホークスも松田選手の3号2ランなどで再逆転。そして7・8回は水田投手が抑え、今度こそホークスの勝ちかと思いきや、9回に馬原投手がラロッカ選手に25号2ランを喫して逆転されます。
 そして延長に入った11回表に降雨コールドに。ホークスとしては、勝ち試合を2回逃した引分け、と言えそうです。観客数は1万5千6百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは能見投手と小山田投手が先発。3回に集中打で3点を取ったタイガースが逆転しますが、直後の4回に新井選手の23号ソロと、前田選手の通算1995本目となる適時打でカープが追いつきます。その後は継投陣が抑え、そのまま3対3で引分けに。なお、タイガースは安藤投手が今季初登板を果たしています。観客数は4万6千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは寺原投手と山井投手が先発。2回にドラゴンズが先制し、そのまま1対0で迎えた6回1死満塁から、立浪選手が今季1号となる満塁本塁打を放って4点を追加。これが決め手となり、7対2でドラゴンズが勝ち、クライマックスシリーズ出場マジックを点灯させています。観客数は1万4千4百人ほどでした。
 札幌の読売対スワローズは高橋尚投手と石井一投手の先発でスワローズが負けたようです。観客数は2万9千人ほどでした。

2007年08月28日

山崎武選手、自己最多の40本塁打に到達

[ 野球 ]

 今日は仙台でイーグルス対ファイターズの1試合が行われました。先発は朝井投手と武田勝投手。また、イーグルスは一番に沖原選手、二番に関川選手と、抜擢人事でオーダーを入れ替えてきました。
 防御率1点台の武田勝投手に対し、4回1死1塁から山崎武選手が自己タイの39号2ランを放ってイーグルスが先制。さらにフェルナンデス選手も17号ソロを放って続きます。
 その後もイーグルスが得点を重ね、7点差で迎えた8回裏、調整登板のマイケル中村投手に対し、山崎武選手がこの日二本目で自己新記録となる40号3ランを放ち、11対1の大差に。沖原選手は2安打、関川選手は1安打1打点と、ともに抜擢に応えていました。観客数は1万3百人ほどでした。

2007年08月27日

細かい得点と継投陣の好投で2位復帰

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは神内投手と小林宏之投手が先発。今日は左の神内投手相手ですが、福浦選手が三番一塁、また、左投手に対して高打率を維持している堀選手が、七番三塁で連日のスタメン、ズレータ選手は8番DHでした。
 その神内投手の前に、初回は三者連続三振。二回も三者凡退に打ち取られます。
 しかし3回、先頭の堀選手が二塁打で好機を作り、二死からTSUYOSHI選手の内野安打でマリーンズが今日は先制します。

 ホークスは1失点の神内投手を4回で降板させ、5回から山田秋投手を投入します。その山田秋投手に対し、6回に里崎選手が左翼席に9号ソロを放ち、マリーンズが追加点を挙げます。
 小林宏投手は3回まで毎回安打され、6回まで4安打2四球ながら無失点にホークス打線を抑えます。そして打線は7回、ズレータ選手の安打を足がかりに、早川選手の適時内野安打で3点目を挙げます。
 ところがその裏、小林宏投手は下位打線に連打されて無死2・3塁となって降板。二番手の川崎投手は犠飛で1点を失いますが、以下は無安打に抑えます。
 1点を返された直後の8回は、オーティズ選手の二塁打を足がかりに、久しぶりに登場となった橋本選手の安打などで満塁にした後、TSUYOSHI選手の押し出し死球でダメ押しします。
 その裏は薮田投手が三番からの主軸を三者連続三振。そして9回も小林雅英投手が三者凡退と、リリーフ陣は完全に復調。マリーンズが4対1で勝利。小林宏投手は12勝目。小林雅投手は7年連続となる20セーブ目を挙げています。観客数は3万5千人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズは涌井投手と八木投手が先発。ファイターズが追いついた直後の8回裏に栗山選手が江尻投手の替わりはなに4号ソロを放ち、これが決勝点となってライオンズが3対2で勝利。涌井投手は16勝目を挙げています。観客数は2万人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対イーグルスは金子投手と永井投手が先発。0対0で迎えた7回裏に、そこまで4安打に抑えた永井投手が崩れ、二番手の有銘投手も打たれ、一挙に6得点。8回にも4点を追加した合併球団が10対0で大勝しています。観客数は1万4千7百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは中田投手とダーウィン投手が先発。3回まで1安打のダーウィン投手が4回に4失点。タイガースも反撃して7回に1点差と迫りますが、その裏、連続失策もあってドラゴンズが2点をダメ押し。そのまま6対3でドラゴンズが勝っています。観客数は3万8千1百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは川島投手と土肥投手が先発。初回に宮出選手の2点適時打で先制したスワローズが、その後も着実に加点し、6対2で勝ってカード3連勝を達成しています。観客数は1万7千6百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は大竹投手と久保投手の先発でカープが負けたようです。観客数は1万8千2百人ほどでした。

2007年08月25日

好機を生かせず、直接対決に敗れて3位に

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは大隣投手と清水直投手が先発。左相手という事で福浦選手がスタメンから外れました。一塁には復帰後初守備となるズレータ選手が五番で入り、三番にはオーティズ選手が入りました。また、堀選手が八番DHでスタメン入りしています。
 清水直投手は初回に二死を取った後、多村選手と松中選手に連打されますが、この試合まで9打数7安打と打込まれているブキャナン選手を抑え、先制はさせません。
 直後の2回表にマリーンズも同じく2死から連打で1・2塁としますが、こちらも堀選手が倒れ、先制できません。
 するとその裏、清水直投手はまたも2死までは取りましたが、そこから松田選手にバックスクリーンに2号ソロを打たれ、先制点を奪われてしまいます。

 続く3回、清水直投手が先頭の川崎選手に安打されると、続く多村選手の遊ゴロをTSUYOSHI選手が失策。さらに松中選手が歩いて満塁となります。そして1死後に田上選手に対し、フルカウントから粘られた9球目がギリギリのコースながらボールと判定され、押し出しで2点目を失います。しかし、なお続く1死満塁からは柴原選手、さらには先ほど本塁打の松田選手を抑え、何とか1点で切り抜けます。
 一方、本拠地初登板となった大隣投手の前に、マリーンズ打線は抑えられます。4回には先頭のオーティズ選手が四球で出塁しますが、そこから三人が倒れ、無死の走者を二塁にも進められません。結局、6回まで3安打1四球で0点に抑えられます。
 援護のない清水直投手ですが、毎回の安打で走者は出すものの、要所は抑えて2点差のまま終盤を迎えます。
 そして7回には疲れの見えた大隣投手から、ズレータ選手とベニー選手が四球を選んで1死1・2塁に。ここでホークスは二番手の水田投手を投入。マリーンズは福浦選手・大松選手と左の代打攻勢を行いますが、抑えられてここも得点できません。
 しかし続く8回、先頭のTSUYOSHI選手が歩くと、早川選手に二塁打が出て無死2・3塁と同点機を作ります。ここでホークスは三番手の藤岡投手を投入。オーティズ選手は三振しますが、サブロー選手の適時打で1点を返します。さらにサブロー選手が盗塁を決めて再び1死2・3塁としますが、ズレータ選手は三振して2死に。ここで里崎選手に対し、ホークスは馬原投手を投入。8回表2対1で走者二人を置いてこの二人の対決というと、一昨年のプレーオフ最終戦が思い出されます。その時は、里崎選手が2点適時二塁打を放って逆転し、そのままマリーンズが優勝したわけですが、今日は153キロの速球で三振に打ち取られます。
 直後の8回表、清水直投手は柴原選手に10本目の安打を許すと、松田選手にスリーバントを決められ、ここで降板となります。二番手の川崎投手は四球の後に本多選手を打ち取り、2死1・2塁とします。しかし続く川崎選手との「同姓対決」に敗れ、中前に適時打。さらにバックホームを焦った早川選手がこの球を弾き、一塁走者までが生還し、4対1となってしまいます。
 そして9回、馬原投手から福浦選手の安打とTSUYOSHI選手の四球で2死1・2塁としますが、早川選手のあわや一・二塁間という当たりを本多選手に好捕され、二塁ゴロとなって試合終了となりました。
 これでホークスとの直接対決に敗れて三位転落。首位ファイターズとの差も再び5ゲームとなってしまいました。清水直投手は粘りの投球を見せましたが、打線が二桁残塁の拙攻で援護がなく、これで4勝9敗に。六年連続二桁勝利はかなり厳しくなっています。観客数は3万5千3百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズは山岸投手と吉川投手が先発。2対2で迎えた5回に、ファイターズは連打で好機をつくると、金子誠選手の適時打で勝ち越します。さらに続く6回には二番手の山崎投手が制球を乱し、2四死球と安打で満塁とした後、押し出しで追加点。さらに連打でこの回4点を挙げると、続く7回も工藤選手の3点適時三塁打などでさらに4点を追加して大差に。今日のファイターズは8番の工藤選手と9番の金子誠選手の二人で7打点を挙げました。
 大量援護に守られた吉川投手は8回3失点で4勝目。12対3とファイターズが大勝しています、観客数は2万7百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対イーグルスは川越投手とドミンゴ投手が先発。2回に吉岡選手の適時二塁打でイーグルスが先制し、さらに藤井選手にも適時打が出て2点目を挙げます。さらに6回には憲史選手に6号ソロと、元近鉄バファローズの三選手がかつての本拠地で打点を挙げます。
 しかし、2点差で迎えた7回に平野恵選手の犠飛で1点差とし、続く村松選手にも安打が出て2死1・2塁としてドミンゴ投手は降板。すると二番手の牧野投手が四球で満塁とすると、三番手の有銘投手がローズ選手にこれまて四球を出し、押し出しで同点に。しかし、なお続く満塁の危機は、山村投手が北川選手を抑え、勝ち越しは免れます。
 続く8回も合併球団は2死満塁としますが、ここも山村投手が村松選手を抑えます。
 すると9回、藤井選手の本日4本目の安打を足がかりに、イーグルスが2死ながら1・2塁に。ここで本日ここまで無安打だった山崎武選手に適時二塁打が出て、イーグルスが再び勝ち越します。
 その裏は小山投手が三連投で登板。ここ二日はいずれも失点していましたが、今日は三番からの一発がある三人を抑えて10セーブ目。イーグルスが4対3で勝ち、ゲーム差を再び1.5と広げています。観客数は1万7千人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは小笠原投手とボーグルソン投手が先発。ボーグルソン投手は3回までで6安打されますが、牽制死もあって、0点に抑えます。一方、小笠原投手は素晴らしい投球。4回まで無走者に抑えられ、5回に先頭の金本選手の安打で初めての走者が出ますが、後続が三連続三振に。さらに8回には先頭の桜井選手が三塁打を放ちますが、ここも後続が三連続三振に、小笠原投手はリーグ記録まであと1と迫る15奪三振を挙げます。
 一方、ボーグルソン投手は4回から6回は無安打に。するとタイガースは7回からいつもの継投に。しかも、同点に関わらず、ウイリアムス投手・久保田投手とも1イニングのみの登板となります。
 そして0対0のまま迎えた9回表、一番に入っていた浜中選手が安打で出ると、犠打とシーツ選手の安打で1死1・3塁とタイガースはこの試合初めて走者が二人出ます。ここでドラゴンズは金本選手を敬遠した後に岩瀬投手を投入します。しかし、林選手が犠飛を放ってタイガースがついに先制。さらに赤星選手が安打でつないで再び満塁とすると、矢野選手に適時打が出てもう1点が入ります。
 その裏は当然ながら藤川投手が登板。先頭の中村紀選手を歩かせたものの、そこからウッズ選手を右飛に打ち取ると、後は連続三振で試合終了。タイガースが2対0で勝って連敗を止めています。観客数は3万8千2百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは松井投手と工藤投手が先発。初回に金城選手と吉村選手の適時打でベイスターズが2点を先制し、4回には佐伯選手の12号ソロで追加点を挙げます。
 工藤投手はその裏に1点を失ったものの、要所は締め、7回を8安打2四球ながら1失点に抑え、44歳以上の投手では新記録となる6勝目の権利を得たまま降板します。
 ところが8回、二番手の加藤投手登板するも、先頭のガイエル選手が安打。さらに1死後の一塁ゴロを吉村選手が失策し、続く宮本選手の適時打で1点差に。さらに続く城石選手の本塁近くで弾んだ球を鶴岡選手が捕りきれずに記録は失策となって満塁に。ここで飯原選手に犠飛が出て、終盤でスワローズが追いつきます。
 そして9回裏、前の回から登板の那須野投手に対し、先頭の青木選手が内野安打。さらに1死後にガイエル選手も安打して1・3塁とし、続く宮出選手はフルカウントから四球を選んで満塁に。ここで田中浩選手が二遊間を抜いてスワローズが連日のサヨナラ勝ち。ベイスターズは勝率5割を切ってしまいました。観客数は2万3千5百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は高橋投手と金刃投手の先発でカープが負けたようです。観客数は2万6千5百人ほどでした。

サヨナラ三つを含め、本拠地球団が全勝

[ 野球 ]

 マリーンズとホークスは試合予定がありませんでした。
 名古屋のドラゴンズ対タイガースは朝倉投手と下柳投手が先発。初回に満塁から森野選手が2点適時打を放ってドラゴンズが先制。さらにこの回計4点を挙げます。
 下柳投手は2回から4回までは無安打に抑えましたが、5回に再び打込まれて計7失点。この回途中でKOとなりました。
 一方、タイガース打線は毎回のように安打は出るものの、得点は7回に狩野選手が放った代打適時打のみ。ドラゴンズが8対1と快勝し、一日で首位に復帰しています。観客数は3万8千人ほどでした。

 広島のカープ対読売は黒田投手と木佐貫投手が先発。読売4点リードで迎えた7回にカープが嶋選手の代打適時二塁打などで一挙5点を挙げて逆転。直後に読売が逆転しますが、8回には、前の読売戦で「隠し球」を決めた山崎選手の適時打で追いつきます。
 そして9回、前日に一軍復帰したばかりの尾形選手の代打サヨナラ本塁打が出て、8対7でカープが勝っています。観客数は1万7千9百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは石川投手と秦投手が先発。7回にスワローズが勝ち越しますが、直後の8回にベイスターズが追いついてそのまま延長に。そして11回裏に、ガイエル選手がサヨナラ適時二塁打を放ち、スワローズが3対2で勝っています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズは西口投手とスウィーニー投手が先発。序盤からファイターズが得点を重ね、2点リードで8回裏に。しかし、前の回から投げていた江尻投手が失策と安打で走者をためて降板すると、武田久投手が細川選手に同点適時打を喫し、さらに栗山選手が勝ち越し適時打。終盤の逆転でライオンズが6対5で勝ち、連敗を止めています。観客数は1万4千2百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対イーグルスはデイビー投手と田中投手が先発。8回にイーグルスが勝ち越しますが、9回に小山投手が打たれて同点に。そして10回には再びイーグルスが勝ち越しますが、その裏にラロッカ選手が逆転サヨナラとなる23号2ランを放って合併球団が勝利。ゲーム差が0.5まで縮まっています。観客数は1万3千3百人ほどでした。

 というわけで、サヨナラ三つを含め、全て本拠地球団が勝利。翌日から相手本拠地で連戦というマリーンズのファンとしては「今日は試合予定がなくて良かった」などと思えてくるような結果でした。

2007年08月23日

2007/8/23の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

「あと一人」から追いつかれるも、サヨナラ勝ち

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは渡辺俊介投手と岩隈投手が先発。今日もズレータ選手は8番DH。また、ベニー選手と今江選手がスタメンから外れ、代わりに大松選手と堀選手がそれぞれ7・9番に入りました。
 マリーンズは初回に1死から三連打するも、後続がなく先制できません。一方、渡辺俊投手は3回まで無安打投球。ところが4回にこの回先頭の山崎武選手に38号ソロを打たれ、先制されてしまいます。

 しかしその裏、サブロー選手が渡辺直選手の失策で出塁すると、オーティズ選手の適時二塁打で同点に。さらに1死後に大松選手の内野安打を再び渡辺直選手が悪送球し、2・3塁に。ここでズレータ選手が昨日に続く適時打を放ち、勝ち越します。
 続く堀選手がスクイズを失敗するも、直後に適時二塁打を放ち、もう1点を追加します。マリンに強い岩隈投手ですが、今日は自責点ゼロながら、この回で降板となりました。
 5回以降、イーグルスの細かい継投の前に、追加点が取れません。しかし、渡辺俊投手は、8回までイーグルス打線を3安打4四死球1失点に抑えます。
 そして完投勝利をかけてマウンドに上がった9回、渡辺俊投手は1死から安打されます。そして2死を取って「あと一人」としますが、そこで憲史選手に右翼席に5号2ランを打たれ、追いつかれてしまいます。
 イーグルスは同点ながら、その裏から小山投手を起用し、三者凡退に抑えられます。そして10回表に復調した薮田投手が今日も三人で抑えます。
 するとその裏、先頭で途中出場の今江選手が安打を放つと、続くTSUYOSHI選手はバントの構えをしながら四球を選びます。続く早川選手は初球のバントがファウルに、そして2-1から打つものの二塁ゴロに。TSUYOSHI選手が二塁で封殺され、渡辺直選手が一塁に転送しますが、これがこの試合三つ目となる悪送球に。その間に今江選手が生還し、マリーンズが4対3でサヨナラ勝ち。小山投手は防御率0を維持しながらも今季初敗戦となっています。
 これでマリーンズは三連続カード勝ち越しとなり、クライマックスシリーズ進出マジック28も点灯しています。観客数は2万2千4百人ほどでした。

 福岡のホークス対ライオンズはスタンドリッジ投手と河原投手が先発。初回にライオンズが先制しますが、3回に松中選手の適時打で追いついたホークスが、さらに今日はスタメンマスク田上選手の7号2ランで勝ち越します。さらに6回には川崎選手の適時打で追加点。スタンドリッジ投手が6回途中まで5安打4四球ながら1失点で抑えた後は、継投で凌ぎ、最後は馬原投手が抑え、ホークスが4対1で勝利。ライオンズはこれで3位との差が6ゲームとなっています。観客数は3万1千8百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースはグライシンガー投手と杉山投手が先発。杉山投手は2回にグライシンガー投手の適時打で先制されると、3回には今日一軍昇格のユウイチ松元選手に満塁本塁打を喫します。
 タイガースも5回に桧山選手の代打適時打で反撃しますが、一昨日のようにはいきません。逆に7回にユウイチ松元選手の2点適時打などで3点を追加され、8対1の大差に。グライシンガー投手はリーグ首位の13勝目、ユウイチ松元選手は4打数4安打6打点でした。観客数は2万2千5百人ほどでした。

 広島のカープ対ベイスターズは宮崎投手と三橋投手が先発。初回に内川選手の適時打でベイスターズが先制し、さらに新沼選手の今季1号などで追加点を挙げたベイスターズが6対2で勝っています。観客数は1万1千4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは内海投手と川上投手の先発でドラゴンズが負けたようです。観客数は4万4千2百人ほどでした。

追いついた直後に勝ち越され、連勝止まる

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは久保投手と一場投手が先発。今日は昼の親子ゲームに出場したズレータ選手がそのまま一軍復帰となり、8番DHでスタメン出場となりました。
 久保投手は初回に、三番に上がった草野選手に2試合連続となる7号ソロを打たれて先制されます。さらに4回にはリック選手に適時二塁打を打たれて追加点を奪われます。
 一方、先週9回途中まで無失点で初勝利を挙げた一場投手に対し、マリーンズ打線は4回まで1安打に抑えられます。しかし5回、失策と四球で得た好機で、ズレータ選手の復帰初安打が適時打となって1点を返し、さらに満塁からボークで同点に。しかし、そこで凌がれ、逆転はできません。

 すると直後の6回表、久保投手が1死満塁から鉄平選手に2点適時二塁打を打たれて勝ち越されると、二番手の中郷投手も連続適時打を喫し、一挙に4点を勝ち越されます。
 その裏、マリーンズも無死1・2塁からオーティズ選手が適時二塁打を放って一場投手をKO。さらに二番手の牧野投手から里崎選手が犠飛を放って2点差まで迫ります。しかし反撃もそこまで、結局牧野投手に6回から8回までを無安打に抑えられ、9回も小山投手の前に三者凡退。結局、6対4で敗れ、連勝は3で止まりました。観客数は1万8千8百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団はダルビッシュ投手と岸田投手が先発。ダルビッシュ投手は初回から150km台を連発し、合併球団打線を封じ込めます。一方、打線は2回に1死1塁から金子選手の適時三塁打で先制。結局、昨日に続き、これが唯一の得点となります。
 ダルビッシュ投手は8回まで4安打無四球で無失点。9回に安打された後、2死から連続四球で満塁としますが、最後は下山選手を打ちとって試合終了。連日の1対0でファイターズが連勝。ダルビッシュ投手は今季3度目の完封で12勝目を挙げています。観客数は2万3千5百人ほどでした。
 福岡のホークス対ライオンズは杉内投手と帆足投手が先発。初回に川崎選手の適時打で先制したホークスが2回には本多選手の2点適時打で追加点。3回表に1点差に迫られますが、直後に6番DHで入った田上選手の2点適時二塁打で再び話します。
 杉内投手は7回を6安打3四球ながら2失点に抑えて14勝目。また、馬原投手が30セーブ目を挙げています。観客数は3万1千6百人ほどでした。

 神宮のタイガース対スワローズは上園投手と高市投手が先発。高市投手はプロ二度目の登板で初先発と、新人対決になりました。しかし、2回に桜井選手と関本選手の2ラン2本でタイガースが4点を先制し、続く3回にも金本選手の26号3ランと、桜井選手のプロ初の2打席連続となる6号ソロが出て、タイガースが序盤で大差に。一方、大量点に守られた上園投手がソロ2本は打たれたものの、4安打2四球2失点。プロ初の完投で5勝目を挙げています。観客数は2万3千3百人ほどでした。

 広島のカープ対ベイスターズは長谷川投手と三浦投手が先発。同点で迎えた7回に失策でカープが勝ち越し、さらにこの回計3点。後は継投陣が抑え、そのまま5対3でカープが勝っています。観客数は1万2千1百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは木佐貫投手と山本昌投手の先発でドラゴンズが負けたようです。観客数は4万3千8百人ほどでした。

2007年08月22日

終盤を競り勝って3連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは小野投手と朝井投手が先発。今日は大松選手の打順と守備位置が代わった以外は、日曜と同じオーダーでした。
 小野投手は立ち上がりが悪く、いきなりの四球と安打で無死1・2塁とします。さらに重盗を決められ、それに失策が絡んで先制され、続く山崎武選手の犠飛でいきなり2点を失います。
 しかしその裏、前回完封された朝井投手に対し、TSUYOSHI選手と早川選手の連打に失策で無死2・3塁とし、福浦選手の内野ゴロの間に1点を返します。

 小野投手は2回以降も毎回のように安打は許しますが、失点には至りません。一方、2回以降は抑えられていた打線ですが、5回に朝井投手と高校同期の今江選手の二塁打を足がかりに、福浦選手の犠飛で同点に。さらに続く6回には、オーティズ選手との安打などで好機を作ると、今江選手が再び同期対決を制して適時打を放ち、ついに逆転に成功します。
 やっと勝ち投手の権利を得た小野投手ですが、直後の7回表に草野選手の6号ソロで追いつかれます。
 しかしその裏、二番手の渡辺恒投手から、早川選手の二打席連続死球を足がかりに、サブロー選手の二塁打するとで再び勝ち越し。続くオーティズ選手にも適時二塁打が出ます。
 直後の8回表は薮田投手が土曜日に続いて三者凡退に。するとその裏、下位で作った好機に1番からの三者連続適時打で3点を取ってダメ押し。こうなると、セーブがつかない事もあり、9回は荻野投手が登板し、これまた三者凡退に。終わってみれば8対3の快勝で、マリーンズが3連勝を達成しています。観客数は1万9千3百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団は武田勝投手と平野佳投手が先発。初回にファイターズが失策がらみで先制すると、その後投手戦になるという、ファイターズにとっては一昨日と正反対の展開に。その後、ともに走者は出るものの、得点には結びつかず、そのまま1対0でファイターズが勝利。武田勝投手は8回途中まで無失点で、成瀬投手との防御率の差を0.17にまで迫っています。観客数は1万7千7百人ほどでした。
 福岡のホークス対ライオンズは和田投手と岸投手が先発。2回に松中選手の15号ソロでホークスが先制し、さらに失策・捕逸もあってこの回計4点。さらに6回にも2点を追加します。一方、和田投手は8回を7安打2四球ながら、何度も危機を凌いで無失点。6対0でホークスが勝っています。観客数は3万1千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは松岡投手とジャン投手が先発。ジャン投手は立ち上がりから調子がおかしく、いきなり3失点。さらに2回にはラミレス選手に19号2ランを喫した後、プロ野球記録となる年間通算12ボークを達成し、さらに武内選手の頭にぶつけ、危険球退場。そして緊急救援の桟原投手が2点適時打を打たれ、2回裏で7対0の大差となってしまいます。
 これで序盤にて試合が決まったかと思いきや、3回に鳥谷選手の7号2ランでタイガースは反撃し、続く4回には桧山選手が今季2号となる満塁本塁打を放って1点差とし、さらにシーツ選手に適時打が出て7点差を追いつきます。
 そして5回には矢野選手の6号ソロでついに逆転。一方、3回から登板の江草投手が6回まで1安打1四球で無失点救援。そして7回からはいつもの継投で0点に抑え、8回にダメ押ししたタイガースが9対7と大逆転勝ちしています。観客数は2万2千2百人ほどでした。

 東京ドームの読売対ドラゴンズは高橋尚投手と山井投手が先発。山井投手は立ち上がりに3四死球で自ら無死満塁とし、適時打で先制されますが、その1点に抑えます。
 すると直後の2回表に英智選手の2試合連続となる2号ソロでドラゴンズが同点に。そして4回にはウッズ選手の31号で勝ち越し、6回には中村紀選手の14号ソロで追加点を挙げます。
 2回以降は好投した山井投手が6回を2安打1失点で抑えるなど、5人の継投で読売を計4安打に抑えます。ドラゴンズはその読売を下回る3安打ながら、それが全て本塁打に。その結果、ドラゴンズが3対1で勝っています。観客数は4万3千3百人ほどでした。
 呉で行われたカープ対ベイスターズは小山田投手と寺原投手が先発。4回に打者12人を送り込んだベイスターズが一挙8点を先制。その後、カープも反撃しますが、この大量点が大きく、9対4でベイスターズが勝っています。観客数は1万3千人ほどでした。

2007年08月19日

成瀬投手、無四球完封で11勝目

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズはグリン投手と成瀬投手が先発。初回、先頭のTSUYOSHI選手が歩くと、すかさず盗塁。するとこれが失策を読んで三塁まで進みます。すると続く早川選手が右翼に犠飛を打ち上げ、マリーンズが無安打で先制します。
 一方、対ファイターズ2戦2勝ながら、ここ2試合続けて3失点の成瀬投手ですが、今日は立ち上がりから素晴らしい投球で初回を三者凡退に。続く2回も先頭のセギノール選手に安打されたものの、後続を抑えます。

 中四日で登板のグリン投手ですが、初回に守備のミスで失点した以降は、安定した投球でマリーンズ打線を抑えます。成瀬投手も好投を続け、月間MVP対決にふさわしい投手戦となります。ただ、グリン投手は審判の判定にかなりイライラする場面が見受けられました。一度は判定に対して何か言い、ヒルマン監督がベンチを飛び出して、審判には何も言わずにグリン投手に注意する、などという場面もありました。
 成瀬投手は4回二死からセギノール選手に二塁打を打たれ、初めて得点圏に走者を進めますが、ここも高橋選手を抑えます。そのまま、6回まで両チーム合わせて5安打という投手戦が続きます。
 試合が動きかけたのは7回、1死からオーティズ選手が詰まりながら中前に落とすと、2死後にベニー選手が四球。するとここまで3安打3四球1失点自責点0のグリン投手ですが、中四日で100球越えという事もあり、ここでファイターズベンチは江尻投手に交代します。その代わりばなを今江選手が右前に安打しますが、前進守備もあって生還できず。続くTSUYOSHI選手も1-3まで選びますが、最後は三邪飛に倒れ、追加点を挙げられません。
 こういう後は得てして流れが変わりそうなもの。しかし、その裏の成瀬投手は先頭打者に安打され、犠打で進まれるものの、そこから代打の田中幸選手、さらに前の打席で安打されている工藤選手を抑え、ここも0点に抑えます。
 すると8回に先頭の早川選手が右翼線を抜く三塁打を放ちます。ここでファイターズは一昨日福浦選手を抑えた歌藤投手を起用しますが、福浦選手が適時打を放ち、マリーンズに大きな追加点が入ります。
 成瀬投手はその裏も三者凡退に抑えると、9回のマウンドにも上がります。今日5安打のうち4安打を打たれているクリーンアップとの対戦ですが、ここも三者凡退に。今季三度目の完封を今季二度目の無四球で飾って11勝目。防御率をさらに下げ、さらに上がった勝率とともに一位を堅持しました。
 マリーンズは少ない好機を生かして2対0でファイターズに連勝。ゲーム差を4までに戻しました。観客数は41,539人でした。

 仙台のイーグルス対ホークスは永井投手と大隣投手という大卒新人対決。イーグルスは4回まで毎回の5安打を放ちますが、得点はできません。しかし5回、死球を足がかりに、高須選手の今季1号2ランが出て、ついにイーグルスが先制します。
 その後もイーグルスは毎回安打しながら追加点を挙げられない拙攻ながら、永井投手は7回まで3安打無失点。8回に城所選手のプロ1号で1点差となり、この回で降板します。しかし、以下有銘投手・小山投手の継投。ホークスも9回2死から走者を二人出しますが、最後は小山投手が踏ん張り、2対1でイーグルスが勝利。3カード連続勝ち越しを決めるとともに、久々の単独五位となっています。観客数は1万6千4百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は涌井投手とユウキ投手が先発。初回に三番復帰の中島選手の10号ソロでライオンズが先制し、4回には細川選手の2点適時二塁打で追加点。その後も着実に点を重ねます。一方、涌井投手は立ち上がりはやや不安定でしたが、中盤から調子を上げてきます。8回に1点を返されたものの、打線の大量援護が大きく、7対1でライオンズが快勝。涌井投手は15勝目を挙げています。観客数は1万5千2百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対カープはボーグルソン投手と大竹投手が先発。タイガースは1・2回に先頭打者が安打しますが、先制に結びつけることができません。すると3回、ボーグルソン投手は3安打で1死満塁とすると、栗原選手に押し出し四球を出して先制され、さらに前田選手に2点適時二塁打を喫します。
 一方、3回までは毎回安打が出ていた打線ですが、そこから当たりが止まります。大竹投手に6回を3安打3四球無失点に抑えられると、7回からのカープ継投陣に対し、走者を出せません。9回も永川投手相手に三番からの打順ながら三者凡退で終わり、カープが3対0で勝っています。観客数は3万7百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは中田投手と土肥投手が先発。同点で迎えた3回にドラゴンズが中村紀選手の13号2ランで勝ち越しますが、直後にベイスターズが追いつきます。
 そのまま同点で迎えた6回裏、この回先頭で、これまで攻守走で失敗のあった英智選手が、今季1号となるソロを放って勝ち越します。さらに英智選手は7回にも適時打を放って追加点。そして8回には安打で出た堂上剛選手の代走で登場した藤井選手の足が生き、井端選手の適時打でダメ押し。9回は岩瀬投手が抑え、6対3でドラゴンズが勝っています。観客数は3万7千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは金刃投手と川島投手の先発でスワローズが負けたようです。観客数は4万3千7百人ほどでした。

2007年08月18日

終盤の逆転で踏みとどまる

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズは吉川投手と小林宏之投手が先発。今日は福浦選手がスタメン落ちし、怪我のサブロー選手もベンチスタート。代わりに三番一塁にはオーティズ選手が入り、堀選手が七番で二塁に。そして大塚選手が久々のスタメンで九番左翼に入りました。また、6番DHは竹原選手で、両打ちの一・二番を含め、左の吉川投手相手に全員が右打席、という布陣となりました。
 2回にマリーンズは先頭の里崎選手が四球で出ると、1死後に堀選手の当たりは中堅フェンスへ。森本選手がジャンプしてグラブに入れかけるも捕球できず、適時三塁打となってマリーンズが先制します。さらに続く今江選手がスクイズを決め、2対0となりました。

 2試合連続完封中の小林宏投手は初回を三者凡退。二回には2死から四球と二塁打で先制機を作られますが、ここは凌ぎ、3回も三者凡退に抑えて連続無失点を21とします。
 ところが続く4回、先頭の稲葉選手に13号ソロを喫すると、さらにセギノール選手の二塁打などで1死1・3塁となり、坪井選手の適時打で追いつかれます。さらに満塁から金子誠選手に2点適時打を喫して2点を勝ち越されます。
 さらに続く5回、前の回に続いて先頭となった稲葉選手に二塁打が出ると、続くセギノール選手に適時打が出てさらに1点加わり、5対2となってしまいます。
 一方、序盤は制球に苦しんだ吉川投手から毎回走者を出していたマリーンズ打線ですが、逆転と同時に、吉川投手の投球が冴え出します。制球に苦しんでいたカーブも決まりだし、マリーンズは5・6・7回と走者を一人も出せません。
 6回の小林宏投手は、4回に3連打された下位三人を三者連続三振に抑えます。しかし、球数が百球を越えた事と、連続長打を喫した稲葉選手にまわる事もあったか、7回からは川崎投手が登板。これで小林宏投手の連続完投は5で止まりました。その川崎投手が一番からの攻撃を三人で抑えます。
 すると8回も吉川投手が続投。するとこの回先頭の大塚選手がツーナッシングから粘って四球を選んで4回以来となる走者を出します。吉川投手は続くTSUYOSHI選手にも0-2に。するとここでファイターズは武田久投手に交代。というわけで、TSUYOSHI選手は一打席の間に左右を変えるという事になりました。しかし結局四球となります。
 ここで早川選手が安打でつなぐと、1死後にベニー選手が2点適時打、さらに里崎選手も適時打を放ち、マリーンズが同点に追いつきます。ここでファイターズはマイケル中村投手を投入しますが、捕手は高橋選手のまま。一方のマリーンズは取って置きの代打である福浦選手を起用。そして暴投で2・3塁となった後、福浦選手は左中間を抜く2点適時二塁打を放ち、マリーンズがついに逆転。1イニングで武田久投手とマイケル中村投手をKOしての逆転だけに、非常に価値のあるものでした。
 そして8回は薮田投手が登板。四番からの攻撃を三者凡退に抑え、ホールドを挙げます。薮田投手が2試合続けて無失点に抑えたのは6月25日以来です。
 そして9回は小林雅英投手が登板。こちらも完璧な内容で三者凡退に抑え、19セーブ目。小林雅投手がセーブのつく場面で登板して2回続けて成功したのも7月1日以来です。長い間不振に苦しんでいたこの二人がこのような結果を残した事はかなり大きいでしょう。
 これでゲーム差は再び5に。負けていれば7ゲームとなっていただけに大きな逆転勝ちと言えるでしょう。この勝利でファイターズのチーム連勝を8で止めるとともに、チームの札幌ドームでの連敗も5で止めています。観客数は4万と183人でした。
 二番手で登板の川崎投手は7回裏を三人で抑え、直後に逆転があったためプロ初勝利を挙げました。そしてヒーローインタビューを受けたのですが、アナウンサー嬢はいきなり、「逆転した直後にマウンドに上がり」などととんでもないボケをかましてくれました。一瞬、返答に詰まった感じもあった川崎投手ですが、特に訂正もせず、受け流していました。
 インタビューを担当者は、試合の流れくらい把握してほしいものだと切に思いました。2004年のマリンスタジアムで、ヒーローインタビューでとんでもないボケをかましまくっていたアナウンサーがいたのですが、ふとその人の事を思い出したりもしました。
 これで何とか、首位争いに踏みとどまりました。とはいえ、明日負ければ再び6ゲーム差。これまた重要な試合になります。

 仙台のイーグルス対ホークスはドミンゴ投手と斉藤和投手が先発。初回にホークスが松中選手の犠飛で先制しますが、その裏に即座に追いついたイーグルスがフェルナンデス選手と草野選手の連続適時打で計3点を取って逆転します。
 ホークスは5回に松中選手に久々となる14号ソロが出て1点差に迫りますが、その裏、リック選手に適時打が出てイーグルスが再び突き放します。斉藤和投手は結局5回を投げて6安打4四球4失点と、まだまだ本来の調子ではありませんでした。一方、ドミンゴ投手は7回を7安打2四球ながら2失点。以下、有銘投手・小山投手とつなぎ、打っては8回にリック選手の4号ソロでダメ押し。イーグルスが5対2で勝っています。ホークスは一日で三位に戻っています。観客数は1万9千6百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は小野寺投手と金子投手が先発。初回にライオンズが2点を先制しますが、直後の2回表に水口選手の適時二塁打で合併球団が追いつくと、日高選手に4号3ランが出て、この回一挙5点を取って逆転します。
 その後、点は取り合いますが、結局6対4で合併球団が勝利。金子選手は今季初勝利を挙げています。観客数は1万7千8百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対カープは能見投手とフェルナンデス投手が先発。カープは当初、黒田投手が先発する予定でしたが、家族の不幸で登板回避となり、久々一軍のフェルナンデス投手の登場となりました。
 2回に関本選手の2点適時打でタイガースが先制すると、続く3回にはシーツ選手と林選手の適時打でさらに2点を追加し、序盤で4点差をつけます。
 序盤で援護を貰った能見投手はカープ打線を着実に抑えます。終盤になっても調子は衰えず、6回から8回まで連続三者凡退。さらにその間に打線は着実に追加点を挙げます。
 結局、能見投手は5安打無四球でプロ初完封。6対0でタイガースが大勝しました。また、首位ドラゴンズとのゲーム差も1.5まで迫っています。観客数は3万3千9百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは小笠原投手と工藤投手が先発。初回に村田選手の適時打で先制したベイスターズが、3回にはその村田選手が19号3ランを放ち、序盤で点差をつけます。
 工藤投手は6回まで投げて3安打2四球無失点。その後、継投陣が8回に3点を失いますが、最後はクルーン投手が凌ぎ、5対3でベイスターズが逃げ切っています。これで首位から4位のゲーム差は再び4.5ゲーム差となっています。観客数は3万7千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズはパウエル投手とグライシンガー投手が先発。0対0で迎えた4回にラミレス選手の安打から好機を作り、田中浩選手の適時打でスワローズが先制します。
 読売も5回に無死2塁から1死1・3塁、さらには2死満塁と好機を作ります。しかし、グライシンガー投手はこの危機を凌ぐと、尻上がりの好投。6回から8回まで走者を出しません。一方、スワローズは8回に2点をダメ押し。9回は新守護神の館山投手が抑え、3対0でスワローズが勝っています。観客数は4万4千4百人ほどでした。

2007年08月17日

完敗で一日で三位に逆戻り

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズはスウィーニー投手と清水直行投手が先発。今日は昨日のヒーローであるサブロー選手が欠場。代わりに里崎選手が四番に復帰しました。また大松選手が7番左翼で竹原選手が8番DH、一軍で二人がともにスタメンというのは初めてかと思います。そして9番三塁には今江選手が復帰しました。
 また、この三連戦でファイターズは青を基調にし、胸に「HOKKAIDO」と書いた特別ユニフォームを着用。「鷹の祭典」の時もそうですが、今年はなぜマリーンズ相手の時に特別ユニフォームなのか、とも思いました。
 マリーンズは初回、2回と一死から走者が出ますが、オーティズ選手の好捕もあって、いずれも得点はできません。一方、清水直投手は初回は1死から連打され、2回も先頭打者を歩かせた後に犠打で進まれますが、こちらも0点で凌ぎます。

 続く3回裏、先頭の森本選手を歩かせると、続く田中賢選手がバスターエンドラン。ところが、これが二塁近くにいたTSUYOSHI選手の正面に飛びます。これで併殺かと思いきや、二塁塁審に当たり、内野手の前で審判に打球が当たった時の規定により無死1・2塁に。これに対し、両監督とも抗議に来るという珍しい事がありました。
 しかしこの不運な危機に対し、清水直投手は稲葉選手を三振に、セギノール選手を併殺に打ち取ります。
 すると直後の4回表、先頭の里崎選手が安打すると、続くオーティズ選手がこれまた遊撃正面の併殺コース。ところがこれを田中賢選手を失策し、直前の再放送のような形で無死1・2塁と逆に先制機を作ります。しかし、続くベニー選手が右飛を放つと、里崎選手が三塁を狙うも稲葉選手の強肩の前に三塁タッチアウト。続く大松選手も倒れ、こちらも貰った無死1・2塁を生かせません。
 そして0対0のまま迎えた5回裏、1死から金子誠選手の二塁ライナー性の当たりをオーティズ選手が取れずに内野安打に。そこから森本選手の二塁打と四球で満塁とされ、稲葉選手が左中間を抜く走者一掃の適時二塁打を放ち、ファイターズが3点を先制します。さらに高橋選手にも適時二塁打が出てこの回計4点。清水直投手はここでKOとなりました。
 打線はスウィーニー投手のチェンジアップの前に抑えられます。8回も先頭のTSUYOSHI選手がバント安打で出塁しますが、続く早川選手が倒れます。ここでファイターズは歌藤投手をワンポイントに起用し、福浦選手が倒れ、さらに武田久投手に里崎選手が抑えられ、ここも反撃できません。
 その裏、失策を足がかりに犠飛でダメ押しの1点を奪われ5対0に。9回も武田久投手に抑えられ、完封リレーを喫しました。これでチームは一日で三位に。また、ファイターズとのゲーム差も今季最大の6となっています。観客数は3万8千3百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは田中投手とスタンドリッジ投手が先発。初回にダブルエラーでホークスが先制しますが、その裏、リック選手の適時打でイーグルスが追いつきます。しかし、同点で迎えた3回に四球と松中選手の二塁打で2・3塁とし、田上選手の2点適時打で勝ち越します。
 田中投手は9回途中まで投げて8安打4四死球ながら3点で抑えます。しかし打線が2回以降3安打しかできず、最後は馬原投手が抑え、3対1でホークスが勝利。対田中投手初勝利を挙げています。観客数は1万4千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は西口投手と川越投手が先発。6回までともに3安打無失点の投手戦に。ところが7回、川越投手が1死満塁とすると、ここで合併球団は高木投手に継投。ここでは併殺に抑え、成功と思われましたが、続く8回には栗山選手に適時打が出てライオンズが先制、さらにカブレラ選手にも適時打が出て2点目を挙げます。
 合併球団も9回にグラマン投手に対し、水口選手の適時打で1点を返し、さらに長打が出れば逆転という場面を作りますが、反撃もそこまで。2対1でライオンズが勝ち、西口投手は通算150勝を達成しています。観客数は1万3千5百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対カープは杉山投手と宮崎投手が先発。4回に桜井選手の4号2ランでタイガースが先制します。杉山投手は6回を投げて5安打1四球1失点。7回には林選手の犠飛で追加点を挙げ、投げては7回以降にいつもの三人が抑え、3対1でタイガースが勝っています。観客数は3万4百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは浅尾投手と三橋投手が先発。4対1で迎えた6回にドラゴンズは二番手に山本昌投手を送り込みますが、4安打で1点差にされて降板。さらに三番手のクルス投手から種田選手の代打2点適時打でベイスターズが逆転します。
 しかしその裏にドラゴンズがすかさず追いつき同点のまま9回に。ベイスターズは1死から安打が出ますが、代走の野中選手の盗塁を、本日スタメンの清水将捕手が刺して結局三人で終わります。
 そしてその裏、先頭のウッズ選手が四球で出ると、続く森野選手の犠打を捕手が失策してオールセーフにさらに井上選手が四球で満塁とすると、ベイスターズは制球に不安のあるホセロ投手を投入します。しかし、代打の谷繁選手への二球目がサヨナラ押し出し死球となり、6対5でドラゴンズが勝ち、首位を守っています。観客数は3万7千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは内海投手と石川投手の先発でスワローズが負けたようです。観客数は4万5千4百人ほどでした。

接戦を粘り勝ち、二位に浮上

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは渡辺俊介投手とギッセル投手が先発。今日も投手の左右の関係もあり、昨日3打点でお立ち台の竹原選手が外れ、大松選手がスタメン復帰。また、三塁は昨日に続いて堀選手でした。
 初回は三人で抑えた渡辺俊投手ですが、二回に先頭のカブレラ選手に四球を出します。そこから盗塁失敗で一度は2死無走者となりますが、そこから再び四球を出し、続くGG佐藤選手の適時打で先制されます。
 しかしマリーンズもその裏、内野安打と四球で2死1・2塁とし、ベニー選手の適時二塁打で即座に追いつきます。

 ところが直後の3回表、渡辺俊投手は2死2塁から四球を出すと、続くカブレラ選手に20号3ランを喫して再びリードを許します。
 対するマリーンズもその裏、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打を放つと、早川選手の安打でつないで1・3塁とし、福浦選手の内野ゴロの間に1点を返します。さらに続くサブロー選手の適時三塁打でもう1点を取り、すぐさま1点差に迫ります。
 3回までで3安打3四球4失点と調子の出なかった渡辺俊投手ですが、そこからは本来の投球に戻り、ライオンズ打線を抑えます。
 すると6回、四球と失策で1・3塁とし、里崎選手が犠飛と、無安打でマリーンズは同点に追いつきました。
 同点になった直後の7回表も渡辺俊投手は三者凡退に。結局この回で降板しましたが、7回を4安打3四球4失点。4回から7回までは1安打投球でした。
 するとその裏、1死から連打と四球で満塁に。ここで3回に打点を挙げているサブロー選手が適時打を放ち、マリーンズがついに逆転に成功します。
 8回からは薮田投手が登板。ここのところ2連敗中ですが、先頭打者に死球を出し、犠打で進まれるものの、そこから栗山選手を打ち取り、続くカブレラ選手も三振に打ち取ります。
 そして9回は小林雅英投手が登板。こちらも前回敗戦投手となっています。今日もいきなり和田選手に安打され、さらに1死からGG佐藤選手にも安打されます。4ヶ月前には同じくマリンの9回表にこの二人を出しで逆転されて渡辺俊投手の白星を消しているだけに心配でしたが、今日はここから細川選手と石井義選手を打ち取って試合終了。5対4でマリーンズが接戦を制し、ライオンズとの「Aクラス攻防戦」を勝ち越し、ゲーム差を4に広げると同時に、ゲーム差なしながら二位に浮上しました。
 渡辺俊投手は約2ヶ月半ぶりの6勝目。小林雅投手は10日ぶりの18セーブ目を挙げています。観客数は2万7千5百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは杉内投手とダルビッシュ投手が先発。初回にセギノール選手の適時打でファイターズが先制。そのまま1対0で迎えた5回に打者12人の猛攻で杉内投手をKOして一挙7点を挙げて試合を決めます。
 ダルビッシュ投手は5回まで無走者投球。6回に内野安打を打たれますが、8回まで出した走者はそれだけ。9回に武田久投手が失点しましたが大勢には影響なく、ファイターズが8対1と大勝。ホークスを3タテにしれ連勝を7連勝。マリーンズとホークスとの差を5とし、クライマックスシリーズ出場マジック30も点灯しています。観客数は3万5千7百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対合併球団は一場投手とデイビー投手が先発。今季ここまで白星のない一場投手ですが、今日は好投。一方のデイビー投手も0点に抑え、7回まで0対0が続きます。
 合併球団は8回に無失点のデイビー投手から本柳投手へ継投しますがこれは失敗。2死2塁から鉄平選手の適時打でついに先制すると、リック選手とフェルナンデス選手の連続適時打で一気に4点を挙げます。
 今季初勝利を完封で飾るべく9回のマウンドに上がった一場投手ですが、いきなり安打と四球を出し、ここで降板となります。しかしながら、4安打3四球無失点と今季一番の出来でした。そしてこの危機を小山投手が三人を抑えて試合終了。イーグルスが4対0で勝ち、再び同率5位となっています。観客数は1万4千7百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ドラゴンズは下柳投手と川上投手が先発。5回までともに2安打ずつという投手戦でしたが、6回に先頭の中村紀選手に四球を出すと、続くウッズ選手が30号2ランを放ち、ドラゴンズが先制します。
 さらに7回には中村紀選手の犠飛でドラゴンズが1点を追加。タイガースもその裏に金本選手の25号ソロなどで反撃し、8回には1点差にまで迫ります。しかし9回に岩瀬投手に抑えられ、3対2で惜敗。ドラゴンズは首位に立っています。観客数は3万1千8百人ほどでした。

 広島のカープ対読売は高橋投手と木佐貫投手が先発。読売が先制しますが、5回に梵選手の10号2ランでカープが逆転。さらに5・6回を合わせて計6点を挙げます。その後読売も反撃しますが、カープが逃げ切って6対3で勝って3連勝で最下位脱出を果たしています。観客数は1万6千7百人ほどでした。

2007年08月16日

いきなりの「必殺技」炸裂に、久保投手の好投と下位打線で連敗止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは久保投手と松永投手が先発。今日は左の松永投手に対し、昨日4安打の大松選手を外して9番DHに竹原選手を、また8番には堀選手を現バレンタイン体制では初と思われるスタメン三塁と、久々に「らしい」メンバー構成となりました。
 初回、久保投手はいきなり福地選手に死球を当ててしまい、犠打で進まれた後にカブレラ選手の適時打で先制を許します。
 するとその裏、先頭のTSUYOSHI選手は初球を二塁方向へのセーフティーバントで出塁します。TSUYOSHI選手の二塁方向へのセーフティーバントというと、大舞台での初披露は2005年の日本シリーズ初戦で同点に追いつかれた直後でした。それが大きく働き、マリーンズはその回に3点を勝ち越し、そのまま一気に日本一となりました。
 そして二度目の披露は、1点差に迫られた直後のWBC決勝9回表。このときもこのバント安打から大量点を取り、世界一を決定づけるきっかけとなっています。
 そのまさに「必殺技」とも言えるこのバントを、初回の初球で出したところに、この試合の重要さ並びに、意気込みが伝わってきます。

 そして続く早川選手の犠打がいい所に転がり、内野安打となります。すると三番の福浦選手も何と犠打を決め、続くサブロー選手の犠飛でマリーンズが同点に。バント三つと犠飛での同点劇でした。
 続く2回は1死からベニー選手が死球で出塁。すると続くスタメン復帰の堀選手が安打を放って1・3塁とし、竹原選手の犠飛で勝ち越しに成功します。
 一方の久保投手は勝ち越した直後の3回裏に1死から三塁打を打たれるも、これを凌ぎ、その後も走者を出しながらも追加点を許しません。
 そして7回、昨日はここでライオンズが逆転したのですが、久保投手はここを三人で抑えます。するとその裏、先頭の堀選手が二本目の安打を放つと、打席には勝ち越し犠飛の竹原選手が登場。初球の犠打を失敗しますが、1-1から強攻にに切り替えると、打球は左翼席に。本拠地では初となる4号2ランで大きな追加点を挙げます。堀選手の勝ち越しおよびダメ押しにつながる2安打に、竹原選手が1本塁打3打点と、今日は選手起用がズバリ的中しました。
 8回にベニー選手の10号ソロでダメ押しすると、9回も久保投手はマウンドに。先頭の和田選手に安打されるも、そこから三人で抑え、約2ヶ月ぶりとなる勝利を挙げて7勝目。完投は約2年ぶりでした。
 これで再びライオンズとのゲーム差を3としています。観客数は2万8千7百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは神内投手と武田勝投手が先発。3回に田中賢選手の1号ソロで先制したファイターズが、5回に森本選手の適時打で追加点。ホークスも8回にDHでスタメンの田上選手が6号ソロを放って反撃するも、その1点のみ。2対1でファイターズが勝って、連勝を6に伸ばすとともに、2位ホークスとのゲーム差を4としています。観客数は3万3千2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は朝井投手と岸田投手が先発。初回にアレン選手の適時打を足がかりに合併球団が4点を先制。その後投手陣は踏ん張り、攻撃陣も2点は返しますが、そのまま4対2で合併球団が勝っています。観客数は1万8千2百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ドラゴンズはジャン投手と朝倉投手が先発。3回まで無安打だったドラゴンズが移籍後初の三番となる中村紀選手の二塁打を足がかりに森野選手の適時打と失策で2点を先制します。
 朝倉投手は8回を3安打1四球無失点。9回は岩瀬投手が抑え、2対0でドラゴンズが勝ち、首位とのゲーム差を1としています。観客数は3万3千6百人ほどでした。

 広島のカープ対読売は長谷川投手と高橋尚投手が先発。7回に山崎選手の犠飛で追いついたカープが、8回には1死2・3塁でその山崎選手の「隠し球」で危機を凌ぎます。そして9回、無死満塁から栗原選手がサヨナラ打を放ち、カープが2対1で勝っています。観客数は1万9千1百人ほどでした。
 下関のベイスターズ対スワロースは三浦投手と松井投手が先発。序盤の大量点で三浦投手をKOしたスワローズ打線が、連日の二桁得点で15対1と大勝しています。観客数は1万2百人ほどでした。

2007年08月14日

満員の「三位攻防」初戦を落とす

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは小野投手と岸投手が先発。ペナントレースも三分の二が終了しており、ここを三タテすればAクラス入りがかなり有力に、逆に三タテを喫すると、ライオンズとのゲーム差がなくなります。という事もあり、平日で特にイベントがないにも関わらず、マリンスタジアムは満員でした。今日のスタメンもいつも通り、一昨日までスタメンながら二軍落ちした塀内選手に代わって今江選手が九番に入ったのが違いでした。
 初回は三人で抑えた小野投手ですが、2回に連打と死球で無死満塁に。しかしここは石井義選手を併殺に打ち取るなど、0点に抑えます。その裏、マリーンズも先頭のサブロー選手の安打を足がかりに二死満塁としますが、こちらも得点できません。

 0対0で迎えた4回裏、1死から大松選手が右翼席に3号ソロを放ち、マリーンズが先制します。今日の大松選手はこの本塁打を含めて4安打と大当たりでした。
 前回、久々の勝利を挙げた小野投手は、3回から5回まで無安打。6回も1死から連打されますが、ここも抑えます。しかし、打線が大松選手以外は岸投手に抑えられ、追加点を挙げることができません。
 そして7回、1死から石井義選手が二塁打を放つと、続く細川選手が追い込まれながら右前に落とし、追いつかれてしまいます。さらに2死後に福地選手の打球は遊撃頭上に。TSUYOSHI選手がジャンプするも僅かに及ばず、そのまま打球は左中間を抜く勝ち越し二塁打に。ここでマリーンズは荻野投手を投入しますが、四球の後に三番抜擢の栗山選手に2点適時二塁打を打たれ、4対1となってしまいます。
 続く8回、神田投手が登板するも、連続四球で走者を二人ためて降板します。ここで四番手は川崎投手。犠打で1死2・3塁とし、打席には細川選手が入ります。ここでライオンズはバスター打法の細川選手にスクイズを命じますが、川崎投手のグラブトスで本塁アウトとなり、ダメ押し点は許しません。それにしてもこの場面、細川選手の事を知らない人が見ると、「なんで最初からバントの構えでスクイズをやるんだ?」と不思議に思うだろうな、などと思いました。
 これで流れが傾いたのか、その裏、福浦選手が二塁打を放ち、さらに2死後にオーティズ選手が6号2ランを放ち、1点差に迫ります。
 さらに9回、グラマン投手に対し、1死から堀選手が相性の良さを生かして安打すると、TSUYOSHI選手も続いて1死1・2塁と、一打同点、長打が出ればサヨナラという好機を作ります。しかし、早川選手さらには福浦選手が倒れて試合終了。3対4で敗れました。これでライオンズとのゲーム差は2に縮んでいます。観客数は今季三番目となる3万と17人でした。

 福岡のホークス対ファイターズは和田投手とグリン投手が先発。初回に川崎選手の3号ソロでホークスが先制。一方、福岡で対ファイターズ負け知らずの和田投手は6回まで1安打に抑えます。しかし7回、セギノール選手のチーム2本目の安打が20号ソロとなり同点に。さらに8回には、1死1・3塁から代打の田中幸選手の内野ゴロの間にファイターズが勝ち越します。そして9回に連続失策を足がかりに2点を追加したファイターズが4対1で勝利。連勝を5とし、ホークスとのゲーム差を3としています。観客数は3万4千4百人ほどでした。
 福島のイーグルス対合併球団は岩隈投手と平野佳投手が先発。同点で迎えた2回に嶋選手の2号2ランなどでイーグルスが3点を勝ち越し。そして1点差で迎えた6回に4連打で4点を追加したイーグルスが8対2で快勝。合併球団と同率五位となっています。観客数は1万3百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ドラゴンズはボーグルソン投手と山井投手が先発。初回にシーツ選手の適時打でタイガースが先制しますが、5回に谷繁選手の5号ソロで同点となります。そのまま迎えた8回裏、赤星選手が内野安打すると、シーツ選手が送ります。ここでドラゴンズは金本選手を敬遠しますが、これが失敗。林選手の三塁打でタイガースが勝ち越すと、さらに桜井選手の3号2ランでこの回一挙4点。9回は藤川投手が抑え、4対1でタイガースが勝利。これで首位とのゲーム差は2.5となっています。観客数は3万3千8百人ほどでした。

 広島のカープ対読売は青木高投手と門倉投手が先発。初回から本塁打の打ち合いとなりますが、5回に栗原選手の18号3ランで追いついたカープが、梵選手の内野ゴロで勝ち越し。さらに8回に二塁打三本で2点を追加したカープが9対6で勝っています。観客数は2万1千8百人ほどでした。
 山口のベイスターズ対スワローズは寺原投手と藤井投手が先発。2回までに5点を取ったスワローズが試合をリードして進め、9回にはラミレス選手のこの日2本目の17号3ランなどでダメを押したスワローズが10対3で大勝しています。観客数は8千7百人ほどでした。

2007年08月12日

今週三度目のサヨナラ負け

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは永井投手と成瀬投手が先発。スタメンの顔ぶれは昨日と同じ、ただ、一部打順や守備位置が異なっていました。
 2回に先頭のサブロー選手が二塁打すると、続くオーティズ選手が適時打を放って今日もマリーンズが先制します。さらに大松選手も安打してなおも無死1・2塁と大量点機を作りますが、ここから抑えられ、1点止まりになります。その裏、成瀬投手は、山崎武選手に37号ソロを喫し、即座に追いつかれてしまいます。

 さらに5回、成瀬投手は1死から牧田選手を歩かせると盗塁を許し、さらに渡辺直選手に適時二塁打を喫して勝ち越しを許します。
 しかし直後の6回表、1死から福浦選手が安打すると、勝ち投手の権利を得た永井投手は制球を乱し、連続四球で満塁として降板となります。ここでイーグルスは一軍に復帰したばかりの戸部投手を投入。しかし、大松選手が四球を選んで同点とし、さらに二死後に里崎選手が走者一掃の3点適時打を放ち、5対2と一気にリードを奪います。
 逆転してもらった成瀬投手は6・7回と三人ずつで抑えます。ところが8回、先頭の嶋選手に安打されると、続く渡辺直選手に本日三本目の安打を喫して無死1・3塁となり、ここで降板となりました。しかし二番手の荻野投手が好機に強い高須選手を併殺に打ち取り、その間に1点は返されるものの、最少失点で凌ぎます。
 そして5対3で迎えた9回裏、マリーンズは当然ながら小林雅英投手が登板。ところがいきなりフェルナンデス選手に16号ソロを喫して1点差とされ、さらに1死は取ったものの、2安打の後、四球を出して満塁としてしまいます。
 ここでイーグルスが左の憲史選手を代打に出すと、マリーンズは藤田投手に継投。しかし、流れを止めることができず、憲史選手に左越の適時二塁打を喫し、6対5でサヨナラ負けを喫しました。
 これでこの一週間遠征で5試合して1勝4敗でうち3つがサヨナラ負けとなっています。一昨日のサヨナラ負けの時、バレンタイン監督は「リリーフのプランの見直し」について言及していましたが、この調子だと、組み替えもあるかもしれません。観客数は2万1百人ほどでした。

 函館のファイターズ対ライオンズは吉川投手と涌井投手が先発。3回にライオンズは下位の連打で無死2・3塁とし、1死後に片岡選手の適時打で先制。さらに中島選手の併殺崩れの間に2点目を挙げます。
 その後、吉川投手は7回までライオンズ打線を無安打に抑えます。しかし、リーグ首位の14勝を挙げている涌井投手が今日も好投。7回まで2安打無四球とほぼ完璧にファイターズ打線を抑えます。
 ライオンズは8回に片岡選手が久々の安打を放つと、中島選手も続いて1死1・2塁の追加点機を作ります。しかし、ここで二番手として登板した江尻投手が、カブレラ選手を1球で併殺に打ち取り、ここを凌ぎます。
 その裏、ファイターズは先頭の高橋選手がチーム3本目の安打を放つと、小谷野選手も連打で続き、さらに死球で1死満塁とします。ここで金子誠選手が2点適時打を放って同点に。さらに、続く森本選手の打席で二塁走者の飯山選手が三盗を試みると、細川捕手の送球が森本選手のバットに当たってそれ、一気に生還し、ファイターズが勝ち越します。ここ一ヶ月ほどでこの「盗塁の送球が打者やバットに当たって暴投に」というのが三件ありますが、細川選手は二度目の被害者となってしまいました。
 そして9回はマイケル中村投手が三人で抑えて試合終了。3対2で逆転したファイターズが、4連敗後の4連勝となっています。江尻投手は6勝目を一球で挙げています。観客数は1万8千5百人ほど。ただし、ヒーローインタビューで金子誠選手は、「5万人の皆さん、有り難うございます」と言っていました。いずれにせよ、昨日に続き、スタンドに空白はほとんどありませんでした。

 大阪ドームの合併球団対ホークスはユウキ投手と大隣投手が先発。初回に本多選手が安打すると、ボークと犠打で三塁に。さらに内野ゴロが野選となってホークスがあっさり先制します。しかし、2死後に柴原選手が放った長打性の当たりをアレン選手が好捕し、1点にとどめます。
 するとその裏、大隣投手も先頭打者を歩かせると、暴投と犠打で三塁と、表の再放送みたいな展開になります。しかしここからが異なり、合併球団はここから適時打三本で一挙3点を挙げ、逆転しました。
 ユウキ投手は2回以降はホークス打線を抑え、対する大隣投手も、走者を出しますが、何とか追加点を許さずに3対1のまま試合は進みます。しかし6回、大隣投手は連続四球を出して降板。そして二番手の藤岡投手の暴投で1点を追加されます。
 ユウキ投手は7回を3安打1四球1失点。その後、菊地原投手と加藤大投手で抑え、4対1で合併球団が勝っています。観客数は2万5千1百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは秦投手と能見投手が先発。初回にシーツ選手の適時打でタイガースが先制。さらに4回には2死1・2塁から林選手が14号3ランを放って主導権を握ります。
 能見投手は6回を投げて5安打無四球で1失点。以下はいつもの三人で抑え、8回には金本選手の適時打でダメ押ししたタイガースが5対1で勝っています。観客数は2万8千6百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対読売は中田投手と福田投手が先発。同点で迎えた3回裏にウッズ選手の28号2ランでドラゴンズが勝ち越し。さらに李選手の5号ソロ、ウッズ選手の29号2ランなどで得点を重ねたドラゴンズが7対2と快勝しています。観客数は3万8千2百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは大竹投手とグライシンガー投手が先発。カープ2点リードで迎えた6回にガイエル選手の23号2ランで追いついたスワローズが福川選手の7号3ランで一気に逆転します。
 しかし7回にカープが1点差に迫ると、8回にはアレックス選手の2点適時二塁打で逆転。さらに暴投で1点を加え、7対5でカープが逆転勝ちしています。観客数は1万4千6百人ほどでした。

2007年08月11日

小林宏投手の二試合連続完封で連敗止める

[ 野球 ]

 中田英寿氏が、朝青龍関の問題について、問題とされているサッカーイベントでの状況紹介を含め、見解を書いています
 中田氏は、イベントの直前に朝青龍関が優勝した事に言及し、サッカーイベントに出演できない体調ではないが、怪我の具合は良くなく、巡業を休んで治療する事がおかしいとは思わない、という旨の記述をしています
 至極当然の話です。先日、「朝青龍仮病事件」の報道についてで書きましたが、優勝したのが22日、サッカーイベントに出演したのが25日で、その間に怪我はしていません。この事実だけで、「25日のサッカーイベントに出演したから仮病」という論理が成り立たないのは明白なのです。

 ところが、中傷を意図した報道はもちろんですが、状況説明に徹した報道でも、この時間軸を書いたものを見たことがありません。たいてい、「千秋楽の後に帰国し、25日にサッカー」です。報道がキャンペーンを張ると、どんな非論理的・非常識な事でも鵜呑みにする人が多いですが、さすがに、「サッカーの三日前が本場所千秋楽だった」という事に気づかれると、煽りが失敗する危険性があると思っているのでしょうか。
 2年半ほど前に、JR西日本が百人ほどの死者が出る大惨事を起こした事がありました。ところがその「犯人」であるJR西日本が何ら関係ない社員が飲みに行った事をリークすると、事件そのものの問題より、そちらのほうがが大々的に報道されました。その煽りは成功し、その結果、「百人が死ぬほどの事故を起こした会社」より「関係ない社員が飲みに行った事」に腹を立てる人が大量に発生しました。
 今になって冷静に考えれば異常きわまりない事ですが、当時のマスコミの煽り報道を真に受けると、普通にそういう感情になってしまう人が少なからず発生してしまうのです。
 もちろんこんな事は今に始まった事ではありません。それこそ、1940年代前半には、連日のように新聞は大嘘を書いていました。そこから何ら進歩せずにここまで来ているわけですが、なぜか不思議と、読者・視聴者は煽られ続けます。
 奇妙かつ不思議な気分になると同時に、「煽りの対象がもっと物騒なものだったら・・・」と恐怖感も覚えます。

連続サヨナラ負けで3連敗

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは田中投手と清水直投手が先発。今日は二試合ぶりにTSUYOSHI選手がスタメンに復帰しました。また、里崎選手が久々に外れ、橋本選手が八番で出場しています。
 清水直投手は二回裏に二死から連打されて1・2塁とし、さらに嶋選手が中前打を放ちますが、ここは早川選手の返球で二塁走者を本塁で刺し、先制を許しません。
 すると直後の3回表、1死からTSUYOSHI選手が二塁打を放つと、本日二度目の盗塁。さらに四球で歩いた早川選手も盗塁を決めます。そして満塁からオーティズ選手の2点適時打で先制すると、続く大松選手に2号3ランが出てこの回に一挙5点を挙げます。

 大量援護をもらった清水直投手ですが、その裏、いきなり連続四球を出してしまいます。さらに安打で満塁とした後、山崎武選手の併殺の間に1点を返されると、続くリック選手にも適時打を打たれ、即座に3点差に迫られます。
 マリーンズは5回に無死満塁からオーティズ選手に犠飛が出て突き放したかに見えました。しかし6回裏に1死からの連打で1点を返されて清水直投手は降板。さらに犠飛で2点差に迫られます。
 続く7回には失策で走者を出し、左の憲史選手の所で藤田投手を投入するも、代打のフェルナンデス選手に15号2ランを喫して、ついに追いつかれてしまいます。
 マリーンズは8回に久々一軍復帰の大塚選手が無死から安打するも無得点。続く9回も走者を二人だしますが、ここも勝ち越せません。
 そして迎えた9回裏、前の回から登板の薮田投手は1死からリック選手を歩かせると、フェルナンデス選手の安打で1・3塁に。ここで草野選手にサヨナラ打が出て7対6でイーグルスが勝利。マリーンズにとっても、薮田投手にとっても、二試合連続のサヨナラ負けとなってしまいました。観客数は1万8千5百人ほどでした。
 なお、ホークスのガトームソン投手が禁止薬物を使った事が発見され、二十日間の出場停止処分がくだされています。

 神戸の合併球団対ホークスは川越投手と杉内投手が先発。初回にローズ選手の適時打で先制した合併球団が4回までに4点を奪って杉内投手をKO。さらに1点を追加し、5点差となります。
 川越投手は7回まで4安打無失点の好投を見せます。ところが8回、三連打で1点を失うと、満塁から本多選手の走者一掃となる適時三塁打で1点差となり、続く川崎選手の犠飛で一気にホークスが追いつきます。
 そのまま延長に入った11回裏、前の回から登板の馬原投手が1死からラロッカ選手に安打されると、続くローズ選手が37号サヨナラ2ランを放ち、合併球団が勝ちました。ローズ選手は本塁打王争いで山崎武選手を抜いています。観客数は1万2千9百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースはマットホワイト投手と上園投手が先発。初回にベイスターズが2点を先制しますが、2回に上園投手の適時打が出た後、一番に入った浜中選手の2点適時打でタイガースが逆転。さらに3回にも3点を追加し、差を4点とします。しかし、4回にベイスターズは失策で1点を返した後、佐伯選手に11号3ランが出て追いつきます。
 しかし6回、先ほど同点のきっかけとなってしまった失策をしたシーツ選手が汚名返上の適時打を放ってタイガースが勝ち越し、さらに1点を追加し、6対4とします。
 この展開ならば、当然ながらいつもの三人が登場。ベイスターズ打線を抑え、そのままタイガースが6対4で勝っています。観客数は2万3千4百人ほどでした。

 広島のカープ対スワローズは高橋投手と館山投手が先発。梵選手の先頭打者本塁打に始まり、カープが序盤から着実に得点。スワローズも反撃をしますが、中終盤も小刻みに加点したカープが7対3で勝っています。観客数は1万2千人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は川上投手と内海投手の先発でドラゴンズが負けたようです。観客数は3万8千1百人ほどでした。

2007年08月10日

ダルビッシュ投手、お立ち台で結婚発表

[ 野球 ]

 今日はマリーンズは移動日で試合はありませんでした。
 札幌のファイターズ対イーグルスはダルビッシュ投手と山村投手が先発。2回に工藤選手と稲葉選手の連続適時打でファイターズが2点を先制。続く3回にもDHで出場の高橋選手の7号ソロなどで序盤に4点をリードします。
 ダルビッシュ投手は7回まで3安打無失点。しかし8回に3連打で1点を返されて降板します。しかし、そこから江尻投手が併殺の間に1点を抑えますが、後はマイケル中村投手と抑え、ファイターズが4対2で連勝し、首位を守っています。
 お立ち台はダルビッシュ投手。今日はお立ち台を狙っていたと言った後、先日から話題になっていた交際の件について、結婚を予定している事と子供ができた事を正式に発表していました。昨年の新庄選手のお立ち台で引退発表も衝撃的でしたが、今年のこの「お立ち台での結婚発表」もかなり珍しいでしょう。観客数は3万5千人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスはギッセル投手とガトームソン投手が先発。0対0で迎えた3回に1死2・3塁から一番からの四者連続適時打でホークスが4点を先制。さらに7回にも追加点を挙げます。
 ガトームソン投手は8回を5安打2四球無失点。移籍後初完封をかけて9回のマウンドに上がりますが、先頭の和田選手に本塁打され、さらに安打されてここで降板となります。しかし後は馬原投手が抑え、5対1でホークスが勝ち、連敗を止めています。観客数は1万5千6百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースは高橋尚投手とジャン投手が先発。3回に浜中選手の2号ソロでタイガースが先制。その後逆転されますが、7回に関本選手の犠飛で追いつきます。そこからはいつもの三人を2イニングずつ使って読売打線を抑えますが、打線が追加点を挙げられず、そのまま延長12回、2対2の引分けとなっています。観客数は4万4千1百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは藤井投手と三浦投手が先発。初回に金城選手の11号2ランで先制したベイスターズが、その後も藤井投手を打込んで、2回までに大量9点を挙げます。大量援護をもらった三浦投手は余裕の好投で7回を6安打1四球10奪三振無失点。結局、9対1でベイスターズが大勝しています。なお、古田兼任監督が今季初代打で久々の試合出場をしています。観客数は1万5千人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープは朝倉投手と長谷川投手が先発。2回に先制したドラゴンズが、3回にウッズ選手の2点適時打で追加点。朝倉投手は8回に1点を失いますが、それだけに抑えます。そして9回は岩瀬投手が締めてドラゴンズが3対1で勝っています。観客数は3万3千8百人ほどでした。

2007年08月09日

サヨナラ負けで連敗

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズは岸田投手と渡辺俊介投手が先発。今日もTSUYOSHI選手は出場できず、一番には早川選手が、二番には春先以来となる里崎選手が入りました。
 初回に安打の平野恵選手が盗塁すると、送球の際に里崎選手の腕が打者に当たり、送球がそれます。これが失策となり、走者が三塁まで進んみ、犠飛で先制をされてしまいます。
 一方、打線は岸田投手に最初の一巡を無走者で抑えられてしまいます。そして4回も簡単に二死を取られ、続く福浦選手も遊ゴロで打ち取られますが、これを大引選手が失策。このもらった好機でサブロー選手とオーティズ選手の連打で同点に追いつきます。

 さらに5回には大松選手の安打を足がかりに、早川選手の適時打で勝ち越しに成功します。しかしその裏、この回先頭の後藤選手に6号ソロを喫し、即座に追いつかれてしまいます。
 7回以降はともに継投に。マリーンズは7回の無死1塁を併殺でつぶし、9回の1死一塁も三振ゲッツーで、結局三人で終わってしまいます。
 そして9回裏、四番手で薮田投手が登板。しかし、1死から木元選手に二塁打されると、続く下山選手と勝負するも、サヨナラ安打を喫し、3対2で敗れてしまいました。マリーンズは4連勝後の2連敗となっています。観客数は1万7千4百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスは武田勝投手と朝井投手が先発。2点を追うイーグルスが8回に山崎武選手の2点適時二塁打で追いつきます。しかしその裏、1死からセギノール選手が19号ソロを放ち、これが決勝点に。3対2でファイターズが勝ち、連敗を4で止めると同時に、首位に復帰しています。一方のイーグルスは最下位転落となっています。観客数は3万5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ホークスは松永投手と西山投手が先発。初回にホークスが先制しますが、2回に追いついたライオンズが、3回には失策でライオンズが勝ち越します。さらに終盤に3点を追加したライオンズが6対2で勝って三連勝。逆にホークスは首位陥落となっています。観客数は1万5千3百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースは木佐貫投手とボーグルソン投手が先発。0対0で迎えた5回に、ボーグルソン投手の安打を足がかりに、失策で先制。さらにこの回安打を重ねて一挙6点を挙げます。さらに8回にも本塁打三本などで一挙7点と二度目の大量点。15対2でタイガースが大勝し、3位に浮上しています。観客数は4万4千3百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープは吉見投手と宮崎投手が先発。初回にドラゴンズが3点を先制するも、3回に前田智選手の10号3ランで逆転。その後も点を取り合い、9回裏にドラゴンズが1点を返して1点差にまで迫りますが、最後は永川投手が踏ん張り、カープが7対6で逃げ切っています。観客数は3万3千2百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは川島投手と土井投手が先発。4回に逆転したスワローズが終盤に得点を重ねて4点差に。ベイスターズも9回2死から佐伯選手と吉村選手の連続本塁打で2点差に迫りますが、最後は花田投手が抑え、スワローズが5対3で勝っています。観客数は1万4千7百人ほどでした。

2007年08月08日

完封負けで連勝止まる

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズは平野佳投手と久保投手が先発。骨折で登録抹消されていた久保投手は約1ヶ月半ぶりの一軍登板となりました。また、今日はTSUYOSHI選手が怪我でスタメンを外れ、代わりにベニー選手が一番に。また、遊撃には塀内選手が九番で入り、大松選手がスタメン復帰しました。
 初回、ベニー選手が起用に応えていきなり安打します。さらに内野ゴロ二つで三塁まで進みますが、得点できません。続く2回も安打二つで2死1・3塁としますが、ここも抑えられます。

 対する久保投手は、3回まで2安打無失点に抑えたものの、4回に先頭のローズ選手に36号ソロを喫します。これでローズ選手は本塁打リーグ首位タイとなりました。さらに5回には失策がらみで1点を加えられ、6回にも適時打を喫して計3失点。ここで降板となってしまいました。
 一方、打線は5回まで5安打するも無得点。すると平野佳投手は尻上がりに調子を上げ、そこからマリーンズは出塁することすらできません。結局5安打のまま無四球完封を許してしまい、3対0で敗れ、連勝は4で止まってしまいました。観客数は1万6千4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは岸投手と和田投手が先発。初回にホークスが一昨日同様、1・2番の連打で先制し、さらに松中選手の犠飛で2点をを挙げるものの、その裏、カブレラ選手の18号2ランで即座にライオンズが追いつきます。さらに同点で迎えた5回にカブレラ選手の適時打でライオンズが勝ち越すと、7回にはカブレラ選手の19号ソロでダメ押しし、ライオンズが5対4で勝利。うちカブレラ選手は4打点でした。観客数は1万4千8百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対イーグルスは岩隈投手とグリン投手が先発。同点で迎えた8回にこの回から登板の武田久投手から、リック選手が2点適時二塁打を放って勝ち越し。さらに1点を加え、5対3で勝っています。観客数は2万8千5百人ほどでした。
 というわけで、今日のパリーグは上三つが全て負けています。

 名古屋のドラゴンズ対カープは山井投手と青木高投手が先発。カープが2点リードで迎えた7回に堂上剛選手の適時打と内野ゴロ失策で追いついたドラゴンズがウッズ選手の適時打で勝ち越し、さらにこの回計5点を挙げて、一気に試合をひっくり返します。そして最後は岩瀬投手が締めて6対3でドラゴンズが勝ち、連敗を止めています。観客数は3万3千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースは門倉投手と下柳投手の先発でタイガースが負けたようです。観客数は4万4千2百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは寺原投手とグライシンガー投手が先発。1対1で迎えた7回に吉村選手の2打席連続となる16号ソロで勝ち越したベイスターズが3対2で勝利。寺原投手は自己新の8勝目を挙げています。観客数は1万3千8百人ほどでした。

2007年08月05日

小野投手の3ヶ月半ぶりの勝利で4連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは小野投手と吉川投手が先発。先週の根室と同じ顔合わせです。前日から体調不良とのことで先発回避かという報道もあった吉川投手ですが、無事登板できました。
 相手先発の左右が異なるにも関わらず、マリーンズ打線はほぼ昨日と同じでした。大松選手に代わり、堀選手が8番DHで久々のスタメンとなり、昨日4安打4打点の里崎選手が8番から7番に上がった事だけが違いでした。
 連敗中の小野投手ですが、初回に1死から二塁打されるものの後続は抑え、2回も三者凡退と、3回まで2安打無失点という立ち上がりを見せます。
 しかし、マリーンズ打線も初回は三者凡退。2回は内野安打と2四球で2死満塁とするものの今江選手が倒れます。3回も先頭のTSUYOSHI選手が安打するも、続く早川選手が二回犠打に失敗した後に併殺と、らしからぬプレーを見せ、ここも三人で終わります。

 均衡が破れたのは4回表、先頭の稲葉選手が二塁打を放つと、犠打をはさんでの四球二つで1死満塁に。ここで打率一割台ながら、得点圏打率は三割のジョーンズ選手が三遊間を抜き、ファイターズに先制を許します。
 しかしその裏、マリーンズは1死からオーティズ選手が四球を選ぶと、続くベニー選手が左翼フェンスを直撃して2・3塁に。ここで昨日大活躍の里崎選手が中前に弾き返して同点とします。さらにここのところ途中出場で長打を連発していた堀選手が、ここでも左中間を破る2点適時二塁打で勝ち越し。堀選手はこの後、追加点の足がかりとなる安打を放つなど、2安打2打点。見事久々のスタメン起用に応えました。
 続く5回も1死から安打と二塁打で再び2・3塁とし、ここで吉川投手は降板。しかし、本日一軍登録された二番手の橋本投手にここは抑えられ、追加点を挙げられません。
 小野投手は5回は先頭打者を出しながら後続を断ち、6回に2死1塁から四球を出したところで降板します。しかしここも二番手の荻野投手が抑え、勝ち投手の権利を守ります。
 するとその裏、2死1・3塁から早川選手が右中間を抜く適時三塁打を放ち、2点を追加。これで早川選手は3試合連続三塁打でリーグ記録に並んだそうです。
 しかし直後の7回、その荻野投手が森本選手を歩かせた後、田中賢選手に本日二本目の二塁打を打たれて無死2・3塁として降板。ここで怪我が治って先日一軍復帰した藤田投手が登板。稲葉選手を内野ゴロに打ち取り、その間に1点こそ返されたものの、復帰登板で結果を出します。しかし続く神田投手がセギノール選手に18号2ランをバックスクリーンに運ばれ、5対4と1点差になります。
 そこからはマリーンズが薮田投手・小林雅英投手を繰り出すのに対し、ファイターズも負けている展開ながら、武田久投手とマイケル中村投手を投入します。
 そして9回、小林雅投手は2死からセギノール選手を歩かせたものの、最後は小谷野投手を抑え、マリーンズが5対4で逃げ切りました。これで7月1日以来となる17セーブ目を挙げています。マリーンズは今季初の同一カード三連勝で首位とのゲーム差が1.5に。一方のファイターズは首位陥落となっています。
 小野投手は4月12日以来となる今季3勝目。お立ち台では涙ぐむ場面もありました。また、小指骨折の治療で帰国していたズレータ選手もグランドに姿を現し、復帰の挨拶をしていました。観客数は2万8千2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは永井投手と斉藤和投手が先発。初回に先頭の本多選手が二塁打し、続く川崎選手に適時打が出て、早々とホークスが先制します。さらに4回には押し出してホークスが追加点を挙げて2対0とします。
 斉藤和投手は7回まで3安打無四球で無失点。さらに8回に二番手の藤岡投手が安打を許すと、即座に馬原投手に継投。そのまま2回を抑え、2対0でホークスが勝利。イーグルス主催ゲームで今季初勝利を果たすとともに、首位に返り咲いています。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は涌井投手とユウキ投手が先発。初回に失策を足がかりに連続適時二塁打とカブレラ選手の17号2ランで4点を先制。早々と大量援護のあった涌井投手は、ソロ2本を打たれた物の、完投で14勝目を挙げ、再び勝数単独首位になっています。観客数は1万4千2百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは黒田投手と岩田投手が先発。3回に鳥谷選手の6号ソロで先制したタイガースがさらに安打と失策で計4点を挙げます。カープも4回に4連打で岩田投手をKOし、さらに押し出しで1点を加えて2点差とします。しかし、そこから杉山投手が2回を抑えた後、いつもの三人で抑え、4対2でタイガースが勝ち、カープを3タテして連勝を4としています。観客数は2万1千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは高崎投手と中田投手が先発。同点で迎えた7回裏に、2死2・3塁から吉村選手が2点適時二塁打を放ってこれが決勝点に。6対4でベイスターズが勝っています。観客数は1万8千人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は石井一投手と福田投手の先発でスワローズが負けたようです。観客数は2万2千6百人ほどでした。

今季最大の圧勝で約二ヶ月ぶりの3連勝

[ 野球 ]

 マリンスタジアムで行われた、マリーンズ対ファイターズ戦を観戦に行きました。昨年に続き、今日は北海道物産展が行われており、各地の名物や地域限定商品を販売していました。ジンギスカン丼を食べたのですが、かなりの美味でした。
 先発は成瀬投手と金村投手という、先週の釧路と同じ顔ぶれです。また、打線のほうも、三日連続で同じ顔ぶれ。違いは、昨日DHの大松選手が左翼手に入り、入れ替わりでベニー選手がDHになっただけでした。
 初回、成瀬投手は外野フライ三つで抑えます。その裏、先週はいきなり連打した金村投手に対し、今日は内野ゴロ二つであっさり二死に。ところが、続く福浦選手が右翼席に4号ソロを放つと、サブロー選手四球の後、オーティズ選手が左翼席に5号2ランを放って先週に続き初回に3点。オーティズ選手は、金村投手相手に二打席連続の本塁打となりました。

 2回表に、成瀬投手は2安打で2死1・3塁とされますが、何とか凌ぎます。するとその裏、先頭の大松選手が歩くと、里崎選手が二塁打を放ちます。その後、2死満塁となったところで、福浦選手が2点適時打を放つと、サブロー選手も続き、この回も3点を追加します。
 これでこの回で金村投手はKOかと思いきや、3回も続投。しかし、1死からまたも大松選手を歩かせると、里崎選手が右中間を破ります。ところが、ゆうゆう生還かと思われた大松選手が、なぜか三塁をまわったところで引き返します。すでに里崎選手は三塁付近まで来ており、これは大ミスかと思いきや、送球がそれ、二塁に引き返した里崎選手はセーフ。そして続く今江選手の犠飛でこの回も追加点を挙げます。
 続く4回も金村投手は続投しますが、先頭の早川選手の当たりを森本選手がダイビングキャッチでグラブに入れたものの、球がこぼれてしまい、その間に早川選手は三塁まで進塁。1死後にサブロー選手の犠飛が出てこの回も点が入ります。
 さらに8対0となった5回も金村投手は続投。しかし、先頭のベニー選手が安打すると、大松選手がこの日三つ目となる四球を選びます。すると続く里崎選手が左翼線を抜いて、これまたこの日三本目となる適時二塁打を放ちます。さらにTSUYOSHI選手の適時三塁打と早川選手の適時打などで、4点を追加して12対0。するとこの試合初めて、投手コーチがマウンドに来て、やっと投手交代。金村投手は自己ワーストの12失点となりました。いくら好調の成瀬投手という事で序盤の大差で逆転の目が薄いとはいえ、この続投はどう見ても異常でした。チーム内で何かあったのでしょうか。
 成瀬投手は5回まで3安打無失点。しかし6回、先頭の森本選手に安打されます。続く田中賢選手の当たりは、遊撃と左翼の間に飛ぶフライ。風速8mという事もあり、TSUYOSHI選手がグラブに当てて落とします。しかし、近くまでいた大松選手が素早く処理して二塁に送球してアウトに。ただでさえ珍しい「外野ゴロ」の中でも特に珍しい「レフトゴロ」を目撃する事ができました。しかし、この幸運もつかの間、続く高橋選手が左翼席に6号2ランを放ってしまいます。これで成瀬投手は1ヶ月ぶりの自責点2となり、ほんの僅かですが、防御率を下げてしまいました。
 しかし、あまりの大差のため、試合には影響はありません。8回に相変らず調子の出ない薮田投手が森本選手に三塁打された後に暴投で1点を返されます。しかしその裏、角中選手が失策で出塁すると、続く堀選手の適時二塁打が出ます。さらに、オーティズ選手の適時二塁打が出た後に大松選手の適時打で今季最多となる15点目。さらに続く里崎選手に本日4安打目となる8号3ランが出て計18点となります。
 9回は調整登板の小林雅英投手が三人で抑え、18対3で試合終了。マリーンズは今季最大の大差となる15点差で、6月初旬以来、2ヶ月ぶりとなる3連勝を達成。首位とのゲーム差も2まで迫っています。
 成瀬投手はこれで初の二桁となる10勝目。防御率と勝率の1位も維持しています。そしてお立ち台に続き、球場正面ステージにも登場。なんでも、今季ステージ登場数第1位だそうです。好成績に加え、人柄もあるのでしょう。観客数は2万9千1百人ほどでした。

 17時開始となった所沢のライオンズ対合併球団は帆足投手とカーター投手が先発。3回に34号ソロを放ったローズ選手が、6回に2打席連続となる35号2ランを放ち、チームが同点となると同時に、この時点で山崎武選手に本塁打数で並びます。そのまま延長に入った10回表、ラロッカ選手とローズ選手の連打で1死1・3塁とした合併球団が北川選手の犠飛で勝ち越し。その裏は加藤大投手が抑え、6対5で勝っています。観客数は1万4千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ホークスはドミンゴ投手と杉内投手が先発。ホークスが先制するも、4回に、山崎武選手が再び本塁打数単独首位となる26号3ランを放ち、イーグルスが逆転します。直後の5回にホークスが追いつきますが、8回にイーグルスが四球二つで勝ち越し機を作ると、吉岡選手に適時打が出て勝ち越し。9回にホークスも2死1・3塁まで迫りますが、最後は小山投手が凌ぎ、4対3でイーグルスが勝っています。観客数は2万2百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは高橋投手と上園投手が先発。2回に桜井選手の適時打で先制したタイガースが、3回にはシーツ選手の約2ヶ月ぶりとなる7号2ランで追加点。その後も得点を重ねます。上園投手は6回を4安打1四球で無失点。その後の継投陣も好投し、切り札三人を使わない完封リレーでタイガースが7対0と快勝しています。観客数は2万6千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは秦投手と小笠原投手が先発。初回にベイスターズが先制し、投げては秦投手が5回を無失点。終盤は打線が追加点を挙げる一方で継投陣も好投して完封リレー。5対0でベイスターズが勝っています。観客数は2万1千9百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は館山投手とパウエル投手の先発でスワローズが負けたようです。観客数は2万8千人ほどでした。

2007年08月04日

小林宏投手、今季初完封で三年連続二桁

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは小林宏之投手とスウィーニー投手が先発。打順は前日と全く同じでした。
 小林宏投手は、初回に1死から四球と安打で1・2塁となりますが、併殺で切り抜けます。その後はファイターズ打線を押さえ込み、安打を許しません。
 一方、先週の対戦では何度も好機を作りながら1点も取れなかったスウィーニー投手相手に、今日も打線は攻めきれません。四死球こそは毎回出るものの、3回まで無安打に。5・6回と先頭打者が出たもののそれを生かせません。6回まで両チームあわせて3安打という展開となります。

 そして7回裏も簡単に2死となりますが、そこで本日3四死球の早川選手が三塁打を放って好機を作ると、福浦選手の自身通算三百本目の二塁打が適時打となってついに先制。さらに続くサブロー選手も適時打と、これまでの攻撃がうそのように、あっさり打線がつながって2点を奪います。
 直後の8回表、小林宏投手は初回以来となる安打を放たれますが、ここも凌いで9回のマウンドに。そして2死から二塁打されるものの、結局抑え、終わってみれば4安打3四球でファイターズ打線を無得点に抑え、今季初完封で三年連続二桁となる10勝目を挙げています。
 マリーンズは半月ぶりの連勝。引分けをはさまない連勝となると一ヶ月ぶりです。観客数は2万3千4百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは田中投手とガトームソン投手が先発。初回に松中選手の13号2ランで先制したホークスがその後も得点を重ね、4回まで5得点。これでさすがに、対田中投手初勝利かと思いきや、3回まで2安打のガトームソン投手に対し、4回裏二死無走者からの5連打で4点を返してKO。続く5回には憲史選手の適時打で追いついた後、フェルナンデス選手に14号2ランが出てついに逆転に成功します。
 田中投手は5・6回も先頭打者を出しますが0点に抑え、結局6回投げて8安打5失点ながら10奪三振。その後も新編成した継投陣が凌ぎ、最後は小山投手が締めて7対5でイーグルスが逆転勝ち。田中投手は対ホークス5戦無敗で9勝目を挙げています。観客数は1万7千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は宮越投手と川越投手が先発。3回裏にライオンズが一挙4点を挙げますが、その後、合併球団も小刻みに点を取って反撃し、6回に村松選手の適時三塁打で追いつくと、さらに暴投が出て逆転。その裏にライオンズが追いつくものの、7回には先頭のローズ選手に33号ソロが出てこれが決勝点に。7対5で合併球団が勝っています。観客数は9千2百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは長谷川投手とジャン投手が先発。カープ1点リードで迎えた8回、前の回から続投の青木勇投手に対して代打の葛城選手を送るとカープが広池投手に交代。すると代打の代打で登場した浜中選手に今季1号が出て同点に。さらに犠打失策に暴投と、相手の自滅のような形で勝ち越した後、打線がつながってこの回計5得点。打者一巡となり、10人目でこの回本塁打の浜中選手に打順がきますが、投手の左右の関係で、ここは代打に桧山選手が登場。浜中選手は「代打の代打」としてこの回出ていたわけですから、桧山選手は「代打の代打の代打」とでもなるのでしょうか。
 以下はウイリアムス投手と久保田投手で抑えてタイガースが6対2で、4月1日以来となる対カープ戦勝利。7回に二番手で登板した渡辺投手がプロ初勝利を挙げています。観客数は1万6千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは三浦投手と川上投手のエース対決。しかし2回に谷繁選手の適時打でドラゴンズが先制すると、打線が止まらずこの回一挙7得点。早々と試合を決め、その後も得点を重ねて13対5でドラゴンズが大勝。川上投手は通算100勝目を挙げています。観客数は1万5千2百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は藤井投手と内海投手の先発でスワローズが負けたようです。観客数は2万8百人ほどでした。

2007年08月03日

一ヶ月半ぶりの二桁得点で連敗止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは清水直行投手と一場投手が先発。今日は福浦選手が三番一塁でスタメン復帰。里崎選手が八番に入り、大松選手が七番に上がりました。
 初回、マリーンズは1死から早川選手が四球で歩いたあと暴投で進塁して好機をもらうと、福浦選手の適時打で先制。さらにサブロー選手とオーティズ選手の連続適時二塁打で計3点を挙げます。
 直後の2回表に清水直投手は憲史選手に4号ソロを喫しますが、その裏、早川選手に適時打が出て、即座に突き放します。

 さらに4回には満塁からサブロー選手とオーティズ選手の連続適時打が出ます。そして6回にもサブロー選手の適時二塁打の後にオーティズ選手が4号2ランを放ちました。今日はこの4・5番二人で9打点という活躍でした。
 清水直投手は球数こそ多かったものの、7回を5安打1四球で1失点。打っては8回に堀選手の代打適時三塁打などで2点を追加し、12対1で大勝。連敗を3で止めました。清水直投手は今季初の本拠地勝利となっています。観客数は2万5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズはギッセル投手とダルビッシュ投手が先発。森本選手の先頭打者本塁打で先制したファイターズが、同点に追いつかれた7回にジョーンズ選手の適時三塁打で勝ち越し、さらにもう1点を追加。9回にマイケル中村投手が1点を返されたものの、3対2で逃げ切っています。観客数は1万1千6百人ほどでした。
 福岡のホークス対合併球団は台風接近のために中止。ドーム球場での中止二回は史上初だそうです。

 甲子園のタイガース対スワローズはボーグルソン投手と松岡投手が先発。タイガース3点リードで迎えた6回にリグス選手の2号満塁本塁打でスワローズが逆転。しかしその裏に2死満塁から赤星選手に走者一掃の適時二塁打が出て即座に逆転し、以下は必勝継投を繰り出します。
 そして9回に藤川投手が1点を返されたものの、6対5でタイガースが逃げ切っています。観客数は4万4千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売はマットホワイト投手と高橋尚投手の先発でベイスターズが負けたようです。観客数は2万4千3百人ほどでした。
 なお、広島のカープ対ドラゴンズは雨のため中止でした。

2007年08月02日

朝井投手にプロ初完封を許し、またもや3連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは渡辺俊介投手と朝井投手が先発。今日は福浦選手がスタメンから外れ、3番一塁にオーティズ選手が。二塁には塀内選手が九番で入りました。また、角中選手が七番左翼でマリン初登場を果たしました。
 マリーンズは初回に早川選手の久々となる内野安打、2回にも先頭のベニー選手が安打で出塁しますが、いずれも得点できません。一方、渡辺俊投手も好投し、4回まで両チームあわせて3安打で0対0という投手戦になります。

 ところが5回、先頭のフェルナンデス選手が左翼席に13号ソロを放ち、イーグルスが先制します。さらに憲史選手の二塁打の後に草野選手の安打で憲史選手が本塁突入。タッチをかいくぐったのですが、手が本塁ベースに触れておらず、結局タッチアウトとなり、最少失点で切り抜けます。
 しかし打線が朝井投手をつかまえる事ができません。6回2死から安打のTSUYOSHI選手が盗塁を決め、この試合初めて二塁に走者を進めますが、やはり得点できません。
 渡辺俊投手はその後も好投し、9回を投げきって5安打2四球1失点という結果を残します。しかし、朝井投手がそれを上回る好投。7回以降は安打も出ず、3安打1四球でプロ初完封を許してしまいました。
 これでチームは3連敗で、ついに4位のライオンズとのゲーム差が1となってしまいました。また、渡辺俊投手は5連敗。うち、今日を含めた3敗は1失点完投2回に、2失点完投1回という内容。援護に恵まれなさすぎでです。観客数は2万1千5百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は西山投手とデイビー投手が先発。同点で迎えた6回に打者一巡で一挙5点を勝ち越した合併球団が7対3で勝利。ホークスの連勝は7で止まっています。観客数は3万2千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは松永投手と武田勝投手が先発。同点で迎えた7回に細川選手の10号2ランでライオンズが勝ち越し。投げては7投手でファイターズ打線を3点に抑え、5対3で勝っています。観客数は1万6百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは下柳投手とグライシンガー投手が先発。同点で迎えた3回に3点を勝ち越したスワローズが5回に大量7点を追加して11対1の大差に。タイガースも9回にやっと反撃しますが、大量点差の前には焼け石に水で11対3とスワローズが圧勝しています。観客数は4万4千4百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズは大竹投手と吉見投手が先発。1点リードで迎えた9回表に 永川投手が救援失敗し、延長10回に新井選手の決勝打で試合が決まる、と書くと昨日と全く同じです。唯一の違いは、決勝打を打ったのが昨日はドラゴンズの新井弟選手で、今日はカープの新井兄選手、ということ。当然ながらそれが大きく、今日はカープが5対4でサヨナラ勝ちしています。観客数は1万1千9百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は寺原投手と木佐貫投手の先発でベイスターズが負けたようです。観客数は2万6千人ほどでした。

2007年08月01日

序盤の大量失点で、7月を7勝12敗で終える

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは吉井投手と岩隈投手が先発。今日は福浦選手が三番に戻り、八番には大松選手が入るなど、土曜とほぼ同じ打順で臨みました。
 移籍後三度目の登板となった吉井投手ですが、今日も1死から連打され、山崎武選手は打ち取ったものの、リック選手に先制打を喫します。
 続く2回は無失点に抑えた吉井投手ですが、3回には礒部選手に2点適時打で追加点。続く四回も内野安打二つで1・3塁とされた後に渡辺直選手に適時打されて降板となってしまいました。さらに40代継投で登場した小宮山投手も打たれてしまい、5回までで8対0と大差になってしまいます。

 一方、打線は初回の1死1・2塁、2回の無死1・2塁を逃すなど、岩隈投手を攻略できず、5回まで4安打2四球ながら0点に抑えられます。しかし6回に安打と四死球で無死満塁とし、1死後に大松選手が1・2塁間にいい当たりを放ちますが、高須選手に好捕され、1点こそ入るものの二死に。しかし、続く今江選手が2点適時打を放って計3点を返します。
 続く7回も継投陣相手に二死無走者から満塁とし、里崎選手が中前に落ちる2点適時打を放ち、3点差まで迫ります。
 しかしその裏、前の回は三人で抑えた薮田投手が。これまた二死無走者から1・2塁とし、リック選手の2点適時二塁打と失策で3点を追加され再び大差に。9回はサブロー選手の7号2ランが出て、さらにここで登板の小山投手から無死1・2塁としますが、反撃もそこまで。11対7でイーグルスが勝ち、再び最下位から脱出しています。
 一方のマリーンズはこれで7月は7勝12敗と貯金を5つも減らしました。ただ、7月に負け越したのは昨年も一昨年も一緒です。しかしながら、一昨年は8月に貯金を増やし、昨年は8月に負けがこんで脱落しました。というわけで、明日からは勝負の月になります。
 観客数は3万16人。これは全試合自由席で1,500円(フィールドウイングシートは除く・FC会員は1,000円)で、ビール半額の「ビアスタジアム」の効果です。ただ、この全席自由席企画、一昨年から始まり、これで6戦6敗となってしまっています。

 福岡のホークス対合併球団は和田投手と平野佳投手が先発。初回にホークスが松中選手の適時打で先制し、さらに満塁から最近絶好調のブキャナン選手が走者一掃の適時二塁打を放ち、初回に4得点。さらに2回には多村選手の適時二塁打で追加点を挙げ、3回途中で平野佳投手をKOします。
 その後は合併球団の継投陣が好投し、和田投手からも3点を返しますが、最後は馬原投手が抑え、5対3でホークスが7連勝で同率首位に。和田投手はデビューから5年連続二桁となる10勝目を挙げています。観客数は3万2千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは岸投手とグリン投手が先発。0対0で迎えた4回に和田選手の安打を足がかりに、栗山選手の適時打でライオンズが先制します。一方、岸投手はファイターズ打線を4安打に。8回に追加点を挙げたライオンズが2対0で勝利。岸投手は今季二度目の完封で7勝目を挙げています。観客数は1万1千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは杉山投手と石井一投手が先発。2回に桜井選手の適時打で先制したタイガースが内野ゴロと関本選手の適時打で、一気に3点を挙げます。
 一方、4回まで無安打に抑えていた杉山投手ですが、5回に初安打された後満塁とし、真中選手の代打適時打と田中浩選手の2点適時打で追いつかれてしまいます。
 続く6回は、中三日と休養十分(?)のためか早々と久保田投手を投入。するとその裏、2死から林選手が三塁打を放ち、四球の後に矢野選手が勝ち越し適時打を放ちます。
 久保田投手が2回を抑えた後は、ウイリアムス投手・藤川投手の必勝リレーでその点差を守りきり、4対3で勝っています。観客数は4万2千5百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは黒田投手と山井投手が先発。ところが黒田投手は初回に打球を足に当ててしまい、2回にウッズ選手に本塁打された後も投げ抜きますが、結局2回で降板となってしまいます。
 その裏、カープは四球から四安打と失策もあり、一気に3点を取って逆転。しかし、なおも続く無死満塁から追加点を挙げられません。
 ドラゴンズは5回に1点を返し、さらに9回、前の回途中から登板の永川投手から、李選手の適時内野安打で追いつきます。そして10回に、ドラゴンズの新井選手が代打適時打を放つとこれが決勝点に。その裏は岩瀬投手が抑え、4対3で延長戦を制したドラゴンズが首位に復帰しています。観客数は1万2千4百人ほどでした。
 長野のベイスターズ対読売は工藤投手と金刃投手が先発。1対1で迎えた3回に2死から安打と四球で好機を作ったベイスターズが佐伯選手の2点適時打で勝ち越します。工藤投手は6回途中で筋肉の張りが出て降板しますが、8安打ながら無四球で1失点。その後も追加点を挙げたベイスターズが5対1で勝っています。観客数は2万6千8百人ほど。これでセリーグは首位ドラゴンズから4位タイガースまでが3.5ゲーム差の混戦となっています。観客数は2万6千8百人ほどでした。

2007年07月29日

反撃およばず、接戦で敗れる

[ 野球 ]

 帯広のファイターズ対マリーンズは吉川投手と小野投手が先発。今日はから指を怪我した早川選手が復帰し即スタメン二番。そして、最近不振の福浦選手が何年かぶりの八番に下がりました。代わりに昨日猛打賞の里崎選手が三番に、また左の吉川投手相手という事で竹原選手が七番指名打者で入りました。
 二回表にマリーンズは無死1・2塁の先制機を逃します。するとその裏、先頭のセギノール選手に二塁打され、そこから2死としますが、そこで鶴岡選手に適時打されて先制されます。

 しかし直後の3回表、今江選手に約2ヶ月半ぶりとなる5号ソロが出て、マリーンズが即座に追いつきます。しかしその裏、先頭の森本選手の二塁打から、田中賢選手・稲葉選手に連続適時打が出て、即座に2点を勝ち越されてしまいます。
 4回表にマリーンズは無死1・3塁と好機を作りますが、ここは併殺の間の1点のみで追いつけません。しかもその裏、田中賢選手に二打席連続の適時打が出て、再び2点差となってしまいます。
 5回にもマリーンズは1点を返し、再び一点差と迫りますが、そこから反撃が止まります。7回に1死から、二番手の武田久投手の代わりばなに今江選手が久々の猛打賞となる二塁打を放つも、1・2番が凡退。8回にも1死から連打し、ここで代わったマイケル中村投手からもベニー選手が安打して満塁とします。しかし、代打で登場の大松選手は浅い右飛でタッチアップできず。続く福浦選手も倒れ、結局1点も取れません。
 そして9回はマイケル中村投手の前に三人で抑えられ、4対3でファイターズが勝利。マリーンズも継投陣が好投して終盤は0点に抑えたのですが、反撃できませんでした。これで再びファイターズとの差は4に開いています。観客数は2万2千8百人ほどでした。

 福岡のホークス対ライオンズは杉内投手と涌井投手という、勝星首位と2位の対決。初回に川崎選手の2号ソロでホークスが先制し、4回には連続四球の後に犠打が内野安打となって無死満塁に。ここで昨日4打点のブキャナン選手に2点適時打が出て追加点を挙げます。
 一方の杉内投手は4回まで完璧な投球。しかし5回に連打で無死1・2塁とされ、そこから2死を取ったものの、続く細川選手に9号3ランが出てライオンズが追いつきます。
 7回表にライオンズは1死2・3塁、その裏にホークスは1死2塁とともに勝ち越し機を作りますが、両先発が踏ん張り、同点のまま最終回に。9回裏、ホークスは安打と四球で無死1・2塁とし、犠打失敗の後に本間選手の適時打で満塁に。ここで涌井投手は大村選手は打ち取りますが、続く川崎選手が一・二塁間を抜くサヨナラ打を放ち、ホークスが4対3で勝って7連勝となっています。杉内投手は直接対決を制し、涌井投手に並ぶ13勝目を挙げています。観客数は3万3千5百人ほどでした。

 神戸の合併球団対イーグルスは岸田投手とドミンゴ投手が先発。初回に安打の後犠打と暴投で1死三塁とした合併球団が内野ゴロの間に先制。さらに4回にはローズ選手の31号ソロで追加点を挙げます。
 イーグルスも6回に高須選手の適時打で1点差に迫りますが、その裏、先頭の村松選手が歩くと、ドミンゴ投手がこの日2度目の暴投で危機を広げ、ラロッカ選手とアレン選手の適時打で2点を追加します。
 イーグルスも9回に加藤大投手から山崎武選手が35号ソロを放ちますが、反撃はそこまで。4対2で合併球団が勝ち、三日連続で最下位が入れ替わっています。観客数は1万8千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズはジャン投手と高崎投手が先発。3回に佐伯選手の8号ソロでベイスターズが先制します。その裏、タイガースは2死満塁とし、打席はシーツ選手。昨日は二度の二死満塁で凡退していましたが、三度目の正直で走者一掃の3点適時二塁打を放ちます。その後も中盤に得点を重ねたタイガースが9対4で勝ち、再び貯金1としています。観客数は4万8千4百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは館山投手と中田投手が先発。初回に1点ずつ取り合った2回表に、スタメン抜擢の堂上剛選手がプロ初本塁打を放って2対1でドラゴンズが勝ち越します。スワローズも4回に2死から満塁とし、代打の切り札真中選手を投入しますが、ここは中田投手が凌ぎます。そして6回表終了時点で雨が強くなり、そのまま2対1でドラゴンズが降雨コールド勝ちしています。観客数は1万5千4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは福田投手と佐々岡投手の先発でカープが負けたようです。観客数は4万2千人ほどでした。

2007年07月28日

成瀬投手の好投で連敗止める

[ 野球 ]

 釧路のファイターズ対マリーンズは成瀬投手と金村投手が先発。成瀬投手は今季ファイターズ戦初登板です。今日はサブロー選手が3試合ぶりにスタメンに復帰して四番に。また、前の試合で2安打2打点の角中選手が今日もスタメン二番に。また、里崎選手が久々にクリーンアップを外れて七番に、代わって五番にはオーティズ選手が入りました。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手がいきなり二塁打を放つと、続く角中選手も1・2塁間を抜き、いきなり無死1・3塁に。ここで福浦選手の内野ゴロで先制すると、サブロー選手も失策で出塁。さらにオーティズ選手の犠飛で2点目、ベニー選手の安打の後に里崎選手が適時打と、初回から打線がつながり、3点を先制しました。失策もそうですが、福浦選手の内野ゴロも正しくさばけば併殺にはできた当たりでした。今日の釧路は朝に雨が降っていた事もあり、ただでさえ慣れない球場という事もあって、ファイターズ守備陣はかなり守りにくい感じでした。

 一方の成瀬投手のほうは、先頭の森本選手から三球三振を奪う立ち上がり。初回を三人で抑えます。
 2回は三人で終わったマリーンズ打線ですが、続く3回、福浦選手・サブロー選手が連打し、ここでオーティズ選手が左翼席にライナーで3号3ランを放ち、早くも6対0に。金村投手を早々とKOしました。さらに、二番手のスウィーニー投手からも1死後の連打で追加点機を作ります。しかしここで今江選手が二飛に。今日は風も強く、守備はしづらいのですが、田中賢選手は、一度グラブから球を弾き、さらにその球が帽子に当たるものの、なんとかグラブに収めます。もっとも、上がった瞬間にインフィールドフライが宣告されていたため、仮に落としてもアウトではありましたが・・・。さらにTSUYOSHI選手も倒れ、一気に試合を決めるには至りませんでした。
 序盤から援護をもらった成瀬投手ですが、変わる事なく好投を続けます。3回も先頭打者に安打されるも、連続三振などで後続を断ち、5回まで二塁を踏ませません。
 一方、打線は、制球の良くないスウィーニー投手をなかなか打てません。4回に先頭の角中選手が2試合連続マルチとなる安打を放ちますが、盗塁失敗で結局三人で終わります。5回の満塁、7回の2死1・2塁も得点できず、スウィーニー投手は5イニングで109球という内容でしたが、1点も取れませんでした。
 成瀬投手は6回に先頭の森本選手に二塁打されますが、そこから三人を抑え、稲葉選手を欠くファイターズ打線を押さえ込みます。しかし続く7回、先頭の小谷野選手に二塁打されると、1死後に田中幸選手に本日2本目となる安打を打たれ、さらに失策もあって2・3塁となります。そして2死後に陽選手が中堅フェンスに当たる適時二塁打を放ち、2点を返されます。ただし、二塁走者については失策がなければ得点にならかった、という判断で成瀬投手の自責点は1。防御率を下げることにはなりませんでした。
 続く森本選手の打席で豪雨が降って試合中断。そこは再開し、8回表のマリーンズの攻撃も行われましたが、その攻撃終了時に再度雨が強くなり、結局ここで試合終了。その結果、成瀬投手は「3試合連続完投勝利」となり小林宏投手に並ぶチーム首位タイの9勝目を挙げています。
 これでチームの3連敗と対ファイターズ4連敗を同時に止め、首位ファイターズとの差を3に戻しています。観客数は1万9千2百人ほど、空模様が悪いにも関わらずほぼ満員でした。

 福岡のホークス対ライオンズはガトームソン投手と帆足投手が先発。今日のライオンズのユニフォームは「夏ユニ」として全盛期ビジユニの復刻版。しかしながら帽子は、もう一つの「夏ユニ」から使われた、「Lマーク」でした。首から下は「復刻版」なのに、帽子は「最新版」というのは何か奇妙でした。
 ライオンズは初回に先頭の福地選手が安打するも、続く片岡選手が放った安打性の当たりを一塁のブキャナン選手が好捕してライナー併殺となり、三人で終わります。
 するとその裏、川崎選手の二塁打を足がかりに、松中選手の適時二塁打でホークスが先制し、続く小久保選手にも22号2ランが出ます。
 さらに2回にはブキャナン選手の9号ソロで追加点。1点を返された3回裏には、2死から長打三本で2点を追加し、さらに本多選手が三盗をすると、細川選手の送球がなんと打席の山崎選手のバットに当たってあらぬ方向にそれ、一気に生還。序盤にして8対1の大差となってしまいました。
 一方のガトームソン投手は8回を2失点。打っては5回にブキャナン選手が本日4打点目となる10号ソロを放って追加点。ライオンズも9回に二番手のスタンドリッジ投手から3点を返すものの、序盤の大量点が大きく、9対5でホークスが勝って5連勝。首位ファイターズに1ゲーム差と迫っています。観客数は3万3千6百人ほどでした。

 神戸の合併球団対イーグルスはカーター投手と田中投手が先発。イーグルスが2回に礒部選手の4号ソロで先制し、4回には山崎武選手の34号ソロで追加点を挙げます。
 しかしその裏、先頭の北川選手に8号ソロが出ると、大引選手に適時打が出て同点に。さらに平野恵選手がスクイズを決め、一気に合併球団が逆転します。,br />  しかし6回、先頭の山崎武選手が二塁打を放つと、続くリック選手が犠打で進め、礒部選手に適時打が出てイーグルスが追いつきます。
 一方、田中投手は4回こそ失点したものの、走者を出しながらも5・6回を抑えます。
 そして7回、先頭の渡辺直選手が安打するも、続く高須選手が犠打を二回失敗し、さらに内野ゴロで走者を進められません。しかし、盗塁して犠打失敗を帳消しにし、さらに内野ゴロで三塁に。ここで山崎武選手が左前に弾き返し、イーグルスが逆転に成功します。
 その裏、田中投手は2死から1・3塁としますが、先ほど本塁打された北川選手を抑えます。今日は7回を8安打4四死球ながら3失点に抑えるという内容でした。
 そして8回を牧野投手が押させると、9回は先日プロ初セーブを挙げた小山投手が1番からの攻撃を三人で抑え、4対3でイーグルスが勝ち、一晩で最下位を脱出しています。またも連敗を止めた田中投手は8勝目を挙げています。観客数は2万5百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは岩田投手と吉見投手が先発。初回に2死2塁から金本選手と林選手の連続適時打で連勝中のタイガースが幸先良く先制します。
 しかし、岩田投手は直後の2回に先頭の佐伯選手に安打されると、連続暴投で自ら三塁に進め、内野ゴロで1点を返されてしまいます。
 タイガースは2回・4回と満塁の追加点機を逸します。そして5回、岩田投手は簡単に二死を取り、プロ初勝利の権利まであと一死とします。しかしそこから野中選手に内野安打されると、四球の後に村田選手に適時打されて追いつかれ、続く佐伯選手に四球を出して降板となってしまいます。
 ここでタイガースは二番手に渡辺投手を投入。吉村選手に1-3としますが、ここで雨が強くなり、試合は一度中断します。ちなみに、比較的近くの神戸では特に問題もなく試合は進んでいました。
 しばらくの中断を挟んで再開しますが、渡辺投手はボールを投げてしまい、押し出しとなってベイスターズが勝ち越し。さらに渡辺投手は鈴木尚選手に連続押し出しした後、相川選手に適時打され、この回一挙4点を失い、逆転されます。
 タイガースはその後も継投陣が打たれ、一方の打線は、ベイスターズ継投陣の前に拙攻を繰り返します。結局13安打3四球ながら13残塁で初回の2点のみ。7対2で敗れ、連勝は6で止まっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは藤井投手と小笠原投手が先発。初回にガイエル選手の21号2ランで先制したスワローズが、3回にはリグス選手の2点適時打で4対0とリードします。
 しかしドラゴンズは谷繁選手の4号2ランで反撃し、6回には1点差に。そして7回は先頭の井端選手が歩いて犠打で進みますが、李選手は打ち取られ、2死2塁となります。ここでスワローズはウッズ選手を敬遠しますがこれが失敗。続く森野選手に同点適時打が出ると、中村紀選手も連続適時打。敬遠で出したウッズ選手が勝ち越しのホームを踏みます。
 そこからドラゴンズは平井投手・岡本投手とつなぎ、9回は岩瀬投手が登板。ところがいきなり安打され、さらに盗塁を許して無死2塁に。しかし、続く宮出選手が犠打を失敗し、その後も好機は作りましたが、最後は岩瀬投手が踏ん張り、5対4でドラゴンズが勝って連敗を脱しています。6回を抑えたクルス投手が来日初勝利を挙げました。観客数は2万2千人ほどでした。

 東京ドームの読売対カープはパウエル投手と高橋投手が先発。0対0で迎えた4回に喜田選手の適時打でカープが先制。続く5回には森笠選手の2点適時打で追加点を挙げます。
 高橋投手は7回途中まで4安打2四球無失点。終盤はともに継投陣が打たれて点を取り合いますが、最後は永川投手が抑え、5対2でカープが勝っています。観客数は4万3千4百人ほどでした。

タイガース、6連勝で久々の貯金

[ 野球 ]

 明日から道東でファイターズと連戦のマリーンズは今日は試合がありませんでした。また、福岡で予定されていたホークス対ライオンズは、ライオンズが乗る予定の飛行機が整備不良で飛ばず、到着が3時間遅れたた、という珍しい理由で中止となっています。
 パリーグで唯一行われた神戸の合併球団対イーグルスは川越投手とバス投手が先発。初回に先制した合併球団が3回にローズ選手の29号3ランで追加点を挙げ、バス投手をKO。二番手として久々の一軍登板となった一場投手が上がりますが、4回にローズ選手に2打席連続の30号ソロを喫するなど追加点を奪われます。イーグルスも終盤に反撃したものの及ばず、合併球団が7対5で勝利。ゲーム差なしながらイーグルスが最下位転落となっています。1万8千5百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは上園投手と三浦投手が先発。連続無失点記録を更新中の三浦投手に対し、タイガースは4回まで1安打。しかし上園投手も、3回2死1・3塁からの投球を捕手が後逸するも、本塁で好ブロックをして三塁走者をアウトに。さらに中前に抜けそうな当たりを、「足技」で投ゴロにする好守備もあり、5回を無失点に抑えます。
 4回途中で連続無失点の球団記録を作った三浦投手ですが、5回に桜井選手の二塁打を足がかりに、矢野選手の代打二点適時打でタイガースが先制します。連続無失点中だった三浦投手は34ニングぶりに適時打を喫したわけでしたが、その35イニング前にも矢野選手に適時打を喫しており、矢野選手に始まり矢野選手に終わるという形になりました。
 さらに6回には金本選手の23号ソロに始まって。3点を追加して三浦投手をKO。6回からの継投陣はダーウィン投手が吉村選手に14号2ランを喫したのみで、5対2でタイガースが勝利。6連勝で4月以来となる貯金を達成しています。観客数は4万8千4百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは川島投手と朝倉投手が先発。2回に川島投手の2点適時打で先制したスワローズが3回にはガイエル選手の19号ソロで追加点。終盤にも着実に追加点を挙げ、11対4で大勝し、連敗を止めています。観客数は1万7千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは内海投手と長谷川投手の先発でカープが負けたようです。観客数は3万9千3百人ほどでした。

2007年07月27日

サヨナラで3タテを喫する

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは西山投手と小林宏之投手が先発。マリーンズは一昨日に続き角中選手が二番中堅でスタメンに。また、橋本選手が8番DHで久々のスタメンとなりました。
 小林宏投手は初回・2回と先頭打者に安打されますが、何とか0点に抑えます。しかし3回、またもや先頭の大村選手に二塁打されると、そこから2死を取りますが、その後に松中選手以下に三連打され、3点を失ってしまいます。

 4回まで西山投手の前に1安打のマリーンズ打線ですが、5回にベニー選手に9号ソロが出て1点を返します。続く6回に先頭の角中選手にプロ初安打が出ると、ホークスは早くも継投に。マリーンズは1死1・2塁と好機を広げますが、反撃できません。
 しかし続く7回、2死から今江選手が四球を選ぶと、続くTSUYOSHI選手が安打でつなぎ、2死1・2塁で先ほどプロ初安打の角中選手が、今度はプロ初打点となる2点適時打を放って追いつきます。
 一方、小林宏投手は3点を失った後は完璧な投球。4回から8回まで走者を一人も出しません。しかしそのまま同点で上がった9回裏、先頭の小久保選手に本日初の四球で3回以来となる走者を出すと、続く柴原選手が犠打で1死2塁とします。ここでホークスはここまで無安打のブキャナン選手に代えて本間選手を起用、これが成功し、本間選手は左中間を抜くサヨナラ打を放ち、ホークスが4対3で勝利。マリーンズは痛い敗戦で3タテを喫し、4位のライオンズとのゲーム差が2となっています。観客数は3万4千8百人ほどでした。

 神戸の合併球団対ファイターズはユウキ投手とダルビッシュ投手が先発。ローズ選手の3試合連続となる28号ソロで合併球団が先制するも、そこから細かい点の取り合いに。そして9回裏、1死から大引選手が安打を放つと、続く日高選手が一塁線を抜くサヨナラ適時二塁打を放ち、合併球団対が4対3でサヨナラ勝ちしています。観客数は1万4千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは宮越投手と朝井投手が先発。4回に山崎武選手の33号ソロでイーグルスが追いつくも、その裏に福地選手の適時二塁打でライオンズが勝ち越し。さらに8回にも失策二つで満塁として犠飛でダメ押ししたライオンズが3対1で勝っています。観客数は1万1千人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは川上投手とボーグルソン投手が先発。6回に李選手の4号ソロでドラゴンズが先制しますが、直後の7回表に金本選手の22号2ランで逆転したタイガースがさらに林選手の三塁打から1点を追加します。
 タイガースも8回から登板の久保田投手が打たれて1点を返されますが、その回途中から登板した藤川投手が抑え、3対2でタイガースが勝利。21年ぶりとなる、対ドラゴンズビジターでは21年ぶりとなる3タテを達成しています。観客数は3万5千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープはグライシンガー投手と青木高投手が先発。初回にスワローズが4点を先制しますが、その後に細かく得点したカープが7回に追いつきます。そして同点で迎えた9回表にカープが栗原選手の適時打で勝ち越し、さらに1点を追加。その裏は永川投手が三人で抑え、カープが6対4でスワローズを3タテしています。観客数は1万2千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは高橋尚投手とマットホワイト投手の先発でベイスターズが負けたようです。観客数は4万1百人ほどでした。

2007年07月26日

逆転負けで三位転落

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは和田投手と清水直行投手が先発。今日は昨日代打本塁打の竹原選手がスタメンで左翼手に。堀選手が久々の二番二塁でスタメンに入り、代田選手が九番中堅手で、サブロー選手は連日のスタメン落ちとなっていました。
 2回に起用に応えた竹原選手が二打席連続となる3号2ランを放ち、今日はマリーンズが先制します。しかしその裏に小久保選手の21号ソロで1点を返されると、3回には2死1塁からの三連打で2点を奪われて逆転されます。さらに4回にも2点を追加されて、清水直投手はここでKOとなってしまいました。

 5回に1死から代田選手が四球で出塁すると二盗さらには三盗を決め、さらに送球失策もあり、無安打ながら足だけで1点を返し、これまたスタメン起用に応えます。
 しかし中盤以降に出てきた継投陣が皆打たれてしまい、着実に追加点を奪われて二桁失点。10対3で破れ、3位に転落してしまいました。観客数は3万2千3百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズは武田勝投手とデイビー投手が先発。初回に2死満塁から工藤選手の2点適時内野安打で先制したファイターズが、3回にも工藤選手に適時打で追加点。武田勝投手は7回を3安打1四球2失点に抑え、ファイターズが4対2で勝っています。観客数は1万5千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスはジョンソン投手とドミンゴ投手が先発。2回にライオンズが4点を奪い、早々とドミンゴ投手をKOします。しかし、4回に山崎武選手の32号ソロで反撃したイーグルスが、5回に1点を返した後、鉄平選手の9号3ランで逆転。イーグルスは2回途中から登板の永井投手が好投。そして9回には肘を痛めて登録抹消となった福盛投手に代わって抑えにまわった小山投手が無失点に抑えてプロ初セーブ。イーグルスが7対4で勝っています。観客数は1万1千2百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは山本昌投手と下柳投手のベテラン対決。初回から点の取り合いとなりますが、同点で迎えた8回に四球三つでもらった好機に途中出場の藤本選手が適時打を放ってタイガースが勝ち越し。9回にも1点を追加し、8対6で勝っています。観客数は3万5千8百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープは石井一投手と大竹投手が先発。序盤から栗原選手の2本の本塁打などで主導権を奪ったカープが6対4で勝っています。観客数は1万4千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは木佐貫投手と寺原投手の先発でベイスターズが負けたようです。観客数は4万1百人ほどでした。

2007年07月25日

抜擢も成功せず球宴明け黒星発進

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは斉藤和投手と渡辺俊介投手が先発。マリーンズはサブロー選手をスタメンから外し、代わりに二番中堅に一軍初出場となる角中選手を起用。また、怪我から復帰した今江選手も即スタメン三塁で九番に、四番にはオーティズ選手が入りました。
 しかし初回、先頭のTSUYOSHI選手が安打するも、その角中選手がプロ初打席で併殺打を放ってしまい、続く福浦選手にも安打が出たものの、結局0点に終わります。

 初回こそ三人で抑えた渡辺俊投手ですが2回に1死から三連打されて先制されます。三回裏には2死1塁から二塁打を打たれますが、これは角中選手の好返球もあって追加点は許しません。しかし5・6回と1点ずつ追加され、6回途中での降板となってしまいました。
 その6回途中から三番手としてプロ初登板を果たした中郷投手は好投して7回まで無失点に抑えます。しかし8回に継投陣が打たれて5失点。9回に竹原選手の2号ソロとサブロー選手の代打適時打で2点を返すものの、反撃はそこまで8対2で敗れて球宴明け初戦を黒星スタート、ホークスとのゲーム差も0となっています。観客数は3万2千2百人ほどでした。なお、ホークスは「鷹の祭典」との事で灰色と黄色を基調にしたユニフォームを着用していました。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズは平野佳投手とグリン投手が先発。3回に平野恵選手の1号ソロで先制した合併球団がその後も細かく追加点。平野佳投手は今季初完封の好投で6勝目を挙げ、合併球団が3対0で勝っています。観客数は1万5千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは西口投手と岩隈投手が先発。ライオンズは夏ユニフォーム第2弾とのこと。既存のビジターユニフォームの背中に赤を入れた意匠は普通でしたが、帽子には所沢移転後初めて、「レオ」の絵でなく、「L」を入れていたのは斬新でした。
 久々登板の岩隈投手が好投し、イーグルス打線も序盤で4点を挙げます。しかしライオンズが7回に中村選手の満塁本塁打で同点に。9回に渡辺直選手のプロ初となる2ランでイーグルスが勝ち越しますが、その裏に福盛投手が打たれ、7対6でライオンズが逆転サヨナラ勝ちしています。観客数は1万2千3百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは山井投手とジャン投手が先発。ジャン投手は3回途中で2失点で早々と降板しますが、そこから継投陣が頑張り、同点で9回表に。ドラゴンズは岩瀬投手を投入しますが、タイガースは狩野選手の代打適時打で勝ち越し、さらにシーツ選手にも2点適時打が出て3点リード。その裏、藤川投手が無死満塁としますが、そこから三振と併殺で無失点で切り抜け、タイガースが8対5で勝っています。観客数は3万5千6百人ほどでした。

 東京ドームの読売対ベイスターズは金刃投手と工藤投手が先発。初回に金城選手の適時打で先制したベイスターズが5回に村田選手の12号満塁本塁打で追加点。その後1点差まで迫られますが、9回に金城選手に7号3ランが出てダメ押し。その裏はクルーン投手が抑え、8対4でベイスターズが勝ち。2位読売とのゲーム差を0.5としてます。観客数は4万2百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープは館山投手と黒田投手が先発。初回に栗原選手の14号ソロで先制したカープが6回に嶋選手の8号ソロで追加点。
 黒田投手は6回に青木選手に16号ソロを喫するなど8安打2四球1失点でしたが、完投勝利で三年連続となる10勝目を挙げ、カープが4対1で勝っています。観客数は1万3千5百人ほどでした。

2007年07月22日

1985年気分

[ 野球 ]

 昨日のオールスター第2戦に、ランディ=バース氏が来て、タイガースの岡田監督と会話などもしたそうです。
 そんなニュースを見た翌日に、高校野球の県予選を見ました。すると、神奈川の座間高校というところの試合をやっていました。そこでは、そのバース氏の応援歌を流していました。さらに、岡田監督の現役時代や、真弓明信氏の曲なども使っています。岡田監督のは早稲田の曲で、応援の定番ですし、真弓氏のはディズニー曲です。したがってそれだけを取れば、別にタイガースというわけではありません。しかしながら、それと一緒にバース氏の曲をやるのですから、明らかに応援団にあの1980年代のタイガースの応援が好きだった人がいたのでしょう。
 久々に聞いたら、懐かしさがわきました。そしてついつい座間高校を応援していました。しかしながら、残念ながら、途中まではいい勝負でしたら、最後は突き放されて敗れてしまっています。
 余談ですが、バース氏が諸事情によりユニフォームを脱いだのは1988年でした。甲子園の予選に出ている高校生は1989年以降の生まれですから、いずれもバース氏の引退後となります。改めて時の流れを感じさせられました。

2007年07月21日

オールスター第2戦は降雨コールドでセ連勝

[ 野球 ]

 仙台で行われたオールスター第2戦は田中投手と高橋尚投手が先発。田中投手は初回をいい当たりこそされながら、三者凡退で抑えます。するとその裏、1死から中島選手が二塁打を放つと、二死後に山崎武選手がオールスターでは初となる本塁打を放ち、今日はパリーグが先制します。
 しかしその裏、ウッズ選手の安打から始まり、連打の後に3ラン。さらにそこから安打が続いて六連打。さらに1死後にも2点適時打が出て合わせて7安打6得点。一気にセリーグが逆転し、田中投手をKOします。直球を主体にして打込まれた田中投手ですが、降板後に放送席で行われた特別ゲストの野村監督との「公開説教」において、「今の直球では通用しないことがわかった。今後はさらに直球を磨く」との発言をしていました。

 続く3回も杉内投手が打込まれ、序盤で8対2の大差に。しかし、4・5回は成瀬投手が昨日の小林宏投手に続いて2回を完璧に抑えます。その間にパリーグは4回に1点、6回に2点を返し、3点差にまで迫ります。
 しかし7回には新井選手のソロで追加点を挙げられ、8回には昨日に続いての登板となった薮田投手がラミレス選手に2試合連続となる2ランを喫し、11対5と大差になります。交流戦あけ以降、二試合に一回の割合で失点している薮田投手ですが、オールスターでも同じ結果となってしまいました。
 そしてこの2ランの後に雨が激しくなり、そのまま11対5でオールスターでは初となる降雨コールドとなりました。その結果、早川選手はついに最後まで出番なし。どこかで代走としての起用はできなかったのでしょうか。また、9回に登板する予定だったと思われる福盛投手も登板無しで終わりました。天気も天気だし、薮田投手を連投させるなら、そこで福盛投手を出しても良かったと思うのですが・・・。
 マリーンズ勢は、今日は里崎選手が内野安打。無走者と好投した成瀬投手ですが、優秀選手賞は取れませんでした。観客数は2万9百人ほどでした。

オールスター第1戦も投手戦に

[ 野球 ]

 東京ドームで行われたオールスター第1戦は上原投手とダルビッシュ投手が先発。初回、パリーグは先頭のTSUYOSHI選手が内野安打で出塁すると、続く森本選手の打席ですかさず盗塁。そして三盗も試みます。これで捕手の送球がそれていれば、昨日のフレッシュオールスターの再現でしたが、残念ながら三塁アウトになってしまいます。
 その後2死からラロッカ選手が得意の死球で出塁しますが、続くローズ選手が倒れ、結局パリーグは先制できません。
 一方、パリーグも先発のダルビッシュ投手が無走者に抑え、続く涌井投手・薮田投手もともに安打されますが、0点に抑え、投手戦の様相となります。

 今日のセリーグは一人1イニングの継投。その投手陣の前に、パリーグは2回以降、走者を出すことすらできなくなります。パリーグも4番手の小林宏之投手が5・6回を完璧に抑え、0対0のまま7回を迎えます。
 パリーグは7回から馬原投手が登板しますが、1死からウッズ選手が二塁打すると、続くラミレス選手に2ランが出て、ついに得点が入ります。さらに続く前田智選手も代打本塁打を放ち、この回計3点。さらに8回には武田久投手から森野選手が本塁打を放ちます。
 一方、セリーグの継投の前にパリーグはその後も走者を出せず、結局1安打1死球のまま、9回まで完封リレーを喫してしまい、4対0でセリーグが勝利しました。試合時間は2時間8分、観客数は3万9千7百人ほどでした。,br />  MVPは先制2ランのラミレス選手。マリーンズからは2回を完璧に抑えた小林宏投手が優秀選手に選ばれました。他のマリーンズ勢では、TSUYOSHI選手がチーム唯一の安打および盗塁を、薮田投手が1イニングを1安打無失点に抑えました。しかしながら、里崎選手は6回こそ同僚の小林宏投手を好リードしたものの、7回には3失点、また打席もありませんでした。成瀬投手と早川選手には出場機会がありませんでした。指を怪我して登録抹消となった早川選手には代走での出番しかなさそうなので、明日のパリーグの選手は今日のような事なく、出塁してほしいものです。

2007年07月20日

フレッシュオールスターは投手戦に

[ 野球 ]

 松山でフレッシュオールスターが行われました。「球界再編」にともない、ここ2年はパ対セでしたが、今年は3年ぶりにイースタン対ウエスタンに。とりあえず、ウエスタン所属の選手は出場機会の点で得だな、と思いました。
 先発はウエスタンがホークスの甲藤投手で、イースタンがマリーンズの大嶺投手でした。1回裏、ウエスタンは先頭中東選手(カープ)が安打すると、すかさず盗塁成功。さらに三盗を決めると、捕手の銀仁朗選手の送球がそれ、一気に生還されます。

 さらに大嶺選手が坂口選手(合併球団)に歩かれるものの、今度は銀仁朗選手が盗塁阻止。続く堂上直選手(ドラゴンズ)に安打されるも、続くその兄の堂上剛選手(ドラゴンズ)は抑えて、1点に抑えます。
 するとそこから試合は超投手戦に。特にイースタンは銀仁朗選手の2安打しか出ません。ウエスタンも計4安打で、結局そのまま1対0で試合終了。大嶺投手は自責点0ながら負け投手に。そして、両チームあわせて唯一の得点を足で挙げた中東選手がMVPを獲得しています。観客数は1万3千人ほどでした。

2007年07月18日

成瀬投手、連続完投勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は成瀬投手とデイビー投手が先発。今日は三試合連続で無安打の福浦選手が外れ、また、ベニー選手も二試合連続の欠場。代わりにオーティズ選手が三番に入り、六番は大松選手、七番は青野選手、八番はワトソン選手、九番が塀内選手、という布陣でした。一方の合併球団は昨日乱闘で退場したローズ選手に一試合の出場停止処分が下り、欠場となっています。
 成瀬投手は2回1死からアレン選手の二塁打を足がかりに1・3塁とされると、木元選手に犠飛を打たれ、今日もマリーンズが先制を許します。
 一方、打線は昨年苦手にしたデイビー投手の前に3回まで無安打に抑えられます。しかし、4回に先頭のTSUYOSHI選手がチーム初安打を放つと、内野ゴロで二塁に進み、続くオーティズ選手に昨日に続く同点適時打が出てマリーンズが追いつきます。さらに2死後に里崎選手が適時打を放ち、逆転に成功しました。

 成瀬投手はその後も走者を出しますが、要所を締める安定した投球。しかしデイビー投手の前になかなか追加点を奪えません。6回は先頭のTSUYOSHI選手が安打するも、続く早川選手が犠打失敗。しかも、その際に球を指にあてて負傷交代となってしまいました。その代走の代田選手が盗塁するも、結局追加点を奪えません。
 しかし続く7回、一死から大松選手が左翼席に今季1号となるソロ本塁打を放ち、貴重な追加点が入ります。大松選手の本塁打は約1年1ヶ月ぶりでした。
 直後の8回表、成瀬投手は先頭の大西選手に安打され、さらに2死からラロッカ選手を内野ゴロに打ち取りますが、失策があって一気に2・3塁と一打同点の危機を迎えます。しかし、2回に二塁打されたアレン選手を三振に打ち取り、ここも0点に抑えます。
 そして9回も続投しますが、先頭の阿部真選手に二塁打されます。昨日はここで継投して追いつかれましたが、今日は続投。この無死二塁から三人を打ち取り、3対1でマリーンズが勝利。約半月ぶりの連勝を飾っています。
 成瀬投手は2試合連続完投で8勝目。防御率・勝率ともに1位でオールスターを迎える事になりました。ヒーローインタビューはその成瀬投手と、決勝点および好リードの里崎選手。里崎選手は昨日のローズ選手に暴力をふるわれた件を、まだ怒っているようでした。
 マリーンズはファイターズとのゲーム差も3に縮めています。観客数は1万6千5百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ホークスは金村投手と杉内投手が先発。初回に大村選手が安打すると、川崎選手の犠打は失敗するも、そこから連続四球で1死満塁に。ここで小久保選手に2点適時打が出てホークスが先制、さらに失策でもう1点入ります。さらに2死後にブキャナン選手に適時打が出て、早くも金村投手はKO。ホークスがいきなり4点リードします。
 ファイターズもその裏に即座に1点を返します。しかし直後の2回表に二番手のスウィーニー投手から1点を追加したホークスが、5回には小久保選手の通算1,000打点となる適時打などで2点を追加し、前半で大差となります。
 杉内投手は初回こそ失点したものの、8回まで5安打無四球でその1点のみ。ファイターズもオールスター前という事もあり、豪華な「敗戦処理陣」で追加点は防ぎますが、結局そのまま7対1でホークスが勝っています。観客数は2万2千5百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズはバス投手と涌井投手が先発。4回にイーグルスが山崎武選手の31号ソロで先制しますが、5回にイーグルスが逆転してバス投手はKO。しかし6回にリック選手の適時打でイーグルスが追いつきます。
 イーグルスは5回途中から登板の朝井投手が9回もマウンドに上がりますが、先頭の細川選手に7号ソロが出てライオンズが勝ち越します。さらに福盛投手も打込まれ、この回ライオンズは計4点を勝ち越します。
 その裏、イーグルスも憲史選手の適時三塁打と関川選手の適時内野安打で2点を返して涌井投手を降板さえますが、グラマン投手に抑えられ、ライオンズが6対4で勝っています。観客数は1万8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は下柳投手と金刃投手が先発。タイガースは3回に四球で2死1塁とすると、鳥谷選手のチーム初安打が適時二塁打となり、先制します。さらに続く金本選手が21号2ランを放ち、3対0とします。直後に犠飛で1点を返されますが、5回には林選手に適時二塁打が出て、タイガースが5対1とリードを広げます。
 肩痛でウイリアムス投手が登録抹消という事もあり、ここで二番手には橋本健投手が登板。ところが、2球投げたところで腰を痛めて降板します。しかしここで緊急登板したダーウィン投手が1イニングを無失点に。7回から登板の久保田投手は小関選手に1号2ランを打たれて2点差となりますが、8回は2死まで抑えます。そして藤川投手が四人を完璧に抑え、タイガースが5対3で勝利。借金3でオールスター前を折り返しています。観客数は4万7千5百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対スワローズは小笠原投手とグライシンガー投手が先発。現在、勝星と防御率でリーグ1位のグライシンガー投手に対し、初回にドラゴンズがウッズ選手の犠飛で先制。4回にスワローズが追いつきますが、その裏、ウッズ選手の24号ソロでドラゴンズが勝ち越し、さらに中村紀選手にも適時打が出ます。
 さらに1点差に迫られた6回にはウッズ選手が2打席連続の25号。その後もドラゴンズが着実に得点を重ねて8対2で快勝。首位折り返しでオールスターを迎える事となりました。観客数は3万2千2百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対カープは三浦投手と青木高投手が先発。ともに安打は出るものの得点は入らず、7回まで0対0という展開となります。そして迎えた8回裏、三試合連続完封がかかった三浦投手にベイスターズは代打。まあ、中四日でここまで121球ですから仕方ないかもしれません。その代打の鈴木尚選手は倒れたものの、2死二塁から3連打でベイスターズが一気に3点を先制します。
 そして9回はクルーン投手が抑え、ベイスターズが3対0で勝利。三浦投手は31イニング連続無失点で8勝目を挙げています。青木投手は7回まで無失点の好投でしたが、援護なく、またもや2勝目はなりませんでした。ベイスターズは貯金後で、首位に2.5ゲーム差の3位でオールスターを迎える形となっています。観客数は1万2千人ほどでした。

2007年07月17日

「あと一球」から追いついて引分けに

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は清水直行投手とユウキ投手が先発。今日はワトソン選手が六番左翼で久々のスタメンに。昨日本塁打のオーティズ選手が七番に下がり、八番はDH大松選手で九番は三塁で塀内選手と下位に左を入れる布陣でした。
 初回はともに先頭打者が安打するも無得点に。しかし2回、清水直投手との相性の良さを買われてスタメン入りした後藤選手に5号ソロが出て、今日も合併球団が先制します。
 続く3回、1死で打席にローズ選手、という場面で、清水直投手は初球を顔近くに投じます。すると、ローズ選手が里崎選手を襲撃して乱闘に。ローズ選手に加え、両チームからコーチ一人ずつが退場となる騒ぎとなりました。
 その裏、1死から塀内選手とTSUYOSHI選手の連打で好機を作り、早川選手が歩いて満塁とした後、福浦選手に犠飛が出て、マリーンズが追いつきます。

 今日の清水直投手は、3回以降、完璧な投球を見せ、走者を出しません。一方、打線は4回に無死1塁の追加点機を逃しましたが、6回2死から里崎選手が7号ソロを放ち、ついに勝ち越します。そして続く7回も先頭のオーティズ選手が歩いた後、「ピンチバンター」で登場した堀選手のバントを菊地原投手が二塁に悪送球して無死1・2塁の追加点機をもらいます。しかし、さらなる「ピンチバンター」青野選手の打席で、オーティズ選手が捕手の牽制に刺され、さらに青野選手は併殺と、結局三人で終わってしまいました。
 その後も清水直投手は万全の投球を続け、3回から8回まで無走者。2回2死から数えて19人を完璧に抑えます。
 そして今季二度目の完投勝利をかけて9回のマウンドに上がりますが、先頭のラロッカ選手に安打されます。ここでベンチが動いて小林雅英投手に交代しますがこれが失敗。犠打で二塁に進まれた後、アレン選手に同点適時二塁打が出てしまいます。さらに2死1・2塁として、大引選手が右前打を放ちますが、これはサブロー選手の強肩と、猛然とタックルする二塁走者のアレン選手の当たりを受け止めた里崎選手の守備の前に同点は許しません。
 追いつかれたものの1点を取ればサヨナラ勝ちのマリーンズですが、それを意識したのか、攻撃が淡泊になります。9回は7球、10回は8球でともに三者凡退。11回は早打ちこそないものの、やはり三者凡退で、7回裏から13人連続での凡退となります。
 一方、10回表は薮田投手が三安打で満塁とされながら何とか凌ぎ、11回表は荻野投手が三人で抑えます。ところが12回表、1死から村松選手の抜けそうな当たりをTSUYOSHI選手がよく抑えますが送球がそれて記録は失策に。さらに辻選手の犠打で二塁に進みます。ここでマリーンズは高木投手を投入しますが、途中出場の木元選手が左中間を抜く三塁打を放ち、合併球団が勝ち越します。
 その裏は当然、加藤大投手が登板。半月前のマリンで2度とも抑えに失敗している加藤大投手ですが、今日はあっさり二死を取ります。そして続く代打の竹原選手も2-0と追い込まれますが、続く三球目を右翼線に弾き返して二塁打に。すると続くオーティズ選手もしぶとく一二塁間を抜き、土壇場でマリーンズが追いつきます。続く橋本選手が倒れてサヨナラこそはなりませんでしたが、3対3で何とか引分けにしています。
 観客数は昨日より2万人減で今季下から二番目となる8,313人。まあ、連休明けの上に開始前から雨が降り続ける天候でしたから仕方ないでしょう。

 札幌のファイターズ対ホークスは武田勝投手と新垣投手が先発。4回にホークスが2死満塁の先制機を逃すと、その裏、1死から四球と二塁打でファイターズが先制機を作ります。しかし工藤選手が三振し、続く小谷野選手も落ちる球を空振りします。しかしこれを山崎捕手が取れずに振り逃げに。広い札幌ドームのファウルグランドを球が転がるうちに、二塁走者まで生還してファイターズが2点を先制。また、新垣選手は年間暴投の新記録を作りました。
 さらに7回、先頭の工藤選手が安打すると、新垣選手の本日二つめの暴投で進塁し、陽選手の適時打で追加点を挙げます。
 武田勝投手は8回途中まで6安打1四球ながら無失点。以下は武田久投手とマイケル中村投手の継投で抑え、完封リレーでファイターズが3対0で勝っています。観客数は2万1千5百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズはドミンゴ投手とジョンソン投手が先発。ドミンゴ投手は日本復帰後初登板初先発です。同点で迎えた5回裏に2死1塁から鉄平選手が7号2ランを放って勝ち越し。7回にも高須選手に2点適時打が出ます。9回にライオンズも2点を返しますが、最後は福盛投手が何とか抑え、5対3でイーグルスが勝って連敗を止めています。観客数は9千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売はジャン投手と福田投手が先発。ともに4回まで2安打無失点で迎えた5回表、ジャン投手は安打と二塁打で無死1・3塁とされます。しかし、続く内野ゴロで三塁走者が飛び出してアウトに。その後も抑えて、ここを0点で凌ぎます。
 するとその裏、先頭の林選手が二塁打を放つと、桜井選手が歩き、矢野選手が送って1死2・3塁に。ここでタイガースは早くも藤本選手に代打で桧山選手を起用。そして敬遠で満塁とされると、ジャン投手に代えて庄田選手を代打に。すると押し出しの四球を選んでタイガースが先制します。さらに赤星選手の2点適時二塁打、さらには坂選手に犠飛が出て、この回2安打で4点を挙げます。
 そして4点差の6回から必勝継投に入り、6回はウイリアムス投手が三者連続三振。7回から登板の久保田投手が8回2死から連打されると、藤川投手が登板。ここを抑えると、9回は三者連続三振を挙げ、タイガースが4対0で完封リレーを達成しています。観客数は4万5千7百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手と石井一投手が先発。ドラゴンズ1点リードで迎えた7回に1死1・3塁から代打で登場の真中選手に犠飛が出てスワローズが追いつきます。しかしその裏、1死2・3塁からウッズ選手が二塁ゴロを放つと、野手は前進守備でしたが、英智選手が快足を飛ばして生還。これでドラゴンズが再び勝ち越します。
 そして昨日と同じく、3対2で迎えた9回表に岩瀬投手が登板。いきなり安打され、さらに犠打と内野ゴロで三塁まで進まれますが、最後は抑えて昨日の雪辱を果たし、25セーブ目を挙げています。観客数は3万1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは高橋投手と土肥投手が先発。初回に先制したカープが4回に5点を追加して序盤で大差に。その後も追加点を挙げ、一方投げては完封リレーで、11対0とカープが大勝しています。観客数は5千人ほどでした。

2007年07月16日

小林宏投手の粘投と効率的な攻撃で連敗止める

[ 野球 ]

 マリンスタジアムで行われたマリーンズ対合併球団戦を観戦に行きました。土日と流れた事もあり、今日は早い時間からかなりの客の入り。試合前に昼食を買うのに、最近愛用しているカレー屋はほぼ売り切れ状態の上に長蛇の列なのであきらめ、無難な売店にしたものの、それでもかなり並ばされました。
 先発は小林宏之投手と川越投手。小林宏投手は二日連続で先発が流れてのスライドです。もっとも、天候的に最初から土日の実施は難しく、中止も早々と決まっていたので、あまりスライドの影響はなかったでしょう。打順のほうは、五番までが標準で、六番にオーティズ選手が二塁で、七番にはベニー選手が左翼で入り、指名打者は大松選手、九番三塁は青野選手でした。
 今季9イニングあたりの与四球が1.6という制球力を誇る小林宏投手ですが、立ち上がり、いきなり村松選手に四球を出します。さらに続く阿部真選手の犠飛が小飛球になりますが、取り切れずに犠打成功。そしてラロッカ選手に死球を当てた後、ローズ選手に先制の適時打を喫します。

 一方、川越投手の前に、初回を三人で終え、続く二回も簡単に2死を取られます。しかしここでオーティズ選手が移籍後マリン初となる2号ソロをバックスクリーンに叩き込み、マリーンズが追いつきます。
 小林宏投手は、2回以降も、6回まで毎回安打されます。うち3回は先頭打者による安打で、何度も得点圏まで走者を進めますが、そこからは抑え、2点目は与えません。
 一方、打線は川越投手をなかなか捕らえられません。3回に先頭の大松選手が安打して青野選手の犠打で進むも、1・2番が倒れ、5回には1死からベニー選手の安打と大松選手の四球で1・2塁と初めて二人の走者を出しますが、先ほどは犠打を決めた青野選手が止めたバットに球が当たったような三塁ゴロで併殺を喫します。
 そして迎えた7回、先頭の大引選手の一塁のボテボテのゴロを福浦選手が弾いて出塁を許します。さらに犠打と四球で1・2塁とし、阿部真選手は三振に打ち取ったものの、ラロッカ選手を歩かせ、満塁にしてしまいます。ここで打席は初回に先制打を喫し、ここ2試合連続で決勝点を挙げていたローズ選手。しかし、2-1と追い込み、最後も空振りの三振。この危機を凌ぎます。
 これで流れが変わったのか、続く7回裏、先頭のサブロー選手の打球が左翼席に入り、約1ヶ月ぶりの6号ソロになりました。これで勝ち越すと、続く里崎選手の当たりを川越投手は足で止めようとするも、弾んで内野安打に。そしてオーティズ選手が四球を選んだところで交代となります。二番手の金子投手に対し、ベニー選手が三振した後、大松選手の右翼への飛球は惜しくも捕られますが、里崎選手がタッチアップで三塁に進みます。ここでマリーンズが左のワトソン選手を代打に送ると、合併球団は左の吉田投手に交代。すると代打の代打に堀選手が登場します。すると吉田投手の変化球が抜けて堀選手の背中に当たり、満塁となります。
 ここで合併球団は今季希望枠入団でプロ初登板となる小松投手を起用。しかし、そのプロ初球をTSUYOSHI選手が右前に弾き返し、2点適時打になります。さらに8打席連続凡退だった早川選手も適時打を放ち、この回一挙4点。一気に試合の流れをつかみました。
 小林宏投手は8回も続投し、1死から二塁打されるものの連続三振で抑えます。そして9回は簡単に2死を取り、これで本日初の三者凡退かと思いきや、そこから連打で1・3塁に。しかし最後はローズ選手にいい当たりをされるものの、サブロー選手が好捕し、試合終了。5対1でマリーンズが勝ち、連敗を3で止めました。
 小林宏投手は9安打4四死球で毎回走者を出しながらも、要所を抑えて今季2度目の完投(ちなみに前回は7回コールド。また、9回を投げきったものの延長になった試合2つあり)で約1ヶ月ぶりの9勝目を挙げています。観客数は2万8千7百人ほどでした。
 ヒーローインタビューは小林宏投手とサブロー選手。また、試合後の球場正面ステージにはオーティズ選手が登場していました。

 今日は千葉以外は全てナイター。札幌のファイターズ対ホークスは和田投手とグリン投手が先発。初回に1点ずつ取り合い、その後ともに好機は作りながら点は取れずに6回に。ここで1死から初回に先制打の松中選手の安打を足がかりに、柴原選手の二塁打で走者をためると、ブキャナン選手に2点適時打が出てホークスが勝ち越し、さらに7回には多村選手の適時二塁打で追加点を挙げます。
 和田投手は6安打2四球ながら初回の1点に抑えて完投で8勝目。一方のグリン投手の連勝は7で止まっています。観客数は3万2千1百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズは田中投手と西口投手が先発。初回にライオンズが先制するも、その裏、フェルナンデス選手に11号2ランが出てイーグルスが逆転します。そのまま1点差で迎えた7回、田中投手は2死を取りますが、そこから中村選手に4号ソロを喫して追いつかれます。
 続く8回、2死1塁からGG佐藤選手が盗塁を決めると、和田選手に適時打が出てライオンズが勝ち越し。さらに中村選手も適時打を放って4対2となります。
 イーグルスも9回にグラマン投手から先頭の礒部選手が安打して一発同点の好機を作りますが、フェルナンデス選手が三振して、山崎武選手が併殺で試合終了。田中投手に約1ヶ月ぶりの黒星がついています。観客数は1万4千4百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対スワローズは山井投手と川島投手が先発。スワローズが初回にいきなり無死満塁とし、ガイエル選手の犠飛で先制。しかし初回はその1点止まりで、2回にも1死満塁とするも追加点を挙げられません。
 するとドラゴンズがその裏、中村紀選手の適時打で追いつき、直後にスワローズが勝ち越したものの、4回裏に今度は中村紀選手に12号2ランが出て、ついに逆転します。
 そのまま1点差で進んだ9回表、ドラゴンズは当然ながら岩瀬投手を投入。しかし1死から連打で1・3塁とされると、宮出選手の内野ゴロで同点に。さらにそこから何と4連打で3点を取って勝ち越し、岩瀬投手をKO。さらにもう1点を追加し、一挙5点を挙げます。
 その裏、ドラゴンズも2点を返すものの、7対5でスワローズが大逆転勝ちしています。観客数は3万5千9百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対カープは寺原投手と佐々岡投手が先発。初回、仁志選手の先頭打者本塁打で先制したベイスターズが、さらに佐伯選手の適時打で1点を追加します。さらに3・4回に追加点を挙げ、5回には今季初登板の小島投手を打込んで前半で8点を取ります。
 一方、寺原投手は7回を8安打3四球ながら2失点。ベイスターズが8対2で勝って貯金を5にしています。ヒーローインタビューは寺原投手と4安打3打点の佐伯選手。その佐伯選手は、「お帰りの際はホームで白線の内側を歩いて」などと駅のアナウンスみたいな事を言っていました。試合終了後に異常な混雑を見せるJR関内駅から何か頼まれたのでしょうか。観客数は1万5千1百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は福原投手と内海投手の先発でタイガースが負けたようです。観客数は4万8千5百人ほどでした。

2007年07月15日

タイガース、連勝止まる

[ 野球 ]

 今日も千葉のマリーンズ対ホークス・仙台のイーグルス対ファイターズ・横浜のベイスターズ対スワローズは雨で中止。三連休中の2試合中止は営業的に辛いものがあるでしょう。さらに、日程的な問題もあるとか。場合によっては10月にダブルヘッダーもあるそうです。
 台風が去ったため、屋外で唯一行われた甲子園のタイガース対ドラゴンズは上園投手と川上投手が先発。先週土曜日と同じ顔合わせになりました。
 初回は三人で抑えた上園投手ですが、2回に前回本塁打されたウッズ選手から返り討ちにあう23号ソロをバックスクリーンに打込まれ、先制されます。

 さらに続く3回は1死から連打されると、福留選手の適時打で追加点を喫し、失策もあって2・3塁に。さらに捕逸で1点を追加され、四球で1・3塁となります。続く森野選手は投ゴロに打ち取りましたが、飛び出していた三塁走者を挟殺しようとすると、送球が走者に当たり、生還された上に打者走者にも二塁まで行かれて2・3塁に。ここで井上選手が2点適時打を放ち、この回、2失策に1捕逸という守備の乱れもあって一気に5点を失い、6対0となります。
 タイガースは4回まで毎回の5安打ながら無得点。しかし5回には、代打の狩野選手の安打を足がかりに、坂選手と鳥谷選手の連続適時打で2点を返し、7回にも林選手の適時打でもう1点取って3点差まで迫ります。
 そして4回以降は4人の継投で走者を出しながらもドラゴンズに追加点は許しません。しかしドラゴンズも川上投手が11安打されながらも7回を3失点に抑え、以下岡本投手さらには岩瀬投手に完璧に抑えられ、6対3で敗れ、連勝は4で止まりました。一方のドラゴンズはゲーム差なしながら、約1ヶ月半ぶりの首位に返り咲いています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 東京ドームで行われた読売対カープは高橋尚投手と長谷川投手が先発。初回2死から栗原選手の放った打球は左翼フェンス直撃かと思われましたが、ギリギリ入っており13号ソロに。一度は二塁に滑り込んだ栗原選手は照れたように立ち上がって本塁まで戻っていました。
 長谷川投手は2回まで1安打でしたが、3回1死から高橋尚投手に安打されると、続く谷選手に9号2ランを喫して逆転されます。長谷川投手はその後も毎回安打されましたが、6回まで投げて、その2点のみに抑えました。
 一方、前回カープにKOされた高橋尚投手は6回まで2安打投球。しかし7回、広瀬選手に5号ソロが出てカープが追いつきます。その裏、読売は二番手の宮崎投手に対し、先頭打者の安打から犠打、敬遠、四球で満塁に。ここで五番の二岡選手の打順で何と今季初一軍の小関選手を代打に起用。しかし、この奇策は実らず三振。続くホリンズ選手も倒れ、勝ち越せません。
 そして9回、前の回から登板の豊田投手に対し、新井選手が内野安打すると、アレックス選手も続いて無死1・2塁に。ここで先ほど本塁打の広瀬選手がバントしますが、投手正面に転がって三塁アウトになります。しかし続く石原選手の二塁ゴロで、一塁走者の広瀬選手は、タッチしようとする二塁手を見て一塁方向に逃げ、一塁送球を見ると再び二塁に進んで併殺を防ぐとともに2・3塁に。先ほどのバント失敗の汚名を返上する好走塁を見せます。ここで代打で登場の嶋選手が、三番手の林投手から2点適時打を放ち、カープが勝ち越しに成功します。
 その裏は永川投手が登板。二週間前には読売相手に抑えを失敗して二軍再調整となりましたが、その成果を生かして今日は二者連続三振。そこから安打と四球で走者を出しましたが、最後は代打の矢野選手を抑えて試合終了。カープが4対2で連勝しています。観客数は4万5千4百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ライオンズは岸田投手と帆足投手が先発。合併球団は久々一軍復帰の辻選手がスタメン捕手となりました。初回に北川選手が約1ヶ月ぶりの7号ソロを放って合併球団が先制します。しかし3回2死無走者から中村選手が二塁打を放つと、福地選手の同点適時三塁打、石井義選手の逆転適時二塁打と、3連続長打でライオンズが勝ち越します。
 帆足投手は5回まで3安打でソロの1点のみでしたが、6回に先頭の阿部真選手に安打されると、1死からローズ選手が右翼三階席に25号2ランを放って逆転。さらに満塁から大引選手に2点適時打が出て計4点。続く8回にもアレン選手の適時打で追加点を挙げます。
 合併球団は6回途中から高木投手と大久保投手が抑え、9回はセーブがつかない場面という事もあり吉田登板。そして失策と四球で1死1・2塁とセーブのつく場面になると加藤大投手が登場。連続三振で打ち取り、13セーブ目。6対2で合併球団が連勝しています。観客数は1万8千4百人ほどでした。

2007年07月14日

黒田投手、通算100勝達成

[ 野球 ]

 今日は台風という事もあり、千葉のマリーンズ対ホークス・仙台のイーグルス対ファイターズ・甲子園のタイガース対ドラゴンズ・横浜のベイスターズ対スワローズと、屋外球場は地域に関わらず全て中止でした。
 東京ドームの読売対カープは木佐貫投手と黒田投手が先発。カープは4回、アレックス選手が左翼席に3号ソロを放って先制します。

 さらに6回、カープは連打で好機を作ると、1死から新井選手に犠飛が出て追加点を挙げます。
 黒田投手は5回まで3安打無失点でしたが、2点目をもらった6回裏、1死2塁から適時打で1点を返されます。しかしそこから3・4番を抑え、同点にはさせません。
 そのまま1点差で迎えた8回、1死から松本選手の内野ゴロを小笠原選手が失策。すると続く栗原選手が左翼線を抜き、カープが追加点を挙げます。
 栗原選手は三塁手前でアウトとなり、二死無走者となりますが、そこから四球で再び走者を出すと、安打に失策が重なってさらに1点。さらに嶋選手の適時打が出た後、倉選手にとどめの4号3ランを放ち、この回一挙6点を追加して試合を決めました。
 黒田投手はその裏も三者凡退に抑えて9回に。その回先頭の古城選手のあわや中前、という当たりを足で止めて投ゴロにします。その後、ソロ本塁打を喫したものの、最後は抑え、6安打無四球で2失点完投。これで通算100勝目を挙げています。観客数は4万4千6百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ライオンズはカーター投手と岸投手が先発。初回にライオンズがGG佐藤選手の適時打で先制しますが、その裏、1死2・3塁からローズ選手が右翼線を抜く適時二塁打を放って逆転。さらに3回には1死満塁から北川選手が犠飛を放って追加点を挙げます。
 2回以降も毎回走者を出しながら得点できなかったライオンズですが、5回に先頭の中村選手が二塁打すると、そこから2死3塁となりますが、中島選手とGG佐藤選手の連続適時打で追いつきます。さらに続く6回も2死から再び中村選手が二塁打を放って勝ち越し機を作りますが、ここで登板した二番手の菊地原投手が福地選手を抑えます。
 岸投手は4・5回と三人で抑え、6回も4番からの攻撃で簡単に2死を取ります。それを見て解説の小林宏氏・アナウンサー氏ともども、立ち直ったと評しましたが、その言葉が終わらないうちに、続く下山選手が初球を左翼席に運び、合併球団が再び勝ち越します。
 一方、菊地原投手は8回まで無安打に抑えると、その裏、二番手の正津投手から下山選手が二打席連続となる6号2ランを放って貴重な追加点。9回は加藤大投手が抑え、合併球団が6対3で勝っています。観客数は1万4千5百人ほどでした。

 なお、合併球団はセラフィニ投手の解雇を発表しました。昨年からここまで2勝では仕方ないかもしれません。結果的には、昨年「交換要員」としてマリーンズで1年プレーしたバーン投手の3勝を上回れなかった事になります。
 怪我だから仕方ない部分もあるでしょう。まあ、「オリックスから不要扱いされた」というのは、最近(特に今年)のプロ野球では一つの「ブランド」となりつつあります。2005年は二桁勝利に加え、プレーオフと日本シリーズでも1勝ずつしたほどの実績の持ち主なわけですから、怪我を完治させ、また頑張ってもらいたいものです。

 一方、アメリカではイチロー選手が総額約109億円でマリナーズと5年契約を結びました。本人が語った年俸が500万円だとしても、弥生時代からプレーしなければ達成できない数字というのが、非常に分かりやすく、その額の高さを伝えています。
 ちなみに、記者会見では、
――誰が一番影響を与えたか?
「一弓ですね」
――なんて?
「ワンワンワン言ってた」
という謎かつ笑える談話もありました。「ワン」一吠えで約36億円の価値があったと思うと、恐るべき犬と言えるかもしれません。
 それにしても、「弥生時代」といい、この人、野球のみならず、言語センスもかなり常人離れしている、と改めて思った次第です。

9回2死無走者から逆転負け

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは渡辺俊介投手とガトームソン投手が先発。スタメン捕手は一週間ぶりに橋本選手でした。また、今日は2試合ぶりにサブロー選手がスタメン復帰で四番に。また、青野選手も4試合ぶりのスタメンで九番に入りました。
 初回、マリーンズは昨日同様、初回2死から福浦選手が出塁し、サブロー選手の適時二塁打で先制します。
 渡辺俊投手は2回まで無安打投球。しかし3回、こちらも2死無走者から3連打で得点され、追いつかれます。

 ここから非常に細かい点の取り合いに。追いつかれた3回にサブロー選手の内野ゴロの間に即座に勝ち越すものの、直後の4回表に松中選手に久々となる12号ソロが出て追いつかれます。しかしその裏、1死満塁からTSUYOSHI選手の犠飛でまた勝ち越します。
 ところが6回に、2死無走者から小久保選手の20号ソロで三度追いつかれると、続く7回はこれまた2死無走者から川崎選手が安打すると、続く多村選手の内野フライを青野選手が福浦選手と激突して落球し、ついに勝ち越されてしまいます。
 5回から7回までガトームソン投手の前に無走者に抑えられたマリーンズ打線ですが、8回にこの回から登板の水田投手に四球と内野安打で2死ながら1・2塁とすると、ベニー選手に2点適時二塁打がでて一気に逆転します。
 そして9回は小林雅英投手が八日ぶりに登場します。ところが2死無走者から大村選手に安打されると、川崎選手にもポテン安打をされ、多村選手の適時打で同点に。さらに松中選手に勝ち越し適時二塁打を喫してしまいます。マリーンズはここ二日で計11失点でしたが、うち10点までが2死無走者からの失点でした。
 その裏は馬原投手に三人で抑えられて試合終了。これで早くも今月二度目の三連敗で、ファイターズとのゲーム差は4.5と開いてしまいました。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズはバス投手とダルビッシュ投手が先発。バス投手は来日初登板です。初回にイーグルスが先制しますが、3回に稲葉選手に10号2ランが出て逆転。さらに5回には連続死球でバス投手が自ら走者をため、田中賢選手の適時打で追加点を挙げます。結局バス投手は5回を6安打1四球3死球で3失点でした。,br />  ところがその裏、ダルビッシュ投手は一番からの攻撃を三人で抑えるも、体調不良で後退します。
 すると6回、二番手の萩原投手が山崎武選手に30号ソロを喫して再び1点差となりますが、直後にファイターズが3点を追加、これで試合は決まり、そのまま6対2でファイターズが勝っています。観客数は1万1千9百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ライオンズは平野佳投手と宮越投手が先発。3回に3試合連続で四番に入ったGG佐藤選手の2点適時打で先制したライオンズが5回にも2点を追加。一方、約1年1ヶ月ぶりの先発となった宮越投手は6回途中まで1失点と好投します。結局5対2でライオンズが勝って3連勝。一方の合併球団は3連敗です。観客数は1万2千3百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは三浦投手と館山投手が先発して投手戦に。三浦投手は2安打、館山投手は5安打で9回をともに無失点に抑えて延長戦に。そして三浦投手は10回も続投して0点に抑えます。
 その裏、館山投手も続投するも、2死1塁から仁志選手にサヨナラ適時打を喫して1対0でベイスターズがサヨナラ勝ち。三浦投手は2試合連続の完封勝利で23イニング連続無失点に。一方の館山投手も9回終了時点で18イニング連続無失点でしたが、援護なく敗戦投手となっています。観客数は8千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは金刃投手と大竹投手の先発でカープが負けたようです。観客数は4万1百人ほどでした。
 なお、甲子園のタイガース対ドラゴンズは雨で中止でした。

2007年07月13日

平均37.5歳の継投も実らず連敗

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは涌井投手と吉井投手が先発。今日の打線は昨日と全く同じ打線で臨みました。
 初回、2死無走者から福浦選手が安打を放ち、さらに二塁に。すると続くオーティズ選手が適時打を放ち、マリーンズが先制します。
 しかしその裏、吉井投手も簡単に二死を取ったものの、そこから安打と四球で走者をためると、和田選手の適時打で同点に。さらに栗山選手と貝塚選手に連続で適時打となる内野安打が出て、一気に3点を失います。さらに吉井投手が続く細川選手に死球を当てると、早くもここで降板。この2死満塁で42歳の吉井投手の後を受けたのは39歳の高木投手。いきなりの救援となりましたが、ここを抑えます。

 続く2回、安打・併殺・二塁打という流れの悪い攻撃で0点に終わると、その裏、高木投手が2死無走者から中島選手に安打されると、昨日から四番に入ったGG佐藤選手に18号2ランを喫し、早くも5対1となってしまいます。
 高木投手が3回を抑えると、4回からは41歳の小宮山投手が登板。1番からの攻撃を三人で抑えます。すると直後の5回表、1死からTSUYOSHI選手と早川選手の連打で好機を作ると、2死後にオーティズ選手の本日2打点目となる適時打で3点差に迫ります。しかし、続く6回は先頭の大松選手が二塁打を放ちますが、後続が倒れ、0点に終わります。
 小宮山投手は5回以降も安打こそされますが、得点は許しません。7回も2死から連打で2・3塁となりますが、ここも凌ぎ、4回を無失点に抑えます。
 しかし打線は本調子とは言えない涌井投手から安打は放つものの得点には結びつきません。8回も先頭のオーティズ選手が本日三本目の安打を放ち、1死後に大松選手も安打を放って続きます。しかし、ベニー選手がここで三振。さらにここで登板の三井投手に対し、サブロー選手を代打に送るも、左飛に打ち取られます。
 8回は本日初の20代投手となった神田投手が抑え、9回もグラマン投手に対し、1死からTSUYOSHI選手と早川選手の連続二塁打で2点差に迫りますが、反撃もそこまで5対3で敗れ、またもやカード負け越し。平均年齢37.5歳というベテラン陣の継投が生きませんでした。これで首位ファイターズとのゲーム差は3.5となっています。涌井投手は早くも12勝目を挙げています。観客数は9千5百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団は吉川投手とデイビー投手が先発。2回1死から4連打で先制したファイターズが、森本選手とセギノール選手の2点適時打などでこの回一挙7点を挙げ、さらに4回にも1点を追加します。
 立ち上がりこそ2四球を出した吉川投手ですが、大量援護もあって合併球団打線を押さえ込みます。結局5安打3四球ながら、9回を投げきり、今季二人目となる高卒新人でのプロ初完封を達成しています。観客数は1万5千2百人ほどでした。
 福岡のホークス対イーグルスは杉内投手と青山投手が先発。久々の先発となった青山投手ですが、2回に小久保選手の19号ソロで先制され、さらに大村選手の適時二塁打で計3点を失います。
 イーグルスは3回途中から、昨日先発して初回KOの有銘投手が好投。6回まで0点に抑えます。そしてイーグルスは6回にフェルナンデス選手の適時打で1点を返しますが、反撃はこれだけ。8回に失策で1点を追加したホークスが4対1で勝ち、対イーグルスの連敗を止めています。観客数は3万2千9百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースは福田投手と岩田投手が先発。4回に読売が先制し、タイガース打線は6回の無死1・2塁を逃すなど、7回まで5安打しながら0点に抑えられます。
 しかし1点を追う展開なら最早当然、とばかり7回からは勝ちパターン継投に入ります。すると8回、2死1・2塁から矢野選手に適時打が出て、タイガースが追いつきます。
 タイガースは9回から藤川投手が登板。しかし、どこか悪いのか、速球はほとんどなく、フォーク主体の投球。10回には2死満塁としますが、ここで代打の小坂選手を抑えます。
 11回はともに1死2塁を逃してむかえた12回。前の回から登板の会田投手が1死から金本選手が追い込まれ、さらに自打球を足に当てますが、四球を選びます。さらに林選手も四球を選ぶと、続く昨日プロ初本塁打の桜井選手が、左中間に2号3ランを放ち、タイガースがついに勝ち越します。
 その裏、前の回から登板のダーウィン投手が、2死から三連打で2点を失いますが、最後は何とか凌ぎ、タイガースが4対3で勝ち、連勝を4に伸ばしています。観客数は4万1千人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープはグライシンガー投手と青木高投手が先発。4回にカープが2点を先制し、投げては青木高投手が7回途中を4安打1四球無失点に抑えます。ところが8回、スワローズが青木選手と田中浩選手の連続本塁打で同点に。これは7連勝中と7連敗中の勢いの差が出たかと思いきや、9回に広池選手が代打で登場して4号ソロを放って再びカープが勝ち越し。そしてその裏は、一軍に復帰したばかりの永川投手が三人で抑え、カープが3対2で勝っています。観客数は1万1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは工藤投手と中田投手が先発。5回にドラゴンズが追いつかれますが、7回に井上選手の適時打で再びドラゴンズがリードを奪います。しかし8回に追いついたベイスターズが、9回に2死1・3塁から佐伯選手が5号サヨナラ3ランを放ち、ベイスターズが6対3で勝っています。観客数は7千6百人ほどでした。

2007年07月12日

逆転満塁弾を喫する

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズはジョンソン投手と小野投手が先発。今日は約2ヶ月間四番に定着していたサブロー選手がスタメンから外れ、代わりに昨日満塁本塁打のオーティズ選手が四番二塁で入りました。また、ベニー選手が五日ぶりに出場。大松選手と塀内選手が連日のスタメンに入りました。
 0対0で迎えた3回、先頭のワトソン選手の安打を足がかりに、TSUYOSHI選手の内野安打でつなぐと、昨日無安打の早川選手の適時打でマリーンズが先制。さらに続く4回には、昨日から好調を維持している塀内選手に適時打が出て追加点を挙げます。

 ここ2ヶ月以上勝星のない小野投手ですが、今日は4回まで5安打されながらも無失点。しかし5回に1点を返され、6回に1死から連打されたところで降板します。
 この6回は高木投手が併殺で凌ぎます。ところが続く7回、ここまで約2ヶ月間、18回2/3無失点中の荻野投手が登板するも、安打と四死球で2死満塁に。ここで中島選手が9号満塁本塁打を放ち、5対2と逆転されます。
 そして8・9回はライオンズの継投陣の前に無走者に抑えられ、そのまま敗戦。ジョンソン投手が来日初勝利を飾っています。観客数は1万1百人ほどでした。

 北九州のホークス対イーグルスは新垣投手と有銘投手が先発。初回に3点を先制したホークスが5回に1点を追加して楽勝ペースかと思いきや、6回に草野選手に5号2ランが出てイーグルスが反撃。また、この回、新垣投手はプロ野球タイ記録のシーズン20暴投を達成してしまいました。
 さらに7回、この回から登板のスタンドリッジ投手が簡単に2死を取りながらそこから連打で1点を失い、二コースキー投手を挟んで登板した水田投手が、渡辺直選手に3点適時打を喫した後、鉄平選手に6号3ランが出て、イーグルスがこの回一挙7点を挙げて逆転。その後、ホークスが二度追いつきましたが、9回表に出た高須選手の適時打が決勝打となり、イーグルスが11対10で逆転勝ち。対ホークス4連勝を果たしています。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対合併球団は金村投手とユウキ投手が先発。初回に合併球団がラロッカ選手の20号ソロで先制するものの、5回に追いついたファイターズが7回にセギノール選手の適時打で勝ち越し。さらに8回にも工藤選手の適時打で追加点を挙げます。金村投手は「スミ1」の完投で約2ヶ月ぶりの5勝目を挙げています。観客数は1万7千2百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースは木佐貫投手と若竹投手が先発。初回に読売が先制しますが、直後の2回表に金本選手の20号ソロでタイガースが追いつくと、連続失策でもらった好機に野口選手の適時打で逆転した後、さらに適時打を重ね、一挙5点を挙げます。
 さらに1点還された直後の5回に無死1・2塁から桜井選手にプロ1号となる3ランが出て3点を追加。8回にも林選手の適時打で追加点を挙げたタイガースが9対4で勝ち、連勝を3に伸ばしています。二番手の江草投手が今季初勝利を挙げています。観客数は4万2千1百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープは松岡投手と高橋投手が先発。初回だけで両チームあわせて5本塁打が出る乱打戦になります。7回に再逆転したカープが8回に2点を追加しますが、9回にラミレス選手とガイエル選手の連続本塁打で追いついたスワローズが、11回にラミレス選手が2打席連続となる13号2ランを放ってスワローズがサヨナラ勝ち。連勝を7に伸ばしています。観客数は1万3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは土肥投手と小笠原投手が先発。3回に中村紀選手の適時打で先制したドラゴンズが6回に井端選手の2点適時打で追加点。3対1でドラゴンズが連勝しています。観客数は9千4百人ほどでした。

2007年07月10日

成瀬投手の完封とオーティズ選手の満塁弾で連敗脱出

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは西口投手と成瀬投手が先発。今日もベニー選手は欠場。また、オーティズ選手が初めて守備につき七番二塁に。また、六番左翼手大松選手、八番指名打者ワトソン選手で、九番には二試合連続三塁スタメンとなる塀内選手が入りました。また、今日からライオンズは夏のユニフォームという事で、黄金時代のビジターユニフォームを着用しました。見ていると、和田選手の背中を見てもつい、「辻発彦選手?」などと思ってしまいます。
 マリーンズは初回に安打・併殺・安打で無得点、2回は無死1・2塁から無得点と、前の試合から続いたような効率の悪い攻撃を見せます。
 一方、ここ2試合で計2失点ながら、援護がなく白星のついてない成瀬投手ですが、対ライオンズ今季3戦3勝と相性のよさもあり、3回までを2四球のみの無失点に抑えます。

 0対0で迎えた4回、この回先頭の福浦選手が安打を放つと、1死から里崎選手が二塁打を放ち、続く大松選手が歩いて満塁となります。ここで打席には移籍後2試合で3安打ながら長打はまだないオーティズ選手。しかしここは真ん中低めの球を左翼席に運び、移籍後1号が貴重な満塁本塁打に。マリーンズが4点を先制します。さらに2死後に塀内選手が安打して盗塁を決めると、TSUYOSHI選手に適時打が出て、さらに1点を加えます。
 成瀬投手は4回2死から初安打され、続く5回も1死から二塁打されますが、いずれも得点は許しません。
 すると6回、2死無走者からワトソン選手がポテン安打を放つと、塀内選手が二塁打で好機を広げ、TSUYOSHI選手に2打席連続となる2点適時打が出て7対0と大差になりました。
 成瀬投手は大差がついても、相変らずの好投。8回に自らの失策と安打で初めて走者を二人出しますが、ここも0点に。そして9回も先頭打者に死球を当てたものの、4番以下を三人で抑え、3安打3四死球で今季2度目の完封。7勝目を挙げると同時に、杉内投手を抜いて防御率1位となっています。7対0で快勝したマリーンズは連敗を3で止めました。観客数は1万2百人ほどでした。

 福岡のホークス対イーグルスは斉藤和投手と田中投手が先発。久々の登板となった斉藤投手ですが、3回に高須選手に不運な適時打を打たれて先制を許します。その裏、ホークスも大村選手の適時打で追いつきますが、直後の4回にリック選手の3号ソロですぐさま勝ち越され、5回にも1失点。結局5回を7安打1四球3失点と、本来の投球にはほど遠い内容でした。
 対する田中投手は3回こそ3安打で失点したものの、5回まで3安打のみ。6・7回は先頭打者に安打されるもののいずれも併殺で切り抜けます。
 8回に先頭打者に安打されて田中投手は降板しますが、続く渡辺恒投手が代打の田上選手を併殺に打ち取り、結局三人で終えます。
 そして9回、渡辺恒投手が先頭の川崎選手に安打されると、三番手の小倉投手が登板。多村選手を打ち取ると、今度は河本投手が登板と、イーグルスは「一人一殺」で逃げ切りをはかります。そして河本投手が松中選手を歩かせると、福盛投手が登板。小久保選手を歩かせて1死満塁としますが、今季サヨナラ本塁打2本の柴原選手は止めたバットにボールが当たって内野ゴロに。続く代打明石選手の打席で暴投があって1点差となりますが、最後は抑え、3対2でイーグルスが逃げ切りました。田中投手はこれで7勝目。うち4勝がホークス戦。また、今季5度目の「連敗ストッパー」にもなっています。観客数は3万5千1百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団は武田勝投手と川越投手が先発。同点で迎えた6回裏に、無死満塁から鶴岡選手のスクイズで勝ち越したファイターズが稲田選手の適時二塁打で2点差とします。
 以下、江尻投手からの勝ちパターン継投かと思われた7回、1死2・3塁から村松選手の代打適時打で同点に。さらに代わった武田久投手からラロッカ選手が19号2ランを放ち、一挙4点を挙げた合併球団が逆転。8回には古巣相手に移籍後初登板となった萩原投手から1点を追加します。なお、ファイターズは続く9回には歌藤投手も古巣相手に移籍後初登板を果たしています。
 結局合併球団が7対4で勝って4連勝となっています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースは内海投手と福原投手が先発。序盤の3回をともに九人で抑えるという投手戦の立ち上がりとなります。そして0対0で迎えた6回、先頭の矢野選手の2試合連続となる第2号ソロを放ち、タイガースが先制します。
 今季まだ1勝の福原投手ですが、今日は6回を3安打無四球無失点の好投。そして7回に金本選手の19号ソロで追加点を挙げると、その裏からいつもの継投に入ります。
 ところが7回はウイリアムス投手が7球で終えたものの、8回から登板の久保田投手がいきなり二塁打。そこから連続三振で二死を取ると、タイガースは前倒しで藤川投手を送ります。
 ところが、藤川投手は四球と適時打で1点を返され1点差へ。しかしなお続く2死1・2塁は、小笠原選手を打ち取ります。そして9回は三人で抑え、タイガースが2対1で勝っています。観客数は4万1千人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープは藤井投手と佐々岡投手が先発。4回まで毎回安打されながら0点に抑えてきた佐々岡投手でしたが、5回に早くも藤井投手に代打を送るスワローズの作戦が成功し、ラミレス選手の2試合連続となる11号3ランでスワローズが先制します。
 カープも6回に1点を返しましたが、スワローズは着実に追加点。6回から四人の投手で1点に抑え、5対1で勝って6連勝。逆にカープは6連敗となっています。観客数は1万人ほどでした。
 平塚のベイスターズ対ドラゴンズは寺原投手と朝倉投手が先発。2回に井上選手さらには朝倉投手の適時打で先制したドラゴンズが続く3回には森野選手の10号2ランで追加点を挙げ4対0に。朝倉投手は8回を5安打1四球で1失点。9回は岩瀬投手が抑え、4対1でドラゴンズが快勝しています。観客数は1万1千3百人ほどでした。

2007年07月08日

12安打1得点の拙攻で今季初の3タテを喫する

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズはグリン投手と清水直行投手が先発。今日は早川選手が復帰したものの、ベニー選手は欠場。また、青野選手とワトソン選手がスタメン落ちしました。三塁には青野選手が入り、大松選手と堀選手が連日のスタメンとなりました。また、新加入のオーティズ選手は、打順を一つあげ、6番指名打者での出場となりました。
 6連勝中のグリン投手に対し、初回に2死から福浦選手が安打しますが、続くサブロー選手との「6月の月間MVP対決」は、2-3から微妙ながらハーフスイングを取られ、三振に終わります。
 その裏、清水直投手はいきなりの連打で無死1・3塁に。しかし、連続打点中の稲葉選手の打球は一塁正面のライナーとなり併殺に。結局0点に終わります。

 この幸運があってはいい流れになると思いきや、ここからマリーンズは驚異的な拙攻になります。2回は1死からオーティズ選手と大松選手が連打しますが、後続がありません。そして3回には無死からTSUYOSHI選手と早川選手がまたも連打しますが、先ほど安打の福浦選手が併殺となってしまい、結局ここも0点に終わります。
 するとその裏、清水直投手はこちらも稲田選手と陽選手に連打されると、続く森本選手に適時打が出て先制されます。さらに田中賢選手の犠打の後、稲葉選手を敬遠。続く高橋選手を打ち取って敬遠策成功と思いきや、昨日ヒーローとなった小谷野選手が2点適時打、さらに工藤選手にも適時打が出て、敬遠で出した稲葉選手まで還してしまい、計4点を失ってしまいました。
 直後の4回、先頭の里崎選手が二塁打し、1死後に大松選手も安打で続いて1死1・3塁としますが、ここも8・9番が倒れ、4回にして早くも7安打を放ちながら1点も取れません。
 続く5回に、先頭のTSUYOSHI選手が三塁打を放つと、続く早川選手にやっと適時打が出て1点を返しますが、なお続く無死1塁で福浦選手が二打席連続となる併殺打を放ってしまいます。さらにその後、サブロー選手が安打し、ボークと暴投で三塁に進むも、里崎選手が打ち取られる、と極めてチグハグな攻めを見せ、イラつき初めていたグリン投手を打ち崩せません。
 清水直投手も、失点した後は4回から6回までを1安打のみに抑えて立ち直りますが、いかんせん、援護がありません。結局、6回8安打1四球で降板。うち5安打1四球が3回に集中してしまいました。
 打線は6・7回はグリン投手の前に走者を出せず、8回は武田久投手の前に二死から安打するもこれまた0点で、3点差で9回を迎えます。そしてマイケル中村投手の前に、先頭の大松選手が猛打賞となる安打を放ちますが、ここも後続がなく、終わってみれば12安打を放ちながら9残塁2併殺の大拙攻。4対1で敗れ、この首位攻防戦で今季初の3タテを喫してしまいました。
 4回1死1・3塁での堀選手や、5回2死3塁での里崎選手の打撃は、巧く合わせて安打にしようという当たりでしたが、いずれもこれが内野手の正面に。運が悪かったのか、グリン投手の球威が勝ったのかわかりません。とにかく、3試合とも痛い敗戦となってしまいました。観客数は3万2千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは帆足投手と和田投手が先発。開幕時の打線に戻したホークスが、初回に川崎選手の二塁打の後、松中選手に適時打が出て先制します。
 一方、ライオンズは初回に2死から中島選手が安打するも盗塁失敗、すると次の回先頭の江藤選手に安打が出る、というチグハグな攻撃。その後も和田投手に抑えられ、6回まで3安打1四球で無得点となります。一方、ホークスも3回の1死2塁にはじまり、4回の無死2塁、5回の1死2・3塁を逃すという、昨日のような拙攻で、追加点を挙げられません。
 そして迎えた7回、1死から和田選手が安打すると、続く高山選手が二塁打を放ちます。しかし、大村選手から川崎選手の好中継で和田選手を本塁で刺し、ホークスがリードを守ります。
 和田投手は7回を5安打2四球で無失点。するとホークスは8回から早くも馬原投手を投入します。その馬原投手が三人で抑えて迎えた9回表、二番手の岩崎投手に対し、小久保選手の二塁打などで満塁とすると、代打の明石選手が安打してようやく追加点。するとそこから押し出しに川崎選手の適時打と失策、そしてとどめは松中選手の2点適時打で、この回打者一巡で6点を追加。試合は一気に大差となりました。
 その裏も馬原投手が抑え、ホークスが昨日の完封リレーのお返し。連敗を4で止めています。観客数は2万1千6百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は山村投手と岸田投手が先発。岸田投手は、前の週に2度中継ぎしての先発です。1点を追うイーグルスが7回裏に高須選手の適時二塁打で追いつきますが、8回2死満塁から大引選手に走者一掃の適時三塁打が出て合併球団が勝ち越し、9回にも4点を追加し、終わってみれば9対2の大差でした。観客数は1万5千人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは山本昌投手とジャン投手が先発。3回にドラゴンズが井端選手の適時打などで2点を先制しますが、直後の4回表に林選手に13号2ランが出て同点に追いつきます。
 その裏、ドラゴンズも無死から連打しますが、井上選手が送れずに併殺に。さらに2死1・3塁から山本昌投手がいい当たりを放ちますが、前進守備の林選手が追いつき、勝ち越しを許しません。
 5回表にタイガースが金本選手の適時打で勝ち越すと、その裏にウッズ選手の適時打と、ともに4番の活躍で再び同点になります。
 そして迎えた6回表、この回先頭の矢野選手に遅ればせながら今季1号が出て再びタイガースが勝ち越し。さらに2死二塁から鳥谷選手の内野安打で赤星選手が好走塁を見せて生還し、もう1点を加えます。
 こうなると、6回裏からはいつもの継投に今日はウイリアムス投手が2回を投げますが、三人合わせて4回で1安打にドラゴンズ打線を抑え、5対3でタイガースが逆転勝ち。名古屋では2年ぶりとなる三連戦勝ち越しを果たしています。観客数は3万8千2百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対読売は石井一選手と高橋尚投手が先発。読売が高橋由選手の先頭打者本塁打で先制しますが、3回に飯原選手の7号ソロでスワローズが追いつくと、さらに2死からラミレス選手の10号2ランで勝ち越します。
 すると昨日以上にスワローズ打線が爆発。4回には四死球で走者をためると、飯原選手の2打席連続となる8号3ランで追加点。5回には2番手の野間口投手から、昨日のヒーロー・川本選手の適時三塁打が出ると、続く飯原選手に3イニング連続打点となる適時二塁打が出ます。飯原選手は本日5打点でした。
 その後、読売も反撃し、最大3点差までに迫りますが、継投陣が総崩れ。7回には打者一巡で4点を加えたスワローズが14対7で圧勝。連勝を5に伸ばしています。観客数は2万1千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは長谷川投手と吉見投手が先発。カープが先制しますが、3回に村田選手の13号で逆転。続く4回にも1点を追加します。
 カープは6回に1死1塁から石原選手があわや同点2ランという当たりを放ちますが、鈴木尚選手が好捕し、追いつけません。しかし続く7回には新井選手の20号2ランでついに追いつきます。
 8回に1点ずつ取り合い、同点で迎えた9回に、カープは永川投手に代わる抑え候補の大竹投手を投入しますが、これが大誤算。安打と犠打で1死2塁とすると、連続暴投で自ら勝ち越し点を献上してしまいます。さらに吉村選手の12号2ランなどでこの回計4点を追加。その裏は久々登板のクルーン投手が抑え、8対4でベイスターズが連勝しています。カープは15安打4四球ながら14残塁1併殺という大拙攻でした。観客数は1万1千8百人ほどでした。

2007年07月07日

今月3度目の延長でサヨナラ負け

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズはスウィーニー投手と小林宏之投手が先発。今日は新加入のオーティズ選手が登録即スタメンで7番指名打者に入りました。一方、昨日死球で途中退場のベニー選手が欠場、また早川選手も休養日なのかスタメンを外れました。代わりに二番には堀選手が、左翼手には今日もワトソン選手が、右翼手には大松選手が入りました。
 初回は三者凡退に終わったマリーンズですが、2回に1死から里崎選手が二塁打を放ちます。続くワトソン選手が四球を選び、オーティズ選手のマリーンズ初打席は三振となりますが、大松選手も四球を選んで満塁に。続く青野選手の打席で暴投があり、マリーンズが先制します。

 小林宏投手は3・4回と二死から連打されて走者をためますが、いずれも得点は許しません。すると5回表に先頭の青野選手が二塁打を放ち、TSUYOSHI選手が送った後、前の打席でフェンス直撃の二塁打を放っていた堀選手が、今度は左翼フェンスを越える今季1号2ランを放ち、リードを3点に広げます。
 ところがその裏、先頭の森本選手の二塁ゴロを先ほど本塁打の堀選手が失策。さらに盗塁を許し、内野ゴロ二つで無安打で1点を返されます。
 ところが、直後の6回表に6号ソロを放ち、再び3点差に。そして1死後にオーティズ選手が前の打席に続いて安打を放ったところで、スウィーニー投手は降板となりました。余談ですが、オーティズ選手の応援歌には、現イーグルスのフェルナンデス選手のマリーンズ時代の曲が使われていました。
 6回は二番手の押本投手に抑えられて1点止まり。そしてその裏、小林宏投手は1死から、4回と同じ小谷野選手と稲田選手に連打されると、ジョーンズ選手に適時二塁打を打たれて1点を返され、さらに内野ゴロで1点差となります。
 続く7回裏は、左の田中賢選手からという事もあり、高木投手が登板。しかし、田中賢選手を追い込みながら巧い打撃で左中間を抜かれる二塁打を喫し、続く稲葉選手には球場の揺れがおさまらない初球に一・二塁間を抜かれ、ついに同点に追いつかれます。
 なお続く無死1塁の逆転機は荻野投手が三人で抑えます。さらに続く8回も先頭打者に安打され、さらにバント安打も決められますが、ここも無失点に抑えます。
 しかしファイターズの継投陣が完璧に近い投球を見せます、6回途中から上がった押本投手、さらには8回から登板の江尻投手の前に、9回まで走者を一人も出せません。
 その裏、薮田投手が三番からの攻撃を三人で抑え、マリーンズは2週連続、そして今月早くも3試合目となる延長戦に入ります。
 そして10回表、3イニング目となる江尻投手に対し、先頭のTSUYOSHI選手が本日初安打を放つと、塀内選手が苦手の犠打を決め、1死2塁と久々の得点機を作ります。しかしここでも福浦選手・サブロー選手がともに内野ゴロに打ち取られ、得点できません。
 その裏、マリーンズは前の回に続いて薮田投手が登板。ところが、先頭の小谷野選手に投じた二球目を弾き返されると、それが左翼席に入る4号サヨナラ本塁打に。マリーンズは逆転で連敗し、ファイターズとの差は1.5となりました。観客数は3万4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは岸投手とガトームソン投手が先発。ライオンズは初回に先頭の栗山選手が初球を二塁打すると、犠打の後に中島選手の適時打で先制。さらに、4回には失策を足がかりにGG佐藤選手の犠飛で追加点を挙げ、6回にもGG選手が2打席連続となる打点を挙げます。
 ホークスは3・5・6・7回と先頭打者が安打しますが、いずれも得点できないという拙攻。自責点2で完投したガトームソン投手を援護できず、4投手の前に完封リレーを喫して3対0でライオンズが勝利。岸投手は6勝目、グラマン投手が来日初セーブを挙げています。観客数は2万1千2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は朝井投手とカーター投手が先発。初回にリック選手の好返球でイーグルスが先制を防ぎ、そこから4回まで0対0の投手戦となります。
 5回にイーグルスが嶋選手の適時打で先制しますが、7回に大引選手の犠打で同点になると、続く日高選手に適時二塁打が出て、合併球団が逆転に成功します。
 イーグルスには7回に2死1塁から三番抜擢の草野選手のバント安打で好機を広げますが、続く山崎武選手が0-3から内野ゴロに倒れて追いつけません。そして9回、前の回から登板の大久保投手に対し、2死からフェルナンデス選手が四球を選びます。すると、続く鉄平選手の打席で合併球団は吉田投手を投入。イーグルスは右の代打に中島選手を起用しますが、三振で試合終了。吉田投手は4年ぶりのセーブを挙げています。観客数は1万5千1百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは川上投手と上園投手が先発。ともに初回の好機を逃すと、両先発が好投し、3回まで0対0という展開となります。しかし4回裏、この回先頭の福留選手を歩かせると、続くウッズ選手が22号2ランを放ち、ドラゴンズが今日は先制します。
 タイガースも継投陣が好投して追加点は許しませんが、川上投手の前に7回まで4安打無四球で抑えられます。ところが続く8回、先頭の野口選手の打球を川上投手は取りに行くも、鎖骨のあたりを直撃。結局川上投手は病院に直行となってしまいました。急遽登板の岡本投手の前に、タイガースは2死1・2塁としますが、ここでドラゴンズは岩瀬投手を投入。赤星選手が三振に打ち取られます。なお、この試合で岩瀬投手は五百試合登板を達成しています。
 その裏、四番手の橋本健選手が1死満塁とし、立浪選手の内野ゴロの間に1点を追加されてダメ押し。9回は岩瀬投手の前に三者連続三振を喫し、ドラゴンズが3対0で勝っています。観客数は3万8千1百人ほどでした。

 広島のカープ対ベイスターズは黒田投手と三浦投手のエース対決。ところが黒田投手が立ち上がりに乱れ、いきなりの連続四球から四連打され、いきなり4点を失います。
 対照的に三浦投手は最初の一巡を無走者に片付ける立ち上がりを見せます。その後、黒田投手も立ち直りましたが、6回にも1点を追加され、計5失点で降板。一方の三浦投手はその後も好投を続け、カープ打線を5安打1四球で今季二度目の完封で7勝目。ベイスターズが8対0で大勝しています。観客数は1万4千2百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は館山投手とGG投手が先発。スワローズは今月に入って絶好調の福川捕手が自打球の影響で欠場し、代わって三年目の川本選手がプロ初出場初スタメンを果たしました。
 スワローズは青木選手の12号ソロで先制すると、さらに宮出選手の適時打でこの回2点、3回にも宮本選手の適時打で追加点を挙げます。
 一方、館山投手は初回に安打されたものの、そこから読売打線を抑えます。すると5回、二番手の深田投手から、1死からの4連打で2点を追加。さらにここまで好リードの川本選手のプロ初安打が左翼席に飛び込む3ランになり、この回5点を追加します。
 館山投手は8回を2安打5四死球で無失点。その裏に宮出選手の4号ソロでダメ押ししたスワローズが9回は西崎投手で抑え、9対0と大勝。今季初の4連勝を達成しています。観客数は2万3千4百人ほどでした。

1安打完封でまたもや渡辺俊投手を援護できず

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズはダルビッシュ投手と渡辺俊介投手が先発。今日は昨日サヨナラ打の里崎選手が久々にスタメンから外れ、橋本選手が7番に。また、ワトソン選手が昨日に続いてスタメンに入り、二塁は根元選手、三塁は塀内選手と、九人中右打者は二人だけ、という夫人でした。
 渡辺俊投手は、初回に四球と犠打で走者を二塁に進めますが後続を断ちます。直後の二回、先頭のサブロー選手が安打すると、続くベニー選手が死球を受け無死1・2塁と先制機を作ります。続くはここ2試合で5打点のワトソン選手ですが、併殺に打ち取られます。さらに橋本選手も倒れ、先制できません。

 渡辺俊介投手もその裏安打されますが0点に抑えます。そこからともに走者を出さず、5回までにともに1安打1四死球という投手戦となります。そして6回裏、渡辺俊投手は2死を取りますが、田中賢選手に安打されると、続く稲葉選手に9号2ランを喫して先制されます。
 先制されたマリーンズ打線ですが、その後も走者を出せません。渡辺俊投手もその後も好投し、8回を4安打1四球2失点で完投しますが、とにかく走者が出ないことには援護のしようがありません。終わってみれば9回を1安打1死球で完封負け。渡辺俊投手はここ2試合あわせて3失点で連続完投ながら、援護が全くなく、連敗しています。観客数は2万2千8百人ほど。試合時間は今季最短の2時間14分でした。

 仙台のイーグルス対合併球団は永井投手と平野佳投手が先発。初回にいきなりの四連打で3点を先制した合併球団がその後も大引選手のプロ1号ソロなどで追加点。イーグルスも山崎武選手の29号ソロなどで反撃しますが、失点が大きく10対5で合併球団が勝っています。観客数は1万1千5百人ほどでした。

 名古屋のタイガース対ドラゴンズは山井投手と下柳投手が先発。初回にタイガースが2死満塁から林選手の2点適時打で先制します。下柳投手がその裏、安打と犠打で得点圏に走者を進めますが、盗塁失敗もあって0点に。その後も好投し、6回を3安打3四球無失点に抑えます。打線は何度も好機をつぶし、12残塁の拙攻でしたが、下柳投手の後を受けたいつもの三人が抑えて完封リレーを果たし、2対0で勝利。下柳投手は通算100勝目を挙げています。観客数は3万7千4百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対読売はグライシンガー投手と金刃投手が先発。2点を追うスワローズが4回に飯原選手の適時二塁打で1点差とすると、続くグライシンガー投手の内野ゴロの間に追いつきます。
 そして続く5回には宮本選手の3号ソロでスワローズが勝ち越し。6回には福川選手に3試合連続となる6号ソロで追加点を挙げたスワローズが9回に1点差に迫られるものの逃げ切り、5対4で勝利。グライシンガー投手は10勝目を挙げています。観客数は2万人ほどでした。
 なお、広島のカープ対ベイスターズは雨で中止でした。

2007年07月06日

サヨナラ勝ちで約20日ぶりの連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は吉井投手とデイビー投手が先発。吉井投手は移籍後初登板初先発を先週まで所属していた球団相手に果たした事になります。昨日決勝打のワトソン選手が久々スタメンで左翼手に入り、三塁には青野選手が、二塁には根元選手が入りました。
 初回にデイビー投手が制球を乱して押し出し二つで2点を先制するものの、2回に吉井投手打込まれて一挙5点を奪われて逆転。しかし、3回には連打で好機を作り、里崎選手の犠打の後、ベニー選手の犠飛とワトソン選手の犠飛で2点を返して1点差に迫ります。

 3・4回は抑えた吉井投手ですが、5回に無死から連打されて降板。しかしここで約三ヶ月ぶりに一軍復帰を果たした神田投手が好投。この危機を併殺と三振で凌ぐと、8回までの4回を2安打無四球無失点に抑えます。
 打線は4回から8回まで無安打に抑えられましたが、9回から登板した加藤大投手に対し、先頭の代打・橋本選手が安打し、犠打と四球などで2死1・2塁とした後、福浦選手に適時打が出て追いつき、一昨日に続く延長に入ります。
 9回から登板の薮田投手が無安打で2回を抑えます。10回裏のサヨナラ機は逃すものの、11回は荻野投手が安打されたものの連続無失点記録を伸ばし、12回は小林雅英投手が無失点に。そして負けが亡くなったその裏に先頭のサブロー選手が二塁打すると、続く里崎選手がフェンス直撃に二塁打を放ち、マリーンズがサヨナラ勝ち。6対5で勝って、6月14日以来の連勝を果たすと同時に首位に復帰しています。観客数は1万2千6百人ほど。なお、この試合は、マリーンズでは初となる、本拠地でのビジターユニフォーム着用試合でした。

 仙台のイーグルス対ホークスは有銘投手と杉内投手が先発。7回にイーグルスが追いついて延長に入ると、10回に前の回から登板の馬原投手から1死満塁としたイーグルスが高須選手の安打で4対3でサヨナラ勝ち。牧野投手は今季初勝利。馬原投手は今季初敗戦です。観客数は1万人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ライオンズは吉川投手と涌井投手が先発。3回に四球二つで好機を作ったライオンズが和田選手の適時打で先制。その後も着実に得点します。一方、涌井投手は8回を4安打1四球で無失点。9回に打者一巡で大差をつけたライオンズが8対0で快勝。涌井投手は11勝目を挙げています。観客数は1万5千3百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは若竹投手と松岡投手が先発。若竹投手は高卒二年目で初登板初先発です。2回にスワローズが交流戦開け後絶好調の福川選手が5号3ランを放って先制。タイガースも野口選手の2号ソロで反撃しますが、直後にラミレス選手の9号ソロで突き放されます。結局スワローズが4対1で勝利。若竹投手は2回以外は完璧に抑え、5回を2安打1死球ながら一発に泣いて3失点でプロ初登板は黒星となっています。観客数は3万8千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープは中田投手とフェルナンデス投手が先発。ドラゴンズが最大9対4までリードしますが、その後得点を重ねたカープが7回に10対9と逆転。しかし8回から登板の梅津投手が制球が定まらず3四球で満塁とし、井上選手の2点適時打で逆転。9回は岩瀬投手が抑え、11対10でドラゴンズが勝っています。観客数は3万1千3百人ほどでした。

2007年07月05日

ワトソン選手の代打の代打勝ち越し3ランで勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は小野投手とユウキ投手が先発。今日は昨日途中出場で二塁打を打った塀内選手が久々のスタメンで三塁に。二塁は根元選手、左翼は大松選手と、下位を左で固めて臨みました。
 2ヶ月以上白星に恵まれず、登録抹消して二軍での調整を経て登板した小野投手ですが、雨の降る中で始まった初回に内野安打と内野ゴロ野選で走者をため、ローズ選手が専制適時打、さらに不振の北川選手にも適時打が出て、2点を先制されます。
 その裏、マリーンズも先頭のTSUYOSHI選手の二塁打を足がかりにサブロー選手の犠飛で1点を返します。しかし、続く2回は先頭の大松選手が二塁打を放つものの、三塁にも進められません。すると直後の3回、連打で無死1・2塁とされ、併殺で2死3塁とするも、そこからアレン選手に適時打という、昨日の9回表の再放送のような形で1点を追加されます。

 4回にまたしても無死2塁から走者も進められずに0点に終わり、悪い流れになったかと思われました。しかし続く5回、1死からTSUYOSHI選手が安打すると、続く早川選手が三遊間にヒットエンドランを決めて1・3塁に。ここで福浦選手が2点適時二塁打を放つと、同点に追いつきます。
 5回まで8安打1四球3失点ながらこれで負けが消えた小野投手ですが、追いついてもらった直後の先頭打者に初球を安打されます。さらに犠打を決められたところで降板となりました。二番手は藤田投手と川崎投手の降格で、現時点での「左の中継ぎエース」となった高木投手。代打の水口選手にフルカウントから弾き返された球が、高木投手の胸のあたりに当たります。ところがその球がダイレクトで二塁ベース真上に。取ったTSUYOSHI選手が自動的に二塁ベースを踏み、二塁走者は戻れず、幸運もあって危機を凌ぎます。
 するとその裏、先頭のベニー選手が前の回から登板の金子投手から四球を選ぶと、三番手の高木康成投手に対し、「ピンチバンター」の田中雅彦選手がきっちり役割を果たします。さらに代打の青野選手が安打で1・3塁とすると、三人連続の代打で堀選手が登場。対する合併球団が右の本柳投手を投入すると、代打の代打でワトソン選手が登場。この作戦が功を奏し、ワトソン選手は勝ち越しとなる4号3ランをバックスクリーンに叩き込みます。
 さらにTSUYOSHI選手と早川選手の連打で再び好機を作ると、二死後にサブロー選手に2点適時二塁打が出て、この回計5点を挙げます。
 7回は荻野投手が抑え、8回からは小宮山投手が登板。その小宮山投手は1点は失ったものの、降りしきる雨の中、合併球団打線を抑え、8対4でマリーンズが勝っています。体を張って危機を凌いだ高木投手が昨年9月以来となる勝利を挙げています。観客数は8千7百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは金村投手とジョンソン投手が先発。久々登板となった金村投手は、栗山選手に先頭打者本塁打を喫しますが、その後は抑えます。一方、ファイターズは2回に高橋選手の適時二塁打で追いつくものの、そこからは得点が入りません。両投手とも走者は出しながら8回を投げて1失点でした。
 そのまま延長に入った10回表、前の回から投げていた武田久投手が先頭の細川選手に二塁打を打たれ、犠打で三塁に進まれた後、栗山選手の適時打でライオンズが勝ち越し。さらに二死後に2点を追加します。その裏は、初の抑え登板となった岩崎投手が先頭打者を安打で出すものの、そこから三人で抑え、プロ初セーブ。ライオンズが4対1で勝っています。観客数は1万8千人ほどでした。
 なお、仙台のイーグルス対ホークスは雨で中止でした。

 甲子園のタイガース対スワローズは福原投手と藤井投手が先発。初回にタイガースが先制しますが、直後の2回表に福川選手の4号3ランでスワローズが逆転します。しかし、タイガースも5回に1点をを返すと、6回には金本選手に18号ソロが出て追いつきます。1
 ところが直後の7回表、この回からウイリアムス投手が登板するも、先頭の度会選手が安打。続く青木選手を三塁ゴロに打ち取りますが、これを今岡選手が悪送球して無死1・3塁に。そして1死後、ラミレス選手の二塁への詰まった当たりが適時内野安打となり、スワローズが再び勝ち越します。
 そして1点を追う9回、先頭の林選手の当たりは二塁の頭を越しそうでしたが、これを田中浩選手に好捕されます。しかし、ここから登板の遠藤投手に対し、庄田選手が四球を選ぶと、続く藤本選手が右前に弾き返して1死1・3塁と、長打で逆転サヨナラの絶好機に。ここで遠藤投手の投球を捕手が弾きますが、ほぼ真上に上がります。ところが、これを見た庄田選手が本塁に突入しようとし、戻った三塁でタッチアウト。なお2死3塁で打席の坂選手の当たりは三塁線を抜いたように見えましたが、惜しくもファウルに。さらに坂k選手は安打でつないで2死1・3塁としますが、鳥谷選手が倒れて試合終了。スワローズが4対3で勝ち、タイガースの連勝は3で止まっています。観客数は3万9千5百人ほどでした。
 福岡での読売対ベイスターズは木佐貫投手と工藤投手の先発でベイスターズが負けたようです。観客数は2万3千7百人ほど。毎年の事ながら、ホークス戦の平均観客数より1万人以上少ないわけです。このカード、もしかして「福岡では60何試合やるホークスより、年に一度の読売主催試合のほうが動員力がない」という証明のためにやっているのでしょうか。
 なお、岐阜で予定されていたドラゴンズ対カープは雨で中止でした。

2007年07月03日

再三の勝機を生かせず、延長で敗れる

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は成瀬投手と川越投手が先発。今日は福浦選手とTSUYOSHI選手がスタメン復帰。しかし、ベニー選手が外れました。指名打者はワトソン選手で、左翼手には大松選手が、二塁には根元選手が入りました。
 初回、1死から早川選手と福浦選手の連打で好機を作ると、2死後に里崎選手に適時打が出てマリーンズが先制します。さらに続く大松選手も安打しますが、福浦選手が本塁でアウトになり、1点にとどまります。
 一方、2回まで無失点に抑えていた成瀬投手ですが、3回2死から下山選手に4号ソロを打たれ、追いつかれます。

 追いつかれた後の成瀬投手は、4回から6回まで走者を出さないという投球内容で合併球団打線を抑えます。しかし、前回に続き、打線が援護できません。3・4回は2死から得点圏に走者が進むも得点できず、6・8回は先頭打者が安打で出ながら、二塁にも進めずに終わってしまいます。
 成瀬投手は7回の無死1塁、8回の1死2塁を凌いで9回まできます。しかし、先頭のラロッカ選手に二塁打され、続くローズ選手にも四球。ここで降板となりました。5安打3四球ながら、援護がなく、勝ち投手の権利はつきませんでした。
 2番手は今日も荻野投手。続く北川選手を併殺に打ち取って2死3塁としますが、続くアレン選手に適時打を打たれ、ついに勝ち越されます。さらに代走の平野恵選手が盗塁し、阿部真選手が三塁線に強い当たりを打ちますが、これは青野選手が好捕し、1点差にとどめます。
 そして9回裏、加藤大投手に対し、先頭の大松選手がいきなり左越えに二塁打を放ちます、続くワトソン選手が歩いて無死1・2塁に。しかし、続いて「ピンチバンター」で登場の渡辺正選手のバントは投手真正面。二塁走者は大松選手の代走で出た代田選手でしたが、その俊足をもっても余裕のアウトでした。しかし、2死後にTSUYOSHI選手が追い込まれてから左中間に二塁打を放ち、土壇場で同点に。続く早川選手敬遠で2死満塁となって本日2安打の福浦選手に回りますが、初球を弾き返すも遊直に終わり、サヨナラ勝ちできません。
 続く10回は2死無走者から代打で登場のベニー選手が安打を放ちます。ところが、続く代打の橋本選手が1-3とした所でスタートを切り、余裕のアウト。2-3と勘違いしたのでしょうか。
 続く11回に薮田投手が上がりますが、いきなり下山選手に四球。続くラロッカ選手は打ち取りますが、ローズ選手に真ん中低めのボール気味の球を左翼席に運ばれ、これが24号2ランとなり、2点を勝ち越されます。
 その裏、マリーンズも前の回から投げている岸田投手に対し、1死から塀内選手が二塁打で出塁。さらに2死から再びTSUYOSHI選手が左前に落ちる幸運な安打を放ち、1点差に。そして早川選手が内野安打の後、6番手の吉田投手から福浦選手が四球を選んで満塁とします。しかし、7番手の大久保投手に対し、サブロー選手が2球目を打ち上げてしまい、試合終了4対3で敗れました。
 9・11回に2度の満塁でのサヨナラ機を逃した事もあり、14安打4四球で残塁は13という拙攻。好投の成瀬投手を援護できませんでした。また、薮田投手のここ数試合の不振も気になるなど、後味の悪い試合でした。観客数は1万9千7百人ほど。実は今日は全席1,500円(FC会員は1,000円)均一だったのですが、それを考えると寂しい入りと言えるかもしれません。

 札幌のライオンズ対ファイターズは西口投手と武田勝投手が先発。初回にファイターズが高橋選手の適時打で先制します。ライオンズは4回に中島選手の8号ソロで追いつきますが、その裏、坪井選手の二塁打を足がかりに、ジョーンズ選手の犠飛でファイターズがすかさず勝ち越します。
 6回にライオンズが佐藤選手の今季1号で追いつきますが、その裏に内野安打から犠打失策がからみ、ファイターズが1死満塁に。ここでスタメンに復帰した金子誠選手に走者一掃の3点適時二塁打が出てファイターズが3点を勝ち越し、さらに田中賢選手の適時打で計4点。8回にはジョーンズ選手の来日1号でダメを押します。武田勝投手はソロ2本を打たれたものの8回を4安打無四球で2失点。9回は金森投手が抑え、7対2で快勝したファイターズが2位とのゲーム差を1.5としています。観客数は1万5千人ほどでした。

 盛岡のイーグルス対ホークスは田中投手と新垣投手が先発。2回に小久保選手の久々の安打を足がかりに、高谷選手の適時二塁打でホークスが2点を先制。その裏、1点を返されるものの、小久保選手が今度は適時打を放って再び2点差とします。
 イーグルス打線は5回まで2安打1得点でしたが、6回に1死から連打で1・2塁とし、草野選手の適時二塁打で1点差に。すると今季初一軍初スタメンの吉岡選手の打席で、新垣投手に今季19個目の暴投が出て同点に。さらに吉岡選手に勝ち越し適時打が出ると、さらに安打が続き、この回一挙7点を挙げて逆転します。
 その後、ホークスにも多村選手の10号2ランなどで2点差に迫りますが、最後は福盛投手が抑え、8対6でイーグルスが逆転勝ち。田中投手は6勝目を挙げています。観客数は1万人ほどでした。

 倉敷のタイガース対スワローズはジャン投手と石井一投手が先発。3回にスワローズがラミレス選手の2試合連続となる8号ソロで先制するも、4回にタイガースが林選手の12号ソロで同点になります。両先発は走者を出しながら、ともに7回を1失点。そこから継投合戦に入りますが、今日のタイガースは相性のいいスワローズ相手という事もあって、三投手を1イニングずつと無理させずに使います。
 そして11回の表は五番手の橋本健投手が三人で抑えると、その裏、先頭の金本選手が四球を選び、林選手の安打などで2死2・3塁とすると、藤本選手が投手強襲となるサヨナラ安打。2対1で勝ったタイガースが連勝を3としています。観客数は1万9千人ほどでした。

 長崎の読売対ベイスターズは内海投手と土肥投手が先発。初回に村田選手の適時打で先制したベイスターズが序盤から着実に得点を重ねます。一方、土肥投手は4回に1点を返され、5回にも失策で1点差となります。しかし7回、先ほど失策の金城選手が満塁から走者一掃の適時三塁打を放って3点を追加。さらに1点を加えてこの回計4点。結局8対3でベイスターズの快勝となっています。観客数は2万6百人ほどでした。
 福井のドラゴンズ対カープは朝倉投手と高橋投手が先発。3回までともに無走者の投手戦でしたが、4回に福留選手の13号2ランでドラゴンズが先制すると、続く5回にも井上選手の2号ソロなどで2点を追加。その後、カープも反撃するも、8回に2点取ってダメを押したドラゴンズが、最後はセーブの着かない局面ながら岩瀬投手で抑え、6対4で勝ち、連敗を4で止めています。観客数は8千人ほどでした。

2007年07月01日

清水直投手、好投でホークス戦の連敗を止める

[ 野球 ]

 今日は全試合デーゲーム。ドームはともかく、屋外はそろそろ大変そうです。
 福岡のホークス対マリーンズは和田投手と清水直行投手が先発。今日も福浦選手とTSUYOSHI選手が外れ、一番は昨日同様に田中雅彦選手が、そして三番には久々にベニー選手が入り、竹原選手が六番、9番二塁には根元選手という打順でした。
 初回、1死から早川選手が二塁打を放ち、2死後にサブロー選手に適時打が出て、マリーンズがあっさり先制します。
 さらに3回、この回先頭の早川選手がまたも二塁打を放つと、ベニー選手の安打とサブロー選手の四球で満塁とします。ここで里崎選手が三遊間を抜いて追加点を挙げ、さらに竹原選手・青野選手の連続犠飛で4対0と、今日も序盤で4点差をつけました。

 一方、清水直投手は3回まで走者を一人も出さない完璧な投球。4回に失策で初の走者を出し、その後松中選手に初安打されますが、今季打込まれていた小久保選手をここも抑え、0点で抑えます。そして続く5回も三人で抑えますが、6回に先頭の松田選手に二塁打され、そこから1死1・3塁とした後、川崎選手の適時打で1点を返されます。
 続く7回も柴原選手とブキャナン選手の安打で1死1・3塁に。ここでマリーンズは昨日同様に荻野投手を起用。松田選手に適時打を打たれて1点は失いますが、続く大村選手は併殺に抑え、最少失点で切り抜けます。
 一方、打線のほうは、4回以降立ち直った和田投手の前に7回まで2安打に抑えられます。8回には二番手のスタンドリッジ投手から大松選手が安打し、さらに失策で走者をためますが、ここも追加点は挙げられません。
 というわけで、序盤でリードしながら追い上げられるという展開で8回裏に。マウンドには昨日2失点の薮田投手が上がり、先頭打者も昨日と同じ本多選手です。薮田投手はその本多選手を歩かせ、川崎選手にも安打されて無死1・3塁とまたもや危機を作ります。しかし、昨日適時二塁打された松中選手を抑え、さらに小久保選手を三球三振で打ち取った後、柴原選手も抑え、無失点で切り抜けます。
 続く9回は昨日2失点の小林雅英投手が登板。1死から連打され、これまた昨日の再現かと不安になりましたが、大村選手さらには本多選手を打ち取り試合終了。4対2で逃げ切り、この福岡三連戦を1勝1敗1分で終えました。清水直投手は2005年4月以来のレギュラーシーズンでの対ホークス戦での勝利を挙げています。観客数は3万4千9百人ほどでした。

 大阪ドームのファイターズ対合併球団はカーター投手とグリン投手が先発。同点で迎えた6回に2死無走者から田中賢選手が三塁打を放つと、続く稲葉選手が適時二塁打を放ってファイターズが勝ち越し。さらに失策もあって稲葉選手も生還し、3対1となります。
 グリン投手は交流戦MVPの勢いのまま7回を5安打2四球1失点。以下、武田久投手・マイケル中村投手の継投で抑えたファイターズが3対1で勝って首位を守っています。観客数は1万6千2百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは帆足投手と山村投手が先発。初回にライオンズが中島選手の適時打などで3点を先制し、今季初登板の帆足投手を援護します。イーグルスも3回に1点を返し、山村投手も2回から5回まで抑えますが、6回にライオンズが2点を追加。その後もイーグルスの継投陣を打込んだライオンズが10対1で圧勝してこのカード3連勝と なりました。観客数は1万6千2百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは寺原投手と上園投手が先発。3回に今季二度目のスタメンとなった坂選手のプロ初となる本塁打でタイガースが先制しますが、4回1死から、上園投手は高校時代の同期である吉村選手に9号ソロを喫して同点となります。
 しかし直後の4回表、野口選手と坂選手の連打で1死2・3塁として打席には上園投手が。ここで上園投手は、ライオンズの細川選手ばりの「バスター打法」で犠飛を打ち上げ、自らのバットで勝ち越します。続く鳥谷選手にも適時打が出て、この回計2点を挙げました。
 上園投手は5回を4安打2四球で1失点。以下はいつもの継投に入ります。そして6回には金本選手の17号ソロ、8回には野口選手の適時二塁打と着実に追加点を挙げたタイガースが5対1で連勝しています。観客数は2万6千2百人ほどでした。

 秋田のスワローズ対ドラゴンズは館山投手と山本昌投手が先発。初回に森野選手の2点適時二塁打で先制したドラゴンズが、6回にはウッズ選手の21号ソロで追加点。一方で山本昌投手は5回を2安打無失点と、ドラゴンズペースで進みます。
 しかし6回裏に青木選手の適時打などで反撃したスワローズがラミレス選手の適時打で同点に。さらに7回には二番手の岡本投手から青木選手の二打席連続となる適時打で勝ち越したスワローズがラミレス選手の7号3ランで4点差とします。
 直後の8回表にドラゴンズも二死無走者からシコースキー投手から4連打で3点を返して1点差とします。しかし、ここで登板の遠藤投手が同点機を凌ぎ、9回も走者を二人出しながらも0点に抑えて、昨年解雇された球団相手に移籍後初セーブを挙げ、スワローズが7対6で連勝しています。観客数は1万5千1百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は青木高投手と高橋尚投手の先発でカープが負けたようです。観客数は1万8千8百人ほどでした。

2007年06月30日

救援陣の不調で追いつかれるも、何とか引分けに

[ 野球 ]

 パリーグ唯一のナイターとなった福岡のホークス対マリーンズはガトームソン投手と小林宏之投手が先発。今日は昨日復帰を果たしたTSUYOSHI選手が自打球の影響で欠場。さらに体調不良もあって福浦選手もスタメンから外れました。代わりの一番には田中雅彦選手が三塁手でプロ初スタメン出場。捕手登録の選手がプロ初スタメンで一番というのはかなり珍しいでしょう。また、三番には昨日二安打の竹原選手が指名打者で出場し、一塁には青野選手が、二塁には堀選手が入りました。右のガトームソン投手に対し、両打ちの早川選手以外は全て右打者というのは珍しいですが、データなどによるものでしょうか。
 初回、小林宏投手は簡単に二死を取りますが、続く川崎選手に右翼席に今季1号となるソロ本塁打を打たれます。しかし直後の2回表、先頭のサブロー選手が内野安打で出塁すると、里崎選手の安打とベニー選手の四球で無死満塁に。ここで青野選手が詰まった遊ゴロを放ち、一塁はアウトになったものの同点に。さらに続く堀選手の2点適時打で勝ち越すと、渡辺正選手も安打でつなぎます。そして続く田中雅選手がプロ初打点となるスクイズを決め、この回一挙4点を挙げました。

 さらに4回には先頭の青野選手が二塁打を放つと、堀選手が安打でつなぎ、渡辺正選手の適時打で5点目。なおも無死1・2塁と一気に試合を決める好機を得ますが、先ほど初打点の田中雅選手が犠打を失敗して1死1・2塁に。続く早川選手が右翼にライナー性の当たりを放つと、柴原選手はショートバンドで捕球すると、二塁へ送球。ダイレクトの可能性があると思ってスタートが遅れた田中雅選手が封殺され、「ライトゴロ」に。続く竹原選手も倒れ、踏ん張られてしまいます。
 小林宏投手は5回まで3安打1失点でしたが、6回に川崎選手の適時打で1点を返されます。さらに続く7回、足を痛めて一度ベンチで治療を受け、続投するものの、連打に失策もあって無死2・3塁としてしまいます。しかしここで登板した荻野投手が高谷選手・松田選手、さらにはリーグ首位打者で本日も2安打の大村選手を抑え、この危機を0点で凌ぎます。
 これでさすがに決まったかと思ったのですが、8回裏に登板した薮田投手が、いきなり本多選手に三塁打されると、川崎選手の適時打と松中選手の適時二塁打で1点差に。なおも無死2塁となりますが、ここは薮田投手が踏ん張って小久保選手と柴原選手を抑えます。そして続く多村選手が安打性の打球を放つも、中堅手の早川選手が飛びついて捕ってアウトに。落ちれば同点だけに、極めて大きな守備でした。
 続く9回はその早川選手から。ホークス三番手の二コースキー投手に対し、安打を放ちます。続くは前の打席で代打に入った大松選手はバントの構え。すると初球がボールになった時に突如、左の大松選手相手に左の二コースキー投手から右の水田投手に継投。しかし大松選手は予定通り犠打を決めると、サブロー選手の安打と里崎選手の死球で満塁に。ここで途中出場の代田選手の代打でワトソン選手が登場すると、ホークスは篠原投手に継投。しかしワトソン選手は、2回の青野選手のような詰まった内野ゴロでマリーンズが追加点を挙げて2点差に。しかし、なお続く2死2・3塁はこの回四人目となるスタンドリッジ投手に青野選手が抑えられ、ここも1点しか取れません。
 その裏、マリーンズは当然ながら小林雅英投手が登板。しかし、いきなりブキャナン選手に安打されると、続く松田選手にも適時二塁打を放たれます。さらに、本塁送球がそれて松田選手は三塁に。そして1死後に本多選手の適時打でついに同点に追いつかれます。続く川崎選手にも本日4本目の安打が出て1死1・3塁とサヨナラ機となりますが、ここは小林雅投手が踏ん張り、松中選手と小久保選手を打ち取り、延長戦に入ります。そして10回裏も続投の小林雅投手は2死後に二塁打を打たれますが、ここも何とか凌ぎます。
 そして11回は高木投手がいきなり死球と犠打で1死2塁としますが、本日絶好調の川崎選手を抑え、松中選手を歩かせた後、6番手の小宮山投手が小久保選手を打ち取り、ここも凌ぎます。今日の小久保選手は6のゼロでした。
 10回はスタンドリッジ投手に、11回は馬原投手に無安打に抑えられていたマリーンズ打線ですが、12回表2死から根元選手が安打。さらに盗塁に暴投が重なって三塁まで進みます。しかし本日2安打1打点の渡辺正選手がフルカウントから内野ゴロに倒れ、これで勝ちがなくなってしまいました。
 その裏、小宮山投手が柴原選手・多村選手、そして代打の吉本選手を打ち取り、試合終了。6対6の引分けで終わりました。試合前の王監督の談話では、「昨日の2時間37分より1時間はかかる」と言っていましたが、その予想を大幅に上回る4時間50分でした。また、この結果でファイターズが再び首位に立っています。観客数は3万4千5百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズは近藤投手と八木投手が先発。2回にファイターズは無死2・3塁から連続三振で2死になりますが、そこで下位に降格した小谷野選手の2点適時打で先制。その裏にアレン選手の2号ソロで1点差となりますが、3回には稲葉選手の適時打で、4回には昨日は無安打だったジョーンズ選手の来日初打点となる適時二塁打で4点目を挙げます。
 ところが八木投手がその裏、2死無走者から四球を出すと、的山選手の適時二塁打が出て、さらに安打で1・3塁に。2点リードながらここで降板となります。しかし、二番手で久々の一軍登板となったスウィニー投手が好投。この危機をしのぐと、6回まで無失点に抑えます。さらにファイターズは交流戦からの必勝継投となった江尻投手から武田久投手を投入。9回にマイケル中村投手がローズ選手に適時打されて1点差となるものの、最後は抑え、ファイターズが4対3で逃げ切っています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスは岸投手と朝井投手が先発。初回にライオンズが中島選手と和田選手の適時打で2点を先制。3回にイーグルスも山崎武選手の28号ソロで反撃しますが、その裏に即座にGG佐藤選手の三塁打を足がかりに石井義選手の犠飛で突き放します。
 さらに7回には上本選手のプロ初打点で突き放して3点差としますが、8回に鉄平選手の5号ソロで2点差に迫ったイーグルスは9回に小野寺投手から草野選手が4号2ランを放ち、が追いつきます。
 しかしその裏、前の回から投げていた小倉投手が1死から和田選手に安打されます。ここでイーグルスは先ほど適時打の上本選手に対して左の渡辺恒投手を投入すると、ライオンズは右の代打に高山選手を起用。すると、高山選手は初球を左翼席に運び、ライオンズが6対4でサヨナラ勝ち。渡辺恒投手は一球で敗戦投手となっています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは三浦投手と下柳投手が先発。下柳投手は昨日からのスライドです。初回は三人で抑えられたタイガース打線ですが、二回に金本選手の二塁ゴロが失策となると、連打で満塁とし、続く矢野選手に2点適時二塁打が出てタイガースが先制、さらに下柳投手の内野ゴロの間に1点追加します。
 下柳投手は3回の2死満塁を凌ぐなど、走者を出しながらも5回を無失点。しかし6回2死から吉村選手に8号ソロを打たれ、さらに安打されて降板。しかしここは二番手の久保田投手が凌ぎます。
 そして直後の7回表、林選手の二塁打を足がかりに2死2塁とすると、代打で登場の桜井選手が適時打を放ち、即座に1点を突き放します。さらに8回はシーツ選手の犠飛の後、金本選手に16号ソロ、林選手に11号2ランと本塁打攻勢で大差に。9回裏に渡辺投手が1点を失いますが、なお続く2死満塁から村田選手を三振に打ち取り、8対2で勝利。ベイスターズの連勝は6で止まっています。観客数は2万6千人ほどでした。

 広島のカープ対読売は黒田投手とGG投手が先発。初回に栗原選手と新井選手の連続適時二塁打で2点を先制したカープが、3回にも捕逸もあって追加点を挙げて3対0とします。
 黒田投手は5回まで3安打無失点でしたが、続く6回、三本の本塁打を浴びて4点を失って逆転されます。
 しかしその裏、安打と四球で1死1・2塁に。ここで読売は二番手の会田投手を投入しますが、代打の森笠選手が安打を放って満塁に。さらに前田智選手を代打に出したカープに対し、読売は林投手を投入しますが、これまた失敗で押し出しで同点に。続く梵選手に2点適時二塁打が出てカープが再びリードします。さらに2死後に西村投手が登板するもこれまた裏目に出て栗原選手の2点適時打でカープはこの回計5点を取りました。
 その後、カープも2点を失い、8対6で最終回に。9回は永川投手が登板しますが、制球が落ち着かず、1死から連続四死球の後に安打で満塁に。しかし、続く阿部選手を併殺に抑え、なんとかカープが8対6で逃げ切っています。観客数は2万1百人ほどでした。

 セリーグ唯一のナイターとなった秋田のスワローズ対ドラゴンズはグライシンガー投手と川上投手が先発。川上投手が立ち上がりから悪く、2死2塁から四球を出すと、宮出選手の2点適時二塁打と宮本選手の適時打でスワローズが3点を先制。続く2回にも青木選手の適時二塁打でスワローズが1点を追加、4回には福川選手の2号ソロで川上投手から計5点を奪います。
 一方、グライシンガー投手は5回まで1安打投球。6回には2死1塁から李選手の適時三塁打などで2点をドラゴンズが返しますが、その裏、二番手のデニー投手から福川選手の2打席連続となる3号ソロなどで即座に2点を取り返して突き放します。
 ドラゴンズも9回に1点を返しましたが、結局7対3でスワローズが快勝しています。観客数は1万8千6百人ほどでした。

息詰まる投手戦も、サヨナラ本塁打で敗れる

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは杉内投手と渡辺俊介投手が先発。今日から首を痛めていたTSUYOSHI選手が一軍復帰即スタメン、また新人の松本投手も初の一軍登録をされています。また、左の杉内投手相手という事で、七番には竹原選手が左翼手で、八番には堀選手が二塁手で入りました。
 防御率1位対4位の投げ合いとなった試合は投手戦に。ここ2試合ほど内容が悪かった渡辺俊投手も、今日は本来の投球でホークス打線を抑えます。2回まではともに無走者で、3回に四球と安打でともに走者を出すも、後続は抑えます。

 最初に好機を作ったのはマリーンズでした。5回に先頭の里崎選手がチーム初安打で出塁すると、1死後に竹原選手が二塁打を放ち、2・3塁とします。しかし続く堀選手が外野フライを放つも、浅くてタッチアップできず。青野選手も倒れ、この絶好の先制機を生かせません。
 渡辺俊投手も5回まで二塁を踏ませない投球。6回1死1塁から松中選手に内野ゴロを打たせますが、失策で併殺に取れず、松中選手に二塁まで進まれますが、ここも小久保選手を打ち取ります。
 続く7回は先頭の柴原選手が二塁打、続く移籍後初の七番となった多村選手に犠打を決められ、1死三塁となりますが、高谷選手と松田選手を抑え、ここも得点を許しません。
 直後の8回、マリーンズは先頭の竹原選手がチーム3本目、自身本日2本目の安打を放ちます。そして堀選手の犠打で代走の代田選手が二塁へ。青野選手が倒れた後、TSUYOSHI選手が三遊間を抜きますが、左翼手の多村選手が前進して捕球し、俊足の代田選手をしても本塁をつけません。続く早川選手が倒れ、またしても先制機を逸します。
 9回も2死から里崎選手が安打しますが得点につながりません。その裏、渡辺俊投手は四番から始まる攻撃で簡単に二死を取ります。ここでホークスは杉内投手がキャッチボールを始め、延長でも投げる意思を見せます。「マリーンズは継投するのだろうか」などと思って見ていたのですが、ここで前の打席で二塁打を放っていた柴原選手の打球は、フラフラと上がりながらも、右翼ポール際最前列(中継を見ていた時はそう見えたのですが、後から見たらポール直撃でした)という、まさにギリギリの所に入ってしまい、6号サヨナラ本塁打に。ホークスが1対0で勝利をおさめました。これでパリーグは上位3球団が0.5ゲーム差の中で争うという大接戦になっています。観客数は3万4千9百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズはデイビー投手とダルビッシュ投手が先発。こちらも投手戦となり、5回まで0対0に。そして6回に森本選手が安打して、田中賢選手が送り、稲葉選手が適時打、というファイターズらしい攻撃で先制します。
 一方。ダルビッシュ投手は7回まで内野安打と四死球が各一つという投球で合併球団打線を抑えます。しかし8回、1死から合併球団はファイターズから移籍してきたばかりの木元選手を代打に送ると、これが成功して安打。そして2死から平野恵選手が安打で続くと、村松選手の適時打で同点になります。さらにラロッカ選手が死球で満塁とすると、ローズ選手が走者一掃となる勝ち越し3点適時二塁打を放ち、一挙4点を取って逆転。9回は加藤大投手が抑え、4対1で合併球団が勝利。お立ち台には移籍後初打席初安打の木元選手が上がっていました。観客数は1万2千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスは涌井投手と永井投手が先発。3回にリック選手の2点適時二塁打でイーグルスが先制します。しかし、4回にカブレラ選手の14号ソロで1点を返したライオンズが5回にはカブレラ選手の適時打で追いつきます。
 さらに6回、2死1・2塁としたところでイーグルスは永井投手をあきらめ、青山投手につなぎます。しかしこの継投は失敗。四球で満塁とすると、続く代打・栗山選手の当たりは難しい二塁ゴロに。高須選手が一塁送球するも、大きくそれて二人が生還し、内野安打と失策という形でライオンズが2点を勝ち越します。さらに続く中島選手にも2点適時打が出てこの回4点を挙げます。
 涌井投手は9安打5四死球という内容ながら8回途中まで2失点。以下、三井投手と小野寺投手で逃げ切り、ライオンズが6対2で勝ちました。イーグルスは6回も先頭打者を出し(うち3回は無死1・2塁)ながらも、得点に結びついたのは1回だけで残塁は計11という拙攻が響き、四位復帰を逃しています。観客数は1万1千人ほどでした。

 広島のカープ対読売はフェルナンデス投手と金刃投手の先発で、カープが負けたようです。観客数は1万2千9百人ほどでした。
 なお、横浜で予定されていたベイスターズ対タイガースは雨で中止となっています。

2007年06月28日

平下選手と吉井投手のトレードが発表

[ 野球 ]

 リーグ戦再開の前日となる今日、マリーンズの平下選手と合併球団の吉井選手のトレードが発表されました。平下選手は四度目のトレード。前回に続いてのシーズン中の移籍となりました。
 今季は一軍出場はほとんどありませんでしたが、マリーンズファンはもちろん、交流戦の甲子園で打席に立った時も移籍してから3年近くたっているにも関わらず、タイガースファンから拍手をもらったほど。派手さはないですが、ファンに好かれる選手でした。昨年の、一度落としかけた飛球を地上に落ちる前に取った、という守備とが特に印象に残っています。
 移籍は残念ですが、慣れ親しんだ関西で、新たなる活躍をしてもらいたいものです。あと、札幌でマリーンズ戦を観戦し、「札幌限定応援歌」を歌う、という私のささやかな夢の実現はほぼ不可能になってしまいました。その点でも残念に思っています。

 一方の吉井投手は大ベテラン。メッツ時代以来のバレンタイン監督でのプレーとなりました。今季は開幕当初は好投するも援護がなくて白星がつかないうちに、だんだんと調子を崩していった感がありました。先日、「先発をできるところにトレード志願」と聞いたときは、「まさか先発が揃っているマリーンズはないだろう」と思っていただけに、少々驚いています。
 しかし、月曜に打球を当てた久保投手が骨折で全治六週間との事なので、早くもその先発機会がまわってきそうな感じです。移籍後初登板は、7月3・4の古巣相手あたりになるのでしょうか。おそらくはこれが最後の所属球団になると思われますが、ぜひとも長いプロ野球人生の集大成をマリーンズで達成してほしいものです。
 あと、マリーンズは来期の一次キャンプを、大嶺投手の故郷でもある石垣島で行うことも発表しています。

2007/6/27の更新

 翔みならブログ、めもちょうを更新しました。ゲーム・同人野球の二本立てです。
 つれづれの乗換案内を更新しました。

2007年06月26日

交流戦終了。マリーンズ、試合をせずに首位復帰

[ 野球 ]

 今日で交流戦も最終戦。横浜のベイスターズ対ファイターズは吉見投手と武田勝投手が先発。ファイターズは今日もセギノール選手が欠場し、高橋選手が四番に入りました。
 初回、1死1・2塁とファイターズが好機を作ると、高橋選手が適時二塁打を放って先制。前の試合に続いて「四番の仕事」をします。さらに小谷野選手に犠飛も出て、初回に2点を取りました。
 一方、ここまで交流戦防御率1位だった武田勝投手ですが、いきなり仁志選手に7号となる先頭打者本塁打を喫します。さらに続く下窪選手に二塁打されますが、ここはその無死2塁を凌ぎます。

 その後、ともに安打は出ますが得点が入らない展開に。特にファイターズは7回まで毎回安打で、3度無死の走者を出しますが、いずれも追加点が入りません。
 そして7回裏、先頭の石井選手が右翼席に2号ソロを叩き込み、ついにベイスターズが追いつきます。
 そして8回はこの回から登板の加藤投手から、先頭の高橋選手が二塁打。小谷野選手も安打で1・3塁とすると、続く工藤選手は三塁前の詰まったゴロ。三塁走者の高橋選手は本塁に突っ込みませんでしたが、工藤選手は俊足を活かして内野安打とし、無死満塁と絶好のダメ押し機を作ります。しかしここで加藤投手が踏ん張り、連続三振の後、代打の小田選手を打ち取り、ここを凌ぎます。
 これで流れはベイスターズに。1死から佐伯選手が四球を選ぶと、代走の野中選手が盗塁。これが捕手の悪送球を誘い、一気に三塁へ。その間に村田選手は三振でしたが、続く金城選手が連日の決勝打となる適時打を放ち、これで3対2とベイスターズが勝ち越し。9回はクルーン投手が一番からの攻撃を三人で抑えました。
 これでベイスターズは6連勝。ファイターズは一日で首位から陥落し、マリーンズが首位に復帰しました。ベイスターズは二日連続で相手チームを首位から引きずり下ろしたことになります。観客数は7千3百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対読売は田中投手と木佐貫投手が先発。2回にイーグルスが2死満塁とすると、嶋選手に2点適時二塁打が出て先制。さらに渡辺直選手にも適時打と、新人二人の活躍で3点を取ります。
 田中投手は2回まで無安打も、先制してもらった直後の3回に高橋由選手に2ランを打たれて1点差に迫られます。
 そのまま1点差で迎えた5回裏、1死から渡辺直選手が安打すると、続く高須選手が右中間を抜く適時二塁打で追加点。さらに山崎武選手にも適時打でもう1点入ります。
 さらに6回に読売が内野ゴロで1点を返すと、その裏、無死1・3塁から代打・憲史選手の内野ゴロが野選となって追加点。そこから犠打失敗に牽制死とイーグルスがミスを重ねますが、そこから死球でつないだ後、高須選手に二打席連続適時打を放ち、さらに突き放します。
 7回には鉄平選手に4号2ランも出てダメ押し。さらに9対4で迎えた8回、先頭の鷹野選手が死球で出ると、代走の高波選手が移籍後初の盗塁を決めます。ここでイーグルスベンチは本日2安打の渡辺直選手に5点差ながら犠打を指示。そして1死3塁から高須選手の内野ゴロの間に高波選手が生還し、無安打で10点目を挙げます。
 その裏、福盛選手が2死無走者から四連打されて2点を返されますが、10対6で試合終了。最後は2死1・2塁でホリンズ選手だったわけですが、ここで「一発出てもまだリード」と「一発出ると同点」では投手の負担も違うでしょう。そう考えると、8回の犠打からのダメ押しが大きかったのかもしれません。田中投手は6安打3四球4失点でしたが、5勝目を挙げています。観客数は2万8百人ほどでした。

 これで交流戦は全試合終了。やはり二連戦セットは違和感がありますし、全体的にも短い感じがします。せっかくだから、やはり6試合ずつやったほうがいいのでは、とも思いました。別にこれはマリーンズの成績がどうこう、というわけではありません。なお、リーグごとの成績は、パリーグの74勝でセリーグの66勝、引分け4という結果になっています。
 また、ファイターズと合併球団の間でトレードが発表されました。ファイターズからは木元選手と清水投手が、合併球団からは萩原投手と歌藤投手が移籍となりました。木元選手はこの移籍発表まで一軍に登録されており、20日のカープ戦でも出場していました。その時は、まさかそれがファイターズ最後の試合とは本人を含め、ほとんどの人が思っていなかったのではないでしょうか。
 また、木元選手といえば、2004年プレーオフ第1ステージ第3戦で、2点負けている局面で当時ライオンズの豊田投手から同点2ランを打った場面が印象に残っています。その裏、横山投手が和田選手にサヨナラ本塁打を打たれてライオンズが勝ったわけですが、この9回表裏の「主役」の四人のうち、和田選手以外は全て球団を去ったわけです。そう考えると、改めて時の経過を感じさせられました。
 萩原投手は野手から投手に転向して主に中継ぎで活躍。また、一昨年は故仰木監督のもとで「2試合連続先発」をしたりもしました。いずれも新天地でどのように活躍するか、興味深いところです。

2007年06月25日

工藤投手に抑えられ、交流戦最終試合を飾れず

[ 野球 ]

 交流戦最終戦となった千葉のマリーンズ対ベイスターズは久保投手と工藤投手が先発。今日はベニー選手が欠場し、左翼手には竹原選手が、そして指名打者には対左ながらワトソン選手が入りました。また、二遊間は堀選手と渡辺正選手でした。
 今日勝てば唯一の「交流戦通算12勝投手」となれる久保投手ですが、今日は2回に先頭の金城選手に6号ソロを打たれて先制されます。さらに続く3回は1死1・2塁からまたもや金城選手に右中間を破る適時三塁打を打たれて追加点。さらに犠飛も出て、4点差となってしまいます。
 一方、2回まで無走者に抑えられていたマリーンズ打線ですが、その裏2死から渡辺正選手がチーム初安打を放つと、続く早川選手の二塁打で2・3塁と反撃機を作ります。しかし続く堀選手は倒れ、得点できません。

 久保投手は4・5回は抑えましたが、そこで降板。無四球ながら9安打4失点で勝ち投手の権利を得ることができませんでした。その裏、マリーンズは先頭の竹原選手が初の四球を選びます。ところが続くワトソン選手の二遊間を抜くかと思えた当たりを仁志選手が好捕して併殺になり、結局三者凡退に終わります。
 2番手の川崎投手は6・7回を三人ずつで抑えます。すると、その裏にここまで通算2安打だった打線が1死からサブロー選手と里崎選手の連打で久々の好機を作ります。しかしここも竹原選手とワトソン選手が倒れ、得点できません。
 これは工藤投手の史上最年長完封かと思われた8回ですが、先頭の青野選手が安打すると、続く代打の田中雅彦選手が四球を選びます。そこから二死になりますが、続く福浦選手が適時打を放って遅ればせながら1点を返し、なお1・3塁に。ここで工藤投手は降板しました。
 二番手の木塚投手に対し、サブロー選手が三塁前に高いバウンドの内野安打を放ち、これが適時打となり、2点目を返しますが反撃はここまで。続く9回もクルーン投手から先頭の代打・橋本選手が安打し、暴投で2塁に進みますが、そこから三人が打ち取られ、結局無得点。4対2で敗れ、これでパリーグ首位陥落となりました。一方のベイスターズは5連勝となっています。観客数は1万2千1百人ほどでした。

 というわけで、今回の交流戦は13勝10敗1分で、現時点で4位(明日ベイスターズが負ければ同率3位)となりました。三連覇を逃したのは残念ですが、三人も主力が離脱しては仕方ない仕方ないかもしれません。後半戦になれば彼らも戻ってくるでしょうし、何とか最大の目標であるV奪回に向けて頑張ってほしいものです。
 戦力といえば、マリーンズが03・04年にブルーウェーブに所属していたオーティズ選手を獲得しました。この時期の獲得と聞くと、ズレータ選手の治りが予想以上に悪いかと心配になります。オーティズ選手は04年に解雇されたわけですが、解雇同期(?)には現時点で二冠王の山崎武選手もいます。同様とは言いませんが、それに準じる活躍を期待したいものです。

2007年06月24日

里崎選手の逆転満塁弾で連敗止める

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対マリーンズは石井一投手と清水直行投手が先発。今日は左の石井一投手という事もあり、打撃好調の根元選手を外し、堀選手と渡辺正選手で二遊間を組みました。
 3回に早川選手の適時打で先制するも、4回にガイエル選手の3試合連続となる16号ソロで追いつかれ、続く5回には2死無走者から青木選手の内野安打を足がかりに、田中浩選手とラミレス選手の連続適時二塁打で勝ち越されます。

 その後、7回まで石井一投手の前に3安打に抑えられていたマリーンズ打線ですが、8回に代打で登場した先頭の竹原選手が安打し、早川選手の二塁打で続くと、堀選手が四球を選び、無死満塁とします。しかし、続く福浦選手は三振に。ここでスワローズは日本復帰2試合目となるシコースキー投手を起用します。そしてサブロー選手は一邪飛に倒れますが、続くかつてシコースキー投手とバッテリーを組んだこともある里崎選手が左翼席前列に5号逆転満塁本塁打を放ちます。里崎選手は2年連続で、雨の神宮球場での逆転満塁本塁打を放った事になりました。
 そして9回にはワトソン選手が一軍復帰後初となる3号ソロでダメ押し。その裏、小林雅英投手が青木選手に11号ソロを喫するも、後は抑えて6対4で勝利。連敗を4で止めました。また、7回2死から登板した荻野投手が2球でプロ初勝利を挙げています。観客数は1万9千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ファイターズはジャン投手とグリン投手が先発。初回に稲葉選手の適時二塁打で先制したファイターズが、2回には稲田選手の犠飛で追加点を挙げます。
 タイガースも3回に野口選手の今季1号となるソロで反撃しますが、5回にファイターズがセギノール選手の故障で今季初の四番に入った高橋選手の犠飛で追加点を挙げます。
 その裏、タイガースも1死満塁と一発出れば逆転の好機を作ります。しかし、ここで今季初スタメンで2番に入った坂選手、さらには林選手も倒れ、反撃できません。
 そこからタイガースは2点負けていながらいつもの三人を投入してファイターズの封じます。しかし、グリン投手の前に8回を6安打3四球ながらソロのみの1得点。9回はマイケル中村投手に抑えられ、3対1でファイターズが勝利。タイガースは今季の対ファイターズを4連敗で終えてしまいました。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 広島のカープ対イーグルスはフェルナンデス投手と朝井投手が先発。初回にカープが先制しますが、3回に追いついたイーグルスが4回に山崎武選手の2試合連続となる27号ソロで勝ち越します。さらに終盤に草野選手の2打席連続の打点などで6点を追加したイーグルスは8対1で勝っています。観客数は1万9百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対合併球団は三橋投手と川越投手が先発。初回に3点を先制したしたベイスターズが3回にソロ2本で追加点を挙げて5対0とします。その後、合併球団もローズ選手の23号2ランなどで反撃し、8回には1点差まで迫りますが、最後はクルーン投手が抑え、5対4でベイスターズが逃げ切っています。観客数は1万2千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ライオンズは内海投手と西口投手が先発。3回に中島選手の7号ソロで先制したライオンズが4回に江藤選手の適時二塁打で追加点を挙げます。
 そして2対1で迎えた9回表、ライオンズは高山選手の今季1号となる2ランでダメ押し。その裏に小野寺投手が2点を返されますが、最後は凌ぎきり、4対3でライオンズが勝っています。西口投手は11年ぶりに東京ドームで白星を挙げています。観客数は4万5千2百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ホークスは中田投手と和田投手が先発。2回に小久保選手の16号ソロで先制したホークスが3回には小久保選手の2打席連続となる17号3ランで追加点。その後も得点を重ねて9対2で大勝。中田投手の名古屋ドームでの連勝記録が止まっています。観客数は3万8千1百人ほどでした。

2007年06月23日

ファイターズ、交流戦優勝

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対ファイターズは福原投手とダルビッシュ投手が先発。ところが福原投手は初回にセギノール選手の適時二塁打で先制され、さらに続く小谷野選手への球が鼻に当たり、危険球退場となります。そして緊急救援した江草投手が金子誠選手に2点適時打を打たれ、計3点を失います。
 しかしその裏、ここのところ立ち上がりの失点が多いダルビッシュ投手に対し、四球と赤星選手の二塁打で無死2・3塁としたタイガースは、林選手の適時打で1点を返すと、続く金本選手に15号3ランが出て逆転します。

 続く2回も1死2・3塁と追加点機を作りますが、ここはダルビッシュ投手が踏ん張ります。一方、緊急救援の江草投手も3回まで抑え、4回からはダーウィン投手が登板。しかし4回は抑えたものの、5回に金子誠選手に本日2本目の適時打が出てファイターズが追いつきます。
 ダルビッシュ投手は2回から9回までタイガース打線を2安打3四球に抑えます。しかしファイターズ打線も6回から始まったタイガースのいつもの継投の前に得点できず、同点のまま延長にはいります。ダルビッシュ投手は今季3度目の9回まで投げるも同点のため勝ち負けつかず、になりました。
 タイガースはウイリアムス投手は2回を投げましたが、久保田投手は8回の8番からの攻撃1イニングで降板。そして9回から藤川投手がマウンドに立ちます。投手の打順もあるのですから、それなら8回は久保田投手でなくてもいいような気もするのですが・・・。そして藤川投手は9・10回と先頭打者に安打されながらも抑えます。
 しかしタイガースも得点できず11回に。タイガースはここで橋本健投手を送り込みますが、先頭の田中賢選手が安打。そこから3・4番を抑えますが、続く5番の小谷野選手が左翼席に3号2ランを放ってついにファイターズが勝ち越します。
 その裏、前の回から続投の武田久投手に対して1死から鳥谷選手が二塁打を放ちますが、そこで登板のマイケル中村投手が抑え、ファイターズが6対4で勝利。これでファイターズの交流戦初優勝が決まりました。
 昨年は甲子園でマリーンズが負けたものの、神宮でファイターズがスワローズに勝ったためにマリーンズの優勝が決定。というわけで、2年連続の「甲子園での優勝決定」となりました。観客数は4万8千5百人ほどでした。

今季最多失点で4連敗

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対マリーンズはグライシンガー投手と小林宏之投手が先発。今日はチーム連敗中の中打撃好調の根元選手が初の一番で遊撃に、二塁には早坂選手が入りました。
 1回裏、小林宏投手は1死から連打で2・3塁とされると、続くガイエル選手に15号3ランを打たれ、先制されます。これでガイエル選手は3打席連続の本塁打となっています。さらに再びそこから走者を出し、福川選手の適時打で4点目。小林宏投手は今季初の1イニング4失点となってしまいました。
 直後の2回表、前の試合で足を痛めたものの、大した事がなく今日もスタメンのベニー選手が2試合連続となる8号ソロを放って1点を返します。続く3回も1死から小林宏投手と根元選手の連打で好機を作りますが、後続が倒れます。

 一方、2・3回は立ち直って三人ずつで抑えた小林宏投手ですが、続く4回、2死2塁から青木選手の遊ゴロが俊足で内野安打となると、続く田中浩選手に適時二塁打が出て2点を追加され、今季最多の6自責点でこの回で降板となってしまいました。
 さらに続く5回に二番手の小宮山投手が登板しますが、いきなり失策で走者を出し、さらに死球で走者をためた後、福川選手に適時打を打たれ、さらに青木選手の内野ゴロがまた失策となった後に田中浩選手の適時三塁打と、この回2安打で4点を追加され、続く6回にも1点を取られてついに10点差となってしまいます。
 打線はグライシンガー投手の前に4回から7回まで無安打に抑えられます。やっと8回に先頭の青野選手のポテン安打をラミレス選手が大きく弾いて三塁打とし、2死後に根元選手と早川選手の連続二塁打でやっと2点を返します。
 しかしその裏、四番手の藤田投手が3連打で1点を追加されます。続く城石選手は打ち取って、土曜のタイガース戦から続いていた連続被安打を8で止めましたが、さらに3安打されてこの回計6点を失ってしまいました。
 9回はプロ初登板の高市投手から連打で無死2・3塁とするも、そこから三人が打ち取られ、結局17対3で試合終了。今季最多の失点で今季最多の4連敗となってしまいました。観客数は2万3千1百人ほどでした。
 ところでこの試合の中継はスカパーのフジテレビ739で見ていたのですが、前半は地上波でも中継していました。何でもこの試合は「東京オリンピック招致キャンペーン」とのこと。フジテレビも協力し、随所でそのネタを振っていました。フジテレビが石原都政に媚びるのは社風だから仕方ないとは思います。しかし、アナウンサー氏の「今日は、場内全てのファンも東京でのオリンピック開催を望んでいます」という発言はいくら何でも来場者に非常に失礼すぎると思いました。少なくとも現時点では、反対者が賛成者を上回っているのに、野球場では賛成派ばかり、というのはありえない話でしょう、
 途中からは地上波も終わり、オリンピックの話題も一切出なくなりました。聞いていて落ち着いたとともに、こんなしょうもないタイアップばっかりやっているから、地上波の中継はつまらないのだな、と改めて認識させられました。

 広島のカープ対イーグルスは黒田投手と有銘投手が先発。2回に山崎武選手の左翼ポール際に入る26号ソロでイーグルスが先制します。しかしその回の1死1・2塁、4回の1死満塁はいずれも黒田投手が踏ん張り、追加点は取れません。
 有銘投手は5回まで3安打でしたが、6回に安打と2四球で1死満塁としたところで降板。イーグルスは二番手に青山投手を投入しますがこれが誤算。代打の前田選手に押し出し死球で同点となった後、さらに代打の喜田選手に適時打が出て逆転。続く東出選手にも2点適時打が出て一挙にカープは4点を挙げます。
 逆転してもらった後の黒田投手は7回から9回までを1安打。今季4度目の完投で7勝目を挙げています。観客数は1万5千1百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対合併球団は三浦投手と平野佳投手が先発。仁志選手の6号となる先頭打者本塁打で先制したベイスターズが、3回には三浦投手の二塁打を足がかりに村田選手の11号2ランなどで3点を追加します。
 ベイスターズは8回に村田選手の12号ソロでダメ押し。一方の三浦投手は8回を4安打3四球で0点に抑え、9回も簡単に2死を取りますが、続く後藤選手に4号ソロを打たれて完封を逃します。しかし1失点完投で今季5勝目。ベイスターズは久々の貯金1となっています。観客数は1万5千1百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ホークスは川上投手と杉内投手が先発。2回に谷繁選手の適時二塁打で先制したドラゴンズが3回に2点を追加。さらに4回はプロ初出場初スタメンとなった柳田選手に本塁打が出て、ドラゴンズが4対0と点差を広げ、杉内投手をKOします。
 ところが続く5回裏に新外国人のスタンドリッジ投手が2四球を出しながら無失点に抑えると試合の流れが変わります。先頭の本多選手が幸運な内野安打で出塁すると、川崎選手・小久保選手が連続長打で2点を返し、1死後さらに柴原選手と吉本選手の連続二塁打で追いつきます。そして続く松田選手に今季1号となる2ランが出てついに逆転。川上投手はこの回6失点でKOとなりました。
 8回裏に2死1塁でホークスは馬原投手を投入。対するドラゴンズは代打の井上選手が二塁打を放ち、2・3塁と一打同点の好機を作ります。しかし、続く代打の立浪選手が倒れ、結局無得点。9回も安打は出ましたが、0点に終わり、6対4でホークスが逆転勝利。スタンドリッジ投手が来日初登板初勝利を挙げています。観客数は3万8千2百人ほどでした。
 ひたちなかで行われた読売対ライオンズは高橋尚投手とジョンソン投手の先発でライオンズが負けたようです。観客数は1万5千人ほどでした。

2007年06月22日

局地的な雨で試合中止に

[ 野球 ]

 今日は千葉でマリーンズ対ベイスターズ戦が予定されていたものの、16時過ぎに雨で中止となりました。都内ではさほど降っておらず、夕方になってかなり天気が落ち着いていました。入場料も特別価格でしたので、仕事が早く片付いたら行くつもりだったのですが、まさかの中止に驚きました。ただ、最初から観戦予定だった相方によると、かなり強い雨で中止もやむなし、という感じだったそうです。ちなみに、その後雨は落ち着き、帰宅した時は、先週のカープ戦の時よりも弱い雨でした。
 なお、この試合は月曜に順延されます。ベイスターズは他にファイターズ戦も残しており、これは火曜日予定。このへんで雨が降ったら大変な事になりそうです。

2007年06月20日

3連敗で交流戦連覇記録が止まる

[ 野球 ]

 東京ドームの読売対マリーンズはGG投手と渡辺俊介投手が先発。昨日プロ初本塁打の根元選手が4試合連続でスタメンに。また二塁は堀選手が入りました。
 試合のほうは同点で迎えた7回に藤田投手が連打で勝ち越され、さらに川崎投手と荻野投手も失点し、8対4で敗戦。これで引分けを挟んで3連敗となり、ファイターズが勝ったため、交流戦優勝が絶望に。連覇が止まりました。また、2回に7号ソロを放ったベニー選手が次の打席で二塁打を打った後に足を痛めて交代。こちらも心配です。観客数は4万4千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対イーグルスは上園投手と田中投手の新人対決。初回に金本選手の適時打で先制し、続く2回には今日もスタメン1番の庄田選手の適時打などで2点を追加します。上園投手は6回を投げて1安打2四球無失点で3点差も、その回で代打を送られて降板します。そこからはいつもの継投でイーグルス打線を抑え、終盤にも追加点を挙げたタイガースが5対0で勝って3連勝。上園投手はプロ初勝利を挙げています。またチームは、32イニング連続無失点となっています。観客数は4万7千7百人ほどでした。

 広島のカープ対ファイターズは青木高投手と吉川投手とこちらも新人対決。2回に坪井選手の適時打でファイターズが先制します。地元初登板となった吉川投手は4回に連打で無死2・3塁とされ、無失点ながら降板しますが、ここは二番手の押本投手が抑えます。
 さらにファイターズは5回には高橋選手の適時打で追加点を挙げます。8回にカープも広瀬選手の2号ソロで1点差に迫りますが、9回に稲葉選手の8号3ランと高橋選手の5号2ランで5点を追加したファイターズが終わってみれば7対1と大勝。これで交流戦残り3試合を引分け1以上でファイターズの交流戦優勝が決まることになりました。観客数は1万2千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ライオンズは館山投手と岸投手が先発。3回に併殺の間に先制したライオンズが6回にGG佐藤選手の適時二塁打で3対0とします。スワローズは6回の1死満塁、7回の2死2・3塁と反撃機を作るも得点できません。しかし8回裏に無死1・2塁からガイエル選手が13号2ランを放って追いつきます。
 9回はともに2死2塁としますが勝ち越せず延長戦に。そして10回表に4番手の吉川投手からカブレラ選手が13号2ランを右翼ポール際に放ってライオンズが再び勝ち越し。さらに栗山選手にも2号ソロが出て再び3点差となります。その裏、スワローズも小野寺投手から先頭のガイエル選手が2打席連続の14号ソロを放ち、さらに1死1・2塁と一発出れば逆転サヨナラの好機を津kるいますが、最後は併殺で試合終了。ライオンズが6連勝で単独4位に復帰しています。観客数は1万6千1百人ほどでした。
 金沢のドラゴンズ対合併球団は小笠原投手とデイビー投手先発。2対2で迎えた6回裏に立浪選手の代打適時打でドラゴンズが勝ち越し、さらに7回には福留選手の12号2ランで追加点。そのまま5対2でドラゴンズが勝っています。観客数は1万8百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ホークスは寺原投手とガトームソン投手が先発。3対3で迎えた9回裏に、3イニング目に入る水田投手から、途中出場の小池選手が今季1号となるサヨナラ本塁打を放ってベイスターズが4対3で勝ち、今季交流戦対ホークス4連勝となりました。観客数は1万9千8百人ほどでした。

根元選手にプロ初本塁打出るも敗戦。交流戦3連覇に黄信号

[ 野球 ]

 東京ドームの読売対マリーンズは木佐貫投手と小野投手が先発。マリーンズは二日前の試合で首を痛めたTSUYOSHI選手が登録抹消となり、代わりにワトソン選手が一軍復帰を果たしました。また、一昨日昇格した早坂選手が一番二塁でで今季初スタメンとなりました。
 試合のほうは東京ドームらしい本塁打の飛び交う展開となり、8回には根元選手が右翼席中段にプロ初となる2ランを放つも、得点はこれだけ。その後早坂選手に公式戦初安打(ただしプレーオフでの安打はあり)も出ましたが、最後は5対2で敗れ、対読売連勝が9で止まるとともに、交流戦残り4試合で首位のファイターズとのゲーム差が3に。明日ファイターズが勝って、マリーンズが引分け以下だと、三連覇がなくなってしまう形となってしまいました。観客数は4万4千人ほどでした。

 甲子園のタイガース対イーグルスは下柳投手と永井投手が先発。4回にタイガースが四球二つで好機を貰い、今岡選手の適時打で先制。両チームとも先発・リリーフともに好投したため、これが唯一の得点に。両チーム合わせて9安打4四球の投手戦を制したタイガースが1対0で勝っています。観客数は4万6千7百人ほどでした。
 広島のカープ対ファイターズは長谷川投手と木下投手が先発。早い回からの継投合戦になりますが、セギノール選手が二番手のフェルナンデス投手からまたも右打席で2本塁打。さらに三番手の横山投手からは左打席で16号を放ち、4安打3本塁打5打点の活躍。また、1試合左右打席本塁打は7試合目でこれは日本新記録となりました。試合はファイターズが10対6で勝利。観客数は1万2千8百人ほどでした。
 富山のドラゴンズ対合併球団は朝倉投手とカーター投手が先発。2回にカーター投手が顎に打球を受けて降板。急遽救援した高木投手が好投したものの、4回に谷繁選手が適時打を放つとこれが両チーム唯一の得点に。朝倉投手は8回を4安打無四球無失点。9回は岩瀬投手が2安打されるも抑え、ドラゴンズが1対0で勝っています。観客数は1万7百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ライオンズは藤井投手と涌井投手が先発。2回に細川選手の2試合連続となる6号2ランでライオンズが先制。その後接戦が続きましたが、2点リードで迎えた9回にライオンズが一挙5点を奪って試合を決め、9対2で勝って連勝を5としています。観客数は1万5千6百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ホークスは吉見投手と新垣投手が先発。2回に吉見投手の適時打で先制したベイスターズが3回には金城選手の3号3ランで追加点。吉見投手は投げては8安打3四球ながらホークスの拙攻に助けられて完封し、5対0でベイスターズが勝っています。観客数は1万8千9百人ほどでした。

2007年06月18日

マリーンズ、独立リーグ球団を傘下に?

[ 野球 ]

 各メディアの速報として、マリーンズが四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスを買収する、という記事が流れました。両球団のサイトを見ても公式的には何の発表もありません。また、詳しいことはよく分からないので、まだこれについて論じる段階ではなさそうです。
 ただ、現時点の報道を見ると、やけに批判的な文章が目立ちます。「ドラフト不正の温床になりうる」だの「社会人の人材難が予想される」などと言った声が上がっている、などと、今回のマリーンズの行動が、「選手の囲い込み」や「アマ破壊」であるかのようです。

 まず、「ドラフト不正の温床になりうる」ですが、これには二つの意味で大きな疑問があります。今回の談話と普段からの発言を見る限り、バレンタイン監督の構想は、別に「マリーンズだけが、浦和に続く二つめのファーム球団を保有したい」というものではなさそうです。理想的には12球団全てがファームを拡張しようと言っているわけです。
 ちなみに、この「ファームの拡張」が大きく言われたのはこれが初めてではありません。今から3年前、近鉄バファローズを潰すことに端を発して、パリーグを廃止しての一リーグ化が言われた時、当時の西武のオーナーは「球団を減らす代わりに三軍を充実させる」などと発言しました。しかし、それに対して、当時の一リーグ賛成派の商業マスコミは「ファームの充実を言うのは一理ある」みたいな論評をしていました。それがなぜ、12球団維持を前提としての発言だとこうなるか理解不能です。
 だいたい、これまで「ドラフト不正の温床」はどう処置されていたのでしょうか。この半年ほど、スカウト活動に関する問題が何度も報道されました。しかし、その結果は、「ライオンズだけが青田買いをやっていて、ベイスターズだけが上限を超える契約金と初年度年俸を那須野投手に支払っていた」という、誰一人納得できない「結論」で終わりました。
 厳しい批判にさらされ、渋々「希望枠」は撤回されたものの、一部球団・選手をスケープゴートにしただけで、抜本的な問題が何ら解決されていません。既存の「不正の温床」を放置しておいて、「今回の件が不正の温床になりうる」などと言っているわけです。ちなみに、以前から希望枠制度を厳しく批判し、今年の問題の時もいちはやく自球団の希望枠不使用を宣言したのはバレンタイン監督でした。
 また、仮に、今回、他の11球団が動かずにマリーンズのみがファイティングドッグスを買収したとします。しかしそれによってどのような「ドラフトの不正」が行われると言うのでしょうか。かつてのプリンスホテルは、西武ライオンズと同じグループですが、ある時期以降は、普通に各球団がプリンスホテルの選手を指名して入団していました。
 同様に、買収された球団に有力な選手がいると思ったら、マリーンズより先に他の球団が指名すればいいだけです。マリーンズへ行くための入団拒否多発が心配なら、ドラフトで指名拒否した選手が別の球団の指名を受ける権利を得るまでの年数を延ばせばいいだけの話です。

 もう一つの「社会人野球の衰退」もわけがわかりません。この四国アイランドリーグができたのが二年前で、今年からは北信越にも独立リーグができました。しかし、それと企業の社会人野球撤退との関連性を論じた話など聞いたことがありません。それが、なぜ既存の球団が既存の独立リーグ球団に資本参加すると急に「社会人野球の衰退」につながるのでしょうか。
 そんな、存在し得ない「社会人野球の衰退」を気にする暇があるなら、現在起き続けている、「高収益企業でも安易に野球チームを『リストラ』する」という企業の姿勢を問題視するほうが先でしょう。もちろん、それらの企業から大量の広告費を貰っている商業マスコミに、それに対する突っ込んだ報道などできるわけがないのですが。
 ちなみに、現時点で唯一、他球団関係者の発言は、読売の球団代表氏のみ。その内容は選手育成はプロが自前でやる方がいい。巨人は育成選手の指導者を雇っている。ロッテ球団の意見か、バレンタイン監督の意見か分からないが、野球協約では他の組織と活動できないことになっているので、慎重に見極めないといけないとのこと。最後まで「希望枠」撤廃に反対し続け、毎年のようにFA選手や他球団の外国人主砲を入団させている球団の代表なだけに、非常に「説得力に富んだ」発言となっており、大変笑えました。
 今に始まった事ではありませんが、各報道関係企業には、「現状の野球界の枠組みを最優先する」という立場に拘泥せずに、野球界全体の事も少しは考えて報道してほしいものです。

2007年06月17日

投手戦となり、今季5度目の引分に

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対タイガースは成瀬投手とジャン投手が先発。今日は半月ぶりに入れ替えがあり、塀内選手に代わって早坂選手が今季初の一軍昇格しました。また、昨日首を痛めて途中退場したTSUYOSHI選手は今日も欠場。代わりに早川選手が一番に。二遊間は堀選手と根元選手で、DHは昨日に続き、橋本選手でした。タイガースは指名打者に矢野選手でしたので、ともに捕手が指名打者、というなかなか見ないオーダーになりました。
 成瀬投手は初回に赤星選手に安打されますが、二塁に進めずに3・4番を打ち取る立ち上がり。一方のマリーンズは2死無走者から福浦選手が安打し、サブロー選手も二塁打で先制機を作りますが、里崎選手が倒れます。続く2回も先頭のベニー選手が安打。続く橋本選手の当たりは三塁線を抜くかという当たりを放ちますが、これを今岡選手が好捕。これが大きく、続く青野選手にも安打は出ますが、ここも先制できません。

 ジャン投手は中盤に入り、何か分かりませんが、かなりイライラしている感じでした。そのため、野口捕手が何度もマウンドに駆け寄る場面が見られました。その落ち着かないジャン投手に対し、5回に先頭の青野選手が安打し、犠打と四球で1死1・2塁としますが、堀選手と福浦選手が連続三振。6回も1死から里崎選手が安打しますが、ベニー選手が併殺に倒れます。結局この回で降板したのですが、6安打1四球ながら無失点という内容でした。
 一方、成瀬投手は2回以降も安定した投球を見せます。2回から5回まで無安打に抑え、6回に先頭の関本選手に安打され、犠打と内野ゴロでこの試合初めて三塁に走者を進めますが、林選手を打ち取ります。
 タイガースは7回からいつもの継投に。ウイリアムス投手の替わりばなに、代打の竹原選手が四球を選びますが、二塁に進めることもできません。続く8回も二番からの攻撃を三人で抑えられます。今日は成瀬投手の出来がいいこともあり、タイガースの継投陣のノルマはあらかじめ一人2イニングと決まっていた感じでした。
 成瀬投手の好投は続き、9回に先頭の桜井選手にこの試合やっと3本目の安打をされ、犠打で進められますが、林選手と金本選手を打ち取ります。しかし、その裏のマリーンズ打線は、この回から登板の久保田投手の前に3球で打ち取られ、延長戦に入ります。
 そして10回も成瀬投手が続投。これは交流戦の日程の関係で、ノーゲームでもない限り、次の登板まで12日あくという事もあるのでしょう。そして厳しい日差しの中疲れを見せず、ここも三者凡退に打ち取ります。10回129球を投げて3安打1死球で無失点という素晴らしい内容でした。
 ところが、タイガース継投陣の前に、打線がこの成瀬投手を援護できません。10回も1死から渡辺正選手の二塁打でサヨナラ機を作りますが、内野ゴロで三塁には進んだものの、続く今季初打席の早坂選手が打ち取られます。
 11回表は薮田投手が登板。昨日のような事はなく、三人で抑えます。その裏、タイガースは当然ながら藤川投手が登板。先頭の福浦選手が安打してサブロー選手が送り、またもやサヨナラ機を作りますが、ベニー選手・竹原選手が粘りながらも打ち取られます。
 12回表は小林雅英投手が登板。いきなり林選手に安打されますが、続く金本選手は内野フライに。三塁の青野選手と遊撃の渡辺正選手が交錯して青野選手が転びますが、渡辺正選手が何とか捕球します。しかもそこで、代走で出ていた秀太選手が、青野選手が捕球したと勘違いしたのか、タッチアップで二塁を狙ってしまい、結果的には併殺になります。そして続く今岡選手も打ち取り、結局三人で終わります。
 その裏は八番からの攻撃を、藤川投手の前に三人で打ち取られて試合終了。0対0の引分けに終わりました。これで今季5度目の引分け。それがいずれも本拠地なのが興味深いところです。成瀬投手の10回「完封」という好投がいきず、惜しい結果と言えそうです。ただ、成瀬投手はこの好投で防御率を1点台に戻し、リーグ2位となっています。観客数は昨日を9人上まわり、今季3番目となる3万と15人。連日の満員御礼も出ました。

 札幌のファイターズ対ドラゴンズはグリン投手と中田投手の先発。中田投手は先週同様に制球が悪く、8回まで3安打ながら6四死球。ファイターズは4度の無死1塁を生かせず、同じ8回を3安打1四球のグリン投手を援護できません。そして9回表2死から井上選手に安打されたところでグリン投手は降板。武田久投手が抑えて9回裏を迎えます。
 その裏、中田投手は先頭の高橋選手にこの試合6つめとなる四球を出します。すると坪井選手が送った後、稲田選手が中前に弾き返すとこれがサヨナラになって1対0でファイターズが勝利。好投のグリン投手に勝ちはつきませんでしたが、お立ち台には稲田選手とともに上がっていました。観客数は3万5千1百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ベイスターズは朝井投手と土肥投手が先発。初回にベイスターズが先制しますが、2回裏、イーグルスは四球と安打で2死1・2塁とします。ここで打席には元ブルーウェーブで、イーグルスでは移籍後三年目にして初の一軍をスタメンで迎えた中島選手。ここで起用に応え、逆転となる適時二塁打を放ちます。続く嶋選手の中前に抜けそうな当たりは、内野手より前の位置で審判に当たってしまい、中島選手は進塁できずに2死1・2塁となります。しかし続く渡辺直選手に適時打が出てさらに1点が入ります。
 朝井投手は直後の3回に犠飛で1点差にされますが、そこからは好投。8回まで5安打に抑え、9回のマウンドに上がります。しかし1死から四球を出してしまいここで降板。後は福盛投手が抑え、3対2でイーグルスが逃げ切り。ベイスターズの連勝は5で止まっています。観客数は2万人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対スワローズは川越投手と石井一投手が先発。2回に青木選手の10号満塁本塁打で先制したスワローズが、5回にラミレス選手の適時打で追加点。しかも石井一投手は5回まで2安打1四球と、序盤はスワローズの圧勝ペースで進みます。
 ところが6回、石井一投手はいきなり三連続四球。しかも続くラロッカ選手の遊ゴロを名手・宮本選手が失策して点が入り、さらに1死後に北川選手と下山選手の適時打で1点差となります。さらに8回は1死無走者から登板した木田投手が、2死を取ってから四球と安打で走者を出し、後藤選手に代打適時打が出て同点に。試合は延長に入ります。
 10回表にスワローズは無死から走者を出しますが得点できず。するとその裏、先頭のアレン選手が来日初のサヨナラとなる1号ソロを放ち、6対5で合併球団が逆転勝利をおさめました。観客数は1万9千4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対カープはギッセル投手と高橋投手が先発。同点で迎えた6回裏にGG佐藤選手の15号2ランでライオンズが勝ち越しますが、直後の7回表に嶋選手の2点適時二塁打でカープが再度同点に追いつきます。
 そのまま同点で9回となり、表は小野寺投手が三番からを三者凡退に抑えます。しかしその裏、永川投手はいきなり栗山選手に二塁打され、さらに福地選手の犠打を三塁に送球するもセーフで、しかも福地選手は二塁に盗塁します。そして続く片岡選手が1・2塁間を抜いてライオンズが5対4でサヨナラ勝ち。これでライオンズは10連敗後の4連勝。対照的にカープは4連敗となっています。観客数は2万3千6百人ほどでした。
 福岡のホークス対読売は和田投手と内海投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万5千5百人ほどでした。

2007年06月16日

9回の大逆転で敗れる

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対タイガースは清水直行投手と福原投手が先発。今日の指名打者は橋本選手が七番で、二塁は前の試合で代打適時打を放った根元選手が九番で入りました。
 立ち上がり、清水直投手は簡単に二死を取りますが、そこから12打席連続無安打だった林選手に10号ソロを打たれて先制されます。しかし、続く2・3回は安打されるも、直後の打者を併殺で打ち取り、追加点は許しません。
 一方、マリーンズは初回にTSUYOSHI選手が四球で出るも盗塁失敗。しかも首を痛めて次の回の守備で交代してしまいます。そして福原投手の前に2回まで無安打だったマリーンズ打線でしたが、3回に先頭の橋本選手が内野安打を放つと、青野選手も安打で続き2死2・3塁に。ここで早川選手に適時二塁打が出て逆転します。

 さらに続く4回も2死から橋本選手が得意の四球を選ぶと、再び青野選手が安打で続き、最近好調の根元選手が右前に適時打を放って1点を追加します。そして続く5回もこれまた2死無走者からサブロー選手が安打すると、里崎選手とベニー選手の連続二塁打が出て2点を追加し、福原投手をKOしました。
 清水直投手は5回まで毎回安打されながら、ソロの1点のみ。しかし6回、前のライオンズ戦に続いて1番に入り、この回先頭の庄田選手にプロ1号を打たれます。さらに赤星選手と林選手にも連打されますが、金本選手と今岡選手を抑えて2死に。そして続く鳥谷選手の所で高木投手に交代。まだ71球で四球もゼロでしたが、毎回の8安打というのが降板の理由でしょうか。そしてここは高木投手が抑え、反撃を封じます。
 タイガースも二番手の江草投手が6人を完璧に抑えます。ところが7回裏2死でサブロー選手の打席で橋本健投手に交代するとこれが失敗。サブロー選手が5号、里崎選手が4号と、ともに左翼席に打ち込み、7対2と点差を5点に広げます。
 継投陣も7回は荻野投手が、8回は藤田投手がいずれも三人で抑え、5点差のまま最終回を迎えます。
 ところが9回、左の金本選手からという事もあったのでしょうが、藤田投手が今季初となるイニングまたぎの登板。ところがこの続投が大失敗で、三連打で無死満塁となります。マリーンズは急遽、小林雅英投手を投入しますが、これまた大誤算。桜井選手に右翼フェンス直撃の適時二塁打が出ると、浅井選手の詰まった当たりを渡辺正選手が捕りきれず、記録は失策となりさらに1点。続く関本選手の犠打も失敗気味でしたが、一塁送球を選択して1死2・3塁に。やっと1死は取りましたが、狩野選手にも適時打が出て、1点差に。そして赤星選手にもあわや本塁打というファウルが出た後に、右翼フェンス直撃という適時二塁打が出てついに同点となります。
 ここでマリーンズは林選手を敬遠し、金本選手のところで薮田投手を投入、という作戦に出ますが、こうなると何もかも裏目に。金本選手に適時二塁打が出た後、2死後に鳥谷選手と桜井選手に連続適時打が出て、敬遠した林選手まで生還する最悪の形に。3連敗中は3試合で3点しか取れなかったタイガース打線がこの回だけで一挙9点を挙げ、11対7と大逆転しました。
 その裏は藤川投手の前に3番からが三人で抑えられて試合終了。8回までの快勝ペースがまさかの大逆転となりました。
 まあ、長いシーズンがあれば、こんな試合もあるでしょう。一方、タイガースは今季2度目の二桁得点で、借金10の危機を脱しています。観客数は厳しい日差しの中、今季三番目となる3万と9人でした。

 所沢のライオンズ対カープは西口投手と黒田投手が先発。3回にカープが先制しますが、4回に和田選手とGG佐藤選手の連続適時二塁打で逆転したライオンズがこの回4点。さらに5回にも3点を追加し、黒田投手をKO。その後も打線は止まらず、和田選手は2本塁打5打点、福地選手は古巣相手に5打数5安打でした。結局12対2でライオンズが大勝。チームは10連敗後の3連勝。また、西口投手も連敗を止めて6勝目を挙げています。観客数は2万1千8百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対スワローズはユウキ投手とグライシンガー投手が先発。3回にラミレス選手の2点適時打で先制したスワローズが5回には青木選手の9号ソロで追加点を挙げます。合併球団も7回に1点を返して2点差と迫りますが、終盤に継投陣を打込んだスワローズが計4点を追加。7対1でスワローズが快勝しています。観客数は2万5百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ベイスターズは三浦投手と松崎投手が先発。2回に1死1・2塁から下窪選手と相川選手の連続適時打でベイスターズが先制し、早くも松崎投手をKO。さらに代わった青山投手からも2点を追加します。
 一方、三浦投手は走者を出しながら得点は許さない、という先週と同じような感じの好投を続けます。そして終盤にベイスターズ打線が追加点。球数のいっていた三浦投手は8回で降板しますが、大差なだけに関係なく、9対0でベイスターズが快勝しています。観客数は2万1千人ほどでした。

 ナイターは2試合。札幌のファイターズ対ドラゴンズはダルビッシュ投手と川上投手のエース対決。ところが、ダルビッシュ投手は1死から振り逃げを許すと、急に調子を乱します。四球の後、四番に入った福留選手の適時二塁打でドラゴンズが先制。さらに四球二つで押し出し、2点目を献上してしまいます。さらに4回には2死から安打と死球で走者を出し、井端選手の適時打で3対0と差が開きます。
 一方、川上投手は6回まで3安打投球。ところが、7回に先頭の小谷野選手が安打すると、続く高橋選手が左翼席に3号2ランを放って1点差に迫ります。さらに続く坪井選手が四球を選びますが、続く金子誠選手が犠打失敗。次の森本選手が安打を放っただけにこの失敗は大きなプレーとなりました。結局この回、2死満塁までしますが、最後は二番手の平井選投手がセギノール選手から三振を奪い、同点には至りません。
 ダルビッシュ投手も5回以降はドラゴンズ打線を1安打に抑えますが、ドラゴンズは岡本投手・岩瀬投手の継投でファイターズ打線の反撃を封じます。結局そのまま3対2でドラゴンズが勝っています。観客数は3万3千4百人ほどでした。
 福岡のホークス対読売は杉内投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万5千7百人ほどでした。

2007年06月15日

連日の打者一巡で連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対カープは小林宏之投手と青木高投手が先発。今日は左の青木高投手という事もあり、竹原選手が7番左翼で約一週間ぶりにスタメンに入った以外は昨日とほぼ同じ顔ぶれでした。
 初回、1死1塁から早川選手が二塁打を放つと、2死後に今度はサブロー選手が二塁打を放ち、今日もマリーンズが先制します。一方の小林宏投手は初回、2回と抑え、3回も簡単に二死を取ります。しかしそこから梵選手に安打されると、四球の後に新井選手に適時打を打たれ、同点に追いつかれます。

 ところが追いつかれた直後の3回裏に昨日に続いて打線が爆発。1死からTSUYOSHI選手と早川選手の連打で好機を作り、福浦選手の適時打でまず勝ち越し。さらに二死後に里崎選手の適時三塁打とベニー選手の6号2ランが出ます。さらに攻撃は止まらず、四球と堀選手の安打で再び1・2塁として、この回先頭だった青野選手の適時打で計6点。昨日初回に続く打者一巡の大量点で青木高投手をKOし、試合の主導権を握りました。
 さらに続く4回には里崎選手の適時二塁打で8対1とさらに差を拡げます。一方の小林宏投手は試合開始から降り続ける雨で足場の悪い中、カープ打線を抑えます。5回に1死から連打されるも併殺で切り抜けて無得点。天候の事もあり6回5安打3四球1失点で降板しました。
 続く7回表を川崎投手が抑えた後、さらに雨が強くなり試合が中断します。大差という事もあり、このまま終了かと思いきや、20分弱で再開します。そして四番手のマルテ投手に対し、安打と四球で無死1・2塁とすると、途中から守備で入っていた渡辺正選手の2点適時二塁打とTSUYOSHI選手の適時打で3点を追加します。
 直後の8回表に小宮山投手が3点を失います。しかしその裏、先頭の代打・橋本選手が安打で出ると、続く代打・田中雅彦選手が右翼手前に落とすプロ初安打でつなぎます。そして死球で満塁にした後、代打の根元選手の2点適時二塁打とTSUYOSHI選手の犠飛で3点を取り、ついに今季最多タイの14点を挙げました。
 そして9回表は高木投手が抑えて14対4でマリーンズが連勝。今季の対カープは4連勝で終わりました。小林宏投手は8勝目で交流戦通算勝利も昨日の久保投手に並んで首位となる11勝としています。そして、その小林宏投手が自ら推薦し、プロ初安打の田中雅選手と二人でお立ち台に上がっていました。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対タイガースはジョンソン投手と上園投手が先発。怪我で帰国していたジョンソン投手は3月25日以来、今季2度目の登板です。タイガースは昨日プロ初出場初スタメンだった庄田選手を1番で起用。すると期待に応え、いきなり二塁打を放ち、金本選手の適時打でタイガースが先制します。
 しかし、その裏にカブレラ選手の適時打でライオンズがすかさず同点に。その後は両先発が頑張り、1対1のまま中盤となります。しかし6回にはカブレラ選手の12号、7回には江藤選手の1号とソロ2発でライオンズが勝ち越します。
 ジョンソン投手は7回で降板し、8回から三井投手が登板しますが、先頭の赤星選手が安打し、1死後に金本選手の適時三塁打が出ます。そして続く今岡選手の犠飛で同点に。さらに安打と四球で2死1・2塁としますが、野口選手が三番手の岩崎投手にフルカウントから三振に打ち取られ、勝ち越すことができません。
 その裏、タイガースは久保田投手を投入しますが、1死から連打で2・3塁に。そしてカブレラ選手を敬遠して満塁とした後、続く和田選手の打球は高く弾んだ三塁ゴロに。本塁送球はできずに、ライオンズが再び勝ち越します。
 タイガースも9回に小野寺投手相手に連打で1死1・2塁としますが、そこから林選手と金本選手が連続三振に打ち取られて試合終了。ライオンズが4対3で勝っています。岩崎投手は28登板目でプロ初勝利を挙げました。観客数は2万1千5百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは高卒新人の吉川投手と工藤投手という「25歳差対決」。3回表にベイスターズが先制しますが、その裏にファイターズが稲葉選手の適時打などで3点を取って逆転します。
 5回まで1点に抑えた吉川投手ですが、6回に連続四球と安打で満塁として降板。そして2番手の押本投手が適時打さらにはボークと押し出しで逆転されます。
 ところがその裏、ファイターズは1死から連打して1・2塁とし、代打に田中幸選手が登場。当たりは二塁ゴロでしたが、目の前の一塁走者の川島選手が走っており、仁志選手は捕れません。しかし、捕球体勢に入っていない、という事で守備妨害とならず、二塁走者が生還して同点に。さらに、抗議した大矢監督が、所定の時間をこえたため、「遅延行為」で退場になってしまいます。
 その後、7回表にベイスターズが勝ち越し、その裏にファイターズが逆転。しかし8回に登板した武田久投手が連打で無死1・3塁とし、犠飛でベイスターズが追いつきます。
 そして試合はそのまま延長戦に。ファイターズは11回裏に2死からセギノール選手が歩いた後、飯山選手の安打で1・2塁とサヨナラ機を作ります。この時点で残っている野手は捕手の鶴岡選手のみ。するとファイターズはセギノール選手の代走に、須永投手を起用します。そしてボークで2・3塁としますが、紺田選手は三振。DH制で投手がサヨナラのホームを踏む、という事にはなりませんでした。
 結局12回も両チーム無得点で6対6で引き分け。観客数は1万9千2百人ほど。試合時間は5時間53分でした。

 仙台のイーグルス対ドラゴンズは有銘投手と小笠原投手が先発。ドラゴンズは試合開始前の練習でウッズ選手が腰を痛め、急遽中村公選手が四番に入りました。すると、初回に1死2塁からその中村公選手に適時打が出てドラゴンズが先制します。
 イーグルスはその裏、先頭の渡辺直選手の二塁打を足がかりに1死3塁としますが、3・4番が倒れます。すると、そこから小笠原投手の前に6回まで安打が出ません。
 しかし7回裏、この回先頭のリック選手にチーム2本目の安打となる2号2ランが出てイーグルスが追いつきます。そしてそのまま得点が入らず、延長戦になります。
 ドラゴンズは今日も走者は出るも残塁の山、という拙攻。11回で11安打4四球と走者は出すものの、連日の二桁となる11残塁を記録します。
 そしてともに岩瀬投手・福盛投手を起用して迎えた11回裏、1死から山崎武選手が安打しますが、そこで雨が強くなり、そのまま試合終了。1対1の引き分けに終わりました。観客数は1万2千6百人ほどでした。

 福岡のホークス対スワローズはガトームソン投手と館山投手が先発。昨日同様、初回にガイエル選手が2ランを放ち、スワローズが先制します。
 一方、松中選手を欠くホークスは4回まで無得点。しかし5回に安打と失策で無死2・3塁とすると、川崎選手の適時打でまず1点を返し、さらに1死後に多村選手に2点適時打が出て、ホークスが一気に逆転します。
 ガトームソン投手は7回まで5安打2四死球で初回の2点のみ。以下、二コースキー投手と水田投手で8回を抑えると、9回は馬原投手が抑え、ホークスが3対2で勝利。ガトームソン投手は古巣相手に1ヶ月と9日ぶりとなる3勝目を挙げています。観客数は3万5百人ほどでした。
 神戸の合併球団対読売は平野佳投手とGG投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万5千3百人ほどでした。

2007年06月13日

初回の大量点で連敗止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対カープは久保投手とフェルナンデス投手の先発。フェルナンデス投手は一日空いたとはいえ、前の試合で交代完了しています。前回の試合で最後を投げた投手が次の試合で先発、というのはいつ以来なのでしょうか。対するマリーンズ打線は、今日は指名打者で橋本選手が七番に、二塁手は久々の堀選手で八番でした。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手が安打すると、続く早川選手がストレートの四球。すると福浦選手が右翼席に3号3ランを放ち、早くもマリーンズが先制します。その後も攻撃が止まらず、続くサブロー選手が三塁打を放った後、1死後にベニー選手が適時打、そして橋本選手の二塁打で2・3塁とすると、堀選手の内野ゴロ、さらには失策もあって早くも打者一巡で一挙6点。失策で出塁した青野選手が牽制死したため、残塁なしの6得点という、連敗中の効率の悪さが嘘のような先制でした。

 一方、久保投手は初回を三人で抑え、2回も先頭打者に安打されたものの、すかさず併殺。続く3回も先頭打者に安打されますが、ここも後続を抑えます。
 カープも初回でフェルナンデス投手を諦め、2回から長谷川投手が登板。4イニングで6三振を奪うという好投で、締まった試合展開になります。
 久保投手は5回まで4安打無失点。そして6回も内野ゴロ二つで簡単に2死を取ります。しかし、そこから梵選手に内野安打をされると、続く喜田選手に二塁打を打たれて2・3塁に。続く新井選手にはバットを折ってどん詰まりの当たりとしますが、折れたバットがボールと一緒に三塁に飛ぶ、という不運があり、さすがに青野選手も処理できず、1点を返されます。すると続く前田選手にも2点適時二塁打が出て計3点。一気に差を詰められます。
 しかし久保投手は続く7回も2死から連打されますが、今度は抑えます。そして8回も薮田投手が無安打に抑え、カープにそれ以上の反撃を許しません。
 一方、打線は2回から7回まで、長谷川投手さらには横山投手に抑えられてきました。しかし8回裏は、四番手の青木勇投手に対し、無死から里崎選手とベニー選手が初回以来となる連打。橋本選手の犠打は失敗したものの、続く塀内選手の左飛をベニー選手の代走で出ていた代田選手が俊足を飛ばして三塁へ。すると次の青野選手の時に暴投が出て、代田選手が生還。初回以来となる得点で貴重なダメ押し点を挙げます。
 これでセーブはつかなくなりましたが、一週間以上登板がないこともあり、9回は小林雅英投手が登板。簡単に三人で抑え、7対3で勝って試合終了。連敗は3で止まりました。観客数は2万3千4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対タイガースは岸投手と中村泰投手が先発。中村泰投手は今日も制球難が復活しており、いきなり2四球で走者をためると、カブレラ選手に先制適時打をされ、さらに内野ゴロで2点目。続く2回も3四球で満塁として早くも被安打1ながら5四球で早くも降板。さらに二番手のダーウィン投手が犠飛と中島選手の適時打で2点を失い、この2回は2安打で4点を失うという展開でした。
 タイガース打線は3回表に連打で無死1・2塁としますが、1番からの三人が倒れます。さらに続く4回の無死1塁も得点できません。
 二番手のダーウィン投手も小刻みに失点し、打線のほうも5回以降は好機らしい好機がありません。結局、岸投手の前に4安打1死球で2試合連続の完封負け。一方の岸投手は時間差で今季新人初の完封となりました。これでライオンズの連敗は10で止まっています。観客数は2万4千人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ドラゴンズは田中投手と朝倉投手が先発。初回のドラゴンズが2死から安打と2四球で満塁としますが、続く井上選手が倒れ、先制はなりません。そしてそこから田中投手は2回から5回まで無安打、6・7回も安打はされますが、後続を断ちます。一方の朝倉投手も4回には失策で1死1・3塁とされますが、続くリーグ二冠王の山崎武選手を併殺に抑えて、ここを凌ぎます。その結果、7回まで両チームあわせて5安打という投手戦となります。
 そして迎えた8回裏、先頭のリック選手が安打。そして1死後にここまで無四球だった朝倉投手が連続四球で満塁に。すると代打の草野選手の適時打でついにイーグルスが先制。さらに鉄平選手が適時打で続き、渡辺直選手の犠飛と礒部選手の適時打でイーグルスが一挙に4点を挙げます。
 そして9回、田中投手は1死から連打され、さらに四球でこの試合2度目の2死満塁となります。しかし、最後は井端選手を三振に打ち取り試合終了。6安打6四死球ながら9奪三振で、4勝目をプロ初完封で挙げました。高卒新人の完封は一昨年のダルビッシュ投手以来。ちなみにその前は松坂投手です。
 イーグルスの連敗とドラゴンズの連勝はともに4で止まっています。観客数は1万6千3百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ベイスターズは木下投手と寺原投手が先発。7回までともに3安打無失点の投手戦となります。しかし8回表、木下投手は2死を取った後に連打されて2・3塁に。ここで代打の種田選手が2点適時二塁打を放ち、ついにベイスターズが先制します。
 ファイターズも9回裏、クルーン投手から先頭の小谷野選手が二塁打を放つと、続く代打の高橋選手が適時打を放って1点差とします。その後稲田選手が送って1死2塁とするも、そこから金子誠選手と森本選手が倒れて試合終了。2対1で勝ったベイスターズが連勝を4としています。観客数は2万1千3百人ほどでした。
 福岡のホークス対スワローズは新垣投手と石川投手が先発。初回にガイエル選手の11号2ランでスワローズが先制するも、その裏、ホークスが打者一巡で4点を取って一気に逆転します。その後も点の取り合いとなりますが、7回に3点を追加してダメを押したホークスが9対5で勝利。ファイターズと入れ替わって2位に復帰しています。観客数は3万8百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対読売はデイビー投手と福田投手が先発。2回にローズ選手の20号ソロで合併球団が先制し、3対2で迎えた5回裏にはまたもやローズ選手に対読売4本目となる21号2ランが出て突き放します。その後、読売も反撃するも、最後は加藤大投手が抑え、6対3で合併球団が勝っています。観客数は2万7千5百人ほどでした。

2007年06月11日

序盤で打込まれ、今季初の3連敗

[ 野球 ]

 名古屋のドラゴンズ対マリーンズは浅尾投手と渡辺俊介投手が先発。今日は里崎選手と青野選手がスタメン復帰。二塁は昨日はスタメン三塁だった塀内選手でした。
 初回に1死1塁から福浦選手が安打して1・3塁に。ここ二日は、いずれも初回に好機を作りながらそれを生かせずに連敗していたのですが、今日はここでサブロー選手が適時打を放って先制します。さらに里崎選手の安打でつないだ後、ベニー選手の内野ゴロの間に1点を追加しました。
 その裏、渡辺俊投手はいきなりの連打で無死1・3塁とされます。しかし、ここから中軸三人を抑え、得点を許しません。

 ところが続く2回、二人続けて初球に連打され、無死1・2塁となります。そして続く谷繁選手には2-0からの三球目を二塁打されて同点に。さらに渡辺俊投手は続く浅尾投手の犠打を失策し、危機を広げます。そして井端選手の内野安打で勝ち越され、そこから二死までこぎつけたものの、ウッズ選手に2点適時打を打たれ、一挙5点を失ってしまいます。
 さらに3回は2死2塁から浅尾投手に適時打を喫して6点目を失い、結局この回でKOとなってしまいました。さらに4回には二番手の高木投手が福留選手に11号ソロを喫して7対2と序盤で5点差となってしまいます。
 打線のほうも浅尾投手に5回まで7安打2四球と走者は出ますが、得点は初回の2点のみ。さらに6回からはドラゴンズの「一人一回」の細かい継投にかわされます。マリーンズも三番手の川崎投手が6回から8回までを無安打に見せる好投を見せますが、結局そのまま7対2でドラゴンズが勝ちました。マリーンズは今季初の3連敗。また、交流戦で初めてドラゴンズに負け越しました。観客数は3万5千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ホークスは下柳投手と和田投手が先発。投手戦となり、0対0のまま終盤に。7回に久保田投手が抑えると、その裏、タイガースは2死1・2塁から代打の浅井選手が安打して満塁としますが、赤星選手が倒れ、先制できません。和田投手は結局8回を4安打3四球無失点でした。
 一方、タイガースは8回はウイリアムス投手が抑え、9回は藤川投手と、同点ながら必勝リレー。しかし藤川投手は先頭の田上選手に安打され、犠打と内野ゴロで三塁に進まれます。ここで1番の川崎選手が中前に弾き返し、ついに均衡が破れます。
 その裏、タイガースも馬原投手に対し、先頭の鳥谷選手が安打しますが、こちらは藤原選手が犠打失敗。2死後に藤本選手が安打して1・3塁としますが、再び赤星選手が倒れ、ホークスが1対0で勝ちました。和田投手は1ヶ月ぶりとなる5勝目を挙げています。観客数は4万8千4百人ほどでした。

 広島のカープ対合併球団は長谷川投手とカーター投手が先発。初回に栗原選手の12号3ラン、さらには嶋選手の5号ソロでカープがいきなり4点を先制します。しかし2回に2点を返した合併球団が5回に、1死から満塁とすると、ローズ選手の2点適時打で追いつくと、続くアレン選手の適時打で勝ち越すなど、一挙4点を挙げて試合をひっくり返します。
 しかしその裏、カープは失策に乗じて無安打で1点差に迫ると、続く6回には前田選手の代打適時打で追いつきます。
 そのまま6対6で迎えた9回、前の回から登板のマルテ投手が先頭の村松選手に安打されますが、続く阿部真選手が犠打を失敗して走者が進まず、1死1塁で昨日決勝本塁打の北川選手を迎えるます。するとカープは五日前に先発して8回を投げたフェルナンデス投手を五番手に送り込みます。俊足の村松選手に対し、フェルナンデス投手は執拗に牽制。そして2-2からの五球目で村松選手がスタートを切ると、これを見切ってウエストし、2塁でアウトに。そして北川選手も内野ゴロに打ち取って意表の継投が成功します。
 その裏、カープは先頭の中東選手が安打し、犠打と外野フライなどで2死1・3塁となります。ここで5番に入りながら本日無安打だった喜田選手が、2球目を左翼線に弾き返し、カープが7対6でサヨナラ勝ち。喜田選手はプロ初のお立ち台となりました。観客数は1万1千4百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対イーグルスは石井一投手と永井投手が先発。5回にスワローズが3点を先制するも、直後にイーグルスが3点取り返して追いつき、続く7回に高須選手の適時打で勝ち越します。しかし、その裏スワローズがラミレス選手の適時三塁打で追いつき、ガイエル選手の犠飛で再逆転します。
 直後の8回、イーグルスは1死1・2塁から代打の草野選手が適時二塁打で同点に。しかし、一塁から一挙に本塁をついた憲史選手がアウトになり、逆転には至りません。
 その裏、7番手の松本投手が登板しますが、先頭打者に安打された後、続く城石選手が犠打を狙うと、投球がかがんだ城石選手の頭部に。一度バットに当たった後にヘルメットに当たったようにも見えましたが、判定は死球で松本投手は危険球退場。そして急遽登板した福盛選手は、犠打で進まれた後、代打宮本選手の安打性の当たりは好捕します。しかし、2死満塁から田中浩選手に2点適時打を打たれ、スワローズが7対5と勝ち越し。9回は高津投手が抑え、スワローズがシーソーゲームを制しました。イーグルスは4連敗となっています。観客数は1万6千1百人ほどでした。

 甲府初のナイターとなったベイスターズ対ライオンズは吉見投手と涌井投手が先発。2回に和田選手の6号ソロでライオンズが先制するも、その裏、2死満塁から仁志選手の2点適時打などで3点を取って逆転。さらに3回には吉村選手の7号2ランで今日も序盤でベイスターズが差をつけます。ライオンズも5回に細川選手の4号ソロで1点を返しましたが、あとはベイスターズの継投陣に抑えられ、5対2で勝利。ライオンズはこれで10連敗となっています。観客数は8千6百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ファイターズは金刃投手と武田勝投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万1千5百人ほどでした。

2007年06月10日

連日の二桁残塁で1ヶ月ぶりの連敗

[ 野球 ]

 名古屋のドラゴンズ対マリーンズは中田投手と小野投手が先発。今日は里崎選手と青野選手がはずれ、その場所にそのまま橋本選手と塀内選手が入りました。橋本選手は今季初のクリーンアップです。
 初回、1死から早川選手が安打すると、2死後に中田投手が制球を乱します。サブロー選手に死球を当てた後、橋本選手に得意の四球を選ばれて満塁に。しかし続くベニー選手が中飛に倒れ、昨日に続き、初回の先制機を逃します。
 その裏、小野投手は1・2番を内野ゴロに打ち取りますが、そこから福留選手・ウッズ選手・森野選手にいずれも中前に三連打され先制されます。さらに続く井上選手には左翼線を抜かれ、2死無走者からの4連打で計3点をいきなり失ってしまいました。

 続く2回表、1死から根元選手が安打するも、続く打席の小野投手は犠打を二つファウルします。ところがその後に中田投手の暴投で走者が進むと、またもや好機を貰いますが、ここも続くTSUYOSHI選手が倒れます。
 一方、小野投手はその裏に先頭の谷繁選手にまたもや中前打を打たれ、犠打で進まれますが、1・2番を抑えます。すると、そこからは好投を見せ、内野ゴロの山を築きます。
 しかし、今日も打線が好機を生かせません。3回の1死1・2塁も連続三振で終わります。5回にやっとサブロー選手の適時打で1点を返しますが、続く6回、連続四球で無死1・2塁とし、続く塀内選手はバントするも、投手のほぼ真正面。ところが、これを中田投手がつかみきれず、結果的に犠打成功とまたもや好機を貰います。しかしここも根元選手、さらには代打の堀選手が倒れ、2回1死から5回まで完璧に抑えた小野投手は黒星の権利がついたまま降板となってしまいました。
 続く7回、二番手の岡本投手に対し、1死から早川選手が安打すると、盗塁も決めます。ここで福浦選手の適時打が出て1点差に迫りますが、ここも後続はありません。
 するとその裏、前の回は三人で抑えた2番手の高木投手が1死から英智選手に左前打を打たれます。そして英智選手の好走塁でこれが二塁打になります。ここでマリーンズは三番手の小宮山投手を投入。しかしかつてベイスターズでバッテリーを組んでいた谷繁選手に適時二塁打を打たれ、再び突き放されます。
 直後の8回、先頭のベニー選手が安打し、内野ゴロで走者が根元選手に入れ替わった後、二死から代打の竹原選手が四球を選び、1・2塁と、長打が出れば同点の場面を貰います。平井投手は制球が良くなく、続くTSUYOSHI選手への初球もボールになります。ここで落合監督がマウンドへ。変なタイミングで来るものだ、と思っていたのですが、何かを話してベンチに戻ります。その直後に、平井投手は二塁に牽制球。根元選手が戻れず、チェンジになります。もしかして、落合監督はベンチから根元選手のリードに気づいたのでしょうか。
 その裏、2死1・2塁からの左前打をベニー選手の好返球で刺す、という好守備でダメ押し点は防ぎます。
 しかし9回表には、ここ2試合、あまり良くなかった岩瀬投手に1番からの攻撃を三人で抑えられて試合終了。4対2でドラゴンズに敗れ、5月の3・4日以来となる連敗を喫しました。好機を貰いながら、二日連続で二桁となる10残塁が響きました。観客数は3万7千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ホークスはジャン投手と杉内投手が先発。雨で30分遅れて始まった試合は、ホークスが先制して1対0で迎えた5回裏に再び豪雨で中断しますが、1時間11分後に再開します。このあたり、代替試合が難しい交流戦ならでは、という感じです。
 今日のタイガースはウイリアムス投手・久保田投手の後に橋本健投手、という継投で追加点を許しません。しかし、杉内投手は3安打5四死球ながら8回まで0点に抑えます。
 しかし9回裏、先頭の鳥谷選手が二塁打で出塁すると、不振のシーツ選手に代わって7番右翼でスタメンに入っていた浅井選手が犠打を決めた後、野口選手の犠飛で同点に追いつきます。そして10回裏、1死から関本選手が二塁打を放つと、続く林選手が右翼席にサヨナラ2ランを放ち、タイガースが3対1で勝ちました。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 広島のカープ対合併球団は高橋投手と川越投手が先発。2回に新井選手の15号ソロでカープが先制しますが、6回に1死満塁から代打で登場したラロッカ選手の押し出し死球で合併球団が追いつきます。
 そのまま1対1で迎えた9回裏、先頭の栗原選手が四球で出るも、代走の松本選手が盗塁失敗。そこから新井選手と喜田選手の安打で1死1・3塁としますが、後続がなく、サヨナラ機を逸します。
 すると延長に入った10回表、永川投手の替わりはなを北川選手が6号ソロを放って勝ち越し。その裏、カープも1死3塁の同点機を作りますが、加藤大投手に抑えられ、合併球団が2対1で勝っています。観客数は1万4千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ライオンズは土肥投手とギッセル投手が先発。初回にライオンズが先制しますが、2回にベイスターズが一気に4点を取って逆転。さらに5回には失策などにつけこんで1安打で3点を追加します。
 土肥投手は8回を3失点で6勝目。ライオンズはこれで9連敗となり、何と最下位に転落しています。観客数は1万2千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対イーグルスは16時開始。名古屋ではたまにある開催時間ですが、屋外球場による「本当の薄暮試合」はかなり久しぶりかと思われます。先発はグライシンガー投手と朝井投手。2点リードされていたイーグルスが7回に追いつきますが、その裏に宮出選手に3号3ランが出てスワローズが即座に勝ち越し。9回に高津投手から鉄平選手の3号と山崎武選手の25号とソロ2本でイーグルスも1点差に迫りますが、最後は抑えられ、スワローズが5対4で逃げ切っています。観客数は2万人ほどでした。
 唯一のナイターとなった東京ドームの読売対ファイターズは木佐貫投手とグリン投手が先発。2回に坪井選手の適時打で先制し、7回にはセギノール選手の13号2ランで追加点。読売も7回に1点を返し、9回にも1点差とした後さらに2死満塁としますが、最後は何かの事情で出場できなかったマイケル中村投手の替わりを務めた江尻投手が逃げ切って今季初セーブ。ファイターズが3対2で逃げ切っています。観客数は4万4千人ほどでした。

2007年06月09日

完封リレーを喫し、連勝止まる

[ 野球 ]

 横浜のベイスターズ対マリーンズは三浦投手と成瀬投手が先発。今日は早川選手が二番でスタメン復帰。また、根元選手が八番二塁で連日のスタメンとなっていました。
 初回、いきなりTSUYOSHI選手が安打を放ち、続く早川選手も内野安打を放ち、無死1・2塁とします。ここで打席は前回の三浦投手との対戦で先制となる適時二塁打を放った福浦選手。しかし、ここは外野フライに打ち取られます。その間にTSUYOSHI選手が三塁に進んで好機は続きますが、4・5番が打ち取られ、先制できません。
 さらに3回も再び先頭のTSUYOSHI選手が安打し、今度は犠打で二塁に進めますが、ここも3・4番が倒れ、再び好機を逃します。

 一方、成瀬投手は3回まで無失点に抑えます。しかし4回、先頭の金城選手に二塁打を喫して無死2塁に。しかしそこから三振と内野ゴロで走者を進めずに2死にします。さらに、続く吉村選手は初球・二球と高めのボール球を空振り。これは大丈夫かと思ったのですが、1ボール挟んでの4球目が高めのストライクゾーンに入ると、その球を右翼席に弾き返れ、2点を先制されてしまいました。
 マリーンズは毎回走者を出しますが、昨日と打って変わって要所で安打が出ず、得点につながりません。
 そして迎えた6回、簡単に2死を取られたのですが、続く根元選手の打席で三浦投手がいったんベンチへ。しばらくして戻ってきましたが、その根元選手、さらには代打の橋本選手に連続四球を出したところえ降板します。なんでも、手の筋肉がつったとの事でした。
 この貰った好機に打席は、交流戦で打率を一気に上げ、今日も2安打のTSUYOSHI選手。しかし、急遽救援の那須野投手に抑えられ、ここも得点できません。
 7回以降、マリーンズは荻野投手・川崎投手・小宮山投手が好投。特に小宮山投手は1番からの攻撃を6球で終わらせます。しかし、その好投に打線が応えられません。ベイスターズの継投陣を打てず、そして9回はクルーン投手に三人で抑えられ試合終了。完封リレーを喫してしまい、連勝は4で止まりました。5安打6四死球ながら、その出た走者が全て残塁するという拙攻が響きました。成瀬投手は今季初敗戦。観客数は2万1千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対合併球団は福原投手とユウキ投手が先発。初回に先制されるも 、2回に無死1塁から鳥谷選手の適時二塁打でタイガースが追いつきます。しかし、なお続く無死2塁の勝ち越し機を生かせず、同点止まりになります。
 すると直後の3回表、先頭の村松選手に安打され、犠打で進まれた後に北川選手に適時打が出て、すぐさま勝ち越されます。
 福原投手は5回を7安打されながら、何とか2失点に抑えます。しかし続く6回、二番手のダーウィン投手が代わりばないきなりアレン選手に三塁打され、その後、内野ゴロで追加点を奪われます。
 その裏、タイガースは2死からの三連打で満塁とするも、ここも得点できません。さらに直後の7回、ダーウィン投手の制球が悪く、1死から安打と連続四球で満塁に。ここでタイガースは本日一軍復帰したばかりのウイリアムス投手を投入しますが、ここも内野ゴロで追加点を奪われます。
 8回に先頭の関本選手が安打するも、3・4・5番が岸田投手の前に抑えられ、林選手の連続試合安打も止まります。そして9回は昨日は打った加藤大投手に三人で抑えられて試合終了。対合併球団の甲子園での連勝も止まりました。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 松山のスワローズ対ファイターズは藤井投手とダルビッシュ投手が先発。1回裏、先頭の青木選手が二塁打を放ちます。そこからダルビッシュ投手は2死を取り、さらに四番のガイエル選手も二塁ゴロに打ち取りますが、これを田中賢選手が失策し、スワローズが先制します。
 5回まで藤井投手の前に3安打無失点だったファイターズがですが、6回に先頭の田中賢選手が死球で出ると、稲葉選手の二塁打で無死2・3塁に。ここでセギノール選手の犠飛で追いつくと、2死後に坪井選手が1・2塁間を抜いて逆転します。
 これで勝ち投手の権利を得たダルビッシュ投手ですが、その裏、2死を取った後、ラミレス選手に6号ソロを打たれ、即座に追いつかれてしまいます。
 直後の7回表にファイターズも1死1・3塁と勝ち越し機を作りますが、田中賢選手の右飛びは浅くて犠飛にならず、稲葉選手も打ち取られます。
 ダルビッシュ投手はそこから安打を許さず、9回を3安打2四球2失点に抑えます。しかし、打線が走者は出すものの、得点はできません。
 そして延長に入った10回、5番手の高井投手から2死1・2塁とし、飯山選手が中前打を放ちます。しかし、青木選手の返球で本塁をついた田中賢選手を刺し、ファイターズは勝ち越せません。
 その裏、ファイターズは武田久投手を投入。1死から四球を出すと、スワローズは犠打で2死2塁とし、代打に一軍昇格後10打数無安打鈴木健選手を投入。この作戦が成功し、鈴木健選手が右翼にサヨナラ打を放ち、スワローズが3対2で勝利。ファイターズの連勝は14で止まりました。観客数は1万3千1百人ほどでした。

 広島のカープ対ホークスは黒田投手と大隣投手が先発。大隣投手はプロ初登板です。
 初回に松中選手の適時打でホークスが先制しますが、その裏、大隣投手のプロ二球目を梵選手が先頭打者本塁打で同点に。さらに四球二つで走者がたまると、前田智選手の適時打で、カープがすぐさま逆転します。
 大隣投手は初回こそ失点したものの、2回から5回を全て三者凡退。さらに2回にはプロ初打席初安打を記録します。しかし6回1死から栗原選手に11号ソロが出て、カープが点差を広げます。
 黒田投手は7回を4安打1失点。しかし8回、1死から代打のブキャナン選手に安打されると、続く川崎選手を追い込みながら粘られて四球に。そして捕逸と犠飛で1点差となります。さらに内野安打で2死1・3塁から松中選手に11号3ランが出てホークスが逆転します。
 その後は昨日同様、水田投手と馬原投手の継投でカープ打線を抑えたホークスが、9回にも1点を追加して6対3で逆転勝利。7回4安打3失点の大隣投手が、降板直後の逆転でプロ初登板初勝利を挙げています。観客数は2万6千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ライオンズは川上投手と西口投手が先発。初回、ドラゴンズは昨日同様に満塁の好機をもらいますが、先制できません。一方の川上投手は初回を三者連続三振など好調な立ち上がりを見せましたが、3回に2死満塁から中島選手に適時二塁打を打たれ、2点を失います。
 一方、最近4連敗中の西口投手は4回まで毎回走者を出しながら無失点。そして1番から始まる5回の攻撃も簡単に二死を取り、久々の勝ち投手の権利まであと一死とします。しかし、そこから福留選手に安打され、ウッズ選手を歩かせて1・2塁に。そして続く森野選手ににもフルカウントに。そして解説者が「こういう所でエアポケットに入るんですよ」と言った後に投げられた8球目を森野選手が右翼席に打込み、逆転の第9号3ランに。森野選手は9本中6本が3ランです。
 逆転してもらった川上投手は以降8回まで無安打に抑えます。そして9回、昨日に続いて岩瀬投手が登場。昨日本塁打された中島選手、さらにはカブレラ選手を抑えて2死を取りますが、そこから四球さらには安打で1・3塁に。これは連続して失敗か、とも思いましたが、最後は後藤選手を三振に打ち取り、ドラゴンズが3対2で逃げ切りました。ライオンズの連敗は8となっています。観客数は3万8千人ほどでした。
 東京ドームの読売対イーグルスは内海投手と松崎投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万5千5百人ほどでした。

猛打と清水直投手の完投で圧勝

[ 野球 ]

 横浜のベイスターズ対マリーンズは加藤投手と清水直行投手が先発。今日は早川選手が外れて代わりに代田選手が今季初のスタメン8番に。また、二塁は一昨日代打適時打を放った根元選手が2番で入りました。
 初回、いきなりTSUYOSHI選手が二塁打を放ち、根元選手の犠打で進むと、福浦選手が右翼席に2号2ランを放って先制。これで4試合連続、交流戦に入って12試合中9試合で初回得点となりました。そして2回には先頭のベニー選手が5号ソロ。ベイスターズはこの回で早くも加藤投手を降板させました。

 一方、清水直投手は初回を三者凡退。3回には先頭打者に安打され、四球も出して1死1・2塁としますが、後続を断ちます。そしてその後も、走者は出しますが、三塁は踏ませません。
 一方、ベイスターズは3回から高宮投手を投入しますが、効果がありません。TSUYOSHI選手が安打し、根元選手が再び送り、福浦選手は倒れたものの、2死2塁で打席には4番のサブロー選手。前の打席では「公約」通り連続打数安打記録を止めましたが、ここは適時打を放って4点目を挙げます。
 さらに4回は先頭のベニー選手が死球で出るものの二人倒れて2死1塁の。ところが打席がまわった清水直投手がプロ初安打でつなぎます。すると、続くTSUYOSHI選手が早くも猛打賞となる適時二塁打を放ち、またまた得点を重ねます。
 さらに5回には暴投と青野選手の適時打で2点。6回こそ三者凡退になりますが、7回にはベニー選手の適時二塁打と代田選手の今季初打点となる内野ゴロで2点。8回には福浦選手のあわや本塁打という適時二塁打などで3点を追加し、遂に二桁12点となります。なお、この8回、2死から代打で登場の竹原選手が二塁ライナーで倒れ、中継のほうも広告に入ります。ところが、実はこれが打撃妨害で試合は続行。スカパーでは珍しい、「広告が中継にかぶる」という現象が発生しました。なお、竹原選手の打撃妨害は5月8日以来で2度目です。1ヶ月に2回というのかなり珍しいのではないでしょうか。
 一方、清水直投手は終盤になっても得点は許しません。7回は先頭打者に安打されますが、ここも後続を断ち、8回は2死から初めて長打となる二塁打を打たれますが、ここも次打者を抑えます。
 一方、打線は9回に代田選手が二塁打を放ち、ついに先発全員安打を達成します。その裏、今季初完封のかかった清水直投手は簡単に2死を取ります。しかしそこから二塁打を打たれると、続く吉村選手に左翼線を抜かれ、「あと一人」から完封を逃します。もっとも、大勢には影響がなく、続く相川選手を打ち取って12対1で試合終了。完投で今季2勝目を挙げました。
 攻防ともに快勝でこれで連勝は4に伸びています。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対合併球団は上園投手と平野佳投手が先発。新人の上園投手はプロ初登板です。その上園投手、いきなり先頭の村松選手に安打されると盗塁を許し、さらに内野ゴロで三塁に進まれた後、北川選手の犠飛でいきなり先制されます。
 しかしそこからは好投。2回を三者凡退に抑えると、三回は先頭打者に安打されるも、犠打を捕球して併殺と自らの守備で危機を凌ぎ、4回の1死1・2塁も抑えるなど、5回を4安打2四球1失点に抑えます。
 しかし、打線は前回得点できなかった平野佳投手に今日も抑えられます。3回まで走者が出せず、4回に赤星選手が初安打を放つも併殺で潰れるなど、7回まで2安打0点に抑えられます。
 タイガースは6回を橋本健投手、そして7・8回はすっかり僅差での負け試合の登板が普通になった久保田投手が0点に抑えます。
 そして8回、先頭の今岡選手がチーム3本目の安打を放つと、続く鳥谷選手が犠打を狙いますが、これが小飛球に。しかも打った直後に球を見て立ち止まってしまい、取りに行った日高選手にぶつかって守備妨害になってしまいます。そしてこの判定に対して怒った岡田監督が退場に。その後、シーツ選手の内野安打などで2死1・3塁としますが、結局得点できません。
 9回表は藤川投手が投げ抑えるとその裏、合併球団はここまで4安打無四球無失点で球数も101球の平野佳を降板し、加藤大投手を投入します。しかし、先頭の赤星選手が四球で出塁します。続く関本選手の犠打は失敗するも、今日ここまで3三振の林選手が二塁打を放って1死2・3塁に。続く金本選手は敬遠の後、先ほどの代走から出場の藤本選手がフルカウントから押し出しの四球を選んで追いつきます。ここで合併球団は高木投手に交代しますが、流れは止まらず、3球目が鳥谷選手の背中に当たり、連続押し出しで逆転サヨナラとなり、タイガースが2対1で勝ちました。観客数は4万5千6百人ほどでした。

 松山のスワローズ対ファイターズは館山投手と吉川投手が先発。初回にスワローズが2死1・2塁とし、宮本選手が安打を放ちますが、森本選手の好返球で本塁アウトとなり、先制できません。スワローズは2回も無死2塁から二死満塁にしますが、ここも得点できず、4回の無死1塁も併殺で潰します。
 一方のファイターズも初回と5回の無死1塁を生かせず、0対0で6回を迎えます。この回先頭の森本選手が安打しますが、田中賢選手が犠打を失敗、稲葉選手も倒れ、走者が進みません。しかしここでセギノール選手が右翼席に2試合連続となる12号2ランを放ち、ファイターズがついに先制しました。
 吉川投手はその裏も先頭打者に安打され、2死1・2塁に。ここで代打の小野選手が告げられると、押本投手に交代。対するスワローズも代打の代打で鈴木健選手を起用しますが、ここは押本選手が投げ勝ちます。
 そのまま2対0で迎えた7回裏、2死からラミレス選手が安打するとファイターズは三番手の金森投手をマウンドに。ところがここで豪雨が降り、そのまま降雨コールドになりました。ファイターズはこれで14連勝。吉川投手は今年の高卒新人で二人目となるプロ初勝利を挙げています。観客数は1万5千7百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ライオンズは山本昌投手とグラマン投手が先発。山本昌投手は立ち上がり制球が定まらず、3四球で満塁とした後、江藤選手と平尾選手の連続適時打で3点を失います。しかしその裏、グラマン投手も制球が悪く2四死球さらには失策でこちらも無安打で満塁に。そこで森野選手の適時打の後、井上選手に走者一掃の適時三塁打が出て、ドラゴンズが逆転します。
 その後、ライオンズが5回に追いつきますが、7回に福留選手の10号ソロでドラゴンズが再び勝ち越し、1点差で9回を迎えます。
 マウンドは当然ながら岩瀬投手。しかし、1死から内野安打で走者を出すと、続く中島選手が初球を左翼席に運び、ライオンズが逆転します。
 ところがその裏、連敗の影響で中十日での登板となった小野寺投手が、これまた1死から福留選手を歩かせ、ウッズ選手は三振に打ち取りますが、続く森野選手が内野安打で2死1・2塁とします。ここでスタメン6番に入っていた英智選手が初球を弾き返すと球は一塁線を抜け、2塁走者さらには1塁の森野選手も一気に生還。逆転サヨナラ三塁打となりました。ドラゴンズの連敗は3で止まり、逆にライオンズは7連敗となっています。観客数は3万4千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ホークスは青木高投手とガトームソン投手が先発。カープが栗原選手の10号3ランで先制しますが、7回に多村選手の9号ソロと柴原選手の適時打でホークスが追いつきます。
 その裏、嶋選手の4号ソロでカープが即座に勝ち越しますが、直後の8回、2死1・2塁から多村選手の適時打でホークスが追いつきます。ここでカープは永川投手を投入しますが、松中選手を歩かせて満塁とした後、小久保選手に勝ち越しの2点適時打が出て、ホークスが遂に勝ち越します。そして8回は水田投手が抑えると、9回は馬原投手が抑え、ホークスが6対4で勝ちました。観客数は2万2千1百人ほどでした。
 東京ドームの読売対イーグルスは高橋尚投手と有銘投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万4千8百人ほどでした。

2007年06月06日

サブロー選手、連日の大活躍

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対読売は小林宏之投手と福田投手が先発。スタメンの顔ぶれは3試合連続で同じでしたが、ベニー選手が五番、里崎選手が六番と入れ替わっていました。
 小林宏投手は、初回に高橋由選手に先頭打者本塁打を喫し、今日も先制されます。しかし、その裏、1死から早川選手の安打と福浦選手の四球で好機を作ると、打席には昨日のヒーロー・サブロー選手。今日もその勢いを持続し、中堅手の頭を越す適時二塁打で、昨日に続き、初回に逆転します。
 さらに3回、先頭のTSUYOSHI選手が安打で出ると、犠打と外野フライで三塁に進み、ここでまたサブロー選手が適時打を放って3点目を挙げます。

 一方、小林宏投手はあまり調子が良くなく、2回以降も毎回走者を出します。しかし、走者を出した後はきっちり抑え、0点に抑えます。
 さらに打線は4回に13打数連続無安打中だった先頭の里崎選手が左翼線を抜く二塁打を放ちます。そして1死後に青野選手が安打でつなぎます。ここで渡辺正人選手の打席で、読売はコーチがマウンドに行きますが続投。一方のマリーンズは代打に根元選手を送ります。そして、前回に続いて福田投手との同級生対決を制し、適時打で追加点。さらにTSUYOSHI選手にも適時二塁打が出ます。
 続く早川選手が敬遠気味に歩いたところで、読売は二番手の野口投手を投入。福浦選手は内野ゴロに打ち取られますが、その間に1点入ります。さらに読売は三番手の会田投手を投入しますが、今のサブロー選手の勢いは止められません。右前に2点適時打を放ち、この試合5打点目。これでマリーンズはこの回合計5得点で8対1としました。また、サブロー選手は、堀選手を抜いて球団新記録となる9打席連続安打を達成しました。この時、カメラがベンチの堀選手を写していたのですが、非常に嬉しそうな顔をしていたのが印象に残りました。
 小林宏投手は6回の失策による無死1塁は凌ぎますが、続く7回、1死から二塁打を打たれると、四球、さらには2-0から死球を出して満塁にすると、犠飛で1点を返されます。結局7回を6安打3四死球2失点という内容でした。
 8回からはここまで防御率1点台の川崎投手が登板しますが、李選手の安打の後、小坂選手の二塁打と、元マリーンズ二人に連打された後、犠飛と適時打で2点を返され、4点差に。さらに走者を一人残した所で打席に清水選手というところで藤田投手が登板します。
 実は一昨年、この対戦で藤田投手は逆転2ランを打たれ、敗戦投手になっています。しかしここはきっちり三振に抑え、かつての借りを返すと同時に反撃を絶ちました。
 9回も薮田投手が一発を浴びてさらに安打されたものの、そこから3番を抑えた後、ライナー併殺で試合終了。マリーンズが8対5で勝って連勝を3に伸ばしています。
 ヒーローインタビューは当然ながら二日連続のサブロー選手。連続打数安打の球団記録を達成した事については、尊敬する堀選手を抜いた事を喜んでいました。ただ、日本記録にあと二つ、という事言われると、二度にわたって「絶対無理です」と断言していました。
 小林宏投手はこれで7勝目。昨日の久保投手に続いて交流戦通算10勝目を達成しています。観客数は2万8千4百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対タイガースは田中投手と中村泰投手が先発。初回、イーグルスは簡単に2死となり、続く礒部選手も遊ゴロを打ちますが、これを鳥谷選手が失策。すると続く山崎武選手が約10日ぶりとなる22号2ランを放ち、イーグルスが先制します。
 さらに3回、中村泰投手が昨年までを彷彿させるような制球難を見せ、連続四球で無死1・2塁。ここで山崎武選手がフェンス直撃の適時二塁打を放って追加点を挙げ、中村泰投手をKO。しかし二番手の渡辺投手も制球が定まらず、四球二つと暴投二つでさらに3点を追加。続く4回もリック選手の2点適時二塁打が出て、序盤で8対0と大量リードします。
 大量援護を貰った田中投手は、2回の無死1塁を併殺で切り抜けると、3・4回といずれも先頭打者に二塁打されますが、ここも0点に抑えるなど、5回まで7安打されながら無失点に抑えます。結局。7回を投げて8安打3四球ながら1失点でした。
 一方、イーグルス打線は8回に3点を挙げてダメ押し。8・9回は吉田投手が古巣相手に0点で抑え、イーグルスが11対1と大勝しています。観客数は2万4百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対カープは木下投手とフェルナンデス投手が先発。2回、右のフェルナンデス投手相手ながら、ナックルボール対策で右打席に入ったセギノール選手の作戦が成功し、11号ソロを放ってファイターズが先制します。
 カープも5回に喜田選手に2号ソロが出て追いつきます。しかし6回、1死から稲葉選手がチーム二本目の安打となる二塁打を放つと、セギノール選手が歩いた後、小谷野選手の併殺性の当たりを松本選手が悪送球し、ファイターズが勝ち越します。そして8回には稲葉選手に6号2ランが出て4対1に。フェルナンデス投手は8回途中まで4安打ながら、その安打が全て得点に結びついてしまいました。
 一方、木下投手は7回を4安打2四球ながらソロの1点のみ。8・9回は武田久投手とマイケル中村投手の継投で抑えて逃げ切り、ファイターズが連勝を13に伸ばしています。観客数は1万9千人ほどでした。

 福岡のホークス対ベイスターズは新垣投手と工藤投手が先発。2対2で迎えた9回表、続投の新垣投手が1死から二塁打を打たれて降板。続く篠原投手が四球で走者をためた後、三番手の藤岡投手が2死満塁から下窪選手に走者一掃の適時二塁打を打たれ、ベイスターズが5対2と勝ち越し。その裏はクルーン投手が抑え、ベイスターズが連勝しています。観客数は3万3千人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ドラゴンズはデイビー投手と小笠原投手が先発。5月の月間MVPを獲得した小笠原投手ですが、今日は2回まで3失点。その後、ドラゴンズも森野選手の8号2ランで1点差に迫り、継投陣も好投しますが、7回の無死1・2塁をライナーゲッツーで潰すなど、あと1点が届かず、3対2で合併球団が勝っています。観客数は1万6千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対スワローズは岸投手と石井一投手が先発。初回に宮本選手のエンタイトル二塁打で先制すると、2回にはソロ2本でスワローズが今日もリードします。石井一投手は7回を5安打2四死球で2失点。そこから木田投手・高津投手という「元メジャー継投」でスワローズが5対2で連勝。一方のライオンズは6連敗となっています。観客数は1万2千人ほどでした。

2007年06月05日

サブロー選手、攻守に大活躍

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対読売は久保投手と金刃投手が先発。今日のスタメンは一昨日と全く同じでした。セ主催試合で、9番の投手以外は全く同じ、というのはありましたが、DH制では初めてです。
 初回、久保投手は1死1塁から2ランを喫して先制されます。しかしその裏、TSUYOSHI選手が、リーグ12人目となる、2試合連続となる先頭打者本塁打を、左翼席にあるマリーンズファンと読売ファンの間にある緩衝地帯(?)に打込んで放って1点を返すと、1死1塁からサブロー選手が4号2ランを放ってマリーンズが即座に逆転します。
 2回は三人で抑えた久保投手ですが、3回は先頭の鈴木尚選手に死球を当ててしまいます。そして続く高橋由選手に右翼フェンスを直撃されます。しかし、これを取ったサブロー選手が好返球し、中継した渡辺正選手の送球も「ストライク」に。本塁を狙った鈴木尚選手をアウトにし、同点を許しません。

 するとその裏、先頭の早川選手が内野安打と失策で2塁に進み、内野ゴロで三塁に進んだ後、サブロー選手がが右中間を抜く適時二塁打を放って追加点を挙げ、金刃投手を早々とKOします。さらに内野ゴロで三塁に進んだ後、二番手の姜投手に暴投が出て、5点目を挙げました。
 久保投手は5回に先頭の脇谷選手に三塁打されたものの、そこから三人を全て内野ゴロに。そして6・7回も外野手の好捕もあり、三者凡退に抑えます。しかしながら打線のほうは、走者は出るものの、6回1死1塁でエンドラン失敗の後に安打が出るなど拙攻もあり、追加点を挙げられません。
 そして8回、久保投手は先頭打者に内野安打された後、高橋由選手に12号2ランを打たれ、ここで降板となります。さらに二番手の薮田投手が安打され、無死1・2塁となりますが、そこから3・4・5番を打ち取り、リードを守ります。
 そして9回は小林雅英投手が登板。簡単に2死を取りますが、そこから脇谷選手に安打され、さらに盗塁、しかも捕手からの送球がそれ、2死3塁となってしまいます。しかし、最後は代打の木村拓選手を抑えて試合終了。5対4でマリーンズが勝っています。久保投手は5勝目、小林雅投手は14セーブ目を挙げています。観客数は2万8千2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対タイガースは永井投手と下柳投手が先発。2回にイーグルスが先制しますが、直後の3回に金本選手の14号で逆転します。そこから4回にイーグルスが再逆転しますが、6回に三番手の青山投手、さらには渡辺恒投手が打たれ、金本選手の2点適時打でタイガースが再々逆転をします。
 そこからタイガースは橋本健投手と久保田投手が、イーグルスは朝井投手がともに1安打しか許さない好投を見せ、タイガース1点リードのまま9回裏を迎えます。
 タイガースは当然ながら藤川投手を投入。簡単に二死を取り、これで終わりと思いきや、渡辺直投手が四球を選びさらに盗塁。ここで高須選手が安打でつないだ後、礒部選手に適時打が出て、イーグルスが追いつきます。さらに山崎武選手も安打して2死満塁としますが、そこで仕掛けた奇襲が失敗し、サヨナラにはなりません。
 10回はともに得点圏に走者を出しますが、いずれも得点できません。そして迎えた11回表、イーグルスは福盛投手を投入しますがこれが大失敗。1死から四球と安打で走者をためると、金本選手に適時二塁打が出てタイガースが勝ち越し。さらに9回裏の守備固めから出場していた藤本選手に2点適時三塁打が出るなど、一挙に5点を挙げ10対5に。そのままタイガースが勝っています。試合時間は5時間26分。観客数は2万1千2百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対カープは武田勝投手と大竹投手が先発。3回に2死からカープが3連打で満塁としますが先制できません。するとその裏、先頭の坪井選手が内野安打で出た後盗塁、すると続く金子誠選手の一塁ゴロを栗原選手が後逸してファイターズが先制。さらに田中賢選手に適時二塁打が出て2点を取ります。
 武田勝投手は7回を4安打1四球で無失点。8回は武田久投手が先頭の倉選手に二塁打されるものの後続を抑え、9回はマイケル中村投手が三人で抑え、2対0で完封リレーを達成。試合時間は2時間19分でした。
 ファイターズはこれで球団新記録の12連勝で2位に。また、交流戦新記録の10連勝も達成しています。観客数は1万9千2百人ほどでした。

 福岡のホークス対ベイスターズは和田投手と寺原投手が先発。同点で迎えた7回に2死1・2塁から小久保選手の失策でベイスターズが勝ち越します。さらに8回は和田投手から三連打で2点を追加して突き放します。
 寺原投手は古巣相手に7回途中まで9安打2四球ながら2点に抑え5勝目。最後は「中12日」となったクルーン投手が締め、ベイスターズが5対2で勝って連敗を止めています。観客数は3万1千3百人ほどでした。
 大阪の合併球団対ドラゴンズは朝倉投手とカーター投手が先発。初回に合併球団が押し出しで先制。直後に井上選手の1号ソロで同点になるも、その裏に2点を取った合併球団が再び突き放します。
 しかし8回、ドラゴンズはこの回から登板の吉田投手を攻めて1死1・2塁に。ここで中村紀選手の適時打と李選手の犠飛が出てドラゴンズが追いつきます。
 しかし9回裏、小林投手が先頭の大西選手に安打され、犠打と敬遠で1死1・2塁に。ここでドラゴンズは岡本投手を投入しますが、北川選手がサヨナラ適時二塁打を放ち、合併球団が4対3で勝っています。観客数は1万5千2百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対スワローズは涌井投手と石川投手が先発。4回2死まで無走者に抑えていた涌井投手ですが、そこからラミレス選手の二塁打をきっかけに4連打で2点を失います。さらに5回は失策と野選で無安打で1点追加した後、ラミレス選手の適時二塁打でまた2点。6回にも3安打で追加点を挙げ、涌井投手をKO。継投陣も打って計8点を挙げました。
 今季未勝利の石川投手ですが、今日は8回までライオンズ打線を3安打2四球で無失点。9回も2死を取り、プロ初完封まであと一人とします。しかしここでカブレラ選手に11号ソロを打たれてしまいます。もっとも大勢には影響がなく、完投で今季初勝利を挙げ、スワローズが8対1で快勝しました。ライオンズは5連敗となっています。観客数は1万1千人ほどでした。

2007年06月04日

いくら何でも煽りすぎ

[ 野球 ]

 今年の春の六大学野球は異様なマスコミレベルでは異様なまでの盛り上がりでした。斉藤投手が優れた選手だとは思います。しかしながら、実質5大学が入れ替えもなしに優勝を争う定期戦をなぜあそこまで煽るか、理解できません。しかも、肝心の斉藤投手は優勝を決めた試合に先発したものの、好投できなかったわけです。それでも斉藤投手ばかり取り上げるのは、むしろ失礼なのでは、とも思うのですが。
 ところで、この斉藤投手ブーム(?)を見る度に思い出すのが、昨夏甲子園決勝の引き分けとなった試合です。7回だか8回だかに駒大苫小牧の左翼手が失策をして二塁走者が三塁に進まれ、続く犠飛で同点になったわけです。あそこで、左翼手が失策していなかったら今頃どうなっていただろうか、と報道を見る度に思います。

 あと、アマチュアの報道でさらに不可解なのが、大阪桐蔭高校の中田選手の本塁打記録です。今日も3本積み重ねた、という記事を見たので、クリックしたところ、「練習試合」でした。普通、そういうのは記録に加えないのではないのでしょうか。
 だいたい、この記録の一位がヤンキースの松井秀選手や、カープの新井選手だというならまだ価値があるかと思います。しかしながら、歴代一位の選手はプロ入り後8年で19本塁打という数字です。もちろん、中田選手が取り上げられるのは、その素材が桁違いだからだとは思います。とはいえ、この数字は盛り上げるのに適しているのか疑問です。
 アマチュアの注目選手を取り上げること自体はいいとは思います。ただ、どうせ取り上げるなら、もっと的確な視点で、また、特定の選手に隔たらず記事にしてほしいものです。

2007年06月03日

渡辺俊投手の好投と終盤の集中打で勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対スワローズは渡辺俊介投手と藤井投手が先発。今日は3試合ぶりに早川選手が2番でスタメン復帰しました。また、昨日盗塁の際に足を痛めたベニー選手もスタメン出場していました。また、DHは竹原選手、二塁は渡辺正人選手でした。
 1回裏、TSUYOSHI選手に今季2本目となる先頭打者本塁打が出て、マリーンズが先制します。一方、渡辺俊投手は、初回、2回と先頭打者に安打され、犠打で進まれます。しかし、そこから後続を抑え、得点は許しません。3回は先頭の福川選手を歩かせ、またまた無死1塁としますが、ここも青木選手を併殺に打ち取り、三人で終えます。

 一方、先頭打者本塁打こそ出たものの、藤井投手はそこからマリーンズ打線を抑え、5回1死まで、13人連続で凡退します。そこからベニー選手が安打し、久々の走者が出ます。さらに2死後に失策で1・2塁となりますが、ここでも追加点を挙げることができません。
 すると直後の6回表、前の回を三人で抑えた渡辺俊投手は、この回も1・2番を相手に簡単に二死を取ります。しかしそこからラミレス選手に安打されると、続くガイエル選手にも詰まりながら右前に運ばれ、さらに宮出選手にも2-3から中前に落とされ、同点に追いつかれてしまいます。
 その裏、マリーンズもTSUYOSHI選手が四球を選び、犠打で二塁に進みます。そして二死後にサブロー選手が二遊間を抜きますが、当たりが強かった上に、強肩の青木選手が前進守備をしていたため、俊足のTSUYOSHI選手も本塁突入できません。続く里崎選手が倒れ、結局勝ち越せませんでした。
 渡辺俊投手は7回にも2死から二塁打を打たれますが凌ぎ、続く8回は三者凡退に抑えます。するとその裏、先頭の渡辺正選手に代打で堀選手を起用すると、これが成功。あわや本塁打という当たりを左翼に放ち、これがチーム4安打目の二塁打となります。さらにTSUYOSHI選手が安打でつなぎ、内野ゴロで1死2・3塁となった後、福浦選手が右中間を抜く2点適時打を放ち、ついに勝ち越します。さらに、サブロー選手とベニー選手にも適時打が出て、この回あわせて4点。一気に試合を決めました。
 援護を貰った渡辺俊投手は9回も続投。先頭打者に安打されたものの、そこから三人で抑えて試合終了。今季三度目の完投で、早くも昨年の勝星を上回る6勝目を挙げています。観客数は2万8千8百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対タイガースはグリン投手とダーウィン投手が先発。タイガースは最初の一巡で走者を出せませんが、4回に「調子が良すぎてフォームがぶれた」と言うグリン投手が制球を乱し、四球三つで二死満塁と好機をもらいます。しかし、桧山選手が倒れ、先制できません。
 するとその裏、ここまで1安打投球のダーウィン投手が、1死からセギノール選手と小谷野選手に連続二塁打を喫して先制を許し、さらに高橋選手の犠飛で2点目を失います。
 グリン投手は6回2死まで無安打投球。しかし、そこで林選手に初安打されると、続く7回は無死から連続四球。すると、ファイターズベンチは1安打無失点のグリン投手を降板させます。この継投が成功し、二番手の武田久投手にタイガース打線は抑えられ、得点できません。
 タイガースは7回から2点負けていながら久保田投手を投入しますが、いかんせん打てません。結局、安打は林選手の2本のみ。武田久投手・マイケル中村投手の継投の前に完封リレーを喫しました。一方のファイターズは球団タイの11連勝、さらには交流戦新となる9連勝を飾っています。観客数は昨日と同じ満員の42,222人でした。

 仙台のイーグルス対カープは松崎投手と黒田投手が先発。カープは4回の無死満塁の好機をつぶしますが、続く5回に先頭の喜田選手が安打し、犠打と失策で1死1・3塁となった後、梵選手の内野ゴロの間に先制します。さらに8回には連続KOのために今季初のリリーフ登板となった青山投手から新井選手が適時打を放ち、追加点を挙げます。
 一方、黒田投手は4安打2四球ながら、走者を二人ためる事も三塁を踏ませる事もなく、今季初完封で6勝目。カープが2対0で勝ち、またもやイーグルスは貯金ができませんでした。観客数は1万7千1百人ほどでした。
 福岡のホークス対ドラゴンズは杉内投手と中田投手が先発。6回にドラゴンズが立浪選手の適時打で先制します。しかしその裏、先頭の大村選手が安打すると、続く本多選手の犠打は二塁封殺で失敗させたものの、そこから安打と四球で満塁に。ここで小久保選手が15号満塁本塁打を放ってホークスが逆転に成功します。
 杉内投手は8回を5安打1四球1失点に抑え、リーグ単独首位となる9勝目。防御率一位も維持しました。また、9回を抑えた馬原投手は17セーブ目を挙げています。観客数は3万4千人ほどでした。
 神戸の合併球団対ベイスターズはユウキ投手と吉見投手が先発。怪我でラロッカ選手を欠いた合併球団ですが、4回に北川選手の5号ソロで勝ち越すと、中終盤に着実に追加点を挙げます。投げてはユウキ投手が6回を1失点に抑え、9回に加藤大投手が失点するも、大勢に影響はなく、6対2で合併球団が勝利。ベイスターズは8連敗から1勝を挟んで6連敗となっています。観客数は1万7千8百人ほどでした。
 所沢で行われたライオンズ対読売は木佐貫投手とグラマン投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万4百人ほどでした。

2007年06月02日

小野投手完投も、援護なく連勝止まる

[ 野球 ]

 マリンスタジアムにマリーンズ対スワローズの観戦に行きました。交流戦が始まって3年目ですが、対スワローズの主催試合は初めて。これでマリンスタジアムで対12球団(含・近鉄バファローズ)全カードを観戦した事になります。
 試合前、かつての「東京オリオンズ」が東京音頭を応援歌に使っていた事から、その当時の本拠地である「東京球場」の映像が流れていました。今日は隣に初老の夫婦が座っていたのですが、旦那さんがその映像を見ながら、「あのパンは大きかった」などと話していました。また、見なかったのですが、球場内では荒川区の物産展も行われていたそうです。
 試合のほうは、小野投手と館山投手が先発。打線は本日登録されたばかりの根元選手を即2番スタメンで起用。また、左翼手は今日も竹原選手で、早川選手は3試合連続でスタメン落ち、どこか怪我でもしたのでしょうか。
 小野投手は初回に安打されるも、盗塁失敗があって三人で終え、二回も三者凡退と順調な立ち上がりを見せます。一方、打線は2回裏、先頭のサブロー選手が安打して盗塁すると、続く里崎選手が四球を選んで無死1・2塁に。しかし、続くベニー選手が併殺に倒れ、先制機を逸します。

 すると直後の3回表、2死無走者から9番の福川選手の当たりは左翼に。フラフラと上がったような当たりで、バックスクリーンが表示する風も向かい風なのですが、その風がバックネット裏の観客席に跳ね返ってこの当たりでは「順風」になっているようで、そのままスタンドに入り、スワローズが先制します。
 3回まで1安打だったマリーンズ打線ですが、4回1死から福浦選手が安打すると、続くサブロー選手が右越えの二塁打を放って同点に追いつきます。さらに里崎選手の進塁打の後、ベニー選手が二遊間を抜き、逆転に成功します。しかし、次の竹原選手の打席でベニー選手が盗塁に成功した際、二塁ベースに足をぶつけ、そのまま負傷退場となってしまいました。ズレータ選手・今江選手に続く主力の離脱になりそうで、少々心配です。
 ところが直後の5回表、先頭の真中選手が安打すると、続く宮本選手がバントの構えからバスターエンドランをかけると、これが左中間を抜く三塁打となり、すかさず追いつかれます。さらに1死後に8番の飯原選手が一塁線近くにスクイズを決めます。福浦選手が見送りますが、球は切れず、スワローズが再逆転してしまいます。
 そこからマリーンズは毎回得点圏に走者を進めます。しかし5回の1死2塁、さらには6回の無死2塁から1死3塁をいずれも逃します。さらに7回は竹原選手に代田選手を代打に出すという奇策が成功し、四球と犠打で1死2塁とします。ここで館山投手は降板し、高井投手がマウンドに上がります。しかしここで代田選手が三盗を試みるも惜しくも失敗し、ここでも追いつけません。
 8回も木田投手相手に2死から福浦選手が猛打賞となる二塁打を放ちますが、サブロー選手が三振。9回も高津投手に対し、1死からベニー選手に代わって入った塀内選手が二塁打を放ち、代打・早川選手の内野ゴロで三塁に進みますが、最後は青野選手が倒れて試合終了。小野投手は10安打2四球ながら3失点完投しましたが、援護がなく4敗目。チームの連勝も5で止まっています。観客数は2万7千5百人ほどでした。

 もう一つのデーゲームだった仙台のイーグルス対カープは有銘投手とフェルナンデス投手が先発。4回にイーグルスが1死満塁から藤井選手の犠飛で先制しますが、6回にカープも新井選手に犠飛が出て同点に追いつきます。7回まで8安打しながら1点しか取れなかったイーグルス打線ですが、8回に1死2・3塁から憲史選手の遊ゴロを梵選手が失策してイーグルスが2点を勝ち越し。これが決勝点となり、9回は福盛投手が三者凡退に抑え、イーグルスが3対1で勝利。再び勝率を5割に戻しています。観客数は1万7千6百人ほどでした。

 ナイターは4試合。札幌のファイターズ対タイガースはダルビッシュ投手と杉山投手が先発。3回にファイターズが森本選手と田中賢選手の連続二塁打で先制し、さらに稲葉選手に5号2ランが出ます。直後の4回にタイガースも鳥谷選手の初安打が4号ソロとなって1手を返しますが、その裏に森本選手の適時打などで杉山投手をKO。さらに二番手の吉野投手も連続適時打を打たれ、序盤で7点を奪います。
 一方のダルビッシュ投手は8回を2安打1失点。8対1と大差がついた事もあり、ここでマウンドを降ります。
 しかし9回に「勝戦処理」として久々の一軍登板となった須永投手が大誤算。1死後に2安打と四球で満塁とすると、金本選手に13号本塁打が出て一気に3点差に。さらに三番手の江尻投手も連打で1死も取れずに降板します。さらにマイケル中村投手も先頭のシーツ選手を歩かせて満塁とし、一発出れば逆転の場面を作りますが、浜中選手・関本選手が倒れ、結局8対5でファイターズが勝利。ついに連勝は10にまで伸び、2位ホークスとのゲーム差も0.5となっています。観客数は4万2千2百人ほどでした。

 福岡のホークス対ドラゴンズはガトームソン投手と川上投手が先発。4回にホークスが先制しますが、5回にここまで無走者に抑えていたガトームソン投手がいきなり三連打で満塁とし、1死後に井上選手の適時打で同点に、さらに井端選手が押し出しの四球を選んでドラゴンズが逆転。続く6回には森野選手に7号2ランが出て突き放します。
 ホークスも7回に柴原選手と大村選手の適時打で1点差とし、9回も2死1・2塁で打席に松中選手という好機を迎えますが、ここは岩瀬投手が踏ん張って遊飛に抑えて試合終了。4対3でドラゴンズが逃げ切りました。一方のホークスは3連敗です。観客数は3万3千8百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ベイスターズは平野佳投手と三浦投手が先発。6回までともに3安打無失点の投手戦でしたが、7回に1死から後藤選手が安打して盗塁すると、怪我が治って久々の出場となった阿部真選手に適時打が出て合併球団が先制。さらに村松選手に2点適時打が出ます。平野佳投手は8回まで4安打1四球と完封ペース。ところが9回1死から安打されると加藤大投手に交代。その加藤大投手は暴投などで1点を返されますが、結局合併球団が3対1で勝っています。ベイスターズはこれで5連敗となっています。観客数は2万2千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対読売は西口投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万2千5百人ほどでした。

ファイターズ、9連勝

[ 野球 ]

 今日は雨天中止の振替試合が二つありました。
 横浜のベイスターズ対ファイターズは加藤投手と吉川投手が先発。初回にベイスターズが先制し、一方のファイターズは2回から4回まで二人以上走者を出しながら得点できません。しかし5回に稲葉選手の犠飛で1点を返すと、セギノール選手が歩いた後、小谷野選手が2号2ランを放って逆転します。
 4回まで1安打に抑え、ここを抑えればプロ初勝利の権利を得る吉川投手でしたが、2死1塁にまでしたものの、そこから野中選手に安打された後、佐伯選手に同点適時打を打たれ、ここで降板となってしまいます。

 そのまま同点で迎えた8回、この回から登板した那須野投手相手に連打でファイターズが好機を作ると、さらに木塚投手相手に金子誠選手が適時打を放ち、ファイターズが再び勝ち越します。さらに9回にも暴投で追加点。一方投げては5回途中から救援した押本投手が7回まで1安打で抑え、8回は両武田投手が、そして9回はマイケル中村投手で締め、ファイターズが5対3で勝利。連勝を9に伸ばし、2位ホークスとの差を1.5としています。観客数は7千人ほどでした。

 神宮のスワローズ対合併球団は石井一投手と吉井投手という「元メジャー対決」。2回にローズ選手の4試合連続となる18号ソロで合併球団が先制します。しかしその裏、米野選手の適時打で逆転したスワローズが、さらに満塁からラミレス選手の走者一掃となる3点適時打でこの回一挙5点を挙げます。
 その後、合併球団もラロッカ選手の18号ソロなどで反撃しますが、7回以降はスワローズの継投陣に抑えられ、こちらも5対3でスワローズが勝っています。観客数は1万4百人ほどでした。

 ところで、合併球団は早くも「オーナー主導」で派手な人事異動をやっています。特にトレードで出した選手が活躍したために編成部門はかなりの粛正の嵐のようです。そして、かつての球団代表の井箟氏に続き、元GMで前監督の中村勝弘シニアアドバイザーが、GM復帰に近い形でフロント入りするそうです。
 ちなみに、オーナー氏は、マリーンズでレギュラーを獲得した早川選手の放出を特に強く批判していました。しかしながら、昨年の早川選手は、怪我をしたわけでもないのに出場試合数はわずか21でした。ちなみに今年はここまでで既に43試合です。という事は、使わなかった監督が悪いわけです。にもかかわらず、その前監督をフロントに入れて大丈夫なのでしょうか。まあ、昨年秋頃、マリンの対合併球団戦の左翼席に「中村GM復帰熱望」という掲示がされていたように、ファンは監督とGMの手腕は別物と認識しているので、さほど反対は出ないのかもしれませんが・・・。
 まあ、それ以前の問題で「球団低迷の最大の元凶」が、一番上に居座り続けている間は、誰をどこに持っていってもさほど変化はないでしょうけれど・・・。

2007年06月01日

残塁の山も完封リレーで5連勝

[ 野球 ]

 尾道でのカープ対マリーンズは高橋投手と成瀬投手が先発。今日も左投手相手とのことでスタメンは早川選手でなく竹原選手。投手を除いた顔ぶれは昨日と全く同じですが、昨日八番の堀選手が二番に入り、二番の青野選手が七番と、一部入れ替えはありました。
 初回、マリーンズは高橋投手の立ち上がりを攻め、TSUYOSHI選手と堀選手の連打で好機を作ると、外野フライで1死1・3塁とすると、続くサブロー選手の打席で重盗を決め、マリーンズが先制します。

 その後マリーンズは3・4回に先頭打者が出塁。特に4回は2死満塁としますが、追加点を挙げることはできません。しかし続く5回に1死から福浦選手が二塁打を放つと、2死後に里崎選手に適時打が出て、中盤に追加点を挙げます。
 一方、成瀬投手は6回までカープ打線を2安打1四球に抑えます。7回に先頭打者に安打され、2死後に安打されて初めて二塁に走者を進められますが、ここも得点は許さず、結局4安打1四球無失点で7回を抑えました。
 しかし、打線のほうは、昨日の効率のいい攻撃がうそのような展開に。6・7回と先頭打者が安打するものの後続がなく、8回の1死1・2塁でも追加点を挙げられず、10安打4四球ながら12残塁で結局2点しか取れません。
 そして8回は薮田投手が1安打に抑えると、9回は昨日に続いて小林雅英投手が登板。しかし1死から安打されると2死から四球を出し、三試合連続の2死1・2塁となります。そして森笠選手にもあわや適時打というファウルを打たれ、さらに安打性の当たりを右前に打たれますが、これをサブロー選手がダイレクトで取り、試合終了となりました。
 マリーンズは拙攻ながら月曜に続く完封リレーで5連勝となっています。成瀬投手は6勝負けなし。観客数は8千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ライオンズはボーグルソン投手とグラマン投手が先発。2回に栗山選手の1号2ランでライオンズが先制。しかも3回を投げ終えたところでボーグルソン投手が肩を痛めて降板してしまいます。しかし4回、林選手の8号ソロで1点を返すと、七番に降格となった鳥谷選手が3ランを放って逆転します。
 一方、急遽救援の中村泰投手は4・5回を三者凡退に。6回に1点を返されますが、リードを守ります。そして7回は久保田投手が登板。2死2塁から安打を打たれますが、金本選手が本塁で刺し、同点にはさせません。
 そして直後の7回裏、1死から連打で好機を作ると、内野ゴロとシーツ選手の適時打で2点を追加。あとは久保田投手と藤川投手で抑え、タイガースが連勝しています。観客数は3万8千3百人ほどでした。

 豊橋のドラゴンズ対イーグルスは小笠原投手と青山投手が先発。2回にウッズ選手の20号と中村紀選手の10号とソロ2本でドラゴンズが先制しますが、直後の3回に高須選手と礒部選手の連続適時打でイーグルスが追いつきます。しかし4回に谷繁選手の3号2ランでドラゴンズが勝ち越し。その後、イーグルスも二番手の朝井投手が5・6回と抑えて粘りましたが、7回にドラゴンズが打者一巡の猛攻で6点を追加。そのまま10対2で大勝しています。観客数は1万2千1百人ほどでした。
 雨の中行われた神宮のスワローズ対合併球団はグライシンガー投手とデイビー投手が先発。同点で迎えた2回裏に、グライシンガー投手の適時打でスワローズが勝ち越し。さらに3回にもガイエル選手の10号ソロなどでスワローズが2点を追加します。そして5回裏終了時に雨が強くなり、そのまま4対1でスワローズが降雨コールド勝ちとなっています。観客数は9千1百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ホークスは内海投手と新垣投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万4千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ファイターズは工藤投手とダルビッシュ投手が先発。初回にファイターズが先制しましたが、1回終了時で雨が強くなり、ノーゲームとなっています。

2007年05月30日

中盤の逆転で4連勝

[ 野球 ]

 広島のカープ対マリーンズは青木高投手と清水直行投手が先発。昨日、ズレータ選手が骨折の治りが悪く、一時帰国するとのことで登録抹消。代わりに代田選手が3度目の一軍昇格となりました。また、今日は左の青木高投手相手という事もあり、早川選手がスタメンから外れ、代わりに竹原選手が7番に、また、堀選手が8番二塁に入りました。
 清水直投手は、立ち上がりいきなり二連打されますが、後続を抑えます。しかし続く2回にも連打されて無死2・3塁。ここから2死を取ったものの、四球で満塁にした後、東出選手に適時打されて先制を許します。

 3回は中軸を三人で抑えたものの、続く4回1死から、先ほど二塁打された喜田選手にプロ初となる本塁打を喫します。続く5回にも前田智選手に適時打を打たれ、5回を9安打1四球3失点で降板となりました。
 一方、青木高投手は立ち上がりから好投で、マリーンズ打線は5回まで走者を一人も出せません。しかし6回、先頭の竹原選手が二塁打を放ち、初の走者となると、続く堀選手も安打で続き、失策もあって無死2・3塁とします。ここで清水直投手の代打で登場した早川選手、さらにはTSUYOSHI選手が連続犠飛を放ち、1点差に迫ります。
 その裏、カープは2死無走者からここまで2安打2失点の青木高投手の打席でカープは代打を送ります。そして7回にはここまで21試合登板で防御率0点台の林投手をマウンドに送りますがこれが裏目。2死を取った後に里崎選手に四球を出すと、ベニー選手が右翼席最前列に、広島球場ならでは、という4号2ランを放って逆転します。
 打線のほうは8回1死から代田選手の今季出場10試合目・2打席目での初安打が出るものの併殺、9回も2死からサブロー選手が三塁打を放つものの後続なしと、計5安打で連続二桁安打が止まります。
 一方、投げては6回から非常に細かい継投。高木投手と小宮山投手が二人ずつに投げ、7回無死1塁から登板の藤田投手は犠打を許しただけで交代。そして荻野投手が3・4番を抑える、といった具合で2回で4人の投手を使います。
 そして8回は薮田投手が三者凡退に抑えると、9回は小林雅英投手が登板。簡単に二死を取りますが、そこから梵選手が安打すると、続く東出選手が意表のセーフティバントを三塁前に決めます。これで長打が出れば逆転サヨナラとなる局面となります。しかし、続く栗原選手を内野ゴロに打ち取って試合終了。5安打で4得点という効率のいい攻撃で連勝を4に伸ばしました。逆転する直前に投げた小宮山投手が、2004年に並ぶ3勝目を挙げています。観客数は1万7千人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ライオンズは下柳投手と岸投手が先発。2回に福地選手の適時二塁打でライオンズが先制します。一方、タイガースは初回の無死1塁、2回には無死1・2塁を逃すという、最近よくある展開を見せます。しかし4回、1死から林選手が内野安打を放つと、続く今岡選手に2号2ランを放って逆転。さらに続く桧山選手にも今季1号を放って3点を奪います。
 下柳投手は6回を7安打ながら1失点。7回から登板の久保田投手もいきなり二塁打と失策で無死1・3塁とされますが、後続を断ちます。そしてウイリアムス投手離脱の関係もあり、8回2死1塁から登板した藤川投手が四者連続三振に抑え、3対1でタイガースが勝利。連敗を4で止めました。一方のライオンズは5位転落です。観客数は4万6百人ほどでした。

 浜松のドラゴンズ対イーグルスは朝倉投手と田中投手が先発。2回に森野選手が三塁打を放って好機を作ると、中村紀選手の適時打と谷繁選手の犠飛でドラゴンズが2点を先制します。その後田中投手も立ち直り、7回途中まで5安打2四球2失点に抑えます。しかし、朝倉投手がそれを上回る好投。8回まで3安打無四球でイーグルス打線を0点に抑えます。
 ところが完封がかかった9回ですが、朝倉投手は連打で無死1・2塁とされ、ここで岩瀬投手に交代します。ところが、この回から守備固めで入った渡辺選手の犠打野選で無死満塁に。続くパリーグ二冠王の山崎武選手を0-3としながら一邪飛に抑えてこれで何とかなったかと思いきや、リック選手の犠飛で1点返した後、鷹野選手が代打適時打を放って同点に。そして鉄平選手の二塁ゴロを森野選手が失策した上に、渡辺選手も悪送球し、2点を追加して4対2と大逆転。その裏は福盛投手が三人で抑え、イーグルスが勝って勝率を5割にするとともに、順位を4位に上げています。観客数は1万1千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ホークスは金刃投手と和田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千6百人ほどでした。なお、相模原のベイスターズ対ファイターズと神宮のスワローズ対合併球団は雨で中止でした。

2007年05月28日

連日の大勝で3連勝

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対マリーンズは福原投手と小林宏之投手が先発。昨日死球を受けて心配された福浦選手は無事出場。打順はマリーンズとしては珍しく、投手を除けば昨日と全く同じでした。なお、乱闘騒ぎのきっかけとなる死球を受けた金本選手も無事出場しています。しかしながら、タイガースはウイリアムス投手が肩痛で登録抹消と、昨日の矢野選手に続き、主軸が離脱してしまいました。
 1回表、マリーンズはTSUYOSHI選手が8打席連続出塁となる内野安打を放ちますが、併殺もあって2安打ながら無得点。7試合ぶりに初回0点に終わります。しかし続く2回には、1死からベニー選手が安打すると、続く青野選手が左越の適時二塁打を放ち、今日もマリーンズが先制しました。

 一方、小林宏投手は4回まで1安打にタイガース打線を抑えます。ところが5回、先頭の今岡選手に安打されると、続く狩野選手に犠打失敗の後に二塁打を打たれ、無死2・3塁と一打逆転の危機を迎えます。しかしここで9番の福原投手、さらには赤星選手・関本選手を抑え、ここを0点に抑えます。
 すると直後の6回表、ここまで6安打ながら1失点の福原投手が、先頭の早川選手を歩かせると、続く福浦選手が二塁打を放ちます。するとサブロー選手と里崎選手の連続適時打で追加点を挙げ、さらにベニー選手が歩いて無死満塁とすると、青野選手が10号となる満塁本塁打を放ちます。さらに二死後にTSUYOSHI選手が安打の後に暴投で進むと、早川選手に二塁強襲安打を放ち、この回一挙7点を挙げ、試合を決めてしまいました。
 続く7回もサブロー選手が3号ソロ、さらに橋本選手の適時打で連日の二桁得点となりました。
 小林宏投手は6回を4安打1四球無失点に抑えて降板。さらに荻野投手と高木投手も抑え、9回は「中10日」となってしまった小林雅英投手が登板。2安打されたものの、最後は抑えて完封リレーを達成し、10対0でマリーンズが連日の大勝となりました。安打数は昨日の18に次ぐ17安打。水曜の試合が終わった時点で一人もいなかった三割打者が、3試合で3人(+規定打席未達の福浦選手)と増えています。対照的にタイガースは4連敗。交流戦に入って6試合で8得点36失点となってしまっています。観客数は4万5千6百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ファイターズは浅尾投手とグリン投手が先発。0対0で迎えた3回に1死から坪井選手が三塁打を放つと、続く高橋選手の適時二塁打で先制。さらに1死1・2塁からグリン投手が顔面近い球を犠打した後、森本選手の2点適時打が出ます。
 ドラゴンズは4対0で迎えた7回に中村紀選手の9号2ランが出ましたが反撃はそれだけ。9回に3点を追加したファイターズが7対2で勝ち、連勝を8に伸ばしています。観客数は2万9千7百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対イーグルスは寺原投手と永井投手が先発。3回に失策で先制したベイスターズが4回には吉村選手の5号ソロで追加点を挙げます。一方、寺原投手は6回まで無安打投球でしたが、7回に先頭の高須選手に内野安打をされると、さらに安打と四球で満塁とし、リック選手に2点適時打が出て追いつかれます。さらに8回には失策を足がかりに2死三塁とすると、高須選手に決勝打となる適時打が出て、イーグルスが逆転します。イーグルスは6回から5人の継投でベイスターズを1安打に抑え、3対2で逃げ切り。四番手の小倉投手が今季初勝利を挙げています。観客数は2万2千1百人ほどでした。
 広島のカープ対ライオンズは大竹投手と涌井投手が先発。3回2死2塁からカブレラ選手に4試合連続となる10号2ランでライオンズが先制すると、続くGG佐藤選手も14号ソロを放ち、ライオンズが3点を奪います。カープも4対0で迎えた6回裏に3連打で1点を返し、なお無死2・3塁としますが、後続が倒れます。7回にも犠飛で1点を取りますが、反撃はそれだけ。4対2でライオンズが連敗を止め、涌井投手は8勝目を挙げています。観客数は1万3千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ホークスは藤井投手と杉内投手が先発。初回にスワローズがラミレス選手の適時打で先制し、藤井投手は3回まで無安打に抑えます。しかし、4回、先頭の本多選手が本塁打にも見えるファウルを放った後に初安打。さらに多村選手が二塁打で続くと、小久保選手の2点適時打で逆転。さらに暴投などで1点を追加します。スワローズ打線はその後も安打は放ちますが得点できず、投手陣は無安打に抑えますが、杉内投手を打てません。最後は馬原投手が抑え、3対1でホークスが勝利。ホークスは4回に3安打した以外は無安打でしたが、10安打のスワローズを下しています。杉内投手は涌井投手とともに8勝目を挙げています。観客数は1万8千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対合併球団は木佐貫投手とカーター投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万7千3百人ほどでした。

6試合連続二桁安打で大勝

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対マリーンズは杉山投手と久保投手が先発。DHが使えないため、ズレータ選手がスタメンから外れました。また、昨日の打席で今江選手が骨折してしまい登録抹消となりました。そのため、三塁には青野選手が7番で、二塁には堀選手が8番で入りました。一方、タイガースも矢野選手が足を痛めて登録抹消となっています。
 1回表、いきなりTSUYOSHI選手が死球で出塁すると、早川選手が安打で続き、福浦選手が右中間を抜く適時二塁打を放ち、いきなり2点を先制。これで6試合連続での初回先制となりました。さらに2死後にベニー選手が二遊間を抜いて3点目を挙げます。

 さらに続く2回、この回先頭の堀選手が二塁打を放つと、久保投手が犠打を決めます。ここでTSUYOSHI選手が中堅手の頭を越す適時二塁打で追加点を挙げると、2死後に福浦選手が死球で出ると、初回に追加点機で凡退したサブロー選手に適時打が出て早くも杉山投手をKO。さらに二番手の渡辺投手から里崎選手にも適時打が出て2回で早くも7点を取ります。
 打線不振のタイガースは、シーツ選手を外し、桧山選手をスタメンに。また、今岡選手を七番に落として、鳥谷選手・金本選手・林選手でクリーンアップを組みます。その中軸復帰の林選手が2回裏に7号ソロを放ちますが、その後は攻撃が続きません。6回に連打で無死1・2塁としますが、ここも内野ゴロ二つでの1点のみ。久保投手は7回を6安打無四球2失点に抑えます。
 一方、マリーンズ打線は3・4・6・7回と先頭打者が安打で出ますが、追加点を挙げられません。しかし8回に2死1・2塁から福浦選手がこの試合4打点目となる適時打を放って久々の追加点。さらに9回にはこの回先頭の里崎選手、続くベニー選手がともに3号ソロを放ってダメ押し点を挙げます。さらに2死1塁から今江選手に代わって一軍昇格してプロ初打席となった田中雅彦選手は倒れますが、続くTSUYOSHI選手が本日4本目の安打を放つと、早川選手の適時打、さらには押し出しの四球と暴投で一挙5点を追加し、14点を挙げます。
 その裏、タイガースは三番手の藤田投手が登板。ところが、1死から金本選手の肘に死球を当ててしまいます。この回の表に福浦選手がこの試合二つめ・チーム計三つ目の死球を受けて交代した事もあり、乱闘騒ぎになります。その後、今岡選手に適時打が出ますが、大勢には影響がなく、14対3でマリーンズが大勝し、ホークスにゲーム差をつけました。一方、タイガースは3連敗となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 もう一つのデーゲームである横浜のベイスターズ対イーグルス戦は土肥投手と山村投手が先発。2回にリック選手の今季1号で先制したイーグルスが、4回には山崎武選手の20号とフェルナンデス選手の9号と、ソロ3発でリードします。さらに、山崎武選手の本日2本目となる21号2ランなどで終盤にダメ押しします。
 一方、山村投手は7回を4安打1四球でソロ1本のみの1失点。ベイスターズは9回裏に無死から連打の後、佐伯選手の2打席連続となる3号3ランで反撃しますが、そこで登場した福盛投手が後続を断ち、イーグルスが7対4で勝っています。観客数は2万4千3百人ほどでした。
 ナイターは4試合。名古屋のドラゴンズ対ファイターズは山本昌投手と武田勝投手が先発。2対2で迎えた8回に連打と失策で無死満塁とすると、小谷野選手の犠飛で勝ち越し。さらに金子誠選手に2点適時打が出ます。そして9回にも1点を追加したファイターズが6対2で勝ち、連勝を7に伸ばしています。観客数は3万3千7百人ほどでした。
 広島のカープ対ライオンズは黒田投手とギッセル投手が先発。3回にカブレラ選手の3試合連続となる9号2ランが出てライオンズが勝ち越しますが。その裏に栗原選手の適時打で同点に。そして5回裏、失策がらみでカープが勝ち越し点を挙げます。黒田投手は6回を6安打4四死球という内容ながら、2ランの2点のみに抑え、その後は継投陣が無安打に抑え、カープが3対2で勝利。ライオンズは4連敗で借金生活に入っています。観客数は1万4千9百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ホークスは館山投手と水田投手が先発。初回に青木選手に8号先頭打者本塁打が出てスワローズが先制します。今日も松中選手を欠いたホークス打線は4回まで無走者。5回に田上選手の適時打で追いつくものの、その裏にスワローズが宮出選手の適時打で勝ち越し。続く6回には四球二つで溜まった走者を田中浩選手の適時三塁打で2点を追加します。ホークスは館山投手の前に8回を5安打1死球で1点しか取れず、スワローズが4対1で勝ち、連敗を5で止め、交流戦初勝利を飾っています。観客数は2万5千人ほどでした。
 東京ドームの読売対合併球団は高橋尚投手とユウキ投手が先発。4回にラロッカ選手の17号2ランで合併球団が先制。その裏に3点を失って逆転されますが、5回には下山選手の適時打で追いつくと、2番に入ったアレン選手の犠飛で勝ち越します。
 しかし6回裏に読売が追いつき、試合は延長戦に入ります。そして迎えた11回表、上原投手に対して先頭のラロッカ選手が死球で出塁すると、続くローズ選手が古巣への恩返し(?)となる15号2ランで勝ち越し。その裏は加藤大投手が抑え、合併球団が6対4で勝ち、引き分けを挟んだ連勝を7に伸ばしています。観客数は4万5百人ほどでした。

2007年05月26日

投打がかみあい、ベイスターズに快勝

[ 野球 ]

 マリンスタジアムで行われたマリーンズ対ベイスターズを観に行きました。今日はともにかつて川崎球場を本拠地にしていた、という事を記念しての「テレビで見れない川崎劇場特集」と銘打っていました。そのため、球場外には、かつての川崎名物「肉うどん」を売っている移動販売車が来ており、球場内でも川崎大師の駄菓子および復刻版ビールを売る店が出ていました。
 また、試合前には、川崎時代の最盛期である、2年連続前期優勝した時の選手達の紹介、さらには村田兆司氏と袴田バッテリーコーチによる始球式がありました。今日の村田氏の球速は135kmでした。
 先発は渡辺俊介投手と三浦投手。脇腹痛で登録抹消されていた三浦投手は久々の登板です。打線のほうは、「5月の標準オーダー」でした。
 1回裏、1死から早川選手が三遊間を抜いて出塁すると、続く福浦選手が右中間を抜く適時二塁打を放ち、マリーンズは5試合連続で初回に先制点を挙げます。

 さらに2回にはこの回先頭のベニー選手が二塁打を放つと、1死後に青野選手が左翼席に9号2ランを放って追加点。さらに3回には早川選手と福浦選手の連打で無死1・3塁とすると、続くサブロー選手の犠飛とでもう1点加えます。
 一方、渡辺俊投手は、立ち上がりから安定した投球。4回まで無走者に抑えます。そのため、序盤からマリーンズが主導権を握る展開となりました。
 4回こそ0点で終わったものの、続く5回は先頭のTSUYOSHI選手が安打を放ちます。続くは2打数2安打の早川選手。ベイスターズの相川捕手は、何度もベンチを向いて継投をうながすような仕草をしますが、動きはなく、早川選手は詰まりながらも左前に持っていって、早くも猛打賞を達成します。
 ここでついにベイスターズも三浦投手をあきらめます。しかし二番手の高宮投手は暴投の後に四球を出し、満塁にして降板。続くホセロ投手は、サブロー選手は打ち取ったものの、里崎選手に押し出しの四球を出し、続くズレータ選手が犠飛を放って2点を追加し、6対0となりました。
 5回で6対0となったため、試合の興味は渡辺俊投手の完封なるかに絞られた感じになりました。その渡辺俊投手は5回に初安打を許し、無走者は止まります。しかし、その回も後続を断ち、続く6回も1死から安打を許したものの、併殺で切り抜けます。そして中軸にまわる7回も先頭打者に安打されたものの後続を抑え、ここまで3安打無四球と二塁も踏ませない投球を見せます。
 ところが続く8回、1死から吉村選手に内野安打を打たれると、続く古木選手に右中間を抜く三塁打を打たれ、遂に失点してしまいます。さらにその後に犠飛でもう1点を取られ、結局8回を5安打無四球2失点という内容でした。
 打線のほうは2点を返された直後の8回裏、この回から登板の吉見投手に対し、青野選手が安打すると、続くTSUYOSHI選手の三塁への当たりが、村田選手のグラブに当たってファウルグランドに転がる二塁打になり無死2・3塁。ここで早川選手が本日4安打目となる2点適時二塁打を放ち、失点した直後につきはなします。
 9回に登板の川崎投手は2死から村田選手に10号ソロを打たれたものの、その1失点のみに抑え、マリーンズが8対3で勝っています。渡辺俊投手は早くも昨年の勝数に並ぶ5勝目を挙げました。
 ヒーローインタビューはその渡辺俊投手と4安打の早川選手でした。4安打について早川選手は、「初めてでないですかね」と言って、アナウンサー氏に「移籍前にあった」と指摘されていました。ちなみに、その試合は3年前のマリンスタジアムの試合でした。その試合を観戦していましたが、早川選手の足にかき回されて、続く村松選手の適時打にことごとく返される、という試合でした。帰宅して調べたら千葉出身と知って、「なんで地元のこんな選手を穫らなかったんだ」などと思ったりしたものでした。その時は、まさか次の4安打をこのような形で観戦できるとは思ってもいませんでした。
 というわけで、今季マリン4試合目(二軍戦も含めれば5試合目)でやっと初勝利となりました。なお、貯金はホークスより1つ少ないながら、勝率の関係でマリーンズが首位に立っています。観客数は2万8千1百人ほどでした。

 神戸の合併球団対タイガースは平野佳投手とジャン投手が先発。ジャン投手は初回に北川選手と下山選手の連続二塁打で3点を失い、4回にも二死無走者からの4安打に失策もからんで2点を追加されます。タイガースは6回も先頭打者を出しながら、誰も生還できません。特に6回と8回はいずれも無死1・2塁としますが、そこから3・4・5番が凡退します。結局完封リレーを喫して7対0で合併球団の6連勝を許しています。観客数3万3千2百人ほどでした。
 札幌円山で行われたファイターズ対スワローズは木下投手と石川投手が先発。3回にスワローズはガイエル選手の9号2ランで先制しますが、その裏に先頭の木元選手がチーム初安打を放つと、犠打の後に三連打でファイターズが逆転。さらに1点を加え、計4点を挙げます。しかし、木下投手が4回途中でKOとなり、続く押本投手も5回に2点を失って同点となります。そして7回裏、1死1・2塁から稲葉選手が再び適時打を放って勝ち越し。さらに失策がらみでもう1点を追加します。そして終盤は武田久投手とマイケル中村投手の継投で抑え、ファイターズが6対4で勝ち、連勝を6に伸ばして3位に浮上しています。観客数は1万6千8百人ほどでした。
 福岡のホークス対カープはガトームソン投手とフェルナンデス投手が先発。今日は前日4安打の松中選手が胸を痛めたとの事で、今季初の欠場となりました。初回2死から多村選手が内野安打から盗塁すると、昨日に続き、カープが失策を連発して、外野に球を飛ばさずにホークスが先制します。一方、ガトームソン投手は6回まで1安打に抑える好投。フェルナンデス投手も安打は許すも追加点は許さず、投手戦となります。そして7回表、カープが連打で無死1・3塁とすると、新井選手の犠飛で同点に。さらに8回には無死2・3塁から石原選手がスクイズを決め、初回に失策をした二人の名誉挽回の打点で逆転します。ホークスは中盤以降に何度も好機を作りながら追加点を挙げられず、8回を5安打無四球2失点と好投したガトームソン投手をまたも援護できません。結局カープが2対1で勝って交流戦初勝利を挙げました。観客数は3万2千3百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ドラゴンズは西口投手と中田投手が先発。2回に中村紀選手の犠飛で先制したドラゴンズが3回には森野選手の6号3ランなどで4点を追加。6回には李選手の3号2ランで西口投手から7点を奪ってKOします。一方の中田投手は4回にカブレラ選手に8号ソロを打たれたものの8回を5安打2四死球で1失点。7対1でドラゴンズが3連勝。逆にライオンズは3連敗で4位に転落しています。観客数は2万5千1百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対読売は青山投手と内海投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万9百人ほどでした。

2007年05月25日

北と南でエラーで試合が決まる

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ベイスターズは雨で中止でした。
 大阪ドームの合併球団対タイガースはデイビー投手とボーグルソン投手が先発。3回まではともに無失点でしたが、4回裏にボーグルソン投手は先頭のラロッカ選手を歩かせると、続くローズ選手に14号2ランを打たれて先制されます。
 タイガースは4・5回と先頭打者の安打を生かせませんでしたが、6回にシーツ選手の6号ソロで1点を返します。そして8回、この回先頭で、久々復帰となった赤星選手が四球を選びます。そして、この判定を不服としたデイビー投手が暴言退場となります。そして急遽登板となった継投陣から金本選手と今岡選手が四球を選んで1死満塁としますが、好調の林選手、さらに前の試合で活躍した浜中選手が倒れ、追いつくことができません。
 そして9回は加藤大選手に抑えられ、2対1でタイガースが敗戦。合併球団は引き分けを挟んで5連勝となっています。観客数は2万8千6百人と、平日の大阪ドーム合併球団主催試合平均の3倍ほどの入りでした。

 札幌のファイターズ対スワローズは吉川投手とグライシンガー投手が先発。今季4人目の高卒新人先発となった吉川投手が好投し、6回を6安打1四球1失点と好投します。しかし、グライシンガー投手が8回まで4安打1死球で無失点と好投。スワローズは7回にも1点を追加し、2対0で9回裏を迎えます。ところが、9回裏にスワローズが木田投手を投入すると流れが一変。1死1塁からの投ゴロを木田投手が一塁に悪送球し、広い札幌ドームのファウルグランドを転がる間に一塁走者が生還。さらに2死後に小谷野選手に適時打が出て追いつきます。そして2死1・3塁で中嶋選手の三塁ゴロを飯原選手が悪送球し、これでファイターズが逆転サヨナラ。ファイターズは5連勝で貯金1。9回にプロ初登板を果たした金森投手が初勝利を挙げています。観客数は2万1千3百人ほどでした。
 福岡のホークス対カープは新垣投手と高橋投手が先発。同点で迎えた4回裏にホークスが2安打と四球で無死満塁と勝ち越し機を作ります。しかし、高橋投手は三振で1死を取った後、続く森本選手をゴロに打ち取ります。これで併殺と思いきや、東出選手の送球がそれ、これが走者一掃の適時失策となり、さらに大村選手の適時打もあって一挙に4点を勝ち越します。さらに続く5回も失策二つがからんで2点を追加。結局ホークスが7対3で勝利。失策での点数がそのまま結果に結びついた感じでした。観客数は3万2千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ドラゴンズはギッセル投手と川上投手が先発。2回に1安打2四球で満塁としたドラゴンズが李選手の詰まりながらも中前に落ちる適時打で先制し、さらに藤井選手の犠飛と、谷繁選手の天井直撃の適時打で3点を挙げます。その後も着実にドラゴンズが追加点を挙げ、投げては川上投手が7回を5安打1死球で無失点。8回にカブレラ選手に久々となる7号2ランが出たものの、7対2でドラゴンズが勝っています。観客数は1万4千7百人ほどでした。
 なお、仙台のイーグルス対読売も雨で中止でした。

デーゲームでオールスター

[ 野球 ]

 何でも、今年のオールスターは東京ドームでナイターをやった後に当日移動で仙台に行ってのデーゲームだそうです。52年ぶりとのことですが、日曜はナイターよりデーゲームのほうが見やすいのは確かなので、むしろいいかもしれません。もちろん、気温が一定以下であれば、という前提条件があるのですが・・・。
 ただ、問題は移動が厳しいとのこと。そのため、今回は選出選手を増やし、なるべく連戦を避ける、という形で対処するとのことです。そんな話を聞くと、いっそのこと、パ・セとも、初日と二日目を全く違うメンバーでやればいいのでは、と思います。

 たとえば、初戦は関西出身者同士で、2戦目は関東出身者同士とか。あと、投手リレーを初日は先発投手だけで、2戦目はリリーフ投手だけとか、いろいろ作れそうです。リーグを代表する選手と、ファン投票で活躍と無関係に選ばれた選手が混在して2試合やるより、そちらのほうが面白いかも、などと思いました。

 話は変わりますが、しばらく前に「除名」などと騒がれていた高校野球部が「自主解散(?)」を経て1ヶ月で「再加盟」したとか。夏の甲子園予選の出場も可能だそうです。これを見て、「最初は本気で永久追放するつもりだったが、その顕著な改心ぶりを評価して加盟を認めた」などと思う人はいるのでしょうか。
 こんな茶番をやるなら、まだ、最初から処分などしなかったほうがマシです。あらためて、「高野連」なる団体の欺瞞ぶりがよく分かりました。

2007年05月23日

継投陣が打たれて逆転負け

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ドラゴンズは小野投手と小笠原投手が先発。今日は左の小笠原投手相手にも関わらず、スタメンマスクは橋本選手でした。昨日はフル出場した里崎選手ですが、まだ完治はしていないようです。また、対左ということもあって、早川選手に代わって竹原選手がスタメンとなっています。また、今江選手もスタメンから外れ、2番には堀選手が入りました。
 1回裏、1死から堀選手が二塁打を放つと、続く福浦選手の連続二塁打で、今日もマリーンズが初回に先制します。一方、小野投手は3回まで無安打に抑えましたが、4回に立浪選手と福留選手の連打で無死2・3塁とされ、続くウッズ選手の犠飛で追いつかれます。

 直後の4回裏、1死から青野選手が長打性の当たりを放ちますが、二塁直前でタッチアウト。すると、続く竹原選手が二塁打を放つという、やや割りの悪い攻撃で、勝ち越せません。
 小野投手は7回まで三者凡退が5回と、7回を3安打2四球1失点と、4回以外はほぼ完璧に抑えます。するとその裏、2死無走者から橋本選手が三塁打を放つと、続くTSUYOSHI選手の適時打でマリーンズが勝ち越します。
 こうなるとあとは2回を継投で逃げ切る所ですが、二番手の藤田投手が先頭の代打・英智選手を歩かせると、続く李選手はバントを失敗した後に内野安打を放たれ、無死1・2塁で降板となります。ここで薮田投手が上がりますが、谷繁選手は打ち取ったものの、続く井端選手に適時二塁打を打たれて追いつかれ、続く立浪選手の二塁ゴロを堀選手が失策して逆転されます。
 さらに9回にも2点を追加され、5対2に。9回裏は岩瀬投手相手にベニー選手が粘って安打するものの、後続がなく、そのまま敗れています。相手を上回る10安打1四球と走者が出たものの2点しか取れず、好投の小野投手を援護しきれませんでした。一方のドラゴンズは首位に返り咲いています。観客数は2万人ほどでした。

 福岡のホークス対タイガースは和田投手と下柳投手が先発。初回に金本選手の適時二塁打で先制したタイガースが、続く2回には林選手の適時打で追加点を挙げます。下柳投手は4回にアダム選手に6号ソロを打たれますが、6回途中までその1点のみに抑えます。そして、6回2死1塁で先ほど本塁打を打たれたアレン選手のところで、久保田投手を投入し、ここを抑えます。
 すると直後の7回にシーツ選手の適時打でタイガースが追加点。そこからはタイガースはいつもの継投でホークス打線を抑え、3対1で勝っています。観客数は3万2千1百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対読売はダルビッシュ投手と金刃投手が先発。一度先発を飛ばし、中12日で先発のダルビッシュ投手ですが、今日も立ち上がりが良くなく、2点を失います。
 しかしその裏、2死無走者から稲葉選手が安打すると、牽制悪送球と四球で1・3塁に。ここで五番に入った小谷野選手の適時三塁打で追いつくと、続く6番に入った田中幸選手が5号2ランで、ファイターズが一気に逆転します。
 ダルビッシュ投手は2回以降は立ち直り、3度ほど先頭打者に安打されるもののいずれも後続を打ち取ります。結局9回を6安打無四球2失点に抑え、今季5度目の完投勝利。ファイターズは4連勝で勝率5割に戻し、3位ライオンズとの差を1に縮めています。観客数は4万1千2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対スワローズは田中投手と石井一投手が先発。今日は田中投手の立ち上がりが悪く、初回、2回と適時打を打たれ、3回に安打を四死球で満塁としたところで降板となります。しかし、続く朝井投手が好投。7回まで2安打無失点で抑えます。一方、3回に礒部選手の適時打で追いついたイーグルスは8回に憲史選手の代打適時打でついに勝ち越します。
 ところが9回に登板の福盛選手がラミレス選手に5号2ランを打たれて逆転。しかしその裏、イーグルスも高津投手を打って追いつきます。そして延長に入った11回裏、2死2塁から高須選手にサヨナラ打が出てイーグルスが5対4で勝ちました。観客数は1万8千2百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ベイスターズは岸投手と工藤投手が先発。2回にベイスターズが3連打で先制。さらに4回には藤田選手の適時二塁打で追加点を挙げます。ここまで4回の先発でいずれもKOされている工藤投手ですが、今日は6回を4安打1四球で無失点に抑えます。その後、三番手の川村投手が1点を失ったものの、最後はクルーン投手が抑えて2対1でベイスターズが勝利。工藤投手は移籍後初勝利、ベイスターズは連敗を8で止めています。観客数は1万2千7百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対カープは吉井投手と青木高投手が先発。3回までに5点を取ったカープが試合を優位に進め、8回にも2点を追加して7対3とします。ところがその裏、この回から登板の梅津投手が2死満塁とします。ここでカープは永川投手を投入しますがこれが大失敗。後藤選手の適時二塁打で2点差とされ、さらに9回には四球三つで満塁にした後、ラロッカ選手の適時二塁打で追いつかれます。
 そして試合は延長戦に。ともに走者は出しますが、決め手がなく、そのまま7対7で引き分けとなっています。試合時間は5時間4分、観客数は1万5千人ほどでした。

2007年05月22日

マリーンズ、三度目の正直で交流戦開幕勝利

[ 野球 ]

 今日から交流戦が始まりました。千葉のマリーンズ対ドラゴンズは成瀬投手と朝倉投手が先発。先週後半に欠場していた里崎選手とTSUYOSHI選手がスタメン復帰。それぞれ5番と1番に入り、久々に5月の「標準オーダー」となりました。
 成瀬投手は初回に1死から安打されますが、盗塁失敗もあって0点に抑えます。するとその裏、先頭のTSUYOSHI選手が安打すると、続く早川選手が右中間を抜く三塁打を放って早くも先制します。さらにサブロー選手が歩いた後、里崎選手の遊ゴロで併殺かと思いきや、荒木選手の送球がウッズ選手の足もとを抜け、その間に早川選手が生還して2点目を挙げます。

 さらに3回裏、マリーンズは先頭の早川選手が安打すると、続く福浦選手は右翼の金網最上部を直撃する二塁打を放ち、無死2・3塁に。そして1死後に里崎選手が適時打を放って3点目を挙げます。
 成瀬投手は2・3回は無安打に抑えますが、4回1死からウッズ選手に左翼席に19号ソロを打たれて1点を返されます。続く5回は三人で抑えたものの、6回に福留選手と森野選手の二塁打で1点差に迫られます。
 朝倉投手ははっきりしたボールが多く、マリーンズ打線は5回まで6安打5四死球と走者が出ますが、なかなか追加点を挙げられません。しかし、1点差に迫られた直後の6回裏、安打と四球などで2死1・3塁とし、福浦選手の適時打ですぐさま突き放します。
 成瀬投手は7回2死から安打され、6安打2四球3失点で降板。続く井端選手は荻野投手が抑えます。
 続く8回、ここから登板の薮田投手が先頭の藤井選手に二塁打され、内野ゴロと犠飛で生還されて再び1点差となります。しかしその裏、三番手の久本投手に対し、先頭のTSUYOSHI選手が四球を選び、犠打で進むと、福浦選手に猛打賞となる適時三塁打が出てまたもや即座に突き放します。さらに1死3塁から里崎選手がスクイズを試みますがこれはファウルに。その後、ズレータ選手が歩いて2死満塁となります。ここでベニー選手が右越えの走者一掃となる適時二塁打を放ち、この回計4点を追加、8対3と大差をつけ、9回は一昨日に続いて川崎投手が抑えました。これで3年目にして初の交流戦開幕戦勝利を達成。成瀬投手は5勝0敗となっています。観客数は1万9千4百人ほどでした。ドラゴンズ投手陣が10四死球という事もあり、試合時間は3時間46分でした。

 福岡のホークス対タイガースは杉内投手と福原投手が先発。タイガースは一軍に復帰した浜中選手がDHで出場しました。あと、今年の交流戦ユニフォームですが、一度発表写真を見ていたにも関わらず、一瞬「鷹の祭典?」などと思ってしまうような配色でした。
 試合のほうは2回に森本選手の適時打でホークスが先制。一方、交流戦と日本シリーズを通じて4連敗中の杉内投手に今日もタイガース打線は抑えられます。2回には2死2塁から矢野選手が右前打を放ちますが、アダム選手の好返球で本塁タッチアウトとなります。
 そのまま1対0で迎えた7回に福原選手が無死から連打されたところで降板。負けていながら久保田投手を投入しますが、本多選手に適時打を打たれて追加点を奪われます。
 9回にタイガースは今季ここまで自責点0の馬原投手から金本選手が12号ソロを放って2対1と迫りますが、後は抑えられ、そのままホークスが勝利。タイガースの連勝は3で止まりました。観客数は3万1千4百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対読売はグリン投手と福田投手が先発。1回表にグリン投手は高橋由選手に先頭打者本塁打を打たれます。しかし、その後の2死満塁は凌ぎ、1点のみで抑えます。そして2回、先頭の小谷野選手が歩いて犠打で進むと、金子誠選手の適時打でファイターズが追いつき、さらに3回には再び先頭の田中賢選手が歩くと、稲葉選手の適時二塁打でファイターズが逆転します。
 読売は、5回に安打とボークなどで1死3塁としますが、ここで谷選手、さらにはブーイングに迎えられた小笠原選手が倒れ、ファイターズがリードを守ります。するとその裏、またもや先頭の田中賢選手が四球を選ぶと、盗塁の後にセギノール選手に適時打が出て、逆にファイターズが突き放します。
 グリン投手は8安打1四球ながら1失点。その後は武田勝投手とマイケル中村投手で抑え、3対1でファイターズが勝利。読売は、初回先頭打者本塁打の1点のみという、「究極のスミ1」でした。観客数は4万2百人ほどでした。
 盛岡のイーグルス対スワローズは永井投手と藤井投手が先発。2回にリック選手、さらには久々スタメン復帰のフェルナンデス選手の連打で好機を作ったイーグルスが牧田選手と渡辺直選手の適時打で3点を先制します。スワローズもソロ2本で1点差に迫りますが、直後の5回裏に藤井投手が安打を挟んで四球を二つ出して満塁に。ここで山崎武選手に犠飛が出て、イーグルスが1安打で追加点を挙げます。永井投手は7回までを5安打無四球で本塁打のみの2失点。以下は渡辺恒投手と福盛投手で抑え、イーグルスが4対2で勝っています。観客数は9千2百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対カープはカーター投手と大竹投手が先発。カーター投手は本日から先発転向です。初回に2死からラロッカ選手が二塁打を放つと、ローズ選手の13号2ランで先制します。直後の2回表にカープは、移籍したばかりでスタメンDHとなった喜田選手の安打などもあって1死満塁としますが、得点できません。そして、4回には大西選手の適時打で合併球団追加点を挙げます。カーター投手は6回を6安打1四球ながら無失点。継投陣もカープ打線を抑えます。そして8回には2死二塁からローズ選手を敬遠しますが、2試合連続本塁打中の北川選手に適時三塁打が出るなど3点を追加。合併球団が6対0で勝っています。観客数は1万2千3百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ベイスターズは涌井投手と寺原投手が先発。立ち上がり、涌井投手は3四球と制球を乱してベイスターズが満塁の好機を貰いますが、得点できません。寺原投手は3回まで1安打で抑えますが、続く4回に3番からの打順で4連打されて2点を失います。ベイスターズも5回に1死2塁、6回に2死2・3塁の反撃機を作りますが、いずれも得点できません。8回に村田選手の9号ソロで連続無得点を26で止めますが反撃はそれだけ。2失点完投の寺原投手を援護できず、連敗を8に伸ばしています。観客数は1万2千4百人ほどでした。
 というわけで交流戦開幕はパリーグが全勝。したがって、両リーグとも順位の変動は一切ありませんでした。

2007年05月20日

清水直投手、ついに今季初勝利

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは有銘投手と清水直行投手が先発。今日は昨日の死球の影響なのか左投手先発のためか分かりませんが、早川選手が欠場。ともに今季初となる、青野選手と今江選手の1・2番となりました。また、里崎選手とTSUYOSHI選手も相変らず怪我が治らず、渡辺正選手と橋本選手の8・9番となりました。
 昨年、有銘投手には延長12回1失点完投をされている打線ですが、今日は1死から今江選手が二塁打を放つと、続く福浦選手が中前に弾き返し、今日もマリーンズが初回に先制します。
 その裏、援護を貰った清水直投手は三者凡退に。さらに2回は四球と安打で無死1・2塁としますが、そこで前回満塁本塁打を打たれた憲史選手を三振に打ち取ると、後続も抑え、ここも0点に抑えます。

 一方、打線は2回こそはいい当たりを、リック選手の連続の好守に阻まれて三者凡退でしたが、続く3回、先頭の青野選手が四球を選びます。続く今江選手は倒れたものの、福浦選手の投手強襲安打で1・2塁とした後、サブロー選手に適時二塁打が出て1点を追加します。続くズレータ選手が敬遠気味の四球で歩いた所で、イーグルスは昨日に続き、早めの継投で、今季リーグ最多登板の松本投手を投入します。しかしこの継投も昨日に続いて成功せず、続くベニー選手が右前に落ちる2点適時打を放ち、昨日同様、3回で4対0とします。
 清水直投手は3回も0点に抑えますが、続く4回に、先頭の山崎武選手に2-3から19号ソロを左翼席に打たれ、1点を返されます。さらに続くリック選手にも安打されますが、ここも2回同様、憲史選手以下の三人を抑えます。
 そして1点を返された直後の5回表には、1死からサブロー選手が歩くと盗塁を決め、ズレータ選手の適時打ですぐさま突き放します。さらにベニー選手の二塁打が出た後、昨日初本塁打の竹原選手に犠飛が出て、6点目を挙げます。
 その裏の清水直投手は、1死から三連打されて満塁とし、先ほど本塁打の山崎武選手を打席に迎えます。しかし、ここは左飛に。犠飛にはなりましたが、この回も1点に抑え、勝ち投手の権利を得ます。
 続く6回も2死無走者から下位の連続二塁打で1点を返されますが、9安打1四球3失点と、本調子とはいえないまでも、試合を作ってこの回で降板しました。
 そして7回は2番からの左二人を藤田投手が抑え、2打点の山崎武選手は、荻野投手が抑えます。そして6・7回と三番手の朝井投手に抑えられた打線ですが、8回、1死から橋本選手が今季初長打となる二塁打を放つと、続く青野選手が8号2ランを放ち、大きなダメ押しとなります。
 この3点差が5点差になった事により、薮田投手と小林雅英投手を温存。8回は荻野投手が続投し、9回は川崎投手が1死から二人の走者を出すものの、最後は併殺に抑え、8対3で連勝。4カード連続の勝ち越しを決めるとともに、首位ホークスとの差を1としています。清水直投手は、開幕後約2ヶ月でついに初勝利。これで流れも変わるのではないでしょうか。観客数は1万7千5百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは田之上投手と金村投手が先発。初回に森本選手の24試合連続となる安打で好機を作ったファイターズが小田選手の適時打で連日の先制。さらに2回には坪井選手の安打の後、田之上投手の犠打処理失策などで1死2・3塁として森本選手に2点適時打が出ます。続く田中賢投手に四球を出したところで田之上投手は早くも降板に。しかし、二番手の小椋投手は重盗を決められた後、稲葉選手に犠飛を打たれ、さらに1点をファイターズが追加します。
 ところが援護を貰った金村投手は、2回に柴原選手の2ランで2点を返されると、3回の無死1・2塁は抑えるも、肩の違和感によりその回で降板となります。しかし、緊急救援の武田勝投手が好投。一方、打線も5回に小谷野選手の適時打で1点を追加します。
 4回から7回まで1安打に抑えてきた武田勝投手ですが、8回に2死1塁とし、右の多村選手を迎えたところで武田久投手と交代。そころが、その武田久投手が7号2ランを打たれ、5対4と1点差となります。
 そして9回裏、マイケル中村投手に対し、小久保選手とアダム選手の連続安打で無死1・2塁と、いきなり長打が出れば逆転サヨナラの場面となります。ところが、続く柴原選手の強攻が裏目となり、走者を進められません。続く代打・ブキャナン選手が叩きつける当たりの内野ゴロを打っただけに、結果論ですが、三塁に走者がいたら同点になっていたところでした。そして、続く田上選手も倒れ、ファイターズが5対4で逃げ切り。ホークスは王監督の誕生日を白星で飾れませんでした。観客数は3万3千8百人ほどでした。

 東京ドームの合併球団対ライオンズはユウキ投手とギッセル投手が先発。今季初先発のユウキ投手は先頭打者にいきなり四球を出しますが、盗塁失敗で三者凡退に。その裏、大西選手の先頭打者本塁打で今日も合併球団が先制します。
 そこからユウキ投手は素晴らしい投球。初回の四球以降、走者を出しません。そして5回には大西選手の適時打で中押しします。
 ユウキ投手は7回2死まで無安打投球。しかし、解説者が「このあたりになると、ベンチで投手との会話が減るんですよ」などと言っている間に、中島選手の二遊間を抜いて、記録は止まりました。
 ユウキ投手は8回に1点を失いますが、その裏に北川選手が2試合連続となる4号3ランを放ってダメ押し。ライオンズは9回にも1点を返しましたが、最後は合併球団が逃げ切り、5対2で勝って今季初の3連勝。逆にライオンズは4連敗が止まった直後の3連敗。2位マリーンズとの差が3になる一方で、4位のファイターズとの差が2となっています。観客数は2万4千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは中村泰投手と加藤投手が先発。中村泰投手は初回は先頭打者に安打、続く2回には先頭打者に三塁打されますが、いずれも0点に抑えます。そして、打線のほうは4回に金本選手が歩いて、今岡選手が安打でつなぐと、ベイスターズは早めに動き、山北投手に交代します。しかし、左対左を苦にせず、好調の林選手に適時打が出てタイガースが先制します。
 中村泰投手は、6回を4安打2四球で無失点に抑えます。しかし、打線が不思議な拙攻を続け、5・6・7回と先頭打者が毎回安打し、犠打も成功しますが、その1死2塁での打者がフライを上げ、次打者の四球で2死1・2塁とした後に、最後の打者が倒れる、という「お約束」みたいな攻撃を三度繰り返します。そして8回に先頭打者が出た時は、強攻策を取って無死1・2塁とより大きい追加点機を迎えますが、そこで犠打に失敗し、結局二者残塁に終わります。
 これだけ続ければ流れが変わるとしたものですが、「いつもの三人」が好救援でこの1点差を守りきります。最後は藤川投手が二者連続三振で試合終了。タイガースが1対0で勝ち、ベイスターズを3タテにしました。逆にベイスターズは7連敗で4位に転落しています。観客数は4万8千4百人ほどでした。

 広島のカープ対スワローズは黒田投手と館山投手が先発。昨日は3回にスワローズが大量5点を先制しましたが、今日はそのお返しとばかりにカープが3回に5安打で5点を先制します。先週はその大量援護を守りきれなかった黒田投手でしたが、今日は終盤にガイエル選手に7号ソロと適時打を打たれたものの、7安打2四球で2失点完投して4勝目。カープは5割に戻すと同時に、順位を3位に上げています。観客数は1万7千人ほどでした。
 名古屋で行われたドラゴンズ対読売は山本昌投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。これで読売は昨年と同様、首位で交流戦に突入することになりました。観客数は3万8千2百人ほどでした。

2007年05月19日

大量点で降雨コールド勝ち

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは青山投手と小林宏之投手が先発。今日も里崎選手とTSUYOSHI選手が欠場。また、先日一軍復帰して初盗塁を決めたばかりの代田選手が遠征中であるにも関わらず登録抹消されていました。これも怪我なのでしょうか。なお、代わりに平下選手が今季初の一軍昇格をしています。ただ、昨日代打に出ただけで守備につかなかったため、ちょっと心配していた今江選手はスタメン出場していました。代わりに青野選手がスタメン落ちしましたが、後は昨日とほぼ同じ顔ぶれ・並びでした。
 前回、完封勝利をしたものの、5敗中3敗がマリーンズと相性のいい青山投手に対し、初回、先頭の早川選手が安打で出塁。その後、福浦選手が歩くなどして2死1・2塁となったところで、ズレータ選手の当たりは詰まりながらも右中間に落ち、マリーンズが先制します。

 続く2回も先頭の橋本選手が安打し、犠打などで2死2塁に。ここで前の安打で対青山投手7割となった早川選手でしたが、足に死球を受けます。続く堀選手の当たりは遊ゴロ。二塁に投げても一塁に投げてもチェンジというところですが、遊撃の渡辺直選手は二塁に自ら入ります。ところが、足に死球を受けながらも全力疾走して滑り込んだ早川選手の足が勝り、野選となって満塁となります。ここで福浦選手が、フルカウントで詰まった当たりながらも二遊間を抜いて、2点を追加しました。
 さらに3回は1死からベニー選手が二塁打を放ち、橋本選手が得意の四球を選ぶと、続く今江選手がファウルを打った時に藤井選手のミットが当たって打撃妨害となり満塁に。ここで塀内選手が犠飛を放ってさらに1点を追加します。
 小林宏投手は初回に1死から四球を出したものの三振ゲッツーで凌ぐなど、本調子ではないながら、2回までは1安打無失点に抑えます。ところが4点リードとなった3回裏、先頭の塩川選手に不運な内野安打を許すと、続く9番の藤井選手には1・2塁間を抜かれます。さらに渡辺直選手の犠打で2・3塁となると、鉄平選手の適時打で2点差に。さらに盗塁された後に礒部選手の適時打で1点差に迫られると、山崎武選手にも二塁打され、続くリック選手の内野ゴロで、一気に同点に追いつかれます。しかし、なお続く2死3塁の場面では、憲史選手を0-3から三振に打ち取り、逆転は許しません。
 直後の4回表、イーグルスは3回で74球を投げていた青山投手をあきらめ、一軍に復帰したばかりの朝井投手を登板させます。ところがこれが誤算で、得意のカーブが決まらないなど四球二つで1死1・2塁に。ここでベニー選手に2打席連続となる二塁打が出て、追いつかれた直後に2点を取り、再びリードを奪います。
 さらに5回には昨日プロ初勝利を挙げた松崎投手から、途中出場の渡辺正選手が安打。そして、2死2塁としたところで、代わった谷中投手から、サブロー選手が右中間を抜く適時三塁打でこの回も得点。さらに、ズレータ選手が顔面近くにくる死球で出塁すると、続くベニー選手のこの試合3本目となる適時打で再び4点差とします。なお、この後、2死満塁で今江選手の放った打球が谷中投手の背中に当たり、そのまま遊撃手が取って、記録は遊直になる、という珍しいプレーがありました。
 3回こそは打込まれた小林宏投手ですが、4回以降は再びイーグルス打線を抑えます。そして打線は6回こそ0点で毎回得点は止まりますが、7回2死からベニー選手が4本目の安打を放つと、橋本選手も今季初のマルチ安打で続き、今江選手の適時打でまた1点を追加。そして途中出場の竹原選手が、プロ1号となる3ランを左翼席にたたき込み、ついに二桁となる12点目を挙げます。
 そしてその裏に入ろうとした直後、雨が強くなり、そのまま降雨コールドに。12対4でマリーンズが大勝しました。小林宏投手は今季「初完投」で5勝目。まあ、これまで9回無失点と9回1失点が一度ずつあったので、たまにはこういう事があってもいいのでしょう。なお、7回までの攻撃ながら、マリーンズは一昨日に続く二桁となる13残塁。ちょっと心配です。観客数は1万5千7百人ほどでした。

 なぜか東京ドームで行われた合併球団対ライオンズは平野佳投手と山崎投手が先発。ライオンズの予告先発は西口投手でしたが、朝起きたら腰が痛かった、ということで回避となりました。その山崎投手ですが、緊急登板にも関わらず、3回まで無走者に抑えます。しかし、4回に先頭打者を歩かせると、2死後にローズ選手に初安打。そして北川選手に3号3ランが出て合併球団が先制します。
 一方、平野佳投手は4回まで無安打投球。5回に先頭打者に初安打を許しますが、こちらは後続を断ちます。そして6回、合併球団は今度は失策で先頭打者が出ると、犠打の後、ラロッカ選手の適時打で追加点を挙げると、続くローズ選手が12号3ランを挙げ、6点目を挙げます。
 平野佳投手は6回にGG佐藤選手に13号ソロを打たれて失点したものの、8回途中まで投げて3安打に抑えて今季2勝目。得点した回以外は全て三者凡退で、4安打6得点と、やけに効率のいい得点で、4月13日以来となる連勝を達成しています。観客数は2万3百人ほどでした。

 6試合通じて唯一のナイターだった福岡のホークス対ファイターズはガトームソン投手と木下投手が先発。ここ3試合で25回投げて3失点のガトームソン投手に対し、今季初登板となった高卒2年目の木下投手、しかも対戦成績はここまで8連勝とあって圧倒的にホークス有利かと思われました。
 ところが、初回に稲葉選手の適時打でファイターズが先制すると、2回には森本選手の犠飛で2点目を挙げます。一方の木下投手は3回まで無安打投球。3回に多村選手に初安打され、松中選手も失策で1死1・2塁と一発出れば逆転、というところで小久保選手を迎えますが、中飛に打ち取り、さらにタッチアップで三塁を狙った多村選手を森本選手が刺して併殺となります。
 さらに6回には小谷野選手と鶴岡選手の連続適時打で4点目をファイターズが挙げ、その裏に木下投手は連打で無死1・2塁となり、続く多村選手にも中前打されますが、本塁を狙った大村選手を森本選手と金子誠選手の中継で刺すと、松中選手と小久保選手を打ち取り、ここも得点を許しません。
 そしてセギノール選手の10号ソロでダメ押して5対0とすると、木下投手は9回も失策で走者は出したものの、中軸を抑え、6安打1四球で、プロ初勝利を完封で挙げるという快挙を成し遂げています。逆にホークスは今季初の完封負けとなっています。観客数は3万1千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは杉山投手と土肥投手が先発。初回に今岡選手の適時打でタイガースが先制すると、3回にはシーツ選手の4号ソロで追加点を挙げます。一方、杉山投手は2回の1死満塁の時に牽制で二塁走者を刺して凌ぐなど、無失点に抑えます。
 そして5回にはプロ初スタメンの桜井選手の安打を足がかりに、関本選手の適時打で追加点を挙げると、続くシーツ選手が2打席連続となる5号2ランを放ち、5対0と大差になります。
 援護を受けた杉山投手は、走者を出しながらも得点は与えません。そして9回も先頭打者を死球で出しながら、次打者を併殺に打ち取るなどで0点に抑え、8安打3四死球ながら、今季チーム初の完投となる完封で2勝目を挙げています。ベイスターズはこれで6連敗となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対読売は中田投手と姜投手が先発。2回に李選手の11号ソロで読売が先制します。しかし、3回に姜投手が制球を乱し、1死満塁から連続押し出しでドラゴンズが逆転。さらに森野選手にも適時打が出ます。さらに4回にも福留選手に適時打が出て4点目を挙げます。
 中田投手は6回に2死無走者から三連打されて1点差にされますが、8回まで投げて7安打無四球で3失点。9回は岩瀬投手が抑え、ドラゴンズが4対3で逃げ切り、7連勝で首位に浮上しています。明日の試合で勝ったほうが、リーグ首位で交流戦に入れるわけですが、ともに「首位で交流戦に入って大失速」を経験しているだけに、明日はむしろ勝ちたくないかもしれません。観客数は名古屋今季最多の3万8千2百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは佐々岡投手とグライシンガー投手が先発。連敗中のスワローズでしたが、3回に3連打で満塁とすると、ガイエル選手の適時二塁打で2点を先制し、さらに宮出選手と城石選手にも適時打が出て一挙5点を挙げます。一方のグライシンガー投手は6回を投げて5安打3四死球ながらも、梵選手の3号2ランの2点のみに抑えます。その後も救援陣が無安打に抑え、スワローズが6対2で勝って連敗を7で止めています。観客数は1万9千4百人ほどでした。

2007年05月18日

好投の久保投手を援護できず

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは岩隈投手と久保投手が先発。マリーンズは昨日、竹原選手と激突したTSUYOSHI選手および今江選手が欠場。里崎選手も3試合続けての欠場となり、「WBC組」が全て欠場となりました。また、ワトソン選手が出場選手登録を抹消。こちらもここ4試合ほど出ていなかったところを見ると、どこか痛めたのでしょうか。
 試合のほうは投手戦に。ともに2回まで三者凡退に抑えます。3回表にマリーンズは先頭のベニー選手が二塁打を放ちますが、後続が走者を進められません。2死後に早川選手の4試合ぶりの安打が出て、さらに盗塁で2・3塁としますが、昨日決勝打の堀選手が打ち取られます。

 そして岩隈投手は4回も三者凡退に打ち取りますが、そこで脇腹を痛め、急遽降板します。そして二番手は松崎投手。しかし、緊急登板にもかかわらず、5・6回を無安打に抑えられます。
 一方、久保投手は4回まで三者凡退を続け、5回に先頭の山崎武選手に死球を当てて初の走者を出し、自らの暴投二つで三塁まで進まれますが、打者は抑え、無安打投球を続けます。
 ところが、続く6回も先頭打者に四球を出し、犠打で進まれます。そして渡辺直選手にこの試合の初安打を喫して1死1・3塁に。続く鉄平選手の当たりは福浦選手が止め、バックホームしますが間に合わず、1安打でイーグルスに先制されます。
 直後の7回、先頭のサブロー選手が内野安打で出塁するも、続くズレータ選手が併殺。その後、四球と安打で1・2塁というチグハグな攻撃になります。そして、ここでマリーンズが代打に今江選手を出すと、イーグルスは小倉投手に交代。そして今江選手が打ち取られ、ここも得点できません。なお、今江選手は同じ内野の塀内選手の代打でありながら、そのままベンチへ。これまた心配です。
 そして1対0のまま迎えた8回裏、ここまで久保投手は2安打2四死球という内容でした。ところが、1死から渡辺直選手に安打されると、続く鉄平選手に右翼線を破られる適時二塁打を打たれ、ここで降板となります。さらに二番手の藤田投手が礒部選手に適時打を打たれ、三番手の荻野投手が走者をためると、四番手の高木投手がウイット選手に適時打され、この回計4失点。5対0と大差になってしまいました。
 そして9回も福盛投手に対し、1死からサブロー選手が安打するものの、ズレータ選手が二つめの併殺を打って試合終了。好投の久保投手を援護できず、完封リレーを喫してしまいました。イーグルス二番手の松崎投手はこれまで22試合登板して11敗していましたが、23試合目で嬉しいプロ初勝利。また、イーグルスは単独4位に上がっています。観客数は1万2千人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは新垣投手と八木投手が先発。初回に1死2塁から多村選手の5号2ランでホークスが先制すると、3回にも無死1塁から多村選手が2打席連続の6号2ラン。さらにこの回アダム選手にも5号ソロが出て、序盤で5対0と大量リードをします。
 一方、新垣投手は4回まで1安打投球。ところが5回2死無走者から連打されると、陽選手には死球で満塁とし、打席には22試合連続安打の森本選手。ここで新垣投手は得意の(?)暴投をしますが、福岡ドームでたまにある、跳ね返った球が本塁近く戻ります。これで三塁に行きかけてきた二塁走者がアウトになり、ここを凌ぎます。続く7回も新垣投手は2死からの連続四球で再び自ら危機を作り、今度は連続適時打で2点を返されます。しかしそこからは継投陣が抑え、最後は馬原投手が締めてホークスが5対2で勝っています。観客数は2万7千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズはジャン投手と山口投手が先発。2回に林選手の6号ソロでタイガースが先制。一方、1ヶ月以上白星がなく、今回ダメだったら降格とも言われていたジャン投手は4回まで3安打ながら2併殺などもあって12人で抑えます。さらにその裏、矢野選手の適時打で1点を追加すると、さらにジャン投手自らも適時打を放ちます。
 結局ジャン投手は6回を無失点に抑え、7回からは必勝継投。8回に久保田投手が1点を失ったものの、9回は藤川投手が三人で抑え、4対1でタイガースが勝ち、連敗を3で止めています。一方のベイスターズは5連敗となっています。観客数は4万5千7百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は川上投手と内海投手が先発。今季、打球直撃もあってここまで1勝の川上投手ですが、今日は2回まで三者凡退。3回に安打と四死球で作った2死満塁も凌ぎます。
 一方、ドラゴンズはその裏、先頭の川上投手の安打を足がかりに福留選手の適時打で先制。さらに森野選手の2点適時打が出て3点を先制します。川上投手は6回に李選手の10号2ランで1点差に迫られますが、その裏、荒木選手が押し出しの四球を選んで再び突き放すと、7回にはウッズ選手が18号ソロを放ってダメ押し、8回からは岡本投手と岩瀬投手の継投で抑えて5対2でドラゴンズが勝っています。川上投手は開幕戦以来となる2勝目を挙げています。ドラゴンズはこれで6連勝となっています。観客数は3万7千6百人ほどでした。
 ヒーローインタビューはその川上投手と11セーブ目の岩瀬投手でした。アナウンサーが「3タテして首位ですね」とあおったのに対し、岩瀬投手が、「最後に1位にいればいい」と返したのが印象に残りました。
 なお、広島のカープ対スワローズは雨で中止でした。
 ところで、本日、タイガースの喜田選手とカープの山田選手の交換トレードが発表されました。喜田投手は二軍で2年連続二冠王を獲得していますが、タイガースの内野の層の厚さから一軍出場出場機会に恵まれませんでした。新天地で活躍が期待されるのと同時に、現在8連敗中のカープをさらに強くして大丈夫か、などとも思ってしまいます。一方の山田投手は2年連続のトレードとなっています。

田中幸雄選手の二千本安打を観戦

[ 野球 ]

 昨日、ファイターズの田中幸雄選手が1999本目の安打を放ちました。となると、本日の二千本安打達成の可能性は濃厚です。今の仕事場は、窓から東京ドームが見えるほどのところにあることもあり、折角なので、観戦に行きました。
 最初の打席で安打が出なかった事を確認してから仕事場を19時ちょうどに出て、14分に東京ドームへ。ファイターズ戦には19時半を過ぎると内野自由席が半額となるお得な券があるのですが、もちろん、待たずに定価で入場しました。なお、入場券売り場には「ライトスタンドは立ち見」という表記が。また、三塁側内野席の奥を割引販売する「乾杯シート」も完売でした。

 試合のほうは金沢投手と山村投手という元タイガース対決に。初回にイーグルスが山崎武選手の16号2ランで先制し、その裏に金子誠選手の2点適時打で同点に。金沢投手は2・3回は無安打に抑えましたが、4回に山崎武選手の2打席連続の17号ソロでイーグルスが勝ち越します。その直後に客席に入りました。
 イーグルスは1死1塁からウィット選手がヒットエンドランを決めると、鉄平選手の適時打でさらに1点を追加します。
 そしてその裏、ファイターズの攻撃は6番の金子誠選手から。そして1死1塁で田中幸選手が打席に立ちました。外野席はもちろん、私のいた内野自由席も総立ち状態。そして田中幸選手は、2-0と追い込まれながら、三球目を弾き返すと、打球は1・2塁間を抜きます。内野の間を抜けて球の弾んだ瞬間まで見ることができました。これで二千本安打達成です。
 そして、ファイターズOBおよび、イーグルスの山崎武選手の花束贈呈がありました。
 しかし、この記念すべき安打で作った反撃機をファイターズは生かせません。さらに、5回に先頭の高須選手の放ったバウンドの高いゴロが投手内野安打になった上に、処理するときに金沢投手がどこかを痛めて降板します。そして急遽リリーフの伊藤投手が打込まれてさらに2点をイーグルスが追加します。
 さらに6回には2死1・2塁から礒部選手の2点適時二塁打が出ると、続く山崎武選手がこの日3本目となる18号2ランを放ち、この回4点を追加し、ついに二桁得点になります。
 その後、ファイターズも稲葉選手の3点適時三塁打などで反撃し、田中幸選手も猛打賞となりますが、中盤の大量追加点が大きく、11対6でイーグルスが大勝し、再びファイターズと並んで4位となっています。
 試合終了後、田中幸選手は負けた事もあるのか、なかなか出てきません。そのため、なんと左翼席のイーグルス応援団が田中幸選手の応援歌を歌うなどして、球場全体で登場をうながします。そしてやっと出てきましたが、右翼席前まで走って一礼し、再び走って戻りました。まあ、これも田中幸選手の人柄というものなのでしょう。
 ところで、今日は今季5試合目の球場観戦でした。うち4試合がマリーンズなのですが、1勝1敗2引き分け。その1敗がイーグルスなので、球場観戦で既にイーグルスの2勝を見た事になります。さらに二軍のマリーンズ対イーグルスでイーグルスが勝った試合もありました。偶然もあるのですが、改めて今季のイーグルスがこれまでと違うことを実感させられました。観客数は1万9千2百人ほどでした。

堀選手の決勝打でカード勝ち越し

[ 野球 ]

 今日は「携帯観戦」でした。千葉のマリーンズ対ライオンズは渡辺俊介投手とグラマン投手が先発。今日は早川選手と青野選手がスタメンから外れ、代わりに堀選手と竹原選手が入り、2005年優勝時の1番TSUYOSHI選手・2番堀選手・3番福浦選手・4番サブロー選手が久々に実現しました。
 そして1回裏、TSUYOSHI選手が今季1号ソロを放って先制。先頭打者本塁打はプロ初です。しかし、さらに1死1・2塁としますが、追加点は挙げられません。さらに3回の1死満塁からも1点も取れません。

 一方、現在防御率リーグ1位の渡辺俊投手ですが、3回の無死2塁を凌ぐなど、4回までは無失点に抑えます。しかし、5回に高木選手の1号ソロで追いつかれると、続く6回にはGG佐藤選手の12号ソロで逆転されます。
 しかしその裏、1死から竹原選手がキャッチャーフライを打つと、風が弱いにも関わらず細川選手が失策して出塁。そして2死後に、守備での激突でベンチに下がったTSUYOSHI選手に代わって出場した塀内選手が打席に。昨日は同点となる失策をし、日曜日にも犠打を2度失敗するなど低調でしたが、ここで貴重な同点適時二塁打を放ちます。さらに続く堀選手も適時二塁打を放ち、一気に逆転しました。
 渡辺俊投手は7回2死から二塁打を打たれて降板しますが、二番手の荻野投手が中島選手を抑えて凌ぎます。さらに8回は薮田投手が抑えると、9回は小林雅英投手が三者凡退で抑え、マリーンズが3対2で勝利。3カード連続の勝ち越しを決めています。ただ、マリーンズは9安打7四球ながら15残塁というかなりの拙攻でした。観客数は1万2千6百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は和田投手とデイビー投手が先発。ホークスは3回まで毎回2安打ずつしながら先制できません。5回に本多選手の適時二塁打でやっと先制し、6回にも先頭からの3連打で1点を追加しますが、後続はなし。6回まで12安打で2点と、こちらも拙攻を見せます。
 一方の和田投手は6回まで4安打無失点で7回も簡単に2死を取りますが、そこから8番の大引選手に安打されると、代打の塩崎選手も続き、ここで大西選手が適時二塁打を放って追いついて和田投手を降板させると、二番手の佐藤宏投手から下山選手が逆転となる適時打を放ちます。さらに9回にも2死無走者から本塁打2本などで6点を追加し、終わってみれば9対2と大勝して連敗を6で止めました。ホークスは15安打1四球で2得点という大拙攻。また、2番手の吉田投手が、古巣相手に移籍後初勝利を挙げています。観客数は2万7千4百人ほどでした。

 倉敷のカープ対タイガースは高橋投手とボーグルソン投手が先発。初回にタイガースが金本選手の適時打で先制しますが、その裏、2死無走者から安打と四球で走者をためると、前田智選手に適時打を打たれ、またもやタイガースはカープ主催試合での初回に失点します。さらに4回に石原選手の2号ソロで勝ち越されると、6回にも追加点を取られます。タイガースも7回に金本選手の11号ソロで反撃しますが、3投手相手に5安打しかできず、3対2でカープが勝利。タイガースはこれで対カープ8連敗となってしまいました。観客数は2万1百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは小笠原投手と石井一投手が先発。石井一投手は3回まで無走者でしたが、4回に森野選手の適時打で先制されます。その後もドラゴンズ打線を5安打3四球に抑えて完投しますが、打線が小笠原投手の前に8回まで4安打で無得点。9回は岩瀬投手が抑えてドラゴンズが1対0で勝って5連勝。対するスワローズは7連敗です。観客数は2万9千8百人ほどでした。
 草薙で行われたベイスターズ対読売は、吉見投手と木佐貫投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万4千2百人ほどでした。

2007年05月17日

失策が響いて連勝止まる

[ 野球 ]

 千葉で行われたマリーンズ対ライオンズは小野投手と岸投手が先発。今日は里崎選手とTSUYOSHI選手がスタメンから外れ、橋本選手と塀内選手が先発出場していました。
 初回に二死からの連打で1点を先制されます。しかし、2回に2安打で2死1・2塁で、塀内選手が内野フライを上げます。しかし、これが風に舞って三塁手が取れず、二塁走者のズレータ選手が生還して同点に。さらに、続く3回には福浦選手が今季1号となるソロを右翼席に打込み、マリーンズが逆転に成功します。

 ところが5回、1死から細川選手が打った左飛がこれまた風に舞い、ベニー選手が失策。そして2死1・3塁からの遊ゴロを塀内選手が取れずに同点に追いつかれます。なお、この時に橋本選手が打撃妨害をしていたため、仮に失策がなくても、打者はセーフではあったのですが・・・。さらにここで中島選手とカブレラ選手に連続適時打が出て逆転されます。
 マリーンズも6回裏に今江選手の適時打で1点差に迫りますが、そこから継投陣にかわされます。しかし8回に和田選手の適時二塁打でつきはなされると、敬遠した後の細川選手に3号3ランを打たれて8対3となってしまいます。そして5点差ながら、ライオンズが繰り出す三井投手と小野寺投手という継投に抑えられ、そのまま敗れ、連勝は4で止まりました。また、打線は出場した野手が全員三振するという「記録」を作りました。これは、2005年5月20日に同じマリンで川上投手に喫して以来とのこと。その後の展開を考えると、ゲンのいい記録なのかもしれません。観客数は1万5千4百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対イーグルスは建山投手と永井投手が先発。その永井投手が初回に制球を乱し、死球二つで走者をためてセギノール選手の9号3ランでファイターズが先制。さらに3四球で再び作った2死満塁は凌ぎますが、1安打で打者一巡という結果になりました。しかし連勝中のイーグルスも2回に憲史選手の3号2ランで反撃し、しかも建山投手は続くウィット選手を打ち取ったところで足を痛めて緊急降板します。そして5回に弐番手の押本投手から2死満塁とすると、山崎武選手が走者一掃の適時二塁打を放ってイーグルスが逆転します。
 しかし、2回以降立ち直っていた永井投手が、勝ち投手の権利を得た瞬間に再び乱れ、安打と四球で2死1・3塁とすると、高橋選手に1号3ランが出て、ファイターズが逆転します。
 さらに6回には1死から田中幸選手が通算1999本目の安打で出塁すると、2死後に森本選手が適時三塁打を放って追加点を挙げ、さらに1点差に迫られた直後には高橋選手に2打席連続となる2号ソロが出て再び突き放し、そのまま8対6でファイターズが勝ち、イーグルスの連勝を5で止めています。観客数は1万5千4百人ほどでした。
 福岡のホークス対合併球団は水田投手と川越投手が先発。初回にラロッカ選手の14号ソロで合併球団が先制します。しかし、前の登板で連敗ストッパーだった川越投手ですが、今日は3回に大村選手に今季1号となるソロを浴びて追いつかれると、5回に田上選手に2号ソロが出てホークスが勝ち越し。後は着実に点を重ね、8対1とホークスが快勝。合併球団の連敗は6となっています。観客数は2万7千2百人ほどでした。

 米子のカープ対タイガースは青木高投手と福原投手が先発。福原投手は先頭打者に安打された後に連続四球で走者をため、前田智選手の2点適時打で今日もカープが先制。タイガースは今季カープ主催試合5試合でいずれも初回に失点となりました。一方、開幕2戦目に初登場初先発して以来、ここまで7試合投げて未勝利だった青木高投手ですが、今日は2回の無死1・2塁を併殺で凌ぐなど、5回を4安打無失点に抑えます。一方、カープ打線も着実に追加点を挙げ、青木高投手を援護します。
 青木高投手は6回2死から金本選手の当たりを中堅手のまずい守備で三塁打としたところで降板します。しかし、続いて登板した青木勇投手がここを抑えます。
 タイガースは8回に林選手の5号ソロで完封を免れるのがやっと。結局6対1で敗れ、対カープの連敗を7にまで伸ばしてしまいました。青木高投手は8試合目でのプロ初勝利となっています。観客数は1万2千人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは浅尾投手と藤井投手が先発。ドラゴンズが初回に2点を先制し、その後も有利に進めますが、6回に2死2・3塁から代打・真中選手の2点適時打が出てスワローズが追いつきます。しかし、7回に井端選手の適時打でドラゴンズが再び勝ち越し、8回には中村紀選手の8号ソロでダメ押し。ドラゴンズが5対3で勝って4連勝。逆にスワローズは6連敗となっています。観客数は2万9千4百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は寺原投手と金刃投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万3千人ほどでした。

2007年05月15日

投手戦を制して4連勝

[ 野球 ]

 千葉で行われたマリーンズ対ライオンズは成瀬投手と涌井投手という、横浜高校の1年違い対決となりました。ちなみに、成瀬投手は昨年8月23日に松坂投手と「同窓対決」をしていますが、その時は序盤に打込まれて敗れています。
 今日のオーダーも1番から6番までと9番は日曜のホークス戦と同じ。今江選手が8番に戻り、ワトソン選手に代わってベニー選手が7番に入った事だけが異なっていました。当分はこれが標準オーダーになりそうです。
 成瀬投手は、前回の対決で2安打2得点されている先頭の佐藤選手に初回にいきなり二塁打されます。さらに犠打で三塁に進まれますが、3・4番を抑えて先制は許しません。
 するとその裏、マリーンズも先頭のTSUYOSHI選手が二塁打し、早川選手の外野フライで三塁に進むという同じ展開になります。しかしマリーンズはここで福浦選手が適時打を放って先制。さらにサブロー選手も安打でつないだ後、里崎選手にも適時打が出て、3連打で2点を先制しました。

 直後の2回表、成瀬投手は先頭のGG佐藤選手に12号ソロを打たれて1点差に迫られます。さらに続く3回はまたもや先頭の佐藤選手に二塁打を打たれますが、今度は三塁に進めることもなく、後続を断ち、以降も危なげなく抑えます。
 一方の涌井投手も2・3回は三者凡退に。その後も2死後に安打するものの、後続が出ず、試合は、先輩対後輩の投手戦の様相を呈してきました。
 7回に成瀬投手は先頭の和田選手に安打され、犠打で進まれます。しかしここも、後続を抑え、得点させません。しかしマリーンズもその裏、先頭のベニー選手が二塁打して犠打で1死3塁としながら、追加点は挙げられません。
 続く8回表、成瀬投手は二死から安打され、途中出場のリーファー選手を迎えます。ここでベンチは継投に。そして藤田投手がファウルフライに打ち取り、ここも得点を許しません。
 その裏、マリーンズも1死から福浦選手が二塁打。さらに2死後に里崎選手が粘った後に振り逃げで1・3塁と追加点機を得ます。しかしここもズレータ選手が打ち取られます。
 そして迎えた9回表、マリーンズは小林雅英投手が登場。しかし、この「2対1でむかえたマリンのライオンズ戦」というのは、今季唯一の抑え失敗をした4月14日と全く同じです。そして、先頭のGG佐藤選手にいきなり中前に弾き返されます。そして続くは六番に落ちている和田選手。前回の失敗の時は、この二人に四死球で出塁され、そこから打たれています。そして和田選手の当たりは、これまた中前に抜けそうな当たり。すわ前回の再現か、と一瞬青くなりましたが、これをTSUYOSHI選手が飛びついて取り、すかさず二塁送球。一塁転送もうまくいき、一転して2死無走者となりました。続く代打はその時に逆転打を打たれていた大島選手ですが、あっさり初球を打たせて遊直に打ち取り、終わってみれば三者凡退。
 これで、2対1で「スミ2」を守って勝ち、引き分けを挟んで4連勝となっています。先輩の維持を見せた成瀬投手は4勝0敗、小林雅投手は10セーブ目を挙げています。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は杉内投手と吉井投手が先発。2回に3月以来の一軍復帰を果たしたアレン選手の適時打で合併球団が先制しますが、2回に4番からの三連打で無死満塁に。続くブキャナン選手が三振したところまでは一昨日の4回表と全く同じでしたが、続く森本選手の二塁ゴロを併殺に出来ずにホークスが同点に。さらに捕逸でホークスが勝ち越した上に、本塁カバーの際に吉井投手が怪我して降板してしまいます。
 合併球団は4回に無死2・3塁と逆転機を作りますが、ラロッカ選手・ローズ選手、そして先ほど適時打のアレン選手が打ち取られ、1点も挙げられません。
 そして5回には小久保選手に13号3ランが出て5対1に。その後も抑えた杉内投手は8安打されながら、無四球で2試合連続の完投で6勝目を挙げています。一方の合併球団は10連敗を止めた後に再び5連敗となっています。観客数は2万7千人ほどでした。
 ところで、昨日、合併球団のオーナー氏が早々と「現場介入」をやっていました。「オフにやったトレードは全部失敗しているじゃないか」と切り出すと、「ラロッカとローズがいなかったらどうなっていたか。チーム作りの失敗などと今一つ整合性に欠ける発言をした後、監督にもアメリカ流を通していたら、シーズンが終わってしまうとダメ出ししていました。ならばアメリカ人の監督を呼ばなければ、と思うのですが・・・。まあ、オーナーがこの調子なら、連続Bクラス並びに、連続監督交代の記録が伸びるのも、ほぼ確実かと思われます。

 東京ドームのファイターズ対イーグルスはグリン投手と田中投手が先発。初回に連続失策で好機をもらったイーグルスが、1・3塁から重盗を決め、無安打で先制。さらに5回には高須選手の5試合連続となる適時打で2点目を挙げます。
 田中投手は6回まで3安打無失点に抑えます。しかし、7回に先頭の田中幸選手が通算1998本目となる4号ソロを放つと、さらに2死後に今度は田中賢選手に二塁打を打たれ、ここで田中投手は降板となります。そして8回には代打・小谷野選手の犠飛で追いついて延長に入ります。
 イーグルスは6回から11回まで無安打に抑えられます。一方、イーグルス継投陣も踏ん張り、ついに延長12回に入ります。そして12回表、先頭の山崎武選手が四球で歩き、代打には塩川選手が起用。続くリック選手の打席で、エンドランがかかりますが、リック選手がサインを見落としたかバットを振りません。しかし、中嶋捕手の送球がそれ、結果的には盗塁成功に。さらに、リック選手の犠打を武田久投手が失策し、無死1・3塁と、またもやイーグルスが好機をもらいます。すると続くウィット選手に犠飛が出て、初回に続き、無安打でイーグルスが勝ち越し点を挙げます。その裏は、前の回から登板の福盛投手が得点圏の走者を置くものの後続を抑え、3対2でイーグルスが勝利。球団創設以来初の6連勝を挙げるとともに、ファイターズと並んで同率4位となっています。観客数は1万5千9百人ほどでした。

 米子のカープ対タイガースは大竹投手と下柳投手が先発。初回に下柳投手は自らの失策で1点を失うと、続く前田智選手に6号3ランが出て、カープが4点を先制します。直後の2回にタイガースは2死満塁を逃すと、3回も先頭打者が安打しますが、併殺があって三人で終わります。4回には暴投で1点を返しますが、6回に連続暴投などで2点を献上。その後、金本選手に10号ソロが出るも反撃はそれだけで、7対2でカープが勝ち、タイガースの連勝は4で止まりました。また、対カープ6連敗となっています。観客数は1万3千2百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手と館山投手が先発。3回まで無安打だったドラゴンズですが、4回に森野選手の適時打で先制すると、7回には立浪選手の代打適時打で追加点を挙げると、8回にはウッズ選手の17号2ランでダメ押しします。スワローズは安打こそ出るものの得点が出ず、9安打2四球ながら9残塁で完封リレーを喫して5連敗となっています。観客数は2万8千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は工藤投手と福田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万1千2百人ほどでした。

2007年05月13日

青野選手、プロ初のサヨナラ打

[ 野球 ]

 千葉で行われたマリーンズ対ホークスは清水直行投手と田之上投手が先発。今季未勝利で前回KOされた清水直投手は、本来の順番なら昨日の登板ですが、小林宏投手と入れ替わって今日の登板となりました。打順のほうは、昨日体調不良でスタメンを外れたサブロー選手が四番に復帰し、再びズレータ選手が6番に戻りました。代わりにベニー選手がスタメン落ちしています。
 さて、清水直投手ですが、1・2回を無走者に抑える立ち上がりを見せます。しかし3回に先頭のブキャナン選手に安打されます。ホークスは森本選手が犠打に失敗するも、続く山崎選手が犠打を決め、2死2塁とします。すると、打撃好調の大村選手が適時打を放ち、先制点を奪われました。
 しかしその裏、打順を8番に下げたこの回先頭のワトソン選手が安打し、続く青野選手が死球で無死1・2塁に。ここでTSUYOSHI選手が犠打を失敗して追い込まれながらも適時打を放ってすかさず同点に追いつきます。しかし、ここで二塁をオーバーランした青野選手がタッチアウト。空タッチを主張しますが、判定は覆りません。さらに、続く早川選手が放った安打性の当たりを本多選手が好捕するなどもあり、結局この回1点止まりとなります。

 直後の4回、清水直投手はこの回先頭の松中選手に安打されると、続く小久保選手・柴原選手に連打され、無死満塁としてしまいます。そして打席には、満塁で4割、対清水直投手10割を誇るブキャナン選手が。絶体絶命かと思われましたが、清水直投手はここでそのブキャナン選手を三振に打ち取り、さらに森本選手・山崎選手を打ち取り、無失点でここを凌ぎます。さらに5回の1死2塁も多村選手と松中選手を打ち取って凌ぎ、3回連続で先頭打者に安打されながら、5回までを1点に抑えます。
 しかしマリーンズも5回裏に先頭の今江選手が失策で出塁するものの、二塁に進められずに最後は併殺で結局3人で終わり、清水直投手を援護できません。
 直後の6回表、先頭の小久保選手が左翼に大きな当たりを放ちます。一瞬本塁打かと思いましたが、高さが数十センチ足りず、金網直撃の二塁打となります。そして1死後に先ほどは打ち取ったブキャナン選手に中前に適時打を放たれ、再び勝ち越されます。
 しかしその裏、先頭のTSUYOSHI選手が四球で出ると、続く早川選手が三遊間を抜いて再び無死1・2塁に。ここで田之上投手は降板し、二番手に篠原投手が出てきますが、福浦選手が犠打を決めると、続くサブロー選手が四番の仕事をきっちり果たす犠飛を放ち、再び即座に追いつきます。
 清水直投手は1番から始まる7回を三人で抑え、続く8回も先頭の松中選手を打ち取ります。しかしここでどこか痛めたのか、続く小久保選手にストレートの四球を出し、そこで交代します。しかし、ここで藤田投手が柴原選手を、荻野投手がブキャナン選手をともに三振に打ち取り、この緊急事態を凌ぎました。
 さらに9回も続投の荻野投手と川崎投手の若手二人で0点に抑えます。しかし、マリーンズも7回の1死2塁を活かせず、8回も佐藤投手に抑えられます。そしてホークスは9回に馬原投手を投入。4番から始まる好打順を三人で抑えられ、昨日に続いて延長戦に入ります。
 その10回表、ここから登板の薮田投手がいきなり多村選手に安打され、1死後に小久保選手にも内野安打で1・2塁となります。しかし、そこから後続を抑え、得点は許しません。
 その裏、続投の馬原投手に対し、先頭の今江選手が意表のセーフティバント。一塁のブキャナン選手に激突して倒れますが、無事そのまま走者になります。この好機を生かしたいところですが、続く南選手の「ピンチバンター」として出した塀内選手が犠打に失敗し、結局ここも走者を二塁にも進められずに終わります。続く11回もこの回から登板の山村投手に対し、1死から福浦選手が四球を選ぶと、続くサブロー選手が中前安打性の当たりを打ちます。しかし、これを山村投手が足に当てて止め、一塁アウトに。ここで山村投手は降板となりますが、続く藤岡投手に里崎選手が打ち取られ、ここも得点出来ません。
 一方、薮田投手は11回は三人で抑え、続く12回は小林雅英投手が登板。いきなり先頭の本多選手に安打され、1死後に松中選手を歩かせますが、小久保選手、さらには柴原選手を打ち取り、マリーンズの負けはなくなります。
 その裏、続投の藤岡投手に対し、先頭のズレータ選手が、左翼フェンス直撃の二塁打で出塁します。そして今江選手敬遠の後、塀内選手に打席が回りますが、ここでも犠打を失敗してしまいます。
 ここで打席は青野選手。本日ここまで3打数無安打1死球でしたが、追い込まれながらも二遊間を抜き、代走の竹原選手が生還。この青野選手のプロ初となるサヨナラ打でマリーンズが3対2で勝ちました。観客数は2万8千人ほどでした。
 ヒーローインタビューはもちろん青野選手。質問者にもうながされ、最後はお立ち台の上では初となる「桜島ファイヤー」を披露していました。
 清水直投手は今季初白星こそつきませんでしたが、8回途中まで2失点。登板した試合で今季初めてチームが勝ちました。前回はともかく、その前も好投していた事ですし、今季初白星もそう遠くなさそうです。

 長野のライオンズ対ファイターズはギッセル投手と金村投手が先発。初回に和田選手の適時打で先制したライオンズが、2回にはGG佐藤選手の10号ソロで追加点を挙げます。しかしファイターズも3回には田中賢選手の犠飛で1点を返し、4回に小谷野選手の適時二塁打で追いつきます。
 そして、そのまま2対2で迎えた7回、1死から小田選手が二塁打を放つと、続く森本選手が適時二塁打を放ちます。これで小田選手は昨日に続いて2対2で迎えた7回表に勝ち越しとなる本塁を踏んだ形になりました。そしてこれまた昨日と同様にその裏から武田久投手と中嶋捕手のバッテリーに。そして武田久投手が2回を抑えると、9回は マイケル中村投手が三者凡退で3対2で試合終了と、昨日の再放送のような展開でファイターズが連勝しました。観客数は9千3百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対イーグルスはセラフィニ投手と青山投手が先発。初回にリック選手の適時打で先制したイーグルスが、ウィット選手の連日となる6号3ランで一挙4点を挙げます。さらに4回には一番に抜擢された新人の渡辺直選手と高須選手の連続適時打で、3点を追加し、早々とセラフィニ投手をKOします。
 一方、開幕から2連勝の後、1ヶ月半近く白星のなかった青山投手ですが、今日は大量点にも守られて、合併球団打線を押さえ込みます。8回まで4安打に抑え、9回も2番から始まる打順を三者凡退に打ち取り、プロ初完投を無四球完封で達成し、3勝目を挙げています。7対0と快勝したイーグルスはチームタイとなる4連勝。合併球団との差は5.5にまで広がりました。観客数は1万7千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースはグライシンガー投手とジャン投手が先発。グライシンガー投手は立ち上がりがおかしく、いきなり先頭打者に四球を出し、安打で1・2塁とすると、林選手の内野ゴロで2・3塁に。金本選手は倒れますが、好調の今岡選手に2点適時打が出て先制。さらに復調してきたシーツ選手が3号2ランを放ち、初回にいきなり4点を奪います。
 これで楽勝かと思いきや、3回にジャン投手が先頭のグライシンガー投手に安打され、続く青木選手を四球で出した後、続く飯原選手に打球がジャン投手の足に当たる内野安打となり満塁に。ジャン投手はまたまたスワローズ戦で打球直撃となりました。そしてガイエル選手の2点適時打が出ると、内野ゴロでさらに1点が入り、宮出選手の適時打でスワローズが一気に追いつき、ジャン投手はここでKOとなりました。
 一方、グライシンガー投手は2回以降は初回とは別人のような投球でタイガース打線を抑えます。一方のタイガースも、渡辺投手に始まり、中村泰投手・能見投手・橋本健投手とつないで、スワローズ打線を抑え、最終回となります。
 スワローズはここで同点ながら金本選手からという事もあって高津投手が登板。しかし、1死から今岡選手のこの試合3本目の安打を打たれると、シーツ選手の三塁ゴロがイレギュラーで二塁打に。ここでスワローズは代打・桧山選手を敬遠して満塁策を取りますが、関本選手が適時打を放って勝ち越し。さらに途中から狩野選手に代わってマスクを被っていた野口選手が走者一掃の適時二塁打を放って一挙4点を挙げます。
 その裏、スワローズも久保田投手からガイエル選手が6号2ランを放って2点差としますが、後続はなく、タイガースが8対6で勝利。2カード連続でスワローズを3タテにし、チームの連勝も4としています。観客数は2万3千1百人ほどでした。

 東京ドームで行われた読売対ドラゴンズは高橋尚投手と山本昌投手が先発。初回に井端選手が安打してすかさず盗塁。そして荒木選手の外野フライで三塁に進み、福留選手の内野ゴロの間にドラゴンズが先制します。
 2回に読売が二岡選手の5号ソロで読売が追いつきますが、4回2死から中村紀選手が四球で出ると、続く李選手の右中間への飛球を高橋由選手が落球してドラゴンズが勝ち越し。さらに6回にはウッズ選手の16号ソロで追加点を挙げます。
 これで山本昌投手の193勝目が近づいたと思われましたが、7回裏に山本昌投手は連打と犠打で1死2・3塁で代打の矢野選手に適時三塁打を打たれます。しかし、なお続く1死3塁の危機は凌ぎます。すると直後の8回表、二番手の林投手から先頭の荒木選手が四球を選ぶと、続く福留選手の適時二塁打でドラゴンズが再び勝ち越し。さらに内野ゴロと犠飛でもう1点を追加します。さらに9回には途中出場の谷繁選手の2号ソロでダメを押しました。ただ、この回の攻撃で井端選手が負傷退場しています。かなり重傷のようなので今後が心配です。
 山本昌投手は結局8回2死まで126球を投げて7安打1四球3失点。そこから岡本投手をはさみ、9回は岩瀬投手が三人で抑え、6対3でドラゴンズが勝利。山本昌投手は193勝目を挙げています。観客数は4万1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは加藤投手と黒田投手が先発。初回に新井選手の適時打で先制したカープが、3回には四球二つで貰った好機に3連続適時打で3点追加で加藤投手をKOと、優位に試合を進めます。ところが、4点差で迎えた5回裏、デーゲームには特に強いはずの黒田投手が先頭の鶴岡選手に二塁打を打たれると、続く高宮投手に適時打されて3点差となり、さらに安打で無死1・2塁とします。そこから二死を取って一段落とおもいきや、村田選手に四球を出すと、佐伯選手が走者一掃の適時二塁打を放って一気に同点に。黒田投手はまさかのKOとなりました。
 これでベイスターズの流れになったと思われましたが、7回に四番手のホセロ投手から新井選手が14号ソロを放ってカープが再び勝ち越し。さらに8回には梵選手の2号2ラン、9回にも集中打で2点を追加し、終盤に再び打ち勝ったカープが10対6で勝っています。観客数は1万9千1百人ほどでした。

投手戦となり、今季早くも4度目の引き分け

[ 野球 ]

 マリンスタジアムで行われたマリーンズ対ホークスを観戦に行きました。今日はナイターだったのですが、開始はマリンにしては珍しく18時ちょうどでした。土日に関しては今後もこうなるのでしょうか。
 先発は小林宏之投手とガトームソン投手が先発。今日の打線は久々にズレータ選手が四番に復帰。昨日までの四番であるサブロー選手はスタメンから外れました。
 試合のほうは1回裏、先頭のTSUYOSHI選手が左中間を抜く二塁打を放つと、早川選手が進塁打で三塁に進め、福浦選手の犠飛であっさり先制します。さらにズレータ選手が安打を放つと、意表をつく盗塁を決めますが、続く里崎選手が倒れ、追加点は取れませんでした。

 一方、小林宏投手は、2回に先頭の松中選手に安打されますが、後続を断ちます。さらに続く3回にも先頭の田上選手に安打されますが、続く森本選手の犠飛が小飛球になると、これを小林宏投手がスライディングキャッチ。そして飛び出していた田上選手がアウトになります。続く大村選手にも安打されますが、結局ここも無失点に抑えます。
 初回こそ先制できたマリーンズ打線ですが、2回以降は、ここ2試合8回1失点と好調のガトームソン投手に抑えられます。一方の小林宏投手も4回から6回まで無安打に抑え、投手戦となります。
 6回裏、この回先頭の青野選手が、初回以来となる安打を放ちます。しかし、続くTSUYOSHI選手が送ることができず、結局、走者を二塁に進めることすらできませんでした。すると直後の7回表、1死から小久保選手に右中間スタンドに12号ソロを打たれ、ついに追いつかれてしまいます。
 その裏、先頭のズレータ選手がガトームソン投手の足に直撃する強襲安打で出塁しますが、怪我はなくて続投。そしてここも走者を進めることすらできません。
 マリーンズは8回に二番手の川崎投手が登板し、三人で抑えます。さらに9回は薮田投手が登板。2死から連打されますが、ここも凌ぎます。
 その裏、続投のガトームソン投手に対し、先頭の早川選手が死球で出場し、サヨナラの走者となります。ところが、続く福浦選手のいい当たりは一塁真正面のライナーで、併殺となってしまい、結局、ここでも無死1塁ながら走者を進められずに終わります。
 これで試合は延長戦に。10回は薮田投手が続投し、1安打に抑えます。そして11・12回は小林雅英投手が六人を完璧に抑えます。しかし、マリーンズ打線は四死球で走者は出るものの進める事ができません。そして12回は馬原投手の前に先頭のズレータ選手がファウルで粘るものの最後は凡打。結局、三人で終わり、1対1で引き分けました。
 これでマリーンズは今季早くも四つ目の引き分け。個人的にも観戦成績が1勝1敗2引き分けとなりました。観客数は2万6千2百人ほどでした。また、試合終了は21時56分。開始を早めた効果が大きくありました。
 なお、今日はカード会社のタイアップ企画が開催。「母の日前夜祭」と銘打って「ゴスロリーンちゃん」のキャンペーンをしていました。そして、来場者対象の抽選で、「ゴスロリーンちゃんのノートと下敷」が当たりました。サイトのトップページを「擬人化リーンちゃん」にしていた御利益か、などと思いました。しかし、折角貰った記念品ですが、これをどうやって使うかは難しいところです。

 他の2試合はデーゲーム。
 長野のライオンズ対ファイターズは西口投手と八木投手が先発。今日のファイターズは二千本安打を前にして足踏みにしてる田中幸選手を休養させ、代わりに小田選手が一塁に入りました。すると、2回の2死1・2塁からその小田選手に適時打が出てファイターズが先制します。さらにライオンズが追いついた直後の4回表には、2死2塁から再び小田選手が適時二塁打を放ち、ファイターズが勝ち越します。
 その裏、ライオンズも失策を足がかりに、内野安打と四球で二死満塁に。ここで平尾選手が右中間深くに弾き返しますが、森本選手が俊足を飛ばしてこれを好捕。抜けていれば大量点だっただけに、かなり大きな守備でした。
 しかし、八木投手はなかなか投球が落ち着かず、2回以降は毎回二人以上の走者を出し続けます。そして6回には二死無走者から四球と二塁打で2・3塁に。ここでついにファイターズベンチが動き、江尻投手に交代。ところが、その江尻投手は四球で満塁にした後、暴投をしてしまい、ライオンズが同点に追いつきます。
 しかし直後の7回表、先頭の小田選手がこの日三本目の安打を放つと、森本選手が送った後、田中賢選手がバットを折りながら中前に弾き返して1・3塁に。ここでライオンズは二番手の星野投手を投入しますが、効果はなく、稲葉選手の適時打でファイターズが三度勝ち越します。
 そしてファイターズはその裏から武田久投手が登板。さらに、先日再登録された中嶋捕手兼任コーチが久々に「抑え捕手」として登場しました。武田久投手は7・8回とも先頭打者に安打されながら、後続を抑え、無失点で切り抜けます。さらに、9回はマイケル中村投手が登板。前回は大乱調でしたが、今日は慣れた中嶋捕手という事もあるのか、一番からの打順を三人で抑え、4月1日以来となるセーブを挙げ、ファイターズが3対2で逃げ切っています。観客数は9千」3百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対イーグルスは平野佳投手と岩隈投手が先発。足痛のフェルナンデス選手に続いて腹痛でリック選手を欠いたイーグルス打線ですが、2回にウィット選手の5号ソロで先制し、さらに憲史選手の二塁打を足がかりに草野選手の犠飛で2点目を挙げます。
 さらに山崎武選手の15号ソロなどでイーグルスは追加点を挙げますが、合併球団もラロッカ選手の13号ソロなどで反撃します。そして6回、四球と安打で無死1・2塁とし、続く由田選手の犠打を三塁の草野選手が悪送球し、二塁走者が生還して1点差に。さらに代わった渡辺恒投手から大引選手が適時打を放って合併球団が追いつきます。
 そして9回裏、6回途中からのロングリリーフとなった松本投手が、1死から安打を打たれると、続く的山選手を追い込みながら死球を当ててしまい、サヨナラの走者が二塁に進みます。しかし、続く大西選手を併殺に抑え、延長戦に入ります。
 そして10回表に合併球団はカーター投手を投入。しかし、先頭の鷹野選手をフルカウントから歩かせると、代走の森谷選手が盗塁し、さらに鉄平選手の犠打をカーター投手が失策して無死1・3塁に。ここで高須選手が右前に落とし、イーグルスが勝ち越します。
 その裏、福盛投手は1死から死球と安打などで1・3塁に。さらに2死後に四球を出して満塁としますが、最後は長田選手を打ち取って、試合終了。5対4でイーグルスが連勝し、ゲーム差を4.5とさらに拡げています。観客数は2万4百人でした。

 神宮で行われたスワローズ対タイガースは石井一投手と杉山投手が先発。2回に連打で無死1・2塁とすると、三試合連続スタメンとなった狩野選手の適時打でタイガースが先制。さらに4回には鳥谷選手に2点適時打が出ます。杉山投手は6回に2点を失って1点差となって降板しますが、そこから橋本健投手を挟んで、「いつもの三人」の継投に。スワローズを1安打に抑えてタイガースが逃げ切り、9連敗後の3連勝を達成しています。観客数は3万1千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは久保投手と中田投手が先発。初回に森野選手の5号3ランに始まり、ドラゴンズ打線が早々と久保投手をKOし、続く野口投手も打ちコンで4回までに9得点。中田投手は6回までに5点を失いましたが、大量援護もあって4勝目。ドラゴンズが9対5で勝っています。観客数は4万4千1百人ほどでした。
 昼に行われた横浜のベイスターズ対カープは土肥投手と佐々岡投手が先発。2回に村田選手の7号ソロでベイスターズが先制すると、その後も佐々岡投手を打込んで3回までに8点を挙げます。土肥投手は本塁打2本で3点を失いますが、援護もあって早くも5勝目を挙げています。観客数は1万9千7百人ほどでした。

2007年05月11日

一挙8点の猛攻で快勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは久保投手と新垣投手が先発。今日のスタメンは、6番にズレータ選手が入る、今週標準といった感じのオーダーでした。
 初回の1死1塁は盗塁失敗で三人で終わったマリーンズですが、2回2死無走者からズレータ選手とワトソン選手が連続四球を選んで好機を貰うと、今江選手に適時打が出て、マリーンズが先制します。
 一方、久保投手は2・3回と先頭打者に安打されながら0点に抑えます。しかし4回に1死後に多村選手に安打され、松中選手に四球を出した後、2死後に柴原選手に適時打を喫して追いつかれます。

 打線は4回まで2安打4四球と制球の定まらない新垣選手を捕らえきれません。しかし5回に先頭の青野選手が久々となる7号ソロを左翼席に放って勝ち越します。するとここからさらに新垣投手が制球を乱します。続くTSUYOSHI選手が四球の後に犠打で進むと、さらに盗塁で三塁に。すると新垣投手は福浦選手を歩かせた後、サブロー選手の打席で、リーグ1位にさらに上積みとなる13個目の暴投(ちなみに2位は3暴投)で、労せず3点目を貰います。
 さらに里崎選手の安打で満塁とすると、続くズレータ選手の当たりが右前に落ちて2点適時打となり、新垣投手をKO。さらに二番手の小椋投手からワトソン選手の代打で登場したベニー選手が適時打を放つと、この回9人目となった今江選手が4号3ランを放ち、この回計8点を挙げ、一挙に9対1の大差となります。
 久保投手は援護を貰った直後の6回に2番からの好打順を三人で抑えます。しかし続く7回に小久保選手にあわや本塁打という二塁打を打たれ、ブキャナン選手に適時打を打たれて1点を返されます。
 とはいえ、7回を終わって7点差、あとは久保投手の完投なるか、という展開になったかと思われました。ところが8回表、1死から森本選手が内野安打を放つと、多村選手も安打。そして足を痛めた松中選手に代わって四番に入った的場選手には死球を与えて満塁に。そして小久保選手の犠飛の後、柴原選手に適時二塁打を打たれてこの回3失点。これで投手交代となりました。
 しかし、ここから登板の荻野投手が、そこから4人を完璧に抑え、マリーンズが9対5で勝利。久保投手は対ホークス初勝利を挙げています。観客数は1万4千7百人ほどでした。

 神戸の合併球団対イーグルスはデイビー投手と林投手が先発。1対1で迎えた2回に高須選手の適時二塁打でイーグルスが勝ち越すと、3回には失策と野選もからみ、一挙4点を挙げます。しかし、林投手は先頭打者本塁打のみの1失点ながら2回までで66球を投げるという制球の乱れで降板。そして3回から登板した二番手の山村投手から、後藤選手の3ランで2点差に。さらに中盤、イーグルスが走者を出しながら残塁を重ねる間に、6回裏に村松選手の適時打が出て、ついに1点差にまで迫ります。
 これは合併球団ペースかと思われた8回、前の回から登板の渡辺恒選手が先頭の大引選手に安打され、犠打で1死2塁とします。すると、イーグルスは野村監督得意の「一人一殺」継投に。小倉投手が大西選手を抑え、有銘投手は死球を与えて2死1・2塁と長打で逆転の場面になると、8回ながら福盛投手が登板してラロッカ選手を抑え、1点差を守り抜きます。
 合併球団もリードされている展開ながら8回から加藤大投手を投入。しかし9回、先頭の藤井選手が安打すると、鉄平選手が送った後、高須選手がこの試合4本目の安打を放って1死1・3塁に。ところが、続く礒部選手の当たりは平凡な投ゴロに。三塁走者の藤井選手が飛び出しており、挟殺かと思いきや、一度飛び出している藤井投手を見た加藤大投手は、なぜか振り返って一塁に送球。打者走者はアウトになったものの、藤井選手が生還して、イーグルスが大きな追加点を献上されます。
 そして9回は福盛投手が1死から安打されたものの、久々の安定した投球で7セーブ目。ブログで異常者の誹謗中傷書き込みが増えたため、コメント欄を閉鎖した効果が早速現れた形になったのでしょうか。
 これでイーグルスは球団創設100勝目。また、合併球団とのゲーム差を3.5に拡げています。観客数は1万3千9百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは松井投手とボーグルソン投手が先発。前日に連敗を止めたタイガースは、初回には今岡選手の適時打で先制、2回には連続スタメンマスクの狩野選手の適時打で追加点を挙げます。そして3回に1点を返されますが、5回には先頭の関本選手が失策で出た後、林選手が4号2ラン、続く金本選手の2戦連発となる9号ソロを放ち、3点を取って突き放します。その裏、ボーグルソン投手がガイエル選手に5号2ランを打たれて2点差になるものの、6回を橋本健投手と能見選手の二人で抑えます。そして今日は7回にウイリアムス投手が先に登板。昨日との兼ね合いもあり、今日は久保田投手が7回途中から8回を抑え、9回は藤川投手がセーブと、小刻みな継投でリードを守り。5対3で勝利。単独5位に上がっています。観客数は2万2千9百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは吉見投手と大島投手が先発。3回にカープが新井選手の12号満塁本塁打で逆転しますが、4回にベイスターズが4安打で2点を返し、さらに種田選手に代打3ランが出てこの回一挙5点を挙げて逆転します。
 さらにその後もソロ2本でベイスターズが追加点。投げては継投陣が0点に抑え、9回には久々の一軍登板となった工藤投手が三人で抑え、8対4でベイスターズが快勝しています。観客数は1万2千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは内海投手と川上投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千2百人ほどでした。

序盤の得点と好投で快勝

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズは光原投手と渡辺俊介投手が先発。今日はスタメン捕手は橋本選手で9番に。また、早川選手も久々にスタメンを外れていました。また、ズレータ選手が五番に上がり、そこからベニー選手・ワトソン選手を並べていました。
 初回、無死1塁から併殺で先制機が潰れたと思いきや、そこから福浦選手が二塁打を放ち、今日も四番のサブロー選手の適時打で先制。さらにズレータ選手が左翼席に10号2ランを放ち、一挙3点を先制します。

 さらに2回は四球二つと安打で満塁とし、青野選手の犠飛で1点を追加。4回には今江選手の二塁打をきっかけにTSUYOSHI選手の犠飛と福浦選手の適時打で6点目を挙げ、早々と光原投手をKOします。
 一方の渡辺俊投手は初回こそ2安打で1点を返されたものの、そこからは合併球団打線を押さえ込みます。3回にこそ安打されますが、それ以外は三者凡退を続け、8回を終わった時点で3安打無四球に抑えます。
 そして2試合連続完投勝利のかかった9回、先頭打者を打ち取りますが、続く、ここまで3安打中2安打を打たれている村松選手に安打されると、ラロッカ選手にも安打され、ローズ選手にはストレートの四球で1死満塁に。
 これでマリーンズは小林雅英投手に交代。代わりばなに北川選手に大きな犠飛を打たれて1点を返されますが、続く代打の由田選手を抑えて9セーブ目。6対2でマリーンズが勝っています。観客数は1万人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ホークスはダルビッシュ投手と和田投手が先発。ここ2試合で18イニング投げて1失点のダルビッシュ投手ですが、今日は立ち上がりに制球を乱します。先頭打者の四球が暴投にもなっていきなり無死二塁になり、犠打の後に多村選手の適時打でホークスが先制。松中選手にも四球を出すと、小久保選手の適時打と柴原選手の犠飛でホークスが3点を先制します。
 ファイターズも反撃して1点差に迫りますが、ダルビッシュ投手は今季最悪の内容。追加点こそ取られませんが、3回までに5安打4四球を出し、続く四回もいきなり連続で四球。ここで交代となり、今季初のKOとなります。さらにホークスはファイターズ継投陣を攻め立て、5回には松中選手の9号3ランなどで5点を追加して試合を決めました。和田投手は3回以降は3安打にファイターズ打線を抑え、完投で1ヶ月ぶりの4勝目。また、田中幸雄選手は今日も安打が出ませんでした。観客数は2万1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は福原投手と木佐貫投手が先発。9連敗中のタイガースは、今日は桧山選手を今季初のスタメンに、また、昨日本塁打を打った葛城選手を2番一塁に、またスタメン捕手は狩野選手でした。
 そのタイガースですが、初回に簡単に二死になりますが、林選手が四球で出た後、金本選手の8号2ランで初回に先制します。福原投手は2回にソロ本塁打で1点を返されますが、4回の満塁を凌ぐなど、5回まで1失点に抑えます。すると、その裏に鳥谷選手の2号ソロで追加点をタイガースが取りました。
 しかし、直後の6回に福原投手は先ほど打たれた阿部選手にまたもやソロ本塁打を打たれ、さらに二塁打と四球で走者をためます。すると、タイガースはここで久保田投手を投入。さらにウイリアムス投手が7・8回を抑えます。そして、9回は昨日敗戦投手となった藤川投手。しかし、今日は三人で抑え、タイガースが3対2で勝って連敗を止めています。観客数は4万5千4百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは高橋投手と小笠原投手が先発。2回にカープが石原選手の適時打で先制。一方、数年ぶりの先発となった高橋投手は、2試合連続二桁得点中のドラゴンズ打線を6回まで1安打に抑えます。さらに継投陣もドラゴンズ打線を無安打で抑え、迎えた9回表。しかしこの回から登板の永川投手が、四球二つで自ら危機を作り、ウッズ選手のチーム2本目の安打が適時打となってドラゴンズが追いつきます。その裏、ドラゴンズは前の回に緊急登板した石井投手が1死から四球を出します。打席には途中出場の森笠選手ですが、犠打を失敗。しかし、打ち直した打球が一塁線を抜き、これがサヨナラ適時二塁打となり、カープが2対1でサヨナラ勝ちしました。観客数は1万7百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは藤井投手と寺原投手が先発。初回にガイエル選手の適時打でスワローズが先制。藤井投手は5回二死まで無安打投球でしたが、相川選手に初安打となる二塁打を許すと、続く寺原投手の適時打で同点になります。そして8回に金城選手の適時打でベイスターズが勝ち越すと、9回には寺原投手の2本目の安打を足がかりにもう1点を追加。寺原投手は9回を6安打3四球ながら初回の1点のみに抑え、移籍後初完投で4勝目を挙げています。観客数は1万6百人ほどでした。

2007年05月10日

接戦に敗れ、「連敗ストッパー」に

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズは川越投手と小野投手が先発。脇腹痛で先発を一回飛ばし、約20日ぶりの登板となりました。スタメンは、七番をベニー選手からワトソン施主に交代した以外は顔ぶれも並びも昨日と同じという、マリーンズらしからぬ(?)オーダーでした。
 2回表にマリーンズが里崎選手の2号ソロで先制します。しかし、初回・2回と二塁打を打たれながら0点に抑えてきた小野投手が、3回に早くも三本目となる二塁打を打たれると、ラロッカ選手の適時打で同点に、さらに前の試合で本塁打されたローズ選手に11号2ランを打たれ、逆転されます。

 4回にズレータ選手の適時内野安打でマリーンズも1点差に迫りますが、5回裏には村松選手の三塁打の後、ローズ選手の適時打が出て再び突き放されます。
 直後の6回にマリーンズも里崎選手の適時二塁打で1点差に迫り、川越投手を降板させますが、二番手の加藤大投手に後続が抑えられ、追いつけません。続く7回の2死1・3塁の同点機も潰すと後は走者が出せず、9回はカーター投手に抑えられ、3対4で敗戦。合併球団の連敗を10で止めてしまいました。観客数は1万1千2百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ホークスは建山投手と水田投手が先発。2回に坪井選手の適時打でファイターズが先制します。しかし、3回まで1安打に抑えられてきたホークス打線が4回に小久保選手の適時二塁打で追いつくと、失策で逆転。さらに6回には柴原選手の4号ソロで追加点を挙げます。水田投手は6回に走者を残して降板し、続く二コースキー投手が打たれて1点差になりますが、そこから細かい継投で反撃を抑え、最後は馬原投手が締めてホークスが4対2で勝っています。これでホークスは対ファイターズ6連勝となっています。また、田中幸雄選手は今日もスタメンでしたが無安打でした。観客数は2万8百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズは永井投手と岸投手の大卒新人対決。前回、2回で5点を失った岸投手ですが、今日も立ち上がりが悪く、押し出しで先制された後、山崎武選手に14号満塁本塁打が出て、今日は初回だけで5点を失います。
 ところが、ライオンズも細川選手と中村選手の二者連続本塁打などで反撃し、6回にはイーグルス継投陣の制球の乱れがあって2安打ながら4四死球で逆転します。さらに7回にも1点を追加して2点差としますが、8回に本日一軍に復帰したばかりのウィット選手の4号2ランで追いつくと、高須選手の適時三塁打で勝ち越し。さらに礒部選手にも適時打が出ます。
 9回に福盛投手が二死無走者から1点を失うものの、何とか逃げ切り、イーグルスが9対8で逆転勝ちしています。観客数は1万1千2百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは松岡投手と三浦投手が先発。3回に飯原選手の2試合連続となる5号2ランで逆転したスワローズがスクイズや犠飛などで追加点を挙げます。そして8回には青木選手の7号3ランなどで一挙6点を取ってダメ押し。終わってみれば10対4の大差で、スワローズが3連勝で最下位を脱出しています。観客数は1万4千2百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズは大竹投手と浅尾投手が先発。今日も序盤から打ちまくったドラゴンズが3回までに7得点。一方、プロ初先発の浅尾投手はソロ2本を打たれたものの6回を3安打2失点。その後もドラゴンズ打線は得点を加え、2試合連続二桁得点で12対7で連勝しています。観客数は9千7百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は下柳投手と金刃投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万5千4百人ほどでした。

2007年05月09日

投打に圧倒して大勝

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズは吉井投手と成瀬投手が先発。中止になった日曜日の「幻のオーダー」とほぼ同様で、ズレータ選手が移籍後初の6番に入り、福浦選手とサブロー選手の3・4番でした。
 2回に先頭の里崎選手が二塁打を放つと、2試合ぶりの出場となったズレータ選手が9号2ランを放ってマリーンズが先制。さらに2死2塁から7連打で6点を追加し、この回打者12人の猛攻で一挙8点を選び、吉井投手を早々とKOします。また、里崎選手は1イニング2二塁打を達成しました。

 いきなりの大量援護をもらった成瀬投手は、その裏にローズ選手に安打されますが、そこから合併球団打線を抑え込みます。
 一方、打線は3回以降も安打を量産。3回に早くも猛打賞となった福浦選手を始め、サブロー選手・今江選手と猛打賞が三人出ます。そして5回終了時点で11対0となった時点で選手を大幅に入れ替え。最終的には福浦選手・里崎選手・青野選手以外は皆入れ替わります。ところが、その途中出場した選手がまた安打を量産。移籍後初安打を放った南選手など、計13人が25安打を放ちます。残塁が15もあったので「拙攻」のはずなのですが、安打数が多すぎて13点も得点しました。
 一方、ここ数試合はピリッとしない投球が続いた成瀬投手ですが、今日は合併球団打線を2安打1四球のみに抑えます。三振のほうも二桁の11を奪います。結局、プロ入り二度目となる完封で3勝目を挙げました。
 マリーンズは圧勝で2連勝。一方の合併球団は10連敗となっています。観客数は9千8百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ホークスはスウィーニー投手と杉内投手が先発。初回に多村選手の4号ソロで先制したホークスが、2回にはブキャナン選手の7号2ランで追加点。その後も着実に加点します。一方、杉内投手は6安打1四球ながら、安打がつながったのは一度だけで完封。7対0とホークスが大勝しています。また、田中幸選手にも安打は出ませんでした。観客数は1万5千1百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズは田中投手と涌井投手が先発。初回に中島選手の3号2ランで先制したライオンズが2回に中村選手の2号ソロで加点します。しかし、5回にイーグルスも3連打で満塁とし、鉄平選手の走者一掃となる適時二塁打で同点となります。ところが田中投手は追いついてもらった直後の6回に四球と安打で走者をためると、細川選手に2点適時二塁打が出てライオンズが勝ち越し。7回にも1点を追加すると、8回には二番手の戸部投手が4点を失い、ライオンズが大差に。涌井投手は9回に山崎武選手に13号2ランを喫するも、完投で6勝目を挙げています。観客数は1万2千4百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは館山投手と加藤投手が先発。同点で迎えた8回表に、前の回から登板していたホセロ投手が来日1号を放ち、ベイスターズが勝ち越します。ところがそのホセロ投手が、その裏に連打と犠打で1死2・3塁に。ここでベイスターズは8回ながらクルーン投手を投入しますがこれが裏目に出て、真中選手が逆転となる1号3ランを放ちます。9回は高津投手が抑え、スワローズが7対5で勝利。ホセロ投手は来日1号と同時に来日初黒星となってしまいました。観客数は1万3千5百人ほどでした。
 福山のカープ対ドラゴンズは青木高投手と朝倉投手が先発。2回に李選手の適時打で先制したドラゴンズが、続く3回に打者一巡で5点。4回にはウッズ選手の場外となる13号2ランも出て4回で8得点。カープも5回に4点を取って反撃しますが焼け石に水で、その後も点を重ねたドラゴンズが16対4と圧勝しています。観客数は1万1百人ほおどでした。
 甲子園のタイガース対読売はジャン投手と福田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万4千6百人ほどでした。

2007年05月06日

ライオンズ、本塁打攻勢で三タテを免れる

[ 野球 ]

 今日は千葉のマリーンズ対イーグルスと、甲子園のタイガース対カープが雨で中止。マリーンズは、2試合休んでいたズレータ選手を6番に入れるというスタメンを組んでいましたが、実現することはありませんでした。甲子園は既に入場券完売だったそうなので、損失はかなりのものでしょう。しかし、連敗中のタイガースとしては恵みの雨だったかもしれません。

 福岡のホークス対ライオンズは田之上投手とグラマン投手が先発。2回にライオンズが栗山選手の適時打で先制すると、3回の石井義選手の2号2ランにはじまり、中島選手・和田選手・GG佐藤選手にソロが出て、着実に追加点を挙げ、6対0とします。
 一方、ホークス打線は、6回まで4度先頭打者が安打するも、後続がなく、グラマン投手に無失点に抑えられます。しかし7回1死から、左のグラマン投手に対して左打者で代打攻勢をかける、という作戦に出るとこれが成功。本間選手の2号2ラン、さらには本多選手の2点適時二塁打で計4点を取り、2点差に詰め寄ります。さらに、2死1・3塁で松中選手と、一発出れば逆転の場面を作りますが、ここは星野投手が、ファウルで粘られながらも最後は三振に打ち取り、リードを守ります。
 その後は三井投手・小野寺投手という継投でホークスの反撃を封じたライオンズが6対4で勝利。ホークスとのゲーム差を1に戻しています。観客数は3万3千8百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団は金村投手とセラフィニ投手が先発。ファイターズは初回に1死1・3塁の先制機を作るも、セギノール選手が併殺。対する合併球団も直後の2回表に1死1・2塁としますが、こちらも併殺で好機を潰します。
 その後は投手戦となり、5回終了時点で両チーム合わせて5安打という展開に。ところが6回裏にこの回先頭の飯山選手が二塁打を放つと、続く森本選手も二塁打を放ち、ファイターズが先制します。さらに、暴投で無死3塁と追加点機を迎えますが、ここはセラフィニ投手が踏ん張り、2番から4番を抑えます。
 金村投手は8回を4安打1四球無失点の好投を見せ、1対0で迎えた9回はマイケル中村投手が上がります。ところがこれが大乱調。先頭の大西選手をフルカウントから歩かせると、次の村松選手には2球目を死球。そして北川選手にはストレートの四球と、無死満塁の危機を自ら作ります。
 たまらずファイターズは武田久投手が登板。打席には現時点でリーグ三冠王のラロッカ選手ですが、これを三振に。続くローズ選手も三振に打ち取り、最後は下山選手にファウルで粘られますが、最後は遊ゴロに打ち取り、何とか試合終了。ファイターズは4連勝で、対する合併球団は貰った好機を生かせず9連敗となりました。なお、田中幸雄選手は5番でスタメンでしたが、安打はありませんでした。観客数は2万3千5百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは山本昌投手と土肥投手が先発。山本昌投手は中四日での登板です。しかし3回、村田選手に5号ソロで先制されると、さらに吉村選手に3号2ランを打たれ、この回3点を失います。ドラゴンズも4回に中村紀選手の5号2ランで1点差に迫りますが、そこから、安打が出なくなります。
 そして8回に平井投手から鈴木尚選手の適時打でベイスターズが追加点を挙げると、続く9回には岡本投手から相川選手が3点適時三塁打を放ってダメ押し。ドラゴンズは勝ちパターンの継投が打たれてしまいました。
 9回裏にはウッズ選手の12号ソロで1点をかえしたものの、終盤の点差が大きく、そのまま7対4でベイスターズが勝っています。観客数は3万7千5百人ほどでした。

 唯一のナイターで行われた東京ドームの読売対スワローズは高橋尚投手と石井一投手が先発。石井一投手も中四日での登板です。5回まで両チームあわせて4安打という投手戦となります。そして0対0のまま迎えた6回表に、前の打席で凡退したホリンズ選手に代わり、「守備重視」(試合後の監督談話)ということで、鈴木尚選手を中堅に入れますが、これが裏目に。1死後の飯原選手の中前に落ちる当たりをそらして三塁打にしてしまい、続くガイエル選手も中前に落とし、スワローズが先制します。さらに続く7回には5番に抜擢されたこの回先頭の宮出選手が1号ソロを放ち、スワローズが追加点を挙げます。
 7回まで2安打3四死球で0点に抑えてきた石井一投手ですが、この回先頭の代打・矢野選手に安打され、内野ゴロで二塁に進んだ後、谷選手に適時二塁打を打たれ、1点を返されます。しかし、なお続く1死2塁の危機では、読売の誇る(?)「アジア一の3・4番」を抑え、1点にとどめます。
 そして9回は高津投手が三人で抑え、スワローズが2対1で勝ち、連敗を4で止めています。観客数は4万6百人ほどでした。

2007年05月05日

好投と集中打で連敗止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは小林宏之投手と青山投手が先発。今日から福浦選手が一軍復帰で早速スタメン三番に。ズレータ選手は今日も欠場で、四番にはサブロー選手と、優勝した時の3・4番で臨みました。また、右の青山投手が先発に関わらず、竹原選手がスタメンに入るなど、福浦選手と両打ちの二人を除いた七人が右打者でした。
 小林宏投手は初回は三人で打ち取ったものの、2回1死からフェルナンデス選手に右翼線を抜かれる二塁打を打たれると、リック選手に中前に抜かれ、あっさり先制を許してしまいます。
 しかし、その裏、この回先頭のサブロー選手が四番の起用に応えて二塁打を放ち、里崎選手の内野ゴロで三塁に進み、四球の後に今江選手の犠飛で即座に追いつきます。さらに竹原選手が安打でつなぐと、今日は9番に入った早川選手が詰まりながら左前に落とし、一気に勝ち越します。

 小林宏投手は3・4回と先頭打者を出しますが、後続を抑えます。また、5回の2死1・2塁も凌ぐなど、前半で7安打されながら、1失点のみに抑えます。しかし打線も青山投手を打てず、5回には先頭の早川選手が内野安打で出た後、過剰に警戒した相手から西岡選手が四球を選び、青野選手の犠打で1死2・3塁と追加点機を得ますが、ここも3・4番が倒れます。
 2対1のまま迎えた7回表、1死から小林宏投手はこの試合初の四球を出します。するとイーグルスは1死ながらここまで2安打の嶋選手に犠打を命じます。その送球がそれて1死1・3塁となったかと思いきや、嶋選手が線の内側を走ったとの事で守備妨害となり、走者も1塁に戻され、結局0点に封じます。この回で降板した小林宏投手は7安打1四球1失点という内容でした。
 その裏、1死から早川選手が三塁打を放ち、絶好の追加点機を迎えます。すると続くTSUYOSHI選手が意表の初球スクイズを敢行します。ところがこれをイーグルスベンチは読んでおり、見事に外されて早川選手がアウト。結局ここも三人で終わります。
 しかし続く8回裏、先頭の青野選手が安打し、1死後にサブロー選手が四球を選びます。ここでイーグルスベンチは青山投手をあきらめ、小倉投手に交代しますが、今度はこの采配は裏目に。続く里崎選手が右越の適時三塁打を放ち、大きな2点が追加。さらに今江選手もバットを折りながら左前打を放ち、もう1点が入ります。
 9回表はセーブがつかない局面ながら、小林雅英投手が久々の登板。安打と死球で2死1・3塁までになりますが、最後は嶋選手を打ち取り、5対1でマリーンズが勝利。連敗を2で止めると同時に、1997年から続いていた5月5日の連敗を10で止めています。観客数は昨日を上回る、今季二番目の2万と43人でした。

 福岡のホークス対ライオンズはガトームソン投手が先発。初回に2死1塁からギッセル投手は連続四球で満塁にした後にボークと、完全な自滅で先制点を献上します。さらに3回には無死1・2塁を併殺で2死3塁にしたと思いきや、暴投でまたまた点を献上。さらに、松中選手を歩かせると、小久保選手が10号2ランを放って4対0と今日も序盤でホークスが主導権を握ります。
 一方、ガトームソン投手は6回まで2安打無失点。7回に先頭の中島選手に安打さらには盗塁され、カブレラ選手の適時打で1点を返されますが、失点はこれだけ。前回に続き、8回1失点の好投を見せます。
 ギッセル投手も小久保選手の本塁打以降は立ち直り、走者を一人も出さない投球をしますが、味方の援護はその1点のみ。9回は馬原投手が抑え、ホークスが4対1で勝って連勝しています。また、王監督はこの勝利で監督通算1200勝を飾っています。観客数は3万5千7百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団は八木投手と平野佳投手の同期対決。序盤は投手戦となり、0対0で迎えた5回裏、1死から田中幸選手がチーム2本目となる安打を放ち、内野ゴロで二塁に進みます。ここで高橋選手が左前に安打を放ち、田中幸選手が本塁突入しますが、ローズ選手の返球に刺され、先制なりません。
 一方、5回まで2安打に抑えていた八木投手に対し、直後の6回、先ほど好返球のローズ選手の安打などで走者がたまると、水口選手の2点適時二塁打が出て合併球団が先制。さらに塩崎選手にも適時打が出て、計3点が入ります。
 しかしその裏、この回先頭の陽選手が一昨日に続く三塁打を放つと、続く森本選手が今季1号となる2ランを放ち、さらに稲葉選手が二塁打した後、失策があってファイターズが追いつきます。そして続く8回は1死2塁から陽選手がバットを折りながら内野安打してつなぐと、続く森本選手が勝ち越し適時打を放ち、さらに連打で計3点を勝ち越します。
 そして8回は田中幸選手の、この日2本目で通算1997本目となる安打が3号ソロとなってダメ押しに。6回途中から救援した江尻投手から武田久投手・マイケル中村投手が合併球団打線を無安打無四死球に抑え、7対3でファイターズが勝って3連勝。一方の合併球団は8連敗となっています。観客数は3万3千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープはボーグルソン投手と佐々岡投手が先発。タイガースは赤星選手が負傷欠場し、代わりに1番に今岡選手、2番に鳥谷選手、5番に林選手と打順を組み替えます。
 一方のボーグルソン投手も4回まで無安打投球をしますが、5回に先頭の前田智選手を歩かせた後、内野ゴロで走者を進められると、続く嶋選手の初安打が適時打となって先制を許します。さらに続く6回も2死2塁から新井選手に適時打を打たれ、ボーグルソン投手は3安打2四球ながら2失点でこの回で降板となりました。
 一方、打線は佐々岡投手の前に6回まで3安打1四球で2塁も踏めません。7回に先頭の金本選手が二塁打を放ち、さらに1死後に本日スタメン捕手の狩野選手にも安打が出て1・3塁とします。ここで代打は昨日一軍登録の桧山選手でしたが、投ゴロ併殺と最悪の形に終わり、得点できません。そして、8回は梅津投手、9回は永川投手の前に走者も出せず、2対0で完封リレーを喫し、連敗は7となってしまいました。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは中田投手と川村投手が先発。初回にベイスターズが先発するも、3回1死から川村投手が中田投手に四球を出したところから崩れ、井端選手と荒木選手の連打で満塁とした後、福留選手とウッズ選手に連続適時二塁打が出て一挙に4点を取ったドラゴンズが逆転します。
 一方、名古屋で連勝中の中田投手ですが、直後の4回表に1点を返されると、5回にも石井選手の適時打でついに1点差に。勝利投手の権利を得る直前に降板となります。なおも無死1・2塁で打席は四番の村田選手、というところでドラゴンズは左の久本投手を投入。しかしこれが成功し、村田投手は打ち取りながら失策で無死満塁となるものの、続く代打の内川選手を併殺に打ち取るなど、1点差を守りきります。結局、久本投手が7回までは久本投手が無走者に抑えると、8回は今季初登板となる平井投手が、そして9回は岩瀬投手といった昨年の必勝継投の二人がいずれも無走者に抑え、そのまま4対3でドラゴンズが逃げ切っています。これでドラゴンズは3連勝となっています。観客数は3万7千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは久保投手と松井投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万5千3百人ほどでした。

 なお、日本時間の今朝、ヤンキース対マリナーズ戦があり、井川投手が先発しました。前回好投して勝ち投手になった井川投手ですが、今日は初回に5点の援護を貰います。しかし2回に城島選手に本塁打を打たれるなど、そのリードを守りきれません。ちなみに、城島選手の本塁打は、左中間に低い弾道で飛び込むという得意のコース。結果的に「日本で最後の本塁打」となった当たりとほぼ同じような所に飛んでいました。同じ選手ですから当然とはいえ、大リーグに行っても変わらないものだな、などと懐かしさを感じたりもしました。
 結局、井川投手はリードしていた5回に走者を出して降板。後続が打込まれ、黒星こそつかなかったものの、先発投手として試合を作れない内容に終わっています。また、ヤンキースの松井選手にも日米通算1999本目の安打となる本塁打が出ていました。

2007年05月04日

中盤の大量点で連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは清水直行投手と岩隈投手が先発。今日は、小指の骨折が治りきっていないズレータ選手が初のスタメン落ち。一方、一昨日大活躍しながら、指を痛めて昨日欠場した今江選手が復帰しました。また、捕手は橋本選手でした。
 清水直投手は初回に1死から連打されますが、4・5番のフェルナンデス選手・リック選手といった元同僚二人を連続三振に打ち取ります。
 しかし3回、先頭の嶋選手に安打されると、続く鉄平選手の投ゴロが併殺にできず、走者が残ります。さらに高須選手にも二塁にゴロを打たせ、今度こそ併殺と思いきや、失策でオールセーフに。そして、続く礒部選手に適時打を許し、悪い流れで先制を許します。

 一方、復帰後2試合目となる岩隈投手に対し、2回まで三者凡退。三回に今江選手が一昨日からあわせて4打席連続となる安打を放ちますが、続く塀内選手が併殺に倒れます。結局、5回まで全て三人で終わりました。
 清水直投手は4・5回は無安打に抑えます。しかし6回、先頭の礒部選手に早くも猛打賞となる安打を許すと、フェルナンデス選手にも続かれます。すると、リック選手に死球の後、山崎武選手に押し出し四球で追加点を許します。そして、続く憲史選手には、解説者の予言通りに初球を狙われ、これが右翼席に一直線。憲史選手はプロ初の満塁本塁打となりました。これで中盤にして6対0の大差に。続く塩川選手に安打されたところでついに降板。またもや白星はなりませんでした。
 その裏も簡単に二死を奪われますが、そこから塀内選手とTSUYOSHI選手の連続二塁打で、遅まきながら1点を返します。続く7回も先頭のサブロー選手が四球を選びますが、併殺で結局三人で終わります。
 続く8回も先頭の青野選手が四球を選びます。そして1死後に今江選手が適時二塁打を放ち、2点目を挙げると、続く塀内選手も四球を選びます。ここで岩隈投手は降板となりました。その後、早川選手も四球を選んで満塁としますが、青野選手が小倉投手に打ち取られ、ここも1点止まりに終わります。
 そして9回、セーブのつかない場面で上がった福盛投手が制球を乱し、2死ながら満塁と、一発出れば同点の場面ができます。しかし、塀内選手が倒れ、結局0点止まり。6対4でイーグルスに敗れました。
 岩隈投手は今季初勝利。昨年も唯一の勝利は千葉で挙げているため、三年連続でシーズン初料理を千葉で挙げた事になりました。マリーンズは連敗で貯金が2に減っています。観客数は昨日を上回る3万と7人でした。

 福岡のホークス対ライオンズは新垣投手と西口投手が先発。先月月刊MVPの西口投手に対し、初回に1死満塁から小久保選手の適時打で先制すると、さらに柴原選手と田上選手にも適時打が出てホークスが4点を先制します。その後両チーム点を取り合って5対2で迎えた7回裏、ライオンズ2番手の山崎投手に対しホークスは2死から四球と内野安打で1・2塁に。ここで山本歩投手が登板すると、本日無安打のアダム選手に代えて本間選手を代打に起用すると、采配が的中し、ダメ押しとなる1号3ラン。そのままホークスが8対2で快勝しています。観客数は3万5千7百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対合併球団はダルビッシュ投手とデイビー投手が先発。4回までともに1安打という投手戦でしたが、5回裏に先頭の金子誠選手の3号ソロでファイターズが先制すると、さらに陽選手の二塁打を足がかりに森本選手と稲葉選手の適時打で3点を挙げます。ダルビッシュは8回まで2安打3四死球。しかし、連続完封がかかった9回表にラロッカ選手に12号ソロを打たれ、連続無失点は25で止まります。しかし、後続は抑え、5試合連続完投で4勝目を挙げています。観客数は3万8千3百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは福原投手とフェルナンデス投手が先発。初回に新井選手の犠飛でカープが先制すると、3回には栗原選手の7号2ランで2点を追加されます。さらに6回には二番手の渡辺投手が1死も取れずに走者を二人出して降板すると、三番手の江草投手が1死後に3連打され、さらに連続押し出しまであって4点を奪われ、7対0の大差となります。
 5回まで、フェルナンデス投手に2安打に抑えられたタイガース打線ですが、6回に赤星選手の二塁打などで2死1・2塁とすると、林選手と矢野選手の連続適時打で3点を返し、フェルナンデス投手はここで降板。さらに、二番手の広池投手に対し、代打の狩野選手が3号2ランを放ってこの回一挙5点を挙げ、2点差に迫ります。
 そして7回からは久保田投手を投入するも、いきなり新井選手に11号ソロを打たれて突き放され、さらに二死満塁から梵選手が右中間に放った打球を赤星選手がダイビングキャッチを試みるも取り切れずに走者一掃の適時三塁打になり、計4点。さらにこの際に赤星選手は首を痛め、退いてしまいました。
 これで11対5の大差となり、さすがにこれで大勢は決し、そのままカープが勝っています。タイガースはついに6連敗となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは小笠原投手と寺原投手が先発。寺原投手は5回まで無安打投球でしたが、6回に井端選手に内野安打を打たれ、犠打と四球で1死1・2塁とすると、ウッズ選手に11号3ランが出てドラゴンズが先制します。さらに連打と四球で満塁とすると、谷繁選手に2点適時打が出て、この回、一挙5点を挙げます。
 6回まで4安打3四球で無失点だった小笠原投手に対し、7回にベイスターズも種田選手と内川選手の連続適時打で2点を返しますが反撃はそこまで。7・8回は岡本投手が、そして9回は岩瀬投手が抑え、ドラゴンズが5対2で勝ち、ベイスターズの連勝を止めています。観客数は3万7千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは内海投手と藤井投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万5千9百人ほどでした。

2007年05月03日

初回の好機を逸し、連勝ならず

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは久保投手と建山投手が先発。昨日大活躍の今江選手ですが、最終回の美技の際に指を痛めたとの事で、今日は欠場でした。また、里崎選手が8番に下がり、二塁には堀選手が9番で入りました。
 初回、久保投手は連続試合安打中の森本選手に安打され、犠打で進まれます。しかし、3・4番を連続三振に打ち取り、先制は許しません。
 その裏、マリーンズは西岡選手と早川選手が連打。さらにサブロー選手が2-0から粘って四球を選び、無死満塁といきなり先制機を迎えます。ところがここで、ズレータ選手とワトソン選手が連続三振。青野選手も投直に倒れ、1点も取れません。

 このような後は得てして流れが向こうに行くとしたもの。続く2回表に、久保投手は簡単に二死を取りますが、そこから坪井選手に安打されると、鶴岡選手にはストレートの四球を出してしまいます。ここで、スタメンに定着しつつある陽選手に左中間を抜く2点適時三塁打を喫し、先制を許します。
 さらに続く3回もまたまた二死無走者からセギノール選手が安打。すると、五番に抜擢された小谷野選手に左翼席に1号2ランを打ち込まれ、早くも4対0となります。
 一方、打線は2回から4回まで建山投手に三人ずつで抑えられます。続く5回に先頭のベニー選手が四球で久々の走者になると、続く里崎選手が死球で無死1・2塁とします。ところが、続く堀選手がバントを空振りした際に走者が飛び出し、一塁走者がアウトに。その後、西岡選手に安打が出て2死1・3塁としますが、早川選手が倒れ、反撃できません。
 7回に青野選手とベニー選手の連続二塁打でやっと1点を返し、建山投手を降板させます。しかし、二番手の武田久投手に対し、代打で登場の橋本選手に犠飛が出たものの、その2点のみに抑えられます。続く8回も1死1・2塁と、一発出れば逆転の場面を作りますが、連続三振で武田久投手に抑えられます。
 そしてむかえた9回表、マリーンズは左が続くところとあって藤田投手が登板。そしてこれが藤田投手にとっては史上初となる「全て救援での500登板」となりました。しかし、3連打で1点を追加されて降板すると、続く小宮山投手も適時打と野選でこれまた1死も取れず降板。この回三人目となった川崎投手も適時打を二つ喫し、あわせて4失点と大きなダメ押し。その裏はマイケル中村投手に抑えられ、8対2で敗れました。観客数は今季2番目の入りとなる29,055人でした。

 福岡のホークス対イーグルスは水田投手と林投手が先発。水田投手は立ち上がりの制球がおかしく、先頭打者に四球を出した後に、内野安打され、そこから連続死球と、押し出しで先制点を献上します。しかしその裏、ホークスも三連打で無死満塁とし、松中選手の押し出し四球で追いつき、併殺の間に勝ち越します。その後もホークスは着実に追加点。イーグルスも山崎武選手の12号ソロなどで反撃しますが、6回には柴原選手の3号満塁本塁打が出てついに二桁得点。結局、11対4でホークスが圧勝しました。観客数は3万3千7百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は岸投手と光原投手が先発。初回にラロッカ選手の11号2ランで先制した合併球団が2回にはラロッカ選手の2点適時打などで計5点をリードします。しかし、2005年以来の登板となった光原投手は、初回は抑えますが、2回に2点を失うと、3回に失策と四球二つで満塁とすると、福地選手と中島選手に連続適時二塁打を喫して逆転され、ここで降板。二番手の岸田投手も打たれ、この回計7失点となります。さらに終盤には本塁打3本などで加点し、終わってみれば15対6で圧勝。岸投手は3回以降は立ち直り、3勝目を挙げています。観客数は2万5千4百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは吉見投手とジャン投手が先発。初回に金本選手の適時打でタイガースが先制しますが、その裏に追いついたベイスターズが、2回に吉見投手の犠飛で勝ち越した後も、小刻みに得点し、5回までに6対2とリードを広げます。しかし7回に2死満塁から林選手の適時打で2点差に迫り、その裏は久保田投手を投入して抑えます。
 そして迎えた8回、五番手のホセロ投手から先頭の藤本選手が安打します。続く鳥谷選手の当たりは併殺打に見えましたが、これを石井選手が失策してオールセーフに。するとホセロ投手が制球を乱して、連続四球で1点差になり、さらに金本選手の犠飛でタイガースがついに追いつきます。
 その裏、タイガースはウイリアムス投手を投入しますが、1死後に村田選手が右翼ポール際に飛び込む4号ソロを放つとこれが決勝点に。9回はクルーン投手に三人で抑えられ、7対6でベイスターズが勝利。タイガースは5連敗で5位転落。一方のベイスターズは5連勝で首位に浮上しています。観客数は2万9千3百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は川上投手と木佐貫投手が先発。1対1で迎えた8回裏に読売が二番手の久本投手から2死1・2塁からの4連打で4点を勝ち越します。しかしその裏、ドラゴンズも福留選手の犠飛と森野選手の4号3ランで4点を取り返し、同点で最終回を迎えます。
 そして9回裏、五番手の会田投手に対し、1死から井端選手が安打し、内野ゴロで二塁に進みます。ここで、読売ベンチはここまで無安打の福留選手を敬遠し、2安打のウッズ選手と勝負に行きます。しかし、ウッズ選手が初球を弾き返すと、球は前進守備の右中間を抜き、サヨナラ打に。これでドラゴンズが6対5で勝ち、連敗を6で止めています。観客数は3万8千2百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは長谷川投手と松岡投手が先発。初回にカープが先制しますが、2回に武内選手の1号2ランでスワローズが逆転。その裏、森笠選手の1号ソロでカープが追いつきますが、続く3回表に長谷川投手は、先頭の松岡投手に四球を出すと、四球と安打で満塁に。ここで早くもブラウン監督は長谷川投手を降板させ、二番手の横山投手に交代。しかし、青木選手は打ち取ったものの、ラミレス選手に2点適時打が出て、再びスワローズが勝ち越します。
 松岡投手は3・4回を抑え、今季初登板初勝利の権利のかかった5回のマウンドに上がります。しかし、先頭の栗原選手に四球を出すと、続く新井選手の当たりは右翼へ。ガイエル選手がこれを飛び込んでダイレクトキャッチをして、すかさず一塁に送球しますが、審判の判定はワンバウンド。映像並びに、取った直後のガイエル選手の行動から見ても、直接取っているように見えたのですが・・・。
 続く前田智選手に対し、スワローズは二番手の高井投手を投入するもこれが大失敗。前田智選手に4号3ランが出て5対4とカープが逆転。スワローズ打線は4回以降は安打が出ず、そのままカープが勝って4位に浮上しています。観客数は2万8千5百人ほどでした。

渡辺俊投手、今季チーム初となる完封

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは渡辺俊介投手とスウィーニー投手が先発。マリーンズは早川選手が久々にスタメンから外れ、代わりにワトソン選手が5番DHに。また、里崎選手が久々の下位となる7番に入りました。
 渡辺俊投手は、初回の1死2塁での長打性の当たりを放たれますが、これをズレータ選手が好捕し、0点に抑えます。そして3回まで1安打1四球で0点に抑えます。一方打線は初回の1死2塁、2回の無死1塁と好機を逃しますが、3回に先頭の今江選手が二塁打を放つと、西岡選手が犠打で三塁に進めます。続くは前の試合で本塁打を放ち、前の打席でも二塁打の青野選手。ここでベンチは何とスクイズを命じ、これが成功してマリーンズが先制します。

 さらに続く4回はワトソン選手の2号ソロ、5回には今江選手の2号ソロと本塁打で加点し、この回途中でスウィーニー投手を降板させます。
 渡辺俊投手は5・6回と先頭打者に安打されますが、盗塁失敗や併殺などで無失点に。7回も失策と安打で1死1・2塁となりますが、ここも凌ぎます。
 するとその裏、今江選手が二打席連続となる4号ソロを左翼席に放ってダメ押し。今江選手の1日2本塁打はプロ初です。今日の今江選手は3打数3安打2本塁打3得点。先月はスタメン落ちも多く、出ても8・9番でしたが、月も変わりましたし、これが浮上のきっかけになりそうで期待できます。
 渡辺俊投手は7安打されながらも四球は一つのみ、三振も4つと、打たせて取る投球が冴えます。9回も1死から安打性の当たりを放たれるも、本日打撃好調の今江選手の好捕もあってこの回も0点。今季チーム初となる完封で、2勝目を挙げています。観客数は2万1千人ほどでした。

 福岡のホークス対イーグルスは和田投手と田中投手が先発。田中投手は、9連勝中のホークス打線を、3回まで無安打に抑えます。一方、背筋痛のため、久々の先発となった和田投手に対し、2回にイーグルスは先頭のリック選手が安打すると、続く山崎武選手が10号2ランを放って先制。さらに山崎武選手は、4回には2打席連続となる11号ソロを放ちます。
 田中投手は5・6回と先頭打者に安打されますが、後続を抑えます。そして7回にブキャナン選手に6号2ランを打たれ、この回で降板しますが、7回を5安打1四球2失点という内容でした。そして8回は渡辺恒投手と小倉投手が、9回は福盛投手が抑え、4対2で勝利。ホークスの連勝を9で止め、対戦成績も再び4勝4敗の5分に戻しています。観客数は3万4千4百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は河原投手と川越投手が先発。1年8ヶ月ぶり一軍登板の河原投手対エースの川越投手なだけに合併球団有利かと思いきや、初回2死無走者から3連打で先制したライオンズが、続くリーファー選手の5号3ランで一挙4点を先制。3回にもカブレラ選手の6号2ランなどで3点を加え、川越投手を序盤でKOします。
 河原投手は4回まで2失点で。5回も2死1塁と勝ち投手まであと1死となりますが、そこから崩れてラロッカ選手の10号2ランなどで4失点。2点差に迫られ、勝ち投手の権利を得ることができずにここで降板となります。しかしライオンズは7回には3点を追加し、ついに二桁の11点。9回に5点差ながら登板した小野寺投手が2点を失いますが、大勢には影響なく、11対8で勝っています。観客数は1万2千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは三浦投手と下柳投手が先発。2回に吉村選手の犠飛で先制されると、3回には内川選手の適時三塁打、4回は相川選手の適時打と、ベイスターズが着実に加点します。
 一方、三浦投手は立ち上がりこそ制球が定まらなかったものの、3回以降は素晴らしい投球。8回までタイガースを2安打に抑えます。一方、ベイスターズは7回にも追加点を挙げて4対0に。そして完封のかかった9回にタイガースも3安打で2死満塁と反撃し、一発出れば同点の場面を作りますが、代打の狩野選手が打ち取られ、4対0でベイスターズが勝利。三浦投手に完封を喫し、連敗は4となっています。観客数は2万7千6百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは大竹投手とグライシンガー投手が先発。両先発が8回まで投げ、大竹投手は5安打3四球、グライシンガー投手は8安打無四球でともに無失点に抑えます。そして9回も二番手投手が抑え、0対0のまま延長戦に入ります。そして迎えた10回裏、前の回から登板の木田投手は先頭打者を歩かせ、犠打で二塁に進まれます。そして2死後に栗原選手を三塁ゴロに打ち取ったと思いきや、これを9回から三塁に入っていた度会選手が追いつきながらもそらしてしまい、二塁走者の森笠選手が一挙に生還。この回無安打でサヨナラ勝ちしたカープが最下位脱出を果たしています。観客数は1万4千8百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は朝倉投手と金刃投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万7千8百人ほどでした。

 ところで、今更ながら月曜日の話ですが、大嶺投手が登板した時、地元石垣島では交通量が減ったそうです。改めて、出身地の期待を感じさせられた逸話でした。

2007年05月02日

ホークス、9連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズ、横浜のベイスターズ対タイガースと、セパのひいき球団の試合が雨で中止でした。
 福岡のホークス対イーグルスは杉内投手と永井投手が先発。2連勝中の永井投手は、初回に2安打で走者をためた後、量産モードに入りつつある松中選手の7号3ランでホークスが先制します。一方、3回まで1安打のイーグルスは4回にフェルナンデス選手の6号2ランで1点差と迫り、なお無死2塁としますが、後続がありません。永井投手は2回以降は6回までホークス打線を2安打無失点に抑え、継投陣も好投しますが、打線が8回まで杉内投手を打てず、9回も馬原投手に抑えられ、ホークスが3対2で逃げ切り、連勝を9に伸ばしています。観客数は3万1千8百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対合併球団は涌井投手と吉井投手が先発。1対1で迎えた8回表にラロッカ選手の9号ソロで合併球団が勝ち越しますが、その裏に登板の加藤大投手が誤算で、3連打などで3点を失って逆転。涌井投手は4度目の完投で5勝目を挙げています。観客数は7千8百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは石井一投手と青木高投手が先発。2点を先制されたカープが、3試合連続となる初回の本塁打で4点取って逆転しますが、直後にスワローズが同点に。そして4回に下位打線の連打などで3点を取って勝ち越し。その後カープも反撃しますが、14対8でスワローズが逃げ切りました。久々スタメンの米野選手が本塁打を含む4打点と活躍しています。観客数は1万6百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は山本昌投手と福田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万7千4百人ほどでした。

2007年04月30日

好機で適時打が出ず、競り負ける

[ 野球 ]

 所沢までマリーンズ対ライオンズはグラマン投手と大嶺投手が先発。小野投手が左脇腹を痛めて先発を回避したため、高卒新人ながら、二軍で未勝利ながらローテーションを守って防御率2点台の大嶺投手が抜擢されました。
 今日は昨日軽い怪我で途中交代したTSUYOSHI選手がスタメンから外れ、代わりに早川選手が移籍後初の一番に。そして対左投手という事で、両打ちの早川選手を含め、全員が右打者となりました。
 初回1死から2番に入っている青野選手が安打すると、グラマン投手は3・4番に連続四球。続く里崎選手の犠飛であっさり先制します。さらに続く2回は8番でスタメンの堀選手が安打し、犠打で進んだ後、早川選手が左翼線上に落ちる二塁打で追加点。さらにサブロー選手も適時打を放ち、3対0と大嶺投手を援護します。

 プロ初登板初先発となった大嶺投手は、初回は140km台後半の速球でライオンズの1番から3番を力で押して全て凡打で抑えます。ところが続く2回、先頭のカブレラ選手に詰まらせながら右翼席に運ばれ、1点を返されます。さらに続く和田選手にもバットを折りながら左翼フェンスギリギリの飛球を打たれます。これで調子が狂ったのか、連続四死球で走者を出すと、安打で満塁とした後、平尾選手に右翼線を抜かれる2点適時二塁打で同点とされ、さらに石井義選手にも2点適時打を打たれ、この回一挙5失点で逆転を許します。
 しかし、大嶺投手は続く3回は先ほど本塁打されたカブレラ選手をはじめ、3三振を奪い、続く4回も先頭打者に安打されながら、左翼に入った竹原選手の好守備もあって追加点は与えません。
 打線のほうは、3回に先頭打者の里崎選手が二塁打しながらも、得点を返せません。しかし5回に里崎選手が再び安打し、ベニー選手が四球を選んだところでグラマン投手が降板。2番手の岩崎投手に対し、代打のワトソン選手が安打して、無死満塁と一気に逆転機を迎えます。しかしここで、ここまで2安打の堀選手は併殺打。その間に返した1点のみに終わります。
 その裏、大嶺投手は先頭の中島選手に安打されたところで降板。二番手には大嶺投手より23歳年上の小宮山投手が登板。この回は併殺で無失点に凌ぎますが、続く6回に先頭のGG佐藤選手に珍しく死球を出すと、盗塁・犠打・犠飛と無安打で1点を追加されます。
 直後の7回表、ライオンズは長田投手を投入しますが、これが大誤算。三者連続四球で満塁として降板します。続くワトソン選手の打席で左の星野投手が出てくると、マリーンズは今江選手を代打に送ります。しかし、この貰った好機も併殺崩れの1点のみ。結局、この試合3度の満塁でいずれも1点ずつは取ったものの、適時打はなく、これが響いた形になりました。
 続く8回に青野選手に6号ソロが出てついに同点とし、大嶺投手の黒星を消します。また、青野選手はサブロー選手のブログで予告されていた桜島ファイヤーを披露していました。
 しかしその裏、前の回から登板していた荻野投手が、リーファー選手に右翼席に4号ソロを放たれて再び勝ち越されます。そして9回は小野寺投手に三人で抑えられ、8対7で敗戦。マリーンズは13残塁の拙攻が響きました。観客数は2万5千6百人ほどでした。

 神戸の合併球団対ホークスはセラフィニ投手と田之上投手が先発。同点で迎えた6回に2死無走者から7番の森本選手が安打すると、続く辻選手の三塁ゴロが失策に。ここで山崎選手と大村選手に連続適時打が出てホークスが2点を勝ち越します。
 今季初登板初先発の田之上投手はソロ本塁打で1点は失ったものの6回途中まで5安打2四球。6回途中からは継投陣が合併球団打線を無走者に抑え、9回も馬原投手が三人で抑え、3対2でホークスが勝ち、8連勝を飾っています。観客数は2万4千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ファイターズは金沢投手と牧野投手が先発。金沢投手は移籍後初先発です。同点で迎えた3回に金子誠選手の適時二塁打でファイターズが勝ち越すと、5回には6連打で5点を追加。イーグルスも憲史選手の1号3ランなどで反撃し、9回裏にも2点を返して3点差に迫りますが、最後は藤井選手の安打性の当たりを金子誠選手の美技があり試合終了。11対8でファイターズが逃げ切っています。金沢投手は移籍後初勝利。また、本日スタメンの田中幸選手は2本の適時打を放ち、この3連戦で8打点。二千本安打まであと6としています。観客数は1万9千9百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは黒田投手と小嶋投手が先発。初回に1死1・2塁から新井選手に8号3ランが出て、昨日に続き、カープが初回に本塁打で先制します。一方、黒田投手に4回まで1安打に抑えられていたタイガース打線ですが、5回1死から下位の4連打で1点差に迫りますが、なお続く1死1・2塁で鳥谷選手と赤星選手が打ち取られ、同点には至りません。
 そして6回に2番手の江草投手が前田智選手に3号3ランを喫するなど4点を追加されます。タイガースも7回には林選手の2号ソロで、8回は連打で1点を返して3点差に迫りますが、反撃はそこまで。9回は永川投手に抑えられ、7対4でカープが勝ち、タイガースは3タテを喫しています。観客数は2万7千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは土肥投手と吉見投手が先発。仁志選手の4号先頭打者本塁打で先制したベイスターズが、2回にも内野ゴロの間に1点を追加します。土肥投手は2・3回と先頭打者に二塁打されますが、無得点に抑えます。続く4回は先頭のウッズ選手にスコアボード直撃の9号ソロを打たれますが、6回途中までその1点のみ。ドラゴンズ継投陣も3回以降はベイスターズ打線を1安打に抑えますが、ベイスターズも6回途中から細かい継投でドラゴンズに得点を許さず、9回には帰国直後のクルーン投手が三人で抑え、2対1で勝ったベイスターズがドラゴンズを3タテにしています。観客数は2万3千9百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は石川投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万7千6百人ほどでした。

両外国人選手の本塁打で逆転勝ち

[ 野球 ]

 所沢までマリーンズ対ライオンズ戦を観戦に行きました。昨年は内野自由席と外野席に一度ずつ行ったのですが、今日は内野指定席に。二人分で五千円で一般価格230円・球場価格600円の缶ビールが2本つくわけですから、そこそこお得と言えるでしょう。
 先発はギッセル投手と成瀬投手。今日は昨日4番に入って安打を放っていたワトソン選手が、相手が右投手にも関わらずスタメン落ち。代わりに橋本選手が7番でDHに入り、サブロー選手が3番に上がりました。
 ここまで、ライオンズ戦に2回登板して2失点だった成瀬投手ですが、今日は先頭の佐藤選手に安打されると、犠打で二塁に進まれ、中島選手の適時打で先制されます。さらに3回も再び佐藤選手に安打されて犠打で進まれると、今度はカブレラ選手に左翼線を抜かれて2点目を失います。

 一方、打線は初回に先頭の西岡選手が粘って四球で出るものの、続く早川選手の内野ゴロの間に一気に三塁に進もうとしてアウトになります。その後もギッセル投手を打てず、3回まで無安打に抑えられます。
 ところが4回、1死から早川選手が四球を選び、2死からズレータ選手も歩いて1・2塁に。ここで里崎選手が二遊間を破った当たりがチーム初安打かつ初打点となり、1点を返します。さらに2死満塁と同点機を作り、打席には橋本選手が入ります。しかし、フルカウントからボール球を空振りしてしまい、同点にはできません。なお、里崎選手が走者だったため、橋本選手は三振直後にミットをつけて、成瀬投手の投球練習の相手をしていました。
 これで好機はついえたかと思いきや、続く5回表、先頭の今江選手が安打し、犠打で二塁に進みます。そして2死後に早川選手が三塁後ろにフライを打ちますが、これを中村選手が追えずにファウルに。打ち直しになった後、安打を放ってつなげると、続くサブロー選手の適時打で同点に追いつきます。そして続くズレータ選手がバックスクリーン右翼寄りに8号3ランを放って勝ち越し。さらに2死1塁から今度はベニー選手が左翼席に2号2ランを打込んでこの回6連打で計6得点と一気に逆転します。
 これで勝ち投手の権利を得た成瀬投手ですが、5回は三人で抑えたものの、6回1死からカブレラ選手に日本最速タイ記録となる250号ソロを打たれて4点差に。さらに続く7回に連打で無死1・3塁とされたところで降板します。
 しかしここで、二番手の川崎投手が左対右が続く中、犠飛こそ打たれたものの、その1点のみに抑え、プロ初ホールドを挙げると、続く荻野投手も、中島選手を三振に。この時、ボールがそれて、しかも里崎捕手の一塁送球がややそれたのですが、何とかズレータ選手が長身を伸ばして取り、それ以上の点数は与えませんでした。
 8回に薮田投手が抑えた後、9回表は岩崎投手が登板。先頭のサブロー選手が安打し、2死から今季8試合目で初の打席となる代田選手が登場し、死球で出塁します。ここで打席には途中出場の竹原選手。フルカウントから中前に安打を放ちます。カウント上、スタートを切っていたため、サブロー選手はもちろん、代田選手も俊足を飛ばして一塁から一挙ホームに帰り、2点を追加して9対4と試合を決めました。その裏は藤田投手が抑え、マリーンズが連敗を2で止めています。
 今日は三塁側ベンチ近くにいたこともあり、決勝本塁打のズレータ選手のヒーローインタビューおよび生「幕張ファイヤー」を30mほどしか離れていない所で見ることができができました。
 あと、席からはブルペンがよく見えるのですが、ブルペン入りした投手が、投球練習前に黄色いチューブ(?)で肩を調整する事および、現在ブルペン捕手の肩書きを持つ定詰氏のユニフォームのローマ字表記「JOHZUME」が、現マリナーズの「JOHJMA」捕手と表記がやけに似ている事の二つを知ることができたのが収穫(?)でした。
 観客数は今季所沢で初の二万五千越えとなるとなる、25,001人。そういう試合に観戦していると、「我々のおかげで二万五千を越えた」という気分になれます。

 仙台のイーグルス対ファイターズは青山投手と八木投手が先発。初回に稲葉選手の適時打でファイターズが先制し、続くセギノール選手の8号2ランで一挙3点。さらに2回に陽選手のプル初打点となる適時打で1点を追加すると、4回には8番でスタメン登場の田中幸選手が2試合連続本塁打かつ通算1992本目の安打となる2号2ランを放ち、序盤で試合を決めました。
 八木投手は7回を9安打されながら四死球ゼロで、嶋選手のプロ初本塁打の1点のみに。その後も継投陣が抑え、7対1でファイターズが大勝し、今季初の3連勝を飾っています。観客数は2万7百人ほどでした。
 神戸で行われた合併球団とホークスは平野佳投手と神内投手が先発。3回に松中選手の2試合連続となる6号2ランでホークスが勝ち越し。さらに同点に追いつかれた6回には先頭の小久保選手が9号ソロを放ち、これが決勝点に。そのままホークスが6対5で勝って連勝を7に伸ばしています。観客数は2万2千1百人でした。

 広島のカープ対タイガースは佐々岡投手と能見投手が先発。初回に栗原選手の適時打でカープが先制すると、広瀬選手が今季1号となる満塁本塁打を放って一挙5点。タイガース打線は13安打を放つと、5回まで抑えた佐々岡投手の後、5人の継投陣にかわされて12残塁。カープが5対1で勝って連勝を3としています。観客数は3万と93人でした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは川村投手と中田投手が先発。同点で迎えた5回にベイスターズが勝ち越すと、続く6回に3点を追加。ドラゴンズは福留選手が2本塁打で3打点を上げるも、他が続かず、7対4でベイスターズが勝っています。観客数は2万5千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は松井投手と久保投手が先発。1点を追う6回にラミレス選手の4号2ランで逆転したスワローズが続く7回に3点を追加して試合を決めました。観客数は2万9千6百人ほどと、今日も広島球場が動員数一位でした。

2007年04月28日

攻防ともいい所なく連敗

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは西口投手と小林宏投手が先発。今日はサブロー選手が先発出場。また、二塁は塀内選手で三塁は今江選手、またワトソン選手が久々に四番に入りました。
 マリーンズは初回に早川選手が内野安打で出塁するも盗塁失敗、続く2回はワトソン選手が安打するものの併殺と、いずれも安打が出ながら三人で終わります。
 そして3回、1死から塀内選手が二塁打で好機を作り、2死後にもTSUYOSHI選手が安打して1・3塁とするも、続く早川選手が倒れ、毎回安打するものの得点に結びつきません。
 一方、今季ここまで負けなしで防御率もリーグ1位の小林宏投手は、2回まで内野安打1本のみに抑えます。ところが3回、先頭の細川選手に安打され、犠打で進まれると、2死後に石井義選手に適時打され、先制を許します。さらにその石井義選手が盗塁すると、二塁送球が悪送球となって、一気に三塁に進まれ、続く中島選手の適時打で2点目を奪われます。
 続く4回も再び安打と犠打で1死2塁から失策があって1・2塁に。ここで細川選手と平尾選手という8・9番に連打されて3点目を失います。

 直後の5回表、1死後に久々スタメンのサブロー選手が二塁打し、さらに捕逸で三塁に。続く塀内選手も四球を選ぶと、9番に入っている今江選手に適時二塁打が出て2点を返して1点差に。ところが、今江選手は送球の間に三塁を狙うもアウトになり、1点差止まりに終わります。
 するとその裏、小林宏投手は2死1・2塁からGG佐藤選手に、打った瞬間に分かる左翼席への6号3ランを喫し、再び突き放されます。小林宏投手はこの回までで9安打1四球自責点5と、今季最悪の内容でこの回で降板となりました。
 直後の6回表も、先頭の早川選手がこの日二本目の内野安打で出るものの、中軸が三人で打ち取られ、その裏に二番手の小宮山投手が失点。結局西口投手相手に7回7安打1四球ながら2点しか取れず、その後も継投陣に抑えられ、7対2で完敗しました。
 今日は投打さらには守備走塁と、ほとんどいい所のない試合でした。まあ、こういう日もあるのでしょう。そして一応、「首位陥落」ともなっています。観客数は1万8千5百人と、大型連休の初日の「首位攻防戦」とは思えない入り。外野席は満席だったところを見ると、年間席などがよほど売れていない、という事なのでしょうか。

 仙台のイーグルス対ファイターズは岩隈投手と金村投手が先発。岩隈投手はほぼ1ヶ月ぶりの登板です。2回に岩隈投手は安打と四球で無死1・2塁とすると、連続失策で1点を失い、さらに8番に下がった坪井選手の2点適時打で3点を先制されます。
 しかしその後はファイターズ打線を抑え、5回裏には鉄平選手の2号2ランで1点差となります。ところが直後の6回表に岩隈投手は1死から4連打で2点を失い、ここで降板となります。さらに7回には4番手の有銘投手が、安打と四球、さらにはフェルナンデス選手のこの試合二つめの失策で二死満塁とすると、代打の田中幸選手の通算1991本目の安打が満塁本塁打に。これで試合は決まりました。
 金村投手は6回を6安打2四球2失点。その後は調整も兼ねてか、両武田投手にマイケル中村投手と、大差試合にしては豪華な継投でイーグルス打線を抑え、10対2でファイターズが快勝しています。観客数は1万6千9百人ほどでした。

 ナイターで行われた大阪ドームの合併球団対ホークスはデイビー投手とガトームソン投手が先発。開幕以来、調子が出ずに負傷で登録抹消されていたガトームソン投手ですが、復帰後初登板となった今日は4回まで1安打投球を見せます。一方のデイビー投手も4回まで3安打ながら無失点と投手戦となります。
 しかし5回、デイビー投手は簡単に2死を取ります。続く先週からスタメン捕手となりながら、打率1割台だった田上選手が左中間に今季1号を放ち、ホークスが先制します。
 しかしその裏、この回先頭の北川選手がチーム2本目の安打を放つと、意表の盗塁を決めます。ただ、これはサイン違いだったようです。さらにタッチアップで三塁に進むと、後藤選手の適時二塁打で合併球団が即座に追いつきます。しかし、この1死2塁の勝ち越し機は、後藤選手が三盗に失敗し、同点止まりに終わります。
 その後も投手戦は続きます。ガトームソン投手は8回を投げて5安打無四球で1失点。一方のデイビー投手も8回途中まで投げて5安打2四球1失点。8回途中から登板の吉田投手も古巣を無安打に抑え、1対1のまま最終回を迎えます。
 9回表に合併球団は加藤大投手が登板。今季ここまで防御率0.59とほぼ完璧に中継ぎをこなしていた加藤大投手ですが、先頭の多村選手がフルカウントから四球を選びます。すると、続く松中選手が、打った瞬間に分かる5号2ランを右中間に叩き込んでついにホークスが勝ち越します。
 その裏は馬原投手が2番からの打順を三人で抑えて7セーブ目を挙げて試合終了。ガトームソン投手は移籍後初勝利。ホークスはこれで6連勝となっています。観客数は1万7千5百人ほどでした。

 ところで先日、パリーグ6球団の主催試合が一周した時点での、観客動員が発表されました。ライオンズは19%減・合併球団は37%減で、他の4球団は増員との事です。
 まあ、マリーンズの場合、昨年のこの時期までの地元開催試合で週末が2回しかなかったのに、今年は4回も週末主催試合があります。このような違いがあるので、一概にそのデータだけで増減を論じるのは難しいでしょう。とはいえ、この二球団の減少率、特に合併球団の4割近い観客減は驚かされます。
 ところが、分析記事ではライオンズの19%には「松坂投手の移籍と裏金問題」と分析(?)しているのに対し、合併球団については、「清原選手の故障など」で終わらせています。確かに、清原選手にはある程度の集客力はあるでしょう。とはいえ、今季の合併球団の平均観客数は1万1千人台だそうですから、37.7%減という事は、1試合平均で6千人ほど減った計算になります。いくら何でも、清原選手の出場の有無でそれだけの人数の行動が変わるとは思えないのですが・・・。
 本当の事を書けない理由が何かあるのだと思います。とはいえ、「松坂投手の移籍+裏金問題<清原選手の故障」などという、誰も説得できないような「理由」を挙げるくらいなら、分析のまねごとなどせず、単に数字だけを書けばいいのでは、と思いました。

 広島のカープ対タイガースは長谷川投手と杉山投手が先発。初回にタイガースがシーツ選手の適時打で先制しますが、その裏に新井選手に7号3ランが出て逆転されます。しかしタイガースも2回に1点を返すと、3回にはシーツ選手に今度は2号2ランが出て、今度はタイガースが逆転。この回で長谷川投手は降板となりました。
 ところが、4回から登板のフェルナンデス投手のナックルボールに4・5回と走者は出ますが追加点は取れません。すると、2回から4回まで無安打と立ち直っていた杉山投手は5回1死1塁から天谷選手にプロ1号となる2ランを喫して逆転。さらに2死後に4連打で3点を追加され、ここで杉山投手は降板となりました。
 その後、中村泰投手と渡辺投手でカープ打線を抑えるも、打線がフェルナンデス投手を打てず、さらに8・9回も継投陣に抑えられ、8対4でカープが勝利。フェルナンデス投手は来日初勝利。カープは今季初の連勝となっています。観客数は2万8百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは寺原投手と佐藤充投手が先発。出遅れていた佐藤充投手は今季初登板です。1対1の同点で迎えた4回に鈴木尚選手の3号ソロでベイスターズが勝ち越し。さらに6回に二番手の石井投手から、1死1・3塁と好機を作り、内野ゴロ二つと仁志選手の適時打で3点を追加します。
 7回まで寺原投手に5安打1失点に抑えられていたドラゴンズ打線ですが、8回に続投の寺原投手から立浪選手の代打適時打と井端選手の適時打で2点を返し、さらに9回にはホセロ投手から中村紀選手の適時二塁打で1点差に迫ります。しかし最後はホセロ投手が踏ん張って5対4でベイスターズが逃げ切っています。寺原投手は3勝目、ホセロ投手は来日初セーブを挙げています。観客数は1万7千1百人ほどでした。

 ナイターで行われた神宮のスワローズ対読売は藤井投手と内海投手が先発。初回に読売が先制しますが、その裏、先頭のガイエル選手が安打し、宮本選手の犠打で進塁すると、青木選手の適時二塁打で同点になると、ラミレス選手の適時打で逆転。さらに二死後に城石選手の適時打が出て一挙3点を挙げて逆転。さらに2回にも1点を追加します。
 しかし、読売もソロ2本で5回に1点差に迫ります。しかしその裏、2死無走者から城石選手が本日3安打目となる1号ソロを左翼席に放ち、スワローズが再び突き放します。ちなみにこの時、テレビ東京での地上波中継を見ていたのですが、ここまで2安打の城石選手の話などは一切せず、内海投手を始め、読売の先発左腕がここまで無敗で、防御率も低い。それが三人ともいい刺激になっている、などという話を延々としていました。そんな無駄話にかまけて、今行われている打席の状況も説明しない中、城石選手が本塁打を放ち、放送席の空気は凍り付いていました。こんな実況をするから、地上波の読売戦の視聴率は落ち続けるのでしょう。
 そして6回にも青木選手に適時打が出て追加点。藤井投手は7回を5安打2四球。読売打線は本塁打三本もいずれもソロに終わり、9回は高津投手が三人で抑え、スワローズが6対4で勝ち、連敗を3で止めています。観客数は2万1百人ほどでした。
 というわけで、今日行われた6試合で一番動員が多かったのは広島でした。これはかなり珍しい事かと思われます。

2007年04月26日

清水直投手、2安打1失点完投も白星つかず

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズはダルビッシュ投手と清水直行投手が先発。開幕戦と同じ顔合わせとなりました。マリーンズは昨日に続いてDHに橋本選手。また、昨日休んだ青野選手が再び三番でスタメン復帰、という打順でした。
 1回裏、清水直投手は昨年から苦手としている森本選手にいきなり三塁打を打たれます。そして1死後、稲葉選手は遊ゴロを打つと、序盤ですのでセオリー通り一塁に送球して先制は許します。ところが、結果的にこれが決勝点となってしまいます。

 2回までダルビッシュ投手に無走者に抑えられてきたマリーンズ打線ですが、3回に先頭のベニー選手が四球で初の走者となると、続く橋本選手の安打がエンドランとなり、無死1・3塁と絶好の同点機を迎えます。しかし、ここで今江選手は詰まった投ゴロとなり、三塁走者ベニー選手が本塁に突っ込むもアウト。その後も打ち取られ。結局、0点に終わります。
 ここまで5試合、いずれもKOされていた清水直投手ですが、今日はいきなり三塁打されたものの、そこからは完璧に近い投球を見せます。2回から5回までをいずれも三者凡退。6回に四球で初回以来の走者を出しますが、ここも無安打に抑えます。
 ところが、ダルビッシュ投手も同様に好投。唯一の得点機である3回を除けば、7回まで全て三者凡退。というわけで、7回までともに1安打1四球という投手戦となりました。
 8回はともに1安打ずつ出ますが、ともに0点に終わり、1対0のまま最終回を迎えます。しかし、ダルビッシュ投手の投球は衰える事なく、今江選手は内野ゴロに、TSUYOSHI選手は三振であっさり二死に。早川選手がフルカウントから四球を選んだものの、青野選手が打ち取られ、今季初の完封負け。清水直投手の2安打1四球の好投を援護することができませんでした。ダルビッシュ投手は4連続完投となる今季初完封で3勝目、17イニング連続無失点となっています。
 これで連勝は5で止まり、一方のファイターズの連敗は6で止まっています。観客数は1万5千2百人ほどでした。

 福岡のホークス対ライオンズは新垣投手と岸投手が先発。初回にホークスはいきなり連打で好機を作り、多村選手の適時二塁打で先制します。さらに松中選手が四球を選び、無死満塁としますが、ここは岸投手に凌がれ、大量点は奪えません。
 新垣投手は、5回まで毎回走者を出し、しかも4回には暴投二つという内容でしたが、何とかライオンズ打線を6回まで0点に抑えます。しかし7回、1死から四球と安打で1・2塁とすると、細川選手に適時打が出て同点。さらに新垣投手にこの試合3つ目の暴投が出て、ライオンズが逆転します。新垣投手は前回の4暴投と合わせて2試合で計7暴投という制球の乱れぶりとなっています。
 岸投手は2回から7回までを1安打に抑える好投を見せます。ところが8回裏、先頭に代打で登場したアダム選手に2号ソロが出て、ホークスが追いつきます。
 そして迎えた9回裏、ライオンズは同点ながら小野寺投手を投入。しかし、先頭の多村選手が安打し、さらに失策もあって二塁に。続く松中選手を敬遠し、小久保選手の右飛で1・3塁になると、柴原選手も敬遠し、満塁でブキャナン選手を迎えます。ここでブキャナン選手は叩きつけるような当たりを放ち、三塁走者が生還し、ホークスが3対2でサヨナラ勝ちを決めました。
 背筋痛の和田投手に続き、肩に違和感をおぼえた斉藤和投手の登録も本日抹消したホークスですが、これで5連勝。また、ライオンズは今季初の同一カード負け越しとなっています。観客数は3万1千9百人ほどでした。この結果、パリーグは上位3球団がいずれも貯金4でGWを迎える、という形になりました。

 大阪ドームの合併球団対イーグルスは川越投手と林投手が先発。初回に川越投手の立ち上がりを攻めたイーグルスが礒部選手とリック選手の適時打で2点を先制。そして6回には遅ればせながら一軍昇格の憲史選手の適時打で1点を追加します。
 林投手は5回まで3安打無失点でしたが、6回に2死1塁からラロッカ選手に8号2ランを打たれて1点差に。続くローズ選手に四球を出したところで降板となります。
 しかし、そこから継投陣が抑え、1点差のまま最終回に入ります。ところがここで登板の福盛投手が先頭打者に安打されます。続く犠打は二塁封殺したものの、後藤選手に二塁打されて1死2・3塁に。続く大引選手が適時打を放ち、同点に追いつかれます。なお続く1死1・3塁のサヨナラ機は何とか凌いだものの、これで延長戦に。ともに得点圏に走者は出しますが、あと一本が出ず、結局3対3で引き分けとなりました。観客数は8千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズはボーグルソン投手とグライシンガー投手が先発。初回にタイガースが金本選手の適時打で先制。三回にはボーグルソン投手がまたまた安打を放って出塁すると、1死後にグライシンガー投手が来日初四球。すると続くシーツ選手に適時打が出て2点目を挙げます。
 一方、ボーグルソン投手は毎回安打されますが、1回と4回の2死満塁を凌ぐなど、0点に抑えます。しかし5回には連打に失策もからんで失点。5回を1失点ながら8安打4四球という事もあり、ここで降板となります。
 そして6回から早くも久保田投手が登板し、8回途中まで投げます。そして、以下はウイリアムス投手と藤川投手の継投で、安打こそされましたが結局1点も取られずに逃げ切り。3対1でタイガースが勝っています。スワローズは11安打5四球ながら14残塁という大拙攻でした。観客数は3万8千人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープは朝倉投手と大竹投手が先発。初回にカープが無死1・2塁から併殺で好機を潰しかけますが、続く新井選手に適時打が出て先制します。一方、大竹投手は初回から毎回走者を出しますが、併殺二つに盗塁失敗などもあり、ドラゴンズ打線を0点に抑えます。
 朝倉投手も7回まで7安打ながら1点に抑えますが、8回に栗原選手と新井選手に連続適時打が出て2点を追加します。カープは継投陣がドラゴンズ打線を無安打に抑えます。そして3試合連続サヨナラ負け中でしたが、9回も永川投手が三人で抑え、カープが完封リレーで3対0で勝利。連敗を止めています。観客数は2万7千6百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは木佐貫投手と三浦投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万7千3百人ほどでした。

2007年04月25日

久保投手の前回に続く好投で5連勝

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズはスウィーニー投手と久保投手が先発。今日のスタメンは堀選手と青野選手を外して橋本選手と塀内選手を入れました。昨日も今日も右投手相手ですが、今日のほうが左打者を増やしています。
 今日も先制はマリーンズ。3回に今江選手と塀内選手の8・9番が連打して好機を作ると、続くTSUYOSHI選手の適時打と内野手の三連打で先制します。しかしその裏、久保投手は簡単に2死を取ったものの、二度目のスタメンとなった陽選手にプロ初安打となる二塁打を打たれ、続く森本選手の適時打で追いつかれます。

 しかし直後の4回表、この回先頭のズレータ選手が二塁打で出塁すると、続く里崎選手の犠打が失策でオールセーフとなり1・3塁になります。続くベニー選手は浅い中飛に倒れたものの、続く今季初DHの橋本選手が犠飛を打ち上げて勝ち越し。さらに今江選手にも適時打が出て3対1とリードを広げます。
 久保投手は4回から8回まで毎回安打されますが、いずれも1安打のみで得点は許しません。前回の9回1失点に続いての8回1失点という好投でした。一方、スウィーニー投手も5回から7回まで内野安打1本のみ、続く8・9回は伊藤投手が無走者と、ともに無失点で早い展開で進みます。
 そしてマリーンズ2点リードで迎えた9回裏は、4試合連続登板となる小林雅英投手が登板。昨日安打された稲葉選手と田中幸選手を三振に打ち取るなど、三者凡退に抑え、8セーブ目を挙げています。久保投手は2勝目です。
 これでマリーンズは5連勝。この時期なのであまり意味はないのですが、一応「首位」となりました。一方のファイターズは6連敗となっています。観客数は1万4千4百人ほどでした。

 福岡のホークス対ライオンズは杉内投手と涌井投手が先発。杉内投手は3回まで1安打投球でしたが、4回2死から和田選手に安打されると、続くGG佐藤選手に5号2ランを打たれて2点を先制されます。
 一方、4連勝中の涌井投手は、4回まで2安打に抑えたものの、5回に連打で走者をためると、森本選手の適時三塁打で同点に。さらに大村選手に適時二塁打が出てホークスが勝ち越し、さらに2点を加え、打者一巡で一挙5点を挙げて逆転します。
 ライオンズは7回に三番手の星野投手を投入しますがこれが誤算。安打の後連続死球で自ら満塁とすると、小久保選手が2点適時打で貴重な追加点。その後も点を加え、9対3でホークスが快勝してます。これでホークスは4連勝となっています。観客数は3万1千8百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対イーグルスは吉井投手と田中投手という年の差23対決。4回に大引選手の適時打、日高選手のスクイズなどで3点を先制し、続く5回にも2点を追加し、田中投手をKOします。イーグルスも山崎武選手の2試合連続となる9号2ランで反撃しますが、イーグルス継投陣が打たれ、点差が開きます。
 なお、この試合、8回にラロッカ選手がこの試合2つめの死球を受けて険悪な雰囲気になります。そして続く9回に山崎武選手が死球を受けると、日高選手のマスクをはぎ取ります。これで両チーム入り乱れて乱闘となり、山崎武選手とローズ選手が退場となります(追記・山崎武選手は単に代走が出ただけでした。審判は「マスク取り」は見ていなかったそうです)。この両球団なだけに、大半は元チームメート同士なわけで、何とも言えないものがなりました。
 結局そのまま合併球団が9対3で勝ちきり、吉井投手は今季初勝利。一方の田中投手はプロ初敗戦となっています。観客数は1万9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは下柳投手と石井一投手が先発。初回に2死から金本選手の三振が振り逃げになり、そこから今岡選手と林選手の連続適時打でタイガースが2点を先制。2回に畠山選手の1号ソロで1点差にされますが、直後に赤星選手の犠飛で1点を追加します。
 下柳投手は6回を3安打1四球で1失点。その裏、タイガースが鳥谷選手の適時三塁打などで3点を追加して4点差とします。これで、いつもの三人を休ませることができ、江草投手と福原投手の継投でスワローズ打線を抑え、7対2で勝っています。観客数は3万7千7百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープは久本投手と青木高投手が先発。4回に福留選手の6号ソロでドラゴンズが先制。一方の久本投手は4回まで無安打投球でしたが、5回に連打で追いつかれた後、足を痛めて降板。しかし、緊急救援の石井投手が後続を抑えます。するとその裏、中村紀選手に移籍後本拠地初となる4号ソロが出てドラゴンズが再び勝ち越します。
 その後もドラゴンズは福留選手の7号2ランなどで追加点。一方、ドラゴンズは石井投手以下の4投手がカープ打線を6回以降1安打に抑え、5対1でドラゴンズが快勝しています。観客数は2万7千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは金刃投手と加藤投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万8千人ほどでした。

マリーンズ、今季初の4連勝

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズは建山投手と渡辺俊投手が先発。マリーンズは堀選手と今江選手がスタメンでした。
 渡辺俊投手は、2回に安打と失策で無死1・2塁とされますが、ここは後続を抑えて、先取点は許しません。一方、建山投手に2回まで三人ずつに抑えられたマリーンズ打線ですが、3回に今日は7番に入ったベニー選手の今季1号となるソロが出て先制します。
 渡辺俊投手は3・4・5回と続けて安打、うち2回は無死の走者でしたが、いずれも0点に抑えます。そして6回表、先頭の早川選手が2号ソロを放って2対0とリードを広げました。

 しかし渡辺俊投手はその裏、セギノール選手にこの試合4度目となる先頭打者安打をされ、稲葉選手にも安打された後、1死後にマリーンズに強い高橋選手に適時打を打たれ、1点を返されます。
 続く7回裏、渡辺俊投手は先頭打者を失策で出した所で降板となります。続く藤田投手は田中賢選手を抑えます。ところが、三番手で登場した荻野投手が誤算。前の試合ではイーグルスの中軸を三人で押さえましたが、今日は安打と四球で満塁として1死も取れずに降板してしまいます。続く稲葉選手の所で高木投手が登板。その稲葉選手は抑えますが、続く田中幸選手には押し出し四球を出してしまい、同点に追いつかれます。
 さらに二死満塁で打席には先ほど適時打の高橋選手、というところでバレンタイン監督は五番手に小宮山投手を起用。これが前の試合に続いて成功し、一邪飛に抑え、逆転は許しません。
 ファイターズは8回も建山投手が続投しますが、1死後に連続死球を出してしまい、降板となります。ここで二番手は同点ながら武田久投手。ズレータ選手は三振に打ち取られましたが、続くワトソン選手が中堅フェンス近くに達する2点適時二塁打を放つと、続く里崎選手も左翼に適時打を放ち、計3点を勝ち越します。
 その裏は薮田投手が内野安打1本を打たれるも0点に抑え、9回は小林雅投手が登板。2死から苦手の稲葉選手に安打されると、続く田中幸選手に通算1990本目となる安打をされますが、最後は金子洋選手を抑え、7セーブ目を挙げて試合終了。マリーンズが5対2で4連勝。前の試合で2年8ヶ月ぶりの勝利を挙げた小宮山投手が2試合連続の勝利投手となっています。一方のファイターズは5連敗となっています。観客数は1万3千1百人ほどでした。

 神戸の合併球団対イーグルスはセラフィニ投手と永井投手が先発。初回にセラフィニ投手が制球を乱し、安打と2四球で満塁とし、礒部選手の犠飛でイーグルスが先制。さらに続く山崎武選手が7号3ランを放ち、2安打で計4点を取ります。
 さらにイーグルスは4回に嶋選手のプロ初打点となる適時打などで2点を追加してセラフィニ投手をKOすると、続く5回には二番手の岸田選手から山崎武選手がこの試合2本目となる8号2ランを放ち、早くも9点目を挙げます。
 永井投手は6回途中まで投げて3失点。その後、合併球団も反撃し、9回は四番手の有銘投手から3安打して1死満塁とします。ここでイーグルスは5番手に松本投手を投入。北川選手に押し出し死球を出して1発出れば同点という場面となりますが、後続を抑えて9対5でイーグルスが勝利。永井投手は2度目の先発で2連勝、松本投手は先日の初勝利に続きプロ初セーブを挙げています。観客数は1万1千人ほどでした。
 なお、熊本のホークス対ライオンズは雨で中止でした。

 甲子園のタイガース対スワローズはジャン投手と石川投手が先発。三回に先頭の田中浩選手に二塁打されると、犠打の後、飯原選手のファウルフライを林選手があえて取って犠飛とし、スワローズが先制します。一方、ジャン投手は6回まで2安打に抑えていたのですが、7回に先頭のラミレス選手の打球が顔面を直撃して降板となりました。
 打線のほうは、6回まで投げた石川投手、さらに木田投手・館山投手の前に8回まで4安打1四球で無得点。しかし、ジャン投手緊急降板後に久保田投手・ウイリアムス投手とつなぎ、1対0のまま9回裏を迎えます。
 雨が激しくなった9回裏、スワローズは高津投手が登板。1死後、シーツ選手は右飛に打ち取られますが、これをガイエル選手が落球し、シーツ選手は二塁に。するとスワローズはここで金本選手を敬遠します。しかしこの作戦は失敗。高津投手は続く今岡選手にも四球を出してしまい、満塁とします。ここで林選手が右前に打ち返して同点とすると、続く矢野選手が中前にサヨナラ打を放ち、タイガースが2対1で勝っています。観客数は3万7千8百人ほどでした。

 なぜか仙台で行われた読売対ベイスターズは姜投手と土肥投手が先発。初回にベイスターズが2点を先制したのに始まって序盤は打撃戦。4回を終わってベイスターズが6対5という展開で、両先発とも4回で降板します。その後も点を取り合い、終わって見れば8対6でベイスターズが逃げ切り。出産の関係で一時帰国したクルーン投手の代役を務めた那須野投手がプロ初セーブを挙げています。また、9回表には門倉投手が古巣相手に「敗戦処理デビュー」を飾っています。観客数は1万5千人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープは山本昌投手と黒田投手が先発。3回にドラゴンズが2点を先制しますが、直後の4回表に栗原選手が4号同点2ランを放ちます。そして7回にドラゴンズが李選手の適時打で勝ち越し、山本昌投手は8回を2失点に抑え、通算193勝目の権利を残して降板します。しかし、9回に登板した岩瀬投手に対し、栗原選手が本日2本目となる同点ソロを放ちます。
 その裏に登板の永川投手は、2死2塁とし、続く中村紀選手は安打性の当たりを放ちます。しかしここは松本選手が好捕し、延長戦に入ります。そして迎えた12回裏、先頭の中村紀選手が安打し、犠打と暴投などで1死1・3塁に。ここで英智選手が右翼へライナー性の当たりを放つと、それを天谷選手が返球を焦ったか捕りきれず、中村紀選手がサヨナラのホームを踏んで試合終了。記録は犠飛と失策になっていました。これでカープは3試合連続サヨナラ負けとなっています。観客数は2万7千2百人ほどでした。

2007年04月24日

教育の一環?

[ 野球 ]

 プロ野球の裏金問題から端を発して、「高校野球特待生」までが問題に。おかげで、県大会を出場辞退した高校まで出現しました。
 この件において一番驚かれるのは、「高野連が特待生制度を禁止していた」という事でした。
 甲子園大会の中継で「出身中学」を見ていれば、高校と数百キロ離れた都道府県の出身者は珍しくありません。まさか、高校球児の親に限って長距離転勤が多い、などという事はないでしょう。そうやって、わざわざ遠方の中学生を、何の便宜もはからずに野球のために入学させる、という事は普通、考えられません。

 そのような現状は、ちょっと高校野球中継を見ただけで見当がつきます。にも関わらず、高野連はこれまで「野球に力を入れている高校が、遠方の生徒を特待生みたいな形で優遇する、などという事はない」と思っていたのでしょうか。もし今回の問題が露見するまで疑いすらしなかったというなら、その思考力にはかなりの問題があると言わざるを得ません。
 あと、他のスポーツと違って、野球だけ認めない建前として「教育」という言葉を出していました。毎度書いていますが、炎天下の甲子園で延長15回投げた翌日に同じ投手が完投するような、下手すると野球生命を奪いかねないような酷使を堂々とやらせておいて、何が「教育」だ、とほとほと呆れました。
 裏金問題を「2球団において例外的に生じたこと」にまとめようとする報道もそうですが、プロもアマも、なんでこんな空虚な建前を主張し続けるのか不思議です。もっとも、これは野球界に限った事ではなく、日本社会のどこでも見られる風潮ではあるのですが・・・。

2007年04月22日

逆転サヨナラ2ランが2本

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは雨で中止。発表されたスタメンでは、堀選手が今季初の2番二塁だったので楽しみにしていただけに残念でした。

 所沢のライオンズ対合併球団はギッセル投手と平野佳投手が先発。2回二死無走者から四死球と失策で好機を貰った合併球団が、大西選手の詰まった内野安打で先制します。さらに3回にはラロッカ選手の6号ソロ、4回には後藤選手の犠飛と、着実に得点を重ねて試合の主導権を握ります。
 一方の平野佳投手は、2・3回の無死1・2塁、5回の無死2塁と再三の危機を作りますが、後続を抑え、無失点で5回を乗り切ります。6回には4安打で2点を返され、さらに2死1・3塁となりますが、ここは何とか凌いで降板します。
 しかし続く7回に、失策と犠打で1死2塁となり、ここで登板の三番手・本柳投手が中島選手に適時打を打たれで同点に。これでライオンズの流れになったかと思われました。
 ところが直後の8回表、三番手の長田投手に対し、2死2塁から大西選手が本日4安打目となる適時打を放ち、合併球団が再びリードを奪います。
 その裏、合併球団は通常なら加藤大投手を出すところですが、早くもカーター投手が登板。1死から連打で1・2塁となりますが、ここは後続を断ちます。この時点では解説者氏は、「9回に加藤大投手かも」と言っていました。しかしながら、続く9回裏もカーター投手が続投。ところが、中島選手が本日3本目となる中越二塁打を打つと、続く3試合ぶりスタメン復帰となったカブレラ選手が右翼ポール際に3号逆転サヨナラ2ランを放ち、ライオンズが5対4で勝利。流れが複雑に変わった試合でした。また、加藤大投手が出てこなかった理由も気になるところです。故障でもあったのでしょうか。
 ところで、サヨナラ本塁打となると、普通は「手荒い祝福」があるとしたものですが、「水かけ」こそあったものの、それらしい事はほとんどありませんでした。このあたり、チームの中でのカブレラ選手の立ち位置がどうなっているのか、などと気になりました。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対ホークスはグリン投手と水田投手が先発。水田投手は木曜以来の中二日。その時は、初回に3点を失い、4回途中で降板しています。その水田投手ですが、2回を除く毎回に安打されますが、6回途中まで無失点に抑えます。
 一方のグリン投手も、1・2回に先頭打者に二塁打されるなど、毎回走者を出しますが、4回まで無失点に抑えます。ところが5回、安打で3度目の先頭打者出塁を許すと、四死球で二死満塁に。ここで松中選手が2試合連続となる3号満塁本塁打を放ち、ホークスが一挙に4点をリードします。
 グリン投手は6回途中に背中を痛めて急遽降板。その後、ファイターズは金沢投手を挟んで両武田投手にマイケル中村投手と、4点負けていながら勝ちパターンの継投でホークスの追加点を許しません。しかし、打線がホークスの継投陣に毎回のように走者を出しながら、点を取れません。9回も先頭の田中幸選手が馬原投手に対し、通算1989本目となる安打を放って出塁しますが、次打者が併殺で終わってみれば三者凡退。ホークスが4投手による完封リレーで4対0で勝っています。ファイターズはこれで5連敗となっています。観客数は2万1千6百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対カープは寺原投手とフェルナンデス投手が先発。前回の初登板で12安打10失点KOだったフェルナンデス投手ですが、初回にいきなり仁志選手と村田選手にソロ2発を浴びるものの、その後はナックルボールが冴え、ベイスターズ打線を2回以降は抑えます。そして打線も嶋選手の3号ソロなどで追いつき、6回には栗原選手の3号ソロで逆転に成功します。
 結局フェルナンデス投手は8回途中まで投げて6安打2四球で2失点に抑え、来日初勝利の権利を得て降板します。
 そして昨日同様、カープの1点リードで迎えた9回裏、マウンドには昨日逆転サヨナラ打を打たれた永川投手が上がります。そして先頭の村田選手に四球を出します。ここでベイスターズベンチが動き、村田選手に代走を、さらに「ピンチバンター」として小池選手を代打に出します。ところが、それだけ万全を期して臨んだバントを、永川投手が好判断で二塁に投げ、アウトにします。これで今日はカープかと思ったのですが、続く金城選手が右翼席に今季1号となる逆転サヨナラ2ランを右翼席に叩き込み、ベイスターズが連日の逆転サヨナラ勝ちとなりました。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 夜に行われた神宮のスワローズ対ドラゴンズは増渕投手と中田投手が先発。スワローズは打順を入れ替え、昨日2本塁打の青木選手3番に入れました。
 前回、序盤KOの増渕投手ですが、初回、追い込んでから死球を出し、さらに安打を許すと制球が乱れ、連続四球で早々と先制点を献上します。さらに内野ゴロと中村紀選手の適時打で計3点を奪われます。この時点では、「これでは今日も序盤KOか」などと思ったのですが、そこから増渕投手は立ち直ります。5回に犠飛を打たれて追加点を与えたものの、2回から5回だけを見れば4安打4四死球1失点でした。
 一方、ここまで3戦全勝で、防御率0点台の中田投手は、3回までは1安打に抑えます。ところが4回に先頭のガイエル選手に来日第1号を打たれると、続く5回にはラミレス選手の3号3ランで同点となりました。
 さらに6回、中田投手は簡単に2死を取りますが、続く田中浩選手に詰まりながらも右前に落とされると、そこから予想外の展開に。続く代打・度会選手、さらには初の一番に入った飯原選手が、ともに詰まりながら外野前に落とし、スワローズが勝ち越し。さらにスワローズ打線は止まらず、昨日のお返しをするかのように連打を放ち、計6連打で中田投手は降板。さらに四球を挟んで打者一巡すると、10人目の打者・福川選手にも2点適時打が出て、この回7安打で一気に6点を勝ち越し。その後、ドラゴンズもソロ2本で反撃するも、6回の大量点が大きく、10対6でスワローズが逆転勝ちしています。観客数は1万4千人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は小嶋投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万8千5百人ほどでした。

2007年04月21日

小宮山投手、2004年8月以来の白星

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは青山投手と成瀬投手が先発。今日は土曜日恒例の橋本選手がスタメンマスクで7番に、そして里崎選手は6番DHで、ベニー選手がスタメン落ちしました。
 二週間前には青山投手は2回で6点取ってKOしたマリーンズ打線ですが、今日は2回まで無走者。3回に先頭の橋本選手がチーム初安打を放ちますが、後続が二塁にも進められずに打ち取られます。
 一方、ここまで3試合で自責点4だった成瀬投手ですが、今日は初回・2回とも安打されるという立ち上がり。そして3回、1死から鉄平選手の俊足で内野安打にされると、続く塩川選手にも安打されて1・2塁に。ここで好調の礒部選手に2点適時打を打たれ、先制を許します。さらに1死後にはリック選手にも適時打が出て、3点をリードされます。

 しかし直後の4回表、先頭の早川選手が内野安打を放ち、続く青野選手の三塁ゴロが失策となって1・2塁に。さらに青山投手はズレータ選手にぶつけてしまって満塁とすると、続くワトソン選手が押し出しの四球を選び、マリーンズが内野安打一つで1点を返します。さらに里崎選手に適時打が出て1点差としてなお無死満塁。一気に同点さらには逆転かと思いましたが、橋本選手が倒れた後、サブロー選手のライナーゲッツーもあり、2点で止まりました。
 続く5回も先頭の塀内選手が安打で出塁し、TSUYOSHI選手が四球を選んで再び無死1・2塁に。ここで早川選手が送った後、青野選手の内野ゴロの間に塀内選手が生還して、マリーンズが追いつきます。
 追いついてもらった成瀬投手ですが、今日はどうもこれまでと違う感じ。4回も2死を取った後、礒部選手に四球を出します。
 するとここでバレンタイン監督が出てきて投手交代。今日の成瀬投手は4回2/3投げて7安打1四球3失点。得意の三振も3つだけで球数も87球と変調でしたから仕方ないかもしれません。そして二番手として小宮山投手が登板しました。2005年になってからは登板は敗戦処理か大差で勝っている時が原則。同点で登板した2回はいずれも延長戦の時のみでした。
 というわけで、2005年6月11日以来の「中継ぎ登板」となった小宮山投手ですが、フェルナンデス選手には安打されるものの、続くここまで2打数2安打のリック選手を投ゴロに打ち取ります。そして続く6回も山崎武選手、ウィット選手といった一発のある面々を三人で抑えました。
 青山投手は6回まで6安打3四死球ながら3失点で踏ん張っていたのですが、続く7回に先頭のTSUYOSHI選手が安打で出塁します。続く早川選手の犠打は三塁前にやや強めに転がり、フェルナンデス選手は二塁に送球しますが、これがややそれて3度目の無死1・2塁に。青野選手の犠打は失敗し、二塁走者がアウトになったものの、ズレータ選手が中前に適時打を放ち、遂にマリーンズが勝ち越し。ここで青山投手は降板となりました。
 イーグルスもここから「一人一殺」の細かい継投で追加点を防ぎにかかります。しかし渡辺恒投手は代打のベニー選手に四球を出し、小倉投手には里崎選手が犠飛を放って1点を追加します。さらに四番手に左の松崎投手が出ると、マリーンズベンチも動き、DH解除を覚悟で橋本選手に代打で堀選手を。しかし、ここは松崎投手が凌ぎ、5対3で終盤に入ります。
 小宮山投手は7回も続投。2死を取ったところで塩川選手に安打され、ここで降板となります。そして今日2安打1四球の礒部選手には藤田投手が登板。内野ゴロに打ち取ってきっちり仕事をこなしました。
 8回にもマリーンズは1死2塁の追加点機を作りますが、続くTSUYOSHI選手の放った安打性の当たりを、新人の渡辺直選手が好捕して本日2つめのライナーゲッツーとなり、0点に終わります。
 その裏は薮田投手と思いきや、新人の荻野投手が登板。この起用に応え、四番のフェルナンデス選手から始まるイーグルス打線を三者凡退に抑えます。
 そして9回は小林雅英投手が登板。昨日安打されたウィット選手からでしたが、今日は三人で抑え、連日のセーブを挙げました。
 これでマリーンズが5対3で勝って3連勝。荻野投手はプロ初ホールド。そして小宮山投手は2004年8月25日以来となる勝利を挙げています。
 そしてヒーローインタビューも小宮山投手が。約2年半ぶりの白星に対する喜びはもちろんあったようですが、その「原因」を作った成瀬投手に言及し、「これから懇々と説教をする」と、指導者的視点で話していました。
 これで今季土曜日初勝利。同時に、橋本選手がスタメンマスクを被った試合の初勝利ともなっています。観客数は1万5千3百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対ホークスは八木投手と斉藤和投手が先発。0対0で迎えた5回にホークスが多村選手の適時打で先制。しかしその裏、ファイターズも森本選手の適時打で追いつきますが、6回表に小久保選手に二日連続となる8号ソロでホークスが再び勝ち越します。
 その裏、ホークスは早くも2番手の森福投手が登板。しかし死球と安打で走者をためて降板。続く佐藤投手が鶴岡選手に同点適時打を打たれ、森福投手は7試合目での初自責点となりました。
 しかし直後の7回。八木投手は先頭打者に二塁打を打たれ、続く大村選手の犠打を稲田選手が失策して無死1・3塁となり、本多選手の適時打で、ホークスが三度勝ち越します。ここでファイターズは八木投手をあきらめ、押本投手を投入しますが、これが大誤算。続く多村選手に開幕戦以来となる3号3ランが出ると、さらに松中選手にも二者連続となる3号ソロが出ます。さらにアダム選手に来日初安打となる1号2ランが出てこの回一挙7点。それまでの接戦が一転して大差試合となりました。さらに9回にも2点を追加したホークスが11対2と大勝で連勝。逆にファイターズは3連敗となっています。観客数は2万3千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は西口投手とデイビー投手が先発。ここまで4戦4勝だった西口投手でしたが、今日は乱調。2回に安打と2四球で満塁とし、続く大西選手にもこの回3つめの四球で先制点を献上。さらに犠飛も出て1安打で2点を失います。続く3回も先頭打者の四球を足がかりに1点を失うと、4回も先頭打者に安打された後、四死球で満塁として、ローズ選手が2点適時打を放って計6点。ここで西口投手はKO。6安打7四死球6失点とこれまでの4試合とは別人のような内容でした。
 デイビー投手は大量援護にもまもれれ、7回を5安打1四球1失点。合併球団が7対1で快勝し、今季対ライオンズ初勝利を挙げています。観客数は1万2千8百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対カープは川村投手と佐々岡投手が先発。2回に吉村選手の適時打でベイスターズが先制します。川村投手は5回を5安打2四死球で無失点ながら、球数が87球という事もあって裏の攻撃で代打を送られ、6回からホセロ投手がマウンドに上がります。ところが、そのホセロ投手。いきなり三者連続四球で無死満塁に。続く倉選手の併殺の間に同点となります。ホセロ投手は結局3イニングを投げ、無安打4四球1失点という内容でした。
 そして同点で迎えた9回、3番手の木塚投手に対し、先頭の倉選手の打球が左翼ポールを直撃する2号ソロを放ち、カープが勝ち越します。ところが、その裏、今季ここまで1勝4セーブで失点0だった永川投手が、1死から連打と内野ゴロで2死2・3塁とします。ここで代打には今季ここまで14打数1安打の種田選手が。1塁は空いているもののカープは勝負しますがこれが失敗。種田選手が左翼の頭を越すサヨナラ2点適時二塁打を放ち、ベイスターズが3対2で逆転サヨナラ勝ちをしました。観客数は1万7千人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは藤井投手と吉見投手が先発。初回、いきなりドラゴンズが四球と「お見合い」で好機を貰うと、福留選手に3号3ランが出て先制。さらにそこから再び走者をため、今季初スタメンの清水将選手の内野ゴロの間にもう1点を追加します。さらに中村紀選手の2打席連続本塁打などで、5回までに7点を取ります。
 ところが、3回まで失策による1点のみに抑えられていたスワローズですが、4回に宮本選手の2号ソロと失策で3点目を返し、この回途中で吉見投手は降板。さらに5回にも2点を返すと、6回にはこの回から登板の高井投手が二死満塁とするも、ここまで2打席連続本塁打の中村紀選手を三振に打ち取り三者残塁。その裏には青木選手に5号ソロが出て、ついに1点差に迫ります。
 これで流れがスワローズになったかと思いきや、直後の7回に先頭の李選手が安打し、犠打で進んだ後、代打の立浪選手から始まり、四球を挟んで5連打で高井投手をKO。四番手の遠藤投手も猛攻を止められず、結局この回に打者一巡。最後は立浪選手の代走で出ていた新井選手にも打席が回り、「代走適時二塁打」が出てこの回計8点。続く8回には福留選手に本日2本目となる4号ソロが出て21安打で計16点。スワローズも12安打で7点を取りますが、失点が大きすぎて16対7でドラゴンズが大勝。5番手のS=ラミレス投手が来日初勝利。一方、スワローズのラミレス選手には来日1,000本目の安打が出た試合でもありました。観客数は2万3千1百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は能見投手と久保投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万8千5百人ほどでした。

2007年04月20日

青野選手の3ランで連勝

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは林投手と小野投手が先発。今日の打順は九番を今江選手から塀内選手に代えた以外は1番から8番まで同じ並び、とマリーンズとしては珍しい(?)打順構成でした。一方のイーグルスですが、この三連戦は「ファンクラブデー」と銘打って、胸に大きく帽子のマークをつけたユニフォームを着用していました。
 初回はともに安打で走者を出しながら中軸が併殺、2回はともに三者凡退と、両投手ともまずまずの立ち上がりを見せます。
 ところが3回、1死からベニー選手が安打すると、唯一昨日と違うスタメンである塀内選手が二塁打を放ち、先制機を作ります。そして四球で満塁になった後、早川選手に犠飛が出てマリーンズが先制しました。

 続く4回表も、先頭のズレータ選手が安打し、2死後にサブロー選手も安打しますが、追加点には結びつきません。その裏、小野投手も先頭打者に失策で出塁され、その後安打もされますが、得点は許しません。
 そして中盤になってから投手戦に。小野投手は5回に三者連続二塁ゴロと打たせて取る投球を見せます。一方、林投手も本領を発揮。5回から7回まで、走者を一人も出せません。
 そして1対0のまま迎えた7回裏、小野投手は先頭の山崎武選手に初球を左翼席に運ばれ、ついに失点をしてしまいます。さらに2死後に嶋選手に安打され、小野投手はここまで6安打1四球1失点ながら降板となってしまいました。二番手は今季やっと4登板目となる藤田投手。盗塁で得点圏に進められますが、鉄平選手を三球三振に打ち取ります。
 そしてその裏、この回先頭の塀内選手の当たりは平凡な左飛に見えましたが、深追いした遊撃手がグラブに当てて落とし、失策で無死二塁となってしまいます。さらに、続くTSUYOSHI選手のバントを投手と捕手がともに追ってしまい、内野安打に。相手の守備で無死1・3塁と好機を作ります。そして1死後、青野選手が初球を左翼席に第5号となる3ランを放ち、一挙に3点を勝ち越します。青野選手は5本中3本がイーグルス戦。しかも、3本とも、試合に大きな影響を及ぼす本塁打となりました。
 イーグルスも直後にフェルナンデス選手の適時打で1点を返しますが、薮田投手が後続を断ち、2点差のまま最終回に。そして9回は小林雅英投手が先頭打者に安打されたものの、続く三人をいずれも凡フライに抑え、12日ぶりのセーブを挙げています。
 これでマリーンズは連勝。一方のイーグルスは連勝が3で止まっています。観客数は1万7百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対ホークスはダルビッシュ投手と神内投手が先発。立ち上がり、ダルビッシュ投手が変調。久々に一番に入った大村選手に安打されると連続四球と暴投で自ら先制点を献上。さらに小久保選手に7号3ランが出て、ホークスが2安打で4点を先制します。
 ホークスは田上捕手を今季初のスタメン捕手に起用します。それが神内投手と相性が良かったのか、5回に連続二塁打で1点を取られた、6回を投げて5安打1四球1失点にファイターズ打線を抑えます。
 一方、ダルビッシュ投手は立ち上がりの乱調が嘘のような好投。2回から6回までホークス打線を無安打に抑えます。2回以降は出した走者は三人のみで3試合連続となる完投を達成して反撃を待ちます。しかし、打線がホークス継投陣にかわされ、4対2でホークスが勝利。ダルビッシュ投手の連勝はついに12で止まりました。ホークスとしては、イーグルスに記録を作られた翌日に記録を止めた、という形になっています。これでホークスは5割復帰。観客数は1万8千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は杉山投手と内海投手が先発。ともに2回まで無安打という立ち上がりになりますが、3回に杉山投手が鈴木尚選手に初安打となる三塁打を打たれると、続く内海投手に適時打を打たれ、先制されます。杉山投手は7回を7安打1四球ながら無失点に抑えます。しかし、打線が6回まで内海投手に無安打に抑えられてしまいます。
 しかし7回裏、先頭のシーツ選手がチーム初安打を放つと、金本選手がこの本日3つめの四球を選び、1死後に浜中選手に適時打が出て同点に追いつきます。
 タイガースは8回から同点ながら、ウイリアムス投手・藤川投手・久保田投手をつぎ込み、勝ち越し点を与えません。一方、読売も内海投手が9回まで1点に抑え、その後、継投陣相手に走者が出るもサヨナラには至りません。11回にも2死から金本選手が二塁打したものの、今岡選手敬遠の後、葛城選手が打ち取られます。
 そしていよいよ12回。タイガースは5番手に昨日打たれた江草投手を投入します。ところが、いきなり先頭の阿部選手を歩かせ、次のホリンズ選手に安打され、無死1・2塁。さらに続く鈴木尚選手の犠打を、江草投手が三塁に投げるも、これが悪送球。阿部選手の代走で出ていた矢野選手に一気に生還されて勝ち越されます。さらに加藤選手の犠飛、そして前の回の代走から守備に入っていた小坂選手に今季初安打となる適時打が出て、この回、読売が一気に3点を勝ち越します。
 しかしその裏、この回から登板の豊田投手に対し、1死後に藤本選手が右前に弾き返すと、続く林選手も1・2塁間を抜きます。そして鳥谷選手の2点適時二塁打で1点差に迫ります。そして暴投で鳥谷選手が三塁に進んだ後、赤星選手が右前に同点適時打。4連打で一気に追いつきます。
 シーツ選手は倒れますが、金本選手が初球を中前にはじき返します。すると読売は1・2塁ながら続く今岡選手を敬遠するという珍しい満塁策を取ります。
 ここで投手の打順での代打は狩野選手。昨年はウエスタンで首位打者を獲得しています。ここで起用に応え、二球目を左翼にはじき返し、高卒入団7年目にしてのプロ初安打がサヨナラ打に。タイガースが昨日の借り(?)を返す大逆転サヨナラで5対4で勝っています。観客数は4万5千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズはグライシンガー投手と朝倉投手の先発で投手戦に。5回まで両チームあわせて3安打という展開になります。ところが6回、1死から失策で走者が二塁に進むと、ラミレス選手が適時打を放ち、スワローズが先制。グライシンガー投手ドラゴンズ打線を4安打無四球に抑え、来日初完封。チームの勝星の半分にあたる3勝目を早くも挙げています。観客数は1万4千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは三浦投手と大竹投手が先発。4回に栗原選手の2ランなどで3点を先制し、その後も小刻みに追加点。一方、大竹投手は8回まで無失点。9回に1点を取られて完封は逃しますが、完投で2勝目を挙げています。観客数は1万7百人ほどでした。

小林宏投手の好投とズレータ選手の4打点で快勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は小林宏之投手と川越投手が先発。マリーンズは二番に定着していた里崎選手を五番に、青野選手が初の三番に。そして打撃不振のベニー選手を八番にと、打線を組み替えました。ベニー選手はこれであと七番と九番に入れば、外国人選手史上初の全打順スタメン出場者になると思われます。
 2回に先頭のワトソン選手が二塁打を放ち、サブロー選手の内野ゴロで三塁に進むと、その八番に下がったベニー選手が適時二塁打を放ち、マリーンズが先制します。さらに3回にはズレータ選手に6号ソロが出て1点を追加。昨日の敗戦後、ベンチに残って悔しそうな表情を見せていた二人の活躍でマリーンズがリードします。
 一方、小林宏投手は、初回・2回と安打されますが、いずれも次打者を併殺に仕留め、3回までを九人で抑えます。

 続く4回、安打と四球で無死1・2塁としますが、ラロッカ選手を三振に打ち取り、その際に暴投になるものの、飛び出した走者を刺してアウトにします。そして続くローズ選手も打ち取り、この回も0点に終わります。
 そして5回裏、先頭のTSUYOSHI選手が安打し、犠打と四球で1死1・2塁とすると、先ほど本塁打のズレータ選手が適時二塁打を放ち、続く里崎選手にも犠飛が出て4対0とリードを広げます。
 小林宏投手は7回を7安打1四球と走者は出しますが、失点は失策がらみによる1点だけで、自責点0と好投します。そして7回裏には、ズレータ選手に本日2本目となる7号ソロが出てダメ押し。15日の死球で小指を骨折しながら、3打点を挙げるという活躍でした。
 8回はこの回から登板の荻野投手が2死1・3塁としますが、ここで登板の薮田投手がローズ選手を打ち取り、さらに9回も三者凡退で今季初セーブ。マリーンズが5対1で快勝しました。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズは岸投手と金村投手が先発。初回にいきなり無死1・3塁と好機を作ったライオンズが中島選手の犠飛と和田選手の適時打で2点を先制。直後にファイターズも1点を返しますが、その裏、ファイターズに守備の乱れが続き、即座にライオンズが1点を追加します。
 その後、7回にファイターズが田中賢選手の犠飛で1点差としますが、8回裏、ここまで頑張っていた金村投手が2死満塁から連続適時打で3点を失い、試合は決まりました。そのまま、ライオンズが6対2で勝っています。岸投手は2勝目を挙げています。観客数は7千人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ホークスは牧野投手と水田投手が先発。4年ぶり先発の水田投手が立ち上がりに2安打と四球で1死満塁とし、失策とウィット選手の2点適時打でイーグルスが3点を先制します。
 一方、牧野投手は3回まで無安打投球。ところが4回に打球が足を直撃して降板となります。しかし、ここで急遽リリーフした今季初登板の朝井投手がこれまた好投。8回まで3安打に抑え、ホークス打線に得点を与えません。
 ホークスも継投で2回以降はイーグルス打線を抑え、9回は福盛投手から先頭の松中選手の二塁打を足がかりに、2死から安打と失策で1点を返しますが、反撃もここまで3対1でイーグルスが勝ち、本拠地初となる3タテをホークスに対して成し遂げています。逆にホークスは勝率5割を割っています。観客数は1万1千人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは川上投手とボーグルソン投手が先発。2回1死1・2塁から、先週、川上投手から本塁打を放っているボーグルソン投手の適時二塁打でタイガースが先制。1点返された直後の3回表には林選手の犠飛で1点を追加します。さらに5回には無死1塁で続くシーツ選手の打球が川上投手を直撃して降板。急遽救援の小林投手から4点を追加します。
 ところが、その裏、ボーグルソン投手は先頭打者に四球を出すと、3連打で3点を返されます。さらに四球二つで満塁とすると、タイガースは江草投手を投入。しかしこれも裏目となり、立浪選手の代打適時打で1点差となります。
 そして迎えた7回表、タイガースは久保田投手を投入しますがこれも裏目。連打で無死2・3塁とされると、英智選手の代打2点適時打で、ついにドラゴンズが逆転します。そして9回は岩瀬投手に抑えられ、9対7でドラゴンズが大逆転勝ちをしています。観客数は3万5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは石井一投手と加藤投手が先発。スワローズは開幕戦以来となる古田兼任監督がスタメン捕手が実現し、通算二千試合出場ともなります。ところが、初回に石井一投手が満塁本塁打されるなど、2回までに8失点でKO。5回までに10対0と大差になります。
 そして7回、死球を巡ってもめあいとなり、さらに危険球退場に抗議した古田監督が退場と散々な展開に。結局、14対1でベイスターズが大勝しています。観客数は1万1千5百人ほどでした。
 大阪ドームの読売対カープは木佐貫投手と長谷川投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万6千4百人ほどでした。

 なお、大リーグのヤンキース対インディアンス戦に先発した井川投手は6回を5安打2四死球ながら2失点に抑え、味方の大量援護もあり、大リーグ初勝利を飾っています。

2007年04月18日

イーグルス田中投手、四度目の先発でプロ初勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団はは雨で中止でした。
 仙台のイーグルス対ホークスは田中党首と杉内投手が先発。初回、いきなりホークスが田中投手の立ち上がりをとらえ、三者連続安打で先制。さらに松中選手が四球を選んで無死満塁とします。ところが、田中投手はここから小久保選手にはじまる三割打者三人を三者連続三振に打ち取り、追加点は許しません。

 一方、対イーグルス9勝1敗で、仙台では5連勝中の杉内投手は5回まで無安打投球に抑えます。しかし、田中投手も5回まで計7安打ながら、2回以降は無失点に抑えます。
 イーグルスは6回2死から塩川選手がチーム初安打となる二塁打を放ちます。すると、四球の後、フェルナンデス選手が2点適時二塁打を放って逆転。さらにリック選手にも適時打が出て3点を取ります。
 さらに7回には鷹野選手の代打適時二塁打、8回にはフェルナンデス選手の4号2ランと着実にイーグルスが加点します。
 田中投手は8回に1点を失ったものの、9安打1四球ながら13奪三振をホークス打線から奪いプロ初勝利を完投で飾っています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズはグラマン投手とスウィーニー投手が先発。二回に先頭打者で安打したセギノール選手が、バウンドした球をフライと間違えてアウトになるという珍プレーがあったものの、そこから満塁とし、金子誠選手の走者一掃の適時三塁打、さらに森本選手にも適時打が出て4点を奪います。
 一方、スウィーニー投手は2回に1点を失いますが、5回まで3安打投球。その後、金沢投手を挟んで両武田投手で抑え、ファイターズが4対2で勝利。スウィーニー投手は4試合目で来日初勝利を挙げています。観客数は5千8百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対タイガースは長峰投手と下柳投手が先発。初回に長峰投手の立ち上がりをとらえたタイガース打線が金本選手の犠飛で先制した後、四球を二つはさんで5安打が出て打者一巡で6点を先制。さらに4回には金本選手の7号3ランが出ます。
  一方、下柳投手は5回を4安打5四球ながらドラゴンズ打線を1点に抑えます。その後も大量リードもあって余裕の継投で9対1で快勝。昨年一度しか勝てなかった名古屋で、2試合目にして初勝利を挙げています。観客数は3万8百人ほどでした。
 大阪ドームで行われた読売対カープは金刃投手と青木高投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万7千4百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対ベイスターズは2試合連続で雨のため中止でした。

2007年04月17日

まさかの1イニング2発で逆転負け

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は清水直行投手とセラフィニ投手が先発。マリーンズは今季初の一軍昇格となった堀選手を早速7番二塁でスタメン出場させました。また、サブロー選手が三番に、先週一軍復帰したものの出番のなかった竹原選手が9番指名打者に入っています。
 雨のため34分遅れの18時49分開始。初回、相手のミスもあって1死1・3塁と先制機を作りますが、4・5番が抑えられます。直後の2回表、清水直投手は先頭打者に二塁打されると、2死後に右前安打されます。しかし、ここはベニー選手の好返球があり、先制させません。
 その裏、1死から今季一軍初打席の堀選手が四球を選び、2死後に竹原選手が安打でつなぐと、TSUYOSHI選手が四球を選び、2死満塁とします。ここで打席は、前の試合でセラフィニ投手に対して2度2死満塁で打ち取られている里崎選手。しかしここは三度目の正直で走者一掃の適時二塁打を放ち、マリーンズが3点を先制しました。

 二試合連続序盤KO負け中の清水直投手ですが、今日は5回まで5安打1四球ながら無失点に抑え、勝ち投手の権利を得ます。しかし続く6回、先頭のラロッカ選手に安打されると、続くローズ選手の当たりは、右翼ポールギリギリに入る、滞空時間の長い8号2ランを放たれて1点差となります。さらに1死後に再び安打されると、続くは今季20打数2安打ながら、昨年、清水直投手に8打数4安打と相性の悪い後藤選手に1号2ランを右翼席に運ばれ、あっという間に逆転されました。
 その裏、1死から堀選手が今季初安打を放ちますが、そこから登板の本柳投手に後続が抑えられます。
 マリーンズも7回2死1・3塁という危機でプロ初登板を果たした荻野投手が無失点に抑えるなど、追加点は許しません。しかし、8回に三番手の加藤大投手から先頭の早川選手が安打し、犠打で二塁に進みますが、ここでも適時打が出ません。そして9回はカーター投手に抑えられ、3対4で敗戦。清水直投手は4戦目でいまだ未勝利の3連敗となってしまっています。観客数は雨という事もあり、今季最少の6,881人でした。

 仙台のイーグルス対ホークスは永井投手と新垣投手が先発。ここまで4試合投げて無失点の永井投手はプロ初先発です。その永井投手、4回までホークス打線を無安打に抑えます。一方の新垣投手も2回まで無安打でしたが、3回に先頭打者を振り逃げで出すと、四球や暴投、さらには失策もあって1安打で2点をイーグルスが先制します。
 続く4回も高須選手の2点適時打でイーグルスが追加点。5回にホークスが1点を返しますが、その裏に鷹野選手の適時二塁打や、新垣投手の二つの暴投でイーグルスがさらに2点を追加し、5対1とします。
 永井投手は7回まで2安打投球。8回も簡単に二死を取りますが、続く同じ新人の高谷選手に四球を出し、暴投で進まれた後、適時打を打たれて1点返され、この回で降板します。
 そして9回に福盛投手が上がりますが、いきなり多村選手と松中選手に連打されて無死2・3塁に。小久保選手は三振に打ち取りますが、大村選手の内野ゴロで1点返された後、ブキャナン選手の適時二塁打で1点差に。しかし、なんとか最後は抑え、5対4でイーグルスが逃げ切っています。永井投手はプロ初先発初勝利。観客数は9千2百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは涌井投手と建山投手が先発。建山投手は初回に制球を見出し、1安打2四球で満塁にすると、スタメン復帰のリーファー選手に満塁本塁打が出てライオンズが4点を先制します。その後は、建山投手も立ち直り、3回に和田選手に犠飛を打たれたものの、8回まで完投します。しかし、今日の涌井投手の出来では5点も1点も同じ。一昨日23安打のファイターズ打線を3安打無四球で今季初完封、2試合連続かつ三度目の完封で西口投手とともに4戦4勝となっています。観客数は7千3百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは山本昌投手とジャン投手が先発。先週と同じ顔合わせです。初回にいきなりドラゴンズが三連打で先制、さらに併殺の間に1点を追加します。そして3回にはウッズ選手に3ランが出て、ドラゴンズが5対0とリードを広げます。
 先週もドラゴンズが序盤先制しながら、中盤でタイガースが逆転しましたが、今日の山本昌投手は先週とは違いました。タイガース打線を3安打1四球に抑え、133球で、チーム今季初完投を完封で飾っています。また、これが今季初勝利で、通算192勝としています。観客数は3万1千3百人ほどでした。
 なぜか神戸で行われた読売対カープは姜投手と黒田投手が先発。黒田投手は、初回こそ二塁打を打たれたりしたものの、そこからは安定した投球で読売打線を抑えます。一方、カープは4回に連打で好機を作り、前田智選手の犠飛で先制、さらに栗原選手の適時打で1点を追加します。そして7回は1死1塁から黒田投手の安打で1・3塁とし、内野ゴロの間に1点を追加します。
 一方の黒田投手は8回まで2安打2四死球で無失点に抑えます。しかし9回、先頭打者に安打されたところで降板となります。二番手の永川投手は簡単に二死を取り、続く李選手も中飛に打ち取りますが、これをプロ初スタメンの中東選手が落球し、1点返されます。しかし、次打者は抑えて3対1でカープが勝っています。観客数は2万4千4百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対ベイスターズは雨で中止でした。

2007年04月16日

2007/4/16の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

2007年04月15日

親子ゲームの「子」だけ観戦

[ 野球 ]

 昨年まで、マリーンズの二軍の主催試合は浦和か地方でした。ところが今年はマリンスタジアムでの試合を大幅に増加。しかも、「親子ゲーム」を増やし、その場合、一軍で観戦した人はそのまま二軍も観戦できる、という仕組みにしました。これは、一軍首脳陣が下を見るためにも、「一軍半」選手の調整のためにも、観戦者のためにもいいことかと思います。
 というわけでこの三連戦も全て「親子ゲーム」でした。せっかくだから、と観戦に行こうと思いました。ただ、二つとも見ると下手すると10時間くらい球場にいる事になり、これは30代後半としては辛いものがあります。そこで、「昼はTVで一軍観戦、夜は球場で二軍観戦」という計画を立てました。

 というわけで、デーゲーム5試合の中継が全て終了してから出かける準備をし、球場へ。こんな形で「子ゲーム」だけ見るのは我々くらいだろうか、と思いきや、球場のチケット売り場にはそこそこ行列ができていました。
 というわけで、FC会員料金500円でバックネットホームベース真後ろ10列目あたりに座って観戦しました。デーゲーム観戦者もいたため、バックネット裏とフィールドシートは満席状態でした。入場料が違うとはいえ、1980年代の川崎球場よりはずっと入っていました。
 驚いたのは、イーグルスファンがそこそこいた事でした。親子ゲームのマリーンズファンと違い、わざわざこの試合のためだけにマリンに来たわけです。そして、左翼席に数人で赤ペラで応援歌を歌い続けていました。その思い入れには感心させられました。
 試合のほうは高卒新人の大嶺投手と、ベテランの谷中投手が先発。大嶺投手は140キロ後半の直球を連投。初回に四番の大廣選手を三振に取った球は150キロを記録していました。しかし、続く2回に中島選手に本塁打を打たれてしまいます。
 しかし、マリーンズもその裏、安打と失策で好機を作り、大卒新人の神戸選手の適時打で同点に。さらに満塁から、代田選手が初球スクイズを決め、逆転します。
 大嶺投手は走者を出しながらも4回まで抑え、初勝利をかけて5回マウンドに上がります。しかし、先頭の西村選手のセーフティバントを処理しきれずに失策となって出塁。そして1死2塁から27歳新人の渡辺直選手に適時打され、同点で降板となりました。
 さらに続く6回、2番手の松本選手が中島選手に三塁打され、続く平石選手が詰まりながらも外野に運んで勝ち越しを許します。
 その後は両チームとも細かい継投。8回には黒木投手対吉岡選手という、かつてのエース対主軸という対決も実現しています。そしてイーグルス1点リードで迎えた9回表にはかつてのマリーンズの守護神・河本投手が登板。マリーンズ若手による代打攻勢を余裕で抑え、そのままイーグルスが3対2で勝っています。イースタンでは現在、イーグルスが首位でマリーンズが最下位ですが、それがそのまま出た感じでした。
 というわけで、初の二軍観戦でしたが、かなり楽しめました。また機会があったら行きたいものです。

久保投手の好投を生かせず、今季三度目の引き分け

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは久保投手とギッセル投手が先発。久保投手は初登板は序盤KO、二度目は打たれながらも援護があって勝ち投手、という過去2回でしたが、今日は素晴らしい内容。内野ゴロの山を築き、最初の一巡を無走者に抑えます。
 ところが4回表、簡単に2死を取ったものの、石井義選手相手に急にボール先行。そして中前に弾き返されてしまいます。続くカブレラ選手は、詰まらせたものの、力で右前に落とされ、2死1・3塁に。そして続く和田選手の打席で暴投してしまい、先制を許してしまいます。
 一方、相手のギッセル投手の荒れ玉に4回まで1安打に抑えられてきた打線ですが、5回1死から連続安打中のサブロー選手が、左翼席に2号ソロを叩き込み、同点に追いつきます。

 4回こそ突如乱れたものの、そこからも久保投手は好投を続けます。6回には石井義選手に再び安打されますが、今度は続くカブレラ選手を併殺に打ち取って三者凡退に。他に一切走者は出さず、9回まで投げて4回以外は全て三者凡退。外野に飛ばされたのは3安打を含めて4回だけ。奪三振6で内野フライ3、内野ゴロ16と、打たせて取る快投で、9回を3安打無四球1失点に抑えます。
 ところがその好投に打線が応えられません。6回には先頭の西岡選手が足を活かした内野安打で出塁しますが、続く里崎選手が当たりはいいものの併殺に。その後、安打と死球で再び走者が出ますが結局無得点。さらに8回も三番手の三井投手に対し、先頭の早川選手が安打で出塁するも、続くTSUYOSHI選手のバントが、悪い意味で「これしかない」という場所に転がります。そのため、俊足二人にも関わらず併殺となります。すると続く里崎選手が安打で結局残塁、と「再放送」になってしまいました。
 9回も1死1・2塁のサヨナラ機を活かせず、試合は、今季2度目の延長戦に。10回裏も先頭の早川選手が安打で出塁し、今度はTSUYOSHI選手がきっちり送るも、里崎選手の難しい当たりをGG佐藤選手が好捕。さらには今日は代打での登場となった青野選手が打ち取られ、やはりサヨナラ勝ちできません。
 投手陣も10・11回は、早川選手の好捕もあって薮田投手が抑えます。そして12回は昨日敗戦投手となった小林雅英投手が走者を三塁まで進めながら最後は粘るカブレラ選手を三振に打ち取ります。結局、9安打2四死球ながら、得点はサブロー選手のソロのみ。8残塁の拙攻で好投の久保投手に勝ちをつけることができませんでした。
 これで今季二度目の引き分けとなり、3連戦を1勝1敗1分で、ライオンズとの対戦成績も2勝2敗1分に。実は両球団とも、今季負け越している球団がなく、試合前にアナウンサー氏が「今日でどちらかが負け越す事になりますが」と言う言葉を聞いたとき、「引き分ければどちらも負け越さないな」などと冗談で思っていたのですが、まさか本当にそうなるとは思いませんでした。ただ、マリーンズとしては痛い引き分けと言えそうです。観客数は2万8千1百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスはグリン投手と松崎投手が先発。初回、いきなり無死1・3塁としたファイターズが坪井選手の内野ゴロで先制すると、セギノール選手に7号2ランが出て一挙3点を取ります。直後にイーグルスもフェルナンデス選手のソロで1点返します。直後の2回裏に松崎投手が二塁打を打たれたところで、イーグルスは早くもあきらめ、二番手の一場投手を投入しますが、着実に追加点を取られます。
 昨日まで25イニング無得点だったファイターズ打線ですが、今日は一場投手を打込み、6回までで毎回の18得点。怪我した稲葉選手を欠いてこの得点ですから驚かされます。田中幸選手も途中から出場して2安打、金子洋選手にもプロ初本塁打が出ています。ファイターズは、昨日の8回にも得点していたため、7イニング連続得点となりました。
 大量援護もあってグリン投手は7回を3安打1四球1失点。古巣相手に移籍後初勝利を飾っています。結局18対3でファイターズが大勝しました。観客数は2万8千2百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ホークスは平野佳投手と和田投手が先発。初回に松中選手の適時打でホークスが先制すると、3回には小久保選手の2点適時二塁打などで3点を追加します。一方、和田投手は8回まで投げて毎回安打され、うち4回は先頭打者を出しますが、塩崎選手の本塁打のみの1点に抑えます。
 そして9回、馬原投手が登板しますが、1死から3連打されて満塁となります。しかし、二死を取って続く北川も三塁ゴロに打ち取って試合終了かと思われましたが、これを小久保選手が失策。すると続くラロッカ選手に2点適時打が出て土壇場で合併球団が同点にし、二日連続の延長となります。その後は、ともに継投陣が抑え、そのまま4対4で引き分けになっています。観客数は1万5千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは小嶋投手と工藤投手という、1年目と26年目の左腕対決。ところが初回、鳥谷選手が左翼席に先頭打者本塁打を放つと、1死から四連打で追加点。すると工藤投手は制球を乱し、矢野選手、さらには小嶋投手にまで四球を出して押し出し。さらに犠飛と連打で打者一巡の7失点。工藤投手は1回もたず、3試合連続KOとなりました。さすがにこれではシーレックス行きでしょうが、ぜひ下で調整して、一軍に復帰して勝ち星を挙げてほしいものです。
 余談ですが、工藤投手が打たれたのを見たとき、「そう言えば、工藤投手は、1985年の日本シリーズでバース選手(当時・現アメリカ上院議員)に本塁打を打たれていたんだよな、などと思い出しました。すると夜のプロ野球ニュースで田尾氏が鳥谷選手の先頭打者本塁打を評して「バース選手があの方向を狙っていた」などと言っており、偶然とはいえ面白く感じました。
 閑話休題。さらにタイガースは2回と8回に金本選手の本塁打が出て計10点。大量点に守られた小嶋投手は7回1失点で早くも2勝目を挙げています。観客数は4万8千4百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは佐々岡投手と中田投手が先発。初回にウッズ選手の適時打でドラゴンズが先制しますが、4回に倉選手の適時二塁打で追いつきます。しかし直後の5回表にウッズ選手に6号2ランが出て再びドラゴンズが勝ち越し。続く6回にも2打席連続の7号3ランが出てダメ押し。結局ドラゴンズが7対1で勝利。うちウッズ選手は6打点でした。中田投手は早くも3勝目。観客数は1万6千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは高橋尚投手と増渕投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万1百人ほどでした。

2007年04月14日

9回に逆転され、連勝止まる

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは渡辺俊介投手と西口投手が先発。初回、先頭の西岡選手の三塁ゴロが失策となって出塁。そして今日は「定位置」の2番に指名打者で入った里崎選手が中前打を放って続きます。そして内野ゴロで1死1・3塁となった後、ズレータ選手に犠飛が出て、マリーンズが1安打で先制しました。
 渡辺俊投手は3回まで無安打投球。しかし4回表、先頭の片岡選手に二塁打されると、スタメンの中島選手の怪我で急遽三番に入った石井義選手に適時打を喫して追いつかれます。
 ところが直後の4回裏、1死からズレータ選手が左翼席に約10日ぶりとなる5号ソロを放ち、即座にマリーンズが勝ち越します。

 ここから中盤に入り、奇妙な展開を見せます。5回表は2死無走者から失策と四球で1・2塁とされ、続く福地選手に安打性の当たりを打たれますが、西岡選手が好捕で内野安打止まりに。そして前の打席二塁打の片岡選手を抑えて無得点に抑えます。
 その裏、マリーンズも橋本選手と今江選手の連打と暴投で無死2・3塁と絶好の追加点機を作りますが、ここで最近好調の早川選手・TSUYOSHI選手・里崎選手が倒れ、1点も取れません。
 7回も渡辺俊投手は二塁打と四球で無死1・2塁とされますが、細川選手の犠打失敗もあり、結局走者すら進められずに終わります。
 こうして、8回まで渡辺俊投手は5安打3四球ながら1失点、一方の西口投手は4安打1四球で2失点自責1と、投手戦なのか拙攻合戦なのか分からないような試合展開で最終回を迎えます。
 9回は当然ながら小林雅英投手が登板。ところが、いきなり和田選手に四球を出してしまいます。さらに、犠打の後、今度はGG佐藤選手に死球。続く代打のリーファー選手は二塁ゴロに抑えるものの、併殺は取れず、2死2・3塁となります。ここで代打の大島選手の当たりは、詰まりながらも左前に落ち、1安打で逆転されてしまいます。さらに失策そして片岡選手の適時二塁打でこの回一挙4失点。安打らしい安打は最後の片岡選手の二塁打だけでした。まあ、自滅と言えるのでしょう。
 その裏、マリーンズも小野寺投手に対し、1死からの3連打で一発出れば逆転サヨナラの好機を作りますが、ここで橋本選手・今江選手が倒れ、結局無得点。ライオンズに2対5で敗れ、連勝は3で止まりました。
 中盤からの奇妙な流れが最後にマリーンズに災いした感じでした。まあ、年に数回ある小林雅投手の失敗がここで出てしまった、という所でしょう。一方、西口投手はこれで4戦4勝となっています。観客数は2万8百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスはダルビッシュ投手と青山投手の「エース対決」に。打撃不調のファイターズは2回の無死1・3塁をのがすなど、今日も得点できません。そして4回にはリック選手の適時打でイーグルスが先制します。
 その裏もファイターズは先頭打者の安打を生かせず、24イニング連続無得点となります。しかし、続く5回、1死から森本選手が内野安打で出塁すると、ここまで絶不調の田中賢選手がエンドランを決め、坪井選手の犠飛が久々の得点となって同点に。さらに稲葉選手の適時打が出て、ファイターズが逆転します。
 ダルビッシュ投手は5回以降はイーグルスを押さえ込みます。8回に久々の安打をされますが、ここも盗塁失敗で三者凡退に。そして、その裏、松本投手をファイターズ打線が打込んで4点を追加して大差に。ダルビッシュ投手は9回も三人で抑え、5安打1四球9三振1失点で2試合連続の完投勝利を挙げて今季2勝目。連勝も12に伸ばしています。観客数は2万6千1百人ほどでした。

 ナイターで行われた大阪ドームの合併球団対ホークスはデイビー投手と斉藤和投手が先発。開幕以来本調子でない斉藤和投手は、今日も序盤は点こそ取られないものの、毎回のように走者を出します。
 しかし4回、1死から松中選手と小久保選手の連打で1・3塁とし、大村選手に犠飛が出てホークスが先制。さらに小久保選手が無警戒の中意表の盗塁を決め、さらに暴投で三塁に進むと、ブキャナン選手の適時打で2点目を挙げます。
 しかし、斉藤和投手は相変らずらしからぬ投球で、5回は先頭打者に安打され、犠打で進まれた後にラロッカ選手の適時打でまず1点。さらに6回には1死1塁から今季ここまで1安打しかせず、打率0割台の後藤選手に安打されて1・3塁となった後、日高選手の犠飛で追いつかれてしまいます。結局、斉藤和投手は、7回まで投げて2失点ながら8安打5四死球という内容でした。
 そのままともに点が取れず、延長に入った10回表、4番手の金子投手に対し、先頭の多村選手が四球で出ると、1死後に小久保選手の3安打目となる二塁打で2・3塁に。ここでベンチは大村選手を敬遠し、ブキャナン選手と勝負しますが、追い込んだ後、低めのボール球を見切られて押し出し四球となり、ホークスがついに勝ち越します。さらにこの後に暴投で1点を追加。その裏は馬原投手が三人で抑え、ホークスが4対2で勝ち、連敗を3で止めています。観客数は1万7千5百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは能見投手と川村投手が先発。タイガースは赤星選手が首を痛めてスタメン落ちしています。タイガースは初回に失策がらみで得た2死1・2塁、2回には先頭打者が安打と好機を作りますが生かせません。さらに3回は連続四球と犠打野選で無死満塁の好機をもらいますが、ここでシーツ選手・金本選手・今岡選手の中軸が倒れ、先制できません。
 一方、能見投手は3回までを無安打、7回まであわせて2安打2四球でベイスターズ打線を押さえ込みます。しかし、打線は5・7回にも得点圏に走者を進めながら、二桁残塁の拙攻で、先制できません。
 すると8回、前の回から登板のホセロ投手がそのまま打席に入ると、二遊間を抜く安打を放ちます。さらに四球と安打で満塁にすると、能見投手は村田選手に押し出し四球、さらに鈴木尚選手に犠飛を打たれ、2点を先制されます。甲子園では三日連続で投手の打撃が試合を動かした事になりました。
 さらに9回には、佐伯選手が通算1,500試合出場を飾る代打適時三塁打などでベイスターズが4点を追加。打線は5安打7四死球ながら12残塁の拙攻で無得点。ベイスターズが6対0で勝って今季初の連勝。開幕から続いていた「一度も連勝・連敗なし」の珍記録を止めています。観客数は4万8千4百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは大竹投手と朝倉投手が先発。4回にカープが新井選手の適時二塁打で先制した後は投手戦となり、7回表まで1対0。ところが7回裏に梵選手さらには前田選手にともに1号2ランが出てカープが4点を追加。ドラゴンズも李選手の来日初本塁打で1点を返しますが、得点はそれだけ。6対1でカープが快勝しています。観客数は1万4千5百人ほどでした。
 ナイターで行われた東京ドームの読売対スワローズは門倉投手と藤井投手が先発。三回に福川選手と青木選手の安打で好機を作ったスワローズが、売り出し中の飯原選手の3号3ランで先制します。さらに5回には藤井投手の安打を足がかりに青木選手の安打と飯原選手の四球で満塁に。ここで読売は門倉投手をあきらめて野口投手を送り込みますが、打率1割台のガイエル選手が押し出しの四球を選んで1点を追加します。
 藤井投手は8回途中まで4安打4四球で1失点。8回にも飯原選手のこの試合4打点目となる適時打などで2点を加えたスワローズが6対2で勝っています。観客数は4万1千2百人ほどでした。

 大リーグでは井川投手が2度目の登板。5回まで失策で三塁に進んだ走者を内野ゴロで帰されただけの1失点に。打線も5回に援護があり、初勝利濃厚かと思われました。しかし、6回に2ランを打たれ、1点リードの場面で降板すると、継投陣が打たれ、最後はチームはサヨナラ負け。まあ、初登板にあの内容で黒星がつかなかったのと見合いなのかもしれません。次回はぜひとも8回くらいまで投げて堂々の初勝利を挙げてもらいたいものです。

3試合連続の二桁安打で今季初の3連勝

[ 野球 ]

 今日は携帯メール観戦。千葉のマリーンズ対ライオンズは成瀬投手と岸投手が先発。初回、成瀬投手は1死から連打でいきなり先制されます。その裏、マリーンズも2死満塁で絶好調の青野選手をむかえますが、ここは打ち取られます。
 しかし続く2回裏、1死1塁から早川選手が右翼ポール直撃となる移籍1号2ランを放って逆転します。さらに3回には連続四球で無死1・2塁の好機を貰うと、続くサブロー選手が適時打を放って1点追加。さらにTSUYOSHI選手の2点適時打で計3点を追加し、試合の流れをつかみます。

 今季ここまで好投しながら援護なく未勝利だった成瀬投手ですが、3・4・6回と先頭打者に安打されながら、後続は断ちます。今日は大量援護にも守られ、7回を7安打2四球、得意の三振も5つだけでしたが、1失点にライオンズ打線を抑えます。
 一方、打線は6回にはTSUYOSHI選手が、7回には早川選手が、ともに猛打賞となる適時二塁打を放つなど着々と得点を重ねます。8回には連続適時打に失策も重なり、ついに12得点。終わってみれば12対1の大勝でした。これでマリーンズは3試合連続の二桁安打で3連勝。一方のライオンズは今季初の連敗です。観客数は1万2千1百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスは金村投手と林投手が先発。開幕ローテ入りが決まっていながら怪我で離脱した林投手は来日初登板です。
 イーグルスは初回に、礒部選手の適時打で先制。一方、その裏ファイターズは失策と四死球で二死満塁としますが、得点できません。さらにイーグルスは4回に連打と犠飛で1点を追加しています。林投手は4四死球ながら6回を2安打無失点。ファイターズも8回に反撃しますが、イーグルスはこの回だけで5投手をつぎ込む継投で凌ぎ、最後は福盛投手が抑え、2対0でイーグルスが連勝。ファイターズは2試合連続無得点となっています。観客数は1万7千人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ホークスは吉井投手と神内投手が先発。3回に江川選手のプロ1号で先制したホークスが、追いつかれた直後の4回にはその江川選手の3点適時二塁打でリードを広げます。しかし、合併球団も反撃して7回には同点に。そして8回に下山選手の3号3ランが出てこれが決勝点に。7対4で合併球団が勝っています。ホークスは今季初の3連敗。観客数は1万5百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは杉山投手と三浦投手が先発。初回に金本選手の適時打でタイガースが先制。その後は、ともに走者を出すものの、1対0のまま終盤となります。普段ならリードしていて7回なら久保田投手が出るところですが、今日は杉山投手が続投。ところが、先頭打者に二塁打された後、三塁に進まれて代打で登場の佐伯選手の犠飛で同点に。さらに2死1・2塁でベイスターズは三浦投手をそのまま打席に。これが功を奏し、三浦投手は勝ち越しとなる適時二塁打を放ちます。その後は一転して点を取りあい、6対4で迎えた9回裏、タイガースは2死2塁で金本選手と、一発出れば同点の場面を作りますが、ここで雨が強くなり、そのまま試合終了となりました。三浦投手は今季初勝利。また、ベイスターズは12試合たちながら、未だに連勝も連敗もないという珍記録を更新しています。観客数は3万4千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは内海投手と石井一投手の先発で読売が勝ったようです。過客数は3万7千2百人ほどでした。なお、広島のカープ対ドラゴンズは雨で中止でした。

2007年04月13日

投打に冴え、3連戦勝ち越し

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズ戦はガトームソン投手と小野投手が先発。初回、二死無走者から2死無走者からズレータ選手の安打とベニー選手の四球で先制機を作ると、ワトソン選手に適時二塁打が出てマリーンズが先制します。今季二度目の外国人三人クリーンアップが早速功を奏しました。さらに続く青野選手が適時内野安打を放ち、もう1点を追加します。
 さらに3回、ガトームソン投手の制球が乱れ、ズレータ選手とベニー選手に連続死球。そして1死後に青野選手が再び適時打を放って3点目を挙げます。青野選手は2試合連続猛打賞で打率4割を越え、規定打席にも達して、リーグ打率一位となっています。

 一方、小野投手は3回まで毎回安打を許しますが、得点には至りません。しかし続く4回、1死から小久保選手に2試合連続となる6号ソロを打たれ、1点を返されます。
 打線は3回以降も相変らず制球が落ち着かないガトームソン投手に対し、走者は出しますが、追加点は挙げられません。一方の小野投手は6回に安打と四球で無死1・2塁として中軸を迎えます。一発出れば逆転の所ですが、松中選手の安打性の当たりを塀内選手が好捕。さらに小久保選手、柴原選手も抑え、ここを無失点で切り抜けます。続く7回は三人で抑え、5安打2四球1失点と抑えます。
 続く8回裏は藤田投手が1死を取った後、薮田投手が登板。2死後に連打されて小久保投手を迎えますが、ここは直球が決まり、見逃しの三振に打ち取ります。
 直後の9回、五番手の柳瀬投手に対し、里崎選手の安打とズレータ選手の四球で好機を作り、1死後に前の打席で「ピンチバンター」として出場したサブロー選手が、左中間に今季1号となる3ランを放ってダメ押し。その裏は川崎投手が抑え、6対1でマリーンズが勝利。3連戦に勝ち越し、福岡ドームでの連敗を6で止めています。観客数は3万2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズは田中投手と松永投手が先発。3回にカブレラ選手の3号3ランでライオンズが先制し、続く4回にも細川選手の犠飛で1点を追加します。しかし、過去2回、田中投手が取られただけの点は必ず取るイーグルス打線は、その裏に山崎武選手と牧田選手の連続本塁打で2点差に。さらに続く5回には1死2塁から再び山崎武選手と牧田投手の連続適時二塁打で追いつきます。
 田中投手はその後も走者は出しながら無得点に。そして7回には2死から安打された後、連続四球で自ら満塁の危機を作りますが、ここで和田選手を見逃しの三振に打ち取り、同点のまま降板します。
 続く8回表は松本投手が抑え、その裏、先頭の嶋選手が安打します。続くは両打ちの塩川選手。マウンドに右の長田投手が上がっているので左用のヘルメットをかぶって打席に向かいますが、ここで野村監督が呼び止め、なにやら指示。するとベンチに戻り、右用のヘルメットに交換します。どうやら、野村監督はバントするなら左右のどちらが得意か確認した模様。その細心の注意もあって右打席に入った塩川選手は犠打を決めます。
 さらに続く鉄平選手の所で左の三井投手が上がると、打率3割を越える鉄平選手に代えて鷹野選手を出します。この起用も成功して安打でつなぐと、2死から礒部選手が適時打を放ち、ついにイーグルスが逆転します。そして9回は福盛投手が抑え、イーグルスが勝利。ライオンズの連勝を6で止めています。二番手の松本投手は12年目でのプロ初勝利を挙げています。観客数は1万1千3百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対合併球団はスウィーニー投手と川越投手が先発。初回にローズ選手の犠飛で先制した合併球団が、2回にも満塁から平野恵選手の2点適時打で追加点。さらに中押し、ダメ押しと効率よく追加して計9点。一方の川越投手は7安打2四死球ながら要所を締めて完封勝利を挙げています。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズはボーグルソン投手と川上投手が先発。初回に金本選手の適時二塁打でタイガースが先制します。さらに続く2回、1死1塁から藤本選手が遊ゴロを放つと、遊撃の井端選手がそのまま二塁を踏んで一塁送球。これで併殺でチェンジかと思いきや、二塁塁審が井端選手が踏んでいないと判定しセーフになります。後で見た映像では明らかに踏んでいました。だいたい、井端選手がそんなミスをするとは思えませんが・・・。すると何と続くボーグルソン投手が来日1号となる2ランを放って、3対0とします。
 ボーグルソン投手は6回を5四球ながら、中村紀選手のソロ本塁打を含む4安打1失点に抑えます。そして7回からはまたいつもの三人が登場。いずれも無走者に抑え、3対1でタイガースが勝ち、このカード2勝1分としています。観客数は4万1千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズは加藤投手とグライシンガー投手が先発。同点で迎えた8回に2死1・2塁から真中選手が適時打を放ってスワローズが勝ち越し。真中選手は打率6割と驚異的な代打成功率を誇っています。スワローズは9回にも1点を追加し、最後は高津投手が抑え、4対2で勝っています。観客数は1万2百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は青木高投手と木佐貫投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万5百人ほどでした。

 ところで、ベイスターズの那須野投手の契約金と初年度年俸が規定を大幅に上回っていた事が判明して話題になっています。普通の人は、彼だけ異常に突出している、などとは毛頭思わないでしょう。ライオンズの過去20年調査結果の時もそうですが、何か、これが「特殊な例が判明した」みたいに報じるさまは、非常にわざとらしさを感じます。周りと同じ事をしただけの那須野投手には、今後もくだらない雑音は気にせず、頑張ってほしいものだと思います。

2007年04月11日

マリーンズ、打撃戦を制する

[ 野球 ]

 北九州のホークス対マリーンズは杉内投手と小林宏之投手が先発。今季ともにここまで2試合に先発して失点ゼロです。
 しかし今日は狭い北九州球場という事もあって打撃戦に。初回こそは両チームとも無得点でしたが、2回表に好調の青野選手さらには今江選手の連打で好機を作り、四球で満塁にした後、大塚選手の犠飛で先制。キャンプの紅白戦以来続いていた杉内投手の無失点記録を止めます。

 ところがその裏、小林宏投手は先頭の柴原選手に死球をぶつけると、続くブキャナン選手に4号2ランを喫し、こちらも今季初失点で即座に逆転されます。
 しかし直後の3回表、今日も2番に入った先頭の里崎選手が1号ソロを放って追いつきます。開幕から二週間打撃不振だった里崎選手ですが、2番に入って三試合で初打点・初猛打賞・初本塁打と絶好調で打率も三日で1割ほど上がりました。今季はこのまま2番固定でしょうか。さらにこの回、2死から青野選手が内野安打すると、続く今江選手に1号2ランが出て勝ち越します。
 ところが打撃戦は止まりません。その裏、多村選手にこの試合2つめの四球を出すと、小久保選手に5号2ランを喫して即座に追いつかれます。
 直後の4回表、マリーンズも盗塁失敗で2死無走者になった後に連打と四球で2死満塁に。ここでズレータ選手は2-3としますが、最後は三振に打ち取られます。そしてその裏、小林宏投手はブキャナン選手に2打席連続となる5号ソロを喫して再びリードを奪われました。
 続く5回、ホークスはこの回を抑えれば勝利投手の権利を得る杉内投手を降板させます。代わった山村投手から簡単に二死を奪われますが、続くワトソン選手に今季1号となるソロ本塁打が出て、マリーンズがまた追いつきました。さらに6回は1死からTSUYOSHI選手が猛打賞となる二塁打を放つと、2死3塁からベニー選手が今季初打点となる適時打を放ち、勝ち越します。
 ところがその裏、先頭の小久保選手が安打し、続く柴原選手が遊ゴロを放つと、これが失策となって無死2・3塁となり、打席には二打席連続本塁打中のブキャナン選手が入ります。しかし、ここで小林宏投手はそのブキャナン選手を内野ゴロに抑え、さらにマリーンズ戦に強い本間選手、代打の稲嶺選手を抑え、無失点で切り抜けます。
 小林宏投手は7回も1死2塁とされますが、そこから中軸を抑えます。すると直後の8回表、1死からベニー選手が安打すると、続くズレータ選手の打席で右腕に死球。ホークス側ベンチからの野次に一度一塁に向かったズレータ選手が怒りかけます。ここでマリーンズはベニー選手が首根っこをつかんで必死になだめます。さらにホークスからも柴原選手や本多選手がなだめ、事件には至りませんでした。その直後、続く青野選手が中前に安打を放ちます。すると二塁で代走に入っていた早川選手が俊足を飛ばし、さらにブロックする捕手にも正面からぶつかって生還。大きな追加点が入りました。
 さらに9回は先頭の大塚選手が四球で出塁し、暴投で進むとさらに三盗。続くTSUYOSHI選手にこの試合4本目となる適時打が出ます。さらにTSUYOSHI選手は14試合目にして初盗塁を決めるとさらに三盗。そして早川選手の犠飛が出てついに9対5となります。
 その裏はセーブがつかない場面ながらも小林雅英投手が登板。一安打されたものの、最後は松中選手を三振に打ち取って試合終了。マリーンズが対ホークスの連敗を3で止め、再び勝率五割に戻しています。観客数は1万8千3百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対合併球団は八木投手とセラフィニ投手が先発。合併球団は捕手に辻選手を起用する「元マリーンズバッテリー」を組みます。しかし、初回にいきなり四死球二つに重盗と無安打で1死2・3塁とし、セギノール選手の2点適時打でいきなり先制。さらに4回にも4点を追加し、セラフィニ投手をKOします。合併球団も7回に辻選手に移籍後初適時打が出て2点を返しますが、反撃はそこだけ。ファイターズが7対2で快勝しています。観客数は1万5千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズは牧野投手とグラマン投手が先発。初回にイーグルスが先制しますが、直後に追いついたライオンズが3回に一挙3点を勝ち越し。その後も得点を重ね、9対2で快勝しています。観客数は8千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは福原投手と長峰投手が先発。同点で迎えた3回にドラゴンズが3点を勝ち越します。しかし、6回に1点を返したタイガースが、8回に林選手に代打2点適時打が出て同点に。その後、延長に入りましたが、タイガースは走者が出ず、ドラゴンズは好機を生かせず、結局6対6の引き分けに終わっています。観客数は4万3千8百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は黒田投手と金刃投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万1千人ほどでした。
 なお、横浜のベイスターズ対スワローズは雨で中止でした。

序盤の大量失点で惨敗

[ 野球 ]

 今日は携帯観戦。福岡のホークス対マリーンズは新垣投手と清水直行投手が先発。今日もマリーンズは2番に里崎選手を入れました。初回、その里崎選手が安打するものの、ライナーゲッツーで三者凡退となります。
 清水直投手は初回こそ無失点で抑えたものの、2回にいきなり3連打されて先制されると、2死後に大村選手に2点適時打をされて計3失点。3回もまたいきなりの3連打と犠飛で2点を追加され、早くも5対0になります。

 さらに4回には自らの失策二つと四球で無死満塁とすると、続く多村選手に押し出しと、完全な独り相撲で6点目を献上して降板。2番手の高木投手は、松中選手は三球三振に打ち取ったものの、そこから打ちこまれ、4回を終わって0対11となってしまいます。清水直投手は3試合連続KOで、防御率がついに10点台となってしまいました。どこか体調を崩しているのでは、とすら思えます。
 その後、失策を機に1点を返したものの、終わってみれば1対13と惨敗。再び借金生活となっています。一方のホークスですが、大村選手と多村選手が戻ったと思ったら今度は川崎選手が骨折で長期離脱とのこと、なかなか戦力が揃いません。観客数は3万2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズは有銘投手と涌井投手が先発。ライオンズは3回に中村選手の1号2ランなどで3点を先制。涌井投手はその裏に1点を失ったものの、そこから9回までを全て三人で抑え、5安打1四球1失点。今季早くも2度目の完投で3勝目を挙げています。観客数は8千5百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対合併球団は建山投手と平野佳投手が先発。ローズ選手は初回に6号2ランを放つと、6回には7号ソロを放って4対0。ファイターズも終盤に反撃するも及ばず、4対2で合併球団が勝っています。観客数は1万4千6百人ほどでした。

 甲子園開幕となるタイガース対ドラゴンズはジャン投手と山本昌投手が先発。ウッズ選手の5号ソロで先制されますが、1点差で迎えた5回裏、1死から四球一つを挟む5安打で山本昌投手から一挙4点を奪い、5対2と逆転。6回からはまた「いつもの三人」で抑え、5対2で勝っています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズは寺原投手と石川投手が先発。逆転された直後の5回裏に村田選手の2号3ラン、さらには吉村選手の2号2ランで一挙5点を取ってベイスターズが逆転。そのまま7対4で勝っています。寺原投手は2勝目を挙げています。観客数は9千4百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は長谷川投手と姜投手が先発。3回2死から好機を作ったカープが前田智選手の適時打で先制すると、続く新井選手に5号3ランが出てカープが4点を先制。続く5回にも栗原選手の1号ソロで突き放します。読売も反撃して1点差に迫った8回表、2死2塁の時に、判定に抗議したブラウン監督が、猛抗議し、ホームベースを砂で埋めて退場処分を受けます。これでまた新Tシャツが出来るのでしょうか。それはともかく、直後に安打が出るものの、森笠選手の強肩で本塁アウト。9回は永川投手が3人で抑え、カープが勝っています。観客数は1万1千人ほどでした。

2007年04月08日

2007/4/8の更新

 スポーツ関係「ファンサービス」に必要な視点を掲載しました。

マリーンズ、流れを悪くしながらも何とか逃げ切る

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは久保投手と青山投手が先発。前回序盤で7失点KOの久保投手に対し、青山投手は2試合でわずか2失点で既に2勝。前日の悪い負け方もあり、苦戦が予想されました。
 マリーンズは打撃不振の里崎選手を二番に起用。数年前の試合で、途中から二番に入って犠打を決めた事はありましたが、スタメンでは初めてではないでしょうか。また、打撃好調で、昨年青山投手から三安打している青野選手が5番。こちらも初のクリーンアップかと思われます。
 その起用が早速当たり、初回にTSUYOSHI選手が安打した後、その里崎選手が中前に安打を放ち、いきなり無死1・2塁とします。ところが、ベニー選手とズレータ選手はともにフライに打ち取られ、走者が進めずに2死となります。先制機が消えるかと思ったのですが、ここで5番起用に応えた青野選手が、左翼席に先制3ランを放ちます。

 青山投手は2回も本来の投球ができず、塀内選手と西岡選手が四球で出塁します。ここで里崎選手が、前の打席と同じような中前打を放ちます。里崎選手はこれが今季初打点となりました。さらに、送球がそれる間にTSUYOSHI選手も生還し、里崎選手は三塁に。さらに青山投手は続くベニー選手の打席で暴投。何と1安打ながら2四球と1失策1暴投と得点をプレゼントされた形。2回にして早くも6対0となります。
 昨年までのイーグルスですと、ここでもう試合は決まるのでしょうが、今年はさすがに違います。野村監督は2回で青山投手のみならず、嶋捕手も交代させます。また、嶋捕手にはベンチで延々と説教をしていました。
 2回まで無走者だった久保投手ですが、3回に先頭のリック選手に内野安打を許すと、続く草野選手の2号2ランで4点差にされます。4回は併殺もあって三人で抑えたものの、5回は先頭のウイット選手のフェンスに達する当たりが拙い守備もあって三塁打に。そして1死後に内野ゴロの間にもう1点を返されます。
 一方、打線は二番手の永井投手の前に抑えられ、追加点が取れません。5回には2四球と犠打で1死2・3塁としますが、ここは三番手の松崎投手の前に抑えられます。
 久保投手は6回まで4失点で7回のマウンドにも上がります。しかし先頭の山崎選手に4号ソロを打たれ、ここで降板します。2番手は意外にも2週間ぶり今季2試合目の登板となる藤田投手。ウィット選手は打ち取ったものの、リック選手に二塁打を打たれて降板します。ここで三番手に昨日二打席連続本塁打を喫した神田投手が登場。汚名返上の好機でしたら、初球を鷹野選手に適時二塁打され、ついに1点差とされて降板します。
 流れは完全にイーグルスに傾いたところで、打席は嶋選手に代わって3回からマスクをかぶった左の河田選手。そこでマリーンズは4番手として左の高木投手を投入。対するイーグルスは右の藤井選手を代打に送ります。その高木投手は、いきなり0-3としますが、そこからストライクを二つ取ります。藤井選手は続く球を右翼前にポトリと落ちそうな打球を放ちます。ところが、この球をサブロー選手がいち早く追いつき、最後はスライディングキャッチでアウトにします。そして高木投手は、開幕から連続安打中で昨日2ランを放っている鉄平選手を打ち取ります。
 この美技と好リリーフでイーグルスに行った流れが止まります。そしてその裏、1死から青野選手がこの日2本目となる4号ソロを放ち、再び流れを引き戻しました。
 そして8回は薮田投手が、9回は小林雅英投手がともに三人で抑え、7対5で勝利。序盤の大差ムードが一転しての辛勝でした。とにもかくにも、勝率を五割に戻しています。観客数は1万9千5百人ほど。雨模様でもない事を考えると、かなり少ない数字です。このへんについては、ちょっと気になる事がありましたので、別に項目を作って書きました。興味ある方はご一読願います。

 神戸の合併球団対ライオンズはデイビー投手とギッセル投手が先発。外国人枠の関係で開幕2軍だったギッセル投手は今季初登板。一方の合併球団は前日一軍昇格したマリーンズから移籍の辻選手をスタメン起用しています。試合のほうは、2回2死無走者から辻選手が移籍後初打席初安打。さらに2死1・2塁から阿部真選手が安打を放つと、二塁走者の辻選手がタッチをうまくかいくぐるスライディングで生還し、合併球団が先制します。
 その後は、両先発による投手戦に。しかし7回、ここまで3安打3四死球で無失点だったデイビー投手は、先頭のGG佐藤選手に安打され、犠打で進まれた後、石井義選手にも安打されて1死1・3塁とします。ここで打席に入った福地選手は、デイビー投手が投球動作に入ったところでタイムをかけて打席を外します。それを受けてデイビー投手は山なりの球を外して投げたのですが、これが何とボークの判定。審判はタイムを認めていないという判断なのでしょう。コリンズ監督は猛抗議しますが、暴言を吐いたとの事で退場処分に。さらに福地選手の安打の後、内野ゴロの間に石井義選手が生還し、ライオンズが逆転します。
 ライオンズは7・8回を三人で抑えます。合併球団も9回に抑えのカーター投手をリードされている場面で出しましたが、2死後に3連打で2点を追加されて逆にダメ押しに。その裏は小野寺投手が抑え、ライオンズが合併球団を3タテにしています。観客数は1万4千3百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは和田投手とグリン投手が先発。初回に小久保選手の4号3ランでホークスが先制します。ところが直後の2回表、2死1塁からグリーン選手と田中幸選手に連続適時打が出て1点差と迫ると、続く3回は2死1塁からセギノール選手に6号2ランが出て、ファイターズが逆転します。
 ホークスは2・3回と先頭打者が安打しながら後続がないという悪い流れに。しかし6回、先頭の松中選手が2号ソロを左翼席に放って追いつきます。さらに走者を置いて柴原選手が2号ソロを放ってホークスが逆転します。
 和田投手は4回から8回まで振り逃げ一つ以外に走者を出しません。終わってみれば4失点ながら8回を5安打無四球13奪三振でした。さらに8回裏には柴原選手の犠飛でダメ押し。9回は馬原投手が先頭打者に安打されたものの後は抑え、7対3でホークスが勝って連敗を止めています。観客数は3万1千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープは藤井投手とフェルナンデス投手が先発。既に独特のグッズまで発売されているフェルナンデス投手ですが、意外にもこれが初登板です。2回にカープが新井選手の4号ソロで先制したものの、その裏、先頭のラミレス選手が二塁打で出塁すると、フェルナンデス投手が制球を乱して3四死球で同点となり、さらに藤井投手の適時二塁打でスワローズが逆転します。
 その後、カープも1点差までに迫りますが、6回裏にスワローズがフェルナンデス投手を打込み、青木選手の3号3ランなどで一挙8点を追加。その後も8回に3点を追加したスワローズが15対5で大勝しています。観客数は1万7千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは中田投手と工藤投手が先発。初回に犠飛で先制したドラゴンズが3回にウッズ選手の2点適時打で3対0に。さらに7回には李選手と中村紀選手の連続適時打で3点を追加。その直後にこの試合前まで打率四割台だった森野選手にスクイズをやらせるなど、余裕の(?)采配を見せます。中田投手は8回を4安打5四死球1失点。前回に続き、自責点はゼロで2勝目。6対2で勝ったドラゴンズが、開幕から3カード連続の勝ち越しを決めています。観客数は3万2千9百人ほどでした。
 唯一のナイターとなった東京ドームの読売対タイガースは高橋尚投手と小嶋投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千1百人ほどでした。

井川投手、大リーグ初登板は7失点

[ 野球 ]

 普段は大リーグは見ません。先日の松坂投手のデビュー戦の結果も職場の昼休みにネットで確認した程度でした。別に嫌いなわけではありません。ただ、趣味に費やせる時間の許容量が追いつかないだけの話です。
 しかしながら、タイガース在籍時から極めて注目度の高かった井川投手のデビュー戦となると話は別です。幸い、土曜の夜という事もあったので、深夜2時開始の試合を中継で観戦しました。
 苦手のデーゲーム、しかも気温4度という、井川投手にはかなり厳しい環境でのオリオールズ戦となりました。立ち上がり、井川投手は外野フライで簡単に二死を取ります。しかし、続く三番のマーカキス選手に左翼席に運ばれ、大リーグ初被安打が本塁打となってしまいました。

 しかしその裏、アレックス=ロドリゲス選手の2ランですかさず逆転してもらいます。ところが続く2回表、外野への単打を三つ続けられ、無死満塁としてしまいます。ここからアウトを二つ取ったのですが、続くロバーツ選手に死球を出して同点にされます。さらにモーラ選手の当たりは右翼線にフラフラと上がります、一塁手・二塁手・右翼手の三人で追いますが及ばず、さらに守備の乱れもあって走者一掃となって5対2となってしまいました。
 続く3回は初めて無失点で抑えたものの、4回には四球で走者を出し、さきほどポテン適時打を打たれたモーラ選手に左翼席に運ばれ、ついに7失点となっていました。
 さらにその裏の攻撃で、松井秀選手が足を痛め、代打が送られるなど、今日のヤンキース日本人選手は散々の結果に。しかし、5回は3回に続いて無失点に抑えます。なんでもここまでヤンキースの先発で5回まで持った人はいなかったとか。一応、今季先発陣最長イニングを投げた事になったわけです。
 ここまで見たら力尽きて寝たのですが、後でネットで見たら、ヤンキースは8回に1点差とすると、9回裏にはアレックス=ロドリゲス選手が逆転サヨナラ満塁本塁打を放って10対7で勝利。一人で2本塁打6打点の大活躍だったわけです。さすがは最高年俸選手といったところでしょうか。おかげで井川投手の黒星も消えました。
 全体的に見て、今日の井川投手はボールが先行していました。また、チェンジアップはほとんど見逃されていた感じです。まあ、タイガース時代もデーゲームと「今季初登板」ではあまりいい結果は残していませんでした。そう考えれば、黒星がつかなかっただけ、もうけものだったとも言えそうです。
 ぜひとも、次回は本来の投球を見せてほしいものです。

2007年04月07日

イーグルスの一発攻勢を喫し、連敗

[ 野球 ]

 マリンスタジアムで行われたマリーンズ対イーグルス戦を観戦に行きました。先発は渡辺俊介投手と一場投手。昨年チーム最多勝ながらオープン戦不調で出遅れた一場投手は、開幕二週目での今季初登板となっています。マリーンズ打線は、四番にワトソン選手を入れ、クリーンアップを外国人三人に。また、捕手は橋本選手が今季二度目のスタメンマスクをかぶりました。
 1回裏、TSUYOSHI選手がいきなり二遊間を抜いて出塁、続く早川選手のエンドラン崩れの内野ゴロで二塁に進み、先制機を作ります。ところが、続くズレータ選手の打席で三盗を狙うも失敗。直後にズレータ選手の詰まった打球が相手のまずい守備で安打になっただけに勿体ない逸機でした。
 渡辺俊投手は、二回まで無難な投球でしたが、3回1死から9番で打率一割を切っている嶋選手にフルカウントから粘られて四球を出してしまいます。さらに、鉄平選手の内野ゴロで進塁した後、高須選手に左中間を抜く適時二塁打を打たれ、先制を許してしまいました。

 一場投手は本調子という感じではなく、特に捕手が取り損ねる場面が目立つなど、呼吸の悪さも目立ちました。しかし、三回まで、0点に抑えられます。
 しかし4回、1死から四番起用に応えたワトソン選手がフェンス直撃の二塁打を放ちます。さらにベニー選手が歩いた後、好調の青野選手が左中間を破る二点適時打を放ち、逆転します。ただ、二塁を回った青野選手はちょうど目の前に中継の球が返るような形となり、アウトになってしまいます。そして続く橋本選手が得意の四球を選ぶと、ここで何とイーグルスベンチは一場投手を降板させます。
 そして二番手は、これまた昨年、一場投手と並ぶチーム最多の7勝を挙げたものの同じく出遅れて今季初登板となった山村投手が登板。結果的にはこの決断が試合の流れを大きく変えました。
 マリーンズは続く5回にTSUYOSHI選手が四球で出塁するも、またもや盗塁失敗してしまい、結局三人で終わってしまいます。すると続く6回、先頭の鉄平選手が一塁線に放った当たりをズレータ選手がグラブに当てるも取り切れず、逆に当たったために三塁打になってしまいます。そして続く高須選手に二打席連続適時打が出て、追いつかれてしまいます。さらに盗塁を決められ、内野ゴロと四球で1死1・3塁に。ここで山崎武選手に犠飛が出て、逆転を許してしまいました。
 その裏、マリーンズは三番からの攻撃。ところがここで山村投手が圧巻。三者連続で見逃しの三振に打ち取られます。ズレータ選手もベニー選手も三振時に判定に首をかしげていましたが、これが新ストライクゾーンなのでしょう。
 そして続く7回表、先頭のリック選手が二塁打を放ち、代走に牧田選手を起用。次打者の内野ゴロで三塁に進みます。ここで打席は打率一割を切る嶋選手。0-2から二球空振りした後、スリーバントスクイズを見せます。しかしこれを渡辺俊投手がグラブトスして本塁でアウトにします。これで何とかなるかと思ったところ、続く鉄平選手が右翼席にライナーで入る1号2ランを放ち、2点を追加されてしまいます。
 その裏、マリーンズも1死から橋本選手が得意の四球を選んだ後、暴投で二塁に進み、二死後に塀内選手の適時三塁打が出て1点差に迫ります。
 しかし、直後の8回表、2番手で登板の神田投手が、併殺で二死無走者とした後、山崎武選手とウィット選手に二者連続本塁打を喫し、7対3となってしまいます。
 一方打線は、7回途中から登板の松本投手、さらには9回に渡辺恒投手に無安打に抑えられ、そのまま7対3で試合終了。マリーンズは連敗で再び勝率五割を切っています。一方、イーグルスも借金一。勝率の関係で3位となっています。イーグルスが開幕10試合を越えて「Aクラス」というのは球団創設以来初との事です。
 マリーンズとしては、何度かの逸機が痛かったとも言えるでしょうが、それ以上に、イーグルスの逆転直後の思い切った継投とそれに応えた山村投手にやられたと言えそうです、観客数は2万3千1百人ほど。かなり寒く、天気も下り坂だったとはいえ、土曜のデーゲームでこの入りはちょっと寂しいものがありました。

 大阪ドームの合併球団対ライオンズは西口投手と吉井投手が先発。初回に福地選手の二塁打を足がかりに、カブレラ選手の適時打でライオンズが先制し、さらに2回にも追加点を挙げます。その後は、吉井投手も走者を出しながらも抑えますが、打線が西口投手の前に、6回まで2安打しかできません。そして7回に吉井投手は走者を二人出して降板すると、二番手の本柳投手が死球で満塁にした後、暴投で追加点を奪われます。その裏にローズ選手の5号ソロが出たものの、得点はこれだけ。結局4対1でライオンズが勝っています。吉井投手は早くも3敗目。もっとも、登板した3試合で味方打線の援護が計2点では仕方ないでしょう。対する西口投手は早くも3勝目を挙げています。観客数は1万2千4百人ほど。本当にこれが開幕直後の土曜デーゲームの観客数かと一瞬驚いてしまいました。

 ナイターで行われた福岡のホークス対ファイターズは斉藤和投手とダルビッシュ投手のエース対決。ところが、初回に簡単に二死を取った斉藤和投手が、そこから4連打を喫して一気にファイターズが3点を先制します。その裏、ホークスも一週間ぶりに出場した大村選手が安打を放ち、川崎選手も二塁打で続いて無死2・3塁とします。しかし、ここで中軸に安打が出ず、内野ゴロの間の1点に終わります。
 しかし、さすがに2回以降は両エースが立ち直って投手戦になります。ただ、斉藤和投手は、初回に球数を投げた事もあり、6回を7安打2四球3失点で降板となります。一方のダルビッシュ投手は、2回から7回まで1安打投球。5回から6回にかけて四者連続、7回も三者連続と、三振の山を築きます。
 ところが8回、代打の本間選手に内野安打を打たれると、続く大村選手が右前打を放ち、無死1・3塁となります。ここで川崎選手は二塁ゴロ。1点返って2死無走者かと思いきや、併殺を焦った遊撃手が悪送球し、1死2塁と一打同点の場面で中軸を迎えます。しかしここでダルビッシュ投手はブキャナン選手を三振に。そして松中選手を敬遠した後、小久保選手を打ち取り、1点のみで凌ぎます。
 ホークスも継投陣が7回以降、ファイターズ打線を1安打に抑えます。しかし、ダルビッシュ投手は9回も球威が衰えません。先頭の柴原選手を打ち取った後、井手選手、さらには代打の本多選手を連続三振。本多選手を三振に打ち取ったこの試合138球目の直球は151kmを記録していました。これでファイターズが3対2で勝利。ホークスは今季初の連敗です。
 ダルビッシュ投手は5安打2四球2失点。奪三振は14でした。これで3試合目にして今季初勝利。昨年5月からの連勝も11に伸ばしています。観客数は3万1千9百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープは高卒新人で初登板となる増渕投手と大竹投手が先発。初回にラミレス選手の適時三塁打でスワローズが先制しますが、直後の2回表に新井選手の3号ソロでカープが追いつきます。
 本塁打こそ打たれたものの、増渕投手は好投。7回までカープ打線を4安打1四球1失点に抑えます。しかしながら、打線も大竹投手の前に2安打に、その後も継投陣相手に安打できず、増渕投手を援護できません。そのまま1対1のまま延長戦に入ります。
 そしてむかえた11回表、スワローズは4番手の高井投手を送り込みますが、これが大誤算。一死後に連打と四球で満塁とした後、栗原選手が走者一掃の適時二塁打を放ってカープが3点を勝ち越し。さらに倉選手にも適時二塁打が出て一挙5点を取り、そのまま6対1で勝っています。観客数は1万7千8百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは佐藤亮投手と土肥投手が先発。昨年入団で1イニングだけ投げた佐藤亮投手はプロ初先発です。初回、ドラゴンズ打線がいきなり3点を取ります。しかし、2回まで無安打だった佐藤亮投手は3回に先頭打者に初安打されると、続く土肥選手の犠打を二塁に暴投してしまい、無死1・3塁に。そして1死後にベイスターズ打線が5連打で一気に逆転し、佐藤亮投手をKO。さらに吉村選手にも適時打が出て一挙5点を挙げます。
 そのまま5対3で迎えた6回、ドラゴンズは昨日先発して4回途中で降板した朝倉投手を連投させます。ところがいきなり三連打と自らの失策で1点を追加され、さらに石井選手の2点適時打でこの回3点を追加。ドラゴンズの二つの投手起用はいずれも失敗に終わりました。
 その裏、ドラゴンズも福留選手の2号ソロなどで土肥投手を降板させて2点を返しますが、反撃もここまで。以下、ベイスターズ継投陣の前に1安打しかできず、そのまま8対5でベイスターズが勝っています。観客数は3万3千5百人ほどでした。

 ナイターで行われた東京ドームの読売対タイガースは門倉投手と能見投手が先発。タイガースは不振の浜中選手と関本選手を外し、代わりに林選手と藤本選手を入れました。この林選手の起用が大成功。初回に2点を奪われますが、2回に林選手の1号ソロで1点差に。さらに続く三回に金本選手の犠飛で追いつくと、2死2・3塁から林選手が今度は中前に弾き返し、これが2点適時打となって逆転します。
 能見投手は4回に二番手で登板した野口投手に適時打を打たれ、1点差に迫られますが、何とか5回を3点に抑え、6回表で打順がまわったところで代打を送られます。となると6回に誰を挟むかと思いきや、いきなり久保田投手が登板。いくら3日間空いているとはいえ、3人で4イニングというのは少々驚きました。
 久保田投手は5人を1安打に抑え、7回途中で降板。続くウイリアムス投手も5人に1安打1四球を出して8回途中、1死三塁というところで降板します。
 そして四番手で藤川投手が登場。この犠飛でも同点の場面でホリンズ選手、さらには代打の矢野選手を打ち取ります。続く9回、藤川投手は二死から小笠原選手に安打されますが、最後は李選手を抑え、早くも4セーブ目を挙げています。
 というわけでタイガースが4対3で逃げ切った試合でしたが、ここまで4勝3敗でその勝った4試合にいずれも三人が登板。しかも平均投球回数は1回を越えています。福原投手と安藤投手の出遅れの影響ゆえの「緊急措置」という事もあるのでしょう。とはいえ、これで秋まで乗り切れるのか、とちょっと不安になりました。なお、観客数は4万3千7百人ほどでした。

岸投手、2度目の先発でプロ初勝利

[ 野球 ]

 今日は何も見れなかっただけなので結果だけ。
 大阪ドームの合併球団対ライオンズは川越投手と岸投手が先発。ラロッカ選手の2試合連続となる5号ソロで合併球団が先制するも、7回にGG佐藤選手の3号3ランでライオンズが逆転し、さらに3点を追加。そのまま5対1で勝ち、ライオンズが今季初の連勝を飾っています。観客数は8千3百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは朝倉投手と三浦投手が先発。ドラゴンズが初回に福留選手の犠飛で先制し、さらに李選手の適時打などで一挙3点を先取。ベイスターズも今季初スタメンとなる佐伯選手の2打席連続適時打で反撃しますが、6回にドラゴンズが井端選手の3ランで追加点。その後は、継投でベイスターズの反撃をかわして3連勝。グラセスキ投手が連日の勝利を、岩瀬投手が連日のセーブを挙げ、セーブ数の球団記録を更新しています。観客数は2万5千8百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープはグライシンガー投手と青木高投手が先発。最初の一巡を無走者に抑えた青木高投手ですが、4回に青木選手の安打がきっかけとなり、満塁からリグス選手の内野ゴロの間で先制。さらに6回には青木選手の2号ソロで追加点。6回を4安打1四球と好投の青木高投手でしたが、同姓の青木選手にやられた感じでした。一方のグライシンガー投手は7回を3安打で無四球無失点。その後も木田投手、高津投手とつないで完封リレーで、スワローズが2対0と勝って連勝しています。観客数は1万2千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースは内海投手と下柳投手の先発で読売が勝ったようです、観客数は4万2千2百人ほどでした。

2007年04月05日

二桁残塁の拙攻で援護しきれず逆転負け

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズはセラフィニ投手と成瀬投手が先発。昨年は故障などで登板機会の少なかったセラフィニ投手は、移籍2年目にして初の古巣との対戦となります。
 そのセラフィニ投手に対し、初回1死から二番に入ったサブロー選手が四球を選びますが、得意の牽制に刺されてしまいます。しかし、直後にズレータ選手の2試合連続となる4号ソロが出てマリーンズが先制。それにしても、「ズレータ選手がセラフィニ投手から打ってマリーンズが先制」などという事態が生じるとは、2年前は想像すらできませんでした。
 前回好投した成瀬投手は、今日も合併球団打線を最初の一巡を無走者に抑えます。しかし打線は3回の2死満塁、4回の1死1塁、5回の2死満塁でいずれも得点できません。

 6回も先頭の今江選手が四球を選び、犠打で二塁に進みますが、後続がなく、追加点を挙げられません。するとその裏、そこまで1安打投球だった成瀬投手が先頭打者に安打されて犠打と、表と同じ展開に。しかし合併球団はここで阿部真選手の適時打が出て同点に追いつかれてしまいます。
 直後の7回も二番手の岸田投手に対し、1死からズレータ選手がこの試合4本目となる安打を放ちますが、後続はありません。しかし続く8回、1死からここまで2安打の青野選手に2号ソロが出て、マリーンズが再びリードを奪います。
 ところがその裏、1死から成瀬投手は大西選手に粘られ、最後は四球を出してしまいます。ここでマリーンズは薮田投手を投入しますが、これが誤算。2死後にラロッカ選手に左翼ポール際に入る4号2ランを喫し、一気に逆転。8回途中まで3安打3四球と好投していた成瀬投手の勝ちも消えてしまいました。
 9回表、三番手のカーター投手に対し、昨日活躍の早川選手が代打で登場。二遊間を抜きそうな当たりを放ちますが、先ほど適時打の阿部真選手がこれを好捕して送球。俊足の早川選手をもってもアウトになってしまいました。さらに中軸に回りましたが、ズレータ選手・ベニー選手が連続三振で試合終了。3対2で合併球団に逆転を喫してしまいました。
 今日はとにかく効率の悪い打線に尽きた感じでした。9安打6四球ながら、得点はソロ二本によるものだけ。安打がTSUYOSHI選手2本、ズレータ選手4本、青野選手3本と特定の人に集中し、打線の繋がりがなかったようです。成瀬投手が好投していただけに、大変勿体ない敗戦だったと言えそうです。観客数は9千4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは松永投手とガトームソン投手が先発。3回にホークスが、昨日怪我した多村選手に代わって三番に入ったブキャナン選手の適時打で先制しますが、その裏、そこまで無安打だったガトームソン投手が細川選手・石井義選手の下位二人に連続本塁打を喫して逆転。さらに続く4回には中軸の三連打で2点を追加されます。
 ホークスもブキャナン選手の3号本塁打、さらに8回には代打で登場した多村選手の適時打で1点差まで迫ります。しかしその裏、継投陣が崩れ、リーファー選手に満塁本塁打が出てライオンズが突き放します。最後は小野寺投手が抑え、8対3でライオンズが勝利。ライオンズは今季初のカード勝ち越し。逆にホークスは初のカード負け越しとなっています。観客数は1万1千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ファイターズは田中投手と金村投手が先発。1回裏、金村投手の立ち上がりをとらえたイーグルスがいきなり1・2番の連打で先制しますが、そこから金村投手に抑えられます。一方、田中投手は3回に坪井選手の適時打で追いつかれたものの、6回を5安打4四球ながら1失点と好投します。
 しかし7回から登板した松崎投手に対し、8回にセギノール選手が5号ソロを放ってついにファイターズが勝ち越し。さらに9回にも金子誠選手のソロで1点を追加します。金村投手は7安打3四死球ながら初回の1点のみに抑え、完投で今季初勝利を飾っています。観客数は田中登板という事もあり、平日昼にも関わらず1万8千人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは石井一投手とボーグルソン投手が先発。スワローズが飯原選手のプロ初本塁打で先制すると、タイガースも金本選手の2試合連続の3号ソロで追いつきます。そして7回、タイガースは4試合連続で橋本健投手が登板。しかし、いきなりラミレス選手に勝ち越し本塁打を打たれます。さらに無死1塁から宮本選手のバスターエンドランが適時打になりると、福川選手にスクイズを決められ、この回3失点。そして館山投手、さらには高津投手に抑えられ、4対1でスワローズが開幕からの連敗を4で止めています。観客数は1万8千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは木佐貫投手と川上投手が先発。初回に読売が先制するも、直後の2回にウッズ選手が2号ソロで同点に。5回にまた読売が2点を勝ち越すと、直後の6回にはウッズ選手の3号2ランで再び同点に。そして同点のまま迎えた8回にはウッズ選手が2打席連続でこの試合3本目となる4号2ランを放ち、遂にドラゴンズが勝ち越し。最後は岩瀬投手が締め、5対3でドラゴンズが勝利。二番手のグラセスキ投手が来日初勝利。ウッズ選手は3本塁打5打点でチームの全得点を叩きだしています。観客数は4万1千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは黒田投手と川村投手が先発。新井選手の2号ソロで先制したカープが、栗原選手の犠飛で追加点を挙げて2対0とします。黒田投手は6回まで2安打投球でしたが、7回に1死1塁から古木選手が本塁打を打って同点に。さらに9回は続投の黒田投手から鈴木尚選手が2号ソロを放ってベイスターズが勝ち越し。その裏はクルーン投手が抑え、ベイスターズが3対2で勝っています。観客数は1万9百人ほどでした。

2007年04月04日

終盤に冷や汗も、二日続けて苦手投手を打って連勝

[ 野球 ]

 今日も携帯メール観戦。大阪ドームの合併球団対マリーンズは平野佳投手と小野投手が先発。昨日のデイビー投手ほどではないとはいえ、昨年はマリーンズ打線は平野佳投手に防御率1.80と抑えられ、対合併球団負け越しの原因となっています。
 その平野投手に対し、今日もマリーンズ打線は抑えられてしまいます。一方、小野投手は立ち上がりからいきなり1死1・2塁に。先週は初回に打込まれましたが、今日はここから中軸を抑えて0点に。続く2回も再び1死1・2塁とされますが、ここも併殺で切り抜けます。
 打線は3回に根元選手が初安打し、さらに盗塁と内野ゴロで1死3塁と先制機を迎えます。ここで昨日3安打2打点の今江選手がスクイズを敢行するも本塁タッチアウト。バレンタイン監督は猛抗議するものの、判定は覆りません。

 一方、小野投手も3回から6回まで無安打投球。6回を終わって両チームあわせて3安打という投手戦のまま終盤を迎えます。そして迎えた7回、先頭は昨日の好成績で2番に上がった早川選手。ここで起用に応え、二塁打を放ちます。そして続くズレータ選手が右翼に3号2ランを放ち、ついにマリーンズが先制します。
 続く8回表、二番手の金子投手に対し、1死から青野選手と今江選手が連打。さらに2死後、先ほど先制機を作った早川選手が、今度は走者一掃の適時三塁打。古巣相手に2安打2得点と連日の活躍。そして結果的にこれが決勝点となります。
 8回まで3安打無四球と完封ペースだった小野投手ですが、9回、先頭のラロッカ選手に二塁打を打たれます。さらに続くローズ選手に4号2ランを喫し、2点を返されてここで降板。ローズ選手は通算1,000打点となっています。
 そして小林雅英投手が上がるものの、代わりばなに北川選手に2号ソロを打たれ、1点差とされます。しかしそこから三人を内野ゴロに抑え、4対3でマリーンズが逃げ切っています。観客数は9千人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスはグラマン投手と杉内投手が先発。4回に先頭の多村選手の右翼線際の当たりが、まずい守備もあって三塁打に。そして続く松中選手が適時打を放ち、ホークスが先制します。さらに続く5回は、今度は多村選手と松中選手の連続適時打で2点を追加します。ところがその多村選手、次の打席で一塁に駆け込んだ際に足を痛めて途中交代。10試合目で「十八番」が出てしまいました。
 杉内投手は何度か得点圏に走者を進めるものの、そこからは抑え、7回を5安打1四球無失点。春の紅白戦からいまだに無失点とのことです。その後は柳瀬投手と馬原投手で完封リレー。ホークスが3対0で勝っています。観客数は9千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ファイターズは牧野投手とスウィーニー投手が先発。2回にセギノール選手の4号ソロでファイターズが先制し、7回にも2点を追加。一方、スウィーニー投手は7回を3安打2四球無失点に抑えます。そして8回は武田勝投手が抑え、続く9回はマイケル中村投手が登板。ところが、これが大誤算でフェルナンデス選手に本塁打を打たれた後、2死満塁から鉄平選手が2点適時二塁打を打ってイーグルスが追いつきます。そして延長に入って迎えた12回裏、1死1塁から礒部選手が左翼線を抜く二塁打を放ち、イーグルスがサヨナラ勝ちで3連勝としています。観客数は1万1千3百人ほど。今日も平日のデーゲームにも関わらず、リーグ最多の入りでした。

 広島のカープ対ベイスターズは長谷川投手と加藤投手が先発。同点で迎えた6回に村田選手の1号ソロでベイスターズが勝ち越しますが、その裏、嶋選手の適時二塁打でカープが追いつき、さらにこの回三人目となった那須野投手に対して前田智選手が勝ち越し適時打を放ってカープが逆転。その後、細かい継投の後、最後は永川投手が抑え、3対2でカープが勝っています。観客数は1万人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは金刃投手と長峰投手が先発。2点を追うドラゴンズは6回にウッズ選手の2ランで追いつきます。そして同点のまま迎えた9回、豊田投手に対して1死から走者を二人置いて、森野選手が3試合連続本塁打となる3ランを放ち、ドラゴンズが勝ち越し。その裏は岩瀬投手が抑え、6対3でドラゴンズが勝っています。観客数は4万2千1百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対タイガースは雨で中止でした。

2007年04月03日

小林宏投手、前回に続く好投で通算50勝

[ 野球 ]

 今日は携帯メール観戦。大阪ドームの合併球団対マリーンズはデイビー投手と小林宏之投手が先発。試合前に、脇腹を痛めた福浦選手の登録抹消が発表。替わって足を痛めて出遅れていたワトソン選手が合流し、2番指名打者で出場しました。
 昨年、デイビー投手の対マリーンズ戦防御率は0.47とほぼ完璧に抑えられていました。しかし今日は2回、1死から大松選手が安打すると、2死後に根元選手と今江選手の連打でまず先制。さらに早川選手が四球を選んで満塁にした後、西岡選手の内野安打で2点目を挙げます。

 前回の初登板では9回4安打無四球無失点の好投ながら援護のなかった小林宏投手でしたが、今日も前回同様の投球内容。最初の一巡を完璧に抑えます。すると4回、先頭の里崎選手が二塁打を放つと、今江選手が二打席連続の適時打となる三塁打を放ち、さらに1点を追加します。
 5回まで1安打投球だった小林宏投手ですが、6回に先頭の大引選手に安打されと、続く前田選手に今季初となる四球を出し、さらに足を痛めて一度ベンチに戻って治療を受けます。しかし、大事にはいたらず、犠打で1死2・3塁とこの試合初の危機を迎えますが、そこから阿部真選手、さらに開幕から絶好調のラロッカ選手を打ち取り、得点を与えません。結局7回を2安打1四球無失点と前回に続く好投でした。
 打線はデイビー投手から10安打を放つも3点止まり。しかも7回から登板の本柳投手に完璧に抑えられます。さらに8回は2番手の薮田投手が1点を失います。しかし9回裏に登板した小林雅英投手は先頭打者に四球を出したものの、あとは3人で抑えて試合終了。3対1でマリーンズが勝っています。小林宏投手はこれで通算50勝となりました。
 やや拙攻気味だったとはいえ、昨年の「天敵」を打っての勝利は大きいかと思われます。観客数は9千4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは涌井投手と新垣投手が先発。ライオンズは不振のカブレラ選手を外し、リーファー選手を四番に入れました。それが当たり、初回に2死2塁からそのリーファー選手に適時打が出てライオンズが先制します。一方、涌井投手は立ち上がりが悪く、その後も走者は出しながら、ホークス打線を抑えます。そして1対0で迎えた6回裏、ライオンズが栗原選手の適時打と石井義選手の犠飛で2点を追加します。ホークスは8回に小久保選手が2試合連続となる3号2ランを放って1点差に迫りますが、反撃はここだけ。以下、三井投手・小野寺投手が抑え、ライオンズが3対2で逃げ切っています。観客数は1万4百人ほどでした。
 平日ながら、仙台の夜の寒さの関係からデーゲームで行われたイーグルス対ファイターズは有銘投手と八木投手が先発。3回にフェルナンデス選手の2点適時打でイーグルスが先制し、ファイターズもセギノール選手の3号ソロで反撃するなど追い迫り、3対2で7回を迎えます。ファイターズは前の回から二番手の押本投手が上がっていましたが、この回簡単に2死を取るも、そこから満塁にした後、山崎武選手の3点適時三塁打が出るなど一挙に4点を追加。そのまま7対2でイーグルスが勝ち、今季初の連勝を飾っています。観客数は1万9百人ほど。地方都市の平日屋外デーゲームながら、大阪のナイターを上回っています。まあ、両主催球団の人気の差なのでしょう。

 神宮のスワローズ対タイガースは石川投手とジャン投手が先発。0対0で迎えた5回表、1死からジャン投手の内野安打をきっかけに3安打でタイガースが満塁とし、打席には本日誕生日の金本選手。ここでバックスクリーンに2号満塁本塁打を放ち、タイガースが一挙に4点を先制します。その裏、スワローズも4安打で3点を返しますが、同点には追いつけません。タイガースは6回から一昨日と全く同じ橋本投手・久保田投手・ウイリアムス投手・藤川投手の継投。8回には金本選手の好返球に矢野選手の好ブロックと両ベテランの活躍もあり、タイガースが4対3で逃げ切っています。観客数は1万8千4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは姜投手と山本昌投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千7百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは佐々岡投手と寺原投手が先発。2回に吉村選手の犠飛と古木選手の適時打でベイスターズが2点を先制、3回にも村田選手の適時打で追加点を挙げます。移籍後初登板の寺原投手は2回裏に嶋選手にソロを打たれますが、8回まで4安打1四球無失点と好投。カープも9回にクルーン投手から1点を返しましたが、反撃もそこまでで3対2でベイスターズが勝っています。観客数は1万7千7百人ほどでした。

2007年04月01日

先発が連日序盤で崩れ、連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは清水直行投手と和田投手が先発。マリーンズは昨日途中交代した福浦選手の脇腹の状態が快復せずに欠場。そのため、両打ちのTSUYOSHI選手を含み、全員右打者というスタメンになりました。一方、ホークスは昨日に続いて大村選手が欠場となっていました。
 その大村選手の代役は昨日に続いて城所選手でしたが、清水直投手はその城所選手にいきなり二塁打を打たれます。その後、死球などで1死1・2塁とし、松中選手には遊ゴロを打たせます。しかし、「松中シフト」という事で一塁側を守っていた二塁手の渡辺正人選手が二塁に入れず、併殺ができません。これが大きく、続く小久保選手が左翼席に3ランを叩き込み、昨日に続き、初回の本塁打でホークスが先制します。

 先週は完璧に近い投球をした和田投手でしたが、今日の立ち上がりはよくありませんでした。いきなりTSUYOSHI選手が右翼線を抜く二塁打を放つと、和田投手と相性のいい大塚選手が安打で続き、初の三番に入ったズレータ選手は四球を選んで、いきなり無死満塁となります。
 ここで打席は今季初の四番となったベニー選手が登場。長打が出れば流れが変わるところでしたが、遊撃への詰まった当たりで併殺となり、結局その間の1点しか返せませんでした。
 続く2回裏、和田投手は相変らず制球があまりよくありません。しかし、先頭の青野選手が2-3から放った打球は三遊間を抜くかと思われましたが、これを川崎選手が飛びついて取り、そのまま一塁送球でアウト。さらに続くサブロー選手も2-3からフィールドウイングシート付近に放ったフライを、松中選手がスライディングで好捕。この美技二つで完全に流れがホークスに行ってしまいます。
 そして直後の3回表、ホークスは2安打で1死1・2塁とし、続く山崎選手が二塁ゴロを放ちます。しかし、併殺を焦ったか、二塁に入っていた渡辺正選手が失策してオールセーフ。すると、続く本多選手が適時打、さらに城所選手が犠飛、とどめは川崎選手の2点適時三塁打で一挙4点を追加。序盤で早くも7対1の大差となってしまいました。清水直投手はここでKO。2回2/3で9安打2四死球7失点自責点4という散々な内容でした。
 この回は、失策のみならず、取れそうな当たりが抜けて安打になる、という事がありました。先ほどのホークスの美技連発と対照的で、そのあたりが試合を分けたと言えそうです。
 その後、二番手の高木投手、三番手の神田投手が、走者を出しながらも好投し、ホークスに追加点を許しません。しかし、2回の美技で立ち直った和田投手の前に、走者は出るものの、後が続きません。
 しかし7回裏、先頭の青野選手が安打を放ち、さらに二死後には渡辺正選手が安打でつなぎ、初回以来の好機を作ります。ここで西岡選手が中前に弾き返すと、これを城所選手が失策して二者が生還。遅まきながら4点差に迫ります。
 ところが直後の8回表、ここまで2試合好投していた川崎投手が四番手として上がりますが、松中選手に本塁打を喫し、即座に突き放されます。その裏、二番手の藤岡投手に対し、ズレータ選手が開幕戦以来の本塁打を放ちますが、最早焼け石に水。9回は山村投手に抑えられ、8対4で敗れました。
 これでここまで2勝3敗2分に。その3敗はいずれも序盤に3点以上失点と、先発投手の立ち上がりをつかれたものです。投手陣が看板なマリーンズなだけに、この負け方はちょっと心配です。清水直投手は、対ホークス戦公式戦8連敗(2005年プレーオフ第2戦では勝っていますが)となっています。観客数は2万8千2百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは建山投手と大沼投手という珍しい組み合わせ。建山投手は6季ぶりとなる先発転向によるものですが、大沼投手の場合は、当初予定のジョンソン投手が昨日急に肘を痛めてのもので、昨日のイーグルス・川岸投手ほどではないとはいえ、「準・緊急先発」という感じです。その大沼投手に対し、初回に三番に入っている坪井選手が適時打を放ってファイターズが先制。さらに3回には稲葉選手に3ランが出て4対0となります。
 建山投手は6回を5安打無四球無失点の好投を見せます。ところが7回から登板の武田久投手が誤算。1死1・2塁から代打の大島選手の2点適時打を喫すると、さらに満塁から片岡選手にも適時打を打たれます。しかし、二塁走者は森本選手が刺して同点にはなりません。さらに再び2死満塁としてカブレラ選手をむかえますが、ここは何とか凌ぎます。
 その裏、ファイターズは稲葉選手の適時打で再び突き放します。武田久投手は8回も続投しますが、いきなり二塁打されるなど、2死1・2塁として降板。ここでファイターズはマイケル中村投手を早くも投入。自らの失策で満塁とするも、何とか凌ぎます。
 するとその裏、失策で好機を貰ったファイターズが金子誠選手の適時三塁打でさらに1点を追加。ライオンズとしては、二度の満塁残塁をした後に追加点を取られる、という最悪の展開になってしまいました。そして9回もマイケル中村投手が抑え、ファイターズが6対3で、今季本拠地初勝利を挙げています。観客数は2万9千5百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対合併球団は青山投手と吉井投手が先発。ともに無安打で迎えた3回裏、8番に入った山崎健選手が初安打を放った後、2死から失策があって満塁に。ここで昨日病気欠場のフェルナンデス選手が満塁本塁打を放ってイーグルスが先制。さらに再び満塁とすると、この回2度目の打席となった山崎健選手がこれまた本塁打を放ち、1イニング2満塁本塁打となり、一挙に8点を先制します。
 大量援護をもらった青山投手は、合併球団打線を8回まで7安打2四球ながら1失点と先週に続く好投。打線も7・8回に追加点を挙げ、昨日のお返しとなる二桁得点で10対1と大勝して本拠地初勝利を飾りました。青山投手は早くも今季2勝目。チームの全ての勝ち星を稼いでいます。観客数は1万5千6百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対カープは新人の小嶋投手と大竹投手が先発。初回にシーツ選手の適時打でタイガースが先制。さらに3回はシーツ選手の二打席連続適時打の後、今岡選手と矢野選手も続き、4対0とリードします。
 小嶋投手は4回まで1安打で無失点。しかし5回1死から大竹投手に二塁打を打たれると、2死1・3塁から内野安打二つで2点を返されます。しかし、続く嶋選手は抑え、何とか勝ち投手の権利を得ます。
 6回以降はともに細かい継投。カープ継投陣もタイガース打線を1安打に抑えますが、タイガースは橋本健投手をはさみ、昨日の三人が同じ順序で再び登板。最後は藤川投手が三者連続三振に打ち取り、二日連続のセーブ。4対2でタイガースが逃げ切りました。小嶋投手はプロ初登板初先発で初勝利を挙げています。観客数は3万4千人ほどでした。
 もう一つのセのデーゲームである横浜のベイスターズ対読売は、工藤投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万6千3百人ほどでした。

 今日も唯一のナイターとなった名古屋のドラゴンズ対スワローズは中田投手と藤井投手が先発。1回裏にドラゴンズが先頭の井端選手の通算1,000本安打がいきなり出ると、荒木選手が内野安打で続き、福留選手の適時打ですぐさま先制。さらに満塁から内野ゴロ二つで2点を追加します。
 一方、中田投手は4回まで2安打投球。スワローズも5回2死1塁で、2回以降は立ち直った藤井投手に代打を出すという勝負手を放ち、それが功を奏してて満塁まで攻め込みますが、ここも中田投手の前に田中浩選手が抑えられ、三者残塁となります。
 一方、ドラゴンズは一発攻勢で追加点を挙げ、7回からはまた余裕の継投を見せます。スワローズも8回に青木選手がソロ本塁打を放ちますが、反撃はここだけ。最後はセーブのつかない場面ながら岩瀬投手が「調整登板」をするという余裕まで見せ、5対1と快勝。開幕三連勝を飾っています。観客数は3万5千9百人ほどでした。

2007年03月31日

初回の大量点が響き、大敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは久保投手と斉藤和投手が先発。マリーンズは脇腹に痛みをおぼえた福浦選手が今季初の指名打者で代わってズレータ選手が初の守備に。なお、福浦選手は結局1打席立っただけで交代となりました。一方、ホークスはここまで好調の大村選手が足に張りがあるとの事で欠場しました。
 今季初登板となった久保投手ですが、初回、簡単に2死を取ったものの、そこから多村選手・松中選手に連続四球。そして小久保選手に三遊間を抜かれて先制されます。さらに柴原選手も歩かせると、ブキャナン選手に来日1号となる満塁本塁打を喫します。2死無走者から2安打3四球で5失点と、完全に自滅といえる立ち上がりでした。

  いきなり大量援護を貰った斉藤和投手に対し、2回までマリーンズは無得点。しかし3回、先頭の青野選手があわや本塁打という三塁打を放つと、続く早川選手に移籍後初安打・初打点となる適時打が出て、1点を返しました。
 ところが直後の4回表、2・3回は三人ずつで抑えていた久保投手が、先頭の柴原選手に一塁線を抜かれます。ところがこれが塁審に当たって単打に。この時点ではツイているか、などと思ったのですが、続くブキャナン選手が2打席連続となる2ランを放ち、単打も二塁打も関係なくなってしまいました。
 マリーンズは5回裏、先頭の早川選手が四球を選ぶと、移籍後初となる盗塁を決めます。そして内野ゴロの間に三塁に進み、さらに内野ゴロで生還と、無安打ながら足だけで1点を返します。
 一方、マウンドには4回から小宮山投手が今季初登板。その回は中軸三人を抑え、5回も三者凡退と巧さを見せますが、6回に本多選手に本塁打を喫し、さらに走者を出して松中選手を迎えたところで降板。しかし、ここは三番手で登板した高木投手が松中選手を抑え、1点にとどめます。高木投手は8回も無失点。また9回は開幕以来の登板となった川崎投手がこれまた無失点とそれぞれ好投しました。
 斉藤和投手も本来の調子とは思えませんでしたが、マリーンズ打線も反撃ができません。6回には2安打で1死1・2塁としますが、ここも抑えられます。そして以下、ニコースキー投手・柳瀬投手に抑えられ、9回にはプロ初登板の森福選手に対して2死から走者を二人出すものの、最後はTSUYOSHI選手が倒れ、結局8対2で完敗。初回の5失点が全てと言えそうです。観客数は2万3千3百人ほどでした。

 宮城のイーグルス対合併球団は岩隈投手と川越投手が先発、のはずが試合前の投球練習で背中に違和感を感じた岩隈投手が、投げる前に「降板」し、急遽川岸投手が救援先発。
 しかし、立ち上がりに1死から3連打されて先制されると、北川選手に3ランを喫して一挙4失点。さらに3回にも3点を追加され、これまた序盤から大差に。終わってみれば11対3と一方的な試合でした。イーグルスはフェルナンデス選手も体調不良で欠場。エースと四番を欠いては仕方ない結果と言えるかもしれません。観客数は1万9千5百人ほどでした。
 札幌のファイターズとライオンズはグリン投手と西口投手が先発。4回まで1安打投球だったグリン投手ですが、5回に和田選手とリーファー選手の連続二塁打で先制され、さらに犠飛で1点を追加されます。そして7回にはカブレラ選手に本塁打を打たれ、この回途中で降板。さらに二番手の山本投手が打込まれて、この回計6点とここも大差となります。
 西口投手は6回1死まで無走者投球。大差のついた7回裏に3点を返されますが、それのみに抑え、2勝目を挙げています。観客数は3万4百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対カープは能見投手と新人の青木高投手が先発。2回に新井選手のソロでカープが先制するも、3回に金本選手の2ランでタイガースが逆転。直後の4回表に新井選手の犠飛で同点と、両四番の活躍で接戦のまま中盤を迎えます。
 タイガースは同点の6回から久保田投手が登板。一方、カープは青木高投手が6回を2失点に抑えると、7回からこれまた新人の宮崎投手が登板します。しかし、宮崎投手は簡単に2死を取ったものの、関本選手に四球。するとタイガースはここで大阪ドームと相性のいい林選手を代打に起用。これが的中して二塁打を放ちます。ここでカープは三番手の佐竹投手を投入するも、これが失敗。連続四球で労せずしてタイガースが決勝点を挙げました。
 タイガースは8回はウイリアムス投手が、9回は藤川投手という必勝継投でカープの反撃を封じ、3対2で今季初勝利。お立ち台には久保田投手を含めた継投陣三人が上がっていました。観客数は3万3千7百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は土肥投手と門倉投手が先発。土肥投手は毎回のように走者を出しますが、要所を締める投球。一方、門倉投手は7回まで2安打にベイスターズ打線を抑え、0対0のまま終盤を迎えます。
 そして迎えた8回裏、先頭の内川選手の打順で、大矢監督は代打で古木選手を起用。これが成功し、古木選手は右翼席に本塁打を放ち、均衡がやぶれます。さらに安打と犠打で1死二塁とすると、仁志選手が適時二塁打を放って1点を追加しました。
 9回はクルーン投手が登板。いきなり谷選手と小笠原選手に連打されます。しかし、昨日本塁打を放っている李選手、さらにはゴンザレス選手を内野ゴロに打ち取り、最後は併殺で試合終了となりました。それにしてもこの9回の攻撃の顔ぶれを見ると凄いものがあります。これで小久保選手のFA取得が一年遅く、一昨年にローズ選手と清原選手(ともに現合併球団)を解雇していなかったらどんな打線になっていたのでしょうか。
 それはともかく、ベイスターズが2対0で勝利しています。観客数は2万4千3百人ほどでした。

 唯一のナイターとなった名古屋のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手とグライシンガー投手が先発。グライシンガー投手は最初の一巡を完璧に抑えますが、4回に井端選手に二塁打を打たれて初の走者を出すと、続く荒木選手に適時打が出てドラゴンズが先制。さらに2死後に李選手が来日初適時打を放って2点目を挙げます。さらに5回には中村選手がフェンス直撃の二塁打を放ち、森野選手が安打で続くと、1死後に朝倉投手が左中間を抜く2点適時二塁打を放って4対0とします。
 一方、朝倉投手は7回を2安打4四球無失点と、投打にわたる活躍。さらにその裏、スワローズは三番手に育成契約から支配下選手入りした伊藤投手を登板させます。しかし、先頭の中村選手との「元育成選手対決」で安打され、立浪選手の代打適時打などで2点を失うというデビューとなってしまいました。
 大差のついたドラゴンズは8回は中継ぎ投手を三人出すという余裕の継投。9回は来日初登板のグラセスキ投手が三人で抑え、完封リレーで6対0と快勝。開幕連勝を飾っています。観客数は3万7千7百人ほどでした。

渡辺俊投手の好投と下位打線の活躍で今季初勝利

[ 野球 ]

 今日もいろいろあって携帯メール観戦。千葉のマリーンズ対ホークスは渡辺俊介投手と神内投手が先発。渡辺俊投手は、初回に先頭打者に安打されますが、盗塁失敗もあって三者凡退。そして2回も三人で抑えます。
 一方、初回に無死2塁の好機を生かせなかったマリーンズ打線ですが、2回に四死球と犠打で1死1・2塁とすると、続く竹原選手の打席で、暴投と失策があり、無安打でマリーンズが先制します。さらに、竹原選手にプロ初打点となる二塁打が出て追加点を挙げ、さらに9番の青野選手の1号2ランと、下位打線の活躍で、マリーンズが一気に4点を先制します。

 渡辺俊投手は、2試合連続9得点で4連勝中のホークス打線を3回まで9人で抑えます。4回に失策がらみで1点を失いますが、失点はそれのみ。6回の1死1・3塁も、松中選手を併殺打に打ち取ります。
 マリーンズ打線も3回以降、立ち直った神内投手の前に7回まで無安打に抑えられます。しかし、渡辺俊投手は安打こそされますが、ホークス打線を抑えます。
 そして9回もマウンドに上がり、3番から始まる打線を、三人を内野ゴロに抑えて完投勝利。強力ホークス打線を自責点0で完投したのはもちろんですが、無四球というのが、一昨年までの渡辺俊投手に戻ったと言えるでしょう。というわけで、マリーンズが本拠地初勝利を飾っています。観客数は2万1千人ほどでした。
 なお、試合前に加藤投手の合併球団への金銭トレードが発表されました。昨年、ケガするまで中継ぎで好投していた事もあり、勿体ないようにも思えますが、本人としては新たな活躍の場ができるだけに、いいトレードとなるのかもしれません。先に移籍した辻選手とバッテリーを組んで、マリーンズ戦以外で活躍してほしいものです。

 札幌のファイターズ対ライオンズはダルビッシュ投手と岸投手が先発。3回に失策で先制したライオンズが、4回に和田選手の本塁打で追加点を挙げます。一方、プロ初登板初先発の岸投手は、7回まで4安打2四球無失点と好投。8回も三井投手が抑えますが、9回に登板した小野寺投手が一昨日に続いての乱調。1死から連打が出た後、金子洋選手のプロ初安打が適時打となり、続く森本選手の適時内野安打でファイターズが追いつきます。その後はともに救援陣が踏ん張り、結局2対2の同点のまま延長12回引き分け。昨年は引き分けのなかったファイターズですが、今年は6試合で早くも3つの引き分けとなっています。ダルビッシュ投手は9回を2失点14奪三振の好投ですが、援護がありませんでした。観客数は3万7千人ほどでした。

 今日からセリーグも開幕。大阪ドームのタイガース対カープは下柳投手と黒田投手が先発。下柳投手は38歳にして初の開幕投手です。試合はカープが3回に梵選手の犠飛で先制。さらに6回も1点を追加されます。6回まで黒田投手に3安打に抑えられていたタイガース打線は7回に失策をきっかけに関本選手の適時打で1点を返しますが、直後に継投陣が打たれて2点を追加されます。結局4対1でカープが勝っています。観客数は3万3千8百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは川上投手と石井一投手が先発。3回に川上投手の安打を足がかりにドラゴンズが2点を先制しますが、7回に1点を返したスワローズが、8回にリグス選手の2ランで逆転します。
 しかし、8回に2死無走者から李選手が来日初安打となる二塁打を放つと、続くは合併球団に非礼極まりない扱いをされて解雇され、育成枠からドラゴンズ入りして開幕スタメンを勝ち取った中村選手。ここで起用に応え、適時二塁打を放って同点に。さらに立浪選手の代打適時打で勝ち越すと、その後も安打を集め、一挙5点を挙げて逆転。そのまま7対3でドラゴンズが勝っています。観客数は3万7千7百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は三浦投手と内海投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万8千2百人ほどでした。

2007年03月29日

田中投手、プロ初登板初先発も2回KO

[ 野球 ]

 今日のパリーグは2試合。福岡のホークス対イーグルスは、ガトームソン投手と田中投手が先発。田中投手はプロ初登板初先発です。しかし、初回に松中選手に適時二塁打を打たれ、あっさり先制されます。しかし、前回の対戦でガトームソン投手に無安打無得点を喫した打線が、直後の2回、下位打線の連打などで一挙に3点を奪ってすぐさま逆転します。
 ところがその裏、2死1塁から安打と四球でホークスが満塁とし、川崎選手の適時打で追いつくと、多村選手に2点適時二塁打が出て、ホークスがあっさり逆転。ここで田中投手はKOとなりました。

 さらに二番手のインチェ投手から、松中選手が2打席連続の適時打を挙げ、この回一挙5点を取ります。
 ところが直後の3回表、失策もあってイーグルスが1安打で2点を返します。さらに続く4回には鷹野選手に本塁打が出て、イーグルスが6対6の同点とし、田中投手の黒星を消しました。
 その後、6回にホークスが勝ち越しますが、直後の7回に、この回から登板の柳瀬投手に対し、2死から連続二塁打が出てイーグルスが再び追いつきます。
 その後は両チームの継投陣が抑え、同点のまま9回裏に。前の回から登板の牧野投手は、3・4番を抑えますが、そこから小久保選手が内野安打を放つと、続く柴原選手が右翼席にプロ初のサヨナラ本塁打となる1号2ランを放ち、9対7でホークスが接戦にけりをつけました。これでホークスは4連勝となっています。観客数は3万人ほどでした。

 神戸の合併球団対ファイターズはセラフィニ投手とスウィーニー投手が先発。2回にローズ選手のソロで先制すると、4回にも2打席連続本塁打で合併球団がリードを広げます。一方、セラフィニ投手は毎回のように走者を出しますが、昨年多かった四球は1つだけで8回途中まで無失点。その裏、合併球団が大量点を追加して計8点。一方、ファイターズは9回に内野ゴロの間に1点を返すのがやっとで8対1で合併球団が勝っています。なお、8回無死満塁から大引選手の放った長打を、外野席の観客がグランド内にグラブを差し出して「ダイレクトキャッチ」をしてエンタイトル二塁打にしたり、9回に電光掲示板が故障するなど、珍事も続発していました。観客数は1万1千5百人ほどでした。

2007年03月28日

9回に勝ち越して今季初勝利

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズはグラマン投手と成瀬投手が先発。成瀬投手は右打者を並べたライオンズ打線に対し、右方向へ詰まった飛球を打たせるなど、キレのある球で抑え、3回まで1四球のみの投球を見せます。
 一方、左のグラマン投手相手に、1番に渡辺正人選手、2番に福浦選手という打順を組んだマリーンズですが、2回に先頭のズレータ選手・続くベニー選手が連続四球を選び、竹原選手の犠打で2・3塁と無安打で先制機を作ります。しかし、ここからグラマン投手の投球が冴え、今江選手・青野選手がともに落ちる球に連続三振を喫してしまいます。

 成瀬投手は5回に先頭の和田選手に初安打を喫すると、四球二つで満塁とします。しかし、続く昨年、スタメン時に高勝率を誇った佐藤選手を打ち取り、無失点で序盤を切り抜けます。
 直後の6回、この回先頭の渡辺正選手が、起用に応えて安打を放ちます。続く福浦選手が死球で1・2塁とすると、3番に入った里崎選手が犠打を決め、ズレータ選手四球の後、ベニー選手があわや中越という当たりを放ちます。これは佐藤選手の好捕に阻まれます。しかし、犠飛には十分な当たりで、マリーンズが4試合目にして今季初の先制点を挙げました。
 しかしその裏、成瀬投手は連打で無死1・3塁とされ、カブレラ選手の併殺の間に1点を返され、追いつかれました。
 7回は抑えた成瀬投手ですが、8回にも先頭打者に安打されて犠打で進まれます。ここまで5安打3四球7奪三振1失点でしたが、ここは右が続くこともあり、薮田投手が登板。中島選手とカブレラ選手を打ち取り、同点のまま最終回を迎えます。
 8回までグラマン投手の前に2安打に抑えられていたマリーンズ打線ですが、9回、先頭のズレータ選手がこの試合3つ目の四球を選びます。グラマン投手はズレータ選手には勝負を避けるような雰囲気が多々ありました。
 ここでライオンズは同点ながら抑えの小野寺投手を起用。しかし、これが誤算で、ベニー選手が初球を安打し、さらに暴投で2・3塁となります。そして1死後、今江選手が詰まりながらも中前に落とし、ついにマリーンズが勝ち越します。さらに、ここで、左の先発と言うことで4戦目にして初めてスタメンから外れた大松選手が代打で登場。見事に右中間を抜いて二日連続の適時打を放ち、もう1点を追加しました。
 その裏は当然ながら小林雅英投手が登板。開幕から好調の和田選手・GG佐藤選手を抑え、最後は代打の栗山選手を空振りの三振に仕留めました。
 これで3対1でマリーンズが今季初勝利を挙げています。好投の成瀬投手に勝ちがつかなかったのは残念でしたが、この調子が続けば、今後、二桁くらい勝てそうな感じかと思いました。観客数は1万4百人ほどでした。

 大阪のファイターズ対合併球団は平野佳投手と八木投手の二年目対決。昨日同様、ラロッカ選手とセギノール選手が本塁打を放ちますが、今日はラロッカ選手がソロなのに対し、セギノール選手は3ラン。その差が出てファイターズが2点をリードします。その後、合併球団はローズ選手の適時打で1点差に迫りますが、8回は武田久投手、9回は今季初登板となるマイケル中村投手が抑え、ファイターズが3対2で逃げ切り、こちらも今季初勝利を挙げています。観客数は8千2百人ほどでした。
 福岡のホークス対イーグルスは杉内投手と松崎投手が先発。指を痛めた林恩宇投手の代役のような形で先発がまわってきた松崎投手ですが、3回まではホークス打線を無得点に抑えます。しかし4回に先頭の小久保選手にホークス復帰後初の本塁打を喫すると、そこから崩れ、大村選手にも適時打を放たれ、満塁として降板。ここで二番手の川岸投手が多村選手に走者一掃の適時二塁打を打たれ、一気にホークスが5点を先制します。
 一方、杉内投手はイーグルス打線を押さえ込みます。2年目で初登場初スタメンの大広選手と、新人の嶋選手にともにプロ初打席初安打を献上しますが、それを含めて5安打無四球でイーグルスを完封。打線も終盤に追加点を挙げ、9対0で完勝しています。
 お立ち台には杉内投手・復帰第1号とともに、本日誕生日の多村選手が早くも二度目の登場。今年の目標として「ケガしないで一年出る」と言っていました。また、小久保選手は「明日は超高校級の田中登板するから観戦に来て下さい」と相手チームの選手を商材(?)に営業していました。観客数は2万8千1百人ほどでした。

 ところで、今日、コミッショナー代行が会見し、今年からの「希望枠」廃止を決めた事を発表しました。これまで、奇論・珍論を繰り広げて反発し続けていた読売球団が、渋々ながら折れた直後の発表です。
 過去の経緯からして、ドラフト制度は12球団の意見が一致しないと変更できない、という事はないと思われます。となると、この「コミッショナー代行決定」がなされたのは、コミッショナー代行の意思でない事は明白です。
 今回は、結果的にある程度まともな形にはなりました。とはいえ、このような形で制度が決まる事はどうかと思われます。
 NPBの謳い文句に「全ては歓声のために」というものがあります。しかしながら、コミッショナー代行の頭の中は「全ては読売のために」である、という事を改めて認識させられました。

2007年03月27日

投打とも冴えず、今季初敗戦

[ 野球 ]

 今日は携帯メール観戦。所沢のライオンズ対マリーンズは涌井投手と小野投手が先発。マリーンズは開幕戦同様、2番にベニー選手が入り、9番は初スタメンの塀内選手。まだ3試合とはいえ、今のところ、2番と9番以外は固定されています。もっとも、明日のライオンズの予告先発は左のグラマン投手なだけに、大きな変更があるかもしれませんが・・・。

 試合のほうですが、小野投手は初回に先頭打者に安打されると、犠打で進まれた後、中軸に三連打を喫して初回で3点を失います。
 一方、打線は3回まで涌井投手の前に1安打。しかもその3回裏に和田選手の2打席連続適時打が出て4点差とされてしまいます。
 直後の4回にマリーンズも無死1・3塁と好機を作りますが、ここでズレータ選手が併殺打を放ってしまい、その間の1点のみとなります。さらに1点を追加されて4点差で迎えた9回表、ここまで4安打に抑えられていた涌井投手に対し、ベニー選手とズレータ選手の安打で2死ながら1・3塁とし、大松選手の適時打で1点を返します。さらに一発が出れば同点の場面でしたが、ここはサブロー選手が倒れて試合終了。涌井投手に完投勝利を挙げられています。観客数は1万8百人ほどでした。

 福岡のホークス対イーグルスは新垣投手と有銘投手が先発。初回に四球で出た川崎選手が盗塁すると、松中選手が適時打を放ってホークスが先制。さらに5回には川崎選手の適時三塁打が出て2点を追加します。
 新垣投手は4回まで無走者投球。7回に連打で無死1・3塁となるものの、併殺での1点のみ。9回は馬原投手が締め、3対1でホークスが勝っています。観客数は2万8千6百人ほどでした。
 大阪の合併球団対ファイターズはデイビー投手と金村投手が先発。4回に2ランを打ち合って同点で迎えた6回、1死満塁からアレン選手の来日初打点となる適時二塁打で合併球団が勝ち越し、さらに1点を追加。最後はカーター投手が締めて来日初セーブを挙げ、5対2で合併球団が勝利。金村投手の対合併球団の連勝は15で止まっています。観客数は1万2千5百人ほどでした。

2007年03月26日

暴走者の視点

[ 野球 ]

 読売のオーナー氏が希望枠の議論だけが暴走し、違和感を感じるなどと発言したそうです。「ドラフトと関係なく、有望選手が球団を選べるような制度があると、その有望選手を囲い込むためにおおっぴらにできない大金が動く。それを防ぐために問題のある制度をやめる」という至極当然の主張のどこが「暴走」なのでしょうか。
 常人には理解できない論法ですが、せっかくなので、氏の立場にたって考えようとしてみました。すると、一つ面白い仮説が導かれました。

 アマ球界・選手会・ファンはのみならず、経営者側の多数ですら、希望枠撤廃の方向で動いているなか、ただ読売およびその命令に従っている「コミッショナー代行」だけが、誰も説得できない「論法」を用いています。大仰な事を言っていますが、所詮は「自球団に有力アマか他球団の有力選手のせめてどちらか一つだけは金づくで獲れる制度を維持したい」というだけの話です。その頭の中には、球界全体の繁栄も、才能ある中高生を育てるという考えも、ファンがどう思うかという認識も感じられません。それこそ暴走しているわけです。
 自分たちが暴走しているにも関わらず、それが暴走という認識がないわけです。なるほど、それならごく自然の動きである「希望枠即撤廃」が「暴走」に見えるのでしょう。夜に騒音をまき散らして道路を走る集団が、自分たちの行動を批判する人に怒るのと似ています。
 そういう意味で、大変印象に残ったオーナー氏の発言でした。ぜひともこれからも、「読売だけの論理」を元に、妄言・珍言を披露していただきたいものです。

2007年03月25日

投手戦となり、2試合連続引き分け

[ 野球 ]

 昨晩から、幕張周辺は暴風雨でした。そして朝起きたら相変わらずの風雨。これは中止かと思ったら、球団からのメールでは予定通り開門するとの事。営業的にもこの試合は何とか行いたい、というのもあるのでしょう。
 開始予定の13時になっても雨は降っていましたが、定刻通り試合は始まりました。先発は小林宏之投手とグリン投手でした。マリーンズはベニー選手をスタメンから外し、代わりに移籍後初出場となる早川選手が二番左翼手、また、青野選手が根元選手に代わり、九番二塁手で入りました。
 雨で足下が落ち着かない中、両投手とも立ち上がりから安定した投球を見せます。小林宏投手は、得意の低めに集める投球で、ファイターズ打線を5回まで1安打に抑えます。一方、移籍後初登板となったグリン投手に対し、サブロー選手だけは二塁打を2本放っていましたが、後は5回まで福浦選手の内野安打のみに抑えられます。
 なお、小林宏投手は、ユニフォームの裾がスパイクが隠れるほど長いのですが、その裾はぬかるんだマウンドのため、泥だらけになっていました。

 雨が降っていた事もあり、5回のグランド整備はより念入りに。その間、「マーくん」と「B・B」は自転車に乗ってファンサービスを行っていました。
 再開直後、ユニフォームを着替えて登板した小林宏投手ですが、昨日攻守に活躍した、この回先頭の坪井選手に安打されます。続く金子誠選手の犠打を判断よく二塁に送球したのですが、やや球がそれ、記録は小林宏投手の失策となり無死1・2塁と初めて得点圏に走者を置きます。しかし続く森本選手の犠打を、小林宏投手は再び三塁に送球。今度は成功し、封殺します。さらに田中賢選手・稲葉選手を抑え、この初の危機を凌ぎます。
 その裏、マリーンズも先頭の西岡選手が安打で出塁し、続く早川選手が犠打で1死2塁と先制機を作り、中軸を迎えます。しかし、福浦選手さらには昨日のヒーロー・ズレータ選手が打ち取られ、この好機も生かせません。
 小林宏投手は7・8回に安打されますが、後続は断ち、結局9回を4安打無四球無失点と好投を見せます。しかし、打線も7回からグリン投手の前に安打すら出ません。9回裏2死からズレータ選手がこの試合両チーム通じて初となる四球を選び、久々に走者が出ます。続くは勝負強い新主将の里崎選手が打席に。応援団は、昨年まで垣内選手に使っていた応援歌で盛り上がりますが、ここも打ち取られ、結局9回を4安打1四球無得点。ともに「9回完封」となり、試合は延長戦に入ります。
 10回裏、この回から登板の押本投手に対し、マリーンズは2死から今江選手が安打で出塁し、打席には途中出場の塀内選手。左という事でファイターズは武田勝投手を投入しますが、マリーンズは代打に、昨年、延長戦で特に好成績を残したベニー選手を送り込みます。ベニー選手は期待に応えて安打を放ち、2死ながら1・3塁とサヨナラ機を作ります。ここで打席にはTSUYOSHI選手。詰まった遊ゴロを放ち、一塁へ俊足を飛ばしますが、間一髪アウト。解説の大塚氏が「左打席だったらセーフだったのでは」というくらい惜しいタイミングでした。
 直後の11回表、前の回から登板の薮田投手が、先頭の金子誠選手に安打され、犠打で二塁に進みます。ここで左が続く事もあり、藤田投手が登板。田中賢選手・稲葉選手の好打者二人をわずか4球で抑え、ここも凌ぎます。
 ファイターズは11回途中から武田久投手が、マリーンズは12回に小林雅英投手が登板。ともに譲らず、12回裏に2死からサブロー選手が猛打賞となる安打を放ちますが、ここも今江選手が打ち取られ、結局0対0のまま。昨日に続いての引き分けとなりました。
 ファイターズは2番から5番までが無安打。一方のマリーンズも4番から6番までが無安打。これではともに得点は難しいと言えます。まあ、今日については、両投手がこのあたりの長打のある打者を丁寧に抑えた、という事なのでしょう。
 というわけで、ともに初勝利も初敗戦も挙げられずに開幕2連戦が終わりました。観客数は2万2千1百人ほど。あの午前中の天気から考えれば、よく入ったと言えます。

 福岡のホークス対合併球団は和田投手と吉井投手が先発。ともに2回まで無安打でしたが、3回に連打でホークスが2死1・2塁とすると、昨日2本塁打の多村選手が中前に適時打を放ち、ホークスが先制します。
 一方の和田投手は5回まで無安打投球。6回に先頭の前田選手の初安打が2塁打となり、さらに1死1・3塁とされますが、ここで昨日活躍のラロッカ選手・ローズ選手を抑えます。
 一方、吉井投手の前に6回まで1点のホークス打線でしたが、7回にブキャナン選手の二塁打を足がかりに好機を作ります。ここで合併球団は昨日に続き、前ホークスの吉田投手を投入し、「40代リレー」を見せます。しかし、大村選手が適時打を放ち、ホークスが終盤に貴重な追加点を挙げます。
 結局、和田投手は8回途中まで3安打無失点。二番手の藤岡投手も、昨日の雪辱を果たし、9回は馬原投手が締め、結局2対0で完封リレー。和田投手とともに、多村選手が移籍2試合目でお立ち台に上がっています。観客数は3万3千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスはジョンソン投手と青山投手が先発。2回に2死2塁から、藤井選手の適時打でイーグルスが先制します。その裏、ライオンズは三連打で無死満塁としますが、そこから青山投手は三者連続三振で危機を凌ぎます。さらに4回も2死満塁となりますが、ここも三振で凌ぎます。
 すると直後の5回、昨日から5打席で4三振1併殺打だった先頭のウイット選手のイーグルス初安打が本塁打となり、大きな追加点。さらに草野選手の適時打で3点目を挙げます。
 青野投手は5回に1点を失いますが、6回の無死2塁も凌ぎ、6回を7安打3四球ながら1失点に抑えます。
 ライオンズは8回裏にGG佐藤選手の2試合連続となる本塁打で1点差に迫り、9回表は昨日に続き、新人の岩崎投手を送り込みます。しかし、昨日は抑えられた岩崎投手に対し、イーグルス打線が大爆発。先頭のリック選手が安打すると、ウイット選手がこの試合2本目となる本塁打をバックスクリーンに叩き込みます。さらに草野選手の2本目の適時打が出ると、とどめは山崎武選手の1号3ラン。この回一挙6点を挙げ、試合を決め、そのまま9対2で勝ちました。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 この、1点差に迫られた後にすぐに突き放す、というのは、昨年までのイーグルスではあまり見られなかったもの。それだけに、今年は違う、と感じさせられました。
 というわけで、開幕2試合を終えて、6球団どこも貯金・借金ともゼロという結果になっています。

2007年03月24日

開幕戦、突然の豪雨で引き分けに

[ 野球 ]

 いよいよ今年もプロ野球が開幕。マリンスタジアムで行われたマリーンズ対ファイターズ戦に観戦に行きました。地元開幕は一昨年以来ですが、その時の開幕権は、本来開幕権を持っていた近鉄バファローズが潰されたために生じたもの。自力での地元開幕は1996年以来となりました。
 今日は試合開始55分前に観客席に入りました。しかし、既に我が家の「定位置」である二階内野自由席バックネット真後ろ周辺は満席状態でした。当然、そこから一塁方面も満席ですので、少々三塁側にずれ、ちょうどビジターの次打者席の真後ろくらいに位置しました。ちなみに、観客数は3万62人でした。
 試合に先立って開幕セレモニーが行われました。Mスプラッシュなどの踊りの後、スタメン各選手が一人ずつ出てきて並びます。ここで大活躍したのが、開幕ということで北海道から遠征してきたファイターズのマスコット「B・B」でした。ファイターズの選手が呼ばれる時に札幌ドームで見せる「選手の打席姿模写」を、ちょうど座った席の真正面にあたる次打者席で行いました。さらに、マリーンズの選手が呼ばれたら、そちらの模写も披露。最後に9番スタメンの根元選手が呼ばれると「誰?分からない」みたいな形で引きあげるというオチ(?)までつけてくれました。

 その後、提携しているアニメ映画に出演する千葉出身の声優さんが登場。「16年前に千葉に球団が来たとき、こんな人気のある球団にあるとは、まさか思わなかった」と率直な感想を述べ、笑いを誘っていました。
 また、始球式にはかつてのオリオンズの中心打者であり、川崎時代に監督も務めた山内一弘氏が登場。捕手はバレンタイン監督で打者はヒルマン監督と、新旧のアジア制覇監督が出演していました。山内氏といえば、打撃コーチ時代の「教えだしたら止まらない」の頃の記憶しかないため、「始球式で空振りしたヒルマン監督に打撃指導」というようなギャグが一瞬、頭をよぎりました。しかし、今の山内氏はそのような事がとても出来るような状態ではなく、大毎オリオンズ時代のユニフォームを着てマウンドまでたどり着くまで一苦労、という感じ。投球もマウンドから数メートルでバウンドしていました。選手時代は知らないとはいえ、監督・コーチとしての活躍はリアルタイムで知っていただけに、その衰えぶりは見ていて寂しいものがありました。

 さていよいよ試合開始。先発は清水直行投手とダルビッシュ投手でした。着席時にあらかじめ依頼があったのですが、今回は選手が守備につく際に、ファンがそれぞれ白と黒の紙を持って、観客席を縦縞に染め上げる(?)という趣向がありました。確かに、二色に染まった観客席というのはなかなか壮観でしたが、開幕戦の時くらい、守備につく選手をゆっくり見たかった、というのが本音です。あと、紙も勿体ないですし・・・。
 さて、清水直投手ですが、立ち上がりからいきなり連続三振。三番に入った稲葉選手もフライに打ち取り、上々の滑り出しを見せます。
 対するマリーンズは2番にベニー選手を入れるというやや意表のオーダー。これでベニー選手は、来日以来、一番から六番まで(八番もあったかもしれませんが)こなした事になります。また、昨日書いた根元選手とともに、大松選手も初の開幕スタメンとなりました。四番には移籍のズレータ選手が入っています。
 その新打線に対し、ダルビッシュ投手の投球は冴え、初回は三者連続内野ゴロ。しかも福浦選手のバットをへし折りました。続く二回も、刀を抜く仕草を見せて移籍後初打席に入ったズレータ選手のバットをまたもやへし折るなど、これまた三者凡退に抑えます。
 一方、清水直投手は二回に安打と失策で1死1・3塁とされますが、そこから連続三振。2回までで5三振を奪います。ところが続く3回、森本選手に三塁線を抜かれる二塁打を打たれると、続く田中賢選手の適時打で先制され、さらに2死1・2塁から木元選手に詰まりながらも左前に落とされ、2点を失います。
 それに対し、打線はダルビッシュ投手の前に3回までの一巡で走者を出せません。4回にベニー選手がバットをへし折られたあと、福浦選手に安打が出てやっと初の走者を出しますが、ここも後続がありません。
 3回だけ悪かった清水直投手ですが、4・5回は三人で抑えます。しかし、攻撃陣は5回裏に先頭の里崎選手が安打で出て初めて無死の走者を出しますが、結局併殺もあって三人で終わり、屋外試合が苦手なはずのダルビッシュ投手をとらえる事ができません。
 そして迎えた6回表、2死1塁で打席には、昨年一度戦力外通告されながら、再雇用を経て開幕スタメンを獲得した坪井選手が登場。左翼方面に放った打球をベニー選手が捕りきれず、大きな追加点となる適時二塁打となります。さらに金子誠選手も適時打で続き、4対0に。続く森本選手に安打されたところで、清水直投手は降板となりました。
 この2死1・2塁で打席には本日2安打1打点の田中賢選手という危機に登板したのは、二年目の川崎投手。結果によっては即二軍降格もあるところですが、ここを内野フライに打ち取ります。

 まだ4回あるとはいえ、ダルビッシュ投手の出来からかなり厳しいと思われた6回裏、しかしここで先頭の今江選手がファウルで粘り、2-3からの10球目を中前に弾き返します。さらに、1死からTSUYOSHI選手が投手強襲となる安打で出塁、そして2死後に福浦選手がこの試合チーム初となる四球を選び、2死ながら満塁とします。
 ここで打席にはズレータ選手が登場。初球の直球を弾き返すと、風速8mの逆風をものともせず、低い弾道の打球はバックスクリーン左翼寄りに突き刺さります。マリーンズ移籍初安打は、あまりにも大きい同点本塁打となりました。まさに作ったような一発に、私も含め、観客席は普段の得点時以上に盛り上がっていました。
 入団以来、「パナマウンガー」に続く、新パフォーマンスを披露すると予告していたズレータ選手ですが、開幕戦で早速見る機会が訪れました。というわけで、ベンチ前を注視していました。すると、ホークス時代の「サムライポーズ」の後、両手を挙げて伸び上がっていました。後で聞いたところによるとこれは「幕張ファイアー」という名前だとか。マリンスタジアムのある幕張と、球場名物の花火をひっかけたと思われます。一昨年プレーオフ第3戦の同点押し出し四球や、昨年7月27日の逆転サヨナラ2ランなど、これまでは「幕張(の防波堤を)ファイアー」させていた人が、マリンスタジアム一塁側ベンチ前で「幕張ファイアー」をしてくれたわけです。そう考えると、改めて「同一リーグ球団の強打者の移籍」というのがいかに大きいか、と痛感させられました。
 というわけで、試合の流れは一変。川崎投手はプロ初勝利の可能性を残して続く7回のマウンドに上がります。三番から始まる好打順ですが、先頭の稲葉選手を打ち取ります。続くセギノール選手には、打った瞬間、「行ったか」という当たりを放たれますが、高く上がった事もあり、風に戻されます。ところがこれを大松選手が取れず、失策となって1死2塁に。しかし、続く本日打点を挙げている木元選手も打ち取り、続いて右の高橋選手が打席に入るも続投となります。その高橋選手を2-2まで追い込みますが、ここで7回から降り始めていた雨が激しくなります。我々の座っている席は、屋根の下にあり、本来なら雨が降っても普通に座っていられるのですが、そこにも雨が吹き込んでくるほどです。そのため、試合は中断となりました。

 中断した当初は、直前のズレータ選手の同点満塁打を、大画面で再現しつつ、ズレータ選手の応援歌を流していました。それに続いて流れた曲はなぜか「カモメが跳んだ日」でした。それはともかく、途中から大画面は今度は三塁側ベンチ内の森本選手を映し出します。なんか、タオルを肩にかけて妙な動きをしていました。そして、サビの「カモメが跳んだ」の所になると、森本選手は、雨のなかベンチを出て、タオルを翼に見立てて跳ぶ真似を始めました。これには左翼席のみならず、残ったマリーンズファンにも喝采を浴びていました。なお、森本選手は、二番のサビのところでも、再び「跳んで」いました。
 その後も雨がおさまる気配はありません。そこで続いて登場したのは、選手紹介さらには5回裏のグランド整備時にも活躍した「B・B」でした。本塁で得意の「打席形態模写」を見せると、一塁へ走り出します。そのまま、二塁・三塁をまわり、本塁へヘッドスライディングをやってくれました。諸積現二軍コーチの「後継者」が意外な所から出現したとでもなるのでしょうか。
 さらに、開会式に出演した人がヘッドスライディングをした後、「B・B」にうながされる形で、マリーンズのマスコット「マーくん」が登場。構造的には走りづらい「体格」なのですが、何とかダイヤモンドを回りきります。最後は本塁に足から滑り込みました。
 その後も、「B・B」の運転するトラックに「マーくん」が乗って球場を一周する、というようなサービスも行っていましたが、雨のおさまる気配はありません。結局、再開されることなく、コールドゲームに。4対4の引き分けとなりました。
 というわけで、今日は試合外においては、完全に「B・B」に主役を奪われた感じでした。さすがは、昨年のアジア王者なだけの事はあります。マリーンズマスコット陣の今後の反撃(?)が期待されるところです。
 というわけで、意外な形で2007年の開幕戦は終わりました。試合のほうは、立ち上がりのダルビッシュ投手が良すぎただけに、追いつけてよかった、という感じです。さらに、ズレータ選手の満塁本塁打を見ることができたのも大きな収穫でした。
 あと、2007年版応援ですが、「牽制球ブーイング」の廃止は大変いい傾向だと思います。ただ、球団が推奨している「旗振り応援」はどうかと思いました。あれは、「ライオンズ独特の風習」という事でいいのでは、という気がします。また、攻撃中に旗を振られると、試合が見づらくなります。まあ、慣れるまでの違和感なのかもしれませんが・・・。
 というわけで、なんとか今年も開幕戦を観戦することができました。明日の先発は小林宏之投手とグリン投手とのことですが、午前中から昼にかけて雨との事。何とか開催にこぎつけてほしいものです。

 福岡のホークス対合併球団は斉藤和投手と川越投手が先発。斉藤和投手がローズ選手に2ランを喫するなど6回途中4失点で降板。そして同点で迎えた9回に藤岡投手が打たれて勝ち越され、さらに二コースキー投手から村松選手が2点適時打を放って計4点。その裏、ホークスも多村選手のこの日2本目の本塁打で反撃するも、結局8対5で合併球団が逃げ切りました。ホークスの開幕戦敗戦は2001年以来との事です。観客数は3万5千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは西口投手と岩隈投手が先発。岩隈投手は3回まで1安打でしたが、4回2死から和田選手を歩かせると、オープン戦から絶好調のリーファー選手・GG佐藤選手に二打席連続本塁打を喫します。その後イーグルスも、6回には草野選手のプロ初本塁打などで1点差に迫るも、直後に和田選手に本塁打が出てライオンズが突き放します。最後は小野寺投手が抑え、5対3でライオンズが勝っています。観客数は2万2千8百人ほどでした。

2007年03月23日

明日より開幕

[ 野球 ]

 明日よりパリーグが開幕。また、長いペナントレースが始まります。開幕投手はほぼ予想通り。唯一複数の候補がいたライオンズは西口投手の起用となりました。また、報道によると、マリーンズは根元選手が二年目にして開幕スタメンが通達されたとか。二番か九番で二塁手といったところでしょうか。先発投手こそ早々と内定していたマリーンズですが、野手陣については確定しているのは他に四~五人くらいといった感じです。どんな開幕スタメンになるのか、明日の球場での発表が楽しみです。

2007年03月22日

パリーグの開幕一軍発表

[ 野球 ]

 24日の開幕を前に、一軍登録選手が発表されました。もっとも、第2戦以降に先発が予定される投手は登録されていないチームもありますので、これが、各チームの開幕時のベストメンバーとは言えないところがあります。
 特に極端なのはマリーンズで、ローテーション投手で登録されたのは清水直行投手のみ。この時点での「開幕予告先発」です。対照的に、ライオンズは、西口投手・涌井投手・ジョンソン投手といったローテーションメンバーを一通り登録しています。

 マリーンズでは、堀選手と、オープン戦で足を痛めたワトソン選手が、開幕一軍から外れました。同い年の堀選手の二軍スタートは残念ですが、ぜひとも調子を上げて、また一軍であの右打ちを見せてもらいたいものです。
 また、新入団選手としては、移籍組ではズレータ選手は当然として、早川選手の開幕一軍の切符を手に入れました。また、新人では荻野投手が選ばれ、オープン戦の登板が多かった松本投手は二軍スタートとなっています。ただ、荻野投手も、先発陣との入れ替えで二軍落ちする可能性がかなり高いと思われます。短い期間で好機を生かせて一軍残留してもらいたいところです。
 他球団では、ライオンズの銀仁朗選手の二軍スタートが気になりました。あと、イーグルスのフェルナンデス選手とリック選手はほぼ同時に、奥さんの出産のため帰国したと聞きましたが、なぜかリック選手のみ一軍登録。里帰りの時間に差があるという事なのでしょうか。

2007年03月21日

無反省な「前科者」の主張が通る会議

[ 野球 ]

 西武を除く11球団による「代表者会議」が行われ、2008年からの「希望枠」撤廃がとりあえず決まりました。そのニュースを見たとき、「一瞬、今年は2008年だったっけ」などと思ったくらい、驚きました。あれだけ選手・アマ球界・ファンから批判を浴びたにも関わらず、今年のドラフトは昨年までと同じ制度で行われる可能性があるとのことです。せめて、今年支払った「栄養費」の元くらいはとりたい、という思惑なのでしょうか。
 なんでも、今年から撤廃するための条件の1つだった現行9年のフリーエージェント(FA)権取得期間の短縮年数で意見がまとまらなかった。そうですが、そんなもの、一部球団以外、誰も「撤廃するための条件」だとは思っていません。単に「『希望枠』のような制度がある→裏金事件が蔓延する→プロ野球界の評判が落ちる」というのが問題なはずなのですが・・・。

 あと、FAうんぬんですが、選手会も、「それは後でいいから、まず希望枠撤廃を」と言っているわけです。すなわち、FA権についても、「選手の権利のため」ではありません。あくまでも、特定球団が「『希望枠』を使った裏金でのアマ有望選手の囲い込みが出来なくなる分、FAで選手をかきあつめるため」に主張しているだけの話です。
 だいたい、今回、西武球団は代表者会議の参加を「自粛」しています。ならば、2年半ほど前に同様の問題を起こした三球団も、一定の発言権の制限があってもいいでしょう。特に、昔から「空白の一日」などで問題を起こしまくり、2年半前の時に「責任を取った」はずの前オーナーが、いまだに野球界に影響を及ぼそうとしている球団には、「無反省」という事でかなり厳しい措置を加えてもいいと思うのですが・・・。
 前から思うのですが、このテの会議を、一度、野球場でファン公開のもと、行ってみてはいいのではないでしょうか。某球団の連中も、コミッショナー代行も、自分たちが戯言を言うたびに大ブーイングが起きるのをみれば、少しは自分たちの主張がどう思われるか自覚できるかもしれません。

2007/3/21の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。
 幕張本郷目的企画看板猫のいた酒屋を掲載しました。

 今回掲載した話、本来は、「看板猫のいる酒屋」という、のんびりした話になるはずでした。ところが、途中まで書いたところで買い物に行ったところ、その途中で題材の「看板猫」の急死を知りました。その結果、かなりもの寂しい話になってしまいました。今更ながら、命のはかなさと、ちょっとした幸せでもなかなか続かないという事を実感させられました。

2007年03月20日

決起集会で新主将お披露目

[ 野球 ]

 本日でパリーグはオープン戦最終日。マリーンズは先発の久保投手が好投し、昨日主将就任が発表された里崎選手のソロで先制したものの、終盤に藤田投手・薮田投手の中継ぎ両エースが打たれて逆転負けし、最終戦を飾れませんでした。
 試合終了後は、隣接する幕張メッセで決起集会を開催。八千人ほど集まった中で、新主将の里崎選手が得意の球団歌を歌ったそうです。この模様は、参加した嫁さんが何か書くと思われますので、そちらをご参照願います。

里崎選手、主将就任

[ 野球 ]

 本日、バレンタイン監督が、里崎選手の主将就任を発表しました。マリーンズでの主将は1998年のフリオ=フランコ選手(現メッツ)以来とのこと。また、バレンタイン監督が指揮するチームでの主将は初めてだそうです。
 やや唐突な気もしますが、この時期というのも、何か理由があってのものでしょう。いずれにせよ里崎選手には、2年ぶりの優勝へチームを導くべく頑張って貰いたいものです。

 なお、千葉ではオープン戦が行われ、マリーンズは引き分けだったそうです。夜に地上波のスポーツニュースを3回ほど見たのですが、不思議な事に、試合の映像はあったものの、マリーンズについては、先発投手が誰だったかすら説明がありませんでした。中には、マリーンズの名前すら言わない報道もありました。
 マリーンズについては、一応、福浦選手とズレータ選手の連続適時打を「相手球団の投手が打たれた」という形で紹介があったくらいでした。一方、相手はセの2年連続Bクラス球団なのですが、やけに念入りに紹介していました。
 マリーンズファンにとっては不可解かつ無意味な報道ですが、地上波マスコミには何らかの理由があるのでしょう。まあ、そんな変な事ばかりやっているのだから、地上波のプロ野球中継の視聴率は下がりまくるのでしょうが・・・・
 というわけで、TVを見ても分からないので公式サイトで経過を確認しました。先発の小野投手は1失点に抑え、新人の荻野投手らも好投したものの、1点リードの9回表に加藤投手が同点本塁打を喫し、引き分けに終わったとの事でした。

2007年03月18日

オープン戦、マリーンズ、ホークスに敗れる

[ 野球 ]

 今日は千葉でのオープン戦・マリーンズ対ホークスをTV観戦。オープン戦も今日を含めてあと3試合。また、対同一リーグは今日が最後になります。
 昨日、必勝リレーを披露しただけに、今日も開幕戦に近いオーダーで臨むと思いきや、今日のマリーンズ打線はかなり意外な布陣でした。端的に言うと、2005年アジアシリーズ・対中国戦に近い印象です。
 昨日、クリーンアップを打ったうち、奥さんの出産で里帰りのベニー選手は仕方ないとしても、ズレータ選手・里崎選手ともベンチです。というより、二日連続のスタメンは今江選手とTSUYOSHI選手のみ。しかもともに序盤のはやい回で交代していました。
 さらに、左の和田投手が予想される中、スタメン9人中4人が左打者です。シーズン中なら、対左投手の場合、福浦選手を除いて皆右打者、という事もあるだけに、特に異彩を放っています。対するホークスがベストメンバーに近い形できているだけに、より目立ちます。

 試合のほうは、小林宏之投手と和田投手の先発で開始。小林宏投手は、初回に2死から安打と四球で走者をためますが、続く小久保選手を打ち取って無失点。その後も、毎回のように走者は出すものの、得点は許しません。
 一方、和田投手は、2回まで無走者投球。3回に塀内選手のポテン安打と、平下選手の巧いセーフティバントで走者を二人ためますが、後続を断ちます。1イニングの投球回数は10球程度と、巧みな「打たせて取る」投球を見せます。
 ところが、意外にも先制したのはマリーンズ。4回1死から、四番に抜擢された竹原選手が、初球を左翼席に運びます。昨年まで、ファームでは活躍するものの、一軍には定着できなかった竹原選手ですが、この和田投手相手の本塁打は、今季の活躍を予感させられるものがありました。
 しかし、和田投手はその後は相変らず完璧に近い投球。一方の小林宏投手も、要所は締め、1対0の投手戦のまま、終盤を迎えます。
 マリーンズは7回から二番手の小宮山投手が登板。走者を一人出すものの、円熟の投球で無失点に抑え、出遅れを感じさせない仕上がりぶりを見せてくれました。
 続く七回は、新人の松本投手が登板。川崎選手・多村選手といったところを抑えてあっさり二死を取りますが、続く松中選手が二塁打。さらに小久保選手にも右中間を抜かれて追いつかれると、代打で登場の江川選手にも二遊間を抜かれ、一気に逆転されてしまいます。さらに松本投手は、二死満塁としてしまいますが、ここは本多選手を打ち取り、大量点は防ぎました。
 ホークスの継投は8回が藤岡投手、9回が馬原投手とこれも本気モード。マリーンズも9回に黒木投手が好投し、喝采を浴びましたが、打線が最後まで働かず、結局1対2で逆転負けを喫しました。
 
 まあ、今日はスタメンを見ても分かるように、打撃陣は開幕一軍への最後のふるいわけ、という感じでした。相手も和田投手なわけですし、この得点は仕方ないとも言えるでしょう。とりあえず、竹原選手にとっては大きな収穫があったと思います。また、小林宏投手も、日ごとに仕上げていっている感じ。今年は開幕二戦目の登板となりそうです。
 観客数は2万1千人ほど。オープン戦である事を考えれば、かなりの集客と言えるでしょう。

2007年03月17日

今年初の球場観戦

[ 野球 ]

 マリンスタジアムで行われたオープン戦、マリーンズ対合併球団を観戦しました。オープン戦を生で見たのは初めてかもしれません。
 球場に到着して切符を買おうとしたところ、間違えて昨年のFC会員証を持ってきたことに気づきました。「これは500円余計に払わねばならないか、初観戦から失敗してしまった」と思いつつも、窓口で昨年の会員証を出してその旨を申告したら、わざわざ今年の会員登録状況を調べてくれて、割引価格で購入することができました。こちらの不手際に関わらず、丁寧に応対してくれた窓口の方々に感謝です。
 あと、球場の各売店ではEDYが使用可能になっていました。また、ロッテリアでは、昨年期間限定販売していた「ボビーバーガー」を売っている、との事でした。他にナンカレー屋ができるなど、今年もマリンスタジアムはより充実しているようです。

 試合のほうは、清水直行投手と川越投手の両エースが先発。ともに次の登板は、来週の開幕戦となるのでしょう。
 清水直投手は先頭の坂口選手にいきなり安打され、犠打で進められますが、そこから中軸を押さえます。なお、合併球団は3番が前スワローズのラロッカ選手、4番は元読売のローズ選手でした。ローズ選手の応援歌は、近鉄バファローズ時代のものが使われていました。
 打線のほうは、初回は三人で終わったものの、2回は先頭のズレータ選手が左中間を抜く二塁打を放つと、里崎選手がうまく合わせて右前に落として無死1・3塁。そして1死2・3塁となった後、サブロー選手がこれまた左中間を鮮やかに抜き、2点を先制しました。
 清水直投手は直後の3回表に1死から坂口選手に三塁打を打たれ、続く阿部真選手の適時打で1点を返されますが、その1点のみ。特に中盤以降は安定し、7回を7安打ながら1失点に抑えました。
 3回裏は9番左翼でスタメンの早川選手からの攻撃。失策で出塁すると、川越投手は執拗に牽制します。昨年までの元同僚なだけに、その足を十分警戒しているようでした。そして、牽制が功を奏し、早川選手はタッチアウトに。結局、この回も3人で終わります。
 その後も、走者は出るものの点は入らず、両先発が投げ続ける投手戦となります。途中、一二塁間のゴロを、逆シングルで取ったズレータ選手が、一度二塁手の根元選手に送球し、根元選手がカバーに入った清水直投手に転送してアウト、という珍しいプレーがありました。
 そして7回裏、合併球団は捕手を前マリーンズの辻選手に代えました。すると、1死後に打席に入った大松選手が初球を右翼席にたたき込み、大きな追加点を挙げます。さらに、サブロー選手・今江選手も初球を安打。最初にアウトになった里崎選手も初球打ちだったので、四人連続初球打ちでした。これが、マリーンズ打線が、辻選手の配球パターンを読み切っていたためか、辻選手が昨年までの同僚を「得意なコースからちょっとずれた球」から入ろうとしたものの、川越投手の制球が悪かったために得意なコースに行ってしまったのかは興味深いところです。
 あと余談ですが、辻選手の公式サイト、開幕までに所属球団は変わるのでしょうか。本人が熱心に更新しているだけに、運営者の怠慢がより一層目立ってしまっています。
 この1死1・2塁で打席はその辻選手と交換でマリーンズに来た早川選手。元同僚でないためか、初球は打ちませんでした。しかし、フルカウントまでしたものの、最後はインフィールドフライに終わりました。この時、右翼席方面から罵声が飛んだのですが、よほど腹が立ったのか、早川選手は声のあったほうを何度か見ていました。「12球団一のファン」は今は昔、という感じですが、なんかさらに一部「ファン」の品質が低下しているように思えました。なお、続くTSUYOSHI選手も初球を打って内野ゴロでした。
 8回からマリーンズは藤田投手が登板。さらに2死からは右のアレン選手に対して薮田投手を投入するなど、完全に「本番モード」の継投を見せます。
 そして9回は小林雅英投手が登板。これまで、中継ぎで登板して失点していましたが、さすがにこちらも本番モード。先頭打者に内野安打されたものの、そこから三人を抑え、得意の「きっちり4人」で試合を締めていました。安打数の割りには得点が少なかったものの、開幕に向けて、いい内容での勝利だったと言えそうです。
 なお、公式戦時は2階内野指定席Bとなる席が今日は内野自由席扱いだったので、そこで観戦しました。ところが、途中から日差しがやや強くなり、ちょっと見づらくなりました。これが、普段見ている2階内野自由席なら、日の当たってきたら、より上の屋根の下に「避難」できるところです。そうやって考えると、暑い季節のデーゲームにおいては、2階内野指定席Bはあまりお得感がないな、などとも思いました。
 なお、一塁側外野は半分弱の入り、一方で、一塁側1階内野自由席はかなり人が入っていました。推定観客数は1万人前後、という感じでした。

 ところで、一度帰宅した後、津田沼に買い物に行ったら、改札前でマリーンズファンクラブ入会受付企画をやっていました。なかなか盛況なようで、入会希望者の列ができていました。今後もどんどん、このような企画をやってもらいたいものです。

2007年03月13日

読売球団ならではの「論理」

[ 野球 ]

 西武球団の裏金発覚に関連して、現行のドラフト制度に問題がある、という見解が、現場も含め、各所から上がっています。それに対し、案の定、読売球団の首脳から、現行制度維持を目指した談話が出ていました。
 その中で、一番呆れたのは、毎度の事ながら、会長氏の発言です。何でも「非常に残念というか、腹が立つ。オレが腹を切ってよくなると思っていたが、そうならなかった」だの「こういうことが起きたからといって、協約やその他のシステムを変えようとするのは反対。集団ヒステリーはよくない」だのと語ったそうです。
 その後、球団社長が希望枠撤廃みたいな発言をしてはいますが、一連の制度を作っただけあって上記の発言が「企業の本音」かと思われます。

 それにしても。「今回の件が発覚したから制度を変えようとするのはおかしい」という論法は、子供だましにすらなりません。今まで、選手会をはじめ、多くの関係者・ファンが、現在の「希望枠」に反対し続けていました。それに対する、読売球団をはじめとする存続側の主張は「特に問題がなかった」からだったわけです。
 つまり、今回の件は、「希望枠」反対論者たちにとっては「当然の帰結」でしかありません。それをあたかも「この件があったから、廃止を主張している」などと言うのは、あまりにも質の低い「すりかえ」です。
 ところで、もう一つの「オレが腹を切って・・・」発言については、最初は全くもって何が言いたいのかわかりませんでした。しかし、落ち着いて考えてみたら、一つの仮説が思い浮かびました。
 それは、会長氏が腹を立てているのは、「裏金問題が存在した事」でなく「発覚した事」なのではなかろうか、という事です。まあ、せっかく、「アンケート結果」まで作り上げて維持しようとした「希望枠制度」がこんな形で終わってしまっては確かに腹が立つでしょう。つまり、「もっと上手に隠蔽しろ」と怒っていたのだろう、と解釈しました。
 あと、他の読売球団首脳から「希望枠がないと選手のメジャー流出が進む」などという発言がありましたが、これも意味不明です。現行の希望枠制度には「希望枠で入団した選手はメジャーに移籍してはいけない」などという規定はないはずです。にも関わらず、それが「希望枠存続」の論拠になる、というのなら、ぜひともその因果関係を説明してもらいたいものです。だいたい、自球団ではアジア各国から選手をかき集めているのに、自国の選手がメジャーに行くのは防がねばならない、というのも意味不明です。
 別に有能な日本人選手がメジャーで活躍するのは、何ら悪いことでないと思います。ましてや、それと「希望枠存続」とどちらがいいか、と問われて「ならば希望枠存続」と主張するファンはほとんどいないのではないのでしょうか。
 今回の件で、次回ドラフトでのライオンズの指名権を一部剥奪、という話があるそうです。ならば、問題のある制度を作った元凶かつ違反の「前科者」であり、代表者が「オレが腹を切って」などと言いながら、肩書きだけ代えて相変らず同じ事を言うような企業には、「ドラフト制度協議への参加権の剥奪」をしてもいいのでは、と思いました。

2007年03月11日

オープン戦、マリーンズ、連敗する

[ 野球 ]

 昨日に続き、所沢でライオンズ対マリーンズ戦のオープン戦をTV観戦しました。先発はグラマン投手と小林宏之投手でした。先週、ドラゴンズ戦であまりいい仕上がりでなかった小林宏投手でしたが、今日は好投。3回に片岡選手に適時打を喫したものの、その1点に抑えます。しかし、打線は2回に竹原選手の適時打が出たものの、追加点はなく、同点のまま前半を終えます。

 しかし、6回には二番手のギッセル投手に対し、根元選手と福浦選手の連打で好機を作ると、ズレータ選手が三遊間を抜き、ついに勝ち越します。ところがその裏、二番手でオープン戦初登板の小宮山投手が先頭の福地選手に三塁打され、続く片岡選手のこの日2本目となる適時打で即座に同点に。ただ、小宮山投手はその後の無死1・2塁からカブレラ選手を併殺、和田選手を三振と中軸を打ち取って最少失点に抑えました。
 しかし続く7回、三番手で登板した小林雅英投手が中村選手に適時打を喫してついにリードを奪われると、8回には加藤投手が福地選手に本塁打を喫します。打線は好機を作りますが、三振ゲッツーの後に安打が出るなど、ちぐはぐな攻撃。最後は9回表に2死満塁としますが、山崎投手を攻略しきれず、結局2対4で連敗しました。
 オープン戦全体での成績はさほど悪くないので、別に心配はしていませんが、自分がTV観戦すると必ず負ける、というのはあまり気分のいいものではありません。昨年はチームが負け越したにも関わらず、自分が球場で見たときの勝率は6割でした。その反動(?)がきているのでは、とちょっと不安になりました。
 なお、今日も中止になった神宮を除いて各地で試合が行われています。2月から3月にかけての報道量において「両横綱」とも言える、ドラゴンズの中村紀選手とイーグルスの田中投手の対決が実現し、中村紀選手が本塁打を放ったようです。

2007年03月10日

オープン戦、マリーンズ、ライオンズに敗れる

[ 野球 ]

 所沢で行われたライオンズ対マリーンズ戦をTV観戦しました。先発はジョンソン投手と清水直行投手。ライオンズ新外国人のジョンソン投手は、メジャー通算55勝の実績を持っています。そのジョンソン投手は立ち上がりの制球がやや悪く、マリーンズ打線は四死球で1死1・2塁と先制機を貰いますが、続くベニー選手が併殺に打ち取られ、無得点に。結局、3回まで無安打に抑えられます。
 一方の清水直投手も、3回まで無失点に抑え、序盤は投手戦になりました。

 試合が動いたのは4回、マリーンズは先頭の福浦選手が得意の二塁打で出塁し、続くベニー選手の安打で無死1・3塁に。続く里崎選手の遊ゴロを中島選手が本塁送球するもこれが野選となり、マリーンズが先制します。しかし、さらに無死1・2塁という追加点機でありながら、併殺もあって1点も取れません。
 その裏、清水直投手は3・4番を打ち取って2死無走者とするも、そこから四球で走者を出し、続くリーファー選手に右翼席に叩き込まれて逆転。さらに5回にも2点を失います。
 一方、打線はジョンソン投手の前に5回1得点に抑えられます。6回に二番手の許投手から大塚選手が代打適時打を放って1点を返しますが、7回には新人の松本投手が1点を追加されます。最後は大沼投手に抑えられ、結局5対2で敗れました。
 清水直投手は、やや不安の残る結果となりましたが、開幕まで残り2週間、それまでには仕上げてくるのでしょう。ところで、今日のパリーグ球団は、ダルビッシュ投手・斉藤和投手・川越投手・岩隈投手と、いずれも2週間後の開幕戦での登板が予想される面々でした。となると、今日好投した事ですし、ライオンズの開幕はジョンソン投手になるのでしょうか。

 ところで、今日の中継では、西武球団が松坂投手の移籍金を原資にして作った球団広告が流れていました。ただこの広告、例の栄養費問題のからみで今後の放送は自粛されるとか。せっかく作った広告なのだし、出演している選手に罪があるわけでもないので、流せばいいと思うのですが・・・。
 だいたい、3年ほど前の「栄養費問題」の時も、一番多額の金を支払っていた球団は、電車内などに出している広告をそのまま流していたはずです。また、その際に「責任を取る」と称して辞職したはずの「オーナー」は「会長」と肩書きをかえて、相変らず野球界に出入りしています。そしてその球団がアマ側の反対を無視して「アンケート調査」なるものを行い、それをダシに現行の「希望枠」制度の維持を主張しています。
 その現状から考えれば、別に西武球団に「制裁」などと大袈裟に騒ぐ必要などありません。にも関わらず、「一球団で発生した極めて特殊な問題」であるかのような形になっている、昨日来の報道に、非常に胡散臭いものを感じます。

ジャイロボールほか

[ 野球 ]

 レッドソックスの松坂投手が「ジャイロボール」なる球を投げるとか投げないとかが、ちょくちょく報道されます。一年前に世界一になった国のエースとしてMVPを取ったほどの選手なわけですから、メジャーでの実績がゼロとはいえ、アメリカのスポーツマスコミが騒ぐのはわかります。
 しかし、それを日本のマスコミが一緒になって報じるのを見ると、何だかな、と思います。松坂投手は8年間もライオンズで活躍していたわけです。私も何度か球場やTV中継で見ましたが、調子のいい時の投球は本当に驚異的でした。2005年の試合で、絶好調のマリーンズ打線を抑えた試合があったのですが、その時など、速球みたいな球がワンバウンドし、それを不思議なくらいに打者が空振りしました。それが「スライダー」だと解説者が言っていたのを聞いて驚いた記憶があります。

 そのスライダーが今言われている「ジャイロボール」なのかどうかは分かりません。しかし、それまで松坂投手が活躍していた場である日本のマスコミは、その「ジャイロ」と呼ばれる球が、何を意味しているらしいのかくらい、日本でのデータを元に説明できなければおかしいのではないでしょうか。それを、アメリカのマスコミと同じ視点で「果たして、松坂投手は『ジャイロボール』を隠し持っているのか」などと書いているのを見ると、いかにこれまでライオンズ戦をきちんと取材していなかったのかを自ら宣伝しているのと同じなのでは、と思ってしまいました。

 ところで、西武球団が、スカウトしていたアマ選手に「栄養費」を支払っていたことを公表しました。この時期にいきなり、という事は、どこかでマスコミか何かにばれたため、機先を制して公開した、という事なのでしょうか。
 いずれにせよ、まさかこれが、極めて稀な不祥事だと思う人はそうはいないでしょう。まあ、現状の制度が続く限り、このテの不正がなくなる事はないでしょう。解決策としては、完全ウェーバー制でドラフトを行い、指名された球団への入団を拒否したら、4年間はプロ入団不可、とでもするよりないのではないでしょうか。
 あと、スポーツマスコミには、ドラフト前から特定球団に異常な執着をもやして指名された入団拒否するような輩を「ジャイアンツ愛の思いが勝った」などと当然の事であるかのように報じる事はやめてもらいたいものです。仮にも、報道機関なのですから、「なぜその輩は異常なまでにその球団に執着するのか」という原因を取材するような姿勢を持ってもらいたいものです。

2007年03月04日

今季初のTV観戦

[ 野球 ]

 ナゴヤドームで行われたオープン戦、ドラゴンズ対マリーンズの中継をTV観戦しました。今季初のプロ野球TV観戦です。
 先発は岩瀬投手と小林宏之投手。守護神である岩瀬投手の先発は奇異にも見えますが、昨年もナゴヤドーム初のオープン戦で先発したとか。一種の儀式みたいなものなのでしょうか。
 マリーンズは福浦選手と今江選手が欠場しているものの、通常のメンバーでのぞみました。そして初回、岩瀬投手に対し、いきなり西岡選手改めTSUYOSHI選手がいきなり出塁してすかさず盗塁、さらに堀選手の右打ちが二塁脇を抜ける適時打となり、あっさり先制し、なお無死2塁で中軸を迎えます。しかし、続くズレータ選手の投ゴロに堀選手が飛び出して挟殺され、その後も岩瀬投手に抑えられ、結局1点止まりとなります。

 一方、2回までは0点に抑えていた小林宏投手ですが、3回に新人・西川選手に長打を打たれると、そこからドラゴンズ打線につかまり、打者一巡の攻撃で一気に4点を奪われ、逆転されます。さらに5回に小林雅英投手が登板するも、森野選手に右翼ポール際に本塁打を喫して追加点。そして7回に5番手で登板した内投手も打込まれ、計7点を奪われます。
 一方打線は、2回から川上投手・山本昌投手と豪華につないでくるドラゴンズ投手陣に抑えられます。そして中終盤に登板したベテラン・若手たちからも点を取れず、結局初回に取った1点のみに終わり、1対7で完敗しました。
 まだまだ開幕まで3週間あるとはいえ、打線並びに両小林投手の調整がちょっと心配になった、今季初のTV観戦でした。観客数は1万8千人ほどでした。
 他にも各所で4試合が開催。福岡ではホークスが早くも松中選手・小久保選手のアベック本塁打、さらには投手陣が9回2死まで完全と、前評判通りの強さを発揮して読売を粉砕したようです。

2007年02月21日

合併球団、来年から球団名変更?

[ 野球 ]

 今年で、近鉄との三年契約が切れる合併球団が、来年から『バファローズ』の名前を変えるという報道がありました。まあ、予定通りといったところでしょうか。
 実現すれば、オリックス社は「ブレーブス」と「バファローズ」という伝統ある球団名を二つ消滅させる事になります。一企業でそこまでやったのは、日本プロ野球史上初でしょう。

 代わりの球団名は「B's」というロゴにあわせたものになるとか。まあ、どうせ16年前のように、ファンの声など無視して、そのような条件にあった子会社の名前でもつけるのでしょう。どうせそうするなら、ぜひとも「オリックス」の企業イメージにふさわしい、金貸し系の子会社の名前にしてほしいものです。

2007年02月14日

ないものは痛まない

[ 野球 ]

 合併球団に屈辱的な扱いを受けて解雇された中村紀洋選手が、ドラゴンズのキャンプでテストを受けることが決まったようです。育成選手候補としてのテストとの事ですが、ここまで宣伝するのですから、入団を前提としている可能性は高そうです。
 まあ、いろいろ裏であったのでしょう。それはどうでもいいのですが、それを報じた記事の一つで非常に気になる表現がありました。それは、日刊スポーツのサイトに載った、合併球団が中村選手の新しい所属先が決まらない状況に心を痛めという一文です。

 本当に合併球団が、中村選手の自負心をズタズタにするような年俸を提示して、もし退団するなら再就職先も気遣う、という意図が最初からあるならば、選手会が言うように、トライアウトに間に合う形で「1億2千万の減俸提示」を秋のうちにしていたでしょう。それをせずに、あの時期に、中村選手の印象を落とすような報道工作をしまくった上に解雇しておいて、「心を痛める」も何もないものです。
 だいたい、本当に「痛める心」なるものをあの会社が一片でも持っているならば、2004年のバファローズファンの心を少しでも思って行動したはずです。
 野球マスコミと球団の癒着など、今に始まった事ではありませんが、ここまでわざとらしいのはなかなかありません。書いた記者はどんな顔をして「心を痛めた」という文字をPCに打込んだのだろう、とまで思ってしまいました。

2007年02月10日

「本業」を生かした手法

[ 野球 ]

 今後のドラフト制をどうするか、という事で読売球団が、アマ団体の反対を無視して、勝手に各学校・社会人チームにアンケート調査を行いました。その「結果」が「58%が現行制度を支持」という事で、選手会もバレンタイン監督も厳しく批判している「希望枠制度」を維持しようと主張しました。その結果、アマ団体からは猛反発を受けています。

 このあたりのやりかた、まさに「読売流」という感じです。たとえば、読売新聞社が教育基本法「改正」についてアンケートをすると、質問内容には「タウンミーティング」も「強行採決」も「推進した議員は戦前体制賛美」などはなくなります。また、どのような人々を対象にしたかも明かさずに、「過半数が教育基本法に賛成」という記事ができあがります。
 個人的な経験でもそれに通じる事がありました。「球団合併問題」があった頃、マリンスタジアムで読売の記者を名乗る人に「取材」を受けた事があります。その際、野球ファンの9割9分が思っていると思われる事を率直に答えたら、「それは置いておいて」と無視(?)されました。
 これらの「本業」での豊富な経験から、「自説を通すのにはアンケート調査が一番だろう」と思って、あのような事をやったのでしょうか。いろいろな意味であの球団らしいと思ったのと同時に、現行のドラフト制度がいかにおかしいものであるか、という事を再認識させられた一件でした。

2007年02月04日

キャンプ

[ 野球 ]

 2月1日から各球団がキャンプに入りました。元カープ投手の大野豊氏は、著書でキャンプの重要性を一度ならず書いていました。それから考えると、この時期の練習内容は、今年の優勝の行方を大きく左右すると言えそうです。
 そういう意味もあって、マリーンズのサイトおよび選手のブログや、毎晩スカパーでやっているタイガースのキャンプ中継録画は毎日楽しみに見ています。
 ただ一つ残念なのは、TV中継では投球練習と打撃練習の映像しか見る機会がありません。それらが重要なのはもちろんですが、それと同様に、基礎体力作りである「走る」系の練習も興味があります。たとえば、清水直投手のブログにある「12分間どのくらい走れるか」とか「4分ジョギングして1分ダッシュ」などは、どのような感じでやるのか、ぜひ見てみたいものです。
 あと、ブログなどを見る限り、今年で二年目となるマリーンズのキャンプ地・ジーロングはあまり適切な土地ではなさそうな感じです。鹿児島も寒いので微妙ですが、来年はぜひ、暑すぎず寒すぎずないい場所を見つけてそちらでキャンプを行ってほしいものです。

2007年01月30日

五輪野球

[ 野球 ]

 2008年に北京で行われる五輪の日本監督に星野仙一前タイガース監督の就任が決まりました。早くも大々的に報道されていますが、その一方で、早くもイチロー選手・松井秀選手といった大リーガーが不参加表明。さらに昨春のWBCで活躍した日本プロ野球選手からも辞退を示唆したり、アマ参加をうながすような発言が出ています。
 何しろ、これまで大リーグは五輪への選手出場を認めていません。その後、何か変わったという話もないので、来年の五輪にも大リーグの選手は出ないと考えるのが自然でしょう。そんな中、仮に日本プロ野球選手を集めて最強チームを作って金メダルを獲得しても、誰も「日本野球が世界の頂点に立った」とは思わないでしょう。

 これまでならともかく、既にWBCという大リーガーも出場する国別対抗大会が存在しているわけです。五輪をどう盛り上げたところで、あのWBCほどの盛り上がりは無理でしょう。そんな中、ペナントレースの最中に各チームの主力を供出させてまで五輪に力を注ぐ必要はないのではないでしょうか。
 幸い、昨年の甲子園ではスター選手が何人か誕生しています。その盛り上がりを生かすためにも、むしろ五輪は「プロ二軍とアマを中心とした22歳以下の選手」みたいな規定を設けてチームを作ったほうが、WBCとまた違った盛り上がりが期待できるのではないでしょうか。五輪には様々な「経済効果」があり、それゆえの思惑もあるのでしょう。とはいえ、ここは一つ将来の日本野球を見据えた選択をしてもらえれば、と思う次第です。

2007年01月21日

プレナ幕張のマリーンズイベント

[ 野球 ]

 毎年恒例のプレナ幕張のイベントに、里崎選手と渡辺正人選手が出演しました。建物に入ったところ、昼飯時を過ぎていたにも関わらず、各食堂の前には行列ができていました。今日は幕張メッセで次世代ワールドホビーフェアがあり、その客が流れてきた感じです。他にもメッセでは野球関係の行事があったためか、混雑は昨年以上という感じでした。そのため、昨年まで使っていた3階席(?)も着いたときには既に満席で、4階まで上がって見ることになりました。
 例年のごとく、最初はキャラクターショーでした。ただ、長さがこれまでと違い、30分以上やっていました。しかもショー自体に「ウォームビズ」という主題が設定されていました。今年の夏に、クールが環境省で「クールビズ」の宣伝キャラになった事と関係があるのでしょうか。後、途中で「キャラクター達のかけあい」という事でロッテ関連会社の製品である「ホカロン」の名を連呼していました。
 さらにキャラクターショー終了後には、球団主催の「ダンスアカデミー」の宣伝もありました。もちろん、球団は企業なわけですから、イベント内で収益を挙げるために努力をするのは当然の事です。それは分かってはいますが、やはりちょっと違和感がありました。

 というわけで、長い前振りの後、やっと里崎選手と渡辺正人選手が登場。昨年から、何でもズケズケと言うキャラになっている里崎選手は開口一番「待たされた」と長すぎるキャラクターショーについて言及していました。他にも契約更改の時に話題となった「金額漏洩問題」についても皮肉たっぷりに話していました。また、一次キャンプ地であるジーロングについても、微妙な発言がありました。
 その後は質問コーナーで、渡辺正人選手には「どのポジションが一番やりやすいか」という難問が。かなり悩んだ末に「二塁」と答えていました。この悩んだ時間が「純粋に守備位置との相性」を考えていたのか、「ポジション争いの難易度」も加味して考えていたかは興味のあるところです。
 というわけで、トークと質問をあわせて30分弱で終了。キャラクターショーが長すぎた事もあり、かなり短いと感じました。
 その後はオークションでしたが、これは落札するつもりもないので昨年同様パスし、会場を出ました。来年はどうなるか分かりませんが、とりあえず、もう少しメッセが空いている日にやってもいいのでは、とは思いました。

 話は全然変わりますが、ストーブリーグの主役となっている合併球団が、今年は恒例の生田神社への「必勝祈願」を中止するとか。なんでも、コリンズ新監督に気をつかっての事だそうです。神社側は「厄払いをしたほうがいいのでは」と残念がる談話を発表したとか。まあ、この球団の場合、「厄」は神戸市生田区ではなく、東京都港区芝あたりに存在しているので、確かに神戸の神社に祈ってもどうしようもないと思われます。そういう意味では合理的な判断とも言えるでしょう。
 ところで、この球団、先日逮捕された前川投手を解雇した際に、「球団に寄せられた意見が30ほど」と発表していました。それを発表するなら、中村選手退団に関する「意見」の数も発表しないとバランスが取れないのではないでしょうか。何の意図で「意見の数」を流したのか分かりませんが、これまた不可解かつあの球団らしい対応と言えるでしょう。

2007年01月09日

工藤投手移籍、中村紀選手退団

[ 野球 ]

 FAで読売に移籍した門倉投手の人的補償として、ベイスターズが工藤投手を指名しました。昨年の江藤選手に続き、かつてFAで読売入りした選手がFA選手の人的補償として退団することになります。これまで2度の移籍はFAだった工藤投手ですが、3度目にして初めて「球団に不要という扱いで移籍」という形になったわけです。まあ、読売にFAで入った以上、本人もいつかはこのような扱いを受けるのは覚悟してはいたでしょうが・・・。
 昨年・今年にFAで読売入りした選手達も、いずれは同じ道を歩みのだろうか、などとも思いました。まあ、工藤投手にはおそらくは最後の所属球団となるベイスターズで一花さかせるべく頑張って貰いたいものです。

 一方、大減俸を提示されていた合併球団の中村紀選手の退団も決まりました。昨年、入団を決めたときは、いくらメジャーで通用しなかったとはいえ、古巣のバファローズをつぶした企業が経営している球団に何のつもりで行くのだろう、と不思議に思っていました。まあ、これもある程度予期された結末、と言えそうです。
 果たして、中村選手はどこに移籍するのでしょうか。いろいろな意味で興味深いものがあります。

2007年01月08日

千葉そごうでトークショー

[ 野球 ]

 渡辺俊介投手と久保投手のトークショーを見に千葉そごうにいきました。改装された千葉そごうに行くのは実質初めてでした。その変わりぶり、とくに内装のこりかたには驚かされました。ただ、今回のトークショーに限って言うと、会場の周囲に植えられた植物のおかげで、我々の立ったところからは両選手の顔が見づらくなるという弊害(?)がありましたが・・・。
 内容のほうは、昨年行った「断食トレーニング」の感想と、今季への意気込みなどが中心でした。二人とも、昨年の二桁から大きく数字を落としているだけあって、「勝敗の数字を逆にすること」を強く意識していました。

 その後は質問コーナーでした。面白かったのは、少年ファンの「いつ頃からプロ野球選手を意識しましたか?」という質問に対する返事でした。渡辺投手は子供の頃に書いた21世紀の自分への手紙から、2番目に「プロ野球選手」を書いていた話をしていました。なんでも、ただ単に有名そうな職業を並べただけとか。ちなみに3番目は「オリンピック選手」だったそうですから、これも2000年シドニーで実現させているわけです。となると気になるのは1番目ですが、渡辺投手は本邦初公開でそれが「総理大臣」である事を明かし、司会の人に「3番目も2番目も実現させていますから、次は・・・」と突っ込まれていました。
 一方、久保投手は、「社会人野球をやっていた21歳くらいの頃」との事。高校時代に甲子園で準優勝しているだけにちょっと驚きましたが、本人としてはそのような結果でなく、自分の実力の自覚、という事なのでしょうか。
 なお、主催の千葉そごうは、先日にはマリーンズショップを開店し、今後もマリーンズの支援に力を入れるとのことでした。今年に入ってそのような話が出るわけですから、一昨年の優勝によるブームが一過性のものでなく、着実にマリーンズ人気が地元に根付いていると企業も認識しているのだな、と思いました。

2007年01月07日

マスターズリーグなどを初観戦

[ 野球 ]

 東京ドームにマスターズリーグの東京ドリームス対名古屋エイティデイサーズ戦を観に行きました。当然ながら、今年の野球初観戦です。ちょっと遅れて1回表終了時点で到着したところ、当日券売り場には「立ち見しかありません」の表示が。「マスターズリーグの後に行われる松坂投手壮行試合の影響だろうか」などと思いました。いずれにせよ、立ち見ではちょっと疲れそうなのでいったん観戦を断念。このまま帰るのも空しいので、自動車販売のインド料理を買って近くのベンチで食べていました。
 すると、しばらくして、「自由席は三階席のみです」という放送がありました。どうやら、開放していなかった三階席を急遽あける事にしたようです。それだけ、主催者の予想を越えた動員だったわけです。

 そこでチケットを購入。入ったときは2回裏でした。先発は東京が江夏投手で、名古屋が元ドラゴンズの小野投手でした。ただ、江夏投手は初回のみの登板だったようで、我々が入場した時は元ホエールズの早乙女投手が登板していました。一方、名古屋の小野投手ですが、場内放送によると、今季の名古屋の主戦級とのこと。まったくもって記憶になかったのですが、プロ在籍15年間で通算43勝、そのうち18勝を1988年に挙げ、最多勝・最高勝率・ベストナイン投手になってドラゴンズの優勝に貢献したという珍しい経歴を持つ人のようです。
 その小野投手は初回に自らの失策もあって2点を先制されたものの、その後は東京打線を抑えます。一方、リードしている東京は3回から元ファイターズの河野投手を登板させますが、名古屋打線につかまって同点となります。
 さらに4回、東京はホエールズの元エース・遠藤投手を登板させます。対する名古屋はこの回から出せる30代の「サポート選手」として登場の元ドラゴンズの前原選手がいきなり三塁打で出塁。そこから二死をとったものの、そこから四球を出した後、長嶋清幸選手の一塁後方に上がったハーフライナーがポトリと落ちて名古屋が勝ち越します。
 その後は、名古屋得意の継投で今中投手・鹿島投手・野中投手の継投で東京打線の反撃を抑えて名古屋が3対2で勝利。順位表が見あたらないので詳細はよく分かりませんが、名古屋も優勝の可能性があるそうです。
 今日、一番盛り上がったのは東京の村田投手が登板した時でした。投げる度に、観客席からカメラのフラッシュが光っていました。貴重な「58歳の140km/h」を記録したい気持ちは分かりますが、あれでは邪魔になるのではないでしょうか。ちなみに、今日の最高速度は136km/hでした。ただ、投球内容は3番からの中軸を2三振を含む三者凡退という完璧な投球でした。
 また、今日の東京は選手のスケジュール調整がつかないのか、9番DHで68歳の黒江透修コーチ兼選手がフル出場していました。すると、黒江選手の打席の時は、名古屋の右翼手・高橋智選手が極端な前進守備をとります。そのため、黒江選手は3打席目・4打席目ともいずれも右前安打性の当たりを放ちますが、その「黒江シフト」のせいで、3打席目はライトライナー、4打席目はライトゴロでアウトになってしまいました。この「ライトゴロ」の時、黒江選手はヘルメットを叩きつけて悔しがっていました。
 他に、東京の中野佐資選手(元タイガース)による、右中間を抜きそうな当たりを一回転して捕る美技も印象に残りました。観客数は3万6千人ほど。チケットの販売状況からわかるように、1階席は満員でした。

 続いて松坂投手の壮行試合として、茨城ゴールデンゴールズと松坂投手の友人が集まって作った「サムライ」の対戦がありました。冒頭にも書いたように、この大入りは松坂投手目当てかと思っていたのですが、マスターズリーグ終了後に半分くらいの観客は帰っていました。
 この試合、松坂投手は契約の関係で試合そのものには出場ができません。その代わりという感じで萩本欽一氏の要請もあって始球式さらには終了後に「終球式」での「登板」となりました。
 「サムライ」は四番にベイスターズの古木選手を、九番にはベイスターズを解雇されたばかりの田中選手を出場させていましたが、試合は茨城ゴールデンゴールスの快勝。途中、古木選手の打席で元ライオンズでゴールデンゴールスのコーチを務める松沼博久氏が登板し、内野フライに打ち取る、という場面もありました。
 「サムライ」は3回途中からライオンズの涌井投手が登板。その場面はマスターズリーグに引き続いて登場となった特別代打の駒田徳広氏を併殺で打ち取ったものの、続く4回には打ち込まれて4点を取られていました。もちろん、本気で投げたわけではなく、90~100km/hの球をうまく真ん中に集めた、という感じでした。
 結局、6回までやって8対0くらいでゴールデンゴールスが圧勝。「サムライ」は1安打くらいしか打てていませんでした。
 場内アナウンサー氏と萩本氏の絶妙のかけあいなどもあり、独特の面白さがあった試合でした。

 話は全く変わりますが、本日、西岡選手が登録名を「TSUYOSHI」にすると発表。球団も了承したとの事です。WBCで一緒にやったイチロー選手の影響もあるのでしょうか。とりあえず、応援歌は「かっ飛ばせーにっしおか」をそのまま「かっ飛ばせーつっよっし」にするだけで対処できそうだな、と思いました。

2007年01月02日

マリンスタジアム「初投げ会」とトークショー

[ 野球 ]

 正月早々、マリンスタジアムでイベントがありました。さしずめ「球場開き」といったところでしょうか。内容は福袋などの販売・球場開放・手嶌投手と浅間投手によるトークショー、などでした。
 14時半頃に球場に行くと、かなり人がいました。屋台でラーメンや焼きそばを販売していたのですが、そこには行列ができていました。
 球場内は「初投げ会」という事もあり、各所でキャッチボールが行われていました。秋のファン感謝デーの時は外野部分のみの開放でしたが、今日はベース周辺以外はすべて開放されていました。
 ちなみに、外野スタンドは工事中で、巨大な足場が全面に作られていました。春にどうなっているのか楽しみです。
(※写真をクリックすると同じ画面に大きな画像が表示されます)
20070102.jpg

 さらにダグアウトまで開放しており、選手の真似をしてグランドとの柵にもたれかかって球場を見る、という事もできました。
 球場を半周すると、トークショー開始の案内放送が流れたので、ミュージアム脇に設置されたステージ前に移動しました。いきなり、浅間投手がズレータ選手入団を知らなかった、というボケ(?)があり、笑わせてもらいました。また、手嶌投手はズレータ選手の「パナマウンガー」に対抗して「利根川ー!」という決め台詞を開発するとのこと。ぜひとも、両者並んでお立ち台で叫んでほしいものです。そのためにも、目標としてかかげた「一軍定着して5勝以上」をぜひ達成してもらいたいものです。
 新春早々、いいファンサービスが行われ、いいひとときを過ごせました。今年も、時間が許す限り球場に通いたいものです。
 夜はマスターズリーグの札幌アンビシャス戦対東京ドリームスをTV観戦しました。札幌が津野投手で東京が西崎投手という元ファイターズ同士の先発に。初回に押し出しで先制した札幌が、追いつかれた直後の3回に勝ち越し、7回にも追加点を挙げ、4対1で勝ちました。
 印象に残った場面としては、村田兆司投手が毎度のごとく140km/hを出したところと、川口和久投手が、引退して一年ちょっとしか経っていない初芝選手の中前に抜けそうな当たりを逆シングルで好捕した所がありました。
 何でも、現在の順位は福岡ドンタクズを札幌アンビシャスが追う展開とのこと。両チームに対して特に思うところはないですし、都市としては札幌のほうが福岡より好きです。しかし、札幌アンビシャスの土井正三監督のインタビューを見ていたら、何となく福岡に優勝してもらいたくなりました。

2006年12月29日

ズレータ選手、マリーンズ移籍

[ 野球 ]

 契約でホークスと折り合いがつかずに自由契約となり、先日、退団が確定したズレータ選手のマリーンズ移籍が決まりました。その打力の強さは大いに期待したいところです。その一方、守備力や乱闘の多さなどの不安点もあります。おそらくはDH固定で交流戦のセ主催の12試合では福浦選手の休養時に出場、という感じになるのでしょうか。
 などなど気になる点もありますが、やはりその強打には期待したところです。また、活躍した日にマリンスタジアムの正面ステージで、得意のパフォーマンスを披露するかどうかも楽しみです。
 なお、マリーンズは昨オフは瑞季選手(退団)を獲得、今オフもすでに定岡選手を獲得しています。したがって、ここ2年で3人目のホークスを自由契約になった選手の獲得ともなっています。

2006年12月17日

マスターズリーグ、福間選手が好守連発

[ 野球 ]

 昼間にマスターズリーグの中継を見ました。大阪ドームでの大阪ロマンズ対名古屋エイティディザーズ戦なのですが、大阪ロマンズは、前日に札幌で試合してからの当日移動という強行日程でした。
 序盤にこの試合から参加となった長池徳士選手の適時打で大阪ロマンズが先発しますが、4回まで無失点に抑えてきた村田辰美投手が5回につかまって名古屋エイティディザーズが逆転。勝ち越し点は二塁走者が犠打で送った後に犠飛が出る、名古屋の中監督代行の勝負に辛い采配によるものでした。

 大阪ロマンズは二番手に30台の佐野慈樹投手を送り込みますが、これが裏目。続く6回にも2点を追加され、降板します。三番手には山本和行投手が登板。二死満塁から右翼の頭を越えそうな当たりを打たれますが、これを福間納選手が好捕。福間選手は序盤にも右前に落ちそうな当たりを好捕しており、二度目のファインプレイとなりました。その守備といい、試合開始時点で三割を越えていた打率といい、現役時代に投手だった50台の選手とは思えません。ちなみに、1985年前後のタイガースは福間投手から山本投手の継投で勝った試合が多々ありました。まさか20年後、このような形で両選手の連携が実現する事になるとは思いませんでした。
 大阪ロマンズも反撃に転じたいところですが、中盤に今中投手・与田投手という、かつてのドラゴンズを代表した投手二人の継投もあり、得点できません。一方、大阪ロマンズは8回には先日、合併球団の打撃投手を60歳で引退したばかりの水谷投手が登板しますが、打たれてしまい、2点を追加されます。
 そして最後は鹿島投手に抑えられ、5対1で名古屋エイティディザーズが勝利。大阪ロマンズの首位浮上はなりませんでした。観客数は1万8千人ほどでした。
 このマスターズリーグはたまにしか見れませんが、かつて応援した選手がいろいろと活躍をしている姿が見れるのでかなり楽しめます。今シーズンは観戦に行ければと思っています。

2006年12月06日

久々の「本格トレード」ほか

[ 野球 ]

 ベイスターズの多村選手とホークスの寺原投手の交換トレードが決まりました。多村選手は今年は持病(?)のケガがさらにひどく、ほとんど活躍できなかったとはいえ、体調が万全ならば3割20本は普通に打つ選手。一方の寺原投手は高校時代から高い評価があって複数球団の競合の末にホークスへドラフト1位入団。ここ数年は冴えなかったものの今年はある程度ローテーションに入り、プレーオフ第3戦では先発して好投し、チームの第2ステージ進出に貢献しています。
 いずれにせよ、このクラスの選手の移籍と言えば、最近ではFAかポスティングがほとんどでした。そういう意味では、久しぶりに見た「主力級の交換トレード」かと思いました。両選手が新天地でどのような活躍をするのか楽しみです。

 また、マリーンズの戸部投手が金銭でイーグルスにトレードされました。今年は一軍に上がることはありませんでしたが、ファームでは7勝4敗でした。最後に見たのはイースタンの中継の対読売戦でした。その時は、大型新人の辻内投手相手に自ら適時打を放ち、投げても好投して勝利投手に。その時はこれは後半には一軍もあるかと思ったのですが、まさかこれが「見納め」とは思いませんでした。イーグルスなら一軍登板の機会も増えるでしょうし、ぜひとも活躍してもらいたいものです。

2006年12月04日

自由契約

[ 野球 ]

 12月1日付で自由契約選手の公示が12球団分まとめて行われました。基本的には「戦力外通告」を受けた選手で、一部に期限内に契約がまとまらなかった外国人選手がいます。さらに何人かの「引退して即そのチームのコーチ就任」という事が決定している人が、「自由契約選手」に含まれていました。
 かつては、「自由契約=解雇」「任意引退=円満退職」みたいな印象があったのですが、いつの間にか変わっていたようです。そう言えば、最近はたまに十年以上前に引退した元選手が、アマチュア指導者になるために、それまでの任意引退から自由契約に変更される、という公示も見受けられます。

 そのような傾向を見ていると、逆に「任意引退」にする利点はどこにあるのか、などという疑問が新たに浮かんできたりもします。
 なお、その自由契約選手の中で、マリーンズには元ホークスの定岡選手の入団が決まっています。高卒2年目で戦力外通告、と聞いた時はかなり驚いたものでしたが、その悔しさをバネにして、マリーンズで活躍してもらいたいものです。
 他に、一昨年の最優秀救援投手でありながらファイターズから戦力外通告を受けた横山投手が古巣のベイスターズに、40歳の元ホークス・吉田投手が合併球団に入っています。

2006年11月30日

井川投手、ヤンキースへ

[ 野球 ]

 ポスティングでの大リーグ移籍を目指していたタイガースの井川投手の交渉権をヤンキースが得ることになりました。順調にいけば松井秀喜選手とチームメイト、松坂投手・岩村選手と同一リーグの同一地区、という事にないります。もともと松井選手のおかげで注目度の高かったヤンキースの試合ですが、来年からはさらに注目度が上がりそうです。
 いずれにせよ、井川投手が大リーガー相手にどのような投球をするか楽しみです。個人的にも、これまで大リーグ入りした日本人選手の中では一番思い入れの強い選手なので、来年は大リーグを見る機会が増えそうです。

 さて、マリーンズが新外国人と来期のコーチ体制を発表しました。入団が発表されたのは、台湾・LaNewベアーズの呉偲佑(ウー・スヨ)投手で、今年は17勝3敗という成績だったようです。アジアシリーズではサムスン=ライオンズ戦に登板。初回にいきなり1安打と2四球で満塁としましたが、そこを凌ぐと、2ランを喫したもののその2点のみに抑え、チームのアジアシリーズ決勝進出に貢献していました。その時、まさか来年からマリーンズに入るとは思いませんでした。
 その呉投手の故郷の大先輩にあたる荘二軍コーチが来年から一軍ブルペン担当に。また、退団したロブソンコーチの後釜として高沢二軍コーチが一軍に上がりました。一方、荘コーチと入れ替わる形で園川コーチが二軍投手コーチへ。また、引退した諸積コーチは「二軍バント兼外車守備走塁コーチ」に就任しています。肩書きに「バント」がつくコーチというのはかなり珍しいでしょう。
 なお、時事通信が報じて以来、続報がなく心配していた立花コーチですが、「ヘッドコンディショニングコーチ」の肩書きとなることが正式発表されています。こちらの手法にも大いに期待したいところです。

 ところで、スポニチによると、フランコ選手・パスクチ選手・バーン投手が自由契約選手として公示されたとか。フランコ選手とパスクチ選手は昨年も契約の関係で一時的に自由契約選手になっていましたが、今年もそれと同じだといいのですが・・・。なお、ファイターズのセギノール選手・ホークスのズレータ選手といった主砲クラスの選手も、契約の問題で自由契約公示されるようです。

2006年11月23日

トレードと大学社会人ドラフトなど

[ 野球 ]

 マリーンズの辻捕手と合併球団の早川選手のトレードが発表されました。何度か、他球団が獲得希望をしている旨の報道がされていた辻捕手ですが、ついに「実現」してしまいました。今年は一年一軍に定着し、代打で決勝打を放ったり、三番を打つなど4年目にして大きく躍進していました。まあ、その活躍ゆえに引き合いも増えたのでしょうが・・・。日記も面白く、毎日愛読していました。そういうこともあり、交換トレードはどこにでもある事だとは分かっていても寂しいものがあります。
 一方、新たにマリーンズに加わる早川選手ですが、地元の県立船橋高校出身選手です。一昨年に球場で観戦した時に、得意の足を生かして3内野安打2盗塁と活躍した時から注目していました。それだけに、この加入は嬉しいものがあります。とはいえ、やはり交換要員の事があるので、単純に喜びきれませんが・・・

 ドラフトのほうですが、指名された選手のアマなどでの活躍は全然分かりません。したがって成功か失敗かもわかりません。ただ、ドラフト前に「マリーンズ希望」を表明していた投手がウェーバーでベイスターズに指名されたこと、およびそれに対してバレンタイン監督が「指名した球団に行く事も考えるべきだ」と言った事は印象に残りました。マリーンズファンとして残念ですが、それがドラフトというもの。ぜひともベイスターズで活躍してほしいものです。
 ところで、ドラフト関係のスポーツ新聞発のニュースを見ると、やけに「強奪」という言葉が目立ちます。「他球団を希望していた選手を指名する」事を意味するようで、マリーンズが高校ドラフトで大嶺投手を指名した時にも使われました。「強奪」という言葉といい、それに関する記事といい、何か指名した球団が非常識な事をしたかのような書きようです。
 しかしながら、ドラフトという制度から考えると、おかしいのは「希望枠でもないのに『ここにしか行かない』」などと主張する事です。だいたい、一昨年に「栄養費事件」が発覚したばかりなのに、そのような「事前活動」について何ら調査も報道もしません。そして、あたかもこの「相思相愛」とやらが当然の事であり、その「決定事項」に反するのが「強奪」などと書くのですから、本末転倒も甚だしい事です。
 まあ、各地で地元に根付いた球団が熱心なファンを着実に増やしているにも関わらず、それらの球団の試合結果はロクに載せません。その一方で特定球団しか中継しない地上波の視聴率ががた落ちしている事だけ「野球人気の低迷」だのと騒ぎ立てている程度の連中です。そのような社会常識にそった報道などできるわけない、と考えた方が自然なのかもしれませんが・・・。

 あと、FA宣言していたファイターズの小笠原選手の読売入りが確定したようです。このままファイターズに残留すれば球団史に残る大選手になれたものを、わざわざ読売の「使い捨て他球団主砲リスト」の一員に自らの価値を落とすのですから、ちょっと不可解です。
 以前も書きましたが、これで読売は、今年退団した小久保選手、昨年解雇したローズ選手に清原選手、そして在籍している李選手・谷選手と、パリーグ6球団の主軸を張った選手を一式揃えたわけです。来年は「7球団制覇」に向けてイーグルスのフェルナンデス選手を穫りにいったりするのでしょうか。

2006年11月19日

ファイターズ優勝パレードほか

[ 野球 ]

 ここ一週間でもいろいろなニュースがありましたが、個人的にはやはり札幌でのファイターズ優勝パレードでした。報道は新庄選手の「最後のパフォーマンス」を軸にしていました。しかし、私としては、そのファンの喜びぶりのほうが印象に残りました。あの百万都市のターミナル駅から中心街まで、沿道が人で埋め尽くされたのは、昨年の地元とはまた違う凄さを感じました。もちろん、頂点を極めたという事が大きいわけですが、移転三年でここまで愛されるというのは並ならぬ努力があったのでしょう。さらに、わざわざ釧路から夜行列車でやってきた人がいたとか、終了後に紙吹雪をファンが拾ったなどという話を聞くと、他人事ながら嬉しく思いました。

 ところで、月曜あたりの話になるのですが、12日に行われたマリーンズのファンフェストで監督が内容を批判した事もあいまり、少なからぬスポーツ紙が嫌味たらたらの記事を書いていました。特に不快だったのは「昨年の27万人から今年は1万8千人」などと、優勝パレードの沿道参加者の数を入れて、「いかに減ったか」を揶揄しているのには呆れました。言うまでもないことですが、優勝していないのですからパレードなどできるわけがありません。したがって、「27万人」を比較対象にする事自体、異常としか言いようがありません。
 もちろん、満員だった昨年に比べれば寂しい入りでしたが、1万8千というのは、まあ例年並みでしょう。また、運営が上手いとは思いませんが、別に昨年だってさほど運営が上手かったわけではありません。
 いかにも「昨年の人気が一過性だった」という事を、「データ比較」の基本もふまえずに行う姿は、かなりの品のなさを感じました。
 もう一つ「スポーツ紙辞令」で奇妙なのが、ファイターズの小笠原選手のFA問題です。ほとんどのスポーツ紙が「読売移籍が決定的」と書いています。しかしながら、小笠原選手は公の場では具体的には話していません。同じファイターズのFAの岡島選手のように、本人が「メジャー移籍」の談話を残しているのなら分かりますが、なぜこうも先走るのでしょうか。
 結果がどうなるか分かりませんが、やはり、情報源を明示できないのに「決定的」と書くのはいかがなものかと思います。

 あと、ポスティングでの大リーグ移籍を目指していた松坂投手の落札先がレッドソックスである事が判明しました。日本円にして60億という大金ですが、向こうもビジネスをやっているわけですから、それで収益を挙げられるよう計算しているのでしょう。というわけで、金額の高さには驚きませんでした。しかしながら、その「5111万1111ドル11セント」という金額設定には感心させられました。まさか、どこかが「5111万1111ドル10セント」で応札すると思っていたわけではないから、一種のネタなのでしょう。このようなビッグビジネスにおいて、そのような事を考え出す感覚には感心させられました。

 最後になりますが、一時期入団拒否の可能性も報じられたマリーンズ高校ドラフト1位の大嶺選手の入団が決まりました。背番号は「1」とのこと。ぜひとも「やっぱりあの時マリーンズに入って良かった」と思えるよう、大成してもらいたいものです。

2006年11月15日

プロ野球コンベンション

[ 野球 ]

 14日にプロ野球コンベンションが行われ、MVP・新人王・ベストナインが発表されました。パのMVPはファイターズの小笠原選手。アジア一チームで打撃二冠ですから、ぶっちぎりでの選出かと思いきや、一位票はホークスの斉藤和投手のほうが上だったとの事でちょっと驚きました。セリーグはドラゴンズの福留選手。こちらにも打撃二冠のウッズ選手がいたわけですが、守備の貢献も加味されたのでしょうか。まあ、今年のドラゴンズは、主力選手を中心にチーム全体的な強さで優勝した感じですから、選ぶのは難しかったのかもしれませんが・・・。

 新人王はパがファイターズの八木投手でセがカープの梵選手でした。レギュラーシーズン12勝に加え、プレーオフ・日本シリーズで1勝ずつ、さらに勝ち星はつかなかったものの延長10回無安打無失点もあっただけに、ぶっちぎりと言ってもいいでしょう。セは他にドラゴンズの佐藤充投手やベイスターズの吉村選手もいて難しいところでした。それぞれ評価されている所が違うだけに、MVP同様に、誰が選ばれても・・・という感じでしょうか。
 ベストナインのほうはマリーンズでは里崎選手がチームで唯一の選出。ゴールデングラブとあわせて「二冠」となりました。優勝した年に何も取れなくて、4位の今年に、というのは珍しいものでしょう。最大の要因は城島選手の大リーグ移籍ですが、同時に橋本選手の不振も重要な原因かと思っています。
 それにしても、投票結果を見るとかなり奇妙な票があります。たとえば、一塁手で獲得した小笠原選手ですが、三塁手でも25票で2位です。そちらに投票した人は、今季の小笠原選手は一塁手より三塁手での活躍が大きかった、と評価しているのでしょうか。他にもほとんど左翼手での出場だったライオンズの和田選手にDHで票を入れる人もいるなど、オールスターファン投票ほどではないとはいえ、奇妙な票が気になりました。

2006年11月12日

アジアシリーズ決勝、ファイターズが接戦を制して優勝

[ 野球 ]

 アジアシリーズ決勝はファイターズ対台湾のベアーズに。昨年に続いて、観戦に行きました。ちょっと早めに東京ドームについたら、ちょうど球場前のステージで両チームのマスコット・チアガールによるパフォーマンス合戦をやっていました。
 ベアーズのチアガールはかなり露出度の高い衣装で演じていました。ドーム内ならともかく、日も落ちて寒い風の吹く中です。本拠地の高雄は年間の最低気温が15度だそうですから、日頃は体験しえない寒さなわけです。そんな中でも、その衣装で普段と変わらない表情で踊っているのですから、凄いものだと思いました。
 その後は、ファイターズのチアガールによる「YMCA踊り方講座」などがありました。札幌ドームではよくやっている事もあり、リーダーの人が「札幌の人はご存じとは思いますが・・・。今日、札幌からいらした人はいますか?」と声をかけると、何カ所かから手が挙がっていました。

 さて、試合のほうはダルビッシュ投手と許文雄投手が登板。許文雄投手は一昨日のファイターズ戦では、逆転された直後の9回を投げ、2安打はされたものの、無失点に抑えています。
 試合は投手戦に。特にダルビッシュ投手の出来はすごく、初回を三者連続三振で抑えるなど、五者連続三振。3回まで7奪三振で無走者に抑えます。一方の許文雄投手も2回に稲田選手に二塁打を打たれるものの、後は抑えます。また、3回には先頭の紺田選手が失策で出塁しますが、続く金子選手が送れず、先制できず。3回まで両チームあわせて1安打という展開になります。
 4回表、ベアーズ先頭の黄龍義選手が安打して、チーム初出塁。さらに犠打と四球で1死1・2塁とします。しかし、ここでダルビッシュ投手は元メジャーの陳金峰選手、さらには五番の石志偉選手を連続三振に打ち取り、先制を許しません。
 ファイターズは5回に稲田選手がチーム2本目の安打を放ち、さらに中堅手が球をこぼすのを見て果敢に二塁を狙い、ヘッドスライディングでセーフに、1死2塁の得点機を作りますがここも無得点。さらに続く6回にも先頭の金子選手が安打し、森本選手が犠打で1死2塁に。続く田中賢選手は長打性の当たりを放ちますが、左翼の曾豪駒選手がこれを好捕。さらに小笠原選手敬遠の後、稲葉選手が打ち取られ、ここも先制できません。
 ダルビッシュ投手は7回に振り逃げで三人目の走者を出しますが、続く陳金峰選手を投ゴロ併殺に打ち取り、7回までベアーズ打線を1安打に抑えます。
 その裏、ベアーズは6回まで3安打2四球無失点の許文雄投手からフィオレ投手へ継投。先頭の木元選手は三塁ゴロに打ち取られますが、これが失策を呼んで出塁。続く本日2安打の稲田選手がきっちり送って、1死2塁とします。するとフィオレ投手が暴投で、木元選手は三塁に。この試合、両チームを通じて初めて走者が三塁に進みます。この好機に鶴岡選手は右前に詰まったフライを。右翼手がダイビングしますが、惜しくも届かずに適時打となり、ついにファイターズが先制します。
 続く8回にダルビッシュ投手は先頭打者に四球を出したところで降板。こうなるとファイターズは投手・捕手とも「必勝リレー」で武田久投手と中嶋捕手が登場。武田久投手は1安打をされたものの、後は抑えます。
 そして9回はマイケル中村投手が登板。1番からの好打順でしたが、簡単に2死を取ります。そして一昨日は頭部死球を当てている林智勝選手も内野フライに打ち取り試合終了。これでファイターズがアジア一となりました。観客数は2万8千5百人ほど。昨年に比べれば少なかったですが、これは本拠地から東京ドームへの距離の差でしょう。札幌で行っていたら4万人は入っていたのではないでしょうか。
 試合そのものも緊迫した投手戦で楽しめました。さらに、マスコットが双方熊という事もあり、ファイターズのBBが、ベアーズの応援団席に「乱入」し、ファンの来ている背中に「熊」と書かれた法被を着せてもらい、それをファイターズファンに見せる、という場面もありました。また、五回のグランド整備の時には、札幌名物の「ボールボーイ、さらには整備員も加わってのYMCA」もありました。また、整備員の二人が、整備道具を置いて、側転をするというパフォーマンスもあり、大変楽しめた試合でした。

 セギノール選手を欠いているとはいえ、2試合で3点しか取れなかったのですから、ベアーズ投手陣はかなりの実力と言えるでしょう。また、適時打性の当たりを取った曾豪駒選手のように守備にも素晴らしいプレーがありました。一方で、台湾では猛打で鳴らしているらしいベアーズ打線をほぼ完璧に抑えたダルビッシュ投手の好投は大きかったと言えるでしょう。それが評価され、ダルビッシュ投手がアジアシリーズのMVPとなっています。
 何度か書いているように、ファイターズは三番目に好きな球団です。したがって、そのアジア一を生で見れた事は昨年ほどではないとはいえ、かなり嬉しいことでした。ファンの方には心よりお祝い申し上げます。それにしても、今年は最初に行った球場が札幌ドームで、最後に見たのがこの試合と、ファイターズで始まり、ファイターズで終わった一年でした。もちろん、その両端を除けば、マリーンズ戦ばかり見ていたわけですが・・・。
 これで2005年度のプロ野球も終了。今年はWBCがあった事でより長い一年でした。来年からはこれまでより野球に費やせる時間は短くなりそうな感じですが、可能な限り時間を作って楽しみたいものです。

マリーンズファンフェスト2006

[ 野球 ]

 今年のファン感謝デーは、朝10時から午後3時までという長丁場でした。朝起きた時にちょっと体調が冴えず、夜にアジアシリーズ決勝もあることから、途中から参加する事にしました。
 今回は「紅白戦」と題して、選手を二チームに分けての対抗戦形式でイベントを行っていました。午前中は主力選手によるクイズ大会などがあったそうです。
 私の着いた時は、ちょうど「投手による本塁打競争」が始まるところでした。昨年の交流戦で高打率を挙げた小林宏之投手や、高校時代に打者としても鳴らした柳田投手などが参加しましたが、いずれも本塁打は出ませんでした。

 続いて今度は野手による球速競争がありました。出場は辻捕手・塀内選手・青野選手・南選手でした。それぞれ肩には自信がある選手なだけに、120km後半から130km台を出していましたが、その中で136kmを出した南選手が優勝しました。さすがに強肩として名高いだけの事はあります。打撃のほうでも途中移籍にも関わらず、終盤では二軍で四番を打ったりもしていました。来期は活躍の機会が増えるかもしれません。
 なお、白組の青野選手と南選手は、同じチームの清水直行投手の指示があったのか、タオルをまわしながらマウンドに登場していました。また、紅組辻捕手はバク転・バク宙をしながら登場し、喝采を浴びていました。するとそれに対抗して、白組から柳田投手が登場。その巨体に似合わない身軽さで、華麗なバク転・バク宙を披露し、身体能力の高さを見せていました。
 続くは野手による本塁打競争。里崎選手・竹原選手・大松選手・細谷選手という面々でしたが、チーム本塁打数首位タイの里崎選手を含め、一本も出ませんでした。なお、途中から西岡選手が打撃投手をやったりしていました。
 「紅白戦」の結果は紅組の勝利との事で、白組には「罰ゲーム」という事で、諸積現コーチの「遺産」である、「雨中ヘッドスライディング」が課せられました。その大役(?)を担ったのは柳田投手で、最後に水をまいたシートにヘッドスライディングしたのですが、勢い余ってシートの外に出ていました。本人の談話は「気持ちよかった」でした。
 というわけで、後半だけ見た分には、柳田投手ばかりが目立った「紅白戦」でした。
 その後、グランド開放があったので参加しました。フェンスにぶつかったり、人工芝にダイビング(?)したりしてみました。その硬さに改めて、守備をする選手の凄さというのを実感しました。特にフィールドウイングシートの仕切りに軽くヘッドバット(?)をしたのですが、それでもそこそこ痛みがありました。改めて、ここに頭から全力で突っ込んだ合併球団の平野恵選手のすごさと、その結果ほぼ1シーズン棒に振る羽目になった事が実感できました。
 毎年、内容がかなり変わるだけに、来年は何が行われるのか、今から楽しみです。

自線への乗り換え表示?

[ 野球 ]

 京葉線の東京駅で乗り換えをしました。案内表示があり、絵で乗り換え対象の路線を表示しています。描かれているのは新幹線・夜行列車・東海道線・総武快速横須賀線・山手線・京浜東北線・中央線です。
 ところが、この絵のほう、更新のほうがされていません。おかげで、横須賀線は113系で、京浜東北線は103系です。いずれも、かなり昔に、その路線から引退しています。
 しかも、京浜東北線として描かれている「全体が青く塗られている電車」ですが、これが現在の首都圏で走っているのは京葉線のみです。まあ、今まで乗っていたわけですから、間違える人はいないと思いますが、その絵を見る限り、「京葉線から京葉線に乗り換えるには」と表示しているようなものです。
 まあ、文字の変更ならともかく、図の更新までなかなか気がまわらないのでしょう。とはいえ、日本を代表する(?)乗り換えが面倒な京葉線東京駅なだけに、細かいところにも気を遣ってほしいものだと思いました。

アジアシリーズ、台湾のベアーズが決勝進出

[ 野球 ]

 アジアシリーズ三日目。既に決勝進出を決めているファイターズは中国選抜と対戦。先発は金村投手と張力投手が先発。初回に稲葉選手の適時打などであっさり2点を先制したファイターズは、2回にはボークで、3回には高橋選手の2ランで追加点を挙げ、早くも5対0とします。
 一方、金村投手は本来の出来ではありませんでしたが、3回に1死1・2塁から右前打を打たれたものの、稲葉選手の好返球で本塁で走者をアウトにするという好守もあり、得点を許しません。
 この調子なら早々とコールドかとも思いましたが、ファイターズは早い回に小笠原選手と稲葉選手を下げます。そして、中国の継投陣の好投もあり、6対0のまま試合は終盤に入ります。

 ファイターズは6回から伊藤投手・トーマス投手・江尻投手・岡島投手と、本シリーズ未登板の投手を次々と投入。主力を下げてあえてコールドを避けたような事もあったかもしれません。最後に登板した岡島選手がソロを打たれたものの、他は無難に抑え、6対1でファイターズが勝っています。観客数は1万2千3百人ほどでした。

 夜は、決勝進出をかけて台湾のベアーズと韓国のサムスン=ライオンズが対戦。昨年の韓国-台湾戦が面白かった事と、決勝のチケットを買いに行った時、この試合のフィールドシートが空いていた事もあり、こちらを観戦に行きました。
 空席の関係で韓国側に座って観戦。こちらは同じチームなので昨年と同じ応援でした。一方、台湾のほうはチームが違うこともあり、応援風景も色々と異なります。昨年印象に残った中国太鼓の派手な音はありませんでした。その代わりに、日本のライオンズ応援団が好機の時にやる、いわゆる「真弓おどり」をやったりしていました。また、守備の時にはチアスティックで「K」のマークを作るファンや、主砲の陳金峰選手が登場すると、その背番号の「52」をかたどったフレーム(?)を上げて応援するファンなどもいました。
 あと、ともにチアガールがいて色々と踊っていたのですが、ともに途中での「お色直し」がありました。また、サムスン=ライオンズはラッキーセブンでチェッカーズの「ジュリアにハートブレーク」を流していました。さらに続いて「キューティーハニー」も流していましたが、こちらは韓国語になっていました。
 試合のほうは、ベアーズが呉偲佑投手でサムスン=ライオンズが前タイガースのブラウン投手が先発でした。1回表に先頭打者が安打し、さらに2四球で2死満塁としますが、ここは呉投手が抑え、サムスン=ライオンズは先制機を逃します。その後は両先発が3回まで抑えます。
 しかし4回、1死から金翰秀選手が二塁打で出塁すると、続く梁埈赫選手が2ランを放ち、サムスン=ライオンズが先制します。しかしその裏、ここまで1安打のみだったブラウン選手が先頭打者に安打されると、続く林智勝選手が二塁打を放ち、無死2・3塁の好機を作って主砲の陳金峰選手が登場。ここで勝負に行きましたが、陳選手は詰まりながらも中前に落とし、二者がかえって、即座にベアーズが追いつきます。
 サムスン=ライオンズは5回2死から四球を出した時点でブラウン投手を降板。まあ、昨年も先発しても内容の善し悪しに関わらず早い降板が多かったので、これには驚きませんでした。そして二番手の林昌勇投手が登板しますが、5回は抑えたものの、6回1死から先ほど同点の足がかりとなる二塁打を放った林智勝選手が、打った瞬間に分かる、左翼席上にある広告の上を直撃する本塁打を放ち、勝ち越します。
 ベアーズは6回途中から継投に入り、7回まで抑え、1点リードでむかえた8回にモレル投手を起用します。そのモレル投手は簡単に二死を取ったものの、そこから連続四球を出します。昨日も連続四球から逆転を許しましたが、今日は続く金在傑選手に初球を打たせて打ち取ります。
 その裏、サムスン=ライオンズは負けている局面ながら、呉昇桓投手を投入。さらに前の攻撃で代走を二人出した関係で大幅にオーダーを入れ替えます。そして何と、指名打者を解除し、次の回が9番からであるにも関わらず、呉投手を4番に入れます。それに驚いたのか、日本人の球審がうまく交代を伝達できずに試合が止まる、という国際試合ならでは(?)のアクシデントがありました。
 投球まで待たされた呉投手は先頭打者にファウルで粘られますが、結局三振に。続く二人も打ち取り、アジア新である47セーブを挙げた貫禄を見せます。なお、呉投手が登板した時、三塁側のファンから、ハングル加え、「難攻不落」と漢字まで書かれた横断幕がかかげられていました。
 そして9回、1死から1番の朴漢伊選手が、この試合3本目となる安打で出塁します。しかし、内野ゴロで二塁まで進んだものの、3番の朴鎮萬の緩いゴロをモレル投手が好捕して一塁に送って試合終了。ベアーズが決勝進出を決めました。観客数は6千4百人ほどでした。
 サムスン=ライオンズは6回が終わった所で四番打者が怪我なのか急遽交代するなど、不運もあったようです。一方、ベアーズは昨日は負けたものの、接戦での強さが目立ちました。
 明日の決勝、先発投手の出来次第という事もありますが、再び接戦になるかもしれません。
 昨年はマリーンズ戦のみ3試合観戦したのですが、いずれも中盤で優位に立ち、決勝の終盤はちょっとヒヤヒヤしたものの、基本的には安心して観戦していました。それに対し、今日は別にどちらを応援しているわけではないものの、勝てば明日の決勝、負ければ終了、という状況もあり、両チームの選手およびファンの勝利への意欲がよく伝わってくる試合でした。また、終了後の監督インタビューで、ベアーズの洪監督の返答を、通訳の人が中国語で話し、監督にたしなめられる、という一幕もありました。通訳氏も相当嬉しかったのでしょう。
 なお、初めての観戦となったフィールドシートですが、ファウルボールが飛び込んだのは一度だけ。また、フェンス際にボールが来ることもなく、当然ながら選手が近くに来ることもありませんでした。しかしながら、左前打を放った時は、ボールが弾んで人工芝が波打つ所が見れました。また、ベアーズの石志偉選手がライナーを好捕した時は、グラブの中にボールが入ったさまも見れるなど、フィールドシートならではの臨場感を味わうこともできました。
 マリンをはじめ、日本の公式戦ではなかなか席を取ることができませんですが、ぜひまたここで観戦したいものです。

2006年11月10日

アジアシリーズ第2戦、ファイターズ、決勝進出

[ 野球 ]

 アジアシリーズ二日目。昼のサムスン=ライオンズと中国選抜の試合は田炳浩投手と郭有華投手が先発。3回までは0対0でしたが、4回に先制したサムスン=ライオンズが5回には一挙10点を挙げ、13対1で6回コールド勝ち。昨年はコールドのなかった中国選抜ですが、今年は2試合連続コールド負けとなっています。
 夜のベアーズ対ファイターズはレイボーン投手と武田勝投手が先発。昨年は7月にカープに入団し、初登板で優勝したタイガース打線を抑えるなどして3勝を挙げています。今年は台湾で16勝を挙げたとのこと。
 そのレイボーン投手が好投し、ファイターズ打線を抑えます。一方の武田勝投手も4回までベアーズ打線を2安打に抑えますが、5回に先頭の曾豪駒選手が本塁打を放ち、ベアーズが先制します。

 その後もレイボーン投手は好投を続け、7回までファイターズ打線を2安打1死球で0点に抑えます。しかし8回表、ファイターズは先頭の田中幸選手に代えて稲田選手が登場し、内野安打で出塁。さらに「ピンチバンター」で登場した紺田選手が犠打を決めます。
 ここでベアーズはレイボーン投手に代え、元タイガースのモレル投手を起用します。しかし、金子選手さらには森本選手がいずれも追い込まれた後に四球を選んで満塁に。続く田中賢選手の緩い一塁ゴロを一塁手がバックホームするも、稲田選手の足が早く同点に。そして続く小笠原選手が左翼に犠飛を放ち、ファイターズが1安打で2点を取って逆転しました。
 8回は武田久投手が三人で抑えます。そして9回はマイケル中村投手が登板。いきなり先頭打者のヘルメットにぶつけますが、アジアシリーズは危険球規定がないようで、そのまま続投。ここで打席には元メジャーの四番・陳金鋒選手が。一発出れば逆転サヨナラという局面でしたが内野フライに打ち取り、さらに後続も抑え、ファイターズが2対1で辛勝。一試合を残しての決勝進出を決めています。観客数は1万1千人ほどでした。
 ここまでの国別の成績は昨年と全く同じ。明日はサムスン=ライオンズとベアーズが決勝進出をかけて戦う試合があります。果たしてどうなるのでしょうか。

2006年11月09日

アジアシリーズ初戦、ファイターズ快勝

[ 野球 ]

 今日から東京ドームでアジアシリーズが開幕しました。開幕戦となった台湾のベアーズ対中国選抜は5回に一挙9点を挙げたベアーズが12対2で8回コールドと快調な滑り出しを見せました。元タイガースのモレル投手も登板していました。
 夜はサムスン=ライオンズ対ファイターズ戦が行われました。先発は任洞珪投手と八木投手で、序盤は投手戦となります。4回に稲葉選手のチーム2本目の安打がソロ本塁打となり、ファイターズが先制。しかしその裏、ここまで無安打投球の八木投手でしたが、失策で二塁に出た走者が内野ゴロで進んだ後に犠飛で同点と、無安打のまま1点を返されます。そしてこの回で八木投手は肩に違和感があり、1安打1失点自責点0ながら降板となりました。

 そのまま同点で迎えた6回表、サムスン=ライオンズはここまで3安打1失点の任洞珪から、姜永植投手に継投しますがこれが裏目に。先頭の森本選手が二塁打を放つと、犠打と四球で1・3塁に。ここで先ほど先制弾の稲葉選手が、今度は詰まりながら1・2塁間を抜き、ファイターズが勝ち越します。さらに三番手の権五俊から田中幸選手が押し出し四球を選び、さらに鶴岡選手の適時打が出るなど、この回一挙4点を勝ち越します。
 投げては八木投手の緊急降板にも関わらず、2番手の押本投手が2回を無安打に抑えるなど、自慢の中継ぎ陣がシーズン同様に活躍。そして9回には小笠原選手のこの試合3本目の二塁打がダメ押しの2点適時打となり、7対1の大差になります。この適時打が出たとき、TVの画面では「生涯fighters」という横断幕を写していました。その裏はマイケル中村投手がいきなり無死1・2塁としますが、そこから三人で抑え、そのままファイターズが勝っています。
 というわけで、昨年のマリーンズに続く日本勢の連覇に好スタートが切れた感じでした。一方、サムスン=ライオンズは3安打に抑えられるなど、打線に不安がありそうな感じです。観客数は1万5千1百人ほどでした。

明日からアジアシリーズ

[ 野球 ]

 明日から、今年のプロ野球を締めくくるアジアシリーズが始まります。対戦順は昨年と同じで、日本代表のファイターズは緒戦が韓国のサムスン=ライオンズ、2戦目が台湾のラニュー=ベアーズ、3戦目が中国選抜となり、上位2チームが最終日に決勝を行います。
 下馬評では日韓が有利のようです。ただ、ファイターズは新庄選手の引退に加え、セギノール選手がパスポートの問題で不参加と、フルメンバーではありません。もっとも、サムスン=ライオンズも昨年の決勝に先発し、WBCでも登板したペ=ヨンス投手が離脱しているとの事なので、やはり万全ではないようです。
 そのような戦力ダウンがあるとなると、昨年は3位に終わった台湾代表にも好機が生じるのかもしれません。どのような展開になるか楽しみです。なお、明日のファイターズ対サムスン=ライオンズ戦では八木投手が先発とのこと。そうなると、台湾戦が金村投手で、中国戦は武田勝投手か若手で、決勝がダルビッシュ投手といったローテーションかと思われます。

 福岡で行われた日米野球最終戦はラッキー投手と和田投手が先発。4回にソロ2本で全日本が先発し、和田投手は4回まで無走者投球。しかし、5回に城島選手の適時打で全米が1点を返し、6回には2番手の永川投手が2点を失って逆転されます。全日本は8回の2死1・3塁は逃しますが、9回に大村選手の適時打で追いつき、延長に入ります。
 そして迎えた10回表、2死無走者から福浦選手が安打で出塁。続く里崎選手が長打を放ちます。福岡ドームで1塁に福浦選手を置いて里崎選手が長打、というと、昨年のプレーオフ最終戦のようです。しかし、里崎選手の打球はフィールドシートに入ってしまい、エンタイトル二塁打に。既に本塁に帰っていた福浦選手は三塁に戻されます。そして続く村田選手が打ち取られ、勝ち越しできません。
 そしてその裏、4番手の小倉投手が先頭打者に安打された後、レイエス選手にサヨナラ2ランを打たれて試合終了。観客数は2万7千7百人ほどでした。結局、このシリーズは全米の5勝0敗に終わりました。
 さんざん書いているように、首位チームの選手に出るな、と言っているような日程をはじめ、問題がありすぎました。まあ、このような「ただ選手を集めただけの日米野球」はこれを最後にしてほしいものです。

 ところで、昨日ですが、合併球団の谷選手と読売の若手二人による交換トレードが発表されました。推定年俸2億8千万円の谷選手に対し、若手二人はあわせて1千万円にも満たないとか。いろいろな意味で両球団らしさを感じるトレードです1997年に清原選手を、2004年に小久保選手とローズ選手を穫り、2006年は李選手で2007年は谷選手なわけです。さらにFA宣言をした小笠原選手を狙っているというわけで、パ6球団の主軸クラスを満遍なく獲得しようとしているわけです。こうなると、来年はイーグルスからフェルナンデス選手あたりを穫ろうとするのでしょうか。相変らずもの凄い球団です。
 できれば、小笠原選手にはファイターズに残ってもらい、その「野望」を阻止してもらいたいものですが・・・。

 あと、ゴールデングラブ賞が発表になっています。昨年、内野独占などで5人を輩出したマリーンズですが、連続受賞は今江選手のみ。一方で里崎選手が初受賞を達成しています。一方、ファイターズからは引退する新庄選手を含め5人が選出され、外野を独占しました。また、米球界入りする松坂投手も選ばれています。セリーグも優勝したドラゴンズから4人が選出。三塁はこれまた米球界入りする岩村選手が選ばれています。

2006年11月08日

日米野球、井川投手、走者は出すもの6回2失点

[ 野球 ]

 「真剣勝負」が三タテに終わり、消化試合に突入した日米野球。今日は中継は見れませんでした。
 大阪ドームで行われた第4戦は井川投手とヤング投手が先発。タイガースのユニフォームでは最後の登板かもしれない井川投手は6回を5安打6四球1被本塁打という内容でしたが、2失点に抑えました。しかし、2対2で迎えた8回、前の回は三人で抑えた福盛投手がハワード選手に勝ち越しソロを打たれた後、制球を乱して4四球。この回に5点を失い、そのまま7対2で全米が勝っています。観客数は3万4千人ほどでした。

2006年11月06日

FAいろいろ

[ 野球 ]

 FA宣言が有力視されていたカープの黒田投手が残留を表明しました。今世紀に入ってからのカープにおける、FA選手および外国人選手の流出状況を見るとやや意外でしたが、嬉しいことです。残留に向けて熱心に応援したファンの声というのも大きかったのでしょうか。ぜひとも、来年のプレーオフ進出にむけて頑張ってもらいたいものです。
 また、マリーンズのサブロー選手・イーグルスの礒部選手も残留となりました。礒部選手は2年前の経緯があるだけに残留とは思っていました。サブロー選手はブログで微妙な表現でFAの事を書いていたのでちょっと心配でしたが、無事決まってホッとしています。
 これで、今年のFA戦線は、ファイターズの小笠原選手の注目度ががぜん上がりました。いろいろあるのでしょうが、できれば残留してほしいものです。
 とまあ、球団を問わず残留を喜んだりしているわけですが、別に私はFA移籍否定論者ではありません。小久保選手がFAによって本来の場所に戻るというのは喜ばしいことです。また、日高選手や塩崎選手も、うまく移籍先が決まって活躍してほしいものだと思っています。

2006年11月05日

最後のパ東西対抗と日米野球決着

[ 野球 ]

 昼に草薙球場でパリーグ東西対抗がありました。今年で最後との事です。ネット上での意見を見ると、継続を主張される方が多いようですが、私としては終了に賛成しています。昨年も書きましたが、現場としては、「ここで怪我人を出しては・・・」という考えが強いわけです。実際、今日も4日後からのアジアシリーズを控えたファイターズの金子選手が、初回の守備の際に森本選手とぶつかって打席に立たずに交代するという場面がありました。
 ただでさえ、気温の下がり出す時期に、慣れない地方球場での試合というのは、出場選手にとっては大変でしょう。少なくとも、アジアシリーズができた今、この時期に試合をやる必要は最早ないのでは、と思います。
 パリーグのイベントを行う事には意義があると思いますので、試合という形式でなく、「リーグとしてのファン感謝デー」みたいな形にして行えばいいのでは、と思っています。
 終了した理由はいろいろあると思うのですが、今回に限っては建前の定番である「使命をを果たした」という言葉がぴったりなのでは、と思いました。

 試合のほうはダルビッシュ投手と寺原投手の先発で、初回に西軍が冒頭に書いた守備での接触などもあって3点を先制します。しかし、小笠原選手のソロで1点を返した後、退場した金子選手に代わって急遽出場した塀内選手の2点適時打で東軍が同点に。そして4回に二番手の和田投手から、東軍が森本選手のソロで勝ち越し、稲葉選手の適時打、そして今江選手の3ランで一挙に5点を勝ち越します。これで今江選手はこの試合のMVPとなりました。
 その後、東軍はマリーンズの加藤投手の好投もあって西軍を抑え、9回に小野投手が柴原選手に本塁打を打たれたものの後続は抑え、東軍が勝っています。
 それにしても、来週のアジアシリーズを控えている小笠原選手をはじめ、少なからぬ選手が夜の日米野球とのかけもち。バレンタイン監督もブログで書いていましたが、この日程設定はいかがなものかと思いました。

 夜に行われた日米野球第3戦はベダート投手と小林宏之投手が先発。先攻の全日本が、初回に青木選手の先頭打者本塁打で先制します。一方、小林宏投手は低めの変化球が決まり、4回まで全米を無走者に抑え、毎回の6三振を奪います。一方のペダート投手も5回表まで青木選手のソロ1安打に抑える投手戦になります。
 しかし5回裏、小林宏投手は先頭のハワード選手に初の走者となる二塁打を打たれると、1死後にマウアー選手に逆転2ランを喫し、さらに連打で1点を追加されます。
 直後の6回表に全日本も梵選手の内野安打を足がかりに、小笠原選手の犠飛と村田選手の適時打ですかさず追いつきます。しかし小林宏投手はその裏、1死1塁から右前に安打され、三塁を狙った走者に送球が当たってしまい一気に生還され即座に勝ち越されます。そして続くジョーンズ選手にも2ランを打たれ、結局6失点KOとなってしまいました。
 ところで、全米チームでは選手選抜はされていないものの、元マリーンズで現メッツのフリオ=フランコ選手がチームに帯同して一塁ベースコーチを務めています。試合前にそのフランコ選手とこの試合のゲスト解説の小宮山投手・小林宏投手の三人で食事をした際、フランコ選手に「生涯最高の投球を」と小林宏投手はハッパをかけられたとか。4回までは確かに最高に近い投球だっただけに残念な結果となってしまいました。
 全日本も7回表に梵選手の適時打で2点差に迫りますが、その裏、昨日に続いて登板の読売・久保投手が昨日に続いて被弾するなど4失点し、試合は一方的に。8回には永川投手もソロを打たれ、11対4で全米が勝利。3連勝で早くもシリーズ勝ち越しを決めました。観客数は3万2千人ほどでした。
 というわけで、「日米の真剣勝負」は3試合であっさり「決着」がつきました。今日は、4回までの小林宏投手の好投があっただけに、過去2試合よりは敗戦を悔しがる事ができた試合でした。何でも、日本でやる日米野球は今回が最後とか。今後、どういう形になるのか分かりませんが、いずれにせよ、アナウンサーが何度も「真剣勝負」と連呼しなければならないような「日米決戦」はこれを最後にしてもらいたいものです。

2006年11月04日

三つの試合をTV見物

[ 野球 ]

 昼下がりに帰宅し、TVをつけたら神宮球場創建80周年記念試合のスワローズ対東京六大学選抜が行われていました。夜に日米野球に出場する青木選手も、六大学OBという事もあるためか出場していました。きちんとしたメンバーは分からないのですが、スワローズは他にも一軍選手が何人か出ていたようです。
 見始めた時はちょうど6回裏に六大学選抜が同点に追いついた所でしたが、直後の7回表に守備の乱れもあってスワローズが勝ち越し。そのまま逃げ切りました。なお、古田監督の代打出場もありました。観客数は2万3千人ほどでした。
 ファームの練習試合では、よく対アマチュア戦があるようですが、一軍チームがアマ選抜と試合をする、という企画はかなり珍しいのではないでしょうか。アマにとってもプロ若手にとっても励みになるように思われますので、今後も様々な形で行ってほしいものです。

 続いて見たのはマスターズリーグの開幕戦・大阪ロマンズ対東京ドリームス戦でした。先発は山田久志投手と江夏投手だったそうですが、TVをつけた時はすでに両投手とも降板していました。東京ドリームスの選手には、元タイガースの中野佐資選手や鮎川義文選手がいました。鮎川選手はタイガースからマリーンズに移籍していますから分からなくもないですが、中野選手は現在は故郷の栃木に住んでいるとはいえ、タイガース一筋の選手だっただけに違和感がありました。
 その中野選手は、打っては適時打を放ち、守ってもテキサス安打になりそうな当たりを一回転して好捕するなど、好守に活躍し、お立ち台に上がっていました。
 なお、外野席の応援団は基本的に大阪ロマンズの攻撃時のみ応援歌を演奏しますが、両選手の打席では応援歌の演奏がありました。
 なお、東京ドリームスは今年から元マリーンズの初芝選手が加入し、さっそく出場していました。これまでマスターズリーグは年に数試合TVで見るだけでしたが、今年は初芝選手を見に東京ドームにでも行こうか、という気分になりました。
 ところで、この大会は今年からソフトバンクが冠スポンサーになっています。したがって、たびごとにその名前が出てくるのですが、その名を聞いた時、「元ホークスの選手でも出てくるのか?」と一瞬思ってしまいました。

 夜は日米野球の第2戦。全日本の先発は読売の西村投手。防御率3.5はまあまあとはいえ、5勝7敗で先発ローテを維持したわけでもない投手をここで先発させる、というのは「全日本」としていかがなものなのでしょうか。そしてその西村投手はハワード選手に2打席連続本塁打を喫し、自らも悪送球で得点を失うなど、3回途中で7点を失ってKOされました。
 全日本も2回に失策を足がかりに藤本選手と大村選手の連続適時打、3回には里崎選手が左翼席にライナーで飛び込む2ランを放つなど反撃します。
 一方、投手陣のほうは、3回の1死2・3塁で登板した小倉投手が井口選手に2点適時打を打たれ、三番手の三井投手もいきなり連続でストレートの四球を出すなどありましたが、四番手の福盛投手とあわせ、3回途中から7回までを、その三投手でその井口選手の安打のみに抑えます。
 そして7回裏には大村選手の四球と青木選手の二塁打で無死2・3塁とし、犠飛と内野ゴロで2点を返して1点差に迫ります。
 ところが、直後の8回に登板した読売の久保投手が代わりはなにオーバーベイ選手にソロ本塁打を喫して突き放され、そのまま8対6で全米が連勝しました。
 繰り返しのようになりますが、2位球団で二桁勝った涌井投手が昨日の負けている局面での二番手で、今日の先発が読売の西村投手、というのは不可解です。まあ、諸事情というのがあるのでしょうが、これでは「真剣勝負」などと宣伝しても誰もそう思いません。観客数は3万9千人ほどでした。
 ところで、今日のTV朝日の中継は、昨日の日テレのようにアナウンサーがうざくはなかったのですが、文字による選手紹介にかなりひどい間違いがありました。こちらのほうも「真剣勝負」でないゆえなのでしょうか。

2006年11月03日

日米野球開幕

[ 野球 ]

 辞退者続出の日米野球が開幕しました。G+の中継を見ていたのですが、事あるごとにアナウンサー氏が「真剣勝負です」を連呼するのには呆れました。最後のほうでは、「こんな真剣味のある日米野球は初めてです」とまで言っていました。という事は、一昨年をはじめ、過去に行われた日米野球は手抜き試合だったのでしょうか・・・。
 ちなみに、日本選抜のメンバーでAクラス球団からの出場は、スタメンでフル出場したファイターズの小笠原選手・スワローズの青木選手と、7回から登板して2イニングを投げたライオンズの涌井投手のみ。それ以外の出場者は、全てパ・セのBクラス6球団の選手でした。ちなみに、セリーグ優勝のドラゴンズからは高代コーチのみの出場です。また、個人タイトル獲得者で見ても、半分も出ていません。
 この陣容で、「日本プロ野球を代表するチーム」と言うのには無理がありすぎるでしょう。おかげで、よりアナウンサー氏の「真剣勝負」「緊張感」なる言葉が空しく響きました。

 試合のほうは2回に全米が先制し、続く3回にダイ選手の2ランで追加点。一方、3回まで無走者に抑えられていた全日本は4回に高須選手のチーム初安打を足がかりに小笠原選手の適時打で1点を返し、さらに7回にも小笠原選手の二塁打を足がかりに犠飛で1点を返しますが、チームとしては4安打に抑えられます。一方の全米チームは10安打2四球で3点ですから、こちらは拙攻といったところでしょうか。そして最後はネイサン投手が抑え、3対2で全米が勝っています。観客数は4万2千3百人ほどでした。
 ちなみに鳴り物入り応援は禁止だったらしく、やや妙な雰囲気でした。特に、福浦選手が打席に立っているのに、コールも曲もない、というのは普段見慣れている選手なだけに違和感がかなりありました。
 その一方で、試合中にウェーブが発生し、球場を二周していました。何でも褒めるアナウンサー氏は「ファンも盛り上がっています」などと言っていましたが、解説の上原投手は、「これはちょっと・・・」と言っていました。何か、規制するのを間違えているようにも思えました。

2006年10月31日

日米野球・・・

[ 野球 ]

 明日から日米野球という事で、城島選手や井口選手の会見などがありました。両選手を始め、出場する日米各チームの選手には恐縮ですが、率直な話、全くもって興味を持てません。一昨年の時は、TVを見ながら、「これがクレメンス投手の最後の登板です!」と一人で盛り上がっているアナウンサー氏に苦笑したり、井川投手が本塁打を食らったのを見て残念がるくらいの関心でしたが、今年はそれ以下です。
 実際、選手のほうでも盛り下がっているようで、斉藤和投手・松坂投手・藤川投手といった面々をはじめ、多くの選手が早々と辞退を発表しています。

 確かにかつては、大リーグの選手が日本で試合を行う、という事に価値はあったのかもしれません。しかしながら、WBCに比べれば、しょせんは「練習試合」です。高額賞金をうたっていますが、メジャーのトップ選手一人の月給にもならない額をチーム全体に与える、と言われても、盛り上がる要素にならないでしょう。
 だいたい、日程の設定からしてありえません。最終戦はアジアシリーズの前日です。そのため、ファイターズの投手二人が出場辞退し、小笠原選手も途中での離脱を決定しましたが、普通に考えれば当然な事でしょう。はっきり言って、この日程ではどこが日本一になろうと、その球団の選手には出るな、と言っているのも同然です。
 本気で「日米決戦」を盛り上げたいのなら、昨年からバレンタイン監督が言っているように、「ワールドシリーズ優勝チームとアジアシリーズ優勝チームの決戦」を企画・実施してほしいものです。
 なお、日米野球には恒例の「親善試合」があります。何度やってもそこに出てくる単独チームは同じ所です。その結果、ここ2年の平均順位が4.5位という下位球団が出る羽目になりました。こんな事をやれば、より「日米野球」に対する盛り下がりを加速するだけだと思うのですが・・・。まあ、それが分かっていないから、あのような内容・日程で「日米野球」を行い続けるのでしょうが・・・。

2006年10月26日

ファイターズ、北海道初の日本一に

[ 野球 ]

 札幌で行われた日本シリーズ第5戦はダルビッシュ投手と川上投手が先発。第1戦と同じ顔合わせです。初回にドラゴンズは1死から井端選手が安打しますが、福留選手が併殺に打ち取られて三人で終了。一方のファイターズも1死からの連打と四球で二死満塁としますが、新庄選手が三振に打ち取られ、こちらも無得点に終わります。
 ドラゴンズは2・3回と先頭打者が安打で出塁しますが、後続がなく、得点できません。しかし4回、先頭のウッズ選手がこれまた安打で出塁すると、2死からダルビッシュ投手が連続四球を出して満塁に。ここで荒木選手が一塁内野安打を放ち、21イニングぶりの得点で先制します。
 一方、川上投手は2回から4回までを完璧に抑えます。しかし5回に先頭の稲田選手が二塁打で出塁し、続く鶴岡選手の犠打で1死3塁に。ここで金子選手がスクイズを決め、ファイターズが同点に追いつきます。

 直後の6回、ドラゴンズはこの試合4度目となる先頭打者の安打で森野選手が出塁すると、続く井上選手の打席で「ピンチバンター」に川相選手を起用。そして川相選手が犠打を決めて1死2塁としますが、ダルビッシュ投手はここも後続を断ちます。結果的にこの犠打が川相選手の最後の打席となりました。
 するとその裏、先頭の田中賢選手が安打して盗塁、さらに小笠原選手の内野ゴロで三塁に進みます。するとここでセギノール選手が右翼席に勝ち越し2ランを放ちます。本塁打と知ったセギノール選手は、1塁でガッツポーズ。後で放送中に流れた談話によると、どこに入ったかも分からなかったそうで、それだけ嬉しかったのでしょう。
 ダルビッシュ投手は8回1死で立浪選手に安打されたところで降板しますが、8安打3四球ながら1失点にドラゴンズ打線を抑えます。そして二番手の岡島投手が森野選手を併殺で打ち取り、この回も無失点となります。
 その裏、1死から三番手の久本投手から稲葉選手が右翼席にライナーで飛び込む本塁打を放ち、大きな追加点を挙げます。稲葉選手はこのシリーズ2本塁打7打点でMVPに輝いています。そして続く打席には新庄選手。これが最後の打席ということで、目には涙が浮かんでいます。そして初球を見逃した後にフルスイング2つで三球三振という結果でした。
 そして9回は4連投となるマイケル中村投手が登板。簡単に二死を取り、代打のアレックス選手の打球はレフトへ。これを森本選手が捕って試合終了。ファイターズが北海道移転後3年目で日本一に輝きました。
 試合終了後、普通はマウンドで胴上げというところですが、選手たちは新庄選手のいる中堅方向へ移動。そこでまず新庄選手を胴上げし、さらに小笠原選手・田中幸選手・先代の遺影を持ったオーナー、そして最後に監督という形で胴上げが行われました。

 これで日本シリーズは4年連続でパリーグが制覇。しかも全て違うチームです。また、今季のファイターズは、プレーオフでは1位で待つ立場、さらにリーグ優勝を決めてから日本シリーズ開幕までの間も、ドラゴンズより長く空いていました。にも関わらず日本シリーズを制したわけです。昨年、マリーンズが日本一になったとき、「プレーオフを第一ステージからやった勢い」だの「試合間隔の差」だのが過剰に論じられ、あたかもそれだけで日本一になったみたいな言い方をされて不快な思いをしただけに、このファイターズの日本一は嬉しいものがありました。
 今年の2月に札幌に行ったとき、札幌駅の改札でダルビッシュ投手を使った横断幕の広告が出ていたり、ドームの最寄り駅に行ったらこれまたファイターズの横断幕が出ているなど、ファイターズの定着ぶりに驚かされたものでした。そしてネットやTV中継などで札幌の盛り上がりぶりを見て感心していた事もあり、この日本一はひいき球団でないながら、嬉しいものがありました。チームおよびファンの方々には、心よりお祝いを申し上げたいものです。
 それにしても、地元での胴上げというのはいいものだと思いました。来年はぜひ千葉で見たいものです。

2006年10月25日

日本シリーズ第4戦、ファイターズが3連勝

[ 野球 ]

 札幌で行われた日本シリーズ第4戦は金村投手と中田投手が先発。金村投手は、あの「暴言」以来、約1ヶ月ぶりの一軍での登板です。あの試合はマリンで観戦していましたが、もうあれから1ヶ月経ったのですから早いものです。
 その金村投手ですが、初回に1死から安打され、さらに四球で2死1・2塁とされ、5番に上がった立浪選手にいい当たりをされますが、金子選手が好捕します。さらに2回も先頭打者に安打されますが、続く打者を併殺に抑えるなど、3回まで毎回安打をされますが、無得点に抑えます。

 すると3回裏、先頭の森本選手が三塁打を放つと、続く田中賢選手が適時二塁打を放ち、ファイターズが先制します。さらに連続死球で無死満塁と追加点機を迎えますが、ここで稲葉選手は三振、新庄選手の安打性の当たりも井端選手が好捕し、ここは1点に終わります。
 金村投手は5回に先頭の井上選手に二塁打され、その後内野ゴロもあって2死3塁に。ここでヒルマン監督がマウンドに来ます。先月はここで投手交代して、あの「事件」となったわけですが、今日はもちろん続投。ある種の「演出」だったのでしょうか。そして、金村投手は福留選手を三振に打ち取って、「今季10勝目」の権利を得ます。
 その裏、ファイターズは1死から小笠原選手が二塁打を放ち、セギノール選手が四球を選んだ後、稲葉選手が本シリーズ6打点目となる適時二塁打を放ち、大きな2点を追加しました。
 ファイターズは6回からトーマス投手が登板。しかし、いきなり二塁打を打たれるなど、1死1・2塁として降板。しかし続く建山投手が死球を出して2死満塁とするもの、最後は抑えます。そして7・8回は岡島投手が、そして9回は3連投となるマイケル中村投手が3試合連続の三者凡退で締め、ファイターズが完封リレー。3対0で勝利し、日本一まであと1勝としています。観客数は4万1千8百人ほどでした。

2006年10月23日

日本シリーズ第2戦、ファイターズが勝って五分に

[ 野球 ]

 昨日は中継のみならず、夜のニュースでも見れなかったので結果だけ。先発は山本昌投手と八木投手という「ノーヒッター」対決。ドラゴンズがソロ2本で2対1とリードして迎えた7回に、失策と新庄選手の安打・盗塁で2・3塁としたファイターズが金子選手の2点適時打で逆転。さらに8回にはセギノール選手の2ランも出て5点目を挙げます。八木投手はソロ2本こそ打たれたものの6回を4安打1四球。そして7・8回を武田久投手、9回をマイケル中村投手という必勝リレーでドラゴンズの反撃を封じ、5対2でファイターズが勝利。1勝1敗で本拠地に戻ることになった、という試合だったようです。観客数は3万8千人ほどでした。

2006年10月21日

日本シリーズ開幕、ドラゴンズが先勝

[ 野球 ]

 今日から日本シリーズのドラゴンズ対ファイターズが名古屋で開幕しました。先発は川上投手とダルビッシュ投手という「11番対決」でした。1回表、1死から田中賢選手がいきなり一塁前にセーフティーバント。ウッズ選手の守備という弱点をついて出塁します。さらに盗塁の後に小笠原選手が歩いて1・2塁としますが、4・5番が打ち取られ、先制できません。
 一方、ダルビッシュ投手は、初回にいきなり二者連続でバットを折るなど、三者凡退に抑えます。しかし、続く2回裏に先頭のウッズ選手に逃げたような四球を出してしまうと、続く森野選手が二塁打。1死後に井上選手を敬遠しますが、これは失敗。続く谷繁選手に2点適時打を打たれ、先制されます。しかし、さらに2死満塁と追加点機を作られますが、ここは井端選手を抑えて凌ぎます。

 すると直後の3回表、先頭の森本選手が安打すると、2点を追う展開ながら田中賢選手が犠打。そして小笠原選手が再び歩き、初回と同じく1死1・2塁に。ここで初回は三振だったセギノール選手に適時打が出てまず1点を返し、稲葉選手が歩いた後、新庄選手に犠飛が出て、ファイターズが即座に追いつきます。
 ところがその裏、ダルビッシュ投手は1死からウッズ選手に安打されます。そして続く森野選手の高く弾んだ投ゴロを一瞬二塁に投げようとしますが、結局どこにも投げれずに内野安打に。一塁に投げればアウトと思われただけに、大きなプレーでした。そして2死後に井上選手に適時打が出でウッズ選手が生還。二人目の森野選手の本塁突入は森本選手の強肩でアウトにした者の、即座にドラゴンズが勝ち越します。
 このあたりでは、両先発とも球数が多く、今後どうなるかと思いました。しかしここからともに立ち直り、4回から6回まで、両チーム合わせて安打は新庄選手の二塁打1本のみ。そして7回裏から登板の武田久投手も三者凡退に抑えます。
 そして迎えた8回、先頭の小笠原選手の当たりは、川上投手の頭上を越えます。しかし、この抜けそうな当たりを井端選手が好捕。小笠原選手もヘッドスライディングを見せますが、間一髪アウトとなります。さらに二死後に稲葉選手が安打で出て、打席には新庄選手が登場。今度は三遊間を抜きそうな当たりを放ちますが、これも井端選手が好捕。二塁に投げ、これも間一髪アウトとなり、ファイターズの反撃を封じます。
 するとその裏、2イニング目となった武田久投手は、先頭のウッズ選手を歩かせ、代走の英智選手が犠打で二塁へ。さらに武田久投手の牽制悪送球で三塁に進んだ後、アレックス選手にフェンス直撃の適時二塁打が出てドラゴンズに大きなダメ押し点が入ります。
 そして9回はファイターズの代打攻勢を岩瀬投手が三人で抑えて試合終了。ドラゴンズが緒戦を制しました。
 ダルビッシュ投手の2・3回の乱れが大きかった試合でしたが、それ以上に、調子が悪いながらファイターズ打線を3回以外は0点に抑えた川上投手の好投が光った試合と言えるでしょう。
 ところで、毎年思うのですが、日本シリーズの中継は地上波しかありません。そして、相変らず、イニング合間や投手交代時以外にも延々と広告を流していました。別に地上波でやる事自体は結構なのですが、なぜスカパーでやらないのか不思議でなりません。いろいろな営業的な都合もあるのですが、各球団とも、一シーズンのほぼ全試合を全国に生中継してくれる、というスカパーのプロ野球に対する貢献をもう少し考えてもらいたいものだと思います。

マリーンズミュージアムと秋季練習

[ 野球 ]

 マリンまで散歩に行ったついでに8月の開館した「マリーンズミュージアム」に初めて行きました。遠くから見ると、一見、休んでいるようにも見えましたが、近づいてみるとちゃんと開館していました。入場料無料という「非営利施設」という事もあるのでしょうが、もっと開いていることを強調してもいいのでは、とも思いました。
 中の施設については、無料にするのが勿体ないほど充実していました。まず一階にはマリンスタジアムを体験できる展示もあり、人工芝・フェンス・ブルペン・ダグアウト・ロッカーなどの実物大模型がありました。面白いのは、これまた実物大の「ストライク・ボール表示訪灯」で、ボタンを押すとランプがつくのですが、一つ一つにバレンタイン監督の声が入ります。ボールを先行させると、「もっと練習しなさい」みたいな事を言う、という凝った作りになっていました。
 また、スコアボードの選手紹介や観客席の映像なども流れています。球団歌が流れた時に、近くにいた親子連れの女の子が嬉しそうに歌い出しており、あらためてマリーンズが根付いているのだな、と思いました。

 二階は「歴史部門」となっており、「毎日オリオンズ」創設から、現在に至るまで、様々な資料が展示されています。かつての本拠地である東京スタジアムや川崎球場の模型、さらには、「川崎球場のラーメンと肉うどん」の模型まで展示されていました。
 基本的には選手や球団に関するものですが、それに並んで、「作中でロッテオリオンズと戦った」という理由で「アストロ球団」の単行本まで展示していたのには笑いました。
 そして下に降りるとグッズショップになっていました。海浜幕張駅前の店は狭く、球場内の店は広いものの試合のある日にいくと混雑しているのでで、初めて落ち着いて球団ショップを見ることができました。
 驚いたのは、野球帽のコーナーで、本来の帽子の他に、多種多様の野球帽に「M」マークがついていたものを売っていました。中には、いくら「M」マークがついていても、ここまでいくと、マリーンズの帽子とはかけ離れているだろう、と言いたくなるようなデザインのものもありました。
 結果的に何も買いませんでしたが、この広さで落ち着いて見れたのは嬉しいことでした。そのうち、メッシュジャージでも買おうか、と思っています。

 ミュージアムを出て、ブルペンのところから球場をちょっとのぞいたら、音楽が流れていました。秋季練習のBGMなのでしょうか。一年前の今頃は日本シリーズをやっていた事を考えると、寂しいものがあります。ぜひとも、この昨年よりずっと長いシーズンオフを生かし、来年につなげてほしいものだ、と思いました。
 その後、浜辺を散歩しました。波打ち際に行こうとすると、ちょうどランニングをしている二人組がこちらへ向かってきました。しかも、うち一人は胸の所に自分の名前が、肩の部分には背番号が記載されたジャージを着ており、明らかにマリーンズの選手です。
 別の選手の日記で「海岸をジョギング」などと書いてあったので、そういう事もあるのか、とは思っていましたが、まさか目の前を走るとは思わず、驚きました。というわけで、なかなか貴重なものを見ることができました。
 なお、球場敷地から、浜辺まで、少なからぬ子供がキャッチボールをやっていました。このような情景を見ていると、せっかく場所もあるのだから、こういう時期でも球団主催の野球教室とかやったら好評になるのでは、などと思ったりもしました。

2006年10月17日

マリーンズの補強に関する話二題

[ 野球 ]

 Yahoo!に時事通信発として載った記事によると、イーグルスでコンディショニングディレクター務め、今季で退団した立花龍司氏の入団をマリーンズが発表したそうです。
 もっとも、マリーンズ公式にも何の掲載もなく、Googleニュースなどで検索しても、それらしき記事はありません。いったい、どうやって時事通信はその「発表」を知ったか、興味があります。
 1995年マリーンズのみならず、その後メッツでもバレンタイン監督と一緒にやっており、もし今回実現すれば、三度目となるわけです。現時点では真偽のほどが定かではありませんが、果たしてどうなるのでしょうか。

 あと、スポーツ報知が、今秋にマリーンズがFA補強をする可能性があるという記事において、日本人FA選手の補強が実現すれば、球団初となる。と書いています。昼に見たとき驚いたのですが、それから10時間たった今でもそのままで載っています。10年ほど前、タイガースにいた仲田幸司投手がFAでマリーンズに移籍した事があったのですが、ここの新聞社のDBからは削除されているのでしょうか。
 まあ、系列のTV局が数年前のオールスターで「ロッテオリオンズの小坂選手」などと局アナが紹介しているわけです。そう考えると、ここのグループでは、「ロッテ」なる球団の歴史は1991年くらいで止まっているのかもしれませんが・・・。
 果たして、球団史上二人目のFA入団はあるのでしょうか。まあ、FAだろうとトライアウトだろうと、いい補強ができればいいだけの話ですが・・・。

2006年10月16日

井川投手、最後の最後で奪三振一位に

[ 野球 ]

 今日でセリーグも終了。神宮のスワローズ対タイガースは石川投手と井川投手が先発。開幕戦と同じ顔合わせが閉幕戦でも実現しました。タイガースは初回に2死1塁から金本選手の26号2ランで先制。さらに6回には林選手の5号ソロで追加点を挙げます。
 一方、この最終戦で三振を10奪えば川上投手と並んで奪三振王となる井川投手は、初回にリグス選手と岩村選手から連続三振を奪うなど好調の立ち上がりで、4回まで無安打投球をします。

 そして8回に先頭打者を三振に打ち取り、最多タイまであと3としますが、そこから三連打で1死満塁に。しかし、続くリグス選手を打ち取り、結局無失点。しかし、井川投手の表情は冴えなかったそうです。
 そして9回、岩村選手とラミレス選手を連続三振に打ち取り、「あと一つ」に。そしてそこから安打と四球で走者を二人出しますが、最後の代打・田中浩選手を三振に打ち取り、ぴったり同数で奪三振一位に並び、完封で14勝目を挙げてシーズンを締めくくりました。というわけでタイガースが3対0で勝ち、最終戦を制しています。観客数は1万9千9百人ほどでした。
 タイガースは結局首位から3.5ゲーム差の2位に終わりました。とはいえ、2年間での平均順位が1.5というのは、1938-39年以来、67年ぶりいう快挙でした。ここ4年間のパターンですと、来年も優勝となる可能性が高いので、期待したいものです。その一方、井川投手の去就も気になるところ。私としては、井川投手がやりたいところで投球をしてくれるのが一番だと思っていますが・・・。

 広島のカープ対ドラゴンズはダグラス投手と佐藤充投手が先発。ドラゴンズ2点リードでむかえた5回裏、ここを抑えれば10勝目となる佐藤充投手ですが、1死から6連打を喫して5点を取られて逆転。二桁ならずと同時に、新人王および日本シリーズのローテーション入りも厳しくなった感じです。そしてカープ2点リードで迎えた9回裏2死から、FA権を取得して去就が注目されている黒田投手が登板。三振に打ち取り、セーブを挙げています。果たしてこれが「カープ最後の登板」となるのでしょうか。個人的には残留してほしいものですが・・・。
 というわけでカープが7対5で勝って最終戦を飾っています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

2006年10月15日

名古屋と神宮で引退セレモニーほか

[ 野球 ]

 セリーグも明日で終了。今日でベイスターズと読売は最終戦です。また、ドラゴンズは本拠地最終戦、スワローズは明日も本拠地で試合はありますが、日曜という事もあり、引退発表した選手のセレモニーがありました。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは中田投手と岸本投手が先発。引退する川相選手は2番でスタメン。最初はサードでしたが、途中から懐かしの「2番ショート」となりました。最初の打席で安打を放っていました。さらに3回には無死2塁で打席が回ると得意の犠打を決めます。そして続く福留選手の適時打で追いつき、さらに森野選手でドラゴンズが逆転。そして4回からは川上投手が、7回からは山本昌投手が登板するという豪華リレーを披露。既に最多勝を決めていた川上投手が17勝目を、山本昌投手は約10年ぶりとなるセーブを挙げ、2対1でドラゴンズが本拠地最終戦を飾っています。観客数は2万8千1百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対読売は川島投手と内海投手が先発。こちらは山部投手と土橋選手の引退試合です。イーグルスで引退した飯田選手も含め、1990年代の黄金時代の名脇役たちが去っていく、という感じです。土橋選手は2番セカンドで出場し、4回の三打席目で安打を放ちます。また、山部投手は9回頭に登板し、三振を取ってそれぞれ最後を飾っています。試合のほうは2回に宮出選手の適時打で先制したスワローズが8回に青木選手の適時打で追加点。投げては川島投手が7回を無失点に抑える好投もあり、完封リレーで2対0で勝っています。観客数は1万9千6百人ほどでした。
 なお、本日ホークスがカブレラ選手の解雇と、大道選手・宮地選手・吉田投手・岡本投手・定岡選手の戦力外通告を発表しています。大道選手といえば、1988年に南海ホークスに入団してから、親会社が2回代わる中、唯一「三つのホークス」に在籍した功労者です。しかも、先週のプレーオフ第1ステージ第2戦ではスタメン三番で出場。安打こそありませんでしたが、犠打を決めるなど、チームに貢献しています。それほどの選手にこの時期に戦力外通告をするのはいかがなものでしょうか。来期の戦力外と判断したとしても、もっと違う伝え方があったのでは、と思います。本人は現役続行希望という事なので、どこかで再起を果たしてほしいものです。
 また、昨年ベストナインの宮地選手や、高卒2年目の定岡選手の解雇にも驚きました。新親会社の社風もあるのでしょうが、ちょっと見切りが早すぎるという気がしなくもありません。

2006年10月14日

タイガース、若手主体でカープに敗れる

[ 野球 ]

 両リーグの優勝も決まり、ペナントレースも今日を含めて残り3日となりました。広島のカープ対タイガースは、大竹投手と岩田投手が先発。希望枠入団の岩田投手はプロ初登板初先発です。また、タイガースは捕手に狩野選手、一塁に喜田選手、中堅に赤松選手など、スタメンの半数以上がファームで活躍した選手という若手主体で望みました。

 初回、タイガースは2死無走者から三番に入った鳥谷選手の15号ソロで先制し、さらに1・2塁から喜田選手の適時二塁打で2点を先制します。
 しかしその裏、初登板の岩田投手は1死1塁から前田選手の22号2ランで追いつかれると、さらに新井選手に四球を出した後、連続暴投で三塁まで進まれ、内野ゴロの間に勝ち越しと、独り相撲のような形で逆転を許します。さらに二回も失策もあって無安打で1点を追加されます。
 一方、打線のほうは2回以降は赤松選手の2安打のみに抑えられます。投げては三番手で3年ぶりの一軍登板となった伊代野投手が倉選手に5号2ランを喫し、6対2で敗れました。なお、FAでの移籍を噂されている黒田投手の登板はありませんでした。観客数は2万2千9百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手と村中投手が先発。高卒新人の村中投手はプロ初登板初先発です。その村中投手は2回まで無得点に抑えましたが、3回に福留選手の31号2ランで先制されると、さらに井上選手の適時打などで計4失点。この回で降板しました。その後もスワローズ継投陣を打ち込んだドラゴンズ打線を8点を取ります。投げては大差ながら平井投手さらには岩瀬投手を出すという豪華リレーでスワローズ打線を3安打1失点に抑え、8対1でドラゴンズが大勝しています。観客数は3万2百人ほどでした。

 なお、13日に神宮で行われたスワローズ対ベイスターズはガトームソン投手と門倉投手が先発。6回にスワローズが先制しますが、8回に鈴木選手の代打適時三塁打でベイスターズが追いつき、そのまま1対1で延長12回引き分け。観客数は1万8百人ほどでした。

 セリーグも残るは二日ですが、まだ全試合消化した球団はゼロ。明日、ベイスターズと読売が全試合消化し、明後日に残り4球団が全試合消化と、まんべんなく消化試合が行われている感じです。これはかなり珍しいのではないでしょうか。

2006年10月12日

ファイターズ、25年ぶりパリーグ制覇

[ 野球 ]

 プレーオフ第2ステージ第2戦のファイターズ対ホークスは八木投手と斉藤和投手が先発。八木投手は9月26日以来の登板なのに対し、斉藤和投手は第1ステージ第1戦以来の中四日での登板です。
 1回裏、1死からファイターズは田中賢選手が安打するも、続く小笠原選手が併殺に打ち取られます。しかし、2回表にホークスも先頭の松中選手が安打するも、続くズレータ選手が併殺に打ち取られる、という展開になります。
 八木投手は走者は出しますが、3回の1死2塁は牽制死で、5回にはズレータ選手の盗塁がグラブめがけてスライディングという判定でアウトにになるまど、5回まで全て三人で終わらせます。6回にも先頭打者に安打され、犠打で進まれますが、そこから連続三振で得点を許しません。
 一方、斉藤和投手も中四日を感じさせられない完璧な投球。6回まで4安打されるも、いずれも後続を断ちます。そして7・8回は三者凡退と、ファイターズに二塁を踏ませない投球を見せます。

 八木投手も7回以降は無安打に抑え、野手陣の援護もあり、三塁を踏ませない投球で9回を3安打1四球で無失点と抑えます。
 そして迎えた9回裏、ここまで無四球だった斉藤和投手は、先頭の森本選手にまさかのストレートの四球。この試合初の四球および無死の走者を出します。そして続く田中賢選手が犠打を決め、初めてファイターズは走者を二塁に進めます。
 続く小笠原選手は敬遠で1・2塁になりますが、このサヨナラ機でセギノール選手は三振となり、2死1・2塁で稲葉選手を迎えます。
 その2球目を稲葉選手が弾き返します。斉藤和投手のグラブの下を抜けますが、二塁の仲沢選手が好捕し、ベースカバーの川崎選手にトスしますが、小笠原選手が滑り込んで間一髪セーフになります。この瞬間を見ていた時は「二死満塁で新庄選手か、すごい場面だな」などと思っていたのですが、二塁走者の森本選手は俊足を飛ばして三塁を回っていました。気づいた川崎選手も本塁に送球しますが間に合わず、そのままホームイン。昨年も、似たような局面で一気に二塁から生還していましたがまさかこの大舞台でも決めるとは思いませんでした。これでファイターズが1対0でサヨナラ勝ちし、1981年以来となる25年ぶりの優勝を劇的な形で決めました。観客数は4万2千3百人ほどでした。

 これでホークスは3年連続でのプレーオフ第2ステージ敗退となっています。試合終了直後、喜びにわくファイターズの選手と対照的に、斉藤和投手はマウンドに座り込み、松中選手は左翼の守備位置で立ちつくしていました。そのまま斉藤和投手は、両脇を抱えられてベンチに戻っていました。今季レギュラーシーズンで投手四冠という活躍をし、プレーオフでも17回2/3を投げて2点しか取られない好投を見せたにも関わらず、この結果では無理もないでしょう。今回のプレーオフは一貫してファイターズを応援していました。しかしながら、この斉藤和投手をはじめとするホークス選手の姿にはもの悲しいものを感じました。
 一方、ファイターズは連続の完投勝利。自慢の継投陣を使わずに勝ったのですから、ある意味、手の内を出し尽くさないでのプレーオフ制覇というわけで、その強さを感じさせられました。また、移転3年目にして北海道での初優勝。それまで球団のなかった所に、あれだけのファンを集め、そして頂点に立ったのですから、素晴らしいと思います。日本シリーズでもぜひ多くの北海道のファンを喜ばせてほしいものです。
 試合後の会見では、一位通過時と同様に、マシーアス選手は常に質問を受けた人の後ろに立っていました。そして今季二度目のビールかけが実現。新庄選手や森本選手などが、水中眼鏡の代わりにスキー用ゴーグルをかけていたのが、北海道の球団を意識しているのだろうか、などと思いました。
 取材のスカパーの人はまだ手慣れていない感じで、一昨日のドラゴンズの時とはかなりの違いを感じました。また、その手慣れないインタビューの中で、建山投手が捕手陣の綿密な研究に礼を言ったり、最後を決めた稲葉選手が「これで満塁で新庄さんだと思った」などと言うなど、興味深い談話が少なからずありました。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは安藤投手とマルティネス投手が先発。2回に安藤投手の適時打など5安打で2点を先制したタイガースが、5回には本日が最後の試合となる片岡選手の適時打で追加点を挙げます。さらに片岡選手は7回のプロ最終打席でも二塁打を放ち、有終の美を飾っています。安藤投手は7回5安打無四球1失点で10勝目、以下はウイリアムス投手と藤川投手の継投で5対1で勝ったタイガースが本拠地最終戦を白星で飾っています。観客数は4万7千5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは高井投手と秦投手が先発。高井投手は制球が悪く、初回に四球で出した走者を暴投三つと独り相撲で先制を許します。さらに3回にいきなりの連続四球を出すなど満塁にすると、プロ野球タイ記録となるこの試合四つ目の暴投で追加点を献上。さらに犠飛を打たれた後、吉村選手に26号3ランを喫してこの回一挙5失点でKOされます。スワローズは投手陣が9四死球に4暴投、野手も2失策と自滅のような形で計11失点。終盤に追い上げるも、11対5でベイスターズが勝っています。観客数は9千4百人ほどでした。

2006年10月11日

PO第2ステージ緒戦、ファイターズが勝利

[ 野球 ]

 パリーグの最終決戦となるプレーオフ第2ステージが始まりました。今年からの新制度により、ファイターズに1勝のアドバンテージがついての戦いですので、ファイターズが2勝すればいいところをホークスは3勝しなければなりません。
 先発はダルビッシュ投手と杉内投手。今季対ホークス自責点ゼロのダルビッシュ投手ですが、いきなり川崎選手と大村選手に連打され、犠打で1死2・3塁とした後、松中選手にプレーオフ7打点目となる犠飛が出てホークスが先制します。さらに敬遠の後に四球でホークスは2死満塁としますが、ここはダルビッシュ投手がカブレラ選手を抑えます。ファイターズはその裏に1死1・2塁、続く2回には無死1塁から1死2塁と同点期を作りますが、いずれも得点できません。

 しかし続く3回、先頭の森本選手が安打で出ると、田中賢選手が犠打で送り、小笠原選手が歩いた後、セギノール選手が三遊間を抜いてファイターズが追いつきます。さらに二死後には新庄選手が右前に安打を放って一気に逆転します。
 ホークスは2失点の杉内投手を3回であきらめ、第1ステージに続いての早めの継投を見せ、ファイターズ打線に追加点を許しません。しかし、初回こそ悪かったダルビッシュ投手は尻上がりの好投。2回からはホークス打線を抑えます。
 そして迎えた7回裏、三番手の神内投手が2死2塁から四球を出すと、ホークスは第1ステージで2勝した柳瀬投手を投入。セギノール選手は歩かせて満塁としたものの、稲葉選手を打ち取り、追加点を許しません。
 しかし続く8回裏、1死から飯山選手が四球を選ぶと、鶴岡選手が一塁線を抜いて1・3塁に。柳瀬投手はプレーオフ3戦目にして初被安打となりました。続く5番手は藤岡投手が登板。しかし、この第1ステージの必勝リレーは功を奏さず、金子選手が詰まりながら中前に落とし、大きな追加点をファイターズが取りました。
 ダルビッシュ投手は5安打5四死球で1失点。これまでなら8回から継投が始まるところですが、今日は続投。そして9回にもマウンドに上がり、1死から安打されますが、後続を抑え、1失点で完投勝利。ファイターズが大きな一勝を挙げ、リーグ制覇まであと1勝としています。観客数は4万2千3百人ほどでした。
 これでファイターズは断然有利となりました。ただ、ホークスは一昨年のプレーオフ開始から今年の第一ステージまで、「勝っても優勝にはならないが、負けると今季が終わる」という試合は5戦5勝です。果たして、明日、札幌初の胴上げが実現するのか、それとも三年連続の福岡最終決戦に持ち込まれるのか、楽しみです。

2006年10月10日

ドラゴンズ、セリーグ制覇

[ 野球 ]

 東京ドームの読売対ドラゴンズは姜投手と川上投手が先発。勝てば優勝のドラゴンズは3回に無死2・3塁からウッズ選手が2試合連続となる46号3ランを放って先制します。しかし川上投手はその裏は二岡選手に、さらに7回には高橋由選手と小久保選手の連続本塁打と、ソロ3本を打たれて同点に追いつかれます。
 ドラゴンズは8回の1死2塁を逃しますが、継投陣も読売打線を抑えて延長に。しかし、11回表にも無死1・2塁の勝ち越し機を逃します。引き分けでは優勝は決まらないため、この時点では優勝決定は12日以降に伸びるかと思われました。
 しかしドラゴンズはその裏から岩瀬投手を投入し、2番からの打順を三人で抑えます。そして12回表、先頭の谷繁選手が安打で出塁。そのまま打席に入った岩瀬投手はバントを失敗しますが、そこから荒木選手と井端選手が連打で満塁とすると、続く福留選手が勝ち越しの適時打。さらに続くウッズ選手が前日に続く47号満塁本塁打を放ちます。昨日、チームの打点記録を更新したウッズ選手が今日は本塁打記録を更新しました。さらに1死2塁から奈良原選手にも適時打が出てこの回一挙6点を勝ち越して試合を決めました。

 その裏も岩瀬投手が続投。先頭打者に安打されたものの、そこから2死を取り、最後は代打の木村選手を遊ゴロに打ち取り、試合終了。9対3で勝ったドラゴンズが2年ぶり7度目の優勝を決めました。観客数は4万1千1百人ほどでした。
 落合監督は就任3年目で2度の優勝ですが、ドラゴンズで一つの任期で2度優勝した監督は史上初とのこと。また、昨年は2位ですから、この3年で既に名監督と言える実績を挙げたと言えます。
 タイガースも9月から驚異的な追い上げを見せましたが、やはり今岡選手の長期離脱が大きく響きました。また、昨年話題になった継投陣三人が揃うことがほとんどなかったのに加え、赤星選手の不振などが痛かったと言えそうです。
 一方のドラゴンズは荒木選手と福留選手が一時期離脱したものの、さほど長引きませんでした。今日の中継によると、ある選手が「仮に怪我をしなくても長引かないのはトレーナーのおかげ」と言っていましたが、そのあたりも「強さ」なのでしょう。

 神宮のスワローズ対カープは石井一投手と小島投手が先発。同点で迎えた5回表にカープが好調・広瀬選手の4号2ランで勝ち越します。しかしその裏、先頭のリグス選手が安打するとそこから9番の石井一投手まで8連続安打で一気に逆転。さらに続く青木選手が12号2ランを放ち、プロ野球タイ記録の九者連続安打を放つ猛攻で一挙10点を挙げます。
 その後カープも反撃し、13対6で迎えた9回表に、高津投手から広瀬選手がこの日二本目の5号ソロを放つと、さらに石原選手の適時二塁打も出て5点差に。さらに2死満塁と迫ります。ここでスワローズは5点差ながら館山投手に交代。すると初球が遊ゴロとなって試合終了。館山投手は1球でセーブを挙げました。観客数は1万1千4百人ほどでした。

2006年10月09日

ホークス、第二ステージ進出

[ 野球 ]

 プレーオフ第3戦のライオンズ対ホークスは西口投手と寺原投手が先発。両チーム通じての初安打は1回裏二死からの中島選手で、ホークスは3回まで1安打のみと、昨日と似たような序盤戦を迎えます。
 4回まで両チームあわせて3安打でともに無四球無失点という投手戦に。5回2死からホークスが連打で好機を作りますが、得点には至りません。
 するとその裏、寺原投手が先頭の石井義選手に両チーム通じて初の四球を出します。そして、エンドラン失敗で二塁アウトとなりますが、その直後に中村選手が左翼席に叩き込み、昨日に続いてソロ本塁打でライオンズが先制しました。

 ホークスは3安打1失点の寺原投手を5回で交代させ、昨日に続いて柳瀬投手を登板させます。すると6回に先頭打者を歩かせますが、以下は後続を抑えます。
 すると7回表、先頭のズレータ選手が安打し、犠打で進みます。そして今日7番に入ったカブレラ選手の当たりが右翼手の前にポトリと落ち、1死2・3塁となります。そして2死後に山崎捕手に打席がまわると、ここで代打に稲嶺選手が登場。昨日に続いて、早めの動きを見せます。そしてこの起用が成功し、稲嶺選手が初球を右前に弾き返し、ホークスが追いつきました。さらに西口投手は川崎選手に死球を与えて2死満塁とし、ここで降板。二番手の星野投手は大村選手の顔面近くに投球し、険悪な雰囲気になりますが、何とか抑えて逆転は許しません。
 しかし続く8回表、続投の星野投手が、代打で登場の仲沢選手、さらには松中選手を四球で歩かせます。四球を選んだ松中選手はガッツポーズを見せていました。そして続くズレータ選手の所で山岸投手が登板。しかしここもストライクが入らず1-3とすると、続く5球目をズレータ選手が捕らえ、左中間スタンドに飛び込む3ラン本塁打。打った直後、手応え十分だったズレータ選手はバンザイをしていました。
 さらに1死後にカブレラ選手が内野ゴロで出塁し、エンドラン空振りの形で盗塁。すると途中から捕手で入っている的場選手が適時打を放ち、さらに1点を追加します。
 そして9回表に大村選手がこの第一ステージ8つ目の死球が当たって出塁します。続く仲沢選手は犠打失敗しますが、続く松中選手がその失敗を埋めるダメ押しの適時二塁打を右翼線に放ち、6対1に。その裏、馬原投手はいきなりの連打で無死1・2塁としますが、そこから三人を抑えて試合終了。3年目にして初めて、3位のチームが第一ステージを制しました。また、ライオンズは昨年続いての第一ステージ敗退となっています。観客数は2万7千3百人ほどでした。

 率直に言って、第1戦の大エース決戦をライオンズが制した時点で、もう決まりと思っていました。ライオンズとしては、シーズン中に目立たないながら活躍した中継ぎ陣が軒並み失点したのが誤算だったでしょう。一方、ホークスはこれまで公式戦未勝利の新人・柳瀬投手が4回2/3を無安打に抑えて2連勝。同じく新人の藤岡投手も2回を無失点に抑えました。この中継ぎ陣の差が勝敗を分けたと言えるのでしょうか。
 というわけでホークスは3年連続の第二ステージ進出を果たしました。この柳瀬投手の好調および、松中選手の打率4割6分で打点6、という活躍はホークスにとっては大きいでしょう。水曜日から始まる、日本プロ野球史上初の「北海道と九州の球団による優勝争い」がどのような結果になるのか、非常に楽しみです。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは石川投手と中田投手が先発。3回2死まで無安打だったドラゴンズ打線ですが、そこから荒木選手が初安打を放つと、続く井端選手が左中間席に8号2ランを放って先制します。
 その裏、スワローズも同じく2死無走者から安打と連続四球で満塁とし、ラミレス選手が長打性の当たりを放ちますが、英智選手がこれを好捕し、無失点に抑えます。
 すると続く4回、ウッズ選手と森野選手が連打すると、1死後に英智選手・谷繁選手・中田投手の三者連続適時打で追加点を挙げて石川投手をKO。さらに二番手の鎌田投手から四球と安打で満塁にすると、この回2度目の打席となるウッズ選手がバックスクリーンに45号満塁本塁打を叩き込んでこの回8得点で計10点。序盤で試合を決めました。
 中田投手は6回を犠飛のみの1失点。その後はドラゴンズが1イニング一人の継投でスワローズ打線を抑え、10対1で圧勝。これで優勝マジックを1にしました。これで、明日の東京ドームで優勝をかけて試合することになります。観客数は2万2千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは三浦投手と長谷川投手が先発。2回に村田選手の34号ソロで先制したベイスターズがさらに1点を追加。4回にも相川選手の2点適時二塁打、さらには三浦投手に適時三塁打が出て5対0とします。カープも中盤に好調の広瀬選手の3号ソロで反撃し、6回にも2点を返しますが、反撃もそこまで。最後はクルーン投手が抑え、ベイスターズが勝っています。なお、この試合が本拠地最終戦という事で、牛島監督、さらには今季で引退の万永選手の胴上げも行われています。観客数は1万6千人ほどでした。

2006年10月08日

ホークス、継投と猛打で五分に戻す

[ 野球 ]

 プレーオフ第2戦のライオンズ対ホークス戦は松永投手と和田投手が先発。昨年までの2度の第一ステージでは、両チームともとにかくいい投手から出していく、という感じですが、ライオンズのこの先発は明らかに第二ステージを意識したものでしょう。このあたり、「首位チームのアドバンテージ」の影響が出ています。
 というわけでホークス有利かと思われた序盤ですが、初回にホークスが3人で終わったのに対し、ライオンズは2死無走者から中島選手が右翼席に本塁打を放ち、リードします。一方、ホークス打線は2回まで無走者、3回に久々一軍登場となった井手選手が初安打を放ちますが、盗塁失敗で結局3人で終わります。一方、和田投手も2・3回と先頭打者を出しますが、無得点に抑えます。

 そして迎えた4回表、先頭の川崎選手が安打で出塁し、続く大村選手はバントの構え。ところが松永投手の球はあわや顔面直撃という所に行きます。これで一瞬ですが険悪な雰囲気となります。そして大村選手は投手脇に絶妙なバントを決めて内野安打にし、無死1・2塁とします。しかし、続く大道選手のバスターは外野フライに、これで1死1・3塁となったものの、松中選手は内野フライを上げてしまい、2死になります。しかし続くズレータ選手が四球を選ぶと、松永投手はカブレラ選手も歩かせ、押し出しで同点となります。さらに、続く仲澤選手が右中間を抜き、走者一掃の適時二塁打に。これでホークスが3点リードとなります。
 逆転してもらった和田投手ですが、4回は抑えたものの、5回裏に2安打で1死1・2塁とされ、さらに片岡選手の適時二塁打で1点を返され、なお2・3塁となります。するとホークスは、今季14勝の和田投手をここで諦め、秋口から一軍に上がった新人の柳瀬投手を投入。その柳瀬投手は中島選手に犠飛を打たれて1点差にされるものの、カブレラ選手を三振に打ち取り、リードを守ります。
 そして直後の6回表、3番手の星野投手に対し、先頭の大村選手が安打で出て、大道選手の犠打で進むと、さらに暴投で三塁に。ここで松中選手が適時打を放ち、即座に突き放します。さらに7回にも1死から大道選手が歩くと、松中選手が二打席連続となる適時二塁打を放ち、代走の稲嶺選手が一気に生還し、貴重な追加点を挙げます。,br />  柳瀬投手は犠飛こそ打たれたものの、8人を無走者に抑え、ライオンズの反撃を防ぎます。そして8回にはこれまた新人の藤岡投手が無失点に抑えます。
 そして9回、前の回から登板の三井投手が四死球で2死1・2塁としたところで、ライオンズは3点負けながら石井貴投手を登板させます。しかし、田上選手が代打適時打を放って追加点を挙げると、松中選手が本日5打点目となる3ランを左中間席に。すると続くズレータ選手もバックスクリーンに打ち込み、この回一挙5点を挙げ、試合を決めました。
 その裏は大差ながら馬原投手が抑え、ホークスが11対3と圧勝。観客数は3万1千3百人ほどでした。
 これでホークスは対戦成績を五分に戻し、最終戦に持ち込みました。明日の先発は西口投手対寺原投手ですので、実績的にはやや差があります。しかし、松中選手が調子を上げているだけに、一概にライオンズ有利とは言えないかもしれません。果たしてどうなるのでしょうか。

 甲子園のタイガース対読売は井川投手と西村投手が先発。初回、2死1塁から井川投手は天敵とも言える李選手に適時打を打たれ、先制されます。しかし、2回から6回まで、読売打線を2安打に抑え、追加点は許しません。
 一方、6回に先頭の金本選手が二塁打を放ち、さらに2死満塁にまでしますが、ここで代打の林選手が打ち取られ、得点できません。しかし7回、二番手の林投手から、先頭の赤星選手が四球と犠打で二塁に進むと、シーツ選手の適時打で同点に。しかし、そこから金本選手と浜中選手が打ち取られ、逆転できません。
 さらに9回裏、4番手の高橋尚投手に対し、2死からシーツ選手が安打すると、暴投で二塁に。こうなると金本選手が歩き、打席には取っておきの代打の今岡選手が登場。さらに牽制悪送球で2死1・3塁となりますが、今岡選手は決めることができず、延長戦に入ります。
 そして10回、この回から登板の久保田投手が1死から連打されて1・2塁へ。ここで李選手が適時打を放ち、読売が勝ち越します。さらに久保田投手は適時打を3本喫して、この回4失点。その裏は三人で終わり、タイガースが1対5で敗戦。昼にドラゴンズが勝っているため、マジックは一気に2となってしまっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは岸本投手と朝倉投手が先輩、序盤でドラゴンズが2点リードしますが、7回に守備の乱れもあって、ベイスターズが一挙3点取って逆転、と昨日と同じような展開になります。ところが今日は直後の8回表に失策でドラゴンズが追いつき、さらに野選と、これまた相手の守備の乱れをついて、ドラゴンズが再びリード。9回は岩瀬投手が抑え、4対3でドラゴンズが勝利。なお、岩瀬投手はプロ野球初の2年連続40セーブを達成しています。観客数は2万1千1百人ほどでした。
 神宮のカープ対スワローズは川島投手とダグラス投手が先発。一度は宮出選手の9号3ランでスワローズが3点差を追いつけます。しかし直後の8回に無死満塁から広瀬選手の2点適時打でカープが勝ち越すと、さらに野選と緒方選手の代打適時打でカープが一気に4点を挙げて試合を決め、7対3で勝っています。観客数は1万5千3百人ほどでした。
 なお、今日はプレーオフ第2ステージを待つファイターズが公開紅白戦を開催。何と練習試合にも関わらず、3万4百人ほどのお客さんが集まっています。

2006年10月07日

PO開幕、エース対決はライオンズが制する

[ 野球 ]

 いよいよパリーグのプレーオフが始まりました。昨年、マリンスタジアムで球団の配った白い紙を持って応援してから一年がたったと思うと、月日の経過の早さを感じさせられます。
 さて、第1ステージのライオンズ対ホークスは松坂投手と斉藤和投手。17勝投手と18勝投手という文字通りのエース対決です。初回、松坂投手は死球で、斉藤和投手は高く弾んだ内野安打でともに走者を出しますが、ともに無得点に抑えます。
 続く2回表、先頭の松中選手の当たりは左翼方面へ伸びていきます。一瞬入ったかと思いましたが、金網の最上段に当たって跳ね返り二塁打に。あと30cm高ければ本塁打、という打球でした。そしてこの30cmは結果的に非常に大きな30cmでした。
 松坂投手は続くズレータ選手に早くも二つめの死球を出しますが、続く柴原選手のバントを好守備で三塁封殺、さらに下位打線を連続三振に打ち取り、無死1・2塁を凌ぎます。その裏の斉藤和投手も先頭の和田選手を歩かせますが、そこから三者連続三振。ともにエースらしい投球で危機を凌ぎます。

 その後も、4回の表裏はともに1死1塁から併殺を奪うなど、似たような投球内容となります。ホークスは6回表に松中選手が2死からこの試合2本目の安打を放ちますが、続くズレータ選手が打ち取られます。
 そして7回表、ホークスの6番からの攻撃に松坂投手は簡単に連続三振。ここもあっさり終わるかと思われましたが、続く本多選手が三塁前にセーフティバントを決め、出塁します。すると、先ほど腹部に死球を受けた的場選手が安打でつなぎ、さらに川崎選手に対し、松坂投手はこの試合4つめとなる死球をぶつけます。これで2死満塁となり、この試合両チームあわせて初めて3塁に走者が進みます。ここで打席にはリーグ最多安打の大村選手が登場しますが、一塁ゴロに倒れ、先制点はなりませんでした。
 その裏、ここまで初回の高く弾んだ内野安打のみの1安打に抑えてきた斉藤和投手ですが、中島選手に右前に安打されます。さらに続くカブレラ選手もつなぐ打撃で二遊間を抜いて無死1・2塁に。ここで斉藤和投手はマウンド上で鼻血を出したとのことで、一度ベンチに下がります。そして再びマウンドに上がり、打席に和田選手をむかえますが、その2球目を和田選手が打ち、三塁手の左を抜きます。松中選手が中堅寄りに守っていた事もあり、これが適時二塁打に。ライオンズが大きな先制点を挙げます。
 直後の8回表は三番からの打順でしたが、松坂投手の前に三者連続三振。そして9回も内野フライと連続三振で松坂投手は完封勝利。1対0でライオンズが勝ちました。観客数は2万9千1百人ほどでした。
 ホークスは6安打4死球と走者は出しましたが、後続がなく、13三振を奪われて敗れました。一方の斉藤和投手は4安打2四球1失点でしたが、その4安打中3安打が集中してしまい、またもやプレーオフで勝利を挙げることができませんでした。
 両エースの対決なだけに、非常に大きい1勝がライオンズに入りました。明日は松永投手と和田投手の先発。この組み合わせはホークス有利かとも思われますが、果たしてどうなるのでしょうか。

 甲子園のタイガース対読売は福原投手と内海投手が先発。2回に先頭の金本選手が右翼席ギリギリに入る24号ソロで先制。さらに4回には浜中選手が左翼へ20号ソロを放ちます。福原投手は2回に連打で無死1・2塁とされたのをはじめ、5回さらには6回と続けて無死満塁にするというピンチの連続、しかしいずれもそこから後続を断ち、6回を5安打3四死球ながら無失点に抑えます。
 ところが7回から登板のウイリアムス投手が8回に2死一塁から高橋由選手に左翼ポール際ギリギリに入る14号2ランを喫し、終盤で追いつかれます。
 しかしその裏、三番手の久保投手に対し、1死から赤星選手が安打で出塁し、犠打で二塁に進んだ後にさらに暴投で三塁に。ここでシーツ選手が二遊間を抜いて、すぐさまタイガースが勝ち越します。さらに続く金本選手がこの試合2本目となる25号2ランを放ち、3点差とします。
 9回表に藤川投手は清水選手に6号ソロを打たれますが、後は抑え、タイガースが5対3で勝っています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは門倉投手と吉見投手が先発。4回にウッズ選手の44号ソロで先制したドラゴンズが、6回には1死から福留選手が安打で出ると、今度はウッズ選手がヒットエンドランを決め、続く森野選手の犠飛で追加点を挙げます。
 前回のベイスターズ戦でプロ初勝利を挙げた吉見投手は今日も6回を4安打無四球無失点と好投します。そして7回も平井投手が抑えますが、8回に三番手の小林投手から代打の鈴木選手が安打します。さらに2死後に登板した岡本投手が内川選手を歩かせて1・2塁に。そして続く村田選手が初球を左翼席に運ぶ33号3ランを放ち、一発でベイスターズが逆転します。そして9回はクルーン投手が三人で抑え、3対2でベイスターズが勝っています。ドラゴンズのマジックは4のまま。タイガースとのゲーム差は2となっています。観客数は1万5千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープはガトームソン投手と斉藤投手が先発。初回に広瀬選手の2点適時打で先制したカープが、3回に前田選手の適時打で3点目を挙げます。一方、前回球団初の高卒新人初登板初先発初勝利を飾った斉藤投手は、今日は3回裏にリグス選手に38号ソロを打たれてプロ初失点を喫したものの、6回途中まで3安打2四球1失点で抑えます。さらに、小山田投手・梅津投手の継投でスワローズを抑えますが、7回2死から登板の河内投手が誤算。8回に連続四球で無死1・2塁とし、続くラミレス選手はキャッチャーフライとなりますが、これを倉捕手が落球。その後に25号逆転3ランが出ます。
 そして9回は高津投手が登板。1死から四球と安打で1・2塁としますが、後続を断ち、4対3でスワローズが逆転勝利。これでスワローズは今季の3位が決定。また高津投手は日米通算300セーブを挙げています。観客数は1万3千5百人ほどでした。
 というわけで、今日のセリーグは3試合とも8回裏に四番打者の本塁打が出て、それがいずれも試合を決めました。

ドラゴンズ、マジック4に

[ 野球 ]

 名古屋のドラゴンズ対カープは山本昌投手と大竹投手が先発。2回に中軸の3連打で無死満塁として犠飛でドラゴンズが先制。さらに山本昌投手が押し出しの四球を選んで2点目を挙げ、さらに5回には福留選手の30号2ランで追加点を挙げます。山本昌投手は7回まで6安打2四球で2失点。8回裏にはウッズ選手のダメ押しとなる43号ソロが出て、9回表は岩瀬投手が3人で抑えて39セーブ目。5対2で勝ったドラゴンズがマジックを4としています。観客数は3万7千9百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対タイガースは二日続けて雨で中止でした。
 さて、明日からいよいよプレーオフが開幕。ライオンズ対ホークスの予告先発はレギュラーシーズンで1度しかなかった松坂投手と斉藤和投手の対決となりました。斉藤和投手が防御率・勝数・勝率・奪三振でいずれもリーグ1位なのに対し、松坂投手はこの四部門いずれもリーグ2位。まさに頂上対決と言えるでしょう。今季最初で最後の両投手の対決、非常に楽しみです。

2006年10月05日

ドラゴンズが敗れ、ゲーム差は2.5に

[ 野球 ]

 名古屋のドラゴンズ対カープは川上投手と佐々岡投手が先発。2回表に新井選手と前田選手の連打で1・2塁とすると、広瀬選手が2号3ランを放ってカープが先制します。その裏にドラゴンズも1点を返しますが、カープの5投手に対し、5・6・8回にいずれも先頭打者が安打で出ながら、後続がなく、結局その1点のみ。4対1でカープが勝っています。これでタイガースとのゲーム差は2.5となっています。観客数は3万6千4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは上原投手と土肥投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万6千1百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対タイガースは雨で中止でした。

 マリーンズのほうですが、林孝哉選手と寺本選手の引退が発表されました。林孝選手は一昨年にファイターズを解雇されてテスト入団。昨年のファームでは特に序盤はかなり打っていた記憶があります。また、昨年のファーム日本選手権でも中軸を打ち、優勝に貢献していました。
 寺本選手は高校時代は投手として甲子園で活躍し、プロに入ってから打者に転向。今年8月に一軍昇格し、即スタメンDHで起用されましたが、結果が残せず、2試合で二軍落ちしていました。今にして思えば、あれが最終テストだったのでしょうか。ともにこの時期に引退発表という事は、球団に残る可能性があるという事でしょうか。もしそうならば、別の形でマリーンズのために活躍してもらいたいものです。
 また、ミラー投手の自由契約も発表。まあ、防御率10点では仕方ないところでしょう。ただ、私が唯一、生でミラー投手を見た9月末のファイターズ戦では、ピンチに出てきて四球で満塁にしたものの得点は与えず、ホールドを挙げていました。実は今季の12登板のうち、勝っている局面で出てきて抑えたのはこの1試合のみ。貴重なものを見たと言えるかもしれません。あの試合での登板時の不安感と抑えた時の安堵感は今でもよく覚えています。来年はアメリカに戻るのでしょうが、ぜひとも活躍してもらいたいものです。

2006年10月04日

タイガース連勝も、ドラゴンズついに「残り5割で優勝」に

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対タイガースは石井一投手と安藤投手が先発。2回に失策と四球で1・2塁とすると、矢野選手が通算100本目となる17号3ランを放ってタイガースが先制。さらに3回にも浜中選手の適時打で追加点を挙げます。
 その裏、スワローズもリグス選手の適時二塁打で2点差と迫りますが、9月の月刊MVP受賞が発表されたばかりの安藤投手は6回までスワローズ打線を4安打でその2点のみに抑えます。7回に2安打されて降板したものの、ここで登板の藤川投手の「足技」もあってここも無失点。9回はウイリアムス投手が抑え、4対2でタイガースが勝っています。観客数は2万人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対カープは中田投手と小島投手が先発。序盤にウッズ選手の2打席連続適時打でドラゴンズがリードします。中田投手は7回まで7安打されながら0点に抑えましたが、8回に2死3塁から前田選手が21号2ランを放ち、カープが追いつきます。そして同点で迎えた9回裏、ドラゴンズが1死1・2塁とサヨナラ機を作り、ここで代打の立浪選手がサヨナラ二塁打を放ち、ドラゴンズが3対2で勝利。残り10試合でマジック5と、「残り5割で優勝」という状況になっています。観客数は3万5千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズはグローバー投手と橋本投手が先発。高卒2年目の橋本投手はプロ初登板初先発です。序盤で読売が2対1とリードし、8回には李選手が昨年までの同僚である山北投手から、ウッズ選手に1本差と迫る41号ソロで追加点を挙げます。しかし直後の9回表に2死1塁から安打と四球で満塁とし、代打の鶴岡選手に走者一掃の適時三塁打が出てベイスターズが逆転、その裏はクルーン投手が抑え、4対3でベイスターズが勝っています。観客数は3万4千3百人ほどでした。

2006年10月03日

井川投手、完封で13勝目

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対タイガースは石川投手と井川投手が先発。投手戦となり、5回まで両チームあわせて5安打無失点という展開になります。試合が動いたのは6回。2死1・2塁から浜中選手が二遊間を抜いて先制。さらに満塁で矢野選手をむかえると、スワローズは早くも二番手の花だ投手を投入しますが、この継投は失敗。矢野選手が2点適時打を放ち、計3点を挙げます。
 井川投手は前回に続いての快調な投球。スワローズ打線を3安打1四球に抑えます。9回表に関本選手の適時打でダメ押しの1点を援護されると、その裏には150kmの速球を投げるほど。そのままスワローズ打線を完封してタイガースが4対0で勝利。井川投手は13勝目を挙げています。
 前回の甲子園での登板では試合終了後に涙を流し、いろいろ言われましたが、今日は特に何もなく、ヒーローインタビューでも普通に「残りも全力を尽くします」と答えていました。観客数は1万9千5百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対カープは朝倉投手と長谷川投手が先発。1回裏に荒木選手が内野安打で出ると、井端選手に適時二塁打が出てドラゴンズがあっさり先制。さらに2回にも2死1・2塁からまたもや井端選手が適時三塁打を放ち、早くも3点を奪います。さらに5回にはウッズ選手に42号3ランが出て6点のリードを奪います。朝倉投手は3回の無死1・3塁を凌ぎ、その後も抑えて8回を5安打2四球で無失点。8対0と大差のついた9回裏は落合監督得意の「最終回3人継投」で締め、ドラゴンズが勝ち、マジックを6としています。観客数は3万4千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズはパウエル投手と三浦投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万4千人ほどでした。

2006年10月02日

マリーンズ、戦力外通告を発表

[ 野球 ]

 球団公式サイトにはまだ載っていませんが、各報道によると、マリーンズは垣内選手・井上選手・喜多選手・杉原選手・瑞李選手に戦力外を通告したそうです。

 垣内選手といえば、今年の開幕2試合目に代打で登場し、いきなり3ランを放っていました。その時は快調な出だしかと思っていたのですが、結果的にこの本塁打がマリーンズ最後の安打となったわけです。実際に観戦した中では、一昨年秋のファイターズとの激しいプレーオフ出場権争いのさなか、サヨナラ本塁打を放った試合が特に印象に残っています。
 また、井上選手といえば、昨年のリーグ優勝を決めたプレーオフ最終戦でウイニングボールをつかみ、その映像は何度も流れました。それから1年もたたずにチームを去る形になったわけです。垣内選手ともども年齢の問題もあるのでしょうが、厳しくかつ寂しいものだと思いました。
 喜多選手は、プロ初安打がサヨナラ打という派手なデビューを飾っていました。また、サイトの日記も面白く、愛読していました。それだけに寂しいものがありますが、本人は既にトライアウトを受けることを宣言しています。ぜひ新たな球団で活躍してほしいものです。
 瑞李選手は昨年ホークスを解雇されてのテスト入団、杉原選手は一昨年の高卒ドラフトでまだ21歳といずれもマリーンズに入って日が浅いわけです。選手枠の問題もあるのでしょうが、何の力も出せずに戦力外通告とはさぞかし無念でしょう。新たに入る人がいる以上、去る人が出るのは当たり前ですが、やはり寂しいものです。

2006年10月01日

マリーンズ、最終戦を白星で飾る

[ 野球 ]

 本日、仙台でイーグルス対マリーンズ戦が行われました。パリーグレギュラーシーズン最終戦となります。イーグルスは今季をもって現役を去る飯田選手とカツノリ選手の引退試合としました。
 先発は岩隈投手と清水直行投手。ともに、上々の立ち上がりを見せますが、3回表に1死を取った後、岩隈投手がマウンド上でおかしそうな仕草をします。そして西岡選手に四球を出したところで指先の違和感で降板してしまいました。急遽登板の渡辺投手に対し、すでに二年連続盗塁王を決めている西岡選手はすかさず盗塁しますが、後続が抑えられます。
 しかし、続く4回、1死から、来期の契約締結が発表されたばかりのベニー選手が左翼席に第17号ソロを運び、先制します。
 5回にイーグルスは1死から本日最後となるカツノリ選手の安打から2死1・3塁とし、これまた本日最後となる飯田選手が打席に。しかし、ここは清水直投手が抑えます。しかし、続く6回裏、2死1・3塁から山崎武選手の内野ゴロが併殺崩れとなり、イーグルスが追いつきます。しかし、清水直投手はさらに安打されて2死1・2塁とされますが、ここは抑えます

 そして直後の7回表、この回から登板の小山投手に対し、1死からサブロー選手が左翼席に9号ソロを放ち、すぐさまマリーンズが勝ち越します。
 さらに9回表、先頭のベニー選手が安打で出ると、代走の根元選手がすかさず盗塁。イーグルスの捕手はこの回が現役最後の守備となるカツノリ選手ですが、容赦しません。さらに三盗も決めて1死1・3塁とし、併殺崩れの間に追加点と、カツノリ選手の弱肩につけこんでの得点となりました。
 その裏も清水直投手がマウンドに。2死から安打され、打席には代打のリック選手。ここで出塁すれば、1番に入っている飯田選手にプロ最後の打席がまわってきます。次打者席に立っている飯田選手は感極まりつつある感じでしたが、清水直投手は冷静に打ち取り、試合終了となりました。
 すでに消化試合ですが、引退を決めている選手に気を遣うどころか、弱点をつきまくったわけです。もちろん清水直選手には記録がかかっていたわけですし、根元選手にも来期へのPRのために実績を増やさねばならない場面ですから、当然と言えば当然です。しかしながら、改めてプロの厳しさを感じさせられました。
 というわけで、マリーンズは最終戦を白星で締めました。清水直投手は5年連続二桁となる10勝目を挙げています。観客数は2万1千7百人でした。
 これでマリーンズの2006年は終了しました。昨年に比べると1ヶ月半近く早い閉幕です。来年はぜひとも、もっと長いシーズンを戦ってほしいものです。

 激しい雨の中行われた横浜のベイスターズ対スワローズは那須野投手と川島投手が先発。初回にスワローズが那須野投手の立ち上がりを捕らえ、3連打で先制。さらに田中浩投手の適時打に失策も加わって、一挙に3点を奪います。さらに4対0で迎えた5回に、2死1・2塁から米野選手の2点適時二塁打などで4点を取り、8対0と大差になります。川島投手は6回を無失点で遅ればせながら今季初勝利。スワローズが9対4で勝っています。観客数は9千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは姜投手と斉藤投手が先発。高卒新人の斉藤投手はプロ初登板初先発です。ともに5回まで3安打無失点投球と投手戦となります。そしてむかえた6回表、四球の少ない姜投手が先頭の山田選手を歩かせ、さらにボークで2塁に進めます。そして2死後、新井選手に適時打が出てカープが先制します。6回からカープは継投で読売打線を封じ、9回には二番手の久保投手から森笠選手と倉選手のソロ2本でダメ押し。その裏は永川投手が抑え、カープが3対0で勝利。斉藤投手はカープでは初となる高卒新人初登板初勝利を挙げています。観客数は3万5千2百人ほどでした。
 なお、甲子園のタイガース対ドラゴンズは雨で中止。この代替試合がいつ行われるかも興味深いところです。

2006年09月30日

ファーム日本選手権、マリーンズ、タイガースに敗れ連覇ならず

[ 野球 ]

 山形で行われたファーム日本選手権は昨年と同様にタイガースとマリーンズの顔合わせに。二年連続という事もあり、スタメンのうちマリーンズは4人が、タイガースは6人が昨年と同じ顔ぶれでした。
 先発は中村泰投手と成瀬投手。1回表、マリーンズが3人で終わったのに対し、その裏、タイガースは先頭の赤松選手がいきなり左翼線を抜き、ワンバウンドでフェンスを越えるエンタイトル二塁打で出塁します。その後、内野ゴロなどで2死1塁となりますが、ここで打席には2年連続でウエスタンの本塁打・打点の二冠王で、ファーム日本選手権でも2年連続で四番の喜田選手が右翼席に本塁打を放ってタイガースが先制します。すると続く桜井選手が初球をバックスクリーンへ、さらに6番の藤原選手は左翼席と、三者連続本塁打でタイガースが一気に4点を先制します。

 マリーンズも直後の2回にこちらも2年連続で四番の竹原選手が失策で出塁しますが、続く林孝選手の時にエンドランをかけたらライナー併殺に。すると続く塀内選手が二塁打というつながりの悪い攻めで無得点。さらに3回も8番に入った成瀬投手の安打で無死1塁としますが、またもや併殺で好機を潰します。
 成瀬投手は2・3回は無失点に抑えていましたが、4回に先頭の桜井選手がまたもや初球をバックスクリーンに運び、タイガースが追加点を挙げます。一軍で6勝し、最後は完封まで達成した成瀬投手ですが、今日は4本塁打5失点で4回降板となってしまいました。
 マリーンズは5回に昨年の選手権で先発の加藤投手を投入しますが、2死2塁から狩野選手に適時打を打たれ、追加点を奪われます。
 一方、打線は中村泰投手の前に抑えられます。6回には2死から連続四球と重盗で2・3塁としますが、イースタン首位打者の根元選手が三振に打ち取られ、得点できません。
 劣勢のマリーンズは、6回からは新人リレー。6回は末永投手・7回は柳田投手と、高卒新人が登板し、ともに無安打に抑えます。余談ですが、マリーンズ一軍投手陣はほとんどがノーワインドアップかセットで投げますが、この10代二人は振りかぶって投げます。マリーンズのユニフォームを着て振りかぶって投げる、というのはかなり新鮮でした。もっとも、柳田投手はかなりの荒れ球でしたので、一軍に上がる頃にも振りかぶっているかは微妙かとも思いましたが。
 そして8回は新人ながら勝利・防御率・奪三振でイースタン1位の古谷投手が「敗戦処理」で登板。3番からの打順を三人で抑え、貫禄を見せます。
 しかし打線は中村泰投手を打てず、5回から8回まで無安打。9回に一度足の違和感でベンチに治療で戻った中村泰投手に対し、先頭の青野選手が二塁打で出塁しますが、後続が三人で抑えられ、4安打3四球で完封負け。タイガースが6対0で勝ち、昨年の雪辱を果たしてファーム日本一となっています。MVPは完封した中村泰投手が選ばれました。観客数は6千6百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは福原投手と山本昌投手が先発。9連勝中のタイガースが勝てば、ゲーム差は1に縮まります。そして前回、無安打無得点に抑えられた山本昌投手に対し、1回裏に赤星選手が初球を安打し、2死2塁から金本選手の適時打でタイガースが先制します。一方、福原投手は3回まで無失点。4回も二死からアレックス選手に長打性の当たりを打たれますが、赤星選手がうまく処理して、二塁を狙ったアレックス選手をアウトにするなど、守備でも盛り立てます。
 しかし、山形で二軍が日本一を決めたのとほぼ同時刻の5回表、先頭の井上選手が内野安打で出塁すると、二死後に山本昌投手が送り、荒木選手の適時二塁打で同点。さらに福留選手に左翼線際に落ちる適時二塁打が出て、ドラゴンズが逆転します。
 さらに7回、先頭の谷繁選手が歩くと、続く山本昌投手の犠打を、一瞬二塁に投げようとした矢野選手が地面に叩きつけてしまうと、さらに荒木選手の犠打を福原投手が一塁に悪送球し、連続失策でドラゴンズが無死満塁に。ここで井端選手の2点適時打と森野選手の犠飛で、1安打でドラゴンズが3点を追加。さらに8回にも3番手の久保田投手から荒木選手の2点適時打で追加点。
 山本昌投手は8回を5安打無四球で1失点と、今日もタイガース打線を抑えます。さらに打席では3回バントし、それがいずれも得点につながるなど、投打にわたる活躍でした。
 そして9回は大差の時に落合監督がよくやる「1イニング3投手継投」でタイガースを抑え、7対1でドラゴンズが大勝。タイガースの連敗を止めるとともに、ゲーム差を3に戻し、マジックも7としています。観客数は4万8千5百人ほどで、タイガースは4年連続の300万人を達成しています。
 横浜のベイスターズ対スワローズは門倉投手とゴンザレス投手が先発。初回にスワローズが先制しますが、そこからともに無得点。ところが7回、死球に始まり、安打と犠打失策で満塁とし、代打・鈴木選手が押し出しの四球で追いつくと、続く石井選手の打席に暴投があり、1安打で2点を取ったベイスターズが逆転。さらに藤田選手に適時打も出て3点を挙げます。ベイスターズは8回を加藤投手と川村投手、9回はクルーン投手という継投でスワローズだ打線を抑え、3対1で勝っています。観客数は1万6百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは内海投手と大竹投手が先発。初回に李選手の2点適時打で先制した読売が4回までに3対0とリードしますが、5回にカープが前田選手の20号2ランで反撃。読売は8回から継投で逃げ切りをはかりますが、井生選手が豊田投手から同点適時打を放つと、9回には2死1・2塁から広瀬選手が左中間を抜く決勝2点適時打を高橋尚投手から放ち、ついにカープがリード。カープ継投陣は5回以降読売打線を1安打に抑え、最後は永川投手が締め、カープが5対3で逆転勝ちしています。観客数は4万1百人ほどでした。

2006年09月29日

タイガース、直接対決に先勝して2ゲーム差に

[ 野球 ]

 今季セリーグ最大の山場とも言える甲子園のタイガース対ドラゴンズは下柳投手と川上投手が先発。2回に先頭の浜中選手が出塁し、暴投で進塁した後、矢野選手に適時打が出てタイガースが先制します。
 下柳投手は4回に無死1・2塁とし、ここで昨日6打点のウッズ選手の打球が下柳投手に直撃しますが、冷静に取って三塁送球し、さらに後続も抑え、1点も与えません。
 一方の川上投手も4回から6回までを完璧に抑えるなど、1失点にとどめてきましたが、7回に失策から始まって2死満塁に。ここで登場の代打・今岡選手が走者一掃の適時二塁打を放って3点を追加します。そして7回からはウイリアムス投手・久保田投手・藤川投手の継投。この3人が抑えて今岡選手が打点を挙げるという、昨年を彷彿させるような勝利で完封リレーを達成し、4対0で首位決戦の緒戦を制しました。これでタイガースは9連勝。ゲーム差はついに2となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは土肥投手とガトームソン投手が先発。同点で迎えた4回に失策と安打で好機を作ったスワローズが佐伯選手の適時打で勝ち越し、さらに内野ゴロで1点を追加して2点差とします。土肥投手は8回途中まで投げて2失点。以下、加藤投手とクルーン投手の継投でスワローズを抑え、4対2でベイスターズが勝っています。土肥投手は5月以来となる3勝目を挙げています。観客数は7千1百人ほどでした。
 福岡のホークス対イーグルスは杉内投手と一場投手が先発。2回の2死2・3塁から西谷選手のフライが「お見合い」となって適時二塁打に。これでイーグルスが2点を先制します。一方、一場投手は3回の1死2塁を盗塁失敗もあって三者凡退に抑えると、続く4回も先頭打者に三塁打を打たれますが、そこから松中選手と両外国人選手を抑え、ここも0点。そして6回からは走者を一人も出さない好投を見せます。打線も7回に藤井選手の適時打と西谷選手のスクイズで2点を追加。一場投手は3安打3四球で今季2度目の完封で7勝目、イーグルスが4対2で勝っています。ホークスは入院会見以来に本拠地登場となった王監督の前での最終戦を白星で飾れませんでした。観客数は3万1百人ほどでした。

 なお、ファイターズとイーグルスが早くも戦力外通告を行っています。ファイターズでは一昨年の最優秀救援投手だった横山投手が入っている事が驚かれます。一方、イーグルスでは先週のライオンズ戦で決勝適時打を放ち、その前の週末のホークス戦で同点本塁打を放って引き分けに持ち込むなど、優勝争いを左右するような活躍した飯田選手が引退というのに驚かされました。また、ファイターズの岩下投手やイーグルスの戸叶投手と言った、重病を克服した投手達にも戦力外通告がされているのは寂しいものがあります。
 また終盤、イーグルスの敗戦の責任を一人で背負わされたかのようにブーイングを浴びていたカツノリ選手も引退が決まったようです。昨年、トライアウトで田尾イーグルスに入団し、翌年、父親である野村監督に引導を渡される、というのも興味深いものです。なお、引退後は二軍コーチ就任し、史上初の「親子首脳陣」となるようです。若手の人望は厚いそうなので、ぜひ指導者として成功してほしいものです。

2006年09月28日

タイガース、快勝で連勝を8に

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対カープは杉山投手と佐々岡投手が先発。初回、二死からシーツ選手が安打で出塁すると、続く金本選手が23号2ランを放ち、タイガースが先制します。杉山投手は最初の一巡を完璧に抑え、4回以降は毎回走者を出しますが、無失点に抑えます。6回には1死満塁とされますが、代打の前田選手を打ち取り、続く井生選手の左前に落ちそうな当たりも金本選手が好捕し、0点に抑えます。
 一方、佐々岡投手は2回から6回まで1安打投球。そこで7回も好機で打順が回りながら佐々岡投手を打席に立たせて続投となりますが、これが裏目。7回裏に先頭の鳥谷選手の二塁打から好機を作り、林選手の代打適時打で貴重な追加点を挙げます。さらに赤星選手の適時打なども出てこの回計4点を加え、試合を決めました。タイガースは4投手で完封リレーを達成し、6対0で大勝し、連勝を8に伸ばしています。観客数は4万2千7百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは佐藤充投手と牛田投手が先発。初回にウッズ選手の40号2ランでドラゴンズが先制すると、3回にもウッズ選手が二打席連続となる41号2ランを放って5対0に。これでウッズ選手は李選手を抜いて本塁打リーグ1位となっています。
 これはドラゴンズ快勝ムードかと思われましたが、6対1でむかえた6回表、ベイスターズは無死1・2塁と好機を作り、続く佐伯選手の当たりは二塁ゴロ。併殺かと思われましたが、これを名手・荒木選手が二塁に悪送球をし、ベイスターズが1点を返します。さらにドラゴンズの継投陣を打ち込んでこの回一挙7点。8対6と大逆転に成功します。
 その裏、ドラゴンズは無死2・3塁と一打同点の好機を作りますが、得点できません。これはさすがにベイスターズペースかと思われましたが、続く8回、1死1塁から荒木選手が一塁ゴロを放つと、捕球した佐伯選手は一度二塁封殺を狙いながら、あきらめて一塁に向き直ります、ところがその一塁には誰も入っておらず内野安打に。さらに満塁とすると、福留選手が0-2から際どい球を二つ選んで押し出しとなり1点差に。ここでベイスターズはクルーン投手を投入しましたが、ウッズ選手が初球を中前に弾き返し、2者が帰って逆転。この日ウッズ選手は6打点でした。
 9回、ベイスターズも岩瀬投手から、先頭の村田選手が5打数5安打となる二塁打を放ち、内野ゴロで三塁に進みますが、最後は岩瀬投手が踏ん張り、9対8でドラゴンズが逆転勝ち。マジックを9にしています。観客数は3万5千6百人でした。
 神宮のスワローズ対読売は石井一投手と上原投手が先発。初回にいきなり連打で好機を作ったスワローズが岩村選手の31号3ランで先制。さらに3回にはラミレス選手の24号2ラン、4回には青木選手の適時二塁打で6点を取り、この回で上原投手をKOします。一方、石井一投手は7回を4安打1四球で無失点。8・9回も救援陣が抑え、6対0と大勝。4位読売とのゲーム差を6.5と広げています。観客数は1万6千人ほどでした。
 明日からは甲子園でのタイガース対ドラゴンズ3連戦。仮にタイガースが3タテをすればゲーム差がゼロになります。今季セリーグ最大の山場となる事間違いなし。果たして大逆転優勝はなるのでしょうか。

2006年09月27日

ファイターズ、レギュラーシーズン1位通過を決める

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対ホークスは武田勝投手と和田投手が先発。ホークスは3回表に、1死から大村選手が安打で出てすかさず盗塁。すると昨日一軍復帰し即3番スタメンの辻選手が起用に応えて適時打を放って先制します。
 一方、和田投手は3回まで無走者投球。しかし4回、1死から田中賢選手のチーム初走者が2試合連続となる7号ソロとなり、ファイターズが同点に。さらに2死後、これまた2試合連続となるセギノール選手の26号ソロが出て、一気にファイターズが逆転します。

 直後の5回表、ホークスは1死から川崎選手と大村選手の連続バント安打で1・3塁としますが、武田勝投手は先ほど適時打の辻選手、さらに松中選手も抑え、同点を許しません。
 するとファイターズは6回から、土曜に8回を投げたダルビッシュ投手をプロ初救援でマウンドに。いきなり安打されますが、そこから6人を無走者に抑えます。
 すると7回裏、2死無走者から鶴岡選手が安打で出ると、続くマシーアス選手が三塁線を抜く二塁打を放つと、鶴岡選手が長駆ホームイン。続く金子選手も安打し、二死からの3連打で2点を追加します。
 そして8回は武田久投手、9回はマイケル中村投手と、今季のファイターズを象徴する継投でホークス打線を抑え、4対1で勝利。マイケル中村投手はリーグ新となる39セーブ目を挙げています。観客数は今季4度目となる超満員・4万3千473人でした。
 これでファイターズはレギュラーシーズン1位通過を決めました。年間勝率1位は1982年以来です。
 また、新庄選手はこの試合がレギュラーシーズン最終試合。それに対し、背番号を一日限りでタイガース入団時に最初に背負った「63」に変えて臨みました。そして試合終了後はセンターの守備位置に立ち、オーロラビジョンで高校時代からタイガース・大リーグ・そしてファイターズと続く野球人生が流れるのを見るという形での引退セレモニーが行われました。
 新庄選手はグラブを頭に乗せていたのですが、そのグラブにはタイガースのマークと「63」の数字が。入団時に使っていたものだったのでしょうか。
 流れた映像は懐かしいものから最近のものまでいろいろありましたが、やはり一番印象に残ったのは、前の月に球団合併が発表され、「パリーグ消滅の危機」が噂された時に行われたオールスターのヒーローインタビューでの「これからはパリーグです」でした。
 試合終了後、しばらくして1位通過の記者会見が開催。監督・選手とも堅い雰囲気だったのですが、マイクを向けられた新庄選手が「もっと明るく」と注文をつけるほどでした。その中で一人異彩を放ったのがマシーアス選手でした。試合終了直後からかつらを着用するなど、奇妙なノリを見せていましたが、会見時もマイクを向けられた選手の近くに仁王立ちし、最後、会見終了後も一人残って踊るなど、独特の個性を見せていました。
 その後はビールかけに。昨年・一昨年のホークスは1位通過時のビールかけはしていなかったと記憶しています。ただ、そのホークスが連続してプレーオフで敗れたわけですし、逆にここで行うのもいいかと思いました。もっとも、優勝時と違ってやや簡素なもの。服も全員チームのTシャツでした。特に目立ったのは、頭にサインペンで顔を3つ描いた森本選手と、売り子のビールサーバーを背負った小笠原選手とセギノール選手くらい。この「ビールサーバー」は昨年渡辺俊介投手が開発(?)したものですが、これからは定番になりそうな感じです。
 時間的にも弾けっぷりも地味でしたが、あくまでも今日は予行演習。本番はプレーオフを制した時、という事なのでしょう。
 今シーズンは、マリーンズファン的には残念な一年でした。しかし、ファイターズも12球団中だと3番目に好きな球団ではあるので、一位通過とその喜びを見るのは嬉しいものでした。是非とも、この勢いでプレーオフも勝ち抜いてほしいものです。

1点リードを守れず延長サヨナラ負け

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは西口投手と渡辺俊介投手が先発。2回に2死1塁から渡辺俊投手は中村選手と高木選手に連打されて2点を先制されます。
 しかし、3回まで無安打に抑えられていたマリーンズ打線でしたが、4回に福浦選手と里崎選手の連打で好機を作り、四球で満塁にした後、内野ゴロで1点を返します。さらに5回には大塚選手と西岡選手の連打で無死1・2塁とし、犠打と四球で満塁とした後、里崎選手の犠飛で追いつきます。

 さらに7回には西岡選手と青野選手の連打で無死1・3塁とし、ここで西口投手は降板し、星野投手が登板。対する福浦選手が浅めの左翼ライナー。普通なら止まるところですが、三塁走者の西岡選手はタッチアップし、俊足をいかして生還し、ついに逆転に成功します。
 その裏、渡辺俊投手は先頭打者に安打され、犠打で進まれたところで降板。しかし、二番手の藤田投手が抑え、得点は許しません。
 続く8回裏、藤田投手にあわせて先頭打者に右の高山選手を出した所でマリーンズはミラー投手をマウンドに。しかし、日曜はホールドを挙げたミラー投手でしたが、今日は交代に合わせて登場した代打の代打・リーファー選手に13号ソロを喫して追いつかれてしまい、渡辺俊投手の白星を消してしまいました。これで残留はかなり難しくなった感じです。
 今日を含めて残り1試合という事もあり、マリーンズはここで久保投手を今季初リリーフで起用。8回の後続を断ち、9回も3人で抑えます。
 しかし、マリーンズ打線もライオンズ継投陣に抑えられ、延長戦に。そして10回裏、久保投手は先頭のリーファー選手に二塁打され、内野ゴロで三塁に進まれます。ここで満塁策を取りますが、続く中村選手の一塁ゴロを福浦選手が失策し、ライオンズが4対3でサヨナラ勝ちをしています。観客数は2万7千2百人ほどでした。

 神戸の合併球団対イーグルスは岸田投手とグリン投手が先発。7回までともに3安打づつという投手戦でしたが、8回1死から塩川選手がプロ1号となる本塁打を放って先制。これが両チーム唯一の得点となり、9回は福盛投手が抑え、イーグルスが完封リレーを達成。プロ初先発の岸田投手は8回4安打1四球1失点の好投ながら敗戦投手となっています。観客数は1万4千4百人ほどでした。なお、試合終了後に中村監督が辞任を発表しています。

 甲子園のタイガース対カープは井川投手とロマノ投手が先発。3回まで無安打だったタイガース打線でしたが、4回1死から関本選手が初安打すると、続くシーツ選手が19号2ランを放って先制。さらに金本選手の二塁打の後、浜中選手にも19号2ランが出て計4点。続く5回にも金本選手の適時二塁打で1点を追加します。井川投手は8回に1点を失ったものの、6安打無四球で完投勝利。12勝目を挙げています。タイガースはこれで7連勝となっています。観客数は4万4千4百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズはマルティネス投手と三浦投手が先発。4回にベイスターズが勝ち越しますが、その裏、森野選手の9号ソロで即座に追いつくと、荒木選手の適時打で勝ち越し、さらに連続適時打で計4点。投げては何と8人の投手を投入。最長の2回を投げた久本投手が2勝目を、最後を抑えた岩瀬投手が37セーブ目を挙げ、6対3でドラゴンズが勝利。マジックを10としています。観客数は3万5千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は石川投手とパウエル投手が先発。4回表まで7対2で読売がリードしますが、4回裏にスワローズが打者12人を送り込んで一挙7点を取って逆転。5回から8回まで四番手の藤井投手が無安打で抑える好投をし、最後は高津投手が締め、9対7でスワローズが逆転勝ちしています。観客数は1万5千人ほどでした。

2006年09月26日

松坂投手をKOしてライオンズの自力1位を消す

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは松坂投手と小林宏之投手が先発。今季最終登板となる小林宏投手は、10勝目をかけて最強の相手の投げ合う事になりました。一方、ライオンズは今日勝ってファイターズが負けるとシーズン勝率1位が決まるという試合です。
 打線は2回まで松坂投手の前に無走者に抑えられます。ところが3回、先頭の今江選手がチーム初の走者となる安打で出塁。続く竹原選手のバントは松坂投手の好守で二塁アウトとなりますが、直後の大塚選手の初球が死球となり、さらに西岡選手も安打して1死満塁となります。そして2死後に福浦選手が三遊間を抜く2点適時打を放ってマリーンズが先制。すると松坂投手の制球が乱れ、連続四球の押し出しで1点追加。さらに大松選手の内野安打でこの回打者一巡で4点。松坂投手が打者一巡されるのはいつ以来でしょうか。

 さらに5回には1死から里崎選手が死球で出ると、2死後に大松選手が左中間を抜く適時二塁打を放って追加点を挙げ、続く今江選手も適時打で続き、5回で早くも6得点。松坂投手は今季最悪の内容でこの回でKOとなりました。
 一方、小林宏投手は5回まで3併殺もあって2安打に抑えます。6回に石井義選手の犠飛で1点を返されますが、8回の時点で6対1と10勝目に大きく近づきます。しかし8回、1死から3連打されて1点を失って4点差に。ここでマリーンズは久々の一軍登板となる神田投手をマウンドに。カブレラ選手を歩かせて満塁とし、一発出れば同点という危機を迎えますが、続く和田選手を併殺に抑えて凌ぎます。さらに9回も1安打されるも無失点に抑え、プロ初セーブを挙げました。
 これで小林宏投手は今季チーム初で、自身2年連続3度目となる二桁勝利を挙げています。一方、ライオンズは大きな試合をエースで落としました。ファイターズが勝ったために、最終戦を前に自力1位がなくなっています。マリーンズとしては前カードに続いて首位争いする球団相手に3連勝。前年覇者の意地を見せたと言えるでしょう。観客数は2万5百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ホークスは八木投手と斉藤和投手が先発。初回に先頭の森本選手が安打して盗塁、そして2死からセギノール選手の今月7本目となる25号2ランが出てファイターズが先制します。さらに5回には田中賢選手の6号ソロで追加点を挙げます。一方の八木投手はホークス打線を7回まで3安打1四球で無失点に抑え、斉藤和投手に投げ勝ちます。そして7回にはホークス継投陣を打ち込んで5点を追加して試合を決め、8・9回は大差ながら武田久投手とマイケル中村投手という必勝リレーでホークスを完封しました。八木投手は12勝目を挙げています。観客数は4万1千7百人ほどでした。
 これでホークスは3位決定。4年連続のリーグ勝率1位はなりませんでした。一方のファイターズはこれで1位に再浮上。明日勝つか引き分ければ1位通過と、新庄選手のレギュラーシーズン最後の試合を最高の形で迎える事になっています。
 神戸の合併球団対イーグルスは川越投手と岩隈投手が先発。初回に先制した合併球団が4回に中押し、8回にダメ押し。一方の川越投手は8回途中まで1点に抑え、4対1で合併球団が勝利。これでイーグルスはパ全球団の負け越しが決まってしまいました。観客数は1万7千3百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは安藤投手と小島投手が先発。初回にシーツ選手と浜中選手の適時打でタイガースが2点先制。その後接戦となり、7回に継投陣が1点を返され、なお、連続四球で1死満塁と一打逆転の危機を迎えますが、ここで登板した久保田投手が抑え、以下ウイリアムス投手・藤川投手の継投でカープ打線を抑えて3対2で勝ち、連勝を6に伸ばしています。観客数は4万2千4百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは中田投手と三橋投手が先発。ドラゴンズ2点リードで迎えた8回から登板の平井投手が1死1・2塁とすると、ドラゴンズは岩瀬投手を投入しますがこれが失敗。金城選手の中前の落ちる適時打と村田選手の犠飛で同点となります。そして延長に入りますが、10回裏にこの回から登板のクルーン投手に対し、内野安打と犠打野選で無死1・2塁とすると、福留選手が中越のサヨナラ打を放ち、ドラゴンズが5対4で勝利。マジックを11に減らしています。観客数は3万5千7百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対読売は雨で中止となっています。

2006年09月25日

金村投手、PO出場停止

[ 野球 ]

 昨日の試合終了後に、4回2死で降板となったファイターズの金村投手が采配について激しい言葉で監督批判を行いました。それに対して球団は罰金200万円とプレーオフ出場停止、という処分を発表しました。
 ちょうど野球を見始めた頃、当時タイガースに在籍していた江本投手が首脳陣批判をし、それがきっかけで引退した、という事がありました。しかし今回の件は、チームが25年ぶりの優勝を争っている中で起きただけに、衝撃度はより高いかもしれません。
 球場で見ている限りでは、昨日の金村投手は80km台の変化球の直後に141kmの直球をズバリ決めるなど、エースらしさも感じましたが、全般的には良さそうには見えませんでした。5回の交代の時も、「4回2/3というのは勿体ないけど、やはりここは押本投手だろうな。これが優勝争いをしているチームだよな」などと思っていました。
 したがって、交代に不満を感じた事自体にも違和感がありました。そして、当然ながら、このチーム一丸となって優勝を目指しているはずのこの時期にあの発言、という事に驚かされました。

 ところで、この発言を知った時、一年前のある「失言」を思い出しました。ちょうど一年前のこの時期、千葉でマリーンズとホークスの4連戦がありました。この時点で両チームのゲーム差は5ゲーム差でした。したがって、この4連戦の結果によっては、ホークスに「プレーオフに1勝差がつく5ゲーム差確定マジック」が点灯してしまう危険性がありました。しかし、逆に4連勝すればゲーム差は1に。しかもマリーンズの次の相手が最下位決定のイーグルスなのに対し、ホークスはまだプレーオフ進出が決まっていないライオンズが相手なので、逆転での一位通過も夢ではなくなります。
 もちろん、地元も大盛り上がりで、我が家もこの4連戦全てを観戦することを早々と決めていました。
 ところが、その連戦を前にしたTVのインタビューで、チームのエースであり、最終戦の登板が予想されていた清水直行投手は、事もなげに「4連勝は無理でしょう」と答えたのでした。
 そして連戦が開始。マリーンズは0対5からそこまで15勝1敗だった斉藤和投手を打ち込んでの追いつく逆転勝利や、4回まで無走者に抑えられながら5回に一挙8点を取っての大勝など、派手な勝利で「三タテ」を達成しました。しかし、続く第4戦で登板した清水直投手は序盤で3本塁打されるなどメッタ打ちをくらい、自らの「予想」を実現させてしまい、シーズン1位通過もほぼ絶望となりました。
 当然ながらファンからは大ブーイング。そして開幕投手で二桁勝ったにも関わらず、プレーオフのローテーションは第2ステージ第2戦からという「4番手」に格下げされました。
 しかし、それで目が覚めたのか、その試合で好投して勝利投手に。それが認められて日本シリーズでは再び開幕投手に復帰。7回1失点で濃霧コールド完投勝ちし、日本シリーズの流れを作りました。
 もちろん、二つの発言の重大さは全然違います。とはいえ、ほぼ同じ時期に「エース」からこのようなファン心理に水を差す一言が出たというのは興味深いところがあります。
 ともにそれまで2004年を除けば「優勝」と縁のないチームで奮闘し、毎年二桁勝利を挙げ続けてきたわけです。それが、チームやファンが優勝争いで盛り上がる中、自分はそこそこの数字は残せているものの、満足できる内容ではなく、ファンやマスコミの扱いも「脇役」的な感じでした。さらに、例年だと個人成績に専念する9月末です。もちろん、表層意識では「チームの優勝のために頑張らなくてはならない」と認識しているのでしょうが、心のどこかに他人事みたいな冷めた意識があったのではないでしょうか。

 そして、その「大ブーイング」以降の清水直投手は、かなり変わったように感じます。それまで、球団誌の連載で、営業部門のちょっとした失態を活字にして批判するといった「ズレ」を感じたりもしました。しかし、今年になって始めたブログではかなりの変化が感じられました。その発言からもエースらしい風格とチームの仲間をはじめとする他人に対する気遣いが伝わってきます。
 金村投手の場合、プレーオフでの挽回はできない形になりました。しかし、日本シリーズでの登板について、球団側は言明しませんでした。逆に言えばそこで挽回できる可能性もあるわけです。
 そういうわけで、ファイターズには是非頑張ってプレーオフを通過してもらい、金村投手に挽回の場を作って欲しいものだと思っています。

 ところで、今日は高校生ドラフトがありました。マリーンズは八重山商工の大嶺投手をホークスとの抽選に勝って交渉権を得ました。再放送で見ましたが、バレンタイン監督のくじを引くときの激しい身振りはかなり印象に残りました。本人は「ホークス一筋」的な発言をしていましたが、できればマリーンズに来てほしいものです。また、話題の駒大苫小牧の田中投手はイーグルスが、愛工大名電の堂上選手はドラゴンズが交渉権を得ました。こちらはともにすんなり入団しそうな感じです。順当に行けば堂上選手は父・兄に続き、家族で三人目のドラゴンズ入りとなります。

2006年09月24日

効率のいい逆転勝ちで諸積選手の引退試合を飾る

[ 野球 ]

 今季最後となるマリンスタジアム公式戦・マリーンズ対ファイターズを観戦に行きました。12時15分くらいに幕張本郷駅からバスに乗ったのですが、バス停では「当日券は全て売り切れで」すと係員が拡声器で言っていました。
 というわけで、開始20分くらい前に球場に着いたら、自由席はほぼ満員状態。ちょっと早めに着いた嫁さんが席を取っていたのですが、毎度愛用している、内野自由席2階で日の差さない屋根の下はすでに塞がっており、強力な日差しを受けながら観戦する事になってしまいました。
 試合のほうは、清水直行投手と金村投手が先発。マリーンズは本日を最後に引退する諸積選手を1番中堅手で登場させました。1回表は三振と一塁および右翼へのフライで三者凡退。残念ながら諸積選手の守備機会はありませんでした。
 その裏、先頭で打席に入った諸積選手は見逃しとファウルで2-0となった後の3球目を見事に左前に落とす安打を放ち、有終の美を飾り、ここで竹原選手と交代しました。その後、内野ゴロとボークで2死3塁としましたが、先制はできませんでした。

 直後の2回表、先頭のセギノール選手が安打で出塁するも、内野ゴロと盗塁失敗で2死無走者に。しかしここから清水直投手は新庄選手を歩かせてしまい、続く高橋選手に6号2ランを打たれて先制されます。
 しかしその裏、今江選手と昨日のヒーロー・大塚選手の安打で2死1・3塁とし、9番に入っている西岡選手の適時打で、マリーンズもすかさず1点を返します。
 3・4回はともに0点でしたが、5回表にファイターズは先頭の高橋選手が安打し、犠打で進むと、直前の守備で併殺を防ぐスライディングを受けてしばらく倒れていた金子選手が適時打を放って1点追加。さらに1死1・3塁から田中賢選手の適時打でもう1点を加えられます。しかし、清水直投手は続く小笠原選手を併殺に打ち取り、大量点にはしませんでした。
 とはいえ、この2点追加は大きく、ファイターズペースかと思いました。しかしその裏、1死から堀選手が安打し、2死から四球とベニー選手の安打で満塁に。ここでファイターズベンチは、何とあと1アウトで5年連続二桁となる勝ち投手の権利を得る金村投手を降板させます。そして押本投手を投入しますが、この采配は裏目に。今江選手が右中間を抜いて走者3人が生還。本人は3塁手前でアウトになりましたが、一挙に同点とします。
 これで勝ち投手の可能性が戻った清水直投手ですが、直後の6回表にいきなり2連打で無死1・2塁と即座に勝ち越し機を作られてしまいます。しかし、続く新庄選手が2度バントを失敗した後、先ほど本塁打の高橋選手も抑え、結局0点に終わります。
 そして7回は三者凡退で抑えて迎えた7回裏、3番手の伊藤投手に対し、先頭の竹原選手がプロ2本目の安打で出塁、ここで打席は二番の堀選手。普段ならヒットエンドラン系の作戦を立てるところですが、ここではバントの構えから四球を選びます。ここでファイターズは岡島投手を投入し、打席には福浦選手。そして何とここで福浦選手も犠打で走者を進めます。続く里崎選手が敬遠で満塁となり、打席にはベニー選手が。そして3球目を捕らえると、打球は左翼ポール近くに。入った直後にベニー選手はバットを高々と放りあげるほどの鮮やかな満塁本塁打で、マリーンズが一気に4点を勝ち越しました。
 8回からは3番の小笠原選手からという事で藤田投手が登板。2死を奪いますが、そこから稲葉選手が安打します。ここで打席には新庄選手。普段なら藪田投手ですが、先週胸に打球を受けた時の痛みがひかず、昨日登録抹消されています。そこで藤田投手が続投しますが、安打されて2死ながら1・3塁となります。たまらずマリーンズは3番手投手を投入します。
 予想では、藪田投手と入れ替わりで上がった神田投手かと思っていたのですが、場内に流れた選手名はミラー投手。場内は驚きをふくんだようなどよめきが起きました。確かに今月に一軍復帰してからは好成績を残し、二軍降格時に29だった防御率10ちょっとまで下げていますが、いずれも負け試合です。というわけで荷が重いのでは、と心配になりました。しかし、高橋選手は歩かせて一発出れば同点という危機を作りますが、続く代打・小田選手を打ち取り、何とか凌ぎ、結果的には来日初ホールドを挙げる形になりました。
 そして9回表には4点差で小林雅英投手が登板。3人を完璧に抑え、マリーンズが8対4で勝ちました。4点差のため、セーブがつかないので、登板した瞬間にマイケル中村投手の単独セーブ1位が決定した形になりましたが、小林雅投手にとっては「数字よりチームの勝利」なので関係ない話でしょう。
 これでマリーンズが本拠地最終戦を白星で飾り、ファイターズは今月初の連敗となりました。マリーンズが2度の満塁で計7点を取るという効率のいい攻撃をしたのに対し、同じ11安打を放ちながらファイターズは6回の無死1・2塁に8回の2死満塁を生かせないという、今季のこれまでの両チームが入れ替わったような試合でした。やはり1位通過さらにはその先のプレーオフへの重圧があるのでしょうか。また、粘りの投球を見せた清水直投手は9勝目。5年連続二桁勝利をかけて来週10月1日に仙台のマウンドに立つと思われます。今季最終戦の観客数は今季2番目となる3万56人で満員御礼との事でした。

 試合終了後は全選手が並び、バレンタイン監督による本拠地最終戦の挨拶がありました。このとき、なぜか本塁ベース周辺にシートが敷かれていました。そして続いて諸積選手の引退セレモニーとなりました。オーロラビジョンで13年間の活躍が流れます。そして花束贈呈の後、諸積選手が挨拶します。そこで印象に残ったのは「最初にお願いした通りこの試合に勝って良かった」というものでした。7回に普段あまり見られない堀選手さらには福浦選手がともにバントを狙ったのは、その想いに応えようという意思なのかも、と思いました。
 その後紙吹雪の舞う球場を一周します。ここまでは昨年の初芝選手や4年前の平井選手と同じですが、その後、最後の一幕がありました。
 先ほど、本塁ベースに敷かれたシートの上に、マスコットの「クール」が水をまきます。そして、最後となる諸積選手の「得意技」である、雨天中止時のベース一周が始まりました。ウグイス嬢の「一番・センター諸積」の声にあわせ、打席に立ち、内野ゴロを打ったのか、一塁へヘッドスライディング。そしてリードをし、一度牽制で塁に戻った後、盗塁を敢行し二塁へ再びヘッドスライディングします。続いて適時打が出たのを見ると、三塁ベースをまわり、そして本塁ベース上のシートに水しぶきを上げてのヘッドスライディングを行いました。引退セレモニーで「雨天中止パフォーマンス」を行ったのは、もしかしたら初めてではないでしょうか。
 その後再度、本人の挨拶が。「普通に引退させてください」と言って笑いを取った後、「でも最後に水の上を滑れて幸せでした」と言っていました。
 また、セレモニー終了後は最終戦恒例のエール交換。セレモニーの間も残ってくれていた左翼席のファイターズファンがマリーンズコールをした後、マリーンズファンよりファイターズコールがありました。こうなったらファイターズに優勝してほしいという気持ちがあるので、残り2試合およびプレーオフは頑張ってほしいものです。
 というわけで、今季の公式戦観戦は全て終了。私が観戦した試合の通算成績は12勝7敗でした。チームが負け越している事を考えると、かなりの観戦運がいいと言えるでしょう。いろいろと忙しくなるので、来年はさらに時間が取れなくなる予定ですが、少しでも多く球場に足を運びたいものです。

 仙台のイーグルス対ライオンズは有銘投手とギッセル投手が先発。初回に暴投で先制したイーグルスが3回にフェルナンデス選手の28号ソロで追加点を挙げます。しかし4回にライオンズも和田選手の19号ソロと野田選手の適時三塁打で同点として有銘投手をKO。なお二死満塁と迫りますが、勝ち越せません。すると6回に2死満塁から代打・飯田選手の適時内野安打でイーグルスが勝ち越し。8回にも1死1・3塁から飯田選手がまたもや適時打を放ちます。一方、4回の危機からマウンドに上がった山村投手が8回途中までライオンズ打線を抑え、以下河本投手・福盛投手の継投でイーグルスが4対2で逃げ切りました。山村投手は7勝目を挙げるとともに、年間の規定投球回数に到達しました。また、福盛投手は20セーブ目を挙げています。観客数は2万人ほどでした。
 福岡のホークス対合併球団は新垣投手と中山投手が先発。4回に仲澤選手の内野フライを捕手と三塁手がお見合いして「適時二塁打」となり、ホークスが先制します。一方の新垣投手は6回まで無安打投球をします。しかし7回1死から先頭の代打・村松選手に初安打されると、失策で1・2塁となり、水口選手の代打適時打で同点に。さらに代打・塩崎選手の9号3ランで勝ち越した合併球団が打者一巡でこの回計5点と一気にひっくり返します。ホークスも完投勝利のかかる中山投手に対し、中軸の3連打で1点を返しますが反撃もここまで、以下荻原投手と山本投手の継投の前に3人で終わり、合併球団が5対2で勝利。昨日プロ初セーブを挙げた山本投手が早くも2セーブ目を挙げました。観客数は3万4千4百人ほどでした。

 この週末は上位3球団がそれぞれ下位3球団と当たったわけですが、結果は下位球団の6勝1敗でした。1試合多いライオンズが唯一の勝利を挙げたため、ライオンズの1位通過マジックが2となる形になりました。
 さて、来週の火・水曜にファイターズとホークスは札幌で直接対決。ファイターズが連勝してライオンズが1勝1分以下ならファイターズが1位通過となります。また、ライオンズが連敗してホークスがファイターズ戦に連勝し、さらにイーグルスにも勝てば大逆転の1位通過となります。新庄選手のレギュラーシーズン最後の試合という事もあり、かなり盛り上がりそうです。既にこの連休前に、札幌のチケットは完売状態との事です。
 というわけで問題はライオンズが火・水曜に連勝できるかどうかが大きな意味を持ちます。そのライオンズが1位通過をかけて当たる最後の2連戦の相手はマリーンズです。敵地でしかも、うち1試合は松坂投手が登板するわけですが、先述したように、上位3球団の中ではファイターズを応援していることもあり、何とか昨年優勝チームの意地を見せるような試合内容と結果を期待したいものだと思っています。
 なお、今日の試合で残り8試合を残してパリーグの観客動員の合計がが昨年を上回っています。今年の上位三球団の激しい優勝争いもあるのでしょうが、それ以上に各球団がファンの満足度向上に頑張った結果もあるのでしょう。いずれにせよ、嬉しいことです。

 東京ドームの読売対タイガースは姜投手と福原投手が先発。初回に初回に死球と安打で2死1・3塁としたタイガースが暴投で先制します。その後、タイガースは2度の無死1塁を生かせないなど、姜投手を攻略しきれませんでしたが、5回に先頭の赤星選手とシーツ選手の安打で1死1・3塁とすると、金本選手と浜中選手の連続適時打で3点を追加します。福原投手はテンポのいい投球で読売打線を抑え、4・5回にともに無死から連打されますが、藤本選手の再三の好守備もあり、6回の1点のみに抑え、7回まで投げて8安打ながら無四死球で、防御率も少し下げています。その後はウイリアムス投手と藤川投手のリレーで読売打線を抑え、タイガースが4対1で勝ち、今月2度目の5連勝を達成。ドラゴンズが負けたため、ゲーム差は3に。先週直接対決で無安打無得点を喫して6ゲームとなった差を1週間ちょっとで3縮めたわけです。先週の時点ではほとんどあきらめていましたが、こうなると本当に、大逆転優勝が現実味を帯びてきました。観客数は4万5千人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズはゴンザレス投手と朝倉投手が先発。初回にいきなり岩村選手の右翼ポール直撃の30号2ランで先制したスワローズが2回には青木選手の11号2ランで4対0とします。一方、ゴンザレス投手は3回まで完璧に抑え、4回2死から福留選手に喫した初安打が29号ソロとなって1点を失いますが、その後もドラゴンズ打線を抑えます。結局4対1でスワローズが勝利。ゴンザレス投手は4安打無四球の1失点完投で9勝目を挙げています。観客数は2万1千2百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは大竹投手と門倉投手が先発。ベイスターズ2点リードで迎えた5回にカープが一気に3点取って逆転しますが、6回にベイスターズが同点に。そして迎えた8回表に石井選手に勝ち越し適時打が出て、9回はクルーン投手が抑え、ベイスターズが4対3で勝っています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

2006年09月23日

小林雅投手が打たれるも、サヨナラで勝利

[ 野球 ]

 今日は日中に所用があってデーゲームは携帯メール観戦でした。
 千葉で行われたマリーンズ対ファイターズは小野投手とダルビッシュ投手が先発。約1ヶ月前の8月20日に同じ千葉で同じ両先発で行われた試合で、序盤早々ダルビッシュ投手をKOし、小野投手は1安打投球。このままゲーム差を2に詰められると思ったら、小野投手が突如のアクシデントで降板し、急遽登板した継投陣が打たれて逆転負け。そこから両チームの勢いにはっきり差が付き、それから1ヶ月と3日で当時の3ゲームが18ゲームになってしまったわけです。少なくともマリーンズにとってはあの試合が今季の運命を決定づけたとも言えるでしょう。
 さて、試合のほうは2回までともに無安打で三者凡退。しかし3回表、直前の守備でカメラ席に飛び込んでファウルフライを好捕した稲田選手が、初の出塁となる安打を放ち、犠打で進んだ後、金子選手が先制適時打を放ちます。さらに、田中賢選手にも適時打が出て、この回、2点を失います。

 しかしその裏、マリーンズも先頭の今江選手が二塁打を放ち、内野ゴロで三塁に進んだ後、前の試合に続いてスタメン起用の南選手が移籍後初打点をなる犠飛を放ち、1点を返します。さらに続く4回、2死無走者から里崎選手が17号ソロを放ち、同点に追いつきました。
 小野投手は、失点した3回以外は素晴らしい投球。8回まで投げて、うち7回を無走者に抑えます。一方のダルビッシュ投手も7回まで6安打2四球ながら2点に抑えます。
 そして迎えた8回裏、先頭の代打・塀内選手が四球で出塁し、犠打で進むと、青野選手が適時三塁打を放って勝ち越し、さらに代わった岡島投手から福浦選手が適時打を放ってもう1点を奪います。
 そして9回、小林雅英投手が登板しますが、1死から田中賢選手に三塁打され、小笠原選手に犠飛を打たれて1点差、そして続くセギノール選手に24号ソロを打たれて追いつかれてしまいます。
 しかしその裏、前の回から登板の武田久投手から先頭の今江選手が安打で出塁すると、続く大松選手が犠打で送り、打席には前の回の代走から守備に入っていた大塚選手が登場。ファイターズもマイケル中村投手を投入しますが、大塚選手が左翼フェンス直撃の、プロ13年目で初となるサヨナラ打を放ち、マリーンズが5対4で勝利しました。これでファイターズは首位陥落しています。
 観客数は今季2番目となる3万飛んで8人。ちなみに今季一番は冒頭で書いた8月20日の試合でした。今季の成績はバレンタイン監督就任前の定番と言える「早々とBクラスが決定して消化試合」です。2年前まで、このような状況での本拠地最後の連戦は内野自由無料開放でした。それが、相手のファイターズが熾烈な首位争いをしているとはいえ、通常料金で3万人入ったわけです。あらためてバレンタイン監督就任以降のマリーンズの人気向上を感じさせられました。
 明日の本拠地最終戦は諸積選手の引退試合。我々も観戦予定ですが、果たして今季最高となるのでしょうか。

 仙台のイーグルス対ライオンズは一場投手と涌井投手が先発。ライオンズ1点リードの5回に涌井投手が危険球で緊急降板し、緊急登板の許投手から、イーグルスが3点を取って逆転します。しかし、7回に追いついたライオンズが、8回に前の回から登板の小倉投手から石井義選手が3号2ランを放って勝ち越し。その裏、イーグルスも山崎武選手の適時三塁打で1点差とし、なお1死三塁と同点機を作りますが、反撃もそこまで。ライオンズが5対4で勝ち、首位に復帰すると同時に、自力1位を復活させています。観客数は1万9千2百人ほどでした。
 福岡のホークス対合併球団は杉内投手と平野佳投手が先発。ホークス2点リードの6回に下山選手が4号同点2ランを放ちます。そして8回に1点ずつ取り合って迎えた9回、1死3塁から村松選手が内野ゴロを放ってこれが決勝点に。9回裏に一人だけ投げた山本投手がプロ初セーブを挙げています。観客数は3万3千9百人ほどでした。ホークスは4年連続の勝率リーグ1位がかなり難しくなっています。

 東京ドームの読売対タイガースは内海投手と下柳投手が先発。初回に李選手の適時打で読売が先制しますが、直後の2回に浜中選手の18号2ランで逆転。さらに中盤にも着実に追加点を挙げて6対1に。そして8回には赤星選手の適時二塁打などでダメ押しし、10対2でタイガースが圧勝しています。観客数は4万5千5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズはガトームソン投手と山本昌投手のノーヒッター対決。ドラゴンズが3対2でリードした6回表、2死2・3塁から山本昌投手に代打で立浪選手を出すも敬遠。続く荒木選手が倒れ、ドラゴンズは追加点を取れません。そしてその裏、二番手の久本投手がスワローズ打線につかまり、リグス選手の2点適時打でスワローズが逆転。さらに打者一巡でこの回一挙5点を取ります。ドラゴンズも8回に1点を返し、9回2死から福留選手の適時打で2点差に迫りますが、最後は高津投手がウッズ選手を抑え、スワローズが7対5で勝利。タイガースとドラゴンズの差は再び4に戻っています。観客数は2万7千4百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは長谷川投手と土肥投手が先発。土肥投手の立ち上がりを攻めたカープがいきなりの三連打で無死満塁とした後、新井選手の犠飛と広瀬選手の適時打で2点を先制。6回には新井選手の25号ソロで追加点を挙げます。ベイスターズも反撃しますが、5人の継投陣が抑え、4対2でカープが勝っています。観客数は1万3千4百人ほどでした。

2006年09月22日

マリーンズ二軍、負けはするもの、イースタンV2

[ 野球 ]

 川崎市で行われた二軍戦の読売二軍対マリーンズ二軍は三木投手と戸部投手が先発。今日は携帯公式サイトでのメール中継がありました。勝てばイースタンV2となるマリーンズ二軍ですが、戸部投手は好投するものの、援護がありません。そして投手戦となった6回表に守備の乱れもあって無死満塁とされ、適時打で2点を先制されます。さらに7回にも1点を追加され3対0に。
 8回まで無得点に抑えられてきたマリーンズ二軍も9回に先頭の井上選手の本塁打と垣内選手の代打適時打という、二軍らしからぬ点の取り方で1点差に迫りますが、後続が抑えられ、2対3で敗戦。しかし、2位のスワローズがシーレックスに敗れたため、マリーンズ二軍の2年連続優勝が決まりました。30日で山形でタイガース二軍とのファーム日本選手権が行われます。

 仙台のイーグルス対ライオンズは牧野投手と松永投手が先発。1回裏、先頭の飯田選手が安打で出塁すると盗塁。そして得点圏打率の高い高須選手の適時二塁打が出てイーグルスが先制します。一方の牧野投手は序盤は毎回走者を出しますが、要所は締めます。特に中軸の3・4・5番は合わせて1安打に抑えました。そのまま7回まで無失点。打線は2回以降2安打に抑えられましたが、8・9回を福盛投手が抑え、1対0でイーグルスが勝利。最下位脱出へ望みをつなぐと同時に、ライオンズの自力優勝を消しました。観客数は1万2千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは石井一投手と川上投手が先発。3回にウッズ選手の満塁本塁打で先制したドラゴンズが7回にも4点を追加し、9点を取って大差に。川上投手は6回まで1安打投球。7回に1点を返されましたが、16勝目を挙げ、ドラゴンズが9対1で勝ってマジックを12としています。観客数は2万5百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは佐々岡投手と牛田投手というベテランと若手の対決。佐々岡投手は3回に3安打されて1死満塁とされますが、ここを凌いでその後も無失点。一方の牛田投手は6回まで1安打にカープ打線を抑えますが、7回に1死満塁とし、代打・前田選手の内野ゴロでカープが先制。結局これが両チーム唯一の得点となり、カープが1対0で勝っています。観客数は7千6百人ほどでした。
 ところで、合併球団のグラボースキー選手の退団が決定しました。まあ、打率1割5分を切って通算13安打4本塁打7打点では仕方ないでしょう。ただ、面白いのがそのうち、3安打2本塁打4打点が対読売戦なのです。ちなみに対読売の打率は5割です。おかげで、交流戦で圧倒的最下位と対セリーグでやられまくっていた合併球団が球界の盟主(死語)相手に5分の成績を残せたわけです。12球団中で2番目に合併球団が嫌いな私としては、これほど有難い選手はいませんでした。いろいろな意味で惜しい選手を失ったものだと思っています。

2006年09月20日

ドラゴンズ、大逆転でマジック13に

[ 野球 ]

 唯一行われた横浜のベイスターズ対ドラゴンズは三浦投手とマルティネス投手が先発。ベイスターズは3回途中で4点を取って早々とマルティネス投手をKO。1点差に迫られた7回には村田選手の適時二塁打などで3点を加えて突き放します。
 このあたりでは、このまま行けば最下位のベイスターズにカード負け越して3ゲーム半か。無安打無得点の時は一度は諦めたが、まだまだタイガースにも逆転優勝はあるかな、などと思っていました。

 ところが8回にアレックス選手の15号ソロでドラゴンズは3点差に迫ります。そして9回、川村投手に対し、先頭の代打・立浪選手の安打にはじまって4連打で2点を返すと、森野選手が押し出しで同点に。その後スクイズに失敗するも、続くアレックス選手の投手強襲安打で勝ち越すと、打者一巡してこの回代打で登場した立浪選手が押し出し四球を選び、一挙に5点を奪い、大逆転を果たしました。
 その裏は岩瀬投手が登板し、3・4番を連続三振。2死から安打されたものの、最後は抑え、9対7でドラゴンズが勝利。マジックを13に減らし、タイガースとのゲーム差を4.5としています。観客数は1万7百人ほどでした。

2006年09月19日

デイビー投手にまた抑えられ、対4球団負け越し決まる

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は小林宏之投手とデイビー投手が先発。マリーンズは竹原選手・南選手・青松選手を一軍に上げ、うち竹原選手と南選手をスタメンで起用しました。ところが初回1死から、その森山選手の左飛が竹原選手にややまずい守備が出て二塁打となってしまいます。さらに続く村松選手の投ゴロを小林宏投手が三塁に送球すると、それを青野選手が失策し、守備の乱れであっさり先制されてしまいます。
 一方、ここまで対戦防御率0.9と押さえ込まれているデイビー投手に対し、今日もマリーンズ打線は封じられ、4回まで二塁を踏めません。一方の小林宏投手も2回以降は走者は出しますが、要所を締めて投手戦となります。

 そして迎えた5回裏、先頭の竹原選手がプロ初となる安打を放って出塁します。さらに続く平下選手も安打で続き、無死1・3塁と絶好の同点機を迎えます。しかし、続く南選手はいい当たりながら中飛となり、タッチアップもできず。さらに続く塀内選手の内野ゴロで本塁に突入した竹原選手がアウトとなり、続く西岡選手も倒れて0点に終わってしまいます。
 小林宏投手は7安打3四死球ながら11三振を奪う力投で、合併球団打線を抑えます。しかし、唯一の好機を逃した後、マリーンズ打線は安打すら出ません。9回裏に2死から代打のベニー選手が四球を選び、さらに代走の大塚選手が2塁に進みますが、最後は平下選手が打ち取られて試合終了。デイビー投手に来日初完封を許してしまいました。
 これで今年の対デイビー投手は6試合で3得点。対戦防御率は0.69となってしまいました。また、対合併球団の負け越しも決まり、パリーグではイーグルスを除く4球団全てに負け越すという結果になっています。来年勝ち越すためには、このデイビー投手攻略は必須になるでしょう。一方の小林宏投手は自責点0の好投も報われず、10勝目はお預け。次回の登板で、チーム唯一の二桁勝利をかけて登板することになります。観客数は1万7千5百人ほどでした。
 なお、本日の試合前に諸積選手が引退会見をしました。春先は例年通りの「スーパーサブ」として主に試合終盤に一軍で出場していましたが、特に怪我でも不振でもないのに二軍降格し、そのまま二軍でも出場機会がなく、それが引退を決意させたようです。現時点で今季唯一の安打は4月15日の所沢でのライオンズ戦で、9回表に代走で出場したら、そのまま打者一巡で打席が回り、「代走」として打席に立って適時三塁打を放つというものでした。あの時はまさかこんな秋を迎えるとは思っていなかったのですが・・・。自分と生年月日が一週間しか違わない事もあって特に寂しいものを感じました。

 仙台のイーグルス対ファイターズは有銘投手と武田勝投手が先発。4回の表裏にともに連続二塁打で1点ずつ取り合います。そして同点で迎えた6回、有銘投手が連続四球で無死1・2塁とし、併殺で2死3塁としたものの、続く稲葉選手が適時打を放ち、結果的にこれが決勝点となりました。ファイターズは5回途中で武田勝投手を降板させたものの、そこから自慢の継投陣がイーグルス打線を抑え、2対1で連勝して首位堅持。押本投手が5勝目を挙げています。観客数は1万7千6百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ホークスは松坂投手がと新垣投手が先発。2回に失策で先制したライオンズが3回にカブレラ選手の31号2ランで追加点を挙げ、4回途中で新垣投手をKOします。一方、松坂投手は5回までホークス打線を3安打に抑えますが、6回にズレータ選手の適時打でホークスも1点を返します。しかし7回途中から登板の5番手・藤岡投手の制球が定まらず、押し出しでライオンズが1点を追加して突き放します。
 直後の8回、安打と失策でホークスが1死1・3塁とし、打席には先ほど適時打のズレータ選手が。その打球が松坂投手を襲い、球は一度グラブに当たった後、右手に当たります。しかし、松坂投手は落ち着いて処理し、1点は返されますが2塁をアウトに。一度ベンチに治療で下がりますが、続投し、後続を抑えます。するとその裏、カブレラ選手に2点適時二塁打が出てライオンズがダメ押し。松坂投手は9回も三者凡退に抑えて自己最多の17勝目、ライオンズが6対2で勝っています。
 これでライオンズはパ5球団に勝ち越し。一方のホークスは自力1位が消滅しています。観客数は2万2千7百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは杉山投手と川島投手が先発。3回に藤本選手と杉山投手の連続長打でタイガースが2点を先制。そして6・7回で合わせて7点を追加して大差に。杉山投手は9回にリグス選手に36号ソロを打たれて完封は逃すものの、完投勝利を挙げています。観客数は4万6千9百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは三橋投手と中田投手が先発。初回に金城選手の11号2ランで先制したベイスターズが3回には吉村選手の23号3ランなどで一挙5点を取って7対0と序盤で大量リードを奪います。その後、ドラゴンズも反撃しますが、5回途中から4投手の継投で逃げ切ったベイスターズが8対5で勝っています。観客数は1万6百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は小島投手とパウエル投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万1百人ほどでした。

2006年09月18日

成瀬投手、プロ初完封

[ 野球 ]

 マリンスタジアムにマリーンズ対合併球団戦を観に行きました。先発は成瀬投手と吉井投手。年齢差はちょうど20です。初回はともに無安打で終わりましたが、2回裏、1死から平下選手が四球で出塁して盗塁。そして2死後に8番指名打者で入っている大松選手に適時二塁打が出てマリーンズが先制します。
 さらに続く3回、先頭の西岡選手が安打し、青野選手が三塁手強襲のような感じで二塁打を放ち、無死2・3塁に。そして1死後に里崎選手が犠飛を上げて、2点目を追加します。

 成瀬投手は3回まで無安打投球。4回に初安打されますが、後続を抑えます。一方、打線のほうは4・5回と先頭打者が安打で出塁しながらともに併殺で三者凡退と、吉井投手にかわされます。しかし6回、先頭の福浦選手が内野安打で出塁すると、1死後にベニー選手が左翼席に15号2ランを放ち、4点目を挙げます。
 成瀬投手は2回から6回まで毎回走者を出しながら、2塁を踏ませない投球で合併球団打線を抑えます。7回に2死から右前に安打され、これを平下選手が後逸して三塁にまで進まれますが、続くガルシア選手が三振に抑え、ここも点を与えません。
 なお、8回裏に合併球団は山口投手が登板。昨年の交流戦での頭部死球以降、さっぱり目立たなくなっていましたが、今日もかつての日本最速クラスの剛速球は影をひそめ、最速141kmくらい。そして里崎選手に頭部死球を当て、またもや危険球退場となってしまいました。敵ながら早く復活して欲しいものです。
 さて、成瀬投手は8回は先ほどの失策を帳消しにする平下選手の好守備もあって三者凡退に。そして初完封をかけて9回のマウンドに上がります。1死からこの試合初の連打をされて1・2塁としますが、続く谷選手・大西選手を抑えて試合終了。合併球団打線を5安打2四球8奪三振に抑え、124球でプロ初完封を達成しました。
 成瀬投手の快投に加え、打線は効率のいい得点を挙げるという快勝。今月に入ってからの惨状が嘘のような試合でした。まあ、相手打線の淡泊さに加え、唯一の三割打者で技も足もあり、対左のほうがむしろ打率が高い村松選手を一切使わない、という采配にも助けられた部分もあるのでしょう。7回の合併球団のラッキーセブン時には、オーロラビジョンに「中村GM復帰熱望」なる皮肉たっぷりのプラカードを挙げているファンが写されているほどでした。まあ、問題の根源は中村監督でなくてオーナーだとは思いますが・・・。
 いずれにせよ、今季最後かもしれない球場観戦が快勝というのは嬉しい限りでした。成瀬投手にはぜひともマリーンズの左のエースと呼ばれるよう、来年以降も活躍してほしいものです。なお、観客数は1万9千1百人ほど。昨年の敬老の日と比べると9千人ほど少ないのですが、昨年と今年のチーム状況を比べれば仕方ないのでしょう。

 所沢のライオンズ対ホークスは西口投手と斉藤和投手が先発。初回に2死無走者から失策で走者を出したホークスが松中選手の安打でつなぎ、ズレータ選手に27号3ランが出て先制します。
 一方、斉藤和投手は2回まで無安打でしたが、3回に無死から8・9番に連打され、犠打で進まれた後に犠飛で1点を返されます。その後、1点ずつとりあって迎えた2点差で迎えた6回表、先頭のズレータ選手がこの試合2本目の本塁打。さらに本多選手が2打席連続となる適時二塁打を放って2点を追加します。
 ライオンズも本調子という感じではない斉藤和投手相手に反撃し、8回に2安打と四球で2死満塁と、一発出れば同点という好機を作ります。しかし、斉藤和投手は一発のある中村選手を2-2から三振に打ち取ります。その時の斉藤和投手の雄叫びはかなり派手なもので、この試合に懸けている気持ちが伝わってきました。
 そして9回に1死から、ズレータ選手にこの試合3本目となる29号ソロが出ます。さらに的場選手にも2点適時二塁打が出て3点を取ってダメ押し。その裏は藤岡投手が抑え、ホークスが9対2で快勝。ライオンズとのゲーム差を0.5に縮めました。
 観客数は首位決戦にふさわしく3万4千9百人ほど。明日は平日のナイターですが、松坂投手が先発ですし、これに準じるくらいは入って貰いたいものです。
 なお、試合時間は4時間1分。同時に始まったマリンスタジアムが2時間半弱で終わったため、ヒーローインタビューを聞いて買い物して帰った時にTVをつけたらまだ8回裏でした。こちらの試合が長すぎるというより、所沢が熱戦なのに対し、合併球団打線が淡泊だった、という感じでした。こういうのを見ていると、「試合時間短縮」が絶対的に正しいみたいに言う風潮はいかがなものか、と思います。

 夜に行われた仙台のイーグルス対ファイターズは岩隈投手と八木投手が先発。初回、ファイターズが岩隈投手の立ち上がりをとらえ、いきなりの三連打で先制します。そこからは岩隈投手も踏ん張って後続を断ちます。一方、八木投手は最初の一巡を完璧に抑え、その後は走者を出しますが、二塁まで進めません。
 岩隈投手は走者は出しますが、2回の1死1・2塁、4回の2死1・2塁をいずれも凌ぎます。しかし7回に先頭の森本選手にこの日二つめの失策で出塁されると、続く田中賢選手の安打で1・3塁とし、小笠原選手の犠飛で2点目を失います。
 八木投手は8回に安打と四球で初めて走者を二塁に進めますが、そこも後続を抑えます。そして9回も先頭打者に安打されるものの併殺もあって結局三者凡退に。4安打1四球で今季三度目の完封で11勝目を挙げました。岩隈投手も8安打2四死球ながら2失点完投でしたが、援護がありませんでした。
 これで2対0で勝ったファイターズが昼に敗れたライオンズを抜き、5月以来の単独首位に立っています。観客数は1万7千3百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは井川投手と藤井投手が先発。井川投手は立ち上がりにつかまり、岩村選手の適時二塁打とラミレス選手の適時打でいきなり2点を失います。タイガースも3回に1点を返し、4回に関本選手が左翼席に8号ソロを放って追いつきます。しかし5回にリグス選手の34号ソロでスワローズが再び勝ち越し、6回にも1点を追加します。
 ところがその裏、2番手の五十嵐投手に対し、1死1塁から矢野選手に16号2ランが出て同点に。さらに藤本選手が二塁打を放ちます。ここでスワローズはローテーションの軸である石川投手を三番手に投入。しかし内野ゴロで2死3塁とした後、暴投でタイガースが勝ち越します。
 ところが直後の7回に二番手のダーウィン投手からリグス選手が2打席連続の35号ソロを放って同点に。その後は双方の継投陣が奮闘して延長に。タイガースは藤川投手を9回に、ウイリアムス投手を10回に、久保田投手を11回と、久々の「必勝リレー」を投入します。
 そして迎えた11回裏、先頭の関本選手が安打すると、続くシーツ選手も右前打に。それを宮出選手が弾いてしまい、1・3塁となります。こうなると続く金本選手は当然敬遠で無死満塁で浜中選手が打席に。内野と外野の境目に飛ぶフライでしたが、これを青木選手が落球してしまい。失策二つでタイガースが6対5でサヨナラ勝ちしました。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは門倉投手と吉見投手が先発。ドラゴンズの吉見投手はプロ初先発です。3回までともに1安打でしたが、4回に安打と四球で無死1・2塁としたドラゴンズがウッズ選手の35号3ランで先制。その裏、ベイスターズも小池選手の6号2ランで反撃しますが、続く5回に先頭の井端選手の7号ソロで突き放し、その後も得点を重ねます。ベイスターズも8回に村田選手の今季100打点目となる30号2ランで反撃しますが、9回は岩瀬投手が抑え、6対4でドラゴンズが逃げ切っています。新人の吉見投手は2度目の登板で初先発初勝利。これでマジックは14となっています。観客数は1万4千1百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は大竹投手と上原投手が先発。初回に前田選手の2点適時打で先制したカープが3回までに4得点。読売も李選手の40号2ランと犠飛で3点を返しますが、7回以降はカープの継投陣の前に1安打に抑えられ、カープが4対3で逃げ切っています。観客数は1万1千人ほどでした。

2006年09月17日

2度追いつくも、延長11回に力尽きる

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズは金村投手と清水直行投手の先発。清水直投手は1・2回と先頭打者に安打されますが、いずれも後続を断ち、3回まで無失点に抑えます。
 一方、3回まで金村投手に1安打に抑えられていたマリーンズ打線ですが、4回表に堀選手が右翼席に6号ソロを放って先制。さらに福浦選手が二塁打で出て、ベニー選手がすぐさま適時打を放つという、効率のいい攻撃で2点目を挙げます。さらに2死1・2塁と追加点機を挙げますが、ここで打席に入った平下選手の打球は一塁へのゴロ。平下選手は足に当たったとスパイクを脱いでアピールしますが、認められず、チェンジとなります。
 するとその裏、三度目の先頭打者を出した清水直投手が、2死1・2塁から金子選手と森本選手に連続適時打を喫して、あっさり追いつかれてしまいます。さらに続く5回には先頭の小笠原選手に安打された後、セギノール選手の内野安打と内野ゴロで1・3塁とすると、新庄選手の二遊間を抜く適時打で勝ち越されます。

 この時点では、昨日・一昨日の二の舞かなどとも思っていたのですが、昨日の大敗後にバレンタイン監督の激しい檄の入ったマリーンズ打線はすぐさま反撃。先頭の里崎選手が安打で出塁すると、ファイターズは早くも二番手の伊藤投手を繰り出しますが、四球と犠打で1死2・3塁とし、先ほど不本意な判定をされた平下選手の適時打で同点に追いつき、続く青野選手の犠飛で勝ち越します。
 しかしその裏、清水直投手は先頭の森本選手に本日4安打目となる二塁打を喫し、ここで降板。左が続くところなので6回ながら藤田投手を投入しますが、田中賢選手と小笠原選手に連続適時打され、すぐさま逆転されます。
 こうなると、ファイターズの必勝継投となるところですが、粘るマリーンズは8回、前の回から登板の武田久選手から1死から里崎選手の二塁打で好機を作り、サブロー選手の適時打で再び同点に追いつきます。
 8回からマリーンズは藪田投手が登板。9回には先頭の稲葉選手選手に左胸を直撃される強襲安打を放たれ、マウンドにうずくまります。一時は担架も出たほどですが、ベンチにも戻らず、そのまま続投。そして犠打で得点圏にサヨナラの走者を進められますが後続を断ち延長に。そして続く10回も抑えます。
 しかし打線は8回途中から登板の岡島投手・10回から登板のマイケル中村投手に安打すら放てません。10回裏は三連投となる高木投手が先頭の森本選手にボテボテながらこの日6打数6安打となる内野安打を打たれ、犠打で二塁に進められます。しかし、小笠原選手を敬遠した後、セギノール選手・稲葉選手といった中軸をともに内野ゴロに打ち取り、サヨナラを許しません。
 しかし続く11回裏、マリーンズは2週間ぶりの登板となる小林雅英投手を投入します。しかし、先頭の新庄選手に安打され、犠打で進まれた後、2死は取ったものの、金子選手に中前に墜とされ、代走の紺田選手が俊足を飛ばして生還。6対5でファイターズがサヨナラ勝ちとなりました。
 これでマリーンズは今季の負け越しが決定しました。また、札幌では1勝7敗という結果に終わりました。一方、ファイターズは3連勝で78勝目を挙げています。観客数は今季3度目の満員となる4万3千4百73人。何の企画もなしでは初めての満員でした。

 所沢のライオンズ対合併球団はギッセル投手と川越投手が先発。初回にカブレラ選手の適時打と和田選手の18号2ランでライオンズがいきなり3点を先制。しかし、4回に1点を返した合併球団が5回に5連打で3点を取って逆転します。しかし6回に追いついたライオンズが、6回に先頭のカブレラ選手の30号ソロで勝ち越し。さらに失策もあってもう2点を追加します。ライオンズは5人の継投陣が合併球団打線を抑え、最後は小野寺投手が締め、7対3で勝利し、首位を守っています。観客数は1万7千3百人ほどでした。
 福岡のホークス対イーグルスは台風接近で観客の安全を考えて中止。この代替試合がいつ組まれるかも興味が深いところです。
 名古屋のドラゴンズ対タイガースは朝倉投手と安藤投手が先発。前日無安打無得点を喫したタイガース打線は、今日も3回まで朝倉投手に走者を出せず、連続無安打を12イニングまで伸ばします。しかし、シーツ選手が4回に安打を放ち、記録は何とか止まりました。一方の安藤投手も初回に二塁打された後はドラゴンズ打線を封じ、6回までともに1安打無失点という投手戦となります。そして迎えた7回、1死からシーツ選手が死球で出ると、金本選手が22号2ランを放ち、連続無得点を25で止めるとともに、貴重な先制打を放ちます。
 安藤投手は8回途中まで3安打無失点。ウイリアムス投手をはさんで8回途中からは藤川投手が4人を完璧に抑えて完封リレー。2対0で勝ち、ナゴヤドーム今季初勝利。ゲーム差を5に戻しています。観客数は3万8千3百人ほどでした。
 横浜で行われたベイスターズ対読売は土肥投手と姜投手が先発。土肥投手は5回まで読売打線を無安打に抑えますが、6回に3安打で2点を先制されます。一方、3連勝中の姜投手に対し、ベイスターズ打線も6回まで3安打無得点に抑えられますが、8回に鈴木選手の代打適時打で追いつくと、8回に1死1塁から村田選手が右翼席に29号2ランを放って勝ち越し。これが決勝打となり、4対2でベイスターズが雨中の戦いを制しています。観客数は2万1千7百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対カープは雨で中止でした。

2006年09月16日

三重殺も喫して惨敗

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズはダルビッシュ投手と久保投手が先発。1回裏、久保投手は1死から安打されると、続く小笠原選手に32号2ラン。昨日に続き、初回の本塁打で先制されます。
 一方、2回表の無死1・2塁から暴投による2・3塁の好機をマリーンズ打線は逃します。続く3回表に先頭のサブロー選手があわや本塁打という二塁打を放つと、ダルビッシュ投手が再び暴投して三塁に。そして西岡選手が歩いた後、パスクチ選手に適時打が出て1点を返します。
 1点を返してなお無死1・2塁で打席は首位打者の可能性も残す福浦選手。そして1・2塁間に痛烈なライナーを放ちますが、これを田中賢選手が捕球。二塁に投げた後さらに一塁に転送し、両走者とも戻れず、三重殺となってしまいます。もう数十センチ高かったら同点もしくは逆転の適時二塁打だったのでしょうが、これが現在の両チームの勢いの差なのでしょう。

 その裏は久保投手も一番からの打順を三者連続三振に打ち取ります。しかし、続く4回、無死1・3塁から新庄選手の適時打で追加点を許し、さらに1死後に連続適時打を打たれて計6点を失って降板。二番手の小宮山投手も2点を追加され、8対1となります。
 こうなると、試合はもう一方的なファイターズペースに。打線はダルビッシュ投手に抑えられ、継投陣も6回に押し出し二つなどで3点を追加され、二桁失点となります。今日はパ・3試合がいずれも13時開始という事もあり、イニングの合間に他球場の中継を見ていたのですが、福岡でも所沢でも、この大差の試合に「昨年の覇者なのに・・・」と解説・アナウンサーに酷評されていました。
 結局ダルビッシュ投手は8回を6安打3四球ながら三重殺効果もあって1失点。9回は調整登板という感じで出てきたトーマス投手に抑えられ、12対1で大敗となりました。
 これでマリーンズは今季最大の借金7。残り8試合ですから、3年ぶりのシーズン負け越しが濃厚になっています。一方のファイターズは77勝目。ライオンズが敗れたため、首位とのゲーム差を再び0.5にしています。ダルビッシュ投手は10連勝で12勝目を挙げています。
 観客数は4万1千人ほど。「満員プロジェクト」開催日以外では札幌での今季最高となっています。

 福岡のホークス対イーグルスは和田投手と一場投手が先発。一場投手は立ち上がりにいきなり四球二つに盗塁と暴投で無安打で1点を献上してしまいます。しかし、そこからは立ち直り、走者は出すもののホークス打線を抑えます。一方、和田投手も7回まで3安打無失点に抑えますが、8回1死から1番に入っていた飯田選手が、2003年以来となる移籍後第1号を左翼ポール際に放ち、同点に追いつきます。
 結局、一場投手は10回を投げて7安打7四球ながら1失点。あとはともに継投陣が頑張ります。延長に入ってのホークスは毎回得点圏に走者を出しますが、最後の12回の2死満塁も得点できず、結局1対1で引き分けとなりました。ホークスは3位に後退ながら、首位とのゲーム差は縮めて1.0としています。観客数は3万2千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は涌井投手と中山投手が先発。2回に満塁から内野ゴロと重盗で合併球団が1安打ながら2点を先制。この回の涌井投手は2失策1暴投という独り相撲でした。さらに5回には塩崎選手の8号ソロで追加点を挙げます。
 中山投手は3回まで無安打投球。しかし、6回にこの日5つめの四球を出すと、続くカブレラ選手に29号2ランを喫し、1点差に追い上げられます。しかし、ライオンズの反撃はこれだけ。中山投手に8回途中までこの2点のみに抑えられ、続く加藤投手にも抑えられ、計2安打。3対2で合併球団が勝利。中山投手は10試合目でプロ初勝利となりました。
 観客数は1万3千4百人ほど。今日のパリーグは全て「三強」の主催試合だったわけですが、他の二球場はいずれも倍以上入っています。また、同じ関東で行われた、セリーグの3位対5位や4位対6位よりも少ない数字です。激しい首位争いをしている球団の三連休初日のデーゲームでこの入りはちょっと異常です。
 これで1ゲーム差の中に上位3球団がひしめく形になっています。

山本昌投手、史上最年長での無安打無得点試合

[ 野球 ]

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは山本昌投手と福原投手が先発。前回の完投勝利で防御率リーグ2位とした福原投手ですが、初回1死から井端選手に6号ソロを打たれ、先制を許してしまいます。一方の山本昌投手ですが、3回まで全て三者凡退。4回に先頭の赤星選手が内野ゴロ失策で出塁し、犠打で二塁に進まれますが、ここも後続を抑えます。
 するとその裏、1死2塁からウッズ選手が34号2ランを放ち、ドラゴンズが3対0とリードを広げます。
 山本昌投手は5回以降もタイガース打線を完璧に封じ込めます。福原投手も5回以降は1安打にドラゴンズ打線を抑えますが、いかんせん、山本昌投手が良すぎます。

 そして9回表、先頭の代打・スペンサー選手の打球は中堅後方に飛びますが、結局追いつかれてアウト。続く代打で昨年のドラゴンズ戦で活躍した中村豊選手も三塁ゴロに。そして唯一の出塁者であった赤星選手がこれまた三塁ゴロに打ち取られ、試合終了。山本昌投手がプロ23年目で初となる無安打無得点試合を無四死球で達成。唯一の走者は失策なわけですから、「限りなく完全試合に近い無安打無得点」と言えるでしょう。
 これでゲーム差は再び6に。ドラゴンズのマジックは残り24試合で15となりました。残念ながら、この試合で実質的に決まったとも言えるでしょう。ただ、この「優勝への望みがかかった試合で無安打無得点でトドメ」というのは、最近では1995年と97年にありましたが、そこで無安打無得点を喫した球団は、いずれも翌年に優勝しています。そういう意味では、来年の事を考えたら「ゲンがいい」と言えるかもしれません。観客数は3万8千2百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープはゴンザレス投手と長谷川投手が先発。初回にいきなり連打で無死2・3塁の好機を作ったスワローズが、内野ゴロの間に先制し、さらにラミレス選手にも適時打が出ます。なお、これでラミレス選手は史上5人目となる5年連続の100打点を達成しています。さらに4回の田中浩選手の4号ソロなどで追加点を挙げ、一時はスワローズが4対0とします。しかし、6回に前田選手の19号2ランで反撃し、8回にも1点を返して1点差に迫ります。そして9回も2死から高津投手から連打で好機を作りますが、最後は高津投手が踏ん張り、スワローズが4対3で勝利し再び貯金を1に。一方のカープは7連敗となっています。観客数は1万8千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は吉見投手と内海投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万2百人ほどでした。

2006年09月15日

初回の失点を挽回できず敗れる

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズは立石投手と渡辺俊介投手が先発。渡辺俊投手は立ち上がりが悪く、二塁打と四球で1死1・2塁とすると、9月に入って絶好調のセギノール選手に23号3ラン、さらに続く稲葉選手に26号ソロと2連発を喫し、いきなり4点を失います。
 直後の2回にマリーンズ打線も立石投手を攻め、3安打で1死満塁とした後、平下選手と大塚選手の連続適時打で2点を返します。しかしそこからは抑えられ、逆転には至りません。
 ファイターズは立石投手を3回途中であきらめ、早めの継投を見せます。そして火曜のお立ち台にも立った押本投手と伊藤投手の前に4回2/3を1安打に、特に伊藤投手には走者すら出せません。

 渡辺俊投手も2回から立ち直り、4回まで無走者で抑えました。しかし、5回に紺田選手のフライが「お見合い」で二塁打となり、さらに牽制球が走者に当たって三塁に進まれ、田中賢選手の犠飛と、守備の乱れで追加点を上げられます。
 打線は8回に岡島投手に抑えられますが、9回にマイケル中村投手に対し、1死から里崎選手が16号ソロを放って2点差に迫ります。さらに、2死から今江選手も内野安打で出塁しますが、反撃はここまで。5対3で敗れて再び借金6となっています。観客数は3万4千9百人ほどでした。
 なお、試合前に新庄選手が脱出マジックを披露していたそうです。ただ、苦手の渡辺俊投手が先発という事もあり、スタメン出場ではありませんでした。

 所沢のライオンズ対合併球団は松永投手と平野佳投手が先発。同点で迎えた5回裏にリーファー選手の12号ソロでライオンズが勝ち越し、追いつかれた直後の6回裏にまたもやリーファー選手の適時二塁打が出て再び勝ち越し、リーファー選手は今日は3打点でした。合併球団も本塁打を3本放ちますが、いずれもソロ。5対3でライオンズが勝利。許投手が約2年ぶりの勝ち投手となっています。観客数は1万1百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対タイガースは川上投手と下柳投手が先発。初回にいきなり荒木選手が安打すると赤星選手に失策もあって一気に二塁に。続く井端選手の適時打でドラゴンズがあっさり先制し、さらにもう1点を加えます。一方、最近不振が続いた川上投手ですが、今日はタイガース打線を寄せ付けません。下柳投手も2回以降抑えますが、6回に谷繁選手に打たれて追加点。7回には二番手の久保田投手が1安打2四球で満塁とし、井上選手に走者一掃の適時打を打たれてダメ押しされます。
 川上投手は8回を3安打無四球で無失点。そしてドラゴンズは9回に若手を3人つぎこむという余裕の継投を見せ、7対0でドラゴンズが勝利。ゲーム差を5に広げ、マジックを17としています。観客数は3万8千1百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープはガトームソン投手とロマノ投手が先発。2回にカープが2点を先発しますが、3回まで無安打に抑えられていたスワローズ打線が4回にロマノ投手を打ち込み、最後は青木選手の10号満塁本塁打も出て打者一巡で一挙7点を挙げて逆転。その後、カープも反撃しますが、8対5でスワローズが逃げ切っています。観客数は1万4千5百人ほどでした。

2006年09月14日

タイガース、首位に4差と追い上げる

[ 野球 ]

 広島のカープ対タイガースは佐々岡投手と杉山投手が先発。タイガースがこの3連戦で3本目となる金本選手の21号ソロなどで2点を先制しますが、4回裏に新井選手の24号2ランで追いつかれます。
 タイガース打線は佐々岡投手に7回まで2点に抑えられます。そして7回裏、この回から投球の江草投手が2死2塁から連続四球で満塁と勝ち越し機を作ってしまいます。しかしここで登板のダーウィン投手が抑えます。
 そして直後の8回表、タイガースも2死満塁の好機を作り、ここで鳥谷選手が2点適時内野安打を放って勝ち越します。その裏はダーウィン投手が、9回はウイリアムス投手が抑え、タイガースが4対2で勝っています。ダーウィン投手が51試合目での来日初勝利を挙げています。観客数は1万2百人ほどでした。
 これでタイガースはドラゴンズとのゲーム差を4に。明日からの直接対決で3タテをすれば、一気に1ゲーム差になります。果たしてどうなるのでしょうか。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは石井一投手と三浦投手が先発。2回に失策もからんでベイスターズが2点を先制しますが、1点差で迎えた7回にリグス選手の適時打で追いついたスワローズがラミレス選手の犠飛で逆転します。
 しかし直後の8回に鈴木選手の代打適時打でベイスターズが追いついて迎えた9回表、村田選手が木田投手から約1ヶ月ぶりとなる28号ソロを放って勝ち越します。
 その裏、クルーン投手が怪我で抹消となったベイスターズは川村投手が登板。しかしいきなり先頭の青木選手に二塁打され、リグス選手も安打して無死1・2塁。ここで打席には既に単打・二塁打・三塁打を放っている岩村選手が入ります。もし一発が出れば「逆転サヨナラ本塁打兼サイクル」となるところでしたが、途中でリグス選手が盗塁してしまったために敬遠となってしまいました。なお無死満塁と同点・逆転機が続きますが、ここから川村投手がラミレス選手・宮出選手・田中浩選手を三者連続三振に。ネクストバッターズサークルで待っていた古田兼任監督にまわる事なく、4対3でベイスターズが勝っています。観客数は1万1千3百人ほどでした。

小野投手の5年ぶりの完封でやっと連敗を止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは小野投手と有銘投手が先発。ここ19イニングで1点しか取れていない有銘投手対、防御率2点台ながら、援護なくここ2ヶ月勝っていない小野投手といういかにも打てなさそうな組み合わせでした。
 しかし、初回は3人で終わったものの、2回に2死1・2塁からパスクチ選手の適時打で先制すると、失策と堀選手の2点適時打で一挙4点を先制。有銘投手を早々とKOします。
 一方、小野投手は初回こそ安打されたものの、2回から5回まで無安打にイーグルス打線を抑えます。そして7回裏、打線が2死1・2塁から里崎選手とベニー選手の連即適時打で3点を追加。
 小野投手は最後までイーグルス打線に三塁を踏ませない投球で4安打2四死球に抑え、5年ぶりの完封で7勝目。防御率もリーグ3位に戻しました。これで連敗は7で止まっています。観客数は8千2百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは武田勝投手と松坂投手が先発。武田勝投手は3回までライオンズ打線を1安打に抑えていましたが、4回に2安打と死球で満塁にし、江藤選手に5号満塁本塁打を喫してしまいます。
 一方、松坂投手は好調ファイターズ打線を5安打2四球10奪三振に抑えて完封で16勝目。8回にも2点を追加したライオンズが6対0と大勝し、首位を守っています。ファイターズとしては、今後の戦いでこの松坂投手を倒さない事にはプレーオフで勝ち抜くことは難しいでしょう。そういう意味で今後の対策が注目されます。観客数は3万6千6百人ほどでした。
 広島のカープ対タイガースはフェリシアーノ投手と井川投手が先発。初回にタイガースがシーツ選手の18号2ランなどで3点を先制しますが、井川投手がピリッとせず、3回で6安打2四死球4失点で同点に追いつかれ、ここでKOされてしまいます。しかし5回に矢野選手の内野ゴロで勝ち越し、また5人の継投陣がカープ打線を無失点に抑え、5対4でタイガースが勝っています。観客数は9千2百人ほどでした。

2006年09月12日

岩隈投手に一年ぶりの白星を献上し、今季初の7連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは小林宏之投手と岩隈投手が先発。1回裏、いきなり西岡選手がリーグ首位タイとなる今季7本目の三塁打を放ちますが、後続が倒れ、無死三塁を生かせません。
 そして直後の2回表、先頭の憲史選手に安打され、犠打で進んだ後に西谷選手の適時打で先制されます。さらに続く3回にも、フェルナンデス選手の適時打など4安打を喫し、3点を追加されます。
 その裏、マリーンズも福浦選手の2点適時打で2点を返し、さらに1点を突き放された5回裏には、塀内選手に2号ソロが出て、再び2点差に戻します。

 岩隈投手はだんだんと落ち着いてきたのか、6回の2死1・2塁を凌がれると、7・8回は無安打に抑えられます。マリーンズ投手陣も8回の2死満塁を継投で凌ぎますが、9回に4番手の藪田投手がいきなり高須選手に1号ソロを喫し、さらにもう1点を加えられてダメを押されます。そして9回裏は昨日に続いて小倉投手に抑えられ、7対3で敗戦。今季初となる7連敗となってしまいました。岩隈投手は昨年9月6日以来となる勝利を挙げています。
 観客数は今季の主催試合最少の8千1百人ほど。この天気とチームの勢いでは仕方ないところでしょうか。

 札幌のファイターズ対ライオンズは八木投手とギッセル投手が先発。初回、復帰即スタメン三番の中島選手の適時打で先制したライオンズが、さらにカブレラ選手・和田選手の連続適時打でいきなり3点を挙げます。
 しかしその裏、ファイターズもセギノール選手の適時打で1点を返すと、続く稲葉選手が25号3ランを放ち、逆転します。
 しかし八木投手は調子が出ず、3回に和田選手に2打席連続適時二塁打を打たれて追いつかれたところで降板となります。しかし、二番手の押本投手が好投し、逆転は許しません。
 するとその裏、新庄選手の犠飛でファイターズが勝ち越し、4回にもセギノール選手の犠飛が出ます。守っても今日本塁打の稲葉選手が5回無死1塁から目の前に落ちた当たりを二塁に送球して「ライトゴロ」にする好守を披露します。
 2点差で迎えた8回、ファイターズは当然ながら武田久投手を出しますが、2安打を喫して降板。続く岡島投手が代打の代打で登場の江藤選手に適時打を打たれ、1点差に迫られます。
 9回はマイケル中村投手が登板。ライオンズ戦の防御率は良くありませんが、今日は1死2塁としたものの、後続を抑えて36セーブ目を挙げ、ファイターズが6対5で逃げ切りました。
 観客数は3万1千4百人ほど。明日勝つとライオンズを抜くわけですが、どのくらいのお客さんが入るのか楽しみです。
 大阪ドームの合併球団対ホークスはデイビー投手と新垣投手が先発。2対2で迎えた3回表に、ズレータ選手の適時二塁打で勝ち越したホークスが、失策で計2点を勝ち越します。新垣投手は6回途中で7安打3失点で降板しますが、5人の継投陣が合併球団打線を無安打に抑えて5対3で逃げ切りました。観客数は2万1千8百人ほどでした。
 これでパリーグは上位3球団が0.5ゲーム差にひしめく大混戦となりました。一方、最下位争いのほうも3ゲーム差。直接対決が2試合残っているだけに、その結果によっては逆転もあるかもしれません。

 広島のカープ対タイガースは大竹投手と安藤投手が先発。初回に金本選手の19号2ランで先制したタイガースが3回には鳥谷選手の13号3ラン、5回には金本選手のこの20号ソロと本塁打攻勢で6得点。安藤投手は5回を5安打2四球2失点で103球という内容でしたが、5回終了後に雨が強くなり、6対2でタイガースが降雨コールド勝ちしています。観客数は7千7百人ほどでした。
 秋田の読売対ドラゴンズはパウエル投手と中田投手が先発。3回にドラゴンズが3点を先制し、終盤にも得点を追加し、計10得点。一方、中田投手は5安打4四球ながら2失点で完投して6勝目。10対2で圧勝したドラゴンズがマジックを19としています。観客数は1万7千4百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対ベイスターズは雨で中止でした。

連続無得点は止まるも6連敗

[ 野球 ]

 今日は千葉でマリーンズ対イーグルス戦がありました。7月に流れた分の代替ですが、私の記憶では今季初の「マンデーパリーグ」(祝日・交流戦を除く)だったと思います。
 試合のほうは成瀬投手とグリン投手が先発。初回に1死から平下選手が安打で出塁し、続く福浦選手が6月3日以来となる第4号2ランを放って先制。連続無得点を31で止めます。
 しかし2回表、初回から制球が定まらない成瀬投手が早くも三つ目の四球を出した後、プロ初出場初スタメンの山崎隆選手に初安打を許し、鉄平選手と牧田選手の連続適時打ですぐさま追いつかれます。
 その裏、マリーンズ打線は連打で無死2・3塁と勝ち越し機を作りますが、1死満塁になった後に併殺で、1点も取れません。

 その後、成瀬投手は3・5回に先頭打者を出しながら抑えてきたのですが、6回に山崎武選手に19号ソロを打たれ、ついに勝ち越されてしまいます。さらに四球と失策で走者がたまり、打席には既に2安打の鉄平選手が。ここでマリーンズは高木投手を投入しますが、2点適時打を打たれ、この回3点を失います。打線は7回に1死満塁、8回にも1死1・2塁と好機を作りますが、イーグルスの細かい継投の前に残塁の山を築きます。
 そして9回にフェルナンデス選手の適時打でダメを押され、その裏は小倉投手に抑えられ、6対2で敗戦。「スミ2」に抑えられ、せっかく止まった連続無得点がまた「8」となってしまいました。
 これで連敗は6に。十二球団のトップを切って突入した消化試合第一戦(?)を白星で飾ることはできませんでした。観客数は1万4千4百人ほどでした。

2006年09月10日

マリーンズ、早くも4位決定

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは斉藤和投手と清水直行投手が先発。1回裏、1死から川崎選手が安打で出塁し、すかさず盗塁。そして続く田上選手に適時二塁打が出てホークスが先制します。
 一方、連続完封負け中のマリーンズ打線は、初回に先頭の西岡選手が幸運な内野安打で出塁したものの、進塁もできず無得点。その後も、斉藤和投手の前に抑えられ続けます。3回に1死から青野選手が二塁打を放ち、初めて得点圏に走者を進めますが、ここも後続が抑えられます。
 対する清水直投手も初回こそ失点したものの、2回以降は本来の投球に。5回には先頭の本間選手に二塁打され、犠打で三塁に進まれますが、大村選手・川崎選手を抑えて追加点を許さず、投手戦になります。

 この時点でマリーンズのプレーオフ進出は消滅。また、昨日の合併球団の敗戦で4位以上が決定していたために、12球団を通じて一番早く、今季の順位が決定しました。昨年は。プレーオフ最終戦で順位が決まり、さらに「アジアの順位」が決まったのは11月半ばでした。一昨年もファイターズの最終試合で4位が決まっただけに、残り13試合とはいえ、やけに早く感じます。
 シーズン前は、ライオンズの主要投手が二人抜ける事もあり、プレーオフ進出はできるのでは、と思っていました。しかしやはり、李選手・小坂選手・セラフィニ投手の移籍、そして初芝選手の引退による戦力低下はそれ以上に大きかったようです。(もっとも、セラフィニ投手は移籍先で戦力にはなりませんでしたが)。結局、現時点でチーム打率は3分下がり、防御率は0.3も上がっています。それがそのまま成績に出ている、といったところでしょう。また、特に夏以降は効率の悪い攻撃が目立つなど、チームのつながりも悪くなっていました。
 それに加え、現在までシーズン通じて一軍を維持している野手が5人しかいなかったという怪我人の多さ。しかもその一軍を維持したサブロー選手・今江選手も、昨年より大幅に成績を墜としています。
 また、投手陣も昨年の10勝投手6人が、今年は現時点でゼロ。最高でも二桁勝利は2人といった具合です。さらに、小林宏投手・藪田投手・加藤投手が怪我で離脱しました。そして目立たないながら昨年の優勝に貢献した山崎投手に至っては怪我が治らず登板機会すらありませんでした。これだけ戦力が落ちれば、さしものバレンタイン監督もどうしようもなかった、と言えるでしょう。
 まあ、1990年代のスワローズのように、優勝と4位をいったりきたりしていた球団もあるわけです。また、最近でもタイガースが「優勝→4位→優勝」という事をやっています。また、今年は全体的に調子が出なかったわけですが、それでも交流戦では優勝をしてます。そして二軍は連続優勝のマジックを着実に減らしています。というわけで、来年の巻き返しの可能性は十分にあると思っています。
 とりあえず、残り13試合、西岡選手や小林雅英投手のように個人タイトルのかかっている選手もいるわけですし、来期につなげる意味でも頑張ってほしいものです。

 大阪のファイターズ対合併球団は川越投手と金村投手が先発。初回に合併球団が先制しますが、直後の2回表に新庄選手の16号2ランで逆転。さらに3回にはセギノール選手の22号ソロも出ます。金村投手は3回にも1点を返されましたが、6回まで2失点。7回以降は武田久投手・岡島投手が合併球団打線を無安打に抑え、9回には稲葉選手の24号ソロでダメ押し。その裏、マイケル中村投手がが3人で抑え、リーグ単独一位となる35セーブ目を挙げて4対2で勝利。マリーンズの敗戦により試合中に決まっていたプレーオフ進出に花を添えています。観客数は3万9百人ほど。新庄選手の関西最後の試合(※)、という事でのこの集客数だったのでしょうか。(※ファイターズが優勝し、タイガースが逆転優勝すれば最後ではなくなりますが・・・)
 所沢のライオンズ対イーグルスは西口投手と牧野投手が先発。5連勝中の首位球団対最下位球団、しかも先発投手の実績から言ってもライオンズ優位が否めないはずですが、初回の1死1・3塁から2死満塁の先制機を逃したライオンズが変調に。2回にイーグルスが関川選手の適時打で先制し、6回にライオンズが併殺くずれの間に追いつき、1対1となりますが、ともに残塁の山。特にライオンズは7・8回といずれも満塁の好機を逃し、延長に入ります。
 そして迎えた11回表、6番手の許投手に対し、先頭の牧田選手が三塁線に当たり損ないを放ちますが、これを許投手がフェアゾーンで触ってしまって内野安打に。さらに暴投と進塁打で3塁に進み、敬遠で1死1・3塁となった後、山崎武選手の当たりはバウンドの高い三塁ゴロになり、三塁走者がホームイン。打球が外野に飛ぶことなく、イーグルスが決勝点を挙げます。その裏、3イニング目となる小倉投手は2死満塁とされますが、最後は高山選手を打ち取り、試合終了。ライオンズは何と19残塁。両チーム合わせると35残塁で、試合時間は5時間8分でした。これで、上位3チームの差は1.5に。火曜から札幌で行われるライオンズ対ファイターズ2連戦はさらに盛り上がりそうです。
 観客数は1万3千5百人ほど。プレーオフ進出を決め、激しい1位争いをしている球団の土日の主催試合の観客数が、二日合わせて昨日の大阪ドームにも満たない、というのはなんか寂しいものがあります。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは福原投手と土肥投手が先発。初回にタイガースが浜中選手と鳥谷選手の連打で3点を先制し、2回には矢野選手の14号ソロで追加点。矢野選手は7回にも15号ソロを放ちますが、この15本のうち、9本が対ベイスターズ戦です。
 一方、福原投手は8回まで3安打無四球で2塁を踏ませない好投。しかし、完封のかかった9回に先頭の古木選手に二塁打をされ、金城選手の適時打で1点を返されます。しかし後続を抑え、6対1でタイガースが勝っています。福原投手は2試合連続完投で11勝目。また、規定投球回数にも到達し、防御率2.03でリーグ2位となっています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズは田中投手と佐藤充投手が先発。初回にドラゴンズがいきなり5点を先制。しかしその裏、カープも3点を返すなど打撃戦となり、2回終了時点でドラゴンズの8対4に。この試合15時開始でしたが、13時開始のパ3試合は投手戦や拙攻などで6球団あわせて11点ですから、それを2イニングで上回った計算になります。ドラゴンズは佐藤充投手が2回KOとなったものの、久本投手以下の2番手が3回から9回まで2安打無失点に抑える好投。打線も6・7回に追加点を挙げ、12対4で大勝。マジックを20としています。観客数は9千4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは上原投手と藤井投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万9千1百人ほどでした。

2006年09月09日

22イニング無得点で、ホークスにPO進出を決められる

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは杉内投手と久保投手が先発。1回表、2死から福浦選手の二塁打と四球で好機を作りますが、パスクチ選手が三振に打ち取られます。
 一方、久保投手は初回は3人で抑えた久保投手ですが、2回に松中選手・ズレータ選手に連続四球を出してしまい、さらに柴原選手のバントが安打となって満塁に。そして一死後に本間選手に先制適時打、続く山崎選手が犠飛と、下位打線に2点を奪われます。

 打線は4回まで杉内投手に1安打に抑えられますが、5回1死から辻選手が安打を放ち、2死後、大塚選手が内角高めのボール球を左中間に弾き返します。左翼手の松中選手がクッションボールの処理を誤った事もあり、辻選手は一気に本塁をつきますが、そこから松中選手・中継の川崎選手が好返球。山崎捕手のブロックも決まり、辻選手は本塁でタッチアウトとなり、得点できません。
 久保投手は6回の二度目の満塁は凌ぎますが、7回に二塁打と四球二つでまたもや無死満塁に。ここで松中選手に対し、高木投手を投入しますが、ここは松中選手が上回り、2点適時二塁打を喫します。
 なお、三番手のミラー投手は前回の試合に続き好投。8回裏2死3塁の局面から足もとを抜けそうな打球を足で当てに行くと、当たったボールが今江選手の正面に飛んで「三塁ゴロ」になるという珍プレーもありました。
 しかしながら打線は8回途中まで杉内投手に4安打3四球ながら無得点。その後、3投手の継投にかわされ、0対4での敗戦。2試合連続で完封リレーを喫し、22イニング連続無得点となってしまいました。観客数は3万3千4百人ほどでした。
 これでホークスのプレーオフ進出が決定。一方のマリーンズは3位と5位のゲーム差がともに12.5に。これで明日負けるか、ファイターズが勝てば、マリーンズの4位が決定することになります。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズは中山投手とダルビッシュ投手が先発。プロ初勝利を目指す中山投手に対し、無死1・3塁から内野ゴロの間に先制し、さらにセギノール選手の20号2ランなどで4点を奪います。さらに2回も森本選手の二塁打に犠打で2死3塁とし、再び打席にはセギノール選手。ここで合併球団は早くも中山投手をあきらめ、萩原投手に交代しますが、左打席に入り直したセギノール選手は2打席連続の21号2ランを放ちます。なお、セギノール選手の一試合両打席本塁打通算六度目で、松永選手(元ブレーブス・タイガース・ホークス)と並ぶタイ記録となりました。
 というわけで、2回で早くも7点を貰ったダルビッシュ投手はその裏に犠飛で1点を失ったものの7回を4安打4四球で1失点。打線も7回に3点を追加し、10対2でファイターズが大勝しています。観客数は2万8千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは涌井投手と一場投手が先発。5回まで両チーム合わせて5安打2四球という投手戦でしたが、6回裏に先頭の石井義選手に二塁打された一場投手が突如制球を乱し、三連続四球を出して先制点を献上。さらに2死後に高木選手に適時打を打たれます。イーグルスも9回に小野寺投手の制球の乱れから吉岡選手の適時打が出て1点を返しますが、反撃はそこまで2対1でライオンズが逃げ切り、プレーオフ進出を決めています。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは下柳投手と門倉投手が先発。初回にベイスターズが先制しますが、3回に関本選手の適時二塁打で追いついたタイガースが5回に金本選手の18号3ランで勝ち越します。さらに7回には林選手の4号ソロも出て追加点。下柳投手は7回を8安打2四球ながら2失点に抑えて昨年に続く10勝目。8回は藤川投手が抑え、9回はウイリアムス投手が1点を失ったものの最後は締め、今季初セーブを挙げています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズはフェリシアーノ投手と山本昌投手が先発。5回にカープが1点勝ち越しますが、7回に二死無走者から安打と四球で1・2塁とし、福留選手に25号3ランが出てドラゴンズが逆転。その裏にカープが2点を取って追いつきますが、8回にアレックス選手の13号ソロが出てドラゴンズが再び勝ち越します。カープも9回裏、昨日攻略した岩瀬投手に対し、2死から失策と安打で好機を作り、続く前田選手もあわや長打、という当たりを放ちますが、井上選手が追いつき、7対6でドラゴンズが逃げ切り、マジックを21にしています。観客数は1万2千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは姜投手と川島投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千5百人ほどでした。

2006年09月08日

パ2試合、いずれも上位が勝つ

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対ファイターズは高木投手と立石投手が先発。2回にガルシア選手の11号2ランで合併球団が一度は逆転しますが、4回の1死1・3塁を早めの継投で凌いだファイターズが、5回に小笠原選手の31号2ランで逆転。さらにセギノール選手の適時打で中押しし、9回には小笠原選手の適時打でダメ押し。投げては4回以降に自慢の継投陣が0点で抑え、5対2でファイターズが勝ち、ホークスとのゲーム差を0にしています。観客数は1万5千9百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスは松永投手と有銘投手が先発。初回にカブレラ選手と和田選手の連続適時打でライオンズが2点を先制。一方、松永投手は序盤で制球に苦しみながらも8回までを2安打1失点。打線も中盤に追加点を挙げ、4対1でライオンズが勝ち、プレーオフ進出マジックを1にしています。観客数は9千1百人ほどでした。
 というわけで、パはいずれも上位が勝ち、下位が敗戦。上下とも二桁のゲーム差のあるマリーンズの4位決定の日が刻々と近づいています。
 広島のカープ対ドラゴンズはフェリシアーノ投手と朝倉投手が先発。ドラゴンズ5点リードで迎えた8回に前田選手と広瀬選手にそれぞれ2ランが出て1点差にすると、9回には岩瀬投手相手に先頭の岡上選手が約2年ぶりの安打となる三塁打を放つと、1死後に東出選手の適時打で同点に。そして延長に入った10回に倉選手がサヨナラ打を放ち、8対7でカープが勝っています。観客数は1万8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは内海投手とガトームソン投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万9千1百人ほどでした。

2006年09月07日

井川投手、またもや李選手一人にやられる

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対読売は井川投手とグローバー投手が先発。初回に李選手に38号2ランを打たれた井川投手は、そこから一巡を完璧に抑えたものの、4回に李選手に2打席連続の39号ソロを喫します。ちなみに、次の打席は四球でしたが、これで井川投手は李選手に12打数6安打5本塁打との事です。しばらく前にも、3失点がいずれも李選手の本塁打、という事がありましたが、またもや打たれてしまいました。
 一方、打線は完封リレーを喫し、0対3で敗戦。連勝も6で止まり、ドラゴンズのマジックがまた減りました。観客数は4万7千2百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対スワローズは川上投手と石川投手が先発。先月あたりから調子を崩している感じの川上投手が、1点リードの3回に、青木選手の8号ソロで追いつかれ、さらに2死満塁から福川選手に4号本塁打を喫し、一挙5点を失います。石川投手は6回を3失点に抑えて10勝目。入団以来5年連続二桁で、これは球団新記録だそうです。観客数は3万1千人ほどでした。
 下関で行われたベイスターズ対カープは吉見投手と佐々岡投手が先発。同点で延長に入った10回裏、安打と連続四球で2死満塁とし、打席には佐伯選手が。1-2からの4球目をファウルしますが、これの時バットが石原捕手のミットに当たっており、珍しい「サヨナラ打撃妨害」でベイスターズが6対5で勝ち、連敗を止めています。観客数は9千1百人ほどでした。
 唯一のパリーグとなった福岡のホークス対ファイターズは神内投手と武田勝投手が先発。同点で迎えた5回に、先頭の森本選手が安打で出塁し、盗塁と捕逸で三塁に進んだ後に小笠原選手の犠飛で勝ち越し。さらに9回には田中賢選手のスクイズ(一塁セーフなので記録は内野安打)で貴重な追加点を挙げ、さらに小笠原選手も適時打で続き、その裏に1点を返されたものの、4対2でファイターズが勝ち、再びホークスとのゲーム差を0.5に詰めています。観客数は3万1千9百人ほどでした。

2006年09月06日

松坂投手に抑えられ、3連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは渡辺俊介投手と松坂投手が先発。渡辺俊投手は、意外にも今季ライオンズ戦初登板。したがって、昨年プレーオフ第1ステージ第1戦以来の対ライオンズ戦となります。
 2回、渡辺俊投手は1死から連打と盗塁で2・3塁とすると、最近絶好調の細川選手に7号3ランを打たれ、先制されてしまいます。その裏、マリーンズも先頭のベニー選手が安打で出ますが、後が続きません。
 渡辺俊投手はその後も毎回のように安打されながら追加点を与えませんが、打線が松坂投手の前に押さえ込まれます。5回から6回にかけて六者連続三振を喫するなど、7回を3安打無四球で0点に抑えられます。

 そして何とか踏ん張ってきた渡辺俊投手が、8回に福地選手にこの日4安打目となる適時三塁打を喫してついに追加点を奪われます。ライオンズは松坂投手が7回を70球ながら、「臀部に張り」との事で降板しますが、8回は星野投手の前に右の代打攻勢をかけるも三者凡退。9回も小野寺投手相手に1死から西岡選手が三塁打を放ったものの後続がなく、結局4対0で完封リレーを喫してしまいました。松坂投手は15勝目、渡辺俊投手は今季4度目の無援護で10敗目をなっています。前回のこの二人の対戦となったプレーオフ第1戦では、同じ7回ながら松坂投手に142球を投げさせ、降板後に勝ち越したわけですが、「同じ7回降板」でもその時とは隔世の感のある試合展開でした。観客数は1万2千7百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは和田投手と八木投手の先発で投手戦に。3回まで完璧に抑えた八木投手ですが、4回に先頭の大村選手に安打され、川崎選手が送った後、松中選手に適時打を打たれます。結局これが両チームあわせて唯一の得点に。和田投手は2安打2四球でファイターズ打線を完封。対する八木投手も3安打無四球1失点で完投という内容ですが、相手の好投の前に勝ち星がつかず、ホークスが1対0で勝って2位の座を守っています。観客数は3万3千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団はグリン投手と平野佳投手が先発。初回に吉岡選手の適時打で先制したイーグルスが追いつかれた直後の3回にフェルナンデス選手の26号2ランで勝ち越し、さらに4回にもフェルナンデス選手の適時打などで2点を追加します。そして6回裏、1死一塁で合併球団が松村投手に交代したとたんに雨が強くなり32分待ったものの結局降雨コールドに。65対1でイーグルスが勝ってゲーム差を5.5に戻しています。観客数は8千9百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズはマルティネス投手とゴンザレス投手が先発。2対2で迎えた4回に城石選手の適時打でスワローズが勝ち越すと、続く6回には四死球で1・2塁としてラミレス選手が23号3ランを放って6対2に。ゴンザレス投手は8回を2失点に抑え、スワローズが勝っています。観客数は3万3百人ほどでした。
 なお、甲子園のタイガース対読売は雨で中止でした。

2006年09月05日

一瞬の逆転も再逆転され借金生活に

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは小野投手とギッセル投手が先発。2回に先頭のカブレラ選手に内野安打を打たれた後、小野投手が突如制球を乱し、3連続四死球で1点を献上。さらに適時打を2本打たれ、計4点を先制されます。
 しかしマリーンズ打線も、3回には福浦選手の適時二塁打で2点を返してギッセル投手をKO。さらに1点を追加された4回の裏にはパスクチ選手の特大13号ソロと平下選手の今季1号という2連発が出て1点差に。そして5回には青野選手の6号ソロでついに追いついた後、福浦選手とベニー選手の連打で2・3塁とし、内野ゴロの間についに逆転します。

 しかし、逆転した直後の6回表、小野投手は先頭の中村選手に二塁打され、犠打で進まれた後、内野ゴロが野選になって追いつかれ、この回で降板します。
 そして8回、前の回途中から登板して4・5番を抑えたバーン投手が、中村選手に9号ソロを打たれ、再逆転を許してしまいます。打線は6・7・8回にそれぞれ安打が出て先発全員の15安打となりましたが、ライオンズの継投陣に抑えられ、得点できません。そして9回表、1点負けていながら藪田投手を出しましたが、カブレラ選手に2点適時三塁打を打たれ、9対6とされてしまいます。
 そして9回裏は前の回から登板の三井投手の前に失策で走者を出したものの最後は併殺で打ち取られて試合終了。これで5月11日以来の借金生活となってしまいました。観客数は1万5千2百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは新垣投手と橋本投手が先発。初回にホークスがいきなりの4連打と犠飛で3点を先制します。しかし、3回に2点をファイターズが返し、4対2で迎えた4回表に、1死満塁から田中賢選手の2点適時打で追いついた後、小笠原選手に30号3ランが出てこの回一挙5点を取って逆転。その後も点を取り合いましたが、ファイターズ自慢の継投陣がホークス打線を4回以降2点に抑え、9対6でファイターズが勝利。これで両チームのゲーム差は0.5となっています。観客数は3万1千2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は岩隈投手とデイビー投手が先発。序盤で合併球団が5対2とリードしますが、5回裏に高須選手の2点適時打などでイーグルスが追いつき、リーグ防御率3位のデイビー投手をKOします。その後、合併球団が1点を勝ち越して迎えた9回裏、無死1・2塁から関川選手のこの試合4つ目の犠打で好機を広げ、フェルナンデス選手の犠飛で追いつきます。
 イーグルスは10・11回にもサヨナラ機を作りますが、あと1本が出ません。合併球団も12回表に1死2塁からさらに2死1・3塁としますが勝ち越せず、そのまま7対7で引き分けになっています。なお、この試合、関川選手の4を筆頭に両チーム合わせて10犠打。これは日本記録だそうです。観客数は1万4千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は福原投手とパウエル投手が先発。4回に読売が李選手の犠飛で先制しますが、その裏、浜中選手の適時打で追いつき、矢野選手の適時打で逆転。6回にもボークで走者が進んだ直後に矢野選手の2点適時打が出て突き放します。福原投手は7安打1四球ながら2失点で完投し、10勝目を挙げています。タイガースはこれで6連勝となりました。観客数は4万5千人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは中田投手と石井一投手が先発。3回にドラゴンズが先制し、4回にも1点を追加します。中田投手は7回を1安打5四死球で0点に抑えた降板。そして8回にドラゴンズ打線がスワローズ継投陣を打ち込んで一挙6点を追加。9回にスワローズもラミレス選手の22号ソロで1点を返しましたが、焼け石に水でドラゴンズが8対1と快勝。マジックを23としています。観客数は3万人ほどでした。
 長崎のベイスターズ対カープは三浦投手と大竹投手が先発。初回に1点を先制したカープが、3回、先頭の大竹投手の安打をきっかけに打者一巡の猛攻。とどめはこの回2打席目となる大竹投手の適時打で一挙6点を追加します。この猛打で勢いに乗ったのか、大竹投手は8回2死まで走者を一人も出さない好投を見せます。しかし、「あと4人」となったところで内川選手に安打され、さらに9回は石井選手に6号ソロを打たれ、完封ものがします。しかし、2安打無四球の1失点の完投勝利。カープが8対1で勝っています。観客数は8千2百人ほどでした。

2006年09月04日

来期からセもプレーオフ採用へ

[ 野球 ]

 いろいろ紛糾していた来期の運営方法ですが、とりあえず、「優勝は勝率1位チーム。現在のパリーグ方式で両リーグそれぞれプレーオフを行い、優勝チーム同士で日本シリーズ。交流戦は1カード4試合で1チーム24試合」と決まったようです。
 自分としては、以前から書いていたように、「日本シリーズ出場チーム決定戦」については、当初パが提案していた。異なるリーグの1位と2位同士による「たすきがけ」方式のほうがいいかと思っていました。ただ、今年のパリーグの状況を見ると、「上位3球団。首位に無条件でアドバンテージ」という今年の方式もいいように思えるので、難しいところです。
 あと、交流戦ですが、期間中は週4試合制になるのでしょうか。昨年・今年の週6試合は梅雨時という事もあり、かなり厳しい天候でも強引にやっていただけに再考の余地がありました。しかし、この日程だと確かに予備日は豊富ですが、ちょっと物足りなくなるかも、とも思います。
 まあ、完全に誰もが満足する方法はないわけです。また、多くの人が満足する方法を実施するにも、試行錯誤は必要でしょう。とりあえずやってみて、その結果をもとに、より良い方法を考え出してほしいものです。

2006年09月03日

序盤の拙攻が響き逆転負け

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズは川越投手と小林宏之投手が先発。1回表、川越投手の立ち上がりをとらえたマリーンズ打線はいきなりの3連打で1点を先制すると、さらに1死後の連続四球で押し出しで1点を追加します。しかし、一気にたたみかけることはできず、三者残塁。しかも、スタメンマスクの橋本選手が三振した時に腰を痛め、交代となってしまいました。
 小林宏投手は、初回に1死から早川選手に1号ソロを打たれて1点を返されます。そして打線は2回の1死1・2塁、3回の無死1・2塁から1死満塁をいずれも得点できず、3回で早くも7残塁となってしまいます。

 するとその裏、小林宏投手は先頭の村松選手に二塁打を打たれ、死球で無死1・2塁とした後、ガルシア選手の適時打で追いつかれ、さらに犠飛で勝ち越されます。続く4回にも1点を追加され、5回に今江選手の適時打で再び1点差に迫るものの、7回の無死2塁を生かせないなど、反撃できません。
 そしてその裏、1死2塁としたところで小林宏投手が降板。すると2番手の藤田投手が3連続適時打を喫してダメ押しをされます。そして8・9回を加藤投手に抑えられ、3対7で敗戦。再び貯金ゼロとなってしまいました。観客数は2万2千4百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは牧野投手と寺原投手が先発。イーグルス打線が初回にいきなり6安打で4点を取り、寺原投手は犠打による1死を取っただけでKOされます。牧野投手は2回に失策がらみで2点を返されるものの、6回までその2点に抑えます。一方、イーグルスは5・6回に1点ずつ追加。結局6対3でイーグルスが勝ち、昨年を上回る39勝目を挙げています。観客数は1万6千4百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは金村投手と西口投手が先発。初回に和田選手の適時打で先制したライオンズが、4回に細川選手の6号満塁本塁打が出て5対0とし、金村投手をKOします。一方、西口投手は7回まで1失点。8回に星野投手から稲葉選手が22号ソロを放って3点差に迫りますが、その裏、リーファー選手の適時二塁打でダメ押し。8回途中から登板した小野寺投手が24セーブ目を挙げています。観客数は1万9千2百人ほどでした。
 この結果、1日でライオンズが首位復帰。3位ファイターズとの差は2となっています。

 横浜のベイスターズ対タイガースは三橋投手と安藤投手が先発。3回にシーツ選手と金本選手の連続適時打で先制したタイガースが5回にシーツ選手の17号2ランで中押しし、8回には浜中選手のこれまた17号3ランでダメ押し。一方、安藤投手は5安打1四球で今季初完封で5勝目を挙げ、タイガースが8対0で快勝しました。観客数は2万3千7百人ほどでした。なお、この試合終了後の会見で、ベイスターズの牛島監督が辞任発表をしています。
 広島のカープ対スワローズはロマノ投手と鎌田投手が先発。スワローズ3点リードの5回裏に連続四球と安打で無死満塁としたカープが、適時打3本と犠飛で逆転。7回にも嶋選手の23号2ランで追加点を挙げ、8対5でカープが勝っています。観客数は1万2千3百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は佐藤充投手と姜投手の先発で読売が勝ったようです。姜投手は来日初完封を無四球で飾っています。観客数は3万8千2百人ほどでした。

2006年09月02日

中盤の逆転と継投陣の完全救援で勝利

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズは中山投手と清水直行投手が先発。初回、清水直投手は1死から連打され、さらに本塁打を喫し、いきなり3点を奪われます。
 いきなりの援護でプロ初勝利の可能性が高まった中山投手ですが、直後の2回にマリーンズが1死2・3塁から内野ゴロの間に1点を返します。さらに4回には2死1塁からワトソン選手が5号2ランを放ち、同点に追いつきます。
 2・3回は抑え、通算1000投球回数も達成した清水直投手ですが、追いついてもらった直後の4回に、1死から四球と安打で走者を出すと、続く相川選手に11号3ランを打たれ、再び3点のリードを許してしまいます。余談ですが、この試合で出た3本の本塁打はいずれもバックスクリーンの似たような所に飛んでいました。

 これで5回を抑えればプロ初勝利の権利を得る中山投手ですが、その5回に1死から大塚選手が四球で出塁し、青野選手の二塁打で2・3塁となり、続く福浦選手にも2点適時打が出て1点差に。ここであと2死というところで中山投手は降板となりました。なお、左の中山投手に対し、挙げた5打点は福浦選手・ワトソン選手といずれも左打者によるものでした。
 その裏、先頭の塩崎選手に安打されたところで清水直投手は降板。2試合続けて5回を投げれなかったというのはかなり珍しいのではないでしょうか。
 しかし、このベンチの決断が大成功。2番手で登板の高木投手が、この無死1塁から3・4・5番を抑えます。すると直後の6回、無死1・2塁から犠打で2・3塁とすると、途中出場の辻選手が左中間を抜く2点適時二塁打を放ち、ついにマリーンズは逆転に成功します。
 その裏も高木投手は3人を完璧に抑えます。そして7回には今江選手のスクイズで、8回には福浦選手の犠飛とパスクチ選手の12号2ランでダメ押しし、11対6と大差をつけました。
 マリーンズは7回は藤田投手、8回は藪田投手、そして9回は大差ながら登板間隔が空いた事もあって小林雅英投手が登板。いずれも走者を一人も出しません。結局、5回途中から高木投手が登板してから、合併球団打線を完璧に抑えました。
 これで再び貯金1に。高木投手は今季2勝目を挙げています。観客数は2万2千5百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは一場投手と斉藤和投手が先発。4回まで完璧に抑えた一場投手ですが、4回に松中選手に19号ソロを打たれて先制されると、6回には3点を奪われて降板となります。一方の斉藤和投手は、解説者が「調子が悪いがそれを意識してまとめている」と評する投球で8回を3安打1死球で無失点。9回に馬原選手がソロを打たれたものの、4対1でホークスが勝利。斉藤和投手は16勝目を挙げ、防御率も1.77とさらに下げています。観客数は1万6千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは涌井投手とダルビッシュ投手の20歳対決。2回に森本選手の適時打で先制したファイターズが3回に小笠原選手の29号ソロと稲葉選手の21号3ランで4対0とします。しかし、5回の無死満塁、さらに6回の1死3塁という好機をファイターズが逃すと、6回裏にここまで2安打無失点だったダルビッシュ投手が先頭打者を歩かせると、カブレラ選手と和田選手の連続二塁打で1点を失ってなお無死2・3塁という所で降板。続く武田勝投手・押本投手もそれぞれ適時打を打たれ、ライオンズが1点差に迫ります。
 しかし、直後の7回表に、先頭のセギノール選手がこの試合4安打目となる19号ソロをバックスクリーンに叩き込み、即座に突き放します。そして自慢の救援陣がライオンズ打線の反撃を抑え、2点差で迎えた9回表に、2死満塁から「抑え捕手」の中嶋選手が走者一掃の適時二塁打を放ち、貴重なダメ押し。そのまま8対5でファイターズが勝ちました。
 お立ち台は、3打点に加え、強肩で赤田選手の盗塁も刺した中嶋選手でした。今日は大阪ドームで高木投手が6打者を完璧に抑えて勝利投手になるなど、現在二人しかいない、元ブレーブスの選手が活躍した一日でした。また、ダルビッシュ投手は8連勝で10勝目に達しています。
 この結果、ホークスが首位に。また、上位3チームが1.5ゲーム差の中にひしめく大接戦となっています。観客数は2万8千1百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは杉山投手と那須野投手が先発。2回に鳥谷選手と矢野選手の連続本塁打で3点を先制したタイガースが、4回には杉山投手の2点適時打で追加点を挙げます。投げては杉山投手は7回を8安打2四球ながら3失点。そして8回をウイリアムス投手が抑えた後、9回は吉野投手が登板。3人で抑え、今季初セーブを挙げ、タイガースが5対3で勝っています。観客数は2万5千6百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズはフェリシアーノ投手とガトームソン投手が先発。序盤でカープが2点をリードし、フェリシアーノ投手は5回を無失点に抑え、プロ初勝利の権利を得ます。しかし6回に無死1塁から岩村選手が28号2ランを放って追いつくと、続くラミレス選手に21号ソロが出て逆転。さらに7回にはガトームソン投手の1号2ラン、さらには岩村選手の2打席連続となる29号2ランで追加点を挙げたスワローズが8対4で勝っています。観客数は1万1千9百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は山本昌投手と内海投手が先発。読売の2点リードで迎えた6回裏に荒木選手・井端選手が連打した後、福留選手の22号2ランでドラゴンズが逆転。さらに2死満塁と攻め、立浪選手の走者一掃となる代打適時三塁打が出てこの回一挙6点。そのままドラゴンズが6対2で勝ち、マジックを24としています。観客数は3万8千3百人ほどでした。

ホークス、ライオンズと勝数並ぶ

[ 野球 ]

 唯一行われた仙台のイーグルス対ホークスは有銘投手と杉内投手が先発。7回裏にイーグルスが勝ち越しますが、直後の8回表にホークスが追いついて延長戦に。そして10回表に一気に7点を勝ち越したホークスが9対2で勝利。これで首位ライオンズと勝ち数で並び、ゲーム差も0.5に迫っています。観客数は1万6百人ほどでした。

2006年09月01日

タイガース、川上投手を打ち崩し逆転勝ち

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは福原投手と川上投手が先発。3回までに5点を取られたのを見たときは、「川上投手相手だから今日も・・・」と思ったのですが、小刻みに反撃して1点差で迎えた8回裏、1死1塁から浜中選手が16号逆転2ランを放つと、続く鳥谷選手にも11号ソロが出ます。9回に藤川投手は1点を失ったものの、8対7で逃げ切り、ゲーム差を7に縮めています。観客数は4万8千4百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは石川投手と門倉投手が先発。ベイスターズ1点リードで迎えた9回裏に、2死満塁でラミレス選手がクルーン投手から2点適時打を放ち、5対4でスワローズが逆転サヨナラ勝ちをしています。観客数は1万3千人ほどでした。
 福岡の読売対カープは西村投手と黒田投手が先発。4回に東出選手と嶋選手の適時打でカープが3点を先制。これが両チームを通じて唯一の得点に。黒田投手は7回を3安打無四球で0点に抑え、8連勝で13勝目を挙げています。観客数は2万人ほどと、ホークス戦の平均より1万近く少ない入りでした。

 唯一のパリーグとなった札幌のファイターズ対イーグルスは立石投手とグリン投手が先発。7回にファイターズが追いついて延長に入り、11回に無死満塁から稲葉選手のサヨナラ打が出てファイターズが6対5で勝利。プレーオフ進出マジックを11としています。観客数は1万4千2百人ほどでした。

2006年08月30日

あと一歩で追いつけず貯金ゼロに

[ 野球 ]

 今日のマリンスタジアムは今季2度目の全席1,500円均一(FC会員は1,000円均一)の「ビアスタジアム」でした。休みが取れたので、観戦を計画。昨年同様、早朝に球場に行き、「場所取り」をしたのですが、開門時間が早まった事に気づかず、結局16時に着いた時は既に入場開始。私は「上席は諦めて2階でいい」と言ったのですが、嫁さんが執念で(?)やや三塁側ながらSS席の並びを発見。定価4,500円の席に1,000円で座ることができました。やはり諦めなければいいことがあります。
 試合開始前に雨が降り、試合前の練習も室内だったのですが、なんとか試合時刻には雨が上がり、定刻通りの開始となりました。
 そのマリーンズ対ホークスは和田投手と古谷投手が先発。新人の古谷投手はプロ初登板初先発です。
 その古谷投手、初回は安打と犠打で1死2塁としますが、そこから田上選手、さらには松中選手を打ち取って無失点に抑えます。続く2階もズレータ選手とカブレラ選手を打ち取りますが、そこから続く仲澤選手に四球を出してしまいます。すると、続く本多選手との新人対決で適時三塁打を喫してプロ初失点。さらに山崎選手にも適時打を打たれます。

 さらに続く3回表、先頭の田上選手に初球を左翼席に運ばれて3点目を失うと、続く松中選手には巧く1・2塁を抜かれ、ここで古谷投手は降板。残念なデビュー戦となってしまいました。
 さて、マリーンズの攻撃ですが、初回に先頭の大塚選手が安打で出塁しますが、盗塁を狙ったところ、逆を衝かれて一塁に投げられ、アウトになり、結局三者凡退に終わります。2回も先頭のベニー選手が安打するものの無失点に終わります。
 続く3回裏、1死からまた大塚選手が先ほどと同じような所に安打を放って出塁すると、再びスタートを切ります。するとそれをまた見抜かれて和田投手は一塁へ送球。ここまでは1回と全く同じでしたが、ズレータ選手の送球が大塚選手に当たり、2塁セーフ。記録は盗塁成功となります。そして2死から福浦選手が中前に落とし、1点を返しました。
 3回途中から登板のバーン投手は、4回に1点を失ったものの、5回から7回途中まで走者を出さず、その1点だけに抑えます。一方のマリーンズも4回裏に今江選手の9号ソロで1点を返しますが、和田投手、さらには7回途中から登板の吉武投手に抑えられます。
 そして8回、前の回から登板の藤田投手が連打で無死2・3塁に。ここで登板の藪田投手はズレータ選手は打ち取ったものの、続くカブレラ選手に犠飛を打たれ、3点差にされてしまいます。
 しかしその裏、2死1・3塁から途中出場の橋本選手が適時打を放って1点を返し、続く渡辺正人選手のところで代打にワトソン選手を送ります。ここでホークスが左の篠原投手を送ると、代打の代打に里崎選手が登場。土曜のイーグルス戦の時、本塁でのクロスプレーで怪我をしたために日・火曜と欠場し、今日の試合前の守備練習にも出ていないほどでした。しかしその体調ながら、左翼へ二塁打を放ち、この試合初めての1点差に迫ります。続く大塚選手のところでホークスは8回ながら馬原投手を投入。この試合3安打と好調だった大塚選手ですが、いい当たりのファウルの後、捕飛に打ち取られます。
 そして9回表、藪田投手が先頭の本多選手に2号ソロを打たれます。その裏、1死から連打で1・2塁と一発出れば逆転サヨナラとしますが、ここは馬原投手が踏ん張り、パスクチ選手・さらには今江選手が打ち取られて試合終了。6対4でホークスが勝ちました。
 これでマリーンズはついに貯金がゼロに。ファイターズとのゲーム差は9となり、「プレーオフ進出逆マジック」も12となってしまっています。観客数は2万7千9百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスは八木投手と山村投手が先発。3回までにファイターズが6点を挙げ、投げては八木投手が7安打5四球ながら完封で10勝目を挙げています。観客数は1万6千1百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ライオンズは平野佳投手と松坂投手が先発。2・3回にライオンズが9安打を集めて4点を取り、平野佳投手をKO。松坂投手は3点を失いながらも完投で14勝目を挙げています。観客数は2万1千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは下柳投手と朝倉投手が先発。ドラゴンズが2点先制するも、タイガースが終盤に小刻みに反撃し、ついに8回に逆転します。しかし前の回から登板の藤川投手が9回2死無走者から井上選手に6号ソロを喫して同点に。結局延長12回3対3で引き分けとなりましたが、ドラゴンズのマジックは一つ減って25に。文字通り「内容といい結果と言い、まさしく負けに等しい引き分け」でした。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズはゴンザレス投手と吉見投手が先発。ベイスターズが序盤でリードしますが、リグス選手の32号2ランなどで追い上げたスワローズが、6回に宮出選手の8号ソロでついに逆転。そのまま5対4でスワローズが勝ちました。リグス選手は2番打者で30本目を放っていますが、これは新記録だそうです。観客数は1万4千1百人ほどでした。
 福岡ドームの読売対カープはグローバー投手と佐々岡投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万2千7百人ほどでした。

2006年08月29日

今季3番目の大敗を喫する

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは久保投手と新垣投手が先発。3回までは0対0でしたが、4回表に2死から松中選手が安打し、続くズレータ選手の25号2ランでホークスが先制すると流れがガラリと変わります。
 久保投手は5回は抑えたものの、6回に2死1・2塁から柴原選手とカブレラ選手の連続適時打で3点を追加され、久保投手はここでKO。続く6回には継投陣が打ち込まれた上に失策もからみ、一挙7点を追加されて12対0となってしまいます。

 新垣投手は8回まで1安打2四死球。9回に2安打で1死1・3塁とマリーンズも反撃しましたが、後続がなく、そのまま12対0で完封負けとなっています。今日は試合前の宿舎に入院中の王監督が檄を飛ばしたそうですが、それが効いたのか、文字通りの完敗でした。明日は観戦なので、その効力が切れていることを祈りたいのですが・・・。これで「プレーオフ進出逆マジック」は14に減ってしまっています。観客数は2万6千8百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスは橋本投手と岩隈投手が先発。岩隈投手は今季初登板です。2回にイーグルスが2点を先制するものの、直後にファイターズが追いつき、3回には岩隈投手の制球が乱れて無安打で1点を勝ち越します。さらに7回に1点を追加した時は、ファイターズが現在8連勝中で対イーグルス11連勝中。そして自慢の救援陣、という事もあり、試合が決まったかと思いました。
 ところが8回から登板の武田久投手が、連打に失策もからんで1点を失って降板。そして1点差で迎えた9回に登板のマイケル中村投手も1死1・3塁から飯田選手に同点適時打と、ともに救援失敗し、延長に入ります。
 そして12回表に、1死1塁からバレント選手が来日2ヶ月にしての1号2ランを放ってイーグルスが勝ち越し。その裏は吉田投手が中軸を3人で抑え、今季初セーブを挙げ、イーグルスが6対4で勝っています。試合時間は5時間15分、観客数は1万6千人ほどでした。
 神戸の合併球団対ライオンズはデイビー投手とギッセル投手が先発。7回に合併球団が2点を取って逆転しますが、直後の8回表にカブレラ選手に27号3ランが出てライオンズが再び逆転します。その裏、先頭の塩崎選手が二塁打を放ち、内野ゴロで3塁に進んだ時に豪雨となります。同じ県内にある甲子園球場はこの雨で降雨コールドになったわけですが、2点差を追う合併球団としては、当然ながら再開に向けて頑張ります。結局、1時間以上中断の末に再開し、1点を返します。そして2点差で迎えた9回裏、小野寺投手からガルシア選手が同点2ランを放ち、延長に入ります。そして迎えた11回裏に、長田投手がサヨナラ本塁打を打たれ、合併球団が8対6で勝っています。試合終了は23時半過ぎ、観客数は1万1千9百人ほどでした。
 今日は23時越えの試合が二つ。しかもいずれも今年売り出し中のリリーフエースが同点にされ、最後は低打率打者の意外な一発で決まる、という似たような終わり方でした。

 甲子園のタイガース対カープは井川投手と中田投手が先発。苦手に中田投手相手に初回に先制したタイガースは、同点になった3回には金本選手の適時打などで2点を勝ち越し。さらに続く4回には1死から四球の後に5連打し、続く矢野選手の12号2ランが出て一挙6点を勝ち越します。井川投手は大量点にも守られて、8回を7安打ながら無四球で2失点。そして8回表を抑えた直後に雨でコールドとなり、9対2でタイガースが勝利。久々にドラゴンズのマジックが減りませんでした。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは石井一投手と三浦投手が先発。初回にリグス選手の31号ソロで先制したスワローズが、さらに田中浩選手の3号3ランも出て一挙4点を奪います。一方、ベイスターズ打線は石井選手が4号ソロを含む4安打を放つなど9安打を放ちますが、得点はそのソロの1点のみ。2回以降立ち直った三浦投手はそれ以降8回までを0点に抑えましたが、その好投は報われず、4対1でスワローズが勝っています。観客数は1万5千3百人ほどでした。
 熊本の読売対カープはパウエル投手と大竹投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万4千7百人ほどでした。

2006年08月28日

昨日のプロ野球結果と今週の週刊誌の見出し

[ 野球 ]

 昨日書けなかった試合の結果と観客数は以下の通りです。
 札幌のファイターズ対合併球団は金村投手と川越投手のエース対決。4回に谷選手の適時打で合併球団が先制するも、6回にセギノール選手の適時打で追いついたファイターズが8回にまたもやセギノール選手の適時打で逆転。さらに稲葉選手も続いて計2点。9回はマイケル中村投手が抑え、3対1でファイターズが勝利し、プレーオフ進出マジックを15に。観客数は3万5千3百人ほど。札幌ドームは8月半ばのマリーンズ戦から6戦連続での3万人越えとなっています。
 福岡のホークス対ライオンズの首位攻防戦は寺原投手と西口投手が先発。初同点で迎えた5回に、最近、「バント打法」が好調の細川選手の4号ソロで勝ち越し、さらに2点を追加。その後も点を取り合いましたが、この3点差が最後まで残り、8対5でライオンズが勝利。両チームのゲーム差は2ですが、残りの直接対決が2試合のため、現時点でホークスの「自力勝率1位」が消滅しています。観客数は3万5千1百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは佐藤充投手と山口投手が先発。同点で迎えた7回に山北投手がマウンドに上がりますが、2死を取った後に連打されて降板。続いて登板した木塚選手が決勝打を喫し、この回計3点を取ったドラゴンズが6対3で勝利。山北投手は古巣相手に今季初敗戦を喫しています。これでドラゴンズは連敗を止め、マジックを26にしています。観客数は3万7千4百人ほどでした。
 帯広のスワローズ対カープは鎌田投手とロマノ投手が先発。初回にラミレス選手の犠飛で先制したスワローズが6回にはリグス選手の30号ソロなどで3点を追加。鎌田投手は6回途中まで無失点に抑え、以下3投手の継投を経て最後は高津投手が抑え、4対1でスワローズが勝っています。観客数は1万6百人ほどでした。
 余談ですが、この昨日までの2~3連戦。関東での試合が一切なく、北海道で2カードあるという、かなり珍しい週末でした。

 ところで、今週あたりの週刊誌の広告を見ていると、甲子園で優勝した早実の斉藤投手がどこも大見出しになっていました。引き分けたほうの決勝の試合は見ていたのですが、まさかあの時は、ここからこんな「国民的ヒーロー」が誕生するとは夢にも思いませんでした。まあ、早実で甲子園の優勝投手になれば、選手でも監督でも世界一になる、という前例があるので、騒がれるのも無理はないのかもしれませんが・・・。
 ちなみにあの延長15回引き分けの試合は、駒大苫小牧が先制した直後の8回裏に、早実の選手が二塁打を放つと、左翼手の返球が悪く三塁に進み、続く打者の犠飛で同点、という展開でした。「れば・たら」は意味がないのは承知していますが、あそこで左翼手が普通に返球していたら、今週の週刊誌の見出しはどうなっていたのだろうか、などと思ってしまいました。
 それにしても、一週間たった今更言うのもなんですが、やはり「延長15回完投した翌日に9回を完投。しかもいずれも真夏の炎天下」というのはどうなのでしょうか。高校野球にもWBCのような球数制限を設けるべきなのでは、と思いました。

渡辺俊介投手、完投で3ヶ月ぶりの勝利

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは一場投手と渡辺俊介投手が先発。初回にマリーンズがいきなり4点を挙げたものの、渡辺俊投手は2回までに3点を返されて1点差に。これを携帯メールで見た時は、「これを勝てなかったら・・・」と心配したのですが、その後打線は追加点を挙げ、一方の渡辺俊投手は3回以降イーグルス打線を2安打2四死球で無失点に抑え、7対3でマリーンズが勝利。渡辺俊投手は誕生日に完投で約3ヶ月ぶりの勝利を挙げています。一軍復帰即スタメンの大松選手と橋本選手があわせて3打点と起用に応えたようです。しかしながら、ファイターズが勝ったために、「プレーオフ進出逆マジック」は15となっています。観客数は1万4千3百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は杉山投手と姜投手の先発で、8回に2点を勝ち越したタイガースが3対2で勝利。復帰後初登板の藤川投手が勝ち星を挙げています。久々のお立ち台で藤川投手は感極まっていました。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 その他の結果は明日書きます。

2006年08月26日

3日連続の延長戦の末サヨナラ負け

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズはグリン投手と小野投手が先発。初回、無死1・2塁から何と福浦選手が犠打で走者を進め、里崎選手の内野ゴロの間に先制します。さらに2回は無死1・2塁から犠打失敗の後、塀内選手がその失敗を帳消しにする2点適時二塁打を放ち、3対0とします。
 小野投手は3回まで毎回先頭打者を出しますが、併殺二つもあり、5回を0点に抑えます。一方、立ち上がりに失点したグリン投手ですが、尻上がりに調子を上げてきます。速球は151kを越え、4回から6回にかけて7者連続奪三振を記録するなど、マリーンズ打線を抑えます。

 すると、その好投に応えたイーグルス打線が反撃。6回に4安打で2点を返します。さらに7回から登板の藤田投手が2死からリック選手が安打され、ここで登板のバーン投手が昨日の怪我で欠場したフェルナンデス選手に代わって四番に入った山崎武選手に同点適時打を打たれます。
 しかし直後の8回、先頭のパスクチ選手が四球を選ぶと、続く福浦選手の一塁ゴロの時に、一塁手の送球が代走の大塚選手に当たり、大塚選手は一挙3塁へ。ここで四番の里崎選手が意表のスクイズ。顔の近くに来た球を当て、勝ち越し点を挙げます。
 こうなると8回は藪田投手が抑え、9回に小林雅英投手が登板します。ところが、二日連続で1イニングを越えて投げていたためか、本来の調子ではありません。先頭の高須選手が安打し、1死後にリック選手がつなぐと、山崎武選手が2打席連続の同点打を放ちます。さらに吉岡選手が左前打を放ちますが、これは途中出場の平下選手の好返球もあって本塁タッチアウトとなり、マリーンズにとっては3日連続の延長戦に入ります。
 そして11回表、先頭のベニー選手が安打すると、代走の早坂選手が盗塁を決めます。そして今江選手が左前打を放ちますが、憲史選手の好返球もあり、俊足の早坂選手でしたが、本塁タッチアウトに。勝ち越しなりません。
 その裏、前の回から登板の小宮山選手が1死から草野選手に安打されると、リック選手が本日5本目となる安打でつなぎ、1死1・3塁に。ここで山崎武選手が、3打席連続打点となるサヨナラだを放ち、イーグルスが5対4で勝ちました。
 これでファイターズのプレーオフ進出マジックは16に。ゲーム差も8となってしまっています。観客数は2万人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団はダルビッシュ投手と中山選手が先発。2回に稲葉選手の2試合連続となる18号ソロでファイターズが先制。ダルビッシュ投手は7回を5四球ながら3安打無失点に抑え、以下は武田久投手・マイケル中村投手で完封リレー。中山投手も7安打1四球1失点と好投し、プロ初完投を果たしましたが、援護がありませんでした。ファイターズは6連勝。観客数は3万2千5百人ほどでした。
 福岡のホークス対ライオンズの首位攻防戦は斉藤和投手と涌井投手が先発。初回に死球と失策で無安打で先制したホークスが、2回に追いつかれた直後にカブレラ選手の6号ソロで勝ち越し、さらに4回にはズレータ選手の23号満塁本塁打で6対1とします。しかし斉藤和投手は、先週同様に本調子でなく、6回に5安打で4点を失って1点差に迫られます。しかし、7・8回にホークスが犠飛2本で突き放し、8対5で勝ち、ゲーム差を1に縮めました。これでパリーグは2.5ゲーム差の中に3チームがひしめきあう混戦になっています。観客数は3万4千8百人ほどでした。

 帯広のスワローズ対カープはガトームソン投手とフェリシアーノ投手が先発。初回にスワローズ先制しますが、6回に追いついたカープが8回に2死無走者から連打で好機を作り、森笠選手が勝ち越し適時打を放ちます。これが決勝打となり、2対1でカープが勝っています。観客数は8千3百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは山本昌投手と三橋投手が先発。4回に先制したドラゴンズが6回に吉村選手の21号2ランで追加点を挙げ、9回にもダメ押し。三橋投手は6回を3安打無失点で、以下も継投陣が抑え、4対0と完封リレーを達成。ドラゴンズは4連敗となっています。観客数は3万7千6百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売はオクスプリング投手と内海投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万8千5百人ほど。これでタイガースはカープ・読売と下位相手に5連敗。おかげでドラゴンズは連敗しながら毎日マジックを減らしています。

2006年08月25日

有銘投手に抑えられ、今季初の引き分け

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは有銘投手と小林宏之投手が先発。2回表に無死2・3塁という絶好の先制機をむかえたマリーンズですが、そこから3人が打ち取られます。すると、その裏、小林宏投手が憲史選手に2号ソロを打たれて先制されます。
 その後、打線は、4回の無死1塁を生かせないなど、有銘投手に抑えられます。しかし6回、2死から里崎選手が安打で出塁すると、意表の盗塁が成功し、ここでベニー選手に適時二塁打が出て同点に追いつきます。

 マリーンズはその後も7回に2死3塁、9回に1死2塁と得点機を作りますが、10安打しながら有銘投手を打ち崩せません。一方、小林宏投手も9回を6安打4四死球と走者は出しましたが、ソロ1本の1点に抑え、延長に入ります。
 そして10回裏、2番手の藪田投手に対し、2死から連打と四球でイーグルスが満塁のサヨナラ機を作ります。ここでフェルナンデス選手は3塁線を抜こうかという当たりを放ちますが、途中出場の今江選手がこれを好捕。1塁送球も間に合い、なんとかサヨナラ負けを逃れます。一方、フェルナンデス選手はこの走塁の最中に足を痛め、ここで退場となりました。
 有銘投手は延長に入ってからより調子が上がり、走者を一人も出しません。一方のマリーンズも延長からは藪田投手・神田投手・藤田投手・小林雅英投手とつなぎ、イーグルス打線を抑えます。そのまま1対1で引き分けとなりました。
 有銘投手は延長12回を10安打1四球17奪三振で1安打完投。延長12回完投は私の記憶にある限りでは2003年9月の渡辺俊介投手以来ではないかと思われます。また、前々回のマリーンズ戦では6回コールドで無失点、その前は1回を無失点ですから、これで19イニングで1点、という計算に。苦手を作ってしまったのかもしれません。
 この引き分けにより、ファイターズのプレーオフ進出マジックは1つ減って17に。文字通り「負けに等しい引き分け」でした。観客数は1万3千5百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズはマルティネス投手と門倉投手が先発。6回に3連打と犠飛でベイスターズが先制。その裏、ドラゴンズも1点を返しますが、得点はそれだけ。9回には鈴木選手の代打適時打で追加点を挙げ、その裏はクルーン投手が抑え、ベイスターズが3対1で勝っています。観客数は3万5千人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は福原投手と上原投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万8千5百人ほどでした。タイガースはこれで4連敗。ドラゴンズも3連敗ですが、マジックは着実に減っていっています。

2006年08月24日

延長11回の大量点で連敗止める

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは松永投手と清水直投手が先発。2回に里崎選手が四球で出た後、ベニー選手に久々となる12号2ランが出て先制します。
 ところが、その裏に1点を返された清水直投手が、続く3回に1死1・2塁から暴投で走者を進めた後、和田選手の2点適時二塁打で逆転されます。
 しかしその直後の4回、先頭の里崎選手が安打を放つと、ベニー選手がまたも初球を左翼席に叩き込み、2打席連続の13号2ランを放って逆転。3安打で4点と効率よく得点します。

 効率のいい援護をもらいながら、今日の清水直投手はどうも調子が出ません。その裏1死から連続二塁打を打たれて追いつかれ、さらにカブレラ選手を歩かせたところで7安打4四球4失点。今季最短の3回2/3での降板となりました。
 しかし、昨日・一昨日と失点していた中継ぎ陣が好投。この2死1・2塁の危機で登板したバーン投手が和田選手を抑えると、5・6回も安打はされるものの無失点に抑えます。7回から登板の神田投手は1死を取った後に満塁にしてしまいますが、ここで登板の藪田投手がこの危機を凌ぐと、さらに8・9回も抑えます。
 このように投手陣は頑張りますが、打線もライオンズの継投陣に抑えられます。7回には先頭のサブロー選手が二塁打を放ち、犠打で1死3塁となりますが、得点できません。
 そのまま延長に入り、10回裏、マリーンズは藤田投手を投入しますが、先頭の福地選手に死球を当ててしまい、犠打で2塁に進まれ、2死後に中軸を迎えたところで小林雅英投手に交代します。このサヨナラ機で小林雅投手は、カブレラ選手は2-3から歩かせたものの、和田選手を打ち取り、何とか凌ぎます。
 11回表に、ライオンズも小野寺投手を投入しますが、先頭のパスクチ選手が安打を放ち、福浦選手も渋く二遊間を抜いて無死1・3塁に。そして1死後に本日2本塁打3安打4打点で、しかも延長で無類の勝負強さを発揮するベニー選手が打席に。遊ゴロとなってバックホームされますが、パスクチ選手の長い足がブロックをかいくぐって生還し、野選で逆転。ベニー選手は本日5打点で、先制・逆転・決勝の打点を挙げた事になります。
 さらに今江選手の安打でつなぐと、サブロー選手、さらには塀内選手・青野選手にも適時打が出てこの回一挙5点を勝ち越し、小野寺投手をKOしました。1日のライオンズ戦で小林雅投手が5点を奪われましたが、その借りを返した、といったところでしょうか。
 その裏、小林雅投手は先頭のリーファー選手に一発を浴び、さらに2死2・3塁にまでしますが、最後は赤田選手を三振に打ち取り試合終了。連敗を4で止めています。一方、ライオンズは18残塁。これはワーストタイ記録だそうです。観客数は1万6千人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズは山村投手と立石投手が先発。初回にイーグルスが先制しますが、直後の2回表に5安打で4点を取ったファイターズが逆転すると、稲葉選手にランニング本塁打が出るなど、4回までに10得点と序盤で試合を決めます。イーグルスが山村投手をなかなか代えず、一方の立石投手は「ノルマ」が決まっているため、両先発が1失点と11失点でともに6回でマウンドを降りる、という珍しい事になりました。結局、ファイターズが13対1と大勝して5連勝。プレーオフ進出マジックを18にしています。観客数は1万6千5百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ホークスは平野佳投手と神内投手が先発。6回にホークスが逆転しますが、8回に追いついた合併球団が、9回に塩崎選手が馬原投手からサヨナラ打を放ち、3対2で合併球団が勝っています。観客数は1万7千1百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは黒田投手と安藤投手が先発。6回に浜中選手の適時打でタイガースが勝ち越しますが、8回に3番手の久保田投手が前田選手に13号逆転2ランを放たれ、3対2でカープが勝利。黒田投手は完投で12勝目を挙げています。1万7千1百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは川上投手と石川投手のエース対決。ところが4回にラミレス選手の20号2ランでスワローズが先制すると、続く5回にはリグス選手とラミレス選手の適時打で3点を取り、川上投手から計5得点。ドラゴンズは10安打しながらソロ1本の1点だけで、5対1でスワローズが勝っています。観客数は3万3千9百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は那須野投手とグローバー投手が先発。序盤でベイスターズが3点リードしますが、4回に李選手の37号3ランで追いついた読売が5回にも3点を挙げて逆転します。ところがその裏にベイスターズが打者11人・6安打で一挙5点を取って逆転。8回には吉村選手の20号2ランで突き放します。
 ベイスターズは継投陣が6回以降無安打に抑えました。その6回から投げた山北投手が移籍後かつ今季初の勝利を挙げています。観客数は2万2千3百人ほどでした。

2006年08月23日

4連敗で3位と7ゲーム差に

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは松坂投手と成瀬投手の横浜高校対決。成瀬投手は、初回に1死から連打され、内野ゴロの間に先制され、さらに和田選手の16号2ラン、平尾選手の5号ソロと連発を食らい、いきなり4点を失ってしまいます。
 打線は3回に先頭の塀内選手が歩くと、一番に抜擢された平下選手のバント安打でつなぎ、ワトソン選手の適時二塁打と福浦選手の犠飛で2点を返します。さらに続く3回も二塁打で出た里崎選手をベニー選手の犠飛で返し、1点差にまで迫ります。

 しかし、二番手で登板して5回の危機を凌いだ小宮山投手が、6回に連打とスクイズで大きな追加点を奪われます。さらに7回には和田選手のこの日2本目となる17号2ランを打たれてしまいます。
 一方、打線のほうも5回から8回まで松坂投手の前に安打が出ず、12三振を奪われます。9回も小野寺投手の前に三者凡退。7対3で敗れ、対ライオンズの負け越しが決まってしまいました。ファイターズとのゲーム差は7となり、貯金も1となっています。観客数は2万3千人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズは牧野投手と八木投手が先発。イーグルスが追いついた直後の6回表に、ファイターズが3点を勝ち越しますが、直後にイーグルスが4点を奪って逆転します。
 ところが続く7回表、小笠原選手とセギノール選手の連打に稲葉選手の犠打で1死2・3塁と逆転機を築きます。ここでイーグルスは福盛投手を投入しましたが、新庄選手が左翼ポール際に15号3ランを放ち、逆転します。そして8回にも1点を加えたファイターズが武田久投手とマイケル中村投手の継投で逃げ切り、9対6で勝っています。これでファイターズのプレーオフ進出マジックは残り25試合で19となっています。観客数は2万2百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ホークスは、セラフィニ投手と和田投手が先発。約2ヶ月ぶりの登板となったセラフィニ投手ですが、安打と四死球でいきなり満塁とし、ズレータ選手の安打で先制されると、仲沢選手の走者一掃の適時三塁打、さらに自らの暴投で一挙5失点。この回でKOとなってしまいました。和田投手は6回を2失点に抑え、以下吉武投手と藤岡投手で抑え、6対2でホークスが勝っています。仲沢選手がプロ初のお立ち台に立っています。観客数は2万5百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは大竹投手と下柳投手が先発。1回表にタイガースが金本選手の適時打などで2点を先制しますが、その裏、下柳投手がいきなり3連打で1点を返され、さらに押し出し死球で追いつかれた後、併殺の間に逆転されます。さらに嶋選手の二打席連続本塁打で追加点を奪われ、6回には二番手のダーウィン投手も打ち込まれ8失点。そのままカープが8対3で勝ち、ドラゴンズのマジックは30となっています。観客数は1万6千8百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手とゴンザレス投手が先発。序盤でスワローズが4点を取ってリードしますが、ドラゴンズも反撃。そして2点差で迎えた9回に木田投手から1点を返し、なおも2死1・2塁としますが、ここで登板の高津投手が抑え、スワローズが4対3で逃げ切り、ドラゴンズの本拠地連勝記録を13で止めています。観客数は3万5千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は吉見投手とパウエル投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万4千9百人ほどでした。

2006年08月22日

大敗でついに自力プレーオフ消滅

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズはギッセル投手と久保投手が先発。初回の2死からの満塁は逃したマリーンズ打線ですが、2回に先頭の今江選手が三塁打を放ち、続くサブロー選手の犠飛で先制します。さらに3回にはパスクチ選手の11号ソロが出て、1点を追加しました。
 久保投手は2回・3回と先頭打者に安打されながら、後続は断ちます。ところが4回、先頭の石井義選手に内野安打を許すと、続くカブレラ選手に左翼席に飛び込む25号2ランを打たれ、あっさり追いつかれます。さらに四球二つで走者を出すと、細川選手の適時打で勝ち越され、さらに福地選手に2点適時打を打たれ、この回5点を取ったライオンズが逆転。久保投手はここで降板となってしまいました。

 2番手のバーン投手は5回までは抑えましたが、6回に連打されて降板します。さらに高木投手をはさんで2死満塁で神田投手が登板しますが、連続押し出しで2点を追加され、7回にも3安打で2点を追加されます。8回にもさらに1点取られ、ついに二桁失点となってしまいました。
 一方、打線のほうは3回途中からギッセル投手の前に18人連続で凡退と完全に抑えられてしまいます。9回に久々に安打が出たものの、併殺があって結局三者凡退。10対2と大敗しました。首位ライオンズとのゲーム差は10.5と二桁になっています。観客数は1万5千9百人ほどでした。

 盛岡のイーグルス対ファイターズは一場投手と橋本投手が先発。初回に小笠原選手の27号2ランで先制したファイターズが高橋選手・セギノール選手・新庄選手にも本塁打が出て10対3で大勝。これでファイターズにはプレーオフ進出マジック21が点灯。マリーンズの自力プレーオフ進出はなくなっています。観客数は1万8百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ホークスはデイビー投手と新垣投手が先発。投手戦となり、8回までともに4安打無失点で0対0のまま9回を迎えます。その9回表に先頭の川崎選手が三塁打を放つと、続く田上選手が犠飛を放ってついにホークスが得点。その裏、馬原投手が1死1・2塁としますが、後続を断ってホークスが1対0で勝利。デイビー投手は今季三度目の「無援護完投負け」となっています。観客数は1万9千人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは佐々岡投手と井川投手が先発。2回にタイガースは本塁打2本で4点を先制します。井川投手は最初の一巡は完璧に抑えましたが、4回2死から嶋選手に19号ソロを打たれると、そこから4連打されて1点差に。そして7回2死1・2塁から梵選手に2点適時三塁打が出てカープが逆転。打線は4回以降、カープの6投手の前に2安打に抑えられ、カープが5対4で勝っています。観客数は1万5千8百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは中田投手と石井一投手が先発。同点で迎えた8回にラミレス選手の適時打でスワローズが勝ち越します。ところが9回、1死から失策で井端選手が出塁して盗塁すると、これを米野捕手が悪送球して1死3塁に。続く福留選手に犠飛が出て、無安打でドラゴンズが追いついて延長戦に入ります。
 そのまま同点で延長12回裏に。1死から福留選手が四球で歩き、代走の藤井選手が盗塁すると、またもや米野捕手が悪送球で三塁に。そして2死2・3塁からアレックス選手が三遊間を抜くサヨナラ打を放ち、4対3でドラゴンズが勝利。主催試合13連勝・ナゴヤドーム10連勝としたドラゴンズがマジックを31にしています。観客数は3万4千7百人ほどでした。
 長野のベイスターズ対読売は三浦投手と姜投手の先発で読売が勝ったようです。姜投手は来日初勝利。観客数は2万6千3百人ほどでした。

2006年08月21日

高木投手の好投も実らず、5ゲーム差に

[ 野球 ]

 マリンスタジアムにマリーンズ対ファイターズ戦を見に行きました。この3連戦は「北海道物産展」と銘打って、球場前などで北海道の食べ物などを売っていました。私が食べたのは「ジンギスカン丼」。要は牛丼の肉を羊にしたわけですが、羊肉の大好きな私にとっては、汁まで美味しく味わえました。
 試合のほうは渡辺俊介投手と金村投手が先発。1回表、先頭の森本選手に安打され、田中賢選手に送られた後、小笠原選手に左翼フェンス直撃の適時二塁打を打たれてあっさり先制されます。
 マリーンズ打線も、2回に1死から連打し、2死2・3塁としますが、連続本塁打中の青野選手が打ち取られ、得点できません。そして直後の3回表に、1死から連打され、稲葉選手の適時打で2点目を取られます。さらに4回も2死2塁から四球を出し、早くも9人目の走者を出し、渡辺俊投手はここで降板となりました。

 しかし、ここから登板の高木投手が素晴らしい投球。この場面でマリーンズ戦で勝負強い田中賢選手を抑え、5回は3番からの中軸を三者凡退に。6回にファイターズは右の代打攻勢をかけてきますが、これまた三者凡退。7回2死から安打されますが、10人を1安打のみに抑えます。
 しかし、この好投に打線が応えられません。6回は先頭のパスクチ選手が二塁打を放ちますが、相手の好守もあり、得点できません。そして8回には飯山選手の適時打で大きな1点を追加されます。
 不振で二軍落ちしていた金村投手ですが、7回を5安打1四球で無失点。8回は武田久投手に、9回はマイケル中村投手に抑えられて完封リレーを喫し、3対0で敗れました。これでファイターズとのゲーム差は5に。試合消化数が同じでともに引き分けゼロで、残る直接対決が5ですから、火曜の結果によってはファイターズにプレーオフ進出マジックが出る事になってしまいました。客観的に見てもかなり苦しい状況となってしまいましたが、可能性のある限り、頑張ってほしいものです。観客数は2万8千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは西口投手と杉内投手が先発。3回表に松中選手の久々となる18号ソロでホークスが先制しますが、その裏に高山選手の2号ソロで同点に。さらに4回に和田選手の適時打で勝ち越します。8回にホークスが大道選手の代打適時打で追いつきますが、その裏に高山選手の犠飛でライオンズが勝ち越し。9回は小野寺投手が何とか抑えてライオンズが勝ち、ゲーム差を2に広げました。ホークスは初回と9回の1死満塁で凡退したズレータ選手がブレーキになった感じでした。観客数は1万7千6百人ほどでした。
 神戸の合併球団対イーグルスは川越投手とグリン投手が先発。初回にイーグルスが2点を先制しますが、4回に本塁打2本で合併球団が逆転します。しかし8回に2番手のユウキ投手からリック選手が同点適時打を放った後、加藤投手が憲史選手に押しだし死球を出してイーグルスが逆転。そして9回は小倉投手が4日連続のセーブを挙げ、4対3で勝ったイーグルスが今季初の4連勝を達成しています。観客数は1万7千1百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースはガトームソン投手と杉山投手が先発。2回に2点を先制したタイガースが5回に集中打で5点を追加し、7回にも金本選手の17号ソロが出て8対3で勝っています。観客数は2万6千6百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは牛田投手とロマノ投手が先発。同点で迎えた6回にカープが2点を勝ち越しますが、その裏にベイスターズが4点取って逆転し、6対3で勝っています。観客数は1万3千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは内海投手と佐藤充投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万1千8百人ほどでした。

2006年08月19日

終盤の大逆転負けで再び4ゲーム差に

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは小野投手とダルビッシュ投手が先発。先週は同じ顔合わせでダルビッシュ投手に1点に抑えられて負けましたが、今日は1回裏、先頭の根元選手が二塁打で出塁し、内野ゴロで三塁に進んだ後、福浦選手に犠飛が出て、あっさりマリーンズが先制します。さらに、2回にはワトソン選手に4号ソロが出ます。
 小野投手は2回まで無安打でしたが、3回に金子選手に許したこの試合の初安打が6号ソロとなり、1点差に迫られます。しかしその裏、1死から根元選手が四球で出ると、続くパスクチ選手が右翼席に、最近2週間で6本目となる10号2ランを放って突き放し、ダルビッシュ投手をKOします。さらに5回には、青野選手が2試合連続の5号と、3連勝での打のヒーロー二人の本塁打で5対1とリードを広げます。

 一方、小野投手は本塁打を打たれた後は完璧な投球。6回まで1安打1四球とファイターズ打線を抑えます。ところが7回、一度マウンドに上がった後、急遽降板。なんでも、股関節を痛めたとの事です。ここで急遽救援に登板した藤田投手が小笠原選手とセギノール選手を抑えて2死にしたものの、続く稲葉選手に16号ソロを打たれます。
 ここから右が続くという事もあり、マリーンズは中継ぎ三本柱の一人と言える神田投手を投入しますが、新庄選手にファウルフライを打たせたものの、惜しくも取り切れなかったところから事件が始まります。
 結局、新庄選手は四球を選ぶと、続く代打・小田選手の右中間を抜く適時二塁打で1点を返され、さらに暴投で三塁に進めた後、飯山選手に四球を出してしまいます。たまらずベンチはバーン投手を送りますが、金子選手に2点適時三塁打を打たれて同点に、さらに森本選手に勝ち越し適時打を打たれてしまいます。何と、2死無走者からの5失点となってしまいました。
 こうなるとファイターズは勝ちパターンの継投。7・8回は武田久投手、9回はマイケル中村投手の前にマリーンズ打線は走者を出すことができず、6対5で逆転負けを喫しました。
 好投の小野投手のアクシデント、今季ここまで安定した投球を続けていた神田投手のまさかの乱調と、まさに魅入られたような逆転負けでした。
 観客数は今季最高の3万1千24人。初の3万人越えです。それだけこの試合の重要性が認識されていた、という事でしょう。明日は観戦の予定ですが、果たしてどれだけの混雑になるのでしょうか。

 所沢のライオンズ対ホークスは涌井投手と寺原投手が先発。4回に今日はライオンズのカブレラ選手が24号2ランを放って先制すると、5回にも1点を追加します。一方、涌井投手は6回まで無安打投球。しかし7回に大村選手が初安打を放つと、松中選手に適時二塁打が出てホークスが1点を返します。
 ところがその裏、2死満塁から和田選手が押し出し四球を選ぶと、続くリーファー選手が8号満塁本塁打。一挙5点を挙げて試合を決めました。結局8対1でライオンズが圧勝し、再び単独首位に立っています。観客数は2万5千3百人ほどでした。
 神戸の合併球団対イーグルスは吉井投手と有銘投手が先発。2回に併殺の間にイーグルスが先制した直後、吉井投手は足を痛めて降板してしまいます。さらにイーグルスは、5回にも失策もあって2点を追加します。その裏、合併球団もガルシア選手の8号2ランで1点差に迫りますが、直後に登板の金子投手が2死から三者連続四球。代わった高木投手も四球を出し、無安打でイーグルスが追加点を挙げます。その後、1点ずつ取り合って、結局5対3でイーグルスが勝ち、2ヶ月ぶりの3連勝。小倉投手が3試合連続のセーブを挙げています。観客数は2万5千2百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは鎌田投手と福原投手が先発。昨日は1回から3回の間に爆発したタイガース打線でしたが、今日は4回から6回の安打に10安打を集めて9点を挙げます。福原投手は4点を失ったものの、打っても3安打2打点と活躍。10対4でタイガースが勝っています。観客数は3万1千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープはベバリン投手とフェリシアーノ選手が先発。2回までにカープが6点を取りますが、そこからベイスターズが反撃して同点に。そして7回に一挙5点を挙げて勝ち越し、11対9で勝っています。観客数は1万8千人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズはグローバー投手と山本昌投手が先発。4回に井上選手の適時打などで2点を先制したドラゴンズが6回に森野選手の6号ソロで追加点。山本昌投手は6安打3四死球ながら8回を無失点に抑え、9回は岩瀬投手が32セーブ目。3対0でドラゴンズが勝ち、マジックを33にしています。観客数は4万4千人ほどでした。

2006年08月18日

小林雅英投手、通算200セーブを達成

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは小林宏之投手と立石投手が先発。1回表、小林宏投手は2死を取りますが、続く小笠原選手に26号ソロを打たれて先制されます。
 しかし、2回裏、2死無走者からワトソン選手と今江選手の連続二塁打という、効率のいい攻撃で、同点に追いつきました。そして4回裏の2死1・2塁は逃したものの、続く5回裏に、先頭の青野選手が4号ソロを放ち、逆転に成功します。

 小林宏投手は序盤は走者を出すものの、得点は与えません。そして6・7回を三者凡退に抑えます。そして8回、代打の田中幸選手に安打され、さらに犠打で得点圏に進められますが、森本選手を打ち取ります。ここで左の田中賢選手という事で藤田投手に交代。後半の対マリーンズ戦で勝負強さを発揮している田中賢選手ですが、ここは藤田投手が三振に打ち取ります。
 打線のほうは6回の無死2塁、7回の2死満塁を逃します。しかし8回に先頭の里崎選手が左翼席に15号ソロを放って貴重な追加点を挙げます。さらに2死1・3塁とすると、ファイターズは清水投手を投入しますが、二者続けて初球をぶつけ、押し出しでもう1点を加えました。
 9回表は当然ながら小林雅英投手が登板。1死からセギノール選手に二塁打を打たれたものの、小笠原選手・稲葉選手・小田選手をいずれも三振に打ち取って試合終了。これで小林雅投手は史上三人目となる通算200セーブを挙げました。初セーブが6年前の8月17日ですから、年平均33セーブで積み上げた計算になります。
 ヒーローインタビューはその小林雅投手ですが、いつものように、数字へのこだわりはなし。周囲への感謝と、プレーオフ進出への意気込みを語っていました。なお、記念の花束贈呈は、昨年プレーオフ第3戦の電話で一躍有名になった小林雅投手のお嬢さんでした。
 これでゲーム差は3に狭まりました。観客数は2万7千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは松永投手と斉藤和投手が先発。序盤でホークスが3点をリードしますが、3回に和田選手の15号3ランでライオンズが逆転し、4回には細川選手の3号ソロも出ます。しかし、5回にホークスがカブレラ選手の2点適時打で逆転すると、7回にはそのカブレラ選手に6号満塁本塁打が出て突き放します。カブレラ選手は今日は6打点でした。
 斉藤和投手は5失点したものの自責点は1。逆転した後は7回まで無失点に抑えて14勝目を挙げました。結局ホークスが10対5で大勝し、再び同率首位に並んでいます。観客数は1万8千8百人ほどでした。
 神戸の合併球団対イーグルスは山村投手と中山投手が先発。5回までイーグルスは毎回走者を出しながら得点できませんでしたが、6回に失策二つがあってイーグルスが1安打で2点を先制。8回にはカツノリ選手の2点適時二塁打で追加点を挙げます。山村投手は8回に1点を失いますが、5安打無四球の好投。9回に小倉投手が1点は取られたものの、2試合連続セーブを挙げています。観客数は1万4千4百人ほどでした。

 神宮のタイガース対スワローズは坂元投手とオクスプリング投手が先発。初回に金本選手の16号3ランで先制したタイガースが、3回までに11安打で9点を取ります。しかし、そこから安打が止まり、6回に三連続四球で貰った無死満塁の好機も犠飛での1点のみに終わります。
 そして10対5で迎えた7回裏、三番手の江草投手が3四死球で満塁としてしまいます。ここで橋本投手に交代しますが、これが大裏目。犠飛の後の4連打で追いつかれて降板となります。さらにこの回3人目の相木投手が真中選手に勝ち越し適時打を打たれ、この回一挙6点を取られて逆転されます。
 9回に鳥谷選手の適時打でタイガースが追いつきますが、その裏に登板のウイリアムス投手がいきなり連続四球。そこから二死を取りますが、さらに四球で満塁とした後、青木選手にストレートの四球でサヨナラ押し出し。タイガースは合わせて10与四死球でした。これでドラゴンズとの差は9にまで開いてしまいました。観客数は2万7千1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは那須野投手と黒田投手が先発。1対1のまま延長に入り、迎えた11回表に東出選手の犠飛で勝ち越し、さらに梵選手にも適時打が出て、3対1でカープが勝っています。観客数は1万3千人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは上原投手と川上投手が先発。3回に川上投手に安打を足がかりに福留選手と森野選手の適時打で2点を先制したドラゴンズが、谷繁選手の2打席連続本塁打などで追加点。川上投手は安打こそされますが、ソロ1本による1失点に抑えて14勝目。6対1でドラゴンズが勝って対読売11連勝とし、マジックを34としています。観客数は4万2千5百人ほどでした。

2006年08月17日

パスクチ選手の2発で投手戦を制して連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は清水直投手と平野佳投手が先発。昨日福浦選手が復帰したマリーンズですが、今日になって膝を痛めた西岡選手が登録抹消に。再び主力が離脱してしまいました。代わりに、根元選手が一軍復帰し、即一番遊撃手でスタメンとなりました。
 2回までともに無安打と両先発が安定した立ち上がり。3回に清水直投手は先頭打者に安打され、犠打で進まれますが、後続を抑えます。
 その裏、先頭の根元選手が膝に死球を受けます。続くは来日初の二番スタメンとなったパスクチ選手。この起用に応え、左翼席に8号2ランを放ってマリーンズが先制します。なお、死球を受けた根元選手はかなりの痛がりようで、走者として生還はしましたが、次の守備から交代となってしまいました。

 先制点を貰った清水直投手ですが、直後の4回表に先頭打者を歩かせると、自らの暴投で二塁に進まれます。そして二死後に、谷選手に左翼線を抜く適時二塁打を打たれて1点差に迫られました。しかし、その後は安打は許しますが、後続は断って合併球団打線を抑えます。
 一方、打線のほうは先制した次の4回も先頭のワトソン選手が安打で出塁しますが、そこから抑えられ、さらに平野佳投手の前に5回から7回まで完璧に抑えられます。
 そして1点差で迎えた8回表、二死から清水直投手がこの試合5本目の安打を許します。ここで左の後藤選手の打席で藤田投手が登板。一昨日も同じ顔合わせで決勝適時打を打たれていますが、ここは三振に打ち取って借りを返します。
 するとその裏、1死からパスクチ選手が今度は右翼席に9号ソロを放ち、大きな追加点を挙げます。そして9回は小林雅英投手が、先頭打者に二塁打されたものの、後の三人を抑え、通算199セーブ目を挙げ、3対1でマリーンズが連勝しました。平野佳投手は4安打完投でしたが、パスクチ選手の2本に泣き、黒星先行となっています。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは神内投手と牧野投手が先発。2回にズレータ選手の22号、3回には本多選手のプロ初本塁打とソロ2発でホークスがリードします。しかし6回、無死1塁からリック選手の2号2ランで追いつくと、1死後に藤井選手と山下選手の連打が出て、さらにこの二人が重盗を決めて2・3塁に。続く牧田選手の内野ゴロでイーグルスが勝ち越し、さらに送球が暴投となってもう1点が加わります。
 逆転した後のイーグルスは、4番手の河本投手がホークス打線を抑えます。そして、9回も先頭の松中選手を抑えます。ここで、抑えは昨日打たれた福盛投手でなく、小倉投手の名が呼ばれます。しかし、投球直前に昨日同様に霧が立ちこめ、試合が中断します。ここでの主役は、先週、大阪プロレスでベルトを獲得したMr.カラスコとフェルナンデス選手。Mr.カラスコは気象状況をネタにしたのか、霧を出す装置を背負ってパフォーマンスを見せます。そして、フェルナンデス選手はカメラマン席に入ってTVカメラを操作。ベンチの選手を写しまくり、最後は野村監督を写していました。さらに、その二人でボールを二つ使ってのキャッチボールなどもやっていました。
 結局、56分中断した後、試合再開。まだ霧は残っていましたが、小倉投手がズレータ選手とカブレラ選手を打ち取って4対2で試合終了となっています。観客数は9千3百人ほどでした。
 さて、明日からパリーグはライオンズ対ホークスの首位攻防戦と、マリーンズとファイターズによる3位攻防戦という重要なカードがともに3連戦で行われます。

 大阪ドームのタイガース対ベイスターズは下柳投手と吉見投手が先発。初回にシーツ選手の13号ソロでタイガースが先制しますが、4回に吉村選手の2点適時打でベイスターズが逆転。さらに6回には村田選手と吉村選手の連続ソロで追加点を挙げます。続く7回にも3点を追加され、結局7対1でベイスターズが勝利。ドラゴンズとのゲーム差は再び8と開いています。観客数は3万3千4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズはパウエル投手と石川投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万1百人ほどでした。

2006年08月16日

投手力で接戦を制し、連敗止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は成瀬投手とオバミュラー投手が先発。マリーンズは1ヶ月ぶりに福浦選手が復帰し、定位置の3番一塁でスタメン出場しました。
 過去2回、好機を作りながら打ち崩せなかったオバミュラー投手に対し、2回裏に先頭のベニー選手が2塁打で出塁し、続くパスクチ選手も歩いて無死1・2塁とします。しかし、続く今江選手のバントは的山捕手の好守で3塁封殺、続くサブロー選手が外野フライで2死になります。この時点では、夏定番の「無死1・2塁から三者凡退」かと思ったのですが、続く青野選手が左中間フェンスに達する2点適時二塁打を放ち、マリーンズが2点を先制。続く西岡選手が四球を選んだところで早くもオバミュラー投手が降板となりました。

 しかし、この合併球団の早めの継投に対し、マリーンズ打線は追加点を奪えません。特に3回途中から登板の本柳投手には、7回途中まで1安打に抑えられます。
 一方の成瀬投手は2回から3回にかけて4者連続三振を奪うなど、最初の一巡を完璧に抑え、6回まで2安打失点に合併球団を抑えます。ところが7回、1死から二塁打と四球で出した走者を暴投で進め、相川選手の犠飛で1点を返されます。しかし、7回を投げて失点はこの1点のみ。3安打4四球8奪三振の好投を見せます。
 打線はその後も合併球団継投陣に抑えられますが、8回は藪田投手が、9回は小林雅英投手がともに三者凡退に抑える完璧な救援を見せ、1点差を守りきったマリーンズが2対1で逃げ切っています。小林雅投手は32セーブ目で、通算セーブ数を198としています。観客数は1万8千7百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは八木投手と松坂投手が先発。4回に赤田選手の犠飛で先制したライオンズが5回に失策を足がかりに中村選手の適時打で追加点を挙げます。その裏、ファイターズも先頭の高橋選手が安打で出塁し、続く稲田選手の打球は三塁線を抜く長打性かと思いましたが、線上の審判の左足に当たったにも関わらず判定はファウルに。ヒルマン監督もかなり抗議しますが実りません。結局この回も無得点に終わります。
 松坂投手は8回を5安打1四球無失点でしたが、完封をかけた9回裏に先頭のセギノール選手が15号ソロを放ち、さらに1死2塁の同点機を作ります。しかし、ここは松坂投手が凌ぎ、2対1でライオンズが勝利。両チームのゲーム差は4.5に戻っています。観客数は3万3百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ホークスは一場投手と和田投手が先発。序盤で和田投手を打ち込んだイーグルスが6点をリード。その後、ホークスも反撃しますが、3点差で9回表を迎えます。ここでイーグルスは福盛投手を投入しますが、連打と失策もあって1点返してさらに2死2・3塁となり、大村選手の適時打で同点に追いつき、延長戦に入ります。
 11回裏にイーグルスは1死満塁とサヨナラ機を作りますが、予定を早めての登板となった馬原投手に抑えられます。そして12回表のホークス攻撃中に霧がたちこめて24分の中断に。再開後の12回裏、イーグルスは無死2塁から1死満塁と再びサヨナラ機を作りますが、ここも馬原投手に抑えら絵、結局6対6の引き分けに終わっています。観客数は1万4千7百人ほど、試合時間は4時間50分でした。

 大阪ドームのタイガース対ベイスターズは安藤投手と三浦投手が先発。2対2の同点で迎えた7回裏に赤星選手の適時二塁打で勝ち越しますが、直後の8回表に村田選手の26号ソロで同点となり、延長となります。そして迎えた10回裏、二死無走者からシーツ選手が二塁打で出塁し、金本選手が歩いた後、浜中選手に左中間を抜くサヨナラ打が出てタイガースが4対3で勝ちました。今季初登板の橋本投手が初勝利を挙げています。観客数は3万3千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズは大竹投手と朝倉投手が先発。序盤から得点を重ねたドラゴンズが5回までで6得点。一方の朝倉投手は10安打されながらも1失点完投で10勝目を挙げています。観客数は1万2千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは西村投手と石井一投手が先発。同点で迎えた5回にリグス選手の26号3ランでスワローズが勝ち越し。さらに9回に打者一巡で6点をダメ押しして11対2でスワローズが勝っています。観客数は4万2百人ほどでした。

2006年08月15日

終盤に競り負けて3連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は久保投手とデイビー投手が先発。ともに4回まで1安打という投手戦となります。均衡が破れたのは5回表、この回先頭の谷選手が左翼席に4号ソロを放ち、合併球団が先制します。
 マリーンズはその裏、先頭の井上選手が安打で出塁しますが、直後に併殺。その直後に堀選手に安打が出るというちぐはぐな攻撃で得点できません。
 しかし、続く6回裏、2死無走者から里崎選手が四球で歩き、さらに暴投で二塁に進みます。ここでワトソン選手がバットを折りながら中前に落とす適時打を放ち、同点に追いつきました。

 久保投手は一発は浴びたものの、8回まで3安打2四死球で1失点に抑えます。しかし、打線のほうも過去3試合で2得点と苦手にしているデイビー投手相手に勝ち越し点を奪えず、同点のまま9回を迎えます。
 そして9回表、続投の久保投手に対し、先頭の村松選手が一塁にヘッドスライディングする内野安打で出塁します。すると久保投手は、続くバントの構えをする森山選手を歩かせ、無死1・2塁としてしまいます。
 ここでマリーンズは藤田投手を投入。打席の後藤選手はバントの構えをしますが、意表をつくバスター。これが右中間を抜き、2点適時打となって合併球団が勝ち越します。
 その裏、マウンドには不振の大久保投手でなくユウキ投手が登板。里崎選手が二塁打を放ちますが、後は抑えられ、3対1で敗戦。ユウキ投手は一軍初セーブを挙げています。
 4連勝後の3連敗で、3位ファイターズとの差は再び5.5に開いてしまいました。観客数は2万4千7百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは橋本投手とギッセル投手が先発。序盤、8月絶好調のリーファー選手に2打席連続の6・7号ソロが出てライオンズがリードします。一方、ギッセル投手は6回までファイターズを3安打無失点に抑えますが、7回に先頭のセギノール選手が2塁打を放つと、新庄選手と金子選手の適時打で同点。さらに森本選手の9号3ランが出て一挙5点を挙げて逆転します。その後は岡島投手が2回を1失点に抑え、5対3でファイターズが勝っています。観客数は3万3千8百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ホークスはグリン投手と新垣投手が先発。初回に先制されたイーグルスがその裏に3点を挙げて逆転します。しかし直後の2回表に川崎選手の3号2ランで追いつくと、5回にカブレラ選手の5号ソロで勝ち越すと、6回にも2点を追加。そのまま6対3で勝っています。観客数は1万8千7百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ベイスターズは井川投手と門倉投手が先発。追いつかれた直後の5回裏に関本選手の6号ソロで勝ち越したタイガースが6・7回にも追加点を挙げ、6対1で勝っています。井川投手は完投で5安打2四球1失点完投で10勝目を挙げています。観客数は3万3千7百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズはベイル投手とマルティネス投手が先発。序盤からの点の取り合いとなり、4対4で迎えた5回裏に代打・末永選手の2号ソロが出てカープが勝ち越し。そのリードを4人の継投で守りきり、5対4でカープが勝っています。観客数は1万5千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは内海投手とガトームソン投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万4千7百人ほどでした。

2006年08月13日

連日の逆転負けで4.5差に

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズは木下投手と渡辺俊介投手が先発。午後に出かけたので携帯動画・メール中継観戦だったのですが、3回にパスクチ選手の2点適時打で先制し、木下投手を早々とKO。さらに渡辺俊投手が4回まで無失点、という状況だったので、さすがにマリーンズペースになったと思っていました。
 ところが5回裏に、先頭の高橋選手の三塁打を打たれると、スタメン抜擢の紺田選手の適時打と田中賢選手の適時打で追いつかれます。ファイターズ打線はさらに止まらず、小笠原選手の2点適時二塁打で勝ち越されると、小田選手にも適時打が出て、この回に一挙6点を奪われてしまいます。
 直後の6回表に西岡選手の犠飛で1点を返すも、その裏に金子選手に5号ソロを打たれ、渡辺俊投手はこの回途中で降板となります。さらに7回表にも2死無走者からの連続二塁打などで2点を返し、2点差に迫りますが、その裏先頭の小笠原選手に25号ソロが出て再び突き放されます。

 さらに8回は武田久投手に対し、無死からの2連打で1・2塁とし、さらにパスクチ選手が右翼に大飛球を放ちますが、惜しくも本塁打にならずフェンス直撃。さらにそれを稲葉選手が捕球体制に入るという頭脳プレーを見せ、長打性にも関わらず、走者は進めずに満塁に。そしてここから登板のマイケル中村投手に内野フライとライナー併殺に抑えられ、1点も返せません。9回も3人で打ち取られ、8対5でファイターズが勝利。ゲーム差は再び4.5まで開いてしまいました。
 残り33試合でこのゲーム差はかなり大きいですが、まだ直接対決も5試合あります。まだまだあきらめる事なく、プレーオフ進出に向けて頑張ってほしいものです。なお、観客数はファイターズの「札幌ドーム4万3千人プロジェクトの第3弾という事で、6月のタイガース戦に続く収容人数一杯の4万3千473人でした。

 福岡のホークス対ファイターズは杉内投手と川越投手が先発。同点でむかえた9回表にガルシア選手の7号2ランで合併球団が勝ち越しますが、その裏に本間選手と大村選手の連続適時打で同点に。その後、延長に入りましたが、両者譲らず、3対3のまま延長12回引き分けに終わっています。観客数は3万3千6百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは西口投手と有銘投手が先発。初回にイーグルスが2点を先制しますが、6回に追いついたライオンズが7回裏に赤田選手の適時三塁打で勝ち越した後、失策もあってこの回計3点。そのまま5対2で勝っています。観客数は1万6千3百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは佐藤充投手と福原投手が先発。初回にタイガースが2点を先制しますが、直後にドラゴンズが追いつき、3回にアレックス選手の適時打で勝ち越します。そのまま1点差で終盤を迎えましたが、7回にタイガース2番手のダーウィン投手が打ち込まれて4点を追加され、直後の8回裏に3点を返して2点差に迫ったものの、その裏に一挙6点を追加され、終わってみたら13対5と昨日に続く二桁失点の大敗。ドラゴンズは昨日点灯したマジックを早速二つ減らして38にしています。観客数は3万8千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズはベバリン投手と鎌田投手が先発。3回に米野選手の7号ソロで先制したスワローズが続く4回に元同僚のベバリン投手を打ち込んで一挙5点を追加。その後、ともに点が入りますが、8対3でスワローズが勝っています。観客数は1万8千6百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は佐々岡投手とグローバー投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万2千7百人ほどでした。

2006年08月12日

4安打に封じられ、3.5差に

[ 野球 ]

 今日からマリーンズは札幌でファイターズと2連戦。連勝すれば0.5ゲーム差に迫れますが、逆に連敗すると再び4.5ゲーム差まで広がってしまうという大きな試合です。
 今日はデーゲーム。仕事があったので携帯メール観戦でした。先発はダルビッシュ投手と小野投手。3回に堀選手の二塁打を足がかりに、西岡選手の犠飛でマリーンズが先制しますが、その裏、田中賢選手の適時打で即座に追いつかれます。
 そして5回裏、先頭の金子選手が二塁打を放ち、犠打で3塁に進むと、またもや田中賢選手が2打席連続の適時打を放ってファイターズが逆転。さらにセギノール選手にも適時打が出ます。

 マリーンズ打線はダルビッシュ投手の前に、3回以降、安打が出ません。特に6回は2番からの好打順を三者連続三振に打ち取られます。そして6回裏には森本選手、7回裏には新庄選手と「師弟コンビ」の適時打で着実に追加点を奪われます。
 そして8回は武田久投手・9回はマイケル中村投手の前に安打こそすれど後が続かず、3人の投手の前に4安打1点に封じられ、5対1で敗戦。ゲーム差が3.5に開いてしまいました。来週末にもマリンでファイターズ3連戦はあるのですが、そこで勝負するためにも、明日はかなり大きな試合になりそうです。観客数は3万1千6百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は寺原投手と中山投手が先発。5回まで合併球団が2点リードしますが、6回に1点を返したホークスが7回に2番手の加藤投手から2死無走者からの三連打で逆転します。さらに8回にも2点を追加し、9回は馬原投手が抑えてホークスが5対2で勝っています。観客数は3万3千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは涌井投手と山村投手が先発。4回にリック選手の1号満塁本塁打でイーグルスが先制し、その裏に1点差に迫られるも、直後の5回に3点を追加してイーグルスペースで進みます。ところが3点差で迎えた7回に、5回途中から登板の小山投手がカブレラ選手の適時二塁打を喫し、さらに最近好調のリーファー選手の5号2ランで追いつかれてしまいます。
 試合はそのまま延長に。10回表にイーグルスはカツノリ選手のあと20cmで本塁打という二塁打を足がかりに1死1・3塁の勝ち越し機を作りますが、小野寺投手の前に併殺に打ち取られます。その裏、福盛投手に対し、先頭の赤田選手が安打して盗塁。その後敬遠と犠打で満塁とすると、片岡選手がギリギリの球を選んでストレートの押し出し四球となり、ライオンズが8対7で勝っています。観客数は1万6千7百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは山本昌投手と能見投手が先発。1回表に金本選手の適時打でタイガースが先制しますが、直後に追いついたドラゴンズが2回に英智選手の好走塁もあって勝ち越すとその後一気に4連打で計4点を勝ち越します。後はドラゴンズの一方的なペースで、先発全員安打の16安打11得点。山本昌投手は投げては5安打1四球で7回を1点に抑え、打っても3打点と投打に絶好調でした。結局、11対1でドラゴンズが圧勝。早くもマジック40が点灯しました。これは、これまでの8月24日を大きく上回る、球団史上最速のマジック点灯との事です。観客数は3万8千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズは山口投手と石川投手が先発。岩村選手が22・23号の二打席連続ソロを序盤で放ちます。一方、ベイスターズ打線は石川投手に8安打を浴びせて6回途中でマウンドから降ろしますが、得点はゼロ。その後もスワローズの細かい継投にかわされ、2対0でスワローズが勝っています。観客数は1万3千6百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は大竹投手と上原投手が先発。3回にカープが嶋選手の17号2ランで先制するも、直後の4回表に連打さらには頭部死球で大竹投手が無死満塁の状態で危険球退場し、失策もあって読売が追いつきます。そのまま同点で迎えた9回裏、先頭の前田選手が安打で出塁し、暴投で二塁へ進みます。さらに1死1・3塁と好機を広げ、石原選手が投手強襲のサヨナラ安打を放ち、カープが3対2で勝っています。観客数は2万2千2百人ほどでした。

2006年08月11日

首位攻防戦、タイガースが敗れ6.5差に

[ 野球 ]

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは川上投手と下柳投手が先発。序盤は投手戦でしたが、4回裏に無死1・2塁から併殺を取った後の四球と連打でドラゴンズが3点を先制。直後の5回表にタイガースが檜山選手の代打適時二塁打で2点を返して1点差としますが、反撃はここまで。8回まで川上投手に4安打に抑えられ、9回は岩瀬投手が締め、3対2でドラゴンズが勝利。ゲーム差は6.5に広がってしまいました。観客数は3万8千人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは那須野投手と那須野投手とゴンザレス投手が先発。初回にスワローズが先制しますが、その裏、2死無走者からの6連打で4点を取ったベイスターズが逆転します。那須野投手は2回以降は抑えますが、プロ初完投のかかった9回表に安打連続四球で無死満塁に。結局クルーン投手の救援を仰ぎ、ベイスターズが6対1で勝ちました。観客数は1万2千9百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は黒田投手とパウエル投手が先発。2回に読売が1点を先制しますが、その裏にカープが森笠選手の5号2ランで逆転。そのまま2対1でカープが勝ち、4位に復帰ししています。観客数は2万人ほどでした。
 福岡のホークス対合併球団は斉藤和投手と前川投手が先発。前川投手は5回まで1安打3四球で無失点に抑えますが、6回に連打と四球で無死満塁として降板すると。2番手のユウキ投手がカブレラ選手の2点適時打を打たれて2失点。斉藤和投手は合併球団打線を5安打2四球で完封し、2対0でホークスが勝っています。観客数は3万3千2百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスはグラマン投手と一場投手が先発。5回までに10安打を放ってライオンズが5対1とリードします。しかし、イーグルスも6回に1点を返し、7回にはフェルナンデス選手の22号3ランで同点に。そして8回にライオンズの失策二つで勝ち越し、9回は福盛投手が抑え、6対5でイーグルスが勝利。イーグルスは連敗を7で止めています。観客数は1万2千3百人ほどでした。

 さて、昨日の横浜観戦感想の続きを。この日は、1ヶ月くらい前に横浜スタジアムの最上席である「内野指定席S」を予約しました。ところが、いざ席にいこうとすると、えらく急な階段を延々と登らされます。そしてたどりついた席はかなりの標高でした。千葉マリンなら良くて定価2,500円の内野指定席B、厳しく解釈すれば定価2,300円、FC前売り料金1,600円の内野自由席とグランドとの距離は同じくらいです。ちなみに、購入時には「5人連続の席はここしか空いていない」と言われたのですが、いざ行ってみたら、前も後ろも誰も座っていませんでした。
 さらに凄いのはビール売り。いまや優勝時のビールかけで選手が背負うほどに「野球場の定番」となった「生ビールタンク」ですが、それを背負っている人は一人もいません。皆、缶ビールをベンダーに入れてそれを注いでいます。これは21年前に私が後楽園でビールを売っていた時と全く同じ形態です。なんかタイムスリップをしたような感じでした。
 値段といい、サービスといい、契約更改の場で選手に「もっと値下げしろ」と注文されるだけの事はある、と感心(?)させられました。
 また、トイレに行って見るとやけに長い行列。ベイスターズの攻撃中になぜこんなに、と思って入ってみると、何と合計5人しか使えない作りになっています。野球場のトイレとしてはありえない収容人数だと驚かされました。
 試合終了後の帰路もかなり不便でした。2万1千という数字は、千葉マリンの土日の平均以下なのですが、出口から駅まで渋滞状態。しかも、最寄り駅が私鉄・地下鉄・JRと3つもあるのに、それらの駅に対する案内表示もありません。それをうまく振り分ければ、混雑は回避できると思うのですが、我々を含めて客は皆、目の前に見えるJR関内駅に殺到。駅では入場制限が起きるほどでした。
 というわけで、ソフト的にもハード的にも問題点が山積みの横浜スタジアムでした。改善される日は来るのでしょうか。
 なお、昨日書ききれなかった試合内容ですが、とにかく失策が大きく響いた試合でした。特に逆転した直後の6回表に無死1・2塁からの犠打を三塁アウトにするも併殺を狙った一塁送球が暴投となり、結局2・3塁に。そこで続く遊ゴロで同点となった上に、さらにその送球が失策となって1塁セーフ。失策さえなければ、ここで攻撃が終わっているところなので、痛すぎる守備の乱れでした。長期遠征の疲れとかもあるのでしょうか。また、9回に登板したクルーン投手は160km/hを3球くらい投げていました。しかし、一度161km/hを作ってしまうと、それだと誰も驚きません。これが162km/hだったら大変な事になっていたのでしょうが・・・。私を含め、素人にはその差など分かるわけないのですが、人の心理というものの不思議さを感じさせられました。
 なお、昨日書けなかった他の試合ですが、神宮のスワローズ対読売は石井一投手と西村投手の先発で7対2でスワローズが勝利。観客数はこの日も東京ドームの同カードの半分以下の1万9千7百人ほど。福岡のホークス対ファイターズは神内投手と立石投手の先発で1対0でホークスが勝利。観客数は3万8百人ほど。大阪ドームの合併球団とライオンズは平野佳投手と松永投手の新人対決で11対1でライオンズが圧勝。観客数は1万8千2百人ほどでした。

2006年08月10日

7年ぶりの横浜観戦

[ 野球 ]

せっかく横浜で働いている間に一度はということで、横浜スタジアムのタイガース対ベイスターズ戦にいきました。
先発は吉見投手と安藤投手。2回にタイガースが失策がらみで2点を先制します。
ところが5回裏、2死1・2塁から吉見投手の遊ゴロが内野安打になり、さらに失策を誘発して1点差に。さらに暴投で2・3塁とし、2−3からの投球が後ろにそれます。これをファウルと見た矢野選手が追わない間に2塁走者まで一気に生還して逆転。その判定に怒った矢野選手は審判に体当たりして退場となりました。
その直後にタイガースがシーツ選手の適時打で逆転しますが、その裏にまた守備の乱れもあって一挙5点を奪われ再逆転され、そのままベイスターズが勝って連勝は5で止まりました。
観客数は2万1千人ほど。詳しくはまた明日書きます。

2006年08月08日

約2ヶ月ぶりの3連勝

[ 野球 ]

 秋田のイーグルス対マリーンズはグリン投手と清水直投手が先発。1回表、いきなり連打で無死1・2塁としますが、そこから3・4・5番が打ち取られます。前の試合の9回裏に克服したかと思われた「無死1・2塁から点が入らない」はまだ続いているようです。
 その裏、清水直投手は高須選手に二塁打された後、フェルナンデス選手に適時二塁打を喫してあっさり先制されます。
 1点を追う3回表、この回先頭の青野選手がいきなり三塁打を放つと、西岡選手の適時打で同点に。しかしそこから連続四死球で迎えた無死満塁から三者連続三振を喫し勝ち越せません。
 しかし続く4回表に、先頭のサブロー選手が歩くと、内野ゴロで進塁した後、西岡選手の早くも猛打賞となる2打席連続適時打が出て、マリーンズが逆転しました。

 清水直投手は、勝ち越した直後の4回裏にいきなり連打で無死2・3塁とされます。しかし、ここから連続三振などで無失点に抑えます。そして6回も無死1・2塁から犠打を自らさばいて3塁アウトにし、さらに代打のリック選手に中前打を打たれるも、サブロー選手の強肩で本塁前でタッチアウト。危機は作るものの、そこから守りきります。
 そうなるとさすがに流れはマリーンズに。直後の8回に1死からパスクチ選手が6号ソロを放ってついに追加点を挙げ、さらに2死1・2塁としてグリン投手を降板させると、代わった小倉投手からサブロー選手が2点適時三塁打を放ち、終盤で4点差にし、試合をほぼ決めました。
 8回は神田投手が久々の失点をするも、9回は小林雅英投手が抑えて31セーブ目を挙げ、5対2でマリーンズが勝ちました。
 清水直投手は6月10日以来の7勝目、またチームも6月11日以来となる3連勝となっています。観客数は7千人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは新垣投手と橋本投手が先発。初回にセギノール選手の適時打でファイターズが先制すると、3回には5連打などで5点を追加します。一方橋本投手は8安打されながらも無四球でプロ初完封で4勝目。ファイターズが7対0と大勝しています。ホークスは2試合連続完封の3連敗となっています。観客数は2万9千9百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ライオンズはギッセル投手とデイビー投手が先発。同点で迎えた9回表に先頭の赤田選手が二塁打を放つと、続く石井義選手が決勝適時打を放ち、ライオンズが4対3で勝って3連勝しています。観客数は1万9千3百人ほどでした。
 セリーグで唯一行われた横浜のベイスターズ対タイガースは門倉投手と福原投手が先発。2 回に矢野選手と藤本選手の連続適時打で2点を先制したタイガースが3回に関本選手の5号ソロで追加点を挙げるなど、序盤で4点を取ります。福原投手は6回まで2安打投球。7回に3安打で2死満塁とされますが、ここも凌いで無失点で降板します。9回にダーウィン投手が1点を取られましたが、4対1で勝っています。観客数は1万6千人ほどでした。
 なお、浜松のドラゴンズ対カープと神宮のスワローズ対読売は雨で中止。首都圏は午後から雨は上がっていたのに神宮の中止はちょっと不思議です。いつぞやみたいに局地的な豪雨でもあったのでしょうか。

2006年08月06日

連日のサヨナラで勝ち越す

[ 野球 ]

 マリンスタジアムにマリーンズ対ホークス戦を見に行きました。ホークス戦の観戦は今季初めてです。先発は成瀬投手と杉内投手の両左腕でした。初回、成瀬投手は2死からカブレラ選手と松中選手に連打されますが、ズレータ選手を抑えます。
 一方、杉内投手に対し、先頭の大塚選手はいい当たりながら中飛に倒れますが、続く堀選手が左翼線を抜く二塁打を放ちます。この時点では、杉内投手は良くないのかな、などと思っていたのですが、そこから3・4番を打ち取られます。
 立ち上がりちょっと不安があったものの、2回から両投手が好投。2回表に成瀬投手は辻選手に死球を出しますが、三振ゲッツーで三者凡退に抑えます。ところで、ホークス応援団の辻選手の応援は、コール・振り付けとも、マリーンズの辻選手と同じです。ちなみにこの両選手、同じ1979年生まれで誕生日も一ヶ月違い。公称の身長・体重もほぼ同じです。そういう事もあり、この共通化(?)は面白いと思いました。

 杉内投手は2回から4回まで完璧に抑え、一方の成瀬投手も3回は先頭打者を抑えましたが、後続は抑えます。5回の表裏はともに1死2塁と先制機を築きますが、ともに両投手が踏ん張ります。6回表は2死から松中選手を迎え、2-3からファウルで粘られます。しかし、成瀬投手は根負けすることなく、最後は打ち取りました。
 そして6回裏、1死から大塚投手に安打されると、なぜか杉内投手はペースを乱し、牽制を繰り返すなど、なかなか投球をしません。何かあったか、とも思いましたが、結局ここは後続を抑えます。
 そして7回表、成瀬投手は1死から安打され、さらに四球で2死1・2塁と危機を広げます。しかし、続く山崎選手の難しいファウルフライを、昨日のヒーロー・パスクチ選手が好捕し、ここも0点に抑えました。成瀬投手はここで降板となりましたが、5安打2四死球で7奪三振で無失点という素晴らしい内容でした。
 その裏、ここまで3安打無四球の杉内投手でしたが、先頭の里崎選手に四球を出すと、また何度も牽制するなど、明らかに投げにくそうです。そして今江選手も歩かせ、無死1・2塁としたところで降板します。ホークスの2番手は、昨日7人を完璧に抑えた藤岡投手。対して辻選手が犠打を成功させ、1死2・3塁としますが、続くサブロー選手はスクイズをファウルした後に三振。サブロー選手はバットを投げて悔しがっていました。続く青野選手も抑えられ、この先制機も逸します。ところで、今季のパの新人王争いは八木投手と平野佳投手の一騎打ちみたいに言われていますが、この藤岡投手はホールド数リーグ2位で登板数5位。5勝2敗1セーブで防御率2.56は規定投球回数に達しないとはいえ、両投手より上です。十二分に新人王争いの資格があると思います。
 さて、マリーンズは8回から左が続く事もあって藤田投手が登板。昨日同様、1番から4番の松中選手までを完璧に抑えます。そしてズレータ選手からは藪田投手が登板。こちらも完璧に抑えます。
 8回は吉武投手が三人で抑え、9回は3番からという事もあり、馬原投手が登板。ところが、先頭の昨日のヒーロー・パスクチ選手がいきなり二塁打を放ちます。そして敬遠の後に今江選手が犠打を決めて1死2・3塁に。ここでマリーンズは、敬遠をうながすために代打・ワトソン選手を投入します。そして1死満塁で前の打席で失敗したサブロー選手が登場。そして2-2から馬原投手のフォークを山崎選手が捕りきれずに暴投に。代走の平下選手が生還し、1対0でマリーンズが二夜連続のサヨナラ勝ちをしました。サブロー選手は、今季「押し出しサヨナラ」も経験しており、今季二度目の「バットを振らずにサヨナラ」となりました。ちなみに、我々はその試合も観戦していました。
 お立ち台は好投の成瀬投手に昨日に続いてのパスクチ選手でした。これでホークスに勝ち越し、3位ファイターズとのゲーム差も4に縮めています。観客数は2万3千人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズは西口投手と木下投手が先発。1回表に小笠原選手の23号2ランでファイターズが先制しますが、その裏、高卒新人でプロ初登板初先発の木下投手がカブレラ選手に同点2ランを喫します。そして3回に石井義選手の適時二塁打でライオンズが勝ち越し、6回にも2点を追加。終盤にファイターズも勝ちパターンの継投陣を投入しますが、いずれも打ち込まれてしまい、9対3でライオンズが勝っています。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は山村投手と川越投手が先発。2回に北川選手の3ランで先制した合併球団がその後も着実に追加点を挙げ、6対2で合併球団が勝っています。観客数は1万4千4百人ほどでした。

 松山のタイガース対カープは能見投手と広池投手が先発。2回にカープが2点を先制し舞うが、その裏にタイガースが金本選手からの四者連続適時打で逆転します。金本選手は足を痛めますが当然のごとくそのまま出場。そして1点リードの8回裏にこの試合6打点となる14号満塁本塁打を放って試合を決め、タイガースが9対4で勝っています。観客数は1万8千人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは石川投手と朝倉投手が先発。スワローズ2点リードでむかえた8回表に井上選手の逆転2点適時二塁打が出て、ドラゴンズが5対4で勝っています。観客数は1万8千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは上原投手と牛田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万1千2百人ほどでした。

2006年08月05日

パスクチ選手、代田の代打の代打サヨナラ本塁打

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは久保投手と寺原投手が先発。マリーンズは数年ぶりの一軍昇格となった寺本選手を8番DHでスタメン出場させました。
 1回裏、先頭の代田選手の左翼線の当たりを取ろうとした野手とボールボーイが交錯するような形で三塁打に。そして二番に入ったワトソン選手の適時打であっさり先制します。そして続くサブロー選手も安打で続きますが、最近のマリーンズの特技(?)とも言える「無死1・2塁で走者も進まない」で、追加点は取れません。
 初回は三人で抑えた久保投手ですが、先制点を貰った直後の2回表に先頭の松中選手に二塁打され、城所選手の適時打ですぐさま追いつかれてしまいます。
 さらに3回は先頭の今江選手が安打で出て、続くフランコ選手がヒットエンドランを決めると、さらに堀選手が三遊間を抜き、またまた三連打で追加点を挙げます。しかしここの無死1・2塁の追加点機も併殺などでまたまた得点できません。
 すると直後の4回表に2死無走者から川崎選手とカブレラ選手の連続二塁打で再び追いつかれます。

 続く6回表に久保投手は再び2死から連打されて1・2塁に。続く山崎選手が左前打を放ち、二塁走者の城所選手は本塁に突入します。しかし、左翼に入った代田選手の返球が「ストライク」に。足が入っていたかのようにも見えましたが、里崎選手のブロックも良く、微妙な判定ながら本塁アウト。今日の城所選手は守っても走っても代田選手にやられた感じでした。
 その裏、その先頭の里崎選手が二塁打を放ちますが、ここも後続なく勝ち越せません。
 7回からマリーンズは藤田投手が登板。1番からの打順を三人で抑え、続く8回も松中選手を打ち取って、藪田投手に交代します。そして7回裏、マリーンズは2死から代田選手が一塁ヘッドスライディングの内野安打で出塁。ここでホークスも二番手の神内投手に。代田選手は盗塁成功するも、ワトソン選手が打ち取られ、ここも追加点がなりません。
 マリーンズは8回途中から登板の藪田投手が抑え、一方、ホークスも8回から登板の藤岡投手が走者を一人も出さない投球を見せ、延長に入ります。
 そして10回表、1死から藪田投手が安打で初の走者を出すと神田投手が登板。松中選手は歩かせたものの、カブレラ選手とズレータ選手を打ち取り、中軸を抑えます。
 その裏、1死から本日2安打+好返球の代田選手の所で、橋本選手を代打に。ホークスは左の篠原投手を出しますが、予定通りという感じで、パスクチ選手が代打の代打で登場します。一昨日に守備で手痛い失敗をしたパスクチ選手ですが、ここは2-2からの5球目を右翼席に運び、5号サヨナラ本塁打を放ち、3対2でマリーンズが勝ちました。代田(選手)の代打の代打サヨナラ本塁打と言ったところでしょうか。
 これでなんとか、貯金消滅の危機を脱しています。また、神田投手が2003年以来のプロ2勝目となる勝利を挙げています。観客数は2万3千6百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズは涌井投手と八木投手が先発。初回に5安打でライオンズが3点を先制し、八木投手は2回で降板。その後も中盤にライオンズが追加点を挙げます。ファイターズは9回に高橋選手の4号ソロで完封を逃れるのがやっと。しかも、7月のMVPの稲葉選手がフェンスにぶつかって担架で退場と踏んだり蹴ったり。6対1でライオンズが勝利し、1日で首位に返り咲いています。また、涌井投手は10勝目を挙げています。観客数は2万3千5百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は一場投手と吉井投手が先発。初回に山崎武選手の通算250号となる14号3ランなどで4点を先制します。しかし3回まで1安打の一場投手が4回からつかまり、5回に追いつかれて6回に勝ち越されます。さらにイーグルス継投陣が打ち込まれ、終わってみれば12対4で合併球団の圧勝でした。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 松山のタイガース対カープは安藤投手と大竹投手が先発。序盤から打撃戦となり、両先発が3回をもたずに降板します。そしてカープ2点リードで迎えた5回裏、檜山選手の代打適時打で1点を返し、関本選手の犠飛で追いつくと、金本選手が勝ち越し2点適時三塁打を放ちます。さらに得点を重ね、7回まで毎回の11得点。8回も1死1・2塁と得点圏に走者を進めますが、後続がなく、惜しくも毎回得点試合は逃しましたが、11対7で逆転勝ちしています。3番手の太陽投手が1年4ヶ月ぶりの勝利を挙げています。観客数は2万8百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズはゴンザレス投手とマルティネス投手が先発。初回にいきなりの三連打などでドラゴンズが3点を先制。その後スワローズも反撃し、2点差で迎えた9回に田中浩選手が岩瀬投手から2号ソロを放ちましたが、後はおよばず、5対4でドラゴンズが勝っています。観客数は2万3千人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズはパウエル投手と那須野投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千7百人ほどでした。

2006年08月04日

渡辺俊投手、3安打1失点完投も援護なし

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは渡辺俊介投手と斉藤和投手が先発。マリーンズは初回の無死1塁、2回の連打による無死1・2塁、3回の1死1・2塁と3回連続で先頭打者が安打を放ちながら、いずれも得点に結びつきません。
 一方、渡辺俊投手は最初の3回を無安打に抑えますが、続く4回、先頭の川崎選手に安打された後、死球などで1死1・2塁とし、ズレータ選手に適時打を打たれ、先制されてしまいます。そして続く5回も新人でスタメン抜擢の本多選手にプロ初安打を許すなど2死満塁としますが、ここは松中選手を打ち取り、追加点を与えません。

 マリーンズ打線は5回まで毎回安打するも、三塁を踏めません。そして6回以降は斉藤和投手も立ち直り、完璧な投球。対する渡辺俊投手も4・5回以外はホークス打線を封じ込め、6回から8回までともに安打の出ない展開となりました。
 9回表も渡辺俊投手は三者凡退に抑え、0対1のまま味方の反撃を待ちます。すると、先頭の里崎選手が安打し、続く今江選手が四球と、2回と同じ二人が出て無死1・2塁に。続くフランコ選手の代打・青野選手が犠打を決め、この試合初めて三塁に走者を進めると同時に、1打サヨナラの好機を迎えます。
 しかし続く大塚選手、そして代打・辻選手が連続三振で、8安打しながら完封負け。3安打5四死球ながら1失点完投の渡辺俊投手を援護することができませんでした。
 これでホークスは首位浮上。一方のマリーンズは3位ファイターズとのゲーム差が6にまで広がっています。観客数は1万7千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズはグラマン投手とダルビッシュ投手が先発。初回に小笠原選手の適時打でファイターズが先制すると、3回には小笠原選手の22号2ランで追加点。その後、ともに本塁打が飛び交い、両軍合わせて8本出ましたが、9対5でファイターズが勝っています。観客数は1万6千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは石井一投手と佐藤充投手が先発。ローテーション入りして以来、ずっと安定した投球を続けていた佐藤投手相手に、スワローズが岩村選手の二打席連続など、4本塁打で5回までに6得点。こちらも両軍合わせて8本の打ち合いになりましたが、序盤の得点差が大きく、スワローズが9対7で勝ちきっています。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズはグローバー投手と吉見投手が先発。投手戦となり、特に吉見投手は4回まで無安打投球。しかし、吉村選手の15号ソロでベイスターズが先制した直後の5回裏に、ディロン選手のチーム初安打が2号ソロとなり、同点となります。そして8回、1死からベイスターズ打線が連打し、金城選手の適時打で勝ち越し。そして吉見投手は8回まで本塁打のみの1安打2四球に抑えます。そして9回はクルーン投手が三者連続三振に打ち取り、2対1でベイスターズが勝利。1安打投球の吉見投手が今季初勝利を挙げています。これでベイスターズは最下位脱出。入れ替わって読売が最下位になっています。観客数は4万1百人ほどでした。

2006年08月03日

小野投手の好投を生かせず、再び8ゲーム差に

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは小野投手と松永投手が先発。初回、いきなり西岡選手が安打で出塁すると、堀選手のヒットエンドランが成功して無死1・3塁となり、サブロー選手の犠飛で先制します。しかし、効率のいい攻撃はここまで。続く2回には連打で無死1・2塁とするものの、そこから三者連続三振を喫してしまいます。その後も、毎回のように走者は出しますが、松永選手を攻略することができません。
 小野投手も走者は出しながら、三塁を踏ませない投球でライオンズ打線を抑え、5・6回は三者凡退と調子を上げてきます。

 ところが7回、連打で無死1・2塁にされ、続く和田選手を併殺で2死3塁としたものの、続くリーファー選手に初球を適時打され、同点になってしまいます。さらに続く中村選手の右前に落ちる安打を、パスクチ選手がまずい守備で適時二塁打にしてしまい、逆転されてしまいました。
 さらに続く8回、二番手の藤田投手が連打で1点を追加され、さらに三番手の黒木投手がカブレラ選手に21号3ランを喫し、一昨日に続く終盤の大量失点で5点差になってしまいます。
 その裏、連打で1点を返しますが、反撃はそこまで。9回は小野寺投手に抑えられ、6対2で敗れました。なお、小野寺投手は最初の平下選手の手に死球を当てていますが、7月にも似たような局面で福浦選手の手に死球を当て骨折させています。わざとではないと思いますが、これが「危険球」でない、というのも、ちょっと納得できない話です。
 というわけでライオンズとのゲーム差は再び8に。ライオンズとホークスには「プレーオフ進出マジック」が出ています。間に2球団あるだけに、勝率1位通過はかなり難しくなった感じです。松永投手はプロ初勝利を挙げています。観客数は1万3千人ほどでした。

 神戸の合併球団対ファイターズは平野佳投手と立石投手の先発。2ヶ月近く勝ち星のなかった平野佳投手ですが、今日はファイターズ打線を7安打1死球で完封。3対0で合併球団が勝っています。観客数は2万9百人ほどでした。
 東京ドームのタイガース対読売は内海投手と下柳投手が先発。初回に失策がらみで作った好機で金本選手が適時二塁打を放って先制。さらに矢野選手の犠飛で追加点を挙げます。さらに3回には、久々スタメンのスペンサー選手が6号2ランを放って追加点を挙げます。一方、下柳投手は毎回走者を出しながら、3回の1死満塁で二岡選手と李選手をうちとるなど、読売打線を6回途中まで1失点に抑えます。さらに8回には檜山選手の押し出し四球でダメ押し。5対1で勝っています。観客数は4万4千3百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは黒田投手とガトームソン投手が先発。2回に森笠選手と東出選手の適時打でカープが2点を先制。一方、黒田投手は9安打されながらも岩村選手の18号ソロのみに抑え、完投で5連勝で通算10勝目を挙げています。観客数は1万8百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは山口投手と川上投手が先発。3回で6対0となったところでは、川上投手なだけに試合が終わったかと思われましたが、5回に新沼選手の9年目でのプロ初安打が初本塁打となって2点を返すと、7回には金城選手の7号3ランで1点差に。しかし、8回に荒木選手の適時打で突き放すと、9回にはウッズ選手のこの日二本目で来日150号となる27号2ランで再び3点差とします。その裏、ベイスターズも2点を返しましたが、9対7でドラゴンズが逃げ切っています。観客数は1万3千7百人ほどでした。

2006年08月02日

サブロー選手、勝ち越し本塁打に好返球と活躍

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは小林宏之投手と松坂投手が先発。小林宏投手は立ち上がりに片岡選手に二塁打を打たれた後、和田選手の適時内野安打で先制されます。一方、マリーンズは2回に連打とフランコ選手の犠打で1死2・3塁と好機を作りますが、後続が打ち取られます。
 しかし4回裏、先頭の里崎選手が左翼席に13号ソロを放って追いつくと、続く5回にはこれまた先頭のサブロー選手が左翼席に8号ソロを放って勝ち越し。松坂投手を相手に、新旧の四番(?)二人のソロ2本で逆転します。

 初回に失点した後の小林宏投手はその後はライオンズ打線を抑えます。そして7回、2死2塁から福地選手が中前打を放ちます。しかし、これを先ほど勝ち越し本塁打のサブロー選手が本塁に好返球でタッチアウト。本日が結婚記念日というサブロー選手が、自らの本塁打で勝ち越した点をその肩で守りました。
 続く8回、小林宏投手は1死から安打され、ここは盗塁を刺したものの、続く石井義選手にも安打され、カブレラ選手を迎える所で降板。二番手の神田投手はカブレラ選手に初球をぶつけ、さらに暴投で危機を広げますが、続く和田選手を三振に打ち取り、ここも凌ぎます。するとその裏、1死から西岡選手が安打すると、続く堀選手が適時二塁打を放ち、非常に大きな追加点を得ます。
 9回は小林雅英投手が登板。ここ4試合連続失点中でしたが、今日は本来の投球で三人をきっちり抑え、30セーブ目を挙げました。これでライオンズとのゲーム差を7に戻しています。前回、1999年以来にマリンで松坂投手に勝ったマリーンズですが、これで連勝となりました。しかも、その間、マリンで4連敗していたのですから、面白いものです。観客数は1万5千6百人ほどでした。

 神戸の合併球団対ファイターズは高木投手と金村投手が先発。同点で迎えた8回表に連打で無死1・2塁とすると、ここでファイターズはセギノール選手に代打・田中幸雄選手を投入。きっちり犠打を決めて1死2・3塁とすると、7月の月間MVPの稲葉選手が決勝2点適時打。9回はマイケル中村投手が先頭の村松選手に安打されるも、最後は併殺で切り抜け、25セーブ目を挙げています。観客数は2万4千4百人ほどでした。
 福岡のホークス対イーグルスは和田投手と松崎投手が先発。初回にいきなり連打し、併殺の間に先制します。しかし3回裏に内野ゴロの間に追いついたホークスが田上選手の2点適時二塁打で逆転。和田投手は2回以降は2安打1四球に抑え、4対1でホークスが勝っています。観客数は2万9千7百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは三浦投手と山本昌投手が先発。序盤で山本昌投手を攻略したベイスターズがドラゴンズの反撃をかわし、8対4で勝って連勝しています。観客数は1万4千5百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは佐々岡投手と高木投手が先発。6回にスワローズが追いつくと、7回表に入ったところで雨が強くなり、降雨コールドで3対3の引き分けとなっています。観客数は1万3千人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースは西村投手と福原投手が先発。6回に李選手の34号2ランが出て勝ち越した読売が3対2で勝利。この2試合でタイガースは7失点ですが、うち6点が李選手の本塁打です。観客数は4万4千2百人ほどでした。

2006年08月01日

最終回の大量失点で敗れる

[ 野球 ]

 今日はほとんど携帯動画観戦でしたが、終盤に電池切れが発生。おかげで、決勝点を奪われる瞬間を見ることがなかったのですが・・・。
 その千葉のマリーンズ対ライオンズは清水直行投手とギッセル投手が先発。2回にライオンズが細川選手の適時打で先制しますが、4回に今江選手の二塁打を足がかりに、DHでスタメンに入っていた橋本選手の適時打と、ともに八番打者の打点で1点ずつ取ります。
 清水直投手は点を取られた2回以外は走者を一人も出さずに8回まで抑えます。しかし、打線がギッセル投手の前に4安打。6回には今江選手の2本目の二塁打で無死2塁としますが、ここは後続がありませんでした。

 そして8回裏、先頭のワトソン選手が失策で出て、代走の代田選手が内野ゴロ二つの間に三塁に行きますが、この好機も石井貴投手に抑えられます。すると9回、清水直投手が先頭の福地選手に安打され、2回以来の走者を出してしまいます。その後、犠打と四球で1死1・2塁としたところで小林雅英投手が登板。しかし続くカブレラ選手の安打で満塁した後、和田選手の内野ゴロを本塁に送球するも、福地選手の足が勝り、野選となってついに勝ち越されてしまいます。さらに続く栗山選手が何と2号満塁本塁打。結局、この回5点を失ってしまいました。
 そしてその裏、小野寺投手に西岡選手が安打するも、結局0点に終わり、6対1で敗戦。これでライオンズとの差は8に、3位ファイターズとの差も5に開いてしまっています。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズはデイビー投手と橋本投手が先発。ともに2回に1点ずつ取り合い、その後、ファイターズは走者を出すも追加点が挙げられず、一方、合併球団打線は3回から8回まで1安打しかできません。そしてむかえた9回先頭の代打・坪井選手が二塁打を放ち、犠打で三塁に進んだ後、代わった菊地原投手の暴投で生還して勝ち越します。その裏、マイケル中村投手は2死満塁にまでされますが、最後は凌いで2対1でファイターズが勝っています。観客数は2万2百人ほどでした。
 福岡ドームのホークス対イーグルスは新垣投手とグリン投手が先発。同点で迎えた4回裏に4連打で満塁にしたホークスが大村選手の2点適時打などで3点を勝ち越し。さらに6回も4点を追加します。イーグルスも終盤に反撃しますが、点差が大きく8対4でホークスが勝っています。観客数は2万6千8百人ほどでした。

 平塚のベイスターズ対ドラゴンズは門倉投手と中田投手が先発。6回にウッズ選手の2ランでドラゴンズが先制し、その後逆転された9回表にクルーン投手からウッズ選手が2打席連続の25号ソロで追いつきます。しかしその裏、四球・犠打などで1死1・2塁とすると、代わったデニー友利投手から村田選手がサヨナラ打を放ち、ベイスターズが4対3で勝っています。観客数は1万3百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズはベイル投手と藤井投手が先発。同点で迎えた5回に岩村選手のこの試合2本目の17号ソロでスワローズが勝ち越し。さらに追加点を上げ、8対3で勝っています。観客数は1万3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースは上原投手と井川投手が先発。井川投手は読売打線を4安打1四球に抑えましたが、うち2安打が李選手の2ラン。そのため、読売が勝っています。観客数は4万4千1百人ほどでした。

2006年07月31日

高校野球の応援歌

[ 野球 ]

 高校野球県大会決勝のTVを見ていました。これを見る楽しみの一つに、応援団の奏でる応援歌があります。昨年見た、プロレスラーの入場テーマを奏ながら応援団員が踊りまくる神戸国際大付属の少年達はいまでも良く覚えています。

 今年はそこまで凄いのは現時点では見ていません。とはいえ、聞いているといろいろ面白いものがあります。今日見ていた群馬県の決勝では、タイガースからホークスに移籍し、盗塁王にもなった大野久選手のタイガース時代の応援歌を流していた高校がありました。タイガース在籍期間は短いですし、さほど派手な活躍をしたわけでもありません。しかも、活躍時期は今の高校生が物心つく前です。いったい誰が選曲したのか、気になりました。ちなみにその大野久氏は現在は茨城の高校野球の監督をやっているそうです。万が一、この高校と甲子園で対戦したらどんな想いでその応援歌を聴くのだろうか、などとも思いました。
 あと、ある意味定番のピンクレディー「サウスポー」ですが、聞いているうちに、「これって、『バッターを打ち取るぞ』といく曲だよな。それを使って『かっとばせー』というのも、よくよく考えれば変な話だ」とも思いました。まあ、この曲に至っては、今の高校生が元曲を知っているわけないので仕方ないのでしょうが。

2006年07月30日

好機を生かせず、3タテを逃す

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズはオバミュラー投手と成瀬投手が先発。5月の来日初登板初先発の時に大量の四球を選びながら点を取れなかったマリーンズ打線ですが、今日も似たような展開。3回まで四球を三つ選びますが、安打は一本も出ません。しかし4回、2死から今江選手がチーム初安打となる8号ソロを放って先制します。余談ですが、今日のパリーグでは6球団中4球団が「チーム初安打が本塁打」でした。
 一方、前回大阪ドームで序盤に打ち込まれていた成瀬投手ですが、今日は好投。三振こそ少なかったものの、合併球団打線を抑えます。

 そして迎えた5回表、先頭の青野選手が内野安打を放ち、続く大松選手が四球で歩き、代田選手の犠打で1死2・3塁の追加点機を迎えます。ここで合併球団は2安打のオバミュラー投手をあきらめ、前川投手を起用。この交代を見た時は、「右と両打ちが三人続くところで左の前川投手とは」とちょっと不思議に思いました。しかし、その前川投手はサブロー選手は歩かせたものの、西岡選手を三振に。そして続く里崎選手のところで合併球団はユウキ投手を投入。この継投が功を奏し、この1死満塁を生かせませんでした。
 成瀬投手はその裏は三者凡退に抑えたものの、続く6回に先頭の下山選手に2号ソロを打たれて同点にされてしまいます。さらに大西選手に二塁打された後、北川選手に勝ち越し適時打を喫してしまいました。
 打線は6・7回とユウキ投手の前に走者を出せません。8回に先頭のサブロー選手が安打したものの、続く西岡選手が併殺。そこから再び連続四球で好機を作り直すも、続く今江選手の打球は右翼フェンス際で失速し、どうしても得点できません。
 マリーンズも7回から登板の黒木投手が一昨日に続いて好投して反撃を待ちます。しかし9回表、合併球団は一昨日敗戦投手の大久保投手でなく菊地原投手を投入。マリーンズも1死から青野選手が二塁打を放ち、2死から代打にパスクチ選手が登場。昨年夏の合併球団戦では大活躍しただけに期待されたのですが、3球目に長打性の当たりを放つも惜しくもファウル。そして最後は三振に打ち取られ、2対1で敗れました。
 序盤に四球で貰った好機を生かせなかっただけに惜しい敗戦。残念ながら対合併球団3タテはなりませんでした。ユウキ投手は今月だけで4勝目を挙げています。観客数は2万人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対ホークスは八木投手と杉内投手が先発。不振で二軍落ちしていた杉内投手は久々の登板となりました。立ち上がりはともに3回まで走者を一人も出さない投手戦に。ところが両チーム無走者のまま迎えた4回裏2死から小笠原選手が20号ソロを放ってファイターズが先制。さらにセギノール選手の二塁打が出ると稲葉選手が適時打を放ち、続く新庄選手に13号2ランが出てファイターズが4点を奪います。
 直後の5回にズレータ選手がこちらもチーム初出塁となる21号ソロを放ちますが、こちらは八木投手が後続を抑えます。そして6回には稲葉選手の14号ソロが出て杉内投手をKO。さらに7回にも継投陣を攻めて2点を追加し、大差にします。
 八木投手は8回までズレータ選手のソロと死球二つのみにホークス打線を抑えます。しかし9回に失策もあって走者を残して降板。その後大道選手に2点適時打が出ますが大勢には影響がなく、7対3でファイターズが勝っています。今季ファイターズの東京ドーム最終戦ということもあり、観客数は3万6千5百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズは山村投手と西口投手が先発。イーグルスのスタメン捕手は中谷選手を、「タイガースドラフト1位バッテリー」でした。初回にカブレラ選手の適時打などでライオンズが2点を先制しますが、その途中、中島選手が死球で骨折するという事故がありました。そしてその裏、先頭の関川選手が初球を右翼席に移籍後初本塁打を叩き込んでイーグルスが1点を返します。さらに3回にカブレラ選手の二打席連続適時打でライオンズが追加点を挙げますが、その裏に、山崎武選手に2試合連続となる13号2ランが出てイーグルスが追いつきます。
 そこから7回まで両先発が踏ん張り、継投陣も抑えて延長戦に入ります。そして11回表1死から石井義選手が2号ソロを放って勝ち越し。その裏は前の回から登板の小野寺投手が3人で抑え、4対3でライオンズが勝っています。観客数は1万3千5百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは安藤投手と石川投手が先発。初回にタイガースが金本選手の適時打で先制しますが、2回に米野選手の適時打で同点に。その後、4・6回に米野選手に勝ち越し適時打が出ますが、その都度、裏にタイガースが追いつきます。
 スワローズは5回で石川投手に代打を出し、6回以降は8人の投手をつぎ込みます。一方、タイガースは安藤投手が7回まで投げ、8・9回をウイリアムス投手が抑え、延長に入ってからは藤川投手が登板。2イニング投げた11回裏の2死3塁で打順がまわると、サヨナラ機にも関わらず代打を出さず、12回表も投げさせます。その12回表を藤川投手が抑えましたが、12回裏の1番からの攻撃も結局三人で終わり、3対3の引き分けに。タイガースは長期遠征前最後の甲子園を白星で飾ることができず、ドラゴンズとの差は6に開いてしまっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は朝倉投手とパウエル投手が先発。4回に読売が5安打で2点を先制しますが、その裏に3連打と内野ゴロでドラゴンズがすかさず追いつきます。そして7回に連打と四球でドラゴンズが無死満塁とし、1死後に代打の高橋光選手の三塁ゴロが野選になり、さらに失策もあって2点を追加。以下は平井投手と岩瀬投手で抑え、ドラゴンズが4対2で勝っています。岩瀬投手は通算100セーブ。また、岩瀬投手は通算100セーブを挙げています。観客数は3万8千3百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは大竹投手と牛田投手が先発。同点で迎えた4回表に村田選手の23号ソロで勝ち越したベイスターズがさらに三連打で計3点。直後にカープも連続本塁打で反撃して1点差に。その後も1点ずつ取り合って5対4で最終回を迎えますが、9回表にベイスターズが一挙5点を追加し、10対4で勝っています。観客数は1万2千1百人ほどでした。

2006年07月29日

代田選手、打と走で活躍してプロ初のお立ち台に

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズは吉井投手と久保投手が先発。2回にフランコ選手の適時打でマリーンズが先制しますが、その裏、2死2塁から学生時代に久保投手に通算4割だった森山選手の適時打で追いつかれます。
 直後の3回表、先頭の青野選手が安打で出塁するも、続く代田選手の安打性の当たりを後藤選手が好捕。さらに併殺で結局3人で終わってしまいます。
 その裏、先頭の村松選手が左翼に二塁打性の当たりを放つと、これを代田選手が捕りきれずに三塁打に。さらに久保投手は北川選手に死球を当ててしまい、無死1・3塁という「併殺でも勝ち越し」の危機を作ります。しかしここで4・5番を連続三振に仕留め、さらに復帰後好調の谷選手も打ち取ってここを0点で凌ぎます。

 すると直後の4回表、昨日に続いて三番に入っている西岡選手の4号ソロでマリーンズが再びリードを奪います。しかし、そこからさらに1死1・2塁としますが併殺で凌がれ、さらにその裏、2死2塁から大西選手に適時打を打たれて再び追いつかれます。
 しかし続く5回、先頭の一軍復帰即スタメンの橋本選手が四球を選ぶと、青野選手がきっちり送ります。打席には前の打席で惜しい当たりを取られている代田選手。しかしここは詰まりながらも遊撃後方に落とし、貴重な勝ち越し点を挙げます。
 さらに7回、先頭の堀選手が二塁打を打って犠打で3塁に。ここで青野選手は一度スクイズをファウルにした後、大きな中犠飛を放って、追加点を挙げます。続く代田選手は四球を選ぶと、今日2つ目の盗塁で二塁に。そしてサブロー選手の適時打で生還と、今度は足で得点に貢献しました。
 久保投手は6回で10安打されながら2失点。そして7・8回を神田投手と藤田投手で抑え、9回裏を迎えます。マウンドには2日連続で救援失敗中の小林雅英投手。今日も先頭打者に安打された後、1死後に三塁ゴロかと思った当たりを今江選手が捕りきれずに適時二塁打と3試合連続の失点となり、なお1死二塁となります。しかしここで4・5番を連続三振に打ち取って試合終了。29セーブ目を挙げました。
 ヒーローインタビューは決勝打に加えて好走塁の代田選手が登場。プロ入り9年目で初のお立ち台です。一度は解雇されて一年間無所属を経てのお立ち台なだけに、喜びもひとしお。ちょっと涙をぬぐうような場面もありました。観客数は2万3千8百人ほどでした。

 函館のファイターズ対ホークスはダルビッシュ投手と寺原投手が先発。2回に安打・四球に失策も加わって無死満塁となり、ここでダルビッシュ投手が押し出しの四球を出して先制されます。さらに稲嶺選手の適時打の後、2死を取りますが、川崎選手にこの回二つめの押し出し四球を出し、ここで降板となります。しかし4回にファイターズが1点を返し、なおも満塁とした後、田中賢選手の2点適時打で同点に。寺原投手もここで降板となりました。
 しかし直後の5回表、2死1・2塁から打撃妨害で満塁となると、ここで山崎選手が勝ち越し適時打を放ちます。以下、ともに継投陣が頑張り、結局そのまま4対3でホークスが勝っています。観客数は2万1百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズは一場投手と涌井投手が先発。3回まで一場投手は無安打に抑えましたが、4回に先頭の中島選手に16号ソロを喫して先制されます。一方、打線のほうは、イーグルスに強い涌井投手に対し、7回まで4安打4四球と走者を出しますが、0点に抑えられます。そして8回、2死満塁から栗山選手が2点適時打を放ち、3対0となります。
 両球団の勢いの差ならびに涌井投手との相性を考えればこれで決まりかと思われましたが、その裏、先頭の塩川選手が安打で出塁すると、関川選手・高須選手も続いて無死満塁に。そして1死後にフェルナンデス選手が四球を選んで1点を返します。先週は涌井投手を代えたら継投陣が崩れて大逆転負けを喫した事もあってか、ここで続投となりましたが、今度はそれが裏目に。続く山崎武選手に第12号逆転満塁本塁打が出てしまいました。そして9回は福盛投手が安打こそされますが後続を抑え、イーグルスが5対3で勝っています。これでライオンズとホークスのゲーム差は0となっています。観客数は1万5千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは中村泰投手と石井一投手が先発。スワローズが先行し、それをタイガースが追うという展開の中、6回に失策もあってタイガースが追いつきます。しかし7回に1死満塁から田中浩選手の犠飛で勝ち越したスワローズがさらに真中選手の2点適時打で3点を取ります。タイガースも8回裏にこの試合3度目となるシーツ選手と鳥谷選手の連打で無死2・3塁とし、内野ゴロと犠飛で1点差に迫ります。
 そして9回裏、1死から関本選手が安打を放ち、打席には代打の林選手が登場。右方向にあわや逆転サヨナラかというような当たりを放ちますが、惜しくもポール右に切れます。その後、林選手は安打したものの、後続が倒れ、7対6でスワローズが逃げ切りました。これでドラゴンズとの差は5.5となってしまっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売はマルティネス投手とグローバー投手が先発。2回に英智選手の適時打で先制すると、3回に3連打で2点を追加して、早くもグローバー投手をKO。さらに二番手の栂野投手も打ち込んで、4回までに9点を挙げます。読売は李選手は31号ソロを含む3安打1四球と出塁率10割でしたが、残りの選手があわせて4安打。結局11対1でドラゴンズが圧勝しています。観客数は3万8千3百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは広池投手と那須野投手が先発。3回に梵選手の犠飛で先制し、嶋選手の2点適時打で計3点を挙げます。広池投手は4回を2安打2四死球で無失点に抑えますが、そこでノルマ完了という事で降板。そして5回裏に二番手のロマノ投手の安打から好機を作り、嶋選手の14号2ランで5点目を挙げます。その後、ベイスターズも反撃しますが、6対3でカープが逃げ切っています。観客数は1万7千5百人ほどでした。

2006年07月28日

総力戦を制して連敗を止める

[ 野球 ]

 今日は携帯メール観戦でした。しかし、そのメールを通してかなり心を揺さぶられた試合でした。その神戸の合併球団対マリーンズは平野佳投手と渡辺俊介投手が先発。春先に2度完投負けを喫している平野佳投手に対し、2回にワトソン選手の3号ソロでマリーンズが先制します。
 さらに4回には3連打で無死満塁としますが、ここは今江選手の併殺の間の1点にとどまります。その裏、渡辺俊投手は後藤選手の適時二塁打で1点を返されますが、7回途中までその1点のみに抑えました。

 そして7回途中から藤田投手と神田投手の継投で8回までを抑えます。そして9回表に2死無走者から連打で好機を作ると、大松選手の代打適時打で貴重な3点目を挙げます。
 ところが、その裏に登板の小林雅英投手が、昨日の逆転サヨナラ負けをひきずったのか、2死から3連打されて同点に追いつかれます。しかし、続くサヨナラの危機は何とか凌ぎます。
 さらに10回裏は、一昨日にサヨナラ犠飛を打たれた藪田投手がこれまた二死満塁の危機を凌ぎます。そして11回から登板のバーン投手が前回に続いて古巣相手に健闘。失策もあって2死1・2塁で降板しますが、ここで登板の高木投手が本日3安打の後藤選手を打ち取って3度目のサヨナラの危機を防ぎます。
 そして12回表、合併球団はここまで温存していた菊地原投手をワンポイントで使い、さらに1死からは大久保投手を投入します。しかし、2死は取られたものの、続く青野選手が勝ち越しとなる3号ソロを左翼席に打ち込みます。
 その裏、高木投手が先頭の日高選手を抑えると、マリーンズは一軍に復帰したばかりの黒木投手を起用。2死後に安打を打たれたものの、最後は的山選手を抑え、意外にもプロ初セーブ。4対3でマリーンズが勝ち、連敗を止めました。
 決勝本塁打を放った青野選手は、一昨日に無死1塁から併殺打を打ってしまい、バレンタイン監督嫌いの解説者連中に酷評の材料とされた選手でした。また、サヨナラ機を抑えた高木投手には昨年8月5日以来となる白星が、そして今季なかなか一軍定着できなかった黒木投手がプロ初セーブと、挫折を味わった人たちが活躍して得た勝利でした。携帯の文字だけで結果を追っていたにもかかわらず、非常に心に残った試合でした。観客数は2万4千3百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズはオクスプリング投手とガトームソン投手が先発。初回にラミレス選手の犠飛でスワローズが先制するも、5回に失策がらみでタイガースが追いつき、そのまま1対1で延長戦に。そして10回裏に先頭の金本選手が二塁打を放つと、敬遠と四球で満塁とし、最後に矢野選手がサヨナラ犠飛を放って2対1で勝ちました。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは黒田投手と吉見投手が先発。初回に失策で走者が出た後、嶋選手の13号2ランが出てカープが先制します。その後、吉見投手も好投しますが、黒田投手が8回を6安打されながら無失点に抑えます。9回に永川投手から連続四球と失策でベイスターズも1点を返しますが反撃もそこまで2対1でカープが逃げ切っています。観客数は1万1千7百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は佐藤充投手と内海投手が先発。初回に福留選手の適時三塁打などでドラゴンズが2点を先制。その後は読売投手陣も好投しますが、佐藤充投手が8回を5安打2四球ながら無失点。そして9回は岩瀬投手が抑え、「スミ2」でドラゴンズが完封リレー勝ちしています。観客数は3万8千1百人ほどでした。

2006年07月27日

逆転サヨナラで5連敗

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは斉藤和投手と小野投手が先発。昨日に続いての投手戦で、斉藤和投手は4回まで無走者、対する小野投手も序盤を2安打無失点に抑えます。そして5回表、先頭の里崎選手が二塁打を放って初の走者となると、続くワトソン選手が四球を選んで無死1・2塁と先制機を築きます。ここで打席はバント成功率の高い今江選手。しかし、二度失敗して追い込まれた後、結局三振に。さらに、大松選手・大塚選手も三振に打ち取られ、終わってみれば三者連続三振となってしまいました。
 しかし続く5回に先頭の堀選手が死球で出塁すると、西岡選手の内野ゴロで走者が入れ替わり、打席にはサブロー選手。2-3から放った打球は左翼フェンスを直撃し、スタートを切っていた西岡選手が一気に生還して先制します。
 小野投手は6回まで3安打無四球でしたが、7回に先頭の松中選手を歩かせ、2死後に本間選手に死球を当ててしまいます。ここでホークスの代打は一昨日のヒーロー・田上選手。三遊間を抜くと、万全でない体調の松中選手が本塁をつきます。しかしここは大松選手の返球が勝り、本塁直前でアウトとなりました。

 直後の8回に堀選手の安打と西岡選手のバント安打で無死1・2塁としますが、続くサブロー選手のバントが微妙な判定ながら三塁アウト。バレンタイン監督も抗議に出ますが通りません。結局、後続が断たれます。その裏、小野投手は1死を取ったところで降板。続く藤田投手が1・2番を抑え、この回も無失点で抑えます。
 そして連敗脱出のかかった9回裏、マウンドには当然ながら小林雅英投手が上がります。ところが1死を取った後、松中選手に左前打を打たれます。そして続くズレータ選手に投げた初球は打った瞬間に分かる逆転サヨナラ2ランとなって左翼席に吸い込まれ、ホークスが2対1で勝ちました。
 小林雅投手は、今季38試合目で初被本塁打・初黒星となってしまいました。これでチームは5連敗。3位ファイターズとのゲーム差が4.5となってしまっています。観客数は3万人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスは立石投手と有銘投手が先発。2回にファイターズが四球と久々スタメンの高橋選手の二塁打で好機を作り、金子選手の内野ゴロと森本選手の適時二塁打で2点を先制。続く3回には新庄選手の適時打が出ます。一方、立石投手は安打はされましたが、「ノルマ」の5回を無失点。以下、押本投手・岡島投手とつなぎます。そして7回には高橋選手の3号ソロでダメを押し、セーブのつかない場面という事もあり、9回は建山投手が0点に。武田久投手とマイケル中村投手を温存する完封リレーでファイターズが勝っています。観客数は1万7千8百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対タイガースは川上投手と下柳投手が先発。初回にタイガースが先制しますが、2回にドラゴンズが追いつくと、3回にウッズ選手の22号ソロで勝ち越し。さらに5回には谷繁選手の犠飛で中押し、そして6回に福留選手の16号2ランでダメを押されます。
 打線は川上投手に6回で112球を投げさせながらも3安打1得点。以下も継投陣に7回以降を1安打に抑えられ、5対1で完敗。この首位攻防シリーズで3タテを喫してゲーム差を4.5に広げられてしまいました。観客数は3万7千人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは西村投手とベイル投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万5百人ほどでした。

2006年07月26日

サヨナラ犠飛を打たれて4連敗

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは和田投手と小林宏之投手が先発。ともに快調な立ち上がりで、4回裏1死まで、ともに走者が一人も出ない投手戦となります。
 小林宏投手はその4回に四球と安打で1・2塁としますが、後続を断って0点に抑えます。しかし、続く5回裏にホークスの辻選手がプロ初となる本塁打を左翼席に叩き込んで先制されます。
 一方、和田投手は解説者に「あまり良くない」と言われながらも走者を出しません。結局、マリーンズ打線は6回まで完璧に抑えられてしまいます。そして続く7回に先頭の西岡選手が安打するものの、結局併殺でこの回も三人で終わってしまいます。

 しかし、その援護のない状況ながら、小林宏投手は好投を続けます。すると7回、先頭の里崎選手が二塁打し、1死後にサブロー選手が安打でつなぎます。そして2死後に大塚選手が三遊間を抜き、ついにマリーンズが同点に追いつきました。
 小林宏投手はその裏も三人で抑えます。しかし9回表の先頭からの好打順も、相手の好守もあって和田投手の前にこの試合8度目の三者凡退で終わります。
 9回裏、マリーンズも小林宏投手が続投。しかし、先頭の川崎選手に安打され、犠打と敬遠で1死1・2塁となります。ここでマリーンズは左の柴原選手ながら右の藪田投手を投入。しかし、ここは2-3から四球を選ばれてしまいます。
 この1死満塁のサヨナラ機に、ホークスは臀部の膿瘍でスタメン落ちしている松中選手が代打で登場。そして右犠飛を打たれ、2対1でサヨナラ負けとなってしまいました。
 マリーンズはこれで4連敗。首位ライオンズとのゲーム差は7に開いてしまっています。観客数は3万1千2百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスは金村投手とグリン投手が先発。ここも投手戦となり、6回まで0対0となります。ところが7回、ここまで2安打投球の金村投手がこの回先頭の山崎武選手が11号ソロを放って先制。さらに藤井選手にも3号2ランが出ます。ところが8回、連打と四球で1死満塁としたファイターズが稲葉選手の適時打で1点を返してなお1死満塁。ここでイーグルスは吉田投手を投入しますが、代打の代打で登場の新庄選手を投ゴロに打ち取ったものの、併殺を焦ったか送球がそれて1点差に、さらに坪井選手の内野ゴロの間に同点とないります。
 直後の9回表、ファイターズは武田久投手を投入しますが、2死無走者から塩川選手の内野安打が出ると、続く鉄平選手が左中間を抜き、イーグルスが1点を勝ち越します。その裏、イーグルスは福盛投手を投入しますが先頭を歩かせ、犠打と安打で1死1・3塁に。ここで福盛投手は小笠原選手を2-0と追い込みますが、次の投球が暴投となり、ファイターズが土壇場で追いついて延長に持ち込みます。
 そして10回裏、ファイターズは2死無走者から三連打で満塁に。ここで森本選手がサヨナラ打を放ち、5対4でファイターズが勝っています。観客数は1万8千4百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は松坂投手と川越投手が先発。初回に和田選手の適時打でライオンズが先制し、3回にカブレラ選手の犠飛で追加点を挙げます。松坂投手は4回に3連打で1点を返されたのみで6回まで抑えますが、7回2死から大西選手に頭部死球を与えて危険球退場になります。しかし、緊急登板の三井投手がここを抑え、その裏に赤田選手に貴重な2号2ランが出て追加点。そのまま4対1でライオンズが勝っています。観客数は1万5千3百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは山本昌投手と福原投手が先発。初回にタイガースが浜中選手の13号ソロで先制しますが、そこからは山本投手に抑えられます。一方の福原投手も5回まで1安打投球でしたが6回にアレックス選手の適時打で追いつきます。
 直後の7回表にタイガースが町田選手の代打適時打で再び勝ち越します。ところがその裏、二番手のダーウィン投手が1死から連打されてそれに失策がからんで同点に。さらに福留選手の適時打で勝ち越され、ウッズ選手にも犠飛を打たれます。さらに8回は先頭の奈良原選手の代打二塁打の後、犠打とスクイズの連続バントでダメ押し点を奪われ、最後は岩瀬投手に抑えられ、5対3でドラゴンズが勝ちました。これでゲーム差は3.5に開いています。観客数は3万7千6百人ほどでした。
 茨城・ひたちなかのスワローズ対ベイスターズは藤井投手と三浦投手が先発。スワローズは2回の無死1・2塁を逃すなど5回まで6安打ながら無得点。一方、藤井投手は5回まで1安打にベイスターズを抑えます。ところが、その0対0で迎えた6回に三浦投手の安打を足がかりに1死満塁とすると村田選手の2点適時打で先制。さらに再び満塁にして吉村選手が12号満塁本塁打を放ち、この回4安打で6点を取ります。勝ち越した後の三浦投手は6回から9回まで走者一人を出さない完璧な投球でスワローズ打線を完封して6勝目を挙げています。観客数は1万2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは上原投手と佐々岡投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万8百人ほどでした。

2006年07月25日

マリーンズ、後半戦開幕も黒星で3連敗

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは新垣投手と清水直行投手が先発。また、ホークスは松中選手が欠場。マリーンズも前半戦最後の怪我で福浦選手とベニー選手が登録抹消と、ともに打の中心を欠く打線での対戦となりました。なお、この試合よりホークスは帽子のつばの色を黄に変更。「初代ソフトバンクホークス帽子」は1年半で姿を消すことになりました。
 試合のほうは初回に1死1・3塁からホークスがズレータ選手の犠飛で先制。対するマリーンズは2回の1死2・3塁を連続三振に抑えられ、3回は今季初スタメンの代田選手の安打から2死満塁としますが、ここも得点に結びつきません。

 清水直投手は2回から4回までは完璧に抑えましたが、5回に四死球と失策で満塁とし、ここで3番に入っている田上選手が走者一掃の適時二塁打を放ち、この回1安打で3点を追加されます。
 直後の6回にこちらも四球二つで好機をもらい、大松選手と堀選手の連続適時打で2点を返します。しかし、7回裏にまたもや四球二つで走者をためると、田上選手の2打席連続の適時二塁打で2点を突き放されます。田上投手は本日5打点でした。
 マリーンズも8回に里崎選手の12号ソロで1点を返しましたが、9回は馬原投手の前に三者三振に抑えられ、6対3でホークスが勝利。マリーンズはオールスターを挟んで3連敗となってしまいました。観客数は3万1千2百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対合併球団はギッセル投手と本柳投手が先発。ここまで無敗のギッセル投手ですが、今日は2点リードの5回に3安打で追いつかれた所で降板。さらに二番手の帆足投手が久々の復帰となった谷選手に勝ち越しの適時打を打たれ、さらに相川選手に7号3ランを喫するなどこの回合併球団が一挙6点を奪って逆転します。
 その後、ライオンズも反撃して1点差としますが、8回に合併球団が2点を追加。さらにその裏は、1イニングに加藤投手・菊地原投手・大久保投手を投入するという継投を見せると、9回には4点をダメ押しし、終わって見れば20安打。13対6で合併球団が圧勝しています。観客数は1万4千7百人ほどでした。

 名古屋の首位攻防戦・ドラゴンズ対タイガースは中田投手と井川投手が先発。タイガースに強い中田投手と名古屋が苦手な井川投手の対戦でしたが、その相性そのままに井川投手は4回5失点で中田投手は7回無失点となってしまいます。さらにドラゴンズは7回に2点を追加。タイガースは8回まで8安打ながら無得点の拙攻。9回にやっと2点を返しましたが7対2でドラゴンズが快勝しています。両チームのゲーム差は2.5となっています。観客数は3万7千7百人ほどでした。
 福島・いわきのスワローズ対ベイスターズはゴンザレス投手と門倉投手が先発。初回にスワローズが3点を先制し、さらに5・6回に計7点を追加します。ゴンザレス投手は8回を5安打1四球で1点に抑え、10対1でスワローズが大勝しています。観客数は1万2千1百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープはパウエル投手と大竹投手が先発。新井選手が3・5・7回と三打席連続の適時打でカープが1点ずつ着実に取ります。一方、大竹投手は5回まで1安打投球。読売も6回に李選手の30号ソロで反撃し、7回には木村拓選手が「恩返し」の代打適時打を放ちますが、9回に嶋選手の本日3本目、新井選手の本日4本目の安打で好機を作り、前田選手が一塁ヘッドスライディングで併殺を防ぐ間にダメ押しの1点を追加し、4対2でカープが勝っています。観客数は4万人ほどでした。

2006年07月23日

オールスター第2戦、パが逆転負け

[ 野球 ]

 雨天順延で行われたオールスター第2戦、今日も中継は見れませんでした。というわけで結果だけなのですが、前半はファイターズの森本選手が大活躍。3回に逆転2ランを放ち、1点を追う5回には同点に追いつく本盗を決めます。さらに直後にパが勝ち越したため、このままならMVP確実かと思われました。
 しかし6回にシーツ選手のソロでセが追いつき、8回には馬原投手からアレックス選手とシーツ選手の連打で2死2・3塁とし、途中から守備に入っていた藤本選手の適時二塁打で勝ち越し。これで藤本選手はMVPを獲得しました。さらに9回には小林雅英投手が李選手にダメ押しの犠飛を打たれ、7対4でセが勝利。フレッシュとあわせて、セの3タテとなっています。観客数は2万9千7百人ほどでした。

2006年07月21日

オールスター第1戦、里崎選手が本塁打

[ 野球 ]

 神宮でオールスター第1戦が行われましたが、帰宅が遅く、結果しか分かりませんでした。2回に里崎選手のソロでパリーグが先制しますが、その裏、李選手が松坂選手から同点適時打を放ちます。そして3回には青木選手のソロで勝ち越し、6回には岩村選手にもソロと、地元二人のソロ本塁打でセリーグが加点し、3対1でセリーグが勝っています。
 MVPは勝ち越し本塁打を放った青木選手。一昨年のフレッシュオールスターに続くMVP受賞となっています。また、先制ソロに続き、9回にはクルーン投手の159kmの速球を安打した里崎選手が優秀選手を獲得しています。また、期待された新庄選手は光るバットに電光板入りのベルトを身につけ、試合でも二塁打にダイビングキャッチと活躍し、優秀選手賞を獲得。また、同じファイターズの森本選手もかぶりもので登場しました。観客数は3万4百人ほどでした。

2006年07月20日

フレッシュオールスター、マリーンズ勢はいいところなし

[ 野球 ]

 東京ドームでフレッシュオールスターが行われました。パリーグの先発は、イースタン勝数1位・防御率2位の古谷投手でしたが、初回にいきなり連打。そこから二死を取りますが、ドラゴンズの新井選手に適時打、さらにこれまたドラゴンズの中村一選手に2ランと一挙4点を初回に奪われてしまいます。
 野手では竹原選手と根元選手がスタメンで、ともに二塁打を一本ずつ打ち、根元選手は1打点でしたが、守備では3失策。さらに途中から捕手に入った金沢選手が最後の打者になるなど、マリーンズ陣は不本意な内容。観戦したバレンタイン監督を喜ばせる事はできませんでした。
 試合は8対4でセリーグが勝利。4安打したスワローズの飯原選手がMVPを獲得しています。観客数は2万1千8百人ほどでした。

2006年07月19日

タイガース、投手戦を制して前半戦最終戦を飾る

[ 野球 ]

 今日も雨で千葉のマリーンズ対イーグルス・神宮のスワローズ対カープ・横浜のベイスターズ対ドラゴンズは中止でした。
 甲子園のタイガース対読売は福原投手と上原投手が先発。投手戦となり、福原投手は4回まで無安打投球。上原投手も5回まで1安打と、ともに快調におさえていきます。そして0対0のまま迎えた8回裏、先頭の鳥谷選手がチーム4安打目となる二塁打を放つと、続く矢野選手が犠打で送ります。すると続く関本選手が犠飛を放ち、ついに均衡が破れます。
 そして9回表は藤川投手が登板。連続三振の後、李選手には2-3から四球を出しましたが、続くアリアス選手を三球三振に打ち取り、3三振で10セーブ目を挙げています。
 これでタイガースは首位ドラゴンズと1.5ゲーム差でオールスターを迎える事になりました。観客数は4万8千5百人ほど、試合時間は2時間13分でした。

 福岡のホークス対ライオンズは神内投手と西口投手が先発。0対0で迎えた4回表、前日の大逆転を呼ぶ失策をしてしまった高山選手が汚名返上の1号ソロを放つと、さらに赤田選手にも1号ソロが出てライオンズが2点を先制します。
 さらに6回には江藤選手の通算1500本安打となる二塁打を足がかりに、細川選手の適時内野安打で3点目。さらに福地選手にも安打が出ますが、これは山崎選手の好ブロックもあって二塁走者が本塁アウト。そしてこの判定に怒った伊東監督が審判を小突いて退場になってしまいます。
 その裏、ホークスは先頭の柴原選手が安打で出塁し、続く松中選手の適時二塁打で1点を返します。さらに安打と死球で1死満塁と逆転機を作ります。そして城所選手・大道選手と代打攻勢をかけますが、ここは西口投手が連続三振で凌ぎます。
 以下、ライオンズは三井投手、そして昨日失敗した石井貴投手がこれまた汚名返上の好救援。そして9回は小野寺投手が1安打されたものの最後は抑え、3対1でライオンズが勝っています。
 これでパリーグのほうは首位と2位の差が2.5ゲームでオールスターを迎える事になっています。観客数は2万8千1百人ほどでした。

2006年07月18日

北も南も8回裏に逆転劇

[ 野球 ]

 今日は雨で千葉のマリーンズ対イーグルスをはじめ、甲子園のタイガース対読売・神宮のスワローズ対カープ・横浜のベイスターズ対ドラゴンズと屋外球場はいずれも中止でした。
 その中止となったマリーンズですが、日曜に登録抹消されたベニー選手が足の手術で全治4週間、さらに日曜に死球を受けた福浦選手が指の骨折で全治は未定とのこと。後半に向けて大きな戦力ダウンとなってしまいました。
 さて、福岡のホークス対ライオンズは新垣投手と涌井投手が先発。試合前に王監督の手術が成功したといういいニュースが入っていました。
 序盤は投手戦で、4回にともに好機をつくりますが、いずれも併殺で無得点に終わります。続く5回裏に先頭の本間選手の二塁打を足がかりに、稲嶺選手の犠飛でホークスが先制します。
 ところが直後の6回表、ここまで3安打無失点だった新垣投手が1死後に高木選手に安打されると、続く福地選手の適時二塁打で同点に。さらに四球で1・2塁とすると、ライオンズは重盗を敢行。すると、新垣投手の投球が暴投となってしまい、俊足の福地選手が一気に二塁から生還してライオンズが勝ち越します。さらに中島選手の適時打・栗山選手の1号2ランとライオンズがたたみかけ、この回一気に5点を挙げます。

 涌井投手は6・7回も安打はされるものの無得点で抑え、これは完全にライオンズペースかと思われます。ところが8回裏、先頭の代打・仲沢選手が安打すると、大村選手・川崎選手も連打して無死満塁に。続く柴原選手は左飛を放ちますが、犠飛になるかどうかは微妙な距離。ところがこれをこの回から和田選手に代わって左翼に入っていた高山選手が後逸し、ホークスが2点を返します。ここでライオンズは松中選手に星野投手をぶつけますが、左対左をものともせずに松中選手が適時打を放って1点差に。さらに3番手の石井貴投手がズレータ選手にストレートの四球を出すと、続く本間選手にも押し出しの四球を出して同点となります。
 こうなると流れは完全にホークスに。続く辻選手が2点適時二塁打を放ち、さらに大道選手の犠飛でやっと1死に。そして2死後に大村選手のこの回2本目の安打が適時打となり、この回一挙8点を挙げます。
 そして9回表は馬原投手が三人で抑え、9対5でホークスが大逆転勝ち。ゲーム差を1.5に戻しています。観客数は2万7千8百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団は金村投手と平野佳投手が先発。合併球団に相性のいい金村投手ですが、今日は初回から連続四球で満塁として内野ゴロで先制され、その後も、後藤選手の3号ソロなどで加点され、5回表に中村選手の12号ソロで4点目を奪われたところで降板となりました。
 平野佳投手は5回までソロ1本に抑え、約1ヶ月半ぶりの勝利目前かと思われましたが、6回に先頭打者に安打されると、連続四球で無死満塁に。そこから稲葉選手・新庄選手の連続内野ゴロがいずれも打点がつき、1安打で2点を奪われて1点差にされ、この回で降板となりました。
 一方、ファイターズは3点負けている局面ながら6回から中継ぎエースの武田久投手を投入。さらに8回も岡島投手が抑えます。
 合併球団も7回は加藤投手が抑えますが、8回裏から登板の菊地原投手が、いきなり田中賢選手に右翼ポール際に4号ソロを喫して追いつかれます。さらに2死から稲葉選手が四球を選び、打席には新庄選手。ここで合併球団はユウキ投手でなくオバミュラー投手を投入。しかしこれは失敗で、新庄選手が初球を打つと、三塁線を抜く適時二塁打に。これで逆転したファイターズは9回をマイケル中村投手が抑え、5対4で逆転勝ちしています。
 ヒーローインタビューは札幌では約2年ぶりとなる新庄選手。週末のオールスターに関する事を聞かれ、「MVPは無理なのでMB(爆笑)Pを目指します」と発言していました。観客数は1万3千2百人ほどでした。

2006年07月17日

今季二度目の降雨コールド負け

[ 野球 ]

 約1ヶ月ぶりにマリンスタジアムに行ってマリーンズ対イーグルス戦を観戦しました。家を出たときから雨が降っていたのですが、球場に入ってもやむ気配はありません。もっとも、我が家の定位置である二階内野自由席は屋根の下なので、濡れる事はありませんでしたが。
 なお、今日はイーグルスのマスコットである「クラッチ」と「クラッチーナ」がマリンに来場。ともにその技量の高さを発揮していました。特にクラッチは試合前のメンバー発表の時に柵を乗り越えて左翼席に入って一緒に応援。その後、さらにリリーフカーの待機場所に飛び降りていました。明日は入れ替わりで(?)Mr.カラスコが来る予定ですが、どんな事をやるのでしょうか。
 さて、先発は渡辺俊介投手と有銘投手。左の有銘投手に対し、マリーンズは福浦選手を外し、両打ちの西岡選手を含め、スタメンに全て右打者を並べました。なお、福浦選手は試合直前の守備練習にも出ておらず、「完全休養日」という感じでした。

 1回表、渡辺俊投手は高須選手にポテン安打を打たれるものの、続く関川選手の時に三振ゲッツー。千葉での対イーグルス連続三者凡退記録(?)をのばします(初登板は9回27人。二度目は5回15人の後、6回の先頭打者で危険球退場も、後続が併殺で結局三者凡退)。しかし、続く2回に二死から礒部選手に二塁打され、後続は抑えた物の、連続記録(?)は止まりました。
 その裏、マリーンズ打線は1死から大塚選手とパスクチ選手が連打し、さらに2死後に青野選手が四球を選びます。続く西岡選手の当たりは右中間に落ちそうに見えましたが、中堅の鉄平選手が地上すれすれでこれを好捕。先制機を逸しました。あまりの美技のためか、3回表の攻守交代時に西岡選手がすれちがった鉄平選手の肩をポンと叩くような場面がありました。
 この2回裏終了時に一度雨のために中断しますが、10分もせずに再開します。そして4回表、渡辺俊投手は先頭の高須選手にストレートの四球を出します。さらに続く関川選手はバントを2度失敗して2-1と追い込みますが、そこから死球を与えて無死1・2塁に。すると続くフェルナンデス選手が打った瞬間に分かる当たりを左翼席に叩き込み、イーグルスが3点を先制します。
 ところでこの際、前回の観戦で発生した「三塁踏み忘れ事件」の事が気になり、三塁周辺を見ていました。三塁の今江選手は最初はずっと打球が入った方向を見ていたのですが、後ろを二塁走者が通るやいなや、振り返って三塁ベースを踏んだか踏まないか確認していました。何か条件反射みたいな感じで、まさしく「子供の頃から基本として叩き込まれている」という感じでした。
 それはともかく、渡辺俊投手はさらに憲史選手と礒部選手に連打されて無死1・3塁とされ、バレント選手の併殺崩れでさらに1点を追加されます。その後は抑えたいましたし、まさに魔の瞬間という感じの4失点でした。
 有銘投手対策に右打線を並べたマリーンズですが、その右打者の手元に食い込んでくる110km台のカーブが肝心の所で決まり、なかなか打ち崩せません。5回も安打二つで1死1・2塁としますが、そこから堀選手とサブロー選手がいずれも右飛に倒れ、得点できません。
 一度再開しましたが、その後も雨は激しくなる一方。しかしながら、5回裏終了時の花火はちゃんとできるのですから、最近の花火はすごいものです。そして迎えた6回裏、先頭の里崎選手が四球で歩きますが、続く今江選手の打席の途中で一度野村監督が中断をうながしに来ます。そのときは却下となりましたが、今江選手が三振した後、ついに二度目の中断。そのまま雨脚は変わらず、結局30分後に降雨コールドに。4対0でイーグルスの勝利となりました。
 これでマリーンズの対イーグルス連勝は9で止まっています。観客数は1万3千5百人ほどでした。

 唯一のデーゲームとなった福岡のホークス対ライオンズは和田投手とグラマン投手が先発。ホークスは初回の無死1塁、2回の無死2塁という先制機を生かせません。すると3回表に和田投手が先頭打者に四球を出すと、続く犠打を野選で無死1・2塁に。さらに犠打で進まれた後、片岡選手と中島選手の連続適時打で2点を先制します。
 グラマン投手は4回以降も毎回走者を出すものの、追い込んでからの変化球のキレが良くて得点を許しません。一方、ライオンズ打線は5回に中島選手の2本目の適時打で和田投手とKO。続く佐藤投手からも6回に追加点を挙げます。
 グラマン投手は来日初完封をかけて9回のマウンドに上がりますが、松中選手の内野安打とズレータ選手のあわや本塁打という二塁打で無死2・3塁とされ、続く中沢選手の犠飛で1点を奪われます。しかし、後続を断ち、来日初完投で4勝目を挙げています。これで両チームのゲーム差は2.5に開き、オールスター前のライオンズ首位折り返しが決まっています。観客数は3万4千8百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対合併球団はディアス投手と高木投手が先発。3回に小笠原選手の適時打でファイターズが先制しますが、5回に2死1塁から連打で合併球団が追いつき、さらに満塁から中村選手の走者一掃の適時二塁打で計4点を取って合併球団が勝ち越します。その後は、新必勝リレーとなった、ユウキ投手・菊地原投手・加藤投手・大久保投手の継投でファイターズ打線を抑え、相川選手のダメ押しの6号ソロもあって5対1で合併球団が勝利。ユウキ投手は二日連続の勝ち投手に。13日に約3年ぶりの勝利を挙げた後、5日で3勝を挙げています。観客数は2万5千9百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープはガトームソン投手と佐々岡投手が先発。3回にラミレス選手の16号と宮出選手の5号と2ラン2発などでスワローズが一挙6点を先制。その後も着実に追加点を挙げます。ガトームソン投手は8回まで1安打投球。9回に1点を返されますが、完投で6勝目を挙げています。観客数は1万1千5百人ほどでした。,br />  横浜のベイスターズ対ドラゴンズは那須野投手と佐藤充投手が先発。4回にドラゴンズが先制し、6回には那須野投手が前回のタイガース戦同様、四球連発による押し出しで追加点を献上します。しかし、そこで崩れる事なく、8回を2失点で抑えると、その裏、連勝中の佐藤充投手に対し、2死無走者から三連打でベイスターズが追いつきます。そして延長に入りますが、10回表のドラゴンズ攻撃中に雨が強くなり、そのまま2対2で引き分けとなっています。観客数は1万1千3百人ほどでした。
 なお、甲子園のタイガース対読売は雨のために中止でした。

2006年07月16日

延長12回で勝ち越され、連勝ならず

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは清水直行投手とギッセル投手が先発。清水直投手は立ち上がり、いきなり先頭の福地選手に二塁打を打たれ、犠打の後に中島選手の適時打であっさり先制されます。しかし、その裏、マリーンズ打線もギッセル投手の立ち上がりをとらえ、先頭の西岡選手が安打で出ると、続くサブロー選手がヒットエンドラン。そして久々に4番に入った里崎選手の適時打で追いつき、さらに続く昨日のヒーロー・ワトソン選手の犠飛で逆転します。
 しかし、清水直投手はなかなか本来の投球ができます。2回は三者凡退に抑えたものの、続く3回に、失策と安打で1死1・3塁とした後、和田選手にストレートの四球で満塁に。そして、5番指名打者に入ってる栗山選手にもボール先行の後、走者一掃の適時二塁打を打たれて逆転されます。
 ところがその裏、先頭のサブロー選手が左翼席に7号ソロを放つと、1死後に里崎選手も左翼席に11号ソロを放ち、あっさり同点に追いつきました。

 この時点ではかなりの打撃戦が予想されましたが、ここから投手が踏ん張ります。清水直投手は4・5回にも二塁打を打たれましたが、いずれも後続を断ちます。6回を7安打3四球4失点ははっきり不出来でしたが、試合を作ってくれました。
 一方のライオンズもギッセル投手を4回であきらめて二番手に帆足投手を投入。マリーンズも安打は放ちますが、なかなか打ち崩せません。特に6回に連打で作った無死1・3塁から1死満塁を生かせなかったのが、後々響きました。そして8回からは正津投手に、9回は三井投手に抑えられます。
 一方、マリーンズ継投陣は好投し、7・8回は神田投手が、9回は藪田投手が、そして10・11回は小林雅英投手が抑えます。しかし打線が応えられません。11回には1死から西岡選手が安打で出塁して盗塁を試みますが、過去2度刺されている炭谷捕手にまたまた刺されてしまいます。
 そしてむかえた12回表、マリーンズの5番手は小宮山投手が上がります。勝負のかかった場面からの登板は今季初です。先頭の片岡選手の当たりはフェンス際ながら打ち取ったと思いきや、これをワトソン選手が捕りきれずに三塁打に。しかし、続く中島選手の三塁線への痛烈な当たりは今江選手が飛びついて捕らえます。続く和田選手を敬遠したところで藤田投手が登板。ライオンズはここで代打に高山選手を投入しますが、これが的中。適時二塁打を放って2点を勝ち越し。さらに7番手のバーン投手も平尾選手に適時打を打たれ、3点を勝ち越されます。
 その裏、前の回から登板していた小野寺投手に対して先頭の福浦選手が死球で出るも、最後は併殺で結局三者凡退。7対4でライオンズが競り勝ちました。これで再びゲーム差は5と開いています。観客数は2万3千3百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは寺原投手と八木投手が先発。デビュー以来安定した投球を続けてきた八木投手ですが、初回に松中選手の適時打で先制されると、2回に山崎選手と大村選手に連続適時打を打たれ、3回には先頭のズレータ選手に19号ソロを喫してそこでKOされました。一方の寺原投手は初回に三連続四球を出したものの、そこからファイターズ打線を抑え、終わってみれば2安打3四球でプロ初完封。5対0でホークスが快勝しています。観客数は3万4千6百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団はグリン投手と本柳投手が先発。序盤から合併球団が点を取って、イーグルスが反撃する展開となり、6回についにイーグルスが追いつきます。しかし直後の7回表に北川選手の適時二塁打で勝ち越した合併球団が9回にも塩崎選手の適時打でダメ押しを挙げ、5対3で勝っています。観客数は1万6千5百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ドラゴンズはダーウィン投手と中田投手が先発。ウッズ選手の21号ソロでドラゴンズが先制し、6回に浜中選手の適時二塁打でタイガースが追いつくという、昨日と同じ展開になります。しかしここから昨日と違い、続く金本選手が打ち取られ、さらに片岡選手も遊撃の頭を越しそうな当たりを井端選手に好捕されてしまいます。
 そして逆に続く7回、谷繁選手の6号2ランが出て逆に勝ち越されてしまいます。8回にタイガースも金本選手・町田選手のカープ同期入団二人の連打で1死2・3塁と一打同点の好機を作りますが、ここでドラゴンズは8回途中ながら岩瀬投手を投入し、内野ゴロの間の1点のみに抑えます。さらに9回にはその岩瀬投手が自ら犠飛を放ち、大きな追加点。その裏も2死1・2塁と一打逆転サヨナラの好機を作りますが、岩瀬投手がここを凌ぎ、4対2でドラゴンズが逃げ切っています。これでゲーム差は再び2に開いています。観客数は3万3千6百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは吉見投手と広池投手が先発。広池投手は3回無失点でしたが、前回同様、「1回から登板の中継ぎ」という事でそこで降板します。そして6回に三番手のロマノ投手から、失策がらみでベイスターズが2点を先制します。しかし直後の7回にカープがこちらも失策がらみで1点を返すと、8回には嶋選手の12号ソロで追いつきます。そして9回に前田選手の9号ソロで勝ち越し、さらに1点を追加。その裏は永川投手が抑え、4対2でカープが勝っています。観客数は1万9千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は藤井投手と西村投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万7千3百人ほどでした。

2006年07月15日

松坂投手に1999年4月21日以来となるマリンでの黒星をつける

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは小林宏之投手と松坂投手が先発。マリーンズは1回裏、1死からサブロー選手が安打を放ち、2死後にベニー選手が四球を選ぶも、続くワトソン選手の抜ければ適時打という一・二塁間の当たりが平尾選手の好捕で内野安打となり2死満塁に。そして今江選手が打ち取られ、先制機を逸します。
 小林宏投手は初回は三者凡退に抑えますが、2回からは毎回のように安打されます。しかし3回の1死1・2塁では1・2番打者を打ち取り、続く4回の無死1・2塁から1死満塁の危機も凌ぎます。さらに6回は失策もあって1死1・2塁とされますが、ここも好機に強い平尾選手を併殺に打ち取りました。

 対する松坂投手は本調子でないながらも技と球場との相性(?)でマリーンズ打線を封じます。初回を凌いだ後は、3回に四球を出したのみ。2回から8回まで無安打、4回以降は走者も許しません。
 しかし、小林宏投手も粘りの投球。8回にも1死から安打と盗塁で4度目の得点圏走者を許しますが、中軸を抑え、8回を6安打2四球ながら無失点でマウンドを降ります。
 そして9回表は藪田投手が登板。1死から内野安打と犠打で走者を進められますが、ここも凌いで無失点に抑えます。
 そしてむかえた9回裏、2・3番が倒れて簡単に2死を取られます。しかし続くベニー選手が、初回以来となる安打を放ち、19人ぶりの出塁を果たします。ここで代走は今週に一軍昇格し、今季初走者となる俊足の代田選手が登場します。打席には初回に打点を挙げ損ねたワトソン選手が登場。代田選手が走るそぶりを見せながら、牽制します。
 そして2-2で迎えた5球目、ワトソン選手の打席は右中間を抜きます。ちょうど約1ヶ月前の読売戦のサヨナラ打と同じ場所です。そして、その時の西岡選手同様、1塁の代田選手が快足を飛ばし、一気に生還。1対0でサヨナラ勝ちしました。
 マリンスタジアム7連勝中だった松坂投手は1999年4月21日以来となる千葉での負け投手となっています。観客数は2万7千3百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは斉藤和投手とダルビッシュ投手が先発。2回に鶴岡選手の適時打で先制し、3回には小笠原選手の適時打で追加点を挙げます。一方、ダルビッシュ投手は7回を3安打4四球でホークス打線を無得点に抑え、さらに武田久投手も8回を抑えます。そしてファイターズは9回に失策もからんで無安打で追加点。そしてその裏は岡島投手が抑え、3対0でファイターズが勝っています。なお、この試合、「鷹の祭典」という事でホークスは黄色いユニフォームを着用していました。観客数は3万4千6百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は山村投手とデイビー投手が先発。初回に合併球団が先制しますが、その裏、2死から四球と連打に暴投もからみ、2点を取ってイーグルスが逆転。さらに3回に2点、6回に3点と着実に追加点を挙げます。一方、前回の登板で初回危険球退場だった山村投手は今日は好投。終盤にソロ2本を打たれましたが、8回を3失点に抑え、イーグルスが7対3で快勝。これでイーグルスは連敗を9で止めています。観客数は1万7千1百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ドラゴンズは井川投手と山本昌投手が先発。井川投手は安打を打たれながら5回まで無失点に抑えますが、6回にウッズ選手の20号ソロで先制されます。一方、打線は5回まで2安打に抑えられ、6回も簡単に2死を取られます。しかしここで赤星選手がセーフティーバントで出塁すると、浜中選手・金本選手が連続適時二塁打を放ち、タイガースが逆転します。井川投手は7回を7安打ながらその1点のみ。8回のウイリアムス投手、9回の藤川投手も安打はされますが無失点に抑え、2対1で逃げ切っています。これでタイガースはドラゴンズとのゲーム差を1としています。観客数は3万3千9百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは山口投手と大島投手が先発。点の取り合いとなり、5対5で迎えた8回裏に、1死満塁から石井選手が決勝犠飛を放って勝ち越し。9回はクルーン投手が抑え、6対5で勝っています。観客数は1万8千1百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は石川投手と内海投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万5百人ほどでした。

2006年07月14日

タイガース、38歳コンビの活躍で首位攻防緒戦を制する

[ 野球 ]

 大阪ドームのタイガース対ドラゴンズは下柳投手と川上投手が先発。2回に鳥谷選手の7号ソロで先制すると、3回には金本選手の2点適時打と、防御率1点台の川上投手に対し、序盤で3点を奪います。さらに5回には金本選手の犠飛で4点目を挙げ、早くも川上投手を降板させます。
 一方、ここ2試合連続被安打3の下柳投手ですが、今日はそれを上回る2安打投球で6回を0点に抑えます。打線も中終盤に着実に追加点を挙げ、最後は反撃されたものの7対2で勝利。これでドラゴンズとのゲーム差を2に縮めています。観客数は3万2千9百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対読売は石井一投手と上原投手が先発。スワローズの1点リードでむかえた8回に、矢野選手の適時二塁打で読売が逆転します。しかし9回裏、豊田投手に対して先頭のラロッカ選手が安打で出塁すると、代走の三木選手が盗塁。さらに宮出選手の犠打が野選でオールセーフとなり、さらにその代走の志田選手がまた盗塁して2・3塁に。そして1死後に、米野選手が逆転サヨナラ打を放ち、4対3でスワローズが勝っています。観客数は2万3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは三浦投手と大竹投手が先発。投手戦となり、ともに9回を5安打1失点で延長戦に。そして10回裏、1死から二塁打と連続四球で満塁に。ここでカープは今季2度目の「内野手五人制」をしきますが、ここで永川投手のフォークを捕手が取れず、ベイスターズが2対1でサヨナラ勝ちしています。観客数は1万1千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は川越投手と愛敬投手が先発。序盤から点の取り合いとなりましたが、中盤に打ち勝った合併球団が10対4で勝っています。観客数は1万4百人ほどでした。

2006年07月13日

タイガース、再び首位に3差をつけられる

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対カープはオクスプリング投手と黒田投手が先発。初回に梵選手の5号ソロで先制され、2回に追いつきますが、4回はまた梵選手の二塁打を足がかりに新井選手の犠飛で勝ち越されます。さらに5回には黒田選手の内野安打から作られた好機にまたもや梵選手が適時二塁打。嶋選手も続き、2点を追加され、この回途中でオクスプリング投手はKOとなりました。
 打線のほうも7回まで黒田投手に9安打を放つも、2点に抑えられ、最後は永川投手に締められてしまいました。これで再びドラゴンズとの差は3に開いています。観客数は4万2千6百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ホークスは前川投手と神内投手が先発。松中選手を欠くホークスは四番のズレータ選手の前後を辻選手と田上選手で固めるという、昨年からは想像つかないようなクリーンアップを組みます。しかし、それが成功し、初回に田上選手の適時打で先制し、5回には辻選手の適時三塁打で勝ち越します。
 しかしその裏、この回先頭の相川選手の5号ソロであっさり同点となると、さらに3連打などで3点を取って合併球団が逆転。その後は4回途中から登板のユウキ投手から菊地原投手・加藤投手・大久保投手の継投でホークスを抑えています。ユウキ投手は今季初勝利です。観客数は1万7千7百人ほどでした。

 ところで、先週あたりのオーナー会議で、阪神電鉄が阪急の傘下に入った事から、タイガースを「新加入」扱いにして保証金30億円を取るという決議がなされたそうです。なんかふに落ちない話です。別に阪神の財政状況を心配する気はありませんが、その30億くらい、今回の件のきっかけとなったファンドの人やそこに出資した総裁氏あたりに払ってもらいたいものです。ともに「阪神ファン」だそうですし、汚名返上のためにもいいのではないでしょうか。
 ところで、新聞などのタイガースの「一文字略称」はいまでも「神」です。ちなみに、かつての阪急ブレーブスは「急」でした。おそらくは、混同を避けるためにあえて「阪」の字を使わず、それが阪急がブレーブスを手放した後も慣例で続いたのでしょう。今回の「新加入」を機に、一文字略称が「阪」になったりするのだろうか、などとちょっと気になりました。

2006年07月12日

中盤で逆転され、首位と5ゲームに

[ 野球 ]

 東京ドームのファイターズ対マリーンズは立石投手と久保投手が先発。初回に小笠原選手の17号ソロでファイターズが先制し、3回に今江選手の適時打でマリーンズが追いつきますが、5回に金子選手の適時打でファイターズが再び勝ち越します。
 しかし6回表、福浦選手とベニー選手の連続二塁打で追いついたマリーンズはそのベニー選手を三塁に進め、2死からフランコ選手の放った一塁ゴロがイレギュラーして幸運な内野安打となり、勝ち越します。

 ところがその裏、先頭の小笠原選手に本日2本目となる18号ソロが出てあっさり同点に。さらに久保投手は続くセギノール選手に安打されて降板します。ここで二番手は高木投手。昨日と同じ稲葉選手へのワンポイントでしたが、返り討ちにあってしまい、左前に返されます。さらに、フランコ選手の送球がやや緩慢で、これが二塁打になってしまいました。
 そしてこれまた続く新庄選手のところで神田投手と昨日と同じ継投となります。昨日はここを無失点に抑えた神田投手ですが、今日はいきなり新庄選手に犠飛を打たれて勝ち越され、さらに木元選手にも適時打を打たれ、2点を勝ち越されます。
 8回に4番手の武田久投手相手に2死1・2塁とし、ここで登板の岡島投手に、最近代打成功率の高い辻選手をぶつけますが、打ち取られます。そして9回はマイケル中村投手の前に三人で抑えられ、結局3対5で敗れました。
 これでマリーンズと首位ライオンズの差は5に開いてしまっています。観客数は2万2千4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスは西口投手と一場投手が先発。4回に山崎武選手の9号ソロでイーグルスが先制するも、その裏、連続二塁打で即座に追いついたライオンズがさらに江藤選手の3号2ランなどでこの回一挙4点を取って逆転。その後も着実に点を重ね、8対2で快勝しています。観客数は9千2百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ホークスは平野佳投手と新垣投手が先発。松中選手を欠いたホークス打線ですが、初回に代わりに四番に入ったズレータ選手の犠飛と柴原選手の適時打で2点を先制します。その後も着実に中押し・ダメ押しをし、投げては新垣投手が8回を5安打2四球1失点。最後は馬原投手が締め、4対1でホークスが勝っています。観客数は1万5千5百人ほどでした

 甲子園のタイガース対カープは中村泰投手と佐々岡投手が先発。今季初登板初先発の中村泰投手は2回に1点を失ったものの、5回まで失点はそれだけ。デビュー当初は制球が悪い印象があったのですが、今日は5回を1四球でした。そして3回には金本選手の12号2ランでタイガースが逆転し、さらにシーツ選手の12号ソロ、金本選手の本日2本目で通算350号目となる13号ソロと、元カープの二人がチームの全打点を挙げます。そして7回から安藤投手・ウイリアムス投手の継投でともに0点に抑え、9回は昨日連続無失点球団新記録を達成した藤川投手。ところが2安打で2死2・3塁とし、続く森笠選手を2-1と追い込んだ後、暴投で失点。昨日の福盛投手に続き、無失点記録が止まってしまいました。しかし、後は抑え、4対2でタイガースが勝っています。中村泰投手はプロ初勝利を挙げています。観客数は4万2千8百人ほどでした。
 札幌ドームの読売対ベイスターズはグローバー投手と門倉投手が先発。両投手が好投し、ともに5回まで4安打無失点に相手打線を抑えます。ところがそのグローバー投手を早めにあきらめたのが失敗で、7回に前の回から登板の林投手が金城選手を歩かせると、ここで交代した久保投手に村田選手が22号2ランを放って勝ち越し。その裏、読売も小坂選手・木村拓選手の安打で作った好機に小関選手が代打適時打を放って1点を返しますが、後はベイスターズの継投にかわされ、2対1でベイスターズが勝利。両チームのゲーム差は1.5に縮まっています。観客数は2万6千5百人ほどでした。
 なお、富山のドラゴンズ対スワローズは雨で中止になっています。

2006年07月11日

細かい継投で逃げ切り、連敗止める

[ 野球 ]

 仕事の後に東京ドームのファイターズ対マリーンズ戦を見に行きました。ファイターズ主催試合は、19時半を過ぎると内野自由席が1,000円になるので、それを使っての観戦でしたが、ちょっと仕事が長引いて球場に入れたのは20時頃。その直前にすでに攻撃の山場は終わっていました。
 試合は金村投手と小野投手が先発。初回にマリーンズがベニー選手の適時打で先制するも、2死1・塁からのサブロー選手の中前打は新庄選手の返球で本塁アウトとなり1点止まりです。しかし3回に小野投手の悪送球もあって小笠原選手の適時打で追いつかれます。

 そして1対1でむかえた5回表、2死無走者から四球と安打で1・2塁とすると、サブロー選手の6号3ランが出てマリーンズが勝ち越します。そして3点差で迎えた6回からの試合観戦となったのですが、表の攻撃は先頭の堀選手が安打するものの後続を断たれます。
 その裏、先頭の田中賢選手が安打すると、1死後にセギノール選手の二塁打で2・3塁に。ここでマリーンズはワンポイントで高木投手を投入しますが、稲葉選手との元スワローズ対決に敗れ、2点適時打を打たれます。しかし、なおも続く1死2塁は神田投手が真正面のライナー併殺もあって凌ぎました。
 ファイターズは1点差という事もあり、勝ちパターン継投。その前にマリーンズ打線は6回の堀選手を最後に安打は出ません。一方、7回は神田投手が三人で抑えるものの、8回にここから登板の藤田投手がいきなり田中賢選手に二塁打を打たれます。しかし、続く小笠原選手を抑えた後、藪田投手が登板。セギノール選手を抑えた後、稲葉選手も打ち取り、0点に抑えます。ちなみに、この稲葉選手の打席の時、2-3からの球を最初三振の判定で野手陣が引き上げた後、抗議でファウルに判定が覆り、一度ベンチに戻ったマリーンズ野手陣が再び守りにつく、という場面がありました。
 そして9回は小林雅英投手が登板。先頭の新庄選手を初球で打ち取り、以下も抑えて三者凡退で28セーブ目を挙げました。
 6回から観戦した身としては負け試合を見たような気もしましたが、やはり最後に小林雅投手が投げるのを見ると、「勝ち試合なんだな」という気になりました。まあ、試合の半分を内野席で見て1,000円なら元は取れた、という感じです。マリンの1,400円ももう500円くらい値下げしてくれたらもっと仕事帰りに寄る気になるのですが・・・。
 観客数は1万9千4百人ほど。昨年・一昨年の東京ドーム観戦の時は二階席に人はいませんでしたが、今日はそこそこ入っていました。このあたり、優勝効果によるマリーンズファン増加と、連勝および新庄選手引退興行によるファイターズファン増加の相乗効果なのかな、などと思いました。

 所沢のライオンズ対イーグルスは涌井投手とグリン投手が先発。ライオンズが先制し、イーグルスが4点取って逆転するも、福地投手のプロ初の満塁弾となる第4号が出てライオンズが逆転します。しかし、直後の5回にフェルナンデス選手の適時打でイーグルスが同点に。その後は継投陣が踏ん張って無得点のまま延長戦に入ります。そして10回、この回から登板の小野寺投手が1死1・3塁とし、そこから野選でイーグルスが勝ち越し。ところがその裏、前の回から福盛投手が登板していたのですが、先頭の和田選手の三塁ゴロが失策で「二塁打」に。そこから無死満塁とした後、江藤選手は打ち取りますが、続く代打・高山選手が三塁の頭上を越すサヨナラ打を放ち、ライオンズが7対6で勝ちました。福盛投手は4月以来の失点となっています。観客数は9千人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ホークスは吉井投手と和田投手が先発。0対0で迎えた5回に5連打でホークスが3点を先制。続く6回にも3点を追加します。一方、和田投手は合併球団打線を4安打無四球に抑え、完封で8勝目。6対0でホークスが勝っています。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは福原投手と広池投手が先発。2回二死から鳥谷選手と矢野選手の連続二塁打でタイガースが先制します。広池投手は1失点ながら2回降板という「初回からの中継ぎ登板」でした。その後、4回には福原投手の適時打で追加点。福原投手は7回に1点を返されましたが、8回はウイリアムス投手、9回は藤川投手がともに三者凡退を抑え、2対1で勝っています。なお、カープは6人の投手を登板。全て打席に立つことはありませんでした。観客数は4万1千4百人ほどでした。
 金沢のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手とガトームソン投手が先発。3回に森野選手と荒木選手の連続適時打で先制したドラゴンズが、続く4回に井上選手の2号2ランで追加点。スワローズも反撃しますが、最後は岩瀬投手が凌ぎ、4対3でドラゴンズが勝っています。観客数は1万1千1百人ほどでした。
 札幌の読売対ベイスターズはパウエル投手と牛田投手が先発。初回に村田選手の犠飛でベイスターズが先制し、3回にはその村田選手の2点適時三塁打も出ます。一方、牛田投手は李選手に28号ソロを打たれるも、それを含め6回を2安打1四球1失点。以下の継投陣も1安打に抑え、計3安打。牛田投手はプロ初勝利です。観客数は2万7千1百人ほどでした。

2006年07月10日

願い事のためなら・・・ブレーブス取り

[ 野球 ]

 「ブレイブ・ストーリー」という作品が話題になっているようです。前から気にはなっていたのですが、先日見たTV広告で「願い事のためなら、何をやってもいいのかな」という台詞が流れたので、より気になりました。
 今はマリーンズファンとはいえ、かつてブレーブスを応援していた身としては、ついつい「ブレーブス」と区切ってしまいます。そうすると、「ブレーブス・トーリー」、和訳(?)すると、「ブレーブス・取り」となります。
 その行為を成し遂げた人物は、その買収で企業の知名度を一気に上げました。そして発展していった結果、国策に関与したり、目をかけた役人にファンドを立ち上げさせたりしてその課程で自社の利益を挙げるような事もしています。しかし、そのために役だった球団については、伝統のある「ブレーブス」という名前を剥奪し、代わりに子会社の名前をつけました。

 その後、日本野球史に残るダメ監督を雇用し、チームの弱体化=年俸抑制による利益率向上に着手。偶然に加入した天才のおかげで優勝こそしたものの、その天才がアメリカに移籍した時に得た金も、球団でなく本社に入れるという収奪ぶりを見せました。
 そして構想通り、かつての強豪球団は、超弱小球団に変貌。外野席の応援団からオーナー宛に「日本経済の構造改革の前に、強い球団を返してください」という横断幕が出るほどでした。
 それを受けたわけではないでしょうが、その「球団弱体化」に大成功した人物が次に行ったのは「球団消滅」でした。多くのファンが反対し、選手によるストも行われながら、計画は達成。伝統ある球団がさらに潰れてしまいました。しかし、両球団の主力クラスを集めたにも関わらず、プレーオフ進出にほど遠い球団となっています。
 そうやって「副業」で不評をかいつつ、本業は着実に成長。関係したファンドで日銀総裁を儲けさせるなど、自らの地盤も強化しています。
 まさしく「願い事をかなえるためなら、何をやってもいい」という感覚で「ブレーブス・取り」を行い、そこを足がかりに地位を上げていったわけです。
 そういうわけで、この「ブレーブス・取り」と「願い事のためなら・・・」という宣伝文句は非常に印象に残りました。作品のほうはよく分からないのですが、「願い事のためなら何でもやる人」が実在の人物のように幸せになる話ではない事を願っています。

2006年07月09日

連日の貧打で連敗

[ 野球 ]

 唯一のナイターとなった大阪ドームの合併球団対マリーンズは本柳投手と成瀬投手が先発。1回表、先頭の西岡選手が四球と牽制悪送球で無死2塁としますが、後続が断たれます。さらに2回も先頭打者の安打を生かせません。
 こうなると往々にして相手ペースとなるとしたもので、初回は三者凡退で抑えた成瀬投手が、2回に相川選手の適時二塁打で1点を先制され、続く3回にも3連打で追加点を許した後、二死後に塩崎選手2点適時打で計4点を奪われます。2・3回で喫した7安打はいずれも快心の当たり。他にもいい当たりの外野フライなどもあり、今日の成瀬投手は完全に相手打線にとらえられていた感じでした。

 3回も1死2塁、4回には1死満塁といずれも反撃機をつくりますが、ともに本柳投手に抑えられます。5回にやっと福浦選手の適時打で1点を返します。なお、適時打の直後のベニー選手への初球が肘に当たり、ベニー選手が本柳投手に向かい、敵味方入り乱れてベニー選手を止めるという騒ぎもありました。なお、その後ベニー選手は相手ベンチを訪れ、降板していた本柳投手を訪ねて謝罪する、という一幕もありました。
 成瀬投手は3回で降板し、2番手は古巣相手に初登板となるバーン投手。6回までを無安打に抑える好投を見せました。しかし打線も6回から登板のユウキ投手に抑えられ、反撃できません。以下、菊地原投手・加藤投手とつながれ、最後は大久保投手に安打こそしたものの、後は抑えられ、4対1で敗れました。
 ホークス・イーグルス戦と打線が上向きになったようにも見えたのですが、この2連戦は1得点ずつ。打線の状態が連敗時に戻りつつあるようで心配です。これで首位ライオンズとのゲーム差は4.5に開いてしまいました。観客数は2万8百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズはギッセル投手とディアス投手が先発。3回に福地選手が安打のあとまたまた盗塁し、中島選手の適時打で先制。続く4回には失策を足がかりに、スクイズ・適時打そして中島選手の15号2ランで5対0とします。ファイターズも終盤に小刻みに反撃し、2点差にまで迫りましたが、最後は8回途中から登板の小野寺投手に抑えられ、5対3でライオンズが勝っています。観客数は1万9千8百人ほどでした。
 秋田のタイガース対スワローズはダーウィン投手とゴンザレス投手が先発。2対2で迎えた6回裏、この回から登板の江草投手がいきなり連続四球。犠打で進まれた後に米野選手の適時打で勝ち越されます。続く7回は三番手の能見投手が今度は代わりばなの連打で4対2に。タイガースも9回に反撃し、金本選手の適時打で1点を返したものの最後は木田投手が踏ん張り、4対3でスワローズが勝利。タイガースは14安打ながら12残塁の拙攻が響きました。これで首位ドラゴンズとのゲーム差は3となっています。観客数は2万5千2百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は大竹投手と西村投手が先発。2回にカープが栗原選手の16号3ランで勝ち越し、一方の大竹投手は6回まで読売打線を2安打無失点に抑えます。しかし7回にアリアス選手が復帰1号2ランを放つと、9回には横山投手から李選手が27号ソロを放って同点に。ところがその裏、豊田投手に対し、2死から代打の井生選手が安打して盗塁し、続く東出選手がサヨナラ打を放ち、カープが4対3でサヨナラ勝ちしています。観客数は2万1百人ほどでした。
 なお、仙台のイーグルス対ホークスと福井のドラゴンズ対ベイスターズは雨で中止となっています。

2006年07月08日

渡辺俊投手の好投空しく1点差負け

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズはデイビー投手と渡辺俊介投手が先発。初回1死から、今月に入って好調の堀選手と福浦選手の連打で好機を作り、ワトソン選手の適時打で先制します。しかしその裏、1死1塁から渡辺俊投手は北川選手に6号2ランを打たれ、逆転されます。
 渡辺俊投手は2・3回と先頭打者を出しながら、いずれも後続を断つなどたちなおります。そして4回以降は完璧に合併球団打線を抑えます。
 しかし、それを打線が援護できません。2回に先頭打者が出るも併殺で三者凡退。その後も毎回のように走者を出しながら、デイビー投手の前に得点できません。

 7回に加藤投手の代わりばなに今江選手が安打するも併殺で三者凡退に。渡辺俊投手は結局4回以降走者を一人も出さずに5安打無四球2失点で8回を投げきり最後の反撃を待ちます。
 その9回表、三番手の菊地原投手から先頭の里崎選手が四球を選び、続くフランコ選手の代打で大塚選手が出ると、合併球団は大久保投手を投入します。1死後、今江選手の安打で1・3塁と一打同点の好機を作ります。しかし、ここで大松選手・西岡選手が打ち取られ、1対2で試合終了。渡辺俊投手は好投むなしく5敗目、またチームは対合併球団4連敗となっています。観客数は2万2千7百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズは松坂投手と八木投手が先発。11連勝中のファイターズが4回に小笠原選手の16号ソロで先制します。一方、八木投手は5回の無死1・2塁をライナー併殺で凌ぐなど、走者は出しながらライオンズ打線を抑えます。
 そのまま1対0でむかえた8回裏、1死から高山選手が失策で出塁し、代走の福地選手が盗塁し、赤田選手の適時打で同点となります。9回裏に、ライオンズは1死1・3塁とサヨナラ機を作りますが、ここは二番手の武田久選手が踏ん張り、併殺で凌いで延長戦に入ります。
 「病み上がり」の松坂投手ですが、4回の小笠原選手のソロ以降、走者を一人も出さずに9回まで抑えます。そして延長10回にもマウンドに上がりますが、2死から稲葉選手が通算150号となる13号ソロを放ち、ファイターズが勝ち越します。
 その裏、ファイターズはマイケル中村投手が登板しますが、1死後に福地選手がセーフティーバントを決め、再び盗塁します。すると栗山選手が適時二塁打を放って同点となり、続く赤田選手がサヨナラ打を放ち、ライオンズが逆転サヨナラ勝ちをしました。これでファイターズの連勝は11で止まり、球団新記録達成はなりませんでした。観客数は2万4千7百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ホークスは山村投手と斉藤和投手が先発。初回2死1塁から山村投手の制球が乱れ、3連続四球で1点を献上。さらに城所選手に走者一掃の適時三塁打を打たれた後、森本選手に頭部死球を与えて危険球退場となりました。
 対する斉藤和投手は初回の6回に無死満塁から適時打を打たれて1点を返されるものの、その5回と初回以外は走者を一人も出しません。打線も中終盤に追加点を挙げ、9対1で圧勝しています。一方のイーグルスは6連敗となっています。観客数は1万5千7百人ほどでした。

 秋田のスワローズ対タイガースは石川投手と井川投手が先発。地元凱旋登板の石川投手の立ち上がりをとらえたタイガース打線が、1死1塁から4連打で3点を先制。さらに2回にも1点を追加します。井川投手は8回まで4安打無四球で、特に5回以降走者を出さないなど完封ペースでした。しかし9回に先頭の青木選手に6号ソロを喫し、さらに四球を出した所で降板。二番手の藤川投手も安打二つで1点を返されたものの、最後は締めて4対2でタイガースが逃げ切っています。観客数は2万5千8百人ほどでした。
 広島のカープ対読売はベイル投手と内海投手が先発。初回に前田選手の適時二塁打でカープが先制。今季初先発のベイル投手は2回を1安打無失点に抑えます。しかし2回の打席で三振した後、足を痛めて降板。急遽救援の林投手が代わりばなに二塁打を打たれ、犠打と犠飛で同点とされます。そして同点で迎えた6回裏、先頭の梵選手が三塁打を放ち、続く栗原選手の犠飛を放って勝ち越し。しかも中堅手が失策し、栗原選手も塁上に残り、その後の内野ゴロで生還し、この回2点を追加します。カープ継投陣は4回以降読売打線を1安打に抑え、最後は永川投手が締め、3対1でカープが勝利。これでカープは4位に浮上しています。観客数は2万4百人ほどでした。
 岐阜のドラゴンズ対ベイスターズは山本昌投手と吉見投手が先発。初回に先制したドラゴンズが3回に井端選手の4号2ランで追加点を挙げます。4回にもベイスターズが1点を返す物の、その後もドラゴンズは着実に追加点を挙げます。山本昌投手は6回を4安打で1失点。7回からは4月末以来の一軍登板となる中田投手が3回を無失点に抑え、プロ初セーブを挙げています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

2006年07月07日

ファイターズ、球団タイの11連勝

[ 野球 ]

 今日は二試合のみ。所沢のライオンズ対ファイターズはグラマン投手とダルビッシュ投手が先発。ところが今月から加入した携帯動画中継で3回裏の場面を見ると、ファイターズのマウンドには背番号29をつけた投手がいました。
 「予告先発はダルビッシュ投手だったよな。まさか怪我でもしたのか?しかしこの身長といい、首の長さといい、携帯の小さい画像でも明らかにダルビッシュ投手だ」などと悩んでいるうちに、「ユニフォームを忘れたに違いない」と気づきました。ちなみに29番は新人ながら開幕からローテーションを守り続け、オールスター出場も決めた八木投手。ビジターでユニフォームを忘れた場合、コーチなどの大きい番号のを借りるのが普通ですが、同じローテーション投手のを借りるとは珍しい話です。

 さて、試合のほうは2回に失策で好機を広げたファイターズが連勝の立役者の一人である鶴岡選手の適時打で先制。3回にライオンズがこちらも失策がらみで追いつきますが、6回に金子選手の適時打でファイターズが勝ち越し、さらに7回にはセギノール選手の適時打で追加点を挙げます。
 ダルビッシュ投手は6回の1死1・3塁を併殺で凌ぐなど、7回を4安打2四球で1失点。さらに7回は武田久投手が抑えます。ライオンズは2点負けている9回表に先週の土曜に先発している帆足投手を投入しますがこれが裏目に。3連続適時打で4点を追加し、試合を決めました。最後は建山投手で締め、岡島投手とマイケル中村投手を連日の温存。7対1で勝利を挙げ、1965年以来の球団タイ記録となる11連勝を達成しています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

 広島のカープ対読売は黒田投手と上原投手のエース対決。李選手の2打席連続適時二塁打で読売が2対1とリードしますが、4回に栗原選手の15号2ランで逆転し、7回には森笠選手の3号ソロで追加点を挙げます。黒田投手は8回を5安打1四球で序盤の2点のみ。4回以降は2安打に抑え、最後は永川投手が締めて4対2でカープが勝ちました。両チームのゲーム差はゼロとなっています。観客数は1万8千3百人ほどでした。

2006年07月06日

5点差を追いつかれるも延長で競り勝つ

[ 野球 ]

 仙台のマリーンズ対イーグルスは清水直投手と一場投手が先発。0対0で迎えた3回表に、今江選手が安打で出塁してすかさず盗塁すると、西岡選手と堀選手の連続適時打、さらに二死からワトソン選手に2点適時打が出て4点を先制。一場投手を早々とKOします。
 さらに5回には安打で出塁した西岡選手がこれまた盗塁を決めた後、ベニー選手の適時打で1点を追加し、5対0とします。

 清水直投手は5回まで2安打1死球とイーグルス打線を封じ込めます。連敗中のイーグルス相手にこの展開なら快勝かと思いきや、6回に四球と安打で1・2塁とし、2死後に山崎武選手に8号3ランを喫して2点差に迫られます。
 さらに続く6回、先頭の代打・関川選手に安打されると、続く犠打を里崎選手が失策して無死1・2塁に。ここでマリーンズは藪田投手を投入。しかし、続く犠打を三塁送球するもセーフとなり、安打と犠打二つで無死満塁に。ここで高須選手に2点適時打を喫し、5点差を追いつかれてしまいます。
 3試合続けて得点を許した藪田投手ですが、この無死1・2塁の逆転機でリック選手を併殺、フェルナンデス選手を中飛に打ち取ります。さらに続く7回も先ほど本塁打の山崎武選手からの打順を三者凡退に。この藪田投手の踏ん張りが、イーグルスに行きかけた流れを戻します。
 打線はイーグルス継投陣に抑えられるものの、9回は藤田投手が三人で抑えて延長戦に。そして10回表、8回途中から登板の小倉投手に対し、1死からベニー選手が左翼席に11号ソロを放って勝ち越します。これでベニー選手の今季延長戦の成績は6打数5安打3本塁打7打点となりました。その裏は小林雅英投手が2死から安打されるも、最後は山崎武投手を抑えて27セーブ目を挙げています。これでマリーンズは6月半ば以来となる連勝を挙げています。観客数は1万2千2百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団は立石投手と前川投手が先発。2回に久々スタメンのマシーアス選手の2点適時打でファイターズが先制し、さらに金子選手の犠飛と田中賢選手の適時打で、早くも4点を先制して前川投手をKOします。
 立石投手は4回に1点を取られるも、5回を3安打。6回に無死から連打されて降板しますが、以下は継投陣がほぼ完璧に抑えます。そして8・9回には稲葉選手の連続適時打などで4点を追加し、8対1で圧勝。これで45年ぶりとなる10連勝を達成しています。観客数は1万6千4百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対ベイスターズは下柳投手と三浦投手が先発。2回にベイスターズが3試合連続となる先制点を取りますが、4回に藤本選手の適時打で追いついたタイガースが、6回に矢野選手の適時打で逆転します。下柳投手は1点を失ったものの2試合連続となる3安打投球。さらに安藤投手を挟んで、ウイリアムス投手・藤川投手の必勝リレーでベイスターズ打線を計4安打に封じ、2対1で勝っています。観客数は4万8百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは佐々岡投手と石井一投手が先発。序盤でスワローズが4対0とするも、4回に1点を返したカープが5安打で4点を取って逆転します。8回にラロッカ選手の2試合連続となる17号ソロでスワローズが追いつきますが、その裏、無死満塁から代打の緒方選手が犠飛を放って逆転。さらに代打前田選手の内野ゴロの間にもう1点を追加します。スワローズも9回に永川投手に青木選手が5号ソロを放って1点差に迫りますが、反撃はここまで。8対7でカープが逃げ切っています。観客数は8千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは工藤投手と川上投手が先発。2回に渡辺選手の1号ソロなどで2点を先制したドラゴンズが3回に1点を追加し、なお2死満塁から谷繁選手が5号満塁本塁打を放って早くも7対0に。工藤投手は対ドラゴンズ2試合連続満塁被弾となりました。川上投手は2本塁打で3点を失ったものの10勝目を挙げています。観客数は4万1千人ほどでした。

 ところで、今日のマリーンズのサイトのトップには、バレンタイン監督をはじめ、WBC戦士たちによる、王監督を見舞う談話が掲載されていました。開幕の「倍返し」広告や、先日のマリン三連戦ポスターに両監督が登場したなど、営業面で相互協力しているゆえ、という事もあるのでしょう。
 とはいえ、これからも戦う球団の監督の快復を願う談話を、いち早く取材してトップのかなり目立つ場所に掲載する、というのはなかなか出来ることではありません。球団ならびにサイト担当者には敬意を表したいものです。また、ファイターズの公式サイトも、トップページのちょっと下のほうになりますが、監督・GM・小笠原選手の談話へのリンクがありました。こちらも、賞賛に値します。
 ちなみに、王監督が現役時代に在籍した球団のサイトには「王」の一文字もありませんでした。ある意味、あの球団らしいとはいえますが、ちょっと寂しいものを感じました。

2006年07月05日

王監督、突如の休養

[ 野球 ]

 仙台のマリーンズ対イーグルスは雨で中止でした。
 福岡のホークス対ライオンズは新垣投手と西口投手が先発。2回に無死2・3塁から森本選手と大村選手の犠飛2つでホークスが2点を先制します。しかし3回にライオンズが1点を返し、5回には栗山選手の適時三塁打で同点に追いつきます。

 そのまま新垣投手が9回を10安打ながら2点に抑え、一方、ライオンズも西口投手が3回以降を無失点に抑えるなど両投手が踏ん張り、延長に入ります。そして10回表、1死2塁から平尾選手が右前に安打を放つと、右翼の城所選手が弾き、一度三塁に止まった和田選手が生還します。しかしその裏、イニングまたぎとなった星野投手が松中選手を歩かせたところで小野寺投手が登板するも、ズレータ選手の打席で暴投し、一気に松中選手は三塁に。ここで本間選手が適時打を放ち、ホークスが追いつきます。
 そして12回裏、2死から松中選手が安打で出塁し、さらに四球と失策で満塁とします。しかし、先制の本塁を踏んでいる田上選手が三振し、試合終了。ズレータ選手の代走に篠原投手を出すほどの執念を見せたホークスですが、サヨナラはなりませんでした。観客数は3万5百人ほど、試合終了は22時35分でした。
 その試合終了から約20分後に王監督が突如記者会見。月曜の検査の結果、胃の手術を要するという事で明日から休養との事です。復帰時期は未定とのことです。
 選手そして監督として世界一になったほどの偉大な野球人。マリーンズファンの私も王語録は愛読しています。なるべく早く全快して、また球場で指揮をとる姿を見たいものです。

 札幌のファイターズ対合併球団は金村投手と平野佳投手が先発。2回に鶴岡選手の犠飛で先制したファイターズが続く3回に稲葉選手の12号3ランで追加点を挙げます。金村投手は4回以降は無安打に抑え、3安打2四球で完封勝利。一方の平野佳投手も4回以降はファイターズ打線を2安打に抑えて完投しましたが、援護なく5敗目を喫しています。これでファイターズは42年ぶりの9連勝。ちなみにその42年前は日本一になっています。観客数は1万6千6百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは杉山投手と門倉投手が先発。昨日同様、序盤の2・3回にベイスターズが1点ずつ取ってリードします。3回裏にタイガースも金本選手の通算300本目となる適時二塁打で1点を返し、1点差で中盤戦に。昨日はその中盤でタイガースが逆転したのですが、今日は6回表に雨が強くなり、そのまま降雨コールドに。2対1でベイスターズの勝利となっています。観客数は4万3千1百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズはダグラス投手と館山投手が先発。2回に不振だったラロッカ選手の16号ソロでスワローズが先制。4回にカープが逆転しますが、直後の5回表に米野選手の5号2ランでスワローズが再逆転し、さらにリグス選手にも19号2ランを放ちます。そしてスワローズ3点リードでむかえた9回、昨日に続いて代打登場の古田選手の適時打を足がかりに3点をダメ押し。8対2で勝っています。観客数は7千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズはパウエル投手と佐藤充投手が先発。6回までともに3安打無失点という投手戦になります。7回裏に、読売が久々で日本の試合となるアリアス選手の安打などで作った好機に阿部選手の適時打で先制します。しかし、直後の8回表に2死無走者から1安打2四球で満塁としたドラゴンズが、ウッズ選手の適時二塁打で逆転。その後は高橋聡投手・岩瀬投手の継投で逃げ切り、2対1で勝っています。佐藤充投手は連続完投こそ止まったものの無傷の7連勝を挙げています。観客数は4万人ほどでした。

2006年07月04日

雨中の接戦を制する

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズはグリン投手と小林宏投手が先発。1回裏、小林宏投手は簡単に2死を取るものの、リック選手・フェルナンデス選手と3年前の同僚二人に連打を喫して先制されます。
 一方、グリン投手は素晴らしい立ち上がり。1回から2回にかけて四者連続三振を達成するなど、3回まで無安打投球。序盤は雨が強かったため、このまま「5回コールド・参考ながら無安打無得点」をされるのでは、と思うほどの立ち上がりでした。
 しかし4回、2死を簡単に取られますが、続くベニー選手が左翼席に打ち込み、チーム初安打が同点弾となりました。さらに続く5回は1死から今江選手が安打すると、続く9番に入っている堀選手が左翼席に5号2ランを放ち、3安打で3点と効率のいい攻撃で勝ち越します。

 ここの所序盤でのKOが続いていた小林宏投手ですが、4回まで3安打投球。しかし5回裏に先頭の礒部選手に二塁打を打たれ、そこから二死を取ったものの、直前の守備で美技を見せた西村選手に適時二塁打を打たれます。さらに6回には先頭のリック選手にこの試合初の四球を出してしまい、捕逸と外野フライで三塁に進まれた後、昨年から6打席6三振に打ち取っている山崎武選手に中前に落とされ、同点に追いつかれてしまいます。
 しかし直後の7回表、先頭のサブロー選手が二塁打で出塁し、犠打などで2死3塁とすると、西岡選手が左中間を抜く三塁打を放ち、貴重な勝ち越し点を得ます。これで昨年の「三塁打王」の西岡選手は三塁打数リーグ首位に並んでいます。
 小林宏投手は7回を7安打1四球ながら10奪三振で3失点。8回は藤田投手と神田投手で抑えます。まだ本調子でない藪田投手に代わり、当分は神田投手が右の中継ぎエースとなるのでしょうか。そして9回は小林雅英投手が先頭打者を歩かせたものの、次打者を併殺に打ち取り、最後は三振。終わってみれば三人で抑え、26セーブ目を挙げています。観客数は9千6百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団はディアス投手と吉井投手が先発。2回にグラボースキー選手の4号2ランで合併球団が先制します。しかし、4回に小笠原選手の15号2ランで追いついたファイターズが新庄選手の適時打で勝ち越します。直後の5回に合併球団が追いつきますが、その裏、失策もあって無死満塁としたファイターズが田中賢選手の犠飛で勝ち越し。その後も着実に得点を追加し、7対3でファイターズが勝ちました。ディアス投手は3失点ながら6回を3安打1四球で3勝目。ファイターズは20年ぶりとなる8連勝を達成しています。観客数は1万3千2百人ほどでした。
 ゲーム差なしの首位攻防戦となった福岡のホークス対ライオンズは和田投手と涌井投手が先発。初回にホークスが本日月間MVPを受賞したばかりの涌井投手から3点を取りますが、2回に2点を返したライオンズが、3回に中島選手の適時打で追いついた後、中村選手にも適時打が出て逆転します。その後も点を取り合ってライオンズの6対4で迎えた5回裏に、松中選手に二打席連続となる17号3ランが出てホークスが逆転。さらに6回には川崎選手の適時打でもう1点を追加します。
 これでホークスペースかと思いきや、8回に前の回から登板していた藤岡投手に対し、3連打でライオンズが1点を返し、続く4番手の篠原投手が四球で満塁にした後、赤田選手が同点犠飛、続く佐藤選手が勝ち越し適時打を放ちます。さらに9回は二死無走者から福地選手が二塁打で出塁し、さらに暴投でボールが転がる間に、俊足を生かして一気に生還。貴重な追加点を挙げます。その裏、ホークスも2死から連打しますが、最後は小野寺投手が抑え、10対8でライオンズが接戦を制しています。観客数は2万6千7百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ベイスターズは福原投手と那須野投手が先発。序盤に金城選手の2打席連続適時打でベイスターズが2対0とリードします。ところが5回、ここまで那須野投手に2安打に抑えられていたタイガース打線が、矢野選手と鳥谷選手の連打で1点を返します。すると1死後に、ここまで無四球だった那須野投手の制球が突如狂います。福原投手を初めとして四者連続四球で2押し出し。タイガースが立っているだけで逆転してしまいました。さらに7回には林選手の3号ソロで追加点。福原投手は6回まで8安打ながら2失点に抑え、以下、能見投手・ウイリアムス投手・藤川投手の継投でベイスターズ打線を抑えたタイガースが4対2で勝っています。観客数は2万7千1百人ほどでした。
 倉敷のカープ対スワローズは大竹投手と藤井投手が先発。5回に嶋選手の11号代打本塁打で追いついたカープがさらに栗原選手の適時打で逆転します。しかし6回に2死無走者からの失策を足がかりにスワローズが追いつき、7回には宮出選手の適時打で勝ち越し。6回から登板の松井投手は2回を無失点に抑え、以下高津投手・木田投手の継投でスワローズが4対3で逃げ切っています。観客数は1万4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは木佐貫投手と朝倉投手の先発。2回に渡辺選手の適時打で先制したドラゴンズが、5回に井端選手とウッズ選手の連続本塁打で3点を追加。一方の朝倉投手は読売打線を5安打2四球に抑え、今季初完封で7勝目を挙げ、ドラゴンズが4対0で勝っています。観客数は4万1千1百人ほどでした。
 余談ですが、今日は北は北海道から南は九州まで、全国6地区に分かれての試合が行われました。そして、北海道から順に試合が終わっていき、大阪と倉敷がほぼ同時に終わった後、最後に福岡が残るという、なかなか面白い試合進行でした。

2006年07月02日

2度の逆転機を生かせず競り負ける

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは久保投手と神内投手が先発。2回に1死1・2塁から今江選手と堀選手の連続適時打でマリーンズが2点を先制します。
 ところが今日は久保投手が変調。3回にカブレラ選手の適時打で1点を返され、さらに4回につかまります。無死から連打された後、8・9番に連続長打。さらに川崎選手にも二塁打され、この回6安打。面白いようにホークスの打球がフェンスに達する、という感じでした。結局、4回で被安打10で5点を失ってKOされました。
 しかしこの1死1・3塁の場面で登板した高木投手が好投。松中選手の投ゴロの間に1点を返されますが、それ以上の追加点を許さず、5回も三人で抑えます。

 さらに6回には1死1・2塁から松中選手が安打を放ちますが、これを昨日同様、大塚選手の好返球に西岡選手の好中継、さらにあの「神の手」の二塁走者・川崎選手を封じた里崎選手の好ブロックにより、本塁でアウトにしました。
 そしてその裏、連続四球でもらった好機に今江選手が7号3ランを放ち、6対5と1点差に迫りす。
 さらに7回に先頭の西岡選手が死球で出塁し、さらに代打・フランコ選手が左の篠原投手から二塁打を放ち、無死2・3塁と絶好の逆転機を迎えます。ところがここから篠原投手・藤岡投手の前に、中軸が封じられます。さらに8回も四死球で1死1・2塁とし、代打で昨日のヒーロー・青野選手が登場しますが、併殺に打ち取られ、どうしても追いつけません。
 こうなると、流れは再びホークスに。9回表に藪田投手が連打されて降板。さらに神田投手も適時二塁打を二本打たれ、この回計4失点。開幕から続いていた神田投手の自責点ゼロも止まってしまいました。
 その裏に馬原投手から西岡選手の連続盗塁・犠飛および、連続二塁打で2点を返しますが、時すでに遅し、10対7で敗れ、4位に転落してしまいました。観客数は2万4千1百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスは八木投手と川井投手が先発。移籍後、好投を続けていた川井投手ですが、今日は初回に5安打されて4点を失い、1回持たずに降板します。さらに3回には新庄選手の12号2ラン、7回には森本選手の7号ソロなどで追加点を挙げて計8点。一方の八木投手は6回にフェルナンデス選手に19号ソロを打たれるものの、その1点のみに抑え、8勝目を挙げています。
 これでファイターズは7連勝で3位に浮上しています。ところで今日のヒーローインタビューは好投の八木投手・先制の小笠原選手・4打点の新庄選手など、「大物候補」がいたのですが、それらを押しのけて3安打ながら1打点の森本選手が登場。そして途中で「ここで皆さんに質問があります。今日誕生日の人はいますか?」と尋ね、何人かが手を挙げた後、「今日誕生日の人に捧げます」と言います。すると、球場から音楽が流れ、森本選手は誕生歌を熱唱。題名は「自分で調べてください」とはぐらかしていました。今ひとつ不思議でしたが、何か大切な人の誕生日だったのでしょうか。観客数は2万2千2百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団戦はギッセル投手と本柳投手が先発。同点で迎えた7回裏1死で、ここまで3失点ながら4安打に抑えていた本柳投手を降板させたのが誤算で、二番手の加藤投手が3点を失って勝ち越しされます。さらにライオンズは8回に5点を追加し、終わってみれば11対3で圧勝となっています。観客数は1万7千4百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは牛田投手とゴンザレス投手が先発。牛田投手の立ち上がりを攻めたスワローズがラミレス選手の2点適時二塁打で先制します。その後は両投手が踏ん張って投手戦に。そして8回裏に吉村選手の10号ソロでベイスターズが1点差にし、9回裏には連続被弾中の木田投手に対し、1死1・3塁としますが、ここで木田投手が踏ん張って併殺に抑え、2対1でスワローズが勝利。ベイスターズの本拠地連勝は11で止まっています。観客数は1万2千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープはマルティネス投手と黒田投手が先発。0対0で迎えた7回表にここまで1安打投球のマルティネス投手から新井選手が14号ソロを放って先制。さらに8回に2点を追加します。一方、黒田投手はドラゴンズ打線を3安打1四球に抑え、三塁を踏ませずに今季二度目の完封を達成しています。観客数は3万4千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースは内海投手と井川投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万4千7百人ほどでした。

2006年07月01日

攻守に冴え、連敗脱出

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは小野投手と田之上投手が先発。マリーンズは6連敗中で、昼にはファイターズが勝っているので、負ければ4位転落となります。2回に四球と連打で無死満塁にすると、青野選手が2号満塁本塁打を放ってマリーンズが先制します。半月前に放ったプロ1号も満塁だった青野選手、この勢いで「満塁男」になるのでしょうか。さらに3回も2死満塁とし、1・2回と走塁で結果の出せなかった西岡選手に適時打が出て5対0とリードを広げます。
 一方、小野投手は4回2死まで無安打投球。ところがそこから松中選手・ズレータ選手に連続本塁打を喫して2点を返されます。一方、打線は4回から登板の二番手・佐藤投手に3イニングを無失点に抑えられ、5対2のまま終盤をむかえます。

 そして7回表、連続本塁打の後、ホークス打線を9人完璧に抑えていた小野投手ですが、ズレータ選手に2打席連続となる17号ソロを喫します。小野投手はこの時点で被安打3が全てソロ本塁打、という珍しい形になりました。さらに2死後、本間選手に初めての「普通の安打」を打たれ、さらに続く城所選手には左中間フェンスに達する長打を喫します。2死なので1塁走者が生還して1点差かと思ったのですが、クッションボールを大松選手が素手で捕ってそのまま返球。中継に入った西岡選手の送球、さらに里崎選手のブロックも完璧で、本間選手を本塁でアウトにします。中盤、打線が抑えられていただけに、ここで1点差になってなお2死2塁と0点でチェンジは当然ながら大きな違い。青野選手の満塁本塁打ともども、連敗の流れを止めたプレーと言えるかもしれません。
 これで完全に流れはマリーンズに。7回から登板の寺原投手から四球と長打で1死2・2塁に。ここでフランコ選手対策にホークスが三瀬投手を投入すると、バレンタイン監督は辻選手を代打に。これが的中して三遊間を抜く適時打を放って貴重な追加点。さらに今江選手も続き、7対3としました。
 小野投手は8回まで5安打2四死球3失点で4点差と完投ペース。ところが9回1死から松中選手を歩かせると、続くズレータ選手に安打され、1・2塁となります。ここでセーブがつく場面になった事もあり、小林雅英投手が約2週間ぶりに登板。代打の大道選手を併殺打に打ち取り、3球で25セーブ目。小野投手は6勝目を挙げています。
 これで連敗を6で止め、首位とのゲーム差を2に戻しました。一方、ホークスはゲーム差ゼロながら、勝率の差で1日で2位に逆戻りとなっています。観客数は2万6千7百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスは武田勝投手と一場投手が先発で投手戦に。一場選手は6回までファイターズ打線を2安打に抑える好投を見せますが、武田勝投手は6回まで1四球のみに抑えるというそれを上回る好投を見せます。ところが7回1死から高須選手の放った打球が武田勝投手の手に直撃。これで武田勝投手は無安打ながら途中降板となりました。そしてその裏、セギノール選手の13号ソロでついにファイターズが先制。さらに8回にも代打・稲田選手のプロ初安打となる二塁打で出塁すると、連続失策で2点目を挙げます。
 ファイターズ継投陣は三番手の武田久投手が牧田選手に安打され、今季2度目の「継投無安打無得点」は逃したものの、その1安打に抑えて完封リレー。2対0で勝ち、連勝を6に伸ばしています。一場投手も好投したものの援護に恵まれず、2試合連続の完投負けとなっています。観客数は1万8千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は帆足投手と金子投手が先発。先制された直後に中村選手の5号2ランでライオンズが逆転。さらに追いつかれた直後に和田選手の3点適時打に失策もからんで一挙5点を取って勝ち越し。そのまま8対3で勝っています。観客数は1万4千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは吉見投手と石川投手が先発。6回まで両チームあわせて5安打という投手戦となりますが、7回にラミレス選手が15号ソロを放ってスワローズが先制します。しかし8回に石井選手の適時打でベイスターズが追いつき、昨日に続いて延長戦に入ります。そして10回裏、2死満塁から金城選手が中越のサヨナラ打を放ち、ベイスターズが2日連続のサヨナラ勝ち。これで連勝を6に、そして横浜スタジアムでの連勝を11に伸ばしています。一方のスワローズは3日連続延長戦での敗戦で4連敗となっています。観客数は1万2千6百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープは山本昌投手と大島投手が先発。昨日に続いて序盤から点の取り合いとなり、7回にカープが逆転するも、8回にドラゴンズが追いついて7対7となります。そして9回表、本日3本目の内野安打で東出選手が出塁し、2死後に栗原選手が勝ち越し適時二塁打を放ち、その裏を永川投手が抑え、8対7でカープが勝っています。観客数は3万4千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースはオクスプリング投手と上原投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万5千5百人ほどでした。

2006年06月30日

成瀬投手好投も、継投陣が崩れ6連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは成瀬投手と斉藤和投手が先発。成瀬投手は初回に二塁打2本を打たれて先制されますが、続く松中選手・ズレータ選手は抑えて1失点にとどめます。
 一方、打線のほうは2回に久々の出場となった里崎選手の10号ソロで追いつき、さらに6回には2死無走者からの中軸の三連打もあって追いつきます。
 交流戦の日程の関係もあり、久々の登板となった成瀬投手ですが、今日はホークス打線相手に好投。2・3回を三者凡退に抑え、4回の無死1・2塁も5・6番を連続三振に抑え、5回の無死2塁も凌ぎます。結局、7回途中まで投げて7安打されましたが奪三振も7と今日も快調に三振の山を重ねました。
 そして1点リードのまま迎えた7回表、先頭打者に安打され、犠打で2塁に進まれた所で成瀬投手は降板し、藤田投手が登板します。しかし、大村選手は打ち取ったものの、続く川崎選手に左前に落とされ、追いつかれてしまいました。

 東京ドームの読売対タイガースは下柳投手と工藤投手が先発。初回に失策がらみでタイガースが先制し、5回にはシーツ選手の11号ソロ、さらに6回には下柳投手の2点適時打が出て工藤投手をKO。さらに継投陣からも4点を追加し、11点を挙げます。一方、下柳投手は7回を3安打1四球で無失点。8回から登板した能見投手も無安打に抑え、11対0と読売を粉砕しています。タイガースはドラゴンズとの差を1.5に縮めています。一方の読売は10連敗となっています。観客数は4万4千1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズは三浦投手と石井一投手が先発。三浦投手の立ち上がりを攻めたスワローズがいきなりの四連打などで4点を先制しますが、その裏に1点を返したベイスターズが3回に適時二塁打2本で同点に追いつきます。その後、5回と8回にスワローズが1点ずつ勝ち越しますが、その裏にすぐベイスターズが1点を返して追いつく展開となり、6対6で延長に。そして11回裏に1死から村田選手が21日ぶりとなる第21号ソロを右翼席に運んでベイスターズが7対6でサヨナラ勝ち。木田投手は二日続けての延長戦で決勝弾を打たれてしまいました。これでベイスターズは5連勝となっています。観客数は9千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープは川上投手と佐々岡投手が先発。防御率1点台の川上投手に対し、カープが初回に2点を先制。その裏に4点を取って逆転されますが、2回に2死2塁から3連打で4点を取って再逆転します。そのまま1点差で迎えた6回裏、失策と犠打で2死2塁とすると、川上投手が適時二塁打を放ってドラゴンズが追いつきます。そのまま継投陣が頑張り、結局延長12回6対6で引き分け。カープは今週2度目の引き分けです。観客数は2万9千6百人ほどでした。

 なお、昨日書けなかった神宮のスワローズ対ドラゴンズはガトームソン投手と小笠原投手が先発。同点で迎えた9回裏の1死1塁で高いバウンドの内野安打性の当たりを一塁走者がフライと勘違いして二塁封殺となり、後続も倒れて延長戦に。そして11回表に英智選手が木田投手から4年ぶりの本塁打となる決勝2ランを放ち、ドラゴンズが6対4で勝っています。観客数は1万3千8百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は山口投手とパウエル投手が先発。パウエル投手は立ち上がりが悪く、1安打でベイスターズが2点を先制します。一方、高卒新人でプロ初登板初先発の山口投手が6回まで読売打線を2安打無四球で1点に抑えます。その後も継投陣が好投し、3対1でベイスターズが勝っています。観客数は1万6千1百人ほどでした。

2006年06月28日

攻防とも冴えず5連敗

[ 野球 ]

 今日も携帯観戦。千葉のマリーンズ対ファイターズは渡辺俊介投手とディアス投手が先発。初回だけは、表が三者凡退、裏にベニー選手9号2ランで先制とマリーンズペースでした。
 しかし、2回に小笠原選手と新庄選手抜きのファイターズ打線に相手に渡辺俊投手が適時打2本で追いつかれ、さらに1死2・3塁で飯山選手がスクイズを空振りしますが、三塁走者を挟殺しようとした橋本選手の送球が失策となり、二者が帰って逆転。さらに森本選手にも適時打を喫します。渡辺俊投手は4回にも昨日のヒーロー・田中賢選手に適時打を喫するなど2点を追加され、この回途中で降板します。
 打線のほうは2回以降立ち直ったディアス投手相手に、2回から7回まで2安打に抑えられます。なお、3回には今江選手が打った際に手から離れたバットが打球を処理する野手の所に飛んで守備妨害、という珍しい事もありました。
 マリーンズ継投陣もファイターズに中押し、ダメ押しと追加点を挙げられ、一方打線はファイターズ継投陣に抑えられるなどいいところなし。唯一いい事は、久々の一軍登板の藪田投手が何とか無失点に抑えた事くらいでした。結局8対2とファイターズに完敗。これでマリーンズは5連敗、対照的にファイターズは4連勝となっています。観客数は1万7千人ほどでした。

 北九州のホークス対合併球団は寺原投手と平野佳投手が先発。初回にズレータ選手の3ランなどでホークスが4点を先制しますが、その後合併球団も反撃して同点に。そして6対6の同点で迎えた9回裏に、1死満塁から松中選手にサヨナラ打が出てホークスが7対6で勝っています。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 福島のイーグルス対ライオンズはグリン投手と西口投手が先発。3回にライオンズが先制しますが、4回にライオンズの守備の乱れもあってイーグルスが3点を取って逆転。7回にも1点を追加します。グリン投手は8回を6安打無四球で1失点。9回は福盛投手が締めて16セーブ目を挙げています。ライオンズの連勝は7で止まっています。観客数は9千2百人ほどでした。

 富山のカープ対タイガースは大竹投手とダーウィン投手が先発。同点で迎えた9回表に鳥谷選手が6号ソロを放って3対2と勝ち越し。その裏は藤川投手が抑えてタイガースが勝っています。観客数は1万9千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは丸山貴投手と佐藤充投手が先発。初回に2点を先制したドラゴンズが中盤にも追加点を挙げます。一方、4試合連続完投勝利中の佐藤充投手は3点を失ったものの球団タイとなる5試合連続完投勝利で6勝目。ドラゴンズが6対3で勝っています。観客数は1万3千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は門倉投手と木佐貫投手が先発。李選手の25号ソロで1点差に迫られた4回裏に2死無走者から4連打で3点を追加した後、金城選手の6号3ランで一挙5点を追加。大量援護を受けた門倉投手は完投で4勝目を挙げ、ベイスターズが9対3で勝っています。観客数は1万7千2百人ほどでした。

2006年06月27日

攻めがかみあわず4連敗

[ 野球 ]

 今日のマリンスタジアムは全席1,500円(FC会員は1,000円)の「ビアスタジアム」でした。昨年は海外試合の代替として急遽開催した企画でしたが、盛況だった事もあり、恒例化しそうな感じです。しかしながら都合がつかず、今日も携帯観戦でした。
 そのマリーンズ対ファイターズは清水直行投手と金村投手のエース対決。マリーンズは初回に西岡選手が、2回にはサブロー選手がいずれも安打した後に盗塁失敗し、その後に安打が出るというやや勿体ない攻撃。というよりも、ここは今季成長中の鶴岡捕手の読みと肩を褒めるべきなのでしょう。
 そして3回表、その鶴岡選手が安打で出塁し、犠打で進んだ後に森本選手の適時打で先制、その森本選手を挟殺して2死無走者としたものの、続くこれまた交流戦からスタメン定着の田中賢選手の2号ソロを喫します。

 その裏の無死2塁は生かせなかったものの、続く4回裏に二死無走者からサブロー選手が安打すると、続くフランコ選手が7号2ランを放ち、同点に追いつきます。
 ところが直後の5回表、こちらも二死無走者から森本選手が安打すると、続く田中賢選手が2打席連続打点となる適時二塁打を放ち、即座に勝ち越されます。
 マリーンズ打線は金村投手に7回まで9安打しますが、結局フランコ選手の2ランのみ。一方、清水直投手は尻上がりに調子を上げ、6回以降無安打にファイターズ打線を抑えます。しかし、打線が継投陣に抑えられ、9回も2死からサブロー選手が久々の猛打賞となる二塁打を放ち、続くフランコ選手敬遠で長打が出ればサヨナラの好機を作りますが、最後は今江選手が倒れて3対2で敗戦。清水直投手は今季3度目の完投負けとなってしまいました。また、チームも4連敗で3位に転落しています。なお、観客数はビアスタジアム効果で、今季最多の2万9,152人でした。

 福岡のホークス対合併球団は和田投手と吉井投手が先発。同点で迎えた4回裏に下位打線の3安打と押し出しでホークスが勝ち越し。和田投手はソロ2本で2点を失ったものの、好調の中継ぎ陣が反撃を封じ、最後は馬原投手が抑え、3対2でホークスが逃げ切っています。観客数は3万3百人ほどでした。
 福島県いわきのイーグルス対ライオンズは山村投手と涌井投手が先発。初回にイーグルスが2点を先制しますが、中盤に追いついたライオンズが7回に中島選手の適時打などで4点を取って勝ち越し。涌井投手は10安打されながら3失点完投で、7対3でライオンズが勝っています。観客数は4千2百人ほどでした。

 帰宅した時に唯一やっていた福井のカープ対タイガースは黒田投手と福原投手が先発。カープの2対1で迎えた9回表、2死無走者から矢野選手が永川投手から9号ソロを放って同点に。そのまま延長戦に入り、12回裏にカープが2死2・3塁とするものの最後は地元出身の東出選手を能見投手が打ち取り、2対2で今季このカード2度目の引き分けとなっています。観客数は1万8千2百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは藤井投手と朝倉投手が先発。同点で迎えた5回にリグス選手の適時打でスワローズが勝ち越し、さらに6回には三塁打を放ったラミレス選手が悪送球に乗じて一気に生還して追加点。藤井投手が7回を1失点に抑え、8回を木田投手が抑えた後、9回は「一人一殺」で3投手をつぎ込んでドラゴンズ打線を抑えたスワローズが3対1で勝っています。観客数は1万4千1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は那須野投手と内海投手が先発。3回に4連打と犠飛でベイスターズが2点を先制し、那須野投手は7回を無失点。9回にクルーン投手がソロを浴びたものの、後続を抑えて2対1でベイスターズが勝っています。観客数は1万6千9百人ほどでした。

2006年06月26日

審判問題報道への疑問

[ 野球 ]

 6月半ばの「小関選手三塁踏み忘れ事件」以来、「誤審問題」がよく野球マスコミの間で話題になります。この事件で一部球団は「ビデオ判定の導入」を求めています。しかし、これは素人目に見ても無理がありそうです。
 確かに、「ベースを踏んだか踏まなかったか」みたいな事後のアピールプレーや、「スタンドに入ったが本塁打かファウルか」などといった、プレーが動いていない場面でのビデオ判定は十分に役立ちます。しかし、そのように「ビデオで見たところ、○○だったから、判定を訂正してプレーを再開」という事ができない場合も多々あります。たとえば、フェンスギリギリのところに当たって球場内に打球が跳ね返り、それを審判が本塁打と判断して手を回した場合、などはどうなるのでしょうか。

 審判が手を回したのを確認した時点で打者走者はゆっくり走ります。それを「ビデオで見らスタンドに入っていなかったから」などとしても、その打者走者をどこの塁まで進めればいいか、というのは判断に苦しみます。仮に、守備側が本塁打判定に気づかず二塁に送球し、その時点で打者走者が二塁に達していなかったからアウト、とはできないでしょう。
 結局、野球というスポーツの仕組みからすると、審判の判断にゆだねるよりありません。もちろん、審判各人の能力の向上は必要です。しかしながら、同時に「審判六人制」の復活も考えるべきではないでしょうか。「ビデオ判定」よりは実効は高いし現実的だと思いますが、不思議にもなぜか一連の「誤審批判」において、この意見が出ないのは不思議です。
 実際、日本シリーズやプレーオフで線審がいますが、それを見て「審判が多すぎる」という批判は聞いたことがありません。いろいろな「事情」もあるのですが、「誤審」が気になるならば、そのような「解決策」をとる方向で進めてほしいものです。

2006年06月25日

投打・守備とも冴えず、連敗

[ 野球 ]

 長野のライオンズ対マリーンズはギッセル投手と小林宏之投手が先発。1回表、先頭の西岡選手がストレートの四球で出塁しますが、後続が倒れ、二塁にも進めずに終わります。するとその裏、先頭打者が初球を打って三塁ゴロ、と思いきや、今江選手が失策して出塁。さらに犠打と四球で2死1・2塁となり、和田選手が適時三塁打を放って先制されます。続く栗山選手の打球は左飛に見えましたがフランコ選手が取れず、記録は適時二塁打となり、この回計3点を失いました。
 さらに3回裏には、内野安打で出塁した走者に盗塁と外野フライで三塁に進まれ、暴投で1点を追加、直後の4回にワトソン選手の適時打で1点を返す物の、その裏、そのワトソン選手の適時失策で1点を追加されます。結局、小林宏投手は4回で降板。5安打で5失点でうち自責点は1と、チームの自滅で失点したという感じでした。

 5・6回は二番手の小宮山投手が得意の打たせて取る投球で完璧に抑え、7回表に2死から四球と連打で1点を返し、再び3点差に迫ります。ところがその裏に登板したバーン投手がいきなりのセーフティバントで出塁されると、2死から3連続四球で押し出しとまたまた自滅的失点。反撃した直後にすぐ取り替えされるという最悪の展開となります。
 そして8回にも1点を返され、一方、打線は8・9回をギッセル投手の前で三人で抑えられ、来日初完投を許し、7対2で完敗。首位ライオンズに1ゲーム差をつけられました。
 二日を通して守備にぎこちないプレーが目立ちました。昨年の長野はナイターで圧勝していましたが、昼の長野とは相性が悪いのでしょうか。観客数は1万5千3百人ほどでした。

 福岡のホークス対イーグルスは神内投手と一場投手が先発。1回裏に一場投手の立ち上がりを攻めたホークスが1死3塁からカブレラ選手と松中選手の連続適時打。さらに柴原選手に2号2ランが出て一挙4点を先制します。一方、神内投手は6回まで2安打無失点とイーグルス打線を抑えます。終盤、イーグルス打線も7回から1点ずつ返し、一方の一場投手も5回以降は1安打にホークス打線を抑えて2回から8回まで無失点投球をするなど、これまでとは違う所を見せます。そして9回にも馬原投手から1点を奪いますが、反撃もそこまで。4対3でホークスが逃げ切りました。これでホークスは同率2位となっています。観客数は3万1千9百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売はマルティネス投手と上原投手が先発。3回に読売が逆転しますが、その裏、昨日のヒーロー・森野選手の4号ソロで同点に。さらに4回に2死から長打と失策で1・3塁とした後、森野選手の内野安打と井端選手の適時三塁打で3点を勝ち越します。その後7回に読売が2点を返して1点差に迫りますが、その裏にウッズ選手とアレックス選手の連続適時打が出てこれがトドメに。8回は平井投手、9回は岩瀬投手が抑え、7対4でドラゴンズが勝っています。これで読売は借金1となっています。観客数は3万8千3百人ほどでした。

 唯一のナイターとなった甲子園のタイガース対スワローズは井川投手と石川投手というエース対決。井川投手は初回は三者連続三振、2回は三者連続内野ゴロという素晴らしい立ち上がりを見せます。しかし3回に先頭打者に初安打され、2死2塁となった後、青木選手に適時打を打たれて先制されます。一方、打線は石川投手の前に抑えられ、3回には2死から連打し、5回にも1死1塁から井川投手の犠打で2塁に走者が進みますが、いずれも後続を断たれます。
 ところが6回、1死からシーツ選手が中前に落とすと、ダイレクトを狙った中堅手が取り切れずに二塁打に。すると続く金本選手の適時打ですかさず同点に追いつき、スペンサー選手の内野ゴロがイレギュラーで失策となった1・2塁とした後、矢野選手と関本選手に連続適時打が出て一気に逆転します。
 井川投手は7回を3安打1四球1失点と好投。以下はウイリアムス投手、そして久保田投手の怪我で新守護神となった藤川投手がいずれも無安打で抑え、3対1で勝利しています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 なお、福山のカープ対ベイスターズと神戸の合併球団対ファイターズはいずれも雨で中止になっています。

 ところで、今日は昼に大宮で行われたイースタンの読売対マリーンズ戦の中継もありました。長野と交互に見ていたのですが、初回に辻内投手を打ち込み、3点を取ってなお2死満塁。ここで先発の戸部投手にも2点適時打が出て5点目、さらに南選手の3ランも飛び出し、この回一挙8点を取って辻内投手をKOします。マウンドに立つ前から大量援護を受けた戸部投手は読売打線を無得点に抑えます。さらにパスクチ選手の2ランなどで中押しし、投げては戸部投手の後を高卒新人の林啓投手・末永投手の継投で完封リレー、13対0で圧勝していました。

2006年06月24日

反撃が届かず、首位陥落

[ 野球 ]

 長野のライオンズ対マリーンズは松坂投手と久保投手が先発。この組み合わせは高校野球全国大会決勝以来だそうです。ところが1回表、西岡選手を歩かせた松坂投手は1死後、福浦選手の打席で暴投をし、ここで足を痛めたとの事で一度ベンチに下がります。その後、福浦選手を歩かせ、ベニー選手は打ち取りますが、ここで再度ベンチに下がりました。そして、股関節を痛めた、という事でここで降板してしまいます。
 ここでライオンズの二番手は帆足投手。先発の実績は豊富ですし、最初の治療の時に既に準備はしていたので、あまり緊急登板という感じはありません。続く大松選手が打ち取られ、結局初回は0点に終わります。

 一方、「決勝戦の再現」が思わぬ形で流れてしまった久保投手ですが、安打2本で1死1・2塁と立ち上がりを攻められます。しかしここはカブレラ選手・和田選手といった中軸を押さえて事なきをえました。
 すると2回表、先頭の里崎選手が左翼席にチーム単独首位となる9号ソロを放って先制します。さらに4回には安打2本で1死1・3塁とし、フランコ選手の内野ゴロの間に1点を追加します。しかし、この時に失策があってオールセーフとなり、さらに今江選手の安打で1死満塁としますが、ここは帆足投手に凌がれてしまいます。
 この逸機で流れが変わったのか、その裏にカブレラ選手の19号ソロで1点を返されます。さらに5回は下位打線の連打と犠打で1死2・3塁とされた後、片岡選手の2号3ランであっという間に逆転されてしまいます。
 続く6回表、1死1塁で帆足投手が降板。ここで登板の三番手の正津投手を攻め、今江選手の安打でつなぎ、さらに不振で二軍落ちも経験した代打・橋本選手の5月14日以来の安打が適時打となって1点を返します。さらに1死1・3塁と同点機となりますが、ここで西岡選手が併殺に打ち取られてしまいます。
 久保投手は逆転3ランを打たれた後も7回途中まで抑え、2番手の神田投手も開幕からの連続自責点0を10試合に伸ばす好投を見せます。しかし、打線のほうが、ライオンズの継投陣に7回以降を無安打に抑えられ、9回も小野寺投手の前に三者凡退。3対4で敗れてしまいました。これでゲーム差なしながら、勝率の関係でライオンズが首位になっています。観客数は1万9千人ほどでした。

 広島のカープ対ベイスターズは佐々岡投手と三浦投手が先発。4回に中軸の4連打でベイスターズが3点を取って逆転しますが、5回に前田選手の適時打で1点差とした後、初回に先制打を放った新井選手に13号満塁本塁打が出てカープが再逆転します。しかし8回1死から三番手の佐竹投手を登板させたのが大誤算。代打・小田島選手の3号3ランで追いつき、さらに古木選手が8号2ランを放ってベイスターズが再逆転します。さらに9回にも1点を追加し、その裏はクルーン投手が抑え、ベイスターズが9対6で勝っています。観客数は1万1千人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は15時開始。首都圏での地上波中継はありませんでした。試合のほうは山本昌投手と工藤投手という40台左腕の対決。2回に谷繁選手の押し出しでドラゴンズが先制し、さらに森野選手のプロ初となる3号満塁本塁打が出て5対0とします。しかし読売も実松選手の3点適時三塁打などで追い上げ、7回には二岡選手の犠飛で追いつきます。
 そして同点で迎えた9回裏、四球二つと安打で2死満塁とし、打席は森岡選手が。しかしここは高橋尚投手の前に抑えられます。ドラゴンズは10回は岩瀬投手、11回は高橋聡投手が三人ずつで抑えます。一方、読売は10回から豊田投手が登板。10回裏の2死1・2塁は凌ぎましたが、11回は先頭の英智選手が三塁打。読売は連続敬遠で満塁策を取りますが、打席にはこの試合3度目の満塁での打席となった森野選手が登場。2-2からこれまたプロ初となるサヨナラ打を放ち、ドラゴンズが6対5で勝利。森野選手がうち5打点を挙げています。観客数は3万8千3百人ほどでした。

 ナイターは3試合。甲子園のタイガース対スワローズは杉山投手と石井一投手が先発。初回にラミレス選手の14号2ランが飛び出してスワローズが2点を先制。その裏、併殺の間にタイガースが1点を返しますが、3回に関本選手の失策で1点を追加されます。しかし4回裏に2死1塁から関本選手の汚名返上となる4号2ランが出てタイガースが追いつきます。
 ところが直後の5回表、先頭のリグス選手が安打で出塁すると、岩村選手が左翼ポールギリギリに入る9号2ランを放ち、スワローズが勝ち越します。さらに岩村選手は7回に江草投手から二打席連続となる10号ソロを放って6対3と突き放されます。一方、石井一投手は今日は制球が良く、8回を7安打ながら無四球で3失点。9回は木田投手に抑えられ、そのまま6対3でスワローズに連敗。夕方に勝ったドラゴンズとのゲーム差が2に開くと同時に、3位すわろーずとの差は3に縮まっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ファイターズは川越投手と八木投手が先発。初回に、セギノール選手の2打席連続となる12号2ランが出てファイターズが先制します。その後、1点ずつ取り合ってむかえた4回裏、2死無走者から八木投手が四球を出すと、続く相川選手に4号2ランが出て同点となります。ところが直後の5回表に先頭の小笠原選手が14号ソロを放って4対3に。その後、ともに継投陣が頑張り、その点差のまま最終回に。そして9回裏はマイケル中村投手が抑え、そのまま4対3でファイターズが勝っています。観客数は2万8千8百人ほどでした。
 福岡のホークス対イーグルスは田之上投手と愛敬投手が先発。ホークスは初回・2回と二塁打を放ちながら得点できません。そして3回、先頭の山崎選手が安打で出塁し、1死後に川崎選手が右翼線を破るこの試合早くも3本目の二塁打を放ちます。しかし、一気に本塁をついた山崎選手が、藤井捕手の好ブロックもあって本塁でアウトになります。そして5回表、1死3塁から、先ほど好ブロックの藤井選手が適時打を放ってイーグルスが先制します。
 ホークスはその裏も、先頭の城所選手が三塁打を放ちますが、ここも得点に結びつきません。結局6回途中まで、愛敬投手に対し、長打5本を含む毎回の7安打を放ちながら1点も取れませんでした。ここからイーグルスは細かい継投。6回途中から8回までの2回2/3の間に5人の投手をつぎ込みます。それらの投手からもホークス打線は安打を放ちますが、結局無得点。8回まで毎回安打でうち7回は得点圏に走者を進めながら0点という拙攻を見せます。
 ホークス投手陣も細かい継投でイーグルスに追加点を許しませんが、いかんせん援護がありません。そして9回は22試合連続無失点中の福盛投手が三者連続三振に抑え、7投手での完封リレーを達成。1対0でイーグルスが勝っています。これでイーグルスと合併球団のゲーム差は3.5まで縮まっています。観客数は3万2千5百人ほどでした。

2006年06月23日

リーグ戦再開

[ 野球 ]

 火曜で交流戦が終了し、今日からパ・セ両リーグに分かれての対戦が再開しました。せっかくだから、12球団一斉にやれば、と思うのですが、今日は4試合のみと、ちょっと冴えない「再開幕戦」になりました。
 甲子園のタイガース対スワローズは下柳投手とガトームソン投手が先発。2回表にに失策などもあってスワローズが作った好機でガトームソン投手の2点適時打などで4点を先制。さらに5点差となった8回裏にタイガースも片岡選手の今季1号となる3ランなどで反撃しますが、9回表にスワローズに突き放され、7対4でスワローズが勝っています。観客数は4万8千4百人ほどでした。なお、タイガースの守護神・久保田投手がお子さんをかばって右手指を骨折し、当分欠場となってしまったそうです。代わりの抑えは藤川投手だそうですが、余計な負担がかからないか心配です。

 広島のカープ対ベイスターズはダグラス投手と吉見投手が先発。5回に内川選手の4号ソロでベイスターズが先制しますが、6回に失策と四球二つで満塁の好機を貰ったカープが嶋選手の2点適時打で逆転。その後は、約1ヶ月半ぶりの登板のベイル投手も好投し、最後は永川投手が締め、2対1でカープが勝利。ダグラス投手はリーグ首位の9勝目を挙げています。観客数は9千6百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は川上投手とパウエル投手が先発。初回に李選手の適時打で読売が先制しますが、その裏、パウエル投手の立ち上がりを捕らえたドラゴンズが先頭から四球をはさんだ4安打で3点を取って逆転。川上投手は3回に李選手に24号ソロを打たれたものの、読売打線を3安打3四球2失点に抑えます。最後は岩瀬投手が締め、ドラゴンズが4対2で勝ち、タイガースに再び1ゲーム差をつけました。観客数は3万7千6百人ほどでした。
 福岡のホークス対イーグルス斉藤和投手とグリン投手が先発。4回までともに無安打の投手戦でしたが、5回裏に四番に入ったズレータ選手の両チーム通じての初安打が14号先制ソロに。その後もホークスが着実に追加点を挙げます。斉藤和投手は9回に山崎武選手の適時打で1点を失って馬原投手の救援をあおいだものの、ホークスが5対1で勝っています。観客数は2万8千3百人ほどでした。

2006年06月20日

最終戦に敗れるも、単独優勝達成

[ 野球 ]

 長かった交流戦も今日で最後。甲子園のタイガース対マリーンズは福原投手と小野投手が先発。3回裏にタイガースが連打で無死1・2塁とし、続くシーツ選手が止めたバットに当てた併殺で2死3塁となりますが、続く金本選手が左翼線に詰まりながら落とす適時打を放ち、タイガースが先制します。
 一方、マリーンズ打線は福原投手の前に4回まで1安打。5回に2死から今江選手と堀選手の連打で初の好機を作ると、1失点の小野投手に平下選手を代打に送りますが、抑えられます。
 投手に代打を出したマリーンズは5回から継投。3日ほど試合がないため、久保投手を使えない事もないのですが、「本業」の人たちに任せるのがバレンタイン監督流で、まずは高木投手が5回を三者凡退に。続く6回裏は神宮で活躍したバーン投手が登板。先頭打者に安打されるも、続く打者を併殺性の当たりに。ところが、二塁への送球が走者の頭に当たってしまい、無死1・3塁に。ここで片岡選手に犠飛が出て1点を追加されます。

 こうなると7回からタイガースは必勝継投に。7回、今年ほぼ完璧に抑えられている藤川投手に対し、2死1塁から堀選手が二塁打を放ちますが、続く途中から9番に入ったベニー選手が打ち取られます。8回はウイリアムス投手から先頭の西岡選手が内野安打から盗塁、9回も久保田投手に対して1死から大松選手が二塁打と、毎回得点圏に走者を進めますが、後続を抑えられ、タイガースが完封リレーを達成。2対0で勝ち、首位ドラゴンズとのゲーム差を0としました。また、交流戦対戦成績はタイガースの5勝1敗となっています。
 ところで、この甲子園の試合は携帯観戦でした。終盤はほぼ5分おきに画面を更新しつつ、神宮のスワローズ対ファイターズ戦の途中経過も見ていました。この試合は丸山貴投手と立石投手が先発。3回に小笠原選手の適時打でファイターズが先制しますが、5回に宮出選手の適時二塁打でスワローズが追いつくと、さらに7回にはその宮出選手の4号ソロでスワローズが2対1と逆転します。
 こうして、マリーンズの9回表攻撃の時点でスワローズがリード。そして1死2塁の好機を作るも最後に辻選手が倒れて試合終了まで確認したところで神宮の経過を見ると、何と8回にセギノール選手が逆転の11号3ランを放ってファイターズが逆転します。これにはさすがに敗戦の悔しさが半減しました。
 帰宅するとちょうど9回裏の攻撃でマイケル中村投手が登板。先頭の本日好調の宮出選手に死球を当てるものの、そこから二人を抑え、最後は青木選手を見逃しの三振に。この瞬間、マリーンズの2年連続交流戦単独一位が決定しました。
 セギノール選手の応援歌は「俺たちの夢を乗せ、アーチを描け」で始まりますが、今日につ限っては、「俺たち」はマリーンズを意味していたのかもしれません。別に球団にもう2,500万円多く入るだけの話で、「優勝」という記録には何ら関係はないのですが、やはり「単独優勝」というのは嬉しいものです。なお、神宮の観客数は1万2千8百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対読売は一場投手と西村投手が先発。2回に古城選手の適時打などで読売が2点を先制しますが、3回裏に2死1・2塁からフェルナンデス選手・山崎武選手・礒部選手の三連続適時打でイーグルスが逆転。さらに1点差で迎えた7回裏にも、無死1・2塁から先ほどの3人が再び3連続適時打を放ち、4点を追加。これで5点差となり、後は吉田投手・藤崎投手の継投で読売打線を抑え、イーグルスが8対3で勝ちました。
 これでイーグルスは今季初の3連勝。また、カープに続き、読売にも4勝2敗で勝ち越しを決め、交流戦全体でも17勝19敗で7位と、昨年の最下位から躍進しています。観客数は2万1千4百人ほどでした。
 広島のカープ対ライオンズは黒田投手と涌井投手が先発。2回に捕逸で先制したライオンズがさらに高山選手の犠飛で追加点。一方、涌井投手は6回までカープ打線を2安打に抑えますが、7回に四球・失策・捕逸で、カープが1点を返します。しかし、結局失点はその1点のみ。9回を4安打2四球で完投し、8勝目を挙げています。両チームあわせて適時打ゼロのうえ、計3点中2点が捕逸というのはかなり珍しいのではないでしょうか。観客数は6千8百人ほどでした。
 というわけで交流戦も全試合終了。今年のパ・セの対戦成績はパリーグの108勝、セリーグの107勝で引き分け1でした。

2006年06月19日

交流戦二連覇決定

[ 野球 ]

 今日のマリーンズは試合がなし。しかしながら、神宮のスワローズ対イーグルスでスワローズが負けると、スワローズと同率以上が決定し、マリーンズの交流戦二連覇が決まります。今季これまでイーグルスはスワローズに無安打無得点を含む5連敗中です。しかし、今のイーグルスは4カード連続勝ち越し中と好調なだけに、好勝負が期待されました。
 その試合はゴンザレス投手と山村投手が先発。初回、2死1塁でフェルナンデス選手がライナーで左翼席に飛び込む18号2ランを放って先制。再びカブレラ選手と並び、本塁打数リーグ首位となります。さらに3回1死から鉄平選手が内野安打で出塁すると、続く出場選手登録即スタメン三番の新外国人・バレント選手が適時二塁打を放ち、来日2打席目の初打点で追加点を挙げます。
 一方、今季対スワローズ戦で2試合連続4回7失点KOで対戦防御率14.6の山村投手でしたが、今日は好投します。4回までスワローズ打線を1安打に抑え、5回に無死から連打で1・2塁とされるものの、続く宮出選手のいい当たりを草野選手が好捕して遊直で併殺となるなど、守備にも助けられ、6回まで無失点に抑えます。
 しかし7回、先頭の岩村選手に二塁打を打たれ、1死後にラロッカ選手に15号2ランを喫し、1点差となります。しかし山村投手は続く福川選手を抑え、そこで降板。5安打無四球2失点で過去2試合の借りを返しました。

 イーグルスは最近、安定感が大幅に増した救援陣が登板。二番手の青山投手が8回1死から安打されると、河本投手・小倉投手が「一人一殺」でスワローズ打線を抑えます。さらに9回表にイーグルスは、高須選手に貴重な代打適時打が出て2点差をつけます。
 その裏は当然ながら福盛投手が登板。21試合連続無失点の実績そのままに、スワローズの三・四番を抑えます。そしてこれまたラロッカ選手の打球が礒部選手のグラブに収まり試合終了。この瞬間、マリーンズの交流戦2連覇が決定しました。観客数は1万人ほどでした。
 明日、マリーンズが負けてスワローズが勝つと「同率優勝」になりますので、確定した賞金は2,500万円です。逆に言えば、それ以外の勝敗だとマリーンズの単独優勝と5,000万円独占が決まります。というわけで、今日の時点で「優勝」は決定。途中から藪田選手を欠くなど、万全のチーム状態でない中の連覇は立派の一言に尽きるでしょう。また、イーグルスがスワローズに初勝利を挙げたため、今季交流戦での唯一の「6タテ」はマリーンズ対読売のみとなっています。

 甲子園のタイガース対ファイターズは井川投手と金村投手のエース対決。5回表までは0対0でしたが、5回裏に先頭の赤星選手が四球で歩き、1死後に金本選手に9号2ランが出てタイガースが先制します。さらにスペンサー選手と片岡選手の連打で再び好機を作ると、矢野選手の適時三塁打、藤本選手の適時二塁打が出て5連打で計5点を挙げ、金村投手をKOします。
 井川投手は援護を貰った直後の6回表に稲葉選手と新庄選手の連続適時打で2点を返されますが、後続を断ちます。そして7回からは「いつもの三人」で継投。9回裏に失策で走者が出た後、久々の甲子園となる坪井選手の二塁打などで1発出れば逆転の好機を作りますが、最後は久保田投手が抑え、タイガースが5対2で勝っています。観客数は3万6千1百人ほどでした。
 神戸の合併球団対読売はデイビー投手と木佐貫投手が先発。0対0で迎えた4回裏に、2死1・2塁からグラボースキー選手の第2号となる3ランが出て合併球団が先制します。グラボースキー選手は今日も含めて今季計3安打ですが、それはいずれも読売戦。本塁打2本ですから対読売戦に限っては打率5割・打点4・得点3で長打率16割です。その一方、それ以外の球団相手にはいまだに安打がありません。「年6回の対読売戦のみ合併球団の勝利を願う」という私のような人間にとっては理想的な選手と言えます。
 その後、村松選手の3号ソロで追加点を挙げ、デイビー投手は8回まで6安打3四死球ながら読売打線を抑えます。ところが9回からそのデイビー投手を降ろして菊地原投手が登板しますが、先頭の李選手に打たれて交代。続く大久保投手も2死を取ったものの、そこから3連打で2点を返され、なお2死1・3塁と一発逆転のところで加藤投手が登板。鈴木選手を初球で打ち取り、「1球でセーブ」を達成し、合併球団が4対2で勝利。グラボースキー選手がデイビー投手とともにお立ち台に上がっています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

2006年06月18日

中盤の大逆転で、交流戦優勝マジック点灯

[ 野球 ]

 今日も諸事情により昼から携帯観戦。神宮のスワローズ対マリーンズ戦は藤井投手と渡辺俊介投手が先発。負けると、交流戦単独首位がなくなる一戦です。この重大な試合の1回表、、初回に藤井投手の立ち上がりの悪さをついて連続四球から福浦選手の適時打と里崎選手の犠飛で2点を先制します。
 しかし、渡辺俊投手は、初回・2回と走者を二人ずつ出すという調子の悪さ。2回までは何とかしのいだものの、3回に4連打などもあって一気に4点を奪われて逆転、さらに続く5回にも二塁打2本で1点を追加されます。

 大阪ドームの合併球団対タイガースは本柳投手と江草投手が先発。3回に矢野選手のチーム初安打が8号ソロとなり先制しますが、5回に打者一巡で6安打して5点を取った合併球団が逆転。タイガース打線は結局3安打に抑えられ、5対1で合併球団が最終戦にて対タイガース初勝利を挙げています。観客数は3万5千9百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対カープはディアス投手とロマノ投手が先発。同点で迎えた6回表に森笠選手の適時三塁打などでカープが3点を勝ち越します。その後、9回に小笠原選手が永川投手から13号ソロを放って1点差としますが、最後は永川投手が踏ん張り、6対5でカープが逃げ切っています。観客数は2万5百人ほどでした。
 名古屋のホークス対ドラゴンズは神内投手と小笠原投手が先発。初回に一昨日一軍復帰のカブレラ選手の3号ソロでホークスが先制。さらに3回にはズレータ選手、5回には松中選手の適時打と、クリーンアップが三人とも打点を挙げます。一方、神内投手は6回途中まで1失点。その後、4人の投手で抑え、最後は、馬原投手が締め、4対1でホークスが勝っています。観客数は3万7千8百人ほどでした。なお、この試合でドラゴンズは19三振のプロ野球タイ記録。一方のホークスも10三振で、両チーム計29三振は日本新記録だそうです。
 東京ドームの読売対イーグルスは上原投手と川井投手が先発。久々の先発となった川井投手が、2回に李選手に一昨日に続く23号ソロを喫して先制されます。しかし、川井投手は5回まで、3安打無四球1失点に読売打線を抑えます。すると6回表、ここまで1安打に抑えられていたイーグルス打線が2死無走者から高須選手と鉄平選手の連続二塁打で同点に。さらにフェルナンデス選手の深い二飛を木村拓選手が取れず、イーグルスが勝ち越します。
 しかし直後の6回裏、二番手の河本投手に対し、失策と四球で2死1・3塁の好機に、絶好 調の李選手が登場。すると李選手は、三塁のフェルナンデス選手選手の守備の深さを衝いて、絶妙の三塁前のバントを放ちます。三塁走者はリーグ盗塁3位の鈴木選手なだけに同点と思いきや、なぜかスタートを切っておらず、ただのバント安打に。これを逃しては読売に勝機はなく、以下イーグルスは一昨日先発の有銘投手を含めた4人の継投で読売打線を抑え、最後は福盛選手が三人で抑え、イーグルスが2対1で勝利。4カード連続勝ち越しを飾り、対読売の負け越しがなくなりました。観客数は4万1百人ほどでした。
 ところで、6回の李選手のバントに対し、プロ野球ニュースの解説者である佐々木氏・土橋氏・谷沢氏がなぜか酷評。「四番打者がバントするくらいなら三振したほうがいい」とまで言った人がいました。素人の私がかつての名選手たちに言うのもなんですが、2死なのですから、三塁走者が本塁に突っ込んでいればいいだけの話だと思うのですが・・・。解説陣は、鈴木選手も驚いて、などと言っていましたが、そういう問題なのでしょうか。だいたい、昨年まで李選手が経験した「日本野球」は、「四番がつないだ打者を30本塁打の七番が返す、という事もある」というもので、その結果がアジア一だったわけです。そんな中、1点が必要な場面で、守備に不安のある三塁手の位置を見てバントをするのは高等戦術とはいえ、チームの勝利を第一に考える李選手にとっては当然のプレーであり、4番うんぬんは関係ないと思うのですが・・・。
 単なる鈴木選手のミスなのに、なぜ李選手が批判されるのか、非常に不思議です。まあ、個人的にはおかげで読売が負けただけに、不満はないのですが・・・
 所沢のライオンズ対ベイスターズは西口投手と三浦投手が先発。投手戦となり、ともに9回を投げて1失点で延長戦に。そのまま12回裏となり、1死1・2塁で、今季初のスタメン落ちをし、途中から9番に入っていた中島選手のサヨナラ打でライオンズが2対1で勝っています。観客数は2万2百人ほどでした。

2006年06月17日

終盤追い上げるも、スワローズに連敗

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対マリーンズは石川投手と清水直投手というエース対決でした。ところが1回裏、先頭の青木選手に安打され、1死後に岩村選手がゴロで左中間を抜く適時二塁打で先制され、ラミレス選手のポテン安打の後、ラロッカ選手、さらには四球をはさんで宮出選手に適時打が出て、いきなり4点を失います。
 清水直投手は、2・3回は抑えましたが、4回に2死1・2塁からラミレス選手に左翼席に入る3ランを喫し、0対7と序盤で大差をつけられます。

 一方、打線のほうは石川投手の前に4回まで無安打に抑えられます。しかし、7点差をつけられた直後の5回表、フランコ選手が相手のまずい守備に助けられた安打を放つと、続く里崎選手が左翼席に7号2ランを放ち、反撃を開始します。
 さらに6回には堀選手とベニー選手の安打で1・2塁とし、5番に入った今江選手の適時打、さらには2死から二番手の館山投手に対し、里崎選手の中前に落とした当たりが適時二塁打となり、この回3点を返し、2点差まで詰め寄ります。
 さらに投げては2番手の小宮山投手が好投。安打はされるものの、得意の打たせて取る投球で追加点を許しません。この展開は、最終的には負けたものの5点差を追いついて延長に持ち込んだ5月31日の千葉でのスワローズ戦を彷彿させました。
 そして7回、代打攻勢をかけるマリーンズに対し、館山投手の制球が乱れ、四球と死球で無死1・2塁に。そして2死後に福浦選手の打席で高井投手が登板しますが、初球がヘルメットに当たる死球となり、危険球退場に。1球での降板となってしまい、無安打で2死満塁となります。ここで長打が出れば逆転の好機でしたが、ベニー選手が木田投手に抑えられ、凌がれます。
 三番手の神田投手も7・8回を抑え、防御率0を今日も守ります。しかし打線が8・9回とも走者は出したものの、木田投手に抑えられ、スワローズが7対5で勝利。交流戦首位の座を奪われました。明日負けると、単独優勝がなくなります。観客数は2万8千2百人ほどでした。

 ところで、清水直投手のブログによると、終了後に帰ろうとする清水直投手に、非常識な罵声を浴びせた輩がいたそうです。他にも、マリーンズの選手や関係者がいくら不快感を表明しても読売の李選手へのブーイングを執拗に続けた輩が沢山いました。他にもいろいろありますが、ここのところ、はっきり「マリーンズファン」の質は低下していると言わざるを得ません。
 まあ、昨年の大活躍で「ファン」が増えたわけで、増えればロクでもないのも流入します。ある意味仕方ないと言えるかもしれません。いずれにせよ、かつて「十二球団一のファン」と言われたのも今は昔、という感じです。昨年秋あたりから球場やTVで見た感じでは、「十二球団一」どころか、「パリーグの中でBクラス」という質なのでは、と思っています。

 大阪ドームの合併球団対タイガースはオバミュラー投手とオクスプリング投手が先発。2回に藤本選手の適時打で先制したタイガースが、4回にスタメン抜擢の林選手の1号3ランで追加点。さらに6回には2打席連続となる2号ソロを放ち、4打点を挙げます。一方、オクスプリング投手は5回まで1安打投球で、6回に北川選手に適時打を打たれるも、その1点に抑えます。以下は「いつもの三人」が3回を抑え、タイガースが5対1で勝っています。観客数は3万4千6百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対カープは武田勝投手と大竹投手が先発。初回にセギノール選手の適時打で先制し、3回には小笠原選手の12号3ランで追加点。5回にも2点を加えます。カープも反撃しますが、武田勝投手が7回途中まで4失点に抑え、最後はマイケル中村投手が締め、ファイターズが5対4で逃げ切っています。観客数は2万1百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ホークスは朝倉投手と田之上投手が先発。初回にアレックス選手の適時打で先制すると、その後も朝倉投手に適時打が出るなど、中盤に着実に追加点。一方、ドラゴンズは朝倉投手が6回途中で降板した後、4人の投手でホークス打線を1点に抑え、9回に走者が出てセーブのつく場面になると岩瀬投手が登板し、5対1でホークスに連勝しています。観客数は3万8千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ベイスターズは帆足投手と秦投手が先発。初回にベイスターズが2点を先制しますが、3回にカブレラ選手の16号3ランで逆転。さらにカブレラ選手は17号・18号と3打席連発で5打点を挙げます。一方、帆足投手は5回途中で3点目を取られて降板したものの、そこから4人の投手で抑え、最後は小野寺投手が締めて6対3でライオンズが買っています。観客数は1万9千1百人ほどでした。
 東京ドームの読売対イーグルスは工藤投手とグリン投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万4千6百人ほどでした。

2006年06月16日

2006/6/16の更新

 翔みならブログめもちょう更新しました。

首位決戦緒戦は完敗

[ 野球 ]

 今日も携帯観戦。神宮の「交流戦首位決戦」緒戦は石井一投手と小林宏之投手が先発。初回にベニー選手の7号2ランで幸先よく先制しますが、その裏に岩村選手の8号ソロ、さらに2回には宮出選手の3号2ランと、宇和島東高校コンビの本塁打2発で逆転されます。
 さらにラミレス選手に3回に適時二塁打、4回に12号3ランと打ち込まれ、4回途中で7対2となって小林宏投手はKOされました。
 石井一投手は3回に3番からの打順で三者三振に抑えるなど、尻上がりに調子を上げていき、7回を5安打5四球ながら初回の2ランのみの2失点に抑えます。さらに1点を加えられて8対2とされた9回表に西岡選手の適時打などで2点を返しますが、反撃もここまで、8対4で敗れ、スワローズとのゲーム差を0.5に縮められています。観客数は1万9千4百人ほどでした。

 神戸の合併球団対タイガースは平野佳投手と下柳投手が先発。2回表、2死1・2塁からタイガース打線が5連打して一挙6点を先制します。その裏、即座に合併球団も2点を返し、3回にも1点を返しますが、反撃もここまで、6回からダーウィン投手が、そして8回は藤川投手・9回は久保田投手の継投でタイガースが合併球団打線を封じ、6対3で勝ちました。平野佳投手も3回以降はタイガース打線を無得点に抑えて完投しましたが、2回の連打が大きかったようです。観客数は3万3千5百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対カープは八木投手と佐々岡投手が先発。2回に新庄選手の通算200号となる11号ソロでファイターズが先制し、6回にも追加点を挙げます。しかし7回に走者を出した八木投手から武田久投手がに交代させるとこれが裏目に。失策がらみで1点を返され、続く8回には前田選手の犠飛でカープが逆転。カープが適時打なしながら3対2で逆転勝ちしています。観客数は1万3千9百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ベイスターズは松坂投手と門倉投手が先発。1対1で迎えた5回に片岡選手の犠飛で勝ち越したライオンズが7回にも中島選手の適時打などで3点を追加します。一方、松坂投手は8回まで2安打1失点。9回に失策で走者を出した後に本塁打を打たれて2点を失いますが、結局3安打3失点で12奪三振で完投勝利を挙げています。
 松坂投手はこれでリーグ首位の9勝目。さらにこれがドラフト以降では最速となる通算100勝目となっています。観客数は1万2千4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対イーグルスは有銘投手とパウエル投手が先発。同点で迎えた7回に藤井選手の二塁打を足がかりに、失策がらみでイーグルスが勝ち越し、さらに続く8回には山崎武選手の5号2ランなどで3点を追加。9回裏に川井投手対李選手の「前マリーンズ対決」で李選手が22号ソロを放ちましたが、大勢にはには影響がなく、7対3でイーグルスが勝っています。観客数は3万9千8百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ホークスは山本昌投手と杉内投手が先発。初回にアレックス選手の適時打で先制したドラゴンズが2回に井端選手と福留選手の連続適時打で追加点。一方、山本昌投手はホークス打線を3安打1四球と押さえ込んで完封勝利。4対0でドラゴンズが勝っています。観客数は2万9千1百人ほどでした。

2006年06月15日

久保投手の好投による勝利を外から観戦(?)

[ 野球 ]

 しばらく前からマリーンズの主催試合で、19時26分以降に入場すると内野自由席が1,400円、という券が販売されるようになりました。FC会員の事前購入が1,600円だという事を考えると、ほとんど意味のない割引です。しかしながら、今日は出先で仕事で、そこからマリンスタジアムまでバスで40分ほどの所でした。終了予定時刻が18時50分頃だったので、ちょうどバスで行くと19時半くらいに着くと読み、その券を買って入場し、球場内で嫁さんと合流する計画を立てました。
 ところが、予想外の事が生じて仕事がちょっと伸び、しかもこれまたとんでもない不愉快な理由で渋滞が発生し、さらに試合がテンポのいい投手戦になったため、マリンスタジアムの近くに着いたのは、8回表が終わっていました。しかも試合はマリーンズの勝利がほぼ確定で9回裏は9割がたありません。さすがにここから1,400円払って入場して1イニングだけ観戦する気持ちは起きませんでした。そこで、外からマリンスタジアムを見ただけで退散し、海浜幕張で嫁さんと合流して食事して帰りました。
 かなり空しい話ですが、海浜幕張の駅前で携帯を見つつ駅前広場を見ていたら、試合中にも関わらずマリンからの直行バスが到着するのを見ました。試合中から運行しているとは意外でした。これは、このような機会でないと知る機会がありません。それを収穫だと思うことにしました。

 というわけで結果的に携帯観戦となってしまいました。そのマリーンズ対ベイスターズ戦は久保投手と吉見投手が先発。昨年敗戦を喫した吉見投手相手に、今日はフランコ選手以外はみな右打者。福浦選手・今江選手・西岡選手も欠場し、福浦選手の定位置である3番には捕手登録の辻選手が一塁手で入りました。
 試合のほうは、2回に鈴木選手の1号ソロで昨日に続いて先制されますが、その裏に1死1・2塁から昨日のヒーロー・青野選手の適時打ですぎさま追いつき、続くサブロー選手の適時打で勝ち越します。さらに5回にはその三番抜擢の辻選手の適時二塁打で中押しし、8回にはサブロー選手の5号ソロでダメ押しします。
 久保投手は毎回のように安打をされますが、要所を締め、さらに二度の中継+里崎選手のブロックで本塁アウトがあるなど、守備のほうも好調。9回は小林雅英投手が2死無走者から今月初の走者を死球で出した後、安打と四球で満塁としますが、最後は抑えて23セーブ目。マリーンズが連勝しています。
 なお、試合開始前から雨が降っていた事もあり、観客数は今季マリン初の1万人割れとなる9千108人でした。

 仙台のイーグルス対タイガースは愛敬投手と杉山投手の先発で投手戦に。杉山投手は4回までイーグルス打線を1安打に抑えますが、5回に四球で出した走者を暴投二つで本塁に生還させ、無安打で先制されます。一方の愛敬投手は7回までタイガース打線を2安打4四球で無失点に抑えます。しかし8回に左が二人並ぶところで河本投手に代えたのが誤算で、連打で河本投手は降板。そして三番手の小倉投手から今岡選手が犠飛を放って追いつきます。しかしその裏、ここまで1安打投球の杉山投手が、関川選手に適時打を打たれるとこれが決勝点に。9回は福盛投手が勝ってイーグルスが3安打ながら2対1で勝利。イーグルスは球団創設初の3カード連続勝ち越しを達成しています。観客数は1万5千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ホークスはダグラス投手と斉藤和投手が先発。セの最多勝投手相手に、2回にホークスが一挙5得点。その後、カープも5回に森笠選手の代打3ランなどで追い上げ、6回途中で斉藤和投手を降板させますが、2回の5点が大きく、9対6でカープが勝っています。観客数は1万2千3百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ドラゴンズは許投手と佐藤充投手が先発。初回に福留選手の14号ソロでドラゴンズが先制すると、中盤にもウッズ選手の2打席連続16号2ランなどでドラゴンズが着実に加点します。一方、ここまで3連続完投の4連勝中で、その間、2点以上取られた事のない佐藤充投手が今日も好投。4回まで走者を一人も出さず、5回に3安打で1点を返されますが、その後は走者を出しながら得点は与えません。終盤にドラゴンズが追加点を挙げたこともあり、7対1でドラゴンズが快勝。佐藤充投手は4連続完投で5勝目を挙げています。観客数は9千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対合併球団は高橋尚投手と川越投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千5百人ほどでした。なお、神宮のスワローズ対ファイターズは雨で中止でした。

2006/6/15の更新

 翔みならブログめもちょう更新しました。

2006年06月14日

二つの「プロ初」で快勝

[ 野球 ]

 今日も携帯観戦でした。千葉のマリーンズ対ベイスターズは成瀬投手と那須野投手が先発。成瀬投手は初回に金城選手の4号ソロで先制されますが、2回に無死1・3塁から併殺の間に得点が入り、追いつきます。
 那須野投手は最初の一巡は1安打に抑えていたのですが、4回に今江選手が失策で出塁すると急に制球を乱し、1死2塁から連続四球で満塁とします。そして2死後に大塚選手が2-3から四球を選んでこの回無安打で勝ち越します。
 さらに続く青野選手の打席は左翼席に飛び込むプロ初となる満塁本塁打。一気に6対1と大差になりました。那須野投手は昨年に続いてマリンで満塁被弾です。さらに6回には里崎選手がこれまた対那須野投手2年連続となる6号2ランを放って8対2となります。
 大量援護を貰った成瀬投手は続く5回表こそ1点を失ったもののそこから快投。6回から8回を無安打に抑えます。そして9回も1安打されたものの抑えて6安打2四死球2失点。プロ初完投および本拠地初勝利、さらには二試合連続二桁奪三振も達成し、3勝目を挙げています。ヒーローインタビューはその成瀬投手と青野選手という「プロ初」を達成した二人でした。観客数は1万5千1百人ほどでした。

 今日も帰宅して唯一やっていたのは仙台のイーグルス対タイガース戦のみでした。この試合は一場投手と福原投手が先発で接戦に。3回に関川選手の適時打でイーグルスが先制します。一方の一場投手は毎回のように四球を出すという内容ですが、何とかタイガース打線を無失点に抑えます。
 ところがイーグルス打線は5回の無死1・2塁を併殺でつぶし、さらに6回の無死1・2塁では昨日の殊勲者・沖原選手の犠打が小飛球となり、ワンバウンドで取った矢野捕手が三塁に投げ、2-5-4-3の三重殺に。さすがにこの攻撃では流れが変わるのか、8回に浜中選手の代打適時打でタイガースが追いつきます。イーグルスも細かい継投で勝ち越しを許さずに延長に持ち込みましたが、10回に1死満塁から今岡選手の内野ゴロで勝ち越し、さらに檜山選手にも適時打が出て3対1に。その裏は久保田投手でなく藤川投手が抑え、タイガースが3対1で勝っています。福原投手は9回を8安打3四球ながら1失点に抑えて3勝目を挙げています。観客数は1万8千8百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ファイターズは2年目の丸山貴投手と鎌倉投手が先発。2回にスワローズが逆転すると、3回にファイターズが再逆転するという展開で迎えた4回裏に、今季初スタメン捕手の福川選手が昨日に続いての2号3ランで逆転。これが決勝点となり、6対3でスワローズが勝ちました。丸山貴投手はプロ初勝利を達成しています。観客数は1万6千人ほどでした。
 広島のカープ対ホークスは黒田投手と高橋秀投手が先発。連敗中の黒田投手が4回に連打と内野ゴロで先制されます。高橋秀投手は4回まで無失点でしたが、5回に先頭の末永選手の今季1号で同点になると、続く倉選手にも2号ソロが出てカープが逆転します。黒田投手は7回を1失点に抑え、以下、高橋投手・永川投手とつないでカープが2対1で勝っています。観客数は1万2千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ドラゴンズはギッセル投手とマルティネス投手が先発。序盤で小刻みに点を取りあい、5回にライオンズが勝ち越します。しかし8回、3回に1千本安打を達成した福留選手がこの日三本目の二塁打を放ち、さらに暴投で三塁に進んだ後、内野ゴロで本塁に帰って同点に。その後はともに継投陣が頑張り、4対4で延長12回引き分けとなっています。観客数は1万2千1百人ほどでした。
 東京ドームの読売対合併球団は吉井投手と西村投手が先発。初回に北川選手の5号2ランで合併球団が先制しますが、ソロ2本で読売が同点に追いつきます。しかしその直後の5回表、いまだに無安打ながらスタメンのグラボースキー選手が18打席目にして来日初安打を放ち、日高選手の適時打で勝ち越し。さらに7回にはそのグラボースキー選手が右翼席上の壁を直撃する来日初本塁打を放って4対2に。合併球団は7回から登板の加藤投手が3回を1安打に抑え、4対2で勝利。読売は8連敗で、交流戦最下位争いの両球団の差は1.5に縮まっています。観客数は4万2百人ほどでした。

2006年06月13日

小野投手、2試合連続の無援護で敗戦

[ 野球 ]

 今日は携帯観戦でした。その千葉のマリーンズ対ベイスターズは小野投手と三浦投手が先発。1回裏の2死1・2塁をマリーンズ打線が逃すと、直後の2回表に先頭の鈴木選手に安打された後、続く内川投手の犠打を二塁送球するもセーフで野選に。さらに続く古木選手に2点適時二塁打を打たれて先制されます。
 一方、打線は三浦投手を打ちあぐね、3回から7回まで走者一人出せません。そして6回には古木選手の飛球を大松選手が取れず、球が転がる間に古木選手は本塁へ。ランニング本塁打で3点目を失います。
 8回には2安打と失策で1死満塁としましたが、ここも三浦投手に踏ん張られ、結局3対0で4安打完封負け。ベイスターズに初敗戦を喫し、連勝も3で止まっています。逆にベイスターズは5連勝となりました。小野投手は9回を3失点で完投しましたが、前回に続き打線が完封され、敗戦投手となっています。観客数は1万2千7百人ほどでした。

 帰宅したらまだやっていたのが仙台のイーグルス対タイガース戦でした。山村投手と井川投手の先発で、序盤から点の取り合い。2度の逆転の後、2点差で迎えた8回にイーグルスがウイリアムス投手から2点を奪って同点に。そして9回裏にイーグルスが2死1・3塁を逃しますが、直後の10回表にタイガースも無死1・2塁で藤本選手のバントが三塁封殺となるなど、ともに勝ち越し機を逃して10回裏に。
 前の回から登板の久保田投手に対し、この回先頭のカツノリ選手が安打した後、森谷選手がバント失敗の後に高いバウンドの内野安打。さらにリック選手のバントも内野安打となって無死満塁に。ここでここまで5打数無安打だった沖原選手が中前にサヨナラ安打を放って8対7でイーグルスがサヨナラ勝ちを果たしました。イーグルスは前回のドラゴンズ戦の山崎武選手に続く、「元在籍選手によるサヨナラ勝ち」を達成。また、タイガースの必勝リレーに対して二度目の逆転を果たしています。タイガースはまた、1試合で首位転落となっています。観客数は1万8千3百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ファイターズはゴンザレス投手とダルビッシュ投手の先発で打撃戦に。3回に1点を追うファイターズが小笠原選手の適時打で追いついた後、新庄選手の10号3ランで勝ち越し。その後も点の取り合いとなって、9対6で迎えた9回裏に福川選手がマイケル中村投手から1号ソロを放って2点差とし、さらに1死2・3塁→敬遠で満塁とサヨナラ機を作りますが、ここはマイケル投手が踏ん張って、4・5番を抑え、9対7でファイターズが逃げ切っています。観客数は1万4千1百人ほどでした。
 広島のカープ対ホークスはロマノ投手と和田投手が先発。カープが新井選手の11号ソロで先制しますが、4回に松中選手の2試合連続となる14号ソロで同点に。続く5回には和田選手の二塁打を足がかりに一挙5点を取って勝ち越し。その後も追加点を挙げ、10対2でホークスが大勝しています。観客数は1万4千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ドラゴンズは涌井投手と川上投手が先発。初回に森野選手の先頭打者本塁打で先制したドラゴンズが3回にアレックス選手の適時打で追加点。一方、先週1安打完封の川上投手が今日も好投。アレックス選手のソロ1本に抑え、8回を5安打1失点。9回は岩瀬投手が抑え、川上投手は8勝目、岩瀬投手は17セーブ目でドラゴンズが再びリーグ首位に。涌井投手も8安打無四球で2失点完投ながら援護がなく敗戦投手となっています。観客数は1万1千5百人ほどでした。
 福島の読売対合併球団は内海投手とデイビー投手が先発。2回に小坂選手の犠飛で読売が先制しますが、5回に合併球団が水口選手の適時打で追いつき、続く塩崎選手の5号2ランで勝ち越し、さらに9回にも2点を追加して合併球団が5対1で勝っています。合併球団は連敗ストップ、逆に読売は7連敗です。観客数は1万9千4百人ほどでした。

2006年06月12日

延期試合1試合の結果と読売の抗議文問題について

[ 野球 ]

 昨日の延期試合として唯一行われた横浜のベイスターズ対合併球団は秦投手と本柳投手が先発。1回表、いきなり先頭打者から三連打して無死満塁としますが、併殺もあって無得点。それがケチのつきはじめか、合併球団打線は塁上を賑わしますが、得点は4回に日高選手の適時打で挙げた1点のみに終わります。
 対照的にベイスターズは初回に初回に金城選手、2回に古木選手とソロ2本で効率よく得点します。両先発投手とも5回前後で降板したのですが、ベイスターズの秦投手が5回を投げて7安打2四球1失点なのに対し、合併球団の本柳投手は5回2/3を3安打1四球で2失点でした。
 さらに8回に鶴岡選手の代打本塁打も出て3対1。9回はクルーン投手が先頭の相川選手にフェンス直撃の二塁打を打たれたものの、後を三人で抑え、逃げ切っています。ところでこの9回表、その無死2塁で合併球団は本日2安打1打点の日高選手の代打に、来日後13打数で未だに無安打だったグラボースキー選手を起用し、打率通りの結果に終わりました。相変らず不思議な采配です。
 昨日の中止で急遽決まった試合ということもあり、観客数は4967人と今季公式戦で最少でした。それもあってか、ヒーローインタビューで鶴岡選手は、ビジターにも関わらず、「明日の千葉にも足を運んでください」と言っていました。

 さて、昨日の小関選手の「ベース踏み忘れ」について、読売球団が「ビデオを詳細に見た結果、小関選手は三塁を踏んでいた」と誤審として講義しました。原監督に至っては、審判本人をけなすのみならず、再試合を要求したい。バレンタイン監督なら私の気持ちも伝わると思うという談話まで残しています。
 これを「誤審」と読売球団が判断したVTRは、テレビニュースの録画映像だったそうです。それがどの局の映像だかわかりません。ちなみに私は昨日・本日とのフジテレビ739のプロ野球ニュースでVTRを見ました。ただ、その映像はあくまでも「本塁打を打たれてうなだれる投手」にピントを当てて写したもので、肝心の小関選手が三塁ベースを通過した瞬間については、ちょうど投手の陰および土に隠れ、その時に足がどこについたかも分かりません。したがって、私個人が映像を見た感想は、「この映像では判断のしようがない」でした。
 まさかこの映像で読売球団が判断したわけではないでしょう。となると、地上波中継していたテレビ東京のものなのか、日テレあたりのニュース用映像を見ての判断なのでしょう。しかし、いずれにせよ、その映像がどのようなアングルから誰にピントを当てて撮ったもので、さらにどのような形で「触塁」を写しているのかぜひ知りたいものです。
 ところが、この映像を見た本日のプロ野球ニュース解説陣は、昨日球場で中継していた斉藤明夫氏をはじめ、谷沢氏・金村氏も「踏んでいるように見える」と言っていました。ただ、面白いのは金村氏で「踏んでいるように見えます。でもなぜ小関選手は激しく抗議をしなかったのでしょうか」というような複雑な事を言っていました。いずれにせよ、昨日は同じ映像を見て、佐々木氏・弘田氏は「踏んでいない」、大久保氏が「踏んでいる」と言っていたのと、えらい違いです。だいたい、仮にも今日になって三氏があの映像を見て「踏んでいる」という統一見解を出せるのならば、小関選手が三塁を踏んだと確信できる部分を拡大するなり、印をつけるなりして、「誤審の証拠」を示すべきでしょう。
 失礼ながら、この一連の流れを見ると、「読売球団様が仰せだから」という理由で、何らかの指示のもとに行われた「解説者の判定」としか思えません。
 また、審判の位置が不適切だった、みたいな事を解説者陣は言っていましたが、これも同様で、「審判が三塁ベースに見える位置にいなかった」という映像を出して説明してほしかったものです。

 この件についての今江選手のブログを読むと、「子供の頃から教わった基本を実践した結果」として踏み忘れについて書いています。もし仮に今江選手に「踏んでいるのに踏み忘れをアピールした」という過去があるなら「嘘アピール」の疑惑が生じるかもしれません。しかし、少なくとも私は、そういう場面を見たこともないですし、聞いたこともありません。これらを併せて考えれば、今江選手は踏み忘れを目撃したからアピールした、と考えるのが普通でしょう。
 あと、原監督の談話ですが、「バレンタイン監督なら分かってくれる」はあまりにも失礼すぎます。つまり、これは、今江選手が虚偽のアピールをしたと決めつけて、バレンタイン監督にそれを認めろと言っているのも同然だからです。昨日、この事件の直後に「チーム全体のミスだ」と小関選手をかばった発言をしたと聞いたときはちょっと好感を持ったのですが、やはり、所詮は読売の監督だったようです。
 どんな理由であれ、誤審と思って抗議するのは当然の権利ですから、それ自体は批判はしません。しかし、そのような監督の談話および、評論家たちの態度(もしくは、評論家がそのように言わねばならない状況を作ったTV局)には、相変わらずの読売的傲慢さおよび、報道側の読売球団中心主義を感じ、非常に不快でした。

2006年06月11日

今江選手の好判断と本塁打3発で読売を6タテ

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対読売の最終戦を観戦に行きました。朝から雨が降っていたので開催が危ぶまれたのですが、午後から雨量は落ち着きました。
 昨年の読売戦は「特別料金」のおかげで外野席観戦でしたが、今年は比較的値上げ部分が少ないため、「定位置」の2階内野自由席バックネット裏にいつもと同じ料金で観ることができました。
 そこから外野席を見ると、右翼席はもちろん全てマリーンズファンですが、左翼席も3分の1弱がマリーンズファンが占めていました。また、7回裏の風船とばしの時も、三塁側内野席からもかなりマリーンズファンが風船を飛ばしていました。同じ交流戦でも、日曜においてはカープやドラゴンズのほうが、左翼席・三塁側のファンが沢山いました。
 試合のほうは渡辺俊介投手と上原投手が先発。今日は風速計の表示は3mなのですが、雨のせいか上空の気流はかなり乱れている模様。それもあって、初回先頭打者の清水選手を右翼フライに打ち取りますが、それが失策となり、いきなり無死2塁となってしまいます。
 そこから渡辺俊投手は2死を取りますが、続く李選手に安打され、さらに斉藤選手も遊ゴロに打ち取ったように見えましたが、雨の人工芝で球が滑ったのか、西岡選手が捕りきれずに内野安打となり先制されてしまいます。

 一方、初回は安打が出たものの無失点に抑えられたマリーンズ打線ですが、2回に先頭のフランコ選手が右翼席に6号ソロを叩き込んで同点とします。さらに今江選手が歩きますが、犠打失敗などもあり、1死1・2塁としますが、勝ち越すことができません。
 直後の3回表、1死から渡辺俊投手が高校時代の同級生である小関選手に安打されます。そして2死後に李選手の打球は右中間スタンドに飛び込みます。当然ながら、二人の走者が生還し、スコアボードに「2」が入りました。
 この時、私の目は球が飛び込んだ右翼席のほうを向いており、本塁打の球がスタンドから場内に投げ返され、それをボールボーイが拾っているのをぼんやり見ながら「FAみたいな感じで出て行った選手に打たれたからとはいえ、球を投げ込むのはどうなんだろうか・・・」などと思っていました。
 すると、なぜかいきなり一部のマリーンズファンから歓声が上がりました。何事かと思ってグランドを見ていたら、三塁の審判がアウトのコールをし、マリーンズの野手がベンチに戻ります。一応、原監督も出てきますが、すぐに戻りました。そして審判から「一塁走者の小関選手が三塁を空過(くうか・踏み忘れの事)したため、アウト、李選手の本塁打も取り消されます」との事でした。小関選手が三塁を踏み忘れ、アピールによってそのアウトが成立した瞬間にチェンジになる、という形になったようです。とにもかくにも、勝ち越されてがっくりきている中、冷静に小関選手の踏み忘れを確認していた今江選手の大ファインプレイと言えるでしょう。ちなみに、本塁打を打った本人でなく、出ていた走者の踏み忘れによる本塁打取り消しは史上初だそうです。貴重なものを現場で目撃することができました。なお、記録上は李選手の右翼席に入った単打で、小関選手が走塁死、という形になるようです。
 この世にも珍しい事件で勝ち越しは免れたものの、マリーンズ打線は、3・4回と三者凡退。一方、渡辺俊投手は4回も二死無走者から2安打と死球で満塁としますが、清水選手を打ち取って何とか凌ぎます。
 しかし5回の渡辺俊投手は、前回に続いて2死無走者としますが、そこから李選手に早くも猛打賞となる安打を放たれると、続く斉藤選手にも安打されます。すると読売は5回ながら早くも亀井選手の代打に移籍してきたばかりの木村拓選手を起用。これが成功し、右前に適時打を放ち、読売が今度こそ本当に勝ち越します。

 しかし直後の5回裏、先頭の里崎選手が初球を左翼席に叩き込んで即座に同点とします。このあたり、雨が激しく、いつ中止になってもおかしくない感じ。この一発で試合が何とか成立した、という感じでした。しかし、それほどの雨の中ですが、5回裏には花火が開催。最近の花火はすごいものだと驚かされました。
 渡辺俊投手は6回は三者凡退で抑え、7回も2死を取ります。ここで雨の降りがさらに激しくなり、ついに一時中断となります。私はラッキーセブンの風船飛ばしはやらないのですが、7回2死という事もあり、周囲はみな風船をふくらませています。ここでの中断にはさぞかし困ったことでしょう。
 このまま中断で引き分けかと思いましたが、意外にも雨がおさまり、15分くらいで再開となります。ここで打席は既に柵越えを含む3安打の李選手。中断の影響もあったのか、ここで藤田投手に交代。しかし、今日の李選手の勢いは止まらず、一昨日打ち取られた藤田投手からも安打します。しかし読売ベンチはなぜか続く左の斉藤選手をそのまま打席に立たせます。パでは相当ありえない采配ですが、おかげで三振に打ち取り、事なきをえました。
 その裏、この回先頭の大松選手が2-1から右翼席の中堅寄りに8号ソロを放ちます。結果的にこの試合、マリーンズの得点は全て回の先頭打者のソロ本塁打による得点でした。
 直後の8回表、先ほど代打適時打の木村拓選手に対し、藤田投手が安打され、犠打で2塁に進まれ、右の代打・矢野選手が出ます。ここで藪田投手不在のマリーンズは防御率0.00で2週間前の読売戦でも好投している神田投手が登板。すると、なぜか木村拓選手が三塁に盗塁し、塁前で余裕のアウト。その直後に暴投があったため、マリーンズとしては、非常に幸運な盗塁指令でした。
 これで一気に楽になった神田投手は矢野選手を打ち取り、ここも無得点に抑えます。そして9回表には小林雅英投手が登板。今月に入って一人も走者を出していない小林雅投手が、今日も3人を完璧に抑え、22セーブ目を挙げました。マリーンズは再び交流戦単独首位に。観客数は2万5千1百人ほどでした。
 というわけで、マリーンズは読売に6戦全勝で終えました。今日は幸運も味方しましたが、あれも今江選手の冷静な観察によるもの。また、故障欠場者の差も言われますが、それも調整・起用・代役の層の差と言えます。それらも含め、今日は文字通り読売を粉砕した日と言えるでしょう。その瞬間を直接球場で見ることができたのは、非常に嬉しい事でした。

 甲子園のタイガース対ライオンズは江草投手と西口投手が先発。初回に金本選手と浜中選手の連続適時打で先制し、続く2回には江草投手自らの適時打で追加点を挙げます。しかし3回に3連打で、4回には自らの失策により無安打で1点差にされると、5回には平尾選手の「恩返し」となる4号2ランで逆転されます。
 しかしタイガースは1点を追う6回から藤川投手を投入するという執念の継投。その甲斐あってか8回にシーツ選手に同点適時打が出て延長に。そして11回裏、小野寺投手が1死から連続四球で好機になると、スタメンを外れている今岡選手が代打で登場。期待に応え、サヨナラ打を放ち、タイガースが5対4で勝利し、再び首位に返り咲いています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ファイターズは小笠原投手と金村投手が先発。2回に稲葉選手の10号ソロでファイターズが先制しますが、そこからは安打は出ますが得点に結びつきません。6回も3安打しますが、盗塁失敗もあり無得点に終わります。するとその裏、ここまで1安打に抑えてきた金村投手に対し、代打で昨年までのチームメイトの上田選手が二塁打で出塁し、さらに牽制悪送球で3塁に進みます。ここで井端選手のスクイズで同点に。しかしそのまま1対1で迎えた9回、先頭のセギノール選手が2試合連続となる10号ソロを放ってこれが決勝点に。その裏はマイケル中村投手が三人で抑え、2対1でファイターズが勝っています。観客数は3万7千5百人ほどでした。
 福岡のホークス対スワローズは神内投手とガトームソン投手が先発。1対1で迎えた6回にスワローズが青木選手の適時打で勝ち越します。しかし、7回に松田選手の適時打でホークスが同点に。直後の8回表にスワローズは1死満塁としますが、そこから登板の藤岡投手が4・5番を打ち取ります。するとその裏、ここまで5安打2失点のガトームソン投手に対し、2死無走者から松中選手が右翼席に、続くズレータ選手が初球を左翼席に、ともに13号となる連続本塁打で勝ち越します。そして9回は馬原投手が登板。先頭の古田DH兼監督に安打されるも、後続を抑え13セーブ目を挙げています。これでホークスはリーグ2位浮上、スワローズは交流戦2位に後退となっています。観客数は3万4千3百人ほどでした。
 広島のカープ対イーグルスは大竹投手とグリン投手が先発。前回、今回初勝利を果たした大竹投手ですが、初回にフェルナンデス選手の3戦連発となる17号2ラン、さらに続く山崎武選手に4号ソロと連続被弾でイーグルスが3点先制します。その後、カープも栗原選手の12号ソロで1点を返し、3対1のまま中盤に。そして6回表にイーグルスが連打で無死1・2塁とし、そこから連続内野ゴロで2死となった好機がついえたかと思いきや、グリン投手に適時二塁打が出て貴重な追加点を挙げます。
 グリン投手は7回を8安打ながら無四球で、失点をソロ本塁打1本のみに抑える好投。以下は小倉投手・福盛投手の必勝リレーでカープ打線を抑え、4対1でイーグルスが勝利。グリン投手は2連勝。またイーグルスはカープに4勝2敗で勝ち越しました。観客数は1万2千8百人ほどでした。

2006年06月10日

ワトソン選手のサヨナラで久々の連勝

[ 野球 ]

 今日は諸事情により携帯観戦。千葉のマリーンズ対読売は清水直行投手と工藤投手が先発。マリーンズは昨日に続いて福浦選手が欠場した事もあり、両打ちの西岡選手を含めて9人右打者を並べます。
 2回表に失策がらみで1死2・3塁となると、小坂選手の内野ゴロの間に読売が先制します。しかし、その裏に昨日に一軍昇格してスタメンの青野選手の適時打で即座にマリーンズが追いつきます。
 そのまま1対1でむかえた6回表、1死2・3塁から亀井選手が左中間に長打性の飛球を放ちます。これをベニー選手が好捕しますが、当然ながら犠飛となり、読売が勝ち越します。

 工藤投手は6回を三者連続三振するなど、終盤に来ても調子は衰えませんでしたが、7回で降板。しかし二番手の久保投手に対して1死から三番に入っている今江選手が二塁打を放ち、続くベニー選手の適時打で追いつきます。
 清水直投手は7回以降は完璧な投球。9回にも146kmの速球を投げるなど、3イニングを全て三者凡退に打ち取ってサヨナラを待つ形になります。
 そして9回裏、簡単に二死になりますが、そこから西岡選手が安打で出塁します。ここで代打にワトソン選手が登場。西岡選手がスタートを切ったのにあわせて右翼フェンスまで達する長打を放ち、西岡選手はそのまま生還。3対2でマリーンズが今季5度目のサヨナラ勝ちを果たしました。清水直投手は4度目の完投で6勝目。ワトソン選手は2度の代打でいずれも決勝打を放つという勝負強さを見せています。また、マリーンズは今月初となる連勝となっています。観客数は今季主催試合最多の2万8千795人でした。
 なお、本試合の球場観戦記は、明日あたりにめもちょうに載るかもしれません。

 甲子園のタイガース対ライオンズは安藤投手と帆足投手が先発。初回にカブレラ選手の適時打でライオンズが先制し、4回には細川選手の適時打の後、帆足投手にもプロ初安打となる適時二塁打が出るなど一挙5点を挙げます。
 帆足投手は4回まで無安打投球。5回に金本選手の初安打が7号ソロとなりますが、その後もタイガース打線を抑え、7回を4安打1失点。そのまま6対1でライオンズが連勝しています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ファイターズは朝倉投手とディアス投手が先発。ここのところ好調の朝倉投手ですが、初回に小笠原選手の適時打などで2点を失い、1点差とした3回には新庄選手と鶴岡選手の連打で、4回にはセギノール選手の9号2ランで6点を失います。一方のディアス投手は初回に1点を失ったものの、3回の1死満塁を併殺で切り抜けるなど好投。7回に高橋光選手に3ランを喫したものの7回4失点。7対4でファイターズが勝ち、ディアス投手が来日初勝利を挙げています。観客数は3万7千4百人ほどでした。
 福岡のホークス対スワローズは田之上投手と石川投手が先発。2回に昨日に続いて指名打者に入った古田兼任監督の適時打でスワローズが先制します。その後2対2で迎えた8回に岩村選手の適時打でスワローズが勝ち越し、続くラミレス選手に10号3ランが出て6対2とし、試合を決めています。観客数は3万3千4百人ほどでした。
 広島のカープ対イーグルスは佐々岡投手と松崎投手が先発。初回に嶋選手の適時打などで2点を先制したカープが2対1で迎えた3回に栗原選手の11号2ランなどで3点を追加します。イーグルスもフェルナンデス選手の15・16号が出ますがいずれもソロ。8対4でカープが勝利。佐々岡投手は6勝目を挙げています。観客数は1万3千6百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対合併球団は門倉投手とオバミュラー投手が先発。初回に合併球団が4安打ながら併殺の間の1点のみと効率の悪い先制をすると、その裏、失策もあって同じ4安打ながら4点を取ってベイスターズが逆転。その後も点の取り合いとなりますが、初回の4点が大きく、7対4でベイスターズが勝ちました。なお、最終回に登板したクルーン投手が自己タイとなる161kmを出しています。観客数は1万5千4百人ほどでした。

2006年06月09日

大松選手のマリン初本塁打で勝ち越す

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対読売は小林宏之投手とパウエル投手が先発。マリーンズは試合前に、根元選手・竹原選手・ミラー投手を登録抹消し、代わりに黒木投手・塀内選手・青野選手が一軍復帰。塀内選手は早速9番セカンドでスタメン登場しました。また、今日はリーグ首位打者の福浦選手が休養で、ワトソン選手・ベニー選手・フランコ選手の「外国人クリーンアップ」を結成しました。
 1回裏、1死から今江選手・ワトソン選手が連打して好機を作り、ベニー選手の適時打で先制します。一方、小林宏投手は2回の1死1・3塁を凌ぐなど、3回まで無失点に抑えますが、4回表に1死から李選手に、対マリーンズ3戦連発となる17号ソロを喫して追いつかれます。

 しかし直後の4回裏、先頭のベニー選手が安打で出塁し、そこから2死になりますが、本日7番スタメンで前回の東京ドームでもパウエル投手から本塁打を放っている大松選手が、マリンでは初となる7号2ランを放って勝ち越します。
 ところが6回に李選手の2打席連続となる18号ソロで1点差に迫られ、さらに8回に連打と小坂選手の犠打で1死2・3塁と一打逆転の危機を迎えます。しかし、小林宏投手はこの危機を凌ぎます。
 すると7回裏、先ほど本塁だの大松選手が今度は安打で出塁。暴投などで1死3塁となると、一軍復帰即スタメンの塀内選手が、初球スクイズ失敗の後、続く2球目に再びスクイズ。これで大きな追加点を得ます。
 そして8回表、小林宏投手は2死無走者で2打席連続本塁打中の李選手を迎えたところで降板します。二番手はもちろん藤田投手。選手会サイトでの「交流戦で対戦したい打者」に「すんちゃん」と平仮名表記で挙げた李選手と、WBC以来の対戦となりました。そして1ボールの後、得意の本塁をかすめて外角へ曲がる球で3球連続で空振りさせて三振を奪いました。
 その裏、読売3番手の鴨志田投手に連打で無死1・2塁とし、さらに犠打失策で満塁とした後、犠飛2つと捕逸で3点を加え、ダメを押します。
 そして9回表は、セーブのつかない局面という事もあり、本日一軍復帰の黒木投手が今季マリン初登板。しかし、先頭打者に右翼手のまずい守備もあって二塁打された後、連続二塁打で1点を返し、1死後に小坂選手に四球を与えて1・2塁としてしまいます。となると、セーブがつく局面になった事もあってここで小林雅英投手が登板。簡単に続く二人を打ち取って、21セーブ目を挙げています。小林宏投手は5勝目、観客数は2万1千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ライオンズは下柳投手と松坂投手が先発。今季初の一番となった鳥谷選手の適時打でタイガースが3回に先制します。ところが、それで火が付いたのか、松坂投手は4回から完璧な投球を見せます。そして5回に追いついたライオンズが7回に赤田選手の適時二塁打で勝ち越すと、さらに二番手のダーウィン投手から中島選手が11号3ランを放って4点リードとします。そして8回には走者を置いて、松坂投手がプロ第1号となる2ランを放ち、さらに9回にも金沢投手が打ち込まれ、計10点となります。
 松坂投手は4回から8回まで走者を一人も出しません。9回に鳥谷選手に久々の安打が出たものの、以下が抑えられ、4安打1四球14奪三振で1失点完投。タイガースは松坂投手に2試合続けて二桁奪三振で完投負けし、1日で首位から陥落しています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ファイターズは山本昌投手と武田勝投手が先発。新人の武田勝投手は16試合目でのプロ初先発です。ドラゴンズは山本昌投手が踏ん張り、ファイターズは6回途中で武田勝投手が無失点で降板した後、鎌倉投手・岡島投手とつなぎ、0対0で7回を終えます。そして8回表に小笠原選手の10号2ランでファイターズが先制しますが、その裏、4番手の武田久投手が連打と死球で1死満塁として降板。そして5番手のトーマス投手が福留選手に走者一掃の適時三塁打を放って逆転。さらにアレックス選手の適時内野安打もあって4対2とします。こうなると9回は岩瀬投手が登板。3人で抑えてドラゴンズが勝って首位となりました。観客数は3万4千3百人ほどでした。
 「首位同士」となった福岡のホークス対スワローズは杉内投手と石井一投手が先発。初回に2点ずつ取り合った後、2回に四球と犠飛でスワローズが無安打で勝ち越します。その後は両投手が抑えて1点差のままで迎えた8回裏、二番手の木田投手が1死から連打され、今日三番に入った好調・田上選手の適時打で同点となります。しかし9回表に、吉武投手からここ最近不振だった宮出選手の久々の安打が2号ソロが出てスワローズが再び勝ち越し。その裏は高津投手が二死から満塁とするものの、最後は何とか田上選手を抑えて4対3でスワローズが勝っています。観客数は2万9千2百人ほどでした。
 倉敷のカープ対イーグルスはロマノ投手と一場投手が先発。初回にフェルナンデス選手の14号2ランでイーグルスが先制。さらに1点返された2回表に先頭の牧田選手が頭部に死球を受け、ロマノ投手は危険球退場。急遽登板のフェリシアーノ投手が鉄平選手に2点適時三塁打を打たれて追加点を挙げ、その後も着実に加点します。一方の一場投手は大量援護もあって6安打1四球2失点で完投。4月13日以来となる4勝目を挙げ、イーグルスが7対2で勝利しています。観客数は8千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対合併球団は土肥投手と平野佳投手が先発。4回に2点を先制した合併球団が6回にも本塁打2本などで5対0とします。リーグ防御率1位の平野佳投手は7回まで4安打無失点と抑えますが、8回に3連打で1点を返された後、失策などもあって4点を失って降板。さらに村田選手の犠飛で同点となります。試合はそのまま延長に入って11回裏、1死から石井選手が安打で出塁すると、村田選手の当たりは右翼席に入る第20号サヨナラ2ランとなり、ベイスターズが7対5で勝っています。観客数は7千7百人ほどでした。

2006年06月08日

今季最大の大敗を喫する

[ 野球 ]

 名古屋のドラゴンズ対マリーンズは佐藤充投手と久保投手が先発。ここ3試合でわずか1失点で3連勝中・2連続完投と絶好調の佐藤充投手相手に、初回・2回と二死から安打が出ますが、いずれも得点には結びつきません。
 一方の久保投手もここ3試合で3失点で3連勝中と好調で、今日も3回までは1安打に抑えます。ところが4回、2死3塁からアレックス選手の適時打で先制されると、さらに森野選手に1号3ランを喫して一挙4点を失います。

 札幌のファイターズ対タイガースは八木投手と福原投手が先発。初回に金本選手の6号2ランでタイガースが先制し、1点差で迎えた6回には、昨日1点差の2死満塁で最後の打者となったスペンサー選手が、昨日の借りを返す4号満塁本塁打で追加点を挙げます。その裏にファイターズも小笠原選手の9号2ランで反撃して3点差と迫りますが、7回からタイガースは「いつもの三人」による必勝リレー。9回に久保田投手が併殺の間に1点を失ったものの、6対4で逃げ切り、セリーグ首位に返り咲きました。観客数は2万8千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対スワローズは許投手と藤井投手が先発。2回にライオンズが先制しますが、6回にリグス選手の18号2ランで逆転。さらに8回にも3点を追加して5対1で逆転勝ちし、交流戦同率首位に戻っています。観客数は1万8百人ほどでした。
 福岡のホークス対読売は斉藤和投手と高橋尚投手が先発。ホークスが初回に松中選手の適時打で先制します。一方、斉藤和投手は素晴らしい投球。4回まで誰一人走者を出さず、5回に脇谷選手に当たり損ねのゴロが弾んで内野安打となりますが、牽制で刺し、この回も三者凡退に抑えます。一方、5回まで1点だった打線のほうは、6回に松中選手の12号ソロで中押し。さらに3回に好調の田上選手の代打適時打などで2点を追加してダメ押しを挙げます。
 斉藤和投手は6回以降も完璧な投球で、読売打線に出塁を許しません。結局、9回を1安打完封という「準完全」。昨年開幕2戦目の渡辺俊介投手以来の「27人完封」を達成して7勝目。ホークスは読売を3タテにして、パリーグ同率首位となっています。観客数は3万2千7百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ベイスターズは愛敬投手と那須野投手が先発。好投しながら援護がなく、今季未勝利の那須野投手ですが、今日は初回に種田選手が2点適時打を放って早々と援護が入ります。那須野投手は6回途中まで5安打無失点。ベイスターズは終盤に小池選手の1号満塁本塁打などで追加点を挙げたベイスターズが7対0で勝っています。観客数は9千5百人ほどでした。
 雨の中行われた神戸の合併球団対カープは川越投手とダグラス投手が先発。川越投手は3回まで1安打でしたが、4回に嶋選手に打たれた2本目の安打が10号ソロとなりカープが先制します。一方、ダグラス投手は6回を4安打3四球で無失点。以下、林投手・広池投手とつなぎ、最後は永川投手が締め、1対0でカープが勝利。川越投手は9回5安打無四球1失点という内容ながら、援護がなく敗戦投手に。一方のダグラス投手はセリーグ単独首位となる8勝目を挙げています。観客数は1万1千2百人ほどでした。
 というわけで今日は、6試合中4試合が無得点試合でした。

 ところで、村上ファンドがらみの情報で、オリックスの100%子会社である「ブルーウェーブ」という会社が運営する研修施設で、村上ファンドの中核コンサルティング会社「M&Aコンサルティング」は生まれたというものがありました。
 村上ファンドそのものにはさほど興味がないのですが、この100%子会社の名前が非常に気になったので調べてみました。すると設立は1991年の8月とのこと。すなわち、「故オリックスブルーウェーブ」が誕生したその年です。一応、球団名のほうが先に決まったものの、ほぼ同時にできたようなものです。つまり、「オリックス・ブルーウェーブ」というのは、ソフトバンク球団が下の名前を「テレコム」にしたり、西武球団が下の名前を「プリンス」にするのと同じ意味だったわけです。
 ファンの意見を無視して「ブレーブス」という名前をつぶし、言いにくい「ブルーウェーブ」にした時は、「とにかく『オリックス』という企業名を使わせるつもりなのだな」とそれだけで非常に不愉快でした。しかし、実際はそれよりさらにひどいものだったわけです。
 あの会社については、「ブレーブス」を潰した時から嫌いになり、さらに2年前には大嫌いになりました。しかし、これを知ったとき、さらにそれを輪をかけて嫌いになりました。

2006年06月07日

小林雅投手、6年連続20セーブの新記録達成

[ 野球 ]

 名古屋のドラゴンズ対マリーンズはマルティネス投手と成瀬投手が先発。左のマルティネス投手に対し、マリーンズは福浦選手と成瀬投手以外は右を並べます。そして、四番には昨日無安打無得点を阻止したサブロー選手が久々に座りました。
 1回表、1死から連打と四球で満塁と先制機を作りますが、後続が倒れます。続く2回も安打が出るも無得点でしたが、3回は1死から福浦選手が安打すると、その四番・サブロー選手が適時二塁打を放ち、マリーンズが先制します。
 一方、初登板初勝利の後、2試合連続でKOされていた成瀬投手ですが、今日は立ち上がりから三振を連取。1回から3回まで毎回2三振ずつ奪います。しかし4回、1死から内野安打で走者を出し、続くウッズ選手からは三振を奪ってこの回も2奪三振しますが、続くアレックス選手に適時二塁打を打たれて追いつかれてしまいます。

 マリーンズ打線は4回を除いて毎回安打しますが、3回以外は得点に結びつきません。一方の成瀬投手は6回裏、いきなり連打され、無死1・2塁で中軸をむかえます。しかしここで交流戦首位打者の福留選手、さらにはウッズ選手と連続三振。これで何と11個目です。さらに、前の打席で適時打を打たれているアレックス選手を打ち取り、この危機を凌ぎます。
 この好投に応えたい打線ですが、直後の7回表、1死から福浦選手が4安打目を放って出塁し、サブロー選手の四球とベニー選手の安打でこの試合3度目の満塁としますが、ここも後続が倒れ、成瀬投手を援護できません。しかし、その裏も成瀬投手は2三振を奪い、計13三振とします。
 そして迎えた8回表、1死から成瀬投手に打席がまわり、さすがにここでは代打。登場したのは、昨日自打球を足に当てて打席中に交代したワトソン選手です。そしてここで平井投手から。来日5試合で2本目となるソロを放ち、貴重な勝ち越し点を挙げます。
 そしてその裏は、右の1・2番に廻るところですが、藤田投手が登板。そして右打者三人を完璧に抑えます。
 そして9回表には小林雅英投手が登板。三番からの強打者揃いでしたが、5月末から「きっちり三者凡退」にモデルチェンジした小林雅投手は、あっさり三人で抑えます。そしてこれで20セーブとし、プロ野球新記録の6年連続20セーブを達成しました。また、成瀬投手はプロ2勝目を挙げています。
 試合後はこの両投手でヒーローインタビュー。成瀬投手は6回裏の無死1・2塁の時の事を聞かれて「ここで抑えればすごいだろうな、と思っていた」など大物ぶりを発揮していました。一方、記録達成の小林雅投手は、昨年の最速150セーブの時と同様、あくまでもチームの勝利が目的であり、また記録についてもチーム全体で作るものだと言っていました。
 これで連敗を止め、交流戦単独首位に返り咲いてもいます。観客数は2万7千1百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対タイガースはリー投手と杉山投手が先発。初回にセギノール選手の適時打で先制したファイターズが、4回に金子選手の適時打と田中賢選手の犠飛で追加点を挙げ、3対0とします。一方、リー投手も決していい内容ではありませんでしたが、タイガース打線は初回・二回と満塁にしながら1点も取れなかったのをはじめ残塁の山を築きます。5回に3安打で1点を返しますが、6回以降もファイターズ継投陣に安打は放つものの点にはつながりません。
 8回も武田久投手から2死から満塁にしますが、そこから登板のマイケル中村投手がシーツ選手を抑えます。そして9回表、2死1・3塁から矢野選手の適時打で1点差とし、藤本選手は振り逃げでこの試合4度目の満塁に。続くスペンサー選手は2-3とし、四球で同点、安打で逆転という場面になりますが、最後は浅いフライを打ち上げ、3対2でファイターズが勝利。マイケル中村投手がかなり気合いの入ったガッツポーズをしていました。タイガースは11安打7四死球ながら17残塁の大拙攻。5回以降は無走者に抑えて完投した杉山投手を援護できませんでした。観客数は2万7千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対スワローズはギッセル投手と館山投手が先発。初回にスワローズが先制しますが、3回に無死2・3塁から移籍後絶好調の福地選手が3号3ランを放って逆転。さらに2点を加え、この回一挙5点を奪います。その後、ともに点を取り合いましたが、結局8対4でライオンズが勝っています。福地選手は13年目で初のお立ち台だったそうです。観客数は1万2千3百人ほどでした。
 神戸の合併球団対カープは吉井投手と黒田投手が先発。連敗中の黒田投手は、今日は北川選手の内野ゴロの間に先制されたものの、6回2失点。しかし、打線が5回まで吉井投手に抑えられ、その後も4人の継投陣の前に得点できません。最後は大久保投手に代わって後ろに回った加藤投手が抑え、合併球団が完封リレー。3対0で勝っています。観客数は1万7千5百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ベイスターズは山村投手と三浦投手が先発。3回にベイスターズがDHでスタメンの鈴木選手の二塁打を足がかりに先制しますが、5回に鉄平選手の適時打で追いついたイーグルスが6回に牧田選手の適時打で勝ち越します。山村投手が6回を5安打1失点で抑えて降板すると、7回の吉田投手、8回の小倉投手、そして9回の福盛投手がいずれも完璧に抑え、イーグルスが2対1で接戦を制しました。観客数は8千6百人ほどでした。
 福岡のホークス対読売は神内投手と西村投手が先発。神内投手は立ち上がり3安打2四球でいきなり3失点して1死も取れずに降板となります。しかし、緊急登板の佐藤投手が好投。三振と併殺で追加点を与えずに切り抜けます。そして3対1で迎えた3回裏に大村選手の4号2ランで追いついたホークスがズレータ選手の二塁打で勝ち越します。
 佐藤投手は4回まで1安打に読売打線を抑え、その後も昨日に続いて継投陣が好投します。そして1点差で迎えた7回裏、2死から大村選手を歩かせたところで西村投手は降板。しかしこちらの継投は失敗で、連続四球で満塁とした後、松中選手に走者一掃の適時二塁打が出て、ホークスがダメ押しの3点を挙げます。そのまま8対3でホークスが勝利。佐藤投手は先月25日に続いての緊急登板をこなし、3勝目を挙げています。観客数は3万3千6百人ほどでした。なお、本日は全試合パリーグの勝利で終わっています。

2006年06月06日

2年連続で川上投手に1安打に封じられる

[ 野球 ]

 今日は携帯観戦でした。名古屋のドラゴンズ対マリーンズは川上投手と小野投手が先発。小野投手は1回裏に先頭の英智選手に死球を与え、犠打で進んだ後に福留選手に適時打を喫して先制されます。さらに3回には川上投手の安打を足がかりに、井端選手・ウッズ選手に適時打を打たれ、3対0となります。
 さて、昨年からドラゴンズに8連勝中のマリーンズですが、川上投手相手には、李選手(当時)のソロ1本のみの「準完全」をやられています。今日もその昨年の対戦を再現するかのように走者が出ません。6回に早くもここまで5安打3失点の小野投手をあきらめて代打を出しますが打ち取られ、18人を完璧に抑えられます。

 これは李選手がもういないため、もしかしたら、と携帯で見ながら思っていたのですが、7回2死から福浦選手が四球で出塁。続くベニー選手も選んで2死1・2塁とします。しかし、続くワトソン選手が自打球を足に受けてそのまま退場。途中から代打の大松選手も抑えられ、走者こそ出したものの安打が出ません。
 マリーンズも2番手の小宮山投手、3番手の高木投手、さらには一昨日打ち込まれたミラー投手がいずれも1イニングずつ無失点で抑えますが、安打が出ないので反撃のしようがありません。8回も3人で抑えられ、いよいよ無安打無得点まであと1イニング。ここでミラー投手の代打・サブロー選手が安打を放ち、大記録を防ぎます。しかし、続く1番からが全て外野フライに打ち取られて試合終了。3対0で敗れました。
 というわけで、ドラゴンズ戦の連勝が止まったのと同時に、川上投手相手に「2試合とも完投されて計2安打」という事になっていました。まあ、昨年は完全試合を阻止した李選手がそこから6試合連続本塁打と活躍しました。同様にここまで不振のサブロー選手がこれを機に復調してくれれば、と考えることにします。観客数は2万9千1百人ほどでした。

新庄選手、ドームの天井から守備につく

[ 野球 ]

 札幌で行われたファイターズ対タイガースは、開幕戦に次ぐ「4万3千人プロジェクト」。事前から新庄選手が、派手な事をやると報道されていました。そして、ファン公募の結果行ったのは、「ドームの天井から守備位置につく」というもの。実際に球場で観戦された方のブログを見ると、TVや写真では分からない、「激しくとんでもない光景」だったそうです。私も、半年ほど前に札幌ドームに行って高さ53メートルくらいの展望台から球場内を見てその高さを実感したので、少しは見当はつきますが、やはり実際に見ないとその迫力は分からないのでしょう。まさに「球場に人を呼ぶための企画」と言えるかもしれません。
 先発はダルビッシュ投手と井川投手。先週のダルビッシュ投手の完投勝ち以来、投手陣総崩れで5連敗のファイターズですが、そのダルビッシュ投手が好投。5回まで無走者で、6回に失策で走者を出し、7回にシーツ選手が初安打したものの、タイガース打線を封じ込めます。

 一方、井川投手は先頭の森本選手に三塁打され、2死後に稲葉選手に先制打を打たれ、続く新庄選手にも内野安打が出て2点を先制されます。さらに6回にはセギノール選手に8号ソロを打たれて3失点となります。
 ダルビッシュ投手は結局9回を2安打1四球に抑え、タイガース打線を完封。2試合連続完投勝ちで4勝目を挙げています。観客数は4万3千473人。開幕戦を上回る今季最多となり、またしても企画は成功しました。
 所沢のライオンズ対スワローズは涌井投手とガトームソン投手が先発。前回無安打無得点のガトームソン投手は4回まで無走者。さらにスワローズが1点先制した後も5回2死まで無走者と、通算13と2/3イニング連続無安打としますが、続く平尾選手に四球を出すと、連続四球から、本日一軍復帰の炭谷選手に三塁ベース直撃の二塁打を打たれ、久々の安打・失点となってしまいます。直後にリグス選手の2試合連続の17号ソロでスワローズが勝ち越しますが、7回まで2安打1失点のガトームソン投手を交代させたのが裏目に。二番手の松井投手が片岡選手の適時三塁打で追いつかれ、続く中島選手に勝ち越し適時打を打たれます。そして9回も涌井投手が抑え、3対2でライオンズが逆転勝ち。涌井投手は7勝目を挙げています。観客数は9千4百人ほどでした。
 福岡のホークス対読売は和田投手と内海投手が先発。4回に本間選手の2点適時打でホークスが先制し、直後に追いつかれますが、その裏に松中選手の適時打で勝ち越します。和田投手は6回1死から連打されて早い降板となりますが、そこから継投陣が好投。藤岡投手・篠原投手・吉武投手がいずれも走者を一人も出さず、9回も馬原投手が小坂選手に三塁打されたものの、続く2試合連続サヨナラの清水選手を三振に打ち取って試合終了。ヒーローインタビューは篠原投手と藤岡投手でした。観客数は3万3千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ベイスターズはグリン投手と高宮投手が先発。3回裏、2死無走者から四球で高須選手が出た後、イーグルス打線が7連打で7得点を挙げます。さらにフェルナンデス選手の13号ソロなども出て計8点。余談ですが、村田選手もフェルナンデス選手も本塁打数リーグ首位なのですが、かなり差があります。しかも試合数はパリーグのほうが多いのですから、不思議なものです。グリン投手は直後に村田選手に19号ソロを打たれるなど反撃されますが、7回を8安打4失点。味方の大量援護もあり来日初勝利を挙げています。観客数は8千6百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対カープはデイビー投手と大竹投手が先発。ここまで、ラロッカ選手や福地選手に「恩返し」をされているカープですが、今日は2回に栗原選手の10号ソロで先制。さらに2対2で迎えた7回には松本選手の安打をきっかけに嶋選手の犠飛で勝ち越し、新井選手にも適時打が出るなど、デイビー投手から4点を取ります。松本選手は2試合連続猛打賞でした。開幕から6連敗中だった大竹投手は6回を5安打2失点に抑え、今季初勝利を挙げています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

2006年06月04日

終盤に競り負けてカード負け越し

[ 野球 ]

 広島のカープ対マリーンズは佐々岡投手と渡辺俊介投手が先発。初回、2番に打順を上げた今江選手が2試合連続でチーム首位タイとなる6号ソロを左中間に打ち込んで先制。さらに2回はフランコ選手・里崎選手の連打で無死2・3塁とし、ワトソン選手の内野ゴロの間に1点を追加します。
 この時点では昨日に続いて快勝ペースかと思いきや、そこから佐々岡投手が立ち直り、追加点を挙げられません。そして3回裏、昨日一軍昇格したばかりでスタメンの松本選手が内野安打し、犠打で進んだ後、二死から梵選手が文字通り左翼線上に落ちる適時二塁打。線で使っている石灰が跳ね上がっていました。さらに嶋選手にも適時打が出て追いつかれます。

 ここまでは点の取り合いの様相がありました。しかし、4回からはともに安打は少しずつ打たれますが、四球は出さず、打たせてとる投球で早打ちを誘い、互いに凡打の山を築きます。
 そして試合が動いたのは7回裏、先頭の末永選手が二塁打を放ち、続く石原選手の犠打で進むと、本日内野安打2本の松本選手が中前に弾き返し、カープがついに勝ち越します。
 しかし直後の8回表、カープ2番手の高橋投手相手に代打で登場の大塚選手が安打。今江選手の四球で1死1・2塁とした後、福浦選手に適時打が出て同点、そしてカープは8回ながら永川投手をつぎ込んで勝負に出ますが、ベニー選手の内野ゴロが併殺崩れになり、逆転します。
 先週までなら、あとは8回を藪田投手、9回を小林雅英投手が抑えて逃げ切る所です。しかし、藪田投手はいないため、ミラー投手が登板。一昨日は負けている局面での最終回とはいえ、4番からを3人で抑えていましたが、今日はいきなり梵選手に安打されます。左の嶋選手相手にも続投でしたが、これも裏目。右前に弾き返されて1・3塁とされます。こうなるともう止まらず、新井選手の適時二塁打で同点に、そして栗原選手が右翼ポール際に9号3ランを放って一気に逆転され、3点差をつけられます。ミラー投手は結局1死も取れずに降板。3試合で早くも2度目の決勝本塁打を喫しました。次の登板に失敗すると、勝負のかかった局面での起用はなくなりそうです。分かっていたとはいえ、藪田投手の穴の大きさを改めて痛感させられました。
 そして9回は永川投手が続投。1死後に四球と安打で1・2塁とし、大塚選手の適時打で1点を返して2点差に。続く西岡選手に長打が出れば同点、というところですが、併殺に打ち取られて試合終了となりました。観客数は2万1千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ホークスは江草投手と田之上投手が先発。今季初登板の田之上投手に対し、タイガースは立ち上がりいきなり連打しますが、そこから抑えられます。一方、江草投手は最初の一巡を完璧に抑えますが、4回、先頭の大村選手に初安打された後、川崎選手が2号2ランを放ち、ホークスが先制します。さらに6回、失策で走者が出ると、松中選手が適時二塁打を放って追加点。さらに暴投で1点を加え、代打の田上(たのうえ)捕手が左翼席に2号2ランを放ち6点目。田上選手は昨年まで通算2安打でしたが、移籍してきた今年すでに2本塁打を放ったわけです。
 田之上投手は5回まで3安打無失点。6回にシーツ選手の10号ソロと浜中選手の2点を失ってこの回途中で降板しましたが、先発の役割を十二分に果たしました。その後は、ホークス継投陣がタイガース打線を抑え、最後は4点差ながら馬原投手を投入して6対2でホークスが勝利。タイガースの連勝は3で止まっています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ファイターズは秦投手と金村投手が先発。連敗阻止にエースを立てたファイターズですが、3回に先制するも、その裏に適時打3本で逆転され、4回には村田選手の18号3ランなどで計4点。ここで金村投手はKOとなりました。その後、継投陣は好投するも、打線は秦投手の前に7回5安打2得点に抑えられ、7対2でベイスターズが勝ってこのカード3タテ。一方のファイターズは5連敗となってしまいました。観客数は2万人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ドラゴンズは小笠原投手と藤崎投手が先発。リリーフではそこそこ抑える藤崎投手ですが、初回に先制され、2回に打ち込まれて今回も早々と2回途中で5失点KO。その後、継投陣が踏ん張り、打線もフェルナンデス選手の12号ソロなどで反撃しますが、8回にドラゴンズが4点をダメ押しし、9対2で勝っています。観客数は1万7千人ほどでした。
 神宮のスワローズ対合併球団は石川投手とオバミュラー投手が先発。初回に合併球団が先制しますが、スワローズ打線は前回の対戦で初回KOしたオバミュラー投手相手に2回に宮本選手と古田選手の連続適時打などで4点を取って逆転します。しかし、その後はオバミュラー投手が立ち直り、スワローズ打線を抑えます。そしてその間に合併球団が小刻みに反撃、5・6回に1点ずつ返して1点差にした後、7回に北川選手の2点適時打でついに逆転します。
 その裏は加藤投手が登板。昨年の合併球団なら、ここから加藤投手、さらには菊地原投手・大久保投手の必勝リレーがありました。しかし、大久保投手は不振で登録抹消。加藤投手・菊地原投手とも負け試合でも使うような酷使のため、昨年の投球はできません。そして今日もいきなり先頭のリグス選手・岩村選手が連打し、1死後に重盗をかけると、捕手が三塁に悪送球し、あっさり同点となります。さらに敬遠と死球で満塁となった後、宮本選手・古田選手・代打土橋選手とベテラン三人の連続適時打で勝ち越し。さらに青木選手の内野ゴロで1点加えると、この回4人目となる岸田投手に対し、リグス選手が16号3ランを放って一挙8点を挙げ大逆転。そのまま12対5でスワローズが勝ち、再び「交流戦同率首位」となっています。観客数は1万7千人ほどでした。
 東京ドームの読売対ライオンズは上原投手と西口投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千3百人ほどでした。

2006年06月03日

本塁打攻勢で大勝

[ 野球 ]

 広島のカープ対マリーンズは16時開始の「薄暮試合」。最近では、屋外球場でのこの開催時刻はかなり珍しいのではないでしょうか。
 試合のほうは、ロマノ投手と清水直行投手が先発。始球式はロマノ投手の息子さんでした。そのロマノ投手に対し、2回に先頭のフランコ選手が右翼席に飛び込む4号ソロで先制すると、続く今江選手もバックスクリーン近くに入る5号ソロで続きます。さらに、続く3回には2死からワトソン選手が四球で出塁すると、福浦選手が左翼ポール際に3号2ランを放ち、本塁打3本で4対0とします。
 清水直投手は、一巡目は2安打で抑えましたが、4回に先頭の梵選手に二塁打されると、1死後に新井選手に適時打を喫します。さらに1死1・2塁から栗原選手を遊ゴロに打ち取りますが、併殺を焦った西岡選手が一塁に悪送球して2点目、さらに安打の後、倉選手に左中間を抜かれる適時二塁打を打たれ、一気に同点に追いつかれます。

 この時は、先制して追いつかれ、最後は逆転された昨日を思い出して嫌な感じだったのですが、1死から福浦選手が早くも猛打賞となる安打を放つと、続くベニー選手が、約1ヶ月半ぶりとなる5号2ランを放って、即座に勝ち越します。
 さらに6回、二番手の広池投手から、先頭の西岡選手が二塁打。ワトソン選手が歩いた後、福浦選手が遊ゴロを打ちますが、一塁走者のワトソン選手のスライディングが上手く、一塁はセーフに。ここでカープは三番手の林投手に替えますが、初球をベニー選手の肘にぶつけると、一球だけで降板。さらに四番手の佐竹投手もフランコ選手に適時打を打たれるなど、継投が機能しません。そしてこの回4人目の佐竹投手から里崎選手・堀選手が連続適時打し、この回一挙4点を取って突き放します。
 清水直投手は4回こそ失点ものの、5・6回は先頭打者に安打されたものの後は抑え、7回は三者凡退。大量点差もありこの回で降板しましたが、9安打無四球で自責点は3でした。
 打線のほうは7回にベニー選手が6号3ラン、フランコ選手が9回に5号ソロといずれも本日2本目の本塁打を放ち、チームあわせて6本塁打。ベニー選手は5打点、フランコ選手は5安打とともに活躍。フランコ選手は一気に規定打席に到達し、打率リーグ6位となっています。また、4安打2打点の福浦選手も打率を上げ、2位に2分近い差をつけています。
 8回は神田投手が失策がらみで1点取られたものの、防御率0は堅持。そして9回は小宮山投手が無失点に抑え、マリーンズが14対5と大勝。この一週間で3度目となる毎回の18安打は今季最多となっています。
 ところで、今日は大差でリードという事もあり、バレンタイン監督の定跡とも言える、終盤での選手大量入れ替えがありました。というわけでスタメン9人中7人が交代したのですが、その中でフル出場したのが堀選手とフランコ選手というベテラン二人でした。ちょっと不思議に思っていたのですが、そのおかげで9回にフランコ選手が5安打・2本塁打を達成したのですから面白いものです。なお、観客数は1万9千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ホークスは安藤投手と杉内投手が先発。同点で迎えた3回に三番に入っている柴原選手の適時三塁打とズレータ選手の適時打でホークスが3点勝ち越します。しかし4回、浜中選手の適時打で1点を返し、さらに二死満塁から矢野選手が右翼席に7号満塁本塁打を放ち、一挙5点を取って逆転します。
 ところが直後の5回表に、二番手の能見投手に対し、ホークスが中軸の連打で1点返すと、大道選手の代打犠飛で同点に、さらに松田選手が勝ち越し適時打を放って7対6とします。
 そのまま継投陣が好投して迎えた8回裏、この回から登板の篠原投手が安打と四球で1死1・2塁として降板。続いて新人ながら中継ぎで活躍している藤岡選手が登板しますが、檜山選手は打ち取ったものの、矢野選手を歩かせて満塁とし、続く代打・片岡選手が四球を選び、同点とします。
 9回表は昨日出番のなかったウイリアムス投手が三人で抑え、その裏、続投の藤岡投手に対し、シーツ選手と金本選手が連打。さらに浜中選手が死球で再び満塁に。ここで打席は昨日1本塁打2打点の鳥谷選手。今日はここまで無安打でしたが、ここで一・二塁間を抜き、見事サヨナラ打。タイガースが8対7でホークスに連勝しました。鳥谷選手は今月に入って3日連続でのお立ち台となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ファイターズは門倉投手とディアス投手が先発。3月末に先発して2失点ながら、外国人枠の関係で二軍に落ちていたディアス投手はそれ以来の登板となりました。しかし、初回、石井選手に安打された後、四球二つと暴投で自ら先制点を献上。さらに佐伯選手に2点適時打を打たれて計3失点。2回にも1点を追加されます。一方の門倉投手は2回に1点を返されたものの、そこからファイターズ打線を抑えます。ファイターズも5回から登板の両武田投手がベイスターズ打線を1安打に抑えますが、反撃のほうはやっと8回に小笠原選手の適時打で2点目を返すのみ。9回はクルーン投手が抑え、ベイスターズが4対2で勝利。ファイターズは4連敗となっています。観客数は1万8千8百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ドラゴンズは松崎投手と朝倉投手が先発。久々の一軍復帰となった松崎投手は、5回までドラゴンズ打線を1点で抑えますが、6回にウッズ選手の14号2ランで勝ち越され、さらに失策の後に連続適時打でこの回4失点となります。その後1点ずつ取り合って6対2として迎えた9回裏、完投目前の朝倉投手にいきなり連打して無死1・2塁として反撃しますが、1死後岩瀬投手が登板し、二人を抑えて15セーブ目。ドラゴンズが逃げ切っています。観客数は1万6千6百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対合併球団は石井一投手と平野佳投手が先発。4回に合併球団が暴投で先制し、さらに1対0で迎えた8回2死2塁から3連続適時打で3点を追加。一方の平野佳投手は8安打3四死球と走者を出しますが、3回の1死満塁から4・5番を打ち取るなど好投し、早くも今季3度目となる完封勝利。11登板で6完投という驚異的な安定感を見せるとともに、防御率1位にもなっています。観客数は1万6千人ほどでした。
 東京ドームの読売対ライオンズはグラマン投手と工藤投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万4千8百人ほどでした。

2006年06月02日

新加入のワトソン選手が活躍するも、カープに惜敗

[ 野球 ]

 尾道のカープ対マリーンズはダグラス投手と小林宏之投手が先発。マリーンズは打撃不振の橋本選手とパスクチ選手を登録抹消し、代わりに新戦力のワトソン選手と二年目の竹原選手を登録。そしてそのワトソン選手を早速2番右翼でスタメン起用しました。
 そして0対0で迎えた3回、先頭の西岡選手が歩くと、そのワトソン選手が、来日初安打となる1号2ランで先制します。しかし、その裏に東出選手の犠飛で1点返され、続く4回には新井選手の通算150号となる9号ソロで追いつかれます。
 直後の5回表に、二死から西岡選手に2試合連続の三塁打出たあと、先ほど本塁打のワトソン選手の適時二塁打で再び勝ち越します。ところがその裏、二死3塁から嶋選手に9号2ランが出てついに逆転されます。

 小林宏投手は6回にも犠飛で1点を追加され、8安打5失点でこの回で降板となりました。一方、ダグラス投手はワトソン選手には打たれたものの、7回まで投げて毎回の13奪三振。福浦選手・根元選手は三打席連続三振でした。
 マリーンズは久々一軍復帰の高木投手が7回を、一昨日決勝本塁打を打たれたミラー投手が8回をともに三人で抑えます。しかし、打線のほうは8回は本日活躍のワトソン選手から始まる攻撃も高橋投手に抑えられ、9回は永川投手の前に三者三振。計16三振を奪われ、5対3で敗れました。
 小林宏投手は今季および交流戦初敗戦。また、昨年から続けてきた交流戦連続安打も止まっています。一方のダグラス投手はセリーグ単独首位となる7勝目を挙げています。観客数は1万1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ホークスは下柳投手と斉藤和投手が先発。1回裏に先頭の赤星選手が三塁打を放ち、シーツ選手の適時打で生還。さらに鳥谷選手が4回には適時二塁打、6回には5号ソロを放ち、3点目を挙げます。一方、ここ2試合黒星がついている下柳投手が今日はホークス打線を7回3安打。そして8回は藤川投手、9回は久保田投手がともに三者凡退。4対0でタイガースが勝ち、小林宏投手に続き、斉藤和投手も交流戦初敗戦を喫しています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ファイターズは土肥投手と橋本投手が先発。森本選手の先頭打者本塁打から始まり、両チームとも本塁打が乱れ飛びます。そして5回に吉村選手のこの日2本目の9号3ランなどでベイスターズが一挙5点を取って逆転。その後も点を取り合いましたが、12対7でベイスターズが勝利。両方あわせて9本の本塁打が出ました。二番手で2イニング0点にを抑えた新人・三橋投手が二度目の登板でプロ初勝利を飾っています。ファイターズは3試合連続二桁失点と、急に投手陣が乱れています。観客数は2万6千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ドラゴンズは一場投手と山本昌投手が先発。2回に鉄平選手が満塁から2点適時二塁打を放って逆転しますが、5回に福留選手の13号ソロが出て同点に。イーグルスは7回の勝ち越し機・9回のサヨナラ機をいずれも福留選手の強肩および小田捕手の好ブロックで本塁タッチアウトとなりますが、延長に入った10回裏に2死1・3塁で怪我が治って本日から一軍復帰の山崎選手がサヨナラ適時打。3対2でイーグルスが勝ちました。イーグルスの3点は鉄平選手・山崎選手といずれも元ドラゴンズの選手が挙げています。観客数は1万1千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対合併球団は藤井投手と川越投手が先発。初回に水口選手の2号2ランで先制した合併球団が有利に試合を進め、3対0から1点返された直後の7回に2点を追加、その裏に2点返されると即座にまた2点を取って突き放します。ところがその裏、2死1・2塁からスタメンマスクの古田選手が、監督就任後初の猛打賞となる2点適時二塁打を放って再び2点差に。そして9回裏には三番に復帰した岩村選手が大久保投手から7号2ランを放ち、ついに追いつき、延長戦に入ります。そして11回裏に2死1・3塁からリグス選手が15号サヨナラ3ランを放ち、10対7でスワローズが逆転勝利。リグス選手は一昨日に続いて、延長戦で決勝本塁打を放っています。これで再びスワローズがマリーンズと並んで交流戦同率首位となっています。観客数は1万3千2百にほどでした。
 東京ドームの読売対ライオンズはパウエル投手と松坂投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千人ほどでした。

2006年06月01日

接戦を制してカード勝ち越し・交流戦単独首位

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対スワローズは久保投手とゴンザレス投手が先発。初回、久保投手は2つの四死球で自ら危機を作り、ラミレス選手に適時打を打たれて先制されます。しかし、直後に西岡選手が三塁打を放って内野ゴロの間に同点に。さらに2死1・2塁からのサイン違いで投球が米野捕手のプロテクターを直撃。大きく跳ねる間に二塁走者のベニー選手が一気に生還し、逆転します。
 久保投手は2・3回と先頭打者に安打されますが、いずれも無失点に抑えます。しかし4回、またもや先頭の岩村選手に二塁打を打たれ、真中選手の適時打で追いつかれます。
 ところがその裏、1死から里崎選手が先週に続いてバックスクリーンに4号ソロを放ち、追いつかれた直後に再度勝ち越しました。

 さらに5回には西岡選手が二塁打を放ち、内野ゴロで三塁に進んだ後、ゴンザレス投手が敬遠球を暴投。本日二つめのバッテリーエラーでの得点となりました。その後、打線は6回の満塁、8回の1・2塁でいずれも追加点を奪えず、6試合連続二桁となる11安打を放ちながら、4点止まりでゴンザレス投手を8回までもたせてしまいます。
 しかし、久保投手は6回まで毎回安打されるものの、2点に抑えます。そして7・8回は三者凡退と尻上がりに調子を上げ、スワローズ打線を抑えます。
 そして2点差の9回からは小林雅英投手が登場。今日も簡単に三者凡退で抑え、これで3試合・4イニング連続三者凡退。開幕から2ヶ月間の「きっちり4人」が遠い昔の事に思えるような完璧な投球で19セーブ目、プロ野球記録の6年連続20セーブまであと1としました。
 これでスワローズに勝ち越し、再び交流戦単独首位となっています。観客数は1万7千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対イーグルスは福原投手と愛敬投手が先発。初回に初の4番に入ったリック選手の適時打でイーグルスが先制します。しかし、4回には安打した高須選手が盗塁失敗した後に連打が出るなど、ややちぐはぐな攻撃で追加点を取れません。
 愛敬投手は5回まで4安打無失点でしたが、6回に2死1塁から鳥谷選手が4号2ランを放って逆転します。こうなると、昨日同様、7回からウイリアムス投手・藤川投手とつなぐ、「昨年の必勝継投」に。昨日は久保田投手が失敗しましたが、今日は、2死から礒部選手に安打されたものの、最後は抑え、タイガースが2対1で逃げ切っています。福原投手は今季初勝利。逆に6回2失点と好投した愛敬投手は連続無敗記録が止まってから3連敗となってしまっています。観客数は4万1千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ホークスは三浦投手と西山投手が先発。育成選手出身で初先発となった西山投手ですが、初回に連続適時打で2点を失い、2回にも相川選手に6号ソロを打たれ、3回途中での降板となってしまいます。
 しかし、ホークスも2回に今季初スタメンの田上選手のプロ初となる1号ソロで反撃し、3回にズレータ選手の適時打、4回には松田選手の三塁打の後に失策で追いつきます。そして一昨日に続いて序盤からの継投でベイスターズ打線を抑え、一方の三浦投手も8回を8安打ながら3失点に抑え、同点のまま9回に。ベイスターズ二番手の加藤投手に対し、ホークスは2死2塁で代打・大道選手。その起用に応えて右前に適時打を放ち、ついに勝ち越します。
 その裏、馬原投手に対し、1死1塁で打席は多村選手。ここで三塁線にゴロを打つと三塁塁審はファウルの判定。それを見た多村選手は走るのをやめますが、球審はフェアの判定。併殺となって試合終了となりました。牛島監督は当然抗議をしますが、覆りません。なんともすっきりしない形ですが、ホークスが4対3で勝っています。ホークスは意外にも今季初の「三タテ」を達成しています。観客数は1万4千7百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対カープ戦は宮越投手と黒田投手が先発。前回、イーグルスにKOされた黒田投手ですが、今日も初回にカブレラ選手に12号2ランを打たれ、2回にも失点します。一方、カープ打線は宮越投手相手に4回まで無安打に抑えられ、その後も得点できません。一方、黒田投手も3回以降は立ち直りましたが、8回にダメ押し点を喫し、完投しながら4敗目。一方、ライオンズは8回途中から星野投手・小野寺投手の継投で完封リレー。4対0でライオンズが勝ち、カープを3タテ。連勝を4としています。観客数は1万1千4百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ドラゴンズは吉井投手と佐藤充投手が先発。3回に合併球団が先制しますが、5回まで3安打無失点の吉井投手に、ドラゴンズが6回に三連打で同点に。さらに2死から代打立浪選手の勝ち越し適時二塁打。続く森野選手の適時打に失策もからんで、この回計5点で逆転します。佐藤充投手は4回以降は合併球団打線を2安打に抑え、2試合連続の完投で3勝目を挙げています。観客数は1万4千7百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対読売は八木投手とグローバー投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万5百人ほどでした。

2006年05月31日

大差を追いつくも、延長で競り負ける

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対スワローズは成瀬投手と館山投手が先発。昨日大敗したスワローズは、久々に古田兼任監督がスタメンマスクをかぶりました。初回にいきなりラミレス選手と宮出選手の連続適時打でスワローズが3点を先制。3回に大松選手の適時打で1点差に迫るものの、直後の4回に成瀬投手が中学時代の先輩である飯原選手に適時打を打たれ、即座に突き放されます。
 続く5回に先頭打者に四球を出したところで成瀬投手は降板。二番手に、昨日登録されたばかりの新人・相原投手がプロ初登板を果たします。しかし、死球さらには連続適時打で3失点。そこからは無安打で6回まで抑えましたが、不本意な初登板になってしまいました。

 マリーンズは7回から3番手の小宮山投手が久々の登板。安打と二塁打を打たれながら、併殺もあって無失点に抑えます。その裏、西岡選手に3号ソロが出て4点差に迫ります。この時、解説の斉藤明夫氏は「まだまだ分からない」と発言。すると、8回に小宮山投手が抑えたその裏、先頭の福浦選手が歩くと、フランコ選手が二塁打で続き、さらに死球を受けたベニー選手の代わりに出場していたサブロー選手が2点適時打、続く大松選手も本日2本目の適時打を放ちます。
 この無死1・2塁と一発出れば同点の場面で、昨日猛打賞の今江選手が犠打。これが大きく働き、平下選手が左翼線を抜く2点適時二塁打を放ち、ついにマリーンズが同点に追いつきます。
 しかし、この1死2塁の逆転機で登場の代打・里崎選手は2-3から粘ったものの三振。さらに前の打席で本塁打の西岡選手も、いい当たりながら一直となってしまい、逆転に至りません。
 9回からは小林雅英投手が登板。3番から始まる打線を併殺もあって三者凡退に抑え、さらに続く10回も三者凡退と、日曜からあわせて3イニング連続三者凡退とします。しかし、その好投に打線が応えられず、9・10回と三者凡退に退けられます。
 そして11回表、この回から当番の藤田投手が1死から青木選手に二塁打を打たれます。すると、マリーンズは右のリグス選手に対し、本日登録したばかりのミラー選手が来日初登板。しかし、これは裏目に出て、リグス選手に2試合連続となる14号2ランを喫して勝ち越されます。
 その裏は、前の回から当番の松井投手の前に三人で抑えられて試合終了。5点差を追いつきながら、9対7で敗れました。5回の追加点といい、11回の決勝点といい、肩を痛めて昨日登録抹消になった薮田投手と加藤投手の離脱の影響が思い切り出た感じの試合でした。両チームが再び「交流戦同率首位」に。明日の試合は再び単独首位をかけた戦いになっています。観客数は1万7千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対イーグルスは杉山投手とグリン投手が先発。5回表にイーグルスが先制しますが、その裏、4回まで無安打に抑えられていたタイガース打線が1死から連続四球で好機を作り、矢野選手の適時二塁打で同点に追いついた後、赤星選手の2点適時打でタイガースが逆転。6回にイーグルスが1点を返しますが、タイガースは7回に今季初登板のウイリアムス投手が三者凡退に抑え、8回は藤川投手が無失点で9回は久保田投手と、今季初の「いつもの三人」の継投が実現します。
 ところがその久保田投手がいきなり連続四球を出してしまい、犠打の後に鉄平選手が逆転2点適時打。さらに失策などで2点が加わり、一挙4点の大逆転。その裏は福盛投手が抑え、6対3で逆転イーグルスが勝利。タイガースはイーグルス継投陣に抑えられ、計3安打でした。8回二死から登板し、シーツ選手を抑えた新人の青山投手が24登板目でのプロ初勝利を達成しています。観客数は4万1千9百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ホークスは那須野投手と和田投手が先発。初回に松中選手の適時打などでホークスが2点を先制しますが、2回に村田選手の17号2ランで同点に。そのまま同点で迎えた6回にズレータ選手の適時二塁打でホークスが勝ち越し。これが決勝点となり、以下は篠原投手・藤岡投手・馬原投手とつないだホークスが3対2で勝っています。観客数は1万4千9百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対カープはギッセル投手と大竹投手が先発。カープが3対0としますが、7回にライオンズが逆転。しかし直後の8回に浅井選手の適時内野安打で同点となり延長に入ります。そして10回裏に、2死2塁から赤田選手の約3年ぶりとなるサヨナラ打が出てライオンズが5対4で勝っています。観客数は1万2千1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ドラゴンズはマルティネス投手とデイビー投手が先発。4回にドラゴンズが先制するも、その裏、暴投や失策などもあり、合併球団が4点を取って逆転。9回にドラゴンズも1点を返しますが、反撃もそこまでで4対2で合併球団が勝利しています。観客数は1万6千8百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対読売はリー投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万1千2百人ほどでした。

2006年05月30日

小野投手の好投と序盤の猛打で、首位攻防初戦を制する

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対スワローズは小野投手と石川投手が先発。両チームとも交流戦はここまでともに13勝4敗という、「交流戦首位攻防戦」です。昨年はマリーンズとホークスが優勝争いしていたわけですから、ある意味、二年目にして交流戦初の出来事と言えるかもしれません。
 試合前にマリーンズは右の中継ぎエースの藪田投手と、連休明けに中継ぎ転向して以来、6試合7イニングで1勝0敗自責点ゼロという左の中継ぎ準エース加藤投手が同時に登録抹消という緊急事態に。急遽、大卒新人の相原投手が昇格しています。
 試合のほうは1回裏、二死無走者から福浦選手が安打し、ベニー選手の内野ゴロが失策となって1・3塁に。そこから里崎選手とサブロー選手の連続二塁打で、初回にマリーンズが2点を先制します。
 さらに2回にはパスクチ選手が安打で出塁し、1死後に西岡選手・今江選手・福浦選手の3連続二塁打で再び3点を追加し、相手のエースから早くも6点を奪います。

 一方、小野投手は素晴らしい立ち上がり。最初の3回を完璧に抑えるなど、交流戦17試合で122得点のスワローズ打線を三塁も踏ませない投球で封じ込めます。一方、打線は6回に福浦選手が、8回にはベニー選手の犠飛で追加点を挙げ、計8点を挙げますが、今季最多となる毎回の16安打に2四球での8得点はやや拙攻と言えるかもしれません。また、福浦選手・パスクチ選手・今江選手の三人が猛打賞となっています。
 小野投手は7回1死1塁で指を痛め、すわ降板かと思いきや続投。続く打者を併殺に打ち取ります。そして8回も三者凡退で、三塁を踏ませないまま5年ぶりの完封をかけて9回のマウンドへ。先頭の米野選手に続き、昨年に続き交流戦絶好調の青木選手も打ち取り、簡単に二死を奪います。ところが、続くリグス選手に右翼席に13号ソロを打たれ、あと一人で完封を逃しました。
 小野投手はここまで6試合連続自責点1でしたが、不本意な形で、その記録を7に伸ばしてしまいました。しかし、続くラロッカ選手を三振に打ち取り、約1年ぶりとなる完投でチーム同率首位の4勝目を挙げています。これでチームは再び交流戦単独首位となっています。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対イーグルスは井川投手と山村投手が先発。イーグルスはスタメン捕手はカツノリ選手と、元タイガースバッテリーで甲子園での試合に臨みます。そしてイーグルスが初回に鉄平選手が四球・盗塁で好機を作り、昨日怪我ながら四番スタメンのフェルナンデス選手の適時打で先制します。一方、山村投手はその裏に赤星選手の死球・盗塁から犠飛と無安打で追いつかれますが、その後は抑えます。
 そして4回、昨日好返球の牧田選手の適時打でイーグルスが勝ち越します。その後、山村投手は古巣相手に7回まで5安打1失点と好投します。そのままイーグルスが1点リードで8回を迎えますが、先頭の代打・スペンサー選手が2試合連続となる3号ソロで同点に。さらに1死1・2塁から金本選手が5号3ランを放ってタイガースが勝ち越します。そして9回は久保田投手が抑え、5対2でタイガースが逆転勝ちしています。イーグルスは山村投手を引っ張りすぎたのが敗因かもしれません。もっとも、昨日、全てのリリーフ陣が登板しているので仕方がないのかもしれませんが。井川投手は8回7安打2四球ながら12奪三振2失点で4勝目、観客数は4万4百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対読売はダルビッシュ投手と内海投手が先発。初回に1死2・3塁から最近絶不調のセギノール選手が1ヶ月ぶりとなる6号3ランで先制します。さらに稲葉選手の8・9号を放ち、新庄選手にも2点適時打が出るなど、着実に中押し・ダメ押しをして12得点。ダルビッシュ投手は小久保選手と李選手のソロ2本のみに抑えての2失点完投で3勝目を挙げています。観客数は3万2千人ほどでした。
 静岡のベイスターズ対ホークスは高宮投手と新垣投手が先発。山崎選手の適時打でホークスが先制し、さらに新垣投手の内野ゴロが野選となって2点目。しかし、この時に新垣投手は足を痛めて、代走には育成選手から支配下登録されたばかりの西山投手が。そして柴原選手の適時打で本塁を踏み、初勝利にさきがけてプロ初得点を挙げています。結局、この回のホークスは打者10人で5点を挙げました。
 その裏、急遽登板の佐藤投手は計3点を失いますが、その後は竹岡投手以下がベイスターズ打線を無失点に抑え、8対3で勝利。観客数は7千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対カープは涌井投手と佐々岡投手が先発。初回に前田選手の適時打でカープが先制しますが、2回裏にライオンズが4連打で2点を取って逆転し、さらに福地選手が古巣相手にスクイズを決めて3点目。結果的にはこれが決勝点となり、3対2でライオンズが勝っています。涌井投手は8回途中まで6安打無四球2失点で6勝目。また、小野寺投手が13セーブを挙げています。観客数は1万人ほどでした。
 神戸の合併球団対ドラゴンズはオバミュラー投手と川上投手が先発。4回に1点を取り合ってむかえた7回表、合併球団は2死2塁の局面でここまで1失点のオバミュラー投手をあきらめて加藤投手につなぎます。ところがこれが大失敗で、加藤投手は連続適時打を喫して3対1とドラゴンズが勝ち越し。川上投手は8回を1失点で6勝目、岩瀬投手が18セーブ目を挙げています。これでドラゴンズはゲーム差なしながら、勝率の差で2位に浮上しています。観客数は1万5千6百人ほどでした。

2006年05月29日

カープ、延長12回で勝ち越す

[ 野球 ]

 今日は雨天順延になった仙台のイーグルス対カープ戦のみが行われました。先発は朝井投手とロマノ投手でしたが、朝井投手は立ち上がりに四球を連発。1死満塁から前田選手に2点適時打を喫し、この回で降板となりました。一方、中心選手の礒部選手が試合前の怪我で欠場したイーグルスはロマノ投手の前に3回まで無安打。さらに連続本塁打など絶好調のフェルナンデス選手が、足を痛めて途中退場してしまいます。
 しかし3回に無死1・3塁から、新井選手が連続失策をおかし、イーグルスが同点に。5回に嶋選手の8号ソロでカープが勝ち越しますが、6回に憲史選手の適時二塁打でイーグルスが再び追いつきます。ロマノ投手はイーグルス打線を4安打に抑えましたが、失策もあって計3失点でこの回で降板しています。

 一方、イーグルスは小刻みすぎる継投。2回から登板の二番手の藤崎投手は5回途中まで投げましたが、一昨日の勝利投手である川井投手が三番手に登板し、一人だけ投げて降板します。その後も細かい継投を続け、8回途中で小倉投手が登板した時点で、同点にも関わらず、残る投手は三人しかいません。にも関わらず、9回2死から登板の河本投手が四球を出すと福盛投手を投入します。
 その甲斐あって9回まで13安打されながら3失点で抑えます。しかし、打線がカープの継投の前に抑えられ、6回の憲史選手の適時打以降は無安打。8回以降は走者すら出せません。
 そして福盛投手は11回まで無安打で抑えたものの、12回から登板の谷中選手が末永選手に左翼を越える適時二塁打を打たれます。続く森笠選手の安打で本塁突入した末永選手は、牧田選手の「レーザービーム」でアウトにし、1点差にとどめますが、カープには大きな勝ち越し点が入りました。
 そして10回から登板し、走者を出さなかった永川投手がその裏も3人で抑え、今季初勝利を挙げています。観客数は1万4百人ほどでした。
 それにしても、万が一12回に谷中投手が打球を受けたりして登板不能になったら、誰を出すつもりだったのでしょうか。ちょっと気になりました。

2006年05月28日

昨年に続き、敵地で読売三タテ

[ 野球 ]

 今日は夜に用事があったので、唯一のナイターだったマリーンズ戦のみ観戦できませんでした。
 したがって、携帯観戦となった東京ドームの読売‐マリーンズ戦は西村投手と渡辺俊介投手が先発。西村投手と言えば高卒時のドラフトでマリーンズが指名の意向を示したところ、強硬に読売希望を主張。それでも編成が指名しようとしたところ、就任したてのバレンタイン監督が「そのような選手は獲るな」と命じたといういわくのある選手です。
 初回、マリーンズは1死2塁を、読売は無死1・2塁をともに逃します。

 続く2回表、マリーンズは今江選手の二塁打などで好機を作り、平下選手の併殺崩れで先制しますが、その裏に小坂選手に適時打を喫して同点に。さらに4回に今江選手の4号2ランで勝ち越すも、5回裏に渡辺俊投手が李選手に2試合連続となる12号2ランを喫して再び追いつかれます。
 こうして昨日同様、接戦で終盤に入りますが、7回表に読売二番手の林投手から福浦選手が4月19日以来となる2号ソロを放ってマリーンズが勝ち越します。福浦選手は連日の勝ち越し打を放っています。
 渡辺俊投手は6回まで9安打3四球と本調子にはほど遠いものの、前マリーンズの選手以外には打点を許さず3失点。そして7回は加藤投手と神田投手、8回は藤田投手が無失点に抑えます。
 そして9回表、読売は1点負けていながら豊田投手を投入しますが、先頭の堀選手がいきなり4号ソロを放ちます。さらに二死から大塚選手に二塁打が出て、今江選手の本日四安打目となる適時打などでこの回、計3点とダメ押しします。
 その裏、セーブがつかない局面になりましたが予定通り小林雅英投手が登板。相手の早打ちに助けられて、「きっちり4人」ならぬ「わずか4球」で四番から始まる打線を3人で抑え、マリーンズが7対3で勝っています。
 これでマリーンズは貯金が10に。また、東京ドームでの対読売連勝を6としています。読売は、3連戦で9得点中、前マリーンズ選手が5打点と、補強の効果はありましたが、及びませんでした。観客数は4万5千6百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対タイガースは松永投手とオクスプリング投手が先発。ライオンズが序盤で2点リードしますが、4回に失策で1点を返した後、24日に続いて1番DHでスタメン登場となったスペンサー選手が、前回に続いての2号3ランを放って逆転します。しかし5回に内野安打で出た福地選手が盗塁し、片岡選手の適時打で1点を返し、さらにカブレラ選手の適時打で同点となります。
 その後は8回から登板の藤川投手が6者連続三振を達成するなど、ともに継投陣が抑え、延長に入ります。そして10回裏にこの回から登板の久保田投手が1死2塁から中島選手に左翼越えのサヨナラ適時打を喫し、ライオンズのサヨナラ勝ちとなりました。観客数は3万6千3百人ほどでした。
 旭川のファイターズ対スワローズ戦は金村投手と石井一投手が先発。かなりの雨の中での試合開始でした。初回に宮出選手の適時打で今日もスワローズが先制しますが、2回に鶴岡選手の2号2ランでファイターズが逆転します。金村投手は、2回から6回まで3安打と立ち直りましたが、7回に無死から下位打線に連打され、犠打と青木選手の犠飛で同点となります。
 石井一投手も、2回以降は3安打無失点に抑え、2対2で8回裏となります。ところが、この回、スワローズ守備陣が大乱調。先頭の新庄選手の二塁フライが失策で出塁を許したのをきっかけに、失策と四球で1死満塁に。ここで、この回3人目となる松井投手がマウンドに上がりますが、代打の小田選手に対していきなり暴投。なんと無安打1四球でファイターズが勝ち越しました。
 そして、9回はマイケル中村投手が三人で抑えて試合終了。3対2でファイターズが勝ち、スワローズの連勝を止めています。観客数は2万2千6百人ほどでした。
 福岡のホークス対ドラゴンズは杉内投手と小笠原投手が先発。初回に松中選手の適時打でホークスが先制しますが、5回に追いついたドラゴンズが6回にアレックス選手の8号2ランで勝ち越し。その後も継投陣を打ち込んで、終わってみれば9対1の圧勝でした。小笠原投手が完投勝利を挙げています。なお、8回には育成選手から一気に一軍登録となった西山投手が初登板しましたが、失策もあって3点を失うデビューとなっています。観客数は2万9千3百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ベイスターズは前川投手と秦投手が先発。初回に連打と失策で満塁としたベイスターズが併殺の間に先制し、2回には吉村選手の7号2ランで突き放します。直後に合併球団も的山選手の適時打で2点を返して1点差としますが、その後は好投する秦投手の前に封じられます。
 今日の前川投手は四球は少なかったのですが、5回途中まで8安打。佐伯選手に適時打を打たれたところで降板となりました。そして7回裏に北川選手の3号ソロで再び1点差となった直後の8回表に、村田選手の15号ソロと石井選手の2点適時打でベイスターズがダメ押し。9回は昨日打ち込まれたクルーン投手が先頭打者に安打されますが、後は抑えてベイスターズが7対4で勝ち、連敗を止めています。観客数は2万5千4百人ほどでした。
 なお、仙台のイーグルス対カープは雨で中止。明日、同球場で行われますが、全額子供料金で入場できるそうです。

2006年05月27日

終盤に競り勝って3連勝

[ 野球 ]

 東京ドームの読売対マリーンズは工藤投手と清水直行投手が先発。昨日はスタメン二塁が新人の根元選手でしたが、今日は左の工藤投手という事もあって堀選手がスタメン。そのため、両チームあわせて18人中11人が、「マリンの優勝記念碑に手形を残した人」となりました。さらに読売は1999年ホークス日本一時のエースと4番もスタメンに入れているわけです。
 試合のほうは初回、1死から堀選手と福浦選手が連打し、ベニー選手の適時打で昨日に続いて先制します。さらに3回はパスクチ選手の4号ソロが出て2点目を挙げます。
 清水直投手は、先頭打者に安打された後は9人連続で抑えました。しかし4回、先頭の鈴木選手の打球をダイレクトで取りに行ったベニー選手がそらして三塁打に。さらに続く二岡選手の遊ゴロを西岡選手が本塁に悪送球して1点を返され、さらに1死後に連続四死球で満塁になった後、内野ゴロの間に1点を返され、同点とされます。

 さらに5回には2死無走者から安打された後、李選手に右翼席上の壁に直撃する11号2ランを打たれ、勝ち越されます。直前のマリーンズの攻撃では小坂選手の美技がありましたし、この5回の攻防は「昨年の優勝メンバー大活躍」と言えるでしょう。清水直投手は6回まで投げて5安打3四死球で4失点・自責2。球数は118球でした。
 一方、昨年のマリーンズ戦はいずれも序盤KOだった工藤投手ですが、今日はこの時点で勝ち投手の権利を獲得。しかし7回1死からサブロー選手が1ヶ月と1週間ぶりとなる4号ソロを左翼席に放って1点差に。そして8回には二番手の久保投手に対し、先頭の堀選手が安打し、続く福浦選手が右翼線方面に二塁打を放って2・3塁とした後、ベニー選手に犠飛が出てついに同点に追いつきます。
 マリーンズは7回から登板の加藤投手が2回を無失点に抑え、9回から登板の藤田投手も先頭打者に安打されるも牽制で刺し、三者凡退に抑え、マリーンズとしては交流戦で早くも4度目となる延長に入ります。
 そして10回表、読売4番手の福田投手が先頭の西岡選手に四球。続くは代走から入った根元選手。福田投手とは昨年まで東北福祉大で一緒にやっていました。サインを確認する根元選手を見た解説の星野仙一氏は「ここは絶対バントに決まっているでしょうに」と言っていましたが、ベンチの作戦はヒットエンドラン。これが見事に決まり、無死1・3塁に。同期対決は根元選手の勝利となりました。そして続く福浦選手の本日三本目の安打が貴重な勝ち越し適時打に。さらに続く延長戦に強いベニー選手も適時打を放ち、2点を勝ち越します。
 その裏は小林雅英投手が登板。得意の「きっちり4人」で抑え、18セーブ目を挙げています。これでマリーンズは連敗後の3連勝。観客数は4万5千9百人ほどでした。
 ところで、今日は最初はG+を見ていたのですが、アナウンサー氏が物を知らなさすぎ。一度ならず、「小坂選手は怪我で西岡選手にレギュラーを奪われ、新たな働き場所を探して読売に行った」などと言っていました。確かに、一昨年に小坂選手が怪我した事は、西岡選手が台頭した要因の一つになっています。しかし、昨年のマリーンズは「二遊間三人制」。確かに、小坂選手は規定打席に届きませんでしたが、堀選手を含めた三人がレギュラーだったわけです。しかも、そんな事を言っている間に、小坂選手を紹介する画面では「2005年ゴールデングラブ」という表記が出ていました。レギュラーを奪われてゴールデングラブを獲得、というのは意味不明です。ついでに言うと、小坂選手は金銭トレードですから、「新天地を求めた」などという事もありません。あまりのひどさに、途中からNHKに切り替えてしまいました。まあ、この局は数年前のオールスターに小坂選手が出た時に「ロッテオリオンズの小坂」と言ったアナウンサーもいるわけですから、それがこの局の水準なのかもしれませんが・・・。
 なお、昼にタイガースが勝ったため、セリーグは首位が交代しています。

 福岡のホークス対ドラゴンズは寺原投手と朝倉投手が先発。初回に福留選手の適時打でドラゴンズが先制すると、同点で迎えた3回には福留選手の12号ソロで勝ち越します。その後、ズレータ選手の12号逆転2ランが出てホークス1点リードでむかえた5回表、走者を二人置いてまたも福留選手が逆転の2点適時三塁打を放ちます。次に二塁打が出ればサイクルでしたが、その四打席目は三振でした。
 朝倉投手は7回を3失点に抑え、後は平井投手と岩瀬投手の必勝継投で4対3でドラゴンズが勝利。福留選手が全打点を挙げています。観客数は2万7千人ほどでした。
 神戸の合併球団対ベイスターズは平野佳投手と門倉選手が先発。ベイスターズ3点リードで迎えた9回裏から登板したクルーン投手が乱調で、合併球団が逆転サヨナラ勝ち。6失点ながら完投した平野佳投手が5勝目を挙げています。観客数は2万3千5百人ほどでした。

 デーゲームは3試合。所沢のライオンズ対タイガースは西口投手と江草投手が先発。昨日、松坂投手の快投の前に抑えられたタイガース打線ですが、今日も西口投手の前に抑えらます。しかし、対する江草投手も好投。序盤は毎回のように得点圏に走者を進めますが、得点を与えません。そして、中盤からは尻上がりに調子を上げていきます。
 そして迎えた8回表、2死無走者から赤星選手が歩くと、続く檜山選手が適時二塁打を放ち、先制するとともに、タイガースに15イニングぶりの得点をもたらします。さらに金本選手にも適時打が出て、2対0とします。後は藤川投手と久保田投手の継投でライオンズ打線を完封リレー。タイガースが連敗を止め、また夜の結果により首位に立っています。観客数は3万3千人ほどでした。
 札幌のファイターズ対スワローズは江尻投手と藤井投手が先発。初回、リグス選手の12号ソロでスワローズが先制すると、2回に2死1・3塁から米野選手からの三者連続適時打でスワローズが追加点。江尻投手は、青木選手とリグス選手にはいずれも追い込んでからの適時打で、この回で降板となり、試合後に二軍降格を言われたそうです。
 藤井投手は5回まで1安打投球。6・7回と続けて満塁の危機を作りますが、いずれも凌ぎ、7回まで無失点で降板します。一方、ファイターズも二番手の鎌倉投手・三番手の武田勝投手が好投。二人合わせて3回から9回まで3安打無四球でスワローズ打線を封じますが、打線が抑えられ、そのまま4対0でスワローズが勝っています。観客数は2万5千2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対カープは一場投手とダグラス投手が先発。新井選手の7号ソロで先制したカープが本塁打攻勢で4回までで4対1とし、一場投手をKOします。イーグルスの二番手はマリーンズから移籍したばかりの川井投手。2回を無安打に抑えます。すると6回裏に沖原選手の適時二塁打で2点差とし、さらに2死1・2塁からフェルナンデス選手に2試合連続・仙台では4試合連続となる11号3ランを放って逆転します。
 そして7回表の守備の際に野村監督はイニング途中でなぜかカツノリ捕手を藤井捕手に代えます。するとその裏、先頭の打席に入った藤井捕手が今季1号ソロを。これが結果的には決勝点となりました。
 イーグルスは7回は小倉投手が抑え、8回は河本投手が登板。ところが安打と失策で無死1・2塁とし、前田選手に適時二塁打が出て1点差となり、なお無死2・3塁となります。ここでイーグルスは守護神の福盛投手を投入。この危機を内野ゴロ二つと三振でしのぎ、さらに9回も内野安打のみの無失点に抑え、8セーブ目を挙げています。
 川井投手は移籍後初登板で、1年10ヶ月ぶりとなる今季初勝利。フェルナンデス選手・福盛投手とともにお立ち台に上がっています。また、イーグルスは連勝で交流戦初のカード勝ち越し。観客数は1万2千6百人ほどでした。

2006年05月26日

投・打・走とも冴えて快勝

[ 野球 ]

 東京ドームの読売対マリーンズはパウエル投手と小林宏之投手が先発。初回、西岡選手が四球で歩くと、二塁、さらには三塁に盗塁します。そして福浦選手の内野安打の間に生還し、無安打でマリーンズが先制します。その裏、失策で出した走者を小坂選手の進塁打で2塁に進まれ、二岡選手の適時打で同点に。しかし、1死1塁から李選手を併殺に打ち取り、小林宏投手は同点で止めます。
 そして3回表、2死無走者から今季初の二番に入ったフランコ選手・福浦選手の連打で1・2塁とし、一昨日に続いて二度目の四番に入った大松選手が右翼席に6号3ランを放ち、勝ち越します。大松選手は一昨日は3安打で今日は3打点、四番の期待にしっかり応えています。

 そして5回は先頭の小林宏投手が交流戦通算4試合連続となる安打で出塁すると、西岡選手とフランコ選手の連打で満塁にした後、福浦選手の適時打で中押し点。さらに大松選手の一塁ゴロを李選手が悪送球してこの回計3点を挙げ、今期無敗のパウエル投手をKOします。
 一方、小林宏投手は2回以降は毎回走者を一人ずつ出すものの、6回まで3安打3四球で1失点。7回に鈴木選手に今季1号本塁打を喫するなど、調子はあまり良さそうではありませんでしたが、読売打線を抑えます。そして8回に1番からの打順でこの試合初の三者凡退に抑え、9回も1安打されたものの、5安打3四球の2失点完投。無傷での4勝目を今季二度目の完投で飾っています。昨年MVPの勢いそのままに交流戦通算7連勝。観客数は4万4千人ほどでした。

 所沢のライオンズ対タイガースは松坂投手と福原投手が先発。前回、勝ったものの7失点した松坂投手ですが、今日は今季最高とも言える投球。4回まで無安打投球を見せます。一方、打線は3回に中島選手の適時打、4回に中村選手の4号ソロなど中盤に3点を取ります。
 松坂投手は5回に連打されて無死2・3塁としますが、そこから三者連続三振。その後も三振の山を築き、9回を3安打1四球14奪三振で完封勝利を挙げ、ライオンズが3対0で勝っています。観客数は2万4千1百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対スワローズは橋本投手とゴンザレス投手が先発。外国人枠の関係で、昨日無安打無得点のガトームソン投手は登録抹消となっています。初回にスワローズがいきなり3連打で2点を先制し、その後も3・7回に1点ずつ取ります。ゴンザレス投手は初回に1点を失ったものの、8回まで6安打無四球。ところが9回に連打で無死1・2塁となったところで降板して木田投手が登板。ファイターズもそこから適時打2つで1点差まで迫りますが、最後は何とか木田投手が凌いで4対3でスワローズが勝っています。観客数は2万1千7百人ほどでした。
 福岡のホークス対ドラゴンズは斉藤和投手と山本昌投手が先発。3回でホークスが暴投で先制しますが、7回まで両チームあわせてその1点のみ。そして8回に1死1・2塁でここまで1失点の山本昌投手を交代させますがこれが裏目に。二番手の岡本投手が四球で満塁とした後に適時打二つで4点を追加されました。斉藤和投手は4安打2四球で完封して6勝目。観客数は2万3千7百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対カープはグリン投手と黒田投手が先発。昨日、無安打無得点を喫したイーグルスですが、今日は2回に先制された直後に礒部選手の2号ソロで追いつき、4回にはフェルナンデス選手の10号満塁本塁打で早くも8点を取り、黒田投手を早々とKOします。一方、グリン投手は4回まで7安打ながら2失点。大量援護もあって次の回を抑えれば来日初勝利でしたが、なぜかここで降板。試合後の野村監督の談話によると、球数が80球近くになったので自ら降板したとの事でした。そしてこのリードを吉田投手・谷中投手らの継投で守り、イーグルスが10対2で快勝。吉田投手が今季初勝利を飾っています。観客数は1万1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ベイスターズは川越投手と三浦投手が先発。川越投手が8回を5安打無失点に抑えて5勝目。なぜか9回は大久保投手でなく、加藤投手と菊地原投手の継投でした。合併球団が2対0で勝ち、9連敗後の3連勝となっています。観客数は1万4千5百人ほどでした。

2006年05月25日

2006/5/25の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

接戦を制し、対タイガース初勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対タイガースは久保投手と下柳投手が先発。この組み合わせは2週間前の甲子園と同じで、その時は、久保投手が序盤で失点して敗戦投手になっています。しかし今日の久保投手は立ち上がりから好投。4回まで死球1つだけで全て三者凡退に抑えます。一方、打線は3回に下位で好機を作り、タイガースの守備ミスもあって1死満塁としますが、ここで堀選手が併殺打を打ってしまい、得点できません。
 しかし続く4回、福浦選手の内野安打とベニー選手の四球で無死1・2塁とすると、昨日好機で二度三振の里崎選手が、約1ヶ月ぶりとなる3号3ラン。昨日の汚名返上の一発でマリーンズが先制します。

 直後の5回表に久保投手は浜中選手の適時二塁打で1点を返され、なお無死2塁となりますが、後続を断ちます。
 久保投手は7回を3安打1死球で1失点。一方の下柳投手も3ランこそ打たれたものの、マリーンズ打線をその3点のみに抑え、8回を投げきります。
 マリーンズは8回は藪田投手が二塁打を一本打たれるも抑え、9回は当然ながら小林雅英投手が登板。ところが、先頭の檜山選手にいきなり安打されると、続くシーツ選手は中堅手の頭を越える適時三塁打に。犠飛でもボテボテの内野ゴロでも同点、という危機を迎えます。そして続く金本選手の打球は中前に抜けそうな当たり。ところがこれを、この回から守備固めで入っていた根元選手が飛びついて取り、二塁ゴロに。さらに浜中選手は内野ゴロで2死に。そして片岡選手には右翼線にあわや同点適時二塁打というファウルを二つ放たれますが、最後は三振に打ち取って試合終了。3対1でマリーンズが勝ち、5戦目にて今季タイガース戦初勝利となっています。
 観客数は今季2番目の入りとなる2万8千597人。昨年はタイガースと読売戦では超大幅値上げを刊行したため、三連戦の平均は2万人を切りましたが、今年はさほど値上げがなかったため、天気のいい本日はこの大入りでした。来年はぜひ、タイガース戦も読売戦も通常料金でやってほしいものです。

ガトームソン投手、ノーヒットノーラン達成

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対イーグルスはガトームソン投手と愛敬投手が先発。スワローズは初回にラミレス選手の犠飛とラロッカ選手の13号2ランで3点を先制します。一方、ガトームソン投手は初回に失策で走者を出したものの、後は無安打投球。一方打線は5回にラミレス選手の8号2ラン、6回にはガトームソン投手自らの適時打と追加点を挙げて6対0とします。
 6回に塁上に残ったガトームソン投手ですが、その疲れもなく7回は中軸を三者連続三振。8回も三者凡退に抑えて9回表のマウンドに上がります。

 先頭の代打・吉岡選手は二塁ゴロに。続く、先月に無安打無得点を阻止(?)した鉄平選手も中飛に。中堅手は俊足の青木選手ですが、緊張のせいか、かなり慌てた足取りでした。そして続く高須選手も初球を打って左飛に。守備固めで入った飯山選手は一度後退した後に前進しましたが、何とか取って試合終了。ガトームソン投手が無安打無得点を達成し、スワローズが6対0で勝ちました。
 ガトームソン投手は日米を通じて初の完投。それがいきなりこの大記録になったわけです。スワローズの無安打無得点と言うと、1995年のブロス投手と1997年の石井一投手が記憶に残っています。ともに追ってくる相手に直接食らわせ、優勝を確定させる無安打無得点試合でした。その時のスワローズはいずれも野村監督で古田捕手でした。それ以来のスワローズの無安打無得点試合の時、野村監督は相手球団で、古田捕手は「監督兼任二番手捕手」になっているのですから、時の流れというのは面白いものです。観客数は1万4千3百人ほどでした。

 東京ドームの読売対ファイターズはグローバー投手と八木投手が先発。6回に稲葉選手の適時打でファイターズが先制し、新庄選手の犠飛と木元選手の適時二塁打で計3点を挙げます。八木投手は6回まで2安打無四球。7回に1点を失ってマウンドを降りるも、8回に稲葉選手のダメ押しとなる7号2ランが出て、ファイターズが5対2で勝利。八木投手は防御率1位を守り、勝数でも1位に並んでいます。観客数は4万1千3百人ほどでした。
 福岡のホークス対ベイスターズは神内投手と土肥投手が先発。三試合連続スタメンで三番に入った大道選手が攻守に活躍。また、久々スタメンの松田選手も3安打2打点と起用に応えます。投げては神内投手が怪我で緊急降板したものの、継投陣がベイスターズ打線を9回の1点のみに抑え、5対1でホークスが勝っています。観客数は2万7千1百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ライオンズは佐藤充投手と宮越投手が先発。初回に3点を先制したドラゴンズが着実に追加点を挙げます。一方の佐藤充投手は、9安打3四死球でほぼ毎回走者を出しましたが、ライオンズの拙攻もあってプロ初完封。9対0でドラゴンズが勝ち、連敗を止めています。観客数は2万5千5百人ほどでした。
 広島のカープ対合併球団は大竹投手と吉井投手が先発。4・5回に合併球団が3点を取り、吉井投手は7回途中まで無失点。継投陣が1点を失ったものの、最後は大久保投手が抑え、3対1で合併球団が勝っています。観客数は1万1千6百人ほどでした。

2006年05月24日

降雨コールドで連敗

[ 野球 ]

 今日も完全携帯観戦。その代わりに嫁さんは昨日・今日とマリンに行っていたので、明日あたりめもちょうに見物記が載るかと思われます。
 その千葉でのマリーンズ対タイガースは成瀬投手と杉山投手の先発。雨のため30分遅れの18時45分開始でした。ともに先発の左右が代わったため、マリーンズは6人、タイガースも3人を入れ替え。昨日打点を挙げた選手が全てスタメン落ちしていました。また、大松選手がプロ初のスタメン四番に抜擢されています。
 成瀬投手は初回の1死3塁は中軸を抑えて凌ぎましたが、2回にいきなり連打で先制され、さらに暴投で2点目が入った後、1番DHでスタメンのスペンサー選手の1号2ランで一挙4点を失います。
 3回裏、マリーンズは9番の渡辺正選手から3連打した後、福浦選手に2点適時打が出て、さらに抜擢に応えた大松選手の2打席連続安打で無死満塁とします。すると天気の事もあり、タイガースは早くも2番手の能見投手を投入。これが功を奏し、三者連続三振で逆転機を逸します。

 マリーンズも4回から登板の神田投手が好投してタイガース打線を2回で1安打に抑えます。そして5回裏、2死無走者から4番・大松選手の猛打賞となる安打からフランコ選手・ベニー選手の連打で再び満塁としますが、里崎選手がこの試合二度目の2死満塁での三振に。そして花火が終わった直後に雨が強くなり、そのまま4対2でコールドとなってしまいました。
 これで交流戦ではタイガースに4連敗。早くも負け越しが決まりました。甲子園で2連敗した後にマリンで連敗でしかも最後はコールドと、ちょうど昨秋の日本シリーズを逆にしたような感じです。観客数は2万1千5百人ほどでした。
 なお、昨日の事ですが、川井投手とイーグルスの新里捕手のトレードが決まりました。川井投手といえば、一昨年の合併反対署名の時に握手してもらっただけに、移籍はちょっと寂しいものがあります。一方の新里捕手ですが、2004年に近鉄バファローズに入団し、翌年にイーグルスで今年がマリーンズと、入団から3年連続で移籍という珍しい記録を達成。ぜひともマリーンズには定着してほしいものです。

 福岡のホークス対ベイスターズは和田投手と那須野投手が先発。2回に松中選手の11号ソロでホークスに先制された後は那須野投手も好投しましたが、6回に四球三つと犠飛と無安打で追加点。7回にベイスターズが追いつきましたが、直後に山崎選手の適時打で勝ち越したホークスが8回にも3点を追加し、6対2で勝っています。二番手の藤岡投手がプロ初勝利。観客数は2万6千3百人ほどでした。
 なお、ホークスは「育成選手」で獲得した西山投手と小斉投手を支配下選手登録。ともに二軍でトップクラスの成績をおさめているそうなので、順当と思えるのと同時に、「最初から普通に契約しておけば」という気もします。年俸こそ最低保障の440万円に「倍増」したものの、契約金はゼロとの事。もし一軍でも活躍したら、契約金分も含めた年俸アップをしてほしいものです。
 名古屋のドラゴンズ対ライオンズはマルティネス投手とギッセル投手が先発。出遅れながらの来日初登板のギッセル投手は初回に内野安打と四球二つで二死満塁にしましたが、2回から6回まで全て三者凡退。一方、ギッセル投手は打っても3回に安打を放ち、先制のホームを踏みます。その後も点を重ねて7回表で5対0に。そこからドラゴンズも反撃しましたが、最後は小野寺投手が抑え、5対4でライオンズが勝っています。観客数は2万5千2百人ほどでした。
 広島のカープ対合併球団は佐々岡投手とオバミュラー投手が先発。村松選手の先頭打者本塁打などで合併球団が3点を先制。一方、オバミュラー投手は6回を前田選手の7号ソロのみに抑え、来日初勝利。7対2で合併球団が勝ち、連敗を9で止めています。観客数は1万3千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ファイターズは内海投手とダルビッシュ投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万1千9百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対イーグルスは雨で中止でした。

2006年05月23日

檜山選手の決勝本塁打で連勝止まる

[ 野球 ]

 今日も完全携帯観戦。千葉のマリーンズ対タイガースは小野投手と井川投手の先発で、1対1でむかえた11回表に2番指名打者の檜山選手が藪田投手から決勝となる2号ソロを放ち2対1でタイガースが勝利。マリーンズの連勝は9で止まりました。逆にタイガースは首位に0.5ゲーム差に迫ってます。ぜひとも今週後半には首位に立ってほしいものです。観客数は1万9千7百人ほどでした。

 東京ドームの読売対ファイターズは西村投手とリー投手の先発。序盤で小刻みに得点したファイターズが5対3で勝利。観客数は4万1千1百人ほどでした。
 広島のカープ対合併球団はロマノ投手とデイビー投手の先発でカープが12対4で勝利。ロマノ投手は今季初勝利。合併球団は9連敗となっています。観客数は9千7百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ライオンズは川上投手と涌井投手の先発。移籍1年目で1番に入った福地選手の3塁打と本塁打などがあり、ライオンズが4対1で勝っています。観客数は2万5千4百人ほどでした。
 福岡のホークス対ベイスターズは新垣投手と高宮投手が先発。初回に多村選手の4試合連続となる6号ソロなどで先制したベイスターズ5対2で勝っています。新垣投手は今季初黒星。観客数は2万4千6百人ほどでした。
 長野のスワローズ対イーグルスは石川投手と山村投手が先発。3回に4点を先制したスワローズが、その後も得点を積み重ねて13対4で勝利。観客数は1万2百人ほどでした。

2006年05月22日

タイガース、合併球団を3タテ

[ 野球 ]

 今日は金曜の試合が雨で流れた甲子園のタイガース対合併球団戦のみが行われました。先発はオクスプリング投手と前川投手。昨年、タイガースに所属してウエスタンで防御率1位を取った前川投手は「凱旋登板」となります。
 初回、2安打と犠飛で合併球団が先制しますが、その裏、赤星選手が四球→盗塁→内野ゴロで3塁に進み、シーツ選手が犠飛と、タイガースが無安打で追いつきます。シーツ選手は6試合連続打点です。

 そして3回、先頭のオクスプリング投手が二塁打で出塁し、赤星選手の適時打で勝ち越します。オクスプリング投手は交流戦に入ってから3試合連続安打・得点と打撃も好調です。追いつかれた直後に前川投手は四球を連発し、この回限りで降板となりました。そして合併球団二番手のユウキ投手に対し、4回には鳥谷選手の3号ソロ、5回には不振が続く今岡選手の6号3ランと着実に追加点を挙げます。
 この大差のため、今日のタイガースは主力救援陣を温存。太陽投手が2回を、そして最後は前川投手と交換でタイガースに来た相木投手が古巣相手に最後を締め、8対2でタイガースが快勝してます。
 これでタイガースは合併球団を3タテにし、試合のなかった首位読売とのゲーム差を1.5としています。一方の合併球団は8連敗となりました。観客数は3万3千人ほどでした。

2006年05月21日

犠飛3つで逆転勝ちして9連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ドラゴンズは渡辺俊介投手と小笠原投手が先発。今月まだ勝ち星のない渡辺俊投手ですが、今日の立ち上がり、1死からポテン安打と四球で1・2塁とし、ウッズ選手とアレックス選手に連続適時打を喫し、あっさり2点を先制されてしまいます。しかし、そこからは立ち直り、2回以降は、ドラゴンズ打線を翻弄します。
 一方、打線は2回まで小笠原投手相手に安打が出ません。3回にパスクチ選手の右翼への飛球が「三人お見合い」となって二塁打になりますが、得点には結びつきません。
 しかし四回、福浦選手が歩いた後、里崎選手の右翼への飛球を福留選手がグラブに当てて落として二塁打となり2・3塁に。ここでベニー選手に犠飛が出てまず1点を返します。

 続く5回、1死から9番に入っている堀選手が右翼へ飛球を放つと、今度は福留選手が体に当てて落としてまた二塁打に。何とここまでマリーンズは3安打のみで、それがいずれも右翼への二塁打。しかもいずれも福留選手の守備が原因となっています。続く西岡選手が三遊間を抜く、この試合マリーンズ初の「クリーンヒット」で1・3塁とし、今江選手の犠飛で同点に追いつきます。
 そして続く6回、1死からベニー選手が安打で出塁し、暴投で2塁へ。さらにベニー選手は3塁に盗塁。右のサブロー選手が打席といえ、バッテリーの隙を完全について好走塁でした。これで楽になったサブロー選手はきっちり犠飛を打ってついに逆転。3イニング連続犠飛というのはかなり珍しいのではと思います。
 今月に入ってからの渡辺俊投手は、中盤に好投してもある回から四球をきっかけに突如崩れる、というパターンが続きました。そのため、好投が続いても昨年ほど安心して見ていられません。しかし、今日は終盤に入ってからも四球を出しません。結局、初回こそ2点を取られたものの、2回から8回までは3安打無四球とほぼ完璧にドラゴンズ打線を抑えました。
 そして9回は小林雅英投手が登板。試合前にV社による新リリーフカーの授与式があり、小林雅投手が藤田投手・藪田投手とともに出場しましたが、その新車は6月から登場という事で、従来の車での登場となりました。
 その小林雅投手ですが、いきなり先頭のアレックス選手に二塁打を打たれ、続く「ピンチバンター」の川相選手に犠打を決められ、1死3塁と犠飛で同点の場面を作られます。しかし、続く森野選手を三振に打ち取り、2死から登場の代打・立浪選手も中飛に打ち取って試合終了。終わってみれば十八番の「きっちり4人」でした。
 ヒーローインタビューは渡辺俊投手と小林雅投手が登場。渡辺俊投手は開口一番「疲れました」と一言。勝ち星から遠ざかっていただけに実感がこもっていました。一方、小林雅投手は「きっちり4人」の事を自ら言及し、「打ち取れる打者をチョイスしているから」と言っていました。
 これで9連勝。ファイターズ・ライオンズがともに負けたため、2位とのゲーム差は2となっています。観客数は今季2番目の入りである2万8千107人でした。なお、この試合終了の約8時間半後にスワローズが敗れたため、パリーグのみならず、交流戦での首位にも立っています。

 甲子園のタイガース対合併球団は江草投手と平野佳投手が先発。1回裏、失策がらみで好機を作ったタイガースがシーツ選手の5試合連続打点となる適時打で先制し、さらに檜山選手の適時打、そして鳥谷選手の投ゴロが「追いタッチ」の形で適時内野安打になり、防御率1点台の平野佳投手に対していきなり3点を先制します。
 江草投手は4回まで2安打無四球と好投しましたが、5回1死から突如乱れて三者連続四球。そこで2点適時打を喫し、1点差に迫られます。しかし6回、前の回から登板の三番手・菊地原投手に対し、2死から安打で好機を作ると、投手の打順に浜中選手が代打で登場。合併球団は右の浜中選手に対し菊地原投手を続投させますが、これが裏目に出て、左翼ポール際に、約1ヶ月ぶりとなる2ランを放って貴重な追加点。その後、能見投手が1点を返されますが、最後は藤川投手と久保田投手で逃げ切って5対3でタイガースが勝っています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 広島のカープ対ファイターズはダグラス投手と金村投手が先発。2回に栗原選手の8号、3回には嶋選手の6号と2ラン2発でカープがリードします。5回まで1安打に抑えられていたファイターズも6回に小笠原選手の7号ソロなどで2点差に迫りますが、直後に前田選手の5号ソロで突き放したカープが最後には6対2で勝っています。ファイターズは交流戦初のカード負け越しとなっています。観客数は2万7千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ライオンズは門倉投手と松永投手が先発。新人の松永投手はプロ初登板初先発です。初回、死球と失策の後、佐伯選手の適時二塁打でベイスターズが先制し、続く多村選手に3試合連発となる5号2ランが出て一挙4点を先制。その後も点を重ね、4回途中で松永投手をKOして7対0とします。久々の先発となった門倉投手は5回を無失点。その後失点したものの、継投陣が抑え、9対5でベイスターズが勝っています。観客数は1万8千8百人ほどでした。

 ナイターで行われた神宮のスワローズ対ホークスは石井一投手と杉内投手が先発。石井一投手は制球が悪く、初回は3四球で満塁に。ここは凌ぎましたが、3回二死無走者から連続四球を出し、ズレータ選手がチーム初安打となる11号3ランを右翼席に叩き込み、ホークスが先制します。一方、杉内投手は5回まで3安打無失点ですが、6回二死無走者から連打と四球で満塁とし、宮本選手の2点適時打で1点差に迫ります。
 直後にホークスが松中選手のあわや本塁打というフェンス直撃の二塁打で勝ち越しますが、その裏、先頭の青木選手が二塁打を放ち、1死後の内野安打で1・3塁に。続くラミレス選手の打席で藤岡投手の球は本塁ベース近くで大きくはねます。これを見て青木選手は本塁突入をはかりますが、跳ねたボールは真上に上がっており、タッチアウト。直後にラミレス選手が安打し、暴投の間に二塁に進んでいた三木選手が生還して1点差となっただけに不運なプレーでした。
 そしてともに投手をつないで迎えた4対3でむかえた9回裏、先頭の青木選手が四球であるいて盗塁。リグス選手の安打は当たりが良すぎて1・3塁となり、その後内野ゴロと敬遠で1死満塁に。ところが続くラロッカ選手の打席で馬原投手が暴投し、スワローズが同点に。さらに敬遠で1死満塁とサヨナラの絶好機になりますが、ここは馬原投手が踏ん張り、宮出選手を三球三振にするなど、連続三振で切り抜けます。
 これで延長戦に入り、同点のまま迎えた12回表、七番手の吉川投手から先頭のズレータ選手が二塁打を放ち、犠打で進塁。そして二死後に途中から入っていた山崎選手が右前に弾き返してホークスが再び勝ち越し。さらに走者がたまった後、大村選手が右越の2点適時打を放って、計3点を勝ち越しました。
 その裏、6番手の佐藤投手からスワローズもいきなりの3連打で無死満塁と、一発出れば逆転サヨナラの好機を作りましたが、そこからリグス選手・三木選手、さらにはラミレス選手が倒れ、試合終了。ホークスが7対4で勝ちました。スワローズは交流戦の首位から陥落しています。観客数は2万1百人ほどでした。
 ところでこの試合、大学野球が長引いた関係で18時50分と30分遅れて開始。それにこの延長12回のため試合時間は5時間22分、そのため終了時刻は0時12分。仮に私が最後まで観戦していたら、もう家に帰れませんでした。もちろん、5時間を越える試合というのは稀ですが、実際にこういう事もあるわけです。大学野球の伝統とのかねあいもあるので、いろいろ調整は大変だと思いますが、このような事が起きないような方策をとってほしいものだと思いました。
 仙台のイーグルス対読売は有銘投手とパウエル投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万2百人ほどでした。

2006年05月20日

8連勝で単独首位に

[ 野球 ]

 津田沼パルコで当たったタダ券を使ってマリンスタジアムにマリーンズ対ドラゴンズ戦を見に行きました。場所はSS席のネット真後ろで後ろから二番目でした。この近辺はシーズン予約が多いのか、上席にかかわらず空席がかなりありました。我々の座った前の列も人がいなかったのですが、試合が始まってしばらくすると、ブログでも大人気の今江選手の奥さんがお子さんを抱っこしてそこに座りました。どうやら、関係者は空席があれば好きに座れるようです。ちなみにその昨日のサヨナラのヒーローである今江選手でしたが、今日は休養日なのか最後まで出番がありませんでした。
 また、今日はドラゴンズのマスコット3体に加え、ナゴヤドームのチアガールである「チアドラ」もマリンに来てダンスを披露。また、5回裏のグランド整備時には、「マスコット対抗のベースランニングリレー」も開催されました。
 試合のほうは清水直行投手と朝倉投手が先発。初回はともに2死から二塁打を打たれ、2回は三者凡退、3回は無死から走者を出すが後続を抑えると、3回まで、非常に似たような投球内容で序盤は0対0で終わります。

 続く4回表、清水直投手は3番から始まる打線から簡単に二死を取ります。ところが続くアレックス選手は左翼方向に大飛球。行ったかとも思いましたが、最大14mの本塁方向の強風のおかげでベニー選手のグラブにおさまり三者凡退となります。
 その裏、マリーンズは1死から大松選手が三振しますが、この球が大きくそれます。一瞬、「バットを止めた」みたいなアピールを動作でしていた大松選手ですが、この捕逸を見てスタート。一気に二塁に達する「振り逃げ二塁打」となります。続く平下選手が本日二本目の安打を左前に落として1・3塁に。渡辺正選手の内野ゴロで三塁走者がアウトになって2死1・2塁に戻りましたが、続く西岡選手の一塁ゴロをウッズ選手がミットに当てて後ろに弾く失策。その間に二塁走者の平下選手が一気に生還し、マリーンズが先制しました。
 続く5回裏、先頭の福浦選手が二塁打で出塁すると、ベニー選手が一・二塁間を抜いてつなぎ無死1・3塁に。ここでフランコ選手が二塁手の左をギリギリで抜く適時打を放って2点目を挙げ、なお無死1・2塁とします。
 するとベンチはまず橋本選手に犠打で1死2・3塁に。さらに続く大松選手は初球をスクイズ。捕手前に転がり、ベニー選手は生還。なんとバント二つで3点目を奪いました。
 清水直投手は、5回に安打と四球で2死2・3塁として井端選手を迎えますがこれを抑え、7回の2死1・2塁も代打・高橋光選手を抑え、得点を許しません。そして8回裏、2死1塁からスタメン三塁の渡辺正選手が右中間を抜く適時三塁打を放ち、続く西岡選手も左翼頭を越える二塁打でダメ押しの2点を挙げます。
 9回表は4番からでしたが、清水直投手の調子は衰えず、簡単に二死を取ります。そして最後は昨年のマリンで打ち込まれ、今日も2安打と相性の悪い井上選手を三振に打ち取って試合終了。4安打3四死球の今季初完封で4勝目を挙げました。
 これでマリーンズは8連勝。ファイターズが敗れたため、単独首位となっています。また、試合終了後は先週に続いてステージでバレンタイン監督がファンとダンスを披露。さらに、幕張メッセで興業を行う予定がある新日本プロレスのライガー選手も始球式に続いて登場。チアガールのボンボンを持って監督と踊っていました。観客数は2万3千3百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対合併球団は福原投手と川越投手が先発。今季初登板となった福原投手ですが、初回に四球を出した後、6回まで完璧に抑える無安打投球を見せます。対する川越投手も5回を2安打と投手戦に。そして6回裏、1死2塁からシーツ選手の3試合連続となる適時打でタイガースが先制します。
 ところが7回表、先頭のガルシア選手に初安打されると、続く中村選手が7号2ランを放って逆転。そのまま9回裏になり、合併球団は当然ながら大久保投手が登板。しかし先頭の金本選手が4号ソロを放ち、タイガースが追いついて延長となります。
 そして10回裏、五番手の萩原投手が四球を出した後、関本選手に頭部死球をぶつけ、危険球退場となります。ちょうどこの時マリンから帰宅してTVをつけたのですが、緊急登板の本柳投手からシーツ選手が左翼席に9号サヨナラ3ランを放ち、5対2でタイガースが勝ちました。シーツ選手は今週3試合で8打点。ちなみにチーム全体で9得点です。これで合併球団は6連敗となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 広島のカープ対ファイターズは黒田投手と江尻投手が先発。0対0で迎えた5回にカープが黒田投手のスクイズせ先制した後、連続本塁打で計4点を取ります。黒田投手は終盤に3点を取られましたが、完投で4勝目。観客数は2万1千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ライオンズは三浦投手と西口投手が先発。1・2回にソロ3本でベイスターズが3点リードします。そして4対1で迎えた7回裏、久々に一軍復帰の大沼投手が先頭の三浦投手を歩かせたのを筆頭に3四球で降板。このもらった好機にベイスターズは押し出しと適時打で4点を取ってダメ押し。さらにその途中で急に雨が降り、そのままコールドとなり、8対1でベイスターズが勝ちました。ライオンズは3試合連続の降雨コールドです。観客数は1万2千9百人ほどでした。

 ナイターは2試合。仙台のイーグルス対読売は一場投手と工藤投手が先発。初回にイーグルスが工藤投手の立ち上がりを攻めて2点を先制します。一場投手は3回に失策から1点を失いますが、5回まで3安打に読売打線を抑えます。ところが6回には李選手、7回には矢野選手とソロ2本で追いつかれてしまいました。
 工藤投手は6回3失点で降板。イーグルスは追いつかれた直後の7回裏に、久保投手から1死3塁から敬遠と四球で満塁としますが、リック選手が打ち取られます。
 一場投手は8回まで3失点ながら5安打無四球。ところが9回、李選手に本日初の四球を出すと、続く高橋投手が安打。小久保選手の犠打と四球で満塁とした後、矢野選手が勝ち越し適時打を放ちます。さらに二番手の河本投手が押し出し四球を出し、読売が2点を勝ち越します。
 ところがその裏、読売は豊田投手を投入しますが、鉄平選手と礒部選手の安打で1死1・2塁に。そして続くフェルナンデス選手が初球を左翼席に逆転サヨナラ3ランを放ち、6対5で勝ちました。イーグルスのサヨナラ本塁打は球団創設以来初めてです。観客数は2万1千人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ホークスは雨のため、18時50分の開始。先発は藤井投手と寺原投手でした。初回にラミレス選手の「風がなければ3ラン」という犠飛でスワローズが先制し、2回にもリグス選手の10号3ランで加点します。ホークスも中盤に反撃しますが、スワローズがそれ以上の追加点を挙げ、14対2で大勝しています。観客数は2万人ほどでした。

2006年05月19日

今季4度目のサヨナラ勝ちで今季初の7連勝

[ 野球 ]

 今日も完全に携帯観戦。千葉のマリーンズ対ドラゴンズは小林宏之投手と山本昌投手が先発でした。4試合連続無失点勝ち中のドラゴンズに対し、マリーンズ打線は3回まで走者が出せません。しかしながら、小林宏投手も初回に1安打されたものの、後は走者を許さない、という投手戦となります。
 そして4回裏、先頭の西岡選手が安打して初の走者を出すと、今江選手のバントが内野安打となり無死1・3塁に。ここで福浦選手が今季初犠打で走者を進めると、久々に四番に入った里崎選手の適時打でマリーンズが先制します。

 その後も投手戦は続き、マリーンズ打線は得点の入った4回以外は8回まで全て三者凡退と山本昌投手に抑えられます。対する小林宏投手も8回まで3安打無四球とドラゴンズを抑えます。6回の1死3塁、8回の1死2塁も凌ぎます。
 ところが今季2度目の完封がかかった9回表、先頭の井端選手に二塁打を打たれ、犠打で進まれた後、この試合初の四球を出し、ここで降板します。二番手は当然ながら、今季初の走者を背負っての登板となる小林雅英投手、いきなりウッズ選手に適時打を喫して同点とされてしまいます。しかし、続くアレックス選手は併殺に打ち取り、何とか同点で凌ぎます。
 そして迎えた9回裏、続投の山本昌投手に対し、西岡選手が4回以来の走者となる安打で出塁すると、今江選手が左翼線を破り、俊足の西岡選手は一気に生還。今季4度目、マリンでは3戦連続となるサヨナラ勝ちで7連勝を達成しました。観客数は1万4千2百人ほどでした。

 今日は全国的に雨な上に、6試合全てが屋外球場。9回まで行われたのはこのマリーンズ戦だけで、後の3試合はいずれも8回コールドという珍事。残る2試合は雨で中止でした。
 広島のカープ対ファイターズは大竹投手と八木投手が先発。5回にファイターズが金子選手の適時打で先制すると、続く八木投手もプロ初安打初打点となる適時二塁打を放つなど、この回一挙4点。その八木投手はカープを8回まで4安打無四球無失点に抑えます。そして9回表に森本選手の5号ソロでダメ押しの6点目を挙げ、さらに1死1塁としたところで降雨コールドに。八木投手は8回無失点ながら「プロ初完封」。まあ、福岡の「10回無安打無失点で勝ち星つかず」を考えれば、このくらいの「得」はあってもいいでしょう。観客数は1万3千8百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ホークスは館山投手と斉藤和投手が先発。初回に松中選手の9号3ランでホークスが先制し、1点差に迫られた6回には松田選手の適時打の後、斉藤和投手の2点適時打で突き放します。そして7回1死から登板の藤岡投手が7・8回あわせて5者連続三振として8回裏終了時点で降雨コールド。ホークスが6対3で勝っています。斉藤和投手は5勝目で藤岡投手はプロ初セーブ。次の登板で5連続三振を奪ったら「日本新記録」になるのか、という興味も残しました。観客数は1万5千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ライオンズは秦投手と松坂投手が先発。カブレラ選手の2ランで先制したライオンズが2対1で迎えた4回表に中村選手の2点適時二塁打で勝ち越した後、松坂投手にも適時二塁打が出ます。大差になった後の松坂投手は直後に多村選手に3号2ランを打たれるなど7回7失点と今季最悪の出来ながら6勝目を挙げています。観客数は9千2百人ほどでした。
 なお、甲子園のタイガース対合併球団と仙台のイーグルス対読売は雨で中止でした。
 というわけで、今日はセリーグ主催で行われた3試合でいずれもパの打者が適時打を打ち、かついずれも8回降雨コールドという、かなり珍しい一日でした。

2006年05月18日

6連勝で今季初の首位に

[ 野球 ]

 今日も完全に携帯観戦。結局、この3連戦、生中継で見れたのは初戦の9回裏だけでした。まあ、それが貴重な(?)小林雅英投手の三者凡退だったのですが・・・。
 その横浜で行われたベイスターズ対マリーンズは那須野投手と久保投手が先発。マリーンズはまたもや「対左投手用」のオーダーで、スタメンを6人入れ替えました。結局、この3連戦で全てスタメンだったのは今江選手だけでした。
 初回、1死から堀選手が三塁打を放ちます。そして2死後にベニー選手の適時打で先制します。一方、久保投手は初回に2死から連打されたのをはじめ、毎回のように得点圏に走者を出しますが、決め手を与えません。7回裏の無死2塁も、内野ゴロで2塁走者が3塁アウトとなり、5度目の得点圏を凌ぎます。
 那須野投手も2回以降は好投し、8回まで6安打無四球で失点は初回の1点のみ。しかし援護がありません。一方、久保投手は8回を三者凡退で抑えたところで代打が送られお役ご免。9回裏は6試合連続登板となる小林雅英投手が、1死から安打されたものの終わってみれば「きっちり4人」で15セーブ目。防御率もついに0点台に突入しました。
 マリーンズはこれで6連勝。ライオンズが負けたため、同率ながら今季初の首位となっています。久保投手は今季2度目の1対0で3勝目。観客数は9千6百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ファイターズは下柳投手とダルビッシュ投手が先発。下柳投手に片岡選手とタイガースが元ファイターズを二人スタメンに入れたのに対抗して(?)新庄選手はタイガース時代のユニフォームで試合前に守備練習をしていました。
 試合のほうはタイガースが3回にシーツ選手の適時打で先制するも、直後の4回表に鶴岡選手の2点適時打でファイターズが逆転し、5回には小笠原選手の2点適時打で追加点。8回からは継投陣が抑え、4対1でファイターズが勝っています。ダルビッシュ投手が今季2勝目を挙げています。観客数は4万8千人ほどでした。
 仙台のイーグルス対スワローズは朝井投手とガトームソン投手が先発。朝井投手は6回を4安打5四球、ガトームソン投手も8回途中まで7安打1四球でしたが、ともに無失点という「拙攻合戦」に。そして8回、スワローズが2番手の青山投手から失策もあって満塁とし、宮出選手が走者一掃適時三塁打を放ってスワローズが先制。9回裏にイーグルスも五十嵐投手から1点を返しますが、最後は高津投手が抑えました。高津投手は日本復帰後初セーブです。観客数は1万1千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ライオンズは佐々岡投手と帆足投手が先発。初回にライオンズが先制しますが、その裏にカープが4点を取って逆転。さらに2回にも2点を追加します。その後、ライオンズも反撃して6対5と迫るも、8回表終了時に降雨コールドとなり、カープが逃げ切っています。観客数は1万7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ホークスは内海投手と神内投手が先発。初回にホークスがズレータ選手の適時打で先制。今季初先発の神内投手は初回に本塁打を喫したものの、その後は読売打線を抑えます。そして5回にはズレータ選手の本日2本目の2点適時打で追加点。ズレータ選手は本日、チームの全打点を挙げる4打点でした。神内投手は7回途中まで2失点に抑え、4対2でホークスが勝っています。観客数は4万2千1百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対合併球団は佐藤充投手と吉井投手が先発。今日も合併球団打線は打てず、5回二死から3連打しますが、得点できません。そして5回まで無安打投球だった吉井投手が6回に3安打されて1失点。ドラゴンズの安打はこの回の3本だけでした。一方、合併球団は9安打を放ちながら無得点。1対0でドラゴンズが勝ちました。合併球団は3試合連続無得点で5連敗となっています。観客数は2万5千4百人ほどでした。

2006年05月17日

成瀬投手、初登板初先発初勝利

[ 野球 ]

 今日は完全に携帯観戦でした。プロ野球ニュースも見れません。
横浜のマリーンズ対ベイスターズは成瀬投手とベバリン投手が先発。二軍戦で好投を続けている成瀬投手はプロ初登板です。
 初回こそ2死から連打で2・3塁とされるもののその危機を切り抜け、、2回以降は二軍の実績そのままの好投を見せます。
 一方、右のベバリン投手対策にマリーンズ打線は8人が左打者。連日スタメンは福浦選手と今江選手のみで投手を含めると7人が入れ替わりました。チームで唯一全試合出場していたベニー選手も、今期初の欠場でした。

 その打線が序盤から機能します。初回はフランコ選手の適時打で先制し、2回も今江選手の三塁打を足掛かりに追加点。さらに根元選手のプロ初打点となる適時打や大松選手の約1ヵ月ぶりとなる5号ソロなどで加点じ、4回までに5対0と、成瀬投手を着実に援護します。
 その成瀬投手は2回から6回までベイスターズ打線を2四球のみの無安打に抑え、「プロ初登板初完封」も期待されました。ところが7回、疲れが出たのか連打と犠飛で1失点。さらに2死をとったところで、走者を残して降板します。
 そして2番手の藤田投手が連打に失策もからんで3点を返され、1点差とされます。しかしそこから踏ん張り、4試合連続の藤田投手→藪田投手→小林雅英投手の継投に。
 藪田投手は三者凡退に抑え、9回も小林雅投手が簡単に2死に。ここで次の代打・鈴木選手を抑えて2試合連続三者凡退とすれば、18登板で打者71人と、今季初めて1イニング当たりの平均打者数が3人台になるところでしたが、内野安打をされ、終わってみれば「きっちり4人」で、今季平均打者数は「4.00人」を維持してしまいました。とはいえ、これで3勝0敗14セーブ。防御率もちょうど1.00ですから、「完璧な守護神」と言っても過言ではないでしょう。
 これでマリーンズは5連敗の後の5連勝。中止が二つあった事もあり、二日続けて「唯一のパリーグ勝利チーム」となり、単独3位・首位に1ゲームとなっています。成瀬投手はプロ初登板初勝利。観客数は1万2千4百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対スワローズは愛敬投手と石川投手が先発。初回に2点を先制したスワローズが着実に追加点。一方、石川投手は7回途中まで1失点に抑え、7対1でスワローズが勝ちました。愛敬投手は108試合目での「プロ初敗戦」となっています。観客数は1万2千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対合併球団はマルティネス投手とオバミュラー投手が先発。初回に福留選手とウッズ選手の連続適時打でドラゴンズが先制し、中終盤にウッズ選手が9・10号を連発して中押し・ダメ押し。一方、マルティネス投手は8回を8安打4四球ながら、拙攻に助けられて無失点。ドラゴンズが7対0で2試合連続で無失点勝利を挙げています。ウッズ選手は6打点、観客数は2万8千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ホークスは西村投手と和田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千1百人ほどでした。
 なお、甲子園のタイガース対ファイターズと広島のカープ対ライオンズは雨で中止でした。甲子園は早くも2度目の中止。しかもともに月曜の予備日が使えない週前半の試合です。週前半用の予備日はあと4日しかありませんが、無事消化できるのでしょうか。心配です。

2006年05月16日

2006/5/16の更新

 翔みなら絵ブログらくがきちょうとブログめもちょうをともに更新しました。

4連勝で3位浮上

[ 野球 ]

 今日はほとんど携帯観戦。帰宅したらちょうど小林雅英投手がマウンドに上がったところでした。
 その平塚で行われたベイスターズ対マリーンズは高宮投手と小野投手が先発。左の高宮投手が予想されたため、マリーンズは福浦選手を除いて全員右打者を並べる打線を組みました。前の試合でともに本塁打を含む猛打賞だったフランコ選手・橋本選手も出場機会がありませんでした。
 初回、マリーンズがベニー選手の適時打で先制します。一方、小野投手は4回まで2安打無四球でしたが、4回に2死満塁で吉村選手の打球が手に直撃。これが強襲安打となって同点とされた上に、小野投手は負傷降板になってしまいます。
 しかし、ここで緊急登板した加藤投手が好投。逆転の危機に金城選手を抑え、続く6回も4番からの攻撃を無安打で抑えます。そして7回表、久々スタメンの先頭・渡辺正人選手が安打で出塁し、加藤投手の代打で登場の辻選手も安打で続きます。ここでこれまた久々の一番となった大塚選手が左中間を抜く適時打で勝ち越し。さらに堀選手のこの試合3本目の安打が2点適時打となり、計3点を勝ち越します。
 7回裏からは藤田投手が登板。1死から二塁打を打たれましたが、そこから連続三振で切り抜けます。さらに8回は藪田選手が3人で、そして9回も小林雅英投手が今季3度目となる三者凡退で抑え、マリーンズが4対1で勝っています。緊急登板の加藤投手が今季初勝利を挙げています。これでマリーンズは4連勝で貯金3。本日唯一のパリーグ勝者となり、ホークスと並んで同率3位となっています。観客数は8千人ほどでした。

 倉敷のタイガース対ファイターズはオクスプリング投手とリー投手が先発。4回にファイターズが小笠原選手の2ランで先制しますが、5回にタイガースがオクスプリング投手の安打を足がかりにシーツ選手の2点適時打で追いつきます。その後は継投陣が好投し、ともに無得点のまま12回に。
 10回から登板の久保田投手に対し、ファイターズは先頭のセギノール選手が安打で出塁すると、続く5番の稲葉選手が犠打で1死2塁に。ここで打席には新庄選手。矢野捕手が立ち上がって敬遠ですが、解説の八木裕氏は、「この敬遠球を打ちませんかね」と発言。その試合に参加していた事もあり、あの「敬遠球サヨナラ」が未だに強く印象に残っているのでしょう。しかし、バットの届かない所への「万全の敬遠」ではその機会もなく四球に。そして続く代打の田中幸選手が併殺に打ち取られ、敬遠策が大成功します。
 その裏、タイガースは1死から連打と失策で満塁に。そして2死後にシーツ選手が三塁線を抜き、3対2でタイガースがサヨナラ勝ちしています。観客数は2万1千4百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対スワローズは山村投手と石井一投手が先発。序盤でスワローズが7対1としますが、4回裏に1死から7安打でイーグルスが追いつきます。しかし7回表に宮本選手の適時打などで3点を再び勝ち越し。9回に石井弘投手がフェルナンデス選手に2ランを喫して1点差となるものの、何とか逃げ切って10対9でスワローズが勝っています。観客数は1万1千1百人ほどでした。
 広島のカープ対ライオンズはダグラス投手とグラマン投手が先発。初回にカープが5点を取り、その後、ライオンズが反撃するも、最後は新守護神の永川投手で逃げ切り、8対7でカープが勝っています。観客数は8千8百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対合併球団は川上投手とデイビー投手が先発。先週9回を3安打無四球ながら2失点だった川上投手ですが、今日は4安打無四球で完封。デイビー投手も8回2失点完投でしたが、またまた援護がありませんでした。観客数は2万7千6百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ホークスはパウエル投手と新垣投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千人ほどでした。

2006年05月14日

二日連続のサヨナラ勝ちでカープを3タテ

[ 野球 ]

 昨日に続く、マリンスタジアムにマリーンズ対カープ戦を見に行きました。連休でもない限り、この時期の連続して観戦に行く習慣はありません。にも関わらず行った理由の一つは、昨日の左翼席の「スクワット応援」が見ていて楽しかった、というのがあります。せっかくだから「今季最後のマリンでのスクワット応援」(まあ、日本シリーズで対戦する可能性もあるのですが・・・)を見ようと思ったわけです。
 試合のほうは渡辺俊介投手と黒田投手が先発。現日本球界を代表する投手の一人である黒田投手を生で観戦するのは初めてです。
 マリーンズ打線は昨日に続き、西岡選手を外して根元選手を起用。二日連続休みというのは今季初なので、状態がかなり悪いのでしょうか。心配です。
 初回、マリーンズ打線は、黒田投手の前に、三者連続二塁ゴロと、計算通りという感じで抑えられます。一方、前回変調だった渡辺俊投手ですが、今日の初回は内野安打こそあったものの、後は抑える無難な立ち上がりでした。

 そして迎えた2回裏、1死からここのところ上り調子のフランコ選手が右翼席に3号ソロを放ってマリーンズが先制します。さらに2死後に今度は橋本選手がまた右翼席に2号ソロを放ちました。
 渡辺俊投手は、3回まで内野安打1本のみで、一球も外野に飛ばされません。ところが4回、二者連続で外野フライに打ち取った後、新井選手に6号ソロを打たれてしまいます。
 しかしその裏、1死からフランコ選手が2打席連続安打。続くパスクチ選手は内野ゴロを打たされますが、辛うじて併殺を逃れます。この走塁が大きく、続く橋本選手が、あわや二打席連続かという三塁打を放ち、取られたら直後に取り返す、理想的な追加点を挙げました。なお、橋本選手は次の打席で単打を打ち、あと二塁打が出ればサイクルですが、惜しくも最終打席は内野ゴロでした。しかし、続く5回裏に連打と犠打で作った1死2・3塁の追加点機は、福浦選手敬遠で満塁の後、4・5番が倒れて0点に終わってしまいました。
 渡辺俊投手は、ソロ一発こそ浴びたものの快調な投球。カープ打線を翻弄し、6回まで2安打無四球1失点に抑えます。ところが7回、1死から新井選手に安打され、内野ゴロで2死二塁となると、急に制球が乱れ、連続四球を出して満塁に。先週も6回に四球を出して崩れましたが、その再現みたいになり、ここで降板となりました。
 さらに二番手の藤田投手が、代打・福井選手に1-0から4連続ボールで押しだしてしまいます。2死からまさかの三連続四球です。そして続く倉選手の当たりが投手強襲安打となって同点とされてしまいました。
 中四日の黒田投手ですが、今日は8回までマウンドに登ります。マリーンズ打線は9安打で3点取りましたが、うち2点はソロ本塁打ですから、拙攻と言えるでしょう。一方、8回は藤田投手と藪田投手が抑え、9回も同点なので藪田投手は続投。ところが、1死から7回と同じ栗原選手・森笠選手・福井選手にまたしても三者連続四球を与えてしまいます。しかし、この自ら作った危機を凌ぎ、その裏、マリーンズ打線も2番手の佐竹投手に三人で抑えられ、二日連続の延長戦となりました。
 10回表は、昨日に続いて小林雅英投手が登板。いきなり先頭の梵選手に安打され、さらに1死後に新井選手にも打たれて1死1・3塁としますが、続く前田選手は初球を一塁正面のゴロ。福浦選手はベースを踏まずに二塁に投げて3-6-3の併殺に。終わってみれば今日も「きっちり四人」でした。
 その裏、カープは佐竹投手が続投。先頭の根元選手は左対左だからともかく、右の今江選手になっても交代せず、今江選手は二塁打を放ちます。このあたり、昨日、ベイル投手が怪我で登録抹消となったのが響いたのでしょう。続く福浦選手を敬遠した所で永川投手が登板します。打席には今季延長戦で2打席2本塁打のベニー選手。ここは本塁打こそは出ませんでしたが、一・二塁間を抜いて満塁とします。続く打席には代走から守備に入っているサブロー選手。対する永川投手はストライクが入らず0-3に。そして次も外れ、ストレートの四球で押し出しとなり、マリーンズが昨日に続いてサヨナラ勝ちをしました。今週から交流戦に入ったわけですが、この一週間で早くも3つめの「押し出しサヨナラ」です。
 ヒーローインタビューは、選出にかなり時間がかかった後、サブロー選手が登場。2打点であと二塁打が出ればサイクルという橋本選手も有力かと思ったのですが、断ったのでしょうか。そしてサブロー選手もチームの勝利は喜んだものの、打率1割7分という自らの不調にはかなり悩んでいる様子。普通はインタビュー後は右翼席前で万歳をするのですが、それを辞退してベンチに戻りました。
 昨年1度しかなかったサヨナラ勝ちですが、今季は早くもこれで3つめです。もっとも、1失点で延長に入った昨日はともかく、今日の場合、昨年だったら、渡辺俊投手が終盤崩れる事なく3対1で勝っていた可能性が高いわけです。そういうわけで、ある意味、サヨナラ勝ちが多いのは、投手陣の状態が昨年より悪いせいと言えるのかもしれません。
 とはいえ、2試合連続で観戦してともにサヨナラ勝ち、というのは極めて珍しい事なので、それを経験できたのは、素直に喜びたいものです。
 なお、目的の一つであるカープの応援でしたが、今日は天気がいい事もあり、昨日以上の大人数で迫力ある応援でした。攻撃時には左翼席全体が波打っている感じでした。あれはかなりの壮観で、わざわざ見に行った甲斐がありました。ただ、試合終了後に左翼席前にメガホンが投げ入れられていたのは大変残念でしたが・・・。
 いずれにせよ、試合結果をはじめ、いろいろな点において有意義だった連続観戦でした。なお、観客数は2万5百人ほどでした。

 福岡のホークス対タイガースは杉内投手と江草投手が先発。0対0で迎えた4回裏にホークスが無死満塁から柴原選手の走者一掃の適時三塁打さらには松田選手の3号2ランで一挙5点を先制します。その後、ともに点を取り合いますが、ホークスが吉武投手・馬原投手の継投で逃げ切り、7対3で勝っています。観客数は3万4千4百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ベイスターズは金村投手と三浦投手のエース対決。序盤でともに3点ずつ取り合って終盤戦に。そして9回に建山投手から吉村選手が勝ち越し打を放ち、その裏はクルーン投手が三者連続三振に抑え、ベイスターズが勝ちました。三浦投手は3勝目です。観客数は2万8百人ほどでした。
 神戸のスワローズ対合併球団はオバミュラー投手と松井投手が先発。初回、いきなりスワローズが4安打3四死球に犠飛で6点を取ってオバミュラー投手をKO。さらに3回にも宮出選手の2ランも出ます。その後もともに点を取り合い、9対4でスワローズが勝っています。松井投手は5回を2失点でプロ初勝利。観客数は2万1千8百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対イーグルスは朝倉投手と一場投手が先発。3回までともに無安打の投手戦でしたが、4回に福留選手の10号ソロで先制したドラゴンズが6・7回に2点ずつ追加点。朝倉投手は8回で8安打されながら無失点に抑え、5対0でドラゴンズが勝っています。観客数は3万5千2百人ほどでした。

 唯一のナイターとなった所沢のライオンズ対読売は涌井投手と野口投手が先発。ドラゴンズからFA移籍した野口投手は移籍後初登板初先発となりました。初回、読売が内野ゴロの間に1点を取り、3試合連続の初回先制をします。ところがその裏、ライオンズは連打で無死1・3塁とし、中島選手の犠飛で同点に。さらに昨日の怪我が心配されながらスタメン出場の和田選手の適時打で勝ち越し、さらに失策もからんで一挙5点を取って3試合連続の逆転をします。
 大量援護を貰った涌井投手ですが、2・3回は三人ずつで抑えたものの、4回、先頭の李選手に安打されます。試合前、昨年3本塁打を喫した李選手を抑えたいと話していた涌井投手ですが、初回の四球にこの安打と、返り討ちにあってしまいました。それがきっかけで2点を返され、まだ勝っているものの降板してしまいました。再来週にまた読売戦での登板が予想されますが、そこで李選手にどう投げるか課題が残った感じです。
 そしてライオンズ2点リードで迎えた7回表、小久保選手が2死1塁から左翼席中段に11号2ランを放ち、同点となります。しかしその裏、1死1塁からカブレラ選手がこの試合4本目の安打を放ち、続く和田選手に勝ち越し適時打が出てライオンズが再びリードします。さらに8回は失策などで2点を追加し、なお2死1・2塁からカブレラ選手のフェンス直撃に2点適時二塁打。今日のカブレラ選手は5打数5安打。地面すれすれの球まで安打にしていました。また、福浦選手を抜いて打率1位に立っています。
 9回に小野寺投手が2点を失ったものの、11対8でライオンズが勝利。読売を3タテにし、ファイターズが負けたために首位に返り咲いています。観客数は2万2千1百人ほどでした。

2006年05月13日

連勝で再び貯金1に

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対カープ戦を見に行きました。昨年行ったカープ戦もそうでしたが、今日も試合前から雨でした。我が家の「定位置」である2階内野自由席はひさしの下なので、どんなに雨が降っても全然濡れないのですが、オーロラビジョンなどを見ていると、一時期は画面がけぶるほどの強い雨だった時期もありました。
 試合の方は、清水直行投手と大竹投手が先発。また、昨日の試合で首を痛めたらしい西岡選手がスタメン落ちし、代わりに昨日9番・二塁だった新人の根元選手が一番・遊撃に入りました。
 1回表、先頭の東出選手の打球をその根元選手が飛びついてよく取るも内野安打に、さらに犠打で二塁に進まれますが、後は抑えます。その後も、清水直投手が調子が出ず、毎回被安打します。しかし、カープは拙攻。特に3回などは連打で無死1」・2塁とされながら、続く梵選手が内野ゴロに倒れ、さらに嶋選手の時にエンドラン失敗による三振ゲッツーもあり、0点に終わります。
 ところがマリーンズもその裏、先頭の今江選手が二塁打を放ち、続く平下選手が左前に落とし、絶好の先制機を作ったか、と思ったら、三塁をオーバーランした今江選手が刺されてアウトになってしまうという拙攻のお返しをしてしまいます。

 そして0対0のまま、試合は6回に。5回まで毎回の7安打を打たれながら無失点に抑えてきた清水直投手ですが、6回は4・5番から簡単に二死を取ります。この試合初の三者凡退かと思いきや、続く栗原選手に両チーム通じて初となる四球を出し、続く森笠選手に三塁打を打たれ、ついに先制されてしまいました。
 一方、大竹投手は5回3安打無四球無失点ながら、カープの中四日ローテの関係もあって5回で降板します。そして6回からは高橋投手が登板。一方、マリーンズも7回表に清水直投手が先頭で今季初出場・初スタメンの井生選手にこの試合9本目となる安打を打たれてところで降板。負けているとはいえ、1点差なので藤田投手が登板し、この危機を凌ぎます。
 その裏、3・4番で簡単に二死となります。続くは5番は今日1安打のフランコ選手ですが、左対左という事もあり、パスクチ選手を起用。対するカープは高橋投手を続投させますが、この選択は失敗し、パスクチ選手が左中間スタンドに3号ソロを放って同点となりました。
 そして同点となった8回からはともに背番号20の中継ぎエースが登板。8回にカープが藪田投手から失策と二塁打で1死2・3塁の勝ち越し機を作り、一方マリーンズも9回裏二死からパスクチ選手が永川投手からあと数メートルで2打席連続本塁打となる三塁打を放ってサヨナラ機を作りますが、ともに凌いで、1対1のまま延長戦に入ります。
 そして10回表は小林雅英投手が登板。一時期上がりかけた雨が再度強くなったという悪状況でしたが、「きっちり四人」で抑えます。
 その裏、カープも守護神のベイル投手を登板させます。ところが、先頭の大塚選手相手に4球投げたところで、突如降板してしまいます。投球の際に雨で足を滑らせて痛めたとの事です。カープは急遽、林投手が救援に。マウンドの土を念入りに入れ替えての再開となりました。
 しかしやはり緊急登板で準備ができていないのか、大塚選手が安打し、今江選手の犠打で二塁に進みます。続くサブロー選手は凡退して2死2塁に。ここでカープはここまで無安打ながらいい当たりが二つあった根元選手を敬遠します。ところが、林投手は途中出場の渡辺正人選手に初球をぶつけて2死満塁に。そしてここまで4打席で安打のなかった福浦選手が一・二塁間を抜き、マリーンズが2対1で今季2度目のサヨナラ勝ち。再び貯金を1とし、合併球団と入れ替わって4位に復帰しました。観客数は1万2千9百人ほどでした。

 今日はバレンタイン監督の誕生日という事で、回の合間にオーロラビジョンで監督の懐かしの写真を掲載。幼少時から学生時代、選手時代と年を追って紹介していました。そして大リーグの監督時代の写真になるのですが、下の説明文のところが、「Met's kantoku」などと記載。本人による表記でしょうか。今年から始まった京成バスでのマリーンズによる車内放送でも、「kantoku」と言っているところを見ると、この言葉がかなり気に入っているようです。
 そして、試合中から、「終了後には正面ステージでダンスを披露」と案内がありました。そしてステージでは、最初にMスプラッシュと踊った後、女性ファンを壇上に招待。そして計三人のファンとダンスを披露しました。これからは毎週土曜日に、同様の企画を行うとのことです。

 札幌のファイターズ対ベイスターズは江尻投手と秦投手が先発。1対1で迎えた7回裏に、ファイターズが鶴岡選手のプロ1号となる本塁打で勝ち越します。江尻投手は8回途中まで投げて7安打ながら1失点。あとは岡島投手と武田久投手の継投で逃げ切り、8回裏に1点を追加したファイターズが3対1で勝って首位を守っています。観客数は1万6千1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対スワローズは川越投手と藤井投手が先発。初回、いきなり連打の後、岩村選手の3ランが出てスワローズが先制します。一方、前回序盤で打ち込まれた藤井投手ですが、今日は7回を6安打無四球無失点。一方の川越投手も2回以降は3安打に抑え、9回まで投げます。そして9回裏、石井弘投手に対し、2死満塁から代打・牧田選手が2点適時打を放ち、長打が出れば逆転サヨナラという所で北川選手を迎えますが、石井弘投手が踏ん張り、3対2でスワローズが逃げ切っています。観客数は2万3千6百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対イーグルスはドミンゴ投手と青山投手が先発。イーグルスは昨年から名古屋で4戦4勝でしたが、今日は初回にドラゴンズが2死無走者からの6連打で4点を先制。さらに4回にも3点を追加し、その後も着実に得点を重ねます。一方のドミンゴ投手は5回を3安打1失点。さらに6回から登板の久本投手が最後まで無失点で投げきり、ドラゴンズが10対1で大勝しています。観客数は3万4千人ほどでした。

 ナイターは2試合。福岡のホークス対タイガースは寺原投手と安藤投手が先発。安藤投手は立ち上がりが悪く、初回は1死2塁、2回も無死1・2塁→2死満塁と危機を作りますが、ともに無失点で切り抜けます。この時点で既に50球を投げており、3・4回も先頭打者を出しますが、ホークスの走塁ミスもあって、結局5回まで無失点で切り抜けます。
 そして0対0で迎えた4回表、1死1塁から金本選手が右前打を放つと、柴原選手の送球がそれて、タイガースが先制した上に、金本選手は三塁まで進みます。そして続く今岡選手の犠飛で計2点を取りました。ホークスも6回に1点を返し、2対1で迎えた7回裏、二番手の能見投手が1死2塁としたところで早くも藤川投手が登板。カブレラ選手・松中選手を打ち取ります。続く8回表、タイガースは2死満塁から矢野選手が走者一掃の3点適時三塁打を放ち、大きな追加点を挙げました。
 8回裏は藤川投手が三人で抑え、9回は久保田投手が3戦連続でセーブのつかない場面で登板。ところが1死から四球を出した後、大村選手に3号2ランを打たれます。その後は抑えて5対3でタイガースが勝ちましたが、久保田投手の2登板連続2失点はちょっと心配です。観客数は3万4千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対読売は西口投手とグローバー投手が先発。ここのところ負けが込んでいる西口投手は立ち上がりが悪く、初回に本塁打2発で3失点。今日もグローバー投手は援護を貰います。しかし、そこから西口投手は立ち直ります。そして4回裏、1死の後、江藤選手から始まる4連打でライオンズが一気に3点を取って追いつき、さらに四球で1死満塁となったところでグローバー投手は降板。二番手の野間口投手は中島選手は打ち取りますが、続くカブレラ選手の左翼フェンス直撃の適時2点二塁打でライオンズが勝ち越し、さらに和田選手にも適時打が出て一挙6点を取って逆転します。
 西口投手は5回に1点を取られたものの、6回まで4失点。7回は失策二つで満塁となるも、三井投手と星野投手の継投で凌ぎ、以下は石井貴投手・小野寺投手の継投で逃げ切ります。ただ、9回表に、和田選手が左飛をスライディングキャッチした際に、ちょうど一昨日のヤンキース・松井選手みたいな形で手を捻って交代しました。ちょっと心配です。また、9回2死からは小関選手が代打で登場。ライオンズファンからも声援を受けていましたが、結果的には最後の打者になり、6対4でライオンズが連勝しています。観客数は3万1千人ほどでした。

2006年05月12日

連敗止まるも、パ全勝のため順位変動なし

[ 野球 ]

 今日も帰宅が遅く、家についたらナゴヤドームの9回裏以外全て終わっていました。交流戦に入って以来、ドラゴンズの試合はやけに長いです。まあ、おかげで10数分とはいえ、生中継が見れるので有難いのですが・・・。
 5連敗中のマリーンズは千葉でカープと対戦。先発は小林宏之投手とロマノ投手でした。また、8・9番に一昨日に一軍昇格した平下選手と根元選手を入れました。
 0対0で迎えた3回裏、一軍初打席となった根元選手が四球を選ぶと、続く西岡選手が約1ヶ月半ぶりの2号2ランを放ち、マリーンズが今月初となる先制点を挙げ、さらにフランコ選手の適時打で3対0とします。

 続く4回裏、安打で出た大松選手が打球を足に当ててアウトになるものの、「安打」を放った平下選手が盗塁成功し、さらに根元選手の進塁打で三塁に進んだ後、西岡選手に内野安打が出て4対0とします。
 直後の5回表に小林宏投手が栗原選手に2ランを喫し、続く6回にも1点を取られますが、7回裏に2死2・3塁から福浦選手に2点適時打が出てダメ押し。8回は藪田投手が、そして9回から登板の小林雅英投手は中8日のためか普段より一人多く5人を費やしましたが、最後は抑えて12セーブ目を挙げています。小林宏投手は、1ヶ月出遅れながら、チームトップタイとなる3勝目を挙げています。これでマリーンズは連敗を5で止めています。観客数は1万3千7百人ほどでした。
 福岡のホークス対タイガースは斉藤和投手と井川投手が先発。現役唯一の20勝経験者同士の対決でしたが、先週同様に中盤で井川投手が崩れて6回8失点。逆に斉藤投手は初回の1失点のみの今季初完投で4勝目を挙げています。観客数は2万9千人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対イーグルスは山本昌投手と朝井投手が先発。序盤でイーグルスが5点リードしますが、中盤にドラゴンズが反撃。8回裏に1点差に迫り、9回も安打と2暴投で同点の走者を三塁に進めますが、最後は福盛投手が踏ん張り、5対4で逃げ切っています。観客数は2万6千2百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ベイスターズは八木投手と那須野投手が先発。初回に小笠原選手の適時打で先制したファイターズが2回に金子選手の適時打で追加点。その後は那須野投手も好投したものの、八木投手は7安打ながら無四球1失点の好投。8回にはファイターズが継投陣から2点をダメ押しし、4対1でファイターズが勝って首位を守っています。八木投手はプロ初完投。もっとも、ホークス相手に10回無安打無失点をやっているのであまり「初完投」という感じではありませんが・・・。観客数は1万2千2百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対読売は松坂投手と内海投手が先発。初回に読売が先制しますが、その後は松坂投手が抑えます。一方、内海投手も7回まで無失点。8回のライオンズの攻撃も無死1塁が拙い攻めで2死1塁となってしまいますが、そこから三連打でライオンズが逆転。9回も抑えた松坂投手が1失点完投で5勝目を挙げています。観客数は2万3百人ほどでした。
 大阪の合併球団対スワローズは吉井投手と館山投手が先発。三試合連続二桁得点中のスワローズ打線ですが、今日は吉井投手の前に3得点。一方、館山投手は4失点で、1点差の7回に登板した五十嵐投手も2点をダメ押しされ、合併球団が6対3で勝っています。観客数は1万4千1百人ほどでした。
 というわけで、今日は6試合全てパリーグが勝利。前回の開幕シリーズで札幌以外全てパ球団が負け越した借りをとりあえず返しています。

5連敗で再び借金生活に

[ 野球 ]

 家に着いたら、札幌ドームの10回裏で、他の試合は全て終了。したがって甲子園のタイガース対マリーンズは携帯観戦でした。その試合は下柳投手と久保投手が先発。ここのところ好投の続いていた久保投手ですが、今日は2回に鳥谷選手の適時打で先制されると、3回には中軸三人に適時打二本と犠飛一本で3点を追加されます。
 一方、一昨日の試合で二度の満塁をともに無得点で終えたマリーンズ打線ですが、今日はより重傷。2回2死満塁で打席は久保投手でしたから半ば仕方ないですが、5回の無死満塁は3・4番が凡退と併殺、6回の無死満塁も2死後に押し出しでやっと1点を返したのみ。しかも、その直後にこの連敗中で唯一好投していた小宮山投手が1点を奪われ、再び4点差とされます。

 タイガースは6回以降、順番こそ違えど、昨日とまったく同じ5人の継投を見せます。ウイリアムス投手の復帰は間近ですが、それまでは能見投手・金沢投手・ダーウィン投手の3人あわせて代役という構想でしょうか。そしてこの3人に抑えられた後、8回は藤川投手に三者三振に抑えられます。
 そして9回表、タイガースは2試合続けてセーブのつかない場面で久保田投手が登場。先頭の代打・フランコ選手が安打し、以下安打と四球でこの試合4度目の満塁を作り、一昨日の怪我をおしての出場のベニー選手が、この甲子園6度目の満塁で初となる適時打を放って2点を返し、なお1死1・2塁と長打が出れば同点の場面を作ります。しかし、反撃もここまでで、久保田投手に抑えられ、5対3でタイガースが勝ちました。
 マリーンズはタイガースを上回る10安打を放ちながら12残塁の大拙攻。一昨日も書きましたが、4月の最悪期を彷彿させるようなつながりの悪さです。これでついに借金1に逆戻りしています。観客数は4万3千5百人ほどでした。

2006年05月11日

石井琢郎選手、二千本安打達成

[ 野球 ]

 横浜のベイスターズ対イーグルスはベバリン投手と愛敬投手が先発。1回裏、先頭は昨日サヨナラ四球の石井琢郎選手。3球目を中前に運び、二千本安打を達成しました。投手で入団して1勝して、4年目から打者転向してからの二千本ですから凄いものです。
 試合の方は5回まで1失点の愛敬が、6回に逆転されます。ところが7回、3連打で追いついて1死後、愛敬投手の代打・山崎武選手が登場した時点で、107試合連続無敗が確定。さらにその山崎武選手が四球を選んで満塁とした後、適時打3つなどで一挙6点を取ってイーグルスが逆転。8対4で勝ちました。これでイーグルスは昨年から数えて9戦目での対ベイスターズ初勝利を達成しています。観客数は1万1千8百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ドラゴンズは橋本投手と佐藤充投手が先発。初回にいきなりファイターズが3点を先制しますが、4回に失策がらみで2点返したドラゴンズが7回に追いつきます。そのまま試合は3試合連続の延長戦に。そして10回裏、1死から森本選手が安打し、続くマシーアス選手が三塁側にバントします。これが線上を転がり、一瞬ファウルグランドにも出ましたが、最後は線上にピタリ停止し、内野安打になります。さらに小笠原選手の安打で満塁とした後、セギノール選手が2-3から押し出し四球を選び、ファイターズが4対3でサヨナラ勝ちしました。
 今日もホークスとライオンズが負けたため、ファイターズが0.5ゲーム差で首位浮上。ファイターズの首位は6年ぶりとの事です。お立ち台は、建山投手・武田久投手・マイケル中村投手の継投陣。今日の好投というよりも。今季ここまで好投を続け、首位浮上に貢献した事が評価されての選出のようでした。観客数は1万1千8百人ほどでした。
 福岡のホークス対カープはD・J・カラスコ投手と佐々岡投手が先発。開幕直後に連敗して二軍落ちして以来の登板となったカラスコ投手ですが、毎回長打を浴びて3回3失点KO。佐々岡投手は5回を1失点に抑え、後は細かい継投で逃げ切り。さらに打線が終盤にダメ押しして8対2でカープが勝ってカード勝ち越しを決めています。観客数は2万5千8百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ライオンズはガトームソン投手と山越投手の先発でしたが、今日もスワローズ打線が爆発。5回までで8点を取り、さらに7回に打者一巡で6点を追加。三日連続の二桁得点で14対4と圧勝してます。観客数は1万2千1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対読売は平野佳投手と工藤投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万4千4百人ほどでした。

2006年05月10日

2試合中止。4試合はいずれもセが勝利

[ 野球 ]

 今日は関西が雨だったため、甲子園のタイガース対マリーンズと神戸の合併球団対読売が中止になりました。なお、マリーンズは昨日打たれたバーン投手と死球で退場になった塀内選手を登録抹消。代わりに新人ながら二軍で高打率を挙げている根元選手と、同じく二軍で三割の平下選手を昇格しています。明日は根元選手のスタメンもあるかもしれません。

 というわけで4試合が行われました。横浜のベイスターズ対イーグルスは山村投手と高宮投手が先発。3回表、山村投手の適時打でイーグルスが先制し、さらに2点を取ります。しかし、直後に2点を返したベイスターズが6回に追いつき、同点のまま終盤に。そして8回裏、先頭の石井選手の通算1999本目の安打となる二塁打が出て、さらに犠打で進んで1死3塁となります。ここで8回裏ながら、野村監督は二者を敬遠して満塁策に。さらにそこで一塁のフェルナンデス選手をベンチに下げ、三塁の山下選手を一塁に回し、三塁に沖原選手を入れました。この読みがズバリ的中し、続く村田選手は三塁ゴロ。しかし、せっかく守備要員で入った沖原選手はこれを併殺にできず、ベイスターズが一塁アウトの間に勝ち越します。
 しかし、イーグルスも9回表にクルーン投手から2死2・3塁とし、高須選手の中前打で土壇場で追いつきます。
 試合はそのまま延長に入って11回裏に。この回から登板の谷中選手が三連打されて2死満塁となり、二千本安打のかかった石井選手が打席に。イーグルスはここで左の河本投手を投入。そして2-3となったところで、野村監督は右翼手の森谷選手と左翼のリック選手を入れ替えます。しかし、この采配も生きず、8球目の球が外れ、押し出しサヨナラに。ヒーローインタビューに立った石井選手は「手が出なかった」と謙遜していました。明日は二千本安打をかけての地元での試合。天候が心配ですが、どうなるのでしょうか。
 これでベイスターズは昨年から対イーグルス8戦8勝となっています。観客数は1万5百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ドラゴンズはダルビッシュ投手とマルティネス投手が先発。初回、1死3塁から小笠原選手は二飛に倒れますが、深いところで取ったのを見た三塁走者の森本選手がタッチアップで生還し「二塁への犠飛」で先制します。その後、3回にドラゴンズが逆転しますが、5回に森本選手の適時打で追いつき、7回には新庄選手の7号ソロでファイターズが勝ち越します。そして9回はマイケル中村投手が登板。この時点で既にホークスが負け、ライオンズも大差なだけに、ここを抑えれば単独首位浮上だったのですが、2死1・3塁から福留選手の適時打で同点となり、二日連続の延長となります。
 そして迎えた11回表、先頭の英智選手が二塁打で出塁し、1死後に岡島投手が暴投。これが広い札幌ドームのファウルグランドを転がる間に俊足の英智選手が一気に生還。その裏は、岩瀬投手が抑え、ドラゴンズが4対3で勝っています。観客数は1万1千7百人ほどでした。
 福岡のホークス対カープは和田投手とダグラス投手が先発。前回の登板では3安打完封だった和田投手ですが、今日は何と初回だけで4安打されて3失点。これが大きく響き、5対2でカープが勝っています。観客数は2万9千2百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ライオンズは石川投手と帆足投手が先発。平尾選手の1号3ランとカブレラ選手の9号2ランなどでライオンズが3回までに6対0と快勝ペースかと思われました。ところが、3回まで1安打だった帆足投手が4回に突如大崩れ。ラロッカ選手に11号3ランを喫した後、さらに2点を失って無死満塁で降板します。さらに二番手の正津投手から岩村選手の適時打・ラミレス選手の3ラン、そしてラロッカ選手のこの回2本目の12号ソロなどで、この回11点。その後も追加点を挙げ、14対8でスワローズが2試合連続の二桁得点で勝っています。観客数は1万4千1百人ほどでした。

2006年05月09日

交流戦開幕

[ 野球 ]

 2年目となる交流戦が開幕しました。時折小雨の降る甲子園では、いきなり昨年の日本シリーズの組み合わせであるタイガース対マリーンズ戦がありました。タイガースのユニフォームはかつてのビジターの復刻版。当然ながら甲子園の公式戦では初登場です。
 先発はオクスプリング投手とバーン投手。1回裏、いきなり赤星選手が内野安打で出てすかさず盗塁し、さらに暴投で三塁に進みます。続くシーツ選手の右前に落ちそうな打球はベニー選手がスライディングキャッチで好捕。ところが、内野から追っていった塀内選手がそこに激突。結局犠飛となってタイガースが先制した上に、ベニー選手は負傷退場になってしまいました。骨には異常がないものの、抜糸まで10日という重傷でした。マリーンズは踏んだり蹴ったりです。
 さらにバーン投手は、シーツ選手と今岡選手にソロを打たれ、さらに5回はオクスプリング投手の二塁打を足がかりに4点目を失って降板となってしまいました。
 一方、オクスプリング投手に5回まで1安打に抑えられていたマリーンズ打線ですが、6回、投手交代のからみでこの回から打席に入った井上選手の安打をきっかけに、西岡選手・今江選手と3連打して1点を返します。さらに無死1・2塁と一発出れば同点でしたが、福浦選手が倒れます。続く大松選手が四球を選んで2死満塁としますが、ここからタイガースは「一人一殺」の継投。フランコ選手が能見投手に、里崎選手が金沢投手に打ち取られます。

 続く7回表、タイガースは今季防御率0点台のダーウィン投手が上がりますが、いきなり塀内選手の膝に死球。これで塀内選手は交代になってしまいました。1死後に失策があって1・3塁となり、続く西岡選手がダーウィン投手のナックルを巧く右翼線に落とし、適時二塁打となって2点目を挙げ、2点差に迫ります。さらに今江選手が歩いて、2イニング連続の満塁に。長打が出れば逆転というところで中軸を迎えます。しかし、福浦選手が三振し、大松選手も当たりは良かったものの遊撃正面のライナーに倒れまたもや3人残塁。開幕直後の「満塁であと一本が出ない」が復活してしまいました。
 一方、5回途中からの加藤投手は適時打は打たれたものの2試合連続の好投。さらに三番手の内投手も7回は0点に抑えますが、8回にタイガース中軸打線に捕まり、フェンスに達するような長打を3本浴び、ダメ押しの3点を失いました。
 そして打線は8回は昨年は交流戦・日本シリーズとも打ち込んだ藤川投手に連続三振を含む三者凡退に抑えられ、9回は久保田投手に対し、2死から西岡選手が安打するものの、最後は今江選手が抑えられ、7対2でタイガースが勝ちました。
 マリーンズはこれで4連敗で貯金ゼロに。昨年の交流戦も「雨の敵地で敗戦」から始まって最後は優勝したのですが、ここのところ、投打とも冴えないだけに心配です。一方、タイガースは2位浮上。首位との差を少しでも詰めてほしいものですが、当然ながらマリーンズに負けて欲しくはありません。やはり交流戦のこのカードは見ていて複雑です。観客数は4万3千9百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ドラゴンズはリー投手と川上投手が先発。2回裏に1死から稲葉選手が安打で出塁し、続く新庄選手の適時二塁打でファイターズが先制します。ドラゴンズは4回に追いついて6回に逆転しますが、7回裏に稲葉選手に2試合連続の6号ソロが出てファイターズが追いつきます。川上投手はその失点した時以外は完璧な投球。9回を投げて3安打無四球。最後は三者連続三振でしたが、数少ない安打がいずれも得点に絡んでしまいました。一方、ドラゴンズ打線は先発のリー投手、さらには武田久投手・マイケル中村投手相手に9回まで合計10安打4四球とファイターズの4倍以上の走者を出しますが、要所で一本が出ず、好投の川上投手を援護できません。
 そして2対2で迎えた延長10回表、先頭のアレックス選手がこの日3本目の安打で出塁。この勝ち越し機にドラゴンズは「ピンチバンター」の川相選手を起用。ところが、この回から登板の建山投手は、バントを警戒するあまり、肘にぶつけて、無死1・2塁になります。ところが、「ピンチバンター」第2弾の渡辺選手の一塁前のバントを小笠原選手がダッシュして三塁封殺。さらに一塁転送して併殺となります。
 そしてその裏、ドラゴンズは岩瀬投手を投入します。ところがファイターズは1死から今日2安打2得点の稲葉選手が中前に本日3本目・チーム4本目の安打を放って出塁します。すると、続く新庄選手も一・二塁間を抜きます。続く打者は9回から登場の「抑え捕手」の中嶋選手。二塁ベース近くに詰まった当たりを放ち、井端選手が飛びつくものの、中前に抜けて満塁になります。ここでファイターズは代打に田中幸雄選手を起用。こちらも鋭い当たりではないものの、二遊間を抜け、サヨナラ安打となりました。お立ち台に立った田中幸選手は、「サヨナラの場面と気づかなかった」と発言。その無心もしくは二千本安打への執念が産んだサヨナラ打だったのかもしれません。観客数は1万8百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ライオンズはグラマン投手と石井一投手が先発。2回にラロッカ選手の8号2ランでスワローズが先制し、さらに1死満塁から青木選手の2号満塁本塁打で一気に6点を先制します。しかし、大量点に気が緩んだか、石井一投手は直後の3回表に細川選手の2号2ランなどで2点差に迫ります。スワローズは3回にラロッカ選手の2打席連続の9号ソロ、さらに5回は3打席連続の10号3ランで突き放しますが、取った直後に同じだけ投手陣が失点し、結局2点差から開きません。しかしその後は継投陣がともに抑え、結局そのまま10対8でスワローズが勝っています。観客数は1万2千7百人ほどでした。
 福岡のホークス対カープは新垣投手と黒田投手が先発。昨年は黒田投手に2敗を喫したホークスですが、今日は5回に山崎選手の犠飛で先制し、6回には江川選手の2点適時打も出ます。一方の新垣投手は5回まで完璧な投球。終盤少し安打されましたが、9回を4安打無四球・94球で今季初完封で6勝目。打線も8回にソロ2本でダメ押しし、5対0で快勝しました。ホークスは同率首位に立っています。2万4千1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対イーグルスは三浦投手と一場投手が先発。ベイスターズが序盤で一場投手を攻略して3回で5点。一方、三浦投手は8回を2失点に抑え、通算100勝を挙げました。観客数は9千4百人ほどでした。
 神戸の合併球団対読売はデイビー投手とパウエル投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万3百人ほどでした。

 ところで、今日、プレーオフについての両リーグの案が出ました。パリーグは現状のプレーオフを、セリーグは優勝はリーグ1位とし、異なるリーグの1位と2位が「たすきがけ」でプレーオフを行い、その勝者が日本シリーズを行う、という案を出しました。私としてはセの案に全面的に賛成です。年によっては、片方のリーグの2位が、もう一方のリーグ1位球団より強い、という年もあるかもしれません。実際問題として、短期決戦とはいえ、昨年の日本シリーズはパリーグ2番目の勝率のマリーンズがセリーグ1位のタイガースを圧倒しました。
 このセリーグ案について、2年ほど前に辞意を表明したくせにまだ居座っている根来なる輩が「(セの案だと)日本シリーズが日本一を決めるのではなくて、オープン試合のようになってしまう。付加価値が落ちれば、(機構の財源である)収入が落ちる」と言ったそうです。そんなに「同一リーグでの日本シリーズ」が嫌だったら、2年前の「一リーグ騒動」の時にもっとその事を主張すべきでしょう。今更、何を寝ぼけた事を言っているのでしょうか。
 だいたい、仮に「同一リーグ球団での日本シリーズ」が実現したら、その新鮮さで盛り上がり、付加価値はむしろ上がるのではないでしょうか。また「オープン試合(オープン戦の事か?)」などとぬかしていますが、どんな組み合わせになろうと、日本一を賭けた試合を、春先の調整のような感覚でプレーする選手などいるわけがありません。相変らず、選手の心など何一つ分かっていない輩です。もっとも、選手の心を少しでも分かっていれば、未だにコミッショナーに居座ったりするわけがないのですが。
 野球音痴の戯言など相手にせず、ぜひともこのセリーグ案でやりたいものです。個人的には、プレーオフは1位チームの2勝アドバンテージの4勝先取制(もしくは1勝アドバンテージの3勝先取制)で、二つのカードを交互に開催する、という形がいいのではと考えています。

 他にも、交流戦がらみで印象深い記事がいくつか見受けられました。上の根来発言に次いで呆れたのは、読売の近藤ヘッドコーチの「ここはよく知っているんだ。18連敗を止めた球場だからな」。ロッテ監督だった98年に「地獄」の18連敗をストップさせたのが、神戸。と言ったとか。なんか止めた功績を自慢しているようですが、その前日に神戸で「日本記録」を達成させた采配についてはどう思っているのでしょうか。既に何度も書いていますが、この年のマリーンズは打率リーグ1位で防御率リーグ2位な上に、得失点差は得点が上回りながら最下位。それに対して当然のごとくクビになった近藤監督(当時)の捨て台詞は「もっと強いチームでやりたかった」です。
 一方、嬉しく思ったニュースも二つほどありました。ライオンズの松坂投手は「襟騒動」において、新庄選手に賛同する発言をし、また、奇抜なパフォーマンス予告もしていました。期待したいものです。
 また、交流戦に備えて打撃練習をしたファイターズ投手陣ですが、打撃投手を務めた佐藤義則コーチの球にバットを折られた選手がいたとか。現在52歳で、投手相手の練習とはいえ、現役選手のバットをへし折るのですから、凄いものです。さすがは40歳11ヶ月でノーヒットノーランを達成しただけの事はあります。

新庄選手の「襟問題」について

[ 野球 ]

 ファイターズの新庄選手が着ているアンダーシャツの襟でちょっとした騒動が起きています。私個人は、非常に服装に無頓着な人間ですので、生まれてこのかた「ファッションで自己表現」という事をやったことはありません。したがって、新庄選手の気持ちは全く分かりません。
 また、この「襟」を直接相手にしたチームは、ホークスの王監督・イーグルスの野村監督ともにかなり手厳しく批判しています。私は「敵チーム」ながら、この両監督には多大な敬意を持っていますし、世代が上の二人がこのような感想を持たれるのももっともだとは思います。
 とはいえ、やはりこの「襟」はそんなに大きく批判される問題なのか、と強く思います。

 春先のマリンや仙台で、アンダーシャツと防寒帽を一体化させた服装の選手は少なからずいました。確かに、これには「防寒」という具体的な目的があります。とはいえ、「統一性のなさ」という点では新庄選手以上でしょう。
 また、タイガースの金本選手・ホークスの松中選手などは、かなり目立つ大きさ・色の首飾り(?)をつけて試合に出ています。もちろんあれはユニフォームの一部ではありませんが、同じように首周りに存在し、襟以上に目立っています。
 他にもちょうど新庄選手が最初に話題になった1992年にタイガースに在籍したオマリー選手(現タイガース駐米スカウト)は、一人、灰色の袖のアンダーシャツを着ていました。
 こういう、過去や現在の例からしても、別に「新庄選手の襟」がさほどマナーや慣習に違反するものとは思えません。現に、最初の試合で最初は審判団も了承しています。
 「4月の引退発言」以来、新庄選手については賛否両論が多く、厳しい批判を続ける球界関係者も少なくありません。そのため、風当たりも強いのでしょう。とはいえ、もう少し寛大でもいいのではないでしょうか。

2006年05月07日

打線がつながらず、3タテを喫する

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は小野投手とオバミュラー投手が先発。オバミュラー投手は来日初登板初先発です。なお、試合前にマリーンズの新外国人・ミラー投手の入団発表も行われています。
 1回裏、いきなり西岡選手が四球を選びますが盗塁失敗。2死後に福浦選手が安打するという、ややちぐはぐな攻めを見せます。そしてこの「ちぐはぐな攻め」がこの試合を通じてのしかかりました。
 一方、ここ2試合、先発が中盤で崩れていた投手陣ですが、今日の小野投手は粘りの投球。ほぼ毎回走者は出しますが、要所は締めます。特に4回表は、2安打と四球で2死満塁としますが、塩崎選手の強い当たりを自ら好捕。抜ければ2失点の所を凌ぎます。
 ところが、その好投に打線が応えられません。3回は先頭の西岡選手が二塁打で出て、犠打で1死3塁となりますが、そこで中軸が連続三振に打ち取られます。4回は先頭のフランコ選手が歩くも、エンドラン失敗などで2死無走者になった後、再び橋本選手が四球で出塁するなど、初回と同じ「ちぐはぐな攻め」になってしまいした。結局オバミュラー投手は5回を3安打4四球ながら無失点で抑えて降板しています。

 そして0対0で迎えた6回裏、昨日に続いて登板の二番手・菊地原投手から2安打して1死1・2塁に。ここで出てきた萩原投手から、2死後に橋本選手が今日三つ目の四球を選び、2死満塁とします。しかし、ここで堀選手が倒れ、またまた先制なりません。
 そして直後の7回表、ここまで粘りの投球をしてきた小野投手が、ついにつかまります。1死後、塩崎選手に二塁打を打たれ、続く日高選手も連続二塁打、右翼手の守備もまずく、先制された上に三塁に進まれ、ここで小野投手は降板になってしまいました。さらに二番手の藤田投手が、ガルシア選手は三球三振に打ち取ったものの、四球の後に連続適時打を喫します。この回、2失策もあって、一挙に4点を失ってしまいました。
 一方、打線は萩原投手に8回まで抑えられ、9回に大久保投手に先頭のサブロー選手が安打するもの、後続はなく、完封リレーを喫してしまいました。
 これで合併球団に3タテを喫し、貯金は1に。結果的にこの3連戦で3連勝していたら首位だったのですが、一転して5位に転落してしまいました。もっとも、首位のライオンズとの差は2.5しかありませんが・・・。なお、連休最終日な上に雨模様という事もあり、観客数は1万8千2百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは涌井投手と杉内投手が先発。今日の涌井投手は制球が悪く、初回は1安打2四球で満塁にした後にズレータ選手に適時打。さらに2回は2死満塁から松中選手に押しだし四球、さらにズレータ選手にはこの回二つめとなる死球が頭部に行って連続押し出しで4点目に。ところが、この死球、頭部にいきながら「直球でない」みたいな理由で危険球退場になりません。ならば、本来の頭の位置にすら来ていない先週の渡辺俊介投手の球も危険球でないと思うのですが・・・。いずれにせよ、この序盤の得点もあり、杉内投手は8回を9安打1四球ながら2失点投球。7対3でホークスが連勝し、首位ライオンズとの差を1にまで縮めました。観客数は1万8千8百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ファイターズは青山投手と金村投手が先発。新人の青山投手は17試合目でのプロ初先発です。初回にいきなり連打されるなどで1点を失いますが、4回までその1点のみ。一方、暴行被害の関係で久々の登板となった金村投手も4回まで1失点に抑え、1対1のまま5回を迎えます。しかし5回表、青山投手は二塁打と自らの失策で無死1・3塁となり、森本選手の犠飛で勝ち越されて降板。さらに二番手の有銘投手が稲葉選手に2点適時打を喫して3点差に。6回にもファイターズが3点追加して6対1となります。イーグルスも一昨日同様に終盤に反撃し、9回裏、7対4と3点差に迫り、なお1死満塁と一発出れば逆転サヨナラの好機でしたが、高須選手さらには礒部選手が倒れ、ファイターズが逃げ切りました。金村投手は3勝目、マイケル中村投手が10セーブ目を挙げています。観客数は1万3千7百人ほどでした。

 横浜のタイガース対ベイスターズは江草投手と秦投手が先発。ベイスターズに強い矢野選手を休ませたタイガースですが、代役の浅井選手が大活躍。4回に今季1号となる先制本塁打を放ちます。その後、2対1と逆転されますが、7回に代打で登場した檜山選手がこれまた第1号となる本塁打を放ち、同点のまま9回に入ります。ベイスターズはクルーン投手を投入しますが、1死から浅井選手が本日3安打目となる二塁打を放って出塁すると、二死後に赤星選手に勝ち越し二塁打が出ます。その裏は久保田投手が抑え、3対2でタイガースが勝利。同点の8回裏を抑えた藤川投手が今季1勝目を挙げています。観客数は2万2百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズはロマノ投手とドミンゴ投手が先発。3回表に一塁での判定を巡り、ロマノ投手が退場に。さらにそれに怒って一塁ベースを引き抜いて投げたブラウン監督も退場となります。その後、4回表にドラゴンズがアレックス選手の2ランで先制しますが、5回にカープが5安打して5点を取って逆転。9回にベイル投手からウッズ選手が7号ソロを打って反撃しますが、後続が断たれ5対3でカープが勝っています。観客数は1万2千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズはグローバー投手と藤井投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千人ほどでした。

2006年05月06日

連日の大量失点で連敗

[ 野球 ]

 昨日に続き、マリンスタジアムに対合併球団戦を見に行きました。今日は試合前の企画でバレンタイン監督がダンスを披露。ベンチ前に板を敷いたさほど広くない場所を使って踊っていました。ダンスの巧拙など全然分からないのですが、素人目にも軽やかに動いていたように見えました。
 試合のほうは渡辺俊介投手と川越投手が先発。前回、無安打のまま降板した渡辺俊投手ですが、今日は1死からいきなり連打されます。そして2死後に谷選手に詰まりながらも右前に落とされ、あっさり先制されてしまいました。さらに3回は2死を取ったものの、そこから中村選手に右中間を破られて二塁打され、続く谷選手に二打席連続の適時打を喫して2点目を奪われます。
 一方、昨日は平野佳投手に押さえ込まれた打線は今日も低調。安打こそ出るものの後続がありません。そして3回裏、2死から西岡選手が安打で出ます。続く今江選手は一塁方向へファウルフライ。これを二塁の平野恵選手がヘッドスライディングで捕りますが、捕球と同時にフィールドシートの壁に顔から激突。マリーンズファンも含め場内から平野コールがわき上がりましたが、起き上がる事ができず、そのまま担架で運ばれてしまいました。検査の結果、骨には異常がないものの、かなり痛みが出ているとのこと、心配です。

 この事故で、場内の雰囲気が止まったような感じになりました。そのせいか、4回表から5回表までともに三者凡退。5回裏にマリーンズが2安打しましたが、結局得点に結びつきません。
 そして6回表、ここまで何とか2失点で抑えてきた渡辺俊投手が突如大乱調。先頭の中村選手にストレートの四球を出した後、1死後阿部真選手も歩かせ、さらに内野安打で満塁に。そして2死後に9番の日高選手に押しだし四球を出して、四球三つで追加点を献上します。昨年の渡辺俊投手から考えると信じられないような制球の乱れです。そして続くガルシア選手が走者一掃の3点適時二塁打。続く村松選手にも二塁打が出て、この回5失点。計7失点でここで降板となりました。このあたりで、昨日同様、少なからぬお客さんが帰ってしまいました。
 川越投手はここまで安打は打たれながらも、要所で内野ゴロを打たせて無失点できたのですが、その裏、渡辺俊投手につきあったのか、同じく1安打2四球で二死満塁とします。しかし、ここで里崎選手が右直に倒れ、得点できません。
 7回表は二番手の内投手が抑え、その裏、大塚選手と今江選手の二塁打で何とか1点を返します。ところが、8回から登板した川崎投手が昨日に続いて打ち込まれます。四球と安打で1死1・2塁とし、左打者の村松選手の打席で重盗を決められるなど、完全に相手に呑まれています。そしてそこから3連続適時打を喫し、二日連続4失点となってしまいました。
 その裏、3番手の菊地原投手の制球が乱れ、死球・四球・内野安打で無死満塁に。ところが、二度目の満塁での登場となった里崎選手が初球を打って遊直に倒れ、続く辻選手の内野ゴロの間で1点を返したものの、反撃はそこまでとなります。それにしても、この大差で加藤投手と菊地原投手という昨年の中継ぎエース二人を投入する合併球団の采配は謎です。
 そして9回には小宮山投手が登板。昨日に続き、完璧に抑えます。そして2死から日高選手に対しては134km/hの直球でストライクを取った後、87km/hのシェイクを投球。さらに3球連続で計4球シェイクを投げ、最後は空振りの三振に打ち取りました。大敗ながらこの魔球連投に、場内から大歓声があがりました。
 その裏、今江選手の3号2ランで4点目を取りますが、焼け石に水。結局11対4と連日の大敗を喫し、3位に後退し、貯金も2となりました。
 中盤で大差がついてしまい、打線はつながらず、爽快だったのは小宮山投手の投球くらいと、なんか昨日の再放送みたいな試合になってしまいました。観客数は27,519人。残念ながら二日連続の満員御礼はなりませんでした。
 ところで、昨日の里崎選手のブログに、直さんは調子は悪くなかったと思う(中略)何で打たれたんだろう??(中略)明日は俺の力が必要だろうな。期待に答えて良い結果を出したいね。という記載がありました。これを読むと、橋本選手のリードが悪く、さらにその起用をしたベンチも悪い、と解釈できてしまいます。
 その「大言」の結果が、昨日より多い失点+満塁で二度の凡退だったわけです。8回に易々と重盗されたのも、川崎投手だけの責任とは言えないでしょう。
 昨年ブレイクして、オフのTVなどにも多数登場し、さらにWBCでベストナイン捕手にまでなったわけですが、どうもこの一連の知名度向上が現時点では良くない方向に影響している感じです。
 「チームの主力選手の一人が、感情として浮かんだ事をそのまま万人が見れるブログに書く」という事がどのような影響をおよぼすか、という事を全くもって理解していないようです。このままだと、本人にもチームにもかなりの悪影響を及ぼしかねません。どこかで軌道修正がなされるといいのですが・・・。

 所沢のライオンズ対ホークスは西口投手と寺原投手が先発。初回に守備の乱れもあってライオンズが1点を先制します。一方、西口投手は3回まで完璧に抑えますが、4回にズレータ選手の来日100本目となる7号3ランで逆転。さらに昨日一軍デビューした高卒2年目の江川選手のプロ初適時打も出て計4点を取ります。さらに終盤には本塁打攻勢。松中選手の通算250号となる7号2ランなどで計11点。一方、寺原投手は3回から7回まで無安打投球。8回には失策二つで、9回は自らの2暴投などで1点ずつ取られましたが、9回を5安打1四球3失点1自責点で3年ぶりの完投勝利を挙げています。観客数は2万5千6百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ファイターズは金田投手と江尻投手が先発。3回にマシーアス選手の適時打で先制し、5回にもマシーアス選手の2打席連続適時打などでファイターズが4点を追加します。その裏、イーグルス打線も4連打などで3点を取って2点差にし、江尻投手をKOしますが、以下はファイターズの継投陣が今日は無難に無失点に抑え、そのままファイターズが6対4で勝っています。観客数は昨日を上回る2万1千6百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは土肥投手と安藤投手が先発。初回に金本選手の適時打でタイガースが先制しますが、その裏、あっさりベイスターズが2点を取って逆転。その後も、5回に中押し、8回にダメ押し点を挙げます。一方、打線は計9安打するものの11残塁という拙攻。2回以降は1点も取れず、4対1でベイスターズが勝っています。これでタイガースの開幕からの対ベイスターズ連勝は7で止まっています。観客数は2万6千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズは大竹投手と朝倉投手が先発。4回にドラゴンズが満塁から上田選手の3点適時二塁打で先制し、続く5回には井端選手の今季1号となる2ランで追加点を挙げます。朝倉投手は6回を8安打3四球ながら1点に抑え、ドラゴンズが6対1で勝っています。観客数は2万3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは内海投手と川島投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万4千7百人ほどでした。

2006年05月05日

投打守とも冴えず、大敗を喫する

[ 野球 ]

 今季5度目のマリンスタジアムに行きました。バスから降りると、ちょうど昨年の優勝記念碑の除幕式の最中で、幕が取られた瞬間を見ることができました。また、今日から球場前で「マリスタ千産千消まんぷく広場」(地産地消の千葉版)という事で、地元産の食品の販売会をやっていました。都道府県別豚肉の生産量において千葉県が4位だというのを知ることができるなど、有意義な企画でした。また、その豚肉をはじめ、トマトや鯵のさんが焼きなども美味でした。ただ、今日の10m前後の強風下での屋外での食事は厳しく、何度も発泡スチロールの皿が風に飛ばされました。
 さて、試合のほうは清水直行投手と平野佳投手が先発。前回完封された平野佳投手に対し、今江選手と里崎選手を外して、下位に左打者を3人並べるオーダーを組みます。しかし、その効果もなく、最初の一巡は1安打のみ。併殺もあって9人で終わります。
 一方、今季ここまで安定した投球を続けてきた清水直投手ですが、今日は、ボールが先行気味で初回・2回と安打されます。しかし、2回までは無失点に抑えます。
 ところが3回裏、先頭の阿部真選手を歩かせ、次のガルシア選手に左前に運ばれます。そしてこの打球のバウンドを見誤ったフランコ選手が後ろにそらし、一塁走者が一気に生還し、合併球団に今季マリン3試合目で初の得点を許してしまいました。

 しかし、直後の4回表、先頭の西岡選手が歩くと、続く昨日決勝本塁打の堀選手が左翼線を破る二塁打。西岡選手が一気に生還し、即座に追いつきます。しかし、続く無死2塁の逆転機で、福浦選手が三球三振。その後、フランコ選手は歩いたものの、結局得点は入りませんでした。
 4回の無死1・2塁→1死2・3塁はなんとか凌いだ清水直投手ですが、5回についに捕まります。連打で無死1・3塁とされた後、打率1割台の中村選手に左中間を破る2点適時二塁打で勝ち越され、さらに1死後、今季打率2割で本塁打ゼロのブランボー選手に、逆風の中、左中間スタンドに2ランを叩き込まれてしまいました。
 さらに6回、二番手の川崎選手も捕まります。先頭打者の三遊間の安打性の当たりは西岡選手が好捕しますが、そこからガルシア選手・大西選手に連続本塁打。さらに谷選手に安打された後、中村選手の右中間の飛球をパスクチ選手が捕球できず二塁打に。ここまでの2登板は抑えてきた川崎投手でしたが、今日は打ち込まれ、ここで降板となってしまいました。
 さらに三番手に内投手が登板したものの、水口選手に2点適時打を喫してこの回計4失点。さらに7回にも適時打を打たれ、ついに二桁失点となってしまいました。
 一方、大差がついても平野佳投手の投球は変わらず、マリーンズ打線は攻略の糸口すらつかめません。好機らしい好機といえば、7回に先頭のベニー選手が内野安打が出た時くらい。しかも、そこも2死1・2塁にまでしますが、得点にはなりません。この7回裏の攻撃が終わった時、まだ15時過ぎであるにも関わらず、潮が引いたように2割くらいのお客さんが帰途についていました。
 7回まで毎回の16安打を打たれていた投手陣ですが、4番手の小宮山投手は好投。8・9回を三人ずつで抑えます。しかし、打線は最後まで平野佳投手を攻略できず、結局9回を4安打2四球のみ。10対1で合併球団に大敗しました。
 投手は打ち込まれ、打線は沈黙、しかもまずい守備が失点につながるなど、散々な内容でした。見所といえば、堀選手の適時二塁打と小宮山投手の好投だけと言えるでしょう。まあ、1年やっていればこういう日もあるでしょう。ちょうど1ヶ月前にも3連戦の頭で大敗した後に連勝してカード勝ち越しをした事がありました。今回もそのようにしてほしいものです。
 なお、観客数は29,072人。これは実数発表を始めた昨年からのマリン最高記録です(ちなみに昨年の最高はプレーオフ第2戦の28,996人)。試合中にはオーロラビジョンに「満員御礼」の表示も出ました。ちなみに、この昨年の最高を越えたというのには、フィールドウイングシートの設置により、収容人数が増えた、という要因もあります。明日は試合前に監督のダンスが披露されるそうですが、その効果でさらなる新記録の達成を期待したいところです。

 所沢のライオンズ対ホークスは松坂投手と斉藤投手のリーグを代表するエース対決。序盤は予想通り投手戦に。3回に松中選手の久々となる6号ソロでホークスが先制しますが、得点はそれのみ。一方、斉藤投手は5回まで1安打に抑えます。しかし6回、四球二つで2死1・2塁とし、和田選手に逆転の適時二塁打が出ます。さらに五番に抜擢された平尾選手にも連続適時二塁打が出て、ライオンズが3点取って逆転します。さらに7回にはリーファー選手の来日1号が出て、斉藤投手はこの回途中で降板。さらに二番手の水田投手も打たれ、計7点をホークスが失います。9回表にホークスも4点を返しますが、点差が大きく、最後は小野寺投手が何とか抑え、7対5でライオンズが勝っています。観客数は38,480人ほどでした。
 ナイターで行われた仙台のイーグルス対ファイターズは朝井投手と八木投手が先発。3回に満塁から小笠原選手の2点適時二塁打が出てファイターズが先制。さらに6回には稲葉選手の5号2ランで突き放します。一方、八木投手は4回まで走者を出さず、7回にフェルナンデス選手に6号ソロを打たれたものの、2安打1四球1失点にイーグルス打線を抑えます。
 ところがその八木投手が87球にも関わらず交代させたのが誤算の始まり。8回から登板のトーマス投手が四球二つで降板してしまい、続く武田久投手が憲史選手に適時打を打たれて2点差になります。さらに9回から登板のマイケル投手がまた誤算。2安打で1死1・3塁とし、山崎選手の内野ゴロの間に走者が帰ってついに1点差。さらに続く佐竹選手にぶつけてしまい、長打が出れば逆転サヨナラとなってしまいます。ここでベンチはマイケル中村投手をあきらめて岡島投手を投入。対する礒部選手の打球は左翼方面の大飛球となりますが、逆風もあって押し戻され、左飛となって試合終了。4対3でファイターズが逃げ切り、岡島投手が移籍後初セーブを挙げています。観客数はこちらも座席増設工事が完了した事もあり、イーグルス主催試合では最多の20,981人となっています。

 横浜のベイスターズ対タイガースはベバリン投手と井川投手が先発。2回に昨日のヒーロー・矢野選手の適時打でタイガースが先制すると、上位打線の3連打で計4点を取ります。その裏、ベイスターズが3連打で1点を返すものの、3回表には矢野選手の4号2ラン、4回には2打席連続となる5号3ランが出て、序盤で早くも11対1とします。
 これであとは井川投手が抑えて大勝、という展開かと思われましたが、どうもしっかりしません。4回裏にはあわや本塁打というような適時二塁打で2点目を取られ、さらに5回には2死3塁から内野安打で1点返された後、吉村選手の6号3ランが出ます。結局、井川投手は5回を11安打2四死球6失点で降板と、大量援護はあったものの、負けに等しい内容でした。
 直後の6回に矢野選手の3打席連続となる6号ソロなどで2点を加えます。矢野選手は今日は7打点で昨日からあわせて5打席連続打点となりました。そして6・7回裏は二番手のダーウィン投手が完璧に抑え、やっと流れが落ち着いたかと思いました。ところが、8回に今季初登板の桟原投手が4安打で2点を返されて降板。さらに金沢投手が村田選手に10号3ランを打たれ、最大10点差の試合がついに2点差となります。
 そして9回裏も久保田投手がいきなり連打され、一発出れば逆転サヨナラとなりますが、ここは併殺などで切り抜け、何とか13対11で逃げ切りました。久保田投手は6セーブ目です。観客数は26,182人でした。
 東京ドームの読売対スワローズは野間口投手と館山投手が先発。同点で迎えた3回表にラミレス選手の適時打でスワローズが勝ち越し、さらに宮本選手の適時打などで計4点。その後も着実に加点し、6回にはリグス選手の3号2ランが出るなど8点を取ります。読売も6回に1点を返し、さらに7回には加入2試合目の小関選手、さらには初登場のディロン選手などの4連打で3点差とし、館山投手をKOします。しかし、二番手の木田投手が反撃を絶ち、9回には2点をダメ押しして10対5に。その裏は石井弘投手が抑え、スワローズが勝ちました。
 これでセリーグは首位から3位までが2.5差内にひしめく混戦模様となっています。観客数は45,389人でした。

 日中に行われた広島のカープ対ドラゴンズはダグラス投手と山本昌投手が先発。山本昌投手の立ち上がりが悪く、4安打と2死球でいきなりカープが4点を先制します。ところがドラゴンズもウッズ選手の6号ソロなどで反撃し、6回に守備の乱れで同点とした後、ウッズ選手の3打点目となる適時内野安打でついに逆転します。
 山本昌投手も2回以降は立ち直って6回まで0点に抑え、勝ち投手の権利を得て降板しますが、今日のドラゴンズは継投陣が誤算でした。7回から登板の高橋聡投手が四球を連発して降板。続く三番手のデニー友利投手が同点適時打を喫し、さらに満塁から内野ゴロの間に勝ち越されます。さらに8回から登板の小林投手も制球が悪く、満塁から押しだし死球を出し、さらに栗原投手に2点適時打を喫して4点差になります。そして9回はベイル投手が抑え、カープが9対5で勝利。カープはこれで3連勝となっています。観客数は30,151人でした。
 というわけで、今日は好天という事もあり、観客数の合計は19万255人でした。

2006年05月04日

69年組のソロ2本と好継投で勝利

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは倉野投手と小林宏之投手が先発。倉野投手は今季初登板です。
 1回裏、先頭の大村選手がいきなり内野安打を放って盗塁。そして1死2塁からここのところ不調のカブレラ選手が右前に弾き返し、あっさり先制されます。
 しかし直後の2回表、調子を戻しつつある先頭のフランコ選手が右翼席に今季2号となるソロを放ち、同点に追いつきます。続くパスクチ選手も安打しましたが、大松選手の打席でエンドランをかけたところ、いい当たりながら右翼手正面のライナーになり併殺で、逆転には至りませんでした。
 そして3回は簡単に2死になりますが、ここで前の打席でも安打を放った堀選手が左翼席最前列に3号ソロを放って勝ち越します。

 小林宏投手は初回こそ失点しましたが、そこからは前回同様の完璧に近い投球。2回から5回まで走者を一人も出しません。そして6回1死から大村選手に一塁線を抜かれかけますが、これを福浦選手が好捕して内野安打止まりに。そして続く川崎選手を併殺に打ち取ります。一方の倉野投手も、ソロ2本を含めて7回途中まで5安打1四球。昨日同様に投手戦となります。
 そして7回に先頭のフランコ選手に久々の安打が出るなど1死1塁となると、ここから両チーム継投合戦になります。まず、大松選手には篠原投手が登板。マリーンズもサブロー選手を代打に出しますが、抑えられます。続いて新人ながら7ホールドの藤岡投手が登板して、この回、結局0点に終わります。
 その裏、ここまで3安打無四球の小林宏投手ですが、1死後に松中選手に、あと1メートル高ければ本塁打、という二塁打を打たれます。続くズレータ選手は三遊間に。しかし昨日同様、西岡選手が好捕して2死2塁となります。ここで打席は柴原選手。この展開は昨日6回に失点したときと非常に似た状況です。それもあるのかベンチはここで藤田投手を投入。これが成功し、柴原選手を三球三振で斬って取ります。
 打線は8回に藤岡投手を攻めて2死満塁とし、2安打のフランコ選手が打席に。ここで代った三瀬投手に対し、1・2塁間を抜いたかと思われる当たりを放ちますが、二塁の本間選手が好捕し、追加点は入りません。
 そして8回にマリーンズは藪田投手をマウンドに。対するホークスは先ほど好捕の本間選手に代打で森本選手を送ります。この「2対1で負けている8回に、直前に好守備をした選手に代打を出す」というのは、昨年のプレーオフ5戦と非常によく似た展開。それだけに嫌な雰囲気もあったのですが、ここは藪田投手が三人を完璧に抑えます。
 そして9回裏は小林雅英投手が登板。一番から始まる打線でしたが、これを今季2度目となる三者凡退で完璧に抑え、11セーブ目を挙げました。
 今季、WBC疲れのせいか、藤田投手と藪田投手が今ひとつ冴えない事が多かったのですが、今日は小林雅投手を含めた三人が完璧な投球。継投陣も昨年のいい形に戻りつつあるようです。
 というわけで、安定した投手陣と、1969年生まれのベテラン二人の一発でマリーンズが勝ち、1日で貯金4および2位に復帰しました。小林宏投手は2戦2勝です。観客数は3万4千2百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対イーグルスは吉井投手と愛敬投手が先発。2回に先頭のフェルナンデス選手が安打で出ると、意表をつく盗塁。これが日高選手の悪送球を誘って3塁に到達します。この好機に山崎武選手の適時打でイーグルスが先制。さらに3回から7回まで高須選手の適時打や鉄平選手の2号ソロなどで毎回追加点を挙げます。
 一方、プロ2度目の先発となった愛敬投手は4回に1点を取られたものの、8回まで5安打無四球と好投します。そしてプロ初完投勝利のかかった9回裏、3・4番を相手に簡単に2死を取り、「あと一人」としますが、そこから4連打を喫して2点を失い、降板します。続く福盛投手も阿部真選手に適時打を打たれて1点差となりますが、最後は早川選手を三振に打ち取って試合終了。イーグルスが5対4で逃げ切りました。
 愛敬投手は2勝目で無敗記録を106に伸ばしています。これでイーグルスは今季2度目のカード勝ち越し。連戦前に合併球団の中村監督が「ここからは確実に勝たねば」みたいな事を言っていましたが、返り討ちにあった形になりました。観客数は2万8千8百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ライオンズは橋本投手と宮越投手が先発。初回に1死3塁から小笠原選手の4号2ランでファイターズが先制。さらに6回には小笠原選手の適時打、7回には田中幸選手の安打に失策が重なって4点目を挙げます。
 橋本投手は7回まで3安打無失点でしたが、8回に四球を出したところで降板。その後、失策もあって1点を返されます。そして9回から登板のマイケル中村投手は代打攻勢の前にいきなり連打され、一発同点の場面となりますが、次の高木選手の当たりはボテボテながら「これしかない」という位置の二塁ベース真っ正面で併殺に。続く赤田選手も凡退してファイターズが4対1で勝ちました。ファイターズは今季の札幌ドームでのライオンズ戦6戦目にして初勝利となっています。観客数は2万5千1百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープはゴンザレス投手と佐々岡投手が先発。3回にカープが新井選手の4号ソロで先制します。一方、今季好調の佐々岡投手は6回を投げて3安打無四球とスワローズ打線を抑えます。7回にスワローズは五十嵐投手を送りますが、死球と四球で無死1・2塁で降板。そして内野安打二つでカープが追加点を挙げます。そしてさらに無死満塁で新井選手の打球は三塁ベース上に弾むゴロに。これを岩村選手が捕球して、あえて三塁ベースを踏まずにバックホームしてさらに一塁転送。5-2-3の併殺になったかに見えましたが、三塁塁審は岩村選手がベースを踏んで二塁走者がアウトになったため本塁はタッチプレーと判定し、3点目が入ります。さらに栗原選手にも適時打が出てカープが4対0としました。
 一方、カープ投手陣は7回から林投手・永川投手・ベイル投手の継投で、スワローズ打線を計5安打無四球の完封リレー。これでスワローズを抜いて4位に浮上しています。また、佐々岡投手は先発での100勝目を達成。江夏投手以来史上二人目の「先発100勝・100セーブ」の記録を樹立しています。観客数は2万8千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズはマルティネス投手と高宮投手が先発。序盤は投手戦で、特にマルティネス投手は5回まで走者を一人も出しません。ところが6回に先頭の吉村選手が本塁打を放ち、初安打が先制となりました。しかしその裏、ウッズ選手の二塁打で即座に追いつき、さらに英智選手に二日連続の勝ち越し2点適時打が出てドラゴンズが3対1とします。結局、マルティネス投手は7回を投げて1安打1四球でした。さらに8回も平井投手が3人で抑えます。
 その裏、ベイスターズの2番手は、移籍したばかりの山北投手。2004年以来のナゴヤドームのマウンドに立ちます。しかし、緊張したのか、福留選手のストレートの四球を出し、さらにウッズ選手の時に暴投。そしてウッズ選手は中飛に打ち取ったものの、野手が「お見合い」をして安打にされ、ここで降板となってしまいました。今日の中継は名古屋の局がやっているのですが、解説氏もアナウンサー氏も完全に一昨年までドラゴンズにいた山北投手びいき。「本来はこんな投手ではないのですが」とか「ブルペンでは牛島監督も褒めていた」などとかばっていました。このあたり、山北投手の人柄もあるのでしょうか。
 結局後続は木塚投手が抑えて追加点はなりませんでしたが、9回は岩瀬投手が石井選手に二塁打されたものの後は抑えて10セーブ目。3対1でドラゴンズが勝ちました。結局ベイスターズは2安打しかできませんでした。観客数は3万7千7百人ほどでした。

 唯一ナイターの甲子園のタイガース対読売は杉山投手と上原投手が先発。初回にタイガースが今岡選手の左翼フェンス直撃の2点適時二塁打で先制します。一方、杉山投手は4回まで1安打に読売打線を抑えますが、5回に2死1塁から先日読売に入団して本日初登場の小関選手に安打され、さらに上原投手・清水選手の連続適時打で同点となります。
 ところがその裏、1死をとったところで上原投手が前の回の走塁で足を痛めた関係で突如降板します。すると直後の6回表、今度は杉山投手が四球を二つ出したところで指の豆をつぶして降板。両先発投手がともに急な怪我で降板という珍事になります。しかし、緊急登板の能見投手が危機を作りますが好投。6・7回とも満塁とされますが、ともに凌ぎます。続く藤川投手も8・9回を1安打で抑えます。また、対する読売投手陣も緊急登板の久保投手、さらには林投手がこちらも走者を出しながら抑え、2対2のまま延長になります。
 10回表、タイガースは久保田投手が安打されるも、併殺で切り抜けて無失点。その裏、読売のマウンドには前の回から投げている新人の福田投手。9回は0点に抑えられますが、10回裏、5番に入っている先頭の久保田投手が2-3から四球を選びます。さらに続く浜中選手の打席で暴投があり、何もしないでサヨナラの走者が2塁に進みます。しかし福田投手も踏ん張り、浜中選手・鳥谷選手を打ち取ります。そして矢野選手も三塁ゴロに打ち取りますが、この打球が何とベースに当たって三塁手の頭を越えてサヨナラ安打に。3対2でタイガースが勝ちました。
 これでタイガースはこのカード勝ち越し。首位読売とのゲーム差も3.5に戻しています。ちなみに読売と2位ドラゴンズは2ゲーム差。独走だのV9時以上だのと言われていた割には、たいして差がありません。昨年同様、交流戦でまたいろいろ順位が動くのでしょうか。なお、観客数は4万8千5百人ほどでした。

 ところで、今日はジャイアンツ球場で行われたイースタンの読売対マリーンズ戦の中継もあったので、そちらも見ていました。先発は辻内投手と黒木投手。開幕直後に肩を痛めた黒木投手は、二軍で二度目の先発です。その黒木投手、2回に安打と四球二つで満塁とし、犠飛と適時打で2点を先制されますが、後は走者は出しながらも抑えます。一方、打線は最初の一巡まで辻内投手に完璧に抑えられますが、4回、新人ながら4割を維持している根元選手が四球を選び、続く林孝選手が2ランを放って同点となります。
 そのまま同点でむかえた9回表、満塁からここまで昨年に比べると調子の出ない竹原選手が一二塁間に打球を放ちます。二塁手が飛びついたもののわずかに及ばず、さらに中堅手もこの打球を捕れず、打球はフェンスに達する適時三塁打に。その裏は神田投手が抑え、5対2でマリーンズ二軍が勝利をおさめています。黒木投手と大型新人の辻内投手の投げ合いという事もあり、観客数はこの球場での新記録となる2千9百人ほどでした。

2006年05月03日

3安打完封に抑えられ、連勝止まる

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは和田投手と久保投手が先発。和田投手は立ち上がりから素晴らしく、初回は三人内野ゴロ、2回は三者連続三振に抑えられます。一方、久保投手は立ち上がり、先頭の大村選手に安打されて続く川崎選手に死球を当ててしまいますが中軸3人を抑え、2回も四球と2イニング連続の死球で再び走者を二人出しますが、ここも後続を断ちます。そして、中盤は落ち着き、3・4・5回は無安打に抑えました。
 しかし、今日の和田投手は調子が良すぎです。見ていても、なんか気づいたら攻撃が終わっていた、という感じ。3回にフランコ選手が安打を放ちますが、6回まで出塁はそれのみでした。

 そして6回裏、1死から久保投手が松中選手にこの試合5つめの四死球となる四球で歩かせます。続くズレータ選手の打球は三遊間を抜くかと思われる打球。ところがこれを西岡選手が一番深い所で取り、さらにこれを一塁に送球、超美技でアウトにします。これで危機を脱したかと思ったのですが、続く柴原選手の詰まった打球が中前に落ち、二死なのでスタートを切っていた松中選手が生還。ついに先制されてしまいます。
 その後、久保投手も7・8回を2安打ずつされながら、追加点を与えない投球をしますが、とにかく今日の和田投手は良すぎました。マリーンズも終盤、ベニー選手とパスクチ選手が1安打ずつしますが、それ以外は走者が出ません。結局、9回を3安打無四球で、二塁も踏めずに111球で完封負け。久保投手が何度も危機を凌いで1失点で抑えていただけに、残念な敗戦となってしまいました。
 これで連勝は6で止まり、一日で3位に後退してしまいました。観客数は3万3千4百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対イーグルスは前川投手と山村投手が先発。先発捕手もそれぞれ的山捕手と藤井捕手という「近鉄バファローズバッテリー対決」でした。移籍した今季、これまでと見違えるほど四球の減った前川投手ですが、今季初となる大阪ドームでは乱調。初回の2死満塁は凌いだものの、2回には1死1塁から連続四球で満塁とし、今季初スタメンの飯田選手の適時打でイーグルスが先制。さらに吉岡選手に犠飛が出て2点目。続くフェルナンデス選手が歩いたところで早くも前川投手は降板。結局13人に4四球という、昔に戻ったような内容でした。なんか大阪ドームによくない因縁でもあるのでしょうか。
 合併球団も二番手以降は好投しましたが、5回に佐竹選手の適時打でイーグルスが追加点を挙げます。
 一方の山村投手はかつての本拠地で好投。7回に内野ゴロで1点を返されますが、結局7回を4安打2四球でそれだけに抑えます。そして8回からは小倉投手・福盛投手の必勝リレーで合併球団打線を抑え、3対1でイーグルスが勝利しました。山村投手は2勝目。観客数は2万7千人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ライオンズはダルビッシュ投手と帆足投手が先発。3回にライオンズが4安打で3点を先制します。その後、ダルビッシュ投手も毎回のように走者を出しますが、6回までその3点に抑えます。
 しかし、打線が帆足投手の前に沈黙。5番の新庄選手が3安打と気を吐きますが、上位打線が出塁できないので、得点につながりません。そして8回、2死から失策で1点を返し、続くセギノール選手が安打して1・2塁に。ここで新庄選手にまわり、一発出れば逆転の好機となりますが、二番手の石井貴投手に抑えられます。
 そして9回表、ファイターズは負けている場面で武田久投手を投入しましたが、これが裏目で、カブレラ選手が右翼席に8号3ランを放ってダメ押し。そのままライオンズが6対1で勝っています。観客数は2万2千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープは石川投手と黒田投手のエース対決。初回に梵選手の2号ソロでカープが先制し、中盤にも細かく追加点を挙げます。一方、黒田投手は6回まで2安打投球。7回に1点を返されますが、9回を4安打無四球完投で3勝目を挙げました。梵選手が3打点を挙げています。観客数は2万7千3百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは佐藤充投手と門倉投手が先発。同点で迎えた5回裏に、福留選手の3ランでドラゴンズが勝ち越し、以下、細かい継投で逃げ切りをはかります。7回の2死3塁では、種田選手の打席にデニー友利投手を投入。捕手は谷繁選手ですから、画面に映る三人が全て相手球団の元ドラ1、などという場面もありました。
 そして4対2でむかえた8回表、こうなればドラゴンズは平井投手→岩瀬投手の必勝リレーですが、ここまで防御率0.6の平井投手が変調。いきなり連打され、犠打もあって1死2・3塁に。ここで内野ゴロで1点返し、さらに種田選手の適時打で、ベイスターズが同点に追いつきます。しかしその裏、三番手の川村投手相手に、こちらもいきなり連打。そして2死満塁カウント2-3から英智選手が中前に弾き返し、再びドラゴンズが2点を勝ち越し。そして9回は岩瀬投手が抑えて、終わってみれば予定通りの継投。岩瀬投手は9セーブ目を挙げています。観客数は3万7千7百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は下柳投手と工藤投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万8千5百人ほどでした。

2006年05月02日

終盤の逆転勝ちで6連勝して2位浮上

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは新垣投手とバーン投手が先発。この対決は開幕2戦目以来。その時はバーン投手の自滅みたいな感じでマリーンズが敗れています。1回表、「4月月間MVP対決」となった福浦選手対新垣投手は福浦選手が中前打を放ちますが、他は抑えられます。
 その裏、バーン投手はいきなり3連打で1点を失い、さらに1死後に復帰2試合目となるズレータ選手の6号2ランで、前回同様に初回3失点となります。
 しかし直後の2回表、フランコ選手の安打を足がかりに、2死から西岡選手が適時打で1点を返します。
 この「3点取られた直後に反撃」というのも、開幕2戦目と同じです。その時は直後にバーン投手が炎上してホークスが大幅に勝ち越し、中継を見ていた私も「こりゃ先発失格だ」と思ったものでした。
 しかし、今日のバーン投手は違いました。2回裏には安打されるものの、3・4回とホークスの上位・中軸を三者凡退。そして打線も3回にフランコ選手の「2試合連続マルチヒット」となる適時打で1点を返します。

 ところが5回裏、松田選手が三塁打を放ち、続く的場選手の犠飛で1点を追加されます。余談ですが、今日の的場選手は3打席で犠飛1つに犠打2つと、スタメン出場しながら「0打数」でした。
 マリーンズ打線は、5回まで7安打4四球と本調子でない新垣投手を攻めますが、肝心な所であと1本が出ず、2点にとどまります。そしてホークスは新垣投手の球数が多かった事もあり、6回から細かい継投に出ます。
 その6回は吉武投手に抑えられたものの、7回はこの回から登板の篠原投手から福浦選手が内野安打。さらに4番手の藤岡投手から四球を選んで2死1・2塁とします。ここでホークスは左の大松選手にあわせて三瀬投手を出しますが、マリーンズは代打のパスクチ選手を投入。この采配合戦はマリーンズに軍配が上がり、パスクチ選手が四球を選んで2死満塁とします。そしてこの好機に、本日既に3安打の今江選手が2点適時打を放って、同点に追いつきました。
 バーン投手は2回以降はホークス打線を4安打に抑えて4失点。7回1死2塁で降板します。そして2番手には藤田投手が登板。今季、不本意な投球が続いていましたが、今日は7・8回と1番から5番までの強打者・巧打者を完璧に5人で抑えます。
 そして同点で迎えた9回表、ホークスは同点にも関わらず、馬原投手を投入します。今季ここまで馬原投手に3回9人で走者一人出していないマリーンズ打線ですが、今日はいきなりサブロー選手と今江選手が連打。ちなみに今江選手は5打数5安打でした。さらに堀選手が左飛に倒れますが、これをサブロー選手が好判断でタッチアップから3塁に進み、1死2・3塁とします。続く西岡選手は敬遠で、辻選手は倒れて2死満塁となりますが、打席には4月の月間MVPで「4割打者」の福浦選手。馬原投手の150km台の直球を中前に弾き返して、2点適時打となり、ついに6対4と勝ち越し。今季5試合目でホークス相手に初めてリードを奪いました。なお、続く里崎選手はここまで5打席5三振。「日本記録」がかかっていましたが、四番の意地で右前に弾き返しています。
 その裏、マリーンズは小林雅英投手が登板。先頭の柴原選手にいきなり左中間を抜かれる二塁打を打たれます。しかし、今季これまで10登板で走者を出さなかったのは一度だけという小林雅投手にとって、これは「仕様」のようなもの。見ていても不安になりません。そして続く3人を完璧に抑え、終わってみれば毎度おなじみの「きっちり4人」で10セーブ目を挙げました。
 これでマリーンズは6連勝。対ホークス今季初勝利を挙げるとともに、そのホークスを抜いて2位に浮上しています。観客数は3万1千4百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズはリー投手とグラマン投手が先発。4回に江藤選手の3ランでライオンズが先制し、続く5回にも江藤選手に適時打が出て7点と取ります。ファイターズも9回に稲葉選手の2ランが出ますが、時すでに遅く9対3でライオンズが勝ちました。観客数は1万3千4百人ほどでした。
 大阪の合併球団対イーグルスはデイビー投手と一場投手が先発。両チームあわせて17残塁という拙攻合戦でしたが、0対0でむかえた8回裏に谷選手の犠飛が出てこれが決勝点に。9回は大久保投手が抑えました。デイビー投手は3勝目ですが、うち2勝が1対0。2敗のうち二つは0対1と驚異的な援護のなさですが、勝ち投手になっています。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売はオクスプリング投手とパウエル投手が先発。それにしても、3月末日開幕で5月に入ったこの試合がこのカード甲子園初試合とは、奇妙な話です。3点差でむかえた6回裏に、金本選手の適時三塁打・今岡選手の犠飛、そして鳥谷選手の適時打でタイガースが追いつきます。そしてそのまま同点で迎えた9回裏、2死から打率3割5分の藤本選手の代打に関本選手を起用。これが的中し、関本選手がプロ初のサヨナラ本塁打となる3号ソロを放ち、タイガースが4対3で勝っています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは川上投手と三浦投手が先発。4回にウッズ選手のソロで先制したドラゴンズが8回に追加点。川上投手は2安打無四球と二塁を踏ませない投球で完封勝利を挙げています。観客数は2万7千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープは石井一投手とロマノ投手が先発。1対1でむかえた9回裏、先頭のラロッカ選手が安打で出塁し、代走の三木選手が盗塁と内野ゴロで3塁に。ここで打席には久々スタメンの古田選手兼監督。この作ったような場面で三塁線を抜き、サヨナラ勝ちに。ヒーローインタビューの第一声では、「延長にならなくて(お客さんの帰宅が遅くならなくて)良かった」でした。観客数は1万2千人ほどでした。

2006年05月01日

2006/5/1の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

2006年04月30日

序盤のリードを守りきり、5連勝

[ 野球 ]

 3週間ぶりにマリンスタジアムに観戦に行きました。そのマリーンズ対イーグルス戦は小野投手と藤崎投手が先発。1回表を小野投手が三者凡退で抑え、その裏、先頭は西岡選手。1回裏の攻撃開始時には、ファンがタオルを両手に持って「オーオーオーオオオオ(中略)マーリーンズオーオオオーオオーオオオーオーオー」と合唱するの習慣があるのですが、その歌が続く中、西岡選手はあわや本塁打という当たりを右中間に放ち、今季1本目の三塁打とします。そして続く堀選手が犠飛を打ち上げ、あっさりマリーンズが先制しました。
 ところが直後の2回表に小野投手は簡単に2死を取りますが、続く山崎武選手に3号ソロを打たれ、すぐに追いつかれます。
 しかし直後の2回表、1死から今江選手が安打で出塁すると、藤崎投手は連続四球を出して満塁。ここで大松選手の内野ゴロの間に勝ち越し、さらに西岡選手が適時打を放って3点目。そして堀選手を歩かせて再び満塁としたところで、早くもイーグルスベンチは藤崎投手をあきらめます。マリンでの先発は「26対0」以来1年1ヶ月ぶりで、左翼席には「リベンジ」という横断幕も出ていた藤崎投手ですが、今回も前回と同じ1回2/3での降板となってしまいました。

 続く3回裏、イーグルスのマウンドには前回途中から登板の吉田投手が上がっています。先頭のベニー選手が歩くと、続くフランコ選手が左投手相手という事もあり、意表をつくバント。これが内野安打となります。ここで今江選手が適時二塁打を放って1点を追加。1死後にパスクチ選手が歩いて満塁とすると、大松選手が押し出し死球を受け、さらに西岡選手が犠飛を放ってこの回3点を追加します。西岡選手は初回に三塁打で先制のホームを踏み、2・3回と連続打点。攻撃終了後に活躍した選手の名前がスタンドからコールされるのですが、今日の西岡選手は2回から4回まで3回連続でコールされていました。
 この勢いなら毎回得点もあるかと思われたのですが、3回途中から登板した新人の青山投手が好投。4回に福浦選手の安打を足がかりに1点を取りましたが、その後は8回までマリーンズ打線を抑えます。ただこの青山投手、チーム28試合で早くも今日が16試合目と、かなりの登板過多。ちょっと酷使が心配です。
 小野投手は6回まで4安打1失点に抑えますが、7回に失策と安打などで2・3塁とされ、9番の鉄平選手に2点適時二塁打を打たれます。とはいえ、この回で降板しましたが、自責点は1でした。
 続く8回は4点差とホールドのつかない場面ながら藤田投手が登板。そして1死1塁から藪田投手が登板しますが、四球で二人目の走者を出し、2死から沖原選手を右飛に打ち取りますが、これが強風にあおられて失策となり、2点を返されます。
 そして9回は小林雅英投手が登板。一昨日同様、先頭打者に安打されますが、後は3人で抑える毎度おなじみの「きっちり4人」で、9セーブ目を挙げています。
 これでチームは5連勝で貯金3。単独3位となり、首位ライオンズとのゲーム差は1.5にまで縮まりました。観客数は2日続けて今季最高となる2万5千1百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ホークスは江尻投手と杉内投手が先発。2回に犠飛とボークでホークスが2点を先制し、杉内投手が6安打1四球で無失点に抑え、9回は馬原投手が抑えて完封リレーとなりました。江尻投手も5安打1四球で2回の2失点のみにホークス打線を抑えますが、援護に恵まれず完投負けとなりました。観客数は2万4千3百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ライオンズは川越投手と涌井投手が先発。同点に追いつかれた直後の6回裏に、今季、不可解な干されかたをしていたガルシア選手に勝ち越しとなる5号本塁打が出ます。さらに7回には四番に入っている北川選手に適時打が出ます。9回表に大久保投手がカブレラ選手に7号ソロを打たれますが、後は抑え、3対2で合併球団が逃げ切っています。観客数は2万3千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは江草投手と藤井投手が先発。スワローズが米野選手の適時打で先制しますが、6回に無死1・2塁から今岡選手と浜中選手の連続犠飛で逆転。後は毎度おなじみの藤川投手と久保田投手の継投で逃げ切っています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは土肥投手とダグラス投手が先発。2回に山崎選手の適時打でカープが逆転すると、その後も着実に追加点。先発全員の15安打でカープが8対2で勝っています。観客数は2万2千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズはグローバー投手と中田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千6百人ほどでした。

2006年04月29日

事故で大記録は逃すも、4連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは渡辺俊介投手と金田投手が先発。なお、マリーンズは不振で二軍落ちしていたパスクチ選手を上げて即スタメン。代りに3割を打ちながら、なかなか出番がない青野選手が落ちました。
 渡辺俊投手は初登板を除くと、不本意な投球が続いています。しかし、今日は二者連続三球三振に内野ゴロ、という素晴らしい立ち上がりを見せます。
 一方、昨年のほぼ今頃、同じマリンで12連勝を止められた金田投手が相手となりましたが、初回に堀選手が左中間に今季2号となるソロ本塁打を放って先制します。余談ですが、この二人はともに1969年4月生まれという「同月生対決」でした。
 今日の渡辺俊投手の投球は、昨年の「27人投球」を彷彿させるような完璧な内容。通り雨による中断が30分ほどあるなど、悪条件の中、最初の一巡を内野ゴロ5つと三振4つに抑えます。打たせて取る渡辺俊投手の場合、「三振はむしろ不調」という事もあるのですが、今日の三振は早めに追い込んで高めのボール球を相手が空振りする、というのが多く、6つのうち3つが三球三振。それも含めての好投です。雨がやまない事もあり、3回が終わった時点では「5回で降雨コールドになったら、参考記録の完全試合か?」などと思っていました。

 ところが4回表に、先頭の鉄平選手にぶつけてして初の走者を出してします。しかし、続く高須選手を併殺に打ち取り、結局この回も3人で抑えます。するとその裏、走者は出すも追加点が出なかった打線が、1死1・2塁から今江選手のあわや本塁打という当たりの二塁打で1点追加。続くサブロー選手にも犠飛が出て、3対0とします。
 点差がついても渡辺俊投手の投球は相変らず。とにかくイーグルス打線の球が外野に飛びません。6回2死から平石選手が初めてレフトに打ち上げたものの、内野ゴロ10(うち併殺1)・三振6・外野フライ1・死球1で18人を片付けます。
 そしてその裏には、1死1・2塁から、一軍復帰のパスクチ選手が2番手の谷中投手から右中間スタンドに飛び込む第2号3ラン。起用に見事こたえました。
 こうなると、後は無安打無得点達成だけが焦点となります。ところが7回、先ほど死球の鉄平選手がセーフティーバントの構えを見せて体をかがめると、渡辺俊投手の球はちょうどそのかがんだ頭に直撃してしまいました。鉄平選手は何事もなく一塁に向かって歩き出しましたが、これで渡辺俊投手は危険球退場。まさかの形で大記録がおあずけになりました。
 しかし、緊急登板の内投手に対し、続く高須選手が初球を併殺打、さらに礒部選手も初球を内野ゴロにしてしまい、結果的にこの回は3球で終わってしまいました。
 こうなると今度は、2週間ぶりの「継投による無安打無得点」が期待されたのですが、8回1死から内投手が安打を許し、これも途切れてしまいました。しかし、内投手は2回を無失点。さらに9回は登板間隔が空いたために大差ながら調整で藪田投手が登板。2死満塁までにしましたが、最後は三振に打ち取って試合終了。今週に入って3度目の完封リレーを達成しました。これでマリーンズは4連勝で貯金が2に。その間の失点はわずか「1」。昨年10勝投手を6人擁した投手陣がやっと復活した感じです。悪天候の中、観客数は今季最高の2万3千5百人ほどでした。
 なお、ヒーローインタビューは渡辺俊投手。あの投球内容ですから当然とはいえ、退場してヒーローインタビューというのは史上初ではないでしょうか。その第一声は「鉄平君すいません」でした。なお、鉄平選手は大事をとって交代したものの、その後も異常は特にないとの事です。

 札幌のファイターズ対ホークスは八木投手と寺原投手が先発。2回に先頭の松中選手が二塁打を放ち、対八木投手12イニングにして初安打を放ちますが、得点なりません。するとその裏、稲葉選手に3号ソロが出てファイターズが先制します。3回にホークスが失策で追いつきますが、4回に田中賢選手の適時打でファイターズが再び勝ち越し、5・6回にはそれぞれ犠飛で追加点をあげます。
 八木投手は4回から8回まで1四球のみにホークス打線を抑えます。しかし初完投のかかった9回表2死から、カブレラ選手に2号ソロを喫し、さらに松中選手にも安打されます。ここで八木投手は降板。そしてトーマス投手が井手選手を抑え、ファイターズが4対2で勝ちました。八木投手は2勝目、トーマス投手は今季初セーブです。観客数は2万4千2百人ほどでした。
 夜に行われた神戸の合併球団対ライオンズは平野佳投手と西口投手が先発。2回に谷選手の2ランで先制すると、4回に阿部真選手の適時打で追加点を挙げるなど6回までに4得点。さらに二番手の山岸投手から終盤に3点を追加します。一方の平野佳投手は6安打1四球。6回以降は走者を一人しか出さないという尻上がりの好投で早くもプロ2回目の完封を達成しています。ライオンズ打線は西口投手の登板時に2度続けて無得点となってしまいました。これで合併球団の連敗は5で止まっています。観客数は2万7百人ほどでした。なお、今日が故・仰木前監督の誕生日という事もあり、球場内には横断幕が登場。また、故人のユニを着ていたファンも少なからずいました。

 甲子園のタイガース対スワローズは安藤投手と川島投手が先発。3回にシーツ選手の6号3ランでタイガースが先制しますが、7回に二番手の金沢投手が青木選手に今季1号となる同点3ランを喫します。ところがその裏に登板した五十嵐投手がいきなり連続四球を出し、犠打で1死2・3塁として降板。続く高津投手もシーツ選手を歩かせてしまいます。ここでスワローズはこの回3人目となる高井投手を投入。期待にこたえて金本選手の投ゴロに打ち取りますが、併殺を焦ったのか本塁へ悪送球。さらに二塁走者の赤星選手も一気に生還し、この回、無安打で2点を勝ち越しました。さらに8回には鳥谷選手の2号ソロが出てダメ押し。後は藤川投手と久保田投手の継投でスワローズ打線を抑え、6対3でタイガースが勝っています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは内海投手と山本昌投手が先発。同点で迎えた5回表に2死3塁としたドラゴンズが中軸の3連打で2点を勝ち越し。さらに7回にはアレックス選手の2ランでダメ押しします。山本昌投手は8回途中まで4安打1死球で1失点と好投。以下平井投手・岩瀬投手とつないで、ドラゴンズが5対1で勝っています。観客数は4万4千2百人ほどでした。
 なお、横浜で行われる予定だったベイスターズ対カープは雨のため中止となっています。

2006年04月28日

3連勝で貯金1に

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは清水直行投手と朝井投手が先発。1回をともに三者凡退で終えた2回、清水直投手が先頭のフェルナンデス選手に二塁打を打たれますが、後続を抑えます。するとその裏、こちらも先頭のベニー選手が内野安打で出塁し、1死後、里崎選手が適時二塁打を放ち、マリーンズが先制します。さらに4回にベニー選手の適時打で2点目を挙げます。
 清水直投手は、2回から7回まで毎回走者を出す投球。しかし4回の無死1塁、6回の1死1・2塁も凌ぎます。なお、その6回にイーグルスの礒部選手が通算1千本安打を達成しています。
 しかし、前回ライオンズを0点に抑えて勝利し、さらに結婚も発表と上り調子の朝井投手を、マリーンズ打線はなかなか打ち崩せません。6回にも2死から四球と連打で満塁としますが、あと1本が出ません。

 清水直投手は7回を6安打2四死球ながら無失点。さらに8回の1番からの攻撃には藤田投手が登板。右打者二人と先ほど1千本安打安打の礒部選手を三人で抑えます。
 そしてその裏、朝井投手から今江選手が安打で出塁。失策と併殺で2死3塁となった後、五番に入っている橋本選手がダメ押しの適時打を放ちました。
 そして3試合連続無失点のかかった9回表、マリーンズのマウンドは当然ながら小林雅英投手。ところが、先頭のフェルナンデス選手に猛打賞と二塁打をいきなり喫します。しかしそこから2死を取り、「今日も四人か」と思って見ていたら、続く沖原選手に適時二塁打を喫し、初登板以来の失点を喫します。しかし、続く平石選手を抑えて試合終了。清水直投手が3勝目、小林雅投手は8セーブ目を挙げました。
 ヒーローインタビューで清水直投手は、マッチカードプログラムの連載記事の題名である「やるしかないねん」の自書を背中に印刷したTシャツで登場。自ら企画した新商品をいい形で宣伝することができました。これでチームは3連勝で貯金を1に。ファイターズと並んで3位と順位も上げました。観客数は1万1百人ほどでした。

 神戸の合併球団対ライオンズは吉井投手と松坂投手が先発。今季4登板で自責点4の松坂投手ですが、いきなり初回に中村紀選手に2ランを打たれるなど3失点。実は松坂投手は肘に張りがあった模様。結局5回途中まで4失点で降板してしまいました。そういった事もあり、6回を終わって6対3と合併球団ペースに試合は進みます。ところが7回、4回途中から登板して好投していた萩原投手が中島選手に適時打を打たれて2点差に。合併球団は加藤投手を投入しますが、和田選手に四球を出して満塁としたあと、怪我で欠場していたカブレラ選手が代打で登場し、6号となる逆転満塁本塁打を放ちます。その裏から宮越投手・石井貴投手の継投で合併球団打線を抑え、最後は小野寺投手が3人で抑え、ライオンズが8対6で逆転勝ちしています。観客数は1万8千人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ホークスは橋本投手と斉藤投手が先発。2回にファイターズが鶴岡選手の適時三塁打で先制しますが、5回に1死2・3塁から川崎選手の今季1号となる3ランが出てホークスが逆転します。斉藤投手は8回まで2安打投球。9回に安打と死球で無死1・2塁として降板しますが、三瀬投手が牽制死もあって2死を取り、さらにそこから馬原投手を投入するという細かい継投でホークスが3対1で勝っています。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは井川投手とゴンザレス投手が先発。3回にタイガースが2点を先制し、井川投手は6回まで3安打投球。しかし6回に追いつかれ、7回に自らの暴投で逆転された後、ラロッカ選手に3ランを打たれてしまいます。そのままスワローズが6対2で逃げ切りました。観客数は4万6千6百人ほどっでした。
 横浜のベイスターズ対カープはベバリン投手と佐々岡投手が先発。3回に前日プロ初本塁打の梵選手の適時二塁打でカープが3点を先制しますが、5回1失点の佐々岡投手を交代させたのが裏目に。二番手の高橋投手が6回に佐伯選手に逆転3ランを打たれ、その1点差を継投で守りきったベイスターズが4対3で勝っています。観客数は9千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは上原投手とマルティネス投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3百人ほどでした。

2006年04月27日

マリーンズとベイスターズで1対2トレードが成立

[ 野球 ]

 今日はマリーンズをはじめパ4球団は試合がありませんでした。その中で、マリーンズ球団から山北投手と、ベイスターズの土居龍太郎投手・南外野手の1対2の交換トレードが発表されました。山北投手は2004年秋にドラゴンズから移籍。その発表の直後にあったファン感謝デーで早速マリーンズのユニフォームを着てファンにサインしたのを覚えています。2年連続で開幕一軍でしたが、2年連続で4月半ばに二軍落ちと実力を発揮できなかったのは残念です。新天地では頑張ってもらいたいものです。
 土居投手は昨年の交流戦でマリーンズ相手に先発していました。また、南選手は強肩の評判があるそうです。ともに若いようですし、ぜひともマリーンズの戦力として活躍してほしいものです。

 今日は帰宅が遅かったので試合のほうは結果のみ。横浜のベイスターズ対タイガースは高宮投手と杉山投手が先発。今季初先発の杉山投手が初回に満塁本塁打を喫するなど中盤までリードされますが、7回に矢野選手の2打席連続の3号2ランで1点差に詰め寄ると、8回に満塁から今季絶好調の浜中選手と昨日3安打の鳥谷選手の連続適時打で逆転。さらに9回にも大量点を挙げ、終わってみれば12対5の大勝でした。これでタイガースは対ベイスターズ6戦負けなしとなっています。観客数は1万1千3百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは石井投手とガトームソン投手が先発。初回に5安打で4点を取ったスワローズが4回までに7対0と大差に。その後、ドラゴンズも反撃しましたが、8対2でスワローズが勝っています。観客数は2万6千9百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は黒田投手と桑田投手が先発。2回に前田選手の3号2ランでカープが先制すると、さらに梵選手にもプロ初本塁打が出ます。さらに続く3回には5連打で4点を追加します。一方、黒田投手は5回まで無安打投球。結局9回を3安打無四球で完封勝利を飾っています。カープは今季対読売初勝利。観客数は1万3千8百人ほどでした。

 唯一のパリーグとなった福岡のホークス対イーグルスは高橋秀投手と愛敬投手が先発。愛敬投手は105試合目でのプロ初先発。これまで通算5勝0敗という「不敗伝説」の持ち主です。その「伝説」の効果か、2回に沖原選手の適時打でイーグルスが先制。さらに3対0でむかえた3回裏には1死1・2塁から川崎選手の長打性の大飛球を佐竹選手が超美技で好捕。1塁走者が戻れず併殺となります。これが大きく、愛敬投手は6回途中まで1失点。その後、継投陣が失点しますが、打線も追加点を挙げ、最後は福盛投手が締めて7対3でイーグルスが勝ち、ホークスの連勝を止めました。イーグルスは昨年の球団創設以来初めて、ホームユニのホークスに勝っています(※これまでの通算4勝は仙台で3勝、福岡のビジユニデーで1勝)。
 ちょうど帰宅したら愛敬投手のヒーローインタビューが始まっていたのですが、「不敗伝説」についても先発初勝利についても特に意識はなく、淡々とした感じでした。はたしてこの伝説、いつまで続くのでしょうか。観客数は2万4千5百人ほどでした。

2006年04月26日

小林宏投手の完封で今季初の五割に

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は小林宏之投手と前川投手が先発。怪我で出遅れた小林宏投手はこれが今季初登板です。しかし、1ヶ月出遅れたとは思えない素晴らしい投球。今日はガルシア選手と村松選手を入れるなど打線を強化してきた合併球団打線を3回まで走者一人出しません。
 しかし、ここ2試合で2得点の打線も、前川投手の相手に初回に2死から連打したものの、3回までその2安打のみの無得点です。そして4回表、2巡目の合併球団は村松選手の意表をつくバント安打で初の出塁を果たすと、続く水口選手が着実に送って1死2塁とされます。しかし、この初の危機も小林宏投手は3番の中村紀選手を内野ゴロに抑え、さらに次打者も順当に三振に抑えて0点に抑えます。
 そしてその裏、先頭のベニー選手が安打で出て続く里崎選手が送るという同じ展開に。続く今江選手は倒れて2死になりますが、そこでサブロー選手が中前に弾き返してマリーンズが10イニングぶりとなる得点で先制しました。

 小林宏投手は続く5回に先頭の北川選手に二塁打され、2イニング連続で得点圏に出塁されますが、四球を一つ出したものの後続を断ちます。そして6回にも2死から四球を出しますが、ここも抑えます。結局、小林宏投手が出した走者はこの4回から6回にかけての4人だけでした。
 そしてその裏、先頭の福浦選手が安打すると、続くベニー選手がこの日3本目の安打で無死1・3塁に。ここで合併球団は2番手に加藤投手を出しますが、里崎選手が適時打を放って待望の追加点が入ります。さらに今江選手がバントすると、加藤投手が好ダッシュで取って三塁に送球しますが、これが暴投となり3点目。さらにサブロー選手のショートゴロを阿部真選手が本塁に投げますが、これも送球がそれ、4点目が入ります。そして1死後、右の加藤投手にあわせて井上選手を代打に送ると、合併球団は左の中山投手を投入。しかしこれもマリーンズベンチの読みのうちで、代打の代打・辻選手が中前に弾き返して、5点目が入りました。
 これで十二分の援護が入った小林宏投手は、7回を4球で終わらせるなど、さらに調子を上げ、結局7回から9回まで走者を一人も出さない投球。西岡選手の再三の美技もあり、今季初登板をプロ2度目となる完封で飾りました。2安打2四球で球数はわずか98でした。
 これでマリーンズは「3度目の正直」で5割復帰。そして4連敗の合併球団に代って4位に浮上しています。観客数は特に行事もない平日であるにも関わらず、今季4番目の入りとなる2万2千9百人ほど。これも小林宏投手の復活登板効果なのでしょうか。

 福岡のホークス対イーグルスは和田投手と山村投手が先発。初回に松中選手の適時打で先制したホークスが、2回にも大村選手の2点適時打で追加点を挙げます。山村投手はそれ以降は立ち直って、3回から7回までを無失点に抑えますが、打線が和田投手を打ち崩せません。7回まで5安打し、ほぼ毎回のように得点圏に走者を送りますが、そこから抑えらて無得点。8回に礒部選手の三塁打を足がかりにやっと1点を返しますが、その裏、吉本選手がダメ押しの適時打を放ち、ホークスが4対1で勝ちました。ホークスは意外にもこれが今季初の4連勝兼福岡での4月初勝利となっています。観客数は2万3千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは帆足投手とダルビッシュ投手が先発。初回に森本選手の2試合連続の先頭打者本塁打が出て、さらに2回にも三連打と犠飛でファイターズが追加点を挙げます。しかしここからファイターズ打線は拙攻の連続で得点が入りません。一方、3回まで1安打のダルビッシュ投手でしたが、4回に1点を返された後、5回に細川選手に今季1号となるソロを喫して同点に。そして7回裏、石井義選手のこれまた今季1号の勝ち越しソロが出てこれが決勝点になります。ファイターズ打線は2試合連続の2桁残塁。9回も1死から走者が出ましたが、続く小笠原選手・セギノール選手という中軸が小野寺投手に抑えられ、3対2でライオンズが勝ちました。観客数は1万5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは三浦投手と下柳投手が先発。昨年なら確実に投手戦になっていたところですが、今日は1回裏にベイスターズが2点先制すると、直後にタイガースが3点取るという打撃戦に。そして同点で迎えた3回に鳥谷選手に今季1号3ランが出て勝ち越し。さらに4・5回にも追加点を挙げ、三浦投手から8点を奪います。下柳投手も6回4失点でしたが、援護に助けられ2勝目。終盤は藤川投手と久保田投手のリレーで逃げ切り、タイガースが9対5で勝っています。観客数は1万8千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは川上投手と石川投手のエース対決。ラロッカ選手の2打席連続適時打などで序盤でスワローズが3対0としますが、6回2死から石川投手が突如5連打を喫して同点に。さらに7回に福留選手に適時打が出てドラゴンズが勝ち越します。以下はともに今季早くも10試合目の登板となる平井投手・岩瀬投手のリレーでスワローズ打線を抑え、ドラゴンズが4対3で勝っています。観客数は2万8千2百人ほどでした。
 広島のカープ対読売はロマノ投手と工藤投手が先発。5回にカープが2点を取って追いついた直後に雨が強くなり、そのままコールドで引き分けとなっています。観客数は1万人ほどでした。

2006年04月25日

スミ1ながら完封リレーで勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は久保投手とデイビー投手が先発。初回、久保投手はいきなり連打されて無死1・2塁としますが、続く中村選手の中前への飛球が落ちたものの、二塁走者の谷選手が三塁で封殺され、今季このカード早くも二つめの「センターゴロ」となります。さらに順当に二死を取った後、北川選手も打ち取って先制の危機を脱します。
 その裏、前回7回を無失点に抑えられたデイビー投手に対し、先頭の西岡選手が投手強襲安で出塁しててすかさず盗塁すると、捕手が悪送球して一気に三塁まで進みます。そして1死後に福浦選手の内野ゴロで西岡選手は本塁突入。マリーンズが先制点を挙げました。

 初回の危機を凌いだ久保投手はそこから調子を上げてきます。2回から4回までを完璧に抑え、5回に2死から二塁打を打たれたものの後続を断ち、6回も三者凡退と、3安打無四球に合併球団を抑えます。もっとも、これはただ久保投手が良かっただけではありません。合併球団の謎すぎる選手起用に助けられた面もあります。
 その象徴が7回裏の攻撃。1死から北川選手が二塁打を放って無死2塁と一打同点の危機となりますが、続く六番はグラボースキー選手。二軍で2割5分ながら一軍に昇格したものの打率0割を維持したまま。ここでも走者こそ進めたものの投ゴロに倒れます。ここでそのグラボースキー選手に押し出された感じで一昨日2安打1本塁打ながらスタメン落ちしたガルシア選手が代打で出ますが、カウントが悪くなったところで勝負を避けて四球に。続く阿部真選手を抑え、無失点に抑えます。ちなみに、ガルシア選手の代走は村松選手でした。その代りに3・4番がいずれも無出塁なのですから、こちらとしては有難い限りです。
 しかしマリーンズ打線もどうも冴えません。3回から8回まで毎回安打で走者を出しながら、併殺が二つあるなど、打線がつながらず、初回の1点のみに抑えられます。
 久保投手は8回を4安打2四球無失点と好投。今季チーム初完封勝利の可能性もあったのですが、1点差という事もあって9回は小林雅英投手が登板。過去8試合で唯一合併球団にのみ走者を二人出されている小林雅投手でしたが、今日は連続三振で簡単に二死を取り、続く塩崎選手にも簡単に2-0とした後、内野ゴロに打ち取り、今季初の三者凡退で7セーブ目。防御率もちょうど1としました。久保投手は連勝で2勝目。また、縦縞ユニフォーム(公称・戦)での今季チーム初勝利にもなりました。
 相手ベンチの協力(?)もあって完封リレーを果たしましたが、一昨日に続いての1得点でした。特にデイビー投手には2試合で1得点。また、マリンでは3試合連続1得点と、どうも打線の調子が気になります。明日の前川投手も今季好調ですが、何とか打ち込んで、初登板の小林宏之投手を楽にしてほしいものですが・・・。
 というわけでマリーンズが1対0で勝利し、明日、今季3度目の借金返済、さらには4位浮上をかける事になりました。観客数は1万3千6百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズはグラマン投手とリー投手が先発。初回に森本選手が先頭打者本塁打を放ってファイターズが先制し、3回にはセギノール選手の適時打で追加点を挙げます。一方、リー投手は6回まで3安打3四球に内野の失策もあって7人の走者を出しますが、無失点に抑えます。ライオンズも7回に二番手の建山投手から連打と内野ゴロで1点を返しますが反撃はここまで。2対1でファイターズが今季対ライオンズ戦初勝利を挙げました。お立ち台は先頭打者本塁打の森本選手。「相手のグラマン投手とは初対戦でしたが?」の問いに「でも(投球が)ベースの上を通れば同じです」と、得意の森本節を放っていました。なお、この試合、両チームあわせて21残塁という拙攻合戦。そのため、2対1に関わらず試合時間は3時間20分でした。観客数は9千1百人ほどでした。
 長崎のホークス対イーグルスは新垣投手と一場投手が先発。投手戦が期待されましたが、3回を終わってホークスの4対3に。そして4回裏にホークス打線が爆発して松田選手の2号3ランなどもあって7点をを取って試合を決め、そのまま11対3でホークスが大勝しました。観客数は1万5千2百人ほどでした。

 静岡・草薙のベイスターズ対タイガースは門倉投手とオクスプリング投手が先発。3回に赤星選手の適時打でタイガースが先制すると、打線が爆発し、とどめに浜中選手の9号3ランで一挙6点。その後も着実に追加点を挙げ、浜中選手に本日2本目で両リーグ1番乗りの10号ソロも出るなど10得点。一方のオクスプリング投手は5回を2失点。その後もやや余裕の継投でベイスターズ打線を抑え、10対2でタイガースが勝ちました。オクスプリング投手は来日初勝利となりました。観客数は1万1千4百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズは中田投手と石井一久投手が先発。3回にウッズ選手の2ランで逆転したドラゴンズが5回にも追加点を挙げて7対2で快勝しました。観客数は2万7千6百人ほどでした。
 広島のカープ対読売はダグラス投手とパウエル投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万3千4百人ほどでした。

2006年04月24日

37年ぶりに陸上選手雇用?

[ 野球 ]

 マリーンズとマリンスタジアムを使ったロッテの広告を見ました。昨年は、「仕事に疲れた女性をマリーンズの選手・監督およびファンが元気づける」という内容でした。それが今年は一転して「脱力もの」になりました。
 まず、報道陣に「欲しいのは?」を尋ねられた監督が、マラソンの高橋選手を挙げます。そして、高橋選手が代走(?)に出て、一塁付近で「リー、リー、走っちゃうよ」と言ってます。さらに監督は「一番大切なのは?」という問いに競馬のディープインパクトを挙げ、それを聞いた今江選手と西岡選手がひがんでいる、という内容です(公式サイトによると「勘違い」だそうですが、そうは見えません)。

 このような内容になったのは、上記の各監督・選手や馬などを人形にした「ロッテロッタリーのチャンピオンズフィギュア」なるものがグリーンガムの景品につくからだそうです。
 ただ、この「陸上選手を走者にして盗塁させようとする」を、「ロッテ」がやるのはイタいギャグです。何しろ、実際に37年前に「ロッテオリオンズ」は本当に野球は中学までしか経験のない五輪に出場した短距離走の選手を「代走専門」として3年ほど在籍させた事があったからです。ちなみに、やはり盗塁と短距離走では用いる技術が違ったのか、盗塁成功率は5割7分5厘ほどでした。したがって、他の11球団ならとにかく、ロッテが「陸上選手を代走」をやるのはあまりシャレになりません。
 ついでに言うと「馬」といえば、かつての阪急ブレーブスがこれまた話題集めのために、西宮球場で競走馬と「世界の盗塁王」である福本豊選手を競走させる、という企画をやり不評をかった事がありましたが、それを連想させられます。
 せっかく、31年ぶりに持っている球団が日本一になったわけです。それを最大限生かした広告はいくらでも作れるはずです。にもかかわらず、「日本一戦士」をマラソンや競馬以下みたいな扱いにするような広告を作るのは、いかがなものかと思いました。

2006年04月23日

新庄選手の攻守にわたる活躍に敗れ、またもや5割ならず

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズ戦は江尻投手と加藤投手が先発。初回はともに三者凡退でした。しかし2回裏、ここまで不振をかこっていた先頭のセギノール選手、さらに三日ぶりにスタメン復帰した新庄選手にいずれも5号となる連続ソロを喫してしまい、2点をリードされます。
 一方、打線の方は江尻投手相手に、いい当たりは出る者のものの、なかなか安打になりません。先制された直後の3回表は、先頭のサブロー選手がフェンス近くまで飛ぶ当たりを放ちますが新庄選手が好捕。続く大松選手が右翼線を抜く二塁打を放ちますが、今江選手の中前に落ちそうな打球をこれまた新庄選手がダイレクトキャッチ。結局、この回は中飛三つと新庄選手を目立たせるだけの攻撃になってしまいます。
 その裏、加藤投手は1死から安打と四球で1・2塁とし、ここで新庄選手に二遊間を抜かれ、3点目を奪われます。さらに6回、今度は先頭の新庄選手に安打され、犠打で進まれて2死2塁に。ここで二番手で内投手が登板しますが、高橋選手に適時打を喫して新庄選手が生還し、4対0となってしまいます。加藤投手は新庄選手の出ない回は全て三者凡退に抑えたのですが、逆に新庄選手の出た回は全て失点してしまいました。

 一方、打線のほうは4回にフランコ選手が四球で、6回には大松選手がチームとしても個人としても2本目の安打を放って出塁しますが、いずれも次打者が併殺打を打ち、結局3人で終わってしまいます。
 そして7回、1死からフランコ選手が一週間ぶりの安打となる二塁打を放つと、ここで江尻投手は降板。代った武田久投手相手に2死後にベニー選手選手が中前打。フランコ選手が本塁に突っ込み、新庄選手からは「ストライク」の返球が来ますが、これを捕手が取れずにやっと1点返します。さらに橋本選手も1・2塁間を抜いて一発出れば同点の場面を作りますが、続くサブロー選手が抑えられ、結局1点止まりで終わりました。
 その後はトーマス投手、マイケル中村投手のリレーの前に抑えられ、結局1対4で敗れました。ただでさえ好機が少なかった上に併殺打が3つあっては点は取れません。加藤投手は早くも3敗目。もっとも、今日が援護1点で、前回は降板するまで打線が1安打で勝利投手の権利がなくなってから打線爆発、その前も自身が打ち込まれたとはいえ打線は完封負けと、援護がなさすぎるという要因もあるので、あまり責められないでしょう。
 これで再び借金2となり、5割はおあずけとなってしまいました。逆にファイターズは2位とのゲーム差なしの3位に浮上しています。観客数は2万6百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズはインチェ投手と涌井投手が先発。涌井投手は6回まで走者を一人も出さない完璧な投球。一方、インチェ投手も四球は出すものの、2回まで無安打でしたが、3回2死2塁から中島選手に打たれた初安打が4号2ランとなってしまいます。結局、インチェ投手は6回途中まで6四球ながら2安打2失点に抑え、続く今季初登板となった谷中投手も古巣相手に3回を無失点に抑えます。しかし、涌井投手は7回に初安打されますが、調子は変わらず、結局2安打無四球で完封勝利。2対0でライオンズが勝ち、涌井投手はプロ初完封で4勝目を挙げています。観客数は1万3千人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ホークスは川越投手と杉内投手が先発。初回に2点を取ったホークスが中盤にも追加点を挙げます。一方、合併球団は杉内投手に対し、今季初スタメンの迎選手の1号など、本塁打を3発浴びせますが、これがいずれもソロ。そして7回途中からは吉武投手・三瀬投手と、一昨日に長い回を投げた馬原投手を温存する継投で合併球団打線を抑え、6対4でホークスが勝利。三瀬投手が今季初セーブを挙げています。観客数は2万9千5百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースはグローバー投手と江草投手が先発。初回、ここまで不振にあえぎ、打率2割を切った今岡選手の4号3ランでタイガースが久々に先制します。さらに3回には鳥谷選手の適時打で1点を追加します。江草投手は4回に2安打2四球で2点を失いますが、それ以外は無失点で7回途中まで抑えます。そして8回にはこれまた不振だった金本選手が久々の打点および猛打賞となる適時2塁打が出て2点をダメ押し。そして7回以降は藤川投手と久保田投手のリレーで抑え、6対2でタイガースが勝ち、連敗を5で止めました。観客数は4万3千8百人ほどでした。
 米子のカープ対ドラゴンズは佐々岡投手と山本昌投手のベテラン対決。2回に栗原選手の2号ソロ、3回に嶋選手の3号ソロと、カープがソロ2本で序盤でリードします。一方、佐々岡投手は5回まで走者を出さない投球をし、結局7回を2安打1四球の無失点に抑えます。そしてその裏、6安打に失策二つもあって、カープが5点追加。さらに8回も嶋選手に本日2本目となる4号満塁本塁打が出るなど、終盤で大量点を挙げ、終わってみれば13対0の圧勝となりました。佐々岡投手は2勝目を挙げています。観客数は9千5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは藤井投手と吉見投手が先発。中盤に激しい点の取り合いとなりましたが、ベイスターズが9対7とリード。9回裏にクルーン投手からラミレス選手が3号ソロを放ちますが、反撃もそこまで。最後は2死1塁から米野選手が三振して試合終了しました。観客数は1万1千人ほどでした。

2006年04月22日

四番里崎選手の「有言実行」の活躍で勝利

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズ戦は八木投手と小野投手が先発。初回、西岡選手が初球をいきなり中前に弾き返します。そして即座に4試合連続となる盗塁を決め、1死後に福浦選手が安打して1・3塁に。この好機で四番に入った里崎選手が適時打を放ってあっさり先制。さらにベニー選手も適時打を放ち、2点目を追加します。前の試合で八木投手は10回を無安打に抑えましたが、いきなりこの回だけで4安打を喫しました。
 その裏、小野投手も安打と四球で1死1・2塁としますが、不調のセギノール選手、好調の稲葉選手を抑えて0点に抑えます。これで調子がつかめたのか、小野投手は2回から4回まで四球を一つ出しただけでファイターズ打線を抑えます。
 一方、初回こそ打ち込まれたものの、八木投手も2回から立ち直り、走者は出ますが、後続を断たれます。そして投手戦となってむかえた5回裏、1死から小野投手が、昨日に続いてスタメンマスクの鶴岡選手に二塁打され、続く飯山選手が安打して1死1・3塁とされた後、マシーアス選手に犠飛を打たれ、1点差となってしまいます。

 さらに打線のほうは、6回の無死1塁も走者が進まず、続く7回は1死から大塚選手の右翼線を破る当たりが稲葉選手の好返球で2塁アウト。さらに続く西岡選手が四球で出るも盗塁失敗で終わって見れば三者凡退という攻撃。「スミ2」という事もあり、このあたりでは、流れはむしろファイターズかも、という嫌な雰囲気もありました。しかし小野投手は、6・7回も安打は打たれたものの、ファイターズ打線を抑えます。特に7回裏には、2死からアウトと思われるファウルフライを外野手が勘違いして追わず、「打ち直し」の安打で出た田中賢選手がが盗塁したら悪送球で三塁まで進まれる、という非常に悪い雰囲気ながら、後続を断ちました。結局、7回を投げて5安打2四球で1失点でした。
 この好投に打線が応え、8回に昨日怪我が癒えて一軍復帰し、今日スタメン起用の堀選手が中前打で出塁します。そして、前の回の守備で打球をぶつけた福浦選手の代打・辻選手がきっちり送ります。ここで打席は初回に適時打を放っている四番の里崎選手。初回に続き、右方向に弾き返し、極めて大きな追加点を挙げました。昨日のブログで、打撃好調なのにスタメン落ちした事に対する怒りをぶちまけていましたが、「有言実行」で四番の役割を果たしました。ちなみに四番での打率は四割を超えているそうです。ただ、結果が良かったからいいものの、あまりそういう事はブログに書かない方がいいとは思いますが・・・。
 その裏に登板の藪田投手はいきなりストレートの四球で先頭打者を歩かせ、1死後に連打されて1点返され、なお1死1・2塁となります。しかしここから踏ん張り、セギノール選手と稲葉選手を連続三振。この展開は1回裏とほぼ同じです。ファイターズはこの4・5番の不振が響いた感じです。
 そして9回裏には小林雅英投手が登板。簡単に二死を取り、続く代打の小田選手も詰まった遊ゴロに。「やっと今季初の三者凡退か?」と思ったのですが、詰まりすぎたために内野安打になってしまいます。しかし、これは基本的に「予定通り」。そして続く代打の高橋選手を2-3から三振に抑え、今季6つめのセーブを挙げました。小林雅投手は今季8度目の登板ですが、5日の対合併球団で走者を二人出した以外の試合は全て四人で抑えています。今日のような接戦でも、先週の土曜のような大差でセーブのつかない「調整登板」でも同様です。失点は全部で1のみで、防御率も1.1と調子自体は順調なのですが、不思議に三者凡退がありません。この記録(?)はいつまで続くのでしょうか。
 いずれにせよ、3対2で接戦を制したマリーンズが勝利。再び借金を1に戻しました。観客数は1万8千5百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズは朝井投手と西口投手が先発。初回の無死1・2塁の危機をカブレラ選手を併殺に打ち取って凌いだ朝井投手がそこから好投。4回の2死満塁も防ぐなど、5安打5四死球と走者を出しますが、無失点に抑えます。前回の登板を生で観戦したときは、いい時と悪といきの落差が激しいと思いましたが、今日はいい所がうまく出たのでしょうか。もっとも、10残塁のライオンズ打線が拙攻だったとも言えるかもしれませんが。
 西口投手も3回に三連打で、4回に連続四球で満塁にしますが、いずれも凌ぎます。しかし0対0で迎えた7回、1死から一番の鉄平選手がプロ初本塁打。この1点を小倉投手・福盛投手のリレーで守り、1対0でイーグルスが今季対ライオンズ初勝利を挙げています。観客数は1万3千1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ホークスは平野佳投手と斉藤投手が先発。ここまで4試合投げて防御率0.5の平野投手ですが、今日はいきなり川崎選手とカブレラ選手に連打されるなどで初回2失点。さらにホークスは4回に本間選手の2点適時打で追加点を挙げ、6回途中で平野佳投手をKOします。さらに中継ぎ陣を打ち込んで、今季初の二桁となる計13点を挙げます。一方、斉藤投手は7回を5安打2失点に抑え、13対2でホークスが圧勝しました。平野佳投手はプロ初敗戦。逆にホークスの松田選手にはプロ1号本塁打が出ています。観客数は2万7千人ほどでした。

 米子のカープ対ドラゴンズは黒田投手とマルティネス投手が先発。初回にカープが3点を先制して早々とマルティネス投手を降板させますが、ドラゴンズも小刻みに反撃して、4回に追いつきます。6回にカープが再度勝ち越しますが、8回にドラゴンズが1死3塁に。ここでカープはベイル投手を出しますが、代打の代打・高橋光選手の適時打で同点となります。昨日・今日と、8回から抑え投手が登板したのが3試合ありましたが、いずれも失敗に終わっています。
 そのまま同点で延長に入り、迎えた12回表、カープは3日前に先発したロマノ投手を登板させますが、これが大失敗。連続四球と犠打で1死2・3塁とし、続く本日4安打の荒木選手を敬遠して1死満塁の場面で降板します。続く井端選手は本日6のゼロ。カープのマウンドには8番手の広池投手。さらに中堅手の緒方選手を内野手登録の福井選手に代えます。
 そして、福井選手は外野に行かず、二塁ベース付近に立ち、「内野5人制」を敷きます。しかし、結果的に井端選手は三塁定位置へのゴロを打ったので、あまり意味がありませんでした。そして続く福留選手のところで、福井選手を二塁手にし、二塁にいた東出選手を中堅に戻します。ところが、そこまで苦労して二死にこぎつけたにも関わらず、続く福留選手の2球目が捕逸となり、ドラゴンズが勝ち越します。さらに福留選手の打球は、前の打席では二塁手が立っていたあたりを抜く2点適時打に。3点差となってしまいました。
 その裏、岩瀬投手から先頭の新井選手が2号ソロを打ち、続く代打の石原選手も安打を放ちますが反撃はここまで。後は抑えられ、7対5でドラゴンズが勝ちました。観客数は9千3百人ほど、試合時間は5時間34分でした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは川島投手と土肥投手が先発。スワローズの3対0でむかえた4回表に古木選手の3ランでベイスターズが追いつきますが、直後に宮本選手と岩村選手の連続適時打でスワローズが勝ち越します。ところが7回、ここから登板の佐藤投手が古木選手に本日2本目となる4号ソロを喫して1点差に。スワローズはここで高津投手をマウンドに送りますがこれが大誤算。1死は取ったものの、そこからの6人に4安打2四球さらにはボークのおまけつき。金城選手に逆転適時打を打たれるなど、6失点でKO。結局この回計8点で一気に逆転しました。結局、11対6でベイスターズが、昨日のお返しとなる逆転勝ちをしています。
 ところで、この試合は「眼鏡デー」という事で、いろいろと奇妙な眼鏡をかけたお客さんがいました。試合中に行われた「コンテスト」では、眼鏡に「古田」という文字をつけた人が優勝しました。それはそれですごいですが、あの眼鏡だと肝心の試合観戦の邪魔にならないのだろうか、と他人事ながら気になりました。観客数は1万9千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースは内海投手と安藤投手の先発で読売が連勝したようです。大量補強の効果か現時点ではかなり調子がいいようです。もしかしたら、この調子でシーズン終了時にはチーム打率リーグ1位、防御率リーグ2位くらいになってしまうのでは、と思います。その好調に喜んでいるのか、ヘッドコーチの近藤昭仁氏は取材に答えて、「心配事は李選手が来年大リーグに行く可能性があることだけだ」などと言っていたそうです。まあ、近藤氏がそのように言うのですから、これはまだまだ「期待」できる、と特にマリーンズファンやベイスターズファンは思ったのではないでしょうか。観客数は4万4千4百人ほどでした。

2006年04月21日

2006/4/21の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

ファイターズに敗れ、いろいろな連勝が止まる

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズ戦は橋本投手と渡辺俊介投手が先発。2回にサブロー選手の犠飛でマリーンズが先制しますが、その裏、1死2・3塁から何と死球さらには押し出し四球で同点に、さらに内野ゴロの間に逆転されます。渡辺俊投手の押し出しなど、いつ以来の事なのでしょうか。さらに渡辺俊投手は3回には木元選手、4回には小田選手と下位打線に適時打を喫し、着実に差を拡げられてしまいます。
 一方、橋本投手の前にマリーンズ打線は7回まで4安打1点に抑えられます。8回に先頭の大松選手が2試合連続でリーグ2位となる4号本塁打を放って2点差とし、橋本投手を降板させます。さらに二番手のトーマス投手から福浦選手が安打しますが、続くベニー選手が併殺。そして9回は武田久投手相手に先頭の今江選手が安打しますが、後続を抑えられ、2対4で敗れてしまいました。
 マリーンズの連勝は4で止まり、さらに対ファイターズの連勝は3で、さらに渡辺俊投手の対ファイターズの連勝も10で止まっています。一方、橋本投手はプロ初勝利を挙げています。観客数は1万3千6百人ほどでした。

 盛岡のイーグルス対ライオンズは松崎投手と松坂投手が先発。2回に2死満塁から細川選手の2点適時打でライオンズが先制。松坂投手の防御率ならこれで十分なのですが、さらに失策や中島選手の適時打で加点し、とどめはこの回2度目の打席となった和田選手の満塁本塁打で、この回計9点を挙げました。一方、松坂投手は6回に礒部選手に適時打を打たれますが、失点はそれのみ。7回に降板しながら11奪三振で3勝目を挙げました。試合は11対1でライオンズが大勝。観客数は5千4百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ホークスは吉井投手と寺原投手が先発。7回に柴原選手の代打2点適時打でホークスが逆転しますが、9回に前の回から登板の馬原投手が2安打と犠飛で追いつかれ、延長に入ります。そして10回表に、WBC決勝での怪我から復帰した川崎選手が勝ち越し適時打を放ち、再度ホークスがリードします。
 ところがその裏、先頭の谷選手が安打すると、続く平野恵選手の二塁ゴロを鳥越選手が失策、さらに後藤選手の犠打を今度は松田選手が悪送球と連続失策で合併球団が追いつきます。こうなるともう流れは止まらず、北川選手にサヨナラ打が出て合併球団が4対3で勝ちました。観客数は1万1千7百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズはガトームソン投手と秦投手が先発。初回に村田選手の適時打でベイスターズが先制しますが、その裏、秦投手が危険球退場となる波乱の出だしとなりますが、急遽登板の加藤投手がスワローズを5回までに無失点に抑え、さらに自ら適時打を放つなど投打に活躍。7回までベイスターズが4対1とリードします。ところが8回裏に1回早くクルーン投手を登板させたのが大誤算。簡単に2死を取ったまでは良かったのですが、そこから3連打で1点差に。さらに振り逃げで2死満塁とした後、青木選手の内野安打で1点差、そして土橋選手の代打2点適時二塁打でスワローズが4点取って逆転しました。そして9回は石井弘投手が抑え、スワローズが5対4で勝っています。観客数は1万3千4百人ほどでした。
 なお、昨日、「監督命令」で休日返上で特打を行った古田選手ですが、その努力もむなしく、残念ながら今日も監督に使ってもらえず、ずっとベンチにいました。
 東京ドームの読売対タイガースは上原投手と井川投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千4百人ほどでした。

 ところで、昨日死球で全治三週間の怪我を負った合併球団の清原なる輩が、次からは命をかけてマウンドに走り相手を倒したい。周囲の非難よりも大切なものを守りたいなどと言ったそうです。昨年も、変化球で勝負をされた時にわけのわからない侮蔑発言をしていましたが、今回のはそれと比べても桁違いに異常です。だいたい、この人物の場合、体に近い球をよけるのが下手だから、死球が多い上にそれによる離脱も多いわけです。まさか前年の成績が2割1分・22本程度の打者相手に、相手投手がおびえて死球に逃げているとでも思っているのでしょうか。
 先日、ホークスのズレータ選手がカッとなって暴行事件を起こして出場停止10試合となったわけですが、今回は分かって言っているだけにより悪質です。この発言だけで20試合くらいの出場停止にすべきだと思うのですが・・・。それを「被害者の怒り」みたいに報じるマスコミともども、その異常さに呆れ果てました。
 20代の頃はすごい選手だったと思いましたが、今では技量以前に人間の常識レベルで野球界の恥であるとしか言いようがありません。、

2006年04月20日

ファイターズ、連勝止まる

[ 野球 ]

 今日は2試合のみ。諸事情により何も見れませんでしたが、代りに(?)嫁さんが東京ドームに行きました。もしかしたら、今晩当たり「見物記」が載るかもしれません。
 そのファイターズ対合併球団はダルビッシュ投手が2発の本塁打を喫して5失点。ファイターズも森本選手の3ランなどで追いついて延長に持ち込みますが、11回に日高選手が決勝打を放ち、合併球団が6対5で勝利。ファイターズの連勝を4で止め、今季ファイターズ戦初勝利を飾っています。観客数は1万6千人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは佐藤投手と高宮投手という若手対決。初回にベイスターズが5点を先制し、その裏に試合前に事故で怪我した前田選手の満塁本塁打で1点差となりますが、その後、ベイスターズが突き放して12対5で勝ちました。高宮投手はプロ初勝利です。観客数は7千1百人ほどでした。

2006年04月19日

昨日を上回る猛打で今季初の4連勝

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは一場投手と清水直行投手が先発。3連勝中の一場投手には前回の対戦で完封されています。しかし今日は、初回に先頭の西岡選手、さらには昨日に続いてスタメンの青野選手の連打で1・3塁とし、内野ゴロ野選、さらには里崎選手の適時打でいきなり2点を先制します。
 初回は0点に抑えた清水直投手ですが、2回、このところ好調の山崎武選手に初球を二塁打されると、続く憲史選手・益田選手にも初球を二塁打され、3球で3連打・同点にされます。しかし3回、打撃絶好調の福浦選手が二塁打で出塁し、里崎選手の二打席連続適時打となる三塁打が出て、即座に勝ち越します。さらに4回はサブロー選手の3号ソロ、そして福浦選手に今季1号となる2ランが出て計6点。一場投手をKOし、前回の借りを返しました。

 勢いの止まらないマリーンズ打線は、5回には今江選手の犠飛、さらには大松選手の2ランで3点を追加、続く6回にも今江選手・サブロー選手の連続適時打、そして大松選手に2打席連続となる3号3ランが飛び出すなど、打者一巡で7点。8回にも暴投で1点を追加し、今季最高となる17得点を挙げました。土曜日に今季初出場初スタメンとなった大松選手はこの4試合で3本塁打9打点です。
 一方、過去3登板で3点しか援護のなかった清水直投手はその3倍以上の援護もあって、2回の3球以外は安定した投球。走者は出すものの、2併殺もあって、3回から7回まで14人で抑え、2勝目を挙げました。そして8回からは川崎投手がプロ初登板。いきなり安打されましたが、以下は無安打で2回を無失点で抑え、デビュー戦を好投で飾りました。結果は17対2でマリーンズの大勝。今季初の4連勝で借金も1まで減らしました。観客数は9千7百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ホークスは帆足投手と和田投手が先発。初回にカブレラ選手の5号2ランで先制したライオンズが8回を終えて5対1と快勝ペース。ところが9回、セーブのつかない場面で登板した小野寺投手が先頭の松中選手に5号ソロを喫すると、さらに3安打で2失点し、2死2・3塁としたところで降板します。しかし、ここで登板の星野投手が大村選手を抑え、5対3でライオンズが逃げ切り。星野投手は今季初セーブを挙げています。観客数は1万4百人ほどでした。
 東京ドームのファイターズ対合併球団はリー投手とデイビー投手が先発。初回に小笠原選手の3号ソロでファイターズが先制すると、さらに走者を二人おいて、昨日引退宣言をした新庄選手が3ランを放ち、早くも4点。また、リー投手は8回途中まで3失点で、後は建山投手・マイケル中村投手の継投で逃げ切り、6対2でファイターズが勝ち、対合併球団戦5連勝としています。観客数は1万5千8百人ほどでした。
 ところで、昨日の新庄選手の引退宣言について、「何でこの春先に」という声が少なからず上がっています。確かに、「もう引退するから」と残る試合で抜いたプレーをするとしたら、それは問題でしょう。しかし、今日も3ランを放つなど、チームの勝利のために全力を出しているわけです。問題は「いつ引退宣言するか」でなくて、「最後の年にどのような活躍をするか」だと思うのですが・・・。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは川上投手とオクスプリング投手が先発。中盤に点を取り合って3対3のまま延長に入ります。ドラゴンズは9回まで川上投手が投げ、それから岩瀬投手・平井投手の継投、一方のタイガースは6回から能見投手の代役みたいな位置づけになった金沢投手・藤川投手とつなぎ、9回からは久保田投手が登板します。9・10回と完璧に抑えた久保田投手でしたが、11回1死から連続四球を出してしまい、続くウッズ選手に二遊間を抜くサヨナラ打を打たれてしまいました。ウッズ選手のサヨナラ打はベイスターズ在籍時の2004年の夏の札幌ドームでタイガース相手に打った逆転サヨナラ満塁本塁打以来です。タイガースは3連敗となっています。観客数は2万6千7百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズはロマノ投手と三浦投手が先発。8回にスタメン抜擢の吉村選手のソロで追いついたベイスターズが、9回裏のカープの1死満塁のサヨナラ機を凌ぎます。そして10回表に内川選手の代打適時打で勝ち越し、その裏はクルーン投手が抑え、ベイスターズが4対3で勝っています。クルーン投手は今季初セーブを挙げています。観客数は7千4百人ほどでした。
 大阪ドームの読売対スワローズは野間口投手と石川投手が先発。序盤から小刻みに得点したスワローズが7・8回で5点をダメ押しして、8対2と快勝。今季対読売初勝利を挙げています。観客数は3万1千1百人ほどでした。

2006年04月18日

序盤に二桁安打して3連勝

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは山村投手とバーン投手が先発。初回、福浦選手の適時打でマリーンズが先制しますが、直後に追いつかれます。しかし、2回に橋本選手の今季第1号が出てマリーンズが勝ち越しました。そして続く3回には打線がつながり、福浦選手の2打席連続二塁打に始まってベニー選手・今江選手、そして二度目のスタメンとなった青野選手の適時打で3点を追加します。青野選手はプロ初打点。もっとも、春先の「WBC壮行試合」で全日本相手に打点を挙げているので、あまり「初」という印象はありませんが。これで早くも10安打5得点となり、山村投手をKOしました。

 一方、先週のイーグルス戦では四球を出しながら抑えたバーン投手ですが、今日は5回まで無四球で序盤を抑えます。2回から4回までいずれも安打されますが、得点されません。
 そして6回、1死からサブロー選手が2号ソロを放ち、さらに福浦選手が早くも猛打賞となる安打で出塁した後、ベニー選手がフェンス直撃でこの日2本目となる適時二塁打、さらに今江選手の内野ゴロの間に3点を追加します。
 バーン投手は6回に初四球を出し、7回には山崎武選手の本塁打で2点目を失い、走者を二人出したところで降板しました。結局、今日は7安打2四球3失点で2勝目を挙げました。
 ここで6点差ながら藤田投手が登板。調整の意味もあったのでしょうが、高須選手に適時打を打たれてしまいました。
 しかし8回から登板した内投手は1安打でイーグルス打線の反撃を封じ、そのまま8対3でマリーンズが勝利。3連勝で借金を2まで戻しています。観客数は1万人ほどでした。

新庄選手、お立ち台で引退表明

[ 野球 ]

 東京ドームのファイターズ対合併球団は江尻投手とセラフィニ投手が先発。今季のセラフィニ投手の1敗目は本塁打3発、2敗目は押し出し連発でしたが、今日はその複合版。1回から2回にかけてソロ3発を浴び、5回には満塁から死球と四球で連続押し出しをするなど6失点KOとなりました。
 さらに2点差で迎えた7回裏には2回に本塁打を放っている新庄選手が本日2本目となる満塁本塁打を放ち、10対4と突き放します。しかし本塁に戻ってきた新庄選手はあまり喜びを表しません。実は既に2回の本塁打の時に広報を通じて引退を示唆する談話を発表。そして試合終了後のヒーローインタビューで正式に引退を表明しました。ただ、今季は最後まで出場するとの事です。

 思えば、1992年に「亀新コンビ」として売り出してからもう14年もたっているわけです。その間、投球練習をしたり、メジャーに行ってワールドシリーズに出たりと、本当に目立つ野球人生を送ったと思います。今日の2本塁打を見れば「まだまだやれる」という気がしない事もないですが、余力を残してバットを置くのも新庄選手らしいと言えるでしょう。
 特に「1リーグ制問題」が勃発した中で行われた2年前のオールスターでの「予告本塁打の構えをしてからセーフティーバント」、「単独ホームスチール」、そして「ヒーローインタビューで『これからはパリーグです』」は今でも鮮明に覚えています。残りの選手生活でどんな事をやってくれるか、楽しみです。
 なお、試合のほうはそのままファイターズが10対4で勝利。対合併球団戦を4戦4勝としています。観客数は1万2千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスはグラマン投手と新垣投手が先発。無安打無得点の翌日にまた完封と打撃絶不調のホークスは何とチーム打率リーグ最下位。また、一昨日に暴行事件を起こしたズレータ選手が10日間の出場停止となった事もあり、6番から9番まで打率が2割ちょっとから1割の打者を4人並べるという苦心のオーダーを組みました。ちなみに大リーグで活躍中の城島選手は打率3割6分、井口選手は3割4分です。
 初回にライオンズが先制しますが、3回にホークスが28イニングぶりの得点となる稲嶺選手の適時打で追いつき、さらに松中選手の犠飛で勝ち越します。そして終盤にも追加点を挙げて計5点。ライオンズは一昨日同様に8回に反撃してカブレラ選手の4号2ランで2点差に迫りますが、2死1塁から登板の馬原投手が完璧な救援を見せ、5対3でホークスが勝って連敗を止めています。新垣投手は早くも4勝目を挙げています。一方のライオンズは今季初の3連敗。観客数は9千3百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは中田投手と下柳投手が先発。初回に福留選手の適時打で先制され、6回にはウッズ選手に2ランを喫します。一方、打線のほうは、中田投手の前に8回まで5安打2四球で無得点。その快投に時事通信は「中田、プロ初完封」という写真入りニュースをフライングで配信したほどですが、落合監督は9回に今季12試合で早くも7試合目の登板となる岩瀬投手を投入。三人で抑えられ、5セーブ目を挙げられています。タイガースは2試合で1得点と急に打線が低調になっています。観客数は2万8千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズはダグラス投手と門倉投手が先発。15試合目にして新打線をあきらめ、昨年に戻したカープ打線が序盤から大当たり。2回までに10点を取り、早くも組み替え効果が出ました。また、ダグラス投手は6回まで無安打投球。7回に2点を失って降板しましたが、早くも2勝目を挙げています。観客数は9千8百人ほどでした。
 倉敷の読売対スワローズはパウエル投手と石井一久投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万4千8百人ほどでした。

2006年04月16日

効率のよい攻撃でカード勝ち越し

[ 野球 ]

 一昨日に初来訪を果たした西武ドームのライオンズ対マリーンズ戦に中一日で再び行きました。今日のほうはかなり前から入れていた予定ではあるのですが・・・。
 今日も天気予報では寒そうだったので、人口密度の多そうな外野席での観戦にしました。まあ、一度あの「人工芝席」を体験したかった、という理由もあるのですが。
 試合開始30分前に着いたのですが、すでに外野席満員という雰囲気。もっとも、椅子がないので、「空席」という概念がないのでどのような状態が満員だかよく分からなくはあるのですが・・・。とりあえず、一人分の場所があったので、そこを確保しました。なんか「立って半畳、座って3/4畳」という感じでした。

 さて、試合のほうは涌井投手と久保投手が先発。今季早くも3勝の涌井投手と、今季未勝利の久保投手という組み合わせですが、逆にそろそろどちらも止まるだろう、という気もしていました。
 しかし、1回表、涌井投手の前に三人で抑えられます。その裏、いきなり失策があって出塁、犠打で2塁に進まれますが、久保投手は苦手の中島選手、さらにカブレラ選手を抑え、無失点で切り抜けます。
 すると2回表、先頭のベニー選手が左翼席ポール近くに飛び込む4号ソロを放ち、先制します。さらに続く3回表、2死から西岡選手が死球で出ると、続くサブロー選手が1・2塁間を抜き、福浦選手のボテボテのゴロが内野安打となって満塁にすると、ベニー選手が二遊間を抜く2点適時打を放ちます。さらに2死1・2塁と一気にたたみかける好機ですが、ここで牽制死があってチェンジとなります。
 しかし続く4回表、「打ち直し」となったフランコ選手が中前にライナーを放ちます。これを地面にグラブをつけて中堅手の赤田選手が捕球。ダイレクトキャッチをアピールしますが、審判の判定はセーフ。かなり自信を持って手を広げていました。実際、外野席から見た私にも、一度バウンドしたように見えました。これに赤田選手が怒って審判に何か言っている間にフランコ選手は2塁進塁。このあたり、ベテランの巧さが出たと言えるでしょう。夜のプロ野球ニュースなどでは「ダイレクト」と言っていましたが、右翼席のライオンズファンからも、さほどブーイングがなかったですし、伊東監督も一応抗議に出ましたが、すぐに引き下がったところを見ると、やはり一度落ちていたのではないでしょうか。
 そして内野ゴロで三塁に進み、ここのところ不振の今江選手が打席に。しかしここでは左中間スタンドに2ランを放ちます。この打球、私の立っていたところから5mも離れていないところに落ちました。基本的に内野観戦派ということもあるのですが、ここまで間近にホームランボールを見たのは初めてでした。
 一方、久保投手はボール先行で調子が良さそうには見えません。表の攻撃はストライクのランプが先につくのに対し、裏はボールのランプが先につく、という感じです。3回にも先頭の炭谷選手を歩かせた後、続く高木浩選手にも3ボールにしますが、結局この回も無安打に抑えます。結局、4回まで無安打投球。5回に石井義選手に初安打されますが、7回まで2安打無失点に抑えます。
 一方、打線は6回に里崎選手が右翼席に飛び込む今季2号を放って6対0と快勝ペースに。ただ、昨日の事があるので、左団扇という雰囲気はありませんでした。
 そして8回裏、1死から赤田選手が内野安打で出塁します。すると久保投手が突如乱れ、佐藤選手に死球をぶつけた後、中島選手にフェンス直撃の二塁打、さらにカブレラ選手がここは安打狙いに徹して一・二塁間を抜き、さらに和田選手もフェンス直撃。クッションボールの処理を誤った事もあり、三塁打となり、2点差に迫られます。
 ここで交代もあるかと思ったのですが続投に。それに応えた久保投手は、一昨日決勝打のGG佐藤選手、さらに一昨日3安打で今日も安打を放っている石井義選手を打ち取り、自力で危機を脱しました。
 そして9回は小林雅英投手が登板。いつも通り4人で抑え、5セーブ目を挙げ、防御率を1に近づけました。観客数は2万8百人ほどでした。
 ところで、一昨日の内野席の時は気づかなかったのですが、左翼席は場内放送の音響が悪く、音がこだまして聞こえます。7回表のラッキーセブンで球団歌を流すときも、輪唱みたいに流れていました。何とか改善してもらいたいものです。とはいえ、球場自体はいろいろ楽しめました。また機会があったら行きたいものです。

 福岡のホークス対ファイターズは杉内投手と金村投手が先発。昨日あれほど援護できなかった打線ですが、今日は2回に稲葉選手のソロで先制し、その後も着実に加点。一方、開幕戦の後不調だった金村投手ですが、今日はズレータ選手の体当たりを受けながらも、6回を4安打2四球で無失点。その後も昨日と同じ武田久投手・マイケル中村投手で二日連続の完封リレーを達成し、4対0で勝ちました。ホークスは24イニング連続無得点と重度の打撃不振。千葉で「打てない病」に感染でもしたのでしょうか。観客数は2万9千2百人ほどでした。
 神戸の合併球団対イーグルスは川越投手とインチェ投手が先発。中盤に点の取り合いとなり、合併球団が1点リードしますが、8回に藤井選手の適時打で追いつき、延長10回にも再び藤井選手が勝ち越し適時打。7対6でイーグルスが勝ちました。延長戦の強さは昨年と変わらないようです。また、今季初の週間勝ち越しも達成しています。観客数は1万6千7百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは江草投手と黒田投手が先発。浜中選手の7号ソロでタイガースが先制して1-0で9回に。そこまで江草投手は3安打1四球でしたが、9回に連打で1死2・3塁となり、連続犠飛で逆転。その裏はベイル投手に抑えられ、2対1でカープが勝ちました。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 松山のスワローズ対ドラゴンズは藤井投手とマルティネス投手が先発。1対0で迎えた3回裏に先頭の古田選手が二塁打し、1死後に安打で1・3塁とした後、2番で起用のリグス選手が逆転適時二塁打。これが決勝点となり、そのまま2対1でスワローズが勝っています。古田兼任監督の起用・リード・打撃の全てが成功した初の試合と言えるかもしれません。観客数は1万6千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は吉見投手とグローバー投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万7千4百人ほどでした。

2006年04月15日

終盤の打線爆発で連敗止める

[ 野球 ]

 3日連続1得点と打線絶不調のマリーンズは、二軍で四割を打っている大松選手と青野選手を一軍に上げ、即1・2番でスタメン起用。代りにパスクチ選手と早坂選手が落ちています。
 その所沢で行われたライオンズ対マリーンズは西口投手と加藤投手が先発。初回、その青野選手が長打性の当たりを打ちますが、フェンス際で和田選手に好捕され、続く福浦選手が安打しますが、ベニー選手が打ち取られてつながりません。その裏、加藤投手も簡単に2死を取りますが、昨日ブレーキだった中島選手にバックスクリーンに叩き込まれ、先制を許します。
 打線のほうは、2回以降は西口投手を全然打てません。里崎選手のみ2打席2四球、さらには今季初盗塁と気を吐きますが、後は誰も出塁できません。加藤投手も2・3回を三者凡退に抑えますが、4回に先頭の中島選手に二塁打された後、カブレラ選手に左翼席に3号3ランを打たれ、3点差とされてしまいました。

 その後、加藤投手も5回に三者連続三振など、1・4回以外は完璧に抑えますが、いかんせん援護がありません。6回にはこの回先頭の大松選手が四球を選び、1死後の福浦選手の一塁ゴロ時の悪送球で三塁まで進みますが、ここもベニー選手が倒れます。このあたりでは、「連続1得点記録(?)は、完封という形で止まるのか・・・」などと思っていました。
 ところが7回表、1死からここまで2四球の里崎選手がチーム2本目となる安打で出塁すると、続く一昨日2安打、昨日本塁打と好調の塀内選手も安打でつなぎます。さらにサブロー選手が0-3から2-3まで戻された後に四球を選び、満塁とします。ここでマリーンズは渡辺正人選手に代り、橋本選手を代打に。しかし、2-2から内角の直球に手が出ず、三振に終わります。しかし続く大松選手は、1-0からの二球目を右翼ポール際に逆転満塁本塁打。打った球は、橋本選手が三振を喫したのと同じ内角の直球でした。二年目のプロ初本塁打が満塁本塁打、奇しくも半月前に同じ記録を達成した炭谷捕手の配球を読んでの快挙となり、同時にチームの「連続1得点」を止めました。まさしく起用が大当たりしたと言えるでしょう。
 これで今季初勝利の権利を得た加藤投手ですが、その裏、先頭の和田選手を打ち取ったものの、続くGG佐藤選手に安打をされます。ここでマリーンズは藪田投手でなく、内投手を投入します。一昨日の時点で12人連続で抑えていただけに期待されたのですが、今日、指名打者で起用された江藤選手に左翼席に飛び込む逆転2ランを喫してしまいました。これがこの日誕生日の江藤選手の通算350号本塁打となりました。
 しかし、内投手は続く中村選手・炭谷選手は抑えて1点差にとどめます。そして8回表、ライオンズは福浦選手が先頭という事もあって三井投手を起用。それが当たって福浦選手は遊撃ゴロに打ち取られますが、これを中島選手が悪送球します。さらにベニー選手がうまく右前に運んで無死1・2塁に。ここでマリーンズは左投手という事もあり、ここ3試合で無安打のフランコ選手に代えて辻選手を起用。対するライオンズは三井投手を続投させます。
 バントかとも思われましたが、辻選手が2球目を強打すると、それが右翼線を抜く三塁打となり、マリーンズが再び逆転します。効率のいい得点といい、ズバリ当たる起用といい、7回からの攻撃は、昨年のマリーンズを思い出させるような内容でした。さらに里崎選手に犠飛が出て、7対5とします。
 8回は藪田投手が登板。ライオンズ戦では2試合続けて決勝打を打たれていましたが、今日は一番からの打順に対し、中島選手を歩かせたものの、カブレラ選手を抑えて無失点に抑えます。
 そして9回、三番手の田崎投手に対し、先頭の大松選手がこの試合2つめの四球を選んで出塁し、諸積選手が代走に。続く青野選手が体制を崩しながらも一・二塁間を抜いてヒットエンドラン成功で1・3塁に。青野選手にとってこれがプロ初安打となりました。ここで福浦選手が左翼線にファウルフライ。和田選手が捕ったために犠飛となり、貴重なダメ押し点が入ります。さらにマリーンズ打線は止まらず、ベニー選手の安打の後、守備固めで入った大塚選手・続く里崎選手が2者連続の適時二塁打、さらに内野ゴロで三塁に進んだ後、捕逸で1点追加。さらにサブロー選手・今江選手の連打で再び好機を作って打者一巡。そしてこの回に代走で出た諸積選手が右中間を抜く適時三塁打を放ち、これでこの回7得点。計14得点となりました。
 最近7試合で2完封負け・3試合連続1得点など計17点しか取れていないのが嘘のような猛打炸裂です。
 その裏はもうセーブがつかない局面ですが、中5日という事もあり予定通り小林雅英投手が登板。四球を一つ出しますが、後は抑え、14対5でマリーンズが大勝。連敗を3で止めるとともに、対ライオンズ初勝利を達成しました。観客数は2万3千2百人ほどでした。

八木投手、10回を無安打に抑えるも、勝ち星つかず

[ 野球 ]

 福岡のホークス対八木投手は斉藤投手と八木投手が先発。ともにここまで今季1勝1敗ですが、昨年の最高勝率投手と新人ということもあって、ホークス有利かと思っていました。
 ところが、この八木投手が素晴らしい投球。森本選手の好守などもあり、ホークス打線に安打を許しません。ところが、打線がその八木投手を援護できません。毎回のように走者を出しますが、いずれもその後が続きません。特に5回は安打と失策などで2死1・3塁とし、ここで0-3からの四球が暴投に。当然、三塁走者は突っ込みますが、壁に当たったボールがちょうど取りに行った捕手の正面に跳ね返り、本塁タッチアウトとなってしまいます。
 その後も、走者は毎回のように出るものの残塁の山を築きます。その後も八木投手は好投し、無安打投球を続けますが援護がなく、八木投手は9回を無安打に抑えながら延長戦となってしまいました。

 そして10回表、先頭のマシーアス選手がバント安打を狙うと、その打球が三遊間を抜け、世にも珍しい「レフト前バントヒット」に。それを足がかりに1死満塁としますが、ここで打席に入ったここまで好調の稲葉選手、さらには新人の川島選手も倒れ、結局得点になりません。
 その裏も八木投手は抑え、10回を4四球1失策無安打無失点としますが、ここで降板。援護がなかったため、大記録達成はなりませんでした。
 11回表も2安打で2死1・3塁とし、打席には新庄選手と作ったような展開を迎えますが、ここで登板した五番手の馬原投手が三振に打ち取り、八木投手には白星もつかなくなってしまいました。
 その裏に登板した武田久投手も三人で抑え、「無安打リレー」のまま、最終12回を迎えます。そして先頭の小笠原選手が安打で出塁。ボークと安打で1死1・3塁とし、打席には川島選手。投手の頭を越したゴロを遊撃の森本選手が好捕して二塁を踏み、一塁に送球しますが、俊足の川島選手がヘッドスライディングでセーフに。その間に小笠原選手が生還し、この試合17回目の出塁でついに生還しました。
 その裏、ファイターズはマイケル中村投手が登板。ホークス戦では過去2試合で逆転3ランを喫するなどいずれも失点しています。しかし今日は四球を二つ出したもののこれまた無安打に抑え、1対0で勝利。連敗を5で止め、対ホークス3連勝としました。本日達成された「継投」および「延長12回」での無安打無得点は、いずれも日本プロ野球の一軍公式戦では初めてのようです。(※継投での無安打無得点は戦前に一度あったようです)観客数は2万7千7百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは安藤投手と佐々岡投手が先発。カープはスタメンを大幅に入れ替えてきました。1対1で迎えた3回裏に安藤投手が安打で出て、シーツ選手の適時打でタイガースが勝ち越しますが、直後の4回表に佐々岡投手の適時打でカープが追いつきます。しかし5回裏にシーツ選手の2ランでタイガースが再び勝ち越し。さらに6・8回に矢野選手の二打席連続適時打が出るなど着実に突き放します。安藤投手は7回まで10安打ながら3失点。8回は藤川投手が、9回は久保田投手と、必勝リレーでカープ打線を抑え、タイガースが6対3で勝ちました。雨の中の試合ですが、観客数は4万8千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は土肥投手と内海投手の先発で読売が勝ったようです。また、この試合で小坂選手が通算1,000本安打を達成しています。観客数は2万3千6百人ほどでした。
 なお、松山のスワローズ対ドラゴンズと、神戸の合併球団対イーグルスは雨で中止でした。

2006年04月14日

3試合連続1得点で3連敗

[ 野球 ]

 東京の西の方で仕事があり、直帰になったので、西武ドームに行ってみました。築27年目にして初めての事です。ドーム球場に行くのは、東京・福岡・札幌に続いて4つめです。
 その西武ドームですが、丘陵地という事もあり、周囲の桜がまだかなり残っており、座席から見るとなかなかきれいです。しかし、その代償(?)で風が吹き込み、寒くてかないませんでした。ナイターの場合は、普段はビールを飲みながら観戦するのですが、今日は球場名物の狭山茶を飲みながらの観戦となりました。1杯150円ですが、売り子さんもわざわざ専用の衣装を着ています。味自体はティーバックで、特に美味いとは思いませんでしたが、この時期のナイターには必須と言えそうです。
 さて、ライオンズ対マリーンズは松坂投手と小野投手が先発。マリーンズ打線は、3回まで、誰一人出塁できません。一方、小野投手は初回は併殺もあって3人で抑えたものの、2回、突如制球が乱れ、3四球で2死満塁に。しかし、9番の高木浩選手を抑え、0点に抑えます。

 二巡目となった4回表、先頭の西岡選手が日本シリーズ・WBC決勝で見せた二塁へのバント安打で出塁します。さらに1死後に福浦選手が右前に運んで1・3塁と先制機を作りました。ここでベニー選手が右翼線際にファウルフライ。そこそこ飛距離があったのですが、これを右翼手のGG佐藤選手がストライク返球。俊足の西岡選手でも間に合わず併殺に。さらにこのブロックで(追記・腕でした)を痛めた西岡選手は交代となってしまいました。
 その裏、小野投手は簡単に2死を取り、7番の中村選手も2-0と追い込みますが、1ボールの後、左翼ポール際にライナーで運ばれ、先制されます。さらに5回裏、先頭の高木浩選手が安打で出て、犠打で進まれ、四球で1・2塁となります。しかし、ここは小野投手が、初回に続いて中島選手を併殺に打ち取り、追加点を与えません。
 これで流れが変わったのか、6回表、先頭の塀内選手に対し、松坂投手が0-3とボール先行。2-3になった後、塀内選手が右中間に4年ぶりのプロ2本目となる本塁打を放ち、同点に追いつきます。
 7回表はマリーンズは1死からベニー選手が安打するも得点ならず、その裏のライオンズは1死1・2塁と勝ち越し機を作ります。ここでマリーンズは二番手の藤田投手を投入。好調の赤田選手相手ですが、見事併殺に打ち取ります。ライオンズはチーム3つめの併殺です。
 続く8回表、1死から塀内選手が失策で出塁。さらに今江選手の内野安打でマリーンズも1死1・2塁とします。しかし、西岡選手に代わって入った渡辺正人選手、さらに井上選手が連続三振に打ち取られ、こちらも得点なりません。
 そしてその裏、藤田投手が石井義選手に安打されます。石井義選手は約10日ぶりのスタメンでしたが、この日3安打1四球、伊東監督の起用が的中した感じです。ここでマリーンズは藪田投手を投入しますが、中島選手は打ち取ったもののカブレラ選手にストレートの四球。さらに和田選手は抑えて2死までこぎつけますが、4回に好返球をしているGG佐藤選手が三遊間を抜く適時打を放ち、ライオンズが再びリードを奪いました。
 9回表は三番の福浦選手からの好打順だったのですが、9回になると球速が増す松坂投手の前に、クリーンアップが三者三振。ただ、なぜか西武ドームには球速表示がないので、実際にどのくらい出ていたかは分かりませんが・・・。
 というわけで、終わって見れば3日連続1得点という貧打が響き、3連敗。対ライオンズ戦は4連敗となってしまいました。観客数は1万1千4百人ほどでした。
 ところで今日の席は、内野自由席でした。特典がタダみたいな額でつくなど、とかく分かりにくい西武ドームの入場料金ですが、ビジターFC割引で2,200円。マリンで同じくらいの席だと当日券で定価2,300円、FC割で1,900円ですから、似たような水準と言えるかもしれません。ちなみにこの席、ブルペンと隣接しており、網を隔てて選手の投球練習を見ることができます。
 この試合では、5回に小宮山投手が軽く投げ、7回頭には小林雅英投手がキャッチボールを始め、途中からは藤田投手と内投手が。8回に入ってからは藪田投手、という感じでした。小林雅投手が入った時は、何人かのファンが来て、携帯カメラで撮ろうとして、係員に制止されたりしていました。登板を控えている投手なので邪魔するのはよくないのですが、撮りたくなる気持ちも分からなくもありません。そのくらい、スタンドとブルペンが接近していました。

 神戸の合併球団対イーグルスは吉井投手と松崎投手が先発。初回にイーグルスが先制しますが、2回に北川選手の2ランで逆転し、さらにボークもあって計4点で松崎投手はKO。二番手の藤崎投手も打たれ、4回を終わって9対2の大差に、終わってみれば10対2で合併球団が大勝しました。観客数は8千9百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対カープは井川投手と大島投手が先発。初回1死から5連打でタイガースが3点を先制し、4回にもシーツ選手の3ランが出るなど計7点。一方、井川投手は5安打4四死球と走者を出すものの、得点を許しません。9回の1死1・2塁も連続三振で切り抜けます。そしてこれが通算1,000奪三振となりました。昨年5月以来の完封で2勝目を挙げています。観客数は4万2千1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売はベバリン投手と上原投手が先発。2回にベイスターズが先制しますが、3回に読売が4点取って逆転し、5回の時点で6対3とします。この頃、西武ドームで「他球場の経過」という事でこのあたりのスコアが表示されました。西武ドームの経過表示は、試合の流れにあわせてパラパラと順番に得点が表示されます。したがって、2回に「1対0」となった時点ではレフトスタンドから拍手が起きたのですが、直後の4点、さらには2点の追加点あたりですぐにため息に変わりました。
 ところが、そこからベイスターズが3点差を追いつき、延長戦に。9時にマリーンズの試合が終わり、2時間近くかけて幕張本郷まで帰り、部屋に入ったらまだ中継をやっていたのでたまげました。しかし、12回裏の1死満塁のサヨナラ機をベイスターズが逃し、結局6対6で引き分けとなっています。観客数は1万4千8百人ほどでした。

2006年04月13日

連日の初回失点で完敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは渡辺俊介投手と寺原投手が先発。初回、先頭の大村選手に対し、めったに四球を出さない渡辺俊投手がいきなり四球。さらに安打で1・2塁とし、ここで松中選手に先制3ランと、昨日の再放送みたいな展開で3点を失います。昨年、渡辺俊投手は松中選手に6回本塁打されていましたが、いずれもソロ。走者を置いての本塁打はなかったのですが、今年は初対決でいきなり食らってしまいました。その後も3連打などで2死満塁とされますが、ここは抑えました。
 その裏、マリーンズも先頭の西岡選手が四球で歩き、さらに盗塁しますが、後続を断たれます。しかし、3回裏、先頭の塀内選手が安打で出塁し、2死後に今江選手に適時打が出て、これまた昨日同様に、2点差と迫ります。

 渡辺俊投手は2回からは立ち直り、4回まで3人ずつで抑えます。ところが、その直後の4回裏、4番から始まる攻撃で三人とも早打ちし、なんと4球で三者凡退となってしまいます。昨日の8回、安打が出たものの次打者が初球で併殺打で結果的に3球で終了し、直後の9回表にダメ押し本塁打を喫する、ということがありました。
 そして今日も同様、三巡目のホークス打線が再び渡辺俊投手を襲います。安打で出た大村選手を本間選手が送り、カブレラ選手・ズレータ選手の適時打、さらには失策もあって計3失点。その後、初回と同様2死満塁は抑えますが、結局渡辺俊投手はこの回で降板。昨年一度もなかった6失点KOとなってしまいました。また、27人投げて打者一巡2回に三者凡退3回、というのもかなり珍しいと思われます。
 続く6回、二番手の高木投手が1死満塁とします。しかし三番手の内投手は、前の打席で適時打のズレータ選手を併殺に打ち取り、続く7回も三者凡退に。全て敗戦処理ながら、先週木曜の合併球団戦の途中から、12人連続で相手打者を打ち取っています。今日のマリーンズでは塀内選手の2安打とともに、数少ない収穫でした。
 打線のほうは6回裏に先頭の福浦選手の二塁打と四球で無死1・2塁とし、寺原投手を降板させます。しかし、さらに無死満塁としながら、篠原投手・吉武投手に抑えられ、結局1点も取れません。というわけで6対1で敗戦。ホークス戦は開幕から4連敗となってしまいました。寺原投手は2003年8月以来の勝利を飾っています。観客数は1万6千5百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズは一場投手とダルビッシュ投手が先発。昨日同様にファイターズが先制し、ダルビッシュ投手は4回まで無安打投球を見せます。ところが6回、吉岡選手に二塁打が出ると、続く山崎武選手に同点適時打が出てあっさり同点に。さらに礒部選手に勝ち越し適時打が出て、ダルビッシュ投手は無安打からいきなりこの回での降板となってしまいました。さらに7回にもリック選手の連続安打試合を伸ばす2点適時打が出て5点目。一場投手は8回を8安打4四球ながら2失点に抑え、9回は昨日に続いて福盛投手が抑え、イーグルスが5対2で勝ちました。イーグルスは今季初連勝・初カード勝ち越し。一場投手は開幕から無傷の3連勝で福盛投手は連夜のセーブを挙げています。一方、ファイターズは5連敗となってしまいました。観客数は1万3百人ほどでした。
 神戸の合併球団とライオンズの首位攻防戦は前川投手と帆足投手の両左腕が先発。合併球団が3回に振り逃げの間に先制し、続く昨日のヒーロー・水口選手にも2ランが出ます。しかし4回に1点差としたライオンズが5回にカブレラ選手の今季2号となる3ランで逆転します。その後、2点を負けていながら合併球団は加藤投手を投入。それに打線が応え、8回裏に北川選手の代打適時二塁打と水口選手の犠飛と、昨日同様、終盤で合併球団が追いつきます。
 ところが9回、同点で登板した大久保投手に対し、1死から連打で1・2塁とし、ここで和田選手に勝ち越し適時打が出ます。その裏、昨日は救援失敗した小野寺投手が今日は中軸を3人で抑え、ライオンズが6対5で勝ちました。観客数は1万1千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズはオクスプリング投手と川上投手が先発。3回に福留選手とアレックス選手のともに2試合連続となる本塁打二発でドラゴンズが先制します。ところがその裏、2死無走者から連打と死球で満塁とし、鳥谷選手の2点適時打で1点差に、さらに矢野選手が歩くと、タイガースは早くもオクスプリング投手をあきらめ、檜山選手を代打に。右翼線に落ちそうな飛球を上田選手が追いつきながらも落球。走者一掃となり、一挙に5点を取ったタイガースが逆転します。
 ところが6回に二番手の杉山投手が福留選手に2打席連続となる2ランを打たれて同点に。さらに8回、四番手の能見投手が立浪選手に安打され、「ピンチバンター」川相選手の犠打の後、谷繁選手に適時二塁打が出てドラゴンズが再び勝ち越します。さらに9回にも3点を追加されて4点差に。その裏は岩瀬投手を温存されながらも1点も取れず、9対5でドラゴンズが勝ちました。能見投手は早くも3敗目。チーム全体で4敗なわけですから、いかにウイリアムス投手不在の穴が大きいかを実感させられます。観客数は4万3千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズは三浦投手と石川投手が先発。これまで2試合勝ちのなかった三浦投手ですが、スワローズ打線を4安打1四球で完封。打線は4回に村田投手の2点適時二塁打を挙げます。石川投手も7回2失点でしたが、打線の援護がありませんでした。ベイスターズは連敗を6で止めて今季2勝目。一方のスワローズはここ4試合で3完封負けと打線不振が深刻です。観客数は7千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは桑田投手とダグラス投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万9千8百人ほどでした。

2006年04月12日

新垣投手に封じられ、ホークス戦3連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは清水直行投手と新垣投手が先発。早い展開の投手戦となり、家に着いたら既に9回裏。したがって、ほとんどが「携帯メール観戦」でした。
 これまで2試合で1失点(しかしながら何故か1勝1敗)の清水直投手ですが、立ち上がり、いきなり安打と四球で走者を出し、1死後、松中選手に適時三塁打を打たれてあっさり先制されます。さらに続くズレータ選手にも適時打を打たれ、いきなり3点を失ってしまいました。
 一方、2試合連続完投勝利中の新垣投手に対し、マリーンズ打線は3回まで完璧に抑えられます。しかし4回裏、先頭の西岡選手が二塁打を放ち、1死後に福浦選手の適時打で1点を返します。ところが、この後は再び抑えられ、6回には一人気を吐く西岡選手の二打席連続二塁打が出ましたが、後続はありません。

 清水直投手も2回以降は本来の投球を取り戻し、2回から8回までは3安打。うち5回は三者凡退に抑えます。しかし、打線がそれ以上に抑えられ、併殺もあって、8回中6回が三者凡退となってしまいます。そして9回裏、ズレータ選手にダメ押しの5号ソロが出て4対1に。その裏は馬原投手に三人で抑えられ、対ホークス3連敗となってしまいました。新垣投手は3勝目、馬原投手は4セーブ目です。観客数は1万4千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ファイターズは山村投手とリー投手が先発。2回にファイターズが先制するも、3回にリー投手のこの回2つ目の死球が押し出しとなって同点。さらに5回に山崎武選手の今季1号が出てイーグルスが勝ち越し、7回には再び山崎武選手が適時打を打って3対1に。ファイターズも8回に一打同点の好機を作りますが、福盛投手がこの危機さらには9回を完璧に抑え、今季初セーブを挙げました。結局、今年もイーグルスの抑えは福盛投手になりそうです。山村投手はイーグルス2年目にして仙台初勝利、観客数は7千2百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ライオンズはデイビー投手とグラマン投手が先発。ライオンズの2点リードでむかえた9回裏、今季5セーブの小野寺投手が登板しますが、四死球三つと無安打で満塁に、2死までこぎつけましたが、代打の後藤選手が同点2点適時打を放ち、小野寺投手が初のリリーフ失敗となります。そして迎えた延長12回、前の回途中から登板の菊地原投手が中島選手に打たれ、ライオンズが勝ち越します。ところがその裏から登板の星野投手が安打のあと連続四球で無死満塁に。1死後、右の水口選手に対し、ライオンズは正津投手をぶつけますが、水口選手は詰まりながらも遊撃手の頭を越す逆転サヨナラ2点適時打。これでライオンズの連勝は8で止まりました。観客数は1万3千7百人ほどでした。

 甲子園開幕戦となったタイガース対ドラゴンズは下柳投手と山本昌投手のベテラン対決。苦手の山本昌投手相手に、タイガースがシーツ選手のソロで先制し、3回までに3点を取って山本昌投手を早々とKO。さらに、2番手の中田投手からも押し出しと適時打で計5点と圧勝ペースで進めます。
 ところが、5回まで無失点の下柳投手が、6回に突如乱れ、アレックス選手に3ランを喫するなどで1点差に。そして早くも6回途中から藤川投手を投入しますが、7回に井端選手に適時打を打たれて同点に、さらに8回には能見選手がアレックス選手に2打席連続となる勝ち越しソロを打たれてしまいます。一方、序盤は快調だったタイガース打線ですが、4回から走者が一人も出せません。そして8回には福留選手にソロを打たれて2点差に。9回は岩瀬投手に抑えられ、結局7対5で逆転負けとなってしまいました。観客数は4万6千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズは門倉投手と石井一投手が先発。3回にここまで22イニング連続無得点だったスワローズが、ラミレス選手の満塁本塁打で先制。その後も追加点を挙げ、8対2とスワローズの快勝ペースで9回裏に。ところが、ここで登板したプロ初登板の高木投手が1安打2四球で満塁として降板。続く高津投手が適時打を打たれて4点差、さらに今季初登板の石井弘投手が犠飛と適時打を打たれて2点差になりますが、最後は抑えて今季初セーブ。石井一投手は日本復帰後初勝利となりました。対するベイスターズは6連敗です。観客数は6千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは工藤投手と大竹投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万人ほどでした。

2006年04月11日

場内音声のみでの放映

[ 野球 ]

 今日は6試合中5試合が雨天中止。5.5球団がドーム球場を本拠地としている時代ですから、かなり珍しい事態といえるでしょう。特に現在のパリーグで地方試合がない場合、全試合中止になるのはこの形(球場が千葉・仙台・神戸)しかありません。
 というわけで、東京ドームで行われた読売対カープ戦をG+で見ていました。先発はパウエル投手と黒田投手です。
 さて、スカパー!でセリーグの野球中継を見ていると、たまにアナウンサー・解説の声が消え、「ただいま、場内音声のみで放送しております」という表示が出ることがあります。これは、地上波の放映開始と終了の前後の「切り替え」の時間帯に発生する現象です。

 ところが、この試合は、地上波放映前後の「切り替え」から数十分経った5回裏に、再び「場内音声のみ」となりました。「いくら地上波の読売戦が縮小傾向にあるとはいえ、いくらなんでもこんな時間に終わることはないだろう」と不思議に思って日テレに切り替えたところ、画面左下に「ゲスト」が出てきて何かしゃべっていました。どうやら、このあとに放映される番組の宣伝のようです。おそらく、放映権の問題などで、日テレでは流せてもG+では流せず、このような措置になったのでしょう。
 この時点で、試合のほうは、両チームあわせて3安打という息詰まる投手戦。一つのプレーで勝負の流れが大きく動きかねません。そのような時に、主映像は野球とはいえ、関係ない人が延々としゃべっているわけです。
 地上波の読売戦中心の野球中継の視聴率が下がっている原因はいろいろあるのでしょう。その中で、あまり話題になっていないようですが、この「番組中に野球以外のことをやる」というのも原因の一つなのではないか、などと思いました。
 なお、結果は読売の勝ちだったようです。観客数は4万人ほどでした。

2006年04月10日

2006/4/10の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

2006年04月09日

両軍あわせて16四死球の荒れ試合を制する

[ 野球 ]

 マリンスタジアムにマリーンズ対イーグルス戦を観戦に行きました。先発はバーン投手と朝井投手。バーン投手は初登板は自滅に近い形で2回7失点、二度目の登板は失策や不運な内野安打があったものの、5回3自責点で敗戦と2連敗中です。試合前は、今日ダメだったら先発失格を通り越して登録抹消もあるかと思っていました。なお、開幕直後に足を痛めた橋本選手が一軍復帰で即スタメン。代わりに垣内選手が降格しました。
 さてバーン投手ですが、初回、先頭の鉄平選手をいきなり歩かせます。そして内野ゴロ二つで3塁に進まれた後、フェルナンデス選手を歩かせます。しかし、続く吉岡選手は打ち取り、なんとか0点に抑えます。
 その裏、サブロー選手が1死から歩き、福浦選手の安打で1・3塁。続くベニー選手の内野ゴロが併殺崩れとなって、マリーンズが先制しました。

 バーン投手は制球が定まらないものの、3回まで3四死球ながら無安打投球をします。ところが4回、先頭のフェルナンデス選手を2-0から歩かせ、続く吉岡選手のライナーは今江選手の美技でアウトにしたものの、礒部選手にも2-0から四球と、危機を拡げます。ここで、昨日適時打を放っている山崎選手が適時二塁打を放ち初安打が同点打になってしまいます。さらに二死後、暴投が出てあっさり逆転されてしまいました。
 イーグルスの朝井投手も、バーン投手に劣るとも勝らぬ制球難で、四球を連発します。しかし、1回裏の先制後に安打と四球で満塁としてから得点できず、3回も安打で出た福浦選手が牽制悪送球で三塁に進みますが、ここも得点できません。
 しかし逆転された直後の4回裏、簡単に2アウトになりますが、そこから西岡選手が四球で出塁して盗塁します。ここのところ3回連続で失敗していただけに、久々の成功となりました。そして続くサブロー選手がすかさず適時打。効率よくあっさり追いつきます。そして続く5回にはフランコ選手が右中間スタンドに今季1号をたたき込み、再び勝ち越します。しかし、さらに死球二つと四球で満塁と、またまた好機を得ますが、先ほど適時打のサブロー選手が倒れ、突き放せません。ちなみにこの回、早坂選手は死球が当たった上に出塁したら牽制球まで当たるなど、不運でした。なお、朝井投手は同じPL学園の同期である今江選手にもぶつけていましたから、悪意のたぐいでなく、単に制球が悪いだけかと思われます。
 勝ち越した直後の6回表に、バーン投手がこの試合両チーム初の三者凡退に抑えます。そしてその裏、福浦選手とベニー選手の連打で無死1・3塁とし、フランコ選手の二打席連続打点となる適時打で1点追加、やっと朝井投手を降板に追い込みます。なお、朝井投手は6回途中で148球でした。そして二番手で連投となる青山投手に対し、犠打と敬遠などで満塁とし、2死満塁から代打の井上選手が内野安打を放ち、3点リードとなりました。

 この表裏の攻防で、やっと流れがマリーンズに来たと思ったのですが、直後の7回表に、バーン投手がこの試合3度目となる先頭打者への四球を出します。次の沖原選手を打ち取ったところでバーン投手は降板。「1安打ピッチング」なのですが、快投とはほど遠い7四死球でした。とはいえ、7回途中まで2失点に抑えたのですから、次回につながる投球だったとも言えそうです。
 ここで左の鉄平選手という事もあり、藤田投手が登板しますが、これが大誤算。3連打で2点を返され、再び1点差となりなお1死1・3塁で打席にフェルナンデス選手を迎えます。ここで一度井上投手コーチがマウンドに近寄り、監督も審判に何かをいいます。そして、場内放送で「ピッチャー、藤田に代わり、藪田」と流れ、スコアボードの名前も変わり、藪田投手の曲が流れ、リリーフカーの門が開きます。ところが、車も出てこず、マウンドでは藤田投手がそのままいます。しばらくして、「ピッチャー、そのまま藤田」みたいな放送が流れ、試合再開となりました。イーグルスからの抗議がなかったところを見ると、単なる球場運営側のミスなのでしょうか。やや不思議な場面でした。(追記)何の説明もなかったので球場では何が起きたか理解できなかったのですが、「プロ野球ニュース」によると、一度交代を告げたものの、監督だかコーチだかのマウンドに上がる回数の規定に違反したとの事で、イーグルスから抗議があり、交代が認められなかったとの事です。(追記ここまで)
 というわけで、一打同点、長打が出れば逆転というところでフェルナンデス選手との対戦。しかしここで藤田投手が併殺打に打ち取ります。
 これでやっと流れを完全につかめたのか、その裏、先頭のサブロー選手が安打で出塁し、暴投で一気に三塁へ。ここで福浦選手が、この試合4安打目となる適時打を中前に放ち、再び2点差とします。そして8回は藪田投手が3人を完璧に、9回は小林雅英投手が長打を一本打たれるも、後は抑え、6対4で勝ちきりました。
 14残塁という大拙攻、相変らず四球の多いバーン投手、最後に本来の実力を見せはしたもののどうも調子をつかめない藤田投手と、不安点も多々ある試合でした。とはいえ、とにもかくにも勝ち試合を見ることができたので、良かったと思うべきでしょう。観客数は2万2千9百人ほどでした。

 ところで、今日もいつもの「2階内野自由席・本塁ベース真後ろ」で観戦したのですが、席運が最悪でした。すぐ後ろにいる二人が、知ったかぶり野球通でしかも選手をけなす「自称評論家」なのです。
 これがまだ、失敗した選手をけなすなら、不愉快なまでも、理解できない事はありません。私だって、このページで選手批判みたいな事を書いたりもします。しかし、この連中は、自らの知識の浅はかさと、それが試合によって明らかになっても、その歪んだ認識を正さず、大声で自己正当化をはかりつつ、選手に失礼な事を言うのです。
 たとえば3対2からフランコ選手の適時打で4対2となった6回裏、なお無死1・2塁で今江選手が犠打をすると、その采配を「後続が打てないのに、わざわざアウト一つ増やすなんて」とけなします。そして次の橋本選手が0-2とし、ここでイーグルスが敬遠を選択すると、同様の事を言って、こんどは相手の采配を批判します。ところが、続くパスクチ選手は内野ゴロで本塁封殺。これはタッチプレーだったらセーフでした。つまり、敬遠が功を奏したわけです。さらに、井上選手が内野安打で1点を追加。当然ながら、犠打で走者を進めていたから、これが適時打となるわけです。つまり、犠打も敬遠もどちらも適切な采配だったわけです。
 ところが、それに対し、今度は井上選手の内野安打を「しょっぱい」などと言い出す始末。プロレスなどでは「しょっぱい試合」というのは駄目な試合という事です。野球用語にはないのですから、それを意味しているのでしょう。
 それにしても、内野安打が「しょっぱい」ならば、その俊足で大量の内野安打を生み出して、メジャー新記録の262安打を放った2004年のイチロー選手も「しょっぱい記録」なのでしょうか。まあ、このような連中なら、平然と「その通り」とか言いそうですが・・・。
 そしてとどめは7回表に1点差に迫られた時でした。先述したように、謎の誤場内放送ベンチのミスがあり、試合が止まった後、藤田投手が続投となりました。これに対し、「WBC組はどうも駄目だ」とか「これで藤田の気持ちも切れたはず。ベンチも何をやっているんだ」などと、直前の采配批判が180度間違っていた事を忘れたのか、また偉そうな事を言い出します。そして、彼らの「予想」はまたしても大外れとなり、藤田投手はこの危機を併殺で脱します。すると、今度はいきなり「ありがとうフェルナンデス」などと相手打者の批判を始めました。あまりの言動の品のなさ、および「痴性」の高さにさすがに呆れ果て、席を移ることにしました。新しい席で、普通に応援しているファンの声を聞いていると、通常の事のはずなのに、それだけで嬉しく思えてきたほどでした。
 これほど不快な客にマリンで遭遇したのは、昨年7月17日の対合併球団戦以来でした。その時は、合併球団が勝ち、ケビン投手(当時)が勝利投手でした。もちろん単なる偶然なのですが、彼が勝利投手になりそうな時は、座る場所に細心の注意を払おうと、心底思いました。

金本選手、連続フルイニング出場の世界記録を達成

[ 野球 ]

 マリンで観戦していなかったので、他の試合はイニングの合間に携帯で経過を見ていただけです。しかし、帰ってTVをつけたら、ちょうど金本選手の記者会見をやっており、それだけは生中継で見ることができました。
 金本選手が話題になるまで、「連続フルイニング出場」と言ってもあまりピンときませんでした。しかし、考えれば考えるほど、大変な記録です。野球をやっていれば、勝ちでも負けでも大差になる事はあります。さらに、秋になれば、「消化試合」も生じてきます。そのような場面でも気持ちを切らずに出場し続けるのは、想像以上に大変な事かと思われます。もちろん、その大前提として、本人が出たいと言えば、監督が必ず出すという、絶大な信頼とその土台となる卓越した実力が必要になってくるわけです。
 それを7年間、続けてきたのだから驚異的です。特に2004年の死球で手首を骨折しながら出場し、片手で安打を放った事がありました。この時、タイガースの公式掲示板などで、この行為を「記録のため」などと中傷する輩が現れました。おそらく、金本選手自身にも同様の野次を浴びせた輩もいたでしょう。そのような「逆風」にも耐えて達成された大記録なわけです。
 会見で特に印象に残ったのは、今後の事を聞かれて「可能ならば、一度連続記録が止まったあと、また年間フルイニング出場をやってみたい」と言った事でした。連続記録であれば、どんなものでも一度は止まります。しかし、その後もまたフルイニング出場を目指す、というのはなかなか目指せる事ではありません。
 あと、このテの会見でよくある「サラリーマンの皆さんへ何か」というのに対して、「同じように頑張ってほしいが、有給休暇もちゃんと取ってください」と、自分の記録をもとに、余計な「被害」が生じないよう、心配りをしたのもまた、人柄がうかがえました。

 その記録達成となった大阪ドームのタイガース対ベイスターズは江草投手と吉見投手が先発。初回にその金本選手の内野ゴロの間にタイガースが先制します。一度は追いつかれますが、3回にはシーツ選手に適時打と浜中選手の3ランで突き放し、これもまた追いつかれるのですが、6回に浜中選手の早くも第5号となるソロでまた勝ち越します。そして8回に4点をダメ押しし、10対5でタイガースが勝利。記録に花を添えました。勝ち投手は二番手の金沢投手で、2004年以来の勝利です。観客数は3万3千4百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは佐々岡投手とガトームソン投手が先発。昨年1勝しかできなかった佐々岡投手が6回を1安打1四球とスワローズ打線を抑えます。以下、昨日同様の継投でスワローズ打線を二日連続の完封リレーに抑え、2対0でカープが勝ちました。ガトームソン投手も7回1失点でしたが、昨日の藤井投手同様、援護のなさに泣いています。観客数は1万5千7百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売はドミンゴ投手とグローバー投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万6千8百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は杉内投手とセラフィニ投手が先発。6回に合併球団が追いつき、そこから両チーム譲らず結局延長12回2対2の引き分けでした。8回無死1・2塁から登板し、そこから12回までを1安打1四球に抑えた萩原投手の好投が光りました。一方のホークスの打撃不振はかなり深刻なようです。観客数は2万8千1百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ライオンズは涌井投手と江尻投手が先発。4回に和田選手の3ランでライオンズが先制し、5回にファイターズが1点を返したものの、そのまま3対1でライオンズが勝ちました。涌井投手は早くも3勝目、小野寺投手が5セーブ目を上げています。江尻投手も9回を3安打3四球と好投したのですが、一発に泣きました。これでライオンズは8連勝となっています。観客数は2万3千5百人ほどでした。

2006年04月08日

2006/4/8の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

サヨナラ勝ちで連敗を止める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは久保投手とインチェ投手が先発。連続完封負け中のマリーンズにとって、今日を負けると、明日が「最下位決定戦」となってしまいます。さらに、堀選手が怪我で登録抹消。西岡選手も足を痛めて試合出場できず、一方、怪我で調整中の小林宏之投手は前日二軍で投げたものの5回4失点で敗戦投手と、良くない話だらけで試合を迎えました。
 ちょうど試合開始時刻の頃に、突如の豪雨が。天気予報が雨だったとはいえ、かなりの雨でした。一瞬、「これは中止か?」とも思ったのですが、しばらくするとウソのように上がり、日も差してきました。
 というわけで、予定より25分遅れての試合開始となりました。先週、立ち上がりに打ち込まれた久保投手ですが、今日は快調な立ち上がり。走者は出しますが、要所を締めて三塁を踏ませない投球で序盤を抑えます。
 対するインチェ投手は、前回のホークス戦で好投。今日もその調子を持続させている感じでした。しかし3回2死から、今日から二番に入ったサブロー選手が左翼席に第1号を放ち、連続無失点を20回で止め、先制します。しかしながら、その一発だけで再び打線は沈黙。5回まで2安打しか打てません。しかし6回、先頭のサブロー選手が安打し、1死2塁とした後にベニー選手が適時打を放ちます。実はこの1週間、マリーンズは完封負け3つなどだたでさえ打てない上に、適時打欠乏症。得点は本塁打・犠飛・押し出しといったものばかり。適時打での得点は、4月1日の2回以来、58イニングぶりという珍記録になりました。

 待望の適時打も出て、これはマリーンズの勝ちペースかと思われた7回表、ここまで4安打1四球で無失点だった久保投手が、突如打ち込まれ、連打で無死2・3塁とされた後、山崎選手に適時二塁打が出て、追いつかれてしまいます。
 6回途中から登板の青山投手に抑えられたマリーンズは、追いつかれた直後の8回裏に、この回から登板の福盛投手相手に1死1・3塁と絶好の勝ち越し機を作ります。しかし、ここで先ほど適時打のベニー選手が併殺打に打ち取られ、同点のまま9回を迎えます。
 マリーンズのマウンドには8回から上がった藪田投手。前の回は中軸を三人で打ち取ったのですが、9回は先頭の吉岡選手に安打されます。そして1死から代打の憲史選手(元バファローズの川口選手)を一塁ゴロに打ち取ります。併殺でチェンジかと思われましたが、まさかの悪送球でオールセーフ。そして続く藤井選手に左中間を抜かれ、2点を勝ち越されてしまいます。
 9回裏のイーグルスは小倉投手が登板。1死後、今江選手が安打で出塁すると、続くパスクチ選手が、ボール球を打って左翼線を抜く適時二塁打を放ち、1点差とします。続く渡辺正人選手の中飛で代走の諸積選手が三塁に進むも2死に。ここで打席には、守備から入っている塀内選手。2-0まで追い込まれて「あと一球」になりましたが、そこから4球目を一・二塁間に弾き返し、土壇場で同点に追いつきます。
 水曜に続いて延長に入った10回表、マリーンズは小林雅英投手が登板し、1安打されたものの無失点に抑えます。その裏、イーグルスは小倉投手が続投。対して、先頭のサブロー選手が今季初猛打賞となる二塁打で出塁。続く福浦選手は敬遠で四番のベニー選手に。イーグルスはここで小山投手を投入します。しかし、ストライクとボールがはっきりしており、2-3となったものの、6球目が真ん中に入ります。これをベニー選手は逃さず、左翼席に一直線で飛び込むサヨナラ3ラン。昨年5月以来となるサヨナラ勝ちでマリーンズが7対4で勝利をおさめました。
 ベニー選手はこれでリーグ3位となる3本塁打11打点。うち2本塁打5打点が延長戦という、勝負強さを見せています。観客数は1万7千7百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは金村投手と西口投手が先発。今日も打線好調のライオンズは初回にあっさり先制し、中盤にも追加点を挙げ5対0に。金村投手は前回に続いて打ち込まれました。一方、西口投手に7回まで2安打に抑えられたファイターズ打線は、7回裏に高橋選手の2ランを放ち、8回にも1点を返しますが、反撃はここまで。9回1死から小野寺投手が抑え、5対3でライオンズが逃げ切りました。小野寺投手は4セーブ目です。観客数は1万9千1百人ほどでした。
 唯一のナイターとなった福岡のホークス対合併球団は斉藤投手と川越選手が先発。2回裏に松田選手の適時打がホークス20イニングぶりの得点となり先制します。ところが4回1死から中村選手に四球を与えたのをきっかけに斉藤投手が乱調に。連打で満塁とし、さらに塩崎選手の適時打で計3連打。1点を返され、さらに押し出しの四球で勝ち越されます。さらに、2死から一塁ゴロに打ち取るのですが、これをズレータ選手がトンネル。これでこの回、合併球団は4点を挙げ、一気に逆転しました。ズレータ選手はその裏、安打で出塁するも牽制で刺されるなど、散々な一日でした。
 さらに7回には1死二塁からの遊ゴロを三塁に送球すると、それが二塁走者の村松選手に当たってファウルグランドに転がり、5点目になります。さらに8回には三番手の篠原投手から日高選手の適時打が出て5点差に。その裏、ホークスも加藤投手に対し、若手の連続二塁打で1点を返して意地を見せますが、反撃はそこまで。以下、菊地原投手と大久保投手のリレーに抑えられます。それにしても、5点差で加藤投手、4点差で菊地原投手・大久保投手という継投はいかがなものなのでしょうか。今が10月ならそれもありかとは思いますが・・・。ホークスはこれで4連敗。これは2004年以来だそうです。観客数は2万9千人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ベイスターズは安藤投手と土肥投手が先発。2回にベイスターズが先制しますが、その裏、今日が連続フルイニング出場の世界タイ記録となる金本選手が安打で出塁し、そこから今岡選手と浜中選手の連続本塁打で3点取って逆転します。そして8回には今岡選手のこの日2本目のソロなどで追加点。9回に安藤投手が3連打されて1点を返されますが、後は久保田投手が抑え、5対2でタイガースが勝って引き分けを挟んで3連勝としています。観客数は3万3千5百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズはダグラス投手と藤井投手が先発。ダグラス投手はスワローズ打線を7回まで1安打2四球に封じます。対する藤井投手も7回を2安打無四球に抑えますが、4回に打たれた二本目の安打から犠打と犠飛でカープが先制。これが両チーム唯一の得点となり、1対0でカープが勝ちました。ダグラス投手は来日初勝利です。観客数は1万4千7百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売はマルティネス投手と内海投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万7千7百人ほどでした。ちなみに今日は首都圏での地上波中継はなし。読売戦が15時開始という事もあるのでしょうが、普通に計算すれば大阪ドームで「世界タイ記録」が達成されるのは分かるのですから、その試合は関東でも地上波中継してもらいたかったものです。
 ちなみに明日は、NHK総合でマリーンズ対イーグルス戦をフル中継。ドラゴンズ対読売はTBSが1時間だけやるそうです。それはそれで非常に嬉しいのですが、やはりここは「金本選手の世界新記録」を優先しても良かったのではないでしょうか。それに、せっかく中継してくれるのは有難いのですが、明日はマリンで直接観戦する我が家ではNHK中継を見る事もできませんし。まあ、これは個人的な事なのでどうでもいいですが・・・。

2006年04月07日

連続完封負けで借金4に

[ 野球 ]

 今日もいろいろあって携帯メール観戦。メールが届くたびに戦況が悪化する様には苦笑するよりありませんでした。その千葉で行われたマリーンズ対イーグルスは加藤投手と一場投手が先発。初回、好調の鉄平選手の二塁打から1死3塁とされ、打席には2003年秋以来のマリンスタジアムとなる、これまた好調のリック選手の犠飛であっさり先制されます。さらに2回に4安打で4点を追加され、加藤投手はあっさり降板ととなってしまいました。
 一方、打線は一場投手相手に2回に無死1・2塁から2死満塁としますが、この好機を抑えられた後は好機らしし好機がありません。一方、マリーンズ二番手の小宮山投手は2回のピンチで登板して併殺で切り抜け、3・4回も抑えますが、5回に大炎上。フェルナンデス選手に4試合連続となる2ランを打たれるなど、打者11人に7失点。早くも0対12となります。さらに7回にも1点取られ、計13失点となりました。

 一方、打線は一場投手の前に沈黙。8回に2死から連打するも、得点につながらず、4安打2四死球で完封負け。ここ4試合で3試合無得点という惨状です。唯一の明るい話は、4番手の内投手が6人を完璧に抑えた事くらいでしょうか。一場投手・イーグルスともに今季2勝目。そのイーグルスとのゲーム差は1.5となり。三タテを喫すれば最下位転落の危機となっています。観客数は1万5百人ほどでした。なお、嫁さんはマリンに行っていましたので、場合によっては明日のめもちょうにこの模様は載るかもしれません。
 福岡のホークス対合併球団は高橋秀投手と前川投手が先発。前回1失点ながら敗戦投手となった前川投手ですが、今日は8回途中まで6安打、そして課題の制球も2四球と前回以上の好投でホークス打線を無得点に抑えます。一方、高橋秀投手も好投しましたが、7回にガルシア選手が2試合連続となる2ランを放ちます。これが両チーム唯一の得点となり、2対0で合併球団が勝利。前川投手は3年ぶりの勝利を挙げています。観客数は2万8千9百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ライオンズは八木投手と松坂投手が先発。初回にファイターズが先制しますが、直後の2回表にGG佐藤選手の2試合連続となるソロで追いつき、さらに炭谷選手が勝ち越し適時打と、現在のライオンズ好調の象徴とも言える二人の活躍であっさり逆転。以下も得点を積み重ね、一方、松坂投手は7回を6安打2四球で1失点で今季初勝利を挙げています。観客数は1万4千6百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ベイスターズは井川投手と三浦投手の対決。昨年も何度も対戦し、息詰まる投手戦になることも多いエース対決です。タイガースが4回に金本選手のソロで先制しますが、それ以外は昨日同様大拙攻。7回まで8安打4四死球ながら、その1点しか取れません。一方の井川投手は6回まで1安打投球。ところが、8回に5安打で2点を取られ、逆転されます。しかし8回裏、2番手の川村投手を打ち込み、林選手の代打適時打で追いつき、さらに藤本選手の2点適時二塁打で勝ち越すなどこの回4点を取り、一気に逆転。9回は久保田投手が三人で抑えました。井川投手は今季初勝利、久保田投手も今季初セーブです。観客数は3万2千6百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは大竹投手と石川投手が先発。初回に前田選手の今季1号でカープが先制しますが、4回にラロッカ選手が逆転3ラン。さらに6回にもラロッカ選手の2打席連続となるソロなどで4点を追加します。結局8対2でスワローズが勝ったわけですが、うち4打点はラロッカ選手によるもの。ちなみに昨日のカープは2対2の引き分けですが、その2失点はシーツ選手の適時打と金本選手の犠飛でした。この調子だと、交流戦の対合併球団でデイビー投手や菊地原投手に抑えられたり、ライオンズ戦で江藤選手に打たれるのでないかと、今から心配になってきます。観客数は1万6百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対読売は川上投手と上原投手のエース対決。2回に読売が三連打で先制します。一方、上原投手は6回まで1安打投球でしたが、7回に福留選手に同点ソロが出ます。川上投手は9回を5安打1失点。一方の上原投手も8回を3安打1失点で9回裏のマウンドに上がりますが、中軸の安打で1死満塁としたドラゴンズが、立浪選手のサヨナラ本塁打で5対1で勝利をおさめています。観客数は2万9千2百人ほどでした。

2006年04月06日

新人に完封され、連続カード負け越し

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズは平野佳投手と小野投手が先発。小野投手は2回、連打された後、日高選手に適時打を打たれ、先制されます。さらに続く3回は1死2塁から谷選手・中村選手に連続適時二塁打、さらに続くガルシア選手には2ランを喫して計5失点となってしまいました。
 一方、新人の平野佳投手に対し、初回に堀選手の長打性の打球が好返球で二塁アウトで結局三者凡退。その後、走者が出ず、5回までを15人で抑えられます。
 そして5回裏、2番手の高木投手が無死1・2塁とし、続く中村選手を遊ゴロに打ち取ったものの、これを西岡選手が弾いて6点目、さらに北川選手にも適時打を打たれてしまいます。

 大差となった6回表に、パスクチ選手の二塁打などで無死2・3塁としましたが、ここで今江選手・西岡選手・堀選手が抑えられ、1点も返せません。7回の無死1塁、8回の1死1・2塁も得点できず、その間に1点追加されて8対0で9回表に。2死からサブロー選手に今季初安打が出ましたが、続くベニー選手が抑えられ、結局8対0と大敗。昨日の逆転勝利をいい流れにする事ができませんでした。
 平野佳投手はプロ2回目の登板で初完封。早くも2勝目を挙げています。マリーンズは2カード連続の負け越しで、早くも借金3となっています。観客数は1万6千人ほどでした。
 東京ドームのファイターズ対ホークスはダルビッシュ投手と和田投手が先発。初回にセギノール選手の2ランで先制したファイターズが、3回にマシーアス選手の来日1号で追加点を挙げます。一方、ダルビッシュ投手は強打のホークス打線を抑えます。6回には無死1・2塁とされますが、そこから松中選手・ズレータ選手・柴原選手を抑え、無失点で切り抜けます。結局9回を6安打2四球でホークス相手に完封勝ちを達成しました。ホークスは今季初の連敗およびカード負け越しとなっています。和田投手も8回を4安打1四球と好投しますが、出した走者5人のうち、3人に得点されてしまい、敗戦投手となっています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

 倉敷のカープ対タイガースは黒田投手とオクスプリング投手が先発。初回にシーツ選手の適時打でタイガースが先制し、3回にも金本選手の犠飛で2点を挙げます。一方のオクスプリング投手は7回まで83球投げて4安打無四球で、カープ打線に三塁を踏ませません。ところが、8回から継投に入ったのが裏目に。2番手の能見投手が2安打と犠打で1死2・3塁に。タイガースは藤川投手を投入しますが、緒方選手が同点適時二塁打を打って、試合は振り出しに。そのままともに継投陣が抑え、延長12回を2対2の引き分けで終わっています。タイガースは14安打ながら12残塁の拙攻が響きました。観客数は1万6千7百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズはベバリン投手と山本昌投手が先発。5回に同点に追いつき、なお無死1・2塁としたベイスターズは、ここまで2失点のベバリン投手を代えて万永選手を「ピンチバンター」で起用します。ところが、ここでバント失敗で逆転できません。直後の6回表、二番手の新人・高宮投手相手に、ファイターズから自由契約移籍で初スタメンの上田選手が二塁打を放って作った好機に、FA補償で移籍し初先発マスクとなった小田選手に勝ち越し適時打が出ます。ちなみに小田選手は3回に先制のホームを踏み、上田選手は4回に適時打と、今日は移籍組が大活躍しました。そして7回途中からは細かい継投で反撃をかわし、9回は「今季フル出場」の岩瀬投手が登板。自らの失策もあり、1死2・3塁のサヨナラ機を作られますが、そこから抑え、3セーブ目を挙げています。観客数は1万1千人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は川島投手と桑田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万2千8百人ほどでした。

2006年04月05日

終盤の大逆転で連敗を止める

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズは吉井投手と渡辺俊介投手が先発。渡辺俊投手は立ち上がりが悪く、いきなり連打で無死1・3塁とされ、併殺の間に1点を取られます。
 打線は、しばらくスタメン落ちしていたサブロー選手が四番で復帰。さらに8番にここ2試合スタメン落ちしていたパスクチ選手を入れるという、昨夏の神戸での3タテの時を彷彿するような布陣で臨みます。
 しかし、その打線も効果がなく、吉井投手の前に3回まで1安打。4回に堀選手と福浦選手の連打で作った好機に、サブロー選手の今季初打点となる犠飛で追いつきましたが、その裏、渡辺俊投手が北川選手に2ランを打たれてしまい、すかさず突き放されてしまいます。

 打線は吉井投手の前に、5回を4安打無四球の1点だけに抑えられますが、なぜか合併球団はここで吉井投手を降板。6回から早くも加藤投手を投入します。その回は0点だったものの、2イニング目となる7回に先頭のベニー選手が今季1号ソロを放ち1点差に。さらに連打と犠打で1死2・3塁と一打逆転の好機を作りますが、今江選手が打ち取られ、続く西岡選手も三番手の菊地原選手に打ち取られます。
 そして同点機を逃した直後のその裏、渡辺俊投手との相性の良さを買われてかスタメン入りした阿部真選手が、1死1塁から2ランを放ち、迫った直後に突き放され、5対2と3点差となってしまいます。ちなみに渡辺俊投手の5失点は昨年は一度しかありませんでした。
 8回も菊地原投手に3人で抑えられ、9回は昨日セーブを挙げられている大久保投手が上がります。ところが今日は変調のようで、先頭のベニー選手が安打。続くフランコ選手も一塁線を抜く二塁打性の当たりはファウルになったものの、右前にこの日4本目となる安打を放ち、無死1・2塁とします。ここで打席は里崎選手。2-2からのフォークをかろうじてファウルで逃れ、続く7球目を右翼席に、今季第1号の同点3ランを放ちます。昨日、敗戦の1時間20分後にブログに悔しさをぶつけていた里崎選手でしたが、それを晴らす貴重な一発となりました。
 マリーンズの流れで迎えた9回裏ですが、この回から登板の藪田投手がいきなり先頭の北川選手に安打されます。ここで合併球団はこの日2安打のガルシア選手を引っ込め、水口選手を代打に。誰もが「ピンチバンター」と思ったのですが、ここでの作戦はバスター。ところがそれが中堅の大塚選手のすぐ前に落ち、フライの可能性もあるのでスタートが切れなかった北川選手が二塁封殺。「センターゴロ」になりました。この謎の作戦に助けられた藪田選手はこの後に四球を出したものの、結局無失点で切り抜けます。
 そしてマリーンズ今季初となった延長戦。その10回表、萩原投手に対し、福浦選手が今季8試合目で早くも3度目の猛打賞となる安打で出塁し、1死後、ベニー選手がこの日2本目となる勝ち越し2ランを放ちます。
 その裏は当然ながら小林雅英投手。いきなり村松選手に安打され、2死から四球を出して一発出ればサヨナラの危機を作りますが、最後は北川選手を打ち取って試合終了。7対5で逆転勝ちをし、連敗を4で止めました。小林雅投手は3セーブ目、藪田投手が今季初勝利を挙げています。
 相手の「必勝リレー」を打ち砕いての連敗脱出なだけに大きな一勝となりそうです。観客数は1万8千2百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対ホークスはリー投手とD・J・カラスコ投手が先発。1回表にホークスが先制しますが、その裏、2死無走者から追いついたファイターズが新庄選手の押し出し四球で逆転。さらに3回には小笠原選手と新庄選手の本塁打で突き放します。その後、ホークスも2点差に迫りますが、8回裏にファイターズが2点をダメ押しし、8対5で勝ちました。D・J・カラスコ投手は早くも今季2敗目、チームの黒星の2/3を一人で挙げている計算です。観客数は1万1千6百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスはグラマン投手と松崎選手が先発。3回に先制したライオンズが着実に加点。イーグルスも8回にフェルナンデス選手の3試合連発となる第4号ソロなどで3点差に迫りますが、反撃もここまで、6対3でライオンズが勝ち、5連勝としてホークスと並んで同率首位となっています。観客数は7千9百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは大島投手と下柳投手が先発。今季初スタメンとなった浜中選手が初回に3ランでさらに3回に2打席連続本塁打。それが大きく、序盤で7点を取って試合を決めました。下柳投手は6回を3安打3四球で無失点。結局10対1でタイガースが大勝しています。観客数は1万6千9百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は新人の松井投手と工藤投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万3千3百人ほどでした。なお、横浜のベイスターズ対ドラゴンズは雨で中止でした。

2006年04月04日

清水直投手の好投が生きず、4連敗

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズはデイビー投手と清水直行投手が先発。終盤戦くらいは中継が見れそうな時間に仕事が終わったのですが、両チームあわせて11安打1四球1得点という投手戦になり、試合が2時間9分で終わったため、「携帯メール観戦」になってしまいました。
 マリーンズ打線は、初回の無死1塁を盗塁失敗で逃したのをはじめ、4回の1死2塁、5回の1死2・3塁をいずれも生かせずに無得点。5回まで走者一人も出さない好投をする清水直投手を援護できません。こういう展開になると、得てして相手の流れになるもの。6回に1死から後藤選手に安打され、初の走者が出てしまい、内野ゴロで進塁した後、村松選手に適時打が出てしまいます。
 打線はデイビー投手の前に7回まで5安打1四球で、8回以降はいつもの三人に抑えられ、完封リレーを喫してしまいました。清水直投手は5安打無四球で8回完投ながら敗戦投手になってしまっています。観客数は1万8千3百人ほどでした。とにかく、流れが悪すぎます。明日の先発は「連敗ストッパー」の渡辺俊介投手。何とか流れを変えてほしいものですが・・・。

 東京ドームのファイターズ対ホークスは須永投手と新垣投手が先発。5回にファイターズが勝ち越し、須永投手も6回を松中選手のソロのみに抑える好投。ところが8回、2死無走者から継投陣が安打と四球で2死1・2塁となり、ここでマイケル中村投手を投入しますが、これが大失敗。ズレータ選手が逆転3ランを放ってしまいます。9回にもホークスが追加点を挙げ、5対2で、3戦連続の逆転勝ちとなっています。観客数は1万4千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは帆足投手と山村投手が先発。イーグルスがフェルナンデス選手の2試合連続のソロなどでリードしますが、イーグルスの1点リードで迎えた8回裏に、絶好調のGG佐藤選手の適時打で追いつき、さらに代打・平尾選手が投手強襲安打で逆転。さらに追加点を挙げ、結局6対3でライオンズが勝ち、4連勝となっています。観客数は9千7百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは門倉投手と中田投手が先発。ベイスターズ1点リードの8回表に谷繁選手のソロで同点となり、さらにウッズ選手に満塁弾と、元ベイスターズ二人の本塁打でドラゴンズが大量リードをします。ところが、8回に3点を返したベイスターズが、2点差で迎えた9回裏に、岩瀬投手から多村選手が同点2ラン。その後、延長に入り、ベイスターズは11回裏にサヨナラ機があったもののこれを逃し、結局8対8の引き分け。試合終了は23時12分、大阪ドームの試合終了から3時間が経っていました。観客数は1万7千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は石井一投手とパウエル投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万1千人ほどでした。なお、広島のカープ対タイガースは雨で中止でした。

2006年04月02日

風を味方にできず、ライオンズに3タテを喫する

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズはバーン投手と涌井投手が先発。バーン投手は立ち上がり、1死から連打で1点を失います。さらに2死後、和田選手を内野フライに打ち取りますが、これが風で大きく流され、結局里崎選手が落球してしまい、2点目を失ってしまいます。風が強い事で有名なマリンですが、今日は特に強く、数キロ内陸に入った我が家でも、電線が大きく揺れるほど。前の打席のカブレラ選手の時も、二塁フライと思われる当たりがファウルグランドまで流れ、誰も取れなかった、という事もありました。
 さらに2回、1死から連打と四球で1・2塁となり、赤田選手のセーフティ気味のバントは1塁アウトにしたものの、続く片岡選手に三塁前にボテボテの内野安打を打たれ、3点目を失います。さらに5回には中軸に3安打されて1点を失い、バーン投手は5回を4失点。前回よりはずっと良く、また不運な失点もあったものの、厳しい結果になりました。

 打線は2回にフランコ選手の二塁打から里崎選手の犠飛で1点返しますが、序盤の得点はそれだけ。初回に先頭の西岡選手が四球で出て盗塁しようとすると、二番の今江選手の安打性の 打球が盗塁に備えて二塁に入ろうとした遊撃手の正面に行ってしまうなど、ツキがありません。さらに3回には再び出塁した西岡選手がまた盗塁を試みるも、昨日に続いて炭谷捕手の強肩に刺されてしまいます。
 そして5回裏、簡単に2死を取られましたが、9番の大塚選手が安打で出ます。このあたりからさらに風が強くなり、それの影響なのか、涌井投手が急に制球を乱し、ここから三者連続ストレートの四球。労せずして1点を返し、2点差とします。しかし、この絶好機にベニー選手は詰まらされて内野ゴロ、なかなか追いつけません。
 直後の6回表、2番手の高木投手がやはり風のせいか制球が定まらず、四球二つを出して降板。三番手の内投手もカブレラ選手を歩かせて満塁とし、続くは昨日本塁打を打たれている和田選手。返り討ちの好機でしたが、左前に弾き返され、2点を追加されます。
 7回も同様に四球二つに安打で2死満塁としますが、やはりベニー選手が内野ゴロに倒れ、得点ならず。そして直後の8回表に、4番手の小宮山投手が2死から三連打されて1失点と、「好機を逸した直後に失点」という展開で差を拡げられます。
 そして9回は大差ながら小野寺投手が登板。連続四球で1・2塁としますが、最後は併殺打に打ち取られ、2対7で敗戦。本拠地でライオンズに3タテを喫してしまいました。観客数は1万8千人ほどでした。
 本拠地で風に翻弄された守備が一度ならずあったというのは、かなりまずい状態なのでは、と思われます。監督のブログでも、チーム状態の悪さを感じているような一文がありました。
 とはいえ、まだ開幕してから8試合。いくらでも修正はきくと思いますので、何とか盛り返してほしいものです。

 仙台のイーグルス対ホークスは朝井投手と杉内投手が先発。フェルナンデス選手のソロで先制したイーグルスが3回にも追加点を挙げて2対0とします。しかし5回に昨日からスタメン捕手になった山崎選手の適時打でホークスが1点返し、さらに6回には失策で追いついた後、山崎選手の2打席連続適時打で勝ち越し、さらに2点追加。9回にはズレータ選手の本塁打などでダメを押し、終わってみれば8対2の大差での圧勝となりました。観客数は1万3千2百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ファイターズはセラフィニ投手と江尻投手が先発。1対1でむかえた3回に、1死1・3塁から新庄選手のスクイズで勝ち越し。さらに押し出し四球でファイターズが1点を追加します。そして5回にもこの試合2度目の押し出しでセラフィニ投手は降板。その後も継投陣を打ち込んだファイターズが計13得点。合併球団も終盤に反撃しましたが、失点が大きすぎて13対6でファイターズが勝ち、このカード3タテとなりました。観客数は2万5千人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースはガトームソン投手と江草投手が先発。初回に金本選手の適時打で先制したタイガースが、中盤には着実に適時打を重ねて追加点。そして終盤には本塁打攻勢でダメを押します、投げては一昨年秋以来の先発となった江草投手が8回を4安打3四死球で無失点。9回に調整登板の久保田投手がリグス選手にソロを打たれたものの、9対1の圧勝でタイガースが今季初勝利を挙げています。観客数は2万7千3百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープはドミンゴ投手とダグラス投手が先発。中盤までに3対0とドラゴンズがリードし、ドミンゴ投手は4回まで無安打の好投。1点返された6回途中から8回まで投手4人をつぎ込む細かいリレー。8回にカープが1点を返して1点差に迫ったものの、9回は岩瀬投手が三人で抑え、昨日に続いてセーブを挙げています。観客数は2万9千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズはグローバー投手と吉見投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千人ほどでした。

2006年04月01日

接戦を取れず、ライオンズに連敗

[ 野球 ]

 今季2度目のマリンスタジアムに行きました。そのマリーンズ対ライオンズ戦は久保投手と西口投手が先発。ちょっと遅れてしまい、開始直後の入場となったのですが、場内に入ると、いきなりライオンズの応援歌が聞こえてきます。まさかと思ってスコアボードを見ると既に0対2でしかも、1死2・3塁。そして席についた直後に、6番のGG佐藤選手の2点適時打が出て0対4となってしまいました。ちなみに、1回の表は、先頭の赤田選手の安打の後、犠打と死球で1死1・2塁となり、そこからカブレラ選手・和田選手の連続適時打が出たために、上記の状況になってしまいました。
 一方、マリーンズは昨日試合中に途中交代した福浦選手がスタメン落ち。昨日は里崎選手も出場がなかったため、開幕一週間にして早くも「フルイニング出場」はゼロに、全試合スタメンもベニー選手のみとなっています。
 そのため、今江選手を初の三番に起用しましたが、初回は西口投手に三者凡退に抑えられます。

 ところが2回裏、先頭の里崎選手が安打で出塁すると、西口投手が豹変。フランコ選手がストレートの四球を選ぶと、ベニー選手にも0-3と7連続ボール。そして1ストライクの後に左中間に二塁打を放ってまず1点。さらに1死後にパスクチ選手が初球を左前に弾き返して2点目、塀内選手が四球を選んだ後、西岡選手がこれまた初球を中前に持って行って1点差。そして2番指名打者でスタメン復帰の堀選手が中犠飛を放って一気に同点に追いつきました。
 2回以降も久保投手は不安定な投球。2ストライクまでは簡単に取れるのですが、そこから先で苦労します。2回には連打で1死1・3塁にしたのをはじめ、5回まで毎回得点圏に走者を進めてしまいます。しかし、ライオンズ打線にあと一本が出ない事もあり、追加点は与えません。
 一方、西口投手も3回以降は立ち直ります。2回に初球の直球を狙い打たれているのに気づくと、3回からは修正。緩い初球に手を出して凡退し、首をかしげるように帰る打者もいました。というわけで、3回から5回まで1安打に抑えられます。
 試合がちょっと動いたのは6回裏。先頭のフランコ選手がバットを折りながら中前に落として久々に出塁しますが、内野ゴロで走者が入れ替わるなどして2死1塁に。ここで2ストライクから一塁の井上選手がスタートを切りますが、打席のパスクチ選手がワンバウンドの球を空振りします。これで三振でチェンジでライオンズのラッキーセブンかと思ったのですが、ここで炭谷捕手のタッチが触れておらず、一度ベンチに帰りかけたパスクチ選手は慌てて一塁へ。同じく二塁からベンチに戻りかけた井上選手も慌てて塁に戻りました。ワンバウンドした球の場合、捕手が捕っても振り逃げが成立する、というルールによるものだそうです。伊東監督が抗議に出ますが通りません。この時、ライオンズ応援団からは審判に対して「ボブ」コールが。これは、WBCのアメリカ戦で自国びいきの判定をして審判の名前です。今年は、審判に対するヤジの定番になりそうな感じです。しかし、この拾った好機も生かせず、同点のまま終盤戦に入りました。
 そして7回裏、先頭の西岡選手が安打で出塁しますが、二盗を企てるも、炭谷捕手の肩に刺されます。これで好機が消えたと思われましたが、続く堀選手が左翼ポール際にライナーで飛び込む今季1号の本塁打を放ち、マリーンズが勝ち越しました。
 こうなると、マリーンズ得意の継投で逃げ切るところですが、二番手の藪田投手が大誤算。先頭の和田選手に二塁打され、内野ゴロと四球で1死1・3塁に。代打の貝塚選手は打ち取ったものの、続く昨日3安打3盗塁の片岡選手が右翼線を抜く三塁打、一気にライオンズが逆転しました。
 その裏、ベニー選手の二塁打で反撃するものの後続がなく、一方、9回表には三番手の内投手が2アウトを取ったものの、続く和田選手に左翼席に運ばれ、2点差とされてしまいます。
 9回裏、ライオンズは新守護神の小野寺投手が登板。ホームベース前でバウンドする球が2つもあるんなど、調子は良さそうではないのですが、先頭の塀内選手の右中間を抜くかという当たりを、今日3安打と好調の赤田選手がダイビングキャッチします。続く西岡選手が内野安打と失策で1死2塁とするものの、堀選手・今江選手が倒れて試合終了。5対7でライオンズに連敗してしまいました。
 昨年も1~2回はあった藪田投手の乱調日が偶然今日だったゆえの敗戦、という感じでした。観客数は2万3千人ほどでした。
 なお、昨年夏に「相手球団の応援用マスコット」としてデビューした「クール」は、ラッキーセブンに、ライオンズのユニフォームを着てレフトスタンド前に行き、バク転などをしていました。さらに、終了後はその格好でバス待ち列に行ってライオンズファンと記念撮影などもしていました。「キャラ設定」をより生かした感じで、なかなか面白いと思いました。

 仙台のイーグルス対ホークスはインチェ投手と斉藤投手が先発。前回の登板では序盤で降板したインチェ投手ですが、今日はホークスの強力打線相手に8回を3安打5四死球無失点と抑えます。対する斉藤投手も7回まで2安打1四球無失点と抑えますが、8回にリック選手の安打で作った好機に鉄平選手が適時三塁打と、新戦力の活躍でイーグルスが均衡を破ります。
 ところが9回表に登板の小山投手が大誤算。1死1塁から二塁打を打たれます。ここでホークスが宮地選手を代打に出すと、イーグルスもたまらず吉田投手を投入。しかし、代打の代打・森本選手が逆転適時二塁打。さらに、大村選手にも適時打が出て、一挙3点を取って逆転。その裏は馬原投手が抑えて3セーブ目を挙げています。なお、勝ち投手は8回2死から登板して3球だけ投げた三瀬投手でした。観客数は1万5千2百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ファイターズは川越投手と金村投手の開幕投手対決。ところが、1回裏に合併球団が先頭からの5連打などで4点を先制。ところが、直後の2回表に、今度はファイターズが4連打のお返しで4点を取って追いつきます。その後も点を取り合い、同点のまま9回に。合併球団は同点ながら大久保投手を投入しますが、先頭の高橋選手が二塁打を放ち、三塁に進んだ後にマシーアス選手が犠飛を打ちます。これが決勝点となり、その裏はマイケル中村投手が抑え、ファイターズが7対6で連日の接戦を制しています。マイケル中村投手は早くも4セーブを挙げています。観客数は2万3百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは藤井投手と安藤投手が先発。初回にタイガースが失策で先制し、5回には鳥谷選手の適時打で3対0としますが、6回裏に新人で2試合目にしてスタメン入りした武内選手が同点3ランを放ちます。そして同点でむかえた9回裏、タイガースは能見投手を投入しますが、連続三振の後に四球と安打で2死1・2塁に。ここでタイガースは久保田投手に代えますが、これが大失敗。安打で満塁とした後、リグス選手に押し出し四球を出し、スワローズが4対3でサヨナラ勝ちしました。9回表に1死1塁から登板して併殺に打ち取った高津投手が2球で日本復帰後初勝利を挙げています。観客数は3万1千6百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープはマルティネス投手と大竹投手が先発。カープが緒方選手の先頭打者本塁打などで2点を先制しますが、4回にアレックス選手の2点適時二塁打でドラゴンズが逆転。また、投手陣は2回以降カープ打線を抑え、最後は昨日打たれた岩瀬投手が三人で片付け、3対2でドラゴンズが勝っています。観客数は3万3千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは高橋尚投手と土肥投手が先発。2回に村田選手が右中間に3ランを放ってベイスターズが先制。さらに、1点返された直後の7回表に、村田選手が同じ所に2ランを放って突き放します。さらに8回には連打に犠飛、さらには暴投などもあって4点を追加。9対1と、昨日と逆の圧勝でベイスターズが勝利。村田選手は計6打点でした。読売は今年も土肥投手に苦労しそうです。観客数は4万3千人ほどでした。

2006年03月31日

2006/3/31の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

二度の集中失点で連勝止まる

[ 野球 ]

 連日の携帯観戦のはずだったのですが、21時半過ぎに帰宅したらまだ試合をやっていました。その理由は、9回表の大量失点だったのですが・・・。
 その千葉で行われたマリーンズ対ライオンズは加藤投手と宮越投手の先発。2回に一昨年以来のスタメンとなった辻選手の犠飛で先制し、西岡選手の適時二塁打で3点を先制し、3回にも追加点を挙げます。ところが4回表、連続四球で無死1・2塁としてから適時打を打たれ、さらに失策も二つと、自滅のような形で一挙に6点を失い、逆転されます。
 直後に1点を返し、また、4回途中から7回まで、二番手の小宮山投手が好投して1点差のまま終盤を迎えますが、昨年より明らかに落ちているライオンズ救援陣に反撃を封じられます。そして9回表、三番手の高木投手が2死無走者から1四球を挟んで5連打されて5失点。11対5と突き放されてしまいました。
 その裏はあっさり抑えられ、連勝は3で止まり、貯金は一日でゼロに戻ってしまいました。観客数は1万5千人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは一場投手と高橋秀投手が先発。初回に松中選手の2ランでホークスが先制しますが、その裏に再来日以来好調のリック選手(2003年マリーンズ在籍時のショート選手)の適時打で逆転し、その後も着実に追加点。10安打で10点を挙げ、投げては一場投手が6回を3失点に抑え、10対4でイーグルスが今季初勝利を挙げています。観客数は1万3千5百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ファイターズは前川投手と八木投手が先発。新人の八木投手が6回途中まで4安打無失点。一方、移籍初登板の前川投手も4四死球と課題の制球が良く、7回1失点に抑えますが、援護がありません。結局、ファイターズが完封リレーを達成し、連敗を3で止めました。逆に、合併球団の連勝も3で止まっています。マイケル中村投手が早くも3つめのセーブを挙げています。観客数は1万7千6百人ほどでした。

 今日からセリーグも開幕。神宮のスワローズ対タイガースは石川投手と井川投手が先発。2回にラミレス選手に先制ソロを打たれると、井川投手が突如乱れ、連続四球や暴投もあってこの回計3失点。6回には今岡選手の2ランで1点差に迫りますが、その裏に青木選手の適時打で突き放され、その後1点差に迫ったものの、反撃はそこまでで4対3でスワローズが勝ちました。古田兼任監督は無安打ながらフル出場で投手陣をリードし、監督初戦を白星で飾っています。観客数は2万9千6百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対カープは川上投手と黒田投手が先発。両先発さらには二番手も無失点に抑え、0対0で迎えた9回表にドラゴンズは岩瀬投手を投入しますが、1死後に3連打されて2失点。これが決勝点となり、2対0でカープが勝利。ブラウン監督も初戦を白星で飾っています。観客数は3万7千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは上原投手と三浦投手の先発。初回に2番の小坂選手の安打で広げた好機に4番の李選手の適時打で先制した読売が、その後も大量点を挙げて圧勝したようです。観客数は4万4千3百人ほどでした。

2006年03月30日

2006/3/30の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

ファイターズを3タテして今季初貯金

[ 野球 ]

 今日も諸事情によって携帯観戦。嫁さんが一人で観戦に行ってくれたので、そのへんは明日のめもちょうに載ると思われます。
 というわけで、携帯で見た感想を簡潔に。先発は小野投手とダルビッシュ投手。ベニー選手の適時打で先制するも、セギノール選手のソロで同点に。しかし直後にパスクチ選手の今季1号2ランで勝ち越し、もう1点追加して4対1に。その後、セギノール選手の適時打などで1点差にされるものの、直後に里崎選手の適時打などですぐに2点を取り返します。
 小野投手は8回途中まで投げて3失点。2番手には昨日出るはずのところで登板がなく、個人的に心配していた藤田投手でしたが、いい当たりがあったらしいものの無失点に抑えます。そして9回は小林雅英投手が登板。しかし、マリンでの9回裏において驚異的な打率を誇る稲葉選手に二塁打され、内野ゴロ二つで1点を返されます。しかし、その1点に抑え、6対4で勝利。ファイターズを3タテして貯金1としました。観客数は1万7千4百人ほどでした。

 なお、今日は堀選手と今江選手がスタメン落ち。これで開幕5戦目にして、全試合スタメンは福浦選手・ベニー選手・里崎選手のみ(うちベニー選手は途中交代あり)となっています。しかも代わりに内野を守った渡辺正人選手と塀内選手も活躍しているだけに、今年も昨年以上に多彩な打線になりそうです。

 福岡のホークス対ライオンズは和田投手と松坂投手が先発。3回に制球を乱した松坂投手が押し出し四球を出してホークスが先制。さらに4回には的場選手に今季初適時打が出て追加点を挙げます。ライオンズも中島選手のソロで1点を返しますが、得点はそれだけ。2対1でホークスが勝っています。ただ、ともに9残塁ですので、投手戦というよりは拙攻合戦だったのかもしれません。観客数は2万7千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は松崎投手と平野佳久投手の新人対決。合併球団は8安打8四球で5得点。一方のイーグルスは11安打ながら走塁ミスもあって無得点。というわけで平野佳投手がプロ初登板初勝利を飾っています。観客数は1万1千人ほどでした。

2006年03月29日

渡辺俊介投手の好投で連勝

[ 野球 ]

 今季初観戦をしにマリンスタジアムに行きました。とりあえずハッピは持ってきたのですが、タオルと券入れを忘れてしまいました。やはりしばらく行っていないと感覚が狂います。
 昨年との最大の変化は、内野ファウルグランドに新設された「フィールドウイングシート」です。予想していましたが、ファウルグランドがかなり狭くなっていました。あと、球場内で販売されている様々なものに、マリーンズのマークや「26」がついていました。ビールの紙コップも「マリーンズ仕様」になっていました。
 昨日初勝利を挙げたにもかかわらず、マリーンズは打線を大幅に組み替えました。昨日先制本塁打を打ってお立ち台に立った西岡選手がスタメン落ち。代走・守備固めでの起用もありませんでした。打撃低調に加え、昨日のお立ち台で「自分のおかげで勝った」と言ったのがまずかったのでしょうか。また、ここまで無安打のサブロー選手も出場機会がありませんでした。
 試合のほうは、渡辺俊介投手とリー投手が先発。1回表、2死から3・4番に連打されて2・3塁で続く稲葉選手の打球は三塁前のボテボテのゴロ。内野安打で先制かと思いましたが、捕ったすぐそこに、二塁走者のセギノール選手が来ており、タッチアウトとなって0点で抑えます。その裏、先頭の大塚選手が安打で出塁、1死後、開幕から絶好調の福浦選手も安打で続き、そこから四球で満塁にした後、ベニー選手の内野ゴロでマリーンズが先制しました。

 渡辺俊投手は、2回に連続で0-3になるなど、制球に苦しんだ感じですが、いずれもそこから抑えます。その後も安打を打たれ、また三振が多いなど「らしくない」投球ですが、ファイターズの打線の繋がりの悪さにも助けられ、0点に抑えます。
 一方、2・3回も安打は出ながら0点だったマリーンズ打線ですが、4回に先頭のベニー選手が今季初安打で出塁すると、急にリー投手の制球が狂いだし、四球2つで満塁。さらに今季初スタメンの渡辺正人選手が押し出しの四球を選んで2点目。さらに5回には2番手の武田勝投手相手に、福浦選手・里崎選手・ベニー選手の3連打で無死満塁とした後、1死後にフランコ選手が押しだし四球を選んで、さらに1点を追加しました。
 一見、好調に得点しているようですが、1・3・4回とも満塁にしながら1点ずつしか取れず、しかも適時打はなしという、どちらかというと拙攻気味の展開です。しかし7回裏、4番手のトーマス投手相手に、里崎選手が安打した後、パスクチ選手が今季初安打となる二塁打を放って2・3塁に。さらに2死後、堀選手のこれまた今季初安打となる適時二塁打が出て2点を追加。この試合、初めてスッキリした形で点が入ったという感じでした。
 渡辺俊投手は8回を6安打2四死球ながら無失点。完封をかけて9回のマウンドに上がりますが、先頭の稲葉選手が安打し、さらに1死後に代打の田中幸雄選手のゴロが失策となって1・3塁に。ここでこの日2安打の上に守っても強肩を披露と好調の森本選手が左越の適時2塁打を放ち、1点を返されます。ここで代打・小田選手が告げられたところで、渡辺俊投手は降板し、二番手に藪田投手が上がります。左相手なのに藤田投手でなくて藪田投手だったのは、「代打の代打」を恐れたのでしょうか、それともWBC決勝・ホークス戦と連続して打たれている藤田投手の登板を回避したためでしょうか。
 その藪田投手ですが、小田選手に2-0としながら適時打を打たれて3点差となり、一発出れば同点の場面となります。しかし、続く本日不調のマシーアス選手を併殺打に打ち取り試合終了。5対0でマリーンズが連勝しました。観客数は1万8千5百人ほどでした。
 なお、終了後に昨年優勝の「チャンピオンリング」の贈呈式が行われました。ただ、優勝から半年以上もたっている上に、当時のレギュラーが一人引退し、二人移籍した事もあり、ちょっと間延びした印象もぬぐえませんでした。選手たちも寒そうな上に、じゃれあったりしていて、あまり気乗りしているようには見えませんでした。

 北九州のホークス対ライオンズ戦はカラスコ投手とグラマン投手が先発。2回にライオンズが3連打で満塁とし、ここで高卒新人の炭谷選手がプロ1号となる満塁本塁打を放ちます。その後もライオンズが得点を重ねた6回、炭谷選手が今度は2ランを放ちました。高卒新人の満塁本塁打は清原選手以来、1試合2本塁打は松井秀喜選手以来との事です。さしずめ1試合6打点は誰以来なのでしょうか。その活躍が大きく、ライオンズが13対4で大勝。ホークスは今季初敗戦です。観客数は1万5千2百人ほどでした。
 雪の降る仙台で行われたイーグルス対合併球団は山村投手と吉井投手が先発。イーグルスが先制しますが、4回に失策二つと暴投二つがあり、合併球団が逆転。その後、イーグルスも反撃しますが、合併球団自慢の継投陣3人が無失点に抑え、6対3で勝っています。観客数は1万2千人ほどでした。

2006年03月28日

完封リレーで今季初勝利

[ 野球 ]

 今日は地元開幕戦。しかし、仕事のため、携帯メール観戦となってしまいました。まあ、今年はこういう日が昨年以上に多くなる事が確定しているので、携帯メール観戦の堪能の仕方を研究(?)しなければならないのですが・・・。
 その千葉で行われたマリーンズ対ファイターズ戦は清水直行投手と新戦力のディアス投手が先発。清水直投手は、初回2死より中軸に連打されますが、無失点に抑えます。その後も、毎回のように走者を出しますが、要所を締め、7回7安打1四球ながら、ファイターズ打線を0点に抑えます。
 一方、打線は3回に西岡選手のソロで先制、さらに5回には今江選手の犠飛で追加点を挙げます。そして8回は藪田投手が、9回は小林雅英投手がそれぞれ抑え、2対0で勝ち、今期初勝利を挙げました。観客数は2万3千1百人ほどでした。

 福岡のホークス対ライオンズ戦は新垣投手と帆足投手が先発。6回まで、両チームあわせて3安打という投手戦となり、7回にGG佐藤選手のソロでライオンズが先制。しかし、8回表に新人・松田選手の安打をきっかけに大村選手の適時打でホークスが同点に。そして9回裏には二番手の大沼投手、三番手の星野投手が連続四球。そして外野フライで1・3塁とした後、四番手の田崎投手から柴原選手がサヨナラ打を放ちました。これでホークスは開幕3連勝。一方、ライオンズは森投手と豊田投手が退団した影響がモロに出たような展開となってしまいました(もっとも、森投手は向こうで肩を痛めて今期絶望ですが・・・)。新垣投手は完投で今季初勝利を挙げています。観客数は2万4千3百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は朝井投手とデイビー投手が先発。初回に連続犠飛で先制した合併球団が3回には平野恵選手の適時打で追加点。イーグルスも5回に反撃しますが、4対2となった6回裏の攻撃開始時に雨が強くなってコールドゲームとなり、合併球団が勝ちました。6回から登板予定だった萩原投手が、一球も投げずに今期2度目の登板を達成しています。観客数は1万8千6百人ほどでした。
 なお、明日のマリンの予告先発は渡辺俊介投手とリー投手。天気と体調が万全なら、今期マリン初観戦をする予定です。いい試合を見たいものです。

2006年03月27日

マリン開幕前日

[ 野球 ]

 マリンスタジアムまでFC入会および、水曜のファイターズ戦の前売りを買いに行きました。今年から、いずれもネットでできるようになったのは知っていたのですが、サイトを見ると、「これなら往復500円かけて直接行ったほうがいいな」という感じの利便性だったので、球場まで出向きました。ちなみに、昨年までは海浜幕張駅前のプレナ幕張にあるマリーンズショップでできたのですが、今年からできなくなったそうです。
 球場に行くと、春休みということもあって親子連れが一組先に来ていました。ほかにも、もう数組の親子連れを見かけました。自分の申し込みは比較的簡単にすみ、さらにその場で入会記念のビジターユニフォームシャツを受け取りました。ちなみに、既に申し込んでいた嫁さんは、申し込み時に引換券を渡され、今日は持っていなかったので、試合の日に引き替える事になりました。個人的には得したわけですが、ちょっと何だかな、という気もしました。

 無事申し込みがすみ、せっかくだから球場食堂の「マリンブリーズ・マリンのそよ風」で昼食を取ることにしました。試合開催日も営業しているのですが、なかなか入る機会がなく、ついに念願がかなった感じです。
 メニューは普通の定食と麺類でした。店内にはマリーンズのスタッフおよび工事関係者でそこそこにぎわっていました。また、福浦選手の等身大パネルが飾ってあります。
 ラーメンと頼んだところ、「しょうゆ・みそ・とんこつ」の三択でした。関東だと普通は「しお」なわけですが、「とんこつ」になるのは、ホークス関係者など福岡から遠征する人に対するサービスなのでしょうか。味のほうはまあ普通でした。もっとも、私は通でもなんでもないので、「ラーメンの味」の評価の仕方は全然分からないのですが・・・。
 その後、せっかくだから球場を一周してバス停に戻ることにしました。外野席の入口のところに行くと、早くも明日の試合に備えた「徹夜組」が10人ほどいました。また、名前を書いた紙を貼ってある人もいます。中には、麻雀卓を持ち込んでいる四人組もいました。この状況なら、別にもう12時間くらい遅く来ても、試合で取れる席はさほど変わらないと思うのですが・・・。まあ、「徹夜」そのものに意味があるのでしょうね。
 夜半から天気が崩れるという予報もあることですし、試合前に体力が尽きないのか、と他人事ながらちょっと心配になりました。
 というわけで明日はいよいよマリン開幕戦です。相手は連勝スタートで、補強の成果が早くも出ている強敵・ファイターズ。個人的には、継投陣が戦力低下したライオンズや、屋上屋を重ねるような補強をした合併球団よりも、かなり怖い相手だと思っているのですが・・・。とはいえ、福岡での連敗を払拭するためにもぜひ頑張ってほしいものです。

2006年03月26日

バーン投手が炎上し、開幕連敗スタート

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズ戦は杉内投手とバーン投手が先発。マリーンズは対左投手としてパスクチ選手と大塚選手を入れ、さらに昨日六番だったサブロー選手を四番に戻しました。しかし、初回に福浦選手が安打したものの、そのサブロー選手が打ち取られ、先制できません。
 マリーンズ先発のバーン投手は、昨年、合併球団在籍時にホークス戦で防御率1点台でした。しかし、本間選手・カブレラ選手に連続四球。松中選手は打ち取ったものの、続くズレータ選手にバックスクリーンに打ち込まれ、1安打で3点失います。
 ところが、それに影響されたのか、2回表の杉内投手も先頭のベニー選手に四球。無警戒で盗塁を許した後、里崎選手にも連続四球。そして1死後に今江選手が左翼席に同点本塁打と、全く同じ展開でマリーンズが追いつきます。

 しかし、直後の2回裏、簡単に2死を取ったものの、続く大村選手との「元近鉄対決」でソロ本塁打を喫して勝ち越されます。さらに、本間選手の二塁打とカブレラ選手の適時打で1点を追加され、とどめは松中選手のこの人にしか打てないような技ありの2ラン喫し、2回で7失点。続くズレータ選手にぶつけた所で降板となってしまいました。
 2番手は山北投手。この回、さらには3回と抑えましたが、4回は上位打線につかまり、カブレラ選手の適時打を喫します。一方、3回以降は杉内投手に抑えられていたマリーンズ打線ですが6回に反撃。福浦選手の安打と連続四球で二死満塁とします。
 ここでホークスの二番手は21歳の新人・藤岡投手。一発出れば一点差のところで、打席は2回に本塁打の今江選手。いきなりボールが二つ続き、押し出しもあるか、と思いました。ところがここで一塁のズレータ選手がマウンドに歩み寄って声をかけます。これが効果を発揮し、藤岡投手はストライクを続け、最後は二塁ゴロに打ち取られてしまいました。続く7回にはオープン戦から好調の井上選手の代打二塁打をきっかけに、福浦選手のこの日三本目の安打が適時打となって1点返しますが、これでやっと4点差です。
 マリーンズは3番手の神田投手、4番手の高木投手が好投。そして7回裏には4点差ながら藪田投手が登板し、ホークス打線を抑えます。対するホークスも、それに応えたのか8回表には吉武投手が登板。お互いに接戦みたいな投手起用をします。
 ところが、8回に藪田投手に続いて登板した藤田投手が、昨日から絶好調の本間選手に適時打を打たれてしまいます。昨年、左打者に対しては、交流戦まで被安打ゼロだった藤田投手ですが、今回は初登板で打たれてしまいました。WBCで2ランを打たれたのを引きずっているのでしょうか。
 そして5点差で9回表に。ホークスは調整登板という感じで三瀬投手が出てきます。ところがこれがバーン投手ばりの大誤算。福岡に強い辻選手の代打安打に続き、ここまで7打数無安打だった西岡選手も連打して無死1・2塁。ここで登場の垣内選手が代打3ランを放ち、2点差と迫ります。流れが変わったかに見えましたが。ここでホークスは当然ながら馬原投手を投入。昨日に続いて中軸を三人で打ち取られ、終わってみれば7対9で敗れ、開幕カードは連敗となってしまいました。
 今日はバーン投手の自滅が全て、といった感じでした。次の先発まではちょっと間があきそうな感じです。打線のほうは、福浦選手が一人絶好調ですが、サブロー選手とベニー選手といった中軸および堀選手がまだ無安打。西岡選手もやっと1安打です。また、失点16は、リーグ最下位です。まあ、「136分の2」なわけですから、今から過剰に心配する必要なないと思いますが・・・。
 というわけで、「倍返し」を食らって福岡を後にすることとなりました。観客数は3万3千8百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルス戦は、江尻投手と、台湾から新加入のインチェ投手が先発。初回にセギノール選手の犠飛でファイターズが先制し、追いつかれた直後の2回裏にはマシーアス選手に勝ち越し二塁打が出るなど、両外国人選手が活躍します。さらに、5回には小笠原選手の適時打および激走で2点を追加。先発の江尻投手は早々と降板しましたが、継投陣が好投。最後は昨日に続き、マイケル中村投手が締めて5対2でファイターズが勝ちました。2番手で登板した武田勝投手が、3回1/3を1安打無失点に抑え、昨年までの監督相手にプロ初登板初勝利を挙げています。観客数は2万9千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は涌井投手とセラフィニ投手が先発。初回に中島選手・カブレラ選手の3・4番による連続ソロで先制したライオンズが、4回には和田選手のソロとクリーンアップがそろい踏み。さらに連続2塁打でセラフィニ投手をKOします。「交換トレード」になった両外国人投手が、同じ日に「KOデビュー」となってしまいました。余談ですが、セラフィニ投手は髪型を一新。最初にTVで見たとき、ユニフォームが違うこともあって、一瞬、誰だか分かりませんでした。一方、涌井投手は7回を4安打無失点の好投。炭谷捕手との「十代バッテリー」で今季初勝利を飾っています。観客数は1万7千5百人ほど。昨日3万人入った時は、「今年のライオンズ営業は違うか」と思ったのですが、2試合目で早くも開幕2戦目の日曜デーゲームとしてはかなり寂しい数字になっています。

2006年03月25日

投打とも圧倒され、開幕戦黒星

[ 野球 ]

 2006年のパリーグが開幕しました。一昨年4位のマリーンズは福岡でホークスと対戦。先発は斉藤投手と久保投手です。試合前には、WBC優勝の表彰も行われました。マリーンズの8選手も多いですが、ホークスも監督も入れて6人をWBCに派遣していたわけです。そう考えると、WBCの表彰のためには最適の開幕試合の組み合わせだったと言えるでしょう。
 初回はともに三者凡退。2回表に5番指名打者の里崎選手が歩きますが、後続がありません。
 その裏、ホークスは先頭の松中選手が安打で出塁し、ズレータ選手にも安打されて無死1・3塁。そして宮地選手に適時打が出て先制されます。さらに、新人ながら開幕スタメンの松田選手に犠打を決められ、続く鳥越選手を打ち取って2死としたものの、9番の的場選手を追い込みながら四球を与えてしまいます。この四球が大きく、ここから大村選手と本間選手に連続適時打を喫し、この回、4点を失ってしまいました。
 一方、打線は斉藤投手に抑えられます。走者を一塁に出すのですが、その後、次打者か次々打者が必ず内野ゴロを打つという展開になり、併殺も二つ。二塁に走者が進みません。7回まで唯一の得点圏は、3回に1死1塁から内野ゴロを打って入れ替わる形で出塁した西岡選手が盗塁を決めた局面だけでした。斉藤投手も捕手の取れない球を一度ならず投げるなど、安定していない雰囲気もあったのですが、要所を締める投球をされてしまいました。

 久保投手も、1・3・4回を三者凡退に抑えるなど、失点をした2回以外は抑えます。しかし、5回2死からカブレラ選手に中押しとなるソロを喫します。結局6回まで投げて5失点でした。
 7回には高卒三年目の内投手が登板します。しかし、先頭の鳥越選手を追い込んでから歩かせてしまい、犠打などで2死3塁とされ、本間選手にこの日2本目となる適時打を喫します。昨年、マリーンズ戦で好打率を誇った本間選手ですが、今年も「マリーンズキラー」健在という感じ。困ったものです。さらに西岡選手に失策が出てしまい、ダメ押しの2点を取られてしまいました。
 5・6・7回と先頭打者を出しながら得点できなかったマリーンズですが、8回は先頭のフランコ選手が安打で出た後、今江選手が連続安打でつなぎます。その後西岡選手が四球を選ぶなどで二死満塁とし、福浦選手のこの日二本目の安打が2点適時打となり、やっと得点をします。しかし、ここで三塁を狙った西岡選手がタッチアウト。このあたり、相手に研究されている、という感じがしました。
 その裏は黒木投手が抑えたものの、9回表はセーブのつかない場面ながら馬原投手が登板。4番から始まる好打順でしたが、三連続三振に打ち取られ、試合終了となりました。
 走者を出しても後続が内野ゴロを打たされた斉藤投手の投球、2回の集中打に効率のいい中押し・ダメ押しと、ホークスのいい所ばかりが目立った開幕戦となってしまいました。まあ、昨年も開幕戦の負けから優勝していますので、これを引きずらず、明日の試合を頑張ってほしいものです。観客数は3万4千2百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対イーグルスは金村投手と一場投手が先発。ファイターズの選手入場は新庄選手を始め、バイクに乗って登場というど派手なものだったそうです。
 試合は初回に小笠原選手のソロでファイターズが先制し、追いつかれた直後の4回裏には稲葉選手の適時三塁打と高橋選手の適時打で2点を勝ち越しました。金村投手は7回を4安打1失点。9回は新守護神のマイケル中村投手が締めてファイターズが3対1で開幕戦を飾りました。
 この試合を前に、ファイターズ球団は「4万3千人プロジェクト」という企画を開催。見事成功し、4万2千393人が入りました。確か、昨年は4万人入った試合はなかったはずです。そういう意味で、この試合、投打さらには営業もかみ合った「大勝利」と言えるでしょう。ヒーローインタビューに立った金村投手と小笠原選手も、何度もこの大入りを喜んでいました。
 所沢のライオンズ対合併球団は西口投手と川越投手が先発。ライオンズ1点リードでむかえた6回表に、新加入の中村選手・清原選手の連打で好機を築いた合併球団が日高選手の適時打で逆転し、後は菊地原投手・加藤投手・大久保投手という、昨年と同じ必勝リレーで逃げ切りました。ただし、加藤投手は2四球と変調だったようです。なお、ライオンズ話題の高卒新人の炭谷捕手が開幕スタメン出場。プロ初安打も放っています。観客数は3万人ほどでした。

2006年03月24日

明日から開幕

[ 野球 ]

 すっかり「WBC専用野球見物日誌サイト」と化していましたが、マリーンズのオープン戦も「携帯中継」でちゃんと見ていました。WBC準決勝の韓国戦の日は、読売の上原投手の快投に喜びつつも、マリンスタジアムから届く携帯メールでの「手嶌投手、読売打線に打ち込まれる」「マリーンズ打線、昨年はオープン戦・公式戦とも5回二桁得点だった工藤投手に抑えられる」という速報を見て嘆き悲しんだものでした。
 当然ながら、マリーンズ公式携帯メルマガは、マリーンズの選手が活躍すれば喜び、相手球団についてはその逆の表現をします。ところが、その中で唯一の例外がありました。それは、この読売戦で0対5とされた3回表に読売が1点追加した時のメールでした。犠飛で追加点を奪われて0対6とされた2死無走者の場面で、小坂 うまくレフトへ流し打ち・・・しかしベニーがキャッチ。レフトライナー。チェンジ。です。つまり、相手球団の選手の打撃を賞賛し、それを自球団の選手が捕ってしまって残念、と表現しているわけです。
 これではどこの球団のメルマガだかわかりません。とはいえ、この表現を批判的にとらえたマリーンズファンはいなかったのではないでしょうか。私も生まれて始めて「読売びいき(???)」の文章を読んで共感を覚えました。

 そして、20日には合併球団に勝ち、21日のWBC決勝の日にはイーグルスと引き分けてマリーンズはオープン戦を終えました。WBC優勝に喜びつつも、最終回のサヨナラの好機を生かせなかったマリーンズ打線にはちょっと心配をしてしまった「世界一記念日」でした。
 などと言っている間に、いよいよ公式戦が開幕。初っぱなから「世界一監督」が率いる超強敵のホークスが相手です。開幕投手は、オープン戦でやや冴えない内容だった久保投手。しかも相手は「スーパーエース」の斉藤投手です。
 しかしながら、1月に一緒に写真に写ってもらった身としては、この起用は喜ぶよりありません(もっとも嫁さんは、もう一人の開幕候補説が流れた黒木投手とも一緒に写真を撮ってもらった事がありましたが・・・)。
 いずれにせよ、大切な開幕戦。「倍返し」を食らわないよう、頑張ってほしいものです。

2006年03月21日

WBC、日本チームが初代世界一に

[ 野球 ]

 というわけで、韓国に雪辱して決勝に進出した日本。対するは、アマ大会で最強を誇り、今大会でもパナマ・プエルトリコ・ベネズエラ・ドミニカ共和国といった、中南米の大リーガーを擁する強国を倒して勝ち上がってきたキューバです。アマ試合をほとんど見ない私が知っているのは、ドラゴンズにいたリナレス選手のみ。しかも引退したのか出場していません。したがって、私としては、誰一人知っている選手はいません。
 初回、初めて先頭に入った川崎選手は打ち取られたものの、続く西岡選手が内野安打し、すかさず盗塁。さらにイチロー選手が四球でで歩くと、松中選手が内野安打を放って満塁に。イチロー選手が打席にいたあたりから、ブルペンでは二人の投手が入っていたのですが、ここでなんと早くも先発のロメロ投手が降板し、オデリン投手に。なんでもこの投手はアテネでの日本戦に先発したそうです。
 しかし、この継投が裏目に出て、多村選手に押しだし死球。なんと内野安打二つと四死球二つと、外野に球を飛ばさずに日本が先制しました。さらに里崎選手は倒れたものの、小笠原選手が押し出しの四球を選んで2点目。さらに、準決勝に続いてスタメン入りした今江選手が中前にはじき返し、これが2点適時打となります。二次リーグまで控えに甘んじて、岩村選手の代役として出番が回ってきた今江選手ですが、この大きな試合で、貴重な一打を放ちました。
 続く青木選手は早くも三人目となるゴンザレス投手に討ち取られたものの、いきなり日本は4点を先制しました。このあたりの継投は、決勝戦ならではと言えるでしょう。

 一方、日本の先発は松坂投手ですが、いきなり先頭打者に本塁打を喫して1点を返されます。その後も、連続三振を取る一方で、いい当たりを食らったり、大きく外れるボール球を投げるなど、決して調子は良さそうに見えません。しかし、川崎選手の美技もあり、2回以降は無失点に抑えます。
 キューバも三番手のN=ゴンザレス投手が好投し、4対1のまま迎えた5回表、先頭のイチロー選手が左翼線に二塁打を放ち、続く松中選手が本日早くも三本目となる安打を右前に放ち、無死1・3塁と絶好の追加点機を迎えます。
 ここで、キューバは四番手のペドロゾ投手を投入しますが、多村選手の当たりは三塁への強いゴロ。迷わずスタートを切ったイチロー選手が生還し、さらに多村選手も一塁セーフ。大きな中押し点が入ります。さらに里崎選手が送って1死2・3塁とし、キューバ五番手のバルマ投手に対し、小笠原選手が犠飛を打ち上げて6点目。効率よく2点を追加しました。
 そして、その裏からは、渡辺俊介投手が登板。ところが、5回は3人で抑えますが、6回1死から失策をきっかけに中軸に連打されて2失点してしまいます。さらに7回も無安打無失点ながら2つの失策がありました。このあたり、「世界一への緊張」があったのでしょうか。
 結局、渡辺俊投手は8回に先頭打者に内野安打を打たれたところで降板。三番手には「マリーンズリレー」で藤田投手が上がります。ところが、四番の左打者は抑えましたが、スイッチヒッターの五番にも続投。これが裏目に出て、1点差となる2ランを喫します。しかし、ここで登板した四番手の大塚投手が、二人を打ち取り、1点差で最終回を迎えました。

 そして9回表、5回途中から登板し、犠飛の後は11人を完璧に抑えられていたパルマ投手に対し、先頭の金城選手が内野安打で出塁します。続く川崎選手の犠打は失敗したものの、西岡選手が二塁へのプッシュバントを決めて1・2塁とします。西岡選手のプッシュバントといえば、日本シリーズ第1戦で同点の場面で成功させ、それが決勝点につながり、そのまま日本一にまでつながりました。その「秘密兵器」をこの「世界一」をかけた重要な場面で繰り出したわけです。
 この追加点機に打席はイチロー選手。「世界最多安打者」らしく、見事に右前にはじき返します。返球・ブロックも良かったのですが、川崎選手がわずかな隙間をかいくぐって右手で本塁を触り、非常に大きな追加点を挙げました。この試合、無安打の上に2失策・1犠打失敗といい所のなかった川崎選手ですが、最後の所で大きな仕事をやってくれました。
 続く松中選手は敬遠で満塁となった所で、六番手としてマヤ投手が登板。対する日本は、前の試合でヒーローとなった福留選手を再び代打に。これがまた成功し、2点適時打を放ちました。さらに七番手のY=ゴンザレス投手に小笠原選手にこの日2つめの犠飛が出て、この回計4点。10対5とし、大きく突き放しました。
 その裏、続投の大塚投手に対し、先頭打者が二塁打を放ち、外野フライで三進、さらに内野安打で1点を返されますが、続く二人を連続三振。10対6で日本が勝ち、第1回WBCを制して、「野球世界一」となりました。
 終了後、30年ほど前に本塁打数記録を立てて以来、二度目の「世界一」となった王監督が宙に舞いました。また、マリーンズファン的には、昨秋からのパリーグ・日本・アジアに続き、世界一の瞬間にも里崎選手がマスクをかぶっていた事が印象に残りました。

 数年前に「大リーガーも参加する国別野球世界一決定戦」の話を聞いて以来、ずっと期待していた身として、この日本チームの優勝は本当に嬉しいものでした。様々な雑感はありますが、それはまた後日に書きます。

2006年03月19日

WBC準決勝、韓国に快勝して決勝進出

[ 野球 ]

 というわけで、巡り合わせがよく、3勝3敗で進出した準決勝。相手はここまで6戦全勝の韓国です。なお、現地昼に行われたもう一組の準決勝、キューバ対ドミニカ共和国は、3対1でキューバが勝ち、決勝進出を決めています。
 さて、試合のほうは、上原投手と、ドジャースの徐在応投手が先発。日本はこれまでと打順をかえ、イチロー選手を三番にし、一番に青木選手を、六番に今江選手を入れました。
 初回、2死からイチロー選手が安打で出塁し、すかさず盗塁しますが、松中選手が倒れ、先制できません。その裏、上原投手は、三日前の試合で決勝打を打たれた李鍾範選手に二塁打を打たれますが、続く李選手との「読売対決」を制するなど、後続を断ってこちらも無失点の立ち上がりとなります。
 その後も、三日前の試合と同様に投手戦に、3回には1死から川崎選手が二塁打を放ち、続く青木選手が四球を選びますが、西岡選手が三塁正面にライナーを打ち、併殺に。まあ、犠打の苦手な西岡選手ですから、この攻撃は仕方ないでしょう。続く4回も、先頭のイチロー選手が内野安打から再び盗塁して無死2塁としますが、やはり後続がありません。
 しかし、上原投手も好投。中国戦2失点、アメリカ戦1失点、韓国戦無失点と出るたびに内容が上がっていきます。また、4回には先ほど長打を放っている李鍾範選手のフェンス際のファウルフライを多村選手が好捕する美技もありました。結局、7回を投げて韓国打線を3安打無四球に抑えます。

 そのまま0対0でむかえた7回表、韓国は6回から登板し、その回ではイチロー選手も抑えた全炳斗選手が続投。それに対し、先頭の松中選手が右中間を抜きます。そして二塁にヘッドスライディングし、ベースを叩いて気合いを見せます。
 ここで韓国は、ロッキーズの金炳賢投手を投入。この好機に五番の多村選手に対するサインは犠打。もともと経験がない上に、この大会でも一度失敗があります。ここでも、1-2から見逃せばボールという球にバットを引くのが遅れて2-2に。仕方なくやったバスターも、ボール球を振らされて三振します。
 これを見ていた時は、「苦手なんだからバントをさせなければ、四球もあり、次の今江選手は犠打が得意だから1死2・3塁になっていたかもしれないのに・・・」などと思っていました。
 しかし、ここで日本は、一次予選から前試合まで通算2安打で、この試合からスタメン落ちした福留選手を代打に起用。これがズバリ命中し、福留選手は右翼席に飛び込む2ランを放ちます。これに動揺したのか金炳賢投手は続く小笠原選手の初球をぶつけます。さらに暴投で二塁に進んだ後、続く里崎選手が、得意の左中間にエンタイトル二塁打を放ち、1点を追加します。
 ここで韓国はレッズの奉重根投手が登板。対する日本は、川崎選手の進塁打で2死3塁とした後、200安打の青木選手の代打に宮本選手を起用するという、代表チームならではの選手起用。
 対して韓国も、この回四人目となる右の孫敏漢投手を投入しますが、この勝負は宮本選手の勝ち。左翼前に適時打が出て4点目。さらに、西岡選手が右前に落とした後、イチロー選手が左前に適時打。今大会初の「猛打賞」が貴重なダメ押し点となり、この回、一挙5点を挙げました。この土壇場に来て、王監督の采配がものの見事に的中したわけです。
 さらに8回、六番手の裵英洙投手が登板。対して、先頭の多村選手が左中間スタンドにソロを放ち、6対0とします。続く福留選手が打ち取られたところで、雨のために試合が中断します。
 長時間の中断でしたが、何とか再開。8回裏は藪田投手が1死球1安打をされましたが0点に抑え、9回裏は大塚投手が登板。先頭の李選手を三振に打ち取った後に四球を出しましたが、続く二人を打ち取り、6対0で勝利。韓国戦2連敗の借りを返すとともに、決勝進出を決めました。

 今日については、打者の起用が作ったように的中したと言えるでしょう。その一方、大差の8回で、ここまで未登板の久保田投手・馬原投手を投げさせなかった事は、ちょっと気になりました。これが、決勝で響かなければいいのですが・・・。
 この試合では大勝しましたが、このシリーズを通じて韓国には1勝2敗、この負け越しは厳然たる事実です。実際、韓国チームは、攻守とも、素晴らしい内容で、強さを感じました。特に、アメリカを7対3で下したという事実は大きいでしょう。もちろん、層の差はまだあると思います。しかし、代表チームに関しては、「向こう30年」どころか、すでに対等と言ってもいいかもしれません。
 その強い韓国のためにも、明後日の決勝戦はぜひともキューバに勝ってほしいものです。

2006年03月17日

WBC、日本、まさかのベスト4進出

[ 野球 ]

 アメリカ対メキシコ戦は、何と2対1でメキシコが勝利。アメリカ先発のクレメンス投手は5回2失点ながら敗戦投手に。さらに、試合後に引退を表明したそうです。
 このため、3チームが1勝2敗で並んだ結果、失点率の差で日本が準決勝進出を決めました。昨日も書いたように、勝てば準決勝進出のアメリカと、「延長13回で3対0の勝利の時のみ準決勝進出」という実質的に終了しているメキシコの試合ですので、アメリカが勝つものだと思っていたので、この結果にはかなり驚きました。
 もっとも、野球に関わらずどんな勝負事においても、「勝てば次はどうなるか」などを意識する以前の問題として、「目の前の戦いに最善を尽くす」というのは選手として当然な事です。そんな基本中の基本も分からずに、「メキシコは負けるに違いない」と思った自分は、メキシコチームに対してかなり失礼だった、と今にして気づきました。猛省しています。

 いずれにせよ、日本は準決勝進出。19日に決勝進出をかけて三たび韓国と戦う事となりました。それにしても、16ヶ国が参加する大会で7試合やって、うち3試合が同じ国、というのは変な話です。こうやって見ると、この大会の運営の奇妙さを改めて感じますが、まあ次回以降の課題にしてもらいたいものです。
 それはともかく、19日に負けた日は、「向こう30年は韓国には手を出せない」という雰囲気になりかねません。是非とも勝って決勝に進出してほしいものです。

2006年03月16日

ファイターズの新人・川島選手は俊足

[ 野球 ]

 開幕まで半月を切り、オープン戦もだんだんと公式戦同様の布陣となっています。しかし、マリーンズはデーゲームばかりという事があって、全然見る機会がありません、「グランド上で動いているマリーンズの選手を見るのはWBCのみ」という状況です。橋本選手の打順が一番だったり四番だったりと「ボビー采配」は公式戦以上に面白いので、ぜひ公式戦前に一度はマリンに行きたいものですが・・・。
 なお、火曜に嫁さんが観戦した試合以降のマリーンズですが、昨日は加藤投手の先発でカープに負け、今日はバーン投手の先発で合併球団に勝ちでした。今日は垣内選手と竹原選手という、ベテランと若手の外野手がそれぞれ2ランを打っています。

 というわけで、オープン戦の中継はナイターのみ視ています。したがって、球団が限られており、タイガース・ホークス・ファイターズ・読売が各2試合にライオンズとイーグルスが各1試合、といった案分です。
 今日見たのはは札幌ドームでの読売対ファイターズ戦。いろいろな事情があるのでしょうが、やはり相手球団の本拠地で主催試合をやる、というのはあまりいい印象は持てません。もっとも、ベンチは普段通りファイターズが三塁側でしたので、先後とユニフォーム以外は普通の「札幌でのファイターズ戦」でしたが・・・。
 試合のほうは、パウエル投手とダルビッシュ投手が先発。壮行試合で肩の違和感を訴えてから初の登板となったダルビッシュ投手は3回まで抑えて降板します。以下、「タテヨコタテ」という公式戦と同じリレーを見せます。
 パウエル投手も好投しましたが、6回に稲葉選手のソロでファイターズが先制。さらに、新人ながらスタメンの川島選手が安打で出ると、すかさず二盗。さらに暴投で広いファウルグランドに球が転がると見るや、速度を落とさずに三塁をまわって一気に生還します。この足は公式戦でも脅威になるかもしれません。
 その裏、読売も一点を返しますが、後はファイターズの継投が冴え、最後は抑え候補のマイケル中村投手が締めて、ファイターズが2対1で勝っています。

WBC、日本、韓国に再び敗れる

[ 野球 ]

 WBC二次リーグ・プール1の最終戦となった日本対韓国戦。既に2勝している韓国は仮に負けても通過が可能です。それに対し、1勝1敗の日本は、負ければ通過はほぼ絶望となります。
 日本の先発は渡辺俊介投手。初回に現読売の李選手に四球を出し、2回にも安打と四球で1・2塁としますが、得点は与えません。
 一方の韓国の先発は一次リーグでセーブを挙げた朴贊浩投手。初回、イチロー選手が安打を放ちますが、こちらも点には結びつきません。続く2回裏、先頭の岩村選手の出塁から2死2塁とし、ここで里崎選手が右前に安打。やや浅いかと思いましたが、岩村選手は本塁突入し、タッチアウト。さらに、その際、足を痛めて岩村選手は交代となってしまいました。

 渡辺俊投手は、3回以降は完璧な投球。3回から6回まで、内野ゴロ7つという得意の打たせて取る投球が冴え、走者を一人も出しません。結局、6回を1安打2四球に抑えます。しかし、対する朴投手も3回以降は1安打に抑え、ともに無失点のまま、終盤戦をむかえます。
 韓国は6回から細かい継投。6回裏に先頭の川崎選手が歩いて、続くイチロー選手が送って1死2塁としますが、ここも継投にかわされます。一方、日本は7回から二番手の杉内投手が登板。この回は三人で抑えます。しかし8回、1死から、9番打者が2-3からライトスタンドギリギリの所にファウルフライ。イチロー選手がスタンドに手を入れて取りに行きますが、惜しくも取れず、結局、四球で出塁されます。さらに、続く打者が二遊間を抜くと、一塁走者が暴走気味に三塁へ。タイミングはアウトだったのですが、タッチした今江選手のグラブから球が落ちて、1死1・3塁となります。
 ここで韓国の打者は主将で元ドラゴンズの李鍾範選手。日本も藤川投手を投入しますが、李選手の打球は左中間を破り、一塁走者までも一挙生還し、韓国が2点を先制しました。
 その裏1死から韓国は、一次リーグの日本戦で勝利投手となった、元ブルーウェーブの具臺晟投手が登板。好調の川崎選手、さらにはイチロー選手も抑えられ、2対0のまま最終回の攻防となりました。
 そして9回表、日本は大塚投手が登板し、三者凡退に抑えます。その裏、続投の具投手に対し、先頭の西岡選手が左翼席に本塁打を放ち1点差に。さらに、1死後、松中選手が1・2塁間を抜きます。
 一発出れば逆転サヨナラの好機に、日本は代打で新井選手を起用。対する韓国は、昨年の韓国シリーズMVPで、アジアシリーズでも好投した23歳の呉昇桓投手を投入。その新井選手さらには多村選手を連続三振に打ち取り、結局2対1で韓国が勝ちました。
 これで日本は1勝2敗で二次リーグを終了。最終戦となるアメリカ対メキシコでメキシコが2点以上取って勝つと日本が通過する事になるらしいです。ただし、メキシコ自体が通過する可能性が相当低いため、どこまで頑張れるか分からず、率直に言って期待できそうにもありません。というわけで、今日の試合が日本にとっての「最終戦」である可能性はかなり高いでしょう。
 一方の韓国は6連勝で準決勝進出が決定。2戦2敗の日本としては、向こうが上だった、と認めざるをえないでしょう。もちろん、これで「もし松井秀喜選手がいたら・・・」とか言い出すとキリがないのですが、そういった「選手を集める」事自体も、戦いの一部です。それも含めての「完敗」と言えるでしょう。
 これについて色々思うところはあるのですが、現時点では他力とはいえ、準決勝で再戦して雪辱する機会はまだ残ってはいるので、この「日本と韓国のチーム力」についての雑感は、全部が終わってからまた書くつもりです。
 なお、プール2のキューバ対プエルトリコは、一次リーグでコールド負けを喫したキューバが4-3の接戦で雪辱を果たし、準決勝進出を決めています。相手はドミニカ共和国で、二次リーグではドミニカ共和国が勝っていますが、果たしてどうなるのでしょうか。

2006年03月15日

WBC、日本、メキシコに快勝

[ 野球 ]

 WBC二次リーグ・プール1の2回戦の日本対メキシコ。日本は負けた瞬間、WBCの敗退が決まります。中継は見れなかったのですが、先発の松坂投手が素晴らしい投球をしたようです。5回を1安打1四球で無失点と、メキシコ打線を寄せ付けません。一方、日本打線のほうは4回に松中選手の安打をきっかけに四球と犠打で1死2・3塁とし、ここで小笠原選手が先制の2点適時打。さらに続く里崎選手が右翼席に2ランを放ち、4対0とします。里崎選手の本塁打はほとんどが左翼席ですが、この大舞台で、珍しい右方向への本塁打が出たわけです。
 さらに5回には多村選手の適時打で、8回にはイチロー選手の安打を外野手がはじく間に二塁走者の里崎選手が生還し、追加点を挙げます。一方、日本投手陣は一昨日に好投した藪田選手がソロを打たれるものの、失点はそれのみ。結局6対1でメキシコに快勝し、リーグ通過に望みをつなぎました。
 現時点で同じ1勝1敗のアメリカより失点が5点少ないため、明日の韓国戦に少ない失点で勝てば、二次リーグ通過はほぼ確実となります。東京ドームの借りを返す好機でもありますので、ぜひとも勝ってほしいものです。今のところ、生中継で見れる予定ですので、ぜひとも通過の瞬間を選手たちと同時に味わえれば、と思っています。
 なお、プールBのドミニカ共和国対ベネズエラは2対1でドミニカ共和国が勝ち、準決勝進出一番乗りを決めています。

2006年03月14日

2006/3/14の更新

 翔みならブログ「めもちょう」を更新しました。

WBC、韓国がアメリカに勝つ

[ 野球 ]

 WBC二次リーグ・プール1の2回戦、1勝同士となったアメリカ対韓国戦が行われました。アメリカは一次リーグの対カナダで打ち込まれたウィリス投手を再び先発に起用しましたが、今日も出来が良くなかったようでした。初回に現読売の李選手が昨日に続く本塁打を放ち、さらにもう1点追加して2点を先制。さらに4回には、打線唯一の現役大リーガーながらこの日スタメンを外れた崔熙渉選手が代打3ランを放ち、この時点で6対1と大差に。その後お互い点を取りましたが、結局7対3で韓国が勝ちました。

 崔選手がなぜスタメン落ちしたか分かりません。もし怪我でないとしたら、現役大リーガーを外した決断ならびに、一発出ればトドメというところでその選手を代打に起用して見事成功させた、という韓国の監督の采配は驚異としか言いようがありません。
 これで韓国は2連勝。明日の日本対メキシコで日本が負ければ、その時点で敗退が決まります。一方、韓国はメキシコが勝てば無条件で、日本が勝っても点差によっては最終戦を前に通過が決まる通過が決まる可能性があるという状況になりました。
 まあ、日本としては、仮にメキシコに勝った場合、すでに通過が決まった韓国と出場をかけて戦う可能性があるので、ちょっと得したと言えるかもしれません。
 一方、プール2は、昨日負けたドミニカ共和国とベネズエラがともに勝ち、4チームが全て1勝1敗となりました。昨日、2試合ともかなりの点差がついたのでちょっと驚きましたが、点差の面でも今日はその逆といった感じ。結局、4チームとも拮抗しているという事なのでしょうか。いずれにせよ、こちらのリーグは、最終戦に勝った2チームが通過する、という非常に分かりやすい展開になっています。

2006年03月13日

韓国、メキシコに勝つ

[ 野球 ]

 WBC二次リーグ・プール1の1回戦第2試合の韓国対メキシコ戦は、初回に李選手が日本戦に続いて2ランを放って先制。その後、投手陣がメキシコ打線をソロ1本に抑えます。結局、李選手の2ランがそのまま決勝点となり、2勝1敗で韓国が勝ちました。
 メキシコには合併球団のガルシア選手の他に、二人のガルシア姓の選手が出場していました。「左のガルシア選手の代打に、右のガルシア選手」という起用もありました。メキシコでは非常によくある苗字なのでしょうか。

 というわけで日本は水曜にメキシコと対戦。負けたほうが準決勝進出がほぼ絶望になるという試合になりました。
 一方、プール2ではキューバがベネズエラに、プエルトリコがドミニカ共和国にともに5点差以上つけての快勝。大リーグの情報はほとんど知らないのですが、ドミニカ共和国は有名選手を多数輩出して優勝候補と聞いていたので、この結果はちょっと意外でした。なお、キューバ対ベネズエラ戦の中継の解説者は、1次リーグから移動のないキューバ・プエルトリコと、アメリカからプエルトリコに移動したベネズエラ・ドミニカ共和国では条件的な差がある、と言っていましたが、そういう影響もあるのでしょうか。

日本、アメリカにサヨナラ負け

[ 野球 ]

 いよいよWBC二次リーグが始まりました。日本の初戦の相手はアメリカです。代休が取れたので、朝からの中継を見ることができました。
 先攻の日本は初回、イチロー選手の先頭打者本塁打でいきなり先制します。さらに2回には無死1・2塁から小笠原選手が犠打で送り、2死後に川崎選手に2点適時打が出て3対0とします。
 日本先発の上原投手は直後の2回裏に先頭のジョーンズ選手にソロを打たれますが、失点はそれだけ。5回を7安打ながら1失点に抑え、3対1で前半を終えました。

 そして6回、先週の中国戦同様、二番手に清水直行投手が登板します。最初の打者である4番のロドリゲス選手は三振で打ち取りますが、ここで審判から「警告」が。球に汗だか唾だかをつけて投げる不正投球の疑いがあるというのです。
 これで調子を崩したのか、続く打者を歩かせ、デレク=リー選手に、左中間スタンドに軽々とという感じで運ばれる同点2ランを打たれてしまいます。
 一方、打線のほうは、4・5・6回と走者が出せず、7回も1・2塁としますが、イチロー選手が打ち取られ、勝ち越せません。
 その裏、清水直投手は安打と犠打で1死2塁としたところで降板。ここで3番のグリフィー選手に対し、藤田投手が登板し、右飛に打ち取ります。そして続く4番のロドリゲス選手には藪田投手が登板。マリンスタジアムでよく見る継投が実現しました。そしてこのリレーが成功し、マリーンズの二人で、全米代表の3・4番を抑えました。
 直後の8回表、先頭の西岡選手が安打で出塁。続く多村選手の犠打は失敗しますが、次の松中選手の打席で西岡選手は盗塁。その後、死球と四球で1死満塁の勝ち越し機を迎えます。
 続く岩村選手の打球は左飛に。解説者によると、左翼に入っている選手は肩が弱いという事で、本塁返球はそれ、俊足の西岡選手は楽々と本塁を駆け抜けます。アメリカは三塁に送球し、離塁が早いとアピールしますが、二塁塁審はセーフの判定。これで日本が4対3と勝ち越したと思いました。
 ところがここでアメリカの監督が主審に抗議。すると判定が覆り西岡選手の離塁が早くてアウトという事になってしまいました。たまらず王監督も抗議に行きますが、今度は通りません。
 映像として左翼手と西岡選手を同時に映ったものはありません。しかし、中継したTV局が流した両者の映像では、西岡選手は捕球後のスタートを切っています。さらに言えば、これまで西岡選手の試合は何度となく見ていましたが、牽制でアウトになることはあってもタッチアップに失敗してアウトになったのは見たことも聞いたこともありません。したがって、離塁が早いなどという事は相当ありえないと思うのですが・・・。
 ちなみにこの中継は、現地用の番組に、音声だけ日本人のアナウンサーと解説者がつく、という形を取っています。そのアメリカ制作の映像でも、このプレーは何度も流していました。また、解説の小林至氏の通訳によると、アメリカのコメンテーターも判定のおかしさを指摘しているとの事でした。

 しかし、その裏、続投の藪田投手が素晴らしい投球。今日本塁打を放っている5・6番を抑えるなど、前回からあわせて4人を3三振で完璧に抑えます。
 そして9回表、今度は先頭の小笠原選手が四球を選び、代打の青木選手がきっちり犠打を決めます。そして続く川崎選手の内野ゴロで2死3塁と勝ち越し機を迎え、打席にはイチロー選手。一瞬盛り上がりましたが、ここは当然ながら敬遠となります。さらに西岡選手も歩いて8回に続いて満塁としますが、続く多村選手は落ちる球を振ってしまい、三振となってしまいました。
 その裏は藤川投手が登板。先頭打者に安打され、続く打者の犠打が失策となり無死1・2塁に。ここで今日3安打のヤング選手がバントしますが、藤川選手が素晴らしい守備を見せて三塁封殺。ところが、続くジーター選手に初球をぶつけてしまい、1死満塁としてしまいます。
 ここで3番のグリフィー選手は、2-3から高めのボール球を振らせて三振に打ち取ります。しかし、続く4番のロドリゲス選手の打球は二遊間に。西岡選手と川崎選手がともに追い、西岡選手は足に当てて止めようとする執念まで見せましたが、安打となり、4対3でアメリカがサヨナラ勝ちしました。
 というわけで非常に残念な結果となってしまいました。また、8回の判定の不可解さは別の意味で大変残念です。なんでも、今回の大会は大リーグの審判との折り合いがつかず、マイナーから審判を出しているそうですが、それも影響したのでしょうか。いずれにせよ、記念すべき第一回の世界大会が、野球そのものと別の要素で左右されるのでは困ります。同じ事が二度三度続いたら、大会そのものに対する評価も下がってしまうでしょう。何とかしてもらいたいものです。
 日本代表は痛い試合を落としたとはいえ、まだ残り2勝すれば通過の可能性はあります。何とか2つ勝ってほしいものです。

2006年03月12日

2006/3/12の更新

 翔みならブログ「めもちょう」を更新しました。

2006年03月11日

WBC、最後の一次リーグ通過はアメリカに

[ 野球 ]

 WBC一次予選プールBのアメリカ-南アフリカ戦が行われ、アメリカが17対0で本大会初の5回コールドで圧勝。1次リーグ通過を決めました。
 これで、13日早朝に行われる2次リーグ・プール1の開幕戦は日本対アメリカとなりました。日本プロ野球において「日米決戦」というのは一種の悲願みたいなものでした。しかし、2~3年にいっぺん、「日米野球」という名目で大リーグチームを呼んで日本一球団や全日本チームと対戦する企画は、どうやっても「親善試合」でしかありませんでした。
 そういう意味では、13日の試合は、出場辞退者が出たため「完全な最強チーム」とは言えないものの、トップ選手を集めたチーム同士による「初の野球日米決戦」とも言えます。果たしてどんな戦いになるのでしょうか。今から楽しみです。
 なお、日本は15日にはメキシコと、16日とは韓国との試合が予定されています。
 一方、マリーンズですが、今日のオープン戦のファイターズ戦は3対2で勝利。移籍のバーン投手が先発して好投したようです。

2006年03月10日

WBC、馬原投手が急遽代表に

[ 野球 ]

 WBC日本代表チームの石井弘寿投手が肩の違和感を訴え、急遽帰国し、代わりにホークスの馬原投手が代表になることとなりました。石井投手の韓国戦の変調は、それが原因だったのでしょうか。急遽代表入りとなった馬原投手も大変でしょうが、ぜひともいい投球をしてもらいたいものです。
 なお、日本代表チームはレンジャーズとの練習試合に敗戦。台湾戦で打たれた小林宏之投手が今日も調子が悪かったそうで心配です。

 アメリカなどで行われている一次予選ですが、日本とも当たるプールBはメキシコがカナダに勝って1位通過決定。もう一つの枠は、明日アメリカが南アフリカに9回14失点以内で勝てば予選通過が決まります。
 これは、WBCの順位決定方法のためです。まず、同星の場合は直接対決で勝ったほうが通過ですが、明日アメリカが勝つと「3すくみ」になるため、これでの計算はできません。そこで出てくるのは2番目の「失点をイニング数で割った失点率の少ないチーム」という基準。既に3試合終えているカナダが23失点しているのに対し、アメリカは現時点で8失点であるため、14失点以内なら失点率がカナダを上回るわけです。ちなみにメキシコは3試合で7失点なので、1位が決まっているわけです。
 ここで「総失点」でなく「失点率」としているのは、9回裏の攻撃のない試合の事を配慮しての事かと思われます。上記サイトに載っているのは抄訳ですので、細かい規定は分かりませんが、さすがに「コールド勝ちの試合は、9回やったとみなして失点率を算出する」という細則はあると思われます。
 もしそれがなければ、「7回裏、23対14でリード。ここでアメリカが1点を追加してサヨナラコールド勝ちとなったため、失点率がカナダを上まわり、一次予選で敗退」という事が生じかねません。まあ、それはそれで別の意味で面白いかもしれませんが・・・。
 なお、そのプールB以外は全て通過が決定。プールCはキューバとプエルトリコ、プールDはドミニカ共和国とベネズエラが抜けています。プールCのパナマは、1点差負けと2点差負けで2敗して予選落ちという、かなりアツい結果になっています。ズレータ選手やセギノール選手といった日本球界勢が出場辞退したのが響いたのかもしれません。

 日本のオープン戦のほうはマリーンズ対ベイスターズは降雨中止。唯一のナイターの読売対イーグルスの中継をちょっと見たのですが、イーグルスがフェルナンデス選手と沖原選手のソロ2発で2点を取り、投げては一場投手が好投。9回裏の1・2塁のサヨナラの危機も小山投手が踏ん張って、2対1で勝っています。8回にドラゴンズから読売に移籍した大西選手が連続ファウルで13球も粘っていました。今、こういうのを見るとつい、「WBCの1次リーグだったら、残り52球だな」などと思ってしまいます。

2006年03月09日

WBC予選、アメリカが敗れる

[ 野球 ]

 WBCのプールBからDの二日目、プールBのアメリカが、カナダに敗れました。序盤に先発投手が崩れ、一時期は「コールドゲームのルール説明」が表示されたほどの大差に。ランニングホームランまで出て一時は8対0にまでなりました。その後、アメリカも追い上げましたが序盤の点差が大きく、8対6でカナダが逃げ切ったとの事です。
 カナダにしろメキシコにしろ、どのくらい大リーガーがいるか知りません。さらに、カナダ・メキシコの国内リーグ所属選手の実力も全然分かりません。したがって、このブロックの力関係はよく分かりません。とはいえ、優勝候補と言われたアメリカが負けたり勝っても接戦だったりするのですが、両国ともかなり強いのでしょう。どこが来ても日本としては2次リーグは厳しい戦いになりそうです。まあ、最初から予想された事ではありますが・・・。
 その日本は、マリナーズと練習試合を行って勝ったそうです。イチロー選手の打撃の調子が上がってきているそうです。

 ところで、今日はTVでプールCのキューバ対パナマ戦を見ていたのですが、こちらはかなり寂しい入りでした。東京ドームの日本対中国より多くて、台湾戦より少ない、といった感じでしょうか。このあたり、政治的な事情があったりもするのでしょうか。
 なお、試合のほうは、9回裏にパナマが2点差を追いついたものの、延長11回に勝ち越したキューバが勝っています。明日の午前中に行われるキューバ対オランダ戦でキューバが勝てば、キューバおよび既に2勝しているプエルトリコの2次リーグ進出が決まります。

 一方、マリーンズですが、オープン戦開始直後は鹿児島と札幌で3連勝したものの、マリンに戻ってから打線が不調に。火曜はドラゴンズに完封リレーを喫し、水曜は完封リレーのお返しをしたものの、得点は堀選手のソロのみと、2連戦で1点しか取れていません。
 そして今日は、オープン戦好調のライオンズ相手に、先発の手嶌投手が1イニング2死球を出すなど制球が定まらず、小刻みに失点。さらに二番手の山北投手と三番手の神田投手がともに中村選手に本塁打を喫するなど8失点。一方、打線は先発の西口投手に抑えられ、終盤、反撃したものの4対8で敗れました。なお、WBC日本代表戦で打点を挙げた青野選手が今日も適時打を放っています。これは明るい材料と言えそうです。

2006年03月08日

WBC、アジア以外の予選開幕

[ 野球 ]

 WBCのアジア以外の予選が始まりました。上位2チームが2次リーグで日本と対戦する「プールB」では、アメリカーメキシコと、カナダ-南アフリカが行われ、アメリカとカナダが勝っていました。他のブロックでは、強豪国同士の対決だったドミニカ共和国-ベネズエラ戦は、ドミニカ共和国が9回に大量5点のダメ押しをして11対5で勝利。また、マリーンズのパスクチ選手が参加しているイタリアは、オーストラリアに10対0で圧勝していました。

 TVでアメリカ対メキシコ戦の録画を見たのですが、引き締まった投手戦になっていました。両チーム計3安打の0対0で迎えた4回に、デレク=リー選手のソロで先制し、7回にもソロ本塁打で追加点。投げては先発投手を3回で代え、以下6人の投手を小刻みに投入して完封リレーをし、2対0で勝ちました。アジアの3つの国もそうでしたが、アメリカも先発投手を65球投げさせるつもりはない感じです。確かに、制限球数ギリギリまで引っ張って、「第二先発」との間に一人挟むかどうか悩むより、最初からイニング数で割り切ったほうが楽なのでは、などと思いました。まあ、2次リーグは制限球数が増えるので、関係なくなるかもしれませんが。
 なお、アメリカ-メキシコ戦および、ちょっとだけ見たドミニカ共和国-ベネズエラ戦はいずれもかなりの入り。観客の盛り上がりもかなりのものでした。何度も同じ事を書きますが、東京ドームでも日-韓戦以外で同じような盛り上がりが見れなかったのが残念でなりません。

2006年03月06日

それはちょっと違うのでは・・・

[ 野球 ]

 サンスポが昨日の韓国戦の逆転本塁打について「失投というのは許されないですからね…」日本屈指のストッパーの言葉も消え入りがちだった。里崎の配球を知り尽くした李は、「1-2から直球がボールになった。打者有利のカウントで、日本では変化球勝負してくる」とスライダーを狙い打ったと打ち明けた。「アジア最強」をめざした日本は、水面下でライバルに研究し尽くされていたのだ。と書いています。
 これでは、失投なのか配球の間違いなのかわかりません。しかし、昨日も書きましたが、この本塁打の時、里崎捕手は外角低めに構えていました。それに対し、球は内角高めに来ています。にも関わらず、「配球を知り尽くした」と書くのは、ちょっと違うのではないでしょうか。
 もちろん、過ぎた事を言っても仕方ないので、来週の再戦の時は、同じような事が起きぬよう、調整してもらいたいものです。あと、里崎捕手の配球が知り尽くされている(???)というのなら、ぜひ二次リーグ直前のマリナーズとの練習試合で、李選手を打率2割以下に抑えた城島捕手に何らかの助言を受けるなど、研究をしてほしいものです。
 いずれにせよ、マリーンズファンの身びいきを抜きにしても、あの里崎捕手の配球はどうこう言われるものではないと思います。あと、石井弘投手は、WBCはもちろんの事、シーズンでもこの教訓を生かして、同じ過ちをしないでほしいものです。こちらの気持ちは、某球団に対する「逆身びいき」ゆえのものなのですが・・・。

WBC一次リーグ最終戦

[ 野球 ]
 WBCアジア一次リーグ最終戦は韓国と。ともに通過は決めて はいますが、「アジア一決定戦」という事もあり、韓国応援団 はこれまでの内野席の他に外野席にも陣取っていました。
 1回の裏、先頭のイチロー選手はライナーに倒れたものの、 二番の西岡選手が安打で出塁しさらに盗塁。相手の先発は現役 メジャーの金善宇投手でしたが、臆する事なくいつものプレー をしている感じです。そして福留選手の内野ゴロの間に三塁に 進みます。続く松中選手の一二塁間の当りは二塁手が好捕しま したが、松中選手は一塁を駆け抜けて内野安打となり、まず日 本が先制します。
 日本の先発は渡辺俊介投手。2回までを完璧に抑え、3回には 安打と死球で2死満塁とします。ここで打席は現読売の李選手 。長打が出れば逆転ですが、里崎捕手が構えた外より低めの球 を打ち上げ、この危機を凌ぎます。このあたり、昨年まで対戦 はなかったものの、同じチームにいただけに研究が行き届いて いる感じでした。

 さらにその裏、川崎選手が右翼席に叩き込んで2対0とリード を広げます。さらに4回、連打と死球で満塁とし、このシリー ズ好調の西岡選手に。ここでも右翼線方面に長打性の当りを放 ちますが、これを右翼手が飛びついて取り、三者残塁となって しまいます。
 この美技で流れが変わったのか、直後の5回表、安打・死球 ・犠打で1死2・3塁とされ、ここで渡辺俊介投手が犠飛を打た れ、1点返されます。さらに渡辺俊投手はこの日3個目の死球を 打したところで降板。しかし、二番手の藤田投手が、渡辺俊投 手に続いて元同僚の李選手を打ち取り、1点差に止めます。
 その後、日本の二番手の杉内投手は2回を完璧に抑えます。 一方、日本打線も追加点を挙げる事ができません。そしてむか えた8回表、日本は三番手の石井弘利投手を投入します。しか し、1死から元ドラゴンズの李鍾範選手に安打され、現読売の 李選手を迎えます。
 石井弘投手はボールが先行して1-3に。ここで投じた5球目は 、里崎捕手の構えたところよりかなり上の内角高めに来ました 。この失投を逃さずに、李選手の打球は右翼席に一直線。逆転 の2ランとなりました。
 その後、8回は具投手にいい当りもありましたが抑えられ、9 回裏は朴贊浩投手が登板。2死からのイチロー選手との「メジ ャー対決」も三飛に打ち取られ、3対2で韓国が勝利し、この一 次リーグの優勝となりました。

 負けたのは残念ですが、これで「世界一」の望みが絶たれた わけでもありません。一昨年の五輪の時のように、全力で予選 リーグを一位通過しても、トーナメントの最初で負けては意味 がないわけです。そういう意味では、負けは負けとして、いか にこれを二次リーグ以降の肥やしにできるかを考えてもらえれ ば、と思います。
 なお、今日はかなりの入りで、特に一塁側はよく入っていま した。しかし、三塁側はかなりの不入りでした。何度も書いて いますが、この「外野席5,000円」に代表される料金設定は異 常と言うよりありません。発表時に「高いのでは」と尋ねられ た主催新聞社の社長氏は 万が一、お客さんの満足できない試合になったら、批判は甘ん じて受けますとやや見当外れな返答をしていました。私と しては、このシリーズをTVで見た感想として唯一満足できない ことは、この空席でした。社長氏にはぜひともその批判を甘ん じて受けていただければ、と切望する次第です。

2006年03月04日

WBC台湾戦

[ 野球 ]
 WBCアジア予選二日目、昼に行なわれた韓国対中国は現読売 の李選手の2 本塁打などで10点を取った韓国が二次リーグ通過を決めました 。
 そして夜は日本対台湾。日本も勝てば最終戦を残して二次リ ーグ進出が決まります。 昨日はエンジンのかかりの遅かった日本打線でしたが、初回に イチロー選手が倒れた後、 西岡選手の安打と松中選手の死球で好機を作り、多村選手の打 った瞬間に分かる3ランで あっさり先制します。さらに2回も福留選手の犠飛で追加点を 挙げます。

 日本の先発は松坂投手。先週の壮行試合で敗戦投手になって いますが、今日もあまり 内容がよくありません。初回の2四死球は併殺で切り抜けまし たが、2回は連打などで 1・3塁とした後、投球しようとしたら球が指から抜ける、とい うなかなか見ないボーク で1点を返されます。結局、その1失点のみだったものの、昨日 の上原投手より1回早い4回で制限球を終えてしまい ました。
 しかし今日は打線が早い回から活発に得点を重ねます。3回 にも1点を追加し、4回こそ 0点だったものの、5回には里崎選手と西岡選手のマリーンズ勢 二人がともに打点を挙げる など、一挙6点を取って10点差と7回コールドの権利を得ます。
 一方、投手陣は2番手として5回から登板した薮田投手は多村 選手の美技などもあって 3人で終えます。ところが1点追加して12対1の6回裏に三番手で 出てきた小林宏之投手 は、ストライクとボールがはっきりしており、いきなり二塁打 を打たれ、暴投や振り 逃げで危機を広げた後、適時打を2本打たれて、再び9点差とな ってしまいます。
 しかし、直後の7回表に松中選手の適時打などで2点を追加し て再び11点差とし、 その裏は藤川投手が登板。二塁打を打たれますが、最後は林威 助選手とのタイガース 対決を制し、結局14対3の大勝で7回コールド勝ちし、二次リー グ進出を決めました。

 相変わらずイチロー選手の打率が低かったり、松坂投手や小 林宏之投手の変な形での 失点など、不安な点もあります。しかし、とにもかくにも、連 日のコールド勝ちでの 二次リーグ進出はめでたい限りです。明日の韓国戦はともに「 消化試合」みたいな感じに なりましたが、やはり勝つと負けるのとでは二次リーグの雰囲 気もかなり違うと思われる ので、いい試合をしてほしいものです。
 話は変わりますが、東京ドームは昨日はガラガラ、今日も3 万人程度の入りでした。 事前に戦力的な差が伝わっており、勝敗を争う緊張感がいま一 つ欠けるというのもある のでしょう。
 しかし、それ以上に、あの「外野席5,000円」に代表される 高価な入場券 が原因になっているのでは、と思われます。我が家もあの料金 表を見た瞬間、観戦意欲が 萎えました。
 料金設定はいろいろ難しいと思うのですが、折角の貴重な大 会なのですから、もっと 多くの人が球場で観戦できるような設定にしてくれたら、と非 常に惜しまれます。

2006年03月03日

WBC開幕

[ 野球 ]
いよいよ、ワールドベースボールクラシック(WBC)が開幕 しました。
 他地区にさきがけて、東京ドームでのアジア予選が「開幕戦 」となっています。その一番最初の試合となったのは、韓国対 台湾。メジャー経験投手を6人ほど擁する韓国のほうが有利と の情報でしたが、締まった試合に。しかし、4回に現読売の李 選手の四球を足掛かりに敵時打が出て韓国が先制。さらに、元 ドラゴンズの李鍾範選手のあわや本塁打という適時打も出て2 対0となります。
 その後、元ブルーウェーブの具投手対現タイガースの林選手 の対戦などもありましたが、韓国が投手リレーで8回まで0点に 抑えます。

 ところが9回、林選手が二塁打で出塁するなど2死1・3塁と、 朴贊浩投手を攻め、一発出れば逆転サヨナラの好機を作ります 。ここで台湾は今回の代表チームで唯一のアマチュアの選手を 代打に送ります。
 「メジャー対アマ」となったのですが、その選手は二遊間を 抜けようかという当たりを放ちます。ところがそれを遊撃手が これを飛びついて取り、二塁アウトで試合終了となりました。 開幕戦ながら、この試合に勝ったほうが通過へ大きく近付くこ ともあり、直後に二塁手と抱き合って喜んでいました。

 さて、夜に行なわれた日本対中国戦です。戦力差からして、 大勝かと思ったのですが、中国の先発投手の緩急をつけた投球 に日本打線は打ちあぐみます。
 2回に松中選手の二塁打を足掛かりに内野ゴロと犠飛で先制 し、続く3回も失策を足掛かりにイチロー選手の内野ゴロで2点 目を挙げますが、4回を終わって2安打のみ。さらにその裏、上 原投手が同点2ランを喫してしまいます。
 しかし直後の5回表、2番手でアジアシリーズのマリーンズ戦 でも1.7軍相手とはいえ好投した左の横手投げの投手相手に、 死球で出た川崎選手が盗塁で進みます。続くイチロー選手の打 球は平凡な遊ゴロかと思われましたが、俊足で内野安打に。
 ここで西岡選手が、左翼席に3ランを叩き込んで勝ち越し。 さらに福留選手も連続本塁打を放ち、4点リードします。
 上原投手は制限球数の65球が迫る5回に3安打で1死満塁とさ れますが、続く打者を併殺に打ち取り、5回を投げ切ります。
 軟投系の2投手にやや苦戦していた日本打線でしたが、三番 手以降に出てきた直球系の投手相手には思う存分打ちまくりま す。
 6回には連打などで3点を追加、7回も多村選手の2ランが出て9 点差に。惜しくも1点足りずにこの回でのコールドはなりませ んでしたが、8回にも打線が爆発して7点を取り、終わってみれb18 対2でコールド勝ちしました。
 二番手の清水直行投手は、余裕の投球で三振を取りまくり、3 回を完璧に抑えています。
 終わってみれば大差でしたが、4回までは接戦であり、むし ろ押されている感じでした。この当たりでは本気で、「中国相 手にこんな試合で大丈夫なのか?」と思ったほどでしった。投 手層の薄さで最後は大差になったものの、上のほうは着実に強 くなっている感じです。2年後の北京五輪はどうなっているの でしょうか。
 日本チームとしては、中盤以降は自然に実力を出せた感じで した。ただ、壮行試合から調子が出ていないイチロー選手が今 日も内野安打のみの「6の1」なのが気になるところです。明日 の台湾戦では、ぜひとも快打を見せてほしいものです。

2006年03月02日

相も変わらず・・・

[ 野球 ]
 読売球団の会長氏が、最近、白内障の手術を受けた(中略)「“心の白内障”も取れた。この明るくなった心の目で今季を見通すと、開幕3連勝してオールスターまでに2位に3ゲーム差を付け、9月には10ゲーム差で優勝。その勢いで日本一を4年ぶりに獲ってもらうと確信している」と発言したそうです。
 この「戦力分析」の妥当性について述べる気はありません。ただ、この人の理想とする展開というのは営業上どうなのでしょうか。仮に実現したところで、「不可解な金銭トレードやFAで他球団の主力をかきあつめた結果」としらけられ、観客動員や視聴率の低迷には拍車をかける危険性すらあると思うのですが・・・。それらの「危機」を考えれば、「1973年や1994年のように最終戦で勝って優勝してほしい」とでも言えば、まだ気が利いていると思うのですが。
 相変わらず、「ファン」という存在をまったく認識していないようです。「心の白内障」とやらは、ご本人が自覚している以上に重症だということなのでしょうか。

2006年02月24日

WBC日本チーム、初試合

[ 野球 ]

 WBCに出場する日本チーム初の試合として、12球団選抜チームとの試合がありました。12球団選抜にはマリーンズからは唯一ベニー選手が出場。ちなみに、外国人選手も彼だけでした。
 先発は上原投手とダルビッシュ投手。初回、12球団選抜の先頭打者は小坂選手。黒いユニフォームなのはいいのですが、オレンジが入っており、しかも背番号は「1」でなくて「2」。分かっている事とはいえ、相当違和感がありました。
 上原投手は、その小坂選手を三球三振にうちとったのを始め、三者凡退の立ち上がりを見せます。
 その裏、日本チームの先頭はイチロー選手。ダルビッシュ投手相手に、貫禄とも言える安打で出塁します。すると、続く西岡選手がバント安打で出塁。昨年レギュラーシーズンまではあまりバントの巧い印象はなかったのですが、日本シリーズのプッシュバントで開眼したのでしょうか。そして岩村選手の内野ゴロの間に進塁し、続く松中選手の二塁ゴロは普通の当たりでしたが、イチロー選手は躊躇なくスタート。見事先制のホームを踏みます。さらに福留選手のショートゴロがアンツーカーに当たって跳ねてしまい(記録は失策)、2点目が入りました。

 さらに2回、小笠原選手・里崎選手・川崎選手の三連打で1点を追加すると、続くイチロー選手が四球の後、暴投でもう1点を追加します。そして西岡選手が左中間に得意の三塁打を放ってもう2点追加。さらにこの回二度目の暴投でこの回5点目を挙げて計7点。結局ダルビッシュ投手は、2回1/3でKOとなりました。
 アテネ五輪の時での代表チーム対12球団選抜の壮行試合では、接戦の末12球団選抜が勝っていました。それが今回は序盤での大差。この時点では「やはりイチロー選手も加わったし、アテネのチームよりは全然強い。この試合、ちゃんと終わるのだろうか?」などと思っていました。
 ところが、ここで緊急リリーフとなった三井投手が出てくると、流れは一変し、追加点を奪えません。続く3回裏には川崎選手のバント安打があったものの盗塁失敗。イチロー選手も内野ゴロに倒れ、結局三人で終わってしまいます。続く一場投手も2回を死球1のみに抑え、さらに涌井投手・山口投手・久保田投手といったところに、日本代表は走者すら出せません。久保田投手を除けば、いずれも昨年は目立った活躍のなかった投手です。一試合だけですし、実際に試合は大差なのであまり気にする必要はないと思いますが・・・。
 一方、投げるほうは、上原投手が5回を2安打に、2番手の清水直行投手も2回を1安打。以下、黒田投手・大塚投手とつなぎ、9回は藪田投手が抑え、結局5安打無四球の完封リレーとなりました。なお、ベニー選手は、清水投手には抑えられたものの、藪田投手からは安打を放ちました。
 序盤の大差で試合が決まった感じでしたが、これが日本代表の実力なのか、ダルビッシュ投手の出来が極端に悪かっただけなのかは何とも言えない、という試合でした。

2006年02月20日

WBC、背番号決まる

[ 野球 ]

 24日の初の練習試合の4日前となる今日、WBCの日本チームの背番号が発表されました。基本的には自球団の背番号をそのまま引き継いでいますが、ダブる場合もあり、その時は、どちらかが「譲る」形になるわけです。
 まず、清水直行投手は、五輪に続いて松坂投手に譲った形になり、五輪と同じ「11」をつける事になりました。まあ、相手が松坂投手では仕方ないと言えるでしょう。また、「22」は昨年のセ最優秀中継ぎの藤川投手を押しのけて、里崎捕手がつけました。タイトル者と規定打席未達ではかなり厳しい争いかと思われましたが、ちょっと意外です。「22と言えば捕手」という印象によるものなのか、それとも藤川投手が「22」をつけたのが去年からだったからなのでしょうか。
 他は、今江選手と競合した相川選手が「8」から「59」に、多村選手と競合した宮本選手が「6」を「10」に、岩村選手と競合した福留選手が「1」を「17」に、同じく金城選手が「1」を「9」にとなっています。ベイスターズは3人中2人が変更となったわけで、ちょっと割が悪い感じです。まあ、相川選手は2年前の五輪で当時の番号だった「59」で出ていた、というのもあったのかもしれません。
 それにしても、このように競合して、もしお互いが譲らなかったらどのようにして決めるのでしょうか。ちょっと興味があります。

2006年02月17日

マリーンズ公式、有料サイトを終了

 「CLUB MARINES」という名前で、試合・練習の詳細情報をはじめ、有料メルマガ・監督の談話・動画などを提供していたマリーンズ公式の有料サイトが、今月末をもって終了するという通知がありました。
 昨年、有料携帯サイトを大幅改装したり、無料メルマガを発行したりしていましたが、今にして思えばあれは有料サイト終了の布石だったのかもしれません。
 私は、2003年オフのバレンタイン監督復帰を機に入会しました。メルマガはかなり詳しくて便利だとは思っていました。ただ、情報を得るというよりは、ファン活動の一つとして500円を払っていた、という意識のほうが強くありました。
 まあ、昨年からIT企業が参入し、サイトを充実させている(例・ハリーの武者修行)中で、この有料コンテンツでは見劣りするのは明らかななので、いい潮時なのかもしれません。
 それにしても、昨年日本シリーズさらにはアジア選手権を制し、大いに話題になった球団でこれなわけです。「有料サイト」という商売を成功させる事の困難さを改めて認識しました。

2006年02月09日

他人の穴見て我が・・・

[ 野球 ]

 ホークスのキャンプを見たマリーンズのスコアラー氏が、「戦力弱体化」を酷評したという記事がありました。
 そりゃ確かに、城島選手の抜けた穴が大きいのは当然です。しかしながら、そんなに人さまの事を論じる事ができる余裕があるのでしょうか。たとえば、城島選手が抜ければ盗塁が増えそう、などいう発言があります。確かに昨年はマリーンズならリーグの盗塁数1・3位がいたからそうなるでしょう。しかし、その盗塁リーグ3位の選手は今期のマリーンズにはいません。
 他にも、穴が埋まる目処が立っているとはいえ、「打撃二冠」と「左腕エース」が抜けた、という事実もあります。そのような状況で、他球団の戦力低下を揶揄するほどの暇があるのでしょうか。単に相手の闘志をかきたてるだけだと思うのですが・・・。

2006年02月07日

ブランド化?

[ 野球 ]

 東京新聞の社説に、映画「男たちの大和」についての記載があります。この映画は全くもって知らないのですが、文中の大尉役の元プロ野球選手の未熟な演技、大尉の言葉の重さに気づいていそうもない平板なセリフ回しというくだりを読んだ時は、その「俳優」が誰だかすぐ分かってしまいました。「元プロ野球選手」「下手」だけで分かるのですから、ある意味物凄い「ブランド」です。
 ただ、どうせ言及するなら、「元プロ野球選手」ではなく、「元スタープロ野球選手の息子」と記載してほしかったものです。彼が「プロ野球選手」になれたのは、「俳優」になれたのと同様、「親の七光り」だったわけですから・・・。

2006年02月03日

バレンタイン監督、某「公共」放送局に怒る

[ 野球 ]

 キャンプ地で、バレンタイン監督が、「日本一球団なのに、NHKが取材に来ない」と怒ったそうです。対するNHKの弁明(?)はNHKは12球団全部に記者が張り付いているわけではありません。1人が複数の球団を担当しています。との事だそうです。この発言を見る限り、12球団を公平に扱っており、たまたまマリーンズが外れていただけ、という事になります。しかし、本当にそうなのでしょうか。

 昨年11月、アジアシリーズ開幕直前のNHKスポーツニュースでアナウンサーが首に「ジャイアンツ愛」などという札をぶら下げて「まずは、最も注目度が高い巨人」などと言っていました。初のアジア一を争う直前の球団よりも、五位球団の秋季キャンプのほうが「注目」というわけです。また、昨年、NHK地上波でのナイター中継はほとんどが東京ドームの読売戦でした。一方でマリンスタジアムのナイターを地上波中継した試合などなかったように記憶しています。
 これでは、担当者氏の発言も、単なる言い逃れにしかなりません。どうせバレているのですから、建前など言わずに、「ウチの前会長の再就職先から考えれば、どの球団を優先して取材するかくらい分かるだろう」と開き直ったほうが良かったのではないでしょうか。

2006年02月01日

キャンプ開始

[ 野球 ]

 今日から2月ということで、12球団の春季キャンプが始まりました。昨年ポスティング移籍でキャンプ後までもめた選手がいずれも不本意なシーズンを送った事で、今更ながら「春季キャンプの重要さ」が少しわかったような気がします。というわけで、例年以上に注目しています。
 マリーンズは一軍が久々の海外となるオーストラリアで二軍が鹿児島。しかし、WBCに出場する4投手と里崎捕手が、WBCの調整の関係もあり鹿児島でキャンプを行うなど、「分離キャンプ」になっています。
 とりあえず、今日の記事で目立ったのは、高卒新人の柳田選手。獲得時、投手にするか野手にするかまだ未定という感じでしたが、今日も昼は投球練習をし、夜は打撃練習でバックスクリーンに叩き込んでいたとか。こうなるとますます、どちらのポジションに専念させるか難しくなりそうです。野球人生にも影響するだけに、首脳陣がどう判断するか、興味深いところです。
 もう一つ、事前に危惧されていた「蝿の大量発生」については、報道が見当たりませんでした。とりあえず、何とかなっているのでしょうか。

 ところで、「ダイエーホークス」の元オーナーで、昨年は「ソフトバンクホークス」の株を2%所有して「名誉顧問」の肩書きを持っていた中内正氏が、先日、株を手放して「名誉顧問」をやめました。そしてそれから数日後、今度は読売球団の「オーナー顧問」になったそうです。3年連続で三つの会社の球団に所属し、それぞれ似たような名前の肩書きながら、毎年肩書きが変わる、というのはかなり珍しいかと思います。
 私はホークスファンではないので、この人の事も、その「異動」に関する裏事情も全然分かりません。ただ、2003年にホークスがマリンで優勝した時、一緒にビール掛けに参加し、翌日は今は亡きダイエー津田沼店で行われた鏡割りにも出席していたので、かなり熱心なオーナーだと最初は感心したものでした。
 ところが、直後に謎の小久保選手の読売無償トレード事件が発生。その際に、詳しい説明はせずに泣いている姿を見て、かなり呆れたものでした。さらに、2004年の「球界再編」の際にホークスとマリーンズの合併に向けて動いたという話を聞き、「何だ、あのビール掛けも、仕事熱心さというより、ただはしゃいでいただけなんだな」という感じで最初に持った好感も完全に吹っ飛びました。今回の「転職」も、「無償トレード」と関係があるのでは、とつい邪推したくなります。(なお、同様の理由で、にロッテ球団のオーナー父子並びに球団代表はいまだに嫌いです)。
 ところで、福岡ドームにはこの人のファンが「永久オーナー」だの「名誉顧問」だのといった垂れ幕をかかげて応援(?)していました。やはり、その人たちは、これからは読売ファンになって「永久オーナー顧問」とかいう垂れ幕を作って応援するのでしょうか。他人事ながら、ちょっと興味を持っています。

2006年01月30日

マリーンズFCの新制度発表

[ 野球 ]

 ANAとの提携など、昨年末からいろいろ報道されていたマリーンズの2006年ファンクラブの要項が発表されました。これまでは大人向けと子供向けの二種類だけだったのが、大人向けが3種類(+@)になりました。
 まずは従来のFCに比較的近い「レギュラー」で、年会費3,500円で、無料招待券1枚と記念品(応援用ユニなど)がつきます。入場料は当日だと定価よりだいたい400円、前売りだと600円安くなります。我が家のような内野自由席派にとっては、前売りで買えば前年並みになります。(料金表
 また、昨年までは入会すると内野自由席無料券が2名分ついていた(定価で考えると、これだけで会費の元が取れていた)のですが、どうやらこれが1名分になる模様です。その代わりに来場ポイントが1試合につき100ポイント付与されます。1ポイントは1円としてチケット購入に使えるので、16試合行けば昨年と同じ2試合の無料観戦、32試合行けばさらにもう1試合無料で観戦できる計算になります。(※1月31日追記・昨日これを書いた時点では、ネットで前売り券を買うと、購入金額の1割相当のポイントがつくことに気づいていませんでした。1,600円の内野自由席で考えると1試合あたり合計260ポイントとなるため、7試合観戦するごとに1試合が無料になる計算になります)。
 さらにこれまでFC割引対象とならなかった内野指定SSなども少額ながら割引となるうえに、会員証にANAマイレージクラブとEDYの機能がついてきます。そして何より大きいのが前売り券の割引販売。これまで、人気のある試合は、FC割引券窓口に並ぶ事がかなり大変な事でした。それが解消され、しかもネットから購入できるというのは非常に大きい事です。そういうわけで、全体的にはサービス向上になっていると考えて良さそうです。

 一方、新設されたのが「一般会員」と「ゴールド会員」です。さらに、「ゴールド会員」のポイント上位獲得者から200名限定で「プラチナ会員」への格上げ制度もあります。
 一般会員は会費無料で、その代わり内野自由席の引換券と記念品がつかず、来場ポイントも1試合につき50ポイントとレギュラー会員の半分です。さらに、割引額はだいたい当日で200円、前売りで400円です。来場ポイントや入会記念品の事を考えなければ、全て外野席・内野応援席で観戦する場合12試合以内、内野自由席ならば5試合以内ですと、こちらのほうが得になりそうです。おそらくは、これまでFCに入らなかった来場頻度の低いファンの組織化を狙ったものなのでしょう。
 また、ゴールド会員は会費が1万円で、代わりにレギュラー会員の前売り料金換算で2,400円相当の内野指定席1枚がつきますから、実質的な差額は4,100円になります。その代わりに1試合あたりの来場ポイントが50P多くつき、さらに内野指定席Sから内野指定席Bまでがレギュラーより200円ずつ安くなっています。したがって、それらの席で観戦する人なら、1試合につき実質250円安くなるわけですから、SS以外の指定席を17回使えば元が取れる計算になります。また、プラチナ会員になるとさらに特典が増えます。というわけで、もともと指定席派の熱心なファンにとっては、かなりお得な制度かと思われます。
 なお、オンラインショップでの購入で付与されるポイントにも、各種別で差があるのですが、こちらについては自分がオンラインショップを使わないので今回の考察からは外してあります。
 とまあ、いろいろ分析(?)してみたのですが、内野自由席派の我が家としては、従来通りの「レギュラー会員」が最適かという結論に達しました。

2006年01月26日

12球団監督会議

[ 野球 ]

 12球団監督会議が行われました。イーグルスの野村新監督からは予告先発の廃止が、タイガースの岡田監督からは「交流戦において、セ本拠地でDH制・パ本拠地で投手が打席」という案が出されましたが、いずれも却下されています。
 前者についてですが、各スポーツ紙がかなり異なる視点で記事を書いており、状況がわかりにくいというのが率直な感想です。

 野村監督に一番批判的と思われるのがデイリースポーツで、他紙には書かれていない「バレンタイン監督との論戦」を紹介。野村監督が「予告先発があったから百何十通りのオーダーを組めた監督がいる」と言ったら「交流戦ではロッテが優勝したじゃないか」と反論した形にしています。さらに、他紙が書かなかった野村監督の「予告先発がないと、例えば2日続けて松坂が先発するとにおわせれば、人気を引っ張れる」という、もし本当に言っていたとしたら理解に苦しむような、「発言」を唯一報じています。
 逆に好意的と思われるのが日刊スポーツで、この野村案を巨人原監督や、教え子のヤクルト古田兼任監督は支持したと書いています。
 前期までその野村監督が寄稿していたサンスポは、中立性を出すためか、各監督の発言を多く記載しています。その発言を見る限り、「日刊」が書くのとはちょっと違い、古田監督や原監督は「理解」こそすれ、「支持」までは言っていないと感じました。
 私としては、野村監督の主張も、もっともな点はあると思います。しかしながら、昨年8月末の黒木投手の予告先発試合の盛り上がりや、札幌ドームでダルビッシュ投手と松坂投手の先発が予告されると、月曜にもかかわらず3万人入った話などを見ると、「予告先発の集客効果」というのはあると思います。また、個人的にも、球場に行って、試合の半ばに翌日の先発が発表される時は、なんとなく盛り上がります。
 というわけで、自分としては予告先発の継続でもいいかと思っています。

 もう一つの岡田監督の「逆DH制」ですが、これに関してはドラゴンズの反対で流れたそうです。これに関しては、報道内容はどこもあまり変わりありません。論調はともかく、分量においては、さすがに中日スポーツが一番詳しく述べています。
 ただ、これに関してははっきり言って理解できません。けど、その先を心配してるんだ。これを前例に、セ・リーグでもDH制を導入するなんてことになったら、それは違うということ。パ・リーグとは歴史も伝統も違うんだからとの事です。しかしながら、昨年、交流戦を導入し、パ本拠地でセ球団もDH制で行った時点で、既に「セリーグが公式戦をDH制で行った」という事実が成立しています。しかしながら、それを機に「セでDH制導入を」などという話は、少なくとも私は聞いていません。これが、「交流戦全試合を、本拠地に関係なく九人制」という主張なら、賛否はともかく、納得はできるのですが・・・。あと余談ですが、日本シリーズ史上唯一の「本拠地に関わらず全試合DH制」だった1985年は、セリーグのタイガースが制しています。
 個人的には、マリンスタジアムで打席に立つマリーンズ投手陣や、その1985年日本シリーズ以来となる甲子園でのDH制公式試合を見たかったので、この岡田提案が却下されたのは大変残念でした。タイガースは再提出も検討しているとのことなので、ぜひとも粘り強く頑張ってほしいものです。

2006年01月22日

二日続けてイベント参加

[ 野球 ]

 昨日、ドコモショップ幕張本郷店で久保投手が出演するイベントがありました。昨日は大雪でしたが、会場は我が家から歩いて5分ほどの所です。
 参加者は全部あわせて60人くらい。半数以上が親子連れでした。まず「ファンの質問に久保投手が答える」という企画があったのですが、マイクがない上に、店内ではBGMが流れているという事もあり、10mちょっとしか離れていないのも関わらず、何を言っているのか、全然聞き取れませんでした。
 続いて撮影会。持参したデジカメもしくはドコモの携帯を持ってくれば、店員さんが撮影してくれます。基本的に久保投手は座り、その隣の椅子にファンが座って撮るという形になります。我々は二人で来たのですが、すると久保投手のほうから「立ちましょうか」と一声がありました。シーズン中のインタビューでも感じましたが、細かい気配りの行き届いている人です。続くサイン会では、以前から「サイン集め用」にもしている、縦じまユニにサインをしてもらいました。
 最後は、「ジャンケン大会」によるサイン入り帽子などのプレゼント。小さい女の子がみごと四連勝して賞品を獲得していました。
 音が聞こえなかったのはなんですが、全体的に楽しめました。我が家から最も近い「イベント会場」なので、これからもいろいろな企画をやってほしいものです。

 続いて今日は、プレナ幕張での「千葉ロッテマリーンズデー」に行ってきました。昨年は初芝選手(当時)と小林雅英投手が出演でしたが、今年は里崎選手と今江選手という、「WBC組」の出演でした。  まず最初にマスコットとMスプラッシュによるキャラクターショー。登場したマスコットはマーくん・リーンちゃん・ズーくんの三人で、昨夏加入のクールはいませんでした。これがイーグルスだったら、途中でクールが乱入してくるのでしょうが、そのような事もありませんでした。
 昨年も書きましたが、この行事はプレナ幕張2階の広場で行われます。そして、その舞台に出入りする「花道」は、3階から2階へのエスカレーターです。我々は3階で見ていたのですが、キャラクターショーの途中で、その3階下りエスカレーターの乗り口に両選手が現れます。その時、下りのエスカレーターは当然ながら「交通規制」が敷かれます。しかし、並行している上りのエスカレーターは普通にお客さんが登ってきます。
 したがって、2階エスカレーターの上り口に着いて上を見たお客さんは、そこに里崎選手と今江選手を目にします。我々の位置だと両選手は見れないのですが、意外な遭遇に驚き喜び、カメラ付き携帯を取り出すお客さんの姿はよく見えました。
 トークショーのほうは、昨日来日したバレンタイン監督が空港で発表したばかりの今年の標語について司会者が質問して始まりました。ちなみに今年は「LET US DO IT AGAIN!(もう一度、夢をみんなで!)」だそうです。
 他に、ファンからの質問で、里崎選手が「歌に続く芸」を求められたり、今江選手がWBCのユニフォームについての感想を求められたりしていました。
 里崎選手は、おそらくはこの質問を、あらゆる所でされている感じ。はっきり言って閉口気味な感じでした。一方、今江選手はWBCユニに対し、「(五輪と同じ)縦じまだと思っていたので・・・」という感じの返答でした。
 微妙かつ婉曲的な発言も少なからずあり、いろいろ楽しめました。しかしながら、昨年の初芝選手の軽妙な語りには及ばない、とも思いました。まあ、これは初芝選手の語りの能力が高すぎるせいなので、今日来た両選手には何ら落ち度はないのですが・・・。
 その後は、昨年と同じくサイン会とオークション。サイン会の整理券を求めて、昨日の23時から並んだファンもいたそうです。もちろん、そんな根性のない我々には縁のない企画で、その間に食事をすませました。戻ってきたらオークションをやっていました。引退した初芝選手や移籍した小坂選手が身に付けていたものも出品されており、高値で落札されていました。

 ところで、上でもちょっと書きましたが、昨日バレンタイン監督が来日しました。雪のため、着陸後数時間も機内に取り残されるなど、災難だったようです。まあ、これが今年の厄払いとなればいいのですが・・・。なお、来日直後の会見で、外国人選手の補強は、バーン選手のみで終了と明言。残りは現有戦力の底上げで戦うとの事です。バーン投手は中継ぎでの起用の可能性が高そうなので、ローテでセラフィニ投手の穴が一つ空く事に。この一枠は、小宮山投手・黒木投手といったベテランから、加藤投手・手嶌投手・浅間投手・内投手といった中堅・若手も参戦する激しい争いになりそうな予感がします。

2006年01月19日

ケビン=バーン投手入団

[ 野球 ]

 前合併球団のケビン=バーン投手のマリーンズ入団が発表されました。バーン投手といえば、一昨年の大阪ドームでフランコ選手と口論し、そこにベニー選手とセラフィニ投手が加わった乱闘となり退場騒ぎになった、という因縁(?)があります。その時の当事者二人の交換トレード(?)になったわけですが、果たしてどちらが得をしたのでしょうか。
 もっとも、セラフィニ投手の合併球団入りのほうは、中村監督が「九分九厘」と言ってから一週間経ちながら、まだ発表がありませんが・・・。またどこかの球団にかっさらわれるのでは?と他人事ながら心配になります。
 ところで、登録名のほうはどうなるのでしょうか。同じく昨年「改名」したJP投手は、移籍にあわせて「パウエル」に戻したようですが。個人的には「バーン」を希望しています。

2006年01月18日

WBC入場料金発表

[ 野球 ]

 ワールドベースボールクラシック(WBC)のアジア予選の入場料が発表になりました。一番安い2階席上段でも4,500円という、ダ○屋が設定したのでは?と思えてくる高額料金です。ちなみに公式戦の内野自由席のFC料金は1,500円ですから、3回分になります。せめてマリン2回分だったらまだ検討しない事もないのですが・・・。ちなみに、最も高い席は2万円だそうです。というわけで、大変不本意ながら、TV観戦することに決めました。
 ちなみに、「高いのでは」と問われると、主催する読売新聞の滝鼻東京本社社長は「万が一、お客さんの満足できない試合になったら、批判は甘んじて受けます」と答えたそうです。もしかして、自分の所有しているチームで試合をしているつもりなのでしょうか。
 ところで、そのチームの公式サイトには、「WBCユニフォーム決定」とか言って、上原投手のみならず、今江選手と西岡選手との三人の写真がトップを飾っていました。日本代表も自分の球団も同じ、という気持ちの現れなのでしょうか。球団サイトなんだから、自分の球団の選手だけ載せておけよ、と強く思いました。
 それとも、もしかしてこれはマリーンズファンに対する、「遊撃手とDH兼一塁手はいただいたから、ついでに三塁手と二塁手もよこせ」という意思表示なのでしょうか。いずれにせよ、勘弁してもらいたいものです。

2006年01月17日

退団決定

[ 野球 ]

 李選手の退団が正式に決まりました。報道がなされた直後の公式のメルマガが、非常に素っ気無い文章で自由契約にした旨を伝えたので、引き止める気がないのは分かってはいましたが、やはり寂しいものがあります。
 ほぼ決定していると思われる読売移籍につきましては、昨年マリーンズに加入し、今年から一・二軍巡回コーチになった金星根コーチも、不安点を挙げて本人に直接指摘しています。恩人に直接そう言われても、移籍を翻意しないのでは仕方ないでしょう。
 その一方で、フランコ選手とパスクチ選手の残留は決まりました。この二人まで抜けたらどうなるかと心配していたので、一安心です。新外国人は投手二人を予定しているそうなので、パスクチ選手の出番も増えるでしょう。昨年、二軍で実績を残した竹原選手・大松選手ともども、李選手の穴を埋めるべく頑張ってほしいものです。
 それにしても、日本一を決めた試合の投打のヒーローがともに契約でもめて他球団(しかもともに私にとって12球団で1・2を争う嫌いな球団)に行ってしまうのですから、何とも言えないものがあります。

2006年01月14日

よりによってそこだけは・・・

[ 野球 ]

 今朝の報知は一面で、李選手の読売入りが有力である事を報じています。他紙も同様の報道をしているところを見ると、どうやら昨日、代理人が行った「自由契約通告依頼」は「移籍内定」みたいなものだったようです。
 もちろん、李選手がマリーンズに残ってくれるのが自分としては最善です。しかし、本人が指名打者が嫌である以上、ベストナイン一塁手である福浦選手のいるマリーンズでは希望どおりにいかないのは事実です。また、日本シリーズ優秀選手でもあるチーム二冠の選手に現状維持+出来高というマリーンズ球団の提示もどうかと思います(球団側としては昨年と今年をあわせての査定という事なのでしょうが)。したがって、よりいい条件と守備位置を保障してくれる球団があるなら、移籍も仕方ないとは思います。
 しかしながら、その「行き先」として「そこだけには行かないほうがいい」という球団があります。それが、今回の報道で名前の出た読売です。

 なぜならば、ここは「韓国人選手の飼い殺し」に関しては圧倒的な実績を持つ球団だからです。かつてこの球団は、一時期、チョソンミン投手・チョンミンチョル投手・チョンミンテ投手といった実力のある韓国人投手を立て続けに獲得しました。しかし、彼らがいっとき一軍で活躍しても、怪我や不調や外国人枠の兼ね合いなどがあると、すぐに二軍に「定着」させてしまい、いつの間にか解雇してしまいました。
 さらに言うと、読売の外国人野手の場合、敵は相手球団だけではありません。むしろ最大の「敵」は大手町にいます。仮に読売が4月にコケたとします。その時の李選手の成績が2004年並だったらもちろん、2005年4月終了時と同じ「2割5分・本塁打4」くらいだったとしても、あの会長氏のけなしの格好の標的になるでしょう。特に、李選手のように、真面目で考えこむ性格だと、よりその「毒」は猛威を発する危険性があります。
 というわけで、「移籍」はともかく、「読売へ移籍」というのは賛成しかねません。少なくとも、マリーンズよりいい思いができるとは思えないからです。
 だいたい、読売が李選手に興味を示した理由は、「江藤選手がライオンズに人的補償で取られたので、その穴埋め」なわけです。つまり、昨年までの江藤選手と同じ扱いを受ける可能性が高いわけです。
 来年は再度メジャーに挑戦する意思があると言われている李選手。それを成功させるためにも、「飼い殺し」の危険性の高い球団に入るような選択はしてほしくないのですが・・・。

2006年01月13日

四人目の自由契約

[ 野球 ]

 契約がまとまっていない李選手の自由契約が公示されました。これで、昨年在籍した外国人選手のうち、ベニー選手を除く4人が自由契約の公示をされた事になります。12月に三人が自由契約となった際、合併球団入りがほぼ決まっているらしいセラフィニ投手を除く二人は残留の方向という報道がされていましたが、その後の契約状況についての情報はなありませんでした。そうこうしているうちに、新たな「自由契約者」が出てしまった事になります。
 李選手自身はマリーンズに残る意図は十二分にあるようです。しかし、代理人は提示された条件に不満を示している上、瀬戸山球団代表も「上積みをするつもりはない」という発言をしており、退団の危険性も十二分にあります。

 初芝選手の引退に始まり、セラフィニ投手の退団、さらには小坂選手の金銭トレード。対する新戦力は新人の他は前ホークスの瑞季選手のみ。これで李選手・フランコ選手・パスクチ選手が全員抜けたらかなりの戦力減です。
 しばらく前までは、ライオンズは豊田投手と森投手がそれぞれ退団で大きな戦力減。また、合併球団はJP投手の退団の上に、似たようなタイプで性格的にも「お山の大将」になりそうな高年俸選手の「補弱」などと、他人事のように考えてしていました。しかし、仮にこの「自由契約選手」が三人とも退団すると、12球団で一番戦力が落ちた球団はマリーンズになってしまいます。
 その上、8年ぶりの海外キャンプ先は異常気象で、6500億匹の蝿が大量発生とか。そんな環境でこの重要な時期に構想通りの調整ができるのでしょうか。本日のマリーンズに関するニュースは、「泣きっ面に蝿」とでも言いたくなるような、不安にさせられるものでした。

 一方、WBCのほうは、井口選手の代わりにスワローズの宮本選手が出場要請を快諾。辞退の可能性が高いと報道されていたレンジャーズの大塚投手とスワローズの石井投手も出場の目処が立ったようです。さらに、唯一の「メジャー野手」となってしまったイチロー選手からは力強い発言が聞かれました。こちらは、一時期と比べ、かなり良さそうな雰囲気になっています。マリーンズもそれに倣ってほしいものですが・・・。

2006年01月08日

井口選手、WBC出場辞退

[ 野球 ]

 ヤンキースの松井秀喜選手が不参加を表明し、代わりがドラゴンズの福留選手と発表された時点で、WBC(ワールドベースボールクラシック)の日本チームは固まったと思っていました。ところが昨日、ホワイトソックスの井口選手が出場辞退を表明しました。チーム事情などいろいろあるのでしょうが、やはりちょっと寂しいものがあります。
 他にも、移籍先のレンジャーズから出場辞退を求められたという報道が流れた大塚投手、さらにはポスティング移籍に関して球団ともめているスワローズの石井投手などの去就も問題になっています。この調子ですと、もう何回か選手の入替が生じるかもしれません。

 結局のところ、開催においての諸問題を解決しきれなかったゆえの事なのでしょう。実際、他の国の大リーグ選手からの出場辞退もまだ発生しているようです。
 もっとも、考えてみれば、初の全プロ出場可能の国別対抗野球大会です。そう簡単に参加体勢が整わないのも仕方がないのかもしれません。とにもかくにも、今回の大会を成功させ、大会の意義を高めて、「WBCに出場する事は選手にとっても所属球団にとっても最高の名誉だ」という風潮を作らない限り、今回のような事は続くのかもしれません。そう考えると、残された出場選手の責務はより重要と言えそうです。

2006年01月05日

イチロー選手、ドラマ出演ほか

[ 野球 ]

 昨日放映の、「新春ドラマSP 古畑任三郎ファイナル・フェアな殺人者」を見ました。「古畑任三郎」を見るのは初めてです。それどころか、「推理物」はドラマ・漫画・小説のいずれを含めてもここ20年くらい見たり読んだりしていません。というわけで、「謎解き」が優れているのかどうかは全然分かりません。そこで、イチロー選手の演技および、「殺人者」にするという前提のもとでどのような形でイチロー選手をを立てるのか、というのに興味を持って見ていました。といっても「演技力」うんぬんを語るほど、ドラマや映画を見てはいないのですが・・・。

 その注目していたイチロー選手の立て方ですが、「殺人」のところをロシアンルーレット風に描いた事や、「フェアプレイ」という単語にこだわって作ったあたり、成功したのではないかと思っています。できれば、「兄のアリバイ」というところでも嘘をつかない設定にしておけば完璧だったと思うのですが、話の構成上、仕方なかったのでしょうか。
 あと、一つ気になったのは、話の鍵の一つである、「イチロー選手のサインは、『兄』が代筆していた」という所でした。話の途中で、「古畑」が「田村正和」になって、「もちろん、本当に殺人などしていない。当初は『ハチロー』という役名を考えていたが、本人の意思により『イチロー』となった」などと舞台裏を語ります。しかし、そこでは「サインの代筆」については何ら言及していません。これについては、視聴者が自分で考えてくれ、という事なのでしょうか。
 まあ、自分としては、「有名人のサイン」というものを集める趣味はないので、どうでもいい事ではあるのですが・・・。

 ところで、読売がFAでライオンズの豊田投手を獲得しましたが、それに対する見返りが人的保障となり、江藤選手がライオンズに移籍する事になりました。これまで、FAで読売入りした「他球団の4番」は、落合選手・広沢選手・清原選手と、いずれも自由契約となって放出されました。それが今回の江藤選手でこの「FAで呼んで自由契約で出す」という慣習(?)は終了となったわけです。もっとも、「保留選手リストに入れられずに人的保障要員として出される」のと、自由契約ではどちらがいい扱いなのかよく分かりませんが・・・。
 ところで、江藤選手の談話にあった「巨人での6年間はいい思い出ばかりだった。」というのは、率直な本音なのでしょうか、それとも皮肉なのでしょうか。これまた気になるところです。

2005年12月29日

年内の契約更改終了

[ 野球 ]
 二度のダウン提示を保留しつづけていた諸積選手に対し、マリーンズ球団はついに現状維持を提示。諸積選手もサインしました。以前にも書いたように、今季の活躍並びにここ数年の減俸額から考えると、諸積選手の今季の減俸はありえないと思っていたので、この決着は嬉しく思いました。それにしても、最初が20%減で二度目が15%減で三度目は現状維持、というのもかなり珍しい提示の流れだと思います。他の選手との契約状況とのかねあいとかもあったのでしょうか。
 一方、小林雅英投手は2億3千万(推定)の現状維持を保留。今年はセーブ王を獲得し、優勝にも貢献しました。確かに、元の年俸が2千万くらいでしたら3倍増くらい当然でしょう。ただ、元の年俸と今季の抑え失敗数から考えると、この評価は妥当なように思えます。だいたい、仮に福岡の第5戦で里崎選手が逆転打を放たなければ、マイナス査定でもおかしくなかったでしょう。
 もちろん、小林雅投手は応援しています。プレーオフ第3戦で打たれた後も、抑えを交替する必要はないし、次に出てきたら抑えてくれると思っていました。とはいえ、今回の保留はやや理解に苦しみます。
 いずれにせよ、「越年」はその小林雅投手のほかに、小林宏之投手・藤田投手、そして一度も交渉しなかった里崎捕手の計4人となりました。うち3人はWBC代表でもあり、早めの始動が必要となります。そういう意味でも、年明け早めの契約できる事を願っています。

2005年12月27日

松井秀喜選手、WBCを辞退

[ 野球 ]

 ヤンキースの松井秀喜選手が出場依頼を受けていた野球の国別対抗戦(ワールドベースボールクラシック=WBC)の出場辞退を発表しました。所属球団の都合などもあって仕方ないのでしょう。今回の大会に「文句なしの日本最強チーム」で臨んでほしいと思っていた身としては非常に残念です。まあ、過ぎた事は仕方ないので、とりあえず第2回大会ではこのような事がなくなるよう、運営する側は配慮をしてほしいものです。
 代わりの選手として、タイガースの赤星選手とドラゴンズの福留選手が候補とか。方や俊足巧打で、かたや強肩強打と、全然違ったタイプの一流選手です。したがって、「どちらが上か」などと比べるのは意味がありません。ただ、国際大会の場合、「力」より「技」がいざという時に役に立ちそうな気がするので、赤星選手の選出がいいのでは、と思ってます。

 一方、読売の阿部捕手が怪我の回復が思わしくなくて出場辞退。こちらの代替はベイスターズの相川捕手となりました。今回、捕手についていえば、古田兼任監督誕生と城島選手メジャー移籍が同時に決定し、「日本を代表する捕手」二人が出場できなくなってしまいました。よりによってこの年に、二人とも・・・とつくづく思います。ただ、マリーンズファン的視点で言えば、おかげで里崎捕手の出場機会が増えるわけです。そう考えると難しいところではあります。
 話がずれましたが、相川捕手にもアテネの経験を生かして頑張ってほしいものです。

2005年12月21日

小坂選手、移籍

[ 野球 ]

 マリーンズの小坂誠選手が読売に金銭で移籍する、というニュースが入りました。確かに、両小林投手とともに、読売が欲しがっている、という噂はネットでたまに見ました。しかし、幹部候補生みたいな印象もあることですし、まさか本当に放出するとは思いませんでした。しかも、見返りのない金銭トレードとは・・・。
 確かに今年は、西岡選手の成長もあり、出場試合数は多くはありませんでした。しかし、その西岡選手および堀選手との「二遊間トリオ」がうまく機能したのが今年の躍進を支えた要因の一つだと思っています。また、その少ない試合の中で盗塁数はリーグ3位でゴールデングラブ賞も獲得。実際、その名守備には何度も感心させられました。
 また、打つほうでも役割に応じた仕事をこなしていました。結果的にマリーンズ選手として最後の試合になったプレーオフ第1ステージ第2戦では、1回裏の先頭打者として三塁打を放ち、先制のホームを踏んでいます。その後、2塁に滑り込んださいに怪我をしてしまいそのまま交替。以降の出場はありませんでした。まさか、あのスライディングがマリーンズの小坂選手の最後のプレーとなるとは、当時は夢にも思いませんでした。
 はっきり行って、あの移籍先が小坂選手に対し、能力にあった働き場を作れるのか、はなはだ疑問です。とはいえ、今となっては、新天地で頑張ってほしいと言うよりありません。
 それにしても、初芝選手の引退により、ますます小坂選手の重要度が高まるかと思った矢先にこの移籍。来季の編成に少なからぬ不安を感じました。

 なお、イーグルスが獲得を発表したシコースキー投手ですが、交渉がうまくいかず、入団しない事になってしまいました。フェルナンデス選手とのコンビ再結成が実現しなかったのも残念ですし、あの独特の行動が見れなくなるのも寂しいものがあります。来季はアメリカでプレーするようですが、頑張ってほしいものです。
 一方で、前カープのラロッカ選手のスワローズ入りが決定しました。他の外国人選手との起用の兼ね合いが気になるところですが、いずれにせよ、大きな戦力補強である事は間違いなさそうです。
 他に、前ラスベガスの中村紀洋選手の合併球団入りも発表されました。清原選手と「両雄並び立たず」みたいになりそうな気もしますが、いかがなものでしょうか。いずれにせよ、合併球団の陣容が昨年と大きく変わることだけは間違いありません。

2005年12月20日

自由契約選手の新入団情報

[ 野球 ]

 今更ながらの話ですが、今オフのマリーンズの移籍入団第1号となったのは、ホークスを自由契約になった瑞季(田中瑞季)選手でした。もちろん、存在は知っていましたが、「登録名が名前」という事と、「内野手」という事くらいしか知識はありませんでした。
 その情報の少ない新選手に関する貴重な紹介をTV九州のサイトに動画が載っている「ウクレレ侍が斬る!}で見ることができました。この動画、以前から勧められていたのですが、実際に見てみると、確かに笑えます。的場選手にはぜひ第2弾をやってほしいものです。
 話が非常にずれましたが、瑞季選手にはぜひ新天地で、「こめかみ」も「くるぶし」も痛める事なく、頑張ってほしいものです。

 他に、ファイターズを自由契約になった芝草投手がホークスに、上田選手がドラゴンズにそれぞれ入団が決まったようです。ともにかつての甲子園の英雄。もちろん、そんな大昔の実績など両選手とも意識していないでしょうが、とにもかくにも古巣を見返すつもりで頑張ってほしいものです。
 甲子園の元英雄と言えば、読売を解雇された清原選手の合併球団入りも正式に決まったとか。スワローズに売り込んだが相手にされなかったなど、挫折を経ての入団のようです。どうせ、他球団の戦力構想に入るわけがないのですから、せめて、昨年から誘ってくれていた仰木前監督の存命中に決めればよかったと思うのですが・・・。とりあえず、他球団に「獲ってくれたおかげで、昨年より戦いやすくなった」と喜ばれないよう、頑張ってほしいものです。

 その清原選手を門前払いしたスワローズですが、今日の実行委員会で正式に「東京ヤクルトスワローズ」となることが承認されました。先週も書きましたが、3年前からこの改名を主張していた身としては嬉しい限りです。もちろん、マリーンズファンは続けますし、セではタイガースを応援しつづけます。とはいえ、来季からはスワローズについても、従来とは違った立場で見ていく事になりそうです。

2005年12月15日

仰木元監督逝去

[ 野球 ]

 バファローズ・ブルーウェーブ・合併球団で監督を務め。1989年にはバファローズをリーグ優勝、1996年にはブルーウェーブをリーグ連覇・日本一に導いた仰木彬氏が亡くなられました。
 昨年の合併球団の監督就任時から体調の心配が報道されており、シーズン後半では、かなり体調が悪いという記事も何度か見ました。そして、シーズン終了後に監督を勇退した時も、「まあ、年齢も年齢だし・・・」と納得はしていました。しかし、まさかここまで悪かったとは思いませんでした。
 率直に言って、今季の采配はカープ戦の「投手交代事件」を筆頭に「何だかな」と思う事が、敵ながらありました。しかし、今にして思えば、残る命を削って采配をしていたのでしょう。そう考えると、何とも言えないものがあります。
 私が最後に観戦したのは、8月28日のマリンでの試合でした。この試合は、黒木投手の復活登板一色。率直に言って、相手球団の事などほとんど意識する事はありませんでした。まさか、その試合が仰木氏を生で見る最後の日となるとは、夢にも思いませんでした。
 結局、氏の所属する球団を応援したのは、日本シリーズ以外ではありませんでした。とはいえ、その監督としての采配のみならず、ファンを楽しませようとする姿勢は尊敬していました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 話は全く変わりますが、スワローズの古田新監督が、球団名に「東京」をつけるという意志を表明しました。3年前から、同様の主張をしていた身としては嬉しい限りです。いち東京出身者として、ぜひとも実現させ、「東京の球団=スワローズ」となる事を切に願っています。

2005年12月13日

再会

[ 野球 ]

 ライオンズを自由契約になっていたフェルナンデス選手のイーグルス入りが決まりました。これで、イーグルスの「新外国人」は前読売のシコースキー投手に前ベイスターズのセドリック投手と、現時点では全て移籍組です。
 フェルナンデス選手とシコースキー投手は、2003年はともにマリーンズに在籍していました。その年の成績は悪くはなかったのですが、監督交代や契約のこじれなどから退団しました。そして翌年からそれぞれ異なる球団でかたやクリーンアップ、かたや中継ぎエースとして2年とも活躍しながら、またまた解雇され、再び同じ球団で戦う事になったわけです。日本人ならともかく、外国人でこういう例は珍しいのではないでしょうか。だいたい、それ以前に「三球団に在籍した外国人選手」自体が珍しいわけです。私の記憶の範囲ですと、レオン=リー選手(オリオンズ→ホエールズ→スワローズ→ブルーウェーブ監督)くらいしか思い当たりません。
 ともに安定した実績があるので、イーグルスでも活躍してくれるものと思われます。2004年のフェルナンデス選手は、かなりマリーンズに「恩返し」をしたわけですが、2年ぶりパリーグ復帰のシコースキー投手はどうなるのでしょうか。交流戦でのマリーンズ戦では好投していましたが・・・。

2005/12/22追記・などと期待していたら、シコースキー投手とイーグルスの交渉が不調に終わり、入団は破談になってしまいました

2005年12月09日

WBC出場選手にマリーンズから8人

[ 野球 ]

 3月に行われる野球の国別対抗戦である「ワールドベースボールクラシック」の出場選手30人枠のうち、29人が発表されました。残る1枠は現時点で態度を保留しているヤンキースの松井秀喜選手が有力視されています。メジャーからイチロー選手・井口選手・大塚投手が選ばれました。
 さて、日本球団所属選手の配分ですが、なんとマリーンズから全体の3割近い8人が選出されました。先発投手では渡辺俊介投手・清水直行投手・小林宏之投手が、中継ぎ投手では薮田投手・藤田投手の二枚看板が選ばれました。打者陣からは里崎捕手・西岡選手・今江選手が選ばれています。
 他の球団からはホークスから4人、スワローズから3人、ライオンズ・ベイスターズ・読売・カープから各2人、タイガース・ドラゴンズ・ファイターズから各1人、合併球団とイーグルスからは0人でした。選出前から球団間の温度差が言われていましたが、ここまで極端になるとは正直、驚きました。
 いずれにせよ、マリーンズ選手の比率が高いため、応援にも気合が入ります。というわけで、とりあえず3月に行われるアジア予選は、仕事などが入らなければ、全試合応援に行くつもりです。

2005年12月06日

契約でゴタゴタ噴出

[ 野球 ]

 一昨日まで保留者一人のみで、大塚選手の倍増などもあり、マリーンズの契約更改は順調にいくかと思われました。ところが、ここにきて、急遽情勢が変わり、一転して12球団一かもしれない波乱のオフになりつつあります。
 きっかけは、前日の諸積選手の20%ダウン提示でした。諸積選手といえば、確かにスタメン出場は数試合しかありませんでした。しかし、その数少ないスタメンとなった5月27日のベイスターズ戦では、今年の「好プレー大賞」とも言える超美技を披露。また、7月12日のライオンズ戦では、同点でむかえた2死満塁から決勝適時打を放っています。
 確かに、安打数だけを見れば8本しか打っていません。しかし、主に勝ち試合の守備固めとして87試合に出場し、ほぼ確実に守り切っているわけです。さらに言えば、一昨年は49%減棒で、昨年も10%減俸。優勝にも貢献しているわけですから、この提示はちょっとどうかと思いました。

 さらに今日になり、フランコ選手・セラフィニ投手・パスクチ選手が自由契約選手として公示されました。先方の代理人の意向で、球団としては再契約する方向とのこと。とはいえ、既に複数の球団首脳がセラフィニ投手に興味を示す発言をするなど、今後の交渉はより一層難航しそうです。
 アジア一になっても、観客動員の実数が前年の倍になろうが、球団財政がまだまだ赤字だという事はわかっています。とはいえ、もう少し、年俸に対しては考え方があるのではないでしょうか。結局、この3人についても、11月中に合意に至っていればこうはなっていなかったわけです。それが合意に至らなかったというのは、諸積選手の査定に通じるものを選手なり代理人なりが感じたからなのではないでしょうか。
 とにかく、経費を抑えようとしたために、優勝したにも関わらず貴重な戦力が流出してしまった、という事態だけは避けてほしいものです。

2005年12月03日

平井光親氏が二軍コーチ補佐に就任ほか

[ 野球 ]

 マリーンズの新コーチ陣が発表となりました。とはいえ、優勝した事もあり、退団は一人もいませんでした。そして、3年前に引退してフロント入りしていた、元首位打者の平井光親氏が二軍コーチ補佐になっていました。あとは、微妙に肩書きが変わったりした人もいましたが、おそらくは現状どおりと思われます。
 ちなみに、荘二軍コーチは、数年前まで「トレーニングコーチ」だったのが、去年あたりから「トレーニング兼任投手コーチ」となり、今回の人事で「投手コーチ」になりました。元々一軍にもいなかったため、これでマリーンズには「トレーニングコーチ」はいなくなった事になります。
 ふと気になって選手名鑑のコーチ欄をみたのですが、この「トレーニングコーチ」というのは球団によっていたりいなかったりします。ある意味、不思議な役職です。
 なお、この平井氏の加入で、マリーンズのコーチは二軍監督を含めて15人になっています。ちなみに一番少ないのはファイターズの13人のようです。

 一方、当初は球団に残るように言われていた初芝元選手ですが、今日あった草野球での発言によると、ニッポン放送の解説者になるとか。何度も書いていますが、氏の話術はかなりのものなので、大いに期待できます。どういう契約になっているのか知りませんが、ぜひともCSにも登場してほしいものです。なお、その草野球の模様については嫁さんのブログをご参照願います。

 タイガースでは、井川投手が現状維持の一発更改。ポスティング保留も含め、本人も納得していたようです。昨年は2月過ぎまでもめてキャンプが充分にできなかったのが不振の原因になったように思いました。来年はこれで何の障害もなく野球に専念できると思いますので、ぜひとも2003年のような投球を見せてほしいものです。
 あと、ホークスがバティスタ選手を解雇。確かに打率は低く、失策も多かったですが、サヨナラ打など、重要なところで打っている印象もあるので、ちょっと意外でした。
 ところで先日、今季三度目のドラフトとなる「育成ドラフト」なるものが行われました。なんでも、ここで指名された選手は二軍戦のみの出場となるとのことです。とはいえ、登録を変えれば一軍でも出場できるとかでよくわかりません。そしていざやってみたら、利用したのは4球団で計6人。ファイターズに至っては、当初指名する予定が、規定の誤解などで指名を回避したとか。6人くらいなら、わざわざ制度を作らなくても、既存の制度の枠内でどうにでもなるようにも思えますが・・・。だいたい、「育成を目的」といっても、たいていの高卒選手は最初の数年は、「育成を目的」だと思いますし、今ひとつよく分からない制度です。

2005年11月26日

球団が球場を管理ほか

[ 野球 ]

 千葉マリンスタジアムの管理を巡って、マリーンズ球団と、従来の管理会社である第3セクターが競っていた件について、マリーンズ球団に管理を委託する事が決定したというニュースがありました。
 マリーンズは来季にむけて、早くも「ファウルグランド内のシート増設」「年間予約席制度・ファンクラブ制度の改定」などを打ち出しています。今回の球場管理権の取得により、また新たな企画が誕生するのでしょうか。
 マリーンズの今年の企画については、評価できたものも多かった反面、失敗としか言いようのないものも少なからずありました。そのあたりを生かして、今後とも面白い企画を立ててもらえれば、と思っています。

 あと、数日前の話ですが、ホークスの城島選手のマリナーズ移籍が決まりました。率直に言って、ホークスに残ってほしいと思っていたので、ちょっと寂しい気分もあります。とはいえ、決まった以上は、初めての日本人捕手として頑張ってほしいものです。あと、マリナーズといえば、長谷川投手の解雇に続き、イチロー選手と首脳陣の確執が報道されています。そのへんで問題にならないか、というのもちょっと心配しています。
 結局、城島選手の日本での最後の試合は、9月22日のマリンスタジアムでの試合で、自打球を足に当てて骨折した試合にになったわけです。ちょうどこの試合は観戦に行っていたのですが、まさかあの時は「これが最後」とは思いませんでした。一方で、その試合で後に引退セレモニーをやった初芝選手が、プレーオフ最終戦の福岡ドームで、逆転のきっかけとなる内野安打を打ったりるすのですから、世の中とは分からないものです。
 他のFA選手としては、ドラゴンズの野口投手に続き、ライオンズの豊田投手も読売入団が確定的とか。相変わらずの「読売流」という感じです。そういえば、ホークスのリリーフエースだったペトラザ投手も、最後の在籍球団は読売だったな、などという事を思い出したりもしました。

2005年11月22日

プレーオフとドラフト

[ 野球 ]

 昨日の話ですが、パリーグのプレーオフ制度が一部改定されました。まず、上位球団には必ず1勝のアドバンテージがつく事に。これにより、最大でも4試合となりました。さらに、第2ステージはこれまで全試合が1位球団の本拠地で行われていたのが、後半2試合が2位球団の本拠地という事になりました。また、「1位と2位が同率の場合は、3位にプレーオフ出場権がなくなる」という規定も廃止になりました。
 その一方、ホークスなどが求めていた、日本シリーズ出場の有無を問わず、勝率1位球団には「優勝」という称号を与える、というのは「2007年から実施予定のセリーグのプレーオフ制度の様子を見て」という感じで、とりあえず、2006年は保留みたいな形になりました。

 基本的には今回の改正には賛成です。さらに欲を言えば、10ゲーム以上の差がついた場合は、もう1勝くらいアドバンテージを増やしてもいいのでは、とも思いますが。まあ、今回は、セリーグが実施予定のプレーオフとの兼ね合いもあるので、とりあえず暫定的な改善にとどめ、正式な「新プレーオフ」は2007年から決めればいいと思っています。
 なお、その改正においては、ホークス案の「1位はリーグ優勝」を前提に、試合間隔などで1位球団も2位以下の球団も同一の条件での開催。場合によっては別リーグ同士が当たってもいいかと思います。こうすれば、12球団全体で見て、片方のリーグの2位球団がもう片方のリーグの1位球団よりチーム力がある場合、同一リーグでの「日本シリーズ」の開催の可能性も出てきます。それはそれで面白いのでは、とも思っています。

 あと、大卒・社会人ドラフトも先週末に行われました。私はアマチュア球界の事はほとんど分かりません。したがって、マリーンズの今年のドラフトについても成功なのか失敗なのか見当もつきません。もちろん、最終的な成功・失敗がわかるのは、もっと先の話になるわけですが・・・。ただ、ニュースを見た時、ウェーバー制により、意中の選手を指名できなかったある球団の監督が、取った選手の事を言わずに、「目標としていた選手が取れなかった」と言っていたのは、ちょっとどうかと思いましたが。もっとも、全体の発言のうち、その部分だけ切り取って報道している可能性もあるので、その監督は・・・と断言はできませんが。
 また、地元球団入りを熱望していた社会人の投手が、これまたウェーバーの関係で、「指名お断り」をしていた球団に指名された、という事がありました。基本的に、私はこういう場合、「指名された球団に入るべきだ」と考えます。ただ、その球団の育成方針が極端で、下位指名で獲得した投手は飼い殺しにするか潰すケースが多い、という過去の例があるだけに、この件については、選手の意思を通すべきかも、とも思いました。

2005年11月20日

2005 日本チャンピオン ファンフェスト

[ 野球 ]

 例年、「ファン感謝デー」という名前で行われている企画ですが、今年は優勝パレードと合体させ、表記のような名前に改めて行われました。
 優勝パレードを見てから球場に行く事も考えたのですが、球場が満員になる可能性もあるので、パレードはあきらめ、球場に直行しました。
 昨年は普通に行って普通に入った、という感じでしたが、今年は会場時刻の11時に球場に行ったらすごい行列ができていました。やはり、アジアからイースタンまで完全制覇した、という結果は大きいようです。
 席は三塁側二階席にしました。そして、売店にコーヒーを買いに行こうとすると、ちょうどパレードのバスが球場にむかってやってきました。背番号の奇数偶数にわけて2台の「オープンバス」に分乗していたそうです。

 バスが着いた後は球場でのイベントを開始。最初に習志野高校のブラスバンド部とチアリーディング部による演奏と踊り。「We Love Marines」と「白い翼」の後に、ディズニーをやったのですが、その中の一曲に平下選手の応援歌として使われている曲もあり、思わず口ずさんでしまいました。それにしても、後輩なのですから、福浦選手の曲もやってほしかったものです。その後は「よさこい踊り」。シーズン中も一度見ましたが、これはよく分かりません。
 それらの「前座」が終わり、いよいよ本イベントが開催。まず、バックスクリーンに、今回の優勝を記念して作った「背番号26の巨大ユニフォーム」を披露。そしてその下からスモークとともに一部外国人を除く全選手・コーチが二塁ベース付近に一列に並びました。
 そしてまず、監督の挨拶があり、続いて県知事などによる、チーム・監督・選手への表彰が。県知事の挨拶は、監督の日本語よりも難解でした。そして最後は選手会長である小林雅英投手の挨拶が。「今年はできなかった、マリンスタジアムでのバレンタイン監督の胴上げを来年はぜひ」との事でした。
 そして、最後に全選手が、球場を一週し、サインボールを投げ込み、第一部は終了となりました。

 第二部はグランドを解放してのイベントでした。一つは先ほどの「巨大ユニフォーム」へファンが何か書く、というもの。もう一つはバックネット付近に設置されたステージでのミニコンサートでした。
 シーズン中に、多数の「ミニコンサート」を経験してきた我々は、「ユニフォームへのサイン」には目もくれず、ステージ前に一直線に。ほぼ正面最前列という好位置に立ちました。
 まず最初に、初芝選手と西岡選手によるトークショー。西岡選手はちょと疲れている感じでした。そのためか、天性のセンスを持つ初芝選手の語りも、昨年のファン感謝デー1月のプレナ幕張のイベントほどの冴えはありませんでした。なお、一部でコーチ就任が報じられましたが、来年については、全くの白紙との事です。
 続いて、監督の好きな「DEEN」の演奏がありました。監督も一緒に舞台に立ちました。「DEEN」の人によると、監督は中野サンプラザのコンサートに電車でやってきて、普通に観覧してそのまま電車で帰ったとか。相変わらず面白い人です。あと、先述したように、我々はほぼ正面の最前列で見ていました。したがって、演奏者と10mと離れていない位置にいたわけですが、私は「DEEN」についてよく知りません。途中、「このまま、君だけを奪い去りたい」という一節を聞いて、「あ、この曲は知っている」と気づいたほどです。そんな人間がこの「かぶりつき」で生演奏を聞くなんて、なんか、「DEEN」のファンの方に悪いような気がしました。

 その次には、マリーンズを熱心に応援していた船橋東武百貨店から、寄せ書きの贈呈と、「パスタプロデュース王」の表彰がありました。寄せ書きの受け取りには里崎選手が登場したのですが、これまた西岡選手同様、えらく気乗りしていない感じ。観客からの「歌え」コールも辞退して早々と退場しました。
 続いての「パスタプロデュース王」は、同百貨店内にあるパスタ屋さんが選手にパスタを企画してもらい、最も注文数が多かった選手に、トロフィーと「生涯無料券」を贈呈する、というもの。優勝したのは渡辺俊介投手の茄子とモッツァレラチーズのボロネーゼでした。渡辺俊介投手は、第一部では「チームMVP」として外車を贈呈されており、本日二度目の表彰となりました。スーツに着替えて登場し、「この無料って、引退した後も大丈夫なのですか」などと明るい会話で笑いを誘いました。
 そして、ファンからの「歌え」コールにも快諾。ここで里崎選手を呼び、「里崎コール」を一緒にやったりしました。しかしながら、里崎選手はやはり出てきません。第一部で整列していた時は、かなりノリが良かったはずなのですが、その後何かあったのでしょうか。なお、この際、渡辺俊介投手が、しゃがんでベンチのほうを見るという、マウンドでよくやる仕草を間近で見ることができました。無意識で出た感じなので、やはりあれは癖なのだろうな、などとも思いました。
 というわけで、結局、渡辺俊介投手の独演会に。ネクタイを緩めて、「We Love Marines」を三番まで歌ってくれました。

 以下は、試合終了後に正面ステージでよく演奏しているバンドが登場。司会者は「この後、サプライズがあるかもしれません」と選手の登場を示唆するような発言をしていましたが、実際にそのような事がありませんでした。終了近くまでいたのですが、最前列が災いして、大音量にされられ、これを書いている時点でもまだ耳の調子が変です。結果論としては、渡辺俊介投手の歌を聴いた時点で退散すべきでした。
 昨年のような「オークションをやり、落札者には選手が自ら商品を持ってくる」みたいな親近感のある企画がないのはちょっと残念でした。しかし、寒い中、二箇所で路上パレードをした後だから仕方ないでしょう。もちろん、優勝しないで小ぢんまりした行事よりも、優勝して派手な行事のほうがいいに決まっています。
 というわけで、昨年との比較は難しいところですが、いろいろと楽しめた一日でした。

2005年11月15日

アジアシリーズ雑感・その2

[ 野球 ]

 というわけで、マリーンズが初の「アジア一」となった決勝戦でした。しかし、グランド内は最高でしたが、それ以外の点においては、今年31回目の球場観戦で、最も不快な思いをした一日でした。
 いままでも、非常識な周囲の客に閉口した事は一度ならずありました。特に7月17日に観戦した対合併球団では、「渡辺俊介投手は好投するのに打線がダメだから勝てない。もし巨人にいれば20勝していた」などという戯言をとうとうと語る「知ったかぶり親父」がすぐそこにおり、試合も負けたので非常に不快な思いをして帰途についたものでした。しかし、13日の東京ドームは、頂点を極めたにも関わらず、それ以上の不快感がありました。
 まず、真後ろにいた、自称・タイガースファンの集団です。このシリーズは不調だった李選手の事を親の仇であるかのように悪口を言います。これがまだ「日本シリーズの恨み」だったら、少しは分からなくもないのですが、そうでもないよう。「フランコ選手やベニー選手は遠いところから来て頑張っているのに」などと言うのを聞いた時は、もしかして、民族差別主義者なのか?とすら思ってしまいました。もちろん、そのフランコ選手やベニー選手に関する発言もとんでもない見当外れでしたが・・・。

 そして大詰めの9回表になって、右斜め前方に異常者が出現しました。それまで、特に気にならなかったのですから、おとなしく見ていたのでしょうが、サムスンライオンズ打線が打ち出したら、突如立ち上がり、小林雅英投手の悪口らしき事をわめき始めました。あまりの執拗さと品のなさに、別の人が「うるさいぞ!」と怒ったら「何を!?やるか!」みたいな感じで完全な喧嘩腰。最初からそれを期待していたとしか思えません。
 こんなところで騒動を起こされたらたまったものではないので、「すいませんが、静かにしていただけませんか?」と「お願い」したら一度は黙りました。しかし、試合終了して一段落したら、今度はこちらにからんできました。相変わらず何を言いたいのかよく分からないのですが、「自分はロッテファンではないから」などという一言だけは聞き取れました。私のみならず、隣の嫁さんにもからもうとしたので、とにかく「騒動を起こそうとするのはやめてください」とだけ言っておきました。
 これ以上からんで来たら、警備員さんを呼ぶつもりだったのですが、残念ながら(?)そう言ったら黙ってしまい、しばらくしたら出て行きました。
 ところで、この男、「ロッテファンではない」などと言っていましたが、ではどこの「ファン」なのでしょうか。本人はどう自覚しているのか知りませんが、とにかく他の観客を不快にさせてあわよくば騒動に持ち込もうという神経は、どう考えても「ファン」とは言えません。サッカーで言えば「サポーター」と言うより、「フーリガン」に近い神経なのでしょう。日本シリーズの時にも書きましたが、こういう輩は「ファン」ではなく「球場暴徒予備軍」でしかありません。
 これですめばまだ良かったのですが、球場を出ても嫌な出来事は続きました。球団の公式サイトには、この試合の前日くらいに東京ドームでの、試合終了後における「応援2次会」といった騒乱行為は、球場近隣への配慮、また事故の防止といった理由などにより、東京ドーム球場外、および東京ドームの周辺地域において一切禁止されております。という「東京ドームからのお願い」を記載していました。しかし、球場を出てから水道橋駅まで、「騒乱行為」を行う連中が絶え間なくいました。
 「禁止されているからやめてください」と注意したら、一応は黙ったものの「そんなの、都民なら知っているが、自分は県民だから知らない」などと訳の分からない捨て台詞をブツブツ言っている輩までいました。どこの「県民」だか知りませんが、少なくともマリンスタジアムから海浜幕張の間をわめきながら歩く集団というのは、私は一度しか見たことがないのですが・・・。
 というわけで、せっかくの勝利の喜びが萎えるほど、不快な思いをさせられてしまいました。

 もっとも、最後のはともかく、球場内の件については、今回は運悪くたまたま変な場所に座ってしまっただけ、とも言えます。これを含め、不快な思いをしたのは、数少ない試合の、これまた数少ない一部の連中によるものだけでした。逆に開幕戦からこの最終戦まで、マリーンズファン、相手球団ファンを問わず、いろいろと楽しい思いをしたり、感心させられたりしました。別に私は野球関係者ではないのですが、そういう姿を見ていると、「本当にファンというのは有り難いものだ」などとまで思ってしまうほどでした。
 そういう意味では、「野球観戦」のみならず、「野球ファン観戦」も楽しむ事ができた一年だったと言えるでしょう。来年もまた、グランドの内外を問わず、楽しみたいものです。

2005年11月14日

アジアシリーズ雑感

[ 野球 ]

 というわけで、マリーンズが「初代アジア王者」となりました。日本シリーズ・パリーグプレーオフ・交流戦・ファーム日本選手権・イースタンリーグとあわせ、今年6つめの優勝です。今年は開幕戦からずっと見つづけていたわけでしたが、このような結果を見ると、改めてすごいチームになったものだな、と驚かされます。
 さて、アジアシリーズの結果ですが韓国-台湾戦以外は、2003年秋の五輪予選の結果と全く同じ星取りとなりました。2回も同じような結果が出たわけですから、今回の成績は、東アジア四ヶ国の現時点での力量をある程度正確に現していると言えるかもしれません。
 ただ、このアジアシリーズも前回のアジア予選も、全試合が日本のドーム球場で行われた、という事はある程度割り引いて考えるべきでしょう。仮に同じ試合を、大邱や台中でやった場合、これと全く同じ結果になったかは疑問です。グランド状態・応援団をはじめとする球場の雰囲気が違えば、選手の気分もかなり違ってくるのではないでしょうか。

 さて、今回のアジアシリーズは4戦中初戦を除く3試合を観戦しました。試合のほうは、興農ブルズ戦は圧勝、中国選抜戦は接戦ながらもあくまでも消化試合でしたので、いわゆる「手に汗握る」という事はほとんどありませんでした。
 というわけで、昨日のサムスンライオンズ戦は、4点差で9回に入り、小林雅英投手が2点を取られて、「一発出れば逆転」という所まで行ったわけです。ただ、今季リリーフ失敗がよく批判された小林雅投手ですが、確かに大量の安打を許し、少なからぬ失点をしたものの、「リードしている場面で出てきて、逆転された」というのは私の記憶では交流戦初戦のベイスターズ戦しかありません。もう一つの黒星は同点の延長12回裏でサヨナラを打たれたライオンズ戦ですし、あとの試合は、プレーオフ第3戦をはじめ、点差の多寡はあっても、同点にされたところで後続は絶っています。
 そういう意味もあり、サムスンライオンズに2点を取られた時も、「仮に追いつかれても逆転はされないだろう」と楽観していました。あと、この時点でちょっと集中力を削がれてしまうような出来事があり、試合に入りきれなかった、という事もあったのですが・・・。(このあたりはまた明日にでも書きます)。
 というわけで、最終戦も含めて、どちらかと言うと気楽に見ることができたシリーズでした。日本シリーズも圧勝でしたし、そう考えると、やはり今季最後の大勝負は、あのプレーオフ第5戦だったのだろうな、と改めて思った次第です。
 なお、サムスンライオンズの応援ですが、興農ブルズほどの強烈さはありませんでしたが、いろいろと楽しめました。特に印象に残ったのは、マスコットが空中バク転をやるときに、頭のかぶりものを外してやった、という事でした。このあたり、マスコットに対する考え方の違いがあるのでしょう。
 あと、イニング間に音楽にあわせてチアリーダーが踊るのですが、その時に流れた曲が郷ひろみとチェッカースでした。一方、マリーンズ応援団は李選手はもちろん、今江選手・里崎選手・さらには「大チャンステーマ兼清水直行投手の登場曲」など、韓国の曲を多用しているわけです。意外なところで、「応援団の日韓交流(?)」が行われたわけで、なかなか興味深いものがありました。
 それにしても、わざわざ海を渡ってやってきた各国応援団の皆様には、本当に敬意を表したいです。あの熱意を見ていると、金も暇もない私も、「韓国か台湾でアジアシリーズが行われたら、観戦に行ってみたい」と思えてきます。
 その一方、特に最終戦では、全く持って敬意を表する事のできない「応援者」が少なからずおり、せっかくの勝利の喜びに水を差されるような不快な思いを一度ならずさせられました。そのあたりは、また明日書きます。

2005年11月13日

最終試合を勝利で飾る

[ 野球 ]

 アジアシリーズもいよいよ決勝戦。勝っても負けても、マリーンズにとっての今年最後の「公式試合」です。この東京ドームで行われたマリーンズ対サムスンライオンズを観戦に行きました。しかしながら、夕方まで重要な用事が入っており、2回が終わった時点では御徒町にいました。御徒町から東京ドームまでは一応、地下鉄でも二駅です。しかし、今日は最後の試合という事もあり、タクシーを奮発しました。
 さて、試合のほうですが、先発は渡辺俊介投手とペ=ヨンス(裵英洙)投手。初回に西岡選手の先頭打者二塁打を足がかりに、フランコ選手の犠飛であっさり先制します。しかし、初回の無死二塁は犠打を三塁で刺してしのいだものの、3回に2安打されて同点に追いつかれます。
 そして3回裏、東京ドームについたら、ちょうど中からサブロー選手の応援歌が聞こえました。そして中に入ったら、2死1塁からフランコ選手が二塁打を放ち、2・3塁に。そして2試合連続打点を挙げているベニー選手がこの好機に勝ち越し適時打を放ちました。これを見れただけでもタクシーに乗った価値があったと言えるでしょう。

 しかし、この回に安打を放ち、勝ち越しとなるホームを踏んだ今江選手は、初回の死球の影響もあったのか、この3回でベンチに退きます。そして代わって出場したのは、その今江選手の台頭に押しやられた感じがあった渡辺正人選手でした。
 この渡辺正選手、登場していきなり、三塁線寄りの当たりを内野安打にしてしまいます。しかし、2死からの三塁前の当たりは、一度はグラブに当てて弾きますが、すかさず掴んで一塁アウトにしました。
 そして直後の4回裏、2死から西岡選手が歩くと、その渡辺正選手が左翼席に2ランを放ち、5対1とします。渡辺正選手にとっては「今季151試合目での初本塁打」となりました。そして、結果的にはこれは「決勝打」となった貴重な一発でした。
 渡辺俊投手は、5回まで毎回の8安打を放たれながら、失点は1に抑えるという、今季終盤によく見せた展開でサムスンライオンズ打線を抑えます。ところが6回に、2死から2者連続四球。続く打者を打ち取りましたが、この「2者連続四球」は今季初めてではないでしょうか。結局、この回での降板となりました。
 サムスンライオンズは、4回でペ=ヨンス投手を降板させ、自慢の継投陣を繰り出します。その4投手の前に、マリーンズ打線は1安打に抑えられます。しかし、マリーンズの継投陣も7回の藤田投手、8回の薮田投手が二人で1安打に抑え、5対1のまま9回表をむかえます。
 ここでマリーンズは当然ながら小林雅英投手。3日前のこのカードでは、同じ4点差で三者凡退に抑えた小林雅投手ですが、今日は同じ八番からの打線に、先頭打者は三振に抑えたものの、続く九番打者に三塁手のグラブの下を抜く安打で出塁され、さらに送球の乱れもあって2塁まで進まれます。そして一番の朴漢伊選手に中前に弾き返されて1点を返され、続く二番の姜東佑選手にも二塁内野安打で1・2塁。三番の梁埈赫選手は三球三振に仕留めたものの、四番の金翰秀選手にまたまた中前に弾き返され、5対3と2点差になりなお2死1・2塁。一発出れば逆転という危機をむかえます。
 このあたり、内野安打も含め、いずれもセンター方向にきちんと打ち返されているので、かなり不安がありました。しかし、五番の金大謚選手を三振に打ち取り、これで試合終了。マリーンズがが「初代アジア王者」の座を獲得しました。
 MVPは、2戦以降、三試合連続打点、うち2試合は勝利打点となったベニー選手が選ばれました。観客数は3万7千人ほど。昨日に続き、外野は左右とも真っ白。私のいたバックネット裏二階席で見ていた限りでは、一塁側は1・2階とも9割以上の入りでした。
 なお、この試合やアジアシリーズ全体の雑感などは、明日にでもまた書きます。

2005年11月12日

辛勝ながら3連勝

[ 野球 ]

 アジアシリーズ第3戦は対中国選抜チーム。この大会は、各国の優勝チームで争うのが基本ですが、中国はまだプロ野球誕生から日が浅いという事もあり、選抜チームとなりました。この試合を見に、昨日に続いて東京ドームに行きました。
 既に明日の決勝進出を決めているマリーンズは、野手陣を大幅に入れ換え、若手主体で臨みました。10人中6人までがファーム日本一決定戦に出場した選手でした。それにフランコ選手とベニー選手の両レギュラーに、今季「一軍半」だった井上選手を加えた布陣です。
 先発は黒木投手と張力投手。土曜日のデーゲームに加え、黒木投手が先発という事もあり、「消化試合」であるにも関わらず、外野席は左右とも白一色で満席。一塁側内野席も九割くらいの入りでした。
 ところが、その黒木投手はいきなり先頭の侯鳳連選手にいきなり中前にきれいに弾き返されてしまいます。そして内野ゴロの間に二進され、さらに二死となったところで侯選手が何と意表の三盗。これに驚いたのか、辻捕手の送球がそれ、俊足の候選手は一気に本塁をかけぬけ、先制を許しました。マリーンズが先制をされるのは、プレーオフ最終戦以来、6試合ぶりの事です。
 その裏、マリーンズは先頭の早坂選手のセーフティーバントが正面に行ったものの失策となって出塁。盗塁と内野ゴロで2死3塁からベニー選手が歩きますが、続く大松選手が倒れ、このアジアシリーズで初めて、初回に得点できませんでした。

 その後も黒木投手は調子が出ず、二回も連打で無死1・3塁とされます。しかし、続く下位打線相手には貫禄を見せ、7・8番を連続三振に打ち取り、続く9番打者にも当たりは良かったものの、中飛に打ち取りました。
 続く3回も、先頭の候選手にストレートの四球を出し、続く劉広標選手には日本シリーズ第1戦の西岡選手ばりのプッシュバントを決められ、無死1・2塁とされます。そして三番の楊国剛選手の打球は黒木選手の足を直撃します。しかしこれが何とこの足に当たった打球がダイレクトで二塁手の正面に上がり、そのまま一塁に送球して併殺。この時点で既に候選手は三塁に到達しています。ともにダイレクトかバウンドかはっきり分からず、一瞬動きが止まりましたが、一瞬の間を置いてフランコ選手が二塁に送球し、これで三重殺が完成。生で三重殺を見るのは、子供の頃や就職してしばらくの間やった草野球を含め、初めての経験でした。しかし、その打球の影響で、黒木投手はこの回で急遽降板となってしまいました。
 一方、マリーンズ打線は、2回に四球のあと、フライがドームの屋根に紛れての失策で1死1・2塁としますが得点できず。3回はフランコ選手・ベニー選手とも打ち取られ、三者凡退。4回に先頭の大松選手がボテボテの内野安打でやっと「チーム初安打」となったものの、後続が絶たれ、4回まで1安打無得点と張力投手に抑えられます。
 一方、黒木投手の降板を受けての二番手は小宮山投手。90年代のエース二人の継投となりました。この小宮山投手が、ベテランらしい計算された投球で中国打線を手玉に取ります。4回は四番からの打順でしたが、相手の打つ気をうまく誘い、早打ちをさせて6人連続で内野ゴロに打ち取ります。
 その裏、マリーンズは先頭の渡辺正人選手が四球を選び、続く早坂選手がこの試合初のクリーンヒットを右前に運びます。塀内選手は一塁ライナーに倒れますが、フランコ選手が四球を選んで満塁に。ここで昨日2本塁打4打点のベニー選手が右中間を抜き、これが走者一掃の3点適時二塁打となり、一気に逆転をしました。一塁走者のフランコ選手は、前の早坂選手に追いつきそうな勢いでの激走でした。
 小宮山投手は6回には先頭の候選手に安打を許しますが、続く打者を計ったように遊ゴロ併殺。さらに二塁打をされますが、続く四番を再び内野ゴロに抑えます。7回も先頭打者のバントを自らの失策で生かしてしまいますが、1死後に併殺を打たせ、8回にも安打をされたものの、後は抑えます。5回を投げ切っての球数は何と45球。1イニング平均9球という技巧派投球で「150試合目」で今年の「初勝利」を挙げました。
 一方、中国チームはベニー選手の適時打で張力投手が降板した後、左の横手投げの趙全勝投手が登板。ワンポイントかと思ったのですが、左打者相手はもちろん、右打者相手にもうまく内角を攻め、5回途中から9回までを辻選手の1安打のみに抑えます。ファーム日本一+フランコ選手・ベニー選手という打線相手にこの好投には驚かされました。
 9回はセーブがつく場面という事もあり、小林雅英投手が登板。2番目の打者の打球が足を直撃しますが、リプレイを見たら「足技」でスパイクの踵に当てただけでした。結局その強襲安打のみに抑え、アジアシリーズ初セーブを挙げています。観客数は2万6千5百人ほどでした。
 この試合を見た限りで言えば、中国選抜チームは現時点でも日本の二軍ではかなり戦えるのかも知れません。とくに本日2安打で、三盗もした一番の候選手と、二番手投手の趙投手は印象に残りました。北京五輪の頃にはどのくらい強くなっているのでしょうか、楽しみであり脅威でもあります。
 なお、試合終了後は31年前のオリオンズ優勝メンバーの一人でもある中国選抜のラフィーバー監督に対し、外野席から「ジム」コールが起きていました。

 夜に行われた韓国のサムスンライオンズ対興農ブルズは、1回裏、いきなりブルズ先頭のマルティネス投手が四死球三つで満塁とし、4番打者の右邪飛が犠飛となり、あっさりライオンズが先制。しかも、内野返球を受けた遊撃手が失策し、2点目が入ります。さらに続く5番打者も犠飛を打ち上げ、なんと無安打でライオンズが3点を先制します。
 さらに2回にも四球走で者を出し、1番打者の遊撃への「初安打」をまたも遊撃手が悪送球で4点目が入ります。
 しかし、ブルズがマルティネス投手を3回途中であっさり諦めると、続くコルテス投手が好投し、ライオンズ打線を抑えます。
 一方、4回までライオンズ先発のハリカラ投手に1失策のみの無安打無四球に抑えられていたブルズ打線ですが、5回に先頭の5番打者が初安打し、1死後振り逃げで1・3塁とした後、8番打者の一塁強襲安打で1点をまず返し、その後四球で2死満塁とし、2番打者が中前に落ちる2点適時打を放って1点差に迫ります。
 しかし6回から、ライオンズは自慢の継投陣を投入。何でも、7回に三番手で登板して三者凡退に抑えたペ=ヨンス(裵英洙)投手は本来は先発の軸ながら、明日に備えての調整登板だったそうです。そして9回は韓国シリーズMVPの新人・オ=スンファン(呉昇桓)投手が三人で抑え、4対3の接戦を制しました。
 これで明日の決勝はマリーンズとサムスンライオンズで行われる事になりました。

2005年11月11日

連勝で決勝進出決定

[ 野球 ]

 アジアシリーズ第2戦は台湾の興農ブルズ戦を見に行きました。今日はビジター扱いという事で黒ユニフォームですが、事前の情報がはっきりしないので、念のためホームユニも二種類持参しました。実際、球場ではホームユニを着ていた人も少なからずいました。
 試合のほうは陽建福投手と清水直投手が先発。初回、先頭の西岡選手が四球で出塁し、いきなり盗塁。送球がそれて一気に三塁に進みます。そして今日も二番の今江選手の犠飛で、無安打で先制しました。
 さらに2回は先頭の李選手が内野安打で出塁し、ベニー選手が四球で無死1・2塁とします。続く橋本選手は二塁に併殺性の当たりを打ちましたが、ベニー選手にタッチに行った黄忠義選手がベニー選手が立ち止まったのを見るや一塁に送球。そのためベニー選手は二塁セーフとなり、1死2・3塁となります。ここで昨日は出ていなかった大塚選手が2点適時二塁打を放ち、3対0となりました。

 一方、清水直投手は、3回までを完璧に抑えます。4回に2死から1安打されたものの、5回までその1安打のみにブルズ打線を封じます。
 対する陽建福投手も3回から立ち直り、3回から5回1死まで5者連続三振にマリーンズ打線を打ち取るなど、調子を上げてきます。ところが、そこで9番の塀内選手を歩かせた後、続く西岡選手を二塁ゴロを打ち取りますが、これをまたもや黄忠義選手が失策してしまい、オールセーフに。この黄選手はバルセロナ五輪から台湾代表で活躍している大ベテランで、チームの精神的支柱だそうですが、今日は慣れない人工芝のためか、本来の実力が発揮できなかったようです。
 このもらった好機に今江選手は珍しくバントを失敗して2死となりますが、続くフランコ選手が適時打を放ち、さらにサブロー選手に適時三塁打が出て、この回、3点を追加します。
 6回からブルズは二番手の郭投手を投入しますが、先頭のベニー選手がソロを放ち、昨日を越える7点目を挙げました。その裏、清水直投手は簡単に二死を取ります。ところが三巡目に入ったためか一番打者から3連打され、1点を失ってしまいました。しかし、続く2死1・3塁で四番の張泰山選手は抑えました。
 そして7回、1死から連打と四球で満塁とし、ここで昨日から1内野安打1犠飛と調子の出ない李選手が右前に2点適時打で9点目。そして続くベニー選手が2打席連続となる3ランを放ち、ついに12対1と大差となりました。
 規定により、7回で10点以上の差がつくとコールドになります。そのコールドがかかった7回裏も清水直投手は余裕の投球。最後は代打の陽進雄選手から、この試合11個目となる三振を奪い、三者凡退。というわけで12対1でこの大会で初となるコールド勝ちを決めました。
 清水直投手は日本シリーズ第1戦に続く、7回コールド完投勝ち。6回こそ打たれたものの、7回中5回が三者凡退という、かなり完璧に近い内容でした。これで通算で2連勝となり、明日の試合を待たずに、13日の優勝決定戦進出を決めています。
 観客数は1万8千9百人ほど。我々は、2階バックネット裏で見ていたのですが、左翼席は満席で右翼席も半数はマリーンズファンでした。三塁側はまあまあの入り。一塁側はガラガラですが、これはまあ仕方ないでしょう。
 ただ、ブルズの応援団は、数は少ないものの、応援はかなり熱心でした。内野席には「お立ち台」が設置され、三塁側ではチアガールのMスプラッシュが踊っていたのですが、一塁側はそこに和太鼓(中華太鼓?)が置いてあります。この太鼓がよく響き、独特の雰囲気を醸し出します。聞いていて、一度台湾に行って球場全体がこのノリで応援するのを見てみたい、と一瞬思ったほどでした。
 というわけで、明日の中国戦は「消化試合」となったわけですが、先発は黒木投手と先刻発表されました。もっと早くから発表していれば、かなりのファンが東京ドームに来たと思いますが、この時間の発表ですと果たしてどうなるのでしょうか。せっかくだから多くの人に来てもらいたいものです。

2005年11月10日

アジアシリーズ開幕

[ 野球 ]

 今日からアジアシリーズが東京ドームで始まりました。参加球団はマリーンズと韓国の三星ライオンズ・台湾の興農ブルズ・中国選抜チームの4球団。3日間で総当り戦を行い、上位2球団が13日に決勝を行います。
 開幕戦となったデーゲームのブルズ対中国選抜はブルズが6対0で快勝。そして、ナイターではマリーンズ対三星ライオンズが行われました。当初は観戦をする予定で、券も入手していたのですが、仕事の関係などがあり、日本シリーズ第4戦に続いての「携帯メール観戦」となってしまいました。
 先発の小林宏之投手は初回を簡単に3人で片付けます。そしてその裏、昨年までドラゴンズにいたバルガス投手に対し、先頭の西岡選手が得意の三塁打をいきなり放ち、続く二番の今江選手の適時打であっさり先制します。さらにフランコ選手が歩き、このシリーズでも四番のサブロー選手が適時二塁打を、そして古巣相手で注目されている李選手が犠飛を放っていきなり3点を先制します。
 さらに4回には指名打者で入っている橋本選手のソロで、5回には暴投とサブロー選手の犠飛で2点を追加、6対0と大量リードをします。
 一方の小林宏投手は5回まで2安打1四球で無失点でしたが、6回に4安打を集められて2点を失い、この回での降板となりました。しかし7・8回を小野投手・藤田投手・薮田投手で抑え、9回は小林雅英投手が三者凡退に抑え、6対2で初戦を飾っています。
 序盤は完勝ペースでしたが、中盤に反撃され、打線のほうも継投陣に抑えられました。13日の決勝で再度当たる可能性もあるので、そのあたりはちょっと気になります。観客数は2万7千3百人ほどでした。

2005年11月08日

ゴールデングラブ賞決まる

[ 野球 ]

 金曜日のベストナインに続いて、ゴールデングラブ賞が発表されました。マリーンズからはベストナイン同様に5選手が選出。福浦一塁手、西岡二塁手・今江三塁手・小坂遊撃手・サブロー外野手と内野陣を独占しました。特に西岡選手はベストナインは遊撃で取っているますから、二つの守備位置での受賞。同一年度で二つは、パリーグ初との事です。セリーグでかつて同じ記録を達成したのが誰なのか興味深い所です。結果的にバレンタイン監督の「三人の二遊間」が成し遂げた記録とも言えるでしょう。
 他は松坂投手・城島捕手・大村外野手・新庄外野手という面々。したがって、ベストナインとかぶったのは、西岡選手を含め3人でした。新庄選手は(けがなどで出場試合が少ないこともあり)今年の俺の受賞はおかしい。来年からは印象ではなく数字で選んで欲しい。そうでないと賞の価値がなくなってしまう。と言っていました。本人が言うのですからそうなのでしょう。個人的にもファイターズの外野手なら森本選手に取ってほしかったように思えます。

 セはバッテリーと二遊間と赤星外野手と過半数の計5人がベストナインとかぶりました。他はシーツ一塁手・岩村三塁手・福留外野手・金城外野手といった面々です。興味深いのはシーツ選手の初受賞。カープ時代は主に遊撃手で好守を連発していましたが、他球団の遊撃手とのかねあいで獲得できず、コンバートによって初受賞となったわけです。さらに、遊撃手では宮本選手も井端選手のために取れませんでした。こうやって考えると、内野手も外野と同様にポジション別でなく、上手い人を上から4人、という形でもいいのでは、と思います。これならば、同じく好守を連発した合併球団の平野選手なども選ばれたのではないでしょうか。
 守備の場合、「守備率」くらいしか数値化された基準がありません。そのため選考が難しいのでしょう。しかし、ベストナインとの区別をつけるためにも、何らかの方策を考えてもいいのでは、と思います。例えば、安打と失策の区別をするのと同様に、「通常の守備だったら安打だったが、守備によってアウトになった」というのは「好捕」と記録し、それの合計点を出す、などという方法も考えられます。あと、同様に「ベストナイン」は投手以外は「守備位置」でなくて「打順」にする事によって区別するのも一案かと思います。もっとも、それだと今年のマリーンズの選手の選考基準はより面倒になりそうですが・・・。

 話は変わりますが、昨日、NHKのニュース番組を見ていたら、秋季練習情報をやっていました。いきなりアナウンサーが「まずは、最も注目度が高い巨人」などと言っていました。TV関係者のくせに読売戦中継の視聴率の惨状を知らないらしいです。しかも、現地に行っているアナウンサーは首から「ジャイアンツ愛」などと書かれたハート型の札をぶらさげていました。本気で「いつの間に日テレにチャンネルが変わっていたのか?」と驚きました。だいたい、この時期で「最も注目度が高い」のは、週末にアジア選手権を控えている球団だと思うのですが・・・。ちなみに今日はスワローズの秋季キャンプを取り上げていました。しかしながら、「Fプロジェクト」という札を首にぶらさげたアナウンサーは出てきませんでした。球界的には、こちらのほうが、よほど重要度の高い標語だと思うのですが・・・。
 その読売といえば、高校生ドラフトで4位に指名された昨年春のセンバツ優勝投手が入団を辞退したというニュースがありました。報道では指名順位の低さが原因と言われています。しかし、冷静に見て、この判断は非常に正しいと言えるでしょう。なにしろ、ここ20年ほどで、高卒で読売に入団した投手で一定以上の実績を挙げたのは斉藤雅樹現コーチと桑田投手くらい。他はことごとくモノになっていません。二軍で干されるか、酷使されてすぐ潰されるのが普通です。今後の野球人生を考えれば、極めて妥当な行動と言えるでしょう。

 あと、土曜日に行われたベストプレーヤーズマッチ「甲子園出場経験者対未経験者」の試合を録画で見ました。マリーンズファン的には、2回だかの塀内選手の「今季初本塁打」と最終回の「小林雅英投手-里崎捕手のバッテリーで橋本選手と西岡選手が相次いで打席に」が見物だったと言えます。なお、その9回の「マリーンズ対決では」無死一塁で打席に立った橋本選手が、追い込まれてから得意の選球眼で2-3とした後、外角低めの見逃せばボールの球を一塁線を抜く二塁打を放ちました。そして続く西岡選手はきっちり犠飛を打ち上げました。今後、橋本選手が小林雅投手をリードする時、あのコースに投げさせるかどうか、気になるところです。なお、試合のほうは、「未出場組」の圧勝でした。
 試合後の「勝利監督インタビュー」で落合監督は、「とにかく怪我人を出さない事だけを気にしていた。試合展開など覚えていない」と発言。王監督や松中選手も同様の事を話していました。これは先週のパ東西対抗にも言えると思います。今後はシーズン終了後の企画を立てる際は、これらの発言を留意してほしいものです。

2005年11月05日

川上哲治氏、大いに語る

[ 野球 ]

 CSのフジテレビ739で「さらば、愛しきプロ野球・・・」という番組が始まりました。番宣を見ると、いきなりこの番組は、日本のプロ野球の礎を築いた彼らがプロ野球に叩きつける決別状である。で始まり、プロ野球はまさしく国民の夢だった。あのころの熱狂は戻ってこないのか?? (中略)そして何より、今のプロ野球界に対する厳しい提言、視聴者に対するメッセージ。 現役選手には直立不動で見て貰いたい、永年保存版の番組。という文章があります。どうやら、かつての「ON時代」あたりを、「黄金期」と捉え、それに対し、読売戦の視聴率低下などが騒がれる現在のプロ野球界を先達が憂いる、という感じの概念のようです。
 ところが、第一話の出演者である、かつての「打撃の神様」「V9監督」であり、今年は「マリーンズ専属解説者(?)」として活躍した川上哲治氏は、番組制作者の意図に沿った発言はしませんでした。

 冒頭で読売球団の不振を嘆くものの、「今は大差をつけられると、逆転の見込みなしと見て、TVを切る。昔は何点差でも逆転の可能性があった」といった程度のもの。また、読売の問題点についても、「四番ばかり補強している。足のある選手や守備やつなぎが得意な選手だって必要だ。家だって、大黒柱だけでは建たない」という、これまた至極自然なものです。
 もっとも、今の権力をそのままに、先発・中継ぎ・抑え・巧打者・足や守備のスペシャリストまで満遍なく補強されたら、「毎年が2002年の日本シリーズ」となってしまいます。そう考えると、ここ数年の「四番コレクション」は球界のためには「有益」ではあったわけですが。もちろん、根源的な問題は、現在の「金があれば有力新人もFA選手も他球団の主力外国人も獲り放題」という制度そのものにあるわけですが・・・。

 閑話休題。話のほうは、川上氏の選手・監督時代の逸話に移っていきます。自らの現役時代の「球が止まって見えた」に関する逸話や、投手で入団しながら一塁手になった経緯。さらに、V9監督時代のONの扱い方・打順選定での工夫については、飾る事なく、率直に語っています。特に興味深かったのは、江夏投手への対策のために、普段は一番を打っていた柴田選手を四番に起用。すると見事本塁打を放った、という話でした。今の言葉を使えば「川上マジック」とでもなるのでしょうか。
 というわけで、改めて選手としても監督としても超一流だった、川上氏の過去を知ることができます。
 しかしながら、川上氏は過去を不必要に美化し、安易に現在のプロ野球をけなすような事は一切しませんでした。たとえば、イチロー選手の「自分は不調な時は、わざと芯を外し、内野の前に落としたり、頭を越したりして安打にするようにしている」という話を紹介し、「私は『打撃の神様』と言われたが、明らかにその上を行っている」と絶賛しました。スター選手の「メジャー流出」についても、「優れた選手がメジャーで力を試すのはいい事だ。もし失敗すればまた日本に戻ってくればいいい。メジャー流出で抜けた『穴』は、若い選手を新たに育てればいい」と度量の広さを見せます。
 さらに、球界再編などに関しても、「2リーグ制のほうがいいに決まっている。また、交流戦などでセとパが協力する事はいい事だ。自分の頃はいがみあっていた」と現在の努力を評価。さらに、「現在のパリーグはフランチャイズ制を生かしている。マリーンズの応援ははその象徴とも言える。かつてと違い、パがセの先を行っている。セはいつまでも読売におんぶされているようでは・・・」とこれまた最新の野球事情をしっかり分析していました。さらに、運営機構についても、「法律家が前面に出るのではなく、現場経験者が先頭に立ち、それを法律家などが助言をする形がいい」と現在の無為無策のコミッショナーをやんわりと批判。さらに、具体的な運営者として、「年をとった時の古田くん」と具体的な名前を挙げていました。
 感心させられたのは、その前向きな姿勢です。何度か「そのような形でプロ野球が発展するのが私の夢だ」と言われていました。これほどまでに功績を残した人が、この歳でまた、野球界に対して明るい夢を語るわけです。見習いたいとつくづく思いました。
 最後に、「現在の野球選手への提言」を尋ねられた時も、「プロとしての技術を身に付け、それぞれが、自分の与えられた役割を最後まで責任を持ってやるように」との事。「現在の野球選手へ」と言うよりは、いつの時代にも、どんな職業の人にも当てはまる至言です。
 番組制作者の宣伝文句とはかけ離れた内容になってしまいました。しかし、一野球ファンとしては非常に感心・共感できるものでした。

 冒頭に書いたように、川上氏は今季のマリーンズ戦を何試合か解説していました。その内容は非常に的確でした。特に秀逸だったのは、7月のライオンズ戦の解説の時にサブロー選手の打撃を見て、「このチームでは福浦選手に次ぐ打撃の技術を持っている」と明言。8月以降の大活躍を予言していたわけです。
 その的確さは、そのまま野球界全体の視点にも当てはまっていました。期待はしていましたが、それ以上の内容でした。
 それにしても、この年でこれだけの観察力・分析力を持ち、かつ、選手としても監督としてもトップクラスの実績を持った川上氏が、かつて所属した読売球団からは冷遇されているそうです。いかにも読売球団らしいとは言えますが、非常に寂しい話でもあります。

2005年11月04日

堀選手、18年目で初のベストナインに

[ 野球 ]

 札幌ドームで行われた「プロ野球コンベンション」の中継を見ました。MVP・ベストナイン・新人王を、従来の事前発表から表彰式当日の発表にするなど、イベント性を高めました。また、あわせてファンに公開する形にも変えられています。
 冒頭、「正力松太郎賞」を受賞したバレンタイン監督のインタビューの際に、通訳のマイクが入っておらず、視聴者・観客の英会話力が問われるような珍事もありました。そして、記録部門の表彰があった後、いよいよ初公開となる、記者選考の賞の発表となりました。
 まずはベストナイン。大半のポジションは、だいたいの見当がつきます。しかし、今年については、パの一塁を除く内野と外野の一角、セの投手と二遊間など、いくつかの守備位置については、複数の候補者がおり、どうなるか楽しみにしていました。
 そしてパの内野ですが、二塁が堀選手・三塁が今江選手・遊撃が西岡選手とマリーンズ勢が三部門を獲得、外野でもフランコ選手が獲得し、マリーンズで4箇所を獲得しました。なお、ホークスは杉内投手・城島捕手・ズレータ選手・宮地選手・松中選手と過半数の5箇所、三位以下の球団では唯一ライオンズの和田選手が外野で入りました。宮地選手は一昨年に戦力外通告をライオンズから受け、テストでホークスに入って二年目でのベストナイン入りです。また、フランコ選手は内野手登録ながら、外野でのベストナインという快挙(?)を達成しています。
 堀選手は18年目で初のベストナインに選出されました。私とは同年代という事もあり、発表を聞いた時は、非常に嬉しく思いました。

 一方、セリーグではタイガースが矢野選手・今岡選手・金本選手・赤星選手と4箇所を獲得。一塁はカープの新井選手、外野はスワローズの青木選手とタイトルを獲得した人が入りました。投手はカープの黒田投手でした。最多勝を獲得のうえ、交流戦で杉内投手に二度投げ勝ったのが評価されたのでしょうか。二遊間は荒木選手・井端選手と昨年に続いてドラゴンズの誇る二人が受賞。というわけでベイスターズと読売からは受賞者はいませんでした。せっかくAクラス入りをしただけに、ベイスターズからは種田選手あたりが選ばれても良かったとも思いましたが・・・。
 新人王は久保投手と青木選手が文句なしの受賞。これは予想するまでもありませんでした。それにしても、9月半ばに久保投手がライオンズを完封して10勝目を挙げた時、日刊スポーツが「マリーンズの前身となる球団から、投手の新人王は二回出ているが、その時はいずれも日本一となっている。だから今年も久保投手が取れば日本一」と書いていました。その時は「確かにそうなってほしいが、いくらなんでも・・・」と思っていましたが、今にして思えば、慧眼だったと言わざるをえません。
 そしていよいよMVPですが、パリーグは杉内投手が、セリーグは金本選手が選ばれました。パの場合、杉内投手と松中選手の争いかと思ってはいました。なんでも、記者投票では一位は松中選手が多かったものの、二位以下に杉内投手を挙げる人が多く、得点で杉内投手が上回ったという事です。まあ、圧倒的な差がない以上、同じ選手が二年連続で取るよりは、別々の人が取ったほうがいいとも思いました。
 一方、金本選手ですが、こちらは二位の藤川投手に大差だったそうです。何度か書いているように、私は藤川投手の「登板数記録」については、好意的な評価はしていません。しかし、藤川投手がウイリアムス投手とともに挙げた「ほぼ絶対的な中継ぎ」としての実績は素晴らしいと思っています。もちろん、金本選手の「連続フルイニング出場の記録更新・打撃三部門全て3位以上の上に四球数1位」という数字と、さらに数字に見られないリーダーシップが素晴らしいのはもちろんなのですが・・・。
 インタビューにおいて、藤川投手が「先発か抑えをやりたい」と言っていましたが、これは、そのあたりの経緯を意識しての事なのかもしれません。まだまだ、中継ぎ投手の評価は、苦労の割には低いという事なのでしょうか。

 ところで、昨日、草薙で行われたパリーグ東西対抗戦の録画を見ました。「球界再編」の影響もあり、ライオンズが「西軍」に入りました。元々は福岡で誕生した球団なだけに、「先祖がえり」と言えるかもしれません。
 また、冒頭の本塁打競争で、バレンタイン監督が捕手でヒルマン監督が投手という「外国人バッテリー」が登場。現役時代に経験があるそうで、バレンタイン監督の捕手姿もなかなかのものでした。
 試合のほうは、立ち上がり、渡辺俊介投手が二死無走者からポテン安打の後、松中選手・和田選手・中村選手に三連打されて3失点。しかし、その裏、今江選手の3ランなどで逆転し、5回には西岡選手のソロで追加点を挙げ、3点差とします。二番手の小野投手は2回を無失点で抑えたものの、7回から三番手で登板の久保投手が、1死から今季レギュラーシーズン本塁打1本の日高選手にソロを打たれ、さらに大村選手・石井選手に連打されます。さらに、天敵・中島選手に右中間を抜かれる適時打を打たれ、続く谷選手の犠飛で同点、そして和田選手の適時打で一気に逆転されます。
 そして9回表にダルビッシュ投手が平野選手に2ランを打たれて3点差に。その裏、二死無走者から馬原投手相手に橋本選手が得意の四球で出塁し、続く西岡選手がこの試合二本目となる2ランを放って1点差に迫りますが、最後はサブロー選手が倒れ、試合終了となり、西軍が9対8で勝利しました。マリーンズ勢は8点中6点を挙げましたが、失点も9点中7点という結果になっています。なお、初芝選手も打席に立ち、内野フライを打っています。

2005年10月31日

「ボビーマジック」ほか

[ 野球 ]

 リーグ優勝および日本一に関する一連の報道でちょっと気になった「マリーンズ用語」をいくつか挙げて解説(?)してみます。

1.ボビーマジック

 プレーオフで勝った時に「マジックなどない」と言い、日本シリーズ終了後も「マジックと言われるのは、マジックのように素晴らしいプレーを見せる選手がいるからだ」と述べているにも関わらず、相変わらず「ボビーマジック」という言葉が使われます。
 昨日のサンデースポーツでも「第1戦で今季一度だけしか二番を打っていない今江選手を二番に起用したら4安打2打点の活躍をした事」を挙げていました。それに対する答えは「堀選手が出れなかったから」という明快なものでした。
 余談ですが、2勝2敗に追いつかれたPO第2S第4戦において、堀選手を9番に、大塚選手を2番に置き、その大塚選手が重要な局面でバント失敗をした時、「なぜそのような打順にしたのか」と一部マスコミが批判しました。なぜかと言われても、ちょっとマリーンズの試合を見ていれば、「小坂選手の怪我のため、ずっと試合に出ている堀選手の負担を少しでも軽減するため」という事は分かります。それに、大塚選手のバント失敗は、吉武投手の守備が絶妙だったという要因もあります。
 これらの基本的な事を認識せずに、同じような事を、結果だけを見てかたや「マジック」、かたや「采配ミス」と論じるのですから、困ったものです。
 なお、この事で思い出すのは、同じく卓越した技術によって、不利な局面から何度も大逆転をし、それが「マジック」と呼ばれた将棋のプロの事です。その方は、ある日、「マジック」について問われた時、「自分はそのような物を使ってはいない。ただ、その局面での最善手を指しているだけだ」と言っていました。バレンタイン監督にとっても、「マジック」とは「彼にとっての最善の采配」であるだけなのでは、と思えてきます。
 まあ、それがあまりにも成功したので、「マジック」に見えるという事なのでしょう。とはいえ、その源泉はは綿密なデータの収集・分析と、それをもとにした判断力という、しごく真っ当なものです。
 いずれにせよ、安易な「マジック」の濫用は勘弁していただきたいものです。

2.YFK

 10月17日にリーグ優勝を決めた途端、急に誕生した言葉です。仮にホークスが優勝していたら、「YMM」とでもなっていたのでしょうか。私は、タイガースの「JFK」もあまり好きではないのですが、まだ一応、既存の言葉にひっかけられてはいます。しかし、「YFK」に至っては、元の言葉すらありません。とにかく、143試合やってきて全然使われたかった言葉を、「マリーンズの誇るYFK」などと安易に使うのはいかがなものなのでしょうか。

3.マリンガン打線

 こちらは、シーズン当初より使われており、かなり定着しています。実際、スタンドでこの言葉を掲示している人もいたような気がします。しかし、いかんせんこれも1998年前後のベイスターズの打線である「マシンガン打線」のパクりであり、新鮮味に欠けます。確かに、2003年のキャンプインの時点では、往時の「マシンガン打線」のメンバーが3人もいましたが・・・。
 その頃のベイスターズの打線を詳しく知らないので、どのくらい共通点があるかは分かりません。いずれにせよ、もっと独自色のある名前を考え出してほしいものです。

2005年10月27日

日本シリーズ感想

[ 野球 ]

 始まる前4-2くらいでマリーンズかと思っていました。したがって、歴代の日本シリーズの中でも稀に見る圧勝という結果には、正直、驚いています。
 実際、交流戦ではマリーンズの3勝2敗1分で1点差1回に3点差3回という接戦でした。そう考えると、額面通りの実力差が両チームの間にあったとは思えません。かといって、巷で喧伝されているような「マリーンズはプレーオフを第1ステージからやったから」とか「タイガースは公式戦終了から日本シリーズ開催まで間があった」という野球以外のの要素だけで決まったとも思ってはいません。
 確かに、昨年・今年の結果も鑑みると、「現在の制度は、パリーグ2位の球団に最も有利」という仮説が立ってもおかしくないとは思います。私自身も、上位球団に対するアドバンテージなど、制度に問題はあると思っています。とはいえ、単純にプレーオフを7試合やったからマリーンズが勝った、というのも変な話です。実際、このプレーオフの過程において、マリーンズは小坂選手が離脱し、堀選手も数試合の欠場を余儀なくされました。3人で回している二遊間から1.5人が欠けたのは戦力的にはかなりの痛手だったと思います。それに対し、タイガースは優勝メンバーがそのままシリーズに出場しました。それだけ考えると、むしろタイガース有利と言えなくありません。
 あと、試合間隔の問題についても、過去の例からすると、20日以上空いた球団の日本シリーズでの成績は7勝9敗とちょっと負け越している程度ですから、あまり意味がありません。
 また、この大差の原因の一つに、タイガースの研究不足もあったのでは、と思います。特に、交流試合で9回1点に抑えられ、試合後の談話でも手強さを感じていたはずの渡辺俊介投手に対し、その時を上回る内容で完封された、というのが象徴的です。普通は、一度手痛くやられた相手に対しては、何らかの対策を研究すると思うのですが・・・。渡辺俊投手の状態も、前に投げたホークス戦では無失点とはいえ毎回被安打でした。したがって、前半から交流戦にかけての頃ほどの圧倒的な良さはなかっただけに、その「無策ぶり」は気になりました。対照的に、マリーンズは交流戦で完封された井川投手を打ち込んだだけに、よりその差は目立ちます。

 というわけで、史上稀に見る大差になった事については、ある程度は外的要因もあるかとは思います。ただ、マリーンズが勝ったという結果自体は、まあこんなものかな、と思っています。
 まず、投手陣の厚みですが、これははっきりマリーンズが上でした。今季終盤になって、藤川投手の80という登板数記録更新が話題になりました。はっきり言って、現代野球において、この記録はあまり誇れないのでは、と思います。先発陣がもっと長い回を投げる事ができれば、継投陣がそこまで投げる必要はないわけです。ほぼ同じ勝数ながら、同じような位置付けにある薮田投手の登板数を51に抑えたマリーンズのほうが、むしろ誇る事ができるでしょう。同様に、藤田投手とウイリアムス投手、小林雅英投手と久保田投手の登板数も同じく30近い差がありました。この差が、「史上初の1度もリードを許す事のないシリーズ制覇」につながったのでは、と思っています。
 打力のほうは、金本選手や今岡選手のようなともに100打点を越す強力な大砲を擁するタイガースに対し、マリーンズは最高でも30本塁打82打点の李選手くらいしか、「大砲」はいません。しかし、総合力を見れば、どこからでも攻撃を作れて、どこでも返す事ができるマリーンズ打線とほぼ互角だったと思います。
 しかも、そのタイガースの両大砲をほぼ完璧に抑えたのは大きかったでしょう。交流戦の2敗は、この二人の一発がそれぞれ決勝点になっていました。その事をふまえての研究もあったのかと思われます。
 対するマリーンズ打線ですが、これははっきり言って出来すぎ。今季3試合連続二桁得点は一度ありましたが、その時はうち2戦はイーグルス相手でした。そう考えると、この日本シリーズは一年で一番打線が好調な時が巡ってきたような感じです。
 というわけで、こんな勝ちかたはもう二度とできないとは思いますが、今の両チームで日本シリーズをやれば、10回やれば6回はマリーンズが制覇するのでは、と思っています。

 なお、私は現在はマリーンズファンですが、長い事タイガースファンでしたし、今でもセリーグではタイガースを応援しています。そういう点では、この惨敗は寂しいものがあります。とはいえ、今季のセリーグ優勝はやはり素晴らしい事ですし、その価値は日本シリーズとは関係なく誇れるものだと思っています。
 なお、そういう立場もあって、終了後の甲子園で、両球団のファンのエール交換が行われた、という記事を読んだ時は、非常に嬉しいものがありました。
 ところで話は変わりますが、今年のポストシーズンは、交流戦1位の球団がまず前年の日本一に勝ち、続いてパリーグ1位、そしてセリーグ1位に勝った、という形になったとも言えます。そう考えると、なかなか見栄えのいい「日本一」なのではないかと思っています。まあ、あくまでもマリーンズファンの身びいきなのかもしれませんが・・・。

2005年10月26日

シリーズ初の接戦を制し、4連勝で日本一に

[ 野球 ]

 日本一のかかったシリーズ第4戦ですが、仕事の関係で中継は見れませんでした。そこで、「携帯速報観戦」となりました。
 先発は杉山投手とセラフィニ投手。1回表に三者凡退で終わったその裏、いきなり内野安打とバント安打で無死1・2塁とされます。しかし、そこからクリーンアップの3人を抑え、先制点を許しません。
 そして2回表、1死からフランコ選手が二塁打で出塁し、2死後、李選手がシリーズ3本目となる2ランを放ち、4試合連続でマリーンズが先制します。その裏、セラフィニ投手は1死から矢野選手を歩かせますが、得意の牽制で刺します。さらに3回には、2死ながら二塁に赤星選手を置いて、シーツ選手が右前に落ちそうな当たりを放ちますが、これをフランコ選手が好捕しました。

 さらに4回表、そのフランコ選手が歩くと、ここまで打率7割7分の今江選手が犠打で送ります。ここで前の打席で本塁打を放った李選手に対し、タイガースは杉山投手をあきらめ、昨日抑えた能見投手を投入しますが、李選手は適時二塁打を放ち、3対0としました。
 セラフィニ投手は4・5回と併殺で0点に抑えますが、6回に安打と四球で1死1・2塁としたところで降板。しかし、二番手の小野投手が今岡選手・檜山選手に連続適時打を打たれ、1点差となりなお1死1・3塁となります。しかしここでシリーズ打率4割を越えている矢野選手は、初球のシュートを打って遊ゴロに。これが3イニング連続の併殺となり、タイガースは同点機を逸します。
 タイガースは5回から明日の先発も予想された福原投手を投入。さらにリードされながら、ウイリアムス投手・藤川投手・久保田投手と「いつもの三人」を出し、マリーンズの反撃を封じます。
 しかし、マリーンズも7回に藤田投手・8回に薮田投手がともにタイガース打線を抑え、1点差のまま9回裏に。そして当然ながら小林雅英投手がシリーズ初登板。いきなり先頭の片岡選手をストレートの四球で歩かせますが、続く矢野選手の犠打が飛球となって併殺に。そして最後は藤本選手を三振に打ち取り、3対2でマリーンズが勝利。4勝0敗でタイガースを下し、日本一となりました。観客数は4万7千8百人ほどでした。
 今日はこれから、記念番組を梯子します。したがって、日本シリーズ総括や日本一記念絵は明日以降に掲載します。

2005年10月25日

またも圧勝で3連勝

[ 野球 ]

 甲子園の日本シリーズ第3戦・タイガース対マリーンズ戦は下柳投手と小林宏之投手が先発。マリーンズは腰痛で1・2戦と休んでいた堀選手が2番二塁でシリーズ初出場。同じく腰痛で日曜に休んだ福浦選手もスタメン出場しました。また、左の下柳投手相手ということで、フランコ選手と李選手がスタメン落ちしました。
 さて、初回はともに無得点に終わりましたが、2回表にマリーンズが先頭のサブロー選手が二塁打で出塁。3試合連続の長打となりました。そして下柳投手の「今季初」となる暴投で三塁に進み、ベニー選手に犠飛が出てマリーンズが先制します。その後、2死から今江選手に打順がまわりましたが、ここは安打が出ず、連続記録は止まりました。
 その裏、タイガースも先頭の今岡選手がシリーズ初となる安打で出塁し、檜山選手が四球・矢野選手の内野ゴロで1死2・3塁となった後、シリーズ初スタメンの関本選手の内野ゴロの間に今岡選手が生還し、すぐさま追いつきます。

 3回はともに三人で終わりますが、続く4回、先頭の堀選手が得意の右打ちでシリーズ初安打。福浦選手も二塁の頭を抜く安打で1・2塁とします。続くサブロー選手は倒れたものの、ベニー選手がフルカウントから四球を選んで満塁に。この勝ち越し機に里崎選手はショートゴロを打たされますが、一塁はギリギリでセーフ。併殺崩れの間に勝ち越し点を挙げます。さらに、続く今江選手の三塁前のボテボテの当たりが適時内野安打となり、3点目を挙げました。
 小林宏投手は、1・2回と得点圏に走者を進めましたが、3回からは低めに球が集まり、二巡目のタイガース打線を完璧に抑えます。解説の真弓氏は「まだ本調子には見えない」と言っていましたが、それで抑えるのですから、タイガース打線がそれにも増して本調子ではない、という事なのでしょうか。
 タイガースは5回に下柳投手に代打を出し、6回表からは試合前に久保投手コーチが予告していたように、リードされながら藤川投手を投入します。その藤川投手はクリーンアップに対し、三振2など、3人で打ち取ります。その裏、2死からシーツ選手が内野安打で久々に出塁。さらに2-2からの小林宏投手のフォークが大きく弾む暴投となり、一気に三塁に進みます。ここで金本選手に一本出れば、表の三者凡退もあり、流れが変わるかという局面。しかし、小林宏投手は内野ゴロに打ち取り、タイガースは絶好機を逃します。
 7回表、先頭の里崎選手の二遊間の当たりを鳥谷選手が追いつくものの失策となって出塁します。そして続く絶好調の今江選手が右中間を抜く二塁打で2・3塁に。ここでマリーンズはレギュラーシーズンで藤川投手から本塁打を放っているフランコ選手を代打に。最初は高めのボール球を振ってあっさり2-0となりますが、そこから四球を選んで無死満塁とします。
 この好機にマリーンズは「3割打者」の小林宏投手に代えて橋本選手を投入。これまた2-1と追い込まれますが、そこから橋本選手の選球眼が生き、2-3に。さらにファウル2つでむかえた9球目の速球を中前に弾き返し、これが2点適時打となりました。フランコ選手もそうですが、対戦数が少ないながら、追い込まれてからの藤川投手の落ちる球をきっちり見逃し、それが最後にこの適時打に繋がったわけです。この両選手の選球眼にはゲスト解説のドラゴンズ・谷繁選手も舌を巻いていました。
 この橋本選手対藤川投手の対決は、見ていて「シリーズ全体の流れに影響する対決」かと思っていました。それを制したのは非常に大きいと思いました。
 さらに三番手の桟原投手から、西岡選手も適時打を放ち、堀選手が四球でこの回2度目の無死満塁とした後、福浦選手が初球を右翼席打ち込み満塁本塁打に。3試合でチーム7本目の本塁打で、3試合連続の二桁得点を達成しました。
 大量点差をつけたマリーンズですが、7回から小野投手・藤田投手・薮田投手と僅差の時に使う中継ぎ陣を投入。その3人で無失点に抑えて10対1と大勝しました。タイガースは第3戦になっても、投打とも実力を全然出せていない、という感じです。いずれにせよ、マリーンズの3連勝となり、日本一まであと1勝としました。観客数は4万7千7百人ほどでした。

2005年10月24日

「ファン」の定義

[ 野球 ]

 一昨日に続き、昨日のマリンでも犯罪が発生したそうです。さらに、タイガースの選手達がバスに乗り込む際にメガホンやペットボトル、ライターまで投げ込まれたなどという犯罪まがいの事をやらかした輩がいたそうです。
 いつも思うのですが、こういう連中を「ファン」と表現するのはやめてほしいものです。サッカーの場合、試合にかこつけて暴れるために来場する輩を「フーリガン」として、別の概念で扱っています。上記の連中も、野球を楽しむ「ファン」というよりは、この「フーリガン」に近いと思います。好成績を挙げて優勝したタイガースの選手たちに対し、日本シリーズで負けただけで物を投げるなど、「ファン」としてはありえない行動でしょう。
 このような輩は、「球場暴徒」とでも名付け、「ファン」とは区別をしてもらいたいものです。また、こうすれば冒頭の犯罪報道の「阪神ファンの男性二人が、ロッテファンと仲良く談笑している阪神ファンを殴った」などという分かりにくい文章も、「談笑しているファンたちに対し、球場暴徒が暴力をふるった」となり、加害者と被害者の属性がはっきりします。
 とにかく、異常行為の口実を探すために球場にくるような輩を「ファン」と呼ぶのは勘弁してほしいものです。

2005年10月23日

連日の大勝で2連勝

[ 野球 ]

 投打とも絶好調で初戦を「濃霧コールド」で大勝したマリーンズ。ちなみに、昨日の未明に、我が家のあたりはかなり強い風が吹いていました。これが5時間くらい早ければ、濃霧も吹き飛んでいたのでしょうが。
 さて、千葉で行われた第2戦の先発は渡辺俊介投手と安藤投手。日本シリーズの場合、第2戦までに先発した投手は第6・7戦にも先発できます。そういう意味でも、タイガースがここに下柳投手を持ってこなかったのはちょっと意外でした。
 その右の安藤投手相手という事で、今日のマリーンズは二塁には左打ちの塀内選手2番打者として入りました。また、昨日の試合で福浦選手が腰を痛めためにベンチからも外れました。代わりに李選手が7番・一塁で、指名打者には里崎選手、先発捕手は橋本選手で、昨日2番で4安打の今江選手は8番、という布陣でした。
 初回、渡辺俊投手は、内野ゴロ二つと三振という、安定した立ち上がりを見せます。その裏、マリーンズは先頭の西岡選手が二塁打。続くシリーズ初打席となった塀内選手がきっちり送ります。里崎選手は倒れ、続くサブロー選手も三塁ゴロに打ち取られますが、これを何と今岡選手が一塁に悪送球、予期せぬ形でマリーンズが先制しました。
 さらに2回、先頭の李選手が歩き、今江選手の5打席連続となる安打で1・3塁に。ここで橋本選手の1・2塁を抜こうとする当たりを藤本選手が好捕して併殺となりますが、その間に李選手が返って2点目を挙げました。

 直後の3回、渡辺俊投手は先頭の片岡選手に安打されて初の出塁を許し、続く矢野選手にも連打され、無死1・2塁とされます。しかし、続く昨日犠飛を打っている藤本選手はバントを失敗して凡退。さらに赤星選手・鳥谷選手も内野ゴロに抑え、0点に抑えます。
 その後、安藤投手は5回までの3回を1安打で抑え、渡辺俊投手も4・5回を完璧に抑えます。そして6回、1死から赤星選手が、シリーズ初となる安打を放ち、さらに盗塁も決めます。そして鳥谷選手が左前に落とし、1死1・3塁とされますが、続く昨日2安打のシーツ選手を併殺に打ち取り、ここも0点に抑えます。
 その直後の6回裏、1死から里崎選手が安打し、続くサブロー選手が、左翼ポール近くに、打った直後にガッツポーズが出る2ランを放ち、この試合での「チーム初打点」を挙げ、4点差にします。さらにフランコ選手も連続本塁打し、続くベニー選手が二塁打を放ったところで安藤投手は降板します。そして、李選手に対して左の江草投手をぶつけますが、その効果がなく、李選手は2試合連続となる2ランを右翼席に叩き込み、これで7対0としました。マリーンズ打線は二日で7本塁打となっています。
 大量点差となっても渡辺俊投手の調子は変わらず、タイガース打線に出塁を許しません。そして8回、先頭でシリーズ初打席となる大塚選手が安打で出塁。すると次のベニー選手の打席で、江草投手がシリーズ初となる、1イニング3暴投で大塚選手は生還。ベニー選手も四球+暴投で2塁に進みます。そして李選手の内野ゴロで1死3塁となった後、前の打席でシリーズ新記録となる7打席連続安打を達成した今江選手が、二塁後方に落ちる適時打を放ち、さらに橋本選手が右翼フェンスを直撃する三塁打を放って10点目。二日連続二桁得点となりました。
 レギュラーシーズンから通算して8度目の二桁援護を貰った渡辺俊投手は、9回も一番からの打順を三人で抑え、タイガース打線を4安打無四球で完封し、対戦成績を2連勝としました。27アウトのうち13が内野ゴロという、渡辺俊投手のらしさが非常に良く出た内容でした。また、交流戦とあわせ、対タイガースは18回で8安打1四球1失点という圧倒的な内容になっています。観客数は2万8千3百人ほどでした。

2005年10月22日

投打とも絶好調でシリーズ初戦を取る

[ 野球 ]

 いよいよ今日から日本シリーズが開幕しました。券は取れなかったのですが、所用で夕方に海浜幕張に行きました。試合開始の2時間ほど前でしたが、すでに駅前はハッピを着た人でいっぱいでした。タイガースの応援グッズ売場の露店が数ヶ所出ていて、いずれも盛況でした。
 帰宅してTV観戦。スカパーでの中継に慣れている身としては、広告の多すぎる地上波放送を見つづけるのは、かなりつらいものがありました。とりあえず、清水直投手のマウンド登場を飛ばして、自局の別番組に出ているタレントの始球式の模様を延々と放映するのは勘弁してほしいものでした。
 さて、試合は清水直行投手と井川投手のエース対決。というよりは、「シーズン中、二桁は勝ったが、本来の実力を発揮できなかった投手対決」といった感じです。1回表、清水直投手は先頭の赤星選手をいきなり歩かせます。しかし、続く鳥谷選手を三球三振、シーツ選手に安打をされたものの、続く金本選手の中前に抜けそうな当たりを、シフトを敷いていた西岡選手が取って併殺に取ります。交流戦では金本選手に初回に本塁打された後、井川投手に完封されただけに、この併殺は大きかったと思われます。
 後攻のマリーンズの陣容は、2番に今江選手を入れ、懸案の二塁には渡辺正選手を9番で入れるというもの。また、左投手相手にもかかわらず、フランコ選手と李選手がともにスタメンというもの。今日のスポーツ各紙がさまざまな予想をしていましたが、さすがにどこも当たっていませんでした。ちなみに今江選手の二番はシーズン中1度しかありませんでした。

 そして1回裏、先頭の西岡選手は三振するも、ファウルで粘って球数を投げさせます。そして続く今江選手が左翼席に先制のソロを放ちます。早くも2番起用が当たったといったところでしょうか。その今江選手、続く3回の打席では、三塁前に意表のセーフティーバントを決めました。
 4回まで、ともに走者は出すものの、1対0のままで進みます。しかし、5回、ここまで2安打1四球で抑えてきた清水直投手が先頭の檜山選手に安打され、1死後、矢野選手が右前に弾き返して1・3塁に。ここで藤本選手がレフトに犠飛を放ち、同点に追いつきます。
 しかし直後の5回裏、2回以降は好投していた井川投手に対し、この回先頭で、春先以来のスタメンとなった渡辺正選手が左前に安打を放って出塁します。そして続く西岡選手ですが、解説の東尾氏らが「なんか、一塁方向を見ていますね」と不思議そうに言っています。聞いていた時は、「前の出塁の時に盗塁失敗をしていたから、それにそなえて一塁牽制のクセでも調べているのか?」と思ったのですが、なんと西岡選手は一・二塁間にプッシュバントを放ちました。私の知る限りでは、シーズン中にもこんな技は出していなかったはずです。基本的にバントは苦手の西岡選手ですが、これが絶妙の位置に決まり、無死1・2塁となります。先ほどから一塁側を見ていたのは、これを狙っていたからなのでしょう。
 この好機に、続く今江選手が、右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、マリーンズは追いつかれた直後に勝ち越します。さらに1死後、PO第2Sの3戦目から突如不振に陥り、今日もここまで2打席とも凡退だったサブロー選手が左中間フェンスを直撃する適時2点二塁打。大阪の高校卒入団4選手の4安打で3点を勝ち越しました。
 直後の6回表、清水直投手は1死から二塁打を打たれますが、続く金本選手・今岡選手を打ち取ります。結局、今日はこの二人に安打は出ませんでした。
 その裏、マリーンズは1死からこの試合8番に入った李選手が2-3からの6球目を、打った瞬間に分かる当たりで、右翼席に叩き込み、4点差とします。日本シリーズは試合毎に外国人選手を交替できる事から、今日は李選手でなくてパスクチ選手なのでは、という予想もあったのですが、ここもまたバレンタイン監督の起用が当たった感じです。
 そして7回ですが、このあたりから、球場が霧に覆われ始めました。確かに、この地域は、朝に霧が出ている事は何度かありました。しかし、夜の霧というのはここに住んで8年目で初めて見ました。しかも今日は、風がない事もあり、霧はたちこめる一方です。その7回表、清水直投手は二者連続三振の後、中飛を打たせますが、霧の影響もなくサブロー選手が取って三者凡退に抑えます。
 その裏、タイガースは二番手の橋本選手から、先頭の今江選手が本日4本目となる安打で出塁し、福浦選手も続きます。サブロー選手は倒れたものの、続く里崎選手が左翼席へ3ランを叩き込みます。しかし、霧の濃さで本塁側からのカメラでは、どこに球が飛んでいったか分かりませんでした。そして続くフランコ選手も安打を放ち、この時点でシリーズ史上2度目となる先発全員安打を達成。さらにベニー選手が一軍では6月26日以来となる本塁打を左翼席に叩き込み、この回5点目を挙げ、10対1としました。
 この時、あまりの霧の濃さに、審判団が試合を中断。そのまま、30分ほど待ちましたが、晴れる気配はなく、そのまま試合終了となり、日本シリーズ史上4度目のコールドゲームでマリーンズが先勝しました。清水直投手は5安打1四球1失点で「完投」勝ちでした。観客数は2万8千3百人ほどでした。
 それにしても、この霧には驚かされました。ちなみに、かなり陸側にある我が家の近辺でもかなりの霧が出ており、二ブロック先のマンションの輪郭が見えないほどでした。
 というわけで、望外の快勝で初戦を取りました。反動がちょっと怖い気もしますが、明日の渡辺俊介投手にも頑張ってもらいたいものです。

2005年10月18日

プレーオフまとめ

[ 野球 ]

 というわけで、マリーンズが3勝2敗でプレーオフを制してリーグ優勝を成し遂げました。とりあえずこのプレーオフ第2ステージに限って言えば、城島選手の離脱が勝敗を分けたと考えるのが自然でしょう。
 強力な五番打者であり、なおかつ強肩で投手陣の信頼の厚い捕手です。代役の的場選手も、美技あり適時打ありと、攻守とも頑張りましたが、やはり城島選手には及びませんでした。象徴的なのが、「優勝を決める勝ち越し点」となった、第5戦の福浦選手のホームイン。タイミングだけならアウトでしたが、福浦選手の足が的場選手の足元をかいくぐって本塁を踏んでいました。また、西岡選手は8回一塁に出て、うち5回二盗に成功し、失敗はゼロでした。いずれも、「これが城島選手だったら・・・」と思った人は多いでしょう。
 もちろん、レギュラーシーズンでのマリーンズは城島選手のいたホークスに対しても五分の戦いをしていたわけです。とはいえ、この短期決戦においての城島選手の有無はやはり大きかったでしょう。
 一方のマリーンズの勝因ですが、「プレーオフならではの勝因」と思えるものはありません。安定した先発投手陣が試合を作り、足も交えた効率的な攻撃で得点を重ね、そこで得たリードを救援投手陣が守るという試合運び。一方、采配では捕手や二遊間に象徴されるように複数の選手を効率よく活躍させる選手起用。いずれも3月からの戦い方をそのまま10月半ばまで続けていました。その結果が「89勝51敗3分」であり、優勝だったと考えています。

 さて、パリーグのプレーオフですが、2年連続で2位通過の球団が優勝するという結果になりました。やはり、現在のプレーオフは1位通過球団に不利なのではないか、と思えます。実際、ホークスはペナントレース終了から半月の間、ウエスタンリーグの他チームと練習試合を行うなどして調整していました。一方でマリーンズは松坂投手や西口投手相手に第1ステージを行っていたわけです。そう考えると、マリーンズのほうがいい状態で第2ステージに臨む事ができたと言えそうです。
 公平性を保つには、首位と4位でもう一つの第1ステージを行うのも一案です。しかし、真ん中より下の「Bクラス」が優勝してしまう可能性がある、というのも、現在以上に奇妙です。
 プレーオフが盛り上がる事は、昨日の試合の地上波視聴率が今季のプロ野球の中で2番目の17%、福岡では34%で瞬間52%だった、という事からも明らかです。そう考えると、制度そのものは残しておきたいところです。
 球団数を増やして1リーグ16球団で各リーグの「Aクラス」である4球団がプレーオフ進出。その際、首位と4位はゲーム差に関係なく首位2勝に対して4位は4勝が必要。また第2ステージも首位球団には1勝のアドバンテージ、とすれば、いくつかの問題は解決できるのでは、とも思います。いずれにせよ、現在のプレーオフに改善が必要なのは間違いありません。
 とはいえ、昨年・今年のパリーグの「3位以上の球団によるプレーオフで勝った球団が優勝」というのは最初から決まっており、それにのっとって最後に勝ったのはマリーンズなわけですか。したがって、これはどこからどう見ても問題のない優勝だと思っています。
 そして、素晴らしい試合を見せていただき、さらに素晴らしい結果を残してくれた、選手・監督・コーチ陣、その他スタッフの方々には心より感謝しています。

2005年10月17日

初芝選手の内野安打をきっかけに逆転し、リーグ優勝

[ 野球 ]

 福岡でのプレーオフ第2ステージ第5戦の先発は杉内投手とセラフィニ投手。第1戦と同じ顔合わせです。今日もマリンスタジアムの「パブリックビューイング」に行きました。かなり激しい雨なので、1階席や2階席前列はほとんど人がいませんでした。それでも、1万人くらいの人たちが集まっていました。
 初回、1死から堀選手が昨日に続いて安打を放ちます。しかし、福浦選手の併殺打でチェンジ。しかも、堀選手は腰を痛めて2回の守備から交替。第1S第2戦で小坂選手が怪我をしてから休みなしで出ていた疲れが溜まったのもあったのでしょう。そして、代わりの二塁には今季一軍公式戦初出場の早坂選手が入る事になりました。
 一方、セラフィニ投手は初回は先頭の川崎選手に安打されて犠打で二塁に進まれますが、中軸を抑えます。しかし、2回に先頭のズレータ選手を歩かせ、続くこのシリーズ好調のカブレラ選手に二塁打を打たれ、1死後に鳥越選手に犠飛を打たれ、先制を許します。さらに続く3回も、初回に続いて川崎選手に安打され、同じように二塁に送られた後、松中選手に本シリーズ初の安打となる適時打が出て、2対0とされてしまいます。
 一方、杉内投手は明らかにすっぽ抜けたボールがあるなど、調子はよくなく、マリーンズ打線も毎回のように安打を放ち、5回まで毎回走者を出します。しかし、併殺が3つあるなど、要所を締められ、2点差のまま、中盤をむかえます。

 そして6回、先頭の西岡選手が安打で出塁してすかさず盗塁。そして1死後に福浦選手に右中間を抜く二塁打と、両選手の「得意技」で1点を返します。しかし、1死2塁の同点機も、サブロー選手と里崎選手が倒れ、1点差にとどまります。
 続く7回、この回から登板の吉武投手に対し、1死から今江選手が安打。続く8番のフランコ選手は倒れ、9番の大塚選手には代打で李選手。すると当然ながらホークスは三瀬投手を投入します。すると、ここでマリーンズは垣内選手を「代打の代打」に。チーム本塁打王を、投手交替させるためだけに使ったわけです。垣内選手は期待に応え、左前に弾き返し、2死1・3塁に。この安打は垣内選手にとっては、来季の契約にも影響する大きな安打だったでしょう。しかし、続く西岡選手はいい当たりを放ちますが、左直に倒れてしまいます。
 4回まで毎回得点圏に走者を進められていたセラフィニ投手ですが、5回以降はホークス打線を抑えます。そして7回1死で四球を出したところで降板。二番手の小野投手は犠打を許して一人だけで降板し、続く好調の川崎選手相手に藤田投手が登板します。ここで川崎選手は、あわや適時打という当たりを一二塁間に放ちますが、これを今季初の一軍出場となった早坂選手が横っ飛びで好捕。抜けていれば1点だっただけに非常に大きな好守でした。
 続く8回、先頭はその早坂選手から。ここでマリーンズは代打に初芝選手を送ります。場合によってはプロ最後となりうるこの打席で、初芝選手は三遊間に緩い当たりのゴロを放ちます。しかしこれを何とバティスタ選手と川崎選手が交錯。初芝選手の激走が実って内野安打になりました。それこそ、漫画やドラマの題材にでもなりそうな安打と言えるでしょう。
 そして続く福浦選手が一二塁間を抜いて無死1・2塁に。ここでホークスは8回ながら馬原投手を、昨日に続いて8回から投入します。対するサブロー選手は倒れますが、続く5番で福岡に来てから2本塁打と好調の里崎選手が左翼フェンスに直撃する逆転2点適時二塁打を放ちって逆転。この試合初のリードを奪いました。
 この時、それまでずっと座っていた、オリオンズの帽子をかぶったおじさんが、いきなり立ち上がり、「31年前にも使っていた旗」を出して振りはじめました。目の前にいたため、旗ざおに縛るのを手伝いましたが、「オリオンズ時代は川崎の三塁側でブレーブスを応援していた自分がこれを手伝っていいのだろうか(苦笑)」という気分になりました。試合のほうは、さらに馬原投手を攻めて1死満塁としますが、ここは踏ん張られ、1点差をつけたのみに止まりました。
 逆転したからには8回からは薮田投手が登板。簡単に2死を取りますが、そこから松中選手とズレータ選手を歩かせます。しかし、続くカブレラ選手を打ち取り無失点に。一昨日は9回裏、カブレラ選手の安打から逆転されただけに、ある意味そこまで回してくれて良かったのかもしれません。
 9回表は三人で終わり、いよいよ9回裏に。マリーンズは当然ながら小林雅英投手を登板させます。この「リードして9回裏」というのは一昨日と同じですが、マリンスタジアムの雰囲気はかなり違いました。といっても一度失敗した小林雅投手が信用できないから、というわけではありません。一昨日は、なんか「あれ、このまま優勝しちゃうの?」みたいな感じでした。しかし、今日は一点差を守りきるよりない状況で。しかも負けると後がありません。そのため、一昨日より観客数は少なかったにもかかわらず、球場の盛り上がりは一昨日以上でした。
 その小林雅投手は、先頭の大村選手を追い込んだものの四球で歩かせます。さらに続く鳥越選手が送り、1死2塁と一打同点の危機に。しかし、続く柴原選手を内野フライに打ち取り、いよいよ「あと一人」に。そして一昨日にサヨナラ打を放った川崎選手を迎えますが、左飛に打ち取ります。途中から入っていた井上選手が落下点で構えた時、「優勝するのか・・・」みたいなちょっと冷めたような気分になって、グラブに入る所を見ました。
 というわけで、3対2で勝利し、第2ステージを3対2で制して、「マリーンズ」となって初となるリーグ優勝を果たしました。オリオンズ時代から数えると31年ぶりとの事です。第1ステージとあわせると、1点差試合が5回、残る2試合は2点差試合という接戦の連続を制しての優勝でした。観客数は3万5千人ほどでした。
 自分にとって最初にマリーンズを応援しだしたのは1992年。しかし1995年終了時に応援をやめ、1998年から千葉に越した事をきっかけに応援を再開しました。しかし、「マリーンズファン」と名乗るようになったのは昨年からという程度の「ファン歴」です。とはいえ、今年は開幕からマリンに通い続けて応援していただけに、やはり優勝は嬉しいものでした。
 帰宅してちょっとしたらビール掛けが始まっていました。当たり前ですが、みんな嬉しそうでした。最後の中締めに清水直行投手が壇上に上がると、清水直投手が登板する時にファンがやる「オーオオ、オーオオ、オーオオオオオオー、ロッテ」がタオルまわしの動作つきで始まりました。このあたり、マリーンズならでは、といったところでしょう。
 なお、リーグやプレーオフの総括や嫁さんの「優勝記念絵」は明日の掲載を予定しています。

2005年10月16日

継投にかわされ、五分に戻される

[ 野球 ]

 福岡でのプレーオフ第2ステージ第4戦の先発は和田投手と小林宏之投手でした。今日もマリンの「パブリックビューイング」で観戦しました。
 肩に不安のある和田投手は立ち上がりから良くなく、先頭の西岡選手が歩いてすかさず盗塁。2番の大塚選手は2-3から三振したものの、福浦選手が内野安打、2死後、ベニー選手が中前に弾き返して先制します。
 対する小林宏投手は初回は3人で終えたものの、2回1死から、昨日までの3試合まで1安打のズレータ選手が左翼席へ。観客がフェンス前で取ったようにも見え、バレンタイン監督も抗議に出ますが、覆らず同点となります。
 3回表に先頭の西岡選手が再び四球と盗塁で無死2塁としますが、ここは後続が抑えられます。しかし続く4回、1死から里崎選手が第1戦に続くソロを放ち、勝ち越しました。

 ところがその裏、小林宏投手は先頭の松中選手にこの試合初の四球を出してしまいます。そして続くズレータ選手が2打席連続となる逆転2ランを放ち、試合がひっくりかえってしまいました。
 ホークスは4回で78球と球数の多い和田投手をスパっと諦めて、二番手に明日の先発かと思われた高橋秀投手を投入。ところが、先頭の堀選手に安打され、続く西岡選手の足にぶつけます。高橋秀投手は9月22日の試合でも西岡選手と福浦選手の足にぶつけていました。すると、ここで再びベンチが動き、吉武投手を投入。後がない事もあるのでしょうが、早め早めの投手交替です。これが成功し、バント失敗などもあって、二番からの中軸が三人で抑えられます。
 小林宏投手は、ズレータ選手の逆転2ランの後は、一人の走者も出さない完璧な投球をします。しかし、打線が吉武投手から1安打しかできず、その安打の堀選手を置いての2死1塁で代打に李選手を出すも、四番手の三瀬投手に抑えられ、そして9回は馬原投手の前に3人で打ち取られ、3対2で敗れました。
 小林宏投手は5安打1四球完投でしたが、援護に恵まれませんでした。観客数は3万4千7百人ほどでした。

 なお、マリンの観客は、昨日の内野1・2階満員に比べるとかなり少なく、1万5千人という発表でした。昨日は、1階正面付近以外の売店は休んでおり、数少ない売店に長蛇の列ができていました。それに対し、今日は多くの売店をあけていたのですが、人数が減ったためにかなり売れ残りが出ていたような感じでした。昨日営業しなかった事による遺失利益をあわせると、かなりの損害と言えるでしょう。商売というものは難しいものだと、他人事ながら同情しました。
 というわけで、いよいよ明日は、勝ったほうが優勝となる「パリーグ最終戦」となりました。確かに流れは悪いですが、ホークスは継投陣を目一杯使っており、マリーンズにも十二分に勝機はあると思っています。ぜひとも明日勝利して、栄光をつかんでもらいたいものです。

2005年10月15日

「あと1回」から大逆転負け

[ 野球 ]

 マリーンズの2連勝でむかえたプレーオフ第3戦。今日はマリンスタジアムの「パブリックビューイング」に行きました。当初、入口を一つしか開放しなかったため、球場を一周する列ができていました。
 というわけで、一回りして入場。もっとも、その時はさすがに別の入口も開いていました。そして天気が悪い事もあり、2階席バックネット裏の屋根の下の所に。今季、ここまで26回マリンに行きましたが、半分以上はこの辺りでで見ています。その「いつもの席」で優勝を見届けようと思っていました。なお、マリンスタジアムは画面の見えない外野席を除いてほぼ満席。最終的には2万人近くの人が集まったそうです。
 その中で、三塁側2階席の一角に数人のホークスファンがいて、旗をかかげ、メガホンを振って応援していました。「敵地」でしかもチームが絶対的に不利な中、それを敢行するのはかなりの熱意が必要でしょう。「敵ながらあっぱれ」と言ったところでしょうか。

 先発は新垣投手と渡辺俊介投手。背水の陣のホークスはバティスタ選手を外すなど、渡辺俊投手との相性を重視したスタメンを組みます。しかし、渡辺俊投手は、抜擢された柴原選手に2安打されますが、後半戦でよくある「安打はされるけど、得点はされない」というパターンでホークス打線を抑えます。
 一方、打線は2回まで走者が出ませんでしたが、3回に先頭の李選手が安打し、続く今江選手の安打で無死1・3塁に。そして橋本選手の深い2塁ゴロで先制します。さらに、西岡選手も安打でつなぎ、福浦選手に適時打が出て、2点目を奪います。
 渡辺俊投手は4回に先頭のズレータ選手にフェンス直撃の二塁打を打たれ、1死後に安打されて1・3塁とされますが、後続を抑えます。7回まで7安打1四球で119球を投げながら、無失点に抑えました。
 4回以降、新垣投手に2安打に抑えられていたマリーンズ打線ですが、8回に1死から西岡選手が安打で出塁し、さらに盗塁。続く堀選手が四球を選んで1・2塁とします。ここで先ほど適時打の福浦選手が、一塁線を抜く適時二塁打。二人が帰って、大きな追加点が入り4対0となりました。

 そして8回は薮田投手が三人で抑え、いよいよ4点差で9回裏に入ります。マリーンズは当然ながら小林雅英投手が登板。プレーオフは4連続セーブでしかもホークス相手には出塁すら許していません。ところが先頭のカブレラ選手はバントみたいな普段と違う構えで打席に立ちます。これに調子を狂わされたのか、小林雅投手はボールを先行した上、安打を許してしまいます。しかし、続く代打バティスタ選手は打ち取り、さらに代打の大道選手にもボテボテのゴロを打たせます。ところが、これが内野安打になり、しかも送球がそれて1・3塁に。そして、途中出場の大村選手の適時打で1点を返されます。
 さらに川崎選手の安打で満塁となり、この回三人目の代打・荒金選手が登場。普段は守備固めや代走が多い選手ですが、ここは中前に返されて、1点差とされてしまいます。
 続く宮地選手は一塁ゴロに抑え、ついに「優勝まであと一人」に。しかし、続く松中選手を敬遠した事もあり、マリンスタジアムも「優勝直前」という雰囲気になりません。そして、小林雅投手は、ズレータ選手になんとストレートの四球。まさかの同点になってしまいました。
 ここ三試合、完璧な投球で「今季最高の状態をここに持ってきたのか」と思っていたのですが、優勝の重圧で普段の調子が出せなかったのでしょうか。前回書いたように、前の試合では今季初の「3試合連続三者凡退」を達成したのですが、今日はレギュラーシーズンにもなかった「一挙4失点」を達成してしまいました。
 続くサヨナラの危機ではカブレラ選手を抑えたものの、こうなるとホークスペース。10回表に2死から西岡選手が安打して、さらに連続で盗塁を決めますが、堀選手が倒れます。
 そしてその裏、五番手の小野投手からバティスタ選手が安打し、犠打で進塁。そして大村選手が安打でつないで1・3塁から、川崎選手がサヨナラ打を放ち、試合が終わりました。皮肉にもスタメンを外されたバティスタ選手と大村選手がサヨナラを演出するという形になってしまいました。観客数は3万4千7百人ほどでした。
 というわけで、形の上では「あと一人」まで行きながら、そこから優勝がスルリと逃げてしまいました。これも「優勝の重み」というものなのでしょうか。明日こそは何とか決めてもらいたいものです。

2005年10月14日

セリーグ全日程が終了

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対ベイスターズ戦は石堂投手と土肥投手が先発。石井選手の先頭打者本塁打でベイスターズが先制しますが、その裏に即座に追いついたスワローズが2回に勝ち越し、3回に追加点を挙げます。そしてスワローズは5回からここまで9勝の藤井投手を登板。自らのバットで追加点を挙げ、投げてもソロ1本のみに抑え、最終戦での二桁勝利を達成しました。
 一方のベイスターズは4回から中2日で門倉投手が登板。これは残り3奪三振で同僚の三浦投手と並んで一位となるための「配慮」です。しかし、中2日の疲労とタイトルへのプレッシャーか、3つの三振を取るのに4イニングを要しました。
 結局、5対2でスワローズが勝利。若松監督の最終戦を白星で飾りました。試合後は監督の胴上げが。腰を痛めている事があり、気を遣った滞空時間の短い胴上げでした。観客数は1万8千人ほどでした。

 ところで、昨日のスポーツ報知の一面に、近藤昭仁氏がプレーオフ第1戦の短評を書いていました。勝ち越しのきっかけとなった福浦選手のバスターについて、「最初にバントのサインを出したバレンタイン監督の采配を評価できる」などと書いています。さすがは、かつて「ノーアウトかワンアウト3塁に時にスクイズのサインを出さないと死んじゃう病」とバカにされ、マリーンズ監督時代にある選手が犠打に一度失敗したら、激怒して即座に二軍降格させたほどの「バント好き」なだけあります。
 それはともかく、この「評価できる」というのはどういう事なのでしょうか。彼がマリーンズの監督を辞めた際の捨て台詞は「もっと強いチームでやりたかった」でした。ちなみに、彼が監督になる2年前、マリーンズは2位でした。一方、彼の在任期間を含め、8年連続Bクラスだったチームを引き継いだバレンタイン監督の実績はかくのごとしです。そう考えると、氏にバレンタイン采配を「評価」などする資格があるのか、非常に疑問です。まあ、来年は現場に復帰するとのこと。復帰先の球団が好きでない私としては非常に喜ばしい事です。

2005年10月13日

連日の接戦を制し、リーグ制覇まであと1勝

[ 野球 ]

 福岡ドームのプレーオフ第2ステージ第2戦は斉藤投手と清水直行投手の先発でした。1回表にマリーンズは福浦選手とサブロー選手の連打で先制機を作りますが、フランコ選手が倒れます。一方、清水直投手は9月22日以来、約20日ぶりの登板。その前回のホークス戦では3本塁打などメッタ打ちにされました。しかし、今日は初回に先頭の川崎選手に安打されたものの、後は三人で抑えます。そのまま、4回まで2安打無失点。ちなみに、清水直投手が4回を無失点に抑えたのは、7月15日に1失点完投負けをして以来です。
 一方、斉藤投手も5回まで3安打1四球で無失点に抑え、投手戦になります。ところが5回裏、2死無走者から、昨日に続いてカブレラ選手が先制ソロを放ちました。
 しかし直後の6回表、この回先頭の西岡選手が右翼線を抜く二塁打を放ちます。続く堀選手はバントの構えをするなど揺さぶりをかけ、2-1から落ちる球を三つ選んで四球で出塁します。福浦選手は倒れますが、サブロー選手は2-2から真中低めのギリギリの球を見切り、続く球も選んで四球として満塁に。この絶好機に打席に立ったフランコ選手が左中間に適時二塁打を放ち、逆転しました。フランコ選手はこのプレーオフ、ライオンズ戦から通算して2安打で打率1割4分なのですが、その2安打がいずれも非常に大きな適時打となっています。さらに、続くベニー選手も三塁に高いバウンドのゴロを打ち、三塁走者のサブロー選手が生還。この回一気に3点を取りました。

 その裏、清水直投手は川崎選手にソロを打たれ、1点差に迫られますが、7回まで投げて4安打無四球2失点。本塁打以外は三塁を踏ませない投球で。約3ヶ月ぶりに「エース」の投球を見せてくれました。
 そして8回は薮田投手が四球を一つ出しますが、それだけに抑えます。9回表、ホークスはリードされながらも馬原投手が登板。三人で抑え、その裏の2番からの攻撃に託します。しかし、プレーオフ4戦全て登板の小林雅英投手は、今日も完璧な投球。フライ二つで2死を取り、最後の松中選手も、打った瞬間にガッツポーズが出る中飛に打ち取り、連日の三者凡退でセーブを挙げました。これで小林雅投手は4試合連続のセーブ。ライオンズとの初戦では2安打されましたが、そこからは3試合連続で三者凡退です。実は今季の小林雅投手は29セーブで初のセーブ王となりましたが、連続して三者凡退でセーブを挙げたのは5月半ばの交流戦の2試合が唯一。ほとんどの登板は「毎回被安打」に近い内容でした。それが、ここに来て今季初の「9人連続凡退」。この一番大切な時に来て、今季最高の状態に持ってこれたのでしょうか。
 というわけで、マリーンズは3対2と、連日の接戦を制して連勝。リーグ制覇まであと1勝とし、将棋用語でいうところの「詰めろ」をかけました。観客数は3万1千6百人ほどでした。

2005年10月12日

PO第2S第1戦、終盤で勝ち越して先勝

[ 野球 ]

 いよいよ第2ステージ初戦ですが、所用で試合が見れず、帰宅したらプロ野球ニュースのプレーオフ報道も終わっていました。しかも、途中で携帯の調子が悪くなり、カブレラ選手のソロを最後に経過メール等も見れませんでした。
 というわけで結果報道だけを見て書いています。先発は杉内投手とセラフィニ投手。2回裏にカブレラ選手のソロで先制され、杉内投手には最初の一巡を完璧に抑えられます。しかし、二巡目に入った4回に、一番に抜擢された大塚選手が安打で出て、サブロー選手の適時二塁打で同点に。さらに7回にはライオンズ戦では一打席しか出番がなかったスタメンの里崎選手のソロで勝ち越します。その裏、前の回途中から登板した小野投手がまたまたカブレラ選手に二塁打を打たれ、三番手の藤田投手が的場選手に適時打を打たれますが、その的場選手を牽制で刺して同点で止めます。
 そして直後の8回表に、続投の杉内投手から先頭の堀選手が安打で出塁。続く福浦選手がバントの構えから二塁打を打って2・3塁としてここで杉内投手は降板。二番手の吉武投手にサブロー選手は打ち取られたものの、続くベニー選手の左翼フェンス直撃の2点適時打で勝ち越します。シーズン後半に足を痛めていただけに、「プレーオフはベニー選手で大丈夫かな」と不安がありました。しかし、前の試合に続く貴重な打点を挙げたのですから、やはりバレンタイン監督の采配は的確です。そして薮田投手を挟み、9回は小林雅英投手が前の試合に続いて三者凡退に抑え、プレーオフ3試合連続のセーブ。4対2でマリーンズが初戦を取りました。観客数は3万1千8百人ほどでした。

 広島のカープ対ベイスターズは黒田投手と三浦投手が先発。単独最多勝のために、前回中3日で4回投げた後、中4日で先発した黒田投手ですが、5回に勝ち越され、8回にも追加点。一方の三浦投手は3回までソロ2本打たれた後、3安打に抑えて無四球2失点完投。というわけで、下柳投手の最多勝がやっと決まりました。また、この試合で野村選手の引退セレモニーも行われています。観客数は2万9千7百人ほどでした。

2005年10月11日

青木選手、二百本安打を達成

[ 野球 ]

 唯一の試合である神宮のスワローズ対ベイスターズ戦は館山投手と門倉投手が先発。1回裏、先頭の青木選手は、初球を一・二塁間に弾き返し、史上二人目の二百本安打を達成します。そしてスワローズは3回裏、先頭の館山投手が安打で出塁し、青木選手が四球を選んだ後、宮本選手の犠打と岩本選手がの犠飛で先制。さらにラミレス選手に32号2ランが出て、スワローズが3点を先制します。
 館山投手は4回に打球を足に受けますが、続投。そして6回には2死満塁で今日2本目の安打となる2点適時打を放ち、自ら中押しをします。
 8回裏には引退を表明した代打で佐藤真一選手が登場。現役最後の打席を二塁打で飾っています。
 館山投手は8回を5安打無四球で0点に抑え、2年目で10勝目並びに規定投球回数に到達しました。試合のほうは5対0でスワローズが快勝。明日のカープ戦でベイスターズが敗れると、14日のこの試合が「3位決定戦」となります。観客数は1万2千7百人ほどでした。

 さて、明日からいよいよプレーオフ第2ステージが開幕。先発は杉内投手とセラフィニ投手と発表されました。残念ながら、明日は所用により「携帯メール観戦」なのですが、なんとか初戦を取ってほしいものです。

2005年10月09日

2連勝で、PO第1S通過

[ 野球 ]

 昨日初戦に勝ち、残り2試合で1分以上で通過という条件で迎えたプレーオフ第1ステージ第2戦。とはいえ、今日勝って一気に決めたい所です。その試合をマリンスタジアムに観戦に行きました。
 朝からの雨でグランドの状態は良くなく、試合前練習も室内で行われました。しかし、昼過ぎから雨が上がり、万全の状態で試合開始となりました。
 先発は小林宏之投手と西口投手。1回表、小林宏投手は三者凡退と上々の立ち上がりを見せます。その裏、先頭の小坂選手がいきなり三塁打。そして堀選手が昨日に続いて犠飛を打ち上げ、あっさり先制します。昨日、守備で大活躍した西岡選手を外し、小坂選手にスタメンを入れ換えたのですが、その効果がすぐに出た感じです。

 小林宏投手は、2回以降も素晴らしい内容。最初の一巡を完璧に抑えます。4回に先頭の栗山選手に二塁打され、続く佐藤選手の内野ゴロで三進されたもののそこから、三番の貝塚選手、そして四番の和田選手を連続三振に。最後、落ちる球で空振りに仕留めた時は、小林宏投手・橋本捕手ともガッツポーズ。場内も大歓声でした。
 一方の西口投手も、先制点の後はマリーンズ打線を抑えます。3回と5回には先頭打者が出ますが、いずれも後続を打ち取られます。というわけで昨日と似た展開に。次の1点を取ったほうが大きく有利になる、という雰囲気となりました。
 そして6回、1死からサブロー選手が安打で出塁、続くフランコ選手は二塁ゴロに倒れますが、サブロー選手はスタートを切っていたため、2塁セーフとなります。この好機にプレーオフで一軍復帰したベニー選手。昨日も安打を打っていましたが、ここで二遊間を抜いて、その重要な「次の1点」をマリーンズにもたらしました。さらに李選手の安打で1・3塁とし、続く今江選手が巧く二遊間を抜き、さらにもう1点を追加。西口投手をKOしました。
 小林宏投手は、6回まで1安打投球。7回1死から貝塚選手に安打されますが、続く和田選手のあわや三塁線、という当たりを今江選手が好捕します。昨日は西岡選手が美技を連発しましたが、今日は「今江デー」という感じ。6つの三塁ゴロを見事に捌いた他、取れば内野安打、という当たりを巧く見切ってファウルにしたりもしていました。
 小林宏投手は8回も簡単に2死を取り、完封ペースかと思われたのですが、ここで中村選手に右翼席に運ばれてしまいます。さらに野田選手に安打されたところで球数もあってか交替。7回2/3を4安打無四球1失点という好投でした。そして藤田投手が登板。ライオンズも右の代打の後藤選手を出しますが、三振に打ち取ります。そして9回は小林雅英投手が登板。昨日は2安打されましたが、今日は二番からの好打順を3人で片付けて、連日のセーブを挙げました。観客数は昨日を上回る28,996人。今日は左翼席のマリーンズ応援席の割合を増やしたため、昨日より満員感が強くありました。
 試合終了後は、プレーオフになって特設された従来よりも大きな球場前ステージに李選手・今江選手・西岡選手が登場。今日が結婚一周年の今江選手は、「今日は、僕の結婚記念日に、多数のお集まりをいただき、有難うございました」と笑いを取っていました。
 これで2連勝でプレーオフ第1ステージを制覇。ライオンズの誇る投手の二枚看板に投げ負ける事がありませんでした。ライオンズとしてはカブレラ選手を怪我で欠いた事が大きかったでしょう。
 これで水曜から福岡で行われる第2ステージに進出。今季の成績を見る限り、ライオンズとは桁違いの実力を持つ相手です。しかし、シーズンの対戦成績は10勝10敗の五分です。マリンスタジアムでは全試合、球場を解放して場内でその状況を流すとの事なので、都合のつく限り、行ってみようかと思っています。

 横浜のベイスターズ対スワローズは吉見投手と藤井投手が先発。7回に3点を取ってスワローズが追いつき、そのまま延長12回引き分けとなりました。観客数は8千5百人ほどでした。スワローズの青木選手が通算199本目の安打を放っています。

2005年10月08日

統制が取れている?

 マリンスタジアムからバスで帰りました。発車直後、運転手氏が「揺れますので、お立ちの方は、つり革か手すりにおつかまり下さい」とアナウンスしました。すると、立っている人たちが一斉に「はい」と返事をしました。試合中に声をあわせて応援した余韻が残っていたのでしょうか。統制の取れた(?)返答でした。
 それにしても、この「お立ちの方は・・・」のアナウンスは何千回と聞きましたが、それに返事があったのは初めてのことでした。

投手戦を制し、PO初戦を勝利

[ 野球 ]

 マリンスタジアムでのプレーオフ第1ステージ第1戦を観戦に行きました。PO第1Sと言えば、昨年の所沢での木元選手の同点弾と直後の和田選手のサヨナラ弾。さらにそれを喫した横山投手や、伊東監督に握手を求めたヒルマン監督などが、つい最近の事のように思い出されます。あれから一年、今年は球場での観戦となりました。嬉しい限りです。
 入場したら、白い紙を渡されました。なんでも「マリンスタジアム白化計画」とかいう事で、試合開始時やラッキーセブンの時に掲げてほしいとのこと。「なお、試合中はプレーの妨げになるので」という注意書きもありました。昨年、福岡ドームで似たような事をやって、「白」がボールと重なって選手に不評、という事があったための注意書きでしょうか。この調子でいくと、来季は「マリンスタジアム黒ユニデー」などもあるのかもしれません。
 さて、試合開始。先発は渡辺俊介投手と松坂投手です。先ほどの白い紙を掲げ、「俊介コール」をし、さて、試合も始まるし、紙をおろすか、と思いました。すると、いきなり場内が奇妙な雰囲気に。なんと、先頭の栗山選手が初球先頭打者本塁打を右翼席に打ち込んだのでした。
 バレンタイン監督が「金網に当たった」という抗議に来ますが実らず試合再開。その時、はじめて線審の存在に気づきました。「そうか、プレーオフは審判6人制なのか」とやっと分かった次第。それほど唐突な栗山選手の本塁打でした。

 さらに、二番の佐藤選手、三番の貝塚選手にいずれも1・2塁間を抜かれて無死1・2塁に。そして打席には今季首位打者の和田選手が入ります。この本塁打を含んだ3連打の時は、「まさか、ライオンズは渡辺俊投手の弱点を研究し尽くしてこの試合に臨んでいるのか・・・」などという不安が頭をよぎりました。ところが、和田選手は2球目をバントしようとして空振りします。和田選手の犠打は今季ゼロ。意表をついたというよりも、「大舞台」を意識しすぎた感じ。これを見て、とりあえず「研究し尽くした、という事はないな」と思い、一安心しました。そして和田選手は捕飛に。これを橋本選手が壁際でスライディングキャッチをしてようやく1アウト。さらに、フェルナンデス選手が二塁正面に併殺打を放ち、結局1点に終わりました。
 一方の松坂投手は、いきなり二者連続三振という対照的な立ち上がり。二死から福浦選手が二塁打を放ちますが、続くサブロー選手を遊直に打ち取り、上々の立ち上がりです。
 2回以降の渡辺俊投手は、普段よりボールが多い感じですが、得意の打たせて取る投球でライオンズ打線を抑えます。4回1死から和田選手に三塁線を抜く二塁打を打たれ、さらに、2死から打ち取った内野ゴロのカバーが遅れて内野安打になりますが、結局得点は許しませんでした。
 松坂投手は4回まで、2死からの二塁打が2回と1死からの四球が2回と毎回走者を出しますが、後は抑えます。何度か、投げ終わった後に帽子が飛ぶほどの力投。しかも、今日は風速10m前後のため、落ちた帽子が風で飛んで回収に苦労していました。
 そして、5回裏、先頭の今江選手が遊ゴロに打ち取られますが、中島選手がうまく握れず内野安打に。そして続く橋本選手が中前に弾き返します。そして西岡選手が苦手の犠打をなんとか決めます。そしてこれを一瞬三塁に送球しようとした松坂選手の一塁送球がややそれて無死満塁に。皮肉にも「あまりうまくないバント」で好機を拡大しました。そしてここで堀選手が左翼に犠飛。強い向かい風がなければ長打あるいは本塁打という当たりでした。これで追いつきましたが、続く福浦選手・サブロー選手は抑えられ、同点止まりでした。
 その直後の6回表、安打性の当たりをいずれも西岡選手が美技で好捕。さらに強肩で刺します。というわけで記録上は遊ゴロ3つでの三者凡退となりました。
 結局、両投手とも7回まで投げて1失点。ともに譲る事なくマウンドを降りました。そして8回表、マリーンズは薮田投手を投入。先頭の栗山選手をいきなり歩かせて犠打で進まれ、三番の貝塚選手に長打性の当たりを打たれます。しかし、これも風に戻され、中飛に。走者は三塁に進みましたが、和田選手敬遠の後、フェルナンデス選手を打ち取り、事なきを得ました。
 その裏、ライオンズは福浦選手から始まる事ももあり、左の三井投手が登板。しかし、先頭の福浦選手が一塁線を抜く今日二本目の二塁打を放ちます。さらに、ここまで無安打のサブロー選手がバットを折りながら中前に落として無死1・3塁に。そしてこちらもここまで無安打だったフランコ選手がこれまた詰まりながら中前に落とし、勝ち越し点を挙げました。
 9回表は小林雅英投手が先発。先頭の石井義選手は抑えますが、続く中島選手は2-0から安打され、さらに中村選手にも初球を安打と、レギュラーシーズンと変わらない(?)の投球をします。しかし、続く代打の平尾選手を併殺に打ちとって試合終了。2対1で接戦を制し、第1S通過まであと1勝(もしくは1分)としました。観客数は28,979人。今季最高の入りでした。ただ、左翼席のライオンズ応援スペースはかなり空席が目立ちましたが・・・。

 横浜のベイスターズ対スワローズは土肥投手とゴンザレス投手が先発。2回に村田選手の3ランで先制したベイスターズが中盤にも着実に追加点。土肥投手は8回途中まで1失点に抑えて10勝目。ちなみに、読売以外のセリーグ球団には今季初勝利だとの事です。また、試合終了後には佐々木投手の引退セレモニーがありました。観客数は2万4千5百人ほどでした。

 また、今日はプレーオフと同時に、神戸でマリーンズとタイガースによりファーム日本選手権戦が行われました。先発は加藤投手と能見投手という、ともに一軍でも勝っている投手。2回に大松選手の2ランで逆転しましたが、4回に再逆転され、5回には林選手・喜田選手と、終盤に一軍スタメン入りした二人の本塁打で5対2に。しかし、6回に二塁打3本で1点差とし、7回にはこの回から登板の前川投手から、竹原選手の本日3本目の適時二塁打で追いつき、さらに辻選手が勝ち越し適時打。大松選手も続いて一挙3点を取って逆転しました。
 6回以降は手嶌投手・成瀬投手・戸部投手のリレーで0点に抑え、最後は川井投手が1死満塁とされますが、そこから二人を打ちとって7対5で勝利。一足お先に「日本一」となりました。チームは全部で9安打でしたが、それを全て、四番の竹原選手・五番の辻選手・六番の大松選手・七番の林選手の4人で放つという効率のいい攻撃でした。なお、最高殊勲選手は勝ち越し適時打の辻選手が獲得しています。特に新人の竹原選手と大松選手は来季が非常に楽しみと言えるでしょう。観客数は9千5百人ほど。神戸でやった事を考えると、やや意外とも言える少なさでした。

2005年10月07日

プレーオフ前夜祭・決起集会

[ 野球 ]

 マリンスタジアム前で、表記の行事が行われました。開始が19時というので、急いで行ったのですが、最初の30分は地元FM局などで活躍しているらしいバンドの演奏。実際の開始は19時半でした。
 でもっていよいよ開始。マスコットとチアガールが踊って、ちょっと選手が出てくるくらいかな、と思っていたのですが、チアガールの踊りの後、いきなり選手が登場。しかも、初芝選手・諸積選手・ベニー選手と三人も登場しました。ベニー選手はお嬢さんを抱きかかえての出演です。
 そして選手がそれぞれ一言話したり、後ろのスクリーンで元大関の小錦氏などの著名人が応援の談話を述べたりした後、バレンタイン監督が登場。最後は、日本語で抱負を述べていました。
 その後、花火を打ち上げた後、監督・選手達が退場。その際の一言で、初芝選手の「最初で最後のチャンス」という言葉がやはり印象に残りました。
 その後は応援団が壇上に上がっての明日の予行演習。所沢専用である「西武には負けられない」から始まりました。明日のマリンでも流れるのでしょうか。その後、一通り選手個人のチャンステーマなどをやって終了しました。集まったのは八千人ほどだったそうです。
 なお、明日の予告先発も発表。予想通り渡辺俊介投手と松坂投手でした。

 神宮のスワローズ対カープは新人の丸山貴投手と大竹投手が先発。2対2でむかえた5回から、カープは黒田投手を中2日で登板させます。その黒田投手、疲れがあったのか、2点勝ち越して勝利投手の権利を得た6回裏に暴投2つを出して同点とされます。しかし8回にカープが勝ち越し、さらに9回には一挙6点を追加したカープが13対4で勝利。黒田投手は15勝目を挙げ、最多勝を確定させました。カープは5日後に最終戦。黒田投手は単独最多勝をかけて登板するのでしょうか。個人的には下柳投手にも最多勝を取ってほしいのですが・・・。観客数は1万3千3百人ほどでした。なお、試合終了後には引退する野村選手への花束贈呈がありました。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ベイスターズは中里投手と斉藤投手が先発。2回に多村選手の2ランで先制したベイスターズが、終盤にも追加点を挙げて6対1で快勝しています。これでまた、ベイスターズが3位になっています。観客数は2万9千2百人。ドラゴンズは最終戦を飾れませんでした。

2005年10月06日

青木選手、リーグ記録の193安打

[ 野球 ]

 今日は神宮のスワローズ対ドラゴンズ戦のみでした。先発は松岡投手と佐藤投手。初回、先頭の青木選手が左翼線に安打。これは、セリーグ記録となる193本目の安打でした。ちなみに、プロ野球記録は1994年にイチロー選手が130試合制で達成した210本。今日でスワローズは141試合目ですから、いかにイチロー選手の記録が抜きん出ているかが逆にわかります。青木選手は即座に盗塁を決め、1死1・2塁からラミレス選手の適時打で先制のホームを踏みます。さらにこの回、スワローズは2点を追加します。
 松岡投手は、前回・前々回と惜しいところでプロ初勝利を逃している松岡投手ですが、今日は初回の大量援護もあって、4回2死まで無走者という好投。結局、6回を3安打無四球無失点で抑えます。打線は中盤に1点ずつ追加点を挙げ、継投陣もドラゴンズに得点を許さず、5対0でスワローズが快勝。ゲーム差なしながら、3位に浮上しています。観客数は1万2千3百人ほどでした。

 ところで、記録を達成した青木選手ですが、現時点では首位打者の可能性が高いです。その事もあって、中継で「2年目の首位打者はスワローズでは若松監督や古田選手の例がある」と言っていました。それを聞いていて、「今年首位打者ならば、青木選手は将来は監督かな」などと気の早い事を考えてしまいました。

2005年10月05日

下柳投手、今季初完投で最多勝確定

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対ベイスターズは下柳投手と門倉投手が先発。タイガースは今季最終戦です。4回にベイスターズが2点を先制しますが、その裏、タイガースも1点を返します。そして6回裏に、鳥谷選手の8号ソロが出てタイガースが追いつきます。
 普段は6回が「ノルマ」の下柳投手ですが、最多勝がかかっている事もあり、7回も続投。そして、安打こそ打たれますが、得点は許しません。しかし、1点でも取れば「いつもの三人」で下柳投手に勝ちがつくにも関わらず、打線は7・8回と無安打。9回裏も2番手の加藤投手の前に簡単に2死を取られます。そして打順は下柳投手に。ここも何と続投。三振に終わりますが、かなり悔しがっていました。
 そして10回も1死から二塁打を打たれますが、ここも結局無失点に抑えます。そしてその裏、1死から鳥谷選手の放った3イニングぶりの安打がサヨナラ本塁打になって試合は終わりました。下柳投手は10回を完投して15勝目。14勝しているカープの黒田投手の登板はあと1回だけと思われるので、最多勝がほぼ確定しました。下柳投手はプロ15年目での初タイトル。また、37歳での最多勝は史上最高年齢との事です。観客数は4万7千2百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは館山投手と朝倉投手が先発。8回にドラゴンズが1点を勝ち越しますが、その裏、2死無走者から連打で1・3塁とし、ここでドラゴンズは2番手の高橋聡投手を投入。するとスワローズは代打に古田選手を起用。これが成功し、古田選手は三遊間を抜いて同点に。これは古田選手にとって通算千打点となりました。さらに、満塁にした後、小野選手が走者一掃の勝ち越し二塁打が出て3点を勝ち越し。9回に石井選手が1点を失ったものの、6対4でスワローズが逆転勝ちしました。観客数は8千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは高橋尚投手とデイビー投手が先発。高橋尚投手は前回に続いて初回に打ち込まれて4失点。その裏、高橋由選手のソロで1点を返しますが、デイビー投手はそれを含め、6回を2安打1失点。継投陣も無失点に抑え、最後はベイル投手が2安打されたものの24セーブ目を挙げています。観客数は4万2千8百人ほどでした。

2005年10月02日

プレーオフ入場券と選手企画パスタ

[ 野球 ]

 昨日夜から、プレーオフのファンクラブ限定チケット予約受け付けが行われました。一応、開始直後から、嫁さんと二人で電話をかけつづけたのですが、全然つながらず、「しばらく待ってからおかけ直しください」というアナウンスが流れるのみ。その後も、断続的にかけつづけたのですが、つながったのは深夜の2時過ぎ。しかも2日目は既に売り切れていました。この調子ですと、明日からの一般販売の電話受付も大変な事になりそうです。
 ところで、今日の昼に、船橋の東武デパートにマリーンズの選手が企画したパスタを食べに行きました。デパート全体でマリーンズプレーオフ進出記念セールをやっており、店員さんがマリーンズの帽子をデザインしたサンバイザーをかぶっていました。
 その中でこの店は、特に力を入れており、店に行くと看板は「マリーンズボールパークレストラン」となっており、その脇に小さな文字で、本来の店名が書かれています。そして、店の入口には上記サイトにも記載されているように、選手が自ら企画したパスタを食べている写真が、さらにその隣には各選手のパスタ企画に関するアンケート並びに一言が記載されたカードも貼ってありました。店員さんも全て背番号「26」のついた「メッシュジャージ・ホーム」を来ています。そして下には店の制服なのか男女とも黒いスラックス。つまり、「侍」(別名・黒パン)の格好をしているわけです。
 ただ、それが特に変に見えませんでした。それが正式の「侍」ユニのスラックスに入っている赤い線のせいなのか、あれが変なのはあくまでも「野球のユニフォームだから」かというのは何とも言えません。
 さて、肝心のメニューですが、私は清水直投手の「ペペロンチーノ・チョリソー添え」を、嫁さんは里崎選手の「えびのピリ辛ナポリタン」でした。味はまあ普通のペペロンチーノという感じ。食べた時より後で響いてくる辛さがありました。
simizu.jpg satozaki.jpg
(※画像をクリックすると、同じまどで大きい画像が表示されます)
 レストラン街の中でこの店だけ大盛況。他の店はほとんど待たないで入れる中、ここだけは店の前に並べた10個ほどの椅子がほとんど塞がっていました。地元のマリーンズ人気を改めて感じさせられました。優勝したら、県内各地で似たような企画が行われそうです。

 さて、今日のプロ野球ですが、昼にナゴヤドームで行われたドラゴンズ対カープは川井投手と大島投手という若手左腕同士の対戦。ドラゴンズが3回までに2点リードし、川井投手は最初の一巡を無安打に抑えますが、4回に新井選手の適時打で1点差としたあと、前田選手に逆転の32号2ランが出ます。一方、4回以降はドラゴンズは2安打に抑えられ、4対2でカープが勝っています。大島投手はプロ2勝目、観客数は3万5千6百人という発表でした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは上原投手と吉見投手が先発。上原投手が完封して1対0で読売が勝利。試合時間は2時間10分、観客数は3万7千5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対タイガースは藤井投手と杉山投手が先発。藤井投手は、天敵のスペンサー選手は1四球2三振に抑えたものの、鳥谷選手の2ランをはじめ、6回途中まで7失点と散々の内容。一方の杉山投手は6回を3安打無失点。7回に桟原投手を挟んだ後、8回からは「いつもの三人」が登場。大差のついた試合ですが、東京で最後の試合なので「顔見せ」みたいなものでしょうか。そのまま、完封リレーを達成し、タイガースが7対0で大勝しました。観客数は3万1千3百人ほどでした。

2005年10月01日

岩瀬投手、セーブの日本新記録を達成

[ 野球 ]

 優勝が決まってから2試合目ですが、「タイガースフィーバー」は相変わらず。13時頃に千駄ケ谷駅前に行ったら、神宮球場の係員が「本日の券は全て売り切れました」という看板を持って立っていました。その時は「あれ、今日はデーゲームだったっけ」などと思っていたのですが、確認してみるとナイター。夕方、再び駅に行った時も、係員は立っていました。
 試合のほうはゴンザレス投手と安藤投手が先発。家族の病気で急遽登録抹消となった安藤投手は、久々の登板となりました。今日のタイガースは3番に林選手、6番に喜田選手を入れるというやや余裕のオーダー。しかし初回、その林選手の安打でつなぎ、中軸の連打で2点を先制します。さらに中盤に追加点を挙げ、7対0としますが、6回裏にそれまで4安打無失点だった安藤投手が2死無走者から死球をはさんでの5連打を喫し、一挙に6点を返されます。
 そして今日も「いつもの三人」はお休みでしたが、今日は二番手の能見投手が好投。2回を無失点で抑えます。シリーズでも中継ぎでの起用があるのでしょうか。そして9回表には檜山選手の代打2点適時打などで3点をダメ押しし、結局10対5と大勝しました。観客数は3万2千人ほどでした。

 東京ドームの読売対ベイスターズは西村投手と土肥投手が先発。3回まで無安打だったベイスターズ打線でしたが、4回に中軸の4連打で3点を先制。さらに1点差に迫られた直後の7回表には2点を追加して突き放し、9回にも3点をダメ押し。クルーン投手を出すまでもなく、9対3で快勝しました。これで読売の5位が決まっています。土肥投手は9勝目、うち7勝が読売戦という極端ぶりです。観客数は4万7百人ほどでした。
 デーゲームで行われたナゴヤドームのドラゴンズ対カープは石井投手と大竹投手が先発。6回に逆転したドラゴンズが7回に3点を追加して4点差に。しかし、作ったかのように8回にカープが1点を返して、3点差とセーブがつく局面で9回表になります。ここで、昨日日本タイ記録の45セーブ目を挙げた岩瀬投手が登板。2安打されたものの、無失点に抑え、日本新記録となる46セーブ目を挙げました。また、二番手の中里投手がプロ初勝利を挙げています。一方、カープは12年ぶりとなる最下位が決まっています。観客数は3万2千5百人でした。

2005年09月30日

レイボーン投手、1安打投球も・・・

[ 野球 ]

 昨日優勝が決まったため、今日から約一週間はセリーグの消化試合期間。その後、パリーグのプレーオフ→日本シリーズという日程です。神宮のスワローズ対タイガースは石川投手と福原投手が先発。タイガースは大阪でのビール掛けから移動日なしでの東京入りです。
 同点で迎えた5回に下位の四連打でタイガースが3点を追加しましたが、6回に2点を返されて1点差。ここで昨日までだったら当然「いつもの三人」が出るところですが、今日はお休み。代わりに登板した江草投手も今季50試合登板で防御率2点ほど、という実績のある投手です。しかし、先頭の青木選手に安打され、続く宮本選手のバントは2塁で封殺したものの、そこから連打で同点となり、さらにリグス選手に本日2本目となる14号3ランが出るなど、この回一挙5点を取ってスワローズが逆転。皮肉な形で「いつもの三人」の存在の大きさが確認されてしまいました。試合はそのまま8対4でスワローズが勝っています。観客数は3万4百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープはマルティネス投手とレイボーン投手が先発。1回表、カープ先頭の広瀬選手が幸運な内野安打を放ちますが、そこから両チームとも安打が出なくなります。そして、4回裏、ここまで四球一つだけに抑えてきたレイボーン投手ですが、突如制球を見出し、内野ゴロ二つをはさんで5四球。押し出し二つでドラゴンズは無安打で2点を先制します。
 6回表にカープが倉選手のソロで1点を返しますが、その裏、1死からレイボーン投手はこの試合7つめの四球を出します。そして、続く森野選手がついにチーム初安打となる適時三塁打。レイボーン投手の「無安打有得点試合」達成はなりませんでした。結局レイボーン投手は6回を1安打7四球3失点でした。一方のマルティネス投手は7回を5安打2失点。8回は平井投手が、そして9回は岩瀬投手が3人で抑え、ドラゴンズが3対2で逃げ切りました。岩瀬投手は日本タイとなる45セーブを挙げています。観客数は2万8千8百人との事。中継を見る限りはとてもそのようには見えませんでしたが・・・。

2005年09月29日

タイガース、2年ぶり5度目のリーグ優勝

[ 野球 ]

 マジック1でむかえた甲子園のタイガース対読売戦は下柳投手と内海投手が先発。タイガースが勝てば優勝、という状況で読売戦をむかえたのは1973年以来です。その時は、今回と違い、「勝ったほうが優勝」という状況でのぞみ、タイガースは惨敗し、目の前で「V9」を達成されています。当時は私は物心がついていなかったので見てはいないのですが、観客がなだれこんだりして大変な事になっていたそうです。
 今回はその時と違い、残り6試合でマジック1という余裕の状況。しかも、先発投手はタイガースが最多勝争いをしている下柳投手に対し、読売はここまで4勝8敗で防御率5点台の内海投手ですから、おそらくファンが一番気にしたのは、「ドラゴンズ戦が終わるより先に勝てるかどうか」に絞られていたでしょう。実際、試合のほうも初回に失策で出た赤星選手を金本選手が適時打で帰してあっさり先制。さらに2回にも6・7・8の下位打線三連打で2点を追加します。
 一方、下柳投手は最初の一巡を完璧に抑えるなど、6回を4安打無四球で無失点に抑え、後は毎度おなじみの「いつもの三人」につなぎます。

 7回からは菊地原投手の中継ぎ登板記録を上回る79試合目となる藤川投手が3人で片付けます。その裏、3回以降抑えられていた打線が、満塁の好機から檜山選手と矢野選手の連続適時打で2点をダメ押しします。そして8回はウイリアムス投手が三者連続三振に抑え、いよいよあと1回となります。
 しかし、9回からの登板の久保田投手は、「胴上げ投手」という重圧のためか、いきなり連打され。続く小久保選手を打ちとって「あと一人」にしたものの、続く打者の時に暴投で1点を献上し、さらに安打されます。しかし続く阿部選手をレフトフライに打ちとって試合終了。金本選手がウイニングボールをつかむ形になりました。下柳投手はリーグ首位に並ぶ14勝目。観客数は4万8千5百人ほどでした。ちなみに、2003年は昼に勝った後、夜のスワローズの敗戦で優勝、1985年は引き分けての優勝ですから、タイガースの「勝って胴上げ」を見たのは日本シリーズを除けば初めてでした。
 これでタイガースは2年ぶり5度目のリーグ優勝を達成しました。率直に言って、今季開始前の「鳥谷選手を軸にしたコンバート」「檜山選手とスペンサー選手の併用」「ウイリアムス投手を中継ぎにして久保田投手を抑えに」という新機軸のいずれも疑問視していました。それがことごとく成功したのですから、自分の見る目のなさを恥じるよりありません。
 それにしても、井川投手は13勝したものの内容が良くなく、福原投手は内容は悪くないものの、援護がないこともあって14敗、下柳投手は安定した成績で勝星を重ねるものの6回限定と、絶対的な「エース」不在の中、最後は大差をつけての優勝ですから、やはり打線と継投陣が良かったのでしょう。一度8ゲーム差をつけたドラゴンズに0.5差まで迫られながら、再度突き放しての優勝というのは、ある意味、勢いに乗って突っ走った2003年や1985年以上の「堂々たる優勝」と言えるのかもしれません。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは斉藤投手と佐藤投手が先発。序盤にベイスターズが3点をリードしますが、6回に追いついたドラゴンズが7回に勝ち越します。しかし、その裏にすかさずベイスターズが追いついて延長に。そして10回表、前の回から登板のクルーン投手から先頭の森野選手が二塁打し、続く「ピンチバンター」川相選手が犠打で進めた後、谷繁選手が意表のスクイズ。バント2つで勝ち越し、その裏は岩瀬投手が抑え、ドラゴンズが5対4で勝ちました。観客数は8千8百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズはデイビー投手と松岡投手が先発。カープ1点リードでむかえた9回表に、ベイル投手からリグス選手が同点本塁打を放ち、延長に。ともに11回に勝ち越し機を作りましたが生かせず、結局延長12回、3対3で引き分けました。観客数は1万7百人ほどでした。

2005年09月28日

サヨナラ負けでレギュラーシーズンを終える

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズは入来投手と渡辺俊介投手が先発。1回裏、先頭打者の新庄選手が、いきなり、左翼ポール際に大飛球。一瞬、審判の手が回りかけましたが、結局ファウルで、新庄選手は次の球をセーフティーバント失敗の後、三振します。しかし、2死から小笠原選手が先制本塁打。この時点で、渡辺俊投手の逆転防御率1位はほぼ絶望となりました。
 初回は入来投手に3人で抑えられたマリーンズ打線ですが、2回1死からフランコ選手が右翼席に同点となる21号ソロを放ちました。
 その後は投手戦に。昨日よりは走者が出ますが、ともに好機を生かしきれません。福浦選手が3安打を放って、ギリギリで5年連続3割を決めましたが、他に安打を放ったのはフランコ選手・小坂選手と途中から二番に入った小坂選手だけ。それ以外の選手に安打が出ないため、得点には結びつきません。

 渡辺俊投手は6回1失点で降板。2番手にセラフィニ投手が上がり、8人を完璧に抑えます。9人目の木元選手を歩かせてしまいましたが、得意の牽制で刺します。一方、8回から入来投手の後を受けた建山投手・トーマス投手の前に得点できず、2日連続で延長に入ります。
 10回表は藤田投手が抑えましたが、11回裏に小笠原選手に安打が出て降板し、薮田投手が登板します。しかし、田中幸選手は抑えたものの、続く代打の田中賢選手に2球目を右翼席に叩き込まれ、サヨナラとなってしまいました。田中賢選手は今季最後の打席での初本塁打が大きな一発となっています。また、ファイターズの島田選手は安打こそ出なかったものの、最終試合を勝利で飾る事ができました。観客数は3万4百人ほどでした。
 マリーンズとしては、ここ4試合で薮田投手が3回打たれた、というのはプレーオフに対する不安要因と言えるでしょう。
 これでレギュラーシーズンは全て終了。マリーンズは84勝49敗3引分で、勝率6割3分2厘。首位ホークスと4.5ゲーム差離れての2位でした。周知の通り、2位は1995年の第一次バレンタイン政権以来です。しかし、その時の成績が69勝58敗3引分、勝率5割4分3厘で首位とのさは12ゲームだったわけですから、内容的には大いに上回ったと言えるでしょう。
 というわけで、約10日後の10月8日からライオンズとのプレーオフが始まります。ぜひとも、その時までにチーム状態を万全にし、ホークスとの最終決戦に挑んでほしいものです。
 なお、マジック2としていたマリーンズ2軍は、自らが勝ち、2位のライオンズ2軍が敗れたため、1996年以来のイースタンリーグ優勝を飾っています。

 福岡のホークス対イーグルスは高橋秀投手と有銘投手が先発。初回に松中選手の46号2ランでホークスが先制、直後にイーグルスが追いつきますが、4回にはズレータ選手の43号ソロで勝ち越します。ホークスは5回から新垣投手が登板しましたが、1死から山崎選手と礒部選手の連続本塁打で逆転します。しかし6回、下位打線の3連打などでホークスが3点を取って再逆転。イーグルスも1点を返したものの、最後は馬原投手が抑え、6対5でホークスが最終戦を飾りました。試合終了後には、この試合が最後となる田尾監督の胴上げが行われました。観客数は3万1千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は大沼投手とJP投手が先発。初回にフェルナンデス選手と中村選手の連続本塁打でライオンズが先制。一方、今季不本意な結果が多かった大沼投手が合併球団を6回2安打無失点に抑え、継投陣も好投し、7対0でライオンズが勝っています。観客数は2万2千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は井川投手と高橋尚投手が先発。初回に、いきなりの5連打に、井川投手にまで適時打が出て、タイガースが一挙6点を先制。しかし、井川投手は相変わらずピリッとせず、2回には2ランで、4回には適時打で4点を返されます。しかし、直後に今岡選手の適時打で1点を追加し、その後は橋本投手を挟んで「いつもの三人」が登板。最後に久保田投手がソロを打たれたもの、3人あわせて出塁はそれだけ。7対5でタイガースが勝っています。井川投手は内容はともかく、13勝目を挙げています。また、藤川投手が78登板を達成し、1984年に達成した福間投手の記録を抜いて球団史上単独1位、また、2001年にカープ(当時)の菊地原投手に並ぶ、中継ぎ登板のタイ記録となりました。なお、この「登板記録」ですが、1961年の稲尾投手も78試合という記録を持っています。しかしこれはうち先発30試合で勝数は42勝と次元が違いすぎます。藤川投手や菊地原投手の記録と比較する意味はないでしょう。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは門倉投手と川上投手が先発。今日も川上投手は調子が出ず、3回に小池選手のソロでベイスターズが先制し、6回には5連打で2点を追加した後、門倉投手に3点適時打が出て一挙5点で試合を決めました。門倉投手は6回を1安打。7回に1点を返されたものの、自己最多の11勝を挙げています。これで、タイガースのマジックは1となっています。観客数は8千4百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは黒田投手と館山投手が先発。4回にカープが栗原選手の適時打で先制し、7回には前田選手の31号ソロで追加点。一方、黒田投手は4安打完封で単独首位となる14勝目を挙げています。観客数は9千人ほどでした。

2005年09月27日

無得点で引き分けも、4.5ゲーム差以内が決まる

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズは須永投手と小林宏之投手が先発。須永投手は今季一軍初登板。しかも、二軍では1勝9敗で防御率6点台でイースタンの失点王兼与四球王という、昨年、高卒一年目でイースタン最多勝に輝いたとは思えない成績を挙げています。
 しかも、昨年のマリーンズ戦では2回投げていずれも敗戦投手になっています。というわけで、予告先発が発表された時は楽観していました。ところが、この須永投手が好投。マリーンズは三塁を踏めません。
 対する小林宏投手もそれを上回る投球。初回に安打されたものの、そこから16人連続でアウトにするなど、ファイターズ打線をほぼ完璧に抑えます。今日のファイターズは野手も若手を起用していたのですが、その若手相手に、6回には余裕の2者連続三球三振などをやります。

 須永投手は中盤はやや乱れが見えたのですが、7回、先頭のサブロー選手が左中間に二塁打性の当たりを放つと、それを森本選手がダイビングキャッチしてアウト。続く里崎選手が安打を放っただけに、この守備は大きいと言えるでしょう。
 結局小林宏投手は9回を2安打1四球、一方の須永投手も4安打2四球でともに得点を与えず、降板します。その後、10・11回はともに薮田投手と武田投手が安打を許しながら抑えます。そして12回表もトーマス投手に抑えられ、マリーンズの勝ちはなくなります。
 しかし、今日のマリーンズにとっては、勝ちと引き分けは同じ意味。なぜなら、引き分け以上ですと、ホークスとの差が4.5以内となり、プレーオフのアドバンテージなしが決定するからです。というわけで、重責を担って登板したのは小林雅英投手。先頭の小笠原選手に安打されます。さらに1死から6打数3安打3打点と相性の悪い稲葉選手を歩かせ、この試合両チーム初めて走者が二人出ます。しかし、続く奈良原選手を併殺に打ちとって試合終了。両チームとも三塁を踏む事のない投手戦でした。
 これで先述したように、プレーオフのアドバンテージはなくなりました。また、あわせてファイターズの5位も決まり、パリーグの全順位が決定しました。なお、首位打者の可能性のあった今江選手と堀選手はともに無安打。ともに首位打者の目はなくなっています。観客数は1万9千人ほどでした。

 福岡のホークス対イーグルスは和田投手と朝井投手が先発。初回にバティスタ選手の適時二塁打とズレータ選手の41号3ランで先制したホークスが2回にも本間選手の2号ソロなどで朝井投手を早々とKO。その後、イーグルス継投陣が好投し、打線も佐竹選手のランニング本塁打などで反撃しますが、序盤のリードが大きく、6対3でホークスが勝ちました。観客数は3万1千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は帆足投手と川越投手が先発。6回に3点取って逆転した合併球団が7回にも2点を追加し、5対2で勝っています。ライオンズはシーズン負け越しが決まっています。観客数は1万1千百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは三浦投手と中田投手が先発。好調同士の対戦となりましたが、3回にユニフォームを忘れて背番号98をつけて出場した井端選手が1死から四球を選び、福留選手の適時二塁打で生還して先制。さらにアレックス選手に2ランが出て3点を先制します。一方、中田投手は4回まで無安打に抑えるなど、8回途中まで1失点。9回に岩瀬投手が1点を取られたものの、5対2でドラゴンズが勝っています。そのため、タイガースのマジックは3のままです。観客数は7千6百人ほどでした。

2005年09月25日

小野投手、6人目の10勝投手に

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは岩隈投手と加藤投手が先発。初回、昨日の猛打賞の勢いが続く小坂選手が安打し、2死からサブロー選手の14号2ランであっさり先制します。しかし、加藤投手の調子も今ひとつで、ソロ2本で追いつかれ、4回に四球とヒットエンドランで無死1・3塁となったところで降板しました。さらに、続く小宮山投手が内野ゴロの間に勝ち越された上に、適時打を打たれ、2点のリードを奪われます。
 マリーンズ打線は安打は出ますが、なかなか効率的に得点できません。5回も無死1・2塁からフランコ選手の早くも猛打賞となる適時打が出ますが、中堅手の飯田選手の返球で二塁をまわったサブロー選手が刺され、結局ここも1点止まり。しかも、その裏に三番手の神田投手が山崎選手にソロを打たれ、再び2点差とされてしまいます。

 しかし、4回途中から投げた神田投手は何とかその1失点だけで6回まで抑えます。そして7回表、イーグルスはここまで3失点の岩隈投手をあきらめて吉田投手に交替します。しかし、いきなり連打で無死1・3塁となり、フランコ選手は遊ゴロに倒れたものの、エンドランが掛かっていて併殺にならず1点差となり、さらに里崎選手の適時二塁打で追いつきます。
 その裏、四番手の小野投手が3人で抑え、続く8回表、この回から登板の渡辺投手に対し、先頭の井上選手に代わる大塚選手が安打で出塁。小坂選手は3バントを失敗したものの、堀選手が安打でつなぎます。そして2死1・2塁から福盛投手が登板しますが、サブロー選手が四球を選び、続くフランコ選手の今日4本目となる安打が勝ち越しの2点二塁打に。さらに里崎選手が歩いた後、李選手にも2点適時打が出て、一挙に4点を勝ち越します。
 ところがその裏、藤田投手・薮田投手といった「必勝リレー」が機能せず、藤田投手が三塁打と犠飛で1点を返され、さらに1死1塁で登板した薮田投手がロペス選手に代打2ランを打たれ、1点差に迫られます。しかし直後の9回表に、再び大塚選手の安打を足がかりに、暴投と犠飛で2点を追加し、即座に突き放します。
 そして9回裏は小林雅英投手が登板。今日も四球と安打で2死1・3塁と一発同点の状況を作りますが、最後は終盤の勝負強さに定評がある大島選手を抑え、何とか無失点で切り抜け、11対8で逃げ切りました。勝利投手は7回を3人で抑えた小野投手で今季10勝目。これでマリーンズでは6人目の10勝投手となりました。何でもこの「1チームで6人の二桁勝利投手」はプロ野球タイ記録だそうです。観客数は1万7千4百人ほどでした。
 なお、試合中にネットなどで「田尾監督解任」という情報が流れました。言うまでもなく、今季のイーグルスの大幅負け越しは、田尾監督の技量以前の問題で、戦力不足によるものです。これは、昨年、ダントツで最下位だったブルーウェーブを引き継いだ合併球団が、豊富な戦力をとっかえひっかえ使って、プレーオフ進出まであと一歩まで迫った事からも分かります。にも関わらず、監督に責任を取らせる、というのはどうなのでしょうか。また、それが試合中に流れる、というのも大いに問題があります。試合終了後は、右翼席のマリーンズ応援団からも「田尾コール」が上がっていました。

 所沢のライオンズ対ホークスは松坂投手と斉藤投手が先発。ライオンズは「負けるとプレーオフ進出が確定する」という極めて微妙な立場での試合です。というわけで、ライオンズは和田選手をスタメンから外し、松坂投手も5回を4安打2失点で降板させました。その後、継投陣が2点を失い、終盤にライオンズが反撃するも、4対2でホークスが逃げ切りました。そしてその瞬間にホークスの単独首位とマリーンズの2位が決まり、あわせてライオンズはプレーオフ進出も決まっています。斉藤投手は16勝目。松中選手が45号を放っています。観客数は2万4千3百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ファイターズはスチュワート投手と立石投手が先発。初回に今季初の4番に座った田中幸選手の適時打でファイターズが先制し、4回には森本選手の3ランなどで5点を追加します。立石投手は6回を2失点に抑え、以下は継投で無失点。6対2でファイターズが勝ち、このカード4タテを達成しました。観客数は2万1千6百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは大島投手と杉山投手が先発。序盤は投手戦となりますが、6回裏にカープが2点を先制。しかし、直後の7回表に失策もあってタイガースが3点を取って逆転します。こうなると「いつものリレー」ですが、8回に藤川投手が自らの失策などで2点を取られ、カープが逆転します。しかし、9回表、2死1・3塁から今岡選手が逆転3ランを左翼席に叩き込みます。その裏は久保田投手が抑え、結局6対4でタイガースが勝ち、マジックを3に減らしました。観客数は2万8千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは藤井投手と吉見投手が先発。3回に4安打でベイスターズが4点を先制。一方、吉見投手は7回を1失点に抑え、後は川村投手とクルーン投手のリレーでベイスターズが4対1で勝利。3位に浮上するとともに、最下位脱出を決定しました。観客数は1万2千6百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は山井投手と上原投手が先発。6回に福留選手の2ランでドラゴンズが先制し、8回にもウッズ選手の適時打で追加点。山井投手は8回を3安打無失点。特に4回以降は走者を出さず、9回も岩瀬投手が3人で抑えて、ドラゴンズが3対0で勝っています。観客数は3万5千3百人でした。

2005年09月24日

ツキもなく完敗、単独1位が消滅

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは一場投手と久保投手の「新人対決」となりました。0対0でむかえた3回表、先頭の李選手は一塁線に痛烈な当たりを放ちます。普通なら二塁打という感じですが、これがベースに当たり、しかも一塁手の近くに跳ね返り、アウトになります。その裏、1死から安打と四球で1・2塁とされ、続く山崎選手の打球が久保投手の足を直撃し、内野安打となります。久保投手は続投しましたが、続く礒部選手の犠飛で先制され、さらに川口選手に適時二塁打が出てこの回3点。同じ「打球が当たる」でもえらい違い出ました。さらに4回にも二塁打2本で追加点を取られ、久保投手はここで降板となりました。
 一方、前回序盤でKOされた一場投手ですが、今回は最初の一巡を完璧に抑え、その後も好投を続けます。小坂選手だけは3安打しますが、他の打者は抑えられます。マリーンズは中盤、4点差ながら小野投手を投入しますが、失策もからんで1点を追加されます。さらに井上選手の代打本塁打でやっと1点を返した直後の8回には薮田投手まで投入しましたが、2死からイーグルス打線に連打され、ダメ押しの3点を奪われました。結局、8対1で敗れ、一場投手に4安打2四球で1失点完投で2勝目を挙げられてしまいました。この瞬間、ホークスのリーグ1位が決まっています。観客数は1万8千3百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズはケビン投手とダルビッシュ投手が先発。同点でむかえた4回に木元選手の2ランが出てファイターズが勝ち越します。ダルビッシュ投手は7回を投げてほぼ毎回の8安打を打たれますが、失点は2回の1点に抑えます。ここで負けるとプレーオフ進出がほぼ絶望となる合併球団は2点差ながら勝ちパターンの継投をし、ファイターズ打線を無安打に抑えますが、打線が拙攻を繰り返します。結局9安打3四球で9回中7回も先頭打者を出塁させながら得点は1点のみ。3対1でファイターズが勝ちました。観客数は2万2百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは西口投手と新垣投手が先発。初回に内野ゴロの間に先制したホークスが6回に2点を追加して西口投手をKO。この時点で杉内投手の単独最多勝が決定しました。その裏、ここまで1安打投球の新垣投手が打ち込まれ、一気にライオンズが追いつきます。しかし同点で迎えた8回、この回から登板の森投手が変調で、1死から3連続四球で満塁とし、ここで代打・大道選手が2点適時打と、昨日に続いて仕事をします。
 ところが9回、昨日の9回裏を意識してか7回途中から登板の吉武投手を引っ張りますがこれが裏目。連打で無死1・2塁となります。ここで三瀬投手を投入しますが、四球で満塁とした後、野田選手の適時打で1点差となり、続く代打・後藤選手が左翼フェンス近くまで達する逆転サヨナラ2点二塁打を放ち、6対5でライオンズが勝ちました。後藤選手といえば、4月のマリンに観戦に行った時、三塁を守っていて失策を連発してそれで試合が決まった事がありました。今日はその時と違い、眼鏡をかけて登場。なんでも乱視だったそうで、たしかにそれを放置しては、攻守とも活躍はできないでしょう。今更ながら、あの時は眼鏡をかけていなくて助かったな、などとも思いました。観客数は2万2千人ほどでした。
 合併球団が負けた事により、この勝利でライオンズの3位が決定。24年連続Aクラスとなりました。しかし、残りマリーンズが3連勝し、ホークスが3連敗した時は、同率1位となり、ライオンズはプレーオフに出れません。そのため、明日のホークス戦でライオンズが負けた時点でプレーオフ進出が決定する事になってしまいました。ホークスの最後の2連戦の相手はイーグルスですから、ここで2連敗する可能性は相当低いでしょう。したがって明日のライオンズは普通に戦うと思います。しかしもし最後がマリーンズ対ホークスだったら、明日のライオンズはどのように戦っていたでしょうか。現在のプレーオフ制度の問題点が意外な所で出た形となりました。

 広島のカープ対タイガースは大竹投手と能見投手が先発。4回に新井選手の43号ソロでカープが先制しますが、その直後に矢野選手と藤本選手の連続本塁打でタイガースが逆転。さらに6回には大竹投手が4四死球と自滅し、2安打で4点を追加します。8回に能見投手が2点を失いますが、藤川投手・久保田投手のリレーで抑え、6対3でタイガースが勝ちました。これでマジックは4となっています。観客数は2万9千人ほど。確認していませんが、おそらく広島での今季最高ではないでしょうか。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は石井投手と西村投手が先発。初回に立浪選手の適時打で先制したドラゴンズが、4回に石井投手自らの2点適時打で追加点。さらに5・6・7回に8点を追加し、二日連続の二桁得点を挙げました。石井投手は5回を無失点で抑えたところで降板。昨日同様、終盤に読売も反撃しますが、序盤の点差が大きく、11対5でドラゴンズが勝っています。観客数は3万8千2百人との事。ただ、中盤で大差がついた事もあり、終盤は翌日休みにも関わらず、かなり空席が目立ちました。

2005年09月23日

初芝選手、好捕で盛りたてる

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは有銘投手と黒木投手が先発。左の有銘投手相手ということで、マリーンズはスタメンからフランコ選手を外します。ここまではまあ普通なのですが、さらに今江選手を休ませ、スタメン三塁に初芝選手を起用。前の日に「引退セレモニー」をした選手を、翌日、純粋に戦力としてスタメン起用する、という例は非常に珍しいのではないのでしょうか。
 さて初回、いきなり連続三振を喫しますが、続く福浦選手が6号ソロを放ち、先制します。その裏、黒木投手に対し、先頭の佐竹選手がいきなり安打で出塁します。ところが続く高須選手の三塁前の犠打を、初芝選手が躊躇なく二塁に送って封殺します。さらに、盗塁があって2死二塁から、山崎選手の抜ければ同点という痛烈な当たりをまたまた初芝選手が好捕。好守二つで同点を阻止しました。
 打線はその後、一巡は有銘選手に抑えられましたが、二巡目に入った4回表、堀選手・福浦選手が連続安打で無死1・2塁とし、サブロー選手の適時打で1点を追加、さらにパスクチ選手の8号3ランがバックスクリーンに飛び込んで、5点目を挙げます。その裏、1死から山崎選手が再び安打性の当たりを三塁に放ちますが、初芝選手がジャンプ一番で好捕。再三の好守で黒木投手を盛りたてます。

 4回まで2安打で三塁を踏ませなかった黒木投手ですが、5回に1死1・3塁から犠飛で1点を返されます。しかし、直後の6回表、二番手の戸叶投手から、里崎選手の適時二塁打と大塚選手の8号2ランで3点を追加します。そして8回には李選手の30号3ランでダメを押し、さらに1死1塁から初芝選手が引退発表後初の安打を放って先発全員安打を達成。続く西岡選手に適時打が出て12点目を挙げました。
 黒木投手は中盤に犠飛二つなどで計3点を失いましたが、8回を9安打ながら無四球で119球を投げ、今季2勝目を挙げています。初芝選手は結局フル出場でした。観客数は1万8千6百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは河原投手と杉内投手が先発。河原投手は2回に松中選手に44号ソロで先制され、さらに3回途中で挟殺プレイの際に足を捻ってで降板します。二番手は日曜に続いての緊急登板となった山岸選手。しかし前回のようにはいかず、川崎選手とズレータ選手にソロを打たれ、3対0となります。6回にライオンズは1点を返し、なお連続四球などで2死満塁として杉内投手は降板しますが、二番手の吉武投手がここを凌ぎます。
 そして9回には1死1塁から大道選手が今季1号となる代打2ランを放ちます。その裏、ライオンズが馬原投手を攻めて3点を返したものの、この大道選手の2ランが大きく、5対4でホークスが逃げ切りました。ホークスの単独1位通過マジックは2に。杉内投手は単独首位となる18勝目を挙げています。観客数は2万5千3百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ファイターズは吉井投手と鎌倉投手が先発。初回に小笠原選手の2ランで先制したファイターズが、中盤にもセギノール選手の2ランなどで追加点。投げては1安打無失点の鎌倉投手を3回で降板させるという仰木監督ばりの継投で合併球団を1点に抑え、5対1でファイターズが勝利。岩本投手が2勝目を挙げています。観客数は2万8千8百人ほどでした。

 倉敷のカープ対タイガースはレイボーン投手と福原投手が先発。タイガースが3回までに6点を取ってレイボーン投手をKOしますが、カープも中盤に反撃して1点差まで迫ります。タイガースは6回の桟原投手を挟んで「いつもの三人」を出しますが、ウイリアムス投手が7回を3人で抑えた後、次が前田選手からという事で8回も続投。これが裏目に出て安打され、ここで登板の藤川投手が2死1・2塁から森笠選手に適時打を打たれ、同点となります。
 しかし直後の9回表にこの回から登板の佐々岡投手から鳥谷選手と片岡選手が連打し、2死後に檜山選手の2点適時二塁打が出て再度リード。その裏は久保田投手が抑え、8対6でタイガースが勝ち、マジックを5に減らしました。観客数は3万人ほど。カープ主催試合にも関わらず、地理的条件もあり、場内の9割以上はタイガースファンでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズはゴンザレス投手と土肥投手の先発で投手戦に。ゴンザレス投手は8回4安打、土肥投手は7回5安打でともに無失点に抑えます。しかし、8回裏にゴンザレス投手に代打を出し、9回から花田投手を投入したのが裏目に出て、ベイスターズが佐伯選手の本塁打で勝ち越し、さらに本塁打3連発で計5点を挙げ、5対0で勝ちました。これで両チームのゲーム差は0となっています。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売はマルティネス投手と酒井投手が先発。今季初先発の酒井投手を初回から打ち込んだドラゴンズが2回で8点。さらに3回にも2点を追加します。終盤、読売も反撃しますが、序盤の大量点が大きく、10対6でドラゴンズが勝っています。観客数は3万7千9百人でした。

 あと、イースタンの読売対マリーンズが長岡で行われました。試合開始時点でイースタン優勝までのマジックは3。G+で中継があったので見ていたのですが、先発の手嶌投手、さらには二番手の戸部投手が打ち込まれ、3回までで11失点。一方、ベニー選手を入れた打線は佐藤宏投手に中盤まで無失点に抑えられ、途中反撃したものの、三番手の内投手も3ランを喫するなど、15対4で惨敗しました。また、2位のライオンズも勝っており、マジックは3のまま。明日も中継があるそうなので、一軍と二軍を交互にチャンネルを替えながら見るつもりです。

2005年09月22日

本塁打攻勢を喫し、4タテできず

[ 野球 ]

 レギュラーシーズンでのマリンスタジアム最終戦となるマリーンズ対ホークスの4連戦最終戦。ライオンズ戦から数えて5日連続で観戦に行きました。今日は初芝選手の引退セレモニーもあるので、初芝選手の守備位置に近い、三塁側の「ボビーシート」で観戦しました。
 試合前、初芝選手はいつものように里崎選手と三塁ベンチ前でキャッチボールをします。その姿が現れただけで、周囲は盛り上がるほどでした。
 試合のほうは清水直行投手と高橋秀投手が先発。「エース」に対し、ホークスの新人の高橋秀投手は4月に2回投げて以来、5ヶ月ぶりの一軍登板です。しかし初回、先頭の川崎選手が安打で出場し、大村選手に代わってスタメンに入った柴原選手がヒットエンドランで無死1・3塁とされ、松中選手の内野ゴロの間に先制されます。
 その裏、制球の定まらない高橋秀投手に対し、1死から西岡選手が死球で出塁してすかさず盗塁。内野ゴロで三塁に進み、さらにサブロー選手も歩いて2死1・3塁の同点機を築きますが、フランコ選手が打ち取られます。

 初回は何とか1点で切り抜けた清水直投手ですが、2回は先頭のズレータ選手を歩かせ、続く宮地選手に今季3号となる2ランを右翼席に叩き込まれます。
 その裏、指名打者で入っている橋本選手がホークス戦打率4割の相性を生かして適時打を放って1点を返しましたが、直後の3回表、先頭のバティスタ選手が、さらには2死からズレータ選手がそれぞれソロ本塁打を放ち、3回で早くも5点を失います。清水直投手は、月曜の4連戦直前のTV取材で「4連勝できるわけがないからせめて3勝1敗」と言っていましたが、「有言実行」の投球ぶり。さらに、今季の「被本塁打王」を確定させてしまいました。という事もあり、右翼席からは清水直投手に大ブーイングが流れていました。結局、清水直投手は5回途中で松中選手に適時二塁打を打たれたところで9安打1四球6失点でKOされました。今日の投球を見る限り、プレーオフでのローテーション入りは難しいのではないでしょうか。
 一方の高橋秀投手は制球が悪く、四死球が6つあったのですが、要所で打球が野手の正面に行ったりする幸運もあり、マリーンズ打線を封じます。特に5回は、先頭の西岡選手をストレートの四球で歩かせますが、続く福浦選手のいい当たりのライナーが遊撃正面に行ってしまい、西岡選手もアウト。その直後にサブロー選手に三塁打が出る、などという不運かつチグハグな攻撃になってしまいました。
 結局6回2死まで投げて4安打1失点、2死1塁のところで降板しました。二番手は打席が橋本選手という事もあり、左の三瀬投手。ここでマリーンズは初芝選手が代打で登場します。しかし、ここは死球という意外な結果に。さらに続く堀選手も歩いて満塁としますが、西岡選手が打ち取られ、ここも1点も取れません。
 マリーンズも5回途中からの小宮山投手、8回からの高木投手が昨日に続いて好投したのですが、反撃はありません。7回には松中選手の2打席連続となる適時二塁打で7点目を奪われます。ところが続く城島選手は自打球を足に当ててしまいます。あまりの痛がりぶりに担架が運ばれたほどでした。結局城島選手は両肩を支えられて何とか歩いて退場しましたが、試合後の診断によると骨折でポストシーズンも含めて今季絶望とのこと。意外な場面で、今季の優勝を大きく左右しそうな事件が発生してしまいました。
 打線のほうは三瀬投手に7・8回も抑えられます。8回に初芝選手に二度目の打席がまわってきましたが、右飛に倒れてしまいました。9回に調整登板の馬原投手に対し、堀選手とサブロー選手に安打が出たものの、今日は絶不調だったフランコ選手が倒れ、試合終了。7対1と完敗でした。
 これでホークス戦4連勝はならず、ゲーム差は再び3に。残りはともに5試合ですから、同率1位もかなり難しくなってしまいました。また、対戦成績も10勝10敗で終わり、パ全球団勝ち越しはなりませんでした。

 終了後は初芝選手の引退セレモニー。今日のユニフォームは「誠(俗にいうハッピ)」でしたが、初芝選手は現役生活の大半で着ていた「戦」に着替えて登場しました。マウンド近くで花束を受け取った後、いよいよ初芝選手の一言。そこでまず、マイクの位置を調整したのが、初芝選手らしい笑いの取り方だったのでしょう。そこでの一言は、引退について述べるとともに、「バットを置くのはプレーオフと日本シリーズを制してから」という力強い一言が。ぜひ、実現させて、10月29日か30日に、日本一を花道に「真の引退セレモニー」をやってほしいものです。
 なお、引退セレモニーらしく、初芝選手のご家族もグランド内に来られていました。その中で、幼稚園児くらいの次男は、マウンドで投球の真似をしたり、トンボ返りをしたり、球場内に投げ込まれた紙テープを「回収」したりと、大活躍(?)。トークショーなどで見せる初芝選手のギャグセンスを幼いながらも継承している感じでした。
 最後は初芝選手が場内を一周。レフトスタンドの前を通った時は、ホークス応援団も初芝選手のHMを演奏してくれるなど、まさしくスタンド全体で初芝選手を惜しんでいました。
 観客数は今季3番目となる28,249人でした。

 神戸の合併球団対ファイターズはJP投手と金村投手が先発。今季対合併球団4戦全勝で防御率1点台の金村投手が今日も好投。一方、JP投手も好投して投手戦となりましたが、7回にセギノール選手が30号ソロ。これが決勝点となり、1対0でファイターズが勝利。合併球団は3位ライオンズとの差を2に広げられました。観客数は1万1千7百人ほどでした。

2005年09月21日

中盤の集中打で逆転し、2ゲーム差に

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対ホークスの4連戦の3戦目。今日は夕方まで仕事をした後に球場に行きました。4日連続で球場に行くなど、高校時代に後楽園でビール売りのバイトをしていた時もなかったように思います。
 海浜幕張駅に19時半くらいに着いたのですが、ホームから階段を駆け下りると、同じように急いでいる会社帰りの人が少なからずいました。そして球場行きの直通バスもこの時間なのにほぼ満員でした。
 先発はセラフィニ投手と田之上投手。セラフィニ投手は2回に安打と連続四球で無死満塁として、カブレラ選手に先制打を喫しますが、後続は抑えます。一方、マリーンズ打線は4回まで田之上投手に完璧に抑えられます。もっとも、昨日・一昨日とも序盤は似たようなものだったので、あまり心配していませんでした。
 球場に着くとちょうど5回表の攻撃中。先に観戦している嫁さんとの待ち合わせがうまくいかず、しばらくは球場の入口でのモニタ観戦でした。すると、ちょうど大塚選手が長打性の当たりを好捕し、場内からの大歓声が響いてきました。
 そして5回裏、昨日・一昨日と得点のきっかけとなっているサブロー選手が安打で出塁。そして続くフランコ選手が初球を右翼席に叩き込み、20号2ランで逆転します。この時もまだ入口にいたのですが、切符係の人もモニターを見ながら歓声をあげていました。

 さらに今江選手が安打で出塁。このへんでやっと席につけたのですが、続く李選手も安打でつなぎます。1死から橋本選手が久々に得意の四球を選んで満塁に。そして西岡選手が中前に適時打を放って3点目を挙げ、田之上投手をKOしました。2番手は佐藤誠投手でしたが、この継投は裏目に。堀選手が左中間にマリンでの今季1号となる7号満塁本塁打を放ちます。その後も打者一巡してから再びサブロー選手からの3連打で1点を追加。この回一挙に8点を挙げました。
 いきなり大量援護を貰ったセラフィニ投手ですが、直後の6回表に先頭の松中選手をストレートの四球で歩かせるなど、どうも冴えません。結局、この回、内野ゴロの間に1点を返され、6回を5安打6四死球での2失点でお役御免となりました。
 7回からは高木投手が登板。8回に打ち取った当たりが「お見合い」で二塁打になったのをきっかけに1点を返されますが、7・8回をそれだけに抑えます。一方、打線のほうは7回裏には今江選手の8号3ランで、8回裏には西岡選手の2本目の適時打などで2点を追加し、ダメを押します。なお、8回裏に1死1・3塁で初芝選手が代打で登場。ネクストバッターズサークルに入っただけで場内は大歓声でした。なお、その大声援に相手が動揺したのか、初芝選手は失策で出塁しました。さらに9回表には三塁の守備にもついています。
 9回は小宮山投手が登板。最後は昨日・一昨日と9回に安打を打っている本間選手を打ち取り、3人で締めました。というわけで13対3と大勝して3連勝。ゲーム差を2に縮めました。観客数は1万6千5百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは下柳投手と川上投手が先発。8月以降すっかり冴えを失った川上投手に対し、2回に金本選手の38号ソロでタイガースが先制。さらに4回には暴投と檜山選手の適時打で2点を追加します。一方、下柳投手は6回を6安打ながら無失点に抑え、後は「いつもの三人」が登場。三人でドラゴンズ打線を1安打に抑え、4対0で勝ちました。下柳投手が先発での完封リレーは今季4度目、また、下柳投手はリーグ首位タイとなる13勝目を挙げています。これでマジックは6になりました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは門倉投手と黒田投手が先発。2対2でむかえた7回表に前田選手の適時打で勝ち越したカープが3対2で勝っています。なお、試合後にはビジターながら野村選手に花束贈呈がありました。観客数は6千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは内海投手と館山投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万4千2百人ほどでした。

2005年09月20日

連日の逆転勝利で3ゲーム差に

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対ホークスの第2戦に行きました。先発は渡辺俊介投手と和田投手でした。渡辺俊投手は立ち上がりから調子が良くなく、初回、1死から連打されて1・2塁となります。しかしここでここまで被本塁打11のうち4本を打たれている「天敵」松中選手を見逃しの三振に抑え、続く城島選手も抑えます。さらに2回の1死1塁はエンドランがライトフライになって併殺、3回の無死1・3塁は盗塁失敗があってこれまた無失点と、相手の作戦失敗に助けられた形でなんとか抑えます。しかし4回表、先頭の松中選手に今季5本目となる42号ソロを喫し、先制されてしまいました。
 一方、和田投手に対し、今江選手の内野安打のみで最初の一巡を抑えられたマリーンズ打線は、1点を追う4回も簡単に2死を取られます。しかしここでサブロー選手が内野安打で出塁。さらに今日5番に入った里崎選手が、右中間にあわや本塁打という二塁打を放って同点に。さらに今江選手も中前に弾き返し、2死からの三連打で逆転します。

 逆転してもらった渡辺俊投手は5回をこの試合初の三者凡退で抑え、勝利投手の権利を得ました。しかし、続く6回、またまた先頭の松中選手に43号ソロを打たれ、同点になります。これで今季被本塁打13のうち6本が松中選手となってしまいました。ただ、本日も含め、全てソロ。初回のように走者がいる場面では抑えています。
 そして追いつかれた直後の6回裏、再び2死無走者でサブロー選手が右中間を破る三塁打を放ちます。そして続く里崎選手が三塁線を抜く適時二塁打を放ち、再び勝ち越しました。
 再度勝ち投手の権利を得た渡辺俊投手ですが、7回1死から内野安打を打たれたところで降板となり、二番手に藤田投手が登板。続く川崎選手は1死ながら犠打を放ち、2死2塁で大村選手に代打・大道選手を出してきます。ここでマリーンズが昨日に続いて小野投手を投入。今日もこの危機を凌ぎました。
 その裏、マリーンズは1死から昨日4安打のフランコ選手の代打・大塚選手が起用に応えて二塁打を放ちます。続く西岡選手は打ち取られて2死2塁となったところで、なんとホークスは今日ここまで無安打の堀選手を敬遠し、福浦選手と勝負します。6回には2死2塁で今江選手を敬遠して李選手と勝負して抑えたホークスでしたが、ここではこの作戦は大失敗。福浦選手が中堅フェンスに達する2点二塁打を放ち、敬遠した堀選手の代走・小坂選手まで生還。大きな追加点が入ります。
 小野投手は8回に先頭のバティスタ選手の打球が直撃しますが続投し、松中選手・城島選手とクリーンアップを三者凡退に封じます。
 ところが9回表、昨日は併殺もあって三人で抑えた小林雅英投手が、1死から宮地選手に二塁打を打たれます。さらに代打の柴原選手がつないで1・3塁となり、ここで昨日も打たれた本間選手に適時打を打たれます。ちなみに本間選手は猛打賞。通算打率は2割6分台なのにマリーンズ戦は4割4分4厘です。小林雅投手は2ストライクまでは比較的簡単に取れるのですが、追い込んだ後の決め球を狙い撃ちされた感じでした。
 ここでマリーンズは小林雅投手をあきらめ、温存していた薮田投手を投入。夜のプロ野球ニュースでは解説者たちが驚いていましたが、スタンドでは監督がベンチを出た瞬間に拍手が起きていました。そして薮田投手は川崎選手を投ゴロに、さらに代打の的場選手をレフトライナーに抑え、5対3で逃げ切りました。
 なんでも小林雅投手は体調が万全ではなかったらしいとのこと。それもあっての薮田投手温存だったのかもしれません。いずれにせよ、不具合があるのなら、ベニー選手同様、プレーオフに間に合うよう、じっくり再調整をしたほうがいいではないでしょうか。
 というわけで、最終回に寿命が縮んだものの、4連戦の頭二つを取り、とりあえずマリンスタジアムでの1位通過決定を阻止しました。相手の4本柱の二人の試合を取っただけに、かなり大きいと言えるでしょう。なお、ヒーローインタビューは勝ち越し打の里崎選手。その後は恒例の「ライブ」もありました。時期が時期なだけに「We Love Marines」だけでしたが、プレーオフを制した際には、30分ライブを行うという宣言がありました。なお、試合の観客数は2万1千人ほどでした。ライブの観客も、一番後ろがどこにあるか見えないほどの集まり具合でした。

 札幌ドームのファイターズ対ライオンズは入来投手と帆足投手が先発。初回に押し出しで先制したライオンズが中盤にも追加点。ファイターズも7回に2点を取るなど反撃しましたが、時すでに遅く、5対3でライオンズが勝ちました。これでファイターズのプレーオフ進出の可能性はなくなっています。観客数は1万9千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは井川投手と中田投手が先発。同点で迎えた6回に福留選手の2ランでドラゴンズが勝ち越し、さらに7回には藤川投手が被弾し、5対2でドラゴンズが直接対決を連勝。しかしゲーム差はまだ6.5です。観客数は4万7千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは三浦投手とデイビー投手が先発。4回に種田選手の2ランで先制したベイスターズがその後も加点。三浦投手は7安打1四球ながらカープ打線を完封し、10勝目を挙げています。これでベイスターズとスワローズのゲーム差は1となっています。観客数は5千6百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは高橋尚投手と石川投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万3千3百人ほどでした。

2005年09月19日

0-5からの大逆転で4連戦初戦を制す

[ 野球 ]

 今日からマリンスタジアムではマリーンズとホークスの4連戦。5ゲーム差がついているので、マリーンズが4連勝すれば一気に1ゲーム差に縮まります。しかし、もしホークスの2勝1敗1分以上なら、目の前でホークスの1位通過が決まってしまうという、今季のパリーグレギュラーシーズン最大のヤマ場となりました。
 その4連戦の初戦を観戦。前日のうちに前売り指定券は完売。当日、11時半頃に幕張本郷駅からバスに乗ろうとすると、球場の係員が「ライトスタンド自由席は完売」と言っていました。連接バスのマリンスタジアム行きに乗ったのですが、発車直後にバス停を見ると、乗り切れなかった人々の長い行列がバス1台分くらい残っていました。
 試合のほうは小林宏之投手と斉藤投手が先発。小林宏投手は、初回の無死2塁は凌ぎましたが、2回に先頭の城島選手に打った瞬間に分かる23号ソロを左翼席に叩き込まれ、先制されます。続く3回も先頭の本間選手に二塁打され、犠打と死球で1死1・3塁とした後、バティスタ選手の内野ゴロの間に2点目。さらに松中選手を歩かせた後、城島選手に2打席連続の24号3ランを打たれ、序盤で早くも0対5と差をつけられてしまいます。
 斉藤投手は2回まで1安打でしたが、3回に今日からベニー選手に代わって一軍復帰のパスクチ選手が歩き、続く斉藤投手と相性のいい橋本選手が二塁打を放ち、無死2・3塁と反撃機を作ります。しかし、ここから1・2・3番が抑えられ、この絶好機を生かせません。

 これで完全にホークスペースとなったかと思ったのですが、続く4回裏、先頭のサブロー選手が二塁打を放ち、フランコ選手の適時打で1点を返します。そして1死から李選手がファウルで粘った後、10球目を右翼席に29号2ランを放ちます。さらに続くパスクチ選手が内野安打で出塁し、橋本選手が2打席連続となる適時二塁打を放って、一気に1点差に迫りました。3回以降の斉藤投手は明らかなボールも多く、15連勝していた頃の調子ではない感じでした。
 小林宏投手は4回を0点に抑えますが、続く5回、1死からバティスタ選手の投手右への当たりを特技の「足技」で取ろうとしますが、内野安打にしてしまいます。さらに松中選手も詰まった当たりが内野安打となって1死1・2塁とし、2打席連続本塁打中の城島選手を迎えます。ここでベンチは小野投手を投入。この危機で城島選手さらにはズレータ選手を打ち取り、流れをマリーンズに持ってきます。
 そして5回裏、1死からサブロー選手が安打で出塁し、暴投で進塁。ここでフランコ選手が3打席連続となる安打を放ってサブロー選手が返り、5点差を追いつきました。
 さらに6回、前の回から登板のフェリシアーノ投手相手に、1死から橋本選手が左対左ながらこの日3本目の安打で出塁。さらに小坂選手が歩き、堀選手も安打でつないで満塁とします。この好機に、ここまで斉藤投手に抑えられてきた福浦選手が1・2塁間を抜く勝ち越し2点適時打を放ちます。さらにサブロー選手が犠飛を放ち、この回計3点。5点差をつけられてから4イニング後に逆転するという、この4連戦全体に期待を持てるような試合を見せてくれます。
 一方、小野投手は5回に続き6回も完璧に抑えます。さらに7回に藤田投手が左打者に2安打されるものの、2死1・2塁から登板の薮田投手が城島選手を抑え、さらに8回も三人で抑えます。
 その裏、1死から堀選手がこの日2本目の安打で出塁し、西岡選手が代走で出場します。場内の「リー、リー」コールに応えた西岡選手は二塁に盗塁、これが投手の暴投を誘い、速度を緩めずに西岡選手は三塁に進みます。さらに2死からサブロー選手が歩いて1・3塁とし、続くフランコ選手の打席でサブロー選手が二塁にスタート。城島選手が送球しますが、その間に西岡選手が本塁に返り、重盗が成功。大きなダメ押し点を挙げます。今日の城島選手は一塁と二塁に一度ずつ牽制をするなど強肩を披露していましたが、その強肩を逆用するような技ありの1点でした。
 そして9回は小林雅英投手が登板。先頭の本間選手に2-0から安打されますが、続く川崎選手を併殺に打ち取り、最後の大村選手も一塁ゴロで試合終了となりました。
 こうして、5点差を逆転し、ゲーム差を再び4に戻しました。小野投手は9勝目を挙げています。観客数は8月末の黒木投手復帰登板を上回り、今季主催試合最多となる2万8千9百5十人でした。
 なお、この試合の開始前に、初芝選手が現役引退を発表しています。昨年のファン感謝デーで軽妙な会話を聞いた時は、「解説者になったら面白いだろうな。でもまだそれはずっと先の事でいい」と思っていました。それが一年後に引退が決まるとは、寂しいものがあります。とはいえ、まだ今季さらにはポストシーズンで初芝選手の力を必要とする場面はあるはず。そこで活躍し、最後の花道を最高の結果で飾ってほしいものです。

 札幌ドームのファイターズ対ライオンズはリー投手と松坂投手が先発。松坂投手が3安打1四球という内容でファイターズを完封し、14勝目を挙げています。リー投手も6回3失点と試合を作ったのですが、いかんせん相手が悪すぎました。観客数は3万人ほどでした。
 神戸の合併球団対イーグルスは川越投手と岩隈投手が先発。初回に合併球団が3点を先制。一方、川越投手は4回に失策がらみで1点を返されますが、5回を1失点。しかし、前回同様、ここで代えられます。そして継投に入りますが、どの投手もピリッとせず、7回にイーグルスが追いつき、さらに9回にはついに勝ち越します。しかし、2回以降は2安打に抑えてきた岩隈投手が9回に2死満塁とされます。続く村松選手を2-1と追い込みますが、139球目となる球を右翼に放つと、礒部選手のダイビングキャッチが僅かに及ばず、逆転サヨナラ二塁打となり、5対4で合併球団が勝ちました。観客数は2万8千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは杉山投手と佐藤投手が先発。2年目の佐藤投手は今季初登板初先発です。2回に大量6点を挙げて杉山投手をKOしたドラゴンズが12対2と圧勝。佐藤投手は5回を2失点で抑え、プロ初勝利を挙げています。観客数は4万7千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは斉藤投手と大竹投手が先発。大竹投手が大乱調で初回に四球4つでベイスターズが先制し、さらにこの回計3点。続く2回にも9安打で7点を取り、序盤で大量点。その後、カープも反撃しましたが、6回に5点を追加したベイスターズが15対9で勝っています。なお、この試合でカープの比嘉選手がプロ初打席初本塁打を放っています。観客数は1万4千人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは桑田投手と松岡投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万7千6百人ほどでした。

2005年09月18日

打線が封じられ、再び5ゲーム差に

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対ライオンズ最終戦を観戦に行きました。先発は加藤投手と宮越投手。ともに先週のこのカードでリリーフとして好投しています。また、加藤投手は7月末のライオンズ戦以来の先発となりました。
 今季ここまでライオンズ戦2勝1敗の加藤投手ですが、初回に前の先発で本塁打を打たれている片岡選手に安打され、2死後にカブレラ選手に外角低めのボール球を左中間フェンス近くまで運ばれ、先制されます。
 一方、マリーンズは今江選手が今季初の二番に入る打順を組みます。しかし、1回裏、先頭の小坂選手が安打で出塁すると、その今江選手が併殺打を放ってしまいます。続く2回、2死無走者から里崎選手が痛烈な当たりを飛ばします。するとその打球が宮越選手の腕を直撃。そのまま降板になってしまいます。ここで急遽登板したのが昨日も1回を投げている新人の山岸投手。場合によっては一気に、というところでしたが、フランコ選手は二球目を打ち上げ、得点はなりませんでした。
 一方の加藤投手は2回は三者凡退に抑えたものの、3回、2死無走者から片岡選手に今度は二塁打を打たれ、さらにフェルナンデス選手に三遊間を抜かれて2点目を奪われます。そしてライオンズはこの緊急登板の山岸投手が素晴らしい投球。最初の頃はボール先行で打ち損じに助けられたような感じもあったのですが、だんだんと良くなり、なんと2回2死から7回まで、16人を完璧に抑えます。マリーンズ打線は外野フライ7に三振が5つという内容。とにかく外野に打ち上げるのが目立ちました。

 加藤投手も苦しみながら5回を2失点に抑えました。しかし、6回から登板の2番手の小宮山投手が代わりはなに安打とヒットエンドランで無死1・3塁として犠飛で追加点を取られ、さらに8回には新球「シェイク」を中村選手に左翼ポール直撃の本塁打されます。そして9回には久々の一軍登板となった川井投手がライオンズ打線につかまり、4点を追加され、8対0と一方的な展開となってしまいました。
 8回も森投手に無安打に抑えられたマリーンズ打線ですが、9回に調整登板みたいな感じの星野投手から代打の大塚選手が7号ソロ。さらにサブロー選手も13号2ランを放ちますが、時すでに遅し。8対3で敗れ、連勝は3で止まりました。また、ホークスが勝ったため、ゲーム差は5となり、再びホークスに「1位通過マジック」が点灯しました。緊急登板で素晴らしい好投をした山岸投手はプロ初勝利を挙げています。観客数は2万3千5百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対合併球団は新垣投手とケビン投手が先発。ともに好投し、投手戦となります。そして合併球団は5回途中でここまで2安打のケビン投手が謎の降板。二番手の歌藤投手は無失点に抑えましたが。7回に三番手の香月投手から代打で登場の大道選手が犠飛を放ち、ホークスが先制します。結局これが両チーム唯一の得点となりました。新垣投手は3安打1四球で完封勝利。観客数は3万5千人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対イーグルスはダルビッシュ投手と一場投手の新人対決。しかし内容は大差で一場投手は2回途中で5失点KO。一方のダルビッシュ投手は2安打2四球とイーグルス打線を封じ込めてプロ初完封を達成しました。観客数は2万9千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは能見投手と藤井投手が先発。スワローズが2点を先制しますが、3回に今岡選手のソロで追いついたタイガースが矢野選手の2ランで勝ち越し。さらに4回にも金本選手の3ランと矢野選手の二打席連続本塁打などで大量点。11対5で大勝しました。能見投手は久々となる3勝目を挙げています。観客数は4万7千3百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズは長谷川投手と小笠原投手が先発。打撃戦となりましたが、ドラゴンズ1点リードの7回裏に守備の乱れでカープが追いつき、さらに嶋選手の3ランなどでカープが一挙5点を取って逆転。その後、永川投手・ベイル投手が1点ずつ取られますが、何とか抑えて10対8でカープが勝利。佐々岡投手が遅まきながら今季初勝利を挙げています。これでタイガースのマジックは8となっています。観客数は1万3千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は那須野投手と上原投手が先発。序盤で読売が3点をリードしますが、中盤にベイスターズが追いつき、同点で迎えた9回裏に相川選手のサヨナラ打でベイスターズが勝ちました。観客数は2万1千2百人ほどでした。

2005年09月17日

久保投手、久々の勝利を完封で飾り、10勝目

[ 野球 ]

 今日は遅くまで仕事で、唯一見れた「中継」は福岡ドームの北川選手のヒーローインタビューのみでした。
 というわけで、恒例の「携帯速報メール観戦」となった千葉のマリーンズ対ライオンズ戦は久保投手と西口投手が先発。久保投手は1ヶ月半ほど勝星がありません。そして今日も初回にいきなり1死満塁とします。しかし、この危機で和田選手を併殺に打ち取り、無失点で切り抜けました。
 その裏、マリーンズは先頭の小坂選手がいきなり三塁打を放ち、続く堀選手の犠飛であっさり先制。さらに2死2・3塁から今江選手の2点適時打が出て一挙3点を先制します。さらに2回には小坂選手の適時打、4回には李選手の28号ソロなどで着実に加点し、5回までに6点を取りました。
 一方、久保投手は初回の危機を切り抜けた後は素晴らしい投球。2回以降、ライオンズ打線を3安打1四球に抑え、久々となる10勝目を今季3度目の完封で飾りました。この完封3は渡辺俊介投手と並び、リーグ首位です。また、マリーンズの新人投手の10勝目は55年前の「毎日オリオンズ」の荒巻投手と榎原投手以来とのこと。また、チームで二桁勝利投手5人は球団史上初との事です。観客数は1万8千8百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は杉内投手と山本省投手が先発。この予告先発を見た時は、「今日はだめでも、明日はなんとか合併球団は勝たないものか」と思ったほどでしたが、意外にも初回に合併球団が2点を先制します。3回にホークスが追いつきますが、そこで早くも山本省投手を諦めて、おなじみとなった「序盤からの継投」に入ります。これが効を奏し、ホークスに追加点を与えません。一方、杉内投手も2回から9回までを2安打に抑えて2対2で延長に入ります。そして10回表、二番手の吉武投手に対し、内野安打をきっかえに満塁とし、北川選手が勝ち越しとなる適時打を放ち、さらに村松選手が押し出しを選んで2点を勝ち越します。その裏、ホークスも1点を返しますが、最後は大久保投手が松中選手を三振に打ちとって合併球団が4対3で勝ちました。これでマリーンズとホークスの差は4に縮まり、合併球団とライオンズはゲーム差0となっています。観客数は3万4千7百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対イーグルスは鎌倉投手と有銘投手が先発。先制された直後に小笠原選手の3ランで逆転したファイターズが6対2で勝っています。観客数は1万9千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは福原投手とゴンザレス投手が先発。4回まではともに2安打無失点の投手戦でしたが、5回に岩村選手の2ランでスワローズが先制。さらに6回にも2点を追加します。8回にタイガースも2点を返しますが、9回にスワローズがダメ押しの3点を取り、7対2でスワローズが勝ちました。観客数は4万7千3百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズ戦はレイボーン投手とマルティネス投手が先発。6回に4点を取って逆転したカープが、永川投手・ベイル投手とつないで4対2で勝ちました。これでタイガースのマジックは10に減りました。観客数は1万1千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は吉見投手とマレン投手が先発。同点に追いつかれた直後の2回裏に、一挙5点を勝ち越したベイスターズが、中終盤に着実に追加点を挙げ、11対5で勝っています。観客数は1万6千6百人ほどでした。

2005年09月16日

土肥投手、対読売6勝目

[ 野球 ]

 唯一の試合となった横浜のベイスターズ対読売の「4位攻防戦」は土肥投手と工藤投手という「元ライオンズ対決」になりました。初回にベイスターズが3点を先制。さらに1点差に迫られた直後の3回裏には再び3点を取り、突き放します。
 土肥投手はソロ2本などで3点を失ったものの、読売打線を6安打に抑えて完投勝利。今季8勝中6勝が読売です。観客数は7千4百人ほどでした。両チームのゲーム差は4に開いています。

 ところで、来年3月に開催される世界大会「ワールド・ベースボール・クラシック」への参加が決まりました。まだまだ解決されない問題点はいろいろあると思います。しかしながら、「全日本最強チーム」が戦うのはぜひ見たい、というのが率直な本音です。監督も五輪と違い、ちゃんとした人がやってくれるので、応援のし甲斐もあります。ぜひとも頑張っていい大会にし、かつ沸かせる試合を見せて欲しいものです。
 また、イースタンリーグではマリーンズがファイターズに勝ち、マジックを7にしています。

2005年09月15日

タイガース、マジックを11に

[ 野球 ]

 今日はセリーグのみ。長崎からの移動で中一日を置いての2戦目となった東京ドームの読売対タイガースは西村投手と下柳投手が先発。初回、いきなり今岡選手の26号満塁本塁打などでタイガースが5点を先制します。さらに2回にも2死から満塁にして西村投手を早々とKOした時は、4試合連続二桁得点は確実かと思われましたが、そこから読売の継投陣相手が好投。矢野選手の通算一千本安打となる16号ソロなどが出たものの、2点しか追加できません。
 しかし、下柳投手は4回までを完璧に抑え、5回に1点を失ったものの、6回途中まで4安打1失点。その後は、大差ながら、「いつもの三人」を投入する余裕の継投で読売打線を封じ、7対1で快勝しました。下柳投手はリーグ首位に並ぶ12勝目を挙げています。観客数は4万4千9百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対ベイスターズは山井投手と門倉投手が先発。初回にドラゴンズが2点を先制しますが、6回にベイスターズが逆転。しかし、その裏に福留選手のソロで追いつき、同点のまま9回になります。その9回にドラゴンズは岩瀬投手を登板させますが、2死満塁から種田選手が勝ち越し三塁打を放って、一気に3点を追加。その裏はクルーン投手が抑え、6対3でベイスターズが勝ちました。観客数は2万5千8百人でした。タイガースのマジックは2つ減って11となっています。
 神宮のスワローズ対カープは石川投手と黒田投手が先発。投手戦となりましたが、5回に連打で無死1・3塁の好機を作ったスワローズが城石選手のスクイズで先制します。石川投手は8回を5安打無失点に抑え。9回は石井投手が登板して完封リレー。黒田投手も8回を4安打1失点完投でしたが、援護に恵まれませんでした。石川投手はプロ入りから4年連続の二桁勝利を達成しています。両チーム通じて四死球がなく、試合時間は2時間22分でした。観客数は1万2千5百人ほどでした。
 ところで、昨日の試合後、カープの野村選手が引退表明をしました。また、イーグルスはベテラン6投手への戦力外通告を発表しています。

2005年09月14日

序盤の大量点が効いて連勝

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズ戦はセラフィニ投手とユウキ投手が先発。初回、4月以来の登板となるユウキ投手は、初回に2死無走者から連続四球を出します。続く5番指名打者の橋本選手が右翼席に叩き込み、マリーンズが1安打で3点を先制しました。さらに2回は先頭の李選手が二塁打を放ち、続く8番捕手の里崎選手がバント。するとこれが内野安打になり、さらに送球がそれて李選手が一気に生還して追加点。夏ごろから何度か採用している「スタメン捕手二人制」はこれまで勝率が悪かったのですが、今日はうまく機能した感じです。さらにこの回、もう1点を加え、序盤で5対0とします。
 セラフィニ投手は2回まで完璧に抑えますが、3回に先頭の下山選手にソロを打たれて1点返されます。しかし、その後も合併球団を抑え、5回を2安打1四球1失点に封じます。

 3回以降、立ち直ったユウキ投手に抑えられていたマリーンズ打線ですが、6回に先頭のサブロー選手の右翼へのライナーを相川選手が取れずに二塁打。今日の合併球団はセラフィニ投手対策にガルシア選手を外してまで右を並べたのですが、その弊害が守備で出たとも言えるかもしれません。ここで合併球団は継投に入りますが、橋本選手の外野フライで三進したサブロー選手が、続く今江選手の犠飛で生還し、貴重な追加点を挙げます。
 これで楽になったはずのセラフィニ投手ですが、その裏、突如崩れます。9番の日高選手から始まって5連打3失点と打ち込まれ、この回、1死も取れず降板します。しかし、この無死1・2塁で登板の小野投手が先週に続いて好投。代打3人を打ちとってこの危機を凌ぎ、7回も四球こそ出しますが、無安打に抑えました。
 合併球団の継投陣は7回以降、マリーンズを1安打に抑えます。しかしマリーンズも8回の薮田投手・9回の小林雅英投手がいずれも一人の走者も許さず、2点差を守りきって6対4で勝ちました。セラフィニ投手は10勝目を挙げています。観客数は1万7千3百人ほどでした。
 これで今季の対合併球団戦は終了。7月末に3タテされるなど一時期は5勝7敗と負けがこんでいましたが、そこから一気に8連勝し、終わってみたら13勝7敗と大幅に勝ち越していました。

 福岡のホークス対ファイターズは和田投手と入来投手が先発。2回にズレータ選手の38号ソロでホークスが先制。一方の和田投手は6回までファイターズを無安打に抑えます。ファイターズも7回に初安打し、さらに二死満塁としますが、得点は挙げられず、続く8回の二死満塁としますが、継投にかわされます。最後は馬原投手が抑え、ホークスが完封リレー。入来投手も7安打1失点完投と好投したのですが、援護がありませんでした。観客数は3万9百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対ベイスターズは川上投手と三浦投手のエース対決。8月以降、調子の出ない川上投手に対し、2回に4連打などでベイスターズが4点を先制。一方、三浦投手は8回を6安打2失点に抑え、5対2でベイスターズが勝っています。これで、タイガースに優勝マジック13が点灯しています。また、三浦投手は防御率首位に立っています。観客数は2万7千7百人でした。
 神宮のスワローズ対カープは館山投手とデイビー投手が先発。初回にカープが先制しますが、その裏、すぐ逆転したスワローズが着実に追加点を挙げます。9回に新井選手の40号ソロが出ましたが、大勢に影響はなく、8対2でスワローズが勝っています。観客数は1万3千人ほどでした。

2005年09月13日

延長戦で勝ち越し、接戦を制す

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズ戦は川越投手と渡辺俊介投手が先発。川越投手は、直球がいい所に決まり、1回から2回にかけて四者連続三振を奪うなど素晴らしい立ち上がり。特に1回にフランコ選手から奪った見逃し三振は、「ストライクだと分かったけれど手が出ない」という感じの球でした。
 対する渡辺俊介投手も、2回まで1安打。ところが3回裏、2死から早川選手にボテボテの内野安打を打たれ、続く村松選手のフライは左翼前に落ちるポテン安打。2死という事もあり、俊足の早川選手が一気に生還して先制されます。
 しかし4回表、ここまで内野安打1本のみに抑えていた川越投手から、堀選手が2試合連続となる6号ソロを放って同点に。堀選手は神戸では4試合連続本塁打です。さらに、連打で無死2・3塁と勝ち越しの好機をつくりますが、ここは川越投手に抑えられます。

 そして直後の4回裏に、またまた二死から渡辺俊投手が谷選手に7月17日以来となる四球を出してしまい、さらにブランボー選手に右前に落とされて1・2塁とし、前回の登板で急所で打たれた阿部真選手に勝ち越し適時打を打たれてしまいます。
 直後の5回表も川越投手は3人で抑え、この時点で4安打無四球1失点で球数も72。ところが、ベンチは怪我をしたわけでもないのに、ここで川越投手を降板させてしまいます。
 2番手の加藤投手は、6回を三人で抑え、7回も簡単に二死を取りましたが、ここで李選手が右翼席にライナーで飛び込む27号ソロを放ち、同点に追いつきます。
 一方、渡辺俊投手は8回途中まで投げて2失点。9安打こそされましたが、半分以上はボテボテの内野安打や外野前にポトリと落ちる安打で打ち取った当たりでした。とはいえ、約2ヶ月ぶりの四球を二つも出したわけですから、本調子ではなかったのかもしれません。そして、8回2死二塁から登板した藤田投手が9回まで抑えます。
 一方、合併球団も細かくつないで9回まで抑え、2対2のまま延長へ。しかし、この時点でマリーンズが投手二人なのに対し、合併球団は四人使っています。そのため、同点の10回から下位打線にも関わらず大久保投手が登板。ここは盗塁死もあって0点に抑えましたが、続く11回に先頭の堀選手に安打されて降板します。そして1死後、サブロー選手が7人目の萩原投手から安打し、代走の西岡選手が俊足を飛ばして三進して1死1・3塁に。ここで途中から入っていた里崎選手があわや本塁打かという犠飛を放って、ついにマリーンズが勝ち越します。
 その裏は小林雅英投手が登板。いつも通りピリっとせず、先頭打者に安打され、犠打で進んだ後に四球を出します。さらに2死1・3塁となり、この試合3安打の村松選手が登場。右翼ポール近くのスタンドに大飛球を放ちますが、10mほど外れてファウルに。結局、その後は三振に抑え、何とか27セーブ目を挙げました。勝ち投手は10回裏に二人を抑えた薮田投手でした。
 率直に行って、さほど調子の良くないマリーンズ打線に対し、早めの継投でいい投手を使い切ってくれた合併球団の采配に助けられたような感じでした。観客数は1万7千3百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは斉藤投手とリー投手が先発。ファイターズが稲葉選手のソロで先制して、ホークスが久々に復帰したズレータ選手とカブレラ選手の適時打で逆転しますが、5回に中嶋選手の今季第1号が出てファイターズが追いつきます。ファイターズは9回表に無死1・2塁から新庄選手が犠打で2・3塁とし、さらに満塁としますが、ここは吉武投手が踏ん張って同点のまま延長に。そして10回裏に、バティスタ選手のサヨナラ本塁打が出てホークスが3対2で勝ちました。観客数は3万4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズは岩隈投手と松坂投手が先発。昨年は息詰まる投手戦を見せた「黄金カード」でしたが、今日は岩隈投手が序盤で崩れ、4回で6失点。一方の松坂投手は7回を1安打無失点。次回以降の登板に備えたのかそこで降板し、二番手の山岸投手がロペス選手にソロを打たれましたが、10対1でライオンズが大勝し、3位に浮上しています。松坂投手は13勝目。観客数は1万9千9百人は、今季の仙台の最高記録でしょうか。

 長崎の読売対タイガースは高橋尚投手と井川投手が先発。打線が止まらないタイガースは2回までに7得点で高橋尚投手をKO。さらに5回には早くも13点目を挙げ、3試合連続2桁得点を達成、9回にも3点を追加して16点。3試合合計で47点となりました。井川投手は7回のうち6回先頭打者を安打で出しますが、読売の5併殺に助けられて1失点。リーグ首位に並ぶ12勝目を挙げています。観客数は2万8百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ベイスターズは中田投手と斉藤投手が先発。同点で迎えた8回に谷繁選手のソロで勝ち越したドラゴンズがさらに追加点を挙げて5対2で勝っています。観客数は2万7千4百人でした。
 神宮のスワローズ対カープはプロ初登板の松岡投手と大竹投手が先発。3回まで0対0でしたが、4・5回に5点をカープが取り、9回に1点を返されたものの5対1で勝っています。観客数は1万2千8百人ほどでした。なお、試合前にカープの山本監督が辞意を表明しています。

2005年09月12日

1日遅れで黒木投手敗戦など

[ 野球 ]

 昨日は一日中出かけており、そのうえ途中で携帯の電源も切れて「速報メール観戦」も途中からできなくなりでした。さらに日付が変わる頃に帰宅したら、ネットの調子が悪く、情報を得る事ができませんでした。というわけで、今更ながら、昨日の野球結果を書いておきます。
 所沢のライオンズ対マリーンズは帆足投手と黒木投手が先発。マリーンズが3点を先制するも、2回裏に中村選手の満塁弾で逆転。直後に堀選手の5号ソロで追いついたのもつかの間、3回裏にカブレラ選手と和田選手の連続ソロで6対4に。その後は、ライオンズの継投の前に1安打に封じられます。マリーンズも二番手の加藤投手が4回以降を1安打に抑える好投しましたが実らず、そのまま6対4で敗れました。観客数は2万1千1百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは一場投手と新垣投手が先発。6回にイーグルスが追いつきますが、直後の7回表に城島選手の久々となる22号3ランが出てホークスが勝っています。観客数は1万7千4百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対合併球団はダルビッシュ投手と本柳投手が先発。初回に連続ソロでファイターズが先制しますが、3回に逆転をした合併球団が6回にも追加点。投げては先発の本柳投手がアクシデントで2回で降板した後、6人の投手をつないだ合併球団が5対2で勝っています。観客数は2万3千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは杉山投手とレイボーン投手が先発。昨日の勢いが止まらないタイガース打線が初回に5点をとるなど、連日の二桁となる10得点。投げては杉山投手が8安打されながらもプロ初完封で8勝目を挙げています。ドラゴンズとのゲーム差は6になりました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズは吉見投手と藤井投手が先発。7回に5点を取って一昨日に続いての大逆転をしたベイスターズが5対4で勝っています。観客数は1万人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズ戦は上原投手と小笠原投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3百人ほどでした。

2005年09月10日

接戦を制して勝利

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは西口投手と清水直行投手が先発。初回にライオンズが2死から先制しますが、3回にフランコ選手の19号3ランで逆転します。しかし、その裏、フェルナンデス選手の2ランですかさず同点にされます。さらに4回には併殺の間に1点を取られて勝ち越されますが、直後の5回表に小坂選手と西岡選手の長打2本で追いつくという、まさしく「取ったら取り返す」展開に。最近3試合で計2失点の西口投手から5点を奪います。

 4回までで8安打されていた清水直投手ですが、この同点から立ち直り、2番から始まった5回、さらに6回をいずれも三者凡退に打ち取ります。そして7回、ライオンズは17勝目の可能性がなくなるにもかかわらず、同点のまま西口投手を降板させます。しかしこれが裏目に出て、二番手の正津投手が1死1・2塁とし、前の打席で同点適時打に西岡選手が勝ち越し打を放ちます。ここでライオンズは左の三井投手を投入しますが、フランコ選手の安打で満塁にした後、今日ここまで無安打だった四番のサブロー選手が2点適時打を放ち、計3点を勝ち越しました。
 清水直投手は7回1死で安打を打たれたところで降板しますが、以下、藤田投手・薮田投手・小林雅英投手が久々となる無安打リレーでライオンズ打線を抑えます。8回には大塚選手の久々となる5号ソロも出て、8対4でマリーンズが勝ちました。
 これで今季のライオンズ戦の勝ち越しが決定しています。また、清水直投手は4年連続となる二桁勝利を挙げています。観客数は1万9千8百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは有銘投手と杉内投手が先発。初回に松中選手の41号3ランで先制したホークスが4回・6回に追加点。イーグルス打線も杉内投手から3点を返しましたが、佐藤投手・三瀬投手という、中継ぎ・抑えの両エースを温存したリレーにかわされ、ホークスが6対3で勝っています。観客数は1万8千人ほどでした。
 札幌のファイターズ対合併球団は金村投手と高木投手の先発。2回にファイターズがセギノール選手の28号、さらには新庄選手の2ヶ月ぶりとなる20号のソロ2本で先制します。金村投手は3回に3安打で1点を返されますが、4回以降は2安打に抑えます。合併球団も加藤投手・菊地原投手、さらには一軍に復帰した大久保投手と、勝ちパターンの投手をつぎ込みますが、金村投手を攻略できず、2対1でファイターズが勝ちました。3位との差は3.5となっています。観客数は1万8千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは安藤投手と大島投手が先発。2回にカープが先制しますが、その裏、前回の対戦でプロ初勝利を献上した大島投手相手に、8番の関本選手が同点適時打を放った後、続く9番の安藤投手に勝ち越し適時打が出ます。これで逆転した後はタイガースの一方的な展開に。4回には矢野選手、5回には金本選手に本塁打が出るなど、タイガース打線が打ちまくり、終わってみれば球団新記録となる21得点を挙げ、圧勝しました。なお、5回に矢野選手が頭部死球を受けて退場。直後にスペンサー選手が本塁突入の際に倉捕手に体当たりを食らわせてこちらも担架で退場と、後味の悪い試合となりました。また、ドラゴンズが負けたため、タイガースに勝率1位マジック(※勝率1位とシーズン最多勝利の球団が異なった場合には両球団でプレーオフが行われるため、優勝マジックと異なる)15が点灯しています。観客数は4万7千3百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズは土肥投手とガトームソン投手が先発。同点で迎えた6回に、2死満塁からガトームソン投手が適時二塁打を放って勝ち越し。さらに2点を追加し、6対2でスワローズが勝ちました。観客数は9千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは桑田投手とマルティネス投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千8百人ほどでした。

2005年09月09日

タイガース、4ゲーム差をつける

[ 野球 ]

 今日もセリーグのみで3試合が行われました。甲子園のタイガース対カープは福原投手と黒田投手が先発。最初の3回表裏まで、両チームあわせて1安打という投手戦に。しかし、4回の表裏に1点ずつ取り合ったあと、6回に金本選手が通算1,000打点となる34号ソロで勝ち越します。さらに8回にもまたまた金本選手の適時三塁打が出ました。
 福原投手は7回途中まで投げ、以下、ウイリアムス投手・藤川投手という継投。一昨日に3回を投げた久保田投手は温存し、藤川投手が今季69登板目で、プロ初となるセーブを挙げています。なお、タイガースの残りは19試合。あと10試合の登板で、藤川投手は年間登板数の新記録を作る計算になります。また、ドラゴンズが負けたため、2位とのゲーム差は4に広がっています。観客数は4万7千2百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは門倉投手と石川投手が先発。序盤にスワローズが先制しますが、5回まで2安打無失点だった石川投手が6回に突如乱れて打者11人で一挙6点を取って逆転します。スワローズは9回にクルーン投手から二塁打2本で1点差に迫りますが、最後はラミレス選手が三振して、6対5でベイスターズが逃げ切りました。クルーン投手は青木選手の打席で、160kmを連発していました。観客数は8千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは工藤投手と山本昌投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万にんほど。昨日・一昨日と電車で10分の距離にある神宮で行われたスワローズ対読売が2試合あわせて3万人ちょっとだった事を考えると、驚異的な「集客増」です。

2005年09月08日

プレーオフ制度と消化試合

[ 野球 ]

 今日はセリーグの3位対5位と4位対6位の2試合のみでした。3位のスワローズで首位タイガースの差は開始前で9.5ゲームですから、この4球団には優勝の可能性はほとんどありません。いわゆる「消化試合」というやつです。
 このような状態を見ると、パリーグのプレーオフ制度は「優勝争いと全く関係のない試合を減らす」という点において、有益だと思います。もっとも、現制度の、ゲーム差が5未満の時は、首位チームの利点が「本拠地開催」と「2勝2敗1分でも優勝」しかないというのは、変だとは思いますが・・・。やはり、「ゲーム差0.5以上なら首位球団に1勝」「10ゲーム差以上なら首位球団に2勝」くらいの差はつけてもいいのではないでしょうか。

 さて、広島のカープ対ベイスターズはデイビー投手と三浦投手が先発。初回に押し出しで先制したベイスターズが3回に本塁打2本で追加点。一方、三浦投手はカープ打線を4安打1四球1失点に抑えて完投。5対1でベイスターズが勝ちました。観客数は8千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は川島投手と西村投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万7千1百人ほどでした。

2005年09月07日

継投陣の好投で競り勝つ

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対イーグルス戦を観戦に行きました。今日は台風の影響か、非常に風が強く、常時11mから13mくらいの風が吹いていました。風向表示は外野から本塁方向なのですが、球場の構造もあって風は反射(?)します。そのため、ベンチ裏あたりで飛んだビニール袋が、外野フェンスまで飛んでくるほどでした。
 試合のほうは久保投手と朝井投手が先発。初回、先頭の沖原選手が失策で出塁。犠打で進んだ後、三番の吉岡選手に適時打が出てイーグルスが先制します。
 マリーンズは、何と一番にベニー選手を起用。昨年、来日したときに「一番に起用する可能性」が噂されましたが、その構想が一年半を経てついに実現したといったところでしょうか。最初の一巡はその効果もなく、朝井投手の前に無安打に抑えられます。しかし、丁度二巡目となった3回表1死からベニー選手と堀選手が連続四球で出塁。続く福浦選手がチーム初安打を放って満塁とします。ここからサブロー選手が同点適時打、フランコ選手が勝ち越しの2点適時二塁打、さらに今江選手の犠飛に李選手の適時打とたたみかけ、一気に5点を奪って逆転しました。

 援護を貰って楽になったはずの久保投手ですが、4回にこの回先頭の関川選手のフライが風の影響で二塁打となり、それを足がかりに1点を返されます。さらに5回はクリーンヒットの連発で無死1・3塁。続く山崎選手の内野ゴロで三塁走者がアウトになって1死1・2塁に戻しますが、鷹野選手の適時二塁打で1点を返され、さらに2死満塁から藤井選手に同点適時二塁打が出て、久保投手は10勝目にあと1死まで迫りながら降板となってしまいました。
 しかし、この2死2・3塁の逆転機は、二番手の小野投手が凌ぎます。さらに、6回の一番からの好打順も、小野選手は三人で抑えました。
 3・4回と三番手の渡辺投手に抑えられていたマリーンズ打線ですが、6回裏、先頭の今江選手が打率1位を維持する安打で出塁し、続く李選手の右前打で1・3塁とします。そして1死後に小坂選手が二塁ゴロを打ち、その間に今江選手が生還して、貴重な勝ち越し点を挙げます。
 小野投手は7回も1四球のみで計2回を無安打に抑えました。さらに2死から藤田投手が登板し、さらに8回もあわせて4人を完璧に抑えます。そして9回は小林雅英投手が登板。簡単に2死を取った後、2-0から安打されますが、続く鷹野選手を抑え、26セーブ目を挙げています。観客数は1万1千8百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ホークスはJP投手と斉藤投手が先発。3回までにホークスが5対0としたときは、斉藤投手のプロ野球新の開幕から16連勝は確実かと思われたのですが、5回に6安打で同点に。さらに6回に下山選手の適時打で勝ち越し、1死1・2塁で斉藤投手が降板。さらに、二番手のフェリシアーノ選手に水口選手が代打3ランを放って9対5とします。その後も、8回に4点を追加した合併球団が13対6と大勝し、斉藤投手の連勝を止めました。ホークスとマリーンズの差は再び4となっています。観客数は1万9千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは松坂投手と鎌倉投手が先発。3回まではともに1安打でしたが、4回に鎌倉投手がつかまり、中島選手の3ランなどで4失点。さらにライオンズは5・6回に3点ずつを追加し、10対0と大差にします。一方、松坂投手は8回に坪井選手にソロを打たれますが、ファイターズ打線をそれだけに抑え、12勝目を挙げています。観客数は1万7百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは川上投手と下柳投手が先発。投手戦となりますが、金本選手のソロでタイガースが先制します。下柳投手は5回を2安打無失点と好投しますが、1回早い6回からタイガースは藤川投手を投入。しかし、それが裏目に出たのか、7回に谷繁選手の適時二塁打でドラゴンズが追いつきます。しかし、8回のに鳥谷選手の適時二塁打でタイガースが勝ち越し、9回にも1死満塁の追加点機。ここでドラゴンズは負けている展開ながら岩瀬投手を出しますが、関本選手の適時打で2点差にします。
 その裏は当然ながら久保田投手が登板。しかし、いきなり連打で無死2・3塁とされ、内野ゴロ野選と犠飛で同点となり、延長戦に入ります。
 そして10回裏、ドラゴンズが1死1・2塁のサヨナラ機。この時にマリンから帰ってTVをつけたのですが、二塁走者の福留選手が盗塁。映像を見る限りは足が先のように見えましたが、判定はアウトで、サヨナラ機を逸します。直後の10回表、代走から入っていた先頭の中村豊選手が、3年ぶりとなる移籍第1号を左翼ポール際に放ちます。結局これが決勝点となり、4対3でタイガースが勝ちました。これでゲーム差は再び3に。藤川投手・久保田投手が打たれながら勝ったわけで、タイガースとしてはかなり大きい1勝と言えるでしょう。観客数は3万8千2百人でした。

 広島のカープ対ベイスターズは大竹投手と斉藤投手が先発。初回にベイスターズが2点を先制しますが、7回にカープが5点を取って逆転し、6対2で勝っています。観客数は8千人でした。
 神宮のスワローズ対読売戦はガトームソン投手と高橋尚投手が先発。3回を除く全ての回で得点したスワローズが14対3と圧勝しています。観客数は1万3千3百人ほどでした。

2005年09月06日

完封リレーで連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスはセラフィニ投手と岩隈投手が先発。両投手とも調子がよく、3回の表裏までともに走者を出しません。4回以降は安打も出だしましたが、いずれも単発で、相変わらずゼロ行進が続きます。
 そして6回裏、マリーンズは先頭の橋本選手が得意の四球で出塁。続く西岡選手のセーフティー気味のバントは、岩隈投手が好捕して二塁封殺となりますが、岩隈投手のクセを見切っている感のある西岡選手は、今季2度目となる二塁・三塁連続盗塁を決め、1死3塁と両チーム通じて初の得点機を作ります。しかし、堀選手が2-3から三振、福浦選手も左飛に打ち取られ、先制できません。さらに続く7回もフランコ選手の二塁打から2死3塁としますが、ここも李選手が打ち取られ、先制できません。

 一方、セラフィニ投手は、7回表に四球二つなどで作った2死満塁は凌ぎました。しかし続く8回、1死から沖原選手と高須選手に連打されて1・2塁に。ここで、薮田投手に継投しましたが、これが失敗。吉岡選手に安打されて満塁となった後、四番の山崎選手に2点適時打を打たれ、ついに均衡が破れました。
 その裏、マリーンズも1死1・2塁と反撃しますが、堀選手が岩隈投手に打ち取られ、さらに二番手の吉田投手に福浦選手が打ち取られます。そして9回も吉田投手から福盛投手のリレーに三者凡退となり、試合終了となりました。
 岩隈投手が良かったとも思いますが、やはり今月に入ってからの打線のつながりの悪さもあったと思われます。早く、良いときの状態に戻ってほしいものですが・・・。なお、観客数は今季の主催試合で下から二番目となる9千2百人ほどでした。まあ、天気予報で「降水確率90%。18時頃は強雨」などと出ていたのですから、仕方ないのかもしれません。

 大阪ドームの合併球団対ホークスは川越投手と和田投手の先発でこちらも投手戦。4回に合併球団が今季二度目くらいの三番に抜擢された牧田選手の適時打で先制しますが、7回に松中選手の40号ソロでホークスが追いつきます。その後、和田投手は9回1失点の好投。一方、合併球団も細かい継投でホークス打線を抑えます。そして11回裏、前の回に三者連続三振をしていた三瀬投手に対し、村松選手の安打を足がかりに1死二塁に。ここで、牧田選手に代走が出た関係で途中から三番に入っていた北川選手がサヨナラ適時二塁打を放って、2対1で合併球団が勝ちました。観客数は1万6千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは涌井投手と入来投手が先発。ファイターズが序盤に4点を取って涌井投手を早々とKO。一方、入来投手は3回まで無安打に抑えます。しかし、4回にフェルナンデス選手にソロを打たれ、6回には栗山選手の2ランで1点差。そして7回に貝塚選手の代打2点適時打が出てライオンズが逆転。投げては、5回から宮越投手・三井投手・豊田投手がファイターズ打線を完璧に抑え、5対4でライオンズが逆転勝ちしました。観客数は8千7百人ほどでした。

 セリーグ首位攻防戦となったナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは中田投手と井川投手が先発。今季、ドラゴンズを苦手にしている井川投手ですが、今日も立ち上がりから悪く、初回に押し出しで先制点を献上。3回には立浪選手のソロ、4回には井端選手の適時打と着実に加点されます。さらに二番手の桟原投手もソロを連発されて5対0となります。一方、一軍復帰してから好調の中田投手は8回まで4安打1四球でタイガース打線を0点に抑えます。9回に矢野選手が適時打を打ってプロ初完封は阻んだものの、最後は岩瀬投手が抑え、ドラゴンズが5対2で勝ちました。これでゲーム差は再び2に、また対戦成績も9勝9敗の5分に戻っています。観客数は3万8千2百人でした。
 なお、広島のカープ対ベイスターズは雨のために中止でした。

2005年09月04日

昨日以上の拙攻で敗れる

[ 野球 ]

 今日は日中に用事があって全試合見れませんでした。というわけで「携帯速報メール観戦」となった千葉のマリーンズ対ファイターズは小林宏之投手と立石投手が先発。初回にサブロー選手の適時二塁打であっさり先制したマリーンズですが、その後は拙攻の連発。毎回安打を放ちますが、3度の併殺などで1点も取れません。
 一方、小林宏投手は3回まで無失点でしたが、4回に先頭のセギノール選手にソロを打たれて追いつかれ、さらに金子選手の適時打で勝ち越されるなどこの回4失点、続く5回にも稲葉選手にソロを打たれ、7回にも1点を取られ計6失点でKOされます。
 そして5点差で迎えた9回裏、先頭のフランコ選手が19号ソロを放ってやっと2点目を取りますが、続く今江選手が安打したものの、結局これも得点に結びつかず、6対2で敗れました。
 マリーンズは毎回の13安打で、9回も含めると無死の走者が4回。しかし、3併殺もあって結局2点止まり。昨日の11安打2得点以上の大拙攻で敗れ、ホークスとのゲーム差を再び5としてしまいました。観客数は1万9千7百人ほどでした。

 福岡のホークス対ライオンズは新垣投手と帆足投手が先発。新垣投手がライオンズ打線を4安打無失点に抑えます。帆足投手も好投したものの、2点を取られ、ホークスが勝っています。観客数は3万4千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団はラス投手と本柳投手が先発。ともに7回無失点という投手戦でしたが、8回に合併球団が先制。その裏、イーグルスが追いつきますが、9回にブランボー選手が決勝本塁打を打って、2対1で合併球団が勝ち、またまた1日で3位に復帰しました。観客数は1万4百人ほどでした。

 札幌のベイスターズ対タイガースは土肥投手と杉山投手が先発。ともに7回を投げて、1失点と好投。そのまま継投陣も好投して延長に入りましたが、10回表に藤本選手の勝ち越し適時打が出て、タイガースが2対1で勝っています。観客数は1万8千人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズは野口投手と藤井投手が先発。2回裏に谷繁選手のソロでドラゴンズが先制しますが、直後の3回表に岩村選手の3ランで逆転。さらに9回にも2点を追加します。その裏、ドラゴンズは2本塁打で1点差に迫り、さらに走者を出しますが、反撃はここまでで5対4でスワローズが勝ちました。タイガースとドラゴンズのゲーム差は3に開いています。観客数は3万4千3百人でした。
 広島のカープ対読売はレイボーン投手と上原投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万5千5百人ほどでした。

2005年09月03日

渡辺俊介投手、今季3度目の完封

[ 野球 ]

 日中は仕事だったので、デーゲームのマリーンズ戦は「携帯メール+夜の録画放送観戦」となりました。その千葉のマリーンズ対ファイターズは渡辺俊介投手とダルビッシュ投手が先発。渡辺俊投手は、先頭打者に安打され次の打者に犠打を決められるも後続を抑える、というよくある立ち上がりでで0点に抑えます。一方、マリーンズ打線は初回・2回と2死満塁とダルビッシュ投手を攻めますが、いずれもあと一本が出ず、2回で早くも6残塁という拙攻になります。
 しかし4回、先頭の李選手が26号ソロを放ち、待望の先制点を挙げます。一方、渡辺俊投手は5回まで4安打を打たれますが、いずれも単発で、得点を与えません。

 しかし、打線は相変わらずダルビッシュ投手をとららえきれません。5回の無死2・3塁、6回の無死1・2塁、7回の無死1塁がいずれも得点に結びつきません。しかし、渡辺俊投手は拙攻にもめげず好投、6回以降はファイターズ打線に安打すら許しません。
 そしてマリーンズは8回裏、先頭の今江選手が安打し、ここでダルビッシュ投手が降板。続く李選手もトーマス投手から今日3本目の安打を放って無死1・3塁と4回連続で好機を作ります。ところが、今季初の8番に入ったベニー選手、さらに橋本選手の代打・里崎選手も凡退し、2死1・3塁に。しかし、続く西岡選手がボテボテのゴロを打ち、一塁に足から滑り込んで内野安打にし、やっと追加点を挙げました。
 そして9回表、渡辺俊投手は1死からこの日2つめの死球を出しますが、続く稲葉選手・木元選手を抑えて試合終了。4安打2死球で、両リーグ唯一となる今季3度目の完封を達成しました。観客数は2万4千人ほどでした。

 仙台のイーグルス対合併球団は一場投手と高木投手が先発。2回裏に山崎選手の連日の23号ソロで先制し、さらに2点を追加。中盤に追加点を挙げ、9対0と昨日に続き、大差になります。一方、前回9回無失点だった一場投手は7回まで無失点。8・9回に1点ずつ奪われたものの、10安打ながら2失点でプロ初勝利を完投で挙げています。観客数は1万2千9百人ほどでした。
 唯一のナイターとなった福岡のホークス対ライオンズは杉内投手と西口投手という16勝対決。2週間前の「15勝対決」の時は杉内投手が勝ちましたが、2回無死1塁から中村選手に19号2ランが出てライオンズが先制します。一方、西口投手は安打こそされますが、ホークス打線を無得点に抑えます。そして8回、カブレラ選手があわや本塁打という二塁打を放ち、中島選手に適時打が出てダメ押しの4点目。杉内投手はここで降板となりました。西口投手は8回を無失点。9回は豊田投手が抑え、4対0でライオンズが勝ち、再び3位復帰。また、ホークスとマリーンズの差も再び4に戻りました。観客数は3万4千1百人ほどでした。

 札幌ドームのベイスターズ対タイガースは門倉投手と安藤投手が先発。初回にベイスターズが先制しますが、門倉投手は制球が悪く、3回に3四球を出し、タイガースが1安打で3点を取って逆転します。さらに6回にも1点を追加し、7回途中からは「いつもの三人」が登板。しかし、最初の二人は抑えたものの、9回から登板の久保田投手が乱れて2失点で1点差に。さらに2死満塁とし、多村選手の遊ゴロに対し、鳥谷選手の送球がそれますが、シーツ選手が好捕して試合終了。4対3でタイガースが苦手の札幌で勝利をおさめています。観客数は1万9千1百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズはマルティネス投手と館山投手が先発。2回にドラゴンズが大量5点を先制し、さらに5回に中押し、7回にダメ押しで計9点。一方、マルティネス投手は7回1失点で6勝目を挙げています。観客数は3万4千9百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は小島投手と桑田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万2百人ほどでした。

2005年09月02日

イーグルス山崎選手、惜しくもサイクルを逃す

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対合併球団は有銘投手と吉井投手が先発。吉井投手は2回まで無安打でしたが、3回1死から一気に7連打を喫するなど6失点。さらに4回にも山崎選手に2ランを打たれ、8失点でKOされました。さらに6回には二番手の吉川投手を打ち込んで、この試合二度目の打者一巡で一挙10点を挙げ、18点を取ります。特に山崎選手は3回に二塁打、4回に本塁打で、この回はプロ19年目で8本目となる三塁打を放ち、単打が出ればサイクル、としました。そして8回裏、2死無走者で打席がまわり、久々一軍復帰の山口投手の足元を抜く当たりを放ちます。しかしこれがプレートに当たった感じで勢いが削がれて二塁ゴロに。惜しくも記録達成はなりませんでした。
 一方、前回、先発転向後7試合目で初の中盤KOを喫した有銘投手ですが、今日は5回まで2安打無失点。6・7回に1点ずつ取られますが、超大量援護もあって、今季3勝目を挙げています。観客数は1万4千2百人ほどでした。
 今日はマリーンズのみならず、タイガースとベイスターズも試合がなかったので、ここを主に見ていました。このカードをじっくり見るのは初めてだったのですが、今更ながら「昨年までのチームメイト同士」の対決の多さに奇妙な感じがしました。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズは朝倉投手と石川投手が先発。ここのところ好投の続いていた朝倉投手ですが、今日は2回まで無失点だったものの、3回2死無走者から四球を一つ挟んでの6連打で6点を失い、あっさりKOされます。一方、ドラゴンズは4回の1死満塁でアレックス選手が併殺。さらに6回には無死1・3塁から立浪選手の一塁線を抜けようかという痛烈なライナーをリグス選手が好捕してこれまた併殺と好機を生かせません。7回にはアレックス選手の2ランで3点差としたものの、8回の無死1塁でまた併殺に倒れ、9回は石井投手が三者連続三振に抑え、6対3でスワローズが勝ちました。タイガースとドラゴンズのゲーム差は2に開いています。観客数は2万3千2百人でした。
 広島のカープ対読売は黒田投手と工藤投手が先発。初回に2点を先制したカープが4回1死2塁から嶋選手・新井選手・前田選手の三連発で一気に4点を追加し、工藤投手をKOしますます。一方、黒田投手は6回に本塁打2本で3点を失うものの、8回を7安打無四球。9回、ベイル投手がいきなり死球を与えた後、連打され、2点差となってなお1死1・3塁とされますが、そこから二者連続三振に抑え、6対4でカープが勝ちました。黒田投手はリーグ勝数単独首位の12勝目を挙げています。観客数は1万9千8百人ほどでした。なお、この試合、グランド整備の時に「ミッキースペシャル TSS謝恩ナイター」と称して外野の芝生を101匹の犬が歩くという企画がありました。

2005年09月01日

タイガース、今岡選手の連発で首位守る

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは下柳投手と山本昌投手というベテラン左腕対決となりました。ここ2試合ほど序盤で崩れていた下柳投手ですが、今日は初回に1点を先制されたものの、2・3回を無安打に抑えます。そして3回裏、シーツ選手の適時打でタイガースが追いつき、さらに今岡選手の2ランで勝ち越します。さらに5回には1死1・3塁として再び今岡選手に打順が。ここでドラゴンズは山本昌投手をあきらめて鈴木投手に交替しましたが、これが裏目に出て、今岡選手は2打席連続の24号3ランを放ちます。今岡選手は7回にも適時三塁打を放ち、この日6打点の大活躍でした。
 下柳投手は5回を3安打1失点。登板間隔に余裕があることもあり、点差があるにも関わらず、昨日に続いて福原投手を中継ぎに使い、ウイリアムス投手・藤川投手・久保田投手を投入するという豪華リレー。結局、8対1でタイガースが大勝し、首位陥落の危機を脱しました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 ところで、7回からドラゴンズはプロ初登板の小林投手を出したのですが、制球が定まらず頭付近の球を連発。8回無死1塁から檜山選手の頭にかする死球を出し、危険球退場となります。ところが、退場になった後に、怒りのおさまらぬ岡田監督が出てきて、それをきっかけに両チームの選手が本塁周辺に集まります。ただ、直撃したわけでもなく、タイミングもずれていたので、乱闘とはほど遠い雰囲気。両チームの外国人選手たちは談笑しているような感じでした。

 横浜のベイスターズ対カープは斉藤投手とデイビー投手が先発。カープは、ロマノ投手がハリケーンで実家が全壊して急遽帰国したために、急遽デイビー投手を上げています。そのデイビー投手が8回を5安打2四死球1失点の好投。一方、カープは3回に4連打などで3点を先制し、9回にも2ラン2本でダメ押しをし、7対1で快勝しました。観客数は9千5百人ほどでした。
 松山の読売対スワローズは西村投手と川島投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万3千1百人ほどでした。

 今日唯一のパリーグである神戸の合併球団対ライオンズはJP投手と宮越投手が先発。ライオンズは、初回にカブレラ選手が自打球を足に当てて退場する不運もあり、8回まで5安打無失点に抑えられます。一方、合併球団は4回に水口選手の今季1号で先制し、5回にはブランボー選手の16号ソロで追加点を挙げます。ライオンズは9回にJP投手の2四球もあった満塁とし、代わった菊地原投手から押し出し四球を選んで1点差としますが、加藤投手が後続を絶って2対1で逃げ切り、1日で3位に返り咲いています。観客数は9千6百人ほど。予備日の試合とはいえ、ゲーム差ゼロの3位争いにしては寂しい限りです。

2005年08月31日

中盤の逆転負けで首位通過マジック点灯を許す

[ 野球 ]

 福岡ドームのホークス対マリーンズは斉藤投手と清水直行投手が先発。14連勝中の斉藤投手に対し、2回に今江選手の適時二塁打でマリーンズが先制し、4回には1死1・3塁から2死満塁になる好機を逸するも、続く5回に四死球で得た好機から、五番に入った橋本選手の適時打で追加点を挙げます。
 一方の清水直投手は3回まで無安打投球。4回裏には2死満塁とされますが、城島選手を打ち取って無失点で切り抜けます。ところが、2点差とした直後の5回裏、先頭の宮地選手に内野安打を打たれ、続くカブレラ選手に左翼席に同点2ランを叩き込まれます。さらに1死後、大村選手に安打されますが、盗塁を読んでボールを外し、1・2塁間に挟みかけます。ところが、橋本捕手が二塁に悪送球をして大村選手は一塁セーフ。続く川崎選手がエンドランを決めて1・3塁とし、バティスタ選手の犠飛で勝ち越されます。

 続く6回にも2死1・2塁から清水直投手との相性の良さを買われてスタメン出場の鳥越選手が左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放って追加点。清水直投手はここでKOとなりました。
 逆転された後6・7回と斉藤投手に3人ずつで抑えられたマリーンズ打線ですが、8回に先頭のサブロー選手が四球で出塁します。続く橋本選手の打球は中前に抜けそうな当たりでしたが、斉藤投手の体に当たり、1塁アウトになります。ここで一旦治療のために斉藤投手はベンチに戻りますが続投。しかし、六番指名打者で入っていた里崎選手が適時二塁打を打って2点差とし、結局ここで斉藤投手は降板しました。
 ここで昨日に続き、2番手に三瀬投手が登板。昨日はこの継投が逆転のきっかけとなったので期待できたのですが、代打のベニー選手、さらには昨日三瀬投手から適時打を放っている今江選手も倒れ、昨日の再現はなりませんでした。
 そしてその裏、三番手の神田投手が先頭の城島選手に三塁打を打たれ、藤田投手をはさんで1死1・3塁とした後、五番手の薮田投手が鳥越選手に先ほどに続く適時打を打たれ、再び3点差にされてしまいました。
 9回表は馬原投手が登板。1死後、四球と堀選手のこの日三本目の安打で1死1・3塁と一発出れば同点という場面を作りますが、フランコ選手・サブロー選手が打ち取られ、6対3で敗れました。
 斉藤投手はこれでプロ野球タイ記録の開幕から15連勝を達成しました。そして、ホークスに「1位通過マジック」15が点灯しています。観客数は3万3千6百人ほどでした。
 今日は福浦選手と西岡選手がフル欠場。特に西岡選手はスタメンを外れた日も、普段なら9回に堀選手が出場した時に代走で登場します。それがなかったという事は昨日、足に受けた死球の影響でもあったのでしょうか。福浦選手とあわせ、ちょっと心配です。
 「マジック」は点灯されましたが、まだ約1ヶ月あります。特に9月はマリーンズにとってかなり相性のいい月なので、まだまだ逆転の「1位通過」の目は十分あるので頑張ってほしいものです。

 神戸の合併球団対ライオンズは川越投手と松坂投手が先発。初回に二死無走者からの三連打で合併球団が先制しますが、直後の2回表に、カブレラ選手の34号ソロで同点となります。その後は投手戦となりますが、7回にカブレラ選手の振り逃げをきっかけに満塁とし、中島選手の2点適時二塁打などで3点を勝ち越します。さらに9回にも2本塁打で追加点を挙げ、8対1で勝利。松坂投手は完投で11勝目を挙げています。観客数は1万7千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ファイターズは朝井投手と金村投手が先発。既に4年連続二桁を決めている金村投手対、5月に1勝したきりの朝井投手でしたが、序盤から得点を重ねたのはイーグルスで、金村投手を6回途中13安打6失点でKOします。一方、朝井投手は8回まで5安打無失点。9回二死1塁と初完封まであと1アウトとしますが、そこで1点を返されます。しかし、後続は抑え、プロ初完投で2勝目を挙げています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは井川投手と川上投手のエース対決。2回にタイガースが今岡選手と矢野選手の本塁打で3点を先制しますが、直後の3回表にウッズ選手が逆転満塁本塁打。さらに続く福留選手も本塁打を放ちます。続く4回も連打で井川投手がKOされ、二番手の橋本が打たれて2点を追加されます。その後、タイガースも檜山選手の通算150号となる本塁打などで2点差と迫りますが、ドラゴンズ内野陣の好守にも阻まれ、最後は岩瀬投手に抑えられ、7対5でドラゴンズが勝ちました。これでゲーム差は0.5に縮まっています。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは秦投手と大島投手の先発でしたが、2回途中で大島投手をKOしたベイスターズが4回までに11得点。カープも2ラン2本を放つも、反撃はそれだけで11対4でベイスターズが圧勝しています。観客数は9千8百人ほどでした。
 大阪ドームの読売対スワローズはマレン投手とゴンザレス投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万3千人ほどでした。

2005年08月30日

終盤に一度は逆転するもサヨナラ負け

[ 野球 ]

 福岡ドームのホークス対マリーンズは和田投手と久保投手が先発。久保投手は2回2死まで走者を出しませんでしたが、そこから城島選手に安打され、さらに宮地選手の適時二塁打が出て先制されます。一方、マリーンズ打線は和田投手から毎回走者を出しながら得点できません。特に5回は無死1・3塁としますが、そこから内野フライ二つと外野フライで1点も取れません。
 続く6回、先頭のサブロー選手が右翼席に12号ソロを打ち込み、追いつきます。しかしその裏、4・5回と三者凡退に打ち取ってきた久保投手が三連打で勝ち越され、さらに連続犠飛で2点を追加されてしまいます。
 さらに7回裏、先頭のカブレラ選手に安打されて久保投手が降板。ここでマリーンズは3日前に完投勝利をしたばかりのセラフィニ投手を二番手で出します。しかし、2死はとったものの、この日ここまで2安打の川崎選手に適時三塁打を打たれてしまいます。さらにマリーンズは三番手としてこれまたここまで先発を続けてきた小野投手を投入するという意表のリレー。しかし、その小野投手もバティスタ選手に適時打を打たれ、続く松中選手は抑えたものの、6対1と差がついてしまいました。

 ところが8回、先頭の堀選手が倒れたものの、福浦選手・サブロー選手が連続安打で1死1・2塁に。ここでなんとバレンタイン監督はベニー選手に代打・初芝選手を送ります。この起用にこたえ、20日ぶりの打席に立った初芝選手は右翼前に落ちる安打で満塁にします。さらに里崎選手が2点適時打で3点差にし、和田投手は降板。二番手の三瀬投手に対し、李選手は三振したものの、2死後に今江選手が適時打で2点差とします。さらに三番手の吉武投手に対し、代打のフランコ選手が四球を選んで再び満塁に、さらに西岡選手が押し出し死球を受けて1点差。これで打者一巡となり、この回先頭だった堀選手が、右前に逆転適時打を放ちます。しかし、城島捕手は二塁走者の生還が確実と見るや、前進して返球をカットし、二塁を狙った堀選手をアウトにします。結果的にはこのプレイが大きかったようです。

 その裏、マリーンズは当然ながら薮田投手を起用。ところが、ズレータ選手は打ち取ったものの、城島選手・宮地選手が連打して1死1・3塁に。ここでホークスは先ほどカブレラ選手に代走を出していたこともあり、ここで大道選手を代打に。今季ここまで無安打だった大道選手ですが、この大事なところで右前に「ソフトバンクとしての初安打」を放って同点とされてしまいました。しかし、続く本間選手の安打性の当たりが代走の城所選手の足に当たるという幸運もあり、最後は大村選手を藤田投手が抑えてなんとか同点で凌ぎました。
 続く9回表、この回から登板のフェリシアーノ投手に対し、1死からサブロー選手が三塁ベースに当たる幸運な安打で出塁します。そして2死から里崎選手も安打でつなぎますが、李選手が倒れ、勝ち越せません。
 そして9回裏、引き続き登板の藤田投手に対し、ここまで3安打の川崎選手が二打席連続の三塁打を放ち、いきなりサヨナラの絶好機とされます。続くバティスタ選手は捕邪飛に打ち取りますが、松中選手に一・二塁間にバウンドの高いゴロを打たれます。打った時点では川崎選手はスタートを切っていなかったのですが、福浦選手と西岡選手が交錯するような感じになってしまい、その隙に川崎選手が生還し、8対7でホークスがサヨナラ勝ちしました。ところで、記録は松中選手のサヨナラ安打となっていますが、ゴロを取った福浦選手は松中選手より先に一塁ベースを踏んでいるように見えました。既に川崎選手が生還して試合が決まっているため、福浦選手の「一塁封殺」は無効、というルールなのでしょうか。松中選手に首位打者の目はなさそうなので別に安打であろうとなかろうと関係ないのですが、ちょっと気になりました。
 一度逆転しただけに、極めて惜しまれる試合になってしまいました。まあ、先述したように、城島選手の送球が逆転した流れを止めてしまったのが大きかったのでしょうか。明日は先週1失点完投負けを喫した14連勝中の斉藤投手対、ここ2試合ほど投球内容が悪いものの大量援護で連勝中の清水直行投手の対戦。分が悪そうですが、逆にこれを取れば非常に大きいので、ぜひとも頑張ってほしいものです。なお、観客数は3万4千2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズは岩隈投手と鎌倉投手が先発。3回に小笠原選手のソロでファイターズが先制し、さらに走者を置いて稲葉選手が2ランを放って3点を先制。その裏、イーグルスも1点を返しますが、反撃はここまで。8回にファイターズが1点を追加し、9回裏に2死満塁と一発出ればサヨナラの好機を作りますが、トーマス投手が抑えて、ファイターズが4対1で勝ちました。トーマス選手は3日前の初勝利に続き、初セーブを挙げています。また、合併球団対ライオンズ戦が雨で流れた事もあり、ファイターズが3位とのゲーム差を2.5としています。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 平塚のベイスターズ対カープは土肥投手と大竹投手が先発。初回に前田選手に3ランが出て、7回にも緒方選手がソロで追加点。ベイスターズも2点を返して9回裏も1死1・2塁と反撃しますが、ベイル投手が内川選手を併殺に打ち取り、4対2でカープが逃げ切りました。観客数は5千6百人ほどでした。
 大阪ドームの読売対スワローズは高橋尚投手とガトームソン投手が先発。初回にスワローズが3点を取り、中盤に読売が2点返して1点差とするものの、7回から4人の投手でつないだスワローズが1点差を守りきって勝っています。観客数は3万4千人ほどでした。
 なお、甲子園の首位攻防戦のタイガース対ドラゴンズは雨で中止となっています。

2005年08月29日

イーグルス、惜敗で最下位決定

[ 野球 ]

 今日は仙台のイーグルス対ファイターズ戦のみ。先発はラス投手とリー投手の両外国人左腕でした。2回表に先頭のセギノール選手のソロでファイターズが先制します。ラス投手はその後も好投したのですが、5回にこれまた先頭の田中幸雄選手にソロを打たれ、2点目を奪われます。
 一方、リー投手は6回を5安打無失点の好投。しかし、7回に二番手の立石投手が沖原選手に適時打を打たれ、イーグルスが1点差に迫ります。そして9回裏、建山投手に2死無走者から四球と安打で1・2塁とし、代打にサヨナラ打や延長での勝ち越し本塁打など勝負強さを誇る大島選手が登場。しかし、当たりは良かったものの左翼手の正面へのフライとなり、試合終了。2対1でファイターズが逃げ切りました。観客数は1万6百人ほどでした。

 これでファイターズは3位の合併球団との差を3に縮めました。ライオンズとあわせ、3チームがその中にひしめきあうわけで、3位争いは昨年よりさらに激しくなりそうな感じです。
 一方、イーグルスは早くも最下位決定。あわせてパ全球団負け越しが決まりました。しかし、これは、発足時の選手分配方法がおかしかっただけで、球団や選手の責任を問うわけにはいかないでしょう。この事は、昨年にぶっちぎりの最下位だった「オリックス」が旧バファローズのJP投手や北川選手を始めとする主力・中堅を大量に「補強」して現在三位にいる事からも明らかです。
 つまるところ、昨年の「分配ドラフト」がいかに異常なやりかただったか、という事が実証されたわけです。最下位の責任を問うならば、この非常識な方策を制定した人間が負うべきでしょう。

2005年08月28日

黒木投手の復活勝利でプレーオフ進出を決める

[ 野球 ]

 水曜日の試合後にバレンタイン監督が黒木投手の先発を予告したため、今日のマリンスタジアムのマリーンズ対合併球団戦はかなり前から特異な雰囲気で、二日前の金曜日に主だった指定席は完売するほどでした。当日の朝10時に、ファンクラブ割引の窓口に「場所取り」をしに行ったところ、すでに500枚ほどの新聞紙が貼られていました。その後、日中に都内で用事があり、16時半ころに海浜幕張駅に着いたところ、駅売りの入場券は既に完売していました。
 試合のほうはその黒木投手と本柳投手が先発。右翼側はもちろんですが、左翼側の外野席も向かって右半分はマリーンズファンで真っ白。さらに左翼ポール際も白くなっていました。また、普段、内野自由席の観客は試合中はずっと座って観戦するのですが、黒木投手がマウンドに上がった時は総立ちになっていました。
 しかし初回、1死から連打と暴投で2・3塁といきなりピンチを作ります。ところが続くガルシア選手が二塁へハーフライナーを放つと、2塁走者が戻れず、併殺で無得点に抑えました。
 その裏、先頭の西岡選手が安打で出塁し、続く堀選手は3球目を一塁後方にファウルフライ。二塁の平野選手が捕球体制に入りかけていたのですが、右翼のガルシア選手がぶつかり、落球。続く4球目を今度は三塁方向にファウルフライを上げると、今度は三塁の後藤選手が取れず、再び打ち直しに。このあたり、場内の普段と違う雰囲気に合併球団の野手陣がのまれているような感じです。そして5球目を堀選手は三遊間を抜いて無死1・2塁に。さらに福浦選手が右翼フェンスに達する二塁打を放って先制します。
 この時点ではあと何点入るかと思ったのですが、本柳投手も踏ん張り、後続をいずれも浅い外野フライに打ち取って最少失点に抑えました。

 黒木投手は2回以降も毎回のように得点圏に走者を出します。しかし、連打はされず、合併球団に得点を許しません。一方、先制した後、本柳投手に一回り抑えられてきたマリーンズ打線ですが、4回に先頭のサブロー選手が四番の貫禄で左翼席に11号ソロを放ち、貴重な追加点を挙げます。
 合併球団は4回で本柳投手を降板させ、加藤投手・菊地原投手と勝ちパターンの投手を投入し、マリーンズ打線を抑えます。対する黒木投手も5回の1死2塁、6回の無死2塁をいずれも凌ぎ、無失点に抑えます。しかし7回、2死一塁から平野選手にストレートの四球を出します。ここでベンチは限界と見て、藤田投手に交替しました。黒木投手は6回2/3を7安打3四死球ながら無失点でマウンドを降りました。
 交替した藤田投手が代打の水口選手を抑え、この回も無失点。その裏、合併球団は昨日、李選手に本塁打を打たれた萩原投手を再び李選手にぶつけますが、これが裏目に。李選手は25号ソロをマリーンズファンの待つ左翼ポール際に打ち込みます。さらに、里崎選手にも10号ソロが出て、大きな2点を追加しました。
 8回は藤田投手と薮田投手で抑え、9回にはセーブがつかない場面ながら小林雅英投手が登板。1死から8・9番に連打されましたが、後は抑え、4対0でマリーンズがこの大きな試合を勝ちました。
 黒木投手は今季初登板で、昨年6月以来の勝利。マリンスタジアムでは2001年以来となる勝星を挙げました。そして、マリーンズはこの勝利でプレーオフ進出を決めています。また、昼にホークスが負けたため、ゲーム差も3に縮まりました。また、個人的には今季対合併球団観戦3戦目にして初勝利。これでパ全球団に対する勝利を直接見た事になりました。観客数は今季最多の2万8千9百十3人でした。
 なお、試合終了後には球場前のステージで恒例(?)の里崎選手のライブがありました。ただし、球場内での予告はなし。確かに、この観客数でライブを予告したら事故の危険すらあったかもしれないから、この措置は妥当と言えるでしょう。

 札幌ドームのファイターズ対ホークスは入来投手と新垣投手が先発。ここのところ好投の続いていた新垣投手ですが、今日は序盤でKO。5回で入来投手が違和感で降板した後、ホークスも反撃しましたが、失点が大きく、10対6でファイターズが勝っています。観客数は2万3千6百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは帆足投手とホッジス投手が先発。初回にホッジス投手をKOしたライオンズが中盤に追加点を挙げ、8対2で勝ちました。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は杉山投手と上原投手が先発。昨日同様、読売が初回に先制しますが、その裏に金本選手の32号2ランで逆転。さらに4回に檜山選手の適時打、6回に矢野選手の2点適時打、7回には鳥谷選手にソロが出て、6対2でタイガースが快勝しています。上原投手は6連敗となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープは中田投手とレイボーン投手が先発。3回表に栗原選手のソロでカープがまた先制しますが、その裏、森野選手が逆転3ラン。結局これが決勝点となり、ドラゴンズが3対1で勝っています。観客数は3万1百人でした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは藤井投手と三浦投手が先発。8回にベイスターズが追いつきましたが、その裏、岩村選手に勝ち越し適時打が出てこれが決勝点となり、3対2でスワローズが勝っています。観客数は1万4千1百人ほどでした。

2005年08月27日

西口投手、援護のなさで完全試合を逃す

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団はセラフィニ投手とケビン投手が先発。1回表、先頭の小坂選手が内野安打から盗塁し、さらに四死球で2死満塁としますが、ベニー選手が抑えられ、先制できません。その直後の2回表、2死から水口選手が安打し、続く登録即スタメンの相川選手が適時二塁打を打ち、先制を許します。
 しかしその裏、先頭の李選手が安打で出塁し、続く今江選手がフェンスに達する二塁打であっさり同点に。さらに、橋本選手も得意の四球を選びます。ところが、続く小坂選手が24日に続くバント失敗で併殺に。これで好機がついえたかと思われましたが、内野安打と四球で満塁とし、続いて登場のすっかり四番が板についたサブロー選手が2点適時打を放って勝ち越します。

 セラフィニ投手は走者は出すものの、3回以降は合併球団を抑えます。一方、打線は立ち直ったケビン投手、さらに6回は二番手の歌藤投手に抑えられます。そして、2点差のままむかえた7回も先頭打者が出るものの三振ゲッツーで2死無走者となります。しかし続く福浦選手に今日二度目の死球を与え、歌藤投手が降板。さらに三番手の萩原投手からベニー選手が安打で再度好機を作り、李選手がバックスクリーンに24号3ランを打ち込み、貴重な追加点を挙げました。2回・7回とも併殺の後に得点、というのはかなり大きいと思います。
 セラフィニ投手は9回に連打で1死満塁としたあとに犠飛を打たれ、2点目を失いますが、後続を絶ち、11安打1四球で今月2度目の完投勝利。8月に入ってから4勝目を挙げています。昼に敗れたホークスとの差は4になりました。観客数は2万6千9百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスは西口投手と一場投手が先発。久々の先発となった一場投手ですが、毎回のように走者を出しますが、要所を抑え、得点を与えません。一方、西口投手はイーグルス打線を完璧に抑えます。8回まで三振9・内野ゴロ9・外野フライ6で走者を出しません。そして、9回も先頭の酒井選手を右飛に、続く代打のロペス選手を三塁ゴロに打ち取って「あと一人」にします。西口投手は過去2回、9回2死から「初安打」を打たれた実績があります。対する打者は藤井選手。先月のファイターズ戦で8回に「チーム初安打」を放った実績があります。しかしここも西口投手が抑え、ついに9回27人を完璧に抑えました。これは1994年の読売・槙原投手以来、パでは1978年のブレーブス・今井投手以来です。
 しかし、打線のほうは依然、一場投手の前に無得点。9回裏に2死から1・2塁とし、一打出たら「サヨナラ=完全試合達成」の好機を作りますが、ここも一場投手が抑えます。
 そして10回表、先頭の沖原選手が安打を放ち、夢は途絶えました。その裏、ライオンズは二番手の福盛投手を攻めて1死1・2塁とし、石井義選手が中越のサヨナラ打を放って勝利。あと1イニング早ければ・・・と悔やまれます。まあ、一場投手も9回を0点に抑えながら、プロ初勝利がならなかったわけで、お互い様とも言えるのかもしれませんが。というわけで1対0でライオンズが勝っち、西口投手は今日勝てなかった杉内投手に並んで16勝目を挙げています。また、トーマス投手は遅ればせながら来日初勝利を挙げています。観客数は1万9千8百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対ホークスはダルビッシュ投手と杉内投手が先発。初回に松中選手の適時打でホークスが先制しますが、その裏すぐに小笠原選手の31号ソロでファイターズが追いつきます。しかしその後は、ともに毎回のように安打は出ますが、いずれも得点には結びつかず、1対1のまま6回を迎えます。
 そして6回表に1死から松中選手が遊撃手の後ろに落ちる安打で出塁し、ズレータ選手が四球を選びます。ここで宮地選手が1・2塁間を抜く適時打を放ってホークスが勝ち越し、さらに8番の本間選手に右中間を抜く2点適時二塁打が出てホークスが3点を勝ち越し、ダルビッシュ投手をKOします。
 その裏、ホークスは5回を5安打無四球1失点の杉内投手を早くも替えて継投に入ります。そして6回は三瀬投手、7回は吉武投手が抑えたのですが、8回、続投の吉武投手に対し、ファイターズは3連続左の代打攻勢をかけ、1死1・2塁にして先ほど本塁打の小笠原選手に。どこかでフェリシアーノ投手を出すかと思ったのですが、吉武投手が続投。しかしこれが裏目に出て、小笠原選手が同点3ランを放ちます。5回で降板した杉内投手の談話を見ても、まだいけそうな感じでしたし、どうも今日のホークスの継投は奇妙な感じでした。
 そして9回は双方無得点で、10回表もトーマス投手が中軸を3三振で抑え、むかえた10回裏、ホークスは馬原投手を投入しますが、1死から実松選手と小笠原選手の安打で1・3塁とし、セギノール選手は敬遠となります。余談ですが、セギノール選手の敬遠第1球はあわや暴投という球。これについてアナウンサー氏が「そういえば、新庄選手はかつて敬遠球を本塁打していますね」といったら、解説者の光山氏は渋い声で「その時の捕手は私でした」と返事していました。閑話休題、続く稲葉選手は三振して2死満塁となりましたが、ここでスタメン登場も無安打だった田中幸雄選手が中堅フェンス直撃のサヨナラ打を放ち、試合を決めました。田中幸選手はこれが通算千打点目。記念すべき打点を最高の形で挙げたと言えるでしょう。観客数は2万4千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売は安藤投手と桑田投手が先発。初回に読売が1点先制しますが、その裏、シーツ選手の2ランであっさり逆転。さらに金本選手も連続本塁打を放ちます。さらに3回には今岡選手の適時二塁打で1点追加し、桑田投手をKOします。その後、6回に1点を返されますが、7回に金本選手に本日2本目のソロが出てダメを押します。
 今日は藤川投手が体調不良のためベンチを外れましたが、7回からウイリアムス投手、8回途中から久保田投手が抑え、5対2でタイガースが勝ち、連敗を3で止めています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープは野口投手と小島投手が先発。新人の小島投手はプロ初登板初先発です。2回にカープが2点を先制し、一方、小島投手は5回を2安打無失点で抑えます。ところが、6回に森投手に継投したのですがこれが裏目、福留投手が同点2ラン。さらに、四番手で登板の天野投手が井端選手に満塁本塁打を打たれ、逆転します。その後、カープも昨日に続いて8・9回に点を取って2点差に迫りますが、昨日同様に反撃はここまで。結局7対5でドラゴンズが逃げ切りました。観客数は3万4千3百人でした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは館山投手と門倉投手が先発。初回に金城選手の2ランでベイスターズが先制しますが、7回にスワローズが1点を返します。さらに8回には青木選手の24打席連続安打と引き換えとなり犠打で好機を広げて、ラミレス選手の適時打で追いつきます。そして同点ながら9回表に石井投手を投入し、その裏、ユウイチ選手のプロ初となるサヨナラ打が出てスワローズが勝ちました。観客数は1万8千4百人ほどでした。

2005年08月26日

小林宏之投手、初完封

[ 野球 ]

 今日は残業で、「携帯速報メール観戦(?)」でした。その千葉のマリーンズ対合併球団は小林宏之投手と吉井投手が先発。初回にいきなり1死1・3塁の危機となった小林宏投手ですが、ここを切り抜けると、2回以降も合併球団打線を抑えます。
 一方、マリーンズは2回にサブロー選手の幸運な二塁打をきっかけに併殺崩れで先制し、4回には今日から一軍復帰のベニー選手の2点適時二塁打などで3点を追加します。
 小林宏投手は7回まで5安打。8・9回とともに無死2塁となりますが、いずれも後続をおさえ、先週9回で逃したプロ初完封を無四球で達成し、12勝目を挙げました。観客数は1万3千8百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスは宮越投手と有銘投手が先発。ここのところ好投が続いた有銘投手ですが、今日は4回に失策もあって一挙5失点。5回にも1点追加され、計6失点でKOされました。イーグルスも山崎選手の21号2ランなどで反撃しましたが、結局6対3でラオイオンズが勝っています。観客数は観客数は1万3千4百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは石川投手と斉藤投手が先発。8回にベイスターズが3点差を追いつきましたが、9回裏に先頭の青木選手がプロ初となるサヨナラ本塁打を放ち、8対7でスワローズが勝っています。観客数は1万5千8百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープはマルティネス投手と黒田投手が先発。2回に前田選手の2ランなどでカープが3点を先制しますが、6回に突如黒田投手が崩れ、ドラゴンズが4点を取って逆転。続く7回も継投陣を打ち込んでさらに4点を追加。終盤、カープも反撃して岩瀬投手からも1点を取って2点差としますが、ドラゴンズが逃げ切り、8対6で勝っています。観客数は2万5千7百人でした。
 甲子園のタイガース対読売はダーウィン投手と工藤投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万8千5百人ほどでした。タイガースとドラゴンズのゲーム差は1.5となっています。

2005年08月25日

タイガース、ロード最後に連敗

[ 野球 ]

 台風のため4試合中3試合が中止になりました。唯一行われた広島のカープ対タイガースはロマノ投手と下柳投手が先発。1回裏、嶋選手が2ランを打ってカープが先制。さらに3回には緒方選手、4回には前田選手と倉選手と本塁打が出て、下柳投手は4本塁打6失点で前回に続いて序盤にKOされました。
 一方、ロマノ投手に5回まで1安打に抑えられたタイガース打線ですが、6回に1死満塁から今岡選手に満塁本塁打が出て、一気に2点差と迫ります。しかし、その裏に前田選手に本日2本目のソロが出て、7回からはカープの細かい継投で1点しか返せず、9回はベイル投手に3人で抑えられ、7対5でカープが勝ちました。
 久々に長期ロードで勝ち越したタイガースですが、最後に連敗。ドラゴンズとのゲーム差は2.5となっています。観客数は1万9千7百人ほどでした。

 スカパーでは試合中止の「穴埋め」で懐かしの試合の放映がありました。今日の試合は1998年7月9日に神戸で行われたブルーウェーブ対マリーンズ戦。マリーンズが連敗を18で止めた試合です。序中盤で大量9点を挙げ、小宮山投手は5回まで1失点と楽勝ペース。しかし、6回裏に、連打を食らって打者一巡で5点を挙げられて3点差。そして打席には三番のイチロー選手。打率は3割8分を越えています。長打で同点、一発で逆転というところでしたが、小宮山投手はフォークを連投して内野フライに打ち取り、続くニール選手も打ち取って、この危機を脱します。終盤も抑えて、結局6失点ながら完投し、連敗を止めました。
 実は当時既に千葉に住んでいて、一応、パではマリーンズを応援してはいたのですが、この試合の記憶はありませんでした。まあ、この頃は野球全般に対する関心も、今の10分の1以下くらいでしたが・・・。一般的にも、18連敗目の試合で同点本塁打を打たれた黒木投手ばかりが報じられ、脱出を決めた試合はほとんど報じられていませんが。
 余談ですが、その6回あたりでのマリーンズの選手を見たら、小宮山投手の他に、堀選手・諸積選手・小坂選手・福浦選手と、半分が現在でも一軍で活躍している選手でした。

2005年08月24日

投手戦に敗れ、再び5.5差つけられる

[ 野球 ]

 昨日に続き、マリンスタジアムのマリーンズ対ホークス戦を観戦に行きました。今日も雲行きは怪しかったのですが、最後まで雨は降りませんでした。
 先発は渡辺俊介投手と斉藤投手という「13勝対決」。初回、渡辺俊投手は5球で終わらせます。一方、その裏、1死から四球で歩いた堀選手が盗塁し、2死から今日も四番のサブロー選手が三塁線を抜く適時二塁打で先制しました。
 渡辺俊投手は、普段以上に遅い球を多用し、ホークス打線を抑えます。しかし3回表、先頭の本間選手が右翼線を抜く二塁打を打ち、続く的場選手が犠打を決め、さらに大村選手の犠飛と、首位らしい着実な攻撃で追いつかれます。
 斉藤投手は、2回以降は、安定した投球。左打者の内角に食い込むスライダーが素晴らしく、分かっていても打てないような感じです。4回に先頭の福浦選手が遊撃内野安打と悪送球で無死2塁と勝ち越しの好機を作りますが、先ほど適時打のサブロー選手をはじめ、3人で抑えられます。

 追いつかれた後の渡辺俊投手は相変わらず緩い球を生かした投球。4回には先頭のバティスタ選手をポテン安打で出しますが、今季4本塁打されている「天敵」松中選手を緩い球で三球三振にし、続くズレータ選手の三遊間の当たりを、小坂選手が超美技で併殺にし、結局3人で終わらせます。
 ところが6回、この回も3番からの攻撃で、簡単に2死を取りましたが、続くズレータ選手にバックスクリーンに第37号ソロを打たれてしまいます。
 一方、7回まで斉藤投手に3安打に抑えられてきたマリーンズ打線ですが、8回に先頭のパスクチ選手が四球を選び、代走の西岡選手が盗塁と、初回に点を取った時と同じ攻撃パターンで得点圏に走者を進めます。さらに続く橋本選手が得意の四球を選んで無死1・2塁と逆転の走者が出ます。ところが続く小坂選手がまさかのバント失敗で併殺となり2死2塁に。続く堀選手も倒れ、絶好の同点機を逸します。
 渡辺俊投手は9回も3人で片付け、5安打無四球2失点で完投し、打線の反撃を待ちます。そして9回裏、先頭の福浦選手が安打で出塁し、サブロー選手が送り、フランコ選手が歩いて1死1・2塁と、長打が出ればサヨナラの好機を作ります。しかし、続く今江選手が外野フライに、李選手が三邪飛に倒れ、2対1で敗れました。
 斉藤投手は4安打4四球1失点で完投勝利し、これで14連勝。一昨年も16連勝しており、2度の14連勝はプロ野球初とのことです。結果的には3回表と8回裏の犠打の成否がそのまま試合の結果を決めたような感じでした。一流同士の投手戦なだけに、ほんの僅かなミスが大きく試合を決めるという事なのでしょう。渡辺俊投手は今季3度目の完投負けです。
 これでゲーム差を5.5と、再び「アドバンテージ」がつく差となりました。また、対戦成績も7勝7敗の五分となっています。まだ直接対決は多いのですが、渡辺俊投手で負けた事を含め、大きな敗戦と言えそうです。観客数は2万7千人ほど。今季平日のマリンで2万7千人越えは初めてでした。

 仙台のイーグルス対合併球団は岩隈投手と川越投手が先発。1ヶ月以上勝星のない岩隈投手ですが、今日は好投。一方、打線も3回に連打と押し出しで2点を先制し、7回にも追加点を挙げ、4対1で勝ち、連敗を11で止めました。岩隈投手は8勝目を完投で飾っています。観客数は1万4千2百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは松坂投手と金村投手のエース対決。しかし、ライオンズ打線が初回から小刻みに得点し、6回以外毎回の8得点。一方、松坂投手は8回を小笠原選手のソロのみに抑え、8対1でライオンズが勝利。松坂投手は10勝目を挙げています。観客数は1万5千8百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは大島投手と福原投手が先発。2回に前田選手の2ランで先制したカープが中盤にも大量の追加点。一方、プロ2試合目の登板の大島投手は7回途中までタイガース打線を今岡選手のソロのみに抑え、初勝利を挙げています。観客数は2万1千9百人ほどでした。
 ひたちなかのスワローズ対ドラゴンズはゴンザレス投手と朝井投手が先発。3回に先制したドラゴンズが8回に2点を追加、その裏、失策がらみでスワローズが1点を返すものの、9回は岩瀬投手が抑え、3対1でドラゴンズが勝ちました。観客数は1万1千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は土肥投手とマレン投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万5千1百人ほどでした。

2005年08月23日

首位決戦は雨で中止

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対ホークス戦を観戦に行きました。雲行きは怪しかったのですが、とりあえずスタメン発表までは無事行われました。ところが、「ハワイアンナイト」という事で130名のフラダンサーによる踊りが行われる頃から雨が落ち始めます。最後に、武蔵丸親方の始球式が予定されていたのですが、豪雨のために、ベニー選手とのキャッチボールが行われたのみでした。
 一応、30分ほど待ちましたが、雨が引く気配はなく、試合中止が発表されます。それとほぼ同時に、場内では「諸積コール」が発生。それに応えて、諸積選手が恒例のダイヤモンド一周をやってくれました。最後は本塁にヘッドスライディングをした後、泳ぐマネまでやってくれました。
 すると今度は外野スタンドから「西岡コール」が。西岡選手は一塁に滑り込んだ後、スタンドの「リーリー」の声に応えてリードし、「牽制されて戻る」という「いつものやつ」までやってくれました。さらに、二塁に滑り込んだ際には、わざわざレフト近くまで行って、一緒に声援してくれているホークス応援団にも挨拶していました。
 続いて「今江コール」もありましたが、すでに今江選手は引き上げた後。最後までベンチに残っていたのが監督だったため、「ボビーコール」もありましたが、さすがに実現はしませんでした。
 なお、ホークスは先発予定の斉藤投手を明日にスライド、一方、マリーンズは明日の先発予定だった渡辺俊介投手を先発。この二人は今季初対決です。楽しみではありますが、天候が天候なだけに、実現するかどうかは微妙なところです。また、あわせて28日のマリンでの合併球団戦に黒木投手が先発する事も発表されました。

 仙台のイーグルス対合併球団は朝井投手とJP投手が先発。4回にイーグルスが山崎選手の20号ソロで先制しますが、直後の5回表に北川選手の適時打で追いついた合併球団が阿部真選手の2ランで勝ち越します。その後、ともに点を取り合い、2点差のまま9回裏に。合併球団は当然ながら大久保投手を投入しますが、安打と四球で無死1・2塁に。続く関川選手の犠打はうまく処理して三塁封殺しましたが、その際に足を痛めて降板します。急遽登板した本柳投手は沖原選手に安打されます。さらに吉岡選手のショートゴロで遊撃手と走者が交錯するような感じになり、内野安打で1点差としなお1死満塁。しかしここで四番の山崎選手が併殺打を打ってしまい、合併球団が6対5で逃げ切りました。イーグルスは11連敗です。観客数は1万3千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは三井投手と鎌倉投手が先発。初回、セギノール選手の3ランで先制したファイターズが2回には小笠原選手の3ランなどで4点を追加するという一方的な展開に。久々の一軍登板となった鎌倉投手は5回を7安打2四球ながらライオンズの拙攻に助けられて2失点で抑え、5勝目を挙げています。最終スコアは19対3。安打数はファイターズ17に対し、ライオンズ12でした。観客数は1万4千人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは大竹投手と井川投手が先発。井川投手は初回に嶋選手にソロを打たれますが、その後は素晴らしい投球。一方、打線は2回に赤星選手の適時打で追いつき、3回に失策がらみで逆転し、その後も追加点を挙げて7点を取ります。井川投手は9回を5安打1四球で1失点。投球数はわずか97球で久々の完投をし、ハーラートップタイの11勝目を挙げています。観客数は1万9千6百人ほどでした。また、タイガースは11年ぶりに「長期ロード」の勝ち越しを決めています。
 福島いわきグリーンスタジアムのスワローズ対ドラゴンズはガトームソン投手と山本昌投手が先発。6回までともに無得点の投手戦でしたが、7回に森野選手の3ランでドラゴンズが先制。その裏、スワローズもラミレス選手のソロで1点を返しますが、その後は継投陣に反撃を抑えられ、最後は岩瀬投手が締めました。観客数は1万2千8百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は三浦投手と高橋尚投手が先発。雨の中行われた試合は、初回に読売が先制しましたが、2回裏に種田選手のソロで追いついたベイスターズは相川選手の二塁打で勝ち越します。その後は両投手好投しましたが、7回表の読売の攻撃中に雨が激しくなってコールドゲームとなり、ベイスターズが勝ちました。これでベイスターは今季の対読売戦勝ち越しも決めています。観客数は1万6千3百人ほどでした。

 ところで、スカパーではサッカー中止の代替番組として、1999年4月のマリーンズ対ライオンズ戦を放映していました。先発は黒木投手とプロ1年目だった松坂投手。投手戦となり、特にマリーンズは5回まで無安打に抑えられます。しかし、7回には四番の初芝選手のソロで先制。さらに8回には小坂選手を二塁に置いて、三番の堀選手が適時打を放って2点目。黒木投手は8回を無失点に抑え、9回はウォーレン投手が締め、マリーンズが2対0で勝っています。観客数は3万5千人との発表。今年だったら2万8千人といったところでしょうか。おそらく多くの人は松坂投手目当てだったのでしょう。

2005年08月21日

序盤の大量点で連勝

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは山村投手と清水直行投手が先発。1回表、内野安打で出た西岡選手が盗塁し、サブロー選手の適時打であっさりマリーンズが先制します。さらに2死1・2塁から里崎選手が長打性の当たりを放ちますが、これは益田選手がフェンスにぶつかりながら好捕し、1点に終わりました。余談ですが、この時、外野の人工芝がアップで映されたのですが、あまりの暑さで空気が揺れて見えるほどでした。やはりこの時期に屋外でのデーゲームは無理があると思うのですが・・・。
 前回、今季最悪の内容ながら大量援護で久々の勝利を挙げた清水直投手ですが、今日も立ち上がりから良くありません。連打と四球で2死満塁にしたあと、ロペス選手に右翼前に落とされ、あっさり逆転されます。
 しかし、2回表、李選手の止めたバットに当たった安打にパスクチ選手も安打で続き、無死1・2塁に。続く今季2度目のスタメンの塀内選手は送りバントに失敗し、小坂選手も倒れて好機はついえたかと思われましたが、西岡選手が一塁線を抜く二塁打を放って同点に、さらに福浦選手が勝ち越しの2点適時打を放ち、続くサブロー選手がバックスクリーンに10号2ラン叩き込み、一挙に5点を挙げて逆転。山村投手をKOしました。サブロー選手は四番に入ってから7試合目ですが、その間に4本塁打。チーム日本人で最初に二桁本塁打に達するなど、すっかり四番の風格が身についています。

 連日の大量援護を貰った清水直投手ですが、今日も本調子ではありません。2回裏の無死1・2塁は抑えましたが、3回裏には二塁打2本で1点返され、さらに満塁に。ここも1点止まりでしたが、絶不調のイーグルス打線だからこそ抑えられた、という感じでした。
 しかし、打線の援護は止まらず、イーグルスの継投陣を着実に打ち込みます。4回は福浦選手の2打席連続となる2点適時打が、5回は死球と暴投という貰った好機に李選手の適時打が出ます。そして6回にはサブロー選手の三塁打を足がかりに里崎選手の適時打が出て10点目。清水直投手には、前回の13日とあわせて23点の援護となります。これは5月から前々回の6日までの10試合の援護点の合計と同じ点数です。
 その援護に応えたか、清水直投手は四球こそ出しましたが、4回から6回までは無安打に抑え、イーグルスの反撃を封じます。二番手の小宮山投手が7・8回に計3点を取られますが、8回途中からは藤田投手が締め、結局10対6で逃げ切りました。清水直投手は9勝9敗と勝率を5割に戻し、4年連続二桁まであと1勝としています。一方、イーグルスは10連敗となってしまいました。観客数は1万6千3百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対ライオンズは新垣投手と帆足投手が先発。今季既に11勝を挙げていた帆足投手ですが、今日は2回にズレータ選手の2ラン、3回にバティスタ選手とカブレラ選手の適時打で5点を失い、5回に走者を残して降板。その走者をカブレラ選手の2打席連続の適時打で返され、6対0と大差になります。
 一方、新垣投手は4回まで無安打に抑えますが、6回に四死球で1・2塁として、中軸の適時打3本で3点を返されます。さらに7回から登板の三瀬投手が誤算で、1死から安打と死球で1・2塁として降板。続く吉武投手から代打の中村選手とフェルナンデス選手の連続適時打で1点差とし、なお1死満塁とします。しかし、この絶好機に和田選手が1-2からの好球を見逃し、結局三塁ゴロ。さらに貝塚選手も倒れ、逆転機を逸します。ライオンズは8回に1死2塁の好機を吉武投手に抑えられ、9回にも馬原投手に対して2死1・3塁としますが、反撃もここまで。結局6対5でホークスが逃げ切りました。これで、ホークスは3位以内を確定。また、4.5ゲーム差で明後日からのマリン3連戦となりました。観客数は3万5千1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ファイターズはケビン投手とリー投手が先発。2回に高橋信選手の適時打でファイターズが先制し、さらに失策もからんで2点を挙げます。さらに3回にはセギノール選手の24号ソロなどで3点を追加します。一方、2回まで無安打に抑えたリー投手ですが、3回にガルシア選手の3ランで2点差に。さらに2死2塁から牧田選手が左前打を放ち、二塁走者のブランボー選手が本塁に突入します。しかし、これは高橋信選手の好ブロックに本塁アウト。ただ、この時の体当たりを受けた高橋信選手は、起き上がれずに担架で運ばれて退場となりました。
 その後、リー投手は4回から8回まで合併球団を2安打に抑えます。さらに7回には満塁で小田選手が走者一掃の二塁打を放つなど5点を追加して試合を決め、9回はナイト投手が抑えて10対3でファイターズが大勝しました。観客数は2万8千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは藤井投手と安藤投手が先発。安藤投手は前回3回KOされた試合から中2日での先発です。初回に2死満塁の好機をつぶしたタイガースですが、3回に今岡選手の適時打で先制し、6回には代打・スペンサー選手の藤井投手から今季3本目となる8号2ランが出て突き放します。その裏からは、1イニング早いながらも藤川投手が登板。8回にウイリアムス投手が1点を失いますが、最後は久保田投手が抑え、3対1でタイガースが勝っています。観客数は3万9百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ベイスターズは中田投手と龍太郎投手が先発。序盤でドラゴンズが7点を取り、中田投手は7回を5安打無失点。終盤、ベイスターズが反撃するも、7対2でドラゴンズが勝っています。中田投手は5月1日以来となる2勝目を挙げています。観客数は3万3百人でした。
 東京ドームの読売対カープは上原投手とレイボーン投手が先発。新井選手が2回と6回にソロ2発を放ってカープがリードします。レイボーン投手は8回まで6安打6四死球という内容でしたが、拙攻にも助けられて1失点のみ。9回はベイル投手が抑え、連日の接戦を制したカープが2対1で勝っています。観客数は4万2千4百人ほど。確かに、現在、両リーグで最もゲーム差の接近しているチーム同士の対戦とはいえ、「最下位攻防戦」によくもここまで入るものだ、と不思議に思います。

2005年08月20日

接戦を制して勝利

[ 野球 ]

 今日は仕事でデーゲームは見れませんでした。というわけで、仙台のイーグルス対マリーンズ戦のTV観戦もできず、「速報メール観戦(?)」でした。仙台は北に位置するとはいえ、この季節に屋外でデーゲームというのは驚かされます。
 その試合は有銘投手とセラフィニ投手が先発。「エース」有銘投手に対し、4回に里崎選手の2ランで先制します。セラフィニ投手は5回まで1安打でしたが、6回に失策もからんで同点に。しかし、続く1死2・3塁の勝ち越し機は凌ぎます。そして直後の7回に大塚選手に左翼線を抜く2点適時打が出て4対2と勝ち越し。8回は薮田投手、9回は小林雅英投手が抑え、そのまま勝ちきりました。マリーンズは対イーグルスの勝ち越しを決めました。観客数は1万6千7百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対ライオンズは杉内投手と西口投手という15勝3敗同士の対決。期待にたがわず投手戦となりましたが、6回に松中選手の中前に落ちる適時打でホークスが先制。8回にはバティスタ選手の適時打で追加点を挙げます。9回にライオンズは和田選手のソロが出ますが、後続を絶たれ、2対1でホークスが勝ちました。観客数は3万4千4百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ファイターズは高木投手と入来投手が先発。初回にあっさりファイターズが先制しますが、その後は投手戦に。ファイターズは4回の1死2・3塁で稲葉選手が止めたバットにボールが当たって内野ゴロになり、5回の無死1・3塁の好機も、2番手で本日誕生日の萩原投手に抑えられます。そして5回まで入来投手は3安打無失点でしたが、6回にガルシア選手とブランボー選手の連打で同点になります。
 そのまま7・8回とも無安打で9回に。ファイターズは先頭の稲葉選手が萩原投手から初となる安打を放ちますが、得点できず。その裏、2番手の建山投手が先頭の北川選手に安打され、続く迎選手の犠打はタイミング的には二塁アウトでしたが、送球がそれて無死1・2塁に。そこから犠打と敬遠で1死満塁として、途中出場の村松選手が初球を1・2塁間を抜くサヨナラ打を放ち、合併球団がサヨナラ勝ちしました。これでファイターズと合併球団のゲーム差は7に。プレーオフ進出の望みを絶つサヨナラ打になったようです。観客数は3万4百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは館山投手と杉山投手が先発。1対1で迎えた5回表に、8番の藤本選手が失策で出塁。続く杉山投手が送ろうとしたところ、館山投手の球が顔面近くを直撃。大事にはいたりませんでしたが、動揺した館山投手は続く赤星選手の安打で満塁にした後、鳥谷選手にストレートの四球を与えてタイガースが勝ち越し。さらにシーツ選手の幸運な適時打の後、金本選手に満塁本塁打が出てこの回一挙6点を挙げ、一気に大差に。その後、点をとりあいますが、9対3でタイガースが勝ちました。観客数は3万4千1百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ベイスターズは野口投手と門倉投手が先発。ドラゴンズ2点リードで迎えた6回表に連打で1点返してなお満塁に。ここでドラゴンズは二番手の遠藤投手を投入しますが、功を奏さず、種田選手の適時打で追いつき、続く代打・古木選手の適時打で勝ち越し。さらに、この回二打席目の小池選手の満塁本塁打なども出てこの回一挙8点を取り、大逆転。結局11対5でベイスターズが勝ちました。8回を4失点に抑えた門倉投手はドラゴンズ戦初勝利で、史上4人目の12球団勝利を達成しています。観客数は3万5千4百人でした。
 東京ドームの読売対カープは桑田投手と黒田投手が先発。前回初回降板の桑田投手は好投しますが、5回にフランコ選手の適時打でカープが先制。一方、黒田投手は8回6安打3四球ながら無失点に抑え、9回はベイル投手が三人で抑えて完封リレー。黒田投手はリーグ首位となる11勝目を挙げています。観客数は4万2千8百人ほどでした。

2005年08月19日

タイガース、序盤で打たれて大敗

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対タイガースは川島投手と下柳投手が先発。ここまで10勝1敗の下柳投手ですが、今日は初回にラミレス選手の通算150号となる26号2ランで先制されます。2回表に今岡選手のソロで1点差となりますが、その裏、負傷で登録抹消された古田選手の代役の小野選手に適時二塁打を打たれるなど、6連打されて5失点。この回でKOされてしまいました。その後もスワローズ打線は着実に追加点を挙げ、12対2で圧勝となりました。小野選手は2打席連続本塁打もあり、計5打点でした。また、川島投手は9勝目。また、4月末からずっとローテーションを守りながら、いまだに打率が3割を越えているというのもかなりのものだと思います。観客数は3万8百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対ベイスターズはマルティネス投手と斉藤隆投手の先発で投手戦に。ともに8回まで4安打無失点と好投します。8回表にベイスターズは2死1・3塁と先制機を作りますが、ここで斉藤投手をそのまま打席に送り、凡退します。ここで代打にかけるより、次の上位打線に期待して斉藤投手に勝ちをつけたいという配慮でしょうか。その期待にこたえ、斉藤投手はその裏を抑えます。そして9回表に2死三塁から佐伯選手が1・2塁間へゴロ。投手との競走となりますが、佐伯選手の足が勝り、これが先制の内野安打となります。その裏は、クルーン投手が安打されるものの、盗塁刺があって結局3人で終了。斉藤投手は今季初勝利を挙げています。観客数は2万8千9百人でした。
 東京ドームの読売対カープは工藤投手とロマノ投手の先発で、読売が勝ったようです。観客数は4万2千4百人ほどでした。

 唯一のパリーグとなった神戸の合併球団対ファイターズは吉井投手とダルビッシュ投手という、今季2度目の「21歳差対決」となりました。3回に合併球団が先制しますが、4回まで無走者だった吉井投手が、5回にセギノール選手欠場にともない、今季初の4番に入った稲葉選手のソロを打たれて同点になります。しかし、その裏、ガルシア選手の左翼線ギリギリに落ちる適時打で合併球団がすぐさま勝ち越します。
 勝利投手の権利を得た吉井投手ですが、直後の6回に1死から坪井選手が二塁打、さらに石本選手も続いて1・3塁に。ここで左が続く事もあり、菊地原投手に交替しましたがこれが裏目に。小笠原選手と木元選手に適時打が出て、ファイターズが逆転します。さらに8回には小笠原選手と稲葉選手の連続本塁打で追加点を挙げ、5対3でファイターズが逆転勝ちしました。ダルビッシュ投手は6月末以来となる3勝目を挙げています。観客数は2万5千2百人ほどでした。

2005年08月18日

今季初のサヨナラ負けで連勝止まる

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは宮越投手と久保投手が先発。ともに立ち上がりから好投し、宮越投手が最初の一巡で四球1つのみ。一方の久保投手も一安打なのですが、その安打が中島選手のソロだったため、ライオンズがリードします。
 4回に3安打しながら併殺もあって得点できなかったマリーンズですが、5回に本日が誕生日の李選手の約1ヶ月ぶりとなる23号ソロが出て、追いつきます。
 しかし、6回裏に石井義選手の連夜のソロが出てライオンズが再び勝ち越します。ところが7回、この回から登板の小野寺投手の制球が悪く、2四球で満塁に。ここで替わった正津投手に対し、堀選手に同点適時打が出て、なお1死満塁に。続くフランコ選手は二塁ゴロに打ち取られますが、併殺を焦った遊撃手が暴投し、二塁走者まで還って、4対2と勝ち越しました。

 ついに勝ち投手の権利を得た久保投手は、ここまでソロ2本以外は全て打ち取っています。そして7回裏もカブレラ選手を三振に打ち取るなど、二死を取りますが、そこから和田選手に安打され、続く中島選手に本日2本目となる同点2ランを打たれます。中島選手は今季8本塁打ですが、うち3本塁打が久保投手相手と、かなり相性がいいようです。
 8回からはマリーンズは薮田投手が2回を抑えます。しかし、マリーンズ打線も星野投手に右の代打二人が抑えられるなど点が入りません。
 そして今年このカード初となる延長戦に。10回表に豊田投手から2死三塁、11回表にはよく打ち込んでいる大沼投手から1死1・2塁と得点機を作りますが、いずれも点には結びつきません。
 マリーンズ継投陣も、10回裏の1死三塁のサヨナラ機で藤田投手が3球で後続を絶つなど好投し、ついに延長12回に。しかし、いい当たりは出るものの、得点はできません。その裏、マリーンズは小林雅英投手が登板。ライオンズは今日スタメン落ちしていたフェルナンデス選手が代打に。そして0-2からの3球目を右翼席に打ちまれました。
 マリーンズは今季初のサヨナラ負けで連勝は5で止まりました。サヨナラ本塁打が痛いのはもちろんですが、8安打6四死球1失策で4点しか取れない拙攻も大きかったと思われます。今江選手の連続試合安打も22で止まっています。観客数は1万5千2百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は星野投手と川越投手が先発。序盤は投手戦で、特に星野投手は5回まで走者を一人も出しません。ところが6回、北川選手の二塁打で初の走者を出すと、犠打野選と四球で無死満塁となり、ここで村松選手の適時打で合併球団が先制します。ここで星野投手は降板となりました。さらに二番手のフェリシアーノ投手が押し出し死球を出し、ガルシア選手にも2点適時打。続く7回にも3点を挙げ、大差になります。川越投手は失策がらみで1点取られたものの7回を3安打に抑え、8対1で合併球団が大勝。今季福岡初白星を挙げています。観客数は3万2千人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ベイスターズは安藤投手と岸本投手が先発。ベイスターズ1点リードの7回裏に代打の片岡選手が同点ソロを放ち、代打連続打席安打を6に伸ばします。さらに鳥谷選手に適時打が出て逆転しますが、直後の8回表に「必勝リレー」一番手のウイリアムス投手が犠飛で追いつかれます。しかし後は「いつものリレー」で抑え、延長10回裏に1死1・2塁から途中出場の矢野選手が右翼前にサヨナラ打を放ち、タイガースが6対5で勝ちました。観客数は3万4千4百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは石川投手と大島投手が先発。大島投手はプロ初登板初先発です。その大島投手を打ち込んだスワローズが序盤でリードしますが、中盤でカープが追うという昨日みたいな展開に。昨日と違い、8回裏にカープが追いつきますが、直後の9回表に、ここのところ好投が続いていた永川投手から2死無走者から四球を足がかりに3連打で2点を勝ち越し。その裏は石井投手が抑え、スワローズが8対6で勝ちました。観客数は1万5百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は川上投手と西村投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万6千6百人でした。

2005年08月17日

松坂投手を打ち込んで今季勝ち越しを決める

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは松坂投手と小林宏之投手が先発。マリーンズは2回表の無死1・3塁を生かせず0点で終わるなど、3回まで無得点に抑えられます。一方の小林宏投手も3回まで1安打無失点と好投します。
 そして4回表、この回先頭の4試合連続で四番のサブロー選手が今日2本目の二塁打を放ち、フランコ選手の内野ゴロで1死三塁とすると、昨日まで21試合連続安打中の今江選手が一塁後方に落ちる適時打を放ち、先制します。続く5回はこの回先頭の里崎選手が四球で歩き、小坂選手が送った後、西岡選手に今季10本目の三塁打が出て1点を追加、さらに福浦選手の内野ゴロで西岡選手も生還して3点目。今季2戦2敗の松坂投手相手に着実に得点を重ねます。
 さらに7回にはこの回先頭のパスクチ選手が2試合連続・この一週間で5本目となる7号ソロを左翼席に叩き込み、さらに安打の里崎選手を三塁に置いて、西岡選手がエンタイトル二塁打を放ち5点目。松坂投手をKOしました。さらに2番手の星野投手も攻めて、満塁から今江選手が2点適時二塁打を放ち、トドメを刺しました。

 さらに8回には里崎選手の適時二塁打、そして9回にはサブロー選手が四番に入って4試合で3本目となる9号ソロを放ち、9点目を挙げます。
 小林宏投手は、低めに球が集まり、ライオンズ打線に好機らしい好機を与えず、8回まで3安打1死球と完封ペースに進めます。ところが9回裏、先頭の石井義選手に本塁打をされ、プロ初完封はなりませんでした。計4安打でその内訳が単打・二塁打・三塁打・本塁打というのはかなり珍しいのでは、と思います。小林宏投手はここで降板しましたが、後はライオンズと相性のいい山崎投手が三人全て内野ゴロに抑え、9対1で快勝しました。
 これでマリーンズは6度目となる5連勝で今季68勝目。引き分けが二つあるため、これで早くも今季の勝ち越しが決定しました。これは1995年に69勝58敗3分で2位になって以来10年ぶり。過去20年で5割以上はその1995年と5割ちょうどの昨年のみ。その3回がいずれもバレンタイン監督なわけですから、その手腕のほどがよく分かります。なお、観客数は1万7千8百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は和田投手とスチュワート投手が先発。合併球団が3番に抜擢された牧田選手の犠飛で初回に先制しますが、5回にホークスが追いつき、6回にカブレラ選手に勝ち越し2ランが出ます。しかし8回にブランボー選手の2点適時二塁打が出て合併球団が追いつき、以下は両チームの救援投手がともに踏ん張り、結局延長12回を4対4で引き分け。試合時間は4時間43分、観客数は3万3千3百人ほどでした。これでマリーンズとのゲーム差は4.5と再び「アドバンテージライン」を割っています。
 東京ドームのファイターズ対イーグルスは金村投手と岩隈投手のエース対決。2回に高橋信選手の適時二塁打で2点をファイターズが先制。一方、金村投手はイーグルス打線を7回3安打無失点に抑えます。岩隈投手も好投しましたが、終盤にセギノール選手のソロなどで追加点を挙げられ、4対1でファイターズが勝利。イーグルスは8連敗で今月の成績が1勝13敗となっています。観客数は1万6千人ほど。また、ファイターズの東京時代のマスコットで、北海道移転後も東京ドームに限って登場していた「ファイティー」が、この試合を最後に引退しています。

 大阪ドームのタイガース対ベイスターズは福原投手と土肥投手が先発。とにかく援護に恵まれない福原投手ですが、今日は1回裏にいきなり3連打で先制し、さらに金本選手の犠飛で2点目を挙げます。福原投手は7回途中まで4安打無失点。その後は「いつもの三人」が抑え、8回裏にはダメ押し点が入り、3対0で完封リレーを達成しています。観客数は3万4千1百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは小山田投手とゴンザレス投手が先発。序盤でスワローズが3者連続本塁打などで7対1とリードしますが、その後カープが反撃して7回裏には1点差に。しかし直後の8回表に、振り逃げをきっかけにスワローズが猛攻して一挙6点を取って試合を決め、最後は15対8の大差で勝ちました。観客数は1万1千3百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は朝倉投手と内海投手が先発。ここのところ、2試合続けて初回に失点していた朝倉投手ですが、今日は立ち上がりから好投。一方、打線は3回までに5点と援護します。結局朝倉投手は1点こそ許したものの、7安打で完投勝利を挙げています。観客数は3万7千2百人でした。

2005年08月16日

投打がかみあって4連勝

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは河原投手と渡辺俊介投手が先発。初回、先頭の小坂選手が三塁打を打ち、福浦選手の犠飛でマリーンズがあっさり先制します。さらに3回には先週火曜日の再登録から打率が5割を越えているパスクチ選手の6号ソロで追加点。パスクチ選手は今日も猛打賞でした。
 一方、渡辺俊投手は1回から2回にかけて中軸を三者連続三振という立ち上がりを見せますが、3回に犠飛で1点を返されます。しかし直後の4回、先頭で3試合連続4番に座っているサブロー選手の四球をあしがかりに、フランコ選手の安打と暴投で作った無死2・3塁から今江選手の適時打で1点を追加し、河原投手をKO。二番手で登板した三井投手に対し、これまで相性の悪かった李選手は外角低めの球を巧くあわせて右中間を抜く2点適時二塁打を放ちます。さらに7回にも1死1・3塁からエンドランのサインを出し、これに対してかなり外れた球を堀選手が倒れながらバットに当てると、その打球が1・2塁間を抜け、6点目が入りました。

 渡辺俊投手は、安打こそ打たれますが、1失点のまま終盤をむかえます。しかし8回、1死1塁から高校時代のチームメイトの小関選手(ちなみに当時は小関選手がエースで4番で渡辺俊投手は控え)を内野ゴロに打ち取りますが、小関選手の足が間一髪早く、併殺にできません。続くカブレラ選手に左中間に打ち込まれ、計3失点となり、またまた防御率を上げてしまいました。
 しかし、直後の9回表に橋本選手の適時二塁打などで2点を取ってダメ押し。その裏、1点を返されますが、最後は薮田投手が締めて、8対4で勝ちました。
 渡辺俊投手は自己最多の13勝目で、奪三振2桁も自己初。しかし、本人もヒーローインタビューで言っていましたが、三振が多いと失点も多いとの事。やはり本来の投球は「打たせて取る」なのでしょう。実際、9回中5回も先頭打者を安打で出し、他にも1死からの三塁打と二塁打も1本ずつ。本調子という感じではありませんが、要所で三振が取れた事と、ライオンズの攻撃が淡白だったのが大きかったのでしょうか。
 いずれにせよ、これで今月2度目の4連勝としました。観客数は2万1千9百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は斉藤投手とJP投手が先発。12連勝中の斉藤投手に対し、JP投手も5連勝中で、前回のホークス戦では完封していますが、初回に松中選手に2ランを打たれます。さらにホークスは中盤にも着実に追加点。一方、斉藤投手は失策で2点を失いますが、8回を自責点0で抑え、7対2でホークスが快勝。斉藤投手の連勝は13に伸びました。観客数は3万4千2百人ほどでした。
 東京ドームのファイターズ対イーグルスは立石投手と朝井投手が先発。初回に山崎選手の2ランでイーグルスが先制しますが、朝井投手は連続四球からセギノール選手の3ランを打たれ、1安打で3失点。その後もファイターズは中押し・ダメ押しと着実に追加点を挙げます。一方、イーグルス打線はファイターズ継投陣の前に初回の2ランだけに抑えられ、6対2でファイターズが勝利。2番手の武田投手が今季初勝利を挙げてます。観客数は1万9千1百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ベイスターズは井川投手と三浦投手が先発。4回の表裏に金城選手のソロと藤本選手の適時打で1点を取り合いますが、それ以外はともに安打こそ許しながら8回1失点に抑えます。そして、前回の甲子園での両投手の投げあい同様に延長戦に。ここでも両チームの継投陣が抑え、前回同様、1対1の引き分けになりました。なお、代打で5打数連続安打中の片岡選手は今日は四球でした。観客数は3万4千1百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは大竹投手とガトームソン投手が先発。カープが2点リードした6回表に、大竹投手が暴投とボークを連発し、スワローズが追いつきます。しかし、その裏、二番手の河端投手を打ち込んだカープが3点を勝ち越し、その後は永川投手・ベイル投手のリレーで抑えたカープが6対3で勝っています。観客数は1万3千6百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は山本昌投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万8千3百人でした。また、試合中に照明が故障するという事故があったそうです。

2005年08月14日

終盤の逆転で3タテ

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズは小野投手と萩原投手が先発。昨日同様、先週と同じ組み合わせです。
 初回に1死無走者から堀選手が右中間スタンドに3試合連続となる4号ソロを打ち込むという、昨日のVTRみたいな展開でマリーンズが先制します。しかし、昨日のように4・5番の連続本塁打はなく、この回1点のみ。そしてその裏、谷選手に先頭打者本塁打が出て、即座に追いつかれます。
 2回は3人で抑えた小野投手ですが、3回に2死を取った後から安打と盗塁で2死2塁とし、そこから連続適時打を打たれ、2点を勝ち越されます。このあたり、先週とかなり似た展開ですが、この2点と萩原投手が2回の平野選手の超美技もあって3回を1失点に抑えた事が今日に限っては裏目に出ます。
 萩原投手は今季何度か先発していますが、先週の日曜も含め「初回から登板の中継ぎ」という位置付けで3回程度で降板します。実際、この試合でもブルペンで二番手候補が肩を使っていたのですが、好投と勝ち越しがあり続投に。ところがこれが裏目に出て、先頭のフランコ選手にこれまた3試合連続となる17号ソロが出て、さらに2死1塁から里崎選手が右中間に適時二塁打を放って同点としました。

 小野投手は4・5回は抑えましたが、6回に先頭の絶好調のガルシア選手に安打され、続くブランボー選手に左翼線を抜く適時二塁打を打たれて勝ち越されます。そして続く塩崎選手を歩かせたところで降板となりました。二番手は高木投手。このリレーは先週の金曜日に危険球で小野投手が急遽降板した時と同じです。その時は好投してお立ち台に上がった高木投手ですが、今日も1死満塁としたものの、阿部真選手を併殺に打ち取り、追加点を許しません。さらに7回も1番からの好打順を3人で抑えます。
 一方、合併球団二番手の加藤投手は9人を完璧に抑え、7回途中から菊地原投手が登板と、「必勝リレー」に入ります。しかし8回表、無死から出た走者を盗塁失敗で2死無走者としたところで、連日の4番に入ったサブロー選手が貴重な2試合連続の8号同点ソロを放ちました。
 その裏は藤田投手・薮田投手で抑えて9回表に。同点ですが、合併球団は大久保投手を投入します。ここまで、大久保投手にほぼ完璧に抑えられてきたマリーンズ打線ですが、先頭の李選手が詰まりながらも中前に落とし、1死後、里崎選手が打席に。2球目のところでバレンタイン監督が大久保投手の投球動作に大声で抗議します。それが投球に影響したのか、里崎選手は三遊間を抜きます。さらに西岡選手が俊足を生かした内野安打を放って1死満塁に。続く堀選手は一塁ゴロを打ち、三塁走者が封殺されますが、併殺を焦った捕手が一塁に悪送球で二塁走者が生還。意外な形で勝ち越し点が入ります。
 その裏、マリーンズは小林雅英投手を投入。2試合連続で2点を取られている小林雅投手ですが、今日は1安打こそされたものの、後は抑え、24セーブ目を挙げています。
 これで合併球団を三タテし、今季5球団を全て三タテとなりました。交流戦を含めると8球団を三タテにした事になります。うち、ライオンズとファイターズ以外の6球団はいずれもビジターでやっているところが面白いところです。また、合併球団との対戦成績を8勝7敗とし、5球団全て白星先行となりました。観客数は2万9百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対ホークスはリー投手と新垣投手が先発。前回、ホークス打線を無得点に抑えたリー投手ですが、初回に松中選手に犠飛を打たれ、さらに4回にはズレータ選手の2ランで追加点を挙げられます。ファイターズも7回に今日から再登録の新庄選手の適時二塁打で2点差とし、さらに8回も1死1・2塁と一発逆転の好機を作ります。しかし、ここでセギノール選手・稲葉選手といった好調の中軸が吉武投手に打ち取られ、反撃できず。9回表には建山投手を投入するも、再びズレータ選手に2ランを打たれ、その裏は馬原投手が抑え、5対1でホークスが勝ちました。観客数は2万5千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズは有銘投手と帆足投手という、社会人時代に同じチームにいた二人が先発。いまやイーグルスで唯一の安定した先発投手ともいえる有銘投手は今日も5回まで1安打無失点と好投しますが、6回2死2塁から外野手がフライを見失って先制されます。一方、帆足投手は序盤は3安打されたものの、5回以降は無安打投球。有銘投手も頑張りましたが、9回に3点を追加されました。結局帆足投手は3安打1四球で今季2度目の完封を達成しています。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースは桑田投手と能見投手が先発。初回に桑田投手が大炎上し、連続四球の押し出しで先制点。さらに今岡選手の2点適時打と檜山選手の犠飛で2点を追加します。そして続く矢野選手に頭部死球を与えた桑田投手は危険球退場。さらに藤本選手にも適時打が出て一挙5点を取ります。その後も点を取り合いますが、最後はウイリアムス投手・藤川投手で抑えたタイガースが7対3で勝ちきっています。観客数は4万6千1百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズはフェリシアーノ投手と山井投手が先発。同点でむかえた5回に失策でもらった好機から3連打でドラゴンズが3点勝ち越します。7回に1点差に迫られますが、9回にドラゴンズが大量6点を追加し、終わってみれば12対7の圧勝でした。観客数は1万4千8百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対スワローズは門倉投手と藤井投手が先発。門倉投手が初回の先頭打者に安打された後、6回まで完璧に抑える好投。一方の藤井投手も7回を5安打1失点と抑えますが、援護がありません。8回には多村選手の2ランでベイスターズが追加点を挙げ、門倉投手は9回に失点して完封は逃したものの、完投で8勝目を挙げました。観客数は1万7千7百人ほどでした。

2005年08月13日

清水直投手、大量援護で連敗止める

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズは吉井投手と清水直投手が先発。ここまで2連敗(実質3連敗)中の吉井投手に対し、マリーンズは相性を最優先した打順を組みました。そのため、サブロー選手がプロ初の4番に入りました。
 さて1回表、2番の堀選手が2試合連続の3号ソロを放って先制。そして2死からその4番のサブロー選手が起用に応えて7号ソロ。続くフランコ選手も2試合連続となる本塁打を放ち、3点を先制。今季これまで3点しか取っていない吉井投手に初回で3本塁打と借りを返します。
 一方、ここ5試合で援護が3点、とくに最近3試合はいずれも完封負けと驚異的な援護のなさで5連敗中の清水直投手。初回だけで過去5試合分相当の援護が入ったのに驚いて調子が狂ったのか、その裏、満塁から絶好調のガルシア選手に適時打を打たれるなどで、2点を返されます。
 しかし、直後の2回表、橋本選手に6号2ランが出て突き放し、ここで吉井投手をKO。さらに3回裏に1点返されると、直後の4回表にパスクチ選手の2試合連続の4号2ランで突き放すなど、取られたらそれ以上取り返すという、清水直投手が登板している試合とは思えないような打線爆発を見せます。

 極めつけは5回表、失策と四球で貰った好機から今江選手の適時打、続いて昨日お子さんが生まれた李選手の2点適時二塁打、そしてパスクチ選手の2打席連続2ラン、とどめに西岡選手の2ヶ月半ぶりの4号ソロが出てこの回計6点を挙げ、計13点となりました。
 というわけで過去7試合分に相当するような超大量援護を貰った清水直投手ですが、今日は今季最悪の出来。2回の1死満塁こそは相手のボール打ちもあって凌ぎますが、ガルシア選手に2打席連続本塁打を喫し、大西選手にも本塁打されるなど、5回6失点で降板。自責点6は今季最多です。しかしながら、援護のおかげで6月17日以来、約2ヶ月ぶりとなる8勝目を挙げました。これで今月4度目の二桁得点。3月以来となる対合併球団3連戦勝ち越しを決めました。対戦成績も5割に戻しています。観客数は2万6千人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対ホークスは入来投手と杉内投手が先発。3回に連続二塁打で先制したファイターズが、8回にも小谷野選手のソロで追加点。一方、入来投手は森本選手の美技などもあり、ホークス打線を3安打に抑えて3年ぶりの完封。杉内投手も4安打完投でしたが、好投報われず、今季パリーグ相手の初黒星を喫しています。観客数は2万5千人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズはホッジス投手と西口投手が先発。2回までに8点を取ったライオンズが連日の大量点で11対4と圧勝。西口投手は15勝目で杉内投手に並びました。観客数は1万4千人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは斉藤隆投手と館山投手が先発。2対1でむかえた9回表にクルーン投手が登板しますが、打球が左手に当たった影響か岩村選手が逆転適時打。しかし、その裏、石井投手から村田選手が逆転サヨナラ適時打を放ち、4対3でベイスターズが勝ちました。観客数は1万7千2百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズは黒田投手と野口投手が先発。投手戦となりますが、8回に高橋光選手の連夜の殊勲打でドラゴンズが追いつきます。しかし9回、緒方選手にサヨナラ本塁打が出てカープが勝ちました。観客数は1万6千4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースは上原投手と杉山投手が先発。連夜の延長となり、久保田投手が連夜のサヨナラ打を打たれたようです。これで今日のセリーグは3試合全てサヨナラ試合。これは2003年4月以来の事とかで、その時もタイガースはサヨナラ負けしています。そう考えると、むしろ縁起がいいのかもしれません。観客数は4万5千3百人ほどでした。

2005年08月12日

初回に打ち込んで圧勝

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズはスチュワート投手とセラフィニ投手という外国人左腕同士の先発でした。初回、2死1塁から里崎選手が四球を選んだ後、初の五番に入った今江選手、さらにはサブロー選手・フランコ選手と3連続適時打。とどめにパスクチ選手の4ヶ月半ぶりの3号3ランが出て、この回一挙6点を取ります。パスクチ選手は4安打で今週2度目の猛打賞となっています。続く2回にも堀選手の第2号ソロで追加点を挙げています。
 セラフィニ投手は2回に4安打で2点、5回には2死からの四球から1点を取られますが、あとは安定した投球で連続二桁得点中の合併球団を抑えます。2試合連続3本塁打中のガルシア選手の長打性の当たりをパスクチ選手が好捕する場面もありました。
 一方、打線のほうは5回にはフランコ選手の15号2ランで追加点。さらに6回には西岡選手を一塁において、20打数連続連続無安打と絶不調の福浦選手が久々の安打を放ちます。すると、西岡選手が俊足で三塁に。その送球の隙に福浦選手が暴走気味に二塁に向かいますが、それに気を取られた隙をついた西岡選手が一気に生還。さらに今江選手に適時二塁打が出て計11点となります。

 セラフィニ投手は7回7安打2四球3失点。8・9回は山崎投手が抑え、11対3と圧勝。合併球団の連勝を5で止めました。これでマリーンズは8月に入ってからいずれも三連戦の頭を取りました。ただ、前回・前々回とその後は連敗してカード負け越し。特に明日は6連勝中の吉井投手対、援護がなく3試合連続で完封負けで計5連敗の清水直行投手が先発。あらゆる点でマリーンズに不利な条件が揃っているだけに、重要な試合となりそうです。
 なお、観客数は1万5千人ほど。なんでも、合併球団は観客動員100万人とのことで、それを祝して、特製の白い帽子をかぶっていました。ただ、ヘルメットは元のままなので、捕手や打者がちょっと浮いて見えました。あと、あの大阪ドームの発表数と見た目の入り具合の差を見る限り、「本当に100万人?」という気がしなくもありません。

 札幌ドームのファイターズ対ホークスはダルビッシュ投手と田之上投手が先発。1対1でむかえた3回に、ズレータ選手が勝ち越し3ランを放ちます。ダルビッシュ投手は3回までで100球を投げ、押し出しを含む6四球でこの回で降板しました。一方、ホークスの田之上投手も4回途中で降板しましたが、そこから5人の投手をつぎ込み、最後は馬原投手が抑えて5対2でホークスが勝っています。観客数は2万8千2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズは山村投手と宮越投手が先発。初回に2点ずつ取り合った後、3回にカブレラ選手が勝ち越し2ラン。さらに4回にもまたカブレラ選手に2打席連続2ランが出て突き放し、終盤にも追加点を挙げたライオンズが8対2で勝ちました。今季初先発の宮越投手が2勝目を挙げています。観客数は1万4千7百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズはセドリック投手と川島投手が先発。2回に失策がらみで無安打でスワローズが先制し、さらに青木選手に適時打が出てこの回3点。中盤には岩村選手とラミレス選手に本塁打が出て、6対1となります。川島投手は8回1失点と前回に続く好投で8勝目。9回裏に吉川投手が2ランを打たれましたが、最後は石井投手が締めて6対3でスワローズが逃げ切りました。観客数は1万6百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズはロマノ投手とマルティネス投手が先発。2回に3点を先制したカープが2点リードで終盤をむかえますが、7回に高橋光選手に逆転3ランが出て、ドラゴンズが7対5で勝っています。観客数は1万4千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースは工藤投手と下柳投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万5千人ほどでした。

2005年08月11日

タイガース、逆転勝ち

[ 野球 ]

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは川上投手と安藤投手が先発。2回にドラゴンズが2点を先制し、3対1で5回表に。1死1・2塁から、前の打席で本塁打を打っている金本選手の適時二塁打で1点差とし、続く今岡選手が高めのボール球を強引に振ると、三塁手の頭を越える2点適時打となって逆転。さらに藤本選手にも適時打が出て、この回一挙4点を挙げます。規模は違いますが、一昨日の「5回にエースを打ち込んで逆転」のお返しをした感じです。さらに、7回には金本選手が特大本塁打を放ち、6点目。川上投手は前回に続いて打ち込まれる形になりました。
 その裏からは「いつもの三人」が登板。藤川投手が1点を失いますが、大勢には影響がなく、8対4でタイガースが勝ち、「首位攻防戦」を勝ち越しました。観客数は3万8千2百人でした。

 神宮のスワローズ対カープは石川投手と小山田投手が先発。1対1でむかえた5回裏にラミレス選手に勝ち越し2ランが出てこれが決勝点となり、3対1でスワローズが勝ちました。石川投手は7回を4安打1失点に抑えて8勝目です。観客数は1万4千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは西村投手と土肥投手が先発。初回に金城選手の適時打で先制したベイスターズが5回に2点追加。1点差に迫られた直後の7回に2点を追加して突き放し、最後はクルーン投手が抑えて5対3で勝っています。観客数は4万2千5百人ほどでした。

 唯一のパリーグとなった神戸の合併球団対イーグルスは川越投手と紀藤投手が先発。ガルシア選手が2試合連続3発などがあって合併球団が2試合連続2桁得点。一方、川越投手は4安打で今季初完封となり、13対0で連日の大差となりました。観客数は1万2千4百人ほどでした。

2005年08月10日

拙攻で連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは久保投手と金村投手が先発。マリーンズ打線は初回・2回と先頭打者を安打で出しながら得点できず、さらに3回も1死1・2塁で昨日3安打のパスクチ選手が併殺に倒れます。
 一方の久保投手は2塁打2本を打たれながら3回まで無失点だったのですが、4回に先頭の小笠原選手を安打で出し、続くセギノール選手に先制2ランを打たれます。さらに、この3連戦好調の稲葉選手の三塁打を足がかりにもう1点取られます。
 その裏、今江選手と李選手の連続二塁打で1点を帰しましたが、続く5回も先頭の森本選手が三塁打。そして四球の後にセギノール選手の適時打で1点追加され、さらに安打で満塁。久保投手はここで降板しました。
 この無死満塁で連投となる高木投手が登板。しかし、稲葉選手にうまく合わせられて左前に適時打。さらに連続犠飛が出て7対1となります。なお、続く2死1塁で打席には中嶋捕手が。現在、2人しかいない元阪急ブレーブス選手同士の対決です。今日の解説の本西さんはこの二人と同期入団という事もあり、この対戦は感慨深そうでした。結果は、4月に続き、高木投手が抑えました。

 高木投手は6回は無安打に抑え、続く小宮山投手も9回途中まで2安打無失点と、ベテラン投手二人が活躍して追加点を与えません。しかし、金村投手も尻上がりに調子を上げ、結局7回を7安打1四球ながら1失点で抑えられます。8回はトーマス投手、9回はナイト投手からいずれも安打は打ちますが、得点にはつながらず、結局10安打しながら1得点という拙攻で、7対1で敗れ、連敗してしまいました。結局、このマリン9連戦は最初連勝しながら、5勝4敗に終わりました。観客数は2万3千2百人ほど。マリンの水曜日の観客数としては、交流戦でのタイガース戦・読売戦を越え、6月末の「全席一律1,500円試合」に次ぐ動員となりましたが、白星で飾れませんでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは松坂投手と和田投手が先発。初回に松中選手の適時打でホークスが先制し、ズレータ選手の32号ソロも出て4対0となります。ところが、5回に1点を返したライオンズが、6回にカブレラ選手と和田選手の連続本塁打などで一挙4点を取り、試合をひっくり返します。しかし直後の7回、怪我で登録抹消中の城島選手の代役の的場選手が二塁打で出て、犠打と暴投で同点に。さらにバティスタ選手の本塁打で再逆転します。松坂投手はここで6失点KOとなりました。さらに8回には的場選手の本塁打も飛び出し、最後は馬原投手が3人で抑え、8対6でホークスが勝ちました。これでマリーンズとのゲーム差は6となっています。観客数は2万4百人ほどでした。
 神戸の合併球団対イーグルスはケビン投手と岩隈投手が先発。ガルシア選手が3本塁打を放って4打点。さらに終盤に追加点を挙げた合併球団が最後は10対2と圧勝しました。観客数は2万人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは朝倉投手と福原投手が先発。援護が少ない福原投手ですが、初回に金本選手に3ランが出て先制。3回にも追加点を挙げます。福原投手は5回を2失点。後は間隔があいた事もあり、「必勝リレー」をちょっと長めに起用。3人で4回をウッズ選手のこの日2本目のソロのみに抑え、5対3でタイガースが勝ち、首位を守りました。観客数は3万8千1百人でした。
 神宮のスワローズ対カープはゴンザレス投手とレイボーン投手が先発。初回に前田選手の満塁本塁打が出て、2回にはラロッカ選手に満塁本塁打が出ます。さらに9回にも2点を加えて計10点。一方、レイボーン投手はスワローズ打線を5安打2四死球に抑え、来日初勝利を完封で飾っています。観客数は1万4千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは内海投手と三浦投手が先発。3対0から6回に読売が追いつきますが、直後に佐伯選手に勝ち越しソロが出てこれが決勝点に。最後はクルーン投手が抑え、4対3でベイスターズが勝ちました。観客数は4万2千2百人ほどでした。

2005年08月09日

今季初の延長戦敗戦

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは小林宏之投手と立石投手が先発。ベニー選手が再び足を痛め、パスクチ選手が一軍復帰。そのパスクチ選手が四番に入りましたが、2回に安打を放ち、4回にも内野安打。失策がからんで、2塁に進み、続くフランコ選手の適時打で先制します。
 一方、小林宏投手は4回まで無安打投球。5回に二塁打を打たれますが、6回までその1安打のみにファイターズ打線を抑えます。
 そして6回裏、先頭の福浦選手が失策で出塁し、さらにパスクチ選手がこの日3度目の安打を放ち、無死1・2塁とします。そして2死から、李選手があわや本塁打という三塁打を放って2点追加。続くサブロー選手も適時打を放って4対0とします。
 ところが直後の7回表、先頭のセギノール選手のソロで1点を返され、さらに連続二塁打でもう1点返され、2点差となります。しかし、8回は薮田投手が抑え、4対2で9回表を迎えます。
 ここでマリーンズは小林雅英投手を投入しますが、先頭のセギノール選手に二塁打され、内野ゴロで進んだ後、稲葉選手の適時打で1点差に。稲葉選手は昨日、さらには7月の札幌に続き、3試合連続で小林雅投手から打点を挙げました。さらに小田選手に適時二塁打が出て、同点に追いつかれます。小林雅投手はファイターズ戦で4試合連続失点となってしまいました。

 その後、マリーンズは9回裏に1死満塁、10回に2死3塁、11回に2死1・2塁と毎回サヨナラの好機を作りますが、いずれも建山投手に抑えられます。一方、10・11回と藤田投手が抑えたのですが、12回表、山崎投手が2安打と四球で1死満塁に。ここで高木投手を投入しますが、坪井選手がうまく左前にあわせて勝ち越し。さらに小笠原選手の併殺崩れの間にもう1点取られました。
 その裏、マリーンズもフランコ選手に二塁打が出ますが、横山投手に抑えられ、結局6対4で逆転負け。痛い試合を落としました。特に小林雅投手の同一チーム4連続失点(うちセーブ失敗3回)は気になります。観客数は2万2千人ほどで、早くも100万人を突破したのですが、その記念すべき試合を飾れませんでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは河原投手と斉藤投手が先発。初回に松中選手の3ランなどでホークスが一気に6点を取り、6回にもズレータ選手の3ランで3点追加。5回まで1安打の斉藤投手は6回に4安打で3点を取られたものの、大量点差もあって、12連勝を達成しています。観客数は1万8千1百人ほどでした。
 神戸の合併球団対イーグルスはJP投手とラス投手が先発。2回に山崎選手のソロでJP投手の連続無失点を止め、さらに3回にはまたまた山﨑選手の適時打で勝ち越したイーグルスですが、3回にラス投手が前回に続いて大炎上、一気に6点を奪われ、試合が決まりました。その後、イーグルスも1点を返しましたが、7対3で合併球団が勝っています。観客数は1万2千5百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは山本昌投手と井川投手が先発。シーツ選手の2打席本塁打などもあり、5回表の時点で、7対1とタイガースが大量リードします。ところが5回裏、1死2塁から井川投手が自らの野選と失策で1点返され、さらにアレックス選手に3ランを喫して1点差に。さらに打者一巡してこの回先頭だった大西選手の適時打で同点になり井川投手はKO。続く橋本投手の暴投で勝ち越され、さらに失策もあって一挙9点を取ったドラゴンズが大逆転。8回にはウッズ選手のソロも出て11対7でドラゴンズが勝利。これでゲーム差は0.5にまで迫っています。観客数は3万8千1百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープはガトームソン投手と大竹投手が先発。同点で迎えた6回に野選でスワローズが勝ち越し、リグス選手の好走塁で1点追加、これに失策も重なり、この回3点を取ってこれが決勝点となり、5対3で勝っています。観客数は1万4千4百人ほどでした。
 仙台の読売対ベイスターズは高橋尚投手と秦投手が先発。ところが、1回無失点の秦投手が安打をされると、怪我したわけでもないのに秦投手は降板。これでリズムが狂ったか、ベイスターズ打線は初回の1安打のみで抑えられ、0対1で負けました。Aクラス争い中のベイスターズは痛い試合を落とし、3位のスワローズとの差を3.5にしてしまいました。観客数は1万8千5百人ほどでした。

2005年08月08日

渡辺俊・里崎・今江の三選手でライブ

[ 野球 ]

 今日はマリンスタジアムのマリーンズ対ファイターズのみ。その試合を観戦に行きました。先発は渡辺俊介投手とリー投手。渡辺俊投手はファイターズ戦7連勝中。一方のリー投手は前回、ホークスを無失点に抑える好投をしています。
 それだけに両投手とも立ち上がりから良く、1回の表裏は併殺もあり、ともに三者凡退で終わります。そして2回裏、先頭のベニー選手がボテボテの三塁ゴロを打つと、三塁手が悪送球。続く里崎選手が送ると、打撃好調の今江選手が初球を左中間スタンドに7号2ランを叩き込んでマリーンズが先制しました。
 渡辺俊投手は4回まで内野安打のみ。5・6回には外野に安打されますが、後続は絶ちます。ところが7回、急につかまり、3連打で1死満塁とされ、高橋信選手の犠飛で1点返されます。

 一方、6回までリー投手に今江選手の2ランのみの1安打に抑えられたマリーンズ打線ですが、1点返された直後の7回裏、先頭の里崎選手が8号ソロを打って突き放します。さらに8回には2番手の横山投手から、先頭の西岡選手が久々の三塁打。続く堀選手がきっちり犠飛を上げて、4対1とします。
 これで渡辺俊投手の完投勝利かと思ったのですが、9回に先頭の小笠原選手に二塁打を打たれ、さらに木元選手の安打で1死1・3塁に。ここで小林雅英投手が登板しますが、先頭の稲葉選手に2点適時打を打たれ、1点差になります。しかし、後続は何とか抑え、ファイターズ戦の連続セーブ失敗を2で止めて22セーブ目を挙げました。渡辺俊投手は12勝目です。観客数は1万9千2百人ほどでした。

 ヒーローインタビューは渡辺俊投手と今江選手。インタビュー中に渡辺俊投手は、「好投は捕手との共同作業」などと里崎選手を持ち上げます。実はこれが伏線で、インタビューの最後に、「この後、里崎が歌います」と前回のお返し(?)。最初はベンチ内で手を交差させて「×」を作っていた里崎選手も、最後はお立ち台に上がって宣言していました。
 というわけでその後は、球場玄関前ステージで今江選手も含めた三人で「ライブ」。我々もかなり早めに席を立ったのですが、着いた時はかなりの人でした。そして、三人が登場。前回と同じく、「We Love Marines」と「夢への翼」の二曲を披露してくれました。「初ステージ」の今江選手も、かなりノリノリで歌っていました。

 ところで、昨日の読売戦で、記者の質問に答える堀内監督めがけて飲物が投げつけられ、近くにいた報道関係者にかかったそうです。それを報道では「ファンの怒りも頂点に」などと書いています。それは確かにひいき球団が負ければ不快になるのは当然です。しかし、だからといって、そのような行為が容認されるわけではありません。「ファンの怒り」と「常識のない輩」はきちんと区別して報道して欲しいものです。
 その影響かどうかしりませんが、今日のマリンスタジアムは職員が観客席をまわって、ゴミを集めたり、缶を持ち込んだ人に紙コップを渡して缶を回収していました。まあ、これ自体はいろいろとありがたい事などで、異常行為の有無に関わらず、続けてほしいものです。

2005年08月07日

継投にかわされて連敗

[ 野球 ]

 今日は試合は見れませんでした。千葉のマリーンズ対合併球団は小野投手と萩原投手が先発。小野投手は一昨日に危険球退場した関係で「中一日」です。しかし2回に連打と失策で満塁にして、押し出し死球で先制され、さらに内野ゴロで1点。続く3回にも4連打で2点を取られ、KOされます。
 打線はその裏に堀選手の適時打で1点を返しますが、すると合併球団はすかさず継投に。まあ、萩原投手は「1回から登板の中継ぎ」なだけに自然な展開と言えるでしょう。
 二番手の小宮山投手はソロを打たれたものの、3回途中から8回までを3安打1失点。勝ちにつながらないまでも、一昨日の高木投手同様、好投してくれたようです。しかし打線が合併球団の継投陣相手に5安打しか打てず、最後はまたまた大久保投手に抑えられ、4対1で連敗となりました。観客数は2万1千1百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは有銘投手と新垣投手が先発。有銘投手は城島選手に続いて病気でズレータ選手を欠いたホークス打線を8回まで2点に抑えます。一方の新垣投手も序盤は2失点でしたが5回に山崎選手に勝ち越し3ランを打たれ、それが決勝点に。9回にホークスが1点を返したものの、最後は盗塁失敗となり、イーグルスが勝ちました。有銘投手は2試合連続の完投勝利です。観客数は1万6千2百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ライオンズは入来投手と帆足投手が先発。ともに先発が早々とKOされ、5回にライオンズが5点を取って8対4とします。しかしそこから本塁打3本などでファイターズが追いつき、9回裏に小笠原選手が豊田投手からサヨナラ本塁打を放って9対8でファイターズが勝ちました。観客数は2万8千4百人ほどでした。

 松山のタイガース対カープは杉山投手とデイビー投手が先発。3回に金本選手の適時打でタイガースが先制するも、直後に前田選手の2点適時打で逆転。一方、打線はその後6回抑えられ、カープはソロ2本で追加点。9回にベイル投手から2安打しますが、反撃はそこまでで4対1で敗れました。観客数は1万6千7百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは龍太郎投手と野口投手が先発。3点リードで9回裏をむかえ、岩瀬投手が登板しますが、2死満塁から連続適時打で同点に。しかし11回にドラゴンズが勝ち越してその裏はチェン投手が抑えて勝ちました。チェン投手は初セーブ。最大8だったドラゴンズとタイガースの差は1.5まで接近しています。観客数は1万4千5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は藤井投手と桑田投手が先発。2回にスワローズが2点先制し、6回にも2点を追加。藤井投手は6回を1失点に抑え、後は吉川投手・五十嵐投手・石井投手の「帰ってきた必勝リレー」が無安打に抑え、4対1でスワローズが勝ちました。読売とカープのゲーム差は0.5にまで接近しています。観客数は2万5千5百人ほどでした。相変わらず同じカードの東京ドームでの「観客数」の差が気になるところです。あと、同じ5位ならば、東京の読売戦より札幌のファイターズ戦のほうが、集客力がある事もわかりました。
 ところで、ベイスターズの佐々木投手が引退を発表しました。日米での実績を考えるとやはりすごい投手だったと思います。それだけに、9日の仙台での試合を勝手に「引退試合」にして、3位争いしているチームの足を引っ張るような晩節を汚すようなマネは、絶対にしてほしくないものです。

2005年08月06日

吉井投手に抑えられて完敗

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対合併球団戦を観戦。先発は清水直行投手と吉井投手でした。
 1回表、いきなり清水直投手はボール先行。しかし、2者連続三振もあり、3人で抑えます。その裏、マリーンズ打線は、ここまで2回ともやられている吉井投手の術中にはまったのか、3人とも凡打で9球で終わります。
 ところが2回表、先頭のブランボー選手に左中間に二塁打を打たれ、続く後藤選手には右中間に二塁打、あっさり先制されます。さらに内野ゴロの間に三塁に進まれ、連続四死球で満塁に。ここで昨日猛打賞の日高選手は中堅方向に大きな当たり。サブロー選手が好捕してアウトにはしたものの、犠飛になって2点目を奪われます。
 これまでも吉井投手を苦手にしていたマリーンズ打線ですが、今日はこれまで以上に抑えられます。120km台のフォークが面白いように決まってカウントを稼がれ、凡打の山を築きます。なんと、5回まで誰一人出塁できません。6回に先頭の李選手が幸運な内野安打で、川上投手の時に続いて「完全阻止」をしますが、続く里崎選手が併殺に打ち取られ、7回まで21人で抑えられます。

 清水直投手は相変わらずボールが先行する本調子ではない投球ですが、7回まで6安打2四死球ながら、2点で抑えます。今日は6~7mの向かい風ですから、得意(?)の被本塁打もないと思ったのですが、8回にブランボー選手・後藤選手と、2回に連続二塁打を打たれた二人に今度は連続本塁打を喫します。
 その裏、先頭のベニー選手が、この試合マリーンズ初となるクリーンヒットを中前に。すると合併球団は次がフランコ選手という事もあり、2安打の吉井投手から菊地原投手に交替します。菊地原投手は左の二人は抑えるも、右の二人には安打と四球を出し、2死満塁としてサブロー選手をむかえたところで降板します。一発出れば同点という好機でしたが、ここは加藤投手に抑えられ、この試合唯一の得点機を逸しました。
 9回はセーブがつかない場面ながら大久保投手が登板。あっさり3人で抑えられ、完封リレーを達成されました。清水直投手は2試合連続で打線が完封され、今季4度目の完投負けで4連敗となりました。相変わらず援護がありません。まあ、今日は10安打4失点ですから、「好投したけれど援護がなかった」とは言えませんが。
 これで連勝は5で止まり、再び合併球団との対戦成績が黒星先行となってしまいました。観客数は2万1千人ほどでした。
 ところで今日は海浜幕張からバスで球場へ。交流戦の優勝賞金で塗り替えたという「マリーンズバス」に初めて乗りました。運転手さんもユニを着ている上に、運転席にマスコットの「マーくん」の人形を置くなど、中身もマリーンズになっていました。

 仙台のイーグルス対ホークスはホッジス投手と杉内投手が先発。前回同様、イーグルスが杉内投手から先制しますが、中盤で逆転。最後は馬原投手からも得点し、2点差の9回裏に1死満塁としますが、大島選手・礒部選手が抑えられ、10対8でホークスが逃げ切っています。杉内投手は5失点ながら15勝目を挙げています。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ライオンズはダルビッシュ投手と西口投手が先発。4回に連打と犠飛でライオンズが3点を取ります。西口投手は9安打を打たれながら、8回途中まで無失点。その後、星野投手・森投手・豊田投手とつなぎ、完封リレーを完成させました。ダルビッシュは3失点でプロ初完投しましたが、打線が拙攻で援護できませんでした。観客数は3万1千2百人ほどでした。

 松山のタイガース対カープは下柳投手と黒田投手が先発。怪我から復帰後、なかなか本来の投球ができない黒田投手を序盤でKOし、その後も着実に追加点。本塁打は1本ながら、13対2と圧勝しました。下柳投手は10勝目です。観客数は2万人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは斉藤投手とマルティネス投手が先発。7回にベイスターズが2点を勝ち越しますが、直後の8回に連続本塁打で追いつかれ、9回にドラゴンズが3点を勝ち越しました。ベイスターズは救援陣が3試合連続で被弾して3試合連続の逆転負けとなりました。ウッズ選手が1試合3本塁打を放っています。観客数は1万9千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は館山投手とマレン投手が先発。東京ドーム以外では勝てないマレン投手が立ち上がりから炎上し、3回までに8対0と大差に。その後はともに点を取り合い、13対8でスワローズが勝っています。観客数は2万9千人ほどでした。

2005年08月05日

高木投手、緊急登板で今季初勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は小野投手とケビン投手が先発。小野投手は初回は3人で抑え、2回も先頭打者を打ち取ります。しかし解説の本西氏は「今日はよくない、相手が打ち損じているだけ」とのこと。それが聞こえたわけではないでしょうが、後藤選手に安打され、さらに塩崎選手に頭部死球を与えて、危険球退場になってしまいます。
 当然ながらブルペンでは誰も準備はしていません。「こんな時、セラフィニ投手が使えれば便利だけど、昨日完投してるしな」などと思いながら固唾を飲んで見ていたら高木投手が登板しました。確かに、今季は中継ぎのみですが、昨年までは年に何回か先発をしているというこういう状態に向いている投手と言えます。個人的にも特に応援している投手の一人なので、見ていて気合が入りました。
 しかしこの緊急登板は荷が重かったのか、ブランボー選手に詰まりながら左前に落とされ、さらに日高選手にも三遊間を抜かれる連続適時打で2点を先制されます。しかしこのへんから肩が温まったのか、続く左に強い大西選手、さらには早くも代打で登場の下山選手を外野フライに打ち取りました。

 ケビン投手は中18日の登板。その19日前もここで投げていて、その時は勝ち投手になっています。今日も2回までは無安打でしたが、3回に1死からサブロー選手を歩かせ、続く西岡選手にチーム初安打が出て1・2塁に。続く堀選手に適時打が出て1点返し、なお1・3塁とします。続く福浦選手の打席で、ケビン投手は1塁に牽制。完全に逆をつかれており、審判の手も上がります。しかし、その判定はアウトでなくてボーク。解説によると肩が入っていたとかの事ですが、あのルールは複雑でよく分かりません。あと、ここで合併球団のベンチが映されたのですが、なぜか仰木監督はズボンのベルトを外しており、慌ててベルトを締めなおしてから確認に出てきました。
 この棚ボタで同点となり、なお1死2塁。ここ3試合はいずれも先制されながら一気の逆転をしているので、今日もかと思ったのですが、福浦選手が四球の後、ベニー選手・フランコ選手が打ち取られ、同点どまりでした。
 高木投手は代わりはなに適時打を打たれた後は素晴らしい投球。安打らしい安打は1本だけで、4回にはボテボテの内野安打で1死1・2塁とされますが、再び大西選手・下山選手を打ち取ります。5回も2番からの好打順を3人で抑えました。
 その裏、マリーンズは先頭の西岡選手が二打席連続安打し、続く堀選手も二打席連続の安打を中前に。エンドランはかかっていませんでしたが、西岡選手は持ち前の思い切りのいい走塁(≒暴走)で三塁を狙います。タイミング的にはアウトかにも思えましたが、返球がそれ、西岡選手は一気に生還。貴重な追加点を挙げました。
 高木投手は6回の先頭打者を打ち取ったところで降板。結局4回を4安打に抑え、急な出番ながら試合を作りました。続く山崎投手もいきなり二塁打を打たれたものの、後は抑えます。
 7回1死1塁からは薮田投手が登板。打席は左の平野選手なだけに、これまでだったら藤田投手だったところです。一昨日2点取られた事もあったのでしょうか。ちょっと心配です。しかし、薮田投手はここを3人で片付けました。
 一方、勝ち越した後のマリーンズ打線は6回の2死満塁、7回の1死1・3塁、8回の無死1塁がいずれも点になりません。このあたり、「1点差だと高木投手の勝星が・・・」と気が気でなりませんでした。
 そして9回は小林雅英投手が登板。間隔が1週間空いている上に、ここ3試合の登板では、札幌ドームで2試合連続被弾し、金沢では打ち取りながらも不運が続いて1点取られるなど、3試合連続失点中です。そして今日も先頭のブランボー選手を三塁ゴロながら痛烈な当たり、続く日高選手に右前に安打されます。ちなみに日高選手は今季初猛打賞でした。しかし、続く村松選手には粘られながらも左飛に打ち取り、続くは北川選手。初球を打つと、非常にいい角度でレフト方向に上がります。一瞬いったかと思ったのですが、小林雅投手の球威が勝ったのか、フェンス前で失速、これで試合終了となりました。
 高木投手は昨年6月29日以来の勝利を挙げました。これでチームは6月半ば以来、約2ヶ月ぶりとなる、今季5度目の5連勝となっています。観客数は1万7千人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは星野投手と山村投手が先発。城島選手を欠いたホークス相手に、中盤でイーグルスが4点を取ってリードします。山村投手は3失点で6回途中で降板。ここは吉田投手が抑えますが、続く7回に大村選手に逆転打を打たれてしまいます。イーグルスは負けている展開ながら福盛投手を投入しますが、これも裏目に出て、結局8対5でホークスが勝ちました。イーグルスは今季の負け越しが決まっています。観客数は1万4千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズはセドリック投手と川上投手が先発。今日は川上投手が珍しく不調で、3回に2本塁打をされるなど4失点。さらに打ってはライトゴロを喫します。6回に追いついたものの、その裏に勝ち越され、計5失点でした。
 ベイスターズは加藤投手・川村投手が抑え、9回にはクルーン投手の「必勝リレー」。ところが今日は160kmは出すものの、1安打2四球で満塁とし、立浪選手に同点犠飛を打たれます。さらにウッズ選手を敬遠して福留選手と勝負しますが、2-0からの3球目を左翼席に勝ち越し満塁本塁打。その裏、ベイスターズも2ランを放つものの、最後は岩瀬投手が抑え、9対7でドラゴンズが逆転勝ちしました。観客数は1万2千5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は川島投手と工藤投手が先発。スワローズが初回に宮本選手のソロで先制、2回にも1点を追加します。川島投手は8回を2安打2四球無失点と好投。打線は先発全員の14安打ながら4得点という拙攻でしたが、9回は石井投手が抑え、4対0で勝っています。観客数は2万4千1百人ほどでした。

2005年08月04日

3連続逆転勝ちで4連勝

[ 野球 ]

 仕事などで帰りが遅くなり、駅に着いたら、ちょうどマリンスタジアム帰りの人たちと会うほどでした。その千葉のマリーンズ対イーグルスはセラフィニ投手と紀藤投手が先発。そこそこ好投しながら援護に勝ちがつかない紀藤投手相手に、4回まで1安打と苦戦します。
 そして、4回に失策がらみで1点を先制されますが、5回に先ほどその失策をしたこの回先頭の今江選手のソロで同点に。さらに1死1・3塁として小坂選手のスクイズで勝ち越し、堀選手の犠飛、さらには右投手先発にもかかわらず四番に入った里崎選手の適時打で、この回一挙4点を取って逆転します。さらに、二番手の一場投手からサブロー選手が二打席連続本塁打を放つなど3点を追加します。
 セラフィニ投手は7安打2四死球3失点で来日初完投。6勝目を挙げています。観客数は1万4千3百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは土肥投手と安藤投手が先発。ここ3試合で2失点の安藤投手ですが、5回に佐伯選手に逆転2ランを打たれます。しかし8回、今岡選手が川村投手から逆転満塁本塁打を放ち、さらに1点追加。久々の「必勝リレー」でベイスターズ打線を抑え、6対2で勝って連敗を4で止めています。観客数は1万9千7百人ほどでした。
 浜松のドラゴンズ対スワローズはチェン投手と石川投手が先発。今日もスワローズが初回に2点を先制しますが、5回にドラゴンズが追いつき、7回にウッズ選手の勝ち越し適時打が出て、ドラゴンズが逆転勝ちし、連敗を2で止めました。観客数は1万1千8百人でした。
 広島のカープ対読売は小山田投手と内海投手が先発。読売がリードしますが、1点差でむかえた6回に1死1塁から4連打で3点を取ったカープが逆転勝利。小山田投手は約2ヶ月ぶりの勝利を挙げています。また、4試合連続失点中だったベイル投手も9回を3人で抑え、セーブを挙げています。観客数は1万7千6百人ほどでした。

2005年08月03日

3試合連続二桁得点で3連勝

[ 野球 ]

 今日はマリンスタジアムでマリーンズ対イーグルス戦を観戦しました。先発は久保投手と岩隈投手。岩隈投手は開幕戦以来のマリンスタジアムの登板で、その時も観戦してマリーンズが負けています。
 一方の久保投手もこれまでイーグルス2戦2勝で無失点です。しかし今日は立ち上がり、簡単に二死を取るものの、そこから四球と二塁打でピンチを作り、鷹野選手の2点適時打で先制されます。その裏、マリーンズは1死から昨日久々の安打が出た西岡選手が内野安打で出塁してすかさず盗塁します。そして2死からフランコ選手が一塁ゴロを打ちますが、これを一塁手がトンネルして意外な形で1点を返します。これに岩隈投手は気落ちしたか、今季初の五番の橋本選手、さらには昨日大当たりの今江選手が連続適時打を放ち、一気に逆転しました。
 ところが久保投手はまだ安定しません。2回は先頭の益田選手に左翼線に落とされる二塁打を打たれ、2死1・3塁から高須選手に逆転適時打二塁打を打たれてしまいます。

 岩隈投手は2回・3回と制球は良くないのですが、マリーンズ打線を抑えます。ところが4回、先頭の今江選手に初球をぶつけます。続く李選手が左翼線に落とす二塁打で無死2・3塁とし、ここで1週間ぶりスタメンの井上選手が逆転適時打を放ちます。さらに大塚選手の犠打が失策となり、小坂選手が送った後、西岡選手が適時打。この回の安打はいい当たりはありませんでしたが、いずれもいい所に飛びました。ここで岩隈投手は降板となりました。
 二番手は元マリーンズの河本投手。昨年、ファイターズにいた時はいい所で抑えられた記憶がありますが、今日はいきなり福浦選手が犠飛。さらに橋本選手がまたもや適時打を打ち、この回一挙5点。3試合連続の打者一巡を達成しました。
 一方の久保投手は3回以降は見違えるような投球。イーグルス打線を押さえ込みます。7回まで投げて降板しましたが、3回から7回までは1安打1四球でした。一方、打線は6回にも打者9人を送って5得点。これで3試合連続の二桁得点となりました。何でも球団では26年ぶりとのことです。
 その後、7回にも1点追加。一方、継投陣は8回は山崎投手が中軸を簡単に抑えましたが、9回は藤田投手が下位や代打陣相手に2失点。これはちょっと心配です。
 結局、14対6で圧勝で3連勝。3試合とも安打数と得点数があまり変わりのない効率のいい得点で、相手のミスを着実に得点にしています。このあたり、6月前半までの絶好調時に戻ってきている感じです。30日のホークス戦で惨敗後の監督の檄が効果があったのでしょうか。あと、個人的な話ですが、6月7日の勝ち試合を見て以来、マリンでは観戦3連敗中でしたので、約2ヶ月ぶりのマリンでの勝利を観戦する事ができました。なお、観客数は1万7千4百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは和田投手と金村投手が先発。大村選手が先頭打者本塁打を含む2本塁打。松中選手にも36号2ランが出て、5対1でホークスが快勝しました。ただ、今日は指名打者だった城島選手は怪我が治らず、出場選手登録を抹消されるとの事です。観客数は3万2千7百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ライオンズは川越投手と松坂投手が先発。初回にカブレラ選手の2ランでライオンズが先制し、6対2で最終回に。ところが、この回から登板の豊田投手がブランボー選手に2ランを打たれて2点差となります。残りは3人で抑えたものの、まだ完全復調ではないのでしょうか。観客数は2万5千6百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは三浦投手と福原投手が先発。初回に小池選手の2ランで先制したベイスターズが3回にも小池選手の犠飛で追加点。さらに7回には橋本投手を打ち込んで6対0とします。タイガースも終盤に反撃して9回に金本選手がクルーン投手から適時打を放つなど3点差まで迫りますが、反撃もここまで。これで4連敗となっています。観客数は1万9千5百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズは朝倉投手とゴンザレス投手が先発。立ち上がりを捕らえて集中打で2点先制したスワローズが7回にも2点を追加します。一方、久々の先発となったゴンザレス投手は6回まで1安打投球。7回に2ランを打たれますが、その後は五十嵐投手・石井投手が抑え、4対2でスワローズが勝ちました。ドラゴンズは11連勝後の連敗です。観客数は3万3千9百人でした。
 広島のカープ対読売はレイボーン投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万9千3百人ほどでした。

2005年08月02日

2試合連続の大量点+完投勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは7連勝後3連敗中の小林宏之投手と6連敗後3連勝中のラス投手という対照的な二人の先発となりました。この二人の投げあいは、マリーンズが11連勝を達成した5月3日以来となります。また、マリーンズは福浦選手がスタメンを外れました。
 初回はともに安打は出たものの0点でしたが、2回表、トレーシー選手に2試合連続となるソロが出てイーグルスが先制します。
 ところが、その裏、今季初の6番となった先頭の今江選手の安打をきっかけに、四球と内野安打で無死満塁とし、大塚選手の2点適時打であっさり逆転します。さらに27打席(オールスターを含めると32打席)連続無安打中だった西岡選手が半月ぶりとなる安打でつなぐと、堀選手の内野ゴロの間に1点。ここからフランコ選手が適時打。さらに代わった谷中投手からもベニー選手が安打し、里崎選手、さらにこの回2度目の打席となった今江選手にも適時打が出て。2試合連続となる打者一巡で、一挙8点を奪います。

 小林宏投手は、一発こそ打たれたものの、それ以外は安定した投球。前の試合の渡辺俊投手同様、ソロ本塁打以外は、三塁を踏ませません。一方、イーグルスも3番手の金田投手が2回から5回までマリーンズ打線を抑えます。それにしても金田投手は不振で1ヶ月ほど二軍落ちしていたとはいえ、5月5日には完投でマリーンズの連勝を12で止めた投手。こんな大差の試合の「敗戦処理」で延々と投げさせるのはちょっと不可解です。
 その金田投手に抑えられていたマリーンズ打線ですが、6回にフランコ選手の二塁打でついにとらえ、里崎選手・李選手・大塚選手の適時打で4点を追加。さらに7回には愛敬投手から里崎選手が3ランを打って計15点を挙げました。フランコ選手と今江選手は4安打です。
 小林宏投手は、点差がいくら開いても変わらない投球でイーグルス打線を抑え、9回を6安打2四球1失点12奪三振。1ヶ月ぶりとなる10勝目を完投で飾っています。観客数は1万5千4百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対ファイターズは斉藤投手と立石投手が先発。10連勝中の斉藤投手相手に、ファイターズが昨日同様に初回に2点を先制します。さらに立石投手も5回を無失点に抑えます。そして6回にも1点を追加します。
 その裏、ファイターズは二番手の井場投手が登板。無死1塁から併殺で2死無走者としますが、そこからバティスタ選手が二塁打。さらに松中選手が歩いたところで、抑えから降格となっている横山投手が登板。しかし、2-1から歩かせて満塁に。そしてズレータ選手を迎えます。横山投手が2-1と追い込んだところで、高橋捕手は高めのボールを要求。ここで解説の若菜氏は「これで次にフォークを投げるなら、このボールは無意味。もしもう一球この高めの直球を要求できるならこの捕手は凄いが」と発言。しかし、高橋捕手の次の要求はフォークボール。それを狙い打ったズレータ選手は、左翼席に打った瞬間に分かる逆転満塁本塁打。ヒーローインタビューでも「高めが来たから次はフォークだと思っていた」と言っていました。
 その後は吉武投手・馬原投手とつないだホークスが反撃を封じて4対3で逆転勝ちしました。斉藤投手は11連勝です。観客数は3万3百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ライオンズはJP投手と河原投手が先発。初回に2死から失策で好機を作った合併球団が北川選手の適時二塁打で先制します。一方、6連敗した後、1点も取られずに連勝中のJP投手は今日も好投。8回途中までライオンズ打線を抑え、連続無失点を30回1/3としました。その後、大久保投手が和田選手にソロを打たれ、今季2度目の失点をしますが、最後は代打の石井義選手を抑え、2対1で合併球団が勝ち、勝率を5割にしています。観客数は1万4千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは門倉投手と井川投手が先発。一軍復帰後は5連勝中だった井川投手ですが、今日は制球が悪く、4回に1安打2四球で満塁とし、門倉投手に押し出しの四球を与えて先制されます。さらに、続く石井選手に2点適時打を打たれ、この回、3点を失います。タイガースは6回に今岡選手とスペンサー選手の連続適時打で2点を返しますが、後はホルツ投手・川村投手、そして最後はクルーン投手に抑えられ、3対2でベイスターズが逃げ切りました。タイガースは3連敗で「長期ロード」の初戦を落としています。観客数は1万8千9百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズは山本昌投手とガトームソン投手が先発。11連勝中のドラゴンズでしたが、山本昌投手の調子が悪く、初回に3連打で2失点。さらに2回にはガトームソン投手に死球を与え、7回にはその報復(?)で本塁打を打たれるなど5点を取られます。ドラゴンズも2点を返しますが、スワローズの吉川投手・五十嵐投手という4月から5月にかけて活躍した二人が久々に揃って好投し、最後は石井投手が抑えて逃げ切り、連勝を止めました。観客数は3万4千8百人でした。
 広島のカープ対読売は大竹投手と上原投手が先発。序盤で上原投手を打ち込んだカープが3回で8対2とリードしますが、そこから読売が反撃して同点に。8回にカープが2点勝ち越しますが、9回に再び追いつき、延長戦となります。そして11回表に読売が堀田選手の犠飛で1回表以来のリードを奪いますが、その裏、1死2塁からここまで5打数無安打の石原選手が逆転サヨナラ2ランを打ち、カープが13対12で勝ちました。試合時間は5時間4分、観客数は1万5千3百人ほどでした。

2005年08月01日

リー投手、ホークス打線を抑える

[ 野球 ]

 今日は福岡ドームのホークス対ファイターズのみ。ファイターズは昨日の帯広からの当日移動です。先発は田之上投手とリー投手。1回表、ファイターズは先頭の森本選手の安打に犠打で1死2塁とし、小笠原選手の適時二塁打で先制。さらに五番に昇格した稲葉選手にも適時打が出ます。さらに3回にも先頭の森本選手が歩き、内野ゴロで進んだ後、小笠原選手に二打席連続適時打が出ます。
 一方のリー投手は強力・ホークス打線を4回まで完璧に抑えます。5回に松中選手に安打されるも、城島選手を併殺に打ち取り、三者凡退。6回には2死から打球を足に受けますが、次の打者を抑えます。そしてファイターズ打線は7回表に、二番手の神内投手から奈良原選手の代打二塁打を足がかりに好機を広げ、坪井選手の適時打で大きなダメ押し点を挙げました。

 その裏、リー投手は2安打で初めて二塁に走者をやり、さらに0-2となったところで交替。しかし、ここも建山投手が抑え、9回はトーマス投手が抑え、完封リレーを完成。ホークスは三塁を踏めませんでした。
 リー選手は来日初勝利。初登板のマリーンズ戦で5回2失点、2戦目のイーグルス戦で3回5失点KOでしたが、今日はホークス相手に8回途中まで4安打無四球無失点。相手の勝率と投球内容が反比例するタイプなのでしょうか。なお、ヒーローインタビューは3安打2四球で出塁率10割で2得点だった森本選手。ただ、札幌ドームと違って、比較的普通のしゃべりでした。
 これでマリーンズとホークスの差は4.0となっています。観客数は2万9千8百人ほどでした。

2005年07月31日

序盤の大量点で圧勝

[ 野球 ]

 福岡ドームのホークス対マリーンズは新垣投手と渡辺俊介投手が先発。この二人の組み合わせは4月2日以来です。その時は、ともに4点取られて勝敗がつきませんでした。
 ところが今日は1回表、先頭の小坂選手が内野安打で出て二盗、一死後福浦選手が歩きます。新垣投手は立ち上がりから制球が定まらず、続くベニー選手にも0-2とし、三球目も低めに外れます。解説者もアナウンサーも「かなり制球が悪い」と言い、TVの表示も0-3に。ところが球審はこれをストライクと判定。激昂したベニー選手は審判に暴言を吐いたとして退場となります。
 しかしこれでも流れは変わらず、急遽代打の井上選手も結局四球で満塁。フランコ選手は倒れますが、新垣投手相手に5割の橋本選手が2点適時打を放って先制。続く李選手もフェンス直撃に二塁打を放って1点追加。さらに大塚選手が打った瞬間に分かる4号3ランをレフトスタンドに叩き込み、この回一挙6点を取りました。

 渡辺俊投手はここまで2連敗中でしたが、今日は先頭の大村選手の安打性の当たりを二塁の堀選手が好捕してアウトにしたり、続く川崎選手の左翼線の当たりを守備固め(?)の井上選手がうまく処理して単打にするなど、バックが盛りたてます。結局、1・2回とも安打はされましたが、点には結びつきません。
 そして3回。前の回は三者凡退でしたが、この回は先頭のフランコ選手が四球で出塁し、前の打席で適時打の橋本選手が今度は適時二塁打で1点追加。1死後、大塚選手が安打で出てさらに盗塁し2・3塁としてから今江選手が2点適時打。さらに小坂選手の適時三塁打と福浦選手の適時打があり、この回5点追加で早くも11点。安打数は10という、前半戦の快進撃時を彷彿させる効率のいい攻撃でした。
 これで渡辺俊投手は今季7度目の二桁援護。4回に松中選手に今季4本目の35号を、7回にはズレータ選手に29号を打たれますが、いずれもソロ。それ以外は三塁を踏ませない投球をします。見ていた時は11点取っても、「ここから逆転されたら、プレーオフでも勝てないだろうな」とマイナス思考だったのですが、渡辺俊投手のひょうひょうとした投球を見ているうちに、「これは大丈夫だ」と安心できました。
 打線のほうは、ホークスの継投陣に抑えられ、追加点を取れませんでしたが、8回にフランコ選手の代打で登場した初芝選手が今季1号ソロをバックスクリーンに打ち込み、12点目を挙げます。
 渡辺俊投手は9回も二塁打は打たれますが、後は抑え、結局9安打ながら無四球完投で11勝目を挙げました。これでホークスとのゲーム差は再び4.5に縮まり、対戦成績も7勝6敗となりました。観客数は3万4千7百人ほどでした。

 帯広のファイターズ対合併球団は入来投手とスチュワート投手が先発。ファイターズが先制しましたが、3回に4点取った合併球団が逆転。4回裏に田中幸選手のソロで1点差となりますが、7回に谷選手のソロで突き放し、さらに2死からガルシア選手に2-2からのファウルチップを捕手が取れず、その次の球を本塁打。さらにこの回2点を追加されます。ファイターズも9回に小笠原選手の2ランなどで1点差まで迫りますが、最後はセギノール選手が加藤投手に抑えられ、8対7で合併球団が逃げ切りました。観客数は2万1千9百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは涌井投手と有銘投手が先発。初回、2死無走者から連続四球で涌井投手が自らピンチを作り、鷹野選手の適時打でイーグルスが先制します。さらに4回には久々の一軍復帰となったトレーシー選手のソロで追加点を挙げ、6回には9番に降格した沖原選手の2点適時打で4点目を取ります。先発転向後、好投の続く有銘投手は走者は何度か出すものの、長打は許さず、9回を5安打3四球。プロ初勝利を完封で挙げています。ヒーローインタビューでは朴訥に「とにかく先頭打者を出さない事だけを意識しました」を繰り返していました。これでイーグルスは球団創設初の月間勝ち越しと完封勝利を達成しています。観客数は1万6千7百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは杉山投手と藤井投手が先発。藤井投手は5回2死まで走者を出しませんでしたが、そこからスペンサー選手のソロが出てタイガースが先制します。一方、杉山投手は6回まで4安打ながら無失点。しかし、7回にここまで1安打投球の藤井投手の代打・ユウイチ選手に同点適時打を打たれます。同点となった8回にタイガースはウイリアムス投手からの「いつものリレー」を開始。そのウイリアムス投手は8回を3人で抑えたものの、9回に登板の藤川投手が2死からリグス選手に2号ソロを打たれ、勝ち越されます。その裏は石井投手に抑えられ、2対1でスワローズが勝利。これで連続カード勝ち越しは14で止まりました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズはマレン投手と野口投手が先発。前回2回でKOされたマレン投手は中2日です。前回KOされた時に球団会長に「誰がつれて来たんだ」などと暴言を吐かれたマレン投手ですが、今日は4回を2安打無失点と好投します。しかし、5回にバント処理がらみの失策で1・3塁となってから井端選手の2点適時二塁打でドラゴンズが先制。さらに立浪選手にも適時打が出ます。野口投手は7回2死まで無安打でしたが、そこから小久保選手のソロを打たれます。そして4対1で迎えた9回裏、岩瀬投手が2安打されますが、続く小久保選手・ローズ選手を抑えて試合終了。これでドラゴンズは1999年以来の11連勝となり、タイガースとのゲーム差を3に縮めました。観客数は4万3千3百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズはデイビー投手と斉藤隆投手が先発。初回に失策で先制したカープが3回にラロッカ選手の2ランで追加点。中盤、ベイスターズが1点返したその裏にカープが1点突き放し、結局7対3でカープが勝っています。観客数は1万人ほどでした。

2005年07月30日

投打ともに圧倒される

[ 野球 ]

 福岡ドームのホークス対マリーンズは杉内投手と清水直行投手が先発。清水直投手は、初回に川崎選手に安打され、バティスタ選手の適時二塁打であっさり先制されます。
 杉内投手も立ち上がりはよくなく、マリーンズ打線は3回まで毎回走者を二人出しますが、清水直投手も2・3回とも走者を二人ずつ出しながら凌いでいたのですが、4回に二塁打2本で1点追加されます。さらに5回、先頭のバティスタ選手にこの日2本目の二塁打を打たれると、続く松中選手の打席で三盗。右投手で左打者でしかもバティスタ選手は今季2盗塁。バッテリーが完全に無警戒なのを見切られていたようです。そして続く松中選手が犠飛を放ち、3点目を追加されました。

 序盤不安定だった杉内投手ですが、しり上がりに調子を上げ、5回から7回まで走者すら出せません。一方、ベンチは清水直投手を5回であきらめ、セラフィニ投手が登板します。しばらく前に、3点差でセラフィニ投手が中継ぎしたら、逆転して勝ち投手になったゲンをかついだのかもしれませんが、今日のセラフィニ投手は乱調。四球で走者を出した後、4安打されてこの回だけで3失点。試合の大勢が決まってしまいました。
 マリーンズ打線は8回にベニー選手が「3試合連続マルチ」となる二塁打を放ちますが、杉内投手の前に8回を5安打無失点。9回は佐藤投手に抑えられ、6対0と大敗しました。
 これでホークスとのゲーム差は5.5、対戦成績も6勝6敗と五分に戻されました。観客数は3万4千6百人ほどでした。なお、西岡選手の連続打席無安打は26(オールスターを含めると32)に伸びています。

 釧路のファイターズ対合併球団はダルビッシュ投手と吉井投手が先発。両投手の年齢差は実に22です。4回までは0対0でしたが、5回にここまで1安打だったダルビッシュ投手が打ち込まれ、自らの暴投もあり、合併球団が3点を先制します。その裏、ファイターズも1点を返しますが、その後は菊地原投手・加藤投手とつなぎ、最後は軽い故障だかでしばらく登板回避していた大久保投手が先頭打者を出したものの、後は抑え、3対1で合併球団が勝ちました。ダルビッシュ投手はプロ初敗戦です。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは帆足投手とホッジス投手が先発。3回にイーグルスが1点先制しますが、その裏、ライオンズが2点取って逆転します。そのまま1点差で迎えた8回、今日から豊田投手復帰のため、ここで森投手が登板しますが、連打と犠飛で1点返され、同点となり延長となりました。
 イーグルスは同点で8回から福盛投手が登板、一方、ライオンズも10回に豊田投手が復帰登板し、完璧に抑えます。しかし11回表、ライオンズは大沼投手が登板。ここのところ救援失敗の多かった大沼投手ですが、今日も1死1塁から代打で登場の大島選手に勝ち越し2ランが出ます。大島選手は3年ぶりの本塁打でした。さらに、連打から礒部選手の適時二塁打が出てこの回4点。その裏、ライオンズも1点返しましたが、6対3でイーグルスが勝ちました。これでイーグルスは7月の成績を9勝9敗1分とし、明日の試合に球団創設初の月間勝ち越しがかかる事になりました。観客数は1万7千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズはブラウン投手と館山投手が先発。初回にスワローズが岩村選手の2ランで先制します。ブラウン投手は2・3回と連続で無死1・2塁を凌ぎましたが、3回に宮本選手に3ランを喫してKOされます。さらに終盤、能見投手・桟原投手が大量失点し、計13点となります。
 一方、館山投手はタイガース打線を4安打。特に6回からは走者を許しません。プロ初完封を無四球で飾りました。観客数は4万7千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは野間口投手とマルティネス投手が先発。初回に読売が先制しますが、直後の2回表に2死1塁から井上選手が、当たった瞬間はフェンス直撃に見えた打球が「ドームラン」になって逆転します。さらに4回には4連打で野間口投手をKO、さらに二番手の内海投手も打たれ、この回計5点。4回で7対1と一昨日に続き、読売は序盤で大差をつけられます。その後、ドラゴンズは終盤にも追加点。読売も反撃しましたが大差が大きく、10対7でドラゴンズが勝ちました。これでドラゴンズは10連勝です。観客数は4万3千7百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズはロマノ投手とセドリック投手が先発。接戦の末、カープが1点リードでむかえた9回表にベイル投手が村田選手に逆転2ランを喫しますが、その裏、今度はクルーン投手が新井選手に同点ソロを喫します。延長では両チームとも得点がなく、6対6で引き分けとなりました。試合時間は5時間14分、観客数は1万6千1百人ほどでした。

2005年07月29日

下柳投手、3度目の完封リレー

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対スワローズは下柳投手と川島投手の先発。初回に内野ゴロの間にタイガースが先制します。その後、川島投手は2回から6回までを1安打に抑えますが、下柳投手も6回まで3安打無失点の好投で、スワローズ打線を抑えます。そして7回は藤川投手が抑え、その裏、スワローズの継投陣を攻め、シーツ選手の3ランなどで4点を追加します。こうなるとさすがに「いつものリレー」ではなく、橋本投手・江草投手の「第二必勝リレー」に。「裏」とはいえ、二人とも防御率は2点ちょっとです。結局、4人で完封リレーを達成。下柳投手が先発での「完封」は今季3度目です。観客数は4万7千2百人ほどでした。

 広島のカープ対ベイスターズは黒田投手と土肥投手の先発。序盤から本塁打攻勢をかけたカープが4回までに7対0と大差。ベイスターズも佐伯選手の満塁本塁打で反撃し、9回にもベイル投手から2点を取りますが、序盤の差が大きすぎ、8対6でカープが逃げ切りました。観客数は8千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは工藤投手と川上投手が先発。5回まで両チーム無得点ですが、6回に久々スタメンの大西選手の2点適時打で先制し、7回にはウッズ選手が、そして8回には川上投手にソロが出ます。川上投手は投げては2安打1四球で読売打線を完封。4対0でドラゴンズが勝ち、連勝を9に伸ばしました。観客数は4万2千9百人ほどでした。
 唯一のパリーグとなった所沢のライオンズ対イーグルスは西口投手と山村投手が先発。2回に3安打でライオンズが先制。さらに5回には山村投手のミスにつけこんで1点を追加します。西口投手は7回まで4安打無四球と完封ペースでしたが、8回表にアナウンサー氏が「ノーヒットノーランを2回失敗しているように、ここで『完封』とか言い出すと・・・」と冗談半分で言うと、それに呼応したのか、二塁打3本でイーグルスが2点を返します。しかし、2死2塁で山崎選手という同点機は抑えました。9回は森投手が3人で抑えて結局3対2でライオンズが逃げ切り。山村投手は5安打で4年ぶりの完投をしましたが、惜しくも敗戦投手になっています。観客数は1万4千5百人ほどでした。

2005年07月28日

タイガース、14カード連続勝ち越し

[ 野球 ]

 今日はパ1試合にセ2試合のみ。東京ドームの読売対タイガースはマレン投手と安藤投手が先発。東京ドームでは好成績を挙げていたマレン投手ですが、2回に今岡選手の適時打でタイガースが1点先制。その後、一度は二死無走者となりますが、そこから矢野選手がソロを放ち、さらに満塁から連続適時打と金本選手と今岡選手の連続本塁打などでこの回一挙9点。序盤から大差をつけます。
 安藤投手は3回に十川孝選手にプロ初本塁打を打たれて1点を失いますが、それを含めて読売打線を4安打無四球におさえます。6回以降は走者を一人も出さず、三度目くらいの正直でプロ初完投勝利を挙げました。これでタイガースは14カード連続勝ち越しとなっています。観客数は4万4千3百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープは石川投手と小山田投手が先発。5回に宮本選手の適時打で先制したスワローズが着実に得点を重ね、8回まで6対0とリードします。9回にゴンザレス投手が打たれて2点を返され、なお1死1・3塁とカープが反撃。ここで、昨日打たれた石井投手が登板。しかし今日は木村拓投手を併殺に打ち取り、2球でセーブを挙げています。観客数は1万5千3百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ファイターズは岩隈投手と金村投手が先発。両エースとも安打は打たれますが、6回までは2対2と何とか抑えます。しかし7回表、先頭の金子選手が二塁打で出塁し、犠打で三塁に進んだ後、坪井選手が勝ち越し適時打。さらに4連打して計3点を追加して岩隈投手をKO。さらに継投陣も打ち込み、終わってみれば12対2の大差となりました。金村投手は1ヶ月ぶりの勝星を挙げています。観客数は1万6千6百人ほどでした。

2005年07月27日

またもや松坂投手に抑えられる

[ 野球 ]

 富山のマリーンズ対ライオンズは加藤投手と松坂投手が先発。加藤投手は、5月5日以来の一軍登板です。今季ライオンズ戦2戦2勝の加藤投手は初回は無失点で抑え、2回も先頭の和田選手に二塁打されるものの、続く中村選手・中島選手といった若手二人を連続三振に打ち取ります。ところが、続く8・9番に連続四球を与えて満塁としてしまい、1番に入った高波選手に先制の適時二塁打を喫してしました。
 一方、前回完投勝利を喫した松坂投手相手に、その裏マリーンズは先頭のベニー選手が安打し、フランコ選手も四球で無死1・2塁に。続く李選手はカメラマン席にファウルフライを打ちますが、これを中村選手が取りに行き、顔面からカメラマン席に突っ込みます。ちょうど段差になっており、一歩間違えると大怪我するところですが、何とそこにカメラマン氏のノートパソコンが。それがクッションとなり、中村選手は無傷ですみました。しかし、その巨体の突撃を一身に受けたノートパソコンは当然ながら大破しました。この被害者の方、今日はその後は何も仕事ができなかったのでは、と他人事ながら心配になりました。闘志溢れるプレーは敵味方問わず素晴らしいと思います。ただ、自らの肉体およびカメラマン氏の商売道具には重々気をつけて欲しいものです。それにしても、10数万円の「クッション」とは、さすがは豪快な中村選手なだけあります。
 なお、カメラマン席に入った時点でテイクワンベースとなり、1死2・3塁と同点機になります。しかし、そこから橋本選手と井上選手が抑えられ、好機を逸します。

 さらに4回表、加藤投手はまたもや先頭打者に二塁打を打たれ、そこから二人を打ち取りますが、今度は片岡選手に2ランを喫してしまいました。
 4回まで松坂投手に2回の1安打1四球だけだったマリーンズ打線ですが、5回に先頭の李選手が詰まりながらも安打で出塁、続く橋本選手が得意の四球を選び、さらに久々スタメンの井上選手が三遊間を抜いてつなげ、無死満塁と絶好のチャンスを作ります。しかし続く今江選手がショートライナーで併殺となり、さらに小坂選手も打ち取られ、結局1点も返せませんでした。
 その後加藤投手は5・6回を三人で抑え、7回に2死1塁でカブレラ選手を迎えたところで、山崎投手に交替します。前回の対戦で本塁打を打たれるまではカブレラ選手を抑えてきた山崎投手ですが、今日はいきなり適時二塁打を打たれ、5対0となってしまいます。
 これだけ点差がついた事もあり、松坂投手は7回を4安打3四死球無失点で降板します。完投の多い松坂投手ですが、今日はオールスターで2回投げて「中3日」だったのと、今後の登板予定の兼ね合いがあったのでしょうか。そして二番手の星野投手に対し、2死から福浦選手が四球を選び、続くベニー選手が復帰後初打点となる適時打を放ち、1点返します。さらにフランコ選手に垣内選手を出すと、ライオンズも大沼投手に交替。先々週に打ち込んだ投手なだけに得したかと思いましたが、垣内投手に四球を出したところであっさり降板。左の李選手に対して左の三井投手をぶつけます。ここでマリーンズもサブロー選手を代打に出しますが、バットを折られてショートゴロとなり、1点止まりとなりました。
 9回裏には森投手に対し、2死から今江選手の二塁打と四球で1・2塁とし、打席には今日が誕生日で昨年はこの富山でプロ初本塁打を放った西岡選手。ここまで21打席連続無安打(うち1四球1犠打1犠飛あり。オールスターも含めると27打席連続無安打)の西岡選手。記念日で想い出の場所だし、いくらなんでもそろそろ、と思ったのですが、当たりは悪くないものの、左飛に倒れて試合終了となりました。西岡選手の不振は相当深刻なようです。これで連勝は4で止まってしまいました。観客数は1万4千4百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ホークスはJP投手と和田投手が先発。6連敗脱出後は2試合連続無失点で連勝しているJP投手はホークス打線をも抑えます。和田投手も4回まで無安打と好投しましたが、6回に簡単な投手ゴロを悪送球して無死1塁とし、さらに安打で1・3塁からガルシア選手の犠飛で合併球団が先生。さらに1死1・3塁から阿部真選手がスクイズを決めて2点目を取ります。JP投手は8回の1死1・2塁でもバティスタ選手・松中選手を抑え、4安打2四死球でホークス打線を完封。連勝を3とし、23イニング連続無失点となっています。観客数は2万6千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ファイターズはラス投手とリー投手が先発。前回は5回を2失点で抑えたリー選手ですが、今日は2回までに3失点。3回に1点差としてもらいますが、4回も無死1・2塁とし、9安打で降板しました。さらに続く立石投手が山崎選手に満塁本塁打を喫します。ラス投手は6回を8安打されながらも無四球で2失点。援護もあって、こちらも6連敗後の3連勝となっています。観客数は1万7千人ほどでした。

 山形のベイスターズ対ドラゴンズは三浦投手と朝倉投手が先発。3回までで2対2となりますが、そこから三浦投手は毎回のように安打をされますが得点を与えません。一方、ドラゴンズも二番手の4回途中から登板のチェン投手が7回までを1安打無失点に抑え、その後も継投陣が抑えて延長に。その後も、ともに岩瀬投手・クルーン投手を投入するなど、決め手を与えません。12回裏には1死1塁から種田選手が左翼線際に抜ければサヨナラかという打球を放ちますが、飛びついた英智選手が取れなかったものの、単打にします。これが大きく、2対2の引き分けに終わりました。試合時間は4時間53分、観客数は7千5百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープはガトームソン投手とレイボーン投手が先発。スワローズがラミレス選手のソロで先制し、6回にも3点を追加します。一方、ガトームソン投手は6回まで無安打と好投。7回を1安打1失点に抑えます。そして9回には石井投手が登板。四球の後2死としますが、そこから3連打を喫して1点を返されます。そして2死1・2塁から、6番降格の新井選手が逆転3ラン。まさかの守護神炎上です。その裏はベイル投手が抑え、カープが5対4で勝ちました。観客数は1万5千5百人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースは高橋尚投手と福原投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万4千3百人ほどでした。

 なお、今日のイースタンのマリーンズ対読売戦は23対4でマリーンズが圧勝。大松選手は一イニング5安打のイースタン記録を作ったとの事です。「二軍復帰」のパスクチ選手も本塁打を放ち、来日二度目の「20点試合」に貢献していました。

2005年07月26日

線上への連続適時打で逆転勝ち

[ 野球 ]

 今日は首都圏などを台風が直撃し、神宮のスワローズ対カープと仙台のイーグルス対ファイターズは中止となりました。ところが、マリーンズとベイスターズは地方主催試合のため、開催できました。マリーンズとしては今季唯一の地方主催試合なだけに、ツイていると言えるかもしれません。
 その金沢のマリーンズ対ライオンズは小野投手と河原投手が先発。始球式直後にかなり強い雨が降り、これは中止かと思ったのですが、一度やんだら後はいい天気でした。というわけで16分ほど遅れて試合開始。初回はともに無難な立ち上がり。しかし2回表に小野投手は和田選手の初球を右翼席に運ばれ、先制されます。その裏、マリーンズも一軍復帰即四番のベニー選手が安打するなど、2死1・2塁としますが、得点できません。さらに4回もベニー選手の二打席連続安打などで再び2死1・2塁としますが、やはり河原投手を攻略できません。

 小野投手は失点後、安打はされますが、得点は許しません。そして5回表、ライオンズはリードしていますが、回の始めに円陣を組み、1死2塁から一番の柴田選手に大島選手を代打に送ります。しかしその勝負手も実らず、ここも小野投手が抑えました。
 その裏、1死から今江選手が安打。さらに小坂選手も右前に安打して1・3塁とします。  続く堀選手は追い込まれましたが、その間に小坂選手が盗塁。そして5球目を打つと、ボールが左翼線上に落ちる二塁打となり、二者帰って逆転します。さらに続く福浦選手が今度は右翼線上に落とし、堀選手も帰って、一挙3点を挙げました。ともに本当に「線上」という感じで、あと数10センチずれていたらファウルという当たりなだけに、ツキを感じました。
 逆転した後も小野投手は安定した投球。結局7回をソロ1本のみの5安打無四球に抑えました。そして8回は薮田投手が抑えて、9回は小林雅英投手が登板します。
 札幌では2試合連続被弾していた小林雅投手ですが、先頭のカブレラ選手に場外へ大ファウルを打たれた後、内野フライに打ち取ります。しかしこれをこの回から守備固めに入っていた西岡選手が取れずに安打に。しかし続く和田選手を内野フライに打ち取ります。1死1塁となって続くは打率一位の石井義人選手。三遊間に安打性の当たりを打たれますが、これを小坂選手が好捕。ところが、二塁送球が大暴投となり、カブレラ選手が生還し、石井選手も3塁と1点返されてなお同点機を作られます。
 ここで打席には高木浩選手。0-2から中堅定位置近くに飛球を打ちます。これをこの回から代わっていた大塚選手が取り、西岡選手を中継してバックホーム。球より走者のほうが先でしたが、里崎選手のブロックが巧く、タッチアウトで試合終了となりました。
 守備の乱れで点を返されましたが、最後は好守で凌ぎ、接戦を制しました。小野投手は6月1日以来となる7勝目を挙げています。またこれでオールスターを挟んで4連勝となっています。観客数は1万4千7百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ホークスはスチュワート投手と斉藤投手が先発。相変わらず好調のガルシア選手の適時打で合併球団が先制しますが、6回にバティスタ選手のソロで1点を返し、さらに1死1・3塁からの2塁ゴロを平野選手が悪送球してホークスが勝ち越します。さらに続く7回には松中選手に34号3ランが出て5対1になりました。9回、再登録されたばかりの三瀬投手が連続本塁打を打たれて2点差となりますが、最後は馬原投手が抑え、ホークスが5対3で逃げ切っています。これで対戦成績はホークスの11勝1敗となっています。観客数は2万1千7百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースは上原投手と井川投手が先発。初回にシーツ選手の2ランでタイガースが先制し、1点返された直後の4回には檜山選手の2ランで突き放します。
 井川投手は6回まで2点は奪われましたが4安打。そして5対2と7回表にも打席に入ります。この時は、「オールスターも終わり、投手起用も改まったか」と思ったのですが、8回に3点を追加して8対3と試合を決めたところで再び打順が回ってきた井川投手に代打。これもまあ「大差だし3点目を取られたから完投させないのか。でまあ江草投手か橋本投手かな」と思ったのですが、その裏に何と藤川投手が登板しました。
 藤川投手はここまで連続ホールド中でしたが、この点差ではホールドはつきません。しかもオールスター前に3連投してオールスターでも2連投させられた藤川投手を何でここで使わねばならないのか、非常に不思議です。オールスターを挟んだ1週間で4登板した投手というのはそうはいないでしょう。さらに9回には久保田投手が登板し、結局9対3で勝ちました。井川投手は4年連続二桁となる10勝目。また、シーツ選手が本塁打を3本放っています。観客数は4万2千8百人ほどでした。

 山形のベイスターズ対ドラゴンズは門倉投手と山本昌投手が先発。2回にベイスターズが本塁打2発で4点先制しますが、5回にドラゴンズがこれまた本塁打2本で5点を取って逆転します。続く6回にもドラゴンズが2点を追加しますが、その裏に1点返して2点差としたベイスターズが7回に石井選手の適時打で追いつき、小池選手の犠飛で逆転します。
 8回からは川村投手が登板。簡単に2死を取りますが、続くアレックス選手の当たりはバックスクリーンに。中堅手の小池選手がグラブに当てますが、球はそのままスタンドに入り同点に。ここを抑えれば9回はクルーン投手だっただけに、大きな本塁打となりました。そして9回、先頭の谷繁選手が安打で出ると、ドラゴンズは川相選手を代打にし、送りバント成功。この「無死1塁を確実に1死2塁にできる選手」という存在はやはり大きいものです。そして荒木選手がつなぎ、井端選手に勝ち越しの適時打が。立浪選手も続き、その裏は岩瀬投手が抑え、10対8でドラゴンズが勝ちました。観客数は7千1百人ほどでした。

2005年07月25日

小谷野選手、攻守に活躍

[ 野球 ]

 前日、宮崎でフレッシュオールスターがあったばかりですが、今日は仙台でイーグルス対ファイターズ戦がありました。先発は有銘投手と入来投手。先週の日曜に投げあい、その時は有銘投手が9回無失点、入来投手は10回1安打無失点とともに好投しています。
 ところが今日は有銘投手がいきなり先頭打者に安打され、犠打で二塁に進んだ後、小笠原選手の2ランでファイターズが先制。さらに三連打で満塁とした後、小谷野選手の2点適時打で初回に一挙4点をファイターズが挙げました。
 しかしその裏、入来投手の立ち上がりも悪く、先頭打者が出て三番の吉岡選手の2ランが出ます。さらに死球と安打で1死1・2塁と表と同じ展開になります。続いて、久々一軍復帰の高須選手が左前に落ちそうな当たりを打ちますが、これを小谷野選手が好捕。続くロペス選手が安打を打ちましたから、この守備がなければ試合の流れは大きく変わるところでした。結局1回裏のイーグルスの反撃は2点止まりでした。

 初回に5連打された時は、何点取られるかわからないように見えた有銘投手ですが、そこから好投。7回まで1安打1四球とファイターズ打線を抑えます。一方、イーグルス打線は2回と5回にいずれも無死1・2塁から犠打で1死2・3塁とする好機を作りますが、いずれも後続が倒れます。そして8回、ファイターズは3安打で1死満塁とし、ここで小谷野選手が再び2点適時打。貴重なダメ押し点を挙げました。
 結局入来投手は8回を7安打5四死球という内容でしたが、イーグルスにあと一本が出ず、2ランのみの2失点。最後はトーマス投手が抑え、6対2でファイターズが勝ちました。入来投手は6月16日以来の一ヶ月ぶりとなる4勝目を挙げています。観客数は1万4千9百人ほどでした。

 昨日、一日中外出していたので、フレッシュオールスターは見れなかったのですが、マリーンズ陣は大松選手が本塁打を放ったものの、手嶌投手が1失点。さらに2点リードの8回から出てきた内投手が8回に1点を取られ、9回も2死3塁からパスボールで1点を失って同点にされるなど、セーブを取り損ねています。観客数は1万2千8百人ほどでした。

2005年07月23日

李選手、オールスターで本塁打

[ 野球 ]

 甲子園でオールスターがあったのですが、地震のために電車が止まったりして、帰宅したらもう試合は終わっていました。
 今日はスタメンにマリーンズ勢が4人。うち西岡選手は二日連続です。しかし、西岡選手は3タコの上に失策1。オールスター初安打は来年以降に持ち越されました。
 しかし、福浦選手は1安打、フランコ選手は2安打と、いずれも昨日の雪辱。さらに、李選手は4回に下柳投手から2ランを放ち、優秀選手賞を獲得しました。
 一方、投手陣では小林宏之投手が2回を投げて1失点。薮田投手は2点負けている8回に登板し、三者凡退に打ち取りました。

 試合のほうは、初回に杉内投手から3点を取ったセリーグがその後も試合を優位に進め、5対3で勝ちました。ところで、セの投手起用ですが、藤川投手と五十嵐投手が1イニングずつとはいえ連投。一方、川上投手は二日あわせて1イニングでした。落合監督らしいとはいえ、ちょっと露骨なように感じました。あと、パのスタメン外野手は李選手・平野選手・フランコ選手でしたが、この三人はいずれも内野手登録。こういうのもかなり珍しいのではないでしょうか。なお、観客数は4万5千2百人ほどでした。

2005年07月22日

マリーンズ勢、打率・防御率ともゼロ

[ 野球 ]

 今日は所沢でオールスター第1戦が行われました。城島捕手の怪我が完治していない事もあり、スタメンは火曜以来の出場となる里崎捕手でした。マリーンズ勢は他に西岡選手がスタメン。こちらも一昨日の試合は出ていません。このあたり、今季のマリーンズらしさがよく出ています。
 先発はパが松坂投手でセが上原投手です。確かに実力的には両リーグを代表する投手ですが、今季はともに援護に恵まれなかったりで黒星が先行しています。その成績通り(?)松坂投手は初回に1死1・2塁から清原選手のフライが天井に当たって適時打になって先制され、その裏、上原投手は小笠原選手にソロを打たれます。さらに、松坂投手は2回も四球と連打で無死満塁とし、金城選手の適時内野安打で勝ち越されました。
 パは3回から清水直行投手が登板。一安打されますが、併殺で切り抜け、3人で片付けます。その裏から登板の藤井投手に対し、川崎選手の三塁打から始まって、礒部選手・松中選手・和田選手といったまさしく各チームの「顔」といった選手が適時打を放ち、パリーグが3点取って逆転します。交流戦終了後、清水直投手は3試合登板して、援護は計3点。それが1イニングで入ってくるのですから、さすが「全パ」は違います。

 清水直投手は4回を3人で抑え、その裏、礒部選手の二打席連続適時打で1点追加し、パが5対2とリード。清水直投手は勝ち投手の権利を得て降板します。しかし、続く3番手で上がった西口投手が簡単に二死を取った後ソロを打たれます。さらに6回には鳥谷選手・藤本選手のタイガース陣の連打などで1死満塁とし、青木選手の内野ゴロで1点、さらにここまで2安打の金城選手に適時二塁打が出て、一気にセリーグが勝ち越しました。
 セリーグは6回に藤川投手、7回から石井投手・岩瀬投手・クルーン投手と各球団の中継ぎエース・クローザーが1回ずつ出てくるというオールスターならではのリレーで、パリーグを6回以降1安打に抑えます。
 一方、パリーグは7回から渡辺俊介投手が、9回からは小林雅英投手が登板。ともに安打はされましたが、得点は許さず、清水直投手とあわせ、マリーンズ勢3人で5回を無失点に抑えました。8回には渡辺俊投手・里崎捕手のバッテリーで荒木選手の盗塁も刺しています。
 ただ、野手陣の方は、先発の里崎選手・西岡選手、途中出場のフランコ選手・李選手・福浦選手の計5人で10打数0安打、出塁は里崎選手の四球のみで打率ゼロでした。
 結局、中盤以降はともに投手が好投し、6対5でセリーグが逃げ切りました。
 ところで、5回裏に1死1塁から和田選手が本塁打性の当たりを放ちました。ところがこれを帽子で取ろうとした観客が弾き返す形になって二塁打。これが本塁打だったらパが勝っていただけに大きなプレイでした。特に今年からオールスターとフレッシュオールスターの計3試合で勝ち越したリーグのほうが、ドラフトのウェーバー指名の優先権が与えられるそうです。明日・明後日の結果次第では、この「帽子」が今年のドラフトに大きな影響を与えることになるかもしれません。
 なお、観客数は2万5千7百人ほどでした。

2005年07月21日

小ネタいろいろ

[ 野球 ]

 今日はオールスター前で試合がないので、雑感などをポチポチと書こうかと思います。

  1. 北海道の視聴率

     まずは職場の先輩から「『つれづれ』に載せるように」と指令(?)を受けたネタから。
     北海道でのプロ野球の視聴率において、ファイターズ戦が読売戦を上回ったそうです。移転から1年ちょっとですから、あっという間の「逆転」です。仙台を始めとする東北地区も近いうちにこうなるのでしょうか。

  2. 同じカードで1万7千人の差

     昨日まで神宮で行われたスワローズ対読売の平均観客数は2万人でした。半月前に東京ドームで行われた同カードの平均観客数は3万7千人です。両球場の最寄駅は電車で10分足らずのところにあります。違いといえば神宮が屋外だというところですが、昨日までの3連戦は雨の気配はほとんどありませんでした。にも関わらずこの1万7千人の差はどこから来るのでしょうか。
     今年になってからドラゴンズの主催試合を除いて「実数に近い観客数」が発表されるようになりました。昨年までに比べると一歩前進といったところですが、このような不思議な現象を見ると、やはり「有料入場者数」で発表したほうがいいのでは、と思えてきます。

  3.  クローズアップ現代

     今日のNHKで、バレンタイン監督の特集番組をやっていました。番組内で一番強調されていたのは、「失敗した選手を叱責しない。なぜなら、失敗した事は本人が一番よくわかっているからだ」という事だと思いました。実際、公式サイトの有料メルマガ等に掲載されるバレンタイン監督の言葉はそのような考えが伝わってくるものが多数あります。
     もちろん、そのような発言ができるのは、自らの仕事に確固たる自信があるからなのでしょうね。個人的な経験でも、能力がなければないほど、他人の失敗を執拗にあげつらい、自分の失敗には頬かむり、という傾向があります。
     話を戻しますが、小宮山投手や諸積選手のように、今季、華やかな活躍がほとんどできない位置にいる選手への心配りにも改めて感心させられました。今季、元エースであり元メジャーである小宮山投手の主な仕事は「敗戦処理」です。その理由として、小宮山投手は「若手がやっても何の意味もない仕事。一軍で敗戦処理をやるくらいなら、二軍で投げていたほうがいい」と言っていました。そういう事をバレンタイン監督と話し合い、今の仕事をこなしているわけです。もともと、小宮山投手は応援していましたが、改めて感心させられました。また、同じように守備固めが主な仕事である諸積選手も、「大好きなバレンタイン監督のためなら」みたいな事を言っていました。1995年の「第一次バレンタイン政権」の時に見出してくれた事をずっと覚えていた、というのもあるでしょうね。
     というわけで、いろいろといい場面が多かったのですが、最後のほうのアナウンサーとローソン社長がバレンタイン采配を論じる場面は全く無意味だったように思います。裏方を合わせても100人前後の現場スタッフを統括するプロ野球の監督と、全国にFC展開をするコンビニの総元締めでは、「人間を相手にして成功を求める」事以外に共通点などないと思うのですが。そんな暇があったら、もっと色々な選手のインタビューを流してほしいものです。まあ、NHKとしてもいろいろな商業的な事情があるのでしょうが。

  4. 広岡氏の監督論

     本屋の野球コーナーに行ったら、広岡達朗氏の「監督論」なる本が目に入りました。昨年のシーズン開幕前に出版されていたようです。目次を見たら1995年の第一次バレンタイン政権に関する項目があったので、そこだけ立ち読みしました。すると、ある意味予想通りですが、バレンタイン監督の手腕をボロクソに言っています。そして後半に勝って二位になったのは、自分が現場に出たおかげだ、みたいな事が書いてありました。
     それはいいのですが、ならばバレンタイン監督を解雇した翌年は優勝してしかるべきです。ところが、その1996年についてはわずか4行ほど。「江藤監督はデータにこだわり、力を発揮できなかった」程度で片付けています。ならばなぜ、昨年同様、自らが現場に出なかったのでしょうか。もちろん、それについては何も書いていません。となるとやはり、1995年の2位は誰のおかげか、という事になります。ある意味、語るに落ちる、という感じです。
     なお、その個所には、氏のお気に入りのコーチの名前は頻繁に出てきましたが、マリーンズの選手の名前は見当たりませんでした。これもまた興味深いところです。

2005年07月20日

約1ヶ月ぶりの3タテ

[ 野球 ]

 今日は中継は見れませんでした。札幌のファイターズ対マリーンズ戦は金村投手と久保投手が先発。2回まで走者の出なかったマリーンズですが、3回に1死1・3塁から小坂選手のスクイズで先制します。さらにその一塁送球がそれて1死2・3塁となり、堀選手の適時二塁打で計3点を挙げます。さらに6回にも適時打3つで3点を追加します。金村投手はこの回で降板となりました。
 これで一方的かと思われましたが、その裏、久保投手が四死球二つで満塁にし、木元選手に満塁本塁打を喫します。しかし、2点差となった直後の7回に李選手の22号3ランで突き放し、8回には小坂選手の年間自己新となる4号なども出ます。今日は出先にいたのですが、こういう展開ですと、携帯にイニング毎の速報メールが入るたびにいい気分になれます。
 久保投手は7回を満塁本塁打のみに抑え、8回からは藤田投手・小宮山投手で抑え、終わってみれば15対4と圧勝。ファイターズを3タテにし、ホークスとの差を4.5としてオールスターを迎える事になりました。観客数は1万2千8百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対合併球団は三井投手とJP投手が先発。久々の先発の三井投手は2回まで6人で終わらせましたが、3回に3安打2四死球で3点を失います。一方、前回7回を投げての中4日のJP投手ですが、今日も8回途中まで5安打無四球無失点の好投。その後も絶好調の菊地原投手・大久保投手が抑え、二日連続の完封リレーを達成しました。ライオンズ投手陣も2番手の宮越投手・三番手の小野寺投手が6回を失策1のみに抑える好投を見せましたが、反撃はありませんでした。観客数は1万8百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対ベイスターズは福原投手と斉藤投手の先発で昨日に続いて投手戦に。延長10回まで両チーム得点がありません。そして11回にウイリアムス投手が佐伯選手に適時打を打たれ、その裏はクルーン投手に抑えられて1対0でベイスターズが勝ちました。タイガースはこの1週間で3度目の0-1負け。うち二回が福原投手の先発の日です。一時期は援護が入るようになった福原投手ですが、再び援護なしモードに突入してしまったのでしょうか。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープは川上投手と大竹投手が先発。4回に犠飛で先制したドラゴンズが5回に二塁打3本で3点を追加します。川上投手は5・6回に連打をされますが、6回を無失点。以下は山本昌投手を二番手に使うというオールスター前らしい継投で最後は岩瀬投手が締め、4対0でドラゴンズが勝ち、7連勝となりました。タイガースとのゲーム差は5となっています。観客数は2万4千9百人でした。
 神宮のスワローズ対読売は川島投手と工藤投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万5百人ほどでした。

2005年07月19日

クルーン投手、161キロを投げる

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズ戦はダルビッシュ投手と小林宏之投手が先発。初回、先頭の小坂選手が安打で出塁して盗塁、西岡選手の内野ゴロが進塁打となり、1死3塁から福浦選手が適時打を放ってあっさり先制します。続く2回にも先頭の大塚選手が安打を放ち、すかさず盗塁しましたが、こちらは点になりませんでした。
 1ヶ月ほど勝星から見放されている小林宏投手ですが、今日は低めに球が集まり、4回までファイターズを2安打無失点に抑えます。ところが5回、2死1・3塁とし、打席には手に死球を受けて退場した新庄選手に代わった上田選手。先週、一軍に初登録されて今季まだ安打のなかった上田選手ですが、ここで同点適時打を放ちました。

 6・7回の得点機を逸するなどダルビッシュ投手に要所を締められて雰囲気が悪くなりかけていたマリーンズ打線ですが、8回、先頭のフランコ選手が二塁打で出塁します。そして続く大塚選手が昨日に続く適時打を放ち、勝ち越しました。しかし、さらに作った1死満塁の好機は、西岡選手・福浦選手がトーマス投手に抑えられ、三者残塁となりました。
 そして8回1死で小林宏投手が勝利投手の権利を得たまま降板。昨日失敗した藤田投手が小笠原選手を抑え、薮田投手も安打をされたものの次を抑え、ともにホールドを挙げて9回を迎えます。
 その9回、先頭の李選手の代打・初芝選手が二塁打を放ち、ダメ押し点の好機を作りますが、後続がなく、昨日同様、1点差で9回裏を迎える事になりました。
 マリーンズは当然ながら小林雅英投手が登板。昨日と違い、下位打線なので一発はないと思ったのですが、2死無走者から八番の稲葉選手に同点ソロをバックスクリーンに打ち込まれ、2試合連続のセーブ失敗となってしまいました。
 そしてこのカード3戦連続の延長となった10回表、ファイターズは8回から無失点だった左のトーマス投手から右の橋本義隆投手に代えます。打席には左の橋本将選手。無失点に抑えている左投手を左打者の打席で右投手に代えるという珍しい采配です。解説の光山氏も「トーマス投手続投では?」と言っていました。そして光山氏の危惧が当たり、橋本将選手がバックスクリーンに第5号ソロを打って勝ち越します。そして気落ちした橋本義隆投手に対し、続く今江選手も左翼ポール際にこれまた5号ソロ。一挙に2点を勝ち越しました。
 実は昨日からヒルマン監督のお母さんが危篤となり緊急帰国、白井ヘッドコーチが指揮をとっていました。当然、継投についてはブラウン投手コーチの判断で決めると思うのですが、意志の疎通に行き違いがあったのかもしれない、と思いました。というのもこの場面、左のトーマス投手が続投すれば、右の里崎選手が出るのが今季のマリーンズの「定跡」です。おそらくブラウンコーチもそれを読んでいたでしょう。ならばそこで右の里崎選手にあわせて右の橋本義隆投手を出す、というのもこれまたよくある話です。その作戦を伝達する際に、「里崎選手が代打で出れば」の一言が伝わらず、白井代行が橋本義隆投手への交替を告げてしまったのではないでしょうか。まあ、あくまでも素人による想像でしかないのですが・・・。
 とにもかくにも、今月に入ってからファイターズ戦4度目の延長での勝ち越しを果たします。その裏、小林雅投手は2死を取り、昨日同点本塁打を打たれた小笠原選手が打席に。しかし、ライトライナーに打ち取り、逃げ切りました。小林雅投手は不本意極まりない「二日連続勝利投手」となっています。これでマリーンズは6月14日以来、1ヶ月ぶりの連勝を達成しています。観客数は1万5千4百人ほどでした。

 福岡のホークス対イーグルスは杉内投手とホッジス投手が先発。初回に2死満塁から宮地選手・カブレラ選手の連続適時打でホークスが4点を先制。その後イーグルスも反撃しますが、6対4でむかえた8回にホークスがスクイズでダメ押し点を挙げ、最後は馬原投手が1死1・2塁から礒部選手・沖原選手を抑え、逃げ切っています。イーグルスはオールスターまで、ついに「ホームユニのホークス」に勝てませんでした。観客数は2万9千7百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は涌井投手と川越投手が先発。久々に好投した涌井投手ですが、今日は援護がありません。5回途中で無失点の川越投手を降板させ、最近絶好調の中継陣を投入する合併球団にライオンズ打線は5安打に抑えられます。そして6回に北川選手の2ランで先制。9回にも追加点を挙げ、最後は大久保投手が3人で抑えてリーグ2位となる17セーブ目を挙げています。観客数は9千人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは井川投手と三浦投手のエース対決。5回まで両チームあわせて5安打という期待にたがわぬ投手戦となります。しかし6回表に失策がらみで走者が3塁に進み、井川投手の暴投でベイスターズが先制します。さらに2死1塁から内川選手が安打を放つと、スペンサー選手の三塁送球が暴投に。しかし、井川投手がピッタリの所にカバーしており、本塁をついた走者を刺しました。
 前回、完封した三浦投手は6回まで無失点で通算15イニング連続無失点。しかし、7回に2死満塁とし、2-3から投げた落ちる球に赤星選手のバットが止まって押し出しに。これでタイガースが同点に追いつきます。
 その後は、タイガースは8回から「いつもの三人」が、一方、ベイスターズは三浦投手が9回まで投げた後、川村投手が登板します。この継投陣がいずれも好投し、1対1のまま、12回裏になりました。
 勝ちのなくなったベイスターズですがここは当然クルーン投手が登板。1死から代打の林選手に0-2から159キロを連発しますが、いずれもボールとなり、サヨナラの走者を出します。続く赤星選手の初球も159キロとなり、3球連続。そして2-1からもう一球159キロを投げます。「これだけポンポン159キロを投げてもなかなかあと1キロ速くならないんだな」などと思って見ていたら、6球目に何と161キロが出ました。赤星選手はその球はファウルにしましたが、続く141キロのフォークを見逃し三振。これも「緩急」と言うのでしょうか。そして続く鳥谷選手の初球に160キロを出した後、159キロで打ち取り、1対1で引き分けとなりました。観客数は4万5千4百人ほどでした。
 かつての伊良部投手の158キロも中継で見た記憶がありますし、山口投手の158キロも中継で見ています。五十嵐投手の158キロは見れませんでしたが、クルーン投手の159キロは見ました。そして今日の161キロも中継で見れたのですから、自分は速球記録に関してはかなり運がいいようです。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープはマルティネス投手とデイビー投手が先発。カープが先制しますが、ウッズ選手の適時打で追いついたドラゴンズが、8回に井端選手の再三の好走塁が生きて立浪選手に決勝犠飛が出ます。そして9回は岩瀬投手が抑えました。デイビー投手は2試合連続2失点完投と好投しながら2連敗となっています。観客数は2万4千2百人でした。
 神宮のスワローズ対読売は藤井投手と上原投手が先発。読売が初回に1点取りますが、2回に古田選手の昨日の最終打席から2打席連続となる2ランが出てスワローズが逆転します。その後は両投手が好投して終盤に。そして8回、2死2塁から、ラミレス選手の放った飛球が前進守備の外野の頭を越えて適時打に、さらに宮出選手の適時打も出ます。9回表に読売も2ランで1点差に迫りますが、最後は石井投手がなんとか抑え、4対3でスワローズが勝ちました。観客数は1万7千6百人ほどでした。

2005年07月18日

9回に追いつかれるも延長で勝ち越し

[ 野球 ]

 今日は仕事でデーゲームは見れませんでした。その唯一のデーゲームである札幌のファイターズ対マリーンズはセラフィニ投手とリー投手が先発。リー投手は来日初登板初先発です。左のリー投手に対し、マリーンズは先週の月曜に続き、李選手とフランコ選手を外す「福浦選手以外はみんな右打者」打線で臨みました。
 2回にマリーンズが大塚選手の適時打で先制しますが、4回に新庄選手の適時打で同点に。しかし5回、無死1・2塁から西岡選手が併殺を打って2死1塁となるものの、そこからリー投手がボークで2塁へ。リー投手は3回にもボークを取られていました。そして堀選手に適時打が出て、マリーンズが勝ち越します。

 セラフィニ投手は1点こそ取られましたが、素晴らしい投球内容。8回を5安打無四球に抑えます。先週の日曜に先発した後、火曜に中継ぎで登板した時、バレンタイン監督が「今の中6日だと調整がうまくいかないようだから中継ぎでも投げさせた」と言っていましたが、どうやら本当に「中継ぎ効果」があったようです。
 そして1点差でむかえた9回、マリーンズは小林雅英投手を投入しましたが、1死後に小笠原選手に同点ソロを打たれてしまいました。このあたり、仕事が終わったので携帯でこまめに状況を見ていたのですが、「2対2」という表示を見た時は、一瞬顔がひきつりました。さらに新庄選手に二塁打を打たれ、サヨナラ機を作られましたが、そこは何とかしのぎ、ファイターズ戦としては2試合連続の延長戦となりました。
 10回は両チーム無得点で迎えた11回、1死から守備固めに入っていた諸積選手が安打で出塁。火曜の勝ち越し打に続く「2打席連続安打」です。続く大塚選手は倒れましたが、ここで前の打席で代打で出てそのまま指名打者に入っていた李選手が打席に。火曜に本塁打を放ってから前の試合まで12打席連続凡退と絶不調でしたが、前の打席で四球を選び、久々の出塁を果たしています。その李選手が建山投手から勝ち越しの21号2ランを放ちました。
 その裏、藤田投手が登板しますが、安打と四球で無死二塁とし、1死も取れずに降板となってしまいます。ここで薮田投手が登板しますが、小笠原選手に安打され、無死満塁となります。このあたり、携帯で見ていて生きた心地がしませんでしたが、薮田投手はセギノール選手・新庄選手を連続三振。高橋信選手に押し出し四球で1点を返されますが、最後は小田選手を打ち取り、何とか勝ちました。薮田投手は今季初セーブです。
 これで連敗を止めたわけですが、小林雅投手が先週に続いてセーブに失敗し、藤田投手もリリーフ失敗するなど、いろいろと不安材料の残る試合となりました。観客数は2万2千5百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対イーグルスは星野投手とラス投手が先発。今日のホークスは鷹の祭典と銘打って、本拠地にもかかわらずビジユニを着用。ファンにビジターのレプリカユニを配るなどの企画を行っていました。しかし、試合のほうはここまで対ホークス1勝10敗のイーグルスがロペス選手のソロで先制。一度は同点に追いつかれますが、すぐに勝ち越すなど、優位に試合を進めます。前回初勝利を挙げたラス投手は点は取られたものの、松中選手を二打席連続三振に打ち取るなど好投します。その後も点の取り合いとなりますが、最後は福盛投手が抑え、7対5でイーグルスが逃げ切りました。ラス投手は6連敗後の2連勝です。一方、ホークスは城島選手がスタメンから外れてから3連敗となっています。観客数は3万5千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は帆足投手とスチュワート投手が先発。2回にカブレラ選手のソロで先制したライオンズが、その後も着実にスチュワート投手を打ち込みます。一方、帆足投手は6安打2四球で合併球団を完封し、7対0でライオンズが勝ちました。帆足投手はプロ初完封で10勝目を挙げています。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズはブラウン投手と門倉投手が先発。ベイスターズはブラウン投手から5回まで毎回安打を放ちますが、得点には結びつきません。一方、4回まで1安打無得点と抑えられ、18イニング連続無得点となります。しかし5回裏、藤本選手が二塁打を打つと、次の代打・片岡選手のところで門倉投手が連続暴投。意外な形で久々の得点が入ります。その後は6回と1回早いながら「いつもの三人」が登場。8回にウイリアムス投手がピンチを招きますが、久保田投手を投入して凌ぎます。その裏、タイガースが2死から幸運な2塁打などもあり、2点を追加して試合を決めました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープは野口投手と黒田投手が先発。3回にカープが3点を先制しますが、4・5回にドラゴンズが2点ずつ取って逆転。その後、カープも反撃し、岡本投手・岩瀬投手から点を取りますが、一歩及ばず、6対5でドラゴンズが逃げ切りました。観客数は3万人でした。
 神宮のスワローズ対読売戦は石川投手と野間口投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万2千4百人ほどでした。

2005年07月17日

またまた打てず3タテを喫する

[ 野球 ]

 オールスターや地方主催試合がある関係で、今月のマリンは6試合だけ。今日が最後になります。その対合併球団戦の観戦に行きました。なお、今日は近くの幕張メッセで行われる講談社の漫画イベントで、内野自由席を1,000円で売る、という企画を開催。他に「ちば県民だより」の6月号を持参しても同様の特典があったそうです。というわけで、幕張メッセに寄って券を買ってからマリンに行きました。
 先発は渡辺俊介投手とケビン投手。1回表、先頭の村松選手に内野安打され、続く平野選手の犠打で1死2塁。そしてここ2試合絶好調の谷選手に右前に運ばれます。しかし、強肩のサブロー選手が俊足の村松選手を本塁で刺殺。前回行った東京ドームに続いて、2観戦続けてサブロー選手の「レーザービーム」を見ることができました。
 一方、今日ダメだったら先発を外す、と仰木監督に公言されているケビン投手。その発言に発奮したか、マリーンズ打線を抑えます。ところどころ投げる緩いカーブがうまく決まり、ただでさえ不振のマリーンズ打線はなかなか攻略できません。
 2回は3人で抑えた渡辺俊投手ですが、3回表、この回先頭の阿部真選手が外角の緩い球をバットに当てると、それが右翼線に落ちる二塁打になります。続く日高選手の犠打で三塁に進まれ、村松選手は抑えたものの、平野選手に三遊間を抜かれて、先制を許してしまいました。

 4回は中軸を三人で抑えたものの、5回、先頭の早川選手が左中間に打った打球を左翼の李選手が取れず三塁打に。さらに、続く阿部真選手も左中間に放つと、これまた李選手と中堅の大松選手がともに取れず、連続三塁打となって1点を追加されます。どちらもいい当たりではありましたが、これが大塚選手と諸積選手の左中間だったら・・・とも思いました。まあ、仕方のない事ですが。
 2・3回と走者を二人出しながら点につながらなかったマリーンズ打線ですが、5回裏、先頭の今江選手が安打で出塁、続く大松選手が一塁手の上を抜き、プロ初安打。無死1・3塁とします。しかし、続く小坂選手は内野フライで、西岡選手の犠飛で1点は返したものの、福浦選手は倒れ、結局最少得点で終わりました。
 渡辺俊投手も合併球団打線を抑えるのですが、7回に先頭の後藤選手の中堅奥のフライを大松選手が前進してしまい、二塁打に。プロ初安打を放った記念すべき日ですが、大松選手にとっては守備のほうが印象に残る日になってしまいました。さらに1死三塁となり、ここまで2安打がいずれも得点にからんでいる阿部真選手に犠飛を打たれ、3点目を奪われます。
 合併球団は早めの継投策に。6回は菊地原投手に3人で抑えられ、7回に萩原投手の代わり端に里崎選手が安打したものの、続く今江選手が併殺となってしまい、結局3回を9人で片付けられてしまいます。そして9回、三連投の大久保投手に対し先頭のフランコ選手が安打で出塁しますが、1死後、李選手が併殺打を放ってしまい、試合終了。渡辺俊投手は3安打完投ながら、連敗で3敗目を喫しています。
 これで今季2度目の3タテを喫してしまいました。まあ、3試合で2点しか取れないのですから仕方ないでしょう。前回、スワローズに3タテを喫したときも3試合で3点は取っていたのですが・・・。観客数は2万1千1百人ほどでした。

 ところで、今日はいつもの二階バックネット裏で観戦していたのですが、途中から、オッサンの二人組みが隣に来ました。そのうちの一人が、評論家気取りで口を休めずにしゃべり続けます。それだけでも十分うるさいのですが、その内容のひどさには呆れるよりありませんでした。初球のストライクを見逃しただけでその打者は「積極性がない」と切り捨てるという、高野連の偉いさんみたいな皮相的な語りをします。何でもこの人によると、マリーンズのクリーンアップは小林宏投手と久保投手で組めばいい、という事。確かにともに交流戦でいい打撃を見せましたが、あくまでも数試合の事。それを見ただけでこの人には他の野手より格上だと見抜けるようです。その「信仰」ぶりは尋常でなく、9回裏、先頭のフランコ選手が出てきた時も「代打、小林宏」などとのたまっていました。
 ところが、そのフランコ選手が安打すると、語りが一変。今度は登板している大久保投手の事を「ストレートが遅いのに、よく抑えができる。あんなの変化球を狙えば簡単に打てる」などとボロクソに言います。つい数分前まで「代打を出せ=フランコ選手では打てない」と言っていたのがえらい変わりようです。ちなみに大久保投手は5月半ばからの登場で昨日まで1勝15セーブで防御率0.5以下。それほどの投手をその程度の単純な方法で打てるのでしたら、各球団の打撃コーチは苦労しません。
 そしてこのオッサンがけなしだしたとたん、大久保投手はフライと併殺で、あっさりとセーブを挙げました。言ったそばから逆の結果が出るのに、よくもまあ臆面もなく安っぽい知識(妄想?)を口に出せるものだと呆れました。ちなみに、よほどマリーンズ打線を見下しているのか、「渡辺俊投手はソフトバンクや巨人にいれば20勝できる」などと言っていました。ホークスはともかく、現時点で貯金21の球団よりも借金8の球団にいたほうが勝てる、というのはいったいどういう論理によるものなのか、私には理解できません。もしかして「ホームラン打者がたくさんいる球団=勝てる球団」という野球観なのでしょうか。
 ちなみに、そのオッサンは6回裏時点でホークスが2点リードをしているという表示を見ただけで「今日も(?)ソフトバンクは圧勝だ。これで7ゲーム差」などと言っていました。するとライオンズが逆転勝ち。ある意味、ここまで間違いばかり言うのは天才的です。そういう意味では感心させられました。

 福岡のホークス対ライオンズは新垣投手と河原投手が先発。今日も城島選手は先発を外れました。ともに4回まで無安打でしたが、5回表に和田選手の初安打がソロになって先制。しかし、その裏、下位打線の3安打でホークスが逆転し、6回にも追加点を挙げます。ライオンズ打線は8回まで3安打でしたが、9回に馬原投手から連打で同点に、さらに中島選手が勝ち越し犠飛をうち、一挙3点で逆転しました。その裏は森投手が三人で抑え、連日のセーブを挙げ、4対3でライオンズが勝ちました。これで先週に続き、ホークスに勝ち越しています。また、宮越投手がプロ初勝利を挙げました。観客数は3万4千8百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対イーグルスは入来投手と有銘投手が先発。有銘投手は今季初先発です。予告先発を見た時は打撃戦かと思いましたが、意外にも投手戦に。有銘投手は2度のピンチを併殺で凌ぐなど、9回を5安打3四死球無失点に抑えます。一方、入来投手は7回まで無安打。8回2死から安打されたものの、10回を1安打3四球に抑えます。そして両チーム無得点のまま迎えた11回裏、先頭の森本選手が安打で出塁し、犠打で1死2塁で打席には小笠原選手。
 ちょうどこの時に、マリンから帰宅し、TVをつけました。その小笠原選手が倒れ、四番のセギノール選手に。しかし、初球を打ち、平凡な三塁ゴロとなります。ところがこれを永池選手が一塁に悪送球。と言ってもわずかにそれてセーフになっただけですが、二塁走者の森本選手はそのまま本塁に突入。虚を突かれた一塁手のバックホームも間に合わず、ファイターズのサヨナラ勝ちとなりました。
 ヒーローインタビューで森本選手は得意の(?)奇妙な発言を連発。ファイターズは4連敗中だったためアナウンサー氏が「チームは勢いに乗れていなかったようですが」と振られると、「勢いには乗っていました。ただ勝てなかっただけです」との返事でした。狙っているのか天然なのか分かりませんが、とにもかくにも凄い人です。観客数は2万7千2百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは安藤投手とレイボーン投手が先発。レイボーン投手は来日初登板です。ここ2試合ほど好投を続けている安藤投手は、今日はそれを上回る好投。4回まで走者を出しません。ところが、来日時にはコーチに「7月前半に下で投げれれば」程度の評価しかされていなかったレイボーン投手がタイガース打線を抑えます。初回に2死1塁から金本選手の安打性の当たりを前田選手に好捕されて得点できません。その後も、5回まで毎回安打は出ますが、得点には結びつきません。
 5回2死から初安打された安藤投手ですが、その後も素晴らしい投球をし、9回を2安打無四球で「完封」します。しかし、打線は6回から安打がなく、8回から登板した永川投手にも抑えられます。そして10回表、打率2割を切っている先頭の東出選手が、右翼席に今季第1号を放ち、ついに均衡が破れました。その裏はベイル投手が登板。今岡選手から始まる打線を三人で抑え、1対0でカープが勝ちました。観客数は4万7千2百人ほどでした。タイガースは今週2度目の0-1負けです。まあ、それ以外の試合は全部勝っているのですが。
 結局、今日は安藤投手の他に、入来投手・有銘投手も9回を無失点で抑えましたが、いずれも勝ち投手になれませんでした。一日に3人もそのような投手が出るのは、かなり珍しいのではないでしょうか。

 岐阜のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手と館山投手が先発。2回1死1・3塁から、犠打が小フライになったのを見た朝倉投手が、併殺を狙ってワンバウンドで取った後に暴投する、という珍プレーでスワローズが先制しましたが、その裏、ウッズ選手からの三連打であっさりドラゴンズが同点に。さらに3回にウッズ選手の適時打で勝ち越します。5回にはアレックス選手の失策でスワローズが追いつきましたが、6回にまたウッズ選手からの三連打で福留選手が勝ち越し適時打を放つなど、ドラゴンズが2点を勝ち越し。その後は継投でスワローズ打線を抑え、最後は岩瀬投手が締めてドラゴンズが逃げ切りました。観客数は1万7千4百人でした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは桑田投手とセドリック投手が先発。2回に読売が先制しますが、3回表に1点返した後、満塁から佐伯選手の3点適時二塁打でベイスターズが逆転します。その後も中押し、ダメ押しと着実に加点。9回に4点差とセーブのつかない所で登板したクルーン投手が自らの悪送球で1点を失いますが、大勢には影響がなく、7対4でベイスターズが勝っています。観客数は4万4千人ほどでした。

2005年07月16日

連日の貧打で連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は小野投手と吉井投手が先発。小野投手は3回に2死2・3塁のピンチを作ったものの、そこも凌ぎ、後は併殺もあって、他の回は全て3人で抑えます。
 一方、打線は吉井投手相手に走者は出すものの、打線は相変わらずつながらず、4回まで無得点で、13イニング連続無得点となります。しかし5回、先頭のサブロー選手が2打席連続となる安打で出塁。大塚選手がしっかり送り、2死後小坂選手が1・2塁間を抜き、待望の先取点を挙げました。
 6回まで無失点で抑えた小野投手ですが、7回、先頭の谷選手に安打され、1死後に後藤選手に二塁打を打たれ、1死2・3塁とされます。ここで左のサイモン選手が打席に入ると、マリーンズは藤田投手を投入。内野陣は前進守備を敷きます。そしてサイモン選手はショートゴロ。小坂選手がバックホームします。里崎選手がタッチできなかったように見えましたが、判定はアウト。三塁走者の谷選手は即座に審判の肩を突いて抗議。さらに仰木監督が出てきて、しばらく抗議をすると、「暴言を吐いた」という事で監督に退場が宣告されました。
 そして試合再開。北川選手が代打で出たため、マリーンズは山崎投手を投入します。ところが、4球目が暴投となります。さほど大きくそれませんが、里崎選手が一瞬打球を見失う間に、後藤選手が本塁に突入し、同点となりました。

 先制はしたものの、そこからマリーンズ打線は合併球団の救援陣に抑えられます。6回から8回にかけて7者連続三振を喫するなど、得点圏に走者を送る事すらできません。マリーンズは8回から薮田投手が登板。その回は抑えたものの、9回2死からここまで7打席連続凡退中だったガルシア選手に、初球をバックスクリーンに運ばれ、ついに勝ち越しを許してしまいます。薮田投手は3試合連続失点となってしまいました。
 その裏、大久保投手相手に先頭のフランコ選手が粘って四球を選びます。そして代走に西岡選手が出ますが、里崎選手・李選手は連続三振。さらにサブロー選手の打席でここまで盗塁成功率8割を越える西岡選手が走りましたが、タッチアウトとなり、これで試合終了となりました。
 投手陣は連日好投しましたが、打線が2試合で1点では勝てません。これでまたまた連敗となってしまいました。観客数は2万5千1百人ほどでした。

 福岡のホークス対ライオンズは和田投手と西口投手が先発。今日は城島選手が肩を痛めたと事で、スタメンを外れました。1回裏に先頭から4連打でホークスが2点を先制しますが、2回に中島選手が同点の適時三塁打。さらに4回にGG佐藤選手の勝ち越しソロが出ます。立ち上がりが悪かった西口投手ですが、だんだんと調子を上げ、得点を与えません。そして8回の1死1・2塁のピンチは、星野投手が大村選手と川崎選手を抑え、9回は森投手が松中選手は歩かせたものの後は抑え、3対2で逃げ切りました。観客数は3万4千1百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対イーグルスは立石投手と山村投手が先発。イーグルスは好機を潰しまくっていましたが、7回についに沖原選手の適時打で先制。さらに7回には斉藤選手の2点適時三塁打などで3点追加します。一方、山村投手は6回まで3安打無失点。続く吉田投手も7・8回を完璧に抑えます。9回に福盛投手が2点を取られたものの、最後は2死2・3塁の同点機を凌ぎ、4対2でイーグルスが逃げ切りました。イーグルスは元タイガースの4人が活躍しています。観客数は2万8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは杉山投手と小山田投手が先発。2回に矢野選手の2点適時打で先制。5回にも3点を追加します。杉山投手は7回を1失点の好投。おかげで藤川投手を使わずにすみました。9回に久保田投手が一発を喫したものの、5対2で逃げ切っています。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 福井のドラゴンズ対スワローズは山本昌投手とガトームソン投手が先発。2回に四球をあしがかりに2点を先制したドラゴンズが中盤に着実に加点。山本昌投手は7回まで3安打無失点でしたが、8回に打たれ、完封はできませんでしたが、5対1でドラゴンズが勝っています。観客数は1万6百人でした。
 東京ドームの読売対ベイスターズはマレン投手と龍太郎投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千5百人ほどでした。

2005年07月15日

清水直投手、好投するも援護なし

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は清水直行投手とJP投手が先発。清水直投手は、初回に四球を出した時は「らしくないか?」と思ったのですが、球が低めに集まり、内野ゴロの山を築きます。先週、3発打たれた時に「四球を出さない事を意識しすぎて打たれる」と言っていましたが、その経験が活きている感じです。
 一方、最近6連敗中のJP投手ですが、こちらも素晴らしい投球。風の影響もあるのか、カーブの落差がすごく、大松選手を2番に起用するなど、左を7人並べた打線が機能しません。5回には1死から橋本選手が二塁打で出塁して好機を作りますが、後続がありませんでした。
 清水直投手は、内野安打と思われた打球が、打者走者のベース踏み忘れと判定されてアウトになるなどの幸運もあり、5回まで無安打投球を見せます。ただ、この判定については、打者走者が一塁手と交錯して怪我をさせないために走路をずらしたプレイなだけに、今ひとつ理解しにくいものがありました。
 そして、6回も簡単に2死を取り、続く平野選手も二塁ゴロを打ちます。しかし、これを一塁の福浦選手が取りに行き、清水直投手のカバーも遅れ、送球がそれ、チェンジのはずが2死2塁となってしまいました。そして、続く谷選手が初球を中前に適時打。「チーム初安打」が貴重な先制点となってしまいました。

 続く6回の1死2・3塁のピンチは清水直投手が凌ぎましたが、相変わらず流れは変わりません。そして8回、先頭の橋本選手が得意の四球で出塁します。すると、合併球団はここまで3安打のJP投手をあきらめ、加藤投手に交替。見ていてラッキーと思ったのですが、続く今江選手がバントを失敗し、結局凡退します。加藤投手はかなり球が荒れていたのですが、結果的にはそれが幸いした感じでした。さらに続く小坂選手が打席に入ると、菊地原投手を投入。当然マリーンズは右の堀選手を代打に出しますが、0-3から2-3になり、最後は三振ゲッツーと最悪の結果に終わりました。
 清水直投手は9回も抑えて反撃を待ちますが、その裏、一番から始まる好打順が大久保投手相手に簡単に二死に。続く福浦選手があわや本塁打という三塁打を放ちますが、続くフランコ選手が倒れ、完封リレーを喫してしまいました。
 清水直投手は自責点0ながら7敗目。完投負けは3度目で、1失点完投負けは今季2度目という援護のなさです。これでホークスとの差は6になっています。観客数は晴天のマリンでは初の1万人割れとなる9千3百人ほどでした。

 福岡のホークス対ライオンズは斉藤投手と松坂投手が先発。2回に松中選手のソロでホークスが先制しますが、4回に和田選手・カブレラ選手の連続ソロでライオンズが逆転。カブレラ選手は5試合連発です。しかし、その裏に松中選手の2打席連続となる2ランでホークスが逆転します。ライオンズは8回から登板の吉武投手を攻め、代打の貝塚選手が同点適時打を放ち、なおも2死満塁と迫りますが、ここはフェルナンデス選手が打ち取られます。
 そして同点でむかえた9回、先頭の松中選手が松坂投手から、この日3本目となる第32号サヨナラ本塁打を放ち、試合を決めました。今日は4打数4安打4打点。一人で先制と逆転とサヨナラの本塁打を打った事になります。三冠王おそるべし、といったところでしょうか。観客数は3万1千9百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対イーグルスは江尻投手と岩隈投手が先発。イーグルスが先制しますが、ファイターズもソロ2本などで反撃し、追いつきます。そして3対3でむかえた5回、イーグルスが1死1塁から連打で勝ち越し。ファイターズはここで横山投手を投入するもこれも裏目となり、6連打で計5点を勝ち越します。5回まで7安打4失点と悪かった岩隈と薄Yですが、6回以降は完璧に抑え、2試合連続完投で7勝目を挙げています。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは下柳投手とロマノ投手が先発。初回にタイガースは打者一巡、下柳投手にも適時打が出て4点を先制、2回にも2点を追加します。その後、カープも反撃しますが、5回にカープの救援陣が自滅。なんと6つの四球を出し、2安打ながら打者一巡で5点を追加し、試合を決めました。結局14対5と圧勝。下柳投手は8勝目です。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは高橋尚投手と土肥投手が先発。2回に村田選手のソロで勝ち越したベイスターズが3回に種田選手の二打席連続適時打、4回には村田選手の二打席連続ソロと小刻みに点を追加します。土肥投手はライオンズ時代から得意にしていたローズ選手にまさかの2ランを打たれて1点差となりますが、7回以降は継投で凌ぎ、最後はクルーン投手が抑え、4対3で勝利。ベイスターズは貯金1となっています。観客数は4万3百人ほどでした。

 ところで、今日のスポーツ2紙にそれぞれ、読売がライオンズのカブレラ選手と合併球団の谷選手を獲る記事が出ていました。実現した時に上原投手がどのような呆れぶりを見せてくれるか、今から楽しみです。今日の読売の試合では若手の矢野選手が2安打2打点1犠打と活躍しましたが、このような「補強」が行われれば、レギュラー獲得はまた遠のきそうです。まあ、指名された球団が悪かった、と言うよりなさそうです。
 今の時代でもまだ「読売以外に指名されたら社会人」という高校生がいるようです。しかし、プロでの出場機会を考えると、「読売に指名されたら社会人」のほうが賢明なのでは、などと思えてきます。

2005年07月14日

サヨナラ弾でベイスターズが5割に

[ 野球 ]

 今日は横浜のベイスターズ対カープのみ。斉藤隆投手と大竹投手の先発でしたが、久々先発となった斉藤投手は初回に前田選手に適時打を打たれ、カープに18イニングぶりの得点を与えます。しかし、大竹投手はそれ以上に立ち上がりが悪く、四球や暴投などで1安打で3点を奪われ、あっさりベイスターズが逆転します。
 その後1点ずつ取り合ってむかえた5回表、2死満塁からの三塁ゴロを村田選手が一塁悪送球で二者還って同点となります。しかし、直後の佐伯選手がソロを打って勝ち越しました。
 斉藤隆投手に久々の勝ち投手の権利を持ったまま6回で降板します。その後、川村投手・木塚投手は抑えましたが、8回に約半月ぶりの登板となったホルツ投手が走者を2塁に残して降板し、続く加藤選手がポテン安打を打たれ、同点となります。
 そのまま延長戦に入り、ベイスターズは11回表にはクルーン投手が登板。しかし、相変わらずスピードガンが壊れているようで、速球が「104km」などと表示されてました。そしてその裏、1死から金城選手が高橋建選手からサヨナラとなる5号ソロを打ち、ベイスターズが6対5で勝っています。これでベイスターズは5割に復帰しています。観客数は8千5百人ほどでした。

2005年07月13日

三浦投手、追悼テーマ曲で完封勝ち

[ 野球 ]

 横浜のベイスターズ対カープは三浦投手とデイビー投手が先発。三浦投手といえば、プロレスが好きで、レスラーと一緒に自主トレをした事で知られています。先日亡くなった橋本真也選手とも親交があったとのことで、今日は打席に入る時のテーマ曲を橋本真也選手のテーマ曲にしていました。
 それだけに期するものがあったのか、今日はカープ打線を7回まで1安打無四球に抑えます。しかし、三浦投手が登板するときに沈黙しがちの打線は、今日もデイビー投手に3安打に抑えられ、援護ができません。そして8回、先頭の前田選手が安打で出塁し、続く野村選手の犠打を村田選手が失策。カープは初めて走者を二人出します。しかし、続く石原選手の犠打が飛球になり、後続も抑え、結局得点にはなりません。

 その裏、1死1・2塁から佐伯選手が内野ゴロを打ちますが、これを松本奉選手が失策してしまい、ついにベイスターズが先制します。さらに種田選手が安打でつなぎ、ここで代打に鈴木選手が登場。三浦投手とともにプロレスファンである彼も今日は故・橋本真也選手の曲で登場。打球はボテボテの内野ゴロですが、これが内野安打となり、鈴木選手が今季2度目の打点を挙げました。
 その裏、テーマ曲に乗って三浦投手が登板。三者凡退に抑え、2安打無四球完封を飾りました。試合時間は2時間19分でした。ヒーローインタビューでは「この投球は故人に届いたと思う」とのこと。別に三浦選手や故橋本真也選手のファンではありませんですが、聞いていてグッとくるものがありました。一方、カープは2試合連続完封負けとなっています。観客数は8千9百人ほどでした。

 千葉のスワローズ対タイガースは川島投手と福原投手が先発。ともに援護に恵まれない同士の対戦となり、今日も序盤はともに好機をいかせません。しかし5回に2死3塁から宮本選手が適時打を放ち、ついに均衡が破れます。前回2失点、その前1失点でも援護がなく敗戦投手となり、5連敗中だった川島投手ですが、今日は8回無失点。最後は石井投手が抑え、1対0でスワローズが勝ち、連敗を止めました。スワローズは今季マリンで5試合行い、うち3試合が1対0の完封リレーでした。最近、少しずつ援護が増えてきた福原投手ですが、今日は川島投手の不運を押し付けられたといったところでしょうか。観客数は1万2千3百人ほどでした。
 札幌の読売対ドラゴンズは工藤投手と川上投手が先発。初回に読売が先制しますが、3回に連続二塁打で追いついたドラゴンズがウッズ選手の2ランで勝ち越し。その後も着実に追加点を挙げます。そしてドラゴンズの7対1でむかえた8回に2点を取ってなお2死満塁で代打の川相選手が走者一掃の適時二塁打。これで連日の二桁得点となり、結局12対2でドラゴンズが連日の圧勝となりました。観客数は3万8百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対ホークスは金村投手と田之上投手が先発。2対2で迎えた7回に1死2塁から川崎選手が2試合連続となる3号2ランで勝ち越し。さらに松中選手も続きます。このあたり、解説者は「これが札幌や福岡だったら・・・」と東京ドームの本塁打の出やすさを嘆く発言をしていました。さらに8回にも2点を追加したホークスが7対3と圧勝。試合のなかったマリーンズとの差が今季初の「5」に広がりました。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団はホッジス投手と光原投手が先発。3回に先制した合併球団が中盤に追加点を挙げて6得点。一方、光原投手は3安打3四死球。6回以降は完璧に抑え、プロ初完封を挙げています。なお、ガルシア選手は今月2度目の3試合連続本塁打を放っています。観客数は1万1千9百人ほどでした。

 ところで、昨日・本日と、ファイターズ・スワローズ・読売の3球団は他球団の本拠地で試合を行いました。ファイターズの場合、「一昨年までの本拠地」なわけですからまあ分かります。とはいえ、客足は伸びず、1万5千前後でした。また、マリンのスワローズもタイガース戦にかかわらず、1万2千前後でした。この数字を見た限りでは「旅興行」が成功しているとは思えません。
 まあ、昨年までは、マリンのスワローズも札幌の読売も「1年に1度だけ」でした。しかし、交流戦が始まった今年からは、その「希少価値」もありません。この「他球団の本拠地で試合開催」というのも、今後は見直してもいいのではないでしょうか。
 特に、9年前に一度だけあった「メイクミラクル」なるもののために、未だに「札幌からメイクミラクル」などというのは、本拠地にしているファイターズに対して失礼ではないでしょうか。だいたい、「メイクミラクル」とやらが始まったのは円山球場であって札幌ドームではありません。
 なお、その「メイクミラクル」は当時読売の川相選手の満塁本塁打で始まったそうです。しかし今日はその川相選手に同じ満塁でトドメを刺されました。いい機会ですから、今日を最後に「札幌からメイクミラクル」はやめてほしいものです。

2005年07月12日

9回に大逆転勝利

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは涌井投手と久保投手の新人対決。また、新人の大松選手が登録され、即スタメン7番に入りました。マリーンズは昨日とうって変わって左を並べ、昨日から続いてのスタメンは西岡選手・福浦選手・サブロー選手のみ。また、橋本選手が2番に入りました。捕手のスタメン2番は、私の知る限りでは、10年ほど前のタイガースの関川捕手(現イーグルス外野手)以来かと思われます。
 その効果がいきなり現れ、初回1死から橋本選手が得意の四球で出塁。続く福浦選手の2ランで先制します。しかし2回に中島選手の3ランであっさり逆転されます。さらにカブレラ選手に4試合連続のソロで加点され、中島選手にも適時打が出て、5対2と突き放されます。
 涌井投手は3回まで安打は福浦選手の2ランだけでしたが、4回2死から、ここまで涌井投手と2試合対戦して2試合とも本塁打を打っている李選手が20号ソロを放ちます。これに動揺したか、サブロー選手、さらには大松選手に連続四球。大松選手は一軍初出塁です。そして続く今江選手が適時打を放って1点差に。ここで涌井投手は降板し、次の小坂選手に左の三井投手が登板。結果的にこの早めのKOで左の継投が一巡ずつ早かったのが最後に響きました。

 久保投手は4回は抑えたもののここで降板。4回での降板は先発してから初です。そしてカブレラ選手から始まる5回に山崎投手が登板。過去のカブレラ選手との相性のよさを買われての登板でしたが、初球をいきなり左翼席に運ばれ、ライオンズ戦初自責点を喫します。しかし、直後の6回表にこちらもフランコ選手が初球を本塁打し、再び1点差に迫りました。さらに7回、この回から登板の正津投手を攻めて1死1・3塁に。ここから橋本選手に始まり左が4人続くので、星野投手が登板します。当然ながらマリーンズは里崎選手を代打に。昨日の勢いを維持しているのか、右翼線ギリギリに落ちる適時二塁打を打ち、ついに追いつきます。しかし、1死2・3塁の勝ち越し機は星野投手が「左殺し」の本領を発揮し、福浦選手とフランコ選手を連続三振に打ち取りました。今季の星野投手の被打率は左は1割台で右は4割台だそうですが、このデータ通りの結果となりました。
 山崎投手は本塁打の後は無安打に抑え、7回裏も和田選手・カブレラ選手を抑えて簡単に2死を取ります。しかしフェルナンデス選手に四球を与えたところで降板。次は左の石井義選手でしたが、対左の打率が高い事もあってか、薮田投手が登板しました。しかし、これが大誤算。三連続適時打を喫して3点を勝ち越されてしまいました。
 これで昨日と同じような展開になり、昨日同様、8回は森投手が登板。昨日同様、三者凡退に抑えられます。その裏、薮田投手は1死から四球を出し、和田選手からのクリーンアップを迎えます。ここで薮田投手は降板したのですが、代わりは何と一昨日先発して6回を投げたセラフィニ投手。驚きの起用でしたが、これが成功して和田選手・カブレラ選手を抑えました。

 そして9回、ライオンズは昨日抑えに失敗した大沼投手を投入します。率直に言って、昨日の事があるので、この時点では3点差ながら、かなり期待して見ていました。そして先頭の今江選手に対し、明らかなボールから入ります。そこから2-3となりますが、2球ファウルの後、ライトスタンドに第4号ソロを叩き込みました。さらに小坂選手が二塁打を放ち、西岡選手が歩いたところで、大沼投手は降板します。
 七番手として、小野寺投手が登板しますが、続く里崎選手が初球で送りバントを決めます。昨日は四番の働きをしましたが、ここでは二番の働きをきっちり決めた、といったところでしょうか。昨日は似たような展開でここで星野投手が出たわけですが、今日は既に使われています。ここにきて、涌井投手を早めにKOしたのが響きました。そして福浦選手が右翼に2点適時打を放ち同点。続くフランコ選手が歩き、2死後、サブロー選手が背中にぶつけられます。さすがに今日はちゃんと死球と判定され、これで2死満塁となりました。
 ここで打順は守備要員で入っていた諸積選手。最近、打席に入る機会の少ない諸積選手でしたが、初球を見事中前に運び、ついに勝ち越しました。
 こうなると当然、小林雅英投手が登板。一昨日は救援失敗していましたが、今日は気合の入り具合が画面から伝わってくるようでした。そしてフェルナンデス選手・石井選手・高木浩選手を三人で片付け、試合終了となりました。
 昨日は負けたもののここ半月ほどの悪い流れを払拭しそうな粘りを感じましたが、やはり流れは戻りつつあるようです。なお、セラフィニ投手は6月4日以来の白星。ここ3試合先発し、いずれも3失点と試合を作りながら白星がつかなかったのが、3点負けていた局面で8球投げただけで勝利投手になるのですから面白いものです。観客数は1万3千人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対ホークスはダルビッシュ投手と杉内投手が先発。これまで最多2失点だったダルビッシュ投手でしたが、今日は川崎選手に満塁本塁打を喫するなど2回まで5失点と4試合目にして初の「プロの洗礼」を浴びます。しかし3回から6回までは無失点に抑えました。一方、杉内投手は相変わらずの好投で6回まで2安打無失点でしたが、7回に2点取られたところで降板します。とはいえ、7回終了時で6対2。さらに7回にもダメ押しと思われる1点が入ります。ところがホークス継投陣が不調。8回に田中幸雄選手の3ランで2点差となります。そして9回、馬原投手から連打で無死2・3塁に。そこから2死になりますが、小笠原選手があわや逆転サヨナラかという三塁打を放ち、同点に追いつきました。
 しかし10回、トーマス投手が2死をとったもののそこから下位打線に連続四球。ここで建山投手に交替しましたが、守備で入っていた荒金選手が勝ち越し適時打。これが決勝点となりました。ホークスは先週に続き、序盤の大差を追いつかれながら、最後に勝ち越して勝利を得ています。観客数は1万6千4百人ほどでした。
 盛岡のイーグルス対合併球団はラス投手とケビン投手が先発。イーグルスが序盤に4点を取り、久々の登板となったラス投手は4回無失点。そしていつも通り中盤に失点しますが、逆転には至らず、終盤にイーグルスがダメ押し点を挙げ、5対3で勝ちました。ラス投手はイーグルス初勝利です。観客数は7千7百人ほどでした。

 千葉のスワローズ対タイガースは藤井投手と井川投手が先発。ともに立ち上がりが悪く初回に3点ずつ取られますが、その後はともに立ち直ります。そして、6回にスワローズが勝ち越しますが、7回にタイガースが満塁の好機を作り、井川投手の代打・片岡選手が走者一掃となる逆転適時二塁打を放ちます。その裏、藤川投手が1点を失いましたが、8回に1点を追加したタイガースが「毎度のリレー」でタイガースが逃げ切り、7対5で勝ちました。観客数は1万2千7百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは門倉投手と黒田投手が先発。怪我から復帰した黒田投手ですが、今日は7回を投げて7安打3四球で3失点。一方、門倉投手は8回を4安打無四球で無失点。最後はクルーン投手が締めて、3対0でベイスターズが勝ちました。観客数は9千2百人ほどでした。
 札幌ドームの読売対ドラゴンズは上原投手とマルティネス投手が先発。ドラゴンズが先制し、中盤に追加点。上原投手は打球を受けた事もあり5回途中で降板しました。その後、読売の救援陣を打ち込んだドラゴンズが11対2で圧勝しています。観客数は3万2千2百人ほどでした。

2005年07月11日

猛反撃も一歩及ばず・・・

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは帆足投手と小林宏之投手が先発。マリーンズは、垣内選手と初芝選手をスタメンに入れる「対左打線」を約1ヶ月ぶりに組みました。
 1・2回とも先頭打者が安打で出塁しますが、後続がなく、先制できません。一方、2回裏、先頭のカブレラ選手が打った瞬間に分かる21号ソロ。これが来日200号で、これは日本プロ野球最速との事です。しかし、直後の3回表、福浦選手が安打で出て、暴投で二塁に進み、今日四番の里崎選手が、「四番としては初の適時打」を放ち、即座に追いつきます。
 小林宏投手は四死球が多く、本調子でない感じ。4回まで再三のピンチを凌いでいましたが、5回に先頭の和田選手にソロを打たれて勝ち越されます。直後の6回、昨日から8連続凡退だった先頭のパスクチ選手が初球を打ち、3月30日以来の安打となる二塁打で出塁します。しかし、ここからサブロー選手・垣内選手・初芝選手がいずれも初球打ちで凡退。なんと4球でこの回が終わっていました。先月の読売戦では機能した「対左打線」ですが、今日は不発に終わってしまいました。

 その裏、ライオンズも先頭の石井義選手が二塁打で出塁。こちらは犠打で着実に進めた後、四球をはさみ、細川選手の二塁ゴロで追加点が入ります。さらに小林宏投手は連続四球。なんとこの6回で5四球2死球という乱れぶりでした。ここで小林宏投手は降板し、小宮山投手に。しかし、和田選手を追い込んだものの、難しい球を掬われて2点適時打を打たれてしまいます。
 直後の7回表に福浦選手の2ランが出て2点差に迫りますが、その裏、二死一塁から小宮山投手が下位打線に連打され2失点。これで7対3と差が開いてしまいました。
 そして8回は森投手に抑えられ、むかえた9回には大沼投手が登板します。そして簡単に二死となりますが、続く西岡選手が約1ヶ月ぶりの猛打賞となる安打で出塁。さらに堀選手が粘って四球で出塁します。すると続く福浦選手が得意の右翼線二塁打で1点返し、さらに里崎選手にも二点適時打が出て、一気に一点差に迫ります。今日の里崎選手は四番の役割をきっちりこなしていました。
 この一発逆転の場面で代打に李選手が登場。最近は「ミスター2ラン」となっており、大いに期待できます。ライオンズは左の星野投手を投入。簡単に追い込まれますが、大きく外れたボールの後の4球目が李選手の足に当たります。
 ところが球審はこれを「よけていないから死球ではない」という判定。しかし、李選手は最初打ちにいっており、打球が体に近づいたのに気づいて回避する動作をしています。これが死球でなければ、清原選手の出塁率は激減すると思うのですが・・・。当然のバレンタイン監督の抗議もみのらず、判定はそのままで2-2で打ち直しとなり、李選手は二飛に倒れて試合終了となりました。
 かなり釈然としない終わり方ですが、終盤の粘りはかなり希望の持てるものでした。この勢いで、また昨年の夏のような猛反撃を期待したいものです。なお、今江選手は最後まで出番がなく、開幕からの連続出場が止まっています。観客数は1万2千4百人ほどでした。

2005年07月10日

今季最長試合で引き分け

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは紀藤投手とセラフィニ投手が先発。昨日足を痛めたベニー選手が登録抹消となり、パスクチ選手が約3ヶ月ぶりの一軍昇格、即スタメン五番で起用されました。
 初回1死から堀選手が二塁打を放ち、続く福浦選手はフライを打ち上げますがこれが「お見合い」みたいな形になって最後は遊撃手がグラブに当てて落とします(記録は二塁打)。この幸運な1死2・3塁の好機で、フランコ選手が適時二塁打を放ち、幸先よく2点を先制します。しかしパスクチ選手・李選手が倒れ、一気に大量点とはいきませんでした。
 セラフィニ投手は3回まで無失点。四球も一つだけで好調かと思いましたが、4回裏に昨日大活躍の山崎選手にソロを打たれます。しかし、直後の5回表に先頭の堀選手が出塁し、福浦選手は一塁ゴロを打ちますが、二塁への送球が堀選手に当たって1死三塁に。ここでフランコ選手が再び適時二塁打を放ってすぐさま突き放します。しかし、初回に続き、後続は倒れてこの1点のみ。結果的には今日は五・六番が出塁ゼロ。これが最後まで響きました。

 5回裏、吉岡選手の適時打で再び1点差に迫られたものの、セラフィニ投手は6回で8安打されたものの2失点に抑え、勝ち投手の権利を得て降板します。一方、イーグルスは6回から有銘投手が登板。開幕2戦目で超大量点のきっかけとなった有銘投手でしたが、今日は3回を2安打無失点で抑えます。
 そして7回裏は先頭の礒部選手にワンポイントで藤田投手を使った後に薮田投手が登板と、「必勝リレー」に入ります。ところが7回は無失点で抑えたものの、8回に1死2塁から飯田選手に右中間に適時打を打たれ、同点に追いつかれてしまいます。
 イーグルスは同点ながら9回からクローザーの福盛投手を投入。一方、追いつかれたマリーンズは9回から山崎投手が登板。こちらも安打は打たれますが、得点は許さず、延長戦に入ります。マリーンズにとってはこの一週間で3度目です。
 10回表裏も無得点に終わり、むかえた11回表、途中から入った里崎選手が二塁打で出塁し、続く大塚選手のところで塀内選手を代打。今季ここまで1安打の塀内選手でしたが、この起用が大成功。右中間を抜く適時二塁打を放ち、貴重な勝ち越し点を挙げます。イーグルスは福盛投手を引っ張りすぎたのかもしれません。
 となるとその裏は当然小林雅英投手ですが、1死後礒部選手に二塁打を打たれます。続く沖原選手の内野ゴロが進塁打になり2死三塁に。続く吉岡選手に対し、2-1から内角球を空振りさせ、試合終了かと思ったのですが、これがファウルチップで捕手が落としてしまいます。そしてもう1球ファウルされた後の6球目が適時打となり、土壇場で同点に追いつかれました。
 12回表は2番からの好打順でしたが無得点。その裏、続投の小林雅投手は2死1・3塁とサヨナラ機を作られますが、佐竹選手を抑え、結局4対4で引き分けとなりました。試合時間は5時間15分で、マリーンズとしては今季初の5時間越えでした。2度のリードを薮田投手・小林雅投手が守れなかっただけに痛い引き分けと言えそうです。まあ、救援だけのせいではなく、好機に追加点を挙げる事ができなかった打線にも問題があるのでしょうが。いずれにせよ、仙台は1敗1分に終わり、今週はなんとか負け越さずにすみました。観客数は1万4千8百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは西口投手と星野投手が先発。初回にライオンズがカブレラ選手の2試合連続となる20号2ランで先制し、フェルナンデス選手もソロで続きます。さらに2回には中島選手がソロ、3回には和田選手が2ランと、序盤で早くもクリーンアップ3人が揃い踏みをし、6点を取って星野投手をKOしました。一方、西口投手はホークス打線を8回まで4安打、宮地選手のソロのみに封じます。ライオンズ打線は5回にもフェルナンデス選手のこの日2本目が出るなど大量10点。結局10対4でライオンズが圧勝し、このカード2連勝としました。これでマリーンズとホークスのゲーム差は4と、僅かながら縮まりました。観客数は1万7千人ほどでした。
 神戸の合併球団対ファイターズは吉井投手と入来投手が先発。雨の中始まった試合は、初回にファイターズが先制しましたが、さらに雨が強くなり、結局そのままノーゲームに。ファイターズベンチでは、森本選手に変な帽子をかぶせて先をベンチ天井につけ、「てるてる坊主」にしましたが、再開はかないませんでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは安藤投手と野口投手が先発。初回にドラゴンズが1死3塁の先制機を作りますが、中軸を安藤投手が抑えて凌ぎます。その直後の2回にスペンサー選手の適時打でタイガースが先制します。安藤投手は6回までを3安打無四球で無失点。先週に続いての好投を見せます。7回に代打を送られて完封はできなかったものの、後はウイリアムス投手・藤川投手・久保田投手という「いつもの3人」がドラゴンズ打線を完璧に抑え、このカード2度目の完封リレー。7回には今岡選手の適時打もあり、2対0で勝って9カード連続勝ち越しを達成、ドラゴンズとのゲーム差を再び8としました。観客数は3万8千3百人でした。
 鹿児島のベイスターズ対スワローズはセドリック投手とガトームソン投手が先発。序盤にベイスターズが3点リードし、7回に1点差に迫られた直後に小池選手のソロで突き放します。終盤は斉藤投手・川村投手とつなぎ、最後はクルーン投手が締めました。スワローズは5割を切ってしまいました。観客数は1万2千1百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は雨のため、早々と中止になっています。

2005年07月09日

またも連勝できず

[ 野球 ]

 今日は昼夜ともほどんど試合が見れませんでした。仙台のイーグルス対マリーンズは岩隈投手と渡辺俊介投手が先発。初回にマリーンズが1点先制しますが、そこからは岩隈投手の前に2安打に封じられます。一方、「27人完封」以来のイーグルス戦となった渡辺俊投手は、3回まで完璧。4回に3安打されるものの、5・6回も三者凡退に抑えます。
 ところが7回裏、二塁打3本など、5安打と打ち込まれ4失点。直後に1点返しますが、その裏、山崎選手にソロを打たれ、5点目を取られます。渡辺俊投手の5失点は今季最多です。
 結局、岩隈投手に6安打1死球2得点で完投され、仙台初敗戦を喫しました。相変わらず、交流試合終了後連勝ができません。観客数は1万6千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは松坂投手と和田投手が先発。15連勝中のホークスに対し、ライオンズは西口投手を飛ばしてエースを投入してきました。4回までライオンズは2度の好機を潰して点を取れませんでしたが、5回裏に2死1塁からカブレラ選手がスコアボード直撃の特大2ランで先制します。一方、松坂投手は絶好調のホークス打線を5安打1死球で無得点に抑えます。一方、8回にはダメ押しの2点が入り、ライオンズが4対0で勝利。ホークスの連勝を止めました。観客数は2万5千1百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは朝倉投手と杉山投手が先発。序盤に点を取り合って2対2となり、その後は点が入らずに進みます。そして9回裏、先頭の立浪選手が江草投手からサヨナラとなる5号ソロを放ち、ドラゴンズが3対2で勝ちました。タイガースの連勝は6で止まっています。観客数は3万8千3百人でした。
 広島のカープ対読売はロマノ投手とマレン投手が先発。読売が4点を先制しますが、カープが4回裏に一気に同点に。その後は、取れば取り返すシーソーゲームとなり、読売が1点リードで迎えた9回裏に、今日ここまで本塁打2本の新井選手が逆転サヨナラとなる2点適時打を放って9対8でカープが勝ちました。観客数は2万2千4百人ほどでした。
 なお、神戸の合併球団対ファイターズと熊本のベイスターズ対スワローズは雨で中止でした。

2005年07月08日

「鬼門」でも勝利し、独走体勢に

[ 野球 ]

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは山本昌投手と下柳投手が先発。ベテラン同士の投手戦となり、3回まで両チームあわせて1安打。そして4回表もあっさり2死になりますが、そこから連打で好機を作り、矢野選手の2点適時打で先制します。一方、ここのところ序盤で崩れる事が多かった下柳投手は6回を3安打1四球で無失点。7回からは「いつもの3人」がドラゴンズ打線を抑え、一方、打線は9回に檜山選手の代打適時打で1点を追加し、三塁を踏ませない完封リレーで勝利しました。
 ナゴヤドームで山本昌投手に勝ったのは2001年以来とのことです。これで6連勝で2位ドラゴンズとの差は8に。ドラゴンズと最下位カープの差は7.5ですから、完全に独走態勢が確立しています。観客数は3万5千人でした。

 神戸の合併球団対ファイターズはJP投手と江尻投手が先発。ここのところ5連敗中のJP投手は3回7失点でKO。一方、江尻投手は5回まで無失点でしたが、6回に打たれ、リリーフの吉崎投手・トーマス投手もあまり良くなく、6・7回で4点を返されます。しかし、直後の8回に新庄選手のこの日二本目のソロなどで3点を取って突き放し、結局10対7でファイターズが勝ちました。観客数は1万4千人ほどでした。
 広島のカープ対読売は長谷川投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万5千9百人ほどでした。

 ところで、昨日のファン投票に続き、今日は監督推薦が発表され、オールスター出場選手が決まりました。マリーンズからは球団史上初の10人が選ばれています。一方、ホークスからは7人、現在の両チームのゲーム差を考えると、逆でもいいような気もします。とはいえまあ、たくさん出れるのはいい事で、素直に喜びたいものです。うち投手は5人ですから、第2戦ではぜひとも「マリーンズだけの投手リレー」を実現させてほしいものです。
 また、五輪で2012年から野球が外れる事が決まったそうです。理由として国際的な普及がなされていない事のほかに、メジャーの選手が出なかったもの影響したとか。こういう話を聞くと「アマチュアリズム」も遠い昔の話になったものだと思います。個人的には、監督を「病欠」のまま補充しなかった日本の態度も影響したのでは、とも思っています。

2005年07月07日

無敵モード突入?

[ 野球 ]

 今日はサーズデーセリーグ。甲子園のタイガース対スワローズはブラウン投手と石川投手が先発。昨日、11安打3四球で2点という大拙攻ながら投手陣が1点に抑えて勝ったタイガースですが、今日は3回まで三者凡退。そして4回に2点を先制されます。
 しかし、その裏に4安打を集めて2四球もあり4点を取って逆転します。タイガース打線は4回以外は四球二つのみの無安打なだけに、「一点集中」という感じでした。そして、4回で早くもブラウン投手をあきらめ、江草投手が2回を投げた後は毎度おなじみの投手リレーでスワローズの反撃を封じます。結局、4安打のみだったタイガースが9安打のスワローズに対して4対2で勝利し、このカード3タテ。2位とのゲーム差は7となりました。

 大拙攻でも4安打でも勝つのですから、もう負けようがない、と言えそうです。後ろの3人がまとめて潰れでもしない限り、このままぶっちぎりでリーグ優勝しそうな感じです。観客数は4万2千6百人ほどでした。

 広島のカープ対ベイスターズは大竹投手と土肥投手が先発。中盤でカープが6対1とリードしますが、その後ベイスターズが反撃して2点差になり、大竹投手は8回途中で降板。しかし、二番手の永川投手が二死満塁としますが、何とか抑えます。さらにベイスターズは9回も2死満塁としますが、ここも永川投手が抑え、結局6対4でカープが逃げ切りました。観客数は8千人ほどでした。

2005年07月06日

「あと一球」から逆転勝利

[ 野球 ]

 東京ドームのファイターズ対マリーンズは金村投手と小野投手が先発。初回、内野安打で出た坪井選手に盗塁と悪送球と暴投で生還され、さらに新庄選手の2ランで3点を先制されます。しかし、小野投手は2回から5回までも毎回安打を打たれますが、2併殺などで追加点を許しません。
 一方、前回やられた金村投手に対し、5回まで2安打に抑えられたマリーンズ打線ですが、6回に四球と安打で無死1・2塁。西岡選手がバント失敗で走者が入れ替わるも、堀選手が安打でつなぎ、福浦選手が押し出しを選んで1点返します。しかし、ベニー選手が併殺に倒れ、1点止まりに。続く7回は無死満塁としますが、サブロー選手のゴロで本塁封殺、さらに今江選手がこの試合チーム4度目、本人も2度目という併殺打を放ち、この好機も生かせません。しかし、今江選手は一塁にヘッドスライディング。ここのところチームにやや淡白さがあるだけに、印象に残るプレーでした。

 小野投手も5回から8回まで無安打と、段々と調子を上げていきます。しかし、8回表は1番からの攻撃を三者凡退に抑えられるなど援護がなく、3対1のまま9回表に。この時点でまだ100球を越えていなかった金村投手がそのままマウンドに上がります。そしてあっさり2死を取られて「あと一人」に。しかし、続く里崎選手が初球をバットを折りながら中前に運びます。
 続く李選手は、この三連戦、最初の打席で特大本塁打を放った後はここまで1四球のみの無安打。初球、解説者が「甘い」と言った球を見逃し、2球目ボールの後、落ちる球を空振りして2-1と「あと一球」になります。しかし、次の球をファウルしてむかえた5球目、先ほど空振りしたのと同じような落ちる球でしたが、わずかに高かったようで、李選手は体勢を崩しながら右翼席中段に起死回生の同点第19号2ランを打ち込みました。
 その裏は藤田投手と薮田投手で抑え、このカード2度目の延長戦に。ファイターズはいきなり横山投手を投入しますが、先ほどヘッドスライディングの今江選手が二塁打で出塁します。続く西岡選手のバントはまたまた失敗で投手正面に。しかし、横山投手の送球がそれてオールセーフの無死1・3塁となります。続く堀選手が歩いてこの試合3度目の満塁に。ここで福浦選手の当たりは投手脇のゴロとなりますが、横山投手が取りきれずショートゴロとなり、勝ち越し点が入ります。結果論ですが、西岡選手が正しくバントをしていたら、「1死1・3塁から併殺」で終わっていたかもしれません。ある意味皮肉なものです。とはいえ、西岡選手の昨日に続く雑なプレイが帳消しになるとは思いませんが。
 これで気落ちした横山投手に対し、ベニー選手の適時二塁打が出てこの回3点。一昨日に続き、延長10回の勝ち越し点、という展開となりました。
 そしてその裏は小林雅英投手が登板。ボテボテのゴロで内野安打を許しましたが、後は3人で抑え、6月7日以来、約1ヶ月ぶりのセーブを挙げています。これで交流戦終了後初のカード勝ち越しとなりました。「3位マジック」は残り56試合で39となっています。観客数は1万4千8百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対イーグルスは斉藤投手と高村投手が先発。昨日に続いて今季初登板のベテラン投手を先発させたイーグルスですが、その高村投手が大炎上。3回までにホークスが12点を取り、あっさり試合が決まりました。その後、沖原選手の移籍後初となるソロなどでイーグルスも得点しますが、大砲と竹槍という感じ。ホークスは途中からズレータ選手を外して城島選手を一塁にまわす余裕の采配で、14対3と圧勝し、連勝を15に伸ばしました。これ34年ぶりとのことです。観客数は2万8千1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ライオンズは萩原投手と河原投手が先発。ライオンズが先制しますが、5回に追いついた合併球団が6回に早川選手の代打適時打で勝ち越します。その後、ライオンズも反撃して1点差となりますが、最後は大久保投手が抑え、合併球団が逃げ切りました。
 ヒーローインタビューで早川選手はなぜか「大阪、最高バイ」と絶叫。関東生まれで大学・社会人と20代半ばまで関東にいたためか、関西歴5年ではまだまだ関西弁は習得できていないようです。ついでに言うと「関西」でなくて「大阪」と言うのは合併球団の基本概念上まずいと思うのですが・・・。ちなみに早川選手は昨年までブルーウェーブにいた選手です。打走守とも優れた選手だと期待しているのですが、「喋」はかなりの修行が必要なようです。観客数は1万1千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは福原投手と川島投手が先発。スワローズが1点先制しますが、4回に押し出しで追いついたタイガースが6回に金本選手のソロで勝ち越し。スワローズは8安打で1点、タイガースも11安打3四球で2点とともに拙攻でしたが、タイガースが逃げ切りました。1点差ですが珍しく藤川投手は温存しました。やっと余裕が出てきたのでしょうか。これでタイガースは5カード連続勝ち越しです。川島投手は先週は1失点、今日は2失点ながら援護に恵まれず、5連敗となっています。観客数は4万3千2百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズはデイビー投手と門倉投手が先発。ベイスターズが主導権を握りますが、カープが2回追いついて同点とし、むかえた9回裏に、末永選手の「野球を始めて初」というサヨナラ打が出て5対4でカープが勝ちました。観客数は7千6百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は川上投手と上原投手のエース対決。期待にたがわぬ投手戦となりましたが、2対1でドラゴンズが勝っています。観客数は3万3千9百人でした。

2005年07月05日

エースが三発被弾し、またもや連勝できず

[ 野球 ]

 東京ドームのファイターズ対マリーンズは立石投手と清水直行投手が先発。「谷間対エース」という感じですが、初回、いきなり清水直投手はセギノール選手に2ランを喫します。
 一方、立石投手に4回まで1安打に抑えられます。しかし5回、先頭のサブロー選手が左翼席に4号ソロを叩き込み、1点差に迫ります。続く橋本選手が安打したところで、ファイターズは早くも立石投手をあきらめます。しかし、代わった吉崎投手は制球が定まらず、2四球で2死満塁とし、打席に福浦選手を迎えます。
 一打逆転の絶好機でしたが、吉崎選手は相変わらず制球が定まらず、初球を外し、二球目に至っては捕手がわずかにそらします。本塁に入れるほどではないので、福浦選手は「止まれ」の合図をしますが、三塁走者の西岡選手は本塁に突入、タッチアウトでチェンジとなりました。次の回に打ち直した福浦選手が二塁打を放っただけに、あまりにも大きなプレイでした。

 その裏、清水直投手は奈良原選手にソロを、さらに小笠原選手に2ランを浴び、一挙に突き放されます。試合前の時点でリーグ被本塁打王でしたが、今日の3発でさらに「独走態勢」に入ってしまいました。特にプロ15年でここまで12本だった奈良原選手に打たれたのは痛すぎました。
 結局、この5回表裏の攻防がすべてとなり、その後はファイターズの細かい継投にかわされ、結局5安打。8回には3点を追加され、8対1と大差で敗れました。相変わらず交流戦が終わってから連勝ができません。観客数は1万3千2百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対イーグルスは杉内投手対小林投手が先発。小林投手は今季初登板でしたが、2回に打ち込まれて2点を失い、しかも打球が直撃して降板します。その後、4回にイーグルスも1点を返しますが、5回以降は抑えられます。一方、ホークス打線は着実に追加点を挙げ、終わってみれば9対1の大差。これでホークスは14連勝となっています。
 ヒーローインタビューで杉内投手がFA権を取得した城島捕手に残留を要請していました。また、ズレータ選手は「福岡、最高バイ」を「博多、優勝バイ」に改め、さらにラミレス選手風にポーズを取った後「パナマ運河」と言う謎の新パフォーマンスを披露しています。観客数は2万6千4百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ライオンズはスチュワート投手と東投手が先発。スチュワート投手は来日初登板初先発です。序盤に合併球団が4点リードしますが、7回にライオンズが追いつきます。しかし、8回に合併球団が勝ち越し、最後は大久保投手が抑えて、合併球団が逃げ切りました。観客数は2万1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは井川投手と藤井投手が先発。3回までは併殺もあってともに9人ずつで終わりましたが、4回に赤星選手が出て鳥谷選手が送り、シーツ選手に適時打が出て先制、さらに今岡選手に3ランが出て一挙4点を取ります。一方、井川投手は7回にラミレス選手にソロを打たれましたが、それを含め、7回を5安打1四球1失点で試合を作り、あとは藤川投手と久保田投手のリレーで逃げ切りました。これで2位との差は5.5となっています。雨の中の試合でしたが、観客数は4万5百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は読売が勝ったようです。観客数は3万3千5百人でした。また、広島のカープ対ベイスターズは雨で中止でした。

 なお、本日、6月の月間MVPが発表。パの投手部門でマリーンズの久保投手が選ばれました。6月の防御率は0点台との事です。また、タイガースの藤川投手、ホークスのズレータ選手、カープの新井選手も選ばれています。

2005年07月04日

延長戦で粘り勝ち

[ 野球 ]

 今日からマリーンズにとっては年に一度の東京ドーム三連戦です。そこで、仕事帰りに観戦してきました。そのファイターズ対マリーンズ戦はダルビッシュ投手と久保投手という新人同士の先発。初回に小笠原選手のソロで先制されますが、2回表に1死1塁から、李選手が右翼席上の看板に直撃する特大の18号2ランで逆転します。
 その後、ともに走者は出ますが、得点には結びつきません。3回裏には1死2塁から木元選手が右前打を放ちますが、サブロー選手の好返球で本塁アウト。一方、5回表にマリーンズが無死1・2塁としますが、三振ゲッツーがあって無得点と、ともに安打数は増えるものの得点は変わりません。
 そして6回裏、ここまで6安打ながら1失点だった久保投手が小田選手に同点となるソロを打たれます。そのまま薮田投手・建山投手という両チームのセットアッパーが好投して延長に入りました。
 その10回表、ファイターズはトーマス投手が登板します。先頭の堀選手は平凡なフライに打ち取られたように見えましたが、これを新庄選手と奈良原選手という名手二人が「お見合い」。さらに三塁に誰もカバーがおらず、一気に無死3塁となります。その後1死3塁となり、打席には怪我が治って今日から一軍復帰となり、途中からベニー選手に代わって守備に入っていた大塚選手。復帰初打席となりましたが、見事左中間をライナーで抜く二塁打を放ち、貴重な勝ち越し点を挙げます。その後、失策に続いて今江選手の適時二塁打も出て一挙4点と試合を決めました。その裏は、セーブのつかない局面ですが小林雅英投手が抑え、6対2で勝ちました。

 昨日、試合終了後にバレンタイン監督が「起爆剤はいらない。ポテンヒット一つあればいい」と言ったそうですが、まさにそのポテンヒットが試合の流れを大きく動かしました。というわけで、何とか三連戦の初戦を取りました。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 ところで、昨年は気づかなかったのですが、東京ドームの2階席は最初から券の販売がなかったような感じでした。まあ、読売戦ですら最近は空席が目立つのですから、ましてやファイターズ戦では、という意味なのでしょうか。それなら、バックネット裏の2階席くらい、特別価格で売れば、とも思いますが、そう簡単にはいかないのでしょうね。
 ちなみに、8回裏の「スイングスイング」というファイターズ主催試合独特のイベントの際に、両球団のマスコットが2階席で流しソーメンの物真似をしていました。かつて、客が入らない球場の象徴であった川崎球場において、外野席で流しソーメンをしたファンがいた故事(?)にちなんだものと思われます。それを東京ドームでやる、というのはなかなか笑えるパフォーマンスでした。

 福岡ドームのホークス対イーグルスは田之上投手と川尻投手が先発。序盤であっさりホークスが4点を取り、6回にも3点を追加し7対0に。しかも田之上投手は7回まで1安打投球です。ところが8回にイーグルスが3点を取り、さらに9回には三瀬投手が3連続四球で無死満塁に。たまらず出てきた馬原投手も打ち込み、4点を取って試合を振り出しに戻します。こうなるとイーグルスに流れが変わったかと思われたのですが、その裏、バティスタ選手がサヨナラ打を放ち、結局ホークスが勝利。これで連勝は13となっています。観客数は2万5千3百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ライオンズは光原投手と帆足投手が先発。初回から光原投手が打ち込まれ、2回までに8対0。その後合併球団も反撃しますが、あと一つ及ばない、という、このカードでありがちな展開となり、10対7でライオンズが逃げ切っています。観客数は1万6千8百人ほどでした。

2005年07月03日

11安打2得点でまた連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは小林宏之投手と松坂投手が先発。初回にいきなり和田選手の2ランで先制されます。その裏、マリーンズも同じ三番の福浦選手の適時打で1点返したものの、それだけで同点には追いつけません。
 そして3回表、1・2番を簡単に打ち取りますが、そこから和田選手・カブレラ選手・フェルナンデス選手の中軸に3連打され、2点を追加されます。
 松坂投手はさほど良さそうに見えず、実際、毎回のようにマリーンズ打線は安打を放ちますがつながりません。4回にサブロー選手の適時打で1点は返したものの、他の回は走者は出しても、その後が続きません。6回裏の1死2・3塁も生かせず、逆に直後の7回表に1点を追加されます。結局松坂投手に11安打を打ちながら、2点しかとれず無四球12三振で完投されて負けました。
 交流試合までの前半戦に連敗は3回しかなかったのですが、後半に入って早くも3回目の連敗となってしまいました。点を取れなかった6回裏や、直後に点を取られた7回表など、前半にはなかったちょっと雑なプレイが目立ちました。早く調子を取り戻してほしいものです。観客数は2万7千8百人ほどでした。
 なお、今日のゲスト解説は今季マリーンズ戦3度目の川上哲治氏。相変わらずの感じがよくかつ的確な解説でした。また、昔話もいろいろ面白く、楽しめました。

 福岡のホークス対合併球団は星野投手と吉井投手が先発。ここまで防御率1点台だった吉井投手でしたが、今日は4回に松中選手・城島選手・ズレータ選手が今季2度目となる三者連続本塁打を放ちます。直後の5回表にガルシア選手の3ランで同点としたものの、その裏、松中選手が2打席連続となる3ランを放ち、再度勝ち越し。そのまま6対3でホークスが勝ちました。これで連勝は12と伸び、マリーンズとのゲーム差は3.5となっています。観客数は3万1千5百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ファイターズは岩隈投手と入来投手が先発。初回、いきなりファイターズが4点を先制しますが、そこからイーグルスも反撃し、3回に5対5の同点となります。そのまま試合は進み、8回に礒部選手が2死三塁から勝ち越しの適時打。これが決勝点となり、6対5でイーグルスが勝ち、3連勝となりました。岩隈投手は3回から8回までを無失点に抑え、5勝目を挙げています。観客数は1万9千8百人ほどで、これは今季イーグルス主催試合最多でした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは秦投手と安藤投手が先発。2回に矢野選手のソロで先制したタイガースがその後も着実に加点。一方、安藤投手は2回に村田選手にソロを打たれたものの、8回までそれ以外に安打を許しません。ところが6対1で迎えた9回裏、古木選手に2ランを打たれ、さらに1死1・3塁となり、完投目前で降板。しかし、久保田投手が凌ぎ、結局6対3でタイガースが勝ちました。これで2位とのゲーム差は5.5となっています。観客数は2万6千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズはガトームソン投手と野口投手が先発。初回にドラゴンズが先制しますが、3回に岩村選手の3ランで逆転。ガトームソン投手は7回2失点で、その後はゴンザレス投手・石井投手という新必勝リレーで反撃を封じ、5対2でスワローズが勝ちました。観客数は1万6千7百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは桑田投手とロマノ投手が先発。久々の一軍登板となった桑田投手相手に、カープが5回で4点を取ります。一方、ロマノ投手は、ローズ選手にソロを打たれたものの、8回を5安打無四球で1失点。最後はベイル投手が抑え、4対1でカープが勝ちました。観客数は4万3千2百人ほどでした。
 他にナイターがなかったので、この試合をTV観戦していましたが、画面を二分割して「打者と終身名誉監督」というツーショットを映し続けるのは勘弁してほしいものでした。

2005年07月02日

西口投手を打てず、連勝できず

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズはセラフィニ投手と西口投手が先発。セラフィニ投手は、初回、いきなり赤田選手にソロを打たれて先制されます。一方、西口投手は最初の一巡を完璧に抑えるなど絶好調。4回以降は走者は出ますが後続はなく、7回まで三塁を踏めません。
 一方のセラフィニ投手も2回から4回までは何とか抑えます。しかし、5回1死から四球で走者を出します。続く高木浩選手は1死ながらバントの構え、これを警戒しすぎたセラフィニ投手は0-3とボールが先行。さらに1-3からヒットエンドランで1・3塁と「これならバントさせていたほうが」という結果になってしまいます。ここから高波選手、さらには先ほど本塁打の赤田選手が連続適時打を放ち、大きな追加点を挙げられてしまいました。

 7回まで抑えられた西口投手に対し、8回も簡単に2死を取られます。しかし、続く橋本選手がソロを放ちます。さらに疲れの見えた西口投手相手にサブロー選手・西岡選手が連打で2死1・2塁。続く堀選手の当たりが中堅横に飛びますが、これを赤田選手が抜けるギリギリのところで好捕。抜けていれば同点だっただけに大きな守備でした。今日は赤田投手と西口投手にやられたという感じです。
 9回裏、1死1・2塁と一発出れば逆転サヨナラの好機を作りましたが、森投手の前に李選手・今江選手が連続三振。森投手のフォークはよく落ちてました。結局3対1で敗れ、連勝はできませんでした。一方、ライオンズは連敗を7で止めています。観客数は2万6千人ほどでした。
 なお、イースタンのスワローズ戦では加藤投手が完全試合。今季4月までに2勝の実績がある投手で、他の球団ならば先発ローテを守っていてもおかしくありません。したがって二軍とは力が違うともいえます。とはいえやはり素晴らしいですし、嬉しい事です。一軍が絶不調なだけに、これが何かのきっかけになってくれるといいのですが。

 仙台のイーグルス対ファイターズは江尻投手と山村投手が先発。中盤までは1点を争うシーソーゲームでしたが、6回に再逆転したファイターズが7回にも2点追加します。そして9回は横山投手が登板。これで終わったかと思ったのですが、先頭の山崎選手が歩き、一死後いずれも内野手の間を抜く安打が3つ続いて1死満塁に。そして代打の大島選手が右翼線を抜く三塁打を放ち、一挙4点を取ってイーグルスが大逆転サヨナラ勝利を納めました。観客数は1万9千人ほどでした。
 ナイターで行われた福岡のホークス対合併球団は和田投手とJP投手が先発。初回に四球二つと二塁への犠飛などで合併球団が無安打で先制しますが、2回にカブレラ選手の適時打で同点に。その後は両投手がよく抑え、同点で終盤まで進みます。そして8回裏、1死1・2塁からバティスタ選手が3試合連続打点となる二塁打を右中間に放ち、これが決勝打に。最後は馬原投手が抑え、これでホークスは11連勝となりました。観客数は3万9百人ほどでした。なお、合併球団は新外国人選手のサイモン選手が6番一塁で即出場。しかし、無安打に終わっています。

 横浜のベイスターズ対タイガースは三浦投手と杉山投手が先発。ベイスターズが先制しますが、タイガースが5回に逆転、6回に再逆転し、7回に同点という接戦になります。そのまま延長に入り、11回表に先頭の檜山選手が二塁打。矢野選手が送り、続くはここまで無安打の藤本選手でしたが、中堅前に落ちるポテンヒットを放ちます。これが決勝点となり、5対4でタイガースが勝ちました。これで再び二位との差が4.5ゲームとなっています。観客数は2万5千2百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは石川投手と山井投手が先発。昨日同様、序盤でスワローズがリードし、昨日とは違い、中盤にもスワローズが追加点。結局9対4と快勝しました。観客数は1万8千人ほど。土曜の都内の試合で優勝の可能性のある球団同士の試合でこの集客は、ちょっと寂しいものがあります。
 東京ドームの読売対カープはマレン投手と長谷川投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千7百人ほどでした。

2005年07月01日

渡辺俊介投手、久々の登板で好投

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは渡辺俊介投手と涌井投手が先発。肘の違和感で登録抹消されていた渡辺俊投手は、6月12日以来、18日ぶりの登板となりました。
 2回に1死1塁から、交流戦終了後不振で、特にホークス戦では8タコだった李選手が、先制となる17号2ランを放ちます。一方、渡辺俊投手は、4回まで3安打ながら併殺などもあり、二塁を踏ませません。そして5回も簡単に2死を取ります。ところがそこから7・8番に連続四球というらしからぬ走者を出します。このあたりブランクの影響があったのでしょうか。そして9番の高木浩選手に適時打を打たれ、1点を返されました。
 一方、2回以外は全て三者凡退だったマリーンズ打線ですが、こちらも5回2死から橋本選手が二塁打で出塁。続く今江選手の左前打はやや浅く、しかも和田選手が好返球しましたが、捕手がはじいて橋本選手が生還。取られた直後に大きな1点を挙げました。4安打無四球で3点という、かなり効率のいい得点です。

 6回以降は渡辺俊投手は再び本来の投球に。6回にカブレラ選手を2-3から歩かせますが、それ以外は完璧に抑えます。結局8回を4安打3四球で1失点でした。一方、打線は8回に2死満塁から、これまた不振だったベニー選手が走者一掃の適時二塁打を放ちました。この試合のみならず、明日・明後日にも影響しそうな貴重なダメ押しとなる一打と言えそうです。
 9回は山崎投手が抑え、6対1でマリーンズが快勝しました。渡辺俊投手は10勝目を挙げています。また、バレンタイン監督は日米通算1,300勝を挙げています。一方、ライオンズは7連敗となりました。「3位マジック」は残り61試合で45となっています。観客数は1万4千2百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは土肥投手と下柳投手が先発。序盤にベイスターズがリードしますが、5回に追いついたタイガースが6回に金本選手の3試合連続となるソロで勝ち越します。しかし、その裏に登板した橋本投手が、相川選手に逆転2ランを喫します。その後はベイスターズの継投陣に抑えられ、最後はクルーン投手がまたまた159kmを出してセーブを挙げ、5対4でベイスターズが逆転勝ちしました。観客数は1万6千1百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは館山投手と山本昌投手が先発。序盤でスワローズが山本昌投手を攻略しましたが、5回にドラゴンズが追いつき、同点で迎えた8回に井端選手に勝ち越し適時打が出てドラゴンズが勝ち越し、8対4で勝ちました。観客数は1万3千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対カープは高橋尚投手と大竹投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万7千8百人ほどでした。
 なお、仙台のイーグルス対ファイターズは雨で中止でした。

2005年06月30日

実数に近い数字

[ 野球 ]

 今日は読売対スワローズ戦のみ。投手戦となりましたが、1対0で上原投手が2安打完封勝ちしました。スワローズとしては、8回1死2塁の同点期で、この試合チーム2安打中の1安打を放っていた「4割打者」の川島投手に代打を送ったのが敗因だったのかもしれません。
 観客数は3万7千6百人ほど。この3連戦は連日3万人台後半でした。昨年、このカードでは神宮が3万人を切っても東京ドームは連日5万5千人だったので不可解極まりなかったのですが、「実数に近い数字」がこれくらいなら、少しは納得できました。とはいえ、まだまだ神宮の読売戦の平均に比べるとかなりの隔たりがあります。まあ、ヤクルト球団の営業に問題があるのかもしれませんが、いずれにせよ、不思議なものです。

2005年06月29日

「天王山」で連敗

[ , 野球 ]

 昨日に続く、マリンスタジアムは「全席1,500円(FC会員は1,000円)均一自由席」でした。というわけで、2ヶ月ぶりの連続観戦に行きました。今日はバックネット裏3列目。マリーンズ側のウェイティングサークルの前で、また、ホークスファンの弟にとってはベンチが良く見える「王さんシート」という位置でした。
 先発は小野投手と斉藤投手でした。初回、小野投手は2死を簡単に取りますが、前日の勢いが持続しているバティスタ選手に先制ソロを打たれます。しかしその裏、先頭の西岡選手が安打で出塁して盗塁。さらに2死3塁となってベニー選手は三塁ゴロに打ち取られますが、先ほど本塁打のバティスタ選手が失策し、同点となります。さらに2回には、橋本選手に犠飛が出て、このカード初の勝ち越しに成功します。
 小野投手は全体的には良さそうに見えたのですが、4回、3・4番を打ちとった後、城島選手を2-3から歩かせ、続くズレータ選手に初球をバックスクリーン左に特大の逆転2ランを喫します。しかしその裏、今江選手に今季第3号が出て、即座に追いつきました。さらに2死から連打と守備の乱れで2・3塁とし、続く福浦選手は敬遠気味の四球で満塁とします。しかし、ここでベニー選手は三振。この、「追いついた後2死2・3塁から福浦選手が歩いてベニー選手が倒れる」というのは昨日の3回と全く同じパターンです。

 そしてその直後の5回表、先頭の本間選手が右翼席に勝ち越しのソロ。本間選手はこれが今季第1号でした。今日の小野投手は一瞬の隙を衝かれて痛い本塁打を喫する、という感じでした。さらに6回、連打で無死2・3塁というところで小野投手は降板。二番手の山崎投手はズレータ選手を三振に、続くカブレラ選手も内野ゴロに打ち取りますが、その間に1点が入ります。しかし、続く鳥越選手の長打性の当たりをサブロー選手が超美技で捕り、その1点に抑えました。
 その後も、薮田投手がホークスの強力打線を抑え、追加点は許しません。しかし、ホークスの継投陣も7回無死1塁から登板したフェリシアーノ選手が福浦選手を抑え、続く吉武投手も連夜の好投で反撃の糸口をつかめません。そして9回は馬原投手に1番からの三人を抑えられ、5対3で試合終了となりました。外国人三人が無安打に封じられ、打線が最後までつながりませんでした。
 これで「首位攻防戦」を連敗し、ホークスとのゲーム差は2に開きました。一方、ホークスは10連勝です。同点になった直後に下位の本間選手が勝ち越しソロを打つあたりが、今のホークスの勢いを象徴していると言えるのかと思いました。まあ、まだまだ先は長いですが・・・。観客数は2万3千8百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対ライオンズはトーマス投手と河原投手が先発。2回に四球二つに失策で、1安打でファイターズが2点を先制。一方、トーマス投手は四球連発で早々と降板しますが、継投陣がよく抑えて完封リレー。4対0でファイターズが勝ちました。それにしても、怪我でもないのに完封リレーで先発に勝星がつかない、というのはかなり珍しいのではないでしょうか。ライオンズは6連敗となっています。観客数は1万3千人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対イーグルスは川越投手と金田投手が先発。序盤で合併球団が4点リードしますが、5回にイーグルスが逆転して2点リード。8回の無死満塁のピンチも1点で凌ぎ、6対5で逃げ切りました。これで対合併球団の連敗を7で止めています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

 米子のカープ対タイガースは福原投手とデイビー投手が先発。7回にシーツ選手の3ランで逆転したタイガースが、藤川投手・ウイリアムス投手・久保田投手という「毎度のリレー」で逃げ切り、9回には金本選手の3ランでダメを押しました。ちなみにこの試合で本塁打を放ったのは「前田選手・緒方選手・シーツ選手・金本選手」。3年前だったらカープの圧勝試合だったわけです。なお、新井選手の7試合連続本塁打は出ませんでした。観客数は1万3千1百人ほどでした。
 富山のドラゴンズ対ベイスターズは川上投手と門倉投手が先発。ベイスターズ1点リードでむかえた8回にウッズ選手に逆転2ランが出るという、米子と同じ「昨年までいた選手が逆転本塁打」となりました。最後は岩瀬投手が抑え、5対4でドラゴンズが勝ちました。観客数は1万4百人でした。
 東京ドームの読売対スワローズは工藤投手と藤井投手の先発でしたが、スワローズ打線が21安打で11対1で圧勝。観客数は3万8千2百人ほどでした。

2005年06月28日

エース対決に敗れて首位陥落

[ , 野球 ]

 今日明日のマリンスタジアムは「全席1,500円(FC会員は1,000円)均一自由席」という企画を行っています。これは、もともとこの二連戦を韓国で行う予定がシーズン直前に流れ、急遽マリンスタジアム開催となったたために生じた企画です。というわけで、ホークスファンの弟に声をかけ、バックネット裏の通常は5,200円の席に、1,000円で座って「呉越同舟」状態で観戦しました。
 さらにこの日はビールも半額の300円。缶ビールなみの価格です。ただし、売り子さんに聞いたところ、値下げした分、1本あたりの歩合は減らされたそうです。
 さて、試合のほうは清水直行投手と杉内投手のエース対決。杉内投手のマリーンズ戦は、昨年4月末以来です。清水直投手は初回は0点に抑え、2回もまず城島選手を打ち取りますが、続くズレータ選手にバックスクリーンに打ち込まれ、先制されます。
 ここまで10勝で防御率1位の杉内投手ですが、今日はあまり出来がよくなさそうに見えました。3回1死から堀選手が歩き、今江選手が安打で繋いで1・2塁に。小坂選手は倒れましたが、西岡選手の右中間への適時二塁打が出て追いつきます。しかし、さらに2死満塁としましたが、ベニー選手が打ち取られ、勝ち越しは出来ませんでした。

 直後の4回表、1死から今度は城島選手が左翼席直撃のソロを打たれて勝ち越されます。その裏、フランコ選手の左飛が「お見合い」で二塁打になります。この頃から雨がポツポツ降り出していたのですが、いきなり豪雨に。試合は中断となりました。雨宿りしたのですが、ちょうどそこは「キッズスペース」という観戦者のお子さんを遊ばせる場所の前でした。普段は子供のいるところは見れず、「ただ遊具を置いて遊ばせるところなのだろう」と思っていたのですが、そこではマスコットやチアガールの「Mスプラッシュ」などが子供あいてにアトラクションをやっていました。意外なところでファンサービスの一環を見ることができました。
 豪雨は通り雨だったようで、20分弱で上がって試合は再開されました。直後に里崎選手の安打が出て1・3塁に。1死後、堀選手に犠飛が出て、再度同点に追いつきます。しかしここも同点どまり。どうも今日は好機でたたみかける事ができません。
 そして6回、川崎選手とバティスタ選手の連続二塁打で3度目の勝ち越しを許します。そこから松中選手・城島選手は抑えたのですが、ズレータ選手の当たりが右翼前に落ちてこの回2点目、さらにカブレラ選手にも適時打が出て一気に3点勝ち越されます。
 その裏、マリーンズもまたまた無死1・3塁の好機を作りますが、里崎選手・李選手が連続三振。続いて今日調子のいい堀選手が出ると、ホークスは吉武投手に継投。これが当たり、この回は結局1点も取れませんでした。
 そのまま試合は9回に。3点負けている局面ですが、調整も兼ねて中10日の小林雅英投手が登板します。しかし、2死からこのバティスタ選手が本塁打。この日4安打目でした。ヒーローインタビューではバティスタ選手は「神のおかげで打てた」と言っていました。
 その裏、2死から今江選手が内野安打で出塁するも、反撃はそこまで、馬原投手に抑えられ、6対2で敗れました。これでホークスは9連勝。マリーンズは4月24日以来守っていた首位から陥落しました。観客数は2万5千人ほどでした。
 試合が終わり、球場から出ようとしたら声をかけられました。誰かと思ったら職場のホークスファンの人。実は先週会ったとき、「今日のマリンは1,500円均一ですよ」と声をかけていた経緯がありました。それがきっかけになったかどうかは定かでありませんが、家族4人で来ていたとの事でした。それにしても弟といい、この人といい、声をかけたホークスファンには大いに満足してもらえたと思われます。「首位奪回」を見てもらえ、声をかけた私も嬉しい限り・・・とは言い切れませんね、やはり。

 札幌のファイターズ対ライオンズは金村投手と帆足投手が先発。ライオンズが先制しましたが、3回に一挙5点を取って逆転したファイターズが以下毎回得点で15対5と圧勝しました。カブレラ選手はまた、札幌ドームの天井にぶつけたようです。観客数は1万2千8百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対イーグルスは光原投手と朝井投手が先発。初回に光原投手が乱れ、無死満塁から押し出しでイーグルスが先制しますが、この好機は1点止まり。直後に合併球団が逆転し、一度は追いつくものの、直後にスクイズで再度合併球団が勝ち越します。イーグルスも9回に大久保投手を攻め、1死満塁から沖原選手が二塁手の頭を抜くような当たりを打ちましたが、これを平野選手が超美技で併殺にし、試合終了となりました。観客数は1万2千5百人ほどでした。

 米子のカープ対タイガースは黒田投手と井川投手というエース対決。5回まで1対1でしたが、黒田投手が打球を手にあてた影響で降板してからは流れが変わり、6回にタイガースが4点取って勝ち越し、終盤にも大量点を挙げ、終わってみれば14対4でした。井川投手は6回途中を9安打2四球3失点という内容でしたが、何とか勝ち投手になっています。金本選手の「32球場目本塁打」や新井選手の「6試合連続本塁打」などの記録も出ています。観客数は1万4千4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは内海投手とガトームソン投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万7千6百人ほどでした。
 金沢のドラゴンズ対ベイスターズは雨で中止でした。

2005年06月27日

月曜の札幌に3万人

[ 野球 ]

 今日も仕事で中継が見れませんでした。札幌ドームのファイターズ対ライオンズはダルビッシュ投手と松坂投手が先発。人気投手同士の対決という事もあり、月曜にもかかわらず、札幌ドームには3万9百人ほどのお客さんがつめかけました。
 試合のほうは、初回にライオンズが先制しますが、2回にファイターズが逆転。しかし、5回にライオンズが追いつきます。そして7回、今季何度か出る松坂投手の「ノーコン病」が発動し、2安打2死球1四球。連続押し出しでファイターズが2点を勝ち越します。以下はマイケル投手と横山投手の「新・必勝リレー」でライオンズを完璧に抑え、4対2でファイターズが勝利。ダルビッシュ投手は史上四人目の「高卒新人2連勝」だそうです。

 大阪ドームの合併球団対イーグルスはケビン投手と川尻投手が先発。川尻投手は移籍後初登板です。序盤に平野選手の2ランなどで3点を取った合併球団が終盤に「おめでた」の谷選手の適時打でダメ押し。一方、連続二桁得点中だったイーグルス打線が4安打2四球に封じられ、完封リレーを喫し、4対0で合併球団が勝ちました。観客数は2万8百人ほどでした。

2005年06月26日

久保投手、二度目の完封で連敗止める

[ 野球 ]

 今日は所用があって試合はほとんど見れませんでした。神戸の合併球団対マリーンズはJP投手と久保投手の先発。久保投手は8安打1四球と毎回のように走者を出しますが、要所を抑え、今季2度目の完封。打つ方では里崎選手が本塁打2本を打ち、ベニー選手にも久々の本塁打が出て、5対0で勝って連敗を3で止めました。諸積選手にファインプレーがあったようです。観客数は2万8百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対ファイターズは田之上投手と鎌倉投手が先発。ファイターズが新庄選手の連日の本塁打で一度は追いつきますが、直後に松中選手が勝ち越しソロ、さらに城島選手・ズレータ選手の連発もあり、5対1で勝ちました。これでホークスは8連勝となっています。観客数は3万3千6百人ほどでした。
 長野のライオンズ対イーグルスは涌井投手と紀藤投手が先発。序盤から派手な打ち合いとなり、9対9で連日の延長戦に。そして11回表にイーグルスが一気に7点取って勝ち越し、16対9で連勝しました。試合時間は5時間29分、観客数は1万2千5百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は杉山投手とマレン投手が先発。同点の4回に今岡選手のソロで勝ち越し、その後打者一巡で計5点。その後も点を取り、8対2で勝ちました。7回から登板の橋本投手が9人を完璧に抑え、プロ初セーブを挙げています。観客数は4万8千5百人ほどでした。
 秋田のスワローズ対ベイスターズは石川投手と吉見投手が先発。1対0で迎えた7回に3点取ったスワローズが逆転勝ちし、2位に浮上しました。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズはロマノ投手と鈴木投手が先発。中盤に8点取って逆転したカープがドラゴンズの反撃をかわし、8対5で勝ちました。観客数は1万1千1百人ほどでした。

2005年06月25日

鬼門の神戸で敗れ、3連敗

[ 野球 ]

 仕事でデーゲームは見れませんでした。その神戸の合併球団対マリーンズは吉井投手と小林宏之投手が先発。マリーンズは昨年苦手にしていた神戸で初の試合です。連勝中だった小林宏投手ですが、今日は2回に先制され、3回にも6連打などで4失点。5回を6失点と散々な出来でした。一方、打線は吉井投手に7回2得点。先頭打者を4回出しながら、犠飛による2点しか取れませんでした。終盤にも追加点を奪われ、終わってみれば9対2で完敗で今季2度目の3連敗となりました。球場名も球団名も変わりましたが、今年も神戸では苦労するのでしょうか。一応、「3位マジック」は残り65試合で49に減っています。観客数は2万2千4百人ほどでした。

 今月に入って14勝3敗という成績でマリーンズを猛追しているホークスは福岡ドームでファイターズとナイター。先発は星野投手と江尻投手でした。同点で迎えた5回に江尻投手が崩れ、2四球もあって2安打で3点をホークスが勝ち越します。しかし、直後の6回表に、小笠原選手の適時打で1点を返したあと、新庄選手に3ランが出てファイターズが逆転しました。
 ところが8回、大村選手の適時打でホークスが追いつきます。ファイターズは中継ぎエース格のマイケル投手が昨日・本日と欠場しているのが響いた感じです。どうせ休ませるなら、マリンの2連戦を休んで福岡で活躍してくれると良かったのですが・・・
 その後、ともに救援陣が好投して延長に。11回表に、1死1・2塁から好調の田中幸選手が代打で登場。馬原投手のフォークを三遊間に打ち返しますが、カブレラ選手の「ストライク」と城島選手の好ブロックで二塁走者の木元選手が本塁でアウトに。大きな好機を逸します。
 そしてその裏、松中選手の四球と城島選手の安打などで1死満塁として、代打の井手選手がサヨナラ安打。ホークスが接戦を制して7連勝とし、マリーンズとのゲーム差を0としました。観客数は3万3千2百人ほどでした。
 長野のデーゲーム・ライオンズ対イーグルスは西口投手と岩隈投手が先発。イーグルスが優位に進めますが、7回に失策もあって2安打で4点を取ったライオンズが逆転します。ところが9回、豊田投手から礒部選手と吉岡選手の本塁打でイーグルスが逆転します。しかしその裏、和田選手のソロでライオンズが追いついて延長に。そして11回、2死無走者からイーグルスが4点を取り、11対7で勝ちました。観客数は1万2千3百人ほどでした。

 秋田のスワローズ対ベイスターズは館山投手と三浦投手が先発。序盤で三浦投手を打ち込んだスワローズが5対2で勝ちました。観客数は1万8千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズは長谷川投手と山井投手の先発で大打撃戦。5回に6点を取ってカープが逆転し、終盤にともに7点ずつ取り合い、16対12という結果でカープが勝ちました。観客数は1万2千3百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売はブラウン投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万8千5百人ほどでした。

2005年06月24日

今岡選手、サヨナラ犠飛

[ 野球 ]

 今日は3試合のみ。甲子園のタイガース対読売は上原投手と下柳投手が先発。初回に上原投手の立ち上がりを捕らえたタイガースが無死満塁から金本選手の適時二塁打と檜山選手の犠飛で3点を先制します。しかし、以下は上原投手に抑えられます。一方、下柳投手は4回に5安打を集中されて3点取られて追いつかれますが、失点はそれだけでした。
 その後、タイガースは7回から藤川投手・ウイリアムス投手・久保田投手という「いつもの継投」で読売打線を抑えます。一方、打線は立ち直った上原投手に2回から8回まで2安打に抑えられ、3対3のまま延長に入りました。
 9回裏、タイガースは無死から金本選手が歩きますが、続く今岡選手がバントを失敗して併殺となり好機を潰します。一方、読売も10回表にこの回から登板の久保田投手から1死1・2塁としますが、久保田投手が小久保選手・高橋由選手を抑え、凌ぎます。
 そして11回裏、先頭の赤星選手が安打で出塁し、鳥谷選手が犠打で確実に進めます。続くシーツ選手の右前打は浅くてサヨナラにならなかったものの、金本選手敬遠の後、7打席連続凡退中で前の打席では犠打を失敗した今岡選手がセンターに高々と犠飛を打ち上げ、3対2でタイガースがサヨナラ勝ちをおさめました。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは小山田投手とマルティネス投手が先発。初回にカープが、昨日サイン見落としで即座に交替させられた松本奉選手の雪辱となるソロで先制します。しかし、2回に井上選手の3ランでドラゴンズが逆転し、中盤にも追加点を挙げ、一方的な試合に。7回にカープもソロ2発で4点差と迫りますが、9回に佐々岡投手が本塁打2発で4失点とダメを押され、12対4でドラゴンズが圧勝しました。敗戦処理で佐々岡投手が出てきて、しかも打ち込まれる、というのは寂しいものです。観客数は9千人ほどでした。
 福岡ドームのホークス対ファイターズは和田投手と入来投手が先発。初回に先制したファイターズが2回に田中幸選手の「2打席連続」となるソロでリードを広げます。しかし、5回にホークスが追いつき、6回には失策で出た走者を置いて、不振だった松中選手が20打席ぶりの安打となる勝ち越し第24号2ランを放ちます。さらに満塁として宮地選手の詰まった当たりが適時打となり、3点を勝ち越します。
 その後、ファイターズも小笠原選手のソロなどで1点差まで迫りましたが、最後は馬原投手に抑えられ、結局5対4でホークスが勝ちました。これでホークスは6連勝。一方のファイターズの連勝は6で止まっています。観客数は3万1千6百人ほどでした。

2005年06月23日

野村謙二郎選手、二千本安打を達成

[ 野球 ]

 広島のカープ対スワローズは大竹投手と川島投手が先発。初回にスワローズが先制しますが、2回にラロッカ選手のソロでカープが追いつきます。続く3回、嶋選手の適時打でカープが勝ち越し、さらに1死1・3塁。ここでラロッカ選手は内野ゴロを打ちますが、一塁に全力疾走して併殺を免れ、さらに1点を追加します。しかし、この際にラロッカ選手は再度足を痛め、ここで退場になってしまいました。
 続く4回、先頭の新井選手がソロを放ち、続いて本日2打席目となる野村選手が打席に。4球目を左翼方向に打ち上げます。一瞬フライかとも思いましたが、左翼のラミレス選手の前に打球が落ち、これで二千本安打を達成しました。4月のカープ戦で古田選手が達成した時には野村選手が花束を渡したのですが、そのお礼に今度は古田選手が花束を。しかし、カープの選手に渡され、なかなか渡すタイミングが取れず、一瞬、妙な間が生じていました。
 その後も適時打が出て、野村選手が本塁に還って5点目。大竹投手は8回を初回の1失点のみに抑え、9回にベイル投手が宮出選手にソロを打たれたものの、5対2でカープが快勝し、野村選手の二千本安打に花を添えました。
 今日は二千本安打を応援するための赤い紙が配られたそうで、カープファンは野村選手の打席ではそれを掲げて応援。ただでさえ赤いスタンドが一層赤くなっていました。観客数は昨日の倍近い1万7千3百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ドラゴンズは福原投手と山本昌投手が先発。昨日・一昨日と逆に、タイガースが2点を先制します。しかし、福原投手は制球が悪く、2回は3四球、4回は1安打2四球で2死満塁としますが、いずれも山本昌投手を打ちとって点は取られません。しかし6回、井上選手の適時打で1点を返され、なおも2四球などで3度目の満塁に。ここで三度山本昌投手の打席ですが、ドラゴンズは高橋光選手を代打に。すると、福原投手は押し出しの死球を与えてしまい同点に。さらに荒木選手に勝ち越し適時打を喫して降板します。福原投手は5安打7四球1死球と自滅に近い内容でした。
 続く二番手の橋本投手もストライクが入らず、連続四球で押し出して1点追加、さらにこの回二打席目のウッズ選手の犠飛で結局この回6失点となってしまいます。
 以降はドラゴンズの継投陣に抑えられ、一方、9回には川相選手の適時打に失策もからんでダメ押しの3点が入ります。その裏に1点返したものの、9対3でドラゴンズが勝ち、1日で2位復帰となりました。観客数は2万7千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売はセドリック投手と工藤投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万5千7百人ほどでした。
 唯一のパリーグとなった所沢のライオンズ対合併球団は河原投手と川越投手が先発。ライオンズが3点先制しますが、4回に合併球団が逆転。6回に再度ライオンズが勝ち越しますが、直後の7回にガルシア選手の適時打で同点とした後、水口選手の代打適時打で合併球団が再逆転。その後は加藤投手・大久保投手のリレーでライオンズ打線を封じ、合併球団が6対5で勝って連敗を止めています。観客数は8千2百人ほどでした。

2005年06月22日

新人が打たれて連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは手嶌投手と正田投手が先発。手嶌投手はプロ入り初登板初先発です。しかし、初回にいきなり小笠原選手に先制ソロを打たれ、その裏、堀選手と福浦選手の連続適時打で逆転したものの、2回にすぐ追いつかれ、3回にはセギノール選手の適時2点二塁打で勝ち越され、この回で降板。結局3回6安打2四球4失点でした。
 マリーンズもその裏に1点返しますが、中盤に中継ぎ陣が打たれ、差を広げられます。7回には堀選手の適時二塁打で1点差に迫りますが、昨日に続き、マイケル投手に後続を抑えられました。
 マリーンズもリードされながらも藤田投手に薮田投手を投入したのですが、その薮田投手が9回表に田中幸選手に2年ぶりとなる3ランを喫します。その裏、横山投手に対して無死1・2塁と粘りますが、後続が倒れ、結局9対5で敗れました。これで5月半ば以来の連敗となってしまいました。一応、「3位マジック」は残り66試合で50となっています。一方のファイターズは6連勝です。観客数は1万3千人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ホークスは金田投手と斉藤投手が先発。4回にイーグルスが先制しますが、直後にホークスが4点取って逆転。その後、イーグルスは小刻みに反撃しますが、ホークスも細かく継投し、最後は馬原投手が抑えて5対4でホークスが勝ちました。これでホークスは5連勝。斉藤投手も7戦全勝となっています。観客数は1万9百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は帆足投手と光原投手が先発。初回に合併球団が1点先制しますが、その裏、光原投手は3点取られた上に危険球退場となってしまいます。さらに二番手の吉川投手も打たれ、3回でライオンズが9得点。その後、合併球団も反撃して3点差まで迫りますが、最後は森投手・豊田投手のリレーにかわされ、ライオンズが勝ちました。観客数は8千3百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ドラゴンズは安藤投手と川上投手が先発。昨日に続いて序盤でドラゴンズが2点を取りますが、4回に鳥谷選手のソロで、5回には併殺崩れでタイガースが追いつきます。その後は双方得点が入らず、12回まで進みます。その12回裏、1死1塁から鳥谷選手がこの試合2本目となる3号サヨナラ2ランを左翼ポール際にたたきこみ、4対2でタイガースが勝ちました。これで2位との差を4としています。観客数は2万8千1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は土肥投手と内海投手が先発。初回に先制したベイスターズが3回に村田選手の満塁本塁打で追加点を挙げるなど8得点。土肥投手は8安打をされましたが、要所を抑えてプロ初完封を挙げています。ベイスターズは4連勝で2位に浮上しました。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズはデイビー投手と藤井投手が先発。緒方選手の連続本塁打などで中盤に7対0としたカープが終盤にも3点を追加して10対2で快勝して連敗を止めました。野村選手は3安打で二千本安打まであと1としています。観客数は7千人ほどでした。

後半戦初戦は黒星スタート

[ 野球 ]

 ちょうど交流戦終了時点で前136試合中68試合を消化したマリーンズ。3日あいての「後半戦開幕」は千葉でのファイターズ戦となりました。
 先発はセラフィニ投手と金村投手。今日のセラフィニ投手は制球が良く、四球を出しません。一方、肘の違和感で久々の登板となった金村投手に対し、初回こそ三者凡退でしたが、それ以降は毎回走者を出します。しかし、2回には2死2・3塁で橋本選手の中前に抜けそうな鋭い当たりを金村投手が好捕し、先制機を逸します。
 そして3回に今季4試合目のスタメンとなった小谷野選手が先制のソロを放ちます。続く4回にも5試合ぶりのスタメンの田中幸選手の犠飛で追加点を挙げられます。このあたり、ヒルマン監督の起用が当たっている感じです。

 マリーンズも5回にこの日2つめの盗塁を決めた西岡選手を二塁において福浦選手が適時打を放って反撃します。しかし、それ以降はまた走者を出すものの後続がありません。セラフィニ投手も5・6回と三者凡退に抑え、7回も無死の走者を併殺で二死無走者としますが、そこから下位打線に連打され、大きな3点目を奪われます。
 7回からはすっかり中継ぎエースとなったマイケル投手が登板。8回1死1塁から李選手の一塁線を抜くかという当たりが、この試合2つめのライナーゲッツーになるなどの不運もあって得点を奪えません。結局2回から8回まで毎回走者を出して10安打しながら1点しか取れませんでした。最後は横山投手に抑えられ、結局1対3で敗戦。後半戦は黒星スタートとなりました。打ち崩せそうだった金村投手に粘り負けたといったところでしょうか。ファイターズは5連勝となっています。マリーンズの「3位マジック」は残り67試合で51のままでした。観客数は1万5千6百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対ドラゴンズは井川投手と野口投手が先発。井川投手は2・3回に1点ずつ取られますが、その後はドラゴンズ打線を無安打に抑えられます。一方、連続無失点中の野口投手に対し、タイガースは4回に矢野選手のソロで1点返し、5回に追いついた後、2死満塁から矢野選手が今度は2点適時打を放って逆転します。井川投手は7回を4安打4四球でしたが、好守もあって2失点で5勝目を挙げました。9回に久保田投手が連打で1点返されますが、その後の1死3塁の同点のピンチを連続三振で凌ぎ9セーブ目。観客数は2万3千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ホークスは朝井投手と杉内投手が先発。1回表にホークスが2点を取りますが、その裏、失策がらみで1点返し、2死1・3塁で打席にはトレーシー選手。防御率1点台の杉内投手対、5月頭に加入してから打点が通算2のトレーシー選手では勝負あったかと思ったのですが、何とそこで逆転3ランが出ます。
 その後、ホークスが好機を2回つぶしてむかえた5回表、朝井投手は無死1・2塁からバティスタ選手・松中選手を打ちとって2死とし、勝ち投手の権利まであと1アウトとします。しかし、城島選手を歩かせ、続くズレータ選手には0-3から2-3にしましたが、そこから逆転満塁本塁打を喫します。以下、6・7回にもホークスが追加点を挙げ、終わってみれば10対4で圧勝。杉内投手は勝数単独首位となる10勝目。4失点が失策がらみのため、自責点は0で防御率もまた下げました。観客数は1万1千1百人ほどでした。

 静岡のベイスターズ対読売は門倉投手とマレン投手が先発。昨年解雇された古巣に対し、マレン投手は「昨年とは違う。一番警戒すべき多村選手の対策もある」と言っていたそうですが、その多村選手は腰を痛めて欠場。対策は幻に終わりました。そして初回にベイスターズが4点を先制。5回に追いつかれた直後には制球を乱したマレン投手相手に1安打で2点を勝ち越します。さらに8回にはベイスターズが5点を追加。試合前に堀内監督はクルーン投手の対策として「出さなければいい」と言ったそうですが、確かにこれではクルーン投手は出ることができません。終わってみれば11対4の圧勝でした。観客数は1万4千4百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは黒田投手とガトームソン投手が先発。初回に1点先制したスワローズが中盤にも打ち込み、黒田投手はまさかの5回6失点。その後も加点したスワローズが11対2で圧勝しました。観客数は8千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は松坂投手とJP投手が先発。ここまで完投するも援護がなくて負ける、というパターンの多かった松坂投手ですが、今日は5回までに6点の援護が入りますが自らは3失点で足の違和感もあって5回で降板します。しかし、打線はさらに得点を重ね、10対5でライオンズが勝ち、松坂投手は5勝目を挙げました。観客数は8千3百人ほどでした。

2005年06月20日

小林宏之投手、交流戦MVPに

[ 野球 ]

 交流戦優勝チームの選手から選ばれるMVPは小林宏之投手になりました。6登板して負けなしの5勝の上に、普段打席に立たないパの投手ながら10打数3安打(すべて二塁打)で3打点、というのも評価されたのかと思われます。実際に生中継で見たスワローズ戦の適時二塁打はまさに弾丸ライナーといった打球でした。本人も「打撃は好き」と公言しており、受賞インタビューでも「打撃ですかね」と冗談半分で言ったそうです。
 ちなみに特技は、足で打球を止める「足ワザ」と自ら言っています。実際、一昨年のファイターズ戦で、先発に転向した直後に見せた、足元の打球をスパイクの裏で「トラッピング」したのは、今でもよく覚えています。「三拍子揃った選手」と呼ばれる人はたくさんいますが、「投げる・打つ・足技」という三拍子が揃っているのはこの人くらいでしょう。ぜひとも秋にはもう一度打席での活躍も見たいものです。

 というわけで、明日からリーグ内対戦に戻るわけです。各所で書かれていますが、振り返ってみると、やはり「1ヶ月半で各カード6試合×6」の計36試合というのはどうか、と思いました。実際に中止になったのは6試合ほどでしたが、その陰には「普段なら中止なほどの雨の中で無理した行った試合」が少なからずありました。実際、一部の試合では、激しい雨の中、傘をさした観客が大変そうに見ている映像が何度か流れました。
 そのあたり、もう少し余裕を持った日程を組んでほしいものです。さらに言えば、やはりまとめて36試合ではなく、18試合ずつなり12試合ずつなり分けて開催したほうがいいのでは、とも思いました。
 そのあたりを工夫して、来年はより面白い交流戦にしてほしいものです。

 話は変わりますが、マリーンズの渡辺俊介投手が肘の違和感で登録抹消されました。病院には行かないとの事で、大事を取って先発を一回飛ばしただけ、という感じではありますが、やはり心配です。軽症である事を祈るのみです。

2005年06月18日

交流戦終了

[ 野球 ]

 仕事でデーゲームは見れず。その神宮のスワローズ対ライオンズは館山投手と涌井投手が先発。これまで好投を続けながら援護がなくて勝ち投手になれず、珍しく援護のあった先週は打ち込まれた涌井投手ですが、今日は投球・援護とも順調。6回を真中選手のソロのみの2安打1失点に抑え、一方、打線は初回に2点を先制し、3回にも追加点と着実に援護します。終盤も本塁打連発でダメを押し、最後は11対1と圧勝。涌井投手はようやくプロ初勝利です。観客数は1万2千9百人ほどでした。

 そして「交流戦結びの一番」となったのが仙台のイーグルス対ベイスターズ戦。横浜からの当日移動なのでナイターでした。ベイスターズは移動日なしで福岡→横浜→仙台と連日の移動です。
 先発はホッジス投手と吉見投手でしたが、初回にいきなりイーグルスが4得点。吉見投手は1回持たずに降板します。しかし、急遽登板した加藤投手が好投。初回の危機をしのぎ、その後8回途中までイーグルス打線に得点を許しません。
 一方、ホッジス投手は2回に1点返され、4回も1死から連続四球を出します。ここでイーグルスは早くもホッジス投手を諦め、小倉投手を投入。期待に応えて小池選手を左飛に抑えた・・・かに見えたのですが、おりしもの雨で霧がかかっており、その中にボールが入って左翼手が見失って適時二塁打に。続く金城選手が同点適時打、さらに失策でベイスターズが一気に逆転しました。
 この後、雨が強くなり、一時試合は中断。シート水しぶきが出るくらいの降りで、このままノーゲームかとも思われましたが、30数分の中断で再開となりました。なお、その中断時間中は「Mr.カラスコ」が大活躍。雨の中の球場内をオートバイで走り回り、外野フェンスによじのぼったり、フィールドシートに入って、いきなり寝っころがったりしていました。
 イーグルスは中断直前から登板した渡辺投手がクリーンアップを三者凡退に抑えるなど好投し、1点差のまま試合は進みます。しかし7回から登板した4番手の玉木投手が1点取られて6対4に。そしてホルツ投手を挟んで、9回からクルーン投手が登板します。
 159kmを最初に記録した宮城での久々の登板となりましたが、先頭の竜太郎選手には変化球で抑えます。しかし、続くロペス選手には159kmで右飛に抑え、中村選手にも159kmを1球投げた後、最後も159km。計3回記録が出ました。3回も159kmが出るなら、1球くらいは160km、と思うのですが、なかなかうまくいかないものです。
 結局6対4でベイスターズが勝利。イーグルスはこの試合の負けにより、「交流戦最下位」が決まってしまいました。観客数は1万2千7百人ほどでした。

2005年06月17日

交流戦最終戦で単独優勝が決定

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対マリーンズは川島投手と清水直投手が先発。今季神宮に行くのは3度目ですが、いずれも先発は川島投手でした。一方、マリーンズ戦は11試合見ていますが、清水直投手の登板を見るのは開幕以来で今日が2試合目。めぐり合わせというのは面白いものです。
 その清水直投手ですが、立ち上がりから制球が乱れます。初回に死球を出し、2回には2四球もあって満塁にし、交流戦打率3割9分の青木選手に先制打を打たれました。しかし、直後の3回表、2死1塁から福浦選手が、バックスクリーン近くに飛び込む3号2ランを放ち、逆転します。
 清水直投手は3回以降は立ち直り、安打はされましたが後続は立ち、四死球もゼロ。スワローズ打線を抑え込みます。一方、マリーンズは5回に今江選手が右翼線ギリギリに落ちる幸運な二塁打を放ち、清水直投手が送った後、小坂選手が適時打で追加点を挙げます。
 8回以降、スワローズは細かい継投をしてきます。しかし9回、1死1塁から李選手が交流戦12本目となる16号2ランを右翼席に打ち込み、貴重なダメ押し点を挙げました。
 マリーンズは8回に二番手の薮田投手がクリーンアップを完璧に抑え、9回は4点差で小林雅英投手が登板。しかし、先頭の古田選手に安打されるなどで1死満塁とし、交流戦好調で今日も2安打の青木選手をむかえます。一発出れば同点のところですが、1-3から三振に。さらに宮本選手も抑え、終わってみれば無失点で締めくくりました。

 これでマリーンズは交流戦単独首位が決定。火曜の勝利で賞金2千5百万円まで確定していましたが、この勝利で計5千万円が決まりました。終了後、清水直投手がスポンサーによる「50,000,000」と書かれた札を、福浦選手が「26」のユニフォームを左翼席に掲げてくれまいした。清水直投手はかなり嬉しそうでした。しかしながら観客数は1万4千8百人ほど。2千5百万円のかかった試合にしては寂しい入りでした。ただし、左翼席だけは満員で立ち見客も出るほどでした。また、この日は応援団がほとんどおらず、トランペットもほとんど鳴りませんでしたが、自然発生的なアカペラ(?)で応援歌を皆でうたっていました。なお、「3位マジック」は残り68試合で51となっています。

 横浜のベイスターズ対イーグルスは秦投手と紀藤投手が先発。3回に礒部選手の2ランでイーグルスが一旦は逆転しますが、直後に佐伯選手の3ランが出てベイスターズが再逆転。その後、9回にクルーン投手が併殺の間に1点取られましたが、4対3でベイスターズが逃げ切りました。秦投手は今季初登板初先発で3年ぶりの勝利を挙げています。観客数は5千9百人ほどでした。

2005年06月16日

交流戦最初で最後の(?)雨天順延

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対マリーンズは雨で中止。本拠地が屋外ながら、ここまで中止がなかったマリーンズですが、最後に中止となりました。試合は明日に順延です。
 福岡ドームのホークス対ベイスターズは星野投手と三浦投手が先発。一時期に比べ、援護が入るようになった三浦投手ですが、今日は打線が6安打4四死球ながら無得点とホークス4投手から得点ができません。三浦投手も5回までは無失点でしたが、6回にズレータ選手の犠飛で均衡がやぶれ、7回にも川崎選手の適時打で追加点。最後は馬原投手が締めて2対0でホークスが勝ちました。観客数は2万9千9百人ほどでした。これでマリーンズは明日は、他球団の成績に関係なく「勝てば5千万、負ければ2千5百万」という試合をやることになりました。まあ、こちらのほうが分かりやすくていいですが。
 所沢のライオンズ対タイガースは西口投手と福原投手が先発。先週、完封した福原投手ですが、今日は6回5失点でKO。その後も追加点を挙げたライオンズが8対2で勝ちました。なお、昨日盗塁の際に怪我した赤星選手は今日は欠場でした。観客数は2万8千2百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対合併球団はマルティネス投手と吉井投手が先発。合併球団が3回に2点先制し、吉井投手は5回まで無失点。しかし、その回に打球を足に受けて降板します。そして登板した加藤投手が6回に1点返され、さらにウッズ選手の3ランで逆転しました。その後、合併球団も8回に1死2・3塁から2死満塁と反撃しますが、岩瀬投手に抑えられ、結局4対2でドラゴンズが勝ちました。観客数は2万5千4百人でした。
 札幌ドームのファイターズ対カープは入来投手と大竹投手が先発。投手戦になりましたが、6回に小笠原選手の3ランでファイターズが先制。これが決勝点になりました。カープ打線は3安打で無得点。3試合で2完封という貧打で3タテを喫し、計5連敗となっています。観客数は1万3千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対イーグルスは工藤投手と岩隈投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万2千7百人ほどでした。

2005年06月15日

交流戦単独優勝はお預け

[ 野球 ]

 今日は仕事で野球は見れず。神宮のスワローズ対マリーンズは藤井投手と小野投手が先発。初回に先制するも、その裏に追いつかれ、3回には岩村選手に勝ち越し本塁打を喫しました。打線は7安打4四球ながらつながらず、「スミ1」。4対1で敗れ、連勝は5で止まり、スワローズ戦負け越しも決まりました。「交流戦単独優勝」は明日にかかる事になりました。「3位マジック」は一つ減り、残り69試合で52となっています。観客数は1万1千人ほどでした。

 所沢のライオンズ対タイガースは帆足投手と杉山投手が先発。4回に再逆転したタイガースが終盤に得点を重ね、終わってみれば10対3の圧勝。鳥谷選手は初本塁打を含む4打点でした。観客数は2万7千2百人ほどでした。
 福岡ドームのホークス対ベイスターズは斉藤投手とセドリック投手が先発。序盤は接戦でしたが、終盤にホークスが突き放し、6対2で勝ち。斉藤投手は無四球で2失点完投と昨日の杉内投手と同じ内容で6戦負けなしとなっています。観客数は2万8千5百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対合併球団は野口投手とJP投手が先発。7回まで0対0でしたが、8回に谷繁選手のソロで均衡が破れ、この回もう1点。9回は岩瀬投手が抑え、2対0でドラゴンズが勝ち、連敗を止めました。野口投手は前回の完封に続く無失点で2連勝です。観客数は2万4千7百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対カープはダルビッシュ投手と小山田投手が先発。ダルビッシュ投手は8回まで7安打3四球ながら無失点。打線も本塁打3発などで援護します。9回に初登板初完封がかかったダルビッシュ投手ですが、ソロ2発を喫して降板。しかし、大勢には影響がなく、8対2でファイターズが勝利。ダルビッシュ投手は松坂投手以来の高卒ルーキー初登板初勝利を挙げています。観客数は2万4千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対イーグルスはマレン投手と金田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万1千6百人ほどでした。

2005年06月14日

小林宏投手、三たび投打に活躍

[ 野球 ]

 神宮のスワローズ対マリーンズはガトームソン投手と小林宏之投手が先発。2回表、連打と四球で無死満塁とします。ここで今江選手の二塁ゴロで、先制はしましたが、二死3塁となりました。しかし、続く橋本選手が、四球数チーム1位・リーグ5位という選球眼を生かして出塁。さらに交流戦で打席に立った過去2試合でいずれも二塁打を放っている小林宏投手が、あわや本塁打というフェンス直撃の二塁打を放ち、2点目を取りました。
 その裏、小林宏投手も無死1・2塁とされますが、併殺もあって無失点で切り抜けます。続く3回表の無死2・3塁の好機では得点できませんでしたが、4回は先頭の橋本選手が本塁打、復帰3試合目の福浦選手の適時二塁打も出て、4点目を取りました。さらに5回には、ここまで好機で2回凡退していた今江選手が三度目の正直となる適時二塁打、さらには小坂選手と西岡選手の連続二塁打で4点を追加して計8点。この時点で先発全員安打を達成しました。

 小林宏投手はあまり調子が良くなく、毎回のように走者を出します。しかし、「走者を出してからが自分の投球」という粘り強さで3併殺を取るなど、6回までスワローズ打線を無失点に抑えます。7回に鈴木健選手にポール際ギリギリに飛び込む「95m弾」を打たれ、9回にも二塁打2本で1点取られますが、それだけに抑えて2失点完投。7連勝でリーグ首位に並ぶ9勝目を挙げました。
 これで、交流戦の同率首位以上が確定。残り70試合で「3位マジック」は53になっています。観客数は2万人ほどでした。

 所沢のライオンズ対タイガースは松坂投手と井川投手が先発。約10日間の二軍調整時でもあまりいい情報は流れなかった井川投手ですが、今日は毎回のように安打されながら、6回を無失点に抑えます。特に6回は1死満塁からフェルナンデス選手・中島選手を抑えました。
 一方、3回に鳥谷選手の適時打で先制した打線は、6回の二死満塁でシーツ選手に代えて投入した浜中選手が貴重な適時二塁打。7回以降はウイリアムス投手・藤川投手・久保田投手という「いつものリレー」が出て、ライオンズ打線を完封リレー。9回には金本選手の適時打も出て4対0で勝ちました。松坂投手は8回3失点でしたが、またまた援護に恵まれず、4勝8敗となっています。一方の井川投手は5勝目を挙げています。観客数は2万9千1百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対ベイスターズは杉内投手と門倉投手が先発。3回に一度はベイスターズが逆転しますが、5回にカブレラ選手のソロで追いついたホークスが大村選手の適時打で逆転。その後も、追加点を挙げます。一方、杉内投手は4回以降は1安打の5安打無四球完投で、リーグ首位に並ぶ9勝目を挙げ、防御率首位も守っています。一方、ベイスターズは多村選手が足を痛めて途中退場しています。観客数は2万7千4百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対合併球団は川上投手と光原投手が先発。1対1から5回に勝ち越した合併球団が、8回に久々の一軍復帰となったガルシア選手の2ランでダメを押し、4対1で勝ちました。ドラゴンズは4回以降は無安打に封じられました。観客数は3万2百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対カープは鎌倉投手と黒田投手が先発。3連続完投勝利中だった黒田投手ですが、味方打線が鎌倉投手・マイケル投手・横山投手の前に4安打無得点と援護がありません。3失点に抑え、4連続完投も達成しましたが、敗戦投手になっています。一方の鎌倉投手は4勝目を挙げています。観客数は1万5千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対イーグルスは上原投手と朝井投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万1千4百人ほどでした。

2005年06月12日

3度目の敵地三タテ

[ 野球 ]

 今日は一日所用で野球は見れませんでした。ナゴヤドームのドラゴンズ対マリーンズは小笠原投手と渡辺俊介投手が先発。交流戦に入って以降、2試合に1回の割合で援護が入る渡辺俊投手ですが、今日はそのめぐり合わせに従い、序盤から大量援護。3回終了時で7対0となりました。その後、中盤以降に4点取られて防御率を下げたものの、4失点完投で9勝目を挙げています。
 李選手は連日の猛打賞に加え、昨年を上回る15号本塁打。ドラゴンズ戦は5試合出場して5本塁打でした。これで、カープ・読売に続き、敵地三タテで通算5勝1敗としています。観客数は3万2千8百人ほどでした。「3位マジック」は残り71試合で55となっています。

 甲子園のタイガース対ファイターズは下柳投手と江尻投手が先発。ここまで防御率1点台だった下柳投手ですが、今日は古巣相手に2回7失点KO。今日は投手陣も踏ん張り、10対3で勝ったファイターズが連敗を止めています。観客数は4万7千2百人ほどでした。

 以下は結果だけ。仙台のイーグルス対カープはホッジス投手とフェリシアーノ投手の先発で4対3でイーグルスが勝ち。新人の渡辺投手がプロ初勝利。観客数は1万7千8百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対合併球団は吉見投手とケビン投手の先発で8対7でベイスターズの勝ち。観客数は1万4千5百人ほどでした。
 福岡ドームのホークス対スワローズは田之上投手と館山投手の先発で5対1でスワローズの勝ち。観客数は3万3千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ライオンズは内海投手と涌井投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万4千人ほどえした。

2005年06月11日

山崎投手、1球で移籍後初勝利

[ 野球 ]

 ナゴヤドームのドラゴンズ対マリーンズは15時開始。ドームで行われましたが、これも「薄暮試合」と言うのでしょうか。
 先発は山本昌投手とセラフィニ投手。3回まで無安打だったマリーンズですが、4回にベニー選手の適時打で先制します。しかし、その裏、セラフィニ投手が1四球を挟んで5連打と打ち込まれ、一気に4点取って逆転されます。セラフィニ投手は2死2・3塁としたところで降板。二番手は山崎投手。連続試合安打中の荒木選手相手でしたが、初球を二塁ゴロに打ち取りました。
 ところが直後の5回表、1死2・3塁で初芝選手の代打適時打で1点差、さらに堀選手も続き、ベテランの活躍で追いつきます。さらにフランコ選手の適時打で勝ち越し山本昌投手をKO。さらに二番手の落合投手からベニー選手が12号2ランを放ち、一挙6点を取って再逆転しました。

 その後もマリーンズは李選手の14号ソロなどで加点し、計11点。一方、三番手の小宮山投手は2回1失点。さらに藤田投手が1回、川井投手が2回を無失点に抑え、11対5でマリーンズが大勝しました。勝ち投手は1球だけ投げた山崎投手。移籍後110試合目の登板で、カープ時代の2000年以来の勝利を挙げています。
 これで交流戦では、スワローズを除くセ5球団への勝ち越しが決まりました。貯金は27。「3位マジック」は残り73試合で57となっています。観客数は3万4千4百人。また、試合時間3時間52分は、昨日の今季最短から一転して今季最長試合となっています。なお、8回に福浦選手が約2週間ぶりに出場。 安打は出ませんでしたが、守備も無難にこなしています。

 甲子園のタイガース対ファイターズは能見投手と正田投手が先発。前回の札幌ドームでプロ初完投勝利を挙げた能見投手ですが、今日は新庄選手にソロを打たれるなど、4回5失点でKOされます。6回表の時点で6対1とまでなりますが、その裏、タイガースが集中打で5点を取って同点に。さらに続く7回は町田選手の代打適時打で勝ち越し、続く矢野選手がプロ初となる満塁本塁打で、再び5点を取り、11対6と大逆転しました。タイガースは今季初の5連勝。ファイターズは2分を挟んで11連敗となってしまいました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対カープは紀藤投手とデイビー投手が先発。紀藤投手は古巣相手に6回3失点と試合を作ります。デイビー投手は6回2失点でしたが、7回から新人の森投手が登板。これが誤算となり、この回、打者一巡で4点を取ったイーグルスが逆転。そのまま6対3で勝ちました。二番手の吉田投手が移籍後初勝利を挙げています。観客数は1万6千9百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対合併球団は土肥投手とパーラ投手が先発。初回に合併球団がいきなり5得点。ところが援護を貰ったパーラ投手がその裏、腕に痛みを覚えて急遽降板します。その後、ベイスターズも反撃しますが、一歩及ばず、10対7で合併球団が勝ちました。観客数は1万6百人ほどでした。

 ナイターは2試合。福岡ドームのホークス対スワローズは和田投手と石川投手が先発。ホークス1点リードで迎えた3回、無死満塁と追加点の好機を作ります。ここで石川投手は城島選手・ズレータ選手といった長距離砲を抑えましたが、続くカブレラ選手が満塁本塁打を放ちました。和田投手は3点取られるも、前回に続いてスワローズ相手に完投勝利でリーグ2番目となる7勝目を挙げました。観客数は3万4千1百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ライオンズは高橋尚投手と河原投手が先発。3回に中村選手の適時打で先制したライオンズが、二死後に連打して一気に5点を先制し、高橋尚投手をKOします。その裏、3点を返されましたが、6回表には、河原投手の安打をきっかけに中村選手・和田選手・フェルナンデス選手と3発の本塁打が出て再び一挙5点を取り、試合を決めました。河原投手は本塁打3発を喫しましたが、6回を5失点で抑え、久々となる今季2勝目を古巣から挙げました。観客数は4万4千6百人ほどでした。

2005年06月10日

清水投手、大記録は逃すも2度目の無四球完投

[ 野球 ]

 ナゴヤドームのドラゴンズ対マリーンズはマルティネス投手と清水直行投手が先発。また、本日登録された新人の竹原選手が即スタメン7番左翼で出場しました。
 清水直投手は初回を三者連続ショートゴロという立ち上がり。2回も三者凡退に抑えます。
 一方、2回まで走者は出すも抑えられていたマリーンズ打線ですが、3回表に先頭の今江選手がストレートの四球で出塁。暴投で2塁で進んだ後、清水直投手の犠打で1死3塁となります。しかし、西岡選手は三球三振に倒れ、2死となります。するとここでドラゴンズベンチはマルティネス投手にセットでなくてノーワインドアップで投げるように指示。ところがこれが裏目に出て、堀選手がストレートの四球で出塁してしまいました。続くは一昨日から三番に入っているサブロー選手。1-2からの4球目を左翼フェンス直撃します。さらに左翼手がクッションボールの処理を誤った事もあり、これが三塁打に。マリーンズが2点を先制しました。
 先週、初回5失点だった清水直投手ですが、今日は中盤まで完璧な投球。三振と内野ゴロの山を築き、ドラゴンズの打線を完璧に抑えます。6回まで8三振・9内野ゴロ。外野に飛んだのが一つだけ、というパーフェクトピッチングでした。一方、マルティネス投手も3回から6回まで完璧に抑えますが、7回に里崎選手とフランコ選手の連打で好機を作り、竹原選手の「プロ初併殺崩れ」で1死1・3塁とした後、今江選手が初球スクイズで、貴重な追加点を挙げました。竹原選手はこの回でお役ごめん。残念ながら安打は出ませんでした。

 7回裏、清水直投手は荒木選手と井端選手を打ち取り、完全試合まで「あと7人」とします。しかしここで打席には立浪選手。解説の小松辰雄氏が「打つなら立浪でしょう」などと言っていたのですが、それが実現してしまい、中前打を喫してしまいました。さらに、2点を貰って5対0とした8回裏、いきなり連打で無死1・3塁とされます。そこから内野ゴロで1点取返され、完封もなくなりました。続く打者も打ち取りますが、前回の千葉で打ち込まれた井上選手に代打適時打を喫し、結局この回4安打2失点となってしまいました。
 しかし、9回にはフランコ選手の13号ソロで駄目を押し、その裏は三者凡退。清水直投手は大記録は逃したものの、6勝目を今季二度目の無四球完投で飾りました。完投だけですと5回目です。余談ですが、試合開始の時、地元放送局のアナウンサー氏は、チーム勝数5位という事もあってか「エース格の清水投手」と言っていました。しかし、終了後は「エースの清水投手」と「格」が取れていました。それほどの投球内容だったという事でしょう。
 これで貯金は今季最多の26、「3位マジック」も残り73試合で58となっています。観客数は2万9千5百人。試合時間2時間21分は今季チーム最短でした。

 甲子園のタイガース対ファイターズは安藤投手と入来投手が先発。初回にファイターズが先制しますが、その裏、金本選手の2ランで逆転。しかし、ファイターズも追いついて同点のまま延長に入ります。10回表、ファイターズは1死3塁の好機で中軸にまわりましたが、小笠原選手・セギノール選手が打ち取られます。その裏、タイガースは1死から金本選手がバックスクリーンに飛び込むサヨナラ本塁打を放ち、5対4で勝ちました。ファイターズは21年ぶりの10連敗となってしまいました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対カープは岩隈投手と大竹投手が先発。今日、イーグルスとタイガースの間で、沖原選手と前田選手の交換トレードが発表。沖原選手は即2番遊撃でスタメン出場しました。
 カープが2点先制しますが、5回に追いついたイーグルスはさらにその沖原選手のショートゴロが失策を呼んで逆転します。しかし7回、守備の乱れでカープが追いつき、さらに2点追加し、再逆転しました。
 イーグルスも終盤反撃しますが、8回は2死満塁で礒部選手が三振。9回も2死1・2塁と一発出ればサヨナラのところで吉岡選手が打ち取られ、5対3でカープが逃げ切りました。雨の中でしたが、観客数は1万4百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対合併球団は強い雨の中の開催。交流戦をすでに2試合流しているベイスターズとしては、これ以上流せない、といったところでしょうか。このあたり、梅雨時にまたがる時期に行い、しかも中止した試合は期間中に終わらせる、という交流戦の仕組みの問題点が露呈したと言えるかもしれません。同じ屋外球場でも、マリンのように「屋根の下」のない横浜スタジアムでの観戦はかなりきつく、観客数は2,260人と今季最少記録となってしまいました。
 試合のほうは龍太郎投手と吉井投手が先発。初回に先制した合併球団が中押し、ダメ押しと理想的に得点を挙げ、一方の吉井投手は6回を1失点で4登板で早くも3勝目を挙げました。ベイスターズの連勝は5で止まっています。
 福岡ドームのホークス対スワローズは倉野投手と高井投手が先発。高井投手は4回まで無安打ながら4四球。そしてその4回裏、2死2塁からズレータ選手が「初安打」となる2ランを放ち、これがそのまま決勝打になりました。倉野投手は5回無失点、以下は中継ぎ陣がこまめに抑え、最後は馬原投手がセーブを挙げ、2対0でホークスが勝ちました。倉野投手は今季初勝利を挙げています。観客数は3万1百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ライオンズはマレン投手と大沼投手の先発で、読売が勝ったようです。観客数は4万2千6百人ほどでした。

2005年06月09日

久保投手、有言実行の好投+@で6勝目

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対読売は久保投手と工藤投手が先発。マリーンズは2回裏に2死1・2塁とし、ここでここ1週間で1安打と不振で打順が八番となった李選手が適時二塁打を放ち、2点を先制します。
 1・2回を無安打で抑えた久保投手ですが、点を貰った直後の3回に連打と四球で無死満塁とします。しかし、続く二岡選手を併殺に打ち取り、その間に1点を取られたものの、このピンチを最少失点で切り抜けます。二岡選手はこのマリン三連戦で4併殺でした。
 そしてその裏、マリーンズは2死1塁からベニー選手の2ランで2点を追加。これで流れを引き寄せます。工藤投手は走者の西岡選手を気にしすぎたようです。結局4失点でこの回で降板しました。さらに5回には二番手の佐藤宏投手からベニー選手の適時打、さらには垣内選手の連日の適時打、そして西岡選手の適時二塁打で打者10人で5点を追加。試合を一気に決めました。

 久保投手は、3回以降は2安打無四球と読売打線を封じ込めます。先週のカープ戦終了後に、次回の登板について尋ねられたとき、「前回の読売戦では勝ったものの失点が多かった。次は好投する」と宣言していましたが、有言実行の活躍ぶりでした。9回は小宮山投手にマウンドを譲ったものの、8回を6安打2四球1失点で6勝目を挙げています。
 ヒーローインタビューではピカチュウの被り物をして登場。今日の中継局がTV東京で、始球式にもポケモンが登場したのとの「タイアップ」でしょうか。インタビューの最後も「ピカチュウ!」で締めていました。オールスターに出れたら、ぜひとも新庄選手と共演してほしいものです。
 試合のほうは9回に1点を取られたものの、10対2で圧勝。交流戦本拠地最終戦を白星で飾りました。三タテを喫したスワローズを除いた5カードは全てマリンでは2勝1敗でした。
 対読売は通算で5勝1敗。前も書きましたが、読売の山本ヘッドコーチは選手にちゃんと自分らの力の差がどれくらいか分かったやろと言ったのでしょうか。観客数は2万5千1百人ほどでした。マリーンズの「3位マジック」は残り74試合で60となっています。

 大阪ドームのタイガース対合併球団はJP投手と福原投手が先発。タイガースは初回に無安打で先制し、その後も中押し、ダメ押しと加点して4点。一方、福原投手は6安打2四球ながら完封で今季3勝目を挙げました。3勝中2勝が対合併球団の完封というのが面白いところです。観客数は2万7千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ファイターズは三浦投手と金村投手のエース対決。しかし、序盤からベイスターズ打線が爆発し、金村投手は2回をもたずにKO。肘に問題があるとのことで、登録抹消になる見込みだそうです。試合のほうはベイスターズが7対3でこのカード3タテ。ファイターズは9連敗となってしまいました。観客数は1万4百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対スワローズは西口投手と川島投手が先発。初回にカブレラ選手の2ランで先制したライオンズが4対1で勝ちました。ライオンズの田原選手がプロ初本塁打を放っています。観客数は1万2千1百人ほどでした。
 広島のカープ対ホークスは小山田投手と星野投手が先発。城島選手の3ランで先制したホークスがその後も本塁打2本で7得点。しかし、9回に6点差で登板した三瀬投手はラロッカ選手に3ランを喫して降板。不振が長引きそうで心配です。観客数は1万6千人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ドラゴンズは金田投手と野口投手が先発。3回に先制したドラゴンズがその後も点を重ね6対0と快勝。野口投手は今季初勝利を約1年ぶりの完封で飾っています。観客数は1万2千1百人ほどでした。

2005年06月08日

警告試合兼提訴試合で逆転負け

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対読売は小野投手と内海投手が先発。立ち上がり、小野投手がいきなり崩れ、初回に3点を奪われます。その後も、毎回のように安打を打たれますが、いずれも併殺で切り抜け、追加点は奪われませんでした。
 4回まで内海投手に2安打無失点に抑えられていたマリーンズ打線でしたが、5回裏に七番の垣内選手が安打し、それを外野手が後逸という昨日の先制みたいな形で3塁へ。そして続く初芝選手の適時打で1点返します。今日は下位に右のベテラン二人を置いたのですが、それが功を奏した感じです。
 そして6回裏、先頭の堀選手が安打し、続くは今季初の三番のサブロー選手。左翼ポール際にフラフラと上がった感じの飛球でしたが、これがなんと左翼席まで入り、同点となりました。続くベニー選手はバットを折りながら三遊間を抜き、ここで内海投手は降板となりました。
 二番手の久保投手に対し、里崎選手の犠打が失策となり、無死1・2塁に。フランコ選手は併殺で倒れたものの、続く垣内選手が適時二塁打を放ち、ついに逆転に成功しました。

 そして7回、小野投手はまだ球数は少なかったのですが、ここで藤田投手からの「必勝リレー」に入ります。藤田投手は阿部選手を三球三振にするなど、簡単に2死を取りましたが、そこから安打され、続く清水選手に逆転2ランを喫します。藤田投手は先週の火曜に続いての左打者への被弾となってしまいました。また、この時、一塁をまわった清水投選手にフランコ選手がなぜか怒り、「警告試合」が宣告されてしまいました。
 マリーンズ打線は7回は久保投手に、8回はシコースキー投手に完璧に抑えられます。一方、マリーンズも8回は川井投手と山崎投手で抑え、1点差で最終回となります。
 そして9回、先頭の阿部選手に四球を出してしまい、続く矢野選手は犠打。ところが打者走者が走り出すのと里崎捕手が取りに行く際に交錯し、オールセーフとなってしまいます(記録は安打)。何でも規則だとこの場合は守備妨害にはならないとか。バレンタイン監督も猛抗議をしますが実りません。結局、「提訴試合」となって試合が再開しました。
 その後、犠打で1死2・3塁となった後、暴投で1点、さらには捕手からの牽制球が走者に当たってそれてしまい、もう1点を追加されます。交錯の当事者の里崎捕手は頭に血がのぼっていたのでしょうか。
 その裏、先頭のフランコ選手が二塁打を放ちますが、後続がうちとられ、結局7対4で敗戦。交流戦で対読売初敗戦を喫してしまいました。
 ここのところ、接戦で中継ぎ陣が決勝点を打たれて負ける試合が増えており、ちょっと心配です。観客数は2万人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対タイガースは光原投手と杉山投手が先発。指名打者の浜中選手のソロで先制したタイガースが7回までに4対0とします。一方、杉山投手は6回まで1安打だったのですが、7回に1失点で途中降板。以下はまたもウイリアムス投手→藤川投手と継投します。すると8回裏に5試合連続登板となる藤川投手が塩崎選手の適時打で同点に追いつかれます。その直後の9回表、3連打で満塁とした後、今岡選手の満塁本塁打が出て、タイガースが8対4で勝ちました。観客数は2万4千2百人ほどでした。
 広島のカープ対ホークスは長谷川投手と斉藤投手が先発。2回に城島選手とズレータ選手の連発でホークスが3点先制しますが、ソロ2発などでカープが7回に追いつきます。そして9回、無死1塁から8番のカブレラ選手が送り、二番手の馬原投手がそのまま打席に立ち、勝ち越しの適時二塁打を放ちます。その後も2点を追加したホークスが6対3で勝利。馬原投手は後ろにまわってから絶好調です。観客数は1万5千1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ファイターズはセドリック投手と押本投手が先発。序盤で5点を取って主導権を握ったベイスターズが7対1で勝利。ファイターズは8連敗です。観客数は8千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対スワローズは帆足投手と藤井投手が先発。投手戦となりますが、ソロ2発などでライオンズが3点を取ります。しかし9回、2死無走者と完封まであと一人とした帆足投手からスワローズが3連打で1点を返し、降板。さらに豊田投手からも1点返しましたが、反撃はそこまでで、ライオンズが3対2で勝ちました。観客数は1万3百人ほどでした。
 宮城のイーグルス対ドラゴンズは朝井投手と川上投手が先発。同点で迎えた9回裏、無死1・2塁から犠打失敗などで2死となったのですが、そこで代打で出てきた吉岡選手がサヨナラ打を放ちました。イーグルスは初のサヨナラ勝ち。また、対ドラゴンズ戦勝ち越しも決めました。観客数は1万3百人ほどでした。

2005年06月07日

投手戦を制して読売戦勝ち越し

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対読売に行きました。タイガース戦同様、内野席は「特別料金」で普段の倍くらいするので、今日は一番安い外野席に行きました。それでも、FC割引が適用されないため、通常のFC料金の内野席より高いのですが・・・。ちなみに、内野席を見渡したところ、普段の「1階内野自由席」をFC料金の倍額で売っている「内野指定A」はほぼ満席だったものの、やはり倍額近い2階の「内野指定B」にはかなり空席が目立ちました。発表された観客数は2万4千人ほどとなっていましたが、「そんなに入っていた?」という感じです。
 試合のほうは小林宏之投手と上原投手が先発。初回、小林宏投手は二塁打から四球二つで2死満塁としますが、清原選手を抑えて切り抜けます。その裏、先頭の小坂選手が2-3からセンターに弾き返します。これをローズ選手が取れずに、さらに返球もそれ、小坂選手は一気に本塁まで戻り、いきなり先制しました。記録は中前打と失策という事でした。
 小林宏投手は2回も二塁打を打たれるなど、走者は出しますが、4回まで無失点に抑えます。その裏、1死から橋本選手が安打し、今江選手も二塁打で続き1死2・3塁に。ここで、久々スタメンとなった代田選手が初球スクイズを見事に決め、貴重な2点目を挙げました。直後の5回表にローズ選手の適時打で1点返されただけに、この追加点は大きかったでしょう。

 その後、上原投手に抑えられますが、小林宏投手も結局7回を6安打2四球ながら1失点。8回は薮田投手が三人で抑え、9回表に小林雅英投手が登板します。前の読売戦で本塁打を打たれているだけにちょっと不安もあったのですが、阿部選手に二塁打を打たれたものの、後は抑え、2対1で勝ちきりました。読売は2塁打4本を含む7安打でしたが、5回以外はつながりがありませんでした。上原投手は完投負けです。
 個人的には、昨年一年間契約できなかった代田選手が「決勝点」を挙げたのが非常に印象に残る試合でした。小林宏投手は8勝目で、リーグ首位に並んでいます。また、マリーンズの「3位マジック」は残り76試合で61となっています。

 神戸の合併球団対タイガースは萩原投手と前川投手が先発。萩原投手は中一日で「連続先発」です。そしてまた3回1失点で降板しました。そして同点で迎えた5回にシーツ選手の犠飛で勝ち越したタイガースが6回にも2点を追加し、4対2で勝ちました。合併球団は4人の投手を出しましたが、全員、一昨日からの連投でした。観客数は3万3百人ほどでした。
 倉敷のカープ対ホークスは黒田投手と杉内投手という、半月前と同じ顔あわせ。1点を先制されたカープが5回に久々スタメンの福井選手のソロで追いつき、失策がらみで勝ち越した後、これまた久々のスタメンとなった緒方選手に2ランが出てこの回4点。6回にも前田選手のソロで1点追加し、ここまで防御率1.31だった杉内投手から5点を奪いました。黒田投手は先週に続く完投で、2位に2勝差をつけるリーグ首位の8勝目を挙げています。杉内投手は2敗目ですが、この2敗はいずれもカープ戦です。カープは連敗を5で止めました。観客数は1万2千7百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ドラゴンズはホッジス投手と鈴木投手が先発。今年ドラフト4位の鈴木投手はプロ初先発です。3回に2安打で3点を先制したドラゴンズが終盤にも追加点を挙げ、9対1で勝ちました。鈴木投手はプロ初勝利です。観客数は1万1千9百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ファイターズは門倉投手と鎌倉投手が先発。初回にベイスターズが先制し、7回に追加点。一方の門倉投手は4回以降無安打で3塁を踏ませず、3安打2四球で完封勝ちしました。ファイターズは2分を挟んで7連敗です。観客数は1万3千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対スワローズは松坂投手とガトームソン投手が先発。8連続完投中だった松坂投手ですが、今日は6回10安打5失点でKOされてしまいました。試合は7対3でスワローズの勝ち。ガトームソン投手は2勝目です。観客数は1万2千8百人ほどでした。

2005年06月05日

投手戦で今季初の引き分け

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対マリーンズは下柳投手と渡辺俊介投手が先発。ともに防御率1点台で、リーグ勝数で首位争いをしている投手なだけに、予想通りの投手戦となります。
 ともに初回は1四球、2回には安打が出たものの、いずれも無得点という立ち上がりです。3回表、マリーンズは先頭の西岡選手が安打で出塁。二番の堀選手は珍しく犠打で1死2塁とします。このあたりも、下柳投手の出来がいい事を物語っているのでしょう。そして甲子園に来てから7打数4安打6打点と好調のフランコ選手が狭い二遊間を抜いて、マリーンズが先制しました。
 渡辺俊投手は二人出した走者をいずれも併殺で片付けるなど、7回までうち6回が三者凡退。タイガース打線は攻略の糸口すらつかめない感じです。一方の下柳投手も、4回以降は再びマリーンズ打線を封じ、早い展開でともに得点が入りません。
 試合が動いたのは8回。マリーンズが1死から西岡選手の今季7本目となる三塁打を放ち、追加点の絶好機を迎えます。しかし、下柳投手はここを踏ん張り、堀選手はキャッチャーフライに打ち取られます。続く甲子園で好調のフランコ選手は、初球にプッシュバントを見せますがファウルに。その後も2-3としますが、最後は三振に打ち取られてしまい、追加点を挙げる事ができませんでした。

 その裏、タイガースは先頭の檜山選手が右中間を破る二塁打。続く矢野選手が送り、タイガースはこの試合初めて三塁を踏みます。そしてここで代打の浜中選手が左翼に犠飛を打ち、同点となりました。
 タイガースは9回から登板の久保田投手が9人から6三振という完璧なリリーフ。12回表から登板の藤川投手が2四球を出しましたが、結局点にはなりません。
 一方、渡辺俊投手は9回を4安打1四球1失点。延長に入ってからは藤田投手・薮田投手・小林雅英投手の「必勝リレー」がいずれも1回を三者凡退に抑えます。
 というわけで、結局延長12回で1対1で引き分け。マリーンズとしては今季初引き分けです。ともに先発のみならず、継投陣も良かったから仕方ないでしょう。観客数は4万7千2百人ほどでした。なお、渡辺俊投手は8回に三塁ゴロを打ち、連続三振記録は7で止まっています。
 なお、本日の引き分けにより、マリーンズに「プレーオフ出場三位マジック63」が点灯したそうです。

 神宮のスワローズ対イーグルスは館山投手と紀藤投手が先発。前回に続き、紀藤投手は5回2失点と試合を作りますが、打線が4回まで完璧に抑えられるなど、館山投手に抑えられます。終盤になって、山崎選手の4試合連続の9号ソロなどでイーグルスも1点差に迫りましたが、1点及ばず、スワローズが3対2で勝ちました。観客数は2万1百人ほどでした。
 広島のカープ対合併球団はデイビー投手と萩原投手が先発。萩原投手は3年ぶりの先発です。萩原投手は3回を2安打無失点ながら降板し、ケビン投手に代わります。どうやら、「初回から中継ぎを出して4回から先発に交替」という継投だったようです。一方、デイビー投手は4回まで無安打でしたが、5回に2安打3四球で4失点となりました。カープは7回に新井選手の2ランで追いつきましたが、8回に先頭で代打で登場した下山選手が本塁打。9回にも2点を追加し、7対4で合併球団が勝ちました。カープは5連敗です。観客数は1万1千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ベイスターズは涌井投手と吉見投手が先発。一軍再昇格後は好投が続いている涌井投手は、今日も8回途中まで1失点と好投。しかし、吉見投手も先週に続いて好投し、同じく1失点。結局涌井投手は勝利投手の権利がつかずに降板となりました。そして同点で迎えた9回、失策二つがからんで、ベイスターズが3点取って勝ち越し。その裏はクルーン投手が抑え、ベイスターズが4対1で勝ちました。観客数は2万1千1百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ファイターズは山本昌投手と江尻投手が先発。初回に新庄選手、3回にはセギノール選手に3ランが出て6対0となります。しかし、5回、ここまで2安打無失点の江尻投手が捕まり3失点。さらに救援の吉崎投手が火に油を注ぎ、最後はアレックス選手に逆転3ランを喫し、この回7失点。6回以降はファイターズ継投陣が無走者に抑えただけに、まさに魔が差したような5回の失点でした。二番手の川岸投手がプロ初勝利を挙げています。ファイターズは2分を挟んで6連敗となりました。観客数は3万6千8百人でした。
 東京ドームの読売対ホークスは唯一のナイターで17時開始。先発は田之上投手と高橋尚投手。初回に松中選手の適時打で先制したホークスが、2回に稲嶺選手の犠飛で追加点を挙げます。この時点でまだ甲子園は終わっておらず、「こっちは3時間半やって1点なのに、あっちは30分ちょっとでもう2点か」などと思いました。しかし、3回裏に仁志選手のソロで読売が1点を返した後はこちらも点が入らなくなります。
 そしてホークスの2対1で迎えた9回、先頭の城島選手が失策で二塁まで行きます。続くズレータ選手を読売バッテリーは敬遠しますが、その敬遠球に隙を見た城島選手が何と三盗。その後、2死満塁となったところで、大村選手にダメ押しの2点適時打が出ます。その裏、ホークスは三瀬投手が土曜に危険球退場して以来の登板。ところが、2死1塁から連続四球で満塁にしてしまいます。そこでホークスは吉武投手を投入。代打の黒田選手を打ちとって事なきを得ましたが、三瀬投手の変調は続いているようです。この調子だと、抑えは馬原投手に代わるかもしれません。なお、ホークス先発の田之上投手が2年ぶりの勝利を挙げています。観客数は4万3千9百人ほどでした。

2005年06月04日

広島で試合中にサイン会の珍事

[ 野球 ]

 仕事でデーゲームは見れませんでした。なぜかナイターだった広島のカープ対合併球団は大竹投手とJP投手が先発。2回に先制した合併球団が、6回に後藤選手の2点適時打が出て3対0とします。一方、カープは7回まで9安打2四球で無得点という大拙攻。しかし8回に2死1・2塁としたところで合併球団は二番手の加藤投手を投入。しかしこれが失敗し、浅井選手の代打適時打でカープが1点を返します。
 次は両打ちの木村拓也選手。ここで仰木監督が出てきました。そして場内放送は菊地原投手をコール。ところがここで三塁側ベンチに審判団が集まり、なにやらもめはじめます。なんでも、ここで仰木監督は、先ほどの浅井選手の打席のストライクボールの判定に抗議をしに来たのですが、そこで左手を挙げる身振りをしたら、それを審判が「左の菊地原投手に交替」と誤解してしまった、との事。したがって、仰木監督は交代を認めません。そうこうしているうちに、中断時間はどんどん伸びます。その間、カープのみならず、合併球団の選手も、フェンス越しにサインをするなど、ファンサービスをしていました。それをよそにベンチでは揉め続けます。  結局、遅延行為という事で仰木監督は退場処分となりました。しかし、結局その菊地原投手が木村拓選手を抑え、カープの反撃はここまで。9回は大久保投手が抑え、3対1で合併球団が勝ちました。観客数は1万2千6百人ほどでした。
 それにしても、この約44分の中断の最中、審判団も仰木監督も、土曜とはいえ、こんな遅くに待たされるファンの事をどう考えていたのでしょうか。非常に疑問の残る行動でした。一方、その間、ファンサービスに努めていた両チームの選手たちは素晴らしいと思いました。

 東京ドームの読売対ホークスは野間口投手と和田投手が先発。今日も野間口投手は7点台の防御率にみあった投球。3回に先制したホークスが松中選手とバティスタ選手の本塁打などで、5回までに5点を取り、野間口投手をKOします。
 一方、和田投手は5回まで無安打投球。しかし6回1死に二岡選手の詰まった当たりが三塁内野安打となります。これに気落ちしたのか、続くローズ選手に2ランを喫します。しかし、以下は再び抑え、8回途中からは昨日から一軍復帰の馬原投手が登板。5人を完璧に抑え、プロ初セーブを挙げました。結局読売は6回の2安打のみでした。観客数は4万4千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対マリーンズはブラウン投手とセラフィニ投手が先発。ともに制球が悪く、序盤から点の取り合いとなります。初回にマリーンズがサブロー選手の適時打で2点を取れば、その裏、タイガースは今岡選手の適時打で追いつき、3回にベニー選手のソロで勝ち越すと、その裏、金本選手の適時打で追いつく、といった具合です。
 そして4回。タイガースは早くもブラウン投手を諦め、江草投手が登板。盗塁失敗などで2死無走者となったところで昨日5打点のフランコ選手が打席に。左翼ポール際に打球が飛び、ファウルグランドに跳ね返ります。直後に審判の判定はなく(翌日見たマリーンズ公式によると、一度はフェアの判定があったとの事でした)、フランコ選手も三塁に走ります。一瞬、バレンタイン監督が抗議に出かかりましたが、ワンテンポ遅れて本塁打の判定がありました。このあたり、スカイAの再放送で見ていたのですが、判定が出て本塁へフランコ選手の後を審判二人が追いかけるような映像があり、ちょっと笑えました。
 その後は、ともに継投陣が好投。川井投手は昨日に続き1回を完璧に抑えました。また、薮田投手も7回に満塁にしますが、最後は抑えます。9回は小林雅英投手が関本選手は歩かせるものの、赤星選手・シーツ選手・金本選手をいずれも三球三振に打ち取りました。セラフィニ投手は5回を3安打5四球3失点ながら、交流戦初勝利で4勝目を挙げています。観客数は4万7千2百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対イーグルスは石川投手と岩隈投手が先発。ここのところ3試合連続KOだった岩隈投手ですが、今日は好投します。一方、イーグルスは6回と8回に山崎選手の二本の本塁打で3点を取ります。岩隈投手は9回に1点取られたものの、最後は福盛投手が抑え、久々となる4勝目を挙げました。観客数は2万1千9百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ファイターズはマルティネス投手と正田投手が先発。初回に1点先制したドラゴンズが6回に中押し、8回にダメ押しして7得点。一方、ファイターズは毎回走者を出しますが、得点には結びつかず、完封リレーを喫しました。マルティネス投手は来日初勝利です。観客数は3万7千人でした。
 所沢のライオンズ対ベイスターズは河原投手と土肥投手が先発。ベイスターズが金城選手の2ランなどで4点を取り、土肥投手は8回まで無失点。しかし9回にカブレラ選手が連日となる2ランを放ち、ここで降板。完封はできませんでした。しかし、後はクルーン投手が抑え、結局4対2でベイスターズが勝利。古巣相手に2戦2勝となった土肥投手は、ヒーローインタビューで使ってもらえなかった古巣への恨みをぶちまけていました。観客数は1万7千人ほどでした。

2005年06月03日

追いついた直後に突き放されて敗れる

[ 野球 ]

 甲子園のタイガース対マリーンズは安藤投手と清水直行投手が先発。初回にタイガースが赤星選手とシーツ選手の長打で先制。さらに2死後に今江選手が三塁ゴロを失策して2点目が入り、矢野選手の3ランが出て、いきなりタイガースが5点を先制します。今季マリーンズの初回失点は2点が3回あっただけですから、倍以上取られた計算になります。3回にフランコ選手の適時打で1点を返しますが、その裏に金本選手の適時二塁打を喫し、再び5点差となりました。
 しかし5回、清水直投手の代打の諸積選手が二塁打、小坂選手も続いて1・3塁とし、フランコ選手の2打席連続の適時打と内野ゴロ二つで3点を返し、2点差とします。
 その裏は小宮山投手が登板。金本選手から始まる中軸でしたが、1安打されたものの無失点。続く6回は川井投手が登板し、三人で抑えます。
 一方、タイガースは6回に橋本投手を挟み、7回に藤川投手を投入する「いつものリレー」。しかし、先頭の堀選手が安打し、続くフランコ選手がバックスクリーンに同点2ランを打ち込みます。昨日、久々の失点となった藤川投手ですが、2試合続けての被弾となってしまいました。しかし、ベニー選手・里崎選手・李選手はいずれも抑えられ、同点止まりでした。今日はチームで14安打だったのですが、里崎選手・李選手は無安打。結果的にここで切れたのが、勝負を左右したのかもしれません。

 その裏、マリーンズは山崎投手が登板。ここの所、好投が続いた山崎投手でしたが、先頭の関本選手にいきなり二塁打。1死後、右対左という事もあり、金本選手を敬遠します。しかしこれが裏目に出て、今岡選手が左翼席に飛び込む勝ち越し3ラン。続く檜山選手も右翼席に打ち込み、追いついた直後に4点を勝ち越されました。
 4点差がついたにもかかわらず、8回表はウイリアムス投手が登板。しかし、今江選手の安打の後、代打の垣内選手に今季初安打となる二塁打が出て2死2・3塁に。ここから連続四球で押し出しとなります。フランコ選手は今日5打点となりました。ここでたまらず久保田投手が登板。2-3となりますが、最後は三振となりました。9回も三人で抑えられ、結局タイガースが10対7で勝ちました。
 安打数はタイガース12に対し、マリーンズは14。初回の大量失点といい、効率の悪い攻撃といい、非常にマリーンズらしくない試合でした。一方のタイガースですが、昨日に続き、中継ぎの要二人の不調が気になります。あの起用法はどうかと思うのですが・・・。観客数は4万5千3百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ベイスターズは西口投手と三浦投手が先発。初回にカブレラ選手の超特大本塁打を喫した三浦投手が序盤で崩れ、ライオンズが優位に試合を進めます。しかし、6対1で迎えた9回、セーブのつかない場面で豊田投手が登板したのですが、ベイスターズが5安打で4点を挙げて1点差に。さらに2死1・2塁としますが、最後は相川選手が三振し、ライオンズが逃げ切りました。観客数は1万1百人ほどでした。  ナゴヤドームのドラゴンズ対ファイターズは山井投手と入来投手が先発。同点でむかえた5回に連打に打撃妨害もからみ、ドラゴンズが4点を勝ち越します。そして中継ぎ陣が抑えて4点差で9回になりますが、この回から登板の岡本投手が小笠原選手に2ランを喫して2点差に。ここで岩瀬投手が登板しますが、2死1・2塁から森本選手が左翼前に落とし、1点差に迫ります。しかし、続く金子選手は倒れ、ドラゴンズが8対7で逃げ切りました。観客数は3万2千3百人でした。
 尾道のカープ対合併球団は小山田投手と吉井投手が先発。5回までに合併球団が4点を取り、一方吉井投手は4回まで無失点。しかし5回2死から野村選手の適時打で今季初失点を喫し、さらに連続適時打で計3失点。あと1死で勝利投手の権利を得るところで降板となりました。その後は、ともに継投陣が抑え、結局4対3で合併球団が勝ちました。観客数は6千2百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対イーグルスは高井投手と金田投手が先発。点の取り合いとなりましたが、6回に礒部選手が五十嵐投手から同点2ラン。さらに延長10回には今度は石井投手から決勝2ランと、スワローズの誇る「ロケットボーイズ」から1本ずつ打ちます。これが大きく、イーグルスが10対8で勝ち、連敗を4で止めるとともに、スワローズの連勝を止めました。観客数は1万4千人ほどでした。
 東京ドームの読売対ホークスはマレン投手と新垣投手の先発で読売が勝ったようです。マレン投手は今季初勝利。観客数は4万4千2百人ほどでした。

2005年06月02日

連日の完投勝利で5カード連続勝ち越し

[ 野球 ]

 午後から雨が降る中、マリンスタジアムに行きました。屋根の下にある2階内野自由席に座ったため、観戦中は雨の影響は一切ありませんでした。しかし、買い物などに行ってそこにあるTVをみると、かなりの降りで、最後までできるか、と思ったほどでした。しかし、5回の7回に砂を追加したものの、結局9回まで行われました。
 先発は久保投手と長谷川投手。二週間前の広島球場と同じ顔合わせです。初回は5分もかからずに三人で終わらせますが、2回は連打で1死2・3塁とされます。ここで打席には野村選手。初球、投球と同時に内野手は前進しました。すると、野村選手の打球は遊撃後方への飛球となります。しかし、小坂選手はいつの間にか戻っていて、これを捕球しました。さらに4回は2死2塁で左翼へのライナーが飛びます。しかしこれを地上スレスレのところでフランコ選手が好捕。またもや先制点を許しません。
 そして直後の4回裏、好捕したばかりのフランコ選手が四球で出塁。続くベニー選手がチーム初安打となる二塁打を放ち、無死2・3塁とします。そして1死後、サブロー選手が三遊間を抜いて先制、里崎選手も適時二塁打で続き、2点取って1死2・3塁に。続く今江選手は一昨日の借りを返す(?)初球スクイズを見事に決めます。さらに小坂選手の内野安打も出て、この回、一気に4点を先制しました。

 5回裏終了後には花火がありました。雨の中ながら、いつも通り打ちあがりましたが、最後のほうは、かなり煙が出ていました。まあ、煙の中で開く花火というものも別の美しさがありましたが。その後、煙がグランドまで降りてきましたが、試合には影響はなかったようでした。
 しかし6回表、久保投手は2死2・3塁とこの試合3度目のピンチを作ります。ここでカープの打席は前田選手。左翼席のスクワット応援も最高潮を迎えます。そして前田選手は右前に鋭い安打を放ちます。しかし、ここでサブロー選手が「ストライク」の返球で二塁走者をアウトにし、最少失点に食い止めました。
 その裏、先頭のサブロー選手の安打で好機を作り、1死1・2塁から小坂選手の適時打で追加点を挙げます。取られた直後なだけに大きい1点でした。今日は6番サブロー選手から里崎選手・今江選手・小坂選手の下位打線が7安打5打点と活躍しました。
 久保投手は7回もピンチを作りますが、そこも抑え、結局8安打されながら、1失点完投で5勝目を挙げ、新人単独1位となりました。5勝のうち3つが完投です。試合後のステージでは、「6回あたりはかなりきつかったが、声援のおかげで完投できた」と言って喝采を浴びていました。
 これで、5カード連続勝ち越しとなり、勝数は40に到達しました。観客数は9千7百人ほど。今季2度目の1万人割れでしたが、この天気ならむしろ入ったほうでしょう。

 甲子園のタイガース対ホークスは福原投手と星野投手が先発。序盤に福原投手が打ち込まれ、ホークスが主導権を握りますが、タイガースも中盤に反撃。7対1から7対5まで追い上げます。反撃ムードもあってか、負けている局面でチーム54試合で24試合目のウイリアムス投手、28試合目の藤川投手を投入しましたが、これが裏目。ウイリアムス投手が松中選手に安打を打たれ、交替した藤川選手が城島選手に通算200号となる2ランを喫しました。最終回にタイガースが2点を返しただけに、結果的にはこれが決勝打になってしまいました。というわけで、9対7でホークスが逃げ切りました。フェリシアーノ投手が来日初勝利を挙げています。観客数は4万2千9百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対スワローズは光原投手と川島選手が先発。初回に岩村選手のソロで先制したスワローズが中押し、ダメ押しと加点。川島投手は連続無失点こそ止まったものの7回1失点で5勝目を挙げました。観客数は1万1千4百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ライオンズは川上投手と大沼投手が先発。接戦となりましたが、ドラゴンズが岡本投手から岩瀬投手という、「エース」3人の継投で3対2で逃げ切りました。観客数は2万6千2百人でした。
 札幌ドームのファイターズ対読売は金村投手と工藤投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万2千2百人ほどでした。横浜のベイスターズ対イーグルスは雨で中止でした。

2005年06月01日

小野投手、二度目の完投で6勝目

[ 野球 ]

 今日は帰宅が遅く、試合は見れませんでした。千葉のマリーンズ対カープは小野投手と佐々岡投手が先発。2回に李選手のソロで先制したマリーンズが3回にベニー選手の3ランなどで追加点。6回にもベニー選手がこの日5打点目となる2点適時打を放って7点目。小野投手は2失点完投で6勝目を挙げました。防御率は1.98ですが、投球回数54回1/3で、試合数が55なので、規定投球回数には2/3足りません。達していればリーグ4位だったのですが・・・。まあ、この調子なら、近いうちに防御率ベスト10に定着してくれるでしょう。観客数は1万7千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ホークスは井川投手と斉藤投手という、一昨年の20勝対決。しかし、井川投手が序盤から打ち込まれ、5回8失点。一方、斉藤投手は6回2失点で5連勝となりました。井川投手は二軍降格の可能性もあるとか。やはり渡米騒動による調整不足が響いているのでしょうか。観客数は4万5千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対イーグルスはセドリック投手と山村投手が先発。ここのところ調子の良かった山村投手ですが、今日は初回に5人で4本塁打をされ、1死も取れずに5失点KO。結局9対3でベイスターズが勝利。イーグルスは4連勝後の4連敗です。観客数は1万3千2百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ライオンズはドミンゴ投手と帆足投手が先発。中村選手が先制打と2ランで3打点。それを帆足投手から豊田投手の完封リレーで守ったライオンズが3対0で勝っています。観客数は2万6千1百人でした。
 札幌ドームのファイターズ対読売は押本投手と内海投手が先発。9回1死からセギノール選手の同点ソロが出て、そのまま引き分け。読売は3試合連続引き分けです。観客数は3万5千1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対スワローズは川越投手と藤井投手が先発。序盤に3点を取ったスワローズが終盤にも追加点を挙げ、9対1で快勝しました。藤井投手は8回1失点でさらに防御率を下げました。観客数は1万2千2百人ほどでした。

2005年05月31日

黒田投手の好投と前田選手の一発に沈む

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対カープは小林宏之投手と黒田投手が先発。初回にともに、二塁打で出塁した打者を中軸の適時打で返す、という似たような展開で1点ずつ取り合います。
 小林宏投手は、本来のローテなら明日先発というところですが、今日は勝てば5月5勝で月間MVPの可能性もあるので、中5日で登板。3回から6回まで毎回走者を出しますが、李選手の好守や小坂選手の超美技などもあり、得点はされません。
 一方、黒田投手は2回以降は素晴らしい出来でした。2回から7回まで2安打で、併殺などもあり、うち5回を三者凡退に抑えます。
 結局、小林宏投手は、7回1死1塁のところで同点のまま降板。月間5勝はなりませんでした。2番手の藤田投手は7回は抑えます。しかし8回、先頭の前田選手に右翼席に飛び込む第13号ソロを喫します。これまで、左打者相手には「打球が走者に当たって走者アウト。記録は安打」のみの1安打に抑えてきた藤田投手ですが、実質的な対左打者初被安打が大きな一発となってしまいました。続く新井選手にも二塁打を打たれ、犠打で1死3塁となったところで山崎投手に交代しました。
 山崎投手は続く倉選手をツーナッシングと追い込んで1球ボール。解説者も「これでスクイズはないですね」と言っていたのですが、次の4球目をスクイズ。完全に虚を突かれ、2点目を取られます。さらにプロ2試合目となる甲斐選手にプロ初安打を打たれ、暴投で進まれます。ここで打席の途中ながら今季初登板となる川井投手を投入。しかし、その初球を打たれ、この回3点目を奪われてしまいました。

 そして4対1のまま9回裏に。カープはまだ黒田投手です。先頭のフランコ選手が二塁打で出塁し、1死後、李選手も安打でつなぎ、1・3塁と、一発出れば同点の場面に。しかし、黒田投手は9回でこの試合初の151kmを出すなど、疲れは見えません。サブロー選手は初球を打ち上げ、橋本選手も三振に打ち取られ、結局4対1で負けました。黒田投手はリーグ単独首位となる7勝目を完投で挙げました。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ホークスは杉山投手と杉内投手が先発。2003年の日本シリーズで2試合先発で1点しか取れなかった杉内投手に今日もタイガース打線は2安打1四球10三振と抑えられます。杉山投手も6回まで3安打無失点と好投しましたが、7回にズレータ選手に2ランを打たれてしまいます。観客数は4万3千6百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ライオンズは山本昌投手と松坂投手が先発。4回まで0対0でしたが、5回裏、突如松坂投手が乱れ、いきなり3連続四球。続く荒木選手に適時打を打たれ、立浪選手に押し出しと、この回1安打でドラゴンズが2点を取ります。山本昌投手は7回を無失点に抑えますが、8回から登板の岡本投手が誤算で無死満塁に。しかし、急遽登板の平井投手がこの危機を犠飛のみの1点に抑え、さらに岩瀬投手が売り出し中の中村選手を抑えます。岩瀬投手は9回も抑え、結局2対1でドラゴンズが勝ちました。松坂投手は8連続完投ながら敗戦投手になっています。観客数は2万8千2百人でした。
 大阪ドームの合併球団対スワローズはケビン投手とガトームソン投手が先発。初回に合併球団が先制しますが、スワローズが小刻みに得点して逆転します。2回から6回までガトームソン投手に完璧に抑えられてきた合併球団は7回に連打で1点を返しますが、ここで怪我で出遅れていたゴンザレス投手が今季初登板。この危機を併殺で切り抜けます。9回、合併球団は2死2・3塁と一打逆転サヨナラ機を作りましたが、石井投手が谷選手を三振に打ち取り、3対2でスワローズが逃げ切りました。観客数は1万5千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対イーグルスは門倉投手とホッジス投手が先発。2回にイーグルスが好調・鷹野選手の2ランで先制しますが、4回にベイスターズが逆転。その後も点を重ねたベイスターズが6対2で勝ちました。観客数は9千8百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対読売は鎌倉投手と上原投手が先発。ファイターズが先制しますが、読売が追いつき、以下取ったら取り返すという展開で延長に。ファイターズは10回裏に1死満塁としますが、セギノール選手がシコースキー投手に併殺に打ち取られます。以降も点が入らず、結局4対4の引き分けでした。観客数は2万7千3百人ほどでした。

2005年05月30日

ベテラン投手対決、タイガースが制する

[ 野球 ]

 今日は仙台のイーグルス対タイガース戦のみ。先発は今季初登板となる紀藤投手と下柳投手という「合わせて77歳」対決でした。ともに内野ゴロを打たせる、ベテランらしい投球で、守備陣も好守を連発して試合を締めます。
 3回、赤星選手が三塁打を放ち、続く藤本選手の犠飛でタイガースが先制します。さらに4回は金本選手が二塁打。続く今岡選手は当たりそこないのキャッチャーゴロになりますが、金本選手が好走塁を見せて三塁へ。続く檜山選手の適時打で2点目を取りました。
 下柳投手は6回を3安打無失点。いつも通りここで交替しました。ところで、4回に、下柳投手とロペス選手がかなり険悪な雰囲気になっていましたが、何かあったのでしょうか。
 7回からは藤川投手・ウイリアムス投手・久保田投手というおなじみのリレー。8回に金本選手の適時二塁打で2点を追加してセーブがつかなくなったにも関わらず、久保田投手が出てきたわけです。これで藤川投手はリーグ1位の28登板。ウイリアムス投手と久保田投手はともに5位の23登板となっています。この登板数で秋までもつか、と気になりますが、とにもかくにも、イーグルス打線を5安打1四球で完封しました。下柳投手は6勝目でリーグ首位に並びました。先発投手が規定投球回数に達しないで最多勝争い、というのはかなり珍しいのではないでしょうか。観客数は1万6千2百人ほどでした。

2005年05月29日

里崎選手、打撃にリードに歌と大活躍

[ 野球 ]

 マリンスタジアムにマリーンズ対ベイスターズ戦を見に行きました。今日は10時半頃に着いたのですが、FC割引チケット売場はすでに行列になっており、買うまで20分くらいかかりました。試合直前には、千葉のよさこい踊りサークル(?)が6つくらい来て、球場を埋め尽くすほどの人数でよさこい踊りをしていました。千葉でよさこい踊りがそんな盛んだとは知りませんでした。ただ、試合直前のグランドに大量の人を入れるのはどうなのか、と気にもなりました。
 先発は渡辺俊介投手と新人で先週プロ初勝利を挙げた那須野投手。渡辺俊投手は、先頭の石井琢郎選手を歩かせて、二塁に送られますが後続を絶つという、3週間前のベイスターズ戦と全く同じ立ち上がりでした。
 その裏、先頭の西岡選手が内野安打で出塁しますが、続く堀選手は打ち取られます。このあたりまでは那須野投手はストライクが先行していました。しかし、続く福浦選手に粘られて、11球で四球にして調子が狂ったのか、続くベニー選手も歩かせて満塁に。ここで五番に入っている里崎選手が、左翼スタンドにプロ初となる満塁本塁打を叩き込み、早くも4点を先制します。結局、那須野投手は初回を3安打3四球4失点で、1回を投げたところで降板となってしまいました。
 ベイスターズの二番手は加藤投手。三週間前に18点を取った時の先発です。2回の代わりばなに西岡選手が、3回にも先頭の李選手が12号となるソロを打った時は、これは三週間前の再現か?とも思ったのですが、そこからは好投。以降7回まで1安打にマリーンズ打線を抑えます。
 一方、渡辺俊投手は3回まで無安打。これも三週間前と同じです。そして、4回に初安打を喫するところまで三週間前と同じだったのですが、この安打が小池選手の本塁打。これで対ベイスターズ連続無失点は12回で止まってしまいました。さらにこの回に今江選手、さらに渡辺投手自らの失策で走者を溜め、適時打を2本打たれ、計3点を返されました。
 しかし、それ以降は再び好投し、8回までベイスターズ打線を計5安打1四球3失点(自責1)と抑えます。そして9回は小林雅英投手が登板。先頭の種田選手に初球を安打された上に盗塁されますが、後はきちんと抑えました。渡辺俊投手はリーグ単独首位となる8勝目、小林雅投手は16セーブ目です。観客数は2万7千人ほどでした。

 ヒーローインタビューは渡辺俊投手と里崎選手でした。最後にアナウンサー氏にマイクを渡された里崎選手は、「球場正面で渡辺俊投手と一曲歌う」と宣言していました。ここまでも二回ほど歌っている里崎選手ですが、「デュエット」は初めてです。
 というわけで、今日は早めに球場を出て、ステージ前の比較的いい場所を確保して待っていました。この「ステージにヒーロー登場」は最近では恒例化していますが、今日は先ほどの宣言があったので、普段とは桁違いの人の集まり具合。振り向いてみても、どのくらい人がいるのか分からないほどです。マスコミ発表だと4千人とのことでした。
 そしてしばらくして両名が登場。里崎選手は上を着替えていましたが、渡辺俊投手はユニフォームのままでした。右すねにマウンドの土がかなりついている状況までよく見えます。あと、渡辺俊投手の脇のところに切れ目が入っていました。これは最近の流行なのか、渡辺俊投手独自のものなのか、気になるところです。
 それはさておき、いよいよ「ライブ」が開始。球場で売っている「マッチカード」を歌詞カード代わりに「We Love Marines」を熱唱。さらにファンの熱烈なアンコールに応え、2005年マリーンズイメージソングの「夢への翼」まで歌ってくれました。ちなみに、この企画は、初回に満塁本塁打を打った時から考えていたとの事でした。
 ところで、今日は三日ぶりに福浦選手が出場。先述したように、那須野投手を崩すきっかけの四球を選んだのですが、3回の守備から交替していました。大差がついた事もあるのでしょうが、やはりどこか故障しているのでしょうか。心配です。

 仙台のイーグルス対タイガースは岩隈投手とブラウン投手が先発。連勝中のイーグルスでしたが、初回に岩隈投手が3失点。その後も点の取り合いとなりましたが、結局この初回が大きく、9対6でタイガースが勝ちました。ブラウン投手は2度目の先発で3勝目。岩隈投手は3連敗となっています。観客数は1万9千1百人ほどでした。
 福岡ドームのホークス対ドラゴンズは田之上投手とマルティネス投手という今季初登板対決。初回にホークスが3点を取って逆転しますが、中盤にドラゴンズが追いついて延長に。そして10回表にドラゴンズが大西選手の代打適時打で勝ち越し、4対3で勝ちました。観客数は3万2千2百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対スワローズは正田投手と館山投手が先発。今日も序盤に得点を重ねてリードしたスワローズが中盤のファイターズの反撃をかわし、7対5で勝ちました。観客数は2万3千6百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対カープは涌井投手と森投手の新人対決。ともに好投し、特に涌井投手は7回途中まで1安打1四球で無失点でした。8回に失策がらみでカープが同点にしましたが、10回に栗山選手が代打サヨナラ打を放ち、2対1でライオンズが連日のサヨナラ勝ちとなりました。観客数は2万2千3百人ほどでした。

 唯一のナイターとなった神戸の合併球団対読売はJP投手と高橋尚投手が先発。初回に小久保選手の3ランで読売が先制しますが、直後に合併球団が1点を返し、続く2回も無死1・3塁から日高選手のあわや本塁打かという犠飛で1点差に迫ります。さらに平野選手が右中間に飛球を放ちますが、これをローズ選手が空中で好捕。併殺となり同点機を逸します。その後は、両チームとも走者は出ますが、点は入りません。
 しかし7回裏、先頭の村松選手が歩いたところで高橋尚投手は降板。二番手のシコースキー投手は犠打を二塁でアウトにしますが、牽制悪送球で結局走者は2塁に。そして後藤選手の適時打が出て同点となります。そしてそのまま延長へ。12回表に読売は1死2・3塁の好機を作りますが連続三振で得点できません。その裏も0点で結局3対3で引き分け。このカード6試合で二度目です。ともに二桁安打を放ちながら3点ですから、拙攻合戦と言えるかも知れません。特に合併球団は終盤の二度のバント失敗が響きました。観客数は2万4千9百人ほどでした。

2005年05月28日

終盤に打ち負けて連勝止まる

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ベイスターズはセラフィニ投手と吉見投手が先発でした。マリーンズは2回に先頭のベニー選手の安打をきっかけに、李選手の犠飛で先制します。しかし、吉見投手を打ち崩せず、この2回を除けば、走者を一切出せません。
 そして4回、2死無走者からショートゴロ。簡単にチェンジかと思ったのですが、名手・小坂選手が一塁に悪送球をして一転して2死2塁に。そして佐伯選手の適時打が出て同点に追いつかれます。
 セラフィニ投手は、ボール球が多く、走者も出しますが、牽制で走者を二人刺した事もあり、6回を自責ゼロの1失点に抑えます。
 そして同点のまま終盤へ。マリーンズは7回から藤田投手から始まる「必勝リレー」を始めます。しかし、8回に薮田投手が佐伯選手のソロを打たれ、この試合初めて、リードを許してしまいます。

 しかし、リードされた直後の8回裏、ここまで1安打1四球1得点に抑えられてきた吉見投手から、李選手が右翼席に同点本塁打。勝ち越された直後なだけに、流れがマリーンズに戻るかと思われた一発でした。
 ところが9回、1死2塁から打順が9番に下がった村田選手が勝ち越し2ラン。交流戦初戦のサヨナラ打に続き、村田選手に手痛い所で打たれてしまいます。さらに石井琢郎選手の連続本塁打で薮田投手は降板。続く神田投手も佐伯選手に3打点目となる適時三塁打を打たれ、一気に4点差をつけられてしまいました。
 その裏、ベイスターズはセーブのつかない局面ながらクルーン投手を投入。しかし、本調子でないのか、マリンスタジアムの速度計が厳しいのか、速球は最大157km止まりでした。そして、堀選手の安打から好機を作り、里崎選手の適時打で1点を返しますが、反撃もここまで。結局6対3で敗れ、連勝は6で止まりました。
 終盤までは接戦でしたが、4安打と打線は低調。その上にここまで何度も好守でチームを助けた小坂選手の失策や、同じく重要な場面で相手打線を抑えた薮田投手が打ち込まれて失点してしまったわけです。まあ、こんな日もある、という事なのでしょう。観客数は2万3千3百人ほどでした。
 ところで、9回裏の途中で、クルーン投手が「二段モーション」という事で杉永球審から「注意」を受けました。一昨日の久保投手も二塁にいた杉永審判から同様の「注意」を受けています。「二段モーション」の規定変更の件はよくわかりません。ただ、特定の審判だけが問題視する、というのもどうかとは思います。審判団のほうでも人によって左右されないよう、規定を明確化してほしいものです。

 仙台のイーグルス対タイガースは金田投手と安藤投手が先発。安藤投手が初回・2回と走者満塁のピンチを作ります。ともに最少失点にとどめますが、計2失点。これまでのイーグルス相手ならたいした失点ではなかったのでしょうが、今日は金田投手が好投、6回まで2安打無四球でタイガース打線を0点に抑えます。7回にタイガースも今岡投手の適時打で1点を返し、金田投手を降板させますが、イーグルスは継投陣も好調。玉木投手・吉田投手が無安打に抑え、最後は福盛投手が4人を完璧に抑えて3セーブ目を挙げました。金田投手は3勝目、チームは4連勝となりました。安藤投手も3回以降は1安打1四球で結局2失点完投だったのですが、4敗目となってしまいました。観客数は1万8千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対カープは河原投手と大竹投手が先発。1点リードしたライオンズが森投手から豊田投手につないで逃げ切りをはかります。ところが9回表、豊田投手が先頭の木村拓選手に安打され、犠打で進んだ後、嶋選手の適時打で同点に。その裏の無死2塁のサヨナラ機も犠打失敗で逸するなどカープの流れになったように見えました。しかし10回裏、途中出場の小関選手の安打をきっかけに好機を作ったライオンズが無死満塁とし、永川投手から細川選手がサヨナラ打を放ってライオンズが勝ちました。観客数は2万人ほどでした。
 ファイターズ対スワローズは久々の円山球場での試合。土と天然芝の屋外球場にファイターズのホームユニは非常によく映えます。しかし、試合のほうはスワローズの一方的な展開に。江尻投手と石川投手の先発となったのですが、3回途中で江尻投手は5失点KO。その後も得点を重ねたスワローズが13対5で快勝しました。観客数は2万2千5百人ほどでした。

 ナイターは2試合。福岡ドームのホークス対ドラゴンズは和田投手と山井投手が先発。序盤から着実に得点したホークスが中終盤にも追加点を挙げ、先発全員の18安打で12得点。一方の和田投手はウッズ投手にソロを打たれるなど2点を取られたものの、ドラゴンズ打線を5安打に抑え、完投で福岡ドームでは久々となる5勝目を挙げています。観客数は3万2千7百人ほどでした。
 神戸の合併球団対読売は吉井投手と野間口投手が先発。ここまで打線の援護で高防御率ながら負けのなかった野間口投手ですが、今日は吉井投手が7回途中まで4安打無失点。継投陣も読売打線を0点に抑えます。一方、合併球団は4回に今季初スタメンの五島選手の適時打で先制。5回にも追加点を挙げて野間口投手をKOし、8回に今季初登板の木佐貫投手から日高選手が押し出しを選んでダメ押しし、5対0で快勝。吉井投手が2勝目を挙げています。観客数は3万1千6百人ほどでした。

2005年05月27日

効率のいい攻撃で今季3度目の6連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ベイスターズは清水直行投手と三浦投手が先発。2週間前の交流戦開幕戦と同じ顔ぶれとなりました。その時は、三浦投手の前に1点に抑えられたマリーンズ打線でしたが、今日は2回にサブロー選手のソロで早くも先制します。さらに、3回には制球を乱した三浦投手からベニー選手の押し出しで2点目、続く李選手に2点適時打が出て、この回2安打で3点。続く4回も失策と二つの犠打処理ミスがあり、またまた2安打で3点を追加します。交流戦に入ってから3試合登板で援護が僅か2点だった清水直投手ですが、今日は序盤で大量の援護が入りました。
 その清水直投手は5回まで2安打無失点、大差のついた6回に小池選手に2ランを打たれますが、その後は走者を出しながら点は取られません。
 ところで今日は福浦選手が休養。代わってフランコ選手が一塁に入り、外野には久々スタメンの諸積選手が入りました。その諸積選手、打つほうでは無安打でしたが8回、先頭打者の「右中間真っ二つ」の打球を横に飛んで超美技を見せます。これには左翼席のベイスターズファンからも拍手が出ていました。
 8回には今江選手のダメ押しとなる適時打も出て結局8対2でマリーンズが快勝。清水直投手は約1ヶ月ぶりとなる5勝目を今季2度目の完投勝利を挙げています。観客数は1万2千4百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対ドラゴンズは新垣投手と川上投手が先発。ホークスが6回に川上投手を打ち込んで逆転し、新垣投手も7回を3失点に抑えます。そして8回からホークス得意の継投に入り、神内投手が簡単に2死を取ります。しかしそこから連続2塁打で失点、代わった吉武投手も打たれ、たまらずホークスは早くも三瀬投手を投入。しかしこれが裏目に出てしまい、立浪選手の適時打で勝ち越され、さらにウッズ選手に3ランが出て、この回一挙5点を挙げてドラゴンズが逆転。最後は岩瀬投手が抑え、連敗を5で止めました。観客数は2万7千5百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対スワローズは入来投手と高井投手が先発。序盤で5点をリードしたファイターズが、スワローズ打線を4安打1失点に抑え、6対1で勝ち、3連勝しました。観客数は1万5千4百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対読売は光原投手とマレン投手が先発。4回に6点を取った合併球団が8対1とリード。終盤に読売が反撃しますが、2点差で合併球団が逃げ切りました。光原投手は久々の勝利でパ新人タイの4勝目を挙げました。観客数は2万3千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対カープは西口投手と小山田投手が先発。初回に森笠選手のソロで先制したカープが着実に中押し、ダメ押しをして4点を挙げます。小山田投手は8回まで3安打無失点。9回2死から打球を胸に受けましたが続投し、完封で5勝目を挙げました。観客数は1万2千人ほどでした。

2005年05月26日

投手陣乱調も、なんとか読売を3タテ

[ 野球 ]

 東京ドームの読売対マリーンズは工藤投手と久保投手が先発。同点で迎えた4回に、春のオープン戦で打ち込だ工藤投手相手に6安打・打者一巡で5点を取ります。さらに5回には、一昨日に打ち込んだ真田投手から、久保投手の2点適時二塁打、6回にも追加点を挙げ、得点を二桁に乗せます。
 打つほうでは2安打2打点と好調だった久保投手ですが、本業のほうは3本の本塁打で6回まで7失点とプロ入り最悪の出来でした。しかし、7回から登板の山崎投手が、2回6人を完璧に抑るすばらしい投球を見せ、反撃を絶ちます。
 しかし9回から登板した小林雅英投手が1死から2ランを喫し、ついに1点差に。しかし、小林雅投手はそこから踏ん張り、ローズ選手と小久保選手を連続三振に打ちとって、10対9で逃げ切り、カード3連勝、通算5連勝となりました。観客数は4万3千人ほどでした。
 一方、読売は4連勝したものの、首位球団相手に3連敗しました。読売の山本功児ヘッドコーチは、二年ほど前にも似たような体験をしています。という事は、今日の試合後も、当時と同じように「自分らの力の差がどれくらいか分かったやろ」と言ったのでしょうか。気になるところです。

 甲子園のタイガース対合併球団は福原投手とケビン投手が先発。これまで援護に恵まれなかった福原投手ですが、今日は打線が10点と、これまでの分をまとめて援護。それに応え、福原投手は3安打無四球完封という快投し、連敗を6で止めました。観客数は3万6千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ホークスは龍太郎投手と星野投手が先発。序盤でリードしたベイスターズを、ホークスがバティスタ選手の二打席連続ソロなどで追い上げましたが、最後はクルーン投手が抑え、5対4でベイスターズが逃げ切りました。龍太郎投手はプロ初勝利です。観客数は1万2千2百人ほどでした。
 広島のカープ対ファイターズは長谷川投手と金村投手が先発。セギノール選手・新庄選手の連日の本塁打などでリードしたファイターズが、カープの終盤の反撃をかわして5対3で勝ちました。観客数は1万7千1百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ライオンズは川島投手と帆足投手が先発。初回2死無走者から5点を取ってスワローズが先制。投げては川島投手が8回を無失点に抑え、7対2でスワローズが快勝しました。観客数は1万3千1百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対イーグルスは山本昌投手と朝井投手が先発。5回に中村選手の適時打で勝ち越したイーグルスが、6回に自らのお株を奪う(?)大量9点を取り、最終的には15対3と大勝。球団創設初の3連勝を達成しました。朝井投手はプロ初勝利。また、7回から登板した一場投手がプロ初セーブを挙げています。観客数は2万6千1百人ほどでした。

2005年05月25日

小林宏之投手、またも投打に活躍

[ 野球 ]

 今日の帰宅は22時半過ぎだったのですが、帰ったらまだ甲子園のタイガース対合併球団戦をやっていました。この試合、先発は井川投手と川越投手のエース対決だったのですが、初回に井川投手が連打されていきなり5失点。しかし、2回から6回までは抑えます。そして6回に逆転し、井川投手に勝ち投手の権利が生じますが、9回に久保田投手がブランボー選手に本塁打を打たれて同点となり、延長戦に入ります。
 そして12回表、合併球団は2死満塁の勝ち越し機を作ります。そして23人目の選手となる代打の相川選手の打球はショートゴロ。鳥谷選手の送球は高くなりますが、シーツ選手が伸び上がって取って辛うじてアウトとし、合併球団の勝ちはなくなります。
 その裏、合併球団は24人目の選手である菊地原投手を起用。シーツ選手・金本選手、さらに檜山選手を挟んで、代打町田選手と対決。前カープの菊地原投手が、前カープ二人に元カープ一人と対戦したわけです。結局、元同僚たちを菊地原投手が金本選手への四球のみの無安打に抑え、6対6で延長12回引き分けとなりました。観客数は3万7千4百人ほどでした。

 東京ドームの読売対マリーンズは内海投手と小林宏之投手が先発。読売が先制しますが、3回に先週に続いての小林宏投手の二塁打を足がかりに2点を取って逆転。直後に同点とされますが、4回には大塚選手のソロと小林宏投手のスクイズで勝ち越します。さらにベニー選手の連日の打点も出て5点目を挙げます。
 小林宏投手は6回を8安打3失点。後は藤田投手・薮田投手・小林雅英投手の必勝リレーで読売打線に反撃をさせず、5対3で勝ち、連勝しました。小林宏投手は、初のお子さんの生まれた日に、首位タイとなる7勝目を挙げました。観客数は4万4千4百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ホークスはセドリック投手と斉藤投手が先発。接戦となりましたが、最後は三瀬投手が締めて、ホークスが6対5で勝ちました。観客数は1万2千7百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ライオンズは藤井投手と松坂投手が先発。防御率1点台対決となりましたが、ライオンズが売り出し中の中村選手の2本塁打など、ソロ4発で4点を取ります。対する松坂投手は岩村選手のソロ1本に抑え、7試合連続の完投で4勝目を挙げました。観客数は1万4千3百人ほどでした。
 広島のカープ対ファイターズは佐々岡投手と立石投手が先発。ともに先発投手が打球を受けて降板するという厳しい試合となりましたが、初回の新庄選手の3ランが大きく、ファイターズが8対5で勝ちました。岩本投手が1年1ヶ月ぶりの勝利を挙げています。観客数は1万7千6百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対イーグルスはドミンゴ投手と山村投手が先発。三者三振の立ち上がりのドミンゴ投手でしたが、これまた2回に打球を受け、それがきっかけで本塁打を打たれるなど失点して3回で降板。その後もイーグルスが着実に追加点を挙げ、6対2で勝ちました。イーグルスは球団創設初のロードでの3連戦勝ち越し。対するドラゴンズは交流戦前半6カードを全て負け越してしまいました。観客数は3万1千5百人でした。

2005年05月24日

完封リレーと連日の二桁得点で圧勝

[ 野球 ]

 長野の読売対マリーンズは上原投手と小野投手が先発。初回、二番の堀選手の今季1号ソロでマリーンズが先制、さらに2回にもベニー選手のソロが出て2点のリードを奪います。
 一方、小野投手は初回いきなり2連打で無死1・2塁とされます。しかし、以下ローズ選手・小久保選手・清原選手という「元パの四番クリーンアップ」を打ち取り、得点を許しません。
 ベニー選手のソロの後は、上原投手に完璧に抑えられます。特に2回から3回にかけて4連続三振を喫するなど、落ちる球に面白いように空振りさせられます。一方の小野投手は初回を含め、無死から安打で走者を4回も出します。しかし、うち3回は併殺を取るなどいずれも抑え、得点を与えません。
 そして7回、福浦選手が2回以来のチーム3本目の安打となる二塁打で出塁、1死後にベニー選手の適時打が出て、貴重な追加点を挙げました。

 その裏、2死から安打され、さらに試合初の四球を出したところで小野投手は降板。左の清水選手ということで、藤田投手が登板します。ここで清水選手は平凡なショートゴロ。しかし、二塁走者の矢野選手の足に当たってアウトになります。この場合、記録上は清水選手の安打になるため、開幕から続いていた藤田投手の対左打者無安打記録が止まってしまいました。
 そして8回には岡島投手から福浦選手の2号2ランで5点目を取り、試合を決めます。この回に2死から凡退した李選手は守備から交替し、連続本塁打は5で止まりました。ところが、続く9回に今江選手の死球から始まり、橋本選手が2ラン。さらに代打の初芝選手が安打など、6者連続安打で5点を追加、打者一巡して李選手のいた6番まで廻ってきてしまいました。まあ、こんな場面で「連続試合本塁打リーグタイ記録」を作っても仕方ないとも言えますが・・・。
 というわけで、終わってみれば11対0の圧勝。安打数では14対11ですから、相手の拙攻に助けられたとも言えるでしょう。これで貯金も20となりました。小野投手は5勝目を挙げ、防御率も1点台に、規定投球回数まであと3回弱となっています。観客数は2万6千8百人ほどでした。

 倉敷のタイガース対合併球団は、杉山投手とJP投手が先発。初回にいきなり3点を合併球団が取り、JP投手は8回を4安打4四球2失点に抑えます。9回には北川選手のダメ押しソロが出て、4対2で合併球団が勝ちました。北川選手は古巣相手に3打点の活躍でした。観客数は1万7千5百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対イーグルスは落合投手とホッジス投手が先発。落合投手は21日に中継ぎで投げているので、「中3日」での登板です。その落合投手は4安打1失点ながら3回で降板。以下も5人の投手でつなぐという、「最初から中継ぎリレー状態」でしたが、6回から登板の石井投手が3安打を打たれて2点を勝ち越されます。
 イーグルスは8回途中から福盛投手を投入。そこは抑えたものの、9回に連打で無死1・2塁に。アレックス選手を併殺に抑えたもの、森野選手に二塁打を打たれて1点差に、さらに、内野ゴロがトレーシー選手のまずい守備(記録は安打)で2死1・3塁とし、代打に井上選手が登場します。ここでイーグルスは吉田投手を投入。対するドラゴンズも代打の代打で川相選手を出しますが、吉田投手がこのベテラン対決を制し、イーグルスが3対2で辛うじて逃げ切り、連敗を5で止めました。ホッジス投手は2勝目、吉田投手は移籍後初セーブを挙げました。観客数は3万8百人でした。

 横浜のベイスターズ対ホークスは門倉投手と杉内投手が先発。ここのところ絶好調の大村選手が先頭打者本塁打を含む2本塁打など3安打2打点1盗塁と活躍。杉内投手も8回を6安打ながら1失点に抑え、6対1でホークスが勝ちました。杉内投手は再び勝数・防御率で首位に立っています。観客数は1万1千6百人ほどでした。
 広島のカープ対ファイターズは黒田投手と鎌倉投手が先発。5回に前田選手の3ランで勝ち越したカープが、6対2で勝ちました。黒田投手は木元選手に2ランこそ打たれたものの、3安打2四球で完投勝利。こちらもリーグ勝数1位となっています。カープは4連勝、ファイターズは4連敗です。
 神宮のスワローズ対ライオンズは雨で中止。千葉では雨は降っていなかったのですから、局地的なものなのでしょう。昨日夜も、神宮周辺で、集中豪雨なみの雨が30分ほど降っていました。あの地域に何か生じているのでしょうか。

2005年05月22日

二週間ぶりの二桁得点で連勝

[ 野球 ]
 千葉のマリーンズ対ドラゴンズは渡辺俊介投手と中田投手が先発。先週は援護がなく、1失点完投ながら敗れた渡辺俊投手ですが、今日も無難な立ち上がりを見せます。
 その裏のマリーンズは、一番の西岡選手が失策で塁に出て、二番堀選手がヒットエンドラン、三番福浦選手がタイムリー、四番フランコ選手がホームランと、相手のお株を奪う(?)「燃えよドラゴンズ」の歌詞そのままの攻撃であっさり4点を先制します。
 さらに3回には、先頭の李選手が5試合連続となるソロをバックスクリーンに打ち込んで追加点。5試合連発は31年ぶりの球団タイ記録とのことです。さらに、満塁の好機を作り、ここまで2打数2安打の堀選手が猛打賞となる適時打を放ち、3回で7点目。さらに4回にもサブロー選手の今季1号が出て8対0とリードします。
 最初の一巡を完璧に抑えた渡辺俊投手ですが、中盤、立浪選手に連続四球を出すなど、やや制球を乱します。そして5回には1点を、6回には福留選手の2点適時打で2点を失います。しかし、7・8回は再び完璧に抑え、7勝目を挙げました。

 8回裏には3点を追加し、二週間ぶりの二桁となる11点目を挙げます。9回に今季初登板を果たした神田投手は福留選手にソロを打たれますが、その1点に抑え、11対4でマリーンズが勝ち、「首位対決」を2勝1敗で勝ち越しました。一方のドラゴンズは交流戦に入ってから5連続カード負け越しで首位転落です。ところでこの試合、当初は小坂選手がスタメン予定だったのですが、直前に西岡選手に交替していました。何か急病にでもなったのでしょうか。大事に至ってなければいいのですが・・・。なお、観客数は2万7千7百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対タイガースは寺原投手の能見投手が先発。両先発がしっかりせず、序盤は点の取り合いとなりますが、タイガース二番手の江草投手が好投。さらに、藤川投手・ウイリアムス投手・久保田投手がホークスを無得点に抑えます。一方、タイガースは5回に檜山選手の適時打で勝ち越し。終盤にも着実に追加点を挙げ、8対4で連勝しました。観客数は3万5千1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ライオンズは那須野投手と山岸投手の新人同士の投げあい。一度はライオンズが逆転しますが、4回に5点を挙げたベイスターズが逆転。その後も点の取り合いとなりますが、最後はクルーン投手がカブレラ選手に適時打を打たれながら何とか押さえ、12対10でベイスターズが勝ちました。観客数は1万5千2百人ほどでした。
 広島のカープ対イーグルスは大竹投手と岩隈投手が先発。ラロッカ選手の二打席連続本塁打などで岩隈投手を打ち崩したカープが10対2で快勝し、このカードを三タテに。イーグルスは5連敗となっています。観客数は1万7千7百人ほどでした。

 ナイターは2試合。神宮のスワローズ対合併球団はともに今季初登板となるガトームソン投手と吉井投手が先発。接戦になりましたが、7回に逆転した合併球団が5対3で勝ちました。吉井投手が約2年ぶりの勝利を古巣から挙げています。なお、スワローズの先発捕手は米野選手で、古田選手は代打出場のみ。昨日の交替も怪我によるものだったのでしょうか。心配です。観客数は1万9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ファイターズは高橋尚投手と正田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千7百人ほどでした。

2005年05月21日

今季初のサヨナラ勝ち

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのドラゴンズ戦を見に行きました。先発はセラフィニ投手と山井投手でした。セラフィニ投手は初回、いきなり先頭の荒木選手に安打されますが、以下は抑え、2回も1安打されますがそこも無失点に抑えます。
 マリーンズは2回裏にフランコ選手のソロで先制しますが、直後の3回表、この回先頭の荒木選手が2打席連続安打。今度は井端選手が送って、立浪選手の適時二塁打と、昔の「燃えよドラゴンズ」の歌の通りに同点にされます。さらに2死1・3塁からアレックス選手の投ゴロをセラフィニ選手がグラブに収めきれず、勝ち越されます。さらにこの後、セラフィニ投手は本塁に悪送球をして二塁走者を三塁に進め、「1プレイで2つの失策」という珍しい記録がつきました。このピンチでは後続を絶ちましたが、5回にはウッズ選手にソロを打たれ、2点差をつけられました。
 山井投手も決して好調という内容ではありません。特に4回などは11球連続ボール球という制球の乱れがあり、無安打で1死満塁となりましたが、ここでも得点はできませんでした。結局、2回にベニー選手が安打を放って以来、6回まで走者は出すも無安打に抑えられます。

 しかし、7回裏、この回先頭の李選手が、4試合連続本塁打となるソロを放ちます。続く大塚選手に死球を与えたところで山井投手は降板。続く高橋投手に代打・里崎選手は一塁ゴロに打ち取られますが、これをウッズ選手がトンネルして無死1・3塁に。続く今江選手の併殺の間に大塚選手が返り、同点となりました。
 8回からマリーンズは薮田投手、一方のドラゴンズも8回途中から岡本投手と、ともに「必勝リレー」の投手を投入します。そして薮田投手は四球は出しますが、ドラゴンズ打線を8・9回と無安打に。一方、岡本投手は8回1死満塁で李選手に外野フライを打たれましたが、福留選手の強肩で三塁走者が本塁憤死し併殺と、無得点で凌ぎます。
 そして迎えた9回裏、先頭の大塚選手が右中間に二塁打。続く里崎選手が送り、1死三塁で今江選手の打席となります。そして、1-3となって5球目、岡本投手の球は本塁ベース付近で大きく跳ね上がりました。
 今日はバックネット裏2階席で見ていたのですが、球が跳ね上がり、それを見て今江選手が手をまわし、大塚選手が本塁に走るという一連の動きがやけに長く感じられました。そして大塚選手がゆっくり本塁へ。かなり丁寧にベースを踏んでいました。マリーンズ今季初のサヨナラ勝ちです。
 サヨナラとはいえ、「ヒーロー」はいなかったため、「手荒い祝福」はありませんでした。その代わり、なぜかヒーローになりそこねた(?)今江選手が、西岡選手をどついていました。
 ヒーローインタビューは4試合連発という事もあり、李選手でした。途中、昨日の「完全試合を免れた一発」についての質問も忘れましたが、「昨日の事など忘れました」と答えていました。また、終了後に球場前ステージに登場し、「リーグ首位同士の試合なので、ぜひ勝ち越したい」と先を意識した発言をしていました。
 というわけで、昨日の惨敗を跳ね返し、接戦を制しました。観客数は2万5千1百人ほどでした。
 なお、今日の外野席で一部の変な客が右翼席に乱入して暴れたとか。そのため、途中からマリーンズ応援団から鳴り物が消えていました。先日のサッカーでの観客同士の事件の時は、首謀者は無期限出入り禁止処分になったと聞いています。野球でもそのような対処はとれないものなのでしょうか。

 広島のカープ対イーグルスはデイビー投手と徳元投手が先発。一度はイーグルスが逆転しますが、5回にカープが新井選手の満塁本塁打で逆転し、8対3で勝ちました。観客数は2万2千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ライオンズは土肥投手と河原投手が先発。初回にライオンズが2点先制しますが、3回に6点を取ってベイスターズが逆転。8回にも1点追加して7対2で勝ちました。土肥投手は2回から8回まで古巣を2安打に抑え、勝ち投手になっています。また、最後にセーブがつかない場面でクルーン投手が登板し、三度目の159kmを出したそうです。観客数は1万5千8百人ほどでした。

 ナイターは3試合。福岡のホークス対タイガースは和田投手が先発。初回に金本選手の2ランで先制したタイガースが、その後も得点を加え、9対2で快勝しました。下柳投手は無傷の5連勝。金本選手が2本塁打を含む4安打、鳥谷選手が大学の先輩である和田投手から2安打するなどで猛打賞の活躍をしています。観客数は3万4千9百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対合併球団は石川投手と光原投手が先発。先週、マリーンズを0点に抑えた石川投手ですが、今日はブランボー選手に連発されるなど、5失点で降板します。しかし、中盤にラミレス選手の2ランなどでスワローズが追いつきました。そして9回、先頭の古田選手が安打で出塁します。ここでスワローズベンチは勝負を賭けて代走を出しますが、続く真中選手がバントを失敗して併殺となり、好機をつぶします。10回表は何とか抑えましたが、11回表に登板した吉川投手が代打の水口選手に適時打を打たれ、さらに早川選手が3ラン。一挙4点を取って試合を決めました。まあ、9回裏の「勝負」が失敗したのだから仕方ないと言わざるをえないでしょう。観客数は1万6千人ほどでした。
 東京ドームの読売対ファイターズは読売が勝ったようです。ファイターズの岩本投手は本塁打を打ちながら敗戦投手となりました。観客数は4万5千人ほどでした。

2005年05月20日

完全試合を何とか免れる

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ドラゴンズは清水直行投手と川上投手というエース対決。ところが、清水直投手は明らかに変調。これまで登板8で8四球という制球のいい清水直投手が、2回に連続四球から犠打と犠飛で無安打で先制点を献上します。さらに3回、4回と安打を集められて早くも4失点となってしまいました。
 一方、マリーンズ打線は川上投手の前に完全に沈黙。誰一人出塁できず、「いい当たり」すら数えるほどしかありません。
 一方、清水投手は6回にもソロを打たれ、この回で降板。失点・被安打ともに自己最悪の結果でした。さらに7回から登板の高木投手が連続四死球で満塁とし、森野選手に2点適時打を打たれ、降板します。しかし三番手の小宮山投手は好投し、8・9回を三者凡退。ウッズ選手には新球・シェイクと思しき超スローボールを投げ、内野ゴロに打ち取りました。
 そして7回も三者凡退となり、8回もフランコ選手・ベニー選手と打ち取られます。しかし、続く李選手が1-3からの5球目をバックスクリーンに三試合連続となる8号本塁打。これで完全試合はおろか、完封まで一気に阻止しました。しかし、それ以降も出塁できず、結局28人で抑えられてしまいました。こういう場合、「凖完全」と言うのでしょうか。
 マリーンズファン的には李選手の三試合連発と、小宮山投手のシェイク以外には何もない試合だったと言えるでしょう。観客数は1万4千5百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対タイガースは新垣投手と安藤投手が先発。松中選手の2打席連続2ランなどで着実にリードしたホークスが、6回に一挙8点を挙げ、試合を決めます。タイガース打線も終盤に反撃しましたが、失点が大きすぎ、16対7のダブルスコアで敗れました。なおこの試合、9回に城島選手が一塁を守っています。観客数は3万2千6百人ほどでした。
 広島のカープ対イーグルスは小山田投手とラス投手が先発。礒部選手の先頭打者本塁打でイーグルスが先制しますが、いつも通り中盤に追いつかれます。そのまま同点でむかえた8回裏、6回から登板していた福盛投手が振り逃げをきっかけに制球を乱して連続四球で満塁に。そして犠飛と三塁手のまずい守備(記録は安打)で2点を勝ち越されます。9回表にイーグルスもベイル投手を攻めて無死満塁としましたが、頼みの礒部選手が三振。さらに吉岡選手も3ボールにしますが、最後は併殺を打たされ、結局カープが6対4で勝ちました。観客数は1万4千8百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対合併球団は高井投手とケビン投手が先発。同点の5回裏に、失策と野選で満塁としたスワローズが犠飛で勝ち越し、続く6回にもユウイチ選手の代打適時打が出て、スワローズが3対1で勝ちました。観客数は1万1千4百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ライオンズは三浦投手と西口投手が先発。6回に逆転したライオンズが森投手から豊田投手への継投で1点差を守り、3対2で勝ちました。観客数は1万4百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ファイターズはマレン投手と入来投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千2百人ほどでした。

2005年05月19日

打線復活でカープを3タテ

[ 野球 ]

 広島のカープ対マリーンズは長谷川投手と久保投手が先発。広島に来て打線がすっかり復調したマリーンズは、初回に中軸の三連打で早くも2点を先制します。一方、先週プロ初敗戦を喫した久保投手ですが、今日は5回まで走者は振り逃げの一人だけ、という完璧に近い投球を見せます。
 そして6回には李選手の二塁打を足がかりに、久保投手もしっかり犠打を決め、小坂選手の2点適時打で中押し、7回にも中軸の連打などで3点を追加し、今日も試合を優位に進めます。
 久保投手は7回裏に「プロ初自責点」となる1点を失いますが、4安打1死球で2度目の完投で3勝目を挙げました。9回には大塚選手と李選手の連続本塁打もあり、9対1でカープを3タテにしています。観客数は1万2百人ほどでした。

 今日はサッカーとの兼ね合いか、この試合の中継だけはスカパーではありませんでした。一方、関東の地上波では福岡ドームを、NHK衛星では甲子園を中継。さらにラジオはNHKを含む4局が福岡ドーム、文化放送が甲子園でした。ちなみに、広島では地上波でこの試合を中継していましたが、千葉での放映はありませんでした。
 ここまでの試合では、スカパーでマリーンズ戦の中継が全てあったので気になりませんでした。しかし、今日のような日に改めて放送状況を見るとやはり変なものだとつくづく思いました。要はパリーグ首位の球団を無視して、セリーグ最下位球団の試合の中継を地上波1局とラジオ4局で同時にやっているわけですから・・・。

 甲子園のタイガース対ライオンズは井川投手と大沼投手が先発。初回に2点を失った井川投手ですが、それ以降は立ち直って追加点は与えません。そして4回に浜中選手の代打2点適時打で逆転したタイガースが5対3で勝ちました。観客数は4万9百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対ドラゴンズは金村投手と朝倉投手が先発。2回に先制したファイターズが4回に集中打で3点を追加し、さらに8回には小田選手のダメ押し3ランも出て9対1に。しかし、9回に大差で横山投手を出したら大乱調。本塁打を含む5安打3失点で1死しか奪えずに降板します。しかし、急遽登板の矢野投手が何とか抑え、9対4でファイターズが勝ちました。観客数は1万3千3百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対スワローズは一場投手と川島投手が先発。初回にスワローズが4点を先制。さらに中盤にも追加点を挙げて9点。一方、川島投手は2安打2四球で完封。一場投手は7連敗で先発降格になるようです。観客数は1万3千2百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ベイスターズはパーラ投手と龍太郎投手が先発。序盤から着実に点を取った合併球団が6対1で勝ちました。観客数は1万1千4百人ほどでした。
 福岡ドームのホークス対読売は星野投手と工藤投手の先発で読売が勝ったようです。二岡選手にランニング本塁打が出たそうです。観客数は3万3千6百人ほどでした。

2005年05月18日

快勝で連勝

[ 野球 ]

 今日は所用で試合が見れませんでしたので結果だけ。
 広島のカープ対マリーンズは佐々岡投手と小林宏之投手が先発。3回に小坂選手のソロで先制したマリーンズが以降7回まで毎回追加点を挙げて9得点。小林宏投手はチーム投手陣初安打が適時二塁打となるなど投打に活躍しましたが、8回に前田選手に3ランを喫するなど5失点で完投は逃しました。観客数は7千8百人ほどでした。里崎捕手が頭部死球で退場しましたが、骨には異常がないそうで、とりあえず一安心です。

 甲子園のタイガース対ライオンズは杉山投手と松坂投手が先発。2回に檜山選手の2ランでタイガースが先制し、5回にも追加点を挙げたタイガースが3対2で勝ちました。松坂投手は6連続完投ながら、敗戦投手になっています。観客数は4万4千人ほどでした。
 仙台のイーグルス対スワローズは金田投手と藤井投手が先発。6回まで投手戦でしたが、7回に下位からの連打でスワローズが3点を取ります。8回にイーグルスも連続本塁打で2点を返しますが、最後は石井投手が抑え、スワローズが勝っています。観客数は1万5百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対ドラゴンズは岩本投手とドミンゴ投手が先発。8回まで1点差の接戦でしたが、9回表にドラゴンズ打線が爆発し、終わってみたら11対4の大差になっていました。観客数は1万3千1百人ほどでした。
 福岡ドームのホークス対読売は斉藤投手と内海投手が先発。4回に勝ち越したホークスが中盤に追加点を挙げ、7対1で勝ちました。観客数は3万3千9百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ベイスターズはJP投手とセドリック投手が先発。6回に逆転した合併球団が1点差を守りきり、4対3で勝ちました。観客数は1万1千9百人ほどでした。

2005年05月17日

小林雅投手、150セーブ

[ 野球 ]

 カープ対マリーンズは今日は福山で行われました。いつもながら、TVで観ていると、バックネット裏にある扇風機が気になる球場です。
 先発は黒田投手と小野投手。先週、ホークス相手に素晴らしい投球をした黒田投手は、今日も最初の一巡を完璧に抑える投球。対する小野投手も無失点で序盤を抑えます。
 そして4回、先頭の小坂選手が粘った末に10球目を選んで初の走者に。これで黒田投手は調子が狂ったのか、西岡選手に死球を与え、福浦選手も遊撃への内野安打で無死満塁に。続くフランコ選手の内野ゴロの間に先制点を挙げました。一方、カープは5回裏、二死無走者から黒田投手が安打で出塁し、さらに何と盗塁を決めます。そして四球の後、緒方選手の適時打で同点にされます。
 そして7回表、先頭は最近不振で9打席連続凡退中のベニー選手から。解説の達川氏は、「このベニー選手の応援歌はノリが良く、聞いているだけで打てそうに思えてきます」などと言っていたのですが、それを言い終わったくらいに、右翼ポール際に第6ソロを叩き込み、勝ち越しに成功しました。

 その裏からマリーンズは藤田投手が登板。薮田投手から小林雅投手につなぐ必勝リレーを目論見ます。藤田投手は簡単に二死を取りますが、続く嶋選手に四球を出します。ここで右のラロッカ選手という事もあり、予定より早く薮田投手を投入しますが、これが裏目。追い込んだ後の難しい球を巧く打たれて二塁打され、前田選手を敬遠で満塁にした後、新井選手に二点適時打を打たれ、逆転されてしまいます。
 この時は、「中継ぎ両エースを投入して逆転されるのでは・・・」と悲観的になっていました。しかし、その裏、先頭の里崎選手が安打します。続く小坂選手はまたまた9球粘った後、10球目を安打して続きます。黒田投手はこの試合、124球を投げたのですが、うち小坂選手に投じたのが32球と、4分の1以上を小坂選手に費やした事になります。その粘りで得た出塁が得点につながったのですから、この試合の勝利の立役者は小坂選手と言えるかもしれません。そして、続く西岡選手が右中間に今季6本目の三塁打を放って逆転しました。
 7回は打たれた薮田投手ですが、8回は三者凡退に抑えます。そして9回表に1死1・2塁から里崎選手が2イニング連続安打となる適時打を放って貴重な追加点。さらに内野ゴロの間にもう一点加えました。
 9回裏は当然ながら小林雅英投手が登板。二番の緒方選手から始まる好打順でしたが、三人をいずれも内野ゴロに打ち取り、9球で今季13個目のセーブを挙げました。そしてこれは小林雅投手にとってはプロ通算150S目。江夏豊氏・佐々木投手・高津投手に次ぐ記録で、312試合での達成は日本人最速との事です。
 しかし、ヒーローインタビューでそれらの事に向けられても、小林雅投手は、「目標は優勝して日本シリーズに勝つこと。セーブの数などはその過程でしかない」という発言を繰り返していました。先人より速く達成した事についても、「三人はいずれも優勝経験があり、そのような試合でセーブを挙げているから、自分とは全然違う」と、あくまでも「優勝」を第一とした発言に終始しました。この発言から、小林雅投手のチームの優勝に対する強い想いがひしひしと伝わってきました。
 というわけで、連敗は4で止まりました。観客数は7千人ほどでした。

 西京極のタイガース対ライオンズは福原投手と帆足投手が先発。援護に恵まれない福原投手ですが、今日も打線が帆足投手に抑えられます。一方、ライオンズ打線は交流戦に入ってからさらに好調になった石井義選手の2打点などで3点を取ります。9回にシーツ選手のソロなどで豊田投手を引きずり出し、さらにスペンサー選手の適時打で1点差に迫りますが、最後は檜山選手が抑えられ、反撃はここまで。結局3対2でライオンズが勝ちました。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対スワローズは山村投手と館山投手が先発。同点で迎えた5回裏にイーグルスが2点を勝ち越します。そして「魔の6回」に。それを意識してか、イーグルスは守護神の福盛投手を出しましたが、いきなりラミレス選手に二打席連続となるソロを打たれ、さらに犠飛で同点にされます。しかし、チーム2位の登板数ながら防御率0点台の福盛投手。この「魔の6回」を同点どまりに抑えます。これが効を奏したか、8回に山崎選手の代打適時打が出てこれが決勝打に。イーグルスが5対4で勝ち、連敗を5で止め、スワローズの連勝も7で止めました。玉木投手が移籍後初勝利を挙げています。観客数は1万1千1百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対読売は杉内投手と上原投手が先発。読売が2点を先制しますが、6回に1死満塁から宮地選手が同点適時打。さらに柴原選手の犠飛で勝ちこしました。杉内投手は8回を12奪三振で6勝目。三瀬投手が15セーブ目を挙げています。観客数は3万4千人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対ドラゴンズは鎌倉投手と山本昌投手が先発。鎌倉投手がドラゴンズ打線を7回2安打に抑えます。一方の山本昌投手も好投しましたが、3回に森本選手の適時打でファイターズが先制し、7回には代打・田中幸雄選手がベテラン対決を制して適時打を放ち、2対0でファイターズが勝ちました。ヒーローインタビューの森本選手のしゃべりは、なかなか奇妙でした。最後は、「明日はご家族・ご近所・恋人などを誘って、皆で札幌ドームに来てください」と締めていました。観客数は1万3千5百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ベイスターズは川越投手と門倉投手が先発。5回まで0対0でしたが、6回に種田選手の3ランでベイスターズが先制し、8回には内川選手のソロで追加点を挙げます。門倉投手は8回2安打と完封ペースでしたが、9回に連打で1点を取られて降板します。しかしクルーン投手が再び159kmを出すなどで後続を抑え、ベイスターズが4対1で勝っています。観客数は1万1千4百人ほどでした。

2005年05月16日

打線不振が続き四連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対スワローズは渡辺俊介投手と石川投手が先発。「連敗ストッパー」であり、昨年夏から通算11連勝中の渡辺俊投手は、今日もいつも通りの投球で、走者は出しますが、決定打を与えません。2回は1安打のあと3連続内野ゴロなのに2つの失策などでまだ2死1・3塁という危機を迎えますが、ここも三振で凌ぎました。
 しかし、ここ3試合で2試合無得点というマリーンズ打線は今日もつながりを欠きます。垣内選手を一軍登録即スタメンで6番DHに使いますが、石川投手の前に手も足も出ません。3番の福浦選手が3安打、5番の里崎選手が2安打しましたが、その間のベニー選手がこれまた無出塁に抑えられ、打線がつながりません。
 そして、6回、この回先頭の土橋選手と、マリンに来てから好調の岩村選手の連打で無死1・3塁に。続くラミレス選手を併殺に打ち取りますが、その間に三塁走者に生還され、先制点を奪われます。

 一方、マリーンズ打線は石川投手の前に7回を5安打無失点。8回に五十嵐投手に交代した時は流れが変わるかとも思いましたが、今江選手・西岡選手があっさり打ち取られます。続く堀選手は四球で歩き、ここで代わった石井投手に対し、福浦選手が安打して二死1・3塁としますが、この好機でもベニー選手が抑えられます。
 9回はその石井投手の前に三者連続三振に抑えられ、この4試合で3度目となる完封負け。渡辺俊投手の持つさまざまな「ツキ」も、日曜日の連勝記録も役に立ちませんでした。これでチームは4連敗、一方、スワローズは7連勝となっています。観客数は2万2千3百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対ベイスターズは、立石投手と、初登板となる新人・那須野投手が先発。序盤にファイターズが4点を取ってリードしますが、ベイスターズも多村選手の2ランなどで1点差に。しかし、後半はファイターズの継投陣がベイスターズ打線を無安打に抑え、一方、8回に小笠原選手のソロでダメを押したファイターズが5対3で勝ちました。なお、最後は一昨年までベイスターズにいた横山投手が登板し、三人で抑えてセーブを挙げました。観客数は2万人ほどでした。余談ですが、接戦にも関わらず、札幌ドーム左翼席のファイターズファンには、種田選手の打席で「タネダンス」をしている人がいました。このへんも交流戦ならではと言えるのかもしれません。
 神戸の合併球団対カープは高木投手と大竹投手が先発。しかし高木投手は初回に2四球1安打であっさり降板。急遽救援した相木投手が打ち込まれ、いきなりカープが6点を先制します。その後もカープ打線は打ちまくりますが、大竹投手以下の投手陣も打ち込まれ、5回終了時で15対14というもの凄いスコアに。しかし、そこからは一転して静かな展開となり、結局16対14でカープが「接戦」をものにしました。観客数は2万4千5百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対イーグルスは能見投手と岩隈投手が先発。中盤までは3対1でイーグルスがリードしましたが、岩隈投手をしても「魔の6回」を凌げず、今岡選手の適時打で同点になり、さらに久々スタメンの檜山選手が勝ち越し2ラン。その後も点を重ねてこの回6点。結局7対4でタイガースがこのカード3タテをしました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ホークス戦は野口投手と倉野投手が先発。初回に2点を先制したホークスが、4対2で勝ちました。4回から6回までを無失点に抑えた竹岡投手が今季初勝利を挙げています。観客数は3万5千8百人でした。
 所沢のライオンズ対読売は涌井投手と高橋尚投手が先発で、読売が勝ったようです。観客数は2万8千2百人ほどでした。

2005年05月14日

「黒パン」着用も、今季初の三連敗

[ 野球 ]

 仕事でデーゲームは見れませんでした。千葉のマリーンズ対スワローズで、マリーンズは本拠地20試合目でついに「第三のホームユニ」を着用しました。上は昨年のサンデーユニを継承した「ハッピ」と同じなのですが、下が黒いズボンです。先発投手がホームユニを選べるなか、これまでの述べ19人の誰もが選ばなかった「黒パン」がついに登場しました。まあ、マリンで初の連敗をしたためのゲン直しの意味もあったのでしょう。
 公式サイトの写真や、プロ野球ニュースを見たところ、かなり違和感があります。しかし、観戦に行っていた嫁さんによると、「5回くらいで慣れた」との事でした。
 マリーンズの先発はマリン二度目となるセラフィニ投手。ちなみに前回先発時は「ハッピ」でした。一方、スワローズは高井投手が先発。2回に21イニングぶりの得点となるサブロー選手の適時打でマリーンズが先制しますが、岩村選手の二打席連続本塁打でスワローズが逆転。しかしマリーンズも5回裏に1点を返し、1点差とします。
 しかし6回にセラフィニ投手が炎上。自らの失策もあってこの回一挙6点と突き放されます。その後、二番手の高木投手も打たれ、結局11対3で敗れました。11失点は今季最多です。これで今季初の3連敗、一方、スワローズは6連勝となっています。観客数は2万3百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ベイスターズは江尻投手と土肥投手が先発。投手戦となりましたが、数少ない好機を生かして6回に得点したファイターズが1対0で勝利。江尻投手はプロ初完封です。観客数は1万5千6百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ホークスは山井投手と和田投手が先発。バティスタ選手の2打点でホークスがリードしますが、終盤に追いついたドラゴンズが、最後は井端選手がサヨナラ打を放ち、ドラゴンズが3対2で勝ちました。なお、判定に問題がある場面もあったようです。観客数は3万7千8百人でした。

 甲子園のタイガース対イーグルスは下柳投手とラス投手が先発。初回に高須選手のソロでイーグルスが先制。ラス投手は一昨年は優勝したタイガース相手にそこそこ抑えていた印象がありましたが、3回にタイガースが逆転。タイガース投手陣がイーグルスを4安打無四球の「スミ1」に抑え、5対1で連勝しました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 神戸の合併球団対カープは光原投手とデイビー投手が先発。6回に合併球団が一挙4点を先制しますが、8回にカープが追いつきます。しかし、その裏に阿部真選手の犠飛で勝ち越した合併球団が5対4で勝利。二年目の香月投手がプロ初勝利、昨日昇格して今季初登板で勝利を挙げた大久保投手が今度はセーブを挙げています。観客数は2万4千4百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対読売は河原投手と野間口投手が先発。春先までのチームメートを相手に2回までに読売が5点をとりますが、ライオンズも中村選手・片岡選手・栗山選手らの若手の活躍で4回同点に。さらに5回にも野間口投手をKOしてさらに満塁の好機を作りますが、そこはシコースキー投手に抑えられます。シコースキー投手は7回のフェルナンデス選手との「元マリーンズ対決」も三振に打ち取るなど、8人を完璧に抑えます。
 そしてともに満塁の好機を逃して迎えた11回表、先ほどの満塁で三振した小久保選手が本塁打。これが決勝点となって9対5で読売が勝ちました。観客数は3万5千2百人ほどでした。

2005年05月13日

2試合連続無得点で連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対スワローズは清水直行投手と川島投手が先発。清水投手は初回から2安打され四球も出すなど、本調子ではありません。しかし、要所を抑え、4回まで毎回併殺という珍しい内容でスワローズ打線を抑えます。
 一方のマリーンズ打線は、2回の無死満塁を併殺などでつぶします。以下も好機は作りますが、得点には結びつきません。
 そして6回、1死1塁からラミレス選手の当たりは三塁ゴロ。この試合5回目の併殺かと思われましたが、久々に三塁に入ったフランコ選手がこの試合二度目の失策。直後に鈴木健選手の適時打が出て、ついにスワローズが先制します。
 その裏、マリーンズも無死1・2塁の好機を作りますが、ここも併殺で好機をつぶしてしまいました。清水直投手は、終盤はほぼ万全の投球で追加点を許しませんが、打線が7回まで川島投手に6安打2四球ながら無得点。8・9回は石井投手の前に出塁すら出来ず、二日連続の無得点で1対0で完封負け。今季3度目の連敗を喫してしまいました。一方、スワローズは5連勝です。
 清水投手は今季2度目の完投負け。前回とあわせて2試合で1失点ながら、打線がその2試合で1得点と、とにかく援護に恵まれません。また、今日は今江選手を外して三塁にフランコ選手を入れたのですが、代わりにDHに入って無安打だった井上選手も含め、采配が裏目に出てしまいました。まあ、こんな日もあるのでしょう。なお、観客数は1万1千8百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対イーグルスは安藤投手と一場投手が先発。シーツ選手の二打席連続適時打でタイガースが2対1とリードしますが、一場投手も5回まではその2失点で抑えます。しかし、6回、一場投手が制球を乱して金本選手の押し出しで追加点。さらに今岡選手の2点適時打で計3点。イーグルスは3試合連続で6回に失点しました。そして8回には今岡選手の3ランなどで4点を追加し、結局9対1でタイガースの快勝となりました。
 なお、この試合は、「交流戦主催試合専用の復刻版ユニフォーム」として1981年まで使用していた黄色の入ったユニフォームをタイガース選手が着用していました。マウンドにいる安藤投手の背中を見るたびに、岡田選手(当時)に見えて仕方ありませんでした。岡田氏がこのユニを着ていたのは最初の2年だけですし、別に浜中選手の31番を見ても掛布選手(当時)に見えなかったのですが・・・。不思議なものです。観客数は4万7千2百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対読売は西口投手とマレン投手が先発。移籍後初登板で先発となったマレン投手ですが、初回に2点を失い、3回にも和田選手の3ランなどで計6失点でKOされました。一方、西口投手は2回に死球を与えた以外は出塁を許しません。そして9回表二死まで行きましたが、ここで清水選手に本塁打され、無安打無得点どころか完封までなくなってしまいました。ちなみに西口投手は二度目の「最後の打者で無安打無得点を逃す」で、これはオリオンズ(当時)の仁科投手以来だそうです。とはいえ、9回を1安打1死球1失点で完投勝利を挙げました。観客数は2万4百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ホークスは川上投手と新垣投手が先発。5回まで両チーム無得点でしたが、6回に下位打線の連打でドラゴンズが2点を先制します。しかし、ホークスは7回に1点を返します。そして8回、1死2塁の時に川上投手の足に折れたバットが当たって降板。ここで早くも岩瀬投手を投入しましたが、松中選手が適時打を放って同点とし、城島選手も安打で続き、ズレータ選手に勝ち越しの適時二塁打が出て一気にホークスが逆転します。9回にも井出選手の移籍後第1号で追加点を挙げたホークスが5対2で勝ちました。観客数は2万8千4百人でした。
 札幌ドームのファイターズ対ベイスターズは入来投手と三浦投手が先発。ここまで好投しても援護のなかった三浦投手ですが、今日はベイスターズ打線が爆発して13得点。一方、三浦投手は7安打3四球ながら、セギノール選手のソロのみの1失点完投勝利を挙げました。観客数は1万4千1百人ほどでした。
 神戸の合併球団対カープはケビン投手と小山田投手が先発。2対2でむかえた延長10回裏に後藤選手がサヨナラ本塁打を打ち、合併球団が勝ちました。小山田投手は2回から9回まで無失点でしたが、完投負けしてしまいました。観客数は2万9千人ほどでした。

2005年05月12日

井川投手の絶妙の投球で連勝止まる

[ 野球 ]

 マリンスタジアムにマリーンズ対タイガース戦を観戦。都内から来たタイガースファンの父を含め、3人で観戦しました。席は「交流戦料金」が適用されない内野指定SSにしたのですが、指定された席に行ってみたら最後列でした。この時は、「同じ料金でバックネット真後ろで見れる人もいるのに・・・」とちょっと残念に思っていました。ところが、5回あたりから雨が降りだします。すると、この最後列だけは、二階席のひさしが屋根になり、雨が入りません。一つ前の列の人も傘をさしていたので、まさにこの列だけの特典。最後列がいきなり最上席になってしまいました。
 観客比は圧倒的にタイガースファンが優勢。三塁側はもちろんのこと、一塁側にもかなりのタイガースファンが見受けられました。外野も、左翼席は満席なのに、右翼席は空席があるほど。天候もあるのでしょうが、交流戦料金の影響も否めないと思いました。観客数は1万9千4百人ほどでした。
 試合のほうは、久保投手と井川投手が先発。初回、失策で2死1塁となり、金本選手が、右翼席に鋭いライナーの先制2ランを叩き込みます。久保投手はこれがプロ初失点となりました。ただし、自責点はつかず、防御率0は維持できました。
 一方、マリーンズ打線も、初回に堀選手が三遊間を緩く抜ける安打で出塁し、福浦選手も続きますが、ベニー選手が併殺で好機を逸します。

 2回以降の久保投手は、ボールが先行気味ですが、四球は出しません。金本選手には二打席目にも二塁打をされるなど、タイミングがあっていたような感じでしたが、要所は抑えて追加点は許しません。特に6回は先頭の浜中選手に二塁打され、金本選手の内野安打で無死1・3塁とされますが、ここで今岡選手を三振に。さらに関本選手も三振ゲッツーとなり、ここも凌ぎました。余談ですが、金本選手の内野安打の時、審判の判定をアウトと勘違いしたタイガースの一塁コーチが抗議(?)をしようとするという、珍プレーがありました。
 さらに、8回に1死1塁でここまで3安打の金本選手をむかえ、久保投手が降板しますが、ここで高木投手が抑えました。
 しかし、今日はとにかく井川投手が良すぎました。マリーンズは8安打しましたが、快心の当たりと言えるのは半分くらい。あとは緩く抜けたとか、失策がついてもおかしくない内野安打とか、バットが折れたポテンなど。マリーンズ打線は、最後まで緩い変化球を見切る事ができませんでした。結局、今季これまで全試合で得点していたマリーンズ打線を、三塁を踏ませない投球で無四球完封し、3対0でタイガースが勝ちました。
 今季ここまで、勝っても内容に難のあった井川投手ですが、今日は日本を代表する左腕の名にふさわしい投球でした。さすがのマリーンズでもこれでは勝てません。井川投手の好投を見るのは嬉しいのですが、できれば他のチーム相手にやってくれれば良かった、というのが偽らざる本音です。まあ、遠路来たうえに、寒いなかで観戦した父が喜んだので、よしとすべきなのでしょう。

 福岡ドームのホークス対カープは星野投手と長谷川投手が先発。安打は出ますが、得点はともに1点ずつで、結局12回引き分けでした。観客数は2万7千5百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ドラゴンズは大沼投手と落合投手が先発。2回に細川選手の2ランなどで逆転したライオンズが4対3で勝ち、ドラゴンズを三タテ。交流戦の成績を5勝1敗としました。観客数は1万1千人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ファイターズは河端投手と金村投手が先発。エース対谷間に近い感じでしたが、スワローズ投手陣が4安打2四球で完封リレー。ラミレス選手の連日の本塁打もあり、3対0でスワローズが三タテしました。観客数は1万2千百人ほどでした。
 東京ドームの読売対合併球団は工藤投手とパーラ投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万6千人ほどでした。
 なお、仙台のイーグルス対ベイスターズは雨天中止でした。

 ところで、来年3月にメジャーも含めた国別対抗戦の開催が決まったそうです。ぜひとも、最高の選手そして最高の首脳陣で臨んで、頂点を目指してほしいものです。とりあえず、昨年の五輪のような異常な人選は絶対にしないでほしいものです。個人的には監督は古田選手が希望なのですが・・・。

2005年05月11日

効率のいい攻めと好救援で4連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対タイガースは小林宏之投手と杉山投手が先発。2回に久々のスタメンで5番に入った里崎選手のソロでマリーンズが先制します。さらに3回は2死から西岡選手が安打で出塁してすかさず盗塁成功。続く堀選手の左前打を金本選手が失策し、2点目が入ります。
 さらに6回には1死から堀選手の遊ゴロを鳥谷選手が悪送球して二塁まで進み、さらに暴投で三塁に。そしてベニー選手の適時打が出て中押しします。7回にも死球で出た大塚選手が盗塁し、そこで今江選手の適時打が出ます。タイガースの守りのミスが全て得点に結びつく感じです。
 小林宏投手は、安打こそ打たれますが、無四球で7回まで無失点。6回には安打で出た赤星選手が盗塁しますが、続く関本選手の遊ゴロを取った西岡選手が三塁に進もうとしていた赤星選手をアウトにしました。その後、安打が出ただけにこの守備は大きかったでしょう。

 完封が期待された小林宏投手ですが、8回に赤星選手と関本選手が連続二塁打でタイガースが1点を返し、なおも無死2塁。ここでマリーンズは薮田投手を投入します。その薮田投手はシーツ選手・金本選手・今岡選手というタイガースのクリーンアップを三者連続三振という完璧な救援。続く9回も小林雅英投手が三者凡退に打ち取り、4対1でマリーンズが連勝しました。観客数は2万人ちょっと。今季の平日では最高の入りでしたが、ヒーローインタビューで里崎選手が「今日はちょっと少ないですが明日は満員に」と言っているほど、一塁側だけ見ると寂しい入りでした。

 千葉の試合が終わって宮城の試合にチャンネルをまわしたら、9回裏2死になっていました。クルーン投手対高須選手で、2球目を投げたら速度計は159kmを表示。1993年に伊良部投手が作った記録158kmを12年ぶりに更新しました。
 試合のほうは金田投手とセドリック投手が先発。2対1でイーグルスがリードの6回に集中打でベイスターズが逆転するという、昨日の再放送みたいな試合展開となり、5対3でベイスターズが連勝しています。観客数は9千7百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ファイターズは藤井投手と岩本投手が先発。先制したスワローズが5回に2番手の押本投手を打ち込むなど7回までに7得点。一方、前回ウッズ選手に殴られて以来の登板となった藤井投手は7回を3安打無失点。完封ペースかと思われたのですが、大事を取ったのか8回から吉川投手と交代。ところが、ここまで好成績を挙げていた吉川投手がファイターズ打線につかまり、さらに救援した佐藤賢投手が森本選手に代打3ランを打たれて一挙7点を取り、同点になってしまいます。
 流れは変わったかと思われましたが、同点のまま迎えた9回裏、1死から古田選手がサヨナラ本塁打。試合前に書いたブログが傑作だった古田選手でしたが、試合でも最後を決めていました。観客数は1万3千3百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ドラゴンズは松坂投手と朝倉投手が先発。3回に先制、6回に中押し、8回にダメ押しとライオンズ打線は着実に4点を取ります。一方、松坂投手は6安打ながら無四球でドラゴンズ打線を完封。5連続完投で3勝目を挙げました。観客数は1万2千5百人ほどでした。
 福岡のホークス対カープは斉藤投手と佐々岡投手が先発。こちらもホークスが着実に6点を取り、一方、斉藤投手は5安打2四球で完封とホークスが快勝しました。観客数は2万9千6百人ほどでした。
 東京ドームの読売対合併球団は内海投手とJP投手が先発。JP投手のソロで先制し、同点の後塩崎選手のスクイズで勝ち越した合併球団ですが、9回にソロで追いつかれます。そして11回に2点勝ち越しますが、その裏登板した山口投手が、ソロで一点差にされた後、清原選手のヘルメットをかする死球で危険球退場。急遽登板した吉川投手が打たれ、この試合3度目の同点に。12回はともに0点で引き分けとなりました。観客数は3万7千人ほどでした。

2005年05月10日

完封リレーで3連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対タイガースは小野投手と福原投手が先発。マリーンズは4月の月間MVPを受賞し、前の試合でも3安打した西岡選手をスタメンから外しました。
 初回、先頭の小坂選手が失策で出るとすかさず盗塁し、続く堀選手の進塁打で進んだ後、福浦選手の適時打で先制と、月間MVP不在を感じさせないソツのない攻めで先取点を挙げます。
 一方、前回の完投勝利から半月ぶりの一軍登板となった小野投手ですが、安打はされますが、要所は抑えて、タイガース打線に得点を許しません。
 一方、マリーンズ打線は3回に堀選手の適時打で、4回は2死から橋本選手と今江選手の連続二塁打と着実に追加点を挙げます。

 7回のタイガースは先頭の金本選手が安打で出場。次の今岡選手の安打性の当たりはサブロー選手が好捕しますが、2死後浜中選手が安打でつなぎ、矢野選手がストレートの四球で満塁とします。矢野選手の打席を見ていて「ここで歩かせたら、藤田投手に交代、一方、タイガースは鳥谷選手を町田選手に代えるな」と思いながら見ていました。そしてその通りに進みます。こういうのはひいき球団同士の試合ゆえなのでしょう。そして、この勝負は藤田投手が勝ち、0点に抑えました。
 以下、マリーンズは薮田投手につなぐ、左右の中継ぎエースの共演。8回2死からシーツ選手が長打性の当たりを打ちますが、直前に守備固めに入ったばかりの大塚選手が好捕します。
 タイガース守備陣も負けじと9回表、無死二塁からベニー選手の長打性の当たりを赤星選手が好捕。さらにフランコ選手の二遊間を抜きそうな当たりを、久慈選手が二塁ベースの左よりで取るという連続の好捕でマリーンズに追加点を許しません。
 そして9回、小林雅英投手が登板。しかしいきなり金本選手と今岡選手に連打され、一発同点の危機に。しかし、スペンサー選手を内野フライに、浜中選手を併殺に打ち取り、試合終了となりました。
 福原投手は3失点完投ながら援護がなく、早くも5敗目。スペンサー選手が併殺1を含む4タコでしたが、どこかで檜山選手に代える事はできなかったのでしょうか。マリーンズとしては、4月の月間MVPを獲得した赤星選手を完全に抑えたのが大きかったでしょう。小野投手は4勝目を、小林雅投手は11セーブ目を挙げています。

 ところで、今日の中継を最初に見た時、物凄い違和感がありました。それは、普段は外野席の次に埋まる、「一塁側内野自由席」がガラガラだった事です。理由は簡単で、交流戦の対タイガースと読売戦に限り、特別料金体制をしいており、この席は普段ならFC割引で1,500円のところが3,200円もするのです。別に相手がセの人気球団だからといって、マリーンズファンには関係ないと思うのですが。そのように、相手球団を過度に意識するくせに、海浜幕張駅には相手球団のファンを挑発するような趣味の悪いポスターを貼るのですから、余計わけがわかりません。その料金体系も影響したのか、観客数は1万8千7百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対カープは杉内投手と黒田投手が先発。4月に月間MVPを獲得した杉内投手は4回まで完璧に抑えますが、4回にラロッカ選手が初安打を本塁打で挙げて先制。追いつかれた直後の7回にまたもラロッカ選手にソロが出て、これが決勝点となり2対1でカープが勝利。杉内投手は今季初敗戦。一方、黒田投手はリーグ単独首位となる5勝目を挙げました。観客数は3万9百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ファイターズは館山投手と鎌倉投手という新鋭同士の先発。昨年までスワローズにいた稲葉選手の2ランでファイターズが先制しますが、その裏、失策もあってスワローズが追いつき、さらに6回に連打で2点取って4対2で勝ちました。観客数は1万2千4百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ドラゴンズは帆足投手と山本昌投手が先発。初回にドラゴンズが1・2番の連打で先制しますが、そこからは帆足投手がドラゴンズ打線を2安打に抑えます。山本昌投手も好投し、4回まで2安打無失点に抑えますが、5回に2球連続暴投があってライオンズが追いつきます。そして同点のまま9回裏となり、先頭のカブレラ選手が二番手の岡本投手からサヨナラ本塁打で試合が決まりました。帆足投手は完投で久々の3勝目を挙げています。ドラゴンズは4月の月間MVPである岩瀬投手を出せる場面がありませんでした。観客数は1万1千5百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ベイスターズは山村投手と門倉投手が先発。前回、マリーンズ相手に負けたとはいえ好投した山村投手は5回まで1失点。一方、イーグルスは礒部選手の連続適時打で勝ち越します。しかし6回、ベイスターズ打線がいきなり爆発。9安打を集めて一挙7点を取って逆転し、7回にも1点追加して9対2で圧勝。門倉投手は約4年ぶりの完投で今季初勝利を挙げています。観客数は9千8百人ほどでした。
 東京ドームの読売対合併球団は上原投手と川越投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万6千人ほどでした。

 今日はなぜか試合時間が非常に短く、今季最短となった東京ドームの2時間7分を筆頭に、福岡ドームが2時間20分、神宮が2時間28分と半分以上の試合が2時間30分を切りました。短時間というものも伝染するのでしょうか。ちなみに最長は仙台の3時間11分でした。

2005年05月09日

スワローズ、サヨナラ勝ち

[ 野球 ]

 今日は金曜日に流れたスワローズ対ホークス戦のみ。先発は石川投手と倉野投手でした。4回に松中選手の2ランでホークスが先制しますが、5回に1点返したスワローズが6回にラミレス選手のソロが出て追いつきます。
 その後、ホークスは細かい継投で、スワローズは左右の中継ぎエースと言ってもいい吉川投手と石井投手を2イニングずつ使うという、延長を見越した継投を見せ、それぞれの投手が好投します。
 11回表、ホークスは1死2・3塁という好機を作り、打席は城島選手。ここでスワローズは敬遠策を取りますが、これが効を奏し、続くズレータ選手・カブレラ選手といった高打率の二人を石井投手が打ち取ります。
 その裏、スワローズも5番手の神内投手から1死から連打で1・2塁に。ホークスはここで三瀬投手を投入しますが、代打のリグス選手が安打で満塁に。続く土橋選手は三振しますが、2死満塁から昨日怪我をした岩村選手の代役としてスタメン三塁に入っていた城石選手が二遊間を抜き、スワローズがサヨナラ勝ちしました。
 これで交流戦最初の三連戦が全て終了。結局三タテは一つもありませんでした。勝ち越したのはパ4球団にセ2球団とパがややリード。個人的には、この交流戦シリーズ、リーグ対抗戦としての楽しみもあるのですが、果たして今後、どうなるのでしょうか。

2005年05月08日

今季2度目の大圧勝

[ 野球 ]

 横浜のベイスターズ対マリーンズは加藤投手と渡辺俊介投手という、横手投げ対下手投げの対決となりました。初回、1死から西岡選手が二塁打を打ち、福浦選手四球の後、ベニー選手が適時打を放ち、あっさり先制。さらにフランコ選手が3ランで続き、一挙4点を先制しました。一方、渡辺俊投手は先頭打者を歩かせ、犠打で1死2塁としますが、後は抑え、無難な立ち上がりを見せます。
 さらに3回、1死から福浦選手の四球からベニー選手が続き、フランコ選手の2打席連続の打点となるなる適時打。さらに李選手の犠飛・橋本選手の適時打で3点を追加し、加藤投手をKOしました。余談ですが、この李選手の犠飛はやや浅く、アナウンサー氏は「ベニー選手の足で帰られるようでは」と言っていました。昨年のチーム盗塁王に対して失礼な(?)話です。まあ、このあたりも交流戦ならではの情報不足と言えるでしょう。
 渡辺俊投手は3回まで無安打。4回に2安打されますが、その後も走者は出しますが、得点は許しません。

 4回、ベイスターズは二番手の吉川投手が登板。しかし、マリーンズ打線の勢いは止められず、満塁からベニー選手のフェンス直撃の二塁打、さらには李選手と橋本選手の連続本塁打も出て、この回6点で計13点。あまりの大差に、この回でベニー選手とフランコ選手は交代してしまいました。
 そして続く5回にも3点追加。フランコ選手から交代したばかりのサブロー選手にも適時打が出ました。ただ、サブロー選手は珍しい隠し球で刺されています。
 その後も5回で福浦選手に代わって出場した井上選手が7回の古巣相手の初打席で本塁打を打つなど、終わってみれば19安打で18点。開幕2戦目の26点に続く大量得点でした。7回には李選手の左翼席への打球が一度「ポールに当たった」として本塁打になったものが、左翼手の古木選手の抗議で「ファウルゾーンの柵に当たった」という事でファウルに変更されましたが、マリーンズ側は誰も抗議にこない余裕までありました。
 その一方、渡辺俊投手は5打席連続三振という「日本タイ記録」を達成。第3打席では大量点差の時の投手らしく打席の後ろに立ってわざと三振していましたが、記録を意識したのか、第4打席では打ちに行っていました。
 しかし、本業のほうは要所を締める着実にな投球。結局9回を7安打1四球で今季二度目の完封を達成しました。18対0という試合ながら、試合時間は3時間4分という短さ。いかに渡辺俊投手の投球が(打撃も?)効率的だったか、という事でしょう。これで早くも6勝目を挙げています。なお、開幕2戦目の26点もそうですが、渡辺俊投手の時には大量点の試合が多く、7登板で85点という驚異的な援護ぶりです。それについてヒーローインタビューで尋ねられた渡辺俊投手は「日頃の行いがいいから」と答え、場内の笑いを誘っていました。
 これで交流戦最初の三連戦も勝ち越しました。なお、観客数は2万2千5百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対タイガースは江尻投手と能見投手が先発。昨日同様の投手戦となりますが、6回に今岡選手の2ランで先制。さらに8回にも2点を追加します。
 能見投手は8回まで5安打2四球無失点。プロ2勝目を完封でという期待が膨らみましたが、9回先頭のオバンドー選手に左翼席上段に叩き込まれます。しかし、その後は何とか抑え、4対1でタイガースが勝利。能見投手はプロ初完投を飾っています。観客数は3万1百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ドラゴンズは光原投手と中田投手という新人対決。取ったら取り返す展開で、合併球団が1点リードして8回に。しかし、2死無走者から四球で出た走者が暴投で進塁。ここで谷繁選手の適時打が出て同点。さらに2死1・2塁とし、荒木選手が二遊間の当たり、遊撃手の後藤選手はよく止めたのですが、一塁へ大暴投。カバーに入ろうとした右翼手の正面に来るほどでした。この間に二塁走者が返ってドラゴンズが勝ち越し。さらに9回にも立浪選手のソロが出ます。
 8回1死から登板した岩瀬投手は9回に二塁打を打たれるものの無失点で10セーブ目を。8対6でドラゴンズが勝ちました。観客数は2万4千2百人ほどでした。
 広島のカープ対ライオンズは大竹投手と石井貴投手が先発。連敗中のカープは今日も初回に先制されますが、その裏に本塁打2本で3点を取って逆転。さらに4回まで毎回本塁打を放つなど、10点を取ります。ライオンズも和田選手の3ランなどで反撃しましたが、結局10対5でカープが勝利しました。観客数は1万5千6百人ほどでした。

 ナイターは2試合。神宮のスワローズ対ホークスは高井投手と和田投手が先発。1回にスワローズが先制しましたが、2回表にズレータ選手の2ランで逆転。3回にも3点を挙げ、早々と高井投手をKO。ホークスペースとなります。さらに6回には1死後に和田投手の内野安打をきっかけに4点を取って中押し。終盤にも追加点を挙げて12対1で圧勝。和田投手は1失点完投でした。観客数は1万7千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対読売は岩隈投手と高橋尚投手が先発。1回2死走者なしから四球を足がかりにイーグルスが先制。2回にもこの3連戦好調のロペス選手の適時打などで2点を追加します。連敗や、試合中の肩痛で降板など1ヶ月以上勝星のなかった岩隈投手は、3回まで5安打1失点と立ち上がりは悪かったものの、中盤から調子を上げていき、9回を8安打ながら無四球で1失点完投で久々の3勝目を挙げました。観客数は1万9千4百人ほどでした。
 今日は神宮が途中から一方的になったので、テレ朝で中継されたこちらを主に見ていました。日テレやフジなどのように、特定の選手を執拗に映しつづける事や、読売に肩入れするだけの「解説者」がいないのはいいと思いました。ただ、あの回の合間に挿入される「アストロ球団」のアニメーションはなんとかならないのでしょうか。やはり野球のルールに似たとんでもない男ゲームを野球と混同するのはよろしくないでしょう。
 あと、終了後、ロペス選手のインタビューが終わったら、すぐにハイライトに入ってしまい、続く岩隈投手のインタビューの冒頭を中継しない、という初歩的ミスもありました。あの試合展開なら、投打のヒーローそれぞれにインタビューをやるくらい、ちょっと考えればわかると思うのですが・・・。解説者を4人も使う予算があるなら、もうすこし熟練したスタッフを使ってほしいと切に思いました。

2005年05月07日

神宮で交流戦を観戦

[ 野球 ]

 日中仕事した後、ホークスファンの身内につきあって、神宮のスワローズ対ホークス戦を見に行きました。先発は川島投手と新垣投手で、新垣投手は3回まで無安打という立ち上がり。一方の川島投手も走者を出しながらも、序盤を無失点に抑えます。
 試合が動いたのは4回表、2死無走者から城島選手が左翼席へ弾丸ライナーを打ち込み、ホークスが先制します。しかし、その裏、即座にスワローズも鈴木健選手の適時打で同点に。5回も1点ずつ取り合うという接戦になります。
 そして7回表、先頭のズレータ選手が二塁打で出塁し、カブレラ選手も安打で続き1・3塁に。1死後、9番の新垣投手のところに打席がまわります。当然ながら代打なのですが、出てきたのは打率1割を切っている井出竜也選手。電光掲示板係も意外だったのか、最初に、ホークスもう一人の「イデ」である、井手正太郎選手のを意味する「井手正」と電光掲示板に表示し、続いて「井出竜」に訂正。その後、「井出」とさらに直っていました。このあたり、「交流戦ならでは」と言えるのかもしれません。
 そしてこの起用に応えた井出選手は見事勝ち越しとなる適時二塁打を放ちます。さらに野選でこの回もう1点入り、2点差としました。

 終盤はともに細かい継投。8回表には五十嵐投手が登板し、松中選手から始まるホークス打線に速球を連投。150km台も4回くらい出て、最後のズレータ選手を打ち取った速球は154km出ていました。ホークスは岡本投手・神内投手とつないで最後は三瀬投手。ここ2試合被弾していましたが、今日はスワローズ打線を3人で抑え、久々のセーブを挙げました。
 というわけで4対2でホークスが勝利。応援していない球団同士の試合を見る、というのもなかなか面白いものです。観客数は2万6千2百人ほどでした。

 デーゲームの横浜のベイスターズ対マリーンズは龍太郎投手とセラフィニ投手が先発。ベイスターズは当初先発予定だった斉藤投手が急な怪我で初登板の龍太郎投手に代わったそうです。
 初回に2点ずつ取り合ったあとは昨日同様の投手戦に。そして8回に李選手の幸運な適時打でマリーンズが勝ち越し、3対2で勝ちました。李選手は外野の好守備もあったようです。藤田投手が今季初勝利、昨日打たれた小林雅英投手が雪辱のセーブを挙げています。観客数は1万6千9百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対タイガースは入来投手と下柳投手が先発。投手戦となり、6回まで0対0。7回にタイガースが先制しましたが、8回に追いつかれて延長に。そして12回裏に木元選手のサヨナラ安打が出てファイターズが勝ちました。マイケル投手が日本初勝利を挙げています。観客数は2万9千4百人ほどでした。

 広島のカープ対ライオンズは小山田投手と河原投手が先発。7回まで0対0でしたが、8回に久々スタメンのカブレラ選手の適時打でライオンズが先制。ライオンズは完封リレーで最後は豊田投手が締め、3対0で連勝しました。観客数は1万4千6百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ドラゴンズはケビン投手と山井投手が先発。今日はドラゴンズが3点を先制しますが、中盤に合併球団が逆転し、6対3で連勝しました。観客数は3万2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対読売は一場投手と野間口投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万9千2百人ほどでした。

2005年05月06日

交流戦、最初の試合は逆転サヨナラ負け

[ 野球 ]

 今日から交流戦が始まりました。横浜のベイスターズ対マリーンズは三浦投手と清水直行投手のエース対決。開始から雨が降り続けるという悪天候の中両投手とも好投し、8回まで清水直投手が4安打1四球、三浦投手は3安打無四球。しかし、その3安打のうちの1本がフランコ選手のソロだったため、1対0でマリーンズがリードします。
 そして9回、マリーンズは2死から連続四球の好機を作りますが、ベイスターズの継投陣に抑えられ、得点できません。そしてその裏、清水直投手が先頭の金城選手に死球を出し、ここで小林雅投手に交代。しかし、続く佐伯選手に四球を出し、さらに内川選手に犠打を決められ、1死2・3塁のサヨナラ機を作られます。小林雅投手は、犠打の構えをしている内川選手に対して顔のあたりのところにボールが行くなど、雨のせいか、明らかに制球が乱れています。
 そして敬遠で満塁にした後、村田選手に逆転サヨナラ打を喫してしまいました。これで今季2度目の連敗です。観客数は7千人でした。

 札幌のファイターズ対タイガースは金村投手と安藤投手が先発。こちらも5回まで両チームあわせて5安打で0対0という投手戦となりました。6回に木元選手のソロで均衡がやぶれ、7回には暴投でファイターズが2対0とします。しかし8回、1死2・3塁と好機を作ったところでファイターズは金村投手をあきらめ、建山投手を投入。しかしこれが裏目で、シーツ選手の内野安打で1点差とし、今岡選手の適時打で同点に、さらに7番指名打者で今季初出場の浜中選手が勝ち越し二塁打を放ち、矢野選手も続くなど、2003年を彷彿させるような終盤の集中打で一挙6点を取って逆転しました。さらに9回にも追加点を挙げ、終わってみれば10対2の大差でタイガースが勝ちました。観客数は2万2千8百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ドラゴンズはパーラ投手と川上投手が先発。5連敗中の球団の三番手外国人投手対、4連勝中の球団のエースとの対戦でしたが、予想に反して合併球団が小刻みに得点し、川上投手は6失点。一方、投手陣はパーラ投手が7回を無失点に抑え、香月投手・吉川投手といった若手救援陣も得点を許さず、6対0で合併球団が快勝しています。観客数は1万3千2百人ほどでした。
 広島のカープ対ライオンズはデイビー投手と西口投手が先発。中継がなかったので全然見ていないのですが、今日も序盤に大量点を取ったライオンズが13対4で圧勝しました。観客数は8千4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対読売はホッジス投手と工藤投手の先発で、読売が勝ったようです。観客数は1万8千6百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対ホークスは雨天中止でした。

2005年05月05日

連勝止まる

[ 野球 ]

 今日は全試合デーゲーム。日中に仕事が入って、一試合も見れませんでした。というわけで結果だけなのですが、千葉のマリーンズ対イーグルスは加藤投手と金田投手の先発で、礒部選手の先頭打者を含む2本塁打などでイーグルスが7対1で快勝。継投で失敗が多いイーグルスが金田投手を完投させたのが勝因なのかもしれません。いずれにせよ、連勝は12で止まりました。観客数は2万8千1百人ほどでした。イーグルスはこの勢いで、ぜひとも明日からの交流戦も頑張ってほしいものです。
 中継が見れなかったので、録画を見ていたのですが、ゲスト出演の川上哲治氏の解説は、選手やファンに対する愛情が感じられ、非常に好感が持てました。年齢的に大変だと思いますが、また解説してほしいものです。

 大阪ドームの合併球団対ホークスはJP投手と星野投手が先発。前回に続き、星野投手が完封勝利、ホークス打線は着実に6点を取り、これで対合併球団の成績を8勝1敗としました。観客数は2万7千人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは松坂投手と正田投手が先発。昨日に続き、初回に大量点を挙げたライオンズが10対1で快勝。松坂投手は4連続完投で2勝目を挙げました。観客数は2万7千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは井川投手と長谷川投手が先発。不調の井川投手ですが、何とか8回3失点に抑え、打線も先制・中押し・ダメ押しとも着実に得点し、9対3で勝ちました。井川投手は2勝目を挙げています。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズは落合投手と藤井投手が先発。投手戦を制したドラゴンズが1対0で勝ち、3タテで2位以下とのゲーム差を5に広げています。なお、ドラゴンズのウッズ選手が暴力事件を起こし、退場になっています。観客数は3万3千人でした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは東京ドームの読売主催試合では10数年ぶりのデーゲームでした。内海投手と土肥投手の先発で、中盤で逆転したベイスターズが勝ちました。土肥投手は今日もローズ選手を抑え、2勝目を挙げています。観客数は4万4千3百人ほどでした。

2005年05月04日

終盤に突き放して12連勝

[ 野球 ]

 今日は今季5度目のマリンスタジアム観戦。イーグルス戦は開幕戦以来です。その時もかなりの来場数でしたが、今日はそれを上回る混雑振り。13時開始のところを10時45分くらいに着いたのですが、並んですぐに「一塁側外野席は完売」という放送が流れました。10分以上並んでなんとか内野自由席券を入手。今日は、「昼花火」が予定(※強風のためか中止でした)されていた事もあり、2階バックネット裏に。11時15分頃に席についた時は、そのあたりはさすがにまだ人はあまりいませんでしたが、ライトスタンドはすでに満席状態でした。
 その後も、続々人は押しかけ、試合前に2階内野自由席は満席に。座りきれなかったお客さんが席の後ろで立ち見をしたり、通路に座り込んで見ているほどでした。そして、発表された観客数は、開幕戦・昨日を上回る28,874人でした。

 試合のほうは、久保投手と山村投手が先発。初回、ともに先頭打者が二塁打で出塁し、続く二番打者が送って1死3塁という展開に。しかし、イーグルスが3・4番と倒れたのに対し、マリーンズは4番に入ったフランコ選手が適時打を放って先制。このあたりも、勢いの差と言うべきなのかもしれません。
 久保投手は、10日前にイーグルス戦では完封しています。その時は、140kmから150kmの速球を駆使して13奪三振を挙げていましたが、今日はほとんど140km台という表示は見ませんでした。ボールが先行する感じで、毎回のように走者を出しますが、要所は何とか押さえ、得点は許しません。そして6回に2死を取ってから走者を二人出し、左のデイモン選手が打席で入ったところで高木投手に交代します。5安打2四死球で無失点という成績でした。内容は前回に比べれば劣りますが、勝利投手の権利を得て、また初登板からの連続無失点を15回に伸ばしました。
 さて、左の高木投手に対し、右の山崎選手が代打で出ましたが、高木投手が打ちとって危機を脱します。続く7回は1死後安打されて関川選手を迎えたところで藤田投手に交代。ここも三振ゲッツーで打ち取り、依然として得点を許しません。
 ところが、マリーンズ打線は5回に無死1・2塁の好機を走塁ミス二つで潰し、6回も満塁の好機まで作りますがそこまで。山村投手相手に2回から6回まで1点も取れません。いわゆる「スミ1」状態なのでちょっと嫌な感じだったのですが、7回に二番手の有銘投手が上がると展開が一変しました。
 7回は初回と同じ西岡選手の二塁打と大塚選手の犠打での1死3塁から今度は福浦選手が適時打。さらに三番手の小山投手から、今日5番に抜擢のサブロー選手と李選手の連続適時二塁打もあり、この回5点を追加。さらに8回も谷中投手相手に先ほどの三人がいずれも2打席連続適時打を放ち、終盤の2回で9点を追加しました。
 7回裏に藤田投手が今季初の安打をされますが、得点には結びつかず、また8回は山崎投手が抑え、結局4人でイーグルスを完封リレー。終わってみれば10対0の圧勝でした。なお、藤田投手には今季4つ目、高木投手には今季初のホールドがついています。
 ヒーローインタビューは2勝目を挙げた久保投手。普段はインタビューのあと右翼席前に行って挨拶と万歳をするのですが、今日は左翼席の半分以上を埋めたマリーンズファンに挨拶をしてから右翼席前に。さらにマイク持参でお礼の言葉を述べていました。さらにその後、今度は球場外にあるバンド演奏のステージにも登場。そこでも一言を述べていました。かなりファンサービス精神が旺盛な人のようです。
 これで連勝は12に。これは歴代3位タイ記録だそうです。貯金は17になりました。

 大阪ドームの合併球団対ホークスは高木投手と斉藤投手が先発。6回にバティスタ選手の2試合連続本塁打が出てホークスが勝ち越し、1点差で9回裏へ。そこで登板した三瀬投手が北川選手に同点本塁打を喫してしまいます。しかし直後の10回表に松中選手の適時打が出て、結局4対3でホークスが勝ちました。観客数は2万7千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは大沼投手とナイト投手が先発。初回、フェルナンデス選手の本塁打や、ナイト投手の制球難や2失策もあり、ライオンズが一挙9点を先取し、計12得点。一方、大沼投手は9回を3点に抑え、今季初勝利を約2年ぶりの完投で飾りました。観客数は2万5千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープはブラウン投手と高橋投手が先発。タイガース打線が序盤に6点を取り、一方、初先発となったブラウン投手が5回を1点に抑え、来日初勝利。6対1でタイガースが勝って連敗を脱出しました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズは朝倉投手と館山投手が先発。昨日に続き、序盤で大量点を取ったドラゴンズが12対1で圧勝。これで2位とのゲーム差は4.5となっています。観客数は3万7千9百人ほどでした。
 唯一のナイターとなった東京ドームの読売対ベイスターズは上原投手とセドリック投手が先発。今季防御率1位の上原投手に対し、序盤からベイスターズ打線が炸裂。4回までに8点を取って上原投手をKOします。一方、セドリック投手は2発の本塁打で3点を奪われますが、それ以外は抑え、完投勝利。9対3でベイスターズが快勝。5位と6位のゲーム差は3に拡がりました。観客数は4万5千5百人ほどでした。
 唯一のナイターなのでここの日テレ中継をずっと見ていました。今日は「過去の5月4日に起きた事」みたいな小特集をやっていました。その中に「12年前の1993年に、6球場の合計観客数の新記録を作った」というのがありました。それはいいのですが、その「理由」として、「長嶋監督就任・松井秀喜選手入団・福岡ドーム完成」を挙げていました。最後の一つはともかく、前の二つは「何人入っても満員発表」だった球団に関わる事なので、全くもって関係がないと思うのですが・・・。相変わらず我田引水の好きなTV局だと呆れ果てました。

2005年05月03日

攻防ともにミス多発も何とか11連勝

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対イーグルスは小林宏之投手とラス投手が先発しました。初回、西岡選手の内野安打を足がかりにベニー選手の適時打であっさり先制しますが、併殺もあって1点止まり。さらに2回にも併殺を喫します。
 一方、イーグルスは開幕戦でも2安打した元マリーンズの酒井選手が今日も好調。その安打を足がかりに、高須選手の適時打が出て、3回に追いつかれます。
 その後も、4回まで点は取れませんが、見ている時は、「どうせ6回には取れるから」と思っていました。とにかくこのラス投手、登板した全試合で6回に失点しています。まあ、彼に限らず、イーグルス投手陣はほとんどの試合で中盤に失点して逆転されたり勝ち越されたりしていますが。
 そして1回早い5回裏、先頭のサブロー選手が内野安打で出塁し、大塚選手がバント安打で続きます。今江選手の犠打の後、西岡選手が選んで満塁に。ここでイーグルスはラス投手を見切り、開幕当初はリリーフエースだった小山投手を投入。堀選手は打ち取られますが、続く福浦選手が2-3から10球目の球を打ち、これが走者一掃の適時二塁打に。小山投手は150kmを含む速球を7球連続で投げたのですが、最後は福浦選手が打ち勝ちました。ちなみに打った後の談話は「変化球が来たらごめんなさい、と思って直球一本に絞っていた」という事。まさしく「真向勝負」というやつでしょう。とにかくこれで3点リードしました。

 ところが、リードした後のマリーンズは攻防ともに冴えが見られません。小林宏投手は7回に1死からデイモン選手に二塁打を打たれ、次の藤井選手の打席で2イニング連続となる暴投で三塁に進めます。さらに藤井選手の適時打に打たれますが、単打だったにも関わらず、返球がそれて二塁に進まれます。そして酒井選手のこの試合3本目となる安打が適時打になり1点差にと、守備のミスを全て得点に結び付けられました。一方、打撃陣も6回以降はイーグルス継投陣に1安打に抑えられます。
 しかし、マリーンズの継投陣も好投。6回に登板した藤田投手は、2死1・2塁から礒部選手にあわや逆転適時打かという当たりを左翼線に打たれますが、ギリギリでファウル。結局三振に抑え、開幕からの連続無安打を更新します。さらに8回には、先週打球を足に受けた薮田投手がそれ以来の登板をし、三者凡退。今季初めて左右の中継ぎエースが「共演」して、ともにホールドを挙げました。そして9回は小林雅英投手が登板。福岡では打たれていましたが、今日は簡単に三人で抑え、9つ目のセーブを挙げました。
 これで、1960年以来45年ぶりとなる11連勝となりました。当時のチーム名は大毎オリオンズで、当時の監督は西本幸雄さんだったそうです。観客数は開幕戦の28,353人を上回るを上回る28,472人でした。

 大阪ドームの合併球団対ホークスは川越投手と杉内投手が先発。ここまで5登板で4失点だった杉内投手相手に合併球団が5回までに3点を取ってリードを奪います。しかし、6回に松中選手の逆転3ラン、さらに8回には城島選手にも3ランが出て、8対3でホークスが勝ちました。杉内投手は5勝目を挙げています。観客数は3万3千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは帆足投手と鎌倉投手が先発。ここまで防御率2点を切っていた帆足投手ですが、今日は2回に奈良原選手の適時打で勝ち越されます。小笠原選手に2ラン、オバンドー選手に3ランを打たれ、5回で降板。さらにこの回、小笠原選手の満塁本塁打も出て、この回8点。安打数はともに14ながら、与四球数がファイターズ1に対し、ライオンズ7と差があった事もあり、14対7のダブルスコアでファイターズが圧勝しました。鎌倉投手は2勝目、7回から救援したマイケル投手が初セーブを挙げています。
 なお、守備の悪さに怒った伊東監督は、試合終了直後に観客の残っている状態で異例の守備練習を行っていました。観客数は2万7千5百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは福原投手と黒田投手が先発。初回に失策二つで2点を先制されますが、その裏、即座に追いつきます。そして同点でむかえた4回表の2死1塁で黒田投手に勝ち越しの適時三塁打を打たれます。黒田投手は投げても2回から6回まで無安打など、8回まで5安打2失点に抑えます。
 そして9回裏、ベイル投手から矢野選手が安打して1死1塁で代打の切り札・町田選手が登場。初球をレフトポールに打ち上げます。ベンチも観客も大喜びでしたが、判定はファウル。結局町田選手は三振し、続く浅井選手の時に代走の秀太選手が盗塁死して試合終了となり、3対2でカープが勝ちました。タイガースは5連敗で借金生活となりました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズは山本昌投手と石川投手が先発。序盤に6点を取ったドラゴンズが、中盤にも突き放し、9対3で快勝。スワローズの連勝を6で止めました。観客数は3万6千8百人でした。
 唯一のナイターとなった東京ドームの読売対ベイスターズは高橋尚投手と門倉投手が先発。ベイスターズが先制しますが、阿部選手のソロで追いつき、再び突き放されると今度はローズ選手の2ランで読売が逆転します。
 そして9回裏、三番手の佐藤宏投手が登板。抑えは久保投手だったとはずですが、怪我でもしていたのでしょうか。そして今季27試合で早くも14登板となる佐藤投手は、先頭の種田選手に同点ソロを打たれると、1死後に相川選手・小池選手にも連続被弾して3失点で逆転。その裏、読売はホルツ投手から1点を取りますが、最後はクルーン投手が二岡選手を打ちとって試合終了。クルーン投手は1球で来日初セーブを挙げました。佐藤投手はさすがに使いすぎでしょう。もっともその後に出てきたシコースキー投手は15登板ですので、「上には上がいる」わけですが。なお、観客数は4万5千7百人ほどでした。

2005年05月01日

投打とも圧倒して10連勝達成

[ 野球 ]

 福岡ドームのホークス対マリーンズは馬原投手と渡辺俊介投手という、二週間前と同じ同じ顔合わせに。その時は、四球と守備の乱れで無安打でマリーンズが先制しましたが、今日も2回に四球で李選手が出塁し、続く大塚選手も四球。さらにこの球がそれたのを見て李選手は三塁を狙いますが、好返球が返り、完全にアウトのタイミング。しかし、スライディングの際に球がこぼれ、2・3塁とします。さらに橋本選手も歩き、続く好調・サブロー選手が適時二塁打。1安打で2点を先制しました。
 しかしその裏、先頭の松中選手がライトスタンドへ。二週間前の最終打席で渡辺俊投手は本塁打を打たれているので、二打席連続となります。さらに1死後に3連打されて満塁となりますが、続く不振の大村選手は内野ゴロ。併殺崩れの間に1点取られますが、同点どまりに抑えました。

 そして直後の3回表、先頭の堀選手が安打で出塁し、続くフランコ選手が勝ち越し2ランと、即座に突き放し、馬原投手をKOします。さらにこの回、今江選手が押し出し四球を選び5点目を挙げ、今日も主導権を握りました。
 続く4回に無死2・3塁から点を取れないなど、拙い攻撃がありましたが、その拙攻も流れが変わらないのが今のマリーンズ。6回にはベニー選手の3ランなどで4点を追加し、一方的な展開になりました。
 その後も点を重ね、9回には調整で出てきた三瀬投手からベニー選手のこの日2本目の3ラン。三瀬投手はこれが今季初の失点となりました。
 渡辺俊投手は、8回で12安打を打たれるなど、調子がいいとは思えませんでしたが、四球は与えず、3失点で抑え、早くも5勝目を挙げました。ただ、松中選手にはソロを2本打たれ、今季早くも3本目。被本塁打の合計が4ですから、松中選手にだけ打たれている事になります。苦手意識にならないか、ちょっと心配です。なお、9回は高木投手が3人で抑え、15対3と圧勝で福岡では10年ぶりとなる三タテを達成しました。観客数は3万5千人ほどでした。なお、ホークスの柴原選手が通算千本安打を達成しています。
 これでついに連勝は10に到達しました。昨日・今日と手を痛めた福浦選手が出場しなかったのを始め、連勝中にベニー選手・西岡選手も何度か休ませています。実際のところ、現在の陣営を見ると、捕手が里崎選手と橋本選手、内野が福浦選手・堀選手・小坂選手・西岡選手・今江選手、外野がベニー選手・大塚選手・サブロー選手で、DHがフランコ選手と李選手(ともに内外野を守ることもあり)と、枠が9人のところに12人も「レギュラー」がいます。そのうち、連勝中に全てスタメンなのはフランコ選手と今江選手のみ。この手厚さが今の攻撃陣の強味なのでしょう。ちなみに、西岡選手の怪我まであまり出番のなかった堀選手は、今週6試合で4試合に先発し、3試合で猛打賞でした。
 というわけで、驚異的な好調ぶりを発揮しているマリーンズですが、「1998年以来の4月首位」などという報道を見ると、その夏に達成した「日本記録」の事を思い出し、ちょっと心配になったりもします。まあ、これも「贅沢な悩み」なのでしょう。

 仙台のイーグルス対ライオンズは一場投手と東投手が先発。ライオンズが初回・2回と得点しますが、その後は一場投手がよく抑え、一方、イーグルスも5安打ながら7回に追いつきます。しかし、直後の8回にライオンズが勝ち越し、9回にはリードされながらも福盛投手を投入するなど、イーグルスも執念を見せますが、結局豊田投手が9回を抑え、3対2でライオンズが勝ちました。観客数は1万6千7百人ほどでした。
 ところで、一昨日も書きましたが、イーグルスが早くも大幅な人事異動を発令しました。GMとヘッドコーチを「降格」させたわけですから、かなり大掛かりです。当然ながら話題騒然となり、特に解説者の間では「たった1ヶ月で」と非難ごうごうです。
 ただ、おそらく親会社にとっては、「よくある事」と考えているでしょう。実際、この会社ではよく人が動くそうです。なんでもこの会社、同じ担当者が1年以上続いた事など絶対と言ってもいいほどないそうで、半年で交代して普通くらいだとか。その感覚ならば、「とんでもない業績不振」である球団の人事を1ヶ月で大きく動かすのも自然な感覚なのでしょう。まあ、いずれにせよ、根源的な問題は「選手不足」なので、そこを解決しない事には始まらないとは思いますが・・・。

 札幌ドームのファイターズ対合併球団は江尻投手とケビン投手が先発。合併球団が1回に先制しますが、その裏に追いついたファイターズが2回に実松選手の3ランで勝ち越します。結局5対1でファイターズが勝ち。安打数ではファイターズ9安打に対し合併球団11安打と、昨日に続いて、合併球団は拙攻に泣きました。観客数は2万2千5百人ほどでした。
 ヒーローインタビューは実松選手でしたが、「自分は面白い事を言えないので」と恐縮していました。どうやら、札幌ドームのヒーローインタビューでは、ギャグを言うのがいつの間にか定番になったようです。まあ、自分もそれを聞くのが楽しみで、マリーンズの試合中でもヒーローインタビューの時は札幌ドームにチャンネルを切り替えているのですが・・・。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは加藤投手と中田投手が先発。序盤から優勢に試合を進めたドラゴンズが、中盤に大量点を挙げて15対9と圧勝しました。新人の中田投手が2勝目を挙げています。観客数は1万9千5百人ほどでした。
 広島のカープ対読売はこのカードでは珍しいデーゲーム。もはや日曜の夜では集客が見込めない、という事なのでしょうか。試合のほうは1回から雨で中断する、という悪天候でしかも読売が大量リードします。勝敗の事だけ考えれば中断する手もあったでしょうが、半ば強引に5回まで終わらせ、そこでコールドゲームで読売の勝ち。勝敗よりも1万9千5百人ほどのお客さんに払い戻しをしたくないという、営業の考えが優先された結果と言えるでしょう。

 唯一のナイターとなったスワローズ対タイガースは高井投手と能見投手が先発。開幕3戦目と同じ顔合わせです。前回は能見投手が打たれますが、タイガース打線が打ち返して逆転勝ちしています。しかし今日は毎回のように安打をしながら、高井投手から点を取れません。
 一方、好投を続け、前回初勝利を挙げた能見投手ですが、今日は初回に失点し、3回も二死から四球でピンチを作って中軸に適時打を打たれて5点を取られてしまいます。
 その後、7回にようやく関本選手の適時打で1点を返しましたが、反撃はここまで。吉川投手、さらには怪我が癒えて久々の一軍登板となった五十嵐投手、そして最後は石井投手に抑えられ、このカード3タテ、通算4連敗で貯金がなくなってしまいました。
 ところで、今日もスワローズの主催試合のため、フジ739が「解説者二人とアイドル」という形で中継しました。普段は、解説者二人が話を進め、たまにアイドルが頓珍漢な事を言う、というパターンなのですが、今日の解説者は星野伸之氏と某元四流捕手氏。というわけで、解説者一人に、頓珍漢な事を言う二人、という構成になってしまいました。その中で某元四流捕手氏の迷言が炸裂しまくったのですが、その中で特に呆れたものは、「高井投手が、ベンチでもし『自分の投球が良かった』なんて言っていたら顰蹙ものですよ。聞いている人は怒ります」というもの、実際に高井投手が何を言っているかを調べもしないで、自分の妄想に憤っていました。だいたい、「聞いている人は怒る」などという事を気にするのでしたら、まず自分の話しぶりから改めなければならないと思うのですが・・・。なお、ヒーローインタビューは高井投手でしたが、そのような事はもちろん言いませんでした。

 ところで、今日のメジャー速報でナショナルズ対メッツ戦を見ていたら、ナショナルズの3番手に「カラスコ」という投手が出てセーブを挙げていました。まあ、広いメジャーだから同じ名前の人もいっぱいいるだろうし、と思いながら、念のため「カラスコ 近鉄」で検索したら、ナショナルズと契約した、という情報が複数のサイトに書かれていました。当初はマイナーだったそうですが、早くも昇格して、メジャーでセーブを挙げたわけですから、やはり実力はある、という事なのでしょうか。もっとも、確か昨年も最初の試合では抑えて、その後に「伝説」が始まったので、まだまだ断言はできませんが。
 とりあえず、真弓明信氏がとなえた(?)、「イーグルスの第三のマスコットの中身説」は否定されたようです。それにしても、「大家投手対松井稼選手」より、カラスコ投手のほうが気になるのですから、私の感覚もかなりひねくれているものだ、と我ながら呆れた次第です。

今季初のセリーグ観戦

[ 野球 ]

 今日(日付の上ではもう昨日ですが)は日中は仕事、夜は神宮にスワローズ対タイガース戦を見に行きました。先発は川島投手と杉山投手。序盤からタイガースは好機を作りますが、1・2回とも、先頭打者出塁→次の打者が併殺→その次の打者が出塁、という効率の悪い攻撃で点が取れません。一方の杉山投手も、毎回走者を出しますが、要所は締めて、0対0で4回を終えます。
 その5回表のタイガースは先頭の杉山投手が内野安打、続く赤星選手の内野ゴロで入れ替わり、その赤星選手が盗塁します。関本選手四球の後、シーツ選手の適時打で先制。さらに金本選手も続き、今岡選手の内野ゴロの間に2点目を取りました。
 これで勝ち投手の権利を得た杉山投手ですが、1死後、ショートゴロを鳥谷選手が悪送球。青木選手が安打で続き、岩村選手にライトスタンドへ逆転3ランを喫します。

 とはいえ、5回を終えて1点差。両先発投手も降板し、継投陣の投げあいとなります。スワローズ継投陣は1人1回で4人の投手を投入しますが、この4人の前にタイガース打線は誰一人出塁できません。一方、スワローズ打線は藤川投手・江草投手から1点ずつ追加。結局5対2でスワローズが連勝しました。川島投手は今季初勝利です。
 スワローズは五十嵐投手が離脱したわけですが、その穴を石井投手が埋め、石井投手が務めていたセットアッパーを吉川投手が務めています。この吉川投手、初めて見ましたが、金本選手・今岡選手・スペンサー選手といったタイガースの中軸を完璧に抑えました。特に金本選手の三振の取り方などは余裕みたいなものすら感じました。昨年までは無名だったようですが、現在のところ、五十嵐投手の穴を完全に埋めている感じです。
 これでタイガースは3連敗。4月は結局貯金1で終わりました。観客数は3万2千6百人ほどでした。ちなみに試合開始は大学野球の関係か18時40分でした。四球が多いこともあり、試合時間は3時間半。帰宅したら日付が変わっていました。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは山井投手と斉藤投手が先発。ドラゴンズの4対0でむかえた7回裏にベイスターズが4点取って追いつき、さらに8回にも4点取るという、一昨日のドラゴンズみたいな点の取り方で8対4で逆転勝ちしました。観客数は1万8千1百人ほどでした。また、ベイスターズのクルーン投手が158キロを出したそうです。
 広島のカープ対読売は小山田投手と工藤投手が先発。同点で迎えた9回表に読売が2点勝ち越しますが、その裏、前田選手の2ランで同点に。そして10回裏に浅井選手の犠飛でカープがサヨナラ勝ちしました。観客数は2万4千8百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対マリーンズは新垣投手とセラフィニ投手が先発。TV観戦していた嫁さんによると、セラフィニ投手はあまり良くなかったそうです。しかしながら、毎回走者を出しながら、得点は許しません。そしてマリーンズは5回にフランコ選手のソロで先制し、6回にはベニー選手の適時打で追加点。ホークスも8回に城島選手が山崎投手からソロを打ちますが、何とかその1点で抑え、2対1でマリーンズが勝ち、連勝を9に伸ばしました。観客数は3万2千3百人ほどでした。
 宮城のイーグルス対ライオンズは岩隈投手と河原投手が先発。序盤に1点ずつ取り合ったあとは投手戦に。岩隈投手は5回にアクシデントがあったのか降板しましたが、中継ぎ陣も好投し、1対1のまま延長戦に。そして11回表にカブレラ選手に勝ち越しとなる適時二塁打が出て、さらに中島選手にも2点適時打が出て3点。その裏は豊田投手が抑えて、ライオンズが勝ち、連敗を止めました。観客数は1万6千5百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対合併球団は金村投手と光原投手が先発。デビュー以来5戦3勝負けなしの光原投手ですが、今日は初回に6点取られるなど9失点。一方、金村投手は安打はされるも7回1失点で、結局11対1でファイターズが圧勝。合併球団は12安打で1得点という大拙攻でした。観客数は1万8千8百人ほどでした。

2005年04月29日

下位打線の活躍で8連勝

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは和田投手と清水直行投手の「エース対決」。また、マリーンズはスタメンに足を痛めていた西岡選手とベニー選手が復帰しました。代わりに、左の和田投手という事もあり、一昨日4安打4打点の小坂選手がスタメン落ち。このあたりも、バレンタイン監督らしい采配です。
 初回、ともにいい立ち上がりで三者凡退。表裏あわせて10分で終わりました。しかし、2回裏に1死から城島選手がライトスタンドへ本塁打。フェンスの上に当たったとバレンタイン監督が抗議しますが、通りませんでした。
 3回1死まで完璧に抑えられていたマリーンズ打線ですが、サブロー選手が四球で初の出塁。続く今江選手が二塁打を打ち、2試合ぶり出場の西岡選手が犠飛と、売り出し中の二人の活躍で追いつきました。

 その後、マリーンズは1死2・3塁の好機を逸するなどよくない雰囲気が漂いますが、清水直投手が5回まで先ほどのソロのみの3安打に抑えます。そして6回表、1死1塁で前回の好機で三振を喫した大塚選手が勝ち越し2ランをライトスタンドに叩き込みました。
 さらに7回には下位が作った好機に堀選手の適時二塁打が出ます。続く福浦選手の中飛で今江選手が本塁突入。いい球が帰り、今江選手が回りこみ、判定はセーフ。城島選手の抗議ぶりからするとタッチされていたように思えましたが、これまた判定は覆りませんでした。
 その裏に1点返されましたが、直後の8回も里崎選手の二塁打で作った好機をサブロー選手の適時打で返し、再び4点差とします。
 あとは清水直投手の無四球完投がなるか、という感じだったのですが、9回裏に松中選手の安打と城島選手の二塁打で1死2・3塁に。ここで小林雅英投手が登板しますが、ズレータ選手の初球をレフトスタンドに叩き込まれます。しかし、後続は抑え、何とか6対5で逃げ切りました。
 小林雅投手が打たれたのは気になりますが、まあ相手が現時点で打点王のズレータ選手なだけに、ある程度は仕方がなかったのかもしれません。それ以上に、9回裏に3ランを打たれても逆転されなかった、終盤に追加点を挙げた打線を誉めるべきなのでしょう。大塚選手はもちろん、サブロー選手の2得点1打点も大きかったと言えます。
 これで、20年ぶりとなる8連勝を記録し、貯金は13となりました。観客数は3万2千7百人でした。

 仙台のイーグルス対ライオンズは金田投手と松坂投手が先発。初回にライオンズが先制しますが、2回裏に失策もあってイーグルスが逆転します。ここまでの展開は連敗中何度もあり、このあと中盤に再逆転するのがパターンでした。しかし今日は3回にも失策がらみでイーグルスが3点追加します。前回のマリーンズ戦でもそうでしたが、ライオンズの内野の失策の多さはかなりのもの。しかもそれがことごとく得点に結びつきます。
 今季2度目の先発となった金田投手は4回にフェルナンデス選手のソロ、イーグルス鬼門の5回にも赤田選手の2ランを喫しますが、それ以上の得点は許しません。結局、金田投手は7回途中まで7安打無四球で4失点で今季初勝利。二番手の福盛投手もライオンズ打線を抑え、2つ目のセーブを挙げています。
 これでイーグルスは連敗を11で止めました。イーグルスはGMのキーナート氏をファンサービス専任に「降格」させましたが、その効果が出たのでしょうか。今季6勝目ですが、うち2勝が松坂投手相手、というのが興味深いところです。その松坂投手は3試合連続の完投負け。失点は6ですが自責点は3でした。観客数は1万5千8百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対合併球団は正田投手とJP投手が先発。正田投手は2回に5点取られるなど序盤で6失点。一方、前回完封されたJP投手をファイターズ打線はまた打てず、6対2で合併球団が勝ちました。観客数は1万9千5百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは藤井投手と安藤投手が先発。2回にスペンサー選手のソロで先制しますが、4回に土橋選手の適時打で追いつかれ、6回にはラミレス選手のソロで勝ち越されます。タイガース打線は7回まで4安打に藤井投手に抑えられ、以下も吉川投手・石井投手に抑えられ、結局ソロによる1点のみ。2対1で敗れました。観客数は3万3千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは三浦投手と川上投手という開幕戦と同じ組み合わせ。しかし、ここまで好投を続けていた三浦投手相手にドラゴンズ打線が序盤で6点を取ってKO。川上投手は7回を5安打無失点。2番手以降が点を取られましたが、序盤の大差が大きく、9対4でドラゴンズが勝ちました。観客数は1万8千4百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は読売が勝ったようです。観客数は2万6千2百人ほどだったようです。

2005年04月28日

タイガース、大逆転負け

[ 野球 ]

 今日は甲子園のタイガース対ドラゴンズの1試合のみでした。先発は井川投手と落合投手。3回にこの回先頭の赤星選手からの3連打などでタイガースが3点を先制。4回にも早くも猛打賞となる関本選手の適時打で落合投手をKOします。さらに、二番手の久本投手は制球にかなり難あり。毎回失点し、6回には1死満塁から井川投手に押し出しの四球を出してしまいます。この時点で8対1と圧勝ペースになりました。
 ところが6回まで安打はされながら1点に抑えてきた井川投手が7回に変調。1死2塁から3連打されて2失点。しかし続く福留選手の二遊間の当たりは関本選手が好捕してアウトにします。ここで井川投手は降板し、昨日プロ初勝利の橋本投手が登板。アレックス選手を中飛に打ち取りますが、赤星選手がこれをグラブに当てて弾いてしまい、二人が帰って3点差になりました。

 続く8回、前の回から登板のウイリアムス投手は走者を二人出しますが、2死を取り、続く立浪選手を三塁ゴロに打ち取ります。ところが、直前でバウンドが変わったのか沖原選手が取りきれず、一人帰って2点差に。ここで久保田投手を投入しますが、これが大裏目。ウッズ選手にバックスクリーンに入る逆転3ランを喫しました。
 あとはドラゴンズ自慢の継投陣が登場。9回に岩瀬投手から2死2・3塁と一打逆転サヨナラの好機を作りましたが、代打の町田選手が三振して試合終了となりました。
 終盤、投手・野手ともに乱れてまさかの逆転負け。7点差で今岡選手を引っ込めたら最後のサヨナラ機にその五番にまわってくるなど、采配も全て裏目に。久保田投手は再び防御率が5点台になってしまいました。

 ところで、今日のスポーツ新聞六紙中、スポニチとう東京中日はマリーンズが一面に。昨日ドラゴンズが負けたとはいえ、東京中日がマリーンズを一面とはかなり異例でしょう。せっかくだからと昼休みに職場近くのコンビニに買いに行ったのですが、最初の二軒は他四紙は残っているのにその二紙はなく、三軒目でやっと買えました。やはり、私と同じ勤務中の「千葉都民」が珍しがって買ったのでしょうか。
 この調子で、ぜひとも11月まで何度も一面を飾ってほしいものです。

2005年04月27日

加藤投手と小坂選手の活躍で7連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズ戦は加藤投手と大沼投手が先発。加藤投手は3週間前のライオンズ戦に好投して勝利していますが、雨などの試合日程の関係でそれ以来の一軍登板です。また、マリーンズ打線は右の大沼投手相手なのに、四番に里崎選手を入れました。里崎選手は今季マリーンズ初の「日本人四番」です。
 しかし、序盤はこの打線はあまり上手くいかず、初回の無死1・2塁の好機をつぶすなど、残塁の山を築きます。3回に小坂選手のソロで先制するも、4回にはカブレラ選手の適時二塁打で追いつかれます。5回まで6安打で8出塁ながらソロによる1点のみというあまりよくない展開で前半戦を同点で終えます。
 しかし6回裏、先頭の里崎選手が失策で出ると、フランコ選手の適時二塁打で勝ち越し。その後四球二つで満塁とし、3打数3安打の小坂選手を迎えます。ここでライオンズは大沼投手をあきらめ、左の星野投手を投入。しかし、小坂選手の勢いは止められず、走者一掃の適時二塁打が出ます。さらに三連続四死球で押し出しもあり、この回2安打で5点を取りました。ライオンズの自滅に助けられた感じです。また、8回にはフランコ選手のこの試合2本目の適時打が出てダメ押ししました。

 前回のライオンズ戦で6回3安打1失点と好投した加藤投手は、今日も7回5安打1失点にライオンズ打線を抑えます。8回には昨日好投した山崎投手が今日も好投。そして9回には大差が続いたので出番がなかった小林雅英投手が中7日で調整登板。こちらも中軸を完璧に抑え、7対1で勝ちました。小坂選手は4安打、堀選手も昨日に続いての猛打賞でした。
 これで今季初となる7連勝で貯金は12。加藤投手は早くも今季2勝目です。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 山形のイーグルス対合併球団はラス投手とユウキ投手が先発。1回に合併球団が先制しますが、その裏、イーグルスが一軍初登場となったデイモン選手の適時打などで3点取って逆転します。しかし、すっかりおなじみとなった中盤の逆転をまたまた食らい、終盤にも着実に合併球団が加点し8対4で勝ちました。高木投手が初登板で初勝利、8回2死から救援した山口投手が4月1日以来のセーブを挙げました。イーグルスは11連敗となってしまいました。観客数は6千3百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対ホークスはナイト投手と斉藤投手が先発。昨年までの同僚相手にホークスは4回で7点を取ります。一方、今季初登板となった斉藤投手は5回まで無安打。6回にソロで1点を取られますが、8回まで2安打に抑えて勝ち投手になっています。観客数は1万2千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは筒井和也投手と朝倉投手が先発。筒井和投手は3回までで2点を取られて降板しましたが、4回裏に町田選手の代打適時打などで3点を取ったタイガースが逆転。その後も矢野選手の2ランなどで加点し、6対3で勝ちました。新人ながら全試合の半分近くを投げている橋本投手が二番手で登板し、プロ初勝利を挙げています。観客数は4万3千2百人ほどでした。
 佐賀のベイスターズ対カープは黒田投手とセドリック投手が先発。6回まで1対1でしたが、7回に4安打で4点を取ったカープが勝ち越し、5対2で連勝しました。ベイスターズは10安打2点の拙攻でした。観客数は6千2百人ほどでした。
 福岡ドームの読売対スワローズは上原投手と館山投手が先発。5回に読売が昨日舌禍事件を起こしたローズ選手の押し出し四球で追いつきますが、7回に土橋選手の適時打で勝ち越したスワローズが3対2で勝ちました。観客数は2万5千6百人ほどでした。

2005年04月26日

投打とも圧倒し6連勝

[ 野球 ]

 というわけで、昨日もらったタダ券で連日のマリン観戦となりました。夕方、激しい雨が降り、一瞬中止かと思いましたが、すぐに上がって事なきを得ました。席は内野指定Aで一塁と右翼の間くらいの最前列。一塁の高橋慶彦コーチが走者に身振りで指示をしている様子がよく見えました。ただ、網がある上に、その柱が視界を遮り、近い割にはよく見えません。席を選べるなら、最前列よりむしろ中段のほうがいいと思いました。とはいえ、二日間で4千円で計8千4百円分の席プラス飲物1杯がつくのですから、かなりお得です。昨日書いたように、気になるところもありますが、今後もこのような企画を続けてほしいものです。

 さてそのマリーンズ対ライオンズは小林宏之投手と石井貴投手が先発。初回に2死満塁の好機を逃したマリーンズですが、2回に先頭の大塚選手が二塁打、1死後今江選手も二塁打を放って下位打線の活躍で先制します。
 さらに4回も先頭の橋本選手が幸運な安打で出塁すると、大塚選手の2打席連続となる二塁打で1点追加。その大塚選手が犠打で進んだ後、さらに今江選手が今度は初球をスクイズ。最前列なので選手とかなり近い目線で試合を見れるのですが、一瞬何が起きたか分かりませんでした。そしてここから三連打でもう1点追加、4対0と今日も試合の主導権を握ります。今日は、昨日足を痛めた西岡選手も同じく足の調子の悪いベニー選手も出ていないのですが、その穴を感じさせない層の厚さを感じました。
 小林宏投手は、3・4回と2死後に走者を出したりしますが、5回まで0点に抑えます。しかし、6回に先頭のフェルナンデス選手がフェンス直撃の二塁打。さらに1死1・3塁から石井義選手に適時打を打たれ、1点返されます。
 その後はライオンズの継投陣も好投し、3点差のまま8回表となります。ここでマリーンズは薮田投手を投入。9回の小林雅英投手につなぐ必勝リレーを目論見ますが、先頭の青木選手の打球が薮田投手の向う脛を直撃します。足に当たった打球を三塁手が処理しても余裕で一塁に間に合ったほどですから、いかに速い打球だったかという事がわかります。
 これで薮田投手は降板。山崎選手が急遽登板しました。ここまでリリーフ失敗の多い山崎投手ですが、ライオンズ戦はきっちり抑えており、今日もフェルナンデス選手を打ち取り、カブレラ選手も三振で抑えます。
 そしてその裏、今江選手が二打席連続となる死球で出塁。すると1死ながら小坂選手が犠打で今江選手を進めます。この采配が的中し、続く堀選手が適時打。これで堀選手は猛打賞。さらに通算1581本安打となり、オリオンズ・マリーンズの通算安打数3位となりました。ちなみに一位は榎本喜八氏、二位は有藤道世氏だそうです。さらにフランコ選手にも適時二塁打が出て、この回3点を取ってダメを押しました。
 こうなると、小林雅投手の登板はなく、山崎投手が続投。1安打されましたが、後は無難に抑え、最後は中島選手を見逃しの三振に打ち取り、今季初セーブを挙げました。小林宏之投手は3勝目です。これで今季2度目の6連勝となりました。観客数は1万1千人ほどでした。

 山形のイーグルス対合併球団はホッジス投手と川越投手が先発。初回に4点を取ってイーグルスがリードしますが、ホッジス投手はまたまた中盤に崩れ、5回に北川選手の3ランで逆転。8回に無死1塁で代走が牽制死するなどもあり、6対5で合併球団が勝ちました。これでイーグルスは10連敗です。観客数は6千人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ホークスは鎌倉投手と星野投手が先発。ホークスが先制しますが、4回に二塁打3本でファイターズが逆転し、7対5でファイターズが勝ちました。鎌倉投手はプロ初勝利です。観客数は1万1千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ドラゴンズは福原投手と山本昌投手が先発。6回まで0対0でしたが、7回に森野選手のソロで先制した後は、ドラゴンズ打線が打ちまくり、6対1でドラゴンズが勝ちました。観客数は4万2千4百人ほどでした。
 長崎のベイスターズ対カープは高橋投手と門倉投手が先発。こちらは4回までともに毎回得点でそこから両チーム無得点という甲子園と正反対の展開。結局7対4でカープが勝ちました。観客数は1万7百人でした。
 福岡ドームの読売対スワローズは同点でむかえた9回にラミレス選手と古田選手の連続適時二塁打が出て勝ち越したスワローズが勝ち、5位を守りました。観客数は2万5千8百人ほどでした。

2005年04月25日

渡辺俊介投手の好投で5連勝

[ 野球 ]

 今日は三度目の千葉マリンスタジアム観戦でした。そのマリーンズ対ライオンズは渡辺俊介投手と帆足投手が先発。ここまで渡辺俊投手は防御率1.78、対する帆足投手は0.90でともに負けなしという絶好調同士の対戦です。その成績どおり、1回はともに簡単に三者凡退という立ち上がりでした。
 ところが2回裏、先頭のベニー選手が三塁ゴロを打ちますと、三塁の後藤選手が失策。そして連打などで1死満塁とし、フランコ選手が高いバウンドで一塁手の頭を抜く適時打を打って2点先制し、さらに1・3塁とします。続く今江選手は三塁ゴロ。併殺かと思われましたが、後藤選手がこの回二度目の失策をして3点目。2死後、堀選手が三塁前に緩い当たりを打ちますが、これもアウトにできず(記録は安打)に満塁となります。そして福浦選手にも2点適時打が出て、今季ここまで4試合で4失点の帆足投手からこの回5点を奪います。ここでマウンドに監督が来ますが、交代したのは帆足投手ではなく後藤選手でした。まあ、この回5失点のうち帆足投手の自責点が1なのですから、仕方ないでしょう。

 後藤選手交代後は帆足投手は4から6回までを完璧に抑えます。一方、渡辺俊投手も5回まで4安打1四球。しかし、6回に、先ほどもフェンス直撃されているカブレラ選手が二塁打で出塁。続く和田選手の三塁へのゴロをを今江選手が失策。ただ、これは取っても内野安打だったようにも見えましたが。そしてこの試合3安打目となる大島選手の適時打で1点返され、さらに続く中島選手のゴロが走者と交錯する感じで堀選手が取れず、2点返されます。
 ところがその直後、先頭の里崎選手の安打を右翼手が取れず、さらに暴走気味に三塁に進んだのですが、三塁手が送球を取れず三塁打に。その後、2死1・3塁となり悪い流れかと思ったのですが、先ほど失策の今江選手が三塁打。途中出場の小坂選手も適時打で続き、この回3点を追加しました。次の回の守備につくときに、適時打を打った選手の名前を連呼しますが、その時、今江選手は特に深く頭を下げていました。やはり、先ほどの「失策」に対して期するものが強かったのでしょう。
 渡辺俊投手は7・8回を無安打。9回は薮田投手が抑え、8対3で快勝しました。また、失策の多かった試合ですが、終盤には両チームに好守備が。8回表には1死1塁でライト前に飛んだ当たりをサブロー選手がショートバウンドで取り、2塁に送球して「ライトゴロ」に。一方、その裏には赤田選手が長打性の当たりを好捕。球はグラブから少しはみ出ているように見えるほどのギリギリの捕球でした。これには、マリーンズ応援団からも拍手が鳴り止みませんでした。
 渡辺俊投手は8回を7安打2四球2失点で早くも今季4勝目です。これで今季2度目の5連勝で、貯金は10。これは1995年以来の事だそうです。観客数は1万1千2百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対ホークスは江尻投手と杉内投手が先発。先週のマリーンズ戦で好投した江尻投手ですが、今日は城島選手・バティスタ選手・松中選手に3発浴びるなど序盤で7失点。一方、杉内投手は終盤にソロを打たれて連続無失点記録こそ止まったものの4安打1四球1失点でこちらも4勝目を挙げています。観客数は1万1千8百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対合併球団は一場投手とパーラ投手が先発。連敗中のイーグルスは守れば連続失策、攻めれば無死満塁をスクイズ失敗などで無得点など、自滅に近い形で一場投手を援護できず、7対1で合併球団が勝利。イーグルスは9連敗となっています。観客数は9千7百人ほどでした。

 ところで、今日のマリンスタジアムでは「サラリーマンデー」という企画を開催。名刺もしくは社員証を見せると、2,700円の内野指定Aに2,500円で入れる上に、600円相当の飲物券と、翌日の入場券2枚がつくというものです。非常にお得なのですが、対象は本人のみ。そこで嫁さんの分は通常扱いで内野指定Aを買おうとしたのですが、隣の席にはできない、とのこと。仕方ないので、私の内野指定Aを内野自由に「ダウングレード」して入りました。
 それでも、翌日の券がある事を考えれば、二日二人で内野自由席ならば6,000円のところを4,200円+飲物付なわけですから、相当お得です。したがって「ダウングレード」しても別に損したとは思いませんでした。とはいえ、、同行者に何らかの配慮をしてもバチは当たらないのでは、と思いました。(※料金はいずれもFC割引適用したものです)
 実際、内野指定Aは満席にはほど遠い入り具合だったのですから、同行者もそちらに入れたほうが単純に収入は増えたはずです。仮に何らかの配慮があれば、我々も1,200円余分に払って二人で内野指定Aで観戦したでしょう。
 集客が見込めない時期にやる企画としては非常に上手いと思いました。しかし、やや想像力にかけている運用で、観客・球団ともに損をする形になってしまったのが残念でした。

2005年04月24日

久保投手、プロ初勝利を完封で飾る

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは藤崎投手と久保投手が先発。久保投手は4月頭のホークス戦で城島選手に投げて以来の一軍登板。プロ初先発です。
 初回、昨日5安打の西岡選手が二塁打。大塚選手が送って福浦選手が適時打と、あっさり先制します。一方、久保投手は内野安打を打たれるも、礒部選手を併殺に打ち取り、3人で初回を抑えます。しかし、2回に先頭の川口選手にストレートの四球。続く山崎選手にも初球に内閣高めに明らかなボール球。ところがなぜか川口選手が走っていてあっさりアウト。単独盗塁はもちろん、エンドランも相当なさそうな局面なので、何かサインミスでもあったのでしょうか。これで楽になったのか、山崎選手・竜太郎選手を連続三振で結局この回も三人で終わります。この回最初の制球がはっきりおかしかっただけに、このミスは非常に大きかったでしょう。

 その裏、先頭の小坂選手が安打で出塁し盗塁、そして西岡選手の適時打で2点目。さらに西岡選手は昨日に続いて二盗・三盗を決めます。これで西岡選手は今季9個目の盗塁。昨年通しての「チーム最多盗塁」は西岡選手ならびにベニー選手の「8」ですから、いかに今年はよく走っているかがわかるかとしたものです。さらに藤崎投手の暴投で生還して3点目。単打2本で2点が取れてしまうのですから、イーグルスとしてはたまったものではないでしょう。なお、西岡選手は7回にも二塁打を打った後に三盗し、この試合3盗塁。大塚選手の適時打で6点目のホームを踏んでいます。
 続く大塚選手に四球を出した所で藤崎投手は降板しますが、二番手の金田投手の代わりはなに、福浦選手の今季1号となる2ランを打ってこの回4点目を挙げました。開幕2戦目に続き、藤崎投手の降板が裏目に出た形になりました。
 試合の後半は久保投手の一人舞台。イーグルス打線に三塁を踏ませません。球速は終盤になるほど速くなり、7回裏には150km/時を記録しました。また、6回から8回にかけて中軸相手に5者連続三振を取っています。結局9回を4安打1四球13奪三振でプロ初先発の試合を完封で初勝利を挙げました。
 マリーンズは今季2度目の4連勝。一方イーグルスは8連敗となってしまいました。やはり基本的に戦力が不足していると言わざるをえません。今日のマリーンズを見ても、久保投手の起用もそうですが、左翼に李選手を入れて指名打者に井上選手などと、明らかに余裕が感じられます。
 親会社の楽天市場はこの三連戦で「イーグルスが勝った翌日には購入時に付与されるポイントを倍にする」という企画を予定していましたが、「三タテになる確率が高いから、最初から告知もする気がなかった」というマリーンズファンの出店者もいたそうです。
 今からでも遅くないですから、臨時分配ドラフトみたいな事をやってもいいのではないでしょうか。特に選手がダブついている一部の球団などは今季限りの特例でもいいですから、レンタル移籍などの措置を取って選手を供出してほしいものです。もちろんマリーンズが勝つのは嬉しいですが、明らかに戦力が不均衡というのは野球ファンとして愉快なものではありません。なお、観客数は1万7千5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ホークスは西口投手と馬原投手が先発。ホークスが先制しますが、3回にカブレラ選手に逆転3ランが出て、その後も追加点を挙げたライオンズが6対2で勝ちました。観客数は1万8千人ほどでした。
 東京ドームの合併球団対ファイターズはケビン投手と金村投手が先発。2回に先制したファイターズが3回には小笠原選手とセギノール選手の連続本塁打で3点追加し、5対1で勝ちました。小笠原選手は23試合で11本塁打です。ところで、昨日は中継を見なかったので気づかなかったのですが、合併球団のユニは「大阪ドーム用」と言っているやつでした。どうやら正確には「ドームの本拠地試合用」だったようです。観客数は2万6千人ほどでした。

古田選手、二千本安打達成

[ 野球 ]

 古田選手が二千本安打まであと1本と迫った松山のスワローズ対カープは高井投手と大竹投手が先発。6回にカープが同点に追いつき、その裏はここまで二打席凡退の古田選手から。大竹投手の7球目を打つと、三塁線に飛んだ打球は三塁手のグラブを弾いてファウルグランドへ転がり、古田選手は二塁に達します。三塁手の失策扱いとなる可能性があったためか、古田選手もスコアボードの「H」が点灯するのを確認していました。

 達成後はカープの野村選手がまず花束贈呈。続いてスワローズの選手も贈呈し、3つほど抱えていました。その後は、記念のボールにサインしてスタンドに投げ込みました。試合後のインタビューでは「自分の部屋に飾るよりは、ファンが持っていてくれていたほうがいいでしょう」というような事を言っていました。
 続く鈴木健選手の適時打で古田選手が勝ち越しのホームを踏み、その後も続いてこの回3点。結局これが決勝点となり、5対2でスワローズが勝ちました。大竹投手としては、回の最中にこれでは調子が狂ってしまうのも仕方ないところでしょう。観客数は1万7千9百人ほどでした。
 試合後はヒーローインタビューの後、球場を一周してサインボールの投げ込みなどを行ってから記者会見という流れでした。この時、スワローズファンはもちろん、カープファンもスタンドで古田コールを続けていました。プロ野球ファンにおける古田選手の位置付けがよく分かる光景でした。古田選手もその行為に対し、一度ならず礼を言っていました。
 なお、古田選手の談話は自身の二千本に対する喜びよりも、ファンへの感謝と、チーム成績が悪いので何とかせねば、という事がほとんどを占めていました。その甲斐あってか、ナイターで読売が負け、スワローズは最下位を脱出しています。

 ところで、昨日書いた「野球音痴のアナウンサー」ですが、再度調べたところ、アナウンサーですらなく、単なる芸能人だったようです。タイアップして宣伝しようという思惑なのかも知れませんが、これでは彼女の印象が悪くなる事はあっても良くなる事はないのではないでしょうか。今日の二千本安打の中継でも、彼女のおかげでかなり興ざめさせられました。
 今日のプロ野球ニュースに出演し、意味不明な事を言って古田選手の評価を下げようと懸命になっていた元四流捕手の某解説者のように、所属事務所の他の人気タレントとの兼ね合いで仕方なく使っている、という状況なのかもしれませんが・・・。いずれにせよもう少し、視聴者に愛情を持った番組作成をしていただきたいものです。

 横浜のベイスターズ対タイガースは加藤投手と能見投手が先発。好投しても援護がなかったり足を痛めて急遽降板したりで勝星のつかなかった能見投手ですが、今日は初回から得点し、3・4回も追加点を挙げるなど打線が援護。能見投手も6回を2失点で抑え、8対3でタイガースが勝ち、4度目の登板でプロ初勝利を挙げました。観客数は2万3千9百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は中田投手と工藤投手という、新人対大ベテランの対決。読売の2点リードで迎えた7回表の攻撃で2死1塁で工藤投手に打席がまわります。ここまで6回1失点ながら5安打4四球とあまりいい内容ではないだけに代打かと思いましたが打席に入って三振。ところが続く7回に1死1塁としたところで交代となりました。そしてこの不可解な継投は大失敗。二番手のシコースキー投手が連打され、一塁走者の荒木選手が単打で生還するという好走塁もありドラゴンズが追いつきます。
 そして同点のまま延長に入った11回裏、連打と敬遠で無死満塁とした後、途中出場の英智選手が押し出しの四球を選び、ドラゴンズがサヨナラ勝ちしました。観客数は3万6千9百人でした。

2005年04月23日

岩隈投手を打ち込んで圧勝

[ 野球 ]

 仕事でデーゲームは見れませんでした。昼休み中に宮城のスタメンの確認のため、携帯で確認したら、いきなり1回表攻撃中ですでに西岡選手が2盗塁を決めていたので驚きました。
 その仙台のイーグルス対マリーンズは岩隈投手と清水直行投手という、開幕戦以来の対決。しかし、先述したように、初回に先頭打者の西岡選手が12打数ぶりの安打で出塁し、先述したように2盗・3盗を決めます。そして今季初の四番となった李選手の適時打であっさり先制。ベニー選手も続き、大塚選手の犠飛もあり、あっさり3点先制します。
 そして2回にもこの回先頭の今江選手からの4連打などで、あっさり岩隈投手をKO。二番手の谷中投手も打ち込んで、この回7点で早くも二桁得点。西岡選手は今季2度目の「2回で猛打賞」を達成しました。それにしても、月曜日の今江選手といい、昨日の西岡選手といい、売出し中にもかかわらず、不調と見るやスタメンを外し、翌日の大活躍を引き出すバレンタイン監督の采配は本当に見事です。

 清水直投手は再三の好守にも助けられ、7回を7安打無四球でしたが、その安打のうち3本が本塁打で4点を失いました。大量点差もあって今季3勝目を余裕で挙げましたが、2試合連続3被本塁打はちょっと心配です。打線も3回以降はイーグルス救援陣に抑えられて2点しか追加できず、結局12対4でした。観客数は1万4千1百人ほどでした。なお、明日のマリーンズは久保投手がプロ初先発となります。
 また、一軍と同時に東北遠征となっている二軍戦では黒木投手が初先発。ここまで抑えなどで無失点だったのですが、今日は3回1/3を6失点KOという結果になってしまっています。

 所沢のライオンズ対ホークスは河原投手と新垣投手が先発。2回に「2・3塁間で挟殺しようとしたら落球、しかも本塁ガラ空きでそのまま生還」という珍プレーでホークスが勝ち越します。そして、継投陣が終盤を抑え、最後は三瀬投手が安打こそされたものの走塁死があり、結局11球3人で11セーブ目を挙げています。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 東京ドームの合併球団対ファイターズは光原投手と正田投手が先発。ここまで3戦負けなしの新人・光原投手からファイターズが6回までに4点を奪いますが、7回に合併球団が追いつき、光原投手の負けを消します。そして延長に入った10回に先頭の小笠原選手が早くも今季10号となる勝ち越し本塁打。さらに3点を追加し、8対4でファイターズが勝ちました。観客数は2万1千6百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対タイガースもデーゲーム。杉山投手と土肥投手の先発で、杉山投手が6回2安打2四球で無失点と好投。打線も金本選手の2ランとシーツ選手のソロで3点を取ってリードします。その後、藤川投手・ウイリアムス投手も抑えますが、9回から登板の久保田投手がソロ2発を被弾。最後はなんとか抑えて3セーブ目を挙げはしましたが、防御率は5点台になってしまいました。観客数は2万4千9百人ほどでした。

 ナイターは2試合。松山のスワローズ対カープは怪我で出遅れていた川島投手と小山田投手が先発。序盤でカープがラロッカ選手の2ランなどで3点を奪います。川島投手はその後立ち直り、自ら2安打するなど活躍しますが、野手が小山田投手に抑えられ、8安打ながら4対0で完封負けを喫しました。古田選手は1安打で2千本安打まであと1本としています。観客数は1万4千9百人ほどでした。
 今日は他が読売戦しかないため、スカパーのフジテレビ739でこの試合の中継を主に見ていました。今季からスカパーのフジではスワローズの主催試合を全試合(読売戦は地上波とのリレー)中継をしています。資本参加している事もあり、各試合解説者を二人つけるほどの熱の入れようです。それはいいのですが、中継担当(?)のアナウンサーがひどすぎ。4対0の局面で「3ランが出れば同点ですか?」などと言うほどの無知ぶりです。ほとんど、解説の星野伸之氏と高木豊氏で話し、彼女はたまに「はい」「そうですね」などと生返事をするのと、回の終了時に「結局この回もスワローズは0点に終わりました」などと言うくらい。はっきり言っていないほうがまだマシです。有料放送なのですから、もっと考えた番組構成ならびに出演者選択をしてもらいたいものだと、切に思いました。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は山井投手と桑田投手が先発。山井投手は6回まで1安打で打っては2点適時二塁打を打つなど、投打に活躍。7回に1点取られて降板しましたが、継投陣が抑え、6対1でドラゴンズが快勝。山井投手は今季初勝利です。観客数は3万7千6百人でした。

2005年04月22日

堀選手の適時打と小野投手の好投で快勝

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズはラス投手と小野投手が先発。マリーンズはセラフィニ投手との入れ替わりで一軍昇格したサブロー選手を即9番右翼の先発起用。さらに、11打数続けて無安打の西岡選手と5試合で1安打の李選手を先発から外しました。
 両投手とも無難な立ち上がりで迎えた3回表、サブロー選手が起用に応えて二塁打で出塁。1・3塁となった後、堀選手の適時打で先制します。
 4回表にイーグルスは2死から酒井選手が安打、そして今日の試合前の行事で息子さんが出ていた斉藤選手が右翼に安打。これをベニー選手がうまく捕球できず三塁打となり同点に追いつかれます。

 しかし5回に先頭の小坂選手が歩くと、堀選手が左翼線を抜く二打席連続の適時打で勝ち越し。さらに堀選手はショートゴロの間に三塁に進む好走塁を見せ、里崎選手の適時打で3点目のホームを踏みます。続く6回にも3打席連続となる適時打を打つなど、今日は3安打3打点の大活躍でした。西岡選手の台頭などで先発出場が減っているのですが、先発すればこれだけの結果を残してくれるのですから、有り難いものです。9回には寒い宮城で動きが鈍っていた(?)ベニー選手に適時打が出て、5点目を挙げました。
 小野投手は勝ち越した5回以降は失策1のみで後は走者を出さない投球。イーグルス打線の淡白な打撃にも助けられ、4安打2四球1失点で、プロ40勝目を2年ぶりの完投で飾りました。また、この試合で、地元出身の小坂選手が通算千試合出場を達成しています。観客数は8889人でした。

 所沢のライオンズ対ホークスは松坂投手と和田投手が先発。前回のこの二人の対決の時は、序盤で和田投手が崩れて一方的になったのですが、今日は投手戦に。5回までともに2安打無失点だったのですが、6回にバティスタ選手のソロが出てホークスが先制。続く7回にもホークスが追加点を挙げます。一方、和田投手は8回を4安打2四球で無失点。9回には三瀬投手が10球で片付けて完封リレーとなりました。和田投手は3勝目、三瀬投手は早くも10セーブ目です。松坂投手は2試合続けての2失点完投負けとなりました。今季防御率2.03ながら1勝3敗ですから、いかに援護に恵まれていないか分かります。観客数は1万7百人ほど。平日の所沢での1万人越えは今季初ではないでしょうか。

 横浜のベイスターズ対タイガースは三浦投手と安藤投手が先発。初回にタイガースが先制しますが、その後は三浦投手に抑えられます。一方、安藤投手も好投しますが、4回に追いつかれ、6回には多村選手に勝ち越し2ランが出ます。三浦投手にとっては今季4試合目にして初めて味方が3点取った試合でした。その援護に恵まれ(?)た三浦投手は7安打1四球1失点で今季初勝利を完投で飾っています。観客数は1万3千9百人ほどでした。なお、昨日3度目のサヨナラ負けを喫した佐々木投手が登録抹消されています。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は、怪我が治って一軍復帰した川上投手と後藤光貴投手が先発。2回にドラゴンズが5安打で4点を取り、早々と後藤光投手をKOします。その後、両チーム1点ずつ取り合って迎えた9回表、川上投手はあっさり2死を取りますが、そこから二塁打と四球を出します。急遽、岩瀬投手が登板しますが、内野安打で満塁にした後、押し出しの四球を出し、2点目でなお満塁。一発出れば逆転の危機を迎えますが、江藤選手を打ちとり、逃げ切りました。観客数は3万2千4百人でした。

2005年04月21日

井川投手、遅ればせながら初勝利

[ 野球 ]

 今日も帰宅が遅く、着いたらサーズデーセリーグは全試合終わっていました。
 東京ドームのタイガース対読売は内海投手と井川投手が先発。記録を見る限りはあまりいい内容には見えませんでしたが、何とか7回を阿部選手のソロ2本による2点に抑えます。
 一方、初回に2点先制した後は内海投手に抑えられていた打線は中盤に爆発。プロ初登板の三木投手を打ち込むなどで、11対2で快勝し、3連戦を勝ち越しました。また、赤星選手が通算200盗塁を達成しています。観客数は4万4千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは1点リードの9回表に佐々木投手が登板。ここのところ抑えていた佐々木投手ですが、今日はラミレス選手に同点本塁打を打たれ、最後は土橋選手の適時打で逆転サヨナラ。はやくも今季3度目の逆転サヨナラ負けを喫しました。2千本安打まであと2本の古田選手は無安打でした。観客数は1万7千7百人ほどでした。
 広島のカープ対ドラゴンズは黒田投手と小笠原投手が先発。カープ打線が爆発し、13対3で圧勝しました。観客数は8千1百人ほどでした。

2005年04月20日

セラフィニ投手、怪我で登録抹消

[ 野球 ]

 帰宅が遅く、TVをつけたらちょうど松中選手のヒーローインタビューをやっていました。その福岡で行われたホークス対合併球団は新人の高橋秀聡投手とユウキ投手が先発。2点を先制された3回裏にその松中選手の逆転満塁本塁打が出て、その後も得点を重ねたホークスが8対3でこのカード3連勝となりました。プロ初登板の高橋秀投手は4回途中で降板しましたが、救援陣が反撃を封じました。二番手の神内投手がリーグ首位に並ぶ3勝目を挙げています。観客数は2万4千7百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは大ベテランの佐々岡投手とこちらもプロ初登板となる川井投手が先発。同点で迎えた9回表に立浪選手の適時打が出てドラゴンズが勝ち越し。その裏、カープも岩瀬投手を打って2死2・3塁と一打逆転サヨナラの場面を作りますが、最後は代打の広瀬選手が三振し、3対2でドラゴンズが逃げ切りました。観客数は6千6百人ほどでした。
 東京ドームの読売対タイガースは読売が圧勝していたようです。それでも読売の佐藤宏投手はまた登板させられたようです。また、観客数は4万3千2百人ほどでした。
 また、神宮は雨天中止、パの4球団は試合の予定がありませんでした。

 マリーンズは昨日2勝目を挙げたセラフィニ投手が登録抹消。昨日も足の痛みに耐えての好投だったそうです。「裏三本柱のエース」が抜けるのは非常に痛いですが、とりあえず無理せず、じっくり治してもらいたいものです。
 また、代わりに誰が上がるかも興味深いところ。昨日二軍で先発した手嶌投手は、5回5失点だったようです。打線のおかげで3勝目は挙げたものの、即一軍は微妙かもしれません。他にも先発で好投している浅間投手や、「守護神」をやっている黒木投手など、昇格候補はいろいろいますが、果たしてどうなるところでしょうか。中継ぎも含め、大きな入替があるかもしれません。

2005年04月19日

投手戦を制して競り勝つ

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズ戦は鎌倉投手とセラフィニ投手が先発。2度目の先発となった鎌倉投手相手に、3回表に死球で出て暴投で三塁に進んだ堀選手を福浦選手の犠飛で返して先制しますが、それ以外の回は走者は出すものの点になりません。一方、セラフィニ投手も4回裏のセギノール選手のソロのみの1点に抑え、同点で終盤に入ります。
 ファイターズは6回から登板した吉崎投手も2回を抑えましたが、8回に登板の井場投手が誤算。先頭のベニー選手は打ち取ったものの、そこから3連続四球と制球が乱れ、満塁となります。たまらず建山投手に交代となりましたが、ここでここまで2安打の今江選手が右中間を破る走者一掃の適時三塁打を打ち、一挙に3点勝ち越しました。
 マリーンズは8回からは薮田投手、9回からは小林雅英投手という必勝リレー。小林雅投手はセンターオーバーの三塁打こそ喫しますが、それ以外は危なげなく抑え、6セーブ目を挙げました。セラフィニ投手は2勝目です。
 これでファイターズの連勝を6で止めました。なお、観客数は1万2千2百人ほどでした。

 北九州のホークス対合併球団は星野投手とパーラ投手が先発。3回に6連打などで7点を取ったホークスが中盤にも追加点を挙げて12得点。星野投手は7安打されながら、完封勝ちしました。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは石井貴投手とホッジス投手が先発。先制されたイーグルスが5回に追いつきますが、その裏に栗山選手の三塁打を足がかりにライオンズが3点を取って勝ち越し。石井投手は8回を7安打1失点に抑え、9回は豊田投手が抑え、4対1でライオンズが勝ちました。イーグルスは5連敗。ここ10試合で1勝9敗となっています。観客数は8千7百人ほどでした。

 東京ドームの読売対タイガースは高橋尚投手と下柳投手が先発。2回表に鳥谷選手の適時打でタイガースが先制しますが、その後は投手戦。6回終了まで両チーム合わせて5安打・無四球という締まった試合になります。
 ところが、7回表に矢野選手の3ランで追加点を挙げると流れが一変。打者12人を送り込んで、一挙7点を挙げ、大差となります。ところが、タイガースのリリーフ陣も変調。8回裏から登板の中村泰投手がストレートの四球で即座に降板。続く桟原投手も6人相手に3安打2四死球など、この回登板した4投手で5失点。最後は結局、久保田投手を投入するハメになりました。とはいえ、7回の大量点が大きく、結局8対5で勝ちました。観客数は4万3千人ほどでした。なお、本日付で読売のミセリ投手が解雇となりました。短い間でしたが、「記憶に残る選手」として語り継がれる事でしょう。
 広島のカープ対ドラゴンズは高橋投手と朝倉投手が先発。取ったら取り返すシーソーゲームとなりましたが、同点に追いつかれた直後の8回に2点を取ったドラゴンズが8対5で勝ちました。観客数は7千8百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは館山投手と吉川投手が先発。7回にベイスターズが追いつき、そのまま延長に。そして12回表に石井選手に勝ち越し打が出ます。その裏、佐々木投手は先頭打者に二塁打されたものの、後続を抑え、3セーブ目を挙げています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

2005年04月18日

中盤の大量点で大敗

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズ戦は江尻投手と小林宏之投手が先発。先週のこのカードでは2安打1失点で完投勝ちだった小林宏投手ですが、今日は立ち上がりはよかったものの、3回に内野安打をきっかけに、新庄選手の適時打で先制され、続く小田選手にも長打を打たれて2点を失います。
 一方、江尻投手は前回のライオンズ戦で大量点を貰いながら勝ち投手になれなかったのですが、今日は絶好調。6回までマリーンズ打線を福浦選手の1安打と橋本選手の2四球のみに抑えます。
 2点差なら一つの好機で逆転できるだろう、と思って見ていたのですが、6回裏に先頭の小笠原選手を四球で出したあと、セギノール選手・木元選手がたて続けにフェンス直撃の適時二塁打を打ち、2点を追加されます。ここで小林宏投手は降板したのですが、二番手の山北投手・三番手の山崎投手がともに大炎上、アウト一つも取れず、押し出しや新庄選手の3ランなどで6点を追加され、この回一挙8失点となっていました。金曜日にも書きましたが、リードされてから出てくる中継ぎ陣にはどうも問題があります。特にこの両投手は入替の可能性が高そうです。
 しかし、四番手で登板した高木投手は先頭打者を歩かせたものの、続く小笠原選手を併殺に打ち取り、7・8回も三人ずつで抑えるなど好投。大差での登板とはいえ、価値ある投球だったのではないでしょうか。

 打線のほうは、7回に大量点差で気が緩んだ(?)江尻投手からフランコ選手と渡辺正選手の適時打で3点を返し、9回にはマイケル投手から李選手が15打席ぶりの安打となるソロをライトスタンド上段に叩き込みましたが、いかんせん6回の大量失点が大きすぎ、10対4で敗れました。今季19試合目で初の二桁失点です。これでファイターズは6連勝となりました。観客数は1万2千7百人ほどでした。
 ところで、昨日も書きましたが、マリーンズは福岡から、ファイターズも東京からともに移動日なしで札幌に来たわけです。ところが、今日からの2連戦が終わると、マリーンズは2日、ファイターズに至っては3日間もゲームがありません。札幌ドームのサイトを見ても水曜日に行事は入っていません。ならば、今日を移動日にして火・水で試合ができないものなのでしょうか。何か事情があるのかもしれませんが、ちょっと変な日程です。

 福岡ドームのホークス対合併球団は杉内投手とケビン投手が先発。序盤はともに満塁の好機を作りますが得点できず、だんだんと投手戦に。そして0対0でむかえた7回裏にズレータ選手が先制ソロ、さらに8回にはバティスタ選手にも1発が出ます。このバティスタ選手の本塁打はパリーグ通算4万本目とのことでした。
 杉内投手は7回2/3を無失点に抑え、これで16回2/3イニング連続無失点となりました。さらに吉武投手・三瀬投手を投入して完封リレーとなっています。なお、ヒーローインタビューでズレータ選手は、締めの「福岡、最高バイ」を観客と一緒に唱和する、という新演出を開発していました。観客数は2万4千3百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスは帆足投手と一場投手が先発。初回にイーグルスが先制しますが、2回に追いついたライオンズが3回にフェルナンデス選手の3ランで逆転します。その後、両チームが1点ずつとって9回表に。ライオンズは当然豊田投手ですが、1死後連打で1・2塁とされ、さらに斉藤選手の内野安打に失策が重なって1点返し、さらに2死2・3塁とします。しかし反撃はここまでで、ライオンズが5対3で勝ちました。観客数は9千4百人ほどでした。
 なお、今日の三試合は全て3時間以内という比較的短い試合時間でした。

下書き1へ

2005年04月17日

渡辺投手の好投で連敗止める

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは馬原投手と渡辺俊介投手が先発しました。馬原投手は前回同様、2回まで6人で抑えますが、これまた前回同様、3回に試合が動きます。先頭の李選手が四球で出塁し、続く今江選手の時にエンドラン。これを城島捕手が読みきって外すのですが、捕球がうまくいかず盗塁成功。そして今江選手は送りバントをするのですが、タッチプレーなのに城島選手が三塁に投げ、野選となって無死1・3塁。先ほどの失敗を挽回しようとする意識が強すぎたのでしょうか。そして1死後西岡選手に犠飛が出て、無安打で1点を先制します。
 さらに4回にはこの回先頭となるフランコ選手がチーム初安打となる3号ソロを放って2点目。5回には安打で出た大塚選手が盗塁し、ベニー選手の適時打で帰って3点目。盗塁成功がいずれも点に結びつくといういい展開です。また、7回には小坂選手に今季1号が出て4点目。馬原投手はこの回で降板となりました。

 一方、渡辺俊投手は走者は出しますが、連打や長打は許しません。また二度の盗塁失敗など、里崎捕手の肩にも助けられ、8回まで6安打2四球で三塁を踏ませない投球を見せます。これなら今季2度目の完封も大丈夫だろうと思って見ていたのですが、9回1死から松中選手に二日連続となるソロを打たれます。これは松中選手の通算200号でした。さらに2死後ズレータ選手に安打されて、続くは今日3打数3安打のカブレラ選手。セーブがつく事もあり、ここで小林雅英投手が登板。見事三振に抑え、5セーブ目を挙げました。試合時間は3時間ちょうど。これなら、今日中に明日から試合の札幌にも移動できそうです。
 これで4対1で勝ち、連敗は2で止まりました。昨年は「今季初連敗」からそのまま10連敗しただけに、ここで止めたのは大きいでしょう。また、2連敗とはいえ、渡辺俊投手は得意の(?)「連敗ストッパー」となっています。観客数は2万8千8百人ほど。一塁側にも空席が目立ちました。昨年まではあまりなかったように記憶していますが。ちょっと心配です。

 東京ドームのファイターズ対イーグルスは正田投手と金田投手が先発。初回にファイターズが金田投手の立ち上がりを捉え、先頭からの4連打などで3点を先制。5回に斉藤選手の2ランで1点差となりますが、その裏に2点を追加し、7回にも田中幸雄選手の代打適時打などで2点を取ってダメ押しし、7対2で快勝しました。ファイターズは5連勝となっています。観客数は2万1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ライオンズは川越投手と西口投手が先発。2回に北川選手と阿部真選手の連発などで合併球団が3点を先制し、1点差にされた後の6回に2点取って中押しし、5対2で合併球団が勝ちました。3点差の9回には山口投手ではなく萩原投手が登板してセーブを挙げています。合併球団は勝率5割に、ライオンズは5連敗となりました。観客数は1万3千1百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは山本昌投手と能見投手が先発。能見投手が足を痛めて無失点のままで降板します。二番手の江草投手も4回を抑え、5回にはその代打の浅井選手が先制ソロという展開に。
 3番手の橋本投手・4番手の藤川投手も0点に抑えたのですが、8回から登板のウイリアムス投手が1死満塁のピンチを作って降板。昨日好投した久保田投手が急遽登板しますが、福留選手に逆転の2点適時打を喫します。
 9回表のドラゴンズは岡本投手が登板。岩瀬投手の状態が万全でないためのようです。そして2死になってから岩瀬投手が登板し、町田選手を3球で打ちとってセーブを挙げました。観客数は3万5千人でした。
 広島のカープ対ベイスターズは大竹投手と加藤投手が先発。前日の9回に21イニングぶりの得点を果たしたベイスターズが4回まで毎回得点をして5対3とリード。その後も得点を重ねて8対5で勝ちました。佐々木投手は1四球のみの無安打無失点で3回連続となるセーブを挙げました。観客数は1万4千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は読売が勝ったようです。古田選手は2安打で通算1997本目となりました。観客数は2万2千7百人ほどでした。

2005年04月16日

三連発を喫し、今季初の連敗

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは新垣投手と清水直行投手が先発。初回、先頭の小坂選手がいきなり安打し、さらに暴投で二塁へ。続く西岡選手の三塁へのバントが内野安打となり、盗塁で1死2・3塁とした後、ベニー選手の適時打で、あっさり先制します。一方、ホークスは2回に松中選手の二塁打に失策が加わって無死3塁となった後、内野ゴロの間に1点を返します。
 マリーンズは4回まで毎回先頭打者を出しますが、盗塁失敗や併殺などもあり、追加点を取る事ができません。3回などは、無死1塁から続く三人がいずれも遊撃に飛ばしてアウト、という場面もありました。
 そして迎えた4回裏、1死走者なしから、先ほど長打の松中選手が同点本塁打。続く城島選手も逆転本塁打、さらにズレータ選手も続いて、3打者連続本塁打を喫してしまいました。

 新垣投手はだんだんと良くなり、本間選手の再三の好守にも助けられ、結局7回を6安打3四球で2失点。8回に二番手の神内投手から西岡選手が二塁打を打ち、三番手の吉武投手からベニー選手が適時打を放って1点差としてなお2死1塁とします。一発出れば逆転の場面で打席は李選手が入ります。ここでホークスは、昨日同様、8回ながら三瀬投手を投入。その三瀬投手が昨日同様、8回は李選手を抑え、9回は三者凡退と完璧なリリーフで、早くも8つめとなるセーブを挙げました。清水直投手も5回以降は1安打と好投して8回を完投しましたが、いかんせん三連発が大きすぎました。
 結局4対3で敗れ、今季初の連敗および、初の三連戦負け越しとなりました。とりあえず、明日は何とか三タテだけは避けたいものです。なお、観客数は2万8千5百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対イーグルスは金村投手と岩隈投手というエース対決。イーグルスが敵失などでリードしますが、ファイターズも小笠原選手の第8・9号のソロ2発などで追いつきます。そして同点で迎えた8回裏、二死満塁の好機に稲葉選手が2点適時二塁打。結局これが決勝打となりました。イーグルスは12安打を放ちながらも、攻めがつながらず3得点でした。また、この試合で金村投手が通算1,000投球回を達成しています。観客数は1万8千3百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ライオンズは光原投手と河原投手が先発。前回好投した河原投手ですが、今日は2本塁打を浴びるなど5失点で4回にKO。さらに中継ぎ陣も失点を重ね、9点を奪われます。新人の光原投手は2回に2点先制されたものの、その後は抑え、6回を1失点。デビュー後3戦3勝となっています。観客数は1万3千7百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは山井投手と安藤投手が先発。4回にドラゴンズが1点先制しますが、6回に藤本選手に代わってスタメンに抜擢された関本選手が同点適時打。その後、両チーム得点なく延長に入りますが、10回の表にシーツ選手の適時打で勝ち越します。そして、9回から登板していた久保田投手が2イニングを完璧に抑え、勝ち投手となっています。これでタイガースはナゴヤドームの連敗を12で止めました。
 ところで、山井投手が打席に立った時に流れる曲は「ウルトラセブン」でした。あの独特の眼鏡が「ウルトラアイ」に似ているためなのでしょうか。なお、観客数は3万3千5百人でした。
 神宮のスワローズ対読売は高井投手と後藤光投手が先発。こちらも投手戦となりますが、2対2で迎えた7回に宮本選手のソロでスワローズが勝ち越します。8回からは石井投手が登板しますが、9回に同点適時打を打たれます。しかし、その裏、守備から入っていた先頭の宮出選手が林投手からサヨナラ本塁打を打ちました。なお、古田選手は今日は無安打でした。また、観客数は2万4千人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは小山田投手と土肥投手が先発。5回に先制したカープが6回に野村選手の満塁本塁打が出て5対0に。一方、小山田投手は8回まで1安打と完封ペース。9回に四球で走者を二人出したところでウィット選手に3ランを打たれましたが、完投で2勝目を挙げています。観客数は1万1千人ほどでした。

2005年04月15日

連勝止まる

[ 野球 ]

 福岡のホークス対マリーンズは和田投手と小野投手が先発。3回表に今江選手と西岡選手が連打で好機を作り、福浦選手の適時二塁打で先制します。しかし、続く1死2・3塁でベニー選手の右飛で本塁に突っ込んだ西岡選手がアウトになります。さほど浅い飛球でなく、西岡選手も俊足なだけに、いかに右翼手の宮地選手の送球が良かったか、という事でしょう。
 一方、小野選手は3回まで完璧に抑えましたが、4回にその宮地選手の内野安打で初の走者を出し、続く大村選手の適時二塁打で同点、さらに松中選手の適時打で逆転されました。
 さらに5回、1死2塁から宮地選手に四球を与えたところで小野投手から左の高木投手に代わります。高木投手は先ほど適時打の大村選手を遊直に抑えますが、走者の帰塁が早く、併殺を取れませんでした。次は右のバティスタ選手、ここで右投手に交代かとも思いましたが、その次が左の松中選手という事もあったのか続投。しかしこれが裏目に出て、左中間スタンドへの3ランを喫してしまいました。
 直後の6回表にベニー選手の2ランで2点差に迫りますが、その裏、先頭打者を高木投手が出し、ここで交代した山崎投手が安打され、1死1・3塁と走者を残して降板。この回3人目の山北投手がボークで走者を帰します。続く7回にも松中選手にこの日2本目の適時打を打たれ、着実に点差を広げられました。

 余談ですが、山崎投手は今日も含め6試合登板で防御率0.00。そのため、放送でも「今季は素晴らしい内容」と言われていました。しかし、実は「リリーフ成功」と言えるのはライオンズ戦の2回だけ。残る3回は適時打を喫し、今日も得点につながる安打を打たれています。しかし、なぜか自責点はつかない、というツキ(?)に恵まれています。こういうのを見ると、防御率以外の評価の基準となる数字の必要性を感じます。
 ただ、高木投手も山崎投手も、昨年後半のプレーオフ争いの時にいい仕事をしてくれました。今は不調でも、そのうちまた重要な働きをしてくれると期待しています。特に高木投手はマリーンズの中でも特に応援している選手の一人なので、頑張ってほしいものです。
 さて、試合のほうは8回に里崎選手の適時打で1点を返し、なおも2死1・3塁。一発出れば同点の場面で一昨日のヒーロー・李選手に打順がまわってきますが、ホークスも8回ながら三瀬投手を投入。この勝負は三瀬投手が勝ち、9回も三人で抑えられ、7対4でホークスが勝ちました。これで連勝は6で止まってしまいました。観客数は2万5千4百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対イーグルス戦はラス投手と押本投手が先発。同点で迎えた7回に木元選手の3ランが出てファイターズが勝ち越しました。直後の8回、井場投手と横山投手が四球連発で無安打でイーグルスが1点を返しますが、反撃(?)もここまでで、その裏に1点追加したファイターズが6対3で勝ちました。観客数は1万4千5百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ライオンズはJP投手と松坂投手が先発。3回にライオンズが先制し、松坂投手は5回まで無安打に抑えます。しかし、6回に2死満塁からブランボー選手の2点適時打で逆転。一方、JP投手は5回以降はライオンズ打線を無安打に抑え、6安打5四球ながら14奪三振で完投勝ち。松坂投手も4安打2四死球で8回を完投しましたが、4安打のうち3安打が同じ回にまとまってしまい、敗戦投手となっています。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは、新人の中田投手と太陽投手が先発。序盤に太陽投手が打ち込まれ、6対0で9回表に。ここまで中田投手は4安打2四死球に抑えており、プロ初勝利を完封かと思われましたが、金本選手に2ランが出て降板します。さらに矢野選手にも3ランが出て1点差としましたが、最後は平井投手に抑えられ、追撃およばず3連敗となりました。観客数は2万7千7百人ほどでした。
 広島のカープ対ベイスターズは黒田投手と三浦投手が先発。両チーム合わせて10安打という投手戦の末、延長12回0対0で引き分けとなりました。今季三浦投手は3試合を投げて防御率1.80なのですが、その間の味方の得点合計が2しかなく、いまだに勝利を挙げていません。観客数は7千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対読売は読売が勝ったようです。古田選手は1安打で2千本安打まであと5としました。観客数は1万7千1百人ほどでした。

2005年04月14日

佐々木投手、250セーブ

[ 野球 ]

 今日はサーズデーセリーグでしかも2試合のみ。横浜のベイスターズ対スワローズはセドリック投手と藤井投手が先発。昨日同様接戦となり、スワローズ1点リードで迎えた7回裏にベイスターズが2点取って逆転。そして9回表は佐々木投手が登板。先頭のラミレス選手に安打され、1死後、度会選手も1・2塁間を抜いて1・2塁としますが、後続を抑え、2日連続で通算250となるセーブを挙げました。まだまだ、マリナーズに行く前の投球と比べると全然違いますが、とりあえず二日連続で結果が出ただけに、本人も監督も一安心といったところでしょう。また、古田選手は2安打で2千本安打まであと6本としています。観客数は9千4百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は読売が勝ったようです。観客数は4万7千9百人ほどでした。

 ところで、マリーンズは昨日、加藤投手を登録抹消しました。先週のライオンズ戦で好投して2年ぶりの勝利を挙げていただけに、怪我でもしたかと思いましたが、今日は二軍のイーグルス戦に登板。6回2安打無失点で勝ち投手になっていました。
 よく見ると、二日雨で流れた事に加え、来週は水・木と試合予定がなく、再登録可能の23日まで、加藤投手の登板機会はありません。あまり間隔を空けないためにも二軍で登板させる、という措置だったのでしょう。なお、この試合、これまで先発で2勝した手嶌投手が最後を締め、セーブを挙げました。後ろで投げるテストという事でしょうか。黒木投手もまたまた無失点でしたし、川井投手も好調です。逆に言うと、一軍の中継陣はちょっと結果が出ないといつでも代わりがいる、という事でかなりのプレッシャーになっているように思われます。
 というわけで、二軍の勝率は9割に乗りました。相変わらず上下とも好調すぎて、ちょっと怖くなるほどです。

 ところで、今日のプロ野球ニュースで解説陣が「マリーンズ首位の原因」をやっていました。昨年、負けている時は「固定できない打線」だったものが「調子が悪いと見るやすぐさま別の選手に代える」と誉められているを見ると、やはり「勝てば官軍」なのだな、と思います。
 それはともかく、皆さん、選手の名前をよく間違えます。谷沢氏は「イ・ヨンスプ」と言い、それを突っ込んだ加藤博一氏は、昨日本塁打を打たれた菊地原投手を「奈良原」と連呼していました。野球解説者の最大の商売道具は「野球の知識」なわけですから、そのあたりの「基本トレーニング」は怠らないでいただきたいものです。

2005年04月13日

李選手の決勝本塁打で6連勝

[ 野球 ]

 今日も朝から雨が降っていましたが、午後には上がり、マリンスタジアムでは2日ぶりの試合となりました。そのマリーンズ対合併球団戦は2日スライドしたセラフィニ投手とユウキ投手が先発しました。2回に今江選手の犠飛で先制したマリーンズには、4回にも2死1・2塁から小坂選手の適時二塁打が出て2点を追加します。一方、セラフィニ投手は6回まで2安打2四球と合併球団を抑えます。
 6回裏、マリーンズは無死2塁という追加点の好機を迎えます。ここで1死後、合併球団は山口投手を投入。日曜に抑えに失敗しているとはいえ、意外な起用でした。そして山口投手に2死3塁としますが、結局抑えられます。
 この起用が流れに影響したか、7回に突如セラフィニ投手が乱れ、3連打で1点を返されます。続く打者に初球をバントされて1死2・3塁となり、右の代打が出たところでセラフィニ投手は降板、二番手の山崎投手が出てきました。しかし、代打の代打・早川選手に同点となる2点適時打を打たれ、同点にされます。しかし、続く1死1塁のピンチは藤田投手が抑えました。

 7回裏は五番手の萩原投手に3人で抑えられますが、8回表は今季3戦で2敗の薮田投手が先頭打者に安打されるものの、後続を抑えました。そして8回裏も萩原投手は福浦選手・ベニー選手を抑えます。しかし、続く李選手のところで、左対左という事もあり、日曜にプロ初セーブを挙げた菊地原投手を投入。しかし、この継投は裏目に出て、李選手は1-1からの3球目を右翼席中段に本塁打。打った瞬間に分かる鋭いライナーでした。
 9回表は小林雅英投手が登板。1安打1四球という内容でしたが、鋭い当たりが野手の正面をつく幸運もあり、無失点に抑えて4セーブ目を挙げています。また、薮田投手が今季初勝利を挙げました。これでチームは6連勝です。
 今日の観客数は8千1百人ほど。寂しい数字ですが、この天気では仕方ないでしょう。我が家も前日までは観戦しようかと思っていたのですが、この天気や体調の関係などで断念しました。どこかで穴埋めをしたいものです。

 仙台のイーグルス対ホークスはホッジス投手と倉野投手が先発。2回にホークスが1点先制しますが、3回裏にここまで無安打のイーグルス打線が大爆発。7安打で一挙10点を取りました。ここまで中盤に崩れて勝ち投手になれないホッジス投手ですが、大量援護もあり、6回を3失点に抑えました。
 7回を吉田投手が抑え、この時点で11対3と楽勝かと思われました。しかし、8回に登板したスクルメタ投手が大炎上。ズレータ選手に二打席連続となる3ランを打たれ、その後も失策もあり4失点で降板。続いて登板した福盛投手も適時打と犠飛で2点を奪われ、2点差となります。
 これは「9点差からの大逆転か」とも思いましたが、9回は福盛投手が好投。松中・城島・ズレータ選手と続く一番怖いところを三者凡退。松中選手から三振を取った時からガッツポーズが出るという気合の入りようでした。これでイーグルスは対ホークス6戦目にして初勝利となりました。ホッジス投手は初勝利。福盛投手も初セーブです。観客数は9千2百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは石井貴投手と鎌倉投手が先発。1対1で迎えた3回表に石井投手のコントロールが乱れ、4四球と無安打でファイターズが勝ち越します。さらにこの回、適時打も2本出て4点取って勝ち越し。その後も追加点を挙げ、10対4でファイターズが勝ちました。観客数は8千6百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは館山投手と門倉投手が先発。1対1で迎えた8回裏に多村選手の2ランが出てベイスターズが勝ち越します。そして9回表には、昨年からセーブのつく局面で5回連続で救援失敗中の佐々木投手が登板。しかし、ここは三者凡退に抑え、今季初セーブを挙げました。古田選手は本塁打を放ち、2千本安打まであと8本としました。観客数は3千8百人ほど。まあ、この天気では仕方ないでしょう。
 豊橋のドラゴンズ対カープは落合投手と佐々岡投手が先発。カープが3点リードして9回裏を迎えますが、抑えのベイル投手が不振。失策もあって3点取られて追いつかれます。流れはドラゴンズかと思いましたが、10回表に代打・浅井選手の決勝二塁打が出てカープが勝ち越し、その裏はロマノ投手が抑えてカープが逃げ切りました。観客数は1万1千人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は読売が勝ったようです。井川投手は3登板で早くも2敗目とちょっと心配です。観客数は4万7千7百人ほどでした。

2005年04月12日

城島選手、驚異の牽制

[ 野球 ]

 今日もマリンは雨で中止。17時半まで粘って開催しようと努力したそうですが、残念ながら及ばなかったようです。明日も予報は悪いのですが、どうなるのでしょうか。また、横浜のベイスターズ対スワローズも中止でした。
 ところで、今日の公示でドラゴンズの川上投手・スワローズの鈴木健選手・イーグルスの飯田選手といった選手が登録抹消になりました。怪我と思われますが、各チームは穴を埋めるのに大変そうです。

 甲子園のタイガース対読売は下柳投手と高橋尚投手が先発。初回にタイガースが先制し、下柳投手も3回まで無安打に抑えますが、4回に追いつかれます。しかし、5回裏に無死満塁とし、金本選手の二塁打で勝ち越し、今岡選手・矢野選手にも適時打が出てこの回一挙4点を挙げて勝ち越し。さらに6・7回にも追加点を挙げ、8対1で快勝しました。
 ところで、今日の地上波の中継はフジ系でした。ここは過剰に清原選手の事を報じるのですが、今日はさらにエスカレートして、この試合を「四番対決」などと銘打ち、金本選手と清原選手が「主役」であるかのような発言を何度かしていました。その材料として「オールスターで四番を打った」などという「昔話」まで持ち出していました。何度も書いていますが、こんな事をやっていれば、地上波中継の視聴率が下がるのも当然だと思います。ちなみに、この試合の「主役」は5打数4安打1盗塁で、先制・勝ち越しのいずれの場面でも得点を挙げた赤星選手でした。観客数は4万6千9百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対カープは朝倉投手と長谷川投手が先発。両チームとも毎回のように走者を出しますが、得点は6回まで1点ずつ。そして迎えた7回、先頭の井上選手が二塁打で出塁。続く荒木選手の1・2塁間の安打性の当たりは東出選手が好捕しましたが、続く井端選手のショートゴロを、バックホームを意識した尾形選手が失策。これが決勝点となり、3対1でドラゴンズが勝ちました。二番手の高橋聡文投手が7球でプロ初勝利を挙げています。観客数は2万9千5百人でした。

 仙台のイーグルス対ホークスは一場投手と星野投手が先発。イーグルスは打線を大幅に入れ替え、二軍から昇格した竜太郎・カツノリ・斉藤の三選手を即スタメンで起用します。初回はそれがあたり、竜太郎選手が初打席で3ランを放って先制します。
 一場投手は2回まではホークス打線を無安打に抑えましたが、3回から捕まりだし、5回にはズレータ選手の適時打で逆転。一場投手は4回1/3で4失点降板でした。
 一方、星野投手は2回から5回まで完璧に抑えます。そして6回に四球と死球で走者を出した所で降板し、神内投手に交代します。そして2死後、カツノリ選手の打席で、城島捕手が座ったまま二塁に牽制します。しかし、二塁手・遊撃手とも牽制があるとは思わず、なんとか止めるのが精一杯。さらに神内投手も普通の返球かと思ってグラブを出していました。この牽制、野手がきちんと反応すればかなりの武器になりそうです。
 その後、ホークスは7回にも追加点。一方のイーグルス打線は8回まで無安打。9回に2安打しますが、反撃はここまで。7対3でホークスが勝ちました。観客数は9千3百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズはライト投手と江尻投手が先発。初回に5点を取って早々とライト投手をKOしたファイターズが5回までに11得点。しかし、江尻投手も6失点と悪く、勝利投手の権利目前の5回に降板させられました。結局、15対7でファイターズが圧勝しています。観客数は6千4百人ほど。ドーム内でしたが、各選手の吐く息は真っ白でした。

2005年04月11日

マリンは雨で中止

[ 野球 ]

 今日はマリンは雨で早々と中止決定。「サラリーマンデー」という特典が予定されていたために球場に行くつもりだったので残念でした。
 というわけで、今日は2試合のみ。仙台のイーグルス対ホークスは藤崎投手と杉内投手が先発。前回、好投した藤崎投手は、安打を許しながらも3回まではホークス打線を抑えます。しかし、4回に先頭の松中選手が右中間に今季1号となるソロが放って先制。さらに6回にはズレータ選手の昨日に続いての2ランが出ます。二番手の金田投手の暴投も出てこの回3点を取ります。
 一方、杉内投手は絶好調。3回に2安打、7回に二塁打と四球で走者を出しますが、それ以外の回は全て完璧に抑えます。12奪三振・三塁を踏ませない快投で2勝目を約2年ぶりの完封勝利で挙げました。なお、観客数は1万5百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対ファイターズは帆足投手と正田投手が先発。初回、失策でライオンズが先制するも、2回表に中島選手の2日連続の適時打で同点に。帆足投手は3登板目で初失点です。その裏、ライオンズが石井義選手のソロで勝ち越すと、3回表にセギノール選手の適時打で追いつくという接戦になります。
 その後は、投手戦となりますが、8回裏に先頭のカブレラ選手が四球で出塁。次の和田選手は不調で、5回の好機の時もカブレラ選手を敬遠して勝負され、打ち取られています。しかし、ここは内野安打でつなぎ、1死後、中島選手の適時二塁打で勝ち越します。そして9回は豊田投手が三者三振で抑え、3対2でライオンズが勝ちました。観客数は6千6百人ほど。相変わらず所沢には人が来ません。

 さて、一軍の試合が中止になったので今日は二軍ネタでも。実は、一軍以上に二軍は好調です。開幕から5連勝し、1敗後また3連勝ですから、9割近い勝率です。現在の二軍選手で3割以上打っているのが昨年ファイターズを解雇されてトライアウトで入団した林選手と、塀内選手しかいないようなのですが、平均5点以上取っています(※最初の5試合は李選手が出場し、5割4本塁打でした)。
 投手陣でも自由枠入団の手嶌投手が2戦2勝、期待の3年目・浅間投手も1勝0敗でともに防御率1点台。後ろでは黒木投手が3セーブ、川井投手も中継ぎを完璧にこなし、ともに防御率0です。
 一・二軍ともに絶好調という事は、逆に言うと反動が来たとき大変だとも言えます。しかし、現時点では層が厚い、という事で喜んでおこうかと思っています。

2005年04月10日

好投と集中打で5連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは小林宏之投手と金村投手が先発。今日のユニフォームは通常タイプでした。昨年、サンデーユニを採用して以来、久々に日曜のマリンでの使用となります。試合前に、昨日好投した渡辺俊介投手がインタビューで「昨日は、初登板で勝ったゲンをかついで法被にした」と言っていました。その代わりに今日は通常ユニ、という事なのでしょうか。
 さて、試合のほうは両先発投手が好投。小林宏投手は5回まで完璧に抑えました。また、守備陣も大塚選手・ファイターズの新庄選手・古城選手が好守を連発して投手を盛りたてます。特に、今日はかなりの風速11mの強風で、数キロ内陸部に行った我が家でも窓を閉めていても風の音が聞こえるほど。しかし、そのような中、序盤は守備の乱れもありませんでした。

 そして6回表、先頭は打率1割台のアルモンテ選手。解説の黒江氏も「昨年、3Aで3割打ったらしいですが・・・。マリーンズなら出番はないですね」と言っていたのですが、なぜか小林宏投手は四球を出してしまいます。さらに、アルモンテ選手は盗塁します。タイミングはアウトに見えましたが、送球がそれてセーフに。そして内野ゴロの間に3塁に進み、続く中島選手のチーム初安打が適時打となり、ファイターズが先制しました。
 その裏も抑えられ、ここのところ好調な打線も6回を3安打無四球で0点。点の取られ方が悪かったので、流れが悪いかと思ったのですが、7回に先頭のベニー選手のフライが風に流されて2塁打に。それに李選手が安打で続き、フランコ選手の適時打で同点とします。続く橋本選手はバントをファウルに。それを見た解説の黒江氏は「里崎選手もいることだし、ここはバント用の代打を出す手もある」と言ったのですが、その直後に橋本選手は右中間を抜く勝ち越し適時二塁打を放ちました。今日の黒江氏の言う事は基本的に正しいのですが、なぜか裏目に出る、という感じでした。そして西岡選手にも適時打が出て、この回5安打で4点を取りました。続く8回にもこの3連戦でここまで無安打だった今江選手の適時打でダメ押ししました。
 小林宏投手は7・8回も完全に抑え、9回に中島選手に二本目の安打を打たれるも後続は絶ち、9回2安打1四球1失点で完投勝ちをしました。これでチームは5連勝。今季初の3連戦3連勝も達成しています。観客数は1万8千3百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対イーグルスは川越投手とラス投手が先発。初回にイーグルスが先制するも、その裏すぐ逆転。中盤も合併球団が追加点を挙げます。しかし9回に3点差で登板した山口投手が乱調。安打と連続四球で1死満塁とし、降板します。しかし、急遽救援した菊地原投手が内野ゴロの間に1点取られたものの、後続を絶ち、合併球団が勝ちました。菊地原投手はプロ初セーブです。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 福岡ドームのホークス対ライオンズは馬原投手と西口投手が先発。連勝しているライオンズが初回に先制しますが、2回に4安打でホークスが追いつきます。そして3回には、先ほどズレータ選手が得意の3ランで勝ち越し。8回のピンチも三瀬投手が凌いで、4対1でホークスが勝ち、連敗を3で止めました。観客数は2万8千9百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ベイスターズは能見投手と吉川投手が先発。能見投手は7回を3安打1四球無失点と好投します。しかし、打線は8回まで10安打しながら吉川投手・加藤投手から点が取れません。8回にはシーツ選手の意表のバント安打で1死1・2塁としますが、そこも得点に結びつきませんでした。
 そして0対0で迎えた9回表、この回から登板のウイリアムス投手がいきなり連続二塁打で失点します。さらに1死3塁となってピッチャーゴロに。三塁の野中選手が挟まれますが、最後は空タッチになり本塁へ。ところが審判の判定はアウトでした。VTRを見ると、審判は「タッチ」の瞬間が見れない立ち位置にいました。結果的にこれは流れを大きく変える判定でした。
 その裏、ベイスターズは佐々木投手が登板。先頭の鳥谷選手は打ち取りますが、続く矢野選手は右中間に大飛球。しかしこれを金城選手が好捕しました。これで久々のセーフかと思われたのですが、代打の町田選手が安打。赤星選手も続き、盗塁もあって2死2・3塁とします。そして藤本選手が左中間に逆転サヨナラ打を放ち、試合は決まりました。佐々木投手は早くも今季2回目のサヨナラ負け。大差の登板を除けば5連続でのセーブ失敗となりました。現状ではちょっとリリーフエースは難しそうです。なお、観客数は4万7千2百人ほどでした。

 広島のカープ対スワローズは大竹投手と石堂投手が先発。2回に打者一巡で5点を取ったカープが反撃を3点に抑えて5対3で勝ちました。古田選手は1安打で2000本まで残り9としています。観客数は9千8百人ほどでした。
 17時開始となった東京ドームの読売対ドラゴンズは後藤光貴投手と山本昌投手が先発。移籍後初登板となった後藤投手は初回に制球の定まらず、押出などでドラゴンズが2点先制します。6回にも3点追加して大差に。そして2番手でこれまた開幕直前に緊急トレードされて初登板となった伊達投手が出てきますが、8回に打ち込まれますて計10点。
 一方、山本昌投手は7回を3安打1四球で無失点。大差にもかかわらず、平井投手・岩瀬投手とつぎ込んだドラゴンズが10対0で圧勝し、連敗を3で止めました。観客数は4万2千3百人ほどでした。

2005年04月09日

今季初の4連勝

[ 野球 ]

 土曜は仕事でデーゲームが見れません。マリーンズが好調だと辛いものがあります。今日の公示を見ると、ホークスの川崎選手・スワローズの五十嵐投手といった主力が怪我で登録抹消。両チームにとっては痛い離脱と言えるでしょう。また、昨日打たれたファイターズのミラバル投手も二軍落ちしていました。
 というわけで結果しか見ていないのですが、千葉で行われたマリーンズ対ファイターズは渡辺俊介投手とトーマス投手が先発。今日は、左相手という事もあり、初芝選手・堀選手がスタメンに入りました。そして、昨日までの好調を維持した打線は、初回に福浦選手・フランコ選手の適時打で3得点。両ベテランも安打を打ちました。続く2回にも里崎選手の適時打などで4得点で計7点。早々とトーマス投手をKOしました。
 一方、渡辺俊投手は5回まで無安打。6回に2安打で1点取られましたが、7回を3安打1失点。前回悪かった二番手の山北投手も、ソロを打たれるも、それ以外は全て抑えました。結局10対2で昨日に続いて圧勝。これで連勝は4となり、4カード連続勝ち越しも決まりました。
 なお、今日のユニフォームは土曜日ながら、昨年のサンデーユニで、今年も日曜にのみ使われていた「誠」でした。果たして明日はどうなるのでしょうか。あと、観客数は1万5千人ほどでした。

 大阪ドームで行われた合併球団対イーグルスは光原投手と岩隈投手が先発。岩隈投手の立ち上がりが悪く、序盤に3失点。一方、光原投手は7回0/3を投げてイーグルス打線を4安打1失点に抑え、前回に続いて、早くもプロ2勝目を挙げています。観客数は1万5千人ほどでした。
 甲子園のタイガース対ベイスターズは安藤投手と斉藤隆投手が先発。4回裏に金本選手の通算300号となる逆転2ランが出て、4対1でタイガースが勝ちました。安藤投手は3年ぶりの先発勝利です。久保田投手も今季初セーブを挙げました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは小山田投手と高井投手が先発。中盤で逆転したスワローズが8対2で勝ちました。古田選手は3日連続の「マルチヒット」で2千本安打まで残り10としています。観客数は1万3千9百人ほどでした。

 ナイターで行われた福岡ドームのホークス対ライオンズは新垣投手と河原投手が先発。3月末に移籍した河原投手は初登板です。初回にカブレラ選手が死球を受けて退場しましたが、骨には異常がなかったとの事でした。
 ライオンズの1番打者は昨年出番がなく、年俸を半分以下にされた高木大成選手。久々のスタメンとなった試合で、2回に先制の犠飛、4回には内野ゴロで打点を挙げ、6回には久々となる安打も出て3打点と活躍します。
 一方、河原投手は城島選手にソロを打たれたものの、7回を3安打1失点と好投。後は森投手・豊田投手のリレーで4対1で勝利。河原投手は2002年以来の白星を挙げました。ヒーローインタビューでは、「初回はリリーフのつもりで力が入ったが、2回以降は抜くところを抜いて投げた」と言っていました。観客数は2万8千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは読売が勝ったようです。観客数は4万3千2百人ほどだったようです。

2005年04月08日

2試合連続満塁本塁打で3連勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは清水直行投手とミラバル投手が先発。1回裏、先頭の西岡選手が安打、続く大塚選手がきれにヒットエンドランを決めて無死1・3塁とし、福浦選手の併殺の間に先制します。さらに3回には連続四球からベニー選手の適時二塁打で追加点を挙げます。
 そして5回、先頭の小坂選手が安打で出て、続く西岡選手が外角に外れた球を送りバント。しかし、ヒルマン監督の抗議で、「打席から足が出ていた」という事でアウトになり、小坂選手は戻されます。しかし、小坂選手は直後に盗塁成功し、これを帳消しに。さらに四球と安打で満塁にします。そこで一昨日に来日初の満塁弾を放ったベニー選手が打席に。その時と同じように、レフトスタンド上段に史上5人目となる2試合連続満塁本塁打を叩きこみ6対0としました。

 一方、清水直投手は立ち上がりから絶好調。早いテンポでファイターズ打線を打ち取ります。しかし、大差がついた7回には苦手の小笠原選手に、8回にはここまで打率1割のアルモンテ選手に、それぞれソロ本塁打を打たれ、この回で降板します。
 6・7回と二番手の入来投手に抑えられてきたマリーンズ打線ですが、8回に西岡選手の今季早くも4本目となる適時三塁打、さらには福浦選手の適時打でダメ押し。二番手の藤田投手が完全に抑えて8対2で快勝しました。
 これで今季2度目の3連勝で貯金4としています。それについて、ヒーローインタビューでアナウンサー氏が「現時点で、福岡ではホークスが敗勢です」みたいに振っていました。しかし、ベニー選手は何も言わずガッツポーズをしただけでした。確かに、昨年の例もありますし、現時点で順位がどうこう言うのはあまり意味がないでしょう。なお、観客数は1万9百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対イーグルスはJP投手とホッジス投手という「元最多勝対決」。初回、礒部選手と高須選手の連打などでイーグルスが2点先制。その裏に1点差にされますが、3回に礒部選手のソロと川口選手の適時打で2点を取って突き放します。
 ホッジス投手は制球が悪く、5回に併殺の間に2点目を取られ、そこから連続四球で計10四球。あと1アウトで勝利投手というところで降板となります。続く河本投手も四球を出して満塁としましたが、この危機を三番手の福盛投手が凌ぎ、次の回も四番手の吉田豊彦投手が抑え、ともにホールドがつきました。そして7回には連打で4点を取ってダメ押し。8対2で快勝しました。
 この試合、礒部・高須・川口の三選手が猛打賞。吉岡選手を加えた4人で8点中7打点を挙げました。ヒーローインタビューで礒部選手は「やはり大阪ドームはやりやすい」と言っていました。この試合、「オリックス」が負けた事は確かですが、「バファローズ」が負けたと思った人はあまりいないのではないでしょうか。観客数は1万2千8百人ほどでした。
 福岡ドームのホークス対ライオンズは和田投手と松坂投手が先発。投手戦が期待されましたが、ライオンズが2回に4連打で、3回にも敬遠を挟んだ3連打で3点ずつ取り、序盤で差をつけます。大量点に守られて、松坂投手は7回を5安打無失点。6回にはカブレラ選手の2ランも飛び出し、ライオンズが8対2で勝っています。なお、観客数は2万7千7百人ほどでした。

 今季初の甲子園での試合となったタイガース対ベイスターズは福原投手と三浦投手が先発。初回にベイスターズが先制しますが、2回に今季初スタメンの檜山選手の内野安打に失策が加わって追いつき、4回には今岡選手の適時打で勝ち越します。
 そこからは完全な投手戦に。福原投手は2回から8回まで3安打に抑え、しかも2併殺などで7イニングを21人で抑えます。一方の三浦投手も5回から8回まで完璧に抑えます。ともに無四球だった事もあり、9回に入ったのは20時ちょっと。このまま三者凡退で勝ちきれば2時間10分試合も夢ではなかったのですが、1死から代打の古木選手が詰まりながらもレフト前に。続く石井選手も三塁へのボテボテの内野安打で1・2塁。そして種田選手に適時打が出て追いつかれます。
 そして延長戦でもともにチャンスはありながら得点はできず、結局延長12回で2対2の引き分け。試合時間は3時間31分で、観客数は4万7千2百人ほどでした。

 広島のカープ対スワローズは黒田投手と石川投手が先発。カープが先制しますが、スワローズが4回までに6点を取ってリードします。7対5で迎えた9回には本調子でない五十嵐投手が登板。四球を二つ出しましたが、何とか抑え、セーブを挙げています。観客数は9千3百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは読売が勝ったようです。観客数は4万1千9百人ほどだそうです。

2005年04月07日

5試合連続9得点もサヨナラ負け

[ 野球 ]

 今日はサーズデーセリーグ。広島のカープ対タイガースは高橋投手が先発。4試合連続9得点中のタイガース打線は、今日も初回から得点。2回にも追加点を挙げます。しかし、井川投手は開幕に続き本調子ではなく、小刻みに点を取られて逆転されます。
 6回に本塁打2本で逆転し、井川投手に勝ち投手の権利がついたのですが、その裏、四球から3連打、さらに失策も重なって逆転されてしまいました。直後の7回表に再逆転するも、その裏に追いつかれ、そのまま同点で8回を迎えます。この回、タイガース・カープともに投手に打席がまわってきますが、延長を見越してか、ともに投手を打席に立たせます。タイガースのウイリアムス投手は左投げですが、右打席に入ります。過去、情報として「左投げ右打ち」を見た事はありましたが、実際に左投げの人が右打席に入るのは初めて見ました。なお、結果はファウルフライでした。一方、カープの広池投手は2死無走者から内野安打で出塁。そして次打者の時に二塁に盗塁。ヘッドスライディングを見せるほどの闘志でした。
 しかし、走塁で疲れたのか、9回の表にシーツ選手に2打席連続で早くも第4号となる勝ち越し2ランが出ます。これで決まったかと思ったのですが、その裏に出てきた久保田投手が誤算。先頭の新井選手に安打され、続く嶋選手に同点2ランを喫します。その後も打たれて1死満塁とし、最後は代打・浅井選手にサヨナラ打を喫してしまいました。5度の逆転がある、という派手なシーソーゲームでした。観客数は9千5百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは館山投手と小笠原投手が先発。2回に1点ずつとりあって6回にスワローズが勝ち越し。そして7回に、2回に今季初安打を放った古田選手の適時打などが出て2点を勝ち越します。そして9回、昨日に続いて五十嵐投手が登板。1死後に連打で2・3塁とされ、昨日同点本塁打の森野選手がまたここで代打で出場します。しかしここは内野ゴロに打ち取り、その間に1点返されたものの、後は抑え、連敗を4で止めました。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は土肥投手と工藤投手が先発。3回まで1対1でしたが、4回裏にベイスターズ打線が工藤投手をとらえ、佐伯選手の2ランなどで一挙5点。続く5回には村田選手の2ランで工藤投手をKOします。以下もリリーフ陣を打ち込んで14得点。土肥投手は大量点にも守られ、プロ初の完投勝利を挙げています。観客は1万2千5百人ほどでした。
 これで読売は開幕2カードで1勝5敗。先週、イーグルスが開幕2カードを1勝4敗で終えたとき、スポーツ報知が「このペースで133試合やったら100敗以上する」などと嘲っていました。ぜひとも同様の計算を読売に対してもしてほしいものです。

2005年04月06日

連日の大量点で圧勝

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは小野投手と石井貴投手が先発。また、李選手が左翼を守りました。2回表、先頭の李選手の一塁ゴロを石井投手が失策して出塁。李選手は今季4試合目で早くも3つめの失策出塁です。フランコ選手が続き、橋本選手の適時打で先制。さらに今江選手・西岡選手にも適時打が出て4点先制します。
 その裏、和田選手の今季1号となる2ランなどで3点返されて1点差となりますが、直後の3回表、李選手・大塚選手の連続適時打で2点を取って突き放します。
 小野投手は3回から5回まで完璧に抑え、6回無死から久々の走者を出しますが、次のフェルナンデス選手の長打性の当たりを大塚選手が好捕。抜けたと思い込んでいた一塁走者は戻れず、併殺となり、結局6回を5安打3失点に抑えました。

 一方、打線は5回に李選手の2試合連続第2号、6回には4安打で3点、7回にはベニー選手の来日初の満塁本塁打と、昨日に続いての二桁得点を挙げました。
 7回からは山北投手が登板しますが、6回の正津投手・7回の宮越投手と昨年までの同僚が打ち込まれたのにつられたか、大差に関わらず四球を連発。1回1/3で5四球を出し、押し出しで1点を献上してしまいました。さすがにこれでは降板となってしまいました。昨日、大差の試合で3点を失いながら最後の3回を投げきった小宮山投手にセーブがついたのを知った時はちょっと不思議に思っていましたが、この投球と比較すると確かに「セーブ」の価値があるな、と考えを改めました。
 しかし、山崎投手・薮田投手は無事に抑え、最終的には15対4で連日の圧勝となりました。これで3カード連続の勝ち越しです。なお、観客数は8889人でした。

 神戸の合併球団対ホークスは山本省投手と竹岡投手が先発。不振のため、四番から五番になったブランボー選手が来日1号を含む4安打と大当たり。5回までに10点を取ります。一方、山本投手は6回を7安打1失点。その後は萩原投手・山口投手が抑え、11対1で圧勝しますが、9点差でこの二人を投入するというのはどうなのでしょうか。観客数は1万7千6百人ほどでした。
 いわきグリーンスタジアムで行われたイーグルス対ファイターズは矢野投手と江尻投手が先発。2回に打者一巡でファイターズが4点を勝ち越し。2回以降はイーグルスは得点できず、10対1でファイターズがこれまた圧勝しました。観客数は1万8千7百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは佐々岡投手と太陽投手が先発。序盤はシーソーゲームでしたが、5回に今岡選手の3ランで勝ち越し。8回に2死無走者から4連打でダメ押しの3点を取り、9対4で快勝しました。観客数は1万3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは藤井投手と落合投手が先発。初回に期待の若手の青木選手と岩村選手の連続本塁打でスワローズが2点先制。5回にも追加点を挙げます。一方、藤井投手は6回2/3を2安打14三振で無失点に抑えます。そして石井投手も抑えて9回に五十嵐投手が登板。連続三振で簡単に2死を取りますが、そこから四球と安打で出塁され、続く代打の森野選手が同点3ランを打ちます。そして10回には押し出しで勝ち越し点。その裏、スワローズも2死1・2塁としますが、ここまで20打席無安打の古田選手が打ち取られ、ドラゴンズが土壇場からの逆転勝利を果たしました。観客数は1万6千百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は読売が勝ったようです。今朝のスポーツ報知では近藤昭仁氏が、緊急提言と題して「抑えはミセリ投手でなく林投手に」などと言っていましたが、その林投手は2点差を守れず、同点にされていました。林投手はまだ若いし、先発のほうがいいと思うのですが・・・。最近の林投手の使われ方を見ていると条辺投手の二の舞になりそうで心配です。なお、観客数は1万3千人ほどでした。

2005年04月05日

加藤投手、2年ぶりの勝利

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは加藤投手と涌井投手が先発。大型新人の涌井投手ですが、立ち上がり先頭の小坂選手が安打、続く西岡選手がバント安打と早くも好機を作ります。さらにダブルスチールも決めて1死2・3塁からベニー選手の犠飛で先制。続いて李選手の一塁へのゴロがベースに当たって二塁打になり2点目。さらに2回にも西岡選手の2点適時打が、3回には李選手の今季第1号が出て、序盤で5点。涌井投手は前回のデビュー戦同様、3回でマウンドを降りました。開幕3戦目の先発を任されたほどの期待の新人でしたが、さすがに二軍落ちが決まったそうです。
 一方、昨年8月以来の登板となった加藤投手ですが、4回まで1安打とライオンズ打線を抑えます。5回に2安打されて1点取られますが、6回を3安打1失点に抑え、昨年6月以来約2年ぶりとなる勝利を挙げました。
 打線のほうは、大量点はありませんが、今江選手・西岡選手にともに第2号になるソロが出るなど、中盤以降も着実に加点。5回以外は全て得点し、12点を挙げます。
 大差がついた7回裏からは、小宮山投手が今季初登板。カブレラ選手にソロを打たれるなど、あまりいい内容ではありませんでしたが、3回を3点に抑えました。勝ち投手の権利のない投手が3回以上投げて交代完了した場合、点差がいくらあろうとセーブがつく、という規定により、1990年に川崎球場で挙げて以来15年ぶりとなるプロ通算3つ目のセーブがついています。なお、観客数は9千3百人ほどでした。

 福島のイーグルス対ファイターズはラス投手と正田投手が先発。イーグルスが先制しますが、6回にファイターズが逆転します。しかし8回に通算千本目となる関川選手の三塁打と酒井選手の適時打で同点に追いついて延長とします。そして10回表に小山投手から小笠原選手が勝ち越し本塁打。その裏、横山投手が暴投などで1死3塁としますが、最後はこの日三安打の関川選手が倒れ、ファイターズが逃げ切りました。観客数は1万7千百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ホークスは相木投手と星野投手が先発。序盤で先制したホークスが、6回のピンチを継投で1点だけに凌ぎ、最後は三瀬投手が1安打されるものの順当に抑え、3対1でホークスが勝ちました。観客数は1万9千6百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは長谷川投手と下柳投手という「背番号42対決」。初回にシーツ選手の本塁打で先制したタイガースが2回にも制球の乱れた長谷川投手から大量5点。この大差を生かして9対2で快勝し、3連勝となりました。観客は1万7千7百人ほどでした。あと余談ですが、会社帰りにこの試合を某大手ポータルの携帯サイトで見たら、カープの先発が東出選手になっていました。しばらくたって更新してもそのままです。「急遽投手転向、即先発か?」と一瞬本気で驚いてしまいました。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは石堂投手と朝倉投手が先発。ウッズ選手の2本に谷繁選手と、元ベイスターズの二人が3本塁打4打点。スワローズ打線も3点を取りましたがあと1点及ばず、4対3でドラゴンズが逃げ切りました。古田選手はいまだ無安打です。観客数は2万2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売はセドリック投手と高橋尚投手が先発。序盤に読売が3点取りますが、8回に種田選手に同点2ランが出て、そのまま延長に入ります。両チームのリリーフ陣が好投してそのまま12回裏を迎えますが、最後はミセリ投手が1アウトを取るものの順当に多村選手がサヨナラ打を打ち、4対3でベイスターズがサヨナラ勝ちしました。観客数は1万7千3百人ほどでした。

 ところで、金曜の東北ではイーグルスの地元開幕戦と読売の開幕戦をそれぞれ中継したそうですが、イーグルス戦は15%で、読売戦は5%だったそうです。この調子なら、福岡同様、地上波で読売戦が流れなくなる日はそう遠くないかもしれません。

2005年04月04日

豊田投手を打つも、サヨナラ負け

[ 野球 ]

 所沢のライオンズ対マリーンズは帆足投手とセラフィニ投手という左腕対決でした。初回に満塁のピンチを作ったセラフィニ投手ですが、そこは凌ぎました。一方、2回まで帆足投手に走者を出せなかったマリーンズ打線ですが、3回表に連打で無死1・2塁の好機。しかし、そこから打ち取られ、先制機を逸します。
 その裏のライオンズはフェルナンデス選手のソロで先制。昨年に続き、マリーンズ戦には強そうで、困ったものです。
 その後もマリーンズ打線は4・6回にも走者を二人出します。しかし、勝負どころで帆足投手の低めに落ちるパームが冴え、7回までに10三振。7回表の2死2塁の好機では満を持して初芝選手を出しましたが、ショートゴロに抑えられ、得点できません。

 一方、セラフィニ投手も本塁打こそ打たれたものの、6回までを3安打。7回に4本目の安打をされ、次の打者の犠打で里崎捕手と交錯しかけた(記録は里崎捕手の失策)ところで降板しましたが、好投でした。また、その無死1・2塁のピンチでは過去2回の登板では結果の出なかった山崎投手が登板。今回は、幸運な併殺もあり、この危機を見事に凌ぎます。続く8回もフェルナンデス選手・カブレラ選手を連続三振に打ち取りました。
 8回は森投手に抑えられ、9回からは豊田投手が登板。先頭の李選手を二塁ゴロに打ち取ります。しかし、それを二塁の平尾選手が失策。続く大塚選手が犠打で進め、さらに今江選手が2-3からの9球目、ギリギリの所でバットを止めて四球で出塁します。続く代打フランコ選手は倒れたものの、ここまで出番のなかった西岡選手がポテンながら代打適時打を放ち、同点となりました。
 その裏、マリーンズは薮田投手が登板。簡単に二死を取ったのですが、続く中島選手に二塁打を打たれ、高木大選手にも2-3からの微妙な球を選ばれます。そして、続く小関選手に初球を右翼線を抜くサヨナラ打を喫してしまいました。薮田投手は早くも2敗目です。
 サヨナラも残念でしたが、それより何度かの好機であと一本が出なかったのが惜しまれます。まあ、ピンチの時の帆足投手の投球が良かったので仕方ないのかもしれませんが・・・。なお、観客数は8千6百人ほど。今季初の1万人割れとなってしまいました。

 神戸の合併球団対ホークスはケビン投手と杉内投手が先発。こちらも投手戦となり、ともに5回まで3安打無得点。しかし6回裏に塩崎選手の代打本塁打で合併球団が先制します。
 一方、7回までケビン投手・菊地原投手に0点に抑えられたホークス打線ですが、8回にセットアッパーの萩原投手が2死無走者から松中選手に四球、城島選手に死球を与えます。ここで合併球団は1イニング早く山口投手を投入します。そしてズレータ選手が右翼後方への飛球を打ちます。取れそうにも見えましたが、抜けてしまい、逆転二塁打に。続くカブレラ選手・宮地選手と三者連続で適時二塁打が出て一挙に4点取ってホークスが逆転。最後は三瀬投手が抑えました。なお、観客数は2万2千9百人ほどでした。

2005年04月03日

投手戦を制してカード勝ち越し

[ 野球 ]

 天気予報は雨だったので、今日は一日TV観戦かと思っていたのですが、朝起きたら快晴でした。そこで予定を変更してマリンスタジアムに行く事にしました。
 今日は一塁側後方の内野自由席で観戦。この席は、14時頃までは日差しが強く、Tシャツ一枚でも過ごせるくらいです。そこで、日よけのために、清水直行投手プロデュースのタオルを購入し、頭に乗せて観戦しました。
 今日は開始1時間くらい前に入場したために、練習の終わりあたりから見れました。最初に1塁ベンチ前でキャッチボールをしているのですが、皆が引き上げた後も福浦選手と橋本選手は残っています。そして橋本選手を座らせて、福浦選手が投球練習を開始。軽く投げた感じですが、入団時は投手だっただけにフォームも決まっていました。
 そして守備位置についての練習に。1塁には福浦選手と李選手がいました。一昨日も書いたように李選手の二軍での成績と、パスクチ選手のここまでの成績を見れば、この入替はある程度は想定内でした。とはいえ、ほんの一週間前に1日2本塁打7打点の成績を挙げたパスクチ選手が二軍落ちという事態には、「外国人枠」というものの厳しさと難しさを改めて感じさせられました。

 さて13時に試合開始。先発は小林宏之投手と馬原投手でした。初回、小林宏投手は前回同様立ち上がりが良くありません。大村選手にレフト前に、川崎選手に1・2塁間を抜く安打を打たれます。いずれもうまく合わせてヒットゾーンに持っていったという「巧さ」の安打でした。続くバティスタ選手を併殺に打ち取って2死3塁となり、これで凌いだと思ったのですが、四番の松中選手がセンターに大飛球。大塚選手が追いますが、その上を越えて三塁打となり、ホークスが先制しました。このとき、大塚選手がフェンスに激突。ボールを内野に返球した後、グランドに倒れこみ、担架まで出てくる騒ぎに。しかし、大塚選手は自力で起き上がり、その後も無事プレーを続けました。それにしても、倒れこむほどの衝撃を受けながら、取ったボールを正確に中継に返すのですから、プロというのは凄いものです。
 そして、続く城島選手にも適時打を打たれて2点目を奪われます。1・2番の技の安打と、4・5番の力の安打、という感じで、ホークスらしさの出た集中打と言えるでしょう。

 一方、馬原投手は1・2回を完璧に抑える立ち上がり。しかし、3回に先頭の里崎選手が三塁線に二塁打を打ち、続く大塚選手のバントが内野安打に。さらに今江選手の適時打で1点を返し、なお無死1・2塁とします。続く小坂選手は三塁側に上手いバント。馬原投手が三塁封殺を狙ったのですが、それが暴投となって同点となります。そして1死後に福浦選手に2点適時打が出て勝ち越し。さらに登録即スタメン五番の李選手にもフェンス直撃の三塁打が出て、この回5安打で一挙5点。あっさり試合をひっくり返しました。
 初回こそ悪かった小林宏投手ですが、2回からは完璧な投球。低めに球がよく決まり、2回から7回まで、完全に抑えます。一方の馬原投手も4回以降立ち直り、福浦選手には2安打されますが、他は1四球に抑えて、結果的には完投しました。守備のほうでも、ズレータ選手がベンチ前に上がったファウルフライをスライディングキャッチをするなど、盛りたてます。というわけで、点の入らない回は完全に投手戦、という感じでした。
 そして8回、2死1塁で小林宏投手は降板、藤田投手をはさんで、9回表には小林雅英投手が登板します。大阪ドームでは本調子でなかった小林雅投手ですが、今日は川崎選手・バティスタ選手・松中選手といった実力者をあっさり6球で三者凡退に。完璧な投球で3セーブ目を挙げました。
 これで、週前半の合併球団に続き、ホークスにもカード勝ち越し。昨年の同時期のような派手さはないものの、着実に勝星を稼いでいる感じです。試合は締まり、結果も良く、当日思いついての観戦は大成功でした。観客数は2万1百人ほど。日曜のデーゲームにしては、人が少ないような印象がありました。昨日の雨予報が響いたのでしょうか。

 宮城のイーグルス対ライオンズはホッジス投手と西口投手が先発。初回にカブレラ選手に2ランなどでライオンズが3点を先制。終盤にもカブレラ選手のこの日2本目の3ランが出るなど計7点。一方、イーグルス打線は5安打2四球1点に抑えられ、ライオンズが連敗を止めました。観客数は1万4千4百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対合併球団は金村投手と川越投手が先発。2回にファイターズが失策がらみで2点を先制し、1点返された3回には集中打で2点を勝ち越し。金村投手はその1点だけに抑え、前回に続いての1失点完投で今季初勝利を挙げています。観客数は2万1百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対スワローズは新人の能見投手と高井投手が先発。初回にタイガースが赤星選手の安打・盗塁を足がかりに1安打で先制します。能見投手は1・2回を無安打に抑えますが、3回に先頭の高井投手に本塁打を打たれます。プロ初被安打が「投手の本塁打」というのはかなり珍しいのではないでしょうか。それをきっかけにスワローズが3点取って逆転。さらに4回にも1点追加します。
 しかし、その裏、先頭のスペンサー選手の来日1号に始まって、最後はシーツ選手の移籍1号3ランも出て一挙6点取ったタイガースが逆転。6回にはこの日誕生日の金本選手の2ランも出て、結局9対5でタイガースが連勝しました。赤星選手は今日も2盗塁でした。観客数は3万3千4百人ほどでした。

 ナイターは2試合。名古屋ドームのドラゴンズ対ベイスターズも新人の中田投手と2年目の吉川投手という若手対決。ベイスターズが先制するもドラゴンズが逆転して4対1として迎えた5回もあっさり2死となります。プロ初登板初勝利の権利まであと1アウトという所になったのですが、ここで、代打の万永選手にぶつけると、四球をはさんで3連打され同点に。続く鈴木投手も古木選手に本塁打を打たれ、この回、一挙7点を取ってベイスターズが逆転します。
 続く、6・7回にも追加点を挙げ、最後は14対6でベイスターズが勝ち、牛島監督初勝利となりました。9回裏2死からは8点差ながら佐々木投手が登板。無事に三振に抑え、試合終了となりました。観客数は3万2千8百人でした。
 ところで、この日の解説者の木俣達彦氏はかなり落合監督が嫌いなようで、交替機を酷評し、アナウンサー氏が「開幕カードを2勝1敗ですから」と水を向けても「3連勝と2勝1敗はえらい違いです」などと冷たく言っていました。
 東京ドームの読売対カープは久保投手と大竹投手が先発。今季初登場の新井選手の3ランなどでカープが今日も初回に先制します。その後、追加点も挙げますが、読売も一発攻勢などで追い上げ、6回に逆転します。しかし、1点を追うカープは、8回に新井選手のこの日2本目となる2ランで逆転。9回には2死1・2塁のピンチを作りますが、二遊間を抜けそうな当たりを木村拓也選手が好捕し、試合終了となりました。観客数は4万3千1百人ほどでした。
 これでカープは開幕3連勝と好スタートを切っています。

2005年04月02日

イーグルス、第三のマスコットが登場。その名は・・・

[ 野球 ]

 今日は仕事が遅くまでかかり、帰宅したら全試合が終わっていました。そしてチャンネルをまわしたら、スカイAで宮城のイーグルス対ライオンズの再放送をやっていました。場面はちょうど5回のグランド整備時間です。その時、画面にはバイクに乗った謎のマスコットが映されていました。黒い羽毛(?)に黄色い嘴で、頭には白い布を巻いています。アナウンサー氏の説明によると、「クラッチ」「クラッチ-ナ」に続く新マスコットとの事。そこまでは普通に聞いていたのですが、続いて出てきたそのマスコットの名前には衝撃を受けました。なんと「カラスコ」というのです。
 イーグルスだから鳥で、「ブラック」のマスコットだからカラス、という事なのでしょう。しかし、近鉄バファローズにいた選手が半数をしめるチームにその名前はどうなんでしょうか。その驚異的なリリーフ失敗率で、「コバスコ」「ササスコ」などといった渾名まで誕生させたあの名前がイーグルスに登場するとは・・・。前近鉄バファローズの選手たちの感想を聞いてみたいところです。

 さて、試合のほうは、藤崎投手と松坂投手が先発。昨日ほどではないとは言え、ライオンズ有利と思っていたのですが、三回に1死2塁から、ライオンズの細川捕手がマスクを叩きつけて抗議したほどの微妙な判定による四球で礒部選手が出塁。さらに松坂投手と相性のいい高須選手の適時打でイーグルスが先制。さらに暴投などもあり、一挙3点取ります。
 一方、藤崎投手は5回までライオンズ打線を0点に抑えます。しかし6回にフェルナンデス選手に2ランを打たれて降板します。さらに7回には三番手の福盛投手が貝塚選手に同点弾を喫しました。しかし、8回裏にまたまた高須選手が安打で出塁。そしてロペス選手の本日2本目の適時打、さらに吉岡選手も続いて2点を勝ち越します。そして9回は飯田選手のファインプレーもあり、昨日に続いて小山投手が締め、5対3でイーグルスが勝ちました。
 松坂投手は球数が多いなど、あまり調子が良くなかったようです。とはいえ、松坂投手に勝って初の連勝、というのは大きいでしょう。特に勝ち投手になれなかったとはいえ、藤崎投手にはかなりの自信になったのではないでしょうか。なお、観客数は1万3千3百人ほどでした。

 千葉のマリーンズ対ホークスは渡辺俊介投手と新垣投手が先発。2回裏に今江選手の適時打で先制しますが、3回表に下位から4連打されるなど3点取られて逆転、さらに4回にはカブレラ選手の来日第1号が出て突き放されます。
 3回から6回まで1安打に抑えられていたマリーンズ打線ですが、7回に新垣選手を攻略。久々のスタメンとなった諸積選手の2点適時三塁打、さらに小坂選手に犠飛が出て同点になります。
 しかし、8回に今季初登板の薮田投手が、カブレラ選手に勝ち越しとなる適時二塁打を打たれます。以下はホークスの救援陣に抑えられ、5対4で敗戦。神内投手がプロ初勝利を挙げています。
 なお、ユニフォームは従来のものである「戦」。やはりあの黒ズボンは不評なのでしょうか。なお、観客数は2万1千3百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対合併球団は序盤でトーマス投手から大量点を挙げた合併球団が10対0で圧勝。JP投手が完封で今季初勝利を挙げています。観客数は1万7千ほどでした。
 大阪ドームのタイガース対スワローズは福原投手と坂元投手が先発。今日はタイガース打線が序盤から爆発し、4回までに9得点。福原投手も7回を5安打1失点に抑える好投でタイガースが快勝しました。また、4回には赤星選手が二盗・三盗を決めています。観客数は3万3千4百人ほどでした。
 名古屋ドームのドラゴンズ対ベイスターズは山井投手と斉藤投手が先発。ベイスターズ1点リードで迎えた9回裏、1死1塁で高橋光信選手が佐々木投手から代打逆転サヨナラ2ランを放ち、開幕戦に続いてサヨナラ勝ちをしました。観客数は3万4千2百人でした。
 東京ドームの読売対カープは内海投手と小山田投手が先発。初回に3点を取ったカープが、3・4回にも追加点。その裏に1点差とされましたが、結局5対4で連勝しました。観客数は4万3千4百人ほどでした。

2005年04月01日

清水直投手、快投

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは清水直行投手と和田投手という、開幕投手同士となりました。清水直投手は、初回にこそ1安打をされたものの、2回から5回までを全て三者凡退に抑えます。一方、初回に内野ゴロの間に先制したマリーンズは、3回にもベニー選手のファーストフライが相手のまずい守備もあって適時打となり、2点目を挙げます。
 そして7回には1死1・3塁で満を持して初芝選手が代打で登場。見事期待に応え、走者二人を帰す二塁打を放ち、和田投手をKOします。そして二番手の山田投手からも堀選手が適時打と、ベテラン二人の打点で大きい追加点を挙げました。
 清水投手は7回に2安打で1・2塁とされるも、ピンチらしいピンチはここだけ。結局4安打無四球で完封。開幕5試合で29得点と好調のホークス打線に3塁を踏ませない好投でした。これでホークスの開幕からの連勝を5で止め、逆にチームは3連勝となりました。

 ヒーローインタビューでは、試合開始時に続き、自らがデザインしたタオルを持って清水投手が登場。先日発表した「勝った試合では試合中に使ったタオルをファンにプレゼント(勝てなかった試合では新品のタオルをプレゼント)」が早速実行される事になりました。なお、観客数は1万3千人ほどでした。また、ユニフォームは開幕に続いて「戦」でした。マリンで清水直投手が先発の時は、これでいくのでしょうか。
 明日の先発は渡辺俊介投手対新垣投手です。2戦目を除くと不振のパスクチ選手の代わりに、現在、ファーム4試合の成績が打率4割5分で本塁打3本、新垣投手との相性もいい李選手を上げるのもありかと思うのですが、いかがなものでしょうか。

 宮城のイーグルス対ライオンズは岩隈投手と岡本投手が先発。ここまで5試合で無安打で、これまでの6番から1番に打順が代わった礒部選手が、「地元初打席」でチーム初となる本塁打を放ちます、さらにロペス選手にも本塁打が出るなど、初回に6点を取って岡本選手をKOします。さらに、中盤にも追加点を挙げ、6回にも再び6点を取るなど猛打爆発。これまで5試合で7点しか取れなかったのが嘘のような猛攻を見せ、最終的には16点を取りました。
 一方、岩隈投手は、点差もあったせいか5点を取られたものの、7回を投げて勝利投手。点差はありましたが、福盛投手・小山投手と、「勝利の方程式」を投入して本拠地開幕戦を圧勝で飾っています。観客数は1万7千2百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対合併球団はミラバル投手と新人の光原投手が先発。序盤からミラバル投手が打ち込まれ、2回で早くも5対0と合併球団がリードします。しかし、7対1でむかえた6回、新庄選手が今季第1号となる満塁本塁打を放って2点差とし、光原投手を降板させます。
 これで流れは変わったかと思われましたが、菊地原投手を挟んで萩原投手・山口投手が四日前同様に好投。9回裏にはファイターズも2死2・3塁と一打同点の好機を作りますが、高橋信二選手が抑えられ、合併球団が逃げ切りました。ファイターズは6試合ではやくも3本の満塁本塁打、しかもうち2試合は敗戦です。これはかなり珍しいのではないでしょうか。観客数は1万2百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対スワローズ戦は井川投手と石川投手が先発。初回に先制されるも、4回に金本選手のソロで同点に追いつきます。しかし、6回、岩村選手にこの日二本目の適時打を打たれて勝ち越され、さらに8回にはラミレス選手に3ランを打たれてしまいます。井川投手は、オープン戦の不振を引きずっているのでしょうか。一方、石川投手は7回を5安打無四球で1失点。以下、石井投手・五十嵐投手の必勝リレーに抑えられ、6対1でスワローズが勝ちました。観客数は3万3千7百人ほどでした。
 名古屋ドームのドラゴンズ対ベイスターズは川上投手と三浦投手の両先発による投手戦に。川上投手は9回を5安打無四球、一方の三浦投手も8回まで2安打3四球で、0対0のまま9回裏を迎えます。ここで先頭の立浪選手がレフト前にライナーを放つと、鈴木選手が飛び込んで取ろうとして後逸し、三塁打にしてしまいます。四・五番を敬遠し、六番のアレックス選手と勝負に。アレックス選手がファウルで粘った末、13球目を左中間スタンドにサヨナラ満塁本塁打。実質的に、先頭打者に対する守備で決まったと言えるでしょう。観客数は3万6千2百人でした。
 東京ドームの読売対カープ戦は上原投手と黒田投手が先発。初回に1点ずつ取り合って、5回に読売が勝ち越して、1点差のまま9回を迎えます。ここで読売は三番手として新外国人のミセリ投手が登板。しかし1死からラロッカ選手が同点本塁打。さらに緒方選手が勝ち越し2ランを放ちます。その裏は黒田投手が3人で抑えて完投勝ちしました。過去の読売の外国人の扱い方を見るに、ミセリ投手は早くも残留に黄信号がともったと言ってもいいかもしれません。今年から「満員」が4万5千6百人になったのですが、観客数は4万3千6百人ほど。したがって、1988年の東京ドーム開業から続いていた満員試合は1020で途絶えたそうです。ここ数年、あれだけ「読売主催試合の空席」が話題になっているのにも関わらず「連続満塁試合が途絶えた」などと発表するのですから、笑うよりありません。

セリーグ開幕直前に見た奇妙なポスター

[ 野球 ]

 パリーグの明日の予告先発は千葉のマリーンズ対ホークスが清水直投手対和田投手の「開幕投手対決」です。一方、注目の地元初試合となる仙台のイーグルス対ライオンズは岩隈投手対岡本投手。松坂投手との「エース対決」にはなりませんでした。また、札幌のファイターズ対合併球団もミラバル投手に対して、新人でプロ初登板の光原投手という組み合わせです。ライオンズの岡本投手は昨年何度か先発しましたが、1勝で防御率は9点台。イーグルスとしては絶対に負けられない試合と言えそうです。
 さて、パに一週間遅れて明日よりセリーグも開幕します。タイガースは井川投手のオープン戦での不振・鳥谷選手に遊撃手をやらせるためのコンバート・檜山選手とスペンサー選手の起用法など、不安要因が豊富にあるのですが、果たしてどうなるのでしょうか。

 ところで、昨日あたりから総武線の車内には日本TVの読売戦の宣伝中吊りが出ています。同じものが、読売新聞の折込広告にも「4面分見開き」という大面積で掲載していました。左上に「ゼロから」と書かれていますが、真ん中には上原投手や清原選手など、逆指名入団や元他球団の四番ばかり6人が出ています。そして右側に放映日時と「GIANTS vs CARP」という文字があり、その下に「本当の野球だけを」「一球の緊張感」という宣伝文句があります。
 大金を投じて(うち一人は不可解な「無償トレード」ですが)かき集めた選手ばかり出して「ゼロから」と書かれても、何が言いたいのかわかりません。それに、わざわざ通常の新聞見開きの倍という大面積なのですから、それを生かすべく選手はもちろん、監督・コーチ・裏方さんを載せればいいと思うのですが・・・。ついでに言うと、本塁打が売りの球団なのに、昨年の本塁打王のローズ選手がいない、というのもまたこの球団ならびにTV局の「らしさ」が出ています。
 あと、「本当の野球だけを」というのはどういう意味なのでしょうか。この局が中継するのは、95%以上が読売球団の試合です。他の球団同士の試合などはまず放映しません。たとえ、白熱した優勝争いの一方で、読売が消化試合をやっていてもです。
 だいたい、正しいルールでやっていればたとえ草野球でも「本当の野球」です。にも関わらず、特定球団の試合ばかり中継して「本当の野球」と書くとは、いったい何が言いたいのかわかりません。
 見る前から、今年の中継の質がある程度見当がつく、素晴らしいポスターでした。

2005年03月30日

今季初連勝

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズ戦はユウキ投手と小野投手が先発。ユウキ投手は2002年以来の一軍登板ですが、その2002年秋にはマリーンズに連続完封勝ちしており、対マリーンズ戦は20イニング連続無失点中との事です。
 2年たってもその相性は健在のようで、最初の一巡を完璧に抑えられます。続く4回には二死から福浦選手・ベニー選手が連打したものの後続が倒れ、6回まで2安打1四球。対ユウキ投手の無得点記録を26イニングにまで伸ばしてしまいます。
 一方、小野投手は3回に平野選手の適時打で先制されますが、後は無失点に抑える好投。投手戦のまま終盤に入ります。
 そして7回、先頭の福浦選手がレフトを抜く二塁打。5試合目にして今季初の二塁打が出ました。さらに1死後にフランコ選手がバックスクリーン右に飛び込む逆転2ランを放ちます。さらに8回には二番手の山本省投手に対し、1死1塁から福浦選手が今度は一塁線を抜く適時二塁打。これで3点目、福浦選手は今季初の猛打賞となりました。
 小野投手は7回を4安打2四球1失点、続く8回には藤田投手が三人で抑えてホールドを挙げます。

 そして9回裏、昨日に続いて小林雅英投手が登板します。先頭のブランボー選手、続く北川選手を簡単に内野ゴロに打ち取り、「今日は安心して見ていられる」と思ったのですが、続く後藤選手に初球を二塁打されます。次の塩谷選手には低めを振らせてあっさりとツーナッシングに。「今度こそ終わりだ」と思ったら、5球目をライト前に適時打されてしまいます。これで一点差となり、続く打者は当たっている早川選手。そして得意の「たたきつけるゴロ」を二塁ベース脇に打たれます。これが走者なしでしたら確実に内野安打でしたが、幸い、一塁走者がいたために二塁で封殺。これで試合終了となりました。
 結局、ブランボー・北川・早川の三選手を内野ゴロに抑えてセーブという、昨日と全く同じアウトの取り方でした。言い換えると、その三人以外には被打率10割なわけです。まだまだ本調子ではないようで、ちょっと不安です。
 とにもかくにも、今季初の連勝で、白星先行となりました。なお、観客数は1万4百人ほどでした。

 札幌ドームのファイターズ対ライオンズ戦は江尻投手と石井貴選手が先発。ファイターズが序盤に3点を取りますが、中盤にライオンズが3点取り返して同点に。その後は、ともに救援陣が好投。新庄選手の好守もあり、同点で最終回を迎えます。そして前回から登板の大沼投手から1死後新庄選手が二塁打。続く代打の島田選手がフェンス直撃のサヨナラ打を放ち、ファイターズが連勝しました。観客数は1万3千5百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対イーグルスは星野投手と矢野投手が先発。両投手とも好投しますが、4回にバティスタ選手に来日初本塁打が出てホークスが先制します。その後も投手戦が続きましたが、7回に二番手の金田投手と三番手のマイエット投手を打ち込んで一挙7点。一方、ホークス救援陣は中盤以降イーグルスを2安打に抑え、8対0で終わってみれば圧勝でした。これでホークスは開幕5連勝となりました。なお、ヒーローインタビューでのバティスタ選手の最初の一言は「超きもちいい」でした。あと、観客数は2万5千5百人ほどでした。
 一方、イーグルスは4連敗。しかし、この「開幕でマリーンズと1勝1敗、続くホークスに3タテ」というのは、昨年のライオンズと同じです。そう考えればまだまだなので、とりあえず、明後日からの地元開幕シリーズは頑張ってほしいものです。

2005年03月29日

小林雅投手、初登板

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズ戦はケビン投手とセラフィニ投手の先発。ケビン投手は昨年までのバーン投手です。この二人と言えば、昨年の大阪ドームで、バーン投手(当時)がフランコ選手に何かを言い、ベンチでそれを聞いて激昂したセラフィニ投手がベニー選手とととも乱闘して退場したという「因縁」がありました。しかし、今日は特に何もなかったようです。
 ケビン投手は立ち上がりに四球を連発しますがそこは無失点に抑えます。しかし、2回表に今江選手の今季第1号のソロが出てマリーンズが先制しました。
 一方、セラフィニ投手は3回まで完璧に抑えます。しかし、4回裏に四球で初めての走者を出し、さらにここまで不振のブランボー選手に打たれた初安打が同点適時二塁打に。さらに自らの暴投で逆転されてしまいます。
 一方、ケビン投手に5回まで2安打1得点に抑えられたマリーンズ打線ですが、6回表に1死からベニー選手が安打。続くフランコ選手の安打でベニー選手が激走して1・3塁とし、さらにパスクチ選手が選んで満塁とします。そして2死後に先ほど先制本塁打の今江選手が、逆転となる2点適時打。そしてバレンタイン監督は続く左の平下選手に同じく左の井上選手を代打に。そして合併球団が左の菊地原投手を投入すると、代打の代打・大塚選手を投入します。この起用が効を奏し、大塚選手は投手強襲の適時打。結果的にこれが決勝点となりました。

 セラフィニ投手は7回に下山選手にソロを打たれて1点差とされたものの、8回を2安打3四死球3失点と好投しました。
 そして、9回表に小林雅英投手が今季初登板。ところが先頭のガルシア選手にいきなり痛烈な二塁打を打たれます。この日、ガルシア選手のお父さんとお祖父さんが応援に来ており、ガルシア選手はそちらを向いてガッツポーズをしていました。打った選手や家族の方は嬉しいでしょうが、見ているこちらはヒヤヒヤもの。昨年の「対オリックス1回戦」の悪夢が脳裏を横切ります。しかし、小林雅投手は、続くブランボー選手、さらに開幕から好調の北川選手・早川選手をいずれも内野ゴロに抑え、試合終了となりました。
 これで、昨日の借りを返し、再び5割に。それにしても9回表は見ていて疲れました。なお、発表された「観客実数」は1万2千9百人ほど。今日の数字は見ていて違和感がありませんでした。昨日より1万人少なかったようにも見えませんでしたが・・・。

 福岡のホークス対イーグルスは杉内投手とラス投手が先発。初回にイーグルスが先制し、城島選手の本塁打で追いつかれたものの、5回に飯田選手の連日の適時打で勝ち越します。ラス投手は5回までは1点に抑えましたが、6回に移籍後初スタメンの井出選手に安打された後、犠打の後3連打。昨日同様、一気に逆転されました。一方、杉内投手と倉野投手が6回以降はイーグルス打線は無安打に抑え、結局6対2でホークスが開幕以来4連続となる逆転勝利をおさめました。観客数は2万6千1百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは正田投手と涌井投手が先発。涌井投手はドラフト1巡目指名の高卒新人です。その涌井投手、2回までは1安打1死球で無失点でしたが、3回1死から四球を挟んで5連打で3点。そして高橋信二選手が一昨日に続く満塁本塁打で一挙7点。涌井投手にきつい「プロの洗礼」を浴びせ、KOしました。
 その後は点の取り合いに。ライオンズ打線も2番手のマイケル中村投手を打ち込むなど、5点差に迫りますが、やはり序盤の大量点が大きく、12対5でファイターズが今季初勝利を挙げました。観客数は2万2千5百人弱でした。

 ところで、昨日のプロ野球ニュースで大久保博元氏がまた変な事を言っていました。昨年の近鉄バファローズ消滅時に「合併反対という割には客は大阪ドームに来ない」だの、「バファローズの選手も客を呼べるレベルに達していない」などと、生涯安打数が昨年のイチロー選手の年間安打数に及ばない「元三流選手」の分際で偉そうに言い、あの温厚な関根潤三氏に「ふざけんじゃないよお前」ときつい調子でたしなめられていました。
 昨日は関根氏がいなかったせいか、また「昨年あれだけ合併反対と運動していたにもかかわらず、今日も大阪ドームの観客は少ない」などと失礼な事を言っていました。昨日(今日もですが)の閑散ぶりは、「合併して強力球団を作れば客が来る」などと言ってファンの反対を無視して合併を強行したオリックスならびに近鉄経営陣の無能ぶりの証明にはなっても、「ファンの合併反対運動」などとは何ら関係ありません。むしろ、合併の強行で既存のファンが去ったため、客が来なかった、とも解釈できるほどです。
 選手としても三流でしたが、解説者としても相変わらずプロのレベルに達していません。スカパーを見ていると、無名ですが、大久保氏などよりよほど野球知識も会話もうまい解説者などいくらでもいるのですが・・・。早くなんとかしてほしいものです。

2005年03月28日

スミ2で敗れる

[ 野球 ]

 大阪ドームの合併球団対マリーンズ戦はパーラ投手と小林宏之投手が先発。パーラ投手は、1999年に読売でホセという登録名で在籍していたそうですが、「言われればそのような人がいたっけ」くらいの印象しかありません。
 合併球団のユニは、春になって急遽発表された「大阪ドーム仕様」のものです。アナウンサーは「近鉄バファローズのデザインを元にしている」と言っていましたが、そのような印象は持てませんでした。
 試合のほうは1回表、四球で出塁した小坂選手を西岡選手の三塁打で返し、さらにベニー選手の犠飛で2点目、という昨日の再放送のような先制をします。さらにフランコ選手がストレートの四球で出るなど、パーラ投手は制球が定まらず、このまま一気にKOかとも思いました。ところが、パスクチ選手がフルカウントから三振。この時、解説の五十嵐章人氏が「この1球は試合の流れを左右するかもしれない」と言いました。この預言は数時間後に成就されます。そして、続く里崎選手も打ち取られ、大量点の好機を逸しました。

 その裏、小林宏投手も先頭の村松選手を四球で歩かせ、内野安打と外野フライなどで2死1・3塁とした後、北川選手に適時打を打たれます。
 さらに2回表、先頭の今江選手が内野安打で出塁。しかし、続く代田選手が送れず、2ストライク後から打ったポテン性のフライも、エラーの多さに定評があった後藤選手が好捕。以下も打ち取られ、無死の走者を生かせません。結果的には昨日と逆の意味で、この「2回の代田選手の打席」が勝敗に響きました。
 その裏、相変わらずピリッとしない小林宏投手が村松選手の犠飛で同点にされ、ガルシア選手に逆転となる適時打を打たれます。
 立ち上がりが悪かったパーラ投手ですが、勝ち越してからは立ち直ります。マリーンズも5回に2死から安打で出た西岡選手がすかさず盗塁し、悪送球もあって3塁進塁と好機を相手から貰いますが、これも生かせません。以下は7回から萩原投手・9回は山口投手と、昨年のブルーウェーブの「勝利の方程式」で抑えられました。
 対してマリーンズ中継陣は開幕戦同様、冴えません。7回頭にガルシア選手のワンポイントで登板した高木投手が二塁打を打たれ、続いて登板した山崎投手が北川選手に中押しとなる適時打を打たれます。続く山北投手も8回に大西選手にダメ押しとなる本塁打を喫しました。結局5対2で敗れ、一昨日の新球団に続き、合併球団にも初白星を献上してしまいました。
 序盤で畳み掛けられなかった打線と、追加点を許した中継ぎ陣など、今後に課題の残る敗戦でした。ところで、今日の大阪ドームの「観客実数」は2万2千3百人ほど。4万8千人で満員だそうですから、発表上は5割弱入った事になりますが、中継を見ている限りはそうは見えませんでした。2万6千9百人の福岡、2万5千2百人の札幌と比べると、明らかに「スタンドの色」が違うのですが・・・。

 福岡のホークス対イーグルスは馬原投手とホッジス投手が先発。ホッジス投手が走者を出しながら盗塁失敗などで何とか4回までホークス打線を抑えます。そして4回にはこれまた元スワローズの飯田選手が適時打を放って先制します。しかし、その裏、ホークス打線がついにホッジス投手をとらえ、5安打で一挙4点を取って逆転します。その後も追加点を挙げ、6対1で快勝しました。馬原投手は7回を4安打1失点に抑えています。

 札幌のファイターズ対ライオンズは金村投手と帆足投手が先発。金村投手は「本拠地開幕投手」という位置付けなのでしょう。両投手とも好投し、投手戦となりますが、6回に石井義選手が適時打を放ち、ライオンズが先制。結局これが両チーム唯一の得点となり、1対0でライオンズが勝ちました。前回珍しく失点した豊田投手も今日は3人で抑えてセーブを挙げています。

2005年03月27日

26得点対27人

[ 野球 ]

 マリーンズ対イーグルスは開幕2戦目という事もあり、試合前に1974年の日本一メンバー+金田元監督の10人で始球式セレモニーを開催。当時のユニフォームを着た9人が佐々木信也氏に紹介されてそれぞれの守備位置につき、ボールまわしをします。そして金田氏からそのボールを手渡された村田兆司氏が始球式をする、という趣向でした。そして村田氏は全力投球。スコアボードには140km/hの表示が出ました。打席の関川選手は、その速球がミットに収まった後、思い出したように空振りをしていました。
 さて、試合のほうは渡辺俊介投手と藤崎投手が先発。マリーンズのユニは昨年のサンデーユニを基調にした「誠」でした。渡辺投手は相変わらずのアンダースローからの緩急をつけた投球で初回を三人で片付けます。おそらく、始球式より速い球は投げていなかったでしょう。
 イーグルス先発の藤崎投手は、昨年バファローズから戦力外通告を受けてイーグルスにテスト入団した選手ですが、オープン戦での好投が認められてこの開幕2戦目の先発を任せられたとか。お嬢さんの名前が10年ほど前に流行ったゲームのキャラと同姓同名という事が一部では有名です。
 その藤崎投手に対し、初回にいきなり小坂選手に内野安打で出塁され、初球に盗塁。そして西岡選手の適時三塁打であっさり先制。続く福浦選手の犠牲ファウルフライで2点目を取ります。しかし、後続は藤崎投手に抑えられました。

 渡辺投手は2回表も三者凡退で抑え、その裏のマリーンズの攻撃。パスクチ選手が安打で出塁し、また即座に盗塁を仕掛けます。これはアウトでしたが、続く橋本・今江両選手が連打で1死1・2塁に。そして1年の「浪人生活」を経て復帰した代田選手が打席に。やや緩い当たりのショートゴロを打ちます。普通なら併殺のところですが、自慢の俊足で1塁セーフ。これがとんでもない事の予兆になるとは、この時は誰も気づかなかったでしょう。
 藤崎投手は初回に2点取られたものの、その後はベニー・フランコ両選手を打ち取り、この回も普通なら0点でチェンジという内容です。しかし、ここで早くも田尾監督は有銘投手に交替します。この継投が大失敗。代わりはなに小坂選手が適時打で追加点。さらに西岡選手に3ランが出ます。これで6対0ですが、続く福浦選手も今期初安打を放ち、ベニー・フランコ両選手は連続四球。これで有銘選手は1死も取れずにKOされました。
 しかし三番手の小倉投手に対しても、代わりはなにパスクチ選手が来日初となる満塁本塁打を放ちます。さらに橋本選手四球の後、今江・代田選手が連続安打。代田選手は嬉しい復帰後初安打でした。さらに小坂・西岡選手にともにこの回二度目となる適時打が出て、終わってみればこの回、打者16人で11安打3四球。球団タイ記録となる1イニング11得点となりました。小坂選手と西岡選手は2回で早くも猛打賞達成です。これで試合は早くも決まってしまいました。

 続く3回もベニー選手の今期初安打となる本塁打で14点目。続く4回は毎回得点阻止要員(?)として、中継ぎエース格の福盛投手が登板して抑えられますが、5回から登板の徳元投手が四球を連発。5回は無安打で1点取り、6回にも4得点、7回は新外国人のマイエット投手に抑えられましたが、そのマイエット投手は8回に自滅。連続四死球で無死満塁とした後、連続適時打や本塁打などで7点を取り、合計26得点。1950年に「毎日オリオンズ」が達成した23点を55年ぶりの更新しました。ちなみに内訳は24安打14四死球ですから、いかに四死球が多かったか、という事でしょう。
 なお、2回表にサイクル安打に「あと二塁打」のリーチをかけた西岡選手は3連続凡退の後、8回の好機に適時打を打ちましたが、シングルだったためにサイクルはならずでした。ちなみに2回表の3本目の安打は、送球の間に二塁に行っており、当初TVには「二塁打」と表示されていました。あれを記録員が二塁打にしてくれれば、20歳でサイクル安打達成になっていただけに、惜しまれます。また、パスクチ選手も6回に「あと三塁打」のリーチ。こちらは次に三振した後、その次の打席で本塁打を放ち、こちらも記録達成はなりませんでした。余談ですが、こういう時に本塁を踏み忘れてアウトになったら「サイクルヒット達成」になるのでしょうか。
 一方、渡辺投手は四球と安打を一つずつ許すも、出塁した直後に併殺で打ち取り、いずれも三者凡退。その後も完全に抑え、1安打1四球。打者27人で片付け、26対0で完封しました。  といわけで、「歴史的大勝」を達成したマリーンズ。逆に言えば、二日で27得点3失点で1勝1敗なわけですから、効率は悪いわけです。明日、「打ち疲れの後遺症」が出なければ、と逆に心配になります。なお、観客数は2万4千ほどでした。

 所沢のライオンズ対合併球団は西口投手とJP投手が先発。JP投手は、昨年までバファローズにいたパウエル投手です。合併球団が2点勝ち越した裏、ライオンズ打線が4点取って逆転。ここでJP投手を諦めたのですが、続いて登板した中継ぎ4投手から5連打でこの回計9得点で10点目。その後、合併球団も反撃しましたが、結局11対7でライオンズが逃げ切りました。
 なお、観客数は1万2千人ほど。日本一球団が開幕の2連戦で計3万ちょっと、というのは寂しいものがあります。相手球団の不人気という問題もあるのでしょうが・・・。

 福岡のホークス対ファイターズは新垣投手とトーマス投手が先発。3回にファイターズが1点先制するも、その裏にホークスが2点取って逆転。その後、ファイターズは早めにトーマス投手を見切り、細かい継投でホークス打線の追加点を1点で抑えます。一方、新垣投手は7回まで何とか1点に抑えるものの、8回に三安打で満塁に。ここで岡本投手に交替しますが、ここも継投が裏目となり。高橋信選手に逆転満塁本塁打が出ます。
 これで決まったかと思ったのですが、9回裏に登板した横山投手が乱調。適時打・野手の失策・暴投で追いつかれてしまいました。そして11回裏には新外国人のカブレラ選手にサヨナラ打が出て、ホークスが連勝しました。
 観客数は3万2千3百人ほど。三塁側に若干の空席がありましたが、昨年なら4万5千と発表されそうな入り具合でした。

2005年03月26日

千葉で開幕戦

[ 野球 ]

 12時半頃にマリンスタジアムへ。海浜幕張駅構内でロッテ球団が出した「初白星は東北で」「3月までの主役」などと書かれたイーグルスを小馬鹿にしたポスターを見て、いきなり萎えました。何の意図なのか知りませんが、そんなもん見てマリーンズファンが喜ぶとでも思っているのでしょうか。
 気を取り直して球場へ歩いて向かったのですが、途中、何度もマリーンズの袋を持った人とすれ違いました。どうやら、当日券を買おうとして、札止めを食った人々のようです。改めて、今日の試合が「普段と違う」という事を実感しました。なお、そのあたりについては、朝から球場に行っていた嫁さんのブログに詳しく書かれるはずです。
 今日はバックネット裏2階席で観戦しました。試合開始時の両外野席の状況を見ると、ライトスタンドはもちろんですが、レフトスタンドも半分くらいがマリーンズファンでした。この大盛況の要因として、一般的には「新球団初の試合」と語られているようですが、この状況を見る限り、それと同じくらいに「9年ぶりの千葉開幕戦」という要因もあるのでは、と思いました。
レフトスタンド  ライトスタンド
(写真をクリックすると同じ窓で拡大したものが表示されます。戻るときはブラウザの「戻る」ボタンを使ってください。)
 なお、年間予約席に若干空席があったものの、ほぼ満員。今期から開始の観客実数発表では2万8千3百人ほどとなっていました。昨年までは満員の時に「3万5千人」としていましたから、7千人が「水増し」されていた事になります。ところで、この「実数発表」ですが、いくつかの報道を見た限り、「年間契約の指定席に人がいなかった場合」と「招待券による入場者」の扱いがはっきり分かりません。規定ではどうなっているのでしょうか。

 肝心の試合のほうは清水直行投手と岩隈投手が先発。清水直投手は立ち上がりから、安打・四球・死球で1死満塁とされます。そこは何とか凌ぎましたが、本調子ではなさそうな感じでした。
 一方、マリーンズ打線は初回に堀選手が内野安打したものの、福浦選手が併殺。2回の外国人トリオも三者凡退など、岩隈投手はかなりいい内容でマリーンズ打線を抑えます。
 そして3回、2巡目のイーグルス打線に、高須選手・川口選手の連続二塁打で先制、さらに山崎選手にも適時打を打たれ、2点を奪われます。
 しかしその裏、里崎選手がバットを折りながら中前安打し、続く井上選手がストレートの四球。さらに今江選手が初球で送りバントを決め、1死2・3塁とすぐさま同点の好機を築きます。ところが、続く小坂選手の一塁ゴロで、三塁の里崎選手が帰塁したにも関わらず、二塁の井上選手がスタートを切ってしまい、併殺で一気にチェンジとなってしまいました。井上選手は5回の打席でも普通のシングルヒットで二塁を狙ってアウトに。3打席1安打1四球ながら、2走塁ミスという結果に終わってしまいました。

 ところで、今日は初の試合ということもあり、イーグルスのマスコットの「クラッチ」「クラッチーナ」もビジターに関わらず登場しました。「クラッチ」の中の人は「トラッキー」「ブラックホッシーゾ」で活躍した名手です。期待通り、得意のバク転をはじめ、楽しい技をいろいろ見せてくれました。特に面白かったのは、5回終了時のグランド整備の時。まず、ほうきを持って登場し、整備員と一緒にホームベース周辺の土を整えます。さらに続いてバンドの生演奏が始まると、そのほうきをギターにして、一緒に演奏を始めたのです。あまりの面白さに、バンドなど一切見ずに、ずっと「クラッチ」の動きを追っていました。

 さて、試合のほうは、その後も、岩隈投手が好投を続けます。7回に里崎選手の適時打が出て1点差に迫りますが、9回に三番手の山崎投手が、酒井選手に「古巣に恩返し」の適時打を打たれて3点目を奪われてしまいました。さらに二死満塁のピンチを作り、四番手の藤田投手から関川選手が長打性の当たりを打ちましたが、これはパスクチ選手が好捕してました。
 しかし、この好守も攻撃には結びつかず、9回裏も三者凡退。結局5安打3四球の1得点で完投負け。岩隈投手の良さばかりが目立った試合でした。4回などは、表のイーグルス攻撃開始時に買い物に行ったのに、戻ってきたらもうマリーンズの攻撃が終わっていたほどでした(まあ、売店の前に行列ができていたせいでもあるのですが・・・)。
 走塁ミスも痛かったですが、それ以前の問題として、三番から六番までが合わせて1出塁だったほうが問題でしょう。さすがにこれでは勝ちようがありません。
 まあ、今日は新球団の門出の引き立て役、といったところでしょうか。ところで、岩隈投手のヒーローインタビューは場内に流れたものの、音声が非常に聞きづらくなっていました。昨年のバレンタイン監督の挨拶でも似たような事があったので、「負けた腹いせによる嫌がらせ」ではないとは思います。いずれにせよ、音響関係の調整はきちんとやってほしいものです。あと、「東北に戻る前に初勝利」を献上してしまったわけですから、あの海浜幕張駅の趣味の悪いポスターは即刻外してもらいたいものです。

 福岡のホークス対ファイターズは、和田投手とミラバル投手が先発。0対0から7回にセギノール選手のソロでファイターズが先制したものの、その裏に柴原選手の逆転3ランが出てホークスが勝ちました。観客数は3万4千7百人ほどとのことです。
 所沢のライオンズ対合併球団は松坂投手と川越投手が先発。こちらも6回まで0対0の投手戦で7回裏にライオンズが2点先制。しかし8回に失策がらみで合併球団が1点を返し、9回にも豊田投手を打ち込んで同点に。しかしその裏に佐藤選手がサヨナラ内野安打を放ち、ライオンズが勝ちました。なかなか失点しない豊田投手が開幕早々失点とは、珍しい事もあるものです。観客数は1万8千7百人ほどでした。

2005年03月24日

開幕一軍

[ 野球 ]

 パリーグの開幕一軍が発表されました。一番気にしていた、マリーンズの外国人枠では、オープン戦で実績を挙げる事ができなかった李選手が外れました。個人的には残念ですが、数字が出ないのと、枠がある以上、仕方がないでしょう。いつでも上で活躍できるよう、調整してほしいものです。
 一方、オープン戦で7盗塁と好調だった代田選手が開幕一軍に。本来なら公傷でいいような怪我を理由に解雇され、一年の空白を経て復帰しただけに、特に応援したくなります。ぜひともその快足を公式戦でも生かしてほしいものです。また、怪我などもあり、不本意な成績が続いている大塚選手も開幕一軍でした。こちらも、復活を期待したいところです。
 新戦力では、代田選手のほかは、ドラゴンズから移籍の山北投手・新外国人のパスクチ選手・ドラフト自由枠の久保投手が登録されました。即戦力新人が多いと聞いていたので、もう少し入るかと思っていたのですが、意外に少なく、昨シーズンとあまり変わらない構成でした。
 まあ、とりあえずマリーンズの場合、枠一杯登録しており、開幕2・3・4戦目の登板が予想される渡辺俊投手・小林宏投手・セラフィニ投手が登録されていません。したがって、ここから3人は確実にすぐ登録抹消になるわけなので、現時点で論評してもあまり意味はないのですが・・・。
 いずれにせよ、開幕まで2日を切りました。とにもかくにも楽しみです。

2005年03月22日

パリーグのオープン戦終了など

[ 野球 ]

 昨日出かけていて、21時半頃帰宅してTVをつけたら、オープン戦の録画放送をやっていました。場面はちょうどマリーンズが読売の工藤投手から10点取ってKOした直後。オープン戦とはいえ、爽快な場面を見そびれた感じで、ちょと残念でした。
 最後のほうは、ローテの投手がみな好投し、最終戦では機動力を生かして快勝と、とりあえずいい形でオープン戦を終える事ができたようです。総合成績は「貯金1」ですが、まあ、オープン戦ですからこのくらいのほうがいいでしょう。2003年のタイガースのような例外もありますが、基本的には、オープン戦で勝ちすぎると、公式戦には悪影響をおよぼす事が多いようですから。

 ところで、マリーンズのホームユニにそれぞれ名前がつきました。従来のものが「戦」で、昨年のサンデーユニが「誠」で、スラックスが黒いやつが「侍」だそうです。デザインはもちろん、この名付け感覚もちょっとなじめません。まあ、慣れるまでの辛抱なのでしょうが・・・。

2005年03月19日

伝統あるビジターユニフォーム

[ 野球 ]

 ホークスのビジターユニフォームを初めて見ました。同じ「黒基調」でも昨年までとかなり違って見えるものだ、と思いました。そしてその変わり具合を見ているうちに、妙な事に気づきました。今年からマリーンズもビジユニをかえます。そしてイーグルスは当然ながら新ユニです。一方、昨年は球団移転のファイターズが変更していますし、ライオンズも2002年にビジユニを変更していました。
 となると、残る一球団ですが、こちらは驚異的なまでに変わっていません。襟や袖の線の有無とか、袖につく企業名などという些細なものを除けば、1989年の「オリックス・ブレーブス」発足時からほとんど同じです。
 その間、球団名を二度も変えているのに、ビジユニは不変なのですから恐れ入ります。よほど愛着があるのでしょうか、それとも単に変えるのが面倒なだけなのでしょうか。
 1989年と90年は、ブレーブスファンとして、このビジユニを着ていた選手たちを応援していたものでした。まさかそれから15年後、このビジユニの胸に書かれている会社を心底嫌う日が来るなど、当時は夢にも思っていませんでしたが・・・。

 話はかなり変わりますが、職場でパリーグの日程表を見ていた近鉄バファローズファンの先輩が、4月8日から10日の大阪ドームの組み合わせを見て、「BsEって一体・・・」と呆れていました。

2005年03月16日

プラチナチケット?

[ 野球 ]

 3月26・27日のマリンスタジアムの開幕戦の前売り券の販売状況がすごい事になっています。このサイトの告知を見て、マリーンズの試合の事だと分かる人はなかなかいないでしょう。
 昨年も、5月の連休の時の黒木投手の先発試合や、最初のストが回避された日のファイターズ戦などはかなりの入りでした。とはいえ、いずれも、試合開始の1時間くらい前に行けば券は買えました。しかし、今回はそれとも桁が違うようです。
 ちなみに我が家でも、数日前に前売り券を購入しました。マリンにはそこそこ行っていますが、前売りを買うのは初めての事です。
 当日は、実数発表で何人になるのか、今から楽しみです。ただ、問題は肝心の試合内容。ここまでのオープン戦では星だけ見るとちょっと負け越しているくらいです。しかし、主力選手の成績やスポーツ紙サイトの短評を見る限りは、うまく調整ができているような感じではありません。
 まあ、まだ開幕まで10日ほどあります。ぜひともきちんと仕上げて、26日の試合を「イーグルスの最初の試合」ではなく、「2005年マリーンズの最初の試合」として記憶されるようにしてほしいものです。

2005年02月24日

新ユニフォーム

[ 野球 ]

 マリーンズが新ユニフォームを発表しました
 従来のホームユニと、昨年から登場したサンデーユニを少々変えたもの、さらにその新サンデーユニ(?)のズボンを黒にしたものと、ホームユニが三つになりました。
 さらにビジターユニも変更。黒ホームユニの上下を逆にしたような感じです。とりあえず黒ホームユニはジャージみたいですし、ビジターユニは昨年までの読売の練習ユニみたいなので、ちょっと違和感があります。まあ、慣れれば馴染むのでしょうか。
 ちなみに三つのホームユニはその日の先発投手が選ぶとか。各先発投手のデザイン感覚までファンの前に明らかになるわけで、ある意味怖い制度だと思いました。
 しかしこうやって見ると、改めて1995年制定のユニフォームはいいデザインだな、と思いました。

2005年02月09日

思い込み

[ 野球 ]

 読売の上原投手が、入団時に読売球団と将来のメジャー行きを密約していた、という噂について、自らのサイトで証拠があるんなら、もってきてほしいよ。もし、もってこれるもんやったら、みんなの前で土下座でもなんでもしたると、強く否定していました。確かに本人の言う通りで、本当にそんな「密約」があれば、未だに契約がされないなどという異常事態など生じず、とうにポスティング移籍が決まっているはずです。
 言われて見れば簡単な事です。しかし、私もこの噂を根拠もないのに信じていました。理由は、読売球団および読売球団を逆指名したりする選手が嫌いだから、「彼らならそういう事もやりかねないだろう」と思っていたからです。しかし、いくら読売球団が選手獲得の際に問題を起こした実績が多数あったとはいえ、その噂が事実である、という論拠にはなりえません。
 事実関係や論拠より、感情を優先してしまった結果、しょうもない噂を本気で信じる、という恥ずかしい事をしていたわけです。まだまだ自分も修行が甘いな、と痛感した次第でした。

2005年02月03日

年5日間の短縮

[ 野球 ]

 毎年恒例の野球協約改正が行われたそうです。なんでも、主な改正では、選手の球団移籍を認めるフリーエージェント(FA)の資格取得条件のうち「1軍登録150日9シーズン」を「145日」に短縮されたとか。まあ、全然短縮しないよりはいいとは思いますが、具体的にどれだけの意義があるのかよく分かりません。
 他の変更点を見ても、新規参入の際に野球協約を遵守する誓約書を提出するなど、今ひとつ「何のため?」と思えるものばかりでした。改善の必要性があって変えたというよりは、とにかく年に一つ以上は何か変えなければならないから変えた、という印象を持った「改正」でした。

2005年01月23日

プレナ幕張「千葉ロッテマリーンズDAY!」

[ 野球 ]

 表記の企画が、海浜幕張駅前の商業施設でありました。我々は開始の14時直前に着いたのですが、すでに会場の2階広場は満員。吹き抜けになっているため、上の階のテラスから見物しました。午前10時からのサイン会整理券配布のために、「徹夜組」まで出たとの事でした。
 まず、マーくん・リーンちゃん・ズーちゃんのキャラクターショーに始まり、続いて初芝選手と小林雅投手のトークショーとなりました。面白いのは、入場方法。マスコットにしろ、選手にしろ、控室が3階奥にあるため、エスカレーターに乗って、買い物客に混じって降りてくるのです。
 初芝選手の話は昨年11月のファン感謝デー同様、軽妙で非常に楽しめました。もちろん、小林雅投手の話も面白く聞けました。その後はサイン会とオークション。その模様はマリーンズ公式ページの有料コンテンツに動画で収録されています。

 というわけで、上記サイトに収録されていなかった、印象に残る場面を。キャラクターショーが終わった後も、三人は壇上はもちろん、会場の色々なところでファンサービスをしていました。そして、オークションの途中、会場隅にあるコーヒースタンドにマーくんが乱入(?)。店員さんと一緒に、接客をしていました。あのような着ぐるみの中ですから、細かい動きは大変なのですが、コーヒーを注いだりと奮闘し、客も周りの人も楽しんでいました。このような目立たないところでもファンサービスを行う姿勢には感心させられました。
 というわけで、非常に楽しめた企画でした。次の機会もぜひ行きたいものです。

2005年01月14日

社の名誉の関わる抜け落ち(?)

 とあるところから、イーグルスのファンクラブ入会案内チラシを入手しました。話題になった「10万円会員」を初めとする4種類の会員制度があり、それぞれの会員の特典が書いてあります。
 入る気はないものの目を通したところ、とんでもない抜けがありました。なんと、入会申込のためのURLの記載がどこにもないのです。しかも、「入会方法」のところにも、ネットからの申込について、一切書かれていません。
 一瞬、野球協約か何かの関係で、ネットでのファンクラブ会員受付はしてはいけない事にでもなっているのか?とも思いました。しかし、イーグルスの公式サイト(※余談・以前も書きましたが、球団公式サイトで独自ドメインでないのはこことライオンズだけ)からはネットでの申込はできます。
 製作スタッフが、他球団のファンクラブ案内チラシを参考にするあまり、「本業」の事を忘れてしまったというオチなのでしょうか。ついでに言うと、3,000円の「ファンクラブ」の特典は、無料入場券は外野自由席1枚のみとか、一軍の試合の割引はないなど、3,500円のマリーンズのファンクラブ(内野自由席2枚分無料・全試合内野指定割引あり)と比べても、はっきり見劣りしました。ファンでもない私が言うのもなんですが、もう少し、オーナー企業の資金力を誇示できるような内容にしてほしかったものです。

2004年12月31日

井川投手のメジャー挑戦

[ 野球 ]

 タイガースの井川投手が、ポスティングによるメジャー移籍を球団に志願しています。それに対して、タイガースの公式掲示板では反対意見がほとんど。まあ、反対するのはタイガースの勝利を願うファンとしては普通とも言えます。ただ問題はその文面。井川投手の人格や技量を否定するような内容のものが、非常識な文体で書き込まれ、それがそのまま載り続けています。
 そのような内容を球団の公式サイトに載せつづける、というのはどういう事なのでしょう。書いているのは球団と関係ない「アンチ井川」の連中とはいえ、球団の公式サイトの一部である事には変わりありません。理屈の上では、球団が井川投手を中傷しているのと同様です。そういう事もあり、当分、タイガースの公式サイトを読むのは控える事にしました。

 私としては、井川投手にせよ、先日の更改で来年以降のメジャー挑戦を表明した清水直行投手にせよ、ぜひともメジャーに行って活躍してもらいたいと思っています。特に、井川投手はその投球そのものが大好きなので、ぜひとも最高の舞台でそれを発揮してほしいものです。
 現在25歳の日本トップクラスの投手が、メジャーでどこまでその技術を向上させ、どのような実績を残すか、などと考えたらそれだけで楽しいのですが・・・。

2004年12月22日

やっと決着ほか

[ 野球 ]

 岩隈投手のイーグルスへの金銭トレードがなんとか決まったようです。別にイーグルスを応援してはいません。しかしながら、一連の球団首脳の発言のおかげで合併球団に対し、セの某球団に対するのに近い感情すら持つようになった事もあり、今回の結末は非常に嬉しく思っています。
 なお、これについて一部に「岩隈投手のわがまま」だと主張しているむきもありますが、それはどうなのでしょうか。実際、礒部選手のみならず、福盛投手などもプロテクト拒否を認められたそうです。岩隈投手がプロテクトに対してどのような態度を取っていたかの報道は見ていませんが、かなり早い時期から合併球団を拒否していたところを見ると、プロテクトを認めていたとは思えません。
 そう考えていくと、むしろ「わがまま」なのは、本人の意思を無視して強引にプロテクトをした合併球団側にあるように思えます。
 いずれにせよ、岩隈投手が不本意な野球生活を送らずにすんだので一安心です。

 ところで、今日のスポーツ紙では、「元プロ野球選手が強盗殺人で逮捕」という記事が大々的に掲載されていました。そして、逮捕されただけで名前や選手時代の写真や、借金に苦しんでいた事などを大々的に掲載するというのはいかがなものなのでしょうか。
 野球関係者に限った事ではないのですが、別に緊急を要するわけでもないわけですし、そのように報道するのは、裁判が終わって、有罪が確定してからでも遅くはないと思うのですが。
 「逮捕された」だけでここまで大きく報道するならば、もし「実は誤認逮捕で無罪」だった場合は、表裏の一面を使って大々的に訂正記事でも載せないと、吊り合わないと思うのですが。
 野球とは直接関係ないネタですが、かなり気になったので、ついでに書いておきました。

2004年12月15日

かつての「盟主」が・・・

[ 野球 ]

 20年前、読売の選手はさまざまなTV広告に出ていました。一方、その読売を倒して「球界の新盟主」を目指していた西武球団は、選手の広告出演を禁止していました。そして、「出演料の分は年俸で」と言って、主力選手に高額の年俸を払っていました。
 それが今、読売選手のTV広告がゼロとなり、一方の西武球団は、親会社の不祥事並びに業績不振で、日本一になったにも関わらず「厳冬更改」に。
 原因はいろいろあるのでしょう。これも時代の流れなのでしょうね。個人的には、もう「球団の盟主」という考え方そのものが時代遅れなのだと思っています。

 ところで、岩隈投手の移籍問題について、パリーグ会長からの「強い要望」が出ました。なんでも、1年間、合併球団で公式戦を戦って、1年後には本人の意思を尊重して、トレードも頭において球団と話し合ってほしいとの事。規定により、「将来の移籍を前提とした契約」はできないはずですから、要は「とにかく合併球団でプレーしろ」という意味です。万が一、これに岩隈投手が従って不本意な1年間を過ごし、1年後に再度移籍を希望しても、合併球団は「話し合えとは言われたが、移籍を確約したとは言われていない」とゴネるのでしょう。そうしたらまた、「とりあえずもう一年プレーしてその後話しあえ」との「要望」を出すつもりなのでしょうか。
 さすがは、「リーグ消滅の危機」に即しても、あたかも他人事であるかのように振舞った「迷会長」なだけの事はあります。
 1ファンとしては、この会長に対し、「とりあえず辞任して、来年以降の事はもっとまともな人間に一任してくれ」と強く要望したいところです。

2004年12月06日

スポーツ新聞的報道の価値

[ 野球 ]

 タイガースの金本選手が、いくつかの新聞社の取材に応じて、後輩を激励する談話を残しました。書き方によっては誤解を招きかねない内容です。その事もあり、金本選手の公式サイトには記者には何回も確認して、批判じゃないよ、激励、応援だから間違った書き方しないようにと繰り返したと書いてあります。
 にもかかわらず、これを記事にしたデイリーの見出しは金本 ゴネる若虎に激怒した、日刊スポーツは金本兄貴「秀太斬り!」怒りのカ~ツ、サンスポはプレーでもの言え!金本が“窓際戦士”へ激辛メッセージというもの。日刊とサンスポは文末に金本選手が念押しした「批判じゃないよ、激励」を記載してはいますが、デイリーに至ってはそれすらありません。また、日刊もサンスポも結果的には「批判」と解釈せざるをえない記事構成になっています。

 三紙の内容を見比べると金本選手の「発言内容」自体はだいたい同じです。したがって、そこには「捏造」はないのかもしれません。となると、問題は発言に対する「記者の解釈」の部分なのでしょう。いずれの記者も「批判である」という前提のもとに解釈しています。
 「激励」についての一言を載せた日刊・サンスポを見ても、「なんか後で『激励』だと何度も言っていたから、文末に一言つけてやるか」という感じです。
 残念ながら、本人がわざわざ念押ししたにも関わらず、いずれの社の記者にも、金本選手の意図するところを解釈する能力が欠けていたとしか言わざるをえません。

 これを機に、金本選手はマスコミの取材に応じない事を決意したそうです。まあ、何か主張したい事があれば、本人の公式サイトを読めばいいわけですから、ファンには別に困りはしません。スポーツ紙は困るかもしれませんが、身から出た錆なのですから仕方ないでしょう。いずれにせよ、スポーツ新聞的な「報道」の存在意義が問われる事になりそうな「金本選手の激怒」でした。

2004年12月01日

ヒット1本1,956万円

[ 野球 ]

 今日のスポーツ紙の一面は「清原選手残留」一色。日刊スポーツなどは、二・三面までその記事でした。
 仮にも「福岡ダイエーホークス」が16年の歴史の幕を閉じた翌日だというのに、そこまでこの件は大きく取り上げるべき「事件」なのでしょうか。
 今期の実績を見れば、しょせんは「3位チームの控えの一塁手」でしかありません。推定年俸4億5千万円で安打23本・本塁打12本・打点27です。今期は2,000本安打で、マスコミは過剰に盛上げましたが、これとて、高校の後輩である立浪選手に先を越されての記録です。
 並みの選手ではなかった(過去形)ですし、現在でも一部ファンに絶大な支持がある事は認めます。しかし、本当にここまで大きく扱わなくてはならないのか、と考えると大いに疑問が残りました。

2004年11月21日

ファン感謝デー

[ 野球 ]

 今日はマリンスタジアムでファン感謝デーがありました。グラウンドも開放しており、初めてマリンスタジアムの人工芝を踏む事ができました。足で踏んだ感じは思ったより柔らかいものでしたが、手を置いてみたら、天然芝と違う硬さがありました。こんなところでスライディングキャッチなどをする選手はすごいものだ、と改めて思いました。あと、外野フェンスの硬さにも驚きました。ラバーで覆われているとはいえ、冗談でぶつかってみたらそこそこの痛さがありました。
 あと、ブルペンも見る事ができました。なぜか冷蔵庫の上に山本前監督(現読売コーチ)の写真が飾ってありました。意外に投手陣から慕われていたのでしょうか。

 球場の各所で行事が行われていました。最初はバレンタイン監督の挨拶から。「来季は気合を入れて頑張っていきたい」との事でした。また、新たなファンサービスの構想についての披露もありました。それにしても、この監督のファンに対する姿勢には本当に頭が下がります。
 我々が長く参加したのはチャリティオークションでした。初芝選手を中心に、小林雅英選手・平下選手・里崎選手が参加しました。落札者には選手が自ら物を渡しに行くというサービスぶりです。
 そして一番面白かったのは、初芝選手の司会ぶりでした。絶妙の会話で会場に笑いを誘います。場の雰囲気のつかみかたといい、会話の上手さといい、どれを取っても一級品。「自分の守備機会が減った」という厳しい状況も、明るいギャグにしていました。引退後は名解説者になりそうです。もちろん、1年でも長く現役をやってほしいですが。
 なお、その初芝選手によると、里崎選手は麻雀が非常に弱いとの事でした。

 2時間弱の行事でしたが、非常に長く感じました。それだけ充実していたという事でしょう。ただ、強いて難点を言えば、バックネット前に舞台があるというのに、最初と最後の挨拶を除けば、そこに立った選手は球団歌などを歌った里崎選手と内投手だけだった、という事でしょうか。日本人選手のほぼ全員が参加しているのですから、もっとそこに選手に立ってもらって、話とかをしてもらっても良かったのでは、と思いました。
 来年もぜひ参加したいものです。

2004年11月18日

ドラフト会議

[ 野球 ]

 昨日、ドラフト会議がありました。かつては、中継なども盛り上がっていましたが、逆指名さらには自由枠のおかげで、だんだんと「儀式」になりつつあります。特に今年はタイガースはもちろん、マリーンズも自由枠を二つ使ったために上位指名に関する興味も持てませんでした。また昨年のN投手(現読売)のように「○○以外なら社会人」みたいな事を言う高校生もおらず、そういう意味でもより関心は下がったかもしれません。もちろん、そのような高校生が減る事は非常に喜ばしい事ですが。
 マリーンズがらみで数少ない「競合」といえば、前ブルージェイズで日本国籍を持つマイケル・ナカムラ投手くらいでした。しかし、4巡目は逆ウェーバーのため、順位上位のファイターズが先に指名しました。もし、マリーンズがナカムラ投手を4巡目に指名する予定だとしたら、ここでも0.5ゲーム差に泣かされた事になります。
 結局、マリーンズは自由枠2人を含む6人を指名。昨年は高校生投手を多く獲りましたが、今年は24歳2人・22歳2人・高校生2人というバランスの取れた(?)布陣でした。各選手が一日も早くマリンスタジアムで活躍する事を願っています。
 また、タイガースは話題の15歳の辻本投手を指名しました。400勝の金田正一氏でも高校中退ですから、スタートはより早いわけです。ぜひとも記録を作るくらいで末永く頑張ってほしいものです。

2004年11月15日

ファン感謝デーが21日に

[ 野球 ]

 マリーンズから、ファンクラブの会報が届きました。21日のファン感謝デーの詳細も記載してあります。
 11時開門12時開始ですが、サイン会の整理券は9時半から配布とのこと。その時間から並ぶ気力はないので、サインはあきらめて、のんびり楽しむつもりです。
 企画は例年通りで、選手とのふれあいを主題にしたものが多く予定されています。それはもちろんいいのですが、今年、五輪出場組や李選手以上に一般マスコミに登場し、話題となった「ロッテ球団の人」である瀬戸山氏にもぜひイベントに出場してもらいたいものです。
 例えば、「古田選手のマネができる握手会」とか。ファンの脇に瀬戸山氏が立ち、手を差し出してくれるのです。握手するか無視するかはそのファンが決めるわけです。もっとも、握手に応じる人がいるとは思えませんが・・・。他にも瀬戸山人形を作っての「的当て大会」などをやるのも面白いでしょうね。

2004年11月14日

井川投手、また打たれる

[ 野球 ]

 日米野球最終戦。日中に用事があったので結果だけ見ましたが、井川投手は前回に続いて3回まで無失点だったものの前回同様4回に本塁打を喫して2失点。さらに5回にも本塁打などで3点を取られ計5失点と、前回より悪い内容でした。また、打線も6安打で完封リレーを喫し、5対0と完敗。総合成績は3勝5敗で終わりました。
 なお、赤星選手は今日も盗塁を決めました。福浦選手は代打で一打席出番がありましたが、安打は出ませんでした。

 ところで、マリーンズが昨年最終戦で試合中に怪我をし、それが原因で解雇されたと言われる代田選手を再雇用する見通しになったそうです。今年の小宮山投手に続いての1年間ブランクのあった選手の採用。頑張ってほしいものです。また、ファイターズを解雇された林選手も獲得する方針とのこと。この選手は全然知りませんが、こちらも頑張ってほしいものです。

2004年11月12日

サヨナラ勝ち

[ 野球 ]

 日米野球の日程を勘違いして、今日は休みだと思っていました。それにしても4日間移動日なしで福岡→大阪→札幌→名古屋とはすごい日程です。これでもし仙台にドームができたら、5連戦になって名古屋から仙台に行ったりするのでしょうか。
 というわけで中継をみそびれたので結果だけ。全日本は上原投手が先発。5回無失点でした。二番手の渡辺俊介が1イニングを無失点に抑え、久々スタメンの福浦選手も安打を放つなど、マリーンズ勢はまあまあの成績でした。赤星選手もまた盗塁したようです。
 最後は1点負けている9回裏に、大塚投手から絶好調の岩村選手の適時二塁打で追いつき、最後は福浦選手の代打として出てきた小笠原選手のサヨナラ打で勝ったそうです。小笠原選手も好きですが、福浦選手に代打、というのはちょっと複雑な気分でした。

2004年11月11日

連日の好投で連勝

[ 野球 ]

 福岡ドーム・大阪ドーム・札幌ドームという三連戦の最終戦となった日米野球第6戦。先発は松坂投手でした。
 その松坂投手が、昨日の岩隈投手に続く好投。4回まで完璧に抑え、5回に連打などで1点取られたものの失点はそれだけ。結局9回を5安打無四球の1失点完投でした。日米野球の完投は20年ぶりとのことです。
 一方、打つほうは、このシリーズ打率四割台と絶好調の岩村選手の2点適時打で先制し、小笠原選手も地元で適時打。さらに佐伯選手に日本チーム初本塁打が出るなどで5対1と快勝し、対戦成績を2勝4敗としました。
 メジャー勢は2失策がいずれも失点につながるなど、攻防とも精彩を欠いていたようです。明日の休みで調子が戻せるでしょうか。(←勘違い。4連戦でした)。

 ところで、オリックスの新ユニフォームが発表されました。旧バファローズの選手達が唖然としたという素晴らしいデザインです。私の感想は、「オリックス社が、旧バファローズファンに対し、最も不快感を与える事を狙って作ったデザイン」でした。88年から90年にかけて、ブレーブスファンの気持ちを逆撫でしまくった神経は健在だったようです。また、唖然とする旧バファローズ選手の前でそのデザインを自慢する小泉球団社長の神経にも呆れました。
 あと、新規参入のソフトバンクを巡り、楽天のオーナー氏が「自分達と同様の審査」を求める一方、既存球団やコミッショナーは「形式的な審査でOK」との見解だそうです。やはり、孫氏が読売前オーナー氏に根回ししていたのが大きかったのでしょうか。しばらく前に「ヒアリング」だの「追加書類の提出」だのを何度もやった「審査」の価値がよくわかるような見解と言えるでしょう。

2004年11月10日

岩隈投手、快投

[ 野球 ]

 大阪ドームで行われた日米野球第5戦は岩隈投手とクレメンス投手が先発。2回に嶋選手とライオンズの中島選手の連続適時打で日本が4戦ぶりに先制します。
 投げては大阪近鉄バファローズのユニフォームでは最後の登板となる岩隈投手が素晴らしい投球。4回まで1四球無安打、5回に1安打を打たれるも、2併殺もあり、6回まで18人で片付けます。7回に先頭のレンジャーズのクロフォード選手に安打を打たれ、二盗・三盗とされ、さらに暴投で1点取られますが失点はそれだけ。結局7回を2安打1四球1失点で抑えました。
 3回以降はクレメンス投手も立ち直り、リリーフ陣も日本打線を抑えます。しかし日本投手陣も石井投手・五十嵐投手・三瀬投手のリレーで反撃を封じ、3対1でこのシリーズ初勝利を挙げました。とにもかくにも、岩隈投手の好投が大きかった試合でした。来季もぜひ、希望する球団で活躍してほしいものです。

 それにしても今日の中継は最低最悪。「99%引退」と言っているクレメンス投手の「最後の試合」と盛りあげようと必死なのですが、完全に空回りしています。ちなみに、クレメンス投手には日曜・火曜に続き、3試合連続してベンチ裏インタビュー。いったい、本人はどう思って同じような質問に3回も答えたのでしょうか。
 降板した後、試合前からの約束でクレメンス投手はサインしたグラブを上原投手にプレゼントするのですが、それをサインしている所からカメラが大写し。「感動のシーン」を演出しようとすればするほど、こちらは白けます。
 だいたい、仮に本当に今期限りでクレメンス投手が引退したとしても、「最後の登板」はプレーオフのカーズナルス戦なわけです。誰一人「11月10日の大阪ドームの登板を最後に引退した」などとは書かないでしょう。
 なお、このアナウンサー氏は、「ここまで全米が3連勝」などと今日が何試合目かも知らない事を露呈するセリフを連発し、最後まで改めませんでした。
 地上波の視聴率低下の最大の原因は「読売戦しか放映しない姿勢」にあるとは思っています。しかし、このような中継を見ると、「仮に12球団公平にやるようになっても・・・」とも思ってしまいます。

2004年11月09日

4タテ

[ 野球 ]

 福岡ドームで行われた日米野球は新垣投手が先発。城島捕手もそうですが、この試合が「ダイエー」のユニフォームでの最後の福岡ドームの試合になってしまいそうな感じです。
 その新垣投手ですが、立ち上がりから悪く、初回に4失点し、続く2回にもソロを打たれます。対する日本チームは4回・5回に1点ずつ返しますが、3回から立ち直った新垣投手が6回に失点し、結局6回6失点でした。
 7回からは小林宏之投手が2度目の登板。その7回には失点したものの、8回は2三振と牽制死で抑えました。また、福浦選手は5回に得点につながる二塁打を放ちました。好調を維持している赤星選手も2安打し、盗塁も決めています。
 いずれにせよ、これで4連敗で、早くも勝ち越しがなくなりました。逆転負け・競り負け・序盤で打たれて負けと、はっきり力負けしているようです。

 さて、ソフトバンクによるホークス買収が本決まりになりつつあるようです。まあ、本体があのような状況では仕方ないと言わざるをえないでしょう。とりあえず、本拠地の福岡もホークスという名前も残るようなのでその点では一安心です。
 それにしても、これでもしライオンズも売却という事になると、現存するパリーグ最古球団名は「千葉ロッテマリーンズ」続いて「北海道日本ハムファイターズ」になってしまうわけです(近鉄が経営放棄した時点で、企業としては既に「ロッテ」「日本ハム」の順ではありましたが)。改めて動きの速さに驚かされます。

2004年11月07日

秋季練習見物

[ 野球 ]

 今日はマリンスタジアムで秋季練習を無料公開していたので行きました。公式戦なら5,000円するバックネット裏に無料で入って練習を見れるのですから、なかなかお得です。実際、ほとんど宣伝していなかったのに、ファンも数百人は来ていました。
 開始時にバレンタイン監督が、「皆さん、有難う」と挨拶。また、サイン会なども行われました。見物に行ったら、先日入団したばかりの山北投手や、テスト中のナカムラ投手とおぼしき人の姿もありました。
 また、バレンタイン監督は梯子でベンチの上に登ってサイン会(写真参照)。サインをしながらも、グランドの中に目を向けて、声を出したりしていました。

20041107-1.jpg

 練習のほうは、走塁・打撃・守備の順でした。投球練習は室内練習場でやっていたのか、投手陣の姿はサイン会以外では見ることはありませんでした。
 バックネット裏で打撃練習を見ていると、打球音までよく聞こえます。両捕手と大塚選手・李選手・平下選手・渡辺正選手・今江選手・西岡選手らの打撃を見ていたのですが、やはり李選手は打球音も当たりも群を抜いているように思えました。
 あと、面白かったのは、投げるまでどちらがボールを持っているかわからない状況で、打撃投手が前後に二人並び、同じタイミングでモーションに入って投げる、という練習。タイミングを取る練習なのでしょうか。二人の打撃投手のモーションの入り方は、見事に「シンクロナイズド」されていました。
 守備練習では、レフト側への飛球の処理をやっていました。スタンドで見ている分には風はほとんどなかったのですが、ショートに入った西岡選手と、サードに入った今江選手はかなり苦労している様子でした。開始時にはベンチの上でサインをしていたバレンタイン監督も、途中から直接守備位置のあたりに行って指導をしていました。
 実際問題として、敵味方問わず、この地域に飛んだ飛球の処理で決まった試合もありました。そういう意味でも、ぜひとも期待の若手二人には、ここでの守備を完璧にしてほしいものです。
 最後も、バレンタイン監督の挨拶で締め。ボール投げ込みサービスのほかに、里崎選手は手袋を投げ込んでいました。
 練習を見に行ったのは初めてでしたが、いろいろと楽しめました。また公開する機会があったら見に行きたいものです。

 夜の日米野球は井川投手とドジャースの石井投手が先発。井川投手は序盤は好投したものの、4回に連続本塁打を浴びて3失点。ただ、6回を投げて失点はそれだけ、この回以外は1安打だっただけに、この2発は惜しまれました。
 一方の石井投手は、5回を和田選手の適時打のみの1失点に抑える好投でした。日本チームは6回に福浦選手と岩村選手の適時打で追いつきます。しかし8回に五十嵐投手が2点を失い、9回にもベイスターズの加藤投手が打たれます。最後はパドレスの大塚投手に抑えられ、結局7対3と、昨日に続いて終盤で競り負けました。
 なお、このシリーズ好調の赤星選手は今日も2盗塁。他に、岩村選手も2盗塁でした。ところで、今日の日テレの中継で、試合中にもかかわらず、赤星選手にインタビューをしていました。このシリーズは「賞金総額」を公開するなど、「真剣勝負」を宣伝しています。しかし、TV局自らそのような事をしては、見ている人に「真剣味」が伝わらなくなってしまうのでは、と思いました。

2004年11月06日

マリーンズ勢、三人とも出場

[ 野球 ]

 日米野球の第2戦の中継を見ました。先発は渡辺俊介投手。当初の予定の松坂投手が体調不良で急遽変更のための代役とはいえ、嬉しい事です。
 その渡辺投手、いきなり初回に先頭打者本塁打を打たれます。2回にも1点を失い、4回には推定160mともいう特大本塁打を打たれ、5回を3失点でした。まあ、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
 一方、打線でも福浦選手がフル出場。2回にはチーム初安打を放ち、赤星選手の適時三塁打で同点のホームを踏みました。なお、赤星選手はこの三塁打で2打点を挙げた他にも5回には同点となる得点を挙げ、7回には盗塁を決めるなど活躍しました。
 そして同点で迎えた6回からは二番手投手は小林宏之投手が登板という「マリーンズリレー」。1安打はされながら、無失点に抑えました。
 試合のほうは、同点でむかえた8回裏に、四番手の横山投手が連続適時打を打たれて2失点。これが決勝点となり、メジャーが連勝しています。

 ところで、ホークスに続いてライオンズの売却騒動も勃発。昨年と今年の日本一球団が揃って身売り、という可能性まで生じました。私としては、別に球団運営にさえ問題がなければ、オーナー企業なんかどんどん変わってもいいと思っています。特に二年連続で主力を無償放出する会社だの、社会のルールを逸脱したオーナーだのは、今すぐにでも球団を売却して、野球界から去ってほしいものです。
 あと、その西武のオーナー辞職の原因となった「株式の名義問題」が読売・日テレでも発覚。こちらもどうなるのか、興味深いところです。

 あと、ここのところの話題の「プロテクト枠」ですが、礒部選手が外れた事が公表されました。選手会長として合併撤回に奔走した礒部選手の意思によるものです。しかし、それについてのオリックスの小泉社長の談話は「熱意がない人より熱意のある人を」という、またまた非礼極まりないもの。同じパリーグのイーグルス入りの可能性が見込まれる礒部選手の闘志をより一層燃えさせる事は、合併球団にとって百害あって一利なしだと思うのですが。
 また、前半戦で不当に干され、後半戦では実力を見せた具投手の退団も決まりました。この調子でやっていくと、各主力選手がFA権を獲得した時、合併球団はどうなってしまうのでしょうか。

2004年11月03日

清水将海捕手移籍、アリアス選手解雇

[ 野球 ]

 今期のトレード第1号として、マリーンズの清水将海捕手と、ドラゴンズの山北投手の交換が発表されました。山北投手は2002年に57試合に登板するなど、中継ぎとして活躍していたようです。薮田投手を除けば中継ぎの軸として安定した成績を残した投手がいなかったマリーンズにとっては、中継ぎ強化が急務だったのでしょう。
 一方、清水将海捕手は、1996年のドラフト1位でした。大型捕手として期待されながら、その才能を活かしきれなかったのは残念です。ところで、この年のドラフトと言えば、清水選手とともに青学大から3人ドラフト1位が出た事が記憶に残っています。その同期3人のうち、カープの澤崎投手は一年目に12勝したものの、その後はさほど目立った活躍をしてないようです。もう一人の井口選手は期待通りにチームの中心選手となりましたが、今季限りで退団し、かねてからの夢だったメジャーを目指す事が決まったばかり。なかなか難しいものです。
 とはいえ、この年のドラフトは大豊作でした。三冠王の松中選手を筆頭に、後のタイトル獲得者が何人もいます。その一方、今回の清水捕手をはじめ、1位指名の選手は不本意な成績の人が多く、主力となったのは井口選手の他にはタイガースの今岡選手のみでした。

 また、タイガースがアリアス選手を解雇しました。確かに今期の成績はリーグの「主砲外国人選手」の中では一番良くなかったとは思います。しかし、感情的なのかもしれませんが、数字以上に「ここぞ」という所で打ってくれたと思います。特に東京ドームでの好成績は、営業上も非常に貴重だったと思うのですが・・・。
 とりあえず、昨年ムーア投手を解雇したけれど、後任の外国人選手は投はもちろん、打ですらムーア投手の穴を埋める事ができませんでした。その二の舞にならぬよにしてほしいものです。

2004年11月02日

新球団は楽天に

[ 野球 ]

 今日の更新・翔みならブログめもちょう

 パリーグの新規参入球団は「東北楽天ゴールデンイーグルス」に決まりました。まあ、現在のプロ野球の状況からすればこうなるのが「妥当な流れ」なのでしょう。今回は選ばれなかったとはいえ、ライブドアの打ち出した「野球振興策」はかなり興味深いものがありました。幸か不幸か、球団を手放したがっているオーナー企業は少なくありません。もしもの時はぜひ、再び球界参入を目指してほしいものです。
 ところで、現時点では球団の公式ページは「楽天ゴールド(http://www.rakuten.ne.jp/gold/)」という、モールに出している店が販売以外の用途で使うためのサーバーに置いてあります。いくらなんでも、専用のサブドメインくらいはあらかじめ設定しておいてもバチは当たらなかったのではないでしょうか。些事ながら、今後の「球団に対する位置付け」なども含め、ちょっと気になりました。

2004年10月26日

日本シリーズ雑感

[ 野球 ]

 なんか、一部で日本シリーズ第2戦の試合後のインタビューで「ナゴヤドームに戻らない」というのを「舌禍」として扱っている人がいるそうです。確かに、あのインタビューを聞いたときは「強気すぎないか?」とは思いました。しかし、冷静に考えれば、あの発言はインタビューで言うのに最適かどうかは別として、極めて普通の発言です。
 第2戦でドラゴンズはエースの松坂投手を打ち込んで勝ちました。松坂投手が次に登板するのは第6戦。2回連続で打ち込める投手ではないだけに、彼が出てくる前に決着をつけるべく「捨てゲーム」は作らずに一気に決めようと考えるのは至極当然です。
 発言としてはむしろ、第3戦の伊東監督の「ハンデ」のほうが「舌禍」に近いとは思うのですが。まあ、「勝てば官軍」とはえ、奇妙な話です。
 「敗因」があるならば、そんなしょうもない事ではなく、ドラゴンズの石井貴投手に対する対策不足などを挙げるべきでしょう。もっとも、ドラゴンズとしても、シーズン1勝でプレーオフでも打ち込まれた投手を重視する気は起きなかったでしょうが。ヨタ記事レベルとはいえ、せっかくの好シリーズとなった7試合を、そんな些細な事で語られるのもどうかと思い、書いておきました。

 話は変わりますが、昨日のライオンズのビールかけの模様の中継を見れませんでした。リーグ優勝の時も中継を見れず、あとでニュースでみたところ、「ドラゴンボール」「サイボーグ009」「ゲゲゲの鬼太郎」など、盆暮れのビッグサイトを髣髴させる服装の選手が何人もいました。それが日本一になってどれだけグレードアップするのか楽しみにしていたのですが・・・。

2004年10月25日

日本シリーズ終了

[ 野球 ]

 3勝3敗で最終戦にもつれこんだ日本シリーズ。ライオンズにとっては今月三度目の「最終戦」です。
 先発はドミンゴ投手と石井貴投手。2回まではともに無安打でしたが、3回表に安打にボークなどで2死3塁の好機をライオンズが作ります。ここでこのシリーズで打率4割弱の佐藤友選手の内野安打で先制。赤田選手も安打で続き、フェルナンデス選手が適時打を放って2点目。さらに1・2塁間に飛び出したフェルナンデス選手の挟殺プレイの際に井端選手の送球が当たってボールがそれ、その間に3点目。ここでドラゴンズは早くもドミンゴ投手をあきらめ、第4戦に先発して好投した山井投手を投入。しかしこれが裏目に出て、カブレラ選手の特大2ランが出てこの回ライオンズが一挙5点を取ります。
 第4・5戦で持ち味を生かした勝ち方をしていたドラゴンズですが、この回は得意の守備・継投の失敗で大量失点を喫してしまいました。
 初戦で7回2安打無失点の快投を見せた石井貴投手は今日も好投。6回3安打無失点と再びドラゴンズ打線を封じ込めます。打線はフェルナンデス選手の適時打・平尾選手のソロで着々と追加点を挙げて7対0とします。
 ライオンズ投手陣は7回に長田投手、8回には昨日先発した松坂投手を投入し、ドラゴンズ打線を抑えます。最後は7点差ながら豊田投手が登板。井上選手の適時打などで2点を返されますが、点差が大きく、7対2でライオンズが勝利。12年ぶりのシリーズ制覇となりました。
 MVPには、計13回を5安打無失点に抑えた石井貴投手。昨年に続いて投手の受賞となりました。

 放送中も何度か「ホークスファンが」などとアナウンサー氏が言っていましたが、最初からそのルールでやっていたのですから、それをどうこう言うのは変だと思います。だいたい、大リーグだってここ2年続けて、地区2位からワイルドカードでプレーオフ進出したチームがワールドシリーズを制覇しています。とにかく「規定にしたがって勝ってシリーズを制覇した」のですから、それでいいでしょう。
 そのライオンズは、プレーオフ第1ステージで最後の最後までファイターズに苦しめられました。そしてそのファイターズはペナントレースではマリーンズとこれまた最後まで0.5ゲーム差で争ったわけです。そういうわけで、今年のマリーンズは、日本一が見えるところにいたと言えない事もありません。来年にはぜひとも期待したいところです。

 これで2004年のプロ野球の公式戦は終了。いろいろな意味で、これまでの中で最も野球を見た1年でした。嬉しい思いも悔しい思いも不愉快な思いもしましたが、とにもかくにも1年間楽しめたと思っています。まだまだ新規参入などの経営関係の問題もあり、「2004年のプロ野球」はまだまだ終わっていません。それらの問題が片付き、来年もぜひともプロ野球の試合を楽しみたいものです。

2004年10月24日

エースと選手会長の活躍で最終戦に

[ 野球 ]

 ドラゴンズが50年ぶりの日本一にあと1勝としてむかえたナゴヤドームの日本シリーズ第6戦。先発は山本昌投手と松坂投手、意外にもともに日本シリーズ未勝利です。
 1回表、このシリーズ好調の先頭・佐藤友選手がいきなり安打、続く赤田選手が送って、フェルナンデス選手の外野フライで3塁へ。そこでカブレラ選手の適時打が出て、ライオンズがソツなく先制します。
 一方、ドラゴンズは2回裏、リナレス選手の四球の後、谷繁選手がヒットエンドランを決めて1・3塁に。続く本シリーズ攻守とも好調の井上選手の内野安打で追いつきます。さらに4回にもまたリナレス選手・谷繁選手の連打で無死1・3塁とし、井上選手の連続適時打で1点勝ち越します。しかし、結局続く無死1・2塁以下の好機は松坂投手に抑えられます。
 毎回のように安打されながら、2回以降は無失点に抑えてきた山本昌投手ですが、6回表に、先頭のカブレラ選手に二塁打を打たれます。そして続く和田選手は2-1と追い込まれた後ファウルで粘り、10球目をレフトスタンドへ逆転2ラン。一昨日の「緩慢返球」の汚名を返上します。さらに平尾選手が三塁打を打ち、山本昌投手は降板。ライオンズとしては突き放す好機でしたが、ここは第3戦で満塁本塁打を打たれた岡本投手が、これまた汚名返上の三者連続三振で追加点を与えません。
 松坂投手は5・6・7回を完璧に抑え、8回も四球を二つ出しますが無失点。結局8回を6安打2失点でした。一方、8回表には和田選手が二打席連続本塁打。9回は豊田投手が抑えて、4対2でライオンズが勝利。二年連続で第7戦にもつれこんでいます。

2004年10月22日

勝ちパターンで連勝

[ 野球 ]

 2勝2敗となった日本シリーズ第5戦は西口投手と川上投手が先発。シーズン終盤からプレーオフにかけて故障に見舞われて急遽降板や登板回避があった西口投手ですが、今日はドラゴンズ打線を3安打に抑えます。ただ、その3安打のうちの1本は3回に出た荒木選手の三塁打で、続く井端選手の内野ゴロが野選になってドラゴンズが先制。さらに、4回には連続四球と犠打で2・3塁になったところで井上選手のチーム3本目の安打が2点適時打となり、ドラゴンズが3安打で3点を取りました。
 さらに、川上投手は素晴らしい投球。6回1死までライオンズ打線をパーフェクトに抑えました。そこまでのアウトのうち、外野フライは2つだけでした。しかし、17人目の細川選手に三遊間を抜かれ、初めての走者を出します。さらに2死1・2塁から代打の小関選手が右翼フェンス直撃の二塁打。2死なだけに一挙2点かと思われたのですが、井上選手・荒木選手の中継がストライクになった上に、谷繁選手が好ブロック。ドラゴンズらしい堅守で2点目を許さず、チェンジとします。これでライオンズに行きかけた流れが戻りました。
 西口投手・長田投手の前に5~8回を無安打に抑えられたドラゴンズ打線でしたが、9回に立浪選手の2ランと続くアレックス選手のソロで3点追加。これが非常に大きなダメ押し点となりました。最後は岩瀬投手が抑え、6対1でドラゴンズが勝利。ドラゴンズは6安打で6得点でした。
 シリーズ序盤は両チームとも「らしさ」が見られませんでしたが、ここ2試合はドラゴンズの勝ちパターンで連勝。3勝2敗とし、50年ぶりの日本一まであと1勝としています。

 ところで、昨日・本日とドラフト自由枠候補の投手で横浜と阪神のオーナーが相次いで辞任しました。まあ、最初に辞任したどこぞのオーナー(当時)が堂々と「助監督勧誘交渉」をするくらいですから、あまり意味のない辞任と言えそうです。とはいえ、悪名高い2人を含め、3人のオーナーを辞任させたその学生投手はある意味、プロ入りする前からプロ野球界に名前を残したすごい選手と言えるかもしれません。
 いずれにせよ、このような事態を生んだのも全て前身の「逆指名」に始まって現在の「自由枠」に至る、「金づく選手獲得システム」にあります。今からでも遅くないですから、今期からこの制度を廃止すべきではないでしょう。プロ野球機構もエロサイトやエロゲーを探す時間があるのなら、そちらのほうに時間を割くべきでしょう。

2004年10月21日

起用が当たる?

[ 野球 ]

 台風で、日本シリーズ史上初の「ドーム球場の試合順延」となったライオンズ対ドラゴンズの第3戦は張投手と山井投手の先発。山井投手といえば、シーズン終盤に「試合前にもう一人の先発候補とのジャンケンで勝って先発し、その結果が完封勝利」と話題になった人です。川上投手の中4日登板が有力視された中、その投手を起用してきました。さらに、一昨日に本塁打を放ったリナレス選手を5番に昇格させるなど、ドラゴンズはオーダーに工夫を凝らしてきました。
 その起用が効を奏し、打線は2回にそのリナレス選手のソロで先制します。さらに4回には本塁打2発なども飛び出し、6回までに8点を挙げます。リナレス選手は3打数2安打3得点2四球でした。一方、山井投手は6回を5安打無失点。その後、中継ぎ陣が失点するものの、最後は岩瀬投手が抑え、結局8対2でドラゴンズが快勝しました。
 というわけで、両監督とも宣言していた「名古屋に戻らない」は反故に。とりあえず追いついたうえに、最後を本拠地で迎えることができる事になったドラゴンズが楽になったように思えますが、果たしてどうなるでしょうか。

2004年10月19日

満塁本塁打の打ち合い

[ 野球 ]

 日本シリーズは所沢に移動して第3戦。先発は帆足投手とドミンゴ投手でした。ドミンゴ投手は最初の3回を完璧に抑えましたが、4回にこのシリーズ好調の佐藤友選手の安打で初走者を許すと、フェルナンデス選手の適時打・続くカブレラ選手の2ランで3失点。さらに続く5回にも中島選手にソロを打たれます。
 一方の帆足投手も5回まで2安打無失点でしたが、6回にアレックス選手の適時打で1点を返され、続く高橋光選手を歩かせて満塁にしたところで降板します。そして、二番手の長田投手が登板しましたが、代わりはなに谷繁選手に満塁本塁打を打たれ、一気に試合はひっくり返ります。その裏、ライオンズは1死1・2塁の好機で2試合連続本塁打中の和田選手を打席にむかえますが、この回から登板の岡本投手が併殺に打ち取ります。
 これで完全にドラゴンズの流れになったのか、続く7回表にも先頭の荒木選手の安打、続く井端選手のバスターエンドランで無死1・3塁とした後、立浪選手が死球で満塁とし、アレックス選手の適時打で1点追加し、なお無死満塁とダメ押しの好機を迎えます。ところがここで高橋光選手が三振。さらに前の回に満塁本塁打を打った谷繁選手が打席に入ります。しかし、止めたバットに球が当たって併殺に。結果的には前の回に自分が作った流れを止めてしまう一打となってしまいました。
 そして迎えた7回裏、岡本投手の制球が定まらず、1安打2四死球で満塁に。ここでシリーズ4割打者の佐藤友選手がまたもや適時二塁打を放ち、同点とします。さらにフェルナンデス選手が歩いた後、カブレラ選手が打った瞬間に分かる満塁本塁打。この回一挙6点で一気に10対6となりました。1試合で満塁本塁打2本は史上初だそうです。
 ドラゴンズも8回に2点を奪って反撃しますが、9回は豊田投手が三人で抑えてライオンズが10対8で勝ちきりました。

 2戦目ではエースの松坂投手を打ち崩してドラゴンズが勝ちましたが、今日はドラゴンズ自慢の中継ぎを打ってライオンズの逆転勝利。ともに相手の「看板」を叩いての勝利となっています。
 ところで試合後は伊東監督とカブレラ選手のインタビューがありましたが、一昨日の落合監督・立浪選手・谷繁選手らの「名古屋に戻ることがないかもしれない」に刺激されたのか、ともにかなり強気の談話を残していました。この意地の張り合いがどのような結果を生むのかも楽しみです。

 ところで、プロ野球ニュースを見ていたら、今日が10月19日という事もあり、近鉄バファローズの特集をしていました。まず1988年の川崎をやり、続いて1989年のブライアント選手の本塁打連発、最後は加藤哲郎投手(当時)のインタビュー、というありがちなパターンです。
 ところが、キャスターの平松氏は、放映されたインタビューでは加藤氏がそんな事は一言も言っていないにもかかわらず、「この後、『巨人はロッテより弱い』と言ったんですね。聞いていて私も怒りました」などと言っていました。実際にインタビュー映像があるのですから、本当にその発言があるのなら、そこも流せばいいのに、なぜわざわざ平松氏に「紹介」させたのでしょう(参考サイト)。
 別に平松氏に「報道者」としての節度や知性など期待はしていません。とはいえ、同じ元プロ野球選手相手なのですから、もう少し先輩としての愛情みたいなものがあってもいいのでは、と思いました。

2004年10月17日

終盤の再逆転で1勝1敗に

[ 野球 ]

 ナゴヤドームで行われた日本シリーズ第2戦。今日の先発は山本昌投手と松坂投手。昨日、石井貴投手の好投で先勝したライオンズが、初回にフェルナンデス選手の2ランでまた先制します。
 一方、2回まで1安打無失点だったドラゴンズですが、3回に先頭の森選手が初球をライト前に運び、山本昌選手が犠打。さらに、死球と井端選手の安打で満塁にした後、立浪選手がセカンドゴロを打ちますが、一塁走者の井端選手の好スライディングで併殺を防ぎ1点を返します。さらにアレックス選手の適時打で同点に、谷繁選手の押し出し四球で逆転しました。この回の松坂投手は3安打2死球1四球、安打はいずれもライト前とドラゴンズ打線の対策が効を奏した感じでした。
 しかし5回に佐藤友選手の適時二塁打で追いついたライオンズがさらに赤田選手の二塁打で逆転し、山本投手をKOします。その後も和田選手の二塁打で追撃し、さらに満塁で野田選手が左中間に長打性の当たりを放ちますが、これを井上選手がダイビングキャッチ。抜けていれば大量点なだけに大きい守備でした。
 松坂投手は4回から6回まで1安打無失点と立ち直ったかに見えました。ところが和田選手の2試合連続本塁打で6対3とした直後の7回裏に2安打で1死1・2塁とされ、立浪選手が同点3ランを打ちます。さらに四球とこの試合3つめの死球でピンチを作り、谷繁選手の適時打でドラゴンズが再逆転。ここで松坂投手もKOとなり、星野投手に代わりますが、代打・高橋光選手の適時打で追加点が入ります。
 さらに続く8回も森投手を打ち込んで3点。終盤に8点を取ったドラゴンズが終わってみれば11対6と5点差をつけて勝ち、対戦成績を1勝1敗と戻しました。
 開始前は「投のドラゴンズ、打のライオンズ」と言われていました。しかし、ドラゴンズの先発陣はいずれも勝ちがつかず、一方のライオンズ打線も昨日は2得点、今日は打ち負けています。やや予想と違う展開になっているようですが、明後日以降はどうなるのでしょうか。

2004年10月16日

初戦から長時間中断

[ 野球 ]

 ナゴヤドームで行われた日本シリーズ第1戦のドラゴンズ対ライオンズは川上投手と石井貴投手が先発。その石井投手が最初の一巡を完璧に抑える立ちあがり。一方の川上投手も3回までは無失点でしたが、4回に和田選手のソロで先制されます。さらに5回には2死から連打されて1・3塁とし、続くフェルナンデスのライトフライを英智選手が落球して2点目が入ります。英智選手は2回にもまずい守備・送球を見せるなど、シーズン中の強肩・好守から想像のできないプレーを連発。大舞台の雰囲気に呑まれているのでしょうか。
 一方、4回に立浪選手にチーム初安打が出たドラゴンズは5回に1死1塁で谷繁選手がキャッチャーゴロ。野田捕手がタッチにいこうとするのを谷繁選手がかわしたのですが判定はアウト。その判定に気づかないまま、野田捕手の送球を受けた中島選手が2塁を踏んですぐ1塁に転送し、判定はダブルプレー。
 対して落合監督は「最初にアウトになったとのだから二塁はタッチプレーだ」と当然の抗議。それが受け入れられて2死2塁で再開となりましたが、これには伊東監督がこれまた当然の抗議。さらに、場内説明で審判が「伊東監督の抗議で中断しています」などと言うものだから、さらに伊東監督が激怒。あわてて審判団が場内放送を訂正するような一幕もありました。
 結局、49分の中断で2死2塁から試合再開。しかし、その中断の影響もなく、石井投手は好投を続け、結局7回2安打無四球でした。さらに8回には小野寺投手が1四球無安打、9回は豊田投手が完璧に抑え、結局2安打1四球無失点。2対0でライオンズが先勝しています。

 一方、デーゲームではベイスターズ対スワローズの最終戦が行われました。先発はセドリック投手と石川投手で投手戦に。8回まで土橋選手の2適時打でスワローズがリードしましたが、その裏、昨日も大活躍の小池選手と金城選手の連続適時打で同点に。しかし、9回に門倉投手から鈴木健選手がソロを放ち、これが決勝打となり、スワローズが3対2で勝ちました。なお、岩村選手の本塁打もラミレス選手の打点もありませんでした。
 これで、今期のセリーグは終了。日本シリーズ開始の約1時間前でした。そして、この試合の結果により、スワローズの2位とベイスターズの最下位が決まりました。同時に読売の3位とカープの5位も決まっています。

2004年10月15日

あと1試合

[ 野球 ]

 今日は神宮球場最終戦のスワローズ対ベイスターズ戦。先発は高井投手と秦投手。高井投手は7回を被安打4ながら、うち2本が小池選手の本塁打で3点を失います。一方、スワローズ打線は岩村選手に球団タイ記録で本塁打王に1本差に迫る44号などで2点を返しますが、最後は門倉投手が抑え、4対2でベイスターズが勝ちました。
 ベイスターズは移動日なしで甲子園→広島→神宮と、相手球団の本拠地最終戦を戦い続け、それをいずれも勝って3連勝しています。
 セリーグは明日、横浜でのこのカードが最終戦となりますが、ここまで来て順位が決まっているのは優勝したドラゴンズと4位のタイガースのみ。明日、スワローズが勝てば「2.スワローズ、3.読売、5.カープ、6.ベイスターズ」に、ベイスターズが勝てば「2.読売、3.スワローズ、5.ベイスターズ、6.カープ」、引き分ければ「2.読売とスワローズが同率、5.ベイスターズ、6.カープ」となります。また、岩村選手があと1本で本塁打王、ラミレス選手が3打点で打点王と、個人タイトル争いも残っています。日本シリーズの「裏」ではありますが、目が離せない試合になりそうです。

 それにしても、昨日の審査委員会での「ライブドア叩き」は呆れるばかり。特に、そのニュースをページの左上で報じつつ、ページ中央部に「エッチほうちH」などというアダルト向けリンクを画像突きで貼っている、報知の「激サイト」には笑ってしまいました。
 「健全な青少年育成がうんぬん」との事ですが、「裏金問題の責任をとってオーナー職を辞した」はずの人が、辞めて2ヶ月もせずに、「助監督要請交渉」を堂々とやっている事のほうが、よっぽど青少年への悪影響は強いと思うのですが・・・。

2004年10月14日

あと一人

[ 野球 ]

 カープ対ベイスターズはカープの今期最終戦。カープにはすでに引退・移籍・退団が決まっている選手・コーチが何人かいます。しかし、試合は「お別れ試合」的にはなかなかなりませんでした。なぜならば、ベイスターズ先発の吉見投手が4回までパーファクト。5回に新井選手に四球を出したものの、すぐ併殺に打ち取り、その後もまたパーフェクト。そのまま1四球・24人で8回裏を終えたからです。これがカープ最後の打席となる、町田選手も代打で出場しましたが、最後の打席を飾れませんでした。
 そして9回裏、先頭の代打・浅井選手の打球は1・2塁間を抜けそうな当たりでしたが、北川選手が好捕してアウト。続く代打は、これがカープ最終打席となる西山選手でしたが、これまたショートゴロ。いよいよあと一人、カープにとっては史上最短間隔である「中9日でノーヒットノーラン2回」のピンチです。しかし、ここで福地選手が左中間にエンタイトル二塁打。「あと一人」で記録達成はなりませんでした。
 今日のカープは「八番に投手。九番に福地選手」という先発オーダーでしたが、まさかこれがこのような形で効を奏すとは思わなかったでしょう。
 「あと一人でノーヒットノーランを達成できなかった投手」は、何度か本などで読みましたが、生中継で見たのは初めてでした。
 なお、吉見投手は続く尾形選手を打ちとって1安打1失点完封。4対0でベイスターズが勝ちました。残るスワローズとの2戦を1勝1分以上なら最下位脱出となります。

2004年10月13日

最終戦に敗れる

[ 野球 ]

 タイガースの今期最終戦は甲子園でベイスターズ戦。先発は福原投手と土肥投手でした。序盤に村田選手の3ランなどで5対0とされ、打線は中盤に金本選手の113打点目となる犠飛で1点を返したのみ。結局6対1で敗れました。対ベイスターズ戦は12勝16敗。今期の最終成績が66勝70敗の借金4でしたから、ちょうどベイスターズにやられた分だけ借金した計算になります。なお、連続フルイニング出場の金本選手を初め、矢野選手・今岡選手・赤星選手の計4人が138試合フル出場。これは52年ぶりの記録だそうです。
 今期を振り返ると、福原投手の復活はあったものの、昨年二桁勝った伊良部投手と、期待の浜中選手が全く働きませんでした。さらに新外国人選手は全然で、移籍してきた選手もパっとしない、などと戦力を整える時点でかなり失敗していたと言えるでしょう。
 まあ、岡田監督には今年の現実を直視し、来年こそは背水の陣のつもりで頑張っていただきたいものです。

 ところで、コクドグループの株にまつわる不祥事が発覚しました。春先には西武鉄道の総会屋への利益供与があったわけですから、今年だけで二度目です。前回は西武鉄道の会長辞職だけでお茶を濁した堤氏でしたが、今回の事件ではライオンズのオーナー辞任を発表しました。この人、7月の球団合併策動において「プロに値しないレベルの選手が多いので球団数を減らすべき」と選手を侮蔑した発言をしていました。しかしこのような不祥事を見ると、本当に「プロに値しない人」はいったいどこの誰だったか、と言いたくなります。

2004年10月12日

好対照

[ 野球 ]

 唯一の試合予定だった神宮のスワローズ対ベイスターズは雨で中止。15日に順延となり、残り試合で唯一日程の決まっていなかった横浜でのベイスターズ対スワローズは日本シリーズ第1戦の日に行われる事になってしまいました。

 さて、今日は津田沼に「優勝セール見物」に行きました。この街は、駅の北口正面にパルコがあり、南口正面にダイエーがあるというたいへんわかりやすい構造になっています。ついでに言うと、パルコは、新京成電鉄の線路を挟んで、ドラゴンズの優勝セールをやったイオンと対峙。10日後くらいには、この二店の好対照ぶりも楽しめるかもしれません。
 最初に行ったのはダイエー。店の前には中で子供が遊べるビジターユニホームのハリーホークがいましたが、昨年の優勝セール時には店の前にいても聞こえてきた「若鷹軍団」は聞こえてきません。
 中に入ったら、昨年と同じように「動くハリーホーク」や「空飛ぶハリーホーク」がいて、選手の等身大写真が柱を飾り、店員もホークスのハッピを着ていました。お客さんも各ワゴンに群がっています。昨年の違いといえば、掲示されているポスターでハリーホークが頭を下げている事と「若鷹軍団」の流れかたでした。
 昨年は洗脳されるがごとく、各フロアで流れ続けていた「若鷹軍団」ですが、今年は頻繁には流れるものの、音量も心なしか控えめに見えました。あと、昼をダイエーに入っている店で食べたのですが、昨年はあった「ご声援感謝記念割引メニュー」は設定されていないようでした。このへんも、優勝したかしなかったかの差なのでしょうか。
 あと、売られている商品で記憶に残ったのは「火に接する面にハリーホークが描かれたフライパン」でした。キャラクター商品も色々ありますが、「マスコットを火あぶりにする」という使い方をするのは珍しいでしょう。なんとなく、プレーオフ第2戦などの「投手陣炎上」を連想してしまいました。もちろん、優勝していればこれが「燃える戦士たち」と解釈できるのでしょうが。

 一方、パルコは入口から外に向けて大音量で「吠えろライオンズ」を流していました。津田沼駅から一歩出ただけで曲が聞こえてきます。この「店の前に歌が流れるかどうか」の勝者と敗者の違いがくっきり出ていました。
 ただ、店の中の雰囲気はあまり「優勝した」という感じがありませんでした。入ってすぐの所にある高級チョコレート屋は「ご声援感謝セール」というパンジャのマークすら出していませんでした。これはダイエーにも言える事ですが、昨年までと違い、優勝するかどうかがプレーオフ終了時でないと分からないのですから、マジックの減りにあわせて優勝セールの準備をするわけにはいかないのでしょう。
 店内では「吠えろライオンズ」と「地平をかける獅子を見た」とチャンポンで流していました。セールの熱気はむしろダイエーのほうがあったように感じました。「グループの象徴とも言える球団」と「名前は同じでも、何十年か前に分かれた別会社の系列球団」という扱いの違いなのでしょうか。
 ちなみに、両店舗とも、テナントに、同じ百円ショップのC社が入っています。当然といえば当然ですが、ともにそれぞれの球団の「声援感謝セール」の表示を出していました。ちなみに、百円ショップでどんなセールをやっていたかは確認できませんでした。やはり、普段は二つで百円のものを、三つで百円にしたりしたのでしょうか。
 というわけで、このようなところにも「プレーオフ効果」を感じた、津田沼セール合戦でした。来年もし千葉の球団が優勝したらどのようになるのか、個人的には楽しみです。

 話は全く変わりますが、パリーグの個人記録を色々調べていたところ、今更ながらベニー選手が「チーム十二冠王」を達成した事に気づいて驚きました。チーム首位でないのは打席数・二塁打(福浦選手)・三塁打(井上選手)・犠打(小坂選手)のみ。
 それにしても、チーム盗塁王を四番のベニー選手とと6月から一軍に上がった西岡選手の「8」で分け合う、とはいかがなものでしょうか。コーチ陣にいる二人の盗塁王には何とかしていただきたいものです。
 そのベニー選手、本日、正式に来季の契約が決まったとのことです。1年というのはどうかとは思いますが、嬉しい限りです。

2004年10月11日

ライオンズが優勝

[ 野球 ]

 今日は家族と神宮にスワローズ対タイガースを見に行きました。井川投手が安打を打たれながらも3失点完投勝利をおさめ、快勝しました。ただ、球場で最初から最後まで見ていたその試合より、試合帰りに入った店の14型テレビで見たプレーオフ最終戦の9回裏からの攻防のほうが、印象に強く残った事は否めません。
 そのプレーオフ最終戦は新垣投手と松坂投手が先発。城島選手のソロでホークスが先制するも、6回に石井義選手の適時打などでライオンズが3点取って逆転。しかし、8回に井口選手が小野寺投手からソロ本塁打を打って1点差に迫り、ライオンズ1点リードで9回裏をむかえます。
 ライオンズは当然ながら豊田投手が登板。しかし、先頭の鳥越選手が二塁打を打ち、続く川崎選手が送ったあと、柴原選手の適時打で同点にします。さらに2死から井口選手のポテン二塁打で2・3塁と一打サヨナラの好機。しかし、ここでここまでプレーオフで2安打しかしていない松中選手が二塁ゴロに倒れ、延長戦に入ります。
 そして10回表、三瀬投手が登板しましたが、先頭の小関選手の二塁打から1死1・3塁とし、代打・犬伏選手が浅いセンターフライ。しかし、柴原選手の送球がややそれ、代走の高波選手がホームイン。その裏、ライオンズは第1戦でKOされた石井貴投手を投入。城島選手から始まる打順ですが、1四球で抑え、ライオンズが4対3で勝利。
 これでプレーオフを3勝2敗で制し、リーグ優勝はライオンズとなりました。、ホークスとしては、最後まで松中選手を封じられたのが痛かったと言えるでしょう。

 神宮のスワローズ対タイガースは藤井投手と井川投手が先発。藤井投手が立ち上がりから悪く、初回に3点を取ったタイガースが着実に追加点を挙げます。一方、井川投手はソロ2発を浴びるなど3失点でしたが、大量援護もあって余裕の完投勝利で14勝目を挙げました。また、三振も12個取っています。
 また、金本選手とラミレス選手の打点王争いはともに1打点ずつ。2点差はそのままです。
 ベイスターズ対ドラゴンズはマレン投手と小笠原投手が先発。初回に先制したドラゴンズが、2回に3四球を挟んで5連打して7得点。序盤で試合を決めました。結局10対2でドラゴンズが勝って最終戦を飾っています。

2004年10月10日

2勝2敗で最終戦に

[ 野球 ]

 ライオンズが2勝1敗で迎えたプレーオフ第2ステージ第4戦。先発は倉野投手と帆足投手でした。シーズン中「谷間要員」からローテーション入りして9勝を挙げた倉野投手は、「プロ生活初の大舞台」でライオンズ打線を6回4安打無失点。2回に連打されたものの、出口選手の強肩で1塁走者を3塁で刺すなど、守備も盛りたてます。
 一方、帆足投手も安打されながら3回まで無失点で抑えますが、4回に死球を挟んで5連打され、3点を失い、KOされます。さらに、6回にはこの試合9番に下がった川崎選手が、森投手からソロで追加点。その裏、二番手の山田投手が和田選手にソロを打たれますが、失点はそれだけ。最後は三瀬投手が抑えて4対1で勝ちきりました。
 ホークスは投手陣がよく、この試合を取りましたが、打線は13安打4得点の拙攻。さらに松中選手にも相変わらず安打が出ないなど、不安要因は残っています。明日の松坂投手相手に、松中選手が復活できるかが鍵かと思っていますが、果たしてどうなるでしょうか。

 ところで、今日の某スポーツ紙の裏一面を見たら、昨日、ライオンズが「王手をかけた」事に対し、将棋を聞きかじった記者を見当外れの「王手」論を書いていました。サイトには載っていないようなので紹介できませんが、ちょっと将棋を知っている人には噴飯ものの内容です。やはりプロ(?)の記者とはいえ、自分が取材していない分野の事を知ったかぶって偉そうに書くのは恥でしかない、という事でしょう。
 ところで、このスポーツ紙、本業(?)の野球でも、特定の球団ばかり取り上げ、パの試合などは、高校野球の地方予選以下の面積で紹介したりします。そのような「パリーグの素人新聞」が「これからのパリーグは・・・」などと書くのは、将棋を知らない記者が聞きかじった知識で見当違いの将棋論(?)を書くようなものなのでは、などと思いました。

 甲子園最終戦となるタイガース対読売。先発は三東投手と久保投手でした。2回までに6点を取ったタイガースが有利に試合を進めます。そして8回にはこの試合が引退試合となる八木選手が代打で登場。ライト前にうまく運び、「代打の神様」最後の打席も代打成功で終わりました。その後、9回表に守備について、ウイニングボールも掴んでいます。
 甲子園のもともとの雰囲気もあるのでしょうが、晩年、「代打の神様」と呼ばれるようになった八木選手は本当に球場が盛り上がる「ここで」というところでよく打ってくれました。本当にお疲れ様でした。
 スワローズ対ドラゴンズは大量点を挙げたドラゴンズが13対4で圧勝。川上投手が17勝目を挙げています。
 ベイスターズ対カープは1対0の完封リレーでカープが勝ち。ベイスターズとのゲーム差を1に広げています。

2004年10月09日

ライオンズ、接戦を制す

[ 野球 ]

 1勝1敗でむかえたプレーオフ第3戦は斉藤投手と張投手が先発。今期二桁勝利を挙げたもののピリッとしない斉藤投手は、フェルナンデス選手に初回に2ラン、2回にも適時打を打たれます。
 一方、張投手は序盤は快調に飛ばしましたが、4回に先頭の井口選手にソロを打たれると一変。松中選手は抑えたものの、城島選手にも一発が出て1点差。さらにバルデス選手に安打、柴原選手に四球の後、鳥越選手にライトフェンス直撃の二塁打を打たれ、一気に逆転されました。
 3・4回とライオンズ打線を抑えて調子を上げてきたかに見えた斉藤投手ですが、逆転した直後の5回表に、またまたフェルナンデス選手にソロを打たれ、あっさり同点に。その裏、に失策がらみでホークスが勝ち越しましたが、直後の6回表に先頭の中島選手、続く野田選手と7・8番が連続本塁打。その後のホークスリリーフ陣が無失点だった所を見ると、結果論ですが斉藤投手を引っ張りすぎたのかもしれません。
 ホークスは7回表の無死満塁のピンチを無失点で凌ぎ、その裏、この回から登板の四番手の星野投手から、先頭の川崎選手がストレートの四球。流れをふたたびつかんだかと思いましたが、続く宮地選手がバントを失敗してしまいます。これで再度流れが変わったか、星野投手は井口選手・松中選手を連続三振。以下小野寺投手・豊田投手とつないだライオンズが、1点差を守りきって6対5で勝利。リーグ優勝まであと1勝としまています。
 これでライオンズがかなり有利になったと思われます。ホークスとしてはこの3戦で打率1割を切っている松中選手の不振が痛いところです。明日は倉野投手と帆足投手の先発ですが、ライオンズが一気に決めるのでしょうか。

 カープ対読売は長谷川投手と内海投手が先発。終盤に突き放したカープが勝って、ゲーム差なしながら5位に浮上しています。

2004年10月08日

戦力外通告

[ 野球 ]

 プレーオフは中休みで、予定されていたセリーグ2試合は中止でした。八木選手の引退試合の予定だった甲子園の試合は10日に順延とのことです。
 引退といえば、各球団で「戦力外通告」情報が出始めています。まあ、今年は「新球団参入」という極めて特殊な年という事情もあり、早い時期に「通告」しているのでしょう。それにしても、昨年、一軍に上がってすぐ本塁打を打ち、デイリーの一面にもなったタイガースの早川選手もリストに入っていたのには驚きました。本人の意思はわかりませんが、ぜひとも新天地でもう一花咲かせてほしいものです。
 あと、極めて残念なニュースもありました、読売から助監督を要請された中畑氏が固持したとの事です。昨日書いたように、山本功児ヘッドコーチと並んでの入閣は、大いに「期待」していたのですが・・・。
 それにしても、なんで要請するのに、オーナー一人でなく、不祥事で辞任したはずの前オーナーまで出てくるのでしょうか。相変わらず奇妙な球団です。

2004年10月07日

連日の大差で五分に

[ 野球 ]

 プレーオフ第2ステージ第2戦は和田投手と松坂投手が先発。投手戦が期待されたのですが、和田投手が立ち上がりから炎上。初回にカブレラ選手と和田選手の連続適時打で先制され、2回にも四球でピンチを作った後、赤田選手とフェルナンデス選手の連打で計5失点。1回2/3でKOされました。
 2番手の山田投手はライオンズ打線を抑えましたが、3番手の吉武投手が6回に和田選手に満塁本塁打を喫し、9対0。さらに7回にも高木浩選手の2ランが出て11対0と昨日以上の大差になります。
 松坂投手は6回を4安打1四球で無失点。7回表の攻撃中もキャッチボールをしていましたが、11対0になった時点でやめて交代しました。このあたりの駆け引き、短期決戦らしくて面白いところです。
 ホークス打線は2番手の小野寺投手から1点を取りますが、いかんせん失点が大きすぎ、結局11対1でライオンズが圧勝しました。
 第1ステージとうってかわって、2日連続の大差試合。明後日の第3戦はどうなるのでしょうか。

 プレーオフの陰で「日本シリーズ中の消化試合」の様相を呈しているセリーグ。公表観客数は3球場合計で36,000人と福岡ドームの47,000人を下回りました。このような状況を見ると、セリーグもプレーオフを導入してもいいのでは、と思えてきます。
 ベイスターズ対タイガースは三浦投手と筒井投手が先発。筒井投手はプロ初登板初先発です。その筒井投手は5回1/3を7安打と打たれましたが、拙攻にも助けられて1失点。一方、三浦投手は5回まで1失点でしたが、6回に金本選手の109打点目となる勝ち越し適時打と、檜山選手の3ランで一挙4点を取って勝ち越し。そのまま5対1で勝って筒井投手が初登板初勝利を挙げています。また、この勝利でタイガースの今期4位も決定しました。
 カープ対ドラゴンズは小山田投手と山井投手が先発。小山田投手がドラゴンズ打線を5安打に抑えて完封勝ちしています。
 スワローズ対読売の「2位攻防戦」は高井投手と高橋尚投手が先発。ラミレス選手が3打点で金本選手に並ぶ109打点を挙げ、それが効を奏して5対2でスワローズが勝ち、2位に復帰しています。

 ところで、来期の読売首脳陣は中畑清氏が助監督で山本功児氏がヘッドコーチとか。今年の夏に中畑氏の指導力を目の当たりにし、昨年まで山本氏の采配と言動に悩まされていた身としては「感動的な人事」としか言いようがありません。

2004年10月06日

城島選手が4打点

[ 野球 ]

 パリーグ優勝を決めるプレーオフ第2ステージのホークス対ライオンズが今日から開幕。先発は新垣投手と石井貴投手でした。1回裏、2死1・2塁からシーズン中はライオンズとの相性が悪く、打率2割3分台だった城島選手の適時打で先制。さらにズレータ選手も続きました。
 新垣選手は5回まで3安打無失点。その投球を好リードで支える城島選手は3回にはソロ本塁打、5回に2点適時打と、序盤で4打点。第2ステージ前の不安要素「城島選手とライオンズ投手陣の相性」を早くもふっ飛ばします。
 ライオンズも6回にカブレラ選手の適時打で1点を返したものの、7回裏、3番手の大沼投手から井口選手・松中選手が連続本塁打。続く城島選手は倒れたものの、ズレータ選手にこの回3本目の本塁打が出て、トドメを刺しました。9回にカブレラ選手が杉内投手から2ランを打ったものの反撃はここまで。結局9対3でホークスが快勝しました。
 明日は和田投手対松坂投手。息詰まる投げあいを期待したいところです。

 スワローズ対タイガースは石川投手と福原投手が先発。金本選手の108打点目の適時打で先制しましたが、7回にラミレス選手の106打点目となる2ランが出て逆転。以下は石井投手・五十嵐投手に抑えられ、そのまま2対1で敗れました。
 カープ対ベイスターズは河内投手とマレン投手が先発。カープが3点先制したものの、直後にベイスターズが4点取って逆転。6対5で迎えた最終回にカープも好機を作りますが、門倉選手が抑えて、ベイスターズが逃げ切り5位を守りました。
 なお、打率争いは嶋選手・佐伯選手ともに4の1のため、嶋選手が1分差のリードを保っています。また、本塁打・打点の二冠の可能性があったウッズ選手が右肘痛で帰国しました。こうなると、残り5試合で3本差の岩村選手にもチャンスが出てきそうですが、果たしてどうなることでしょうか。

2004年10月05日

二日続いて投手戦

[ 野球 ]

 今日はカープ対ベイスターズ戦のみ。帰宅がちょっと遅く、TVをつけたら、ちょうどベイル投手のヒーローインタビューを行っていました。ベイル投手は7回を3安打。失点は併殺の間に取られた1点だけでした。その裏、代打攻勢で2点を取って逆転したカープが2対1で勝ったようです。ベイル投手は11勝目です。
 他に中継もなかったので、昨日録画した井川投手のノーヒットノーランを途中までビデオで見ていました。結果があらかじめ分かっているため、ノーヒットノーランの試合を生で見るときのドキドキ感は当然ながらありません。とはいえ、やはりその投球の凄さは素人目に見てもかなりのものでした。時間が取れたら、じっくり全部見て、観戦記(?)でも書きたいものです。

 あと、話は変わりますが、今年の大リーグは史上最多の観客動員 9球団が300万人超だったそうです。ストの時期に一部マスコミはさんざん「アメリカ大リーグはストで大幅にファンが減った」などと書いていました。しかし、このデータを見る限り、少なくとも「一時的には減ったが、すぐに回復した」と書かなければ、事実に即していないのでは、と思った次第です。

2004年10月04日

ノーヒットノーラン達成!

[ 野球 ]

 すっかり消化試合モードになったセリーグ。なんと今日はスカパーの中継すらありませんでした。そして、そのような日に行われたカープ対タイガース戦は黒田投手と井川投手が先発。そして井川投手は7回までパーフェクト。8回に失策で完全試合は逃しますが、安打は許さず、9回を1四球1死球1失策。奪三振8でノーヒットノーランを達成しました。打線は7回に2安打と失策で1得点。1対0でした。
 まあ、スカパーでもカープの主催試合は中継でなく録画が多いのですが、結果論とはいえ今日は中継してほしかったものです。ちなみにこの試合の放映は4時から・・・。仕方ないので、録画予約することにしました。
 あと、引退が噂されていた八木選手が正式に記者会見。今期も起用が少ないながら、貴重な適時打を打ってもいたので、まだまだやれそうにも思えますが残念です。お疲れ様でした。
 なお、もう一つの試合・ベイスターズ対読売は読売が勝ったようです。

2004年10月03日

第1ステージ終了

[ 野球 ]

 ライオンズ対ファイターズのプレーオフ第1ステージ最終戦。先発は帆足投手と江尻投手。1回表、1死から安打と失策で好機を作ったファイターズが四番・セギノール選手の打った瞬間にわかる3ランで先制します。さらに2回表も2死から連打で2・3塁の好機。ここで小笠原選手がセンター前に抜けそうな当たりを放ちますが、中島選手が好捕し、追加点を阻みます。結果的にはこれはかなり大きなプレーになりました。
 江尻投手は2回まで無失点に抑えましたが、3回に1死1・3塁からフェルナンデス選手を追い込みながら死球で満塁に。続くカブレラ選手も2-0に追い込みますが、3球目をこれまた打った瞬間にわかる満塁本塁打。一気に逆転します。
 2回まで5安打を打たれた帆足投手ですが、3回以降は好投。6回までファイターズ打線を無安打に抑えます。一方、ライオンズは4回にも再び満塁でカブレラ選手にまわり、二番手の入来投手が押し出し四球。しかし、続く和田投手は3球三振に抑えて、何とか1点で凌ぎます。
 ライオンズ中継陣は7回から長田投手・星野投手・小野寺投手といずれも無安打でファイターズ打線を抑え、一方、ファイターズも建山投手が追加点を許さず、8回には2点負けている状態ながら横山投手を投入して追加点を防ぎ、9回表を迎えます。
 ライオンズのマウンドは当然ながら豊田投手。しかし、先頭の高橋選手がチームとして2回以来の安打で出塁し、1死後、木元選手が2ラン。レギュラーシーズンで通計5失点・被本塁打1の豊田投手を打ち、追いつきました。このまま一気に行くかとも思えましたが、坪井選手・新庄選手は倒れ、同点のまま9回裏に入りました。
 そして9回裏、先頭は和田選手。2-2から横山投手の7球目をレフトスタンドにサヨナラ本塁打。これで6-5で勝利し、ライオンズがホークスとの第2ステージに進出。ファイターズの2004年は終わりました。

 マリーンズもタイガースもからまない試合で、これだけ熱を入れて見た試合は初めてだったかもしれません。そういう意味でもプレーオフは成功だったと言えるでしょう。ただ、もう少しペナントレースでの成績を加味する仕組みにしてもいいとは思いますが(上位チームは無条件で1勝ハンデ、5ゲーム以上の差は第2ステージで2勝差とか)。いずれにせよ、来期も継続されるこの制度、今から楽しみです。来年はぜひマリンスタジアムで第2ステージを見たいものです。

 カープ対タイガースは中継がなかったので全然見れませんでした。長谷川投手と杉山投手が先発で、接戦となりましたが、6回に新井選手のソロで勝ち越したカープが勝ったようです。
 ドラゴンズ対スワローズはナゴヤドーム最終戦。先発は引退を発表した川崎投手と石堂投手でした。川崎投手にとっては最初で最後のスワローズ戦登板となります。スワローズの先頭は古田選手。怪我で欠場中ですが、この舞台のためだけに登場です。その古田選手を三振に打ち取った川崎投手は、続く宮本選手・岩村選手と三者連続三振。最後の舞台に花を添えました。1回表終了後には、井端選手と古田選手の花束贈呈、さらに両チームの選手による胴上げもありました。
 2回以降は山本昌投手が5回まで無安打に抑える好投。ここ数日沈んでいた打線もリナレス選手の今期チーム初となる満塁本塁打などで11得点。シリーズ向けのテストみたいで出てきた一軍半のリリーフ陣も、ラミレス選手のソロのみに抑え、11対1で本拠地最終戦を飾っています。

2004年10月02日

幻のサヨナラ振り逃げ

[ 野球 ]

 日中は仕事だったので、イチロー選手の大記録もファイターズの勝利も見れませんでした。その代わりに(?)カープ対タイガースの消化試合(カープにとっては「最下位」がかかってはいますが)を延々と見ていました。
 先発はベテランの佐々岡投手と昨年の自由枠でプロ初先発となる江草投手。ともに好投し、6回まで無失点。しかし、7回裏に好機でその佐々岡投手の代打で登場した木村一選手の適時打でカープが先制します。
 2番手の広池投手が8回を抑え、9回は大竹投手かと思われましたが、先頭打者が左の赤星選手という事で広池投手が続投。これが裏目に出て赤星選手は内野安打で出塁。ここで大竹投手に代わりましたが、続く関本選手が送った後、今岡選手の2ランが出て逆転しました。
 ところがその裏、この回から登板のウイリアムス投手が先頭の尾形選手に初球をライトスタンドに運ばれて同点、そのまま延長戦に入りました。
 そして10回裏、2死2・3塁で栗原選手が打席に。そして2-3から久保田投手の投げた球を栗原選手は空振りしますが、これを捕手が取れず、バックネット方向に球が転々と。当然、3塁の嶋選手はサヨナラのホームを踏みます。TVにも「3-2」と表示されました。珍しいサヨナラ振り逃げ・・・のはずが、なぜか栗原選手は1塁と本塁の途中あたりに。矢野捕手が一塁に投げてアウト。振り逃げは打者がセーフになって初めて成立しますから、得点は認められず、ただの三振となりました。
 その直後の11回表に金本選手の2ランが出て勝ち越しますが、その裏、カープも前田選手に代打2ランが出て同点に。12回には得点がなく、結局引き分けとなりました。カープは今季初の引き分けです。

 ドラゴンズ対スワローズは平松投手とゴンザレス投手が先発。昨日のビールかけでお疲れなのか、ドラゴンズ打線はゴンザレス投手相手に8回まで2安打無失点。一方、平松投手も5回まで無失点でしたが、6回に先制され、7回にはラミレス選手に3ランを喫します。9回裏に高橋光選手のソロで完封は逃れたものの、結局ゴンザレス投手は4安打無四球完投でした。
 まあ、今日は負けましたが、落合監督の優勝には本当に驚きました。率直に言って、就任時はBクラスになる確率が90%と思っていました。昨日のインタビューでも、とにかく選手を立てる発言ばかり。もちろん、優勝したからこそ過去の発言でもそういうものばかり取り上げられるのでしょうが、これまで持っていた氏に対する先入観と全然違う言動には本当に驚かされました。

 プレーオフ第2戦のライオンズ対ファイターズは張投手とミラバル投手が先制。初回に小笠原選手の2試合連続本塁打でファイターズが先制し、3回にライオンズが追いついて同点のまま中盤をむかえます。そして6回表に新庄選手の安打をきっかけに小笠原選手の適時打で勝ち越し、以下セギノール選手・坪井選手にも適時打。さらには代打・エチェバリア選手が押し出し四球を選んでこの回4点を挙げます。
 そのまま、ミラバル投手が抑えて4点差のまま9回裏をむかえます。しかし、1死から連打と四球で満塁とし、カブレラ選手の犠飛と和田選手の2点適時打で一挙に1点差で2死2塁。迎えるは昨日のヒーロー・フェルナンデス選手。一発出ればファイターズの2004年は終わります。しかし、ここで登板した横山投手が外野フライに打ちとって試合終了。決着は明日に持ち越されました。

2004年10月01日

冴えん優勝決定と派手なプレーオフ

[ 野球 ]

 今日は飲みがあって中継が見れませんでした。帰りに千駄ケ谷駅に行ったら、読売のユニフォームを着たファンがたたずんでいました。喜んでもいませんが、悔しそうな顔はしていません。念のため携帯で確認したところ、神宮は読売の勝ちで、ナゴヤドームは試合中でした。というわけで、駅のホームにいる読売ファンの表情でドラゴンズの優勝を知る、という事になりました。
 さて、昨日マジック1で足踏みしたドラゴンズは地元に戻ってカープと対戦。ドミンゴ投手と小山田投手が先発で、ドミンゴ投手はこれまでの実績そのままにカープ打線を1点に抑えますが、小山田投手も好投し、1対1のまま延長に。その11回裏の攻撃中にスワローズが読売に負け、ドラゴンズの優勝が決まりました。
 そして、優勝を決めた直後の12回表、緒方選手に満塁本塁打が出てカープが勝ち越し。その裏ドラゴンズも1点は返しますが、反撃は及ばず、5対2で敗れ、「負けて胴上げ」となってしまいました。
 タイガース対ベイスターズは三東投手と加藤投手が先発。初回に4点取ったタイガースが中盤の反撃をしのいで、6対4で勝ちました。打点王争いのほうは金本選手・ウッズ選手ともに1打点で2点差は変わらず。ウッズ選手は本塁打を打ち、そちらはローズ選手に追いついています。

 さて、パリーグは今日からプレーオフ第1ステージのライオンズ対ファイターズ。松坂投手と金村投手というエース同士の投げあいとなりましたが、意外にも打撃戦に。3回裏にライオンズが3点先制したら、直後に小笠原選手の3ランで同点に。同様に6回裏にライオンズがフェルナンデス選手のソロで勝ち越すと7回表にセギノール選手のソロでファイターズが追いつきます。
 しかし、直後の7回裏に佐藤友亮選手のソロで勝ち越されて金村投手が降板。二番手の井場投手が3四球で走者を溜めて、フェルナンデス選手に2イニング連続となる満塁本塁打を浴びます。さらに細川選手にもソロが出てこの回6点。直後にまたファイターズも3点返しましたが反撃はここまで。最後は豊田投手が抑えて、三番勝負の初戦をライオンズが勝ち、第2ステージ進出まであと1勝としています。

2004年09月30日

優勝決まらず

[ 野球 ]

 ドラゴンズのマジック1でむかえたスワローズ対ドラゴンズは藤井投手と小笠原投手が先発。今日も地上波の中継はありません。
 2回表にドラゴンズが先制するも、直後にラミレス選手の本塁打で同点に。さらに4回裏にスワローズが適時打と犠飛で2点勝ち越すと、直後の5回表にドラゴンズがこれまた適時打と犠飛で追いつくという、文字通りのシーソーゲームになりました。
 以下は両チームの中継ぎがそれぞれ好投し、ともに6・7回と無安打で終盤戦を迎えます。そして8回裏。2死2塁で、ラミレス選手が岡本投手からこの試合2本目の本塁打。これが決勝点となり、9回は五十嵐投手が先頭打者を出すものの、あとは抑えて、5対3で勝ち、地元胴上げを阻止しました。
 これでドラゴンズは明日からナゴヤドーム三連戦。さすがにここで優勝は決まりそうです。地元ファンはむしろ喜んでいるのではないでしょうか。
 ただ、祝勝会が予定されていた赤坂プリンスホテルは当然ながら撤収。スカパーの中継は、その模様も流していました。「中止になった祝勝会場」の一場面はよく見ますが、「撤収の生中継」は初めて見ました。

 タイガース対ベイスターズは福原投手とマレン投手が先発。3回にベイスターズが種田選手の適時打などで2点先制し、5回にはウッズ選手の2ランで追加点。これでウッズ選手は打点が金本選手に2点差、本塁打がローズ選手に1本差に迫っています。
 その後、タイガースも檜山選手の本塁打などで反撃しますが、結局5対3で敗戦。マレン投手は6勝目ですが、うちタイガースから3勝目となっています。

2004年09月28日

マジック1に

[ 野球 ]

 スワローズ対ドラゴンズは石川投手と川上投手という二桁勝利同士の対決。実績どおり、4回まではともに1安打の投手戦でした。5回に稲葉選手のソロでスワローズが先制します。しかし、直後の6回表には川上投手自らの二塁打をきっかけに井端選手の2ランでドラゴンズが逆転。そしてその裏、稲葉選手の適時打でスワローズが追いつくという、ゲーム差が大きく離れているとはいえ、「首位攻防」らしい接戦となりました。
 そして7回表、無死1塁から、日曜日に決勝本塁打を打っている森選手が、2試合連続となる勝ち越し2ラン。結果的にこれが2試合連続の決勝打となりました。先週の金曜日に登録された選手が、3試合出場で2回決勝本塁打を放ったわけです。恐るべき選手層の厚さです。まあ、優勝する時はこんなものなのでしょうね。
 これでついにマジック1。早ければ明日にもドラゴンズの優勝が決まります。

 タイガース対ベイスターズは井川投手と土肥投手が先発。タイガースが2回に連打で2点先制し、3回には今岡選手のソロで追加点を挙げます。一方、2試合連続で勝っていない井川投手は三振こそ取るもの、調子は今ひとつ。6回には無死1塁から多村選手に外角の球を軽くあわせたように打たれたのが本塁打となって2点を返され、その裏、金本選手の適時打でつきはなすものの、7回には2死から石井選手のピッチャー返しを体で止めたものの悪送球で2塁に、種田選手を歩かせた後、佐伯選手の適時打で1点差となったところで降板しました。
 ただ、この試合で7三振を取り、自己新となる208奪三振を達成しています。また、リリーフの安藤投手・久保田投手もベイスターズ打線をよく抑え、12勝目も挙げました。
 読売対カープは高橋尚投手と黒田投手が先発。シーツ選手の2打席連続2ランでカープが4点を取り、一方の読売も小久保選手と高橋由選手に本塁打がでますが、ともにソロ。その差が大きく、結局4対2でカープが勝ちました。
 それにしても、今日の地上波の野球中継はこの「3位対6位」のみ。明日も、その試合の中継はあるものの、スワローズ対ドラゴンズ戦の予定は現時点ではありません。そのようなファン無視の中継を行うTV各局が、「球界再編問題番組」などで「野球人気の低下」などと論じているのを見ると、呆れるよりありません。

2004年09月27日

胴上げ

[ 野球 ]

 今日はブルーウェーブ対バファローズの1試合のみ。「ブルーウェーブ」にとっても「大阪近鉄バファローズ」にとっても、最後の試合です。
 先発は具投手と岩隈投手。岩隈投手は、1回と2/3を抑えれば松坂投手を抜いて防御率1位になれるところでした。しかし、「あと一人」となったところで相川選手に2ランを打たれ、逆転1位はならず、無念の降板となりました。
 その後、4回には岩隈投手の登板時に高打率を誇る北川選手の同点2ランによって、岩隈投手の負けは消えたものの、その裏には相川選手の2打席連続本塁打などでブルーウェーブが4点を勝ち越し。5回にも追加点を挙げます。
 具投手は6回を2失点に抑え、7回表には今期限りと噂されている吉井投手が登板。一人だけ投げて次は日本シリーズでも活躍した小林宏投手が、さらには打撃投手から復帰した栗山投手が登板しました。他の二人も「記念登板」だったのでしょうか。7回という事もあり、今ひとつ意味がわかりませんでした。
 そして8回は戸叶投手・9回は山口投手でバファローズ打線を抑えたブルーウェーブが7対2で勝利。「最終戦」をかざりました。

 試合後は、両チームの選手が握手。その後、レフトスタンド前でファンにお礼をしたあと、ベンチ前で梨田監督の胴上げがありました。その胴上げには裏方さん、さらには元バファローズの吉井選手・大島選手らも参加していました。吉井選手の帽子にはバファローズのマークも描かれていました。
 その後、ブルーウェーブの選手がマウンドを中心に一列に並んでシーズン終了の挨拶。場内放送では、「来年は日本一を目指す」などと「存続球団」である事を強調した事を言っていました。バファローズファンがそれをどういう思いで聞くか、などを考える神経はなかったのでしょうか。
 そのへんで、中継は打ち切りになりましたが、プロ野球ニュースなどを見ても、これまた退団が決定的な伊原監督の胴上げはなかったようです。まあ、敗戦後は選手をけなしまくり、「署名活動やる時間があるなら練習しろ」などと言う監督を、最後だからといって胴上げしたがる選手もいないでしょうね。
 一方、27日の手術を理由に今日付けで登録抹消になった村松選手のユニフォームをブルーウェーブの選手がベンチに持ち込んでいました。同じ「一年目」でも、この人は他の選手に慕われていたようです。

 9月28日追記・伊原監督の胴上げも行われたようです。メディアが梨田監督しか報じなかったのはあくまでも「オリックス」が存続球団で、なくなるのは「近鉄」だけだった、という理由なのでしょうか。

2004年09月26日

マジック3に

[ 野球 ]

 夕方に出かけたので、デーゲームを途中までしか見れませんでした。ベイスターズ対ドラゴンズはセドリック投手と落合投手が先発。落合投手は今季初先発です。
 5回に森選手の2ランで先制したドラゴンズが6回にも追加点を挙げ、投げては岡本投手・平井投手・岩瀬投手と、自慢のリリーフ陣で完封リレー。また、英智選手が連日のファインプレーをやっていました。3対0でドラゴンズが快勝。マジックは3です。

 カープ対スワローズは長谷川投手とゴンザレス投手が先発。スワローズが先制しますが、5回にここまで1安打1四球だったゴンザレス投手を打ち込んだカープが同点に。以下、シーソーゲームになりましたが、7回表に逆転したスワローズが6対5で勝ちました。
 読売対タイガースは読売が勝ったようです。

 ところで、毎日新聞を見たら、オリックスの宮内オーナーのインタビューが載っていました。現時点での合併のメリットは何もないだそうです。ならば、買い手があるのですから、なるべく高額で売却すればいいと思うのですが・・・。ちなみに、氏によると、巨人のの懸念は、このままではパ・リーグから1社、また1社と抜けていってしまい、広告宣伝を目指すだけの会社にどんどん入れ替わっていってしまうということだった。だそうです。これって「自分はいまだに読売に嫌われている」という事をいいたいのでしょうか。それとも、「強豪球団を最弱球団にした、という実績からわかるように、自社はただ球団で広告宣伝をしているだけではない」と主張したいのでしょうか。何を主張したいのかはわかりませんが、この会社がろくでもない所だという事だけは分かりました。
 あと、根来コミッショナーは、母校の講演で「プロ野球の将来なんて誰も考えておらず、自分がもうかるか否かばかり」とこき下ろした。重要な時に海外旅行などをしていながら、そこまでプロ野球界の人々の本質が理解できるとは思えません。まあ、少なくとも根来氏が「プロ野球の将来なんて誰も考えておらず、自分がもうかるか否かばかり」の人間だという事は、ここ1ヶ月の言動で重々理解させられましたが。

2004年09月25日

マジック点灯

[ 野球 ]

 日中は仕事だったため、デーゲームは見れませんでした。
 仕事帰りに床屋に寄ったら、ラジオで読売-タイガース戦が流れていました。先発は林投手と三東投手。まだ18時半くらいだったのですが、その時点で2回表でタイガースが5対0でリード。さらに、聴いている間に、3回表になり、矢野選手の2ランが出て7対0になりました。あまりの大差にこの回に打順がまわってきた「5割打者」の三東投手もわざと三振したほどでした。
 それにしても、久々にラジオ中継を聴いたのですが、TBSのアナウンサーは解説の槙原氏の名を呼ぶとき、いちいち「パーフェクター」などという接頭語をつけるのでしょうか。不思議なものです。
 三東投手は3回までパーフェクト。しかし、4回表に矢野選手の2打席連続本塁打などで打線が5点追加して12対0の大差になったためかえって調子が狂ったのか、4・5回で6失点。辛うじて勝ち投手の権利は得たものの5回降板となりました。
 5回が終わった時点で12対6でしたが、そこからは救援陣がともに仕事をこなし、結局このスコアのままで終わりました。後半戦は家でG+で見ていたのですが、アナウンサー氏はひたすら、読売の選手の打撃成績の紹介ばかり。「これで、ペタジーニ選手が2本、高橋由選手と仁志選手が3本打てば、史上初の30本打者6人になります」なんて言っていましたが、そんなのは「飛ぶボールの弊害と空砲の多さ」を宣伝しているだけだと思うのですが・・・。
 とにもかくにも、これで対読売は16勝9敗。なんとか残り2試合も勝って「ダブルスコア」にしてほしいものです。

 デーゲームのベイスターズ対ドラゴンズ戦は加藤投手と山井投手が先発。先制・中押しと着実に5点を取ったドラゴンズに対し、ベイスターズ打線は1得点。9回にセーブのつかない場面で出てきた岩瀬投手にソロ2本を打ちますが、反撃はここまでで、5対3でドラゴンズが勝ちました。
 カープ対スワローズは小山田投手と高井投手が先発。2回にスワローズが先制するも、直後にカープが逆転。以下、着実にカープが加点して6対3で勝利。これでドラゴンズにマジック4(代替試合があれば6)が点灯しました。

2004年09月24日

マリーンズの2004年、終了

[ 野球 ]

 ブルーウェーブ対ファイターズは、代替試合がなければ(※以下、この前提は省略します)、ファイターズの今期最終戦。勝てばファイターズがプレーオフ進出、負ければマリーンズがプレーオフ進出、引き分ければ両チームによる「3位決定戦」となります。
 先発は金田投手と金村投手。2回表に無死1塁から高橋信二選手が2ランを放って先制しますが、その裏、すぐさま早川選手の適時2点二塁打で同点に。しかも、3塁に行こうとして挟まれた早川選手を挟殺ミスで三塁に行かれるなど、ファイターズの守りがおかしく、この時はブルーウェーブペースかと思いました。
 しかし、その直後の3回表に、2連打の後、小笠原選手の適時打で勝ち越し。さらに続く4回には、10日ぶりのスタメンとなったエチェバリア選手の2ランで突き放します。
 金村投手は援護をもらいますが調子は悪く、4回に1点を返され、2点差に迫られます。しかし、直後の5回表に、エチェバリア選手が2点適時打。ヒルマン監督の起用が大成功だったと言えるでしょう。さらにその裏、1死から2連打で1点を返され、続くオーティズ選手も中前安打。しかし、三塁へ向かった一塁走者の大島選手を、新庄選手が「レーザービーム」で刺します。さらに、続く日高選手のレフトへのフライをエチェバリア選手がフェア地域内でグラブに当ててファウルゾーンに落としたように見えましたが、判定はファウル。これでブルーウェーブの反撃は絶たれました。
 6回からは3日前に完投勝利をしたミラバル投手が登板。走者は出しますが、要所を抑えて無失点。9回は横山投手が1安打されますが後続は抑えて試合終了。この瞬間、ファイターズのプレーオフ進出が決まり、同時にマリーンズの2004年シーズンが終わりました。

 ゲーム差はわずか0.5。今期に限ってはあまりにも大きい0.5ゲーム差でした。もちろん、プレーオフに出れなかったのは残念です。せめてシーズン前の補強で新庄選手か村松選手のどちらかが取れていれば・・・、とも思いますが、今更言っても仕方ありません。とにかく、バレンタイン監督以下、選手はよくやってくれたと思います。数字だけ見れば、昨年の「借金1で4位」の昨年とほとんど同じです。しかし、内容的には全然違うシーズンだったと思います。今年の悔しさをバネに、来年はぜひともリーグ優勝をした上でプレーオフに勝つくらいのつもりで頑張って欲しいものです。
 また、ファイターズについては、素直にプレーオフ進出おめでとう、と言いたいです。ぜひとも、プレーオフ、さらには日本シリーズを勝ち抜いて、「マリーンズとほぼ互角に戦った球団が日本一」というのを見せてほしいものです。
 あと、セギノール選手に本塁打が出なかったため、松中選手と同数で本塁打王に。そのため、松中選手の三冠王も決まりました。

 バファローズ対ライオンズは大阪ドームでの「大阪近鉄バファローズ」の最終戦となってしまいました。内外野無料という事もあり、48,000人のお客さんが入りました。先発は高村投手と大沼投手。途中、松坂投手が防御率1位になるために中継ぎをしたのはいいとして、1点リードの7回裏1死1塁から豊田投手を出し、しかも同点にされたのは謎の投手起用でした。結局、2対2で延長に入り、最後は星野選手のサヨナラ打でバファローズが勝ちました。
 カープ対スワローズは佐々岡投手と石堂投手が先発。500試合登板を白星で飾るべく、6回を2失点に抑えて勝ち投手の権利を得たままマウンドをおりますが、8回に2本の本塁打で逆転したスワローズが6対5で勝ち、佐々岡投手は記念の試合を白星で飾れませんでした。

2004年09月23日

最終戦に

[ 野球 ]

 ホークス対ファイターズ戦。日中は出かけていたので、携帯で速報を何度も見ていました。ホークス先発の斉藤投手が4回に打ち込まれ、計5失点。6回裏にホークスが1点返すものの、すぐさま7回表に新庄選手の本塁打で突き放すという展開で6対1。この時は、ファイターズのプレーオフ進出を半ば覚悟しました。
 ところが、7回裏に芝草投手を打ち込んでチャンスを作り、河本投手から川崎選手が2点適時打を打ったあたりから流れがホークスに。3点差で迎えた8回には「必勝リレー」要員である建山投手から、城島選手が2ラン、続くズレータ選手がソロと連発で、一気に同点とし、延長戦となります。
 両チームとも守護神である三瀬投手・横山投手までを使いきり、延長戦もゼロ行進。12回表終了時点で、ファイターズの今日のプレーオフ進出はなくなりました。そして12回裏1死から、井口選手が入来投手からサヨナラ本塁打を放ち、試合を決めました。駅のホームでこのサヨナラ勝ちを知った時は、思わずガッツポーズをしそうになりました。
 これでいよいよファイターズも残り1試合。明日のブルーウェーブ戦で勝てばプレーオフ進出、負ければマリーンズがプレーオフ進出、引き分けると「3位決定戦」となります。もちろん、マリーンズファンとしては確実にプレーオフ進出を決めるのが最善なはずです。しかし、できればマリンスタジアムでの「3位決定戦」を見たいような気もします。複雑なところです。

 バファローズ対ブルーウェーブは川尻投手と小倉投手が先発。初回にバファローズが2点先制しますが、中盤にブルーウェーブが逆転。終盤にも着実に追加点を挙げ、9対2で勝ちました。
 ドラゴンズ対スワローズは小笠原投手と川島投手が先発。古田選手は機構側との交渉があり、試合開始に間に合わず、小野選手がスタメンマスクでした。
 初回に小笠原投手から3点を奪ったスワローズが主導権を握ります。一方、川島投手は4回まで1安打投球。5回にリナレス選手の適時打で1点を取られますが、6回以降はリリーフ陣が踏ん張り、ドラゴンズの反撃を許しません。そして8回表には鈴木選手・土橋選手の連続適時打で貴重な追加点を挙げて5対1に。
 そして9回、1死から投手の打順で、交渉を終えて試合中に球場入りした古田選手が代打で登場。とたんに球場全体から大「古田コール」。ドラゴンズファンからも「選手会支持」などのプラカードが挙げられました。そして古田選手は声援に応え、見事安打を放ちました。
 9回裏は五十嵐亮太投手が1安打無失点に抑えて試合終了。というわけで、今日のマジック点灯はなりませんでした。川島投手は10勝目です。
 ベイスターズ対読売戦は、読売戦にしては珍しいデーゲーム。マレン投手と久保投手の先発となり、3回裏にベイスターズが1点先制。その後、読売は6・8回に3点、9回に4点取りますが、取った直後の裏に同じだけの点数をベイスターズが取るという、面白いスコアに。最後も9回裏に4点を取り、11対10でベイスターズがサヨナラ勝ちしました。
 カープ対タイガースは雨で中止でした。

 あと、ドラゴンズ戦のところでふれたように、選手会とプロ野球機構の交渉も行われ、スト回避が決まりました。まだ信用しきれない点も多くあります。とはいえ、2週間前のバカにしきった態度から比べると、会見での機構側の態度は、かなり違っていました。こうしてみると、ストライキおよびそれをファンが支持した事はかなりの効果があったと考えて良さそうです。

「プロ野球ファン」の居場所がわからない会社

[ 野球 ]

 スト明けのプロ野球は大いに盛り上がりました(20日21日)。特にすごかったのは、プレーオフの進出のかかったマリーンズとファイターズの試合。札幌は20日は42,000人。さらに翌21日は連休明けの平日にもかかわらず、43,000人ものお客さんが入りました。
 一方、西武ドームのマリーンズ戦も20日は45,000人、翌日も引退試合などもあって、これまた平日夜の所沢にもかかわらず、32,000人も入りました。(入場者数はいずれも主催者発表)。
 当然ながら、私はマリーンズ戦をメインに、合間にファイターズ戦、あとの試合もたまにまわす、というTV観戦をしていました。そして所沢と札幌を筆頭に、神宮のタイガースファンによる古田コールなど、各球場の盛り上がりも堪能しました。
 ところが、私の知らない別世界で、全く持って異なるプロ野球が行われていたようです。夕刊フジにスト~ム一過!?本物のファンは何処に… 球場ガラガラ…低~い視聴率という表題の記事が載りました。ここには、各地の球場は盛況だったが、首位攻防の中日-巨人戦の視聴率は、たったの9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。と書いています。

 「首位攻防戦」といっても、ゲーム差は試合開始前で6.5に開いていました。3位スワローズとの残り試合の関係でマジックが点灯していないだけの話です。そんな試合、関東在住のドラゴンズファン以外は興味を示さないのは当然です(なお、ナゴヤドームは満員でした)。
 さらに、翌21日のベイスターズ対読売戦の観客が17,000人だった事を挙げ、「ファン離れ」を強調。空いている椅子の写真につけた説明文が「真のプロ野球ファンはどこにいる!?」。どうやら、この新聞にとっての「真の野球ファン」とは、読売戦のTVを見て、読売戦の観戦に行く人だけのようです。
 札幌の43,000人などは眼中にないのでしょう。ちなみに、私の職場のバファローズファンの先輩(もちろん合併反対・ストライキ支持)は、連休を利用して大阪ドームまで遠征してこの日も観戦していました。夕刊フジにとってはこの先輩も「真のプロ野球ファン」ではないでしょうね。
※先方の言葉にあわせて「真の」という言葉をあえてそのまま使いました。私自身は「野球ファン」というものに「真の」という言葉をつける事自体が非常におかしいと思っています。

 この新聞は一貫して読売前オーナー氏を礼賛し続けるなど、経営者べったりの「報道」を続けています。したがって、ストを支持したファンも当然「批判の対象」になるため、このような記事を書いたのでしょう。
 また、記事の冒頭で古田選手会長の「今はファンも熱くなっているから、底辺を広げるチャンス」という発言を引用しています。これもおそらく、「そのような事はない」と主張したかったと思われます。
 とはいえ、いくらなんでも、札幌で「記録」が生まれた2日間を題材に、「球場ガラガラ」はないでしょう。経営者側の「援護射撃」をするつもりだったのでしょうが、これでは逆効果。古田選手会長の援護射撃をしたようなものです。
 まあ、この新聞のプロ野球記事の質の低さは今に始まった事ではありません。とはいえ、この一体、本当の野球ファンはどこにいるのか?などという記事を見ると、改めて夕刊フジに対して、「一体、本当に野球を知っている記者はどこにいるのか?」「真のプロ野球担当記者はどこにいる!?」と尋ねたくなりました。

2004年09月22日

1000奪三振で締める

[ 野球 ]

 バファローズ対ブルーウェーブはパウエル投手と相木投手が先発。バファローズが着実に加点し、パウエル投手も7回を1失点に抑えます。しかし、9回表に登板した吉田投手がいきなり連打でピンチを作り、内野ゴロの間に1点を取られ、続く三輪選手のフライもポテン二塁打となり1点差。さらに平野選手も内野安打を打って2死1・3塁と長打で逆転の場面を作ります。ここで打席には、昨日決勝本塁打を放った早川選手でしたが、吉田投手が三振に打ちとって試合終了。4対3でバファローズが辛うじて逃げ切りました。また、この三振は吉田投手にとって、通算1,000個目となりました。

 カープ対タイガースは中継がなかったので見れませんでした。先発はベイル投手と福原投手。初回にタイガースが2点先制しましたが、3回に連打で追いつかれ、4回に三連打で満塁にされて、内野ゴロの間に決勝点を挙げられます。打線も2回以降はベイル投手に3安打に抑えられ、完投勝ちを献上しました。
 ドラゴンズ対スワローズは山本昌投手と石川投手が先発。投手戦となりましたが、5回に井端選手の2点適時打でドラゴンズが先制。山本昌投手は毎回のように安打をされますが、7回を無失点。8回は岡本投手、9回は岩瀬投手が抑えて完封リレー。3対0でドラゴンズが勝ちました。
 ベイスターズ対読売は土肥投手と工藤投手という、元ライオンズ同士が先発。今日もベイスターズ打線が序盤から炸裂し、工藤投手を3回6失点でKO。一方、土肥投手はパリーグ時代から得意としているローズ選手を今日も完璧に抑えるなど、6回3失点で4勝目を挙げました。

2004年09月21日

「最終戦」で三連発

[ 野球 ]

 代替試合がなければマリーンズにとって今期最終戦となるライオンズ対マリーンズ戦。ライオンズの先発は潮崎投手、マリーンズの一番打者は佐藤幸彦選手と、ともに今季限りで引退を決めた選手の対戦から始まりました。佐藤選手の打球は当たりは良かったのですが、ライトが好捕してアウト。両選手はマウンドで握手をかわして、ベンチに戻っていきました。
 ライオンズの「二番手」は張投手、マリーンズの先発は清水直行投手です。その清水投手、2回裏に先頭のカブレラ選手にソロ、さらに和田選手を歩かせ、フェルナンデス選手に2ランを打たれ、3点を失います。
 一方の張投手に4回まで無安打に抑えられたマリーンズ打線ですが、5回に連続四球で1死1・2塁と好機を貰い、井上選手の適時打で1点返します。しかし、続く1死1・3塁の好機は連続三振でつぶしてしまいます。
 さらに6回もあっさり二死を取られます。ところがここからベニー選手・フランコ選手・李選手が三者連続本塁打。今期、基本的に外国人打者三人制をしいたマリーンズですが、初の三者揃い踏みが、「最終戦」の大事な場面で実現しました。
 続く7回も先頭の井上選手が二塁打。橋本選手が送って、西岡選手は倒れたものの、堀選手が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げます。その裏、1点返されましたが、9回もまた先頭の井上選手が二塁打を打ち、橋本選手が送り、今度は小坂選手の犠飛で追加点。派手な「三連発」が大きかったのは確かですが、この井上選手のいずれも得点にからんだ3安打も大きかったと言えるでしょう。
 最後は、小林雅英投手が登板。あまり良くはなかったのですが、何とか1失点で抑え、20セーブ目を挙げました。
 というわけで、リリーフ陣に不安は残ったものの、何とか「最終戦」を勝ちきり、勝率5割でレギュラーシーズンを終えました。借金がなかったのは1995年の第一次バレンタイン政権以来の事です。
 試合終了後はそのバレンタイン監督が先導してレフトスタンドに皆で行ってファンに挨拶。佐藤幸彦選手の胴上げもそこで行われました。

 昨日、劇的な結末をむかえたファイターズ対ホークス戦。平日にもかかわらず、昨日を上回る43,000人の来客数となりました。先発はミラバル投手と和田投手。ホークスがズレータ選手の連日の2ランなどで3対0とリードしますが、5回に島田選手の2ランで1点差、さらに2死1塁から新庄選手が連夜の本塁打で逆転します。その後もセギノール選手の本塁打や、島田選手の連続適時打などで加点したファイターズが7対3で勝利。ミラバル投手は5回以降は1安打でした。
 これで、ファイターズは残り2試合で1勝以上もしくは2分でプレーオフ進出となりました。ちなみに仮に1敗1分となりますと、5割でマリーンズと並び、「3位決定戦」が行われます。
 こちらも代替試合がなければ札幌最終戦ということで、ヒーローインタビューはヒルマン監督。チームの勝利とともに、この大観衆を大いに喜んでいました。

 バファローズ対ブルーウェーブは5対5で延長戦に。10回裏に礒部選手の長打性の当たりを好捕した早川選手が、11回に勝ち越し本塁打を打ち、これが決勝点となり、6対5でブルーウェーブが勝っています。
 カープ対タイガースは黒田投手と井川投手が先発。今日は、勝つ番のはずの井川投手でしたが、序盤に4失点。そして3対4で迎えた5回裏に、新井選手に3ランを打たれて突き放されます。9回に反撃して2点をかえしてなお2死1・2塁としますが反撃はここまで。結局8対5で敗れました。
 ドラゴンズ対スワローズは川上投手とゴンザレス投手が先発。ドラゴンズが2対1でリードした7回に土橋選手が逆転3ラン。これが決勝点となり、4対2でスワローズが勝ちました。
 ベイスターズ対読売は、昨日に続き、ベイスターズ打線が序盤で11得点。セドリック投手が7回を3本塁打による4点のみに抑え、7勝目を挙げています。

2004年09月20日

継投策も実らず・・・

[ 野球 ]

 ライオンズ対マリーンズは西口投手と小林宏之投手が先発。ストの代替試合はないと、これがマリーンズにとっては「ラス前」となります。
 1回表2死満塁・ツーナッシングで西口投手が足を痛めて降板。しかし、急遽リリーフとなった帆足投手がサブロー選手を抑えて結局3者残塁・無得点に終わりました。
 その裏、小林宏投手は先頭の柴田選手を歩かせ、バントで進まれて貝塚選手の適時打で先制されます。3回表には福浦選手とベニー選手の連続二塁打で追いつきますが、その裏、またまた柴田選手を歩かせ、盗塁と「ライン上のバントが切れそうで切れなかった」内野安打で無死1・3塁に。そしてまたまた貝塚選手に適時二塁打を打たれ、2点勝ち越されます。
 さらに続く4回裏には安打と犠打で1死2塁されます。ここで早くも小林宏投手をあきらめ、左の石井義選手が打席という事で高木投手を投入。対するライオンズも「左殺し」の犬伏選手を投入。これが当たり、犬伏選手は適時三塁打。続く柴田選手を歩かせた所で高木投手は降板します。以下、右と左が交互に続くライオンズ打線に対し、「一人一殺」とばかりに、小野投手・セラフィニ投手をつぎ込みましたが、いずれも適時打を打たれて失点を拡大。バレンタイン監督の勝負をかけた継投は、結果的には裏目に出てしまいました。
 一方の帆足投手は、3回の失点以外は好投し、結局7回を1失点。8回に三番手の森投手が乱調で、3四球で1死満塁としましたが、これまた予定外のリリーフとなった長田投手に里崎選手・初芝選手が抑えられます。9回もセーブのつかない場面ながら登板した豊田投手に先頭の西岡選手が安打を放ったものの、後は抑えられ、結局6対1と完敗。
 大きな試合を落としてしまいましたが、とにかく後は明日の試合を勝つよりありません。

 一方、熾烈な3位争いを続けているファイターズはホークスと対戦。札幌ドームは42,000人の大入りでした。また、試合前の練習で新庄選手ら5人がゴレンジャーの覆面(?)をして登場。いったい、どこで買ってくるのでしょうか。
 さて、先発は入来投手と新垣投手で、初回に2点取り合った後、3回表に井口選手のソロで勝ち越した後、二番手の清水投手から本間選手に満塁本塁打が出てこの回一挙6点を取ります。
 しかし、三番手の芝草投手・四番手の佐々木投手がホークス打線を抑えている間に、新庄選手のソロなどでファイターズが反撃し、8対5で迎えた6回裏に木元選手の適時打、さらには小笠原選手のこの日二本目となる逆転3ランが出ます。
 ところが、その直後に宮地選手の代打2ランが出て即座に逆転。8回にもズレータ選手の2ランで12対9とします。
 そして9回裏、ホークスは守護神の三瀬投手を投入。ところが、いきなり連打され、ここまで4三振のセギノール選手の2点適時打で1点差、続くオバンドー選手にも適時打が出て同点に追いつきます。その後敬遠や犠打などで2死満塁として新庄選手に打席が。その初球を左中間スタンドに打ち込んで「サヨナラ満塁本塁打」・・・のはずでしたが、1・2塁間で新庄選手が立ち止まっています。なんと、1塁走者の田中幸選手と塁間で抱き合った時に、相撲でいう「うっちゃり」の形で体が入れ替わり、これが「追い抜き」との判定でアウト。しかし、その前に三塁走者の奈良原選手がホームインしたのでサヨナラは成立。記録は「左中間スタンドに飛び込むサヨナラヒット」となりました。生中継で「幻の本塁打」を見たのは初めてでした。
 ヒーローインタビューで新庄選手は開口一番、「今日のヒーローは僕ではありません。(スタンドの)みんなです」と大観衆にお礼。そして最後は「明日も勝つ」で締めました。タイガース時代から、これを言うと裏目に出る場合が多いのですが、明日はどうなる事やら。もちろん、マリーンズファンとしてはぜひとも過去の例にならってほしいものですが・・・。
 これでまた順位が入れ替わり、ファイターズが勝率5割で0.5ゲーム差で3位になっています。

 バファローズ対ブルーウェーブは近藤投手と具投手が先発。プロ初先発となった近藤投手ですが、初回に北川選手の3ラン、5回にも大量7点の追加があり、自らは5回を2失点。プロ初勝利を挙げています。
 スワローズ対タイガースは高井投手と藪投手が先発。初回に今岡選手の2ランが出ますが、その裏に宮本選手のソロなどで同点に。3回に暴投で勝ち越しますが、5回に岩村選手の41号2ランで逆転。その後は継投に抑えられ、最後は9回表2死満塁で矢野選手に打順がまわりますが、五十嵐亮太投手の158km/時3連投もあって三振に抑えられ、1点差で敗れました。
 ベイスターズ対カープは加藤投手と河内投手が先発。両先発とも悪く、初回にベイスターズが5点先制するも、3回にカープが追いつきます。しかしその裏、ベイスターズが一挙6点を取って勝ち越し、結局12対5でベイスターズが勝ちました。
 ドラゴンズ対読売は読売が勝ったようです。

2004年09月18日

試合がなかったけれど神宮へ

[ 野球 ]

 神宮でファンが集まって「古田支持」コールをしたというニュースがありましたが、私が18時半ころ神宮に行った時はもう終わっていたようです。帰りに、信濃町駅でタイガースの帽子をかぶって「古田支持」と書かれたボードをかけていた方を見かけました。おそらく、私同様、「古田コール」をしに神宮に行ったのでしょう。
 というわけで、全試合中止となったので試合はありませんでした。したがって、普段野球を見る時間を使って、スト関連の記事を色々見ていました。
 とりあえず気になったのは、「被害総額」の件でした。経済損失が19億円。計12試合が中止になった事によって減額される選手報酬も2億円とのことです。もちろん、この19億円は売り上げであって利益ではありません。また、土日ゆえの数字であり、年間通して1日平均で9.5億円の総売上というわけでもありません。一方、「2億円」はあくまでも選手に払われる額であり、実際にかかる経費の総額ではありません。
 とはいえ、「労働者」に2日で2億を払えば19億の売上が出る、というのは、かなり効率がいい商売なのではないでしょうか。
 もちろん、以前から「年俸の多寡とスト権にはなんら関係はない」とは思っていました。とはいえ、このように数字を見せられると、「これだけの売上を出してこの報酬はむしろ安いのでは」と思った次第です。

ストライキへ

[ 野球 ]

 プロ野球選手会がストライキ決行を決めました。経営側は、「ファンの皆様へ」なる題名で、選手会が労働組合であったとしても、球団統合及び球団の新規参入自体は、経営事項であり、義務的団体交渉事項ではなく、これを理由にストライキを行うというのは、違法かつ極めて不当なものであるとも考えております。と言っています。
 この「義務的団体交渉事項」というのは、この前の仮処分申請の際の高裁の判断だと、労働条件を左右する部分がある事だそうです。となれば、合併による球団減、さらには経営陣が画策している「さらなる合併」によって、選手・職員らの労働条件が解雇を含め、悪化する事は明白です。(※現時点での雇用は維持する、などと経営陣は言っているようですが、仮にこれが守られたとしても2005年度だけの話でしょう)。
 となると、選手会側が戦うのは当然の権利になると思うのですが・・・。

 ここ数日のスポーツ新聞などを見ると、「経営側が大幅譲歩」などと書かれています。しかしながら、実際に「譲歩」したと思われるのは、前回交渉時の「来期は11球団以上」という事だけ。これなら、「再来期は10球団」だろうと、「その次の年は8球団」だろうとやり放題です。
 機構側の説明を見てもプロ野球構造改革協議会(仮称)を設け、ドラフト改革、選手の年俸のあり方について徹底的に協議することを提案し、また、球団の新規参入について環境整備することをお約束しました。などと言っていますが、「協議会を作る」のも「環境整備する」のも、結果の保証は何もありません。「協議会を行った結果、ドラフトは自由枠を2から4に拡大する事にしました」とか、「環境を整備しましたが、ライブドア・楽天・シダックスとも基準に満たなかったので参入は拒否します」という結論を出しても、「お約束」を破った事にはなりません。
 これまで、機構側の主張・説明には呆れる事ばかりでしたが、今日の発表は、これまで以上のものでした。私は以前からストライキ支持でしたが、あの「原稿棒読み会見」やこの「ファンの皆様へ」を読めば、より多くの人がスト支持になるのではないでしょうか。
 それこそ、あくまでも「オーナーの部下」でしかない球団代表が、心の中では選手会を支持しており、あえてあのような形で「選手会支援」をしたのでは、などとまで思ってしまいました。
 今日は横浜スタジアムで選手会が主催するサイン会があるそうです。神宮の近くで夕方まで用事があるので、もし神宮でも何かやるのでしたら、終わってから応援に行きたいと思っています。

2004年09月17日

来期もこのユニフォームで

[ 野球 ]

 今日は帰宅が遅く、TVをつけた時は、ファイターズ対バファローズ戦の9回裏でした。試合は金村投手とパウエル投手が先発。初回にバファローズが中村選手の2ランで先制し、3回に礒部選手のソロで追加点を挙げます。パウエル投手は7回まで4安打、8回には1点返されますが、9回に金村投手が北川選手にダメ押しとなるソロを打たれ、4対1でバファローズが勝ちました。
 ヒーローインタビューはパウエル投手。最後に、「来期もこのユニフォームを着て試合をしたい」と言っていました。

 神戸のブルーウェーブ対マリーンズは川越投手と渡辺俊介投手が先発。0対0で迎えた4回表に、3連打で無死満塁に。ここで一昨日に走塁ミスのあったサブロー選手が、その失敗を帳消しにする満塁本塁打。直後に1点返されますが、5回表にベニー選手の適時打で追加点を挙げました。
 渡辺投手は8回を4安打1失点。9回に1死1・3塁のピンチで降板。代わった小林雅投手は犠飛で1点失いますが、次の打者を抑えて5対2で勝ちました。渡辺投手は12勝目、小林雅投手は18セーブ目です。
 これで、また勝率5割で3位復帰。ここのところ、「日替わり3位」状態が続いています。プレーオフ出場権争いは最終試合まで続くかもしれません。
 ホークス対ライオンズは斉藤投手と松坂投手が先発。ライオンズが2回にカブレラ選手と中島選手の本塁打で3点先制し、投げては7回を5安打2失点に抑え、10勝目を挙げました。
 これでホークスの「1位」決定はお預けとなっています。

2004年09月16日

3年連続10勝

[ 野球 ]

 今日のセリーグ2試合が予定されていましたが、カープ対読売は中止でした。
 唯一の試合となったスワローズ対ベイスターズは石川投手と三浦投手が先発。スワローズが序盤に4点を取り、5回表にウッズ選手の久々の本塁打などで2点差に迫られた裏には、古田選手の2ランなどで突き放しました。三番に座ったユウイチ選手が期待に応えて3安打でお立ち台に。また、石川投手はプロ入り以来3年連続となる二桁勝利を達成しました。

 今日は、グランド外でまたまた大きな動きがいくつかありました。
 まず、かねてから近鉄球団買収などプロ野球参入を宣言していたライブドアが、仙台を本拠地にした球団設立をNPBに申請しました。松山出身の嫁さんを持つ身としては、そちらを本拠地にしてほしかった気もしますが、いずれにせよ、「空白地」の球団設立は嬉しい事です。野球機構と球団経営者たちは相変わらず異常な行動を取り続けているので、まだまだスンナリと行くとも思えませんが、ぜひとも成功させてほしいものです。もし、パリーグでの参加という事でしたら、ぜひとも仙台でのマリーンズ戦を観戦したいものです。
 さらに、同じ六本木ヒルズに本社を置く「楽天」もプロ野球参入を表明。こちらは三木谷社長の出身地であり、すでに保有しているJリーグ球団もある神戸を本拠地にするとの事です。サッカーで実績がある事もあり、期待できるでしょう。
 しかし、こうなると要らないのが「合併球団」ですね。ぜひともバファローズとブルーウェーブを両社に譲って、近鉄とオリックスは球界から退場していただきたいものです。その上で、新規参入企業をつのり、より大きくなったプロ野球を運営して欲しいものです。
 また、今日は労使交渉も行われました。10日の「暫定合意」から数日で「合意事項」をくつがえしまくった経営陣。選手のみならず、ファンそして「野球」をバカにしているとしか思えません。もし、このようなふざけた態度を続けるのなら、ぜひとも選手会には、日本野球のプライドにかけてもストを実行してほしいものです。
 それにしても、このような不誠実極まりない言動を繰り広げる経営陣のいる親会社は信用に値する企業なのでしょうか。特に一連の瀬戸山氏の非礼かつ傲慢な言動を見れば見るほど、ロッテやその関連企業の商品を口にする気が失せてきます。
 繰り返しになりますが、ぜひともこれを機に、合併したがる企業などはプロ野球から撤退し、大幅な経営母体の入替を行って欲しいものです。

2004年09月15日

マリン公式戦最終戦

[ 野球 ]

 今日のはマリーンズ対バファローズはマリンスタジアム公式戦最終戦。というわけで、内野自由席が無料なので、昨日に続いて観戦。二日連続で野球場に行くというのは、19年前に後楽園でビール売りをやった時以来です。
 先発は清水直行投手と山本投手。仕事帰りでしたので、球場に着いたのは5回表でしたが、その前に益田選手の2ランでバファローズが先制します。3回裏には先頭のサブロー選手が二塁打を打ちながら、続く堀選手の二塁打の打球判断を誤り三塁ストップ。さらに続く福浦選手のライトライナーでタッチアップをせず、続くベニー選手の内野ゴロで本塁突入してアウト、と3回連続走塁ミスで、結局1点も取れない、という嫌な展開に。
 私が球場に着いた直後の5回裏にも無死1・2塁の好機を作りますが、バント失敗や併殺があり、結局無得点。清水投手も9回4安打2失点と好投しますが、拙攻を重ねた打線は9安打無得点。満塁2回、無死2・3塁と無死1・2塁のいずれも好機を潰すようではこの結果も必然でしょう。
 好投の清水投手を拙攻で見殺しにする、という5月頃によくやった「負けパターン」を喫してしまいました。これで再び借金1。ファイターズが勝ったため、入れ替わって4位転落となりました。
 試合後は本拠地最終戦のセレモニー。バレンタイン監督は、「また、(日本シリーズで)マリンスタジアムに戻ります」と宣言していました。ぜひ実現させてほしいものです。
 また、最終戦という事もあり、最後には両応援団からエール交換。また、バファローズ応援団にスタンド全体が呼応しての「合併反対」コールもありました。球場から出た後は、レフトスタンド出口のバファローズ応援団を見ていました。2001年バージョンや、10・19バージョンの選手別応援歌などをやっていました。来期、どうなるか分かりませんが、ぜひとも「合併球団」ではない、関西パ球団との対戦を観戦したいものです。

 ライオンズ対ファイターズは石井貴投手とミラバル投手が先発。序盤からファイターズ打線が爆発。特に最近調子が下降気味だった小笠原選手とセギノール選手に本塁打が出たのは大きいでしょう。結局12対4でファイターズが圧勝しました。
 タイガース対ドラゴンズは福原投手と山本昌投手が先発。天敵・山本昌投手からアリアス選手が先制本塁打を放ち、投げては福原投手が7回無失点。リリーフの久保田投手・ウイリアムス投手で完封リレー。対山本昌投手の連敗を止めました。
 スワローズ対ベイスターズは川島投手とセドリック投手が先発。ベイスターズ1点リードの9回裏に古田選手の適時打で追いついたスワローズが、11回裏にラミレス選手のサヨナラ打で4対3で勝ちました。
 カープ対読売は読売が勝ったようです。

2004年09月14日

エースを粉砕

[ 野球 ]

 マリンスタジアムでのバファローズ戦を観戦。これまで8試合見ていましたが、バファローズ戦は初めてです。
 先発は小林宏之投手と岩隈投手。投手戦かと思われましたが、初回に先頭打者の井上選手が初球を安打し、続く堀選手も連打。1死後ベニー選手が歩き、土日に不調だったフランコ選手が先制適時打。さらに橋本選手も安打でつなぎ、李選手の犠飛で3点目を挙げました。
 2回は併殺で3人で終わったものの、3回はベニー選手・フランコ選手の連続二塁打で4点目。橋本選手が送って李選手が歩き、サブロー選手の適時三塁打で6点目を挙げ、岩隈投手をKO。岩隈投手は今期最悪の出来でした。二番手の高木投手からも小坂選手が犠飛を打って計7点目。続く4回もフランコ選手の3打席連続適時打で8点目を挙げました。
 小林宏投手は調子が良く、ストライクが先行し、早いカウントでバファローズ打線を打たせて取る投球。5回だけは四球と3安打で1点を取られますが、続く1死満塁のピンチは併殺で切り抜けるなど、この試合は4つの併殺を取りました。8安打されたものの長打は9回の1本のみ。今期2度目の完投で9勝目を挙げました。また、この試合で9回に守備固めで出場した諸積選手が通算1,000試合出場を達成しています。
 これで再び5割復帰。ファイターズが敗れたため、3位復帰も果たしました。また、我が家の観戦成績も「貯金1」となっています。

 ライオンズ対ファイターズは帆足投手と正田投手が先発。序盤ファイターズが4点リードしますが、3回にカブレラ選手の3ランで追いつき、和田選手の2者連続本塁打で逆転。その後も追加点を挙げ、8対4で勝ちました。4点差の終盤で松坂投手が調整登板をしたようです。
 ブルーウェーブ対ホークスは相木投手と倉野投手が先発。ブルーウェーブに相性のいい倉野投手が3失点に抑え、5対3でホークスが勝ち、対戦成績を23勝4敗に。ブルーウェーブは単独最下位が決定しました。また、松中選手が2安打2打点1本塁打とし、2位にそれぞれ打率は1分3厘、打点は16点、本塁打は2本の差をつけました。三冠王がかなり現実味を増してきています。

 タイガース対ドラゴンズは井川投手と川上投手が先発。ここ1ヶ月ほど2試合連続で好投ができない井川投手ですが、8回まで3安打無失点と完封ペース。一方、打線も天敵の一人の川上投手から3点を取ってリードします。
 しかし、9回表に井川投手が2安打で走者を出し、代打・高橋選手に同点3ランを喫します。さらに延長11回には谷繁選手が安藤投手からソロ本塁打。その裏、制球の定まらない岩瀬投手から四球二つでサヨナラの走者を出しますが、今岡選手・金本選手が打ち取られ、結局4対3で敗れました。
 スワローズ対ベイスターズはゴンザレス投手と土肥投手が先発。序盤にラミレス選手の2打席連続本塁打で4点を取ったスワローズが6対1で勝ちました。これでドラゴンズのマジック点灯はまたお預けとなっています。

2004年09月13日

順位決定第1号

[ 野球 ]

 帰宅が遅く、今日も見れなかったので結果だけ。
 唯一行われた神戸のブルーウェーブ対ホークスは小倉投手と和田投手が先発。初回に失策二つで無安打で先制したホークスが3回には2死3塁から井口選手の打球が外野席のファンのグラブに当たって落ちる「二塁打」などで追加点。5回にも城島選手のソロが出ます。
 和田投手は、前回に続き制球が悪く、6回を1安打ながら7四球で球数は130。「1安打無失点」とはいえ、今後に不安が残る投球でした。結局。5対1でホークスが勝ち。これでブルーウェーブは残り全勝してバファローズが残り全敗しても「同率5位」という事で、3年連続最下位が決定しました。

2004年09月12日

連日の逆転はならず

[ 野球 ]

 今日は昼夜とも野球は見れなかったので結果だけ。
 マリーンズ対ファイターズの最終戦は、小宮山投手と入来投手が先発。小宮山投手が2回に5点を取られます。しかし、マリーンズ打線も着実に反撃。5回にも2点追加されながらも、7回に1点差に追いつきます。また、4番手以降は昨日と同じ、高木投手・山崎投手・藤田投手・薮田投手のリレーで追加点を許しません。
 そして9回裏、四球で出塁した堀選手が牽制悪送球で三塁に進み、福浦選手の犠飛で同点に追いつくという、これまた昨日のような展開。しかし、10回表に薮田選手が四球二つで2死1・2塁とし、マリーンズキラーの高橋信二選手が打席に。マリーンズも小林雅英投手を投入しましたが、2点適時打を打たれ、これが決勝点になり、9対7で敗れました。
 結局最後の直接対決は1勝1敗で終了。再び4位となり、3位になったファイターズにプレーオフ進出マジックが再び点灯しています。
 といってもゲーム差は0.5ですから、熾烈な争いはまだまだ続くでしょう。

 ホークス対バファローズは新垣投手とバーン投手が先発。中盤までに5点を取ったホークスが9回のバファローズの反撃を2点で止め、5対2で勝利。新垣投手は久々の勝星で11勝目を挙げています。
 ライオンズ対ブルーウェーブは張投手と具投手が先発。初回の和田選手の満塁本塁打が大きく、6対2でライオンズが勝利。プレーオフ進出を決めています。

 ベイスターズ対タイガースはマレン投手と藪投手が先発。初回10人、2回9人で計9点を取ってマレン投手をKOしたタイガースが10対3で圧勝しています。
 ドラゴンズ対カープは今期4度目の登板となった山井投手と小山田投手が先発。ここまで防御率12点台の山井投手がカープ打線を2安打完封。小山田投手も8回2失点でしたが及びませんでした。それにしても、防御率12点台の投手を先発させたら完封。優勝する時はこんなものなのでしょうね。
 読売対スワローズは石堂投手と林投手が先発。6回にラミレス選手の2ランで逆転したスワローズが3対2で勝ち、マジック点灯を阻止しました。それにしても林投手は本当に援護に恵まれません。

2004年09月11日

流れをつかんだ?

[ 野球 ]

 マリンスタジアムで観戦。ファイターズ戦は4月に東京ドームで「9連敗目」を見て以来です。
 試合開始直後に入場したのですが、外野席・一塁側1階内野自由席はすでに満席と表示されていました。
 先発は小野投手と金村投手。ともに立ち上がりが良くなく、小野投手は初回2死から連打され、一方の金村投手も初回に1安打2四球で満塁としますが、ともに得点にはつながりませんでした。
 しかし2回、この回も2死から連打され、新庄選手に先制適時打を打たれます。一方、金村投手はボールが先行するのですが、マリーンズの打者は有利なカウントからフライを打ち上げます。打者の左右に関係なく、やけに左翼手へのフライが多く、金村投手に対し、レフトフライ7つに対し、ライトフライはゼロでした。風が右方向なのを意識したための投球なのでしょうか。
 あと、余談ですが、3回裏に井上選手が一塁スタンドにライナーでファウルを打ったのですが、これが、我々の席から5mも離れていない席の観戦者のビールを直撃。怪我はありませんでしたが、その人の服はかなり濡れていました。あんな間近に飛んできたボールを見たのは初めてでした。
 余談ついでですが、今日は話題の「マリンのモツ煮込み」を初めて食べました。味といい、モツといい、評判になるだけの事はありました。空腹だったせいもあるのでしょうが、今まで食べた中で一番と思ったほどでした。

 閑話休題。結局金村投手には5回まで1安打3四球で0点とほぼ完璧に抑えられます。小野投手も3回から5回までは無安打でしたが、6回に小笠原選手とセギノール選手に連打されて無死1・3塁となり、マリーンズの天敵・高橋信二選手の適時打で2点目を奪われ、無死1・2塁でマウンドを降ります。
 金村投手の出来を考えると、もう1点取られれば試合が決まりかねない局面ですが、2番手の高木投手が小田選手には詰まった当たりを中前に落とされて無死満塁となりますが、続く坪井選手を三振。さらに3番手の山崎投手が島田選手を併殺に打ちとって、この大ピンチを最少得点で凌ぎます。
 これで少し流れが戻ったのか、その裏、ベニー選手に左中間スタンドへのソロが出てようやく1点を返しました。
 マリーンズ中継陣は、7・8回も山崎投手・藤田投手・薮田投手がファイターズ打線を完璧に抑えます。そして8回裏、この回先頭の小坂選手の代打の李選手が四球を選び、この試合初の無死の走者を出します。続く諸積選手のところで西岡選手が代打に出ますが、なぜか金村投手は一塁の李選手を執拗に牽制。西岡選手は結局バントを2回失敗したあとで打ち取られ、ここで「必勝リレー」の建山投手が登板。ところが、この建山投手も執拗に牽制をします。この牽制に守るリズムが崩れたのか、続く堀選手の中堅へのライナーを名手・新庄選手が落球。福浦選手もこの試合3本目となる安打で続き、1死満塁の大好機を迎えます。しかし、ここは建山投手が踏ん張り、ベニー選手・フランコ選手を打ちとり、得点を許しませんでした。
 9回表、先頭の小田選手が二塁打を打ち、6回以来の出塁を果たしますが、薮田投手が踏ん張り、坪井選手、さらにはオバンドー選手・エチェバリア選手の代打攻勢もしのいで、1点差のまま、9回に入りました。

 ファイターズは当然ながら横山投手が登板。先頭の橋本選手、さらには代打の初芝選手も打ち取られ、「あと一人」に。そして代打は垣内選手。しかし打った打球は三塁前のボテボテの当たり。「終わったか・・・」と思いましたが、何とこれを小笠原選手が悪送球し、垣内選手は二塁に進みます。続く李選手は、さらにボテボテの当たりを三塁へ。すると何と小笠原選手がまた悪送球(記録は内野安打と失策)で、垣内選手が生還し、まさかの同点に追いつきます。李選手も3塁まで進み、一気にサヨナラの好機となりましたが、続く西岡選手のライトライナーを坪井選手が地面スレスレで捕球し、延長に入りました。
 10回表からは小林雅英投手が登板。先頭の新庄選手から始まる好打順を3人で抑えます。その裏、マリーンズは堀選手の安打を足がかりに1死1・2塁に。ここでファイターズは最近好調の井場投手を投入。暴投と四球で1死満塁としますが、9回に続き、橋本選手と初芝選手が倒れ、この試合3度目の満塁はまたまた無得点に終わりました。
 11回表も小林雅投手が抑えて11回裏、先頭の垣内選手が初球を打つと、打球は左中間スタンドへ。敗戦目前からの大逆転でサヨナラ勝ちし、勝率を5割に戻し、0.5ゲーム差をつけての3位に浮上しました。余談ですが、我が家の観戦成績も4連敗後の4連勝で5割に戻しています。
 それにしても小笠原選手のまさかの連続失策。あれほどの一流選手でも、この重要な試合の勝利が見えた瞬間に平常心を失ったのでしょうか。もちろん、この大勝負を勝ったのは嬉しいですが、昨日、大阪で大変な交渉をした事も含め、小笠原選手の心中を思うとなんとも言えない気分にもなりました。


 ライオンズ対ブルーウェーブは西口投手と川越投手が先発。9回の表裏で豊田投手と山口投手の両守護神が1点ずつ失って延長に入るというわけのわからない展開になりましたが、11回に竜太郎選手の2点適時打が出たブルーウェーブが競り勝ちました。
 パ唯一のナイターとなったホークス対バファローズは斉藤投手とパウエル投手が先発。五輪宿舎で怪我した中村選手が初回の復帰初打席で3ラン。さらに4回にも2点適時打を放つなど、この日6打点と大活躍。投げてはパウエル投手が7回まで無失点に抑えますが、8回に井口選手と松中選手に連続本塁打されて完封ならず。松中選手は本塁打数がセギノール選手と並ぶ42となり、「三冠王」となっています。

 ベイスターズ対タイガースもデーゲームでしたので、何も見ていませんが、先発にまわってから好調の三東投手が5回を2失点とまずまず好投。同点で迎えた8回に無安打で勝ち越し、9回にも追加点を挙げてタイガースが勝ちました。
 ドラゴンズ対カープは平松投手と河内投手が先発。初回に2点を失った平松投手ですが、その後は抑えます。そして5回に3点を取ってドラゴンズが逆転。昨日は不調だったリリーフ陣も、今日は岡本投手が1安打されただけで、平井投手も昨日の借りを返し、最後は岩瀬投手が3人で抑えて連夜の1点差勝利。明日の結果いかんではマジックが点灯します。
 読売対スワローズは読売が勝ったようです。

2004年09月10日

スト回避

[ 野球 ]

 日中、選手会とNPBで「スト目前の最終交渉」が行われました。結果的にはとりあえず明日・明後日のスト回避となりました。合意事項を見る限り、とりあえず勝ち取れたのは「これ以上の球団削減はない」くらいのようです。はっきり言って「先送り」でしかないような気もします。しかし、それでも一応、ほんの僅かとはいえ「歩みより」があったのは、ストを「武器」にするなど、選手会側の粘り強い交渉の効果なのでしょう。
 しかし、今日のスポーツ紙などを見ると「経営者側が譲歩しているのに、古田選手会長がスト強行」みたいに取られる一面が見受けられました。

 さらに、読売新聞の社説では相変わらずの「年俸の高い選手の労働組合」だの、「(新規参入は)売名目的など安易な気持ちで参入をもくろむ企業には、注意が必要だ」などと、聞き飽きた「論拠」で選手会および「反合併」批判をしていました。
 年俸をたくさんもらっていれば、プロ野球の将来を考えて行動してはいけない、などというのは全くもって意味不明です。それとも、古田選手を初めとする高額年俸選手は、「高い金を貰っているのだから、自分の事だけ考えていろ」とでも言いたいのでしょうか。
 もう一つの「安易な気持ちで」についてですが、別に球団を維持できれば、1年だろうと2年だとうと、ファンとしては別に構わないのですが。別にマリーンズが来年「千葉銀行マリーンズ」で再来年が「千葉京成マリーンズ」になろうと、「合併」するよりはずっとマシです。
 ただ、よろしくない企業がプロ野球を経営する事に問題がある、という主張だけは理解できます。とりあえず、裏金を使って球団幹部が総辞職し、しかも辞めたはずの「前オーナー」が相変わらずプロ野球についてどうこう言いつづけるようなモラルのない企業がプロ野球界にいる、という問題点あたりから解決していただきたいものです。


 試合のほうですが、今日はセリーグ2試合のみ。
 ベイスターズ対タイガースは三浦投手とホッジス投手が先発。タイガースキラーの三浦投手に序盤は抑えられ、一方、ホッジス投手は2回には内川選手の2ランで先制されます。さらに3回には、最近の打点は本塁打のみだったウッズ選手の、約1ヶ月ぶりとなる適時打などで2点を追加されます。
 苦手の三浦投手相手に、タイガース打線は4回に金本選手のソロで1点返し、6回にも檜山選手が適時打。さらに7回には金本選手の、この日3打点目となる2点適時打が出て追いつきます。また、この打点で金本選手は96打点目。打点1位のラロッカ選手に1差に迫りました。
 タイガース投手陣は2番手の桟原投手、さらに久々のリリーフとなった下柳投手、さらには安藤投手が、ベイスターズの追加点を許さなかったのですが、8回から登板の久保田投手が連続三振で簡単に2死にした後に連打を食い、相川選手の2点適時打で勝ち越されます。
 9回表に門倉投手から1点は返しましたが、結局6対5で敗れました。

 ドラゴンズ対カープはドミンゴ投手と佐々岡投手が先発。先週の金曜と同じ顔合わせとなり、前回同様投手戦となりました。ドラゴンズが先制して2対0となってドミンゴ投手が降板してリリーフ陣が出るところまでも同じでしたが、7回のバルデス投手は抑えたものの、8回の平井投手が追いつかれ、9回に久本投手が2点取られて勝ち越されます。
 しかし、その裏ドラゴンズも粘り、1死2・3塁から荒木選手の内野安打で1点差、さらに井端選手の内野ゴロで追いつきます。そして延長11回、2死から井端選手が歩き、続く川相選手の打席で盗塁。そしてその川相選手が三塁手のグラブをはじくサヨナラ打を放ち、ドラゴンズが勝ちました。川相選手は移籍後16打数6安打、うち2安打がサヨナラ打です。

2004年09月09日

完封リレーを喫する

[ 野球 ]

 タイガース対スワローズは福原投手と高井投手が先発。スワローズは5連敗中で、今日タイガースが勝つとゲーム差が1.5に縮まります。
 しかし、初回に岩村選手のソロで先制され、2回にも真中選手に2点適時打を打たれます。一方、打線は高井選手を攻めきれず、5回の1死1・3塁では福原投手の代打・立川選手が浅い右飛に倒れ、6回の無死1・2塁も4・5・6番が凡退してしまいました。そして7・8回は石井投手に、9回は五十嵐亮太投手に抑えられ、結局4-0で完封リレー。スワローズとのゲーム差は3.5に広がりました。

 読売対ドラゴンズは工藤投手と小笠原投手が先発。序盤、読売がソロ2本でリードしますが、5回に1死から3連打で1点返します。そして早くも小笠原投手を見切って代打・リナレス選手を投入。これが大成功で逆転3ラン。さらに大西選手もソロで続き、一挙5点を取りました。
 直後に読売も連打で1点返して2点差に迫りますが、続く仁志選手が併殺で反撃もそこまで。あとはドラゴンズのリリーフ陣に抑えられ、一方、ドラゴンズは終盤に着実に追加点を重ね、8対3で勝ち、ゲーム差を5.5に戻しました。
 カープ対ベイスターズは黒田投手とセドリック投手が先発。序盤は投手戦でしたが、5回表に1死1・3塁から相川選手のセーフティースクイズで先制。続くセドリック投手を歩かせたのが大きく、2死後に種田選手の2点適時打が出て3点を先制。その裏、カープも1点返しましたが反撃はそこまで。3対1でベイスターズが勝ちました。セドリック投手は6勝目です。

 パリーグはブルーウェーブとファイターズ戦のみ。谷中投手とミラバル投手の先発で、5回までは接戦でしたが、6回に勝ち越したファイターズが7・8回と追加点を挙げて7対3に。9回、セーブのつかない場面で登板した横山投手に対し、ブルーウェーブも連続2塁打で1点を返し、1死3塁と粘ります。ここで平野選手が右中間に長打性の当たりを打ちましたが、これを新庄選手がダイビングキャッチ。犠飛にはなりましたが、これで反撃を絶ち、7対5でファイターズが勝ち、勝率を5割に戻し、0.5ゲーム差で3位に復帰しました。

2004年09月08日

1日で借金生活に戻る(+臨時オーナー会議感想など)

[ 野球 ]

 ホークス対マリーンズは山田投手とセラフィニ投手が先発。中継ぎの要だった山田投手は今季初先発です。その山田投手に対して、初回に堀選手の2試合連続本塁打となるソロで先制しますが、その裏、井口選手の犠飛ですぐさま同点とされ、さらに五輪から帰国後初となる城島選手の2ランで逆転されます。
 セラフィニ投手は4回にはズレータ選手のソロで4点目を失います。そして6回、そのズレータ選手の初球に顔面スレスレの所に投球。これに怒ったズレータ選手とセラフィニ投手の乱闘となり、両者退場になります。さらに、止めに入ったベニー選手までもが腕を打撲という事でベンチに退きました。大事にならないといいのですが・・・。
 6回まで4安打1四球でマリーンズ打線を1点に抑えてきた山田投手ですが、7回にコントロールを乱し、先頭の橋本選手が四球で出ます。続く李選手にもボール先行。ところが1-3からの5球目、李選手が引っ張った球は、ライトポールから10mくらいそれたスタンドを直撃する「あわやホームラン」のファウル。私の見た試合では、このファウルを放った打席の李選手はかなりの確率で三振します。そして次の6球目、エンドランがかかったため、李選手は高めのボールとも見える球を空振りし、三振ゲッツーに。続く今江選手も結局四球だったため、結果的にはこのエンドランは大失敗となってしまいました。
 その裏、ホークスは井口選手の適時打でダメ押し点。8回表に二番手の倉野投手相手に二死から連打し、三番手の三瀬投手から代打の垣内選手が本塁打性の当たりを放つも、福岡ドームの塀をあと数十センチ越える事ができず、二塁打に。1点は取れましたが、続く代打の里崎選手が打ち取られ、逆転機はついえました。
 9回は三者凡退に終わって結局5対2でホークスが勝利。三瀬投手は30SPとなる26セーブ目を挙げています。

 バファローズ対ライオンズは岩隈投手と松坂投手が先発。前回、この両者の顔合わせの時は9回まで両者無失点という投手戦を演じていたため、今日も投手戦が期待されましたが、松坂投手にアクシデントがあり、1回だけ投げて降板してしまいました。
 一方、岩隈投手も調子が良くなく、一時期は4対0とリードしながら、5回に5安打で3点を取られて追いつかれ、1点勝ち越した直後の7回にも失点して計5失点でした。
 しかし、その裏に水口選手の適時打で勝ち越したバファローズが失策・北川選手の適時打で一挙3点挙げて勝ち越し。8・9回に登板した吉田豊彦投手・福盛投手も1点ずつ取られますが、何とかバファローズが逃げ切りました。
 ブルーウェーブ対ファイターズは相木投手と正田投手が先発。序盤でファイターズが7点を取り、2点差に追い上げられた6回に4点取って突き放し、最後は12対5でファイターズの圧勝となりました。これでまたマリーンズとのゲーム差は0になっています。

 タイガース対スワローズは井川投手とゴンザレス投手が先発。ここのところ、2回に1回の割合でしか好投できない井川投手ですが、今日は「好投する番」だった事もあり、8回を無四球1失点。3回にこそ3安打で1点取られましたが、残る7回は2安打にスワローズ打線を抑えました。打つほうでは、金本選手が2本の本塁打を放つなど、4対1で勝っています。
 カープ対ベイスターズは中継が無かったので見れませんでした。6回に嶋選手の2ランで逆転したカープが9対5で勝ったようです。読売対ドラゴンズは読売が勝ったようです。

 なお、今日は臨時オーナー会議も行われ、結局7月に堤氏が宣言した「第二の合併」は実現せず。このままだと、来期はセ6球団・パ5球団という変則的な形になります。もともと、近鉄球団が命名権のみを含めた売却を模索していたところ、当時の読売オーナー氏の「1リーグ化」の意を受けたオリックスによって今回の合併は進められたと聞いています。ならば、「1リーグ化」が無理になった以上、ただちに方向転換して、なんとかもう1球団増やす事を目指すのが、ファンのためはもちろん、収益のためにも普通だと思うのですが・・・。オーナー連中の考えている事は本当に理解できません。
 あと、会見で「球界のために他球団(西武)の後押しも受けてダイエーとの合併を目指した」などとロッテのオーナーが言っていました。あれだけファンを無視した言動を続けておいて、よくも「球界のため」などと言えたものです。それとも、氏の認識する「球界」に「ファン」などというものは存在しないのでしょうか。
 そんなに「球界のこと」を考えているのなら、ただちにマリーンズをまともな企業に売却するなり、市民球団化するなりにしてほしいものです。この発言を聞いたとき、マリーンズ以外の「ロッテ」と名のつくものに、一切金を出したくない、と心底思いました。

2004年09月07日

序盤で決め、五割復帰

[ 野球 ]

 8月の月間MVPのパリーグ投手部門で、小林宏之投手が選ばれました。チーム全体が調子がよかったため、マリーンズ投手陣からは渡辺俊介投手・セラフィニ投手も候補に上がっていましたが、8月3勝0敗という数字が大きく、小林宏投手になったようです。
 ホークス対マリーンズは和田投手と清水直行投手が先発。和田投手の立ち上がりが非常に悪く、城島捕手の構えたところに球が行きません。初回1死後、堀選手が通算300本目となる二塁打で出塁し、続く福浦選手の2ランで先制します。さらに2回は先頭の今江選手の二塁打性の打球こそ本間選手に好捕されたものの、続く里崎選手が本塁打。さらにサブロー選手・西岡選手と連打し、堀選手が今度は3ラン。続く福浦選手も安打を打ち、5連打で4得点を挙げ、2回で6対0と大差をつけます。
 とにかく今日の和田投手は、ボールでカウントを悪くし、ストライクが入ると甘い球、という最悪の出来で、2回KOでした。
 清水投手は3回に松中選手の適時打で2点、5回には井口選手の2ランで計4点を失いますが、下位打線をほぼ完璧に抑え、7回中4回が3者凡退という内容。一方、マリーンズ打線は2番手の松本投手を打ち崩せませんが、5回に満塁から西岡選手の内野ゴロの間に追加点を挙げます。
 そして8回無死1塁からリリーフした薮田投手が、1安打でピンチを凌ぎ、9回は小林雅英投手が先頭打者に安打を許すものの、次の打者を初球で併殺。続く打者も初球で打ち取り、4球で18セーブ目を挙げました。清水投手は9勝目です。
 3回以降の攻撃の拙さは気になりますが、まあ、「無駄な点は取らなかった」という事でよしとしたいものです。
 これで2連勝で再び勝率5割。試合のなかったファイターズとのゲーム差は1になりました。
 なお、この日は台風で朝から飛行機もJR九州も停止。当初予定していたアナウンサーが球場に来れず、急遽代役を立てたほどでした。そのため、さすがの福岡ドームも空席が目立ちましたが、その中でも続々観客は増え、主催者発表は33,000人でした。。ファンというのは有り難いものです。

 その台風の影響で、大阪ドームを含む4試合が中止。他に行われたのは東京ドームの読売-ドラゴンズ戦のみでした。この試合は高橋尚成投手と川上投手が先発。小久保選手の2打席連続本塁打で3点を取った読売が3対2とリードして8回をむかえます。
 4回から完璧にドラゴンズ打線を抑えていた高橋尚投手ですが、1死後に連続四球で自らピンチを作り、続くアレックス選手の安打で井端選手が好走塁を見せて同点。さらに代わった中村投手の押し出しでドラゴンズが1安打で2点を取って逆転。9回にも井端選手のポテンヒットで追加点を挙げます。
 日曜の広島では珍しく失敗したドラゴンズの継投も今日は盤石。8回を岩瀬投手が、9回を平井投手がそれぞれ完璧に抑え、5対3でドラゴンズが勝ち、ゲーム差を5.5に広げています。

2004年09月06日

安らぐ解説

[ 野球 ]

 今日はブルーウェーブ対ファイターズ戦のみ。具投手と入来投手が先発で、ファイターズが4回にオバンドー選手、さらに5回には新庄選手のソロで2点をリードします。
 しかしその裏、ブルーウェーブは早川選手の2ランで同点に。さらに村松選手の適時打が出て一気に逆転します。さらに6回にも2番手の清水投手から暴投と適時打で2点を追加しました。
 7回表、2死からブルーウェーブは栗山投手が登板。フォークボールの落差がすごく、ベース手前でワンバウンドするような球で2三振を取るなど、ファイターズの反撃を封じます。そして9回には山口投手が登板し、新庄選手に安打を許したものの、最後は小笠原選手を打ち取り、5対2でブルーウェーブが勝ちました。これで3位マリーンズと4位ファイターズのゲーム差は0.5と広がりました。
 ところで今日の解説は中田昌宏さん。私は今日まで知らなかったのですが、1950年代後半から60年代前半に阪急ブレーブスで活躍し、実働12年で1430試合に出場、1961年には野村克也氏と同数で本塁打王を獲得した方だそうです。当然ながらかなりの年齢で、話ぶりも恬淡としていました。
 しかし、「牧田選手はファームではよく打っているんですよ」などと、ブルーウェーブに関する取材の深さはかなりのもの。また、とにかく選手をけなさない、という姿勢を持っているのか、また失策した後藤選手に対しても、「前に比べれば、コーチがしっかり教えて、かなり上手くはなっていますよ」と言っていました。
 さらに、アナウンサー氏もベテランなため、往年の阪急ブレーブスの話題で盛り上がっていました。山口和男投手が投球練習を始めたら、「1970年代に活躍した山口高志投手は」などという話が始まる、という感じです。他にもスペンサー選手や高井選手・足立投手など、往年の名選手の名前が続々出てきました。
 話しかたといい、話題といい、なんか非常に安らぐ解説でした。

 というわけで、野球中継では安らぎましたが、グランド外のニュースは相変わらず希望が見えないものばかり。球団合併は広島を除く全球団が承認をしました。こうなると、スト突入は避けられなさそうです。
 私自身はストに賛成です。選手会にはぜひとも頑張ってほしいものです。もちろん、ストを行えば、あっさりと合併が凍結されたり、新球団参入が認められて12球団が維持できる確証はありません。しかし、選手会が実行力を見せ、ファンがそれを支持すれば、流れが変わる可能性は少しでも大きくなります。少なくとも、あっさりとストを引っ込めて「しょせんは口だけか」と経営者連中に舐められるよりはずっとマシでしょう。

2004年09月05日

1日で3位復帰

[ 野球 ]

 見れなかったので結果だけ。
 マリーンズ対ブルーウェーブは渡辺俊介投手と本柳投手が先発。小坂選手の適時打で先制し、着実に追加点を挙げ5得点。一方、渡辺投手は8回を4安打1失点に抑えます。9回、小林雅英投手が2点を取られながらも、点差のおかげで逃げ切りました。渡辺投手は11勝目です。
 ファイターズ対ライオンズは金村投手と帆足投手が先発。帆足投手が8回を1失点に抑え、打線は4・5回に2点ずつ取って4対1でライオンズの勝ち。この結果、ゲーム差なしながら、マリーンズが再び3位となっています。
 バファローズ対ホークスはバーン投手と倉野投手が先発。バファローズ3点リードでむかえた8回に2本のソロと連打で4点を取ったホークスが逆転勝ちしました。

 カープ対ドラゴンズは小山田投手と長峰投手が先発。同点で迎えた9回表に井端選手のソロでドラゴンズが勝ち越しますが、その裏に平井投手が安打と失策で1・3塁のピンチを作り、嶋選手とラロッカ選手の連続適時打で逆転サヨナラ勝ちしました。
 ベイスターズ対スワローズは加藤投手と石川投手が先発。珍しく(?)本塁打なしで5点を取ったベイスターズが5対3で勝っています。
 タイガース対読売は2回ノーゲーム。今岡選手が「幻の本塁打」を放っています。

2004年09月04日

競り負けて4連敗

[ 野球 ]

 日中は仕事だったので、唯一のナイターであるタイガース対読売のみ観戦。先発は藪投手と久保投手で、両投手とも好投し、ともに5回を1安打無失点で抑えました。
 試合が動いたのは6回表。ローズ選手が2本目の安打で出塁すると、1死後に高橋選手がバックスクリーンに飛び込む2ランを放ちました。結局、藪投手は7回を3安打でしたが、この回の2安打が痛すぎました。一方、タイガースも7回に1死1・3塁からアリアス選手の適時打で1点差に。ここで昨年ならば一気に逆転したのでしょうが、今年は今年、続く矢野選手・藤本選手が凡退し、1点差に詰め寄るのみ。8回にも四球の赤星選手が盗塁して2死2塁としますが、今岡選手の当たりを中村投手が好捕し、どうしても追いつけません。そして9回も金本選手・檜山選手が連続三振。アリアス選手は安打で出塁しましたが、矢野選手が打ち取られて試合終了。2対1で敗れ、連敗を4に伸ばしました。
 それにしても、他に中継がないため、ずっとこれだけを見ていましたが、相変わらずの地上波の広告の長さと、アナウンサーの品質の低さにはうんざりさせられました。たとえば8回に中村投手が好守を見せた場面、アナウンサー氏は「これはもし逆転優勝したら『あのプレイが』と言われるかもしれない」などと言います。仮に万が一読売が逆転優勝したところで、このプレイを「逆転優勝のきっかけ」だなどと、誰一人言うわけがありません。せっかくの好プレイを、よくここまで水をさすような放送ができるものだと、呆れました。

 というわけでデーゲームは結果だけ。
 マリーンズ対ブルーウェーブは小林宏之投手と川越投手が先発。月曜以来のスタメンとなったベニー選手のソロで先制しましたが、今日は守備が乱れたようで、いずれもエラーがらみで3失点で3対2で。打つほうも拙攻だったようです。小林宏投手は自責点0で7月19日以来の敗戦投手となっています。マリーンズは3連敗です。
 バファローズ対ホークスはパウエル投手と新垣投手が先発。7回まで2安打無失点だったバファローズが8回に1点差に迫り、9回裏に大西選手のソロで追いつきましたが、10回表に大道選手の代打2ランで勝ち越し。現ホークスでは唯一の南海経験者の一振りで、ホークスがプレーオフ進出を確定させました。
 ファイターズ対ライオンズは江尻投手と張投手が先発。新庄選手の3打点などで中盤までにファイターズが5-0とリードします。終盤、ライオンズもカブレラ選手の本塁打などで反撃しますが、1点およばず、ファイターズが逃げ切りました。これでファイターズが3位に復帰しています。

 カープ対ドラゴンズは河内投手と朝倉投手が先発。初回に嶋選手の2ランなどで3点を取って朝倉投手をKOしたカープが、1点差に迫られた5回に本塁打3本で4点を取って突き放し、8対4で勝ち、ドラゴンズの連勝を止めました。
 ベイスターズ対スワローズは三浦投手と石堂投手が先発。多村選手の35・36号など、6本の本塁打を放ったベイスターズが11対1で圧勝しています。

2004年09月03日

勝敗を分けた天井

[ 野球 ]

 ファイターズ対ライオンズはミラバル投手と石井貴投手が先発。初回に1点ずつ取り合い、3回にライオンズが和田選手の適時打で勝ち越します。一方の石井投手は2回からファイターズ打線を無安打に抑えます。7回一死から登板の星野投手とあわせて、6回連続無安打。しかし、ライオンズ打線も追加点を挙げられません。
 そして8回表、無死1塁でカブレラ選手が打席に。独特の高く上がる打球が札幌ドームの天井に直撃、落ちた打球を小笠原選手が捕球します。札幌ドームのルールだとこれはアウト。審判の判定が分かれた事もあり、伊東監督も抗議しますが、覆りません。続くフェルナンデス選手・貝塚選手も凡退し、結局この回無得点でした。
 その裏、ライオンズは三番手の小野寺投手が登板。火曜のマリンでは快速球で好投した小野寺投手でしたが、今日はその時の球速・キレはなかったようで、ファイターズは先頭のセギノール選手が四球で出塁します。続くオバンドー選手は右翼塀際に達する飛球に倒れますが、取ったあとの送球に失策があり走者は二塁に。さらに高橋信二選手が安打でつなぎ、木元選手の犠飛で追いつきました。
 そして延長に入って10回表、2死2塁で打席にはまたカブレラ選手。今度は「打った瞬間本塁打」に見える当たりでしたが、何とこれがまた天井にぶつかり、レフトフライとなってしまいました。
 そしてまたその裏、2死2塁から先ほど同点犠飛の木元選手が、右中間を抜くサヨナラ打を放ち、ファイターズが勝ちました。ライオンズ(特にカブレラ選手)にとっては「天井に敗れた試合」という感じでしょう。
 これで順位は変わりませんが、マリーンズとファイターズのゲーム差は0となりました。

 バファローズ対ホークスは高村投手と斉藤投手が先発。初回に松中選手の40号本塁打などで3点先制したホークスが2回にも追加点を挙げ4対0に。その裏、バファローズも阿部真選手の2ランで2点を返しましたが、3回からバファローズは早くも二番手の山本投手を投入。さらに5回は吉川投手、6回から高木投手と、小刻みな継投をします。それが効を奏して追加点を与えず、6回に益田選手の適時打で追いつきました。
 ところが7回に高木投手が1死1・3塁のピンチを作ると、ここでバファローズは五番手に一昨日大量失点したカラスコ投手を投入。城島選手は打ち取ったものの、ズレータ選手を歩かせ、柴原選手に2点適時打を打たれ、結局これが決勝点になりました。
 失礼ながら、爪に火をともすような節約(継投)で溜めたお金をバクチ(カラスコ投手)につぎ込むような采配のように見えました。
 ホークスは首位マジック「11」が再点灯。早ければ4日にプレーオフ進出が決まります。

 カープ対ドラゴンズは佐々岡投手とドミンゴ投手の先発。カープ戦に相性のいいドミンゴ投手が7回を2安打0点の好投。佐々岡投手も好投しましたが、5回に失策で、7回には谷繁選手にソロを打たれて2点を取られ、負け投手になってしまいました。終盤は平井投手と岩瀬投手で抑え、2対0で勝利しました。
 これでドミンゴ投手は10勝目。昨年、最下位のベイスターズを解雇された投手が二桁を挙げたわけです。こうなると、ドミンゴ投手とともに昨年のベイスターズ投手陣を支え、同じような成績を挙げながら同じように解雇されたホルト投手が惜しまれます。ホークスあたりに行っていたら、二桁勝っていたのではないでしょうか。
 ベイスターズ対スワローズはセドリック投手と鎌田投手が先発。初回に佐伯選手の通算100号となる2ランなどで4点をベイスターズが先制。2点差に迫られた4回には五輪帰りの相川選手の本塁打などで2点を取って突き放します。セドリック投手は7回に2点を返されますが、2死1塁のピンチを凌ぎ5勝目を挙げています。

2004年09月02日

ナゴヤドーム11連敗

[ 野球 ]

 今日はサーズデ-セリーグ。
 ドラゴンズ対タイガースは福原投手と小笠原投手が先発。前回、小笠原投手に抑えられたタイガース打線ですが、今日は初回に今岡選手の適時打で先制。直後に同点にされますが、2回にも連打で好機を作り、2死後に赤星選手・関本選手の連続適時打で3点を勝ち越します。
 福原投手は2・3回を三者凡退、4回の満塁も凌ぎますが、5回につかまります。立浪選手の適時打で2点差にされた後、アレックス選手が逆転3ランを喫しました。
 一方の打線は2回以降は拙攻。4回の無死3塁、7回の無死1・2塁を生かす事ができず、またもやドラゴンズリリーフ陣抑えられ、結局5対4で負けました。これでナゴヤドーム11連敗になっています。

 スワローズ対カープはベイル投手と坂本投手が先発。昨日・一昨日同様、1点差の接戦でしたが、今日は投手戦。結局3対2でカープが逃げ切りました。昨日のヒーローインタビューで古田選手の「明日は9回で」の「公約」が不本意な形で実行されてしまった感じです。

月別の記事一覧
2015年12月(7)
2015年11月(29)
2015年10月(27)
2015年09月(29)
2015年08月(28)
2015年07月(27)
2015年06月(25)
2015年05月(32)
2015年04月(36)
2015年03月(31)
2015年02月(26)
2015年01月(31)
2014年12月(34)
2014年11月(26)
2014年10月(29)
2014年09月(27)
2014年08月(29)
2014年07月(26)
2014年06月(28)
2014年05月(26)
2014年04月(25)
2014年03月(29)
2014年02月(23)
2014年01月(26)
2013年12月(27)
2013年11月(26)
2013年10月(21)
2013年09月(27)
2013年08月(27)
2013年07月(25)
2013年06月(24)
2013年05月(24)
2013年04月(25)
2013年03月(27)
2013年02月(24)
2013年01月(27)
2012年12月(27)
2012年11月(28)
2012年10月(29)
2012年09月(25)
2012年08月(30)
2012年07月(24)
2012年06月(26)
2012年05月(30)
2012年04月(30)
2012年03月(31)
2012年02月(22)
2012年01月(27)
2011年12月(25)
2011年11月(26)
2011年10月(24)
2011年09月(21)
2011年08月(24)
2011年07月(29)
2011年06月(28)
2011年05月(32)
2011年04月(22)
2011年03月(21)
2011年02月(24)
2011年01月(29)
2010年12月(22)
2010年11月(25)
2010年10月(25)
2010年09月(26)
2010年08月(24)
2010年07月(22)
2010年06月(28)
2010年05月(34)
2010年04月(29)
2010年03月(31)
2010年02月(29)
2010年01月(34)
2009年12月(31)
2009年11月(27)
2009年10月(39)
2009年09月(49)
2009年08月(57)
2009年07月(53)
2009年06月(43)
2009年05月(50)
2009年04月(45)
2009年03月(31)
2009年02月(27)
2009年01月(34)
2008年12月(32)
2008年11月(32)
2008年10月(36)
2008年09月(46)
2008年08月(50)
2008年07月(53)
2008年06月(45)
2008年05月(55)
2008年04月(54)
2008年03月(48)
2008年02月(36)
2008年01月(36)
2007年12月(33)
2007年11月(33)
2007年10月(49)
2007年09月(58)
2007年08月(57)
2007年07月(53)
2007年06月(53)
2007年05月(55)
2007年04月(55)
2007年03月(47)
2007年02月(30)
2007年01月(34)
2006年12月(39)
2006年11月(32)
2006年10月(48)
2006年09月(58)
2006年08月(54)
2006年07月(58)
2006年06月(59)
2006年05月(67)
2006年04月(62)
2006年03月(63)
2006年02月(40)
2006年01月(50)
2005年12月(44)
2005年11月(40)
2005年10月(53)
2005年09月(60)
2005年08月(59)
2005年07月(61)
2005年06月(58)
2005年05月(60)
2005年04月(66)
2005年03月(45)
2005年02月(38)
2005年01月(34)
2004年12月(36)
2004年11月(39)
2004年10月(51)
2004年09月(55)
2004年8月までの日記など