2006年09月17日

2度追いつくも、延長11回に力尽きる

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズは金村投手と清水直行投手の先発。清水直投手は1・2回と先頭打者に安打されますが、いずれも後続を断ち、3回まで無失点に抑えます。
 一方、3回まで金村投手に1安打に抑えられていたマリーンズ打線ですが、4回表に堀選手が右翼席に6号ソロを放って先制。さらに福浦選手が二塁打で出て、ベニー選手がすぐさま適時打を放つという、効率のいい攻撃で2点目を挙げます。さらに2死1・2塁と追加点機を挙げますが、ここで打席に入った平下選手の打球は一塁へのゴロ。平下選手は足に当たったとスパイクを脱いでアピールしますが、認められず、チェンジとなります。
 するとその裏、三度目の先頭打者を出した清水直投手が、2死1・2塁から金子選手と森本選手に連続適時打を喫して、あっさり追いつかれてしまいます。さらに続く5回には先頭の小笠原選手に安打された後、セギノール選手の内野安打と内野ゴロで1・3塁とすると、新庄選手の二遊間を抜く適時打で勝ち越されます。

 この時点では、昨日・一昨日の二の舞かなどとも思っていたのですが、昨日の大敗後にバレンタイン監督の激しい檄の入ったマリーンズ打線はすぐさま反撃。先頭の里崎選手が安打で出塁すると、ファイターズは早くも二番手の伊藤投手を繰り出しますが、四球と犠打で1死2・3塁とし、先ほど不本意な判定をされた平下選手の適時打で同点に追いつき、続く青野選手の犠飛で勝ち越します。
 しかしその裏、清水直投手は先頭の森本選手に本日4安打目となる二塁打を喫し、ここで降板。左が続くところなので6回ながら藤田投手を投入しますが、田中賢選手と小笠原選手に連続適時打され、すぐさま逆転されます。
 こうなると、ファイターズの必勝継投となるところですが、粘るマリーンズは8回、前の回から登板の武田久選手から1死から里崎選手の二塁打で好機を作り、サブロー選手の適時打で再び同点に追いつきます。
 8回からマリーンズは藪田投手が登板。9回には先頭の稲葉選手選手に左胸を直撃される強襲安打を放たれ、マウンドにうずくまります。一時は担架も出たほどですが、ベンチにも戻らず、そのまま続投。そして犠打で得点圏にサヨナラの走者を進められますが後続を断ち延長に。そして続く10回も抑えます。
 しかし打線は8回途中から登板の岡島投手・10回から登板のマイケル中村投手に安打すら放てません。10回裏は三連投となる高木投手が先頭の森本選手にボテボテながらこの日6打数6安打となる内野安打を打たれ、犠打で二塁に進められます。しかし、小笠原選手を敬遠した後、セギノール選手・稲葉選手といった中軸をともに内野ゴロに打ち取り、サヨナラを許しません。
 しかし続く11回裏、マリーンズは2週間ぶりの登板となる小林雅英投手を投入します。しかし、先頭の新庄選手に安打され、犠打で進まれた後、2死は取ったものの、金子選手に中前に墜とされ、代走の紺田選手が俊足を飛ばして生還。6対5でファイターズがサヨナラ勝ちとなりました。
 これでマリーンズは今季の負け越しが決定しました。また、札幌では1勝7敗という結果に終わりました。一方、ファイターズは3連勝で78勝目を挙げています。観客数は今季3度目の満員となる4万3千4百73人。何の企画もなしでは初めての満員でした。

 所沢のライオンズ対合併球団はギッセル投手と川越投手が先発。初回にカブレラ選手の適時打と和田選手の18号2ランでライオンズがいきなり3点を先制。しかし、4回に1点を返した合併球団が5回に5連打で3点を取って逆転します。しかし6回に追いついたライオンズが、6回に先頭のカブレラ選手の30号ソロで勝ち越し。さらに失策もあってもう2点を追加します。ライオンズは5人の継投陣が合併球団打線を抑え、最後は小野寺投手が締め、7対3で勝利し、首位を守っています。観客数は1万7千3百人ほどでした。
 福岡のホークス対イーグルスは台風接近で観客の安全を考えて中止。この代替試合がいつ組まれるかも興味が深いところです。
 名古屋のドラゴンズ対タイガースは朝倉投手と安藤投手が先発。前日無安打無得点を喫したタイガース打線は、今日も3回まで朝倉投手に走者を出せず、連続無安打を12イニングまで伸ばします。しかし、シーツ選手が4回に安打を放ち、記録は何とか止まりました。一方の安藤投手も初回に二塁打された後はドラゴンズ打線を封じ、6回までともに1安打無失点という投手戦となります。そして迎えた7回、1死からシーツ選手が死球で出ると、金本選手が22号2ランを放ち、連続無得点を25で止めるとともに、貴重な先制打を放ちます。
 安藤投手は8回途中まで3安打無失点。ウイリアムス投手をはさんで8回途中からは藤川投手が4人を完璧に抑えて完封リレー。2対0で勝ち、ナゴヤドーム今季初勝利。ゲーム差を5に戻しています。観客数は3万8千3百人ほどでした。
 横浜で行われたベイスターズ対読売は土肥投手と姜投手が先発。土肥投手は5回まで読売打線を無安打に抑えますが、6回に3安打で2点を先制されます。一方、3連勝中の姜投手に対し、ベイスターズ打線も6回まで3安打無得点に抑えられますが、8回に鈴木選手の代打適時打で追いつくと、8回に1死1塁から村田選手が右翼席に29号2ランを放って勝ち越し。これが決勝打となり、4対2でベイスターズが雨中の戦いを制しています。観客数は2万1千7百人ほどでした。
 なお、神宮のスワローズ対カープは雨で中止でした。

2006年09月17日 20:24