2006年08月11日

首位攻防戦、タイガースが敗れ6.5差に

[ 野球 ]

 ナゴヤドームのドラゴンズ対タイガースは川上投手と下柳投手が先発。序盤は投手戦でしたが、4回裏に無死1・2塁から併殺を取った後の四球と連打でドラゴンズが3点を先制。直後の5回表にタイガースが檜山選手の代打適時二塁打で2点を返して1点差としますが、反撃はここまで。8回まで川上投手に4安打に抑えられ、9回は岩瀬投手が締め、3対2でドラゴンズが勝利。ゲーム差は6.5に広がってしまいました。観客数は3万8千人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは那須野投手と那須野投手とゴンザレス投手が先発。初回にスワローズが先制しますが、その裏、2死無走者からの6連打で4点を取ったベイスターズが逆転します。那須野投手は2回以降は抑えますが、プロ初完投のかかった9回表に安打連続四球で無死満塁に。結局クルーン投手の救援を仰ぎ、ベイスターズが6対1で勝ちました。観客数は1万2千9百人ほどでした。
 広島のカープ対読売は黒田投手とパウエル投手が先発。2回に読売が1点を先制しますが、その裏にカープが森笠選手の5号2ランで逆転。そのまま2対1でカープが勝ち、4位に復帰ししています。観客数は2万人ほどでした。
 福岡のホークス対合併球団は斉藤和投手と前川投手が先発。前川投手は5回まで1安打3四球で無失点に抑えますが、6回に連打と四球で無死満塁として降板すると。2番手のユウキ投手がカブレラ選手の2点適時打を打たれて2失点。斉藤和投手は合併球団打線を5安打2四球で完封し、2対0でホークスが勝っています。観客数は3万3千2百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対イーグルスはグラマン投手と一場投手が先発。5回までに10安打を放ってライオンズが5対1とリードします。しかし、イーグルスも6回に1点を返し、7回にはフェルナンデス選手の22号3ランで同点に。そして8回にライオンズの失策二つで勝ち越し、9回は福盛投手が抑え、6対5でイーグルスが勝利。イーグルスは連敗を7で止めています。観客数は1万2千3百人ほどでした。

 さて、昨日の横浜観戦感想の続きを。この日は、1ヶ月くらい前に横浜スタジアムの最上席である「内野指定席S」を予約しました。ところが、いざ席にいこうとすると、えらく急な階段を延々と登らされます。そしてたどりついた席はかなりの標高でした。千葉マリンなら良くて定価2,500円の内野指定席B、厳しく解釈すれば定価2,300円、FC前売り料金1,600円の内野自由席とグランドとの距離は同じくらいです。ちなみに、購入時には「5人連続の席はここしか空いていない」と言われたのですが、いざ行ってみたら、前も後ろも誰も座っていませんでした。
 さらに凄いのはビール売り。いまや優勝時のビールかけで選手が背負うほどに「野球場の定番」となった「生ビールタンク」ですが、それを背負っている人は一人もいません。皆、缶ビールをベンダーに入れてそれを注いでいます。これは21年前に私が後楽園でビールを売っていた時と全く同じ形態です。なんかタイムスリップをしたような感じでした。
 値段といい、サービスといい、契約更改の場で選手に「もっと値下げしろ」と注文されるだけの事はある、と感心(?)させられました。
 また、トイレに行って見るとやけに長い行列。ベイスターズの攻撃中になぜこんなに、と思って入ってみると、何と合計5人しか使えない作りになっています。野球場のトイレとしてはありえない収容人数だと驚かされました。
 試合終了後の帰路もかなり不便でした。2万1千という数字は、千葉マリンの土日の平均以下なのですが、出口から駅まで渋滞状態。しかも、最寄り駅が私鉄・地下鉄・JRと3つもあるのに、それらの駅に対する案内表示もありません。それをうまく振り分ければ、混雑は回避できると思うのですが、我々を含めて客は皆、目の前に見えるJR関内駅に殺到。駅では入場制限が起きるほどでした。
 というわけで、ソフト的にもハード的にも問題点が山積みの横浜スタジアムでした。改善される日は来るのでしょうか。
 なお、昨日書ききれなかった試合内容ですが、とにかく失策が大きく響いた試合でした。特に逆転した直後の6回表に無死1・2塁からの犠打を三塁アウトにするも併殺を狙った一塁送球が暴投となり、結局2・3塁に。そこで続く遊ゴロで同点となった上に、さらにその送球が失策となって1塁セーフ。失策さえなければ、ここで攻撃が終わっているところなので、痛すぎる守備の乱れでした。長期遠征の疲れとかもあるのでしょうか。また、9回に登板したクルーン投手は160km/hを3球くらい投げていました。しかし、一度161km/hを作ってしまうと、それだと誰も驚きません。これが162km/hだったら大変な事になっていたのでしょうが・・・。私を含め、素人にはその差など分かるわけないのですが、人の心理というものの不思議さを感じさせられました。
 なお、昨日書けなかった他の試合ですが、神宮のスワローズ対読売は石井一投手と西村投手の先発で7対2でスワローズが勝利。観客数はこの日も東京ドームの同カードの半分以下の1万9千7百人ほど。福岡のホークス対ファイターズは神内投手と立石投手の先発で1対0でホークスが勝利。観客数は3万8百人ほど。大阪ドームの合併球団とライオンズは平野佳投手と松永投手の新人対決で11対1でライオンズが圧勝。観客数は1万8千2百人ほどでした。

2006年08月11日 23:53