2006年07月06日

5点差を追いつかれるも延長で競り勝つ

[ 野球 ]

 仙台のマリーンズ対イーグルスは清水直投手と一場投手が先発。0対0で迎えた3回表に、今江選手が安打で出塁してすかさず盗塁すると、西岡選手と堀選手の連続適時打、さらに二死からワトソン選手に2点適時打が出て4点を先制。一場投手を早々とKOします。
 さらに5回には安打で出塁した西岡選手がこれまた盗塁を決めた後、ベニー選手の適時打で1点を追加し、5対0とします。

 清水直投手は5回まで2安打1死球とイーグルス打線を封じ込めます。連敗中のイーグルス相手にこの展開なら快勝かと思いきや、6回に四球と安打で1・2塁とし、2死後に山崎武選手に8号3ランを喫して2点差に迫られます。
 さらに続く6回、先頭の代打・関川選手に安打されると、続く犠打を里崎選手が失策して無死1・2塁に。ここでマリーンズは藪田投手を投入。しかし、続く犠打を三塁送球するもセーフとなり、安打と犠打二つで無死満塁に。ここで高須選手に2点適時打を喫し、5点差を追いつかれてしまいます。
 3試合続けて得点を許した藪田投手ですが、この無死1・2塁の逆転機でリック選手を併殺、フェルナンデス選手を中飛に打ち取ります。さらに続く7回も先ほど本塁打の山崎武選手からの打順を三者凡退に。この藪田投手の踏ん張りが、イーグルスに行きかけた流れを戻します。
 打線はイーグルス継投陣に抑えられるものの、9回は藤田投手が三人で抑えて延長戦に。そして10回表、8回途中から登板の小倉投手に対し、1死からベニー選手が左翼席に11号ソロを放って勝ち越します。これでベニー選手の今季延長戦の成績は6打数5安打3本塁打7打点となりました。その裏は小林雅英投手が2死から安打されるも、最後は山崎武投手を抑えて27セーブ目を挙げています。これでマリーンズは6月半ば以来となる連勝を挙げています。観客数は1万2千2百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対合併球団は立石投手と前川投手が先発。2回に久々スタメンのマシーアス選手の2点適時打でファイターズが先制し、さらに金子選手の犠飛と田中賢選手の適時打で、早くも4点を先制して前川投手をKOします。
 立石投手は4回に1点を取られるも、5回を3安打。6回に無死から連打されて降板しますが、以下は継投陣がほぼ完璧に抑えます。そして8・9回には稲葉選手の連続適時打などで4点を追加し、8対1で圧勝。これで45年ぶりとなる10連勝を達成しています。観客数は1万6千4百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対ベイスターズは下柳投手と三浦投手が先発。2回にベイスターズが3試合連続となる先制点を取りますが、4回に藤本選手の適時打で追いついたタイガースが、6回に矢野選手の適時打で逆転します。下柳投手は1点を失ったものの2試合連続となる3安打投球。さらに安藤投手を挟んで、ウイリアムス投手・藤川投手の必勝リレーでベイスターズ打線を計4安打に封じ、2対1で勝っています。観客数は4万8百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは佐々岡投手と石井一投手が先発。序盤でスワローズが4対0とするも、4回に1点を返したカープが5安打で4点を取って逆転します。8回にラロッカ選手の2試合連続となる17号ソロでスワローズが追いつきますが、その裏、無死満塁から代打の緒方選手が犠飛を放って逆転。さらに代打前田選手の内野ゴロの間にもう1点を追加します。スワローズも9回に永川投手に青木選手が5号ソロを放って1点差に迫りますが、反撃はここまで。8対7でカープが逃げ切っています。観客数は8千2百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ドラゴンズは工藤投手と川上投手が先発。2回に渡辺選手の1号ソロなどで2点を先制したドラゴンズが3回に1点を追加し、なお2死満塁から谷繁選手が5号満塁本塁打を放って早くも7対0に。工藤投手は対ドラゴンズ2試合連続満塁被弾となりました。川上投手は2本塁打で3点を失ったものの10勝目を挙げています。観客数は4万1千人ほどでした。

 ところで、今日のマリーンズのサイトのトップには、バレンタイン監督をはじめ、WBC戦士たちによる、王監督を見舞う談話が掲載されていました。開幕の「倍返し」広告や、先日のマリン三連戦ポスターに両監督が登場したなど、営業面で相互協力しているゆえ、という事もあるのでしょう。
 とはいえ、これからも戦う球団の監督の快復を願う談話を、いち早く取材してトップのかなり目立つ場所に掲載する、というのはなかなか出来ることではありません。球団ならびにサイト担当者には敬意を表したいものです。また、ファイターズの公式サイトも、トップページのちょっと下のほうになりますが、監督・GM・小笠原選手の談話へのリンクがありました。こちらも、賞賛に値します。
 ちなみに、王監督が現役時代に在籍した球団のサイトには「王」の一文字もありませんでした。ある意味、あの球団らしいとはいえますが、ちょっと寂しいものを感じました。

2006年07月06日 23:59