2005年08月21日

序盤の大量点で連勝

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは山村投手と清水直行投手が先発。1回表、内野安打で出た西岡選手が盗塁し、サブロー選手の適時打であっさりマリーンズが先制します。さらに2死1・2塁から里崎選手が長打性の当たりを放ちますが、これは益田選手がフェンスにぶつかりながら好捕し、1点に終わりました。余談ですが、この時、外野の人工芝がアップで映されたのですが、あまりの暑さで空気が揺れて見えるほどでした。やはりこの時期に屋外でのデーゲームは無理があると思うのですが・・・。
 前回、今季最悪の内容ながら大量援護で久々の勝利を挙げた清水直投手ですが、今日も立ち上がりから良くありません。連打と四球で2死満塁にしたあと、ロペス選手に右翼前に落とされ、あっさり逆転されます。
 しかし、2回表、李選手の止めたバットに当たった安打にパスクチ選手も安打で続き、無死1・2塁に。続く今季2度目のスタメンの塀内選手は送りバントに失敗し、小坂選手も倒れて好機はついえたかと思われましたが、西岡選手が一塁線を抜く二塁打を放って同点に、さらに福浦選手が勝ち越しの2点適時打を放ち、続くサブロー選手がバックスクリーンに10号2ラン叩き込み、一挙に5点を挙げて逆転。山村投手をKOしました。サブロー選手は四番に入ってから7試合目ですが、その間に4本塁打。チーム日本人で最初に二桁本塁打に達するなど、すっかり四番の風格が身についています。

 連日の大量援護を貰った清水直投手ですが、今日も本調子ではありません。2回裏の無死1・2塁は抑えましたが、3回裏には二塁打2本で1点返され、さらに満塁に。ここも1点止まりでしたが、絶不調のイーグルス打線だからこそ抑えられた、という感じでした。
 しかし、打線の援護は止まらず、イーグルスの継投陣を着実に打ち込みます。4回は福浦選手の2打席連続となる2点適時打が、5回は死球と暴投という貰った好機に李選手の適時打が出ます。そして6回にはサブロー選手の三塁打を足がかりに里崎選手の適時打が出て10点目。清水直投手には、前回の13日とあわせて23点の援護となります。これは5月から前々回の6日までの10試合の援護点の合計と同じ点数です。
 その援護に応えたか、清水直投手は四球こそ出しましたが、4回から6回までは無安打に抑え、イーグルスの反撃を封じます。二番手の小宮山投手が7・8回に計3点を取られますが、8回途中からは藤田投手が締め、結局10対6で逃げ切りました。清水直投手は9勝9敗と勝率を5割に戻し、4年連続二桁まであと1勝としています。一方、イーグルスは10連敗となってしまいました。観客数は1万6千3百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対ライオンズは新垣投手と帆足投手が先発。今季既に11勝を挙げていた帆足投手ですが、今日は2回にズレータ選手の2ラン、3回にバティスタ選手とカブレラ選手の適時打で5点を失い、5回に走者を残して降板。その走者をカブレラ選手の2打席連続の適時打で返され、6対0と大差になります。
 一方、新垣投手は4回まで無安打に抑えますが、6回に四死球で1・2塁として、中軸の適時打3本で3点を返されます。さらに7回から登板の三瀬投手が誤算で、1死から安打と死球で1・2塁として降板。続く吉武投手から代打の中村選手とフェルナンデス選手の連続適時打で1点差とし、なお1死満塁とします。しかし、この絶好機に和田選手が1-2からの好球を見逃し、結局三塁ゴロ。さらに貝塚選手も倒れ、逆転機を逸します。ライオンズは8回に1死2塁の好機を吉武投手に抑えられ、9回にも馬原投手に対して2死1・3塁としますが、反撃もここまで。結局6対5でホークスが逃げ切りました。これで、ホークスは3位以内を確定。また、4.5ゲーム差で明後日からのマリン3連戦となりました。観客数は3万5千1百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ファイターズはケビン投手とリー投手が先発。2回に高橋信選手の適時打でファイターズが先制し、さらに失策もからんで2点を挙げます。さらに3回にはセギノール選手の24号ソロなどで3点を追加します。一方、2回まで無安打に抑えたリー投手ですが、3回にガルシア選手の3ランで2点差に。さらに2死2塁から牧田選手が左前打を放ち、二塁走者のブランボー選手が本塁に突入します。しかし、これは高橋信選手の好ブロックに本塁アウト。ただ、この時の体当たりを受けた高橋信選手は、起き上がれずに担架で運ばれて退場となりました。
 その後、リー投手は4回から8回まで合併球団を2安打に抑えます。さらに7回には満塁で小田選手が走者一掃の二塁打を放つなど5点を追加して試合を決め、9回はナイト投手が抑えて10対3でファイターズが大勝しました。観客数は2万8千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは藤井投手と安藤投手が先発。安藤投手は前回3回KOされた試合から中2日での先発です。初回に2死満塁の好機をつぶしたタイガースですが、3回に今岡選手の適時打で先制し、6回には代打・スペンサー選手の藤井投手から今季3本目となる8号2ランが出て突き放します。その裏からは、1イニング早いながらも藤川投手が登板。8回にウイリアムス投手が1点を失いますが、最後は久保田投手が抑え、3対1でタイガースが勝っています。観客数は3万9百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ベイスターズは中田投手と龍太郎投手が先発。序盤でドラゴンズが7点を取り、中田投手は7回を5安打無失点。終盤、ベイスターズが反撃するも、7対2でドラゴンズが勝っています。中田投手は5月1日以来となる2勝目を挙げています。観客数は3万3百人でした。
 東京ドームの読売対カープは上原投手とレイボーン投手が先発。新井選手が2回と6回にソロ2発を放ってカープがリードします。レイボーン投手は8回まで6安打6四死球という内容でしたが、拙攻にも助けられて1失点のみ。9回はベイル投手が抑え、連日の接戦を制したカープが2対1で勝っています。観客数は4万2千4百人ほど。確かに、現在、両リーグで最もゲーム差の接近しているチーム同士の対戦とはいえ、「最下位攻防戦」によくもここまで入るものだ、と不思議に思います。

2005年08月21日 23:31