2007年04月24日

教育の一環?

[ 野球 ]

 プロ野球の裏金問題から端を発して、「高校野球特待生」までが問題に。おかげで、県大会を出場辞退した高校まで出現しました。
 この件において一番驚かれるのは、「高野連が特待生制度を禁止していた」という事でした。
 甲子園大会の中継で「出身中学」を見ていれば、高校と数百キロ離れた都道府県の出身者は珍しくありません。まさか、高校球児の親に限って長距離転勤が多い、などという事はないでしょう。そうやって、わざわざ遠方の中学生を、何の便宜もはからずに野球のために入学させる、という事は普通、考えられません。

 そのような現状は、ちょっと高校野球中継を見ただけで見当がつきます。にも関わらず、高野連はこれまで「野球に力を入れている高校が、遠方の生徒を特待生みたいな形で優遇する、などという事はない」と思っていたのでしょうか。もし今回の問題が露見するまで疑いすらしなかったというなら、その思考力にはかなりの問題があると言わざるを得ません。
 あと、他のスポーツと違って、野球だけ認めない建前として「教育」という言葉を出していました。毎度書いていますが、炎天下の甲子園で延長15回投げた翌日に同じ投手が完投するような、下手すると野球生命を奪いかねないような酷使を堂々とやらせておいて、何が「教育」だ、とほとほと呆れました。
 裏金問題を「2球団において例外的に生じたこと」にまとめようとする報道もそうですが、プロもアマも、なんでこんな空虚な建前を主張し続けるのか不思議です。もっとも、これは野球界に限った事ではなく、日本社会のどこでも見られる風潮ではあるのですが・・・。

2007年04月24日 00:05