2007年01月30日

五輪野球

[ 野球 ]

 2008年に北京で行われる五輪の日本監督に星野仙一前タイガース監督の就任が決まりました。早くも大々的に報道されていますが、その一方で、早くもイチロー選手・松井秀選手といった大リーガーが不参加表明。さらに昨春のWBCで活躍した日本プロ野球選手からも辞退を示唆したり、アマ参加をうながすような発言が出ています。
 何しろ、これまで大リーグは五輪への選手出場を認めていません。その後、何か変わったという話もないので、来年の五輪にも大リーグの選手は出ないと考えるのが自然でしょう。そんな中、仮に日本プロ野球選手を集めて最強チームを作って金メダルを獲得しても、誰も「日本野球が世界の頂点に立った」とは思わないでしょう。

 これまでならともかく、既にWBCという大リーガーも出場する国別対抗大会が存在しているわけです。五輪をどう盛り上げたところで、あのWBCほどの盛り上がりは無理でしょう。そんな中、ペナントレースの最中に各チームの主力を供出させてまで五輪に力を注ぐ必要はないのではないでしょうか。
 幸い、昨年の甲子園ではスター選手が何人か誕生しています。その盛り上がりを生かすためにも、むしろ五輪は「プロ二軍とアマを中心とした22歳以下の選手」みたいな規定を設けてチームを作ったほうが、WBCとまた違った盛り上がりが期待できるのではないでしょうか。五輪には様々な「経済効果」があり、それゆえの思惑もあるのでしょう。とはいえ、ここは一つ将来の日本野球を見据えた選択をしてもらえれば、と思う次第です。

2007年01月30日 22:49