2007年03月31日

初回の大量点が響き、大敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは久保投手と斉藤和投手が先発。マリーンズは脇腹に痛みをおぼえた福浦選手が今季初の指名打者で代わってズレータ選手が初の守備に。なお、福浦選手は結局1打席立っただけで交代となりました。一方、ホークスはここまで好調の大村選手が足に張りがあるとの事で欠場しました。
 今季初登板となった久保投手ですが、初回、簡単に2死を取ったものの、そこから多村選手・松中選手に連続四球。そして小久保選手に三遊間を抜かれて先制されます。さらに柴原選手も歩かせると、ブキャナン選手に来日1号となる満塁本塁打を喫します。2死無走者から2安打3四球で5失点と、完全に自滅といえる立ち上がりでした。

  いきなり大量援護を貰った斉藤和投手に対し、2回までマリーンズは無得点。しかし3回、先頭の青野選手があわや本塁打という三塁打を放つと、続く早川選手に移籍後初安打・初打点となる適時打が出て、1点を返しました。
 ところが直後の4回表、2・3回は三人ずつで抑えていた久保投手が、先頭の柴原選手に一塁線を抜かれます。ところがこれが塁審に当たって単打に。この時点ではツイているか、などと思ったのですが、続くブキャナン選手が2打席連続となる2ランを放ち、単打も二塁打も関係なくなってしまいました。
 マリーンズは5回裏、先頭の早川選手が四球を選ぶと、移籍後初となる盗塁を決めます。そして内野ゴロの間に三塁に進み、さらに内野ゴロで生還と、無安打ながら足だけで1点を返します。
 一方、マウンドには4回から小宮山投手が今季初登板。その回は中軸三人を抑え、5回も三者凡退と巧さを見せますが、6回に本多選手に本塁打を喫し、さらに走者を出して松中選手を迎えたところで降板。しかし、ここは三番手で登板した高木投手が松中選手を抑え、1点にとどめます。高木投手は8回も無失点。また9回は開幕以来の登板となった川崎投手がこれまた無失点とそれぞれ好投しました。
 斉藤和投手も本来の調子とは思えませんでしたが、マリーンズ打線も反撃ができません。6回には2安打で1死1・2塁としますが、ここも抑えられます。そして以下、ニコースキー投手・柳瀬投手に抑えられ、9回にはプロ初登板の森福選手に対して2死から走者を二人出すものの、最後はTSUYOSHI選手が倒れ、結局8対2で完敗。初回の5失点が全てと言えそうです。観客数は2万3千3百人ほどでした。

 宮城のイーグルス対合併球団は岩隈投手と川越投手が先発、のはずが試合前の投球練習で背中に違和感を感じた岩隈投手が、投げる前に「降板」し、急遽川岸投手が救援先発。
 しかし、立ち上がりに1死から3連打されて先制されると、北川選手に3ランを喫して一挙4失点。さらに3回にも3点を追加され、これまた序盤から大差に。終わってみれば11対3と一方的な試合でした。イーグルスはフェルナンデス選手も体調不良で欠場。エースと四番を欠いては仕方ない結果と言えるかもしれません。観客数は1万9千5百人ほどでした。
 札幌のファイターズとライオンズはグリン投手と西口投手が先発。4回まで1安打投球だったグリン投手ですが、5回に和田選手とリーファー選手の連続二塁打で先制され、さらに犠飛で1点を追加されます。そして7回にはカブレラ選手に本塁打を打たれ、この回途中で降板。さらに二番手の山本投手が打込まれて、この回計6点とここも大差となります。
 西口投手は6回1死まで無走者投球。大差のついた7回裏に3点を返されますが、それのみに抑え、2勝目を挙げています。観客数は3万4百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対カープは能見投手と新人の青木高投手が先発。2回に新井選手のソロでカープが先制するも、3回に金本選手の2ランでタイガースが逆転。直後の4回表に新井選手の犠飛で同点と、両四番の活躍で接戦のまま中盤を迎えます。
 タイガースは同点の6回から久保田投手が登板。一方、カープは青木高投手が6回を2失点に抑えると、7回からこれまた新人の宮崎投手が登板します。しかし、宮崎投手は簡単に2死を取ったものの、関本選手に四球。するとタイガースはここで大阪ドームと相性のいい林選手を代打に起用。これが的中して二塁打を放ちます。ここでカープは三番手の佐竹投手を投入するも、これが失敗。連続四球で労せずしてタイガースが決勝点を挙げました。
 タイガースは8回はウイリアムス投手が、9回は藤川投手という必勝継投でカープの反撃を封じ、3対2で今季初勝利。お立ち台には久保田投手を含めた継投陣三人が上がっていました。観客数は3万3千7百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は土肥投手と門倉投手が先発。土肥投手は毎回のように走者を出しますが、要所を締める投球。一方、門倉投手は7回まで2安打にベイスターズ打線を抑え、0対0のまま終盤を迎えます。
 そして迎えた8回裏、先頭の内川選手の打順で、大矢監督は代打で古木選手を起用。これが成功し、古木選手は右翼席に本塁打を放ち、均衡がやぶれます。さらに安打と犠打で1死二塁とすると、仁志選手が適時二塁打を放って1点を追加しました。
 9回はクルーン投手が登板。いきなり谷選手と小笠原選手に連打されます。しかし、昨日本塁打を放っている李選手、さらにはゴンザレス選手を内野ゴロに打ち取り、最後は併殺で試合終了となりました。それにしてもこの9回の攻撃の顔ぶれを見ると凄いものがあります。これで小久保選手のFA取得が一年遅く、一昨年にローズ選手と清原選手(ともに現合併球団)を解雇していなかったらどんな打線になっていたのでしょうか。
 それはともかく、ベイスターズが2対0で勝利しています。観客数は2万4千3百人ほどでした。

 唯一のナイターとなった名古屋のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手とグライシンガー投手が先発。グライシンガー投手は最初の一巡を完璧に抑えますが、4回に井端選手に二塁打を打たれて初の走者を出すと、続く荒木選手に適時打が出てドラゴンズが先制。さらに2死後に李選手が来日初適時打を放って2点目を挙げます。さらに5回には中村選手がフェンス直撃の二塁打を放ち、森野選手が安打で続くと、1死後に朝倉投手が左中間を抜く2点適時二塁打を放って4対0とします。
 一方、朝倉投手は7回を2安打4四球無失点と、投打にわたる活躍。さらにその裏、スワローズは三番手に育成契約から支配下選手入りした伊藤投手を登板させます。しかし、先頭の中村選手との「元育成選手対決」で安打され、立浪選手の代打適時打などで2点を失うというデビューとなってしまいました。
 大差のついたドラゴンズは8回は中継ぎ投手を三人出すという余裕の継投。9回は来日初登板のグラセスキ投手が三人で抑え、完封リレーで6対0と快勝。開幕連勝を飾っています。観客数は3万7千7百人ほどでした。

2007年03月31日 23:24