2006年05月05日

投打守とも冴えず、大敗を喫する

[ 野球 ]

 今季5度目のマリンスタジアムに行きました。バスから降りると、ちょうど昨年の優勝記念碑の除幕式の最中で、幕が取られた瞬間を見ることができました。また、今日から球場前で「マリスタ千産千消まんぷく広場」(地産地消の千葉版)という事で、地元産の食品の販売会をやっていました。都道府県別豚肉の生産量において千葉県が4位だというのを知ることができるなど、有意義な企画でした。また、その豚肉をはじめ、トマトや鯵のさんが焼きなども美味でした。ただ、今日の10m前後の強風下での屋外での食事は厳しく、何度も発泡スチロールの皿が風に飛ばされました。
 さて、試合のほうは清水直行投手と平野佳投手が先発。前回完封された平野佳投手に対し、今江選手と里崎選手を外して、下位に左打者を3人並べるオーダーを組みます。しかし、その効果もなく、最初の一巡は1安打のみ。併殺もあって9人で終わります。
 一方、今季ここまで安定した投球を続けてきた清水直投手ですが、今日は、ボールが先行気味で初回・2回と安打されます。しかし、2回までは無失点に抑えます。
 ところが3回裏、先頭の阿部真選手を歩かせ、次のガルシア選手に左前に運ばれます。そしてこの打球のバウンドを見誤ったフランコ選手が後ろにそらし、一塁走者が一気に生還し、合併球団に今季マリン3試合目で初の得点を許してしまいました。

 しかし、直後の4回表、先頭の西岡選手が歩くと、続く昨日決勝本塁打の堀選手が左翼線を破る二塁打。西岡選手が一気に生還し、即座に追いつきます。しかし、続く無死2塁の逆転機で、福浦選手が三球三振。その後、フランコ選手は歩いたものの、結局得点は入りませんでした。
 4回の無死1・2塁→1死2・3塁はなんとか凌いだ清水直投手ですが、5回についに捕まります。連打で無死1・3塁とされた後、打率1割台の中村選手に左中間を破る2点適時二塁打で勝ち越され、さらに1死後、今季打率2割で本塁打ゼロのブランボー選手に、逆風の中、左中間スタンドに2ランを叩き込まれてしまいました。
 さらに6回、二番手の川崎選手も捕まります。先頭打者の三遊間の安打性の当たりは西岡選手が好捕しますが、そこからガルシア選手・大西選手に連続本塁打。さらに谷選手に安打された後、中村選手の右中間の飛球をパスクチ選手が捕球できず二塁打に。ここまでの2登板は抑えてきた川崎投手でしたが、今日は打ち込まれ、ここで降板となってしまいました。
 さらに三番手に内投手が登板したものの、水口選手に2点適時打を喫してこの回計4失点。さらに7回にも適時打を打たれ、ついに二桁失点となってしまいました。
 一方、大差がついても平野佳投手の投球は変わらず、マリーンズ打線は攻略の糸口すらつかめません。好機らしい好機といえば、7回に先頭のベニー選手が内野安打が出た時くらい。しかも、そこも2死1・2塁にまでしますが、得点にはなりません。この7回裏の攻撃が終わった時、まだ15時過ぎであるにも関わらず、潮が引いたように2割くらいのお客さんが帰途についていました。
 7回まで毎回の16安打を打たれていた投手陣ですが、4番手の小宮山投手は好投。8・9回を三人ずつで抑えます。しかし、打線は最後まで平野佳投手を攻略できず、結局9回を4安打2四球のみ。10対1で合併球団に大敗しました。
 投手は打ち込まれ、打線は沈黙、しかもまずい守備が失点につながるなど、散々な内容でした。見所といえば、堀選手の適時二塁打と小宮山投手の好投だけと言えるでしょう。まあ、1年やっていればこういう日もあるでしょう。ちょうど1ヶ月前にも3連戦の頭で大敗した後に連勝してカード勝ち越しをした事がありました。今回もそのようにしてほしいものです。
 なお、観客数は29,072人。これは実数発表を始めた昨年からのマリン最高記録です(ちなみに昨年の最高はプレーオフ第2戦の28,996人)。試合中にはオーロラビジョンに「満員御礼」の表示も出ました。ちなみに、この昨年の最高を越えたというのには、フィールドウイングシートの設置により、収容人数が増えた、という要因もあります。明日は試合前に監督のダンスが披露されるそうですが、その効果でさらなる新記録の達成を期待したいところです。

 所沢のライオンズ対ホークスは松坂投手と斉藤投手のリーグを代表するエース対決。序盤は予想通り投手戦に。3回に松中選手の久々となる6号ソロでホークスが先制しますが、得点はそれのみ。一方、斉藤投手は5回まで1安打に抑えます。しかし6回、四球二つで2死1・2塁とし、和田選手に逆転の適時二塁打が出ます。さらに五番に抜擢された平尾選手にも連続適時二塁打が出て、ライオンズが3点取って逆転します。さらに7回にはリーファー選手の来日1号が出て、斉藤投手はこの回途中で降板。さらに二番手の水田投手も打たれ、計7点をホークスが失います。9回表にホークスも4点を返しますが、点差が大きく、最後は小野寺投手が何とか抑え、7対5でライオンズが勝っています。観客数は38,480人ほどでした。
 ナイターで行われた仙台のイーグルス対ファイターズは朝井投手と八木投手が先発。3回に満塁から小笠原選手の2点適時二塁打が出てファイターズが先制。さらに6回には稲葉選手の5号2ランで突き放します。一方、八木投手は4回まで走者を出さず、7回にフェルナンデス選手に6号ソロを打たれたものの、2安打1四球1失点にイーグルス打線を抑えます。
 ところがその八木投手が87球にも関わらず交代させたのが誤算の始まり。8回から登板のトーマス投手が四球二つで降板してしまい、続く武田久投手が憲史選手に適時打を打たれて2点差になります。さらに9回から登板のマイケル投手がまた誤算。2安打で1死1・3塁とし、山崎選手の内野ゴロの間に走者が帰ってついに1点差。さらに続く佐竹選手にぶつけてしまい、長打が出れば逆転サヨナラとなってしまいます。ここでベンチはマイケル中村投手をあきらめて岡島投手を投入。対する礒部選手の打球は左翼方面の大飛球となりますが、逆風もあって押し戻され、左飛となって試合終了。4対3でファイターズが逃げ切り、岡島投手が移籍後初セーブを挙げています。観客数はこちらも座席増設工事が完了した事もあり、イーグルス主催試合では最多の20,981人となっています。

 横浜のベイスターズ対タイガースはベバリン投手と井川投手が先発。2回に昨日のヒーロー・矢野選手の適時打でタイガースが先制すると、上位打線の3連打で計4点を取ります。その裏、ベイスターズが3連打で1点を返すものの、3回表には矢野選手の4号2ラン、4回には2打席連続となる5号3ランが出て、序盤で早くも11対1とします。
 これであとは井川投手が抑えて大勝、という展開かと思われましたが、どうもしっかりしません。4回裏にはあわや本塁打というような適時二塁打で2点目を取られ、さらに5回には2死3塁から内野安打で1点返された後、吉村選手の6号3ランが出ます。結局、井川投手は5回を11安打2四死球6失点で降板と、大量援護はあったものの、負けに等しい内容でした。
 直後の6回に矢野選手の3打席連続となる6号ソロなどで2点を加えます。矢野選手は今日は7打点で昨日からあわせて5打席連続打点となりました。そして6・7回裏は二番手のダーウィン投手が完璧に抑え、やっと流れが落ち着いたかと思いました。ところが、8回に今季初登板の桟原投手が4安打で2点を返されて降板。さらに金沢投手が村田選手に10号3ランを打たれ、最大10点差の試合がついに2点差となります。
 そして9回裏も久保田投手がいきなり連打され、一発出れば逆転サヨナラとなりますが、ここは併殺などで切り抜け、何とか13対11で逃げ切りました。久保田投手は6セーブ目です。観客数は26,182人でした。
 東京ドームの読売対スワローズは野間口投手と館山投手が先発。同点で迎えた3回表にラミレス選手の適時打でスワローズが勝ち越し、さらに宮本選手の適時打などで計4点。その後も着実に加点し、6回にはリグス選手の3号2ランが出るなど8点を取ります。読売も6回に1点を返し、さらに7回には加入2試合目の小関選手、さらには初登場のディロン選手などの4連打で3点差とし、館山投手をKOします。しかし、二番手の木田投手が反撃を絶ち、9回には2点をダメ押しして10対5に。その裏は石井弘投手が抑え、スワローズが勝ちました。
 これでセリーグは首位から3位までが2.5差内にひしめく混戦模様となっています。観客数は45,389人でした。

 日中に行われた広島のカープ対ドラゴンズはダグラス投手と山本昌投手が先発。山本昌投手の立ち上がりが悪く、4安打と2死球でいきなりカープが4点を先制します。ところがドラゴンズもウッズ選手の6号ソロなどで反撃し、6回に守備の乱れで同点とした後、ウッズ選手の3打点目となる適時内野安打でついに逆転します。
 山本昌投手も2回以降は立ち直って6回まで0点に抑え、勝ち投手の権利を得て降板しますが、今日のドラゴンズは継投陣が誤算でした。7回から登板の高橋聡投手が四球を連発して降板。続く三番手のデニー友利投手が同点適時打を喫し、さらに満塁から内野ゴロの間に勝ち越されます。さらに8回から登板の小林投手も制球が悪く、満塁から押しだし死球を出し、さらに栗原投手に2点適時打を喫して4点差になります。そして9回はベイル投手が抑え、カープが9対5で勝利。カープはこれで3連勝となっています。観客数は30,151人でした。
 というわけで、今日は好天という事もあり、観客数の合計は19万255人でした。

2006年05月05日 23:16