2006年04月16日

効率のよい攻撃でカード勝ち越し

[ 野球 ]

 一昨日に初来訪を果たした西武ドームのライオンズ対マリーンズ戦に中一日で再び行きました。今日のほうはかなり前から入れていた予定ではあるのですが・・・。
 今日も天気予報では寒そうだったので、人口密度の多そうな外野席での観戦にしました。まあ、一度あの「人工芝席」を体験したかった、という理由もあるのですが。
 試合開始30分前に着いたのですが、すでに外野席満員という雰囲気。もっとも、椅子がないので、「空席」という概念がないのでどのような状態が満員だかよく分からなくはあるのですが・・・。とりあえず、一人分の場所があったので、そこを確保しました。なんか「立って半畳、座って3/4畳」という感じでした。

 さて、試合のほうは涌井投手と久保投手が先発。今季早くも3勝の涌井投手と、今季未勝利の久保投手という組み合わせですが、逆にそろそろどちらも止まるだろう、という気もしていました。
 しかし、1回表、涌井投手の前に三人で抑えられます。その裏、いきなり失策があって出塁、犠打で2塁に進まれますが、久保投手は苦手の中島選手、さらにカブレラ選手を抑え、無失点で切り抜けます。
 すると2回表、先頭のベニー選手が左翼席ポール近くに飛び込む4号ソロを放ち、先制します。さらに続く3回表、2死から西岡選手が死球で出ると、続くサブロー選手が1・2塁間を抜き、福浦選手のボテボテのゴロが内野安打となって満塁にすると、ベニー選手が二遊間を抜く2点適時打を放ちます。さらに2死1・2塁と一気にたたみかける好機ですが、ここで牽制死があってチェンジとなります。
 しかし続く4回表、「打ち直し」となったフランコ選手が中前にライナーを放ちます。これを地面にグラブをつけて中堅手の赤田選手が捕球。ダイレクトキャッチをアピールしますが、審判の判定はセーフ。かなり自信を持って手を広げていました。実際、外野席から見た私にも、一度バウンドしたように見えました。これに赤田選手が怒って審判に何か言っている間にフランコ選手は2塁進塁。このあたり、ベテランの巧さが出たと言えるでしょう。夜のプロ野球ニュースなどでは「ダイレクト」と言っていましたが、右翼席のライオンズファンからも、さほどブーイングがなかったですし、伊東監督も一応抗議に出ましたが、すぐに引き下がったところを見ると、やはり一度落ちていたのではないでしょうか。
 そして内野ゴロで三塁に進み、ここのところ不振の今江選手が打席に。しかしここでは左中間スタンドに2ランを放ちます。この打球、私の立っていたところから5mも離れていないところに落ちました。基本的に内野観戦派ということもあるのですが、ここまで間近にホームランボールを見たのは初めてでした。
 一方、久保投手はボール先行で調子が良さそうには見えません。表の攻撃はストライクのランプが先につくのに対し、裏はボールのランプが先につく、という感じです。3回にも先頭の炭谷選手を歩かせた後、続く高木浩選手にも3ボールにしますが、結局この回も無安打に抑えます。結局、4回まで無安打投球。5回に石井義選手に初安打されますが、7回まで2安打無失点に抑えます。
 一方、打線は6回に里崎選手が右翼席に飛び込む今季2号を放って6対0と快勝ペースに。ただ、昨日の事があるので、左団扇という雰囲気はありませんでした。
 そして8回裏、1死から赤田選手が内野安打で出塁します。すると久保投手が突如乱れ、佐藤選手に死球をぶつけた後、中島選手にフェンス直撃の二塁打、さらにカブレラ選手がここは安打狙いに徹して一・二塁間を抜き、さらに和田選手もフェンス直撃。クッションボールの処理を誤った事もあり、三塁打となり、2点差に迫られます。
 ここで交代もあるかと思ったのですが続投に。それに応えた久保投手は、一昨日決勝打のGG佐藤選手、さらに一昨日3安打で今日も安打を放っている石井義選手を打ち取り、自力で危機を脱しました。
 そして9回は小林雅英投手が登板。いつも通り4人で抑え、5セーブ目を挙げ、防御率を1に近づけました。観客数は2万8百人ほどでした。
 ところで、一昨日の内野席の時は気づかなかったのですが、左翼席は場内放送の音響が悪く、音がこだまして聞こえます。7回表のラッキーセブンで球団歌を流すときも、輪唱みたいに流れていました。何とか改善してもらいたいものです。とはいえ、球場自体はいろいろ楽しめました。また機会があったら行きたいものです。

 福岡のホークス対ファイターズは杉内投手と金村投手が先発。昨日あれほど援護できなかった打線ですが、今日は2回に稲葉選手のソロで先制し、その後も着実に加点。一方、開幕戦の後不調だった金村投手ですが、今日はズレータ選手の体当たりを受けながらも、6回を4安打2四球で無失点。その後も昨日と同じ武田久投手・マイケル中村投手で二日連続の完封リレーを達成し、4対0で勝ちました。ホークスは24イニング連続無得点と重度の打撃不振。千葉で「打てない病」に感染でもしたのでしょうか。観客数は2万9千2百人ほどでした。
 神戸の合併球団対イーグルスは川越投手とインチェ投手が先発。中盤に点の取り合いとなり、合併球団が1点リードしますが、8回に藤井選手の適時打で追いつき、延長10回にも再び藤井選手が勝ち越し適時打。7対6でイーグルスが勝ちました。延長戦の強さは昨年と変わらないようです。また、今季初の週間勝ち越しも達成しています。観客数は1万6千7百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは江草投手と黒田投手が先発。浜中選手の7号ソロでタイガースが先制して1-0で9回に。そこまで江草投手は3安打1四球でしたが、9回に連打で1死2・3塁となり、連続犠飛で逆転。その裏はベイル投手に抑えられ、2対1でカープが勝ちました。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 松山のスワローズ対ドラゴンズは藤井投手とマルティネス投手が先発。1対0で迎えた3回裏に先頭の古田選手が二塁打し、1死後に安打で1・3塁とした後、2番で起用のリグス選手が逆転適時二塁打。これが決勝点となり、そのまま2対1でスワローズが勝っています。古田兼任監督の起用・リード・打撃の全てが成功した初の試合と言えるかもしれません。観客数は1万6千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は吉見投手とグローバー投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は1万7千4百人ほどでした。

2006年04月16日 23:58