2005年05月17日

小林雅投手、150セーブ

[ 野球 ]

 カープ対マリーンズは今日は福山で行われました。いつもながら、TVで観ていると、バックネット裏にある扇風機が気になる球場です。
 先発は黒田投手と小野投手。先週、ホークス相手に素晴らしい投球をした黒田投手は、今日も最初の一巡を完璧に抑える投球。対する小野投手も無失点で序盤を抑えます。
 そして4回、先頭の小坂選手が粘った末に10球目を選んで初の走者に。これで黒田投手は調子が狂ったのか、西岡選手に死球を与え、福浦選手も遊撃への内野安打で無死満塁に。続くフランコ選手の内野ゴロの間に先制点を挙げました。一方、カープは5回裏、二死無走者から黒田投手が安打で出塁し、さらに何と盗塁を決めます。そして四球の後、緒方選手の適時打で同点にされます。
 そして7回表、先頭は最近不振で9打席連続凡退中のベニー選手から。解説の達川氏は、「このベニー選手の応援歌はノリが良く、聞いているだけで打てそうに思えてきます」などと言っていたのですが、それを言い終わったくらいに、右翼ポール際に第6ソロを叩き込み、勝ち越しに成功しました。

 その裏からマリーンズは藤田投手が登板。薮田投手から小林雅投手につなぐ必勝リレーを目論見ます。藤田投手は簡単に二死を取りますが、続く嶋選手に四球を出します。ここで右のラロッカ選手という事もあり、予定より早く薮田投手を投入しますが、これが裏目。追い込んだ後の難しい球を巧く打たれて二塁打され、前田選手を敬遠で満塁にした後、新井選手に二点適時打を打たれ、逆転されてしまいます。
 この時は、「中継ぎ両エースを投入して逆転されるのでは・・・」と悲観的になっていました。しかし、その裏、先頭の里崎選手が安打します。続く小坂選手はまたまた9球粘った後、10球目を安打して続きます。黒田投手はこの試合、124球を投げたのですが、うち小坂選手に投じたのが32球と、4分の1以上を小坂選手に費やした事になります。その粘りで得た出塁が得点につながったのですから、この試合の勝利の立役者は小坂選手と言えるかもしれません。そして、続く西岡選手が右中間に今季6本目の三塁打を放って逆転しました。
 7回は打たれた薮田投手ですが、8回は三者凡退に抑えます。そして9回表に1死1・2塁から里崎選手が2イニング連続安打となる適時打を放って貴重な追加点。さらに内野ゴロの間にもう一点加えました。
 9回裏は当然ながら小林雅英投手が登板。二番の緒方選手から始まる好打順でしたが、三人をいずれも内野ゴロに打ち取り、9球で今季13個目のセーブを挙げました。そしてこれは小林雅投手にとってはプロ通算150S目。江夏豊氏・佐々木投手・高津投手に次ぐ記録で、312試合での達成は日本人最速との事です。
 しかし、ヒーローインタビューでそれらの事に向けられても、小林雅投手は、「目標は優勝して日本シリーズに勝つこと。セーブの数などはその過程でしかない」という発言を繰り返していました。先人より速く達成した事についても、「三人はいずれも優勝経験があり、そのような試合でセーブを挙げているから、自分とは全然違う」と、あくまでも「優勝」を第一とした発言に終始しました。この発言から、小林雅投手のチームの優勝に対する強い想いがひしひしと伝わってきました。
 というわけで、連敗は4で止まりました。観客数は7千人ほどでした。

 西京極のタイガース対ライオンズは福原投手と帆足投手が先発。援護に恵まれない福原投手ですが、今日も打線が帆足投手に抑えられます。一方、ライオンズ打線は交流戦に入ってからさらに好調になった石井義選手の2打点などで3点を取ります。9回にシーツ選手のソロなどで豊田投手を引きずり出し、さらにスペンサー選手の適時打で1点差に迫りますが、最後は檜山選手が抑えられ、反撃はここまで。結局3対2でライオンズが勝ちました。観客数は1万5千9百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対スワローズは山村投手と館山投手が先発。同点で迎えた5回裏にイーグルスが2点を勝ち越します。そして「魔の6回」に。それを意識してか、イーグルスは守護神の福盛投手を出しましたが、いきなりラミレス選手に二打席連続となるソロを打たれ、さらに犠飛で同点にされます。しかし、チーム2位の登板数ながら防御率0点台の福盛投手。この「魔の6回」を同点どまりに抑えます。これが効を奏したか、8回に山崎選手の代打適時打が出てこれが決勝打に。イーグルスが5対4で勝ち、連敗を5で止め、スワローズの連勝も7で止めました。玉木投手が移籍後初勝利を挙げています。観客数は1万1千1百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対読売は杉内投手と上原投手が先発。読売が2点を先制しますが、6回に1死満塁から宮地選手が同点適時打。さらに柴原選手の犠飛で勝ちこしました。杉内投手は8回を12奪三振で6勝目。三瀬投手が15セーブ目を挙げています。観客数は3万4千人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対ドラゴンズは鎌倉投手と山本昌投手が先発。鎌倉投手がドラゴンズ打線を7回2安打に抑えます。一方の山本昌投手も好投しましたが、3回に森本選手の適時打でファイターズが先制し、7回には代打・田中幸雄選手がベテラン対決を制して適時打を放ち、2対0でファイターズが勝ちました。ヒーローインタビューの森本選手のしゃべりは、なかなか奇妙でした。最後は、「明日はご家族・ご近所・恋人などを誘って、皆で札幌ドームに来てください」と締めていました。観客数は1万3千5百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ベイスターズは川越投手と門倉投手が先発。5回まで0対0でしたが、6回に種田選手の3ランでベイスターズが先制し、8回には内川選手のソロで追加点を挙げます。門倉投手は8回2安打と完封ペースでしたが、9回に連打で1点を取られて降板します。しかしクルーン投手が再び159kmを出すなどで後続を抑え、ベイスターズが4対1で勝っています。観客数は1万1千4百人ほどでした。

2005年05月17日 23:36