2006年04月09日

金本選手、連続フルイニング出場の世界記録を達成

[ 野球 ]

 マリンで観戦していなかったので、他の試合はイニングの合間に携帯で経過を見ていただけです。しかし、帰ってTVをつけたら、ちょうど金本選手の記者会見をやっており、それだけは生中継で見ることができました。
 金本選手が話題になるまで、「連続フルイニング出場」と言ってもあまりピンときませんでした。しかし、考えれば考えるほど、大変な記録です。野球をやっていれば、勝ちでも負けでも大差になる事はあります。さらに、秋になれば、「消化試合」も生じてきます。そのような場面でも気持ちを切らずに出場し続けるのは、想像以上に大変な事かと思われます。もちろん、その大前提として、本人が出たいと言えば、監督が必ず出すという、絶大な信頼とその土台となる卓越した実力が必要になってくるわけです。
 それを7年間、続けてきたのだから驚異的です。特に2004年の死球で手首を骨折しながら出場し、片手で安打を放った事がありました。この時、タイガースの公式掲示板などで、この行為を「記録のため」などと中傷する輩が現れました。おそらく、金本選手自身にも同様の野次を浴びせた輩もいたでしょう。そのような「逆風」にも耐えて達成された大記録なわけです。
 会見で特に印象に残ったのは、今後の事を聞かれて「可能ならば、一度連続記録が止まったあと、また年間フルイニング出場をやってみたい」と言った事でした。連続記録であれば、どんなものでも一度は止まります。しかし、その後もまたフルイニング出場を目指す、というのはなかなか目指せる事ではありません。
 あと、このテの会見でよくある「サラリーマンの皆さんへ何か」というのに対して、「同じように頑張ってほしいが、有給休暇もちゃんと取ってください」と、自分の記録をもとに、余計な「被害」が生じないよう、心配りをしたのもまた、人柄がうかがえました。

 その記録達成となった大阪ドームのタイガース対ベイスターズは江草投手と吉見投手が先発。初回にその金本選手の内野ゴロの間にタイガースが先制します。一度は追いつかれますが、3回にはシーツ選手に適時打と浜中選手の3ランで突き放し、これもまた追いつかれるのですが、6回に浜中選手の早くも第5号となるソロでまた勝ち越します。そして8回に4点をダメ押しし、10対5でタイガースが勝利。記録に花を添えました。勝ち投手は二番手の金沢投手で、2004年以来の勝利です。観客数は3万3千4百人ほどでした。
 広島のカープ対スワローズは佐々岡投手とガトームソン投手が先発。昨年1勝しかできなかった佐々岡投手が6回を1安打1四球とスワローズ打線を抑えます。以下、昨日同様の継投でスワローズ打線を二日連続の完封リレーに抑え、2対0でカープが勝ちました。ガトームソン投手も7回1失点でしたが、昨日の藤井投手同様、援護のなさに泣いています。観客数は1万5千7百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売はドミンゴ投手とグローバー投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は3万6千8百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は杉内投手とセラフィニ投手が先発。6回に合併球団が追いつき、そこから両チーム譲らず結局延長12回2対2の引き分けでした。8回無死1・2塁から登板し、そこから12回までを1安打1四球に抑えた萩原投手の好投が光りました。一方のホークスの打撃不振はかなり深刻なようです。観客数は2万8千1百人ほどでした。
 札幌のファイターズ対ライオンズは涌井投手と江尻投手が先発。4回に和田選手の3ランでライオンズが先制し、5回にファイターズが1点を返したものの、そのまま3対1でライオンズが勝ちました。涌井投手は早くも3勝目、小野寺投手が5セーブ目を上げています。江尻投手も9回を3安打3四球と好投したのですが、一発に泣きました。これでライオンズは8連勝となっています。観客数は2万3千5百人ほどでした。

2006年04月09日 23:09