2009年12月19日

マリンスタジアムの人工芝

 千葉マリンスタジアムの人工芝が老朽化し、選手の苦情を受けてロッテ球団が市に張り替えを要求した、という記事がありました。
 確かに昨年、ファン感謝デーでグランドに入ったとき、人工芝の欠片が靴について驚いた、という事がありました。
 その時は、「まあ、オフに張り替えるのだろう」などと思っていたのですが、どうやら、予定は全くないようです。

 これに関しては非常に不可解なものがあります。選手から苦情がくるほど人工芝がボロボロなのに、なぜ昨年、10億円もかけてリボンビジョンなんぞを造ったのでしょうか。はっきり言って、あんなビジョンがなくて困るとは思えません。しかも、人工芝とでは優先度が違いすぎます。
 昨年一年で急に劣化したわけでもないでしょうし、平均的な張り替え周期くらいはデータとしてあるでしょう。
 なぜ、リボンビジョンを造る話が出た時に、「それよりまず人工芝」とならなかったのか、不思議でなりません。
 先月行った、バレンタイン前監督のトークショーで「ずっとトイレの改修を要望していたけれど無視された」という話がありましたが、それに通じる物があるのでしょう。
 というわけで、「アジア最大」のリボンビジョンを見ながら、劣悪な人工芝でプレーをする選手達には同情を禁じえません。そう考えると、今オフに移籍できた選手達は幸運だったと言えるな、とも思いました。

2009年12月01日

高木投手、引退

 千葉を戦力外になり、トライアウトで現役続行を目指していた高木晃次投手が引退を発表しました。
 1986年に阪急ブレーブスにドラフト1位で入団し、2年ほど一軍定着したものの、トレードで福岡ダイエーホークスに移籍します。しかし、そこでは全く活躍できずに29歳で戦力外通告を受けました。
 しかし、ヤクルトスワローズに入団すると、2年目に先発に定着し、13年目にして初の規定投球回数に達し、9勝を挙げるなど活躍しました。
 ところが、翌年以降は再び調子を崩し、2001年に33歳で二度目の戦力が通告を受けます。

 そして2002年に千葉に入団。最初の3年間は谷間に先発しつつ、リリーフもこなす、といった起用でした。なぜか近鉄バファローズに強く、二年連続で完封勝利を挙げています。特に2003年は10試合の登板で1勝に終わりましたが、その1勝が完封勝利という珍しい結果になっています。
 2004年にバレンタイン監督が就任した後、当初は昨年までと同様、先発とリリーフの併用みたいな形でしたが、途中からリリーフ専任となります。そして、この年の7月に黒星がついて以来、知る人ぞ知る「不敗神話」が始まります。
 2005年からはリリーフ専任となります。当時の千葉には藤田投手という、絶対的な左の中継ぎエースがいました。したがって、目立つ場面での登板は少なかったのですが、先発が早く降板した試合や、負け試合などの登板でチームに貢献します。
 この年の試合で忘れられないのは、唯一の勝利投手となった、8月5日の対合併球団戦です。先発の小野投手が危険球退場した後を受けての緊急登板で、登板直後に失点したものの、そこから好投し、打線の援護もあって白星を挙げました。
 あの試合で、降板した時の「高木コール」は今でもよく覚えています。また、自分にとってこの試合は2005年に行なわれた中で、リーグ優勝を決めた対福岡PO最終戦の次に心に残った試合でした。
 2006年以降も同様のポジションで登板を重ねますが、とにかく黒星がつきません。そして2007年には21年目にして自己最多となる43試合登板を果たします。そして、クライマックスシリーズ第2戦では、足を痛めた小林宏之投手の後を受けて緊急登板し、白星を挙げました。
 個人的な事ですが、この日は日曜で、翌朝から大阪で仕事があったため、前日入りし、大阪見物をする予定でした。しかし、高木投手の緊急登板を見てTVに見入ってしまい、見物を取りやめました。結果的にこれが一軍最後の白星だったわけで、それを思うと、ここでTVを見ていたのは正解だったと思いました。
 そして翌2008年の開幕戦では、3点リードの9回裏から登板したシコースキー投手が1死1・2塁としたところで登板し、併殺で抑えて18年ぶりのセーブを挙げました。
 この年も43試合登板し、また、不敗記録も続けました。しかし2009年になってからは調子が上がらず、8月下旬に二軍落ちしたのを最後に、一軍に上がることはありませんでした。
 そして、秋口に自身三度目の戦力外通告を受けます。20代・30代・40代でそれぞれ戦力外通告を受けた選手というのもかなり珍しいと思います。結果的にここで引退宣言をしていれば、セレモニーや、札幌最終戦における、中嶋選手との「最後の阪急対決」が実現していたのかもしれません。
 そう思うと残念ですが、結果的には失敗したとはいえ、あそこで現役続行の意思表示をしたのは、高木投手らしく、それはそれで良かったと思います。
 結局、連続無敗記録は「168」まで伸ばしました。2位が「114」であることを考えると、二度と破られない記録なのでは、と思えます。他にも、10年目で初の規定投球回数到達とか、20代で最初の戦力外通告を受けながら41歳まで現役、20年目にして初のFA権取得なども、かなりの記録でしょう。
 いずれの記録も、派手な活躍がなかった故のものであります。とはいえ、着実な努力の継続があってこその記録なわけです。そういう事も含め、自分にとっては、最も心に残る野球選手の一人でした。ぜひとも第二の人生も頑張ってほしいものです。
 そして同時に、阪急ブレーブス経験者で唯一の現役となった北海道の中嶋選手には、一年でも長く現役を続けてもらいたいと思いました。

2009年11月23日

バレンタイン前監督のトークショー

 浦安のサンルートホテルで、ボビー=バレンタイン前監督のトークショーが行なわれたので参加してきました。参加者は230人ほどでした。
 中曽根通訳ともども入場し、まずは、司会者からの質問に答える形での会話となりました。
 まずは、通算7年間、千葉で監督を務めた思い出を尋ねられました。それに対して、1995年の開幕戦から、2009年の本拠地最終戦までの全ての試合、という感じで答えていました。ただ、2009年本拠地最終戦で、小宮山投手が最後の投球でセーブを挙げた事については、二回言っていました。最近の事でもあり、強く印象に残っているのでしょう。

 逆に言うと、2005年の栄冠についてを、とりたてて強調する事はありませんでした。それに関して一番印象に残ったのは、「2005年までは、チーム・ファン・フロントが一つになって目標に向かっていた」と、暗に優勝した翌年から現在の異常な状況の兆候があった事を語っていた事でした。
 そして、話の途中で、「考えてみれば、このような形でファンとふれあえるのは、今年になってからは今日が初めて」と言い、2009年のフロント・マスコミの異常さについて述べていました。
 そして、改めてプロ野球という興業は、ファンがいなければ存在し得ない、と言い、そのファンを軽視する姿勢について、厳しく批判していました。一例として、在任中6年間、トイレの改修について要望していたのに無視された事を挙げていました。
 そして、現在のロッテ球団のファンサービスについて、10年前に退化したように思える。ただ、札幌・仙台・所沢などでは、先進的なファンサービスが行なわれている、と他球団の進歩については好意的に話していました。
 また、今後の事については、改めて来年はESPNで解説者をやると明言していました。アメリカの球団から要請はあったそうですが、やはり今年まで千葉で監督をやり、来年から他球団、という切り替えはできない、との事でした。これを聞いた時は、今年一年でいろいろ疲れた、というのもあるのだるか、と思いました。
 ただ、一方で、大リーグ球団を買収する動きがあり、そこで活動する予定がある、という話もありました。それが実現したら、どのような形でそのチームに携わるのか、非常に興味深く思いました。

 この後は、事前に集めていた、参加者からの質問に答える、という形になりました。少年ファンによる「好きな寿司はなんですか?」などというものから、わざわざ愛知県から来た学校の教師達による「新たに担任になったが、生徒とどう接すればいいか」という深刻なものまで、色々ありました。
 それに対する答えですが、好きな寿司はウニとトロとの事でした。
 そして、教師達からの質問については、「生徒たちの小さな成功に、自分が気付いている事を伝える」「どんな小さな成功でも大切にし、それは野球で日本シリーズを制するのと何ら変わらない価値がある、と教える」「もし悪いことをして叱責する時は、やってしまった事の問題点を教え、本人の人格を叱責しない」と答えていました。
 長年にわたる監督業で、多くの人と接し、その良さを伸ばしていた人だけに、説得力がありました。学校教育のみならず、自分の仕事でも参考になる、と聞いていて思いました。
 司会者が「これで最後」と言った質問が、すでに回答済みなのとほぼ同じ内容でした。そこで、自ら質問を引き、野球をやっている子供の「どうすれば上達できるか?」というのに答えました。当然ながら、「練習をする」というのをまず挙げていました。そして、「三割打者だって七回は失敗する。それが野球というスポーツ。だから失敗を恐れるな」「成功しても失敗しても、その内容を反省し、よりよいプレーができるように」「目標を持って、少しでも前の自分よりいい自分であろうとする」などと、これまた、野球に特化せずに、一般にも通じる言い方で答えていました。
 今年のフロントに対する不快感も少なからず述べていましたが、全体的には未来を見据えている話のほうが主体となっていました。本質的に、そういう考え方を持つ人なのでしょう。改めて、この人が率いるチームを応援することができて良かった、と思いました。

 最後は、参加者一人一人と監督による撮影会が行なわれました。もともとは、サイン入りカードを手渡す、という企画だったようです。しかし、開催前には、「撮影は固くお断り」とアナウンスされて、場内からは不満げな雰囲気が漂いました。それを受けて、急遽開催された、という感じでした。
 家族連れも多く、中には親子三代で十人くらいで来ている家族もいました。それだけ、多様な層に監督が好かれていた、という事なのでしょう。
 この一年、野球に関しては、あまり楽しい思いはできず、むしろ苦痛を感じる事すらありました。そういう事もあり、この最後に参加したイベントは、今年の野球の中で、一番楽しい物となりました。
 いつの日になるか分かりませんが、またいつかこのような会に出たいものです。

2009年11月04日

日本シリーズ第4戦、北海道が五分に戻す

 東京ドームで行なわれた日本シリーズ第4戦の読売-北海道は、高橋尚投手と八木投手が先発でした。八木投手は、初回に四球と安打で無死1・2塁とするも、中軸三人を抑えます。続く2回も、先頭打者に二塁打されますが、そこから三人を抑えます。
 そして直後の3回表、1死から連打と四球で満塁とすると、昨日無死1・2塁の同点機で併殺となってしまった高橋選手が打席に。ここは昨日の汚名返上で2点適時打を放ち、北海道が先制します。さらに小谷野選手にも2点適時打が出て、一挙に4対0としました。

 その裏、八木投手は無死からの連打で1点を返されますが、さらに続く中軸を内野ゴロと併殺に打ち取り、最少得点に止めます。続く4回も先頭打者に安打されるも、またも併殺で三人に打ち取り、リードを守ります。
 すると直後の5回表に、2死から高橋選手が本塁打を放ち、再び北海道が4点差とします。
 その裏、読売は先頭打者が安打するも盗塁失敗するなどもあってここも0点に。この回まで登板した八木投手は、全てのイニングで先頭打者を出しながら1失点という粘りの投球でした。
 一方の北海道は7回、1死から田中選手が三塁打を放つと、続く森本選手が4点リードながらスクイズを決め、貴重な追加点を挙げます。
 さらに続く8回も、連打で無死2・3塁とすると、小谷野選手がこの試合4打点目となる適時打を放って8点目を奪います。その裏、読売も失策を足がかりに3ランで4点差としますが、もちろん焼け石に水。9回は武田久投手が先頭打者に安打され、2死後に小笠原選手に安打されるも、二塁を欲張った打者走者がタッチアウトとなり試合終了。8対4で北海道が勝ち、2勝2敗に戻しています。
 読売は、北海道より2本うわまわる13安打を放つも、得点は北海道の半分、という拙攻が目立ちました。一方、4点リードの場面でスクイズを敢行するなど、短期決戦らしい北海道の試合運びが印象に残った試合でもありました。

2009年11月01日

日本シリーズ第2戦、ダルビッシュ投手の技巧派投球で北海道が勝つ

 札幌ドームで行なわれた、北海道-読売はダルビッシュ投手と内海投手が先発。日本シリーズ絶望とも報じられたダルビッシュ投手ですが、第2戦目での当番に。アナウンスされた時、札幌ドームは大いに沸きました。
 注目の立ち上がりですが、初回は三人で抑えます。一方、北海道打線はその裏、2死からの連打で好機を作りますが、微妙な空振り判定などもあり、先制できません。

 ダルビッシュ投手は続く2回に先頭打者に二塁打されますが、そこから三人を抑えます。今日のダルビッシュ投手は、まだ体調が万全でなく、普段のような速球や鋭いスライダーなどはほとんど見せません。代わりに、スローカーブを多用するのですが、これがまた絶妙な所に決まります。
 そして、直球はさほど球速が出さないのですが、カーブとの対比で早く見せるという、渡辺俊介投手みたいな投球術を見せていました。そして、要所に限り、150キロ近い速球を投げていました。
 そして3回も先頭の李選手に安打されますが、謎の盗塁失敗もあってここも0点に抑えます。
 2回も得点圏に走者を出しながら0点に終わった北海道打線は、続く3回も1番からの攻撃ながら簡単に2死を奪われます。しかし、ここで稲葉選手が右翼席に本塁打し、先制に成功します。
 この稲葉選手の打席で、初の解説となる新庄氏が、「稲葉選手と5・6番を組んでいた頃はさほど勝負強くなく、好機で稲葉選手に打席が回ると、『代わりに打たせてくれ』と言っていた。それが今では勝負強くなった」と言っていました。
 他にも新庄氏は、各選手のさまざまな逸話を明かしており、解説と言うよりは、北海道の一員といった感じでした。途中、一瞬だけ「自分は読売のファンですよ。子供の頃福岡では読売戦しか見れませんでした」みたいな事を唐突に言っていましたが、その後はまた戻っていました。あの「ファン宣言」は、「中立」を演出するものだったのだろうか、と思いました。
 一方、読売のOBでもある清原氏も解説でしたが、こちらは別に読売の一員みたいな言動はありませんでした。
 さて、試合のほうですが、稲葉選手の本塁打に続き、高橋選手がフェンス直撃の二塁打を放ちます。そして続くスレッジ選手が適時打を放ち、もう1点を追加します。さらに続く小谷野選手は遊ゴロを打ちますが、遊撃の坂本選手が二塁へ悪送球し、記録は安打で好機が続きます。そして、糸井選手が左翼線を破る2点二塁打を放ち、2死無走者からの5連打で北海道が4点を奪います。ここで内海投手は降板となりました。
 援護を貰ったダルビッシュ投手ですが、続く4回表、こちらも簡単に二死をとりますが、そこから安打をされると、続く亀井選手が左翼席に2ランを放ち、即座に2点差に詰め寄られます。
 さらに5回表、ここも簡単に2死を取りますが、そこから三連打されて満塁となります。なお、2死1・2塁から中前打があったのですが、糸井選手の強肩を意識して、二塁走者は三塁に止まりました。この時、解説の新庄氏は、「自分ならここはワンテンポ遅れて捕球し、二塁走者をわざと突入させて本塁で刺していた」と言っていました。実際にそのようは捕殺場面をよく見たものですが、そのような「小技」があるとは思いませんでした。
 そして2死満塁で小笠原選手、という危機を迎えます。しかしここでダルビッシュ投手は三振に打ち取り、マウンド上でかなり気合いの入った仕草を見せていました。
 そして6回も振り逃げで走者を出しますが、ここも相手の走塁ミスもあって0点に抑え、ここで降板しました。6回87球2失点で降板というのは、普段のダルビッシュ投手では考えられない事です。しかし、体調を考えると、まさしく渾身の投球だったと思いました。
 読売の継投陣が好投し、北海道打線は追加点を奪えません。しかし、北海道投手陣も7回を宮西投手が、8回は金森投手がともに三人で抑えます。
 そして9回は武田久投手が登板。1死から安打されますが後続を抑え、4対2で北海道が勝ちました。観客数は4万7百人ほどでした。
 これで対戦成績は1勝1敗に。3年前に北海道が日本一になった時と同じ星並びなだけに、ゲンがいいと言えるかも知れません。
 とにかく、本来の投球ができないながら、技巧派投球で2失点に抑えたダルビッシュ投手に感服した試合でした。こんな「引き出し」も持っていたとは思いませんでした。また、新庄氏独特の解説も楽しめました。またいつか解説してほしいものです。

2009年10月24日

北海道、日本シリーズ進出を決める

 札幌ドームで行なわれた、北海道-東北は藤井投手と藤原投手が先発。藤原投手は第一戦に一人相手とはいえリリーフで投げており、「中二日」でした。
 その藤原投手に対し、初回、連打と四球で1死満塁とした北海道がスレッジ選手の犠飛で先制します。
 さらに続く2回、2死2塁から田中選手の適時三塁打で追加点を挙げると、続く森本選手に2ランが出て、早くも4対0と主導権を握りました。

 一方、藤井投手に対し、最初の一巡は走者を出せなかった東北打線でしたが、4回に先頭の高須選手が安打すると、二死後に山崎武選手がつなぎ、セギノール選手の適時打で1点を返すと、さらに宮出選手にも2点適時打が出て1点差に迫ります。
 東北は2回で藤原投手を諦めて、青山投手を投入し、追加点を与えません。一方の北海道も藤井投手が5回で降板し、そこから細かい継投でリードを守ります。
 そして迎えた7回裏、1死から高橋選手が安打すると暴投で進塁し、続くスレッジ選手の適時打で、大きな追加点を奪います。さらに鶴岡選手にも適時打が出て、3点差としました。
 直後の8回表に東北はセギノール選手の適時打で2点差に迫ります。そしてその裏、前の回から登板の小山投手が1死から安打されると有銘投手に交代。そして四球を出すとすぐさま川岸投手に交代。そして2死2・3塁でスレッジ選手を迎えると、何と二日前に先発した岩隈投手を起用します。
 しかしこの大勝負は、スレッジ選手の3ランという東北にとっては最悪の結果に。これで試合は決まりました。
 そして9回は武田久投手が抑え、9対4で北海道が勝ち、アドバンテージを入れて4勝1敗の成績で日本シリーズ出場。そして野村監督にとってはこれが東北での最後の試合となりました。
 試合後は、東北の選手のみならず、北海道の選手も加わって、野村監督の胴上げが行なわれました。
 というわけで、ダルビッシュ投手を欠いた北海道が、勢いに乗る東北を圧倒しました。東北の敗因は色々あると思いますが、何よりも、直前に野村監督の解任を正式に発表し、さらにシリーズ中に次期監督内定の発表をした球団にあると思います。
 確かにシーズン前から野村監督は今季限りとは言ってはいました。しかし、途中解任するための策謀などはせず、戦力補強も適切に行なった結果、チームは躍進。CS直前までは「結果によっては留任」という雰囲気が漂っていました。
 それがこの一番盛り上がった時に解任発表をした事により、一気に空気が乱れてしまいました。同じリーグの「悪い例」を見ていたにも関わらず、一番大切な時に、同じ愚行をしてしまったわけです。
 という、東北の失策はありましたが、勝った北海道が強かった事は間違いありません。初戦の劣勢な試合を大逆転で勝ったのを始め、随所に安定した実力が目立ちました。是非とも日本シリーズでもその力を見せ、3年ぶりの日本一を勝ち取ってもらいたいものです。

2009年10月23日

CS第二ステージ、東北が一矢報いる

 札幌ドームで行なわれた、北海道-東北は八木投手と田中投手が先発。2回裏、昨日決勝打の高橋選手がソロ本塁打を放ち、北海道が先制します。しかし、続く3回の1死1・2塁では追加点を奪えません。
 すると直後の4回表、この回先頭の渡辺直選手の本塁打で東北が追いつくと、さらに1死1・2塁から、中島選手の適時打で勝ち越し、さらに草野選手にも適時打が出て3点目を奪います。

 田中投手は4回から7回まで1安打投球で北海道打線を抑えますが、続く8回、連打と犠打で1死2・3塁と一打同点の危機を迎えます。
 そして森本選手の犠飛で1点差とされますが、最後は先ほど本塁打された高橋選手を打ち取り、なんとかリードを守ります。なお、この回に本日最速の153キロが出ていました。
 そして9回も三人で打ち取り、第一ステージに続く完投勝ちをはたし、東北が1勝目を挙げています、観客数は満員となる4万2千3百人ほどでした。

2009年10月22日

CS第二ステージ、北海道が勝ち、あと1勝に

 札幌ドームで行なわれた、北海道-東北は糸数投手と岩隈投手が先発。初回、東北は1死から連打で好機を作りますが、4・5番が倒れます。その後、2・3回も安打は出ますが、得点には結びつきません。
 一方、北海道も走者は出すものの得点できず、0対0で3回を終えます。
 そして4回表、この回先頭のセギノール選手がバックスクリーンに本塁打を放ち、今日は東北が先制します。しかしその裏、稲葉選手が二塁打で出た後、小谷野選手に適時二塁打が出て、北海道が即座に追いつきました。

 そこからまた、走者は出るも、得点はできません。北海道は5・6回と先頭打者が安打して犠打で進みますが、そこから岩隈投手が踏ん張り、勝ち越せません。
 そして7回、先頭の藤井選手が安打すると、犠打などで2死2塁となり、続く三番の鉄平選手は敬遠されます。昨日はここで山崎武選手が適時打を放ちましたが、今日は敬遠策が成功し、打ち取られます。
 その裏、北海道の金子選手の二塁打などで2死2・3塁とすると、東北も三番の稲葉選手を敬遠し、四番勝負に。しかしこちらは裏目に出て、高橋選手が中前に2点適時打を放ち、ついに勝ち越しに成功します。
 直後の8回表、この回から登板の宮西投手に対し、連打と四球で無死満塁とします。ここで東北が代打に中島選手を起用すると、北海道は金森投手に交代。東北は代打の代打で憲史選手を出します。
 憲史選手の打球は高いバウンドの三塁ゴロとなりますが、三塁走者が足が遅いセギノール選手だった事もあり、本塁で封殺になります。さらに藤井選手も内野ゴロで打ち取られた後、好機に強い高須選手が三振に打ち取られ、東北は1点も取れません。
 そして9回表は武田久投手に対し、1死から四球と安打で一発逆転の場面を作ります。しかしセギノール選手、さらには草野選手が倒れて試合終了となりました。
 これで北海道は日本シリーズ出場まであと1勝としています。特に今日は糸数投手と岩隈投手の投げ合いで勝っただけに大きいでしょう。これでほとんど決まったとは思いますが、明日の田中投手には意地を見せて貰いたいと思っています。観客数は3万2千7百人ほどでした。

2009年10月21日

CS第二ステージ開幕、北海道が大逆転サヨナラ勝ち

 今日からクライマックスシリーズ第二ステージが、パ・セともに始まりました。
 札幌で行なわれた北海道-東北は武田勝投手と永井投手が先発。初回に高橋選手の犠飛で北海道が先制しますが、直後の2回表に草野選手の適時打で追いつきます。
 そして3回に北海道が1死2塁の追加点機を逃すと、直後の4回表、1死2・3塁から草野選手の犠飛で勝ち越すと、監督批判で第一ステージは出番がなかったリンデン選手が適時打を放って、東北が3対1とします。

 さらに7回表、東北が2死2・3塁とすると、北海道は三番で首位打者の鉄平選手を敬遠し、山崎武選手との勝負を選びます。しかしこれが裏目に出て、山崎武選手が左越の3点適時二塁打を放ち、6対1と東北が差を拡げます。
 これで東北ペースかと思われましたが、8回裏、ここまで5安打1失点と好投していた永井投手が、1死後に連打で2・3塁とし、高橋選手の適時打で1点を返されます。
 ここで東北は細かい継投に出ますが、二番手の藤原投手がスレッジ選手に適時打されると、続く小山選手は打者は打ち取ったものの暴投で走者を進めます。さらに登板した有銘投手もまた暴投でこれで再び2点差に。続く川岸投手が稲田選手を打ち取ったものの、「四人二殺」の継投で、差が縮まってしまいました。
 しかし、直後の9回表に鉄平選手が右翼席に2ランを放って再び4点差とし、さすがにこれで決まったと思いました。
 その裏に登板した福盛投手は、先頭打者にポテンになりそうな飛球を打たれますが、小坂選手の好捕でまず1死を取ります。ところがそこから連打され、稲葉選手の適時打で2点差になります。そして高橋選手が歩いて満塁とした後、スレッジ選手の打球は左翼席に入る、逆転満塁サヨナラ本塁打に。大逆転で北海道が初戦を制しました。
 終盤までの展開、さらに2点差に迫られた直後に2点を突き放した9回の攻撃を見たときは、これで決まったかと思われましたが、本当に野球というものはわかりません。観客数は3万8千2百人ほどでした。
 ちなみに、この試合から北海道応援団は、「関東限定チャンステーマ」である「チキチキバンバン」を使用していました。応援歌では珍しい「男声パート」と「女声パート」がある曲として知られています。
 この曲を初めて聞いたのは、昨年5月に東京ドームで行なわれた、北海道-千葉戦でした。そして、曲が流れる中、二日連続でサヨナラ負けを喫し、解説の岩本氏が「この曲が流れると何かが起きる」などと言っていました。
 そして今日の8回、その曲が流れる中で反撃が始まりました。そういう事もあり、約1年半前の東京ドームを思い出したりしました。
 なお、今日は人数が多い分、関東よりは迫力があったとはいえ、まだまだ、という感じでした。これが定着し、約4万人の北海道ファンが一斉に歌ったらどうなるかと思うと楽しみです。

 東京ドームで行なわれた、読売-ドラゴンズはゴンザレス投手と小笠原投手が先発。1回表、一番井端選手が塁に出ると、二番荒木選手が送りバント、三番森野選手がタイムリーと、燃えよドラゴンズ旧バージョンの攻撃で、いきなり先制します。
 ここで歌の通りなら四番ブランコ選手が本塁打するところですが、ここは安打に、さらに和田選手が適時打を放った後、二番遅れ(?)で六番野本選手がホームランを放ち、歌を上回る猛攻でドラゴンズが一挙5点を先制します。
 2回裏に読売が1点を返しますが、直後の3回にブランコ選手のソロで再び突き放します。さらに6回にこの回から登板のM中村投手がいきなりブランコ選手に死球をぶつけて危険球退場に。この死球を足がかりに、ドラゴンズがもう1点追加します。
 7回裏、二番手の山井投手が1死2・3塁としますが、そこから「一人一殺」の継投で、犠飛のみの1点に抑え、結局そのまま7対2で快勝しました。
 これで、ドラゴンズは3年連続で第二ステージ初戦に勝っています。ただ、昨年のドラゴンズは、続く二試合目に敗れた後、一度も勝てずに敗退しています。というわけで、ドラゴンズにとっては明日がむしろ正念場と言えるかも知れません。観客数は4万1千2百人ほどでした。

2009年10月19日

CS第一ステージ、セはドラゴンズが通過

 名古屋で行なわれたドラゴンズ-東京は中田投手と由規投手が先発。東京はここにきてインフルエンザが流行したため、この大舞台で予定した投手が登板できない事態となってしまいました。
 初回、東京は二死無走者から宮本選手と青木選手の連続適時打で先制します。一方、ドラゴンズは制球の定まらない由規投手から走者は出るもののあと一打が出ず、初回・2回ともに二人の走者を出すも得点できません。

 続く3回、先頭の荒木選手が安打しますが、1死後に盗塁失敗して2死無走者に。しかしそこからブランコ選手が安打すると、続く和田選手が右翼席に逆転2ランを放ちます。
 その後もドラゴンズは残塁の山を築きますが、中田投手も東京打線を抑えます。
 そして5回表、東京は安打と犠打で1死2塁とすると、早くも4回2失点の由規投手に代打を出します。まあ、ここまで来れば「先発に勝ちをつける」など何ら意味はないので当然の策と言えるでしょう。そして、2死1・2塁とし、田中選手が右前打を放ちますが、野本選手の好返球で畠山選手が本塁タッチアウトとなり、ドラゴンズがリードを守ります。
 するとその裏、二番手の松井投手から連打で1・3塁とすると、1死後に谷繁選手が適時打を放って待望の追加点が入ります。さらにここで代打に立浪選手が登場。大歓声の中、打球は左中間を破る2点適時二塁打となり、ドラゴンズが5対1とリードを広げます。
 そのまま迎えた8回表、ドラゴンズは浅尾投手と登板させますが、いきなり連打などで1死1・3塁となります。ここで連続適時打が出て2点差となり、なおも1死満塁と、一打同点、長打で逆転、という場面となります。しかしここは浅尾投手が併殺で凌ぎ、何とか切り抜けます。
 するとその裏、平田選手の代打適時三塁打と藤井選手の適時二塁打でドラゴンズがすぐさま2点を突き放し、これで試合はほぼ決まりました。
 9回は岩瀬投手が登板し、簡単に二死を取りますが、そこから連打で1点を返されて2死1・2塁と、一発出れば同点の場面となります。しかしここで青木選手を三振に打ち取って試合終了。ドラゴンズが三年連続で第一ステージ通過を決めています。
 お立ち台には和田選手・谷繁選手と並んで立浪選手が上がっていました。その立浪選手にはぜひとも日本シリーズで名古屋に戻り、最後の花道を飾ってほしいものだと思いました。観客数は3万2千8百人ほどでした。

2009年10月18日

CS第2戦、セリーグはタイに、パリーグは東北が通過

 土曜は野球を見ることができなかったのですが、東北-福岡は東北が4回に中村真選手の適時打で先制すると、続く5回に山崎武選手が2試合連続となる3ランで4点を奪い、投げては田中投手が1失点無四球完投で4対1と快勝。投手を二人しか使わずに第一ステージを通過しました。
 直前に監督去就問題でゴタゴタがあった時は、かなり福岡に好機もあるのではと思っていたのですが、そんな事を感じさせない圧勝でした。勢いとチーム力を改めて感じました。

 一方セリーグのドラゴンズ-東京の1回戦は、中盤までドラゴンズが2点をリードし、チェン投手は6回まで1安打投球。ところが7回に1点を返されると、さらにデントナ選手の逆転2ランが出ます。そして継投陣がドラゴンズ打線を抑え、3対2で東京が勝ちました。
 率直に言って、ドラゴンズが圧倒的有利だと思っていたので、この結果には驚きました。
 そして本日行なわれた第2戦は吉見投手と館山投手という、最多勝を分け合った二人の先発となりました。
 1回裏、ドラゴンズが先頭の井端選手の二塁打を足がかりに四球と失策で満塁とし、和田選手の併殺崩れの間に先制します。しかし2回表、東京は川本選手の2ランで逆転。その裏にはドラゴンズが谷繁選手のソロと、両捕手の本塁打で2対2となります。
 序盤は点の取り合いでしたが、そこからは最多勝投手同士らしいゼロ行進になります。ともに得点圏までは何度も走者が進みますが、そこからのあと一本が出ません。
 そのまま同点で迎えた7回裏、先頭の谷繁選手が安打し、犠打と内野ゴロで2死三塁とします。ここで打席には荒木選手が入ります。本日およびレギュラーシーズン合わせて館山投手相手に安打はゼロでしたが、この重要な所で出た「初安打」が適時打となり、ついにドラゴンズが勝ち越します。
 吉見投手は8回に2死から失策で走者を出しますが、青木選手を抑えます。そして9回は浅尾投手が登板。この時は9月下旬から登板がなかった岩瀬投手は間に合わなかったのかと思ったのですが、1死を取ったところで交代します。そして岩瀬投手はいきなりガイエル選手を歩かせましたが、続く畠山選手を併殺に打ち取って試合終了。1勝1敗で最終戦を迎えることになりました。観客数は3万8千1百人ほどでした。

2009年10月16日

CS第1戦、東北が圧勝

 今日からCSが開幕。第一ステージはパリーグが今日からで、セリーグは明日から、第二ステージはパ・セとも21日から26日となっています。
 というわけで「開幕戦」は仙台で行なわれた東北-福岡となりました。先発は岩隈投手と杉内投手なので投手戦かと思われました。
 ところが岩隈投手は初回を三人で抑えますが、その裏、東北は高須選手がいきなり先頭打者本塁打を放ちます。さらに四球で2死1塁とすると、セギノール選手が2ランを放ち、いきなり3対0となりました。

 さらに3回裏、この回先頭の高須選手が二塁打を放つと、犠打の後、鉄平選手の適時打で追加点を挙げます。さらにセギノール選手が犠飛を放った後、中島選手が左翼ポール直撃の2ランを放って7対0に。杉内投手は2回2/3で43球を投げてのKOと、まさかの展開を見せます。
 3回まで無走者に抑えていた岩隈投手ですが、4回1死から川崎選手に初安打を許すと、連打と四球で満塁に。続くオーティズ選手が2点適時打を放ちます。さらに、2死2・3塁から田上選手は二塁ゴロを打ちますが、これを高須選手が失策し、この回合わせて4点。即座に3点差に戻ります。
 続く5回表、福岡は先頭の吉川選手が安打すると、3点を追う展開ながら続く本多選手は犠打で走者を進めます。さらに川崎選手が四球を選び、一発出れば同点という場面になりましたが、ここで岩隈投手は松田選手・小久保選手を連続三振に打ち取り、0点で抑えます。
 一方、3回途中から登板した大隣投手も好投し、7対4のまま6回に。次に得点した方に流れが来そうな展開になります。
 そして6回裏、1死から中島選手が左前打を放ちますが、これをまず左翼手が弾きます。さらに二塁送球がそれ、ダブルエラーで一気に1死三塁となります。ここで草野選手が詰まりながらも中前に落ちる適時打を放つと、さらに二死満塁から渡辺直選手が2点適時打を放ち、10対4に。これでほぼ試合の趨勢は決まりました。
 そして続く7回裏に山崎武選手が左翼席に本塁打を放ち11対4と再び7点差とします。
 大差はつきましたが、岩隈投手はマウンドに上がり続けます。そして9回も2死から安打されますが最後は抑え、そのまま完投勝利。132球投げて6安打2四球4失点(自責2)という内容でした。
 プレーオフから数えて過去5年の第一ステージでは、うち4回が初戦に勝ったチームが勝ち上がっています。ましてや、エース対決で相手エースをKOしての勝利ですから、東北が圧倒的有利になったと言えるでしょう。観客数は2万1千3百人ほどでした。

2009年10月11日

2009パリーグレギュラーシーズン終了

 仙台で行なわれた東北-福岡は今季パリーグレギュラーシーズン最終戦。東北がもう1回負けていたら、この試合は、「勝った方が2位となり、CS地元開催」という大一番でしたが、既に東北が2位を決めているため、消化試合となりました。とはいえ、五日後に開始するCSの前哨戦、という意味では両チームにとって色々な価値があるとは思いますが・・・。

 試合のほうはラズナー投手と和田投手の先発でしたが、初回に内野ゴロとオーティズ選手の適時打で福岡が先制すると、中終盤には川崎選手の2ランと田上選手のソロと、本塁打攻勢で追加点を挙げます。
 一方、復帰後不本意な投球が続いていた和田投手ですが、今日は5回を無失点と好投。以下は合計7投手をつぎ込む細かい継投で完封リレーを達成し、最終戦を飾っています。観客数は2万6百人ほどでした。

 これで、パリーグはレギュラーシーズンが全て終了しました。
 優勝は、2年ぶりとなる北海道で、ここ4年で3回と、すっかり「パリーグの盟主」となっています。東京ドーム時代は、最後の10年でAクラスが2回だけだった「弱小球団」でした。それが、2004年の移転後の6年で優勝3回でBクラスは1回のみですから、その強化ぶりは驚異的です。
 さらに驚く事は、看板選手が続々と抜けている事です。移転時の顔であった新庄選手を始め、2006年の優勝時のMVPやリリーフエースがことごとく移籍・退団しました。一方で、目立つ補強といえば、2005年にFA加入した稲葉選手くらいです。もちろん、稲葉選手の優勝への貢献度は計り知れないものがありますが、選手の出入り、という点だけで見れば、あきらかに主力が減っています。
 それでこれだけの成績を残せるのですから、いかに選手をよく育てているかが解ります。
 そしてもう一つ感心させられるのが、日々進歩するファンサービスです。優勝決定の日は、優勝会見をグランドでやり、さらに球場内で行なわれたビールかけも、オーロラビジョンで中継していました。
 そして最終戦では、監督の挨拶の後、いきなり、「今度はファンの皆さんからお祝いです」というアナウンスがあり、オーロラビジョンから嬉しそうに祝辞を言う老若男女のファンが映し出されました。
 さらに、選手がグランドを一周すると、今度はマスコットの「B.B.」がマイクを持って選手に近づき、インタビューをしていました。そして、主力選手の声が直接ファンに届けられました。
 千葉においては、「進歩的なファンサービス」など、ここ数年見ることがなかったので、驚くと同時にうらやましく思ったものでした。

 今季のパリーグにおけるもう一つの主役は、2位に躍進した東北でしょう。昨年前半に首位に立ったときも、一昨年までとは質の違う強さを感じたものでしたが、その時は長持ちせず、結局5位に終わりました。
 今年も序盤は上位にいたものの、交流戦あたりから同じような展開で下位に落ち、7月8日には千葉と入れ替わって5位まで落ちました。このまま昨年のようになるのか、と思いきや、1日で4位に戻るや、そこから着実に白星を重ね、3位さらには2位と順位を上げてきました。
 千葉同様、シーズン前に監督が今季限り、という異様な状況で望んだわけですが、そこからのフロントの動きは大違いでした。開幕直前に宮出選手を補強したのに始まり、中盤にはリンデン選手を補強し、これらが功を奏しました。
 また、野村監督に対しても、中傷記事を流させる事などはせず、サポートしてきました。もっとも、ここ数日雲行きが怪しくなり、CSに心配が残るところではありますが・・・。
 いずれにせよ、創設時の惨状を考えると、5年でここまで来たという事には、驚きと賞賛をおぼえます。

 3位の福岡は、昨年最下位になり、今年も斉藤投手のみならず、新垣投手・和田投手と、かつての「四本柱」の三本が抜けるという惨状でした。そして序盤は低迷したのですが、それを救ったのは、新人の攝津投手・新外国人のファルケンボーグ投手という、強力な中継ぎ陣でした。
 目立った扱いを受けませんが、この中継ぎ陣が安定した中継ぎ陣というのがいかにチームにとって役立つかと改めて感じさせられました。リリーフ陣の離脱・不調で昨年の日本一から四位に落ちた埼玉と比べると、より一層そう思います。
 また、長谷川選手・田上選手といったところの成長並びにレギュラー固定と、緊急補強したオーティズ選手の活躍も大きかったのでしょう。

 埼玉は、先述したようなリリーフ陣の不調に加え、戦力の積み増しがなかったのが痛かったように思えました。合併球団は、先発陣の不調と、相次ぐ主力の怪我が大きかったと思われます。まあ、合併球団の場合は、ここ何年かの成績を見れば分かるように、昨年が突然変異的なできすぎで、今年は従来通り、と言えなくもないですが・・・。

 投手個人成績のほうは、最多勝が涌井投手・防御率がダルビッシュ投手・奪三振が杉内投手と、「三強」がそれぞれ主要タイトルを分け合った形になりました。一方、その三部門で全てベスト3に入った田中投手は、来年以降大いに期待できます。
 リリーフでは、セーブが武田久投手で、ホールドは新人の攝津投手でした。ホールド2位はファルケンボーグ投手で、これがいかに大きかったかは先述した通りです。
 一方、打者個人成績は、中村選手が本塁打と打点の二冠でした。秋に離脱がありましたが、なければ確実に50本に到達していたでしょう。もはや、パリーグではダントツの長距離打者と言ってもいいかもしれません。また、41歳ながらこの両部門で2位につけた山崎武選手の活躍も驚異的と言えるでしょう。また、首位打者は鉄平選手が取りました。移籍で能力が開花した典型的な選手という感じです。また、盗塁王は三年連続で片岡選手でした。2位には7差をつけています。もはや、足においては、他の選手と完全に水を空けたという印象がありました。

 というわけで、5日あけて金曜からはCSが始まります。第1ステージは、数日前まで東北有利と思っていましたが、ここ数日のゴタゴタで少々分からなくなってきました。そのあたりを解決し、ぜひともいい試合を見せてもらいたいものです。

 ところで今日行なわれたセリーグの東京-ドラゴンズは8回にデントナ選手に逆転2ランが出て東京が逆転勝ちしたのですが、これを巡って落合監督が抗議し、騒動になりかけました。
 左翼ポールの左側を通ったようにも見えましたが、右翼側からポールを映したビデオでは、明らかにポールを巻いています。しかし、落合監督がなかなか食い下がらず、審判団の説明もあまり上手くなかったので、左翼席のドラゴンズファンの一部が怒り出す場面もありました。
 見ていて、「証拠映像」をオーロラビジョンで流せば一発で解決なのに、などと思ってしまいました。8月から試験的に導入されているビデオ判定ですが、今回の騒動を見ると、やはり本格導入が必要なのでは、と思いました。
 (追記)なんでも、落合監督は、ファウルのように見える映像がオーロラビジョンに流れたのを見て、猛抗議したとのこと。ならば余計に、「明らかに本塁打」の映像も流せば良かったのに、と思いました。

2009年10月08日

大敗で2009年シーズン終了

 仙台で行なわれた東北-千葉は今季最終戦でした。先発は永井投手と唐川投手。今日は昨日フル出場したサブロー選手が外れました。やはり、昨日はかなり無理をしての出場だったのでしょう。そんな中、岩隈投手から本塁打したものだから、凄いものです。
 唐川投手は初回を三者凡退に抑え、2回も簡単に二死に取ります。しかし、そこからセギノール選手に初安打を許すと、小坂選手にも連打され、続く中谷選手に先制適時打を許します。さらに失策と適時打があり、この回一気に4点を失ってしまいます。
 一方、打線は、3回表に2死から塀内選手が内野安打で初の出塁を果たしますが、得点には結びつきません。

 先制された唐川投手は、3・4回は三者凡退に抑えます。しかし、続く5回に2死を取った後、草野選手に7号ソロを喫し、追加点を奪われます。
 一方、打線は永井投手の前に、7回まで3安打無四球に抑えられ、攻略の糸口すらつかめません。
 その裏、唐川投手は連打と犠打で1死2・3塁とし、連続適時打で3点を追加され、10安打8失点で降板となりました。続いては、昨日に続く連投となった渡辺俊介投手が登板。今日は四球を一つ出したものの後は抑え、2/3イニングを投げて規定投球回数に達しました。
 8回は上野投手が登板しますが、制球が定まらず、四球二つと安打で満塁とし、内野ゴロでついに9失点。打線は二番手の川岸投手に抑えられ、9対0と大敗しました。ある意味、今季の戦いぶりを象徴する最終戦、という感じでした。東北はこれで「2位マジック」を「1」としています。
 試合終了後、東北はヒーローインタビューを待ってくれました。降りしきる雨の中、選手たちとともに、監督の応援歌を歌う右翼席にファンに最後の挨拶をして、グランドを去りました。これで、「第二期バレンタイン政権」は終了となりました。
 今季成績は62勝77敗で借金15。首位と18.5ゲーム、3位と11.5ゲーム離れた5位でした。もちろん、バレンタイン監督政権で最悪の成績です。これについて、バレンタイン監督は、「全ては指揮官である自分の責任」と言っていました。あの状況で一年間指揮を取ってこのような談話を残せる事はもちろん尊敬に値します。
 しかしながら、今季のこの惨状の責任は、バレンタイン監督にはありません。そのあたりについては、また後日書く予定です。

2009年10月07日

バレンタイン監督、本拠地最終戦で勝利

 今季の千葉主催最終戦になる、千葉-東北戦の観戦に行きました。幕張本郷駅では、「当日券はあとわずかです」と係員が言っていましたが、あいにくの雨という事もあり、出足はあまりよくありませんでした。おかげで、内野自由2階バックネット裏にある「いつもの席」を無事に取ることができました。
 試合のほうは、成瀬投手と岩隈投手が先発。千葉の打順は一番遊撃西岡選手、二番二塁堀選手、三番一塁福浦選手、四番右翼サブロー選手という、「2005年オーダー」でした。この並びも、堀選手のスタメン二塁も今季初と記憶しています。
 以下も、六番今江選手、七番橋本将選手、八番里崎選手と、五番の大松選手、九番の早川選手以外は、2005年の優勝に貢献した顔ぶれでした。当時を懐かしく思うと同時に、僅か4年でこのような事になってしまったとは、と思い、少々もの悲しくなりました。

 1回はともに三人ずつで終わります。しかし2回表、成瀬投手は先頭の山崎武選手に安打されると、そこから制球を乱し、連続四死球で無死満塁に。そして、1死後、昨日の死球で欠場した鉄平選手に代わって抜擢された聖澤選手に、一塁ベースを直撃する2点適時打を打たれてしまいます。
 さらに打席は、バスター打法の中谷選手が。打法の利を活かして、一度スクイズするもののファウルに、さらに次の球もスクイズしようとしますが、これはバッテリーが読んで外し、三塁走者のリンデン選手を挟みます。リンデン選手は本塁でアウトになる際に、グラブを肘で弾いて球を飛ばし、その間に一塁走者が三塁まで進みましたが、さすがにこれは守備妨害を取られ、走者も二塁に戻されました。
 その裏の先頭は、9月12日以来の出場となったサブロー選手でした。久々の打席でしたが、岩隈投手の球を右中間に弾き返すと、そのまま右翼席に入り、22号ソロで即座に1点差に迫ります。
 さらに続く3回、先頭の早川選手が二塁打して内野ゴロで1死三塁とし、堀選手が中前に抜ける適時打を放って追いつきます。この「2005年打順」が成功して追いついた、というのは嬉しいことでした。
 追いついてもらった成瀬投手は、直後の4回に2安打されますが、0点に抑えます。その裏、二死無走者から橋本将選手が右翼方向に飛球を打ち上げます。風はたいしてないのですが、雨の影響か、これを中島選手が捕りきれません。しかし、アウトと思いながら橋本将選手は二塁に走っており、球は二塁に帰ってタッチアウト、「珍プレー」となってしまいました。
 なお、この4回に、オーロラビジョンなどで小宮山投手の語録などが流れます。ところが、その時、右翼席からはランビン選手の応援歌が流れました。今季での退団と言われているランビン選手とバーナムJr選手が、何と右翼席に来ていたのです。続いて、バーナムJr選手の応援歌も流れました。
 続く5・6回といずれも先頭打者を安打で出しますが、岩隈投手を攻略しきれません。一方、成瀬投手も5回から7回までを1安打に抑え、2対2のまま終盤に入ります。
 7回に東北は二番手に佐竹投手を投入し、0点に抑えられます。一方、千葉も7回で137球投げた成瀬投手が降板します。そして8回からは渡辺俊介投手が登板。しかし、いきなり死球で走者を出し、続く打者の犠打は二塁でアウトにしたものの、四球で危機を広げて降板となりました。あと2/3イニング投げれば今年の規定投球回数に達したのですが、1/3を残した事になります。果たして、明日は登板するのでしょうか。
 そして、この危機に荻野投手が登板。3球で併殺に打ち取ります。
 その裏、福浦選手が佐竹投手に打ち取られると、三番手に福盛投手が登板。サブロー選手は打ち取られますが、二死無走者から大松選手が右翼線に二塁打を放ちます。すると、続く今江選手が左翼手の脇を抜く二塁打を放ち、ついに勝ち越しに成功します。
 さらに橋本将選手が0-3となり、最後は捕手が立ち上がる形で四球に。続く里崎選手の打球は、右翼線にフラフラと上がりますが、前進守備を敷いていた右翼手が取りきれず、2点適時三塁打となり、5対2となりました。
 9回表、場内からは「小宮山コール」が流れますが、シコースキー投手が登板。いきなり安打されますが、そこから抑えて2死2塁となります。するとここでバレンタイン監督が立ち上がり、再び流れる「小宮山コール」の中、今度は本当に小宮山投手が登板します。
 そして、代打のセギノール選手が初球をいい当たりで弾き返しますが、これはサブロー選手の守備範囲で試合終了。小宮山投手は1球で引退登板を飾ると同時に、プロ野球史上最年長である44歳でのセーブを達成。また札幌ドームが試合中だったため、この瞬間、北海道が2年ぶりの優勝を決めました。
 引退登板でプロ野球記録を作り、かつリーグ優勝が決まるなど、空前絶後でしょう。
 試合開始前から終わるまで、ずっと雨が降り続いていましたが、試合終了後も客足は増す一方で、最終的には2万9千392人でした。中には、8回くらいに入場したお客さんもいたほどでした。

 終了後、いつもの本拠地最終戦同様、全選手がマウンド後方に並びます。そしてまずは小宮山投手の引退セレモニーが始まりました。
 これまでの活躍や、引退時の談話などが流れた後、小宮山投手の挨拶に。「子供の頃から投げるのが好きで、プロの投手になろうと思っていた」と言っていました。二浪して大学に入るなど、若い頃から苦労していただけに、その言葉は身に染みるものがありました。
 そして、このような体に産んでくれた両親に感謝した後、家族には「色々と迷惑をかけてごめんなさい」と謝っていました。大リーグに挑戦し、一年で解雇され、「浪人」として練習をしながら評論家活動をしていた経緯があるだけに、これまた心からの本音なのだろうな、と思いました。
 「オーナー・オーナー代行をはじめ、色々な方にお世話になった」と言い、最後に今の自分があるのは全てバレンタイン監督のおかげ、とお礼を終えたあと、「近い将来、このユニホームを着て、この場所に立てる日が来ることを願っています」と締めていました。
 お礼の対象にした球団幹部をオーナー代行までで止めたことおよび、残留要請をされながら、「ユニフォームを着て再び」と言ったのには色々な含みを感じました。もし、小宮山投手の希望がかなう日がくれば、その時は、またこの球場で指導者となった小宮山投手を応援したいものだ、と思いました。
 続いては恒例の「子供達による花束贈呈」となります。ところが、小宮山投手は三塁ベンチ脇から出てきた三人の子供からの花束を受け取らず、代わりに、一塁ベンチに行くように促します。
 そして、三人の子供さんは、ベンチにいるバレンタイン監督に花束を渡しました。改めて、小宮山投手がいかに監督に感謝していたかが改めて分かりました。

 続いて、バレンタイン監督の挨拶に。これまで、冒頭だけ日本語で話し、途中から英語に切り替えていた監督ですが、今日は最後まで日本語で話す、と最初に言いました。そして、その日本語を中曽根通訳が英訳する、という珍しい形になりました。
 そして、ファンへの感謝を述べた後、最後は「愛しています」で締め、グランド一周となりました。
 左翼席には、雨の中、東北のファンも残ってくれて、声援を送っていました。
 そして、場内が監督の応援歌を歌う中、右翼席前にいきます。すると、まず「プポ」コールが起きました。今季限りで退団する、統計アナリストのポール=プポ氏へのコールです。さらに、ランペンコーチ、さらには試合中はスタンドにもいたランビン選手・バーナムJr選手に続き、最後はベニー選手へのコールがありました。ランビン選手は、最後の「ランビンダンス」を披露してくれました。また、右翼席にはランビンコーチの背番号である「83」の幕も掲示されていました。
 そして一周した後は、一塁ベンチ前での胴上げに。2005年の優勝した時から、選手達は「マリンスタジアムで胴上げを」と言っていました。それがこのような形で実現するとは、当時は夢にも思っていませんでした。
 しばらくは名残を惜しんでいましたが、最後に大声援の中、バレンタイン監督がベンチに引き上げ、セレモニーは終了になりました。
 終了後も、しばらく一人で内野席に座り、色々な事を思い出していました。昨年暮れあたりからは不愉快な事のほうが多くなりましたが、それまではこの球場でいろいろ楽しむことができました。
 特に2005年は、自分の事で色々悩んでいた中、この球場でバレンタイン監督を初めとする千葉の選手の活躍を見て、エネルギーを貰う事ができました。それらをはじめ、色々ないい想い出をこの球場で得ることができました。
 そんな事が頭をよぎり、去りがたくはありましたが、いつまでもいるわけにもいかないので、先刻までの余韻を味わいながら、球場を後にしました。

2009年10月05日

北海道、マジック1で足踏み

 札幌で行なわれた、北海道-埼玉はスウィーニー投手と山岸投手が先発。スウィーニー投手投手といえば、一昨年、北海道が優勝を決めた試合で先発し、勝ち投手になっています。
 1回表、埼玉がいきなりの三連打で先制しますが、その裏、稲葉選手の適時二塁打で北海道が即座に追いつきます。
 さらに3回裏、先頭の田中選手が四球を選ぶと、1死後に稲葉選手の適時三塁打で勝ち越し。さらに四球で走者をため、小谷野選手の2点適時打で3点のリードを奪います。

 しかし直後の4回表、今季初一軍で初スタメンとなった高山選手が本塁打を放ち、埼玉が1点差に追いつきます。
 そしてその裏、埼玉は早くも山岸投手をあきらめ、二番手に小野寺投手を起用。これが成功し、小野寺投手は走者を一人も出さない好投を見せます。
 一方、北海道も87球を投げて8安打2四球3失点のスウィーニー投手を5回で諦めて継投に入ります。しかしこちらは失敗。いきなり江尻投手が死球を出して降板すると、代わった林投手から内野安打と犠打で1死2・3塁とし、暴投で同点とした後、佐藤選手の代打適時打で逆転されてしまいます。さらに続く7回、中村選手の自己新となる47号2ランで3点差となりました。
 4回から7回まで走者を出せなかった北海道打線ですが、8回に先頭の森本選手が内野安打で出塁します。ここで左の土肥投手が登板すると、稲葉選手はセーフティバントを行い、結果的に犠打となります。そして2死後にスレッジ選手の適時二塁打で2点差に迫りますが反撃はここまで。9回に埼玉が3点をダメ押しし、終わってみれば10対5と大勝。
 一方、大阪ドームではマジック対象チームの東北が合併球団に勝ったため、北海道のマジックは1のままでした。観客数は4万1千9百人ほどでした。
 これで明日、北海道は再び埼玉相手に本拠地で優勝を賭けて戦うことになりました。一方、対象チームである東北は千葉で試合があります。明日は観戦に行く予定なので、場合によっては優勝が決まる瞬間を生で見る可能性が出てきています。できれば、北海道には直接勝って先に決めてもらいたいものですが・・・。

2009年10月04日

大敗で対北海道18敗目

 札幌で行なわれた北海道-千葉は八木投手と大嶺投手が先発。今日は、南選手が一軍では初と思われる五番に入りました。
 初回、大嶺投手は2死1・2塁からスレッジ選手に27号3ランを喫すると、続く2回には金子誠選手に12号2ランを打たれます。さらに、1死満塁としてしまい、ここで降板。さらに代わった上野投手が押し出しと適時打で加点され、2回で8対0と試合はほぼ終わりました。

 八木投手に対し、3回に無死満塁の好機を作りますが、併殺の間に1点を取るに止まります。そしてその裏から小野投手が登板。「敗戦処理」は意外ですしたが、規定投球回数に到達させるためでした。
 その小野投手が北海道打線を抑え、8対1のまま試合は進みますが、7回に金子誠選手に3ランを喫し、11対1となります。しかしながら、この回を投げ終えた小野投手は、ちょうど144イニングに到達しました。
 そして8回にはこちらも規定投球回数まであと1/3と迫っていた清水直行投手が登板。2安打されながら、0点に抑えます。
 しかし打線は八木投手の前に抑えられ、8回に2安打するもここも0点に終わります。結局、7安打1四球ながら1点しか取れず、完投負けを喫しました。
 これで北海道の優勝マジックは3となっています。観客数は3万4千2百人ほどでした。試合終了後は、北海道のファンからもバレンタイン監督への声援が送られたとのこと。有難い限りです。

 仙台で行なわれた東北-埼玉は青山投手と帆足投手が先発。ここしばらく勝っていない帆足投手に対し、東北は初回、鉄平選手の11号3ランなどでいきなり4点を先制します。
 さらに1点差に迫られた直後の5回裏に、山崎武選手の38号3ランで即座に突き放し帆足投手をKO。さらにこの回1点を加えると、続く6回には鉄平選手のこの日2本目となる12号3ランで試合を決めました。
 そして14対5で東北が勝ち、球団創立初のAクラスならびにCS出場を決めています。観客数は2万9百人ほどでした。

2009年10月01日

合わせて八選手に戦力外通告

 既に報道されていた高木投手に続き、七選手への戦力外通告が千葉から発表されました。高木選手以外で一軍での実績があったのは神田投手でした。
 特に2006年には中継ぎとして27試合に登板。8月頭まで防御率0点台と、中継ぎの四番手として活躍していました。
 しかし翌年からはだんだんと登板が減り、今年はついに一軍未登録で戦力外となってしまいました。

 また、2005年に自由枠で入団した手嶌投手は、その年の7月に一軍で先発登板したものの、結果的にはこれが一軍で最後の登板となってしまいました。
 先週観戦した、鎌ヶ谷で行なわれた二軍戦で先発し、4回途中で4失点で降板していました。この時は、「来季は勝負の年だな」と思ったのですが、まさかあれが「最後の登板」になるとは思っていませんでした。既に引退と球団職員就任が発表されているところをみると、あの試合は、本人の中でも最後という思いはあったのでしょうか。今となっては気になるところです。
 後の選手ですが、大卒3年目の江口投手と育成2年目の小林憲投手・白川選手・大谷選手、そして昨年育成ドラフトで指名された高卒の田中崇投手という面々です。
 うち白川選手と大谷選手は21歳で、田中崇投手は19歳です。
 昨年も二年前の高卒ドラフト1位選手をはじめ、21~22歳の選手を大量に解雇していました。いったい何のために彼らと契約したのか、まったくもってよく分かりません。

 試合のほうですが、所沢で行なわれた埼玉-千葉は西口投手と渡辺俊介投手が先発。初回、西岡選手が2球目を右翼席に14号ソロを放ち、千葉が先制します。
 一方の渡辺俊投手は1・2回と先頭打者に安打されながらも0点に抑え、4回の無死1・2塁も併殺などで凌ぎます。
 しかし打線が追加点を奪えず、1対0のまま終盤戦に入ります。
 そして7回、先頭の大松選手が二塁打し、さらに四球で1死1・2塁とすると、埼玉は岸投手をリリーフで起用。その後、四球で2死満塁としましたが、結局抑えられます。
 渡辺俊投手は8回も先頭打者を出し、犠打で進まれますが、後続を抑え、1対0のまま、今季初完封をかけて9回のマウンドに上がります。
 しかし、先頭の中島選手に安打されると、続く中村選手に四球で無死1・2塁に。「ピンチバンター」の佐藤選手に犠打を決められると、続くGG佐藤選手に詰まりながらも右前に運ばれ、逆転サヨナラ負けとなっています。観客数は2万5千2百人ほどで、埼玉は本拠地最終戦で150万人動員を達成しています。

 書けなかった昨日の結果も簡単に。所沢で行なわれた埼玉-千葉は許投手と小林宏之投手が先発。初回に先制されるも、2回に下位打線の安打をきっかけに一挙に4点を取って逆転。そして終盤にも追加点を挙げ、9対2で快勝していました。観客数は1万2千7百人ほどでした。

2009年09月30日

高木投手に戦力外通告

 千葉の高木投手に戦力外通告がされた、という報道がありました。高木投手は現役続行を希望しているとのことです。
 2002年に移籍してきて、当初は先発もこなしたりしましたが、バレンタイン監督就任後は中継ぎに定着。左のワンポイントとしての起用はもちろん、乱戦となった中盤での中継ぎとしても勝利に貢献。また、小宮山投手とともに敗戦処理もこなしました。
 それらを本業としながら光ったのが、先発にアクシデントがあった試合での緊急救援でした。
 特に印象に残っている試合が二つあります。一つは2005年8月5日の対合併球団戦です。この試合は、先発の小野投手が2回に危険球退場し、高木投手が緊急登板しました。いきなり適時打を打たれたものの、そこからは相手打線を完璧に抑え、チームは逆転勝利。降板時の大「高木コール」は今でもよく覚えています。

 もう一つは、2007年に北海道と行なったCS第2戦です。この試合でも、先発した小林宏之投手が足を痛めて降板した後を受けて緊急登板して勝利投手に。現時点では、これが千葉で挙げた最後の勝利となっています。
 この試合が行なわれた日は旅先にいました。当初はCSは携帯観戦して色々見物しようと思っていたのですが、高木投手の緊急登板があったためにTVに釘付けに。旅先で昼間にずっとTVを見ていた、という事になりました。
 もともと、パリーグは阪急ブレーブスを応援しており、そう言う意味でも、最後の元ブレーブス選手の一人である、高木投手は千葉においても特に応援している選手でした。
 これからもまだまだ応援したいので、ぜひとも来季は新たな移籍先で活躍してほしいものです。また、それとは別に、残り5試合となった千葉での登板を見たいと思っています。特に本拠地かつ高木投手の地元である、6日のマリンの試合では是非とも登板してほしいものです。あとできれば、3日の対北海道最終戦では、同期入団である中嶋聡選手との対戦も実現してほしいと思っています。

 所沢で行なわれた埼玉-千葉は石井一投手と小野投手が先発。今日も対左ということで、昨日とほぼ同じオーダー。違いは、ベニー選手に代わって早坂選手がスタメンに入った事だけでした。
 初回に失策と連打で満塁とすると、里崎選手が押し出しを選んでまず先制。さらに内野ゴロのあとに南選手の2点適時二塁打でいきなり4点を先制します。
 さらに2回に早坂選手の足で1点を追加します。
 小野投手はその裏に1点を返されますが、それ以降は無安打投球。一方打線は4回に堀選手の2点適時打で石井一投手をKOすると、続く5回に4点を追加し、早くも二桁得点を挙げます。さらに終盤にも追加点を挙げ、合わせて13点を取りました。
 小野投手は7回に中村選手に45号2ランを喫しますが、111球を投げて5安打2四死球3失点で、今季初の9回投げての完投で8勝目を挙げています。観客数は1万4千人ほどでした。

2009年09月27日

ベニー選手、本塁打を放って退団表明

 千葉で行なわれた千葉-合併球団は唐川投手と山本投手が先発。今日は一番西岡選手、二番堀選手、三番福浦選手という、2005年によく見た1~3番でした。また、対左という事で、昨日本塁打した南選手が中堅に、田中雅彦選手が二塁に入りました。
 唐川投手は立ち上がり、2安打で1死1・3塁とし、犠飛で先制されます。
 しかしその裏、1死から堀選手が右翼席に4号ソロを放ち、すかさず追いつきます。

 さらに続く2回、1死無走者からベニー選手が右翼席に7号ソロを放って勝ち越しに成功します。ところが、その攻撃が終わるとベニー選手は守備につかず、代わって早川選手が外野に。そして、場内で、先ほどの打席がベニー選手の千葉における最後の打席だった、という放送がされました。
 今季限りでの退団は予想されていましたが、なかなか面白い「発表」の仕方だと思いました。
 続く3回は1死3塁から福浦選手のファウルフライで西岡選手がタッチアップして追加点を挙げます。さらに4回には田中雅選手の適時打に始まり、西岡選手の犠飛、さらには堀選手と福浦選手の連続適時打で4点を追加。7対1とリードを広げます。
 唐川投手は6回まで、ほぼ毎回の8安打をされますが、初回の1点のみに抑えます。しかし7回、簡単に二死を取りましたが、そこから連打されると、大村選手・北川選手・ローズ選手に三連続適時打され、降板します。
 さらに根本投手が登板しますが、連続安打で1点差にされ、1死も取れずに降板します。さらに内投手がこの回10人目の打者のとなった横山選手に適時打されてついに同点に。しかし、そこからは何とか抑えます。
 一方、打線は6回から8回にかけて7者連続三振を喫するなど、合併球団の継投陣に抑えられます。
 一方、8回から登板の荻野投手が2イニングを0点に抑え、試合は延長戦に入ります。
 延長に入っても打線は走者を出せず、11回まで21人連続で凡退します。しかし、投手陣もシコースキー投手が2イニングを0点に抑えます。
 そして12回表、伊藤投手が1死から連打され、2死から左前打を喫しますが、角中選手の好返球で本塁アウトでチェンジとなります。この時点で、この試合の負けがなくなり、今季の5位が決まりました。
 そしてその裏、1死から西岡選手が三塁打し、続く堀選手がスクイズしますが、これがフライゲッツーとなり試合終了。7対7の引分けに終わりました。観客数は2万9千2百人ほどでした。

 最終戦を待たずしてベニー選手が退団さらには、これ以上打席に立たない事を発表しました。最終戦は監督の送別試合になるから、という気遣いなのでしょうか。
 2004年の一年目では、打撃成績において、リーグ最多四球を選ぶと共に、チーム内においては打率・打点・本塁打はもちろんの事、盗塁までチーム首位という「チーム打撃成績十二冠王」となりました。
 この年からプレーオフ制度が始まり、千葉は0.5差で出場を逃しましたが、明らかに昨年までのチームとは違っていました。もちろん、その最大の要因は復帰したバレンタイン監督だったのでしょうが、ベニー選手の活躍もその中で大きな要素を占めていました。
 以前、どこかで引退後もコーチなどで千葉に残りたい、と言っていました。それは実現しそうにないのですが、いつか指導者として日本野球のユニフォームを着る姿を見たいものです。

2009年09月26日

要所で競り勝ち4連勝

 千葉で行なわれた千葉-合併球団戦を観戦に行きました。今日は観戦ポイントを使って内野A指定席での観戦となりました。この席で観戦するのは、4年2ヶ月ぶりです。その時は、金網で見づらかった印象があったのですが、フィールドシートのおかげで、グランドがよく見えるようになっていました。
 目の前がフィールドシートなのですが、試合前にバレンタイン監督が来て、ファンにサインをしていました。
 右翼席を見ると、「オーナー代行、フロントを解任してください」などといった、フロント批判の横断幕が多数出ていました。報道はされていませんでしたが、ネットの日記などによると昨日も出ていたとのことです。見ていて、前回この席で見た時は、「合併反対」のプラカードが多数出た事を思い出したりしました。

 試合のほうは、清水直行投手と平野投手が先発。今日は里崎選手がマスクを被り、橋本将選手が指名打者に。あと、中堅には早川選手が入っていました。
 前回の対合併球団戦では序盤にメッタ打ちされた清水直投手ですが、今日の立ち上がりは1死から安打されたものの三振ゲッツーもあって三人で終わられます。するとその裏、先頭の西岡選手が右翼席に13号ソロを放って先制。今季7本目の先頭打者本塁打で、これは球団新記録とのことです。
 清水直投手は2回も2死から連打されますが、岡田選手を抑えます。その裏、千葉は四球と安打で無死1・2塁としますが、そこから後続が倒れ、追加点を奪えません。
 しかし3回、2死無走者から福浦選手が右翼席に6号ソロを放ち、追加点を挙げます。
 直後の4回表、清水直投手は2死無走者から連打されるも岡田選手を打ち取って0点と、2回と全く同じ内容になりました。結果的にはこの岡田選手のブレーキが千葉に取っては助かりました。
 その裏、2死無走者から今江選手と早川選手の連打で好機を作ると、西岡選手が中越に2点適時二塁打を放ち、4対0と差を拡げます。
 4回まで毎回安打されながら0点に抑えてきた清水直投手ですが、続く5回、先頭の小瀬選手の詰まった当たりが左翼と遊撃の間に落ちて二塁打になり、さらに安打と四球で無死満塁となります。
 そして、下山選手とローズ選手の内野ゴロで2点を返されます。しかし、昨年まで大の苦手としていた後藤選手を打ち取り、リードを守りました。
 その裏は福浦選手からの攻撃だったのですが、なぜかここで右翼席の一部から「フロント解任」コールが始まります。その考えには大いに賛同しますが、インプレーの時にやるのはダメでしょう。当然、盛り上がることはありませんでした。これではむしろ逆効果です。
 この「解任コール」がきっかけではないのでしょうが、試合の雰囲気が変わり、5回裏から7回裏まで、ともに走者が出ないという展開になりました。
 そして8回表、清水直投手が続投しますが、先頭の下山選手にフルカウントから安打されると、続くローズ選手を追い込みながら二塁打され、無死2・3塁となります。この一打同点の危機に荻野投手が登板。後藤選手を三振に打ち取った後、いずれも本日二安打の日高選手・山崎選手を打ち取り、この危機を0点で凌ぎます。
 その裏、前の回から続投した菊地原投手に対し、1死から大松選手が安打します。次の打順は、直前の8回表からベニー選手の守備固めで入っていた早坂選手でしたが、ここで代打に南選手が登場。この起用が当たり、南選手の2号2ランが左翼席に飛び込みます。この8回の表裏の攻防で試合は決まりました。
 そして9回はシコースキー投手が登板。2死から四球を出しましたが、最後は代打の北川選手を抑えて試合終了。6対2で勝ち、「5位マジック」を1にしました。
 ヒーローインタビューは荻野投手と西岡選手でした。ここでまた事件が。一通り話し終わった後、西岡選手は台から降りて右翼席に向かい、「今季の成績については申し訳ない。ただ、子供も来ているのだから、(フロント批判の)横断幕を降ろしてください」と言いました。
 攻撃中にフロント解任コールをした人達もどうかと思いましたが、この発言もどうかと思いました。別に自分が批判されているわけでもないのですから、受け流せばいいのです。「子供の事」を考えているなら、そんな「大人の世界」の話などせず、もっとその場にいる子供が喜ぶような事を言うべきでしょう。
 この発言には賛同するファンがいる一方で、少なからぬブーイングもあり、球場はかなり異様な雰囲気になっていました。
 というわけで、試合そのものはいい勝ち方が出来ましたが、それ以外では、色々と残念な思いをした観戦となってしまいました。観客数は2万5千人ほど。昨年の本拠地最後の土曜日が3万人だった事を考えると、寂しい入りでした。

 久しぶりに他球団の話でも。
 所沢で行なわれた埼玉-東北は青山投手と岸投手が先発。序盤から得点を重ねた埼玉が、4回までで4対0とリードします。昨日田中投手を打ち崩しているだけに、これは埼玉の流れかと思っていました。
 しかし5回、それまで岸投手に1安打と抑えられていた東北は、先頭のセギノール選手が本塁打すると、続くリンデン選手、さらには打率一割台の中谷選手まで本塁打と三連発で1点差に。さらに失策もからんで追いついた後、草野選手の適時打で逆転します。
 その後、ともに点を取りあって6対5の1点差で迎えた9回表、1死1・2塁からリンデン選手がこの試合4打点目の適時打でダメ押しすると、さらに適時打2本で10対6に。その裏は小山投手が三人で抑え、そのまま勝ち、CSマジックを再点灯させました。
 後半になって調子を落としていた岸投手相手とはいえ、昨日からの悪い流れを「七番打者から九番打者の三連発」をきっかけにひっくり返した東北の強さには驚かされました。
 また、この逆転に大いに貢献したのが、途中加入のリンデン選手だった、というのも印象に残りました。同じ「監督は今季限り」でも、まともな補強をシーズン前、シーズン中を通じて怠っているロッテ球団との違いを改めて感じさせられました。観客数は3万3千7百人ほどでした。

 福岡で行なわれた福岡-北海道は杉内投手と八木投手が先発。中盤で福岡が2点リードします。その後、8回に北海道が1点を返して1点差に迫りますが、直後に松中選手の適時打で再び突き放します。しかし、なお続く無死1・2塁からのダメ押し機で、ライナーゲッツーなどもあり、加点できません。
 そして9回表は、不振の馬原投手に代わって抑えとなった攝津投手が登板。しかし簡単に2死を取ったものの、そこから代打で登場の坪井選手が二塁打を放ちます。さらに安打で1・3塁とすると、暴投でまず1点差に。さらに二岡選手の代打適時打で追いつきます。
 そして試合は延長に。11回に北海道は1死1・2塁の勝ち越し機を作るも、大野選手さらには稲葉選手が倒れます。
 しかし続く12回表、1死からスレッジ選手がバックスクリーンに24号ソロを放ち、ついに北海道が勝ち越します。そしてその裏、前の回から登板の武田久投手が三人で抑えて試合終了。北海道が残り11試合で優勝マジックを7としています。
 一方、この三連戦で三タテすれば首位に0.5差になっていた福岡は、逆にこれで3位東北と0.5ゲーム差に。優勝は北海道でほぼ決まりとなり、今後はむしろこの2位争いのほうが熾烈になりそうな感じです。観客数は3万3千3百人ほどでした。

成瀬投手の完封で快勝

 千葉で行なわれた千葉-合併球団は成瀬投手と岸田投手が先発。今日からサブロー選手が一軍登録されましたが、まだまだ完治していないのか、スタメン出場はありませんでした。
 成瀬投手は初回を三人で抑えると、2回も先頭のローズ選手に安打されますが、そこから後続を三人で抑えます。結局、前半はその1安打以外、走者を許しません。

 一方、打線は4回まで4安打しながら先制できません。しかし5回に1死から早坂選手が安打すると、内野ゴロで進塁した後、塀内選手の適時打で先制します。
 さらに続く6回、連打と四球で無死満塁とすると、今江選手の適時打に始まり、押し出しと連続犠飛で一挙に4点を追加。苦手の岸田投手をこの回で降板させます。
 さらに続く7回には大松選手が19号ソロを放ってダメ押しします。
 一方、成瀬投手は、3回から7回までを全て三者凡退に抑えます。8回1死からこの試合二本目となる安打を打たれますが、ここも0点に抑えると、9回も三者凡退に。108球投げて2安打無四球完封という、ほぼ完璧な内容で11勝目を挙げています。
 これでチームは3連勝となりましたが、埼玉が勝ったため、5位以下が確定しました。観客数は1万9千1百人ほどでした。

2009年09月23日

ファイターズスタジアム鎌ヶ谷で初観戦

 今日はファイターズスタジアム鎌ヶ谷で二軍の北海道-千葉の観戦に行きました。西船橋から武蔵野線に乗換え、船橋法典駅で降りると、バス一台が止まるだけの「ターミナル」があります。そこから「ファイターズタウン鎌ヶ谷」行きのバスに乗りました。
 今日は連休かつ鎌ヶ谷最終戦という事もあり、バス待ちの列はかなり長く、「ターミナル」をはみ出していました。
 そこからバスに乗ると、すぐに駅前の住宅街から外れます。そして、至る所に梨の果樹園がありました。このあたりは、梨の産地のようです。車内では、北海道の二軍選手による案内放送なども流れていました。
 そして20分ほどで球場に。二軍用なので小振りです。球場前は最終戦という事もあり、露店がかなり出ており、かなり賑わっていました。

 さて、テントにある券売所で入場券を買い、そこから行列に並びます。その行列は、ちょうど球場に沿って作られている道路にできており、最後尾はちょうどセンターの真後ろでした。
 狭い外野芝生席の向こうでは、千葉の投手達が練習しており、その様子がよく見えます。行列に並ぶのは基本的に苦手ですが、この行列はなかなかいいと思いました。特に、引退を発表した小宮山投手がずっと荘投手コーチと会話しているのが印象に残りました。
 しばらくしたら、マクドナルドのピエロが現れて、グリーティングを始めました。北海道とマクドナルドはいろいろ提携しており、今日も無料券を配っていました。その関係もあるのでしょう。率直な感想を言わせて貰いますと、白塗りのピエロに顔を近づけられたときは、少なからぬ恐怖感がありました。
 などと色々な事があって入場しました。席はバックネット裏三列目で、ウエイティングサークルのすぐ上でした。一軍の球場に比べると、客席とグランドが近いです。
 試合開始前に、鎌ヶ谷最終戦という事で、今季鎌ヶ谷で行なわれた試合に皆勤した35人の方の表彰がありました。当然ながら、高齢の方がほとんどでした。うち一人は、ここ10年間、全て皆勤とのことです。
 そして、何人かの人にはインタビューが行なわれたのですが、いずれも「鎌ヶ谷」について語っており、北海道に定着した一軍同様、二軍も鎌ヶ谷に定着している事が伝わってきました。

 試合のほうは矢貫投手と手嶌投手が先発。矢貫投手の名前は知りませんでしたが、調べたところ、社会人から来た新人で、今季ここまで2勝3敗・防御率は5点台後半でした。
 また、千葉の打順は、上から岡田選手・根元選手・竹原選手・ムニス選手・バーナムJr選手・神戸選手・青野選手・金澤選手・渡辺正人選手で、岡田選手とムニス選手以外は、いずれもマリンで見たことがあります。一方、北海道のスタメンでは今季の一軍出場があるのは、中田選手・今浪選手・村田選手・佐藤選手といったところでした。
 初回、1死から根元選手が四球を選ぶも盗塁失敗し、0点に終わります。するとその裏、先頭の市川選手が内野安打すると、犠打の後、二死から中田選手の打球は渡辺正選手のグラブを弾いて適時打となり、北海道が先制します。
 その裏、1死から神戸選手が右翼席に本塁打を放って追いつきます。相手右翼手がほとんど動かなかったほどの、完璧な当たりでした。
 追いついて貰った手嶌投手ですが、その裏、先頭打者に二塁打されると、四球二つで二死満塁に。ここで市川選手に右前に適時打を打たれます。二塁走者は竹原選手の好返球でアウトにしたものの、勝ち越しを許しました。なお、このホームでのクロスプレーですが、スタンドとの距離が近いこともあり、かなりの臨場感がありました。
 一方、立ち上がりはやや不安定だった矢貫投手ですが、3回以降は好投を見せ、千葉打線は内野ゴロの山を築かされます。
 手嶌投手は3回こそ中田選手を含む中軸を0点に抑えます。しかし4回、先頭打者に二塁打されると、2死三塁から市川選手に2ランを喫します。さらに続く打者に二塁打されたところで降板。3回2/3を7安打4失点という内容でした。
 同期入団かつ生年月日が同じ大松選手は四番に定着し、今日も5打点と大活躍でしたが、完全に大差がついた感じがあります。来季はプロとして正念場の年になりそうだと思いました。何とか頑張ってほしいものですが・・・。
 その後、二番手の木村投手が好投し、追加点を許しませんが、打線が矢貫投手を攻略できません。5回に青野選手がチーム2本目となる安打を放ちますが、金澤選手が併殺に打ち取られ、三人で終わります。
 そして9回も矢貫投手は続投。2死から根元選手が四球を選びましたが、最後は竹原選手が打ち取られて試合終了。これでこの鎌ヶ谷シリーズを連敗し首位の読売と1ゲーム差に。優勝するには週末に行なわれる直接対決で連勝するよりない、という状況になっています。

 試合中に印象に残った事の一つに、パンの移動販売がありました。北海道の二軍専用応援ユニを来た人が、パン屋でよく見るプラスチックの箱に何種類かのパンを入れて売りに来ました。そして、「今朝焼いたばかりのパンだから美味しいですよ」と言っています。おそらく、地元のパン屋さんが自ら売りに来ているのでしょう。ホットドッグを食べたのですが、なかなか美味でした。
 あと、北海道のほうは応援団が来ており、攻撃時には各選手用の応援歌を流していました。ところがこの選曲が奇妙で、鵜久森選手は「ラジオ体操のテーマ」、中田選手は「シャボン玉飛んだ」、佐藤選手は「翔ベ!ガンダム」と奇妙な選曲ばかりで、杉谷選手に至っては、「1970年代のNHK教育道徳授業用番組のオープニング」でした。なかなか凄いセンスの応援団だと感心(?)しました。
 帰りは、新鎌ヶ谷駅行きのシャトルバスに乗りました。かなり長い行列ができていたのですが、その行列に対し、北海道二軍マスコットの「カビー」がグリーフィングをしていました。また、地元の農家の方が梨や芋を売って歩いていました。折角だから芋を買ったのですが、かなり大きな芋二つで百円と、かなりお得な値段設定でした。
 二軍ならではの雰囲気と、地元密着ぶりを強く感じることができた、鎌ヶ谷での観戦でした。また機会があったら、行ってみようかと思いました。

 というわけで、今日は二軍観戦、昨日は仕事のため見れなかった福岡の2試合を簡単に。
 22日は高橋秀投手と渡辺俊介投手が先発。打撃好調の塀内選手が二番に上がりました。初回に西岡選手と塀内選手の連打で好機を作ると、大松選手の適時打で先制し、さらに橋本将選手の適時打などで一挙に3点を奪います。
 2回に福岡は早くも投手を交代し、神内選手を起用しますが、福浦選手の適時二塁打で追加点を挙げます。
 4点の援護を貰った渡辺俊投手ですが、2回から4回まで1点ずつ返されて1点差に。しかし5・6回はいずれも先頭打者に安打されながら0点に抑え、リードを守ります。
 福岡継投陣の前に3回以降は追加点が入らなかった打線ですが、8回にロングリリーフの和田投手から福浦選手が5号ソロを放ってついにダメ押し。渡辺俊投手は8回を9安打3四死球3失点に抑え、9回はシコースキー投手が二死無走者から安打と連続四球で一打同点の危機を作ってしまいますが、最後は松中選手を抑えて試合終了。5対3で勝ち、対福岡の勝ち越しを決めました。観客数は3万4千3百人ほどでした。

 23日は大場投手と大嶺投手が先発。上位打線は昨日と同じ顔ぶれで、下位の外野手に少々入れ替えがありました。
 初回、ともに四球の走者が盗塁で進み内野ゴロで生還と、お互い無安打で1点ずつ取り合います。
 そして3回に大松選手の適時二塁打で勝ち越すも、その裏、オーティズ選手の犠飛で同点と、序盤はシーソーゲーム模様でした。
 しかし4回、2死無走者から早川選手が内野安打で出塁すると、西岡選手が四球の後、塀内選手の適時打で勝ち越します。さらに福浦選手が四球を選んで満塁としたところで、福岡は神内投手を起用しますがこれが裏目に。大松選手が初球を弾き返すと18号満塁本塁打となり、一気に5点差をつけます。
 これで6勝目が濃厚となった大嶺投手ですが、その裏、連打で2・3塁とし、1死後に川崎選手のゴロを素手で取りに行こうとするも、弾いてしまってその間に1点が入ります。一度治療の後に続投しますが、オーティズ選手に適時打を打たれて3点差に。この回は投げきりましたが、ここで降板となりました。
 二番手には根本投手が登板。2イニングを1安打無失点に抑えます。そして7回から内投手が登板。7回は中軸を三人で抑えましたが、8回はいきなり連打されて降板。しかし代わった荻野投手が内野ゴロの間に1点を取られますが、後は抑えます。
 そして9回はシコースキー投手が三人で抑えて試合終了。カード勝ち越しを決めています。観客数は3万2千3百人ほどでした。

2009年09月22日

完封リレーでBクラス確定

 福岡で行なわれた、福岡-千葉は大隣投手と小林宏之投手が先発。今日は、堀選手が久々のスタメンで2番一塁に入り、他も四番の大松選手と両打ちの選手を除けば、右打者が並ぶ布陣でした。
 初回、1死から堀選手と大松選手の安打で先制機を作りますが、里崎選手が倒れます。
 するとその裏、1死から川崎選手が安打して盗塁した後、小久保選手の適時打で先制を許してしまいました。

 さらに2回、ベニー選手の安打と久々スタメンとなった南選手の二塁打で無死2・3塁という同点機を作りますが、ここでも犠飛すら出ません。
 するとその裏、1死1・2塁から西岡選手の失策で満塁とした後に犠飛を打たれ、追加点を奪われます。
 前回の対戦では黒星をつけた大隣投手に対し、序盤の先制機を逸した後は抑えられます。3回以降は1安打しかできません。
 一方、病み上がりの初登板となった小林宏投手は、3回以降も走者は出しますが、追加点を許しません。しかし7回、オーティズ選手に19号2ランを喫して4対0となってしまいました。
 そして8回から登板の攝津投手相手にも走者は出ますが得点はできず、4対0で完封負け。これでチームは4連敗となり、東北が勝ったため、CS出場の可能性がゼロとなり、Bクラスが確定しました。観客数は3万4千3百人ほどでした。

2009年09月20日

継投陣が打たれ、逆転負けで三連敗

 試合前に小宮山投手の引退が発表されました。今季の起用から、引退もあるかと思いましたが、やはり驚きと寂しさは否めません。メッツを解雇されて、どこにも所属しない状態でスポーツ新聞で評論家活動をしていたときの肩書きに「前メッツ・現役投手」と書き、復帰への強い意志を感じた事、そして翌年千葉に入り、近鉄バファローズ相手に勝星を挙げた事は強く印象に残っています。
 2005年の優勝においては、「敗戦処理要員」として一年間一軍で投げ、目立たない役所ながら、優勝へ大いに貢献しました。そういう意味でも忘れられない選手でした。
 また、今年同じような立場にいる高木投手がどうなるかも気になっています。

 さて、仙台で行なわれた東北-千葉はラズナー投手と小野投手が先発。今日は早坂選手が久々にスタメン復帰して二番に。早川選手が九番に回りました。また、橋本将選手が五番でスタメンマスクを被り、三番から五番まで左が並ぶという、千葉ではあまりない並びになっています。
 1回表が三者凡退で終わると、その裏、連打で2死1・2塁となると、憲史選手の打球は詰まったライナーとなりますが遊撃手前で落ち、内野安打となって先制されます。
 打順は3回まで走者を出せませんでしたが、4回表に西岡選手が初安打を放つと、早坂選手の犠打の後、福浦選手が失策で出塁して1・2塁に。ここで大松選手がファウルで粘った後の11球目を右翼線に運び、同点に追いつきます。しかし、なお続く1死2・3塁で勝ち越すことはできません。
 小野投手は2回から4回までも毎回走者は出しますが、追加点は与えません。
 そして続く5回表、先頭の塀内選手が投手強襲安打で出塁すると、続く早川選手の犠打をラズナー投手が一瞬二塁に投げようとし、諦めて一塁に投げますが、これが失策となって無死1・2塁となります。そこから内野ゴロで1死1・3塁とし、早坂選手の打球は左翼線ギリギリに落ちる二塁打となって勝ち越しに成功します。中谷捕手さらには野村監督が抗議しますが、もちろん覆りません。
 そして続く福浦選手が、狭い三遊間を抜く2点適時打を放ち、4対1とリードを広げました。
 逆転してもらった小野投手は、5・6回と三人で片付けます。一方、東北の継投陣に対し、打線は追加点を奪えません。
 そして7回裏、小野投手は安打と四球で無死1・2塁となります。ここでリンデン選手を併殺に打ち取りましたが、続く代打のセギノール選手に適時打され、2点差に詰め寄られます。
 直後の8回表、東北は有銘投手を起用。しかし、先頭の大松選手が四球を選びます。ここで橋本将選手の代打に里崎選手を送ると、東北は2点を追う展開ながら、守護神の福盛投手を起用。里崎選手は犠打を決めますが、後続が倒れ、ここも追加点を奪えません。,br />  その裏、千葉の二番手に内投手が登板。木曜の試合では好投しましたが、ここはいきなり連打され、さらに山崎武選手の初球を当ててしまい、無死満塁として降板となりました。
 続いて荻野投手が登板んしますが、憲史選手の詰まった中前の打球を早川選手がダイビングするも僅かに届かず、同点適時二塁打となります。さらに高須選手の犠飛で勝ち越されると、嶋選手にも適時打が出て、一挙に4点を失いました。
 続く9回、この回先頭の塀内選手が4号ソロを放って1点差としますが、そこから三人が抑えられ試合終了。逆転負けで三タテを喫してしまいました。
 一方、東北はCSマジックを減らすと同時に、2位福岡との差を2ゲームと縮めています。観客数は2万4百人ほどでした。

2009年09月19日

唐川投手が久々のKOで連続カード勝ち越し止まる

 仙台で行なわれた東北-千葉は青山投手と唐川投手が先発。今日は里崎選手が外れ、代わってベニー選手が五番指名打者で入りました。
 初回、2死から連打するも、そのベニー選手が倒れて先制できません。一方の唐川投手も1回二死から二塁打されるも、山崎武選手を抑えて無失点と、ともに得点圏の走者を帰せません。

 その後、ともに2回から4回まで1安打と投手戦の様相を見せます。そして5回、1死から内野安打で走者が出ますが、ここも得点できません。
 するとその裏、唐川投手は1死から二塁打されると、続く中谷選手にも二塁打され、先制を許します。さらに続く中村真選手にも適時打され、もう1点失います。
 直後の6回表、勝ち投手の権利を得た青山投手は突如制球を乱し、四球三つで2死満塁に。ここで今江選手が2点適時打を放って即座に追いつき、青山投手は降板となりました。
 ところがその裏、唐川投手は連打と死球で無死満塁としてしまい、ここで降板。白星にこそ恵まれなかったものの好投が続いていましたが、今日は7月19日以来となる「KO」となりました。
 ここで二番手に川崎投手が上がりますが、いきなり草野選手に2点適時打を喫し、再び勝ち越しを許します。さらに四球を出して再び無死満塁としたところで伊藤投手が上がりますが、内野ゴロ野選、暴投、失策なども重なり、この回打者12人で8失点。それまでの接戦模様がいきなりワンサイドゲームとなってしまいました。
 直後の7回、2死1塁から堀選手が通算350本目となる二塁打を放って2・3塁としますが、得点には結びつきません。続く8回には今江選手が本日4打点目となる9号2ランを放ちましたが、これも焼け石に水。10対4と連日の大敗で、対東北7連敗となり、連続カード勝ち越しも5で止まっています。一方の東北は再びCSマジックが点灯しています。観客数は1万9千9百人ほどでした。

2009年09月18日

打ち負けて対東北6連敗

 仙台で行なわれた東北-千葉は田中投手と清水直行投手が先発。今日は角中選手がベニー選手に代わって七番左翼に入り、里崎選手がスタメンマスクで橋本将選手が指名打者と入れ替わった以外は昨日と同じでした。
 清水直投手は、初回の2死満塁は何とか凌ぎます。しかし続く二回、先頭打者に安打されると、四球と犠打で1死2・3塁とし、一番に入った中村真選手の2点適時打で先制を許します。

 しかし直後の3回表、簡単に二死を取られますが、そこから西岡選手が安打すると、続く早川選手に適時二塁打が出てまず1点を返し、さらに大松選手にも適時二塁打が出て、即座に追いつきます。
 しかし清水直投手は、追いついて貰った直後のその裏、先頭の山崎武選手に36号ソロを喫してすかさず勝ち越されます。さらに2死1塁とすると、ここまで対戦成績が4打数4安打1四球と一度も抑えたことがないリンデン選手に9号2ランを喫し、3点差となりました。
 直後の4回表、角中選手の安打を足がかりに2死満塁の反撃機を作るも、ここは得点できません。するその裏、1死から連打されて先ほど本塁打の山崎武選手を迎えたところで清水直投手は早くも降板。しかし代わった上野投手が適時打されます。
 さらに上野投手は続く5回も失点し、6回も2死から安打されます。ここで今季初登板の根本投手に代わりますが、連続適時二塁打を喫してしまい、ついに9対2と7点差になってしまいました。
 田中投手も決して本調子でなく、千葉打線は5・6回も走者は出しますが、得点はできません。そして7点を追う7回、福浦選手の4号2ランが出ます。さらに8回も二番手のグウィン投手から塀内選手が3号ソロを放つも焼け石に水。そのまま9対5で敗れ、対東北6連敗。対戦成績も10勝10敗となりました。観客数は1万7千7百人ほどでした。

2009年09月17日

成瀬投手の10勝目で5カード連続勝ち越しを達成

 今日は千葉マリンスタジアムへ千葉-埼玉戦を観に行きました。いろいろあって、開場前に球場に着いたのですが、平日にも関わらず、人が多く来ていました。各切符売場はそれぞれ行列が出来ていたのですが、その一方で、明日発売の本拠地最終戦の切符を買うための徹夜組が既に並んでいたのには驚きました。
 開場までの時間つぶしに、2年8ヶ月ぶりとなるマリーンズミュージアムに行きました。細かく覚えてはいませんが、展示物は当時と変わっていませんでした。あと、外野フェンスの展示があったのですが、そのフェンスはかなり汚れ、黒ずんでいました。また、展示ガラスの中にも汚れが目立ったものが。あまり掃除がされていないように思えました。

 開場直後に球場に入り、まずはMポイントで来週末の券を買おうと、インフォメーションカウンタに行きました。ところが、一昨年に買ったときとは制度が変わっており、現在は球場外での購入とのこと。そこで、一度出ることにしました。,br />  再入場口に行くと、右手甲にスタンプを押されました。といっても、見た目は何もついていません。そして、券を購入して再入場する際に、右手を箱(?)の中に入れるように言われ、それを箱の向こうから係員が見て確認しました。
 特殊な光を当てると見えるインクを使っているのでしょうか。なかなか面白い経験ができました。
 さて、試合のほうは成瀬投手と西口投手が先発。今日は角中選手が外れて、ベニー選手がスタメンに。また、昨日死球の井口選手は試合前の練習にも参加せず、一方で今江選手がスタメン復帰。そのため、塀内選手が二塁で二日連続スタメンとなりました。また、橋本将選手がスタメンマスクで、里崎選手が指名打者となりました。
 成瀬投手は、初回2死から二塁打されますが、続く中村選手を抑えます。打線は、初回は無安打に終わりましたが、続く2回、1死から橋本将選手がフェンス直撃の二塁打を放ち、続くベニー選手も四球を選びますが、後続が倒れます。
 しかし続く3回、先頭の西岡選手が安打すると、犠打と四球で1・2塁とします。ここで大松選手が三遊間を抜いて先制すると、さらに里崎選手の一塁強襲安打で満塁にすると、橋本将選手の犠飛で2点目を奪います。
 成瀬投手は4回まで3安打されますが、いずれも2死からの走者で、得点は許しませんでした。しかし5回、先頭の佐藤選手に安打され、初めて無死の走者を出します。さらに1死後に九番の三浦選手に中前打されると、続く片岡選手に左中間を破られ、一気に追いつかれます。
 するとその裏、埼玉は早くも西口投手をあきらめ、二番手に松永投手を起用します。すると、いきなり福浦選手に四球を出すと、続く大松選手の打席で暴投し、福浦選手は一気に三塁まで進み、無安打で無死三塁の好機をもらいます。しかし、この貰った勝ち越し機を活かせません。
 すると直後の6回表、1死からGG佐藤選手が左翼席に21号ソロを放ち、リードを許します。
 しかしその裏、1死から塀内選手が四球を選ぶと、続く西岡選手も四球で、またもや無安打で好機を貰います。そして今度はここで早川選手が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、まず同点に。さらに福浦選手が三塁後方に打ち上げたフライが、左翼手と三塁手の間に落ちる2点適時打となり、勝ち越しに成功します。
 これで再び勝ち投手の権利を得た成瀬投手ですが、続く7回に1死から安打され、中軸を迎えるところで降板します。そして二番手の内投手が、一球で中島選手を併殺に打ち取り、リードを守ります。
 続く8回も内投手が0点で抑えると、その裏、2死から早川選手が安打し、続く福浦選手の右中間適時二塁打でダメ押し点を挙げます。
 そして9回はシコースキー投手が登板。いきなり四球と安打で無死1・2塁としますが、そこから上本選手を三振に、そして片岡選手を併殺に打ち取り、3対2で試合終了となりました。
 これで5カード連続の勝ち越しとなり、成瀬投手は二年ぶりの二桁勝利を達成しています。観客数は1万2千9百人ほどでした。

2009年09月16日

昨日と似た展開で逆の結果に

 千葉で行なわれた、千葉-埼玉は大嶺投手と許投手が先発。今日も角中選手がスタメンに。また、昨日途中交代した今江選手が外れ、塀内選手が八番三塁で入りました。
 1回裏、先頭の西岡選手が安打するも盗塁失敗。さらに早坂選手が四球で出塁するも盗塁失敗します。続く福浦選手も安打しましたが、後続なく、三者連続出塁しながら四人で終わる、という珍しい形になりました。
 大嶺投手は3回まで2安打無失点に抑えます。するとその裏、先頭の塀内選手が四球を選び、犠打で進んだ後、西岡選手の適時打で千葉が先制します。

 援護を貰った大嶺投手は、4回は2安打されながら抑えます。しかし続く5回、1死からこの試合初めての四球を出した後に安打され、内野ゴロで2死2・3塁に。ここで中島選手に2点適時打を打たれて逆転されます。
 一方打線は、今季初先発の許投手に対し、4回から6回まで無安打と抑えられます。
 しかし7回、先頭の井口選手が内野安打で出塁すると、大松選手の二塁打で2・3塁とし、里崎選手の適時打で追いつき、許投手をKOします。しかし、ここで代わった松永投手に対し、代打のベニー選手が併殺に倒れ、続く代打の田中雅彦選手も藤田投手に打ち取られ、勝ち越し機を逸します。
 そのまま2対2のまま8回も終了し、昨日と同じ展開で最終回を迎えます。そして大嶺投手が続投しますが、1死後に二塁打され、ここで降板。しかし今日はシコースキー投手が後続を抑えて、同点のまま9回裏を迎えます。
 そして昨日の勝利投手である大沼投手が登板しますが、先頭の福浦選手が四球で、続く井口選手が死球でサヨナラ機を貰います。ここで大松選手が犠打を決めると、当然ながら里崎選手が敬遠で満塁となります。そして続くベニー選手の初球が暴投となり、代走の早川選手が生還。昨日のお返しのような形で、無安打でのサヨナラ勝ちを決めました。
 明日は成瀬投手が二桁勝利と、チームの5カード連続勝ち越しを賭けてマウンドに上がる事になっています。観客数は1万4千4百人ほどでした。

2009年09月15日

接戦になるも、9回に競り負ける

 千葉で行なわれた、千葉-埼玉は渡辺俊介投手と涌井投手が先発。土曜日に足を痛めたサブロー選手が登録抹消となり、代わって角中選手が今季初登録されて九番左翼でスタメンとなりました。
 初回、渡辺俊投手が三人で抑えると、その裏、苦手の涌井投手に対し、1死から早坂選手が内野安打と失策で二塁に進むと、続く井口選手の適時打で先制に成功します。
 しかし直後の2回表、渡辺俊投手は2死を取ってからGG佐藤選手を歩かせ、さらに安打の後、銀仁朗選手に同点適時打を喫します。

 その裏、四球と安打で出した走者を犠打で送り、1死2・3塁と即座に勝ち越し機を作ります。しかし、今季初打席の角中選手は二塁ゴロに倒れ、西岡選手も浅いフライに倒れます。
 そのまま1対1で迎えた5回裏、この回先頭の角中選手が右中間に三塁打を放ちます。そこから二死になりますが、そこから井口選手が三遊間を抜き、再び勝ち越しに成功します。
 渡辺俊投手は、4回から6回まで全て三者凡退と、安定した投球を見せていました。しかし7回、先頭の石井義選手に二塁打され、そこから二死を取って、2回に適時打された銀仁朗選手を迎えます。するとここで埼玉は代打に上本選手を起用。これが当たり、適時打で再び追いつかれました。
 その裏、2死から大松選手が二塁打しますが、続く橋本将選手が倒れます。ここまで連続で完投負けを喫していた涌井投手ですが、今日は7回までで156球という事もあり、ここで降板となりました。
 続く8回、二番手の大沼投手に対し、1死から福浦選手さらには代打の塀内選手が連打します。しかし、先ほど三塁打の角中選手が打ち取られ、西岡選手もあわや本塁打というファウルの後に右飛に倒れ、ここも勝ち越せません。
 9回も渡辺俊投手はマウンドに上がります。しかし、先頭の中村選手に二塁打され、犠打と敬遠で1死1・3塁とし、マウンドを降ります。そして二番手の荻野投手が先ほど適時打の上村選手に犠飛を打たれ、この試合初のリードを許してしまいました。
 その裏、1死から四球で走者が出たものの、三振ゲッツーで試合終了。3対2で敗れ、8月末以来、半月ぶりの連敗となってしまいました。観客数は1万3千2百人ほどでした。

2009年09月13日

ダルビッシュ投手に抑えられ、5連勝ならず

 札幌で行なわれた北海道-千葉はダルビッシュ投手と小野投手が先発。オールスターで打球をぶつけた後遺症で登録を外れていたダルビッシュ投手は「中21日」の登板となりました。
 今日は昨日足を痛めたサブロー選手が外れ、福浦選手が久々となる三番に入りました。また、ダルビッシュ投手との相性がいい橋本将選手が六番指名打者で入りました。
 初回、先頭の西岡選手が初球を内野安打すると、続く早坂選手の初球ですかさず盗塁。そして犠打で三塁に進みます。続く福浦選手は左翼にフライを挙げ、西岡選手は本塁に突入します。しかし、森本選手の返球が「ストライク」となってタッチアウトに。結局、三人で終わってしまいました。

 その裏、先頭の田中選手が同じく内野安打で出塁し、犠打と内野ゴロで三塁に進みます。ここで高橋選手に適時打され、先制を許してしまいます。
 直後の2回、1死から大松選手が安打し、続く橋本将選手もいい当たりを放ちますが中直となり、ここも得点できません。
 するとその裏、1死から糸井選手に二塁打されると、続く二岡選手に三塁線を抜かれ、追加点を奪われます。
 立ち上がりこそ安打ができた打線ですが、中盤以降はダルビッシュ投手に封じられます。一方の小野投手も3回以降は0点に抑えます。
 6回、里崎選手がダルビッシュ投手の足に直撃する強襲安打で出塁します。しかし、ダルビッシュ投手は治療もせずに、そのまま後続を三人で抑えます。続く7回も1死から井口選手が二塁打しますが、ここも後続がありません。
 しかし続く8回、1死から里崎選手が左翼フェンス直撃の二塁打を放ちます。そして2死後に西岡選手が右中間を抜き、ついに1点を返します。
 しかしその裏、小野投手が2死から小谷野選手に本塁打され、再び2点差に。結局小野投手は8回を投げて8安打2四球3失点と先発の役目は十分果たしました。しかし、今日については、相手投手が悪かった、というべきなのでしょう。
 そして9回、武田久投手に対し、先頭の福浦選手が失策で出塁し、2死後に安打も出ますが、最後は今江選手が打ち取られて試合終了。3対1で敗れ、連勝が4で止まりました。観客数は4万2千人ほどでした。

唐川投手の約4ヶ月ぶりの勝利で今季初の4連勝

 札幌で行なわれた北海道-千葉は八木投手と唐川投手が先発。対左が続いたという事もあり、昨日と全く同じオーダーになりました。
 打線は初回から安打は毎回出ますが、3回まで無得点。一方、好投が続くも白星が遠ざかっている唐川投手は、2回に2安打されるも、それ以外は抑え、今日も3回まで0対0、という展開になります。
 そして4回に先頭のサブロー選手が21号ソロと、昨日と全く同じパターンで先制します。

 続く5回の1死2塁は活かせなかったものの、6回に先頭の今江選手が二塁打すると、サブロー選手の適時打で、追加点を挙げます。
 一方、唐川投手は3回以降は無安打と、北海道打線を抑え込みます。
 そして8回、先頭のサブロー選手がこの試合4安打目となる二塁打を放ちます。しかしながら、その際に足を痛め、ここで交代となりました。そして1死後に大松選手の適時二塁打で追加点を挙げると、さらにベニー選手に犠飛が出て、差を4点に広げます。
 しかしその裏、唐川投手は先頭打者に久々となる安打を浴びると、さらに走者を溜めて田中選手の適時打、さらに併殺崩れで2点を失い、この回で降板します。しかし、8回を投げて5安打1四球2失点という好投でした。
 そして9回はシコースキー投手が登板。ここ2回ほど、唐川投手の白星を消していましたが、今日は先頭打者を出したものの併殺もあって三人で抑えて試合終了となりました。
 これで唐川投手は5月19日以来となる白星で5勝目。そしてチームは今季初の4連勝かつ、4カード連続の勝ち越しを決めています。観客数は3万8千3百人ほどでした。

2009年09月11日

接戦を制し、今季札幌初白星

 札幌で行なわれた北海道-千葉は藤井投手と清水直行投手が先発。昨日、一軍登録された南選手が9番右翼で今季初出場となりました。また、対左では久々に福浦選手がスタメン出場しています。
 2ヶ月以上白星から遠ざかっている清水直投手は、立ち上がり1死から安打と四球で走者を溜めますが、中軸を抑えて0点で切り抜けます。
 一方、打線は1・2回と三人で終わり、3回は先頭のベニー選手が二塁打し、その後2死1・3塁としたものの、今江選手の当たりを田中選手に好捕され、先制できません。
 清水直投手も2・3回は三人で抑え、序盤は投手戦となります。

 そして0対0で迎えた3回、この回先頭のサブロー選手が右翼席最前列に20号ソロを放ち、千葉が先制します。
 しかしその裏、清水直投手は先頭の稲葉選手に安打されます。続く高橋選手は一度バントの構えをして空振りしますが、そこから強打に切り替えると、右中間を抜く適時二塁打となって、即座に追いつかれます。
 さらに安打で無死1・3塁となり、打席には千葉戦に強い小谷野選手が登場。三塁への強いゴロとなり、捕った時点では本塁に投げてもアウトでしたが、ここは併殺を選択。逆転はされましたが、その1点にとどめます。
 すると直後の5回表、この回先頭の南選手の打球が左翼席に。今季初出場での初安打がプロ通算2本目の本塁打となり、即座に追いつきました。その裏、清水直投手は1死から二塁打と四球で走者を背負いますが、ここは凌ぎます。
 続く6回、先頭の井口選手が投手強襲安打で出塁しますが、そこからあっさり2死に。しかしここからベニー選手が死球で出塁すると、続く福浦選手が起用に応えて中前に適時打を放ち、勝ち越しに成功します。
 清水直投手はその裏の1死1塁を併殺で抑えます。さらに7回、1死から安打されると、四球で1・2塁に。しかし田中選手を三振に、森本選手も内野ゴロに打ち取り、ここも抑えます。129球7安打3四球2失点という内容で、この回で降板しました。
 8回、荻野投手は2死から走者を二人出しますが、糸井選手を三振に打ち取って0点に。さらに9回はシコースキー投手が先頭打者に安打されて、犠打で進まれますが、後続を打ち取って試合終了。3対2で勝ち、昨年9月28日以来となる札幌での勝利を挙げました。もっとも、今季は7月まで札幌の試合がなかったので、それほど「一年ぶり」という感じでもありませんが・・・。
 いずれにせよ、4月の東京ドームを含め、対北海道ビジター初勝利となっています。また、バレンタイン監督は日米通算1600勝とのこと。うち483勝は千葉で挙げたものだそうです。異常な経営陣のせいで、千葉での500勝達成は難しい状況となっています。いつか球団が正常化された暁には、ぜひそちらも達成してもらいたいものですが・・・。観客数は2万9千4百人ほどでした。

2009年09月10日

成瀬投手の連続完投で、3カード連続の勝ち越し

 千葉で行なわれた千葉-福岡は成瀬投手と大場投手が先発。今日は大松選手が一日でスタメンに復帰し、五番に入りました。また、早坂選手が二番に上がり、代わって今江選手が八番に下がりました。
 成瀬投手は初回、安打と犠打で1死2塁としますが、オーティズ選手を補飛に打ち取るも、落球でセーフに。そして「打ち直し」の適時打が出て先制されます。
 さらに2回は、1死1塁から田上選手に2試合連続となる23号2ランが出て、3対0となりました。

 初回の1死2塁を逸した千葉打線は、2回、この回先頭の大松選手の左飛を川崎選手が深追いし、二塁打となります。さらに四球と内野ゴロで1死2・3塁となりますが、後続が倒れます。
 さらに続く3回は西岡選手の安打に盗塁や暴投があって無死2・3塁として中軸に回ります。しかし、ここも体調が万全でないサブロー選手が三振するなど、結局1点も入りません。
 しかし続く4回、先頭の福浦選手が二塁打すると、今江選手も右翼ポール前に落ちる二塁打を放ちます。ところが、捕られると思った福浦選手のスタートが遅れ、三塁に止まります。
 というわけで3イニング連続の2・3塁に。これまでの流れが悪いので不安でしたが、ここは早川選手が右前に適時打を放ち、やっと1点を返します。さらに続く西岡選手の内野ゴロの間に1点入り、1点差に迫りました。
 続く5回、福岡は勝利投手の権利がかかった大場投手を諦め、大隣投手を起用します。4回で100球を越えて5安打4四球では交代もしかたない所でしたが、結果的にこれが千葉に利します。1死から大松選手と里崎選手の連打で好機を作り、福浦選手の適時打と、三連打で追いつきました。
 成瀬投手は3回以降も毎回走者は出しますが、0点に抑えます。そして6回は、三番からの攻撃でしたが、この試合初めての三者凡退で抑えます。
 するとその裏、2死1塁とし、サブロー選手の打席で福岡は佐藤投手を起用。しかしここも裏目に出て、サブロー選手は四球。さらに、体調不良の井口選手に代わって橋本将選手が登場。今季代打成功率はかなり低いのですが、ここは勝ち越しの適時打を放ち、ついに逆転に成功します。
 さらに7回、先頭の里崎選手が右中間を抜き、三塁にヘッドスライディングするも、ここはアウトに。しかしそこから、四球などで2死2塁とすると、早川選手が左中間を抜いて、追加点を挙げます。さらに続く西岡選手が二試合連続となる12号2ランを放って4点差に。これで試合の流れは完全に千葉に傾きました。そして続く8回も押し出し死球でダメ押しし、8対3となります。
 前回、三度目の正直で初完投勝利を達成した成瀬投手は、8安打1死球ながら、3回以降は得点を許しません。そして球数はあったものの9回のマウンドにも上がり、この試合二度目の三者凡退で試合終了。連続完投で9勝目を挙げました。
 これで3カード連続の勝ち越しとなりました。お立ち台には、その成瀬投手と、今季初となった早川選手が上がりました。観客数は1万4千7百人ほどでした。

2009年09月09日

効率よい攻撃と大嶺投手の好投で快勝

 千葉で行なわれた千葉-福岡は大嶺投手と和田投手が先発。和田投手は約3ヶ月半ぶりの一軍登板となりました。千葉打線のほうは、西岡選手がスタメンに復帰し一番に。また、大松選手が久々にスタメンから外れ、井口選手が四番に入っています。
 大嶺投手は立ち上がり、1死から連打されますが、併殺で凌ぎます。するとその裏、西岡選手の11号ソロで先制。何と大嶺投手が先発の試合では、3試合連続の先頭打者本塁打となりました。

 さらに3回、この回先頭のサブロー選手の19号ソロで追加点を挙げると、井口選手の連続本塁打が出ます。さらにそこからベニー選手の安打と堀選手の二塁打で再度好機を作ると、早坂選手のスクイズで4点目を挙げると、西岡選手にも適時打が出て和田投手をKOします。さらに代わった佐藤投手からも今江選手が適時二塁打を放ち、この回一挙5点を挙げました。
 大嶺投手は、2回から5回まで無走者に抑えます。そして6回にはソロ本塁打、7回は失策がらみで1点づつ返されてそこで降板しますが、7回途中を6安打無四球2失点という好投でした。
 そして7回には大松選手の代打適時三塁打と里崎選手の犠飛でダメ押し。8回には早坂選手に安打が出て、先発全員安打となりました。
 投げては7回途中から登板の荻野投手と、9回から登板の内投手がともに無走者に抑え、8対2で快勝。大嶺投手は5勝目を挙げています。観客数は1万3千9百人ほどでした。

 書けなかったので昨日の試合を簡単に。先発は渡辺俊介投手と高橋秀投手で、序盤に本塁打二発で3対0とリードするも、中盤追いつかれます。
 そして6回に犠飛で勝ち越しますが、7回から登板の継投陣が誤算。伊藤投手が2点適時打を喫し、さらに内投手が荒金選手に代打3ランを喫してこの回5失点。そのまま抑えられ、8対4で敗れいています。
 観客数は今季本拠地ワースト2位の9千8百人ほどでした。

2009年09月06日

一昨日のお返しのような大勝でカード勝ち越し

 神戸で行なわれた合併球団-千葉は小野投手と小松投手が先発。今日は昨日と、並び・守備位置とも全く同じオーダーでした。対右投手では今季初かもしれません。
 初回、先頭の早坂選手が中前打を放つと、続く井口選手が左翼席へ打った瞬間に分かる15号2ランを放ち、いきなり2点を先制します。
 しかしその裏、小野投手は2安打で1死1・3塁とすると、ローズ選手に犠飛を打たれ、すかさず1点差に迫られます。

 打線は2回こそ三人で終わりましたが、続く3回、この回先頭の塀内選手が粘った末に中前打を放ちます。すると、続く早坂選手はセーフティー気味のバントを二度失敗して追い込まれます。ところが、続く球に対して止めたバットに球が当たると、それがスリーバントに備えて前進気味だった三遊間を抜きます。そこから外野フライや盗塁で2死2・3塁に。そして、大松選手の打席で0-2となると、バッテリーは勝負を避け、実質敬遠の四球を出します。
 ところがこの作戦は大失敗。続くベニー選手の打球は左翼席上段に飛び込む6号満塁本塁打となり、6対1と大差になりました。
 小野投手はその裏の2死1・2塁は凌ぎますが、続く4回に、下山選手に3試合連発となるソロを打たれて1点を返されます。
 一方、打線は4回から登板した西川選手に4・5回と抑えられ、やや膠着状態に。4点差のまま中盤を迎える事になりました。
 そして6回、3イニング目となった西川投手に対し、先頭の塀内選手が安打します。さらに四球と安打で無死満塁となると、サブロー選手がバットを折りながらも中前に適時打を放ち、貴重な追加点が入ります。
 ここで、合併球団は三番手に左の清水投手を起用。対して大松選手が併殺に打ち取られますが、その間に1点が入ります。そして続くベニー選手を敬遠して、左の橋本将選手との対戦を選択しますが、この四球策も失敗に。橋本将選手が右翼線に適時二塁打を放つと、さらに今江選手にも2点適時打が出て、歩かせたベニー選手までもが生還。この回一挙に5点を追加し、11対2とほぼ試合を決めました。
 この大量援護で一ヶ月半ぶりの7勝目がほぼ確実となった小野投手ですが、6回にはローズ選手に本塁打、8回に下山選手に適時打と合計4点を失い、この回で降板となりました。
 一方、打線は7回に井口選手が本日2発目となる16号ソロを放ってダメ押し。9回は荻野投手が抑え、12対4と、一昨日の大敗をほぼ逆にしたようなスコアで大勝しました。そしてこの三連戦勝ち越しを決めるとともに、合併球団とのゲーム差を2と広げています。
 なお、このカードで今季対合併球団のビジターは終了となりました。そのため、試合後は両チーム応援団によるエール交換が開催されました。そのため、合併球団ファンが飛び跳ね、千葉ファンがタオルをかざして回るという、珍しい風景が見えました。観客数は1万6千7百人ほどでした。

2009年09月05日

終盤に追いつかれるも、延長で再び突き放す

 神戸で行なわれた合併球団-千葉は唐川投手と平野投手が先発。なお、不振の竹原選手が登録抹消となり、代わってバーナムJr選手が久々の一軍復帰となりました。
 今日も西岡選手は欠場でしたが、遊撃には塀内選手が九番で入り、早坂選手は中堅でした。また、ここのところ、二試合で一度の割合でスタメンのサブロー選手が三番指名打者で入りました。スタメンマスクは橋本将選手で、六番に入っています。また、しばらく中軸を打っていた今江選手が今日は七番に下がりました。
 初回は三人で終わりますが、続く2回、四球二つと安打で1死満塁とすると、福浦選手に適時打が出て、今日は千葉が先制します。
 初回は無安打で抑えた唐川投手ですが、先制点を貰った直後の2回裏、1死から三連打されて満塁とします。しかし、そこから抑えて三者残塁に抑えます。

 さらに4回表、この回先頭の橋本将選手が右翼席に2試合連続となる2号ソロを放って追加点を挙げます。さらに2死後に塀内選手が二塁打して、続く早坂選手が安打しますが、ここは本塁アウトとなりました。
 4回まで4安打無失点だった唐川投手でしたが、5回に二死を取ったものの、そこからカブレラ選手にソロ本塁打を打たれ、1点差に迫られます。
 直後の6回表の1死1・2塁は得点できませんでしたが、続く7回、先頭の井口選手があわや本塁打という三塁打を放つと、続くサブロー選手がきっちり犠飛を打ち上げ、再び2点差とします。
 唐川投手はその裏を三人で抑えますが、球数が122球という事もあってここで降板。6安打2四球1失点という内容でした。
 そして8回には一昨日好投した伊藤投手が上がりますが、カブレラ選手に粘られた末に四球を出します。ここでベンチはすかさず内投手に交代。その内投手は暴投で走者を進めた後、ローズ選手は三振に打ち取りましたが、フェルナンデス選手に適時打を喫して1点差に迫られます。
 9回表に合併球団は金子投手が登板。今季ここまでは全て先発でしたが、今月は抑えをやる、という事で「慣らし運転」といったところでしょうか。対して、先頭の井口選手が安打するも、そこから三者連続三振に抑えられます。
 その裏、「中8日」でシコースキー投手が登板。ところが、いきなり先頭の山崎浩選手に本塁打されて追いつかれます。なおも2死2塁とサヨナラ機を作りましたが、ここはカブレラ選手を抑えました。
 これで試合は延長に。そして10回表、前の回から続投となった金子投手から、先頭の橋本将選手が猛打賞となる安打を放ちます。そして今江選手が送った後、福浦選手の本日四安打目となる安打が右翼手の右を抜く適時二塁打となり、勝ち越しに成功します。さらに続く塀内選手の猛打賞となる当たりが、バックスクリーン脇に飛び込む2号3ランとなり、この試合最大となる3点差となりました。
 その裏もシコースキー投手が続投しますが、2死1塁から下山選手に2ランを打たれ、1点差となります。ここで先ほど本塁打を打たれた山崎浩選手を迎えたところで、荻野投手に交代。ここを抑え、何とか6対5で勝ちきりました。荻野投手は6月30日以来のセーブを挙げています。一方、唐川投手はまたも好投しながら勝星がつきませんでした。
 これで一日で最下位脱出しました。当分、この「熾烈な最下位争い」は続きそうな感じです。観客数は1万3千6百人ほどでした。

2009年09月04日

大量失点でまたもや最下位に

 神戸で行なわれた合併球団-千葉は岸田投手と清水直行投手が先発。首痛で登録抹消されていた清水直投手は約半月ぶりの登板となりました。
 今日はサブロー選手がまたもスタメンを外れ、さらに西岡選手も発熱で欠場でした。代わって一番には久々に内野で早坂選手が入りました。また、対右では珍しく、田中雅彦選手が八番指名打者で入っています。
 初回、千葉は1死1塁を併殺でつぶします。するとその裏、清水直投手も1死から走者を出し、2死後にローズ選手に18号2ランを打たれ、先制されました。

 さらに2回表は1死から連打で好機を作るも、後続が倒れます。するとその裏、こちらも1死から連打され、さらに大松選手の失策で2・3塁に。そして続く山崎浩選手の右邪飛を取った大松選手が本塁に返球すると、なんとその球が打者の捨てたバットに当たってそれてしまい、記録は失策となって三塁走者が生還。さらに適時打も出て4対0となります。
 そして続く3回裏、1死から安打されると、続くローズ選手の当たりが一塁強襲安打に。そこから連続適時打の後、2死満塁から山崎浩選手に左翼線真上に落ちる2点適時二塁打が出て9対0に。3回で早くも合併球団は先発全員安打を達成してしまい、ここで清水直投手は降板になりました。
 さらに2番手の上野投手も適時打を打たれてこの回7失点で11対0に。続く4回も1点を失って12点差となってしまいます。
 千葉も6回に大松選手の17号ソロと、橋本将選手の遅ればせながらの今季1号が出るなど反撃はしましたが、焼け石に水。結局13対4で大敗し、ゲーム差なしながら、またまた最下位に並んでしまっています。観客数は1万5千4百人ほどでした。

五度目の正直で多田野投手を攻略

 千葉で行なわれた、千葉-北海道は成瀬投手と多田野投手が先発。サブロー選手が指名打者でスタメンに復帰して三番に入りました。また、早坂選手が久々にスタメンから外れ、中堅には九番で早川選手が、また、ベニー選手が六番左翼と、久々に守備につきました。ここまで4戦4敗と抑えられている多田野投手との相性を意識した布陣かと思われます。
 成瀬投手は初回、1安打されますが、0点に抑えます。するとその裏、1死から井口選手が安打すると、サブロー選手が、昨日に続いての適時二塁打を放ち、先制します。さらに2死1・2塁からベニー選手が2点適時二塁打を放ち、初回に3点を挙げます。

 さらに2回は1死から西岡選手が安打し、さらに盗塁を決めます。そして2死後に3試合連続打点を挙げているサブロー選手が打席に入ると、北海道ベンチは勝負を避け、捕手は座っていたものの、実質的な敬遠で出塁します。しかしこれは裏目となり、大松選手の適時打で1点を加えた後、三塁に進んでいたサブロー選手が暴投で生還しました。
 さらに3回も連打で1・3塁とすると、またも暴投で追加点を貰って6点目。多田野投手を攻略し、序盤で6点差としました。
 大量援護を貰った成瀬投手は、毎回走者は出しますが、4回まで無失点に抑えます。5回に先頭の大野選手に本塁打を打たれ、さらに四球で無死の走者を出しますが、ここも一番からを三人で抑え、最少失点で切り抜けます。
 多田野投手は5回で降板し、続く6回、二番手の金森投手に対し、連打と失策で1死満塁と追加点機を作りますが、ここも併殺に抑えられ、追加点を奪えません。
 成瀬投手は7・8回と走者を二人ずつ出しますが、いずれも抑えます。
 そして打線は8回、四番手の江尻投手から、西岡選手の二塁打を足がかりに、大松選手の適時打でダメ押し点を挙げます。
 ここ2回ほど、9回のマウンドに上がるものの完投を逸している成瀬投手ですが、今日は6点差ということもあり、三者凡退で締め、三度目の正直で今季初完投勝利を達成しています。
 これでようやく、今季初の対北海道戦カード勝ち越しとなりました。観客数は1万1百人ほどでした。

2009年09月02日

序盤の失点を返せず、対北海道16敗目

 千葉で行なわれた、千葉-北海道は小林宏之投手とスウィーニー投手が先発。昨日、スタメン復帰したサブロー選手が外れ、代わりの三番には昨日九番の橋本将選手が指名打者で入りました。そして九番には神戸選手が入りましたが、後は昨日と同じ顔ぶれ・打順でした。
 1回はともに三者凡退で終わりましたが、続く2回、小林宏投手は先頭打者を歩かせると、1死からの連打で満塁に。そして、2死を取ったものの続く金子誠選手に2点適時二塁打を打たれて先制されます。

 さらに続く3回、内野安打二つで2死1・2塁とすると、今日もこの球場と相性がいい小谷野選手に適時打を打たれ、追加点を奪われます。
 2回まで無安打だった打線ですが、3回は先頭の里崎選手が安打します。しかし、1死後に西岡選手の放った当たりは中前に抜けるかと思いきやスウィーニー投手の足に当たります。そして跳ね返った所がちょうど二塁ベース前で、併殺となってしまいました。
 その後、小林宏投手も立ち直って北海道打線を抑えますが、打線が一軍復帰直後のスウィーニー投手に抑えられます。5回に先頭の福浦選手が二塁打し、内野ゴロで三塁に進みますが、遊ゴロに突っ込んでタッチアウトとなり、ここも得点できません。
 4回から7回まで1安打に抑えてきた小林宏投手ですが、8回に無死から連打されます。ここで二番手に今季50登板目となる伊藤投手が登場。犠打と敬遠で満塁としますが、後続を断ちます。
 その裏、二番手の建山投手に対し、先頭の里崎選手が二塁打し、2死後にサブロー選手が代打で登場。適時二塁打を放ってやっと1点を返します。
 続く9回も武田久投手に対し、2死から安打と四球で一発出れば逆転サヨナラの場面を作りますが、反撃はここまで、1対3で敗れ、対北海道の対戦成績が3勝16敗となってしまいました。観客数は1万6千5百人でした。

2009年09月01日

快勝で対北海道の連敗を9で止める

 千葉で行なわれた、千葉-北海道は大嶺投手と糸数投手という「沖縄対決」になりました。今日はサブロー選手が久々のスタメンに復帰して三番に入りました。また、大松選手が1試合で四番に復帰し、代わって井口選手が七番に。今江選手は五番に、里崎選手が八番捕手で橋本将選手が九番指名打者という並び順でした。
 初回、大嶺投手が三人で抑えると、その裏、西岡選手が今季5本目の先頭打者本塁打となる10号ソロで先制します。
 大嶺投手は続く2回も簡単に二死を取りますが、そこからこの球場で特に打つ小谷野選手に三塁打されると、糸井選手の適時二塁打で追いつかれ、金子誠選手のこれまた適時二塁打で逆転されます。

 しかしその裏、先頭の今江選手が安打すると、1死後に井口選手が1ヶ月ぶりとなる14号2ランを放ち、逆転に成功します。
 逆転してもらった大嶺投手は3・4回を三人ずつで抑えます。すると4回裏、1死から糸数投手が制球を乱して三者連続の四球で満塁に。この貰った好機に、橋本将選手が2点適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げます。
 さらに続く5回は、復帰したサブロー選手が右翼席に18号ソロを放ちます。そして6回には二番手の榊原投手から里崎選手が左翼席上段まで達する10号ソロを放つと、さらに三連打で満塁にした後、大松選手が2点適時打を放ち、9対2と大差をつけました。
 直後の7回、大嶺投手は二つの四球などで2死満塁としますが、最後は坪井選手を打ち取り、ここも0点で抑えてこの回で降板。109球投げて6安打3四球2失点でした。
 そして8回は荻野投手、9回は川崎投手と、点差があるとはいえ、昨年の必勝リレーを担っていた二人が0点に抑え、そのまま9対2で勝利。対北海道の連敗を9で止めました。,br />  あっさりとした快勝で、連敗中の何をやっても勝てないような雰囲気が嘘のようでしたが、まあ止まるときはこんなものでしょう。大嶺投手が4勝目を挙げ、2週連続のお立ち台となりました。観客数は1万1百人ほどでした。

2009年08月30日

東京と千葉の距離

 今日は将棋大会があり、都内に出ていました。そして14時頃に、マリンスタジアムでの野球が中止というメールが入りました。試合開始は17時ですから、かなり早い決定です。
 そこで、よほどの雨が降っているのだろうと思い、外を見たところ、確かに今にも雨が降りそうな空模様ですが、地面は濡れておらず、傘をさしている人もいません。
 夕方帰宅するときは、逆に会場周辺では豪雨でしたが、帰宅したらかなり弱まっていました。
 さらに22時頃、別件で都内に出ていた相方から電話があったのですが、そちらは相変わらずの豪雨で、逆に家は相変らず小振りでした。
 10年以上、毎日のように、千葉の自宅と都内を往復しています。そして、電車一本でつくので、ついつい同じような所だと思っていました。しかし、このような雨の振りかたの違いであらためて、やはり何十キロも離れた別の都県である、ということを実感させられました。

2009年08月29日

失策で決勝点を献上し、最下位転落

 千葉で行なわれた、千葉-東北を観戦に行きました。夏休み週末という事で、かなりのお客さんが来ており、17時過ぎに幕張本郷駅のバス停に並んだところ、かなりの行列ができていました。
 ところが、なぜか京成バスは球場直行バスを運行しません。バス停にいる球場警備会社のスタッフも「いつ来るか分かりません」と答えています。結局、通常のマリンスタジアム行きに乗ったのですが、かなりの「積み残し」があったにも関わらず、車内は超満員でした。したがって、次のバス停で待っていた人がまた「積み残し」になっており、野球観戦者・通常の利用者の双方が不便をきたしました。
 球場内や千葉テレビで「マリンスタジアムへは京成バスで」と宣伝をする以上、臨時バスの運行および、その時刻の告知をきちんとしてもらいたいものだ、と強く思いました。

 というわけで、球場に着いた時点では、一塁側一階席は既に満員に。もっとも、我が家の定番である二階自由席バックネット裏は、かなり混んでいたものの、空席はあり、ほぼいつもの場所に座ることができました。
 試合の方は、小野投手と長谷部投手が先発。今日は里崎選手が復帰して六番でスタメンマスクに。今江選手も一日で復帰し、三番に入りました。また、大松選手が1ヶ月と25日間定着していた四番から外れて七番に下がり、代わって井口選手が四番に座りました。
 小野投手は初回に四球を出すものの、0点に抑えます。するとその裏、先頭の西岡選手が安打し、暴投で進塁します。早坂選手の犠打は失敗したものの、続く今江選手が左中間に適時二塁打を放ち、あっさり先制しました。
 小野投手は2回に先頭打者に安打されながら併殺で切り抜けます。しかし続く3回、簡単に二死を取りますが、そこからリンデン選手に安打されます。そして続く渡辺直選手の打球は右前に。これを大松選手がダイレクトで捕ろうとしますが、間に合わずに球が後ろにそれ、その間に一気にリンデン選手が生還して同点に。記録は三塁打でした。さらに、続く鉄平選手が一塁線を抜く適時二塁打を放ち、一気に逆転されます。
 その裏の1死1・2塁では得点できませんでしたが、続く4回、先頭の里崎選手が安打すると、続く大松選手が適時二塁打を放ち、追いつきます。
 ここで東北は早くも長谷部投手を諦め、二番手に小山投手を起用しますが、これが裏目に。1死から堀選手の代打で登場した福浦選手が右翼席に3号2ランを放ち、勝ち越しに成功します。
 勝ち投手の権利をかけて5回のマウンドに上がった小野投手ですが、1死後、リンデン選手に安打されます。そして続く渡辺直選手にヒットエンドランを決められて1・3塁とし、続く鉄平選手の左邪飛が犠飛となり、1点差に迫られます。さらに四球の後、憲史選手の適時打で追いつかれます。
 5回表の攻撃時点では小山投手がキャッチボールをしていたのですが、追いついた東北は、グウィン投手を起用し、勝ちパターンの継投を始めます。そして、5回はそのグウィン投手の前に三人で終わります。
 直後の6回表、5回を投げて8安打2四球4失点の小野投手をこちらも早くも諦めて、上野投手を起用します。しかし、いきなり安打され、さらに続く中谷選手の犠打を上野投手が二塁に送球するも悪送球となり、無死1・2塁になります。
 続く小坂選手の犠打で1死2・3塁となりましたが、続くリンデン選手の当たりは浅い左飛に。これなら犠飛にならない、と安心した直後、これを竹原選手が落とし、勝ち越し点を献上してしまいます。
 何とか反撃したい千葉打線ですが、6回も三者凡退に終わり、続く7回も四番手の川岸投手に三者凡退に打ち取られます。
 一方、投手陣も6回途中から救援した三番手の伊藤投手が好投し、追加点は与えません。
 そして8回裏、続投の川岸投手に対し、簡単に二死を取られますが、そこから里崎選手が四球を選びます。続く大松選手のところで有銘投手が登板んしますが、ここも四球で好機を広げます。続く八番は途中から入っていた両打ちの早川選手ですが、ここで代打にここ数試合欠場のサブロー選手を起用。対して東北も8回ながら福盛選手を起用します。
 サブロー選手の当たりは、やや詰まった遊ゴロに。足の速いサブロー選手なら内野安打か、と思ったのですが、体調は万全でなく、普段の走りはできません。結局ここでも追いつけませんでした。
 そして続く9回も続投の福盛投手の前に三人で抑えられて試合終了。合併球団が勝ったために、0.5ゲーム差でまたも最下位転落となりました。観客数は29,886人で、久々の満員御礼となっています。
 一方、東北は、早めに先発を諦めて継投したら、その投手が本塁打されて逆転、という展開ながら、その後の攻撃と守備で逆転しました。これで埼玉との差を3.5に広げるとともに、福岡との差も3.5に。3位でのCS進出はかなり現実味を帯びてきましたが、それ以上の成績を残すかもしれません。今日も随所で勢いの差を感じました。

 ところで今日、8回の反撃機に里崎選手が四球で出たら、代走に塀内選手が出ました。足の速さに加え、里崎選手が病み上がりであることを考えれば、当然の起用です。
 ところが、その時、少々離れた席に座っていた輩が大声で「塀内をひいきして使うな!アメリカに帰れ!」などとわめきました。
 この「塀内選手をひいき」というのはネット上でたまに見かけます。しかし、本当に「ひいき」しているなら、もっと起用は多いでしょう。それこそ、早坂選手がスタメンの試合で塀内選手を使う機会は何度も作れたはずです。
 実際、8月頭には同じ「左打ちで内野の控え」という立場である根元選手と併用されていた時期もありました。そこで結果を残したため、一軍に残れたわけです。大阪ドームでの連敗を止めたのも、9回2死無走者から放った塀内選手の二塁打がきっかけでした。ついでに言うと、二軍で一定以上出場して、塀内選手より打率が高いのは、外野のムニス選手しかいません。調べれば調べるほど「ひいき」など存在しない事が分かります。
 つまりこの輩は、極めて当然の起用であるにも関わらず、ネットでのデマを真に受けて、監督および塀内選手に失礼な発言を大声でしたわけです。その結果、周囲の観客を不愉快にしたわけです。
 おそらくは、自分が知ったかぶりの野球音痴であることを大声で宣伝したいという奇癖の持ち主なのでしょう。ある意味仕方ないのかもしれませんが、そんな事は不特定多数の前でやってはいけません。それが社会常識というものです。
 この輩に限らず、野球場の観客席では、非常識な言動をしてもいいと勘違いしている人が多数います。一昨日の福岡戦の時も、真後ろに大声で見当外れの事を叫びまくる輩がいました。彼は、戯言をさんざん言った挙げ句、早坂選手の打席で「はーやかわ!」と「応援」し続けていました。
 別にチームの状態が悪いから、というわけでもなさそうです。2005年にアジアシリーズで優勝した時も、すぐ近くの席に似たような輩がいました。ちょっと「会話」したのですが、冗談抜きで、次に何か言い出したら、警備員を呼ぼう、と思ったほどの異常さでした。
 仮に初めて野球観戦に行った人が、そんな輩の隣に座ったらどう感じるでしょう。下手すると、二度と球場に行かない、と思ってしまいかねません。
 なぜか、野球場では世間一般の常識に反した行動を取ってもかまわない、という風潮があります。球場側もそれを黙認し、マスコミもむしろそれを煽ります。その結果、非常識な輩が跋扈するわけです。
 野球場でも最低限の常識は守る、という事を徹底させ、違反者は退席させるべき、という事を改めて思った今日の観戦でした。

2009年08月28日

連日の10安打11残塁で連勝止まる

 千葉で行なわれた、千葉-東北は渡辺俊介投手と藤原投手が先発。連日三番に入っていた今江選手が足を痛めて欠場し、また、昨日に続いてサブロー選手と里崎選手も欠場と、試合前から野手三人を欠く形になりました。
 したがって、対左にも関わらず、橋本将選手が九番でスタメンマスクをかぶり、三塁には田中雅彦選手が二番に、井口選手が三番に上がり、ベニー選手が久々の五番に入りました。
 初回、1死から田中雅選手の失策で走者が出ますが、2死後にその田中雅選手に好守備が出て、0点に抑えます。その裏、先頭の西岡選手が安打し、犠打などで2死1・3塁まで進みますが、ベニー選手が倒れて先制できません。

 渡辺俊投手は3回1死から小坂選手に二塁打されますが、1・2番を抑えます。さらに5回も先頭の草野選手に二塁打されますが、ここも後続を抑え、好投を続けます。
 その裏、1死から橋本将選手が左中間に二塁打を放ち、さらに西岡選手も安打で続いて1・3塁と先制機を作ります。しかし、田中雅選手は浅い外野フライでタッチアップできず、井口選手も倒れて、ここも0点に終わります。
 すると直後の6回表、1死から渡辺直選手が二年ぶりとなる今季1号ソロを放ち、先制を許しました。
 その裏の1死1塁も併殺でつぶした千葉打線ですが、続く7回裏、1死から早坂選手がプロ初となる本塁打を左翼席に放ち、同点に追いつきます。さらに2死から西岡選手が二塁打を放ち、代わった川岸投手から代打の福浦選手が四球で出ますが、逆転には至りません。
 やっと援護を貰った渡辺俊投手ですが、直後の8回表に先頭の小坂選手を歩かせてしまいます。続くリンデン選手の打席でエンドランを仕掛けますが、打球は二塁ベース方面へのゴロに。一瞬併殺かと思いましたが、西岡選手がわずかに及ばず、無死1・3塁となってしまいました。
 ここで二番手の内投手が登板しますが、渡辺直選手に犠飛を打たれ、再び勝ち越しを許します。
 しかしその裏、先頭の大松選手が四球を選ぶと、ベニー選手が安打で続きます。ここで途中から六番に入ってた早川選手の犠打が絶妙の場所に転がって内野安打となり、無死満塁となります。ここで、代打に神戸選手を起用しますがファウルフライに倒れます。さらに先ほど本塁打の早坂選手は外野にフライを打ち上げますが、やや浅く、犠飛になりません。さらに東北はここで橋本将選手に対し、有銘投手を起用。捕手がいないため、代打を出せず、そのまま打席に入りますが、三球三振に終わります。
 続く9回も福盛投手に抑えられて試合終了。2対1で敗れ、連勝が止まっています。東北は3連勝で4位埼玉に2.5ゲームと差を拡げ、逆に千葉は最下位とのゲーム差が0.5と縮まってしまいました。
 一昨日は1安打で勝ったわけですが、それからは二日連続10安打しながら11残塁で二日合わせて2得点と、元の残塁量産に戻ってしまいました。昨日も9回表までは相手より少ない安打数でリードしており、「このままいけば、三日連続相手を下回る安打数で三タテだ。急に効率が良くなったな」などと思っていましたが、一気に戻ってしまっています。また何かのきっかけで効率のいい攻撃に戻ってほしいものですが・・・。観客数は2万3千2百人ほどでした。

2009年08月27日

サヨナラ機を逃して引分けに

 千葉で行なわれた、千葉-福岡戦を観に行きました。席についたらちょうど試合が始まるところでしたが、試合前には、子供が投球してバレンタイン監督がその球を受ける、というイベントをやっていました。
 先発は成瀬投手と大場投手で、今日もサブロー選手は欠場。里崎選手ともども、試合前の準備体操にも参加していなかったそうです。そのため、スタメン捕手は橋本将選手でした。外野は昨日に続いて早坂選手が中堅で二番に入り、神戸選手が九番右翼でした。
 成瀬投手は立ち上がり、1死から川崎選手に安打されて盗塁を決められますが、早坂選手の好守備もあって三・四番を抑えます。続く2回も先頭の多村選手に安打され、犠打で進まれますが、後続を連続三振に打ち取り、先制を許しません。

 その裏、この回先頭の大松選手が四球を選ぶと、続く井口選手の安打で無死1・2塁と先制機を作ります。しかし、続く橋本将選手がバントを空振りして大松選手が牽制死するなどで、結局0点に終わります。
 そのまま3回まで0対0と、昨日同様、投手戦の雰囲気となります。
 そして迎えた4回裏、先頭の大松選手が左中間に二塁打を放つと、続く井口選手が右翼線を抜き、連続二塁打で先制します。さらに橋本将選手の進塁打で1死3塁にして福浦選手の犠飛で2点目と、効率よくもう1点取りました。
 立ち上がりこそ安打されていた成瀬投手ですが、3回以降は投球が安定し、福岡打線を抑え込みます。
 しかし7回、1死から多村選手に左翼席に14号ソロを打たれて1点差に。4回に2点先制し、ソロ本塁打で1点を返されるという、昨日と同じような得点経過になりました。さらに内野安打と盗塁で2死2塁としますが、ここは抑えてリードは守ります。
 その裏、1死からベニー選手が四球を選び、早川選手を代走に出しますが、神戸選手がライナーゲッツーとなり、ここも追加点を奪えません。
 成瀬投手は8回まで5安打1四球1失点ながら120球以上を投げており、ここで降板かと思いました。しかし、9回のマウンドにも上がります。
 しかし、先頭の小久保選手に安打されてここで降板。すると、代わったシコースキー投手が1死から四球を出し、ここで代打に昨日プロ初本塁打の明石選手が登場。その打球は福浦選手のミットの先を通り過ぎ、同点の適時二塁打となりました。しかし、なお続く1死2・3塁はシコースキー投手が凌ぎました。
 その裏、1死から井口選手が久々の猛打賞となる投手強襲安打を放ちますが、得点はできず、延長に入ります。
 10回表はシコースキー投手が四球と盗塁で得点圏に進まれますが、無安打に抑えます。
 その裏、この回先頭の早川選手が安打すると、犠打と敬遠で1死1・2塁に。続く早坂選手の打球は詰まりながらも投手の頭を越え、内野安打で満塁となります。このサヨナラ機で昨日のヒーロー・今江選手が打席に入りますが、内野ゴロに打ち取られ、続く大松選手も倒れます。
 続く11回も2死から福浦選手と早川選手が連打しますが、ここも得点できません。
 11回表を内投手が三人で抑え、12回表は伊藤投手が登板。いきなり振り逃げで走者を出しますが、スリーバント失敗と併殺で0点に抑え、これで負けはなくなります。
 しかしその裏、前の回から登板の馬原投手に対し、2死から今江選手がギリギリセーフの内野安打で出塁し、さらに暴投で二塁と、三たび得点圏にサヨナラの走者を進めます。しかし、大松選手が倒れて試合終了。2対2で引分けに終わりました。
 9回を迎えた時は9時をちょっとまわったくらいで、このまま終われば、帰宅は22時前、という雰囲気でした。しかしそこから延長のうえ、残塁の山という事もあり、試合が終わったのは22時40分ころ。家に帰ったら23時半になっていました。観客数は1万5千8百人ほどでした。

2009年08月26日

1安打勝利で連勝

 千葉で行なわれた、千葉-福岡は小林宏之投手と神内投手が先発。今日はサブロー選手がスタメンを外れ、復帰2戦目で本日が誕生日の今江選手が今季初の三番に入りました。そして、対左という事で、堀選手が八番一塁に、早坂選手は今日も中堅で九番に入っています。
 初回、小林宏投手は2死からオーティズ選手に内野安打されますが、0点に抑えます。
 その裏、先頭の西岡選手がストレートの四球で出場しますが、そこから2死になり、さらに盗塁失敗で、結局三人で終わります。

 前の登板で3回6失点KOなど、不本意な投球が続く小林宏投手ですが、今日は球が低めに集まります。2回から3回にかけて四者連続三振を奪うなど、福岡打線を抑えます。
 一方、神内投手の前に、千葉打線はフライの山という感じで打ち上げ、最初の一巡で6フライで無安打に抑えられます。
 続く4回も先頭の西岡選手が二飛に打ち取られますが、続く竹原選手が四球を選び、この試合二人目の走者を出します。すると、続く今江選手のチーム初安打が左翼席に飛び込む8号2ランとなり、千葉が先制しました。
 援護を貰った直後の5回も小林宏投手の投球は低めに集まり、三者凡退に抑えます。
 ところが続く6回、先頭の明石選手の打球が右翼席に。これがファームでもここ2年本塁打がないという明石選手のプロ初本塁打となり、1点差に迫られます。
 さらに1死後、安打と四球で1・2塁と、長打が出れば逆転、という状況を作ります。しかしここでオーティズ選手、さらには小久保選手を抑え、リードを守ります。
 その裏、先頭の早坂選手が四球を選ぶと、福岡は1安打2失点の神内投手を降板させます。その継投陣に対し、千葉打線は走者を出せません。
 7回に10個目の三振を奪った小林宏投手は8回二死から本多選手に安打さらには盗塁を許します。しかし、続く川崎選手を三振に打ち取り、これがこの試合12個目で、かつ通算千奪三振となりました。結局、この回で降板しましたが、4安打1四球1失点という好投でした。
 その裏も打線は三者凡退に終わり、1安打のまま最終回を迎えます。
 そして9回はシコースキー投手が登板。いきなりオーティズ選手に安打されますが、盗塁失敗もあり、結局三人で終わらせて試合終了。珍しい1安打での勝利を達成しました。また、昨日に続き、安打数より多い得点となっています。
 試合終了後は、恒例の右翼席前での万歳後に今江選手に対し、スタンドから「ハッピーバースデー」の合唱が行なわれていました。観客数は1万8千3百人ほどでした。

2009年08月25日

大嶺投手、完投で本拠地初勝利

 千葉で行なわれた、千葉-福岡は大嶺投手と高橋秀投手が先発。清水直行投手が首痛で登録抹消となり、大嶺投手に久々の一軍登板が廻ってきました。また、肉離れで離脱していた今江選手が一軍復帰し、九番三塁でスタメンに。また、井口選手も五番二塁でスタメン復帰し、好調の早坂選手は二番中堅でした。
 大嶺投手は立ち上がり、いきなり先頭打者を歩かせ、盗塁と犠打で三塁に進まれて、オーティズ選手の適時打で先制されます。
 しかしその裏、西岡選手が初球を右翼席に叩き込み、すかさず追いつくと、2死1塁から井口選手の左中間を抜く適時二塁打で逆転に成功します。

 援護をもらった大嶺投手ですが、直後の2回表、先頭打者に二塁打されると、続く田上選手の適時打で、即座に追いつかれます。しかし、後続は断ち、逆転は許しません。
 するとその裏、この回先頭の里崎選手が右翼ポール際に9号ソロを放ち、またもや勝ち越しに成功します。
 立ち上がりの投球を見るとどうなるか分からなかった大嶺投手ですが、3回以降は立ち直り、2イニングを無走者に抑えます。
 一方、福岡は早々と高橋秀投手をあきらめ、3回からは陽投手を起用。しかしこれが失敗で、3回こそ三人で抑えたものの、4回は四球三つで二死満塁と好機を貰います。
 ここで西岡選手の打球は右翼線に上がります。三人の野手が追いますが、そのちょうど中間点かつ右翼線ギリギリに落ち、2点適時二塁打に。さらに続く早坂選手が2点適時打を放ち、一挙に4点を追加します。
 さらに続く5回も、失策と四球で2死1・2塁とすると、福浦選手の適時打、さらには今江選手の2点適時三塁打でさらに3点を追加。10対2と大差になりました。
 大量援護を貰った大嶺投手は、さらに安定した投球を続けます。安打こそは許しますが、その後を締め、2失点のまま、最終回のマウンドに上がります。
 そして簡単に2死を取りますが、そこから連打で2・3塁とすると、さらに連続適時打で3点を失います。
 しかし、大量援護が大きく、そのまま続投し、最後は右飛で試合終了。相手に二桁安打を許しながら、こちらは8安打で10点と効率のいい攻撃で勝ち、連敗を止めています。観客数は1万5千2百人ほどでした。

2009年08月23日

連日の1対0で連敗

 所沢で行なわれた、埼玉-千葉は唐川投手と野上投手が先発。今日は竹原選手が久々にスタメン復帰して七番左翼に入り、神戸選手が八番一塁に入りました。また、里崎選手が五番捕手で、橋本将選手が六番指名打者に入っています。
 初回、2死からサブロー選手が安打し、2回には1死から橋本将選手が安打するも、いずれも後続がありません。

 一方、唐川投手は立ち上がりから安定した投球を続け、内野ゴロの山を築き、走者を出しません。
 続く3回表、先頭の塀内選手がストレートの四球を選び、初めて無死の走者を出します。しかし、続く西岡選手の打席でフルカウントからスタートを切らなかったら、二塁ゴロで併殺に。そして、続く早坂選手が安打したところ、今度は盗塁失敗と、やることなすこと裏目に出る感じになり、1安打1四球ながら三人で終わってしまいます。
 そして続く4回も先頭のサブロー選手が安打するも、これまた後続がなく、二塁にすら進めません。結局、5回まで毎回安打しながら、先制できません。
 援護のない唐川投手ですが、調子を崩す事なく、埼玉打線を封じ込めます。6回まで投げて内野ゴロ9つに外野フライ4つに遊直一つ、三振4つという内容で、一人の走者も出しません。
 そして7回表、先頭の里崎選手が四球を選ぶと、続く橋本将選手が犠打を決め、初めて二塁に走者を進めます。しかしここも竹原選手さらには神戸選手が倒れ、好投の唐川投手を援護することができません。
 そしてその裏、先頭の片岡選手に中前に弾き返され、ついに走者を出してしまいます。そして犠打で進まれた後、栗山選手が左翼ポール際に落ちる適時二塁打を放ち、先制を許してしまいます。
 そして8回、2番手のベイリス投手に対し、先頭の塀内選手が安打するも、続く西岡選手の打球はボカチカ選手に好捕され、さらに三振ゲッツーで、ここも三人で終わります。
 唐川投手はその裏、先頭打者に安打されるも、盗塁を読んで外して刺すプレーもあり、0点に抑えます。8回を投げて4安打無四球1失点という好投ですが、いかんせん援護がありません。
 そして9回、大沼投手に対し、1死から大松選手が二塁打し、さらに里崎選手が四球で、初めて走者を二人出します。しかし橋本将選手が三振に、竹原選手が内野ゴロに倒れて試合終了。相手の倍以上となる10人の走者を出しながら一人も帰すことができず、好投の唐川投手を見殺しにする形になってしまいました。
 これで二日連続、1対0の完封負けとなっています。なんとか「同率最下位」に踏みとどまってはいますが、この投打のかみ合わせのわるさは心配です。

2009年08月22日

投手戦も、最後はサヨナラ負け

 所沢で行なわれた、埼玉-千葉は岸投手と小野投手が先発。今日は昨日長打三本の早坂選手が二番に上がり、代わって早川選手が八番と下位に。また、スタメン捕手は橋本将選手で、五番に入りました。
 初回、先頭の西岡選手が四球で出ると、犠打で進んだ後に三盗を決め、早くも先制機を作ります。さらに、サブロー選手も四球を選んで好機を広げますが、大松選手が浅い左飛に倒れ、続く橋本将選手の適時打かと思われた当たりを、ボカチカ選手がダイビングキャッチし、先制できません。

 一方、好投はするものの、この一ヶ月白星のない小野投手ですが、1・2回と三人ずつで抑えます。
 そして3回、先頭の西岡選手が内野安打で出塁し、この試合二つめの盗塁を決め、さらにサブロー選手が四球を選びますが、ここも4・5番に適時打が出ず、先制できません。
 その裏、小野投手も先頭打者に安打され、犠打の後に死球もあって2死1・2塁としますが、ここも抑えます。さらに続く4回も先頭打者に安打されるも、投直併殺もあって三人で抑え、試合は投手戦となっていきます。
 0対0のまま迎えた7回、先頭のベニー選手が四球を選びますが、そこから二死に。しかし、そこで塀内選手が安打を打ってつなげます。そして続く西岡選手が初球を打つと、打球は右翼フェンスへ飛びます。しかし、これをGG佐藤選手がジャンプして取り、ここも相手の美技で先制できません。
 その裏、2死2塁で先ほど好守備のGG佐藤選手をむかえますが、ここも小野投手が抑えます。そして8回もともに1・2塁としますが、いずれも得点に結びつかず、ついに最終回を迎えます。
 9回表、2死から塀内選手がこの試合7つめとなる四球を選びますが、ここも得点できません。
 その裏も小野投手がマウンドに。先頭の原選手を追い込みますが、そこから死球を与えてしまいます。そして、続く栗山選手がバントしますが、これがやや強い当たりに。それを取った小野投手は二塁封殺を狙いますが、送球がそれ、無死1・3塁。この試合初めて走者を三塁に進めてしまいます。
 そして敬遠で無死満塁とした後、シコースキー投手が登板します。しかし、上本選手の当たりは、バウンドの高い一塁ゴロとなり、福浦選手のバックホームも間に合わずサヨナラ内野安打に。1対0で敗れました。観客数は3万1千3百人ほどでした。

2009年08月21日

猛追を食らうも、序盤の大量点を活かして連勝

 所沢で行なわれた埼玉-千葉は帆足投手と渡辺俊介投手が先発。対左という事もあり、竹原選手が二番でスタメン復帰し、里崎選手が五番捕手に入りました。
 帆足投手は立ち上がり制球が悪く、いきなり連続四球を出し、続くサブロー選手の内野安打で無死満塁となります。ここで大松選手が先制の適時打を右前に放つと、里崎選手が押し出し、ベニー選手が犠飛と着実に得点を加え、さらには堀選手が中前に適時打を放ち、二死後に早坂選手が左翼線上に落ちる2点適時打と、4安打で6点を先制しました。

 いきなりの大量援護を貰った渡辺俊投手は、初回は三人で抑えますが、2回に先頭打者を歩かせた後の適時二塁打で1点を返されます。
 しかし、直後の3回表、先頭のベニー選手が安打すると、続く堀選手が左翼席に3号2ランを放ち、即座に突き放します。
 これで7点差となり、渡辺俊投手の3勝目は確定と思われました。ところが、3回は三人で抑えたものの、続く4回は三連打されて2点を返され、5回も先頭打者を打ち取ったものの、そこから4連打されて2失点と、ついに3点差まで迫られます。
 あと2死を取れば勝利投手でしたが、渡辺俊投手はここで降板。まあ、9安打1四球5失点では仕方ないところでしょう。
 2番手には勝ちゲームでは初の登板となる上野選手が登場。いきなり上本選手にいい当たりをされますが、右飛に打ち取り、さらにGG佐藤選手を三振に打ち取って流れを戻します。
 2番手の松永投手から追加点を奪えなかった打線でしたが、6回に先頭のサブロー選手が四球を選びます。そして大松選手が倒れたところで藤田投手が上がりますが、これがまた制球難で、いきなりの連続四球で満塁となります。ここで堀選手が得意の右打ちで適時打を放ち、貴重な追加点を挙げます。今日の堀選手は、左右中の各方向に安打の猛打賞で4打点という活躍でした。
 その裏、上野投手は1死後に連打され、2死後に右前打されますが、大松選手の好返球で二塁走者がアウトとなり、ここも0点に抑え、勝ち投手の権利を得て降板します。
 そして7回表は先頭の早坂選手が三塁打を放つと、竹原選手の犠飛で追加点と、着実に点差を広げます。
 しかし、中継ぎ陣が全般的に調子が上がらないため、まだ安心して見ていられません。7回から上がった死球と安打で2死1・3塁とすると、代わった荻野投手が暴投で1点を返されます。
 しかし直後の8回、2死1塁から塀内選手が安打でつなぐと、早坂選手が3打点目となる適時二塁打を放ってまたもや突き放します。今日の早坂選手は全てが長打での猛打賞。今月のJA賞は二塁打・三塁打の合計が一番多い選手が対象なのですが、今日で一気に6長打とし、首位である中村選手に3本差と迫りました。
 しかし、続いて登板の内投手もピリッとせず、1死から連打され、2死からの連続四球で1点を返され、なおも満塁とします。この一発出れば同点、という状況で埼玉は足を痛めている中村選手を代打に起用。しかしここはシコースキー投手が三振に打ち取り、リードを守ります。
 そして9回は途中出場の早川選手が四球を選んで盗塁を決め、内野ゴロで三塁に進んだ後に大松選手の犠飛と、無安打で追加点を挙げます。さすがにこれで決まった感じでした。
 その裏、シコースキー投手は、先頭打者を失策で出したものの無得点に抑えて試合終了。結果を見れば12対7の大差でしたが、内容的には9回まではハラハラする展開の試合でした。そして、上野投手がプロ初勝利を挙げ、初のお立ち台となりました。
 初回の貰った好機で着実に得点を重ねたり、追い上げられた直後に効率的な攻撃で加点するなど、久々にすっきりした攻撃が目立ちました。そして、合併球団が負けたため、何とか単独5位となっています。観客数は1万8千人ほどでした。

2009年08月20日

投手戦を制して同率最下位に「浮上」

 千葉で行なわれた、千葉-合併球団は成瀬投手と平野投手が先発。今日は昨日途中交代した井口選手が外れ、二塁には早坂選手が九番で入りました。また、スタメンマスクは橋本将選手で五番に、一昨日左翼手だった神戸選手が七番一塁でした。
 成瀬投手は初回、2死から走者を二人出しますが、ここは抑えます。しかし続く2回、1死から大引選手に二塁打されると、昨日5打点の坂口選手に適時打を喫して先制を許します。

 2回まで内野安打1本に抑えられていた打線ですが、3回1死から早坂選手が二塁打を放つと、西岡選手も安打で続いて1死1・3塁と同点機を作ります。しかし、続く早川選手が三振し、スタートを切っていた西岡選手が挟まれる間に早坂選手が本塁を狙うもアウトとなり、得点できません。
 しかし続く4回、先頭のサブロー選手が安打で出ると、大松選手が右翼フェンスに達する二塁打を放って無死2・3塁に。ここで橋本将選手が内角球をすくい上げて犠飛にして追いつくと、続くベニー選手が三遊間を抜く勝ち越し適時打と、久しぶりに見る、流れるような攻撃で逆転に成功します。
 逆転してもらった成瀬投手は、毎回のように走者を出しますが、得点は許しません。6回も先頭打者に安打されますが、後続を三人で斬ります。
 しかし、打線も平野投手の前になかなか追加点を挙げることができません。6回には先頭のサブロー選手が二塁打するも、内野ゴロで三塁アウトとなり、ここも0点に終わります。続く7回も1死から塀内選手が安打すると、早坂選手が犠打を決めますが、ここも得点できません。
 しかし、成瀬投手の好投が続き、この1点リードを守ります。7回にこの試合初の三者凡退で抑えると、続く8回も2番からの攻撃を三人で抑えます。
 そして9回も完投を目指してマウンドに上がりますが、先頭の北川選手に内野安打されます。するとここで交代となり、シコースキー投手が登板。盗塁と死球で1死1・2塁となりましたが、そこから連続三振で抑えました。
 これでチームは連敗を止め、合併球団に並んで同率最下位になりました。成瀬投手は3連勝でチームトップとなる7勝目を挙げています。観客数は1万4千1百人ほどで、今年の夏休みワーストを記録しています。

2009年08月19日

借金20で単独最下位に

 千葉で行なわれた、千葉-合併球団は清水直行投手と近藤投手が先発。今日は早川選手が二番中堅でスタメンに入り、三塁には塀内選手が、指名打者には橋本将選手が入りました。
 初回、先頭の西岡選手が歩き、内野ゴロで二塁に進みますが、先制はできません。2回も1死から橋本将と里崎選手が連打しますが、ここも後続がありません。
 清水直投手は2回まで1安打無失点でしたが、3回に先頭打者に安打されると、犠打と安打で1・3塁となり、阿部選手の適時打で先制されます。

 その裏、千葉も西岡選手と早川選手の連打で無死1・2塁と同点機をつくりますが、サブロー選手が倒れた後、大松選手が併殺で無得点。前のこのカードでは好調だった3・4番が今日は機能しません。
 4・5回を三人で抑えた清水直投手は6回、先頭打者の安打の後、犠打と安打で1死1・3塁という、先制された時と同じ状況を作ってしまいます。しかし、ローズ選手を2-3から歩かせて満塁にしたものの、続くフェルナンデス選手を併殺に打ち取り、追加点を許しません。
 危機を凌いだその裏、2死無走者から大松選手が歩くと、途中出場の早坂選手が右翼線を抜く二塁打を放ちます。さらに橋本将選手の四球で満塁としますが、里崎選手が倒れ、ここも得点できません。
 前の回は凌いだ清水直投手ですが、続く7回、1死から連打され、2死後に坂口選手に右翼フェンス直撃に2点適時三塁打を喫します。後続は抑えましたが、清水直投手はベンチに戻っても、悔しさでしばらくタオルをかぶって下を向いていました。
 しかしその裏、簡単に2死を取られますが、そこから西岡選手が四球を選ぶと、続く早川選手が遅ればせながらの今季1号2ランを右翼ポール際に放ち、再び1点差となります。
 その裏、清水直投手は先頭打者に安打され、ここで降板。ここで二番手の内投手が、ローズ選手以下三人を抑え、1点差を守ります。
 その裏、二番手の菊地原投手に代打攻勢をかけるも三者凡退に。そして9回、続投の内投手が坂口選手に本日5打点目となる3ランを喫し、4点差となってしまいます。
 そしてその裏は加藤投手に抑えられて試合終了。これで約半月ぶりの単独最下位となり、借金も20となりました。観客数は夏休みでは下から二番目の入りとなる1万6千3百人ほどでした。
 試合後には「怪談ナイト」なる企画が昨年に続いて行なわれたそうですが、どのくらいの人が残って聞いたのでしょうか。昨年末から見せている球団経営層の異常行動と、その結果導かれたこの結果だけで、十分に「怪談」になっているだけに、そのような事を思いました。

2009年08月18日

序盤から打ち込まれて大敗

 千葉で行なわれた、千葉-合併球団は小林宏之投手と岸田投手が先発。今日はバーナムJr選手に代わって神戸選手が今季初の一軍に上がり、早速八番左翼でスタメン出場しました。
 小林宏投手は立ち上がり、1死から連打されると、ローズ選手に3ランを喫します。さらに岡田選手にもソロを打たれ、いきなり4点を追う展開となってしまいました。
 その裏、サブロー選手の17号2ランで反撃しますが、2回にもローズ選手に適時二塁打を喫するなど即座に2点を突き放されます。小林宏投手は結局、3回途中で降板となりました。

 4点を追う5回、先頭の里崎選手が安打すると、神戸選手が今季初安打で続くなど、1死満塁となり、福浦選手の犠飛が出ますが、得点はその1点のみに終わります。
 そして直後の6回表、3回途中から登板し、何とか抑えていた上野投手が2点を追加されます。
 さらに終盤にも追加点を奪われ、終わってみれば12対3の大差に。これで合併球団と並んで最下位になっています。観客数は1万8千3百人ほどでした。

2009年08月16日

6点差を追いつかれ、サヨナラ負け

 仙台で行なわれた東北-千葉は、長谷部投手と唐川投手が先発。二週間前にもこの顔合わせがあり、その時は投手戦となって1対1で譲らずに延長に入り、最後はサヨナラ勝ちしていました。
 今日は、昨日の試合で守備のミスが一度ならずあった西岡選手が今季初の下位打線となる九番にまわり、代わりに田中雅彦選手が一番に入りました。
 初回、その田中雅選手が失策で出塁し、さらに四球で1死1・2塁としますが、先制できません。
 その裏、唐川選手も先頭打者を歩かせ、犠打と内野ゴロで三塁まで進まれますが、山崎武選手を抑えます。

 続く2回、先頭のベニー選手が四球を選びますが、里崎選手が犠打を失敗します。しかしそこから堀選手と西岡選手の連打で満塁とすると、田中雅選手の犠飛で先制。さらに竹原選手の二塁ゴロが失策となって、もう1点追加します。
 唐川投手は3回に1死から連続四球を出しますが、ここも3・4番を抑えて得点を許しません。
 すると直後の4回表、1死から西岡選手が四球を選ぶと、田中雅選手が安打で続きます。そして2死後、サブロー選手が16号3ランを放ち、5対0と差を拡げます。
 唐川投手は5回まで東北打線を2安打に抑えます。6回に先頭の鉄平選手に内野安打され、1死後に四球を出しますが、続く高須選手の安打性の当たりを捕って投直併殺とし、ここも切り抜けます。そして続く7回も0点に抑えます。
 そして8回表、先頭の里崎選手が左翼席に8号ソロを放ち、これで6対0に。7回まで唐川投手が3安打4四球無失点という事もあり、これで3ヶ月ぶりの勝利はもちろん、二度目の完封もほぼ手中、と思いながら見ていました。
 ところがその裏、1死から渡辺直選手に安打されると、続く鉄平選手にも四球を出します。ここで四番の山崎武選手ですが、今日も3のゼロのうえ、通算でもかなり抑えています。しかし、ここは左翼席に通算350号となる3ランを打たれて3点差に。唐川投手はここで降板となりました。
 2番手には内投手が上がりましたが、いきなり安打されます。さらに内野ゴロで2死2塁となり、続くリック選手の適時打で2点差に。さらに安打で1・3塁となったところで、仕方なくシコースキー投手を投入します。
 今季対東北では被安打ゼロのシコースキー投手は、ここで代打のセギノール選手を抑え、9回も簡単に2死を取ります。しかし、そこから鉄平選手を追い込んで「あと一人」としながら安打されると、続く山崎武選手には打った瞬間に分かる27号2ランを打たれ、まさかの同点に追いつかれます。
 そして試合は延長戦に。シコースキー投手は10回を抑え、11回は伊藤投手が三人で抑えてサヨナラは許しませんが、打線も川岸投手と福盛投手に抑えられます。
 そして迎えた12回裏、前の回は好投していた伊藤投手が、先頭の鉄平選手、さらには山崎武選手に連続死球をぶつけてしまいます。ここでマウンドには久々の一軍登板となった高木投手が上がりますが、四球で満塁に。代わった荻野投手は、勝負強い高須選手は三振に打ち取った物の、続く小坂選手に右前に落とされ、7対6でサヨナラ負けとなりました。
 これで、東北に三タテをきっし、二週間前の借りを返されてしまいました。また、東北差三位埼玉との差を0.5としています。7回までは投打とも楽勝ペースだった試合を落とすのですから、勢いの差としか言いようがありません。観客数は1万7千1百人ほどでした。
 火曜からは千葉に合併球団を迎えての「最下位攻防戦」となりますが、何とか5位を維持してほしいものです。

2009年08月15日

東北に連敗

 ここ二日ほど、野球を見れなかったので、結果だけ簡単に。
 本日、仙台で行なわれた、東北-千葉は木谷投手と小野投手が先発。また、根元選手が登録抹消となり、変わって渡辺正人選手が一軍に上がりましたが、出番はありませんでした。
 小野投手は、初回に1死から安打と失策で走者をためると、山崎武選手の2点適時二塁打で先制されます。

 打線は3回に西岡選手の二塁打を足がかりに失策で1点を返しますが、その裏、無死から連打の後に内野ゴロの間に1点を取られ、すかさず突き放されます。
 さらに5回は無死満塁とし、そこから本塁併殺で切り抜けたと思いきや、そこから2点適時打を打たれ、5対1となり、小野投手は降板となります。
 そこから登板した上野投手が好投し、追加点は許しませんが、打線が4回以降1安打に封じられ、そのまま敗れました。木谷投手はプロ初勝利を挙げています。観客数は1万9千2百人ほどでした。

 一方、14日に行なわれた同カードは、田中投手と渡辺俊介投手が先発。初回、安打のあとの併殺で2死無走者となりますが、そこからサブロー選手と大松選手に連続本塁打が飛び出して2点を先制します。
 しかしその裏に失策で1点を返されると、4回に三連打で追いつかれ、6回には嶋選手の今季1号ソロで逆転されます。
 打線は2回から8回まで、田中投手の前に3安打しかできません。そして8回に走者を溜めた所で降板し、伊藤投手に代わりますが、「足技失敗」もあってもう1点追加されます。
 そして9回、福盛投手相手に連打と犠打で1死2・3塁とし、2死後に福浦選手が代打適時打を放ちますが1点止まり。そのまま3対4で敗れています。観客数は2万7百人ほどでした。

2009年08月13日

貰った好機を活かして連敗止める

 千葉で行なわれた千葉-埼玉は成瀬投手とワズディン投手が先発。今日は早坂選手が二番二塁に入り、五番に井口選手が指名打者に。また、バーナムJr選手が七番一塁、という布陣でした。
 成瀬投手は立ち上がり、昨日・一昨日と決勝点を挙げている栗山選手に安打され、2死後に中村選手に左中間を抜かれる適時二塁打を打たれます。

 しかしその裏、先頭の西岡選手が四球を選ぶと、早坂選手の犠打のあと、内野安打と四球で一死満塁に。そして井口選手の内野ゴロが併殺崩れとなって追いつきます。さらに里崎選手が三遊間を破って勝ち越すと、バーナムJr選手が一二塁間を破って連続適時打となり、一挙に3点を奪いました。
 そのまま3対1で迎えた4回、成瀬投手は先頭の中村選手を歩かせます。続く後藤選手の当たりは緩い遊ゴロに。これを西岡選手が捕りきれず、記録は失策となって無死1・2塁となってしまいます。そこから犠打失敗もあって1死を取ったものの、続くGG佐藤選手が、低めの球をうまく拾ってフェンス直撃の適時二塁打となり、1点差に迫られます。
 千葉もその裏、1死から竹原選手と根元選手の連打で好機を作りますが、西岡選手、さらには早坂選手が倒れます。
 続く5回裏、埼玉は2回から4回までは2安打無失点だったワズディン投手を代え、山本淳投手を起用します。しかしこの早めの交代は失敗に。いきなりの連続四球で無死1・2塁とすると、井口選手に7月31日以来となる適時打が出ます。さらに四球で満塁とし、山本淳投手は1死も取れずに降板。さらにバーナムJr選手の併殺崩れの間にもう1点を入れ、この回、1安打で2点を追加しました。
 成瀬投手は2回を除いて毎回安打、という内容ながら、要所を抑えます。7回も1死から連打されて中軸に回りますが、中島選手を三振に打ち取ります。その後、重盗を許しましたが、中村選手の三邪飛を、途中出場の田中雅彦選手がフィールドシートに体を突っ込んで捕る好守備を見せ、ここも0点に凌ぎます。結局7回を投げて、107球8安打1四球2失点でした。二番の栗山選手に4安打されたものの、続く中島選手を4のゼロに抑えたのが大きかったと思われます。
 そして8回は内投手が三者連続三振で抑え、9回はシコースキー投手がわずか5球で締めて5対2で勝利。連敗を2で止めています。観客数は2万8千1百人ほどでした。

2009年08月12日

9回裏に追いつくも、延長12回で力尽きる

 千葉で行なわれた千葉-埼玉は清水直行投手と石井一久投手が先発。今日はいわゆる対左標準オーダーでした。また、竹原選手が五番に復帰し、井口選手が二番に戻りました。
 清水直投手は立ち上がり、先頭の片岡選手を歩かせるとすかさず盗塁を決められます。さらに二塁ゴロで進まれると、中島選手の適時打で先制されました。
 しかしその裏、千葉も先頭の西岡選手が二塁打して二塁ゴロで三塁に進みます。そして、続くサブロー選手が犠飛と、ほぼ同じ攻撃パターンで即座に追いつきます。

 さらに二回裏、先頭の竹原選手が二塁打を放ち、さらに失策で無死1・3塁と、勝ち越し機を迎えます。しかしここでベニー選手が三振すると、堀選手は併殺に倒れます。
 清水直投手は、2回から4回まで、毎回走者は出しますが、こちらも0点に抑えます。
 すると4回裏、2死無走者から里崎選手がバックスクリーン左側に久々となる7号ソロを放って勝ち越しに成功します。
 直後の5回、清水直投手はこの試合初の三者凡退に抑えて勝ち投手の権利を得ます。しかし続く6回、1死から栗山選手に二塁打され、中島選手の右飛で2死3塁に。ここで清水直投手は中村選手を追い込みますが、フルカウントから三遊間を破られ、同点に追いつかれてしまいます。
 打線は、里崎選手の本塁打の後は、安打が出ません。清水直投手は8回まで投げて115球6安打3四球2失点という内容で降板します。
 そして9回は内投手が登板。ここを抑えて裏でサヨナラ勝ちすれば今月4勝目となるところでしたが、1死から安打されると、犠打で進まれ、ボカチカ選手に適時二塁打を打たれて勝ち越しを許してしまいます。
 しかしその裏、ここまで3安打しか打てていない石井一投手から、先頭のサブロー選手が右翼ポール際に14号ソロを放って追いつきます。ここで石井一投手は降板となりましたが、そこから登板する継投陣を打つことができません。
 10回からはシコースキー投手が登板。11回に1死から佐藤選手に二塁打されましたが、続く左飛でタッチアップしたところ、竹原選手さらには中継の西岡選手の好返球でタッチアウトにします。
 その裏、1死から井口選手が四球を選び、走者を出して好調の三・四番に回りますが、ここも得点できません。
 続く12回は荻野投手が登板。しかし、1死からボカチカ選手を歩かせると、片岡選手にも安打されて1・2塁となります。そして続く栗山選手に一塁線を抜かれ、その間に二人が帰って勝ち越しを許します。
 その裏、藤田投手に対し、2死から代打で登場した橋本将選手がフェンス直撃の二塁打を放ちますが、最後はバーナムJr選手が倒れて試合終了。終わってみれば12回で5安打しかできませんでした。
 これでチームは今季初の対埼玉カード負け越しとなってしまっています。観客数は2万5千3百人ほどでした。

2009年08月11日

好投の小林宏投手を援護できず、涌井投手に連続完封負け

 千葉で行なわれた千葉-埼玉は小林宏之投手と涌井投手が先発。今日は里崎選手が二試合ぶりにスタメンマスクを被って六番に。また、竹原選手が二番に入りました。
 小林宏投手は初回に2死から安打され、2回は1死から安打と失策で1・2塁としますが、いずれも0点に抑えます。
 一方、過去3戦3敗の涌井投手に対し、初回は三者連続三振に。そして2回に先頭の大松選手が安打するも、またもや三者連続三振と、2回で早くも6三振を喫してしまいます。

 そして3回、小林宏投手は、1死から栗山選手に9号ソロを打ち込まれ、先制を許してしまいます。
 1点を追う4回、先頭のサブロー選手が左翼線に二塁打を放ちます。そして続く大松選手も左翼方向にいい当たりを放ち、これはここ2試合の再現かと思ったのですが、これを赤田選手が好捕します。そして後続が内野ゴロに打ち取られ、この無死2塁も活かせません。援護のない小林宏投手ですが、4回の1死1・2塁さらには5回の1死1塁を凌ぎ、追加点は与えません。
 そして7回は先頭打者に二塁打されますが、次打者のバント空振りの際に里崎選手の好牽制で走者をアウトにし、ここも0点に凌ぎます。
 その裏、この回先頭の里崎選手が安打すると、代走に早坂選手を、そしてベニー選手の「ピンチバンター」に田中雅彦選手を起用と勝負をかけてきます。田中雅選手が犠打に成功し、続く福浦選手が三遊間を抜きますが、取られるかと判断した早坂選手のスタートが遅れ、1・3塁止まりに。さらにそこから2死満塁となりますが、竹原選手が打ち取られ、ここも得点できません。
 小林宏投手は、8回を三者連続三振に抑え、9回も三者凡退に抑え、121球7安打無四球1失点で完投し、味方の援護を待ちます。
 しかし9回裏も涌井投手の球威は衰えず、最後はバーナムJr選手が三振に打ち取られて試合終了。161球5安打3四死球と、出した走者は相手より多かったものの13三振して完封負けとなりました。
 これで涌井投手には2試合連続完封かつ3試合連続完投負けで4敗目。22イニング連続無得点となってしまっています。対埼玉は通算で8勝5敗ですから、まさしく涌井投手にだけやられている、と言えるでしょう。観客数は2万2百人ほどでした。

2009年08月09日

終盤の逆転で、今季初の対合併球団カード勝ち越し

 大阪ドームで行なわれた、合併球団-千葉は小松投手と唐川投手が先発。今日は竹原選手が久々にスタメン落ちし、七番にはベニー選手が指名打者で入り、左翼にはバーナムJr選手が入りました。また、九番三塁には昨日活躍した塀内選手が入りました。
 1回表、簡単に2死を取られましたが、そこからサブロー選手が二塁打を放ち、昨日とあわせて5打席連続安打となります。そして続く大松選手がこれまた4打数連続打点となる、適時打を中前に弾き返し、昨日の攻撃パターンをそのまま引き継いだ感じで、千葉が先制しました。

 しかしその裏、唐川投手は1死から左翼フェンス直撃の当たりを打たれ、これが三塁打となります。そして続くカブレラ選手は、外角低めのボール球を強引に打って左前に弾き返され、即座に追いつかれます。
 続く2回表、先頭のベニー選手が安打で出ると、続くバーナムJr選手が来日初となる犠打を決めます。しかし、続く三打席連続安打中の塀内選手、さらには昨日お立ち台の西岡選手が倒れ、勝ち越し点は奪えません。
 その裏、唐川投手は先頭の濱中選手にまたもや左翼フェンス直撃の二塁打を打たれます。そして、1死後に、大村選手に詰まりながら中前に落とされ、勝ち越しを許してしまいました。
 さらに続く3回も、先頭の大引選手に二塁打されます。しかしそこから、四球を一つ出したものの、中軸を抑え、追加点は許しません。
 そして、その後は安定した投球を見せ、合併球団打線を抑えます。
 しかし、同様に立ち直った小松投手はそれ以上の好投。3回は絶好調のサブロー選手と大松選手も打ち取られて三者凡退となり、その後も走者を出すことができません。
 唐川投手は4回から6回まで出した走者は失策の一人だけ。7回2死から安打されますが、これを牽制で刺し、課題だった走者を出した時の投球にも進歩の跡を見せます。結局、この回で降板でしたが、122球投げて6安打1四球2失点という内容でした。
 そして8回は昨日に続いて内投手が登板。当たっている大引選手から始まり、中軸に続く打順を三者凡退に抑えます。
 1点を追う9回、先頭の福浦選手が打ち取られ、18人連続凡退となります。しかし、続くサブロー選手が詰まりながらも中前に落とし、久々の走者を出します。
 そして続く大松選手が、右翼席に15号2ランを放ち、土壇場での逆転に成功します。
 そしてその裏はシコースキー投手が三人で抑えて試合終了となりました。大松選手は全打点となる3点を叩き出し、昨日と合わせて6打点となり、この今季初となる対合併球団カード勝ち越しに大いに貢献しました。また、内投手は連日の白星で3勝目。今月1日に初勝利を挙げてから、8試合で3勝と白星を稼いでいます。こういう勝ち運のある投手が出てくるのは、今後の巻き返しに向けて大きいでしょう。観客数は2万5千4百人ほどでした。

大阪ドーム今季初勝利の試合を観戦

 大阪ドームで行なわれた、合併球団対千葉の試合を観戦しました。大阪ドームに行くのはこれが初めてです。また、甲子園で高校野球をちょっと見たあと、こちらに移動しました。一日に二つの野球場に入るのもまた初めての事でした。
 今年3月に開通した、阪神なんば線の「ドーム前」駅で降り、長いエスカレーターを登って外に出ると、大阪ドームが見えました。
 敷地に入ったのですが、どこで入場券を買えばいいかが今ひとつ分かりませんでした。まあ、千葉マリンスタジアムの場合も、バス停を降りた所では、チケット売場の案内がなく、初めて来た人にはかなり不親切な構造・案内になっているので、あまり人の事を言えませんが・・・。

 灼熱の日差しの中、チケット売場を探して歩くのはしんどいので、いったん、目の前にあるグッズ売場に入りました。そして相方に頼まれた土産を買ったあと、昼食を買い、改めてチケット売場を探しました。基本的に、各入口の脇に、そこから入れる券を売る窓口がある、という構造でした。
 というわけで、球場に沿って歩いていたのですが、一塁側外野4階席と内野自由席は既に満員との事。今回は「大阪夏の陣」なる企画を行なっており、その効果もあって、珍しく人がつめかけているのだろうか、などとその時は思いました。
 そして外野席の券を買いました。大阪ドームは外野席が4階と5階に別れています。少しでも下の方が見やすいだろう、と思って最初は4階席に行ったのですが、千葉ファンはちらほらしかおらず、一方で、今回の企画で配られた応援服を着た合併球団ファンが少なからずいます。
 雰囲気的にはマリンスタジアムの三塁側内野自由席を逆にした、といったところでしょうか。あまり居心地が良さそうではないので、5階席に移動。こちらはマリンスタジアムの右翼外野席と全く同じ雰囲気でした。
 ところで、この外野席ですが、中堅から左翼にかけてのフェンス際のあたりを見ることができません。外野席にいて外野に飛んだ球が見れない、という球場はなかなかないでしょう。設計に問題があるとしか言いようがありません。実際、試合では重要な得点につながる打球が見えなくなり、走者の動きを見て結果を想像する羽目になりました。
 さて、先述したように、この三連戦は「大阪夏の陣」と銘打っています。この戦は、大阪に城を構えていた豊臣家が、関東に本拠を置く徳川家に滅ぼされた、というものです。それを、関西に本拠地を置く球団がやるのはどうか、と思いました。まあ、かつて関西の鉄道会社が経営していた二つの球団が、関東にあるリース会社に滅ぼされた、とも言える過去の経緯があります。そう考えてみると豊臣家滅亡にと共通点があるな、と思いました。もちろん、球団側 がそう思って企画したわけではないでしょうが・・・。
 で、その「夏の陣」の中身ですが、最大の特徴は、外国人選手を漢字表記にすることにあるようです。ローズ選手は、近鉄バファローズ時代についたニックネームである「狼主」、カブレラ選手は台湾時代の表記である「亜力士」、フェルナンデス選手は、ミドルネームの当て字と思われる「摩夜」でした。なお、離脱中のラロッカ選手は「羅六華」となる予定だったようです。
 また、最初の一巡では、打席に入った時に表示された映像で、選手たちが鎧兜をまとっていました。試合中に流れた「メイキング」によると、春先に全選手撮影したとの事でした。
 他にも、守備位置を日本語で言うとか、普段は英語風に読まれる選手紹介が普通の日本語で行われる、大石監督の事を「将軍」と呼ぶなどの演出もありました。
 あと、ベンチ入り選手の紹介が電光掲示板に流れたとき、両チームを「猛牛軍」「鴎軍」と表記していました。確かに、旗やマスコットはカモメですが、球団名のどこにもカモメはありません。まあ、「マリーンズ」を直訳すると「海兵隊」になってしまうので、これは確かに変です。とはいえ、別にチーム名に漢字は含まれているのですから、それを使って「千葉」にすればいいだけなのでは、と思いました。
 話は変わりますが、試合前・試合中に公式携帯サイトで回答する形式のクイズをやっていました。問題は、「14年前に当時神戸にあった球団がマジック1で本拠地4連戦を迎えたが、千葉に4タテを喫した。その時の監督は?」というもので、選択肢は「バレンタイン監督・山本功児監督・金田正一監督」でした。
 相手チームを率いる、バレンタイン監督をリスペクトした問題と言えるでしょう。この問題を作った球団スタッフには感心させられました。ロッテ球団の経営陣は、その人の爪の垢をせんじて飲んでもらいたいものだ、と思いました。あと、発表された結果で、正答率が五割ちょっと、と知らされ、驚きました。もうあれは「歴史」になっているのだな、と思いました。

 とまあ、前置きが長くなりましたが、そろそろ試合のほうに。先発は金子投手と小野投手でした。今日は不振の川崎投手とランビン選手が抹消され、代わりに高木投手と根元選手が昇格。早速根元選手は九番三塁でスタメン入りしていました。また、井口選手が五番、福浦選手が二番、竹原選手が七番、という「三角トレード?」が行われていました。
 金子投手は立ち上がりから安定しており、千葉打線は3回まで走者を出せません。一方、小野投手も初回に安打されるも三振ゲッツーで切り抜け、3回まで2安打と、投手戦の雰囲気になりました。
 しかし4回、1死から福浦選手が三遊間を抜く安打を放って初の出塁を果たすと、サブロー選手も安打して1・3塁となります。ここで大松選手が一二塁間を抜き、三連打で千葉が先制します。そしてなおも2死満塁としますが、ここは竹原選手が三振に倒れ、1点に終わります。
 先制点をもらった小野投手は、4・5回と三人で抑え、調子を上げていきます。
 そして6回表、1死からサブロー選手が安打すると、大松選手が右中間を抜く二塁打を放ち、2打席連続の打点を挙げます。さらに井口選手が三塁ベースに当たる幸運な安打を放って、橋本将選手が四球を選び、再び満塁とします。しかし、竹原選手がまたも三振し、バーナムJr選手が凡退と、これまた三者残塁に終わってしまいます。
 その裏、小野投手は、先頭打者をこの試合初の四球で歩かせます。そして犠打で進まれた後、大村選手に左前打を打たれます。しかし、ここで竹原選手が本塁に「ストライク」を投げてタッチアウト。打つほうではいい所がありませんでしたが、守備で大いに貢献しました。
 続く7回表、1死から西岡選手が久々に一二塁間へのプッシュバントを決めて出塁しますが、併殺でここも得点できません。
 その裏、小野投手は先頭のカブレラ選手を2-3から歩かせてしまいます。そして続くローズ選手の打球は、左翼席方面に。先述した通り、途中から球が見えなくなりましたが、右翼席の盛り上がりとローズ選手のガッツポーズから、同点2ランであることがわかりました。
 小野投手は続くフェルナンデス選手に安打されたところで降板。5安打2四球2失点という好投でしたが、一発に泣く形になりました。二度の満塁機で追加点が入っていれば勝ち投手になっていただけに、惜しまれる降板となりました。
 ここで二番手は内投手が上がります。そして、この危機を併殺などで凌ぎ、同点にとどめます。
 直後の8回表、先頭のサブロー選手が猛打賞となる二塁打で出塁します。続く、2安打2打点の大松選手は、捕手は座っていたものの、実質的には敬遠といった感じで歩かされます。そして1死後に橋本将選手は、外角の球を巧く流し打ちします。しかし、これを大引選手が好捕し、ライナーゲッツーに。ただでさえ、今季大阪ドーム7戦7敗なので、嫌な雰囲気が漂います。
 しかしその裏、続投した内投手は下位打線とはいえ、三者凡退に打ち取ります。今日の起用を見ると、現時点の中継ぎで一番信頼度が高いのでしょう。そして、見事に期待に応えました。
 そして9回裏、合併球団は二番手の香月投手が登板します。先頭の竹原選手は金子投手に3三振だっただけに、この交代は有難いと思ったのですが、ここも倒れます。さらにバーナムJr選手も倒れ、二死無死走者に。しかし、ここで途中の守備から入っていた塀内選手が左翼線を抜く二塁打を放ちます。そして、暴投で三塁に進んだ後、西岡選手が2-3からのボール球(本人談)を中前にはじき返し、勝ち越しに成功します。
 ここで合併球団は香月投手をあきらめ、レスター投手を起用。なお、表記は「礼星」でした、「レ」を「礼」と当て字し、「スター」を意訳したと思われます。
 それはともかく、2-3から福浦選手が放ったファウルボールが前田選手の股間を直撃、結局担架で運ばれる、というアクシデントがありました。
 その福浦選手が四球を選んだ後、サブロー選手が本日4安打目となる2点適時二塁打を左中間に放ちます。さらに続く大松選手が三安打かつ三打点目となる適時二塁打を右翼線に放ち、一挙に4点を勝ち越しました。
 その裏は、セーブがつかないながらも、シコースキー投手が登板。2死からローズ選手に二塁打されるも、最後は前の大阪ドームでサヨナラ打を打たれたフェルナンデス選手を抑え、6対2で千葉が勝ちました。
 これで今季8戦目でやっと大阪ドーム初勝利となっています。自分が来た試合で連敗が止まったというのは嬉しいものでした。
 観客数は2万2千5百人ほど。春先から撮影までして準備した企画を行った土曜のデーゲームである事を考えれば寂しい入りです。実際、応援団が陣取ったそれぞれの外野席および、内野自由席を除けば、かなり空席が目立ちました。特に、左翼を除いた5階席はガラガラでした。
 今回の企画の凝りようもそうですが、さまざまな企画やビジターチームのファンも意識した場内表示など、ファンサービスはかなりいいと思いました。それだけに、この寂しい入りは残念なものがありました。まあ、この球団の場合は、「一番上」に問題がありすぎるので、これも仕方ないのかもしれませんが・・・。

 ところで、同じ関西にいながら、中継すら見れなかった昨日の結果を簡単に。先発は山本投手と渡辺俊介投手でしたが、初回に渡辺俊投手が二死無走者から連打と連続四球による押し出しで先制され、さらに3回にも2失点します。
 打線は4回まで無走者に抑えられ、5回に四球と失策で無死1・3塁とするも牽制死などもあって0点に。続く6回にサブロー選手の適時でやっと1点を返すも反撃はこれだけ。
 終盤には継投陣が追加点を奪われ、終わって見れば1対5の完敗、という試合だったようです。観客数は2万2千4百人ほどでした。

2009年08月08日

29年ぶりに高校全国大会を観戦

 1979年から80年にかけ、西宮市に住んでいました。そのうち80年夏には、甲子園にタダで入れる、という事もあり、何度も高校野球大会を観に行ったものでした。
 現在は、高校野球には関心がなかったのですが、金曜に関西出張に行く際に、相方が「土曜から甲子園では?」と言った事で、当時の事を思い出し、行くことにしました。
 というわけで、阪神電車に乗ったのですが、改札には「甲子園球場は満席です」という表示が出ていました。一方で、ホームでは「栄冠は君に輝く」が流れ、「是非ともお越し下さい」などとアナウンスされています。
 奇妙に思いましたが、どうせ次の目的地である大阪ドームまではまだ時間があるし、札止めで入れなくても、それはそれでいい記念だろう、と思い、甲子園で降りました。

 球場へ向かって歩くと、確かに尋常でない状態になっています。道には警備員がズラッと並んでいました。そして、「内野席は全て売り切れました。無料開放の外野席に行かれる方は・・・」と案内していました。もともと、外野席に行くつもりだったので、その案内にしたがって歩きました。
 ところが、入口近くの様子がちょっと変です。入口の近くで、いきなりビニール袋を渡されました。見てみると、ここに時計などの金属製品を入れてください、と書かれています。そこで前方を見たところ、空港にあるような金属探知機が設置されていました。野球場で金属探知機を見たのは初めてです。テロ予告でもあったのか、と思いました。
 そこで、空港でやるように、携帯などを袋に入れようとしたのですが、係員から「いいです」と声をかけられました。そして、そのまま金属探知機の下を通ったのですが、特に反応はなし。どうやら、もうスイッチが切られていたようです。
 そして、久々に甲子園球場に入りました。学生時代、夏休みにタイガース戦を観戦した時以来ですから、18年ぶりくらいです。
 外野席下段のほうは満席で、通路に立っている人もいました。しかし、上のほうには空席も見えたので、そちらに座ることにしました。途中、夏の甲子園名物である「かち割り」の売り子さんがいたので、29年ぶりに購入しました。ビニール袋に氷を入れてストローをつけただけ、というシンプルさは、当たり前ですが、当時と何ら変わっていませんでした。
 そして空いている席に座ったのですが、おりからの日差しでプラスチックの椅子は熱せられています。あまりの熱さに、先ほど買った「かち割り」を座布団代わりに敷いてみたのですが、それでも熱さは変わりません。一瞬、「熱が氷を伝わってきているのか」などと思ったほどでした。
 当然ながら、肌にも日が照りつけます。当初は1時間近くいるつもりでしたが、日焼け止めも塗らずにこんな所にいたら、大変な事になると思い、20分程度で退散しました。
 なお、札止めになった内野席ですが、かなり空席が目立ち、とくに一塁側アルプス席はガラガラでした。2試合目の以降の観戦者が券を買っているためだとは分かりますが、少々不思議な光景でした。
 試合のほうは、開幕戦の九州国際大付属対常総学院で、既に3点をリードしていた九州国際大付が、相手の犠打処理ミスなどで満塁とした後に適時打でダメ押しの8点目を入れた場面を見ることができました。あと、九州国際大付属の応援団が「アンパンマン」の主題歌を流していたのが印象に残りました。
 会場を出たら、ちょうど先ほどの金属探知機が撤収されていました。まだまだ2試合残っているのに、と不思議に思いました。あまりの混雑で苦情でも来たのだろうか、とも思いました。

2009年08月06日

ほぼ1ヶ月ぶりの二桁得点で、ほぼ1ヶ月ぶりにビジター勝利

 福岡で行なわれた、福岡-千葉は大場投手と成瀬投手が先発。今日のスタメンは昨日と全く同じでした。橋本将選手の二試合連続スタメンは珍しいですが、里崎選手に怪我でもあるのでしょうか。
 初回、先頭の西岡選手が四球目を右翼席に運んで先制します。
 成瀬投手は、初回2死から、松中選手に通算300本目となる二塁打を打たれますが、続く小久保選手を抑えます。
 しかし続く2回、1死から連打され、2死を取ったものの、九番の森本選手に適時三塁打を打たれて逆転され、さらに続く本多選手にも適時三塁打を喫し、3点を失いました。

 直後の3回表は、2死から作った1・2塁を活かせず、今日も悪い流れになったかと思われました。
 しかし続く4回、2死1塁から福浦選手が安打でつなぐと、続くバーナムJr選手が2点適時二塁打を放ち、同点に追いつきます。
 さらに5回は、無死1・2塁からサブロー選手の適時打で勝ち越して大場投手をKOします。さらに代わった三瀬投手から、大松選手の2点適時打、竹原選手の適時二塁打と、中軸三人による三者連続適時打で一挙に4点を奪いました。
 2回こそ打ち込まれた成瀬投手ですが、3回からは立ち直り、福岡打線を完璧に抑え込みます。
 そして打線は6回、1死1塁から、大松選手が2試合連続となる13号2ランを放ち、これで本日4打点目。9対3と大差をつけました。
 成瀬投手は7回2死から久々の安打をされますが、ここも0点に抑えてここで降板。7回を投げて6安打3失点無四球という内容でした。
 そして8回、三番手で投げていた高橋秀投手から、死球二つと内野安打で1死満塁とすると、橋本将選手が走者一掃となる3点適時二塁打を放ち、ついに約1ヶ月ぶりとなる二桁得点となります。
 その裏に2点は返されましたが、9回はプロ初登板となった巽投手から、途中出場でこの回先頭の塀内選手が1号ソロを放ち13点目を放ちます。結局、13対5の大差で勝ち、ビジターの連敗を12で止めています。観客数は3万3千5百人ほどでした。

2009年08月05日

清水直投手力投も、最後に力尽き連敗

 福岡で行なわれた、福岡-千葉は藤岡投手と清水直行投手が先発。今日は、西岡選手が三試合ぶりにスタメンに復帰しました。またスタメン捕手は橋本将選手で六番に入りました。
 初回、1死から井口選手が安打すると、2死後に大松選手が13号2ランを放ち、先制します。
 しかしその裏、清水直投手は1死から川崎選手に安打され、盗塁で進まれた後、2死から多村選手に適時打され、1点を返されます。

 続く2回も清水直投手は先頭打者に安打され、犠打などで2死3塁としますが、ここは抑えます。
 そして直後の3回表、西岡選手が安打を放つと、さらに失策で無死1・2塁に。ここで西岡選手が三盗に失敗してしまいますが、直後にサブロー選手が13号2ランを放ち、4対1と点差を広げます。ここで福岡は早くも藤岡投手を諦め、森福投手に交代しました。
 リードを広げて貰った清水直投手ですが、その裏、先頭の川崎選手にいきなり三塁打され、内野ゴロの間に1点を返されます。しかし、続く4回は先頭打者に安打されるも、今度は0点に抑えます。
 続く5回裏、一番から始まる攻撃ですが、清水直投手は簡単に2死を取ります。ところがそこから松中選手に安打されると、続く小久保選手に11号2ランを打たれ、ついに追いつかれてしまいます。
 再度突き放したい打線ですが、二番手の森福投手の前に抑え込まれます。4回から6回まで三者凡退で、7回1死から福浦選手が久々の安打を放ちますが、ここで登板の攝津投手に後続が抑えられます。
 同点に追いつかれた清水直投手ですが、6回に先頭打者に二塁打され、犠打で1死3塁となりますが、そこから後続を抑えます。そして7回も三者凡退に抑え、球数は100球を越えましたが、なおも続投します。
 そして8回表、先頭の西岡選手が安打し、1死後にサブロー選手が続いて1・3塁とします。しかし、ここで大松選手と竹原選手が倒れ、ここも勝ち越すことができません。
 その裏も清水直投手はマウンドに上がりますが、1死から安打されます。さらに2死を取りますが、そこから代走の城所選手の盗塁が悪送球を呼んで3塁まで進まれます。そして四球で1・3塁となり、村松選手を2-1と追い込んだものの、そこから勝ち越し打を打たれてしまいました。続く打者にも安打されて満塁となったところで清水直投手は降板。144球の熱投も報われませんでした。
 そして9回、馬原投手に対し、1死から途中出場の堀選手が安打で出て、続くベニー選手四球で1・2塁とします。しかし、田中雅彦選手と西岡選手が連続三振に打ち取られて試合終了。連続カード勝ち越しはなりませんでした。
 これでチームはビジター12連敗となってしまっています。観客数は3万2千4百人ほどでした。

2009年08月04日

序盤の失点で連勝止まる

 福岡で行なわれた、福岡-千葉は大隣投手と小林宏之投手が先発。今日も対左という事で、里崎選手とベニー選手の順番が入れ替わった他は一昨日と同じオーダーになりました。
 初回は安打と死球で走者を出しながら0点で抑えた小林宏投手ですが、2回は先頭打者に安打されると、犠打などで2死3塁としてから九番の森本選手を歩かせてしまい、本多選手と川崎選手に連続適時打を喫して2点を先制されてしまいます。

 しかし直後の3回表、1死から前の試合でサヨナラ打を放った早坂選手が安打で出塁すると、続く田中雅彦選手が、左翼席中段にプロ1号となる2ランを放ち、たちまち同点に追いつきます。
 ところが、追いついてもらった後も、小林宏投手は調子が出ません。先頭の小久保選手に、前の打席に続いての死球を当てると、二塁打で2・3塁とした後、長谷川選手の適時打で再び勝ち越されます。さらに、続く田上選手に14号3ランを喫し、結局この回1死も取れずに降板。8安打3四死球6失点という散々な内容でした。
 一方、打線は大隣投手の前に三振の山を築いてしまいます。4回以降は、早坂選手の1安打以外、走者が出ません。
 千葉のほうも、2番手の上野投手が、4・5回と無安打に抑えますが、6回に走者を溜めて降板すると、伊藤投手が犠飛を打たれ、8回にも荻野投手が1点を失い、8対2と大差になってしまいます。
 大隣投手の前に8回まで2得点13三振の打線でしたが、完投を目指してマウンドに上がった9回、先頭の井口選手が二塁打すると、サブロー選手の安打のあと、大松選手に適時打が出て、1点返してなお無死1・3塁とします。
 しかしここで代わった攝津投手に、後続が三者連続三振を喫して試合終了。終わってみれば合わせて16三振でした。
 これでまたもや4連勝はなりませんでした。観客数は3万3千人ほどでした。

2009年08月02日

サヨナラで今季初の三タテ

 千葉で行なわれた千葉-東北戦の観戦に行きました。今日も日曜なので17時開始でした。今日はマスターカードとのタイアップ企画があり、女子プロゴルファーの原江里菜選手が来て、試合前に「一塁内野席へ、野球のサインボールをゴルフクラブで打ち込む」という企画をやっていました。なお、原選手は背番号21のユニフォームを着ていましたが、昨日の内投手初勝利を記念したわけではなく、単に自分の年齢にあわせただけのようでした。
 試合前には右翼席にビッグフラッグが上がりました。そこには、バレンタイン監督の似顔絵とともに、「Bobby Forever」および、「お金で買えない価値がある」と書かれていました。下に書かれた言葉は、マスターカードの宣伝文句です。今回の解任理由として、球団が発表し、かつ執拗に報道させていた「バレンタイン監督の年俸問題」を批判したものだと思いました。
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 試合のほうは、唐川投手と長谷部投手が先発。今日は対左という事で、田中雅彦選手が今季初の一番三塁に入りました。そして、八番一塁に堀選手が入り、昨日一番だった早坂選手が九番に。西岡選手は今日も欠場でした。
 唐川投手は立ち上がり、渡辺直選手にいきなり安打されます。さらに小坂選手の犠打の後、左の鉄平選手が打席で渡辺直選手が意表の三盗を決めます。改良されたとはいえ、まだまだ唐川投手のモーションに隙があったという事でしょうか。そして、草野選手は犠飛を放ち、単打一本で先制されてしまいます。
 その裏、田中雅選手が起用に応えて安打します。しかし、1死後にサブロー選手が併殺に打ち取られます。
 さらに2回も先頭の大松選手が安打し、竹原選手も四球を選びます。そして1死後に里崎選手の安打で満塁となりますが、続く堀選手がまたもや併殺に打ち取られ、ここも得点できません。
 直後の3回表、唐川投手も1死から小坂選手と鉄平選手に連打され、さらに四球で満塁とします。ここで続くリンデン選手との投球で、内角の体近くに投げると、リンデン選手は唐川投手を威嚇します。しかし、臆することなく、三振に打ち取ると、続く草野選手も打ち取ります。
 その裏、先頭の早坂選手が詰まりながら右前に落とします。続く田中雅選手はバントするのですが、これが、一塁線上のいい所に転がってしまいます。これを見た田中雅選手は、自分も生きようと全力疾走するのですが、その際に線の内側を走ってしまい、送球が当たって球はそれます。その間に早坂選手は一気に生還しますが、審判は東北の抗議を待つまでもなく、守備妨害を宣告。明確すぎるため、千葉ベンチからの抗議もなく、1死1塁に戻って再開となります。
 そして2死になりますが、そこから早坂選手が盗塁を決めます。そして、サブロー選手が三遊間を抜く適時打を放ち、同点に追いつきます。
 直後の4回、唐川投手は先頭打者に安打されますが、続く中村真選手の当たりが一塁正面のライナーとなって併殺になります。その裏、千葉も先頭の竹原選手が歩くも、ベニー選手が併殺と、両チーム似たような攻撃で、走者を出しながら勝ち越し点を奪えません。
 6回表、この回先頭のリンデン選手の初球がまたもや内角のボールとなります。これで再びリンデン選手が怒り、今度は両チームの選手が飛び出します。しかし、乱闘にはならず収まると、唐川投手は二球目も内角に投げ、スタンドから喝采を浴びます。そして最後は三振に打ち取り、再度の喝采を浴びました。
 その6回裏、先頭のサブロー選手が安打すると、続く四番の大松選手が犠打を決めます。さらに竹原選手が歩いて1・2塁となりますが、ベニー選手の当たりが投直となり、併殺でここも得点できません。
 6回まで毎回走者を出していた唐川投手は7・8回は無走者に抑えます。しかし、7回まで長谷部投手から1点しか取れなかった打線は、8回も二番手の福盛投手に1死から井口選手が「元メジャー対決」を制して安打するものの、ここも勝ち越せません。
 そして9回表も唐川投手は続投。いきなり安打され、犠打の後にまた安打で1死1・3塁となります。ここで一塁の中村真選手が盗塁を企てますが、里崎選手が刺します。その後、四球で走者は出ますが、最後は渡辺直選手を見逃し三振に打ち取り、9回を9安打3四球ながら1失点で投げきります。
 続く9回裏、続投の福盛投手に対し、竹原選手が四球を選びます。そして「ピンチバンター」の早川選手が犠打を決めますが、ここもサヨナラ勝ちできず、唐川投手に白星をつけることができません。

 そして試合は延長に入り、10回表はシコースキー投手が三人で抑えます。その裏、グウィン投手に対し、四球で走者は出しますが、ここも得点できません。
 そして11回裏、四番からの攻撃ですが、簡単に二死になります。しかし、代打から指名打者に入っていた早川選手が粘って四球を選び、さらに里崎選手の打席で盗塁を敢行。これが相手捕手の失策を呼んで、一気に三塁まで進みます。
 そして里崎選手敬遠の後、途中出場のバーナムJr選手の打席で、東北は有銘投手を起用します。右の代打が残っていない千葉は、ここで福浦選手を代打に。同じ左打者ですが、左の変則である有銘投手に対する対応力の違いを考慮したのでしょう。
 この起用に動揺したか、有銘投手は初球をいきなり福浦選手の頭部近くにぶつけ、危険球退場となります。緩い変化球という事もあり、福浦選手は何事もなく一塁に歩きました。
 これで二死満塁となり、東北は小山投手が緊急救援します。そして打席には本日2安打の早坂選手が。そして1-1からの三球目を引っ張ると、飛びつく一塁手のミットのわずか先を抜け、プロ初のサヨナラ打になりました。これで、今季初の「三タテ」を達成しました。
 これで早坂選手はプロ初のお立ち台に。ただ、聞き手のアナウンサーが下手なうえに、音響も悪かったため、喜びの声はほとんど聞き取れませんでした。
 この後は「勝利の儀式」となります。私としては7月19日以来でしたが、球場の雰囲気が異なっていました。
 まず、球団歌をロック調にアレンジした曲が流れ、ヒーローインタビュー終了後は、エンドレスで正調の球団歌が流れます。勝った後の球団歌といえばタイガースが有名ですが、それでも、このように流しっぱなしにすることはありません。
 おそらくは、今季から試合終了後に右翼席のファンが歌う「バレンタイン監督の歌」を唄わせたくないのでしょう。それは分かりますが、動機が幼稚すぎます。だいたい、音楽を流すのにも金がかかります。赤字だ赤字だと言いながら、そのように無駄な経費を増やしているわけです。社会人としてまともな能力を持っているとは思えません。
 もちろん、監督の応援歌をはじめ、いつもの「儀式」は問題なく行なわれましたが、やはり気持ちのいいものではありませんでした。
 観客数は2万4千3百人ほどで、これで今季の通算観客数が100万人を越えたとの事でした。それはめでたいことですが、あのような経営陣がのさばり続けるようでしたら、来年以降、「100万人突破日」は段々と遅くなっていくことは間違いない、と強く思いました。

2009年08月01日

4点差を追いつかれるも直後に勝ち越し、内投手プロ初勝利

 千葉で行なわれた、千葉-東北は小野投手と永井投手が先発。昨日の走塁で脇腹を痛めた西岡選手に代わり、早坂選手が一番遊撃で久々のスタメンとなりました。それ以外は昨日と全く同じ打順・守備位置でした。
 小野投手が1回を三人で終えると、その裏、先頭の早坂選手がいきなり右中間を抜き、途中足がもつれたものの、三塁打にします。そして1死後にサブロー選手が右翼にやや浅い飛球を上げます。しかし、中村真選手が送球するさいに球を落とし、結果的には犠飛となって先制します。

 小野投手は、制球も良く、少ない球数で東北打線を抑えます。2回に先頭打者を歩かせるも、盗塁失敗などがあって三人で終え、3回2死から初安打を許すも、0点に抑えます。
 そして3回裏、この回先頭の塀内選手が安打で出ると、さらに安打と四球で二死満塁とします。ここで五番に定着しつつある竹原選手が走者一掃となる中越の適時二塁打を放ち、一挙に3点を追加しました。
 小野投手は4回も三人で終えますが、5回に先頭のリンデン選手に二塁打されると、1死後にセギノール選手にも二塁打され、1点を返されます。
 一方打線は、5回に1死二塁、6回に2死2・3塁、7回に無死1塁と走者は出すものの追加点は奪えない、というやや怪しい展開になります。
 7回まで5安打1四球1失点の小野投手は8回のマウンドにも上がります。しかし、1死からリック選手が放った三塁ゴロを塀内選手が失策し、さらに四球で1・2塁としたところで降板となりました。
 ところが、二番手で登板した川崎投手に対し、代打で登場した宮出選手が、左翼席にライナーで飛び込む3ランを放ち、一気に同点に。小野投手の勝星が消えてしまいました。さらに続く鉄平選手に二塁打を打たれ、川崎投手は1死も取れずに降板となります。
 さらに続く1死2塁で四番の山崎武選手を迎えたところで、マウンドには内投手が上がります。前回の対決では本塁打を喫していますが、今日は内野ゴロに。さらに草野選手も抑えて、同点で切り抜けます。
 直後の8回裏、前の回途中から続投の有銘投手に対し、1死から代打で登場したベニー選手がストレートの四球を選ぶと、続く里崎選手の安打で1・3塁とします。
 ここで代打に堀選手が告げられると、東北は小山投手に交代。それに対し、代打の代打で福浦選手が登場します。このあたりは駆け引きというよりも、定石通りといったところでしょう。
 そして福浦選手はファウルで2-0となりますが、そこから2-2とした後、右中間に適時二塁打を放ち、再び勝ち越しに成功しました。
 そして9回はシコースキー投手が登板。前回は二点差を逆転されていますが、今日は先頭打者を失策で出したものの、併殺もあって三人で終わらせ、試合終了となりました。8回に逆転の危機を凌いだ内投手がプロ初勝利を挙げています。
 ヒーローインタビューには勝ち越し適時打の福浦選手と、本拠地初のお立ち台となる内投手が登場。一通り話し終えた内投手は、アナウンサー氏に締めの一言を求められると、「その前に私情を一ついいですか?」と言い、観戦に来ている祖父母に勝利の報告をしていました。これでチームは約三週間ぶりの連勝となっています。観客数は2万7千7百人ほどでした。

2009年07月31日

渡辺俊介投手の好投と終盤の逆転で連敗止める

 千葉で行なわれた、千葉-東北は渡辺俊介投手と田中投手が先発。今季既に二度この顔合わせがあり、いずれも渡辺俊投手に黒星がついています。
 今日は一番から六番までは昨日同じでした。そして七番には里崎選手がスタメンマスクで入り、八番はばーな、九番は二度目のスタメンとなる塀内選手でした。
 渡辺俊投手は立ち上がり、いきなり先頭打者に死球をぶつけ、犠打で進まれますが、そこから三・四番を抑えます。
 その裏、千葉も先頭の西岡選手が安打するも、盗塁失敗もあって三人で終わります。

 今季ここまで僅か1勝の渡辺俊投手ですが、今日は遅い球がよく決まり、東北打線を抑えます。二回には竹原選手の好守備もあり、先頭打者の死球以降は走者を出しません。
 しかし、毎回渡辺俊投手を援護できない打線は、今日も好機を作れません。3回には1死からバーナムJr選手が得意の(?)死球で出塁するも後続がなく、5回2死から里崎選手がチーム2本目の安打を放ちますが、これも活かせません。
 5回まで無安打投球だった渡辺俊投手は、6回も簡単に二死を取ります。しかし、続くリンデン選手の当たりはバックスクリーンに飛び込み、初の被安打で1点を先制されてしまいます。
 続く7回も渡辺俊投手は先頭打者に安打されますが、ここは四番以下を抑えて追加点は許しません。
 その裏、千葉も先頭のサブロー選手が安打して盗塁成功し、さらに2死から竹原選手が四球を選びます。しかしここで、前の打席で安打している里崎選手が倒れ、ここも0点に終わります。
 今日も援護がない渡辺俊投手ですが、好機を逸した直後の8回表も安打はされますが、0点に抑え、最少得点差を維持します。
 そしてその裏、こちらも続投の田中投手に対し、先頭のバーナムJr選手が右翼ポール際中段に4号ソロを放ち、同点に追いつきます。さらに1死から西岡選手が二塁打を放つと、続く井口選手の中前打で本塁をつき、ブロックした捕手に体当たりしてボールを弾き、逆転に成功しました。
 さらにサブロー選手の安打で田中投手が降板すると、大松選手の四球で満塁にした後、竹原選手に犠飛が出て、もう1点を追加します。
 これでこの試合初めて勝ち投手の権利を得た渡辺俊投手が、9回のマウンドにも上がります。しかし、先頭打者をいきなり歩かせると、鉄平選手にも安打され、無死1・2塁になります。続くは四番の山崎武選手。ここ二日の事があるだけに、「一発出れば・・・」と不安でしたが、ここを遊ゴロ併殺に打ち取ります。そして、最後は宮出選手のファウルフライを、バーナムJr選手がカメラマン席に突っ込みそうになりながら好捕して試合終了。3対1で勝ち、連敗を6で止めています。
 お立ち台は5月6日以来の2勝目を挙げた渡辺俊介投手と同点本塁打のバーナムJr選手でした。渡辺俊投手は、白星が上がっていない中の登板について尋ねられ、「今日は12勝くらいしているつもりで投げました」と言っていました。また、インタビュー後に右翼席前での万歳の後、スタンドから流れる自分の応援歌を聞き入るバーナムJr選手も印象に残りました。観客数は2万3千7百人ほどでした。

6対0から逆転され、6連敗

 千葉で行なわれた、千葉-北海道は成瀬投手とスウィーニー投手が先発。今日は井口選手が初めて中軸を外れて二番に。入れ替わりで竹原選手が五番に入りました。また、橋本将選手がスタメンマスクをかぶり、指名打者にはベニー選手が入りました。
 1回裏、1死から井口選手が二十数打席ぶりの安打となる二塁打を放つと、四球二つで満塁にします。しかし、橋本将選手が倒れ、先制できません。
 一方、前回の札幌ドームでは8回2失点だった成瀬投手は、立ち上がりから好調で、最初の一巡を無走者に抑えます。

 そして3回裏、この回先頭の西岡選手が左中間を抜く三塁打を放つと、井口選手が二打席連続となる二塁打を放ち、先制点を挙げます。さらに四球の後、大松選手に適時打が出て2点目を挙げ、なお続く無死1・3塁で竹原選手の三遊間を抜きそうな当たりは小谷野選手に好捕されたものの、その間に三塁走者が生還し、3点目を挙げます。
 直後の4回表、成瀬投手は田中選手に二塁打されると、さらに安打で1・3塁に。しかしここで稲葉選手からの中軸三人を抑え、0点に切り抜けます。
 そしてその裏、1死からランビン選手が二塁打すると、西岡選手の適時打で追加点を挙げ、続く井口選手が右翼席に13号2ランを放ちます。これまでの不振がうそのように猛打賞で3打点の活躍。アメリカ時代に慣れ親しんだ二番が性にあったのでしょうか。
 これで前半を終わって6対0に。昨日、2点リードの9回2死無走者から逆転された時は、「これを負けるなら、もう勝てる試合はないのでは」と思いましたが、さすがにこれなら大丈夫、とこの時は思っていました。
 また、甲子園は試合の展開が早く、千葉で5回裏の花火が上がった時点で久保投手が移籍後初完封をしていました。この時も、まあ、今日は成瀬投手も完封しそうだからいいか、と思っていたほどでした。
 ところが7回表、途中の守備から入っていた糸井選手に右翼席に運ばれて1点を返されます。さらに安打されますが、成瀬投手は三振の後、相性の悪い鶴岡選手を併殺に打ち取ります。この時点では、最少失点で、しかも鶴岡選手を抑えたのは大きいと思っていました。
 しかし続く8回、先頭の金子誠選手に安打され、1死後にも安打されて1・2塁に。続く稲葉選手を抑えて二死となりますが、高橋選手に右前に弾かれます。大松選手の送球がいいところに行き、橋本将選手のブロックも良かったのですが、金子誠選手がわずかな隙間に左手を入れ、もう1点が入ります。そして、続く糸井選手を歩かせて満塁とし、昨日逆転打の小谷野選手を迎えたところで、荻野投手に交代となりました。
 ところが、荻野投手は左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を喫します。しかし続く二岡選手を三塁ゴロに打ち取ってこれで終わり、と思いきや、ランビン選手が弾いてしまい、さらに一塁に悪送球。これで一気に同点になってしまいました。
 こうなると、完全に流れは北海道に行ってしまい、続く鶴岡選手の適時二塁打で7対6と大逆転されてしまいました。
 8回は建山投手に対し、先頭のバーナムJr選手が安打し、犠打で進むも後続がありません。そして9回も武田久投手に対し、1死からサブロー選手が安打し、一発のある大松選手、竹原選手に回りましたが、いずれも打ち取られ試合終了。昨日を上回る大逆転で、6連敗となってしまいました。
 ここまで来ると、もう疫病神に取り憑かれているとしか思えません。まあ、正確に言えば「疫病球団社長」になるわけですが・・・。観客数は1万5千1百人ほどでした。

2009年07月29日

9回2死無走者から逆転され、単独最下位に

 千葉で行なわれた、千葉-北海道は清水直行投手と多田野投手が先発。ここまで4回やられている多田野投手に対し、今日は打順を組み替えました。竹原選手が対右では初めてとなる二番に入り、三番はサブロー選手、五番は井口選手と入れ替えました。また、六番は橋本将選手が指名打者で入りました。
 初回、清水直投手はいきなり田中選手に二塁打されます。さらに暴投で進まれた後、森本選手に二塁打されてあっという間に先制され、さらに続く稲葉選手にも二塁打されます。
 ここで早くもバレンタイン監督がマウンドに行って檄を飛ばしますが、続く高橋選手にも二塁打でまた1点。何でも、四者連続二塁打はリーグタイ記録だそうです。
 そこから後続は抑えましたが、昨日同様、初回から3点を失う展開となってしまいました。

 しかし援護を貰った多田野投手も本調子でなく、いきなり西岡選手がストレートの四球を選びます。さらに竹原選手が安打で1・3塁となると、サブロー選手が三遊間を抜き、新打順が功を奏した形となり、即座に1点を返します。しかし、なお続く無死1・2塁から、後続が倒れ、最少得点に終わります。
 さらに3回、1死から竹原選手が四球を選ぶと、2死後に大松選手が左中間を抜く適時二塁打を放ち、1点差に詰め寄ります。
 2・3回と走者を出しながら抑えてきた清水直投手ですが、その直後の4回、先頭打者を歩かせると、犠打と安打で1・3塁に。続く田中選手のゴロは自らの好守備で本塁アウトにしますが、森本選手を歩かせ、満塁でリーグ打率1位の稲葉選手を迎えます。一打出れば試合の流れが大きく決まるところでしたが、ここは踏ん張り、内野フライに打ち取りました。
 清水直投手は、5回も2死からこの試合6本目となる二塁打を打たれますが、後続を抑えます。
 するとその裏、先頭のランビン選手が久々となる安打を放つと、続く西岡選手が二塁打を放って無死2・3塁に。ここで竹原選手が詰まりながらも二塁の後ろに落とし、同点に追いつきます。
 さらにサブロー選手がこの試合2本目となる適時打を放って逆転に成功。ここまでやられ続けていた多田野投手をKOします。
 北海道の二番手は林投手でしたが、いきなり大松選手に死球で満塁。さらに井口選手が押し出しで久々の打点を挙げ、2点差をつけました。
 なお無死満塁と、ここで一気に決めたいところでしたが、続く橋本将選手の一塁ゴロがホームゲッツーとなり、里崎選手も倒れます。結果的には、ここでの逸機が最後に大きく響きました。
 勝ち投手の権利を得た清水直投手は、6回を初めての三者凡退に抑え、ここで降板。7安打3四球3失点ながら、2回以降は0点に抑え、ここで交代となりました。
 続く7回は川崎投手が登板。そして1死から稲葉選手に二塁打されると、すかさず荻野投手に交代。後続を断った荻野投手は8回も続投し、先頭打者を歩かせるも、0点に抑えます。
 そして9回はシコースキー投手が登板。一番から始まる攻撃でしたが、あっさり二死を取り、連敗脱出まで「あと一人」となります。しかしそこから稲葉選手が安打し、高橋選手も追い込んだものの安打されます。さらに、スレッジ選手も追い込みながら最後は四球を出し、ついに満塁となってしまいます。
 続く小谷野選手の当たりはライナーで右翼へ。大松選手も懸命にジャンプしますが、打球はその上を越えてフェンスを直撃。3点適時三塁打となり、一気に逆転されてしまいました。
 その裏、武田久投手に対し、先頭の竹原選手が本日四本目となる安打を放ちます。続くサブロー選手が犠打で進め、大松選手が四球を選び、長打で逆転サヨナラ、という場面になりました。しかし井口選手、さらには途中出場の田中雅彦選手がともに内野ゴロに倒れて試合終了となりました。
 これでチームは5連敗で対北海道は8連敗。そして合併球団が勝ったため、ついに約2ヶ月半ぶりの単独最下位となってしまいました。観客数は1万7千8百人ほどでした。

 あと、今日は12時から、海浜幕張のテクノガーデンで、「決起集会」が行なわれました。ちょうど仕事が休みだったので、見物に行きました。
 基本的には、このビル街で働く人向け企画のようで、選手と握手できる整理券が300枚配られるのですが、うち200枚はビル街の人専用との事でした。そんな中、100枚の整理券を求めて、徹夜で並んだ人もいたそうです。
 夏休みでしたが、子供の姿はあまり見かけませんでした。内容は、キャラクターとチアガールのショーの後に、井口選手・サブロー選手・竹原選手のトークショー、その後に握手会、というものでした。
 この類のイベントは、時間がおす事が多いのですが、今日は「オフィスビルの昼休み企画」という事で、最初のダンスはぴったり10分で終了。その後、待たせる事なく、選手が登場しました。他のイベントも見習ってもらいたいものです。
 ただ、チーム状態が状態なだけに、肝心のトークショーはあまり盛り上がりませんでした。こういう場合、選手のかけあいが面白いのですが、特に合いの手などもありません。ちょっと盛り上がったのは、ビールの話になったとき、井口選手が「家で飲みます」と言った後に、竹原選手が「井口さんに連れて行ってもらっています」と言って苦笑いされた時くらいでした。

2009年07月28日

対北海道7連敗で同率最下位に

 今日の千葉は、今季二度目で最後になる「ビアスタジアム」でした。入場料が全席1,500円(FC会員は1,000円)で、ビールが半額の300円という恒例企画です。今日は仕事でしたが、早く上がれるので、観戦を決定。相方に、午前中の場所取り並びに、入場後の席取りをしてもらったため、試合開始直前に球場入りしたにも関わらず、バックネット裏7列目くらいに座ることができました。
 その、千葉-北海道ですが、オールスター前にも札幌で三連戦をやっています。そして今日から三連戦なので、合わせて同一チームと6連戦やる事になりました。オールスター休みを挟んでいるとはいえ、かなり珍しいと思われます。
 先発は小林宏之投手と八木投手でした。打順のほうは、一昨日、「後半は楽しい野球をやっていく」と宣言したバレンタイン監督なだけに、大幅な入れ替えを期待していたのですが、一番から七番までは、前半戦同様の「対左投手固定打線」でした。ただ、八番に田中雅彦選手がプロ初の指名打者で入り、九番三塁にはランビン選手が入っていました。

 小林宏投手は立ち上がり、先頭の田中選手を1-3から歩かせます。さらに犠打で進まれた後、稲葉選手には死球を当ててしまいます。しかし、続く高橋選手が放った安打性の当たりは西岡選手が好捕して二死に。これで何とかなるかと思ったのですが、続くスレッジ選手に、右中間へ3ランを叩き込まれてしまいます。
 投げる前から援護を貰った八木投手は、低めの変化球が面白いように決まります。大松選手を除く八人が右打者だったのですが、その内角低めに落ちる緩いカーブが、振れば空振り、見逃せばストライク、という感じでカウントを稼ぎます。さらに、低めに落ちるスライダー系の球および直球の「三択攻撃」に、千葉打線は翻弄されました。
 3回にこの回先頭の田中雅選手が起用に応えてチーム初安打を放ち、盗塁も決めますが、そこから後続が三者連続三振に打ち取られます。4回の時点で早くも六人が三振し、この調子なら、今季三度目の「先発全員三振」もあるのでは、とまで思いました。
 一方、立ち上がりに制球が悪く3点を失った小林宏投手ですが、段々と本来の投球を取り戻します。3回には先頭の森本選手に二塁打を打たれ、内野ゴロで三塁に進まれますが、2死後に先ほど本塁打のスレッジ選手を打ち取ります。なお、この打席でなぜかスレッジ選手は何度かバントの構えをしており、不思議に思いました。
 さらに4・5回も先頭打者に安打されて犠打で進まれましたが、ここも0点に抑え、「1回表以外は投手戦」という展開になります。
 6回まで2安打に抑えられていた千葉打線ですが、7回に先頭のサブロー選手が安打すると、続く竹原選手が四球を選び、初めて二人の走者を出します。ここで北海道ベンチは完封の可能性がある八木投手をあっさり見切り、菊地投手を起用。そして里崎選手三振の後に、代打で橋本将選手が登場すると、宮西投手に交代します。
 すると、千葉ベンチは代打の代打でベニー選手を起用しますが三振に。さらに続くランビン選手に今江選手の代打を告げ、北海道が7回ながら、この回四人目となる建山投手を起用すると、またも代打の代打でバーナムJr選手を起用します。
 というわけで、「二者連続代打の代打」対「三者連続投手交代」の対決となったわけですが、ここは北海道継投陣の勝利となりました。
 続く8回も小林宏投手はマウンドに上がり、連続三振で簡単に二死を取ります。ところが、続くスレッジ選手に、初回とほぼ同じ所にソロ本塁打を打たれてしまい、次打者に安打されたところで降板となりました。
 この回は満塁にしながら、何とか追加点は防ぎました。しかし続く9回は伊藤投手が打たれ、ついに5点目を失います。
 その裏、林投手に対し、連続三振で簡単に二死となります。しかし続く竹原選手が、左翼席に打った瞬間に分かる5号ソロを叩き込みます。これで、2試合連続「完封目前の9回2死からのソロで1点を返す」になりました。しかしながら、この点差では焼け石に水で、そのまま5対1で敗戦。合併球団が勝ったため、勝敗の数が全く同じになり「同率最下位」となってしまいました。また、対北海道は7連敗で早くも負け越しが決まっています。観客数は2万4千5百人ほどでした。

2009年07月25日

オールスター第2戦、一発攻勢でパが雪辱

 広島で行なわれたオールスター第2戦は大竹投手と涌井投手が先発。1回裏にブランコ選手の適時打でセリーグが先制すると、直後に中村選手の本塁打でパリーグが追いつくなど、序盤は昨日同様、1点ずつの取り合いとなります。
 そしてセリーグが2対1で迎えた4回表に松中選手のソロで追いつくと、その裏、杉内投手から宮本選手が左翼2階席に飛び込むソロで再び突き放します。

 ところがまた直後の5回表、この回から登板の藤川投手に対し、先頭のサブロー選手がこれまた左翼2階席に飛び込むソロを放ち、再び追いつきました。交流戦でも藤川投手から決勝の適時三塁打を放つなど、今季のサブロー選手は藤川投手に相性がいいようです。もっとも、この相性の良さを秋に活かせる可能性は、現時点ではかなり低くなってしまっていますが・・・。
 さらに続く6回表、この回から登板の吉見投手から松中選手が今度は右翼ポール際に二打席連続となる2ランを放ちます。このような弾道の本塁打は久しぶりで、解説の衣笠氏も打ち方を絶賛し、本人もかなり喜んでいました。
 その裏、先頭の金本選手が安打すると、初選出されたものの、豆をつぶして投球できない由規投手が代走で出場。そして、続く栗原選手の二塁打で2・3塁となると、本塁でのクロスプレーを意識してか、由規投手には「代走の代走」で内川選手が起用されました。
 しかし、この無死2・3塁を金子投手が踏ん張り、1点も与えません。
 そのまま2点差で迎えた9回、マウンドには地元の永川投手が上がります。ところが、1死からの三連打で満塁とすると、里崎選手の犠飛と中島選手の適時内野安打で2点をダメ押ししました。
 その裏、パリーグ選出投手でここまで唯一出ていなかったシコースキー投手が満を持して登場。しかし、地上波の哀しさ(?)で広告が終わった時はもう「腕回し」は終わっていました。
 投球のほうは、いきなり先頭打者を歩かせてしまい、さらに満塁にして犠飛を打たれます。しかし、その1点に抑え、7対4でパリーグが逃げ切っています。観客数は3万8百人ほどでした。

2009年07月24日

オールスター初戦など

 札幌で行なわれたオールスター初戦は、ダルビッシュ投手とゴンザレス投手が先発。しかし、ダルビッシュ投手は初回に肩に打球を受け、そこで交代となりました。ただ、その後はベンチで普通にしていたようなので、今後に影響はなさそうです。
 序盤でパリーグが2対0としますが、そこからセリーグが小刻みに点を重ね、6回表に逆転。しかしその裏から登板の川井投手が不調で、満塁から里崎選手が押し出しを選んで追いつきます。

 さらに続く7回裏、続投の川井投手に対し、この回から登場のサブロー選手が安打し、さらに失策で無死1・2塁に。ここで、稲葉選手はバントの構えを見せて2球見送ったあと、三塁にバントを敢行。これが悪送球を呼び、その間に走者二人が帰り、パリーグが再び勝ち越します。
 さらに、中村選手の二塁打の後、高橋選手の2点適時打が出ます。そして金子誠選手が安打でつないだ後、併殺の間にもう1点入り、地元北海道勢の活躍で5点リードとなります。
 ところが、直後の8回表に登板んした有銘投手が乱調。いきなり四球を出し、連打で1点返された後、さらに四球で満塁と、完全に雰囲気に飲まれている感じでした。さらにそこから内野ゴロと内川選手の2点適時打で4点を返されて1点差となり降板となりました。
 そして迎えた9回表、武田久投手が登板しますが、先頭の石原選手に安打されると、続く青木選手に逆転2ランを喫します。さらにそこから1点を失って逆に2点差となります。その裏は前の回から登板の三浦投手が抑え、10対8でセリーグが逆転勝ちしました。観客数は3万8千8百人ほどでした。
 久々に地上波での野球中継を見ましたが、相変らず、野球が行なわれている最中に余計な事をする、という放送に不快感を強く覚えました。
 サブロー選手に至っては、二打席たったものの、いずれもその時に、他の選手だの監督だののインタビューが入っていました。選手のインタビューなどは、打席の合間に談話で流せばいいわけです。ましてや、8回の打席では、大石監督と解説の江川氏を並べて、25年前のオールスターで「9打席連続三振を阻止した内野ゴロ」の思い出話を映像まで流してやっていました。
 過去の記録を大切にすることは悪くありませんが、今行なわれているプレーより優先していいものではありません。
 毎度の事ですが、地上波野球中継の衰退の原因には、このような「野球軽視」の放送姿勢もあるのでは、と改めて思いました。

 一方、昨日は同じ札幌ドームでフレッシュオールスターが開催。試合のほうはイースタンが7対0と大勝し、中田選手がMVPとなりました。
 なお、湘南シーレックスは運送業者の手違いで、ユニフォーム並びに用具が届かず、選手達は北海道の練習ユニフォームを借りて試合をする羽目になりました。そして、その中の松本選手が優秀選手でお立ち台に上がったときは、観戦しているファンの方が来ていた応援用ユニフォームを借りて着ていたそうです。
 自分も、配送手配の仕事をした事があり、「物が届いていない」「入れ忘れがあった」などという連絡を受けて、血が凍るような気分になったことがありました。それだけに、今回の件は他人事とは思えませんでした。あと、ファンの着ているユニフォームを借りた関係者の機転には感心させられました。

2009年07月22日

2安打完投負けでまたもや三タテ

 札幌で行なわれた、北海道-千葉はダルビッシュ投手と成瀬投手が先発。今日も今江選手は欠場で、九番にランビン選手が入りました。また、スタメンマスクは橋本将選手でした。
 立ち上がり、西岡選手が四球を選び、さらに2死から大松選手も四球で1・2塁としますが、サブロー選手が打ち取られます。
 一方の成瀬投手もその裏、先頭打者を安打で出し、犠打で進まれますが、3・4番を打ち取って0点に抑えます。

 初回こそ走者が出ましたが、そこから打線はダルビッシュ投手に抑えられ、安打が出ません。3回にはこの回先頭のランビン選手がいい当たりを放ちますが、稲葉選手に好捕されます。
 その裏、成瀬投手は3回に先頭の鶴岡選手に安打されますが、犠打失敗さらに盗塁失敗があり、三人で抑えます。
 千葉は5回二死からバーナムJr選手が四球を選んで、久々の走者が出ましたが、ここも得点には結びつきません。
 その裏、この回先頭のスレッジ選手は初球で意表のセーフティバントを見せ、ファウルになります。さらに2-0と追い込みますが、そこからの三球目を打ち返すと、左中間を破る二塁打になりました。さらに内野ゴロなどで2死3塁となると、成瀬投手に相性がいい鶴岡選手がフェンス直撃の適時打を放ち、ついに均衡が破れました。
 直後の6回、1死から福浦選手が四球を選ぶも、井口選手が併殺に倒れて三人で終わります。続く7回、1死からサブロー選手が振り逃げで出塁すると、橋本将選手が右前にチーム初安打を放ち、1・2塁とします。しかしここも後続なく、得点はできません。
 5回の失点の後、6・7回を三人で抑えていた成瀬投手ですが、続く8回2死を取った後、またしても鶴岡選手に今季1号となるソロを打たれ、2点目を失ってしまいます。
 そして9回もマウンドにはダルビッシュ投手が上がり、簡単に2死を取られます。しかしそこから、サブロー選手が初球を左中間に弾き返すと、これが伸びて12号ソロとなりました。しかし結局反撃はそこまでで2対1で敗戦となりました。
 これで最近4カードで三度目の三タテとなり、対北海道はいまだビジター勝ちなしの8連敗となってしまっています。観客数は2万3千5百人ほどでした。

2009年07月21日

追いついた直後に突き放される

 札幌で行なわれた、北海道-千葉は多田野投手と清水直行投手が先発。ここまでの3勝を全て千葉相手に挙げている多田野投手は、前回の1安打完封の直後に登録抹消され、今日再登録されての登板。過去の成績から見れば当然といえ、完全にねらい打ちにされています。
 対する打線は、昨日途中で退いた今江選手が今日も出場できず、再登録されたばかりの塀内選手を九番三塁で入れ、六番に指名打者で橋本将選手が入りました。

 初回は三人で終わりましたが、続く2回、前回無安打無得点を阻止した大松選手が二塁打を放ち、2死3塁から竹原選手が先制適時打を放ちます。
 一方、2回まで無安打に抑えていた清水直投手ですが、3回に先頭打者に安打されると、1死後にバント安打を決められ、さらに安打で満塁となります。しかし、続く高橋選手の安打性の当たりを西岡選手が好捕して遊直にし、スレッジ選手も打ち取って、ここは0点に抑えます。
 しかし続く4回、先頭の小谷野選手に二塁打され、そこから1死1・3塁となって金子誠選手に同点適時打を打たれます。続く田中選手は清水直投手にとって通算1000個目となる三振に打ち取ります。ところが、そこから四球で満塁にした後、稲葉選手に2点適時打を打たれて逆転されます。次打者を打ち取ってベンチに戻る際に通算1000奪三振の花束が渡されましたが、その時の清水直投手の気持ちは複雑だった事でしょう。
 3回から5回まで1安打に抑えられていた千葉打線ですが、6回2死から大松選手が右翼席に12号ソロを放ち、1点差に迫ります。
 さらに続く7回には、先頭の橋本将選手が歩き、犠打で進んだ後、2死後に代打で登場のバーナムJr選手が適時二塁打を放ち、ついに追いつきました。
 その裏、千葉は二番手に松本投手を起用します。清水直投手は6回110球6安打5四球3失点で、先頭打者が2安打されている稲葉選手ですからすから交代自体は妥当でしょう。しかし、ここ二日続けて好投していた松本投手が誤算で、いきなり死球を当てた後、安打でつながれ1・2塁に。そして、スレッジ選手には2-0と追い込みながら左翼線を抜く二塁打を打たれ、即座に2点を勝ち越されます。さらに変わった荻野投手が2死後に金子誠選手に適時打され、6対3となってしまいました。
 続く8回、先頭の森本選手が詰まりながら左前に持っていき、緩慢な守備を見て一気に二塁まで進みます。そして内野ゴロと四球で1・3塁とした後に二塁ゴロで生還と、足でダメ押し点を奪われます。
 打線は建山投手と武田久投手の必勝リレーの前に8・9回を無安打に抑えられ、そのまま7対4で敗れています。観客数は1万8千7百人ほどでした。

2009年07月20日

1点差まで迫るも及ばず、早くも対北海道10敗目

 札幌で行なわれた、北海道-千葉は藤井投手と大嶺投手が先発。大嶺投手は1ヶ月ぶりの一軍登板となりました。今日は田中雅彦選手が九番二塁で今季初のスタメンに。また、竹原選手が五番に上がって、井口選手は指名打者にまわり、堀選手が八番一塁でした。
 大嶺投手は初回、1死から連打されますが、そこから4・5番を抑えます。直後の2回表、2死からサブロー選手と里崎選手が連打しますが、堀選手が倒れます。

 大嶺投手は2回に先頭打者に安打されながら後続を抑え、3回は1死から連続四死球で走者を溜めますが、またもや4・5番を抑え、0点で切り抜けます。
 ところが続く4回、先頭の小谷野選手に安打を決められ、犠打で進まれた後、大野選手に左中間を抜かれて先制され、さらに田中選手にも適時打を打たれます。
 さらに続く5回、この回先頭の糸井選手に8号ソロを右翼席に打ち込まれると、2死後にスレッジ選手に12号ソロをバックスクリーンに打ち込まれて4対0となり、ここで降板となりました。
 一方、打線は3回以降は藤井投手の前に無安打に抑えられ、4回から6回まで走者を出せません。
 続く7回、先頭の大松選手が2回以来となる安打を放つと、北海道ベンチはまだ3安打無失点80球という藤井投手を降板させ、菊地投手が登板します。しかし、この継投は失敗し、続く竹原選手が右前に落とすと、サブロー選手が右翼席に11号3ランを放ち、あっという間に1点差となります。
 これは一気に逆転という流れかと思いましたが、そこから里崎選手と福浦選手が倒れ、田中雅選手が安打はしたものの、結局追いつくことができません。
 千葉の継投陣も、松本投手・上野投手・内投手の三人で北海道打線に追加点を許しません。しかし打線のほうが8回を建山投手に、9回を武田久投手に無安打に抑えられ、そのまま4対3で敗れました。これで対北海道は2勝10敗となっています。観客数は2万2千人ほどでした。

 ところで、4月末に報道された怪文書騒動ですが、3ヶ月弱にも及んだロッテ本社の調査がやっと完了し、昨日重光オーナー代行の会見がありました。
 当初、瀬戸山球団社長兼代表は、「偽造」と全面否定しました。しかし、今回の発表では、実際に書かれた社内文書が流出した、とのこと。もちろん、担当者の捺印がされていない以上、正式な議事録ではありませんが、実際に会議で話された事が書かれていた、という事になります。
 さらに、この「未捺印議事録」の信憑性についてですが、「本拠地移転」と「バレンタイン監督シーズン途中解任」のみは否定しましたが、それ以外については、「「全然違うかと言えばそうではない」との事でした。
 以上の発表をまとめると、瀬戸山球団社長兼代表が「千葉のくだらないファン」と言ったのは事実、となります。
 かなりの問題だと思いますが、以前からこの件を熱心に取り上げている日経を除くスポーツ紙・一般紙はその事を言及すらしていません。
 とりあえず、「くだらない」と罵倒されたファンの一人として、近日中に感想と分析を書こうと思っています。

2009年07月19日

序盤の二発と小刻みな継投で久々のカード勝ち越し

 千葉で行なわれた千葉-福岡戦の観戦に行きました。今日は、今季から導入された17時開催試合なので、16時20分頃に球場入りしました。
 今日の始球式は、ロッテ製品の広告に出ているということで、人気アイドルの亀梨さんが登場。事前の告知がなかったため、球場は大騒ぎになり、少なからぬ人が、金網に向かって走っていました。
 そして亀梨さんは、背番号26と名前の入った縦縞ユニを着てリリーフカーに乗って登場。ラインを走って飛び越し、腕を回すという、シコースキー投手の物まねを見せます。
 打者は親交のある西岡選手で、捕手は早坂選手です。亀梨さんが野球をやるという事で、通常の始球式と違い、早坂選手が捕手の防具をつけるという、「真剣モード」でした。そして、西岡選手は打ち返したものの遊飛に打ち取られ、大喝采となりました。

 試合のほうは、小野投手とホールトン投手が先発。今日は竹原選手がスタメン復帰し、ベニー選手が外れました。
 初回、小野投手は一死から川崎選手を歩かせますが、盗塁失敗もあって三人で終わらせます。
 その裏、打席には先ほどの打席(?)で打ち取られた西岡選手が。しかし、ここでは何と初球をバックスクリーンに叩き込む7号ソロを放ちます。今日の風は本塁方向へ風速9mだったのですが、この球場独特の跳ね返る風に乗せた、という感じでした。
 続く2回、1死から竹原選手が四球を選ぶと、続く里崎選手の打席で二盗を決めます。さらに2-3から意表のスタートを切り、里崎選手は三振するも、捕手は送球できず、連続盗塁を成功させます。すると続く福浦選手が右翼席中段に、本拠地では昨年4月以来となる2号2ランを放ち、序盤で3点差をつけました。
 序盤から援護を貰った小野投手は、得意の風を味方につける投球で福岡打線を打たせて取ります。2回・3回とも打者三人を、それぞれ右飛・中飛・左飛に打ち分けさせて(?)打ち取り、4回も先頭の本多選手を三邪飛と、七人連続でフライアウトにします。その後、四球を出した物の後続を抑え、4回まで無安打投球でした。
 しかし、続く5回表、攻撃前に福岡は円陣を組みます。そこでの指導が早速効果を発揮し、先頭の小久保選手が中前打で出塁し、1死後には長谷川選手が中堅フェンス直撃の長打を放ちます。
 スタートを切っていた小久保選手は一気に本塁へ。それに対し、サブロー選手の返球を受け取った西岡選手は打者走者を見ているように見えましたが、一転してバックホームします。守備陣が諦めたかと思った小久保選手はスライディングしておらず、ちょうど本塁手前に送球が戻り、まさかのタッチアウトとなりました。
 続く田上選手に適時打が出て1点は返されますが、この守備が大きく、最少失点で抑えます。
 一方、序盤で2本塁打されたホールトン投手ですが、その後は立ち直り、3回に内野安打が出たのを最後に、千葉打線は安打が出ず、追加点を奪えません。
 続く6回、小野投手は2・3番を打ち取りますが、そこから三連打され、満塁となります。ここで先ほど長打された長谷川選手を迎えたところで投手交代。本日登録されたばかりの松本投手がマウンドに上がります。
 二軍落ちする直前の内容がかなり悪かっただけに、この長打が出れば逆転の場面で大丈夫かと思ったのですが、1-3とボールが先行したものの、そこからファウルを打たせてフルカウントとし、最後は八球目を投ゴロに打ち取りました。
 続く7回は内投手が登板。田上選手は打ち取りますが、続く村松選手を歩かせます。するとベンチが素早く動き、川崎投手を起用。昨日は適時打されていましたが、今日はきっちり抑えると、続く8回も三者凡退に打ち取ります。
 打線は相変らずホールトン投手から安打は出ません。そして、7・8回と先頭打者が四球で出るものの犠打失敗と、良くない流れで最終回を迎えます。
 9回はシコースキー投手が登板。いきなり小久保選手をストレートの四球で歩かせ、続く多村選手の初球もボールとなります。しかしそこから本来の投球に戻って後続を抑えて試合終了。3対1で勝って久々のカード勝ち越しを決めました。

 観客数は2万8千9百人というかなりいい入りでした。ただ、試合開始時の17時の時点では、かなり空席が目立っていました。今月から始まった日曜ナイター17時開始ですが、この状況を見ると、適切な告知をしているとは思えません。ポスターやメルマガを見ても、書いてはいるものの、分かりやすい表示はされていませんでした。
 企画自体は悪くないと思いますが、せっかく来た客が「試合前に来たつもりが、もう始まっていた」という経験をしないよう、考える必要があるのでは、と思いました。
 あと、試合終了後の右翼席には「石川(副代表)はベンチから出て行け」という横断幕が二つほど出ていました。石川氏の顔は知りませんが、私も試合後のテレビで、背広を着た人が偉そうに選手に話しかけている画像は何度か見ており、不快感を覚えていました。
 本来あるべき姿でないわけですし、改善を求めたいところです。まあ、そのような意見が直接届いたところで、「真摯に受け止めるが、既に決まっていることだから」という「真摯」とほど遠い反応をする事は、過去の例から分かっていることですが・・・。

2009年07月18日

5点差を追いつくも、直後に突き放される

 千葉で行なわれた千葉-福岡は大場投手と唐川投手が先発。昨日のヒーローであるバーナムJr選手は打順を一つ下げて九番で指名打者に。竹原選手が久々にスタメンを外れ、代わりにベニー選手が八番で戻りました。
 初回、唐川投手は1死を取った後、川崎選手に三塁打され、続くオーティズ選手の二塁打であっさり先制されます。しかしそこから満塁にしますが、そこは凌ぎました。
 その裏、千葉も四球三つで二死満塁とします。しかし、そこからあと一打が出ず、こちらも三者残塁に終わりました。

 続く2回、唐川投手は先頭の松田選手に二塁打され、犠打の後に本多選手の適時打で追加点を与えます。さらに3回も1死から二塁打され、2死後に適時打されて3点目。さらに、満塁から失策でもう1点失います。
 その裏、先頭の西岡選手がチーム初安打となる二塁打を放ちますが、そこから後続が倒れます。その後も、大場投手相手に四球で走者は出しますが、なかなか安打は出ません。
 唐川投手は4回から6回まで無走者と、立ち直りを見せた後に降板します。しかし、7回に登板した橋本健選手が小久保選手に9号ソロを打たれ、ついに5対0となってしまいました。
 7回まで大場投手の前に2安打に抑えられていた千葉打線ですが、8回、1死から井口選手が四球を選ぶと、続く大松選手が右翼席最上段に飛び込む11号2ランを放ちます。
 さらに代わったファルケンボーグ投手に対し、2死から里崎選手が6号ソロを放つと、連打で走者を溜めた後、バーナムJr選手がフェンス直撃の適時三塁打を放ち、一挙に5点を取って追いつきました。
 ところが直後の9回表、この回から登板の伊藤投手が1死から松中選手に、打った瞬間に分かる15号ソロを打たれて再びリードを奪われます。さらに小久保選手に二塁打されて降板し、川崎投手が上がりますが、村松選手の適時三塁打とスクイズで2点を取られ、再び3点差とされてしまいました。
 しかしその裏、馬原投手に対し、先頭の今江選手が安打すると、井口選手に適時二塁打が出て2点差とし、なおも無死2塁とします。この時はもう一波乱を期待していたのですが、そこから三者連続三振に打ち取られて試合終了。8対6で敗れました。
 5点差を追いついただけに、惜しい敗戦となってしまいました。観客数は2万9千1百人ほどでした。

2009年07月17日

バーナムJr選手の勝ち越し弾で連敗止める

 半月ぶりに千葉で行なわれた、千葉-福岡は小林宏之投手とジャマーノ投手が先発。今日は昨日に続き今江選手が二番に。そして昨日3打点のベニー選手と福浦選手が外れ、バーナムJr選手とランビン選手が久々のスタメンで8・9番に入りました。また、スタメン捕手は橋本将選手でした。
 小林宏投手は立ち上がり、1死から川崎選手とオーティズ選手に連打されると、続く松中選手に適時打と3連打で先制されます。

 一方ここまで5戦4勝負けなしのジャマーノ投手に対し、打線は初回は三者凡退に。2回は2安打で2死1・2塁とし、バーナムJr選手がいい当たりを放つも、一直となり、得点できません。
 直後の3回表、小林宏投手は先頭打者を歩かせると、続く本多選手の犠打がちょうど野手の間に転がって内野安打に。そして川崎選手の犠打の後、オーティズ選手に死球をぶつけて1死満塁とします。
 ここで前の打席適時打の松中選手を一塁ゴロに打ち取り、二塁はアウトにしたものの、一塁は微妙なタイミングながらセーフの判定でその間に三塁走者が帰ります。さらに、一塁ベースカバーに入った小林宏投手が判定に抗議するそぶりを見せている間に、二塁走者の本多選手も一気に本塁をつき、慌てて送球するもセーフになり、3対0になってしまいます。
 結局、1安打でしかも外野に打球が飛ばずに2点を追加されたわけです。この時点では首位と7連敗中という勢いの差が如実に出ていると思いました。
 しかしその裏、1死から西岡選手と今江選手が連打し、井口選手が四球を選んで満塁となります。続く大松選手の併殺崩れで1点を返した後、サブロー選手と橋本将選手に連続適時打が出て、一気に追いつきます。
 そこからは両投手が踏ん張り、そのまま3対3で6回裏を迎えます。するとこの回先頭の橋本将選手が安打し、続く竹原選手が犠打を決めます。ここでバーナムJr選手選手が久々のスタメン起用に応え、右翼席に3号2ランを放ち、千葉が勝ち越しに成功しました。
 直後の7回表、小林宏投手は先頭打者に安打され、犠打で進まれるも、後続を抑えます。
 その裏、2番手の三瀬投手に対し、先頭の井口選手が内野安打で出ます。そして1死後、サブロー選手がフルカウントから四球を選ぶのですが、この球が暴投に。スタートを来ていた井口選手は三塁に到達します。そして、橋本将選手の代打・里崎選手があわや本塁打というような犠飛を打ち上げ、もう1点を追加。続く8回もプロ初登板の金投手から今江選手が適時打を放って7対3とします。
 8回表は荻野投手が抑えると、9回はシコースキー投手が登板。八番からの攻撃を三人で抑え、7対3で千葉が勝ち、連敗を7で止めました。一方の福岡は3連敗で、北海道と同率首位になっています。観客数は1万8千3百人ほどでした。

2009年07月16日

3点差を一度は逆転するも、7連敗

 大阪ドームで行なわれた、合併球団-千葉は山本投手と渡辺俊介投手が先発。今日は対左の定番メンツでしたが、普段とは違い、今江選手が二番で、堀選手が九番でした。
 2回に、2死無走者から安打と四球で好機を作り、ベニー選手の適時打で先制します。しかしその裏、連打で無死2・3塁としてしまい、犠飛で追いつかれたあと、一輝選手に適時打されて逆転を許し、さらに2点を加えられます。

 しかし4回、サブロー選手の10号ソロで1点を返すと、続く4回には安打の後に併殺で2死無走者となりながら、そこから再び走者をため、サブロー選手の適時打で1点差とします。
 さらに6回、先頭の竹原選手が四球を選ぶと、続くベニー選手が5号2ランを放ち、ついに逆転します。
 ところが、3回以降は追加点を許さなかった渡辺俊投手が、6回に連打で走者をため、小瀬選手の適時三塁打で逆転した直後に再逆転されます。
 さらに7回は二番手の内投手が溜めた走者を三番手の上野投手が返して4点を追加。10対5と大差がつき、そのまま敗れました。
 これでチームは7連敗となってしまっています。観客数は1万2百人ほどでした。

2009年07月15日

守備の乱れで逆転負けし、6連敗

 大阪ドームで行なわれた、合併球団-千葉は小松投手と成瀬投手が先発。今日は福浦選手が二番に戻り、ベニー選手が八番指名打者と、対右投手の標準的なオーダーでした。
 初回、先頭の西岡選手が四球を選ぶと、続く福浦選手の犠打が失策となり、さらに四球でいきなり無死満塁。ここで大松選手が適時打を放ち、幸先良く先制します。
 さらに無死満塁と大量点を挙げる好機が続きますが、三振と併殺で1点に止まりました。

 成瀬投手は初回は三人で抑えましたが、2回に先頭の北川選手に安打されると、続く大村選手に適時二塁打を打たれて追いつかれます。
 さらに続く3回は1死から安打と二塁打で2・3塁と犠飛でも勝ち越される、という局面で中軸を迎えます。しかしここはフェルナンデス選手・カブレラ選手を打ち取り、0点に抑えます。
 直後の4回表、先頭のサブロー選手が三塁打を放ちます。しかしそこから2死となり、好機がついえるかと思われましたが、ベニー選手四球の後、今江選手に適時打が出て、千葉が勝ち越しに成功しました。
 最近、中盤で崩れることが多い成瀬投手ですが、今日は4回の無死1塁、6回の無死2塁など、先頭打者を出しながら、後続を抑えて凌ぎます。一方、打線は小松投手に4回以降無安打に抑えられ、昨日に続き、投手戦となりました。
 7回裏、成瀬投手は先頭打者に安打され、犠打で進まれます。しかし、代打で登場のラロッカ選手を打ち取り、そこから安打と四球で満塁としますが、フェルナンデス選手を見逃し三振に打ち取り、リードを守ります。
 直後の8回、この回先頭の福浦選手がチーム4本目となる安打を放ちます。しかし、続く井口選手が併殺に打ち取られ、結局三人で終わってしまいます。
 その裏、2番手に伊藤投手が登板します。しかしいきなり安打され、犠打失敗で1死1塁としたものの、大村選手に左翼へ弾き返されます。これを、竹原選手がまずい守備でそらして一塁走者が生還して同点になります。
 さらにここで代わった荻野投手は2死1・3塁とし、続く鈴木選手は一二塁間に弾き返します。これを井口選手が飛びついて好捕したまでは良かったのですが、一塁への送球がそれ、記録は内野安打となり、その間に勝ち越しを許してしまいます。
 9回も続投の小松投手に対し、1死から里崎選手が二塁打しますが、反撃はそれだけ。後続が打ち取られ、3対2で敗れ、4試合連続1点差負けでチームは6連敗となってしまっています。
 観客数は9千6百人ほど。中継のアナウンサー氏によると、今日は大阪市の在住・在勤の人は特別料金で入れる企画があったそうですが、効果はなかったようでした。

2009年07月14日

二試合連続の延長サヨナラで借金10に

 大阪ドームで行なわれた、合併球団-千葉は岸田投手と清水直行投手が先発。今日は、橋本将選手が2番指名打者で入り、福浦選手は七番となりました。
 2回、先頭の大松選手が二塁打を放つと、犠打でで進み、2死後に福浦選手に適時打が出て、千葉が先制します。
 続く3回、1死から西岡選手と橋本将選手の連打で追加点機を作りますが、ここは井口選手が併殺に打ち取られます。

 一方、初回・2回と三者凡退で抑えた清水直投手は、3回に先頭打者に安打されるも、そこから後続を抑え、4回も三者凡退と、ほぼ完璧な投球を見せます。
 しかし打線は、5回に1死から竹原選手が安打するも盗塁失敗し、続く今江選手が二塁打と、ちぐはぐな攻撃もあり、なかなか追加点を挙げることができません。
 1対0の状態が続く中、清水直投手は5回に2安打されますが、ここも凌ぎます。しかし6回、先頭の坂口選手に二塁打され、犠打で進まれると、2死後にカブレラ選手に適時打され、追いつかれてしまいます。
 両先発投手とも譲らす、7・8回も無得点に終わり、速いペースで9回を迎えます。
 その9回表、先頭の大松選手が安打し、続くサブロー選手が犠打と、2回に先制した時と同じ攻撃で勝ち越し機を作ります。しかしここも金子投手に抑えられます。
 その裏、清水直投手は1死から安打され、続く下山選手にあわや中前打をいう当たりを打たれますが、上手く処理して投ゴロ併殺に。結局、両先発投手とも9回を無四球1失点に抑えるという投手戦のまま、延長に入りました。
 10回表、この回から登板の香月投手は制球が悪く四球二つと犠打で1死1・2塁としたところで降板となります。続く菊地原投手に代打の田中雅選手が抑えられましたが、さらに代わった大久保投手から井口選手が適時打を放ち、ついに勝ち越しに成功します。
 ところがその裏、シコースキー投手が先頭打者に安打され、犠打で進まれた後、北川選手を追い込みながら死球で出してしまいます。そして坂口選手に詰まりながら中前に落とされて同点となると、2死後にフェルナンデス選手にサヨナラ適時打を喫し3対2で敗れました。
 これでチームは5連敗となり、借金10となってしまっています。観客数は9千人ほどでした。

 ところで、タイガースの久保投手が、ドラゴンズに初勝利し、12球団勝利を達成したそうです。4年目での達成というのはおそらく最速記録でしょう。もちろん、交流戦があるからこその記録ですので、過去の例と比較するのは意味はありません。とはいえ、素晴らしい記録です。
 一方、福岡ではオーティズ選手の先制2ランがそのまま決勝点となり2対1で首位攻防戦を制しました。ちなみにオーティズ選手はシーズン途中の入団であるにも関わらず、千葉のどの打者よりも打点・本塁打数とも上回っています。規定打席に達すれば打率もそうなる事でしょう。
 昨年まで千葉にいた選手が活躍するのは、ユニフォームが変わったとはいえ、やはり嬉しいことではあります。ただやはり、同時に、「なぜ放出したのだろうか?」という疑問がより一層強くなりました。

2009年07月12日

土壇場で追いつくも、サヨナラ負けで三連敗

 札幌で行なわれた北海道-千葉は、スウィーニー投手と小野投手が先発。今日は昨日出番がなかった福浦選手が二番一塁に戻り、また指名打者には橋本将選手が入っていました。
 初回、先頭の西岡選手が安打で出ますが、犠打失敗などもあり、先制できません。その裏、小野投手も四球を二つ出しますが、0点に抑えます。

 両先発投手とも本調子とはいえない状態ながら0対0で迎えた3回裏、先頭の金子誠選手が左翼席に8号ソロを放ち、北海道が先制します。
 しかしその裏、1死から大松選手が投手強襲安打で出塁すると、2死後に里崎選手がフェンス直撃の適時二塁打を放って同点に。さらに続く橋本将選手が右中間を抜く二塁打を放って逆転に成功します。さらにそこから連続四球で満塁と、一打出れば大量点という場面を作ります。しかし、西岡選手が倒れ、三者残塁に終わります。
 先制された直後に追いついてもらった小野投手ですが、その裏、先頭の高橋選手に詰まりながら中前に落とされます。さらに、連打で無死満塁とされます。そこから1死は取りますが、続く大野選手に左翼席へ満塁本塁打を打ち込まれ、逆転されてしまいました。
 直後の5回表、先頭の福浦選手が安打すると、井口選手が今月初の長打となる二塁打を放って無死2・3塁とします。しかし、続く大松選手が犠飛を放ったものの、その1点しか取れません。
 その裏から上野投手が登板。前回は打たれましたが、今日は北海道打線を抑え追加点を与えません。しかし、千葉打線も相手継投陣に抑えられ、点差を縮めることができません。
 そして8回、前の回の途中から登板していた荻野投手が金子誠選手にこの試合二本目となる9号ソロを喫し、ついに3点差に。この時点ではダメ押しかと思われました。
 しかし9回表、今季ここまで防御率0点台の武田久投手に対し、先頭の今江選手が安打すると、西岡選手が続き、福浦選手も詰まりながら中前に落として無死満塁となります。
 そこから、井口選手の内野ゴロの間に1点が入るも、大松選手が三振して二死1・3塁と「あと一人」になります。
 しかしそこから、サブロー選手が適時打を放って1点差とすると、続く里崎選手が詰まりながらも右前に落とします。かなり浅い当たりでしたが、代走で出ていた早川選手が快足を飛ばし、ついに追いつきました。
 その裏、前の回から登板していた川崎投手は、1死から安打されると、続く飯山選手をバント失敗で追い込みながらも、エンドランを決められ、1・3塁とサヨナラの危機を迎えます。しかし、ここで登板したシコースキー投手が抑え、試合は延長に入りました。
 10回表、先頭のランビン選手が四球を選ぶも、犠打失敗もあり、得点できません。続く11回も1死から大松選手が安打しますが、後続が連続三振に打ち取られます。一方、シコースキーも走者を出しながら11回まで抑え、ついに12回になりました。
 表は三者凡退で、勝ちのない状態となって、12回裏を迎えます。この回から伊藤投手が登板しますが、先頭の小谷野選手に安打され、犠打のあと、金子誠選手に一二塁間に打たれます。しかし、これは早坂選手が好捕して内野安打に止めます。そして2死まで行きましたが、そこで代打に出た二岡選手にサヨナラ打を喫して7対6で試合終了。9回に土壇場で追いついたものの、結局三タテとなってしまいました。観客数は3万4千7百人ほどでした。

2009年07月11日

二度追いつくも、終盤に競り負け

 札幌で行なわれた北海道-千葉は八木投手と唐川投手が先発。対左ということで、一昨日までの対東北三連戦と同じ顔ぶれになりました。
 初回・2回とともに無安打で迎えた3回、先頭のベニー選手が約2ヶ月ぶりとなる4号ソロを放って千葉が先制します。
 しかしその裏、唐川投手は1死から二塁打されると、続く小谷野選手の適時打ですかさず追いつかれ、さらに連打されて勝ち越されます。さらに二死から糸井選手に2点適時三塁打を打たれ、逆に3点差をつけられてしまいました。

 しかし直後の3回表、四球二つで2死1・2塁とすると、里崎選手に5号3ランが出て同点に追いつきます。さらに続くベニー選手が二塁打を放ちましたが、後続が倒れ、逆転には至りませんでした。
 追いついてもらった唐川投手ですが、4回は三人で抑えたものの、5回1死から稲葉選手に11号ソロを喫し、再びリードを許します。そして、次打者に安打されたところで交代となりました。
 直後の6回表、先頭のサブロー選手が四球を選ぶと、竹原選手が犠打を決めます。ここで里崎選手が適時打を放ち、またもや突き放された直後に追いつきます。続くは、ここまで長打二本のベニー選手でしたが、ここは併殺に倒れ、ここも同点止まりとなります。
 5回1死1塁から登板の川崎投手は、6回までは完璧に抑えます。しかし7回、先頭の金子誠選手に二塁打され、犠打で進まれたところで伊藤投手に代わります。ところが、その代わりばな、小谷野選手に適時打され、三度目の勝ち越しを許してしまいました。
 直後の8回表、1死から大松選手とサブロー選手が連打して好機を作ると、続く竹原選手が長打性の当たりを放ちます。しかし、フェンス手前で糸井選手に好捕され、続く本日4打点の里崎選手も倒れ、三度目の同点はなりませんでした。
 そして、9回は武田久投手に抑えられて試合終了。5対6で敗れて連敗となり、対北海道の成績は2勝8敗となってしまいました。観客数は3万7千1百人ほどでした。

2009年07月10日

9回2死からの初安打で記録だけは阻止

 札幌で行なわれた北海道-千葉は多田野投手と小林宏之投手が先発。7月にして、今季初の札幌上陸となりました。スタメンは二番に福浦選手が入るという対右の標準パターンといった感じ。サブロー選手が珍しく指名打者となり、早川選手が九番中堅に。また、スタメンマスクは橋本将選手でした。
 1回表、あっさり三者凡退に終わると、その裏、先頭の田中選手の当たりは、詰まりながらも左翼線ギリギリに入る二塁打に。そして犠打などで2死3塁となった後、高橋選手に左前に運ばれ、先制を許します。

 多田野選手は先週の土曜には二軍の千葉戦に登板し、その時は7安打3失点で敗戦投手になっています。しかし、今日は一軍相手に完璧に近い投球を見せ、最初の一巡を無走者に抑え、4回二死から四球で初の走者を出しますが、続く大松選手が打ち取られます。
 一方、小林宏投手は2回以降は北海道打線を無安打に抑え、投手戦の様相に早いテンポで試合は進みます。
 そして無安打のまま迎えた6回表、1死から西岡選手が失策で出塁します。しかし、盗塁に失敗し、ここも三人で終わってしまいました。
 小林宏投手は、6回に久々の安打を許しますが、ここも0点に抑え、1対0のまま、終盤に入ります。
 そして迎えた7回裏、先頭のスレッジ選手の二塁ベース右の当たりに対し、シフトを引いていた西岡選手が捕球。しかし、送球がそれ、失策で出塁となります。そして1死後、糸井選手の安打でつながれると、小谷野選手に左中間を真っ二つに破られる2点適時打を喫します。
 8回表も簡単に二死を取られますが、そこから今日、いい当たりをしていた今江選手がストレートの四球で出塁します。そして、代打で登場したバーナムJr選手がフルカウントからの落ちる球にバットが止まって四球に。この試合初めて得点圏に走者が進みます。しかし、続く西岡選手が一塁ゴロに倒れ、無安打無得点のまま8回を終えます。
 小林宏投手も続投しますが、その裏、高橋選手に6号ソロを打たれ、4対0に。試合はほぼ決まりました。
 というわけで大記録のかかった9回表、福浦選手と井口選手が倒れ、「あと一人」になります。しかし続く大松選手が中前打を放ち、何とか記録は阻止。しかし結局完封を許し、4対0で敗れました。
 多田野投手は「あと一人」で記録は逃したものの、プロ初完投を完封で達成しています。一方、昨日は東北の連敗を8で止めた千葉は、今日は北海道の連敗を5で止めるという「連敗ストッパー」となってしまいました。観客数は2万5千6百人ほどでした。

元同僚を打てず、一日で五位に戻る

 仙台で行なわれた東北-千葉は川井投手と渡辺俊介投手が先発。またも左腕相手という事もあり、今日も、昨日・一昨日と同じスタメンでした。バレンタイン監督になってから、三戦連続同じスタメン、というのはかなり珍しいのでは、と思いました。
 初回は2死から連続四球、2回は2死から連打とともに好機をつくりますが、いずれも先制には至りません。
 一方、渡辺俊投手は、2回に2死満塁となります。しかし、続く中谷選手の放った意表のセーフティーバントを冷静に処理し、得点は許しません。

 直後の3回、二死から大松選手が安打すると、続くサブロー選手が左翼に二塁打を放ちます。しかし、相手の好守備もあって大松選手は三塁に止まり、結局、ここも先制できません。
 続く4回は先頭の竹原選手が二塁打と、初めて無死の走者を出しますが、盗塁失敗もあって三人で終わり、4イニング続けて得点圏に走者を進めながら1点も取れません。
 5回に渡辺俊投手は制球が定まらず、先頭打者を歩かせ、2死後に連続死球で満塁とします。さらに続く鉄平選手にもボール先行の後、一・二塁間にいい当たりを放たれますが、これを一塁手の堀選手が好捕し、0点で凌ぎます。
 直後の6回、先頭の大松選手が安打し、続くサブロー選手も0-3となります。川井投手は足を痛めた模様ですが、東北ベンチは動かず、サブロー選手が安打したところで降板し、二番手に福盛選手が登板します。
 この試合5度目の先制機でしたが、続く里崎選手のバントが飛球となり、中谷選手に好捕され、後続も倒れてここも得点できません。
 その裏、渡辺俊投手は簡単に二死を取りますが、そこからリンデン選手に安打されると、中村紀選手に左中間を抜かれ、ついに先制を許してしまいます。
 さらに続く7回、安打と失策で1死1・3塁とし、鉄平選手に適時三塁打を打たれ、渡辺俊投手は降板します。さらに代わった内投手が山崎武選手に16号2ランを打たれ、5対0となってしまいました。
 続く8回は上野投手が登板。デビュー戦はほぼ完璧でしたが、今日は2死満塁から鉄平選手に2打席連続の適時三塁打を打たれて3点を失い、8点差になってしまいました。
 8回まで8安打2四球8残塁で無得点だった打線ですが、9回に3安打で満塁とすると、捕逸と西岡選手の2点適時打で3点を返します。しかし、続く福浦選手が併殺に倒れ、試合終了。一日で5位に戻ってしまいました。観客数は1万6百人ほどでした。

2009年07月08日

終盤の大量点で逆転し、4位浮上

 仙台で行なわれた東北-千葉は藤原投手と成瀬投手が先発。対左ということで、投手を除けば、スタメンは昨日と全く同じ打順・守備位置でした。
 成瀬投手は、初回に先頭打者に安打された後に犠打で進まれ、2回も安打と失策で2死1・2塁としますが、いずれも0点で凌ぎます。
 一方、プロ三試合目となった藤原投手ですが、過去2試合はいずれも5回持ちませんでしたが、今日は立ち上がりから好投。最初の一巡を無走者に抑えられます。

 そして3回裏、先頭の渡辺直選手に安打されると、次の打席で成瀬投手のワンバウンドした投球が里崎選手の股間を直撃。里崎選手はうずくまって動かず、一時は担架が用意され、田中雅彦選手が防具をつけます。しかし、結局里崎選手はそのまま復帰しました。
 その後、外野フライで1死3塁となり、続くセギノール選手の打球は一塁線を抜けて、ワンバウンドしてスタンドに入る、エンタイトル二塁打となり、東北が先制します。さらに、続く山崎武選手が、今度は三塁線を抜いてやはりスタンドに入る連続エンタイトル二塁打を放ち、もう1点が入りました。
 援護を貰った後も藤原投手の投球は快調のまま。速球と緩いカーブの組み合わせの前に、千葉打線は翻弄されます。5回に先頭の大松選手が放った一塁ゴロが失策となり、初の走者が出ますが、続くサブロー選手が打ち取られます。
 続く6回もベニー選手が1死から四球を選びますが、二死後にスタートを切った所を牽制で刺され、結局6回まで無安打18人で終わってしまいます。
 しかし続く7回、1死から堀選手が得意の右打ちを店、右中間を抜き、失策もあって一気に三塁まで進みます。そして、井口選手死球の後、大松選手の当たりは二塁ゴロに。しかし、これを捕った草野選手がバックホームか併殺かを迷ってしまい、結局オールセーフになってしまい、1点を返します。
 さらに、サブロー選手が四球を選んで1死満塁としますが、続く里崎選手が投ゴロ併殺打に倒れます。
 その裏、続投する成瀬投手に対し、先頭の鉄平選手が右翼席に3号ソロを放ちます。一打逆転を併殺でつぶした直後に突き放されただけに、この時はまずい流れだと思っていました。結局、成瀬投手は2死から失策で走者を出したところで降板し、二番手の荻野投手がここを抑えます。
 ところが続く8回裏、1死からベニー選手が二塁打を放つと、続く今江選手も三塁線を抜く二塁打を放ち、1点差に迫り、ここで藤原投手は降板となります。
 代わった小山投手に対し、西岡選手が安打で1・3塁とし、堀選手の所で代打に橋本将選手が出ます。すると東北は有銘投手に交代し、千葉は代打の代打に田中雅選手を起用します。
 この駆け引きは千葉に軍配が上がり、田中雅選手は、左中間にエンタイトル二塁打を放ち、同点となります。なおも井口選手敬遠で満塁とし、大松選手との左対決となりますが、ストレートの四球で押し出しとなり、逆転となります。
 ここで東北は日本復帰後初登板となる福盛投手を起用しますが、サブロー選手がフルカウントから四球を選びます。さらに里崎選手の犠飛でもう1点入ると、この回10人目の打者となる竹原選手の適時打でこの回6点目。7対3となりました。
 その裏、荻野投手が続投しますが、先頭のセギノール選手に安打された後、山崎武選手に通算1500安打となる15号2ランをバックスクリーンに打ち込まれます。試合前から「1500安打は本塁打で」と言っていた山崎武選手は、公約を果たした形になりました。
 しかし、ここで代わった伊藤投手が三人で抑えると、9回もシコースキー投手が三人で抑え、7対5で試合終了。三連勝となった千葉は、これで東北を抜いて久々の四位となっています。観客数は1万2千4百人ほどでした。

2009年07月06日

小野投手の好投と序盤の集中打で連敗止める

 今更ですが、日曜の試合について。千葉で行なわれた、千葉-合併球団は小野投手と平野投手が先発。今日は打撃不振の井口選手がスタメンでの試合では初となる四番を外れ三番に。四番には大松選手が入りました。また、三塁には堀選手が入り、早川選手が久々のスタメンで九番に入りました。
 小野投手は立ち上がりにいきなり二塁打されますが、後続を抑えて0点に。2回も1死から連打されますが、併殺で凌ぎます。

 その裏、この回先頭のサブロー選手が9号ソロを放って千葉が先制します。そして、橋本将選手の安打と里崎選手の二塁打で2・3塁都市、堀選手の犠飛でもう1点を加えます。
 援護を貰った直後の3回、小野投手は2死から安打されますが、得意の牽制で刺して三人で終わらせます。
 その裏、1死から井口選手がこの三連戦初となる安打を放つと、大松選手の二塁打で好機を広げます。さらに四球で満塁とした後、橋本将選手の適時打と、里崎選手の四球でもう2点を追加しました。
 点差が広がった後も小野投手は安定した投球を見せます。特に4回の三番から、6回の二番からといった主軸が登場する回をいずれも三人で抑え、5・7回も走者は出しますが0点に抑え、ここまで三塁を踏ませません。
 これで、完封も見えるかと思いましたが、8回1死から二塁打され、ファウルフライのタッチアップでこの試合初めての三塁走者を許します。そして、続くラロッカ選手に適時打され、完封がなくなった事もあり、ここで降板となりました。
 以下、荻野投手が8回を抑え、9回はシコースキー投手が三人で抑えて試合終了。千葉が4対1で勝ち、対合併球団今季二勝目をあげています。
 今回は、千葉では初の試みとなる、17時開始ナイターでしたが、雨の気配がないにも関わらず客足は悪く、1万7千9百人ほど。雨が降らない土日で、二日とも2万を割る、というのはかなり珍しいでしょう。ちなみに昨年同時期に行なわれた福岡戦では、土曜に3万人、日曜も夏のデーゲームに関わらず2万6千人入っていました。

 ところで、試合後に変わったニュースが報じられました。スタメンの八番三塁は堀選手でしたが、これは、バレンタイン監督が「ゴリ」と言ったのを、西村コーチが「堀」と聞き間違えてメンバー表に記入したため、というものでした。
 そのせいか、堀選手は2回の最初の打席で犠飛を放ったものの、怪我も投手交代もなかったにも関わらず、この回で退いて今江選手に交代しています。
 ただ、バレンタイン監督も、交換するメンバー表は見ているはずです。漢字の意味は分からないかもしれませんが、「今江」とあるべき所に「堀」と書いてあれば気付くのではないでしょうか。そう考えると、少々不思議な気もするニュースでした。,br />  一方で、今日は井口選手が初の三番に入り、その効果があったのか、6月21日以来となるマルチ安打を放っています。ただ、入団時には球団代表氏は「彼のポジションは契約で決まっており、これは監督でも関われない聖域だ」などと、誇らしげに言っていました。そして実際、怪我で休んだりDHに入った時以外はずっと「四番二塁」だったわけです。
 果たして、この日の打順変更と契約との兼ね合いがどうなっているのか気になるところです。そして、そのような日に、「ゴリ堀事件(?)」が伝えられた、というのは奇妙な符牒だと思いました。

2009年07月04日

淡泊な攻撃で連敗

 千葉で行なわれた、千葉-合併球団は唐川投手と岸田投手が先発。今日は今季初の土曜日ナイターでした。明日が誕生日の唐川投手にとって「10代最後の登板」となりました。今日は今江選手が復帰し、左翼にバーナムJr選手が入ったのが目立つくらいの、普通の打順でした。
 唐川投手は、初回を三者連続内野ゴロ、2回も先頭打者に安打されるも、併殺で三人で終わらせるなど、順調な立ち上がりを見せます。

 一方、怪我から復帰で久々の登板となる岸田投手に、2回まで1安打に抑えられていた打線ですが、3回に先頭のバーナムJr選手が四球を選びます。すると、今江選手がヒットエンドランを決めて1・3塁とし、西岡選手の適時打で千葉が先制しました。
 さらに福浦選手が犠打を決めて1死2・3塁と一気に大量点を挙げる好機を作りますが、大松選手と井口選手が倒れ、1点のみに終わります。
 そのまま試合は投手戦となり、唐川投手は5回まで2安打無失点に抑えます。
 しかし6回、先頭の坂口選手に二塁打され、犠打で進まれた後、フェルナンデス選手が詰まりながら左前に落とし、同点に追いつかれます。さらに二塁打でつながれた後、北川選手に適時打が出て、逆転を許してしまいました。
 一方、逆転された後、打線は淡泊な攻撃を続け、走者を出すことができません。
 そして9回に伊藤投手が打たれて2点を失い4対1に。その裏は加藤投手にこれまた三人で抑えられ、試合終了となりました。
 3回に得点した時を除くと、攻撃陣に動きがなく、いつの間にか終わっていた、という感じでした。昨日とあわせて試合時間は5時間32分ですから、2試合合わせても、木曜の試合に満たない、という計算になります。
 これで対合併球団戦は1勝7敗となっています。観客数は雨の気配があったわけでもないのに、1万9千4百人ほどでした。

逆転直後に、まさかの連続失策で再逆転負け

 千葉で行なわれた、千葉-合併球団は小林宏之投手と山本投手が先発。対左ということで、今日も大松選手以外は、右打者か両打ちで、堀選手が二番一塁に入りました。また、今江選手は休養なのか、ランビン選手が九番三塁で入っています。
 初回は三人で抑えた小林宏投手ですが、2回も簡単に二死を取ったものの、そこから連続二塁打を喫して先制を許します。

 その裏、こちらも1死から連打しますが、後続がなく、得点できません。一方、小林宏投手も直後の3回表は、1死1・2塁を併殺で凌ぎます。
 するとその裏、この回先頭のランビン選手が安打で出ると、一死後に堀選手がバックスクリーンに飛び込む2号2ランを放って逆転に成功します。
 ところが直後の4回表、1死から北川選手の放った三塁へのゴロをランビン選手が捕りきれず、記録は内野安打となって出塁されます。しかし、続く大村選手を二塁ゴロに打ち取って併殺、と思いきや、これを井口選手が失策。さらに、続く日高選手のゴロは一度小林宏投手がグラブに当てて弾き、それを取った西岡選手が二塁にグラブトスを試みるも、送球がそれて記録は西岡選手の失策と、内野ゴロ三つで満塁となってしまいます。
 ここで小瀬選手の犠飛で同点にされると、続く山崎浩選手の適時打で、自滅としかいいようのない形で再逆転されてしまいました。
 その裏、先頭のサブロー選手が安打するものの、進めることすら出来ず、0点に終わります。
 直後の5回表にフェルナンデス選手の7号2ランで合併球団が勝ち越すと、流れは完全に向こうへ。6・7回と1点ずつ追加され、着実に差を拡げられます。一方、千葉は5回の1死2塁、7回の1死2・3塁をいずれも活かせません。
 7回途中で小林宏投手が降板すると、二番手にはプロ初登板となる上野投手が上がります。いきなり安打されましたが、そこから連続三振で追加点を許さず、さらに8・9回は走者を出さず、あわせて打者九人に対し、1安打無四球6奪三振という好投を見せました。
 しかし、打線は走者は出るもの得点には至らず、11安打2四死球で2得点。そして9残塁という拙攻でした。
 これで、対合併球団の成績は1勝6敗となってしまっています。観客数は1万2千8百人ほどでした。

2009年07月02日

2度逆転されるも、最後に勝ち越し、パリーグ史上最長試合を制す

 所沢で行なわれた埼玉-千葉は西口投手と渡辺俊介投手が先発。今日は、昨日打ち込まれた中郷選手が登録を外れ、上野投手が一軍登録。今季入団の新人では初となりました。
 今日は今江選手が二番に入り、里崎選手が九番でスタメンマスクを被りました。
 初回、西岡選手が二塁打し、さらに四球二つで1死満塁としますが、そこは後続が倒れます。しかし続く2回、1死から福浦選手が失策で出塁すると、2死から西岡選手が右翼席に7号2ランを叩き込み、千葉が先制しました。

 一方、前回の対埼玉戦では大量失点した渡辺俊投手ですが、今日は4回まで無安打に抑えます。そして、5回には西岡選手の四球を足がかりとし、大松選手の適時打で追加点と千葉ペースで試合が進むかに見えました。
 ところがその裏、渡辺俊投手は、GG佐藤選手に初安打されると、さらに安打と犠打で1死2・3塁とし、続く銀二朗選手に3号3ランを喫し、あっというまに追いつかれます。
 さらに続く6回には中村選手に25号ソロを打たれ、逆転されます。結局渡辺俊投手はこの回で降板でしたが、4安打ながらその走者が全て本塁に帰った形になってしまいました。
 しかし直後の7回表、続投する西口投手に対して、先頭の里崎選手が安打し、西岡選手の四球と今江選手の犠打で1死2・3塁に。ここでベンチは、スタメンマスクの里崎選手に代走を出して勝負をかけます。埼玉も二番手で三井投手を起用しますが、大松選手が右翼席に10号3ランを放ち、即座に逆転しました。
 ところがその裏から登板した荻野投手が先頭打者を歩かせて盗塁を許し、片岡選手の適時打で1点差になります。さらに二死になったところで中島選手に対して伊藤投手に交代しますがこれが誤算。初球を右翼席に叩き込まれ、二度目の逆転となってしまいました。
 直後の8回、里崎選手に代走が出た関係で、指名打者から捕手に入っていた橋本将選手が安打すると、代走に早坂選手を出し、この時点で捕手は田中雅彦選手のみになります。そして、1死後に福浦選手の安打で1・3塁とし、四球で満塁になった後、西岡選手に本日三安打目となる適時打が出て追いつきます。しかし、なお続く1死満塁は後続が倒れます。
 その裏、続投の伊藤投手は先頭打者を歩かせ、敬遠と内野安打などで2死満塁となります。ここで先ほど適時打の片岡選手の打球は高いバウンドで投手の頭を抜けるかと思いましたが、伊藤投手がジャンプしてこれを好捕します。
 直後の9回表、四球と安打で無死1・2塁としますが、犠打失敗があり、その後四球で満塁となりますが、ここも後続が倒れます。これで千葉は2イニング続けての三者残塁。直前の西武の攻撃も三者残塁でしたら、3度連続となりました。
 その裏はシコースキー投手が二番からの攻撃を無安打に抑えて延長に入ります。
 10回はともに先頭打者が安打しましたが、ともに犠打失敗などもあり、0点に終わります。
 そして11回表の1死1塁も併殺でつぶし、その裏から川崎投手が登板します。いきなり先頭の片岡選手に安打され、犠打と敬遠で1死1・2塁とし、中村選手は打ち取るものの、走者は進んで2・3塁に。ここで代打の江藤選手の当たりは中前に抜けるかと思われましたが、西岡選手がこれを好捕し、さらに一塁に送球。サヨナラ負けを免れ、12回に進みます。
 埼玉のマウンドには三年目の山本投手が前の回から上がっています。対して、先頭の田中雅選手のセーフティーバントは失敗したものの、ランビン選手・さらには西岡選手が四球を選んで1・2塁に。ここでここまでいい所がなかった今江選手が本日初安打を放って満塁とすると、大松選手が本日5打点目となる適時打を放って勝ち越し、続く井口選手にも適時打が出てついに9対7と、二度目の逆転に成功します。
 ところがその裏、前の回から続投の川崎選手が1死を取った後、大崎選手に三塁打され、四球の後に適時打で1点差に。さらに片岡選手を歩かせ、1死満塁と、一打逆転サヨナラの危機を作ります。
 この時点で登板可能だったのは、本日初めて一軍に上がったばかりの上野投手と、昨日1死も取れずに降板し、防御率が20点の内投手でした。
 ここでベンチは内投手を選択。栗山選手相手にボールが先行するも、そこからファウルが続きます。しかし、これで逆にペースをつかめたのか、最後は三振。そして、昨日安打されていた中島選手も遊ゴロに打ち取って試合終了。9対8で何とか逃げ切りました。
 試合時間は5時間42分でこれはパリーグ史上最長記録とのことです。試合中、オーロラビジョンには、何度も終電時刻が案内され、最後には終電後の臨時電車の案内も出ていました。
 これで内投手はプロ入り初セーブを挙げ、初のお立ち台にも上がりました。また、川崎投手にも今季初勝利がつきました。観客数は1万1千1百人ほどでした。

2009年07月01日

4点差を一度は逆転するも最後は大差で敗戦

 所沢で行なわれた埼玉-千葉は岸投手と成瀬投手が先発。交流戦日程の関係で登録された成瀬投手とともに、早川選手が久々の一軍復帰となり、二番中堅でスタメンに入りました。代わって、大塚選手と塀内選手が登録抹消となっています。また、今日は橋本将選手がロク番でスタメンマスクをかぶり、福浦選手は八番に下がっていました。
 初回、井口選手の適時打で千葉が先制しますが、その裏、中島選手の、昨日から数えると二打席連続となる適時二塁打を打たれ、即座に追いつかれます。

 続く2回裏、成瀬投手は連打と犠打で1死2・3塁とされると、犠飛で勝ち越しを許します。さらに走者を溜めて連続適時打を喫し、一気に4点差となってしまいました。
 しかし、3・4回は立ち直り、さらなる追加点は許しません。すると5回に先頭の今江選手が6号ソロを放ち、点差を縮めます。
 さらに続く6回、サブロー選手と橋本将選手の連打で好機を作り、1死後に福浦選手が内野ゴロに打ち取られるも失策があって1点を返します。そして続く今江選手が二打席連続となる7号3ランを放ち、一気に6対5と逆転します。
 リードされている間は粘りの投球を見せていた成瀬投手ですが、勝ち投手の権利を得た直後に乱れます。この回戦闘のGG佐藤選手に安打されると、犠打の後、佐藤選手に適時三塁打を打たれ、即座に追いつかれます。ここで二番手に川崎投手が上がりますが、銀二朗選手に犠飛を打たれ、再びリードを奪われます。
 直後の7回表、続投する岸投手に対し、大松選手とサブロー選手の安打で1・2塁とし、2死後に打席にはバーナムJr選手が。本日無安打でここも簡単に2-0と追い込まれますが、次の球が死球となって二死満塁とします。しかし、続く福浦選手が打ち取られ、逆転できません。
 その裏、前の回から続投の川崎投手が先頭の栗山選手に安打されます。続いて登場したのは内投手でしたが、安打と暴投、さらに四球で満塁とし、1死も取れずに降板します。
 続いて登板した中郷投手ですが、フルカウントにはしたものの、そこから押し出し。さらに暴投でもう1点加えられました。続く8回も2点を奪われて11対6とこの試合最大の点差がつきます。
 9回も2死から走者は出たものの最後は抑えられてそのまま敗戦。一度は4点差をひっくり返しただけに、後味の悪い敗戦となってしまいました。これで連勝は2で止まっています。観客数は1万1千6百人ほどでした。

2009年06月30日

サブロー選手の8号3ランで延長戦を制する

 所沢で行なわれた埼玉-千葉は帆足投手と清水直行投手が先発。対左という事で、二番に堀選手が一塁で入り、大松選手以外は皆右打席、というスタメンでした。
 2回に先頭のサブロー選手が四球を選ぶと盗塁を決めます。そして1死後に竹原選手が適時二塁打を放って先制し、2死後には今江選手に適時二塁打が出てもう1点追加します。

 さらに4回、先頭の竹原選手が四球を選ぶと、埼玉は早々と帆足投手をあきらめ、二番手に大沼投手を投入します。しかし、安打と四球で満塁とし、堀選手の代打で登場した福浦選手が犠飛を放って3点差とします。
 清水直投手は、5回まで二塁打を三本打たれながら、後は安打を許さず、0点に抑えます。しかし6回、先頭の中島選手に四本目の二塁打を打たれると、続く中村選手の五本目となる二塁打が適時打となり1点を失います。さらにGG佐藤選手の適時打で1点差に迫られますが、リードを守り、この回で降板しました。続く7回は川崎投手が抑えます。
 5回から7回まで、中継ぎ陣の前に走者を出せなかった千葉打線ですが、8回にこの回先頭の井口選手が12号ソロを放ち、これで突き放したかと思われました。
 しかしその裏から登板の伊藤投手が、中村選手に24号ソロを喫すると、石井義選手に二塁打され、大崎選手の適時打に石井義選手の好走塁も加わり、ついに同点に追いつかれます。
 しかし9回表、1死から西岡選手が安打し、内野ゴロで二塁に進むと、大松選手に適時二塁打が出て、即座に千葉が勝ち越し。今度こそ決まったと思われました。
 その裏、千葉は交流戦途中から抑えに回っているシコースキー投手が登板。しかし、1死後に片岡選手に右翼席ギリギリに入る6号ソロを喫し、またもや追いつかれます。さらに二死から中島選手を歩かせますが、ここは中村選手を抑え、延長に入りました。
 延長10回表、前の回から続投の小野寺投手に対し、1死からバーナムJr選手が安打し、さらに2死後に里崎選手が安打の後、今江選手死球で満塁となります。ここで前の打席で安打を放った西岡選手が打席に入りますが、今江選手のリードが大きく、捕手からの牽制でタッチアウトとなり、この好機を活かせません。
 こういう時は得てしてその裏サヨナラ負けしたりするものですが、ここはシコースキー投手が三人で抑えます。
 続く11回表、埼玉は左腕の星野投手が登板。1死後、福浦選手の打席で、今季一軍で4打数3安打、タイガース戦では大きな四球を選んでいる田中雅彦選手が打席に入ります。その起用に応え、田中雅選手は二塁打を放ち、大松選手の内野ゴロで三塁に進みます。
 続く井口選手が0-2となったところで埼玉は四球を選択し、サブロー選手勝負に。ここでサブロー選手の打球は左中間をライナーで抜き、そのままスタンドに入る8号3ランに。ここに来て8対5となりました。
 その裏は荻野投手が登板。あっさり二死をとり、これで終わりかと思いきや、片岡選手に二塁打され、四球の後、中島選手に適時二塁打を打たれます。
 これで8対6となって打席には本日1本塁打2打点の中村選手が。一打同点、一発逆転の場面なだけに歩かせる選択肢もあったところですが、千葉は勝負を選択。これが成功し、最後は荻野投手が三振に打ち取って試合終了。千葉が連勝しました。
 これで埼玉とのゲーム差は1となっています。観客数は1万1千3百人ほどでした。

2009年06月28日

降雨コールドで三タテを逃れる

 千葉で行なわれた千葉-北海道は小野投手とスウィーニー投手が先発。今日は、昨日本塁打を放ったバーナムJr選手が久々のスタメンで八番・左翼に入りました。また、スタメン捕手は橋本将選手でした。
 初回は0点に終わりますが、続く2回、先頭のサブロー選手が、あわや本塁打という左翼フェンス直撃の二塁打を放ちます。続く橋本将選手の進塁打を意識した右打ちは、一塁正面のゴロかと思われましたが、イレギュラーしてそのまま右前に転がり、千葉が先制します。
 さらにベニー選手が歩いて無死1・2塁としますが、そこから2死となり、好機が潰えたかと思われました。しかし、そこで西岡選手が左翼線を抜く二塁打を放ち、2点目が入ります。

 小野投手は3回まで1安打投球の好投を見せます。しかし4回、先頭の森本選手に内野安打されると、続く稲葉選手に右翼席に運ばれ、追いつかれてしまいます。
 試合開始前から降っていた雨は、収まる気配がなく、3回終了以降は、何度もグランド整備が行なわれ、いつ中断になるか分からない展開に。
 そんな中、5回に1死1・2塁と好機を作り、ここで得点できれば、試合成立かつ場合によってはそのまま勝利、となるところでしたが、先制に貢献したサブロー選手と橋本将選手が倒れ、同点のまま試合が成立しました。
 小野投手は6回の一番から始まる攻撃を三人で抑えます。そしてその裏、先頭のベニー選手が二塁打を放つと、バーナムJr選手の二塁ゴロで三塁へ。ここで今江選手がスクイズを決め、勝ち越しに成功します。
 そして、6回終了後に雨が強くなり、そのまま試合中断に。直前のスクイズが大きく、千葉が3対2で勝ち、三タテを免れました。観客数は雨模様という事もあり、1万8千1百人ほどでした。

 あわせて金曜と土曜の試合も。金曜は小林宏之投手とダルビッシュ投手の先発で、初回に森本選手の今季1号となるソロで北海道が先制されます。
 その裏、四球から得た1死3塁を活かせなかった千葉打線は、その後、ダルビッシュ投手に抑え込まれ、7回まで無安打に抑えられます。
 一方、初回のソロのみで踏ん張ってきた小林宏投手は7回に金子誠選手の適時打で追加点を奪われます。さらに8回には救援陣が打ち込まれ、5対0に。その裏、サブロー選手と橋本将選手の連打で無安打無得点は免れたものの、結局完封リレーを喫し、5対0で敗戦。観客数は全席入場料1,500円(FC会員は1,000円)の「ビアスタジアム」だった事もあり、2万8千3百人ほどでした。

 土曜は唐川投手と八木投手が先発。2回に先制されると、4回には糸井選手と二岡選手の連続本塁打が出て4対0に。その裏に大松選手のソロで1点を返すも、5回に唐川投手は走者を溜めて降板し、代わった高木投手が適時打を喫して再び4点差になります。
 その裏、堀選手が2年ぶりとなる1号2ランを放ち、7回にはバーナムJr選手の代打本塁打で1点差に迫るも、反撃はここまで。5対4で敗れています。観客数は2万3千5百人ほどでした。

2009年06月24日

杉内投手がMVP獲得、ドーマン投手は解雇ほか

 交流戦のMVPは杉内投手が獲得しました。千葉ファンの身びいきとして、オーティズ選手に取ってほしいと思っていたので、少々残念です。ただ、負けなしの3勝でうち2勝が完投となれば、順当なところなのでしょう。
 昨年、初めて川崎選手が野手でMVPを穫りましたが、それを除く4回は全て投手が穫っています。交流戦のような短期間で優勝するチームの場合、打撃好調の選手が何人もいるのが普通なので、やはり野手だとなかなか目立たないのだろうか、などとも思いました。

 一方、昨日、広島がドーマン投手の解雇を発表しました。11日に一軍で投げて23日に解雇ですから、二週間も経っていないわけです。かなり異例の事とはいえます。
 もっとも、その最後の登板で一死も取れずに、プロ野球記録である「1イニング15点」に絶大な貢献をしてしまったのですから、仕方ないとも言えます。あの試合を観戦していた事もあり、自分にとって、彼が「記録にも記憶にも残る選手」になることは間違いないでしょう。
 まあ、数年前に千葉にいたミラー投手のように、日本では失敗したもののアメリカに帰ってから大リーグに定着した、という選手もいます。縁がなかった日本の事は忘れ、再び故郷で頑張ってほしいものです。

 あと、東京が「ジェット風船禁止」を決定した、というニュースがありました。元々新型インフルエンザ対策という事で一時中止していたのを、恒久的な措置に変えた、という事のようです。中止してみて、色々といいことが分かったのでしょう。
 私もこの決定には賛成です。元々、「グランドに物を投げ込む」という事は好ましいとは思えません。また、7回表に風船を膨らまされると、視界を遮られ、グランドが見づらくなります。それに加え、近くで割れてしまうと、聴覚的にも不快になります。
 風船を売っている業者の方には悪いのですが、これを機にこの「7回表の攻防も見ずに風船を膨らまさせ、それでグランドを汚した上に、回収で余計な時間を取らせる」というこの行事は、他球団も全面的に見直せばいいと思います。
 そして、各球団がそれぞれ独自性を出した「ラッキーセブンの盛り上げ方」を新たに考えれば、応援の発展にも繋がるのではないでしょうか。

 というわけで、これから後半戦に向けて盛り上がるとこですが、スポニチの記事を見ると、千葉は相変らず長い長いストーブリーグから抜け出せていないようです。
 3A落ちしている小林雅投手と薮田投手を穫るだの、来季のコーチに誰を穫るだのという記事ばかりです。よくもまあ、そんな情報が出てくるものです。
 メジャー復帰を目指して頑張っている両投手にとっても失礼な話です。また、「コーチ候補」の一人は、現在前期リーグが行なわれているBCリーグの監督です。そんな記事を見たら、そのチームの選手やファンだっていい思いはしないでしょう。
 そういう事も配慮せずに、情報を垂れ流す経営陣も経営陣ですし、その記事をそのまま書くスポニチもスポニチです。一応、「新聞」なのですから、そんな垂れ流し記事を書く暇と紙面があるのなら、「本社が調査」と発表したまま放置されている怪文書問題についての独自取材でもしてもらいたいものだ、と強く思いました。

2009年06月21日

清水直投手の好投と竹原選手の連続打点で連敗止める

 東京ドームで行なわれた読売-千葉は内海投手と清水直行投手が先発。今日は15試合ぶりに西岡選手がスタメン復帰し、1番遊撃で入りました。また、左投手が予想されたため、竹原選手が二番左翼で入り、一塁には堀選手が七番で入りました。ただ、大松選手は三番右翼の定位置を維持していました。
 初回、スタメン復帰した西岡選手のフラフラと上がった当たりが、この球場独特の放物線を描いて右翼席に入り、今シーズン初の先頭打者本塁打で先制します。

 しかしその裏、清水直投手は1死から二塁打され、続く打者には一塁ゴロが微妙な判定でファウルとなり、その後の「打ち直し」で安打に。そして次打者に犠飛を打たれて即座に追いつかれます。
 そこからは投手戦になり、そのまま1対1で中盤を終えます。そして迎えた6回表、1死から竹原選手が左翼席に2号ソロを放って勝ち越しに成功します。
 続く7回、先頭のサブロー選手が安打するも、盗塁失敗もあって2死無走者になります。しかしそこから今江選手が安打すると、そのまま打席に入った清水直投手も安打で続き、ここで内海投手をKOします。
 さらに西岡選手が四球を選んで満塁とすると、前の打席で本塁打した竹原選手が2点適時二塁打を放ち、4対1とリードを広げます。
 さらに続く8回、井口選手の約三週間ぶりとなる本塁打および、今江選手の2ランで3点を追加します。
 その裏、伊藤投手が本塁打二発で3点は返されるものの、9回に井口選手の2点適時二塁打でダメ押しし、その裏はシコースキー投手が抑え、9対4で勝ちました。
 これでチームは連敗を3で止めるとともに、対読売の連敗を7で止め、東京ドームでは2006年以来の読売戦勝利となりました。この数年、悪夢みたいな状況が続きましたが、やっとトンネルを抜けたといったところでしょうか。来年以降は逆に連勝記録を作ってもらいたいものです。
 観客数は4万4千3百人ほどだったそうです。その割りには、初回に西岡選手が本塁打を放った時に映った二階席は空席が目立ちました。どのような基準で「実数」を把握したのだろうか、と気になりました。

2009年06月20日

渡辺俊投手が立ち上がりに崩れ、三連敗

 東京ドームで行なわれた読売-千葉はグライシンガー投手と渡辺俊介投手が先発。渡辺俊投手の立ち上がりが悪く、初回にいきなり4点を失い、3回にも本塁打で1点失います。
 打線は拙攻続きで、終盤に2点は返しただけ。相手より多い安打数ながら5対2で敗れています。観客数は4万4千1百人ほどでした。

2009年06月18日

サヨナラ弾を喫して連敗

 神宮で行なわれた東京-千葉は館山投手と大嶺投手が先発。今日は今江選手がスタメンを外れ、ランビン選手が八番遊撃で入りました。また、橋本将選手が五番でスタメンマスクとなりました。
 初回、2死から大松選手が四球を選ぶと、井口選手が二塁打を放って先制機を得ます。しかし、ここは橋本将選手が打ち取られます。
 その裏、大嶺投手は1死から四球を出すと、青木選手に内野安打され、続くデントナ選手には詰まりながらも左前に落とされ、先制されます。

 2回にも連打で無死1・2塁としますが、そこから走者も進められずに0点と、昨日の続きみたいな効率の悪い攻撃になります。
 しかし3回、1死から大松選手が二塁打すると、続く井口選手も右翼手の頭を越える二塁打を放ちます。しかし、右翼手が取るかと思ったか大松選手のスタートが遅れ、2・3塁に止まります。
 これまた悪い流れかと思われましたが、続く橋本選手が右翼に二塁打を放ち、今度は二者が生還し、逆転に成功します。
 しかしその裏、大嶺投手は先頭の青木選手に二塁打され、内野ゴロなどで2死三塁になります。ここで宮本選手が意表を突く三塁へのセーフティバントを決め、同点となります。
 直後の4回表、先頭のランビン選手が二塁打します。続く打席には大嶺投手入り、うまく打球を殺したバントをします。しかし、ランビン選手のスタートが遅れて三塁アウトに。その後に併殺で、結局三人で終わってしまいます。
 しかし続く5回、1死から大松選手が右翼席に打った瞬間にわかる本塁打を叩き込んで、再び勝ち越しに成功します。さらに四球ふたつで走者を溜めると、ベニー選手が右中間を抜く2点二塁打を放ち、この回3点。これで、この試合まで14連勝中の館山投手を止めたかと思いました。
 ところがその裏、大嶺投手はまたしても先頭の青木選手に二塁打されます。そして1死からガイエル選手に適時打されて1点を返されると、さらに宮本選手に安打され、相川選手にはセーフティバントを決められて満塁。この回を抑えれば勝利投手の権利を得るところですが、ここで降板となりました。まあ、5回途中で107球11安打3四球では仕方ないところでしょう。
 二番手には中郷投手が登板し、川島慶選手は打ち取ります。しかし、代打の森岡選手に2点適時打されて同点に。これで館山投手の連勝は継続となりました。
 以下は継投合戦に。中郷投手は6回に先頭の田中選手に二塁打されて降板しますが、そこから川崎投手が抑えます。その川崎投手が7回に内野安打と犠打で1死2塁とすると、今度は伊藤投手が抑え、勝ち越しを許しません。しかし、打線も東京の継投陣の前に好機を作ることすらできません。
 9回は三番からの好打順でしたが、林投手の前に三人で抑えられます。その裏は荻野投手が登板。昨日、2発で4点を失っていますが、今日は本来の投球を見せ、失策で先頭打者を出しながら、後続を抑えます。
 10回も続投した林投手に、簡単に二死を奪われます。しかし、続くランビン選手が四球を選ぶと、途中の守備から入っていた竹原選手が三塁線を抜く二塁打を放ちます。続く打席には塀内選手が入りますが、林選手の速球が膝に直撃。そのまま塀内選手は交代となってしまいました。
 こうして二死満塁となりますが、ここで福浦選手が抑えられ、ここでも勝ち越す事ができません。
 11回も二死から代打の堀選手が二塁打しますが、ここも0点に。
 そしてその裏、この回から登板のシコースキー投手が先頭のガイエル選手に右中間スタンド中段に叩き込まれてサヨナラ負け。東京に連敗し、通算成績は1勝3敗となりました。観客数は1万5千5百人ほどでした。

2009年06月17日

投打に冴えず連勝止まる

 神宮で行なわれた東京-千葉は由規投手と成瀬投手が先発。今日は日曜に代打で決勝打を放った竹原選手がスタメンに復帰しました。
 初回、1死から福浦選手が安打を放つも、続く大松選手が併殺に打ち取られ、三人で終わります。
 するとその裏、成瀬投手は先頭で中学の先輩である飯原選手にいきなり二塁打され、さらに犠打野選で無死1・3塁となり、続く青木選手の内野ゴロで先制されます。

 2回表は先頭の井口選手が歩くも、2イニング連続の併殺で三人で終わります。3回も先頭の竹原選手が安打するも後続が三連続三振でここも活かせません。
 するとその裏、成瀬投手は2死から安打されると、続く青木選手に2ランを喫し、点差を広げられます。
 打線は4回・5回と先頭打者を出し、5回には早くも成瀬投手に代打を起用しますが、いずれも得点できません。6回も先頭の早坂選手が安打で出ますが、盗塁失敗もあって0点。結局2回から6回まで毎回先頭打者を出しながら1点も取れません。
 そして6回裏、二番手の中郷投手がデントナ選手に2ランを喫し、5対0と一方的な展開になります。
 7回に今江選手の適時打でやっと1点を返しますが、その裏即座に突き放されます。
 そして8回裏、調整で荻野投手がでるものの、2ラン二本を浴びて4失点でついに二桁失点に。そのまま10対1で敗れました。
 ここのところ、投打がかみあって三連勝だったのですが、負けるときはこんなものでしょう。連敗はしないよう、気持ちを切り替えてほしいものです。観客数は1万7千1百人ほどでした。

2009年06月16日

交流戦、福岡が連覇

 名古屋で行なわれたドラゴンズ-福岡は、1点リードで迎えた9回裏に馬原投手が二塁打の後に連続暴投で追いつかれるも、延長10回に森本選手が岩瀬投手から代打適時打を放って勝ち越し、その裏はファルケンボーグ投手が抑えて4対3で勝ちました。そして交流戦2位の埼玉が負けたので、3試合を残して交流戦連覇が決まりました。
 中継を見ていないので分かりませんが、普段なら7回表に勝ち越せば、その裏は攝津投手、8回ファルケンボーグ投手、9回馬原投手という継投になるはずです。それを攝津投手を引っ張ってファルケンボーグ投手を温存し、その結果、10回裏に「抑え」が確保できていたわけです。
 何か秋山監督に9回に追いつかれる予感でもあったのでしょうか。もしそうでしたら、恐るべき勘と言わざるをえません。

 これで福岡はパリーグ首位にも並びました。ちょっと前までは、千葉や埼玉と「Aクラス争い」をしていたはずなのですが、驚くよりありません。昨年は交流戦優勝後に最下位まで落ちたわけですが、ここ5年で見ると、奇数年は交流戦優勝チームがリーグ優勝、偶数年はBクラス、となっています。そう考えると、福岡の優勝確率はかなり上がったとも言えます。
 ただ、まだまだ千葉にも好機は十分残されていると思います。投打とも調子は上がっているので、何とか交流戦残り4試合を好成績で締めて、後半の浮上に向けて勢いをつけてもらいたいものです。

2009年06月14日

小林宏投手、遅ればせながら今季初勝利

 千葉で行なわれた千葉-タイガースは小林宏之投手と安藤投手が先発。ここのところ、リリーフでの登板が続いていた小林宏投手ですが、当初予定されていた唐川投手が抹消されたために、急遽先発だったとのことです。水曜日に2イニング投げているため、「中三日」となりました。打順については、昨日と同じ顔ぶれでした。
 両投手とも立ち上がりから調子よく、2回までともに無安打で抑えます。そして迎えた3回表、小林宏投手は簡単に二死を取るも、続く平野選手に三塁の頭を越す絶妙のプッシュバントで出塁されます。さらに四球で初めて得点圏に走者を進めますが、新井選手を抑え、先制は許しません。

 しかし続く4回、1死からブラゼル選手に内角低めのボール気味の球を右翼席に運ばれ、先制されます。ブラゼル選手はまだ昨日二度当てた自打球の痛みが残っている中の3試合連発となりました。さらに二塁打と安打で2死1・3塁となりますが、ここは小林宏投手が踏ん張り、最少失点にとどめます。
 その裏、2死から大松選手が四球を選び、やっと初の走者が出ますが、ここも得点できません。
 しかし続く5回裏、1死から里崎選手が右翼席ギリギリに入る4号ソロを放ちます。この「チーム初安打」で千葉が追いつきました。
 5回を三人で抑えた小林宏投手ですが、6回に先頭の金本選手に四球を出したところで爪を痛め、一度ベンチに戻ります。しかし、治療して出てきたあと、三振と併殺でここを凌ぎ、7回も三人で抑えます。
 6回の2死1・3塁を逃した打線ですが、7回に1死からサブロー選手が安打し、さらに2死から今江選手も続きます。ここで早坂選手に打席が回ると、右の安藤投手ながら、一軍復帰後勝負強さを発揮している堀選手を代打に。この起用が当たり、堀選手は三遊間を抜きます。しかし、やや浅かった事もあり、金本選手の好返球でサブロー選手が本塁でアウトになり、勝ち越すことはできません。
 直後の8回、続投する小林宏投手は先頭の平野選手に投手強襲安打で出塁を許します。しかし、続く赤星選手のバントが小飛球になって併殺に。続く新井選手も抑えました。
 その裏、タイガースはウイリアムス投手が登板。すると、左の福浦選手に代えて田中雅彦選手が代打に出ます。そして田中雅選手が四球を選び、大松選手は倒れたものの、井口選手も四球を選びます。
 ここで、橋本将選手の代打で竹原選手が出ると、タイガースは右のアッチソン投手を起用。しかし、最近は右相手でもスタメンに入る事が増えた竹原選手は、右中間を抜く2点適時三塁打を放ちます。ちなみに、これはプロ初の三塁打でした。
 ここで続く里崎選手が初球スクイズを決めます。前の前の打席で本塁打を放っているだけに、完全に無警戒なところをつき、貴重な追加点を挙げました。
 そして9回は荻野投手でなく、シコースキー投手が登板。先週もセーブがつかないとはいえ、9回を投げていたので、今後は抑えになるようです。そして、1安打を許すも、後は抑え、今季初セーブ。千葉が4対1で勝ち、今季交流戦初のカード勝ち越し並びに、対タイガース通算勝ち越しを達成。また、連勝も3に伸ばしています。観客数は連日の大入り満員となる3万18人でした。

 今日は久々に他カードの話も。まず、大阪ドームで行なわれた合併球団-東京ですが、2対2で迎えた5回に、東京が九者連続で安打、しかもいずれも単打という猛攻を見せます。そして、四球のあと、ガイエル選手の満塁本塁打で、木曜に千葉が達成した10打数連続安打に並び、続く飯原選手の二塁打で、プロ野球記録となる11打数連続安打を達成します。
 木曜にあの猛攻を見ていたときは、「こんなにアウトにならないなんて、二度とないだろうな」などと思っていたのですが、まさか三日後に同じような事が起きるとは思いませんでした。
 なお、この時点で12対2となった試合ですが、そこから合併球団が反撃し、9回裏に4点差に迫ってなお満塁と、一発同点の場面を作ります。しかし、ここで登板した林投手が抑え、そのまま東京が勝利。とはいえ、まさか5回の猛攻を見たときは、この試合にセーブがつくとは誰もが思わなかったでしょう。

 所沢で行なわれた埼玉-広島は埼玉が2点リードで終盤に入りますが、8回に広島が追いつき、そのまま延長に入ります。
 そして10回表に広島が勝ち越すも、その裏に永川投手が打たれて同点となります。
 そのまま4対4で迎えた12回裏、埼玉は先頭の栗山選手が二塁打を放ちます。続く中島選手を敬遠した後、中村選手が三遊間を抜きますが、当たりが強すぎて二塁走者は帰れません。しかし、これで無死満塁と絶好のサヨナラ機を迎えます。
 するとブラウン監督は、青木高投手に交代するとともに、左翼を小窪選手に代えます。そして、本職が内野の小窪選手は、外野でなく、二塁前に構え、ブラウン監督得意の「内野五人制」になります。
 そして、続く黒瀬選手の当たりは、投手を抜きます。本来ならそのまま二遊間を抜けてサヨナラになるところですが、これが二塁前にいた小窪左翼手の真っ正面。そのまま本塁封殺して一塁もアウトとなり、おそらくは史上初であろう「7-2-3のダブルプレー」が完成しました。そして、GG佐藤選手を敬遠した後、江藤選手を打ち取って4対4の引分けで試合終了。貴重なものをTVで見ることができました。

2009年06月13日

連日の猛打で交流戦初の連勝

 千葉で行なわれた千葉-タイガースは小野投手と福原投手が先発。一昨日の大勝の影響もあり、今日は竹原選手がベニー選手に代わった以外は同じ顔ぶれでした。なお、試合前には明日の先発が予想されていた唐川投手の登録抹消が発表されました。肩の張りのため、大事を取って先発を一回飛ばすためとの事でした。
 小野投手は立ち上がり、いきなり平野選手に二塁打され、犠打で進まれます。しかしそこから三・四番を抑えます。
 さらに2回は1死からブラゼル選手に、3回は先頭の狩野選手にいずれも二塁打と、3イニング連続二塁打されますが、これまた0点に抑えます。

 初回・2回と走者を一人ずつ出しながら0点だった打線ですが、3回に先頭の今江選手が安打します。続く早坂選手が犠打をすると、これを福原投手が悪送球してオールセーフになります。
 続く福浦選手が犠打を決め、大松選手が倒れて二死になりますが、井口選手が詰まりながらも中前に落とし、千葉が2点を先制。さらに橋本将選手四球の後、里崎選手に適時打が出て、もう1点入ります。
 続く3回も先頭のベニー選手が二塁打し、さらに早坂選手の安打などで2死1・3塁になった後、大松選手が2点適時二塁打を放ちます。さらに井口選手四球の後に橋本将選手が適時打でこの回も3点を挙げます。続く5回も今江選手の犠飛で追加点を挙げ、中盤で7対0と大差になりました。
 小野投手は6回まで5安打されるものの、走者を溜めることはなく、タイガース打線を0点に抑えます。
 ところが続く7回、先頭のブラゼル選手は2-0から三球連続で足に自打球を当てます。特に最後のは痛がっており、このまま交代かとも思われました。しかし、打席に立つと、続く球を右翼席に運びます。打ち終えた瞬間、足の痛みに崩れかけ、そのまま足を引きずるような感じでダイヤモンドを一周しました。
 その裏、タイガースは新人で一軍2試合目となる西村投手が登板。対して1死から今江選手が安打を放つと、連続四球で満塁となります。ここで大松選手が本日4打点目となる2点適時打を放ち、取られた直後に突き放しての9対1となります。
 小野投手は完投の意思がありましたが、大差で完封もないということで8回で降板。114球で8安打1四球1失点という内容でした。そして、9回は川崎投手が抑えてそのまま9対1で勝っています。
 13安打8四死球で9得点13残塁という内容ですから、効率がいいとは言えません。とはいえ、得点が入るのですから、打線がつながり出したと言えるのでしょう。
 これで、チームは約1ヶ月ぶりの連勝。交流戦でセリーグ相手だと初の連勝です。観客数は試合前に完売となるほどの大入りで3万24人でした。

 ところで、以前から集まっていたバレンタイン監督の残留要請署名が10万を越え、来週に球団に提出される事になったそうです。
 それに対する、石川球団副代表の発言は「こちらも真摯(しんし)に受け止めないといけないが、これで何かが変わるとも思えない」と話した。そうです。要は「丁重に無視する」と言っているわけです。
 これでは、10万人のファン相手に「お前らの意見など、はなから相手にしない」と喧嘩を売っているようなものです。少なくとも、ファンが入場券やグッズを購入することによって成り立っている商売をやっている人間の発言とは思えません。
 私はバレンタイン監督の残留かつ、瀬戸山・石川体制の終了を望んでいる立場です。そういう意味では、石川氏が失言するには、敵失のようなものですので、有難いことではあります。
 とはいえ、今回の発言はあまりにも異常すぎます。たとえば、この署名を受けて再検討したふりをし、条件があわなかったからと結局解任、とでもすれば、まだ署名した人たちの感情をそらすことができるでしょう。ファン離れを防ぎつつ、目的を達成する方法はいくらでも考えられます。にも関わらず、このような「喧嘩を売る」みたいな発言をするわけです。
 そういえば、「千葉のくだらないファン」発言で話題になった怪文書騒動について、「球団が調査する」と発表していました。その後一ヶ月半経ちましたが、結果は発表されていません。これでは、「議事録」が偽物だと証明できなかった、と解釈せざるをえません。
 あまりの異常さと、本日6月13日が近鉄バファローズ合併報道の「五周年」という事もあり、「水面下で球界再編の動きがあり、ロッテ球団がその対象になっている。5年前のように、ファンの反対運動でこの計画を頓挫させたくない。そのため、来るべき反対運動を盛り下げるため、わざとファンが球団へ愛想を尽かすように地ならしをしている。そのため、意図的にあのような発言を繰り広げているのでは?」とまで思ってしまったほどでした。

2009年06月11日

日本新記録の1イニング15得点を目撃

 千葉マリンスタジアムに、19時26分以降に内野自由席に入ると、1,900円でビール一杯分の券がつく「726ビール付チケット」という企画があります。それが木曜日限定で値段が変わらずにビール二杯という「726Wビール付チケット」にバージョンアップされました。
 一連の騒動および不況の影響か、観客数は減っています。特に木曜日は減っているのだろうか、などと思いました。
 いずれにせよ、これを使えば会社帰りに球場に寄って実質700円で試合を見れます。というわけで、千葉-広島戦を観戦に行きました。

 試合開始から1時間経った19時15分くらいに海浜幕張駅に着いたのですが、この券の効果か、球場直行バスはすし詰めの満員でした。
 その時点で試合のほうは2対2。先発は清水直行投手と大竹投手で、2回に末永選手の2点二塁打で先制されるも、その裏、里崎選手の四球と今江選手の安打で1・2塁とし、早坂選手の2点適時三塁打で同点、という展開でした。
 球場に着いて券を買ったのが19時22分だったのですが、この時、ちょうど3回裏で千葉打線が攻撃中。大松選手の四球を足がかりに、橋本将選手とサブロー選手の連打で満塁とし、暴投で勝ち越し。さらに再び満塁から今江選手が3号満塁本塁打を放ち、7対2と差をつけたところでした。
 席についた時はちょうど4回表の攻撃が始まるときでした。もし普通に入っていれば満塁本塁打は見れたわけで、その時は、「普通に内野自由席をFC割引で買えば1,600円。900円をケチって満塁本塁打を見そびれた。損得的にどうなのか?」などと思っていました。
 援護をもらった清水直投手は4回から6回までを無走者で抑えます。しかし、二番手の小松投手に対し、打線は4回の2死1・2塁、5回の無死1塁を活かせず、追加点が入りません。
 あと、5回裏には試合前に募集していた「サラリーマン川柳」の優秀作が発表されていました。いずれも、「仕事帰りに野球を楽しむ」ではなく、「不況のため、減収だが球場に来ている」という悲壮感あふれるものばかりでした。

 そして迎えた6回裏、先頭の福浦選手が流し打ちで安打を放ちますが、続く大松選手は三塁フライでアウトになります。続く井口選手も打ち上げますが、打球は左翼と中堅と内野のちょうど中間地点に。福浦選手は安打になることを見越しており、1・3塁となります。
 ここで五番指名打者で入っていた橋本将選手が一・二塁間を抜き、久々の猛打賞となる打点を挙げます。さらに、サブロー選手が四球を選んで満塁としたところで小松投手は降板。三番手にはドーマン投手が上がりました。
 このちょっと前に、4年前に偶然にも三日連続で一緒に観戦した人と「再会」しました。その人は広島の状況に詳しく、「ドーマン投手は制球が悪いから、満塁で出すのは危険だ」と言っていました。
 その「予言」通り、ドーマン投手はボールが先行。押し出しを恐れて置きにいったところを里崎選手、さらには前の回から守備で入っていたランビン選手が連続適時打し、この時点で二桁得点となりました。
 さらに今江選手が押し出しを選ぶと、早坂選手は死球で連続押し出しに。さらに福浦選手が適時打を放ち、ドーマン投手は1死も取れずに降板となりました。
 四番手には森投手が上がりますが、勢いを止めることはできません。まず、この回ここまで唯一のアウトを取られている大松選手が2点適時二塁打を放ちます。結果的には、これがこの回唯一の長打でした。
 これで15対2と大差になった事もあり、井口選手はお役ご免で代打に塀内選手が。福浦選手にも堀選手が代走で出ます。その塀内選手が2点適時打を放つと、続く橋本将選手がこの回2本目、この試合4本目の安打で続きます。そしてサブロー選手と里崎選手が連続で二遊間を抜く適時打を放ちます。いずれも、内野手が取れるか、という当たりでしたが、もう完全に勢いが止まりません。これで10打数連続安打となり、日本タイ記録となりました。
 そしてランビン選手が死球で出て満塁とし、打席には今江選手が。併殺さえなければ「打者二巡」という場面で遊ゴロを放ちます。一瞬、「ダメだったか」と思ったのですが、二塁への送球がそれてオールセーフになります。
 ここで打者二巡となり、代打で田中雅彦選手が打席に入ると、右翼席からは「あと1点」コールが。試合中によく調べるものです。そして、田中雅選手は犠飛を放ち、1イニング14得点の日本記録を達成。同時に、井口選手から続いていた連続出塁が15でやっと止まりました。
 そして打席には先ほど代走で出た堀選手が。代走の選手が打席に入ったのを生で見たのは初めてです。何と呼ばれるかと楽しみにしていたのですが、「二番、堀」と肩書きはありませんでした。
 その堀選手が「代走適時打」を放ってついに1イニング15得点に。続く大松選手が倒れてやっと攻撃が終わりました。大松選手はこの回だけで三度打席に立ち、2回アウトになると同時に2点適時打を放った事になります。

(15点が入ったスコアボード)
 清水直投手は球数が少ないこともあり、9回のマウンドに上がります。結局、106球を投げて6安打2四球2失点完投でした。席の近くにスコアボードがあるので「記念撮影」をしたのですが、同じ事を考えている人が多く、なかなかいい写真は撮れませんでした。まあ、私も誰かの邪魔をしていた可能性が高いのでお互い様ですが・・・。

 これでチームは今季対広島初勝利。通算戦績は1勝3敗で、得失点差はプラス15という結果になりました。観客数は1万8千7百人ほどでした。
 試合終了後は球場前でマスコットが勢揃い。珍しく遠征に来ていた、広島のマスコット「スラィリー」の前に、記念写真を求める長蛇の列ができていました。

2009年06月10日

11残塁で完封リレーを喫する

 千葉で行なわれた千葉-広島は渡辺俊介投手とルイス投手が先発。今日はサブロー選手がスタメンに復帰し、二番に入りました。また、福浦選手が六番に入っています。
 渡辺俊投手は、立ち上がり、簡単に2死を取ります。しかし、そこから連打と四球で満塁にしてしまい、喜田選手に2点適時打を喫してしまいます。
 その裏、こちらも2死無走者から2安打と四球で満塁と、全く同じ展開になります。しかしこちらは福浦選手が倒れ、得点できません。

 続く2回裏は先頭の竹原選手が安打し、1死後には今江選手も安打で続きます。しかし、そこから早坂選手とサブロー選手が連続三振を喫します。
 さらに3回は先頭の大松選手が死球で出るも、井口選手が三振ゲッツー。4回もまた先頭の竹原選手が死球で出て、1死後にエンドランが決まり、2死満塁にするも大松選手が倒れ、これで早くも9残塁となってしまいます。
 渡辺俊投手は2回以降は安定した投球を見せます。4回に先頭打者を内野安打で出しますが後続を抑え、続く5回は2死からセーフティバントに失策がからんで二塁に進まれますが、ここも抑えます。
 そして6回は先頭打者を歩かせ、さらに安打で1死1・2塁としますが、ここも後続を抑えます。
 打線は5・6回と三者凡退に打ち取られ、7回からは二番手で横山投手が登板。先頭の早坂選手が四球で出ますが、牽制タッチアウトで結局三人で終わります。
 渡辺俊投手は7回を6安打2四球で降板。うち3安打1四球が初回に集中する形になってしまいました。
 そして、8回からは小林宏投手が登板。2イニングを無安打に抑えます。
 9回裏の広島は当然ながら永川投手が登板。対して先頭の竹原選手がまず安打すると、ベニー選手も続いて無死1・2塁と、同点の走者を出します。しかし、今江選手が犠打失敗で三塁アウトになると、代打の橋本将選手、さらにはサブロー選手も倒れて2対0で試合終了。8安打5四死球ながら11残塁という拙攻で完封負けとなってしまいました。
 渡辺俊投手は前回に続いての援護ゼロ。その前の試合も、8回途中1失点で降板した後に打線が逆転で、さらにその前の試合も完封負けですから、実質4試合連続の援護なしとなっています。
 これで対広島は3連敗で負け越し決定となっています。観客数は2万2千人ほどでした。

2009年06月08日

逆転満塁弾を喫し、またもや連勝できず

 横浜で行なわれた、横浜-千葉は三浦投手と大嶺投手が先発。今日もサブロー選手が欠場し、右投手予想にも関わらず、竹原選手が6番左翼に。また、橋本将選手が五番でスタメンマスクをかぶりました。
 大嶺投手は立ち上がり、先頭の金城選手に安打されるも、続く北川選手の犠打失敗を併殺に打ち取るなど、0点に抑えます。

 打線は最初の一巡を無走者に抑えられ、0対0のまま4回表を迎えます。そしてこの回、先頭の早坂選手がチーム初安打。早坂選手はこれで5試合連続安打になりました。そして、福浦選手が送った後、大松選手が二試合連続となる7号2ランを放って先制します。
 その裏、大嶺投手が無死2塁を0点で凌ぐと、直後の5回表、1死からランビン選手が二塁打を放ち、続く今江選手の適時打で1点を追加します。
 これで千葉ペースになったかと思われましたが、その裏、先頭の石川選手がセーフティーバントを仕掛けると、処理しようとした大嶺投手と今江選手が衝突し、内野安打になります。
 さらに安打と犠打で1死2・3塁とすると、大嶺投手は続く金城選手に初球をぶつけ、1死満塁となります。
 そして続く北川選手に1-2とボール先行した4球目を弾き返されると、打球はそのまま右翼席に。プロ初打点が逆転満塁本塁打となってしまいます。
 直後の6回表、2死から井口選手の放った打球は三浦投手の足を直撃し、そのまま左前まで跳ね返ります。しかし、三浦投手は一度ベンチで治療したものの続投し、続く橋本将選手が抑えられます。
 続く7回、二番手の木塚投手に対し、先頭の竹原選手が安打しますが、後続がありません。さらに8回、代打で登場した田中雅彦選手が安打すると、わざわざ「ピンチバンター」に堀選手を起用して1死2塁に。しかし、前の打席本塁打の大松選手が倒れ、井口選手に対しては、8回ながら抑えの山口投手が登板し、三振に打ち取られます。
 そして9回も山口投手の前に三人で抑えられて試合終了。6回以降は無走者に抑えただけに、まさしく一発に泣いた試合となってしまいました。
 これでまたもや、カード勝ち越しができず。横浜との通算成績も2勝2敗で終わりました。観客数は1万3千人ほどでした。

2009年06月07日

初回に大量点も、終わってみれば辛勝

 横浜で行なわれた、横浜-千葉はグリン投手と成瀬投手が先発。今日はサブロー選手がスタメンから外れ、三番には大松選手が、中堅には七番でランビン選手が入りました。
 初回、1死から福浦選手が安打を放つと、大松選手も続いて1・2塁とします。すると、グリン投手がここで制球を乱します。井口選手相手に初球を背中にぶつけて満塁にすると、里崎選手がストレートの四球でまず1点。さらにベニー選手も0-3となり、4球目に久々のストライクが入ったものの、結局連続押し出しとなります。
 続く打席には本日誕生日のランビン選手が。そして、2-3からの球を右翼ポール近くに運ぶ満塁本塁打を放ち、いきなり6点を挙げました。

 いきなり大量援護をもらってのマウンドとなった成瀬投手ですが、その裏、いきなり金城選手に先頭打者本塁打を喫します。さらに、続く2回も連打で無死1・2塁に。しかし、そこからバント失敗と併殺で凌ぎ、続く3回も併殺で0点に抑えます。
 しかし4回、この回先頭の内川選手に本塁打されると、1死後に佐伯選手にソロ。前の対戦で本塁打された二人に、またもや一発を喫します。さらにそこから四球と二塁打で1死2・3塁に。ここで一打出れば1点差になるところですが、ここは何とか凌ぎます。
 直後の5回表、この回から登板の高崎投手相手に先頭の大松選手が5号ソロ。迫られた直後に突き放しただけに、これでさすがに流れは決まったかと思いました。
 しかしその裏、成瀬投手は、先頭の金城選手に内野安打を許し、そこから二死を取るものの、村田選手に適時二塁打を喫してこの回で降板。大量援護のおかげで勝ち投手の権利は得た物の、9安打1四球4失点という不本意な内容でした。
 続く6回は二番手の川崎投手が登板しますが、先頭打者に安打され、犠打の後に適時打され、ついに2点差にまで迫られます。
 すると7回には、昨日抑えに失敗した荻野投手が登板。いきなり安打されますが、後続を何とか抑えて0点に抑えます。
 そして8回は伊藤投手が抑えて9回に。横浜はこの回から工藤投手が上がりましたが、2死2塁で大松選手がこの試合2本目の本塁打を放ち、9対5とします。
 その裏の抑えにはシコースキー投手が登板します。ところが、いきなり二塁打を打たれると、続く村田選手に9号2ランを喫し、再び2点差になります。
 さらに2死から安打され、一発同点の場面まで作りましたが、最後は何とか抑えて9対7で試合終了。初回の大量得点がかすむような接戦で幕を閉じました。
 これで何とか6月初勝利を達成しています。観客数は2万3千7百人ほどでした。

2009年06月06日

「あと一球」から追いつかれて、今週三度目の引分け

 名古屋で行なわれたドラゴンズ-千葉は山本昌投手と唐川投手という、「24歳差対決」になりました。左腕対策で、堀選手が八番一塁に、今江選手が久々となる二番に入りました。また、今日も西岡選手は欠場で、早坂選手が一番遊撃でした。
 2回、1死から里崎選手が二塁打で出塁し、竹原選手の安打で1・3塁となります。しかし、続くベニー選手の打球はいい当たりながら井端選手の真正面となり、堀選手敬遠の後、唐川投手が打ち取られ、先制できません。

 するとその裏、唐川投手は安打と四球で無死1・2塁とし、犠打で進まれた後、小山選手に2点適時打を打たれ、先制を許してしまいます。
 そして4回裏、再び先頭の和田選手に安打され、今度は犠打で進まれます。すると、ベンチはここで七番の藤井選手を敬遠し、先ほど2点適時打の小山選手との勝負を指示。これが成功し、追加点は許しません。
 3回以降、山本昌投手の投球の前に6回まで1安打に抑えられます。
 しかし7回、1死から里崎選手・竹原選手・ベニー選手の三連打で1死満塁に。続く堀選手は倒れましたが、ここで唐川投手に代わって田中雅彦選手が代打で登場。今季初打席でしたが、見事2点適時打を放って追いつきます。さらに、昨日猛打賞と打撃上向きの早坂選手が2点適時二塁打を放ち、一気に4点を挙げて逆転しました。
 その裏から登板の伊藤投手はいきなり安打され、さらにバントの構えをしている打者相手に、ストレートの四球を出してしまいます。しかし、次打者にバントを決められた後、井端選手と荒木選手を打ち取り、自ら作った危機を自ら凌ぎました。
 そして8回はシコースキー投手が抑え、9回は荻野投手がマウンドに。ところが藤井選手に安打され、1死後に代打の平田選手にも安打されます。続く井端選手は抑えて「あと一人」とし、荒木選手も2-1まで追い込みます。しかしそこから安打されて満塁にすると、森野選手に2点適時打を喫し、土壇場で追いつかれました。
 しかし、なお続くサヨナラの危機は、3連投(代走も含めると4試合連続出場)となる小林宏之投手が登板し、ブランコ選手を抑えます。
 そして試合は千葉にとって今週三度目となる延長に。11回裏、続投の小林宏投手は、先頭の代打・立浪選手に安打され、犠打と安打で1死1・3塁のサヨナラ機を作ってしまいます。
 しかし、続く荒木選手の打球は投手ライナーに。井端選手が戻れず、併殺となりこの危機を凌ぎます。
 続く12回は高木投手が一軍復帰後初の登板に。しかし、先頭の森野選手に安打され、そこで川崎投手と交代します。ここでサヨナラ負けしますと、高木投手が継続中のプロ野球記録「連続試合無敗」が161試合(ちなみに2位は清川栄治現合併球団コーチの114)で止まってしまいます。しかし、川崎投手は1死から和田選手に安打されるも、そこから後続を抑え、高木投手の記録を「162」に伸ばすと同時に、今週三度目の引分けが決まりました。
 今日の12回裏は、チームの勝敗はもちろんですが、高木選手の記録ストップの危機が気になり、非常にハラハラ感がありました。負けている場面での登板が多いとはいえ、2004年7月18日に負けたのを最後に、162試合投げて一度も負け投手になっていない、というのは凄いと思います。ぜひとも200まで記録を伸ばしてもらいたいものだと思いました。

 ところで、「議事録問題」以降、しばらくおとなしかった球団社長側と一部マスコミですが、今月になって報知が「江川氏新監督」を大々的に報じるなど、また不快な記事を出し始めてきました。
 一例を挙げると、スポニチの采配批判ネタです。火曜の対読売で9回裏、無死1・2塁で井口選手が打席に入り、1-0からバント失敗し、ヒッティングに切り替えた後に併殺に倒れたという場面がありました。そのまま引き分けたわけですから、試合後の井口選手は不機嫌です。
 そして無言で帰ったのですが、勝手に記者氏は想像で「バントのサインを出されたからだ」という論調の記事を書き、「新チームリーダーとの信頼関係が崩れないかの不安を残した」などと結んでいます。
 WBCでイチロー選手が送りバントするご時世です。「1点取ればサヨナラの無死1・2塁で犠打のサイン」くらい普通だと思うのですが・・・。だいたい、井口選手は無言なのですから、怒りの理由が「犠打のサインに対する屈辱感」なのか「犠打失敗の上に併殺という結果に対する悔しさ」なのか分かりようがありません。
 それを妄想で采配批判記事を一本作る当たり、さすがは「監督が経営するレストランの赤字補填が契約にあった」などというデッチ上げ記事を書いた新聞社なだけの事はあります。

2009年06月05日

またも打てず、二引分けを挟んで連敗

 名古屋で行なわれたドラゴンズ-千葉は吉見投手と小野投手が先発。今日も西岡選手は外れて、早坂選手が一番遊撃で入りました。
 初回、その早坂選手が安打すると、福浦選手も続いて無死1・3塁となります。しかしそこから中軸三人が内野フライと三振に打ち取られ、先制することができません。
 一方、小野投手は初回は三者凡退で、2回に先頭打者に安打されるも、併殺で三人で終わらせる、という立ち上がりを見せます。

 しかし、直後の3回表にこちらも無死1塁を併殺でつぶすという「お返し」をしてしまい、今日も得点できません。
 しかし、小野投手は4回に2死から二塁打され、さらに安打されますが、ベニー選手の好返球で本塁タッチアウトに。続く5回も先頭打者に二塁打されますが、0点に抑えます。
 すると直後の6回表、1死からサブロー選手が二塁打すると、井口選手の適時打で先制に成功します。しかし、さらに大松選手の二塁打で1死2・3塁と得点機を作りますが、後続が倒れて1点しか取れません。
 するとその裏、小野投手は先頭の森野選手に安打され、続くブランコ選手に15号逆転2ランを喫してしまいます。
 さらに小野投手は二死1・2塁から吉見投手に安打されて降板。ここでマウンドには一昨日に続いての中継ぎとなった小林宏之投手があがります。
 小林宏投手はこの危機を抑えると、そのまま8回裏まで投げ、ドラゴンズ打線に追加点を許しません。
 しかし打線は7回に早坂選手がプロ初の猛打賞を達成するも盗塁失敗。そして8回は浅尾投手に、9回は岩瀬投手にともに三人で抑えられ、1対2で敗れ、2分けを挟んでの連敗となりました。
 ここ4試合42イニングで3点しか取れないと、打線が深刻な状態になっています。観客数は3万1千人ほどでした。

2009年06月03日

24イニングぶり得点も、2試合連続引分け

 千葉で行なわれた千葉-読売は清水直行投手とグライシンガー投手が先発。足を痛めていた橋本将選手が一軍復帰し、五番指名打者でスタメンに入りました。代わりにバーナムJr選手が登録抹消されています。また、今日も西岡選手はベンチスタートでした。
 初回、清水直投手は2死から安打されるも0点に抑えます。その裏、先頭の早坂選手が安打で出ますが牽制死に。続く福浦選手が安打と盗塁で2死2塁となりますが、結局先制できません。

 清水直投手は2回の1死1・2塁を凌ぐと、その後も走者は出しますが、0点に抑えます。
 しかし、打線のほうが、4・5回と1死から安打は出るものの、後続はなく、昨日の再現のような「ゼロ行進」になります。
 そして迎えた6回表、清水直投手は三番からの攻撃で簡単に二死を取ります。しかし、ここまで2安打されていた亀井選手に、0-3からの球を狙われ、右翼席に打ち込まれて先制されてしまいます。
 その裏も三者凡退に終わり、日曜からの連続無得点が23に伸びてしまいます。そして続く7回、先頭の井口選手は平凡な飛球を打ち上げますが、風に煽られたのか、鶴岡捕手がフェアグランドで落として無死1塁に。すると、井口選手は移籍後初となる盗塁を決めます。
 続く橋本選手の進塁打で井口選手は三塁に進み、そこから飛球と四球で2死1・3塁となります。すると、八番に下がっていた里崎選手が右前に適時打を放ち、久々の得点を挙げると同時に、同点に追いつきます。
 直後の8回、清水直投手は先頭打者に安打され、続く小笠原選手にもヒット性の当たりを打たれますが、これを井口選手が好捕します。ここで二番手のシコースキー投手が登板し、後続を抑えました。シコースキー投手は続く9回も三者連続三振に抑えますが、打線も読売の継投陣に抑えられ、8・9回と抑えられ、二日連続の延長戦に入ります。
 10回は伊藤投手が登板し、いきなり二塁打されますが、そこから連続三振など好投し、ここも0点に抑えます。
 その裏、1死から今江選手が安打すると、代打に西岡選手が登場。ファウルで粘りますが、最後は打ち取られ、続く福浦選手も倒れます。
 すると11回のマウンドには、2003年以来のリリーフとなる小林宏之投手が登板。昨日は代走で出ており、変わったかたちでの二試合連続出場となりました。しかし、先頭打者を歩かせ、次打者にも0-2に。しかし、ここで井上コーチがマウンドに来たのが好判断となり、補飛と三直併殺で0点に抑えます。
 そして12回表は荻野投手が三人で抑え、12回裏を迎えます。前の回から登板しているクルーン投手に対し、2死から里崎選手が四球を選び、今江選手の安打で1・3塁とサヨナラ機を迎えます。しかし、途中の守備から出場し、今季初打席となった塀内選手が三振に倒れて試合終了。二日連続の引分けとなってしまい、またもや交流戦カード勝ち越しはなりませんでした。観客数は2万6千1百人ほどでした。

2009年06月02日

投手陣好投も、あと一打が出ず0対0で引分け

 千葉で行なわれた千葉-読売は渡辺俊介投手と高橋尚投手が先発。今日も西岡選手はスタメンを外れ、早坂選手が一番遊撃に。二番・一塁に堀選手が入り、竹原選手が七番左翼と、右打者七人、両打ち二人という布陣でした。
 初回、渡辺俊投手はいきなり先頭打者を歩かせますが、次打者を併殺に打ち取り、三人で終わらせます。
 その裏、千葉は1死から堀選手が安打し、二死後に井口選手も続きますが、里崎選手が倒れ、先制できません。

 渡辺俊投手は、3回まで無安打に抑えますが、続く4回に先頭打者を歩かせてしまいます。続く小笠原選手は二塁ベース左にゴロを放ちますが、あらかじめ二塁がに寄っていた早坂選手が捕球します。二塁手の井口選手も一塁側に寄っていたため、三塁手の今江選手が二塁ベースカバーに入って封殺という珍しい事になりました。
 ラミレス選手に初安打を打たれ、さらに一塁ゴロで2死2・3塁となります。しかし、続く李選手を抑え、得点は許しません。
 その裏、千葉は先頭のベニー選手が二塁打を放ち、犠打で1死三塁と先制機を作ります。しかし、続くランビン選手が粘ったものの三振に倒れ、今江選手四球の後、早坂選手が内野ゴロに打ち取られ、先制機を生かせません。
 その後も両投手が好投し、7回を終わって0対0が続きます。
 そして8回表、渡辺俊投手は先頭打者を歩かせ、犠打の後、古城選手に安打されます。しかし、サブロー選手の好返球もあり、二塁走者は本塁突入できず1・3塁に。そして2死後に四球で満塁となりますが、続く小笠原選手を遊ゴロに打ち取り、ここも0点に抑えます。
 渡辺俊投手は8回を2安打5四球無失点で降板。続く9回表、二番手のシコースキー投手が1死から二塁打され、さらに四球も出しましたが、後続を抑え、ここも得点を許しません。
 その裏、続投する高橋尚投手に対し、先頭の堀選手が二塁打します。すると読売は続くサブロー選手を敬遠し、塁を詰めます。打席には今季サヨナラ本塁打2本の井口選手が登場しますが、1ストライクの後に西村コーチが打席まで行って耳打ちし、井口選手はバントします。
 しかしこれは失敗し、さらにヒッティングに切り替えたものの補ゴロ併殺に。続く里崎選手も抑えられ、0対0で延長に入ります。
 10回表もシコースキー投手が抑え、その裏、1死から二番手の越智投手相手に竹原選手が四球を選びます。さらに、代打で登場した大松選手が詰まりながらも左前に落として1・2塁と、再びサヨナラ機を作ります。しかし、今江選手さらには代打で登場の西岡選手が倒れ、ここも0点に終わってしまいます。
 11回から登板の伊藤投手はいきなり先頭の小笠原選手を三球三振に打ち取るなど、中軸を三人で抑えます。しかしその裏、四球で走者が出たものの、こちらも0点に終わり、12回に入ります。
 12回表も伊藤投手は1安打されたものの0点に抑え、これで千葉の負けはなくなりました。
 そしてその裏、クルーン投手相手に先頭のベニー選手が四球を選びます。しかし続く竹原選手は初球をバント失敗した後、内野フライに倒れ、大松選手は緩い二塁ゴロで併殺は免れるも、走者が入れ替わります。
 ここで千葉は打席に最後の野手であるバーナムJr選手を起用し、さらに大松選手の代走に、小林宏之投手を起用します。しかし、小林宏投手の足をみることはなく、バーナムJr選手は凡退。0対0で引分けに終わりました。
 投手陣は好投し、守備でも随所にいいプレーがありましたが、二度のサヨナラ機を活かせなかった攻撃が悔やまれる試合となりました。観客数は2万5千2百人ほどでした。

2009年05月31日

攻防ともに冴えず、またもカード勝ち越しならず

 千葉で行なわれた千葉-東京は大嶺投手と川島亮投手が先発。昨日途中交代した西岡選手が欠場し、早坂選手が一番中堅に入りました。また、相手先発が読めないという事で、五番左翼に唐川投手、八番遊撃に小林宏投手が当初入っており、右の川島亮投手という事で、それぞれ大松選手と根元選手が入りました。もし相手が左だったら五番は竹原選手だったと思いますが、八番はランビン選手だったのでしょうか。少々気になりました。
 大嶺投手は立ち上がり、いきなり安打と二塁打で2・3塁とし、さらに四球で無死満塁とします。そして、続くデントナ選手に適時打で先制されると、1死後に畠山選手の犠飛でもう1点を失います。

 一方その裏、先頭の早坂選手が二塁打を放ち、1死後にサブロー選手の安打で1・3塁となります。しかし、ここで井口選手がフルカウントから三振し、スタートを切っていたサブロー選手も会うととなり、三振ゲッツーで1点も取れません。
 大嶺投手は2・4回と先頭打者を出し、いずれも犠打で進められますが、ともに0点に抑えます。
 そして4回裏、1死からサブロー選手が安打で出た後に暴投で進塁すると、最近打撃が上向いている大松選手が中前に適時打を放ち、1点差に迫ります。
 これで流れが来たかと思いましたが、直後の5回表、初回に続いて先頭の川島慶選手に安打されます。続く福地選手の打球は本来なら遊撃の定位置へのゴロでしたが、エンドランがかかっており、根元選手が二塁ベースに入ろうとした逆をついた形になり、中前に抜けます。送球の間に2・3塁となります。
 大嶺投手は続く青木選手を2-0と追い込みますが、続く三球目を打ち返されると、これが右中間を抜く2点適時三塁打に。さらにガイエル選手の犠飛も出て、5対1と差が広がります。
 続く6回、先頭の田中選手に安打されると、東京は4点差ながら犠打で進めます。そして続く川島慶選手を歩かせたところで大嶺投手は降板し、川崎投手に代わります。しかし、福地選手は抑えたものの、続く青木選手にまたしても2点適時二塁打を打たれ、7対1と6点差となりました。
 なお、東京は続く7回も無死1・2塁となって九番の川本選手に回ると、これまた犠打を支持。結局失敗をしましたが、「今季はこう戦う」というのが伝わってきた攻撃でした。
 打撃陣は川島亮投手相手に7回5安打無四球1得点に抑えられます。そして8回以降も継投陣に無安打で抑えられ、そのまま7対1と大敗。収穫と言えば、3番手で登板した古谷投手が3イニングを無失点に抑えたくらいしかありませんでした。
 これでまたもや交流戦カード勝ち越しはできず、リーグ順位も5位に戻っています。観客数は2万7千3百人ほどでした。

2009年05月30日

序盤のリードを守って勝ちきる

 千葉で行なわれた千葉-東京は成瀬投手とユウキ投手が先発。成瀬投手は水曜に中継ぎで2イニング投げていたため「中二日」となりました。
 成瀬投手は初回に2死から四球と安打で走者を出しますが、里崎選手の好捕もあって0点に抑えます。
 するとその裏、こちらも簡単に二死を取られますが、そこからサブロー選手が四球で歩くと、続く井口選手が右中間に約半月ぶりとなる10号2ランを打ち込んで先制します。

 成瀬投手は3回も2死無走者から二人出しますが、ここも抑えます。
 するとその裏、こちらも二死無走者からサブロー選手が二塁打を放ち、四球の後に大松選手の適時打、さらには里崎選手の2点適時二塁打が出て5対0とします。
 序盤はともに、2死から走者をためた後の攻防に差が出る展開となりました。
 大量援護を貰った成瀬投手ですが、直後の4回表に右方向の連打で1・3塁とされると、宮本選手に左中間を破る2点適時二塁打を喫し、3点差に迫られます。しかし、なお続く無死二塁から後続三人を抑え、それ以上の得点は許しません。
 そして5回から7回までも無走者に抑え、4回途中から12人連続で凡退に打ち取ります。
 一方、攻撃陣は東京の継投陣の前に追加点が奪えません。しかし7回裏、先頭の西岡選手が3回以来の安打となる二塁打を放ちます。そして、まだ体調が万全でないのか、ここで代走の早坂選手に代わります。するとその早坂選手が三盗を決めた後にサブロー選手の犠飛で生還と、足の力で貴重な追加点を奪いました。
 そして8回はシコースキー投手が三人で抑え、9回は荻野投手が登板。1死から3連打で1点は返されましたが、最後は併殺で抑え、6対3で千葉が勝ち、連敗を2で止めています。
 雨模様の天気ということもあり、観客数は1万5千4百人ほどでした。

2009年05月28日

不運な逆転負けで、小林宏投手、またもや勝てず

 呉で行なわれた広島-千葉はルイス投手と小林宏之投手が先発。今日は福浦選手が二番一塁に戻りました。
 初回、1死から福浦選手が安打で出ると、続くサブロー選手が7号2ランを放ち、今日も初回に2点を先制します。
 しかしその裏、小林宏投手は、先頭の梵選手に安打されて犠打で進まれると、絶好調の赤松選手に適時打されて1点を返されます。しかし、続く栗原選手の打席でエンドランが外野フライになって併殺という幸運な事もあり、その1点で凌ぎました。

 そして直後の2回表、先頭の里崎選手が死球で歩くと、今江選手の安打で無死1・2塁に。ここで打席に入った小林宏投手はバントを失敗した後、フルカウントから安打を放ち、無死満塁とします。そして1死後に福浦選手の適時打で1点を追加してなお満塁。もう一打出れば、といったところでしたが、先ほど本塁打のサブロー選手が併殺に倒れてしまいます。
 そして4回表、先頭の今江選手が安打して、打席には小林宏投手が。ここで意表のエンドランをかけ、小林宏投手もいい当たりを放ちますが、左翼へのライナーとなってしまいます。そして後続も倒れ、好機を活かせません。さらに、この回の打席でどこか痛めたのか、西岡選手がその裏の守備から交代となってしまいました。
 その4回裏は2死1・2塁を凌いだ小林宏投手ですが、続く5回に1死から代打の喜田剛選手に二塁打され、さらに安打で1・3塁となり、ここで東出選手の打球が左前に落ちる適時打となり、1点差になります。
 しかしここで好調の赤松選手を三振に打ち取り、さらに栗原選手も遊ゴロに打ち取ってチェンジ、かと思われたその時、西岡選手に代わって前の回から守備に入っていた早坂選手がトンネルしてしまい同点に。さらに続く嶋選手の詰まった当たりが内野安打となり、逆転を許してしまいます。
 ここから広島は細かい継投を見せます。6回を林投手と梅津投手に抑えられ、7回から登板の横山投手に対し、1死から福浦選手の安打とサブロー選手の四球で1死1・2塁とすると、ここで五番手のシュルツ投手が登板。そして、井口選手と大松選手が二者連続三球三振に打ち取られます。
 そして、シュルツ投手は8回のマウンドにも上がりますが、投球練習中にアクシデントがあって降板。すると広島は抑えの永川投手を緊急救援させます。
 そして8回は三人で打ち取られますが、9回は1死から代打の根元選手が安打を放ち、さらに2死後にサブロー選手も安打して、一打同点の好機を作ります。しかしここで井口選手が倒れて試合終了。交流戦初のカード連敗となると同時に、順位も埼玉に抜かれました。観客数は1万2千人ほどでした。

2009年05月27日

唐川投手が突如崩れ、逆転負け

 広島で行なわれた広島-千葉は前田健投手と唐川投手という若手対決に。今日はランビン選手が初の二番に入りました。
 初回、先頭の西岡選手がいきなり三塁打を放ち、1死後にサブロー選手が適時打と、昨日の甲子園9回表に活躍した二人の、「2イニング連続」の安打でまず先制します。さらに、安打で1・3塁とした後に内野ゴロでもう1点入りました。

 一方、2試合連続完投勝利中で防御率リーグ3位の唐川投手は、今日も安定した立ち上がりを見せます。2回に四番からの攻撃を三者連続三振に打ち取るなど、最初の一巡を無走者に抑えます。
 ところが4回裏、先頭の梵選手を歩かせて初の走者を出すと、犠打を決められた後、最近三番に定着しつつある赤松選手に打たれた初安打が適時三塁打となり、1点を返されます。さらに2死をとったものの、そこから嶋選手の適時打で追いつかれます。そして安打で走者を溜めた後、喜田剛選手に2点適時打を喫し、逆転されました。
 今月ここまで登板した3試合で4点しか取られていなかった唐川投手ですが、この回だけで4点を失ってしまいました。さらに続く5回も赤松選手に5号ソロを喫してしまいます。
 一方、打線は1ヶ月半近く勝っていない前田健投手の前に、2回以降は抑えられます。そして6回2死から井口選手が5イニングぶりの安打を放ち、さらに失策で1・2塁とします。この貰った好機で打席に里崎選手が入りますが、フルカウントまで粘りましたが、内野ゴロに打ち取られます。
 7回表に唐川投手に代打が送られると、その裏からは渡辺俊介投手が登板。昨日に続く、先発陣による救援となりました。しかし、7回こそは三人で抑えたものの、8回に先頭打者に安打されると、バント失策と四球で満塁にしてしまい、降板します。そして三番手の伊藤投手が2点適時打を喫し、失策も加わって3失点。これで試合は決まりました。
 9回にバーナムJr選手が約三週間ぶりとなる適時打を放ちますが、時既に遅く、8対3で敗れ、再び交流戦黒星先行となってしまいました。観客数は2万2千5百人ほどでした。

2009年05月26日

相手救援陣を打ち、終盤で逆転勝ち

 甲子園でのタイガース-千葉は阿部投手と小野投手が先発。阿部投手は、近鉄バファローズ時代の2004年以来となる先発でした。千葉打線は、昨日と同じ顔ぶれでした。
 初回、先頭の西岡選手が安打するも、併殺で三人で終わります。さらに続く2回も先頭の井口選手が安打するも、盗塁失敗で1死無走者に。しかしそこから里崎選手が四球を選ぶと、大松選手が安打でつなぎ、ベニー選手の適時打で先制します。

 一方、小野投手は初回・2回と先頭打者に安打され、さらに走者を溜めますが、ここは抑えます。
 しかし続く三回も先頭打者に安打され、そこから2死を取るものの、新井選手に二塁打でつながれ、葛城選手の2点適時打で逆転を許します。
 3回の2死満塁を逸した千葉は、4回は三者凡退に抑えられます。これで阿部投手の移籍後初勝利が見えたわけですが、4回裏に打席が回ると、タイガースはあっさり代打を出しました。
 そして5回表、二番手の江草投手から先頭の西岡選手が安打し、犠打と四球で1死1・2塁としますが、後続が倒れます。
 そのまま1対2で迎えた6回裏、千葉は何と成瀬投手がプロ初の救援登板をします。そして、2イニングを無安打に抑えました。
 タイガースは7回にアッチソン投手で抑えると、8回はウイリアムス投手を起用します。すると、1死から里崎選手が安打し、2死後にベニー選手が四球を選んで1・2塁とします。ここで千葉ベンチは控え捕手が金澤選手のみであるに関わらず、二塁走者の里崎選手に代走で早坂選手を起用。これが成功し、続く今江選手の適時打で追いつきます。
 その裏をシコースキー投手が抑えると、9回表にタイガースは同点ながら藤川投手を起用。しかし、先頭の西岡選手がいきなり二塁打を放ちます。そして、1死後に打席に入ったサブロー選手は、初球を打ち上げますが、狩野捕手が失策してファウルに。すると、続く2球目を右中間に弾き返すと、これが勝ち越しの適時三塁打となり、終盤での逆転に成功します。
 その裏、荻野投手は1死から安打されますが、最後は金本選手を抑えて試合終了。3対2で千葉が勝ち、試合のなかった埼玉を抜いて4位に浮上しています。観客数は2万6千6百人ほどでした。

2009年05月25日

逆転負けで久保投手に移籍後初勝利を献上

 甲子園でのタイガース-千葉は久保投手と清水直行投手が先発。今日は、バーナムJr選手がベニー選手に代わった以外は、ノーゲームとなった昨日と同じ野手陣でした。
 千葉打線は、1・2回とともに四死球で走者を二人出しますが、いずれも先制できません。そして4回、1死から里崎選手がチーム初安打を放ちますが、併殺で三人で終わってしまいます。
 一方、清水直投手は安打こそ打たれますが、こちらも得点は許しません。4回は1死から鳥谷選手に二塁打されますが、そこから金本選手と新井選手を抑えます。続く5回も先頭打者を歩かせますが、そこから後続を抑え、0対0のまま序盤を終えます。

 そして迎えた6回表、1死からサブロー選手がチーム2本目となる安打を放つと、井口選手が四球を選んで1・2塁に。ここで続く大松選手が適時打を放ち、千葉が先制します。さらに守備の乱れで1・3塁となり、続く里崎選手の犠飛でもう1点奪います。
 援護を貰った清水直投手ですが、その裏、いきなり連打され、さらに四球で無死満塁としてしまいます。そして、続く金本選手に初球を弾き返されますが、中飛に。犠飛になって1点差となります。
 この時点ではまだツキがあると思っていたのですが、続く新井選手の打球は右中間に飛び込み、逆転3ランとなってしまいました。
 直後の7回、二番手のアッチソン投手に対し、前の回の守備から入ったランビン選手が、バックスクリーン脇に3号ソロを放って1点差に迫ります。
 さらに続く8回、ウイリアムス投手に対し、1死から井口選手が安打し、さらに2死後に里崎選手が四球を選んで1・2塁とします。そして打席には代打の堀選手が登場。得意に右打ちで右前に弾き返しましたが、葛城選手の好返球で井口選手が本塁タッチアウトとなり、追いつくことができません。
 そして9回、藤川投手に対し、簡単に二死を取られますが、そこから西岡選手がフルカウントから四球を選び、福浦選手の安打の後、サブロー選手もフルカウントから四球を選びます。これで一打逆転の好機となりましたが、最後は井口選手が倒れて試合終了となりました。
 久保投手は移籍後初勝利を古巣相手に挙げた形となりました。観客数は4万3千4百人ほどでした。

小林宏投手、今季最高の立ち上がりも、雨天ノーゲームに

 甲子園でのタイガース-千葉は福原投手と小林宏之投手が先発。二番一塁に福浦選手、五番右翼で大松選手、七番左翼がバーナムJr選手と、左打者を使えるだけ使った、という感じのスタメンでした。
 初回、小林宏投手は先頭の赤星選手に内野安打され、2死後に四球で1・2塁としますが、新井選手を打ち取って0点に抑えます。

 初回は三人で終わった千葉打線ですが、2回表は連打で無死1・2塁とし、犠打で1死2・3塁と先制機を作ります。しかし、バーナムJr選手が倒れると、今江選手は敬遠。九番に投手が入るセリーグ主催試合ならではの戦法です。ここで打席には打撃にも定評がある小林宏之投手が入ります。ファウル二つで2-1と追い込まれますが、そこから粘り、フルカウントまで持ち込みます。しかし、8球目を打ち上げてしまい、先制できません。
 打撃で結果は出せなかった小林宏投手ですが、投球のほうは冴え、2・3回とタイガース打線を無走者に抑えます。
 一方、打線のほうは、3・4回とも2死から安打は出ますが、得点はできません。
 そして4回裏、小林宏投手が先頭打者を打ち取ったところで雨が強くなり、20分中断の後にノーゲームとなりました。
 小林宏投手は内野安打一つだけという好投でしたが、雨には勝てませんでした。今季はここまで本当に勝ち運に恵まれていません。その分、後半では勝ち運に恵まれてほしいものです。

2009年05月24日

8回に追いつき、9回にサヨナラ勝ち

 千葉で行なわれた千葉-ドラゴンズは渡辺俊介投手とチェン投手が先発。今日は対左ということで、堀選手が七番で一塁に入り、今季初の「左打者が一人もいないスタメン」となりました。
 渡辺俊投手は、初回をあっさり三人で抑えます。その裏、先頭の西岡選手が安打すると、1死から連続四球で満塁となります。しかしそこで里崎選手、さらにはベニー選手が倒れ、先制することはできません。

 前回大量失点した渡辺俊投手ですが、今日は最初の一巡を無走者に抑えるという立ち上がりを見せます。一方、チェン投手も2回以降は立ち直り、投手戦の様相を呈します。
 そして二巡目を迎えた4回表、渡辺俊投手は一番の井端選手を安打で塁に出すと、二番の荒木選手が送りバントを決められます。そして、三番の森野選手に右越のタイムリー二塁打を打たれ、「燃えよドラゴンズ」創設期の歌詞の通りに先制されます。しかし、その後に本塁打されるような事はなく、その1点に抑えます。
 その裏、あっさり二死を取られますが、そこからベニー選手が四球を選ぶと、堀選手が左翼フェンスに達するいい当たりを放ちます。しかし、クッションの処理が良かった事もあって単打に終わり、続くランビン選手が倒れ、追いつけません。
 続く5回も1死から西岡選手が安打を放ち、さらに四球で2死1・2塁としますが、井口選手が倒れ、ここも追いつけません。
 直後の6回表、渡辺俊投手は1死から安打され、さらに2死2塁となったところで和田選手を敬遠し、次のデラロサ選手との勝負を選択します。
 するとドラゴンズベンチが早くも動き、代打に立浪選手を起用し、三遊間の当たりを打たれます。しかし、これを西岡選手が好捕し、内野安打になったものの、得点は与えません。
 そして2死満塁となり、打席には小山選手が入ります。対する渡辺俊投手はいきなり0-3としてしまいます。しかしそこからストライクを二つ取り、ファウル二つの後、最後はボール球を振らせ、追加点は許しません。
 その裏、1死からベニー選手が安打すると、堀選手が二塁打を放って1死2・3塁と一打出れば逆転、という好機を作ります。しかしここもランビン選手と今江選手が倒れ、どうしてもチェン投手から得点できません。続く7回も先頭の西岡選手が安打しますが、竹原選手が初球を打って右邪飛に倒れ、サブロー選手が併殺と、ここも点を取れません。
 一方、6回の満塁を凌いだ渡辺俊投手は、7・8回を三者凡退に抑え、反撃を待ちます。
 そして8回裏、ドラゴンズベンチは、ここまで114球投げて6安打4四球無失点のチェン投手に代え、浅尾投手を登板させます。しかし、結果的にこの継投は失敗。この回先頭の井口選手が初球を二塁打すると、続く里崎選手が犠打を決めます。そして2死後に暴投があり、千葉が終盤でついに追いつきます。
 そして9回のマウンドにも渡辺俊投手は上がります。しかし、1死後に平田選手に二塁打され、ここで交代。しかし久々の登板となったシコースキー投手が後続を絶ち、同点のまま9回裏を迎えます。
 この回先頭はここまで無安打のランビン選手でしたが、ここから登板の平井投手に対し、右翼線を抜く二塁打を放ちます。そして、代走の早坂選手が出て、今江選手が犠打を決めて1死三塁に。続く本日三安打の西岡選手は敬遠となり、続くは9回の守備から入っている大松選手が打席に入ります。
 ここでドラゴンズは左であり、大松選手の大学時代の先輩である小林正投手を起用。しかし、大松選手は2球目を左前に弾き返し、千葉が2対1でサヨナラ勝ちしました。観客数は2万8千1百人ほどでした。
 結果的にはサヨナラ勝ちでしたが、11残塁と好機で一打でない打線のつながりの悪さは相変わらずという試合でありました。しかし、久々の適時打も出ました事ですし、これで流れを変えてほしいものです。

2009年05月22日

度重なる好機を活かせず連敗

 千葉で行なわれた千葉-ドラゴンズは大嶺投手と吉見投手が先発。初回、先頭の西岡選手が安打し、内野ゴロで二塁に進みますが、後続が倒れ、先制できません。
 一方、前回プロ初完投初完封の大嶺投手は、初回に2死から二塁打されるもブランコ選手を抑え、2回も1死1・2塁とされ、さらに2死後に内野安打されますが、オーバーランもあってここも0点に抑えます。
 しかし3回、1死から荒木選手に安打されると、続く森野選手に6号2ランを喫し、2点を先制されます。

 一方、打線は2回以降も走者を得点圏には進めますが、あと一打が出ません。6回にも2安打で2死1・2塁としますが、それまで2打席連続二塁打のベニー選手がここは打ち取られるなど、繋がりの悪い攻撃で残塁の山を築きます。
 そして7回裏、1死から今江選手が安打し、さらに連続四球で満塁とします。しかし、続くサブロー選手の併殺崩れで1点こそ返しますが、後続はなく、追いつくことができません。
 そして8回、2番手の伊藤投手が安打の後、自らの暴投二つで走者を進めて犠飛を打たれ、9回にも移籍後初登板の橋本健投手が追加点を奪われます。その裏は岩瀬投手に三人で抑えられ、4対1で敗れています。観客数は1万4千6百人ほどでした。

2009年05月21日

成瀬投手完投も、援護なく2敗目

 今更ながら、昨日、千葉で行なわれた千葉-横浜戦の話を。先発は成瀬投手とウォーランド投手が先発。今日も左を予想して昨日とほぼ同じオーダーでした。そして、昨日と違って先発予想が当たったため、少し得したかと思われました。
 そして、1回裏に先頭の西岡選手が三塁打を放ち、サブロー選手の犠飛で幸先良く先制します。
 しかし、直後の2回表、成瀬投手はいきなり村田選手と佐伯選手に連続本塁打され、逆転されます。さらに、そこから走者を出して適時打され、一気に3点を失いました。さらに続く3回も先頭の金城選手に本塁打され、4対1となってしまいます。

 一方、打線は制球の定まらないウォーランド投手から、2・3回と先頭打者が四球で出ますが、後続がありません。続く4回も先頭のベニー選手が安打するも、併殺で好機を活かせません。
 成瀬投手は4回以降は立ち直り、横浜打線を無安打に抑えます。しかし、打線のほうが走者は出るものの、援護ができません。
 そして8回、この回から登板の木塚投手に対し、2死無走者から連打と四球で満塁とします。そして、満塁に強い大松選手が代打で登場しますが、代わった工藤投手に抑えられ、ここも得点できません。
 成瀬投手は9回も無安打に抑え、完投します。その裏、山口投手から1死1・2塁とし、一発出れば同点の場面を作りますが、バーナムJr選手が併殺に倒れて試合終了。
 7安打6四球ながら10残塁で1点しか取れず、6安打1四球ながら1残塁の横浜に敗れる形となりました。これで、今季初の4連勝はお預けとなり、パリーグ順位も5位に戻っています。観客数は1万7千人ほどでした。

2009年05月19日

唐川投手の連続完投勝利で交流戦初戦を飾る

 今日から交流戦が開幕。千葉で行なわれた千葉-横浜は唐川投手とマストニー投手が先発。今日から西岡選手が復帰して一番に。また、井口選手が久々に二塁手に入りました。ベンチは左投手を予想していたようで、二番に竹原選手、七番に指名打者で堀選手と、右打者並べていました。これも、交流戦ならではと言えるでしょう。
 また、横浜に取っては、先日、監督代行に就任した田代氏の初采配試合となりました。

 初回、1死から竹原選手が二塁打を放ちますが、先制できません。続く2回も1死から堀選手の安打を足がかりに1・2塁と、ここも「左投手要員」の安打から好機を作りますが、先制できません。
 一方、唐川投手は2回まで横浜打線を抑え、12イニング連続無失点とします。しかし続く3回、先頭の北川選手に二塁打され、二死後に内川選手の適時二塁打で先制されます。
 しかしその裏、先頭の竹原選手が四球を選ぶと、サブロー選手が安打で続きます。そして暴投で2・3塁とし、井口選手の内野ゴロの間に同点に追いつきました。
 そこから、唐川投手が前回同様の素晴らしい投球を見せます。4回は三番からの攻撃を三社三振に抑え、5回も三者凡退。6回に先頭打者に安打されるも、牽制でアウトと、昨年の交流戦で課題となった走者を出したときの投球でも進歩を見せます。
 一方、打線は再三好機は作ります。しかし4回の1死2・3塁、6回の無死1塁、7回の無死1・2塁といった所で再三得点できず、好投する唐川投手をなかなか援護できません。
 しかし8回、この回から登板の石井投手に対し、代打で登場した早坂選手が四球を選び、犠打で1死2塁とします。ここで今江選手が適時打を放ち2対1と、この試合初めてのリードに成功します。
 前の回まで100球を投げていた唐川投手ですが、9回も続投。2死から安打はされたものの最後は抑え、5安打無四球10三振1失点で2試合連続完投勝利を飾っています。
 これでチームは3連勝し、埼玉が敗れたために順位を3位に上げています。観客数は1万6千3百人ほどでした。

2009年05月17日

序盤の差を活かし、三カード連続勝ち越し

 千葉で行なわれた千葉-埼玉は小野投手と平野投手が先発。今日も西岡選手は欠場で、右投手が先発にも関わらず、ベニー選手が一番に入りました。また、昨日のヒーローであるランビン選手は七番に上がっていました。
 今日は最大で11mの向かい風と昨日以上の強風でしたが、小野投手は慣れているのか、特に影響を感じさせず、立ち上がりを三者凡退に抑えます。
 しかし、平野投手は慣れない強風に戸惑ったのか、いきなりベニー選手をストレートの四球で歩かせ、バーナムJr選手に死球を当てた後、サブロー選手にも四球を出し、いきなり無死満塁とします。
 ここで井口選手が三遊間を抜いて先制すると、大松選手と里崎選手に連続犠飛が出て、千葉が前日の8回裏に続き、1安打で3点を取りました。

 一方、小野投手は2回も三者凡退に。3回は先頭の大崎選手の中飛が風に舞って「お見合い」二塁打になり、さらに続くボカチカ選手の補邪飛も一度里崎選手が落としましたが、動じることなく、この無死2塁から後続を抑えます。
 するとその裏、先頭の井口選手が四球を選ぶと、大松選手が三塁線を抜く二塁打で2・3塁とし、続く里崎選手が右中間を抜く2点適時二塁打を放って5対0に。平野投手はここで降板となりました。
 4回までは「お見合い」のみの「ほぼ完全」だった小野投手ですが、5回に石井義選手とGG佐藤選手の連続安打で1・2塁に。そして1死を取ると、埼玉は早くも銀仁朗選手に代えて上本選手を代打に送ります。これが成功して安打を放ち1死満塁に。続くボカチカ選手は遊ゴロに打ち取りましたが、ボカチカ選手の全力疾走もあって併殺にはできずに1点を返され、さらに適時打でもう1点返されます。
 そしてなお2死満塁とし、打席には昨日4安打の中島選手が。そして三遊間に鋭い当たりを放ちますが、これを今江選手が好捕し、何とか凌ぎます。
 するとその裏、里崎選手が死球で出て、ランビン選手の安打で1・3塁に。するとここで先ほど好守備の今江選手が初球スクイズを決め、即座に突き放します。
 2勝目の権利を得た小野投手は6回のマウンドに上がります。しかし、1死後に失策と安打で1・2塁となるとここで降板。代わって4連投となる川崎投手が上がります。そして、右の代打で登場した江藤選手を三振に打ち取るなど0点に抑え、続く7回も三者凡退と、昨年の調子に戻ったことを示す好投を見せます。
 そして7回裏、先頭の大松選手が安打すると、里崎選手が4打点目となる適時二塁打を放ち、さらにランビン選手のセーフティー気味の犠打の後、今江選手の適時打で8点目。試合をほぼ決めました。
 しかし直後の8回に登板した伊藤投手は、3・4番相手に簡単に二死を取ったのですが、そこから連打されると、守備で入っていた松坂選手に1号3ランを浴びて3点差に詰め寄られてしまいます。
 セーブがつく場面になった事もあり、9回は荻野投手が登板。いきなり安打はされましたが、そこから三人を抑え、連日の6セーブ目を挙げました。
 これでチームは連勝でカード勝ち越し。あわせて3カード連続の勝ち越しとなり借金も3に。雨で流れた福岡と並び、同率4位で交流戦を迎えることになりました。観客数は雨模様の天気と強風もあり、日曜にしてはかなり少ない1万4千3百人ほどでした。

2009年05月16日

終盤の逆転で連敗止める

 千葉で行なわれた千葉-埼玉の観戦に行きました。今日は太陽が出ていない上に風が強く、屋根の下にある二階内野自由席でもかなり肌寒い観戦環境でした。
 試合のほうは清水直行投手と帆足投手が先発。今日から堀選手と移籍の橋本健投手が上がり、小宮山投手と早川選手が登録抹消となりました。その堀選手が今季初出場初先発で二番二塁に入りました。また、西岡選手がスタメンを外れ、一番にはベニー選手が、五番には竹原選手が入りました。
 清水直投手は立ち上がり、二死から二塁打と四球で1・2塁としますが、先制は許しません。
 するとその裏、先頭のベニー選手が安打。そして1死後にサブロー選手も安打で1・2塁とします。するとここで帆足投手の制球が乱れ、井口選手にストレートの四球で満塁にした後、竹原選手もストレートの四球となり、押し出しで千葉が先制点を貰います。
 さらに続く里崎選手の打席も初球がボールとなり、これで9球連続でボールに。しかし、その次は久々にストライクが入りました。そして、追い込まれた後に内野ゴロに打ち取られますが、詰まっていたため、本塁アウトは無理で、もう1点入ります。

 さらに続く2回裏、1死からランビン選手が四球を選ぶと、ベニー選手が二打席連続の安打を放つと、堀選手が三塁線ギリギリに今季初安打となる内野安打を放って満塁となります。そして続くサブロー選手の適時打で追加点を挙げました。
 ここでもう一本が出れば序盤から大差になるところですが、ここは井口選手と竹原選手が倒れ、1点に終わります。
 2回の無死1・2塁は凌いだ清水直投手ですが、続く3回、1死から中島選手に二打席連続となる二塁打を打たれます。さらに続く中村選手にも二塁打されると、石井義選手にも適時打を喫し、あっという間に一点差となってしまいます。
 その裏、先頭の里崎選手が安打しますが、続く今江選手の併殺打もあり、三人で終わります。このあたりから、帆足投手が本来の投球を取り戻し、試合の流れが変わりました。
 清水直投手は4回は三人で抑えたものの、続く5回に先頭の栗山選手に3号同点ソロを打たれます。さらに続く中島選手に3打席連続となる二塁打を打たれ、さらに四球で走者を溜めます。しかし、前の打席で適時打された石井義選手を抑えるなど、何とか1点にとどめます。
 なお、5回裏のグランド整備の合間に、右翼の応援団が「バレンタイン監督解任反対署名が5万960人集まった」という掲示をしていました。球場前ではまだまだ署名をしている人もおり、この数字はさらに増えそうです。
 続く6回、この回先頭の銀仁朗選手に、今季1号となる勝ち越しソロを左中間スタンドに打たれます。さらに二塁打されて無死2塁となりますが、ここも抑え、なんとか1点差で凌ぎ、清水直投手はこの回で降板となりました。打率一割台の選手に勝ち越し本塁打を喫したのははいただけませんが、5回に続き、本塁打された後の危機を凌いだ粘りの投球は、結果的に終盤の逆転につながったとも言えるかもしれません。
 一方、立ち直った帆足投手は3回以降は別人のような投球で千葉打線を抑えます。6・7回はいずれも三者凡退に封じられます。
 一方、千葉のほうは、7回は川崎投手が抑えます。そして8回、この回から登板の伊藤投手が先頭のボカチカ選手を歩かせ、犠打で進まれます。さらに2死後に中島選手が右前打を放ちますが、ベニー選手が前進して本塁に好返球し、二塁走者は三塁ストップ。続く中村選手を打ち取って、ここも追加点を許しません。
 その裏、埼玉はここまで102球だった帆足投手を代えて大沼選手を起用しますが、結果的にはこれが失敗となります。
 まず、先頭の井口選手が四球を選び、犠打の後、里崎選手も四球を選びます。ここで千葉が今江選手に代えてバーナムJr選手を出すと、埼玉は星野投手に降板。それを見て千葉は、「最後の右打者」である西岡選手を起用します。
 その西岡選手は倒れますが、続く福浦選手が四球を選んで2死満塁に。ここで、ランビン選手が左翼フェンスまで達する2点適時二塁打を放ち、千葉が逆転に成功、さらに代わった岡本慎投手の暴投でもう1点を加えます。
 結局、この回は1安打で3点。初回の押し出しと言い、今日の攻撃は四球が得点に結びつく場面が目立ちました。
 そして9回は荻野投手が登板。前回は逆転サヨナラを喫しましたが、今日は安定した投球で三者凡退に抑えて試合終了。千葉が6対4で逆転勝ちしました。
 お立ち台は来日二度目となるランビン選手でした。今日もインタビュー後に右翼席の前で、ファンに応援歌演奏を促したり、その歌にあわせて踊るなど、ノリのいいところを見せていました。さらに、その後は正面ステージにも登場してくれました。
 これで大差の後の接戦を制し、連敗を止めています。同時に、私にとっても4戦目での今季観戦初勝利となりました。観客数は寒さと曇り空の影響もあってか、2万人ほどでした。

2009年05月15日

ここ5年最大の大敗で2連敗

 千葉で行なわれた千葉-埼玉は渡辺俊介投手と涌井投手が先発。今日も昨日と似たような顔ぶれで、ベニー選手の五番が目立つ程度でした。
 渡辺俊投手は初回・2回と1死から走者を出しますが、いずれも0点に抑えます。一方、千葉打線は2回に先頭の井口選手が二塁打を放ち、ベニー選手の内野ゴロで1死3塁となりますが、そこから大松選手と里崎選手が倒れ、先制できません。

 3回もともに無安打で終わり、この時点でともに1安打無得点と、この時点では投手戦かと思われました。
 ところが4回、渡辺俊投手は先頭の中島選手に安打されると、死球と安打で無死満塁としてしまいます。ここで、GG佐藤選手に中越の2点適時二塁打を打たれて先制点を奪われます。そこから、根元選手の好守備もあって2死までこぎつけましたが、そこからボカチカ選手に11号3ランを喫し、5対0になってしまいます。
 その裏、千葉も先頭のサブロー選手が安打しますが、盗塁失敗もあって三人で終わります。
 渡辺俊投手は5回は三人で終えたものの、6回に1死2・3塁とし、内野ゴロ野選と挟殺の間に1点ずつと、適時打なしで7対0に。ここで降板となりました。
 この回から登板した二番手の古谷投手ですが、続く7回、連打で無死2・3塁とし、1死後にGG佐藤選手をこの大差ながら敬遠します。しかしこの作戦は失敗で、押し出し死球と適時打でついに二桁失点となり降板。代わった小宮山投手も出ていた走者を全て返してしまい、この回一挙8点を失います。
 さらに8回、今度は小宮山投手の出した走者を川崎投手が帰す形で3失点。何と18対0となってしまいました。
 昨年、埼玉には15・16・17失点した試合がそれぞれ一つずつありましたが、それを上回る失点となってしまいました。
 一方、涌井投手の前に打線は相変らず沈黙。8回に先頭で出た今季初打席の金澤選手が安打を放つもここは併殺。9回も2死ながら1・2塁として、昨年0対16から完封阻止の本塁打を放った竹原選手が登場しましたが、三振で試合終了となりました。
 というわけで18点差の大差負けに。最近では2004年に福岡相手に喫した21対0に次ぐ惨敗となっています。また、これでBクラスでの交流戦突入が決まりました。br />  ひどい試合となったわけですが、昨年は埼玉に16対0で勝っており、その後、埼玉は日本一になっています。そう考えればさはど悲観することもないかもしれません。観客数は1万7千5百人ほどでした。<

2009年05月14日

まさかの逆転サヨナラで連勝止まる

 福岡で行なわれた福岡-千葉は大場投手と小林宏之投手が先発。今日も西岡選手が一番に入り、また、五番には大松選手が久々のスタメンで入りました。
 初回、西岡選手がいきなりバント安打を決め、続く福浦選手がヒットエンドランを決め、いきなり無死1・3塁と先制機を作ります。しかし、サブロー選手が三振の後、井口選手が併殺で、この好機を活かせません。
 一方、今季いまだ未勝利の小林宏投手ですが、今日は立ち上がりから安定した投球を見せ、3回までを1安打無失点で抑えます。

 2・3回も大場投手の前に抑えられた千葉打線ですが、4回に先頭の福浦選手が安打を放つと、続くサブロー選手が6号2ランを放ち、今日も先制に成功します。
 さらに続く5回、2死1塁から早坂選手が盗塁を決め、さらに暴投と四球で1・3塁とすると、福浦選手が2点適時打を放ち、4対0と差を広げます。
 これで今季初勝利が大きく近づいた小林宏投手ですが、その裏、1死から連打と死球で満塁とすると、犠飛と適時打で2点を返され、再び、2点差に戻ります。また、「持病」である足の痙攣を起こしましたが、降板せずに投げ抜きました。
 直後の6回表、千葉は1死から四球と安打で1・2塁とし、内野ゴロで2死2・3塁となります。ここで一打が出ればまた4点差となるところですが、今江選手が倒れ、突き放すことができません。
 しかし、その裏、小林宏投手もいきなり二塁打されますが、そこから後続をおさえ、0点に抑えます。そして続く7回裏もマウンドに上がり、先頭打者を打ち取りますが、そこで二度目の痙攣が発生して降板します。続く川崎投手はいきなり安打されますが、続く打者の外野フライに打ち取り、さらにエンドランがかかっていたために一塁走者が戻れず、併殺となります。
 さらに8回はシコースキー投手が三人で抑えます。一方、福岡もリードを許す展開ながら、攝津投手・久米投手、さらにはファルケンボーグ投手と勝ちパターンの投手を出し、逆転に望みをかけます。
 そして9回裏には当然ながら荻野投手が登板。ところが、先頭の小久保選手に内野安打を打たれてしまいます。そして、続く長谷川選手に0-2からの三球目を右翼席に運ばれ、あっという間に追いつかれます。そして続く田上選手が初球を弾き返すと、打球は左中間フェンスを越えるサヨナラ本塁打に。2球連続被弾でまさかのサヨナラ負けとなってしまいました。
 荻野投手は今季初失点で初黒星がついてしまいました。また、小林宏投手の今季初勝利もお預けとなってしまいました。チームも今季初の4連勝およびカード3タテを逃し、一日で4位から5位に後退しています。観客数は2万9千6百人ほどでした。

2009年05月13日

大嶺投手のプロ初完封で最下位脱出

 北九州で行なわれた福岡-千葉は大隣投手と大嶺投手が先発。今日は西岡選手が今季初の一番に入り、三番にはサブロー選手が入りました。
 初回、西岡選手が四球を選びますが、盗塁失敗で三人で終わってしまいます。しかし、続く2回に先頭の井口選手が4試合連続となる9号ソロを放ち、今日も先制しました。
 一方、前回の福岡戦で7回無失点の好投を見せた大嶺投手は、初回を三者凡退、援護を貰った直後の2回も四球は出したものの後続を抑えます。

 さらに3回表、1死からランビン選手が安打で出塁すると、続く西岡選手が左翼ポール際に4号2ランを放ち、さらに竹原選手が二者連続となる今季1号ソロを放ち、序盤で4対0とリードを広げます。
 その裏も無安打で抑えた大嶺投手ですが、4回2死から小久保選手に初安打されると、さらに二塁打で2・3塁となります。しかし、続くオーティズ選手を抑え、ここも0点で切り抜けます。
 打線は4回の2死1・2塁および、5回の無死1塁といった追加点機を逸します。しかし6回、2死からベニー選手が3号ソロを放ち、5対0としました。
 その裏、大嶺投手は先頭の川崎選手に二塁打され、さらに1死3塁となります。しかしそこから松中選手と小久保選手を打ち取り、無失点を続けます。今日は前回の登板で乱れた制球も落ち着き、落ちる球が面白いようによく決まっていました。
 続く7回には福浦選手が今季1号を放ち、これで本日5発目となります。さらに8回には2死からベニー選手が二塁打を放つと、今江選手が本日チーム初となる適時二塁打を放ち、7対0と試合を決めました。
 大差がついても大嶺投手の投球の安定度は変わりません。7・8回と安打こそ打たれたものの、そこから後は抑えます。そして9回も1死から安打されましたが、後は抑え、6安打1四球で118球を投げ、プロ初完投を完封で飾りました。観客数は1万6千4百人ほどでした。
 これでチームは今季初となる2カード連続勝ち越しを決め、同率最下位から単独4位に浮上、久々の「最下位脱出」となりました。また、今日はバレンタイン監督の誕生日でしたが、これで誕生日は4連勝。そういう事もあり、大嶺投手もプロ初完封のウイニングボールを監督に渡していました。来年の還暦もぜひ勝利で飾って誕生日連勝を伸ばしてほしいものです。

 あと、今更ながら昨日の結果を。福岡で行なわれた試合はホールトン投手と成瀬投手が先発。初回に井口選手の適時三塁打で先制すると、2回にはオーティズ選手の適時打が出て、ともに「古巣への恩返し」で同点となります。
 そのまま1対1で迎えた6回に井口選手が8号ソロを放って勝ち越し。前回同じ福岡で打ち込まれた成瀬投手ですが、今日は7回を5安打1四球1失点で13の三振を奪います。
 そして以下はシコースキー投手と荻野投手の継投で1点差を守り、2対1で勝って合併球団と並び、最下位ながらも「同率5位」になっています。観客数は2万5千2百人ほどでした。

2009年05月10日

唐川投手、プロ初完封

 千葉で行なわれた千葉-東北は唐川投手とラズナー投手が先発。今日は早川選手・福浦選手の一・二番と開幕時に戻ったような上位打線で、六番以下に外国人三人が並ぶ、という形になりました。
 唐川投手は、初回先頭打者に安打されますが、後続を抑えます。するとその裏、1死から福浦選手が二塁打を放つと、二死後に井口選手が左翼ポール際に昨日から数えて二打席連続となる7号2ランを放ち、先制に成功します。

 さらに続く2回裏、1死からランビン選手が千葉では珍しい、高く上がって右翼席に入る2号ソロを放って追加点を挙げます。
 直後の3回表、唐川投手は1死から二塁打を打たれます。そして2死後に草野選手に二遊間を抜くかの当たりを打たれますが、ランビン選手が好捕。内野安打にはなったものの、得点は防ぎます。その後、満塁までになりましたが、結局ここも0点に抑えました。
 続く4回も先頭打者に二塁打されるも、そこから三人を打ち取ります。するとその裏、先頭のバーナムJr選手が死球で出ると、内野ゴロで走者が入れ替わった後、ランビン選手が今度は二塁打を放って好機を広げます。そして四球で満塁になった後、早川選手に犠飛が出て、4点目が入りました。
 続く5回表、ここまで二安打の渡辺直選手にいい当たりをされるも、ランビン選手が好捕します。さらに続く打者が二飛に、その次の打者が二塁ゴロと、全てランビン選手の所に球が飛んでいく形になりました。
 唐川投手は、その後も安打はされますが、得点は許さずに終盤まで行きます。
 打線のほうは、7回の1死三塁は逃したものの、8回にこの回から登板の佐竹投手に対し、先頭の大松選手が四球を選ぶと、続くベニー選手が左翼席に2号2ランを放って6対0に。これで試合の大勢は決まりました。
 プロ初完封のかかったマウンドに上がった唐川投手は、先頭打者を失策で出すものの、後続を抑えます。最後は、自己最多となる11個目の三振で締め、完封を達成。133球投げて8安打1四球ながら、要所を締めていたため、4回以外は危なげはありませんでした。
 お立ち台にはその唐川投手と、2安打1本塁打に好守備二つのランビン選手が初めて上がりました。ランビン選手は、インタビュー後に右翼席前に挨拶に行ったときに流れた自分の応援歌に合わせて踊るなど、ノリのいい所を見せていました。
 これでチームは久々のカード勝ち越しを決めています。観客数は2万4千人ほどでした。

2009年05月09日

岩隈投手相手に先制するも逆転負け

 千葉で行なわれた千葉-東北は小野投手と岩隈投手が先発。今日は早坂選手と根元選手の一・二番コンビという形になりました。
 初回は三者凡退で終わりましたが、二回に井口選手と大松選手の連打で無死1・2塁。しかし、里崎選手がバントを空振りし、二塁走者の井口選手が戻れずにアウトになります。
 これで好機が潰れたかと思いきや、突如ここから岩隈投手が制球を乱して三者連続四球を出して押し出しに。意外な形で千葉が先制しました。

 一方、前回の東北戦で打たせて取る投球が冴えた小野投手は、今日も序盤は三回まで無走者と好投します。続く4回に先頭打者に安打されて犠打で進まれますが、そこから中軸を抑え、ここも0点に抑えます。
 しかし続く5回、1死から失策で走者を出すと、そこから下位打線に連打され、追いつかれてしまいました。
 岩隈投手に抑えられてきた千葉打線ですが、6回に先頭の大松選手が二塁打し、内野ゴロで1死3塁と勝ち越し機を迎えます。しかしここは、ここまで高打率を残していたバーナムJr選手とベニー選手が倒れ、得点できません。
 直後の7回表、小野投手は1死からの三連打で満塁とします。ここで、千葉ベンチは動いて、伊藤選手を投入。水曜の試合では似たような場面で好投した伊藤投手でしたが、内野ゴロで2死目を取ったまではよかったものの、そこから押し出しで勝ち越しを許してしまい、さらに草野選手の3点適時二塁打を喫してしまい、4点差をつけられてしまいました。
 8回に二番手の小山投手から井口選手がソロ本塁打を放ったものの反撃はそこまで。9回には3年ぶりの一軍登板となった古谷選手がダメ押しの1点を失い、6対2で東北に敗れました。観客数は2万4千6百人ほどでした。

2009年05月08日

清水直投手の好投と効率のいい攻撃で久々の連勝

 千葉で行なわれた千葉-東北は清水直行投手と永井投手が先発。今日は初めてランビン選手が一番に入りました。
 雨の降る中始まった試合で、清水直投手は立ち上がり、1死から三塁打され、さらに2死後に山崎武選手に左翼線を抜く適時二塁打を打たれて先制されます。
 しかしその裏、先頭のランビン選手の上げた内野フライを二塁の内村選手が取れずに失策となり、無死2塁に。さらに内野ゴロで三塁に進んだ後、西岡選手が右翼席に3号2ランを放ち、即座に逆転します。

 清水直投手は2回は無安打に抑えます。しかし3回、先頭の渡辺直選手に二塁打されると、犠打の後、草野選手に右翼席に打ち込まれ、逆転されてしまいます。
 ところがその裏、先頭の今江選手が左中間に大きな飛球を放つと、リック選手が捕りきれずに三塁打に。続くランビン選手もファウルで粘ってフルカウントから四球を選びます。
 この時、試合開始から降り続いていた雨がより強くなって一時中断に。東北ベンチではセギノール選手が捕手のマスクを被ってペットボトルを飲もうとする、というパフォーマンスをやったり、野村監督が若手選手を交互に目の前に立たせて説教(?)していました。
 40分の中断を経て試合は再開しますが、福浦選手も四球を選び、無死満塁となります。続く西岡選手は倒れたものの、井口選手が中堅に飛距離十分の犠飛を放ち、逆転された直後に千葉が追いつきます。
 直後の4回表、1死から失策で走者が出て、さらに盗塁に悪送球などが重なり、1死3塁となってしまいます。しかし、ここは清水直選手が踏ん張ってこの危機を0点に抑え、続く5回表も、三者凡退に抑えます。
 するとその裏、2死から西岡選手が四球を選ぶとすかさず盗塁に成功します。そして続く井口選手が左翼線に適時二塁打を放ち、千葉が再び勝ち越しに成功します。
 さて、今日は金曜日なので、春ですが花火が予定されていました。一度は雨のために早々と中止が発表されたものの、雨が上がったため「中止が中止」となり、花火が上がりました。
 ところが、雨によって湿気が含んだ空気と、千葉では珍しい「風速ゼロ」のおかげで、その花火による煙が球場内に立ちこめます。そのため、数分とはいえ、試合が中断したほどでした。清水直投手にとっては、2005年の日本シリーズ第1戦以来となる、「見えにくい球場での投球」となりました。
 そんな中、6回は先頭打者に安打されるものの、併殺で切り抜けて0点に。続く7回も1死から走者を出しますが、後続を断ってここも0点に抑えます。
 打線は6回以降、走者を出すことができませんでしたが、今日はとにかく投手陣が好投。8回から登板のシコースキー投手が三人で抑えると、9回は荻野投手が三者連続三振で締め、4対3で千葉が逃げ切りました。
 今日の千葉打線は4安打で4得点という効率のいい攻撃でした。清水直投手は遅まきながら今季初勝利を挙げ、お立ち台に立っています。観客数は1万3千2百人ほどでした。

2009年05月06日

不振だった二選手の一発攻勢で連敗止める

 千葉で行なわれた千葉-北海道は渡辺俊介投手とスウィーニー投手が先発。今日は福浦選手が七番一塁、バーナムJr選手が二番左翼と珍しく両選手が揃ってスタメン出場しました。
 渡辺俊投手は、初回・2回といずれも先頭打者を出しますが、後続を抑えます。しかし3回、またもや先頭打者に安打されると、犠打と四球などで2死1・2塁となり、稲葉選手に通算300二塁打となる2点適時打を喫し、2点を先制されます。

 一方、昨年1勝3敗と抑えられていたスウィーニー投手に、打線は今日も序盤は苦戦し、4回まで無安打に抑えられます。
 しかし5回裏、攻撃前にベンチ前に円陣を組んでバレンタイン監督が檄を飛ばすという千葉としては珍しい光景が見られた後、この回先頭の大松選手が、久々となる4号ソロを放って1点差に迫ります。
 さらに1死後に福浦選手が四球を選ぶと、続く里崎選手が3号2ランを放ち、一気に逆転に成功します。
 直後の6回表、渡辺俊投手は稲葉選手に301個目の二塁打を喫し、さらに安打で無死1・3塁とします。ここで早くも伊藤投手に交代しますが、これが成功。ライナーと併殺でここを0点に抑えます。
 その裏、安打と四球で1死1・2塁とし、ここで北海道は二番手の宮西投手を送り込みますが、2死後に里崎選手が適時打を放ち、さらに今江選手も続いて2点を追加します。
 7回に伊藤投手は1点を返されますが、その裏、先頭の西岡選手が内野安打で出塁すると、盗塁と外野フライで三塁に進み、大松選手の犠飛で再び3点差とします。さらに、サブロー選手と福浦選手の連打で好機を作ると、里崎選手が3打席連続打点となる適時打を放ち、7対3とします。
 そして8回はシコースキー投手が、9回は荻野投手がそれぞれ三者凡退で抑えて試合終了。チームの連敗を3で止めるとともに、対北海道5戦目で今季初勝利となっています。今日は里崎選手が4打点で、大松選手が2打点と、開幕から調子の上がらなかった両選手の活躍が大きい試合でした。これを機に復調して貰いたいものです。観客数は2万3千1百人ほどでした。

2009年05月05日

5回コールドで3カード連続負け越し

 千葉で行なわれた千葉-北海道は小林宏之投手と八木投手が先発。昨日、走塁で足を痛めた橋本将選手が登録を外れ、代わりに金澤選手が登録。また、高木投手も登録抹消となり、代わりに古谷投手が2006年以来となる一軍昇格を果たしました。
 打順のほうは、ベニー選手・竹原選手という対左要員が入り、ベニー選手はまたもや一番でした。
 小林宏投手は、立ち上がりにいきなり安打されますが、犠打失敗さらには併殺もあり、初回を0点に抑えます。

 しかし2回表、先頭打者のスレッジ選手に8号ソロを喫すると、1死後に安打され、さらに盗塁と内野ゴロで三塁に進まれた後、打率四割を維持している金子誠選手に適時打され、2点目を失います。
 初回・2回と安打は出たものの続かない千葉打線ですが、3回1死からベニー選手が二塁打すると、2死後の連続四球で満塁とします。しかし、ここで里崎選手が倒れ、得点できません。
 直後の4回表に雨が強くなり、試合は一時中断します。再開後、小林宏投手はいきなり二塁打され、さらに犠打で三塁に進まれますが、ここは凌ぎます。
 その裏、1死から竹原選手が安打した後、今江選手の二塁打で2・3塁と、またもや一打同点の好機を作ります。しかし、ここも後続はなく、八木投手を打ち崩せません。
 続く5回も2死1塁から安打と四球で満塁とします。しかし、ここもこれまで2打数2安打の竹原選手が打ち取られ、得点できません。
 そしてその後、再び雨が強くなり、ここで降雨コールドに。5回ながら10残塁という拙攻が響き、2対0で3連敗。3カード連続の負け越しとなるとともに、借金も7となっています。観客数は2万2千7百人ほどでした。

2009年05月04日

大嶺投手の制球定まらず、今季最多の借金6に

 千葉で行なわれた千葉-北海道の観戦に行きました。今日は試合開始30分前に着きましたが、二階内野自由席もほぼ満席で、座るところを探すのに苦労したほどでした。
 先発は大嶺投手と多田野投手で、一番中堅に久々に早川選手が入り、二番一塁はバーナムJr選手、スタメンマスクは橋本将選手がで五番に入りました。
 ここ2試合、好投が続いていた大嶺投手ですが、立ち上がり、1死を取った後に連続四球を出します。続く小谷野選手は打ち取って2死にしたものの、そこからスレッジ選手に狭い一・二塁間を抜かれて先制されます。
 さらに四球で満塁とし、続く糸井選手に中前に2点適時打を打たれ、2安打で3点を失ってしまいました。

 その裏、先頭の早川選手が安打するも、併殺があって三人で終わります。
 続く2回表、大嶺投手は先頭の金子誠選手に安打され、そこから二死を取ったものの、稲葉選手の安打の後に小谷野選手に適時打され、4点目を失ってしまいます。
 しかしその裏、四球二つで2死1・3塁とすると、今江選手が逆風をものともせず、左翼席にライナーで飛び込む2号3ランを放ち、1点差に迫ります。
 直後の3回表、大嶺投手は三者凡退に打ち取り、立ち直ったかに見えました。ところが、続く4回表、八番から始まる攻撃で先頭の大野選手を歩かせます。さらに、金子選手がバントの構えを見せる中、ストライクが入らずに連続四球で危機を広げます。
 そして、田中選手の犠打の後、森本選手に2点適時打され、さらに2死後に小谷野選手に適時打され、ここで降板となりました。さらに続く小宮山投手が適時打を喫し、大嶺投手は4回途中を投げて7安打5四球8失点。前回の登板では無四球だったのですが、今回は、初登板の時と同様に、四球で溜めた走者をことごとく帰され、またもや安打数より失点が多い、という結果になってしまいました。対北海道だと制球力が下がるのでしょうか。
 5回裏、千葉は先頭のランビン選手が二塁打を放ち、1死後にバーナムJr選手の適時打で1点を返します。さらに1死満塁から橋本将選手が二塁ゴロを打たされるものの、懸命に一塁へ駆け込んでセーフとなり、その間にもう1点返します。しかし、その走塁で橋本将選手は足を痛め、そのまま交代となってしまいました。
 これで3点差にまで迫りますが、直後の6回表に小宮山投手が稲葉選手に5号ソロを打たれ、突き放されます。
 さらに8回にはここまで防御率1点台と好調だった高木投手が、1死から四球を出した後、スレッジ選手に死球をぶつけ、さらに四球で満塁にした後に犠飛と、無安打で1点を失います。なお、スレッジ選手の死球の時に、一瞬詰め寄るような動きがありましたが、乱闘には至りませんでした。
 その裏、2死1・2塁からバーナムJr選手が2点適時打を放ち、さらに西岡選手が四球を選び、再び1・2塁とし、一発出れば同点という場面を作ります。しかし、ここで代わった建山投手に井口選手が打ち取られます。そして、9回も武田久投手から1死1・2塁としますが、ここも後続を断たれ、そのまま10対7で敗れました。
 とにかく、大嶺投手の制球を崩しての自滅が全ての試合でした。多田野投手は5回5失点ながら援護に恵まれて2勝目。実は1勝目の試合も観戦していたので、自分の千葉の観戦成績は0勝3敗なのに、多田野投手においては2勝0敗となってしまいました。
 観客数は今季最多の3万58人で、二度目の満員御礼となりました。しかしながらチームは今季最多の借金6となっています。

2009年05月03日

投打とも冴えず、カード負け越し

 福岡ドームで行なわれた福岡-千葉は杉内投手と成瀬投手が先発。最近の対左の定番という感じで、ベニー選手が一番に入り、後も一昨日とほぼ同じ顔ぶれでした。
 初回、ベニー選手が安打を放ち、福浦選手が犠打を決めますが、後続が打ち取られます。ベニー選手が一番に入った三試合で、いずれも初回に安打を放っていますが、いずれも得点できていません。
 しかし、続く2回に先頭のサブロー選手が左翼席に5号ソロを放って先制します。ここから杉内投手が制球を乱し、連続四球で無死1・2塁と追加点機を貰います。ところが、今江選手が二度バント失敗の後に三振し、さらに内野ゴロと四球で2死満塁となりますが、福浦選手のいい当たりは二塁ゴロに。解説の若菜氏によると、新人工芝でゴロの速度が遅くなり、助かったとの事でした。

 先制点を貰った成瀬投手ですが、その裏、先頭の長谷川選手に安打されると、続くオーティズ選手に右中間を抜かれます。本塁でクロスプレーとなりましたが、長谷川選手の足がベースに達しており、福岡が即座に追いつきました。その間にオーティズ選手が三塁に達し、無死3塁と危機は続きましたが、ここは成瀬投手が凌ぎました。
 しかし、成瀬投手は続く3回、先頭の川崎選手に安打されると、犠打の後に松中選手に適時打されて追加点。さらに1死1・3塁から、内野ゴロの間にもう1点失い、3点差となります。
 そして続く4回には1死から山崎選手に二塁打され、続く川崎選手の左前打を竹原選手が後逸。これも解説の若菜氏によると、新人工芝でバウンドの具合が変わったためとの事で、今日は新人工芝がことごとく千葉に災いする形になりました。さらに続く森本選手にも適時打が出て、さらに松中選手に安打が出たところで成瀬投手は降板。4回途中で97球を投げ、10安打1四球5失点(自責は3)という内容でした。
 一方、二回は不安定だった杉内投手ですが、援護を貰うとともに立ち直ります。4回以降は安打が出ず、6回まで3安打に抑えられます。対して、5回裏には小宮山投手が2点を失い、7対1の大差となってしまいました。
 千葉も7回にランビン選手が来日1号を放ちますが、反撃はここまで。8・9回は継投陣に抑えられ、結局7対2で敗戦。2カード連続カード負け越しとなり、借金がまた5となってしまっています。観客数は3万4千人ほどでした。

 昨日書けなかったので、今更ながら2日の試合も。
 先発は新垣投手と唐川投手で、2回にサブロー選手の二塁打を足がかりに、橋本将選手の適時打で先制しますが、その裏、オーティズ選手の早くも2本目となるソロで追いつかれます。
 さらに4回にはオーティズ選手と柴原選手の連続二塁打で勝ち越されますが、直後の5回表に西岡選手の2号2ランで逆転すると、続く井口選手も5号ソロを放ちます。
 唐川投手はその裏に1点を失い、結局6回を8安打2死球3失点で勝ち投手の権利を得て降板します。
 そして1点リードで迎えた8回、2死満塁から今江選手が適時内野安打を放ち、さらにオーティズ選手の失策も加わって2点を追加。さらにランビン選手と福浦選手の連続適時打で一挙5点を加え、試合を決めました。福浦選手はこれが通算1500安打となっています。
 そのまま千葉が9対4で勝ち、唐川投手は2勝目を挙げています。観客数は3万2百人ほどでした。

2009年05月01日

松中選手の二発に沈み、連勝できず

 福岡ドームで行なわれた福岡-千葉は和田投手と小野投手が先発。前日に続いてベニー選手が一番に入り、二番にはバーナムJr選手が入ったため、珍しい、外国人選手による一・二番コンビとなりました。
 初回、昨日に続き、先頭のベニー選手が安打しますが、今日も後続がなく、先制できません。するとその裏、小野投手が1死から川崎選手に安打され、続く松中選手にバックスクリーン右に飛び込む7号2ランを喫し、先制されてしまいます。

 しかし直後の2回表、1死からサブロー選手と里崎選手の連打で好機を作ると、2死後にランビン選手に来日初打点となる適時打が出て、1点差に迫ります。
 ところがその裏、小野投手は簡単に2死を取ったものの、そこから死球で走者を出し、本多選手の適時二塁打で即座に突き放されます。
 続く3回表、1死から西岡選手があわや本塁打という当たりを放ちますが、惜しくもフェンス最上段に当たる二塁打に。そして、後続もなく、反撃できません。
 そのまま2点差で迎えた5回裏、小野投手は先頭の本多選手に安打され、さらに内野安打で1・2塁となります。ここで、松中選手に今度は右翼ポール際に飛び込む8号3ランを喫して6対1に。松中選手は5打点の活躍でした。
 和田投手は球数が多かった事もあり、6回で降板します。そして7回から登板した藤岡選手に対し、ランビン選手が二塁打を放った後、バーナムJr選手の3試合連続打点となる適時打で1点は返しますが、反撃はここまで。以下は継投に抑えられ、安打数は相手と同じ10でしたが、6対2で敗れています。観客数は2万6千8百人ほどでした。

2009年04月30日

井口選手のサヨナラ3ランで、伊藤投手がプロ初勝利

 千葉で行なわれた千葉-合併球団は清水直行投手と山本投手が先発。一度先発を飛ばす形になった清水直投手は一軍再登録され、代わって土曜のお立ち台の後は出場機会がなかった新里選手が外れました。
 今日は井口選手が久々に四番でスタメン復帰。ただ、足の痛みが完治したわけではなく、指名打者での出場となりました。また、ベニー選手が今季初となる一番に入っています。
 1回裏、そのベニー選手がいきなり二塁打を放って先制機を作りますが、犠打失敗などがあり、先制できません。
 しかし続く2回、1死から里崎選手が四球を選ぶと、2死後に今江選手が左中間を破る適時二塁打を放ち、この三連戦で初めて千葉が先制します。

 一方、清水直投手は、3回まで無安打投球。4回にこの回先頭のフェルナンデス選手に二塁打されます。そして次の打席で投球がワンバウンドになりますが、里崎選手がこれをそらさず、三塁に走ったフェルナンデス選手はアウトに。そして後続を断ち、ここも0点に抑えます。
 しかし続く5回、1死から連打で1・2塁となり、続く坂口選手を二塁ゴロに打ち取ったものの、併殺を狙った西岡選手の一塁送球がそれ、その間に同点となります。
 さらに続く6回、清水直投手は先頭の下山選手に本塁打され、勝ち越しを許してしまいます。
 打線は山本投手の前に、3回以降は無安打に抑えられます。そして合併球団は8回から香月投手を投入しますが、この継投は失敗。代打で登場の橋本将選手が安打すると、今江選手が犠打を決めます。
 ここで、さらに代打でバーナムJr選手を起用すると、合併球団も左の清水投手に交代。しかし、「代打の代打」はなく、バーナムJr選手はそのまま打席に。この起用が成功し、同点適時二塁打を放ちます。さらに、ベニー選手も続いて1・3塁とし、続く西岡選手は三遊間にいい当たりを放ちますが、これは相手の好守備に阻まれ、逆転はできません。
 清水直投手は9回1死から安打されて降板となりましたが、5安打4四球2失点と、復調を感じされる投球でした。そして、シコースキー投手が後続を断ち、その裏、千葉も三者凡退に倒れて一昨日に続いての延長戦となります。
 10回から伊藤投手が登板しますが、いきなり先頭打者を歩かせ、さらに犠打を失策して無死1・2塁となってしまいます。しかし、次の打者のバントを今度は好守備で三塁アウトとし、さらにローズ選手とラロッカ選手を抑え、自ら作った危機を自ら凌ぎました。
 さらに続く11回表も、先頭打者に安打され、さらにバスターを決められた後、今度は犠打も成功されて1死2・3塁とします。しかし、ここも後続二人を内野ゴロに抑え、得点を許しません。
 10回裏の1死2塁ではあと一打が出なかった千葉打線ですが、11回裏、この回から登板の菊地原投手から先頭の福浦選手が安打します。
 そして代走の早坂選手に対し、菊地原投手はかなり執拗に牽制しますが、逆に走者を意識しすぎたのか、西岡選手が安打を放って1・2塁とします。
 ここで今日ここまで無安打の井口選手が打席に入り、1-1からの二球目を弾き返します。そして打球はそのままバックスクリーンに飛び込み、サヨナラ3ランに。井口選手は早くも今月二本目のサヨナラ本塁打となりました。なお、足の故障を気遣ってか、いわゆる「手荒い祝福」はほとんどありませんでした。
 これで千葉が5対2で勝って対合併球団初勝利。そしてお立ち台には、井口選手と並んで、2度の無死1・2塁を凌いでプロ初勝利を挙げた伊藤投手も上がりました。観客数は1万2千2百人ほどでした。

2009年04月29日

9回裏に意地見せるも、時遅く連敗

 千葉で行なわれた千葉-合併球団は渡辺俊介投手と金子投手が先発。今日も橋本将選手が四番に入り、さらにスタメンマスクもかぶりました。また、今江選手が外れてランビン選手が三塁に。ベニー選手とバーナムJr選手もスタメン出場で、「外国人三人制」となりました。
 渡辺俊投手は、初回こそ無安打に抑えますが、2回に先頭のフェルナンデス選手に二塁打されると、後藤選手に先制適時打され、さらに日高選手の適時二塁打で2点を失います。

 さらに4回には、無死1・2塁からまたもや日高選手に適時打され、3点差となってしまいます。
 一方、打線は金子投手の前に、走者こそ出すものの、6回まで二塁を踏めません。
 渡辺俊投手は、6回まで7安打3四球ながら3点に抑えてきましたが、7回1死から大引選手とラロッカ選手に連続本塁打を喫し、ここで降板となりました。
 その裏、先頭の橋本将選手が四球を選んで、初めて無死の走者を出します。さらに、二死後にベニー選手が安打して、やっと二塁まで走者が進みますが、ここでも得点できません。
 そのまま5点差で迎えた9回裏、1死から橋本将選手が安打すると、続くサブロー選手が四球を選びます。ここで、バーナムJr選手が来日1号3ランを放ち、完封目前の金子投手を降板させます。
 さらにベニー選手が二塁打を放ち、一発出れば同点の場面を作りますが、反撃はそこまで、最後は井口選手が代打で四日ぶりに出場しますが倒れ、試合終了となりました。
 これで対合併球団は開幕から5連敗となっています。観客数は2万4千7百人ほどでした。

延長で競り負け、連勝止まる

 千葉で行なわれた千葉-合併球団は小林宏之投手と近藤投手が先発。今日は前の試合で四番に入って3打点のサブロー選手がスタメンから外れ、四番には指名打者で橋本将選手が入りました。また、一軍に復帰したランビン選手が八番中堅で早速スタメン出場しました。
 小林宏投手は、立ち上がり、簡単に二死を取ったものの、そこから四球と安打で走者をため、ラロッカ選手に適時打を喫して先制されます。
 しかしその裏、1死から連続四球で好機を貰うと、橋本将選手が2点適時打を放って即座に逆転します。

 さらに3回、またも1死1・2塁で橋本将選手に打席がまわると、またもや適時二塁打を放って3対1に。四番の起用に見事応えます。
 2点のリードをもらった小林宏投手ですが、直後の4回表に犠飛で1点を返されると、6回には無死1・2塁から再びラロッカ選手に適時打を喫して追いつかれます。後続は絶って逆転こそ許しませんでしたが、結局この回で降板。5安打2四球3失点という内容でした。
 打線は、5・6・7回といずれも先頭打者を出しますが、いずれも得点には結びつきません。さらに8回には2死満塁となりますが、ここも得点できません。
 一方、千葉の継投陣も得点は許さず、今季三度目の延長戦に入ります。
 過去二回の延長戦も千葉で、その時は二度ともサヨナラ勝ちしています。しかし今日は10回1死から前の回から続投のシコースキー選手が大引選手にソロを打たれ、勝ち越しを許します。そしてその裏、昨年、千葉でよく打った加藤投手に対し、2死から振り逃げで今江選手が出ますが、後続がなく試合終了。これで対合併球団は開幕から4連敗となっています。観客数は1万3千1百人ほどでした。

 昨日の怪文書報道ですが、実際に流れた怪文書を一部のマスコミが掲載していました。球団議事録のフォーマットに書かれているので、流したのは内部の人なのでしょう。また、一連の騒動を見る限り、記載されたようなファン蔑視の発言を瀬戸山氏が言っても別に驚きはしません。
 とはいえ、流した側が名乗らない以上は怪文書の域を脱しませんので、いくら瀬戸山氏側のやり方に反対している私でも、これを元に瀬戸山氏側を批判する気は起きませんでした。
 ただ、余談ですが、その「議事録フォーマットの怪文書」を見たときは、フォントや改行の場所から、Excelがフォーマットなのだろうか、などとついつい想像してしまいました。あと、仕様だから仕方ないとはいえ、こんな文書にまで画像を使われた、球団マスコットの「マーくん」は可哀想だ、などとも思いました。

2009年04月27日

大嶺投手の好投と打線爆発で連勝

 今更ながら日曜の野球の話を。
 所沢で行なわれた埼玉-千葉はワズディン投手と大嶺投手が先発。今日は井口選手が初めてスタメンを外れ、四番にはこれで唯一の全試合出場となったサブロー選手が入りました。また、橋本将選手がスタメンマスクで五番に、二塁には根元選手が一番で入りました。
 初回、その根元選手がいきなり三塁打を放つと、続くバーナムJr選手が右飛を放ちます。やや浅めではありましたが、根元選手がブロックをかわして先制のホームを踏みました。さらに、西岡選手とサブロー選手の連続二塁打でもう1点と、前の試合で初回に4点取ったワズディン選手の立ち上がりをまたもや捕らえます。

 いきなり援護をもらった大嶺投手ですが、その裏、1死から難しいバウンドの当たりを取り切れず、記録は失策となって出塁を許し、さらに安打と四球で1死満塁とします。しかし、ここでGG佐藤選手を併殺に打ち取り、0点に抑えます。
 さらに3回、先頭の根元選手が四球を選ぶと、バーナムJr選手の適時二塁打で追加点を挙げ、さらに1死3塁からサブロー選手の犠飛と、初回と同じ二人が打点を上げ、突き放します。
 さらに5回にはこの回から登板した松永投手から安打と失策で1・3塁とすると、バーナムJr選手と西岡選手が重盗を決めて5点目を、6回には根元選手の適時打で6点目と中盤にして一方的な展開になりました。
 大嶺投手は5回までほぼ毎回のように走者は出しましたが、二つの併殺もあって0点に抑えます。6・7回に、いずれも先頭打者に二塁打されて生還を許し、2点を失います。この回で降板となりましたが、7安打2死球2失点という内容でした。
 4点差となった8回表、この回から登板の正津投手は制球が定まらず、3四球で1死満塁に。ここで既に2打点のサブロー選手が適時打を放つと、橋本将選手・ベニー選手も続き、三者連続適時打で一挙に5点を追加。これで完全に試合は決まりました。
 その後、中郷投手と川崎投手がそれぞれ失点しましたが、大量得点のために影響はなく、11対5で快勝して連勝。対埼玉は2カード連続の勝ち越しとなっています。観客数は2万3千6百人ほどでした。

 というわけで、チームのほうは6連敗後は辛うじて白星先行で、しかも昨年からの課題である先発陣が安定しつつあるなど、ある程度光が見えてきています。
 しかしその一方で、経営陣の迷走ぶりはより一層悪化しているようです。何でも怪文書が出回りだしたとか。怪文書である以上、そこに書かれたとされる内容については信用できません。とはいえ、そのようなものが出回る自体、組織としてかなり問題が発生していると考えていいでしょう。
 発表された球団幹部の発言や、特に球団社長寄りの記事が目立つ、スポニチと産経の報道が相変らず奇妙な事など、突っ込みたい事は山ほどあるのですが、発端が怪文書なだけに、ここでは省略します。
 とはいえ、一つだけ突っ込みを。なぜか日刊スポーツしか報じていないのですが、問題行動のあったと夕刊紙などで批判された幹部社員について、オーナー代行氏がエキセントリックな方と、球団社長氏が彼女には担当業務を縮小して取り組んでもらいます。激しすぎるところがあればご指導いただきたいなどと言っています。
 オーナーや球団社長にとって、幹部社員は部下になるはずです。しかしながら、この言い回しは、部下に対しての言及とは思えません。
 なぜ、そのような扱いを受ける幹部社員が球団にいて権力を持っているのでしょうか。それを含め、この談話を読んだときは、この会社、大丈夫なのか?と心配になりました。

2009年04月25日

新里選手のプロ初打点が決勝点となる

 所沢で行なわれた埼玉-千葉は帆足投手と成瀬投手が先発。今日は、一番が早坂選手から早川選手になった以外は、一昨日の対東北と同じ並び順でした。当面はこれが対左投手の標準オーダーとなりそうです。
 初回、一死から一昨日四安打の竹原選手が詰まりながらも右前に落とし、打数が少ないながら、通算打率が五割越えとなります。しかし、後続はなく、先制できません。
 一方、初回を三人で終えた成瀬投手ですが、2回は先頭の中村選手に二塁打されます。しかし、ここを凌ぎ、0点に抑えます。

 両投手とも3回まで1安打に抑えて、二巡目となった4回、千葉は先頭の竹原選手が自分にとってもチームにとってもこの試合2本目の安打を放ちますが。しかし、続く西岡選手が併殺に打ち取られ、ここも三人で終わってしまいます。
 その裏、成瀬投手は簡単に二死を取った後、GG佐藤選手にストレートの四球を出し、さらに安打で走者をためます。しかし、ここも凌ぎ、投手戦は続きます。
 続く5回表、先頭のベニー選手が四球を選び、さらにパスボールで無死2塁としますが、ここも後続がなく、6回表の2死1・2塁も得点に結びつきません。
 一方、成瀬投手もその裏、失策で無死1塁としますが、そこから中軸三人を抑え、0対0のまま、終盤に入ります。
 そして迎えた7回表、アナウンサー氏が「ここで怖いのは失策ですね」と言ったのとほぼ同時にベニー選手が内野ゴロを放ち、それを中島選手が失策します。そして代走の早坂選手を里崎選手が送ると、続くサブロー選手が左翼金網直撃の二塁打を放ち、ついに均衡が破れます。アナウンサー氏の「予言」が見事的中した形になりました。
 さらに四球で福浦選手が歩き、今江選手が倒れて2死1・2塁となると、早川選手に代えて新里選手が代打に送られます。ここまで一軍通算1安打の新里選手でしたが、この起用は大成功。右前に弾き返すと、GG佐藤選手が突っ込んで取りに行ったものの後ろに抜け、2点適時三塁打となりました。新里選手はこれがプロ初打点です。
 これで一挙に3点差となりましたが、その裏、成瀬投手はいきなり連打され、犠打で1死2・3塁となり、ここで降板となりました。しかし、二番手の伊藤投手は、2死を取ったものの、そこから片岡選手に2点適時打を喫して1点差に。さらに連続四球で満塁とします。
 ここで中村選手を打席に迎えたところでシコースキー投手が登板。この継投が成功し、ファウルフライに打ち取って、リードを守ります。
 そして8回も先頭打者に安打されるも、バントを併殺にして三人で終えます。そして9回は荻野投手が三人で抑えて試合終了。3対2で千葉が勝っています。
 ヒーローインタビューは、結果的に決勝点となった2点適時三塁打を放った新里選手でした。プロ初の「お立ち台」ですが、淡々と話していました。観客数は2万3千1百人ほどでした。

2009年04月24日

投手戦になるも、唐川投手を援護できず

 所沢で行なわれた埼玉-千葉は涌井投手と唐川投手が先発。今日は二番一塁にバーナムJr選手が入り、五番には指名打者で橋本選手が入りました。
 2回に涌井投手が制球を乱し、四死球で無死1・2塁の先制機を貰います。さらに外野フライの間に1死1・3塁となりますが、後続がなく、先制できません。

 3回まで双方合わせて1安打という投手戦になり、4回2死から橋本選手にチーム初安打となる二塁打が出ます。しかし、ここも続くサブロー選手が倒れ、先制出来ませせん。
 するとその裏、唐川投手は先頭打者に安打され、1死後の四球で1・2塁とした後、GG佐藤選手に適時打され、先制を許します。
 しかし直後の5回表、里崎選手にソロが出て、即座に追いつきます。
 ところが6回の1死1塁を併殺でつぶすと、その裏、唐川投手は中村選手にバックスクリーンに運ばれ、再びリードを許します。
 これで勝ち投手の権利を得た涌井投手は尻上がりに調子を上げ、7・8回を三者凡退に。一方、7回まで4安打2失点に抑えてきた唐川投手ですが、8回裏に先頭のボカチカ選手にソロを喫し、結局この回で降板となりました。
 9回、先頭のバーナムJr選手が四球で反撃機を作りますが、併殺もあって結局この回も0点。涌井投手の前に、4安打2四球12三振で1点しか取れず、完投負けとなってしまいました。観客数は1万2千6百人ほどでした。

2009年04月23日

大拙攻するも、小野投手の好投で連敗止める

 仙台で行なわれた東北-千葉は長谷部投手と小野投手が先発。今日は久々に西岡選手がスタメンに復帰し、三番に入りました。対左ということで、二番には竹原選手が入り、左打者は八番一塁の福浦選手のみでした。
 初回、竹原選手が内野安打を放ち、そこから四球二つで二死満塁としますが、里崎選手が倒れます。しかし続く2回、サブロー選手と今江選手の安打で1死1・3塁とします。続く早坂選手の内野ゴロでサブロー選手が本塁に帰りますが、一塁走者の今江選手が守備妨害を取られ2死1・3塁に戻されます。しかし、ここで竹原選手が適時打を放ち、千葉が先制しました。

 一方、小野投手は初回の無死2塁は三・四番を打ち取って凌ぎます。しかし続く2回に1死から走者を出すと、続く山崎武選手に左翼席に運ばれ、逆転されます。
 しかし、直後の3回表、安打3つで2死満塁とし、今江選手の適時打で即座に追いつきます。ただし、二塁走者の里崎選手は本塁でアウトとなり、逆転はできません。
 その裏、小野投手は先頭の渡辺直選手に安打されますが、犠打失敗もあって、0点に抑えます。
 続く4回に安打二つで早くも二桁に、さらに竹原選手は猛打賞を達成します。しかし、適時打は出ず、ここでも勝ち越せません。
 続く5回はこの試合初の三者凡退に終わり、長谷部投手が立ち直ったかに見えました。ところが6回表、先頭の今江選手がこれまた猛打賞となる安打で出ます。続く早坂選手の犠打が失敗し、さらに内野ゴロで2死2塁となりますが、そこから西岡選手が四球を選んでつなぐと、井口選手がこれまた猛打賞となる2点適時二塁打を左翼線に放ち、勝ち越しに成功します。さらに代わった木谷投手から里崎選手が適時二塁打を放ち、リードを3点に広げます。
   しかし打線は、7回に2死から四球二つと竹原選手の4安打目となる内野安打で満塁としますが、ここも抑えられます。さらに8回も1死から里崎選手とサブロー選手が、ともに猛打賞となる連打で1・3塁としますが、ここも適時打が出ません。
 結局、2・4・6・7・9番と五人が猛打賞を達成し、3番の西岡選手が3四球、5番のベニー選手が2四球、1番の早坂選手が1四球と、合わせて16安打6四球と走者を出しますが、16残塁で5点しか取れません。
 これだけ効率の悪い攻撃をすれば、流れが変わりかねませんが、今日の小野投手は、その影響を受けずに、1イニング平均10球程度の「省エネ投球」で東北打線を抑えます。あわせて6安打されますが、四死球を出しません。そして、終盤になるとさらに調子を上げ、7・8回を三人ずつで片付けます。
 そして9回は荻野投手が登板。いきなり先頭打者を歩かせましたが、後続を抑えて6試合目で今季初セーブを挙げました。これで連敗を3で止めると同時に、今季初のビジター勝利となっています。観客数は1万1千4百人ほどでした。

2009年04月22日

完封負けで三連敗

 仙台で行なわれた東北-千葉は田中投手と渡辺俊介投手が先発。ともに中止になった昨日からのスライドでかつ、先週火曜日と同じ顔合わせになりました。今日も西岡選手は欠場で、三番には打撃好調のバーナムJr選手が初のクリーンアップとして入りました。また、今江選手が八番三塁でスタメンに復帰しています。
 前回3安打1点で完投負けを喫した田中投手に対し、今日も打つことができません。最初の一巡で四球一つだけに抑えられます。
 一方の渡辺俊投手は、初回から4回まで、安打は許しますが、後続は断ち、こちらも0点に抑えます。

 0対0のまま中盤に入って迎えた6回、先頭の早坂選手が安打し、両チームあわせて初の先頭打者出塁を果たします。続く早川選手が送り、さらに内野ゴロで三塁に進み、四球で2死1・3塁とまでしますが、先制できません。
 続く7回も先頭の橋本将選手がこの試合二つめの四球を選んでサブロー選手の犠打で進みますが、ここも後続が倒れます。
 その裏、ここまで4安打1四球で0点に抑えてきた渡辺俊投手が、1死から死球で走者を出し、2死後に内村選手に二塁打されます。そして、続く嶋選手に1・2塁間を抜く2点適時打を喫し、ついに均衡が破れます。
 田中投手は終盤に入っても崩れることなく、結局3安打3四球で完封負け。これで開幕から3連続完投勝利となっています。千葉は2試合連続で2失点に抑えた渡辺俊投手を援護できず、これで3連勝後の3連敗に。ビジターでは6連敗となってしまっています。観客数は1万2千9百人ほどでした。

2009年04月19日

一瞬逆転するも、直後に再逆転されて連敗

 千葉で行なわれた千葉-福岡は小林宏之投手と杉内投手が先発。昨日、途中で退いた今江選手は今日も欠場し、代わりに新里選手が昇格即スタメンで七番三塁に入りました。なお、入れ替わりに清水直行投手が抹消となっています。他に、福浦選手と大松選手が外れ、スタメンで左打席に入るのはバーナムJr選手だけ、という形になりました。なお、西岡選手も昨日に続いて欠場しています。
 立ち上がりは、ともに三者凡退で終わります。ところが2回表、先頭の小久保選手に安打されると、昨日大当たりの長谷川選手を歩かせて無死1・2塁となります。ここで、田上選手はバントの構えから空振りとファウルで2-0と追い込みますが、そこからヒッティングに切り替えると、打球は詰まりながらも右前に落ちて先制適時打となります。さらに柴原選手の適時打と内野ゴロの間の得点で、一挙3点を失いました。

 しかしその裏、千葉も井口選手とサブロー選手がともに詰まりながらも外野に運び、こちらも無死1・2塁とします。さらにここで杉内投手が暴投し、しかもそれを取った高谷選手がこれまた悪送球をし、井口選手が二塁から一気に生還。続くベニー選手にも適時打が出て、即座に1点差に迫ります。
 続く3回裏、この回先頭の竹原選手が遊ゴロを放つも、送球がややそれます。そして、一塁の小久保選手が竹原選手にタッチするも、ボールがこぼれます。これに対する判定が、「先に小久保選手が一塁ベースを踏んでおり、その時点でアウト。その後のタッチと落球は関係ない」となります。(追記・中継のテレビ解説ではこう言っていましたが、報道を見たら「タッチアウトが成立後に球がミットからこぼれた」となっていました。中継を見ていた限り、タッチした直後に落としているように見えましたが・・・・)。
 これに対してバレンタイン監督が猛抗議をし、日本では初となる退場となってしまいました。
 TVで見る限り、小久保選手の足がベースを踏んでいるかは微妙でしたが、もし本人が踏んだ自覚があるなら、何もタッチに行かないのでは、と思いました。
 小林宏投手は4回の1死1・2塁は併殺で凌ぎます。
 そしてその裏、先頭のベニー選手が左翼席にライナーで今季1号を放って同点に追いつきます。さらに、新里選手とバーナムJr選手が連続四球を選び、早坂選手が送って2・3塁とします。そして2死後に竹原選手が中前に弾き返し、2点を取って逆転に成功しました。
 これで勝ち投手の権利を得た小林宏投手ですが、直後の5回表、四球二つで1死1・2塁と自ら危機を作ります。そして、小久保選手に適時打されて1点差になると、長谷川選手の適時二塁打で同点に。さらに田上選手の犠飛で勝ち越されると、柴原選手に適時打され、たちどころに4点を失い、逆に2点差をつけられてしまいます。結局、小林宏投手は5回を投げて7安打5四球5失点でした。
 6・7回は高木投手の好投などもあり、追加点は許しません。しかし、打線は立ち直った杉内投手の前に抑えられます。
 7回裏、二番点のファルケンボーグ投手に対し、代打で登場した先頭の福浦選手が四球を選ぶも、そこから中軸三人が倒れ、得点できません。
 すると8回、前の回から登板していた小宮山投手が先頭の柴原選手に中前に弾き返され、これをダイビングキャッチしようとした早川選手が捕れずに三塁打となります。さらに四球で1・3塁とし、森本選手に適時打を喫します。ここで川崎投手に代わりましたが、満塁になった後に松中選手の犠飛でもう1点入り、とどめに小久保選手がバックスクリーンに2号3ランを放ちます。これで12対5となり、試合は決まりました。
 結局、そのまま敗れ、3連勝後の2連敗。本拠地カードでは今季初の負け越しとなっています。観客数は2万5千5百人ほどでした。
 今日も四球の多さが目立った試合でした。昨日の17は下回りましたが、今日も両チームあわせて13ありました。特に逆転した直後の5回表に四球二つでためた走者を帰されたのは響きました。優勝した頃は、先発陣の四球の少なさが目立っていたのですが、すっかり昔話になっています。立て直すのは、まずこの部分の改善からなのでは、などと思っています。

2009年04月18日

4点差を追いつくも、競り負けて連勝止まる

 千葉で行なわれた千葉-福岡は清水直行投手と新垣投手が先発。開幕二戦目の登板を急病で回避した新垣投手は今季初登板です。
 今日も西岡選手は外れて根元選手が遊撃に。また、里崎選手と早川選手も外れて、橋本将選手が三番に、早坂選手が一番中堅で入りました。
 清水直投手は立ち上がり、1死から連続四球を出すと、さらに死球で満塁と、制球が定まりません。そして、続く長谷川選手に中前に運ばれます。さらに、そのバウンドが大きく弾んで早坂選手の頭を越え、走者一掃の適時三塁打に。続く田上選手にも適時打が出て、いきなり4点を失います。

 その裏、千葉は2死から1・2塁としますが、ここは得点できません。しかし2回にはこの回先頭のサブロー選手が4号ソロを、続く3回には井口選手が3号2ランを放ち、一発攻勢で1点差に迫ります。
 一方、清水直投手は2回以降も毎回得点圏に走者を進めますが、追加点は許しません。
 そして4回裏、先頭のサブロー選手が歩くと、続くバーナムJr選手の安打で無死1・3塁に、続く根元選手の当たりは惜しくもスタンドには届きませんでしたが、犠飛になって、ついに千葉が追いつきます。
 続く5回裏、福岡は早くも新垣投手を諦め、神内投手を起用します。対して、2死を取られた後に連続四球で好機をもらいますが、得点には至りません。
 千葉も清水直投手が5回を7安打4四死球4失点で降板します。そして6回は小宮山投手が、7回2死までを高木投手と、40代二人が完璧に抑えます。さらに7回2死からは今季13試合で早くも8試合目となる伊藤投手が登板しました。
 福岡は6回裏から久米投手が登板。6・7回と四球を二つずつもらいますが、その貰った好機を活かせません。8回には2死から途中出場の早川選手が安打を放ちますが、続く早坂選手のセーフティバントが失敗し、4対4のまま最終回を迎えます。
 9回のマウンドには3イニング目となる伊藤投手が上がります。そして1死から四球を出すと川崎投手に代わりますが、四球と内野ゴロで2死2・3塁となり、ここで小久保選手に2点適時打を喫し、勝ち越しを許します。さらに続く長谷が選手にこの試合4安打4打点目となる適時二塁打が出て7対4と差が付きました。
 その裏は馬原投手に抑えられて試合終了。連勝は3で止まりました。観客数は2万3千2百人ほどでした。
 初回、最終回と四死球で溜めた走者を適時打で帰される、という似たような失点パターンで敗れた試合でした。逆に打線は一度は4点差を追いついたものの、終盤で3回あった四球で貰った好機に適時打が出なかったのが敗因だったかもしれません。なお、四死球は両チームあわせて17というともに制球に苦しんだ試合でもありました。

2009年04月17日

2試合連続の延長サヨナラで3連勝

 千葉で行なわれた千葉-福岡は大嶺投手と和田投手が先発。昨日3安打の西岡選手が足を痛めたため、再びスタメンを外れ、三番には里崎選手が、遊撃には根元選手が入りました。
 2回、千葉は二死を取られますが、そこからベニー選手が四球を選ぶと、続く竹原選手が「和田キラー」ぶりを発揮して適時二塁打を放って先制しました。
 大嶺投手は初回から毎回走者を出しますが、3回の1死1・2塁、4回の無死1・2塁を0点に凌ぐなど、要所を締めてリードを守ります。

 しかし打線のほうは、3回の無死2塁、4回の無死1・2塁など、再三の追加点機を活かせません。そして、6・7回は両投手とも無安打に抑え、投手戦の様相で終盤を迎えます。
 そして迎えた8回表、千葉は無失点の大嶺投手から川崎投手につなぎます。しかし、いきなり安打されると、犠打と安打で1死1・3塁に。ここで松中選手の内野ゴロの間に追いつかれ、好投の大嶺投手の今季初勝利が消えてしまいました。
 一方、打線は8回から登板のファルケンボーグ投手の前に走者を出すことができません。そして、8回途中から登板のシコースキー投手も好投し、昨日に続いて延長戦となりました。
 そして10回表に荻野投手が登板。いきなり安打されますが、犠打失敗などがあって三人で抑え、続く11回も0点に抑えます。
 一方、打線のほうは10回から登板した新人ながらオープン戦・公式戦を通じてここまで無失点の攝津投手に三人で抑えられ、5イニング連続無安打となります。
 しかし、続く11回裏、ここも簡単に二死となったものの、そこから福浦選手が久々の安打を放つと、そこから連続四球で、昨日に続いて、満塁でのサヨナラ機を迎えます。
 ここで昨日に続いて五番に入ったサブロー選手が打席に。追い込まれますが、六球目のチェンジアップが抜けてサブロー選手の体に当たり、千葉が連夜のサヨナラ勝ちを決めました。
 これでチームは今季初の3連勝となっています。観客数は1万3百人ほどでした。

2009年04月16日

劣勢の展開を追いつき、サヨナラで連勝

 千葉で行なわれた千葉-東北は成瀬投手と永井投手が先発。故障で出遅れた成瀬投手は今季初登板となりました。今日は、打撃好調のサブロー選手が五番に上がり、指名打者にはバーナムJr選手が八番で入りました。また、ランビン選手が二軍落ちしています。
 初回、先頭の早川選手がいきなり死球で出塁すると、1死後に西岡選手が適時二塁打を放ちまず先制。さらにサブロー選手の犠飛で2点目を挙げます。
 一方、成瀬投手は2回まで1安打投球でしたが、3回、先頭の中島選手に安打されると、1死の後に安打で走者をため、高須選手に3試合連続打点となる適時二塁打を喫し、さらに内野ゴロの間に追いつかれます。

 2・3回と走者を出すも追加点が上がらない千葉打線ですが、4回に先頭の大松選手が四球を選びます。しかし、エンドランのミスか、盗塁失敗もあって2死無走者に。ところが続くバーナムJr選手に対し、永井投手はこの試合三つ目となる死球をヘルメットに当てます。
 バーナムJr選手は痛がるそぶりも見せず一塁へ歩きますが、危険球となって永井投手は退場となります。貰った好機でしたが、緊急登板のグウィン投手に抑えられて勝ち越せません。
 しかし、続く5回裏、先頭の早川選手が安打すると、四球の後に西岡選手の安打で無死満塁に。続く井口選手は併殺に倒れますが、その間に1点を勝ち越します。
 これで勝ち投手の権利を得た成瀬投手ですが、直後の6回表、先頭の高須選手に安打され、しかも失策があって一気に三塁まで進まれます。そして、続く鉄平選手の適時二塁打で追いつかれると、セギノール選手にも連続二塁打を打たれて逆転となり、ここで降板となりました。さらに、代わった中郷投手が山崎武選手に適時打されて2点差とされ、さらに1死1・2塁に。ここで一打が出れば試合が決まりかねない場面でしたが、代打で登場した草野選手を高木投手が併殺に打ち取り、なんとか2点差で凌ぎます。
 そしてその裏、2死無走者から下位の連打で好機を作り、早川選手の適時打で1点差に詰め寄ります。
 ところが続く7回、小宮山投手がマウンドに上がりますが、2死1・2塁からセギノール選手の右飛かと思われた当たりが、風で伸びて2点適時打となり、この試合最大となる3点差がつきます。
 これは厳しいかと思いきや、その裏、この回から登板の木谷投手から、先頭の西岡選手が今季1号を右翼席に放ちます。そこから2死となりますが、大松選手が左前に落ちる幸運な安打で出ると、里崎選手が左翼席最上段にこれまた今季1号となる2ランを放ち、一気に追いつきました。
 続く8回、2死から福浦選手が安打で出塁します。ここで前の打席に本塁打を放った西岡選手が打席に。三塁打が出ればサイクルかつ勝ち越し打というところでしたが、ここは有銘投手に抑えられます。
 9回表、前の回から登板の伊藤投手が先頭打者に安打され、犠打で進まれますが、ここで登板のシコースキー投手が中軸を抑えます。
 その裏、四球と安打で無死1・2塁とサヨナラの走者が得点圏に進みます。ここで大松選手に代えて早坂選手を「ピンチバンター」に送りますが、初球のバントが惜しくも三塁線を僅かに出てしまい、2-0からスリーバントを敢行するも失敗します。その後、暴投などで2死2・3塁となりますが、最後はバーナムJr選手が倒れ、ついに延長戦に入ります。
 10回表は続投のシコースキー投手が抑え、その裏、先頭の今江選手が四球を選びます。そして1死後に福浦選手が安打を放って1・3塁に。ここで東北はここまで3安打の西岡選手を敬遠し、1安打の井口選手との勝負を選択します。しかし、井口選手は2-1と追い込まれながらも、四球目を弾き返すと、打球は左翼席に飛び込みます。こうして、移籍後本拠地初本塁打がサヨナラ満塁弾となり、千葉が11対7で勝ちました。観客数は1万3千9百人ほどでした。

2009年04月15日

唐川投手の好投で連敗止める

 千葉で行なわれた千葉-東北は唐川投手と朝井投手が先発。今日は里崎選手が先発マスクに復帰しました。
 唐川投手は初回に1死から連打されるも中村紀選手を併殺に打ち取り、2回の無死2塁も0点に凌ぎます。
 するとその裏、井口選手の三塁打で好機を作ると、失策でまず先制し、さらにベニー選手の適時打で2点目を挙げました。

 直後の三回、唐川投手はまたも先頭打者に二塁打され、今度は犠打の後に高須選手に適時打を喫し、1点を返されます。
 しかし、その裏、先頭の早川選手がこちらも2イニング連続となる先頭打者三塁打を放ち、続く福浦選手の内野ゴロの間に生還し、再び2点差とします。
 唐川投手は4回まで7安打で毎回得点圏に走者を背負いますが、最少失点にとどめます。結局、7回を投げて9安打1四球ながら1失点という内容でした。
 打線は5回に2点を追加すると、8回には早坂選手のプロ初打点となる適時二塁打などで2点をダメ押し。先制・1点返された直後に突き放す・中押し・ダメ押しと、連敗中にはなかった効率的な攻撃で7点を挙げます。
 そして8回はシコースキー投手が、9回はセーブがつかないながらも荻野投手がともに完璧に抑え、7対1で快勝し、連敗を6で止めました。唐川投手は今季チーム先発陣一番乗りとなる勝利を挙げています。観客数は1万6千2百人ほどでした。

2009年04月14日

今季初の投手戦にも敗れ、6連敗

 千葉で行なわれた千葉-東北は渡辺俊介投手と田中投手が先発。WBCの関係で開幕ローテから外れた渡辺俊投手は今季初登板です。今日は里崎選手が外れて、橋本将選手が今季初マスク。また、今江選手がスタメンに復帰しました。
 渡辺俊投手は先頭打者をいきなり歩かせるなど、四死球は出しますが、要所は抑え、3回まで無安打に抑えます。一方、ここまで対千葉未勝利の田中投手ですが、今日は前回完封した勢いをそのままに、3回まで無走者に抑えられます。

 試合が動いたのは4回表でした。この回先頭の鉄平選手が両チーム合わせての初安打を放つと盗塁を決め、1死後に草野選手に適時打が出て東北が先制します。
 さらに続く5回には、先頭の嶋選手が安打し、犠打で進んだ後、勝負強い高須選手の適時二塁打で追加点を奪われます。
 一方の打線は、5回にサブロー選手がチーム初安打となる二塁打を一死から放ち、さらに二死後に死球で1・2塁となりますが、盗塁失敗で得点できません。
 渡辺俊投手は7回を投げて8安打4四死球ながら、要所は締めて2失点に抑えます。そして8回は中郷投手が抑え、その裏、続投の田中投手から連続四球で無死1・2塁とします。そして、2死後に福浦選手が適時打を放ち、やっと1点を返しますが、一塁走者の早坂選手が本塁でアウトとなり、追いつくことはできません。
 そして9回の三番からの攻撃も三者凡退に終わって試合終了。田中投手に完投を許しました。
 失点が減ったと思ったら、今度は三試合で4得点という打撃不振に。投打が噛み合わず、連敗は6にまで伸びています。観客数は9千2百人ほどでした。

 ところが、今日の報道で、球団首脳が次期監督は西村ヘッドコーチが有力、という発表をした、という記事がありました。昨年末の監督更迭事件以来、球団の言動には呆れるばかりですが、これまたそれに拍車をかけるような話です。この時期に発表する事による利点がどこにあるのでしょうか。
 なんか、どうやればファンの応援する気を萎えさせるかの実験でもしているのか、と思えてきます。
 どうせ「後任」を発表するなら、瀬戸山球団社長をはじめとする、低能な経営陣の後任でも発表すればいいと思うのですが・・・。今の体制が続けば、ここ数年で獲得した人気も消え去り、1990年代前半に逆戻りするのでは、と強く思っています。

2009年04月12日

今季最少失点も、打線が繋がらず5連敗

 神戸で行なわれた合併球団-千葉は岸田投手と小野投手が先発。今日は、昨日外れた早川選手と福浦選手は1・2番で復帰しましたが、今江選手は今日も欠場でした。昨日も代打で出たものの、守備にはついておらず、どこか痛めているのか気になるところです。
 初回は三人で終わると、その裏、小野投手は先頭の大村選手に二塁打され、内野ゴロで進まれた後、カブレラ選手の犠飛で先制を許します。

 直後の2回表、先頭の井口選手が二塁打を放ちます。しかし、二死後にベニー選手が四球を選んだものの、結局0点に終わります。
 さらに続く3回表、先頭の根元選手が安打すると、続く早川選手がヒットエンドランを決め、無死1・3塁と絶好の同点機を作ります。しかし、ここで福浦選手・西岡選手・井口選手が三者連続三振を喫し、この機会を活かせません。
 しかし、続く4回、1死からサブロー選手が昨日に続く本塁打を放ち、同点に追いつきます。
 一方、小野投手は2回から4回まで四球は出すものの無安打に抑えます。しかし続く5回、先頭の後藤選手に本塁打され、再び勝ち越しを許してしまいます。さらに、1死後に二塁打と安打で1・3塁とし、ここで降板に。二番手に小宮山投手が上がりましたが、犠飛を打たれてもう1点追加されます。さらに続く6回には、フェルナンデス選手に移籍第1号が出て3点差となってしまいます。
 打線は7回まで岸田投手に6安打1四球と走者は出しましたが、12三振を喫し、ソロによる1点に抑えられます。
 そして8回は清水投手、9回は加藤投手相手に、いずれも安打こそ出ますが、得点に結びつかず、そのまま4対1で敗れました。観客数は3万1千5百人ほどでした。
 これでチームは5連敗。今日は小野投手の好投もあり、投手陣は「今季最少」である4失点にとどめましたが、得点が昨日に続き、サブロー選手の本塁打のみでした。なお、この5連敗中、4試合までが安打数は相手より上回っており、攻撃の効率の悪さを浮き彫りにしています。
 火曜から、好調の東北相手ですが、開幕シリーズ以来の本拠地でもあります。また、渡辺俊介投手と成瀬投手が加わるそうですので、何とかこれまでの流れを変えてもらいたいものです。

2009年04月11日

スタメンを入れ替えも効果なく四連敗

 大阪ドームで行なわれた合併球団-千葉は近藤投手と小林宏之投手が先発。今日の千葉は、ここまでフル出場だった早川選手・福浦選手・今江選手を外し、代わりに一軍初外野となる早坂選手が一番中堅に、一塁にはバーナムJr選手が、三塁には根元選手が入りました。一方、合併球団も前日三連発のラロッカ選手を外していました。
 初回、その新打順がいきなり機能し、四球と安打で無死1・2塁とすると、西岡選手が犠打を決めます。しかし、そこから後続がなく、先制できません。

 一方、小林宏投手は初回の1死2塁は凌いだものの、2回に日高選手に2ランを喫して先制されます。
 さらに3回は先頭打者に安打されて犠打を許すと、自らの暴投二つで追加点を許し、そのうえで、ローズ選手に2ランを喫し、5対0となってしまいます。
 4回の無死1塁をつぶした千葉打線ですが、5回に1死からベニー選手が安打すると、打撃好調のサブロー選手が2ランを放ち、やっと反撃に転じます。
 一方、小林宏投手も4回以降は調子を取り戻し、追加点は許しません。そしてむかえた7回表、千葉は里崎選手の二塁打を足がかりに、無死満塁という反撃機を築きます。しかし、そこで根元選手が倒れ、そこから代打攻勢をかけるものの、合併球団の継投陣に封じられ、1点すら返せません。
 小林宏投手は今季千葉の先発最長となる7回を投げきり、特に4回以降は1安打のみと立ち直ります。しかし、序盤の失点が大きく。打線も8・9回と走者を出すも点には結びつかず、そのまま5対2で敗れています。
 これでチームは4連敗。特にここ3試合はいずれも相手より多くの安打を放ちながら敗れています。相変らず攻撃効率の悪さと投手陣の不調が深刻です。観客数は3万4百人ほどでした。

2009年04月10日

またもや打ち負けて三連敗

 大阪ドームで行なわれた合併球団-千葉は小松投手と清水直行投手が先発となりました。今日は三試合ぶりに西岡選手が三番・遊撃で復帰し、「基本オーダー」に戻りました。そして、七番指名打者にはベニー選手が入りました。
 初回、1死1塁から西岡選手が復帰初打席で安打を放つも、走者の福浦選手がオーバーランでアウトになるなどもあり、先制できません。
 しかし続く2回表、2死無走者からサブロー選手と今江選手が連続二塁打を放ち、先制に成功します。

 しかし、その裏、1死から連打で2・3塁となり、二死後に下山選手に逆転2点適時打を喫してしまいます。
 直後の3回表、千葉は無死満塁とし、そこから犠飛二つとベニー選手の適時打で3点を取り、即座に逆転します。
 ところがその裏、清水直投手は連打され、そこから二死をとったものの、ラロッカ選手に逆転3ランを喫し、またもや逆転されます。
 4回はともに0点に終わり、やっと試合が落ち着いたかと思いましたが、5回に無死1塁から大松選手が2ランを放ち、逆転し、ここで小松投手はKOとなりました。
 3回までに5点を失いながら勝ち投手の権利を得た清水直投手ですが、その裏、1死から連打で1・3塁とし、ここで降板となりました。
 ここで千葉は火曜日に打ち込まれた松本投手を起用。しかしこれが失敗で、犠飛で追いつかれると、ラロッカ選手に2打席連続となる2ランを喫し、この試合5回目の逆転となりました。
 その後登板した合併球団の救援陣に千葉打線は抑えられます。7回に先頭の西岡選手が猛打賞となる二塁打を放ちますが、四番以下が倒れ、追いつくことができません。
 一方、6回は中郷投手が0点に抑えましたが、続く7回、川崎投手は先頭のローズ選手を歩かせ、1死後にラロッカ選手に3打席連続となる2ランを喫し、二桁失点となります。
 前の試合では稲葉選手に3打席連続本塁打を喫しており、千葉投手陣は二試合連続で三連発を喫したことになりました。これは記録ではないでしょうか。
 8回の1死1塁を活かせずに迎えた9回、加藤投手から先頭の福浦選手が二塁打を放ちます。そこから連続三振で「あと一人」となりますが、そこから四球と安打で満塁とすると、ベニー選手が2点適時打を放ち、2点差とします。ここで一発が出れば逆転というところですが、サブロー選手が三振に倒れ、試合終了。10対8で連敗しました。
 打線は好調ですが、それ以上に投手陣が不調すぎで、三連敗となっています。これで開幕からの平均失点は7となってしまっています。観客数は2万7千8百人ほどでした。

2009年04月08日

二度追いつくも一発攻勢に沈む

 東京ドームで行なわれた北海道-千葉戦は榊原投手と大嶺投手が先発。榊原投手はプロ初登板初先発です。今日も西岡選手は欠場で、遊撃には根元選手が入って打順は二番に。福浦選手が今季初の三番となりました。また、昨日、代打で安打を放ったバーナムJr選手が指名打者でスタメンとなりました。
 初回、1死から根元選手が起用に応えて二塁打を放ちますが、後続がありません。するとその裏、大嶺投手は四球二つで走者をため、小谷野選手に先制の3ランを喫します。

 千葉も3回に井口選手の適時打で1点を返すも、その裏、大嶺投手はまたもや四球の走者を塁に置いて、今度は稲葉選手に2ランを喫します。この時点で大嶺投手は2安打ながら5失点と、四球で出した走者を全て本塁打で帰される形になりました。
 直後の4回表、千葉は七番のバーナムJr選手からの三連打で無死満塁とし、早川選手の適時打で2点目を返し、なお無死満塁とします。
 ここで打席にここまで二打席連続二塁打の根元選手が入ると、北海道は早くも榊原投手を諦め、須永投手を起用。この継投が成功し、根元選手は併殺打に。その間に1点は入りましたが、追いつくことはできません。
 しかし、続く5回、ここから登板の坂元投手に対し、無死二塁から大松選手が2号2ランを放ち、ついに追いつきます。
 ところがその裏、大嶺投手は稲葉選手に2打席連続のソロを喫すると、さらに小谷野選手にもこの試合2本目のソロを打たれ、再び2点差とされます。
 結局、大嶺投手はこの回で降板したのですが、6安打3四球7失点と、安打より失点が多いという結果に終わりました。
 続く6回は、小宮山投手が抑えます。すると7回、先頭の里崎選手が安打すると、1死からサブロー選手が2ランを放ち、再び追いつきます。
 その裏、小宮山投手が1死を取り、二打席連続本塁打中の稲葉選手を迎えたところで、シコースキー投手が登板。ところが、その代わりばなに、三打席連続となるソロを打たれます。
 続く8回表、先頭の根元選手が猛打賞となる安打を放ちますが、後続がなく、9回も武田久投手に抑えられ、7対6で敗れました。
 千葉は14安打を放ちながら、残塁10で6得点。一方の北海道は9安打8得点で残塁4でした。まさしく一発攻勢に敗れたと言えるでしょう。観客数は1万8千8百人ほどでした。

 ところで、昨年育成ドラフト1位で入団した池田投手の退団が発表されました。シーズン開幕直後というのは時期的に妙ですが、何かあったのでしょうか。ちなみに、池田投手は1990年生まれで19歳になったばかりとのこと。短いプロ生活でしたが、この経験を活かして頑張ってほしいものです。

2009年04月07日

接戦も終盤では大差に

 東京ドームで行なわれた北海道-千葉戦を観に行きました。今日も東京ドームでの北海道主催試合名物である「乾杯シート」を利用しました。この席は、2,200円で内野指定席に800円相当のビール・200円相当のつまみがつく、という極めて割安の席です。さらに、昨年まではビールは600円相当のものしか飲めませんでしたが、今年から球場内のビールが一回り小さくなった事から、相対的にビールが800円相当となり、より得した気分になりました。
 これまで、東京ドームでの対北海道では千葉のマスコット勢も来て、8回裏に二階席で「流しソーメン」をやっていたのですが、今日は別の用事があったのか、来ていませんでした。代わり(?)に、同じ千葉である鎌ヶ谷から、北海道二軍のマスコットキャラクターである「カビー」が来ていました。
 また、一軍マスコットの「B.B」は、試合開始直前に、左翼席に向かってボールを投げ入れるパフォーマンスを10分近くやっていました。ビジターチーム相手にここまでやるとは珍しいものです。まあ、東京ドームで行なわれるこのカードは、常に三塁側のほうがお客さんが多いので、そのお礼なのかも、などと思いました。

 試合のほうは、多田野投手と唐川投手が先発。今日も西岡選手は欠場で、遊撃には公式戦初出場となるランビン選手が八番で入りました。
 1回表、先頭の早川選手が安打すると、続く福浦選手がヒットエンドランを決め、いきなり無死1・3塁となります。ところが、続く橋本将選手の当たりは、左翼へのライナーに。早川選手がタッチアップで本塁を狙うも、スレッジ選手の好返球でアウトになります。さらに、その間をついて二塁を狙った福浦選手もアウトとなり、三重殺になってしまいました。
 生で三重殺を見るのは、2005年アジアシリーズでの千葉-中国代表戦以来です。そのときも球場は東京ドームでした。年平均で5試合程度しか東京ドームで試合をしない千葉の試合で、5年間に二度も三重殺を見れたのですから、かなり貴重な経験だと言えるでしょう。
 その裏、唐川投手は1死から失策の後盗塁、さらに四球で1・2塁となりますが、後続を断ち、こちらも先制を許しません。
 直後の2回表、先頭の井口選手が左翼ポール際に移籍第一号を放ちます。この本塁打は井口選手にとって日本野球通算150号となるとともに、全打席本塁打達成となりました。千葉在籍中の選手が全打順本塁打を達成するのは、1998年の堀選手以来二人目です。
 しかし、続く3回の2死1塁を逸します。さらに4回は先頭の橋本将選手が安打するも、続く先ほど本塁打の井口選手が併殺に倒れるなど、毎回の走者は出しますが、後続が出ません。続く5回も先頭の里崎選手が安打し、ボークで進塁しますが、ここでもあと一本が出ません。
 一方の唐川投手は4回まで2安打無失点の好投を見せます。しかし5回、先頭の二岡選手の当たりがフェンスの上をわずかに越え、これまた移籍第一号となり、追いつかれます。
 唐川投手は6回、先頭の糸井選手にバント安打を決められます。しかし、初回に盗塁された糸井選手を牽制で刺し、この回も三人で終わらせ、6回までソロ1本の1失点のみと好投を見せます。
 しかし続く7回、先頭の小谷野選手に二塁打され、1死後に先ほど本塁打された二岡選手を迎えたところで降板します。
 そして二番手には、開幕から四連投となる伊藤投手が登板。しかし、この継投は失敗で、内野安打で1・3塁になった後、鶴岡選手が中前に弾き返し、ついに勝ち越しを許してしまいます。さらに二死後に田中選手に2点適時打を放たれ、4対1となってしまいました。
 昨年は早い回での降板が多い印象を受けた多田野投手ですが、今日は安打されながらも投げ続けます。そして8回は三者凡退に打ち取られてしまいます。
 その裏、前の回から登板した松本投手がつかまります。先頭の稲葉選手に二塁打された後、続くスレッジ選手に適時打と、左対左ながら連打で追加点を許し、さらにこの回5安打2四球と打ち込まれ、一挙に5点を追加され、試合はほぼ決まりました。
 9回は大差ながら、一昨日に抑え失敗した武田久投手が調整登板します。先頭で代打として出たバーナムJr選手が来日初安打を放つも、後続がなく、終わってみれば9対1の大差で敗れました。ただ、序中盤の投手戦がテンポ良く進んだ事もあり、試合時間は2時間40分、観客数は1万7千6百人ほどでした。
 これで開幕4試合で2試合を観戦し、いずれも敗戦。しかも、観に行っていない試合では2連勝しています。2004年以来、チーム成績が良かろうと悪かろうと自分の観戦成績は五割を越えていました。しかし、今年はかなり悪いスタートとなっています。自力で何とかなるものではありませんが、次回以降で巻き返したいものです。

2009年04月06日

サヨナラで開幕カード勝ち越し

 千葉で行なわれた千葉-埼玉は小野投手とワズディン投手が先発。今日は西岡選手が足を痛めたという事で代わりに根元選手が九番遊撃に入り、三番には指名打者で橋本将選手が入りました。どうやら、今季は福浦選手は二番固定のようです。
 初回、小野投手は2死から二塁打されるも0点に抑えます。するとその裏、先頭の早川選手が安打し、1死二塁となった後に橋本将選手が得意の四球を選ぶと、2死後に里崎選手が今季初安打となる2点適時二塁打を放って先制。さらに続く大松選手が右翼席に1号2ランを放ち、いきなり4点を先制します。

 続く2回裏、先頭の今江選手が安打し、1死後に早川選手の打席で盗塁を仕掛けます。ここで、早川選手は盗塁を助ける空振りをしますが、それが手を離れて細川選手にバットが当たり、守備妨害ということでアウトになります。
 これに対し、バレンタイン監督は身振りを交えて「細川選手の捕球位置が悪いから打撃妨害」と思われる抗議をしていましたが、結局通りません。
 しかしそこから、福浦選手の安打と、橋本将選手の四球で満塁に。ここで適時打が出れば序盤で試合が決まるところですが、ワズディン投手が踏ん張り、追加点を挙げることができません。
 すると直後の3回表、小野投手は安打と四球で1死1・2塁に。続く栗山選手の右翼線を抜くかといった当たりは福浦選手が好捕しましたが、そこから中島選手が2点適時二塁打を放った後、中村選手が2ランと、初回とまったく同じパターンで追いつかれてしまいます。
 しかしその裏、1死から大松選手が四球を選ぶと、サブロー選手の安打で1・3塁に。ここで今江選手がきっちり犠飛を放ち、再びリードを得ます。
 直後の4回表、小野投手は先頭打者の歩かせると、赤田選手にセーフティーバントを決められ、無死1・2塁となります。ここで埼玉は強攻策に出ますが、片岡選手を右飛に打ち取り、さらに栗山選手を併殺と、この危機を凌ぎます。これで次の回を抑えれば勝利投手の権利を得る小野投手ですが、ここまで5安打4四球で球数83という内容だったこともあり、降板となりました。一昨日に清水直投手を引っ張って逆転された事も影響していたのかも知れません。
 その裏、千葉はこの回から登板の許投手に対し、2死1・2塁として里崎選手が左前打を放ちますが、栗山選手の好返球があり、福浦選手が本塁でアウトとなり、突き放すことができません。
 5回からは中郷投手が登板しますが、いきなり中島選手に安打されます。そこから、中村選手と清水選手を連続三振に打ち取りますが、GG佐藤選手に適時二塁打され、追いつかれます。しかし、中郷選手は6・7回は三人ずつで抑えました。
 一方、埼玉は6回から大沼投手を起用。7回に2死2塁と勝ち越し機をつくりますが、ここで大松選手を敬遠してサブロー選手勝負を選んだ埼玉ベンチの作戦が成功し、勝ち越せません。
 そして8回からは伊藤投手が登板。8回は三人で抑えますが、9回に二安打で2死1・3塁として、中村選手を迎えます。ここで千葉はシコースキー投手を起用。これが成功し、フルカウントから左飛に打ち取り、同点のまま9回裏を迎えます。
 その裏は2番から始まるということで、埼玉はグラマン投手を起用。しかし、先頭の福浦選手が安打をします。ここで、橋本将選手に代わり、竹原選手を代打で起用。さらに、代走で早坂選手が登場します。
 その早坂選手が初球に盗塁を決めると、竹原選手はバントの構えをします。それを意識しすぎたのか、グラマン投手が暴投し、無死三塁に。ここで埼玉は満塁策を採用します。
 このサヨナラ機に打席に入った里崎選手ですが、いい当たりながら二塁正面のライナーとなります。しかし、走者が戻っており、併殺にはなりません。そして、続く大松選手が右翼に犠飛を放ち、千葉が5対4でサヨナラ勝ちしました。観客数は2万4千3百人ほどでした。

 勝ったから良かったものの、初回に4点の援護を貰いながら小野投手がKOされ、三戦連続で先発投手が4失点かつ5回持たずの降板となりました。昨年の最大の問題点であった先発投手陣の不調が解消されておらず、そういう意味では不安が残る開幕三連戦となりました。
 その先発陣の不振を凌いだのが、今日投げた三人および、昨日好投した小宮山投手といった右の中継ぎ陣なわけです。そう考えると、三月に久保投手がトレードされた際の報道にあった「右の中継ぎが手薄な」などという報道がおかしかったことが改めて分かります。
 あと、報道といえば、開幕戦の時に書いたように、球場ではバレンタイン監督残留を目指す署名運動が行なわれています。主催者発表によると、既に2万人集まったそうです。ところが、それを報じたのは、八重山毎日新聞のみです。
 千葉から二千キロ離れた、八重山諸島のみで発行している新聞が記事にできるほどの情報ですから、東京のスポーツ紙並びに一般紙が知らないわけはありません。にも関わらず、二万人ものファンが賛同している事を黙殺しているわけです。
 なぜそんな事をするのかは、昨冬から続いている「瀬戸山大本営発表記事」を読んでいればだいたい分かります。いずれにせよ、それでは「報道」ではありません。
 まあ、これは今回の件、さらには野球に限った事でありません。そう考えれば、むしろ今回は、八重山毎日新聞というまともな「報道機関」があるだけ喜ぶべきなのかも、などと思いました。

 札幌で行なわれた北海道-東北はスウィーニー投手とラズナー投手が先発。初回に中村紀選手に移籍1号となる2ランが出るなど、東北が序盤で4対0とリードします。ところが4回にスレッジ選手が2ランを放つと、さらに北海道打線が爆発し、合計6連打で6点を挙げ、一気に逆転します。
 直後に東北が中村紀選手の適時打で1点差としますが、そこからは双方の継投陣が好投し、1点差のまま9回になります。
 そして、北海道は新守護神となった武田久投手を起用しますが、いきなり鉄平選手に二塁打され、さらに捕逸で三塁に。そして1死後にまたもや中村紀選手が適時打を放って、ついに追いつきます。
 その裏、北海道は先頭の稲葉選手が死球で出てサヨナラ機を作りますが、活かせずに延長に入ります。
 そして11回表からは坂元投手が登板しますが、先頭の鉄平選手に二塁打され、1死後に中村紀選手が適時二塁打と、9回の再放送みたいな展開で東北が勝ち越し。さらに、守備固めで入っていた牧田選手にまで適時二塁打が出た上に押し出しもあり、一挙に3点差とします。
 その裏、北海道も連打で無死1・2塁としますが、反撃もそこまで。9対6で東北が勝ちました。試合時間は5時間1分、観客数は3万4千2百人ほどでした。
 福岡で行なわれた福岡-合併球団は杉内投手と岸田投手の先発で投手戦に。7回にカブレラ選手のソロで均衡が破れますが、その裏、松中選手のソロですかさず福岡が追いつき、そのまま延長に入ります。そして10回裏に1死2塁から本多選手がサヨナラ打を放ち、福岡が2対1で勝っています。観客数は2万9千5百人ほどでした。

 大阪ドームで行なわれたタイガース-東京は福原投手と川島亮投手が先発。初回に東京が2点を先制しますが、その裏にタイガースが3点を取って逆転。しかし直後の2回に川島慶選手が2試合連続となる2ランを放って逆転します。
 その後、東京が追加点を挙げ、4点差にしますが、7回から登板した救援陣が誤算で、タイガースが反撃して2点を返し、さらに8回も無死満塁とします。長打出れば一気に逆転、というところでしたが、犠飛による1点に止まり、9回は林投手が抑え、東京が7対6で連勝しています。観客数は3万3千4百人ほどでした。
 名古屋ドームで行なわれたドラゴンズ-横浜はチェン投手と小林投手が先発。初回にドラゴンズが4点を先制し、一方、チェン投手は走者は出しますが、0点に抑えます。そして、中盤に追加点を挙げて完封リレーをしたドラゴンズが6対0で勝利。横浜はこの3連戦で1点しか取れず24イニング連続無失点と、開幕早々打線が重傷です。観客数は3万7千6百人ほどでした。
 東京ドームで行なわれた読売-広島は東野投手と篠田投手の先発で投手戦に。6回に読売が先制しますが、1対0で迎えた9回に登板したクルーン投手の制球が定まらず、四球二つで1死1・2塁として降板。代わった山口投手相手にカープが重盗で2死2・3塁とした後、梵選手の適時打で追いつきます。
 そして延長戦でもお互い譲らず、そのまま1対1で引き分けています。観客数は4万2千2百人ほどでした。

2009年04月05日

中盤の逆転で今季初勝利

 千葉で行なわれた千葉-埼玉は小林宏之投手と帆足投手が先発。今日は対左ということもあり、橋本将選手と大松選手が外れ、ベニー選手と竹原選手が入りました。
 小林宏投手は立ち上がり、簡単に二死を取ったのですが、そこから中島選手に四球を出すと、中村選手に安打され、そこから連続適時打でいきなり3点を失ってしまいます。
 その後、2・3回と1点ずつ返して1点差に。一方小林宏投手は2回から4回まで無安打と立ち直ります。
 しかし続く5回、1死から栗山選手を歩かせると、続く中島選手に適時三塁打が出て、再突き放され、小林宏投手は降板となりました。

 なお続く1死3塁で、打席には四番の中村選手というところですが、ここで登板の小宮山投手が後続を断ち、1点にとどめます。
 するとその裏、1死から今江選手が安打すると、早川選手の適時打で再び1点差に詰めます。さらに福浦選手も安打で続くと、西岡選手に2点適時二塁打が出て一気に逆転し。帆足投手をKOしました。さらに二番手の許投手から井口選手が適時打を放ち、この回5連打4点となりました。
 さらに続く6回は、1死からサブロー選手が二塁打を放つと、犠打失策と捕逸で追加点を貰います。
 投げては小宮山投手が6回に連打されて降板するも、伊藤投手が後続を断ち、さらにシコースキー投手も無安打に抑えます。
 以下は昨年同様の継投ですが、川崎投手がいきなりGG佐藤選手にソロを打たれます。しかし、以下は抑えると、その裏に今江選手の3ランが出てダメ押し。9回はセーブがつかないながら荻野投手が抑え、10対5で勝ち、開幕戦の雪辱を果たしました。
 勝ち投手は小宮山投手で、またもや自らの「球団最年長勝利記録」を更新しました。それにしても、今季の勝利投手第一号が小宮山投手になるとは、シーズン前は誰も予想しなかったでしょう。観客数は2万6千8百人ほどでした。

2009年04月04日

開幕戦、二発の本塁打で逆転負け

 今日からプロ野球が開幕。何年ぶりかのパ・セ同時開幕となりました。
 一昨年の順位が基準のため、今年は千葉で開幕戦が行なわれたので、観戦に行きました。相手は埼玉で、こちらは二十数年ぶりのビジター開幕となっています。
 先発は清水直行投手と涌井投手で、清水直投手は立ち上がりに先頭の片岡選手に安打されますが、盗塁がアウトになり、その後もう一本安打されますが、結局0点に抑えます。
 一方、その裏、先頭の早川選手が二塁打し、内野ゴロで進塁しますが、後続がなく、こちらも先制できません。

 清水直投手は2回も2死から連打されますが、ここも0点に。そして3回は安打と四球で無死1・2塁として中島選手を迎えますが、ライナー併殺で、これまた0点に抑えます。
 そしてその裏、1死から早川選手の四球と福浦選手の安打で好機を作ると、2死後に井口選手が移籍後初安打となる2点適時二塁打を左中間に放ち、千葉が先制します。
 直後の4回表、1死からGG佐藤選手に長打性の当たりを放たれますが、打球を追った大松選手がクッションボールをうまく処理して二塁でアウトにし、その次の打者が安打する、などとまたもや幸運に助けられ、清水直投手は、4回まで毎回二人の走者を出しながらも0点に抑えます。
 しかしその裏、こちらもサブロー選手・今江選手の八・九番の連打で好機を作りましたが、後続がなく、こちらも二者残塁に終わります。
 これだけ走者を出して0点に抑えているなら、そろそろ勢いに乗りそうなものですが、直後の5回表、先頭のボカチカ選手に本塁打が出て、1点差に迫られます。しかし、ここも続く無死1塁は凌ぎます。
 その裏、先頭の西岡選手が安打して盗塁を決めるなど、即座に突き放す好機を得ますが、これを活かせません。,br />  すると続く6回表、1死からGG佐藤選手に二桁となる安打をされ、続く清水選手にも連打されます。ここで次の細川選手を併殺にでも打ち取れば、「11安打1失点」となるところです。しかし、細川選手の打球は左中間に伸びてそのままスタンドに。逆転3ランとなってしまい、清水直投手はここで降板となりました。
 千葉打線は6回の2死二塁も活かせず、以下は岡本慎投手・大沼投手といった継投陣に抑えられます。
 そして8回にはボカチカ選手の犠飛でダメ押し点を奪われて5対2に。そして9回はグラマン投手に抑えられ、そのまま敗れました。
 相手が効率の悪い攻撃をしている間に先制、と序盤の流れは良かったのですが、そこからの一発攻勢に沈んだ、という感じの試合でした。観客数は3万41人で満員御礼が出ていました。平日のナイターではいつ以来でしょうか。

 試合終了後、バスを待っていると、「無料配布の旗がまだありますので、まだの方はお受け取りください」みたいなアナウンスがありました。球団は今年が「ロッテ40周年」という事でキャンペーンをやっており、それを元にした意匠の旗です。
 これだけ地域密着が進んでいるご時世に「企業の買収40周年」などという企画で盛り上げようとしても共感できません。また、旗の意匠自体も好みでないので、特に貰う気は起きませんでした。
 なお、旗といえば、一昨年からの風習として、相手投手交代時に旗を振ります。その時、外野席では「2」と書かれたユニフォーム柄の大旗が何本も振られていました。見ていて、嬉しくなる光景でした。この意匠の旗なら、標準価格の倍で売っていても買うのですが・・・。
 あと、バス待ちの間に、何やら署名をしている人をみかけました。普通の署名運動と違い、声を張り上げて署名者募集などはしていませんが、予想通りバレンタイン監督の残留署名運動でした。
 書きに行ったら、何人かの中年女性が「署名用紙ごとちょうだい。会社の皆に書いてもらうから」と言っていました。会社の皆で、球団や監督を応援しているのでしょう。いかに人気が根付いているかを、改めて感じました。
 せっかく根付いたものですし、なんとかそれを維持拡大できるよう、球団には最善の対処をとってほしいものだと、改めて思いました。

2009年03月30日

千葉初の育成選手支配下登録

 育成登録されていた、宮本選手・岡田選手・ムニス選手の支配下選手登録が発表されました。前年より、積極的に育成選手を獲得していた千葉ですが、支配下登録は初めてです。
 このうち、ムニス選手は2月末に育成契約した選手ですので、実質「テスト合格で採用」みたいな意味合いなのでしょう。
 一方、宮本選手は昨年に入団し、一年間二軍で頑張った成果が認められた形です。また、岡田選手は今回の育成ドラフト六位の選手ですから、キャンプ・教育リーグを通じて評価が高かったのでしょうか。

 もちろん、いずれもこれでやっとスタートラインに立ったに過ぎません。また、年齢的にも宮本選手が26歳で岡田選手が24歳ですから、さほど余裕もありません。
 とはいえ、やはり支配下登録されるとされないのでは大きな差があります。ぜひとも、育成時代の苦労を糧にして、一軍で活躍できるよう、頑張ってほしいものです。あわせて、今回先を越された形になった、他の育成選手達も次の機会を目指して頑張ってほしいものだと、月並みながら思いました。

2009年03月29日

オープン戦終了

 今日でオープン戦が終了しました。今年は、六年ぶりのパ・セ同時開幕ですので、四日空けて開幕となります。
 その最終カードである、読売-千葉を昨日・今日とG+の中継で見ていました。試合内容は二日とも似たようなもので、土曜は小林宏之投手、日曜は小野投手が先発したのですが、小林宏投手はソロ三発、小野投手は2ラン二発を喫し、一方、千葉の得点は二日あわせて本塁打二発と捕逸によるもののみ。東京ドームでよくある「空中戦での打ち負け」となってしまいました。
 オープン戦なので、結果にさほどこだわる必要はないのでしょうが、ただでさえ成瀬投手が故障で、渡辺俊介投手がWBCで出遅れているなか、先発陣の仕上がりの悪さは気になりました。

 というわけで、極めて楽しくない試合内容でしたが、それに輪をかけて、G+の中継のうざさが耳につきました。
 もうWBCは終わったというのに、二言目には「侍ジャパン」を連呼します。読売の選手でWBCでレギュラーだったのは一人だけのはずです。その選手に言うならまだ分ります。しかし、それ以外の守備固め(?)でちょっと出ただけの選手とか、順位決定戦のみの出場だったような選手の一挙一動に「侍ジャパン云々」とつけるのですから、うざいことこのうえありません。
 ちなみに、千葉の選手についても、里崎選手などには必ず「三年前のWBCに出ていた」をつけていました。これについても、それ以降の三年間は何もしていないように聞こえて不愉快でした。まあ、千葉については、昨年のホールド王とセーブ3位を輩出した継投陣に対し「YFKが抜けて継投陣が崩壊した」などと言うくらいの無知ぶりでしたから、他に言えることがなかったゆえなのかもしれませんが・・・。
 あと、驚いたのは、「今年の読売は大きな補強はなく、育成に力を入れている」などと言っていた事でした。一方で、千葉については、「井口選手が加入してチームの顔となった」などと言っています。
 しかしながら、その井口選手と同じ二塁を守っているアルフォンゾ選手は、ここ三年ほどは怪我で満足な活躍はできていませんが、大リーグでの通算打率・長打率・出塁率のいずれも、井口選手を上回っています。
 そして、井口選手も昨年・一昨年はレギュラーを獲れてはいません。にも関わらず、アルフォンゾ選手は「目立った補強」でない、というのは変な話です。
 なお、他の試合の中継も見ていたのですが、WBCに三人出していずれも活躍した福岡戦も含め、ここまで執拗に「侍ジャパン」を連呼していたアナウンサーはいませんでした。
 とりあえず、日本シリーズで対戦しない限り、G+で千葉戦の中継を聞くのは二試合だけ、というのは不幸中の幸いかと思いました。その交流戦では、なんとか連勝してもらい、このうざ過ぎる中継を少しでも静かにしてほしいものだ、と強く思った二日間でした。

2009年03月28日

県知事選挙運動ネタその2

 先週の話ですが、幕張ベイタウンで行なわれたバレンタイン監督の出陣式に、ベイタウン在住の県知事候補参加しようとしたそうです。その時のいでたちは、千葉のユニフォームを着て、その上に自分の名前が書かれた、たすきをかける、というものでした。しかしながら、「選挙に利用するな」と主催者に追い出されたとのことでした。
 なんとか、たすきを外してバレンタイン監督に握手をしてもらえ、その写真がスポーツ新聞などに載っていましたが、これでは恥をかきにきたようなものです。

 しかも、選挙事務所の談話では、「いちファンとして行こうとしただけであり、選挙運動ではない」などと「悪あがき」をしています。ならばこの人は、選挙の有無に関わらず、野球の応援をするときは、自分の名前を書いたたすきを身につけるのでしょうか。
 確かに、マリーンズには独特の応援風習が多々あります。しかしながら、そのような「応援ファッション」は当然ながら存在しません。これぞ語るに落ちる、というやつで、恥の上塗りを絵に描いたような言動と言えるでしょう。
 まあ、最有力と言われている、元自民党国会議員が、相変らず自民党から大量の選挙資金を受け取っていながら、「無党派」などと宣伝している有様を見て、どんな嘘を言ってもいい、と思ってしまったのかもしれません。
 この候補の事はそれまで何も知らなかったのですが、今回の件を聞いて、知事候補以前の問題として、一社会人として極めて見苦しい言動だと呆れてしまいました。

2009年03月24日

WBC、日本が連覇

 WBC決勝の日本-韓国は岩隈投手と奉重根投手が先発。3回に日本が先制するも、5回に無死1・3塁の追加点機を逃した直後にソロを喫して追いつかれるなど、あまり良くない流れで終盤を迎えます。
 しかし7回、片岡選手の安打と、イチロー選手のセーフティバントで再び無死1・3塁とすると、中島選手の適時打で日本が再び勝ち越し。さらに8回には岩村選手の犠飛で2点差とします。

 これで決まったかと思いきや、8回に球数84球で続投の岩隈投手が犠飛を打たれ、1点差になります。
 そして、二番手の杉内投手をはさみ、9回裏は藤川投手でなく、ダルビッシュ投手が登板。しかし、1死から連続四球を出し、2死を取って「あと一人」としたものの、そこから同点適時打を喫し、延長戦に入ります。
 直後の10回表、前の回から続投の林昌勇投手に対し、2死1・3塁からイチロー選手が2点適時打を放って再び勝ち越し。その裏、ダルビッシュ投手は先頭打者を歩かせたものの、後は抑えて5対3で日本が勝ち、WBC連覇を果たしました。
 今回は、チーム編成時からのゴタゴタや、広告代理店の仕掛けがミエミエの盛り上げ方などに不快感を覚え、三年前に比べると、自分的にはほとんど盛り上がっていませんでした。とはいえ、監督選考時から頑張ってきてくれたイチロー選手が最後に決めてくれてチームが勝った事については、彼のファンとして嬉しく思いました。
 次回があるかどうかは分かりませんが、もしあるならば、日本と韓国が5回も当たるような組み合わせ方法、大リーグスター選手の大量辞退、日本における特定企業の跋扈などの問題が解決され、より一層楽しめる大会になることを願っています。

 千葉で行なわれたオープン戦の千葉-北海道は小宮山投手と多田野投手が先発。小宮山投手の先発は意外でしたが、何でも、登板予定の大嶺投手にアクシデントが発生したためとか。開幕が近いだけに心配です。
 そして、千葉はその小宮山投手が初回に失点すると、2回以降は1イニング一投手で5回までやりくりします。
 そして6回にバーナムJr選手の代打適時打で勝ち越すと、6回から8回までを中郷投手と伊藤投手で抑え、最後はシコースキー投手が締めるという8人の継投で北海道打線を2点に抑え、千葉が3対2で勝っています。

2009年03月23日

WBC、日本がアメリカに勝って決勝進出

 WBC準決勝の日本-アメリカは松坂投手とオズワルド投手の先発でした。1回表、松坂投手は、いきなりロバーツ選手に先頭打者本塁打を喫します。三年前のWBC二次予選で行なわれた日本-アメリカ戦では、イチロー選手の先頭打者本塁打で幕を開けましたから、「二試合連続」の先頭打者本塁打となりました。
 松坂投手は、2回にも四球を出した後、左翼に大きな当たりを放たれますが、風に押し戻されて左飛になる、という幸運もあり、追加点は与えません。

 初回は三者凡退だった日本ですが、2回は先頭の稲葉選手が安打すると、ヒットエンドランで無死1・3塁と、一気に逆転の好機を得ます。しかし、結局、城島選手の犠飛で追いつくに止まりました。
 直後の3回表、松坂投手は簡単に二死を取ります。しかし、そこからロリンズ選手に安打されると、すかさず盗塁を許します。そして、四番のライト選手が右中間を破り、追いついた直後に勝ち越されてしまいます。
 その裏、失策で1死2塁と再び同点機をもらいますが、活かせません。
 しかし、続く4回裏、先頭の稲葉選手がまたもや安打すると、連打で1・2塁に。ここで、福留選手は二塁ゴロに打ち取られますが、併殺を焦ったか、二塁のロバーツ選手が球をはじき、意外な形で再び追いつきます。なおも続く無死1・3塁で城島選手が二打席連続の犠飛を放って、ついに勝ち越しに成功します。
 これで完全に流れが変わり、岩村選手・川崎選手に連続適時打が出ます。さらに、2死後に中島選手も適時打を放ち、この回一挙5点を挙げ、ここでオズワルド投手は降板となりました。
 大量援護をもらった松坂投手は、直後の5回表に、1死から安打と四球で1・2塁とします。ここで、前の打席で勝ち越し打を打たれたライト選手と対戦しますが、三振に打ち取ります。そして、球数の関係もあって、ここで降板となりました。
 ここで登板した二番手の杉内投手が続く打者を抑え、6回も無安打に抑えます。一方、日本打線もアメリカ継投陣相手に6回の1死1・2塁を活かせないなど、追加点を挙げられず、やや試合が膠着します。
 7回は田中投手が三塁打を打たれるも無失点に抑え、4点差のまま終盤に迎えます。
 そして8回のマウンドには馬原投手が上がります。ところが、1死後二塁打を打たれ、続く選手にはファウルで粘られた末、根負けみたいな形で歩かせます。ここで、デローサ選手に三塁線を抜かれて2点差に。さらに、青木選手がクッションボールの処理を誤り、1死三塁となります。
 ここで適時打でも出れば、逆転ムードになるところですが、馬原投手が踏ん張り、代打のロンゴリア選手、先頭打者本塁打を放ったロバーツ選手を打ち取り、リードを守ります。
 直後の8回裏、先頭の福留選手が歩くと、犠打と内野ゴロで2死3塁に。ここで、川崎選手の遊ゴロをジーター選手が悪送球してしまい、無安打で日本が再び突き放します。さらに、イチロー選手と中島選手に連続適時打が出て、2点返された直後に3点を追加。中島選手の適時打の時には、アメリカの右翼手がほとんどボールを追わず、一塁のイチロー選手が一気に生還するなど、アメリカ側にあきらめの雰囲気が感じられました。
 そして9回表は藤川投手でなく、ダルビッシュ投手が登板。1死から安打されますが、後続を抑え、そのまま日本が9対4で勝ち、前大会に続く決勝進出を決めました。

 先発の松坂投手は四球が多いなど、さほど出来はよくありませんでしたが、要所を締め、これで前大会から通してWBCは6戦6勝となっています。
 試合の流れとしては、なんと言っても4回の失策が大きかったでしょう。8回裏も、失策でダメ押し点を挙げ、直後の連続適時打、と同じ形で試合を決めています。改めて、失策の怖さを痛感させられました。
 もう一つの勝負どころは、2点差に迫られての1死3塁のところで踏ん張った馬原投手の投球かと思われます。あそこで追いつかれていたら、試合の流れはまったく異なるものになっていたでしょう。
 結果的には快勝で、日本が決勝進出を決めました。相手はこの大会5試合目となる韓国で、ここまでの成績は2勝2敗です。結果的には、ともにお互いにだけしか負けずに決勝に出た、という形になりました。
 大会の仕組み的にはどうかと思いますが、「日韓対抗戦」という視点だけで見れば、最高の舞台になったと言えます。明日はどのような闘いになるのでしょうか。

2009年03月22日

オープン戦を初観戦

 千葉-埼玉のオープン戦を見にマリンスタジアムへ行きました。雨模様ということもあり、事前予約はしていませんでした。当初は、いつもの内野二階自由席にしようと考えていたのですが、事前予約の有無で200円違うとのこと。一方、外野は当日でも値段が同じとのことなので、急遽、外野席に変更しました。
 試合のほうは唐川投手と岸投手が先発。唐川投手は、初回にいきなり失策で走者を出しますが、併殺もあって三人で終え、2回も2死から安打されますが、ここも後続を抑えます。

 一方、初回の2死1・2塁は逃した千葉打線ですが、2回は先頭のベニー選手が中前に安打します。続くランビン選手が左中間を抜く二塁打を放って無死2・3塁とすると、竹原選手も同じように左中間を抜いて2点を先制。さらに、今江選手も同じ方向へ適時打を放ち、四連打で一挙に3点を挙げます。
 しかし、続く早坂選手の打席でエンドラン失敗があり今江選手は二塁でアウトに。その後、早坂選手の安打と盗塁などで1死1・2塁としますが、後続が倒れます。
 無死からの五者連続安打で3点というのは少々物足りなくはありますが、エンドラン失敗までは極めて効率のいい攻撃だったので、よしとすべきでしょう。
 援護を貰った唐川投手は、より一層の安定度で埼玉打線を抑えます。
 一方、続く3回裏、千葉打線は1死からベニー選手が歩くと、無警戒をついて、投球フォームにあわせてスタートを切って盗塁成功。さらに、続くランビン選手が歩くと、エンドランみたいな形で重盗を決めます。なお、ランビン選手は8回にも二塁打の後に三盗決めていました。
 唐川投手は4・5回を三人で抑え、6回2死を取ったところで降板。2安打6三振無失点という、上々の内容でした。
 続く二番手として松本投手が上がりますが、7回に先頭の清水選手を打ち取ったものの、途中から一塁に入っていた神戸選手が走塁妨害を取られてしまいます。その後、安打と併殺で2死3塁とした後、後藤選手に適時打を打たれ、1点を返されます。
 しかしその裏、1死から大松選手が安打すると、橋本将選手が中越の適時二塁打を放ち、即座に突き放します。この、1点返された直後に追加点、というのはいい攻撃の流れだと思いました。
 そして、8回は中郷投手が抑え、9回は荻野投手がマウンドに上がります。しかし、いきなり清水選手に二塁打され、2死三塁までこぎつけたものの、水田選手に適時打を打たれ、1点を返されます。さらに安打されますが、最後は抑え、4対2で試合終了。セーブにはなったものの、やや不安が残る内容でした。開幕までには万全にしてほしいものです。
 唐川投手の好投、2回の集中打、足をからめた攻撃と、いろいろな点で良さが出ていた試合でした。これを開幕以降も持続して貰いたいものです。観客数は雨模様ということもあり、9千2百人ほどでした。

 日本時間で朝に行なわれた、WBCのベネズエラ-韓国は、初回に韓国が四球と失策で無死1・2塁とすると、続く三番打者に適時打が出て、あっさりと先制。さらに、満塁から 内野ゴロで1点を追加すると、秋信守選手に3ランが出ていきなり5点を挙げます。そして、続く2回には金泰均選手の2ランで7対0とし、序盤で試合を決めてしまいました。
 その後、ともに点をとりあうものの、序盤の大量点が大きく、10対2で韓国が圧勝して初の決勝進出を決めています。
 明日はもう一組の日本-アメリカ戦が行なわれます。偶然ですが、仕事が休みなので、のんびり観戦しようと思っています。

2009年03月20日

WBC、日本、初の予選リーグ優勝

 昨日行なわれた、WBC二次リーグ敗者復活戦の日本-キューバは岩隈投手が先発。4回に2死2・3塁から失策で日本が2点を先制し、その後も着実に加点。投げては岩隈投手が6回を5安打無失点に抑えると、7回から登板の杉内投手が九人を完璧に抑え、前回に続く完封リレーでキューバに連勝。ベスト4進出を決めています。

 そして今日行なわれた、リーグ優勝決定戦はこの大会4試合目となる韓国戦でした。先日も書きましたが、16チーム集まる大会で7試合やって、うち韓国と4試合でキューバと2試合、中国と1試合、というのはシステムに欠陥があるとしか言いようがありません。
 ともに決勝トーナメント進出を決めているだけに、一部メンバーを落としたような感じでした。
 試合のほうは、初回に韓国が先制し、2回に日本が逆転。7回に追いつかれた直後の8回表に3点を勝ち越し、9回にも追加点を挙げ、6対2で日本が勝ちました。これで日本は、前大会も含め、初の予選リーグ1位通過を決めています。
 そのため、準決勝はもう一つのリーグで2位になったアメリカが相手になりました。アメリカは、一次予選も二位通過でのベスト4進出です。前回、同様の勝ち上がり方をした日本が優勝したわけですが、アメリカはそれにならったのでしょうか。
 日曜に準決勝1試合目のベネズエラ-韓国が行なわれ、翌日に日本-アメリカが行なわれるという日程になっています。

2009年03月18日

WBC、日本、韓国に負け、敗者復活へ

 WBC二次リーグ2回戦の日本-韓国はダルビッシュ投手と奉重根投手が先発。奉投手には、一次リーグ決勝で抑えられており、雪辱戦みたいな形になりました。
 1回表、日本は相手の好守備にも阻まれ、0点に終わります。するとその裏、ダルビッシュ投手は先頭打者に安打されると、すかさず盗塁を許してしまいます。
 さらに、安打で無死1・3塁になり、続く打者の二塁ゴロの間に先制されます。さらに、このとき、二塁に入った片岡選手が失策し、引き続き無死1・2塁に。そして四球などで1死満塁になった後、2点適時打を喫して一挙3点を奪われてしまいます。
 ダルビッシュ投手はたまに立ち上がりで失敗することがありますが、それがこの大舞台で出てしまった、という感じでした。

 その後、日本は2・3回と先頭打者が歩くも、後続が倒れます。さらに4回も1死1・2塁の好機を併殺でつぶすなど、走者は出るも、得点に結びつきません。
 そして、5回も福留選手と城島選手の連打で無死1・2塁とします。しかし、そこから内野ゴロ二つで1点を返したのみで、奉投手を打ち崩せません。ダルビッシュ投手も2回以降は5回まで1安打投球でしたが、これしか援護がなく、5回で降板しました。
 その後、6・7・8回も安打は出るものの、後続がなく、しかも7回にはこの大会好調の城島選手が、見逃し三振をした後にバットを片付けなかったため、退場処分となってしまいました。
 そして8回裏、前の回から登板の涌井投手が四球と犠打の後の敬遠などで2死2・3塁として降板すると、代わった岩田投手が連続四球を出してしまい、無安打で追加点を与えてしまいました。
 そして、8回途中から三番手で登板した金廣鉉投手に、前回の雪辱をされます。そして、9回1死2塁からは林昌勇投手が登板。前回同様抑えられ、そのまま4対1で試合終了となりました。
 これで韓国は二大会連続のベスト4進出を決めました。一方、日本は明日キューバと対戦し、勝てばベスト4ですが、負けるとここで終わり、という形になっています。
 ダルビッシュ投手の立ち上がりが大きかったわけですが、1点目はともかく、2点目以降は本職が二塁である片岡選手が遊撃で出ての失策が響いたわけです。また、8回のダメ押し点は、いずれも本職が先発の投手が回の途中から救援して得点された、という形でした。
 このあたりには、救援専門投手が少ない・特定のポジションの選手を集める、という五輪人選の失敗を繰り返しているような感じを受けました。それに加えて、イチロー選手が不振という計算外の状況が発生しているわけです。
 こう考えると、チームの状況はこれまでの成績から考えられないくらい悪いように思えますが、果たして明日はどのような結果になるのでしょうか。
 なお、もう一つのブロックでは、昨日ベネズエラが、今日はアメリカがプエルトリコに勝ち、ともにベスト4進出を決めています。

2009年03月17日

WBC、日本がキューバに勝つ

 WBC二次リーグ1回戦の日本-キューバは松坂投手が先発。初回に1死から連打されますが、そこを抑えると、2回は三人で抑えます。
 一方、2回まで無安打だった日本ですが、3回に城島選手の安打を足がかりに1死満塁として先発投手をKO。二番手投手がいきなり暴投で先制点を貰うと、青木選手の適時打などでもう2点を取ります。

 さらに4・5回と1点ずつ追加して5対0と差をつけます。
 投げては松坂投手が6回まで抑えた後、岩隈投手・馬原投手・藤川投手で完封リレー。昨日心配した、チームのミスにより、調整登板ができなかった影響は松坂投手にはありませんでした。
 そして9回にダメ押しし、結局6対0で勝利。メキシコを破った韓国と、2次リーグ通過を賭けて18日に戦うことになりました。
 それにしても、これで今大会3回目の日韓戦で、前大会から通算すれば6戦目です。さすがにこれは当たりすぎでしょう。
 今回、リーグ戦において、1回戦で勝った国同士、負けた国同士を当てる形に変更したのは、前回の「総当たりで三つの国が並んだ時は失点立」に比べれば改良されていると思いました。
 次回はぜひとも、この「一次予選で戦った相手と二次予選でも戦う」というのを改良してもらいたいものです。
 なお、隣のリーグでは、敗者復活の1回戦でアメリカがオランダに勝っています。ドミニカ共和国に二回勝ったオランダは残念ながらここで終了となりました。

2009年03月15日

オーナー代行発言など

 今日は千葉でオープン戦の千葉-福岡が行なわれました。それはいいのですが、試合前にオーナー代行氏が改めて「仮に日本一でも監督退陣」と発言したそうです。一方、前日には、バレンタイン監督が急にブログを休止すると書いていました。
 まあ、ファンの見えないところで、色々な駆け引きがあるのでしょう。そのへんの事情は知りませんし、知りたくもありません。ただ、昨年暮れから感じていた、球団経営陣に対する不快感がさらに増したことは確かです。
 あれだけ球団が強くなって観客数が増えても赤字でリストラしなければいけないというのは、明らかに経営能力の欠如です。そんなに赤字で困るなら、売却でもして球団経営から手を引いてほしいものだと改めて思いました。

 なお、試合のほうは小林宏之投手と大場投手の先発でした。初回にいきなり無死満塁とした後に打線が沈黙し、そこから24人連続凡退。小林宏投手は4回までは抑えたものの5回に2点を失いました。
 その後、継投陣も好投し、9回に初回以来の走者が出て2死2塁とし、堀選手の適時打で1点差に迫りますが、反撃もそれだけで、2対1で敗れています。

 WBCのほうは、二次予選が開幕し、アメリカがプエルトリコにコールド負けしていました。
 一方、強豪のドミニカ共和国に二回勝って一次予選を通過したオランダは、ベネズエラに敗れています。この試合、ニュースおよび録画によると、ベネズエラの攻撃中、反米である大統領支持を明言している有名選手が打席に立つと、「応援席」からブーイングが飛んでいました。いろいろな利権もあるのでしょうが、野球の場に持ち込むのはやめてもらいたいものです。
 明日の朝には日本-キューバ戦が始まりますが、ルール解釈のミスで、松坂投手は調整登板をできずに、いきなり先発する事になりそう、との事でした。
 今回のWBC「侍ジャパン」は多大なプロモーション費をかけているようで、三年前と比べると、報道の取り上げられ方は激増しています。今回の話を聞いたときは、宣伝にかける費用がそれだけあるなら、情報収集などの裏方にまわす金をもっと増やせばいいのに、と思いました。
 それが明日の試合に影響するのかしないのか、気になるところです。

2009年03月09日

WBCアジア予選、韓国が一位通過

 昨日行なわれた敗者復活の韓国-中国は、コールドで韓国が圧勝し、予想通り、決勝は日本対韓国となりました。
 ただ、この「決勝」の意味が今ひとつ分かりません。これにより、順位が決まり、二次ラウンド一回戦の相手が変わるとのことです。しかしながら、普通に考えて、「一位」は最初の代表決定戦で勝った日本でいいのではないでしょうか。
 前回と同じ試合数にしたい、という事なのかもしれませんが、今ひとつよく分からない試合ではありました。

 先発は岩隈投手と奉重根投手で、3回まで両チームあわせて出塁は城島選手の安打のみ、という土曜とはうってかわっての投手戦となります。
 しかし4回、岩隈投手が先頭打者を歩かせて初の走者を出すと、安打でつながれ、1死後に適時打で先制されます。しかし、その際に、一塁走者が三塁でアウトになり、さらに城島選手の牽制もあって、結局この回、1点で終わります。
 日本は、その裏の1死3塁を逃し、続く5回も城島選手があわや本塁打という当たりを放ちますが、ポールの数メートル向こうを通りファウルに、その後、安打を放ちますが、後続がありません。
 城島選手の牽制さらには、あの独特の左翼への打球を見たのは、2005年以来なので、懐かしさを感じました。そして、改めてあのプレーオフ最終戦まで続いた、千葉と福岡の激戦を思いだし、あの年はいかに野球を熱心に見ていたかを再認識しました。
 7回表、前の回から登板していた杉内投手が先頭打者を歩かせると、ここで馬原投手が登板します。しかし、いきなり二塁打され、無死2・3塁となります。
 ところが、続く打者が遊ゴロを放つと、三塁走者はあっさり本塁に突っ込み、無理なタイミングであるにも関わらず、挟殺の時間稼ぎもせずにアウトとなり、続いて、三塁に走っていた二塁走者もアウトとなり、併殺となります。土曜の試合でも初回に走塁ミスがありましたが、どうもこの予選での韓国の走塁には不可解なものがありました。何か勘違いでもあるのでしょうか。
 これで流れが変わるかと思われましたが、その裏に二死から安打が出るも、ここも得点できません。さらに8回、一死からイチロー選手が安打し、韓国が林昌勇投手を起用すると、続く中島選手に犠打を命じます。それは成功するも、2死二塁から林投手は、青木選手との「東京対決」を制し、ここも得点できません。
 仮にこれが埼玉の試合で、1点を追う1死1塁で中島選手に打席が回れば、その後がGG佐藤選手だろうと中村選手だろうと、犠打はありえないでしょう。しかも中島選手は、この大会ここまで8打数4安打です。韓国の走塁に劣るとも勝らぬ、不可解な采配でした。
 林投手は、続く9回も三人で抑えて試合終了。韓国が1対0で勝ってアジア予選一位通過を決めました。この結果が、どちらに幸いするかは、現時点ではまだ分かりません。

2009年03月07日

オープン戦初中継観戦とWBC予選三日目

 スカイAで、神戸で行なわれたタイガース-千葉のオープン戦の中継をやっていました。今季初のオープン戦中継見物です。先発は上園投手と小林宏之投手でしたが、上園投手は立ち上がりが悪く、一死から連続四球で好機をくれます。さらにそこから連打で、千葉がいきなり3点を先制しました。
 一方、小林宏投手は4回まで無安打投球と好投します。さらに5回には先頭の井口選手が安打すると、代走の早坂選手が進塁打の後に盗塁で三塁に進み、さらに失策で生還と、効率よく追加点を挙げます。

 小林宏投手は5回2死から連打されたものの、0点に抑えてここで降板します。さらに、6回も高木投手と小宮山投手の40代コンビで抑えます。
 しかし、7回から登板の香月投手が、失策もあって1点を返され、さらに続いて出てきた根本投手と神田投手も打たれて1点差に。続く8回には今度は松本投手が打たれ、ついに追いつかれてしまいます。
 余談ですが、香月投手が登板したとき、経歴を見たアナウンサー氏と解説の岡田前監督は、社会人チームである「熊本ゴールデンラークス」を独立リーグと勘違いしていました。
 結局、そのまま4対4で引分けに終わりました。観客数は五千百人ほどで、オープン戦とはいえ、タイガースが地元で行なうデーゲームとしては、かなり寂しい入りでした。

 その試合と同時に行なわれていた、WBC敗者復活1回戦の中華台北-中国は、先制した中国が、追加点を挙げて試合を優位に進め、4対1で最終回を迎えます。
 五輪ではタイブレークで中国が初勝利したものの、秋のアジアシリーズでは似たような展開から、最後は台湾チームが逆転勝ちしていました。今回もそうなるかと思っていたのですが、中国投手陣は好投を続けます。
 そして、9回に台湾が走者を二人出して、一発出れば同点、という場面を作ったものの、反撃はそこまでで中国がWBC初勝利を挙げました。台湾は予選敗退が決まっています。
 色々と問題のある台湾野球が急激に後退しているのか、あるいは中国が急激に強くなったのかは分かりません。しかしながら、アジア野球の勢力地図がはっきり変わったのは確かなようです。

 夜に行なわれた日本-韓国戦は、松坂投手と金廣鉉投手が先発。ここまで、アジアシリーズ・五輪と日本相手に好投を繰り広げていた金投手ですが、今回の調子はかなり悪いとのこと。アジア野球に詳しい解説者氏は、「初回で打ち込まれる可能性すらある」とまで言っていました。
 その時は、「日本視聴者向けのリップサービスだろう」などと思っていたのですが、その予言は的中。イチロー選手の大会初安打から始まる三連打で日本があっさり先制します。
 さらにそこから二死になったものの、内川選手が左翼線を抜いて、もう2点が入ります。
 しかしその裏、2死3塁から松坂投手が金泰均選手に2ランを打たれて、即座に1点差となります。
 ところが、直後の2回表、城島選手と岩村選手の連打で再び好機を作ると、イチロー選手が意表のセーフティーバントを決めて無死満塁に。ここで押し出しでと内野ゴロで追加点を挙げると、村田選手に3ランが出て、この回一挙5点を挙げ、金廣鉉投手はここでKOとなりました。
 日本打線の凄さよりも、解説者氏の慧眼に驚かされました。
 序盤で6点差をつけて松坂投手が投げているのですから、さすがにこれで試合が決まりました。さらに継投陣が打ち込まれた事もあり、韓国打線はかなり淡泊な攻撃でした。
 そして、6回には城島選手の2ランで11点差になると、7回も1点追加して12点差に。その裏、3点を取らないとコールドになる韓国ですが、無死1・2塁としたものの、後続があっさり倒れ、14対2で試合終了となりました。
 これで日本はアメリカで行なわれる二次リーグ進出をあっさり決めました。一方の韓国は、明日の中国戦で二次リーグ進出を賭ける形になりました。
 予想外の大勝で韓国を倒したわけですが、昨年の五輪、前回のWBCと、いずれも予選の初対決で負けたほうが、結果的には優勝しています。そう考えると、韓国側もさほどダメージはないのかもしれません。

2009年03月06日

久保投手トレードやWBC開幕

 千葉の久保投手と、タイガースの橋本健投手のトレードが発表されました。久保投手はオープン戦の初戦を投げ、2回1安打無失点と好投をしていたのですが、結果的にこれが千葉で最後の試合となってしまいました。
 当時の「自由枠」で入団し、一年目に新人王を獲得し、翌日はWBC大量選出があったとはいえ、開幕投手まで務めています。その投手を四年で放出したわけです。しかも、交代要員の橋本健投手は、タイガースの中継ぎ陣で頑張っているとはいえ、実績はかなりの差があります。

 バランス的にも時期的にも、極めて不自然です。加えて、バレンタイン監督には、球団より「この事について語るな」という指示がきているようです。それだけでも、異常さを感じます。
 これも、監督人事同様、「球団赤字ゆえの人件費削減」なのでしょうか。ならば、もっと先に見直すべき部分があると思うのですが・・・。
 という疑問は多々ありますが、決まった今となっては、両投手の新天地の活躍を願うよりありません。

 一方、WBCが日本-中国戦で開幕しました。先発はダルビッシュ投手で以下、涌井投手、田中投手などをつなぎ、最後は藤川投手が締めて完封リレーでした。しかしながら、打線は冴えず、3回に3点を奪ったものの、その後は1点を加えたのみで、4対0という結果でした。
 前回は18対2で7回コールドだった事を考えると、かなりの苦戦と言えるでしょう。これが、中国が強くなったためなのか、日本代表に前回の強さがないためなのかは、今後の試合で明らかになると思われます。
 なお、今晩は飲みだったのですが、ちょうど、席がテレビの近くだったため、民放の中継が聞こえてきました。うざいタレントの喋りなどを聞きながら、あらためて番組の質の低さを感じました。

2009年02月28日

オープン戦開幕ほか

 今日からオープン戦が始まりました。だいたいは、キャンプ地近くでの試合でしたが、なぜかともに沖縄の離島でキャンプを行なっていた、東北-千葉戦だけは長崎で行なわれました。
 試合のほうは、投打共に千葉が圧倒し、9対1で快勝していました。新戦力は、井口選手・バーナムJr選手がともに2安打で、大卒新人の坪井投手も1イニングを無失点に抑えていました。一方、ランビン選手だけは無安打でした。
 また、オープン戦の直前に、キューバ出身のムニス選手と育成契約をした、というニュースもありました。これで育成契約の選手は15人目となっています。

 他の試合では、横浜-北海道でグリン投手が、タイガース-合併球団でボーグルソン投手がともに古巣相手に先発して勝ち投手になっていたのが目に付きました。あと、福岡では、独立リーグから新入団した金投手が二番手で登板して勝利投手になっています。
 一方、強化試合を続けている、WBCの全日本ですが、今朝、マクドナルドに行ったら、タイアップ企画の宣伝がありました。マクドナルド製の応援ボードをプレゼント、というものです。
 その応援ボードの意匠は、しばらく前に「クォーターパウンダー」を大々的に宣伝した時に使ったものと同じ、「黒地に赤と白の文字」というものでした。それを見たとき、「日本代表の記事で、『キャンプに4万人来た』など、ファンの盛り上がりを伝えるものが多いが、「クォーターパウンダー」同様に動員をかけているのでは、などと思ってしまいました。
 先日の、「最終メンバー決定」や「髪染め指令」などもそうですが、どうも今年のWBC日本代表のニュースを見ると、気が沈むことが多いです。三年前のあの盛り上がりが遠い昔の事のように思えてしまいます。
 なお、今日行なわれた、埼玉との練習試合は埼玉が快勝していました。涌井投手と片岡選手を供出している事を考えると、かなり厳しい結果かと思います。まだ一敗しただけですが、このような試合が続くなら、今からでも遅くないので、チームを色々と見直した方がいいのでは、と見ていて思いました。

2009年02月08日

山内一弘氏逝去ほか

 先週の話ですが、大毎オリオンズの主力打者であり、ロッテオリオンズの監督も務めた山内一弘さんが亡くなった、というニュースを見ました。
 現役時代の山内さんは知りませんが、私が野球に興味を持った頃、彼は球界を代表する打撃コーチとして、多くの球団で指導していました。その際の「教えだしたら止まらない」という逸話や、本人の「(当時大リーグ最高の打者だった)ピート=ローズ選手の打撃でも、直したい点はたくさんある」という談話は強く印象に残っています。

 また、実は山内さんは、私がもっとも近い距離で見たプロ野球関係者でもあります。2007年の開幕戦で、山内さんが始球式を行ないました。そして、試合後に、海浜幕張駅まで歩く途中に、当時の幕張プリンスホテルに寄りました。すると、向こうから山内さんが両脇の付き添われながら、極めてゆっくりと歩いて来たのです。
 ただ、服装は始球式の時に着ていた、旧オリオンズのユニフォームのままでした。すれ違った時に「頑張ってください」と声をかけたのですが、本人は全く無反応で、代わりに親族と思われる付き添いの方にお礼を言われました。
 その衰えぶりに驚くと同時に、それだけの状態であるにも関わらず、この始球式の話を承諾し、マウンドに上がって投球した事に驚かされました。
 ほとんど動けない中、そこまでしたのは、野球への情熱ゆえだったのでしょう。おそらく、最期まで野球の事を考えていたのではないでしょうか。ご冥福をお祈りします。

 あと、昨秋、千葉を解雇された田中良平投手が、オリオールズとマイナー契約を結んだそうです。二軍のローテーションに定着していた時期もありましたが、残念ながら、千葉で活躍することはできずに終わっていました。
 大リーグのへの道はより一層厳しいですが、環境の変化によってこれまで発揮されなかった力が出た例もあります。ぜひとも頑張ってほしいものです。

2009年01月20日

「バックアップ選手」発表

 WBCの一次選抜メンバーが全チームで発表されました。そして、日本では、前回発表された選手たちに加え「バックアップ選手」として、千葉の西岡選手や、前千葉で昨年からインディアンスに移籍した小林雅英投手・レッドソックスで2007年のWシリーズ制覇にも貢献した岡島選手などが選ばれました。
 もちろん、三年前にはそんな選手はいませんでした。それどころか、昨年を含めた五輪でも、そんな定義の選手は存在しません。
 野球用語で「バックアップ」と言えば、打球や送球を処理しようとする選手の後ろにまわって、失策時の被害を最小限に抑える行為を意味します。彼らに求められるのも、当初の代表候補選定に「失策」が判明した際の被害を最小限に抑えることなのでしょうか。

 とりあえず、現時点で分かっている「違い」は、「バックアップ選手」は2月から行なわれる代表合宿に招集されていない、という事のようです。しかし、実際問題として、彼らが代表合宿に参加しない、というのも変な話です。
 というわけで、結局のところ、「追加招集」のようなものなのでしょう。いずれにせよ、当初の人選が最適とは思えませんので、誤りを正すことはよろしいかと思います。
 あと、「バックアップ選手」を選ぶなら、ついでに「バックアップ監督」や「バックアップコーチ」を選んだ方がいいのでは、とも思いました。
 ついでに、「WBC代表漏れ」ということで「返上」となった西岡選手の年俸一千万円分の扱いも気になるところです。
 なお、各国の選手を見ると、前千葉のズレータ選手や、元千葉のパスクチ選手の名前もありました。当初の「渡辺俊介投手一人」に比べると、千葉関係者がかなり増えており、嬉しい限りです。特に、パスクチ選手は、久々にプレーしている姿を見たいので、是非とも代表に残ってほしいものです。

 あと、以前から報道されていた井口選手の千葉入団も決まりました。ここ数年、大リーグでレギュラーを獲得できていない選手に1億8千万で3年契約、というのは、あれだけ赤字だ赤字だと言っている球団にしてはどうなのか、という気もします。また、以前書いたように、「監督手形」などという噂も心配です。
 とはいえ、日本での実績もあるわけですし、外国人枠も関係ないのですから、大リーグで同程度の成績を挙げている外国人選手よりは期待できるでしょう。
 いずれにせよ、これで野手の補強は一段落かと思われます。というわけで、後は、外国人投手と育成枠から誰が上がるかが興味の焦点になってきそうです。

2009年01月18日

新外国人と退団外国人

 千葉の新外国人が発表されました。いずれも、昨年の秋季キャンプに参加していた、ゲイリー=バーナム=ジュニア選手と、チェイス=ランビン選手です。実績がないだけに年俸も低く、そのあたり、「球団の赤字」を象徴した人選とも言えます。とはいえ、逆に言えば伸びしろもあり、日本野球へ適応する可能性も高いわけです。
 どのような位置づけの起用になるか分かりませんが、頑張って貰いたいものです。
 あと、ランビン選手が昨年所属していた、3Aのアルバカーキというチームは、広島のシーボル選手と、東北のグウィン投手(退団)が来日前に所属していました。何か、日本へのパイプでもあるのだろうか、と気になります。いずれにせよ、元チームメイトが他球団とはいえ、日本にいる、というのも心強いことでしょう。

 一方、同時に、オーティズ選手・アブレイユ投手・呉投手の退団が発表されました。アブレイユ投手は、怪我でシーズン後半を棒に振ったものの、フェニックスリーグに参加する形で、来季へのテストを行なっていました。それが、この時期に解雇ということは、代わりとなる外国人投手の目処が付いた、という事でしょうか。
 呉投手に関しては、昨年は二度一軍での先発がありました。うち、5月の合併球団戦では好投したものの、継投陣が打たれて逆転負けし、来日初勝利を逃しました。あれを勝っていれば、結果は違ったかも、とも思いました。また、二度目の先発の試合は観戦していました。ただ、序盤から制球が定まらず、自滅という形で2回途中で降板となりました。結果的に、これが一軍最後の試合となったわけです。
 千葉入団直前に出場したアジアシリーズでの好投も観戦していただけに、期待していました。それだけに、結果を残せずに退団したのは残念です。まあ、日本の環境があわなかったという部分もあるのかもしれません。来年は、LA NEWベアーズに復帰するのかどうか分かりませんが、頑張って欲しいものです。できれば、またアジアシリーズで見たいものです。
 また、オーティズ選手は、かつて神戸にいた時に比べると一発は減りましたし、「グラブ投げ」という珍プレーをやったりしました。しかしながら、安定した実績を残していただけに、退団はやや意外でした。やはりこれも、球団の財政状態と関係があるのでしょうか。
 いずれにせよ、これで、交渉中の井口選手と、取る可能性がありそうな外国人投手枠一つを除いて、支配下枠が確定しました。その二選手分を差し引いても、支配下枠に余裕があるため、その分は育成選手が昇格するかと思われます。それが誰になるかも、興味深いところです。

 話は変わりますが、今日、散歩していたら、公園で親子が野球をしていました。子供は、両打ちを目指しているのか、一打席ごとに左右を変えて打席に立っています。
  そして、左打ちの時に限って、構える前に、左手にバットを持って、前方に突き出します。つまり、イチロー選手の真似をしているわけです。
 改めて、イチロー選手の影響力を感じさせた、散歩中の一こまでした。

2009年01月14日

2009/1/14の更新

 翔みならブログめもちょうを更新しました。

2009年01月03日

手形乱発

 前フィリーズの井口選手を千葉が獲得に動いているそうです。率直に言って高い年俸を払って30台半ばの日本人内野手を獲得するのが、今の千葉に必要とは思えません。とはいえ、大リーグで定位置を獲得する実力はもうないとはいえ、日本での実績を考えれば、一定水準の数字を残せる可能性は高いと思います。
 というわけで、獲得自体は別に賛成はしかねますが反対もしません。ただ、その報道にあった将来的に引退後はコーチなど指導者として球団に残る道を用意するというなる一文は非常に気になりました。

 確かに井口選手には十年以上積み重ねた選手としての実績はあります。しかし、指導者の能力と選手の能力は異なります。にも関わらず、まだ入団してもいない選手のために、数年後のコーチの椅子を一つ確定させる、というのは「新たな10年を見据えたチーム作り」としていかがなものなのでしょうか。
 また、チームで実績を残している選手達にとっても、かなり失礼な話です。
 この「幹部手形」という発言が流れたのは、今オフで二度目です。秋口にはドラフト2位で指名した社会人の選手に対しても、入団の条件として「将来の幹部手形を用意」などと報じられました。
 こちらに至っては、プロで1試合も出ていない選手に対してです。なんでそんな気軽に、「手形」を乱発できるのか分かりません。
 もちろん、匿名の「球団幹部」の発言という形の記事なので、どこまで本当かわかりません。とはいえ、読んだ後は不快感をおぼえると同時に、瀬戸山体制への不信感がさらに増しました。

2009年01月02日

マスターズリーグで今年初の野球観戦

 東京ドームで行なわれた、マスターズリーグの東京ドリームス対福岡ドンタクズの観戦に行きました。正月にマスターズリーグに行くのはこれで三年連続で、完全に「今年初の野球観戦」として我が家では定着しています。
 今日は、無料開放されていた外野席に行きました。ただ、その外野席よりも、有料だった内野自由席のほうが人は多く入っていました。

 試合のほうは、江夏投手と池永投手という両監督の先発でした。ただ、ともに顔見せみたいな感じで、特に江夏投手はほどんど始球式みたいな「先発」だったそうです。夕方まで仕事だったので、少々遅れたのですが、球場に入った時は、既に両監督とも降板していました。
 そういう事もあり、初回に福岡が2点、東京が4点と序盤から打撃戦となります。そして、2回に福岡が1点差として迎えた3回、東京は71歳の若生投手を起用します。12月の千葉マリンでは先発して初回を抑えた若生投手でしたが、今日は打ち込まれ、1死も取れずに降板し、同点に追いつかれます。
 しかしその裏、東京はこの回先頭で登場した元タイガースの中野選手が安打するとすかさず盗塁を決め、さらに内野ゴロで三塁に進みます。そして2死後に元埼玉の伊東選手に適時打が出てすかさず勝ち越しに成功。さらに5回にも2点を追加し、3点差とします。
 直後の6回表に村田兆治投手が登板しますが、今日は球速・制球とも絶不調。直球は130キロ台半ばしか出ず、投げてはいい当たりの安打を打たれた上に、自らの二暴投もあり、2点を返されてしまいました。
 そして続く7回に福岡が追いつき、試合は8対8の同点となります。
 そして迎えた8回、東京は2死1・3塁と好機を作り、続く中野選手の当たりが右中間を襲います。しかしこれを中堅に入っていた、元千葉の市場選手が好捕し、勝ち越せません。
 さらに9回も2死1・2塁のサヨナラ機を作りますが、30台選手である鈴木健選手が打ち取られ、試合は延長に入ります。
 そして迎えた10回表、東京は前の試合でサヨナラ負けを喫した阿波野投手が登板。先頭打者の三塁線の当たりを初芝選手が捕りきれず二塁打となり、それを足がかりに勝ち越しを許します。
 その裏、福岡は永易投手を起用します。現役時代は左キラーとして有名だった投手ですが、対する東京打線は右打者が並んでいます。
 そして、先頭の垣内選手を遊ゴロに打ち取ったものの、悪送球で2塁まで進まれ、さらに続く元横浜の村岡選手の犠打が内野安打となり、無死1・3塁となります。ここで打席に入った元読売の佐藤洋選手が右翼手の頭を越す長打を放ち、三塁走者はもちろん、一塁走者も一気に生還し、東京が9対8で逆転サヨナラ打を決めています。
 「野球は8対7が一番面白い」という人がいますが、それとほぼ同じスコアの上に、延長戦での逆転サヨナラなわけですから、点数的には「一番面白い試合」でした。そう考えると、新春早々縁起が良かったと言えるかもしれません。
 観客の入りですが、1階のみの開放で、内野自由席はほぼ満席で、バックネット裏と外野席も六割以上入っていましたから、2万人くらい入っていたのかもしれません。

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