2007年10月31日

好評につき、急遽第二期分を建てた?

 扉に、「好評につき第二期募集開始」と書かれたマンションのチラシが入っていました。これが食べ物か何かだったら、「好評だったから販売量を増やし、さらなる利益を求める」という発想は普通です。しかし、マンションで「売り出してみたら好評だったので、もう『第一期』完売直後にもう一棟を建てる」などということはありえないでしょう。
 だいたい、このマンションの訪問売り込みは、今月だけで二度も我が家に来ています。そこまでして懸命に売っているのに、「好評」なわけありません。
 私などは、もともとマンションを買う気はないからいいのですが、実際に検討している人でも、このチラシを見たら、考え方を変えるのでは、と思うほどの浅はかな広告でした。書いた人は、読み手の思考能力をどのくらいだと想定したのでしょうか。まあ、そのような事も考える能力がないからこそ、あのような宣伝文を書けてしまうのでしょうが・・・。

日本シリーズ第3戦、ドラゴンズ、接戦を制し、3連勝

[ 野球 ]

 名古屋で行われた日本シリーズ第3戦のドラゴンズ対ファイターズは小笠原投手と吉川投手が先発。第2戦で中継ぎ登板をした吉川投手は、15年ぶりの高卒新人によるシリーズ先発となりました。
 初回、ファイターズは失策と犠打で1死2塁としますが、先制できません。するとその裏、ドラゴンズは内野安打と死球で好機を作り、犠打で1死2・3塁に。ここでウッズ選手の三塁ゴロが失策となり、ドラゴンズが今日も先制します。さらに、李選手の内野ゴロの間にもう1点が入りました。

 3回までは好機を作りながらも得点できなかったファイターズですが、4回に金子誠選手の適時二塁打で1点を返すと、続く5回には二死無走者からセギノール選手の二塁打が出ると、そこから満塁とします。ここでドラゴンズは勝利投手まであと1死の小笠原投手をあきらめ、二番手に鈴木投手を投入。しかしこれは失敗し、金子誠選手が押し出し四球を選び、ファイターズが追いつきます。
 吉川投手は2回から4回まで、ドラゴンズ打線を1安打に抑えます。しかし追いついてもらった直後の5回裏、先頭の藤井選手を歩かせると、犠打の後に井端選手にも四球。そして森野選手の安打で満塁とすると、ウッズ選手の打席で暴投し、制球の乱れで即座に1点を勝ち越されます。
 そして7回、ファイターズは四球二つで2死1・2塁とすると、二塁走者のセギノール選手に代走を出して勝負をかけます。しかし、この試合2打点の金子誠選手が倒れ、追いつけません。
 すると、その裏にファイターズは1点を追う展開ながら武田久投手が今シリーズ初登板。しかし、いきなり井端選手を歩かせ、森野選手の二塁打で無死2・3塁に。ここでウッズ選手は打ち取ったものの、続く今シリーズ好調の中村紀選手が中前に弾き返します。二塁の森野選手は、森本選手の好返球でアウトになったものの、終盤で貴重な追加点をドラゴンズが挙げました。
 直後の8回に、ファイターズは先頭の代打・坪井選手が安打しますが、森本選手が併殺に打ち取られ、結局三人で終わります。そして9回は岩瀬投手がシリーズ初登板。自ら今季最高の内容と言う内容で、二番からの好打順を三人で抑え、ドラゴンズが4対2で勝利。53年ぶりの日本一まであと1勝としました。観客数は3万8千人ほどでした。
 これで星勘定は完全に昨年の正反対に。そうなると、明日、ドラゴンズが日本一を決めることになるわけですが、果たしてどうなるでしょうか。ファイターズはダルビッシュ投手の先発かと思われますが、ドラゴンズはそれに川上投手をぶつけるのでしょうか。

2007年10月30日

謎のまま消えた宣伝文句

 リストラをしようとしたところ、予想以上に希望退職者が多くて、既存の店舗の多くを閉鎖する羽目になったキオスクが、半年ほど前にエフ・スタッフ募集なる広告を大々的に出しました。
 何でキヨスクで働く人が「エフ」なのか、皆目見当がつきませんでした。しかし、その謎の造語の効果はなく、相変らず、シャッターを降ろしたキオスクは減りませんでした。そして、その後も募集ポスターは出ていましたが、そこではかつてよりかなり小さい文字で「エフ・スタッフこと契約社員を募集」という文字が書かれたポスターに変わりました。
 それでも閉店したキヨスクの営業再開はなく、そして出た募集ポスター第3弾からは、ついに「エフ・スタッフ」という文字は消えていました。まず確実に、このまま永久に封印されるでしょう。そして、この「キオスク」とも「契約社員」とも関係がない「エフ・スタッフ」の意味を知る日も永遠に来ることはなくなりました。

4500km

 ちょくちょく書いていたように、今月は出張ラッシュでした。今日の日帰り出張で一段落付いたので移動距離を数えたところ、約4,500kmに達していました。学生時代は、長い休みを利用して、北海道や九州を半月くらいうろついた事がありましたので、自己記録というわけではありません。しかしながら、仕事でこれだけ、と考えると、我ながら驚いてしまいます。
 ちなみに今日も、空港から目的地に直行し、そのまま一歩も出ずに、仕事が終わってまた空港に直行、という行動パターン。もちろん仕事ですから当然ですが、わざわざ数百キロ移動して・・・というのは、かつての旅行好きとして、残念なものがあります。
 先週、札幌に行った時も思いましたが、いつの日か、金と時間に余裕ができたら、今月行ったところ全てに旅行に行き、今月の借り(?)を返したいものだ、と思いました。

今更ながら日本シリーズ第2戦

[ 野球 ]

 二日ほどいろいろあって、今頃になってやっと映像が見れたほどなので、感想も簡単に。札幌で行われ、先発はグリン投手と中田投手。初回に先頭の荒木選手が安打の後に盗塁し、井端選手の安打でつないだ後、森野選手に犠飛が出て、まずドラゴンズが先制します。
 その後、2・3回は抑えたグリン投手が、4回に1死から三連続四球と制球を乱し、中村紀選手にフェンス直撃の2点適時打を喫して早くもKOされます。一方、中田投手は3回まで無安打投球ながら、4回にセギノール選手のチーム初安打が2試合連続となるソロとなり、ファイターズも1点を返します。
 しかしその後、一発攻勢でドラゴンズが加点。投げては中田投手が8回を3安打1失点に抑え、ドラゴンズが8対1で快勝。観客数は4万7百人ほど、という試合でした。

 ここまでは、昨年と正反対の星となっています。その流れですと、火曜からドラゴンズが名古屋で三連勝する事になるのですが・・・。もっとも、ファイターズとしても、この「初戦をダルビッシュ投手で取った後、2戦目に一発攻勢を喫して大敗」というのはクライマックスシリーズと全く同じと言えます。そうなると、火曜に勝てば、同じような展開になるかもしれません。
 そういう意味で、火曜は大きな試合となりそうです。予想先発は小笠原投手と武田勝投手の両左腕かと思われますが、どうなるのでしょうか。楽しみです。

2007年10月27日

台風接近の秋葉原

 諸事情により、都内に行く必要が生じました。用事自体は10分程度で済んだので、先日、切らしてしまった、録画用DVDメディアを買いに、秋葉原に行きました。仕事で何度か通りはしましたが、遊びに行くのは、かなり久しぶりでした。ここ数年、常に何か変わっている街なだけあり、久々に歩くと、色々変わっていました。
 駅周辺に何本も建てられているビルも何本か完成していました。また、半年ほど前に閉店した、かつて愛用していたパーツ屋は完全に取り壊され、跡地は工事現場になっていました。そして、そこにかかっている札には「まんだらけビル・地上10階地下1階」とのこと。「まんだらけ」になる事は知っていましたが、10階建てとは思わず、驚きました。中野ブロードウェーの古本屋時代から知っており、初めて渋谷に支店を出した時にはちょっと驚いた記憶があります。それが今ではこれだけ巨大化しているわけです。あらためて驚かされました。

 その一方で、閉店した「ラオックスコンピュータ館」は、当然ながらシャッターが閉まっていました。長年使っていた店だけに、情報で知っていたとはいえ、実際にその様を見ると、改めてもの寂しさを感じさせられました。
 それにしても、台風接近というのに、よく人がいるものだ、と感心させられました。特に、外国人観光客の多さには驚かされました。何がそこまで、国外の人を秋葉原に惹き付けるのか、興味深いところです。
 ちなみに、すっかり「秋葉原になくてはならないもの」となったような感じの、「ビラ配りメイドさん」も、台風の中、上着を着て仕事をしていました。これでは、肝心の「メイド服」は一切見えないので、意味はないようにも思えます。しかし、これももはや一つの「定番」なのだろう、などと思いました。

日本シリーズ第1戦、ファイターズが投手戦を制する

[ 野球 ]

 札幌で行われた日本シリーズ第1戦のファイターズ対ドラゴンズ戦はダルビッシュ投手と川上投手が先発。大方の予想通り、昨年のシリーズ開幕戦と同じ顔ぶれとなりました。ドラゴンズは立浪選手を5番DHで起用しました。
 初回、ダルビッシュ投手は快調に三者凡退に終わらせます。ところが、川上投手は、いきなり森本選手を歩かせると、犠打の後、稲葉選手にも四球を出して1死1・2塁に。すると、続くセギノール選手が3ランを放ち、ファイターズが先制します。セギノール選手はCS最終戦に続き、2試合連続で先制3ランを放った形となりました。

 CSでのダルビッシュ投手を見ているだけに、この時点で、かなり試合の流れは決まった、などと思いながら見ていました。実際、ダルビッシュ投手は2回に中村紀選手の詰まった安打のみに最初の一巡を抑えます。
 一方、立ち上がりこそおかしかった川上投手ですが、そこからは本来の投球を見せ、ファイターズ打線に出塁を許しません。
 ドラゴンズに最初に訪れた好機は4回でした。1死から森野選手が一二塁間を抜くと、続くウッズ選手は、1-3からの五球目を際どくバットを止めて四球を選び、初めて走者を二人出します。しかし、ダルビッシュ投手は、立浪選手・中村紀選手を抑え、ここも得点を許しません。
 川上投手の無走者投球が続く中、6回表、ドラゴンズは先頭の荒木選手がチーム三本目の安打を中前に放ちます。すると、続く井端選手の打席でエンドラン。詰まった遊ゴロとなり、金子誠選手は一塁に投げますが、二塁に到達していた荒木選手は、それを見るや三塁に走り、一塁もセーフで無死1・3塁となります。続く森野選手は中堅後方にいい当たりを放ちますが、森本選手が好捕。犠飛で1点は返しましたが、その後ダルビッシュ投手はウッズ選手を併殺に抑え、最少失点で切り抜けます。
 川上投手は1回1死から8回1死まで、21人連続で抑えます。そして8回に金子誠選手にこの日二本目の安打を喫し、さらに自らの犠打野選で1死1・2塁となりますが、ここも後続を抑えます。結局、8回を2安打2四球3失点という内容でした。
 ダルビッシュ投手も、6回に1点を失った後は、7・8回とドラゴンズ打線を無安打に抑えます。そして9回、1死からウッズ選手に対し、150kmを連発して三振に。そして立浪選手は歩かせたものの、最後は中村紀選手を三振に打ち取り、試合終了。ファイターズが3対1で勝っています。観客数は4万6百人ほどでした。ダルビッシュ投手の13奪三振は1999年に工藤投手(当時ホークス・現ベイスターズ)と、1975年の外木場投手(当時カープ)に並ぶ、日本シリーズ最多タイでした。
 顔ぶれも内容も、まさしくエース対決と呼べる試合でした。ファイターズとしては大きい先勝ですが、ドラゴンズとしても、「昨年と正反対の展開」という事でむしろゲンがいいと思っているかもしれません。
 明日もファイターズが勝ってシリーズ連勝を6に伸ばすか、それともドラゴンズが勝って1勝1敗にするのか。先発はグリン投手と中田投手が予想されるところでしょうが、果たしてどうなるのでしょうか。

マリーンズ、藤田投手と吉井投手に戦力外通告

[ 野球 ]

 今日、マリーンズが藤田投手と吉井投手に戦力外通告をした、というニュースが流れました。藤田投手は、昨年まで、不動の左中継ぎエースでした。昨年も56試合に投げています。今年は、開幕から調子が出ず、特に交流戦では極度の不振に陥り、二軍落ちもしました。そして防御率は、終盤に戻したものの、それでも12点台という自己最悪のものでした。
 とはいえ、終盤に一軍復帰をしてからは、復調していました。9月末に接戦の末、二位に再浮上した試合でもセーブを挙げています。
 そして、CS第二シリーズ第3戦では、2対0とされたところで登板。しかしながら、左二人に連続適時打を喫し、そのまま降板、結果的にこれがマリーンズ最後の登板となってしまいました。

 戦力外通告の理由として、球団からは引退してのコーチ就任を依頼したからとのこと。しかし、連続救援登板の日本新記録にあと「4」にまで迫っている事もあり、当然ながら要請は断り、他球団で現役を続けるために、自由契約となった、との事です。
 もしも、あのCS第3戦で好投していたら、結果は違ったものになっていたのでしょうか。少々気になりました。
 トライアウトなどの結果がどうなるか分かりませんが、ぜひとも来期もユニフォームを着て、連続救援登板記録を達成してほしいものです。
 一方、吉井投手ですが、シーズン途中に、ローテーションの谷間要員みたいな形で、急遽の加入となりました。結果が残せなかった事といい、年齢面といい、残留は難しかったとは思っていましたが、やはり寂しいものです。CS中は自らのブログで的確な解説をしていました。また、移籍前にはイーグルスの田中投手に投げ勝った実績もあります。こちらも、どういう形になるかは分かりませんが、その高い能力を生かしてほしいものです。

 他球団でも戦力外通告の発表がありました。タイガースの上坂選手は、デビュー時はかなりの活躍をしていただけに、寂しいものがあります。
 あと、まったくもって安直な理由で応援していた、ホークスの大野隆治捕手も戦力外とのこと。これまた残念なニュースです。
 さらにホークスは、昨年高卒ドラフト3位で獲得した伊奈選手も、4月に手術した肩の回復見込みがない、とのことで戦力外に。19歳での戦力外通告というのもかなり珍しい事かと思われます。

明日から日本シリーズ

[ 野球 ]

 いよいよ明日から日本シリーズがはじまります。約15年ぶりの2年連続同一顔合わせとなったファイターズ対ドラゴンズ戦となりました。プロ野球ニュースを見たら、佐々木信也氏が「ヒルマン監督のロイヤルズ就任」を報じた東京中日スポーツを使って、「ファイターズ不利」を煽っていました。
 しかしながら、他の球団ならともかく、昨年、人気第一である新庄選手(当時)が4月半ばに引退発表してアジア一になった球団です。また、ワールドシリーズで中継ぎエースを務めるほどの実力を持つ左の中継ぎエース(当時)の岡島投手も、シリーズ開始前からメジャーに行く気を決めていました。これら二人の一流選手の去就が決まっていながら日本シリーズを快勝で制したわけですから、いくら一流の実力を持つ監督とはいえ、その去就でどうこう、という事はないでしょう。

 もちろん、ドラゴンズの実力もあなどれはしません。クライマックスシリーズは実力の差を見せつけて、空前の5連勝で完全制覇しました。よく言われる「勢い」だの「試合間隔」でいうなら、ファイターズより上とも言えます。
 そういう事もあって、「プロ野球ニュース」の解説陣は、ドラゴンズ有利論者のほうが僅かですが、多くいました。もっとも、この番組、ここ数年、いつも日本シリーズ予想番組でセリーグを有利と予想して裏目に出まくっているのですが・・・。
 他人の予想はともかく、自分的にはやはりファイターズが勝つのでは、と思っています。ファイターズで目立った故障者と言えば、江尻投手くらいです。一方のドラゴンズは福留選手をシリーズ選手登録こそしたものの、フル出場できるとは思えません。ベストの実力に差がない以上、最終決戦においては、欠場者がいないだけ、ファイターズが有利なのではないでしょうか。
 まあ、この見解には、客観性よりも主観が優先されています。昨年のファイターズは、プレーオフ・日本シリーズ・アジアシリーズをあわせ、1敗しかせずに頂点に立ちました。そのファイターズに対し、短期決戦で2勝したのが今年のマリーンズです。したがって、仮に今年のファイターズが4勝1敗以上で日本一になってくれると、「日本シリーズ二年分で、クライマックスシリーズ一年分の黒星だった」という事になります。
 というわけで、ドラゴンズの強さを認めつつも、ファイターズの快勝を望んで、日本シリーズを見物するつもりです。

2007年10月25日

紅葉

 結局、丸一日以上札幌にいたものの、屋外に出たのは、札幌駅と仕事先でもあるホテルの往復と、そのホテルから道の向こうにあるコンビニに買い物に行った時だけ、という仕事漬けの出張に終わりました。
 というわけで、ほとんど外は見ていないのですが、空港と札幌を往復する電車の中などで見た紅葉は印象に残りました。黄色にしろ赤にしろ、本当に色鮮やかでした。特に昨日の電車では、快晴の青い空との対比がまた良く、短い間でしたら、かなり楽しめました。
 振り返ってみれば、これまで、あまり立派な紅葉を見た記憶がありません。学生時代も秋は旅行に出ることはありませんでしたし、就職してからはなおさらです。それだけに、短い時間ながら、紅葉が印象に残ったのかもしれません。
 いつの日か、秋に休みを取って、のんびり「紅葉狩り」が出来る日がくれば、などとも思った、慌ただしい札幌出張でした。

土地勘が狂う悔しさ

 出張で札幌に行きました。8月末に行った時と同じホテルに泊まりました。前回は、空港から直通のバスで行ったのですが、今回は、札幌駅から歩きました。駅の地図で確認したところ、ホテルの場所が、前回想定していたのと、全然違うところにある事に気づきました。
 札幌に行ったのはこれでやっと七度目ですし、滞在期間は最長で三日です。当然、土地勘などはありません。しかしながら、子供の頃から、どこにいようと、「自分の実際の居場所と、地図などで認識している居場所」が一致しないと、強い違和感を感じる、という奇妙な感覚を持っています。そのため、前回、自分がおかした「位置誤認識」を非常に悔しく思いました。
 なお、目的地に着いた後は、ずっと仕事でした。そのまま建物内でビールを飲みながら夕食を食べ、部屋に戻ったら意識が飛んでしまいました。今頃になって目が覚めましたので、「このまま中にいたまま、というのも・・・」と思い、コンビニに買い物に行きました。その時、吐く息が白くなっていました。とりあえず、今日はそれが唯一の「北海道に来た実感」でした。

2007年10月24日

時間の流れが違う店

 先輩に誘われて、とある食堂に入りました。日本橋の界隈で交差点に面し、地下鉄の出口から歩いて10秒という非常に恵まれた立地にある店です。
 何の気なしに入ったのですが、店を見て驚きました。テーブルも椅子も古びており、しかも椅子は不揃いです。そして、いずれも今ではあまり見なくなった、二昔前に作られたようなデザインでした。さらに店内をよく見たところ、奥の方には古びた扉があり、「社長室」という札がついていました。一方、壁際には二つの岡持を紐でつなげて作った「手動エレベーター」があり、それが二階にラーメンなどを運んでいましたた。

 壁に貼られたメニューの一番右にあった450円のラーメンを頼んだところ、これまた二昔前のような外見と味でした。たとえていうなら、チェーン店などのメニューにある「昔ながらの中華そば」を、さらにレトロにしたような感じです。
 懐かしさを覚えながら食べていたら、それを見抜いた先輩に「昔あった店にいったような感じだろ」と言われました。確かにその通りで、内装も味も、1980年代前半に戻ったような感じです。
 一時期「昭和三十年代を再現した飲食店街」などというのが流行っていました。しかし、それらにいくら当時の看板などを飾っても、それは「現代社会に人工的につくったもの」でしかありません。対して、この店はまったくもって普通に「1980年代を再現」していました。
 いつできた店だか分かりませんが、何十年もの間、この店の中では外とは違う時間の流れ方をしていたのだろうな、などと、少々感慨に浸ったりもできました。なかなか貴重な昼食時間を過ごすことができました。

2007年10月23日

死せるK原作者、生けるKトレーナーを走らす(?)

[ 漫画 ]

 昨日見たTV番組の減量ネタに影響され、「あしたのジョー」を読み返しまていました。すると、後半部の矢吹丈の戦績を見ていて、意外な事に気づかされました。
 「ラスボス」のホセ=メンドーサ」をはじめ、「ラス前」のハリマオ、「中ボス」のカーロス=リベラといった後半部のライバルは、いずれも矢吹丈との試合で反則行為を犯しています。唯一、後半の敵で反則をしなかった金竜飛も、自らのパンチで矢吹を出血させた瞬間に精神的発作を起こし、自滅しています。つまるところ、力石を最後に、矢吹と戦った名のあるキャラで、正当なボクシングができた敵は誰一人いません。
 特に、紳士かつ完全無欠のチャンピオンという設定でだったメンドーサに至っては、矢吹丈を恐れたあげく、両腕で肘打ちしたあげく、矢吹を投げ飛ばし、減点1を食らいました。しかしながら、最後の得点では矢吹を上回り、白髪化するなどボロボロになりながらなぜか判定で勝利。対する矢吹は、描かれて30年以上たった今に於いても、漫画史を代表する名場面「真っ白な灰に燃え尽きたジョー」をになっているわけです。。

 この一連の「反則オンパレード」を見て、今話題の「ボクシング三兄弟の父親」を思い出しました。その人は、「TVに子供宛の手紙」として報じられたものが、実は、「あしたのジョー」と同じ人が原作を書いた「侍ジャイアンツ」中の台詞を流用した、という実績の持ち主でもあります。
 「子供に宛てる手紙」にその漫画の原作者である梶原氏の文章を流用したほどのファンなわけです。当然ながら「本業」であるボクシングにおいて、同じ原作者の作品である「あしたのジョー」の影響を多大に受けるのは、必然といってもいいでしょう。そうなれば、その作品の後半部分の定番に影響され、「世界タイトル戦で息子に反則を指示した」というのも、有る意味、必然とも言えます。なにせ、漫画の中では、肘打ちした上に投げ飛ばしても「減点1」ですんだわけですから・・・。
 裏付けはありませんが、考えれば考えるほど、彼とあの漫画は重なります。さらに言えば、氏の十数年にわたる行動は、思い切り、これまた同じ原作者が生み出したキャラである「星一徹」と重なっています。
 率直に言って、個人的には絶対にお近づきになりたくない人ではあります。また、先日も書きましたが、氏の「教育方針」には賛同できません。とはいえ、ここまで「梶原一輝氏のファン道」を歩んでいる姿には、同じ(?)漫画ヲタクの一人として、素直に感心させられました。

2007年10月21日

2007/10/21の更新

 つれづれの乗換案内を更新しました。

和菓子の消費期限偽装

 「白い恋人」に続き、「赤福」の消費期限偽装問題が発覚し、話題になっています。相次ぐ、色の名前をつけた有名菓子の不祥事だけに、次は「金つば」あたりが危ないのでは?などと馬鹿な事を考えたりもしています(もっとも、「金つば」は一つのメーカーの商品ではありませんが・・・)。
 しょうもない冗談はともかく、はたから見れば、普通に売っていれば安定して儲けることができるように見える企業が、なぜ、このような事をする羽目になったのでしょうか。単に「特定企業の不祥事」というだけで片付けることができるとは思えません。財界トップが、自社で違法な偽装請負をやっている事を指摘されて、「法律を変えるべきだ」などと言うような、日本の経営者の体質に潜む根源的な問題まで掘り下げて考え、かつ改善しないことには、このような事件は後を絶たないのでは、と思っています。

「パン食べ放題」の謎

 いきつけのレストランの一つに、焼きたてパン食べ放題を売りにしている店があります。普段は、昼でも夜でも、パン食べ放題を組み込んだセットメニューがあり、それを普通に頼んでいました。
 ところが、今日は、昼と夜の境目という微妙な時間帯に行きました。すると、ランチは終わっており、ディナーはまだなため、セットメニューがありません。そこで、通常のメニューを見たところ、奇妙な事に気づきました。
 メニューによってはパン食べ放題がついたりつかなかったりするのですが、なぜか「パン食べ放題」の単品メニューがありません。たとえば、サラダを単品で頼むと、パン食べ放題をつける方法がないのです。

 そこで、メニューをさらに見ていると、奇妙な事に気づきました。350円のグラスワインを飲むと、パン食べ放題がついてきます。しかしその一方で、パン食べ放題とドリンクバーを組み合わせたセットが680円で売っていました。ちなみに、ドリンクバー単品は350円です。
 こうやって見てみると、一体、「パン食べ放題」の値段はいくらなのか、分からなくなってきました。いずれにせよ、グラスワインを頼めば、350円で腹一杯になるまでパンを食べれる、というのは安上がりだな、などと思いました。

ドラゴンズ、読売を粉砕し、CS完全制覇

[ 野球 ]

 東京ドームで行われたセリーグCS第二ステージ第3戦は高橋尚投手と中田投手が先発。3回に読売が本拠地得意のソロ本塁打で先制します。しかし、3回まで無走者だったドラゴンズ打線が、4回表、1死から井端選手が死球で出ると、森野選手がチーム初安打で1・2塁に。すると続くウッズ選手が右翼席にCS三本目となる3ランを放ち、一気に逆転します。
 その裏、中田投手は自らの四球と暴投がきっかけで1点を返されます。読売はその後、安打は出ますが、中田投手が抑えます。そして、打線は5・6回と無安打でしたが、7回表に、第二ステージに入って絶好調の谷繁選手が右翼席にソロ本塁打を放って再び2点差とします。

 中田投手は8回に先頭打者に安打され、死球もあって2死1・2塁となったところで、岩瀬投手が三試合連続となる8回途中からの救援登板し、抑えます。
 そして9回の岩瀬投手は、先頭打者に安打されるも、続く打者の左飛になぜか一塁走者が飛び出して併殺に。結局この回を三人で抑え、ドラゴンズが3連勝。読売を粉砕し、二年連続日本シリーズ進出を決めました。観客数は4万6千人ほどでした。
 ドラゴンズは第一ステージから数えて5戦全勝。無敗でセリーグ初のクライマックスシリーズを制しました。
 初回で先発を打込んで、相手の十八番である継投陣を使わせなかった第一ステージといい、中盤の打ち合いを制した第二ステージといい、まさしく完勝と言えるでしょう。優勝こそ読売に譲ったものの、2ゲーム差の2位で、最後に読売を三タテしたわけですから、実質的に今季のセリーグで頂点に立ったと言っても過言ではないでしょう。
 というわけで、日本シリーズは2年連続でファイターズ対ドラゴンズになりました。2年連続同一カードは1992・93年のスワローズ対ライオンズ以来。その時は、2年目に前回敗れたスワローズが雪辱を果たしていますが、果たして今年はどうなるのでしょうか。マリーンズがその場にいない事は残念ですが、とりあえず来週からの日本シリーズは楽しみです。

 ところで、今日、津田沼パルコに行ったら、マリーンズの名を冠したセールをやっていました。もちろん、日本シリーズに出ていたら、「日本シリーズ出場記念セール」だったのでしょう。しかし、それがかなわなかったため、「千葉ロッテマリーンズSpecial8DAYSセール」となっていました。「準優勝記念セール」では冴えないと思ったのでしょうが、せめて「応援感謝セール」くらいにしてほしかったものです。
 ちなみに、セールとはいえ、館内は、マリーンズの球団歌が低音量で流れていただけ。2004年にライオンズが優勝した時に、館内はもちろん、入口に巨大スピーカーをつけて、駅前広場にもライオンズの歌を流していたのとは、かなりの違いがありました。
 なお、余談ですが、来週には札幌に出張があります。時間を見つけて、ファイターズ優勝・日本シリーズ出場記念セールを見物できれば、などと思っています。

2007年10月20日

ドラゴンズ、連勝で日本シリーズまであと1勝

[ 野球 ]

 セリーグクライマックスシリーズ第二ステージ第2戦の読売対ドラゴンズは木佐貫投手と川上投手が先発。初回に読売が先制しますが、直後の2回に谷繁選手と川上投手の連打を足がかりに井端選手の適時打でドラゴンズが同点に。さらに4回には谷繁選手がまたもや安打すると、今度は川上投手がバスターを決め、再び連打。続く荒木選手の適時打で勝ち越したドラゴンズがさらに井端選手の犠飛で2点をリードします。

 ドラゴンズは7回に李選手の2点適時打などで3点を取って5点差とするも、その裏に3点を返されます。しかし9回、上原投手から先ほど2点三塁打の李選手がソロを放ってダメ押し。その裏は8回途中から登板の岩瀬投手が抑え、7対4でドラゴンズが連勝。日本シリーズ進出まであと1勝としています。観客数は4万5千人ほどでした。

2007年10月19日

成瀬投手で敗れ、2007年シーズン終了

[ 野球 ]

 クライマックスシリーズ第二ステージ最終戦のファイターズ対マリーンズはダルビッシュ投手と成瀬投手が先発。今日はまた橋本選手がベニー選手の代わりにDHで入り、第3戦と全く同じオーダーになりました。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手が安打し、早川選手の犠打で二塁に進みますが、後続が倒れて、先制できません。さらに3回は、1死から今江選手の二塁方向へのプッシュバントが何とそのまま抜けて、世にも珍しい「右前バント二塁打」となります。しかし、この好機も、後続が倒れ、ここも先制できません。

 一方、成瀬投手は初回は三者凡退に抑えます。2回も先頭のセギノール選手に安打され、2死から小谷野選手にフェンス直撃の二塁打を打たれますが、ここも何とか抑えます。
 ところが3回、成瀬投手は1死から森本選手を歩かせます。そして2死後、稲葉選手の止めたバットに当たった打球が内野安打となり、1・2塁に。ここでセギノール選手が低めの落ちる球をすくい上げると、一見、中飛に見えた打球がそのまま伸びてスタンド入り。先制の3ランとなりました。成瀬投手が3点を失ったのは、4月29日以来の事です。
 さらに成瀬投手は続く4回も2死1塁から鶴岡選手に二塁打され、ここで降板となりました。成瀬投手が5回をもたずに降板したのは4月21日以来、4回途中というのは今季最短でした。
 そして二番手で登板したのは、日曜に先発して、足を痛めて降板した小林宏之投手でした。これまた、初戦の清水直行投手と同様、バレンタイン監督になってから初のリリーフ登板です。しかし、その4回は抑えたものの、続く5回に3連打で無死満塁とすると、工藤選手の適時打と小谷野選手の犠飛で2点を追加されます。さらに1死1・3塁から金子誠選手に右飛を打たれますが、ここはサブロー選手が強肩で三塁走者を刺して併殺に。何とか6点差でとどめます。
 直後の6回表、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打すると、続く早川選手も安打して無死1・3塁に。直前の好守備もあり、これで流れが変わるかと期待しました。しかし、続く福浦選手の犠飛で1点は入ったものの、その1点に終わってしまいます。
 マリーンズは6回から清水直行投手が登板。6・7回を三者凡退に抑えます。一方、ファイターズも7回二死からグリン投手を起用。ともにローテーション投手で継投をするという、最終決戦らしい展開となりました。そのグリン投手の前に7・8回と抑えられ、どうしても反撃できません。

 今日は7回裏のあたりでマリンスタジアムに着いてパブリックビューイングに参加したのですが、球場に行く道で、帰る人とかなりすれ違いました。
 しかし、球場に向かう人も多く、着いたら、場内整理の人が、「一階席一塁側は満員です。三塁側か二階席をご利用下さい」とアナウンスしていました。
 実際に入ってみると、開放していないフィールドシートとその周辺を除いた一階席一塁側はほぼぎっしりでした。また、一階席三塁側も八割くらい入っており、二階席も半分以上人がいました。
 そして8回裏は清水直投手が二塁打と四球で走者を出しますが、四番手の荻野投手が抑え、6対1のまま最終回を迎えます。
 ファイターズはグリン投手が9回も続投します。対して先頭の福浦選手が安打し、内野ゴロで1死2塁となった後、里崎選手が三塁強襲安打を放って1死1・3塁に。ここでファイターズはマイケル中村投手を起用します。
 一昨日に打込んだため、マリンスタジアムはむしろ歓迎するような雰囲気でしたが、オーティズ選手は三振に打ち取られます。しかし、「あと一人」の状況で登場した大松選手は、フルカウントからファウルで粘り、11球目を右前に適時打して、2点目を返します。しかし続く橋本選手が三振に打ち取られ、試合終了。この瞬間、ファイターズが二年連続日本シリーズ進出を決めるとともに、マリーンズの2007年シーズンが終了しました。観客数は今日も4万2,222人でした。

 成瀬投手は今季最悪の結果となったのですが、ここまでCSも含めて17勝1敗だったわけです。たまたま最も出来の悪かった日がCS最終戦だった、という事なのでしょう。二番手の小林宏之投手とあわせ、レギュラーシーズン29勝4敗だった二人で6点を失ってしまっただけに、これはもう仕方ないとしか言いようがありません。
 二年連続日本シリーズ進出を決めたファイターズですが、最後の最後でより強さを見せた、という感じでした。二年連続でレギュラーシーズンもポストシーズンも制したわけで、文字通り実力No.1と言えるでしょう。昨年、主力三人が抜けてこの強さ、というのは本当に尊敬に値します。日本シリーズさらにはアジアシリーズでも、マリーンズの分まで頑張ってほしいものです。
 一方、最終戦こそは中盤で大差になったものの、その前まで、レギュラーシーズン・CSあわせてマリーンズはそのファイターズと13勝13敗2分と全く五分だったわけです。結果は残念ですが、そこまで戦い、この日まで日本一の可能性を残していたわけで、堂々たるシーズンだったと言えるでしょう。来年こそは、ぜひともこの雪辱を果たしてほしいものです。

 一方、セリーグのCS第二ステージも開幕。東京ドームで行われた読売対ドラゴンズは内海投手と小笠原投手が先発。ドラゴンズは1・2回と満塁の先制機を逸しますが、3回は三度目の正直で満塁から谷繁選手が2点適時打を放って先制。さらに4回にはウッズ選手に2ランが出て突き放します。
 その後、読売に2点を返されますが、8回に拙守で1点をドラゴンズが追加。その裏の1死から岩瀬投手を投入して逃げ切り、5対2で先勝しています。観客数は4万4千2百人ほどでした。

2007年10月18日

「逆王手」における二重の誤用

[ 野球 ]

 16日にマリーンズが勝って2勝2敗とした時、少なからぬメディアが「逆王手」という文字を使いました。メディアのみならず、マリーンズの選手のブログでも「逆王手」という言葉は使われていました。この言葉、はっきり言って二重の意味くらいで誤用だったりします。将棋では、反則を別にすれば、「次の一手でどちらかが必ず勝つ」という状況は存在し得ません。

 ところで、この「逆王手」という言葉でググってみたら、いくつかのブログで「そんな状況、存在し得ない」といって批判していました。批判精神はたいへんよろしいと思いますが、実はこの批判も「誤用」です。逆王手自体は実際の将棋で幾度となく存在しています。
 だいたい、それ以前の問題として、「あと1勝で勝利」というのを「王手」という事自体が誤用だったりします。「王手をかける」事と勝敗はまったくもって別の問題です。将棋の勝敗において、王手をかける回数は何ら関係ありません。十回王手をかけた方が、一度も王手をかけてない方に負ける事もあります。さらに言えば、開始してから三手目で王手をかける事は可能ですが、それを実践したら、99.9%以上の確率で、王手をかけたほうが負けます。
 もっとも、ここまで普及してしまうと、最早「あと1回負ければ終わり、というチームもしくは選手が、五分に戻した」という状況を意味する、将棋とはかけ離れた「野球などの専門用語」と考えたほうがいいのでしょう。
 とまあ、しょうもない事を書き連ねましたが、「王手」も「逆王手」も関係なく、第5戦では最高の試合を期待しています。

2007年10月17日

スパム対策に求める新機能

 現在、Becky!のアドインソフトでスパム対策をしています。いろいろと学習させてきた成果もあり、スパムを正しくゴミ箱に送る率はかなり高く、逆にまともなメールをゴミ箱に送ってしまう率はかなり低くなっています。
 本来なら、それで満足すべきなのでしょうが、一定機能に達するとさらなる便利さを求めたくなります。たとえば、今は週に一回くらい、ゴミ箱の中を削除しています。その際、数パーセントの誤ってゴミ箱送りになったメールの確認も念のため行っています。
 「100%完璧にスパム振り分け」が相当難しいのは分かっているので、この作業を行うこと自体は仕方ないと思っています。しかしながら、せっかくなら、ここでゴミ箱に表示されるメールの件数が少しでも少なければ、などと望んでしまいます。たとえば、誰がどう見ても明らかにSPAM、というメールは最初からゴミ箱ではなく、ゴミ箱から削除した状態にできないか、などと思います。
 もちろん、自動判定機能にこれを加えると、万が一の時に取り返しのつかない事になります。したがって、手動設定に限定となるのですが、それでもかなり使いではありそうです。たとえば、いつまでたっても飽きずに来るSPAMの件名に「隣のオバサンを抱きたいですか?」などというものがあります。これを「この件名のメールは、一気にゴミ箱からも削除」としてくれれば、少しでも「ゴミ箱チェック」が楽になります。他にも、SPAM以外にも応用がききそうにも思えます。
 まあ、私が考えつくくらいですから、すでに開発する人にも要望が届いているでしょう。実装される日を今から楽しみにしています。

CS第二S第4戦、里崎選手の2度目の逆転弾と好継投で最終戦に

[ 野球 ]

 クライマックスシリーズ第二ステージのファイターズ対マリーンズ第4戦はスウィーニー投手と小野投手が先発。試合前には選手の入れ替えがあり、昨日7回途中まで投げた渡辺俊介投手と、2試合とも結果を残せなかった久保投手が外れました。代わりに代田選手と渡辺正人選手が出場登録をされています。打線の顔ぶれは、橋本選手に代わってベニー選手がDHに復帰。並びもほぼ昨日と同じでした。
 前回の対決では、優勝を決める好投をされたスウィーニー投手に対し、初回のマリーンズは1死から早川選手が二塁打を放ち、福浦選手の安打で1・3塁としますが、後続が倒れ、先制できません。
 その裏、小野投手は1死から田中賢選手に安打されますが、盗塁を阻止し、こちらも2安打されながら0点に終わります。

 マリーンズは続く2回も先頭のオーティズ選手が安打し、さらに四球で無死1・2塁と再び先制機を迎えます。しかし、ここもベニー選手が併殺に打ち取られ、再び好機を逸します。
 一方の小野投手は3回まで3安打無失点。続く4回に1死から三連打されて満塁となりますが、続く小谷野選手を併殺に打ち取り、ここも0点に抑えます。
 直後の5回表、先頭の大松選手が二塁打すると、続くベニー選手が四球を選んで1・2塁に。続く今江選手の犠打は失敗しますが、TSUYOSHI選手が四球を選び、こちらも1死満塁とします。するとファイターズは一昨日先発して2回途中KOの武田勝投手を二番手に起用。そして早川選手さらには福浦選手が打ち取られ、またもや先制できません。
 その裏、小野投手は先頭の稲田選手に内野安打されると、犠打と安打で1・3塁に。するとマリーンズもここで小野投手を降板させ、川崎投手を投入。両先発が5回途中無失点で降板など、クライマックスシリーズならではと言えるでしょう。
 川崎投手は代わりはなに田中賢選手に犠飛を打たれて先制を許しますが、続く稲葉選手を打ち取り、最少失点にとどめます。
 すると直後の6回表、先頭のサブロー選手が四球を選びます。先制された直後に武田勝投手から先頭のサブロー選手が四球を選ぶというのは、一昨日と全く同じ展開です。すると続く里崎選手がこれまた一昨日と同じく2ランを放ち、再放送のような形で逆転に成功します。
 中盤以降、ファイターズは細かく投手をつなぎます。7回は1死から四球と安打で1・2塁となると、武田久投手が登板。続くサブロー選手が安打しますが、そこから後続が抑えられます。続く8回も1死から代打の橋本選手が二塁打を放ちますが、ここも追加点を挙げられません。
 その裏から、マリーンズは三番手の薮田投手が登板。いきなり内野安打と四球で無死1・2塁となりますが、そこから三人を抑え、1点リードを守ります。
 9回表にファイターズはマイケル中村投手を起用。対するマリーンズは先頭の早川選手に始まって、三者連続の単打で無死満塁に。続く里崎選手がバットを投げながら中前に落として待望の追加点を挙げると、オーティズ選手が二遊間を抜く二点適時打を放ち、相手リリーフエースから5連続単打で3点を追加し、試合の流れを決定づけました。
 その裏は小林雅英投手が三人で抑えて試合終了。5対1でマリーンズが勝ち、対戦成績を2勝2敗とし、最終戦に持ち込みました。観客数は本日も4万2,222人でした。
 最終戦は一日空けた18日に行われます。予想先発は成瀬投手とダルビッシュ投手。対ファイターズというか対パリーグ無敗の成瀬投手に対し、札幌に限るとCS第1戦を含め、対マリーンズ3戦で3完投勝利・合わせて2失点のダルビッシュ投手という顔ぶれは、今季通算成績も含め、まさしく「不敗対常勝の対決」と言えるでしょう。今季パリーグ最後の試合にふさわしい両先発をそれぞれの打線がどう対決するか、今から本当に楽しみです。

2007年10月16日

CS第二S第3戦、完封リレーを喫する

[ 野球 ]

 クライマックスシリーズ第二ステージのファイターズ対マリーンズ第3戦はグリン投手と渡辺俊介投手が先発。右相手という事で福浦選手と大松選手がスタメンに復帰し、またDHには橋本選手が入りました。
 マリーンズは3・4回と1死から安打が出ますが、後続が倒れ、先制できません。一方、渡辺俊投手は3回までファイターズ打線を1安打に抑えます。しかし4回、先頭の稲葉選手に二塁打されると、四球と内野安打で1死満塁となり、続く坪井選手の内野ゴロの間に先制を許します。

 ここまで2試合は、いずれも先制した直後に逆転、という展開でした。しかし今日は、その直後の5回表を三人で抑えられてしまいます。
 続く6回、1死からTSUYOSHI選手と早川選手の連打で1・2塁と同点機を作ります。しかし続くここまで2安打の福浦選手、さらにはサブロー選手も倒れ、ここでも得点できません。
 その裏、渡辺俊投手は簡単に2死を取ります。しかしそこから稲田選手と森本選手に連続二塁打を喫し、追加点を奪われます。ここでベンチは継投に入りますが、今日は大失敗。二番手の藤田投手、三番手の久保投手がともに打込まれ、結局この回計6失点で7対0となり、ここで試合はほぼ決まりました。
 続く7回も連続四死球で走者は溜めますが、得点できません。結局、グリン投手に対し、5安打2四死球と走者は出しましたが、1点も取れませんでした。
 そして大差ながらファイターズは8回から武田久投手とマイケル中村投手を投入する必勝継投を見せます。いずれも走者は出ましたが、得点には至らず、完封リレーを喫しました。観客数は今日も4万2,222人でした。
 これで、対戦成績は1勝2敗に。日本シリーズに進出するには引分けすら許されない状況となりました。しかし、これが昨年だったら今日で終わっているわけで、その分得したと考えるべきでしょう。
 明日の先発はスウィーニー投手と小野投手。何とか踏ん張って、最後の成瀬投手につないでほしいものです。

2007年10月14日

グリコ男の一日

 明日の仕事に備え、大阪入りしました。護岸工事が行われた道頓堀の水面を見た後、近くにある、今月末で閉店になるという、キリンビールの「館内で作ったビールを出す店」に入りました。
 通された席は、ちょうど道頓堀が眼下に見える窓際のカウンター席でした。そして、右斜め前を見ると、道頓堀名物の一つである「巨大なグリコ電飾看板」が目に入りました。
 一人で飲んでいる事もあり、その看板をしばらく見ていました。すると、その看板がただ巨大なだけではないことを知ることができました。
 まず、暗闇の中、グリコ男が立っています。すると、空が白み初め、やがて朝焼けとなります。すると、グリコ男の背後には、大阪城・通天閣・大阪ドーム・あと一つよくわからない建物が見えてきます。

 グリコ男の足下は、陸上競技場のトラックと思われます。まわりは緑色ですから、芝生なのでしょうか。その中で、定期的にトラックの模様が動きます。これは、グリコ男が走っているのを意味しているようです。
 そんな中、夜明けだった空は、いつの間にか青空となります。雲が流れたりと変化はありますが、相変らずグリコ男は定期的に走り続けます。
 そしてやがて、空が暗くなり始めます。すると、大阪城がライトアップされます。そして夕焼けを経て、さらに空が暗くなると、通天閣もライトアップされます。その中を、グリコ男は、定期的に走り続けるわけです。
 そのうち、星が光り出し、空は真っ暗になります。そしてしばらくすると、大阪城が、さらには通天閣のライトアップも終了し、背景には高層ビルが白く映るだけとなります。
 そんな中、グリコ男の足下は、定期的に動きます。夜を徹して走っているのでしょうか。そしてやがて夜が明け、最初の風景に戻りました。
 ただ巨大なだけだと思ったグリコ男でしたが、実は過酷な一日を過ごしていたようです。ライトアップのタイミングなど、背景の芸の細かさにも感心させられました。
 思わぬ所で、貴重な「大阪見物」ができました。あと余談ですが、グリコキャラメルは一粒300mだそうですが、間欠的に走り続けるグリコ男にとって、必要なキャラメルは一日あたり何粒なのだろうか、などとしょうもない事が気になったりもしました。

CS第二S第2戦、継投陣の踏ん張りと、珍しい一発攻勢で1勝1敗に

[ 野球 ]

 クライマックスシリーズ第二ステージのファイターズ対マリーンズ第2戦は武田勝投手と小林宏之投手が先発。火曜日に2回で降板した小林宏投手は、中四日での先発となりました。打線は、秋以降、対左投手の定番となった竹原選手が三番DHに入り、堀選手が8番二塁に。福浦選手と大松選手はスタメンから外れました。
 初回、マリーンズはあっさり二死となり、竹原選手はいい当たりを放つも、稲葉選手に好捕されます。そしてその裏、小林宏投手は、1死から田中賢選手に安打された後、盗塁を許し、続く稲葉選手の適時打で、先制を許します。
 しかし直後の2回表、先頭のサブロー選手が四球を選ぶと、続く里崎選手が左翼席最前列に逆転2ランを放ちます。さらに続くオーティズ選手もCS二本目となる本塁打を左翼席中段に放ちます。さらに1死後、今季対左で高打率を残した堀選手が起用に応えて安打を放つと、2死後にTSUYOSHI選手が四球を選び、続く早川選手が適時打を放ち、この回合わせて4点を上げ、「1点先制された直後に4点」という昨日の借りを返します。

 初回こそ失点した小林宏投手ですが、2回は三者凡退。3回も1死から三塁打されますが、田中賢選手と稲葉選手を抑えます。
 ところが続く4回、先頭のセギノール選手は打ち取ったものの、続く高橋選手にはフルカウントから四球を出します。そして、直後にベンチに下がりました。何でも、ふくらはぎを痛めたとのこと。一度はベンチからマウンドに戻りますが、結局、投球することができず、降板となります。
 ここで二番手は昨日に続いて高木投手が登板。CSはここまで2試合いずれも二番手で登板し、いずれも先発投手の出した走者を生還させてしまっています。しかし、高木投手が最も力を発揮するのは、今日のような緊急登板の時です。このいきなりの1死1塁での登板も、代打の川島選手、さらには小谷野選手を打ち取って無失点に。続く5回も森本選手を含む三人を完璧に抑えます。
 そして打線は5回にサブロー選手が昨日の守備での汚名を返上するソロを左翼席に放って追加点を挙げます。
 6回裏からは川崎投手が登板。しかし、1死を取ってから、稲葉選手を追い込みながら死球で出塁させます。さらに打撃妨害と死球で1死満塁に。ここでファイターズは引退の決まっている田中幸雄選手を代打で起用します。適時打が出たら、それだけでファイターズに流れがいくという重大な場面でしたが、川崎投手は三振に打ち取ります。さらに、小谷野選手も打ち取り、1点も与えません。
 川崎投手は7回も先頭打者に安打されますが、併殺もあって結局三者凡退に抑えます。すると直後の8回表、里崎選手にこの日二本目のソロが再び左翼席に飛び込み、さらにリードを広げます。
 そして9回は、1死から早川選手が右翼席にソロ本塁打を放ってダメ押し。さらに早くもこの試合最後の野手となった橋本選手が代打で得意の四球を選ぶと、連打で1死満塁に。ここでオーティズ選手が犠飛を放ち、8対1とします。
 投げては点差はあるものの、8回は薮田投手、9回は小林雅英投手と、必勝継投を披露。ともに出塁を許さず、そのまま快勝しました。先発の小林宏投手がアクシデントで緊急降板したにも関わらず、継投陣は計1安打にファイターズ打線を抑えました。
 緊急救援で好投した高木投手が勝利投手となっています。マリーンズ打線は、珍しい一発攻勢で、8得点中6点が本塁打によるもの。1試合5本塁打はレギュラーシーズンでは一度もありませんでした。観客数は昨日に続き、満員の4万2,222人でした。
 明日の先発はグリン投手と渡辺俊介投手。当然ながら、勝ったほうが日本シリーズ進出に大きく前進する大きな試合です。果たしてどうなることでしょうか。

 名古屋のドラゴンズ対タイガースは中田投手と上園投手が先発。上園投手は、1死から1安打2四球で満塁とすると、中村紀選手に2点適時打を喫して先制されます。さらに続く李選手が3ランを放ち、昨日を上回る初回に5失点。一気に流れをつかまれてしまいました。
 タイガースベンチは、上園投手を早々とあきらめ、2回から継投に入ります。その継投陣は好投しますが、打線は中田投手の前に3回まで無安打に抑えられます。4回に先頭のシーツ選手が安打し、2死後に林選手の安打でつなぐと、レギュラーシーズンから打撃好調の野口選手に適時打が出ますが、その1点に終わります。
 続く5回も先頭打者が安打しますが、二塁にも進められません。さらに7回には二番手の小笠原投手から連打で無死1・2塁としますが、結局0点に終わります。
 タイガースは5回から早くも久保田投手が登板。2回続けて先頭打者に安打されますが、いずれも0点に抑えます。そして7回からはウイリアムス投手が登板し、これまた2回を0点に抑えます。
 そして打線は8回、先頭のシーツ選手が安打すると、続く金本選手が適時二塁打を放って2点差に。さらに外野フライで金本選手が三塁に進むと、タイガースは代打に桧山選手を起用。するとドラゴンズは8回であるにも関わらず、岩瀬投手を投入します。
 その桧山選手は犠飛を放ったものの、結局8・9回と岩瀬投手に無安打に抑えられ、5対3でドラゴンズが勝利し、第二ステージ進出を決めました。観客数は3万8千2百人ほどでした。
 一方のタイガースはこれでシーズンが終わりました。結局、このCSで藤川投手に登板機会はありませんでした。二試合合わせて初回8失点と、先発の失点がそのまま試合を決める展開でした。継投陣を生かすためにも、来期は先発陣の再編成が急務といえるでしょう。
 タイガースが負けたのは残念ですが、ドラゴンズにはぜひとも第二ステージを頑張ってもらい、昨年に続く日本シリーズ進出を果たしてほしいものです。

2007年10月13日

ボクシング騒動雑感

 先週行われたボクシングの世界戦で、マスコミが煽っている「ボクシング一家」の次男である選手が敗北した上に、反則を連発した、という事で騒動となっています。私は、試合があることを当日夕方に知り、しかも、長男が出ているものだと勘違いしていた程度の感心しかありませんでした。したがって、試合内容や反則についての論議は今ひとつよくわかりません。
 ただ、今回の騒動のニュースを見て、今更ながら、今回試合をした選手が、あまりボクシングが好きではなさそう、という事を知りました。まあ、あの父親の目立ちぶりから、子供の才能を知ってボクシングをやらせた、というよりは、父親の「夢」をかなえるために、子供達をボクシング漬けにしていた、という事は何も知らない私でも分かってはいましたが・・・。

 そうやって考えると、反則を指示したとする長男の選手を含め、この兄弟がなんか可哀想に思えてきました。彼らとしては、親の期待に応えようと頑張っているだけなわけです。不評を買っている言動にせよ、親にあわせているようにも思えます。そう考えると、親の期待に応えようといい学校や会社を目指して頑張っている若い人たちとさほど変わりがありません。
 その一方で、何年も前からこの兄弟を大袈裟に取り上げてきた報道機関には改めて不快感をおぼえました。本来なら、取り上げるのは世界タイトルを獲得してからでもいいはずです。それを、過剰に取り上げた結果、今に至っているわけですが、少なくとも、それが兄弟にとって幸せをもたらせているとは思えません。
 世の中には、たまにこのような「仕込み親」がいます。あのような取り上げ方をしていれば、それらの親も「自分もいつかはマスコミに」と思い、より子供を熱心に仕込む事でしょう。それが子供にとって幸せになるとは思いがたいです。
 そういう悲劇を生まないためにも、報道する人には考えてほしい、と言いたいところです。しかしながら、そんなものを求める事自体、いまの商業マスコミ相手には無理だということが分かっています。それだけに、よりやりきれないものを感じました。

CS第二S第1戦、初戦を落とす

[ 野球 ]

 今日からクライマックスシリーズ第二ステージのファイターズ対マリーンズが札幌で開幕となりました。パブリックビューイングが開催されたので、マリンスタジアムで観戦しました。解放されたのはバックネット裏周辺のSS指定とS指定の部分だけでしたが、試合開始早々に満席となり、急遽一塁側A指定の部分も開放していました。
 試合のほうはダルビッシュ投手と久保投手が先発。オーダーはほぼ第一ステージ最終戦と同じ。八番DHが橋本選手からベニー選手になったのと、オーティズ選手が六番に上がった事くらいが相違点でした。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手がいきなりバント安打を決め、さらに盗塁で二塁に進みます。しかし、後続がなく、いきなりの無死2塁を生かせません。その裏、久保投手は一死から四球と安打で1・3塁としますが、そこから四・五番を連続三振に打ち取って0点に抑えます。

 続く2回表、マリーンズは先頭の里崎選手が中前打を放つと、オーティズ選手が四球を選んで無死1・2塁と再び先制の好機を作ります。続く大松選手の深い中飛で1・3塁とすると、続くベニー選手の内野安打の間に里崎選手が生還し。単打1本で先制します。
 ところがその裏、久保投手は1死を取った後、連打で1・2塁とし、さらに続く鶴岡選手の打球が内野安打となって1死満塁に。そして森本選手の右翼への当たりをサブロー選手が捕りきれず、適時二塁打となって即座に逆転されます。
 するとマリーンズベンチは早くも久保投手をあきらめて高木投手を投入。しかし、田中賢選手に2点適時打を打たれ、この回合計4点を失ってしまいました。
 逆転された直後の3回表、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打を放つと、続く早川選手がセーフティバントを決めて無死1・3塁に。しかし続く福浦選手は二塁ゴロ併殺打で、その間にTSUYOSHI選手が生還したものの、2点差に迫ったのみとなります。
 マリーンズは3回からは小宮山投手が登板。さらに4回に安打と犠打で1死2塁となり、左の田中賢選手を迎えると、藤田投手が登板します。さらに内野ゴロと四球で2死1・2塁となると、何と五番手に清水直行投手が登場。バレンタイン監督就任以来初のリリーフ登板となります。
 その清水直投手ですが、4回の危機はセギノール選手を1球で打ち取ります。しかし5回に先頭打者に安打されると、2死から金子誠選手の右翼への飛球をまたもサブロー選手が捕りきれず、適時三塁打となり、1点を追加されてしまいました。
 一方、序盤不安定だったダルビッシュ投手ですが、4回からは本来の投球を見せ、マリーンズ打線を封じます。5回2死からTSUYOSHI選手が四球を選ぶも、4回から8回まで他に走者が出ません。
 一方の清水直投手も、毎回安打で走者は出しますが、要所は押さえます。7回も1死から二塁打されて、2死後に左前打されますが、前進守備の大松選手の好返球で余裕の本塁アウトとします。
 そしてダルビッシュ投手は9回も続投。死球で2死1塁となった後、オーティズ選手がチームにとって3回以来となる安打を放ち、1・2塁に。一発出れば同点という局面でしたが、大松選手が打ち取られて試合終了となりました。
 これでファイターズが先勝しました。過去三年の第二ステージはいずれも初戦を勝ったチームが制しているだけに、ファイターズが優位に立ったとは言えるでしょう。観客数は4万2,222人でした。
 なお、今日のパブリックビューイングでは、普段はいつも同じ衣装を着ているマスコットの「リーンちゃん」「ズーくん」が、「マーくん」にあわせて黒のビジユニを着用していました。「クール」も含め、無料開放ながら、いつも以上に子供ファンへのサービスを熱心にやっていました。
 また、試合終了後に相方が記念写真を撮ってもらったのですが、「リーンちゃん」はわざわざそのユニにあわせた黒いリボンを頭につけていました。毎度ながら、「プロの仕事」をしているものだと感心させられました。

 一方、今日からセリーグも第一ステージが開幕。名古屋でドラゴンズ対タイガースが行われました。先発は川上投手と下柳投手でした。初回に下柳投手は、先頭の荒木選手に安打されるとすかさず盗塁を許し、犠打で進まれた後、森野選手の適時打で先制され、さらにウッズ選手に2ランが出ていきなり3点を失います。
 一方の川上投手は立ち上がりから完璧な投球。5回まで無走者の上に奪三振は9と、タイガース打線を寄せ付けません。
 一方、下柳投手も安打はされながらも2回以降は追加点は与えませんでしたが、4回に先頭の谷繁選手にあとわずかで本塁打という二塁打を打たれ、犠打で三塁に進まれたところで降板します。しかし、二番手の渡辺投手も好投し、4・5回と追加点を許しません。
 タイガースは6回に関本選手が初安打を放ちますが、ここも0点に終わります。するとその裏、3点を追う展開ながら久保田投手を起用します。しかしこれが大誤算。いきなり安打されて、犠打と安打で1死1・3塁とすると、井端選手に適時打を喫し、さらに森野選手が3ラン。一気に4点を追加されて7点差となり、これで実質試合は決まりました。
 川上投手は7回を2安打無失点。すると8回から落合監督は、継投陣のテストをするかのごとく、細かい継投を行います。8・9回で何と6人の投手を起用。タイガース打線も安打こそは放ちましたが、得点には至らず、結局完封リレーを喫し、7対0でドラゴンズが快勝しました。観客数は3万8千3百人ほどでした。

自動改札故障

[ 交通 ]

 朝、駅に行ったら、駅員さんたちが大声で、自動改札が故障しているというアナウンスをしていました。ちょうど昨日、自動改札をネタにした記事を書いていたため、異常を知ったときは、かなり奇妙な気分になりました。また、最初は、幕張本郷だけが故障したと思い、降りるときが面倒だな、などと思っていました。しかし、降りた駅も同様の状態になっており、その時はじめて首都圏全体に及んでいた大事故だったという事を知りました。
 結果的には「無料サービスデー」みたいになったわけで、使う方としては何ら困りませんでした。そして、ニュースを見て、特定のメーカー製品の不具合と知りました。以前から、大量の定年退職者が出る今年の事を「2007年問題」などと報じる記事を見ましたが、この会社にとってはそれこそ「2007年10月12日問題」が存在していた、という事なのでしょう。
 今年に入って、仕事柄似たような経験を何度かしています。それだけにまず、「これでこの会社の人は明日からの土日返上決定だよな」と、見ず知らずの会社の人達に心底同情してしまいました。

2007年10月11日

認識率と距離

[ 交通 ]

 自動改札のSuicaですが、つい最近まで、よく「置いたのに読んでくれない」という事がありました。何ら不正をしていないのにも関わらず、扉が閉まって読み取り部分が赤く点滅する、というのはかなり不愉快なものです。同じ経験をした人は多いようで、Suicaを読み取り機に叩きつけるようにして認識させている人も少なからず見ています。私の場合、携帯ですから、叩きつけるわけにはいきません。しかし、認識に失敗すると、つい、読み取り部分からほんのわずかだけ離れた携帯をグリグリと動かしたりしていました。
 そんなある日、ニュースで「バスのPASMO読み取り機が、かなり離れているにも関わらず、Suicaなどのデータを間違って読んでしまう」という話を知りました。その時、「それだけ離れて読み取れるなら、Suicaも近づける必要はない」という事に気づきました。
 そして駅の改札で実践したところ、不思議な事に、それ以来、読み取りエラーが発生率がゼロになりました。理屈は分かりませんが、もしかすると、一定以上離したほうが、認識率がよくなるのでしょうか。なんか、「北風と太陽」みたいな現象です。
 いずれにせよ、それ以来、あの「ちゃんとかざしたのに改札が閉まる」という悲劇(?)から解放されました。もしこれを読んだ方で、認証ミスで不快な思いをした経験があるのなら、一度試してみる価値はあると思います。

時間の考え方

 やや急な用事で週明けに大阪に行くことになりました。新幹線で行くというような話をしていると、そばにいた、時間の使い方が雑で定評のある人が、「新幹線で行くのか?3時間も車内で大変だな。値段も朝なら飛行機のほうが安いぞ」、見下すような口調で話しかけてきました。どうやら、その人は大阪へは飛行機で行く派のようです。
 言われるまでもなく、大阪行きに飛行機を使った事は何度もあります。したがって、乗っている時間だけなら1時間対2時間半と大差ですが、空港と市内への移動および、空港での待ち時間を考えれば、時間差はかなりなくなる事も重々承知しています。

 ついでに言うと、料金についても、かなり前から早割の類で買うならともかく、一週間前くらいに航空券を買った場合、空港と市内の交通費を考えれば、こちらもほとんど値段に差がなくならない事も分かっているわけです。
 私の場合、元鉄道ファンという事もあり、このへんは知識として持っています。しかしながら、飛行機も新幹線も東京-大阪間はともに多くの本数を走らせている、という事実だけ見れば、別に細かい知識など必要はありません。両者が値段・時間ともに、明確な差はさほどないからこそとも本数が多い、という事は、ちょっと頭を使えば分かるはずです。
 逆に言えば、日頃から時間の使い方の下手さに定評があるからこそ、そのような発言が堂々とできるとも言えます。そう考えると、日頃の言行と一致した発言なわけで、良く言うと軸がぶれていない(?)わけです。言っている事はともかく、その一貫性だけは評価に値するか、と思いました。

2007年10月10日

成瀬投手の好投と、四番の活躍で第一ステージ突破

[ 野球 ]

 千葉で行われたクライマックスシリーズ第1ステージ第3戦は成瀬投手とスタンドリッジ投手が先発。ホークスは昨年に続き「四本柱」の一人を第二ステージに温存する作戦。対するマリーンズはシーズンからのローテーションそのままに二冠投手の登板、となりました。
 今日は福浦選手が三番に上がり、大松選手が六番でオーティズ選手が七番。さらに八番にはDHで橋本選手が入りました。
 成瀬投手は初回、先頭の川崎選手にいきなり安打されます。ここまでは昨日と同じでしたが、続く本多選手のバントは小飛球となって犠打失敗。そして成瀬投手は松中選手・小久保選手を抑え、無死1塁を0点で凌ぎます。
 その後、成瀬投手は3・5回と先頭打者に安打されますが、いずれも次打者を併殺に打ち取って、三人で終わらせます。
 しかし打線もスタンドリッジ投手の前に5回まで2安打に抑えられ、序盤は両チーム合わせて5安打と、投手戦となりました。

 6回表は成瀬投手が三人で抑えて迎えた6回裏、1死からTSUYOSHI選手が両チームあわせて初となる四球で出塁します。そして、続く早川選手の打席で盗塁を決めると、結局早川選手もフルカウントから四球を選びます。さらに続く福浦選手もこれまたフルカウントから四球を選び、三連続四球で1死満塁の先制機を作ります。
 ここで打席には四番のサブロー選手が。ここまで2試合でわずか1安打でしたが、その安打は満塁での適時打でした。そしてここでも満塁の好機に右中間を破る適時三塁打を放ち、一気に3点を先制します。
 ここでホークスは二番手に水田投手に交代しますが、その代わりばなに里崎選手がスクイズを決め、さらに差を拡げます。
 成瀬投手は7回2死から二塁打を打たれ、初めて二塁に走者を許しますが、ここも凌ぎます。そして9回、1死から川崎選手に安打され、さらに盗塁を許しますが、代打の松田選手を三振に打ち取ります。そして最後は松中選手を三飛に打ち取って試合終了。ホークス打線を5安打無四球完封という内容で、チームを第二ステージに導きました。観客数は3万11人でした。
 監督インタビューの後は「第一ステージMVP」に選出されたサブロー選手がお立ち台に。ブログ同様、「楽しむ」事を強調していました。そして最後は、監督の物まねで締めていました。

 これでマリーンズは一昨年に続いての第一ステージ突破となりました。13日からファイターズと日本シリーズ出場をかけて対決することになります。昨日の小林宏投手の大乱調は予想外でしたが、結果的にはこちらのほうが、先発ローテーションがまわりやすいようにも思えます。
 一方のファイターズは連覇の勢いに加え、昨年は札幌でポストシーズン無敗という実績があります。昨年の覇者と一昨年の覇者によるこの第二ステージ。一昨年の福岡以上の熱い戦いを期待したいものです。

小林宏投手、まさかの乱調で1勝1敗に

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 千葉で行われたクライマックスシリーズ第1ステージ第2戦のマリーンズ対ホークスは小林宏之投手と杉内投手が先発。今日は、シーズン終盤の対左定番となった、竹原選手が三番に。そして昨日三番で本塁打を放ったオーティズ選手が七番に下がり、ベニー選手が六番に。福浦選手は連日の八番でした。
 初回、小林宏選手は先頭の川崎選手に安打されると、犠打で進まれた後、松中選手にあわや本塁打という適時二塁打を打たれて先制されます。さらに大村選手の犠飛も出て、2点目を失います。
 続く2回も立ち直れない小林宏投手は、1死2・3塁からこの回二つめの四球を出すと、本多選手に適時打を喫し、3点目。ここでマリーンズベンチは早々と小林宏投手を降板させてしまいました。当然ながら今季最短KOです。

 急遽二番手で登板の高木投手は、松中選手を二塁ゴロに打ち取ったものの、その間に生還されます。さらに死球で再び満塁とすると、大村選手に2点適時打を喫し、早くも6対0と大差になってしまいます。
 続く3回も、2回途中から登板の小宮山投手が連打で無死1・2塁となります。するとホークスは6点リードに関わらず、ここで犠打を決めて1死2・3塁に。そして川崎選手が右飛を打ちますが、サブロー選手の強肩で三塁走者を刺し、この危機は無失点で切り抜けます。
 その裏、福浦選手と今江選手の連打で無死1・2塁とすると、TSUYOSHI選手が適時打を放って1点を返します。その後、2死2・3塁となり、直前に強肩を披露したサブロー選手が打席に。いい当たりを放ちますが、多村選手に好捕され、この好機で1点しか取れません。
 小宮山投手は4・5回とソロを一本ずつ浴びて中盤で早くも8対1の大差となります。しかしマリーンズは5回途中から藤田投手を起用して抑えると、7回は荻野投手、8回は川崎投手と、シーズン終盤での「勝ちパターン継投」を繰り出し、ホークスにさらなる追加点を与えません。
 打線は7回1死からオーティズ選手が安打すると、続く福浦選手が2ランを放ちます。しかし、これでやっと5点差と、大差は続きます。
 9回表は小林雅英投手が登板して三人で抑えますが、ホークスも大差に関わらず、その裏は馬原投手が登板。無安打に抑えられ、結局8対3でホークスが大勝。昨日の雪辱を果たされてしまいました。観客数は2万9千4百人ほどでした。
 これで1勝1敗となり、明日は勝ったほうが第二ステージ進出となります。先発は成瀬投手とスタンドリッジ投手が発表されています。今季の実績だと大差がありますが、一発勝負は何があるかわかりません。ぜひとも成瀬投手には普段通りの投球をしてほしいものです。

 横浜のベイスターズ対スワローズは三橋投手と松岡投手が先発。4回にユウイチ松元選手の3号2ランで逆転したスワローズが、この回さらに2点を加えます。
 その後、ベイスターズも反撃し、9回にも高津投手から1点を返しますが、あと一本が出ません。結局スワローズが4対3で逃げ切りました。なお、スワローズは9回1死から古田兼任監督がプロ最後の打席に立って見事左前打を放ち、有終の美を飾っています。観客数は1万4千4百人ほどでした。

2007年10月08日

スイッチ

 疲れていると、出来ると分かっている事ですら、なかなかできません。この三連休も、取りかかれば30分程度で終わるのが分かっており、最初の日に片付けておこうと思っていた事がありました。ところが、精神的なスイッチがなかなか入らず、手に着いたのは日曜の夜でした。
 38年と少々生きているのですが、この「スイッチの入れ方」というのはどうにも分かりません。もちろん、目の前に期限が迫っていればやらざるをえません。しかし、そうでない状態の時、不思議とスイッチが入らないのです。これが自由にオンオフできれば、かなり楽になる事は分かっているのですが・・・。せめて「不惑」に達するまでには何とかしたいものです。

中盤で打ち勝ち、CS初戦を勝利

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 今日からクライマックスシリーズが開催。その第1戦を見に、マリンスタジアムへ行きました。午前中から雨が降っており、しかも予報だと15時頃から強雨とのこと、開催が危ぶまれましたが、無事定刻で始まりました。
 全席指定という事と天気の問題で、開始10分前くらいに球場に着きました。するとやけに長い行列ができています。なんか入場方法を変えたようです。最後尾がどこかもよく分かりません。なんとかそのまま進んでみたら、臨時に設けた入場口で「改札」が二箇所しかなく、その近辺で係員が「入口はもう一箇所あります」と言っていました。何だかよくわかりませんが、おかげで席に着いたときは試合が始まっていました。
 前売り券は売り切れとの事でしたが、あいにくの天気のため、観戦を見合わせた人がかなり多かったようで、少なからぬ空席がありました。私の座った席も、雨にさらされており、カッパを着ての観戦でした。風も強く、最大で12mまでになりました。そのため、試合中にかなり離れた席から傘が飛んでくる、という事もありました。

 先発は渡辺俊介投手と斉藤和己投手。マリーンズは三番にオーティズ選手を、八番に福浦選手を入れました。また、昨日発表された一軍メンバーから、塀内選手が外れ、代わりに田中雅選手が登録されていました。昨日の練習で怪我でもしたのでしょうか。
 両投手とも立ち上がりは好調で、2回までともに走者を出さず、ここまで25分で終わります。これは投手戦かと思っていました。ところが3回に入ると、試合の流れが一変します。この回先頭で7番に下がっていた多村選手が三塁線を抜く二塁打を放ち、両チームあわせて初の走者となります。続く本間選手は投前に犠打を放ちますが、渡辺俊投手がこれを悪送球。ボールが一二塁間を転がる間に、多村選手が一気に生還し、ホークスが先制します。さらに犠打と安打で1死1・3塁となり、川崎選手が左犠飛を放ち、これで2点目。しかも、バックホームの間に本多選手が二塁に進み、続く三番の松中選手が詰まりながらも三遊間を抜くと、これが適時打に。あわせて3点を奪われてしまいました。
 しかしその裏、マリーンズは先頭のベニー選手が三塁線に内野安打を放って、初の走者を出します。すると続く福浦選手が三遊間を抜くと、ヒットエンドランがかかっていたため、ベニー選手は一気に三塁に。ここで今江選手が投手強襲安打を放って1点を返します。
 さらにTSUYOSHI選手の犠打が内野安打となって無死満塁に。そこから連続三振で好機が潰えたかと思われましたが、サブロー選手が三遊間を抜き、これが2点適時打となって即座に追いつきます。
 ところが、追いついてもらった直後の渡辺俊投手は、4回表、先頭の柴原選手に安打されると、犠打と四球で1死1・2塁に。ここで本間選手は打ち取って2死としたものの、的場選手に二遊間を抜かれ、これが適時打となり、勝ち越されてしまいます。
 これは悪い流れかと思ったのですが、その裏、斉藤和投手が制球を乱します。1死から福浦選手と今江選手が連続四球を選んで1・2塁に。ここでTSUYOSHI選手が二遊間を抜いて再び追いつくと、続く早川選手の犠飛でついに逆転に成功します。
 3・4回こそ乱れた渡辺俊投手ですが、5回はサブロー選手の好守もあって三人で抑えます。するとその裏、ホークスは斉藤和投手をあきらめ、昨年プレーオフ2勝の柳瀬投手と投入。ところが、この回先頭のオーティズ選手が、逆風の中、左翼席にソロ本塁打を放ち、突き放します。
 さらに6回にも1死から福浦選手と今江選手が再び連続四球を選ぶと、TSUYOSHI選手が適時二塁打を放ち、さらに点差を広げました。
 渡辺俊投手は3・4回の乱れが嘘のように、安定した投球でホークス打線を抑えます。そして8回には早川選手の適時打でダメ押し。これで8対4となりました。
 渡辺俊投手は9回も二番からの攻撃を三者凡退に。結局、5回から9回まで、一人も走者を出しませんでした。4失点ながら5安打1四球自責点1で、完投勝利を飾っています。
 観客数は3万と10人。しかし冒頭に書いたように、チケットを入手しても天候の都合で観戦を見合わせた人はかなりいたため、満員、という雰囲気ではありませんでした。
 お立ち台は渡辺俊投手とTSUYOSHI選手。意外にも、TSUYOSHI選手はこれが今季初のお立ち台との事でした。昨日の決起集会の発言と同様、明日勝って連勝で通過する意思を強調していました。一方の渡辺俊投手は、かつての早川選手の発言をネタに「風を友達にしたのが勝因」と言うなど毎度ながらの飄々とした受け答え。最後は、観戦者に「風邪をひかないように早くお風呂に入ってください」などと気を遣っていました。
 これでマリーンズが初戦を制し、第二ステージ通過まであと1勝としています。一方の斉藤和投手はプレーオフからあわせて、リーグのポストシーズン5戦5敗となっています。
 大きな勝利ですが、ホークスは昨年も斉藤和投手で落とした後、連勝で第一ステージを突破しているだけに、まだまだ予断は許しません。なお、明日の先発は小林宏之投手と杉内投手との事です。なるべくなら連勝で一気に決めたいところですが、はたしてどうなるでしょうか。

 横浜のベイスターズ対スワローズは三浦投手と藤井投手が先発。初回、スワローズがいきなりの連打で好機を作り、ラミレス選手の203安打目となる適時打で先制しますが、後が続かず、1点に止まります。
 するとその裏、ベイスターズは金城選手の適時打で追いついた後、吉村選手の23号3ランで一気に4点を取り、即座に逆転します。
 その後、スワローズはリグス選手の本塁打などで1点差とします。そして8回に先頭の飯原選手が死球で出ると、盗塁の後に内野ゴロ二つで生還。無安打で追いつきます。
 ところがその裏、四番手のシコースキー投手が二死無走者から村田選手に勝負に行きながらストレートの四球。結局この試合、本塁打王を争う村田選手とガイエル選手はともに本塁打はありませんでした。すると、続く吉村選手の安打の後、リグス選手に失策が出て、再びベイスターズが勝ち越します。
 そして9回はクルーン投手が登板。先頭の青木選手に死球を出しますが、ラミレス選手に一年ぶりに自己タイとなる161kmを出すなど、後続を抑え、31セーブ目。これでスワローズは21年ぶりの最下位となってしまいました。観客数は6千9百人ほどでした。

2007年10月07日

千葉県の「鼻先」

 再来年に千葉で行われる体育大会のポスターを見ました。イメージキャラは、千葉県の形をした犬です。銚子のあたりが耳で、九十九里が腕で、房総半島が胴体と、特徴的な地形と体のパーツをあわせています。さしずめ、舌はディズニーランドを意味しているのでしょうか。
 そんな中で、気になったのが、犬にとって重要な器官である鼻先でした。やけにとんがっており、さらに全身が赤いのに対し、ここだけ黒く塗られています。

 この部分にあたるのは野田市になります。千葉県の他市と接するのは市境のうちの総延長のうち南の六分の一ほど。残る六分の五はほぼ均等に埼玉県と茨城県に接しています。
 さらに言うと、4年ほど前まで、この野田市の先端部分は関宿町という別の自治体でした。この町はさらに極端で、南の一部が野田市と接するだけで、残りは埼玉県・茨城県と接するという、「行政区分上の岬」とも言える町でした。
 地図を見ると、ちょうど分かれたばかりの利根川と江戸川に挟まれた部分にあたります。両河川がそれぞれ千葉県との境界線の役割をしているので、接続している部分が短いながらも、千葉県になったのでしょうか。
 犬の鼻を見ていただけで、それら色々な事が頭に浮かんできました。いつか暇が出来たら、このような地史をじっくり調べてみたいものです。

クライマックスシリーズ決起集会に参加

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 明日からのCSに備え、マリンスタジアムで決起集会が開催されたので行ってきました。一昨年のプレーオフ開催前にも行われています。
 14時半開始という事で、10分ほど前に会場に着きましたが、すでに、会場である球場前は人でいっぱい。さらに、階段を上がった所にある、2階通路も人が鈴なりになっていました。
 定刻より少々遅れてイベントが開始に。司会者挨拶の後、定番のマスコット・チアガールのダンスが行われた後、CS第一戦に出場登録されている選手の紹介がありました。
 続いて、一昨年同様、さっそく選手が登場。ベニー選手・早川選手・里崎選手・TSUYOSHI選手・成瀬投手の五人が壇上に上がりました。ベニー選手は一昨年に続いての登場。その時一緒にいたのは、初芝清氏と諸積二軍コーチでした。二年とはいえ、移り変わりというものを感じさせられました。

 各選手が一言ずつ挨拶を述べます。音響の関係でなかなか聞き取りにくい部分もありましたが、専用会場ではないので仕方ないでしょう。その中で印象に残ったのは、早川選手の「活躍して、今日はお立ち台だ、と思った時には、7回あたりから何を言うかネタを考えている」という発言でした。そして続いてバレンタイン監督が登場。挨拶の後は、壇上の選手も一緒に「We love Marines」の合唱がありました。
 続いて、明日の予告先発の発表がありました。ホークスは予想通り斉藤和投手、マリーンズは渡辺俊介投手でした。事前の報道では小林宏之投手というのもありましたが、ローテーションから考えると、順当な先発と言えるでしょう。さらに、壇上でTSUYOSHI選手が、「二戦目は成瀬投手でない」という事を本人に確認するような形で発表(?)していました。ここについては、前回の成瀬投手が5回で降板ということもあり、ローテーションを入れ替え、第二ステージ第5戦の先発に備えるか、と思っていたので、「それを壇上で選手が明かす」という事も含め、驚かされました。なお、TSUYOSHI選手は、「成瀬投手は千葉で投げる機会はない」と、第一ステージ2連勝通過宣言もしていました。
 その後、再度バレンタイン監督が挨拶し、一度壇上を降ります。ところが、その際、一緒にマイクを持って降りてしまうという「珍プレー」を披露。それもあって、再び壇上に戻ってきます。
 結局、監督も残ったまま、最後に一言ずつ挨拶がありました。締めはベニー選手で、「ホークスは25人だが、我々は26人いる」というものでした。
 ここで選手が去り、ゲストが登場。最初は、今年から8回裏攻撃前に流れるようになった「カモメが飛んだ日」を歌う渡辺真知子さんが登場。生で歌っていました。
 引き続き、初芝清氏が壇上に。黒いTシャツを着ていましたが、これは一昨年の決起集会で着ていたのと同じものとのこと。いきなり「物持ちがいいんです」と笑いを取ります。
 続いて、クライマックスシリーズでどのような選手に期待したいですか、と聞かれると、「自分の力でヒットを打てる選手」と答えます。これは、一昨年のプレーオフ最終戦で、三遊間への当たりを、三塁手と遊撃手が激突して内野安打になった、という逸話をネタにしたものです。そして、その時の映像が流れ、会場からも笑い声が出ました。
 実際に打った本人だからこそ、ギャグにできるのでしょう。ただ、現実問題としては、あの内野安打がなければ、逆転のリーグ制覇さらには日本一・アジア制覇もなかったかもしれません。そう考えると、むしろ「自分の力でないヒットを打てる選手」が要注意なのでは、などとも思いました。特に、第二ステージに行けた場合、田中幸雄選手が鍵を握る場面があるのでは、と思っています。もちろん、初芝氏も、そのあたりを分かっての上で、あえて笑いを取ったのでしょう。
 その後は、応援団による応援練習があって解散となりました。今回は、音の問題は仕方ないとしても、それ以外は、極めて運営の流れ・内容とも優れており、非常に楽しめました。
 この勢いで、ぜひとも明日から始まるクライマックスシリーズも勝ち進んでほしいものです。

古田兼任監督の引退試合

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 神宮のスワローズ対カープは今季のスワローズ主催最終試合。という事で、現役引退と監督退任が決まっている古田兼任監督の引退試合に。その古田兼任監督は五番捕手でスタメン出場でした。
 先発は石川投手と長谷川投手。秋に入って好調の石川投手ですが、今日は2死1塁から新井選手に適時二塁打を打たれると、さらに連続適時打を喫し、一気に3点を先制されます。また、この回に、嶋選手と梵選手が相次いで盗塁成功。古田兼任監督の肩を容赦なくついてきます。最下位のかかっている試合という事もあり、厳しい攻撃を見せていました。昨日の村田選手の本塁打もそうですが、引退試合の相手に全力で対戦する、というのはプロとして素晴らしい姿だと思います。

 2回にスワローズはプロ初の四番に入った青木選手が安打で出塁し、暴投で進塁すると、続く古田兼任監督の右飛で三塁に。さらにリグス選手の犠飛で1点を返します。
 しかし、その後は長谷川投手の前に抑えられます。一方のカープは5回表に新井選手の28号2ランで追加点を挙げます。
 5回まで1安打に押さえられたスワローズは6回も簡単に二死を取られ、さらにガイエル選手は平凡な左飛を打ちます。ところが、これを深追いした遊撃手と左翼手がぶつかり、球がグラブに触れることなく、フェンスまで転々とします。その間に、ガイエル選手は一気に本塁生還。意外な形で本塁打王争いに望みをつなぐ、34号ランニング本塁打となりました。
 さらに続くラミレス選手がセリーグタイとなる202本目の安打を放ち、青木選手も安打で続き、「一発出れば同点」という場面で、古田兼任監督にまわします。しかし、前二打席に続き、ここもフライで打ち取られます。
 そして8回表に広瀬選手の7号ソロでカープがダメ押し。しかしその裏、ガイエル選手が今度は右翼席に「二打席連続」となる35号ソロを放ち、再び3点差とします。
 そして、2死1塁となって古田兼任監督の最後の打席に。すると、カープもここで、これが現役最後の登板となる佐々岡投手を起用します。
 この、「現役最後同士の対決」は佐々岡投手が勝利。この結果、佐々岡投手には現役最後の登板でホールドがつきました。その佐々岡投手には、古田兼任監督自ら、花束を渡していました。
 9回は高津投手が抑えますが、その裏は永川投手が抑えて試合終了。6対3でカープが勝ち、最終戦を白星で飾りました。スワローズは残り2戦を連勝しないと最下位、という状況になっています。観客数は3万3千27人でした。
 試合終了後は、挨拶などの引退セレモニーが開催。その後、場内一周の際に、古田兼任監督が、かつて優勝時に見せたフェンス登りなどをやっていました。なお、挨拶の言葉は、どちらかと言うと当たり障りのないものでした。まあ、球団の「戦力外通告」のあたりに始まって、古田兼任監督としてはかなり不本意な部分があっただけに、心からの言葉は言いづらかったのかも、とも思いました。
 いずれにせよ、これで技術のみならず、選手会長としても球史に残る名選手がグランドを去ることになりました。また、来年以降、どのような形で球界に関わるかわかりませんが、さらなる活躍を期待したいものです。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは高崎投手と朝倉投手が先発。同点で迎えた4回にドラゴンズが失策で勝ち越しますが、その裏、ドラゴンズも2失策のお返し(?)で、ベイスターズが3点を取って逆転します。
 6回に1点差に追いついたドラゴンズは、8回裏に1点を追う展開ながら岩瀬投手を起用。ところが、2死2塁からこの回2度目の四球を出すと、続く金城選手が2点適時打を放ち、追加点を奪われます。直後の9回にドラゴンズも1点を返しただけに、結果的にこれが決勝点となってしまいました。
 これでドラゴンズは全試合終了。CSに臨むにあたり、やや不安な岩瀬投手の内容と言えるかもしれません。観客数は2万4百人ほどでした。

2007年10月06日

佐々岡選手、地元で最後の登板

[ 野球 ]

 広島のカープ対ベイスターズは大竹投手と吉見投手が先発。初回に栗原選手の適時打で先制したカープが、嶋選手の14号3ランも出て一挙5点を挙げ、続く2回にも2点を取って早々と試合を決めます。
 大竹投手は7回を3安打無失点で抑え、8回も斎藤投手が抑えます。そして9回、ほぼ満員のお客さんは佐々岡投手の登板を期待していたようですが、横山投手が登板し、2死まで取ります。
 そしてついに広島では最後となる佐々岡投手が登場。大歓声の中、相手は本塁打王争いをしている村田選手が登場。そして1-3からの五球目を左翼スタンドに36号ソロを放ちます。しかし、続く鈴木尚選手は三球三振で試合終了。カープが10対1で地元最終戦を飾りました。観客数は今季二番目となる2万9千7百人ほどでした。

 試合終了後は佐々岡投手の引退挨拶を開催。壇上の佐々岡選手は、家族をはじめ、関わった様々の人に感謝の言葉を述べていました。その後は、場内一周したのですが、最後に三塁側ベンチで一人待っていた村田選手が挨拶に来たのが印象に残りました。

 神宮のスワローズ対ドラゴンズは松井投手と中田投手が先発。初回にウッズ選手の適時打でドラゴンズが先制すると、さらに平田選手のプロ初安打が2点適時打となり、ドラゴンズが3点を先制します。さらに5回には中村紀選手が20号となる満塁本塁打を放つなどで一挙に5点を追加。中盤で大差となりました。
 中田投手が5回を無失点で抑えた後は、先発陣の小笠原投手が6回から8回を投げます。このあたり、CSを意識した継投なのでしょう。
 そして9回は平井投手が登板。すると1死から前の打席で代打で安打を放ち、そのままマスクを被っていた古田兼任監督がこの日2本目の安打を放ちます。そして内野ゴロで二塁に進んだ後、青木選手の内野安打に失策がからみ、古田兼任監督が生還します。しかし反撃はそれだけドラゴンズが8対1と大勝しています。観客数は2万7千2百人ほどでした。

完封リレーでレギュラーシーズン最終戦を飾る

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 レギュラーシーズン最終戦となった千葉のマリーンズ対イーグルスは小野投手と朝井投手が先発。今日は里崎選手・早川選手・サブロー選手・TSUYOSHI選手が外れました。代わりに橋本選手が六番、塀内選手が九番に。また、大松選手が一番に入り、竹原選手が対右ながら五番、という布陣でした。一方のイーグルスも山崎武選手などが外れる、来期を見据えたオーダーでした。
 小野投手は初回に四球二つで走者をためますが、併殺で凌ぎます。一方、打線のほうは1・2回続けて無死1・2塁としますが、いずれも走者を進められず、最後は併殺で打ち取られ、好機を生かせません。

 しかし3回、1死から大松選手が安打で出塁。この安打で大松選手は、規定打席に達しないものの三割に到達しました。そして二番に入っているオーティズ選手が四球を選び、二死後にベニー選手の適時打でマリーンズが先制します。
 小野投手は4・5回といずれも二死満塁としますが、4回は山崎隆選手、5回はフェルナンデス選手を抑え、いずれも得点は許しません。
 そして6回は高木投手が抑えた後、7回は久保投手が一昨日に続く中継ぎ登板。来週からのCSは中継ぎでの起用となりそうです。仮に追いつかれて、その後味方が勝ち越すと、一昨年に続く二桁勝利、という微妙な立場でしたが、もちろんそのような事を意識せず、走者は出すものの2イニングを0点に抑えます。
 打線は5・7回の無死1塁をいかせず、朝井投手に1失点完投を許してしまいます。主力が何人か抜けていた事もあるのでしょうが、CSへの課題と言えるかもしれません。
 そして9回表は小林雅英投手が登板。前回は打込まれましたが、今日は三人で抑え、久々のセーブを挙げました。
 というわけで、1対0で最終戦を飾りました。観客数は1万7千4百人ほどでした。
 目前で優勝を決められたもののそこから5連勝。最後の10試合は8勝2敗という好調ぶりで、最終成績は貯金15で、首位ファイターズとの差も2まで戻しました。ちょうど一昨年と同じ数でした。この勢いをぜひCSでも維持して、日本シリーズ出場を目指してほしいものです。

 福岡のホークス対ライオンズは新垣投手と岸投手が先発。新垣投手は2回に暴投で先制されると、4回には和田選手に四球を与えた球が暴投となって二塁に進まれ、GG佐藤選手の適時打で追加点と、暴投のプロ野球記録を作った今年を象徴するような内容となってしまいました。
 さらにライオンズが7回に継投陣を打ち込んで4点を追加。ホークスは9回に一軍復帰した松中選手の適時打などで2点を返しましたが反撃はそれだけ。6対2で勝ったライオンズが伊東監督最後の試合を白星で飾りました。観客数は3万3千4百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは川島投手と寺原投手が先発。初回にベイスターズが押し出しで先制。一方の寺原投手は初回こそ走者をためましたが、後はスワローズ打線を抑えます。そして6回は吉村選手の22号3ランが出て追加点を挙げたベイスターズが7回にも1点を加えます。
 結局寺原投手は2安打2四球で2試合連続となる完封勝利で12勝目を挙げています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

2007年10月05日

万引きと生命

 ここのところ、万引き犯を捕まえた店員が、犯人に暴行して死に至らしめた、という事件が多数報道されています。私は、「相手の罪に対して暴力で裁く」という行為は否定するという考えを持っています。したがって、殺人犯を法務大臣の命令で絞殺する事だろうと、「国際社会の要請でテロ撲滅」の名目でイラクやアフガンで民間人を大量虐殺する事だろうと賛成できません。したがって、殺した店員を擁護する気は毛頭ありません。
 とはいえ、死んだ犯人の盗んだものが「126円のパン」とか「漫画本一冊」だったとか言って、あたかも「たいした事をしていないのに殺された」というように報道する姿勢もどうかと思います。では仮に、これが「126億円の芸術品」だったら、殺されてもかまわないのか、という論法になりかねないからです。

 ただ、その論議とは別に、犠牲者の死を無駄にしないためにも、一連の悲劇は活用できないかとも思っています。今だと、万引き防止の啓発といえば、「万引きは犯罪です」とか「万引きすると、金額の多寡によらず、家族・学校・職場に通報します」といったものくらいです。これを、「万引きした事が原因で、命を落とした人が多々います」とすれば、犯罪防止に役立つでしょう。ついでに、店内には「万引きは犯罪です。万引き犯を殴るのも犯罪です」という標語を貼っておけば、「二次犯罪防止」にも役に立ちそうです。

清水直投手、遅ればせながら今季初完封

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは林恩宇投手と清水直行投手が先発。今日は昨日のヒーローであるサブロー選手がスタメンから外れ、代わりにワトソン選手が四番に。そして右投手相手ですが、竹原選手が8番DHに入りました。また、今日が本拠地最終戦となるイーグルスは、今季限りでの引退を表明している関川選手が一番に入りました。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打を放つと、四球の後、福浦選手に適時打が出て、マリーンズが先制。さらに続く無死1・3塁でワトソン選手は併殺に倒れますが、その間にもう1点が入ります。

 今季レギュラーシーズン最終登板となった清水直投手ですが、今日は3回を1安打に抑えます。すると4回、1死から安打で出た大松選手が盗塁すると、送球がそれて一気に三塁に。そして四球の後、竹原選手が犠飛を放って追加点を挙げます。
 ここのところ中盤に崩れる事の多い清水直投手は、4回に安打と四球で無死1・2塁とします。しかし、続く山崎武選手の安打性の当たりを、早川選手が好捕。これで乗ったのか、後続も抑え、ここも0点に抑えます。
 続く5回も2死から関川選手が結果的に現役最後の安打となる二塁打を放ちます。さらに安打で1・3塁となりますが、清水直投手はここも凌ぎます。
 マリーンズ打線は5回から登板のドミンゴ投手に抑えられます。しかし、清水直投手も後半、さらに調子を上げ、イーグルス打線を封じます。7回も2死から四球を出しますが、続く関川選手は内野ゴロ。関川選手も一塁にヘッドスライディングを見せますが、一塁はアウト。最後まで関川選手らしいプレイでした。
 そして9回表は、これまた今季引退する吉田豊彦投手が登板。先頭の竹原選手は安打しますが、続く今江選手は打ち取られます。これが吉田投手の現役最後の投球となりました。
 清水直投手は結局6回以降は無安打投球。9回も三人で抑え、4安打3四球でイーグルスを0点に抑え、遅ればせながらの今季初完封で6勝目を挙げました。観客数は2万2百人ほどでした。
 試合終了後は野村監督の挨拶に続き、両選手の引退セレモニーを開催。吉田投手が開口一番で「もっと投げたかった!」と叫んだのが印象に残りました。

 名古屋のドラゴンズ対カープは川上投手と高橋投手が先発。5回にカープが先制しますが、7回にドラゴンズが森野選手の17号ソロで追いつき、延長戦に入ります。
 そして11回、カープが暴投で勝ち越すも、その裏、1死満塁から押し出し死球でドラゴンズが追いつき、12回に入ります。
 12回表、ドラゴンズは9番手の高橋投手が登板。この時点で、両チームあわせて17投手のプロ野球記録に。さらに2死から岩瀬投手が登板し、一チームで10投手のタイ記録を作ります。
 その裏、カープは両チームあわせて19人目となる斎藤投手が登板。2死2塁で打席には井端選手が入ります。フルカウントから井端選手がファウルフライを打ちますが、これを嶋選手がグラブに当てながらも取れません。すると命拾いした井端選手は右前にサヨナラ打を放ち、ドラゴンズが3対2で勝ちました。観客数は3万7千9百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対ベイスターズは増渕投手と三橋投手が先発。初回にリグス選手の内野安打でスワローズが先制すると、5回にはガイエル選手の33号2ランで追加点を挙げます。
 9回に高津選手が村田選手に35号ソロを打たれたものの、後は抑えたスワローズが3対1で勝っています。増渕投手は8回途中まで6安打1四球無失点でプロ初勝利。また、ラミレス選手が右打者では初となる200本安打を達成しています。観客数は1万4千8百人ほどでした。

2007年10月04日

2ヶ月前ながら遠くなった過去

 朝、出勤途中で工事が行われていました。見てみたら、コンビニの上にあった喫茶店の撤去作業でした。「○月○日をもって閉店します」という張り紙もあります。
 この喫茶店に入った事は一度だけありました。2ヶ月ほど前、客先から帰る途中の昼下がりに、同行していた先輩と後輩と三人で寄りました。ただでさえ二階という立地の悪さに加え、周囲にはより安価な喫茶店が何店かあります。そういう事もあって、店の中はガラガラでした。そう考えると、この閉店も仕方ないと言えるでしょう。
 その時一緒に入った後輩は、その時点ですでに辞表を出していました。そして、先輩のほうも、それから半月後に辞表を出し、先月末で去っていきました。
 その二人と行った喫茶店が閉店したわけです。その結果、ほんの二ヶ月前にここで過ごした一時は、同行者という点においても、空間という点においても、二度と再現できない時間になったのだな、などと、撤去工事をしている人たちを見ながら、感傷にひたりました。

逆転勝ちで2位を決める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは成瀬投手と大隣投手が先発。成瀬投手は勝てば同率最多勝で「投手三冠」ですが、自責点数によっては、防御率一位から陥落する可能性もある、という状況でした。今日の打線は、対左の標準である、三番・竹原選手。また、里崎選手が二試合ぶりに五番でスタメン復帰。二塁には堀選手が入りました。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打を放つと、早川選手の犠打の後、竹原選手が適時打を放ってマリーンズが先制。さらに2死後に里崎選手に14号2ランが出て初回から3点を奪います。
 ところが成瀬投手は2回に3安打で1死満塁とし、犠飛で1点を返されます。さらに4・5回とソロ2本を喫し、追いつかれると同時に、この時点で防御率が1.8173に。2位のダルビッシュ投手との防御率の差は0.0029となってしまいました。

 しかし追いつかれた直後の5回裏に今江選手が2試合連続となる9号ソロを放ち、マリーンズが勝ち越し。成瀬投手に再び最多勝の権利が入ります。
 すると6回から今季初リリーフとなる久保投手が登板。この時点で、成瀬投手の勝率および防御率の1位が決まりました。
 その久保投手は6回を抑え、7回も川崎投手が抑えます。しかし8回、続投の川崎投手が1死から安打されて降板すると、四番手の荻野投手が安打で走者を増やした後に適時打を打たれて同点に。この時点で成瀬投手の最多勝がなくなりました。さらに五番手で登板の薮田投手も打たれ、逆転を許してしまいます。
 しかしその裏、途中出場でこの回先頭の福浦選手が内野安打で出塁すると、TSUYOSHI選手が「必殺技」の二塁プッシュバントで内野安打とします。そして早川選手が送ると、ホークスはここで途中から三番に入っていた大松選手を敬遠します。すると勝負を選択されたサブロー選手が右越に走者一掃の3点適時三塁打。一気に逆転しました。
 9回は薮田投手が三人で抑えて試合終了。これでマリーンズのシーズン2位が決定し、8日からのクライマックスシリーズは千葉で行われることとなりました。観客数は1万7千2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズは田中投手とグリン投手が先発。3回に失策で広げた好機にフェルナンデス選手が2点適時打を放って先制。田中投手は5回に1点を返されたものの、それ以外はファイターズ打線を抑えます。
 そして8回には高卒二年目でプロ初出場初スタメンの枡田選手の2点適時打などで3点を追加。田中投手はファイターズ打線を5安打2四球1失点に抑え、完投で11勝目を飾っています。この勝利で、イーグルスの4位が決定しています。観客数は2万8百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースはグライシンガー投手と上園投手が先発。2回に今岡選手の4号ソロで先制したタイガースが、3回には一番に入った桜井選手の適時二塁打と相手守備の乱れで2点を追加します。
 上園投手は7回を4安打3四球で無失点に。8回は今季90試合目の登板となる久保田投手が、9回は藤川投手が抑えてタイガースが完封リレーで勝利。藤川投手の46セーブ目はセーブ数のタイ記録となっています。上園投手は今季のリーグ新人1位となる8勝目を挙げています。観客数は2万3千7百人ほどでした。

 東京ドームの読売対ベイスターズは金刃投手と那須野投手が先発。初回に読売が先制しますが、2回以降はベイスターズの投手陣が無走者に読売打線を抑えます。そして8回、村田選手に34号3ランが出て逆転。以下も継投陣が無走者に抑え、ベイスターズが3対1で勝っています。観客数は4万5千3百人ほどでした。

 なお、この日は高校生ドラフトも行われました。マリーンズは地元の唐川投手を引き当てました。本人も地元なだけに、小さい頃からマリーンズファンだったとのこと。ぜひとも、意中の球団で大成してほしいものです。

2007年10月03日

2位マジック1の一方で戦力外通告も・・・

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ライオンズは小林宏之投手と涌井投手が先発。一昨日に怪我をしたズレータ選手が登録抹消となった事もあり、入れ替わりに一軍に上がったワトソン選手が7番DHで久々の出場。また、里崎選手が連日の欠場で、橋本選手がスタメン9番となりました。
 先週の水曜と同じ顔合わせでしたが、今日は違う試合展開に。小林宏投手は、初回、2回と安打はされますが、0点に抑えます。
 すると3回裏、1死からTSUYOSHI選手が内野安打で出塁すると、早川選手の安打で1・3塁に。ここで福浦選手に犠飛が出てマリーンズが先制します。

 小林宏投手は6回まで3安打無失点投球とライオンズ打線を抑えます。そして6回裏、先頭の早川選手が安打すると、牽制悪送球で無死三塁と、絶好の追加点機を作ります。しかしそこから四球で塁は埋めたものの、あと一本が出ず、ここを0点に凌がれてしまいます。
 すると直後の7回表、小林宏投手は和田選手にこの試合初の四球を出してしまいます。そこから2死2塁としますが、代打で登場のGG佐藤選手に同点適時打を喫し、試合は振り出しに戻ります。
 しかしその裏、この回先頭の今江選手が左翼席に8号ソロを放ち、再びマリーンズがリードを奪います。そして8回は荻野投手が抑えます。続いて9回に登板した薮田投手は、先頭打者に安打され、犠打も許しますが最後は抑え、2対1で勝ちました。観客数は1万6千4百人ほどでした。
 これでマリーンズはCS地元開催権まであと1勝としています。また、涌井投手に白星をつけなかった事により、明日先発の成瀬投手に、防御率・勝率に続いて最多勝という「投手三冠」の可能性を残しました。
 そのような明るいニュースの一方で、戦力外通告発表もありました。長年、球団を支えてきた黒木投手や、2005年の優勝に多大な貢献をした山崎投手も対象になっています。他には龍太郎投手や、21歳の藤井選手も戦力外通告がされたようです。この季節の必然とはいえ、寂しいもの。黒木投手は他球団での現役続行を希望しているとのことですが、可能なら一度はマリーンズの一軍登板を見たいものだと切に思います。

 仙台のイーグルス対ファイターズは岩隈投手と八木投手が先発。今日も稲葉選手と高橋選手を欠くファイターズ打線でしたが、岩隈投手の立ち上がりをとらえ、初回にいきなりの5得点。岩隈投手はプロ最短KOとなってしまいました。実質的にこの初回で勝負あり。イーグルスもフェルナンデス選手に22号3ランが出たものの得点はそれだけ。イーグルス継投陣も打込んだファイターズが11対3と圧勝しています。観客数は1万8千7百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ホークスは加藤康投手とスタンドリッジ投手が先発。初回に初の四番に入ったブキャナン選手の適時二塁打などで、ホークスが2点を先制します。加藤康投手は2回から5回までは無失点と好投するも、打線の援護がありません。
 スタンドリッジ投手は7回を7安打2四球ながら無失点。そこから水田投手・馬原投手の必勝継投を見せますが、馬原投手が2死から迎選手に1号ソロを打たれて1点差に。さらに連打で一打同点の場面までなりましたが、最後は凌いでホークスが2対1で勝っています。観客数は1万6千7百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは高崎投手と安藤投手が先発。初回に金城選手の適時打でベイスターズが先制すると、安藤投手は続く2回に高崎投手にまで適時打を喫するなど3点を追加され、計4失点となります。
 一方、適時打を放った高崎投手は本業も好調。7回まで投げて野口選手の2安打のみにタイガースを抑えます。結局完封リレーを達成したベイスターズが5対0と快勝。高崎投手はプロ初勝利を挙げています。観客数は1万1千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対スワローズは木佐貫投手と石川投手の先発でスワローズが負け、セリーグの優勝が決まってしまったようです。観客数は4万6千2百人ほどでした。他球団の主力選手や学生・社会人の有望選手を毎年獲得するなど、あれだけ金の力を使えば、どんな球団でも5年に一度くらいは優勝できてしまう、という事なのでしょうか。
 ただでさえ、裏金問題が批判されたこの年に、そのような球団に優勝されてしまうことは、一野球ファンとして大変残念な事です。まあ、結果が出てしまったものは仕方ありません。せめてクライマックスシリーズではタイガースかドラゴンズに勝ち抜いてもらえれば、と思っています。

2007年10月02日

2007/10/1の更新

 翔みなら絵ブログらくがきちょうを更新しました。

2007年10月01日

アクアライン

[ 交通 ]

 朝は会社で、午後は房総半島で仕事、というスケジュールでした。そこでアクアラインを通るバスで移動しました。先週のスカイライナーに続いての「幕張本郷に住んでいれば普通は使うことのない交通機関の利用」です。
 東京駅を出たバスは首都高速を走ります。羽田空港あたりまでは、普通の車窓風景でしたが、川崎からアクアラインへの分岐点を越すと、突如雰囲気が変わりました。
 それまで、前にも横にも、何らかの車が走っていました。しかし、その他の車が急に見えなくなったのです。そしてそのままアクアラインのトンネルに入ったのですが、相変らず車の姿が見えません。

 しばらくして、やっと一台の車が見えたときは、なんかホッとしました。
 空いているおかげで、渋滞知らずで一気に東京湾を渡れました。それ自体はいいのですが、やはりこの車の少なさには驚かされました。一人で運転していたりすると、怖くなったりするのでは、などとまで思いました。
 房総半島に渡った後の風景は、以前と変わらないものでした。かずさアークも相変らず、建築物は増えていませんでした。開通前に言われた「アクアラインによる房総半島の発展」は、相変らずなされていないようです。まあ、あの通行量を見れば、当然とは思えますが・・・。
 貴重な経験はできましたが、改めて「こんなもん造る必要があったのだろうか」という思った、初のアクアラインでした。

タイガース、CS進出を決める

[ 野球 ]

 横浜のベイスターズ対タイガースは吉見投手と下柳投手が先発。初回、タイガースは安打二本で2死1・2塁とすると、五番に入っている今岡選手に3号3ランが出て先制します。その後、2回から4回までは無安打でしたが、5回に下柳投手の安打を足がかりに四球二つで二死満塁とすると、今岡選手の二塁内野安打が適時打となり、5対0となります。

 下柳投手は失策で失点したものの5回を自責点0。ただ、その失策の時にグラブを叩きつけるなど、やけに気が立っていました。
 6回は江草投手と渡辺投手で抑えます。そして後は必勝継投とばかりにウイリアムス投手を投入しますが、いきなり安打され、2死1・3塁から金城選手に13号3ランを喫し、1点差となってしまいます。
 しかし久保田投手は無失点で抑え、迎えた9回表、1死1・2塁から3連続適時打が出て4点を追加。これで再び5点差としました。
 ところがその裏、セーブがつかない事もあってダーウィン投手を出すもこれが失敗。いきなりの連続二塁打で1点を取られた後に安打で1・3塁とされ、1死も取れずに降板となりました。
 ここで遅ればせながら藤川投手が登板。続く金城選手を併殺に抑えますが、続く村田選手に左翼席に33号ソロを打たれて2点差に。しかし最後は吉村選手を抑え、何とか逃げ切りました。
 これでタイガースは遅ればせながらクライマックスシリーズ進出が決定しました。今岡選手の復活は大きいですが、継投陣の不振は気になるところ。シリーズ開始までに何とか持ち直してほしいものです。観客数は1万1千5百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは長谷川投手と小笠原投手が先発。3対3の同点で迎えた8回に1死から前田智選手がこの日二本目の二塁打を放つと、四球で走者をためたあと、嶋選手が2点適時三塁打を放ってカープが勝ち越します。9回にドラゴンズも永川投手から2安打して一発出れば逆転の局面まで作りますが、最後は抑えられて5対3でカープが勝利。これで、ドラゴンズのリーグ連覇はかなり難しくなっています。観客数は7千6百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ライオンズは金子投手と西口投手が先発。4回に木元選手の適時打で合併球団が先制すると、6回には二番手の岡本投手が2死球と制球を乱して満塁とすると、迎選手の適時打で2点を追加。一方、金子投手はライオンズ打線を5安打1四球に抑え、今季二度目の完封勝ち。4対0で合併球団が勝ち、ライオンズは4位がかなり難しくなっています。観客数は9千8百人ほどでした。

連日の戦い

 金曜の夕方から「風邪のひきかけ状態」がちょくちょく出現しています。そんな時に限って、土曜は昼が仕事で夜はナイター。今日は朝から晩まで将棋大会でした。というわけで、土日も休養ができませんでした。しかしながら、来週もバタバタしており、のんびり風邪をひく余裕(?)はありません。
 そこで、厚着を初め、オレンジジュースおよび暖かい飲みの物大量摂取を行い。何とか発症を抑えています。そんな中、喉の痛みが引くと、ちょっと「勝った」というような気分になります。
 今日も症状が出たり出なかったりで一日を過ごしましたが、何とか抑え切れました。この調子で、未発症のまま根絶させたいものです。

優勝明けのファイターズに辛勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ファイターズは渡辺俊介投手と武田勝投手が先発。今日のファイターズは、昨晩のビールかえ明けのデーゲームという事もあり、大幅にメンバーを落としました。前日の優勝決定試合から続けて出場したのは、全イニング出場中の森本選手のみ。それも指名打者でした。また、クリーンアップは稲田選手・工藤選手・陽選手という顔ぶれ。七番の高口選手は一軍初出場と、いわば「1.5軍」という攻撃陣でした。
 一方のマリーンズは、対左投手の定番となりつつある、福浦選手と大松選手を外し、ベニー選手と竹原選手が入る、という布陣でした。また、スタメン捕手は橋本選手でした。

 今日は試合開始前から雨で、開催が危ぶまれました。しかし、振替日の設定が難しい事もあり、1時間45分遅れた14時45分に試合が開始となりました。
 前回完封の渡辺俊投手は、この落としたメンバー相手に貫禄の投球。2回に先頭の工藤選手に安打されますが、6回まで出塁はそれのみに抑えます。
 しかし打線も武田勝投手の前に沈黙。3回に失策で先頭打者が出ますが、犠打失敗もあり、先制できません。
 結局5回まで無安打に抑えられます。そして6回に先頭のTSUYOSHI選手がチーム初安打を放ちますが、牽制で刺されて、ここも三人で終わります。
 そして7回、渡辺俊投手は先頭の川島選手に二塁打されます。ここで「ピンチバンター」として田中賢選手が登場。リーグ犠打記録保持者の貫禄で成功させます。そして敬遠で1死1・3塁とした後、陽選手の内野ゴロの間にファイターズに先制を許します。
 武田勝投手は7回を2安打無失点。初完封と10勝目がかかったところですが、そこでマウンドを降ります。
 通常ならば8回からは武田久投手が登板するところですが、継投陣もビールかけ明け休暇のようで、金森投手が登板。対して、先頭の橋本選手の安打を足がかりに、早川選手の安打で1死1・2塁とし、ここで大松選手が代打適時二塁打を放って追いつきます。
 渡辺俊投手は9回を投げて3安打1四球1失点。その裏、続投する金森投手に対し、1死からオーティズ選手が内野安打すると、続く今江選手が右中間にサヨナラ適時三塁打を放ち、2対1でマリーンズが勝ちました。観客数は悪天候もあって、1万7千1百人ほどでした。
 これで、対ファイターズ戦は11勝11敗2分と全くの五分で終了しました。とはいえ、今日はスタメン打撃陣も継投も「1.5軍」でした。それにほぼフルメンバーで対戦して接戦の辛勝ですから、ファイターズとしては勝ったに等しい結果と言えるでしょう。逆にマリーンズはクライマックスシリーズにやや不安を残す、対ファイターズ最終戦となりましあ。

 福岡のホークス対イーグルスは新垣投手と一場投手が先発。3回に失策がらみでイーグルスが先制し、5回にも犠飛で追加点を挙げます。
 一方、一場投手は5回まで無走者投球。しかし6回裏、先頭の柴原選手に初安打を許すと、1死後に松田選手が7号2ランを放ち、ホークスが追いつきます。
 ところが直後の7回表、1死から連打で1・2塁とすると、イーグルスは犠打で好調の草野選手にまわします。ここで草野選手は期待に応え、2点適時打を放って再び勝ち越し。さらにフェルナンデス選手にも適時打が出ます。
 そして9回には山崎武選手が単独本塁打王を決める43号2ランが出るなど3点をダメ押ししたイーグルスが8対2と快勝。これで残り4試合を2勝で4位に、2勝1分以上で単独4位になる、という状況になっています。観客数は3万4千2百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ライオンズは平野佳投手と帆足投手が先発。3回に前田選手の適時打で先制した合併球団がさらに犠飛で2点目を挙げ、4回にも追加点を挙げます。
 ライオンズも5回に中島選手の適時打で1点を返しますが、そこから無安打に抑えられます。そして8回にダメ押しした合併球団が4対1で勝っています。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 広島のカープ対ドラゴンズは大竹投手と山井投手が先発。初回に森野選手の適時打で先制したドラゴンズが、さらに失策で1点追加。5回にも失策でさらに1点を挙げます。
 山井投手は8回を3安打1四球無失点。9回は岩瀬投手が抑え、3対0の完封リレーでドラゴンズが勝っています。観客数は9千2百人ほどでした。
 なお、久々のダブルヘッダーと話題になったベイスターズ対スワローズは2試合とも雨で中止。ただでさえ厳しい日程がさらに厳しくなっています。