2005年04月03日

投手戦を制してカード勝ち越し

[ 野球 ]

 天気予報は雨だったので、今日は一日TV観戦かと思っていたのですが、朝起きたら快晴でした。そこで予定を変更してマリンスタジアムに行く事にしました。
 今日は一塁側後方の内野自由席で観戦。この席は、14時頃までは日差しが強く、Tシャツ一枚でも過ごせるくらいです。そこで、日よけのために、清水直行投手プロデュースのタオルを購入し、頭に乗せて観戦しました。
 今日は開始1時間くらい前に入場したために、練習の終わりあたりから見れました。最初に1塁ベンチ前でキャッチボールをしているのですが、皆が引き上げた後も福浦選手と橋本選手は残っています。そして橋本選手を座らせて、福浦選手が投球練習を開始。軽く投げた感じですが、入団時は投手だっただけにフォームも決まっていました。
 そして守備位置についての練習に。1塁には福浦選手と李選手がいました。一昨日も書いたように李選手の二軍での成績と、パスクチ選手のここまでの成績を見れば、この入替はある程度は想定内でした。とはいえ、ほんの一週間前に1日2本塁打7打点の成績を挙げたパスクチ選手が二軍落ちという事態には、「外国人枠」というものの厳しさと難しさを改めて感じさせられました。

 さて13時に試合開始。先発は小林宏之投手と馬原投手でした。初回、小林宏投手は前回同様立ち上がりが良くありません。大村選手にレフト前に、川崎選手に1・2塁間を抜く安打を打たれます。いずれもうまく合わせてヒットゾーンに持っていったという「巧さ」の安打でした。続くバティスタ選手を併殺に打ち取って2死3塁となり、これで凌いだと思ったのですが、四番の松中選手がセンターに大飛球。大塚選手が追いますが、その上を越えて三塁打となり、ホークスが先制しました。このとき、大塚選手がフェンスに激突。ボールを内野に返球した後、グランドに倒れこみ、担架まで出てくる騒ぎに。しかし、大塚選手は自力で起き上がり、その後も無事プレーを続けました。それにしても、倒れこむほどの衝撃を受けながら、取ったボールを正確に中継に返すのですから、プロというのは凄いものです。
 そして、続く城島選手にも適時打を打たれて2点目を奪われます。1・2番の技の安打と、4・5番の力の安打、という感じで、ホークスらしさの出た集中打と言えるでしょう。

 一方、馬原投手は1・2回を完璧に抑える立ち上がり。しかし、3回に先頭の里崎選手が三塁線に二塁打を打ち、続く大塚選手のバントが内野安打に。さらに今江選手の適時打で1点を返し、なお無死1・2塁とします。続く小坂選手は三塁側に上手いバント。馬原投手が三塁封殺を狙ったのですが、それが暴投となって同点となります。そして1死後に福浦選手に2点適時打が出て勝ち越し。さらに登録即スタメン五番の李選手にもフェンス直撃の三塁打が出て、この回5安打で一挙5点。あっさり試合をひっくり返しました。
 初回こそ悪かった小林宏投手ですが、2回からは完璧な投球。低めに球がよく決まり、2回から7回まで、完全に抑えます。一方の馬原投手も4回以降立ち直り、福浦選手には2安打されますが、他は1四球に抑えて、結果的には完投しました。守備のほうでも、ズレータ選手がベンチ前に上がったファウルフライをスライディングキャッチをするなど、盛りたてます。というわけで、点の入らない回は完全に投手戦、という感じでした。
 そして8回、2死1塁で小林宏投手は降板、藤田投手をはさんで、9回表には小林雅英投手が登板します。大阪ドームでは本調子でなかった小林雅投手ですが、今日は川崎選手・バティスタ選手・松中選手といった実力者をあっさり6球で三者凡退に。完璧な投球で3セーブ目を挙げました。
 これで、週前半の合併球団に続き、ホークスにもカード勝ち越し。昨年の同時期のような派手さはないものの、着実に勝星を稼いでいる感じです。試合は締まり、結果も良く、当日思いついての観戦は大成功でした。観客数は2万1百人ほど。日曜のデーゲームにしては、人が少ないような印象がありました。昨日の雨予報が響いたのでしょうか。

 宮城のイーグルス対ライオンズはホッジス投手と西口投手が先発。初回にカブレラ選手に2ランなどでライオンズが3点を先制。終盤にもカブレラ選手のこの日2本目の3ランが出るなど計7点。一方、イーグルス打線は5安打2四球1点に抑えられ、ライオンズが連敗を止めました。観客数は1万4千4百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対合併球団は金村投手と川越投手が先発。2回にファイターズが失策がらみで2点を先制し、1点返された3回には集中打で2点を勝ち越し。金村投手はその1点だけに抑え、前回に続いての1失点完投で今季初勝利を挙げています。観客数は2万1百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対スワローズは新人の能見投手と高井投手が先発。初回にタイガースが赤星選手の安打・盗塁を足がかりに1安打で先制します。能見投手は1・2回を無安打に抑えますが、3回に先頭の高井投手に本塁打を打たれます。プロ初被安打が「投手の本塁打」というのはかなり珍しいのではないでしょうか。それをきっかけにスワローズが3点取って逆転。さらに4回にも1点追加します。
 しかし、その裏、先頭のスペンサー選手の来日1号に始まって、最後はシーツ選手の移籍1号3ランも出て一挙6点取ったタイガースが逆転。6回にはこの日誕生日の金本選手の2ランも出て、結局9対5でタイガースが連勝しました。赤星選手は今日も2盗塁でした。観客数は3万3千4百人ほどでした。

 ナイターは2試合。名古屋ドームのドラゴンズ対ベイスターズも新人の中田投手と2年目の吉川投手という若手対決。ベイスターズが先制するもドラゴンズが逆転して4対1として迎えた5回もあっさり2死となります。プロ初登板初勝利の権利まであと1アウトという所になったのですが、ここで、代打の万永選手にぶつけると、四球をはさんで3連打され同点に。続く鈴木投手も古木選手に本塁打を打たれ、この回、一挙7点を取ってベイスターズが逆転します。
 続く、6・7回にも追加点を挙げ、最後は14対6でベイスターズが勝ち、牛島監督初勝利となりました。9回裏2死からは8点差ながら佐々木投手が登板。無事に三振に抑え、試合終了となりました。観客数は3万2千8百人でした。
 ところで、この日の解説者の木俣達彦氏はかなり落合監督が嫌いなようで、交替機を酷評し、アナウンサー氏が「開幕カードを2勝1敗ですから」と水を向けても「3連勝と2勝1敗はえらい違いです」などと冷たく言っていました。
 東京ドームの読売対カープは久保投手と大竹投手が先発。今季初登場の新井選手の3ランなどでカープが今日も初回に先制します。その後、追加点も挙げますが、読売も一発攻勢などで追い上げ、6回に逆転します。しかし、1点を追うカープは、8回に新井選手のこの日2本目となる2ランで逆転。9回には2死1・2塁のピンチを作りますが、二遊間を抜けそうな当たりを木村拓也選手が好捕し、試合終了となりました。観客数は4万3千1百人ほどでした。
 これでカープは開幕3連勝と好スタートを切っています。

2005年04月03日 23:10