2004年09月06日

安らぐ解説

[ 野球 ]

 今日はブルーウェーブ対ファイターズ戦のみ。具投手と入来投手が先発で、ファイターズが4回にオバンドー選手、さらに5回には新庄選手のソロで2点をリードします。
 しかしその裏、ブルーウェーブは早川選手の2ランで同点に。さらに村松選手の適時打が出て一気に逆転します。さらに6回にも2番手の清水投手から暴投と適時打で2点を追加しました。
 7回表、2死からブルーウェーブは栗山投手が登板。フォークボールの落差がすごく、ベース手前でワンバウンドするような球で2三振を取るなど、ファイターズの反撃を封じます。そして9回には山口投手が登板し、新庄選手に安打を許したものの、最後は小笠原選手を打ち取り、5対2でブルーウェーブが勝ちました。これで3位マリーンズと4位ファイターズのゲーム差は0.5と広がりました。
 ところで今日の解説は中田昌宏さん。私は今日まで知らなかったのですが、1950年代後半から60年代前半に阪急ブレーブスで活躍し、実働12年で1430試合に出場、1961年には野村克也氏と同数で本塁打王を獲得した方だそうです。当然ながらかなりの年齢で、話ぶりも恬淡としていました。
 しかし、「牧田選手はファームではよく打っているんですよ」などと、ブルーウェーブに関する取材の深さはかなりのもの。また、とにかく選手をけなさない、という姿勢を持っているのか、また失策した後藤選手に対しても、「前に比べれば、コーチがしっかり教えて、かなり上手くはなっていますよ」と言っていました。
 さらに、アナウンサー氏もベテランなため、往年の阪急ブレーブスの話題で盛り上がっていました。山口和男投手が投球練習を始めたら、「1970年代に活躍した山口高志投手は」などという話が始まる、という感じです。他にもスペンサー選手や高井選手・足立投手など、往年の名選手の名前が続々出てきました。
 話しかたといい、話題といい、なんか非常に安らぐ解説でした。

 というわけで、野球中継では安らぎましたが、グランド外のニュースは相変わらず希望が見えないものばかり。球団合併は広島を除く全球団が承認をしました。こうなると、スト突入は避けられなさそうです。
 私自身はストに賛成です。選手会にはぜひとも頑張ってほしいものです。もちろん、ストを行えば、あっさりと合併が凍結されたり、新球団参入が認められて12球団が維持できる確証はありません。しかし、選手会が実行力を見せ、ファンがそれを支持すれば、流れが変わる可能性は少しでも大きくなります。少なくとも、あっさりとストを引っ込めて「しょせんは口だけか」と経営者連中に舐められるよりはずっとマシでしょう。

2004年09月06日 23:47