2005年08月02日

2試合連続の大量点+完投勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは7連勝後3連敗中の小林宏之投手と6連敗後3連勝中のラス投手という対照的な二人の先発となりました。この二人の投げあいは、マリーンズが11連勝を達成した5月3日以来となります。また、マリーンズは福浦選手がスタメンを外れました。
 初回はともに安打は出たものの0点でしたが、2回表、トレーシー選手に2試合連続となるソロが出てイーグルスが先制します。
 ところが、その裏、今季初の6番となった先頭の今江選手の安打をきっかけに、四球と内野安打で無死満塁とし、大塚選手の2点適時打であっさり逆転します。さらに27打席(オールスターを含めると32打席)連続無安打中だった西岡選手が半月ぶりとなる安打でつなぐと、堀選手の内野ゴロの間に1点。ここからフランコ選手が適時打。さらに代わった谷中投手からもベニー選手が安打し、里崎選手、さらにこの回2度目の打席となった今江選手にも適時打が出て。2試合連続となる打者一巡で、一挙8点を奪います。

 小林宏投手は、一発こそ打たれたものの、それ以外は安定した投球。前の試合の渡辺俊投手同様、ソロ本塁打以外は、三塁を踏ませません。一方、イーグルスも3番手の金田投手が2回から5回までマリーンズ打線を抑えます。それにしても金田投手は不振で1ヶ月ほど二軍落ちしていたとはいえ、5月5日には完投でマリーンズの連勝を12で止めた投手。こんな大差の試合の「敗戦処理」で延々と投げさせるのはちょっと不可解です。
 その金田投手に抑えられていたマリーンズ打線ですが、6回にフランコ選手の二塁打でついにとらえ、里崎選手・李選手・大塚選手の適時打で4点を追加。さらに7回には愛敬投手から里崎選手が3ランを打って計15点を挙げました。フランコ選手と今江選手は4安打です。
 小林宏投手は、点差がいくら開いても変わらない投球でイーグルス打線を抑え、9回を6安打2四球1失点12奪三振。1ヶ月ぶりとなる10勝目を完投で飾っています。観客数は1万5千4百人ほどでした。

 福岡ドームのホークス対ファイターズは斉藤投手と立石投手が先発。10連勝中の斉藤投手相手に、ファイターズが昨日同様に初回に2点を先制します。さらに立石投手も5回を無失点に抑えます。そして6回にも1点を追加します。
 その裏、ファイターズは二番手の井場投手が登板。無死1塁から併殺で2死無走者としますが、そこからバティスタ選手が二塁打。さらに松中選手が歩いたところで、抑えから降格となっている横山投手が登板。しかし、2-1から歩かせて満塁に。そしてズレータ選手を迎えます。横山投手が2-1と追い込んだところで、高橋捕手は高めのボールを要求。ここで解説の若菜氏は「これで次にフォークを投げるなら、このボールは無意味。もしもう一球この高めの直球を要求できるならこの捕手は凄いが」と発言。しかし、高橋捕手の次の要求はフォークボール。それを狙い打ったズレータ選手は、左翼席に打った瞬間に分かる逆転満塁本塁打。ヒーローインタビューでも「高めが来たから次はフォークだと思っていた」と言っていました。
 その後は吉武投手・馬原投手とつないだホークスが反撃を封じて4対3で逆転勝ちしました。斉藤投手は11連勝です。観客数は3万3百人ほどでした。
 神戸の合併球団対ライオンズはJP投手と河原投手が先発。初回に2死から失策で好機を作った合併球団が北川選手の適時二塁打で先制します。一方、6連敗した後、1点も取られずに連勝中のJP投手は今日も好投。8回途中までライオンズ打線を抑え、連続無失点を30回1/3としました。その後、大久保投手が和田選手にソロを打たれ、今季2度目の失点をしますが、最後は代打の石井義選手を抑え、2対1で合併球団が勝ち、勝率を5割にしています。観客数は1万4千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは門倉投手と井川投手が先発。一軍復帰後は5連勝中だった井川投手ですが、今日は制球が悪く、4回に1安打2四球で満塁とし、門倉投手に押し出しの四球を与えて先制されます。さらに、続く石井選手に2点適時打を打たれ、この回、3点を失います。タイガースは6回に今岡選手とスペンサー選手の連続適時打で2点を返しますが、後はホルツ投手・川村投手、そして最後はクルーン投手に抑えられ、3対2でベイスターズが逃げ切りました。タイガースは3連敗で「長期ロード」の初戦を落としています。観客数は1万8千9百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズは山本昌投手とガトームソン投手が先発。11連勝中のドラゴンズでしたが、山本昌投手の調子が悪く、初回に3連打で2失点。さらに2回にはガトームソン投手に死球を与え、7回にはその報復(?)で本塁打を打たれるなど5点を取られます。ドラゴンズも2点を返しますが、スワローズの吉川投手・五十嵐投手という4月から5月にかけて活躍した二人が久々に揃って好投し、最後は石井投手が抑えて逃げ切り、連勝を止めました。観客数は3万4千8百人でした。
 広島のカープ対読売は大竹投手と上原投手が先発。序盤で上原投手を打ち込んだカープが3回で8対2とリードしますが、そこから読売が反撃して同点に。8回にカープが2点勝ち越しますが、9回に再び追いつき、延長戦となります。そして11回表に読売が堀田選手の犠飛で1回表以来のリードを奪いますが、その裏、1死2塁からここまで5打数無安打の石原選手が逆転サヨナラ2ランを打ち、カープが13対12で勝ちました。試合時間は5時間4分、観客数は1万5千3百人ほどでした。

2005年08月02日 23:47