2004年09月10日

スト回避

[ 野球 ]

 日中、選手会とNPBで「スト目前の最終交渉」が行われました。結果的にはとりあえず明日・明後日のスト回避となりました。合意事項を見る限り、とりあえず勝ち取れたのは「これ以上の球団削減はない」くらいのようです。はっきり言って「先送り」でしかないような気もします。しかし、それでも一応、ほんの僅かとはいえ「歩みより」があったのは、ストを「武器」にするなど、選手会側の粘り強い交渉の効果なのでしょう。
 しかし、今日のスポーツ紙などを見ると「経営者側が譲歩しているのに、古田選手会長がスト強行」みたいに取られる一面が見受けられました。

 さらに、読売新聞の社説では相変わらずの「年俸の高い選手の労働組合」だの、「(新規参入は)売名目的など安易な気持ちで参入をもくろむ企業には、注意が必要だ」などと、聞き飽きた「論拠」で選手会および「反合併」批判をしていました。
 年俸をたくさんもらっていれば、プロ野球の将来を考えて行動してはいけない、などというのは全くもって意味不明です。それとも、古田選手を初めとする高額年俸選手は、「高い金を貰っているのだから、自分の事だけ考えていろ」とでも言いたいのでしょうか。
 もう一つの「安易な気持ちで」についてですが、別に球団を維持できれば、1年だろうと2年だとうと、ファンとしては別に構わないのですが。別にマリーンズが来年「千葉銀行マリーンズ」で再来年が「千葉京成マリーンズ」になろうと、「合併」するよりはずっとマシです。
 ただ、よろしくない企業がプロ野球を経営する事に問題がある、という主張だけは理解できます。とりあえず、裏金を使って球団幹部が総辞職し、しかも辞めたはずの「前オーナー」が相変わらずプロ野球についてどうこう言いつづけるようなモラルのない企業がプロ野球界にいる、という問題点あたりから解決していただきたいものです。


 試合のほうですが、今日はセリーグ2試合のみ。
 ベイスターズ対タイガースは三浦投手とホッジス投手が先発。タイガースキラーの三浦投手に序盤は抑えられ、一方、ホッジス投手は2回には内川選手の2ランで先制されます。さらに3回には、最近の打点は本塁打のみだったウッズ選手の、約1ヶ月ぶりとなる適時打などで2点を追加されます。
 苦手の三浦投手相手に、タイガース打線は4回に金本選手のソロで1点返し、6回にも檜山選手が適時打。さらに7回には金本選手の、この日3打点目となる2点適時打が出て追いつきます。また、この打点で金本選手は96打点目。打点1位のラロッカ選手に1差に迫りました。
 タイガース投手陣は2番手の桟原投手、さらに久々のリリーフとなった下柳投手、さらには安藤投手が、ベイスターズの追加点を許さなかったのですが、8回から登板の久保田投手が連続三振で簡単に2死にした後に連打を食い、相川選手の2点適時打で勝ち越されます。
 9回表に門倉投手から1点は返しましたが、結局6対5で敗れました。

 ドラゴンズ対カープはドミンゴ投手と佐々岡投手が先発。先週の金曜と同じ顔合わせとなり、前回同様投手戦となりました。ドラゴンズが先制して2対0となってドミンゴ投手が降板してリリーフ陣が出るところまでも同じでしたが、7回のバルデス投手は抑えたものの、8回の平井投手が追いつかれ、9回に久本投手が2点取られて勝ち越されます。
 しかし、その裏ドラゴンズも粘り、1死2・3塁から荒木選手の内野安打で1点差、さらに井端選手の内野ゴロで追いつきます。そして延長11回、2死から井端選手が歩き、続く川相選手の打席で盗塁。そしてその川相選手が三塁手のグラブをはじくサヨナラ打を放ち、ドラゴンズが勝ちました。川相選手は移籍後16打数6安打、うち2安打がサヨナラ打です。

2004年09月10日 23:35