2005年10月22日

投打とも絶好調でシリーズ初戦を取る

[ 野球 ]

 いよいよ今日から日本シリーズが開幕しました。券は取れなかったのですが、所用で夕方に海浜幕張に行きました。試合開始の2時間ほど前でしたが、すでに駅前はハッピを着た人でいっぱいでした。タイガースの応援グッズ売場の露店が数ヶ所出ていて、いずれも盛況でした。
 帰宅してTV観戦。スカパーでの中継に慣れている身としては、広告の多すぎる地上波放送を見つづけるのは、かなりつらいものがありました。とりあえず、清水直投手のマウンド登場を飛ばして、自局の別番組に出ているタレントの始球式の模様を延々と放映するのは勘弁してほしいものでした。
 さて、試合は清水直行投手と井川投手のエース対決。というよりは、「シーズン中、二桁は勝ったが、本来の実力を発揮できなかった投手対決」といった感じです。1回表、清水直投手は先頭の赤星選手をいきなり歩かせます。しかし、続く鳥谷選手を三球三振、シーツ選手に安打をされたものの、続く金本選手の中前に抜けそうな当たりを、シフトを敷いていた西岡選手が取って併殺に取ります。交流戦では金本選手に初回に本塁打された後、井川投手に完封されただけに、この併殺は大きかったと思われます。
 後攻のマリーンズの陣容は、2番に今江選手を入れ、懸案の二塁には渡辺正選手を9番で入れるというもの。また、左投手相手にもかかわらず、フランコ選手と李選手がともにスタメンというもの。今日のスポーツ各紙がさまざまな予想をしていましたが、さすがにどこも当たっていませんでした。ちなみに今江選手の二番はシーズン中1度しかありませんでした。

 そして1回裏、先頭の西岡選手は三振するも、ファウルで粘って球数を投げさせます。そして続く今江選手が左翼席に先制のソロを放ちます。早くも2番起用が当たったといったところでしょうか。その今江選手、続く3回の打席では、三塁前に意表のセーフティーバントを決めました。
 4回まで、ともに走者は出すものの、1対0のままで進みます。しかし、5回、ここまで2安打1四球で抑えてきた清水直投手が先頭の檜山選手に安打され、1死後、矢野選手が右前に弾き返して1・3塁に。ここで藤本選手がレフトに犠飛を放ち、同点に追いつきます。
 しかし直後の5回裏、2回以降は好投していた井川投手に対し、この回先頭で、春先以来のスタメンとなった渡辺正選手が左前に安打を放って出塁します。そして続く西岡選手ですが、解説の東尾氏らが「なんか、一塁方向を見ていますね」と不思議そうに言っています。聞いていた時は、「前の出塁の時に盗塁失敗をしていたから、それにそなえて一塁牽制のクセでも調べているのか?」と思ったのですが、なんと西岡選手は一・二塁間にプッシュバントを放ちました。私の知る限りでは、シーズン中にもこんな技は出していなかったはずです。基本的にバントは苦手の西岡選手ですが、これが絶妙の位置に決まり、無死1・2塁となります。先ほどから一塁側を見ていたのは、これを狙っていたからなのでしょう。
 この好機に、続く今江選手が、右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、マリーンズは追いつかれた直後に勝ち越します。さらに1死後、PO第2Sの3戦目から突如不振に陥り、今日もここまで2打席とも凡退だったサブロー選手が左中間フェンスを直撃する適時2点二塁打。大阪の高校卒入団4選手の4安打で3点を勝ち越しました。
 直後の6回表、清水直投手は1死から二塁打を打たれますが、続く金本選手・今岡選手を打ち取ります。結局、今日はこの二人に安打は出ませんでした。
 その裏、マリーンズは1死からこの試合8番に入った李選手が2-3からの6球目を、打った瞬間に分かる当たりで、右翼席に叩き込み、4点差とします。日本シリーズは試合毎に外国人選手を交替できる事から、今日は李選手でなくてパスクチ選手なのでは、という予想もあったのですが、ここもまたバレンタイン監督の起用が当たった感じです。
 そして7回ですが、このあたりから、球場が霧に覆われ始めました。確かに、この地域は、朝に霧が出ている事は何度かありました。しかし、夜の霧というのはここに住んで8年目で初めて見ました。しかも今日は、風がない事もあり、霧はたちこめる一方です。その7回表、清水直投手は二者連続三振の後、中飛を打たせますが、霧の影響もなくサブロー選手が取って三者凡退に抑えます。
 その裏、タイガースは二番手の橋本選手から、先頭の今江選手が本日4本目となる安打で出塁し、福浦選手も続きます。サブロー選手は倒れたものの、続く里崎選手が左翼席へ3ランを叩き込みます。しかし、霧の濃さで本塁側からのカメラでは、どこに球が飛んでいったか分かりませんでした。そして続くフランコ選手も安打を放ち、この時点でシリーズ史上2度目となる先発全員安打を達成。さらにベニー選手が一軍では6月26日以来となる本塁打を左翼席に叩き込み、この回5点目を挙げ、10対1としました。
 この時、あまりの霧の濃さに、審判団が試合を中断。そのまま、30分ほど待ちましたが、晴れる気配はなく、そのまま試合終了となり、日本シリーズ史上4度目のコールドゲームでマリーンズが先勝しました。清水直投手は5安打1四球1失点で「完投」勝ちでした。観客数は2万8千3百人ほどでした。
 それにしても、この霧には驚かされました。ちなみに、かなり陸側にある我が家の近辺でもかなりの霧が出ており、二ブロック先のマンションの輪郭が見えないほどでした。
 というわけで、望外の快勝で初戦を取りました。反動がちょっと怖い気もしますが、明日の渡辺俊介投手にも頑張ってもらいたいものです。

2005年10月22日 23:52