2007年09月23日

渡辺俊投手の好投と多彩な攻撃で圧勝

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は渡辺俊介投手と川越投手が先発。水曜日に三人相手とはいえ、中継ぎ登板した渡辺俊投手にとっては、「中三日」となりました。打線は、福浦選手と今江選手が外れ、堀選手とベニー選手がスタメン入り。昨日サイクル安打のズレータ選手が三番で、六番がベニー選手・七番が大松選手・八番がオーティズ選手・九番が堀選手という並びでした。
 1回表、渡辺俊投手はわずか7球で三者凡退に打ち取ります。するとその裏、マリーンズは先頭のTSUYOSHI選手の打球が川越投手の足に当たり、打球を見失っている間に安打となって出塁。続く早川選手が送った後、ズレータ選手を迎えます。川越投手は調子が上がっている事もあり、低めを慎重に攻めて0-3に。そして勝負を諦め、明らかなボールを投げます。すると、その時にTSUYOSHI選手が三盗し、1死1・3塁となります。
 さらに二死後、何とズレータ選手が二盗。さらに捕手の送球と同時にTSUYOSHI選手がスタートを切り、送球がそれた事があって重盗が成功。マリーンズが足で先制します。

 続く2回は先頭のベニー選手が二塁打。ところが続く大松選手が犠打を失敗し、1死1塁となってしまいます。しかし、続くオーティズ選手が、その失敗を消す7号2ランを放ち、マリーンズが追加点を挙げます。
 渡辺俊投手は序盤から快調な投球。4回に先頭の村松選手にこの試合初の安打を喫しますが、3番から5番を抑え、ここも反撃を許しません。
 3・4回は0点だったマリーンズ打線ですが、5回1死からTSUYOSHI選手が安打を放つと、続く早川選手が左中間に適時二塁打を放ってさらに1点追加。ズレータ選手が四球の後、 サブロー選手が右中間を抜いてさらに1点追加。川越投手はここでKOとなりました。
 さらに二番手香月投手から、里崎選手の犠飛に始まり、ベニー選手が適時打を放つと、大松選手もバットを折りながら右前に落とし、この回計5点。これで早くも試合はほぼ決まりました。
 大量援護を貰っても、渡辺俊投手の調子は変わりません。打たせて取る投球で凡打の山を重ね、着実に抑えていきます。
 そして9回、2死1塁から内野安打され、この試合初めて複数の走者を出すも、後続を抑え、4安打1四球で今季二度目の完封。三塁を踏ませる事がありませんでした。
 攻めては、足技・一発・集中打と、多彩な攻撃で大量8点、投げては完封と、まさに完勝という試合でした。
 これで首位ファイターズとのゲーム差を3.5まで縮めています。観客数は2万7千6百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ホークスは斉藤和投手と山本投手が先発。3回裏、2死2塁から森本選手が安打しますが、本塁に突入した稲田選手が井手選手の好返球でタッチアウトとなり、ファイターズは先制できません。
 一方、大卒新人でプロ初先発の山本投手の前に3回まで無安打だったホークスでしたが、4回に先頭の多村選手が初安打すると、続く小久保選手が25号2ランを放ち、ホークスが先制します。
 一方の斉藤和投手は4回も1死1・2塁となりますが、ライナーゲッツーで凌ぎます。さらに6回は2死無走者から安打されると、四死球で満塁に。しかし、ここも連続本塁打中の高橋選手を三振に打ち取ります。
 すると、直後の7回表に、山本投手から井手選手が2号ソロを放って3点差に。さらに四死球で走者をためます。するとここでファイターズは3点差をつけられながら、二番手に武田久投手を投入するという執念を見せます。
 するとその投手起用に応えた打線が、斉藤和投手から連打して無死1・2塁に。ホークスはここで二番手の二コースキー投手を投入しますが、犠打と死球で1死満塁とした後、森本選手の2点適時打で1点差に迫ります。すると続く田中賢選手の打席で二コースキー投手がボークを取られ、1死2・3塁に。これは完全にファイターズが逆転する流れと思われましたが、二コースキー投手は田中賢選手・稲葉選手を打ち取り、リードを守ります。
 ファイターズは8回を武田久投手が抑えた後、さらに9回にはマイケル中村投手を投入します。しかしホークスも水田投手と馬原投手が8・9回を完璧に抑え、3対2で勝利。ファイターズとのゲーム差を2.5に戻しています。観客数は今季二度目の満員となる4万2,222人でした。

 仙台のイーグルス対ライオンズは林恩宇投手と帆足投手が先発。3回に2死1塁から、高須選手の適時二塁打でイーグルスが先制します。
 久々先発の林恩宇投手は4回まで無安打投球でしたが、5回に初安打されると、さらに2死2・3塁とし、銀仁朗選手に逆転の2点適時三塁打を喫します。さらにライオンズがカブレラ選手の25号ソロなどで追加点を挙げ、7回までに4対1とリードを広げます。
 ところがその裏、嶋選手と高須選手の安打で1死1・2塁とすると、草野選手の適時打でまず1点を返し、さらに満塁に。ここでライオンズが二番手に岩崎投手を送りますが、いきなり押し出しの四球を出し、さらにフェルナンデス選手の内野ゴロが併殺崩れとなり、イーグルスが追いつきます。
 そして8回、三番手の山崎投手に対し、嶋選手と渡辺直選手の安打で2死1・2塁とすると、草野選手に適時二塁打が出てついにイーグルスが勝ち越します。そして9回は小山投手が抑えてイーグルスが5対4で勝利。ライオンズの連勝を止めると同時に、ゲーム差を2に戻しています。観客数は1万9千9百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースは石井一投手と上園投手が先発。上園投手は初回に四球二つで1死1・2塁とすると、四番に入ったユウイチ松元選手に適時二塁打を打たれ、先制を許します。
 石井一投手は5回まで無安打投球。しかし、6回に先頭の藤本選手がチーム初安打を放つと、続く代打・藤原選手の犠打が失策となり無死1・2塁に。さらに鳥谷選手が送って1死2・3塁と逆転機を作りますが、代打の浜中選手、さらには三番に抜擢された野口選手がともにフルカウントから三振を喫し、反撃できません。
 タイガースは1点を追う展開ながら、6回から久保田投手を、8回からはウイリアムス投手を投入します。ところがそのウイリアムス投手が8回につかまって2失点。これで試合が決まってしまいました。,br />  石井一投手は結局2安打1死球とほぼ完璧な内容で今季初完封を飾っています。観客数は3万2千人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対カープは小笠原投手と大竹投手が先発。ドラゴンズは初回・2回と走者を二人ずつ出しますが、先制できません。すると3回、嶋選手の11号ソロでカープが先制。続く4回には前田智選手に14号2ランが出て突き放します。
 ドラゴンズは6回には無死1・2塁、7回には無死満塁としますが、いずれも生かせません。一方、カープは終盤に前田智選手のこの日2本目の15号ソロなどが出て5対0に。大竹投手は8安打3四球の内容ながらドラゴンズの拙攻にも助けられ、プロ初完封を果たしています。
 逆に小笠原投手は5連敗。その黒星がついた5試合中、4試合までが味方が完封という、援護のなさです。観客数は3万7千9百人ほどでした。
 東京ドームの読売対ベイスターズは久保投手と三浦投手の先発でベイスターズが負けたようです。観客数は4万5千9百人ほどでした。

2007年09月23日 23:25