2006年05月27日

終盤に競り勝って3連勝

[ 野球 ]

 東京ドームの読売対マリーンズは工藤投手と清水直行投手が先発。昨日はスタメン二塁が新人の根元選手でしたが、今日は左の工藤投手という事もあって堀選手がスタメン。そのため、両チームあわせて18人中11人が、「マリンの優勝記念碑に手形を残した人」となりました。さらに読売は1999年ホークス日本一時のエースと4番もスタメンに入れているわけです。
 試合のほうは初回、1死から堀選手と福浦選手が連打し、ベニー選手の適時打で昨日に続いて先制します。さらに3回はパスクチ選手の4号ソロが出て2点目を挙げます。
 清水直投手は、先頭打者に安打された後は9人連続で抑えました。しかし4回、先頭の鈴木選手の打球をダイレクトで取りに行ったベニー選手がそらして三塁打に。さらに続く二岡選手の遊ゴロを西岡選手が本塁に悪送球して1点を返され、さらに1死後に連続四死球で満塁になった後、内野ゴロの間に1点を返され、同点とされます。

 さらに5回には2死無走者から安打された後、李選手に右翼席上の壁に直撃する11号2ランを打たれ、勝ち越されます。直前のマリーンズの攻撃では小坂選手の美技がありましたし、この5回の攻防は「昨年の優勝メンバー大活躍」と言えるでしょう。清水直投手は6回まで投げて5安打3四死球で4失点・自責2。球数は118球でした。
 一方、昨年のマリーンズ戦はいずれも序盤KOだった工藤投手ですが、今日はこの時点で勝ち投手の権利を獲得。しかし7回1死からサブロー選手が1ヶ月と1週間ぶりとなる4号ソロを左翼席に放って1点差に。そして8回には二番手の久保投手に対し、先頭の堀選手が安打し、続く福浦選手が右翼線方面に二塁打を放って2・3塁とした後、ベニー選手に犠飛が出てついに同点に追いつきます。
 マリーンズは7回から登板の加藤投手が2回を無失点に抑え、9回から登板の藤田投手も先頭打者に安打されるも牽制で刺し、三者凡退に抑え、マリーンズとしては交流戦で早くも4度目となる延長に入ります。
 そして10回表、読売4番手の福田投手が先頭の西岡選手に四球。続くは代走から入った根元選手。福田投手とは昨年まで東北福祉大で一緒にやっていました。サインを確認する根元選手を見た解説の星野仙一氏は「ここは絶対バントに決まっているでしょうに」と言っていましたが、ベンチの作戦はヒットエンドラン。これが見事に決まり、無死1・3塁に。同期対決は根元選手の勝利となりました。そして続く福浦選手の本日三本目の安打が貴重な勝ち越し適時打に。さらに続く延長戦に強いベニー選手も適時打を放ち、2点を勝ち越します。
 その裏は小林雅英投手が登板。得意の「きっちり4人」で抑え、18セーブ目を挙げています。これでマリーンズは連敗後の3連勝。観客数は4万5千9百人ほどでした。
 ところで、今日は最初はG+を見ていたのですが、アナウンサー氏が物を知らなさすぎ。一度ならず、「小坂選手は怪我で西岡選手にレギュラーを奪われ、新たな働き場所を探して読売に行った」などと言っていました。確かに、一昨年に小坂選手が怪我した事は、西岡選手が台頭した要因の一つになっています。しかし、昨年のマリーンズは「二遊間三人制」。確かに、小坂選手は規定打席に届きませんでしたが、堀選手を含めた三人がレギュラーだったわけです。しかも、そんな事を言っている間に、小坂選手を紹介する画面では「2005年ゴールデングラブ」という表記が出ていました。レギュラーを奪われてゴールデングラブを獲得、というのは意味不明です。ついでに言うと、小坂選手は金銭トレードですから、「新天地を求めた」などという事もありません。あまりのひどさに、途中からNHKに切り替えてしまいました。まあ、この局は数年前のオールスターに小坂選手が出た時に「ロッテオリオンズの小坂」と言ったアナウンサーもいるわけですから、それがこの局の水準なのかもしれませんが・・・。
 なお、昼にタイガースが勝ったため、セリーグは首位が交代しています。

 福岡のホークス対ドラゴンズは寺原投手と朝倉投手が先発。初回に福留選手の適時打でドラゴンズが先制すると、同点で迎えた3回には福留選手の12号ソロで勝ち越します。その後、ズレータ選手の12号逆転2ランが出てホークス1点リードでむかえた5回表、走者を二人置いてまたも福留選手が逆転の2点適時三塁打を放ちます。次に二塁打が出ればサイクルでしたが、その四打席目は三振でした。
 朝倉投手は7回を3失点に抑え、後は平井投手と岩瀬投手の必勝継投で4対3でドラゴンズが勝利。福留選手が全打点を挙げています。観客数は2万7千人ほどでした。
 神戸の合併球団対ベイスターズは平野佳投手と門倉選手が先発。ベイスターズ3点リードで迎えた9回裏から登板したクルーン投手が乱調で、合併球団が逆転サヨナラ勝ち。6失点ながら完投した平野佳投手が5勝目を挙げています。観客数は2万3千5百人ほどでした。

 デーゲームは3試合。所沢のライオンズ対タイガースは西口投手と江草投手が先発。昨日、松坂投手の快投の前に抑えられたタイガース打線ですが、今日も西口投手の前に抑えらます。しかし、対する江草投手も好投。序盤は毎回のように得点圏に走者を進めますが、得点を与えません。そして、中盤からは尻上がりに調子を上げていきます。
 そして迎えた8回表、2死無走者から赤星選手が歩くと、続く檜山選手が適時二塁打を放ち、先制するとともに、タイガースに15イニングぶりの得点をもたらします。さらに金本選手にも適時打が出て、2対0とします。後は藤川投手と久保田投手の継投でライオンズ打線を完封リレー。タイガースが連敗を止め、また夜の結果により首位に立っています。観客数は3万3千人ほどでした。
 札幌のファイターズ対スワローズは江尻投手と藤井投手が先発。初回、リグス選手の12号ソロでスワローズが先制すると、2回に2死1・3塁から米野選手からの三者連続適時打でスワローズが追加点。江尻投手は、青木選手とリグス選手にはいずれも追い込んでからの適時打で、この回で降板となり、試合後に二軍降格を言われたそうです。
 藤井投手は5回まで1安打投球。6・7回と続けて満塁の危機を作りますが、いずれも凌ぎ、7回まで無失点で降板します。一方、ファイターズも二番手の鎌倉投手・三番手の武田勝投手が好投。二人合わせて3回から9回まで3安打無四球でスワローズ打線を封じますが、打線が抑えられ、そのまま4対0でスワローズが勝っています。観客数は2万5千2百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対カープは一場投手とダグラス投手が先発。新井選手の7号ソロで先制したカープが本塁打攻勢で4回までで4対1とし、一場投手をKOします。イーグルスの二番手はマリーンズから移籍したばかりの川井投手。2回を無安打に抑えます。すると6回裏に沖原選手の適時二塁打で2点差とし、さらに2死1・2塁からフェルナンデス選手に2試合連続・仙台では4試合連続となる11号3ランを放って逆転します。
 そして7回表の守備の際に野村監督はイニング途中でなぜかカツノリ捕手を藤井捕手に代えます。するとその裏、先頭の打席に入った藤井捕手が今季1号ソロを。これが結果的には決勝点となりました。
 イーグルスは7回は小倉投手が抑え、8回は河本投手が登板。ところが安打と失策で無死1・2塁とし、前田選手に適時二塁打が出て1点差となり、なお無死2・3塁となります。ここでイーグルスは守護神の福盛投手を投入。この危機を内野ゴロ二つと三振でしのぎ、さらに9回も内野安打のみの無失点に抑え、8セーブ目を挙げています。
 川井投手は移籍後初登板で、1年10ヶ月ぶりとなる今季初勝利。フェルナンデス選手・福盛投手とともにお立ち台に上がっています。また、イーグルスは連勝で交流戦初のカード勝ち越し。観客数は1万2千6百人ほどでした。

2006年05月27日 23:48