2012年09月30日

台風直撃と情報伝達の変遷

 朝から昼過ぎにかけてはいい天気でしたが、予報通り、夕方になると台風が直撃しました。その影響で、津田沼駅のエキナカ店は、16時には店じまいしていました。
 千葉には竜巻注意報まで出ていました。そのため、これまでの台風でも使ったことのない雨戸を閉めました。自分でも前回いつ閉めたか覚えていないほど久しぶりです。相方は、「雨戸動くの?」とまで言っていました。

 家にいるわけですが、ついつい気になってYahoo!の路線情報や各鉄道会社のサイトを見ていたのですが、以前ほど、熱心に運行情報を書かなくなったように思いました。確かに、サイト更新担当者が運行管理部門からの情報を得て掲載、という作業をしている間に、ツイッターではとっくにその情報を何人の人が書き込むわけです。それを考えると、わざわざ苦労して更新しても、という事になるのでしょうか。
 特に、Yahoo!などは、ツイッターの中から該当線名の入った情報を抽出して掲載していました、完全にそちらをメインにしている感じです。
 かつては、Yahoo!のようなポータルサイトが、最新情報の提供の最前線を担っていたわけです。もちろん、取材したのは自社でなく、他メディアの情報を紹介していたわけです。とはいえ、その情報の取捨選択はYahoo!がやっていました。
 それが今では、ツイッターへの投稿を、機械的に掲載しているわけです。そのため、見当違いの情報も少なからず入っていました。
 「速報」の主役が交代したということを改めて感じさせられました。

2012年09月29日

寝落ち

 晩酌をしていました。しばらくして意識が戻ったら、畳の上にひっくり返っていました。いわゆる「寝落ち」をやってしまったようです。
 ツイッターなどを見ていると、たまに「寝落ちしていた」と言う人がいます。自分は基本的に寝付きが悪いということもあり、そういう発言を見るたびに、世の中には色々な寝方をする人もいるものだ、などと思っていました。
 それだけに、まさか自分が同じような状態になるとは思ってもいませんでした。
 ちなみに、机の上にあった酒は飲みかけでした。特に周りに本などありませんでしたし、TVもパソコンも消えています。したがって、本当に酒を飲んで一服した瞬間に意識が飛んでしまったようでした。
 幸い、昨晩は冷え込まなかったので特に問題はありませんでしたが、一歩間違えたら風邪をひいているところです。
 改めて、酒との付き合い方を見なおさねば、と思った、人生初の「寝落ち」でした。

2012年09月28日

意外な再会

 今年の3月まで勤めていた職場では、コンピュータ関係が担当でした。ただ、いろいろあって、元旦と翌二日だけはホテルの皿洗いに出向(?)していました。
 そこでの勤務日数は合わせて6日ですが、朝から夕方まで洗っていたこともあり、そこの皿やグラスの形はよく覚えています。
 しかしながら、その職場を辞めたこともあり、もう二度とお目にかかることはないと思っていました。
 ところが、数日前、ある有名人がホテルでカレーを食べた、などという事がなぜか大いに話題になりました。そして、そのホテルとは、自分が皿を洗っていたところでした。
 そこではよくカレーが下がってきた事もあり、もしやと思って検索した所、「同じメニューを注文した人」がネットに写真を載せていました。
 その皿、水を入れたグラス・付け合せの入った小鉢などは、まごうことなく、自分がここ三年ほど正月に洗っていたものでした。
 まさかこんな形で、それらに「再会」できるとは思いましせんでした。その点では、ちょっとした懐かしさを感じました。
 とはいえ、今回のニュースになった件で大騒ぎする事が極めてくだらない、という認識はもちろん何ら変わっていません。念のため。

2012年09月27日

ゆで卵と調味料

 夜食にゆで卵を作りました。卵立てにセットし、頭の部分だけ殻をむいて、そこから中身をほじるというのが、自分の好きな食べ方です。
 普段は殻をむいたあと、塩をかけるのですが、そこでふと思いつきました。塩をかけても、味がつくのは一部分です。ならば、中にまで味がつく、醤油のほうがいいのでは、という考えに至ったのです。
 そこで実践したところ、予想通り、味にむらのないゆで卵になりました。
 確かに、全ての殻をむいて食べる方法ならば、塩をまぶしても、さほど味にムラは生じません。しかしながら、自分の好きな食べ方の場合、明らかに塩だと場所によって味が全然違ってきます。
 これまでずっと、ゆで卵=塩で味付け、と思い込んでいました。そして味のムラに不満を感じながら、食べていたわけです。
 それがちょっとした発想の転換によって解決したわけです。改めて、固定観念から脱却することの重要性を認識させられました。

2012年09月26日

奇妙な一日

 昨日から今日にかけ、ネットを見ていて奇妙な事を三回ほど感じました。
 まず最初は、大阪市長と朝日記者の「ツイッター論争」でした。市長のある行動を朝日の記者がツイッター上で批判した事がきっかけで両者の間で「バトル」が勃発しました。
 朝日の記者さんも品のない言葉を使ったり、市長氏の不倫騒動を揶揄するなど、かなり品のない表現を使っていました。しかしながら、ある意味、日本で最も品のないツイートをする市長氏に下品さで敵うわけがありません。当然ながら、それに輪をかけての品のない言葉で「反撃」していました。
 見ていた自分としては、記者の主張のほうがずっとまともだと感じました。ただ、予想通り、記者氏が今日の昼前にあっさりと敗北宣言しました。
 この結果は当然です。何しろ、朝日は社を挙げて市長氏と彼が率いる政党に対して「大本営発表」ばりの応援キャンペーンをしています。
 その状態で、社員が反旗を翻す事を容認するなど、会社レベルではありえない事でしょう。

 にも関わらず、この件について、本気で怒ったりしている人がいました。その中には、日頃自分が、その書き込みを高く評価していた人も少なからずいました。
 記者本人の意志はともかく、このような「バトル」が勃発すれば、このような結果になるのはわかりきったことです。それこそ、10年ほど前にあった、「派手な演出が好きな首相が表彰式のために来ている中、全治一年の怪我をしていてまともに歩けない日本人横綱と五体満足の外国人横綱が優勝をかけて相撲を取ったらどちらが勝つか」を予想するのと同じくレベルの「お約束」です。

 それが終わったら、今度は「自民党総裁選」が話題の中心となりました。自分的には、総裁選に立候補しているのが五人いる事くらいは知っていましたが、今日が投票日である事すら知りませんでした。
 ところが、そこで安倍元首相が選ばれると、これまた大騒ぎに。自分が40数年生きてきた経験則では、自民党総裁などになる人間はすべからくろくでもない人間です。したがって、誰がなっても全く同じとしかいいようがありません。
 しかしながら、これまた日頃自民党を強く批判している人が、この結果について怒ったりしていました。
 さらに夕方になると、その安倍氏が3,500円のカツカレーを昼食に食べていた、という事が話題になっていました。
 これは、安倍氏が選ばれる事に輪をかけてどうでもいい事です。ちなみに自分は、22日の土曜日に大学時代所属していたサークルのOB会があり、12時から16時にかけ、二つの店で飲食して5,000円払っています。
 もちろん普段は、原価70円くらいの手製弁当を食べてはいます。しかしながら、特別な日の昼飯にそれだけ使う事くらい、私ですらあるわけです。
 自分とって、安倍氏は大嫌いな政治業者の一人です。とはいえ、このような事で批判(?)する事に何一つ意味はないのでは、と思いました。
 この三つの事に対する不可解な反応を見続けたため、なんか不思議な一日となってしまいました。
 この異常事態が本日で打ち止めになることを願っています。

2012年09月25日

地図騒動

 アップルが出した携帯デバイス用OS「iOS6」と同時にリリースした地図が間違いだらけである、という事がニュースになっています。
 もともと、iOS附属の地図ソフトはGoogle製のものを使っていました。しかしながらiOSの最大のライバルであるAndroidを作っている、Googleに対抗するためにオリジナルの地図アプリを開発し、それがこの結果となったようです。
 パソコンでは最大のライバルであるMicrosoftに対抗せず、MAC版Excelが普及しているわけです。ならば地図についても、すでに圧倒的な便利性と情報量を持つGoogleの地図をそのまま使えばよかったのでは、と思うのですが・・・。
 やはり、トップの逝去が色々と影響しているのでしょうか。
 いずれにせよ、今のiPod touchの地図機能を重宝している身として、そのような改悪を甘受するわけにはいきません。というわけで、当分の間、自分のiPod touchは「5」のまま使い続けることになりそうです。

2012年09月24日

気候が変わっても有効な格言

 先週末まで、真夏かと思えるような暑さが続いていました。
 ところが、日曜に雨が降ったあと、今朝になって急に秋の気配が満載といったような涼しさになりました。おかげで、久しぶりに職場でクーラーを消して過ごすことができました。
 まさしく、「暑さ寒さも彼岸まで」だったわけです。今世紀に入ってから、日本の気候は少なからず変動しました。その結果、かつて聞いたことがなかった「熱中症」や「ゲリラ豪雨」が日常用語となってしまったほどです。
 にも関わらず、この昔からの格言に関しては今でも有効である、という事に驚きました。
 いずれにせよ、やっと暑さが引いてくれるのは嬉しい限りです。夏には色々と不本意なことがありましたが、ぜひともこの涼しい秋を使って取り戻したいものだと思いました。

2012年09月23日

グレープフルーツサワーブーム

 なぜか最近、グレープフルーツサワーばかり飲んでいます。仕事帰りに買う晩酌用の缶飲料も、飲み会での注文も、気がついたらそればかり頼んでいます。
 特に意識してグレープフルーツサワーを飲もうとしているわけではありません。最初にそれに気づいたのは、相方に「最近、グレープフルーツばかり飲んでるね」と言われたからでした。
 さらに今日、毎月一回だけ行く居酒屋に行ったら、なじみの店員さんに「お待ちしていました。今日はたっぷりグレープフルーツを仕入れましので、どんどん頼んで下さい」と言われてしまいました。
 月に一度しか会わない人にそこまで言われるのですから、よほどそればかり頼んでいたのでしょう。我ながら驚きました。
 なんか体調だか精神状態だかの関係で、グレープフルーツサワーを欲求する体質になったのでしょうか。我ながらちょっと不思議に思いました。

2012年09月22日

誰がためのエレベーター設置

 人形町のとある所に行く用事がありました。地図で調べた所、A6出口が一番便利とあったので、そこから出ることにしました。
 駅の表示を見ると、A6「エレベーター」と書いてあります。そして、都営線の駅構内を沿う狭い専用通路を案内に従って通ると、エレベーターの入口がありました。
 どうやら、バリアフリー対策として、新たに設けられた専用エレベーターのようです。
 それ自体はいい事だと思うのですが、非常に気になることがありました。
 人形町駅は東京メトロ日比谷線と都営浅草線が入っており、両線の改札が向かい合っています。A6出口に行くには、その改札を出て、前述したように都営線の駅構内を沿うような形で歩きます。駅だから当然ですが、その通路と都営線の駅構内の間には仕切りが設けられています。
 つまり、都営線からこのエレベーターを利用する人は、わざわざ改札まで行き、そこを一旦出た後、今通った道を戻るような形で、狭い通路を歩くわけです。
 ならば、その仕切りの所に改札口を作れば、歩く距離はかなり軽減されます。エレベーターを使う必要がある人にとっては、1mでも移動距離が短くなれば、そこの生じる労力は大幅に楽になるわけです。
 しかしながら、自動改札をひとつ増やす手間を省くため、わざわざ専用の仕切りまで作って、エレベーター利用者を大回りさせているわけです。
 今の東京都は、「沖縄県の島購入」だの「オリンピック誘致」をはじめ、無駄なことばかりに税金を使っています。その一方で、自動改札機一台を節約するために、エレベーターが必要な人に無駄な苦労をかけているわけです。
 あらためて、税金の使い方のおかしさと、弱者に対する冷淡さを感じさせられました。

2012年09月20日

「ばれない」事の証明方法

 TVを見ていたら、毛髪の薄い人が、それを隠すのに使うスプレーの宣伝をやっていました。
 その商品の売りは「その商品を使っているのがバレない」というものでした。使用者は次々と「全然バレません」と「※個人の感想」を述べています。
 見ていて不思議に思いました。いったい、ここで言う「バレる」というのはどういう事なのだろうか気になったからです。
 かりに町中でその商品の利用者を見た人が、違和感をおぼえたとしても、それについて本人に話しかけるような事は、ちょっとでも常識があれば絶対にしないでしょう。
 つまり、よほど非常識な人と遭遇しない限り、「使っているのがバレる」などという事はありえないわけです。つまり、この商品の謳い文句はまったくもって意味のないことなのです。
 TV通販の広告は変なものが多いのですが、その中でもこれはトップクラスなのでは、と思いました。

2012年09月19日

油汚れを洗った後にコップを洗える洗剤

 TVを見ていたら、食器用洗剤の広告が流れていました。普通、この類いの広告は、「いかに汚れがよく落ちるか」を宣伝します。ところが、その広告はちょっと変わっていました。
 まず、主婦役の人が油で汚れたフライパンを洗っています。その後、流しの陰にコップがひとつ残っていた事に気づきます。
 こういう場合、フライパンの汚れがスポンジについているので、普通は一度スポンジをきれいにしてからコップを洗うとしたものです。しかし、この広告では、そのままコップを洗っていました。しかし、そのスポンジの汚れはコップにはつきません。  これには見ていて驚きました。20年ほど前の学生時代、ホテルの厨房で調理器具を洗うバイトをしていたことがありました。通常の洗剤とは桁違いに濃い業務用洗剤を使っていましたが、激しい油汚れのフライパンなどを洗った後は、スポンジを念入りに洗ってから、次の作業を始めたものでした。
 それから20年間の技術進歩により、その問題を解決する洗剤が開発されたわけです。おそらく、何らかの方法で、スポンジについた汚れを吸着し、その後に別のものを洗っても汚れがつかないような成分が含まれているのでしょう。
 技術の進歩には素直に驚きました。ただ、それを可能にした新たな成分が、人体に何の影響もないのだろうか、というのがひっかかりました。
 そして、そこまで危険を冒すくらいなら、フライパンを洗った後、普通にスポンジをきれいにしてからコップを洗ったほうがいいのでは、と思いました。

2012年09月18日

意外な場所の経年劣化

 トイレのペーパーホルダーのネジが外れました。見たところ、ネジを入れるために壁にあけた穴がかなりダメになっていました。
 40数年生きてきましたが、ペーパーホルダーが壁から取れる、というのを想像すらしたことがありませんでした。
 今の部屋に住んで、来月で15年目になります。ペーパーホルダーに加える力は一回あたりでは極めて僅かなものでしょう。しかし、それが少しずつネジに負担をかけ、15年分の蓄積として限界に達したわけです。
 「水滴穴をうがつ」の実例とも言えるでしょう。同じ家に長年暮らすと、色々と思いもよらない経験ができるものだと思いました。

2012年09月17日

駅前の無料展望台

 何年か前、市川の駅前が再開発され、二棟の高層ビルが建ちました。当時は総武線で通勤していたので、既存の建物の取り壊しから、ビル完成までの経過を見ていました。そして、完成したのを見た時は、駅前にでかいビルを建てるものだ、と驚いたものでした。
 そして今日、ひょんな事から、そのビルの高い方の最上階が無料展望台になっている、という事を知りました。
 そこで早速登ってみました。屋上から見た市川市は、自分の思い込んでいた印象とかなり異なっていました。特に、総武線と江戸川の位置関係は垂直だと思っていたのですが、実は下流の方は総武線に並行するように流れていました。
 そのため、予想外の所に、舞浜や葛西の建造物が見え、驚かされました。
 そうやって歩いているうちに、雨が降り出しました。高いところにいると、これが局地的である事が非常によくわかりました。
 たとえば、江戸川の河川敷を見ると、こちらではそこそこ激しく雨が降っているにも関わらず、そこは明るく、グランドでは普通に野球をやっていました。
 また、千葉方面を見ると、船橋あたりまでは暗いのですが、その向こうにある海浜幕張のビル街などは日がさしています。実際、幕張本郷に帰宅したさい、雨が降った跡はありませんでした。
 このような面白い展望台を無料で使えるのですから驚きです。市の財政がかなり潤沢なのでしょうか。
 今日はほぼ思いつきで行きました。今度は冬の空気の澄んで晴れた日に行き、より素晴らしい展望を満喫したいものだ、と思いました。

2012年09月16日

お好み焼き三択

 神社でお祭りがありました。そこで屋台に行ったのですが、いくつか食べたあと、ちょっと小腹がすきました。
 何かないかと歩いていると、「お好み焼き200円」という表示が見られました。鉄板の上を見ると、値段相応の薄っぺらいお好み焼きがありました。
 ちょうど腹具合にぴったりだと思って頼もうとしたら、「どれにしますか?」と尋ねられました。見たところ、「イカ・ノリ・ショウガ」と書かれています。
 世間一般では、お好み焼きに青のりと紅しょうがが乗るのは仕様ですが、この屋台では違うようです。いずれにせよ、この三択ならばイカに決っているので、それを注文しました。
 しかしながら、食べた所、どこにもイカなど入っていませんでした。普通のお好み焼き屋さんでは、少なからぬ確率で「青のりと紅しょうがはかけますか?」と尋ねられます。そこで「どちらもいいです」と回答した場合のものが、ここでいう「イカ」のことだったようです。
 というわけで、極めて薄い、「イカという名のプレーンお好み焼き」を食べました。まあ、一生に一度だけなら、このような「お好み焼き」を食べるのもいい経験だな、と思えるような味でした。

2012年09月15日

「ポイ捨て」という安易な言葉

 職場の近辺を掃除していると、色々なものが捨てられています。一番多いのはやはり煙草の吸殻です。職場から歩いて20秒ほどの所には煙草の自販機とそれに付随した灰皿があります。にも関わらず、そこで処理せずに路上に捨てるわけです。
 他にも様々なものが捨てられています。コンビニなどで買った飲食物の缶や包装紙なども堂々と路上に捨てられています。
 中には、ご丁寧にも飲み残しの入っている空き缶と一緒に、こちらの敷地の中に捨てていた輩もいました。その飲み残しのおかげで、袋の中は虫だらけになっていました。ここまでくると、何かこちらに悪意でもあるのだろうか、などと思えてきます。
 当たり前の事ですが、路上も建物の敷地もゴミ箱も灰皿でもありません。しかしながら、そのような常識以前の事すら知らない異常者が、世の中には大量にいるわけです。
 ちなみに、これは道路だけの事ではありません。あるイベントで会場の片付けをやっているのですが、何度注意の放送を流しても、ペットボトルの飲み残しを床に放置する輩が後を絶ちません。
 このような異常な行為に対してつけられている言葉は「ポイ捨て」です。非常に軽い名づけ方だと思います。同じ四文字で表現するなら「不法投棄」や「異常投棄」のほうが明らかに実態に即しています。
 さらに言うと、この「ポイ捨て」を「マナーの問題」みたいに扱う傾向があるのもおかしいと思います。「ポイ捨て防止ポスター」などを見ても、ほとんどが「気楽にゴミを捨てている姿」が題材です。こんなポスターを見て、「これまで『ポイ捨て』をしていたけれど、このポスターを見て、自分の過ちに気づいた。これからはやめよう」などと思う輩は一人もいないでしょう。
 やはり、この行為をやる輩は道路とゴミ箱の区別もつかない愚劣かつ非常識な人間であり、さらにそのせいで迷惑を被る人間がどれだけいるか、という事を自覚させるような掲示を作らねば意味が無いのでは、と今朝も職場近くの路上に捨てられている吸い殻やゴミを見ながら改めて思いました。

2012年09月12日

言葉の裏にあるもの

 ツイッターである店の経営者をフォローしていました。その人は、営業中にも関わらず、せっせとツイートするばかりか、ブログの更新も一日に何回かしていました。
 しかも、業務中であるにも関わらず、かなりおちゃらけた事まで書いていました。その質量共に過剰なツイートは、率直に言って食傷気味でした。
 ところがある日から、そのツイートがピタっと止まりました。最初は特になんとも思わなかったのですが、それが何日も続くと気になります。調べてみたところ、アカウントが削除されていました。さらに、ブログも消えていました。
 もしやと思い、その店が加盟しているチェーンの本部サイトを確認したら、閉店となっていました。
 今にして思えば、あの連日のツイートやブログ更新は、店を続けるかどうか悩みながらやっていたわけです。また、閉店したということはお客さんがいなかったわけです。その悩みや暇すぎる時間を紛らわせるための、過剰な書き込みだったのかもしれません。
 ツイートを見ていた時は、そのような状況は想像だにしませんでした。あらためて、単に文章を読んだだけでは伝わらないものが山ほどあるのだな、と思いました。

2012年09月11日

転びそうになって肩を痛めかける

 暗い道を歩いていました。すると、いきなり何かにつまづきました。意外なところに段差があり、そこに引っかかったのです。
 転ばないように、とっさに上半身でバランスを取りました。その甲斐あって転ばずにはすんだのですが、代わりに右肩が痛くなりました。
 どうやら、空中でバランスを取るために、腕を無理な方向に動かしたようです。
 幸い、痛みはしばらくすると引きました。とはいえ、この痛みはなかなか驚かされました。まさか、転ぶのを回避するのに、そのような形で腕や肩を使っていたとは思わなかったからです。
 40数年間慣れ親しんだ体ですが、まだまだ知らないことは山ほどあるんだな、とつくづく思った一件でした。

2012年09月10日

千葉に神奈川中央バス

 職場の近くのバス通りを歩いていました。すると、交差点の向こうにこの付近では見慣れない色のバスが止まっていました。
 その塗色はどう見ても、小田急沿線や横浜で運行している神奈川中央交通のバスです。一瞬、それを模したラッピングバスなのかとも思いましたが、特に企業名や写真などは印刷されていませんでした。
 気になったので信号が変わってバスがこちらに向かうまで待っていました。見たところ、中は普通の乗合バスですが、行き先表示などはありません。運転しているのは私服の若い人です。そして、ナンバーは緑でなくて白でした。
 そして、後部には「KANACH」という文字を消したあとがありました。
 その通りの向こうには大学があります。調べた所、そこには自動車部がありました。もしかしたら、神奈川中央バスで不要になった車輌がそこに払い下げられ、そこに運搬する最中なのだろうか、などと思いました。
 それにしても、千葉の真ん中で神奈川中央バスが走る、というのは極めて不思議な光景でした。あと、神奈川中央バスに乗ったことなど10回もないのに、遠くで見ただけで塗色と社名が一致した、自分の記憶力には、我ながら奇妙に感じました。

2012年09月09日

改装直前

 いきつけのスーパーが、明後日から一週間休んで全面改装をします。そのため、改装売りつくしセールを開催していました。
 あと二日ということで、ほとんど全品三割引から半額となっていました。その効果プラス、補充がなくなった事もあり、棚のほとんどは空になっていました。
 このような光景を見たのは、10年ほど前に幕張西にあった西友が閉店した時以来です。しかしながら、見た目は同じでも「閉店売り尽くし」と「改装売り尽くし」では全然雰囲気が違いました。
 当然といえば当然ですが、「閉店」の時は、この空間が失われる、という雰囲気が漂ってきます。それに対し、「改装」の場合は、「来週になれば、またこの棚は商品で一杯になるんだな」という気分になります。
 同じような風景を見ていても、その先にあるものが違うと、印象が180度違うのだな、という事を改めて気づきました。

2012年09月08日

全日本選手権2回戦

 サッカーの全日本選手権2回戦が行われました。昨年ベスト16まで勝ち上がったものの、現在J2で泥沼状態に陥っている愛媛FCは、アウェイの湘南戦で0-1で負けました。まあ、今のチーム状態では仕方ないところでしょう。
 その一方で驚異的な番狂わせがありました。現在J1の2位で優勝争いを繰り広げているサンフレッチェ広島が、愛媛県代表のFC今治に負けたのです。

 このFC今治は、昨年まで「愛媛FCしまなみ」という名前でした。その名の通り、愛媛FCの二軍的存在だったわけです。
 今年になって運営の都合上、愛媛FCから分離したのですが、もちろん、実力的には特に変化はありません。
 ちなみに、所属リーグは「四国社会人リーグ」で、これは、J2の下にあるJFLのさらに下に位置されます。
 つまり、J2で下位に低迷しているチームの二軍格で、「四部リーグ」に所属しているチームが、J1で優勝争いしているチームに勝ったわけです。
 広島も、正GKの西川選手が代表戦で離脱していた、というように戦力は万全ではありませんでした。しかしながら、エースの佐藤選手は出場していました。
 全日本選手権において、J1チームがJFL所属チームや大学チームに負ける「ジャイアントキリング」は毎年あります。しかし、ここまで地位の差がある「ジャイアントキリング」はかなり珍しいのではないでしょうか。
 ちなみに、広島は昨年の全日本選手権では愛媛FCに負けています。愛媛県のチームと相性が悪いのかもしれません。
 愛媛FCが勝っていたら次の柏戦を見に行こうかと思っていました。それは残念でしたが、その分も、FC今治には頑張ってほしいものだと思いました。

2012年09月07日

裸の王様と現代日本

 「裸の王様」という有名な寓話があります。この話では、王様に「愚か者には見えない服」を売る連中が詐欺師であることが冒頭で明かされます。そのため、読者は皆、「犯人」が分かっている状況で話を読み進めます。
 そのため、裸で行進する王様や、それを褒め称える臣民たちを滑稽に思い、「王様は裸だ!」と叫ぶ少年を自分に重ねます。
 その一方で、現実世界において少なからぬ人が、「王様」や「臣民」の立場で行動をします。
 8年ほど前、テレビなどでヒーローみたいに扱われた総理大臣の主張は、「痛みを伴う改革」でした。氏の発言において、「痛み」を与えられるのは一般市民であることは明示されていましたが、「改革の恩恵」を受けるのが一般市民であるなどとは一言も言っていませんでした。
 実際、氏の発言通り、一般市民は「痛み」だけを受け、一部の人だけが「改革の恩恵」を受ける結果になりました。
 要は、その首相を支持した人たちは、裸の王様の「服」を褒め称えるのと同レベルだったわけです。
 にも関わらず、生活が悪くなったにも関わらず、殆どの人が自分がその首相を支持した事が間違いだったという事にいまだに気づいていません。それどころか、その息子の議員を応援したりしています。

 「裸の王様」を読めば、嘘に踊らされる人を滑稽に思うくせに、自分たちはその人達と同じ事をやっているわけです。
 そして、その首相が引退したあとも、「政権交代」だの「決められる政治」などという、詐欺師が用意した新たな言葉に踊らされ続けている人が沢山います。
 このような傾向が続く限り、日本の「裸の王様」状態は半永久的に続くのだろうな、と暗澹たる気分になりました。

2012年09月05日

植物由来なら安心?

 薬屋などにいくと、よく「植物由来成分使用」という宣伝を見ます。商品のパッケージには緑など「エコ系」の色を使っており、安全・健康なイメージを持たせています。
 しかしながら、植物=安全・健康などという事は成り立つのでしょうか。毒キノコ・トリカブト・大麻・杉花粉など、世の中には人間に有害な植物は山ほどあります。それらを原料にすれば、非常に体に良くない「植物由来の製品」が作ることができるわけです。
 そうやって考えると、「植物由来だから安全・健康」というのが論理的に成り立たない、という事が分かります。
 しかしながら、この「植物由来」という言葉は、「安全・健康を印象づける謳い文句」として定着しているわけです。改めて、世の中にはこのように「ちょっと考えれば間違っている事が分かっているのに、正しいものとしてまかり通っているもの」が多いよな、と思いました。

2012年09月04日

経験と認識

 今の仕事において、これまでの経験では全く縁がなかったことをよくやります。その中のいくつかは、本やニュースなどで知識としては持っていました。しかしながら、あくまでも他人ごとであり、外野からの視点で、「何でこんな事をするのだろうか」などと不思議に思っていたような事もありました。
 しかしながら、いざ自分が関わって見ると、その行為の必要性・必然性がすぐに実感することができました。やはり、外から見るのと、実際に携わるのでは、全く違います。
 いい経験になったと同時に、実際に関わりもしないのに、さぞ当事者のような立ち位置で、ああだこうだ言う連中のいうことほどあてにならないものはない、という事を改めて通関させられました。

2012年09月02日

表示削除・その2

 東西線に乗って都内に行こうとしました。西船橋駅で乗り換えようとしたのですが、駅の案内表示では先発が各駅停車で、次発がその7分後に出る快速、となっています。
 経験則からすれば、この快速が途中で各駅を抜くはずです。とはいえ、まだまだ発車まで時間もあることですし、確認しようと思って電光掲示板を見ました。
 以前は、各駅停車の場合、「この電車は葛西(もしくは妙典)駅で、快速に抜かれます」もしくは「快速電車の通過待ちはありません」という表示がされていたと記憶しています。
 ところが、1分ほど見ていましたが、その類いの表示がいっさいされませんでした。仕方ないので、検索サイトで、快速が先着することを確認しました。
 どうやら、「どちらが先に着くか」という表示をするのをやめたようです。不思議に思いつつも、理由を想像してみました。
 一つ思ったのが、混雑時の乗客分散でした。朝の通勤時、東西線の混雑度はかなりのものになります。統計を取ったところ、快速のほうが各駅より乗車率が高い事が分かり、乗車率を均質化するために、快速への乗車を促すような表示はやめよう、と考えたのかも、などと思いました。
 まあ、今日自分がやったように、携帯などで検索すれば、どちらが先着するかは分かります。したがって、特に自分にとって実害はありません。
 とはいえ、先日書いた、「標準所要時間の表示を消す」のと同様に、乗客に公開する情報を減らす、という方向性には少なからぬ疑問を感じました。

2012年09月01日

秋の風

 今日から9月になりました。もちろん、だからと言って、急に季節が秋になるわけではありません。朝、職場にいったら、毎度のことながら、汗だくになっていました。
 しかしながら、夕方、外に出たら、体に当たる風がちょっと違っていました。なんとも言えない「秋らしさ」を感じたのです。
 「9月になった」という事を意識しすぎている、という事もあるのかもしれません。そのあたりは自分でもよく分かりませんが、その風に心地よさを感じたのは確かでした。
 この夏は、その暑さにかなり困らされました。もちろん、まだまだ暑い日が続くのでしょう。とはいえ、その「暑い夏の終わり」を感じることができたのは嬉しいことでした。