2007年07月14日

黒田投手、通算100勝達成

[ 野球 ]

 今日は台風という事もあり、千葉のマリーンズ対ホークス・仙台のイーグルス対ファイターズ・甲子園のタイガース対ドラゴンズ・横浜のベイスターズ対スワローズと、屋外球場は地域に関わらず全て中止でした。
 東京ドームの読売対カープは木佐貫投手と黒田投手が先発。カープは4回、アレックス選手が左翼席に3号ソロを放って先制します。

 さらに6回、カープは連打で好機を作ると、1死から新井選手に犠飛が出て追加点を挙げます。
 黒田投手は5回まで3安打無失点でしたが、2点目をもらった6回裏、1死2塁から適時打で1点を返されます。しかしそこから3・4番を抑え、同点にはさせません。
 そのまま1点差で迎えた8回、1死から松本選手の内野ゴロを小笠原選手が失策。すると続く栗原選手が左翼線を抜き、カープが追加点を挙げます。
 栗原選手は三塁手前でアウトとなり、二死無走者となりますが、そこから四球で再び走者を出すと、安打に失策が重なってさらに1点。さらに嶋選手の適時打が出た後、倉選手にとどめの4号3ランを放ち、この回一挙6点を追加して試合を決めました。
 黒田投手はその裏も三者凡退に抑えて9回に。その回先頭の古城選手のあわや中前、という当たりを足で止めて投ゴロにします。その後、ソロ本塁打を喫したものの、最後は抑え、6安打無四球で2失点完投。これで通算100勝目を挙げています。観客数は4万4千6百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ライオンズはカーター投手と岸投手が先発。初回にライオンズがGG佐藤選手の適時打で先制しますが、その裏、1死2・3塁からローズ選手が右翼線を抜く適時二塁打を放って逆転。さらに3回には1死満塁から北川選手が犠飛を放って追加点を挙げます。
 2回以降も毎回走者を出しながら得点できなかったライオンズですが、5回に先頭の中村選手が二塁打すると、そこから2死3塁となりますが、中島選手とGG佐藤選手の連続適時打で追いつきます。さらに続く6回も2死から再び中村選手が二塁打を放って勝ち越し機を作りますが、ここで登板した二番手の菊地原投手が福地選手を抑えます。
 岸投手は4・5回と三人で抑え、6回も4番からの攻撃で簡単に2死を取ります。それを見て解説の小林宏氏・アナウンサー氏ともども、立ち直ったと評しましたが、その言葉が終わらないうちに、続く下山選手が初球を左翼席に運び、合併球団が再び勝ち越します。
 一方、菊地原投手は8回まで無安打に抑えると、その裏、二番手の正津投手から下山選手が二打席連続となる6号2ランを放って貴重な追加点。9回は加藤大投手が抑え、合併球団が6対3で勝っています。観客数は1万4千5百人ほどでした。

 なお、合併球団はセラフィニ投手の解雇を発表しました。昨年からここまで2勝では仕方ないかもしれません。結果的には、昨年「交換要員」としてマリーンズで1年プレーしたバーン投手の3勝を上回れなかった事になります。
 怪我だから仕方ない部分もあるでしょう。まあ、「オリックスから不要扱いされた」というのは、最近(特に今年)のプロ野球では一つの「ブランド」となりつつあります。2005年は二桁勝利に加え、プレーオフと日本シリーズでも1勝ずつしたほどの実績の持ち主なわけですから、怪我を完治させ、また頑張ってもらいたいものです。

 一方、アメリカではイチロー選手が総額約109億円でマリナーズと5年契約を結びました。本人が語った年俸が500万円だとしても、弥生時代からプレーしなければ達成できない数字というのが、非常に分かりやすく、その額の高さを伝えています。
 ちなみに、記者会見では、
――誰が一番影響を与えたか?
「一弓ですね」
――なんて?
「ワンワンワン言ってた」
という謎かつ笑える談話もありました。「ワン」一吠えで約36億円の価値があったと思うと、恐るべき犬と言えるかもしれません。
 それにしても、「弥生時代」といい、この人、野球のみならず、言語センスもかなり常人離れしている、と改めて思った次第です。

2007年07月14日 23:06