2006年09月29日

タイガース、直接対決に先勝して2ゲーム差に

[ 野球 ]

 今季セリーグ最大の山場とも言える甲子園のタイガース対ドラゴンズは下柳投手と川上投手が先発。2回に先頭の浜中選手が出塁し、暴投で進塁した後、矢野選手に適時打が出てタイガースが先制します。
 下柳投手は4回に無死1・2塁とし、ここで昨日6打点のウッズ選手の打球が下柳投手に直撃しますが、冷静に取って三塁送球し、さらに後続も抑え、1点も与えません。
 一方の川上投手も4回から6回までを完璧に抑えるなど、1失点にとどめてきましたが、7回に失策から始まって2死満塁に。ここで登場の代打・今岡選手が走者一掃の適時二塁打を放って3点を追加します。そして7回からはウイリアムス投手・久保田投手・藤川投手の継投。この3人が抑えて今岡選手が打点を挙げるという、昨年を彷彿させるような勝利で完封リレーを達成し、4対0で首位決戦の緒戦を制しました。これでタイガースは9連勝。ゲーム差はついに2となっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対スワローズは土肥投手とガトームソン投手が先発。同点で迎えた4回に失策と安打で好機を作ったスワローズが佐伯選手の適時打で勝ち越し、さらに内野ゴロで1点を追加して2点差とします。土肥投手は8回途中まで投げて2失点。以下、加藤投手とクルーン投手の継投でスワローズを抑え、4対2でベイスターズが勝っています。土肥投手は5月以来となる3勝目を挙げています。観客数は7千1百人ほどでした。
 福岡のホークス対イーグルスは杉内投手と一場投手が先発。2回の2死2・3塁から西谷選手のフライが「お見合い」となって適時二塁打に。これでイーグルスが2点を先制します。一方、一場投手は3回の1死2塁を盗塁失敗もあって三者凡退に抑えると、続く4回も先頭打者に三塁打を打たれますが、そこから松中選手と両外国人選手を抑え、ここも0点。そして6回からは走者を一人も出さない好投を見せます。打線も7回に藤井選手の適時打と西谷選手のスクイズで2点を追加。一場投手は3安打3四球で今季2度目の完封で7勝目、イーグルスが4対2で勝っています。ホークスは入院会見以来に本拠地登場となった王監督の前での最終戦を白星で飾れませんでした。観客数は3万1百人ほどでした。

 なお、ファイターズとイーグルスが早くも戦力外通告を行っています。ファイターズでは一昨年の最優秀救援投手だった横山投手が入っている事が驚かれます。一方、イーグルスでは先週のライオンズ戦で決勝適時打を放ち、その前の週末のホークス戦で同点本塁打を放って引き分けに持ち込むなど、優勝争いを左右するような活躍した飯田選手が引退というのに驚かされました。また、ファイターズの岩下投手やイーグルスの戸叶投手と言った、重病を克服した投手達にも戦力外通告がされているのは寂しいものがあります。
 また終盤、イーグルスの敗戦の責任を一人で背負わされたかのようにブーイングを浴びていたカツノリ選手も引退が決まったようです。昨年、トライアウトで田尾イーグルスに入団し、翌年、父親である野村監督に引導を渡される、というのも興味深いものです。なお、引退後は二軍コーチ就任し、史上初の「親子首脳陣」となるようです。若手の人望は厚いそうなので、ぜひ指導者として成功してほしいものです。

2006年09月29日 23:51