2005年09月22日

本塁打攻勢を喫し、4タテできず

[ 野球 ]

 レギュラーシーズンでのマリンスタジアム最終戦となるマリーンズ対ホークスの4連戦最終戦。ライオンズ戦から数えて5日連続で観戦に行きました。今日は初芝選手の引退セレモニーもあるので、初芝選手の守備位置に近い、三塁側の「ボビーシート」で観戦しました。
 試合前、初芝選手はいつものように里崎選手と三塁ベンチ前でキャッチボールをします。その姿が現れただけで、周囲は盛り上がるほどでした。
 試合のほうは清水直行投手と高橋秀投手が先発。「エース」に対し、ホークスの新人の高橋秀投手は4月に2回投げて以来、5ヶ月ぶりの一軍登板です。しかし初回、先頭の川崎選手が安打で出場し、大村選手に代わってスタメンに入った柴原選手がヒットエンドランで無死1・3塁とされ、松中選手の内野ゴロの間に先制されます。
 その裏、制球の定まらない高橋秀投手に対し、1死から西岡選手が死球で出塁してすかさず盗塁。内野ゴロで三塁に進み、さらにサブロー選手も歩いて2死1・3塁の同点機を築きますが、フランコ選手が打ち取られます。

 初回は何とか1点で切り抜けた清水直投手ですが、2回は先頭のズレータ選手を歩かせ、続く宮地選手に今季3号となる2ランを右翼席に叩き込まれます。
 その裏、指名打者で入っている橋本選手がホークス戦打率4割の相性を生かして適時打を放って1点を返しましたが、直後の3回表、先頭のバティスタ選手が、さらには2死からズレータ選手がそれぞれソロ本塁打を放ち、3回で早くも5点を失います。清水直投手は、月曜の4連戦直前のTV取材で「4連勝できるわけがないからせめて3勝1敗」と言っていましたが、「有言実行」の投球ぶり。さらに、今季の「被本塁打王」を確定させてしまいました。という事もあり、右翼席からは清水直投手に大ブーイングが流れていました。結局、清水直投手は5回途中で松中選手に適時二塁打を打たれたところで9安打1四球6失点でKOされました。今日の投球を見る限り、プレーオフでのローテーション入りは難しいのではないでしょうか。
 一方の高橋秀投手は制球が悪く、四死球が6つあったのですが、要所で打球が野手の正面に行ったりする幸運もあり、マリーンズ打線を封じます。特に5回は、先頭の西岡選手をストレートの四球で歩かせますが、続く福浦選手のいい当たりのライナーが遊撃正面に行ってしまい、西岡選手もアウト。その直後にサブロー選手に三塁打が出る、などという不運かつチグハグな攻撃になってしまいました。
 結局6回2死まで投げて4安打1失点、2死1塁のところで降板しました。二番手は打席が橋本選手という事もあり、左の三瀬投手。ここでマリーンズは初芝選手が代打で登場します。しかし、ここは死球という意外な結果に。さらに続く堀選手も歩いて満塁としますが、西岡選手が打ち取られ、ここも1点も取れません。
 マリーンズも5回途中からの小宮山投手、8回からの高木投手が昨日に続いて好投したのですが、反撃はありません。7回には松中選手の2打席連続となる適時二塁打で7点目を奪われます。ところが続く城島選手は自打球を足に当ててしまいます。あまりの痛がりぶりに担架が運ばれたほどでした。結局城島選手は両肩を支えられて何とか歩いて退場しましたが、試合後の診断によると骨折でポストシーズンも含めて今季絶望とのこと。意外な場面で、今季の優勝を大きく左右しそうな事件が発生してしまいました。
 打線のほうは三瀬投手に7・8回も抑えられます。8回に初芝選手に二度目の打席がまわってきましたが、右飛に倒れてしまいました。9回に調整登板の馬原投手に対し、堀選手とサブロー選手に安打が出たものの、今日は絶不調だったフランコ選手が倒れ、試合終了。7対1と完敗でした。
 これでホークス戦4連勝はならず、ゲーム差は再び3に。残りはともに5試合ですから、同率1位もかなり難しくなってしまいました。また、対戦成績も10勝10敗で終わり、パ全球団勝ち越しはなりませんでした。

 終了後は初芝選手の引退セレモニー。今日のユニフォームは「誠(俗にいうハッピ)」でしたが、初芝選手は現役生活の大半で着ていた「戦」に着替えて登場しました。マウンド近くで花束を受け取った後、いよいよ初芝選手の一言。そこでまず、マイクの位置を調整したのが、初芝選手らしい笑いの取り方だったのでしょう。そこでの一言は、引退について述べるとともに、「バットを置くのはプレーオフと日本シリーズを制してから」という力強い一言が。ぜひ、実現させて、10月29日か30日に、日本一を花道に「真の引退セレモニー」をやってほしいものです。
 なお、引退セレモニーらしく、初芝選手のご家族もグランド内に来られていました。その中で、幼稚園児くらいの次男は、マウンドで投球の真似をしたり、トンボ返りをしたり、球場内に投げ込まれた紙テープを「回収」したりと、大活躍(?)。トークショーなどで見せる初芝選手のギャグセンスを幼いながらも継承している感じでした。
 最後は初芝選手が場内を一周。レフトスタンドの前を通った時は、ホークス応援団も初芝選手のHMを演奏してくれるなど、まさしくスタンド全体で初芝選手を惜しんでいました。
 観客数は今季3番目となる28,249人でした。

 神戸の合併球団対ファイターズはJP投手と金村投手が先発。今季対合併球団4戦全勝で防御率1点台の金村投手が今日も好投。一方、JP投手も好投して投手戦となりましたが、7回にセギノール選手が30号ソロ。これが決勝点となり、1対0でファイターズが勝利。合併球団は3位ライオンズとの差を2に広げられました。観客数は1万1千7百人ほどでした。

2005年09月22日 23:50