2005年05月03日

攻防ともにミス多発も何とか11連勝

[ 野球 ]

 マリンスタジアムのマリーンズ対イーグルスは小林宏之投手とラス投手が先発しました。初回、西岡選手の内野安打を足がかりにベニー選手の適時打であっさり先制しますが、併殺もあって1点止まり。さらに2回にも併殺を喫します。
 一方、イーグルスは開幕戦でも2安打した元マリーンズの酒井選手が今日も好調。その安打を足がかりに、高須選手の適時打が出て、3回に追いつかれます。
 その後も、4回まで点は取れませんが、見ている時は、「どうせ6回には取れるから」と思っていました。とにかくこのラス投手、登板した全試合で6回に失点しています。まあ、彼に限らず、イーグルス投手陣はほとんどの試合で中盤に失点して逆転されたり勝ち越されたりしていますが。
 そして1回早い5回裏、先頭のサブロー選手が内野安打で出塁し、大塚選手がバント安打で続きます。今江選手の犠打の後、西岡選手が選んで満塁に。ここでイーグルスはラス投手を見切り、開幕当初はリリーフエースだった小山投手を投入。堀選手は打ち取られますが、続く福浦選手が2-3から10球目の球を打ち、これが走者一掃の適時二塁打に。小山投手は150kmを含む速球を7球連続で投げたのですが、最後は福浦選手が打ち勝ちました。ちなみに打った後の談話は「変化球が来たらごめんなさい、と思って直球一本に絞っていた」という事。まさしく「真向勝負」というやつでしょう。とにかくこれで3点リードしました。

 ところが、リードした後のマリーンズは攻防ともに冴えが見られません。小林宏投手は7回に1死からデイモン選手に二塁打を打たれ、次の藤井選手の打席で2イニング連続となる暴投で三塁に進めます。さらに藤井選手の適時打に打たれますが、単打だったにも関わらず、返球がそれて二塁に進まれます。そして酒井選手のこの試合3本目となる安打が適時打になり1点差にと、守備のミスを全て得点に結び付けられました。一方、打撃陣も6回以降はイーグルス継投陣に1安打に抑えられます。
 しかし、マリーンズの継投陣も好投。6回に登板した藤田投手は、2死1・2塁から礒部選手にあわや逆転適時打かという当たりを左翼線に打たれますが、ギリギリでファウル。結局三振に抑え、開幕からの連続無安打を更新します。さらに8回には、先週打球を足に受けた薮田投手がそれ以来の登板をし、三者凡退。今季初めて左右の中継ぎエースが「共演」して、ともにホールドを挙げました。そして9回は小林雅英投手が登板。福岡では打たれていましたが、今日は簡単に三人で抑え、9つ目のセーブを挙げました。
 これで、1960年以来45年ぶりとなる11連勝となりました。当時のチーム名は大毎オリオンズで、当時の監督は西本幸雄さんだったそうです。観客数は開幕戦の28,353人を上回るを上回る28,472人でした。

 大阪ドームの合併球団対ホークスは川越投手と杉内投手が先発。ここまで5登板で4失点だった杉内投手相手に合併球団が5回までに3点を取ってリードを奪います。しかし、6回に松中選手の逆転3ラン、さらに8回には城島選手にも3ランが出て、8対3でホークスが勝ちました。杉内投手は5勝目を挙げています。観客数は3万3千8百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対ファイターズは帆足投手と鎌倉投手が先発。ここまで防御率2点を切っていた帆足投手ですが、今日は2回に奈良原選手の適時打で勝ち越されます。小笠原選手に2ラン、オバンドー選手に3ランを打たれ、5回で降板。さらにこの回、小笠原選手の満塁本塁打も出て、この回8点。安打数はともに14ながら、与四球数がファイターズ1に対し、ライオンズ7と差があった事もあり、14対7のダブルスコアでファイターズが圧勝しました。鎌倉投手は2勝目、7回から救援したマイケル投手が初セーブを挙げています。
 なお、守備の悪さに怒った伊東監督は、試合終了直後に観客の残っている状態で異例の守備練習を行っていました。観客数は2万7千5百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対カープは福原投手と黒田投手が先発。初回に失策二つで2点を先制されますが、その裏、即座に追いつきます。そして同点でむかえた4回表の2死1塁で黒田投手に勝ち越しの適時三塁打を打たれます。黒田投手は投げても2回から6回まで無安打など、8回まで5安打2失点に抑えます。
 そして9回裏、ベイル投手から矢野選手が安打して1死1塁で代打の切り札・町田選手が登場。初球をレフトポールに打ち上げます。ベンチも観客も大喜びでしたが、判定はファウル。結局町田選手は三振し、続く浅井選手の時に代走の秀太選手が盗塁死して試合終了となり、3対2でカープが勝ちました。タイガースは5連敗で借金生活となりました。観客数は4万7千2百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対スワローズは山本昌投手と石川投手が先発。序盤に6点を取ったドラゴンズが、中盤にも突き放し、9対3で快勝。スワローズの連勝を6で止めました。観客数は3万6千8百人でした。
 唯一のナイターとなった東京ドームの読売対ベイスターズは高橋尚投手と門倉投手が先発。ベイスターズが先制しますが、阿部選手のソロで追いつき、再び突き放されると今度はローズ選手の2ランで読売が逆転します。
 そして9回裏、三番手の佐藤宏投手が登板。抑えは久保投手だったとはずですが、怪我でもしていたのでしょうか。そして今季27試合で早くも14登板となる佐藤投手は、先頭の種田選手に同点ソロを打たれると、1死後に相川選手・小池選手にも連続被弾して3失点で逆転。その裏、読売はホルツ投手から1点を取りますが、最後はクルーン投手が二岡選手を打ちとって試合終了。クルーン投手は1球で来日初セーブを挙げました。佐藤投手はさすがに使いすぎでしょう。もっともその後に出てきたシコースキー投手は15登板ですので、「上には上がいる」わけですが。なお、観客数は4万5千7百人ほどでした。

2005年05月03日 23:42