2005年09月25日

小野投手、6人目の10勝投手に

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは岩隈投手と加藤投手が先発。初回、昨日の猛打賞の勢いが続く小坂選手が安打し、2死からサブロー選手の14号2ランであっさり先制します。しかし、加藤投手の調子も今ひとつで、ソロ2本で追いつかれ、4回に四球とヒットエンドランで無死1・3塁となったところで降板しました。さらに、続く小宮山投手が内野ゴロの間に勝ち越された上に、適時打を打たれ、2点のリードを奪われます。
 マリーンズ打線は安打は出ますが、なかなか効率的に得点できません。5回も無死1・2塁からフランコ選手の早くも猛打賞となる適時打が出ますが、中堅手の飯田選手の返球で二塁をまわったサブロー選手が刺され、結局ここも1点止まり。しかも、その裏に三番手の神田投手が山崎選手にソロを打たれ、再び2点差とされてしまいます。

 しかし、4回途中から投げた神田投手は何とかその1失点だけで6回まで抑えます。そして7回表、イーグルスはここまで3失点の岩隈投手をあきらめて吉田投手に交替します。しかし、いきなり連打で無死1・3塁となり、フランコ選手は遊ゴロに倒れたものの、エンドランが掛かっていて併殺にならず1点差となり、さらに里崎選手の適時二塁打で追いつきます。
 その裏、四番手の小野投手が3人で抑え、続く8回表、この回から登板の渡辺投手に対し、先頭の井上選手に代わる大塚選手が安打で出塁。小坂選手は3バントを失敗したものの、堀選手が安打でつなぎます。そして2死1・2塁から福盛投手が登板しますが、サブロー選手が四球を選び、続くフランコ選手の今日4本目となる安打が勝ち越しの2点二塁打に。さらに里崎選手が歩いた後、李選手にも2点適時打が出て、一挙に4点を勝ち越します。
 ところがその裏、藤田投手・薮田投手といった「必勝リレー」が機能せず、藤田投手が三塁打と犠飛で1点を返され、さらに1死1塁で登板した薮田投手がロペス選手に代打2ランを打たれ、1点差に迫られます。しかし直後の9回表に、再び大塚選手の安打を足がかりに、暴投と犠飛で2点を追加し、即座に突き放します。
 そして9回裏は小林雅英投手が登板。今日も四球と安打で2死1・3塁と一発同点の状況を作りますが、最後は終盤の勝負強さに定評がある大島選手を抑え、何とか無失点で切り抜け、11対8で逃げ切りました。勝利投手は7回を3人で抑えた小野投手で今季10勝目。これでマリーンズでは6人目の10勝投手となりました。何でもこの「1チームで6人の二桁勝利投手」はプロ野球タイ記録だそうです。観客数は1万7千4百人ほどでした。
 なお、試合中にネットなどで「田尾監督解任」という情報が流れました。言うまでもなく、今季のイーグルスの大幅負け越しは、田尾監督の技量以前の問題で、戦力不足によるものです。これは、昨年、ダントツで最下位だったブルーウェーブを引き継いだ合併球団が、豊富な戦力をとっかえひっかえ使って、プレーオフ進出まであと一歩まで迫った事からも分かります。にも関わらず、監督に責任を取らせる、というのはどうなのでしょうか。また、それが試合中に流れる、というのも大いに問題があります。試合終了後は、右翼席のマリーンズ応援団からも「田尾コール」が上がっていました。

 所沢のライオンズ対ホークスは松坂投手と斉藤投手が先発。ライオンズは「負けるとプレーオフ進出が確定する」という極めて微妙な立場での試合です。というわけで、ライオンズは和田選手をスタメンから外し、松坂投手も5回を4安打2失点で降板させました。その後、継投陣が2点を失い、終盤にライオンズが反撃するも、4対2でホークスが逃げ切りました。そしてその瞬間にホークスの単独首位とマリーンズの2位が決まり、あわせてライオンズはプレーオフ進出も決まっています。斉藤投手は16勝目。松中選手が45号を放っています。観客数は2万4千3百人ほどでした。
 大阪ドームの合併球団対ファイターズはスチュワート投手と立石投手が先発。初回に今季初の4番に座った田中幸選手の適時打でファイターズが先制し、4回には森本選手の3ランなどで5点を追加します。立石投手は6回を2失点に抑え、以下は継投で無失点。6対2でファイターズが勝ち、このカード4タテを達成しました。観客数は2万1千6百人ほどでした。

 広島のカープ対タイガースは大島投手と杉山投手が先発。序盤は投手戦となりますが、6回裏にカープが2点を先制。しかし、直後の7回表に失策もあってタイガースが3点を取って逆転します。こうなると「いつものリレー」ですが、8回に藤川投手が自らの失策などで2点を取られ、カープが逆転します。しかし、9回表、2死1・3塁から今岡選手が逆転3ランを左翼席に叩き込みます。その裏は久保田投手が抑え、結局6対4でタイガースが勝ち、マジックを3に減らしました。観客数は2万8千4百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ベイスターズは藤井投手と吉見投手が先発。3回に4安打でベイスターズが4点を先制。一方、吉見投手は7回を1失点に抑え、後は川村投手とクルーン投手のリレーでベイスターズが4対1で勝利。3位に浮上するとともに、最下位脱出を決定しました。観客数は1万2千6百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対読売は山井投手と上原投手が先発。6回に福留選手の2ランでドラゴンズが先制し、8回にもウッズ選手の適時打で追加点。山井投手は8回を3安打無失点。特に4回以降は走者を出さず、9回も岩瀬投手が3人で抑えて、ドラゴンズが3対0で勝っています。観客数は3万5千3百人でした。

2005年09月25日 23:48