2004年10月12日

好対照

[ 野球 ]

 唯一の試合予定だった神宮のスワローズ対ベイスターズは雨で中止。15日に順延となり、残り試合で唯一日程の決まっていなかった横浜でのベイスターズ対スワローズは日本シリーズ第1戦の日に行われる事になってしまいました。

 さて、今日は津田沼に「優勝セール見物」に行きました。この街は、駅の北口正面にパルコがあり、南口正面にダイエーがあるというたいへんわかりやすい構造になっています。ついでに言うと、パルコは、新京成電鉄の線路を挟んで、ドラゴンズの優勝セールをやったイオンと対峙。10日後くらいには、この二店の好対照ぶりも楽しめるかもしれません。
 最初に行ったのはダイエー。店の前には中で子供が遊べるビジターユニホームのハリーホークがいましたが、昨年の優勝セール時には店の前にいても聞こえてきた「若鷹軍団」は聞こえてきません。
 中に入ったら、昨年と同じように「動くハリーホーク」や「空飛ぶハリーホーク」がいて、選手の等身大写真が柱を飾り、店員もホークスのハッピを着ていました。お客さんも各ワゴンに群がっています。昨年の違いといえば、掲示されているポスターでハリーホークが頭を下げている事と「若鷹軍団」の流れかたでした。
 昨年は洗脳されるがごとく、各フロアで流れ続けていた「若鷹軍団」ですが、今年は頻繁には流れるものの、音量も心なしか控えめに見えました。あと、昼をダイエーに入っている店で食べたのですが、昨年はあった「ご声援感謝記念割引メニュー」は設定されていないようでした。このへんも、優勝したかしなかったかの差なのでしょうか。
 あと、売られている商品で記憶に残ったのは「火に接する面にハリーホークが描かれたフライパン」でした。キャラクター商品も色々ありますが、「マスコットを火あぶりにする」という使い方をするのは珍しいでしょう。なんとなく、プレーオフ第2戦などの「投手陣炎上」を連想してしまいました。もちろん、優勝していればこれが「燃える戦士たち」と解釈できるのでしょうが。

 一方、パルコは入口から外に向けて大音量で「吠えろライオンズ」を流していました。津田沼駅から一歩出ただけで曲が聞こえてきます。この「店の前に歌が流れるかどうか」の勝者と敗者の違いがくっきり出ていました。
 ただ、店の中の雰囲気はあまり「優勝した」という感じがありませんでした。入ってすぐの所にある高級チョコレート屋は「ご声援感謝セール」というパンジャのマークすら出していませんでした。これはダイエーにも言える事ですが、昨年までと違い、優勝するかどうかがプレーオフ終了時でないと分からないのですから、マジックの減りにあわせて優勝セールの準備をするわけにはいかないのでしょう。
 店内では「吠えろライオンズ」と「地平をかける獅子を見た」とチャンポンで流していました。セールの熱気はむしろダイエーのほうがあったように感じました。「グループの象徴とも言える球団」と「名前は同じでも、何十年か前に分かれた別会社の系列球団」という扱いの違いなのでしょうか。
 ちなみに、両店舗とも、テナントに、同じ百円ショップのC社が入っています。当然といえば当然ですが、ともにそれぞれの球団の「声援感謝セール」の表示を出していました。ちなみに、百円ショップでどんなセールをやっていたかは確認できませんでした。やはり、普段は二つで百円のものを、三つで百円にしたりしたのでしょうか。
 というわけで、このようなところにも「プレーオフ効果」を感じた、津田沼セール合戦でした。来年もし千葉の球団が優勝したらどのようになるのか、個人的には楽しみです。

 話は全く変わりますが、パリーグの個人記録を色々調べていたところ、今更ながらベニー選手が「チーム十二冠王」を達成した事に気づいて驚きました。チーム首位でないのは打席数・二塁打(福浦選手)・三塁打(井上選手)・犠打(小坂選手)のみ。
 それにしても、チーム盗塁王を四番のベニー選手とと6月から一軍に上がった西岡選手の「8」で分け合う、とはいかがなものでしょうか。コーチ陣にいる二人の盗塁王には何とかしていただきたいものです。
 そのベニー選手、本日、正式に来季の契約が決まったとのことです。1年というのはどうかとは思いますが、嬉しい限りです。

2004年10月12日 22:20