2005年12月06日

契約でゴタゴタ噴出

[ 野球 ]

 一昨日まで保留者一人のみで、大塚選手の倍増などもあり、マリーンズの契約更改は順調にいくかと思われました。ところが、ここにきて、急遽情勢が変わり、一転して12球団一かもしれない波乱のオフになりつつあります。
 きっかけは、前日の諸積選手の20%ダウン提示でした。諸積選手といえば、確かにスタメン出場は数試合しかありませんでした。しかし、その数少ないスタメンとなった5月27日のベイスターズ戦では、今年の「好プレー大賞」とも言える超美技を披露。また、7月12日のライオンズ戦では、同点でむかえた2死満塁から決勝適時打を放っています。
 確かに、安打数だけを見れば8本しか打っていません。しかし、主に勝ち試合の守備固めとして87試合に出場し、ほぼ確実に守り切っているわけです。さらに言えば、一昨年は49%減棒で、昨年も10%減俸。優勝にも貢献しているわけですから、この提示はちょっとどうかと思いました。

 さらに今日になり、フランコ選手・セラフィニ投手・パスクチ選手が自由契約選手として公示されました。先方の代理人の意向で、球団としては再契約する方向とのこと。とはいえ、既に複数の球団首脳がセラフィニ投手に興味を示す発言をするなど、今後の交渉はより一層難航しそうです。
 アジア一になっても、観客動員の実数が前年の倍になろうが、球団財政がまだまだ赤字だという事はわかっています。とはいえ、もう少し、年俸に対しては考え方があるのではないでしょうか。結局、この3人についても、11月中に合意に至っていればこうはなっていなかったわけです。それが合意に至らなかったというのは、諸積選手の査定に通じるものを選手なり代理人なりが感じたからなのではないでしょうか。
 とにかく、経費を抑えようとしたために、優勝したにも関わらず貴重な戦力が流出してしまった、という事態だけは避けてほしいものです。

2005年12月06日 23:18