2005年09月13日

延長戦で勝ち越し、接戦を制す

[ 野球 ]

 神戸の合併球団対マリーンズ戦は川越投手と渡辺俊介投手が先発。川越投手は、直球がいい所に決まり、1回から2回にかけて四者連続三振を奪うなど素晴らしい立ち上がり。特に1回にフランコ選手から奪った見逃し三振は、「ストライクだと分かったけれど手が出ない」という感じの球でした。
 対する渡辺俊介投手も、2回まで1安打。ところが3回裏、2死から早川選手にボテボテの内野安打を打たれ、続く村松選手のフライは左翼前に落ちるポテン安打。2死という事もあり、俊足の早川選手が一気に生還して先制されます。
 しかし4回表、ここまで内野安打1本のみに抑えていた川越投手から、堀選手が2試合連続となる6号ソロを放って同点に。堀選手は神戸では4試合連続本塁打です。さらに、連打で無死2・3塁と勝ち越しの好機をつくりますが、ここは川越投手に抑えられます。

 そして直後の4回裏に、またまた二死から渡辺俊投手が谷選手に7月17日以来となる四球を出してしまい、さらにブランボー選手に右前に落とされて1・2塁とし、前回の登板で急所で打たれた阿部真選手に勝ち越し適時打を打たれてしまいます。
 直後の5回表も川越投手は3人で抑え、この時点で4安打無四球1失点で球数も72。ところが、ベンチは怪我をしたわけでもないのに、ここで川越投手を降板させてしまいます。
 2番手の加藤投手は、6回を三人で抑え、7回も簡単に二死を取りましたが、ここで李選手が右翼席にライナーで飛び込む27号ソロを放ち、同点に追いつきます。
 一方、渡辺俊投手は8回途中まで投げて2失点。9安打こそされましたが、半分以上はボテボテの内野安打や外野前にポトリと落ちる安打で打ち取った当たりでした。とはいえ、約2ヶ月ぶりの四球を二つも出したわけですから、本調子ではなかったのかもしれません。そして、8回2死二塁から登板した藤田投手が9回まで抑えます。
 一方、合併球団も細かくつないで9回まで抑え、2対2のまま延長へ。しかし、この時点でマリーンズが投手二人なのに対し、合併球団は四人使っています。そのため、同点の10回から下位打線にも関わらず大久保投手が登板。ここは盗塁死もあって0点に抑えましたが、続く11回に先頭の堀選手に安打されて降板します。そして1死後、サブロー選手が7人目の萩原投手から安打し、代走の西岡選手が俊足を飛ばして三進して1死1・3塁に。ここで途中から入っていた里崎選手があわや本塁打かという犠飛を放って、ついにマリーンズが勝ち越します。
 その裏は小林雅英投手が登板。いつも通りピリっとせず、先頭打者に安打され、犠打で進んだ後に四球を出します。さらに2死1・3塁となり、この試合3安打の村松選手が登場。右翼ポール近くのスタンドに大飛球を放ちますが、10mほど外れてファウルに。結局、その後は三振に抑え、何とか27セーブ目を挙げました。勝ち投手は10回裏に二人を抑えた薮田投手でした。
 率直に行って、さほど調子の良くないマリーンズ打線に対し、早めの継投でいい投手を使い切ってくれた合併球団の采配に助けられたような感じでした。観客数は1万7千3百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは斉藤投手とリー投手が先発。ファイターズが稲葉選手のソロで先制して、ホークスが久々に復帰したズレータ選手とカブレラ選手の適時打で逆転しますが、5回に中嶋選手の今季第1号が出てファイターズが追いつきます。ファイターズは9回表に無死1・2塁から新庄選手が犠打で2・3塁とし、さらに満塁としますが、ここは吉武投手が踏ん張って同点のまま延長に。そして10回裏に、バティスタ選手のサヨナラ本塁打が出てホークスが3対2で勝ちました。観客数は3万4百人ほどでした。
 仙台のイーグルス対ライオンズは岩隈投手と松坂投手が先発。昨年は息詰まる投手戦を見せた「黄金カード」でしたが、今日は岩隈投手が序盤で崩れ、4回で6失点。一方の松坂投手は7回を1安打無失点。次回以降の登板に備えたのかそこで降板し、二番手の山岸投手がロペス選手にソロを打たれましたが、10対1でライオンズが大勝し、3位に浮上しています。松坂投手は13勝目。観客数は1万9千9百人は、今季の仙台の最高記録でしょうか。

 長崎の読売対タイガースは高橋尚投手と井川投手が先発。打線が止まらないタイガースは2回までに7得点で高橋尚投手をKO。さらに5回には早くも13点目を挙げ、3試合連続2桁得点を達成、9回にも3点を追加して16点。3試合合計で47点となりました。井川投手は7回のうち6回先頭打者を安打で出しますが、読売の5併殺に助けられて1失点。リーグ首位に並ぶ12勝目を挙げています。観客数は2万8百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ベイスターズは中田投手と斉藤投手が先発。同点で迎えた8回に谷繁選手のソロで勝ち越したドラゴンズがさらに追加点を挙げて5対2で勝っています。観客数は2万7千4百人でした。
 神宮のスワローズ対カープはプロ初登板の松岡投手と大竹投手が先発。3回まで0対0でしたが、4・5回に5点をカープが取り、9回に1点を返されたものの5対1で勝っています。観客数は1万2千8百人ほどでした。なお、試合前にカープの山本監督が辞意を表明しています。

2005年09月13日 23:51