2007年04月08日

マリーンズ、流れを悪くしながらも何とか逃げ切る

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対イーグルスは久保投手と青山投手が先発。前回序盤で7失点KOの久保投手に対し、青山投手は2試合でわずか2失点で既に2勝。前日の悪い負け方もあり、苦戦が予想されました。
 マリーンズは打撃不振の里崎選手を二番に起用。数年前の試合で、途中から二番に入って犠打を決めた事はありましたが、スタメンでは初めてではないでしょうか。また、打撃好調で、昨年青山投手から三安打している青野選手が5番。こちらも初のクリーンアップかと思われます。
 その起用が早速当たり、初回にTSUYOSHI選手が安打した後、その里崎選手が中前に安打を放ち、いきなり無死1・2塁とします。ところが、ベニー選手とズレータ選手はともにフライに打ち取られ、走者が進めずに2死となります。先制機が消えるかと思ったのですが、ここで5番起用に応えた青野選手が、左翼席に先制3ランを放ちます。

 青山投手は2回も本来の投球ができず、塀内選手と西岡選手が四球で出塁します。ここで里崎選手が、前の打席と同じような中前打を放ちます。里崎選手はこれが今季初打点となりました。さらに、送球がそれる間にTSUYOSHI選手も生還し、里崎選手は三塁に。さらに青山投手は続くベニー選手の打席で暴投。何と1安打ながら2四球と1失策1暴投と得点をプレゼントされた形。2回にして早くも6対0となります。
 昨年までのイーグルスですと、ここでもう試合は決まるのでしょうが、今年はさすがに違います。野村監督は2回で青山投手のみならず、嶋捕手も交代させます。また、嶋捕手にはベンチで延々と説教をしていました。
 2回まで無走者だった久保投手ですが、3回に先頭のリック選手に内野安打を許すと、続く草野選手の2号2ランで4点差にされます。4回は併殺もあって三人で抑えたものの、5回は先頭のウイット選手のフェンスに達する当たりが拙い守備もあって三塁打に。そして1死後に内野ゴロの間にもう1点を返されます。
 一方、打線は二番手の永井投手の前に抑えられ、追加点が取れません。5回には2四球と犠打で1死2・3塁としますが、ここは三番手の松崎投手の前に抑えられます。
 久保投手は6回まで4失点で7回のマウンドにも上がります。しかし先頭の山崎選手に4号ソロを打たれ、ここで降板します。2番手は意外にも2週間ぶり今季2試合目の登板となる藤田投手。ウィット選手は打ち取ったものの、リック選手に二塁打を打たれて降板します。ここで三番手に昨日二打席連続本塁打を喫した神田投手が登場。汚名返上の好機でしたら、初球を鷹野選手に適時二塁打され、ついに1点差とされて降板します。
 流れは完全にイーグルスに傾いたところで、打席は嶋選手に代わって3回からマスクをかぶった左の河田選手。そこでマリーンズは4番手として左の高木投手を投入。対するイーグルスは右の藤井選手を代打に送ります。その高木投手は、いきなり0-3としますが、そこからストライクを二つ取ります。藤井選手は続く球を右翼前にポトリと落ちそうな打球を放ちます。ところが、この球をサブロー選手がいち早く追いつき、最後はスライディングキャッチでアウトにします。そして高木投手は、開幕から連続安打中で昨日2ランを放っている鉄平選手を打ち取ります。
 この美技と好リリーフでイーグルスに行った流れが止まります。そしてその裏、1死から青野選手がこの日2本目となる4号ソロを放ち、再び流れを引き戻しました。
 そして8回は薮田投手が、9回は小林雅英投手がともに三人で抑え、7対5で勝利。序盤の大差ムードが一転しての辛勝でした。とにもかくにも、勝率を五割に戻しています。観客数は1万9千5百人ほど。雨模様でもない事を考えると、かなり少ない数字です。このへんについては、ちょっと気になる事がありましたので、別に項目を作って書きました。興味ある方はご一読願います。

 神戸の合併球団対ライオンズはデイビー投手とギッセル投手が先発。外国人枠の関係で開幕2軍だったギッセル投手は今季初登板。一方の合併球団は前日一軍昇格したマリーンズから移籍の辻選手をスタメン起用しています。試合のほうは、2回2死無走者から辻選手が移籍後初打席初安打。さらに2死1・2塁から阿部真選手が安打を放つと、二塁走者の辻選手がタッチをうまくかいくぐるスライディングで生還し、合併球団が先制します。
 その後は、両先発による投手戦に。しかし7回、ここまで3安打3四死球で無失点だったデイビー投手は、先頭のGG佐藤選手に安打され、犠打で進まれた後、石井義選手にも安打されて1死1・3塁とします。ここで打席に入った福地選手は、デイビー投手が投球動作に入ったところでタイムをかけて打席を外します。それを受けてデイビー投手は山なりの球を外して投げたのですが、これが何とボークの判定。審判はタイムを認めていないという判断なのでしょう。コリンズ監督は猛抗議しますが、暴言を吐いたとの事で退場処分に。さらに福地選手の安打の後、内野ゴロの間に石井義選手が生還し、ライオンズが逆転します。
 ライオンズは7・8回を三人で抑えます。合併球団も9回に抑えのカーター投手をリードされている場面で出しましたが、2死後に3連打で2点を追加されて逆にダメ押しに。その裏は小野寺投手が抑え、ライオンズが合併球団を3タテにしています。観客数は1万4千3百人ほどでした。

 福岡のホークス対ファイターズは和田投手とグリン投手が先発。初回に小久保選手の4号3ランでホークスが先制します。ところが直後の2回表、2死1塁からグリーン選手と田中幸選手に連続適時打が出て1点差と迫ると、続く3回は2死1塁からセギノール選手に6号2ランが出て、ファイターズが逆転します。
 ホークスは2・3回と先頭打者が安打しながら後続がないという悪い流れに。しかし6回、先頭の松中選手が2号ソロを左翼席に放って追いつきます。さらに走者を置いて柴原選手が2号ソロを放ってホークスが逆転します。
 和田投手は4回から8回まで振り逃げ一つ以外に走者を出しません。終わってみれば4失点ながら8回を5安打無四球13奪三振でした。さらに8回裏には柴原選手の犠飛でダメ押し。9回は馬原投手が先頭打者に安打されたものの後は抑え、7対3でホークスが勝って連敗を止めています。観客数は3万1千7百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対カープは藤井投手とフェルナンデス投手が先発。既に独特のグッズまで発売されているフェルナンデス投手ですが、意外にもこれが初登板です。2回にカープが新井選手の4号ソロで先制したものの、その裏、先頭のラミレス選手が二塁打で出塁すると、フェルナンデス投手が制球を乱して3四死球で同点となり、さらに藤井投手の適時二塁打でスワローズが逆転します。
 その後、カープも1点差までに迫りますが、6回裏にスワローズがフェルナンデス投手を打込み、青木選手の3号3ランなどで一挙8点を追加。その後も8回に3点を追加したスワローズが15対5で大勝しています。観客数は1万7千5百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ベイスターズは中田投手と工藤投手が先発。初回に犠飛で先制したドラゴンズが3回にウッズ選手の2点適時打で3対0に。さらに7回には李選手と中村紀選手の連続適時打で3点を追加。その直後にこの試合前まで打率四割台だった森野選手にスクイズをやらせるなど、余裕の(?)采配を見せます。中田投手は8回を4安打5四死球1失点。前回に続き、自責点はゼロで2勝目。6対2で勝ったドラゴンズが、開幕から3カード連続の勝ち越しを決めています。観客数は3万2千9百人ほどでした。
 唯一のナイターとなった東京ドームの読売対タイガースは高橋尚投手と小嶋投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万3千1百人ほどでした。

2007年04月08日 21:14