2006年11月23日

トレードと大学社会人ドラフトなど

[ 野球 ]

 マリーンズの辻捕手と合併球団の早川選手のトレードが発表されました。何度か、他球団が獲得希望をしている旨の報道がされていた辻捕手ですが、ついに「実現」してしまいました。今年は一年一軍に定着し、代打で決勝打を放ったり、三番を打つなど4年目にして大きく躍進していました。まあ、その活躍ゆえに引き合いも増えたのでしょうが・・・。日記も面白く、毎日愛読していました。そういうこともあり、交換トレードはどこにでもある事だとは分かっていても寂しいものがあります。
 一方、新たにマリーンズに加わる早川選手ですが、地元の県立船橋高校出身選手です。一昨年に球場で観戦した時に、得意の足を生かして3内野安打2盗塁と活躍した時から注目していました。それだけに、この加入は嬉しいものがあります。とはいえ、やはり交換要員の事があるので、単純に喜びきれませんが・・・

 ドラフトのほうですが、指名された選手のアマなどでの活躍は全然分かりません。したがって成功か失敗かもわかりません。ただ、ドラフト前に「マリーンズ希望」を表明していた投手がウェーバーでベイスターズに指名されたこと、およびそれに対してバレンタイン監督が「指名した球団に行く事も考えるべきだ」と言った事は印象に残りました。マリーンズファンとして残念ですが、それがドラフトというもの。ぜひともベイスターズで活躍してほしいものです。
 ところで、ドラフト関係のスポーツ新聞発のニュースを見ると、やけに「強奪」という言葉が目立ちます。「他球団を希望していた選手を指名する」事を意味するようで、マリーンズが高校ドラフトで大嶺投手を指名した時にも使われました。「強奪」という言葉といい、それに関する記事といい、何か指名した球団が非常識な事をしたかのような書きようです。
 しかしながら、ドラフトという制度から考えると、おかしいのは「希望枠でもないのに『ここにしか行かない』」などと主張する事です。だいたい、一昨年に「栄養費事件」が発覚したばかりなのに、そのような「事前活動」について何ら調査も報道もしません。そして、あたかもこの「相思相愛」とやらが当然の事であり、その「決定事項」に反するのが「強奪」などと書くのですから、本末転倒も甚だしい事です。
 まあ、各地で地元に根付いた球団が熱心なファンを着実に増やしているにも関わらず、それらの球団の試合結果はロクに載せません。その一方で特定球団しか中継しない地上波の視聴率ががた落ちしている事だけ「野球人気の低迷」だのと騒ぎ立てている程度の連中です。そのような社会常識にそった報道などできるわけない、と考えた方が自然なのかもしれませんが・・・。

 あと、FA宣言していたファイターズの小笠原選手の読売入りが確定したようです。このままファイターズに残留すれば球団史に残る大選手になれたものを、わざわざ読売の「使い捨て他球団主砲リスト」の一員に自らの価値を落とすのですから、ちょっと不可解です。
 以前も書きましたが、これで読売は、今年退団した小久保選手、昨年解雇したローズ選手に清原選手、そして在籍している李選手・谷選手と、パリーグ6球団の主軸を張った選手を一式揃えたわけです。来年は「7球団制覇」に向けてイーグルスのフェルナンデス選手を穫りにいったりするのでしょうか。

2006年11月23日 00:38