2007年09月01日

集中打に運も味方して逆転勝利

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は清水直投手とデイビー投手が先発。今日は右相手にも関わらず、昨日適時打の福浦選手が欠場しました。また、里崎選手が外れて、代わりに橋本選手が八番で久々のスタメンマスクをかぶっています。
 マリーンズは初回、先頭のTSUYOSHI選手が四球で出るものの盗塁失敗。さらに2死からズレータ選手が安打して暴投で進塁しますが、結局先制できません。
 一方、清水直投手は2回、1死から苦手の後藤選手に7号ソロを喫して先制を許します。後藤選手はこれで今季7本中3本が清水直投手相手となりました。

 一方、初回の好機を生かせなかったマリーンズ打線は、やや荒れ気味のデイビー投手に抑えられます。落ちる球を振らされ、5回まで1安打に抑えられ、三塁も踏めません。
 一方、4・5回と先頭打者に安打されながら、何とかソロの1点のみに抑えてきた清水直投手ですが、6回1死から坂口選手に二塁打されると、2死後にラロッカ選手に右翼フェンス直撃に適時二塁打を喫し、追加点を奪われてしまいます。
 ところがその裏、この回先頭の今江選手が安打で出塁。するとここまで唯一デイビー投手の落ちる球を見切っているTSUYOSHI選手が、この試合三つ目の四球で出塁し、好機を広げます。ここで早川選手がのバントが内野安打となり、無死満塁となります。
 ここでズレータ選手は中堅への飛球。犠飛には十分かと思いきや、坂口選手の好返球で本塁クロスプレーとなります。ところが、体当たりした今江選手の勢いが勝り、ボールは一塁ベンチへ転がります。その間に二塁走者のTSUYOSHI選手も生還して同点となります。ちなみに、このTSUYOSHI選手の生還は、記録では坂口選手の失策扱い。好返球して失策なのですから、悲運です。
 さらにサブロー選手に適時打が出てマリーンズが逆転。そして続くオーティズ選手の打球は左翼線ギリギリに入る適時二塁打に。この返球が今度は滑り込んだサブロー選手に当たって大きくはね、その間に打者走者のオーティズ選手まで生還してしまいます。
 ここで合併球団は二番手に菊地原投手を投入しますが、勢いは止まりません。大松選手が安打すると、ベニー選手が死球で再び走者をため、暴投で2・3塁に。そして2死後に今江選手がこの回2本目の安打が適時打に。さらにここまで3四球のTSUYOSHI選手にも「本日初安打」となる適時打が出て、この回、一挙に7点を奪い、大逆転となりました。
 一転して大量援護を貰った清水直投手は7・8回を0点に。そして完投をかけて9回のマウンドに上がります。
 ところが、1死から連打され、続く下山選手の安打性の当たりはオーティズ選手の好捕で2死1・3塁となりますが、続く大引選手が適時二塁打を放って3点差に。残念ながら「あと一人」で降板となってしまいました。しかし、小林雅英投手が水口選手を二球で打ち取って試合終了。7対4でマリーンズが勝っています。マリーンズ打線はチーム全体で8安打ながら、そのうち7安打を6回裏に集中させるという、極めて効率的な攻撃でした。清水直投手は5勝目。あと5回は登板機会がありそうですから、辛うじて6年連続二桁に望みをつないでいます。観客数は2万9千9百人ほどでした。

 旭川のファイターズ対ホークスの首位決戦は吉川投手と杉内投手が先発。2回に失策でファイターズが先制しますが、4回に打撃好調で五番に上がった松田選手の2点適時二塁打で逆転したホークスが続く田上選手の8号2ランで一挙4点を奪います。
 6回にもホークスが1点を追加しますが、その裏にファイターズに田中賢選手の2点適時二塁打が出て1点差に。しかし、以下はホークス継投陣が抑え、2点差のまま最終回を迎えます。
 そして9回裏は当然馬原投手。ところが、先頭の代打・坪井選手が二塁打を放つと、さらに四球で1死1・2塁に。ここで森本選手が適時打を放ち、1点差としてなお1・3塁に。続く工藤選手の内野ゴロで田中賢選手が本塁突入しますが、微妙なタイミングながら判定はアウト。これで2死1・2塁となり、ここまでかと思われましたが、稲葉選手の適時打が出てついにファイターズが追いつきます。
 そして試合は延長に。10回から登板のマイケル中村投手に対し、10・11回と先頭打者が安打しながら勝ち越せなかったホークスですが、12回に続投のマイケル中村投手に対し、この回先頭の川崎選手が右中間席に4号ソロを放ってついに勝ち越し。その裏は篠原投手が抑え、ホークスが6対5で勝っています。観客数は2万4千人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズはドミンゴ投手と涌井投手が先発。初回に栗山選手の5号ソロでライオンズが先制します。ところがその裏、2死1塁から涌井投手が制球を乱して連続四球で満塁に。ここでフェルナンデス選手に19号満塁本塁打が出てイーグルスが逆転します。
 さらに続く2回には塩川選手のスクイズで追加点を挙げた後、草野選手に適時打が出て、ここまで16勝の涌井投手から、序盤で6点を奪います。
 この大量援護で楽になったかと思われたドミンゴ投手ですが、3回に2死2塁からボークで進まれた後に適時打で1点を返されます。続く4回も1死1塁からボーク二つで3塁に進まれて内野ゴロの間に1点。二度のボークの時は、野村監督も審判にかなりきつい口調で確認していました。さらに続く野田選手を歩かせると、プロ野球記録となる1試合4度目のボークを取られ、ここで降板。さらに審判に暴言を吐いたとのことで退場、までついてしまいました。
 しかしここから緊急救援の永井投手が好投し、ライオンズ打線を抑えます。そして7回にはフェルナンデス選手のこの日2本目となる20号ソロでダメ押しします。
 イーグルスは9回裏2死1塁から小山投手が頭部死球で危険球退場となりましたが、これまた緊急登板の山村投手が抑えて、まさかのプロ初セーブ。イーグルスが7対3で勝ってライオンズとのゲーム差はついに0.5。頼みの涌井投手で敗れたライオンズと、明日、4位をかけて対戦することになりました。観客数は1万7千人ほどでした。

 甲子園のタイガース対スワローズは下柳投手と松岡投手が先発。3回にスワローズが2点を先制しますが、その裏、無死1・2塁からシーツ選手が同点適時二塁打を放つと、続く金本選手も適時二塁打を放ち、タイガースが一気に逆転します。
 さらに続く4回にはシーツ選手の犠飛、6回には桜井選手の適時打と、中軸の打点で追加点。投げては下柳投手が5回を2失点。ダーウィン投手が2回を抑えた後にウイリアムス投手・藤川投手と、珍しく久保田投手を温存する継投でスワローズ打線を抑え、5対2でタイガースが勝っています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対読売は秦投手とパウエル投手が先発。初回の2死満塁は凌いだ秦投手ですが、2回に打込まれ、一挙6点を奪われてKOされます。
 しかしその裏、ベイスターズはこの回先頭の村田選手の24号で反撃開始。余談ですが、今日のTBS地上波中継は何とここまで。村田選手がホームを踏んだ場面で「野球中継終了」のテロップを流していました。さらに内川選手の2ランなど、この回6安打で4点を返し、2点差にまで迫ります。
 その後はパウエル投手が立ち直り、ベイスターズも中継ぎ陣が頑張って2点差のまま終盤に。そして7回、この回から登板の横山投手が本塁打を喫し、3点差とされてしまいます。
 しかしその裏のベイスターズは、内川選手と相川選手がともに猛打賞となる安打を放って好機を作り、仁志選手の適時打の後、金城選手の2点適時二塁打でついに追いつきます。
 ところが直後の8回から登板のホセロ投手は安打2本と四球で無死満塁に。しかし、ここで5・6番を浅い飛球に打ち取るなど、1点も与えません。
 そして同点で迎えた9回裏、1死から吉村選手が左翼席に18号ソロを放ち、ベイスターズがサヨナラ勝ち。一時は6対0とされながら、相手の13残塁の拙攻にも助けられた大逆転勝ちでした。観客数は2万5千1百人ほどでした。

 本日の結果で、パ・セとも首位から3位までが2.5ゲーム差と優勝争いは混戦模様。ただ、クライマックスシリーズ出場争いは、セはベイスターズにまだ望みがあるものの、パはかなり確定しつつあります。残り約1ヶ月も、両リーグともかなり盛り上がりそうな感じです。

2007年09月01日 23:18