2005年03月26日

千葉で開幕戦

[ 野球 ]

 12時半頃にマリンスタジアムへ。海浜幕張駅構内でロッテ球団が出した「初白星は東北で」「3月までの主役」などと書かれたイーグルスを小馬鹿にしたポスターを見て、いきなり萎えました。何の意図なのか知りませんが、そんなもん見てマリーンズファンが喜ぶとでも思っているのでしょうか。
 気を取り直して球場へ歩いて向かったのですが、途中、何度もマリーンズの袋を持った人とすれ違いました。どうやら、当日券を買おうとして、札止めを食った人々のようです。改めて、今日の試合が「普段と違う」という事を実感しました。なお、そのあたりについては、朝から球場に行っていた嫁さんのブログに詳しく書かれるはずです。
 今日はバックネット裏2階席で観戦しました。試合開始時の両外野席の状況を見ると、ライトスタンドはもちろんですが、レフトスタンドも半分くらいがマリーンズファンでした。この大盛況の要因として、一般的には「新球団初の試合」と語られているようですが、この状況を見る限り、それと同じくらいに「9年ぶりの千葉開幕戦」という要因もあるのでは、と思いました。
レフトスタンド  ライトスタンド
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 なお、年間予約席に若干空席があったものの、ほぼ満員。今期から開始の観客実数発表では2万8千3百人ほどとなっていました。昨年までは満員の時に「3万5千人」としていましたから、7千人が「水増し」されていた事になります。ところで、この「実数発表」ですが、いくつかの報道を見た限り、「年間契約の指定席に人がいなかった場合」と「招待券による入場者」の扱いがはっきり分かりません。規定ではどうなっているのでしょうか。

 肝心の試合のほうは清水直行投手と岩隈投手が先発。清水直投手は立ち上がりから、安打・四球・死球で1死満塁とされます。そこは何とか凌ぎましたが、本調子ではなさそうな感じでした。
 一方、マリーンズ打線は初回に堀選手が内野安打したものの、福浦選手が併殺。2回の外国人トリオも三者凡退など、岩隈投手はかなりいい内容でマリーンズ打線を抑えます。
 そして3回、2巡目のイーグルス打線に、高須選手・川口選手の連続二塁打で先制、さらに山崎選手にも適時打を打たれ、2点を奪われます。
 しかしその裏、里崎選手がバットを折りながら中前安打し、続く井上選手がストレートの四球。さらに今江選手が初球で送りバントを決め、1死2・3塁とすぐさま同点の好機を築きます。ところが、続く小坂選手の一塁ゴロで、三塁の里崎選手が帰塁したにも関わらず、二塁の井上選手がスタートを切ってしまい、併殺で一気にチェンジとなってしまいました。井上選手は5回の打席でも普通のシングルヒットで二塁を狙ってアウトに。3打席1安打1四球ながら、2走塁ミスという結果に終わってしまいました。

 ところで、今日は初の試合ということもあり、イーグルスのマスコットの「クラッチ」「クラッチーナ」もビジターに関わらず登場しました。「クラッチ」の中の人は「トラッキー」「ブラックホッシーゾ」で活躍した名手です。期待通り、得意のバク転をはじめ、楽しい技をいろいろ見せてくれました。特に面白かったのは、5回終了時のグランド整備の時。まず、ほうきを持って登場し、整備員と一緒にホームベース周辺の土を整えます。さらに続いてバンドの生演奏が始まると、そのほうきをギターにして、一緒に演奏を始めたのです。あまりの面白さに、バンドなど一切見ずに、ずっと「クラッチ」の動きを追っていました。

 さて、試合のほうは、その後も、岩隈投手が好投を続けます。7回に里崎選手の適時打が出て1点差に迫りますが、9回に三番手の山崎投手が、酒井選手に「古巣に恩返し」の適時打を打たれて3点目を奪われてしまいました。さらに二死満塁のピンチを作り、四番手の藤田投手から関川選手が長打性の当たりを打ちましたが、これはパスクチ選手が好捕してました。
 しかし、この好守も攻撃には結びつかず、9回裏も三者凡退。結局5安打3四球の1得点で完投負け。岩隈投手の良さばかりが目立った試合でした。4回などは、表のイーグルス攻撃開始時に買い物に行ったのに、戻ってきたらもうマリーンズの攻撃が終わっていたほどでした(まあ、売店の前に行列ができていたせいでもあるのですが・・・)。
 走塁ミスも痛かったですが、それ以前の問題として、三番から六番までが合わせて1出塁だったほうが問題でしょう。さすがにこれでは勝ちようがありません。
 まあ、今日は新球団の門出の引き立て役、といったところでしょうか。ところで、岩隈投手のヒーローインタビューは場内に流れたものの、音声が非常に聞きづらくなっていました。昨年のバレンタイン監督の挨拶でも似たような事があったので、「負けた腹いせによる嫌がらせ」ではないとは思います。いずれにせよ、音響関係の調整はきちんとやってほしいものです。あと、「東北に戻る前に初勝利」を献上してしまったわけですから、あの海浜幕張駅の趣味の悪いポスターは即刻外してもらいたいものです。

 福岡のホークス対ファイターズは、和田投手とミラバル投手が先発。0対0から7回にセギノール選手のソロでファイターズが先制したものの、その裏に柴原選手の逆転3ランが出てホークスが勝ちました。観客数は3万4千7百人ほどとのことです。
 所沢のライオンズ対合併球団は松坂投手と川越投手が先発。こちらも6回まで0対0の投手戦で7回裏にライオンズが2点先制。しかし8回に失策がらみで合併球団が1点を返し、9回にも豊田投手を打ち込んで同点に。しかしその裏に佐藤選手がサヨナラ内野安打を放ち、ライオンズが勝ちました。なかなか失点しない豊田投手が開幕早々失点とは、珍しい事もあるものです。観客数は1万8千7百人ほどでした。

2005年03月26日 23:21