2007年10月04日

逆転勝ちで2位を決める

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは成瀬投手と大隣投手が先発。成瀬投手は勝てば同率最多勝で「投手三冠」ですが、自責点数によっては、防御率一位から陥落する可能性もある、という状況でした。今日の打線は、対左の標準である、三番・竹原選手。また、里崎選手が二試合ぶりに五番でスタメン復帰。二塁には堀選手が入りました。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打を放つと、早川選手の犠打の後、竹原選手が適時打を放ってマリーンズが先制。さらに2死後に里崎選手に14号2ランが出て初回から3点を奪います。
 ところが成瀬投手は2回に3安打で1死満塁とし、犠飛で1点を返されます。さらに4・5回とソロ2本を喫し、追いつかれると同時に、この時点で防御率が1.8173に。2位のダルビッシュ投手との防御率の差は0.0029となってしまいました。

 しかし追いつかれた直後の5回裏に今江選手が2試合連続となる9号ソロを放ち、マリーンズが勝ち越し。成瀬投手に再び最多勝の権利が入ります。
 すると6回から今季初リリーフとなる久保投手が登板。この時点で、成瀬投手の勝率および防御率の1位が決まりました。
 その久保投手は6回を抑え、7回も川崎投手が抑えます。しかし8回、続投の川崎投手が1死から安打されて降板すると、四番手の荻野投手が安打で走者を増やした後に適時打を打たれて同点に。この時点で成瀬投手の最多勝がなくなりました。さらに五番手で登板の薮田投手も打たれ、逆転を許してしまいます。
 しかしその裏、途中出場でこの回先頭の福浦選手が内野安打で出塁すると、TSUYOSHI選手が「必殺技」の二塁プッシュバントで内野安打とします。そして早川選手が送ると、ホークスはここで途中から三番に入っていた大松選手を敬遠します。すると勝負を選択されたサブロー選手が右越に走者一掃の3点適時三塁打。一気に逆転しました。
 9回は薮田投手が三人で抑えて試合終了。これでマリーンズのシーズン2位が決定し、8日からのクライマックスシリーズは千葉で行われることとなりました。観客数は1万7千2百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ファイターズは田中投手とグリン投手が先発。3回に失策で広げた好機にフェルナンデス選手が2点適時打を放って先制。田中投手は5回に1点を返されたものの、それ以外はファイターズ打線を抑えます。
 そして8回には高卒二年目でプロ初出場初スタメンの枡田選手の2点適時打などで3点を追加。田中投手はファイターズ打線を5安打2四球1失点に抑え、完投で11勝目を飾っています。この勝利で、イーグルスの4位が決定しています。観客数は2万8百人ほどでした。

 神宮のスワローズ対タイガースはグライシンガー投手と上園投手が先発。2回に今岡選手の4号ソロで先制したタイガースが、3回には一番に入った桜井選手の適時二塁打と相手守備の乱れで2点を追加します。
 上園投手は7回を4安打3四球で無失点に。8回は今季90試合目の登板となる久保田投手が、9回は藤川投手が抑えてタイガースが完封リレーで勝利。藤川投手の46セーブ目はセーブ数のタイ記録となっています。上園投手は今季のリーグ新人1位となる8勝目を挙げています。観客数は2万3千7百人ほどでした。

 東京ドームの読売対ベイスターズは金刃投手と那須野投手が先発。初回に読売が先制しますが、2回以降はベイスターズの投手陣が無走者に読売打線を抑えます。そして8回、村田選手に34号3ランが出て逆転。以下も継投陣が無走者に抑え、ベイスターズが3対1で勝っています。観客数は4万5千3百人ほどでした。

 なお、この日は高校生ドラフトも行われました。マリーンズは地元の唐川投手を引き当てました。本人も地元なだけに、小さい頃からマリーンズファンだったとのこと。ぜひとも、意中の球団で大成してほしいものです。

2007年10月04日 01:58