2007年04月01日

先発が連日序盤で崩れ、連敗

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対ホークスは清水直行投手と和田投手が先発。マリーンズは昨日途中交代した福浦選手の脇腹の状態が快復せずに欠場。そのため、両打ちのTSUYOSHI選手を含み、全員右打者というスタメンになりました。一方、ホークスは昨日に続いて大村選手が欠場となっていました。
 その大村選手の代役は昨日に続いて城所選手でしたが、清水直投手はその城所選手にいきなり二塁打を打たれます。その後、死球などで1死1・2塁とし、松中選手には遊ゴロを打たせます。しかし、「松中シフト」という事で一塁側を守っていた二塁手の渡辺正人選手が二塁に入れず、併殺ができません。これが大きく、続く小久保選手が左翼席に3ランを叩き込み、昨日に続き、初回の本塁打でホークスが先制します。

 先週は完璧に近い投球をした和田投手でしたが、今日の立ち上がりはよくありませんでした。いきなりTSUYOSHI選手が右翼線を抜く二塁打を放つと、和田投手と相性のいい大塚選手が安打で続き、初の三番に入ったズレータ選手は四球を選んで、いきなり無死満塁となります。
 ここで打席は今季初の四番となったベニー選手が登場。長打が出れば流れが変わるところでしたが、遊撃への詰まった当たりで併殺となり、結局その間の1点しか返せませんでした。
 続く2回裏、和田投手は相変らず制球があまりよくありません。しかし、先頭の青野選手が2-3から放った打球は三遊間を抜くかと思われましたが、これを川崎選手が飛びついて取り、そのまま一塁送球でアウト。さらに続くサブロー選手も2-3からフィールドウイングシート付近に放ったフライを、松中選手がスライディングで好捕。この美技二つで完全に流れがホークスに行ってしまいます。
 そして直後の3回表、ホークスは2安打で1死1・2塁とし、続く山崎選手が二塁ゴロを放ちます。しかし、併殺を焦ったか、二塁に入っていた渡辺正選手が失策してオールセーフ。すると、続く本多選手が適時打、さらに城所選手が犠飛、とどめは川崎選手の2点適時三塁打で一挙4点を追加。序盤で早くも7対1の大差となってしまいました。清水直投手はここでKO。2回2/3で9安打2四死球7失点自責点4という散々な内容でした。
 この回は、失策のみならず、取れそうな当たりが抜けて安打になる、という事がありました。先ほどのホークスの美技連発と対照的で、そのあたりが試合を分けたと言えそうです。
 その後、二番手の高木投手、三番手の神田投手が、走者を出しながらも好投し、ホークスに追加点を許しません。しかし、2回の美技で立ち直った和田投手の前に、走者は出るものの、後が続きません。
 しかし7回裏、先頭の青野選手が安打を放ち、さらに二死後には渡辺正選手が安打でつなぎ、初回以来の好機を作ります。ここで西岡選手が中前に弾き返すと、これを城所選手が失策して二者が生還。遅まきながら4点差に迫ります。
 ところが直後の8回表、ここまで2試合好投していた川崎投手が四番手として上がりますが、松中選手に本塁打を喫し、即座に突き放されます。その裏、二番手の藤岡投手に対し、ズレータ選手が開幕戦以来の本塁打を放ちますが、最早焼け石に水。9回は山村投手に抑えられ、8対4で敗れました。
 これでここまで2勝3敗2分に。その3敗はいずれも序盤に3点以上失点と、先発投手の立ち上がりをつかれたものです。投手陣が看板なマリーンズなだけに、この負け方はちょっと心配です。清水直投手は、対ホークス戦公式戦8連敗(2005年プレーオフ第2戦では勝っていますが)となっています。観客数は2万8千2百人ほどでした。

 札幌のファイターズ対ライオンズは建山投手と大沼投手という珍しい組み合わせ。建山投手は6季ぶりとなる先発転向によるものですが、大沼投手の場合は、当初予定のジョンソン投手が昨日急に肘を痛めてのもので、昨日のイーグルス・川岸投手ほどではないとはいえ、「準・緊急先発」という感じです。その大沼投手に対し、初回に三番に入っている坪井選手が適時打を放ってファイターズが先制。さらに3回には稲葉選手に3ランが出て4対0となります。
 建山投手は6回を5安打無四球無失点の好投を見せます。ところが7回から登板の武田久投手が誤算。1死1・2塁から代打の大島選手の2点適時打を喫すると、さらに満塁から片岡選手にも適時打を打たれます。しかし、二塁走者は森本選手が刺して同点にはなりません。さらに再び2死満塁としてカブレラ選手をむかえますが、ここは何とか凌ぎます。
 その裏、ファイターズは稲葉選手の適時打で再び突き放します。武田久投手は8回も続投しますが、いきなり二塁打されるなど、2死1・2塁として降板。ここでファイターズはマイケル中村投手を早くも投入。自らの失策で満塁とするも、何とか凌ぎます。
 するとその裏、失策で好機を貰ったファイターズが金子誠選手の適時三塁打でさらに1点を追加。ライオンズとしては、二度の満塁残塁をした後に追加点を取られる、という最悪の展開になってしまいました。そして9回もマイケル中村投手が抑え、ファイターズが6対3で、今季本拠地初勝利を挙げています。観客数は2万9千5百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対合併球団は青山投手と吉井投手が先発。ともに無安打で迎えた3回裏、8番に入った山崎健選手が初安打を放った後、2死から失策があって満塁に。ここで昨日病気欠場のフェルナンデス選手が満塁本塁打を放ってイーグルスが先制。さらに再び満塁とすると、この回2度目の打席となった山崎健選手がこれまた本塁打を放ち、1イニング2満塁本塁打となり、一挙に8点を先制します。
 大量援護をもらった青山投手は、合併球団打線を8回まで7安打2四球ながら1失点と先週に続く好投。打線も7・8回に追加点を挙げ、昨日のお返しとなる二桁得点で10対1と大勝して本拠地初勝利を飾りました。青山投手は早くも今季2勝目。チームの全ての勝ち星を稼いでいます。観客数は1万5千6百人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース対カープは新人の小嶋投手と大竹投手が先発。初回にシーツ選手の適時打でタイガースが先制。さらに3回はシーツ選手の二打席連続適時打の後、今岡選手と矢野選手も続き、4対0とリードします。
 小嶋投手は4回まで1安打で無失点。しかし5回1死から大竹投手に二塁打を打たれると、2死1・3塁から内野安打二つで2点を返されます。しかし、続く嶋選手は抑え、何とか勝ち投手の権利を得ます。
 6回以降はともに細かい継投。カープ継投陣もタイガース打線を1安打に抑えますが、タイガースは橋本健投手をはさみ、昨日の三人が同じ順序で再び登板。最後は藤川投手が三者連続三振に打ち取り、二日連続のセーブ。4対2でタイガースが逃げ切りました。小嶋投手はプロ初登板初先発で初勝利を挙げています。観客数は3万4千人ほどでした。
 もう一つのセのデーゲームである横浜のベイスターズ対読売は、工藤投手と高橋尚投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万6千3百人ほどでした。

 今日も唯一のナイターとなった名古屋のドラゴンズ対スワローズは中田投手と藤井投手が先発。1回裏にドラゴンズが先頭の井端選手の通算1,000本安打がいきなり出ると、荒木選手が内野安打で続き、福留選手の適時打ですぐさま先制。さらに満塁から内野ゴロ二つで2点を追加します。
 一方、中田投手は4回まで2安打投球。スワローズも5回2死1塁で、2回以降は立ち直った藤井投手に代打を出すという勝負手を放ち、それが功を奏してて満塁まで攻め込みますが、ここも中田投手の前に田中浩選手が抑えられ、三者残塁となります。
 一方、ドラゴンズは一発攻勢で追加点を挙げ、7回からはまた余裕の継投を見せます。スワローズも8回に青木選手がソロ本塁打を放ちますが、反撃はここだけ。最後はセーブのつかない場面ながら岩瀬投手が「調整登板」をするという余裕まで見せ、5対1と快勝。開幕三連勝を飾っています。観客数は3万5千9百人ほどでした。

2007年04月01日 22:22