2007年02月10日

「本業」を生かした手法

[ 野球 ]

 今後のドラフト制をどうするか、という事で読売球団が、アマ団体の反対を無視して、勝手に各学校・社会人チームにアンケート調査を行いました。その「結果」が「58%が現行制度を支持」という事で、選手会もバレンタイン監督も厳しく批判している「希望枠制度」を維持しようと主張しました。その結果、アマ団体からは猛反発を受けています。

 このあたりのやりかた、まさに「読売流」という感じです。たとえば、読売新聞社が教育基本法「改正」についてアンケートをすると、質問内容には「タウンミーティング」も「強行採決」も「推進した議員は戦前体制賛美」などはなくなります。また、どのような人々を対象にしたかも明かさずに、「過半数が教育基本法に賛成」という記事ができあがります。
 個人的な経験でもそれに通じる事がありました。「球団合併問題」があった頃、マリンスタジアムで読売の記者を名乗る人に「取材」を受けた事があります。その際、野球ファンの9割9分が思っていると思われる事を率直に答えたら、「それは置いておいて」と無視(?)されました。
 これらの「本業」での豊富な経験から、「自説を通すのにはアンケート調査が一番だろう」と思って、あのような事をやったのでしょうか。いろいろな意味であの球団らしいと思ったのと同時に、現行のドラフト制度がいかにおかしいものであるか、という事を再認識させられた一件でした。

2007年02月10日 23:33