2005年11月11日

連勝で決勝進出決定

[ 野球 ]

 アジアシリーズ第2戦は台湾の興農ブルズ戦を見に行きました。今日はビジター扱いという事で黒ユニフォームですが、事前の情報がはっきりしないので、念のためホームユニも二種類持参しました。実際、球場ではホームユニを着ていた人も少なからずいました。
 試合のほうは陽建福投手と清水直投手が先発。初回、先頭の西岡選手が四球で出塁し、いきなり盗塁。送球がそれて一気に三塁に進みます。そして今日も二番の今江選手の犠飛で、無安打で先制しました。
 さらに2回は先頭の李選手が内野安打で出塁し、ベニー選手が四球で無死1・2塁とします。続く橋本選手は二塁に併殺性の当たりを打ちましたが、ベニー選手にタッチに行った黄忠義選手がベニー選手が立ち止まったのを見るや一塁に送球。そのためベニー選手は二塁セーフとなり、1死2・3塁となります。ここで昨日は出ていなかった大塚選手が2点適時二塁打を放ち、3対0となりました。

 一方、清水直投手は、3回までを完璧に抑えます。4回に2死から1安打されたものの、5回までその1安打のみにブルズ打線を封じます。
 対する陽建福投手も3回から立ち直り、3回から5回1死まで5者連続三振にマリーンズ打線を打ち取るなど、調子を上げてきます。ところが、そこで9番の塀内選手を歩かせた後、続く西岡選手を二塁ゴロを打ち取りますが、これをまたもや黄忠義選手が失策してしまい、オールセーフに。この黄選手はバルセロナ五輪から台湾代表で活躍している大ベテランで、チームの精神的支柱だそうですが、今日は慣れない人工芝のためか、本来の実力が発揮できなかったようです。
 このもらった好機に今江選手は珍しくバントを失敗して2死となりますが、続くフランコ選手が適時打を放ち、さらにサブロー選手に適時三塁打が出て、この回、3点を追加します。
 6回からブルズは二番手の郭投手を投入しますが、先頭のベニー選手がソロを放ち、昨日を越える7点目を挙げました。その裏、清水直投手は簡単に二死を取ります。ところが三巡目に入ったためか一番打者から3連打され、1点を失ってしまいました。しかし、続く2死1・3塁で四番の張泰山選手は抑えました。
 そして7回、1死から連打と四球で満塁とし、ここで昨日から1内野安打1犠飛と調子の出ない李選手が右前に2点適時打で9点目。そして続くベニー選手が2打席連続となる3ランを放ち、ついに12対1と大差となりました。
 規定により、7回で10点以上の差がつくとコールドになります。そのコールドがかかった7回裏も清水直投手は余裕の投球。最後は代打の陽進雄選手から、この試合11個目となる三振を奪い、三者凡退。というわけで12対1でこの大会で初となるコールド勝ちを決めました。
 清水直投手は日本シリーズ第1戦に続く、7回コールド完投勝ち。6回こそ打たれたものの、7回中5回が三者凡退という、かなり完璧に近い内容でした。これで通算で2連勝となり、明日の試合を待たずに、13日の優勝決定戦進出を決めています。
 観客数は1万8千9百人ほど。我々は、2階バックネット裏で見ていたのですが、左翼席は満席で右翼席も半数はマリーンズファンでした。三塁側はまあまあの入り。一塁側はガラガラですが、これはまあ仕方ないでしょう。
 ただ、ブルズの応援団は、数は少ないものの、応援はかなり熱心でした。内野席には「お立ち台」が設置され、三塁側ではチアガールのMスプラッシュが踊っていたのですが、一塁側はそこに和太鼓(中華太鼓?)が置いてあります。この太鼓がよく響き、独特の雰囲気を醸し出します。聞いていて、一度台湾に行って球場全体がこのノリで応援するのを見てみたい、と一瞬思ったほどでした。
 というわけで、明日の中国戦は「消化試合」となったわけですが、先発は黒木投手と先刻発表されました。もっと早くから発表していれば、かなりのファンが東京ドームに来たと思いますが、この時間の発表ですと果たしてどうなるのでしょうか。せっかくだから多くの人に来てもらいたいものです。

2005年11月11日 23:30