2007年05月15日

投手戦を制して4連勝

[ 野球 ]

 千葉で行われたマリーンズ対ライオンズは成瀬投手と涌井投手という、横浜高校の1年違い対決となりました。ちなみに、成瀬投手は昨年8月23日に松坂投手と「同窓対決」をしていますが、その時は序盤に打込まれて敗れています。
 今日のオーダーも1番から6番までと9番は日曜のホークス戦と同じ。今江選手が8番に戻り、ワトソン選手に代わってベニー選手が7番に入った事だけが異なっていました。当分はこれが標準オーダーになりそうです。
 成瀬投手は、前回の対決で2安打2得点されている先頭の佐藤選手に初回にいきなり二塁打されます。さらに犠打で三塁に進まれますが、3・4番を抑えて先制は許しません。
 するとその裏、マリーンズも先頭のTSUYOSHI選手が二塁打し、早川選手の外野フライで三塁に進むという同じ展開になります。しかしマリーンズはここで福浦選手が適時打を放って先制。さらにサブロー選手も安打でつないだ後、里崎選手にも適時打が出て、3連打で2点を先制しました。

 直後の2回表、成瀬投手は先頭のGG佐藤選手に12号ソロを打たれて1点差に迫られます。さらに続く3回はまたもや先頭の佐藤選手に二塁打を打たれますが、今度は三塁に進めることもなく、後続を断ち、以降も危なげなく抑えます。
 一方の涌井投手も2・3回は三者凡退に。その後も2死後に安打するものの、後続が出ず、試合は、先輩対後輩の投手戦の様相を呈してきました。
 7回に成瀬投手は先頭の和田選手に安打され、犠打で進まれます。しかしここも、後続を抑え、得点させません。しかしマリーンズもその裏、先頭のベニー選手が二塁打して犠打で1死3塁としながら、追加点は挙げられません。
 続く8回表、成瀬投手は二死から安打され、途中出場のリーファー選手を迎えます。ここでベンチは継投に。そして藤田投手がファウルフライに打ち取り、ここも得点を許しません。
 その裏、マリーンズも1死から福浦選手が二塁打。さらに2死後に里崎選手が粘った後に振り逃げで1・3塁と追加点機を得ます。しかしここもズレータ選手が打ち取られます。
 そして迎えた9回表、マリーンズは小林雅英投手が登場。しかし、この「2対1でむかえたマリンのライオンズ戦」というのは、今季唯一の抑え失敗をした4月14日と全く同じです。そして、先頭のGG佐藤選手にいきなり中前に弾き返されます。そして続くは六番に落ちている和田選手。前回の失敗の時は、この二人に四死球で出塁され、そこから打たれています。そして和田選手の当たりは、これまた中前に抜けそうな当たり。すわ前回の再現か、と一瞬青くなりましたが、これをTSUYOSHI選手が飛びついて取り、すかさず二塁送球。一塁転送もうまくいき、一転して2死無走者となりました。続く代打はその時に逆転打を打たれていた大島選手ですが、あっさり初球を打たせて遊直に打ち取り、終わってみれば三者凡退。
 これで、2対1で「スミ2」を守って勝ち、引き分けを挟んで4連勝となっています。先輩の維持を見せた成瀬投手は4勝0敗、小林雅投手は10セーブ目を挙げています。観客数は1万4千1百人ほどでした。

 福岡のホークス対合併球団は杉内投手と吉井投手が先発。2回に3月以来の一軍復帰を果たしたアレン選手の適時打で合併球団が先制しますが、2回に4番からの三連打で無死満塁に。続くブキャナン選手が三振したところまでは一昨日の4回表と全く同じでしたが、続く森本選手の二塁ゴロを併殺に出来ずにホークスが同点に。さらに捕逸でホークスが勝ち越した上に、本塁カバーの際に吉井投手が怪我して降板してしまいます。
 合併球団は4回に無死2・3塁と逆転機を作りますが、ラロッカ選手・ローズ選手、そして先ほど適時打のアレン選手が打ち取られ、1点も挙げられません。
 そして5回には小久保選手に13号3ランが出て5対1に。その後も抑えた杉内投手は8安打されながら、無四球で2試合連続の完投で6勝目を挙げています。一方の合併球団は10連敗を止めた後に再び5連敗となっています。観客数は2万7千人ほどでした。
 ところで、昨日、合併球団のオーナー氏が早々と「現場介入」をやっていました。「オフにやったトレードは全部失敗しているじゃないか」と切り出すと、「ラロッカとローズがいなかったらどうなっていたか。チーム作りの失敗などと今一つ整合性に欠ける発言をした後、監督にもアメリカ流を通していたら、シーズンが終わってしまうとダメ出ししていました。ならばアメリカ人の監督を呼ばなければ、と思うのですが・・・。まあ、オーナーがこの調子なら、連続Bクラス並びに、連続監督交代の記録が伸びるのも、ほぼ確実かと思われます。

 東京ドームのファイターズ対イーグルスはグリン投手と田中投手が先発。初回に連続失策で好機をもらったイーグルスが、1・3塁から重盗を決め、無安打で先制。さらに5回には高須選手の5試合連続となる適時打で2点目を挙げます。
 田中投手は6回まで3安打無失点に抑えます。しかし、7回に先頭の田中幸選手が通算1998本目となる4号ソロを放つと、さらに2死後に今度は田中賢選手に二塁打を打たれ、ここで田中投手は降板となります。そして8回には代打・小谷野選手の犠飛で追いついて延長に入ります。
 イーグルスは6回から11回まで無安打に抑えられます。一方、イーグルス継投陣も踏ん張り、ついに延長12回に入ります。そして12回表、先頭の山崎武選手が四球で歩き、代打には塩川選手が起用。続くリック選手の打席で、エンドランがかかりますが、リック選手がサインを見落としたかバットを振りません。しかし、中嶋捕手の送球がそれ、結果的には盗塁成功に。さらに、リック選手の犠打を武田久投手が失策し、無死1・3塁と、またもやイーグルスが好機をもらいます。すると続くウィット選手に犠飛が出て、初回に続き、無安打でイーグルスが勝ち越し点を挙げます。その裏は、前の回から登板の福盛投手が得点圏の走者を置くものの後続を抑え、3対2でイーグルスが勝利。球団創設以来初の6連勝を挙げるとともに、ファイターズと並んで同率4位となっています。観客数は1万5千9百人ほどでした。

 米子のカープ対タイガースは大竹投手と下柳投手が先発。初回に下柳投手は自らの失策で1点を失うと、続く前田智選手に6号3ランが出て、カープが4点を先制します。直後の2回にタイガースは2死満塁を逃すと、3回も先頭打者が安打しますが、併殺があって三人で終わります。4回には暴投で1点を返しますが、6回に連続暴投などで2点を献上。その後、金本選手に10号ソロが出るも反撃はそれだけで、7対2でカープが勝ち、タイガースの連勝は4で止まりました。また、対カープ6連敗となっています。観客数は1万3千2百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手と館山投手が先発。3回まで無安打だったドラゴンズですが、4回に森野選手の適時打で先制すると、7回には立浪選手の代打適時打で追加点を挙げると、8回にはウッズ選手の17号2ランでダメ押しします。スワローズは安打こそ出るものの得点が出ず、9安打2四球ながら9残塁で完封リレーを喫して5連敗となっています。観客数は2万8千2百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対読売は工藤投手と福田投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は2万1千2百人ほどでした。

2007年05月15日 23:49