2004年09月11日

流れをつかんだ?

[ 野球 ]

 マリンスタジアムで観戦。ファイターズ戦は4月に東京ドームで「9連敗目」を見て以来です。
 試合開始直後に入場したのですが、外野席・一塁側1階内野自由席はすでに満席と表示されていました。
 先発は小野投手と金村投手。ともに立ち上がりが良くなく、小野投手は初回2死から連打され、一方の金村投手も初回に1安打2四球で満塁としますが、ともに得点にはつながりませんでした。
 しかし2回、この回も2死から連打され、新庄選手に先制適時打を打たれます。一方、金村投手はボールが先行するのですが、マリーンズの打者は有利なカウントからフライを打ち上げます。打者の左右に関係なく、やけに左翼手へのフライが多く、金村投手に対し、レフトフライ7つに対し、ライトフライはゼロでした。風が右方向なのを意識したための投球なのでしょうか。
 あと、余談ですが、3回裏に井上選手が一塁スタンドにライナーでファウルを打ったのですが、これが、我々の席から5mも離れていない席の観戦者のビールを直撃。怪我はありませんでしたが、その人の服はかなり濡れていました。あんな間近に飛んできたボールを見たのは初めてでした。
 余談ついでですが、今日は話題の「マリンのモツ煮込み」を初めて食べました。味といい、モツといい、評判になるだけの事はありました。空腹だったせいもあるのでしょうが、今まで食べた中で一番と思ったほどでした。

 閑話休題。結局金村投手には5回まで1安打3四球で0点とほぼ完璧に抑えられます。小野投手も3回から5回までは無安打でしたが、6回に小笠原選手とセギノール選手に連打されて無死1・3塁となり、マリーンズの天敵・高橋信二選手の適時打で2点目を奪われ、無死1・2塁でマウンドを降ります。
 金村投手の出来を考えると、もう1点取られれば試合が決まりかねない局面ですが、2番手の高木投手が小田選手には詰まった当たりを中前に落とされて無死満塁となりますが、続く坪井選手を三振。さらに3番手の山崎投手が島田選手を併殺に打ちとって、この大ピンチを最少得点で凌ぎます。
 これで少し流れが戻ったのか、その裏、ベニー選手に左中間スタンドへのソロが出てようやく1点を返しました。
 マリーンズ中継陣は、7・8回も山崎投手・藤田投手・薮田投手がファイターズ打線を完璧に抑えます。そして8回裏、この回先頭の小坂選手の代打の李選手が四球を選び、この試合初の無死の走者を出します。続く諸積選手のところで西岡選手が代打に出ますが、なぜか金村投手は一塁の李選手を執拗に牽制。西岡選手は結局バントを2回失敗したあとで打ち取られ、ここで「必勝リレー」の建山投手が登板。ところが、この建山投手も執拗に牽制をします。この牽制に守るリズムが崩れたのか、続く堀選手の中堅へのライナーを名手・新庄選手が落球。福浦選手もこの試合3本目となる安打で続き、1死満塁の大好機を迎えます。しかし、ここは建山投手が踏ん張り、ベニー選手・フランコ選手を打ちとり、得点を許しませんでした。
 9回表、先頭の小田選手が二塁打を打ち、6回以来の出塁を果たしますが、薮田投手が踏ん張り、坪井選手、さらにはオバンドー選手・エチェバリア選手の代打攻勢もしのいで、1点差のまま、9回に入りました。

 ファイターズは当然ながら横山投手が登板。先頭の橋本選手、さらには代打の初芝選手も打ち取られ、「あと一人」に。そして代打は垣内選手。しかし打った打球は三塁前のボテボテの当たり。「終わったか・・・」と思いましたが、何とこれを小笠原選手が悪送球し、垣内選手は二塁に進みます。続く李選手は、さらにボテボテの当たりを三塁へ。すると何と小笠原選手がまた悪送球(記録は内野安打と失策)で、垣内選手が生還し、まさかの同点に追いつきます。李選手も3塁まで進み、一気にサヨナラの好機となりましたが、続く西岡選手のライトライナーを坪井選手が地面スレスレで捕球し、延長に入りました。
 10回表からは小林雅英投手が登板。先頭の新庄選手から始まる好打順を3人で抑えます。その裏、マリーンズは堀選手の安打を足がかりに1死1・2塁に。ここでファイターズは最近好調の井場投手を投入。暴投と四球で1死満塁としますが、9回に続き、橋本選手と初芝選手が倒れ、この試合3度目の満塁はまたまた無得点に終わりました。
 11回表も小林雅投手が抑えて11回裏、先頭の垣内選手が初球を打つと、打球は左中間スタンドへ。敗戦目前からの大逆転でサヨナラ勝ちし、勝率を5割に戻し、0.5ゲーム差をつけての3位に浮上しました。余談ですが、我が家の観戦成績も4連敗後の4連勝で5割に戻しています。
 それにしても小笠原選手のまさかの連続失策。あれほどの一流選手でも、この重要な試合の勝利が見えた瞬間に平常心を失ったのでしょうか。もちろん、この大勝負を勝ったのは嬉しいですが、昨日、大阪で大変な交渉をした事も含め、小笠原選手の心中を思うとなんとも言えない気分にもなりました。


 ライオンズ対ブルーウェーブは西口投手と川越投手が先発。9回の表裏で豊田投手と山口投手の両守護神が1点ずつ失って延長に入るというわけのわからない展開になりましたが、11回に竜太郎選手の2点適時打が出たブルーウェーブが競り勝ちました。
 パ唯一のナイターとなったホークス対バファローズは斉藤投手とパウエル投手が先発。五輪宿舎で怪我した中村選手が初回の復帰初打席で3ラン。さらに4回にも2点適時打を放つなど、この日6打点と大活躍。投げてはパウエル投手が7回まで無失点に抑えますが、8回に井口選手と松中選手に連続本塁打されて完封ならず。松中選手は本塁打数がセギノール選手と並ぶ42となり、「三冠王」となっています。

 ベイスターズ対タイガースもデーゲームでしたので、何も見ていませんが、先発にまわってから好調の三東投手が5回を2失点とまずまず好投。同点で迎えた8回に無安打で勝ち越し、9回にも追加点を挙げてタイガースが勝ちました。
 ドラゴンズ対カープは平松投手と河内投手が先発。初回に2点を失った平松投手ですが、その後は抑えます。そして5回に3点を取ってドラゴンズが逆転。昨日は不調だったリリーフ陣も、今日は岡本投手が1安打されただけで、平井投手も昨日の借りを返し、最後は岩瀬投手が3人で抑えて連夜の1点差勝利。明日の結果いかんではマジックが点灯します。
 読売対スワローズは読売が勝ったようです。

2004年09月11日 23:36