2005年05月31日

黒田投手の好投と前田選手の一発に沈む

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対カープは小林宏之投手と黒田投手が先発。初回にともに、二塁打で出塁した打者を中軸の適時打で返す、という似たような展開で1点ずつ取り合います。
 小林宏投手は、本来のローテなら明日先発というところですが、今日は勝てば5月5勝で月間MVPの可能性もあるので、中5日で登板。3回から6回まで毎回走者を出しますが、李選手の好守や小坂選手の超美技などもあり、得点はされません。
 一方、黒田投手は2回以降は素晴らしい出来でした。2回から7回まで2安打で、併殺などもあり、うち5回を三者凡退に抑えます。
 結局、小林宏投手は、7回1死1塁のところで同点のまま降板。月間5勝はなりませんでした。2番手の藤田投手は7回は抑えます。しかし8回、先頭の前田選手に右翼席に飛び込む第13号ソロを喫します。これまで、左打者相手には「打球が走者に当たって走者アウト。記録は安打」のみの1安打に抑えてきた藤田投手ですが、実質的な対左打者初被安打が大きな一発となってしまいました。続く新井選手にも二塁打を打たれ、犠打で1死3塁となったところで山崎投手に交代しました。
 山崎投手は続く倉選手をツーナッシングと追い込んで1球ボール。解説者も「これでスクイズはないですね」と言っていたのですが、次の4球目をスクイズ。完全に虚を突かれ、2点目を取られます。さらにプロ2試合目となる甲斐選手にプロ初安打を打たれ、暴投で進まれます。ここで打席の途中ながら今季初登板となる川井投手を投入。しかし、その初球を打たれ、この回3点目を奪われてしまいました。

 そして4対1のまま9回裏に。カープはまだ黒田投手です。先頭のフランコ選手が二塁打で出塁し、1死後、李選手も安打でつなぎ、1・3塁と、一発出れば同点の場面に。しかし、黒田投手は9回でこの試合初の151kmを出すなど、疲れは見えません。サブロー選手は初球を打ち上げ、橋本選手も三振に打ち取られ、結局4対1で負けました。黒田投手はリーグ単独首位となる7勝目を完投で挙げました。観客数は1万3千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ホークスは杉山投手と杉内投手が先発。2003年の日本シリーズで2試合先発で1点しか取れなかった杉内投手に今日もタイガース打線は2安打1四球10三振と抑えられます。杉山投手も6回まで3安打無失点と好投しましたが、7回にズレータ選手に2ランを打たれてしまいます。観客数は4万3千6百人ほどでした。
 ナゴヤドームのドラゴンズ対ライオンズは山本昌投手と松坂投手が先発。4回まで0対0でしたが、5回裏、突如松坂投手が乱れ、いきなり3連続四球。続く荒木選手に適時打を打たれ、立浪選手に押し出しと、この回1安打でドラゴンズが2点を取ります。山本昌投手は7回を無失点に抑えますが、8回から登板の岡本投手が誤算で無死満塁に。しかし、急遽登板の平井投手がこの危機を犠飛のみの1点に抑え、さらに岩瀬投手が売り出し中の中村選手を抑えます。岩瀬投手は9回も抑え、結局2対1でドラゴンズが勝ちました。松坂投手は8連続完投ながら敗戦投手になっています。観客数は2万8千2百人でした。
 大阪ドームの合併球団対スワローズはケビン投手とガトームソン投手が先発。初回に合併球団が先制しますが、スワローズが小刻みに得点して逆転します。2回から6回までガトームソン投手に完璧に抑えられてきた合併球団は7回に連打で1点を返しますが、ここで怪我で出遅れていたゴンザレス投手が今季初登板。この危機を併殺で切り抜けます。9回、合併球団は2死2・3塁と一打逆転サヨナラ機を作りましたが、石井投手が谷選手を三振に打ち取り、3対2でスワローズが逃げ切りました。観客数は1万5千5百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対イーグルスは門倉投手とホッジス投手が先発。2回にイーグルスが好調・鷹野選手の2ランで先制しますが、4回にベイスターズが逆転。その後も点を重ねたベイスターズが6対2で勝ちました。観客数は9千8百人ほどでした。
 札幌ドームのファイターズ対読売は鎌倉投手と上原投手が先発。ファイターズが先制しますが、読売が追いつき、以下取ったら取り返すという展開で延長に。ファイターズは10回裏に1死満塁としますが、セギノール選手がシコースキー投手に併殺に打ち取られます。以降も点が入らず、結局4対4の引き分けでした。観客数は2万7千3百人ほどでした。

2005年05月31日 23:43