2007年04月21日

小宮山投手、2004年8月以来の白星

[ 野球 ]

 仙台のイーグルス対マリーンズは青山投手と成瀬投手が先発。今日は土曜日恒例の橋本選手がスタメンマスクで7番に、そして里崎選手は6番DHで、ベニー選手がスタメン落ちしました。
 二週間前には青山投手は2回で6点取ってKOしたマリーンズ打線ですが、今日は2回まで無走者。3回に先頭の橋本選手がチーム初安打を放ちますが、後続が二塁にも進められずに打ち取られます。
 一方、ここまで3試合で自責点4だった成瀬投手ですが、今日は初回・2回とも安打されるという立ち上がり。そして3回、1死から鉄平選手の俊足で内野安打にされると、続く塩川選手にも安打されて1・2塁に。ここで好調の礒部選手に2点適時打を打たれ、先制を許します。さらに1死後にはリック選手にも適時打が出て、3点をリードされます。

 しかし直後の4回表、先頭の早川選手が内野安打を放ち、続く青野選手の三塁ゴロが失策となって1・2塁に。さらに青山投手はズレータ選手にぶつけてしまって満塁とすると、続くワトソン選手が押し出しの四球を選び、マリーンズが内野安打一つで1点を返します。さらに里崎選手に適時打が出て1点差としてなお無死満塁。一気に同点さらには逆転かと思いましたが、橋本選手が倒れた後、サブロー選手のライナーゲッツーもあり、2点で止まりました。
 続く5回も先頭の塀内選手が安打で出塁し、TSUYOSHI選手が四球を選んで再び無死1・2塁に。ここで早川選手が送った後、青野選手の内野ゴロの間に塀内選手が生還して、マリーンズが追いつきます。
 追いついてもらった成瀬投手ですが、今日はどうもこれまでと違う感じ。4回も2死を取った後、礒部選手に四球を出します。
 するとここでバレンタイン監督が出てきて投手交代。今日の成瀬投手は4回2/3投げて7安打1四球3失点。得意の三振も3つだけで球数も87球と変調でしたから仕方ないかもしれません。そして二番手として小宮山投手が登板しました。2005年になってからは登板は敗戦処理か大差で勝っている時が原則。同点で登板した2回はいずれも延長戦の時のみでした。
 というわけで、2005年6月11日以来の「中継ぎ登板」となった小宮山投手ですが、フェルナンデス選手には安打されるものの、続くここまで2打数2安打のリック選手を投ゴロに打ち取ります。そして続く6回も山崎武選手、ウィット選手といった一発のある面々を三人で抑えました。
 青山投手は6回まで6安打3四死球ながら3失点で踏ん張っていたのですが、続く7回に先頭のTSUYOSHI選手が安打で出塁します。続く早川選手の犠打は三塁前にやや強めに転がり、フェルナンデス選手は二塁に送球しますが、これがややそれて3度目の無死1・2塁に。青野選手の犠打は失敗し、二塁走者がアウトになったものの、ズレータ選手が中前に適時打を放ち、遂にマリーンズが勝ち越し。ここで青山投手は降板となりました。
 イーグルスもここから「一人一殺」の細かい継投で追加点を防ぎにかかります。しかし渡辺恒投手は代打のベニー選手に四球を出し、小倉投手には里崎選手が犠飛を放って1点を追加します。さらに四番手に左の松崎投手が出ると、マリーンズベンチも動き、DH解除を覚悟で橋本選手に代打で堀選手を。しかし、ここは松崎投手が凌ぎ、5対3で終盤に入ります。
 小宮山投手は7回も続投。2死を取ったところで塩川選手に安打され、ここで降板となります。そして今日2安打1四球の礒部選手には藤田投手が登板。内野ゴロに打ち取ってきっちり仕事をこなしました。
 8回にもマリーンズは1死2塁の追加点機を作りますが、続くTSUYOSHI選手の放った安打性の当たりを、新人の渡辺直選手が好捕して本日2つめのライナーゲッツーとなり、0点に終わります。
 その裏は薮田投手と思いきや、新人の荻野投手が登板。この起用に応え、四番のフェルナンデス選手から始まるイーグルス打線を三者凡退に抑えます。
 そして9回は小林雅英投手が登板。昨日安打されたウィット選手からでしたが、今日は三人で抑え、連日のセーブを挙げました。
 これでマリーンズが5対3で勝って3連勝。荻野投手はプロ初ホールド。そして小宮山投手は2004年8月25日以来となる勝利を挙げています。
 そしてヒーローインタビューも小宮山投手が。約2年半ぶりの白星に対する喜びはもちろんあったようですが、その「原因」を作った成瀬投手に言及し、「これから懇々と説教をする」と、指導者的視点で話していました。
 これで今季土曜日初勝利。同時に、橋本選手がスタメンマスクを被った試合の初勝利ともなっています。観客数は1万5千3百人ほどでした。

 東京ドームのファイターズ対ホークスは八木投手と斉藤和投手が先発。0対0で迎えた5回にホークスが多村選手の適時打で先制。しかしその裏、ファイターズも森本選手の適時打で追いつきますが、6回表に小久保選手に二日連続となる8号ソロでホークスが再び勝ち越します。
 その裏、ホークスは早くも2番手の森福投手が登板。しかし死球と安打で走者をためて降板。続く佐藤投手が鶴岡選手に同点適時打を打たれ、森福投手は7試合目での初自責点となりました。
 しかし直後の7回。八木投手は先頭打者に二塁打を打たれ、続く大村選手の犠打を稲田選手が失策して無死1・3塁となり、本多選手の適時打で、ホークスが三度勝ち越します。ここでファイターズは八木投手をあきらめ、押本投手を投入しますが、これが大誤算。続く多村選手に開幕戦以来となる3号3ランが出ると、さらに松中選手にも二者連続となる3号ソロが出ます。さらにアダム選手に来日初安打となる1号2ランが出てこの回一挙7点。それまでの接戦が一転して大差試合となりました。さらに9回にも2点を追加したホークスが11対2と大勝で連勝。逆にファイターズは3連敗となっています。観客数は2万3千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は西口投手とデイビー投手が先発。ここまで4戦4勝だった西口投手でしたが、今日は乱調。2回に安打と2四球で満塁とし、続く大西選手にもこの回3つめの四球で先制点を献上。さらに犠飛も出て1安打で2点を失います。続く3回も先頭打者の四球を足がかりに1点を失うと、4回も先頭打者に安打された後、四死球で満塁として、ローズ選手が2点適時打を放って計6点。ここで西口投手はKO。6安打7四死球6失点とこれまでの4試合とは別人のような内容でした。
 デイビー投手は大量援護にもまもれれ、7回を5安打1四球1失点。合併球団が7対1で快勝し、今季対ライオンズ初勝利を挙げています。観客数は1万2千8百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対カープは川村投手と佐々岡投手が先発。2回に吉村選手の適時打でベイスターズが先制します。川村投手は5回を5安打2四死球で無失点ながら、球数が87球という事もあって裏の攻撃で代打を送られ、6回からホセロ投手がマウンドに上がります。ところが、そのホセロ投手。いきなり三者連続四球で無死満塁に。続く倉選手の併殺の間に同点となります。ホセロ投手は結局3イニングを投げ、無安打4四球1失点という内容でした。
 そして同点で迎えた9回、3番手の木塚投手に対し、先頭の倉選手の打球が左翼ポールを直撃する2号ソロを放ち、カープが勝ち越します。ところが、その裏、今季ここまで1勝4セーブで失点0だった永川投手が、1死から連打と内野ゴロで2死2・3塁とします。ここで代打には今季ここまで14打数1安打の種田選手が。1塁は空いているもののカープは勝負しますがこれが失敗。種田選手が左翼の頭を越すサヨナラ2点適時二塁打を放ち、ベイスターズが3対2で逆転サヨナラ勝ちをしました。観客数は1万7千人ほどでした。
 神宮のスワローズ対ドラゴンズは藤井投手と吉見投手が先発。初回、いきなりドラゴンズが四球と「お見合い」で好機を貰うと、福留選手に3号3ランが出て先制。さらにそこから再び走者をため、今季初スタメンの清水将選手の内野ゴロの間にもう1点を追加します。さらに中村紀選手の2打席連続本塁打などで、5回までに7点を取ります。
 ところが、3回まで失策による1点のみに抑えられていたスワローズですが、4回に宮本選手の2号ソロと失策で3点目を返し、この回途中で吉見投手は降板。さらに5回にも2点を返すと、6回にはこの回から登板の高井投手が二死満塁とするも、ここまで2打席連続本塁打の中村紀選手を三振に打ち取り三者残塁。その裏には青木選手に5号ソロが出て、ついに1点差に迫ります。
 これで流れがスワローズになったかと思いきや、直後の7回に先頭の李選手が安打し、犠打で進んだ後、代打の立浪選手から始まり、四球を挟んで5連打で高井投手をKO。四番手の遠藤投手も猛攻を止められず、結局この回に打者一巡。最後は立浪選手の代走で出ていた新井選手にも打席が回り、「代走適時二塁打」が出てこの回計8点。続く8回には福留選手に本日2本目となる4号ソロが出て21安打で計16点。スワローズも12安打で7点を取りますが、失点が大きすぎて16対7でドラゴンズが大勝。5番手のS=ラミレス投手が来日初勝利。一方、スワローズのラミレス選手には来日1,000本目の安打が出た試合でもありました。観客数は2万3千1百人ほどでした。
 甲子園のタイガース対読売は能見投手と久保投手の先発で読売が勝ったようです。観客数は4万8千5百人ほどでした。

2007年04月21日 23:31