2007年02月14日

ないものは痛まない

[ 野球 ]

 合併球団に屈辱的な扱いを受けて解雇された中村紀洋選手が、ドラゴンズのキャンプでテストを受けることが決まったようです。育成選手候補としてのテストとの事ですが、ここまで宣伝するのですから、入団を前提としている可能性は高そうです。
 まあ、いろいろ裏であったのでしょう。それはどうでもいいのですが、それを報じた記事の一つで非常に気になる表現がありました。それは、日刊スポーツのサイトに載った、合併球団が中村選手の新しい所属先が決まらない状況に心を痛めという一文です。

 本当に合併球団が、中村選手の自負心をズタズタにするような年俸を提示して、もし退団するなら再就職先も気遣う、という意図が最初からあるならば、選手会が言うように、トライアウトに間に合う形で「1億2千万の減俸提示」を秋のうちにしていたでしょう。それをせずに、あの時期に、中村選手の印象を落とすような報道工作をしまくった上に解雇しておいて、「心を痛める」も何もないものです。
 だいたい、本当に「痛める心」なるものをあの会社が一片でも持っているならば、2004年のバファローズファンの心を少しでも思って行動したはずです。
 野球マスコミと球団の癒着など、今に始まった事ではありませんが、ここまでわざとらしいのはなかなかありません。書いた記者はどんな顔をして「心を痛めた」という文字をPCに打込んだのだろう、とまで思ってしまいました。

2007年02月14日 00:37