2004年09月21日

「最終戦」で三連発

[ 野球 ]

 代替試合がなければマリーンズにとって今期最終戦となるライオンズ対マリーンズ戦。ライオンズの先発は潮崎投手、マリーンズの一番打者は佐藤幸彦選手と、ともに今季限りで引退を決めた選手の対戦から始まりました。佐藤選手の打球は当たりは良かったのですが、ライトが好捕してアウト。両選手はマウンドで握手をかわして、ベンチに戻っていきました。
 ライオンズの「二番手」は張投手、マリーンズの先発は清水直行投手です。その清水投手、2回裏に先頭のカブレラ選手にソロ、さらに和田選手を歩かせ、フェルナンデス選手に2ランを打たれ、3点を失います。
 一方の張投手に4回まで無安打に抑えられたマリーンズ打線ですが、5回に連続四球で1死1・2塁と好機を貰い、井上選手の適時打で1点返します。しかし、続く1死1・3塁の好機は連続三振でつぶしてしまいます。
 さらに6回もあっさり二死を取られます。ところがここからベニー選手・フランコ選手・李選手が三者連続本塁打。今期、基本的に外国人打者三人制をしいたマリーンズですが、初の三者揃い踏みが、「最終戦」の大事な場面で実現しました。
 続く7回も先頭の井上選手が二塁打。橋本選手が送って、西岡選手は倒れたものの、堀選手が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げます。その裏、1点返されましたが、9回もまた先頭の井上選手が二塁打を打ち、橋本選手が送り、今度は小坂選手の犠飛で追加点。派手な「三連発」が大きかったのは確かですが、この井上選手のいずれも得点にからんだ3安打も大きかったと言えるでしょう。
 最後は、小林雅英投手が登板。あまり良くはなかったのですが、何とか1失点で抑え、20セーブ目を挙げました。
 というわけで、リリーフ陣に不安は残ったものの、何とか「最終戦」を勝ちきり、勝率5割でレギュラーシーズンを終えました。借金がなかったのは1995年の第一次バレンタイン政権以来の事です。
 試合終了後はそのバレンタイン監督が先導してレフトスタンドに皆で行ってファンに挨拶。佐藤幸彦選手の胴上げもそこで行われました。

 昨日、劇的な結末をむかえたファイターズ対ホークス戦。平日にもかかわらず、昨日を上回る43,000人の来客数となりました。先発はミラバル投手と和田投手。ホークスがズレータ選手の連日の2ランなどで3対0とリードしますが、5回に島田選手の2ランで1点差、さらに2死1塁から新庄選手が連夜の本塁打で逆転します。その後もセギノール選手の本塁打や、島田選手の連続適時打などで加点したファイターズが7対3で勝利。ミラバル投手は5回以降は1安打でした。
 これで、ファイターズは残り2試合で1勝以上もしくは2分でプレーオフ進出となりました。ちなみに仮に1敗1分となりますと、5割でマリーンズと並び、「3位決定戦」が行われます。
 こちらも代替試合がなければ札幌最終戦ということで、ヒーローインタビューはヒルマン監督。チームの勝利とともに、この大観衆を大いに喜んでいました。

 バファローズ対ブルーウェーブは5対5で延長戦に。10回裏に礒部選手の長打性の当たりを好捕した早川選手が、11回に勝ち越し本塁打を打ち、これが決勝点となり、6対5でブルーウェーブが勝っています。
 カープ対タイガースは黒田投手と井川投手が先発。今日は、勝つ番のはずの井川投手でしたが、序盤に4失点。そして3対4で迎えた5回裏に、新井選手に3ランを打たれて突き放されます。9回に反撃して2点をかえしてなお2死1・2塁としますが反撃はここまで。結局8対5で敗れました。
 ドラゴンズ対スワローズは川上投手とゴンザレス投手が先発。ドラゴンズが2対1でリードした7回に土橋選手が逆転3ラン。これが決勝点となり、4対2でスワローズが勝ちました。
 ベイスターズ対読売は、昨日に続き、ベイスターズ打線が序盤で11得点。セドリック投手が7回を3本塁打による4点のみに抑え、7勝目を挙げています。

2004年09月21日 23:36