2007年06月30日

救援陣の不調で追いつかれるも、何とか引分けに

[ 野球 ]

 パリーグ唯一のナイターとなった福岡のホークス対マリーンズはガトームソン投手と小林宏之投手が先発。今日は昨日復帰を果たしたTSUYOSHI選手が自打球の影響で欠場。さらに体調不良もあって福浦選手もスタメンから外れました。代わりの一番には田中雅彦選手が三塁手でプロ初スタメン出場。捕手登録の選手がプロ初スタメンで一番というのはかなり珍しいでしょう。また、三番には昨日二安打の竹原選手が指名打者で出場し、一塁には青野選手が、二塁には堀選手が入りました。右のガトームソン投手に対し、両打ちの早川選手以外は全て右打者というのは珍しいですが、データなどによるものでしょうか。
 初回、小林宏投手は簡単に二死を取りますが、続く川崎選手に右翼席に今季1号となるソロ本塁打を打たれます。しかし直後の2回表、先頭のサブロー選手が内野安打で出塁すると、里崎選手の安打とベニー選手の四球で無死満塁に。ここで青野選手が詰まった遊ゴロを放ち、一塁はアウトになったものの同点に。さらに続く堀選手の2点適時打で勝ち越すと、渡辺正選手も安打でつなぎます。そして続く田中雅選手がプロ初打点となるスクイズを決め、この回一挙4点を挙げました。

 さらに4回には先頭の青野選手が二塁打を放つと、堀選手が安打でつなぎ、渡辺正選手の適時打で5点目。なおも無死1・2塁と一気に試合を決める好機を得ますが、先ほど初打点の田中雅選手が犠打を失敗して1死1・2塁に。続く早川選手が右翼にライナー性の当たりを放つと、柴原選手はショートバンドで捕球すると、二塁へ送球。ダイレクトの可能性があると思ってスタートが遅れた田中雅選手が封殺され、「ライトゴロ」に。続く竹原選手も倒れ、踏ん張られてしまいます。
 小林宏投手は5回まで3安打1失点でしたが、6回に川崎選手の適時打で1点を返されます。さらに続く7回、足を痛めて一度ベンチで治療を受け、続投するものの、連打に失策もあって無死2・3塁としてしまいます。しかしここで登板した荻野投手が高谷選手・松田選手、さらにはリーグ首位打者で本日も2安打の大村選手を抑え、この危機を0点で凌ぎます。
 これでさすがに決まったかと思ったのですが、8回裏に登板した薮田投手が、いきなり本多選手に三塁打されると、川崎選手の適時打と松中選手の適時二塁打で1点差に。なおも無死2塁となりますが、ここは薮田投手が踏ん張って小久保選手と柴原選手を抑えます。そして続く多村選手が安打性の打球を放つも、中堅手の早川選手が飛びついて捕ってアウトに。落ちれば同点だけに、極めて大きな守備でした。
 続く9回はその早川選手から。ホークス三番手の二コースキー投手に対し、安打を放ちます。続くは前の打席で代打に入った大松選手はバントの構え。すると初球がボールになった時に突如、左の大松選手相手に左の二コースキー投手から右の水田投手に継投。しかし大松選手は予定通り犠打を決めると、サブロー選手の安打と里崎選手の死球で満塁に。ここで途中出場の代田選手の代打でワトソン選手が登場すると、ホークスは篠原投手に継投。しかしワトソン選手は、2回の青野選手のような詰まった内野ゴロでマリーンズが追加点を挙げて2点差に。しかし、なお続く2死2・3塁はこの回四人目となるスタンドリッジ投手に青野選手が抑えられ、ここも1点しか取れません。
 その裏、マリーンズは当然ながら小林雅英投手が登板。しかし、いきなりブキャナン選手に安打されると、続く松田選手にも適時二塁打を放たれます。さらに、本塁送球がそれて松田選手は三塁に。そして1死後に本多選手の適時打でついに同点に追いつかれます。続く川崎選手にも本日4本目の安打が出て1死1・3塁とサヨナラ機となりますが、ここは小林雅投手が踏ん張り、松中選手と小久保選手を打ち取り、延長戦に入ります。そして10回裏も続投の小林雅投手は2死後に二塁打を打たれますが、ここも何とか凌ぎます。
 そして11回は高木投手がいきなり死球と犠打で1死2塁としますが、本日絶好調の川崎選手を抑え、松中選手を歩かせた後、6番手の小宮山投手が小久保選手を打ち取り、ここも凌ぎます。今日の小久保選手は6のゼロでした。
 10回はスタンドリッジ投手に、11回は馬原投手に無安打に抑えられていたマリーンズ打線ですが、12回表2死から根元選手が安打。さらに盗塁に暴投が重なって三塁まで進みます。しかし本日2安打1打点の渡辺正選手がフルカウントから内野ゴロに倒れ、これで勝ちがなくなってしまいました。
 その裏、小宮山投手が柴原選手・多村選手、そして代打の吉本選手を打ち取り、試合終了。6対6の引分けで終わりました。試合前の王監督の談話では、「昨日の2時間37分より1時間はかかる」と言っていましたが、その予想を大幅に上回る4時間50分でした。また、この結果でファイターズが再び首位に立っています。観客数は3万4千5百人ほどでした。

 大阪ドームの合併球団対ファイターズは近藤投手と八木投手が先発。2回にファイターズは無死2・3塁から連続三振で2死になりますが、そこで下位に降格した小谷野選手の2点適時打で先制。その裏にアレン選手の2号ソロで1点差となりますが、3回には稲葉選手の適時打で、4回には昨日は無安打だったジョーンズ選手の来日初打点となる適時二塁打で4点目を挙げます。
 ところが八木投手がその裏、2死無走者から四球を出すと、的山選手の適時二塁打が出て、さらに安打で1・3塁に。2点リードながらここで降板となります。しかし、二番手で久々の一軍登板となったスウィニー投手が好投。この危機をしのぐと、6回まで無失点に抑えます。さらにファイターズは交流戦からの必勝継投となった江尻投手から武田久投手を投入。9回にマイケル中村投手がローズ選手に適時打されて1点差となるものの、最後は抑え、ファイターズが4対3で逃げ切っています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

 所沢のライオンズ対イーグルスは岸投手と朝井投手が先発。初回にライオンズが中島選手と和田選手の適時打で2点を先制。3回にイーグルスも山崎武選手の28号ソロで反撃しますが、その裏に即座にGG佐藤選手の三塁打を足がかりに石井義選手の犠飛で突き放します。
 さらに7回には上本選手のプロ初打点で突き放して3点差としますが、8回に鉄平選手の5号ソロで2点差に迫ったイーグルスは9回に小野寺投手から草野選手が4号2ランを放ち、が追いつきます。
 しかしその裏、前の回から投げていた小倉投手が1死から和田選手に安打されます。ここでイーグルスは先ほど適時打の上本選手に対して左の渡辺恒投手を投入すると、ライオンズは右の代打に高山選手を起用。すると、高山選手は初球を左翼席に運び、ライオンズが6対4でサヨナラ勝ち。渡辺恒投手は一球で敗戦投手となっています。観客数は1万6千4百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対タイガースは三浦投手と下柳投手が先発。下柳投手は昨日からのスライドです。初回は三人で抑えられたタイガース打線ですが、二回に金本選手の二塁ゴロが失策となると、連打で満塁とし、続く矢野選手に2点適時二塁打が出てタイガースが先制、さらに下柳投手の内野ゴロの間に1点追加します。
 下柳投手は3回の2死満塁を凌ぐなど、走者を出しながらも5回を無失点。しかし6回2死から吉村選手に8号ソロを打たれ、さらに安打されて降板。しかしここは二番手の久保田投手が凌ぎます。
 そして直後の7回表、林選手の二塁打を足がかりに2死2塁とすると、代打で登場の桜井選手が適時打を放ち、即座に1点を突き放します。さらに8回はシーツ選手の犠飛の後、金本選手に16号ソロ、林選手に11号2ランと本塁打攻勢で大差に。9回裏に渡辺投手が1点を失いますが、なお続く2死満塁から村田選手を三振に打ち取り、8対2で勝利。ベイスターズの連勝は6で止まっています。観客数は2万6千人ほどでした。

 広島のカープ対読売は黒田投手とGG投手が先発。初回に栗原選手と新井選手の連続適時二塁打で2点を先制したカープが、3回にも捕逸もあって追加点を挙げて3対0とします。
 黒田投手は5回まで3安打無失点でしたが、続く6回、三本の本塁打を浴びて4点を失って逆転されます。
 しかしその裏、安打と四球で1死1・2塁に。ここで読売は二番手の会田投手を投入しますが、代打の森笠選手が安打を放って満塁に。さらに前田智選手を代打に出したカープに対し、読売は林投手を投入しますが、これまた失敗で押し出しで同点に。続く梵選手に2点適時二塁打が出てカープが再びリードします。さらに2死後に西村投手が登板するもこれまた裏目に出て栗原選手の2点適時打でカープはこの回計5点を取りました。
 その後、カープも2点を失い、8対6で最終回に。9回は永川投手が登板しますが、制球が落ち着かず、1死から連続四死球の後に安打で満塁に。しかし、続く阿部選手を併殺に抑え、なんとかカープが8対6で逃げ切っています。観客数は2万1百人ほどでした。

 セリーグ唯一のナイターとなった秋田のスワローズ対ドラゴンズはグライシンガー投手と川上投手が先発。川上投手が立ち上がりから悪く、2死2塁から四球を出すと、宮出選手の2点適時二塁打と宮本選手の適時打でスワローズが3点を先制。続く2回にも青木選手の適時二塁打でスワローズが1点を追加、4回には福川選手の2号ソロで川上投手から計5点を奪います。
 一方、グライシンガー投手は5回まで1安打投球。6回には2死1塁から李選手の適時三塁打などで2点をドラゴンズが返しますが、その裏、二番手のデニー投手から福川選手の2打席連続となる3号ソロなどで即座に2点を取り返して突き放します。
 ドラゴンズも9回に1点を返しましたが、結局7対3でスワローズが快勝しています。観客数は1万8千6百人ほどでした。

2007年06月30日 23:45