2006年09月16日

三重殺も喫して惨敗

[ 野球 ]

 札幌のファイターズ対マリーンズはダルビッシュ投手と久保投手が先発。1回裏、久保投手は1死から安打されると、続く小笠原選手に32号2ラン。昨日に続き、初回の本塁打で先制されます。
 一方、2回表の無死1・2塁から暴投による2・3塁の好機をマリーンズ打線は逃します。続く3回表に先頭のサブロー選手があわや本塁打という二塁打を放つと、ダルビッシュ投手が再び暴投して三塁に。そして西岡選手が歩いた後、パスクチ選手に適時打が出て1点を返します。
 1点を返してなお無死1・2塁で打席は首位打者の可能性も残す福浦選手。そして1・2塁間に痛烈なライナーを放ちますが、これを田中賢選手が捕球。二塁に投げた後さらに一塁に転送し、両走者とも戻れず、三重殺となってしまいます。もう数十センチ高かったら同点もしくは逆転の適時二塁打だったのでしょうが、これが現在の両チームの勢いの差なのでしょう。

 その裏は久保投手も一番からの打順を三者連続三振に打ち取ります。しかし、続く4回、無死1・3塁から新庄選手の適時打で追加点を許し、さらに1死後に連続適時打を打たれて計6点を失って降板。二番手の小宮山投手も2点を追加され、8対1となります。
 こうなると、試合はもう一方的なファイターズペースに。打線はダルビッシュ投手に抑えられ、継投陣も6回に押し出し二つなどで3点を追加され、二桁失点となります。今日はパ・3試合がいずれも13時開始という事もあり、イニングの合間に他球場の中継を見ていたのですが、福岡でも所沢でも、この大差の試合に「昨年の覇者なのに・・・」と解説・アナウンサーに酷評されていました。
 結局ダルビッシュ投手は8回を6安打3四球ながら三重殺効果もあって1失点。9回は調整登板という感じで出てきたトーマス投手に抑えられ、12対1で大敗となりました。
 これでマリーンズは今季最大の借金7。残り8試合ですから、3年ぶりのシーズン負け越しが濃厚になっています。一方のファイターズは77勝目。ライオンズが敗れたため、首位とのゲーム差を再び0.5にしています。ダルビッシュ投手は10連勝で12勝目を挙げています。
 観客数は4万1千人ほど。「満員プロジェクト」開催日以外では札幌での今季最高となっています。

 福岡のホークス対イーグルスは和田投手と一場投手が先発。一場投手は立ち上がりにいきなり四球二つに盗塁と暴投で無安打で1点を献上してしまいます。しかし、そこからは立ち直り、走者は出すもののホークス打線を抑えます。一方、和田投手も7回まで3安打無失点に抑えますが、8回1死から1番に入っていた飯田選手が、2003年以来となる移籍後第1号を左翼ポール際に放ち、同点に追いつきます。
 結局、一場投手は10回を投げて7安打7四球ながら1失点。あとはともに継投陣が頑張ります。延長に入ってのホークスは毎回得点圏に走者を出しますが、最後の12回の2死満塁も得点できず、結局1対1で引き分けとなりました。ホークスは3位に後退ながら、首位とのゲーム差は縮めて1.0としています。観客数は3万2千1百人ほどでした。
 所沢のライオンズ対合併球団は涌井投手と中山投手が先発。2回に満塁から内野ゴロと重盗で合併球団が1安打ながら2点を先制。この回の涌井投手は2失策1暴投という独り相撲でした。さらに5回には塩崎選手の8号ソロで追加点を挙げます。
 中山投手は3回まで無安打投球。しかし、6回にこの日5つめの四球を出すと、続くカブレラ選手に29号2ランを喫し、1点差に追い上げられます。しかし、ライオンズの反撃はこれだけ。中山投手に8回途中までこの2点のみに抑えられ、続く加藤投手にも抑えられ、計2安打。3対2で合併球団が勝利。中山投手は10試合目でプロ初勝利となりました。
 観客数は1万3千4百人ほど。今日のパリーグは全て「三強」の主催試合だったわけですが、他の二球場はいずれも倍以上入っています。また、同じ関東で行われた、セリーグの3位対5位や4位対6位よりも少ない数字です。激しい首位争いをしている球団の三連休初日のデーゲームでこの入りはちょっと異常です。
 これで1ゲーム差の中に上位3球団がひしめく形になっています。

2006年09月16日 22:04