2006年10月07日

PO開幕、エース対決はライオンズが制する

[ 野球 ]

 いよいよパリーグのプレーオフが始まりました。昨年、マリンスタジアムで球団の配った白い紙を持って応援してから一年がたったと思うと、月日の経過の早さを感じさせられます。
 さて、第1ステージのライオンズ対ホークスは松坂投手と斉藤和投手。17勝投手と18勝投手という文字通りのエース対決です。初回、松坂投手は死球で、斉藤和投手は高く弾んだ内野安打でともに走者を出しますが、ともに無得点に抑えます。
 続く2回表、先頭の松中選手の当たりは左翼方面へ伸びていきます。一瞬入ったかと思いましたが、金網の最上段に当たって跳ね返り二塁打に。あと30cm高ければ本塁打、という打球でした。そしてこの30cmは結果的に非常に大きな30cmでした。
 松坂投手は続くズレータ選手に早くも二つめの死球を出しますが、続く柴原選手のバントを好守備で三塁封殺、さらに下位打線を連続三振に打ち取り、無死1・2塁を凌ぎます。その裏の斉藤和投手も先頭の和田選手を歩かせますが、そこから三者連続三振。ともにエースらしい投球で危機を凌ぎます。

 その後も、4回の表裏はともに1死1塁から併殺を奪うなど、似たような投球内容となります。ホークスは6回表に松中選手が2死からこの試合2本目の安打を放ちますが、続くズレータ選手が打ち取られます。
 そして7回表、ホークスの6番からの攻撃に松坂投手は簡単に連続三振。ここもあっさり終わるかと思われましたが、続く本多選手が三塁前にセーフティバントを決め、出塁します。すると、先ほど腹部に死球を受けた的場選手が安打でつなぎ、さらに川崎選手に対し、松坂投手はこの試合4つめとなる死球をぶつけます。これで2死満塁となり、この試合両チームあわせて初めて3塁に走者が進みます。ここで打席にはリーグ最多安打の大村選手が登場しますが、一塁ゴロに倒れ、先制点はなりませんでした。
 その裏、ここまで初回の高く弾んだ内野安打のみの1安打に抑えてきた斉藤和投手ですが、中島選手に右前に安打されます。さらに続くカブレラ選手もつなぐ打撃で二遊間を抜いて無死1・2塁に。ここで斉藤和投手はマウンド上で鼻血を出したとのことで、一度ベンチに下がります。そして再びマウンドに上がり、打席に和田選手をむかえますが、その2球目を和田選手が打ち、三塁手の左を抜きます。松中選手が中堅寄りに守っていた事もあり、これが適時二塁打に。ライオンズが大きな先制点を挙げます。
 直後の8回表は三番からの打順でしたが、松坂投手の前に三者連続三振。そして9回も内野フライと連続三振で松坂投手は完封勝利。1対0でライオンズが勝ちました。観客数は2万9千1百人ほどでした。
 ホークスは6安打4死球と走者は出しましたが、後続がなく、13三振を奪われて敗れました。一方の斉藤和投手は4安打2四球1失点でしたが、その4安打中3安打が集中してしまい、またもやプレーオフで勝利を挙げることができませんでした。
 両エースの対決なだけに、非常に大きい1勝がライオンズに入りました。明日は松永投手と和田投手の先発。この組み合わせはホークス有利かとも思われますが、果たしてどうなるのでしょうか。

 甲子園のタイガース対読売は福原投手と内海投手が先発。2回に先頭の金本選手が右翼席ギリギリに入る24号ソロで先制。さらに4回には浜中選手が左翼へ20号ソロを放ちます。福原投手は2回に連打で無死1・2塁とされたのをはじめ、5回さらには6回と続けて無死満塁にするというピンチの連続、しかしいずれもそこから後続を断ち、6回を5安打3四死球ながら無失点に抑えます。
 ところが7回から登板のウイリアムス投手が8回に2死一塁から高橋由選手に左翼ポール際ギリギリに入る14号2ランを喫し、終盤で追いつかれます。
 しかしその裏、三番手の久保投手に対し、1死から赤星選手が安打で出塁し、犠打で二塁に進んだ後にさらに暴投で三塁に。ここでシーツ選手が二遊間を抜いて、すぐさまタイガースが勝ち越します。さらに続く金本選手がこの試合2本目となる25号2ランを放ち、3点差とします。
 9回表に藤川投手は清水選手に6号ソロを打たれますが、後は抑え、タイガースが5対3で勝っています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは門倉投手と吉見投手が先発。4回にウッズ選手の44号ソロで先制したドラゴンズが、6回には1死から福留選手が安打で出ると、今度はウッズ選手がヒットエンドランを決め、続く森野選手の犠飛で追加点を挙げます。
 前回のベイスターズ戦でプロ初勝利を挙げた吉見投手は今日も6回を4安打無四球無失点と好投します。そして7回も平井投手が抑えますが、8回に三番手の小林投手から代打の鈴木選手が安打します。さらに2死後に登板した岡本投手が内川選手を歩かせて1・2塁に。そして続く村田選手が初球を左翼席に運ぶ33号3ランを放ち、一発でベイスターズが逆転します。そして9回はクルーン投手が三人で抑え、3対2でベイスターズが勝っています。ドラゴンズのマジックは4のまま。タイガースとのゲーム差は2となっています。観客数は1万5千3百人ほどでした。
 神宮のスワローズ対カープはガトームソン投手と斉藤投手が先発。初回に広瀬選手の2点適時打で先制したカープが、3回に前田選手の適時打で3点目を挙げます。一方、前回球団初の高卒新人初登板初先発初勝利を飾った斉藤投手は、今日は3回裏にリグス選手に38号ソロを打たれてプロ初失点を喫したものの、6回途中まで3安打2四球1失点で抑えます。さらに、小山田投手・梅津投手の継投でスワローズを抑えますが、7回2死から登板の河内投手が誤算。8回に連続四球で無死1・2塁とし、続くラミレス選手はキャッチャーフライとなりますが、これを倉捕手が落球。その後に25号逆転3ランが出ます。
 そして9回は高津投手が登板。1死から四球と安打で1・2塁としますが、後続を断ち、4対3でスワローズが逆転勝利。これでスワローズは今季の3位が決定。また高津投手は日米通算300セーブを挙げています。観客数は1万3千5百人ほどでした。
 というわけで、今日のセリーグは3試合とも8回裏に四番打者の本塁打が出て、それがいずれも試合を決めました。

2006年10月07日 22:47