2006年10月08日

ホークス、継投と猛打で五分に戻す

[ 野球 ]

 プレーオフ第2戦のライオンズ対ホークス戦は松永投手と和田投手が先発。昨年までの2度の第一ステージでは、両チームともとにかくいい投手から出していく、という感じですが、ライオンズのこの先発は明らかに第二ステージを意識したものでしょう。このあたり、「首位チームのアドバンテージ」の影響が出ています。
 というわけでホークス有利かと思われた序盤ですが、初回にホークスが3人で終わったのに対し、ライオンズは2死無走者から中島選手が右翼席に本塁打を放ち、リードします。一方、ホークス打線は2回まで無走者、3回に久々一軍登場となった井手選手が初安打を放ちますが、盗塁失敗で結局3人で終わります。一方、和田投手も2・3回と先頭打者を出しますが、無得点に抑えます。

 そして迎えた4回表、先頭の川崎選手が安打で出塁し、続く大村選手はバントの構え。ところが松永投手の球はあわや顔面直撃という所に行きます。これで一瞬ですが険悪な雰囲気となります。そして大村選手は投手脇に絶妙なバントを決めて内野安打にし、無死1・2塁とします。しかし、続く大道選手のバスターは外野フライに、これで1死1・3塁となったものの、松中選手は内野フライを上げてしまい、2死になります。しかし続くズレータ選手が四球を選ぶと、松永投手はカブレラ選手も歩かせ、押し出しで同点となります。さらに、続く仲澤選手が右中間を抜き、走者一掃の適時二塁打に。これでホークスが3点リードとなります。
 逆転してもらった和田投手ですが、4回は抑えたものの、5回裏に2安打で1死1・2塁とされ、さらに片岡選手の適時二塁打で1点を返され、なお2・3塁となります。するとホークスは、今季14勝の和田投手をここで諦め、秋口から一軍に上がった新人の柳瀬投手を投入。その柳瀬投手は中島選手に犠飛を打たれて1点差にされるものの、カブレラ選手を三振に打ち取り、リードを守ります。
 そして直後の6回表、3番手の星野投手に対し、先頭の大村選手が安打で出て、大道選手の犠打で進むと、さらに暴投で三塁に。ここで松中選手が適時打を放ち、即座に突き放します。さらに7回にも1死から大道選手が歩くと、松中選手が二打席連続となる適時二塁打を放ち、代走の稲嶺選手が一気に生還し、貴重な追加点を挙げます。,br />  柳瀬投手は犠飛こそ打たれたものの、8人を無走者に抑え、ライオンズの反撃を防ぎます。そして8回にはこれまた新人の藤岡投手が無失点に抑えます。
 そして9回、前の回から登板の三井投手が四死球で2死1・2塁としたところで、ライオンズは3点負けながら石井貴投手を登板させます。しかし、田上選手が代打適時打を放って追加点を挙げると、松中選手が本日5打点目となる3ランを左中間席に。すると続くズレータ選手もバックスクリーンに打ち込み、この回一挙5点を挙げ、試合を決めました。
 その裏は大差ながら馬原投手が抑え、ホークスが11対3と圧勝。観客数は3万1千3百人ほどでした。
 これでホークスは対戦成績を五分に戻し、最終戦に持ち込みました。明日の先発は西口投手対寺原投手ですので、実績的にはやや差があります。しかし、松中選手が調子を上げているだけに、一概にライオンズ有利とは言えないかもしれません。果たしてどうなるのでしょうか。

 甲子園のタイガース対読売は井川投手と西村投手が先発。初回、2死1塁から井川投手は天敵とも言える李選手に適時打を打たれ、先制されます。しかし、2回から6回まで、読売打線を2安打に抑え、追加点は許しません。
 一方、6回に先頭の金本選手が二塁打を放ち、さらに2死満塁にまでしますが、ここで代打の林選手が打ち取られ、得点できません。しかし7回、二番手の林投手から、先頭の赤星選手が四球と犠打で二塁に進むと、シーツ選手の適時打で同点に。しかし、そこから金本選手と浜中選手が打ち取られ、逆転できません。
 さらに9回裏、4番手の高橋尚投手に対し、2死からシーツ選手が安打すると、暴投で二塁に。こうなると金本選手が歩き、打席には取っておきの代打の今岡選手が登場。さらに牽制悪送球で2死1・3塁となりますが、今岡選手は決めることができず、延長戦に入ります。
 そして10回、この回から登板の久保田投手が1死から連打されて1・2塁へ。ここで李選手が適時打を放ち、読売が勝ち越します。さらに久保田投手は適時打を3本喫して、この回4失点。その裏は三人で終わり、タイガースが1対5で敗戦。昼にドラゴンズが勝っているため、マジックは一気に2となってしまっています。観客数は4万8千5百人ほどでした。

 横浜のベイスターズ対ドラゴンズは岸本投手と朝倉投手が先輩、序盤でドラゴンズが2点リードしますが、7回に守備の乱れもあって、ベイスターズが一挙3点取って逆転、と昨日と同じような展開になります。ところが今日は直後の8回表に失策でドラゴンズが追いつき、さらに野選と、これまた相手の守備の乱れをついて、ドラゴンズが再びリード。9回は岩瀬投手が抑え、4対3でドラゴンズが勝利。なお、岩瀬投手はプロ野球初の2年連続40セーブを達成しています。観客数は2万1千1百人ほどでした。
 神宮のカープ対スワローズは川島投手とダグラス投手が先発。一度は宮出選手の9号3ランでスワローズが3点差を追いつけます。しかし直後の8回に無死満塁から広瀬選手の2点適時打でカープが勝ち越すと、さらに野選と緒方選手の代打適時打でカープが一気に4点を挙げて試合を決め、7対3で勝っています。観客数は1万5千3百人ほどでした。
 なお、今日はプレーオフ第2ステージを待つファイターズが公開紅白戦を開催。何と練習試合にも関わらず、3万4百人ほどのお客さんが集まっています。

2006年10月08日 23:56