2007年10月19日

成瀬投手で敗れ、2007年シーズン終了

[ 野球 ]

 クライマックスシリーズ第二ステージ最終戦のファイターズ対マリーンズはダルビッシュ投手と成瀬投手が先発。今日はまた橋本選手がベニー選手の代わりにDHで入り、第3戦と全く同じオーダーになりました。
 初回、先頭のTSUYOSHI選手が安打し、早川選手の犠打で二塁に進みますが、後続が倒れて、先制できません。さらに3回は、1死から今江選手の二塁方向へのプッシュバントが何とそのまま抜けて、世にも珍しい「右前バント二塁打」となります。しかし、この好機も、後続が倒れ、ここも先制できません。

 一方、成瀬投手は初回は三者凡退に抑えます。2回も先頭のセギノール選手に安打され、2死から小谷野選手にフェンス直撃の二塁打を打たれますが、ここも何とか抑えます。
 ところが3回、成瀬投手は1死から森本選手を歩かせます。そして2死後、稲葉選手の止めたバットに当たった打球が内野安打となり、1・2塁に。ここでセギノール選手が低めの落ちる球をすくい上げると、一見、中飛に見えた打球がそのまま伸びてスタンド入り。先制の3ランとなりました。成瀬投手が3点を失ったのは、4月29日以来の事です。
 さらに成瀬投手は続く4回も2死1塁から鶴岡選手に二塁打され、ここで降板となりました。成瀬投手が5回をもたずに降板したのは4月21日以来、4回途中というのは今季最短でした。
 そして二番手で登板したのは、日曜に先発して、足を痛めて降板した小林宏之投手でした。これまた、初戦の清水直行投手と同様、バレンタイン監督になってから初のリリーフ登板です。しかし、その4回は抑えたものの、続く5回に3連打で無死満塁とすると、工藤選手の適時打と小谷野選手の犠飛で2点を追加されます。さらに1死1・3塁から金子誠選手に右飛を打たれますが、ここはサブロー選手が強肩で三塁走者を刺して併殺に。何とか6点差でとどめます。
 直後の6回表、先頭のTSUYOSHI選手が二塁打すると、続く早川選手も安打して無死1・3塁に。直前の好守備もあり、これで流れが変わるかと期待しました。しかし、続く福浦選手の犠飛で1点は入ったものの、その1点に終わってしまいます。
 マリーンズは6回から清水直行投手が登板。6・7回を三者凡退に抑えます。一方、ファイターズも7回二死からグリン投手を起用。ともにローテーション投手で継投をするという、最終決戦らしい展開となりました。そのグリン投手の前に7・8回と抑えられ、どうしても反撃できません。

 今日は7回裏のあたりでマリンスタジアムに着いてパブリックビューイングに参加したのですが、球場に行く道で、帰る人とかなりすれ違いました。
 しかし、球場に向かう人も多く、着いたら、場内整理の人が、「一階席一塁側は満員です。三塁側か二階席をご利用下さい」とアナウンスしていました。
 実際に入ってみると、開放していないフィールドシートとその周辺を除いた一階席一塁側はほぼぎっしりでした。また、一階席三塁側も八割くらい入っており、二階席も半分以上人がいました。
 そして8回裏は清水直投手が二塁打と四球で走者を出しますが、四番手の荻野投手が抑え、6対1のまま最終回を迎えます。
 ファイターズはグリン投手が9回も続投します。対して先頭の福浦選手が安打し、内野ゴロで1死2塁となった後、里崎選手が三塁強襲安打を放って1死1・3塁に。ここでファイターズはマイケル中村投手を起用します。
 一昨日に打込んだため、マリンスタジアムはむしろ歓迎するような雰囲気でしたが、オーティズ選手は三振に打ち取られます。しかし、「あと一人」の状況で登場した大松選手は、フルカウントからファウルで粘り、11球目を右前に適時打して、2点目を返します。しかし続く橋本選手が三振に打ち取られ、試合終了。この瞬間、ファイターズが二年連続日本シリーズ進出を決めるとともに、マリーンズの2007年シーズンが終了しました。観客数は今日も4万2,222人でした。

 成瀬投手は今季最悪の結果となったのですが、ここまでCSも含めて17勝1敗だったわけです。たまたま最も出来の悪かった日がCS最終戦だった、という事なのでしょう。二番手の小林宏之投手とあわせ、レギュラーシーズン29勝4敗だった二人で6点を失ってしまっただけに、これはもう仕方ないとしか言いようがありません。
 二年連続日本シリーズ進出を決めたファイターズですが、最後の最後でより強さを見せた、という感じでした。二年連続でレギュラーシーズンもポストシーズンも制したわけで、文字通り実力No.1と言えるでしょう。昨年、主力三人が抜けてこの強さ、というのは本当に尊敬に値します。日本シリーズさらにはアジアシリーズでも、マリーンズの分まで頑張ってほしいものです。
 一方、最終戦こそは中盤で大差になったものの、その前まで、レギュラーシーズン・CSあわせてマリーンズはそのファイターズと13勝13敗2分と全く五分だったわけです。結果は残念ですが、そこまで戦い、この日まで日本一の可能性を残していたわけで、堂々たるシーズンだったと言えるでしょう。来年こそは、ぜひともこの雪辱を果たしてほしいものです。

 一方、セリーグのCS第二ステージも開幕。東京ドームで行われた読売対ドラゴンズは内海投手と小笠原投手が先発。ドラゴンズは1・2回と満塁の先制機を逸しますが、3回は三度目の正直で満塁から谷繁選手が2点適時打を放って先制。さらに4回にはウッズ選手に2ランが出て突き放します。
 その後、読売に2点を返されますが、8回に拙守で1点をドラゴンズが追加。その裏の1死から岩瀬投手を投入して逃げ切り、5対2で先勝しています。観客数は4万4千2百人ほどでした。

2007年10月19日 00:45