2007年07月17日

「あと一球」から追いついて引分けに

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対合併球団は清水直行投手とユウキ投手が先発。今日はワトソン選手が六番左翼で久々のスタメンに。昨日本塁打のオーティズ選手が七番に下がり、八番はDH大松選手で九番は三塁で塀内選手と下位に左を入れる布陣でした。
 初回はともに先頭打者が安打するも無得点に。しかし2回、清水直投手との相性の良さを買われてスタメン入りした後藤選手に5号ソロが出て、今日も合併球団が先制します。
 続く3回、1死で打席にローズ選手、という場面で、清水直投手は初球を顔近くに投じます。すると、ローズ選手が里崎選手を襲撃して乱闘に。ローズ選手に加え、両チームからコーチ一人ずつが退場となる騒ぎとなりました。
 その裏、1死から塀内選手とTSUYOSHI選手の連打で好機を作り、早川選手が歩いて満塁とした後、福浦選手に犠飛が出て、マリーンズが追いつきます。

 今日の清水直投手は、3回以降、完璧な投球を見せ、走者を出しません。一方、打線は4回に無死1塁の追加点機を逃しましたが、6回2死から里崎選手が7号ソロを放ち、ついに勝ち越します。そして続く7回も先頭のオーティズ選手が歩いた後、「ピンチバンター」で登場した堀選手のバントを菊地原投手が二塁に悪送球して無死1・2塁の追加点機をもらいます。しかし、さらなる「ピンチバンター」青野選手の打席で、オーティズ選手が捕手の牽制に刺され、さらに青野選手は併殺と、結局三人で終わってしまいました。
 その後も清水直投手は万全の投球を続け、3回から8回まで無走者。2回2死から数えて19人を完璧に抑えます。
 そして今季二度目の完投勝利をかけて9回のマウンドに上がりますが、先頭のラロッカ選手に安打されます。ここでベンチが動いて小林雅英投手に交代しますがこれが失敗。犠打で二塁に進まれた後、アレン選手に同点適時二塁打が出てしまいます。さらに2死1・2塁として、大引選手が右前打を放ちますが、これはサブロー選手の強肩と、猛然とタックルする二塁走者のアレン選手の当たりを受け止めた里崎選手の守備の前に同点は許しません。
 追いつかれたものの1点を取ればサヨナラ勝ちのマリーンズですが、それを意識したのか、攻撃が淡泊になります。9回は7球、10回は8球でともに三者凡退。11回は早打ちこそないものの、やはり三者凡退で、7回裏から13人連続での凡退となります。
 一方、10回表は薮田投手が三安打で満塁とされながら何とか凌ぎ、11回表は荻野投手が三人で抑えます。ところが12回表、1死から村松選手の抜けそうな当たりをTSUYOSHI選手がよく抑えますが送球がそれて記録は失策に。さらに辻選手の犠打で二塁に進みます。ここでマリーンズは高木投手を投入しますが、途中出場の木元選手が左中間を抜く三塁打を放ち、合併球団が勝ち越します。
 その裏は当然、加藤大投手が登板。半月前のマリンで2度とも抑えに失敗している加藤大投手ですが、今日はあっさり二死を取ります。そして続く代打の竹原選手も2-0と追い込まれますが、続く三球目を右翼線に弾き返して二塁打に。すると続くオーティズ選手もしぶとく一二塁間を抜き、土壇場でマリーンズが追いつきます。続く橋本選手が倒れてサヨナラこそはなりませんでしたが、3対3で何とか引分けにしています。
 観客数は昨日より2万人減で今季下から二番目となる8,313人。まあ、連休明けの上に開始前から雨が降り続ける天候でしたから仕方ないでしょう。

 札幌のファイターズ対ホークスは武田勝投手と新垣投手が先発。4回にホークスが2死満塁の先制機を逃すと、その裏、1死から四球と二塁打でファイターズが先制機を作ります。しかし工藤選手が三振し、続く小谷野選手も落ちる球を空振りします。しかしこれを山崎捕手が取れずに振り逃げに。広い札幌ドームのファウルグランドを球が転がるうちに、二塁走者まで生還してファイターズが2点を先制。また、新垣選手は年間暴投の新記録を作りました。
 さらに7回、先頭の工藤選手が安打すると、新垣選手の本日二つめの暴投で進塁し、陽選手の適時打で追加点を挙げます。
 武田勝投手は8回途中まで6安打1四球ながら無失点。以下は武田久投手とマイケル中村投手の継投で抑え、完封リレーでファイターズが3対0で勝っています。観客数は2万1千5百人ほどでした。

 仙台のイーグルス対ライオンズはドミンゴ投手とジョンソン投手が先発。ドミンゴ投手は日本復帰後初登板初先発です。同点で迎えた5回裏に2死1塁から鉄平選手が7号2ランを放って勝ち越し。7回にも高須選手に2点適時打が出ます。9回にライオンズも2点を返しますが、最後は福盛投手が何とか抑え、5対3でイーグルスが勝って連敗を止めています。観客数は9千1百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対読売はジャン投手と福田投手が先発。ともに4回まで2安打無失点で迎えた5回表、ジャン投手は安打と二塁打で無死1・3塁とされます。しかし、続く内野ゴロで三塁走者が飛び出してアウトに。その後も抑えて、ここを0点で凌ぎます。
 するとその裏、先頭の林選手が二塁打を放つと、桜井選手が歩き、矢野選手が送って1死2・3塁に。ここでタイガースは早くも藤本選手に代打で桧山選手を起用。そして敬遠で満塁とされると、ジャン投手に代えて庄田選手を代打に。すると押し出しの四球を選んでタイガースが先制します。さらに赤星選手の2点適時二塁打、さらには坂選手に犠飛が出て、この回2安打で4点を挙げます。
 そして4点差の6回から必勝継投に入り、6回はウイリアムス投手が三者連続三振。7回から登板の久保田投手が8回2死から連打されると、藤川投手が登板。ここを抑えると、9回は三者連続三振を挙げ、タイガースが4対0で完封リレーを達成しています。観客数は4万5千7百人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ対スワローズは朝倉投手と石井一投手が先発。ドラゴンズ1点リードで迎えた7回に1死1・3塁から代打で登場の真中選手に犠飛が出てスワローズが追いつきます。しかしその裏、1死2・3塁からウッズ選手が二塁ゴロを放つと、野手は前進守備でしたが、英智選手が快足を飛ばして生還。これでドラゴンズが再び勝ち越します。
 そして昨日と同じく、3対2で迎えた9回表に岩瀬投手が登板。いきなり安打され、さらに犠打と内野ゴロで三塁まで進まれますが、最後は抑えて昨日の雪辱を果たし、25セーブ目を挙げています。観客数は3万1百人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対カープは高橋投手と土肥投手が先発。初回に先制したカープが4回に5点を追加して序盤で大差に。その後も追加点を挙げ、一方投げては完封リレーで、11対0とカープが大勝しています。観客数は5千人ほどでした。

2007年07月17日 23:54